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メイデンについて メイデンはそれぞれ「レアリティ」「マーク」、そして「A(行動力)」「B(戦闘力)」「C(探索力)」、および「スキル」を持っています。 マーク 「スペード」「ハート」「ダイヤ」「クラブ」のいずれかです。 スキルについて スキルには「コスト」が存在します。 スキルのコストは「♠♠♠」「♠黒」「♥〇」のように表記され、 ここに指定されている通りにパワーを使うことで発動できます。 ♠♥♦♣…対応するマークです。数字は何でもOK 赤黒…赤は♥か♦、黒は♠か♣です。数字は何でもOK 〇…どんなカードでもOK …コストなし。条件が揃えば常に発動する。明記されていない場合、「発動させない」事はできず、1タイミング1回のみ発動 また、スキルには「発動タイミング」が存在します。 常時:条件が揃えば常に発動できます 開始:そのターンを開始した時(アクションをしていない時)に発動可能です 終了:そのターンを終える時(もうアクションしない時)に発動可能です 戦闘:戦闘が起こった時(自分以外の戦闘でも)発動可能です 探索:探索が起こった時(自分以外の探索でも)発動可能です 攻撃:自分自身が戦闘を行った時に発動可能です 調査:自分自身が探索を行った時に発動可能です 支援:自分「以外」がアクションを行った時に発動可能です 各メイデンの詳細はこちら→メイデン一覧
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ひろくんのローゼン☆テンセイ ◆CMd1jz6iP2 (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第五十九話⇔第六十話 第六十話⇔第六十一話 グギャリオン まさかの対主催 「あー、重ないけど問題は俺の体力やったか」 地図の通り町に向かって直進してきたけど、まだ遠いわ。 タバコの吸いすぎかちょっとの荷物担いどるだけで息切れや。 遠くに見えるのが塔やから・・・なんや、まだD-5の外れやないか。 目の前に草原があるってことは、ここから南西に歩けば町やな。 「いいなあ・・・その人形」 うお、びびった!いつの間にか後ろに女の子がおる! なんや、服が焦げてるし濡れてるし、ちょっとエロ過ぎやな 「お前・・・なんぞあtt」 「どうして・・・どうして皆人形を持ってるの・・・悟史君は取りにいけなかったのに・・・!」 誰?悟史くんて誰ぞ? 「その人形、渡してください。そしたら逃がしてあげても良いですよ?」 「人形てエンジェルのことか。何しよる気や」 ガツン! 俺涙目。急に地面にバット振り下ろすとかやばすぎる。 「ぐげ!!お姉も!アンタも!人形持って喜んで・・・この!!園崎詩音が!!バラバラにしてやらああああ!」 俺ドン引き。こいつ真性のキチ○イ。間違いなくキ○ガイやが。 「早くしろ!頭ぶっ潰されててぇかあ!!」 わかっとる!ここでの選択肢なんぞ決まっとるわ! 「ちょっとじじゅうしろ」 「ぐげげげげげ!!頭をぶち割ってやりますよぉおおお!」 終わったー!俺の佐賀フロンティア精神もこれまでかー! 「うるさいわねぇ・・・乳酸菌、獲ってるぅ?」 まったく・・・せっかくこの男からじわじわ力を奪ってたのに) 黒い翼を広げ、羽の弾幕を飛ばす。 「ぎゃあ!?」 羽は詩音の手に刺さり、女はバットを落として後ずさる。 (くっ・・・やっぱり、調子が出ないわねぇ) 水銀燈は自らの不調を感じていた。 実は少し前から目覚めていた水銀燈だが、空を飛んでいた時の疲労を回復するため体力を吸っていたのだ。 空を飛ぶだけで力を消費するなど普段ならありえない。 そして目の前の女を針鼠にするつもりだったのに、思ったほど羽が飛ばなかった。 その反面、力の消費はいつもより多いと来ている。 (やっぱり、何か制限を受けているのかしら) いくら呼んでもメイメイが現れないこともそのためだろう。 「畜生!この人形め!」 憤怒の表情を浮かべ、詩音はカードを天高く掲げる。 「オレイカルコスの結界発動!」 その瞬間、永井博之、水銀燈、詩音の周辺の地面に魔方陣が広がる。 「これは・・・nのフィールド、とも違うみたいねぇ」 「な・・・なんどこれー!?」 「うるさいわ、あなたは黙ってなさい」 「酷いわーエンジェル。とっととこんなトコ出ようや・・・痛ッ!」 博之が魔方陣から出ようとすると、結界に触れた手が弾かれる。 「無駄みたいよぉ?あの緑の女をジャンクにしちゃうのが手っ取り早そうね」 「いやジャンクてエンジェル。いくらキチ○イやて殺したらあかんが!」 博之から水銀燈が飛び降りる。 「あなたは好きにすれば良いわぁ」 羽が水銀燈の手に収束し、次の瞬間には水銀燈の手に剣が握られていた。 水銀燈が剣を構える。その先で人とは思えぬ笑い声を上げる詩音。 その額には地面の結界と同じ模様が刻まれていた。 「ひゃははははは!本当だった!本当にこのカードは力があるんだ!」 その笑顔のままに、水銀燈は懐からもう一枚のカードを出す。 「出でよ神!オベリスクの・・・巨神兵!」 大地が震えた。天まで届くような巨体が詩音の後ろに姿を現す。 やはり同様に額には魔方陣が存在する。 (なるほど・・・このフィールドの中でしか使えない切り札ってわけねぇ) 「ちょ、待てて!こんな序盤からラスボスとか無いわ!!」 ベルゼブブとか居らんと勝てるわけわけないやろ!とオベリスクからできる限りの距離をとる。 「お馬鹿さんねぇ・・・強そうなのは認めるけど・・・ミーディアムの方を倒せば終わりよ!」 「ちょ、エンジェルそれ、軽率ゥ!!」 詩音に切りかかる水銀燈を、詩音はやはり狂人の笑顔で迎える。 「行け、オベリスク!ゴッドハンドクラッシャー!!」 オベリスクの拳から青い閃光が放たれる。 「くっ・・・・・・!?」 翼で全身を被い、バリアを展開する水銀燈。 オベリスクの一撃は水銀燈の手前に着弾する。 「が・・・アァアアアァアア!!?」 だが、その衝撃だけでバリアは砕け、体は弾き飛ばされる。 「なんです?私を倒すんじゃなかったんですかぁあ!?」 ぐぎゃぎゃ、と笑う詩音。再びオベリスクに命令を下す。 「さあ、トドメです!やれ、オベリスク!」 雄たけびを上げ、再び拳を閃光が覆う。 体の自由が利かない水銀燈は、自らのミーディアムを想う。 (めぐ・・・どうやら、帰れそうには、ないわあ・・・・・・) 拳は振り下ろされ、閃光は水銀燈に伸び―――― 「ちょっとはじじゅうせいやー!!」 O☆TO☆KOの中のO☆TO☆KO!永井博之は再び走る! 閃光よりも一歩先に水銀燈を抱きかかえる 「よっしゃ!ファインプレー再び!俺乙カジ 「一歩先じゃ遅いわよお馬鹿ああああああ!!!」 へ?と思う間もなく博之の体を水銀燈の羽が被う。 直後衝撃波。真横に吹っ飛ぶ博之と水銀燈。 「うぎゃあああああ!!」 凄い勢いで体を擦る。全身は打ち身だらけ擦り傷だらけだった。 もちろん、水銀燈の羽があったからこれで済んだわけで、本来は即死でもおかしくない。 「ば、馬鹿じゃないのぉ!?力も無いくせに飛び出すからこうなるのよ!」 「おお、無事やったかエンジェル。悪いけどディアラハンかけてくれんか」 「なによそれは、さっさと退きなさぁい」 「マジ頼むて、ディアでもいいから回復魔法頼むわエンジェル」 立ち上がった水銀燈は、なんのことかわかるはずも無い。 「回復なんて自分にしか出来ないわよぉ。それとさっきから何なの、エンジェルって」 こんな黒いのに、めぐもこいつも何で天使扱いなのかわからない。 「私は水銀燈よぉ。あなた、名前は?」 「俺永井博之。ピアキャスでジーコとかと配信してる」 「配信?私もラジオなら気が向いたときに配信してたけど・・・」 「ちょ、マジか。そういう人ばっか集められたんかな」 「さあ?あのジャンク女がラジオなんてやってそうに・・・って話してる場合じゃ・・・」 完全に隙だらけだったことに気付き、詩音に向き直る。が・・・ 「ううううあああああ!!?痛い・・・頭がああああ!!!」 詩音は頭を抑え、悶え苦しんでいた。 くそくそくそくそ!!!トドメをさそうと思ったら何、この激痛は! 視界もぼやけてきた・・・このカードを使った影響か? オベリスクは私の命令を待っている。だが、もう一度あの技を使うのは・・・ 「お、オベリスク!あいつらを殺しなさい!ただし、技は使わないで!」 オベリスクは雄たけびを上げて、人形どもに突進する。 技など使わなくとも、あんな奴らは倒せるはず・・・ しかし、近づいたオベリスクの攻撃は空を切り、あいつらは空を飛んで逃げていく。 「どうせ結界からは逃げられないのに、馬鹿な奴ら」 他の二枚の神のカードを見る。 オレイカルコスの結界は24時間に一度しか使えない。 だからこの二枚のカードも同時に使ってしまおうと思っていたのだが・・・ (これ以上使ったら、自滅してしまう・・・) 激痛や疲労くらい耐えられるが、これが二倍、三倍のとなれば話は別だ。 こいつらを殺した後に、倒せなかったあいつらも、他の参加者も殺さなければならない。 相打ちではいけない。生き残るのが最優先・・・ ぐ・・・また頭が痛い!耐えないと、あいつらを殺すまで・・・!! 「こんな力を使ってて、何のリスクもないのはおかしいと思ってたけど・・・」 肉弾戦に持ち込んでくるなんて、あの光線を使うと随分と疲れるみたいねぇ。 とはいえ、それでもこっちが不利なのは変わらないけど・・・ 「あー!もうキツイ!