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VIPローゼンスレWiki 祝!2周年! 基本的に「◇ローゼンメイデン系の単語◇」で立つVIPのAA雑談スレッドのwiki 別にローゼンAAが多いわけではない。むしろ関係ないAAのほうが多い。 用語集の編集は自由。もうどんどん単語追加していってください。 「スレから消える」等の理由で自分の紹介ページを削除するのはやめてください。 住人紹介には過去の人、数回しか書き込んだことがない人も載せてあります。 紹介に載ってない人、紹介文を書いてあげたい人などいたらどんどん追加してあげてください。 パスワードがわからない場合はスレッドで聞いてみましょう。 ローゼンスレの常連さんならメッセ等で教えてもらえるはずです。
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水銀燈先生 水銀燈、JUMとの遭遇 水銀燈×薔薇水晶 薔薇水晶&水銀燈と卒業式 実技試験の前のひととき 蒼星石×水銀燈の百合 病室の木の葉 とある男子生徒の事情 水銀燈の補習 水銀燈の胸 水銀燈と屋上 進路相談:水銀燈の場合 交通事故 北海道の集団旅行 推測と水銀燈 おあ氏とS氏とくんくん人形 白馬の王子様 人は、人生という道を歩んでいる 水銀燈と家庭科 金糸雀先生 金糸雀の音楽(?) 対人兵器 コスプレ大会 進路相談:金糸雀の場合 翠星石先生 翠星石と下宿 翠星石とラーメン屋 翠星石のイタズラ 進路相談:翠星石の場合 蒼星石先生 蒼星石小ネタ? 蒼星石と舞踏会 結婚 ほ し が きレス入り 蒼星石と女子高生2(書き散らし氏ver 進路相談:蒼星石の場合 RPGと蒼星石 蒼星石と屋上と煙草 真紅先生 あずまんが真紅 真紅と賓乳 煙草とくんくん 水銀燈へのプレゼント 真紅とプール 進路相談:真紅の場合 昔の話 Another Sky 雛苺先生 ひなまつり ひなまつりケーキ 雛苺と演劇部 進路相談:雛苺の場合 雛苺の一日 見かけによらない 雪華綺晶先生 ばらきらと胸 ローゼン大掃除 夢 対人兵器金糸雀先生のとこの対人兵器と同じ 進路相談:雪華綺晶の場合 薔薇水晶先生 GTB(グレート・ティーチャー・薔薇水晶) 水銀燈×薔薇水晶水銀燈先生(ry 薔薇水晶の春 薔薇水晶&水銀燈と卒業式水銀燈先生(ry 薔薇水晶の家庭訪問2 薔薇しぃブルマ 薔薇水晶の憧れ マウスの上の日向ぼっこ 薔薇水晶と食堂 進路相談:薔薇水晶の場合 薔薇水晶と新婚生活 複数 おかずの交換 鬼ごっこ 怪談大会 桜田ジュン 怪談大会 その他 おあ氏の衝撃事件簿 ローゼン ローゼン×ラプラス 胆試し大会 ローゼンと不良とパチンコ 痔 ローゼンの日常 入学式 ラプラス ローゼン×ラプラスローゼン(ry ラプラスvs不良 日常 入学式 誰も居ない……更新するなら今のうち…… 新作見たいなwww -- 名無しさん (2008-08-17 20 58 44) 名前 コメント
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ローゼン「くっ……」 ラプラス「ほんと、馬鹿ですね。校長」 ローゼン「煩い」 ラプラス「ハバネロ20袋、激辛カレーお代わり8回、激辛ラーメン4杯」 ローゼン「うぐぉー」 ラプラス「辛いものばかり食べたらそうなる事が分かるでしょうが、量も量ではんぱないですし」 ローゼン「ふっそれも若さゆえの過ちと」 ラプラス「もう5×歳でしょ? 校長」 ローゼン「まだだ! まだおわってなーい!」 ラプラス「まぁそりゃ痔は、直ぐに治りませんけどね?」
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Story ID zPAd1vCl0 氏(166th take) 「ねぇ真紅ぅ、ばらしーのラジオが始まるわよ~」 「今日はどんなことを言うのかしら? 不安だわ…」 「あっ、始まったわよぉ~」 チラッチャッチャ~~♪ ジャジャッジャジャ~~♪ 「こんばんは…真夜中は…水晶色の時間です…4月も半分くらい?過ぎて…むふぅ~って感じですね…私は色鉛筆が大好きです… えぇ~っと、今日の1曲目は…で、デフゥ…レパドの…うぅ~んとっ、…ぱ、ぱーそなる…ぷろぱてぃーぃ?です……」 「ねぇ水銀燈、前から思っていたのだけれど、ばらしーって英語がダメなのかしら?」 「私もそれは思っていたところよぉ~~あっ、曲が終わったわよぉ~」 「ディフぅ?…デフ…レパードぉ?のぱ、ぱーそなる…ぷろぱてぃーでした、 なかなかノリがいい曲の…ついでに、えぇ~っと…あのぉ~……気前のいい話をします… えぇ~っと、あのぉぉ~……それでは次のコーナーは…」 「ねぇ、気前のいい話って何だったのぉ~?」 「知らないわッ、とにかくハガキを読むみたいだわ」 「…大分県の…ラジオネーム‘もにた’さんからのお便りです…」 こんにちは薔薇水晶さん、いつも楽しくラジオを聴いています。 僕は今年で3年間片思いをしている女性がいます。 同じバイトで知り合った彼女にどうしても告白する勇気がありません。 どうか良いアドバイスを下さい。 「…もにたさん…気持ちを落ち着かせて…目を閉じて…大好きな食べ物を…思い出してください… きっとお腹が空きますよ…エヘッ♡、 それでは次のハガキは…静岡にお住まいの…40%さんからの…お便りです……」 こんばんは、ローゼンメイデンの大ファンで毎週この番組を欠かさず聴いています。 