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「あんたの夢の中で死んだあたし、そしてその苦悩に喘いだ甲冑の人魚ってやつの幸福をさ 祈りってのは絶対に届く。神様はただ残酷なだけじゃないからさ」 そう言ってわたしの頭を撫でる 「だからさ、そいつらの分まで、あたし達は笑えばいいんだよ。あんたの夢の中で笑えなかった分、 あたしはあんたと一緒に笑って幸せに生きていこうと思う」 いつの間にかに、わたしは杏子ちゃんに抱きついていた。 幸せになれなかった夢の中のわたしと杏子ちゃんには鎮魂歌を 今、こうして幸せに愛し合っているわたしと杏子ちゃんには賛美歌を わたしは杏子ちゃんと一緒に奏でたの コメント 114 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/02(金) 00 17 48.81 ID EBlPFdon0 [1/2] 3月2日、今日は大安。縁起がいいね杏子ちゃん。 今日は 明暦の大火が発生した日で携帯ゲーム機ニンテンドーDS Liteが日本国内で発売した日 第37代内閣総理大臣米内光政や旧ソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフの誕生日でもある 明暦の大火は1657年、江戸幕府第4代征夷大将軍徳川家綱の治世に発生した大火災だ その被害は甚大で、当時の江戸の大半を焼き尽くしたとされ、振袖火事・丸山火事とも呼ばれる事がある その被害の大きさは東京大空襲や関東大震災などの戦禍・震災を除けば、日本史上最大のものと言われる この大火災は不思議な事に火元が1箇所ではなく、本郷・小石川・麹町の3箇所から連続的に発生したものらしい また、火元については諸説あり本妙寺失火説・幕府放火説・本妙寺火元引受説が特に有名だ ゴルバチョフは日本ではペレストロイカ(ロシア語で「再構築(改革)」の意)の提唱者として知られているだろう ペレストロイカ、そういえば杏子ちゃんがこの前にイカが食べたいと言っていたのを思い出した イカ飯、イカの一夜干し、イカの刺身・・・杏子ちゃんはどの料理が好きなのかな 今度、杏子ちゃんと一緒に新鮮な海のイカを獲りに行きたいな。でも、わたしは魚などの生物を触るのは苦手だった・・・ だけど、杏子ちゃんと一緒ならそれくらい克服出来るかもしれない。杏子ちゃんの笑顔の為なら何でも出来る。 そう思うとわたし、もう何も怖くない。わたしと杏子ちゃんの愛があれば恐れるものなんて何もないよ! 部屋を掃除していたら花火セットが見つかった。去年の夏の福引で当たったものだろう それはかなり豪華なもので普通の花火から閃光花火、ロケット花火にねずみ花火と色々揃っている 杏子ちゃんはその花火セットに興味津々のご様子。そんなわけで今日は花火をして遊ぶ事にしたの そして、現在は20:00、夜の8時、場所はわたしの家の庭。もう夕飯は終えたから思いっきり遊べるね 「冬にやる花火ってのも面白いかもな」と杏子ちゃんは蝋燭に火を灯しながら言った わたしはそんな杏子ちゃんに燭台を渡した 「ん?馬の形をした燭台なんて珍しいじゃんか。いったいどうしたんだい?」 この前、お買い物に行った時に見つけて買ったんだ。可愛いでしょ? 「あんたらしいチョイスだな。じゃあ、こいつにはちょっと蝋燭を持っていてもらうとするか」 杏子ちゃんはお馬さんに蝋燭を預ける。じゃあ、そろそろ冬の花火大会を始めようか 「てぃろ・ふぃな~れぇ~♪」 杏子ちゃんは可愛らしい声を出しながら誰もいない方向にロケット花火を発射させる 因みにティロ・フィナーレというのは杏子ちゃんの魔法少女の師匠の必殺技の名前らしい 杏子ちゃんの放ったティロ・フィナーレは水の溜まったバケツの中にぽちゃんと墜落した 「あたしのティロ・フィナーレが・・・」と杏子ちゃんはしゅんとした顔をする そんなに気を落とさなくてもいいよ。まだ、ロケット花火は残ってるんだし 「そうだな。まだティロ祭りは始まったばかりだしな!」 なんか今日の杏子ちゃんはテンションが高い・・・。だが、それがいい。 冬の花火祭りの〆は閃光花火。儚くも命を燃やして踊る光はとっても綺麗だ 「ティロ花火もいいけど閃光花火も綺麗でいいな・・・」 ティロ花火じゃなくてロケット花火だよ杏子ちゃん・・・。でも、確かに閃光花火って綺麗だよね 決して強い火ってわけじゃないけど、とっても綺麗。その儚さもまた風情があっていいよね そんな事を言っている間にわたしの閃光花火は最後の光を放ち終えた。なんだかちょっと寂しいな でも、これが万物流転、諸行無常、盛者必衰の理なんだよね 「あたしのはまだ生きてるな」 杏子ちゃんの閃光花火はまだ光を失っていなかった。 「あっ・・・」 でも、すぐに杏子ちゃんの閃光花火の火も消えてしまった 「なんか寂しいな…。でも、この閃光花火は幸せそうでいいな」 閃光花火は蝉に似ている。地上での1週間という短い命を削ってお腹の底から鳴いている わたし達人間も同じようなものかもしれない。命は短いかもしれないけど、その短さに負けないくらいの素晴らしい光を放てるはずだから 「あー楽しかった!今年の夏も一緒に花火やろうな」 杏子ちゃんはそう言ってわたしに微笑みかけた。 その晩、わたしと杏子ちゃんは一緒に愛の花火を楽しんだのでした コメント 189 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/03(土) 00 04 32.83 ID pmsHcYvc0 [1/2] 3月3日、今日は桃の節句、雛祭りだ 今日は足利義昭が織田信長討伐のために挙兵した日で『星条旗』がアメリカ合衆国の国歌として制定された日 電話機発明者アレクサンダー・グラハム・ベルの誕生日で作曲家ヨハン・パッヘルベルの命日でもある ベルが電話の実験に成功し、最初に発した言葉は「ワトソン君、用事がある、ちょっと来てくれたまえ」だったという 因みに日本が電話機を輸入したのは1877年、西南戦争があった年の事らしい また、今日は江戸時代後期頃、3月3日に雛壇に金魚を飾る風習があったことに由来して「金魚の日」と呼ばれる事がある でも、やはり3月3日は雛祭りというイメージの方が抜きん出て強い。可愛い杏子ちゃんの雛祭り。 「雛祭り」はその名の通り祭りだ。故に神事、儀式的なイメージを想起させるがもともとはそうではなかったという説がある 平安時代には既に雛祭りの起源らしきものが存在していたらしいのだが、それは「祭り」としてではなく「遊び」としてのものだった 「雛祭り」ならぬ「雛あそび」だ。しかし、平安時代にはそれと別に「流し雛」があったと言われる。 「流し雛」は現在でも知られている通り、身の穢れを水に流して清めるものだ。「禊」に近いものかもしれない。 その「流し雛」の性質から、「上巳の節句(穢れ払い)」として雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られる様になったとも言われる 正直なところ、雛祭りの起源については諸説あるらしいので、どれが正しいか判断するのは難しいだろう だから、そんな難しい事は考えずに杏子ちゃんと一緒に雛祭りを楽しむのが一番好い選択かもしれない 雛壇に坐すは男雛と女雛とその他もろもろ。男雛は天皇を、女雛は皇后様を表しているらしい 三人官女は宮中に仕える女官を、五人囃子は能のお囃子を奏でる5人の楽人を表す また、童謡「うれしいひなまつり」にある男雛を「お内裏様」、女雛を「お雛様」と呼ぶのは誤りらしい そんな事には興味なしといった様子の杏子ちゃんは雛壇を見ながら雛あられをぱくぱくと口に運んでいる 「それにしても、よくできてるよな。雛人形って」 杏子ちゃんは女雛をじっくり見つめながら見ている。杏子ちゃんもお雛様みたいで可愛いよ/// 「でも、この・・・男雛だっけ?こんなにデカイ帽子なんてかぶって首痛くならねーのかな?」 烏帽子のことを言っているのかな?杏子ちゃんに似合いそうだね 「おいおい、やめてくれよ。あんな重いのあたしは被りたくないね」 じゃあ、厚い十二単とか着てみたい?けっこう重くて歩きづらいらしいよ 「なんであんたはあたしを着せ替え人形みたいにしようとするんだよ」 だって、杏子ちゃんなら似合うと思うんだもん。可愛い娘は何を着ても似合うものだよ 「じゃあ、その言葉をそっくりあんたに返すぞ。あんたはとっても可愛いからな」 わたしが可愛いだなんて恥ずかしいよぉ・・・/// 嬉しくなってしまったわたしは杏子ちゃんにすりすりする 「今日のあんたは甘えん坊だな///」 杏子ちゃんはそう言ってわたしに膝枕をして頭をなでなでしてくれた/// ねぇ、杏子ちゃん・・・。ちょっと早いけどしちゃおっか?/// 「へへ、可愛いやつだな///たっぷり可愛がってやるから覚悟しろよ。あたしだけのお雛様///」 雛祭りのルーツは平安時代といわれる。平安時代に西洋のベッドなんてない。 せっかくの雛祭りなのだから平安時代の感じを味わいながら杏子ちゃんと愛の営みをしようと思う わたしは障子張りの畳の和室に布団を敷いて杏子ちゃんを待つ。障子に杏子ちゃんの影が映った 「入っていいかい?///」という杏子ちゃんの問いにわたしは「もう入ってきていいよ///」と答える 普通の和服姿の杏子ちゃんが入ってくる。男雛みたいな和服は流石になかったけど、それでも杏子ちゃんはかっこよく見えた 杏子ちゃんはわたしの瞳を見つめると、布団に入りこんでくる。けっこう乱暴に入った所為か杏子ちゃんの和服は少し乱れてしまった 杏子ちゃんの艶かしい肩が見える。可愛らしい杏子ちゃんの素肌・・・。頭が蕩けてしまいそうだよ/// 「じゃあ、あたし達だけの雛祭りを始めるとするか///」 五人囃子の演奏の代わりにわたしと杏子ちゃんの愛の調べが部屋中に響いたの/// コメント 275 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/04(日) 00 19 10.14 ID bEOwLVTi0 3月4日、今日の杏子ちゃんのアホ毛は5本。絶好調のご様子だ 今日は平清盛が太政大臣に就任した日でプレイステーション2が日本国内で発売された日 戦国大名の島津義久や儒学者大塩平八郎の誕生日で軍人マシュー・ペリーや平安期の武将源義仲の命日でもある 平清盛は現在、大河ドラマで有名だが彼は武家初の太政大臣で平氏の世を築きあげた事で有名だ しかし、平氏の独裁は貴族・寺社・武士などから大きな反発を受け、源氏による平氏打倒の兵が挙がる中、清盛は病死した ペリーは1853年に浦賀に来航し、その翌年に神奈川で日米和親条約を結んで日本を開国させた事で知られているだろう また、あまり知られていないが日米和親条約が結ばれた同年に、ペリーは琉球王国と琉米修好条約も結んでいる 因みに日本はその翌年の1854年にプチャーチン提督と日露和親条約を結んでいる そして、1858年には安政五カ国条約が結ばれ日本国内は動乱の世、所謂幕末の世は更に激化していく また、幕末というのは諸説あるらしいが黒船来航(1853年)から戊辰戦争(1869年)とされる事が多いという そういえば今日は「ミ(3)シ(4)ン」の語呂合わせで「ミシンの日」と呼ばれているらしい せっかくだから今度、わたしも杏子ちゃんに何かお洋服でも縫ってあげようかな ガンガンガンガンガンガンガンガンガンダンダンダンダンダンドドドドドブルルルルルル・・・ 近所で行っている工事の音だ。杏子ちゃんはすごい不愉快そうな顔をしている 「こんな朝から五月蝿くされたら、ゆっくり寝る事もできねーじゃんかよ・・・」 と言っても既に8時。もう起きていていい時間だ。それでも、確かに工事が五月蝿いのは否めないが 「なぁ、どっか行かねーか?こんなに五月蝿かったらゆっくりできねーしさ」 杏子ちゃんは朝食のトーストを頬張りながら、わたしに提案する でも、何処に行くの?わたしは杏子ちゃんと一緒なら何処でもいいけど 「そうだなぁ・・・。近くの公━━て・・・うだ?」 ズガガガガガガガガバリバリバリバリバリドドドドドド・・・ 「・・・」 ごめんね杏子ちゃん。工事の音でよく聞こえなかったからもう一度言ってもらえる? 「あ、あぁ・・・近くの公園で散歩なんてどうだい?」 うん、それはいいね。あそこならお腹が減ったらカフェテラスで昼食も取れるし ガガガガガガガガガガガガトントントントントントントンスチャカポコチャカポコチャカポコ・・・ 「ごめん、聞こえなかった」 「・・・」 「早く行くとするか?」 そうだね そんなわけでわたしと杏子ちゃんは雑音結界から抜け出し、近所の公園にやってきた ここは静かで心地良い。太陽の光と葉を揺らす風がとても心地良い。やっぱり自然の溢れるところはいいね 杏子ちゃんは雑音に邪魔されないで会話できるのが嬉しいのかさっきから間断なくわたしに話しかけてきてくれる わたしも杏子ちゃんとちゃんと会話できるのが嬉しいので次から次へと話題が浮かび上がってくる そんな感じで杏子ちゃんとおしゃべりしながら歩き続けていると杏子ちゃんが立ち止まって、わたしの腕を引張る わたしは杏子ちゃんに手を惹かれるまま人気のないところにやってきた。 ここは森を模したエリアで沢山の木が生えている。ここは夏は人数が多いが冬はあまり多くない また、現在は朝だ。散歩している人もちらほら見かけるが、やはり人数は少ない 「なぁ、・・・しようぜ?///」 えっ///でも、まだ朝だよ・・・///それにお外だし、誰かに見つかったら恥ずかしいよぉ/// 「でも、まだあたし達、朝のキスしてないじゃん・・・/// アレしないと、なんか落ち着かないんだよ/// それに誰かに見られたって別にいいじゃんか。だって、あたし達は恋人同士なんだしさ///」 そう言って杏子ちゃんはわたしの身体を抱きしめて、顔を近づけるの 強引だよぉ杏子ちゃん・・・/// でも、それで悦んじゃうわたしもわたしだけどね・・・/// そして、わたしと杏子ちゃんは唇を重ね合わせたの/// 自然の中でわたしと杏子ちゃんは朝の愛の演奏会を開いたのでした/// コメント 366 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/05(月) 00 33 50.55 ID xQfHTqi70 [1/2] 3月5日、グッバイ、日曜日 今日は聖武天皇が国分寺・国分尼寺建立の詔を出した日で、空海が教王護国寺を下賜された日 戦国大名島津義久やソビエト指導者ヨシフ・スターリンの命日でもある 空海は真言宗開祖として有名だが嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆の一人として数えられるほどの能書家としても知られる 教王護国寺は東寺としても知られ、「教王」とは王を教化するとの意味であるという 因みに空海の幼名は真魚(まお)。なんか可愛い 日本ではスターリンは大粛正や第二次世界大戦期のソ連の指導者として有名だろう 彼の名前を使った思想としてスターリニズムというものがあるが、あまりいいイメージは持たれていない また、今日は3・5→みこ(巫女)の語呂合わせから「巫女の日」らしい せっかくだから杏子ちゃんに巫女服を着せてあげたいな 今日は巫女の日という事で、わたしと杏子ちゃんは近所の神社にやってきた 杏子ちゃんに巫女服を着せてみたかったけど、残念ながらわたしは巫女服を持っていなかったの でも、どうせなら巫女に関係あるところに行こうと思ったからわたし達は神社にやって来たのだ そんなに大規模な神社ではないけれど、ちゃんと鎮守の森もあるからお散歩にも最適な場所だ 因みにここの祭神は素戔嗚尊と奇稲田姫。この二柱の神様は夫婦だ また、日本の神様の表記は複数存在し、古事記では建速須佐之男命、櫛名田比売という表記だ 「なんか、この石に書かれてるぞ。和歌ってやつだっけ?」 杏子ちゃんはわたしの袖を引いて、石碑を指差した 八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を これは素戔嗚尊が詠った初めての五・七・五・七・七の形の和歌と言われる 解釈が別れる和歌だが、わたしはこれを愛の和歌だと考える わたしも杏子ちゃんを娶ったら城壁を造ってみたいものだ 「おいおい、やめろよ。あんた、あたしのことを閉じ込めるつもりかい?」 杏子ちゃんはジト目でわたしのほっぺをつつく。気持ちいいな でも、杏子ちゃんは閉じ込めておかないと糸の切れた凧のように、どこかに行ってしまいそうな気がするんだよね 「けっこう失礼なこと言うな、あんたって」 杏子ちゃんはむすっとしながらも、わたしに腕を組んできた 「あたしはあんたに何処か行けって言われても絶対に行かないからな」 うん、分かってるよ杏子ちゃん・・・ でも、好きなものを常に自分の手元に置いておきたいって気持ちは分かってほしいな 「うん、分かるさ。もし、許されるんなら、あんたのことをずっと縛っていたいとすら思うさ。 手も足も縛りつけて、あたしなしじゃ生きていけないようにしてやりたいとも思ってるよ でも、そんなことされても、あんたは嬉しくないだろ?独占欲もほどほどにしておきなよ」 杏子ちゃんに叱られてしまった・・・。でも、杏子ちゃんになら、束縛されてもいいかな/// 「ったく・・・ほんと調子狂うよな、ほんと・・・///」 杏子ちゃんはそう言うとわたしの身体を思いっきり抱きしめたの/// 恥ずかしいよぉ///杏子ちゃん・・・/// 「だって、あたしになら束縛されてもいいんだろ?」 そう言って杏子ちゃんはわたしの唇を塞いだの/// 神様が見てる前で、わたし達は神がかりになりながら愛を囁き合ったのでした/// コメント 476 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/06(火) 00 25 25.98 ID ORaS5DpS0 [1/2] 3月6日、誰かが三浪の日とか言っていたのを思い出した。 今日は海軍省が、真珠湾攻撃で戦死した特別攻撃隊員9人を軍神として顕彰した日で国民勤労動員令公布・施行された日 イタリアの画家・彫刻家のミケランジェロや外交官来栖三郎の誕生日で日本陸軍大将立見尚文の命日でもある また、真珠湾攻撃の際に九軍神の中の一人である稲垣清兵曹長と共に潜航艇に搭乗していた酒巻和男少尉は最初の日本人捕虜となった 当時は戦陣訓の「本訓其の二」、「第八 名を惜しむ」にて以下のように記されていた為に酒巻和男少尉が捕虜になった事は大本営に伏せられた 「恥を知る者は強し。常に郷党家門の面目を思ひ、愈々奮励して其の期待に答ふべし。 生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」 因みにこの出来事を題材にしたNHK土曜ドラマスペシャル『真珠湾からの帰還?軍神と捕虜第一号?』が去年の12月10日に放送された 来栖三郎は日独伊三国軍事同盟に調印した事や大東亜戦争直前の日米交渉に尽力した人物だ そういえば、今日は日本初のスポーツ新聞『日刊スポーツ』が創刊されたことに由来して「スポーツ新聞の日」と呼ばれるらしい せっかくだから、久しぶりに杏子ちゃんと激しい運動をしちゃおうかな 激しい運動は疲れるし楽しくないからやっぱやめよう そんなわけでわたしと杏子ちゃんは近所の自然公園でのサイクリングを楽しむ事にしたの 因みにわたしは自転車を漕ぐ杏子ちゃんの後ろでバランスをとるという運動をしている あれ?右の方から何やら歌声のようなものが聞こえる。いったい何だろう? 「なんか、あっちが騒がしいな。行ってみようぜ?」 わたし達は音の方に近づいて行った。そこには小さなステージと沢山の人だかりができていた ステージといっても遊園地のヒーローショー程度の大きさ。それには不釣合いなほどに人の数だった 「あ!あの人テレビで見たことあるぞ!」と杏子ちゃんがステージの方を指差して言った。でも、人を指差すのはやめようね杏子ちゃん。 ステージで歌っている人。確かに見た事がある。名前はド忘れてしまったけど確か最近デビューしたという新人のアイドルさんだ イタリア語と日本語を混ぜて歌うという事に加えて、見事な足捌きでステップを踏みながらパフォーマンスをするのが彼女のスタイルだ。 それに加えて美人で身体のスタイルも抜群で服装もお洒落。歌声も新人アイドルの中ではトップクラスだという 「生で見るとキレーな人だな。それに・・・デカいし・・・」 杏子ちゃんはそのアイドルの身体の一部分を見ている。メロンのようなそれは杏子ちゃんが何年経っても手に入れられなそうなものだった 確かに女の子だったら憧れるスタイルだ。所謂ボンキュッボンの典型。でも、杏子ちゃんのは小さい方がいいと思うよ 「いきなり何言うんだよ!///それにやっぱ大きい方が女っぽく見えるっていうか・・・」 杏子ちゃんもそういう事、気にするんだね。乙女な杏子ちゃんも可愛いよ!でも、わたしは杏子ちゃんくらいのが一番いいと思うけどなぁ そう言ってわたしは杏子ちゃんの慎ましやかで美しい形のそれをむにむにと撫でる。気持ちいいよぉ・・・/// 「やっ!///やめろよ!///周りにバレたらどうするんだよ!///」 みんなステージの方を見てるから大丈夫だよ。さぁ、わたしの身を任せて/// わたしは杏子ちゃんを可愛がるのをやめない。だって、こんなに気持ちいいんだもん/// 「んっ///あんっ///やっ///んあっ・・・///はぁ・・・はぁ・・・」 そんな声を出したら流石に気付かれちゃうんじゃないかな? 「バカ///こっち来い!」 杏子ちゃんはわたしの手を引いてステージから離れた人気の少ない茂みの方に向かった 「ここなら誰にもバレないだろ?///」 あれ?嫌だったんじゃないのかな杏子ちゃん? 「イジワルなこと言わないでくれよぉ・・・///」 杏子ちゃんは顔を真っ赤にしてわたしのある行為を期待していた。もうこれ以上いじめたら泣いてしまいそうな顔だ わたしは杏子ちゃんの身体を抱き寄せて、杏子ちゃんの期待に応えてあげることにしたの/// 「んあっ・・・///あっ///んっ///もっと激しく///」 杏子ちゃんはすっかりわたしの虜だね///それはとっても嬉しいなって/// こうして、わたしと杏子ちゃんだけの愛ののショーが始まったのでした/// コメント 580 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/07(水) 00 20 38.33 ID eQBJ/hvG0 [1/2] 3月7日、3+7=10.