水銀燈、ちょお地面に降りんが!」 足に捕まっている博之が喚いてる。ジャンクにするわよ? と言ってもいい加減重いし、これ以上の飛行も無理ね・・・ ずしゃあ、と降りると同時に博之の体が地面に擦れる。 「ちょお!痛いが!!俺もうどんだけボロボロや!」 「五月蝿いわね、黙らないと喋れなくなるまで吸い取るわよ」 「吸い取るってなんぞ?」 「さっきから力を吸わせてもらってるの。どうせ戦えないんだから構わないでしょ?」 「おいぃぃぃ!!やっぱり夜魔の仲間やったんか!吸魔かデスタッチか知らんけど勘弁してくれ!」 さっきから知らない単語が混じる。デスタッチとかディアラハンとか何の魔法かしら。 「死ぬまで吸ったりはしないわあ。それよりアイツを倒す武器とかないのかしらぁ?」 オベリスクを見るとまた止まっている。どうもまた詩音の指示がないと動かないらしい。 羽を詩音に飛ばす。すると動かなかったオベリスクが詩音への攻撃を防いだ。 「ミーディアムの危機には動くみたいねぇ。やっぱりあれをどうにか・・・え?」 モシャモシャしてる。博之がディパックから取り出した草をモシャモシャと食っている。 「な・・・何を食べているのかしらぁ?」 「薬草を食っとるん」 もしゃもしゃと草を苦そうに頬張っている博之。 疲労気味だった博之の顔色も良くなっている。 「・・・・・・薬草×99ぅ?」 説明書には体力や傷を回復する草と書かれている。 人間の体ってそんな単純に回復するものだったかしらぁ?と思ったが 「実際に供給量も良くなってるわねぇ」 どうやら、体力が回復したために供給量も良くなっているようだ。 「いつまでも草食べてないで、他に何か無いか探しなさい」 「いや、もうないて。変なスプレーと宝石だけ。水銀燈も外れっぽいわ」 博之が水銀灯にスプレーをかける。少し煙いだけで何も起こらない。 「遊んでないで何か考えなさい。ジャンクになり・・・た・・・」 え?と水銀燈の動きが止まる。 薬草を置いた博之の右手には支給品のスプレーがある。そして左手には、『宝石』がある。 「ロー・・・ザ・・・ミスティカ?」 博之が宝石だと思った物はローザミスティカ。 水銀燈を含む7体のローゼンメイデンの命の結晶。 創造主ローゼンの理想であるアリスになるため、奪い合うもの。 だがそれは、ローゼンの弟子の人形、薔薇水晶の介入などで無期延期のようなものになってしまった。 水銀燈もやる気がそがれ、めぐの相手をして過ごしていたのだが・・・・・・ 正式敗退した蒼星石か雛苺のものだろうか? なんにせよ、これで力は増大する。と、水銀燈はローザミスティカを自分の体に取り込み・・・ 『あなたがめぐ?』 なに、この記憶は? 病院のいつもの窓から自らのミーディアム、めぐが見える。 酸素マスクをつけている。どうやら今日は調子が悪いらしい。 めぐは私を一瞥するが、いつものように微笑まない。 『あなた・・・そう、天使さんだけじゃなく・・・私も殺しに来たのね?』 何?私が死んだ?何を言ってるのかと言おうとすると 「私も殺しに?どういうことなの?」 口を開いたのは私ではなかった。この声は・・・ 『知ってるのよ・・・あなたが天使さんの言ってた・・・真紅だって』 そうか・・・これはローザミスティカの記憶。 めぐが見ているのは、今見えている視点は・・・このローザミスティカは・・・ 真 紅 の も の な の か ? だとすればどういうことだろう。私が死んだ?いつ、どこで? 『水銀燈が死んだというのは本当なの?』 私の疑問を真紅がめぐに投げかけた。 『ええ、殺されたわ・・・だって・・・指輪が消えてしまったもの』 めぐは自分の指を見ている。その指にあるはずの指輪が・・・無い。 『そんな・・・一体誰が?』 真紅が疑問の声を上げるが聞きたいのは私の方よ。 こんな世界に来てしまったから契約が外れたのだろうか? 場面が変わる。ここは・・・nのフィールドだろうか? 視点も、真紅の視点ではなく上から見るかのようなものに変わっている。 荒野のような場所に、真紅がステッキを構え誰かと向き合っている。 その姿は無残だ。服はズタボロ。片腕が無い。頭が一部欠損し、左目が無い。 向かいあう人物を見る。それは、殺し合いをしてもらう、と言った長身のピエロだった。 「君も招待すべきだったな」 そう言うと、ピエロは無数の剣を真紅に投げつける。 真紅は薔薇の塊とステッキでいくつか打ち落とすが長くは続かず四肢全てを切り落とされる。 「こんなに傷物にしてしまっては私のコレクションには入れられん」 剣を手に真紅の前まで歩み寄るピエロ。 (やめなさい!真紅は・・・真紅をジャンクにするのは!) 私の声が届くはずもない。が、真紅の隻眼はこちらに向いていた。 「あ・・・あ・・・そこに・・・居たの・・・よかった、無事で・・・」 「キミに敬意を表して、事が済んだらキミの仲間を私のコレクションにしてあげよう」 「ごめんなさい・・・めぐも・・・ジュンも・・・・・・私には守れそうに・・・・・・」 真紅は体を何とか起こそうとして 「さらばだ、真実に近づいた力無き人形よ」 胸を貫かれ、二度と動かなくなった。 「おい、どうしたん水銀燈!」 肩を揺さぶられ、現実に戻る。 「あの巨人が寄ってきてんぞ!どうにかしてくれ!」 既にオベリスクは拳を振り上げている段階だった。 水銀燈はオベリスクに向き合う。 「もう諦めたんですか!だったら楽に殺してあげますよぉ?」 詩音の下卑た笑い声は水銀燈の耳には入らない。 オベリクスの拳が振り下ろされ、大地が揺れる。 (お、終わった・・・まぁこんなのに襲われて長く生きれたほうかもな) 死んでしまってもこんな風に思考できるのか、と博之は思った。 これなら、タバコがあれば案外平気かもな、などと考えていると 「何寝てるのかしらぁ?」 水銀燈の声に、博之は目を開いた。 その光景は異様なものだった。伏せた博之より10chほど上にあるオベリスクの拳。 それをステッキ一本で受け止める水銀燈の姿。 「いやありえんて!」 「そんな・・・ありえない!」 驚愕の声を上げる詩音と博之。 そこにオベリスクはもう片方の拳を振り上げる。 「そうは・・・いかないわぁ!」 水銀燈の片翼が肥大化し、龍のようになってオベリクスを襲う。 「そんな・・・そんな!」 雄たけびを上げるオベリスク。だがその声は、明らかに悲鳴のそれに近い。 「はあぁああ・・・!!水銀燈カッコイー!そのままやったれ!」 「無理言わないでほしいわぁ」 は?と思い水銀燈の表情を見る。 博之にもわかった。既に限界・・・良く考えれば当たり前だ。 「お、俺の体力吸え!まだ薬草も山ほどあるから吸い放題ぞ!」 「あらぁ、気付かない?今全力で吸ってるのよぉ?」 「ああそうなんか、道理で視界がぼやける訳やってそれでも駄目なんか!」 薬草を再び頬張りながら、博之は自分に何か出来ないか考える。 「ちょっといいかしらぁ」 「お、俺に出来ることでもあるんか!」 「もし、だけど・・・この殺し合いで、ずっと私の糧になる気はあるぅ?」 なんやそれは、と博之は考える。ずっと薬草食っとけってことか? 「俺、殺し合いとかする気ない。今みたいな状況になったら仕方ないのかも知れんけど」 そんなんして帰っても、配信とか楽しく出来そうにないからな。 「ああ、それは奇遇ねぇ」 空いている手をオベリスクに向ける。 その指にはめられた指輪が輝いたよう見えたと同時に 薔薇の花弁が滝のようにオベリスクを襲い、その巨体は後ろ向きに倒れた。 真紅をジャンクにするのは私だった。 真紅を殺そうなんて考えるのは私だけで十分だった。 もし元の世界に戻れても、そこに真紅は居ない。 私を何度も殴り、張り倒した手はアイツに断たれた。 歩くことも出来ない私を支えてくれた手はアイツに断たれた。 そんなことはどうでもいい。 死んだくらいなら、真紅はそのうち夢くらいに出てくるだろう。 案外「ローザミスティカを返せ、この粉雪!」と殴りかかってくるかもしれない。 ただ、その時に・・・私があのピエロの言いなりになって帰ってきたなんてことがあってはならない。 私は言うのだ。 「あなたを殺したピエロだけど・・・ものすごく弱かったわよぉ?」と 真っ赤になって怒る真紅を見て悦に浸るのだ。 それが私。真紅をコケにし、全てを否定してやるために。 「私も、乗り気じゃあないわぁ」 このゲームに乗ってなどやるはずもない。 だから 「この指輪に口付けしなさい?」 めぐ、あなたの命は・・・あなたに返すわ。 「口付けってキスせいって事か?」 「契約よぉ?これから一生体力を吸われますっていうねぇ?」 それはキツイ。彼女居るのになぁ、なんていうのは後回しか。 「任せとけ!多少なら食いシヴァってみるわ!」 水銀燈は、イマイチなミーディアムねぇと手を差し出す。 博之はちょっとはじじゅうしろ、とその手を取る。 永井博之27歳フリーター。熟女にモテモテのその男は、ある意味最も当然に水銀燈のミーディアムとなった。 ミーディアムとかようわからんけど、何か埋め込まれて勝手に悪魔にされるよりはマシだろうと自己完結していた。 詩音の疲労は頂点に達していた。 オベリスクは立ち上がろうとしている。 こんなに長引くなら、神を三体召喚して速攻で決めるべきだったのか・・・ しかしもう遅い。すでに同時に二体を従える力など残ってはいない。 全て人形を貰った魅音のせいだ。全て前原圭一のせいだ。 悟史君、この人形は壊しちゃうけど、生き返ったら他の人形を探そう。 沙都子とも仲直りしたいなって思ってたから、ちょうどいいよね? だから・・・・・・ 「みんな殺して、一緒に帰ろう!