所で最近はよく地震がありますが、薔薇水晶さんはもしもの時の備えとかはありますか? あったらどんな備えをしているか教えてください。 「…私のもしもの時は……えぇ~~っと…火の用心です… 花火をする時は、危ないので……んとっ、前を向いて…ハンドルはしっかり持って…信号を守って……戸締りもきちんとしましょう……」 「ねぇ、真紅ぅ~、ばらしーったら思いついた事を適当に言ってるわよぉ~」 「だってあの子はいつも適当だもの…」 「それでは…今夜最後のお便りです…ラジオネーム‘ピングぅ’さんです」 こんにちは薔薇水晶さん、突然ですが聞いてください。 昨日姉が子供を連れて遊びに来たのですが、その子(4歳)が私に赤ちゃんはどうしたら出来るのか?なんて聞いてきたのです。 こんな時は薔薇水晶さんならどう答えますか? 「…これはなかなか…高度に政治的なお便りですねッ!!もう私はビックリです… 子供は無邪気だから…解り易く説明するのをオススメします… 例えば……可愛いネコちゃんに例えたらどうですか? お父さんネコの…オチンチンと…お母さんネコのオマン…ガタガタッガチャッ、ピィィッ―――― ―この番組の提供は乳酸菌飲料でおなじみのヤクルトがお届けしました」 「ちょっと、真紅ぅ、いきなり終わったわよぉ~~」 「当然なのだわッ」 その後、番組放送局では真夜中は水晶色を打ち切るかどうかの会議が行われたらしい。 短編連作SS保管庫へ
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「あぁ~、イケナイかしらぁ~!」 「どうしたのぉ~?」 「教室に忘れ物かしらぁぁ~~」 「何を忘れたですかぁ?」 「カナも何か授業中に詞を考えていたかしら、それを書いたノートが机の上に置いたままかしらぁ~」 「ふぅ~ん、それ、誰かに見られたら死ぬほど恥ずかしいわねぇ~フフッ」 「じゃ、取ってきたらいいのだわ」 「うぅ、でも一人で教室に行くのは怖いかしらぁぁ……」 「た、確かに夜の学校は怖いですぅ~」 「みんな…一緒に行ってくれるかしらぁ?」 「イヤですぅ~」 「イヤよぉ~」 「却下だわ」 「そんなぁ~、温かい飲み物をご馳走するから、来てほしいかしらぁ~」 「しょうがないわね、私は紅茶よ」 「翠星石はホットココアが欲しいですぅ~」 「私はぁ、暖かくなくてもいいから~ビックルがいいわぁ~」 真紅達は部室を出て真っ暗なグランドを横切る。 そして真紅と翠星石の教室に灯りがついているのに気付く。 「あれ、電気が付いているわ、誰かいるの?」 「この時間ならバレー部かバスケット部の誰かしら~?」 「そうねぇ、体育館で練習しているから、そうじゃないのぉ~?」 もしかしてジュン……? 真紅と翠星石は一瞬だけそんな考えが心を過ぎる。ただ、何故この時そう思ったのかは解らなかった。 「やっぱり夜の学校は不気味かしらぁぁ~~」 「そうね、早くノートを取りに行きましょう」 真紅達は階段を足早に駆け上がり、教室へと向かった。 その頃、ジュンは鞄を閉じると最後に真紅と翠星石の机を見ながら 「さようなら」 と小さく声に出すと、教室から冷たい廊下に出る。 そして振り向かずに階段を下りていった。 「あれぇ~、今だれか向こうの階段のほうに居なかったぁ~?」 「ちょっと水銀燈、そんな怖がらすような事は言ったらダメかしらぁー!」 「そぉ? でも確か……まぁ、いいかぁ~、早くノートを取りましょぉ~」 ジュンが降りていった階段とは反対側にある階段から来た真紅達はほんの数秒にも満たない差で去っていこうとするジュンと行き違った。 何も考えたくないジュンは学校を飛び出し、全速力で走る。 どれほど走っただろうか? 気が付くと小さな公園の側で膝に手を付き、肩で大きく息をしていた。 寒い12月の中で薄っすら汗をかくほど走ってみても何も変わらない現実が常に脳裏に存在する。 「クソッ!」 息切れする声で苛立ちを短い言葉で言い放つ。 そして足元に転がっている空き缶を蹴り飛ばす。 カランッ、カランカラン――――――ジュン君…? 軽く宙に舞った空き缶が落ちると2回ほどバウンドして転がっていく。 その空き缶は蒼星石の足元で止まった。 蒼星石………。 ジュン君……。 ジュンは知らない間に蒼星石が通う学校の近くまで来ていたようだ。 部活で遅くなった蒼星石は目の前にジュンが居ることに驚きと喜びを感じた。 そして、ニコリと笑った頬にえくぼを作り両手で持った鞄をテレ隠しなのか軽く左右に振っている。 「ジュン君がこんな所にいるなんてビックリだよ、どうしたの?」 「い、いや、別に……」 違う街に引越しをするとは言えないジュンは蒼星石の言葉を聞き流す。 そんなジュンに少しキョトンとした蒼星石はジュンの横に並ぶと一緒になって歩き出す。 「ねぇジュン君、こ、この公園を通ったら近道なんだ……行く?」 「あぁ、近道なら…」 そっけなく答えたジュンと蒼星石は公園を歩く。 澄んだ冬の空気が夜空の星座を2人の頭上に広がっている。 時折ふく風が蒼星石のスカートを揺らす、黙ったまま歩くジュンの歩幅に合わす手は触れそうで触れない微妙な位置にいる。 あと数センチでジュンの手を、と考えると蒼星石もいつになく黙ってしまう。 ジュン君――――――――込み上げてあふれ出す感情 ジュン君――――――――淡い想いは確信となり頬を染める 「あ…あの~、ジュン君…変なこと聞いてもいいかい?」 「変な事?」 「う、うん…あのね……ジュン君って…好きな人っているの…?」 「えっ?」 予測していなかった言葉にジュンは立ち止まり、横の蒼星石を見る。 そこには頬を赤らめて、うつむき加減に地面を見ている蒼星石がいた。 「えっ、好きな人…?」 