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輝夜の永遠/Kaguya s Eternity 輝夜の永遠 (5)(U) ソーサリー キッカー(3)(U)(U) あなたはこのターンの後に追加の1ターンを行う。 キッカー・コストが支払われていた場合、代わりにあなたはこのターンの後に追加の2ターンを行う。 サイクリング(1)(U) レア マナ次第で追加のターンを得られる。 メモ サイクリング(コスト) コストを払ってこのカードを捨てることで1ドロー、インスタントタイミングで使用可、呪文ではないので打ち消せない 参考 カードセット一覧/東方永夜抄 ソーサリー ターン操作 レア 東方永夜抄 青 6マナ
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六方転晶系(ヘキサゴナル・トランスファー・システム) シャイナの使用するPSIで、六角形状の平面を出現させ、そこから放たれる光で平面内の領域を切り取り任意の別地点へ転送する。 その効果が及ぶ距離は長く、4thゲームでは朝河飛龍達を転送する際に地面を深くえぐった。 しかし、発動までには多少時間が掛かる為、天樹院シャオには陰陽心羅で打ち消されてしまった。 奥の手(正式名称不明) 周囲の空間を破壊するPSI。 周囲の空間を破壊しその空間の内部に存在するものを次元の狭間に放り込む。 4thゲームで天樹院シャオとの戦いで発動しようとしたが、雨宮桜子の追撃により失敗した。 また5thゲームで雨宮桜子との戦闘時に追い込まれて発動したが周囲の空間を破壊しきる前に倒された。 発動時に小型の六角形状の平面が高速振動し空間が割れることから六方転晶系の派生系であると思われる。 陰陽心羅を使える天樹院シャオに対しても発動しようとしたことから、空間の割れ目自体はアンチ・サイキックではふさぐことが不可能な模様。
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輝夜1 1スレ目 69 「これで……文句無いだろ、どれも正真正銘の本物。おまけに香霖堂のお墨付きだ……」 リュックサックの中から次々と出てきたのは、五つの難題の答え全て。 疲労困憊した体に鞭を打ち、彼は立ち上がって居住まいを正す。 その場にいた誰もが、言葉を失った。 かつて、輝夜に求婚してきた者の全てが解けなかった五つの難題を、全部まとめて解いてしまったのだから。 「輝夜、俺はお前と、ずっと一緒に……」 それだけ言うと、崩れるように倒れこんでしまった。 「……やってしまいましたね、あの青年は。まったく呆れかえります」 永琳は軽く肩をすくめて一つ小さな溜息をついた。 永遠亭のある一室。その上座に蓬莱山 輝夜が、下座には八意 永琳がいた。 男は兎たちに運ばせて、別の一室に寝かせてある。 「まさか『五つの難題』を全て解いてしまうなんて……ね」 声は忠実に冷静さをテクスチャーしているが、しかし内心で一番驚いているのは難題を出した張本人である輝夜であろう。 蓬莱の薬を生成するのに必要不可欠な五つの材料を集める。それが五つの難題の本当の目的なのだ。 輝夜とともに生きるということは、ともに永遠を過ごすということと同意義なのだから。 「では、私は蓬莱の薬の精製にかかります」 そういって、永琳は静かに立ち上がる。 「その必要はないわ、永琳」 しかし、輝夜はそれを止めた。 「?! 何故……」 次に続くであろう言葉は、月の頭脳には容易に想像できた。 だからこそ、真意を問う。 「私の能力で蓬莱の薬の効果を一瞬のものにしてしまえば、彼が永遠を生きる必要もない」 自らのためでなく他人のために蓬莱の薬の効力を捨てる。そう輝夜は言った。 「ごめんなさいね、永琳。私は貴女にもらったこの永遠の命を捨てるわ」 「いえ、姫様の幸せこそが私の幸せでもあるのですから……」 そう言った永琳の眼は限りなく優しかった。 従者と主人という関係の台詞ではなく、一人の理解者、友人として、心からそう言っていた。 「それでは、永琳。祝言の用意を」 「かしこまりました、姫様」 1スレ目 79-82 「輝夜様、ぜひ、ぜひこの私めと契りを結んでくださいませ!」 「フ~ン、そうねえ。そう言ってくる男たちは箒で掃いて外に山と積むほどいたけれど、 あなたみたいな幻想郷の外から来た人間なら、少しだけ考えてあげてもいいわよ。 けれども! ただでこの蓬莱山輝夜があなたと結納を交わすだなんて思ってほしくないわね。 今から挙げるこの五つの難題を全部解けたら、そのときは結婚を考えてあげてもいいわ。 一つ、西行寺幽々子の遺骨(プリンセステスタメント)。 二つ、フランドール・スカーレットの翼(デーモンロードウィング)。 三つ、神綺のアホ毛(ディヴァインヘアー)。 四つ、博麗霊夢のサラシ(インビジブルアンダーウェア)。 そして五つ、八雲紫の靴下(アルマゲドンソックス)。 さあ、自分の持つ「~程度の能力」も自覚できていないあなたに、これが全部そろえられるかしら!?」 …………無理だ、無理だ無理だ無理だ無理だ無理ったら無理ッ! 考えてもみろ、どれも獲得に失敗したら即死ぬようなやつばかりじゃないか。それを五つ! 五つも! 猫は九つの魂を持つというが、この僕の魂はどう計算しても一つ。小学生が数えても一つ。鳴いてもわめいてもただの一つきりッッッ! そのたった一つのかけがえのないものを風前の灯としてしまうようなまねを、僕は、僕は五回もしなければならないのかぁーー~~~~ッ!? 見ろ。輝夜のあの上座からこちらを見つめるそのまなざしを。 なんと美しく、しかもなんと冷たいあの瞳! まるでこっちを虫か何かのようにしか感じていないとありありと分かるようなその目つき! 『哀れなものね。今はこうやって卵を産んでいるけれど、やがてお肉になって食卓に上る運命なのよ』 と養鶏場のウズラを哀れむかのような視線じゃないか。 ――――いやいや僕、養鶏場にいるのはニワトリに決まっている。 落ち着け。落ち着くんだ。そうだ、諦めよう。 あっさり深窓の令嬢とはおさらばして紅魔舘の周りでアホのチルノやショタなリグルと戯れる平穏で家内安全な毎日に帰ろう。 よく考えればあの輝夜って女、冷静に見てみるとただのヒッキーじゃねぇかよォ~~~~っ。 そんな、僕が命を賭けて挑むべきレディではない。そうだ、そうに違いない。 さっさとおさらばしよっ。 ――――でも、本当にそれでいいのか? ここで僕が『輝夜様申し訳ありません。私めはそのような難題、とても解くことはできません許してくださいこのとおりでちゅ』 と土下座してそれでいいのか? 隣に立つマッドな永琳や金魚のフンの鈴仙や詐欺師のてゐに蔑まれた目で見られて、それで本当にいいのか? (ゴゴゴゴゴゴゴゴ……………) 否! 全くもって否! この僕は、全身全霊を持ってその選択を否定する! 代わりに! 全身全霊を持って! その難題を受けて立つ! 彼女の定めた難題を乗り越え、その暁に彼女の「心」を我が物とする! これは「試練」だ。 「過去」つまり現実世界にいた「自分」を乗り越えるようにと「運命」から与えられた「試練」なのだッッッ! 蓬莱山輝夜ッッ! 僕が五つの難題を解いたそのときに、きっとあなたはこう言う! 「お見事です○○様。この蓬莱山輝夜は約束どおりあなた様の妻となります。身も心も、夫に捧げ尽くす所存にございます」 となぁ~~~~ッッッ! おお、これが、これこそが求婚! 僕は、僕はお前に求婚するぞ! 輝夜ォォオオオ! (ドドドドドドドド…………) 「ンッン~それで、八意、永琳さんでしたっけ? 『やごころ』か『やこごろ』だか分かりにくい名前ですよねぇ~~~っ。 ああそうそう、姫様の難題のことでしたよね。ええ、それはもちろん受けさせていただきます。 なに、たいしたことじゃありませんよ。 でもね、そこの上座に座しておられる方がどうしても解いてほしいっていうのだからしょぉぉがねぇなぁぁぁ~~~って感じでやるんです。 時間は取らせませんよ。まずは魔界にでも行きますか。 そこの神綺ってやつのアホ毛、楽チ―――ンに引っこ抜いて持ってきてやりますよ。では。 アリヴェデルチ」 TO BE CONTINUED(嘘 1スレ目 139 てるよへ 「NEETで引き篭もりで不死身でも俺はお前を愛していくよ。俺は不死身じゃないけどNEETでひk(ry」 2スレ目 154 フゥ~~~~~~~~~~~~~~~~~~… …うん、いいお湯だ。 やっぱ一番風呂はいいねぇ… 僕は今、永遠亭のお風呂に入っている。 何故?と訊かれれば、答えは「僕がここの住人だから」になる。 …正確に言うならばここの居候なんだが… 居候なんだから一番風呂はダメなんじゃないか?と訊かれれば、ここには"風呂を沸かした人が一番風呂に入れる”と言うルールがあるからとなる。 んで、今日の風呂当番は僕だから一番風呂を楽しんでいるって言う訳なんだ。 「あら?誰かいるのかしら?」 おっと…どうやら早くも風呂から出ないといけないかな。 この声は…どうやら輝夜さんか… 「誰かいるの?」 「すいません。一番風呂もらってます」 「あら○○だったの。…いいわよ、まだ入ってて」 ん?…今、輝夜さんの声が一瞬狡猾なことを企んでる声になったような…気のせいか。 そして僕はもう十分ぐらい、この極楽を楽しむことにした。 …この選択が後に、僕を地獄へ誘うとは… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ガサゴソ…ガサゴソ… ん?脱衣場の方から何か音がするような… …なんか…嫌な予感が… ガラッ! 「○○、入るわよ」 「…ッ!!!!!!」 なんと輝夜さんが風呂場に入ってきたではないか! しかもバスタオル一枚で。 「かかかかか輝夜さん!ななななな何をしていらっしゃるんで!?」 「何って…お風呂に入ろうとしているに決まっているじゃない」 「いいいいいいや、もっもっもっもっ問題はそこではなくって、ナナナナナなんで僕がまだ入ってると分かっていながららららら!」 いかん…ものすごいテンパってる… 落ち着け…落ち着くんだ…落ち着いて状況確認を… ハラリ(バスタオル落下) 「ブッッッッ!(はなぢ)」 「あら○○?鼻血が出てるわよ。しかもものすごい勢いで」 「…健全な青少年なら…普通女性の裸体を見ればこうなりますよ…しかも、その相手が美人ならば…尚更ヤヴァイことに…」 「あら、それは褒め言葉なのかしら?」 「ええ、一応はそうなりますね…って恥ずかしくないんですか!僕は男なのに…」 「あら、裸の付き合いとはよく言ったものじゃない」 「それ、絶対意味違いますよ。」 …やばい…頭がクラクラして来た… ただでさえも熱い風呂の中にずっと居たせいでのぼせているのに、なおかつ輝夜さんみたいな美人の裸体なんて…そして出血多量も手助けを… ザバー(湯船にIN!) 「ぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁ!(後ろに仰け反る)」 「…何?その分かりやすいリアクションは…」 「…まぁ…お約束ですね…(下半身を気にしつつ湯船の端っこに行って壁側を向いて)」 「あら…ならばこれもお約束かしら?」 がしっ(後ろから抱きつく) 「~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!(声にならない)」 「ねぇ、○○…後で一献付き合ってくれないかしら?」 あうう…二つの丸くてやわらかいものが背中に当たってアタッテあたってattatte… 「ねぇ…あら?○○?」 「……(失神)」 「○○~?おーい…」 ぶくぶくぶくぶく…(主人公沈む) 「きゃぁっ!ちょっと○○!しっかりして!」 ちなみにこの後、永琳が入ってきて現場を見つけ、○○は脱水症状寸前のところで助けられた。 …何が書きたかったんだ?俺… 76さん、 77さん、スイマセンでした…orz 2スレ目 485 てるよ結婚しよう 201 ここは永遠亭。辺りはすっかり夜に包まれている 俺は縁側に座って、庭にうち捨てられたソレをぼーっと見つめていた。 「どうしたの?」 ふいに聞こえて来た声で正気に帰る。 いつの間にか、隣には輝夜が座っていた。 「ん…あれがさ」 「あれ?」 視線の先には、もう動くことの無い機械が月明かりに照らされていた。 「こんなにいい女を今まで独り占めしてきたのか。って思うとちょっと嫉妬心がな。」 「…ばかね。」 そう言って輝夜は俺に肩を寄せてきた。 「失った時間はあなたが取り戻してくれるんでしょう?」 俺は輝夜の肩に手を回して言った。 「ああ、これから一緒に作っていこう。」 「うん…。」 過去と決別した彼女が見せる笑顔はとても綺麗で、眩しかった。 406 竹の奥の屋敷に、いと美しき姫あり その姫に婚儀を取り付けようとしたもの いずれも、難題を受けさせられあまりの非現実さに諦め その姫、永遠に婚儀はありえないと謳われた。 「冗談じゃねぇ…」 その注文を聞いた俺は愕然と呟いた。 「こっちは冗談で言ってるつもりはないんだけどね」 竹林の奥にある永遠亭と呼ばれる場所に、俺は居た。 特別な理由があるわけでもないし、ただこの場所に迷い込んだ俺は 彼女と巡り会って、こんな風に話をしていた。 「…あんた、そんなに美人なのに結婚とかしないのか?」 その一言があまりにも迂闊だったのか、彼女は喜々として 素晴らしいことを言ってきた。 「もし、これから言うものを持ってこれたら、貴方でも結婚するんだけどね」 と。 「…へぇ、面白いじゃねぇか。それで、もし俺が行くとしたら、何を持ってくれば良いんだ?」 「龍の頸の玉、仏の御石の鉢、火鼠の皮衣、燕の子安貝、蓬莱の玉の枝」 「それって言うなりゃ、アレだろ。難題だな?