別になんの意味もないけど、それはなんだか気持ちいいなって 今日は薩摩藩と長州藩との間で薩長同盟が成立した日で神武天皇即位日を「紀元節」と称する事を決定した日 古代ギリシアの哲学者アリストテレスや神学者トマス・アクィナス、儒学者林羅山の命日 薩長同盟は江戸時代末期(幕末)、倒幕の中心となった勢力として有名だ この同盟の成立に坂本竜馬が尽力した事は有名だが、残念ながら中岡慎太郎の方はあまり目立たない アリストテレスはプラトンの弟子であり、「万学の祖」と言われるように多岐にわたる自然研究を行った事で有名だ 因みにプラトンの本名はアリストクレス、彼のレスリングの師が彼をプラトンと呼んだ事から、その渾名が定着したとされる トマス・アクィナスはスコラ学を大成した事で著名だが、彼が評価される理由としてキリスト教思想とアリストテレスの思想を 統合した総合的な体系を構築した事にある。ここで指すアリストテレスの思想は多様だが、最もメジャーなものは四原因説だろう また、今日は1993年に気象庁が花粉飛散情報の発表を始めた事に由来し、「花粉症記念日」と言われる 花粉症、わたしの中では春のワルプルギスと呼んでいる。彼奴には毎年毎年苦しめられている 因みに秋のワルプルギスもなかなかの強敵であるが、春のワルプルギスの足元にも及ばない そろそろ我が家のティッシュの消費量が上がる時期だ。杏子ちゃんは花粉症持ちなのだろうか? 杏子ちゃんにはこんな苦しみを味わってほしくないけれど、杏子ちゃんがくしゃみを連発する様子には興味があるの まぁ、時が流れれば自ずと分かる事だろう。だから、わたしはいつも通り、杏子ちゃんを愛し続けていればいいのだ 「どうだい、このカッコ?」 杏子ちゃんがイメチェンした。イメチェンと言っても髪型だけだけど、それでもイメージはけっこう変わっていると思う それでも、杏子ちゃんが可愛いという事は変わっていない。否、変わりようがないといった方が正確だろう いつものポニーテールがサイドテールになっている杏子ちゃん、やっぱり何度見ても可愛い/// でも、どうしてイメチェンなんてしようと思ったの?わたしはいつもと違う杏子ちゃんが見られてハッピーハッピーガール状態だけれど 「へへ、この前テレビでやっていたんだ。八重歯にはサイドテールも似合う、って」 いったいどんな番組だったのだろう。それに、そんなテキトーな事をいったのは誰?杏子ちゃんは似合ってるから問題ないけどね 「昨日、公園で歌ってた人だよ。あのおっぱいがでけーイタリアっぽいアイドル歌手!」 あぁ、昨日の人か。確かにあの人はファッションリーダーとしても活躍しているらしいから、彼女ならそのような事を言っても不思議ではない 杏子ちゃんは何やら鼻歌を口ずさみながら不思議な踊りを踊っている。すごい杏子ちゃんの瞳がきらきらしているの あの・・・杏子ちゃん・・・? 「♪~~あっ・・・」 杏子ちゃんは我に返ったようで顔を真っ赤にしてソファーの上に倒れこんでクッションに顔を埋めてじたばたし始めたの どうやら、杏子ちゃんはあのアイドルが気にいっているようだ。やっぱ乙女ちっくな杏子ちゃんも可愛いなぁ/// それにしてもまるで自分がアイドルになったかのように踊ってる杏子ちゃんはとても可愛かったよ/// もし杏子ちゃんがよければアイドルのオーディションにでも応募してみる?けっこう良い線いくと思うよ! 「やめろよ・・・///大勢の前で歌って踊るなんて恥かしすぎるよ///」 シャイな杏子ちゃんも可愛いな///可愛すぎて食べちゃいたいくらいだよ/// 「茶化すなよ///それに、あたしはあんただけのものでいたいんだ///アイドルなんてごめんだね///」 じゃあ杏子ちゃんにはわたし専属のアイドルになってもらおうかな?///それなら問題ないよね?/// 「あんたがいいって言うんなら///・・・いいよ///」 こうして杏子ちゃんはわたし専属のアイドルになったのでした/// その晩、わたしは杏子ちゃんと愛のレッスンをしたの/// コメント 680 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/08(木) 00 09 33.45 ID BC+wVfyu0 [1/3] 3月8日、杏子ちゃんは花粉症持ちだったようでぶつぶつと「花粉うざい」と呟いていた 今日はインパール作戦が始まった日でJR東西線が開業した日 作曲家カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの誕生日で作曲家エクトル・ベルリオーズの命日でもある インパール作戦は大東亜戦争で指揮官牟田口廉也中将のもとで行われた作戦だ 目的は援蒋ルートの遮断にあったのだが、余りにも杜撰な作戦であった為に日本軍は甚大な犠牲を出してしまった 色々ツッコミどころのある作戦であるのだけれど、補給線を軽視した事が一番大きな敗因だろう 因みにこの作戦には「サザエさん」で知られる漫画家長谷川町子、彼女の姉も従軍していたという カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは古典派音楽の基礎を築いた事で知られている。 恐らく音楽史を語る上ではベートーヴェン、ハイドンらと同様に無視出来ない人物の一人であろう。 また、今日は「みつ(3)ばち(8)」の語呂合わせで「蜜蜂の日」とされているらしい。 せっかくだから、今宵は杏子ちゃんの甘い甘い愛の蜂蜜を味わうとしようかな 勿論、杏子ちゃんがわたしの愛の蜂蜜を求めてきたら、わたしも悦んであげるつもりだよ/// わたしと杏子ちゃんはゲームセンターにやって来た。やって来た、と言っても目的を持ってやって来たわけではない 徒然と、風の吹く儘に散歩をしていたらここに辿り着いたというわけだ。 案外、目的を求めずに生きている方が充実したものが得られるのかもしれない。 そんなわけでゲームセンターで遊戯に興じるわたしと杏子ちゃん。杏子ちゃんはとても楽しそうだ ダンスゲームで華麗な足捌きで軽快なステップを踏む杏子ちゃんの姿は紛れもない生粋のダンスゲーマーの姿だった そういえば、杏子ちゃんはダンスゲーや音ゲーが大の得意だった。逆に核ゲーやレースゲーは少々苦手なよう 「やった!パーフェクト!」 杏子ちゃんはぴょんぴょんと跳ねて自分の成功を喜んでいる。可愛いよ杏子ちゃん! 「いやー、ゲーセンに来たのなんて久しぶりだから張り切っちまったよ。 最後に来たのは今年の1月だったっけか」 え?え?え?え?え?今日が今年初めてのゲームセンターだよ? 「あぁ、言ってなかったか。ほら、1月の中頃に珍しく魔女狩りに行ったじゃん?まぁ、あれが今年初めての魔女狩りだったんだけどさ」 うん、青天の霹靂だった日でしょ?覚えてるよ、その日は久しぶりの気持ちのいいお天気だったし 「それで、あたしは魔女狩りに行ったんだ。そしたら、ばったり知り合いにあっちまってさ。 色々、世間話とかしながら歩いていたら駅前のゲーセンのそばを通りかかったんだ。 それでそいつと一緒にゲーセンで遊んできたんだよ。あいつはガンシューティングが得意だったなぁ そんで、帰りにストロベリーチョコクレープを奢ってもらったんだ。ツンツンしてるけど、あいつはいい奴だよ」 ねぇ、杏子ちゃん・・・。ひょっとしてその知り合いって男の人? 「なっ…んなわけねーだろ!魔法少女仲間だよ!」 魔法少女・・・?あぁ、女の子かぁ、それなら安心だね・・・ 「まったく、あたしが浮気でもすると思ったのかい?」 ううん、そういうわけじゃないんだ。それで、その女の子の名前は何って言うの? 「え、その、いや、あんたに言っても知らねーんじゃないかなぁ、はは・・・」 杏子ちゃんの目が泳いでいる。ひょっとしたら、その知り合いの少女っていうのはわたしと面識のある人物かもしれない 「なぁ・・・そんな怖い顔しないでくれよ・・・なっ・・・?」 どうしよう・・・杏子ちゃんのこと、信じたいのに何故か信じられないよ・・・ 杏子ちゃんがわたしの隠れて浮気なんてするわけないしそんな姿想像もしたくない そう、きっと杏子ちゃんは普通にお友達と一緒に遊んでいただけなんだよ、うん、きっとそうだ。でも・・・ 「あ~、めんどくせーなー!」 杏子ちゃんはそう言うと思いっきり、わたしの唇を奪ったの…///いきなりどうしたの? 「これが、浮気した奴の唇の味に感じるか?」 杏子ちゃんはわたしの舌を吸い、絡め、わたしの頭を蕩けさせる 「ここじゃ目立つな・・・。ちょっと来い!」 杏子ちゃんに手を引かれるまま、わたしはプリクラの個室の中に引き込まれてしまったの/// 「あたしの唇はあんただけのもんだよ/// だから、そんな哀しそうな顔をするなって///」 うん・・・そうだよね・・・ごめんね、杏子ちゃん・・・/// わたし達はそこでお互いの蜂蜜を啜り、愛を確かめ合ったの/// コメント 810 名前:†[sage] 投稿日:2012/03/09(金) 00 19 26.90 ID SaTttvDH0 3月9日、佐倉の日。いつもより佐倉杏子ちゃんを大切にする日。流石に無理があるかな 今日は古事記が完成し、元明天皇に献上された日で寺田屋事件で坂本龍馬が伏見奉行の襲撃を受けた日 後二条天皇や宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンの誕生日でもある 古事記は現代確認できる日本最古の歴史書で編纂者は太安万侶と伝わる 内容は神代における天地の始まりから推古天皇の時代に至るまでの様々な出来事を収録したものだ 様々な八百万の神が登場する古事記だが、神名の表記は日本書紀と異なるものが多い また、建御名方神のように古事記では登場したが日本書紀では登場しない神も存在する 逆に天津甕星のように日本書紀では登場するが古事記では登場しない神も存在する このように日本神話は『古事記』と『日本書紀』を見比べてみると相違点が多々見つかるので面白い ユーリイ・ガガーリンは世界初の宇宙飛行に成功したソ連の宇宙飛行士として知られている 日本では彼は「地球は青かった」という言葉で広く知られているだろう また、今日は「サン(3)キュー(9)」(thank you)の語呂合わせで「ありがとうの日」と呼ばれているとか 因みに沖縄の方言で「ありがとう」は「ニフェーデービル」と言うらしい。なんか強そうだ 面と向かって杏子ちゃんに「ありがとう」なんて言うのは照れくさいけど、偶には素直に感謝の気持ちを伝えるのもいいかもしれない 「ありがとう」 杏子ちゃんが何の脈絡もなく元気にそう言った。いきなりどうしたの、杏子ちゃん? 「今日は「ありがとうの日」なんだろ?いつも世話になってる人にありがとうって言う日なんだろ?」 杏子ちゃんも知っていたんだ、ありがとうの日。テレビか何かで言っていたのかな? 「うん、さっきニュースでやってたよ。日頃の感謝を込めて大切な人に感謝の言葉を言いましょう、って」 そうなんだ。じゃあ、わたしも杏子ちゃんに感謝の言葉を贈らないとね、大切な杏子ちゃんに ありがとね、杏子ちゃん。いつもわたしのそばにいてくれて 「どういたしまして。でも、よく考えてみるとわざわざ感謝の言葉を言う必要ないんじゃねーのか、それ」 そんなことないよ!だって、わたしは言葉に出来ないくらい杏子ちゃんに感謝してるもん もうわたしは杏子ちゃんなしじゃもう生きていけない身体になっちゃったし/// 「へへ、そう言ってもらえるとあたしも満更じゃないよ。ありがとな」 「あたしは幸せ者だな///」 杏子ちゃんは顔を仄かに赤くして続ける 「こりゃ感謝しないといけねーよな、運命の神様ってやつにさ。 あんたと出逢えたことは感謝しても感謝しきれないくらいだよ」 わたしも常日頃から世界に感謝してるよ。今じゃ杏子ちゃんと出逢わなかった世界なんて想像できないよ 「それにあんたの親にも感謝しないとな、娘を生んでくれてありがとうって」 それならわたしも杏子ちゃんの親にありがとうって言いた・・・。 ごめんね、杏子ちゃん 「なんであんたが謝るのさ?あぁ、親って言葉で地雷踏んじまったって思ってるのか、あんた? あんたは本当に優しい奴だな。でも、平気だよ、それくらい別に何とも思わないさ 確かにもうあたしの親はいないし、それは酷い最期だったけどさ・・・それでもあたしは感謝してるんだ 親父にも、母さんにも、それにモモにも。家族がいてくれたから、今のあたしがあるんだから」 ありがとう・・・。杏子ちゃんは本当に強いんだね・・・。でも、本当にごめんね・・・ 「だから謝んなって!今日はごめんなさいの日なんかじゃねーんだからさ」 そう言うと杏子ちゃんはわたしの頭を優しく撫でてくれたの 「それに、あたしは強くなんかねーさ。あんたなしじゃ生きてけなくなったただの寂しがりやのガキだよ」 杏子ちゃんはわたしの身体を優しく抱きしめた。それはとっても華奢な身体だった 「だからさ、支えてほしいんだ、あんたに。あたし一人じゃもう立てないんだ。もう一人ぼっちは嫌なんだ」 わたしは杏子ちゃんの頭を撫でながら言う。わたしも杏子ちゃんと同じだよって 「そっか・・・ありがとな・・・」 その杏子ちゃんのありがとうは今までにないくらい温かくて優しいありがとうだった その晩、わたし達は愛をもって、お互いに感謝し合ったの/// コメント 【次】
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1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 23 25 12.05 ID KOmgmqOJ0 まどか「さやかちゃん・・・ほむほむが捨てられてる」 さやか「あちゃあ、ほんとだ。こんな雨の日にかわいそうに・・・」 ほむら「ホムゥ・・・ホム・・・」 まどか「このままじゃ風邪ひいちゃうよ!」 さやか「でもうちほむほむは飼えないんだよ。飼い方も分からないし」 まどか「それでも私、ほむほむを救いたいよ!」 まどか「このまま見捨てるなんてできないよ!」 さやか「うーん・・・」 ほむら「ホムゥ・・・ホムゥ・・・」ピクピク まどか「まだ子ほむなのにかわいそうだよ・・・」 さやか「よ、よーし!他ならぬまどかの頼みとあっちゃあ仕方ないね!」 さやか「このさやかちゃんが妙案を思い付いたぞ!」 まどか「ほんとう!?さやかちゃん!」 さやか「とりあえずこの廃ビルなら雨風を凌げるでしょ」 まどか「もしかしてさやかちゃん・・・ここに置いていくの・・・?」 まどか「ここじゃあ、貰い手も見つからないし・・・夜になったら不良のたまり場になるって話だよ」 まどか「悪の吹き溜まりだよ・・・」 さやか「そ、そうなの・・・?でもあたしの足りない頭じゃあこれが限度・・・」 ほむら「ホ・・・ホム・・・ホムゥ」ピクピク まどか「さやかちゃん、このほむほむお腹すいているみたい」 さやか「まどか、ほむほむって何を食べるか知ってる?」 まどか「わかんないよ、私も実物を見るのは初めてで・・・」 杏子「おい、お前ら何やってんだ」 さやか「あ、アンタは・・・」 まどか「杏子ちゃん!どうしてここに」 杏子「どうしても何もここがアタシの根城さ、そりゃこっちがききたいよ・・・って」 ほむら「ホム・・・ホム・・・」 杏子「どういうことだおい、捨てほむじゃねぇか」 ・・・ 杏子「なるほどな、それでここに連れてきたと」 まどか「私の家も難しいかなって」 さやか「どうにかならんもんかね?」 杏子「お前ら、生き物を飼うってことはどれだけ責任が重いかわかるかい」 さやか「そりゃさ・・・わかるけど、このままほっといて死んじゃったら・・・」 まどか「保健所送りなんてかわいそうだよ」 杏子「・・・・しかたねぇな、くうかい?」ポッキー ほむら「ホムッ!ホムホムホム!」カリカリ 杏子「暫くはあたしがここで面倒見てやるよ、それまでに貰い手を探すんだな」 さやか「あんたなかなか優しいとこあるんだ」 杏子「あたしだってこのままほっとくなんてことしたくはないからさ」 杏子「期限は・・・そうだな、一週間」 さやか「一週間!?」 まどか「大丈夫だよ!さやかちゃん!一週間もあればほむほむの貰い手は見つかるよ!」 さやか「うん、そうだね!よーし久々に見せちゃいましょうか、私の本気って奴を!」 まどか「その意気だよ!これもほむほむの為だね!杏子ちゃん、ありがとう!」 杏子「それほどでもないさ」 杏子「ところで思わず菓子を与えちまったんだけど、大丈夫なのか・・・?」 さやか「私、ほむほむの食べるものネットで調べてくるよ」 まどか「じゃあ私はほむほむを誰かが貰ってくれるようにチラシをつくるよ!」 次の日 まどか「ほむほむー!チラシ作ったよ!ほら見て」 ほむら「ホムッ!ホムー!ホムー!」ジタバタ 杏子「なんか気に入らないみたいだな」 まどか「そんなぁ、一生懸命考えたんだけどな・・・ボツかな」 ほむら「ホムッ!」ペロペロ まどか「うあ!くすぐったいよほむほむぅ」 杏子「まどかにはなついてるみたいだなぁ」 ほむら「・・・!!ホ・・!」モゾモゾ まどか「あ、服の中に・・!ぁ!ほむほむ!」 杏子「まどかにはかなりなついてるみたいだなぁ、あたしは体にすら触らせてもらえなかったのに」 さやか「おーい!分かったぞ!ほむほむの食べ物!」 まどか「ほんと!?あ!ティヒ!ティヒヒヒ!」 ほむら「ホムホムホム・・・!」 さやか「おーおー、いちゃいちゃしちゃって・・・羨ましいなぁ!」 杏子「で、何を食べるんだい」 さやか「人間と同じみたい」 杏子「そうか、なら安心して何でも与えられるな」 まどか「でもお菓子ばっかじゃ体に悪いんだよ!ちゃんと野菜も食べさせないと!」 杏子「りんごじゃだめなのかよ」 まどか「よし、さやかちゃん!早速ほむほむの貰い手を探しに行こう!」 ほむら「・・・・ホムゥ・・・」 まどか「大丈夫だよ!私がきっと心やさしい飼い主に巡り合わせてあげるからね!」 ほむら「・・・・」 さやか「で、このチラシを配るの?」 まどか「そうだよ、今日中に見つけるつもりで頑張ろう!」 ほむら「・・・ホムゥ」 ・・・ まどか「なかなか貰い手見つからないね・・・」 さやか「まどかー、やっぱり絵じゃ分かりにくかったんじゃないかな。写真撮って見せたほうが・・・」 さやか「いっそ実物を連れてきた方が・・・」 まどか「それもそうだね・・・。あー、失敗だよぉ・・・」 QB「何か困っているようだね、鹿目まどか」 さやか「うわ、野良QBだ!」 まどか「最近、ここもQBが増えてきたよね・・・」 さやか「飼ってみたはいいものの飽きられてすぐに捨てちゃう人が多いみたいだよ」 QB「その願いを叶えてあげるから僕と契約して魔法少女にならないかい?」 まどか「外来種のQBをこれ以上捨てると日本の生態系が大きく変わっちゃうってテレビで警鐘を鳴らしてたよ・・・」 さやか「それ私も聞いたことあるよ、そのせいでQBに淘汰されちゃって絶滅の危機に瀕しているものもいるとか・・・」 QB「僕も無理強いはできない。よく考えて答えを出すといい」 まどか「まさかほむほむも・・・」 さやか「危険だね。はやく飼い主見つけないと」 まどか「一週間以内に見つけられなかったら・・・QBに・・・」 QB「なんで無視をするのかな。わけがわからないよ」 杏子「お、成果はあったかい?」 さやか「全然ダメ。見向きもされなかったよ」 まどか「やっぱり犬や猫の里親を探すのとはわけが違うのかな・・・」 杏子「確かに突然ほむほむを貰ってくださいっていわれてもな・・・得体のしれない生き物を突然飼えってのも無理なのかもな」 QB「彼女は魔法少女の仲でもイレギュラーだからね」 まどか「こんなにかわいいのに・・・こんなの絶対おかしいよ」 ほむら「ホムゥ・・・」 さやか「諦めちゃだめだ!まどか!今度は実際にふれあってもらってその可愛さを体験してもらう作戦で行こう!」 まどか「・・・うん!次こそは必ず!だね!」 杏子「なるべく早く見つけてくれよ。こいつアタシの食料全部食いつくす勢いなんだ・・・」 ほむら「ホムン」 まどか「それなら私も家から何か食べ物を持ってくるよ!」 まどか「ほむほむとその世話をしてくれる杏子ちゃんの為だもんね」 杏子「おお、助かる!これで食費が浮くな」 さやか「そういうことなら私も持ってきてあげるよ」 杏子「おお!なんだか悪いな!」 QB「これじゃあ、まるで君がこっそり飼われているみたいだね。佐倉杏子」 まどか「・・・・!え!」 ほむら「・・!」 さやか「このQB!まさか私たちの跡をつけて・・・」 杏子「どの面下げて出てきやがったテメェ」 QB「やれやれ、招かれざる客ってわけかい?」 QB「今夜は君たちにとって重要な情報を」 ほむら「・・・・」パク QB「」 まどか「あ・・・!」 ほむら「ホム・・・ホムホム」モグモグ さやか「き、QBを食べてる・・・」 まどか「さやかちゃん!ほむほむはQBに捕食される生き物じゃなかったんだよ!」 さやか「もしかしたら私らがほっといても図太く生き残りそうね・・・」 杏子「ってことはだ。これからはそこらへんのQB捕まえて食べさせればいいってことだな」 ほむら「・・・!ホペッ!ペッ!」ケホケホ さやか「あ、吐きだした」 まどか「QBって骨ばっかりで身が少ないし、食感もゴムみたいで泥水をなめたような味しかしないからね・・・」 ほむら「・・・・ホムホム」ウルウル さやか「あー、泣いちゃったよ・・・慣れないもの食べるから・・・」 杏子「QBって食糧にもならねぇんだな。まさに食えない奴だ」 まどか「最近では蒲鉾の具材にしたり乾燥させて砕いたものを味付けしてふりかけにするとか」 まどか「いろいろ研究されてはいるけど、やっぱり人気はないみたい・・・」 さやか「愛玩動物か契約くらいしか役割ないんだよね・・・」 杏子「なぁ、おい。ほむほむはどうなんだ?」 ほむら「・・・ホム!?」 さやか「どうって?」 杏子「食ったらうまいのかな?」 まどか「お隣の国では珍味として扱われているらしいけど美味しいらしいよ。あくまで噂だけど・・・」 まどか「出汁がすっごく美味しいらしくてスープによくつかわれるとか」 杏子「へぇ・・・」 ほむら「・・・ホ・・・ホム」ガタガタ さやか「ちょっと!杏子!まさかあんた・・・!」 杏子「冗談に決まってるだろ・・・」 杏子「しかし、この廃ビルは窓やら扉が壊れてほぼ吹き曝しだからな」 杏子「目を離したすきにQBに連れ去られる可能性もある」 さやか「今回は一匹だけだったけど複数で襲われたらいくらほむほむでも・・・」 まどか「そうならないためにも私たちが全力で里親を探さなきゃ!」 ほむら「・・・ホムゥ」 杏子「ははっ!心配すんなよ!アタシがついてりゃQBの100匹や200匹どってこと」 ほむら「ホム」ガブ 杏子「うが、こいつ噛みやがった!」 さやか「あっはは、あんたが食べるなんて言うからだよ」 杏子「言ってねーよ!」 ほむら「・・・・ホムゥ」 ・・・ 杏子「・・・・Zzz」 ほむら「ホムゥ・・・」 QB「やぁ」 ほむら「ホムッ!?」 