「うん…ほ、ほら、ジュン君っていつも僕達といるから、もし誰か好きな人がいたらなんだか悪いかなぁ~って思ったんだ…」 好きな人か……僕は真紅が好きだ。でも今じゃ好きだったと言う過去形だな。 それに本当に僕が好きなのは個人ではなく真紅を含めたローゼンメイデン全員だよな…。 引越しが目前に迫っているジュンは個人ではなく彼女達と過ごした時間が眩しく感じている。 本当ならこのまま彼女達には何も言わず、誰にも会わずにこの街を出ようと考えているジュンに蒼星石の登場と言葉に微かな痛みを覚えた。 「好きな人って言うか…なんて言えばいいのか解らないけど、みんなといる時間が大好きだな」 「みんな…?」 「あぁ、みんなだよ…みんなといた時間が大好きだったな」 歩幅を合わせていた蒼星石の足が止まる。 少し行き過ぎたジュンが振り向くと、鞄をギュッと握り締めたまま唇を噛み、上目遣いでジュンの顔を見つめる蒼星石がいた。 「ん? どうしたんだ、蒼星石?」 「…ジュン君……イヤだよ、そんな風な言い方って…」 「えっ?」 「だって、そんな言い方するなんてオカシイよ…」 そう言いながら蒼星石はジュンに近づくと、もたれるように額を胸に埋める。 目を閉じてジュンの鼓動を感じている蒼星石は零れるような小声で囁く。 「なんだかジュン君がいなくなりそうだよ、そんなの絶対イヤだよ…僕はジュン君の事…」 溢れ出す感情をそのまま言葉にする蒼星石。 だが、ジュンはそのセリフを言い終わる前にそっと両手を肩に乗せて蒼星石の言葉を遮る。 Illust ID 0lWF7LHq0 氏(122nd take) ※クリックで元サイズ表示 「ハハハッ、そんな言い方に聞こえたのか?」 「えっ? うん、だってジュン君、なんだか遠い目をしてたから…」 「そうか? そんな目をしてたのか、ハハハ、僕は今までどおりみんなと…一緒にいるよ…」 そう、僕もそう思っていたんだ、でも、もうすぐみんなの顔を見ることもなくなる…もうすぐ、後数日でここから遠い街へ…だからできるだけみんなとは会いたくないんだ、だからここでお別れしよう。 そう思いながらジュンは笑顔を作りそっと胸から蒼星石を離し、違う話題に切り替えると2人は歩き出す。 「それより、ローゼンメイデンがTVに出るのはいつだったかな?」 「う、うん、収録は1月6日で、放送が10日だよ」 「そ、そうか、忘れていたよ、また翠星石か真紅に怒られるとこだったよ。それで曲のほうはどうなんだ?」 「まだ完成してないけれど僕が書いた詞に水銀燈が曲を付けてるよ、それに明日から冬休みだからジュン君の学校で完成させるんだ、あれ? ジュン君聞いてなかったの?」 「あっ、あぁ、ちょっと家の用事で今日は休んだんだ、それに遠い親戚が亡くなってね、だから明日から4~5日ほど居ないけど、曲…ガンバレよ」 「うん、ありがとう。僕ガンバルよ」 そう言うと公園から出た蒼星石とジュンは手を振って別れた。 そして蒼星石の姿が見えなくなるとジュンは拳を握り締めながら声を出す。 「クソッ、放送日に僕は引越しかよッ!!」 そして、その日からジュンとは連絡と取れなくなってしまった。 * 「ふわぁぁ~~ッ……早く終わりなさいよぉ~」 体育館では全校生徒が校長の長いスピーチに退屈しだし、あくびと小声での雑談に小さな笑い声が混じり出していた。 当然こういう話が苦手な水銀燈は大きなあくびをすると、持て余した退屈を態度で表すかのように腕を組み、かかとで床を小刻みにトントンと踏み鳴らす。 「チッ、もう15分も一人で喋ってやがるですぅ~」 翠星石が体育館の時計をチラッと見ながら舌打ちをし、水銀燈のあくびが金糸雀に伝染した頃、ようやく校長のスピーチが終わり、いよいよ冬休みが始まった。 「よう、正月はどうすんの?」 「オヤジの実家に行くよ」 「ねぇ、初詣は有栖川神社に行く?」 「ゴメン、私お正月は家族と旅行なんだ~」 校門を出る生徒達はそれぞれの冬休みの計画を話している。 当然その中には真紅、翠星石、水銀燈、金糸雀の姿もある。 彼女達は帰るわけでもなく校門の前で曲について話し込んでいる。 そこに違う制服を着た蒼星石が息を弾ませながら現れた。 「ゴメン、待ったかな?」 「いいえ、そんなに待ってなかったわよぉ~」 「早く部室に行って曲を完成させるですぅ~」 「そうね、私たちには時間があまり残されていないわ」 TV収録までに残された時間は約2週間ほど、この短時間にオリジナル曲を完璧なものにしたい。 その焦りと使命感にも似た面持ちで彼女達は大晦日まで持てる時間をフルに使いなんとか曲を完成までにこぎ付けた。 「どうにか曲は出来たけど、収録までにどこかで演奏したいわね」 「確かにそれは僕も思っていたよ、誰か第3者に聴いてもらいたいね」 「どこで演奏するですぅ? 今からライブハウスの予定なんて取れるですかぁ?」 「そうね、無理な話のようだわ……」 「うぅ、困ったかしら~~」 できたばかりの曲に彼女達は、ある程度の自信があった。 ただ、その自信は自己満足からくるものなのか、それとも他人が聴いても共感しえるものなのか、そこに大きな不安を感じていた。 今回は夏の有栖川神社のようにローカルの祭りではなく全国放送されている素人バンド番組「アリスゲーム」に出場するための曲である。 彼女達にかかる重圧は言葉では言い表せない。 しばし言葉を止めて考え込む彼女達の中で水銀燈には何か思う所があった。 「ねぇ、私にイイ考えがあるんだけどぉ、ちょっとイイ~?」 以前、金糸雀とジュンのバイクを事故らせたブルーメタリックのスカイラインGT-R、通称ブルーRのめぐの話をし始める水銀燈に金糸雀は少し怪訝な表情になるが、話がめぐの妹である薔薇水晶に及ぶと同情に近い顔付きに変わる。 