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http //mainichi.jp/select/seiji/news/20081202k0000m040065000c.html 田母神前空幕長:「戦中に核兵器あればやりかえした」 日本外国特派員協会で講演する田母神俊雄・前航空幕僚長 =東京都千代田区で2008年12月1日午後1時6分、馬場理沙撮影 政府見解と異なる文書を懸賞論文に公表し更迭された田母神(たもがみ)俊雄前航空幕僚長(60)が1日、日本外国特派員協会で講演し「普通の国のように軍を使うことができないのは歴史認識の問題」と従来の考え方を繰り返し強調した。「(核保有を)議論するだけで(核)抑止力が向上する」などと国内外での「本音の安全保障論議」の必要性を訴えた。 「危険人物の田母神です」とユーモアを交えつつ講演を始めた田母神氏だが、本題では「白人国家がアジアを侵略したことはそっちのけだ」などと第二次大戦の戦勝国による歴史観の定着に危機感を示した。統幕学校長として4年前、親善訪問の場で、日本の侵略の歴史を話し続ける中国軍幹部を遮り、日本の立場を擁護する発言をした。「どんな国家にも光と影があり、触られたくない歴史がある。原爆を落とされたとか日本からは(米国に対し)言うべきではないが、言われたのなら言い返すべきだろう」と述べた。 また核保有国に従属せざるを得ないのに、核武装論議をタブー視してきた現状の安全保障論議に不満を表明。欧米メディアから「戦中の指揮官で核兵器を保有していたらどうしたか」と聞かれ、「(連合国側に)落としたかと言われると、やられればやるのではないかと思います」と述べた。アジア、欧米など十数カ国の記者ら数百人が集まったが、田母神氏を問いつめるなどのシーンもなく、講演は淡々と進んだ。【本多健】 毎日新聞 2008年12月1日 20時08分(最終更新 12月1日 23時03分) 「偉そうな軍人さんは嘘をつく」庫
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物資の乏しい戦時下において、燃料の不足から、多くの軍艦は、港に足止めを食らっていた。大和も、呉のドックにつながれて久しかったが、アメリカ軍の作戦に対応するために、3月29日、徳山港へと向かった。 多くの兵士たちはあずかり知らぬことだったが、海上特攻隊の一端を担うための移動であった。 すでにそのころ、物資、そして熟練のパイロットの著しい不足により、頼みの綱であった航空機による特攻も戦績を上げることが少なくなり、アメリカ軍の制空権下における航空機の援護のない水上部隊の特攻など失敗に終わることは目に見えていた。 第2艦隊司令長官の伊藤整一中将は最後まで作戦に反対だったという。 「玉砕」などと、言葉を飾っても、それは兵士たちに、一人残らず死ねというのと同じことだった。 第2艦隊司令長官の伊藤整一中将は最後まで作戦に反対だったという。 が、しかし、4月5日に連合艦隊参謀長草鹿龍之介中将が水上機で飛来し、伊藤中将を説得した。伊藤中将は草鹿中将の「一億総特攻の魁となって頂きたい」という言葉を聞き作戦を了承したという。 いわゆる海軍の特攻である「菊水一号作戦」は、この説得の寸前の、4月1日に、連合軍が、沖縄上陸を開始したと同時に発令された。 生きて帰るあてのない戦いである。 一兵卒である、琢磨にその決死の作戦の内容が、詳しく伝わろうはずもなかろうが、ぴりぴりとしたムードは、艦内全体にいきわたっていた。 そんな中でも、あやたちはいつもと同じ調子で、「すきあり!」なんて、今度は二人がかりで、琢磨の尻に爪楊枝を刺してきて、振り返ると、きゃっきゃと逃げてゆく。 ねずみというより猫のようだが、猫はここまで大喰らいではあるまい。日に二回のおやつを、何より楽しみにしているようだ。 そんな彼女たちの、日常を乱されぬ姿は、いくばくは、兵士たちの心の平安を取り戻すのに役立ったようで、尻を押さえている琢磨を、指差して笑っていたりする。 「お前ら、なあ・・・・」 なみだ目で文句を言うと、「油断してるほうが悪いんだもん♪」なんて、澄ましていってのけやがる。 「つける薬なしだな」 ぼやくことしきりの琢磨だった。 だが・・・・。 「本当か?」 青い顔をして、琢磨が同郷の兵士に問いかけた。 「いまさらうそを言ってどうなる。・・最終決戦になる。生きて帰れるあては、ない。考えても見ろ、輸入が止められて、食うものすらまともに手に入らないのに、どうやっ たら戦って勝てるんだ。神風なんて・・・・吹かないさ」 出撃に必要な重油すら、タンクのそこにたまったような、計量すらできないような最低な粗悪品をかき集めてそれでも満タンの約7割弱しかない。そう、その男は琢磨に教えた。 「みろよ、この間慰問で届いた本国の小学生からの手紙だ。ふん『オ国ノタメニ、立派ニ戦ッテ名誉ノ戦死ヲシテ下サイ』だとさ。お前、自分の親父にも同じことをいえるのか、それとも言ったのか・・・・」 唇をかみ締めて、その男は言葉を切った。 後数日。数日で作戦は実行され、そして・・・・。 運命の4月6日。 菊水作戦、いわゆる天一号作戦にて沖縄突入を大和と二水戦、矢矧+駆逐艦8隻に改める。徳山港を出向し、大和は艦首を沖縄へと向けた。 このとき使用された重油は、先に述べたとおり、タンクの底の澱やら、南号作戦で必死に持ち帰った重油などをかき集めていたものらしい。 それを、同郷の男から、琢磨は聞かされていた。 