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こわしたくない【登録タグ 5ラウンドP △P こ ふかふかP 右マッチP 曲 朝メシP 鉄人バンド 鏡音リン】 作詞:鉄人バンド 作曲:鉄人バンド 編曲:鉄人バンド 唄:鏡音リン 曲紹介 鉄人バンドの四曲目。■ギター:5ラウンドP■ ピアノ・ベース:おいも■ ドラム・キーボード・ブラス:とふかふ■ ハイランドパイプ・スチールギター:△P■ターンテーブル:右マッチP 切ないメロディーや歌詞と相反して、時代を先取りしたシュールすぎるPVも人気。 歌詞 好きだから一緒にいたかった どこかで生活のニオイ感じても 胸の高鳴り抑えきれず 隣にいると安心できたんだ 悪いことだってわかってた 家庭を壊したいわけじゃなかった ほんのひと時だけでもよかった 叶わない恋であっても あなたと激しく愛し合った夜 束の間の淋しさから 逃れることが出来たんだ まるで夢の中にいるように… 麻薬のように取り付かれて しまった あなたの魅力に もう少しだけいい あたしを 優しく包み込んでほしい 変わらない 語り合い たまらない ザルみたい うそみたい ウソを見てたい まだ 飽きない また 明日(あした)に さりげなく出てくる あなたの家庭の話題 罪悪感はあるのに どこか遠い世界の話だった 身近に感じない現実 奥さんを目の前にすると きっと 冷静じゃいられないんだろうね だけど今は普通の恋人のよう 週一度逢えるかどうか分からない あたしへのキモチもあるのだろうか 時々すごく不安になって 孤独になって…逢いたくなるんだ 別れ間際に見せる笑顔は あたしの精一杯の強がり いつもどこかで繋がっていたかった 都合のいい女であっても 譲れない この期待 触(さわ)れない 危険地帯 「なにもない」 なら見てみたい あなた次第 やっぱ嫌い いつか嫌いになれるのかな いつか嫌われてしまうのかな いつか自然と逢わなくなれたら キレイな思い出でいられるのかな これ以上望まないから あなたが負担になるなら 好きになるのも辞めるから 時々でいい…そばにいて 朝までいられなくていい 記念日なんていらない 家庭を大事にしてあげて 遊びの関係でもいいから 変わらない 語り合い たまらない ザルみたい うそみたい ウソを見てたい まだ 飽きない また 明日(あした)に 昨日友達に言われたんだ 「そんな関係続けてていいの…」 何も返す言葉がなかった ずっと…ずっと…分かってた 二人でいる時には 優しい彼を演じてくれる 例えウソだったとしても そのウソを信じていたかった でも好きになりすぎると きっと迷惑になっちゃうよね あなたを困らせることは あたしにとっても辛いから うん…あなたなんて大嫌い この関係を壊さないために だけどあなたへのトキメキは きっといつまでも変わらないよ 譲れない この期待 触(さわ)れない 危険地帯 「なにもない」 なら見てみたい あなた次第 やっぱ嫌い コメント なにあのみかん星人w鉄人バンドは、いつもミクミクダンスの出来がよくて面白い。 -- 名無しさん (2010-03-24 11 18 28) 謎杉ワロタwww -- 名無しさん (2018-06-07 20 44 49) 名前 コメント
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amazonで探す @楽天で #スマホを落としただけなのに を探す! 映画 2018.11.02 wikipedia Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索
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エーリカ「にぃにぃ、来なかったね」 ウルスラ「…忘れちゃったのかな」 すんと鼻をすする音がハルトマン家のリビングに転がった。 ソファの上にパジャマ姿の幼女が二人、カレンダーを見つめて座っていた。 4月19日の二人の誕生日の少し前から、俺は姿を見せていない。 俺が部屋にこもって早2ヶ月。 大好きな両親に聞いても笑ってごまかされるだけ。 小さな二人の胸は、兄に見放されてしまった寂しさでいっぱいだった。 それでも、夏になれば来てくれるかもしれないという淡い希望を胸に、 今日までずうっと夜更かしを続けてきたが、玄関扉は鳴きもしなかった。 エーリカ「ケーキも作ってくれなかった」 あの優しい兄が、誕生日に作ってくれなかったのは初めてで ウルスラ「虫取りもしてない」 遊ぶことも、虫籠いっぱいの虫を図鑑と比べることすらやってない。 エーリカ「それに」 エーリカ・ウルスラ「星も見てない」 天体観測が夏の夜の日課。星を見て、兄の説明を聞いて、 それを子守唄に眠るのが大好きだった姉妹にとって、 俺不在の2ヶ月はどうしようもなくつらい、空っぽなものだった。 エーリカ「にぃにぃのばかあ…」 そう呟いて、また鼻をすすって。泣きだす寸前のエーリカと、 じっと唇をかみ、姉の手をにぎるウルスラ。 しばらくそうしているうちに、振り子時計のぼおんという音が部屋にひびいた。 これ以上はさすがに母に怒られてしまう。 ウルスラ「ねえさま。もう時間」 エーリカ「うん……」 「エーリカ、ウルスラ!いるか!?」 眠気が一気に吹き飛んだ。 聞き覚えのある声。というより話の中心、つまり俺の声が飛びこんできた。 バッと、二人は勢いよく後ろに振り向いた。 エーリカ「にぃにぃ……なんで」 俺「何でって、今日は君たちの誕生日じゃないか」 ウルスラ「今、7月……」 俺「………ちょっと寝坊しただけさ」 一瞬固まり、平静を装いつつ歩いてくる。 頬には木炭を擦り付けたような汚れ、ワイシャツはまっくろ。まるで暖炉に潜ったような汚れ方。 ウルスラ「なにを調べてたの?」 俺「ああ。この間サンタさんの話をしただろう?」 二人の手を取り、優しく微笑む。 十二月の頃に聞いた、サンタさんにあったという兄の話。 大きな大きな吹雪の晩に、赤く光る鼻で道を照らしたトナカイ。そして帰り際の虹色の雪。 俺の話す珍しく堅くない話だし、なにより、二人はこの話が大のお気に入りだった。 エーリカ「トナカイさんの?」 俺「そうだよ。エーリカは偉いな」 ウルスラ「…覚えててくれたの?」 俺「もちろん。誰が忘れるものか」 不安そうな彼女たちの金糸の髪を撫でつける。 久しぶりの兄の手に、二人はうっとりと目を細めた。 すると、とんとんとんと、階段を下りる音。 ハルト父「やあ俺君。