そして水銀燈が出したアイデアとはめぐがボーカルを勤めるバンドであるenjuのライブにゲスト出演という形で出てはどうか?と言う内容であった。 「それは構わないけれど、そんな申し出をenjuはOKするですかぁ?」 「たぶん大丈夫よぉ、めぐはアレから金糸雀やジュンに誤りたいって言ってたしぃ、enjuのメンバーだって結構イイ人ばかりよぉ~、どう、この話にノッてみる気はあるぅ~?」 「まぁ、悪い話ではないわね、それはそうと貴女いつの間にenjuと仲良くなったの?」 「まぁねぇ~、イロイロとね」 そう言いながら水銀燈は携帯でめぐと連絡を取り、今回の話をする。 受話器に当てた水銀燈の口元がニコッと微笑む所を見ると、どうやら相手側は軽く承諾してくれたようだ。 そして笑みを浮かべたまま水銀燈は簡単な会話を交わして電話を切った。 「バッチリよぉ~、1月3日のライブにゲスト出演決定よぉ~」 「TV収録の3日前かしら~、タイミング的にもイイ感じかしらぁ」 こうしてローゼンメイデンはenjuのライブに出ることとなった。 そして真紅と翠星石はジュンを男としてではなく同じバンドの仲間としてこのライブに呼ぼうと考える。 一方、蒼星石は想いを寄せる相手としてライブを見てもらいたいと考え、それぞれがジュンに連絡を取ろうとするが、帰ってくるのは電波の届かない場所か、電源が入っていないとのアナウンスのみであった。 * 電源が入っていない携帯を机の上に置きっぱなしにしているジュンはベッドでゴロリと横になり、ただ虚ろに大晦日から新年に向けてのTV番組を眺めていた。 お決まりのように陽気なタレントが新年の挨拶をしている。 TV番組の出演者たちの楽しそうな笑い声が聞こえてくるが、今のジュンにとってそれはただの騒音にしか聞こえない。 「はぁ、」 なにやら無気力な吐息をはくとTVと部屋の電気を切り、横になる。 目を閉じていると、微かに除夜の鐘が聞こえてくる。 時折、家の前を数組の人達の声が横切っていく。 おそらく有栖川神社に初詣をするための人たちだろう。 「有栖川神社か……」 夏に行われたライブがジュンの脳裏に甦る。 ステージで歌い、演奏する彼女達をカメラで追いかける。 あの頃は今のような現実が待ち受けているとは考えもしなかった。 このままずっとみんなと変わりない時間の中にいられると思っていた。 しかし、今かすかに聞こえてくる除夜の鐘がそうであるように時間は確実に流れて行き、別れが近いことを示している。 「クソッ」 ジュンは布団を頭から被り、硬く目を閉じた。 (9)に戻る/長編SS保管庫へ/(11)に続く
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真紅と出会った主人公が最初に戦うことになる敵。 お母様の命令により、各地にいるローゼンメイデンのミーディアムたちを殺害している。 物語を進めていくと、何度か戦うことになる。 初回でわざと負けたときの真紅の反応はある意味必見。 +2戦目 第一部の函館ルートにおいて、このルートの最終ボスとして東の監獄内にて再登場。 お母様にパワーアップしてもらったらしいが、1体ずつの戦闘力はたいして変わっていない。 合体能力を手に入れたようだが、成功率は低いらしく、はじめは合体することに消極的だった。 が、ローゼンに対抗意識を燃やした人形師ボクオーンの力添えにより某勇者王的なノリで合体。 キングブーンとなって、ボクオーンと共に主人公の前に立ちはだかる。 キングブーン ステータス HP 800 SP 255 攻撃力 86 防御力 75 精神力 80 敏捷性 50 使用スキル 睨みつける銃撃(目標ランダムの3回攻撃)怪光線(全体攻撃。チャージに1ターン消費) ボクオーン ステータス HP 425 SP 999 攻撃力 50 防御力 50 精神力 50 敏捷性 50 使用スキル 峰打ちマリオネットの糸ヒール(HP30回復)催眠術(単体を「睡眠」状態にする) 獲得経験値 3227 獲得金額 1150万円 獲得アイテム 活力の源、気力の源、守りの源、速さの源、ヤクルト×3 キングブーンの攻撃力が脅威だが、ボクオーンを倒せばキングブーンも消滅するので、ボクオーンに攻撃を集中すれば、それほど苦戦はしない。 キングブーンが怪光線のチャージ動作に入ったら、ゼンガーシフトを敷こう。 余談だが、合体前のモングラはFF4の「カルコ」や「ブリーナ」ではなく、同型の雑魚モンスター「マリオン」である。
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そこは音も無く、暑さや寒さといった感覚も無い世界だった。 だが、何も無いというわけではなく、この世界には無数の鏡が浮遊していた。 そして、それらは多くの光景を映し出していた。 公園で遊ぶ親子、タバコを吸うサラリーマン、ゲートボールに興じるおばあさん・・・。 そんな鏡に囲まれながら眠る少女がいた。 彼女は目をつぶりながら考える。 『私は何者なのか?』 『私はどうして存在するのか?』 だが、彼女はすぐに考えるのをやめてしまった。 仕方がないのだ。 なぜなら、この問題はもう何千回・何万回と考えており、すでに結論が出ていたのだから。 自分は『無の世界』の住人。 『無』に生きる者なのだから、存在理由も『無』いのだ・・・。 そう自分に言い聞かせると、彼女は眠りについた。 一方、風都にある遊園地<ウィンダーランド>内を2つの影が疾走していた。 