悟史君!!」 「じゃあ俺はここで薬草食ってるから一気にやってくれ」 両手に剣、ステッキをそれぞれ持って飛び立とうとする水銀燈にエールを送る。 「そうねぇ、巻き込まれて死なないようにねぇ?」 そうして黒い天使は、神に挑むために空を駆ける。 眼前まで刹那に。切りかかるまで瞬間に。 博之の力を吸い、青く光る翼から無数の羽が炎となって神を撃つ。 攻撃にも怯まず、オベリスクの拳は水銀燈を砕くため振るわれる。 大地を軽々と抉る一撃を、黒き羽と薔薇の壁が受け止める。 再び翼から現れた黒い龍がオベリスクの片足を穿ち、そのバランスを崩す。 「神でも何でも・・・ジャンクにしてやるわぁあああ!!!」 数十倍の巨体に挑む天使。天と地以上の開きがあった実力は埋まっていた。 1.オレイカルコスの結界による神の制御の不十分さ。 通常のDMならば問題はなかったであろう神の挙動の遅さは、高速タイプの敵を相手にするには向いていなかった 2.真紅のローザミスティカの取り込み、および契約による力の行使。 契約による力の行使は頑強なオベリスクへのダメージを確実なものとし、能力の低下は真紅のローザミスティカで補えていた。 人工精霊が呼べないことは不便だが、それくらいは仕方が無い。 ステッキを目に突き刺され、神の絶叫は誰から聞いても悲鳴となっていた。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 詩音は震えている。 顔は恐怖に震え、口からはよだれを流している。 詩音の手に握られたカード「オシリスの天空竜」 オベリスクの巨神兵の特殊能力。それは終わりをもたらす。 全てに・・・敵も・・・私に・・・ 「ほめて・・・ほめてよ悟史君・・・」 とっくに詩音の言葉は意味を成さない。それでも詩音は悟史のことを想い、笑顔になって。 「オシリスの天空竜を生贄にささげ、オベリスクの巨神兵の特殊能力発動!」 これまで同様に、オベリスクの拳を翼と薔薇で受け止めようとし・・・水銀燈は拳をかわした。 かわした拳の先の空間は一瞬ねじれ、水銀燈の脇を衝撃波が奔る。 「ぐあ!?これは何・・・?」 オベリスクの巨神兵の特殊効果・・・それは神を生贄にささげることによる攻撃力の極大化。 「でも、当たらなければ意味が無いわぁ!」 それでも、かすっただけで致命傷になりえる破壊力は水銀燈の踏み込みを甘くする。 羽陣と薔薇の花弁がオベリスクの拳の風圧で散る。 (神って称号は伊達じゃあないわぁ・・・無難に戦っても負けるわねぇ) こちらが100を超える攻撃を加えようと敵は倒れず、たったの1度の被弾が敗北を意味する。 たとえ命中率0~1%の攻撃でも、攻撃の機会が100もあればいつかは当たってしまう。 ならば命中率が5~10%になろうとも、数度で決まるような渾身の一撃を加える。 そう決めた水銀燈よりも。 詩音の更なる行動の方が速かった。 「オベリスク!必殺技の使用を許可するわ!」 もはや、詩音の中ではこの戦いで勝つことが全てが解決する手段となっていた。 全力の全力で放たれる究極の神の鉄槌の発動許可。 オベリスクの拳が尋常ではなく輝き出す。 余波ですら、耐え切れないことは本能で感じ取った。 その一撃をかわすために結界ギリギリまで飛翔、オベリスクの背後を取り――― 狙いが、自分ではないことに気がついた。 「ッ・・・まさか!?」 オベリスクの直線上。安全な距離で薬草を頬張る胡散臭い男が一人。 「博之!!」 声が届いたのか、水銀燈に向かって駆け出す博之。 つまりは、オベリスクに向かって。 「自殺でもする気ぃ!?」 全力まで力を引き出す。どうせこのままじゃ死ぬんだし構わないだろう。 翼から、そして薔薇の花弁の塊から黒と赤の竜が生じ、交差して神に向かう。 同時に拳は振り下ろされる。渾身の神の一撃 「インフィニティ・ゴッド・インパクト!」 次空間すら捻じ曲げかねない一撃が放たれる。 水銀燈はもはや避けることは出来まいと、諦めた。 (一瞬の付き合いだったわねぇ・・・まあ、それなら・・・) 黄泉の旅路に、せめてあの女をつき合わせてやろうと詩音に視線を向け。 何度目かわからない驚愕の声を上げる詩音の姿がそこにあった。 そして見る。その視線の先を見て。 「ちょ、おいぃぃぃいいい!?」 もう水銀燈も突っ込むしかない。 ひろくんは空を飛んでいた。 「相当ありえん話な件」 なぜ俺は走ってるのかがまずわからん。 しかもあのラスボスみたいなのに向かってる。 自殺願望あるようにしか見えねえだろ!バカ乙!! ほら、なんか凄いのがこっち飛んでくるがな。 水銀燈も諦めてこっち見取らんもん、当然やな。 しかし結構水銀燈に近づいたな。今はビームも俺の下だしな。 ・・・・・・みんなビビる。俺もビビる。 空を自由に飛びたいなって俺はドラえもんか。しかも自由に飛んでないし。 これが本当の夢か。ありえんもんな流石に。攻撃にビビッて気でも失ったんかな。 ほら、水銀燈が俺みたいな突っ込みするわけがないし。 なるほど、水銀燈が俺を迎え撃つモーションに入ってる。 これで殴られて目が覚めるわけか。ありがちやが。 メメタァ。 前言撤回。この痛みが夢なわけねー! 俺は現実を受け止めるO☆TO☆KO!鼻が110度曲がったのも受け止めるしかない。 浮力が無くなる。水銀燈が掴んでくれなきゃ落ちてた。 さすが俺のエンジェル。殴らんでくれたら100点だったなぁ。 「わけわかんないわぁ」 なんであの一撃を華麗に避けて飛んできたのかも。 なんで私が真紅みたいなグーパンしたのかも。 「どうなってるわけぇ?」 まだ薬草を頬張っている博之を見る。 鼻が顔にめり込んでるが、命に別状はなさそうだ。 オベリスクに注意を戻・・・・・・いない!? あの巨体を見失うなんて!? 使役者である詩音を探す。こちらはすぐに見つかった。 微動だにしない。何をする気なのか・・・・・・ 微動だにしない。動きに対処できるよう移動する。 微動だにしない。その理由に気付いたのは、その直後だった。 辛い戦いだった。 避けられたかと思った神の一撃は、そんな心配をよそに男を消し炭にした。 呆然とする人形をあっさりとオベリスクが握りつぶす。 結末はあっさりとしていた。殺し合いなんてそんなものなのかもしれない。 何時間も続いたと思った戦いは、おそらく1500秒ほどでしかない。 オレイカルコスの結界は消え、神の姿も掻き消えた。 私は草原に寝転んで、疲労を少しでも回復する。 後であいつらの荷物を調べよう。あの男が食べていた草がまだあるかもしれない。 そして、次の日を迎えた。 1日1殺。24時間に1度戦い、身を隠してカードと体力の回復を待つ日々。 殺し合いは続き、ついに最後の敵が目の前に現れる。 初日に殺し損ねた女だ。なんてつまらない結末だろう。 だが、意外にも女は無数のモンスターを召喚してきた。 変な球から出る芋虫や病んだ目の少女・・・見てるとイライラする。 そして私と同じカードから召喚される魔法使いのような女性に黒い龍と蒼い龍。 面白いじゃあないですか。私の神に勝てるとでも!? そして私は高らかに結界のカードの使用と同時に三体の神を召喚する。 願いは、叶っていた。 雛見沢の学校に通う、仲の良い兄妹の姿があった。 その隣にいるのは妹の親友。今日も一緒に登校だ。 だが、その表情にはどこか影がある。何かが足りない日常。 まったく、お姉もレナさんも圭一さんも、どこで何をしてるんだか。 でもそんな顔しないで下さい、悟史君。 いつもみたいに「むう」って言ってください。 私の頭を撫でてください。ね、悟史君? そんなことは無理だって、わかってはいるんですけど、ね。 「死んでるんやな・・・寝とるみたいやが」 結界が消えていることに気がついて、水銀燈は理解した。 詩音は動かない。もうそこにあるのは、立ったままの肉体のみ。 「これしかなかったんか・・・殺し合いに乗ってたゆうてもなぁ・・・」 「なかったに決まってるでしょぉ?」 水銀燈は詩音のディパックからカードの説明書を取り出した。 「あの結界、神のカードを一般人が使うためのものみたいだけど・・・どちらかが死ぬまで解除できないって書いてるわぁ」 つまり、使ったが最後・・・殺しあうしかないということ。 「間違って使ってたりしたら最悪やが。途中で正気に戻らんかったのが、幸いやったんかな」 「そんなのはわからないわぁ。でも、誰かのために戦ってたんだから・・・降りることはなかったと思うけど」 悟史君、悟史君、悟史君。何度この女は叫んでいただろう。 水銀燈は、めぐが死んだら彼女のようになれるか考えた。 「私もぉ・・・・・・こんな風になれるかしらぁ?」 「バカ乙。いや、大バカ乙!!やな」 博之がかなり真剣な顔をしている。言動はいつも通りだが。 「こんな風に狂ったらあかんて。誰も狂った人となんて付き合いたくないわ」 「別に、目的が叶ったら死んでも構わない場合もあると思うけどぉ?」 「そんなん、死なれても困るが。狂ったって仲間やったり恋人やったりしたら悲しいわ」 めぐの病気が治って、彼女は町を歩き回る。 どこに行ったの?と何かを探して。どこにいるの?と誰かを探して。 そして嘆く。自分に死を運びに来た天使は、元気になった自分を嫌になったのか、と。 死んだ私の声は届かない。自虐的な彼女の性格はそのままで。 生きても生きても、幸せを拒絶して生きていく。 「そうねぇ・・・そうかもねぇ」 「そうにきまっとるよ」 鼻血出してなければ格好良いのに、と思うほどの言動だった。 ついでに、先ほどのスプレーの説明書を見つけていた。 自動ぶんなぐりガス。