ようやく終わったのかい?」 扉が開くと、いつも誤魔化していた父が悪戯っぽく笑っていた。 隣にいる母と共に、まるで全部知っていたような口ぶりで俺と言葉を交わす。 すっかりのけものにされた二人は、ぷうと頬を膨らませた。 ウルスラ「とうさまも、かあさまもずるい」 エーリカ「ぶぅー、なんでだまってたのさ!」 ハルト母「ふふ。俺君の心意気を尊重して、かしら?」 ハルト父「そういう事。俺君、熱中するのもいいが、まわりも見る事だな」 俺「あはは……ご迷惑おかけしました」 ばかー、と笑いながら、双子が腰に飛び付いてくる。 ころころ変わる表情に笑みが零れた。 俺も、両親も、長い付き合いで家族同然になっているのは確かだった。 俺「では、行って来ます」 エーリカ「…え?」 ウルスラ「どこに?」 二人の手を両手でしっかりにぎる。 ついて行けていない二人が、俺を見て、両親を見上げる。 ハルト母「早めに帰ってくださいね。エーリカ、ウルスラ、行ってらっしゃい」 ハルト父「三人とも気を付けて。しっかり祝ってもらうんだよ」 ◇ エーリカ「いいの?」 俺「今日はちゃんと許してもらったから大丈夫」 真夜中の外は初めてではない。だが、これからどこかに行くなら別だった。 そして、あれだけ聞いたのに両親が答えてくれなかった理由も気になった。 ウルスラ「にいさま、どこに行くの?」 俺「んー?あそこだよ」 指を指した先の丘。 含み笑いの両親と、今だ見えない俺からのプレゼント。 二人はますます首を捻った。 ◇ ◇ 大人から隠れるにはもってこいの小高い丘。 俺と幼い二人は、それこそ色んなことをした。 ピクニックに訪れたり、花を摘んだり、虫を取ったり、こっそり夜に抜けだして季節の星を眺めたりした。 意地の張り合いをしてけんかをした日、もう話さないと言ったのに、みんな登ってきていて笑ったこともあった。 実験につまった俺がごろんと昼寝していることもあったし、 遊び場を争って近所の悪ガキ共と、大立ち回りを演じたこともあった。 この控えめな丘が、三人の思い出だった。 青臭く、生ぬるく、それでいて温かく、柔らかい場所だった。 カールスラントはネウロイに奪われてしまって、丘はそこにあるが、 今行くことは叶わない。その二年後に行ったのが最後になった。 そうやって時間は流れていく。 そんな真夜中、登り始めると見えてくる小川を飛びこえて、 青く濃い夏の匂いを胸一杯にすいこんで、 俺はウルスラとエーリカの手をひいてゆっくり、けれど早足に登っていった。 丘の上には大きな木。いつからか、10より下の子供は登ってはいけない決まりがあった。 そんな木に、俺は二人を何も言わずに登らせた。 初めて登る嬉しさと、木の高さとで足がすくむが、なんとか上の、頼もしい枝までたどり着いた。 エーリカ「わあ…空を飛ぶってこんな感じなのかな」 さえぎるもののない空は光にあふれていた。 見ればなんともない星々だった。眩しくもなければ、珍しいものでもない。 こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブに始まる大三角。 こぐまのポラリス、まだ知らない小さな星、さそりのアンタレス、ペガススのニエフ 残念ながら俺が好きなオリオンはまだいない……それでも、いつもそこにある光だった。 思わず星に手をのばすが、エーリカの手は空をつかむだけ。 だがそれさえも、幼い彼女には嬉しくてたまらなかった。 ウルスラ「にいさま、怒られちゃう」 ウルスラがそう言って俺の袖をひく。 俺「ウルスラは心配性だなぁ…平気さ」 ウルスラ「でも、にいさまが…」 俺「大丈夫。何が来ようとも、オレにお任せあれ。……さぁさ、お立会い」 ウルスラの頭を一撫ですると、俺がぱんと両手をうつ。 そして二人の手を取って、交互に顔を見て、 俺「これから起こることは奇跡でも何でもない、正真正銘の科学の魔法さ 裾を持って、そう、落ちないようにしっかりね」 二人がそっとワイシャツの裾をにぎった。 横目で確認して、祈るように両手を合わせる。 エーリカ「なにするの?」 俺「見てからのお楽しみさ」 俺が目をつむると、ざわざわと青葉がささやき、細かい風が吹いてくる。 まるで俺を中心に、世界が浮き立ったような気がした。 それは忙しい両親の代わりに俺がいつも隣にいて、 すっかりお兄ちゃん子になってしまった二人の感じた幻かもしれなかった。 俺「ファーゼン、ウバガン」 じっと青い電流がはしると、あたり一面、パッ、と昼間のような明るさに包まれた。 その音もさることながら、衝撃波が風にのり、木やら花やらをごうごうと波打たせる。 何を言っても聞こえなかったし、突然の光で目はちらついて、まともに立っていられなかった。 俺「二人とも、目を開けてごらん」 裾をつかんだ手を取られる。 見えなくても分かる大きくて硬くて、温かい手。 あれだけの突風でどうして立っているのだろう。すぐ隣の俺に安心すると、ふっと疑問がわいてきた。 目を開けると、ちょうど俺がシールドをしまった所。 俺「誕生日おめでとう。エーリカ、ウルスラ」 とびきりの笑顔でふりかえる。が、返事がない。 二人の顔を見ると、目を見開いて、口を開けてぽかんとしていた。 まるで天の川に飛びこんだような光の洪水。 顔はきらきらとかがやいて、小さな手が震えるのが分かった。 エーリカ「…すごい……すごいすごい!すごいよにぃにぃ!」 少し怖かった高さも忘れ、俺に飛びつく。 受け止め、ふらついた所で木の高さを思い出し、俺は慌てて足に力を入れた。 エーリカ「サンタさんの通ったあとみたい!」 俺「はは、エーリカは詩人だね。…この位お安いご用さ」 そう言って胸をはった俺を見て、エーリカとウルスラはぷっと吹き出した。 ウルスラ「うそはだめ」 俺「なっ…本当だよ!」 エーリカ「うそが下手だもん。服もきたないし……二ヶ月も待ったんだよ?」 俺「う……き、きっと君たちはこういうものの方が好きだと―――」 エーリカ「にしし、うそだよ!にーいにぃ!」 俺「ああ嘘か、そっか………えっ?」 ウルスラ「にいさま、ありがとう」 煤だらけのワイシャツに顔をうずめた。 けむたい匂いと、色んな薬品の混ざった良く分からない匂いに、大好きな兄の木みたいな匂い。 枝に腰をおろして、細かな粒子の風をうける。 今だ爆発の中心からは虹色の粒子が流れ、夏の夜空に虹色の雪がふる……そんな風に見えた。 エーリカ「サンタさんのお話ってこんなふうなの?」 俺「ああ。どうしても二人に見せたくて……まあ、トナカイとサンタさんはいないけどね」 落ちないように二人を支えて、鼻を光らせる俺が笑った。 ―吹雪の夜にサンタさんを待っていたら、真っ赤な鼻のトナカイと、虹色の雪がふって来た― どうしても見せてやりたかった。 書斎をひっくり返して、教授に教えをこうて、二ヶ月もかかったけど見せられるまで漕ぎつけた。 範囲を図って、規模を計算して、泥のように疲れ切った体。 しかし、そんなものは二人の笑顔を見たら吹き飛んでしまった。 すると、ついと袖をひかれた。 ウルスラ「…にいさま、私、もっと知りたいです」 彼女はそう言って、俺の方を見た。 ウルスラ「もっと、科学を知りたい」 どうやったの、と聞かれるのかと思った。 教えて、はいつものことで、そこまでで終わりだった。 そんないつものことだと思ったが、ウルスラは落ち着いていた。 俺は彼女との距離が無くなった気がした。 それほど彼女はまっすぐに俺を見つめていた。 俺「ウルスラなら、出来るよ」 ◇ ◇◇ そんな夢心地のプレゼントの光が止んだころ、 手伝ってやりながら二人を木からおろすと、俺が言った。 俺「明日は川に行きます」 エーリカ「本当!?」 ウルスラ「遊んでくれる?」 嬉しいような、迷うような目で俺を見上げる。 俺はベルリンの大学に呼ばれているとかで、度々いなくなってしまう。 だから今回も、もしかしたらと思っていた所はあった。 俺「今は夏休みだよ?それに、レポートも一段落したからね」 エーリカ「やったあ!にぃにぃ大好き!」 ウルスラ「…うれしい」 ぱっと咲いた笑顔とともにエーリカが抱きつく。 全身で喜ぶ彼女とは反対に、ウルスラは静かに口元をほころばせていた。 俺「……よし、家まで競争!!」 ウルスラ「あ、にいさま!」 俺「早くおいで!」 手早くエーリカを下ろすと、俺は風を切ってなだらかな丘をかけて行った。 すぐに追いかけようとしたけれど、俺には追い付けないし、何より、姉であるエーリカの方が足がはやい。 待って、と言おうとしたけれど、のどがつまったようになって、うまく言葉が出なかった。 ウルスラはつらくなってうつむいた。 すると、こちらに伸ばされた手。 エーリカ「いこ、ウルスラ」 ウルスラ「…うん」 手を取ると、嘘みたいにはやく走れた。 いっしょに走る先で、俺がふっと笑った。 ウルスラ「ねえさま、にいさまの通った道の方が草が少ない!」 エーリカ「よしきた!まーてーにぃにぃー!!」 ◇ ◇ ◇◇ 半分うとうとして、夢を見ているような感じから目が覚めた。 なんとなしに右腕を動かして、その重さに長い息を吐く。 季節は夏だが、妙に暑い。 頭を動かせば、右にウルスラ、左にエーリカ。 ガッシリと両腕にしがみ付かれ、寝がえりすら打てない状況。 明朝にウルスラが帰るからと、三人で寝ることになり、結局川の字で落ち着いたのだ。 俺「ずいぶん大きくなったんだな…」 小さくて、後ろをついて来た二人はもういなかった。 もう俺を頼らず、二人とも別々の道を選んでいった。 誇らしいと思うと同時に、胸にはもやもやと、寂しさにも似た何かが浮かんでくる。 俺「離れられないのは俺じゃないか」 俺は思わず苦笑いをして、目を瞑った。 あの日も丁度今日だった。間に合わせようと必死になって、カレンダーを捲ることすら忘れていた。 面と向かって祝ったのはもう何年も前になる。 今から言っても許してくれるだろうか?…もっとも夢の中だろうが 俺「誕生日おめでとう。エーリカ、ウーシュ」 ページ先頭へ
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890 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/17(土) 09 40 50 [ 1kiyDO7M ] 大妖精とチルノの仲を壊したい 891 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/17(土) 10 07 56 [ kzBeh3Ps ] 890 おやつの取り合いとかで喧嘩して翌日には仲直りしてそうだ 893 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/17(土) 11 51 28 [ uTqwhY66 ] 891 Aルート:大妖精は強い子 チルノにお菓子を取られてもじっと耐える→チルノ増長 A-1→大妖精大泣き。その後ずーっと口を聞いてくれずチルノをガン無視→チルノ耐え切れずに大泣き A-2→調子に乗ったチルノが日増しに横暴になっていく→溜まっていたものが爆発、ある日突然大妖精ブチ切れ Bルート:大妖精は怒った →マジ喧嘩→チルノの氷談が大妖精を貫通してしまう チルノ「あ…… あ………」 目の前には無残な姿で横たわれる大妖精。 チルノ「あうああああアああアアァ…!!」 チルノ号泣発狂。 心が壊れたチルノは、自らを氷の棺に閉じ込め、紅魔湖の底に沈んだ。 894 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/17(土) 11 52 56 [ uTqwhY66 ] 申し訳無い…。 ぐもんしき未読なのだが、妖精は砕けても生き返るとか転生するとかいう話を聞いたのを失念しておりました。 895 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/17(土) 16 27 43 [ ifocfJ/Q ] 893=894 いや、ありがとう。 久々にいいもの見せてもらった。 大妖精はチルノにおとなしくなってもらう為ならやるかもしれん…… 大泣きして反省したころ「なんちゃってー」とか軽い感じで復活。 896 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/17(土) 19 47 46 [ QnrMFg0I ] 大妖精って瞬間移動するし怒ったら強そう 897 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2007/03/18(日) 00 22 46 [ o7tGaFsg ] 大妖精にケバイ化粧して隠れてもらい、 ⑨が近付いてきたら 「ホ―――ッ ホッホッホッホッホッッッ!!!」って高笑い上げながら 飛び出したらどんな反応するかなw
