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https://w.atwiki.jp/hatokura/pages/220.html
擁立 6コインを支払ってプリンセスカードを購入すること。 これと同時に、そのターンに使用した領地タイプを持つカードのうち、コストが高い順に三枚だけ直轄地に移動する。 そのターンに使用した領地カードが二枚以下であればそれら全てが移動する。一枚もなければ一枚も移動しない。 また、領地の直轄地への移動は強制であるため、条件に合致さえしていればどのような領地でも移動する。 鉱山都市や農村といったデメリットのある領地の移動も条件に合致していれば拒否は基本的に不可能である。 擁立を行うことより、手持ちの継承権カードを直轄地にセットでき、また、購入したプリンセスカードの効果の恩恵を受けることができる。 ゲームの本格開始の幕開けである。 ただし、ゲーム中のプリンセスカードは各一枚のみなので、誰かに購入されたプリンセスカードを自分が後から購入することはできない。 また、擁立した姫を擁立後に交換することもできないので注意。 なお、擁立を行う場合はそのターンのセカンドフェイズは擁立しか行動ができないので、擁立時にコインが余る状況になっても余ったコインで買い物等を行ったり 逆にあらかじめ買い物をしておいたりすることはできない。 選んだ姫や擁立タイミングによって自他のその後の展開が大きく左右されるので、擁立はプリンセスカードの効果と自分の目指す戦法とのマッチング具合の理解や 局面の読み、あるいは直轄地の概念理解といった、このゲームに関するプレイヤースキルが大きく問われる場面である。 例えば、プリンセスカードの効果はいずれも強力であり、なおかつ早く擁立すればするほどその恩恵を受けやすくなる(第二皇女 ラオリリと双子の姫 レイン&シオンは後手向きだが)が 同じ6コインで購入できるカードには大都市、工業都市、独占といった強力なカードが多いので、時には擁立をスルーしてこれらのカードを買ったほうがよい場面もある。 また、擁立を行わない限り継承権カードはデッキを圧迫するだけで何の効果も持たないお邪魔カードに等しいが、事前にこれらを十分量確保しておけば 擁立後速やかに戴冠式を行うことも可能となる。 このように、擁立には状況と展開の見極めは必須である。 ただ、繰り返しになるが、プリンセスカードの効果はいずれも強力であるので基本的には早めに擁立を行っておいたほうがその後のゲームを有利に進めやすいだろう。
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「…………」 「…………」 俺は今、睨まれていた。しかも、仄かに殺意すら感じる。 俺の彼女は今、台所で夕飯を作ってくれている。つまり、助け舟は期待できない。 俺は明日、無事に家に帰れるのだろうか………。 それは、俺が彼女であるこなたを含めたいつもの5人で昼食を食べていた時だった。 ピロリロ~、ピロリロ~ 「あれ?携帯なってるよ」 「あ、わりぃ。俺んだ」 ピッ 「誰からだったの?」 「親からだな。なんだってんだろ?」 とりあえず来たメールをチェックする。数秒後、俺は思わず「はぁっ!?」と声を上げてしまっていた。そんな俺を見て、みゆきさんが訪ねてきた。 「なにかあったんですか?」 「うん。出張してる親父のとこに行って一泊してくるってさ」 事情を説明すると、かがみさんは、 「それくらいであんな大声出さないでよ」 と、少し呆れ気味に言った。まぁ、確かにちょいと大袈裟だったかもしれない。 「ゆう君大丈夫なの?」 つかささんが心配そうに聞いてくる。だから俺は、明るめに答えた。 「だいじょぶだいじょぶっ!ガキじゃないんだしさ。鍵も持ってきてるし問題なしだよ。」 そう言って、俺は鍵を見せる為に制服のポケットに手を入れ鍵を取り出し……… ってあれ?ないぞ? 席を立ちズボンのポケット、コート、鞄と調べていく。やっぱりない……。 ヤバい、ヤバいぞ……。 「鍵……忘れた」 「えぇ~~っ!?」 俺を除いた4人が同時に声を上げた。 「ちょっとっ!ゆう君どうするのよっ?」 かがみさんが慌てながら聞いてくる。 「あー……うん。どうすればいいかな?「私に聞くなっ!」 「だよねぇ。うーん……野宿?」 「ダメだよ~っ!今冬だよ?風邪引いちゃうよ~っ」 「あの…ネットカフェとかはどうでしょう?」 「ごめん、持ち合わせが全くないんだ…」 俺たちがあーだこーだと話し合っていると、隣にいたこなたが爆弾発言をしてきた。 「ねぇねぇゆー君。だったら家に泊まる?」 ……………… 「えぇ~~~っ!?」 今度はこなたを除いた4人が声を上げた。 こなたの……彼女の家に泊まる……。思わずイケナイ妄想が浮かびそうだ。……って、イカンっ!イカンぞっ!俺は頭に現れた狼さんを抑えつつ断ろうとした。 「い、いやけどさ、家族の人に悪いって」 「心配しなくても平気だよ~。ゆーちゃんは今日みなみちゃんの家にお泊まりだし、おとうさんも担当さんと飲み会するから今日は帰れないって言ってたから。心配しなくてもだいじょ~ぶだよ」 余計にマズいわっ!俺は、パワーの上がった煩悩という名のウルフに必死に抗った!だけど…… 「それにさ、彼氏が家に泊まりに来るなんでギャルゲ的なシチュエーションも体験してみたいしね」 なんて少し頬を赤らめながら笑顔で言われたもんだから、最早こう答えるしかなかった。 「ヨロシクお願いします…」 放課後、俺とこなたは帰りがけに夕飯の買い物に寄った。その時も、 「こうやってると新婚さんみたいだよね」 なんて破壊力抜群な一撃をぶっ放し、その後も「あなた~」と、呼んできたり移動中はずっと腕組み密着状態だったりと、こなたは俺の理性という名の城塞にダメージを与え続けていた 。そして、ボロボロ(精神的な話だが)ながらもなんとかこなたの家に到着した。まずは、こなたが家に入ろうとする。すると、入る直前に何かを思いついたような顔で、 「呼んだら入ってきてい~よ」 と、言ってきた。 片づけとかかな? そう思って待とうとすると、ものの数秒で家の中から、 「い~よ~」 と、声が聞こえてきた。随分早かったなぁと思いつつ中に入る。 「おじゃましま~っ…………っ!?!?」 俺は声を失った。なんと、目の前には三つ指ついて頭を下げているこなたがいたのだ。そして、わけが分からずあたふたしていた俺に笑顔でこう言った。 「お帰りなさいませ、旦那様(はぁと)。なんちゃって~。ねぇねぇ、萌えた?萌え上がっちゃった~?」 もうやめて~、俺の理性がもたね~っ! 思わず抱きしめたい衝動に駆られる。が、そこは(自称)紳士の俺。最後の理性を振り絞り、 「ハ、HAHAHAッ!ソナコトアルワケナイアルヨッ!」 と、わけの分からん軽口をなんとか返した。 それから俺をリビングに通した後、こなたは夕飯の支度をし始めた。待ってるだけじゃ悪いので手伝うよと言ったが 「ま~ま~、私に任せといてよ」 と断られてしまった。 しばらくすると、いい匂いがしてきた。 俺は台所に視線を向ける。こなたは味見をしているようだ。あ~、なんつーかホントに新婚気分。すると視線に気づいたのかこなたが振り向いた。 「ん?ゆー君どしたの?」 「ん~、ホントに新婚の気分だなってさ」 「そだね~。……ね、もっと気分味わってみない?一旦廊下に出てくれない?んで、私が呼んだら入ってきてよ」 なにするんだろうと思いつつ言うとおりにする。数秒後、呼ばれたので部屋に入ると、後ろを向いていたこなたはこちらへ振り返り言った。 「あ、あなた。お帰りなさい。もうすぐ出来上がるけどご飯にしますか?それともお風呂にしますか?」 くぁ……っ!なんて威力なんだっ!せっかく鎮静化してたウルフが押し寄せてきちまったじゃねぇか。 そんな俺の心の中の戦いなど露知らず。こなたは続けてこう言ってきた。 「それとも……わ・た・し?なんちゃって♪」 その一言は俺の理性を粉微塵にするには充分すぎる一撃だった。 うん、俺よく頑張った。もういいよな。いけるとこまで行っていいよな? 俺はこなたを抱き寄せた。 「ちょっ!ちょっとゆー君!ど~したのさっ!?」 突然の事に戸惑い離れようとするこなた。けど、俺は更に強く抱きしめた。 「ゆー…くん……///」 こなたの動きが止まる。顔を見ると赤く染まりぽ~っとした表情をしてる。 こ、これはあれだなっ。GOサインと考えていいんだよなっ!父さん母さん、あなたの息子は今大人になりますっ! 2人の顔が近づいていく。そして…… ガラララ 「うわっ!」 「ひゃあっ!」 玄関の開く音。そして声が聞こえてきた。 「こなた~。おとうさん帰って……って、誰だ~っ!」 ドタドタと聞こえてくる足音。そしてリビングの扉が勢いよく開けられた。 「こなた無事かぁ~っ!!」 そう言って、扉を開けた人がこなたに抱きつく。 「ちょっと、おと~さん!?急に抱きつかないでよっ!」 「玄関開けたら見慣れない男物の靴があったからさ~。強盗かと思ったんだぞ~っ!」 「落ちついてよっ。強盗が靴脱いで上がるわけないでしょ~?その人のだよ」 そう言ってこっちに指をさすこなた。こなたのお父さんがこっちを向く。とりあえず、まずは挨拶をする。 「はじめまして。真堂ゆうです」 「私の彼氏だよ。おと~さん」 「彼氏」の一言を聞いたこなたのお父さんは凍りついた。そしてしばらくして、 「か、彼氏だって~~~っ!?!?」 という叫びが部屋中に響き渡った。 あれから数分たった。こなたは夕飯の仕上げのために台所にいる。俺は出来上がりを座って待っている。そして目の前には、 「…………」 俺を睨み付けているこなたのお父さん。………き、気まずい。