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「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十七話 絶対防衛戦」 「やれやれ、何とかドイツは事なきを得たね。」 ベルリンの基地でアリスの幹部が集まっていた。 「でも、どうするんだい?確かにまだここには兵器は山ほどある。それでも完全に囲まれてるじゃないか。」 梅岡が言う。しかし、槐は目を瞑り考え事をしているようだ。そして、ゆっくり目を開いた。 「問題はない・・・あれだけの規模の戦闘をしたんだ。レジスタンスも補給がなければそうそう攻めてきまい。 増してや、ここは我々の本拠地。完全に準備をしてから来ると睨んで間違いない。」 槐の話に白崎と梅岡は聞き入っている。 「やつらの補給の拠り所は中国基地だろう。そして物資を運ぶには・・・どうすればいいと思う?」 「成る程・・・いい手段だね。補給線を切れば相手はむしろ袋のネズミか・・・」 白崎が槐の意図を読む。 「じゃあ、襲撃にいかないと♪、はっ、補給物資をちらつかせれば桜田は先生に跪かなくてはいけなく なる・・・うっふふふふ・・・これは美味しい作戦だね。僕が行って来るよ。」 前回の戦いでさしたる損傷もないプラムで梅岡が出撃しようとする。 「いや、僕がメインで行こう。梅岡、君は補給艦が基地に入り込む直前を襲ってくれ。 はははっ・・・その時のやつらの絶望に滲んだ顔が見てみたいからね・・・ふふ・・・」 「その辺はお前らに任せる。私はスペリオルの調整をしておく。」 「なんだい?スペリオルは調子よさそうだったけど?」 去っていく槐に白崎が疑問を向ける。 「なぁに、補給が成功しようが失敗しまいが、奴らは最終的には攻めて来るだろう?だから、最終調整をな。 リフレクターシステムの最終調整だ。」 槐はそれだけ言うと、とっとと工場に歩いていった。 「べジータ、次はとうとうドイツなんだろ?どれくらいで攻めるつもりなんだ?」 「ああ、今日補給艦が来る事になっている。五日ほどかけて完璧に準備していこうと思ってる。」 JUMが紅茶を飲みながら通信でベジータと今後について話していた。 「まぁ、無難な日数だよね。決戦は五日後か・・・なんだか緊張するなぁ。」 「はははっ、その気持ちは分かるぞJUM。そうだ、そっちには補給物資はどれだけ回せばいい? メイデンは最優先で回すぞ?」 JUMはんーと頭の中で現在の状況を確認して、言う。 「ウチは持ってる分だけで何とかなってるよ。大破したヒナイチゴはとりあえずの修理だけどまだ新しいパイロット は見つかってないからね。」 「そうか・・・やはり雛嬢は厳しそうか?」 JUMが顔を落とす。 「ああ、一日中ほとんど眠ってるよ。たまに起きても体の自由が利かないみたいだ。本当はどっかいい病院に 搬送したいけど、雛苺が嫌がっててね。」 「・・・恐らく戦いの結末を見たいのだろう。雛嬢も今まで戦ってきたからな・・・・!? JUM!緊急事態だ!中国からの補給艦の進路にアリス軍の反応アリ!」 「何だって・・・・まさか!?」 JUMとベジータの背筋に戦慄が走る。 「間違いない!奴等、補給艦を撃墜してこっちに物資を流さないつもりだ!!不味いぞ!補給艦が 落とされればこちらの戦力が整わなくなる・・・」 「くそっ・・・べジータ!僕らがすぐに出る!すぐに応援に来てくれ!!」 JUMは即座に通信を切り、ブリッジへ走る。 「柏葉、出撃だ!補給艦の進路にアリスの反応があるらしい!総員、第一戦闘配備!!」 まさかのアリスの襲来にメイデンは慌てて出撃していくのだった。 「いいか!補給艦の防衛が絶対条件だ!これを落とされれば豊富な物資を誇るアリスにはまず 勝てなくなる!必ず補給艦を守りきってくれ!!」 「了解なのだわ!真紅、ガンダム5号機、出るのだわ!!」 メイデンから5機のガンダムが出撃していく。どうやら、補給艦はアリスの襲撃を聞き、多少速度を落した のか、メイデンが先にアリスとぶつかる。 「メイデン、やはり来たか・・・目標はあくまで補給艦だ・・・白崎、ラプラスでますよ!」 ディアーズからラプラスが1機、バーズ10機にZローン10機が出撃する。 「みんな、ここは踏ん張りどころかしら!追撃のカノン!!!」 カナリアが音を奏でる。その音は真紅達の精神を高揚させる。 「・・・補給艦、レーダー範囲に入りました。通信、いれます!」 「こちらメイデン、サクラダ艦長桜田JUM!貴艦を援護します!全速力で基地へ向かってください!」 「こちら補給艦の艦長です。了解しました。頼みましたぞ・・・・!」 補給艦が落していた速度を上げる。 「舵手!アリスとの射線上にサクラダを割り込ませろ!サクラダを盾にする!ピチカート起動!対空砲火、 見逃すなよ!!」 サクラダがアリス軍と補給艦の間に割って入っていく。 「ちっ・・・さすがはメイデン。かまわない!サクラダごと艦を落せ!あれも落ちれば儲けものだ!!」 ラプラスがサクラダに接近していく。しかし、スイセイセキがその進路を阻む。 「いかせねーですよ!!おめーはここで翠星石にやられちまえです!」 ガーデナーシザーが唸りをあげてラプラスを襲う。ラプラスはサーベルで受けながら、何とかスイセイセキを 出し抜きサクラダに接近しようとする。 「くそ・・・思ったより上達が早いじゃないですか・・・」 しかし、それを徹底的に翠星石が阻んでいた。 「だからいかせねーって言ってるですよ!余り余所見をしてると・・・兎の危機回避がきかなくなるですよ?」 「おちなさぁい!ファンネル!!」 スイギントウの背部から黒い羽、フェザーファンネルが射出される。その羽はバーズに向かって飛んでいくと 機体の各部で爆発していく。 「!?ディアーズが一隻追加かしら・・・このままじゃ数におされるかしら・・・・」 カナリアのレーダーの範囲は広い。もう一隻のディアーズが進路を塞ぐように躍り出てくる。 「くそ、レンピカ、スィドリーム照準!!邪魔するのは全部打ち落とすんだ!!」 サクラダの右舷左舷の副砲がディアーズを打ち抜く。しかし、撃墜には及ばずさらのアリス機が出てくる。 「ちぃ・・・落ちろ!!!」 キラキショウが背部の二丁のV・S・B・Rを放ち、数機を撃墜する。しかし、焼け石に水の状態だ。 「くっ・・・それでもやるしかないのだわ・・・一機でも多く!」 シンクがツインテールを振るい、眼前のZローンを撃墜する。しかし、一向に数が減る気配がない。 「くそ!応援はどうなってるんだ?」 「基地から通信!小規模のアリス軍が基地を攻撃!出撃に手間取っている模様・・・きゃあ!!」 サクラダにZローンのビームランチャーが被弾する。ビームコートである程度は防げているが、 出力の高いビームには少し厳しい。 「僕達だけでやるしかないのか・・・!メイメイ照準!目標は敵ならどれでもいい!うてええ!!!」 サクラダの6連ミサイルが放たれる。各所で爆発が起こる。当たったかなんか気に出来てられない。 「敵機を近づけさせるな!対空砲火、しっかりするんだ!!うわあああ!!」 一身に敵の攻撃を引き受けているサクラダの各部から煙が上がる。 「くっ・・・損傷率40%をオーバー!右舷格納庫に被弾!障壁が大破してます!スィドリーム沈黙! メイメイ発射管、1番4番沈黙!ベリーベル1から4、6から12、18、20番沈黙!!」 巴の悲痛な声が響く。シンク達も実弾兵器は打ち落としてはいるが、数が追いついていなかった。 艦が揺れた。その衝撃で、目が覚めた・・・戦ってる・・・みんな戦ってる・・・行かなきゃ・・・守らなきゃ・・・ 雛苺がその重い体を引きずってデッキに向かっていく。 重い・・・痛い・・・気持ち悪い・・・でも・・・行かなきゃ・・・ 廊下に手を這わせながら、それでもしっかりと、ゆっくりと一歩ずつ進んでいく。 「守る・・・JUMも、みんなも・・・巴も・・・雛が・・・守るんだから・・・」 再び艦が揺れる。その衝撃で雛苺は体勢を保てずに倒れこんでしまう。 立てない・・・なら、這ってでも・・・体が立てる力を戻すまで・・・ ズリズリと廊下を這っていく。倒れこんだ衝撃のさいに傷口が開いたのか・・・ 雛苺が這った廊下には薄い赤い線が出来ている。 「はぁ・・はぁ・・・動いてよ、雛の体・・・雛、今頑張らなかったら・・・いつ頑張るの?」 そのか細い腕に力を込めて状態を起こし、足にも力を入れる。 大丈夫、立てる・・・歩ける・・・デッキまでいける・・・ 「こんなの・・・痛くないの・・・全然痛くないの・・へっちゃらなんだからぁ・・・」 自分を奮い立たせるように震える声を発しながら雛苺は歩いていく。 また艦が揺れる。しかし、今度は踏みとどまる。体に力を入れる。しかし・・・ 「うゅ・・・・えほっ・・・はぁ・・・はぁ・・・うぃ・・・」 口に鉄の味が広がる。それでも・・・デッキはもう目の前だ。 「ヒナイチゴ・・・JUM、直してくれたんだ・・・・」 やっとこさ機体に乗り、システムを起動させる。所々損傷が残っているが、問題ない。 少なくとも、今の雛苺には・・・ 「待ってて・・・JUM、巴・・・雛が守るから・・・」 雛苺が空ろながらもまっすぐに前を見据える。ハッチは被弾した影響で開いていた。 「柏葉!被害状況は!?」 「損傷率50%超過!このままでは・・・・」 JUMが歯軋りする・・・しかし、基地はもう目前だ。 「みんな!踏ん張るんだ!あと一息だ!あと一息で補給艦が基地に入れる!!」 そう、あと一息だった。しかし・・・最悪のタイミングで最悪の敵が現れるのだった。 「!?識別プラム!!」 「なんだと・・・・・!?」 槍を持った赤い機体が急速に接近してくる。 「いけない!僕らじゃあれを防げない!柏葉!味方機は!?」 「・・・・ダメです!?この距離では間に合いません!!!」 「くそおおおおお!!!ここまで来て・・・・!?ええい!メイメイ照準!対空砲火も!狙うんだ!」 