前方を走るのはロブスター・ドーパント、 そしてそのドーパントを後方から仮面ライダーW ファングジョーカーが追いかけていた。 『待ちやがれ、海老野郎!』 Wに存在する左 翔太郎の意識が叫ぶ。 「『待ちやがれ』って言われて止まるアホがどこにいるか!」 ロブスター・ドーパントは逃げながら正論で返した。 『ふざけるな!』 SHOULDER FANG!! Wはファングメモリを2回押し、ショルダーファングを出すと、 勢いよくロブスター・ドーパント目がけて投げた。 だが、ロブスター・ドーパントの装甲は硬く、ショルダーファングを跳ね返されてしまった。 「しつこい奴だ・・・ん?」 逃げるロブスター・ドーパントの目に飛び込む<鏡の館>の看板。 「いちかばちかだ!」 そう言って、ロブスター・ドーパントは鏡の館に飛び込んでいった。 『あいつ、あの中に逃げやがった!』 「問題無い。むしろ『袋のネズミ』・・・いや、『まな板の上のロブスター』ってところかな?」 フィリップはそう言うと、鏡の館の中へと入っていった。 室内に広がる無数の鏡、そして全ての鏡にアームファングを構えるWの姿が映し出されていた。 この部屋のどこかにロブスター・ドーパントがいる・・・。 そう思いながら臨戦態勢を取っていると、Wは何かを感じた。 「危ない!」 Wがとっさに体をかがめる。 その直後、鏡の中から・・・いや、鏡の壁を破ってロブスター・ドーパントが持つ大きなハサミがロケットのように飛来した。 「ふん、運の良い奴め・・・。」 壁に出来た穴の向こうでは、ハサミを再生していたロブスター・ドーパントの姿があった。 すかさず、アームファングで切りかかるW。 だが、ロブスター・ドーパントは横ばいを思わせる素早い動きでさっさと鏡の影に隠れてしまった。 『隠れて戦うなんて卑怯だぞ!出てこい!!』 「残念ながら卑怯とラッキョウは俺の大好物なんでね!」 部屋に響くロブスター・ドーパントの声。 そして、鏡の壁を突き抜けて発射される無数のハサミがWを襲う。 Wはファングジョーカーの持つ身軽さと闘争本能でハサミを交わしていくが、 ロブスター・ドーパントへの攻撃手段が見つからず、防戦一方であった。 『くそっ!何か手段はねぇのか?!』 ヒートアップする翔太郎の意識。 その時、彼の目に何かが入った。 この部屋には自分たちと海老野郎しかいないはず。 しかし、あの鏡には『白薔薇のような少女』が映っている・・・? 『あれは・・・?』 突然の事態に気を取られる翔太郎。 「翔太郎、何しているんだ!」 フィリップの声にすぐさまハッとするが、先ほど『少女』が見えた鏡を貫いて発射されたハサミをよける時間は無く、 ハサミによってベルトに装着されたファングメモリを損傷させられるのであった。 強制的に変身が解け、フィリップとなるW。 フィリップは逃げようとするが、再び飛んでくるハサミに足を取られ、逃げることが出来なかった。 「ふぇっふぇっふぇ・・・これで仮面ライダーもおしまいだなぁ!」 そう言いながらフィリップのもとへやってくると、ロブスター・ドーパントは腕の大きなハサミを振り上げ、 フィリップの体を叩き潰そうとした。 その時、ロブスター・ドーパントの顔に目がけて、蜘蛛の巣のような物が張り付く。 「うわっ?!なんだこれは!」 いきなりの事態に慌てだすロブスター・ドーパント。 「・・・さっきのミスに対するお詫びのつもりかい、翔太郎?」 フィリップの後ろには、スパイダーショックを構える翔太郎の姿があった。 「すまねぇ、フィリップ。とりあえず、さっきのことについての言い訳云々やお詫びは後にさせてくれ。 ・・・まずはコイツの始末だ!」 そう言って、ダブルドライバーを装着した。 「「変身!」」 CYCLONE!TRIGGER!! 翔太郎の体を包む緑と青の装甲。 そして、仮面ライダーW:サイクロントリガーが姿を現した。 「海老野郎!さっきのお返しにてめぇの体を蜂の巣に・・・。」 「ちょっと待って、翔太郎。」 突然、フィリップが声をかける。 「どうしたってんだよ、相棒!せっかく口上を決めてるって時に!!」 「・・・なんで、『君だけがWになってる』の?」 「・・・え?」 そう言って、横を見るW。 そこには、いつもなら気絶しているはずのフィリップが平然と立っていた。 『どうして・・・私がこの世界にいるの・・・?』 突然、フィリップがいるはずのWの右半身がしゃべりだす。 「女の・・・声・・・?」 OP:http //www.youtube.com/watch#!v=updaAwZ_WDE feature=related 「おい!どういうことなんだよ、フィリップ!」 翔太郎のみが変身したWがフィリップに問いかける。 「僕にも分からない・・・。それに、僕の代わりに誰かの意識が翔太郎と合体してるみたいだけど?」 「おお、そうだ!おい、俺の右半身!お前は誰なんだ?!」 『私は・・・私は・・・。』 「おいおい、しっかりしてくれよ!」 「お前ら・・・勝手にひとり芝居をやってるんじゃねぇ!!」 状況的に無視されていたロブスター・ドーパントが己のハサミをWに向けて投げつける。 「危ねぇ!!」 『きゃあ!』 瞬時にハサミをよけたWはトリガーマグナムを構えようとする。 だが、謎の意識が右半身に取り込まれているため、Wの右手が反応することは無かった。 仕方なく、左手でトリガーマグナムを構えて発砲するW。 しかし、利き手ではないため、弾の軌道は完全にあさっての方向を向いていた。 「くそっ、こうなったらルナ・トリガーになるしかねぇ!おい、ルナのメモリを挿すんだ!!」 『え・・・ルナ?・・・メモリ?えぇっと・・・。』 慌てふためく右半身。 