気まずすぎるっ! けど、このままでは埒があかないので決死の思いで話しかけた。 「あ、あの。お父さ……」 「おとうさんって呼ぶな~っ!」 「は、はいっ!」 コンタクト失敗、さらに気まずい空気になってしまった。すると、今度は向こうから話しかけてきた。 「ゆう君、って言ったよね」 「は、はい」 「呼ぶときは名前で呼んでくれてかまわないよ」 「は、はい。分かりました…そうじろうさん……」 その後、「出来たよ~」って声がかかるまでの数分間、沈黙は続いた。 そして夕飯。こなた手作りの料理はホント美味しかった。けれどそんな中、そうじろうさんの俺に対する妨害は始まっていた。 例えば、 「ゆー君、おかず取り分けよっか?」 「うん、お願い」 「………はい。ど~ぞ」 「ん、ありが」 ヒュッ 「美味いぞこなた。最近また腕があがったんじゃないか?」「おと~さん、それゆー君にとったおかずだよ~」 とってもらったおかずを強奪されたり。そして、 「ゆー君、おかわりいる?」 「うん、ほしいかも」 「じゃ~よそってあげるね。……はい、ど~ぞ」 「ありが」 ヒュオッ 「うん。今日の炊き具合も絶妙だな、こなた」 「……おと~さん、それゆー君によそったご飯なんだけど?」 と、よそってもらったご飯を強奪されたり。そんな感じで夕飯は終了した。ちなみに妨害は合計9回。最後は怒ったこなたの、 「おと~さん、いい加減ウザイよっ」 で、そうじろうさんのTKOだった。 その後、そうじろうさんは半泣き状態で自室へ。俺とこなたは、夕飯の片づけの後にこなたの部屋に行った。そして、部屋に着くと、急にこなたが申し訳なさそうに言ってきた。 「さっきはゴメンね」 「ん?なんのこと?」 「おと~さんのことだよ。なんかゆー君にずっとつっかかってきてたからさ」 「そのことか。気にしてないから大丈夫だよ。」 「けど…」 「大事に育ててきた一人娘が彼氏連れてきたとなっちゃ、父親としたら黙ってはいられないんだろうしさ」 「そっか…ありがとね」 こなたはホッとしたような表情をした。それから、しばらく遊んでると下の階から 「こなた~、風呂沸いたぞ~」 と、そうじろうさんの声が聞こえてきた。 「それじゃ~お風呂入ってくるね」 「うぃよ」 「一緒に入る~?」 「すっげえ魅力的な意見だけどそうじろうさんに殺されそうだからやめとく」 「あははっ。それじゃ、ちょっと待っててよ」 そう言ってこなたは部屋を出た。それから数分後、軽いノックと共に、 「ちょっと話さないか?」 と、そうじろうさんの声が聞こえた。 俺はそうじろうさんの部屋に招かれた。 「適当に座ってよ」「あ、はい」 向かい合うように座ってしばしの沈黙。しばらくすると、そうじろうさんから話を切り出してきた。 「さっきはすまなかったね」 「あ、いえ。大丈夫ですから、気にしないでください」 「そう言ってくれるとありがたいよ。それで、本題に入るんだけど…」 急にそうじろうさんの顔が真剣になる。 「こなたのどこに惚れたのかな?」 そうじろうさんの射抜くような視線。俺はその眼を真っ直ぐに見返して答え始めた。 「初めは…なんだこいつって思いました。」 いきなりの攻略宣言から始まる数々の行動が頭の中をよぎっていく。 「けれど、劇の事で一緒にいることが多くなって、こなた…さんのいろんな事を知っていって…。そばにいるだけで楽しくて。もっと一緒にいたい、もっといろんな事を知りたいって思うようになって…」 「どこに惚れたか、と聞かれたら上手く答えられません…。俺はこなたの全てが好きですから」 「笑顔も泣き顔も怒った顔も、ちっさいとこも胸がないとこも、何もかもをひっくるめて」 俺はそうじろうさんに気持ちの全てを伝えるように言った。 「俺は泉こなたを誰よりも愛してます」 しばしの沈黙。すると、今まで真剣な表情をしていたそうじろうさんがすっと笑顔になった。家に来てから初めて見たその笑顔は、とても優しいものだった。 「ありがとうな。こなたをそんなに好きになってくれて…これからもこなたの事、よろしく頼むよ」 「…はいっ、お義父さん!」 「だからって…お義父さんって言うのは認めんぞ~っ!」 あれから数年後、俺とこなたはめでたく結婚した。やっぱりそうじろうさんは駄目の一点張りだったけど、俺が出した提案によってなんとか了承をもらうことが出来た。その提案とは… 「それでは泉ゆう、先生から原稿貰ってきますっ」 俺が婿養子になることだった。そうじろうさんが結婚を認めなかったのはこなたが離れていってしまうことと、こなたが[泉]こなたではなくなることの2点だけだったのだ。 だったら、俺が[泉]ゆうになってこなたの家に住めばいいだけの話だと告げるとすんなりと了承してくれた。そうじろうさんは、 「こなたがそばにいてくれるなら、他にはなんの問題もないよ。それに、相手はゆう君だしね」 と、[結婚]自体には反対してなかったみたいだ。 そんな事を思い出してたら、もう原稿をもらいにいく先生の家の前に着いた。ちなみに今、俺は出版社で仕事をしていて、つい最近担当の先生をもらったばかりだ。俺は持っている鍵で玄関をあけた。 ガラララ …タタタタ…… 「あ、ゆー君。随分早いけどリストラでもされた?」 「そんな事を言わんでくれよ。ってか危ないから走るなって言ったでしょ?」 「ぶーっ、まだ目立ってきてないんだし平気だよ~。ゆー君の心配性~」 こなたは今、専業主婦兼ゲームライターの仕事をしてる。そして、お腹の中には俺とこなたの子供もいるのだ。 「仕事だよ。そうじろうさんは部屋にいる?」 「うん。さっき見たらウンウン唸ってた。」 「そっか。んじゃ、催促を始めますか」 見慣れた廊下を通り、見慣れた部屋の前に立つ。そう、この部屋の主こそが俺が担当している先生… 「先生~。泉そうじろう先生~。原稿もらいにきましたよ」 無言。部屋に鍵はかかってる。籠城戦の構えみたいだ。 なんか、この人とは対立ばっかだな。昔は彼氏と彼女の父親。今は小説家と編集者だし。 俺は軽く深呼吸をし、長くなるであろう今日の戦いに気合いを入れ直した。 「お義父さん~。原稿早く下さ~いっ!」
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擁立タイミング考察 前書き 本稿では、姫の擁立タイミング考察の一例として筆者の考察を記載する。 中級者以上の方々には不要の内容であろうが、これからこのゲームを始める、あるいは始めたばかりの初心者の方々には 参考になる部分もあろうかと思われるので、本稿に目を通していただけ、その内容が何らかの一助になるのであれば幸いである。 なお、擁立タイミング考察という題名ではあるが、擁立タイミングに関してはサプライの内容や場の展開に左右される部分が大きいため 本稿の内容はタイミングのみならず擁立行為そのものやそれに付随する戦法全般、および姫たちの特徴についての考察となることについてはご了承願いたい。 以下に、各姫ごとの擁立についての筆者の考察を記載する。 本稿の他にもゲームのコツの項の他、用語集における擁立の項およびカードリスト項内における各姫のカードごと個別ページの記載内容も参考されたし。 姫ごとの考察 第一皇女 ルルナサイカ カード能力の都合上、いつ擁立してもその効果は安定している。 逆に言えば、序盤に擁立しようが終盤に擁立しようがその恩恵はさして変わらないため、序盤に擁立したほうが効果の高い姫たちを押しのけてまで序盤に擁立するほどでもない能力であるということもあいまって 基本的には中盤~終盤での擁立が主となるだろう。 ただし、宮廷闘争が存在するサプライでの影響回避を即座に行いたいなら序盤に擁立することも有効だろう。 もっとも、それ目的であればフラマリアという選択肢もあるので、どちらがよいかはサプライの内容および現状と今後想定される展開を鑑みて選択したい。 何者の影響も受けずなおかつ即座に獲得できる6点の継承点というものは、特に近衛騎士団のような山札操作カードや聖堂騎士のような手札内の継承権カード操作カード、 あるいは夫人のような継承権カードを落とせるカードに対しての相性が良いため、これらのカードが多めのサプライでは活躍しやすい。 そうでなくとも、擁立前に継承権カードを戴冠式に届く点数分だけ確保していれば擁立後の速攻逃げ切りも可能。 そういった意味ではサプライ構成を選ばずに擁立できる姫ではあるが、クラムクラムと同じく搦め手に使いにくい能力ではあるので 各種攻撃カードがサプライ内に少ないサプライでのほうが使いやすい姫であろう。 ただし、俗に言うナイス擁立を行わないとカード効果の旨味が少なくなりやすいことには注意。 大公爵があるサプライでは事前に戴冠式分の継承権カードを確保するリスクが高くなるため、必然的にこの姫を使っての擁立後の速攻戴冠式を狙うリスクも高くなる。 大公爵があるサプライではその点に十分注意すること。 サポートカードとの取り合わせは、王錫との組み合わせがシンプルながら有効。 即座に10点の継承点が入り、さらに公爵やレアカードの得点を水増しできるので一気に戴冠が近づく。 この姫を使う場合は擁立が遅くなりがちなため、決定的な局面で大打撃を与えられるアウローラもありだろう。 前述のとおりどちらかと言えば直接的な追い上げ型の姫であるので、クロナやシャオリンのような カードを買い増すことで威力を発揮するサポートカードとの相性はあまりよくない。 第二皇女 ラオリリ 宮廷侍女を最大5枚獲得することで最大10点の継承点を得ることができるが、獲得した宮廷侍女は別途セットの手間がかかるためデッキの重しとなる。 また、当然ながら獲得した宮廷侍女はセットするまで効果を発揮しないため、山札を操作されるカードとの相性は悪めである。 