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39 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/12/08(月) 10 04 10 ID ??? もう一つプチ報告 コンベでファンタジー卓入ったらリアルっぽい中世体験させられた。内容は村を荒らす輩から村を守る ・真っ昼間、郊外の麦畑で不審な物音とか麦畑が不審な位揺れていたのでスカウトが隠密しながら近寄るとギシアンの真っ最中 ・食事は臭い肉と燕麦粥とバルサミコ酢味のワイン ・寝るときは素っ裸でシーツ張った藁の山 当然、男女関係なし この段階で同席してた女性が明らかに抗議したがGMは文化の一点張り ・野党かと思ったら騎乗してチェーンメイルで武装したプロ集団 なんとか撃退して死体を漁ると領主の兵士だとわかる ・領主に怒鳴り込みかけると 「雑兵の平時の行動までは管理してない。 寛大な意志で正当防衛は許可する」 といって追い払われる・仕方がないので村人と総出で落とし穴掘って待ち構える 穴に落ちた騎馬兵に油ぶっかけて火をつけると脅して生け捕り ・領主のは下に連れていったら領主に騎士の名誉守るため皆殺しにされた ・GMから「騎士倒すだけにすればよかったのにやりすぎましたね」と講評 17:30閉会式後自由解散だったので 何故か仲良くなった卓の皆でGMの悪口をツマミに飲みに行った 42 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/12/08(月) 10 27 30 ID ??? 39 久々にテンプレな報告が来たなw トールキンを初めとした数多の関係者がファンタジーで中世の風俗を払拭したかよくわかる 43 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/12/08(月) 10 36 25 ID ??? やりすぎる気満々の相手にやりすぎたら「やりすぎましたね」とは新しい流れ! つーかやりすぎたのはNPCの野良騎士と領主なのにww 敵はゴブリンやオークにしとけ、というこれはいい反面教師ですね >ギシアンの真っ最中 これはGMのヘンタイ趣味なんじゃないか… 女性PLもいたんだからセクハラまがいだね >・食事は臭い肉と燕麦粥とバルサミコ酢味のワイン ・寝るときは素っ裸でシーツ張った藁の山 それはもちろん正しいw だけど描写する必要もないよねwww 実際それしかない世界であれば「まあこんなもんだろ」と特に不満も感じないんだからね 「君たちは、快適とはお世辞にもいえない安宿で一夜を過ごしました」で充分だろうに 吟遊GMと並んで厄介なのがこの手のウンチク“俺は知ってる”GMですな ある意味、コンベのひねくれた楽しみ方として 「クズGMの独りよがりなシナリオや表現・判断を実体験! 表面上は穏やかに接し、後から自己反省に用いたり笑い話に変える」 てのもあるかと思いますがw(そうでもしないとやりきれないので…) そういう意味では良き体験ができたかと思います。 これが鳥取内じゃ大変だけどコンベ一回きりだし、こうしてこのスレに 報告もできてPL同士お酒も飲めたからある意味勝ち組ですよ!! つーか俺もその飲み会参加したかったww スレ211
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このページはこちらに移転しました 破壊したい 作詞/おちんこまんこ 俺は積み上げたものをふと壊したくなる 今だって卑猥な単語並べたくってやりたいぐらいさ! 破壊衝動は俺の小さな理性に押さえられる しかし俺は間違いなく欲情していたよ クラシッククラスメイト あの頃は魅力的な女じゃなかった 全然変わってなかったのにチンコが疼くんだ きっと時代が彼女に追い付いたんだね 相変わらずの幼児体型にババくささの宝庫! でも女の子の20年後とか想像したら萎えるよ! でも麻生さんはかわいい!
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343 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2007/11/30(金) 19 01 39 ID ??? じゃあ俺が! 鳥取の主催者から3日後ダブルクロスのGM出来ない?と突然言われ、なんとかシナリオを組んだものの自信はあまりなかった だから当日会場に着いてからドラゴンアームズをやろうと言ったら全員からブーイングをくらい仕方なくダブルクロスをやるはめになった セッション時代は一応成功したもののドラゴンアームズの良さの解らない鳥取面子は困ったちゃんだなぁと思った 360 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2007/11/30(金) 20 36 00 ID ??? 343 ドラゴンアームズで思い出したが、以前仲間うち(後に鳥取になるが、この当時はコンベくらいで しかTRPGをしてなかった、TRPGとは別の集まり)で2泊3日で温泉に行き、TRPGをしようと いう話になった。 1日目の夜、GMをする男が今度発売されたという、ドラゴンアームズを取り出し、キャラメイクを しようと言い出すので、皆であーでもないこーでもないとキャラメイクをし、途中睡眠を挟んで キャラメイクは2日目の午後に及んだ。 ……ところが、ようやくキャラが出来た後でGMが 「じゃ、セッション用のキャラ作ろうか」 と、言い出し、 「ハァ?」 と、思ってると、どうやら新しいシステムのキャラをとりあえず作ってみただけなんだと。 GMまでキャラメイクしてるから妙だと思ったが。 その後、ストーリーの連続したショートシナリオを数回プレイするミニキャンペーンの 熱血専用をやりながら、あのキャラメイクに費やした長い時間はなんだったのかと思うのであった。 尚、熱血専用の方は1話目のラスト、街を出る場面で出てきた第1のボスの攻撃1発で ヒーローが死んでしまい、彼が復活するための演出を苦労してひりだしたら、そこで GMが用意してたアイテム等を復活演出に使ってしまう等、間抜けな事態になっていたw そして、後にこのメンバーの間でドラゴンアームズがプレイされる事も無かったw スレ143.3