『日本は・・・・負ける』 熱に浮かされたように皇軍の勝利を信じて疑わない民間人と違い、戦いを肌で知る軍人たちは、そんな幻影など露ほども信じてはいなかった。 物もない、人もいない、ないない尽くしのこの状況で、残せるものは、唯一己の死に様のみ・・・・・! 誰もが、この作戦の結果を予想し、口数は少なかった。 その中でも、相変わらずなのはあやたちで、お互いの髪を、三つ編みにしあったりしている。誰も、あやたちにかまう余裕がないのだ。 戦況は、限りなく不利だった。物資を十分蓄えた連合軍との戦いは、子供と巨人の戦いにも等しかった。また、B29-スーパーフォートレスが、頭上を偵察に来る。レーダーと、偵察機。こちらの状況を、敵は完璧に把握していた。 琢磨たちに知らされることではなかったが、この作戦における大和の役割とは、「おとり」であった。 主にアメリカ海軍の邀撃戦闘機を大和攻撃隊随伴に振り向けさせ、日本側特攻機への邀撃を緩和し、もし沖縄にたどり着ければ東シナ海北西方向から沖縄島残波岬に突入、自力座礁し大量の砲弾を発射できる砲台として陸上戦を支援し乗員は陸戦隊として敵陣突入させる。 もし、たどりつければ・・・・。 すでに、日本軍の暗号すら、アメリカ軍は解読していて、そんな捨て身の作戦の全貌すらも把握していた。 それがはなむけでもあるかのように、九州近海までは、陸上基地から発進した航空機が艦隊の護衛を行ったが小規模な編成であり、見送りに近いものであった。 燃料不足からか、それも途中で帰還し、その後は、べったりとアメリカ軍の偵察軍が、大和に張り付く。 三交代制の勤務ではあるが、有事ということで、みな持ち場に詰めている。 あやは・・・・艦長とともにいるよう命じられ、琢磨は世話係の任をとかれた形で、持ち場についていた。 上官の言葉が、重く琢磨にのしかかる。彼女たちが持つ特殊能力が、今まさに使用されようとしている、・・・・最悪の形で。 神機将ニ動カントス。皇国ノ隆替繋リテ此ノ一挙ニ存ス。各員奮戦激闘会敵ヲ必滅シ以テ海上特攻隊ノ本領ヲ発揮セヨ 出撃にに際しての訓示。 ・・・必滅。 生きて帰れると思うな。 これを、部下に発言した伊藤長官も、断腸の思いであっただろうが、覚悟を決めるには、必要な言葉だった。 4月7日、払暁、日本艦隊は大隅半島を通過し外洋へ出て、南へ九州から沖縄本島へと向かった。 あとわずかな時間しか残されていない。 なぜか奇妙に、乗員たちは表情を緩めることはなかったが、悲壮な顔はしていなかったのである・・・・。 作戦の意義はまさに一億総特攻の魁(さきがけ)生きて帰れるという期待は、微塵もない先頭に突入の中で、不思議と気分は高揚していた。 みなが、みな職業軍人というわけではないが、大和魂を持つ男として、故郷に残る家族に、自分の戦死が伝えられたとき、恥ずかしくない最後であろうと、一同の志は同じだった。 犬死とは思わない。死せる後の魂は、きっとこの国の守護の柱になるだろう。ゆえに、取り乱すようなまねはできない。 「うわっ!!」 4月7日、昼過ぎ、アメリカ海軍艦上機を50キロ遠方に認め、大和は射撃を開始。 即座に、反撃ののろしが上がった。艦爆数機が大和を襲い、その衝撃に足元がふらついた。 とっさにその辺のものにしがみついて、それをやり過ごす。 「おいでなすったぜ・・・」 誰かの呟きが聞こえた。 「後部射撃指揮所、被弾!!」 悲鳴が上がった。その場所は、この大和の一番の急所だったのを、専門知識のある琢磨は、知っていた。 (長くは、持たんな・・・・) せめて、なにぞ形見を家族に残したいが、この状況ではそれもかなわぬだろう。 あの庭に植えた、桜の木が、せめてもの形見になってくれる・・・。 軽く頭を振り、気持ちを切り替えることに専念した。 「火が出た!消火班は、各自消火用具を用意の上、艦内後方に集結せよ!!」 怒号があがる。 かけてゆく顔見知りの乗員が、「左舷前方、魚雷被弾。左舷中央部に複数被弾だ!!」 と、短く状況を教えてくれる。 その後も、魚雷や、爆撃を受け、そのたびにショックで足元がふらつく。 もはや、時間の問題。 その中で、伝令が、琢磨を司令室へと呼び出した。 左舷中部に食らった魚雷の影響で、艦は左に20度傾いていた。傾斜復旧、見込みなし。 走りにくいそれを、何とか全速力で駆け抜け、あわただしい司令室へ。 大和は爆弾の直撃を受け、艦内では火災をおこし、艦上では対空兵器が破壊された。攻撃の手段をもぎ取られ、米軍の高性能爆薬を搭載した魚雷による効果的な左舷集中攻撃の結果、復元性の喪失と操艦不能を起こした。 誰の目にも、はっきりと、終焉が映っていたに違いない。 場違いに立ちすくむ琢磨の前に、艦長の肩からぴょこんと飛び降りたあやが、「ごめんね、来てもらっちゃって。こっちから行くとほら、時間かかりすぎるんで、非常事態だしね」 と、琢磨に少し申し訳なさそうな顔をしているのが、妙に現実感がなかった。 「あやを、頼む。決死隊を結成させた。直ちに、あやを連れて、貴様は戦線を離脱し、・・・・あやを無事に本国へ届けてくれ」 雲上人である、艦長じきじきの言葉だった。 「で、悪いけど、この子お願い」 八重の後ろに隠れるようにしていた七重を、腕を引っ張って、琢磨の前に突き出してきた。 「多分、近くにいるほかの艦が拾ってくてれると思うから、そっから先は、運任せね」 そうか、犠牲はどちらかだけで十分だもんな・・・・。 上官から聞かされたあやの特異能力、レシーバーは、大本営に詰めているのだから、貴重なあやは、できうる限り温存しようとするだろう。 「じゃあね、七重。みんなにあえたら、よろしくね」 「うん、じゃあ、八重。