サクラダからミサイルと対空機銃がプラムに向けて放たれる。しかし、結構な発射管が潰れているせいか プラムは簡単に回避する。 「やぁ、桜田♪先生、会いたかったぞ♪」 「梅岡ぁ・・・!!」 JUMが梅岡を睨みつける。 「ふふっ、先生そんな顔されたらゾクゾクしちゃうよ。で・も・ね。桜田がそんな顔できるのはもうお終い。 何せ、僕があれを撃てば君は絶望に沈んだ顔をするんだから♪」 「くそ・・・撃て!少しでも時間を稼ぐんだ!!」 サクラダからありったけの銃弾が放たれる。しかし、プラムはそれを回避する。 「先生、ずっと待ってたんだ。桜田が絶望に満ちた顔をするの。ふふっ、想像すると先生イッちゃいそうだよ♪ じゃ、ヤルネ。もう、我慢できないんだ。」 プラムがライフルを補給艦に向ける。その時、プラムを砲撃する4つのビーム砲があった。 「だめーーーーーー!!それを攻撃したら・・・めっめっ・・・なのよ・・・」 「ぐうっ!?馬鹿な・・・まだ機体が残ってたのか・・・?」 「雛苺!?ダメ、戻って雛苺!!」 巴の声がブリッジに響き渡る。 「イヤなの!雛が、巴も・・・JUMも・・・みんなも守るの・・・ぜったいぜったい・・・守るんだからぁ!」 再び有線ビーム砲がプラムに襲い掛かる。梅岡はそれを回避し、ヒナイチゴに目をむけ・・・ そして歯軋りした。 「くそぉ!!補給艦撃墜失敗か・・・・また・・・僕はイケないのか・・・」 そう、雛苺が梅岡をひきつけていた隙に補給艦は基地へ入りきったのだ。 「ざまあみろ・・・なの・・・・」 「フフフッ・…はははははっ・・・・あーっはっはっはっは!!」 雛苺の言葉に梅岡は突如糸が切れたように笑い出した。 「許さない・・・許さないよ・・・僕の欲求をよくも邪魔してくれたね・・・・」 プラムがゲイボルグをヒナイチゴに向ける。 「クソガキが・・・・殺してやるぁああああああ!!!!」 ヒナイチゴもビームサーベルを抜く。 「雛だって、負けないのよ・・・絶対負けないの・・・!」 次回予告 雛苺の決死の活躍で補給艦は無事に基地に入り、防衛は成功した。 しかし、その雛苺に暴走した梅岡が襲い掛かる。果たして、雛苺の運命は・・・・ 次回、超機動戦記ローゼンガンダム 雛苺 その揺るがない思いは、みんなの胸に・・・
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ここにある一人の青年がいます。 名前をローゼン ローゼンは時折奇怪な行動をしては周りの人を困惑させていましたが、それでもその穏やかな人柄から決して嫌われることはありませんでした。 ある夏の暑い日、ローゼンが川原を散策していた時のこと バッシャアアン と何かが勢い良く川に落ちた音がしたので、ローゼンは最高速度で音のしたほうへと向かいます。 決して美しい女性が薄い服を水に濡らして・・・などとは考えていません。 純粋に、人が落ちていたら大変だと思って駆けつけたのです。 駆けつけた先では、子供が川に大きな石を投げて遊んでいました。 これがさっきの音だったのでしょう。 ローゼンは怒りました。 ぬか喜びさせやがって、ということではありません。 ただ、そんな大きな石を投げては危ないよ、ということを教えてあげたかっただけなのです。 ローゼンはひとしきり言い終わると、もうしないようにと釘を刺してその場を去りました。 しかし川の散策を再開しようとした矢先 またも川に何かが落ちる音がします。 勢い良く振り返ると、予想通り、さっきの少女が石投げを再開していました。 仕方がないので、少女の親が迎えにくるまでローゼンは付き添うことにします。 少女はローゼンのことが気に入ったようで、いろいろなことを話してくれました。 友達のこと、好きな男の子のこと、嫌な先生のこと けれど、どれもローゼンにとってはどうでもいいことだったので、聞き流していました。 ローゼンの目から見て、少女の年齢は大体7、8歳 これがもう4、5歳大きければな、と考え、深いため息を一つ しばらくして、もう日も落ちてあたりは暗くなっているのに、一向に帰ろうとしない少女にローゼンは疑問を抱きます。 そこで帰らないのか、と聞いてみると、少女は帰りたくないといいます。 ローゼンは困り、理由を聞いてみたところ、実は家出少女だということがわかりました。 原因は父親との喧嘩 とりあえず少女を警察に引き渡そうとしたところ猛反発をくらい、もし警察なんかに連れていったらあることないこといいまくってやる! とまで言われてしまい、ローゼンは頭を抱え本格的に困り果ててしまいました。 かといって、今更ここに少女を一人残していけるほどローゼンは非情ではありません。 渋々、一晩だけという条件をつけて、少女を一人暮らしの自宅へと招き入れます。 帰るととにかくお腹が減っていたので、得意のボンゴレスパゲティと、レタスサラダと、おまけのインスタントコーンスープを作り、少女にもご馳走してあげました。 が、少女はなかなか食べようとしません。 どうしたのかと聞いてみると、毒でも入ってるのではないかと言ってきました。 何を今更、とも思いましたが、気持ちもわからなくはないので、ローゼンは少女の分も一口づつ食べてあげます。 それを見て安心したのか、少女はちゃくちゃくと料理を胃の中に収めていきました。 程なくして寝る時間となり、ローゼンはベッドに視線を向けます。 ベッドは少女に使わせるつもりでしたが、ローゼンは少し意地悪をしたくなり、先にベッドに潜り込んでしまいました。 どういう反応をするのか、ローゼンがワクワクしていると、少女はローゼンの前で右拳を天高く上げ、股間あたりをめがけてその拳を一気に叩き込みます。 ローゼンは声にならない声で叫びながら転げ周りベッドから落ち、それでもなお痛みにもだえ転げ周り、最終的にはうつ伏せになり、腰を少し浮かした状態のなんとも情けない体勢で静止しました。 ローゼンはとても後悔しました。 それからしばらくして、ベッドから少女の規則的な寝息が聞こえてきたので、眠ったのかどうかの確認のため少女の様子を見ようと立ち上がり顔を覗き込みます。 少女の寝顔はとても安らかで、それがあまりにもかわいらしかったので、つい少女の髪を撫でようと手を伸ばしたその時、ローゼンの全身に緊張が走った。 ローゼンは恐る恐る下を見ると、そこには少女の手があり、ローゼンの男の象徴をがっちりと掌握している。 起きているのかどうかはわからない、だがローゼンは思った、下手に動けば握りつぶされる。と 起きていたとしても、まだ男の物の重要さを知らないこの年齢の少女なら本気でやれてしまうのではないだろうか、と 同時に、少女が川原で自分の体積以上はある岩を軽々と投げているのを思い出してしまった。 そしてなにより・・・この状況でおっきくなってしまったら間違いなく終わりだろう。 嫌な汗が全身から噴出す。 ローゼンは自分の息子におっきくならないでね、といわなければいけない自分のなんでもいけてしまう性癖を初めて憎んだ。 ・・・どれくらい経ったのだろうか 心身ともに限界を迎えようとしていたそんな時、嗚呼無常にもローゼンの手に溜まった汗が雫となって少女の目尻に落ちた。 「それで、あなたとその子はどうなったの?」 真紅がローゼンに問い詰める。 しかしローゼンはどこか遠くを見るような目で 「今日は話しすぎた・・・続きはまた今度にしよう」 そう言って、目に一杯涙を溜めた校長は、静かに職員室を出て行った。 その後、教員たちは何故校長があんなことを話したのかを考えていると、蒼星石が 「気付いて・・・欲しかった・・・?」 「それは・・・この中にその少女がいるってことですか?」 だれもが自分の中の記憶を呼び起こすが、誰もそんな記憶はなかった。 もちろん、忘れているだけかもしれないが・・・ 終わり
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作者:1スレ目 133 ( 1) 雛苺「ねえジュン~」 JUM「なんだよ」 雛苺「おなかがすいたの~」 JUM「おなかがすいた? さっき昼ごはん食べたばっかだろ」 真紅「三時のティータイムの時間なのだわ」 JUM「なんだよ真紅。お前もか?」 翠星石「翠星石もちょっと小腹がすきましたねぇ」 JUM「……ったく、食い意地のはった奴らだな」 雛苺「はなまるハンバーグ食べて良い?」 JUM「はぁ? そんなもんあったか?」 雛苺「うん!」 JUM「ねーちゃんは出掛けてていないし……作り置きでもしてたのか」 真紅「たまにはお菓子ではなく、何かを摘むのもいいかもしれないわね」 翠星石「そうですね。それにはなまるハンバーグだったらいくらでも食べれますぅ!」 JUM「雛苺。はなまるハンバーグは冷蔵庫に入ってるのか?」 雛苺「ううん。違うの」 JUM「それじゃどこにあるんだよ。さっき下に下りた時テーブルの上にはなかったし。 ……僕が作るのはごめんだからな」 雛苺「大丈夫なの、こっちにあるから。ついてきて~」トテトテ 真紅「行きましょうか」 翠星石「そうですね」 JUM「あっ、おい!」 雛苺「ここなの」 JUM「ここ……って言われても……」 真紅「ここは内装も綺麗だし、楽しく食事が出来そうね」 翠星石「チビ苺もたまには役に立ちますね~」 雛苺「えへへ」 翠星石「別にほめてるわけじゃねえですよ」 JUM「……」 真紅「どうしたのジュン?」 JUM「……お前らは何を言ってるんだ?」 JUM「……」 JUM「ここはトイレだろうが……!」 真紅「前にも話したけれど、このトイレという場所は何をするところなのかしら」 翠星石「はなまるハンバーグがある所なんですよ? きっとキッチンみたいなもんです」 JUM「いや、それh」 真紅「あら、キッチンは別にあるじゃない」 翠星石「きっと、ジュンの家は物凄くお金持ちなんですよ! 隠しキッチンってやつです!」 真紅「まあ! それはわからなかったわ! ……さすが私のミーディアムね、ジュン」ニコリ JUM「そんなわけないだろ……」 雛苺「いいから早く食べるの~!」 