QB「そんなに身がまえなくていいよ。かといってさっき見たいに食べられても困るから早めに退散するよ」 QB「実は僕は仲間と情報を共有することができるんだ。それで君を見ていて分かったことがあるんだが」 QB「君は本当は里親を見つけてもらい飼われることを望んでないんじゃないのかい」 ほむら「・・・・!」 QB「やっぱりね。君が本当に望んでいるのは鹿目まどかに飼ってもらうことなんだろう」 QB「僕が願いを叶えt」ガブ ほむら「・・・ホムゥゥ!」ザシュザシュビチャン QB「」 次の日 まどか「杏子ちゃん!食料を・・・!わ・・QBの死骸がいっぱい・・・これ全部杏子ちゃんが!?」 杏子「あ、ああ!約束の期限まではほむほむは守り抜くって約束したしな!」 ほむら「・・・・ホムゥ」イライラ さやか「やっぱ杏子は頼りになるねぇー」 まどか「おかげで安心して寝られるよ!これ、お礼だよ!」 杏子「これは・・・」 まどか「ほむほむを預かってくれてるお礼にお弁当を作ってきたんだ!」 さやか「力作らしいぞ~」 ほむら「ホムゥ!?」 まどか「ほむほむにはこれあげるね!プチトマト!」 ほむら「ホ・・・ホムゥ・・・!?ホムホム!ホム!」 さやか「・・・」 ほむら「ホムホムム!ホムム!!ホムー!」 さやか「まどか、プチトマトは嫌いみたいだぞ」 ほむら「ホム!?ホム、ホム!」 さやか「やっぱりりんごがいいってさ」 ほむら「ホムァアアアア!!」シャッ さやか「うああ!ひっかいてきた!」 まどか「だめだよ!ほむほむ!好き嫌いしたら大きくなれないよ!」 杏子「この出汁巻き卵うめーな」モグモグ ほむら「ホムゥゥゥ!?」 まどか「それ自信作なんだー」 ほむら「ホムウウウウウウウ!?」 さやか「発情期かな・・・」 まどか「よーし、今日はほむほむと一緒に里親探しだ!」 さやか「今日こそ見つかるといいね、さ!ほむほむおいでー」 ほむら「ホム」ガブ さやか「ぎゃああああ!!」 杏子「ハハッ!さやかも嫌われてんじゃん!」 さやか「これはきっと愛情の裏返しに決まってる・・・!」 まどか「ひゃ!ティヒヒ!ほむほむ!くすぐったいよ~」 ほむら「ホムホムホム・・・」 さやか「・・・・くっそー!まどかばっかりずるいなー!」 まどか「今日は駅前にいこっか!」 ほむら「ホムホム!」 駅前 さやか「いらっしゃいいらっしゃい!やすいよやすいよー」 まどか「さ、さやかちゃん。そんな叩き売りみたいな・・・」 ほむら「・・・ホムゥ」イライラ 通行人A「お、なんだいこいつは・・・」 まどか「あの、この子の里親を探してるんです・・・よかったら」 通行人A「珍しい生き物だね~、でもうちはペット禁止だからな~残念だよ」 まどか「そうですか・・・」 通行人B「おお!なかなか!丁度探してたんだよ!」 まどか「里親になってくれるんですか!?」 ほむら「・・・・」ピク 通行人B「ああ!丁度新薬の実験に使うモルモットがいなくてね」 ほむら「ホムゥ!?」ビクゥ まどか「そ、そんなのだめです!!」 さやか「そこのお二人さん!どうだいこのかわいいペットを生活の御共に!」 通行人C「なんすかこれ?」 通行人D「へぇ、なかなかかわいいじゃん・・・触ってもいい?」 さやか「どうぞどうぞ!」 通行人C「やめといた方がいいっすよショウさん!毒吐くかもしれないっすよ!」 通行人D「ばか、さわるわけないだろ。さわるのは・・・・譲ちゃん、今暇?」 さやか「そういうのはお断りです!」 通行人H「あら?まどかさんにさやかさん。どうしたんですか?こんなところで」 さやか「実はこの子の里親を探してて・・・」 まどか「仁美ちゃんの家もダメかな・・・?」 通行人H「ごめんなさい・・・父がほむほむアレルギーで・・・」 さやか「そっか・・・それなら仕方ないよね・・・」 さやか「おっかしいなぁ・・・皆に触れ合ってもらえばほむほむの里親すぐに見つかると思ったんだけど」 まどか「やっぱり現実は甘くないんだよ・・・」 ほむら「ホムホムホム・・・」ホコホコ さやか「満足げにまどかの胸に包まっちゃって・・・あんたの事をはなしてんだぞー!」 まどか「でも昨日よりはたくさんの人が興味を持ってくれたよ、明日はきっと・・・」 さやか「そうだといいんだけどさ・・・」 マミ「あら・・・?あそこにいるのは・・・・」 マミ「鹿目さん!美樹さん!どうしたの?こんなところで・・・あら・・・その子」 さやか「マミさん・・・実はかくかくしかじか・・・」 マミ「なるほど、それで里親を探していたのね・・・」 まどか「でもなかなか見つからなくて・・・情けないですよね」 マミ「ふふ・・・そういうことならもう悩まなくてもいいわ!」 さやか「え、宛があるんですか!?」 マミ「私の家はペットを飼っても大丈夫なのよ!既に一匹飼っているのだけど・・・もう一匹増えても問題ないわ」 まどか「ということは・・・」 マミ「私がそのほむほむをひきとるわ!」 さやか「さすがマミさん!ありがとうございます!」 まどか「やったね!ほむほむ!家族が増えるよ!」 ほむら「・・・・zzZ」 さやか「ありゃ・・・?」 マミ「あら、疲れて寝ちゃったのね・・・かわいい」 まどか「それじゃあどうぞ!」ヒョイ マミ「任せてちょうだい」 まどか「たまに様子を見に皆で遊びに行ってもいいですか?」 マミ「むしろ歓迎するわ!」 さやか「なにはともあれ一件落着だね~、杏子にも知らせとくよ。里親見つかったって」 まどか「本当にありがとうございますマミさん!」 マミ「いえいえ」 ほむら「・・・・ホムホム・・」zzZ →その2
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どう考えても私は悪くない どう考えても私は悪くない アーティスト 黒木智子(橘田いずみ) 発売日 2013年8月28日 レーベル メディアファクトリー デイリー最高順位 6位(2013年8月28日) 週間最高順位 14位(2013年9月3日) 月間最高順位 47位(2013年9月) 年間最高順位 294位(2013年) 初動売上 3194 累計売上 4944 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 どう考えても私は悪くない 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! ED 2 私がモテないのは可愛くないからだよね? 3 夏祭り ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 9/3 14 新 3194 3194 2013年8月 50 新 3194 3194 2 9/10 ↓ 794 3988 3 9/17 414 4402 4 9/24 289 4691 5 10/1 253 4944 2013年9月 47 ↑ 1750 4944 関連CD 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い
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463. ほむら「では、私がやるわ」 2011/07/24(日) 01 26 36.54 ID 33rwxu4p0 ほむら「デザート、ごちそうさまでした」 マミ「///」ポッ ほむら「さぁ、次はメインディッシュよ」ファサ まどか「逆だよほむらちゃん……ってどうしてこっちに来るの… 怖いよほむらちゃん……いや〜〜〜〜」 ほむら「次は 465よ」ファサ 465. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 27 17.80 ID g+4WyFeWP 異臭 470. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 29 24.64 ID 33rwxu4p0 ほむら「…【異臭】…ね」 ほむら「まどかはいい匂いよ、 1 50 までに食べ終わるわ」 まどか「いや〜〜〜〜〜」 471. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 29 45.65 ID FoCs4WfS0 中沢「先生、流石にそれはどうでもよろしくないかと。」 473. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 32 00.96 ID QQfMTn890 ほむら「……」ピュッピュッ QB「何するんだい君は……って、これは、水?」ビシャッビシャッ QB「助けて……まどか……」 まどか「あなたなの、ってくさっ!? な、なんなのこのニオイ!?」 QB「えっ」 ほむら「ソイツから離れなさい!」 まどか「ほむらちゃん!?」 ほむら「ソイツは下水道に住む動物よ 474. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 32 09.23 ID WMXBT0gsO ほむら「私の盾の中にクサヤの干物入れたのは誰だ!?」 さやか(やっべぇ…ロケットランチャー構えてるよ…) 475. 東真一郎 ◆ELTiIq166E 2011/07/24(日) 01 32 30.71 ID VkW8XTCHP BE 2054227788-2BP(3000) sssp //img.2ch.net/ico/2nida.gif まどか「くんくん…なんか異臭がしないの?」 ほむら「確かに、なんか臭うね。なんの臭いかしら?」 さやか「なんか生臭いんだけど」 中沢「どちらでもいいと思いますよ」 仁美「…どうしてみなさん私を見ていますか?」 定番過ぎるネタでサーセンwwww 476. 榊鳥 ◆SSkkOxOZ3M 2011/07/24(日) 01 33 07.44 ID m7b4gS9e0 詢子(この手の物には、扱いを間違えるととんでもないことになる物もある) 詢子(あたしら家族全員あの世行きだ。絶対に間違えんなよ?) まどか「……っ!!」 まどか「だめーーーっ!!」 ブン ガシャーーン さやか「うわあーーー!!?」ザバーー まどか「!?」 …次の日 仁美「さやかさん…?洗濯物くさいですわ」 さやか(名誉の負傷…なのかな) 477. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 33 24.23 ID 0lJi8yNrP さやか「」チラッ 杏子「おい!いまなんであたしの方見た!昨日の夜、お前と一緒に風呂入ったじゃねーか!」 478. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 34 12.92 ID MCa9b2Q+0 さやか「恭介…いか食べた?」クンクン 479. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 34 27.11 ID FoCs4WfS0 杏子「おーっす、マミー、メシたかりに来たぞー…なんだこの臭い!?」 杏子「まさか、マミの身に何か…ダメだ!息が出来ねえ!!」 杏子「待ってろよ…何とかマスクとか調達して、すぐ助けに来るからな…!!」ダッ マミ「ん〜、ドリアンは匂いがキツイけどやっぱり美味しいわ。あら?今誰か来たかしら?」 480. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 35 49.19 ID B75QydgY0 杏子「やめろよー食べ物を粗末にすんなよぉー」ズルズル さやか「溜め込みすぎて腐って異臭騒ぎになってんのよ!片付けないとあんたの家、川原から撤去されるわよ!?」 杏子「うぅー」 481. ゴメン gt; gt;473途中送信してしまいました 2011/07/24(日) 01 35 52.67 ID QQfMTn890 ほむら「……」ピュッピュッ QB「何するんだい君は……って、これは、水?」ビシャッビシャッ QB「助けて……まどか……」 まどか「あなたなの、ってくさっ!? な、なんなのこのニオイ!?」 QB「えっ」 ほむら「ソイツから離れなさい!」 まどか「ほむらちゃん!?」 ほむら「ソイツは下水道に住む動物よ! 人間に感染する菌も持っているの! 早く離れて!」 まどか「ひ、ひえっ!」ダタダッ ほむら「さて、邪魔者はいなくなったわね、インキュベーター」ジャコン QB(そうか、さっきの水は、下水――) パァニ 482. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 37 07.23 ID TxMNadWS0 シャルロッテ「チーズ臭がしたからつい……」 483. @ 寝落ちするかもなので 2011/07/24(日) 01 40 58.35 ID uTY/nzI10 まどか「焼き芋おいしいね」 さやか「やっぱりコタツで焼き芋最高だよね〜」 プゥ まどか「あ…///」 さやか「あはは…」 まどか「ご、ごめんね、今コタツパタパタするかr」 ほむら「その必要はないわーーー!」ズザザザザシュポーン まどか「」 484. @ 2011/07/24(日) 01 43 49.11 ID l9ZhhrQgO さやか「ちょっと待って杏子そのブーツ大丈夫?」 485. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 44 03.56 ID 165yxUUB0 杏子「・・・」gkbr 男「(この子臭うな。家出かな)?どうしたの?こんな時間にこんなとこにいて。」 杏子「家出して…何日もお風呂入ってなくて…暖かい場所に行きたいな」ボソッ 男「(js獲得くるー?)じゃあ、うちに来ないかい?暖かいベットとお風呂があるよ。」 杏子「じ、じゃあ、お願い…します…。」 男「(キタアアアアアアアアア)じゃあ早速いこうか♪」ハァハァ 杏子「うん」ニヤリ 杏子「そんで家についたら先に風呂入って、相手が油断してるところをついて気絶させて出来る限りの有り金を奪うって寸法よ。生活費と風呂を同時に手に入れられる画期的な方法だな!」 さやか「」 486. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 44 57.13 ID NyPqaoNJ0 ぷすぅ〜…… まどか「……」 さやか「……」 ほむら「……」 マミ「……」 杏子「……」 QB「おや、この臭いは、だれか放屁をしたようだね」 全員「……」 QB「ん?さっきまで随分楽しそうに喋ってたじゃないか、どうして急に黙るんだい?」 QB「ははぁ、わかったぞ、そういえば君たちにとって放屁とは恥ずべき行為なんだっけね、特に君らくらいの年頃の女子には」 QB「なるほど、誰がしたかわからないこの状況で、慌てて取り繕ってボロを出すのは得策ではないと踏んだんだね?」 QB「そして当人以外は全員気を使って黙っているんだ、そうなんだろう?」 QB「まったく、放屁は人間の生理的な現象じゃないか、むしろ我慢するほうが体に悪い」 QB「できるときにしたほうがいいのに、する場所をわきまえなければいけないなんて、本当に君たちは……」トグチァ!! 487. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 45 59.72 ID gfoPZu+P0 まどか「パパー! ママー!」 まどか「んー? なんか変な匂いする……」 詢子「ま、まどか!?」 知久「ね、寝てなかったのかい!?」 まどか「なにしてるの?」 後のたっくんである 488. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 46 58.60 ID TrzFF2Dk0 マミ「はい、キュゥべえ次はお腹ね」ゴシゴシ QB「いやあ、お風呂ってこんなに気持ちがいいんだね」 マミ「気に入ったようで嬉しいわ。ちゃんと体を洗わないとまた臭くなっちゃうものね」 QB「ごめんよ、自分の体臭ってあまり気がつかないんだね……」 マミ「ふふ、いいのよ、あなたとお風呂ってのも寂しくなくていいもの」 QB「これからは僕も一緒だ、だから寂しくないさ」 マミ「ふふ……ありがと」 マミ「はいっ終わり。後は湯船で暖まってね、その間に私も体洗っちゃうから」 QB「うん……そうだマミ、僕もマミの体を洗ってあげるよ!」 マミ「えっ?いいわよ、自分でやるから……」 QB「いいからいいから、僕を洗ってくれた御礼さ!マミはじっとしていてくれ」 キャァ クスグッタイワ!! ウゴイチャダメダヨマミー キャッキャ ウフフ ─────────── ─────── ──── 489. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 48 24.20 ID zwN3bWspO マミ「あら?」 バッタリ 杏子「よお……久しぶ……ってなんだよ?マミ!?」 マミ「………………」クンカクンカ マミ「杏子ちゃん。ここ最近、お風呂に入った?」 杏子「当たり前だろ?確か3日前に……って、オイ!!何処に連れてくんだよ!?マミ!??」 杏子「風呂に入るのはいい……てか助かる。洗濯までしてくれるのは感謝してる。けど………」 杏子「なんで一緒に入るんだよ!?」 マミ「ほっといたら、適当にしか洗わないでしょ?ほら?頭だして……」ゴシゴシ 杏子「ちっ……(でも、気持ちいいな。まるでお袋と一緒にいた頃みたいな)」 マミ「今度から、家に来なさい。女の子なんだから、お風呂くらい毎日入らないと!」 杏子「解ったよ!その……ありがと」 マミ「フフ……どういたしまして!」 490. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 48 58.70 ID 4znaLM5F0 ほむら「この臭みを消すには……」 まどか「ほむらちゃん何か臭いよ……」 ほむら「まどか来たのね……ごめんなさい今日はもしかしたらコンビニのお弁当になるかもしれないわ」 まどか「それはいいけど、この匂いは?」 ほむら「ああちょっと仕留めるごとに勿体無いからって言う畜生がいてね」 ほむら「ちょっと再利用しようと思って……」 まどか「もしかしてQB……?」 ほむら「……どうすればこの臭みが消せるのかしら」 491. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 51 44.86 ID 33rwxu4p0 ほむら「メインディッシュ、ごちそうさまでした」 まどか「…ひどい…こんなの…」グスッ マミ「♪」 さやか「…転校生…なにやってんの…?」 ほむら「前菜が歩いてきたわ」 さやか「ひっ!」 ほむら「2 05 までに食べ終わるわ、それまでに投票してちょうだい」 ほむら「 473は途中送信みたいだから気をつけて 473への投票は無効よ」 492. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 52 39.92 ID FoCs4WfS0 489 マミさんがいいお姉さんなので 493. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 52 53.55 ID 4znaLM5F0 486 QBwwww 494. 榊鳥 ◆SSkkOxOZ3M 2011/07/24(日) 01 53 22.49 ID m7b4gS9e0 480 なんかかわいい 495. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 53 29.74 ID 0lJi8yNrP 488 QB変わりやがれぇぇぇっ!(血涙) 496. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 53 29.65 ID WMXBT0gsO 486 べぇさん空気読めwwww 497. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 54 21.30 ID TrzFF2Dk0 486 QB、良いね…… 498. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 54 26.63 ID uTY/nzI10 489に一票 マミは「佐倉さん」って呼んでなかったっけ? 499. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 54 38.13 ID QQfMTn890 486 QBも鳴かずば殺られまいに 500. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 54 56.86 ID TxMNadWS0 478 そこに触れてはいけない 501. 東真一郎 ◆ELTiIq166E 2011/07/24(日) 01 54 59.78 ID VkW8XTCHP BE 1027113784-2BP(3000) sssp //img.2ch.net/ico/2nida.gif 481 ほむらマジ策士 502. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 55 14.36 ID t+ItMENX0 489 最近気づいたけどマミ杏っていいよね 503. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 55 29.41 ID NyPqaoNJ0 474 さやか何やってんだよwww 504. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 55 31.97 ID OmoKOdOF0 481 505. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 56 37.15 ID IungfPRM0 485 さやかは怒っていいw 506. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 01 58 16.14 ID zwN3bWspO 479 あの臭いはキツい 508. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/24(日) 02 06 18.50 ID 33rwxu4p0 486 4 票 489 3 票 481 2 票 474 1 票 478 1 票 479 1 票 480 1 票 485 1 票 488 1 票 ほむら「前菜、ごちそうさまでした」 さやか「…うぅ…恭介ぇ…」グスッ ほむら「では、後は 486に任せて私は去るわ」ファサ まどか「まって…スープがまだだよ…」 さやか「そうだね…」 マミ「♪」マミマミ ほむら「ひっ…いやぁ…(でもないか…)」