姉と同じく、中盤~終盤での追い上げ用に擁立されるパターンが多くなるだろう。 終盤に擁立する場合は、マーケット内の宮廷侍女の残数が5を切らないタイミングに間に合わせたい。 その効果は、序盤で首尾よく公爵等の高継承点カードを確保できた場合の逃げ切りや終盤での追い上げといった比較的オーソドックスな用途の他に 呪い場において、他のプレイヤーが高継承点カードを購入しにくくなるという条件を利用し序盤にこの姫を擁立し10点の継承点分のアドバンテージを利用し逃げ切りを図るという一種の搦め手にも使える。 その場合、相手に戴冠式ぶんの宮廷侍女をカットされた場合に備えての皇室領や御料地、あるいは入手した宮廷侍女を使っての継承点水増し用の地方役人等の 間接的な手段で継承点を稼げるカードがサプライにあればなおよいだろう。 これを行う場合、ナイス擁立が必要になる場合も多いが、サプライ次第では十分に狙う価値があると思われる。 ただし、これらはあくまでも奇策であり汎用性がある戦術とは言いがたいため、基本的にはデッキが宮廷侍女の枚数分重くなるデメリットの影響を最小限に留めるため 擁立前に擁立時に回収する宮廷侍女の枚数分の継承点と合わせて最低でも20点分の継承点が確保可能な状況での擁立を行うべきだろう。 相性のいい戦術との兼ね合い上、この姫を使う場合は全体的なコイン出力が低くなりがちなので 十字軍、御料地、皇室領等でそれなりのコストで間接的に継承点を稼げる方策を用意しておくなりの手を打っておくほうがいいだろう。 特筆してラオリリと相性が良いと言えるサポートカードはあまりない。 イメージ的にメイド長クロナが第一候補として挙がりやすいのだが、対戦相手からのカットに非常に弱くなってしまうためあまりおすすめできない。 また姉と同じく基本的には直接的な追い上げ型の姫であるので、シャオリンのようなサポートカードとの相性はあまりよくはない。 こちらの場合は宮廷侍女が最大5枚デッキに入り、デッキのかさが増すためなおさら相性が悪くなる。 不足しがちなコインパワーを無理やり確保できるアウローラとの組み合わせは悪くない。 姫将軍 フラマリア 即座にコスト5までのカードを2枚まで回収できるという能力の特性上、擁立する場合は特に有用なコモンカードがマーケットに溢れている際にそれを回収する目的でなされることが多いだろう。 擁立の際に狙うべきカードは、おなじみ錬金術師の他、速攻狙いなら地方役人、擁立前にあらかた邪魔なカードを始末しているのなら結盟や御料地など、 その選択の内容は自分の指向する戦法やサプライ中のカードの動向に大きく左右されるので、擁立におけるメリット部分がサプライ構成やサプライ中の残カードの影響を大きく受けやすい姫のひとりと言える。 農村が直轄地へ移動しないことはメリットにもデメリットにもなり得るが、都市開発や割り符、あるいは収穫祭や開発命令といった農村を本来の役割である1コイン製造機とは 別の形で活用できるカードがあればデメリット部分を大幅に低減しやすいため、サプライにそれらのカードがあれば擁立後でもいいので確保を検討してもいいだろう。 直轄地に鉱山都市を含めない限り擁立後の継承点は0以上が約束されるため、宮廷闘争がサプライにある場合でもその影響をあまり気にしなくてもいいのはメリットの一つだろう。 なお、あえて終盤にこの姫を擁立する場合は概ね議員を2枚回収することになるだろうが、そうせざるを得ない場合に陥ること自体が基本的に勝負の展開において非常に苦しい状況であると考えられるので なるべくそのような状況に陥らないよう気をつけたい。 サポートカードとの取り合わせは、公式おすすめのシャオリンの他、帝国議事堂で議員を獲得しつつコンスタントに継承点を積み重ねていく戦術が有効である。 その他のカードとの相性は良くも悪くもないので、この姫があまり積極的に使われないことも踏まえると よく言えばこの姫を使う場合は先に狙っていたサポートカードを取られても他のサポートカードと組み合わせての挽回は行いやすいということである。 残りのサポートカードや、擁立後見人ルールを導入している場合は残りの姫との兼ね合いも考えて戦法を選択していきたい。 大方博雅の姫 ベルガモット 使いやすい行動カードを確保した場合、それを何度も使い回す目的で擁立されるであろう姫。 他にも、コスト5の行動カードは概ね強力ではあるものの魔獣で落とされるため、サプライ中に魔獣が存在する場合落とされたコスト5行動カードを即回収できるというメリットも存在する。 有効活用するためにはプレイヤースキルがやや問われる姫ではあるが、能力自体は擁立時期や状況を問わずそれなり以上に使いやすい。 ただ、1ターンに1回という効果発動制限を考えると序盤に擁立したほうが回数的な意味でその恩恵を受けやすいだろう。 擁立の際取り合いになりやすい姫のひとりであるので、どうしても使いたい場合は多少強引でも早めの擁立を心がけたい。 また、強いて欠点を述べるなら、捨て札がないとカードの使い回しができないため結果的に捨て札の枚数を減らす圧縮戦術とはやや相性が悪い。 有効な圧縮用カードがサプライにある場合は、その点も留意しておく必要があるだろう。 使い回すべきカードは戦法と状況によるパターンが極めて膨大なためこの場での列挙は控えるが、一例を挙げるのならば、補給部隊と錬金術師が同時に存在するサプライの場合 ドロー調整を行いながら補給部隊の使い回しを行うことによってそれらの効果によりほぼ毎ターン錬金術師を使い回すことができるという戦法が存在する。 欠点を挙げるのであれば、能力の都合上デッキ内の行動カードの割合が高くなり、また、ドロー調整を乱されると戦法に大きな不備が生じる場合も出てくるため 弓兵隊や各種の山札操作系攻撃カードとはやや相性が悪いこと、サムライの効果によってゲームから除外されたカードはデッキをリシャッフルするまでは能力で回収できないため サムライ場だと多少使いにくくなることなどが挙げられる。 ただし、サムライ場の場合は自分がサムライを買った上で先制擁立できればそのサムライを使い回すことで相手のコスト4・5カードを機能不全にできるため そのような状況ではサムライ場でも有利に使用することができる。 つまるところ、他の姫以上に擁立前後の状況見極めやデッキ回転の理解が必要となりやすいので、ゲームに慣れた人間向きの姫と言えるだろう。 サポートカードとの取り合わせは、公式おすすめのシャオリンの他には聖ルモイ大聖堂がおすすめ。 元々大聖堂がやたらと強いカードではあるのだが、ベルガモットの場合は軽率に農村を捨てつつそれを追放し、さらにアクションを引っ張って来れるという高相性ぶり。 焼き畑農業がサプライにあるなら、これを大量に買い込んでのニコルもありだろう。 ニコルのリスクがさらに増大する代わりに農村がマーケットからなくならない限りほぼ毎ターン確定で6コインを産出できるのは かなりのハイリスクハイリターンな戦法と言えるが、うまくハマれば序盤から圧倒的なコイン出力を確保できる。 願いの泉のような手札リフレッシュ系カードがサプライにあるとさらに狙いやすいので、賭けに出るなら狙っていきたい。 ただし、焼き畑農業の効果は呪い置き場に呪いがないと不発になるため呪い場では使いにくいことには注意。 全体的に見れば、どのサポートカードと組み合わせても比較的サポートカードの能力を引き出しやすい姫ではあるが 使う場合は擁立が早くなりがちなので、強いて挙げるなら追い上げ特化型能力のアウローラとの相性は悪い。 南洋の市姫 クラムクラム 特殊能力がシンプルかつ非常に強力な反面、小細工の効くような能力ではないため、中盤以降に擁立してもその恩恵は受けにくい。 買い物回数が増えれば増えるほどその恩恵を受けやすくなることも踏まえると、序盤に擁立すべき姫であろう。 擁立後は見習い侍女を直轄地にセットするなり追放するなりして早急に始末することが重要になるだろう。 手札の回転が早くなればなるほど能力により通常より低コストで購入できた強力カードを早く使い回せ、デッキ内容で他者との差を広げやすいからである。 各種のドロー系カードや工業都市・大都市を手早く買い増せば、帝都カリクマや妖精女王エルルーン、皇帝の冠といったレアカードも遠くない。 その場合は宮廷闘争に気をつけたい。これが乱れ飛ぶ場だと常時手札が3枚になりやすく、さすがに厳しくなる。 そういう状況でこの姫を擁立するなら、直轄地へのセットという方法での見習い侍女の処分を避けるか、あるいは早めに継承権カードをセットしていきとりあえずでも継承点を0以上まで持って行きたい。 なお、リンクのないカードを大量に買い増しても有効に機能しにくいため、その特性を持つコモンカードが多いサプライとの相性は基本的にあまりよくない。 また、そのシンプルさ故に宮廷闘争に限らず各種の攻撃カードによる妨害に対しては往々にして脆さを見せるので、相手が早々にこの姫を擁立するようであれば 序盤から積極的な妨害を行っていきたい。大都市や工業都市の速攻購入を阻害できる状況に持ち込むだけでもこの姫の強さは大きく抑えられる。 これらはもちろん、自分が使う場合に注意すべきことでもある。 逆に、攻撃カードに強力なものがないサプライでは安定した強さを発揮するので積極的な擁立を狙いたい。 サポートカードとの取り合わせは、帝宮の宝物庫との組み合わせが鉄板と言えよう。 ただでさえ購買力が高くなっているのがさらに手が付けられなくなり、レアカードをさくさくと買っていけるようになる。公爵二枚買いも余裕である。 その購買力の高さを利用して、シャオリンを付けてリンクなし強力行動カードをひたすら買い増すのも強力な戦法ではある。 帝国議事堂を付けて、議員や公爵をセットしつつ購入を両立していくのも悪くない。 