JUM「あっ、おい! バカ!」 JUM(雛苺がトイレで見たはなまるハンバーグ) JUM(僕の考えが正しければ、その正体は……!) …ガチャッ! 翠星石「ありゃ? 何にも無いじゃねーですか」 真紅「そうね。でも、相変わらず素敵な内装なのだわ」 雛苺「ヒナが見た時は、この中にあったの」 JUM「この中って……」 JUM(便器の中……! クソッ! これはもう十中八九間違いない!) 翠星石「なるほど。蓋をしてあるなんて、 きっと物凄く豪華なはなまるハンバーグなんですね!」 真紅「楽しみだわ。さあ雛苺、蓋を開けて頂戴」 雛苺「わかったの」 JUM「待て! 待つんだ雛いち」 …カパッ! 翠星石「こりゃ……たまげました」 真紅「そうね……今まで見たはなまるハンバーグの中でも最大級の大きさだわ」 雛苺「すごいでしょー!」 JUM「……」 JUM(ドチクショウ!) JUM(やっぱり思った通りだったか! クソッ!) JUM(天然? ドジ? そんな言葉じゃ片付けてやらないぞ!) JUM「……」 JUM「……ちゃんと流せよ……ねーちゃん」ボソッ 翠星石「それにしても変わってますね。 この花丸ハンバーグ、卵の白い部分しかねーですよ」 真紅「きっと黄身の部分は他の何かに使ったのよ。 ハンバーグに練りこんだのかもしれないわ」 JUM「……」 JUM(……そりゃトイレットペーパーだよ) 真紅「それよりも私が気になったのは、 ハンバーグがスープにひたされている事ね」 翠星石「! わかったですぅ! この色から推測するに、 カレースープに花丸ハンバーグが入ってるんですよ!」 JUM「……」 JUM(……それは、水洗トイレだからだよ) 雛苺「ヒナが気になったのは、匂いがいつもと違うところなの」 真紅「雛苺。のりは料理が上手いとはいえ、 いつも同じものを提供出来るプロではないわ」 翠星石「それに、ここは花の香りがするから 多少鼻がお馬鹿になってもしょうがないですぅ」 JUM「……」 JUM(鼻が馬鹿になってるんじゃない!) JUM(どうしてお前らの頭の中はそんなにお花畑なんだ!?) JUM(匂いとか香りじゃない!) JUM(……単純に臭いんだよ!) 真紅「これは、コーンね。昨日の夕食の残りかしら?」 翠星石「きっと捨てるのがもったいないからハンバーグに練りこんだんですよ」 雛苺「ヒナ、コーン好きー!」 JUM「……」 JUM(……ねーちゃん) JUM(嗚呼、ねーちゃん! 僕はどうすれば良いんだ?) JUM(こいつらに“コレ”の正体を教えれば良いのか?) JUM(……いや、駄目だ) JUM(そんな事をしたらコイツらはねーちゃんを茶色い目で見るかもしれないしな) JUM(……) JUM(……今まで迷惑かけた分、少しは役に立つよう頑張ってみるよ) 真紅「? どうしたのジュン。さっきから黙っているけれど」 翠星石「そうですね。どっか調子でも悪いんですか? 平気ですか?」 雛苺「ええっ!? 大丈夫なの、ジュン~……!」 JUM「……いや、問題ないさ。問題ない」 真紅「そう、それは良かったわ。心配させないで頂戴」 翠星石「す、翠星石は別に心配だったわけじゃねーですよ!? むしろ、はなまるハンバーグの取り分が増えると思ってましたから!」 雛苺「でも、元気みたいで良かったの! さあ、食べようジュン~!」 JUM「……」 JUM「待てよお前ら。そんなに焦るなって」 JUM「お前ら、そのウン……はなまるハンバーグをどうやって食べるつもりだ?」 真紅「そうね。確かにナイフもフォークもないから食べられないわ」 翠星石「それに、スープにひたってますから、 スプーンと、スープも入れられる取り皿が三つ必要ですね」 雛苺「翠星石、翠星石。三つじゃなくて、取り皿は四つなの」 翠星石「おおっと、チビチビの分を数えるのを忘れてましたぁ~!」 雛苺「むぅ~! ひどいの翠星石!」 JUM「ほらほら、ケンカしてないでお前らとっとと持って来いよ。 その間に僕が切り分けといてやるから」 一同「は~い」 翠星石「チビ苺、どっちが早く持ってこれるか競争です!」 雛苺「えっ?」 翠星石「ヨーイドン!」ダッ! 雛苺「あっ、ずるいの翠星石~!」ダッ! JUM「慌てて食器を割るなよな!」 JUM(……よし、あいつらを追い払う事に成功したぞ) JUM「あとはこのブツを流すd」 真紅「流す? 何を言っているのジュン」 JUM「っ!? お前、食器を取りに行かないのか?」 真紅「ええ。あの子達二人で十分だもの」 JUM「そ、そうか」 JUM(クソッタレ!) JUM(どうする!? どうする桜田ジュン!?) JUM(コイツを追い払わないと、 流した時の散らばり方で“これ”がなんなのかバレるかもしれない!) JUM(バレない可能性の方が高いけど、バレる可能性はゼロじゃないんだ……!) JUM「め、面倒くさがってないでお前も行けよな!」 真紅「あら。貴方も二人で十分だと思ったからここに残っているんじゃないの?」 JUM「あ、いや……それは……」 JUM(全然違う!) JUM(どうすればいいんだよ!?) JUM(どうすれば、コイツを追い払う事が出来るんだ!) JUM(何か……何かコイツが動くような理由を考えなきゃ……) JUM(……) JUM(! こ、これだ!) JUM「……ゴホン、ゴホン!」 真紅「咳? ジュン、貴方やっぱりどこか具合でも悪いの?」 JUM「……いや、そうじゃないんだ」 真紅「でも、急に咳をするなんておかしいわ」 JUM「……何、大した事じゃないさ」 JUM「ちょっと喉が渇いて、ね」 真紅「喉が渇いたのなら、何か飲んできたらどう?」 JUM「いや……今は紅茶が飲みたいな。それも美味しいのが。 困ったもんだよ」 真紅「だからあれ程紅茶の煎れ方を勉強しておきなさいと言ったでしょう。 そうすれば、今困ることはなかったのに」 JUM「なあ真紅」 真紅「何かしら?」 JUM「良ければ、紅茶を煎れて来てくれないか? 僕、お前が煎れた紅茶が好きなんだよ」 真紅「あ、あら。そうなの?」 JUM(かかった!) JUM「……ああ」 JUM「せっかく紅茶を飲むんだったら、真紅の煎れた紅茶が飲みたいな」 真紅「お、おだたてても駄目よ。 普段から練習をしていないのがいけないのだわ」 JUM(真紅、もうお前は針に食いついた魚だ) JUM「そうか……じゃあ、残念だけど紅茶を買ってくるよ。 僕が煎れたのより美味しいだろうからさ」 真紅「待ちなさいジュン。 売っている物と、自分で煎れたものでは香りが違うわ」 JUM(餌は、美味しかったか?) JUM「でも……」 真紅「……仕方ないわ。たまには家来へのご褒美も必要かしらね。 煎れてきてあげるから、ここで待っていなさい」 JUM「……ありがとう、真紅。本当に嬉しいよ」ニヤリ 真紅「こ、今回は特別よ。次はないと思いなさい?」 JUM「もちろんさ」 JUM(真紅、釣りやすい奴だ) ダダダダッ! 翠星石「翠星石の勝ちですぅー!」 JUM「……おお、早かったじゃないか」 翠星石「当然ですぅ! この翠星石があ~んなチビに負けるはずがありません!」 トテトテ 雛苺「翠星石、さっきスプーンを落っことしてたの」 翠星石「よ、余計な事を言うんじゃありません! それともなんですか? 翠星石の勝ちにケチをつけるつもりですか?」 雛苺「う、うゆ~!」 JUM「おいおい、ケンカすんなって」 翠星石「そんなことより、 はなまるハンバーグは切り分け終わったんですか?」 JUM「……ああ、もちろんだとも」 雛苺「ヒナ、負けてないの……」 翠星石「いつまでもしつこい奴ですねぇ」 雛苺「だって、翠星石はスプーンが足りてないの」 翠星石「スプーンならここにありますぅ」 ひょいっ 雛苺「あっ、ヒナが持ってきたスプーン!」 翠星石「これで文句はねーですよね? むしろ、 スプーンが無くて文句を言われるのはチビチビの方ですぅ!」 雛苺「ズルいの翠星石! 返して~!」 翠星石「駄目ですぅ~! 悔しかったら取り返してみなさ~い!」 雛苺「むー!」 真紅「……」 JUM「おっ、早かったな」 雛苺「スプーン返して~!」 翠星石「い~っひっひっひ! 嫌です嫌ですぅ~!」 真紅「……ジュン、これは何の騒ぎ?」 JUM「大した事じゃないさ。さあ、はなまるハンバーグを分けよう。 埃が落ちてこないように蓋をしておいたんだ」 真紅「そうね。あの子達に付き合っていたら 時間がいくらあっても足りそうにないもの」 JUM「……それじゃ、蓋を開けるぞ」 …カパッ! 真紅「……こ、これは!?」 真紅「どうしてなのジュン」 翠星石「? 何かあったんですか?」 雛苺「返して~」ジタバタ 真紅「はなまるハンバーグが……なくなっているのよ!」 翠星石「ぬ、ぬわんですってぇ!?」 雛苺「スプー……え、ええっ!?」 JUM「……」 JUM「ど、どうしてはなまるハンバーグが消えてるんだ!?」 真紅「ジュン。最後にはなまるハンバーグを見たのは貴方よ。 なのに、何故なくなっているかわからないの?」 翠星石「こらチビ人間! 本当は一人で食っちまったんじゃねーでしょうね!?」 雛苺「はなまるハンバーグー!」 JUM「……」 JUM「いや、僕は確かに切り分けて……はっ!?」 真紅「何、心あたりでもあるの?」 JUM「これを見ろ!」 翠星石「これって言われても……。っ! さ、さっきまで はなまるハンバーグがあった場所に穴があります!」 JUM「……多分、切り分けたからこの穴に落ちたのかもしれない。 今までここに残ってたのは、穴よりもはなまるハンバーグが大きかったからなんだ……」 一同「……」 JUM「……でも、いいじゃないか。 これで翠星石と雛苺がケンカをする理由もなくなった」 翠星石「そうですね……。はなまるハンバーグがないのに、 スプーンの事で争うのも馬鹿らしいです」 雛苺「……うゆー」 JUM「真紅、紅茶は煎れてくれたのか?」 真紅「ええ、勿論なのだわ」 JUM「じゃあ、はなまるハンバーグの事は忘れて皆で美味しい紅茶を飲もう」 JUM「今までの事は、水に流して」 おわり