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このWikiでは巨大数を取り扱っていますが、このページでは巨大ではない数について扱います。 0 0(ゼロ,れい)はインドで開発された数で、なにもないことを表す数です。漢字では「零」とか「〇」と書きます。零はもともと「とても小さい」という意味の漢字で、無を表す字ではないのですが、歴史的経緯により0を表す字として使われています。 0は実数であり、有理数であり、整数であってしかも偶数です。場合によっては最初の自然数にもなります。 さて、0は数学的にいろいろな奇妙に思える性質があります。 まず、0には正負がありません。0を除く全ての実数は正か負のどちらかに属しますが、0は例外になります。 四則演算についても奇妙です。どんな実数や複素数に0を足したり引いたりしても値は変わりません。0をかければ必ず0になります。 また、割り算をするとき、 0で割ることはできません 。その理由を解説しましょう。 もし0で割れるなら、0でない任意の実数または複素数をx, y(x=yまたはx≠y)とするとき、となるでしょうが、これを操作するととなりますが、仮定からなので等式が成り立ちません( 不能 )。 では、0で割る場合はどうでしょうか。このとき、(zは実数または複素数)となりますが、これを操作するととなり、zがどんな値であっても等式が成り立つのでzの値が定まりません( 不定 )。 こういった理由があって、数学では0で割ることはできない、としています。 巨大数の世界では、0はかなり影が薄い数です。0を足しても値が大きくなることはないし、かけたら0になってしまうので、巨大数を作る上で全然いいことがないからです。 1 1は0とならぶ極めて単純な数です。 たいていの場合、1は最初の自然数です。0が最初の自然数とするときには、1は二つ目に小さい自然数となります(数学的には、1は「0の後者」という表現をします)。 1は掛け算と割り算においておもしろい振る舞いをします。皆さんもお分かりでしょうが、「どんな数に1を掛けたり割ったりしても、値は変わらない」というものです。 1は巨大数の世界でも活躍しています。 代表的な例はアッカーマン関数でしょう。アッカーマン関数は、1を足すことの繰り返しで恐ろしく巨大な数を作ることができる関数であり、日本産の巨大数であるふぃっしゅ数の作成にも用いられています。 2 2は1のひとつ後の自然数で、正の数であってしかも偶数である最小の数です。唯一偶数である素数でもあります。 2はモーザー数という巨大数を作る素材となりますが、巨大数の世界ではあまり表舞台に登場することはありません。 クヌースの矢印表記において、 (nは1以上の整数)になってしまうという性質があります。 3 3は2のひとつ後の自然数で、一番最初の奇数である素数です。 3は巨大数の世界では著名な数です。巨大数の代表例といえるグラハム数のほか、トリトリという巨大数の素材になります。極端に巨大になりすぎないという点からみても、優秀な数といえるでしょう。 ネイピア数(e) ネイピア数は巨大数の世界にはほとんど出てきませんが、数学的に非常に重要な数なのでここで紹介します。 ネイピア数は、という数式で定められる数で、小数第三位を四捨五入すると2.72となります。 ネイピア数を底に持つ指数関数は、微分しても値が変わらないというとても便利な特徴を持っており、微積分やその他の数学で大活躍しています。 ネイピア数を用いる数少ない巨大数に、イーゴルがあります。イーゴルはネイピア数の100乗です。 円周率(π) 円周率はほとんど巨大数の世界に出てきませんが、これも数学的に重要な数ですので紹介します。 円周率は円周の長さを円の直径で割った数であり、ギリシャ文字πを用いて表されます。円周率はすべての正円で同値であり、その値は3.141592653589793238……と無限に続きます。覚えるならば、4つづつに区切るとよいです。3.14 1592 6535 8979……といった調子です。 円周率を使う数少ない巨大数の一つに、パイゴルがあります。パイゴルは円周率の100乗です。 5 5は4のひとつ後の自然数で、3番目の素数です。3, 5, 7はすべて素数です((n-2, n, n+2)の組み合わせがすべて素数になる自然数nは5だけです)。 巨大数にはあまり出てきません。 10 10は10進数において基数となる数で、相異なる素数二つの積で表せる最小の数です。 10は垓、穣、杼、無量大数、不可説不可説転など仏教系の巨大数や、グーゴル系の数のもととなっています。
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【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61】 【62】 【63】 【64】 【65】 【66】 【67】 【68】 【69】 【70】 【71-80】 【81-90】 【91-100】 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1314111435/ 67 名前:【今日、8/24は「 愛酒の日 」 - ttp //bit.ly/qYeiBX】[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 01 19 33.01 ID 94LPOqcR0 512 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 00 00 03.80 ID roXEFoRd0 [1/2] 521 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 00 13 05.36 ID IN/g8+nz0 [1/13] 530 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 00 18 02.85 ID IN/g8+nz0 [2/13] 574 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 01 35 28.59 ID EODGkQwi0 [1/3] 594 名前:【今日、8/25は「チキンラーメン誕生の日」-ttp //goo.gl/0fP0m】[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 02 13 49.39 ID ZA8ZC20l0 [1/2] 614 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 03 02 43.81 ID EODGkQwi0 [2/3] 716 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 13 05 23.52 ID UG/8V6OP0 724 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 14 09 29.38 ID Hbzqm75p0 [1/2] 931 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 23 27 20.21 ID tvDTDx030 [6/7] 972 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/26(金) 02 56 40.18 ID U4p9WgnR0 [1/2] 975 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/26(金) 02 57 50.60 ID U4p9WgnR0 [2/2] 67 名前:【今日、8/24は「 愛酒の日 」 - ttp //bit.ly/qYeiBX】[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 01 19 33.01 ID 94LPOqcR0 はあ・・・あんこちゃんと一緒にお酒を飲みたい。 僕とあんこちゃんは飲み屋に行くの。 一人飲みの予定だったんだけど、あんこちゃんがついてくるって言ったの。 未成年だから駄目だよって言ったけど「バレなきゃいいんだよ」って言って聞かないから連れてきてあげたの。 ちょっと悪い子なのもかわいいの/// あんこちゃんはたくさん食べ物を注文して美味しそうに食べてるの。 僕が飲まないの?って聞いたらあんこちゃんは 「お、お前が酔ったら大変だろ?だから飲まないでいてやるんだよ」って言うの。 悪ぶっててもやっぱりまじめなところもかわいいの/// だからイタズラでウーロン茶とウーロンハイをこっそり入れ替えてあげたの。 あんこちゃんは一口飲んで気がついて、 「ば、馬鹿野郎、なんてことしやがる!」って言うの/// でもあんこちゃんはそこからスイッチが入っちゃったみたいでお酒をたくさん注文し始めるの。 ほっぺ赤く染めて目がとろんとしてきたから、そろそろやめたら、って僕は言うの。 でもあんこちゃんは「うるひゃい、ばーか」っていって聞かないの。酔っ払うあんこちゃんもかわいいの/// しばらくたったらあんこちゃんは酔いつぶれて寝ちゃうの。 しょうがないから僕はおぶって帰るの。そしたら途中、あんこちゃんが起きるの。 どうせ言われるだろうから降ろしてあげようとするの。 そしたらあんこちゃん、「やだ」っていうの。 「このままずっとおぶっててほしい」って僕の背中をぎゅっと抱きしめてくるの///// そして・・・ 家に帰ったらベッドで僕特製のカルピスサワーをたくさん飲ませてあげるの////// コメント 512 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 00 00 03.80 ID roXEFoRd0 [1/2] 「……おーい授業始まってんぞ」 隣の席から杏子がひっそり呼びかけてきた、いけない、ボーっとしてたみたい。 「大丈夫か?」 うん、大丈夫だよ。ありがとう。 ……最初は睨み合う仲だった。 すっごく自分勝手で嫌なヤツだと思ってた。 けど不思議とあいつはそんなに悪いヤツだとは思わなかった。 なぜだろう…遠い昔に会ったことがある気がする…けど思い出すことができない…。 魔獣を共に倒すうちに杏子とはほんの少しずつだけど距離が近くなっていった。 協会であいつが全てを話してくれたとき、冷たい態度を取っちゃったけど本当はすごく嬉しかった。 私にそんな話をしてくれるようになったんだって、私に心を開いてくれたんだって。 「お、オイ…具合でも悪いのかよ」 あっ、ごめん 考えごとしてただけだよ、本当大丈夫。 「ならいいけど…。なあ、学校終わったら遊びに行こうぜ!」 そうだね、今日はパーッといっちゃいますか~! …パーッと笑って授業に戻る杏子。 少し前では信じられないような光景が私の前に浮かんでいた。 今宵、寝室の窓から月を見上げて私は思うの。 これからも幸せな時間が続きますように…って。 コメント 521 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 00 13 05.36 ID IN/g8+nz0 [1/13] あぁ、憂鬱だ 夕食の準備をしながら思う あの夕焼け空に浮かぶ雲のように流れて何処かへ行ってしまいたい いつもは趣きを感じる鴉の鳴き声も今の僕にはただただ虚しいだけ あぁ、いっそこの命を大空に飲み込まれてもいいかもしれない 今日、初めて杏子と喧嘩をしてしまった よくよく考えてみると実にくだらない事なのだが、なにしろ彼女と喧嘩したのは初めてだ どの面さげて杏子の元に行けばいいのだろう 隣の部屋に杏子はいるのに、すごく遠く感じる もう一度、逢って仲良く話をしたい もう一度、彼女の笑顔をみたい もう一度、彼女の身体を抱きしめたい 勇気を出して隣の部屋の扉を開ければ杏子に逢えるだろう でも、もう口をきいてくれないかもしれない それはとっても苦しいなって思ってしまう それでも、僕は杏子に逢いたいと願う 僕は決意する 今すぐ杏子に謝ろう 彼女の許しが得られるなら焼き土下座でもなんでもしよう たとえ許されないとしても 決意のもと、僕は杏子のいる部屋の扉を空けた 「ひっく・・・ひっく・・・」 部屋の隅っこで杏子は目をこすりながら座っていた 僕は杏子の名を呼ぶ 「お前か・・・」 杏子の顔に涙の後があった 彼女のその表情を見てひどい自己嫌悪を感じた 僕は杏子に土下座をして謝る 全て自分が悪かった、気の済むまで殴ってくれてかまわない、と その姿は酷く滑稽だっただろう 自分でも想像がつく 「やめろよ!」 杏子が大きな声を出し、無理矢理、僕に頭を上げさせる 「なんでこんなことすんだよ!」 杏子が泣いてたから、僕が杏子を傷つけたから だから杏子も思いっきり僕を傷つけて 何回でも殴りつけて、蹴り飛ばしてくれてもかまわない だから、僕を杏子のそばにいさせてほしい 「馬鹿・・・あたしがそんなこと望むとでも思ってんのかよ・・・」 杏子がポロポロと涙を流して、僕の胸倉を掴もうとする しかし、途中で力が抜け僕の懐にもたれかかってくるような体勢になる 「自分を粗末にするようなこと言うんじゃねーよ・・・」 僕のお腹の辺りが彼女の涙で濡れる コメント 530 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 00 18 02.85 ID IN/g8+nz0 [2/13] 「謝るのはあたしの方だ・・・」 杏子は僕にピッタリくっついたまま言う 「何も考えねーでお前にひどいこと言っちまった・・・」 じゃあ、なんで泣いていたの? 「自分が嫌になったんだ」 「また、自分の所為で大切な人を傷つけちまったって・・・」 「あたしは魔法少女なりたての時、先輩と呼べるような素敵な友達ができた」 「でも、あたしが馬鹿な所為で離れていっちまった」 「いや、あの人はあたしを止めようとしてくれたのに、あたしが勝手にあの人から離れたんだ」 杏子は苦しそうな表情で続ける 「それに、あたしの家族だってあたしが勝手に願った所為で全てをぶっ壊しちまった」 「全部、自分の所為で大切なもんを失っちまったんだ」 「そして、またあたしは大切な人を傷つけちまった」 杏子はそこまで言うと僕の顔を見上げる 「そうだ、お前だよ」 僕はどののような顔をすればいいのかわからない 「そして、お前までいなくなっちまうかと思うと哀しくて、苦しくて」 「でもそれ以上にそんな事態を招いちまった自分が悔しくて・・・っ・・・」 其処まで言うと杏子は再び涙を流し始めた 年不相応な運命を背負ったその少女の泣き方は年相応だった こんな少女にそんな重荷は酷すぎる 僕はそれを少しでも軽くしてあげたいと思ったのに返ってそれが杏子を傷つける それがどうしても許せなかった 僕に出来る事は・・・ 「わっ!」 杏子を思いっきり抱きしめる ごめん、杏子の気持ちを理解してあげられないで 自分の愚かさに涙が出る 「なんでお前が泣いてんだよ・・・」 大好きな杏子の笑顔ひとつ守れないクズだから・・・ 「自分をそんな風に言うな!」 「あたしの大好きな人を悪く言うな!」 杏子の語気は強かったが瞳はとても潤んでいた 「そんなのあたしが許さないからな」 杏子の瞳から一筋の宝石が零れた 涙の味なのか、愛の味なのかわからない でも悲しみの味はしなかった 互いの名前を呼び交わし、空いた隙間を埋めるように僕らは協奏曲を奏で続ける コメント 574 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 01 35 28.59 ID EODGkQwi0 [1/3] あれ?杏子ちゃんが13人もいるよ 「驚いたかい?これがあたしの魔法さ」 でも、今までは使ってなかったみたいだけど 「今までは封印してたんだけどさ」 うん? 「お前が好き過ぎて使えるようになったんだ///」 うわぁ///13人の杏子ちゃんに捕まっちゃった! 「心配すんな、ちゃんと愛してやるからさ///」 やぁんっ///そんな沢山でキスしないでぇ/// 「んっ…お前も顔可愛いな」 やだぁっ/// 「それにお前の唇も可愛いしな」 こんな沢山の杏子ちゃんにキスされたら息できないよぉ/// 「あ~!もう我慢できねー!」 やめて!洋服破かないでっ/// ビリビリ! やだぁ…/// 「可愛い身体してんじゃねーか///」 ふぇぇ…///杏子ちゃんのケダモノ! 「ごめんごめんいじめすぎたよ」 ぐすん…じゃあ、責任とって! 13人全員でだよ/// 「あぁ、愛し尽くしてやるよ///」 コメント 594 名前:【今日、8/25は「チキンラーメン誕生の日」-ttp //goo.gl/0fP0m】[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 02 13 49.39 ID ZA8ZC20l0 [1/2] はあ・・・あんこちゃんと一緒にチキンラーメンが食べたい。 僕とあんこちゃんはスーパーへ買い物へ行くの。 僕はいろいろ食材を買ってるんだけどあんこちゃんがカップ麺のコーナーでじっと何か見てるの。 なにかと思ったらチキンラーメンだったの。僕が見てると、 「これ安いからな、昔はよくコレ出されて妹と半分にして食ってたよ。 黄身の部分をどっちが食うかってよく喧嘩してたよ。結局アタシがあげるんだけどね。懐かしいな」 ってあんこちゃんは言うの。 そう言ってあんこちゃんは、他のところに行っちゃうの。なんだか少しだけ寂しそうな顔をしてたの・・・。 僕はこっそり、チキンラーメンをかごに一つ入れるの。 お昼になって、僕はチキンラーメンを一つ作ってあげるの。卵を一つだけ入れて。 「なーんだ、今日は手抜きじゃないか」ってあんこちゃんちょっとだけ不満そうなの。 もちろんそんな顔も可愛いの。 「そういや昔と違ってたまごポケットってのがあるんだろ?食い物も進化するねぇ」ってあんこちゃんは言うの。 そこで、僕は黄身の部分ちょうだい、ってあんこちゃんに言ってみるの。 「はぁ?なんでアンタにあげなきゃいけないのさ、アンタも入れればいいじゃないか」ってあんこちゃんは言うの。 でも、ちょっとだけしょんぼりした顔をしてたら、あんこちゃんは僕の器の中に入れてくれたの。 「ったく・・・」あんこちゃんは怒ってたけど少しだけ笑ってるように見えたの。 あんこちゃんにとって妹みたいに大切な人になれるかはまだわからないけど、 これから先、絶対にあんこちゃんの前からいなくならないと、僕は心の中で誓ったの。 そして・・・ 黄身をもらったお返しに、夜はあんこちゃんのたまごポケットに僕の白身を注ぎ込んであげるの!//////////////// コメント 614 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 03 02 43.81 ID EODGkQwi0 [2/3] お休み、杏子ちゃん 君の寝顔はこの窓から見える月より美しい でも雨が降ってるから月は見えない だから杏子ちゃんが僕の月になって、僕と突き合ってほしい 雲隠れ 夏夜の月は 見えねども 共に突き合い 愛語るらむ コメント 716 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 13 05 23.52 ID UG/8V6OP0 杏子ちゃんの乳首にシールはってその上からこすこすしたい ってレスを書いてるとこを後ろから杏子ちゃんに覗かれててジト目で睨まれたい。 それで謝ってたら杏子ちゃんが顔真っ赤にしながら 「ちょっとだけだかんな‥‥///」っていいながら俺に身体を預けて来るの。 コメント 724 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 14 09 29.38 ID Hbzqm75p0 [1/2] 背中にちょこんと手だけ見えてるのが13人目か あんこちゃん…13人は多すぎだよ 「ふふ~ん、今ならもっと増やす事も出来るよ!」 そう言うとあんこちゃんは掛け声()と共に魔力を開放 目の前には20人にまで増えたあんこちゃんが…部屋の中に…溢れかえって… ちょあんこちゃん6畳に20人とかすし詰め状態てかイモ洗い状態だよ 「「「「「「「「「「どうだい!すごいだろ!」」」」」」」」」」 凄い!凄いけれど自宅で満員電車は体験したくないよ 「おいバカどこ触ってやがる!」 「ここに痴漢がいるぞ」 「この人痴漢でーす」 「捕まえたぞ、覚悟しやがれ」 いやいや触っていません、触ったけれど、そーじゃなくて 身動きとれないんだから騒がないで、もう元に戻ってぇ! コメント 931 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/25(木) 23 27 20.21 ID tvDTDx030 [6/7] 佐倉杏子 君はこの夜空のどの星よりも迅く美しい 僕は手を伸ばす どうせ、届かないとわかっても しかし、手は届いた むしろ僕に手を差し伸べてくれた その時、目の前に楽園が訪れた 麗しい君の柔らかな手のひら 慈悲深く優しい君の瞳 そして、僕を永遠へと導くその甘い唇 全てが僕に与えられた 涙が出た 嬉しすぎて 杏子は僕の頭を撫でて抱きしめる 僕も彼女を抱き締める 杏子は悪戯っぽく笑うと再び僕と唇を交わした そしてまた訪れる 白くて甘い夢の楽園が コメント 972 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/26(金) 02 56 40.18 ID U4p9WgnR0 [1/2] ひぐらしの泣き声 鴉の鳴き声 夕日に燃える紅蓮の大空 大空を泳ぐ遥かなる雲 田んぼの水に映る夕日 そのすぐ隣で僕は自転車をこぐ そして僕の後ろには杏子 この、趣き溢れる日本の夕方よりも美しく愛おしい彼女 僕の肩に手を当てて、流れる風を心地良さそうに受ける 風に乱される彼女の赤髪はふわっと甘い匂いと共に広がる 「気持ちいいな」 杏子が気持ちよさそうに言う 僕も実は杏子の小さくて柔らかい胸が背中に当たっていてとても気持ちいい 「こんな田舎みたいなところがあったんだな」 感心した様子の杏子 杏子はこういう風景好きかい? 「うん。好きだよ、こんな風景見ながら美味い和食でも食べられたら最高だろうな」 やっぱり杏子は花より団子か でもとても趣きがある 昔の人はこういう気持ちを歌にしたんだね 「歌ってなんだ?」 短歌だよ。杏子も百人一首くらいは聞いたことあるでしょ? 「あぁ。カルタみたいなもんだよね」 昔の人が綺麗な風景や、心情を歌にした気持ちが分かるね こういう綺麗な風景を見ると 「でも、あたしはやっぱ食いもんの方が好きだけどな」 杏子らしい答えだね 「悪いか?」 いや、大いに結構なことだよ コメント 975 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/26(金) 02 57 50.60 ID U4p9WgnR0 [2/2] そして夜がやってきた 蛙の声が田んぼの方から聞こえる 僕と杏子はある旅館の一室でとろろ蕎麦を啜る 杏子はとてもおいしそうに食べている 彼女が食べ物を美味しそうに食べている姿を見るととても癒される 杏子は自分の分を食べ終えると僕の方によってきて蕎麦のおねだりをする 「な?一口だけでいいからさ」 杏子のがんばりに負けた僕は蕎麦の盛られた皿を差し出す 「ちげーよ、そこはあーんだろ?」 杏子は目を瞑り口を開ける 彼女がとても可愛かったので僕は杏子に悪戯をしてみた そう、彼女の口に指を入れてみたのだった 「んえっ何すんだよ!」 いや、可愛かったからつい・・・ 「しょうがない奴だな。おしおきしてやるよ」 杏子が僕のことを押し倒し唇を貪る 「なぁ、昔の人はよく歌を歌うんだろ?」 それがどうしたの? 「あたしも聞いてみたいんだよね」 杏子が不敵に笑う 「お前がどんな歌を歌ってくれるのかをさ」 僕と杏子の口を細い光の糸がつなぐ 「それにしてもお前のべろ、蕎麦みたいにちゅるちゅるしてて気持ちいな」 んっ・・・快感に身が悶える そして、縮んで伸びて僕の口元に落ちたのは彼女の愛の液体 まるでケダモノになったような杏子はジュルリと涎を飲み込み 再び僕の唇を弄ぶ まるで僕はそばになったようだ 杏子の愛という名のとろろが僕の身体である蕎麦に絡みつく 彼女の蕩けた唇と僕の蕩けた唇が激しく互いを求め合うように交じり合う 夏の涼しげな風も僕達の熱い夜の前には無意味 僕と杏子は真っ白になりながらも協奏曲を奏で続ける 互いの旋律は完全に調和し、夢も現も分からなくなってしまうほどに美しかった コメント