第一、存在するかも分からんモンを 持って来いってのはなぁ…」 「無理なら、それに匹敵する高価なものを入手してくることね」 「はっ、冗談じゃねぇ…」 思わず、悪態を吐いた。 「こっちは冗談で言ってるつもりはないんだけどね」 苦笑しながら彼女は言う。 「…つまり、あんたはこの難題を解決した野郎には、婚儀を受けて…その、身体を差し出すって訳かよ」 「そりゃ、難題だもの。誰もやれるとは思ってないわ」 と言うか無理ね、と彼女が呟く。 「何で、そんなに無茶なものを出したんだよ?」 「あら、人間として価値が高いものを見たいと思うわよね?」 正論だが、それは何か間違っている。 「――高価なら、いいんだな?」 知らないうちに、呟いていた。 もしかしたら、俺は今頭の中で 「え?えぇ」 彼女にほんの僅かに動揺の色が見えた。 生憎と、俺はそんなに高価なものを持っているわけではない、が。 「価値ってのは…人が決めるもんじゃねぇ、自分が決めるもんだ…!」 「…な、何を――!?」 言い終わる前に、俺は彼女を抱きしめていた。 甘い香りが、広がった。 いつから伸ばしていたのか、長い黒髪を撫でる。 「ちょっ、離して」 「…離す気はない。力づくでもいいから離してみろ。これが俺から出す難題だ」 死んでも離す気はない。 俺の存在が消滅しない限り、この抱きしめた腕を離す気はない。 「……」 「……」 どのくらい、そうしていたのか。 やがて、俺の方から彼女を離した。 何故か?いや、言うまでもない。気恥ずかしくなったんだ。 「難題、解決ね」 「…あぁ、悪いな。これで、難題解決だ」 「――そうね。でも、こっちの難題も解決されちゃったから」 その先を聞く前に、彼女の唇が俺に触れていた。 「…どう、いうことだ?」 「高価なものは、確かに見せてもらったわ」 …俺はある意味、ただ彼女に思いを伝えただけだ。 妙にストレートに変だけど。 「あー、ちなみに俺が見せた高価なもの、って何だ?」 「…貴方の思い、そして――」 彼女の後の呟きは聞こえなかった。 「…何だって?」 「ナイショよ」 彼女が呟いた言葉、それは―― 私の恋心。 後書き ===難題の裏=== 蓬莱山輝夜ってよォー 「輝夜」って呼ぶんだよォ~~~ でも皆は「てるよ」とか「ニート」とかよォーー まともに呼ばねーんだぜーッ それって納得いくかァ~~~~ おい? オレはぜーんぜん納得いかねえ…… なめてんのかァーーーーーッ このオレをッ! 「輝夜」って呼べ!普通に! チクショオーーー ムカつくんだよ! コケにしやがって! ボケがッ! ===難題の裏ここまで=== まさか、一時間ちょいで、こんなテキトーなものが出来るとは思わなかった…。 俺は、どうしようもなく…バカだった。 3スレ目 551 「んふ~ふ~ふ~ふ~フギャ」 「オイコラいつまで寝てる」 ある晴れた日の事。毎度のようにうちの同居人を撲殺ライト(パチモンマグライト、単1電池6個分)でたたき起こし、さっさと布団から出す。 「や~、まだ寝たいのぉ」 「やかましい。お前は寝すぎなんだよ」 「うぇ~」 「まったくろくに働きもしないで何贅沢言ってやがる」 「だって私、姫だもん」 「元だろうがこのてるよ」 てるよ……輝夜がこちらに来てから数週間が経った。最初のうちはこういうキャラなんだろうな、と諦めてはいたが。 「それに最近また風呂入ってないだろ」 「えぇ~いいじゃんお風呂くらい。どうせ昔は入らなかttウボァ」 「昔は昔、今は今。今日は布団干しのついでにお前を徹底的に洗浄してやる」 グチグチ文句たれる輝夜を撲殺し、リザレクションした後に宣告してやった。 いやな。臭いんだ。こいつは風呂に週間単位で入らない。俺が無理矢理洗わなきゃ絶対に、だ。 いくらなんでもこれだけには毎度毎度ムカムカ来る。 「いーやー、おーかーさーれーるー!!」 「誰が何週間も風呂入ってないフケツ女とヤるかっ!!」 (少女洗浄中) アアーヤメテーソコハダメー ヘンナコエダスナ ダッテェ…… 「ううっ、穢されちゃった……」 「……何言ってるんだよ」 洗浄中に暴れられたためもう突っ込む気力もない。 ドライヤーは使わず、タオルのみで輝夜の長髪を拭くのは大変な仕事だ。(ドライヤーは髪が痛むと嫌がられた) 「まったく。こりゃ元の世界の連中も大変なんだろうな」 一房一房丁寧にタオルで水分を抜き取り、ブラシをかける。 「うん、えーりん達も迷惑してると思う」 「ならこの生活を変えろ」 「や」 一言かよ。 てるよ……実際にこっち来たらこんな感じだろうな。 3スレ目 676 「えーりんえーりんたすけてえーりん♪」 「えーりんえーりんたすけてよ♪」 「タスケテエーリン」 今日は珍しく竹取飛翔(通称へるぷみーえーりん)を歌ってみる。 「って、私そんなにえーりんに頼ってるように見える?」 「まあ、そりゃネタだし。仕方ないんじゃないか?……と言いたい所だが」 生活をともにすればわかる。 「確かに頼ってるな。もうべったりなほどに」 自己紹介その他は前にやっている( 551)。つまりはそういうことだ。 「ええっ!?」 ゆあ、ショック!みたいな顔をする輝夜。 「ほっとけば風呂にも入らない飯も食わない、おまけに些細なトラブル、というか完全に自分の事以外は必ず他人に解決させる。 完全に依存してやがるな」 ……前にこんな輝夜がむかつく、と言ったが、アレには別の訳もある。 自分自身を見ているようだった。甘ちゃんで他人に依存してなければ生きれないような馬鹿野郎。 だけど、ここまで自立できたのもこいつのおかげだ。口では悪く言っても、感謝はしている。 「……ありがとよ」 ふと口に出す、感謝の言葉。 「え、なに?」 「なんでもない。それと、今日も風呂だな」 「この前入ったばかりなのにー!?」 「五月蝿い、いいから入る」 「やめてー!水責めもやすり責めも窒息も勘弁してー!!」 でもやっぱり、むかつくもんはむかつく。 3スレ目 777 「ただいまー……」 「あーおかえrホゲァ」 相変わらずだれた顔で俺を迎えてくれた輝夜に一瞬の微笑みの後マグライトを投げつける。 「人が「ああ、お帰りっていってくれる人がいるっていいな」とか思った瞬間になにやってんだこの糞ニートォー!」 「ふぁ……なんで投げるのよ~、何もしてフンガ」 しらばっくれる糞ニートてるよに特殊警棒(前に通販で買った、マグライトよりも前に家にある)でぶん殴る。 「これは何だァーッ!!?」 俺が大神のクリア後のリザルト画面の映ったテレビを指差す。 「……暇だったからクリアしちゃった。てへっ」 リザレクション後、可愛く舌を出してほざきやがった。 「…………まあいい、それよりてるよ。来月ここ行くぞ」 「とーほーかーにばる?」 例のライブのフライヤーを見せる。 「ああ。一応お前の分も貰ってきたからな。これがあればイベントで500円割引になる」 「ふーん」 「お前には懐かしい面々がいると思うぞ?偽者だけど」 「へー」 「ノリ悪いな?そうだ、こっちに来たときの服、まだあるか?アレを着ていけば……」 「私、行かなくていいや」 「……え?」 「一人だけで行って来ていいよ?私、待ってるから」 「おま……」 言いかけて、輝夜の目に気づく。 私がいないほうが、貴方は幸せだったかもしれない。そう告げていた。 「…………いや、お前も来い」 「でも……っ!」 「これは命令じゃない!」 それは違う。お前がいたからこそ、俺は幸せになれたんだ。 「……頼み、だ。一緒に行こうぜ、輝夜。」 もう自分で何をやったか覚えてないが、気がつけば輝夜を抱きしめていた。 「今だから全部言ってやるよ。俺が強くなれたのはお前のおかげだ。お前がいなきゃ俺はただの糞野郎で終わってた。 だからさ、だから……」 これ以上後の言葉が言えない。言った後に全てが終わりそうな気がするから。 「……毎日風呂に入ってくれないか?」 と言うか輝夜の体臭で気がそれた。 「や」 「……言うと思った」 でもまあ。今だけは好きになれるかもしれない。この濃い女の匂いが…… 「よし。今日は徹底的にお前を洗ってやる」 「えー!?」 「ただし、性的な意味で」 4スレ目 84(うpろだ0014) カーニバルレポも含めてるよ。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「おぅ……今何日の何時だっけ……」 「6月12日の午後二時くらいだったかな」 「……やっべ!?急いでまとめるぞ!!」 「何を?」 東方カーニバルも無事終わり、夜勤で寝ぼけた脳をまた休めるために次の朝勤後に寝て。 気がつけばこんなに時間がたってたりする。 「東方カーニバルのレポだろうが!前回行くって言った(三スレ目 777)からにはレポ書かんと!」 「そう言いながらレポートまとめ用のモバイル持って行かなかったのはどこの誰だっけ?」 「ふぐっ……」 そう。実はカーニバルへのみやげ(後述)に気を取られて肝心のモバイルを忘れてしまった。 「そこには突っ込むな……とりあえずまだ記憶は残ってるからそのうちに書くぞ」 6月10日 午前九時ごろ 「ああもう私は支度終わらせたのに何やってるの!?」 「うるせぇ!風呂入んないと気持ち悪いんだよ!」 こんな感じでようやく家を出たのは九時過ぎ。 「まったくもう、何でそんなに支度が遅いノブァ」 「ぃやかましい!お前はのんびりできてるからいいけれど俺は夜勤だったんだよ!」 輝夜を後ろに乗せて自転車でダッシュ。 そして駅に到着。 「ほら、さっさと行こう」 「あー。ちょい待ち」 「って、どこに行くのよ」 「買い物だ買い物」 そう言って、買ってきたのは二袋のお菓子。 「これは横浜名物だ。だけに青森のまりお氏に渡そうかと思ってな」 「そんな無駄遣いして大丈夫なの?」 「ダイジョブダイジョブ。ふふふ……」 午前十時過ぎ 田町に到着。 「あぢい」 「そんなかっこしてるから……」 「仕方ないだろ。薄手の服が黒しかないんだから」 とりあえずキューブ326へ。 「えっとまず……」 ケータイを取り出して地図を表示。 前回はろくに地図も確認しなかったせいでかなりひどい目にあった。 地図を見て指示通りに進んでいき、到着。 「って多っ」 「うわ凄。」 来た時点(十時くらい)で三十人くらい並んでました。 とりあえず並んで整理券が配られるのを待つ。 「…………」 「…………」 「暇……」 「そうね……」 「なんか向こうでド○ロちゃん読んで不気味に笑ってるやついるし……」 「人の事いえないじゃない……」 「そもそも○クロちゃんは公共の場で読める物じゃないな。笑いが止まらない」 「あ、そう……」 「……あ、まりおさんだ!」 「……で?」 「…………」 「…………」 「反応に困る返し方するな」 「ごめん……」 これ以上グダグダ書くのもアレなので時間飛ばして十二時ごろ。 スタッフ「整理券配りまーす」 「ふう、ktkr」 「脱力しながら言うせりふなの?」 整理券(というかチケット)をもらい、とっとと解散。 そして、あるネタの仕込みのために近くのロー○ンへと行く。 昼飯と仕込み用の道具を買い、またキューブへ。 「うっし。やりますか」 仕込み用の道具……油性ペンと黄色のマーカー、それとみやげを取り出し、作業を開始する。 実は九時ごろに買ったみやげというのが、「にんにくせんべい」と「中華おこげせんべい」。 ……実際に行った人、または文字を見ただけでわかるかもしれない。そう。『中華』を『中国』に変えてやるのだ。 まず『華』の字に×を書き、その下に『国』と書く。そして上のほうに星とその中に『中』と書いて完成。 「何やってんだか……」 「わーい、中国だ中国だ!」 喜びのあまりスタッフさんが集まってる中にその物体を置いてみる。 「フウ!(さわやかな顔をしながら」 「本当に何やってるの」 無論、スタッフさんの突っ込み待ちで。 ちなみに、その時の台詞は「リアクションに困るものを置かれても……」でした。 ここからちとおぼろげ気味なのでだーっと箇条書きで。 ・6階。まりおさんいないのでとりあえずせんべいズ放置。 ・オープニング。ファミコン画像が出ててなんだこれと思ったら実際にゲームやってました。 ・とりあえず暴走しすぎたので6階に。って、東方ファミコンktkr!思わず熱中。 ・そしてにょ。氏のライブに出遅れる。急いでいくとそこにいたのは⑨のゼッケンをつけたトランペットを吹くチルノでした。 ・にょ。氏「正直いっぱいいっぱいです!」 ・前半は奇闘劇の曲。すげすげすっげ。もう二人で興奮しまくり。 ・アクスタ代表登場。冬コミの件は何とかなったそうです。 ・後半。東方サッカーktykr!! ・雨水氏のたすけてえーりんで爆笑。輝夜ににらまれた。 ・にょ。氏「そんなにえーりんやりたい?」客(俺含む、輝夜以外)「yeeeeeeeeeeeeesss!!!」 ・でもループ終わった。 ・気を取り直してもう一回。 ・最後はやっぱりにょ。氏の生ペット。最高。 ・クールダウンのためレイバー氏はパス。ごめんなさい。 ・そしてレイバー氏後半で戻る。えーりんのためだ。 ・というかさすがマキナに定評のあるレイバー氏。頭ん中かき回されてトランスってました。でもベムが現実に戻す…… ・終了。 ・レイバー氏「テクネ出て来い!」俺、輝夜(エーッ!?) ・みんなでテクネの大合唱。でも出てこず。レイバー氏「打ち合わせじゃあこうじゃなかったんだけど(ボソッ)」 ・すぺさんに交代。すぺ様の大合唱。 ・真央たん声がエロイよ真央たん。鼻伸ばしてたら輝夜に足を踏まれた。俺はサンダルだぞおい!モロは痛いから! ・電子の01でえーりん大合唱。ていうかなんだよこのネタ曲の嵐は。ライオンダーで吹いたし。 ・「てゐ!てゐ!」大合唱ktkr!ていうか最前列の人真央たんファンなのか?すっげーテンション高いんだけど。飛び跳ねてるし。 ・まりおさん来ましたよkr!そしてやっぱりアレが出る。 ・客「みゅう!さん!いち!よん!」