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金糸雀ファイルのテーマ 心霊編 ※クリックで演奏開始 Music ピコピコ 氏 人気ロックバンドとして芸能界にいる彼女達にも同じ芸能界で 活躍するタレントやミュージシャンとの交友も少なからずある。 今夜はそんなローゼンメイデンと交友関係がある人物がテレビの コーナーで語った話を紹介しよう。 こんばんは稲川淳二です。アタシの知り合いに女性ばかりのロックバンドが いるんですよ。その中の一人とアタシ、凄く仲がイイんですね、えぇ。 でぇ、もってその娘、まぁ本名いっちゃうとマズイから仮に「金さん」と しときましょうか。 その金さんがある日、血相を変えてアタシの楽屋に飛び込んで来たんですね。 「淳ちゃん、コレ、コレを見るかしら~!!」 って凄いけんまくで飛び込んで来たもんだから、アタシだけじゃなく近くに いたADもビックリして、なんだ、なんだってアタシと金さんの周りに集まって きちゃった。 でぇ、金さん、ポケットから携帯を出したんですよ、最近の携帯はムービー ショットってんですか? 動画も録れちゃうんだなぁ。 (NGワード・心霊。これが本物ならガクブルってな感じですよ、えぇ) 「この動画を見るかしらぁ」 そう言ってアタシに見せるんですよ、アタシもどれどれ?ってな感じで見て みたんですよ、えぇ。 はじめはどーってことない映像なんですよ、こう金さんが同じバンドの仮に 「翠」さんってしときましょうか。その歩いてる翠さんを録ってるんだ。 こうね、金さんが翠さんに携帯を向けて2人でテコテコっーて歩いてる。 普通に翠さんが歩いてる横、そこに長い黒髪の少女がハッキリと映ってるん ですよ。あまりにもハッキリと映っちゃってるからアタシ 「コレがどーしたんだい?」って質問した。すると金さんこう言うんだ。 「あの場所にはカナと翠星石いがいダレもいなかったかしら~」 それでアタシね、おいおい、よせやーいって言ってやったんですよ、えぇ。 でもね、金さんガタガターって震えちゃってるんだ。でぇ、その後は 「まぁまぁ、その時は気付かなかっただけだよ」ってことで話は収まったん ですよ。 それからアタシ、1週間後だったかなぁ~、都内でロケをしてましてね。 なんだか蒸し暑い夜でして、近くにいたADとジュースでも買いにいこう かってなもんで2人でトコトコーって自販機に近寄っていったんですよ。 まぁ、何んてない普通の道ですよ、えぇ。 でぇ、歩いているうちに、あぁーここ何処かで見たことある風景だなぁ~ って思ったんだ。すると一緒に歩いていたADが「稲川さん、これ金さん が撮った場所じゃないんですか?」って聞いてくるんだ。 でぇ、アタシも、おいおいヤダよーってな感じで歩いてたら、突然ですよ、 突然、こう空気がピーーンって張りつめてるんだ。うわぁ、ヤダなーヤダなー って歩いていたら歩道と車道を遮る、あのガードレールの脇。 あったんですよ、こうね、少し干からびた花が空き缶に挿してあった。 でぇ、看板があってO月XX日ひき逃げ死亡事件目撃者いませんかって 書かれてるんだ、おいおいヤダなぁーって見たら看板の写真が金さんの 携帯に写ってた女の子でしたよ、えぇ。 でぇ、金さんに言ようかと思いましたけど、むやみに怖がらすのはいけない と思いまして、言ってないんですね今も、はい。 だから金さんの携帯にはまだあの画像が入ってるんじゃないですか。 まぁ、都会の真ん中でもこういう事ってあるんですねぇ・・・。 短編連作SS保管庫へ
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世界が其処にあるのなら。 私は、其処に居て何をしているだろうか? 流れていくだけの、ただの歯車でしかない私に もし、IFがあったのならば私は何をしているのだろうか? いまだに続いているアリスゲームの最中ソレはそう思った。 早朝の綺麗な真紫色の空。その空の下を歩くのは、雪華綺晶。 時々、生徒と通りすがり挨拶されると小声で挨拶を返しながら自分が働いている有栖学園へと足を運ぶ。 たまに空を見上げてその場に立ち止まるが、直ぐにまた足を動かす。 戦争中には、見れなかった綺麗な空。今でこそ毎日見れるが、戦争に参加していた時に見た空より 綺麗に見えるその空の下で、今も戦争は続いていると思うとやはり私は戦争の中に帰るべきか? と思うが 自分の妹の事や今出来た愛すべき生徒達を思えば、ココに居て生徒達と共にすごしたい。妹と共に過ごしたいと願う自分が居る。 いつか、また、私は戦争に身を投じるであろう。だが、ソレは何時になるのか分からない。 もしかしたら、私が教師として一生を終えるかもしれないし終えないかもしれない。 実に、曖昧で実に矛盾な考え。今の生活が嫌な訳じゃないし…… やれやれと、雪華綺晶はゆっくりと頭を振るってから苦笑する。 あぁ、今日もこんなに平和だ。 「……今日も……がんばろう」 雪華綺晶の朝は、いつもこんな感じに始まる。 ふと、自分の後ろから自分を見る視線を感じ振り返る。しかし、其処には誰もいなかった。 夢はありますか? そう、夢。将来の夢や幼い頃になりたいと思った夢。将来の夢とどう違うかって? 将来の夢は、今思い何になりたいか考える夢。幼い頃の夢は、憧れ。 「と……言うことで……世界史ですが……急遽、ドアホのローゼン校長の提案で……皆の夢を書いてもらいます」 はぁ。と、ため息をつく雪華綺晶は、作文用紙を一人二枚づつ配ってゆく。当然、自分の分もある。 この企画を思いついたドアホことローゼンは、教師も書くこと! と、言ったからさぁ大変。何故かローゼンも書くし ラプラス教頭も書くことになった。さらには、教員でもない事務員の方々まで被害が及ぶ始末。 夢か。と、雪華綺晶は思う。生徒達を見れば「夢なんてなんもねぇぞ?」「俺のちいせぇころの夢消防車になるだったぞ」 などと、雑談している姿が見える。男子も女子も和気藹々と、そんな事をしゃべりながら作文を書いている。 はて、自分に夢はあっただろうか? 気がつけば、軍に所属していたし……さらには、傭兵まがいな事までしていたが、 今思えば、それは果たして自分の夢だったのだろうか? 考えてみても実際自分は夢を追いかけて何かをした事など無かった。 「俺のちいせぇ頃の夢。仮面ライダーだ」「俺、戦隊モノのレッド」「私も戦隊モノのピンクかシロ」 「聞いて驚け俺は、ポパイになりたかった!」「ぶふっ!? お前それ似合わん! ガリ勉なお前に絶対似合わん!」 「俺弁護士」「私看護士」「私イラストレーター」「俺ヤクザ」「「「無理無理」」」 生徒達の雑談が、耳に入る。皆、それぞれ夢を持っている。ちょっぴりうらやましいと思った。 ふと、いつか自分の妹に夢について尋ねた事を思い出した。夢は何? ただ、短くそう尋ねただけだが 妹である薔薇水晶は、微笑んでこう言った「私の夢はもう叶ったよ」ソレが何なのか分からなかった。 同僚の水銀燈にも聞いた。水銀燈は、何処かモノ悲しげに「もう夢は叶わないわよ」と言った。もうすでに無いと言う事だろうか? 真紅にも聞いた。「そうね、叶っているけどまだ求めているわね」と答えた。叶っているのに求めているとは一体? 蒼星石にも聞いた。「僕の夢? そうだなぁ……この一生を誇れるモノにしたいかな?」とはにかんだ笑みを浮かべて答えた。誇れる一生? 翠星石にも聞いた。「そうですねぇ……願わくば、この毎日を……ですかねぇ?」と答えてくれた。良くわからなかった。 雛苺にも聞いた。「皆元気ー! そしてうにゅー!」それは夢なのかと思う。 金糸雀にも聞いた。「カナの夢は、まだまだかしらー」一体何を夢としているんだろう? ローゼンにも聞いた。「はっはっは! 俺の夢かぁ?! そうだなぁ……とりあえず書類整理飽きた」それは夢じゃないと思う。 ラプラスにも聞いた。「そうですね、当面の夢はこの神経性胃炎が何処かに消えることですかね? ねぇ? 校長」それも夢? 夢ってなんだろうか? 分からない。むぅ……意外に難しい。 授業終了を知らせる鐘の音。その音と共にいまだ悩んでいる雪華綺晶に生徒が声をかける。 どうやら、自発的に、作文の出来た者の分を集めて来た様だ。それをみて、スラスラと夢をかける生徒達がやっぱりうらやましいなと思う雪華綺晶。 「ん……じゃぁ、授業は終わり……」 出来た分の作文を受け取り、雪華綺晶は難しい顔をして……と、いってもいつもの無表情とあまりかわらないのだが……教室を後にした。 職員室。ちょうど昼時で、教師達は各々食堂へ行ったり屋上で弁当を食べていたりするのだが、いつもなら職員室で大量のお昼を済ませる雪華綺晶 だったが今日に限っては、昼ごはんを食べる訳でもなく。ただ、自分のデスクの上にある真っ白な作文用紙を目の前にジッと考えていた。 夢が思いつかない。幼い頃の夢も無い。今の夢も無い。一体、夢ってなんだろう。考えたこともなかった。 「お姉ちゃん……どうしたの?」 真剣に悩んでいた雪華綺晶の後ろから薔薇水晶が声をかける。あまりに、真剣に悩む雪華綺晶の表情を見て心配して声をかけたのだ。 「……夢」 「夢?」 雪華綺晶の漏らした言葉に首をかしげる薔薇水晶。 「夢が何なのかわからない」 「そう……」 「薔薇しーの夢は?」 前にも聞いた事をもう一度聞く。その問いに薔薇水晶は、笑顔で答える。 「叶ったよ」 「………夢の内容は?」 そう、コレを聞きたかった。叶ったのはもう知っている。だから、その叶った内容を知りたかった。 「……皆が居て……生徒達が居て……おねえちゃんが居る……それが、私の夢」 「………夢」 そうだよ? でも、これは夢と言うより願いなのかもしれないね? と、薔薇水晶は微笑んでそう言った。 でも、願いも夢も同じなんだと思うよ? 薔薇水晶はそう言うと、自分のイスに座り授業中に生徒達が書いた作文を読み始めた。 願いも夢も同じ……あぁ、それなら……願いなら……願いが夢なら……もう、叶ってる。 「…………」 雪華綺晶は、作文を書こうとして手を止めた。また、誰かに見られている感じがした為だ。 キョロキョロと周囲を見回しても、作文を読んでいる薔薇水晶以外は居なかった。 「…………」 とにかく、雪華綺晶は作文を書くことにした。ローゼンからの文字数の指定は無い。 雪華綺晶は、サラサラと作文を書いていく。夢と願いが同じであるのなら……そう考えたならば…… しばらくして、雪華綺晶はペンを静かに置いて席を立ち上がった。お昼を食べていない。いまさらそんな事に気づいた。 食堂は、まだやっているだろうか? そんな事を思いながら雪華綺晶は職員室を後にした。 作文用紙には、短い文ではあるがこう書かれていた。 『私が居て、妹が居て、面倒見のある生徒達が居る。毎日が楽しく笑い喜び、苦難を共に超えていく。今この状況が私の夢』 あぁ、IFの私は、幸せそうだ。 よかった……よかった……… ココでない場所。今出ない時で、ソレはそう思った。