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答えが、まったくわからない ◆LuuKRM2PEg あたしはずっと昔、誰よりも正直で誰よりも優しかった親父の事を憧れていた。 あの人は世の中が良くならないのをいつも悲しんでいて、泣いてばかり。それでも親父は決して諦めないで、世界が少しでも良くなるように正しい道を歩き続けた。 でもそんな親父の正しい話を誰も全く聞いてくれない。それどころか、邪魔者扱いすらしていた。 あたしはそれが我慢できなかった。どうしてみんな、正しい事をしている親父の事を受け入れてくれないのか。親父は何か間違った事をしていたのか? そんな時だった。キュウべぇがあたしの前に現れて、どんな願いを叶えてくれるっていう契約を求めたのは。 その時のあたしはとんでもない馬鹿で、裏に隠れている罠に気付かないで迷わず首を縦に振って魔法少女という名のゾンビになった。最初は親父の話を聞いてくれる人が増えて大喜びして、その裏であたしは人々を苦しめる魔女を倒す正義の味方を気取っていた。 それからすぐにマミと出会う。マミはあたしよりも魔法少女としての経験が長くて、一緒に魔女と戦いながら色んな事を教えてくれた。 一緒に戦ってくれる先輩がいてくれた事で、その時の心の底から喜んでいた。だけど、からくりはすぐにばれてしまう。 契約の事が知られたきっかけはもう覚えてない。ただ、切れた親父はあたしを罵倒し、何もかもに絶望して酒に溺れた事だけは鮮明に記憶に残っていた。しかも、挙げ句の果てにはあたしだけを一人を残して無理心中を起こした。 みんなあたしのせいだ。あたしが願ったせいで、みんなの幸せを壊してしまった。だからあたしはもう、この力をあたしの為だけに使うって決めてマミとも別れた。 そして、生きる為に数え切れないほどの盗みを行った。親父の事を分かろうとしなかった奴らを見殺しにして、魔女の餌にした。まあ、不可抗力で助かった奴もいたみたいだけど……正直、あたしにとってはどうでもよかった。 あとやった事と言えば、ずっと前のあたしみたいに正義の味方を気取る魔法少女を叩きのめした位。これも全てあたしの意志でやったはずなのに、あたしの心はちっとも晴れてこない。 この世界の法則は、強い者が弱い者をひたすら潰す弱肉強食の仕組みで出来ている。だからあたしは生きる為にとことん強い者の立場にいるつもりだった。だからこの殺し合いでも、周りの奴らを利用してあたしは優勝する。例えその途中で死ぬ事になっても、そうなったら自業自得として運命を受け入れるしかない。 今までそうして生きてきたし、これからもそうやって生きていくつもりだ。それなのに、この心が晴れた事は一度だってない。一人で生きていくと決めた日から、いつだって心のどこかで変なモヤモヤを抱えていた。 何でだろうな……本当、あたしでも何でスッキリしないのか全然わからない。まあ、ウジウジと考えるのはあたしの性に合わないし、とことんまで戦うしかなかった。 この蟠りの正体が掴めないままだとしても。 ◆ 分かり切っていたが、目の前の怪人は強すぎた。全身から放たれる威圧感は凄まじく、当たっているだけで全身の毛孔から汗が滲み出ていく。 しかし佐倉杏子は雑念を振り払いながら高く跳躍し、迫りくる矢を回避。背後から響く爆音がピリピリと大気を震撼させるが、それに構わず突き進んだ。 後ろから吹きつけてくる衝撃を追い風にして一瞬で怪人の脇に潜り込み、両手に持つ槍を振るう。槍の先端は右手に激突し、鈍い音を鳴らしながらボウガンを叩き落した。 そこからもう一度振るおうとするが、すぐに止めて回避行動を選ぶ。怪人は反対側の腕を振り上げるのを見て、杏子は背後に飛んだ。しかしそれで怪人の攻撃が止まる事はなく、反対側の拳が振り下ろされていく。 「チェーンバインド!」 鋼すらもあっさりと砕きかねないその一撃は杏子の頭を潰そうと迫るが、その瞬間にユーノ・スクライアの叫び声が聞こえた。その刹那、怪人の全身に勢いよく鎖が絡みついて、動きを止めた。 「でかした、ユーノ!」 杏子はユーノにそう叫びながら、お返しとばかりに槍を振るう。 何重にも絡みついた魔法の鎖によって拘束された怪人に回避行動など取れるわけがなく、容赦なく叩き付ける事に成功した。それによって凄まじい衝突音が響くも、怪人の巨体は僅かに揺れるだけだった。恐らく、ダメージもそこまで深くないだろう。 (畜生……やっぱりこれくらいじゃ、駄目か) 先の戦いからわかりきっていたが、やはりこの怪人はちょっとやそっとの攻撃では傷を付けられない。やはりでかい必殺技を放たなければ意味はないだろうが、同じやり方がそう簡単に通じる相手とも思えなかった。 「フンッ!」 その予想通り、怪人はユーノの鎖を呆気なく引きちぎっている。それを目にした杏子は攻撃が来ると本能で察して、反射的に後ろへ飛んだ。 「下がってろ、杏子!」 怪人と睨み合う中、杏子の耳に仮面ライダーWへと変身した左翔太郎の叫びが聞こえる。その直後、視界の外から赤と銀に染まったWがその背丈程の長さを持つ棍を握りながら、怪人に飛びかかっていった。 しかし怪人はそれを片腕だけで受け止める。ガキン、と耳障りな金属音が響いた瞬間に怪人は棍を振り払うが、体制を崩す前にWも後退。それでも怪人の拳は尚も迫るが、Wは上手く回避をしながら棍を振るい続けた。 無論、これはただの牽制でしかない。先程から何度も攻撃してもまともなダメージにはなっておらず、それどころか身体に傷すら付いていなかった。どういう訳かは知らないが、そんな相手を前に戦いを長引かせても負けるだけ。 そう思いながら杏子は、こちらの勝利の鍵を握るであろうフェイト・テスタロッサの方に振り向いた。 「アルカス・クルタス・エイギアス――」 先程も紡いだ言葉と同時に、彼女の周りに雷の球が浮かび上がっていく。それも一つだけでなく、二つ三つと次々に増えていった。 「ザルエル・ブラウゼル――フォトンランサー・ファランクスシフト!」 続くフェイトの言葉と同時に、光球はほんの一瞬で三八個にまで増えていく。 これが戦いの中で四人が立てた策だった。今回は数の有利を利用して、杏子とWとユーノの三人は怪人の気を引きつけて、その間にフェイトは必殺の魔法を用意する。たったそれだけの単純な作戦だが、効果は大きい。 無論、向こうもそれを黙って棒立ちしているだけでなく、いつの間にか取り戻したボウガンの銃口をフェイトに向けている。 「ガゲスバ!」 怪人は一度食らっている以上、こうして生きているとはいえその恐ろしさを経験している相手だ。やはり、一番の脅威であるフェイトを潰しにかかるのは当然かもしれない。 「させるか!」 『METAL MIXIMUM DRIVE』 怪人を食い止める為に飛びかかろうとした杏子の耳に、屈強な男が発しそうな野太い電子音声が響く。 それに驚いて思わず足を止めた杏子は、Wの持つ棍の両端から凄まじい程の炎が噴き出すのを見た。Wはそれをブンブンと音を鳴らして力強く振り回しながら、怪人に向かって走り出していく。 「「メタルブランディング!」」 「ムッ!?」 Wに変身している翔太郎と、翔太郎の相棒であるフィリップという男の言葉が重なる。杏子は詳しい事情を知らないが、どうやらフィリップはこの殺し合いを開いた連中に囚われの身となっているらしい。そんな事をしている主催者がWの変身に必要なフィリップの力を使わせる理由は分からないが、今はどうでもよかった。 怪人はボウガンの標的をWに変えて引き金を引く。轟音と共に風で出来た矢は勢いよく放たれるが、Wは横に飛ぶ事でそれを軽々と避ける。それだけで彼らが相当の修羅場を乗り越えているのだと分かった頃には、既に怪人の目前に到達していた。 「はああああぁぁぁぁぁぁっ!」 「グゥ……ッ!」 そして翔太郎の叫び声が発せられると同時に、Wは灼熱を帯びた棍を勢いよく振るう。耳障りな衝突音が周囲に響いて、その音源である怪人は呻き声を漏らしながら微かに後退していく。 棍に纏われた全ての炎は怪人に燃え移るがWはそれに気を止める様子を見せず、フェイトに振り向いた。 「フェイト、今だ! でかいのを叩き込め!」 数時間前に杏子が言ったのとよく似ている叫びを発するWは、怪人とは逆方向に走り出す。それに頷くフェイトの周りでは、三八個の光球がバリバリと凄まじい音を鳴らしながら輝いていた。 「ファイアーッ!」 そしてWが射程圏外にまで逃れたのを見計らったフェイトの号令と共に、槍の形へと変わった全ての光は一斉に発射される。それはまるで死刑囚を裁くギロチンのようだった。 エリアのほとんどを巻き込む程の威力を持つ魔法は、まさに閃光の如く怪人を貫きながらその光で辺りを照らしていく。数秒ほど輝きが薄い闇に包まれたエリアを照らした後、戦場の爆撃音以上に凄まじい轟音が響き渡った。 二度目のファランクスシフトによって大地は揺れていき、ほんの一瞬だけ太陽にも匹敵する輝きが辺りを飲み込んでいった。 フェイトの放ったフォトンランサーファランクスシフトが炸裂した事により、炎が勢いよく燃え上がっていく。前に【I―5】エリアの森林を容赦なく飲み込んだ時のように。 地獄のような炎に巻き込まれれば、どんな生物だろうと一瞬で灰も残らず消えてしまう。普通ならば、誰だってそう思うはずだ。 しかし熱気を浴びる杏子は、決して気を緩める事はできなかった。 「嘘、だよな……」 彼女の口から出てきたのは、そんな言葉だけだった。 あの戦いのように、牛のような巨大な化け物がまた出てきたわけではない。それとは違う原因で、彼女はこの状況を信じるのを拒んでいた。 何と、灼熱の中を掻き分けるようにあの怪人がゆっくりと歩を進めながら、その姿を現したのだ。 「その程度、か」 その巨体から放たれる圧倒的な威圧感を保ちながら、ゆっくりと口を開く。さっきとは違ってWの必殺技も受けているのに、ダメージがまるで感じられなかった。 「マキシマムドライブの上にあんな凄ぇ魔法を受けて、まだ動けるのか……!?」 怪人が近づいてくる中、Wも同じように驚愕の言葉を漏らしている。きっと仮面の下では翔太郎も表情が歪んでいるに違いない。 「まさか……奴に電気は通用しないのか!?」 そしてWの左目が輝きながら、フィリップの声が耳に響く。 「おいフィリップ、それはどういう事だ!?」 「詳しい原理は分からないが、恐らくあの怪人に電気の特性を持つ攻撃は通用しない! でなければ、あれだけの破壊力を持つフェイト・テスタロッサの魔法を受けても立ち上がれるなんて考えられないからだ!」 「何だと……!?」 「マジかよ……!」 仮面から聞こえてくるフィリップの推測に驚いたのは翔太郎だけでなく、杏子も同じだった。生きる為に必死に考え、この身に穴を開けてまでやった策だったが、それは全くの無意味だった事になる。 ふとフェイトの方を一瞥すると、あれだけの魔法を使った反動で息を切らしていた。しかも彼女の十八番と思われる電気が通用しないのがショックだったのか、今にも倒れそうに見える。 「そんな……ッ!」 「フェイト、しっかりして!」 しかしそんなフェイトが倒れそうになった途端、ユーノがその小さな身体を支えた。それから問いかけてくるユーノにフェイトは「大丈夫」と答えるが、どう見たって痩せ我慢にしか思えない。 それが見てられなかったのか、ユーノは回復魔法を使ってフェイトの疲れを癒した。 「おい杏子、ここは俺が引き受ける! その間にお前は二人を──」 「逃げられると思ったか?」 一方でWは叫ぶが、怪人の冷酷な呟きによってあっさりと遮られる。 その刹那、地面が揺れる轟音が聞こえて杏子の本能が警鐘を鳴らす。咄嗟に前を振り向くと、あの怪人が凄まじい勢いで突貫してくるのが見えた。 ◆ 今この場で繰り広げられているのは戦いなどではなく、ただの一方的な蹂躙でしかなかった。闘争を求める一人の怪人が、異世界に存在するリント達をひたすら嬲っている。 無論、四人のリントもただでやられるわけにはいかず、必死に抵抗を続けた。Wはガイアメモリの力から生まれる武器を手に戦い、杏子とフェイトは使い慣れた得物をひたすら振るって、ユーノはそんな三人を必死にサポートしている。しかしそれでも、誰一人として怪人に決定打を与えられなかった。 「ちくしょう!」 そして杏子は今も渾身の力を込めて槍を振るうが、怪人はあっさりとそれを避ける。それに構わず連続して振りかぶるも、どれも怪人は呆気なく回避した。 これまで何体もの使い魔や魔女を屠ってきた一撃だが、怪人にとっては何の脅威にもならない……そう思った途端、見下されてるような気がして怒りを感じるも、彼女は堪える。下手に突っ込んで返り討ちにされるのは嫌だった。 反撃のように振るわれる怪人の拳を避けながら、杏子は一旦背後に下がる。彼女の意識は、巨体に刻まれている傷口に集中していた。 それは二度に渡る戦いによって生まれたと思われる傷。いくら屈強な体躯とはいえ、ほんの僅かにせよダメージとなっているのだ。そこを一点集中すれば、もしかしたら勝機があるかもしれない。 ようやく活路を見出した杏子は、傷口を目がけて素早く槍を突き出す。その先端が肉体に届くと彼女は確信した。 だが次の瞬間、怪人は杏子の突きを呆気なく受け止めていた。 「何……!?」 「ハアッ!」 そのまま怪人は杏子の身体ごと槍を頭上にまで持ち上げて、勢いよく地面に叩き付ける。衝撃によって激痛が全身を蹂躙し、思わず槍を手放してしまった。 それでも怪人の進撃が止まることはない。何とか立ち上がろうと動く杏子の脇腹を、怪人は蹴りつけてきたのだ。 「――ッ!」 肺に溜まった酸素と共に、声にすらならない悲鳴が杏子の口から無理矢理吐き出される。彼女の華奢な身体はまたしても宙を漂い、重力によって地面に落下した。 「杏子! 大丈夫か──」 Wの声がするが、それは次の瞬間に聞こえてきた鈍い打撃音によって掻き消される。 節々に痛みが走る身体が熱くなっていくのを感じる中、杏子は顔を上げた。見ると、こちらが吹き飛んでいた僅かな間に怪人はターゲットを他の三人に切り替えたらしい。その証拠として、怪人に殴られたのかWは地面に倒れていた。しかし自分に活を入れながら、すぐに立ち上がる。 しかし怪人はそんなWに目を向けずに、あのボウガンの先をユーノに向けていた。 「おい、ユーノ! 避けろ!」 魔法で新しく作り出した槍を支えにして立ち上がった杏子は思わず叫ぶが、その瞬間に銃声が鳴り響く。 発射された矢はユーノの命を奪うと杏子は思ったが、次の瞬間にはその小さな身体が突如として消えてしまった。それによって標的を失ったボウガンの矢は地面に衝突し、盛大な爆発を起こるだけに終わる。 一体何が起こったのかと杏子が思う暇もなく、少し離れた位置でフェイトがユーノを抱えているのを見た。 「フェイト……?」 「大丈夫、ユーノ!?」 「……うん、大丈夫だよ! ありがとう!」 ユーノは一瞬だけ怪訝な表情を浮かべたが、すぐに笑顔になった。この状況を考えていないのかと思わず言いそうになったが、笑うだけの余裕があるならまだ期待できるかもしれない。 しかし、だからといってそれが勝利に繋がるとは思えなかった。体調が整って人数も先程より増えて有利になったと思っていたが、実際は逆。それどころか、いつ負けたっておかしくなかった。 仮にここで三人を囮にして逃げたとしてもこの傷ではまともに動ける訳がないし、すぐ殺されるに決まってる。例え逃げ切ったとしたとしても、その直後に別の敵と遭遇したら終わりだ。 生き残りたいのなら戦うしかない。単純だがあまりにも困難な道しか、杏子には残されていなかった。 (あたし達はジリ貧で、あの怪物は余裕ありまくりかよ……) ユーノを抱えたフェイトを目がけて怪人が矢を放ち続けているのを見た杏子は、心の中で舌打ちする。フェイトはその凄まじい機動力で怪人の攻撃を避け続けているが、ユーノがいる以上いつ撃たれてもおかしくない。そして心なしか、一発撃つ度に怪人の動きが素早くなっているように見えた。 「野郎、させるか!」 サイクロンジョーカーに戻ったWは二人を守ろうと怪人に殴りかかるが、当然のことながらあっさりと殴り返されてしまう。ふらつきながらも何とか体勢を立て直して拳を振るい続けるが、結果は同じだった。 その繰り返しを見て、杏子は槍を握りながら怪人を睨み付ける。一瞬でもいいから、彼女は隙が出来るのを待っていた。 (まともに戦ったって勝てるわけがねえ……一か八かやってみるか) 杏子の狙いは怪人ではなく、銀色の輝きを放つ首輪。参加者全員に巻かれたそれが爆発すれば、どんな奴でも一撃で死ぬと加頭順は言っていた。ならばそれを破壊さえすれば、いくらあの怪人だろうと一溜まりもない。 奴を倒すなら、もうこれ以外に方法がなかった。 (一瞬だ。一瞬だけでもいい……) 怪人の攻撃を避けながらWはハイキックを叩き込むが、肝心の相手は全く揺るがない。ユーノに回復されたフェイトもバルディッシュで怪人の皮膚に傷を刻んでいくが、結果はWと同じ。 そこから怪人はWに拳を振るうが、すぐに空振りで終わる。ユーノの時のようにフェイトがWを抱えて距離を取ったからだ。それを見て、チャンスが出来たと確信した杏子は瞠目する。 (今だ!) そして両足で地面を蹴って疾走しながら、彼女は槍を構えた。 このまま小技を続けたとしても消耗するだけだから、この一撃に全てを賭ける! 確実に距離が縮んでいく中、渾身の力を込めて杏子は握り締めた槍で一直線の突きを放った。 深紅の煌めきを放つ刃と首輪という名の死神の鎌。それらの距離が確実に縮んでいくのを見て、勝利の二文字が杏子の脳裏に浮かび上がった。 だが。 「通ると思ったか?」 槍が首輪を貫くまであと一歩だと思った直後に聞こえてきたのは、そんな冷酷な言葉。 その刹那、杏子の腹部に凄まじい衝撃が走る。殴られたと彼女が思った頃には、彼女の身体は既に地面を転がっていた。 「ぐ、あ……っ!」 ようやく回転が止まったが、彼女はすぐに立ち上がる事が出来ずに呻き声を漏らしている。ゾンビに近い魔法少女の肉体だが、痛覚が完全に消えたわけではなかった。 それでも必死にあがくが、そんな彼女の意志などお構いなしに怪人は迫り来る。 「ボセゼ、ゴパシザ……」 何を言っているのか相変わらず分からないが、それが死の宣告である事は本能が察していた。 思わず歯軋りをする杏子は、怪人の腹部から電流が音を立てて流れるのを見る。その直後、全身が金色に染まった怪人は走り出した。一歩進むごとに、その足から電流が地面に流れていく。 そして助走を付けた怪人は高く跳躍して両足を杏子に向けながら、その巨体はドリルのように高速回転を始めた。夥しい程の電流が流れる巨体を見て、杏子は身体を動かそうとするがあまりにも遅い。 そうしている間にも、回転する怪人の蹴りは確実に迫っていた。 (もしかして、あたしはここで終わりなのか……?) ユーノとフェイトの声が聞こえる中、彼女はそんな事を考える。 自分はここで死ぬ。このまま何も出来ずに、何の願いも叶えられないまま終わる。この勢いではフェイトのスピードでも間に合わないし、ユーノの鎖でも止められるわけがない。 つまり、喰われる側の弱者として死んでしまうのだ。 (……もしかしたら、これも自業自得なのかな。だったら、しょうがないか) しかしそう思った瞬間、杏子が常日頃信条としている四字熟語が頭の中に浮かび上がる。こうして負けるのも、所詮は見極めを誤った自分の責任なのだ。最初から逃げれば良かったのに、こうして馬鹿正直に戦ったのが間違いだった。冷静に考えてみれば、例え首輪に攻撃が当たったとしてもフェイトの魔法を二回も受けて何とも無かったから、意味はないだろう。 でも、そんな事をいくら考えたってもう遅いしどうにもならない。 (一度くらい幸せな夢って奴を見てみたかったけど……まあいいや、ここで終わるみたいだし。それにこのまま待っていればみんなにも会えるかも) 自分が魔法少女になったせいで壊してしまった家族と会える。もしも向こうでみんなに会えたら、なんて謝ればいいのか? こんな堕落した自分を見たら、親父はなんて言って怒鳴るか? そもそも、みんなと同じ所に逝けるのか? 