←アレ ・まりお氏「というわけでC&Cのビートまりおです、と行きたいんですが……あまねさんが来てません」客「えーっ!?」 ・あまねたん、現在(6/10)仕事中だそうで……青森からここまでってそれなんてハードスケジュール? ・というわけで抽選会が繰り上がりました。 ・しかしチケットを持ってないと確認できないというアレな抽選会。 ・ていうか俺、当たってました。しょっぱなから。でも疑われたくないので黙ってたら…… ・俺「すいません、申告がない場合はどうなりますか?」スタッフ「そういう場合はチケットを持ってないかもう帰ってしまった方かのどちらかということで……」 ・つまり俺の当たりは無し。 ・しかも時間が押してるのですぐに帰らないといけない罠。というわけでとっとと帰り支度。 ・「まだいたいー」「じゃあ残ってろ。ただし電車代は自分で出せよ」「……わかったわよ」 ・ついでにのぞいたらいきなりみーにゃたんの萌え声が耳に直撃、でも帰らねば。 「はい、お疲れ様でしたー」 「おうよ」 家に帰ってきて一息つく間もなくすぐにシャワーを浴びる。今日も夜勤だからだ。 「行ってくる」 「あーい」 ふらつきながら自転車でバイト先へと向かう。……正直、夜勤中に寝ました。 あとがき(じゃなくてただの戯言) て「ていうかこの文章、夜勤中に書くつもりだったんだよね?」 俺「ああ、それがな。眠くて書けなかった。以上だ」 て「シンプルな上にけんか売ってる理由ね……」 俺「ニートは黙ってろ。お前のために簡単なタイムテーブルを見せてやる。 実際の時間 前日21:30 ~ 7:30 ~ 9:00 ~ 19:00 ~ 21:30~ 夜勤 休憩(風呂) ライブ 休憩 夜勤 さて、寝てる時間を実質ゼロだとすると大体21時間前後も運動をしたまま寝てないことになる」 て「えー?まだまだ序の口だよこんなの」 俺「あのな?精神的には大丈夫だったが肉体的疲労がたまってるからそれが眠気を後押ししてつらいんだよ。 動いてなけりゃ何とかなるかもしれないがさすがにきつかった」 て「ふーん、で?」 俺「労え」 て「や」 俺「即答ッ!?」 て「これぐらいのことじゃ労ってもらえるわけないじゃない。作家さんに喧嘩売ってるよ」 俺「……それもそうだな。それじゃあこっちへカモン」 グワシ ずーりずーり て「え?なに?なんなの?」 俺「いやな。また風呂入ってなかったっぽいから洗ってやろうかと」 て「昨日入った!無理やりつれられて入ったから!っていうかこれって八つ当たり!?」 俺「いや?とりあえず俺が満足するまでは外に出れないからな。あと血も流さなきゃいけないし」 て「ちょっと待って微妙に連続リザレクション確定な言動しないでって言うかここはネチョは禁止……」 俺「大丈夫。これでオチだから」 て「いーやー!おーかーさーれーるー!!」 俺「安心しろ。……そんな事言えなくなるほど壊してやるから」 て「やめて犯さないで殺さないで埋めないで本気で!えーりんえーりんたすけてえーりーん!」 4スレ目 164 てるよとニートライフがおくれると聞いて今日会社に辞表出した俺がやってきた。 ちょっと妄想してくる。 避難所 28-29 妄想をぶちまけろ!! 「あれから1年以上経つのに、まだ1つも解けていないのね」 3週間ぶりに帰ってきて疲れきっている俺に何の容赦もなく彼女は そう、のたまいやがった 「お前には 他人を労わる気持ちっちゅうもんがねぇのか!」 「少なくとも、あなたに対しては今の所ないわね」 「ひどっ!お前、絶対あの閻魔に『貴方はもっと○○を労わるべきです』って言われるぞ」 「それだけは絶対にないわね。大体、私は死なないのだから会うこともないわよ」 {宴会で散々会っているんだが、そういったらいったで、まためんどそうだな・・・} 「それでも床でへばっている人間に対して言う言葉じゃない気がするが」 「それだけしゃべれるのだから十分元気でしょ。それにもう慣れたわ」 彼女は心底呆れたという感じでため息をはいた。 しかし、そういわれたらこちらは何も言うことができない。 なんせもう一年以上、旅に出て帰ってきては倒れるということを繰り返しているのだから。 初めの頃は不器用ながらに心配してくれて可愛かったのに・・・ 「それで、今回は解けたのかしら?私の出した難題は」 「・・・とけてねーよ」 「1つも?」 「1つも解けてねーよ!今回は大丈夫だと思ったんだよ!確かな情報だと思ったんだよ! あんだけの断崖絶壁だったんだからそこに有ると確信してもいいじゃねぇーか!? それなのに、それなのにやっとの思いで手に入ったと思ったものがただの糞ってどういう事よ!竹○物語そのままじゃねぇーか!? それを、デマ情報流した上に大笑いしくさってあのスキマ妖怪がーーー!!?」 「また、今回も溜まりに溜まっているって感じねぇ。でもあなた、前回もあのスキマに騙されてなかった?」 「うっ!」 確かに今までで、もう数え切れないほど紫に騙されてきている。しかし、五つの難題の情報は少なく 実質、全くといっていいほど情報が入ってこない。なので紫からの情報はデマであろうとも まさに、藁にも縋る思いなのである。 「ふぅっ。しょうがないだろ、情報が全然ないんだ。他の頼んでいる奴らも自分の生活があるから早々調べたりできないみたいだし、 まともに相手してくれるのも紫ぐらいだしな。」 「ふ~ん、そう」 「・・・なんだ?」 「いいえ、別に。ただ、このところ随分とあのスキマといることが多いからもう私のことは諦めたのかな~と思って・・・ね」 「なっ! 馬鹿なこと言うな!誰が諦めるか!?」 「そのわりには旅の間もずっとスキマと一緒にいるみたいだけど・・・」 「それはあいつが行き先をぜんぜん教えないからだ!」 「だけど!」 「だ~もう、いいかよく聞け!今もこれからも俺が愛しているのは蓬莱山 輝夜ただ一人だけだ!!」 「・・・信じていいの?」 「つ~か信じやがれ」 「・・・馬鹿」 腕の中に俺よりの頭一つ分小さい女の子が納まる。 普段はまさにお姫様って感じで少し近寄りがたい気がするがこういう時はほんと普通の女の子だな。 しかし、ほほを赤くし涙をためた目で上目遣いに『ばか』はやめてほしいです。 心臓どころか理性に大ダメージでほんと辛いです! 「あなたに出した五つの難題だけど、一つに変えるわ」 「はぁっ!なんで!?」 「だって、このままじゃあ何年経っても終わりそうにないもの」 「いや・・・そういわれると言い帰せないが。なんか今までのことを全否定されているような・・・」 「私は気にしないわ」 「・・・さいですか」 「それで、難題のことだけど」 「いまさらだからな。もう何でも来いってとこだぞ」 「じゃあ、あなたに出す難題は私と共にいること」 「え?」 「私と同じ永遠の時を共に歩み、共に過ごし、愛し続けること。 これが私からあなただけに出すたった一つに難題」 「・・・それは難題なのか?」 「普通の人間が永遠の時を生きることにどれほど耐えられるかしら?」 「なるほど」 「それでこの難題、受けるのかしら?」 努めえて冷静にいっているようだが、俺の背中に回されている手には 力は弱いが気持ちは痛いほど強く篭っているし、その小さい肩は細かく震えている。 女にここまで言わせておいて黙っとくなど男として いな!漢としてできるわけがない! 俺の気持ちは最初から、いやあの時、告白すると決めたあの瞬間から決まっているのだから!! 「その言葉に対する俺の言葉はただ一つだけだ」 「・・・」 「永遠の時を共に歩み、永久に貴女を愛することをここに誓います」 「・・・ありがとう」 「永遠 それは長く険しき道 」、 「誓い それは儚く不確かなるもの」。 されどそれが二人なら、数多の道も乗り越えられ されどそれが共になら、それは強く確かなるもの 願わくは、この永遠の道に幸あらんことを・・・ 3作目投下! 永久は「とわ」と読みます。 ちまたではニート扱いされている輝夜ですが、私の中では姫なのです! そして絶対に着やせするタイプだt(ウワナニヲスルヤメ オ・マ・ケ 「姫もやっと素直になったのね。この1年、やたらと長く感じたわ。」 「ししょ~、これで○○さんの後を尾行したり、スキマ妖怪から○○さんの貞操を 守ってスキマ送りにあったりしなくていいんですね~(涙」 「ええそうね、それにこれからの姫の世話は○○がしてくれるだろうしね。 まったく姫も変なところで初心なんだから」 「・・・師匠がそれを言いますか?」 「どういう意味かしら?ウドンゲ」 「だって治療で○○さんの上半身見るたびに顔を赤くしt」 「ウドンゲ、ちょっとこっちに来なさい。」 「し、ししょう!す、すみません もう言ったりしません、しませんからー! いやぁ!薬漬けはいやぁ~~~~!?」 4スレ目 431 竹取物語というより逆源氏物語。 正攻法で書くのを断念したから懲りずにもう一回この方法で。 あら、やっぱりここにいたのね。 別に悪くなんてないわよ。貴方がここを気に入ってるの、知ってたから。 隣、いいわよね? ……まあ、嫌だって言っても座るけど。 ええ、いい返事ね。昔だったら、私が近くにいるだけで照れてたのに。 ……もう。あの小さくて可愛かった○○は何処に行っちゃったのよ。 ほらほら、拗ねないの。ちょっと昔の事を思い出しただけよ。 何年経ったか忘れちゃったけど、人間って竹みたいね。気付くとどんどん私を追い越してく。 本当、月日が経つのは早いものね。光陰矢の如し、かしら? でも、貴方が頑張ってたのは全部知ってるわよ。私に子供扱いされるの、嫌だったんでしょ。 ふふっ。でも、今はもう違うわよ。貴方はもう『立派な殿方』で通用すると思うけど? ――あら。まだ不足? あ……まあ、それもそうね。 ほんの少しの歳月じゃ、私達が歩いてきた永遠には届かないものね。 ……それじゃあ、一緒に生きてみる? 私達と同じ永遠を。 あ……そういえば、私が難題を出したのよね。『私に釣り合う殿方になりなさい』って。 ふふ、確かいっぱいいっぱいな○○の表情が見たくて出したんだっけ。懐かしいわね。 そう、ね。これからも精進して。 ずっとずっと、私の隣にいて。 別に難題じゃないでしょ? 貴方の気持ちだって、解ってるから。 ――じゃあ、お昼寝したら、一緒に永琳の所に行きましょうか。 蓬莱の薬……一人分用意してもらわなきゃ。 4スレ目 459 なあみんな聞いてくれよ。 この前ネトゲで知り合ったteruyoってIDの人が近くにすんでるらしいんだけど、 なんか知らない? 幻想郷からつながってるパソコンなんてそんなにないからさ。 4スレ目 550 てるよと二人でハロワ行きたい 俺はわりと真面目に仕事探してるのにてるよはハロワカードの登録も 面倒くさそうにするんだけど結局しぶしぶカード作って そのまま勤める気も無い工員職のファイルを斜め読みするてるよにため息をつく俺 一時間ほどしてからてるよが危機感の足りない笑顔(でも少し困った感じ)で 「朝マック行こっか?」とか言うので二人で冷房の効いたマックで退廃的な朝食を摂りたい 4スレ目 683 永遠に生きる月の姫君に捧ぐ 「君にとっては刹那の出来事かもしれないけど、それでもこの思いを伝えたいんだ。愛してる」 5スレ目 233 「永遠が操れなくても、貴方の難題、一生かけてでも解いてみせますから!」 5スレ目 379 襖の向こうから鈴を鳴らす。 「誰?」 返事は輝夜のものだ。透き通った、それでいてよく通る声。 何度聞いてもたまらない。 「姫、○○です。只今戻りました」 「入りなさい」 襖を開くと、輝夜は座布団に正座をして部屋の隅に置かれたTVに向かっている。 据え置かれたPSにはデスクリムゾンのパッケが載っており、姫の操作する コンバット越前は敵か味方かよくわからないオブジェクトを銃撃していた。 「あ、死んだ」 呟くや姫はリセットボタンを専用の棒(○○が竹を削って作った)にて 妙に優雅な動作で押し込み、それからようやくこちらへ振り向いた。 「早かったわね。ちゃんと買ってきた?」 微笑が眩しい。 「はい。こちらが御所網のゲームソフト、それからハイレゾパックに 今週のファ○通、プリングルスのビビンバ風味、ジャスミン茶」 順に卓袱台の上に並べていく。怪しい品物ばかりだが、特に新旧ハード ごちゃまぜのゲームソフトが買い物袋から同時に顔を出すのは不気味だった。 「 ・・・あの店、毎度ながらどういうルートからこんなものを・・・」 「香霖堂はなんでも屋よ。ティッシュペーパーから核弾頭までなんでもあるわ」 さらりと言ってのけた姫様はプリングルスを開封しつつあった。 ちゃんとお皿に並べるところは気品があるが、その皿は何日前からここにあっただろう。 「「ありがと、○○。これで当分退屈しないわ」 ですからその笑顔は危険です姫様。私は胸の高鳴りをごまかすかのように 更に一つあった紙袋を差し出した。 「これはなぁに?」 「これは、私からのプレゼントです。姫様が新しいジャンルのゲームを開拓できるようにと・・・」 中身はゲー○ストだった。 所かわってここは永琳の部屋 「○○、しゅびは?」 「すべて順調です。姫はこれでアーケードゲームに興味を持たれ、ご自分から外出するようになるでしょう」 そう、これは○○と永琳の不健康な姫様を外出させるためにゲーメスト作戦。 荒療治だが二人は自信を持っていた。 そして姫がゲーセン通いの暁には私が常に付き添って! 数日後 「姫様、参りました」 「いつもすまないわね、○○。また買い物をお願いするわ」 姫様はいつものように私にメモを渡してきた。 「承知いたしました。すぐに行ってまいります。・・・ところで姫、 このあいだお渡しした新しいゲーム雑誌はいかがでしたか?」 「凄く面白かったわ。だから、早速○○にお使いにいってもらうことにしたの」 メモにはアーケード基板の題名と操作モジュール一式が書き込まれていた。