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ひろくんのローゼン☆テンセイ ◆CMd1jz6iP2 (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第五十九話⇔第六十話 第六十話⇔第六十一話 グギャリオン まさかの対主催 「あー、重ないけど問題は俺の体力やったか」 地図の通り町に向かって直進してきたけど、まだ遠いわ。 タバコの吸いすぎかちょっとの荷物担いどるだけで息切れや。 遠くに見えるのが塔やから・・・なんや、まだD-5の外れやないか。 目の前に草原があるってことは、ここから南西に歩けば町やな。 「いいなあ・・・その人形」 うお、びびった!いつの間にか後ろに女の子がおる! なんや、服が焦げてるし濡れてるし、ちょっとエロ過ぎやな 「お前・・・なんぞあtt」 「どうして・・・どうして皆人形を持ってるの・・・悟史君は取りにいけなかったのに・・・!」 誰?悟史くんて誰ぞ? 「その人形、渡してください。そしたら逃がしてあげても良いですよ?」 「人形てエンジェルのことか。何しよる気や」 ガツン! 俺涙目。急に地面にバット振り下ろすとかやばすぎる。 「ぐげ!!お姉も!アンタも!人形持って喜んで・・・この!!園崎詩音が!!バラバラにしてやらああああ!」 俺ドン引き。こいつ真性のキチ○イ。間違いなくキ○ガイやが。 「早くしろ!頭ぶっ潰されててぇかあ!!」 わかっとる!ここでの選択肢なんぞ決まっとるわ! 「ちょっとじじゅうしろ」 「ぐげげげげげ!!頭をぶち割ってやりますよぉおおお!」 終わったー!俺の佐賀フロンティア精神もこれまでかー! 「うるさいわねぇ・・・乳酸菌、獲ってるぅ?」 まったく・・・せっかくこの男からじわじわ力を奪ってたのに) 黒い翼を広げ、羽の弾幕を飛ばす。 「ぎゃあ!?」 羽は詩音の手に刺さり、女はバットを落として後ずさる。 (くっ・・・やっぱり、調子が出ないわねぇ) 水銀燈は自らの不調を感じていた。 実は少し前から目覚めていた水銀燈だが、空を飛んでいた時の疲労を回復するため体力を吸っていたのだ。 空を飛ぶだけで力を消費するなど普段ならありえない。 そして目の前の女を針鼠にするつもりだったのに、思ったほど羽が飛ばなかった。 その反面、力の消費はいつもより多いと来ている。 (やっぱり、何か制限を受けているのかしら) いくら呼んでもメイメイが現れないこともそのためだろう。 「畜生!この人形め!」 憤怒の表情を浮かべ、詩音はカードを天高く掲げる。 「オレイカルコスの結界発動!」 その瞬間、永井博之、水銀燈、詩音の周辺の地面に魔方陣が広がる。 「これは・・・nのフィールド、とも違うみたいねぇ」 「な・・・なんどこれー!?」 「うるさいわ、あなたは黙ってなさい」 「酷いわーエンジェル。とっととこんなトコ出ようや・・・痛ッ!」 博之が魔方陣から出ようとすると、結界に触れた手が弾かれる。 「無駄みたいよぉ?あの緑の女をジャンクにしちゃうのが手っ取り早そうね」 「いやジャンクてエンジェル。いくらキチ○イやて殺したらあかんが!」 博之から水銀燈が飛び降りる。 「あなたは好きにすれば良いわぁ」 羽が水銀燈の手に収束し、次の瞬間には水銀燈の手に剣が握られていた。 水銀燈が剣を構える。その先で人とは思えぬ笑い声を上げる詩音。 その額には地面の結界と同じ模様が刻まれていた。 「ひゃははははは!本当だった!本当にこのカードは力があるんだ!」 その笑顔のままに、水銀燈は懐からもう一枚のカードを出す。 「出でよ神!オベリスクの・・・巨神兵!」 大地が震えた。天まで届くような巨体が詩音の後ろに姿を現す。 やはり同様に額には魔方陣が存在する。 (なるほど・・・このフィールドの中でしか使えない切り札ってわけねぇ) 「ちょ、待てて!こんな序盤からラスボスとか無いわ!!」 ベルゼブブとか居らんと勝てるわけわけないやろ!とオベリスクからできる限りの距離をとる。 「お馬鹿さんねぇ・・・強そうなのは認めるけど・・・ミーディアムの方を倒せば終わりよ!」 「ちょ、エンジェルそれ、軽率ゥ!!」 詩音に切りかかる水銀燈を、詩音はやはり狂人の笑顔で迎える。 「行け、オベリスク!ゴッドハンドクラッシャー!!」 オベリスクの拳から青い閃光が放たれる。 「くっ・・・・・・!?」 翼で全身を被い、バリアを展開する水銀燈。 オベリスクの一撃は水銀燈の手前に着弾する。 「が・・・アァアアアァアア!!?」 だが、その衝撃だけでバリアは砕け、体は弾き飛ばされる。 「なんです?私を倒すんじゃなかったんですかぁあ!?」 ぐぎゃぎゃ、と笑う詩音。再びオベリスクに命令を下す。 「さあ、トドメです!やれ、オベリスク!」 雄たけびを上げ、再び拳を閃光が覆う。 体の自由が利かない水銀燈は、自らのミーディアムを想う。 (めぐ・・・どうやら、帰れそうには、ないわあ・・・・・・) 拳は振り下ろされ、閃光は水銀燈に伸び―――― 「ちょっとはじじゅうせいやー!!」 O☆TO☆KOの中のO☆TO☆KO!永井博之は再び走る! 閃光よりも一歩先に水銀燈を抱きかかえる 「よっしゃ!ファインプレー再び!俺乙カジ 「一歩先じゃ遅いわよお馬鹿ああああああ!!!」 へ?と思う間もなく博之の体を水銀燈の羽が被う。 直後衝撃波。真横に吹っ飛ぶ博之と水銀燈。 「うぎゃあああああ!!」 凄い勢いで体を擦る。全身は打ち身だらけ擦り傷だらけだった。 もちろん、水銀燈の羽があったからこれで済んだわけで、本来は即死でもおかしくない。 「ば、馬鹿じゃないのぉ!?力も無いくせに飛び出すからこうなるのよ!」 「おお、無事やったかエンジェル。悪いけどディアラハンかけてくれんか」 「なによそれは、さっさと退きなさぁい」 「マジ頼むて、ディアでもいいから回復魔法頼むわエンジェル」 立ち上がった水銀燈は、なんのことかわかるはずも無い。 「回復なんて自分にしか出来ないわよぉ。それとさっきから何なの、エンジェルって」 こんな黒いのに、めぐもこいつも何で天使扱いなのかわからない。 「私は水銀燈よぉ。あなた、名前は?」 「俺永井博之。ピアキャスでジーコとかと配信してる」 「配信?私もラジオなら気が向いたときに配信してたけど・・・」 「ちょ、マジか。そういう人ばっか集められたんかな」 「さあ?あのジャンク女がラジオなんてやってそうに・・・って話してる場合じゃ・・・」 完全に隙だらけだったことに気付き、詩音に向き直る。が・・・ 「ううううあああああ!!?痛い・・・頭がああああ!!!」 詩音は頭を抑え、悶え苦しんでいた。 くそくそくそくそ!!!トドメをさそうと思ったら何、この激痛は! 視界もぼやけてきた・・・このカードを使った影響か? オベリスクは私の命令を待っている。だが、もう一度あの技を使うのは・・・ 「お、オベリスク!あいつらを殺しなさい!ただし、技は使わないで!」 オベリスクは雄たけびを上げて、人形どもに突進する。 技など使わなくとも、あんな奴らは倒せるはず・・・ しかし、近づいたオベリスクの攻撃は空を切り、あいつらは空を飛んで逃げていく。 「どうせ結界からは逃げられないのに、馬鹿な奴ら」 他の二枚の神のカードを見る。 オレイカルコスの結界は24時間に一度しか使えない。 だからこの二枚のカードも同時に使ってしまおうと思っていたのだが・・・ (これ以上使ったら、自滅してしまう・・・) 激痛や疲労くらい耐えられるが、これが二倍、三倍のとなれば話は別だ。 こいつらを殺した後に、倒せなかったあいつらも、他の参加者も殺さなければならない。 相打ちではいけない。生き残るのが最優先・・・ ぐ・・・また頭が痛い!耐えないと、あいつらを殺すまで・・・!! 「こんな力を使ってて、何のリスクもないのはおかしいと思ってたけど・・・」 肉弾戦に持ち込んでくるなんて、あの光線を使うと随分と疲れるみたいねぇ。 とはいえ、それでもこっちが不利なのは変わらないけど・・・ 「あー!もうキツイ!水銀燈、ちょお地面に降りんが!」 足に捕まっている博之が喚いてる。ジャンクにするわよ? と言ってもいい加減重いし、これ以上の飛行も無理ね・・・ ずしゃあ、と降りると同時に博之の体が地面に擦れる。 「ちょお!痛いが!!俺もうどんだけボロボロや!」 「五月蝿いわね、黙らないと喋れなくなるまで吸い取るわよ」 「吸い取るってなんぞ?」 「さっきから力を吸わせてもらってるの。どうせ戦えないんだから構わないでしょ?」 「おいぃぃぃ!!やっぱり夜魔の仲間やったんか!吸魔かデスタッチか知らんけど勘弁してくれ!」 さっきから知らない単語が混じる。デスタッチとかディアラハンとか何の魔法かしら。 「死ぬまで吸ったりはしないわあ。それよりアイツを倒す武器とかないのかしらぁ?」 オベリスクを見るとまた止まっている。