スプレーを吹きかけた物に向かって、名前を呼ばれた者はぶんなぐられる。 物。たしかに私は人形だしねぇ。あの時無性に殴りたくなったのはこのためか。真紅の影響かと思った。 オベリスクの最後の一撃で抉れた草原地帯に、彼女を埋める。 ソノザキシオンここに眠る、と黄金の万能椅子を切ったものに書いて土に刺す。 般若心経を唱え、冥福を祈った。全部博之が一人でやった。 水銀燈は、博之のディパックからレモンを取り出し、黄金の板の脇に置いた。 「そんで、俺は町に行こうとしてたんが、どうするかの」 「いいと思うわよぉ?人はいるだろうし・・・狂ってるかもしれないけどねぇ」 あのピエロの強さは異常だ。仲間か力が必要だ。 この神のカードは強大だが自滅しかねない。切り札として使っていこう。 当面の目的として、ゲームに乗っていない仲間を探すことになった。 そして脱出できる方法を探す。もちろんあれば、の話だが。 「俺がいるとなると、俺より前から配信してたジーコもいるかもな」 博之の兄であるジーコ?の捜索は、ここに来てるのが確定するまで二の次とすることになった。 水銀燈としても、役に立ちそうにない人間は、こっちの基盤が固まるまでは遠慮したかった。 「さっさと町いって探すか。いい加減俺も限界だしな」 博之は詩音の荷物を移し変えたディパックとバットを持って歩き出す。 水銀燈は何が限界なのかわからなかったが、精神とか体力とかだろうと思った。 実際はタバコを探さないと限界だ、という意味だったが。 兄に劣らぬ異色のコンビは町に向かう。 その先に、二の次であるジーコが保護されてるのを、彼らはまだ知らない。 私、園崎詩音は命を奪われました。 なぜ、誰に、命を奪われたのかは今更どうでもいいです。 それでも・・・どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。 どうか、誰もここには来ないで下さい。 うちの鬼婆くらいの姿になってから嫌でも来るんですから。 お姉も、圭一さんも、レナさんも・・・みんな狂わないで・・・生きてください。 それだけが、私の最後の願いです。 園崎詩音 【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に 死亡】 【残り 60人】 【E-5 草原/一日目・早朝】 【永井博之@永井先生】 [状態]:疲労、全身打撲、鼻骨折(やばい角度に曲がってるのは戻りました) [装備]:[装備]:金属バット、薬草(69/99)@勇者の代わりにry [道具]:支給品一式*3、甲羅セット@スーパーマリオシリーズ、座薬@東方project ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(1/2)@ドラえもん [思考・状況] 1.町に行って煙草を補給 2.薬草無くなったら体力ヤバイな。 3. 水銀燈と一緒なら生き残れるかもな。 4.人は殺したくないが、戦うのは水銀燈。最悪仕方ない ※甲羅セットには赤・青・黄の三色の甲羅が入っています。 いずれも食べると炎を吐く・羽が生えて空を飛べる・地響きを起こせるといった能力を持っていますが、 人間の口には到底入らないサイズです ※自動ぶんなぐりガス(4/5) JBGと書かれたスプレー缶。このガスを何か物に吹き付けてから、参加者の名前を言うと その相手がその物目掛けて吹っ飛んで激突し、痛烈な痛みを与える。人間に吹きかけても無効。 名前がわかっても、その人物を知っていないと効果は無い。 吹きかけた物から周囲1コマであれば誰の発言でも効果あり。 効果は2時間だが、一度発動すると効果消滅。もう一度吹きかけねばならない。 また「参加者」にしか効果は無いため、支給品のポケモン、DMなどには効果が無い。 死体になった参加者にも効果はない。「放送」で効果が出るかは「不明」 ※薬草 食べれば体力が、傷口に塗れば傷が回復します。 体力の回復は中々の効果がありますが、傷の治療には消毒に擦り傷の治療くらいしか出来ません。 致命傷、大怪我などには効果が無いでしょう。 【水銀燈@ローゼンメイデン】 [状態]:軽症(博之から体力を吸って回復中) [装備]:真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン(真紅の技が使えます) [道具]:三幻神@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(ラーのみ使用可だが遊戯、海馬などのみ) オレイカルコスの結界@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ (24時間使用不可) [思考・状況] 永井博之と契約 1.長身のピエロを殺す。その仲間も殺す。 2.仲間を探して、脱出する。役に立たないなら別行動してもらいたい。 3. 脱出不可なら最後まで生き残る。最悪優勝するしかないのか? 4.ピエロの思惑に乗りたくないから、できるだけ人は殺さない。 5.襲ってきた奴とは戦う。殺すのも仕方ない。 ピエモンが自分の世界で何かしていたということがわかりました。 その情報はまだ永井博之にも話していません。 ※「契約」 水銀燈は日常的な行動以外(飛ぶなど)に力を消費します。 真紅のローザミスティカを取り込んだおかげで人間の疲労回復くらいの速度で力は回復します。 契約によって永井博之の体力と引き換えに力を吸い取れます。 吸い取る量によって能力は増減。もちろん最悪永井博之の命に関わります。 吸い取らない場合の戦闘力は任意ですが、ティアナ辺りに負けると思います。 また、戦闘中は水銀燈が意志をもって吸収をやめないと自動で吸い取ります。 正式な契約なので、距離が離れていても力を吸い取れます。 同上の理由により、お互いの精神が影響しあい変化する場合があります。 契約破棄は水銀燈からのみ可能。再契約は不可能。 ただし、水銀燈は元々人から力を吸うことが出来ます。 その場合、効率、能力ともに下がります。 魔力持ちの人間からは魔力、それ以外は体力を力に変換します。 【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に 死亡】 【残り 60人】 sm59:オメガとかちは大変な魔理沙を巻き込んでいきました 時系列順 sm61:自信か慢心か? sm59:オメガとかちは大変な魔理沙を巻き込んでいきました 投下順 sm61:自信か慢心か? sm29:ひろくんの天使?転生 永井博之 sm69:行く先は sm29:ひろくんの天使?転生 水銀燈 sm69:行く先は sm36:海☆馬☆王 園崎詩音 死亡
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有栖学園には名物教師が揃っている、その中でも特に群を抜いているのが 水銀燈と雪華綺晶である・・・・・ 水銀燈は生徒を誘惑し、あるときは色仕掛け、あるとき見た目によらずの行動力で他者を圧倒していた 対する雪華綺晶は教師になる前は軍人であり、その行動力と胆力は有栖学園1であった・・・・ ○月×日、晴れ ラプラス「今日もいい天気ですね・・・・これで馬鹿校長が何も起こさなければ良い日になるでしょう」 と職員室へ向かう教頭ラプラスは呟いていた ローゼン「そりゃあんまりだよ、僕だって毎日遊びに来てる訳じゃないんだから」 その隣でラプラスに捕まったばかりのローゼンが悪気も無く言う もはや見慣れた日常、逃げる校長・追うラプラスこの二人だけでも珍妙な学校なのに教師陣まで大変だから胃が痛むラプラスに同情する そして、朝礼の為にローゼンを引き連れたまま職員室へ入る二人・・・しかしそこは戦場であった 水銀燈「よくも取ったわねぇ~~!!!」 いつもの優雅さはどこへ行ったのか水銀燈、それに対峙するのは・・・ 雪華綺晶「お腹が減ってたんだ!別に1本ぐらいいいだろ!」 元軍人の雪華綺晶である・・・ 事の発端はお腹を減らした雪華綺晶が水銀燈の楽しみにしていたヤクルト(残り1本)を勝手に飲んでしまった事から始まる と、その時水銀燈の手に持った箒が雪華綺晶の顔面を捉えた・・・・クリーンヒット、先手は水銀燈である 雪華綺晶「あいたたた・・・・、何するんだ!謝ってるのに心が狭いぞ水銀燈!!!」 だが、自分でも反省してるのか反撃しない雪華綺晶、ここで終わりにしておけばと後から後悔する事になる両者・・・ 水銀燈「うるさい!このナチス被れのグンヲタ戦車マニア!」 禁句連発、そして戦場に変わる職員室・・・・ 雪華綺晶「SS!」 そう叫ぶ雪華綺晶、そして職員室のドアから射撃部員役5名が入ってくる・・・・ 射撃部「お呼びですか!雪華綺晶総統!」 ここは雪華綺晶にとっては学校ではなく傭兵育成場なのかもしれない・・・ 雪華綺晶「ナチスを侮辱した水銀燈にヒ○ラーの怒りを与えなさい!!!」 侮辱されたことに怒りをあらわにする雪華綺晶、その命令の通り動く射撃部員(SS) 射撃部員「水銀燈先生、私怨はありませんが祖国(?)の為・・・・」 その瞬間水銀燈にエアーガンが炸裂する 慌てて身を隠す水銀燈、しかし不運にも1発が水銀燈の頬に命中する・・・・ これにより水銀燈の怒りは一気にピークに達した・・・ 水銀燈「・・・女性の顔になんてことするのよ雪華綺晶!!!」 その雄叫びの元水銀燈ファン(ファンクラブ:水銀党)が駆けつけ、職員室のドアを突き破り射撃部員を押さえつける その隙に一気に距離を詰め雪華綺晶に襲い掛かる水銀燈・・・そこへ 薔薇水晶「いい加減になさい!」 いつの間にか騒ぎを聞きつけやってきた薔薇水晶の一声が響き渡り硬直する職員室 その間に取り押さえられる水銀燈に雪華綺晶・・・ こうして大惨事になると思われた職員室は薔薇水晶の勇気ある行動により未然に防がれた その後二人はラプラス教頭より説教を食らったのは言うまでも無い Fin