サポートカードとのシナジーにおいてはその購買力の高さにより購買型サポートカードを中心に様々なサポートカードの効果が活きやすい反面、 追い上げ型のアウローラや継承点以外の特殊効果がない王錫との相性はあまりよくない。 双子の姫 レイン&シオン 姫自体の効果は擁立が遅ければ遅いほど高くなるが、2番手程度で擁立してもそれなりの効果が見込めるため序盤から終盤まで取り合いになりやすい姫。 よって、ベルガモットと同様に使用するなら多少効果が低くなろうが早めの擁立を狙いたい。 ただし、1番手で擁立することはカウンターを効果的に増やせる算段でもない限りはおすすめできない。 擁立後見人ルールが導入されている場合は、効果の都合上本カードは真っ先に潰されやすいカードであることには注意すること。 特殊能力の効果自体はクラムクラムとは別方向でシンプルかつ非常に強力なものであるが、逃げ切りのみならず追い上げダメ押し何でもござれと使えるのがクラムクラムとの違いであろう。 反面、双子カウンターを使いきればただの無能力キャラと化すため、カウンターを使いきるまでにどれだけ自分に有利な状況を作れるかが運用のポイントとなる。 とにかく双子カウンターがこの姫の生命線なので、重要な場面までの節約はもちろんのこと、お金好きの妖精がサプライにあるのならばカウンターの増殖も狙って行きたい。 その場合は妖精の回転を早めるためのデッキ圧縮が肝となるだろう。鉱山都市や金貸し等、別途で増殖用カウンターを確保できるカードがサプライにあればなおよい。 サポートカードとの取り合わせは、追い上げ型おなじみのアウローラを筆頭にほとんどのカードとの相性は悪くない。 2回行動の強みを活かせば大抵のサポートカードの強みは引き出せる。 極東の算法姫 オウカ 使い方によっては追い上げも逃げ切りもこなせる強力な能力を持つ姫ではあるが、その強さはプレイ中のサプライ内容に大きく左右される。 こちらもベルガモットと同様、有効活用のためにはゲームへの慣れを必要とする姫だろう。 能力で真っ先に始末されるのは序盤の役立たずカード筆頭である見習い侍女になると思われるので、早めに擁立しておいたほうがデッキの内容がよくなることの恩恵を受けやすいだろう。 まず、この姫の運用において肝となるのがコスト4の行動カードである。 領地を除くコスト4カード+コスト5カードの組み合わせで公爵を入手できること、コスト5カードについてはどのようなサプライ構成であろうと少なくとも議員12枚分のストックは約束されていること、 見習い侍女を筆頭としたコスト2カード+コスト4行動カードで議員を含むコスト5カードが入手できること、コスト4カード+公爵で帝都カリクマが入手できることなどを考えると、 この姫の運用におけるコスト4行動カードの重要性がご理解いただけるのではないだろうか。 よって、コスト4の行動カードがサプライに少ない、あるいはあっても売り切れになりやすいような人気カードばかりであるならその能力を発揮しにくい。 逆に、現状ではほぼオウカ専用と言われている図書館やブラウニーといった不人気のコスト4行動カードが市場にあふれていると非常に強力で使いやすい姫である。 ただし、その強さも手札内に追放用の行動カードを確保できてこそなので、手札や山札を操作される攻撃カードが市場に多い場合には たとえコスト4の行動カードが市場に余る場合でも擁立を見送ったほうがいいこともある。 なお、コスト6のカードが市場にある場合はそれと公爵との組み合わせで皇帝の冠を確保できるため、コスト6カードがある場合はそれを狙って擁立するのもいいが 領地以外のコスト6カードで買われにくいのは裁判官くらいしかないため、狙うなら最低1枚は先んじてコスト6カードを確保しておきたい。 異なる種類の行動カードや継承権カードが手札内に複数あることが能力発動の前提条件である姫のため、全体的にそれを引き立てる要素の少ないサポートカード群の能力は この姫にとっては毒にも薬にもならないと言わざるを得ないものである。 能力とマッチしやすいのは政商ウィリアムでの行動カード確保、公爵を能力で獲得できる状況であれば先帝ヘラルドの王錫での素点底上げ、能力の種に出来ない農村を追放できる聖ルモイ大聖堂あたりだろうか。 サポートが必須な能力ではないため、序盤でコスト2の行動カードと都市開発や洗礼など、農村をどうにかできる行動カードが確保出来ているなら早めに6金擁立して高圧縮マネープレイ戦術もかなり強力である。 北限の魔女姫 アナスタシア サプライ中の行動カードの構成次第で大きく強さが変わる姫のひとり。 能力に1ターン1回までという発動制限があること、マーケットから呪いがなくなれば能力が使えなくなること、マーケットの中にいい行動カードがなくなれば能力を使う意味がなくなることなどから 追い上げ向きとは言いがたい能力なので、擁立を行うのであれば序盤、それも最序盤の方がよい。 能力を使用するたびに呪いを回収してしまう都合上、呪いの追放効果を持つ行動カードがないサプライでの擁立は控えたほうがよいだろう。 そのようなサプライでどうしても使いたい場合は、次善策として願いの泉等の手札リフレッシュカードや 魔法の護符のような呪いカードに何らかの価値を持たせることができるカードを多めに確保したい。 呪いの追放効果を持つ行動カードがサプライに多いのであれば、能力により獲得した呪いを能力により獲得した行動カードにより処分するということが行いやすいため、かなり強くなる。 特に、割り符や洗礼、祝福や巡礼等との相性は抜群であるため、これらのカードが複数同時に存在するサプライで序盤に擁立できれば他を寄せ付けない強さを得ることも不可能ではない。 能力を使う度に呪いを獲得するというのは明確なネックではあるが、その他にもマーケットに呪いがないと能力が使えないため呪い場との相性は悪い。 見習い魔女程度の呪い支給頻度ならともかく、呪詛の魔女や氷雪の精霊クラスの呪い支給カードがあるとマーケットの呪いが在庫切れになりやすくなるため それらのカードが使用されるような状況でも擁立を見送ったほうがよいだろう。 大なり小なり獲得した呪いの処理に手間を割かれる姫なので、呪い場のみならず攻撃カードの充実したサプライとの相性も基本的に悪い。 その中でも魔獣やサムライのような手札内の行動カードに対して効果を発揮できる攻撃カードとは取り分け相性が悪いので注意。 サポートカードとの取り合わせは、公式がおすすめするとおりシャオリンを付けて他のプレイヤーが複数枚手を出しにくいリンクなし行動カードをひたすら獲得するのがシンプルかつ強力。 もちろん、溢れる呪いに対するケア方法の確保は必須ではあるが。 人気のないコスト5行動カードがサプライに存在するなら、聖ルモイ大聖堂を付けることで終盤にマーケットに余ったそのカードを獲得し即追放することで継承点の足しにもできる。 前述のとおり全体的に呪いでデッキが重くなりがちな姫なので、ニコルのようなデッキをさらにかさ増しするカードとの相性はよくない。 オアシスの美姫 エムシエレ マーケットコントロール型能力という都合上、擁立が早期であればあるほど相手の買い物を阻害しやすくなり、その効果は高くなる。 擁立時にもれなく付いてくるオアシス都市ネフェルティリは効果的にはただの大都市互換カードで追放で他のカードに変換もできないことを考えると、 使用するならなおさら早期擁立を運用上求められる姫であろう。 ただし、能力は自身のデッキ構築を直接的に有利にする能力でもないため、どちらかと言えば遅攻型の姫である点には注意したい。 似たような効果を持つ課税の課税トークンとは違い、禁制品トークンは同じカードに複数個配置することが可能であり自身のメインフェイズ毎に再配置も可能なので、 状況によって相手が狙いそうなカードへ先手を打って複数個配置し手を出しにくくするのが配置の肝である。 序盤であれば都市や大都市・免罪符や学術都市等の各種有力コモンカード、中盤以降であれば公爵や大公爵・貴族の一人娘といったコスト効率の高い継承権カードへ配置していくのが基本となるだろう。 もちろん、状況によって何が適当かは変化する。 ときには自身が欲しいカードと相手に買わせたくないカードが合致することも考えられるため、先を読む能力が求められる姫である。 自身を活かすというよりも相手を妨害するといった趣の能力であるので、各種攻撃カード、とりわけ呪いや不運を与えられるカード全般との相性はいい。 これらのカードを与えることにより相手のデッキが重くなりコイン出力が低くなれば、禁制品トークンの効果と相まってますます相手はよいカードを購入しにくくなることだろう。 ただし、呪いを継続的に与えられるカードは得てして直接的にコインを産まないため自身の手も遅くなりやすい。 相手へ与えられるカードが呪いよりも効果が低い不運である代わりにある程度のコインを生むいたずら妖精やまじない師で妥協するのも一つの手だろう。 前述のとおり自身を活かすよりも相手の妨害に重きをおいた能力の姫のため、自身を活かす効果が大半のサポートカード群とは効果が噛み合いにくくあまり取り合わせはよくない。 加えて早期擁立型の能力のため、強力な妨害カードのアウローラともあまり噛み合わないのは痛いところである。 強いて比較的相性のよい組み合わせを挙げるならば、購買力を底上げして自分へのトークンの影響を低減する宝物庫や 強力なものほど往々してリンクのない攻撃カード群の欠点をカバーするためのシャオリンなどが挙げられるが、 やはり劇的に強力な組み合わせではないので、擁立が早ければ早いほどこの姫自体の効果が高くなることも踏まえると この姫を使う場合はサポートカードに頼らない戦術構築も必要になってくるだろう。 