どうもまた詩音の指示がないと動かないらしい。 羽を詩音に飛ばす。すると動かなかったオベリスクが詩音への攻撃を防いだ。 「ミーディアムの危機には動くみたいねぇ。やっぱりあれをどうにか・・・え?」 モシャモシャしてる。博之がディパックから取り出した草をモシャモシャと食っている。 「な・・・何を食べているのかしらぁ?」 「薬草を食っとるん」 もしゃもしゃと草を苦そうに頬張っている博之。 疲労気味だった博之の顔色も良くなっている。 「・・・・・・薬草×99ぅ?」 説明書には体力や傷を回復する草と書かれている。 人間の体ってそんな単純に回復するものだったかしらぁ?と思ったが 「実際に供給量も良くなってるわねぇ」 どうやら、体力が回復したために供給量も良くなっているようだ。 「いつまでも草食べてないで、他に何か無いか探しなさい」 「いや、もうないて。変なスプレーと宝石だけ。水銀燈も外れっぽいわ」 博之が水銀灯にスプレーをかける。少し煙いだけで何も起こらない。 「遊んでないで何か考えなさい。ジャンクになり・・・た・・・」 え?と水銀燈の動きが止まる。 薬草を置いた博之の右手には支給品のスプレーがある。そして左手には、『宝石』がある。 「ロー・・・ザ・・・ミスティカ?」 博之が宝石だと思った物はローザミスティカ。 水銀燈を含む7体のローゼンメイデンの命の結晶。 創造主ローゼンの理想であるアリスになるため、奪い合うもの。 だがそれは、ローゼンの弟子の人形、薔薇水晶の介入などで無期延期のようなものになってしまった。 水銀燈もやる気がそがれ、めぐの相手をして過ごしていたのだが・・・・・・ 正式敗退した蒼星石か雛苺のものだろうか? なんにせよ、これで力は増大する。と、水銀燈はローザミスティカを自分の体に取り込み・・・ 『あなたがめぐ?』 なに、この記憶は? 病院のいつもの窓から自らのミーディアム、めぐが見える。 酸素マスクをつけている。どうやら今日は調子が悪いらしい。 めぐは私を一瞥するが、いつものように微笑まない。 『あなた・・・そう、天使さんだけじゃなく・・・私も殺しに来たのね?』 何?私が死んだ?何を言ってるのかと言おうとすると 「私も殺しに?どういうことなの?」 口を開いたのは私ではなかった。この声は・・・ 『知ってるのよ・・・あなたが天使さんの言ってた・・・真紅だって』 そうか・・・これはローザミスティカの記憶。 めぐが見ているのは、今見えている視点は・・・このローザミスティカは・・・ 真 紅 の も の な の か ? だとすればどういうことだろう。私が死んだ?いつ、どこで? 『水銀燈が死んだというのは本当なの?』 私の疑問を真紅がめぐに投げかけた。 『ええ、殺されたわ・・・だって・・・指輪が消えてしまったもの』 めぐは自分の指を見ている。その指にあるはずの指輪が・・・無い。 『そんな・・・一体誰が?』 真紅が疑問の声を上げるが聞きたいのは私の方よ。 こんな世界に来てしまったから契約が外れたのだろうか? 場面が変わる。ここは・・・nのフィールドだろうか? 視点も、真紅の視点ではなく上から見るかのようなものに変わっている。 荒野のような場所に、真紅がステッキを構え誰かと向き合っている。 その姿は無残だ。服はズタボロ。片腕が無い。頭が一部欠損し、左目が無い。 向かいあう人物を見る。それは、殺し合いをしてもらう、と言った長身のピエロだった。 「君も招待すべきだったな」 そう言うと、ピエロは無数の剣を真紅に投げつける。 真紅は薔薇の塊とステッキでいくつか打ち落とすが長くは続かず四肢全てを切り落とされる。 「こんなに傷物にしてしまっては私のコレクションには入れられん」 剣を手に真紅の前まで歩み寄るピエロ。 (やめなさい!真紅は・・・真紅をジャンクにするのは!) 私の声が届くはずもない。が、真紅の隻眼はこちらに向いていた。 「あ・・・あ・・・そこに・・・居たの・・・よかった、無事で・・・」 「キミに敬意を表して、事が済んだらキミの仲間を私のコレクションにしてあげよう」 「ごめんなさい・・・めぐも・・・ジュンも・・・・・・私には守れそうに・・・・・・」 真紅は体を何とか起こそうとして 「さらばだ、真実に近づいた力無き人形よ」 胸を貫かれ、二度と動かなくなった。 「おい、どうしたん水銀燈!」 肩を揺さぶられ、現実に戻る。 「あの巨人が寄ってきてんぞ!どうにかしてくれ!」 既にオベリスクは拳を振り上げている段階だった。 水銀燈はオベリスクに向き合う。 「もう諦めたんですか!だったら楽に殺してあげますよぉ?」 詩音の下卑た笑い声は水銀燈の耳には入らない。 オベリクスの拳が振り下ろされ、大地が揺れる。 (お、終わった・・・まぁこんなのに襲われて長く生きれたほうかもな) 死んでしまってもこんな風に思考できるのか、と博之は思った。 これなら、タバコがあれば案外平気かもな、などと考えていると 「何寝てるのかしらぁ?」 水銀燈の声に、博之は目を開いた。 その光景は異様なものだった。伏せた博之より10chほど上にあるオベリスクの拳。 それをステッキ一本で受け止める水銀燈の姿。 「いやありえんて!」 「そんな・・・ありえない!」 驚愕の声を上げる詩音と博之。 そこにオベリスクはもう片方の拳を振り上げる。 「そうは・・・いかないわぁ!」 水銀燈の片翼が肥大化し、龍のようになってオベリクスを襲う。 「そんな・・・そんな!」 雄たけびを上げるオベリスク。だがその声は、明らかに悲鳴のそれに近い。 「はあぁああ・・・!!水銀燈カッコイー!そのままやったれ!」 「無理言わないでほしいわぁ」 は?と思い水銀燈の表情を見る。 博之にもわかった。既に限界・・・良く考えれば当たり前だ。 「お、俺の体力吸え!まだ薬草も山ほどあるから吸い放題ぞ!」 「あらぁ、気付かない?今全力で吸ってるのよぉ?」 「ああそうなんか、道理で視界がぼやける訳やってそれでも駄目なんか!」 薬草を再び頬張りながら、博之は自分に何か出来ないか考える。 「ちょっといいかしらぁ」 「お、俺に出来ることでもあるんか!」 「もし、だけど・・・この殺し合いで、ずっと私の糧になる気はあるぅ?」 なんやそれは、と博之は考える。ずっと薬草食っとけってことか? 「俺、殺し合いとかする気ない。今みたいな状況になったら仕方ないのかも知れんけど」 そんなんして帰っても、配信とか楽しく出来そうにないからな。 「ああ、それは奇遇ねぇ」 空いている手をオベリスクに向ける。 その指にはめられた指輪が輝いたよう見えたと同時に 薔薇の花弁が滝のようにオベリスクを襲い、その巨体は後ろ向きに倒れた。 真紅をジャンクにするのは私だった。 真紅を殺そうなんて考えるのは私だけで十分だった。 もし元の世界に戻れても、そこに真紅は居ない。 私を何度も殴り、張り倒した手はアイツに断たれた。 歩くことも出来ない私を支えてくれた手はアイツに断たれた。 そんなことはどうでもいい。 死んだくらいなら、真紅はそのうち夢くらいに出てくるだろう。 案外「ローザミスティカを返せ、この粉雪!」と殴りかかってくるかもしれない。 ただ、その時に・・・私があのピエロの言いなりになって帰ってきたなんてことがあってはならない。 私は言うのだ。 「あなたを殺したピエロだけど・・・ものすごく弱かったわよぉ?」と 真っ赤になって怒る真紅を見て悦に浸るのだ。 それが私。真紅をコケにし、全てを否定してやるために。 「私も、乗り気じゃあないわぁ」 このゲームに乗ってなどやるはずもない。 だから 「この指輪に口付けしなさい?」 めぐ、あなたの命は・・・あなたに返すわ。 「口付けってキスせいって事か?」 「契約よぉ?これから一生体力を吸われますっていうねぇ?」 それはキツイ。彼女居るのになぁ、なんていうのは後回しか。 「任せとけ!多少なら食いシヴァってみるわ!」 水銀燈は、イマイチなミーディアムねぇと手を差し出す。 博之はちょっとはじじゅうしろ、とその手を取る。 永井博之27歳フリーター。熟女にモテモテのその男は、ある意味最も当然に水銀燈のミーディアムとなった。 ミーディアムとかようわからんけど、何か埋め込まれて勝手に悪魔にされるよりはマシだろうと自己完結していた。 詩音の疲労は頂点に達していた。 オベリスクは立ち上がろうとしている。 こんなに長引くなら、神を三体召喚して速攻で決めるべきだったのか・・・ しかしもう遅い。すでに同時に二体を従える力など残ってはいない。 全て人形を貰った魅音のせいだ。全て前原圭一のせいだ。 悟史君、この人形は壊しちゃうけど、生き返ったら他の人形を探そう。 沙都子とも仲直りしたいなって思ってたから、ちょうどいいよね? だから・・・・・・ 「みんな殺して、一緒に帰ろう!悟史君!!」 「じゃあ俺はここで薬草食ってるから一気にやってくれ」 両手に剣、ステッキをそれぞれ持って飛び立とうとする水銀燈にエールを送る。 「そうねぇ、巻き込まれて死なないようにねぇ?」 そうして黒い天使は、神に挑むために空を駆ける。 眼前まで刹那に。切りかかるまで瞬間に。 博之の力を吸い、青く光る翼から無数の羽が炎となって神を撃つ。 攻撃にも怯まず、オベリスクの拳は水銀燈を砕くため振るわれる。 大地を軽々と抉る一撃を、黒き羽と薔薇の壁が受け止める。 再び翼から現れた黒い龍がオベリスクの片足を穿ち、そのバランスを崩す。 「神でも何でも・・・ジャンクにしてやるわぁあああ!!!」 数十倍の巨体に挑む天使。天と地以上の開きがあった実力は埋まっていた。 1.オレイカルコスの結界による神の制御の不十分さ。 通常のDMならば問題はなかったであろう神の挙動の遅さは、高速タイプの敵を相手にするには向いていなかった 2.真紅のローザミスティカの取り込み、および契約による力の行使。 契約による力の行使は頑強なオベリスクへのダメージを確実なものとし、能力の低下は真紅のローザミスティカで補えていた。 人工精霊が呼べないことは不便だが、それくらいは仕方が無い。 