そんな状況に翔太郎はさらにイライラするのであった。 「なんだか知らんが・・・相手が混乱しているうちに逃げるとするか。」 この状況を見たロブスター・ドーパントは口から泡を吹き出して煙幕を張り、その隙に鏡の館から脱出するのであった。 翔太郎の怒りが爆発する。 「おい、右半身のお前!どうして俺に合体したんだ!お前がどたばたしてなければ、今頃あの海老野郎を・・・!」 『・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい。』 その声は完全に泣いていた。 膝から落ち、大粒の涙を流す右半身。 そんな状況に翔太郎はハッとした。 「え・・・あ・・・えぇっと・・・ごめん、泣かせて悪かった。・・・な?だから、泣くのをやめてくれよ。・・・ね?」 そして、先ほどの怒りが嘘だったかのように、翔太郎は彼女をなだめた。 ハードボイルドにとって、<女を泣かす>ことは重罪である。 にもかかわらず、 自分はロブスター・ドーパントを倒せなかった怒りを思わず彼女にぶつけてしまった。 どうしてこんなおろかな行為をしてしまったのか・・・。 そんな自責の念が翔太郎の体を渦巻いていた。 「・・・というか、君がまだまだハーフボイルドなだけなんだと思うけどね。」 まるで翔太郎の心を読んだかのようにフィリップが言う。 「間違ってねえけど、そういうことをフツーに言うな。」 翔太郎は落ち込みながら、ダブルドライバーのメモリを外し、変身を解いた。 「お~い、翔太郎く~ん!フィリップく~ん!」 鏡の館を出た2人の耳に鳴海 亜希子の声が聞こえてきた。 声の方向を見ると、亜希子だけでなく照井 竜の姿もあった。 「海老のお化けは?!」 「すまねぇ、ちょっとしたアクシデントで見失っちまった。」 「そう・・・って、あれ?フィリップくん、それってもしかして・・・。」 亜希子がフィリップの持つファングメモリを指差して言う。 しかし、ファングメモリは先ほどの攻撃により一部機械が損傷し、活動を完全に停止させていたのであった。 「やれやれ・・・随分とお前ららしくない結果だな。」 「ああ、そのことなんだが・・・。」 翔太郎が、先ほどの戦いで起きた不思議な出来事について話そうとした時、再び亜希子が何かに気づいた。 「ん・・・?!翔太郎くん!どうしたの、その右手?!」 「右手?」 翔太郎が自分の手を見る。 そこには袖口から植物のツタのようなものが伸び、右手に絡み付いていた。 「うぉい、何だコリャ?!」 突然の事態にジャケットを脱ぐ翔太郎。 そこには、右腕全体にツタが絡み付いていることがYシャツの上からでも分かるような状況となっていた。 「翔太郎!」 「今度はなんだ?!」 「襟元からツタが出ている・・・。」 フィリップの指摘どおり、今度は襟元から伸びるツタ。 そのツタはまるで意識があるかのように翔太郎の耳を一周すると、耳の谷間につぼみを形成するのであった。 「これは・・・薔薇の花か?」 フィリップが触ろうとするが、まるで触られることを嫌がるかのようにそのつぼみは勢いよく開花し、 白い薔薇が姿を現すのであった。 「ちょ・・・何なんだよ、コレ?!だぁ~っ、誰か取ってくれ!!」 「情けないハーフボイルドだ。たかが薔薇の花に脅え・・・。」 『やめて!!』 「「「・・・え?」」」 照井が翔太郎に咲いた薔薇を掴もうとした途端、突然薔薇の花から女性の叫び声が発せられる。 それに驚いた3人が薔薇の花を凝視すると、その薔薇からはまるで花粉のように光の粒子が発せられ、 それらは翔太郎の背面に少女の形を作り出すのであった。 『お願いです、薔薇の花を取らないでください!』 「これは・・・女の子?」 興味深そうに繁々と少女を見つめるフィリップ。 一方、隣の照井は青ざめた顔をしていた。 「・・・あれ?竜くん、どうしたの?」 「・・・お・・・お・・・お・・・お化けぇ?!?!?!?!?!?!」 突然走り出す照井。 その様子は、今までのハードボイルドさからは想像出来ないほどの慌てようだった。 「照井 竜、完全無欠のハードボイルドもまさかお化けが弱点だったとは・・・興味深い。」 今度は照井の方を繁々と見るフィリップ。 一方の照井は奇声をあげて、遊園地の出口へと一目散に逃げるのであった。 『私・・・何か悪いことしましたか?』 「問題ねぇ。あいつはああいう奴なんだ、心配しなくていい。」 翔太郎が自分の背面に出現した少女に言う。 「・・・ところでだ、君は何者なんだ?フィリップの代わりに俺と合体したり、俺に薔薇の花を生やしたり・・・。」 『私は・・・私は・・・。』 「・・・雪華綺晶?」 突然、亜希子が言う。 『!・・・どうして、あなたが私の名を・・・?』 「なんで、亜希子がこの子の名前を知ってるんだよ?」 少女と翔太郎がほぼ同時に亜希子に問いかける。 「いやね・・・昔、お父さんが読んでた『ローゼンメイデン』って漫画に出てくる雪華綺晶っていう白薔薇みたいな 女の子に雰囲気がソックリだなぁ~・・・なんて思ってね。」 「ローゼンメイデン・・・?」 「『ローゼンメイデン』・・・かつてとある雑誌に連載されていた、 ジュンと呼ばれる少年とローゼンメイデンと呼ばれる中世ヨーロッパの生きた人形たちの共同生活の様子を描いた漫画のことだ。 そして、亜希ちゃんの言っていた『雪華綺晶』はその生きた人形のNo.7。 漫画内では『実体を持たない精神体のドール』として描かれていたようだけどね。」 「・・・随分と検索が早いな。」 「それが僕の取柄だからね。」 「・・・で、君の名前は・・・えぇっと・・・きら・・・きら・・・。」 「雪華綺晶。」 