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かたち清らなること世になく、家の内は暗き處なく光滿ちたり。 輝くほどの美貌であった。腰より長い髪は鴉の濡れ羽色、眉は柳、目は鈴を張り、唇は濡れ艶の真紅、 そして肌は抜けるような白に白磁の手触り。 蓬莱山輝夜は自らの美しさを天蓋より降り注ぐ月の光に遍く照らし出し、それをひけらかす様にその場をくるりと回った。 「私、やりたい事が見つかったわ」 輝夜は嬉しそうに、口から鈴のような音を転がしていく。 「この異変を解決する。ようやく私の居場所となった幻想郷の一員として、私は皆を助けるの!」 敵は強大である。難題を出す暇もなく輝夜を連れ去り、彼女が絶対の信頼を寄せる八意永琳すらも拉致に成功している。 そしてあろうことか、不死である蓬莱人――蓬莱山輝夜に死を強要してきているのだ。 それは最早、月の叡智を越えたと言って等しい。そんな相手に一体どんな手が有効なのか皆目検討もつかない。 不死に胡坐をかいて馬齢を重ねた輝夜だからと言えばそれまでだが、 それでも彼女の永遠と須臾を操る能力を歯牙にもかけない敵の力の大きさは、明白な事実として残る。 だけど、それがどうしたことだろうか。かつて数多の人間が挑み、敗れ去った五つの難題。それは不可能の代名詞にすらなった。 だが、それを鮮やかに解き、輝夜の手を見事に取った者達がいたではないか。人間と妖怪。 彼ら種族が異なる者達が手を組み、輝夜を前にして奇跡を成し遂げたのだ。 それは輝夜にとって、眩しきものだった。思わず羨んでしまう程の輝かしい光景だった。だからこそ、輝夜の顔からは笑みを零れてしまう。 今度は自分がそれを体現する番だから、と。確かにこの異変を解決するというのは、とても不可能なことであろう。まさしくそれは難題だ。 でもあの日、永遠の夜が終わりを告げた時のように、不可能は可能となるのだ。難題は解かれるのだ。 それこそが人間と手を取り合うことによって成される奇跡。 輝夜はその煌くような未来を手に入れるため、今こそ人間達のいる地上へしっかりと足を下ろした。 「というわけで、その第一歩。いざ、支給品の確認~♪」 先の意気込みはどこへやら、輝夜は暢気にエニグマの紙を掲げた。 地図、コンパス、照明器具、筆記用具、水、食料、名簿、時計といった基本支給品を一通り確かめると、 いよいよお待ちかねのランダムアイテムの登場である。 「さて、取り出したるは~、アラビア・ファッツのマジック・ミラー号!」 エニグマの紙に書かれていた名前を高々と呼び上げ、紙を開く。 そこから出てきたのは、何ともおかしな改造車であった。二畳ほど広さの床に四輪を付けた車とも言えぬ車。 二辺にはカーテン、もう二辺には壁となるマジックミラーが取り付けられ、外側が鏡で内側からは外の景色が見れるようになっている。 面白いのは床の上にはリクライニングシート、冷蔵庫、オーブンレンジ、エアコンがあることだろうか。 更に冷蔵庫にはお菓子、ジュース、ピザがデブの飢えを満たす程に入っており、ちょっとした生活すら出来そうだ。 輝夜はそれらを確認すると、さも当然のように早速お菓子とジュースを口に運んでいった。 「って、美味しい」 もしかしたら毒が入っているかもと警戒していたが、舌に訴えかけるのは甘みと幸福感だけであった。 後々の不和の種にも成りかねない大切な食料に毒が入っていては、それこそ殺し合いを加速させかねない。 故に蓬莱人である自分が早急にその危険性を排除せねばと思っていたが、どうやら輝夜の心配は杞憂のようだった。 これ以上食料を漁る必要はないみたいだが、折角開封したのだからと、輝夜はポッキーを小さな口で啄ばみながら、最後の支給品を取り出す。 「続きましては~、黄金期の少年ジャンプ一年分!」 エニグマの紙を開いた途端、滝のように冊子が輝夜の足元に流れ込んできた。 慌てて紙を閉じた彼女は一冊のジャンプを取り上げ、それを仔細に検分する。 「これは漫画かしら? 殺し合いには不向きのように思えるけれど、わざわざこんなにも集めて配るものだし、何か意味があるのよね」 そう思った輝夜はリクライニングに深く腰掛け、時折コーラで喉を潤しながら、ぺらりぺらりとページをめくっていく。 「……ふむ」 ぺらり ぺらり 「特徴的な絵柄ね」 ぺらり ぺらり 「…………フフっ」 ぺらり ぺらり ―― ―――― ―――――――― ピザの最後の一切れを口にほうばった輝夜は油に塗れた口と手を備え付けのティッシュで拭き取ると、 次の号のジャンプを読むべく積み上げられた本の山に手を伸ばした。 「……って、ない! 何で次のジャンプがないのよ! これじゃあ生殺しじゃない! 荒木と太田の奴~~!! 配るのなら最後まで配りなさいよ!!」 思わず文句が口から出てしまう。折角、一から全てのジャンプを読んだのに、 それが途中で切れてしまっていては、あまりに無慈悲というものだ。 さて、荒木と太田の二人をどうしてやろうか。そんなことを考えていた輝夜は、ふとあることに気が付いた。 今はあの二人に嵌められて、バトルロワイアルの真っ最中である、と。 慌てて輝夜は警戒心を跳ね上げ、周囲を見渡す。そして愕然とした。 さっきまであったはずの月の光りが根こそぎ取り払われ、今は眩しいくらいの太陽の光が空から燦々と降り注いでいたのだ。 「えっ!? え、今何時!?」 時計を見ると、とうに六時を過ぎて回っていた。その馬鹿げた現実にさっきまで快活であった輝夜の顔から血の気が失せていく。 「え~と、確か六時間ごとにあいつらは放送をするって言っていたわよね。その時に死んだ人の名前や禁止エリアも発表するって……」 どれだけ記憶を掘り起こしても、そんなものを耳に入れた事実が湧いてこない。一体どれほど自分はジャンプに夢中になっていたのだろうか。 ジャンプを全て読破して、殺し合いについて得たものがゼロであったことを考えると、自らの情けなさが最早痛みとなって心を抉ってくる。 「永琳は……大丈夫よね? イナバたちは……分からない。いえ、きっと生きている筈。そうよね? っていうか、もうこの異変は解決されてたりとかしないわよね?」 情報量の少なさに疑問がひしめいて止まない。 しかし、ここで頭を抱え込んでも答えなど分かるはずもないということは、輝夜にはすぐに理解できた。 ならば、行動あるのみである。今までの遅れを取り戻そうと、 輝夜はアラビア・ファッツのマジック・ミラー号のアクセルを、一気に限界までに押し込んだ。 たちまちエンジンは唸り声を上げて、タイヤを高速に回転させる。 しかし悲しいかな、その疾風の如き疾走は僅か数メートルで終わってしまった。 そびえ立つ竹にマジック・ミラー号の車体が、鈍い音と共にぶつかってしまったのだ。 「ああ! もう何なのよッ!」 答えは簡単。輝夜がいる竹林ではマジック・ミラー号が走れるほどの広さがなかったのである。 先を急ぐ余り、そんな簡単なことに気がつけなかった自分が腹立たしくなる。車を降りた輝夜は怒りと共にマジック・ミラー号を蹴り上げた。 それによって先の事故で鏡の部分に出来たヒビが更に広がってしまったことに気が付いた輝夜は、いよいよ自分に嫌気が差してくる。 「落ち着いて。きっと皆はまだ生きている。この異変だって、ちゃんと私が解決する。うん、そして私は漫画家になるの」 負の連鎖を断つべく、輝夜は深呼吸をして自らの気持ちを整えた。 依然と焦燥とした気持ちがあるが、目的を見誤らない程度の冷静さは取り戻した。 輝夜はマジック・ミラー号をエニグマの紙に戻し、次なる行動に移す。 途中で山となったジャンプが目に付いたが、それを再び紙に戻すのはどう考えても手間だ。 確かにジャンプには夢中になるほどの面白さがあったが、この段になっては最早時間より貴重なものは存在しない。 輝夜は断腸の想いでジャンプと決別すると、他の参加者を求めて、その場を勢いよく駆け出した。 【C-5 竹林/朝】 【蓬莱山輝夜@東方永夜抄】 [状態]:健康、焦燥 [装備]:A.FのM.M号@第3部 [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:皆と協力して異変を解決する 1:他の参加者を探す [備考] 参戦時期は東方儚月抄終了後です 第一回放送を聞き逃しました A.FのM.M号にあった食料の1/3は輝夜が消費しました A.FのM.M号の鏡の部分にヒビが入っています 支給された少年ジャンプは全て読破しました 黄金期の少年ジャンプ一年分はC-5 竹林に山積みとなっています <アラビア・ファッツのマジック・ミラー号> タロットの大アルカナ19番目のカード「太陽」を示すスタンド使い、アラビア・ファッツが乗っていた改造車。 二辺をカーテン、もう二辺を壁となるマジックミラーで覆った一つの部屋とも言うべき仕様。 その中にはリクライニングシート、冷蔵庫、オーブンレンジ、エアコン、そしてデブの飢えを満たす程の食料がある。 燃料や駆動方式は不明だが、砂漠を渡るだけの走破性と燃費の良さを併せもつ。 反面、その形状からして旋回性能は低く、スピードは出ないと思われる。 また原作でジョースター一行を欺いたように、魔窟と化した竹林で誰にも気づかれることのない脅威のステルス性能を持っている。 <黄金期の少年ジャンプ一年分> 一時代を築いた週刊少年漫画の一年分。 殺し合いの中で時間経過を忘れさせるほどの魅力を持った魔性の本。また輝夜に漫画家になろうと思わせるほどの面白さも秘めている。 黄金期のジャンプゆえ、当然あの漫画も連載されている。 035:清く、正しく 投下順 037:猫は屍生人が好き 085:第一回放送 時系列順 086:羽根亡キ少女ヲ謳ウ唄 遊戯開始 蓬莱山輝夜 099:幻葬事変/竹取幻葬
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助けてえーりん! 蓬莱山 輝夜(ほうらいさん かぐや) 東方Projectの登場キャラクター。永遠と須臾を操る程度の能力。月人(蓬莱人)。 二つ名は「永遠のお姫様」「人間らしくないお姫様」「永遠と須臾の罪人」等。 「永遠と須臾(しゅゆ)」とは 永遠=未来永劫変化無き世界でその中でどのような行動を起こそうとも、外では時間が停止していると同義であり、 須臾=0.000000000000001という瞬間的な世界でその一瞬の集合体を利用して行動できるために他の存在には感知出来ないほどの速さを持てる。 そして、この二つを使うことで本来とは異なった歴史を作り出すことが出来るとも言われている強力な時間操作のことである。 日本の古典「竹取物語」のかぐや姫その人。 1000年以上前に永琳に不老不死の秘薬「蓬莱の薬」を作らせ、それを飲んだため不老不死になっている。 また、それが元となり月を追放されてしまう。輝夜は地上に行きたい為にわざとそうしたらしい。 その後、老夫婦に養われながら生活していたが、 20年余り後に迎えの月からの使節がやってきた時、使節団の中に居た永琳と結託、 他の使者達を殺害して逃亡し、後に幻想郷に永遠亭を築いて隠れ住むようになった。 4話の元ネタ・東方永夜抄のラスボス。永琳、うどんげ、てゐの主である。 名前が読みにくいせいか、一部のファンには「てるよ」という呼び方が定着している。 二次創作では、 東方永夜抄で登場するまで1000年以上ずっと永遠亭に隠れ住んでいた。 永夜異変後、永琳やうどんげは人間や妖怪相手に仕事を始めたが、輝夜はそういったことをしているという情報が無い。 永琳が「輝夜はもともと引きこもりがちだった」と発言している。 ……といった設定が重なって、ニート扱いされることが多い。 原作であったラスボスとしてのカリスマは大抵の場合どこかへ行ってしまっており、 「永琳が居なければ何も出来ない駄目な子」というポジションに収まってしまっていることが大半である。 そのおかげで、“輝夜の”テーマをアレンジした「Help me, ERINNNNNN!!」という楽曲まで誕生してしまった。 同じくニートとして、「DRAGON BALL」の孫悟空(*1)や、「るろうに剣心」の緋村剣心(*2)と並んで扱われる事もある。 ただし原作東方ファンはこの手の二次ネタを嫌ってる人も多いため注意。場所の空気を読もう。 ちなみに原作では、霊夢達に妹紅と戦わせるのが目的の肝試しや、 月に関する資料を開放した『月都万象展』の開催など、アグレッシブな行動を見せている。 また、第4話ボス戦前のイベントで永琳が「輝夜様は、今42度の高熱で寝込んでるの」と言うが、 これは「患部で止まってすぐ溶ける ~ 狂気の優曇華院」のネタである。 先に述べた通り原作での彼女は隠れ住んでいただけであり、別に熱を出して倒れていた訳ではない。 更に言うと、蓬莱の薬の効果で病気にはならないはずである。 関連動画 ゆっくりバージョン ,. '' " ´  ̄ ` '' - 、 ,.' `ヽ ,' ヽ ,' l ∧ ヽ i i /l l l !^i /i | l_;;;;l_;;_;l. l_;| l |¨i_l l_;_l ! i ! --‐‐--‐‐ i | -‐- 'ー' -‐‐-- l | l --‐‐--‐‐. | l , l | l. l \゙゙゙゙゙゛ _ ゙゙゙ /| | l l ∧ ヽ 、ヽ/ /i_ | |、 l もういいや. l i | >ー'´/ | |.イ l 明日 l i ゝ/ `v''´~\/| | 〉、 l 2倍. l i / l>O<l | / | l がんばろう \|/ i / l;/ ,. | l | !l>O<l i '´ !〉 l かぐや | ! / '´| | l _人人人人人人人人人人人人人人人_> ゆっくりしていってるよ!!! < ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ,,.. -──-- 、.,_ ,. '" `ヽ. ,.' ; ヽ. /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', / / ハ ! ! ハ __!_ '; i i i /! ,!ヽ.! L ! ー- ヽ! i | | ! ハ (ヒ_] ヒ_ン ) !__」 i | └-iヽ ! ,___, "" | ! | | .| 7" ヽ _ン .レi | | レ'iゝ、 ,イ | i | | ! ! i >ー-r i; -! | | | | | | rイ´!__/ | ト.、 | | | | | '´}><{.、 | |/ヽ | | !ヘ|ヽ、/_」L_ゝ `ヽレ' '; | | !/ !/ oio i '; | / r/'⌒i !. ヽ ! / ,-rイ、___,ノ._ ハ \! !/ | l ,ィ'l |o _,.!', `'r、 |. | l'´ l | {_____,.イ'" ヽ ', //、! ゝ、ヽヽ-'ハ_____,,.ハ__,.イヽ;\ //っ ) ! 7'ー´ ! ! ヽ; `Y´「T´ | / / ! ! ヽ; ! ! |