あっちでね」 短い挨拶を交し合った後、ゆれる足元からぴょん、と、七重は琢磨に飛びつき、するするとましらのようにその方に登ってきて「行くよ」と、まるでこの戦況がないかのような落ち着いた・・・・いや、状況わかってるのか?こいつ・・・・。 みためちんまいから、子供を相手にしているようで、七重は、八重との今の別れが、今生の別れと理解しているのかと一瞬悩む。 だが、あやたちが口にした「あっち」とは・・・・。 (一応、わかっちゃいるんだろうな) 「いけ。生き延びろ。そして、あやと、これからのこの国を、頼む」 短い命令だった。 艦長に、別れの敬礼、そして七重を引っつかんで、決死隊の隊員とともに甲板へと駆け上がる。 右往左往の仲間たち、それを見捨ててゆくことが心残りで仕方ないが、今ここであやを失うことが、まるでわが子を失うことのように恐ろしかった。 兵士たちも、決死隊にはべるあやをみて、敬礼、手の離せないものは目礼を送ってきた。 交代で取る食事の時間、そのあとのわずかな休憩時間に、あやはちょうしっぱずれな童謡を歌ったり、ちょこまかと動き回って、兵たちたちに話しかけたり、慰問の役目も自分のものとしていたのだから。 あやの姿は、国へ残してきた家族を思わせた。 ゆえに兵士たちは一人残らず琢磨たち決死隊に「生きよ、そして、あやを頼む」と、心で叫び、送り出してくれたのだ。 「おい、もっていけ!」 いきなり袖を引かれて転びかける。 食料班の、あの、あやに手を焼かされていた男だった。 ずいっ、とチョコレートを突き出し、「特配を、もし一時帰宅が許されたらととっといたもんだが、帰れそうにないんでな。あや、おまえにやるよ」 にやりと、歯を見せて笑うその男は、己の死に、何の迷いももはやない。 「ありがと。大事に食べるね」 深々とお辞儀をするあやに、「もし生き延びて、うちの里のほうに行くことがあれば、坊主にとうちゃんの死に様を語ってくれな。じゃ!」 そういうと、持ち場へとかけて戻ってゆく。 それを見送る余裕もなく、悲鳴を上げる足をだましながら、甲板のボートへと、飛び移る。 「武運長久を!」 攻撃の激しい中、ボートを海へと放してくれた兵士たちと短い別れを交し合い、決死隊は弾幕の中、大和より遠ざかり始めた。 煙を上げ、傾いた船体は、巨大な棺桶。幾千もの兵士たちが、艦と運命を共にしようとしている。 「そろそろ、甲板に着いたころかな?」 一秒ごとに悪くなる戦況報告を聞きながら、肩に座る八重に声をかける艦長。 「まあ、何とかなるでしょう。あやの食欲と強運をなめちゃいけないのよね」 飄々とした八重に、こんなときなのにくくっ、と笑いを漏らす艦長の目には、深い決意と、穏やかな深さがあった。 「右舷被弾!浸水しています。被害状況は、おい!状況を報告しろ!おい!・・・・・・だめだ、通信がとぎれました!」 通信士が、顔色を変えて叫んでいる。 「あや・・・お前とも長い付き合いだったな。俺が新兵だったころの長門に、お前は配属されていた。まあ、新兵の洗礼として、お前はずいぶんと俺をいじってくれたなあ」 遠い昔を懐かしむような声を出す老人に、「まったく長い間ずいぶんとこき使ってくれちゃって、やせちゃうじゃないの、こまるわ」と、艦が沈没することなど気にもかけないそぶりで八重が嘆く。 目の前には、直撃を交わそうと必死の兵士たちが、金切り声を上げる最中に、そんな風に最後の会話を艦長とあやは交わしたのだ。 不規則に、艦が大きく揺れる。被弾、よけきれない爆撃が大和を襲い、この巨大な戦艦の息の根を止めようと、時間を置くにつれ、その間隔は短くなってゆく。 「艦長、こちらに!」 まだ若い兵士が、足元をサポートするために艦長のそばへかけよる。艦長だけでも非難してもらい、戦況を立て直し、鬼畜米英に一矢報いてほしいとその目は語っていた。 「わしは、いい。・・・わしは、この船最後の艦長だ。大和と最後を共にする」 「し、しかし!」 数千人の命がいまこの場で失われようとしているのに、艦長である自分ひとりが、おめおめと生き延びるような生き恥をさらすことが、どうしてできようか。 みなぎる決意を看取った兵は、ものも言わずに敬礼を取り、自分の持ち場へと駆け去った。艦長と同じく、自分が今、なすべきことをやり遂げるために。 「最後の一仕事を、お前にも頼まなくてはな、あや」 ひげに手をやりながら、被弾のために轟音鳴り響く中で、最後の確認をするように、艦長は言った。 「まかせといてよ。・・・勝利の女神にはなり損ねたけど、あちらとこの世の橋渡し、誰一人の取りこぼしもなくやって見せるわよ、チョコレートの御礼はするわよ?」 ちょっとしたわがままで、もののないご時勢だというのに、ぜいたく品であるチョコレートを艦長にねだって取り寄せさせていた。 「ふむ。投資は無駄にならなかったな。結構、結構」 「あやは、約束はきっちり守るわよ」 力のみなぎった返答に、「だが困ったことがあってな?」と、艦長は眉をしかめた。 「ここだけの話、わしは方向音痴でな、迷子にならずに向こう岸へいけるか、心配でかなわん」 「まったく・・・」 腰に手を当てて、駄々っ子に言い聞かせるように、「艦長の命を受ける前に言いなさいよ、そういうことは。もう、しょうがないわね、面倒見るわ、みてあげるわよ。誰一人取りこぼさずに、向こう岸へ連れて行ってあげるわ。だって、それがあやの最大の使命なんだもの」 「ああ、だめ!八重は、交信を拒絶している!!」 七重の絶望的な声が上がった。 大和の姿に気をとられていたが、見れば今まで平然としていたかのように見えた七重が、滂沱の涙で大和に視線を投げていた。 なきながら七重は歌いだした。 