様々な考えが頭の中を駆け巡っていって、杏子は身体が楽になっていくのを感じる。これまで全身を支配していた痛みも、まるで嘘のように消え去っていた。 「杏子ッ!」 徐々に意識がぼんやりとしていく中、怪人の蹴りが叩き込まれようとしていた杏子の耳はそんなWの声を聞き取る。 次の瞬間、立ち尽くしていた彼女の身体は勢いよく横に押し込まれていった。 「えっ……?」 あまりにも予想外だった突然の衝撃によって思わず声を漏らす中、杏子は見る。自分と入れ替わるかのように、Wが迫り来る怪人の射程範囲に入った事を。 そして、電撃を伴った怪人の蹴りがWを吹き飛ばすまで、それほどの時間はかからなかった。 「兄、ちゃん……?」 Wに突き飛ばされてからすぐに体勢を立て直した杏子は思わず呟いてしまう。その直後、倒れたWの装甲が崩れ落ちて左翔太郎の生身を晒した。 それが意味する事は、翔太郎は自分を庇って代わりに攻撃を受けた。ただそれだけ。 「翔太郎さんっ!」 そんな翔太郎の元にユーノがすぐに駆け寄り、フェイトにもやった回復魔法をかける。ユーノの手が光り輝いていく中、翔太郎は杏子に振り向いた。 「……杏子、無事か?」 その声はとても掠れていて、聞くだけでも苦しんでいることが簡単に窺うことが出来る。しかしそれでも、彼はしたり顔で笑っていた。 「何、やってるんだよ……?」 そんな翔太郎に対して杏子が言えるのは、ただそれだけしかない。 「何で……何であたしを助けたんだよ……?」 「俺が、仮面ライダーだからだ……」 「はぁ!?」 「仮面ライダーは、みんなが生きる街を守るヒーローだからだ……」 翔太郎は震える声で答える。ユーノは「喋らないで!」と制止するが、翔太郎の答えはまだ終わらなかった。 「俺は……いや、俺達は加頭の野郎からみんなを守らなきゃならねえからな……ユーノやフェイト、それに杏子だってそうだ。こんな下らねえ殺し合いで、死んでいいわけがないからな」 「何だよそれ……そんな理由であたしを庇って、兄ちゃんが──!」 「構わねえさ……それでお前を守る事が出来るなら……な」 そう言い残して杏子の言葉を遮った翔太郎の瞳は閉じていき、ガクリと項垂れた。 「なっ、兄ちゃん!?」 「まだ気を失ってるだけだよ! でも、今すぐにでも安全な場所に連れて行かないと!」 焦燥に駆られたユーノの言葉通り、あんな攻撃を食らった翔太郎をここから離れされないと危険なのは杏子とて分かる。いくらユーノが回復を続けても、こんな場所にいさせたままではまずい。一刻も早く逃がす必要があった。 そう思った途端、杏子の中で疑問が芽生える。何故、いつかは切り捨てる男に対してそう思うのか? 何故、翔太郎が倒れただけでこんなに胸騒ぎがするのか? 「キャア!」 しかしその疑問を掻き消すかのように、フェイトの悲鳴が聞こえる。 杏子は思わず振り向くと、全身を金色に輝かせるあの怪人の前でフェイトが倒れているのを見た。彼女は何とかしてその小さな身体を起こすも、戦いの疲れが溜まっているのか息切れを起こしている。 「仮面ライダーとやらはこの程度だったとは……下らん」 一方で怪人はさもつまらなそうに吐き捨てると、杏子は眉を顰めた。 その声には確かな侮蔑と失望、そして威圧感が含まれている。それだけでもただの弱者を震え上がらせる事が出来そうだった。 「……うるせえよ」 しかしそんな事など杏子には関係無い。杏子もまた、怪人に張り合うかのようにその瞳に確かな怒りを込めていた。 「傷の舐め合いか、実に下らん」 「ゴチャゴチャうるせえんだよ!」 憤怒の感情をそのままに杏子は弾丸を上回りかねない勢いで突貫する。一瞬で肉薄した彼女に怪人は拳をぶつけようとするも、体制を低くした事で長髪を掠めるだけに終わった。 懐に潜り込んだ杏子は怪人を目掛けて槍を薙ぎ払うも、鋭い金属音が響くだけで微塵も揺るがない。それにも構わず得物を振り上げ続けるが、無情にも結果は同じだった。 それでも杏子は攻撃を避けながら、ただひたすら槍を振るい続けていく。その一撃に正体のわからない怒りを乗せながら。 『仮面ライダーは、みんなが生きる街を守るヒーローだからだ……』 その翔太郎の言葉が頭の中で反芻していく度に、杏子は怒りを感じていた。 正義の味方。かつて佐倉杏子も憧れたが、そのせいで家族みんなを壊してしまった。他人の都合を考えもしないで一方的な奇跡を起こしても、それだけの絶望が周囲に広がっていくだけ。だから杏子は魔法少女の力を自分の為だけに使うと誓った。 だけど、その身を犠牲にして自分を庇った翔太郎を見ていると何故か思い出してしまう。最後に愛と勇気が勝つストーリーにひたすら憧れていた、理想に燃えていた頃の自分を。 だから杏子の中で怒りが湧き上がっていた。尤も、それが一体誰に向けられた怒りなのかは彼女自身理解できていない。忘れたかった理想を無理矢理思い出させた翔太郎に対してなのか、過去の理想を下らないと切り捨てた怪人なのか、それとも何も変える事が出来ない自分自身に対してなのか。 苛立ちと共にこの槍を何度も怪人に叩き付けるがまともなダメージにはならず、何よりも湧き上がる怒りの正体が全く分からなかった。 「フンッ!」 「ぐあっ!」 疑念が広がっていく中、迫り来る怪人の拳を槍の柄で防御しようと構えるが衝撃は凄まじく、その身体が紙屑のように吹き飛ばされてしまう。直撃は避けられたものの、この槍は使い物にならない程に砕け散ってしまった。 しかしそれならまた作り直せば良いだけ。すぐさま立ち上がった杏子は魔力を集中して新しい槍を生み出そうとするが、その直前にユーノが傍らにやってきた。 「落ち着いて、杏子!」 「何だよユーノ! 邪魔するんじゃ……」 「フィジカルヒール!」 憤りをぶつけようとしたユーノはその手を杏子に翳す。すると光り輝く手から、エネルギーが湧き上がっていき、痛みが和らいでいくのを感じる。それに伴うかのように、先の戦いで空いた身体の風穴も塞がっていった。 流石にソウルジェムの濁りばかりはどうしようも無かったが、それでもユーノの回復魔法のおかげで身体が確実に軽くなっている。 「あ……悪い」 「杏子、僕は君を信じるよ。君は翔太郎さんが傷つけられたのを見て、一生懸命戦ったから」 「はぁ?」 杏子はようやく頭が冷えたものの、いきなりすぎるユーノの言葉で怪訝な表情を浮かべてしまった。 「何を言ってるんだよ、お前」 「よく聞いて、僕は君達を助ける為の策がある。でも、それをやるには君の力も必要だ」 「だから何を言って……」 「お願いだから聞いて!」 当然の事ながら杏子は疑問をぶつけるも、穏和な印象を持つユーノからは想像できない程に必死さが感じられる声によってすぐ遮られてしまう。それを前に、杏子は反論することをやめてしまった。 「わかったよ……で、何をするつもりだ?」 「君は確か、前の戦いであいつの動きを止めたんだよね。それをもう一度やって欲しいんだ」 「ちょっと待てよ、そこからどうするんだ? あのフェイトのどでかい魔法もあいつには効かないんだぞ」 「そこからは僕に任せて! 大丈夫、君達を絶対に助けてみせるから」 そう力強く語るユーノの瞳からは絶対の自信が感じられた。まるでこれさえあれば、確実に成功するとでも言いたげのように。 だがここでそれを疑っても仕方がない。このまま戦ってもどうせ何一つの案も思い浮かばないし、今はユーノに任せるしかないだろう。仮に策が失敗して全滅しても、それならそれで諦めるしかない。 「わかった、あんたの策に乗ってやるよ。どうせこのままやったって、あたしらみんな終わるからな」 「……ありがとう!」 ユーノは力強い笑みを浮かべるのを見て、彼もまた翔太郎のようなお人好しであると改めて杏子は思う。そして、かつての自分みたいに誰かを守りたいという理想に燃えているのだ。普段なら下らないと嘲笑するかもしれないが、今はどういう訳かそうする気にはなれない。 だがそんな事を考えても仕方がないと思いながら、杏子はフェイトの横に立った。 「そういう事だ、フェイトも頼むぞ」 「うん!」 彼女達は互いに顔を向けた直後、左右に分かれながら空高く跳躍した。それを追うように怪人が顔を上げた直後、フェイトはフォトンランサーを放つ。その一撃は硬質感溢れる皮膚に掠り傷を負わせただけだが、電気が効かない以上仕方がない。 そして杏子は急降下しながら、フェイトが負わせた傷を抉るように運動エネルギーを利用した一撃を放つ。すると、流石に疲労困憊となっていたのか怪人は微かに後退った。 「今だ!」 「チェーンバインド!」 「ライトニングバインド!」 その絶好の機会を逃すまいと杏子が長槍を振るうと同時に、ユーノとフェイトも詠唱する。すると、杏子が生み出した無数の槍が怪人の肉体を雁字搦めにして、その上から更にバインド魔法が連続で絡みついた。 それはあまりにも強力すぎて最早拘束とは呼べず、圧殺する為の行為に似ている。しかしそれでも、怪人はまだ生きていてその怪力で引き千切ろうとしていた。 あまり考えたくはないが、このままではいつ脱出されてもおかしくない。だから次はどうするのかを聞こうと思って、杏子はユーノに振り向いた。 「おい、ユーノ――」 「杏子、ここは僕が引き受けるから君は翔太郎さんとフェイトを連れて逃げて」 しかし続くようにユーノの口から出てきたのは、予想を大きく外れた言葉だった。そんな返事を前に杏子とフェイトは呆気に取られる中、彼は続ける。 「このままじゃ、あいつはすぐに僕達の拘束を破ってもおかしくない……だから君達には行って欲しいんだ。翔太郎さんを助けて、この殺し合いを打ち破る仲間を集める為にも」 「……ふざけるな、ふざけるんじゃねえ!」 しかし杏子は素直に受け入れる事は出来ず、ただ大声で怒鳴り散らすしかできなかった。 「そんなの……そんなのてめえでやればいいだろ! あたし達にそんな事を押し付けて、てめえは英雄を気取って逃げるつもりか!?」 「僕だって、何か策がないか考えた! でもこれ以外に君達みんなを助ける手段がまるで思いつかないんだ! それに、あいつの脅威を一人でも多くに伝えないと犠牲者はもっと増える!」 「じゃあてめえはどうする気だ! あんな化け物を相手にてめえ一人で戦えるとでも思ってるのかよ!?」 「でもこのままここに残ったって、君達二人が犠牲になる! 君達はそれでもいいの!? 僕は……僕はそんなの嫌だ!」 槍とバインドの拘束を打ち破ろうとする鈍い音が響き渡る中、そんなユーノの叫びを返されて杏子は何も言えなくなる。 君達を助ける策がある。その言葉の意味は、ユーノが人柱となって他の三人を逃がす事だった。確かに今の状況ならば拘束を打ち破った怪人に対して、誰か一人を囮にすれば他の三人は逃げ切れるだろう。 本来ならば利用できる相手をここで切り捨て、優勝までの近道を作れるので喜んで受け入れたのかもしれない。しかし杏子は不思議とその選択を取る気にはなれなかった。逃げようとしても、ダメージを負ってないのにこの身体が全く言うことを聞いてくれない。 その一方で、フェイトも驚きを隠せないのかユーノに詰め寄っていた。 「ユーノ、あなた一人じゃあいつには……」 「大丈夫、すぐに君達の後を追うから! だから早く行って!」 「でも、あなたはどうするの!? このままじゃ、あいつにやられちゃうよ!」 「お願いだから行って!」 「でも……!」 「とっとと行くぞ、フェイト!」 フェイトの悲痛な言葉を、杏子は無理矢理遮る。 「杏子……!?」 「これ以上ここにいたって、あたし達じゃあいつには勝てねえ! このままじゃあたし達みんな殺されるだけだ!」 「でも、それじゃあ……!」 「いいから早くしろ、死にたいのか!」 これ以上の反論をさせないかのように、杏子は気絶した翔太郎と二つのデイバッグを抱えた。ふと気がつくと、戦いの最中に零れ落ちてしまったのか支給されたイングラムM10と火炎杖、それに怪人のデイバッグが遠くに放置されていたが、取りに行っている暇などない。 動揺するフェイトを尻目に、杏子はユーノに振り向いた。 「ユーノ、あんたの力はあたし達には必要だ……もしもここでくたばったりしたら、あたしはあんたを許さない」 いつの間にか、そんな言葉が口から出ていた。 殺し合いに乗ったはずなのに、どうしてこんな事を言うのか? もう切り捨てるはずの相手に、何でこんな事を言えるのか? 何より、どうしてあたしは左翔太郎を見捨てようとしないのか? そしてこの胸の奥から伝わる痛みは何なのか? 次々に疑問が湧き上がっていくが、やはり答えは見つからない。殺し合いに勝ち残る為、あえて演技をしているのだと自分に言い聞かせようとするが、そんな理由では納得が出来なかった。 「うん、わかったよ……ありがとう!」 「……ッ」 そしてユーノは心の底から信頼しているような笑顔を向けた事で、杏子の痛みは更に強くなっていく。向けられた彼の視線から目を逸らしそうになったが、それも出来なかった。 だが、このままここにいてもユーノの決意を無駄にしてしまう。突然そんな考えが芽生えた杏子は、フェイトと共に市街地を目指して走り出した。 ユーノから逃げ出すように、無理矢理体を動かして。 時系列順で読む Back 未知のメモリとその可能性Next 答えが、まったくわからない(後編) 投下順で読む Back 未知のメモリとその可能性Next 答えが、まったくわからない(後編) Back 戦いは始まる 左翔太郎 Next 答えが、まったくわからない(後編) Back 戦いは始まる ユーノ・スクライア Next 答えが、まったくわからない(後編) Back 戦いは始まる 佐倉杏子 Next 答えが、まったくわからない(後編) Back 戦いは始まる フェイト・テスタロッサ Next 答えが、まったくわからない(後編) Back 戦いは始まる ゴ・ガドル・バ Next 答えが、まったくわからない(後編)
https://w.atwiki.jp/oohanare/pages/21.html
梅干しの検索結果 - 2NN 2ちゃんねるニュース速報+ナビ - 2ch News Navigator 【和歌山】梅干しが売れない
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――――――――――――――――――――――――――― 『前回までの3つの出来事』 ――――――――――――――――――――――――――― 『一つ 鹿目まどかと美樹さやかが暁美ほむら達の仲間になる』 さやか「あたし達にも魔女退治手伝わせてください!」 まどか「お願いします!」 QB「カンドロイドだってタダじゃない」 「魔女や使い魔を探すたびにセルメダルを消費してたらキリがないからね」 マミ「QBの言うことにも一理あるわね」 ほむら「巴マミ!」 マミ「危ないことはさせないわ」 「それに何があろうと私が二人のことは絶対に守ってみせるわ」 ほむら「……わかったわ」 『二つ コアメダルの正体とオリジナルの魔女の存在が明らかになる』 QB「マミにそっくりな魔女、あれは特殊な魔女なんだ」 「あれはコアメダルから誕生した本物の魔女だよ」 QB「昔、使者が世界を生かす為に願いから呪いを生み出した」 「五人目の少女は呪いからみんなを救う為に願い、 呪いを54枚のメダルにした」 「それがコアメダルだよ」 『三つ 魔女杏子によって担任の早乙女和子から魔女が生まれる』 魔女杏子「あんた、独りぼっちが寂しいのか?」 「独りぼっちは寂しいもんな……」 「それがあんたの願いって訳だ」 「いいぜ、その願い叶えてやるよ」 和子「シャルロッテ……」 シャルロッテ「ちぃずぅ!」 ほむら(セルメダルを持たない魔女……) (やっぱり、本体が別にいる?) ――――――――――――――――――――――――――― 見滝原中学校 屋上 昼休み マミ「―――セルメダルを落とさない魔女ね……」 ほむら「私の考えでは倒した魔女は分身、魔女の本体がどこかに居るはずよ」 ほむら達は昼休み、昼食を取りながら 今朝の魔女について話し合っていた。 まどか「はい」 QB「あーん」パク さやか「ほむらの考えが正しいとしたら、どうやって本体を探すわけ?」 「この街の外に本体が居るなら探しようが無いんじゃないの?」 QB「その点については心配は要らないよ」 「コアになるセルメダルすら無かったんだ」 「多分、本体からの命令を受けて行動するだけの操り人形だと僕は思うね」 「本体からの命令が届く範囲でしか活動できないはずだ」 「それも相当狭い範囲でね」 まどか「……えっと、本体は魔女が出た住宅街の周辺に居る可能性があるってことかな?」 QB「そういうことさ」 さやか「住宅街って……それでも結構な範囲あるなぁ~」 マミ「しかたないわ、これも人助けの為よ」 「今日の放課後、住宅街で魔女の本体を探しましょ」 ――――――――――――――――――――――――――― タッタッタッタッタッタラ (ユキャンネバスタップ 1、2 アンド3 ライフゴーズオン エニシングゴーズホムラッオーズ!) チャチャラチャッチャッチャラチャッチャラー 【OPは大人の都合により省略されました】 ――――――――――――――――――――――――――― QB「その点については心配は要らないよ」 「コアになるセルメダルすら無かったんだ」 「多分、本体からの命令を受けて行動するだけの操り人形だと僕は思うね」 「本体からの命令が届く範囲でしか活動できないはずだ」 「それも相当狭い範囲でね」 まどか「……えっと、本体は魔女が出た住宅街の周辺に居る可能性があるってことかな?」 QB「そういうことさ」 さやか「住宅街って……それでも結構な範囲あるなぁ~」 マミ「しかたないわ、これも人助けの為よ」 「今日の放課後、住宅街で魔女の本体を探しましょ」 ――――――――――――――――――――――――――― タッタッタッタッタッタラ (ユキャンネバスタップ 1、2 アンド3 ライフゴーズオン エニシングゴーズホムラッオーズ!) チャチャラチャッチャッチャラチャッチャラー 【OPは東映の都合により省略されました】 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――――――――――― 『カウント ザ メダルズ』 現在、暁美ほむらが使用できるメダルは…… ――――――――――――――――――――――――――― タカ・コア① カマキリ・コア① バッタ・コア① ライオン・コア① トラ・コア① チーター・コア① ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――――――――――― 第3話 『願いと呪いと人の心』 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― 住宅街 放課後 さやか「マミさんは?」 まどか「持ってきたい物があるからって一人で商店街の方に向かったよ」 さやか「持ってきたい物って?」 ほむら「さあ?」 キキッー! 巴マミが黒いバイクに乗って現れる。 マミ「お待たせ、みんな」 まどか「わぁ~」 「マミさん、そのバイクどうしたんですか?」 マミ「ライドベンダーよ」 「ちょっと待ってて」ピッ マミが黒い小さなリモコンを取り出すと ライドベンダーに向けてリモコンのボタンを押す。 すると、バイクの形から自販機に変形する。 さやか「うわ!?バイクが自販機に変形した!?」 まどか「わあ、カッコいいなぁ~」 マミ「でしょ?私もそう思うから魔女退治のときはいつも使ってるの」 ほむら「……無免許運転にはならないのかしら?」 マミ「それについては大丈夫よ」 「鴻上社長の根回しでこの街での鴻上ファウンデーション製の」 「バイクについては免許が必要ないことになってるの」 「ほとんどが自動操縦だから安全面も問題ないし」 「結構便利よ?障害物は自動で避けてくれたり、止まってくれたりする」 「スピードは自動で調整してくれるし……」 さやか「あ、あたしでも乗れますか?」 マミ「これを持ってる人ならね」ピーン マミがセルメダルを真上に弾き、キャッチする。 セルメダルをさやかに見せる。 さやか「セルメダルかぁ~、あたしも持ってたらなぁ~」 マミ「鹿目さんと美樹さんには10枚ずつ渡しておくわ」 「持っていたほうが何かと便利でしょうし」 さやか「さすが、マミさん」 マミ「もちろん、魔女関連のときしか使用したらダメよ」 さやか「はーい!」 まどか「鴻上ファウンデーションと魔法少女ってどういう関係なんですか?」 マミ「そうね、私たち魔法少女と協力関係にあるの」 さやか「ちょっ!?そんな大企業があたし達の手伝いをしてくれてるんですか!?」 マミ「手伝いっても、あくまで協力関係よ」 QB「鴻上ファウンデーション……あの会社は何故か、セルメダルを集めててね」 「僕達が集めたセルメダルの30%を鴻上ファウンデーションに渡すことを条件に」 「僕達のサポートをしてくれてるんだ」 マミ「最初はね、鴻上ファウンデーションが70%の取り分だったけど」 「QBが鴻上社長と交渉して70%を30%にしたの」 「70%を30%にするなんてどんな交渉をしたのか……」 QB「交渉の基本は最初に相手にとって有利な話を提供することだよ」 ほむら「……騙す事はあなたの得意分野だものね」 QB「暁美ほむら、君は僕を嫌っているみたいだね……」 「騙すなんて人聞きの悪い」 「僕は常に人と平等な取引しかしていないよ」 ほむら「感情のない、あなたでも嘘はつけるのね」 QB「暁美ほむら、僕にはちゃんと……」 マミ「さて、立ち話は後にして」 「日が暮れる前に探しましょ」 「とりあえず、タカを一人3つとあとは……」 ほむら「魔女と出会ったときの為に、ウナギを一人3つね」 マミ「ウナギ?」 ほむら「魔女の足止めになるわ」 マミ「……そうなの?なら、ウナギも追加で3つね」 セルメダルをライドベンダーに入れていく。 チャリンチャリン マミ「はい、タカ3つとウナギ3つね」 「あとはこれも」 マミが6つのカンドロイド以外に 黄緑のカンドロイドを一つずつ渡す。 まどか、さやか「ありがとうございます」 マミ「何か異変を見つけたら、連絡すること」 まどか「マミさん、この緑の缶は何ですか?」 マミ「バッタカンドロイドよ」 「もしも、結界内に入ってしまったら携帯は通じないわ」 「だけど、このバッタカンドロイドなら結界内と外で連絡を取ることができるの」 「カンドロイドの使い方についてはこの蓋を上げると使うことが出来るわ」 マミがタカカンドロイドを使う。 タカ『タカぁ』×3 さやか「おお、変形した!」 それぞれ、タカカンドロイドを使う。 タカ『タカぁ』×9 マミ「私、鹿目さん、美樹さんは西側を暁美さんとQBは東側をお願いね」 ほむら「わかったわ」 マミ「いきましょ、鹿目さん、美樹さん」 まどか「はい!」 さやか「はい!」 