古王朝の裔姫 ルウェリー 「古王朝の裔姫 ルウェリー」を擁立した時、サポートカードを【あなたの直轄地にある「大都市」の枚数+1枚】まで選び、あなたの直轄地に置く。 また擁立時に「農村」が直轄地に移動しない。 唯一、サポートカードを複数枚使用できる姫。 大都市を1枚含む8金擁立では計3枚使用可能となる この姫単独で見た場合は、速攻擁立ではデッキの金量が大幅に低下する一方、後になればなるほど有力なサポートが取られてしまうため、1番手で大都市込みの擁立を狙うのが最も強い動きとなる。が、その大都市ルウェリーがあまりにも強力なため、カットのための大都市無し・6金でのルウェリー速攻擁立も散見される。(というか、その方が多くなりやすい)。 この場合に選ぶサポートは(マーケットにも左右されるが)聖ルモイ大聖堂で山札に溢れる農村や呪い場での呪い対策、軍師シャオリンで交易船、割り符などのリンク無しドローカードの乱用といった戦法が安定した効果を生み出す。 先述のように、大都市を購入した瞬間にルウェリーをカットされやすくなるため、お金を生みながら対戦相手を妨害できる歩兵大隊や宮廷闘争を活用しつつルウェリーへとアクセスしたいところ。 サポートカードの組み合わせで色々な戦法が取れる。逆に言えば有力なサポートが取られ、双子姫が強力になる3-4番手では少し遅いとも言える。 後書き 上記内容のとおり、各姫の強さ・使いやすさに絶対的なものはなく、それらは状況による相対的なものでしかない。 したがって、どの状況ではどの姫が強いかということを的確に理解して始めて擁立行為が大きな武器として使えるようになる。 それについては考察内で多少は記載したものの、情報量の膨大さからとてもパターンごとの仔細を書ききれるものではないので 各人が実際にゲームをプレイし、感覚としてそれを掴んで頂ければと筆者は考える。 もちろん、上文がその一助になることができるのなら幸いであるが、前書きのとおりこの内容はあくまでも足がかりにしかすぎない。 実際のゲーム回数を重ねたほうがこのような文を読んで理解するよりはるかに的確な見極めができるようになると断言できる。 また、月並みではあるが、上記は筆者の考え、それもその一端でしかないため、それが最善であるわけではない。 上記の内容はあくまでも話半分・参考程度にとどめておき、自分にあった擁立考察やそれに伴う戦法構築はぜひともこれを読まれた方々自身の手で行ってほしい。 それもゲームの楽しみ方の一つなのではないだろうか。
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起立するキヲツケ・ホーン UC 自然 (3) クリーチャー:ホーン・ビースト 4000 ■マッハファイター ■このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。 TT:自分の自然のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、選んだクリーチャーに「マッハファイター」を与える。 作者:シザー・ガイ ホーン・ビーストの名前考えるの難しい! こうなったら大喜利してやる! で、俺が生まれたってわけ。---起立するキヲツケ・ホーン フレーバーテキスト 関連 + ... 《ムラマサ・リザード》 評価 名前 コメント 自由使用可能カードリスト
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792 名前: NPCさん 04/03/30 22 11 ID ??? 先日参加したコンベで同じ卓になったプレイヤーと、ゲーム後雑談した。 彼いわく、自分の周りのプレイヤーは皆データ的な有利さを追求するばかりで困る。 もっとキャラクター性を追求するべきだ。自分は弱くても内面を掘り下げたキャラを 使ってる。だが、周りがぬるいPLばかりなので孤立することが多い。との事。 だが、詳しく聞いてて思ったのだが、 ソードワールドで、有利だからとヘビーメイスを使うのはカッコ悪い事だろうか。 N◎VAで、必ず「見切り」系防御特技をとるのはカッコ悪い事だろうか。 ダブルクロスで、初期作成時技能を全て攻撃技にするのはカッコ悪い事だろうか。 なにより、データが有利→キャラ立ちがおろそかという事にはならないと思うのだが。 …それに、いくら美貌が自慢のキャラでも、兜くらいは着けて欲しい。前衛なんだし。 あと、一度一緒にプレイした感想としては、貴方が孤立するのは、自分のキャラの表現 に夢中になって周りとのコミュニケーションが取れてないせいだと思う。 洗脳された幼馴染みを説得するのはPC1の役目だと思う。皆思ってた筈。一度話した だけのPC4が親友面して∵紋章∵の奇跡で説得するのはいかがなものか。しかも、説 得の言葉が自分の過去の不幸話というのは…。 と言う訳で、その場で言えずこんな所に書いてる俺が困ったちゃん。 スレ11
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■I-B21F 乱立するかつての遺産 ※ネタバレありの項目です。閲覧・書き込みをする際にはご注意下さい。 世界樹の迷宮I・五階層B21F。 茫然自失の超展開マップ。左右対象かつ現代的な構造も驚きを助長する。 あと橋もw そりゃもう、この階にたどり着いた時の鳥肌といったらハンパなかった。 ネタバレを見ていなかった者が勝ち組に、見ていた者が負け組になる階。 今後のシリーズでもある意味恒例(?)となるNPCタッグとの戦闘がある。しかしこいつら、よくあんな危険な橋の上でドンパチするもんだ。 ああ、そういや発売元はアトラスだったと再認識する ↑↑レンジャーのステップがいつもより歩幅小さめ とゆうか橋からダイブすれば一気に最下層に行ける気も…(笑)大丈夫だ、君たちの体は落とし穴で鍛えられている!勇気をだして飛び立ちたまえ!! この階にたどり着いた時は、今まであきらめずに進めてきて良かったと思った。 何なのだこれは、どうすればいいのだ… 初めて来たときは絶句した。あれ、ここ世界樹の中だよな…?って ここに初めて来た時、30秒ほど固まったのを思い出す。それだけインパクトあるマップだもんな 呆然としてたら蜘蛛さんと武装獣にブチ殺された。 初めて来たとき遺産が乱立しまくってて吹いた なぜ「MP」ではなく「TP」なのか、なぜ回復職が「僧侶」でなく「衛生士」なのか、なぜ術式が回避される仕様なのか、そんな何気ない疑問に解答が与えられる階。 ↑ ルーンマスター「……」 んで音楽がかっこいいんだまた 展開と併せて虜になったわ 茫然自失。ビルかっけぇ~。橋からの眺めもいいなぁ~。…となる。 後続の作品を含めてみても、この世界に「魔法」は存在していない。錬金術、巫術、占星術、ルーンと言う名の元素利用技術。すべて体系化がなされているのである。 ↑かっこいい〜 百歩譲ってそれらが魔法で無いとしても、3のテキストに「マナ」とか「魔導具」とかあるから曖昧だったりする ↑追記。そのため、魔法じみた力はあるけど、単純に魔法という言葉を避けたかっただけなのかもしれない 後衛属性職なんかよりもビーキンやらミスティックやらシノビやらのほうが魔法使い度高いわな。あとイクサビトはいいとしてサブモフ羅刹も結局なんなのか… 通貨がエンだったことも思い出してあげて 今の円はyen、エトリアではen。yは何処へ消えたんだろう ↑ワイがとっておいたで~ ↑4 羅刹は全身から殺気を放つという技術と考えると特におかしくはない筈。……ん?羅刹になるとケモノミミが生えると思いたい?そんな妄想は捨てるんだ! 羅切 割れて窓枠に残ったガラスが愛おしい ↑↑↑別に獣耳になる妄想をしたわけではないが、羅刹は肉体労働のために造られたイクサビトの特殊能力なんじゃねーのかと… ↑異種族サブは血をプスッと注入してると想像 新では数少ない原作とほぼ同じマップの階。ただし樹海樹軸横の採集ポイントが消えている。 旧経験者が舐めてかかって新での敵強化度合に驚愕し血の海に沈む階ランキングベスト4くらい。なお9割8分FOEとそびえたつ奴等のせい。 乱立するコンクリートジャングルwww 新だとグラズヘイムのおかげでインパクトが薄い。正直リメイク前の1をやってない奴はクラシックでスタートして欲しいぐらい。 ウィズル ウィズル「だがグラズヘイムで古代文明が現代だと気づいてもまさか地下に新宿があるとは夢にも思うまい」ウ’’ァー「えー!」ウィズル「聞いたなコイツ!」 夜の時間帯に橋の上渡ると東京全体を包む真っ暗な景色に怖さを感じる。 C4で下の様子が見える ↑新1のスライドパッドのやつ? カメラアングル調節で橋の下を覗き見れるのは新だけ。リマスターでも追加してほしかったが、steam版の操作が難だったのだろうか。 正確な計算はしてないけど、旧1で資金稼ぎするならこの階の磁軸の隣の部屋で採掘しまくって帰るのがベスト。他はやっすい敵ドロップ品や低層の採集物が混ざりやがるので… ↑6層の採集ポイントがマジで割に合わないからな…。 コメント ■関連項目(階層) ◇第一階層 B1F 希望に満ちた冒険者が踏み固めた大地 B2F 自然と人間の狭間、緑の光あふれる場所 B3F 幾多の戦士が倒れた絶望の地 B4F 地の底よりあふれる闇の牙 B5F 鋭い咆哮に立ち向かう勇気ある一歩 ◇第二階層 B6F いにしえの妖精たちが踊った森 B7F 痛みを耐える冒険者の道 B8F 飛竜の叫びが響く巣穴 B9F 魔物たちがさ迷う獣の小道 B10F 密林に鎮守する獣の王 ◇第三階層 B11F 青く輝く神秘の森 B12F 女王とその奴隷たちの暮らす宮殿 B13F 剣士が血塗られた手を洗い流した水面 B14F 神の涙に沈んだ樹海 B15F 天空の海を泳ぐ主 ◇第四階層 B16F 流れる砂の上で進む道を求めた場所 B17F 神秘の扉の奥にあった異種との遭遇 B18F 大自然が生み出した地平線の間 B19F 旅人が途方にくれた迷いの森 B20F 信仰を集める黄金の翼 ◇第五階層 B21F 乱立するかつての遺産 B22F 人々が集い歩いた鋼の部屋 B23F 夢が叶い滅びた市街 B24F 心に涙する者と出会った道 B25F 全ての真実に気付いた場所 ◇第六階層 B26F 神の加護すら届かぬ地の底に挑んだ勇者 B27F 生きとし生ける者みなが陥った謀略の間 B28F 流れ出る自身の血に気付き驚いた広場 B29F 己が記憶を疑い絶望に叫んだ者達 B30F 百億の生と千億の死を見つめるもの