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『人は一人きりで生まれ、一人きりで死んでいく』 そんな言葉を、漫画やドラマで何度か見たり聞いたりした事がある。 実際、それが事実なのかどうかは分からない。 生まれて来た時の事なんて憶えてないし、自分が死ぬ時の事だって想像出来ない。 誰かと話した事は無いけど、誰だってそうなんだろうと私は思う。 まあ、正直に言わせてもらうと、そんな事は別にどうでもよかった。 難しい事は無理して考えちゃ駄目なんだ。 下手に悩んだって、ろくな答えが出ない事くらい、勉強が苦手な私にだって分かる。 どうしても分からない事は分からないままでいい。 それが私の人生哲学だし、それで今まで何の問題も無く生きて来られた。 だから、そのままの私でこれからも生きていけるんだろうな、って何となく思ってた。 でも、私は知らなかった。 どうしても分からない事は分からないままでいいけれど、 どうやったって分からない事を、真剣に考えなきゃいけない事態に直面する事があるんだって事を。 どんな奇想天外で無茶苦茶な状況でも、頭を捻って答えを出さなきゃいけない事があるんだって事を。 例えそれがとても褒められた出来じゃない頭の悪い答えだとしても。 何が何でも自分なりの答えを出さなきゃ事態に直面する事があるって事を。 それを私は知らなかった。 ぶっちゃけ、一人きりだと途方に暮れたままだっただろうと思う。 こう言うのも何だけど、私は一人ぼっちに慣れてない。 私は友達と遊ぶのが好きだし、何をするのも友達と一緒だった。 そんな大切な仲間が居るから、私は高校生活も楽しく過ごす事が出来たんだよな。 一人じゃ不安で寂しくて、ひょっとすると大声で泣き出してしまっていたかもしれない。 一人きりで隅で震えてるだけだったかもしれない。 情けない限りだけど、もし一人きりだったらそうなっちゃってた自信がある。 だけど……。 私は苦笑して、私の肩にもたれ掛かって眠るこいつに視線を向けた。 この何日かの間で今まで知らなかった顔や想いを私に見せてくれたこいつ。 突然の災難に途方に暮れそうだった時、私の傍には何故かこいつが居た。 あいつ自身もその理由が分かってないみたいだったけど、とにかくこいつが傍に居てくれた。 それだけで、私は安心して『どうやったって分からない何か』に目を向ける事が出来たんだ。 まあ、その分、こいつに色んな事で振り回される事になっちゃったんだけどな。 でも、それはそれでご愛嬌ってやつになんのかな? おかげで退屈しなくて済んだしな。 だから、私はこいつに感謝してる。 私と同じくらい背が低くて、髪が短くて、意外とお洒落で、 一緒に居ると面白くて、安心出来て、でも、不思議とまだ短い付き合いのこいつに。 起こさないように髪を撫でて、少しだけ感謝の気持ちを示す。 そういや、こいつとこんな事になった時も、こうやって頭を撫でた事があったっけ。 そうして、私は想いを馳せる。 こいつと過ごした奇妙で不思議で悲惨で、 それでも、楽しくて笑えて面白かった数週間の事を。 始まりは本当に突然だった。 何の前触れも無かったもんな……。 でも、こいつは不思議と平気そうな顔をしていて……。 * 「あー、もう! 何だよ、これー!」 地べたに座り込んで、私は今日何度目になるか分からない叫び声を上げた。 そりゃ叫びたくもなるってもんだよ。 気が付いたら、前触れも無くこんな状況だったんだ。 まったく、勘弁してほしいよな……。 「まあまあ、りっちゃん、そんなにイライラしないで。 何度も言ってるけど、叫んでたって疲れるだけだって。 ほらほら、落ち着いて座ってようよ。 りっちゃんだって、無駄に疲れるのは嫌でしょ?」 知り合ってまだ半年も経ってないのに、 私の扱いを知ってるみたいにこの小さな同級生は言ってくれる。 さっきから思ってたけど、どうしてこいつはこんなに落ち着いてるんだよ……。 呆れた感じに笑ってるしさ……。 むー……、何かムカつく。 私は頬を膨らませてから、パーマの当てられたそいつの髪を少し弄ってやる。 まあ、綺麗なパーマを乱すのも悪いから、ちょっとだけだけど。 「何だよ、菖ー。 そりゃ私だって疲れるのとかめんどいのは嫌いだよ。 でも、そんな事言ってる場合じゃないだろ。 一大事だぞ、こりゃ……」 「一大事なのは私も分かってるよ。 こんなの普通じゃないもんね。 でもさ、焦ったって意味無くない? あんなに調べて分からなかったんだから、今は落ち着く時なんだって、きっと」 私に髪型を乱されたのを気にする素振りも見せず、 またそいつ――吉田菖――は小さく苦笑いを浮かべた。 知り合って半年経ってない私が言うのも何だけど、こんなに変わった奴だとは思わなかった。 そりゃ学部も同じで下手すりゃ澪達よりも一緒に居るけど、こんな一面は予想外にも程があった。 菖は友達が多くて小さいけど明るくて元気で、 私と同じくバンドのドラマーで、一緒に遊んでると凄く楽しい奴だ。 でも、そんな菖だって、表に出さないだけで不安や恐怖って感情は当然あると思ってた。 それが普通なんだし、怖い時や不安な時はそんな姿を私にも見せてほしい。 だけどなあ……、と私は菖の頭に手を置いたままで、大きな溜息を吐いてしまう。 緊急事態にこそ人の本性を見る事が出来る、 ってのはよく聞く言葉だけど、まさか菖にこんな一面があるとは思わなかった。 ん? 正確には一面じゃないのか? こんな緊急事態にも何も変わらないって一面だから、いつものままとも言えるしな……。 とにかく、菖がこんな奴だとは思ってなかったんだ。 いや、恐怖で心がどうにかなって、暴れられたり泣かれたりするよりはずっといいんだけどさ。 でも……、なあ……。 言っても無駄かもなあ、と思いながら、 私は何度か菖に言った言葉をもう一度繰り返す事にした。 「落ち着かなきゃいけない時だってのは分かってるよ、菖。 十分落ち着いてるつもりでもあるしな。 でもさ、焦らなきゃいけない時がある、って事も分かってるだろ? 私は今がそうだって思ってるわけなんだよ。 だって、そうだろ? こんなのどう見たって普通じゃないどころか異常事態だよ。 さっきは何の手掛かりも見つからなかったけどさ、 もしかしたら何か見落としがあるかもしれないじゃんか。 じっとしてなんかいられないっての」 「りっちゃんの言う事も分かるけどさ……」 菖が少し溜息を吐いて首を振って辺りを見回す。 それに釣られるみたいに、私も菖と一緒に周りの様子に目をやる。 二人してゆっくり辺りを見回した後、妙に重苦しい口調で菖が続けた。 「これ、どうにかなると思う?」 これ、と言うのは、周りの真っ白い壁の事だった。 いや、壁だけじゃない。 私と菖が今居るこの場所は、壁も床も天井も真っ白だった。 真っ白って言う表現が生温いくらいの純白の場所。 場所……ってより、空間か? そう言った方が正しいかもしれない。 何せ座っているからどうにか床と壁の存在が分かるくらいなんだ。 真ん中辺りに立つと、何処から床で何処から壁で何処から天井なのかも分からない。 