『命のまたけむ人はたたみこも 平群の山の熊笹の葉を うずにさせ、そのこ 』 大和にあわせたのだろうか、ヤマトタケルノミコトの時世の句に節をつけ、何かを導くような歌声を震わせている。 「ああ、八重も歌っている。みんなを、導く歌を」 絶望に満ちた声。だが、残してきた戦友たちの最後を、七重の声で垣間見ることができた。 決死隊、総勢5名。 すべてが、ボートの中、大和を見送りながら、最敬礼でその葬列を見送った。 聞こえてくる歌は、童謡の「ふるさと」 いつものオンチっぷりは鳴りを潜め、しんしんと心にしみてゆくような響きだった。 「ああ、あやが歌っている・・・、チクショウ、帰りたかったなあ・・・・」 片手を吹き飛ばされ、壁にたたきつけられた若い兵士のつぶやき。 ふるさとをもや兄弟を思わせる歌声に、死に行く恐怖と悔しさを緩ませて、がくり、とそのこうべを垂れ、戦いに、その命を散らす。 『ついてきて』 命が燃え尽きる前に、あやの声が心に響いた。 『もう、あと少しでみんなそろうわ。大丈夫、アタシが連れて行ってあげるから・・・・』 「・・・・それで、ひいおじいちゃんは、どうしたの?」 おじちゃんは、あいまいな顔をして見せた。 「まったく無事というわけにはいかなかったな。総攻撃、機銃掃射を受けながらの撤退で、足を打ち抜かれてしまっていたんだ。それでも、ほかの友軍、ええっと、味方だな、それに助けてもらって、病院へ運ばれた」 そして、目を細めて遠くを見ながら、「・・・被雷8本以上、直撃弾10発以上。戦死2,740、戦傷117名。 そのとき、大和だけで、それだけの軍人さんがなくなった。ひいおじいちゃんは、運がよかったんだよ」 おじいちゃんのいってる言葉の意味は、僕には全部はわからなかったけど、それがとってもつらいことって言うのはよくわかった。 ・・・・だって、おじいちゃん、泣いてる。 そしてボクは、一番気にかかっていたことを、おじいちゃんに聞いたんだ。 「あやの、七重は、どうなったの・・・・?」 おじいちゃんは、庭に目を向けたまま、「となりのな、じいちゃんの妹がいるだろう。芳江ばあちゃんだ。芳江ばあちゃんの死んだお婿さんな、あやにチョコをくれた軍人さんの、息子だったんだぞ?大人になってから、尋ねてきたんだ、父の最後を知りたい、とな」 ・・・・びっくりだった。 芳江おばあちゃんのお婿さん、ボクは写真でしかその人のことは知らないけど、写真はお座敷に飾ってあるんで顔は知ってるよ? ほかにも、テンノーヘイカ、とか、ノギショウグンとか、古い、変な、白黒の写真もかざってあるんだ。 「縁を信じるか?あきら。人には、見えない縁というものがあるんだ。ひいおじいちゃんが、あや二人に名前をつけたときに、そこに縁が生まれた。ほかのあやたちが持っていない名前をつけてもらった、特別なあやは、やっぱり守り神だったんだよ、ひいおじいちゃんにとってはな」 そういいながら立ち上がるとおじいちゃんは、お仏壇に線香を上げて、位牌を拝んだ。 「・・・守られて、戦後の混乱期も何とか乗り越えて、ひいおじいちゃんの死に顔は、安らかだったよ。気にかけていた戦友の息子と、自分の娘を娶わせて、孫にもめぐまれ、農園も広げられ・・・」 そういうおじいちゃんの肩が、何だか前よりずっと薄くなっているのに、ボクは気がついた。 「この子が、あんたの孫なの?」 ぴょこんと仏壇の奥から、ねずみが出た! ・・・・違う、ねずみっぽいけど、女の子、だ。え・・・・もしかして、これは、あや、なの? 「ああ、俺が死んだら、この子を頼むな。やさしい子だ。ちょっとうらなりだがな」 すごい、すごい!おじいちゃんち、広いだけじゃなくて、あやまでいるよ?お化け屋敷みたい。あ、でもママは嫌がるだろうな、テレビでお化けが出ても嫌がるんだもんな。 「あきら、あやのことは、お父さんにもお母さんにも、内緒だ。お前だけに教えてやる。お前とおじいちゃんの秘密だぞ?」 笑ってそういいながら、「おじいちゃんちにきたときは、こうしてこっそり仏壇に、チョコレートをお供えしてやってくれ。たのんだぞ」 「そうよ、芳江んちは、丸ぼうろとか、金平糖とか、かりんとうとか地味~なばあちゃん菓子ばっかりなの。都会的なアタシは、やっぱりロイズのチョコとかが似合うのよね」 澄ましていうあやに、「お前、チロルチョコや、ガーナチョコも好物じゃないか」と、おじいちゃんがあきれたように言う。 「んもう、琢也はだまってて!いいこと、おちびさん。女の子は大切に扱わないとね、女の子のリクエストは、はいつくばってでもかなえるのが、男の甲斐性なんだから」 リフジンだとおもうけど、パパとママを見ていたら、納得できちゃうのがいやだなあ・・・・。 そしてボクとおじいちゃんとあやは、縁側でおやつを食べながら、いろんな話をした。ボク、ちょっとこれで女の子苦手になっちゃったかも。 春休みの終わりに、パパとママがボクを迎えに来た。 「親父、無理はするなよ」 「お義父さまが、お世話になりますけど」 そんな別れの挨拶を、おじいちゃんや、お隣と交わしながら、ボクは、ママにせきたてられるように車に乗せられた。 ゆっくりと手を振るおじいちゃんの胸ポケットから、ちっさな手だけがバイバイと手を振ってるのが見えた。 これが、ボクの最後のおじいちゃんとの思い出。 そのあと、ヨウダイノキュウヘンとかで、一月もしないうちにおじいちゃんは亡くなった。 え?あや? 「ちょっと、今日のチョコが、まだ出てないわよ?ちゃんとチロルチョコもってきてよ!」 「お小遣い前なんだよ、二つでいいでしょ?」 「だあめ。三食で三つじゃない。ちゃんと三個用意しないと、アタシ飢え死にしちゃうじゃないの!」 チェストのうえで、あやが青筋を立てて文句を言っている。やれやれ、小学生に、この出費は、痛いんだよなあ。 ・・・・ボク、やっぱり、ジョセイキョウフショウになっちゃいそう。