「そう、その雪華綺晶なのか?」 『ハイ・・・私の名は雪華綺晶・・・そのお方の言うように、 かつてローゼンメイデンのひとりとして、アリスになるためにお姉さまと戦っていた、体を持たないドール・・・。』 雪華綺晶が悲しそうな声で言う。 「・・・ちょっと待って!それって漫画だけの世界の話じゃないの?!」 「・・・nのフィールドか?」 亜希子の問いにフィリップが答える。 「n・・・?」 「翔太郎、君は仮面ライダーディケイドとの共闘を覚えているか?」 「え?・・・ああ、俺たちの世界とディケイドの世界が何らかのきっかけで共鳴を起こして繋がっちまったってアレだろ?」 「それと同じさ。漫画の中では、彼女は実体が無いためにnのフィールドと呼ばれる異次元空間でしか活動出来ない設定なんだ。 そして、そのnのフィールドは鏡を介して進入する。つまり・・・?」 「・・・雪華綺晶のnのフィールドの出入り口がこちらの世界の鏡に繋がっちゃったってこと?」 「亜希ちゃん、冴えてるねぇ。」 その言葉に先程の戦いがフラッシュバックされる翔太郎。 あの鏡に映った少女・・・それはまさしく雪華綺晶だったのだ。 「でも、フィリップ。なんできらく・・・きらきす・・・だぁ~っ、言いにくいっ!!」 「どんだけ舌足らずなんだか・・・。」 亜希子が冷静にツッコむ。 「うるさい!えぇっとだな、君のことを・・・『きらきー』って呼んで良いか?」 『『きらきー』・・・ですか?』 「『雪華綺晶』だから『きらきー』・・・君らしいネーミングセンスだね。」 「それって褒めてるのか?」 「いいや。」 「・・・とにかくだ、問題はきらきーがどうして俺と合体しっちまったかってことだ!」 「おそらく、あの時のハサミだ。」 「ハサミ?」 「あのドーパントが雪華綺晶のいた鏡を破壊した際、あのハサミとともに彼女の意識もこの世界に飛ばされてきたんだろう。 そして、ファングを破壊したことで翔太郎の意識が飛び、その余波で雪華綺晶の意識も君の体に収まった・・・ってとこかな?」 「だぁ~っ、どうにかなんねぇのかよ!!」 「別に問題は無いだろう?僕無しでもWに変身できるみたいだし。・・・それとも、何か問題でも?」 「大有りだよ!!」 翔太郎が大声で言う。 『・・・ごめんなさい。』 その時、翔太郎の耳に雪華綺晶の悲しげな声が聞こえてくる。 「・・・え?」 『ごめんなさい・・・私が・・・あなたと合体してしまったせいで・・・あなたに大迷惑を・・・。』 「おい・・・また泣かないでくれよ!」 「あ~あ、泣~かしたな~かした。」 亜希子が子供のように翔太郎に言う。 「ちょっと待ってくれ!俺はきらきーが邪魔とか言ってないからな!ただ・・・君をこの戦いに巻き込みたくないだけだ。」 『・・・え?』 「きらきーも見ただろう?俺たちはさっきの海老野郎みたいな怪人と命を賭けた戦いをしているんだ。 そんな危険な戦いに君を巻き込むワケにはいかないんだ・・・。」 クールに言う翔太郎。 その言葉に、先ほどまで涙を浮かべていた雪華綺晶は、頬を赤らめながら翔太郎を見つめるのであった。 「はいはい、熱いねあついねぇ~っと。」 亜希子が冷めた感じで言う。 「・・・にしても、フィリップくん。雪華綺晶ちゃんと翔太郎くんを分離する手立ては無いの?」 「今回の出来事はファングのメモリによって引き起こされた。 ならば、逆にファングのメモリで翔太郎の意識を移せば、2人の意識を分けることが可能なはずだ。」 「そのためには・・・まず、そのメモリを直さないとね。 あと・・・雪華綺晶ちゃんは当分翔太郎くんの体を借りて、うちの事務所にいたら?汚いけど、家の広さと快適性は保障するから。」 『・・・ええ、お言葉に甘えさせていただきますわ。 翔太郎さま・・・私も翔太郎さまのご迷惑にならないよう頑張りますので、当分の間お世話になります。』 「きらきー、『様』なんて付けなくていいよ。普通に『翔太郎』って呼び捨てで良いよ。俺だって、君をあだ名で呼んでるんだから。」 『え・・・あ・・・ハイ・・・しょ・・・翔太郎・・・。』 頬を赤らめながら翔太郎を呼ぶ雪華綺晶。 「あ・・・なんか・・・恋人みたいで恥ずかしいな・・・ちょっと。」 今度は翔太郎が頬を赤らめながら、頭をポリポリとかく。 『そんな・・・恋人だなんて・・・。』 さらに頬を赤らめる雪華綺晶。 「「はいはい、熱いねあついねぇ~っと。」」 フィリップと亜希子は冷めた声でそう言うのであった。
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ローゼンが射的部から解放されてから3週間が経ったある日・・・。 蒼星石はテストの採点をしながら考え事をしていた。 どうすればローゼンに仕返しができるのかを考えているのだ。 普段の蒼星石ならこんな事は考えず、ローゼンを許していただろう。 だが、ローゼンは部費を一円もよこさなかったので、流石の蒼星石も頭にきていた。 「部費だけはなんとか回収したいよね・・・」 やはり、直接殴り込みに行くしかないのだろうか?なんて事を考えながら採点を続ける。 「殴り込みは駄目だよね・・・そういうのは僕のイメージには合わないだろうし」 いきなりだがこの学園にいくつかの謎がある。 その中のひとつが、教師は自分のイメージを大切にするというものだった。 かつて真紅は自分のイメージを変えようと苺大福を食べるという暴挙に出たのだが、結局失敗に終わっている。 「この際イメージを変えてみるのもいいよね」 蒼星石は採点を終え、プリントを引き出しにしまい、そのまま校長室へと向かった。 適当に扉をノックし、中に入る。 