https://w.atwiki.jp/kof2002/pages/629.html
すぐに投げが成立するタイプのコマンド投げ コマンド成立するとすぐに投げが成立するタイプのコマンド投げ。 投げが不成立だった場合は空振りモーションを取る。このモーションは無防備。 後ろ向き状態からリバーサルで出した場合は投げられず空振りモーションが出てしまう。こういう場合は一瞬待ってから投げを狙うといい。 1フレコマンド投げや0フレコマンド投げという言い方もある。1フレと0フレの違いはフレームの数え方によるもので、両者は基本的には同じことを言っている。
https://w.atwiki.jp/volb-fardiasie/pages/410.html
[動作動詞]立たせる VSO [動作動詞]立つ、起立する、直立する VS [語源]28/6/12# [語法]立ち上がる動作、または立たせる動作。立っている事は継続相で表す。 [用例]
https://w.atwiki.jp/jcbr/pages/453.html
0328:正論と願望、対立する思い 時刻は、午後十一時を回る。 約束の時間を、一時間も越えてしまった。 なのに、待ち人は現れない。 「……ヒル魔さん」 午後十時に再び集合する。それがヒル魔との約束だった。 あちらは香川へ。こちらは兵庫へ。 姉崎まもりやその他の参加者と合流を果たすため、意を決しての別行動だった。 しかし今、それが裏目に出ようとしている。 「もう、約束の時間を一時間もオーバーしてる」 「彼らになにかがあった……と考えるのが妥当でござろうな」 頭では悪い予感しか考えられない。 あのヒル魔に限って、自分の提案した約束を破るなどということはありえない。 それは、同じチームメイトであるセナが一番よく知っている。 「……もう待てないよ! 緋村さん、やっぱり探しに行ったほうが……!」 「そうでござるな。ここで手を拱いている今も、彼らは危機に直面しているかも知れぬでござる」 別れた仲間の身を案じていたのは、セナの同行者である剣心も同じだった。 ヒル魔、ナルト組と別れたのはほんの数時間前。だが、この世界ではそのほんの数時間で何が起こるか分からない。 時間は無駄に出来ないと、自らも四国行きを決意するセナと剣心だったが、 「――私は賛同しかねます」 その場にいた第三者が、彼らにストップをかけた。 「確かに、あなた方の心配はもっともだ。最悪の事態に陥っているかどうかはともかく、彼らが何かしらのトラブルに直面しているのは間違いないでしょう」 淡々とした口調で、しかしながらも説得力のある言葉でセナ達の足止めをするのは、兵庫で見つけた収穫。 残念ながら姉崎まもりではなかったが、その者は味方としてはこれ以上とない能力を秘めた人物――世界最高の頭脳を持つと言われた、Lだった。 彼らが接触を得たのは、ほんの一時間前。片や探し人の捜索、片や九州入りを目的とした双者の出会いは、幸運な偶然だった。 セナ達にとっての幸運は、Lが脱出を望んでいるとのこと。しかも、そのためのプランもいくつか検討中らしい。さすがは世界最高の頭脳と賞賛すべきだろう。 Lにとっての幸運は、セナと剣心、両者とも九州からやって来たということ。これにより自身の持つGIカード、『同行』の使用が可能となった。しかも彼らにはまだ二人の仲間がいるという。彼らの仲間になったメリットは大きい。 (これでいつでも九州に行くことが可能となった。まずは彼らの仲間と合流し、下地を整えなければ) しかし、早々幸運な出来事ばかり起こるものではない。この一時間で一応の信頼は得たつもりだが、まだ見ぬ二人の仲間がゲームに乗っていないとも限らない。 善人の皮を被ったステルスマーダー……話によると残りの仲間は、一人がセナと同じ高校生。一人が忍者の少年だという。 忍者という肩書きに激しく疑心感を覚えたLだったが、このゲーム出合った紳士的な月のことを思えば、そうとも言ってられなかった。 それに、この緋村剣心という人物。話によれば、彼は明治時代から来たというではないか。趙公明のような明らかな異世界人の他に、過去世界からの参加者もいるというのには驚いた。 彼らを完全な仲間として迎え入れるには、まだ情報が足りない。そう判断したLは、まだ自分の胸のうちを全て打ち明けてはいなかった。『交信』ともう一つのGIカードのことはもちろん、もう一つ、Lはとんでもない爆弾を抱えている。 デスノート。切れ端とはいえ、これは確実に論争の火種となる……いや、仮にも人が殺せるノートだ。問題が起これば、論争などでは済まないだろう。 さらに、鹿児島へ向かう目的も内緒のままだった。盗聴を恐れたのもあるが、この意図を告げるには、時期尚早と判断したからだ。 情報を打ち明けるのは、確実な信用を得てから。ムーンフェイスという協力者を失い一人となったLは、物事を慎重に進めようとしていた。 「最悪の事態を想像するなら、四国にはなんらかのトラブル要素があるといっていい。だからこそ、ヒル魔君という方も帰ってこない」 二人の神経を逆なでしないよう、既に殺されたのかもしれないという思いは口に出さなかった。 「こう言ってはなんですが、戦闘能力が皆無と言っていい我々三人が彼らの後を追うというのは非常に危険です。緋村さんの剣術の腕前は聞きましたが、さすがに鞘だけでは限界があるでしょう」 「じゃ、じゃあどうするんですか!?」 「このまま放送まで待ちます。そしてもし万が一……彼らの名前が呼ばれるようなことがあれば、私たちはここを離れた方がいいでしょう」 心配が募りいてもたってもいられないセナに、Lは冷酷な口調で告げた。 「本気でござるか? 今も助けを欲しているかもしれない彼らを見捨てろと?」 「見捨てろと言っているわけではありません。自分達の安全を優先すべきと判断したのです」 もし本当に、四国で最悪の事態が起こっているというのであれば。 Lの言うとおり、自分達の力ではどうにも出来ないかもしれない。 しかし、だからといって。 「…………くっ!」 一瞬、自分だけでも四国に向かおうと思った剣心だったが、それもできるない。 セナを守る。これは、心に決めたことだ。一時の采配で過ちを犯すわけにいかない。 心と心が鬩ぎ合う。どちらの思いを優先させればいいのか、分からない。 「放送を確認し、彼らが健在であると証明されれば我々も四国に向かいましょう。お二人を心配する気持ちは分かりますが、ここは堪えてください」 「…………そんなの、薄情だよッ!」 残酷な決断を下すLに、セナは自分の感情を抑えきれなかった。 セナが他人に対して怒りをぶつけたのを、はじめて見たような気がする。どこか弱々しかったが、真の通った声だ。 セナはおそらく、自らの危険も顧みず彼らを探しに行きたいはずだ。自分とは違い、既に決めているのだ。剣心は一瞬、セナに不思議な劣等感を覚えた。 (……信頼を得る、か。今さらだが、なかなかに難しい) 人類全てが利口に出来ているわけではない。だからこそ、衝突が生まれる。分かってはいたが、Lは歯がゆさを覚えた。 こういうことなら、夜神月のほうが向いているかもしれない。彼は大学でも人気者だったし、自然に人間関係の輪を作れる能力がある。それに比べ自分は、まず第一に結果を見てしまう。 そして結果を求める際、邪魔となる感情は一切除外してしまうのが悪い癖だろうか。仕方がない。どう考えても、この状況で四国に向かうのは危険なのだ。そこにどんな人間的感情があろうとも、問題は覆らない。 互いの信念をぶつけ、対立するセナとL。剣心はどっちつかずの態度で、どうすればいいか決めかねていた。 そんな時である。 突如として、大音量の大人の泣き声が聞こえてきたのは。 ~~~~~ 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんなんで死んでんじゃラーメンマンのバカヤロー!」 それは、警戒とか罠とかとはまったく無縁のものだった。 泣きたいから泣く。悲しいから叫ぶ。巨体に似合わない、純粋な子供のような行動を取っている。 だから、異様に声がかけづらかった。一緒に血まみれの死体があったせいもあるが、泣き声の主があまりに大量の涙を流していたため、若干引いてしまったのだ。 率先して声をかけたのは、Lだった。参加者の死を素直に悲しんでいるところから、危険ではないと判断したのだろうか。確かに、セナと剣心の目から見ても、こんな大泣きがマーダーとは考えられない。 大音量の嘆きにLのか細い声はなかなか気づいてもらえなかったが、泣き声の主の背後に立つとやっと気づいてもらえた。 その顔は涙で濡れ、鼻からも水が出ていた。顔面がぐしょぐしょの状態になっている。 とりあえず、Lは自分の名を名乗った。すると彼も名乗り返し、 「わたしは、グスンッ、第58代キン肉グスンッ、大王グスンッ、キン肉スグル、人はわたしをグスンッ、キン肉マンとグスンッ、呼ぶ」 解読するのに数秒かかった。 ~~~~~ キン肉マンと名乗る男との出会いにより、状況は一変した。 この岡山県海岸線沿いの町に倒れ死んでいた、彼の仲間が残したと思しきメッセージのためである。 『四国にいる太公望と協力し、趙公明と志々雄を倒せ』 血文字で地面に書かれたそのメッセージ。キン肉マンへ、とは書いてなかったが、彼の仲間――正義超人というらしい――に宛てられているのは間違いなかった。 趙公明と志々雄を倒せ。おそらくは、これを達成できないまま息絶え、仲間に思いを託したのだろう。 さらに、これはダイイングメッセージとも読み取れる。もしかしなくても、この死者、ラーメンマンを殺したのは趙公明か志々雄のどちらかだ。 「ラーメンマン……おまえほどの超人がやられるなんて……クソー! やったのは趙公明とかいうヤツか!? それとも志々雄……なにぃー!? 志々雄じゃとぉぉ!?」 すぐには気づけなかったが、志々雄といえばあの更木剣八に同行していた包帯男ではないか。しかも、たけしを連れ去って逃亡中の身だ。 「キン肉マン殿。おぬし、志々雄真実を知っているのでござるか?」 「あいつとは九州で会った。更木剣八という男との試合中、わたしの仲間のたけすぃが誘拐されたんだ」 聞けば、キン肉マンはその連れ去られたたけしを追っている最中だという。 しかも、セナと剣心はキン肉マンよりも早い時間、同じ二人に襲われた経験がある。加えて、志々雄は剣心と同じ時代を生きた人間であるということが判明した。 変な偶然だったが、ラーメンマン死亡に関する情報はこの一つの出会いで必要以上に齎された。 これはLの見立てだが、死体を見るに殺されてからそれほど時間は経っていないということ。 時間の流れから見ても、本州に向かった志々雄が偶発的に遭遇したラーメンマンを殺した可能性が高いということ。 志々雄真実という男が、国盗りを目論むほどの悪党であるということ。さらには、 「趙公明が犯人という確率はまずゼロです。なぜなら、私は夕方頃、愛知県で彼に襲われましたから」 Lのこの証言により、志々雄の有罪はほぼ立証された。 では、ラーメンマンはなぜ趙公明を倒せなどと書き記したのか。 「趙公明は、非常に好戦的な輩です。運が悪ければ、私も死んでいておかしくなかった。おそらく、ラーメンマンは一度趙公明と戦ったのでしょう。そして敗れた。その傷が祟って死んでしまったという可能性もあります」 Lの考察は、恐ろしいほどに的を射ていた。 趙公明に志々雄。ラーメンマンが倒せなかった悪。このメッセージは、友にその願いを託したかった証拠に違いない。 「たぶん、志々雄からわたしのことを直接聞いたのかもしれんのぉ。バッファローマンといいラーメンマンといい、バカばっかじゃ」 今なら分かる。 あの時、キン肉マンを呼んでいたのは牛丼などではなかったのだ。 友の魂の声。それを聞き取れるのは、固い友情で結ばれた正義超人だけだ。 「まったく……どいつもこいつも簡単に死にやがって…………」 泣いていた。 みっともなく泣き叫ぶことはしなかったが、先程よりも悲痛な涙が、キン肉マンの頬を塗らしているのが見えた。 「キン肉マンさん……」 この人も、仲間の死に直面している。 セナは他人事のように思えなかった。数時間後には、自分もキン肉マンと同じ思いをしているかもしれない。 そう思うと、 (苦しい……) 押し寄せる心配という重圧に、セナの小さな心臓は押しつぶされそうだった。 その後、剣心とLの力を借りてラーメンマンを埋葬した。 それぞれの胸中には、いったいどんな思いが渦巻いているのか。 悲しみは当然として、悲しみの裏に潜む感情はなんのか。 この時には、誰も分かっていなかった。 ~~~~~ その後、暗いムードの中情報交換が行われた。 「それじゃあ、Lたちはこれから四国に行くのか?」 「いえ、検討中です。この際だからはっきり言いますが、今四国に行くのは非常に危険です。力を持たない私たちだけでは」 「キン肉マンさんは四国に行くんでしょう!? なら、僕も連れて行ってください」 「セナ殿!?」 Lの言葉を遮り、セナはキン肉マンへ同行を申し出た。 ラーメンマンのメッセージよれば、四国には太公望なる人物がいる。どんな人物かは知らないが、協力という言葉から察するに、信頼に値する人物なのだろう。 ならば、キン肉マンが四国に行かない理由はない。しかし、 「いや、残念だがそれはできん」 「え……どうして……」 「ラーメンマンには悪いが、わたしは四国に行っている暇はない。志々雄が想像以上に危険なのだと分かった以上、一刻も早くたけすぃを助け出す必要がある」 キン肉マンの言うことももっともだった。志々雄がなんの目的で七歳児の誘拐に及んだのかは不明だが、いつ殺されてもおかしくない状況にあることは確かだ。 だが、それでは、 「そんな……じゃあ、ヒル魔さんは……」 「キン肉マン、でしたら私も同行させてはくれませんか?」 落胆するセナに、Lが追い討ちをかけるような提案をした。 「L殿!? それはどういうつもりでござるか!?」 「そうじゃ。おまえさんの仲間は四国で行方不明なんじゃろう? だったら一刻も早く行ってやるべきだ」 「ですから、先ほども言ったように我々だけでは危険なのです。それに、あなたは志々雄だけでなく趙公明も倒すつもりなのでしょう? あいつは……私の仲間、ムーンフェイスの仇です」 仇、という言葉が重く感じられた。 普段あまり感情を表に出さないLも、怒りに震えることがあるのだろうか。付き合いの浅い一同には分からなかったが、だからこその利点もある。 「私の最終目標は脱出です。ですが、できることならその前に……趙公明に一矢報いたい。他ならぬ、ムーンフェイスのために」 この言葉も、Lの計画の一端に過ぎない。 自分に人を惹き付けるカリスマが欠けていることは理解している。もはや自分の言葉ではセナの思いは動かせないだろう。 だから、キン肉マンを利用させてもらった。話によれば、彼は志々雄がどこに潜伏しているかは知らないという。ならば、四国に行くよりもマーダーに遭遇する確率は低いはず。 仮に運悪く遭遇したとしても、正義超人なるキン肉マンと行動を共にしていたほうが、生き残れる可能性は高い。 ここまで言って、セナが心変わりをしてくれれば幸いだと思う。だが、最悪彼らが単独で四国に向かったとしても支障はない。 なにせ、キン肉マンも九州から来たのだから。 (……これはさすがに不謹慎でしたね) もちろん、これ以上犠牲は出したくない。 だが、計画を円滑に進めるにはある程度妥協する必要がある。 自分に人を動かせる能力があればいいのだが……残念なことに、正論だけでは罷り通らない人間が多いらしい。 (人間の感情というものは本当に難しい) 「分かったでござる。セナ殿、残念だが四国行きは諦めよう」 「――!? 緋村さんまで!?」 Lの言葉が伝わったのか、剣心は早くも妥協してくれた。 大局を見た判断だとLは思う。しかしセナはやはり納得してくれなかった。無理もない。知り合いの生死が気にならないはずがない。 それでも、さすがに一人で四国に向かうなどとは言わないはずだ。この少年、真は通っているが、気質は臆病者のように思える。 (すいません、姿も知らぬ仲間たち。今は、より確実で安全なルートを選びたいのです) やや強引だったが、物事はLの思惑通りに進んだ。 と思いきや、 「四国へは……拙者が一人で向かうでござるよ」 緋村剣心が笑顔でそう言った時、Lは眉を細めて不快な顔を作り出した。 ~~~~~ 独りとなった剣客が、下津井瀬戸大橋を行く。 目的地は四国香川県。消息不明の仲間を求め、剣心は単独での捜索に躍り出たのであった。 「あと数分で放送でござるな……それまでになんとか四国入りしなければ」 死の宣告は、足音を立てず近づいてくる。剣心がその放送で嘆くのは、まだ先の話。 今は一刻も早く、ヒル魔とナルトを探し出す。仲間を救う。 殺人剣を捨て、活人剣を取った剣客は、仲間の死を望まない。 もう、誰かが死ぬのはたくさんだ。 ~~~~~ 剣心が提案した、単独でのヒル魔捜索。 もちろん、それを聞いて良案と判断した仲間はいなかった。 「緋村さんが一人で? 正気ですか? 今、四国は非常に危険なのですよ」 「心配無用。拙者も自分の腕前は弁えているでござる。例え鞘だけでも……十分自分の身は守れるでござる」 逆を言えば、自衛の手段しか持たぬと言っているようなものだ。 それこそが、剣心の言葉の意味。仲間を守る余裕はないが、自分一人ならなんとかなるという自信から来るものだった。 「で、でも! やっぱり一人じゃ危険ですよ……」 「一人だからこそ、危険も薄れるのでござるよ」 剣心の心のうちが読み取れなかったセナは、彼の言葉を受け入れることが出来なかった。 「でも、もし緋村さんもヒル魔さんみたいに戻ってこなくなったら……」 それが、一番怖い。 剣心とは一日行動を共にした仲だ。命も救ってもらった。できることなら、自分も助けになりたい。 でも、なにもできないのが小早川セナの現実。 「セナ殿」 そんなセナの思いは、誰よりも分かっている。 守られてばかりが嫌なのだ。力を求め、自分も戦いたい。そうまでは思わなくても、少年は守られてばかりの自分を嫌っている。 だからこそ、余計に守らなければならない。 「拙者は、必ず帰る」 今は、この言葉を信じて待っていて欲しい。 「緋村さん……」 今度は、ちゃんと伝わった。 剣心がなにを思い、決断したのか。 傍にいるだけが、守ることではない。 「緋村さん、あなたの考えはよく分かりました。しかし、やはり危険なことに変わりはない。それでも行くつもりですか?」 「申し訳ない。L殿の言い分も分からなくはないが、拙者はやはりこういう人間なのでござる」 Lの確認を兼ねた言葉に対し、剣心は苦笑気味に答えた。