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とある日の昼休み ローゼン「よし、完璧だ」 校長はそういい今まさに仕上げた物を何度も見返し しきりに頷いている ロ「あとは・・・、ん?」 ラプラス「失礼します。校長、今度の」 校長室のドアを開け入ってくる教頭のラプラス ロ「おお、ラプラス君ちょうど良い至急これを入れて8人分コピーしてくれたまえあと、これに書かれてる先生達を呼んでくれ」 ラプラスが何かを言いかけているのにそうそうに無視して仕事を押し付けるローゼン ラ「いや、しかしまだ会議の・・・・」 ロ「急いでね。いやぁ、徹夜して疲れてしまってねぇ先生達がくるまで私は寝るから、おやすみ。zzz・・・・」 と早々に寝入る校長 ラ「・・・・・」 すすけた背中と渡された物と共に校長室をあとにするラプラス しばらくして 渡された物に書かれた先生達 真紅、水銀燈、翠星石、蒼星石、薔薇水晶、雪華綺晶の6人 が校長室に集まり。ラプラスとローゼンを含め8人がいる ロ「うむ、よく集まってくれた」 と、満足そうなローゼン ラ「あなたが集めたんでしょ」 と、一応突っ込むラプラス 先生達「(早くこの場から去りたい)」 と、一心に願う先生達 ロ「で、だ。みんなに集まって貰ったのはこれのためだ」 と一同に突きつけるローゼン それは、先ほどラプラスにコピーさせた物 そのタイトルは [シンデレラ ver.有栖学園] ローゼン以外全員「・・・・・・・・・・・・・・・」 ロ「やっぱり生徒も教師も刺激がないといけないと思ってね がんばって考えたんだよ。素晴らしいアイデアだろ?」 と、周りの状態を解っていないのか解ってても無視してるのか(前者だろうが) 蒼星石「・・・・・劇をやりたいの判ったんですけど、その[ver.有栖学園]というのは?」 ロ「いや、特に意味はない」 蒼「・・・・そうですか」 ロ「あぁ、これは今度の集会の時に発表するから今日の放課後から練習するよ、毎日」 翠「毎日って?!ちょっと待ちやがるですぅ!!」 ロ「私が関わる以上完璧な物にするんだ!!文句は言わせん!!」 薔薇水晶「・・・・・・でも、私たちは校長に関わらされたんじゃ・・・・・」 ロ「・・・・・・・・」 薔「・・・・・・・・」 明後日のほうを向き ロ「まぁ、とりあえずがんばろうじゃないか」 ローゼン以外「・・・・・・・」 真紅「・・・結局どうなるの?」 水銀燈「校長も納得したようだし、劇はなしじゃないのぉ」 ロ「な!?劇はもちろんやるぞ。どこをどう聞いたらなしと言うことになるのかね!」 紅「薔薇水晶に言い負かされたあたり」 銀「よねぇ」 ロ「・・・・・・・」 ローゼン以外「・・・・・・・」 ロ「・・・・わかった。そう多くは練習しないから劇しよう・・・・」 押し付けモードから懇願モードに入るローゼン そんなやり取りの中ひたすら昼御飯を食べ続けてる雪華綺晶 そんなこんなで発表当日(放課後です) いろんな声がちらほらと 生徒A「あいかわらず校長の考えって突発的だよな」 生徒B「だな、しかも当たり外れがあるからな」 生徒A「まぁ、今回は劇だから当たりだな。先生達の衣装姿♪」 生徒C「ねぇ、配役に校長の名前書いてないね」 生徒D「下の方に「内緒」って書いてあるよ」 生徒C「本当だ。でも、他にシンデレラで必要な役なんて在るっけ?」 生徒D「校長が台本考えたらしいから、増やしたんじゃン?」 生徒C「そっか」 生徒E「あれ~、雛苺先生は出ないの?」 雛苺「うにゅ~・・・、雛も出たかったなの~。今度は雛が主役でやるなの~」 生徒F「校長に書いてもらうんですか?台本」 雛「・・・・うにゅ~・・・それはやなの~」 金糸雀「なんで、カナが主役じゃないのかしらー? そうすれば、楽してズルして」 生徒E「劇で主役がズルしてどうするんですか」 金「うっ・・・・」 生徒F「お、始まりますよ」 開幕 雪華綺晶(ナレーション)「昔ある日のある国にシンデレラという・・・・・・」 極々普通の出だしが始まり 極々普通に進行していく。もちろんローゼンの出てくる気配はない 場面は変わり 蒼(王子)「ついに明日は舞踏会だ。どんな方々がくるだろうかそして、どんな素晴らしい女性が・・・」 と仰々しくして役になりきり演じる蒼星石 観客A「いや~先生、結婚しないでぇ」 観客B「私も舞踏会で先生と踊りたい」 観客C「俺と結婚グハッ・・・・(声がでかすぎて周りに沈黙させられました」 と、男女問わず声が聞こえる で劇の中での翌日 銀(継母)「ほらシンデレラァ、もっとしっかり靴を磨きなさぁい」 翠(長女)「ほんと、とろくさいやつですぅ。家においてやってるだけ感謝して欲しいものですねぇ」 紅(次女)「私たちが舞踏会に言ってる間に家を掃除しておくのだわ」 薔(シンデレラ)「・・・はい・・・お母様、お姉さま」 観客D「うわぁ、水銀燈先生と真紅先生はまり役過ぎ」 観客E「俺もなじられてぇ!!」 観客F「ばらすぃ、かわいそう・・・・」 観客G「守ってあげたくなるな、あれは」 銀「じゃぁ、いってくるわぁ」 翠「しっかり留守番しやがるですぅ」 紅「掃除をさぼらないようにするのだわ」 薔「・・・・はい、いってらっしゃいませ」 薔「あぁ、私も舞踏会に出てみたい・・・・・けれど私はドレスも靴も持っていない。やはり、夢でしかないのね・・・・」 ラ(魔法使い)「おやおや、お困りのようですね」 雪「どこからともなく声が聞こえるが、どこを見ても何もいないシンデレラは恐る恐る尋ねます」 薔「いったい・・・誰なんです?姿を見せてください・・・」 ラ「おやおや、これは失礼を。私は魔法使い。もし貴方が望むならその願いを叶えて差し上げましょう」 雪「現れたのは魔法使いでした。願いをかなえてくれることを知ったシンデレラは嬉々として願いを言いました」 薔「私は・・・舞踏会に出たいのです。けれど、ドレスも靴もないのです」 ラ「それはそれは、いいでしょう。その願いを適えてあげましょう」 雪「魔法使いが杖を一振りするとシンデレラを煙で包みました。そして・・・・・・煙が晴れると・・・・」 心なしどころが確実にトーンダウンしている雪華綺晶の声 だが観客は薔薇水晶が綺麗な衣装を纏う姿を心待ちにして気づいていない・・・・ そして ???「ありがとう魔法使いさん♪」 ざわざわ、ざわざわ 観客の反応そっちのけで演技を始めるドレスを身に纏う薔薇水晶 ではなく煌びやかなドレスにガラスの靴そして化粧をした紛れもない 校 長 後日 ロ「ふむ、何が悪かったのだろうか?」 包帯、ギプス、眼帯と満身創痍なのに元気な校長 しかも、何が悪かったのかに気づいてない ロ「やはり、主役なのに練習時間が短かったのがいけなかったか 今度は前日以外は私だけでも寝ずにやるか まぁ、いい。次はコレだ、ふっふっふっふ」 了
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校長室では、ローゼンと真出例羅学園の校長が話し合っていた。 ローゼン「どうでしたか?彼女達は?」 校長「ええ。あの人たちのお陰で、生徒達。皆、良い子になりました」 ローゼン「いや~それは良かった~てっきり、変なことを遣らかしたのかと、思いましたよ~」 校長「いいえ・・・・・・・ちょっと問題が・・・・・」 ローゼン「?どうしたんです?」 校長「実は・・・・・・・女子生徒の一部は、ボーイッシュの僕っ子や、ツンデレになったり。男子生徒は「将来、陸軍になる!」って言ったり。「ボーイッシュの僕っ子×ツンデレ」の小説を書いたり・・・・・・・ある意味、心配なのです」 ローゼン「ハハハハハ・・・・・・・・(汗)」 汗だくに成りながらも、笑って誤魔化すローゼン。そして、ローゼンは力いっぱい思った。「絶対に彼女達を、違う学園に送らないっと・・・・・」 ー終了ー
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有栖学園では毎年合唱コンクールというものがあるがローゼンの教育方針により教師陣も1曲歌わされる事になっている・・・ その曲はどれもバラバラで毎回波乱を呼んでいる・・・・今年はどうなるのか・・・それはやってみなければ判らない・・・ ○月×日(合唱コンクール前日) ローゼン「やぁ!みんな今回の合唱コンクールの曲が決まったよ!」 前日になりいきなり言い出すローゼン 普通は2週間前から教えて歌詞を覚えさせるのが普通なのだがこの男に常識は通じない 水銀燈「とりあえずぅ、なんの曲になったのぉ?」 一同が静まり返る中話を進めるために水銀燈は口を開く・・・ ローゼン「ふっふっふ・・・・!!!これさ!」 と言い出しラジカセを取り出すローゼン・・・そして再生を押した瞬間・・・・ 「タラリララ~♪政治は責任を求め~♪追求する事でしか正しくする事ができない♪タラタタララ~♪」 一同「・・・・・・・・・」 背後のBGMに後押しされる形で誰だかわからない政治家らしき人物が演説するという曲・・・いや・・・これは曲なのかすら危うい・・・ 蒼星石「あ・・・あの校長・・・まさかこれ歌えなんて?」 蒼星石が一応確認をする・・・他の教師陣は絶望的な表情でそれを見る・・・ その蒼星石の問いに対し力強く反論するローゼンだったが・・・ ローゼン「これとは何だ!これとは!!!この曲はね、又・・・・・ふぎゃっ」 と言う前にラプラスのとび蹴りがローゼンの顔面に入る・・・・ ラプラス「・・・・なぁにぃを考えてるんだこの馬鹿校長!!!!!!!!!」 と、吼えるウサギ、そして気を失ったローゼンをひきずりながら職員室を後にする・・・ 残ったのは未だに再生され続けている政治家の演説だった・・・・ 「地獄の火の中に入れなければ・・・・ならない!」 Fin