マミ達が見えなくなったのを確認し、QBが声をかける。 QB「僕達もいこうか」 ほむら「ええ」 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― 和子ホーム さすがに職場にまで連れて行くことは出来ない為、 和子が学校へ行っている間、シャルロッテは留守番をしていた。 部屋にある時計をみると、後30分で午後6時になろうとしていた。 シャル「かずこ、もうすぐ、かえってくる……」 ―このまま、帰ってこないよ― シャル「だれ?」 シャルロッテは声のする方をみる。 そこには全身が青い人の形をしたモノがいつの間にか部屋にいた。 渦巻き模様の紙に包まれたキャンディの様な顔でシャルロッテを見つめながら言う。 ―わたし?わたしはあなた― シャル「シャル?」 ―そう、あなた― シャル「かずこ、かえってくる」 ―帰ってこないよ― シャル「かずこ、いってた。6じにかえってくる」 ―愛されているならね― ―でも、あなたは誰にも愛されていない― シャル「しゃるはかずこにあいされてる」 ―病気のあなたは誰にも愛されない― シャル「びょうき?」 ―あなたは病気― ―大好きなチーズが食べられない病気― ―誰もが諦めるほどの病気― ―奇跡がないと助からない病気― ―だから、あなたは奇跡を願った― ―でも、愛されなかった― シャル「いや、おもいだしたくないよ」 ―家族には愛されなかった― ―家に居場所が無くなってた― シャル「……やめて」 ―友達にも愛されなかった― ―学校にも居場所が無くなってた― シャル「お願いだから、やめてよ……」 ―あなたは元気になっても独りぼっち― シャル「もう、聞きたくないよぉ……」 ―ある日、両親の話を聞いてしまうの― ―あの子、なんで死ななかったのって― シャル「……」 ―それを聞いたあなたは全てを呪うの― ―私ヲ傷ツケルモノハ、イラナイ― ―こんな世界はもういらない!― シャル「コンナ、世界ハモウイラナイ!」 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― 和子ホーム 午後6時 玄関から声が聞こえる。 6時になり和子が家に帰ってくる。 部屋に入り、シャルロッテに声をかける。 和子「シャルちゃん、ただいま」 「?」 「シャルちゃん、どうしたの?」 お菓子の魔女「和子……」 和子「なぁに?あ、チーズが欲しいのね」 「待っててね、今、冷蔵庫から取ってくるわね」 お菓子の魔女「……ごめんなさい」 シャルロッテを中心に部屋の景色が変わっていた。 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― 住宅街 午後6時 マミ「暗くなってきたし、今日はお開きね」 まどか「私、ほむらちゃんに連絡しますね」 マミ「ええ、お願い」 その時、何かをみつけた2体のタカカンドロイドが マミたちのところへ帰ってくる。 さやか「マミさん!タカが!」 マミ「……どうやらアタリみたいね」 「あなたは、暁美さんを呼んできて頂戴」 一体のタカカンドロイドがマミの命令で ほむらのところへ飛んでいく。 マミ「行きましょ」 まどか「はい!」 さやか「はい!」 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― お菓子の魔女 結界 タカカンドロイドの案内で結界まで来た マミ達は結界の中へ入る。 マミ「随分と大きな結界ね」 「それに、お菓子がいっぱい……」 さやか「なんか、毎回すごいデザインですね」 「あ、マミさん、あそこ!」 さやかが扉の様なモノを指差す。 まどか「病院のドア?」 マミ「入ってみましょ」 扉の向こうにはあたり一面に大きなお菓子が転がっており 部屋の中心には足の長い椅子とテーブルが置いてある。 まどか「お菓子ばっかりの部屋……」 さやか「なんか、居るだけで太りそう……」 まどか「マミさん!そこに人が!」 さやか「あれは……先生!?」 倒れている和子のもとへ駆け寄るまどか達 マミが和子に外傷がないかを確認する。 マミ「大丈夫、どうやら気を失ってるだけみたい」 和子「うっ……うぅん……」 まどか「先生!大丈夫ですか!」 和子「鹿目さん?……それに、美樹さん、どうしてここに?」 さやか「先生こそ、どうしてここに?」 マミ「……魔女が来るわ」 マミはバースドライバーを装着し、 真上に弾いたセルメダルをキャッチしドライバーに入れレバーを回す。 チャリン マミ「変身」カチャカチャ カポーン マミの身体を光が包み込み周囲にスーツの部品が生成される。 生成された部品は身体に装着されていき、マミの姿をバースへと変える。 「鹿目さん、美樹さん……その人を連れて隠れてて」 さやか「了解!マミさん頑張ってくださいね!」 まどか「先生、立てますか?」 和子「ええ……」 まどか達は大きなドーナツの影に隠れ 様子を窺っていると空からピンク色のぬいぐるみが落ちてくる。 ぬいぐるみは椅子の上に落ちる。 和子「シャルちゃん!!」 お菓子の魔女「……」 和子「どうしたの!シャルちゃん!」 さやか「先生!落ち着いてください!」 「あれは魔女です!危険な怪物なんです!」 魔女のもとへ駆け寄ろうとするがまどかとさやかに抑えられる。 マミ「せっかく、出てきたところ悪いけど……」 「お仕事させてもらうわよ」 マミはバースバスターを構えるとぬいぐるみへ向けて発射する。 発射された弾がぬいぐるみに直撃するとぬいぐるみの口が膨れ上がる。 ―イラナイ― ぬいぐるみの中から水玉模様の黒い恵方巻のようなデザインの魔女が出てくる。 魔女は口を大きく開けマミに飛び掛る。 マミは少し後ろに飛ぶことでそれを回避する。 マミ「っと、それがあなたの本体ってところかしら?」 魔女の攻撃を避けたマミは弾倉から使用済みのセルメダルを捨てると 手に握った数枚の新しいセルメダルを取り出し真上に投げる。 マミ「やっぱり、接近戦よりこっちの方が私にはあってるわね」 真上から落ちてくる数枚のセルメダルを空中で弾倉に詰める。 バースバスターにセルメダルを装填すると 一枚のセルメダルを取り出しバースドライバーに入れ、ベルトのレバーを回す。 カチャカチャ カポーン QB声『クレーンアーム』ガチャンガチャン 右手にクレーンアームが装着される。 マミ「はぁ!」 マミはクレーンアームのフックを魔女に向けて飛ばす。 恵方巻「!?」 魔女に直撃したフックが壁に引っかかる。 ワイヤーを巻き取るとマミの身体はフックの方へと引っ張られる。 ワイヤーに引っ張られながら、マミはバースバスターを魔女に向けて乱射する。 恵方巻「~~~ッ!」 大きなきのこの上に着地したマミに向かって マミを食べようと魔女が飛び掛る。 しかし、マミは魔女の顔を足で止める。 そのままの状態でベルトにセルメダルを一枚入れてレバーを回す。 カチャカチャ カポーン QB声『キャタピラレッグ』ガチャンガチャン 装着されたキャタピラレッグのキャタピラを回転させる。 すると、魔女の身体からセルメダルが弾け飛ぶ。 マミはそのままの体勢から魔女に回し蹴りを放つ。 回し蹴りが当たった魔女はそのまま吹き飛ばされる。 マミ「さて、そろそろ決めさせてもらうわよ」 マミはバースバスターの下に付いた弾倉を取り外し、セルメダルを補充し それを銃口に取り付ける。 QB声『セル・バースト!』 銃口の中心にエネルギーが集まり、巨大な弾丸を形成する。 トリガーを引き、発射する。 マミ「ティロ・フィナーレ!」カチャ 銃口から大きな弾丸が発射される。 弾丸は魔女に向かってまっすぐに飛んでいき直撃する。 そして、爆発する。 辺りにセルメダルが散らばる。 マミ「こんなものかしらね」 まどか「!?」 「マミさん!後ろです!」 「後ろに魔女が!」 マミ「えっ?」 マミが振り向く 目の前に黒いからだが迫ってきていた。 魔女の突進を手で防ぐが吹き飛ばされる。 吹き飛ばされたマミの身体は壁に激突し転がる。 マミ「かはっ……」 フラフラと立ち上がり手から落ちたバースバスターを拾おうとするが 手に激痛が走る。 マミ「ッ!?」 「失敗したわね……まさか、同じ魔女が9体も居たなんて」 マミは左手でバースバスターを構える。 目の前には9体の魔女が一斉に襲い掛かろうとしていた。 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― 住宅街 6時 マミが魔女を発見したことを知ったほむらは ライドベンダーをバイクに変形させる。 ほむら「案内してもらえる?」 タカ『キュゥイ』 ライドベンダーを走らせる。 ほむら「なるほど、ほとんど自動運転だわ」 ゲームセンターに置いてあるバイクのアトラクションと運転が変わりなかった。 ほむらがすることといえば、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作のみである。 タカカンドロイの案内に従い、バイクを走らせる。 ―あんたか……あたしのメダルを持っているのは― ほむら「!?」 進行方向の道に槍の雨が降ってくる。 ほむらはバイクを操作し、落ちてくる槍を避けながらブレーキをかけ、前を見る。 目の前に赤い服の少女が姿を現す。 ほむら「佐倉杏子……魔女の方ね」 ほむら(魔女の巴マミと同じ、魔法少女の格好をしている) 魔女杏子「マミの奴が苦戦するぐらいだから、期待できそうだな」 バイクから降り、オーズドライバーを装着する。 QB「暁美ほむら、これを!」 ほむら「いつもと違うわよ?」 QB「あの魔女にはこっちの組み合わせが有効だよ」 コアメダルを受け取り、ベルトに入れる。 ベルトの中心にあるメダルケースを倒し、スキャナーでメダルを読み取る。 カチャカチャ ガシャン キンキンキン! まどか声『ライオン!カマキリ!チーター!』シャキーン ほむら「はぁあ!」 魔女杏子「たぁあ!」 ほむらのトラクローと魔女杏子の槍がぶつかり合う。 ほむらと魔女杏子の打ち合いが続く。 QB「暁美ほむら!今はマミのところに行くことを優先するんだ!」 ほむら「彼女はそれを許してくれないみたいよ」カキン 魔女杏子「ほら、よそ見してると危ないぞ!」カキン ほむら「っ!?」 QB「暁美ほむら!僕に考えがある!」 一度打ち合いをやめ、QBの近くまでさがる。 ほむら「何?」 QB「このコアメダルでメダルの位置を攻撃して欲しい」 「その間に僕が何とかする」 ほむら「わかったわ」 渡されたコアメダルをベルトにいれ、スキャンする。 カチャ キンキンキン! まどか声『タカ!カマキリ!チーター!』シャキーン 鷹の目の効果でコアメダルの位置を探る。 ほむら「そこね、はぁあ!」 チーターの高速移動の効果で魔女の周りを回りながら 剣で斬り続ける。 魔女杏子「っく!?ちょこまかと!」 魔女杏子も槍を振るうが、チーターで避けられてしまう。 魔女杏子「あぁー!少しはじっとしてろよな!」 ほむら(そろそろね) 走りながらオースキャナーを持ち、メダルをスキャンする。 キンキンキン! まどか声『スキャニングチャージ!』 ほむら「はぁああああ!」 「ほむぅ!!」 チーターの速度を利用して回転しながら斬り続ける。 斬られたところから、セルメダルが飛び散る。 QB「今だ!!」 QBが魔女杏子に突撃し、コアメダルを2枚口に含む。 魔女杏子「ッ!」 「あっ!てめぇ!」 QBがクジャクとタカのカンドロイドを起動させる。 メダルを2枚クジャクとタカに渡し命令する。 QB「何処でも良いから、これを遠くに持っていくんだ!」 クジャク『クジャクぅ~』 タカ『タカぁ~』 魔女杏子「てめぇ!人のコアメダル返しやがれ!」 QB「僕は持って無いよ」 「さっきのクジャクに緑のメダルを渡してるけどなんだろね?」 「タカの方にもメダルを渡してるけど、タカは早いからね」 「早く何とかしないと見失うかもね」 「後ろ見てみなよ」 「もう、あんなに小さくなってる」 魔女杏子「なっ!?」 急いでカンドロイドが飛んでいった方をみる。 確かにQBの言ったとおり、クジャクカンドロイドは緑色のメダルを一枚持っていた。 タカの方もこの位置ではわかりにくいがメダルを持っている。 魔女杏子は槍を2本生成し、槍を投げクジャクとタカに突き刺す。 タカ『タk……』ボト クジャク『くjyぁ……』ボト 魔女杏子「これでお前らのメダルを奪えば……」 魔女杏子が振り向いた時には既に ほむらとQBの姿は無かった。 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― 住宅街 魔女杏子が余所見をした瞬間、ほむら達はバイクに乗り マミ達のもとへ向かっていた。 バイクのハンドル部分に乗っているQBに話しかける。 ほむら「インキュベーター」 「あなたが手に入れたコアメダルを手放すとは思わなかったわ」 QB「何をいってるんだい?タカにコアメダルを渡したとは言ってないよ」 「さっき、タカが持っていったのはセルメダルだよ」 「本物はこっちにあるよ、きゅっぷい」 口の中からコアメダルを取り出す。 QB「クワガタだね」 「彼女があまり賢くなくて助かったよ」 ほむら「相変わらずの詐欺師っぷりね」 ほむら(間に合って……巴マミ) ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― お菓子の魔女 結界内 マミ「くっ……かはッ」 9体の魔女相手に苦戦するマミ ―ダレニモ、アイサレナイ― マミはバースバスターを魔女に向けて撃つが 利き手じゃない為、狙いが外れる。 マミ「……やっぱり、片手じゃ狙いにくいわね」 ―ワタシハ、イツモ、ヒトリボッチ― さやか「やばいよ……このままじゃ、マミさんが」 和子「……」 まどか「えっ……先生!?」 和子は物陰から出て行き、マミと魔女の間に 両手を広げて立つ。 和子「シャルちゃんは独りぼっちじゃない!」 「シャルちゃんは私の大切な家族よ!」 「だから、一緒に帰りましょ!ね?」 ―私、独りぼっちじゃないの?― 和子「そうよ、独りぼっちじゃない!」 「私が居るもの!」 和子の言葉を聞きぬいぐるみが椅子から降りてくる。 ぬいぐるみは和子の近くまで歩いてくる。 和子は近づき、ぬいぐるみを抱きしめる。 シャル「暖かい……」 和子「シャルちゃんはこれでも独りぼっちだというの?」 シャル「……ごめんなさい、ごめんなさい……」 和子「これからも、ずっと一緒だから……」 シャル「うん……うん……」 恵方巻そっくりな魔女はまるでシャルロッテの意識と 同調するかのように動きが止まる。 マミ「止まった……?」 さやか「何とかなったとか?」 ―イラナイ、コンナ世界、イラナイ― 止まっていた魔女たちが一斉にマミ達に襲い掛かる。 マミは和子とシャルロッテを物陰まで連れていく。 マミ「あなた達はここに居て」 「なんで、急に動き出したのかしら……」 シャル「もう一人の私が暴れてるの」 マミ「もう一人の私?」 シャル「呪いから生まれた魔女の私」 「お願いします」 「あの子を倒してください……」 マミ「……いいわ、あの魔女を倒してあげる」 「っと言ったものの、片手が使えないのは辛いわね……」 「タカカンドロイドをオトリに頑張れないかしら?」 ほむら「その必要はないわ」 まどか「……ほむらちゃん!」 バイクに乗って現れたほむらは一体の魔女を轢き マミの前で止まる。 QB「マミ!大丈夫かい?」 マミ「ええ、なんとかね」 「暁美さん、遅かったじゃないの」 ほむら「足止めを食らっていたわ」 「ところで状況から見るに魔女が分裂して手も足も出なくなった」 「ってところかしら」 マミ「そうよ、何とかならないかしら?」 ほむらは周りを見渡し、テーブルに備え付けられた椅子に座っている 青い大きな人形に目を留める。 ほむら「あれよ」 ほむら「あれが本体よ」 マミ「そう……なら、本体は私が倒すわ」 「暁美さんはこの周りの魔女を何とかして頂戴」 ほむら「わかったわ」 QB「暁美ほむら、これを使うんだ」 「このコンボなら、一人でも何とかできるよ!」 QBがほむらに向かって2枚のコアメダルを渡す。 ほむら(緑のコンボね……) コアメダルを受け取ったほむらはそれをベルトに入れてスキャンする。 カチャカチャ ガシャン! キンキンキン! まどか声『クワガタ!カマキリ!バッタ!』 『ホ~ムホムホムキリッバッ!ホムキリバ!』シャキーン ほむら「はぁあああああああああ!」 「ほむぅう!!」 9体の魔女が一斉にほむらに向かって飛び掛ってくる。 ほむらは魔女に向かってまっすぐに走っていく。 すると、ほむらがだんだんと増えていく。 1週目メガほむ「ここ何処ですか!?何で私こんな格好してるの!?」 2週目メガほむ「鹿目さーん!私、魔法少女になったよ!」 3週目メガほむ「みんな、QBに騙されてるの!!」 4週目ほむら「もう誰にも頼らない……」 5週目ほむら「何度でも繰り返す」 6週目ほむら「まどか、まどか、まどか」 7週目ほむら「何この世界?私がたくさん居る……」 8週目ほむら「ほむほむぅ」 9週目ほむら「ダメよまどか、契約したら……」 ほむら「……」 さやか「ほむらが増えた!?」 まどか「あっはははは……」 ほむら「まあ、いいわ」 「いくわよ、私の分身たち!」 ほむら達「「「ほむ!」」」 10人のほむらと9体の魔女がそれぞれぶつかり合う。 1週目メガほむ「ひっ!?こんなのどうすればいいの!?」 6週目ほむら「大丈夫、私が手伝うわ」 2週目メガほむ「えっと……あれ?私の爆弾何処?」 7週目ほむら「ほむっ!」ザシュ マミ「暁美さん達が頑張ってくれてる間に」 「準備するべきね」 ベルトにセルメダルを入れレバーを回す。 チャリン ガチャガチャ カポーン! QB声『ブレストキャノン』 マミの前にブレストキャノンが装着される。 ベルトにセルメダルを追加投入していく。 チャリン ガチャガチャ カポーン! QB声『セルバースト』 チャリン ガチャガチャ カポーン! QB声『セルバースト』 チャリン ガチャガチャ カポーン! QB声『セルバースト』 マミ「こんなものかしら」 ほむら「そろそろ、決めるわ」 ほむらがオースキャナーでメダルをスキャンする。 それを真似るように他のほむら達もスキャンする。 キンキンキン! キンキンキン! キンキンキン! まどか声『スキャニングチャージ!』 『スキャニングチャージ!』 『スキャニングチャージ!』 『スキャニングチャージ!』 『スキャニングチャージ!』 ほむら達「「「はぁあああああ!」」」 「「「ほむぅ!」」」 10人のほむら達が一斉に魔女に向かって蹴りを放つ 魔女達は一斉に爆発し、辺りにセルメダルを落としていく。 マミ「これで終わりよ!」 「ティロ・フィナーレ!」 魔女の本体に向かって弾丸が飛んでいく。 魔女本体「!?」 ドカーン!! 魔女の本体は爆発し、魔女の結界が消滅していく。 ほむら「終わったようね」 マミ「ええ」 和子「シャルちゃん!?」 和子の方を見てみるとシャルロッテの身体が だんだんと消えていた。 シャル「和子……お別れだね」 和子「どうして、お別れなんて嫌よ!」 シャル「あの子と私は同じ存在だから」 「あの子が消えたら私も消えるの」 「私は短い間だったけど和子と一緒に居られて幸せだったよ」 和子「シャルちゃん……」 シャル「だから、泣かないで」 「私、和子の笑ってる姿が一番好きだから」 シャルロッテの身体は霧のように消えていく。 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― 見滝原中学校 屋上 昼休み まどか「マミさん、腕の調子は?」 マミ「お医者さんの話ではちょっと、手にヒビが入ってるみたい」 「直るまで安静だって」 さやか「じゃあ、しばらくは……」 マミ「しばらくは暁美さんのフォローに回るわ」 ほむら「そうね」 さやか「それにしても……」 「まさか、あたし達の担任が魔女と一緒だとは思わなかったよ」 マミ「あれから先生の様子は?」 まどか「魔女と一緒に居たときの記憶は無いみたいで……」 QB「魔女と契約した人間には記憶が残らないからね」 「無理もないよ」 まどか「でも、それって悲しいような」 「先生、あんなに必死だったから」 「多分、すごく仲のいい友達だったんだと思う……」 ほむら「案外、心のどこかで覚えているかもね」 まどか「えっ?」 ――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――― ―――――――――――― 職員室 昼 同僚「あれ?早乙女先生」 「その携帯ストラップ手作りですか?」 和子「はい、何故か急に作りたくなって」 同僚「何かのキャラクターか何かですか?」 和子「うーん、何のキャラクターなんだろ?」 「これを作りたいと思うぐらいだから、よっぽど気に入っていた何かなんでしょうが……」 和子の携帯電話には小さなピンクのぬいぐるみがストラップとして付いていた。 同僚「名前とかってつけてるんですか?」 和子「名前はつけてないけど、」 「つけるなら……シャルロッテかしらね」 ――――――――――――――――――――――――――― 【暁美ほむら:現在の所持メダル】 ――――――――――――――――――――――――――― タカ・コア① クワガタ・コア① カマキリ・コア① バッタ・コア① ライオン・コア① トラ・コア① チーター・コア① ――――――――――――――――――――――――――― 次回、魔法少女ほむら☆OOOは…… ――――――――――――――――――――――――――― ―あんた、この町に来たばかりなの?― ―仕事の関係で隣町からこっちに来たんだ― ―そろそろ、稼ぎ時かな― ―魔女退治、割といい仕事だからな― ―あれは……バース!?― 第4話 『りんごと仕事と赤髪少女』 ―佐倉杏子だ よろしくな!― BACK ほむら「その必要はないわ」 まどか「……ほむらちゃん?」 2 NEXT ほむら「その必要はないわ」 まどか「……ほむらちゃん?」 4