しかも、特殊な光源を使ってるのか、私にも菖にも影すら出来やしなかった。 広さは大体二十畳くらい。 床と壁は直角に接合されてる。 天井の高さは影が無いせいで分からない。 窓どころか突起物も埃も汚れも無くて、何より出口が何処にも見当たらない。 つまり、完全に私と菖はこの部屋に閉じ込められてるってわけだ。 いいや、こんなの部屋と呼べるかどうかすら怪しい。 こんな異常な場所、部屋って言うか単なる怪しい空間じゃないか。 「どうにかなるかは私にも分からないよ。 でもさ、どうにかしなきゃいけないだろ、こんなの。 このままでいいはずないじゃんか。 菖だって早く寮に戻って、晶達に会いたいだろ?」 呟くみたいに言ってから、私は菖が背もたれにしている純白の壁を右の拳で軽く叩いてみる。 特殊な防音の材質を使っているらしく、壁からは何の音もしなかった。 さっきから何度も試してみてた事ではあるけど、奇妙な感覚にやっぱちょっと落ち込む。 叩いてみても、私の拳がちょっと痛くなっただけだしな……。 と。 不意に菖が壁を叩いた私の右手を掴んで擦った。 私の右手を優しく擦る菖は、こんな状況になってから初めて見る心配そうな表情をしていた。 「駄目だってば、りっちゃん。 そんな事をしてもりっちゃんの手が痛くなるだけだってば。 今はもっと落ち着いて考えようよ。 ここから出る方法じゃなくて、まずはここが何処なのかって事から。 そういう積み重ねから、何かが見つかるかもよ?」 積み重ね、と来たか。 ちょっと菖に似合わない言葉の気がしたけど、何となく私は納得してしまっていた。 普段は私と同じで細かい事を気にしないように見えて、菖は意外と積み重ねを大切にする奴なんだ。 菖達のバンドの『恩那組』の演奏を聴いてると、それがよく分かる。 結成時期は私達とほとんど変わらないはずなのに、『恩那組』の演奏は私達よりずっと上手かった。 いや、違うか。 バンドそのものと言うより、菖のドラムが私よりもずっと上手かったんだ。 私もドラマーの端くれだから分かる。 菖は私よりもずっと努力して、小さな努力を積み重ねて今の実力を手に入れたんだって。 そんな菖が積み重ねって言うんなら、 私ももう少し何かをちゃんと考えなきゃいけないのかもしれない。 何をどう考えたらいいのか、見当も付かないけどな……。 そうやって、私が首を捻って唸っているのを見かねたんだろう。 菖が私の両肩に手を置いて、私の瞳をまっすぐに見つめた。 私も菖もくっ付き魔な方だけど、こんな距離で見つめ合った事はほとんど無い。 私はちょっと緊張する気分になったけど、菖の表情が真剣だったから私は何も言わなかった。 しばらく後、菖が少しだけ重い口振りで続けた。 「私、さっきから考えてたんだけど、 りっちゃんはここに来る前の事ってさ、憶えてる?」 私は思わず息を呑んだ。 菖に言われなくても分かっていた事だけど、再確認されるとやっぱり現実に直面させられる。 そう。憶えてないんだ、この真っ白い空間に来る前の事を。 どうやってこの空間に来たのか、 どんな理由でこの空間に来る事になったのか、私は何も憶えてない。 この空間に来る前の最後の記憶は、確か大学の学園祭の直後だった……はずだ。 軽音部のバンド対決が終わって、唯とムギ達が焼きそばを食べに行くのを見送って、 澪と幸がお茶をしに行って、残された私と菖が二人で出店を回る約束をして……。 そこから先の記憶がはっきりしない。 何店か出店を回った気もするし、着替えに寮に戻った気もする。 気がするだけで、違っているのかもしれないし、本当にそうしたのかもしれない。 とにかく、そのはっきりしない記憶の後、 気が付けば、バンド対決の時と同じ服装のままで、私と菖はこの空間に辿り着いていた。 結局の所、何も憶えてないも同然って事だ。 自分のはっきりしない記憶を情けなく思いながら、 それでも、私の記憶のそのままを伝えると、菖は自分の頭を軽く掻いて苦笑した。 「そんな顔しないで、りっちゃん。 実は私もりっちゃんと同じなんだよね。 私も学園祭でりっちゃん達とバンド対決した事は憶えてる。 晶がまた振られちゃった事も憶えてるよ。 でもね、やっぱり私もそこから先が思い出せないんだ。 もしかしたら、私達が二人きりになった後で何かがあったのかもね」 「そっか……、菖も憶えてないか……」 私が残念に思って呟くと、菖がまた今の状況に似つかわしくない笑顔を浮かべた。 やっぱり、何か変わった奴だ。 放課後ティータイムの仲間の中には居ないタイプだよな。 こんな状況になったら、澪は泣くだろうし、ムギもきっと怖がるだろう。 梓は強がるだろうけどその肩は震えてるんだろうし、唯も唯でホラーは結構苦手な奴だもんな。 私だって、本当は不安で今にもまた叫び出しちゃいたいくらいだ。 でも、菖は微笑んでる。 こんな空間なんて何でも無い、って言い出しそうなくらい平気そうに。 「憶えてない事はどうしようもないって」 微笑みを崩さずに、菖が言った。 「憶えてない事より、分かってる事から考えちゃわない? そっちの方がずっと建設的だって。 まずさ、私とりっちゃんは学園祭が終わった時の事までは憶えてるでしょ。 それなら誘拐って可能性は消えるって感じがしない?」 「どうしていきなり誘拐の可能性が消えるんだ?」 「えっ? だって、そうじゃん? だって、いきなり記憶が途切れちゃってるんだよ? いくら何でも、そんな誘拐なんて無理でしょ。 いきなり睡眠薬のクロロホルムが染みたハンカチを嗅がされたって可能性もあるけど、 実はクロロホルムって十分は嗅がないと気絶しない、って前にテレビで言ってたんだよね。 だからね、もしも本当にそんな誘拐をされたとしても、何も憶えてないのは変でしょ?」 「それはまあ……、そうだな……」 「それにね、ただの誘拐ならこんな変な部屋に閉じ込めたりしないと思わない? 大体、何なのさ、この変な部屋。 部屋中真っ白だし、入口も見当たらないし……」 言いながら、菖が綺麗なパーマを当てた短い髪を弄る。 それにしても、やっぱり菖は色んな事を考えてたんだな……。 考えた結果、菖は焦らない事を決めたんだ。 多分、誘拐でない以上、即座に命の危険があるわけじゃない。 それなら、落ち着いて事態の把握に努めた方がいい、ってそう考えたんだろうな。 きっと菖の方が利口だし、正しいんだろうと思う。 だけど、私は立ち上がって菖から離れてから、すぐに地面に這い蹲った。 今度こそ驚いた口振りで菖が私に訊ねた。 「な、何してるの、りっちゃんっ?」 「誘拐じゃない可能性が高いってのは安心出来たよ。 