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(投稿者:怨是) ジークフリート、ヴォ連スパイを断罪! 昨日未明、ヴォストルージアより派遣されしスパイMAIDが正義の下に断罪された。 反逆者の名はシュヴェルテ。 彼の者は我々エントリヒの民に混じり、あろう事か国家転覆の毒を撒いたのだ。 配備間も無くGを退けたシュヴェルテは我ら民衆を扇動。 その戦果に紛れて事実無根のデマを流していた。 この忌まわしきスパイに、遂に正義の鉄槌が下された! 事の詳細は以下の通り。 先日の作戦にて、ジークフリートはシュヴェルテの不審な行動を目撃。 ジークフリートは即座に見抜き、一瞬且つ一刀にして叩き伏せたのである。 神がかりの速度で叩き伏せた姿に、その場の兵士が感服。 作戦終了後、盛大な拍手を以って賞賛を送った。 この件を含め13人ものスパイを全て断罪した功績は大きく、今後のジークフリートの躍進への足掛かりとなるだろう。 この活躍を受け本日の午後、ジークフリートには金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字勲章が エントリヒ皇帝陛下から直々に授与される事をご決定なされた。 我々エントリヒ帝国国民は、卑劣なスパイに決して屈してはならない。 それをジークフリートが剣の一振りを以ってして伝えたのである。 我々国民は真実の眼と正義の剣を以って、スパイを断罪せねばならないのだ! 其れこそが正統たるエントリヒの義務であり、またエントリヒの歴史より与えられし権利でもある。 ジークフリートに続くべし! 素っ頓狂かつ熱情的な大見出しで一面に載せられたその記事は、瞬く間に人々の眼に焼きついた。 ――帝都栄光新聞。 エントリヒ帝国を代表する、“真実の提供者”。 薄汚れた過去の慣習から人々を正しき情報の道へといざなうとし、そのドラマティックに描かれた記事は多くの民衆を熱狂させる。 アンニュイなルサンチマンから解放されし民衆は、より高みを目指すべく“真実”への眼を光らせるのだ。 キャッチフレーズとしてはこういった具合か。 しかし物語性を重視するべくポジティヴな単語がこれ見よがしに並べ立てられ、戦意向上の為とはいえ、新聞としては破綻していた。 後の歴史家の中で特に過激な言動を旨としていた者はこれを「新聞社の名を語った癲狂院だ」と断じ、物議をかもしたものである。 Gの脅威に怯えながら過ごさねばならないなら、少しでも強い者にすがっていたいというのも道理なのである。 伝説性の際立つ、ジークフリート。 粉飾と虚構にまみれた強さとはいえ、ポテンシャル自体は非常に高いものであることは間違いなかった。 それに、この時代でも無気力の最中に突如として現れた熱気に対し、決して無自覚ではない人間は少なからずいた。 ホルグマイヤーもそのうちの一人であるし、おそらく情報から隔離された場所にいるであろうジークフリートも、それを知っているのではないか……? 非公式の協力者である“DD”は、温和な笑みを浮かべてこの原稿を指で叩いた。 「自国で生まれたMAIDが処理されることになれば、国民の士気の低下は免れられません。しかし、敵を常に外側に設定すればどうでしょうか」 皇帝陛下も、事の全容など知る由もなかったし、いちいち全ての名前を知っている筈も無かった。 こと皇室親衛隊以外の戦力かつ、それが辺境の地で起こった事なら尚更である。 「確かに、ジークフリートの有力性もより確固たるものとして国民の眼に届き、より大きな賞賛を以って迎えられるだろう」 DDの発言を肯定する。密室においても聞き耳の存在を疑うべし、とは誰の言だったろうか。 秘密警察は多くの同胞を内密の内に葬ってきた。 その殆どが、熱狂に対する自覚を愚かにも口にしてしまった、うっかりさんなのだ。 「それでは、この記事の内容で問題は無い。今後の記事の予定としては、明日の朝刊で皇帝陛下のコメント、夕刊ではヴォ連の卑劣な作戦の内容とシュベルテの処遇、あとはこのレジュメに記しておいた」 「いつもの通り、これに沿った筋書きで進めるという事ですね」 「ああ、頼む。レジュメの処理もいつも通りだ」 「こちらでノートに転写した後、焼却処分ですね。かしこまりました」 「部長という立場なら、内密に行うのは容易だろう。来週また来る」 ……。 ホルグマイヤーは、一仕事終えたという心地で、自室にて時計を眺めた。 “打ち合わせ”が終わった時刻は5時12分。電車で十数分。徒歩数分。 一仕事の後の一服もまた、格別である。 金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字勲章の作られた数をもとに設定した、12ミリのタール量。 黒い箱にエントリヒの国旗が記されたその箱は、戦意高揚を旨として作られた、戦時下限定仕様である。 皇室親衛隊によって考案され、科学研究質で綿密な調整がなされたそれは、まさに“Sieg”(勝利)を予感させる味である。 肺に煙を丹念に溜め込み、溜め息の要領でそれを吐き出す。 肺に充満したタールとニコチンは、確たる重さを以ってして心地良い倦怠感を生み出す。 全身の血管が収縮するような心地に見舞われ、脳の動きが鈍り、再び回転する。 過去への回想を促し、そして意識を拡散させる…… 「今日で8本目か。流石に毒か?」 本日の累計蓄積タール量は合計96ミリグラム。 