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輝夜 ロダ 七夕ネタ yndr/src/up0544.txt スレネタ ■1スレ目 輝夜/1スレ/558-559 ■4スレ目 輝夜/4スレ/不明 輝夜/4スレ/316 輝夜/4スレ/397 輝夜/4スレ/495 輝夜/4スレ/534 ■5スレ目 輝夜/5スレ/91 輝夜/5スレ/822 ■9スレ目 輝夜/9スレ/261 ■10スレ目 輝夜/10スレ/808 ■13スレ目 輝夜/13スレ/35 ■14スレ目 リスの檻 ■15スレ目 輝夜/15スレ/57 ■16スレ目 輝夜/16スレ/507 ■22スレ目 輝夜/22スレ/908 ■23スレ目 輝夜/23スレ/365-366 荒らしをネタにしたもの 輝夜/23スレ/960-961 ■25スレ目 ストロベリームーン ■ジョバンニ氏 輝夜/ジョバンニ氏①
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輝夜8 新ろだ475 私が、蓬莱山 輝夜に出会ったのは、まだ輝夜が竹取の翁が許にいた時。 私は、大きくなってゆく竹取の家で初めての奉公人だった。 その当初は、まだ私も幼さの抜けていない頃で、輝夜もまだ幼い頃である。 大きくといってもまだ竹取の家は、一軒家を二つほど増やした程度の広さで私一人でも何とか手が行き届いた。 掃除や家事手伝い、時折輝夜の世話等を終えれば何とか半時ほどの自由時間が出来る状況。 その半時を利用して、私は竹取の翁から借りた彫刻刀一本と、薪拾いの時に拾ってきた木っ端を彫るのが趣味となっていた。 輝夜が、それに対して少々興味を持ったのは、唐突にお腹が空いたから何か作ってと 私の部屋……と、言うよりも納屋……に、尋ねてきた時だった。 既に私のやる事は、終えており木っ端を彫っていた時の来訪。 少々、私は、驚いたのものの直ぐに彫刻刀と彫り掛けの何かを片隅に置き立ち上がる。 今、簡単なモノをご用意します。と、私が告げようとする前に輝夜は「それ何?」と、尋ねてきた。 それに対して、私はタダの暇つぶしですよ。と、しか告げず台所へと向かう。 無論、輝夜をそのままにしては置けないので、私は、お部屋でお待ちください。と、告げた。 台所で簡単なものを作り、それをお盆に載せて輝夜の部屋に行く。 失礼します。と、襖をスッと静かに開ければ、何故かあの彫り掛けの何かを手にした輝夜。 とりあえず、私は簡単なモノ。丁度、餅があった為作った磯部焼きを輝夜の前に置く。 「ねぇ。これ、最後は何になるのかしら?」 磯部焼きを一瞥した後で、私の顔を見やり輝夜はそう言う。 「さぁ、分かりません。ただ、思ったままに彫っているだけですので」 「そう……じゃぁ、出来上がったら見せてもらえるかしら?」 「……何時、出来上がるかわかりません。もしくは、私が止めてしまうかもしれません」 「……まぁいいわ」 と、その何かを私に軽く投げて渡す輝夜。 そんな輝夜を尻目に私は、「失礼いたしました」と輝夜の部屋を後にする。 襖が閉じられ私が立ち上がった時、襖の向こうから声を掛けられ。 「ねぇ。そういえば、アナタの名前なんなの?」 「………○○です」 それ以後言葉が発せられる事は無く、私は自分の部屋へと向かった。 よくよく考えてみれば、この時初めて私は自分の名前を名乗った。 奉公人と来た時も、名前を言われる訳でもなく直ぐに仕事を与えられ…… こうやって輝夜に尋ねられるまで私は、名無しの奉公人として仕えていたと言う事に その時になってはじめて気づいて……ため息を一つ。 これが、輝夜と私の本当の意味での馴れ初めなのかもしれない。 ◇ 竹取の家が、更に大きくなり奉公人も更に増えた頃。 私が、輝夜と出会う事は殆ど無くなり……最初の奉公人と言う事で、他の奉公人の指示や買出し交渉等に忙しかった。 ただ、それでも自分の時間と言うのは有る為、相変わらず木っ端を彫る事を止めてはいない。 あの時、私は、止めるかもしれない。とは、告げたが結局は止めていなかった。 そして、彫るのも然してや木っ端だけでなく竹を彫るというよりも削る事もあった。 私が、竹取の家に奉公人として仕えてから早十年ばかり。ナニカの完成品は、増えに増えた。 そして、とある日。私の時間が時に、何時かの様に輝夜が私の部屋に現れた。 輝夜は、私の顔をジロジロと見る。そして部屋をぐるりと一瞥した後で 「○○。お腹すいたからなんかつくって」 そんな事を言い放つ。何故わざわざ、私のところまで来るのですか。と、疑問に思った。 輝夜付きの奉公人は、何十人といるはずなのだが……考えてもしょうがないと、心の中でため息。 いつかの様に、私は、彫り掛けのナニカと彫刻刀を置き立ち上がる。 「で? それ何?」 まるで、昔のやり取りをそのまま告げてるような……と、輝夜の顔を見れば楽しそうと言うか愉快そうな表情を浮かべていた。 「ただの暇つぶしです……が、少し前に出来上がったモノでよければ差し上げましょうか?」 「あら、この私にふさわしいモノかしら?」 つまり、私の美しさに引けをとらないモノか。と、言う事だろうが…… 「さぁ? どうでしょう?」 と、私は、木っ端から彫りだした小さな兎を輝夜の手のひらにポンッと乗せた。 「あら、可愛らしい兎ね」 「身近な動物を彫ってみようかと思いましてね。とりあえず、兎からです」 「ありがたく。もらっておくわ」 で、何か簡単なものをおつくりいたしますか? と、尋ねたら。 輝夜は、ニンマリとした笑顔を浮かべて磯部焼きと私に告げた。 その日の夜を最後に、私は、本当に輝夜と会う事は無くなった。 それは、偏に忙しくなったからである。奉公人が更に増え屋敷も大きくなった。 そして、輝夜に対して結婚してほしいと尋ねてくる男達が増えた事もその要因である。 ◇ 輝夜に結婚を申し込んだ男は、最終的に五人になった。 そんな五人に、輝夜は一人に一つの難題を出す。 一つ難題「仏の御石の鉢」 一つ難題「燕の子安貝」 一つ難題「火鼠の皮衣」 一つ難題「龍の頸の玉」 一つ難題「蓬莱の玉の枝」 その五つの難題は、誰も持ち帰る事は出来ず贋作を持ち寄るものばかりであった。 輝夜の話は、時の帝にも届き帝自らがこの屋敷に来た時は、忙しいと言う状況よりも更に激しい。 有る意味地獄とも取れる状況だった。 しかしながら、その帝も輝夜を諦めた様である。ただ、和歌のやり取りはしているとの事を噂で聞く。 そして、明くる日。 私が、三十になり輝夜が二十余年。 月からの使者来訪。 月の使者に対し帝は、屋敷を屈強な兵士で周囲を固めたのだが…… それは、無駄な事となってしまった。月の使者の得体の知れぬ技の前に屈強な兵士らは倒れてゆく。 私は、それをみている事しか出来ずただ輝夜は、無事なのだろうか? と、輝夜が居る部屋に向かって走り進んだ。 無礼も承知で、部屋の襖を勢い良くあけた。 其処には、輝夜と竹取の翁。そして見たことの無い女性が一人。 輝夜は、その女性となにやら話をした後で、竹取の翁に二つの壷を渡す。 その後、輝夜はその女性に連れられ私の横を通る。 通り過ぎた時、コロリと輝夜から何かが落ちる。 私が、それを拾えば、それは私が彫った小さな兎だった。 「○○。それ、届けに来て頂戴。待ってるわ」 その言葉を最後に、輝夜は、この屋敷を去った。 輝夜が、居なくなってからの屋敷は、静寂なモノだった。 奉公人もその殆どが暇を出された。いま、この屋敷に居るのは古参と言われる私を含めた古い時から奉公している者達だけ。 そして、私は、竹取の翁に呼ばれ一つの壷をはさんで対峙していた。 翁曰く、この壷に入りたるは、蓬莱の薬。飲めば不老不死になる薬だと言う。 しかし、翁はその薬を飲むつもりは無い。と、私に告げ私に処分してきて欲しいと告げた。 その後は、長らくこの屋敷に奉公してくれたお前に暇を出す。と、言ふ。 私は、頷く事で答えるとその壷を手に取った。 そういえば、壷は二つあったはず……と、私は翁に尋ねれば。 翁は、もう一つは帝へ届けられた。と、話してくれた。 ◇ 私は、自分の部屋で、蓬莱の薬を前にして腕を組んでいる。 さて、翁は処分して欲しいと言っていた。方法は決まっていない。 【それ、届けに来て頂戴。待ってるわ】 と、輝夜の言葉が思い出される。と、同時に私は懐にしまったやや汚れた木彫りの小さな兎を取り出す。 輝夜は、月に帰ったと言われている。人間が月までたどり着く事は、事実上無理とされている。 それこそ妖怪。それも強大な力を持った妖怪でなくては、月なぞにはたどり着けないだろう。 その強大な力を持った妖怪に助力を頼むとしても、ただの人間は食料にしかならないだろう。 寧ろ、それ以前の問題。どうやってその大妖怪を探し出せばいいのか…… 私が、死ぬ前にそれは成せるのか。それが一番の問題。 だが、その問題を解決する方法が目の前に存在した。 不老不死になる薬。 私は、木彫りの兎を壷の蓋が上にポンッと置く。 不老不死。老いもせず死にもしない。と、いう事は、どういうことなのかは分からない。 しなしながら、私は、蓋の上に置いた兎を手に取り再び懐にしまうと、壷の蓋をおもむろに開けた。 ◇ かくして、私は、人探しの旅を続ける事となる。 当て無きの旅。妖怪に襲われる事多々。人に襲われる事多々。 出会いと別れの繰り返しを続けながらに私は、旅をする。 時間は流れ、時代が流れ、歴史が紡がれる。 火の国を旅し探し人を尋ねる。されど、探し人は月の民。 幾程まで時代が進めば、人は月へと行けるだろうか? 旅を続ける私は、大陸へと渡る。 火の国を隅々まで探した。ならば、次は大陸を探そう。と、私は大陸を旅する。 やはり其処でも妖怪に襲われる。人にも襲われる。 だが、大陸で私は大妖怪に出会う。九尾の狐と呼ばれる大妖怪。 しかしながら、その九尾の狐は、大陸の帝と共に住まい唯の人間である私がお目通りする事はできなかった。 遠めに見て……旅する内に知り合った天狗から教えてもらった遠見の術……ただ、彼女は幸せそうであった。 更に私は、大陸を旅する。争いに巻き込まれる事幾千。 殺される事幾万。殺した事幾億。 人を助けた事数え切れず。妖怪を助けた事数え切れず。 探し人を訪ね歩いた歩数など覚えても居ない。 大陸を渡り天竺へ赴いた。しかし、其処にも尋ね人は居らず。 ふと、尋ね人の顔が思い出せなくなった事に気がつく。 女性ではあった。竹取の翁の娘であった。名前も覚えている。私に、届けに来いといったのは覚えている。 さすれば……別段問題は無い。私は、そうこの汚れてしまった木彫りの兎を届けなければいけないのだと改めて認識する。 天竺から更に向こう側へと大陸を旅する。 金色の髪を持ち肌が白い人種の大陸へとたどり着く。 その大陸もやはり争いはあった。その争いに参加した事もあれば眺めていただけの時もあった。 マーリンという老人に出会う。ただ、酒を飲み交わしただけだった。 旅を重ね私は、年を取らず死しても生きている。 氷の国で、氷の女王と出会う。彼女は、寂しげな表情をずっと浮かべていた。 尋ね人は、此処にも居ない。 時代が巡る。妖怪が居なくなってゆく。 人間は、科学と言う手段を手に入れその科学を手に時間を進んでゆく。 私は、再び最初の大陸へと戻る。 時代の流れか、風景の殆どはガラリと変わっていた。 あの九尾の気配すら感じない。彼女は、この大陸から去ったのだろうか? ◇ 尋ね人は、何処にいるのだろうか。 火の国へ舞い戻った私は、記憶を頼りに竹取の翁が屋敷へと向かう。 しかし、たどり着いた場所は、屋敷の姿なぞ無く。ただ竹林が広がる場所となってしまった。 其処ではじめて、あの頃を知る者達は皆死してしまったのだ。と、認識する。 無償に涙が流れた。しばらくの間、私はその竹林に住まう事にした。 竹で作った簡素な家をつくりそこで、私は彫刻刀片手に木っ端を彫る。 旅をして来た時に印象深く残った記憶を形にして残す。 私はその作業にいつまでも没頭した。 ◆ 幻想郷。迷いの竹林に存在する永遠亭。 其処には、二人の女性が住んでいた。 一人は、あらゆる薬を作る程度の能力を持つ八意 永琳。 一人は、永遠と須臾を操る程度の能力を持つ蓬莱山 輝夜。 輝夜は、ぼやっと幻想郷の空を眺めていた。 空には、夜が広がり満月がぽっかりと浮かんでいる。 そんな輝夜に、永琳が手元を動かし何かを作りながらに声を掛ける。 声を掛けられ、輝夜は永琳が方を向くわけでもなく相変わらず空を見上げている。 「昔を思い出した」 不意に輝夜はそう呟く。 「昔?」 「永琳が、私を迎えに来た時の事よ」 随分と昔の事ですね。と永琳は作っていた何かに黒い粉末を混ぜ込みながらに言う。 「あいつ。まだ、届けに来ないのね」 輝夜の言葉に永琳は、首をかしげる。