でもさ、結局は何も解決してないじゃん? だったら、もう少し何か手がかりを探した方がいいと思ってさ。 さっきは壁を調べたから、今度は床を調べてみるわ。 もしかしたら、一つくらい何かの手掛かりがあるかもしれないし。 壁に出口が無かったわけだから、ひょっとしたら床に出口があったり……なんてな」 「そんなの……」 「無駄だって思うか? 無駄だって思うんなら、菖は座って待っててもいいぞ。 駄目で元々だし、私がそうしなきゃ気が済まないってだけなんだしな」 私がそう言いながら床を指で探っていると、不意に小さな笑い声が聞こえた。 他に誰も居ないわけだし、勿論、それは菖の笑い声だった。 馬鹿にされたのかと思ったけど、そうじゃない事はすぐ後の菖の行動で分かった。 「私もやるよ、りっちゃん」 菖が私の隣に肩を並べて、這う姿勢になった。 「いいのか?」と私が訊くと、菖はまた楽しそうに笑った。 「私だってここから出たいのは一緒だからね。 何も見つからないかもしれなくても、 りっちゃんだけに何かをさせるのなんて気持ちが悪いじゃん? 休む時は一緒に休むけど、頑張る時は一緒に頑張るってね!」 「ありがとさん。 でも、変な奴だな、菖は……」 「えー、変じゃないよ。 りっちゃんが澪ちゃんにまた会えるためにも、私が頑張らないとね」 「どうしてそこで澪が出て来るんだよ」 「だって、幼馴染みなんでしょ? ずっと一緒に居る幼馴染みの再会の手助けをする私! ……なーんて、何かカッコよくない?」 「何じゃそりゃ」 変わらない菖の様子にちょっと呆れたけど、 何はともあれ、手助けをしてもらえるのはありがたい事だよな。 私は菖の頭に軽く手を置いて、ありがとな、と心の中だけで呟いた。 菖はしばらく私のその手を見つめていたけど、 ふと何かを思い付いたのか、嫌そうな表情を浮かべて言った。 「ねえ、りっちゃん、私ちょっと思ったんだけど……」 「何を?」 「ここって宇宙人の宇宙船の中とかじゃないよね……? だって、こんな真っ白い部屋なんて、今の人類の技術で作れるかどうか分からないじゃん? こんなに明るいのに、何か私達の影も出来ないし……。 って事は、私達、地球人じゃなくて、宇宙人に誘拐されたのかも……。 宇宙人なら私達の記憶を消して、この部屋に連れて来れるかもしれないでしょ?」 「ははっ、そんな馬鹿な事……は、有り得るな……」 「でしょー?」 菖が嫌そうに何度も頷き、今度は私がそれに苦笑する事で応じた。 こんな異常な状況、宇宙人が関係してるって考えた方が逆に自然だからな……。 しかし、参ったな。 私、グレイの外見、あんまり好きじゃないんだけどな……。 いや、グレイ型宇宙人かどうかは知らんが。 まあ、宇宙人じゃなくても、そういう普通じゃない事が起こってる事だけは間違いない。 私達を取り巻く今の状況は、きっとそういう状況なんだ。 どっちにしろ、私と菖に出来るのは、この真っ白い空間を探る事だけなんだけどさ。 それから、約一時間くらい床を探っていたけど、 結局、私と菖はこの真っ白い床に何かを見つける事は出来なかった。 この真っ白い空間には何もないって事が分かっただけだった。 結構悔しかったけど、まあ、宇宙人が出て来なかっただけでよしとしよう。 そうとでも思わなきゃ、やってけないじゃんか。 * この真っ白い空間に閉じ込められて、多分、二日目。 多分、って言うのは、時間の感覚が全く無いからだ。 時計も持ってないし、この真っ白い空間の明るさも一定のままで全然変わらなかった。 これで時間の感覚を持てって方が無理ってもんだ。 それで、昨日(?)はとりあえず菖と二人で雑魚寝したから、 ひとまず寝て起きたら日を越した事にすると菖と二人で決めたわけだ。 「ねえ、りっちゃん」 音の出ない壁を二人で肩を並べて軽く叩いていると、不意に菖が呟くみたいに言った。 二人で壁を叩いている事に深い理由は無い。 単に昔やったアドベンチャーゲームを思い出しただけだ。 壁を叩いてみて、音が違う場所があったらそこにアイテムが隠されている。 ……なんて、ありがちな設定だと思うけど、今の私達はそんなありがちに頼るしかなかった。 今の所、当然だけど、音が出る壁は見つけられていない。 見つけた所でどうすればいいのかも分かんないんだけどさ。 勿論、そんな当てのない単調な作業を、私達が長く続けられるはずもない。 私も菖もこの作業にかなり飽き始めていた。 菖が私に退屈そうに声を掛けるのも仕方が無い事だろう。 て言うか、菖が喋り出さなきゃ、どっちにしろ私が話し掛けてただろうしな。 私は壁を叩く作業を中断してその場に座り込むと、菖の顔を見上げて訊ねた。 「どうしたんだ、菖? あ、菖も休んじゃえよ。休む時は一緒に休むんだろ?」 「うん」と頷くと、菖は私の隣に座って身体を向ける。 私も菖の方に身体を向けると、間近で見つめ合うような体勢になった。 ちょっと近過ぎたかなと思ったけど、今更離れるのも不自然だしな。 折角だしそのままの体勢で次の言葉を待っていると、菖は私の予想もしていなかった事を言った。 「りっちゃんって澪ちゃんと付き合ってるの?」 「はあっ?」 思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。 いきなり振る話題にしては、ぶっ飛んだ話題じゃないか? 「そんなわけないだろ? 何言ってんだよ、いきなり」 「えっ、そうなのっ?」 菖が心底驚いたって表情で、甲高い声を上げる。 そんなに驚くような事なのかよ……。 私が納得のいかない表情を浮かべると、菖が驚きの表情を崩さずに続けた。 「いやあ、びっくりしたよ。 りっちゃんって絶対澪ちゃんと付き合ってるって思ってたもん」 「何でそうなる」 「だって、りっちゃん、講義の時も澪ちゃんの話ばかりしてるじゃん。 たまに私と二人で遊びに行った時も、澪ちゃんに定期的にメールしてるみたいだしさ。 これは二人のただ事ではない関係性を疑ってしまうわけですよ、この菖さんとしては」 「澪は単なる腐れ縁の幼馴染みだよ。 そりゃ、あいつが何やってるのかは習慣で気になるけどさ。 澪とよくメールしてるのはそれだけの理由だよ。 つーか、私達女同士なんだけど」 「まあ、それはそうなんだけどね。 でも、りっちゃんって女子高の桜高出身でしょ? 女子高ならそういうのも結構あるのかなって思って」 「おまえは女子高を何だと思ってるんだよ……。 大体、自分だって共学出身とは言え、女子大生のくせして……」 そう言いながら、私は妙に納得してしまってもいた。 正直な話、私も共学に通ってる子達は結構遊んでるイメージがあったし、 男子高の男子達は付き合ってるカップルも何組か居るんじゃないかって思ってた。 