ニコチン量は0.64ミリグラム。 喫煙者の方はその量を充分に推測できよう。 ホルグマイヤーの場合、一日の平均消費量はおよそ18本。一箱で20本。 大仕事を片付ける時は35本前後。 云うまでも無く、彼は自他共に認めるヘビースモーカーである。 非喫煙者の方でもその害を十二分に推測できると思われる。 緩慢な足取りで、灰皿を机に置いた。 ちなみにこのタバコだが、戦後すぐに生産を停止し、コレクターズアイテムとなったそうだ。 洗練されたデザインはなかなか受けがよく、しかも当時はこの箱をゴミ箱に捨ててはならないという暗黙の了解があった。 その結果、戦闘を免れた地域ではかなりの数が家屋に眠っていたそうである。 現エントリヒ国内では賛美に繋がる物品の製造販売を「扇動法」によって表向きは厳しく規制しているが、外資の確保の為に闇ルートを通じてオークションにかけられているという。 真偽の程は定かではない。 しかし、多くの親衛隊員が戦犯追及される事を怖れ、連合国へ降伏する時に親衛隊の制服と共にこれを廃棄し、火事場泥棒のような面々や連合国軍側の一部の兵士が秘密裏に回収して売りさばいているという噂もまことしやかに流れている。 それを踏まえれば、決してありえない話ではないだろう。 BACK ◆ NEXT SPINOFF
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ことしから、しがつから、ボク小学生。 春休みに、田舎のおじいちゃんのお家にきたんだよ? おじいちゃんは、病気でずっと病院にいるの。毎年夏休みはおじいちゃんちで、おじいちゃんの作ったスイカ食べて、カブトムシ捕まえにいって、ラジオ体操して、釣りをしたの。楽しかったよ? おじいちゃんは、お父さんのお父さん。 お母さんのお父さんは、東京にいるの。お正月は東京のおじいちゃんところに行くけど、ボクはこっちのおじいちゃんのが好き。 東京のおじいちゃんは「勉強してるか?九九を言ってごらん」とかしかいわないけど、田舎のおじいちゃんは、ボクがやりたい遊びを教えてくれるから。 おじいちゃんちは大きくて、畑もあって、お家のそばを、小川が流れてるんだよ?おじいちゃんはボクに小さな水車を作ってくれて、それで二人して遊んだの。釣ってきた魚も、川に流してあげたの。 でも、去年の秋に、おじいちゃんが入院して、ことしは夏休みには遊びにいけないって言われて、がっかりしてたんだ、ボク。 イチジキタク、とか言うので、おじいちゃんがおうちに帰れることになって、今のうちにって、お顔を見に来たの。いつもは、保育園がお休みでも、東京のおじいちゃんところに連れて行かれるけど、今年は「特別」なんだってさ。 「春休みだから、結構込んでたわね」 ママ・・・じゃないや、お母さんがぶつぶついった。 「仕方ないさ、ガソリン代が下がったり、高速が安くなったり、色々あったし」 運転してるパパ・・・じゃないって、もう!小学生になるから、パパママはやめるって約束したのにな。まあ、いいや。 お父さんが、荷物を降ろしながら、文句ばっかり言ってるお母さんをなだめる。自分のほうが疲れてるだろうに、本当にお母さんには甘いんだ、お父さんは。 本当は、旅行に友達と行く約束してたんだよね、安い韓国に。お土産たいしたものないから、韓国よりボクは、ディズニーのほうがいいけどな。 でも、おじいちゃんが「イチジキタク」をするのに、「ミモトヒキウケニン」って言うのがいったんで、仕方なしにキャンセルしたの、僕、知ってるよ。 で、旅行の代わりに「えるめすのばーきん」っていうのを買って貰う約束したのも知ってる。 ボクには、ランドセルだったのに、ずるいなあ、お母さん。 「ああ、ようおいでなさったね」 「どうも、お世話になりまして」 お隣から声がかかる。お隣さんは、お父さんのいとこのおじさんが住んでいて、おじいちゃんが持っていた果樹園はこの人が継いだんだって。収穫の時期には、いつもご近所に配らないといけないくらいに、いろんなものを送ってきてくれるよ。 「遠いもんで、なかなかこっちにはこれなくて、お舅様がお世話になってます。これ、つまらないものですが」 お母さんが、デパートで買ってきたお菓子の包みを差し出す。 「まあ、まあ、気を使わんでもよかったのに。でも、遠慮なくいただいときますね。こっちにはないお菓子ですね、うちのばあちゃんが喜びそうだわ」 人のよさそうな、よく日焼けしたお隣のおばさんが、紙袋を受け取りながら、笑う。 このひとは、おじさんの奥さん。ボクが、おじいちゃんのところに遊びに行くと、必ずニコニコ笑いながら、ボクに畑の手伝いをさせてくれる人。取れた野菜で、おいしいご飯も作ってくれるから、ボク、このおばさん大好き。 今話に出てきたおばあちゃんと言う人が、おじいちゃんの妹。ゲートボールでは、この辺で一番の人なんだって。コウミンカンに行くと、おばあちゃんのチームがもらったトロフィーだの、たてだのがたくさん飾ってある。これ、ちょっと自慢。 夏休みに遊びに行くと、「日射病にならんように」って、帽子をかぶせられて、山の中にある、ゲートボールのコートに連れて行かれる。 ボクは、筋がいいんだって。ちょっとやってみただけなのに、おばあちゃんはそういうんだ。 「おじいちゃーん、ボクだよ」 広くて、入るとひんやりする玄関先で、おじいちゃんに叫んだ。 ・・・・返事がないから、おとうさんが、勝手にお家の中に上がる。お母さんに言われて、ボクもおうちにはいった。 よそのお家なんだけど、おじいちゃんのお家だから「どうぞ」って言われなくても、はいっていいんだってさ。 