あいつとは誰の事だろうか? あの時、あの場所にいたのは、私と輝夜。そして輝夜を育てた竹取の翁。 あぁ、そう。そして、唐突に現れた男が一人か。 つまり、あいつとはその男の事なんだろう。 しかし、あの男は普通の人間。もう寿命で死んでしまってもおかしくは無い。 それなのに、輝夜は、まだ届けに来ないと言う。 「死んでしまったのではありません?」 「そうかもね」 憂いの浮かんだ表情を浮かべる輝夜。 作る手を止めてそんな輝夜を見る永琳。 月明かりが二人を照らす。 そんなシンとした永遠亭に一つの大声が響き渡った。 「輝夜ぁああ!!!!」 「……空気読まない妹紅参上?」 「彼女に空気を読めと言う事は、姫との間柄を考えると不可能レベルです」 「はぁ……今日は、昔を思い出して月見酒としゃれ込みたかったのに」 「ご愁傷様」 ◆ 蓬莱山 輝夜は、あの時の事を考える。 何故、どう考えても無理だろう事をただの人間である○○に言ったのか? 蓬莱人でもない○○。もはや寿命で死んでしまっているだろう事は分かる。 気まぐれだったのかもしれない。 ちょっとした悪戯心だったかもしれない。 もしくは…… 「輝夜。てめぇ! なに考え事してんだよ!」 轟と膨大な熱量を誇る焔が、輝夜に向かって津波に様に襲い掛かる。 が、輝夜が拍手を打つと、その焔は霧散する。 「ねぇ。妹紅」 戦闘狂と言われかねないような表情を浮かべている妹紅に対し、輝夜は普通に声を掛ける。 そんな様子を怪訝に思う妹紅。 「アナタ、他にも蓬莱の薬を飲んだ存在をしらない?」 突然の尋ねに、妹紅は眉を顰めた。 寧ろ、己以外に蓬莱の薬を飲んだヤツが居たのか? と、思う。 「知らないようね。残念」 本当に残念そうな表情でため息を一つ。 「今日は、もう止めにしない? 月見酒したいの。昔を思い出して」 「親父の事でも馬鹿にしながらか?」 「違うわよ。懐かしい翁らを思い出しながらよ」 ふん。と、妹紅は鼻息荒くくるりと背を向けて去っていった。 薬を作り終えた永琳は、縁側に腰をかけてお茶を啜っていた。 そんな永琳の隣に腰を下ろし、お猪口に注いだ酒を呑む輝夜。 「そういえば、永琳。イナバは何処にいったのかしら?」 「さぁ。てゐは悪戯が大好きですからね……また竹林のどこかに落とし穴でも作ってるんじゃないでしょうか」 「そう」 空になったお猪口に徳利で酒を注ぐ。 注がれた酒に写るは、夜空の月。 「二つあった蓬莱の薬。一つは翁に、一つは帝に」 帝に送ったはずの一つは、妹紅が私に復讐したいが為に奪い使った。 なら、翁に渡した一つは? 「翁に渡した一つは、どうなったのかしらね?」 「さぁ。分かりかねます……が、可能性が高いとしたら処分だと思いますね」 「でしょうね」 「あと、その処分について確率的にほんの少しの可能性がありますが……聴きます?」 「言って頂戴」 「翁が、誰かに処分を任せた。が、その誰かが蓬莱の薬を使う事で【処分】した」 まぁ、本当に確立低いんですけどね。と、永琳は空になった茶碗を手に立ち上がる。 何か、肴でも持ってきます。と、茶碗を片手に永琳はその場を一旦後にする。 「……もし、あいつがそうやって処分したなら……」 あいつについて考える。あいつ。○○。顔は思い出せない。 竹取の家での初めての奉公人。私が、名前を尋ねるまで名前が無かった様な男。 手渡された今は持っていない小さな木彫り兎。 わざと木彫り兎を落として、あいつに言った言葉。 私は、あいつに何を期待しているのだろうか? 寧ろ、私はあいつをどう思っているんだろうか? わからない。好きか嫌いかでいうなれば、好きではある。 しかし、それは…… 「……生きてるなら早く来い。馬鹿」 あの頃の事を笑って話したい。あいつの磯部焼きが食べたい。そう思った。 ◇ ○○が、竹林に作った小屋とは言いがたい小屋には、もう○○は居なかった。 ただ、小屋には、大小様々な彫られた何かが、大量に存在した。 人、動物、妖怪等を模様して彫られたそれら。 それらには、一つの共通点があった。みな笑顔だという事であった。 ○○は、再び旅路へと出ていた。もう一度火の国を探しつくしてみようと考えた為だ。 月に尋ね人が居る。とは分かっている。寧ろ月に帰ったのだから月に居なければおかしい。 しかし、それでも、○○は火の国を探す事にした。 旅をして一つの神社へと足を運んだ。 その神社は、人の気が無い打ち捨てられた神社。 打ち捨てられてまだ新しいのだろうその神社の鳥居には【博麗】と言う板が存在した。 賽銭箱は、暴かれたのか捨てられたのか壊されたのか定かでないが、存在しなかった。 動物の気配も妖怪の気配もなんにもない神社。 ○○は、無駄足だったか……と、神社の縁側に腰をかけてため息を一つ。 しばらく休んだ後で、鳥居を潜り神社を後にしようとした時だった。 不意に、後ろから声を掛けられる。 「あら、博麗神社に何か用?」 その声に振り向けば、其処には箒を片手に巫女服……とは、言いがたいがきっと巫女服を着た少女が一人。 「……人が居る?」 「なに、その生えて出たような言葉」 見やれば、無かったはずの賽銭箱があった。 少女が、私の視線に気づいたのか、少女も賽銭箱を見る。 「賽銭箱が珍しい?」 空っぽだけど。と、少女は言う。 「……いや、私が居た場所。では、賽銭箱が無かったんだ。そして君も居なかった」 その言葉に、少女はポンッと手を打つ。 「あぁ、外来人。迷い込んだ訳ね……外に帰りたいなら帰すけど?」 唐突な物言いに、混乱する。 「説明を求めてもいいかい?」 「? あぁ、此処の事?」 私は、頷くと少女……博麗 靈夢……は、この幻想郷について説明してくれた。 世界から隔離された世界。幻想となったモノが生きる世界。要約するとこんな感じだろうか? 「すまないが……私は、人を探しているんだが……」 「人? 誰?」 「輝夜という女性なんだが……」 靈夢は、顎に手を添えて考え始める。 「他になんか情報ある?」 「昔、竹取の翁と言う人物に育てられた。月の民」 「ん~……わかんない。あぁ、でも迷いの竹林っていうのはあるわよ」 方角的に言うと、あっち。と、大雑把に指差してみせる靈夢。 「外へは、いつでも帰せるから帰りたくなったら来て頂戴。あと、この御札渡しておくわ」 妖怪やら亡霊やらを寄せ付けない御守りらしい。幻想郷は、外と違い妖怪らが多く居る為らしい。 そんな御守りも強大なモノには、効果は無いらしいが……私は、お礼に少ないが食料を奉納と言う形で手渡した。 ◆ 「あら、てゐ。どうしたの? 慌てて」 「あ、永琳様。いや、私の悪戯にかかっちゃった人間が居たんですがね?」 「あら、日常茶飯事の事じゃない」 そ、そうなんですが。と、困った様に頬をかくてゐ。 「ただ、引っかかったのが、ついうっかり、悪乗りして作って封印してたはずの対妖怪撲滅用落とし穴なんですよ」 「……やたら、物々しい落とし穴ね?」 「えぇ。普通人間だったら死ぬ程度の落とし穴なんですが」 それは、もう悪戯の範囲ではない。と、永琳は人事に思う。 寧ろ、その封印してたはずの落とし穴にかかってしまった人間の冥福を祈る。 「その人間……あの藤原 妹紅みたいに、生き返ったんです」 「なんですって?」 生き返った? 「その人間は、今何処にいるの?」 「えーっと……永遠亭前に運んで放置し……」 「直ぐ運んできなさい」 は、はいぃい! と、てゐは脱兎の如くその場から走り去った。 ◇ ○○は、目を覚ました。見慣れない場所だと、起きて直ぐにきょろきょろと辺りを見回す。 「目を覚ましたようね」 と、声を掛けられ声の主を見やる。 その声の主の姿を見て、あの時の記憶が、思い起こされる。 「貴女は……輝夜と一緒に居た……」 ○○の呟きに、声の主永琳は、やっぱり。と、ため息。 「今、姫を呼ぶからそのまま其処にいなさい」 そう告げると、永琳はその場を後にする。 そんな永琳の後姿を見送って、○○は考える。 月に居るはずだと思っていた。何より、あの女性は、輝夜を月から迎えに来た人物に違いない。 姫。と呼んだのは多分輝夜。月に居ると思っていた。 今までの旅路は、無駄で無駄じゃないモノだと思って今まで生きてきた。 旅路の目的は、これで果たせるのだろう。 部屋に、二人の女性が入ってくる。一人は先ほどの女性。もう一人は…… 「お久しぶりです。輝夜様」 「随分と遅かったわね? ○○」 「えぇ、随分と時間がかかってしまいました。何せ、輝夜様は月に居るものだと思って探しておりましたので」 それは、時間かかるわね。と、二人のやり取りを見ていた永琳は、小さく頷いた。 「ですが、結果的にコレを届ける事はできましたね」 と、懐から取り出すは、年月の経過が為にその殆どが朽ちてしまった小さな木彫り兎だったもの。 「随分、かわっちゃったわね。この兎」 「私と共に、輝夜様をずっと探し続けていたからでしょう」 ○○の輝夜探しの旅は、常に小さな木彫り兎と共にあった。 妖怪に襲われた時も、この小さな木彫り兎だけは、傷つけはさせなかった。 それでも、ただの彫っただけの小さな木彫り兎には、年月の経過と言う痛みを回避する事は出来なかった。 「ねぇ。○○。また、彫ってくれるかしら?」 「えぇ。ソレを届けた後の事を考えても居なかったので……喜んでやらせてもらいます」 「そう。じゃぁ……また、兎を彫ってもらえるかしら?」 えぇ。喜んで。と、○○は笑顔でそう答えた。 かくして、○○の旅は、終わりを迎え……幻想郷での生活が始まるのだった。 「それにしても輝夜様」 「なによ?」 「成長しておりませんね」 「…………それは、喧嘩を売ってると取っていいのかしら?」 「さぁ? それより、お顔をもっと近くで見せていただけませんか?」 「なんでよ?」 「正直な話。輝夜様のお顔……お会いするまで忘れてましたし」 「…………まぁ、私も人の事いえないわね」 チラシの裏。 私もイチャイチャなSSを描きたい。と、衝動的に描いた。 あれ? イチャイチャ成分がどこにもないよ。 寧ろ、この後からイチャイチャ成分が出てくる気がするんだ。 あと、霊夢が靈夢になってるのについて。霊異伝っていつだかわからんかった。 先代博麗の巫女だと思ってもらえると嬉しい。 一応、年代表モドキ。 竹取物語序盤 ○○が奉公人として竹取の家に来る。 竹取物語終盤少し前 ○○が、木彫りの小さな兎を輝夜に渡す。 竹取物語終盤 蓬莱の薬。竹取の翁と帝へと輝夜が残す。 ○○に落とした木彫りの小さな兎を届けに来てと頼む。 竹取物語終了 竹取の翁の命で、○○蓬莱の薬を使用という形で処分。(妹紅と同時期に不老不死に) 百年後 ○○。気まぐれな天狗に技を習うも遠見の術だけ覚えるという駄目っぷり。 三百年後 ○○。大陸へ。(妹紅は妖怪退治を始める) さらに数百年後。 てゐが永遠亭へ。(○○、天竺から欧米諸国に向かい旅を開始) 六百~七百年後 ○○。露西亜方面に旅を開始。(妹紅だらだらしはじめる) 九百~千年後 妹紅が輝夜と遭遇。(○○、露西亜から亜米利加へ旅を開始) 第零季より十年前 亜米利加から○○火の国(日本)へ舞い戻る。と、同時に引きこもり開始。 第零季 博麗大結界発動。(永遠亭。迷いの竹林に姿を現す) 第零季より十年後 引きこもり終了。再び火の国の旅を開始。 鈴仙来訪より五年前 ○○。外世界で博麗神社を発見後。幻想郷へ。 ここまでが、チラシの裏。 新ろだ488 ある日の永遠亭の庭。 健康のため、てゐは庭を散策していると、新聞を膝の上に置き、目を閉じてニヤニヤしている○○を見つけた。 てゐはげんなりと顔をしかめた。 男が一人、庭に向かって腕組みをしつつニヤニヤしている光景は、はっきりいって気色の悪い光景だった。 彼にツッコミを入れる人はいないのかしらんと、てゐは周囲を見回してみた。 実のところ、○○が一人きりでいることなど滅多になかった。 他の兎や輝夜と一緒に談笑している光景が、ここ永遠亭ではしばしば見られた。 なので、誰かいないのだろうかと考えたのだが、生憎ここには誰もいなかった。 てゐはならば自分が指摘してやるしかないかと考え、○○に近づいていった。 ちなみに彼女の裡には無視するとか、見なかったことにするという選択肢は存在していなかった。 どんなことが原因であれ、彼と二人きりなれる機会などそうそうあることではなかったので、この好機を逃すつもりはなかった。 「そんなところで一人でニヤニヤしちゃって、どうしたの? 何か変なものでも拾い食いした?」 「失敬な。ただ、最近、巷で合体ネタが流行ってると耳にしたもんでな」 「んー。そういえばそんな話が噂に上ってるわねー」 彼女が最近耳にした噂は、『合体』というネタを口実にして、恋人とイチャイチャする幻想郷の住人がいるというものだった。 そういうことで盛り上がれるというのは非常に、こう、馬鹿らしいというか、羨ましいというか。 「いやいやいや。羨ましくなんてないから。ないんだからね!」 「……お前さんは、いきなり何を言っとるんだ?」 ちなみにネタ元は○○の膝の上にある『おはようからおやすみまで、あなたを見つめる天狗』というキャッチコピーで有名な"文文。新聞"だ。 てゐはここ最近の記事の題を思い返した。 前々回…『人形遣いの合体模様』 前回…『八雲家の合体事故』 今回…『大合体オニぃさん』 思い返してみて、ちょっとゲンナリする。 おそらくその記事をこの男も読んだのだろうということは想像に難くない。 そして、合体ということから想像できるいやらしいことを妄想しているに違いないと思った。 「ごほん。ということは、合体っていう言葉から、エッチなこと考えてるのね」 「人聞きの悪いことを言うな」 てゐの胡乱な視線を受けて、すぐさま○○はその指摘が見当違いだと否定した。 さらに胸を張って続けて言う。 「ある種の言葉から態々連想なんぞぜずとも、スケベなことだったらいつも考えてるわい!」 「……余計に酷くなってる!」 ○○は自身の恥部を堂々とてゐにぶちまけた。 