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杏子が立ち止まり真剣な顔つきになる 「いいのか?」 予想外の反応、杏子の表情にふさけた感じは微塵にも感じなかった 杏子が僕の腕を掴み茂みに連れていく 僕は諦め全てを享受することにした 杏子が僕の唇を貪る そう、貪っているのだ 舌で唇を弄び、口の中を舌で這う これは唇を交わすといった表現は似つかわしくないだろう 僕は完全に杏子に食べられているのだ でも、僕は満更でもなかった 黄昏時に協奏曲は激しく、情熱的に奏でられる そして、僕は楽器だった コメント 302 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 00 12 43.18 ID uN/x3PgY0 [1/2] お味噌汁を作って夕飯の準備をしていた8月下旬のある夕暮れ時 久しぶりにうちの電話が鳴った コンロの火を止め、受話器を取る 相手は杏子だった 以前渡した携帯からかけてきたようだ 彼女の前で言ったら怒られるかもしれないが彼女が正しく携帯電話を使えている事に感心した 『今、暇かい?』 夕飯の支度の最中だったが杏子がわざわざ電話をかけてくるとは何かあったのだろう 僕は杏子に暇だよ、と答えた 『そうか、じゃあ駅にまで迎えに来てくれないか?』 杏子の頼みに僕は肯定し受話器を置いた 窓から差し込む赤い夕日と外から聞こえる鴉の歌が妙に調和していた 駅に着くと僕が探す前に杏子が僕の方に走り寄って来た まるで飼い主を見つけた小型犬のようだ 「わざわざありがとな」 杏子はそう言うと僕の右腕をギュッと掴んだ やけに今日は甘えん坊な杏子だね 「そ、そんなことねーさ」 若干動揺しているような杏子だったがそんな彼女も可愛かった じゃあ、帰ろうか 「そうだな」 そして帰路につく 正直、杏子は僕にぴったりくっ付いて少し歩きにくかった でも、嫌な気分ではない むしろ、嬉しかった 彼女の温かさ、匂いを独り占めしてるような気分になれたから 杏子に一つ聞いてみた 何故、今日に限って僕にお迎えを頼んだのかを 「その、それは・・・」 急に顔を赤くして口をもごもご動かす 杏子らしくないな、お腹でも減ったのだろうか 丁度、左を見ると自動販売機があった 何か買っていく?と杏子に質問を投げかけながら販売機の方に寄ろうとする 「そっち行くなって!」 杏子に強く腕を引張られて止められてしまった いったいどうしたというのだろうか? コメント 307 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 00 17 28.77 ID uN/x3PgY0 [2/2] 杏子の話によると、今僕が寄ろうとした自動販売機は一部では【死の自動販売機】と呼ばれているらしい 彼女曰く、その販売機で商品を買うと三日以内に事故に遭って死ぬらしい さらに、真夜中になると其処で無言で佇んでいる血塗れの白装束の女がいるとか こういう類の話は季節感もあって好きなのだが、杏子からそういう話が聞けるとは思わなかった 「だから、そこでは飲みもん買っちゃだめだぞ!」 というわけで杏子に叱られてしまった 僕はそこで杏子に一つ質問をした その話は何処で聞いたのかを こういう話は出所が分かると更に楽しめるからね 「さやかが言ってた」 なるほど、友達との会話で怪談話が出てその中で【死の自動販売機】の話題が出たというわけか 名探偵ばりの推理をぶつけてみる 「すげーなお前、よく分かったなー」 杏子に感心された それで、杏子はお化けとかオカルトなものを信じるの? 「そんなこと言ったら魔女だってオカルトだろ?」 ふむ、一理あるね ちょっと杏子をからかってみたくなった 僕はその【死の自動販売機】に触れてみた 「おい馬鹿!何やってんだ!」 杏子に怒られて手を引き離されてしまった 「祟りにでも遭ったらどうすんだ!」 ごめんね、ちょっと興味がわいてきちゃって 「馬鹿!死んだらどうすんだよ!」 ここまで心配してくれると少し悪いことをしたなと思ってしまう 「死んじゃったらもう二度と戻ってこねーんだぞ・・・」 杏子は若干涙声だった ごめんね・・・ そう言って僕は杏子を抱きしめてあげた そして、家に着いた 杏子はまだ僕の腕を抱きしめている もう、家についたしそろそろ放しても・・・ 「バカ、お前は目を放すと何するかわかんねーし」 「それに、お前はあたしのもんだ。勝手なことはさせねーからな」 そして玄関で杏子は僕の顔に甘く蕩けた顔を近づける 流石に玄関でキスは・・・ 「うるさい」 夏の夕焼け空は紅蓮に包まれ、鴉が謳う 僕は杏子の神聖な焔と愛の協奏曲を奏でる コメント 378 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 17 07 19.60 ID 463Dpm5DP [2/2] 杏子ゲロ あんこげろ ankogelo angelo angel 天使 コメント 445 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/22(月) 00 00 03.40 ID +LDtESN20 はぁ・・・あんこちゃんと24時間テレビを見たい。 僕とあんこちゃんは家で24時間テレビを見るの。 あんこちゃんは24時間テレビ見るの初めてで目をキラキラさせながらテレビに食いついてるの。 「24時間ずっと見続ける!」って言って聞かないから僕は一緒に付き合ってみてあげるの。 夜中、つまらないバラエティのところでうつらうつらしちゃうんだけど頑張って耐えてるの。 僕はもう眠いから横になろうとするんだけどちょっと寝ぼけてるのか「ひとりにするなょぉ・・・」って 小さい声で言ってツンツンして起こそうとしてくるの。可愛い。 そしてついに20時。あとちょっとでマラソンもゴールなんだけどついにあんこちゃん力尽きちゃって寝ちゃうの。 僕の膝の上でスースー言ってて寝顔がとってもかわいいの/// 風邪ひいちゃうといけないから近くにあった毛布を掛けてあげるの。 あとちょっとでゴールするってときに気づいてあんこちゃんは起きるの。 「なんで起こしてくれなかったんだよ!」ってちょっと悔しそうに泣いてるの・・・。 僕は来年は一緒に最後まで見ようねってぎゅっとするの/// そして・・・ そのあとは僕とあんこちゃんでベットの上で24時間マラソンをするの/// コメント 459 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/22(月) 00 14 51.41 ID Xp+ibglw0 [1/2] ここに来るのは今月最後だろう 杏子の教会 今日は涼しいので掃除しやすいだろう 曇天で気持ちのよい天気とは言えないけれど 寧ろ、雨が降ってきそうだ まぁ、折りたたみ傘を持ってきたからいいかな 「今日は涼しくていいな」 杏子が僕の手を握りながら言った 気温がいつもより低かった所為か杏子の柔らかく小さな手は温かく感じる さぁ、掃除しようかと杏子に促す 「そうだな。さっさと終わらせてなんか食いにいこーぜ」 杏子は暢気な声で返す その声に僕はとても癒される 温かくて、優しいその声に 予想通り、涼しかったので掃除は意外と早くはかどった 杏子が家族の写真の入った額を丁寧に拭いている 彼女の顔は昔を懐かしんでいるようだった 寂しさと温かさが混じったというような表情 言葉にするのは難しい表情だ 僕はここに来る度いつも思っていることを杏子にぶつけてみた その写真、持って帰らなくていいのかと 大切な思い出は自分の傍において置きたいものだろうから 「気遣ってくれてありがとな。でもいいんだ。あたしの家族の居場所はここだから」 静かに杏子はそう言って写真をもとの場所に置く 彼女の言葉はとても優しい感じだった その言葉にはどれほどの深み、重みがあるのだろう 最愛の家族を喪失した悲しみ 最愛の家族と共有した在りし日の幸福 その言葉にそれらが全て凝縮されているのだろうと僕は思った 果たして、僕が杏子なら耐えられるだろうか 相反する感情が混沌となり、心の中でずっと渦巻いているであろうその状態に 「おっと、もう辛気臭い話はそれくらいにしようぜ?」 彼女の優しい声によって僕のネガティヴな思考は中断された 「どっかいってパッとなんか食ってこーぜ!」 そう言って杏子は僕の腕を引いて教会の出口に向かう きっと、それは僕を気遣ってくれた上での行為だろう 僕は杏子の優しさと強さにただただ、感心するしかなかった コメント 461 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/22(月) 00 18 18.49 ID Xp+ibglw0 [2/2] 教会を出て約10分 僕と杏子は手をつないで街中を歩いている どこかレストランでもないか探している最中だ 「なんだあれ?」 杏子がある方向を指さした そこには人だかりが出来ている 「ちょっと言ってみよーぜ」 杏子に腕をひかれるまま僕は歩く 人だかりの中心で、中年の男二人が殴り合っていた それをとめようとする数人の若者 「みっともねー、喧嘩かよ」 杏子は興ざめしたようにつぶやいた どうやら酔っ払い同士の喧嘩らしい 実にくだらない争い 「やっぱ、あたし酒は嫌いだよ。正常な人間を一瞬にして狂わせちまう」 杏子が小さな声でボソっと言った 彼女の脳裏に浮かんでいるのは恐らく、酒に溺れて狂ってしまったという父親だろう だから、杏子はきっとお酒に対していいイメージは持っていないだろう・・・ こんなところ杏子には似合わないな 僕は杏子の手を引いて人だかりから離れた ごめんね、あんな醜いもの見せちゃって 「謝るのはこっちの方だよ。あたしがお前の手を引いたんだからさ」 杏子は若干、俯きながら言った 僕は杏子の頭を撫で、彼女から憂いを取り除こうとする 「お前は、将来酒飲むつもりなのか?」 杏子が心配そうに訪ねる 酒やタバコやるとお金が溜まらないらしいから僕は遠慮しておくよ 「そっか、安心したよ」 でも、お酒が全て悪いってわけでもないよ 「わかってる。でも親父は酒の所為で・・・」 杏子の声が段々、涙声になってくるのがわかる それに悔しそうに、拳を握り締めフルフルしている 僕はそんな杏子をひょいと抱きかかえる 「うわっ!いきなり何すんだよ」 辛気臭い話はもう止めるんじゃなかった? 「・・・そうだったな、ごめん」 僕はこんな悲しそうな顔の杏子を見たくない だから、僕は杏子に優しくキスをする 「うわっ!なんだよ」 杏子は顔を赤らめる 気持ちは晴れたかい? 哀しそうな顔なんて、杏子には似合わないよ 僕はできるだけ優しく、包みこむように杏子を抱きしめる 「ありがとな」 杏子はそう言って目を瞑った 涙の交響曲は確かに美しいように聞こえる でも、喜びの協奏曲の方が遥かに美しい旋律であることは言うまでもない コメント 625 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 00 11 05.25 ID /C2VES1t0 [1/4] 久しぶりに杏子が緑のパーカーを着ていた 昨日今日は涼しかったからだろう 小さな杏子にとっては少し肌寒かったのかもしれない 明日はまた、暑くなるというから杏子か体調を崩さねばいいのだけれど そんな事を考えながら僕はパーカー姿の杏子を見つめる ホットパンツに緑のパーカー 初めて彼女と逢った時と同じ服装だ 目を瞑れば鮮明に浮かぶ杏子との出逢い けっこう前のことなのについ昨日のことのように感じる 実際はそれ以上の月日が流れているというのに そんな風に過去の事を懐かしんでいると杏子に話しかけられた 「なに見てるのさ?」 その姿、久しぶりだなって 「あぁ、これか。今日はちょっと寒いからな」 そっか、やっぱその服装が一番似合ってるよ杏子 「茶化すなよ」 少しだけ顔を赤らめて言った 僕は茶化したつもりなんてないのだけれど 「う~ん、暇だなぁ」 僕の隣に座った杏子が綺麗で長い脚を伸ばす ホットパンツという露出の多い服装なので太ももまで見えてしまう ジロジロ見ないように心掛けても、どうしてもチラチラと目に入ってしまう それにしてもなんて精錬された太ももなのだろう 筋肉も贅肉もなく、ただただ美しい 杏子はよく動くからもっと筋肉がついていてもよさそうなのだが 恐らく杏子はそういう体質なのだろうと勝手に合点する 彼女はびっくりするほどによく食べるが、少しも丸くなった感じがしない 太りも痩せもしない体質なのだろうか それにしても、やっぱり杏子の太ももは最高だ 触りたい、頬擦りしたいしたいほどだ 「おい・・・お前・・・」 杏子の呆れたような声で僕は我に返った 「なにひとの太ももジロジロ見てんだよ」 み、見てないよ、と我ながら苦し紛れの言い訳をする 「ふーん・・・正直に言ったらちょっとくらい触らせてやってもいいかなって思ったんだけどなー」 あんまり綺麗だから見蕩れてたんだよ 「やっぱ見てたんだな」 恥ずかしくて、僕には返す言葉がなかった コメント 626 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 00 13 20.99 ID /C2VES1t0 [2/4] 美しくて柔らかくてすべすべしていて、 杏子の太ももは気持ちよかった 彼女のそれは触れただけで魂が浄化されるかのように清らかで美しかった 「んっ・・・もっと優しくしろよぉ・・・」 杏子は真っ赤になりながら蕩けたような甘い声で抗議する ごめんね、でもこんなに素晴らしい太ももを見せてくる杏子が悪いんだよ? 「そんなっ・・・んっ・・・こと言ったって・・・」 彼女はパーカーの端を掴みながら必死に耐えるように震えていた 杏子の可愛らしい反応を見ると更に理性が抑えられなくなってしまう そして、とうとう僕は杏子の麗しの太ももに頬擦りをする あぁ、なんて幸せな気持ちなんだろう 頭の中にエデンが到来する そして天使が楽器を奏で僕を祝福する 「もう・・・んっ・・・やめろよぉ・・・」 杏子は恥ずかしさのあまりパーカーのフードを被って顔を隠してしまった よほど恥ずかしかったのだろう 僕はそれを知りながら杏子に訪ねた なんで杏子は顔を隠すの?、と 「んっ・・・お前のっ・・・せいだよ・・・」 完全に蕩けた甘い声の杏子 僕は彼女の太ももと戯れるのをやめ、杏子のフードを外した 真っ赤になって瞳にはうるうると涙を浮べた様子の杏子 正直、やりすぎてしまった感も否めなかった ごめんね、ちょっと調子に乗りすぎ━━ 謝ろうとした瞬間、思いっきり押し倒され。 杏子に僕の手を押さえつけられ。 そして唇を貪られた 今まで見たことのないほどの蕩けた顔に蕩けた声 僕は抵抗しようとするけれども、彼女の腕は僕の束縛をやめない 「あんだけのことしてくれたんだ、お前も覚悟はできてるよな?」 僕の答える前に杏子は舌で僕の唇を、中を弄び貪り尽くす んっ・・・あっ・・・ 自分でも声になっていないのがわかる 「可愛い声でなくじゃねーか」 彼女の口から糸が引いている 「今日一日はあたしの好きにさせてもらうからな」 至福の時の代償 それは今までにないほどに僕が杏子に奏でられることだった 協奏曲なんてものじゃない、それは狂詩曲だった コメント 650 名前:今日、8/23は「 処暑 」 - http //bit.ly/pgXCxB[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 01 31 25.19 ID zx1ehYGT0 はぁ・・・あんこちゃんと一緒に夏の終わりを過ごしたい。 僕とあんこちゃんは家の中でごろごろするの。 今年は節電する!って聞かないからあんこちゃんがなかなかクーラつけさせてくれないの。とってもいい子。 あんこちゃんは「あちーちょーあちー」って言いながら扇風機の前で「あ゛ーあ゛ー」ってやってるの。 僕も負けじと大きな声で「あ゛ーあ゛ー」ってやってたらもっと大きな声で「あ゛ーあ゛ー」ってやってくるの///かわいい。 そういえば今日は「処暑」っていう日なんだよ、ってあんこちゃんに教えてあげたら 真っ赤な顔して、「ひ、昼間っからなんて事言ってんだよ!この馬鹿!」って言うの/// 僕は、ははあんと思って「『ところ』に『あつい』って書いて『しょしょ』って読むんだよ。」って教えてあげたの。 そしたらちょっと恥ずかしそうに「へ、へえー」ってあんこちゃんはごまかそうとするの。 僕は困らせてあげたくなって、「何と間違えたの?」って言ってみたの。 そしたらあんこちゃんはますます顔を赤くして扇風機の前で「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」ってやってるの///// その後はちょっと怒っちゃってずっとそっぽ向いたままなの・・・。 だけど晩ご飯に僕がそうめんつくってあげたら機嫌直してくれたの。 そして・・・ そのあとはあんこちゃんの『しょしょ』を貰って、「あ゛ーあ゛ー」言わせるの////// コメント 671 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 08 16 31.32 ID EYwi17Jy0 [2/6] やめろよぉ… こんな朝早くからそんな恥ずかしいこと… 杏子ちゃんは朝からえっちな娘だね 「お前のこと大好きだから仕方ねーだろ///」 僕だって、負けないほどに杏子ちゃんのこと大好きだよ! 「じゃあ、試してみるかい?」 やだぁ…舌入れないでよぉ… 「だらしない顔になってるぞ?」 そんなっ…朝から…激しっ…… 「朝一番のお前の口は甘くてうまいな」 あぁんっ…! 「もうノびちまうなんて、だらしねーな」 ごめんね、杏子ちゃんっ… 「でも、そんなお前が大好きだよ」 僕も杏子ちゃんが大好きっ! 「じゃあ、もう一回愛しあうかい?」 うんっ!杏子ちゃん愛してるよ コメント 876 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 22 26 30.21 ID rhkKw3wl0 [3/3] ………ジリリリリ! うるさいくらいの目覚まし音に私は叩き起こされた。 私は目覚まし時計が嫌いだ。 けど今はすごく気分が良い。 いや、ワクワクしてるというのが正しい気持ちか。 自分でもよく分からない、こんな気持ち久しぶりだな…いつ以来だろうか。 …さて、今日は待ちに待った転校初日だ。 さやかのヤツ、驚くかな。 「………佐倉さーん自己紹介お願いします」 いざ、こうなるとやっぱし緊張するな…。 佐倉杏子だ。 好きなことは食べることだ、よろしくな! 歓声と拍手が向けられる。 えーっと、さやかはどこかな… …おっ、いたいた。 すげー驚いた表情してやがるぜ。 マミのヤツに見せたやりたいくらいだ。 「えーっと、佐倉さんの席は…」 先生、美樹さやかの隣の席が良いんだけど大丈夫かい? 「あら、美樹さんと知り合いなの? じゃあ美樹さんの隣の席どうぞ」 おっしゃ、助かるぜ、先生。 席に着くと同時に横から声が飛んでくる。 「…なんであんたがここにいんのよ」 なんだって良いだろ 「ま、まあ良いわ…そ、その…よろしくね」 さやかのヤツからそんなこと言ってくるなんてビックリだな… ああ、これからよろしくな! 今宵、寝室の窓から月を見上げて私は思う これからも幸せな時間が続きますように…ってな。 コメント 990 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 00 15 11.62 ID jaKi9ALQ0 [1/3] 今朝、杏子は酷く魘されていた まるで夢魔に苦しめられているよう 汗びっしょりでうーんうーん、と苦しそうに喘いでいた 僕は彼女に体温計を渡して体温を計らせる 38℃、酷い高熱だった 杏子をすぐに病院に連れていかなくては 「大丈夫・・・だから・・・っ・・・」 どう見ても大丈夫な様子じゃない 僕は彼女の発言に構わず杏子を布団から起こす 杏子に水を飲ませ、彼女のパジャマの中に手を突っ込濡れタオルで身体の汗を拭く そして僕はすぐに支度をし、パジャマ姿の杏子を抱きかかえ病院に向かった 10分間ほど全速力で病院に向かい走った 会社員や主婦など、道行く人たちは僕らを奇怪な目で見ていたがそんなことに構わず僕は走る 確かにパジャマ姿の可愛らしい少女をお姫様抱っこして全速力で息を切らして走ってたら奇妙だろう 現在自宅、病院から帰ってきたところだ 病院の診断は夏風邪だった 処方された薬を飲ませ、安静にしておけば大丈夫とのことだ 僕は布団で寝ている(というより寝かせた)杏子の顔を見る 汗は若干ひいて、少し楽になったようだが涙目になっている まだ苦しい?と杏子の体調を気遣う 「注射されたところ・・・いてーんだけど」 注射を打たれた肩をすりすりとさすっている 魔女という恐ろしい怪物と戦っている魔法少女の杏子が注射で涙目になるとは意外だ でも、そこが可愛かったりするのだが 「のどかわいたー」 僕は杏子の要求に答え、水の入ったコップを手渡す 「ストレートティーの方がいいんだけど」 病人なんだからそんな贅沢なこと言わないのっ! 「へいへい、わかりましたよー」 無駄口叩く元気はあるようだ 僕はしばらく杏子とお喋りしていた すぐに寝かせた方がいいのだろうが、杏子はまだ一緒に話していたいと言ってきかない 疲れたら自然と眠ってしまうだろうと思い、無理に寝かせるようなことはしなかった お喋りをしていると杏子が赤くなって僕に言った 「一つお願いしてもいいか?」 出来る限りのことはするよ 「汗びっしょりで気持ち悪いから拭いてくれないか?」 僕の心拍数が10倍くらい上がった気がした コメント 992 名前:†[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 00 16 32.27 ID jaKi9ALQ0 [2/3] 杏子は後ろを向きパジャマのボタンを一つずつ外していく 僕は目を疑った 杏子は下着をつけていなかったのだ! その、下着は?と僕は問う 「そんなの必要ねーだろ・・・」 杏子は小さな声で呟くように言った 「だからってあんまりジロジロ見んなよ!」 僕はできるだけ意識しないように杏子の背中を濡れタオルで拭く 「ひゃっ!」 杏子の素っ頓狂な可愛い声が僕の心拍数を更に高める 彼女の身体は汗でベタベタしていた これでは暑くて当然だろう でも不思議と汚い感じはしなかった 寧ろ杏子の肌の汗が輝いて艶かしい そして、甘くて酸っぱいいい匂いがする 「なぁ、ちょっと目瞑っててくんない?」 えっ、と聞き返そうとする僕を杏子は止める 「目、つぶったか?」 うんと合図をする 僕の頬に熱くて柔らかい感触 それは段々と僕の唇の方に忍び寄って、とうとう僕の唇を這い回る 熱い風、吐息が僕の口の中に流れる そして、僕の口の中に熱い何かが注ぎ込まれる 「んっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」 杏子の蕩けた声 僕も言葉にならないほどの何かを感じる んっ・・・はぁ・・・ 「んっ・・・もう・・・目開けていいぞ・・・?」 僕が目を開く 杏子はもうパジャマを来ていた 「へへへー残念でしたー」 杏子は小悪魔の様に悪戯な笑顔でもう一度僕の唇を貪ってきた 蒸れるような夏の暑い部屋 でも、僕達は互いの名前を呼び交わし、炎よりも熱い協奏曲を奏でた コメント