「なんだ、ここにいたのか」 おじいちゃんのお部屋に、おじいちゃんがいなかったので、お父さんが探したら、おじいちゃんは縁側で、めがねをかけて、アルバムを見ていた。 「きてくれたのか」 うれしそうな、おじいちゃん。 「呼んだんだぜ?」といいながら、おじいちゃんの隣にお父さんが座る。 「年のせいで、耳が遠くなってな。どれ、お茶を入れよう」 立ち上がろうとするところを「私がしますから」と、お母さんが台所に行く。これ、点数稼ぎなんだと、ボクは思う。だって、東京のおじいちゃんちでお母さんがそんなことするの、見たことないし。 「写真の整理か?」 おじいちゃんの手元を覗き込みながら、お父さんが聞いた。 「葬式のときに使ってもらう写真をな。どれが男前に見える?」 めがねの奥の目が、いたずらっぽい。ボク、おじいちゃんのこういうところが好き。 「・・・・縁起でもないこと、言うなよ」 お父さんは、嫌がっていた。お母さんが、ボクにいつもいう。「お父さんはまじめだから」 まじめだから、おじいちゃんのこういう軽口には、付いていけないらしい。 「ダイジなことだぞ?・・・俺の父親も、戦争に行く前は、身の回りのことは、きちんとけじめをつけて出征したもんだ」 「またその話か」 お父さんが苦笑いしている。 そこへお母さんがお茶と、お菓子を持ってきて、「ゴブサタデ」とか「オカラダノホウハ」とか、よくわかんないことを言い出した。 せっかくおじいちゃんのうちに着たのに、その晩、お父さんの会社から「キンキュウレンラク」っていうのが入って、お父さん、急に会社に行かなきゃならなくなっちゃった。 「せっかくきたんだ、あきらはおいていけ」 さびしそうなおじいちゃんと、ボクとをお父さんは見比べていたけど、「あきら、一人で大丈夫か?」って、訊いてくるから、「小学生になるんだよ?大丈夫!」って、ボクは胸を張った。 渋るお母さんを車に乗せて、お父さんは急いで帰っていった。 「お舅さま、くれぐれも、あきらをお願いしますね?」 お母さんは、おじいちゃんとお隣のおじさんおばさんに、何度も念を押しながら帰っていった。 ・・・ほんとは、ちょっとこわかった。 一人で残されることが、じゃなくて、おじいちゃんが、しぼんだみたいに見えたから。去年のおじいちゃんは、こんなじゃなかったのにな。 それを恐る恐るおじいちゃんにいうと「仕方ないさ、病気なんだから」と、笑われちゃった。 笑ってくれたから、ボクは安心した。ああ、おじいちゃんは、おじいちゃんだ、って。 ご飯をお隣でもらって、そのあと、おじいちゃんと日向ぼっこ。庭に大きな桜の木があって、ちょうど満開で、オバちゃんが「花見団子」って、お団子作ってくれたから、お 茶を飲みながら、おじいちゃんとお花見をした。 「何で色が付いてないの?」 おじいちゃんの持っているアルバムの写真は、茶色っぽい白と黒しか付いてなくて、なんか変な感じだった。 「昔の写真は、カラーじゃなかったんだよ。ほら、おじいちゃんのお父さん、お前のひいおじいちゃんだ」 そこには、ピッ、と背筋を伸ばした若い男の人が、隣にきれいな女の人を連れて写真に写っていた。 「隣にいるのが、ひいおばあちゃんだ。桜という名前で、この木を、ひいおばあちゃんのために、戦争に行く前のひいおじいちゃんが植えたんだよ」 写真の一枚一枚を、とっても優しい目でおじいちゃんは見てた。 「もし、自分が帰らなかったら、この木を目印に魂だけは帰ってくるから大事に育ててくれ、と、ひいおじいちゃんはひいおばあちゃんに言って、出征したそうだ。そのころは、ほんの若木だったそうだが、今はこんなに大きくなった。・・・当たり前だな、70年近くも前の話だ」 「戦争?」 よくわからない言葉が出た。 「ああ、アメリカと日本は戦争をしたんだ。戦争がわからないか?そうだな、戦ったんだ、日本とアメリカは」 ゲームなら、戦いはわかる。ポケモンだって、ドラクエだって、戦ってアイテムや経験地を稼ぐんだ。でも、アメリカって、海の向こうのあれ? ぜんぜんピンときていないボクを見て、おじいちゃんはちょっと笑った。 「平和な世の中だ。戦争なんて、知らなくていいんだ」 「おじいちゃん、これ?」 写真の中で、変なものを僕は見つけた。それは、小さな小さな女の子だった。 その女の子は、ひいおじいちゃんと一緒に写真に写っていた。そんな写真が、何枚かあった。 ・・・・こんな小さな女の子が、この世の中にいないくらいはボクだって知ってるよ?小人や親指姫は、お話しの中にだけいることは。 「これか。これは、あやという生き物だ」 「珍しいサルなの?」 ボクには、そうとしか思えなかったのに、おじいちゃんは笑って頭を振った。 そして話し始めた、このあやと、ひいおじいちゃんのことを。 庭先に、特に頼んで手に入れた桜の若木を、琢磨は植えた。 「これで、よし・・・っと」 汗をかく夫に、まだ若い妻は「お茶が入りましたよ」と、盆に漬物と、お茶をのせてもってきた。 「うん、ありがとう」 手ぬぐいで、流れる汗をふき取りながら、「明日だな」と、おなかの大きな妻に寄り添い、いとおしげにその腹を撫でる。 「ご武運を・・・」 それだけ言うのがやっとで、あとは泣き出さないようこらえるのが精一杯の妻に、「琢也と、おなかの子供を、頼む」と、琢磨。 戦況は著しく悪化し、職業軍人でないものにも召集令状、いわゆる「赤紙」が届き始めていた。 田舎で百姓をしていたが、もとは大学で理学を学んでいた琢磨にまで令状が来るようになったのは、殆ど末期にまで来ているということに他ならない。 学徒まで動員されていたが、それの文系の学生を優先して集めていたのは理系の学生は「もったいない」とされてたためで、ふるいに掛けられたあと、理工学部の学生、その卒業生はかなりあとまで動員はされなかったのに・・・。 