ステッキを目に突き刺され、神の絶叫は誰から聞いても悲鳴となっていた。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 詩音は震えている。 顔は恐怖に震え、口からはよだれを流している。 詩音の手に握られたカード「オシリスの天空竜」 オベリスクの巨神兵の特殊能力。それは終わりをもたらす。 全てに・・・敵も・・・私に・・・ 「ほめて・・・ほめてよ悟史君・・・」 とっくに詩音の言葉は意味を成さない。それでも詩音は悟史のことを想い、笑顔になって。 「オシリスの天空竜を生贄にささげ、オベリスクの巨神兵の特殊能力発動!」 これまで同様に、オベリスクの拳を翼と薔薇で受け止めようとし・・・水銀燈は拳をかわした。 かわした拳の先の空間は一瞬ねじれ、水銀燈の脇を衝撃波が奔る。 「ぐあ!?これは何・・・?」 オベリスクの巨神兵の特殊効果・・・それは神を生贄にささげることによる攻撃力の極大化。 「でも、当たらなければ意味が無いわぁ!」 それでも、かすっただけで致命傷になりえる破壊力は水銀燈の踏み込みを甘くする。 羽陣と薔薇の花弁がオベリスクの拳の風圧で散る。 (神って称号は伊達じゃあないわぁ・・・無難に戦っても負けるわねぇ) こちらが100を超える攻撃を加えようと敵は倒れず、たったの1度の被弾が敗北を意味する。 たとえ命中率0~1%の攻撃でも、攻撃の機会が100もあればいつかは当たってしまう。 ならば命中率が5~10%になろうとも、数度で決まるような渾身の一撃を加える。 そう決めた水銀燈よりも。 詩音の更なる行動の方が速かった。 「オベリスク!必殺技の使用を許可するわ!」 もはや、詩音の中ではこの戦いで勝つことが全てが解決する手段となっていた。 全力の全力で放たれる究極の神の鉄槌の発動許可。 オベリスクの拳が尋常ではなく輝き出す。 余波ですら、耐え切れないことは本能で感じ取った。 その一撃をかわすために結界ギリギリまで飛翔、オベリスクの背後を取り――― 狙いが、自分ではないことに気がついた。 「ッ・・・まさか!?」 オベリスクの直線上。安全な距離で薬草を頬張る胡散臭い男が一人。 「博之!!」 声が届いたのか、水銀燈に向かって駆け出す博之。 つまりは、オベリスクに向かって。 「自殺でもする気ぃ!?」 全力まで力を引き出す。どうせこのままじゃ死ぬんだし構わないだろう。 翼から、そして薔薇の花弁の塊から黒と赤の竜が生じ、交差して神に向かう。 同時に拳は振り下ろされる。渾身の神の一撃 「インフィニティ・ゴッド・インパクト!」 次空間すら捻じ曲げかねない一撃が放たれる。 水銀燈はもはや避けることは出来まいと、諦めた。 (一瞬の付き合いだったわねぇ・・・まあ、それなら・・・) 黄泉の旅路に、せめてあの女をつき合わせてやろうと詩音に視線を向け。 何度目かわからない驚愕の声を上げる詩音の姿がそこにあった。 そして見る。その視線の先を見て。 「ちょ、おいぃぃぃいいい!?」 もう水銀燈も突っ込むしかない。 ひろくんは空を飛んでいた。 「相当ありえん話な件」 なぜ俺は走ってるのかがまずわからん。 しかもあのラスボスみたいなのに向かってる。 自殺願望あるようにしか見えねえだろ!バカ乙!! ほら、なんか凄いのがこっち飛んでくるがな。 水銀燈も諦めてこっち見取らんもん、当然やな。 しかし結構水銀燈に近づいたな。今はビームも俺の下だしな。 ・・・・・・みんなビビる。俺もビビる。 空を自由に飛びたいなって俺はドラえもんか。しかも自由に飛んでないし。 これが本当の夢か。ありえんもんな流石に。攻撃にビビッて気でも失ったんかな。 ほら、水銀燈が俺みたいな突っ込みするわけがないし。 なるほど、水銀燈が俺を迎え撃つモーションに入ってる。 これで殴られて目が覚めるわけか。ありがちやが。 メメタァ。 前言撤回。この痛みが夢なわけねー! 俺は現実を受け止めるO☆TO☆KO!鼻が110度曲がったのも受け止めるしかない。 浮力が無くなる。水銀燈が掴んでくれなきゃ落ちてた。 さすが俺のエンジェル。殴らんでくれたら100点だったなぁ。 「わけわかんないわぁ」 なんであの一撃を華麗に避けて飛んできたのかも。 なんで私が真紅みたいなグーパンしたのかも。 「どうなってるわけぇ?」 まだ薬草を頬張っている博之を見る。 鼻が顔にめり込んでるが、命に別状はなさそうだ。 オベリスクに注意を戻・・・・・・いない!? あの巨体を見失うなんて!? 使役者である詩音を探す。こちらはすぐに見つかった。 微動だにしない。何をする気なのか・・・・・・ 微動だにしない。動きに対処できるよう移動する。 微動だにしない。その理由に気付いたのは、その直後だった。 辛い戦いだった。 避けられたかと思った神の一撃は、そんな心配をよそに男を消し炭にした。 呆然とする人形をあっさりとオベリスクが握りつぶす。 結末はあっさりとしていた。殺し合いなんてそんなものなのかもしれない。 何時間も続いたと思った戦いは、おそらく1500秒ほどでしかない。 オレイカルコスの結界は消え、神の姿も掻き消えた。 私は草原に寝転んで、疲労を少しでも回復する。 後であいつらの荷物を調べよう。あの男が食べていた草がまだあるかもしれない。 そして、次の日を迎えた。 1日1殺。24時間に1度戦い、身を隠してカードと体力の回復を待つ日々。 殺し合いは続き、ついに最後の敵が目の前に現れる。 初日に殺し損ねた女だ。なんてつまらない結末だろう。 だが、意外にも女は無数のモンスターを召喚してきた。 変な球から出る芋虫や病んだ目の少女・・・見てるとイライラする。 そして私と同じカードから召喚される魔法使いのような女性に黒い龍と蒼い龍。 面白いじゃあないですか。私の神に勝てるとでも!? そして私は高らかに結界のカードの使用と同時に三体の神を召喚する。 願いは、叶っていた。 雛見沢の学校に通う、仲の良い兄妹の姿があった。 その隣にいるのは妹の親友。今日も一緒に登校だ。 だが、その表情にはどこか影がある。何かが足りない日常。 まったく、お姉もレナさんも圭一さんも、どこで何をしてるんだか。 でもそんな顔しないで下さい、悟史君。 いつもみたいに「むう」って言ってください。 私の頭を撫でてください。ね、悟史君? そんなことは無理だって、わかってはいるんですけど、ね。 「死んでるんやな・・・寝とるみたいやが」 結界が消えていることに気がついて、水銀燈は理解した。 詩音は動かない。もうそこにあるのは、立ったままの肉体のみ。 「これしかなかったんか・・・殺し合いに乗ってたゆうてもなぁ・・・」 「なかったに決まってるでしょぉ?」 水銀燈は詩音のディパックからカードの説明書を取り出した。 「あの結界、神のカードを一般人が使うためのものみたいだけど・・・どちらかが死ぬまで解除できないって書いてるわぁ」 つまり、使ったが最後・・・殺しあうしかないということ。 「間違って使ってたりしたら最悪やが。途中で正気に戻らんかったのが、幸いやったんかな」 「そんなのはわからないわぁ。でも、誰かのために戦ってたんだから・・・降りることはなかったと思うけど」 悟史君、悟史君、悟史君。何度この女は叫んでいただろう。 水銀燈は、めぐが死んだら彼女のようになれるか考えた。 「私もぉ・・・・・・こんな風になれるかしらぁ?」 「バカ乙。いや、大バカ乙!!やな」 博之がかなり真剣な顔をしている。言動はいつも通りだが。 「こんな風に狂ったらあかんて。誰も狂った人となんて付き合いたくないわ」 「別に、目的が叶ったら死んでも構わない場合もあると思うけどぉ?」 「そんなん、死なれても困るが。狂ったって仲間やったり恋人やったりしたら悲しいわ」 めぐの病気が治って、彼女は町を歩き回る。 どこに行ったの?と何かを探して。どこにいるの?と誰かを探して。 そして嘆く。自分に死を運びに来た天使は、元気になった自分を嫌になったのか、と。 死んだ私の声は届かない。自虐的な彼女の性格はそのままで。 生きても生きても、幸せを拒絶して生きていく。 「そうねぇ・・・そうかもねぇ」 「そうにきまっとるよ」 鼻血出してなければ格好良いのに、と思うほどの言動だった。 ついでに、先ほどのスプレーの説明書を見つけていた。 自動ぶんなぐりガス。スプレーを吹きかけた物に向かって、名前を呼ばれた者はぶんなぐられる。 物。たしかに私は人形だしねぇ。あの時無性に殴りたくなったのはこのためか。真紅の影響かと思った。 オベリスクの最後の一撃で抉れた草原地帯に、彼女を埋める。 ソノザキシオンここに眠る、と黄金の万能椅子を切ったものに書いて土に刺す。 般若心経を唱え、冥福を祈った。全部博之が一人でやった。 水銀燈は、博之のディパックからレモンを取り出し、黄金の板の脇に置いた。 「そんで、俺は町に行こうとしてたんが、どうするかの」 「いいと思うわよぉ?人はいるだろうし・・・狂ってるかもしれないけどねぇ」 あのピエロの強さは異常だ。仲間か力が必要だ。 この神のカードは強大だが自滅しかねない。切り札として使っていこう。 当面の目的として、ゲームに乗っていない仲間を探すことになった。 そして脱出できる方法を探す。もちろんあれば、の話だが。 「俺がいるとなると、俺より前から配信してたジーコもいるかもな」 博之の兄であるジーコ?の捜索は、ここに来てるのが確定するまで二の次とすることになった。 水銀燈としても、役に立ちそうにない人間は、こっちの基盤が固まるまでは遠慮したかった。 「さっさと町いって探すか。いい加減俺も限界だしな」 博之は詩音の荷物を移し変えたディパックとバットを持って歩き出す。 水銀燈は何が限界なのかわからなかったが、精神とか体力とかだろうと思った。 実際はタバコを探さないと限界だ、という意味だったが。 兄に劣らぬ異色のコンビは町に向かう。 その先に、二の次であるジーコが保護されてるのを、彼らはまだ知らない。 