私の偏見を考えると、菖が女子高に対して変なイメージを持っててもおかしくない。 私は苦笑しながら、女子高出身者の代表としてそのイメージをぶち壊してやる事にした。 「残念だけどな、菖。 女子高って言っても、生徒全員が女子ってだけで、他の高校とほとんど変わらないと思うぞ。 そりゃ私の知らない所では付き合ってる子達も居たのかもしれないけど、そういうのは少数だよ。 共学だって男女全員がカップル成立してるわけじゃないだろ? そういう事だよ」 「そう言われると弱いんだけどね、私も高校時代彼氏居なかったし……。 でもさ、本当に少数なの? 澪ちゃんやムギちゃんや唯ちゃんも違うの?」 「確かめた事は無いけど、多分な。 澪は恋に恋してる奴だし、ムギも青春に憧れてるし、唯は……どうだろう……。 まあ、どっちでもいいけどさ。 でも、とにかく、澪と私はそういう関係じゃないぞ。 菖には残念かもしれないけどさ」 イメージをぶち壊してやったから、菖は不機嫌な顔を見せると思ってた。 頬を膨らませて、睨みつけて来るんじゃないかって思ってた。 でも、菖はそうはせずに、また楽しそうに微笑んで私に返した。 「それでも、りっちゃんは澪ちゃんの事が好きでしょ?」 「いや、だから……」 「恋する相手ってわけじゃなくて、幼馴染みとしてって事だって。 澪ちゃんの事、好きなんだよね?」 菖の奴、何か妙に澪の事を気にしてるな……。 ひょっとすると、菖の方こそ澪の事が好きなんじゃないか? 前に澪のファッションを弄るのが楽しかったみたいだし、ひょっとしたらひょっとするか? でも、そうやってからかう事は出来なかった。 菖が真剣な表情で私の目を見つめていたからだ。 真剣そのものだった。 だったら、私も変に誤魔化すわけにはいかないじゃないか。 私は大きく息を吸ってから、菖に負けないような真剣な表情を浮かべて言った。 「ああ、澪の事は好きだよ。 好きじゃなきゃ、長い事幼馴染みなんかやってないって。 勿論、恋する相手じゃないけどさ、でも、あいつの事はこれからも大事にしたいよ」 私の言葉が終わった途端、菖は急に私の手を握って笑った。 とても真剣な、心のこもった笑顔だった。 「だったら、この変な部屋から絶対に出ないとね! まだ何も分かってないけど、いつか絶対に出てやろうね!」 心強い言葉だった。 嬉しかったし、頼り甲斐のあったけど、 その菖の言葉には若干の迷いが感じられたのは気のせいだろうか。 いや、きっと気のせいじゃない。 迷ってるのは菖だけじゃなく、私も同じだったからそれが分かった。 二日目(?)になって、私も菖も一つの事に気付いていた。 気付いていて、言葉には出せなかったんだ。 私達の身体に起こってる異変……。 いや、違う、逆だ。 何も起こらない事がおかしいんだ。 私達がこの真っ白い空間に閉じ込められて、多分、約一日。 その間、私のお腹が空く事は無かったし、トイレに行きたいと感じる事も無かった。 言葉にはしていないけど、菖も私と同じだって事は傍から様子を見るだけで分かった。 これが意味する事は、一体何なんだろう……。 ひょっとしたら、私達の身体は……。 それを考えるだけで、激しい動悸を感じて息苦しくなる。 不安で動き出せなくなってしまいそうになる。 だからこそ、私達は進むしかない。 どんなに不安でも、この真っ白い空間から脱け出すために。 2
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amazonで探す @楽天で #婚姻届に判を捺しただけですが を探す! 火22TBS 2021.10.19~2021.12.14 9.9% 公式HP wikipedia instagram 前 プロミス・シンデレラ 次 ファイトソング Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 お一人様最高女子がカタブツ男子と偽装結婚!? 2021/10/19 9.4% 2 堅物夫の実家へ! 偽装妻の初試練!? 2021/10/26 9.9% 3 兄嫁に恋する夫に恋しました 2021/11/02 9.9% 4 私、偽装夫と友達になります! 2021/11/09 10.0% 5 恋のスイッチはどこですか? 2021/11/16 10.1% 7 友情のキスしていいですか? 2021/11/23 9.2% 8 偽装妻VS寄生女…本当の妻は 2021/11/30 9.8% 9 偽装夫、激走!?早朝のハグ? 2021/12/07 10.2% 10 傷ついても、あなたをラブです! 2021/12/14 10.3%
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【検索用 きょうもきちょうなさんそをしょうひしたたけてした 登録タグ 2019年 VOCALOID き アゴアニキP 初音ミク 曲 曲か】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:アゴアニキP 作曲:アゴアニキP 編曲:アゴアニキP 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『今日も貴重な酸素を消費しただけでした』(きょうもきちょうなさんそをしょうひしただけでした) 2018年に頒布されたCD『今日も貴重な酸素を消費しただけでした』『アゴアゴーゴー3』収録曲。 歌詞 (piaproより転載) どうしよう次の言葉を早く早く早く形にして どうしようもない気持ちを強く強く強く吐き出したいのに 今日は貴重な酸素を消費しただけでした 診断結果が遠すぎて完全無欠な夢を見る 待つしかできない毎日に膝を抱えるだけ 人生開花が遅すぎて優柔不断な僕たちは 誰にも知られず眠るだけ 何も残らないこのハコで どうしよう次の言葉が遠く遠く遠く離れて行く どうしようもない気持ちは弱く弱く弱く膨らみ続ける 今日も貴重な酸素を消費しただけでした 診断結果が遠すぎて滑稽洒脱な夢を見る 諦める事が出来たならどれだけ楽だろうか 人生開花が遅すぎて荒唐無稽な僕たちは 誰にも知られず消えるだけ 何も残らないこのハコで 人生開花が遅すぎた言い訳だらけのこの歌は 季節が流れ時と共に消えてしまうけれど 完全無欠に憧れた子供の頃の僕の夢を 残してこのまま消えるだけ あなたしか知らないこのハコで コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。