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ジュンが見ているのに気付かない真紅と雛苺は鞄からノートを出すと、何やら互いの意見を言い合う。 「この詞は少し幼稚だわ、書き直しなさい」 「うゅぅ~、真紅の歌詞も変なの~、ダージリンとかとかミルクティーとか紅茶ばかり出てくるの~~」 「どこがオカシイの?紅茶の素晴らしさを綴った歌詞だわ、まだ貴女には難しすぎるようね」 「だって水銀燈も真紅の歌詞は変って言ってたの~」 「なんですって、水銀燈がそんな事を言っていたの?」 なんの話をしているんだ?紅茶、菓子、水銀灯、なんだろう? 意味が解らないな…まぁ、とにかくいつまでも隠れている訳にはいかないよな… リボンの子、雛苺って言うのか、あの子に聞きたいこともあるし 屈めていた体を伸ばし、立ち上がると、少し躊躇しながら2人に声をかけた。 誰もいないと思っていた真紅と雛苺は突然の声に驚き、肩をビクッと震わせた。 「こんにちは…」 「誰? 貴方は誰?」 「びっくしたのォォ~~」 「僕は桜田ジュン、今年入学した1年生です」 「そう、で、貴方はこんなところで何をしていたの?」 眉をキュッと吊り上げ気味にした真紅はジュンを睨みながら言う。 そんな視線を受けたジュンは少したじろぐが、すぐに愛想笑いを浮かべた。 「すみません、僕もサボッていたら、いきなりドアが開いたから先生かと思って隠れたんだ」 「そうなの、でもね、私と雛苺はサボッている訳じゃないわ、授業に出ずに休憩しているだけだわッ!」 「そうなの、そうなの~ヒナと真紅は休憩しているだけなのぉ~」 休憩か、物は言い様だな、でもそれがサボリだと思うけどな…… 真紅のセリフに頭をポリポリと掻いて苦笑いを浮かべる。 そんなジュンに向かって真紅は人差し指をクイックイッと動かす。 「ちょうど良いわ、そこの貴方、桜田…?」 「ジュン、僕の名前は桜田ジュン」 「そう、じゃ、ジュン、ちょっといらっしゃい」 なんて高飛車な態度なんだ、僕を召使か何かのように思っているぞ そう思いながらも真紅と雛苺の前まで近付く。 視線は真紅の顔を捉えつつも意識としては雛苺の顔を観察してみる。 うん、そうだ、この子だよ、間違いない、神社で会ったのはこの子だ。 名前は雛苺って言ったよな?翠星石とはどんな関係があったんだろう? 雛苺と関係があったとしたら、この真紅とか言う子とも関係があるのかな? 目線を左右に動かし真紅と雛苺に顔を交互に見る。 2人とも制服の胸に2年生を現すⅡマークが無ければジュンと同じか、もしくはもっと幼く感じられるほどの童顔である。 そんな2人の容姿にいつの間にか先輩に対する言葉遣いではなくなっていた。 「ジュン、今から貴方に率直な意見を求めるわ」 「意見?…何の?」 「いいから黙って聞きなさいッ 私の詞を見てどう思ったか言いなさい」 「詩、ポエムか?」 「違うの~歌詞なのよ~」 真紅はジュンの前にノートを広げた。 何の変哲もない普通のノート、そこに数行ほどの歌詞が書かれている。 「ダージリン」 作詞・真紅 ファーストフラッシュ 深みのある味わい みんなで楽しみましょう セカンドフラッシュはマスカットフレーバー ストレートが最高よ オータムナルは茶葉に厚みと苦味 ミルクティーで一息入れましょう Ah ダージリン ゴールデンチップは爽やかな味わい 赤みの薄いオレンジ色のダージリン 抽出時間は長めに 収穫シーズンは5~6月が最適よ なんだよ、これ?これって歌詞なのか?紅茶の説明じゃないのか? この詞にどんなメロディーがつくんだよ? つーか、この詞を読んで意見って言われてもなぁ~~どうしよう? ノートから視線を真紅の顔に移すと、自信満々な表情が見て取れる。 そんな真紅にどうコメントしていいのか解らないジュンは作り笑いを浮かべてつまり気味に言葉を選ぶ。 「う、うん…なかなか……ユニークで、こ、紅茶の素晴らしさが解る詞だと思うけど………」 「そう、ジュンって言ったわね、貴方はなかなかロックが解っているようだわ」 こ、これってロックの歌詞だったのか…… 困惑するジュンなど目に入らないのか、真紅は雛苺に勝ち誇った顔を向けている。 こんなロックの歌詞なんて見たことがないぞ、ん?でも歌詞を書いているってことは真紅や雛苺ってバンドとかしているのか?もしかして…… 入学当初の日に行った軽音楽部、そこで出会った銀髪の女性と翠星石の行動、そして、有栖神社で見た雛苺、そんな接点が目まぐるしく頭の中で回転する。 「ロックの歌詞って、2人ともバンドとかしているのか?」 「そうなの~ヒナと真紅はロックバンドのヴォーカルなの~」 「雛苺の言うとおり私たちはローゼンメイデンというバンドをしているわ、普段は軽音楽部で練習ばかりだけれど」 軽音楽部?いま軽音楽部って言ったよな? 真紅の言葉に少し興奮気味になったジュンは軽音楽部の部室で会った女性の事と入部したい事を告げるが、帰ってきたセリフは2人の深いため息交じりの言葉だった。 「ジュンが会ったのは水銀燈よ、私たちと同じローゼンメイデンのメンバーでギターを担当しているわ…それにジュンはドラムがやりたいのね?」 「ふゅ~、ドラムは…ちょっと難しいのよ~~」 「水銀燈って子も僕がドラムを触ろうとしたら凄く怒ったけど、何かあったのか?」 ジュンの質問に真紅と雛苺は黙り込んでしまった。 先ほどまでの雰囲気とは打って変わって重い空気が3人の周りを漂い始めた時、不意に授業終わりのチャイムが視聴覚室に鳴り響く。 その音を合図に真紅と雛苺はサッとイスから立ち上がる。 そして教室を出て行く際に、いったん立ち止まると、顔を向けずに言う。 「いま軽音楽部はあまり活動していないわ、ジュンがどうしてもって言うのなら土曜日に来なさい…土曜日ならみんな部室で練習しているから……」 そう小さく呟くように言った真紅と雛苺は教室を出て行くと、休み時間で廊下に出てきた他の生徒の中に紛れ、消えていった。 何だろうな? ドラムの事を言い出したら真紅も雛苺も、あの水銀燈とかいう子も態度が明らかに変わったな… 少なくともロックバンド、ドラム繋がりで翠星石となんらかの関係はあるはずだよな…まさか翠星石は軽音楽部のローゼンメイデンのメンバーだったのか?でも学校の生徒で死んだって聞いたことないし…… 昼休み、屋上で寝そべるジュンは何かが繋がり始めた手がかりを懸命に考えている。 「ヒィ~ッヒッヒッ~、待ちやがれですぅ~~ッ」 そんなジュンをよそに翠星石は楽しそうに宙を舞いながら小鳥を追いかけて遊んでいる。 クソ~ッ、いい気なもんだな~、人がせっかく記憶に繋がる何かを考えているって言うのに… あいつを見ていたら成仏させるのがバカらしくなってきたよ、それに…ふぅわぁぁ~~っ、眠い…… 幽霊のためなのか、翠星石は夜になれば異常にテンションが上がる。 そのため、夜明け頃まで騒いでいる翠星石にジュンは極度の寝不足になっていた。 ふぅわぁぁ~~、あくびが止まらないよ、ちょっとだけなら寝ても大丈夫だよなッ、チャイムが鳴ったら…解るし……zzzzz ――――――星石ッ!! しっかりしてよ、翠星石ぃぃぃ~~ッ!! えっ?なんだ、誰か僕を呼んだか?あれ?違うな…誰だ、あの子…… ん?えぇッ…うっ、うわァァァァァ~~、ち、血だらけじゃないか、どうしたんだよ、何があったんだよ、いったい僕はどうしたんだよ? 急ブレーキの痕が残るアスファルト、その横に血塗れになって横たわる人物と、その壊れた人形のような遺体を抱きしめながら狂ったように大声を出して泣き叫ぶ人物がいる。 ど、どうなってるんだよ、確か横断歩道を渡ろうとして……ま、まさか僕は事故にあったのか?あの死体は僕なのか…うっ、うわぁぁぁぁ~ッ!! 「うわッ……はぁ、はぁ、はぁ」 「ジュン、ジュン、大丈夫ですかぁ~ッ」 いつの間にか眠りこけていたジュンは目をカッと見開きながら飛び起き、大きく肩で息をすると、額に滲み出た汗を拭う。 「どうしたのですぅ~、うなされてたですよぉ~」 ジュンの肩には心配そうな顔をした翠星石の手がある。 ただし昼間の翠星石は実現化できないため肩に置いた手は体の中に入っているように見えた。 「あれ?僕は……ゆ、夢だったのか」 先ほど見た光景が夢だと解ったジュンは大きくふぅ~っと深呼吸する。 そして目の前にある翠星石の顔を、髪型を改めて見直す。 ま、まさか、今見た夢って翠星石のことなんじゃないのか? 顔はよく見えなかったけど、確かに髪型は翠星石の髪型だったよ、それに髪の色も、体型も、そうだよ、間違いないッ!! でも、どうして翠星石の夢を見れたんだよ? マジマジと顔を見られている翠星石の頬はだんだんと赤みを差してくる。 そしてプイッと横を向きながらジュンの肩から手を抜く。 「あっ…まさか……」 ジュンは自分の体の中に溶け込むように入っていた翠星石の手を見てハッと気付く。 「なぁ、翠星石、寝ている時に僕の体に触っただろ?」 