私、園崎詩音は命を奪われました。 なぜ、誰に、命を奪われたのかは今更どうでもいいです。 それでも・・・どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。 どうか、誰もここには来ないで下さい。 うちの鬼婆くらいの姿になってから嫌でも来るんですから。 お姉も、圭一さんも、レナさんも・・・みんな狂わないで・・・生きてください。 それだけが、私の最後の願いです。 園崎詩音 【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に 死亡】 【残り 60人】 【E-5 草原/一日目・早朝】 【永井博之@永井先生】 [状態]:疲労、全身打撲、鼻骨折(やばい角度に曲がってるのは戻りました) [装備]:[装備]:金属バット、薬草(69/99)@勇者の代わりにry [道具]:支給品一式*3、甲羅セット@スーパーマリオシリーズ、座薬@東方project ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(1/2)@ドラえもん [思考・状況] 1.町に行って煙草を補給 2.薬草無くなったら体力ヤバイな。 3. 水銀燈と一緒なら生き残れるかもな。 4.人は殺したくないが、戦うのは水銀燈。最悪仕方ない ※甲羅セットには赤・青・黄の三色の甲羅が入っています。 いずれも食べると炎を吐く・羽が生えて空を飛べる・地響きを起こせるといった能力を持っていますが、 人間の口には到底入らないサイズです ※自動ぶんなぐりガス(4/5) JBGと書かれたスプレー缶。このガスを何か物に吹き付けてから、参加者の名前を言うと その相手がその物目掛けて吹っ飛んで激突し、痛烈な痛みを与える。人間に吹きかけても無効。 名前がわかっても、その人物を知っていないと効果は無い。 吹きかけた物から周囲1コマであれば誰の発言でも効果あり。 効果は2時間だが、一度発動すると効果消滅。もう一度吹きかけねばならない。 また「参加者」にしか効果は無いため、支給品のポケモン、DMなどには効果が無い。 死体になった参加者にも効果はない。「放送」で効果が出るかは「不明」 ※薬草 食べれば体力が、傷口に塗れば傷が回復します。 体力の回復は中々の効果がありますが、傷の治療には消毒に擦り傷の治療くらいしか出来ません。 致命傷、大怪我などには効果が無いでしょう。 【水銀燈@ローゼンメイデン】 [状態]:軽症(博之から体力を吸って回復中) [装備]:真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン(真紅の技が使えます) [道具]:三幻神@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(ラーのみ使用可だが遊戯、海馬などのみ) オレイカルコスの結界@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ (24時間使用不可) [思考・状況] 永井博之と契約 1.長身のピエロを殺す。その仲間も殺す。 2.仲間を探して、脱出する。役に立たないなら別行動してもらいたい。 3. 脱出不可なら最後まで生き残る。最悪優勝するしかないのか? 4.ピエロの思惑に乗りたくないから、できるだけ人は殺さない。 5.襲ってきた奴とは戦う。殺すのも仕方ない。 ピエモンが自分の世界で何かしていたということがわかりました。 その情報はまだ永井博之にも話していません。 ※「契約」 水銀燈は日常的な行動以外(飛ぶなど)に力を消費します。 真紅のローザミスティカを取り込んだおかげで人間の疲労回復くらいの速度で力は回復します。 契約によって永井博之の体力と引き換えに力を吸い取れます。 吸い取る量によって能力は増減。もちろん最悪永井博之の命に関わります。 吸い取らない場合の戦闘力は任意ですが、ティアナ辺りに負けると思います。 また、戦闘中は水銀燈が意志をもって吸収をやめないと自動で吸い取ります。 正式な契約なので、距離が離れていても力を吸い取れます。 同上の理由により、お互いの精神が影響しあい変化する場合があります。 契約破棄は水銀燈からのみ可能。再契約は不可能。 ただし、水銀燈は元々人から力を吸うことが出来ます。 その場合、効率、能力ともに下がります。 魔力持ちの人間からは魔力、それ以外は体力を力に変換します。 【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に 死亡】 【残り 60人】 sm59:オメガとかちは大変な魔理沙を巻き込んでいきました 時系列順 sm61:自信か慢心か? sm59:オメガとかちは大変な魔理沙を巻き込んでいきました 投下順 sm61:自信か慢心か? sm29:ひろくんの天使?転生 永井博之 sm69:行く先は sm29:ひろくんの天使?転生 水銀燈 sm69:行く先は sm36:海☆馬☆王 園崎詩音 死亡
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○月×日(合唱コンクール前日) ローゼン「やぁ!みんな今回の合唱コンクールの曲が決まったよ!」 前日になりいきなり言い出すローゼン 普通は2週間前から教えて歌詞を覚えさせるのが普通なのだがこの男に常識は通じない 水銀燈「とりあえずぅ、なんの曲になったのぉ?」 一同が静まり返る中話を進めるために水銀燈は口を開く・・・ ローゼン「ふっふっふ・・・・!!!これさ!」 と言い出しラジカセを取り出すローゼン・・・そして再生を押した瞬間・・・・ 「タラリララ~♪政治は責任を求め~♪追求する事でしか正しくする事ができない♪タラタタララ~♪」 一同「・・・・・・・・・」 背後のBGMに後押しされる形で誰だかわからない政治家らしき人物が演説するという曲・・・いや・・・これは曲なのかすら危うい・・・ 蒼星石「あ・・・あの校長・・・まさかこれ歌えなんて?」 蒼星石が一応確認をする・・・他の教師陣は絶望的な表情でそれを見る・・・ その蒼星石の問いに対し力強く反論するローゼンだったが・・・ ローゼン「これとは何だ!これとは!!!この曲はね、又・・・・・ふぎゃっ」 と言う前にラプラスのとび蹴りがローゼンの顔面に入る・・・・ ラプラス「・・・・なぁにぃを考えてるんだこの馬鹿校長!!!!!!!!!」 と、吼え気を失ったローゼンをひきずりながら職員室を後にするラプラス・・・ 残ったのは未だに再生され続けている政治家の演説だった・・・・ 「地獄の火の中に入れなければ・・・・ならない!」 Fin
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教頭「いやぁ、皆さんお疲れ様でした。子供たちも楽しく授業を受けてた様ですねぇ」 いつ見てたんだ?と全員が思っている空気を読まずにぺらぺらと喋る教頭。 教頭「これならいっその事、皆さんには初等部で・・・・・・」 校長「ゴホン!!」 校長の咳払いでようやく止まる。 校長「・・・・・・改めて、皆さんお疲れ様です。普段とは違う環境で余計なストレスを与えてしまう事になって、 校長として申し訳ありません」 深々と頭を下げる校長。一部の教師はその姿を見て『この人が高等部の校長だったら良いのに・・・』と思った。 真「気にする事ないわ。今回も楽しませてもらったし」 翠「色々有ったけど、楽しかったですぅ」 金「カナのノートが台無しかしら。でもアップルパイに免じて許してあげるかしら」(もぐもぐ) 蒼「買収されてる・・・」 雛「ヒナもとっても楽しかったの」 水「ねえ雛苺先生、さっきのドッジボールいつの間に当たってたのぉ?」 薔「・・・雪華綺晶先生、そのゴム銃どうしたの?」 雪「図工の時間に作った。そのサザビーは?」 薔「・・・図工の時間に作ったの・・・部屋に飾ろうと思って」 校長「・・・・・・どうやら、皆さん楽しんでたようですね。それは何よりです」 彼女達を見て自分の取り越し苦労だったと胸をなでおろす校長だった。 ロ「薔薇ちゃん、おっかえりーーー!!」 雪「行き成り飛びつくな妖怪!」 バチンバチン! ロ「痛てて・・・って、随分カッコいいゴム銃だねぇ」 雪「やらんぞ」 ロ「よし、次はゴム銃を使ったクラス対抗・・・」 ラ「そういう事を言い出すのはこの口ですか」 ギュウゥ・・・!! ロ「ひはい、ひはいほぉ・・・はふへてぇ、はらひゃん」 ラ「雪華綺晶先生、申し訳ありませんがロープを持ってきてもらえませんでしょうか」 雪「任務了解」 ラプラスが背後からローゼンの口を引っ張り、雪華綺晶がローゼンを簀巻きにした。 ロ「むー!むーむー!」 ラ「うるさい、黙れ」 ロ「・・・・・・」 猿轡越しに叫ぶローゼンを一喝し、ラプラスは教師達に向き直る。 ラ「皆さんお疲れ様でした。報告は初等部の校長より頂いています。大活躍だったようですね」 さして嬉しそうな表情もせずに労うラプラス(いつもの事だが)。 ラ「・・・ところで、真紅先生、翠星石先生」 真・翠「何かしら(ですぅ)?」 ラ「貴女方は初等部で調理実習を行ったようですね。ホーリエ君達から報告を受けました」 真「それが?」 翠「どうしたですか?」 ラ「材料費に関してなのですが・・・」 ラプラスの言葉に翠星石は硬直した。調理実習に使う物とは言え、タダではない。 更に元々予定に無かったのだ、新たに買いなおす必要がある。 真「茶葉に関しては校長に請求を回してあるはずだわ」 ラ「そんなふざけた請求が本来通る訳無いのですが、今回は不問にしましょう」 翠「そ、それなら材料費も校長に・・・」 ロ「むー!むー!むー!」 ローゼン必死の抵抗も空しく、翠星石の訴えが認められた。 ラ「ま、これに懲りて二度と馬鹿な企画を思いつかないことですね。そうそう、私もアップルパイを頂きました。 なかなか美味しかったですよ」