そこには馬鹿みたいに大きな椅子に座る顔だけは良いローゼンがいた。 「校長、部費の件ですが・・・」 「ん?なんのことかな?」 この発言には蒼星石は怒るのを通り越して呆れてしまった。 (だめだ、ここで怒っては・・・冷静にならないと) 「2ヶ月ほど前に約束した件です、そろそろ合宿が近いので部費を早めにまわして欲しいのですが・・・」 ローゼンもここまで言うと流石に思い出したようで、妙な汗をかき始めていた。 「ん・・・そんなこともあったねぇ・・・」 いつの間にかローゼンは立ち上がり、窓に手をかける。 そしてそのまま窓を開け、飛び降りた。 「逃がさないよ!!」 蒼星石は階段を使い、追いかける・・・だが、ローゼンの姿はどこにもなかった。 あのラプラスから逃げ切ってるだけの事はあるな・・・と蒼星石は思った。 「僕はいっつも甘いんだね、それがやっとわかったよ」 蒼星石が目を閉じる、すると、周りの空気が少し変わりはじめた。 「雪華綺晶が言ってたっけ・・・大切なのはイメージすること・・・ 目的以外には何も頭に置かない・・・だから余計な動きがなくなる・・・」 そこに立っているのは蒼星石とは思えない。 雪華綺晶・・・いや、それ以上の威圧感がある。 「校長は・・・わかる、あそこだ・・・」 そう呟くと、蒼星石は雪華綺晶並のスピードで走りだした。 「ん~・・・逃げ切ったか・・・部費なんか渡したら兎に何言われるか・・・」 「誰から逃げ切ったんだい?」 驚くローゼン、それもそのはず、ローゼンは自分しか知らない秘密ルートを通り、秘密の部屋に隠れていたのだから。 「校長、もう一度言うよ、部費をください」 「け、検討する・・・」 「そう・・・悪いけど、死んだらごめんね?手加減できそうにないから・・・」 「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」 ローゼンの悲鳴が、学園中に響き渡った。 「あれ・・・?僕は何を・・・」 その後、多額の部費をまわしてもらえたのは言うまでもない。
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Story ID 5ocKKxht0 氏(213th take) 野外ライブを計画していたローゼンメイデンだったが、台風の接近のため中止を余儀なくされた。 思わぬ形で休暇を得た彼女達であったが、天候は最悪。 よってしかたなく自宅でヒマな時間を潰していた。 「ふぅ~、凄い雨と風ですぅ~、傘なんかブッ壊れたですぅ」 横殴りの雨で翠星石はビショ濡れのままキッチンへと急いだ。 タオルで髪を拭きながら買ってきたコロッケを皿に盛る。 「蒼星石ぃ~、ご飯を買ってきたですぅ、台風が上陸する前に食べるですよぉ~」 「うん、解ったよ、翠星石」 パソコンのモニターから目を離すと蒼星石は姉の声に答え、イスを引くと、キッチンへと急いだ。 「台風はどうなったですかぁ?」 「うん、あと3時間もすれば直撃しそうだよ」 「そうですかぁ~、今夜は早く寝ることにするですぅ~」 「…そ、そうだね」 いつもより早めの食事を終え、お風呂に入る頃には暴風と化した雨が窓ガラスを叩いていく。 時折、吹きつける風の塊が獣の咆哮のごとく聞こえてくる。 「こ、怖いですぅ~」 テレビ画面では台風中継をしているアナウンサーが今にも風に倒されそうになっている。 しかも増水した河川の氾濫によって彼女達の住む街の一角が濁った水に翻弄されていた。 「蒼星石、見るですぅ、ライブ会場が水浸しになってるですぅ~」 テレビカメラが映し出した映像の中に本来なら今夜、まさにこの時間に激しくも楽しいライブをしていたであろうステージが映し出されていた。 「自然の力は凄いですぅ~~」 台風情報を食い入るように見つめる翠星石の後ろを蒼星石はレインジャケットを着て通り過ぎようとしていた。 「ど、どうしたですぅ蒼星石、そんな格好なんかしてぇ?」 「うん、ちょっと用事があって外に出るんだ」 「外は台風ですぅ、大嵐ですよぉ~危ないですぅ」 「うん…でも僕にはやらなくちゃいけない仕事があるんだ」 「どんな仕事ですぅ?」 「…そ、それは言えないよ」 「言えないってどういう事ですかぁ蒼星石?」 「ごめん、とにかく外に行くよ」 「ダメですぅ、どうしてもと言うなら訳を言うですぅ!」 「そ、それは…うpしなきゃいけないんだ…」 「うpぅ…?何ですかそれは?」 「翠星石、君には解らないかもしれない…でも僕には大切な使命なんだ」 「な、何です、使命って何のことですかぁ蒼星石ぃ?」 「…じ、実況の使命なんだよ翠星石…」 「なに訳の解らないことを言ってるですかぁ、こんな台風の時に外に出たらケガするですぅ、そうなったら真紅や、水銀燈も心配するですよぉ」 「ゴメン、それは解ってる、でも今こうしている最中にも僕のうpを待ってる人たちが沢山いるんだ、解ってよ翠星石」 「解るわけねぇのですぅ! だいたいうpって何なのですかぁ?」 「ゴメン…翠星石、僕…行くよ」 「だ、ダメですぅ蒼星石、どうしても行くならこの翠星石を倒してから行くですよぉッ!!」 「…ゴメン翠星石、僕はみんなを悲しませたくないんだ」 そう言うと立ちはだかる翠星石を押しのけて飛び出していく。 「そ、蒼星石ぃぃぃぃ~~~~ッ」 翠星石の声も虚しく暴風の音に掻き消された。 そして外に出た蒼星石は………… 「うはwwwwテラ暴風wwwww死ぬwwwww」 その後、蒼星石がうpした画像は後々まで語られる神画像となった。 短編SS保管庫へ
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