「なっ、な、な何を言うですかぁ、お前の体なんか触ってねぇですぅ~、変な事を言うなですぅ~ッ!!」 「本当か?」 「…う~、触ったと言うよりもぉ、チャイムが鳴っても起きないお前を起こそうとしただけですぅ~、それに触ろうにも昼間の翠星石は無理なのですぅ~通り抜けて触れねぇですよぉ~」 「でも触ったんだよな?」 「だぁ~から、触ろうにも翠星石の手はジュンの体を通り抜けたですぅぅ」 やっぱりそうか、翠星石の体の一部が僕の中に入ってきたから、それが原因であんな夢を見たのか… じゃ、夢の中で翠星石を抱きしめて泣いていた人って誰だ? 後ろからしか見てないから解らないな、真紅でもないし、雛苺でもない、水銀燈って子でもなかったな…誰なんだよ? 「ん?おい、翠星石、所でいま何時ごろだ?」 夢に出てきた人物を考えていたジュンはふと空の色が夕暮れ色に近いのを見て尋ねる。 「もう夕方の5時過ぎですよぉ~、お前はよく眠っていたですぅ~」 「なにぃ~、それは本当かッ?じゃ、僕は昼からの授業を思いっきりサボッていたのかよぉ~?」 「そーなりますねぇ~、って言うが翠星石が起こしてやってるのに起きなかったお前が悪いのですぅ~」 クッソ~、なんてことだよ。そもそも僕が寝ていた原因は真夜中から明け方まで寝ないで騒いでいる翠星石のせいじゃないかッ! そんな独り言をブツブツ言いながら、教師に見つからないように教室に戻り、鞄を手にすると急いで学校から出て行く。 そして後ろから話しかけてくる翠星石の声を無視するかのようにポケットに手を入れて。 あれ?なんだこれ? その手が1枚の紙切れを掴んだ。 ジュンは立ち止まり紙切れを広げて見る。 「あっ~、忘れていたよ」 「何ですぅ~、なにか忘れ物ですかぁ~?」 それは学校に来る前に姉から渡された買い物のメモであった。 ジャガイモとタマネギ、そしてニンジン、レタスとトマトが書いてある。 そのメモの内容からカレーライスとサラダを作ろうとしているのは簡単に想像できた。 「今夜はカレーみたいですねぇ~、翠星石はオムライスがいいですぅ~」 「うるさいな~、お前は食べれないだろ~」 「そんな事は無いですよぉ、お前が口にした物の味は伝わってくるですぅ~、翠星石はニンジンが嫌いですからぁ、ニンジンは食べるなですぅ!!」 「そうか、ニンジンが嫌いか…じゃ、今夜はニンジンを生で食べてやる」 「ひ、酷いですぅ~、呪ってやるですぅ~~うわぁぁ~~ん」 翠星石は泣きながらジュンの家の方角に向かって帰っていった。 それを見ながらヤレヤレと言った表情を浮かべ、ジュンは近所の八百屋に寄ってみる。 「こんにちはオジサン、えぇ~っとジャガイモとタマネギとニンジン、レタス、トマトください」 「おっ、ジュン君、高校生になったんだね、今日はお姉さんのお使いかい?」 「はい、そうです」 近所のため小さい頃から知っている八百屋の主人はジュンがいった品物を袋に入れながら他愛のない日常的な会話をする。 「今日はトマトが2割引だけど、ジュン君なら半額でいいよ、それに今日入荷したばかりの白菜もオマケで付けとくよ」 「はい、アリガトウございます、オジサン……」 えっ?トマトが2割引、白菜が入荷? それって薔薇水晶だったかな、あの神様が言っていた通りじゃないかッ!! 驚きを感じながらも心の中では トマトや白菜が当たったからって別に有難くも何ともないぞ…… と思いながら、美味しそうに見える苺に何気なく手を伸ばす。 そのパックに入った苺を取ろうとした時、横から伸びてきた手がジュンの指先に触れる。 「あっ、ゴメンなさい」 「あっ、いや、こちらこそ」 謝りながら、その手の先にある顔を見たジュンは自分の目を疑った。 それは髪型さえ違えど、顔立ち、表情、背の高さまで翠星石と見間違うほどよく似た女性が立っていたからだ。 す、翠星石…か? いや、そんな訳ないよなッ でも凄く似ているな、まるで双子みたいじゃないか、 えっ、双子、姉妹、まさかこの子と翠星石って…… 蒼星石を目の当たりにし、驚きと共に何やら確信めいた思いがジュンの頭を駆け巡っていく。 そうだよ、きっと翠星石とこの子は姉妹とか、そんな関係だよ、 でもどうしよう? いきなり初対面で「幽霊になった翠星石が僕の家にいます」なんて言って信じてもらえる訳ないし…… 下手に何か言うと危ないヤツって思われるだろうな、くそ~、せめてこの子に霊感とかあったら話は早いんだけどな…… 蒼星石の顔を見つめたまま考えこんでしまう。 そんなジュンに蒼星石は少し怪訝な顔立ちで声をかける。 「どうしたの?」 「えっ、い、いや、何でもないよ」 蒼星石の声に我に返ったジュンは少しだけ視線を外す。 だが、余りにも翠星石に似ている顔から完全に目を外すことなどできない。 そのため、ズラした視線は蒼星石の右肩辺りに向けられている。 その時、蒼星石の肩にギターケースがかけられているのに気付く。 「それはギター?」 突然の質問に蒼星石は戸惑いつつもニコッと笑って小さく肯く。 「ふふ、よくギターと間違われるけど、この中身はベースなんだよ」 「へぇ~、ベース弾いているんですね」 「うん、中学の頃からロックが好きでね、同級生とバンドを組んでいるんだよ、それで僕のパートはベースなんだ」 バンド、この子もバンドを組んでいるのか…あっ、よく見たら同じ高校の制服じゃないか、それも2年生だし、軽音楽部の真紅と雛苺だっけ、あの子達の事も知っているかも? そう思ったジュンは今朝、視聴覚室で真紅の歌詞を見て意見を求められた事を交えながら軽音楽部のことを聞いてみた。 すると、蒼星石は目を細め、口元に柔らかい笑みを作る。 「ふふふ、そうなんだ、君も真紅の詞を見たんだね、ふふふ」 「あぁ、実際あの歌詞の感想を言えっていわれて困ったよ~」 「うん、僕も同じことを聞かれたよ、それで君は軽音楽部に入るつもりなのかい?」 「うん、僕も中学の頃からロックが好きだったし、高校に行ったらバンドとかやりたいな~って思っていたから…でも……」 そう言いながらジュンは視線を落とし気味になり、言葉を濁らせた。 そんな態度に、おそらくジュンは入部を遠まわしに断られたのだろうと思った蒼星石は小さくポツリと呟く。 「ゴメンね…みんな、まだあの事を引きずっているんだ…僕も忘れようと努力しているんだけど……」 あの事? そう言いかけたジュンだが、潤んだ瞳からこぼれ落ちようとする涙を我慢するかのように空を見上げている蒼星石を見ていると、何もいえない。そしてグスンッと鼻をならした蒼星石は先ほど取ろうとした苺のパックを手にする。 「あっ、あの~、ちょっと」 あわてて支払いを済ませようとしたのか、蒼星石がサイフを出した時にポケットから白いハンカチがヒラリと落ちた。 ジュンはそれをひらって声をかけたのだが、蒼星石は唇をギュッと噛み締めたまま足早に去っていった。 (4)へ戻る/長編SS保管庫へ/(6)へ続く
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ある朝の雪華綺晶と薔薇水晶の家。この家の日常は、毎日朝早く、薔薇水晶がお弁当を作っている事だった。 自分のは少なめ、雪華綺晶のは大盛りのお弁当。それと、一つだけ、お弁当があった 雪華綺晶「ねぇ・・・・・薔薇水晶。このお弁当は誰の?」 薔薇水晶「!!い、いや。これなんでも、ないよ・・・・・・・・」 雪華綺晶「ふ~ん・・・・・・。まぁ、いいや。私は先に行くね。」 薔薇水晶「うん。分かった」 先に学園に登校する、雪華綺晶。そして、後片付けをしてから登校する、薔薇水晶。 そして、午前中の授業は終わって、お昼休みとなった。 真紅「あなた、サンドイッチ以外。おかず全部、冷凍食品?」 水銀燈「う、うるさいわね・・・・・今日はこれしか作る時間が、無かったのよ!」 真紅「全く、はい。少し分けてあげるわ。これで、栄養満点なのだわ。」 水銀燈「・・・・・・・・・・・有難う」 雛苺「かなりあ~~食堂に食べようなのーーー」 金糸雀「良いよ~確かー今日のメニューは、きつねうどんだったのかしら~」 雛苺「わぁ~い。巴も誘おう~~~~~」 翠星石「はい。蒼星石~今日も、作ってあげたですぅ~vv」 蒼星石「いつも、ありがとう。いつもの所で、食べよう~」 翠星石「はいですぅ~」 これが、職員室のお昼休みだった。普段なら、一緒に食べる二人組がいるのだか・・・・・・ 雪華綺晶「薔薇水晶。お昼・・・・・・」 薔薇水晶「あっ、ごめんね。お姉ちゃん!私・・・・・ちょっと、やる事があるから・・・・」 雪華綺晶「うん・・・・・・・。」 薔薇水晶は慌てて、出てしまったので。一人で寂しく食べる、雪華綺晶だった。 その薔薇水晶は校長室にいた。校長室のドアにノックをして、入った。 薔薇水晶「あ・・・・・あのぅ・・・」 ローゼン「ん?どうしたんだい?」 薔薇水晶「あのぅ・・・・・お昼まだですか?」 ローゼン「ううん。まだだよ~。今から、食堂に行く予定~」 薔薇水晶「実は・・・・・・・お弁当を作ったんですか・・・・・・ご一緒にどうですか?」 ローゼン「ええええっー!本当に!?けど、雪華綺晶君の分は良いの?」 薔薇水晶「お姉ちゃんの分は、もう渡してあるので、大丈夫です・・・・・・」 ローゼン「じゃぁー。一緒に、食べよう!」 薔薇水晶「はい。」 こうして、2人きりのお弁当の時間が始まった。 ローゼン「いや~本当に美味しいよ~このお弁当」 薔薇水晶「美味しいだなんて・・・・・・その・・・・」 ローゼン「しかし、この前はゴメンね。