少なくとも胸を張って言う言葉ではない。 もちろんここが外ではない別の場所だったのなら、話は変わってくるだろうが。 突然のカミングアウトに頭痛がするのか、それを聞かされたてゐはしきりに眉間を揉んでいた。 しかし、てゐはまだ知らない。 ○○の裡にあるスケベ心など、彼の深遠なる思考のほんの一部にすぎないことを。 彼の頭の中を占めるモノを知ったとき、おそらく彼女は認識を新たにすることだろう。 「それとだ。そもそもから訂正させてもらうぞ、てゐ」 「うん?」 「俺が合体という言葉から連想したものを、教えてやろう――!」 右手を伸ばし、ばさぁっ! と横に空を切る。 「まずは永遠亭の寝殿から渡殿、東対を分離!」 「は?」 「分離する際、内装の御簾やら箪笥がどういう原理か壁の中に引き込まれ、埋まっていく! 寝殿はブラキオサウルス型―― 渡殿はプテラノドン型―― そして東対はステゴサウルス型のロボに変形する!」 「…………あのね」 「さらには竹林がまるでモーセの十戒のように割れていき、そこから三体のロボが出撃する! または三位一体の飛行機として出撃することも可能だ!」 ○○が熱く語るのに比例して、てゐの頭痛がひどくなってくる。 「そして! 三体の恐竜型ロボが変形して、凛々しい顔の人型ロボに合体だ! これが、これこそが――!」 「薬物合体ゴウドラッガーね!!」 突如現れた姫様こと蓬莱山輝夜。 太く艶やかな黒髪。 切れ長で少し垂れ気味の目、すらりとした鼻の下にぷっくりとした小さな唇。 相変わらずの神秘的な美しさを振りまいている永遠の少女が、そこにいた。 彼女は○○が発しようとした妄想ロボのネーミングに自身の発言を重ねた。 「うわ、姫様、そのネーミングやべぇ」 「あら、薬物合体ホウライサンの方がよかったかしら?」 「……そもそも、どこでそんなネタを仕入れてきてるのよ、姫は」 彼女の背後についてきていた永琳が呆れていた。 小さく胸を張って輝夜は永琳の問いに答えた。 「私のネタ的情報源は、そこにいる○○よ」 「俺の情報源は、外の世界にいたときに仕入れた知識と幻想郷の同人作家殿だ」 様々なネタ的な本を回し読みをする仲―― ○○と輝夜の仲は、実はこの程度のものだったりする。 「……同人作家? ああ、こないだ皆で見たエロ本を描いてる仙人モドキのことね」 「あら、エロ本も描いてる、よ。永琳」 「ぐはぁっ」 「ヤブヘビというか、自分で黒歴史を掘り起こして自爆してたら世話ないわねー」 ひょんなことから初春に起こった永遠亭春画事変を、この場にいる全員が思い出してしまった。 購入者である○○は恥ずかしさの余り、その場でのた打ち回っている。 輝夜はエロ本の内容を思い出したのか、頬をかすかに染め、照れ臭そうに○○から視線をそらした。 永琳は生温かい目で○○を見やった。 事変の原因たるてゐはのた打ち回っている○○を、呆れた様子で見下ろしていた。 今回のように自分が仕掛けた悪戯以外で発生した他人の狼狽は、てゐにとればあまり面白くないものだったりする。 てゐにとっての悪戯の楽しみとは、○○曰くの『孔明の罠』でなければならないのだから。 「は、話を戻そう」 しばらくして立ち直った○○。 そして話を戻すのかとてゐは内心ツッコんだ。 「そうね。ねえ、永琳……」 「言っておきますけど、私は合体ロボの知識なんて持っていませんからね」 『そ、そんなぁ!』 にべもない永琳の返答に二人は声を揃えて無念の声を上げた。 「そもそも。あれは鉄筋コンクリート造の校舎が変形合体するから燃えるんです! 寝殿造りの永遠亭が変形合体しても、燃えるものがないじゃないの!」 「言われてみれば、それもそうね」 「だったらまずは校舎か……」 てゐはひっくり返った。 そして彼女は思わずつぶやいていた。 「駄目だこいつら。早く何とかしないと……」 永遠亭は今日も平和です。 新ろだ578 「○○……起きてる?」 「……輝夜か」 ○○が永遠亭に住みついてから随分経つ。 だが、前々から仲を噂されていた永遠亭の主人、蓬莱山輝夜と晴れて恋仲になったのはごく最近である。 その美貌により数多の男から求婚を受けてきた輝夜だが、実際に男と付き合った経験がないためか、若干の初々しさが残っていた。 そんな輝夜がいかに恋人といえど、夜更けに○○の寝室を訪ねてきたことに○○は驚いた。 「どうしたんだ?こんな時間に」 「ええ、ちょっと話したいことがあって」 輝夜は自然な体で○○の布団に潜り込んだ。 いつもの輝夜らしくない積極性にドキリとしつつも、体をずらしスペースを空ける。 輝夜は○○と並んで枕に顔をのせると、仰向けに寝転んだ。 「たまにはこういう、地味な寝床もいいものね」 「……そんなことを言うために来たわけじゃないだろう」 輝夜が顔を○○の方へ向け、二人が向き合う。 「ねぇ……やっぱり蓬莱の薬、飲む気になれないの?」 飲んだ者を不老不死にする蓬莱の薬。 これのために輝夜は老いることも死ぬこともなく、永遠に生き続ける存在となった。 そして恋人である○○ともその時を過ごしたいと思い、今までも何度か打診している。 しかし、○○の返事はいつも同じだった。 「言ってるだろ。まだ踏ん切りがつかないって」 輝夜といつまでも共に過ごしたいと願っているのは○○も同じである。 だが、蓬莱の薬を飲むということは事実上人間をやめるようなもの。 絶対に死ぬこともなく、永遠の時を過ごさねばならないという重い枷を背負うこととなる。 ○○は輝夜の気持ちを知りつつも、未だ勇気が出せないでいた。 「……ごめんな」 「ううん、無理を言ってるのは私の方だから。永遠を強いるなんて、無茶なことだと分かっているもの」 「だが、それを言いに来たというわけでもなさそうだけど」 ○○がそう言うと、輝夜は目を伏せた。 しばしの沈黙の後、口を開く。 「……私ね、思うの。貴方と一緒になれて、今最高に幸せ。でも、この先はどこまでも不安と隣り合わせだって。 貴方と結ばれても、それで終わりじゃない。まだ物語は続くのだから」 不老不死である輝夜にとって、親しい者の死は何度も経験してきた。 その度に悲しみはあったものの、その一方で仕方のないことだと思ってもいた。 生ある者が死ぬのは自然の摂理であり、それを踏み外す蓬莱の薬の邪道性も認識している。 だから今までは誰にも、蓬莱の薬を飲むのを強いることは決してなかった。 だが、その摂理を踏み外してでも一緒にいたいと思える人が現れた。 「貴方は不老不死でもない、普通の人間。いつか不慮の事故で死んでしまうかもしれない。 そう思ったら急に怖くなって、少しでも貴方と一緒にいたいと思うようになったの。 あんなにも欲しかった日々がここにあるのに、私は明日を信じられない」 おかしい話よね、と輝夜は微笑む。 それを見て、○○は察した。寝る時など自分と別々な所にいる時、輝夜はいつも不安で押しつぶされそうだったのだと。 そう思うと、今○○に見せている輝夜の笑顔が、逆にひどくか弱いものに見えた。 ○○の右腕は、自然と輝夜を抱き寄せていた。 「え、○○!?」 「……ごめん、やっぱりまだ蓬莱の薬を飲む勇気はない」 でも、と輝夜の目をまっすぐに見据える。 「俺は輝夜を悲しませるようなことは絶対にしない。輝夜をおいて死んだり、いなくなったりなんてことはないさ。 だから、安心して。俺はいつでも輝夜と一緒にいるよ」 輝夜を抱き寄せたまま、左手を輝夜の右手に絡める。 輝夜は、頭を○○の胸へ埋めた後、その手を強く握り返した。 新ろだ792 「……」 「……」 ピコピコ ピコピコ 「……○○、お茶取って」 「はい、姫様。ポーズの間待っててくれたんですね。有難う御座います」 ピコピコ ピコピコ 「ぬーあーっ、負けたーっ」 「ふぅ……久しぶりにやったからキツかったー」 「なんでこんな間抜けそうな面した奴がこんなに上手いのよっ!」 「いやぁははは、あっちの世界でもこんな事ばっかりやってましたし」 「……さて、姫様。約束です」 「ゔ……な、何のことかしら」 「おや、姫様ともあろう御方が約束を反故になさると。 ……おししょうさm「わーわーわー!」」 「分かったわよ……それで、何をすればいいの?」 「そうですねぇ。折角"何でも言う事を聞かせる"権利を貰ったわけですし――」 「……スケベ」 「――失礼な。そんな低俗なものを願ったりはしませんよ。少々考える時間をいただけますか」 「決めるなら早くしてね」 「はいはい」 「はい、姫様。どうぞ」 「何コレ」 「見ての通りですが」 「……本気?」 「一応は。姫様の出したお題を突破したから……という事にはなりませんかね」 「それは、その……○○は」 「はい?」 「○○は……私なんかで、いいの?」 「……」 「……お願い、答えて」 「さて、姫様以外に"女性"というものを私は知りませんので」 「!」 「比較のしようが……おっと」 「ホント、馬鹿なんだから」 「姫様に言っていただけるならそれも褒め言葉です」 「バカ――だいすきよ、○○」 「私も大好きです」 「ちなみに姫s「かぐや」――輝夜」 「なーに?」 「もし買っていたら何を私に頼むつもりでした?」 「そうねぇ……ひみつ♪」 「残念。ちょっと興味があったのですが」 「大体貴方と似たようなものだから、ね?」 「成る程――むっ!?」 「――ふふっ。つまりはそういうことよ――んっ、あ――」 省略されました。全文を表示させるには東方キャラの誰かとフラグを立てた後、 その人物の目の前でフラグクラッシュしてください。
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“東方永夜抄”Final B 五つの難題「八意 永琳」&「蓬莱山 輝夜」 読み:“とうほうえいやしょう”ふぁいなる びー いつつのなんだい「やごころ えいりん」&「ほうらいさん かぐや」 カテゴリー:Extra/女性 作品:永夜編 属性:光 ATK:5(+1) DEF:3(+1) 【エクストラ】〔「八意 永琳」&「蓬莱山 輝夜」〕 [永続]このキャラにセットカードがセットされている場合、このキャラは『貫通』を得る。 [自動]このキャラが登場かレベルアップした場合、目標の 永夜編 のキャラ1体を【表】にしてもよい。その後、相手の控え室のカード2枚までをバックヤードに置く。 今まで、何人もの人間が敗れ去っていった五つの難題。貴方達に幾つ解けるかしら? illust:うめきち 永夜-098 C 収録:ブースターパック「OS:東方混沌符 -永夜編-」 参考 ネームが「八意 永琳」であるキャラ・エクストラ一覧 永遠亭「因幡 てゐ」 「鈴仙・優曇華院・イナバ」 「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 月の頭脳「八意 永琳」 悠久の過客「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 千年幻想郷「八意 永琳」 あらゆる薬を作る程度の能力「八意 永琳」 “東方永夜抄”生命遊戯「八意 永琳」 “東方永夜抄”永遠亭の「八意 永琳」 “東方永夜抄”天人の系譜「八意 永琳」 “東方永夜抄”壺中の大銀河「八意 永琳」 “東方永夜抄”あらゆる薬を作る月人「八意 永琳」 “東方永夜抄”Final 姫を隠す夜空の珠「八意 永琳」 “東方永夜抄”Final B 五つの難題「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 ネームが「蓬莱山 輝夜」であるキャラ・エクストラ一覧 竹取飛翔「蓬莱山 輝夜」 犬猿の仲「蓬莱山 輝夜」 「藤原 妹紅」 永遠亭「因幡 てゐ」 「鈴仙・優曇華院・イナバ」 「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 永遠と須臾を操る程度の能力「蓬莱山 輝夜」 永遠と須臾の罪人「蓬莱山 輝夜」 悠久の過客「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永遠亭の主人「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永遠と須臾を操る月人「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -初月-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -世明け-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -丑の刻-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”ラストワード「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”Final B 五つの難題「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄” Imperishable Night. 