やはり決意は変わらぬようである。 「……分かりました。では、万が一の時に備えてこれを渡しておきましょう」 Lもついに折れたのか、溜息を吐いてから剣心に物を渡す。 それは、万が一の場合を想定しての切り札。セナたちには未だ明かしていなかった、GIカードであった。 「これは?」 「私の支給品です。『初心(デパーチャー)』という魔法のカードで、対象を選択し使用するだけで、その対象となった参加者をスタート地点……おそらくは、『この日本に連れて来られて最初に立っていた地点』に移動させることができます」 実は列車のデイパックから得たものであるということと、『同行』『交信』の存在は伏せ、それを差し出した。 「おそらく、とは腑に落ちない言い方でござるな」 「それは表記が『スタート地点』となっているからです。十中八九この日本に最初に降り立った場所と考えられますが、ひょっとしたら……あの『主催者がルール説明を行った部屋』という可能性もあります。まぁ、その可能性は限りなくゼロですが」 一同の脳裏に、スキンヘッドの爆破シーンが再現される。 スタート地点に舞い戻るカード。このスタート地点というのが具体的にどこを示すのかは分からないが、万が一主催者の目の前にでも出れば洒落にならない。 Lの予想では、そんな都合のいいカードが支給されるはずはないと思っている。だとすれば、スタート地点とはこの日本のどこかのことだろう。 「スタート地点……L殿の予想が正しければ、拙者の場合は鹿児島県に移動するということでござるな」 「はい。もし万が一あなたがゲームに乗った参加者に襲われ、窮地に立たされた場合にお使いください。一瞬で鹿児島まで移動できるはずです。ところで、鹿児島のどの付近だったかは覚えていますか? 例えば海岸線だったとか」 「いや、普通の町でござったな。それが何か?」 「そうですか。いえ、特に意味はありません。忘れてください」 鹿児島……もしかしたら沖縄の存在が確認できるかもと思ったが、有益な情報は聞きだせそうになかった。 「しかし、鹿児島となれば日本の最南端。L殿たちとの合流が難しくなるでござるが……」 「それでも、命を取られるよりはマシです。それに、もし襲ってきた相手が一人だった場合には、相手に対して使ってみるのもいいでしょう。名前が分からなければ使えませんがね」 「ふむ」 「それと一つ注意を。もし対象にした参加者のスタート地点が禁止エリアとなっていた場合には……どうなるかお分かりですよね?」 考え得る『初心』の扱い方を伝授するL。このカード、融通は利かないが、自衛には向いている。 そんな有益なものを、なぜLは手放すのか。簡単である。剣心に死んで欲しくないからだ。 Lとて、仲間の死は望まない。計画の達成は大事だが、彼の目的は脱出による完全勝利。誰かを犠牲にした上での勝利など、好ましくない。 そして、全てを聞き終えた上で、剣心は差し出されたカードを拒絶した。 「これは受け取れないでござる」 「なぜ?」 「これは、とても応用が利く代物でござる。使い方を誤らなければ、多くの参加者を生かすことが出来る。それを拙者一人のために使うなんて、勿体無い。これは、L殿が持っているべきでござろう」 「心配するな剣心。セナ達はわたしが必ず守り通す。じゃからこれはおまえが持っておくべきじゃ」 「キン肉マンの言うとおりです。武装が鞘だけでは、我々も安心して送り出せない」 「そうだよ緋村さん! 頼むから、これ持って行ってよ!」 三者から『初心』の所持を求められても、剣心はそれを頑なに断った。 しきりに「大丈夫」と口にし、笑顔ではあったが頑固な態度を示す。 いつまでもこうしていては時間の無駄なので、半ば強引に出発してしまった。 ~~~~~ そして、現在に至る。 剣心の頼れる武器は斉藤の刀の鞘のみ。 それでも怖気づいたりはしない。 剣心には、帰るべき場所がある。 死ぬつもりはない。 ヒル魔とナルトを連れ、セナたちの下へ帰る。 守る。 自分で立てた、誓いのために。 ~~~~~ 「では、我々はたけすぃ君を探しに行きましょうか」 剣心を見送り、残された三人は志々雄に連れ去られたたけしの捜索に出ることにした。 「そうじゃな。早くせんと、たけすぃがどんなエライ目に遭うかわかったもんじゃないわい」 「いや、そう焦らなくても大丈夫だと思いますよ。ラーメンマンを殺したのが志々雄だというのはまず間違いないとして、彼が死んだのはほんの一、二時間前だと推測できます。 昼から歩き尽くめ、さらに実力者との戦闘、そして子供連れともなれば、疲労もかなり溜まっていることでしょう。緋村さんの話では、彼はあなたと違って普通の人間のようですし」 「む……つまりどゆこと?」 「この近隣……おそらくは関西近辺で休息を取っている可能性が高いということです。既に夜も遅いですしね。人気のある民家を虱潰しに探せば、おそらくは」 Lの推理に、キン肉マンは深く感心した。たった一つの死体と簡単な情報から、そこまで想像してしまうとは。 「なるほどのぅ……いや~、しかしLは頭がいいのぉ! わたしも心強いぞ!」 「恐縮です」 キン肉マンはLの背中をバンバン叩き、ラーメンマンの死のショックなど忘れてしまったかのように笑い飛ばす。 どうやらかなり気に入られたようだ。Lとしても実力のある仲間ができるのは嬉しいが、どうにも付き合いづらい人種である。 「…………」 意気揚々と前を行く二人の後ろ、セナは一人頭上に暗雲を立ちのぼらせていた。 やはりまだ心配が尽きぬのか、しきりに振り向き自分が通ってきた道を見返す。 「……小早川君」 「……なんですか?」 セナから返ってきたのは、警戒しているようにも聞こえる冷たい声音だった。 どうやら酷く嫌われたようだ。やはり信頼を築くというのは難しい。Lは人間関係に頭を悩ませながらも、言葉を発した。 「先ほどは私も言い過ぎました。知り合いの安否を確かめたいというあなたの気持ちは当たり前の感情です」 「Lさん……」 「ですが、どうか私を信用して欲しい。私はいくつか脱出のためのプランを考えているといいましたが、それには仲間の協力が不可欠です。だから、私は緋村さんにも小早川君にも死んで欲しくない。もちろん、ヒル魔君とナルト君の二人にも」 これが、Lの出せる精一杯の表現方法だった。 「それは……分かってますよ」 セナも、別段頑固な性格という訳ではない。Lの行動や言動も、全ては最終的な目標のため。それは理解している。 ただ、自分がそこまで利口に生きられないだけなのだ。 (駄目だよね……こんなんじゃ) セナは、心中で静かに自分を叱咤した。 「大丈夫か、セナ? 疲れたなら、わたしが担いでやるが」 「いいえ、大丈夫です。僕、これでも体力には自信あるから」 そう言って、セナは先頭に駆け出した。 心配は止められない。 それでも、前を向こう。 ヒル魔に笑われないように。 彼の無事を祈ろう。 大丈夫。 泥門デビルバッツの司令塔が、簡単に死ぬはずない。 ――少年は願う。 自分を守ってくれた、二人の存在。 その無事を。 今は先を進もう。 だから、 必ず後から追いかけて―― 【岡山県・下津井瀬戸大橋/真夜中】 【緋村剣心@るろうに剣心】 【状態】身体の至る所に軽度の裂傷、胸元に傷、精神中度の不安定 【装備】刀の鞘 【道具】荷物一式 【思考】1.香川を重点的に、四国でヒル魔とナルトの捜索。 2.二日目の午前6~7時を目安に、大阪市外にてセナ達と合流。 3.姉崎まもりを護る(神谷薫を殺害した存在を屠る) 4.小早川瀬那を護る(襲撃者は屠る) 5.力なき弱き人々を護る(殺人者は屠る) 6.人は斬らない(敵は屠る) 7.抜刀斎になったことでかなり自己嫌悪 (括弧内は、抜刀斎としての思考ですが、今はそれほど強制力はありません) 【岡山県/真夜中】 【小早川瀬那@アイシールド21】 [状態]:健康 [装備]:特になし [道具]:支給品一式 野営用具一式(支給品に含まれる食糧、2/3消費) 特記:ランタンを持っています [思考]:1、Lと共にキン肉マンの志々雄打倒に協力する。 2、剣心、ヒル魔、ナルトと合流(二日目午前6~7時を目安に、大阪市街で待ち合わせ) 3、姉崎との合流。 4、これ以上、誰も欠けさせない。 【キン肉スグル@キン肉マン】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:荷物一式 [思考]:1、志々雄を倒し、たけしを助け出す。 2、剣心、ヒル魔、ナルトと合流(二日目午前6~7時を目安に、大阪市街で待ち合わせ) 3、趙公明を倒す。できれば太公望とも合流したい。 4、更木を追い、今度こそ仲間にする。 5、ゴン蔵の仇を取る。 6、仲間を探す(ウォーズ、ボンチュー、マミー、まもり) 【L(竜崎)@デスノート】 [状態]:右肩銃創(止血済み) [道具]:デスノートの切れ端@デスノート・GIスペルカード(『同行』・『初心』)@ハンターハンター ・コンパス、地図、時計、水(ペットボトル一本)、名簿、筆記用具(ナッパのデイパックから抜いたもの) [思考]:1・キン肉マンの志々雄打倒に協力。関西方面を重点的に捜索。 2・剣心、ヒル魔、ナルトと合流(二日目午前6~7時を目安に、大阪市街で待ち合わせ) 3・現在の仲間達と信頼関係を築く。 4・沖縄を目指し、途中で参加者のグループを探索。合流し、ステルスマーダーが居れば其れを排除 5・出来るだけ人材とアイテムを引き込む(九州に行ったことがある者優先) 6・沖縄の存在の確認 7・ゲームの出来るだけ早い中断 [備考]:『デスノートの切れ端』『同行』『交信』の存在と、鹿児島を目的地にしていることは、仲間にはまだ打ち明けていません。仲間が集まり信頼関係が十分に築ければ、全て話すつもりです。