変なガスのせいとは言え、抱きついて~」 薔薇水晶「もう、大丈夫ですから、気にしないで下さい。」 ローゼン「あの後、雪華綺晶君が戦車で、発砲してくるし~最後の最後で、バズーカを撃って来るから。 あとちょっとで、このお腹に風穴が開くところだったよ~ハハハハ~~」 「笑える話じゃねぇー」っと、思うのだか・・・・薔薇水晶にとって、この時間は一番楽しかった・・・・。 薔薇水晶「あの・・・・・校長先生。先生の好きな料理って、なんですか?」 ローゼン「う~~~~ん。どれも、好きだけど・・・・・・・・やっぱ、クリームシチューかな」 薔薇水晶「シチュー・・・・・・」 ローゼン「それと、このお弁当では・・・・・この鳥の唐揚げかなー」 薔薇水晶「//////////」 ローゼン「ん?顔真っ赤だよ?」 薔薇水晶の頬を触る、ローゼン。その時の薔薇水晶は、急に心臓の鼓動が、速くなった。 ローゼン「熱は無さそうだし~大丈夫かな~~」 薔薇水晶「あ・・・・・・・・私、大丈夫です・・・・・・気にしないで下さい」(何だろう・・今、胸が、押し潰されそうな感じがした・・・・・・・) ローゼン「なら、良かった。じゃー、残りのお弁当を食べますか~」 薔薇水晶「はい」 数分後。2人はお弁当を食べ終わって、紅茶を飲んでいた。 ローゼン「どう?この紅茶の味は?」 薔薇水晶「美味しい・・・・・けど・・・」 ローゼン「けど?」 薔薇水晶「なんだか・・・・・懐かしい味。」 ローゼン「ふふふ・・・・。この紅茶はね。お気に入りの紅茶なんだ。」 薔薇水晶「良いのですか?私が飲んで・・・・・・?」 ローゼン「良いよ~君が飲んでくれた方が、この紅茶も嬉しいと思うよ。」 紅茶の香りは、校長室を包んだ・・・・・が、昼休みの終わりを迎えた。 薔薇水晶「もうそろそろ・・・・時間だ。急がないと・・・・・」 と部屋から、出ようとした時にローゼンは、こう言った。 ローゼン「あのさ。薔薇水晶くん。その・・・・・明日も頼んでも良いかな?お弁当・・・・・・僕の方も、もっと美味しい紅茶用意するから・・・・・・」 薔薇水晶「はい!いつでも、作ります!!」 笑顔で、校長室に出る薔薇水晶。心の中では「明日も。もっと、美味しいのを作ろうと・・・・・・」
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金糸雀「困ったのかしら・・・・・・けど・・・・・」 ある日、金糸雀は困っていた。普段なら「楽してズルして~」っと、言ってるのに。今回ばかりは、困っていた。そんな中、金糸雀にある人が、聞いてみた ローゼン「どったの?カナちゃん?少ない脳みそを絞って・・・・・・・悩み事?僕でも良ければ聞くよ。」 金糸雀「少ない脳みそは余計かしら!・・・・・・・・・けど、実は・・・・・」 金糸雀は元気の無い声で、ローゼンに言った 金糸雀「私のクラスに、E君って子がいるのかしら・・・・・・けど、最近ヤクザと悪い事して・・・・・それで、私。心配で・・・・・・」 ローゼン「ふ~ん。で、そのヤクザの事務所って、分かる?」 金糸雀「う・・・・・うん。分かっているけど・・・・・行くのが、怖くって・・・・・・・」 ローゼン「じゃ、そこに行こう~」 金糸雀「はぁっ!?」 金糸雀が生徒を心配してるのに対して、ローゼンは軽い口調で言った。正直、「この馬鹿、何を言ってるのかしら?」っと、思った金糸雀だったが。ローゼンは、そんな事気に、ヤクザの事務所に行こうとしていた。 それから、1時間後。2人はヤクザの事務所についた。 金糸雀「あ・・・・・・・あのう。本当に入るのですか?やっぱ、雪華綺晶先生をボディーガードに連れてきた方が・・・・・・」 ローゼン「大丈夫、大丈夫~話し合いで、終わらせるから~」 金糸雀「はぁ・・・・・・・」 単純な笑顔で笑う、ローゼンに対して。「やっぱ、雪華綺晶から銃を借りえば、よかった」っと・・・・・・・そう言って、事務所の入り口に立った ヤクザ「あ~ん、誰だ?おめぇら~」 ローゼン「悪いんだけど、ここの兄貴の知り合いでね。彼、いる?」 ヤクザ「居るが・・・・・・本当に知り合いか?」 ローゼン「うん」 ヤクザ「・・・・・・・・・まあ、良いだろう。入れ」 そう言って、二人は入って行った。階段を上って、ヤクザの兄貴の所に入った ヤクザ「兄貴。今、彼方に会いたいと言う、奴を連れてきました」 兄貴「・・・・・・入れさせろ。」 ヤクザ「はい」 ヤクザの兄貴は、そう言って。2人を入れさせた。 ローゼン「よ~う」 兄貴「・・・・・・・・・・・・」 金糸雀「・・・・・・・・・・・・・・・」 金糸雀の目に映った光景は、顔に傷だらけの男と軽い口調で挨拶をする校長だった。金糸雀は本気で「もし失敗したら・・・・・・終わりだ・・・・・・・遺言書いとけば、良かった」っと、心強く思ったが、予想外の反応が出た 兄貴「おおお・・・・・大兄貴!?お久しぶりです!2年ぶりですね!」 ローゼン「ホント~確か、君と最後に会ったのって。星組との戦争以来だったな~」 兄貴「で、今日は何の御用で?もしかして、国内に大麻を売る仕事ですか?」 ローゼン「違うよ。最近、若い子が入ったんだって?悪いんだけど、連れて来てくれない?」 兄貴「ははっ!おい、Eを連れて来い」 ヤクザ「うっす」 金糸雀「・・・・・・・・・・・・・・」 「一体、何の事かしら・・・・・?大麻を売るって・・・・・・・?」っと、金糸雀の頭の中は、『完全に訳わかめ。』の状態だった。そして、Eは入ってきた 男子E「何の御用です?兄貴・・・・・・・・・・あっ」 ローゼン「彼で良いの?」 金糸雀「う・・・・・・うん」 男子E「金糸雀先生にアホ校長!?(ぶこっ!)」 兄貴「てめぇ!大兄貴に対して、アホ校長とは!?すみません!こいつ、入ったばかりで!」 ローゼン「いいよ。あのさ、その子。僕の学園の生徒なんだ。返してくれる?」 兄貴「え?こいつ、もう学校を卒業して・・・・・・・歳は24歳とか・・・・・・」 ローゼン「いいや。この子、まだ在校生だもん。しかも、17歳」 兄貴「・・・・・・・・・・・・・・・」 兄貴は固まった。何の事だか分からない、ヤクザと金糸雀とE。そして、兄貴が取った行動は・・・・・・・ 兄貴「すみません!大兄貴!!てっきり、違う学校の卒業した奴だと思って・・・・・・それが、大兄貴の生徒の在校生を・・・・・・悪い事を教えて・・・・・・・漢、武蔵。腹裁いて、お詫びします!!」 ローゼン「いや、そこまでしなくっても良いから」 その光景を見た一同は、ヤクザは凄まじく怯んだ。もちろん金糸雀と男子Eは、もっと怯んだ。 5分後 ローゼン「じゃあ、彼連れて帰っても良い?」 兄貴「はい!!兄貴の頼みなら、何でも!!」 ローゼン「じゃあ、二人とも。帰ろう~またね~」 そう言って、3人は事務所を後にして。帰った。男子Eは金糸雀の心配させてしまったと思い。悪の道に行く事を止めた。それと・・・・・・・ 金糸雀「あの・・・・・校長。さっき、あの人と話してた大麻は・・・・・」 ローゼン「ハハハハ~カナちゃん・・・・・・・君。今日の事は、忘れた方が良いよ。もし、警察や他の人に言ったら、命が無いと思ってね。」 金糸雀「・・・・・・・・はい!」 と。金糸雀は心強く、「この人・・・・・本当に学園の校長なのか?つーか、校長やって良いのか?」っと思いながら、今日の事を忘れようとした
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水銀燈先生 水銀燈、JUMとの遭遇 水銀燈×薔薇水晶 薔薇水晶&水銀燈と卒業式 実技試験の前のひととき 蒼星石×水銀燈の百合 病室の木の葉 とある男子生徒の事情 水銀燈の補習 水銀燈の胸 水銀燈と屋上 進路相談:水銀燈の場合 交通事故 北海道の集団旅行 推測と水銀燈 おあ氏とS氏とくんくん人形 白馬の王子様 人は、人生という道を歩んでいる 水銀燈と家庭科 金糸雀先生 金糸雀の音楽(?) 対人兵器 コスプレ大会 進路相談:金糸雀の場合 翠星石先生 翠星石と下宿 翠星石とラーメン屋 翠星石のイタズラ 進路相談:翠星石の場合 蒼星石先生 蒼星石小ネタ? 蒼星石と舞踏会 結婚 ほ し が きレス入り 蒼星石と女子高生2(書き散らし氏ver 進路相談:蒼星石の場合 RPGと蒼星石 蒼星石と屋上と煙草 真紅先生 あずまんが真紅 真紅と賓乳 煙草とくんくん 水銀燈へのプレゼント 真紅とプール 進路相談:真紅の場合 昔の話 Another Sky 雛苺先生 ひなまつり ひなまつりケーキ 雛苺と演劇部 進路相談:雛苺の場合 雛苺の一日 見かけによらない 雪華綺晶先生 ばらきらと胸 ローゼン大掃除 夢 対人兵器金糸雀先生のとこの対人兵器と同じ 進路相談:雪華綺晶の場合 薔薇水晶先生 GTB(グレート・ティーチャー・薔薇水晶) 水銀燈×薔薇水晶水銀燈先生(ry 薔薇水晶の春 薔薇水晶&水銀燈と卒業式水銀燈先生(ry 薔薇水晶の家庭訪問2 薔薇しぃブルマ 薔薇水晶の憧れ マウスの上の日向ぼっこ 薔薇水晶と食堂 進路相談:薔薇水晶の場合 薔薇水晶と新婚生活 複数 おかずの交換 鬼ごっこ 怪談大会 桜田ジュン 怪談大会 その他 おあ氏の衝撃事件簿 ローゼン ローゼン×ラプラス 胆試し大会 ローゼンと不良とパチンコ 痔 ローゼンの日常 入学式 ラプラス ローゼン×ラプラスローゼン(ry ラプラスvs不良 日常 入学式 誰も居ない……更新するなら今のうち…… 新作見たいなwww -- 名無しさん (2008-08-17 20 58 44) 名前 コメント