特徴“東方永夜抄”を持つキャラ・エクストラ一覧 “異変解決”“東方永夜抄”逢魔が時「十六夜 咲夜」&「魂魄 妖夢」 “異変解決”“東方永夜抄”永夜異変「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”赤眼催眠「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”蟲を操る妖蟲「リグル・ナイトバグ」 “東方永夜抄”老いる事も死ぬ事も無い人間「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”禁呪の魔法使い「霧雨 魔理沙」 “東方永夜抄”生命遊戯「八意 永琳」 “東方永夜抄”狂気を操る月の兎「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”火の鳥「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”海を渡る兎の軌跡「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”永遠亭の主人「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永遠亭の「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”永遠亭の「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”永遠亭の「八意 永琳」 “東方永夜抄”永遠と須臾を操る月人「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -初月-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -世明け-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -丑の刻-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”歴史を食べるワーハクタク「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”正直者の死「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”歌で人を狂わす夜雀「ミスティア・ローレライ」 “東方永夜抄”梟の夜鳴声「ミスティア・ローレライ」 “東方永夜抄”月兎遠隔催眠術「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”月のいはかさの呪い「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”旧秘境史「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”新幻想史「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”幽冥の剣客「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”幻想の巫女「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”天人の系譜「八意 永琳」 “東方永夜抄”夢幻の使用人「十六夜 咲夜」 “東方永夜抄”壺中の大銀河「八意 永琳」 “東方永夜抄”地上の流星「リグル・ナイトバグ」 “東方永夜抄”古代の詐欺師「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”人間を幸運にする妖怪兎「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”リトルバグ「リグル・ナイトバグ」 “東方永夜抄”ラストワード「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”ラストワード「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”ファーストピラミッド「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”シンデレラケージ「鈴仙・優曇華院・イナバ」&「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”イルスタードダイブ「ミスティア・ローレライ」 “東方永夜抄”あらゆる薬を作る月人「八意 永琳」 “東方永夜抄”Stage5 穢き世の美しき檻「因幡 てゐ」 「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”Stage4 uncanny 伝説の夢の国「博麗 霊夢」 「十六夜 咲夜」 “東方永夜抄”Stage4 powerful 魔力を含む土の下「霧雨 魔理沙」 「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”Stage3 歴史喰いの懐郷「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”Stage2 人間の消える道「ミスティア・ローレライ」 「霧雨 魔理沙」 “東方永夜抄”Stage1 蛍火の行方「リグル・ナイトバグ」 「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”Final 姫を隠す夜空の珠「八意 永琳」 “東方永夜抄”Final B 五つの難題「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”Extra 蓬莱人形「上白沢 慧音」 「藤原 妹紅」 “東方永夜抄” 永遠亭のウサギ “東方永夜抄” Imperishable Night.
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コダマ名 HP 攻撃 防御 速度 合計 属性1 属性2 攻撃属性 弱点 耐性 スキル 必要アイテム ちびかぐや 80 90 65 55 290 樹 - 樹鋼 炎氷毒風虫 水雷樹地 - 輝夜カード N輝夜 110 105 90 85 390 樹 水 樹水炎岩鋼 毒風虫 水地鋼 永遠と須臾の罪人 不偏の霊珠 S輝夜 105 110 75 100 390 樹 炎 樹炎水岩鋼 毒風岩 樹雷鋼然 永遠と須臾の罪人 疾風の霊珠 A輝夜 100 140 85 65 390 樹 岩 樹岩炎水鋼 氷闘虫鋼 無雷 永遠と須臾の罪人 力の霊珠 ※青文字は属性一致、赤文字は重複弱点、緑文字は重複耐性、灰色は無効、(括弧内)はスキル効果あり ちびかぐや.gif N輝夜.gif S輝夜.gif A輝夜.gif ちびかぐや N輝夜 S輝夜 A輝夜 スキル 永遠と須臾の罪人 ターン終了時、自分の速度がSLv×2%上昇します。 スペル スペル名 属性 威力 消費 詳細 必要銭 ちびかぐや N輝夜 S輝夜 A輝夜 蓬莱の弾の枝 樹 80 20 通常攻撃(初期) 3000銭 ○ ○ ○ ○ 蓬莱の玉の枝 樹 100 30 通常攻撃 20000銭 ○ ○ ○ ○ 金閣寺の一枚天井 樹 120 40 相手の防御を20%下げます。 100000銭 - ○ ○ ○ 樹 150 50 相手の防御を30%下げます。 禁呪 - ○ ○ ○ 仏の御石の鉢 岩 80 20 通常攻撃 3000銭 - ○ ○ ○ ブディストダイアモンド 岩 100 30 通常攻撃 20000銭 - ○ ○ ○ 月のイルメナイト 岩 120 40 与えたダメージの1/8、相手のVPを減少させます。 100000銭 - - - ○ 岩 150 50 与えたダメージの1/6、相手のVPを減少させます。 禁呪 - - - ○ 龍の頸の玉 鋼 80 20 通常攻撃 3000銭 ○ ○ ○ ○ ブリリアントドラゴンバレッタ 鋼 100 30 通常攻撃 20000銭 - ○ ○ ○ 鋼 120 40 自分の攻撃を20%上げます。 禁呪 - ○ ○ ○ 燕の子安貝 水 80 20 通常攻撃 3000銭 - ○ ○ ○ ライフスプリングインフィニティ 水 100 30 通常攻撃 20000銭 - ○ ○ ○ 水 120 30 与えたダメージの1/4、HPが回復します。 禁呪 - ○ ○ ○ オノゴロ島の虹の欠片 水 150 50 自分の防御を30%上げます。 300000銭 - ○ - - 火鼠の皮衣 炎 80 20 通常攻撃 3000銭 - ○ ○ ○ サラマンダーシールド 炎 100 30 通常攻撃 20000銭 - ○ ○ ○ 炎 120 40 自分の防御を20%上げます。 禁呪 - ○ ○ ○ エイジャの赤石 炎 150 50 自分の攻撃を10%上げます。 300000銭 - - ○ ○ カード効果 アイテム名 装備時効果 契約コダマ 入手(金額) 備考 輝夜カード 攻撃が40増加します。 ちびかぐや 大吉印の福袋・アイテムショップ(2000000銭) 17-7クリアでショップ追加
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蓬莱山輝夜 Kaguya Houraisan 登場作品 東方永夜抄 種族 月人(蓬莱人) 性別 女性 一人称 私 特殊能力 永遠と須臾を操る程度の能力 「今まで、何人もの人間が敗れ去っていった五つの問題。貴方達に幾つ解けるかしら?」 概要 幻想郷の迷いの竹林の奥底に存在する永遠亭に隠れ住んでいる月人。おとぎ話のかぐや姫その人。 不死の体を持つ蓬莱人であり、決して死ぬことはないとされる。 禁忌とされる蓬莱の薬を飲んで不老不死になってしまい、その罰として処刑されるが、不死のため処刑が出来ないと判ると地上への流刑となった。 と言うよりも、日頃から地上の暮らしに対して興味を抱いており、蓬莱の薬を飲むと月に居られなくなり地上へ流刑される事になるのを八意永琳との会話により知っていた事から、流刑される事を望んで、自ら蓬莱の薬の作成を永琳に依頼したものと思われる。 外見 ストレートで、腰より長い程の黒髪を持つ。前髪は眉を覆う程度の長さのぱっつん。 服は上がピンクで、大き目の白いリボンが胸元にあしらわれており、服の前を留めるのも複数の小さな白いリボンである。 袖は長く、手を隠すほど。下には赤い生地のスカートを着用。スカートは非常に長く、地面に着いてなお横に広がるほど。 性格 月にいた頃から我侭放題な箱入り娘として育てられたせいか、天然気味でやや世間ズレしている感がある。 人見知りせず、天真爛漫かつ好奇心旺盛。身内への優しさを持ち合わせてもおり、他人への感謝を忘れない性分でもある様子。 能力 永遠と須臾を操る程度の能力 永遠とは不変であり、歴史のない世界。須臾とは、認識出来ない程の僅かな時間。 彼女の能力はいわば「変化の拒絶=永遠」と「極限の加速=須臾」を操る能力である。 永遠の能力が掛けられた世界では幾ら活動していようとも、時間が止まっているのに等しい。 幻想郷に来てから数えても百年単位で隠れ住んでいたはずが、永夜異変の時まで誰にも知られることなく竹林の奥に存在し続け、また純和風の建物である永遠亭が一切老朽化する様子を見せていないのは、この永遠の能力によるものと言われている。 ただし須臾の能力に関しては作中で明確な描写がなく、詳細は不明。 蓬萊人の能力 蓬莱の薬を服用した不死者としての能力。 決して老いることも死ぬこともなく、魂を起点にあらゆる場所で肉体の再生・再構築を行うことが可能。 例えどれだけの大怪我を負おうが数日で元通りになるものの、苦痛や空腹は通常の人間と同様に感じる。 如何なる苦しみを味わおうと肉体が死ぬだけでその魂は決して死なない。 +本ロワにおけるネタバレ 本ロワにおける動向 初登場話 036:輝夜物語 死亡話 :[] 登場話数 3話 登場時期 東方儚月抄終了後 スタンス 対主催(主催撃破) 詳細 第36話「輝夜物語」で初登場。 幻想郷の一員としてこの殺し合いを打破することを決意した輝夜だが、支給品が彼女の時間を奪ってしまった。 彼女の支給品は「アラビア・ファッツのマジック・ミラー号」及び「黄金期のジャンプ一年分」。 脅威のステルス性を持つマジック・ミラー号の中に身を隠しながらジャンプを読み始めてしまい、漫画に夢中になった結果誰にも存在を気づかれぬまま一話で第一回放送を突破というとんでもない快挙(?)を果たしてしまう。 時間を食い潰してしまったことに気づいた輝夜はようやく対主催としての行動に移ることに。 同時に漫画家になるという新たな夢も抱きながら… 第99話「幻葬事変/竹取幻葬」では前話での大失態を悔やみ、竹林の中をあてもなく彷徨う輝夜の姿があった。 放送も聞けず、ただただ無意味な6時間を浪費しただけの彼女。心に浮かぶのは永遠亭の従者達の、そして因縁である友の生死ばかり。 半ば躍起になりつつ歩いていくが、そのうち周りの竹林の風景に違和感を覚えてくる。まるで見知らぬ場所にいるような気分だと。 そんな中、彼女が微かに聞いたのは自分のよく知る友の、慟哭のような声。叫び。 脈打つ心臓。嫌な胸騒ぎを感じてその場所に走り向かった彼女が見たものは、自分のよく知る友の、見たことの無い表情。 「…妹紅」 「輝、夜…」 恐怖と絶望に塗れた藤原妹紅が、驚愕と衝撃に襲われた蓬莱山輝夜が、互いの名を同時に呟く。 ――直後、輝夜の身体を不死鳥の焔が包んだ。一瞬にして焼け焦がれる全身。凶行に走った妹紅の攻撃だった。 気付けば妹紅の姿は見えず、竹林は焔に包まれていた。死にかけた輝夜の身体を「蓬莱の力」が治癒したのだ。 よろりと立ち上がる輝夜。身体の大半が焼け爛れ、屍のように歩き出す。 妹紅に何が起こったのかはわからない。それでも憎き宿敵を止める為に。 愛しき同胞を追い掛ける為に。 消滅しかかったボロボロの肉体で、蓬莱山輝夜は彼女を追う。 第108話「Other Complex」でも身体の回復化は芳しくなかった。 『歩く焼死体』となって妹紅を追い続ける彼女の耳に、低い男の声が届いた。 「お前は……『蓬莱山輝夜』、なのか……?」。 妹紅を恐怖と絶望の淵に叩き落した男が、輝夜と出会ってしまった。