明日は、出征というその晩、遅くまで近くのみんなが集まって、乏しい物資を持ち寄り、壮行会を開いてくれた。 夜更け、身重の妻に琢磨は「あの桜を、お前と思って植えたよ。もし、この身は生きたままこの地へ帰れなくなっても、あの桜を目印に、俺はきっと帰るから、あの木を俺と思い、大事にしてくれ」と、万感の思いを込めて抱きしめながらささやいた。 「あなた・・・」 同居の両親に聞こえぬように、妻がすすり泣く。 「桜、琢也をたのむな?俺がいなくても、強く、賢く、そして優しいこになるように立派に育ててくれ。もちろん、腹の子もだ。お前には苦労をかけるが、この通り」 生きて帰れる保証もない戦争に借り出され、明日以降、どこの部隊に入るかもいまだ知らされていない不安。 「・・・きっと、立派に育てます。育てますけどあなた、・・・・帰ってきて・・・・!」 人前ではいえない一言、 明日は、見送りにきた人々と一緒に、夫を死地へ万歳三唱で見送らねばならない妻の悲痛なつぶやき。 約束もできぬままに、ただ細い体を抱きしめてやることだけしか、琢磨にはできなかった。 「これは・・・・」 絶句した。 「今日からお前が世話をする。あやだ」 戦艦に、なぜ小人が、女の子が、いや、俺が世話? 琢磨は簡単な軍事教練を受け、最新気鋭の軍艦大和の乗務員に選ばれていた。最新とあって、冷暖房完備の上、食料も潤沢に用意されている。歩兵として、数十キロに及ぶ荷物を担ぎ、密林を行軍しなければならないほかの兵士に比べて、まるで天と地ほどの差のあるその待遇を、妻や両親に安心させるために戦艦への配属を、手紙に書き記して妻宛に送ったのは、ほんの数日前のことだったのに。 「天皇家ご下賜のあやである。丁重に扱うように、けがなどしたら、営倉入りではすまんからな」 「よろしくね」 もんぺにセーラー服、おさげにめがねという、軍事下の世では、当たり前の服装が、これほど違和感を感じさせることもそうないだろう。 いや、しゃべった・・・・。 思わず目を丸くしているうちに、上官はいってしまい、あやと、琢磨と、ふたり(?)だけが取り残される。 「えーと、世話というと、えさと、ふんと・・・」 ぶつぶついう琢磨に「しっつれいしちゃうわねえ、妙齢のお嬢さんに」と、あやが文句を言う。 どうも、オウムくらいしかしゃべれないと思ったのは、勝手な第一印象で、ずいぶんとこのあやという生き物は、口が達者らしいと、その日のうちに身に染みた。 その日から、日常の勤務に加え、あやという、その珍妙な生き物の世話が、琢磨の日課になった。 しかし、これが思った以上に大変で、ペットのようなもんだろうと、食べ物と排泄物の世話だけでいいと軽く考えていたらこれがまあ大事で。 「すきあり!」 「いてっ!」 最初の洗礼は、食事が終わって、少し気を抜いたときだった。 「それでも、皇軍の戦士でありますか、嘆かわしい!」 誰かに針のようなもので、尻をつつかれて、飛び上がったところに、びしっと檄が飛んでくる。 あわてて振り向くと、あやと呼ばれたあの生き物が、竹串をまるでやりのように手にして、自分の尻を突き刺したのだとわかった。 「なにをする、この!」 思わず、とっ捕まえて仕置きを、とつかみかかりかけたら「たるんどる!」と、上官に、自分こそが鉄拳制裁を食らってしまった。 「あやのいうとおりだ、軍艦に乗っていながら、いかに食事時とはいえ、隙があるからあやにすらしてやられる。自分を恥じよ!」 上官のいうことにも一理ある。 「返事は!」と、怒号をくらい、「以後、気をつけるであります」と、敬礼した。 「そうそう、いかなるときも、戦時下であることをわするるなかれ、よ。で、後でお夜食に、特別配給のチョコ、よろしくね」 よくよくみれば、『皇軍』と赤く書かれた鉢巻を締めたあや、してやったりといわんばかりの表情である。 (エテ公め!) サル扱いだが、こんな小さな生き物が、同じ人間であるとは思いがたい。突き詰めてみて、受け入れられる分析結果は、新種のサルでしかありえなかった。 だが、あやは、サルとは思えぬほどの高度な知能を持っていることがすぐにわかってきた。 竹串をやりに見立てているのもその表れで、本国では、女子供が、軍事教練として、竹やりでB29を迎え撃つ訓練をしているという。 ばかばかしいことこの上ないが、何かをしなければという焦燥感の緩和には、それは多少は役に立っているようだった。 けれど、四六時中、ところかまわずあやが自分を竹串でつつくのには、参った。 「すきあり!」 なんていわれても、寝入りばなまではどうしようもない。 またこのあや、普通に艦内を自由に行き来している上に、どの部屋にも抜け道があるようで、気がつくと忍び寄ってきている。 食料班の同期がぼやいていた、「あいつには、甘いものは一切隠せん」と。 わがままが過ぎると思うときがあるので、子供がいる琢磨、遠慮なしにあやをしつけるが、意趣返しというのか、そんなときはとくに執拗に、彼を付けねらってくる。 たいていは、笑ってやりすごそうとするが、たまには本気で頭に来るときもある。そんな時、あやは実に楽しげにしているのだ。 「手に負えん」とぼやく琢磨に、「新入りのうちは仕方がないな」と、食料班で、これまたあやから被害をこうむっている同期が彼の肩をたたいて慰める。 二人、顔を見合わせて、深いため息が長く漏れた。 エテ公の世話係をやらされていることに不満はあれど、最新気鋭の軍艦の乗船しているというのは、理系であった琢磨にとって、知的好奇心を満たすのに、十分な処遇であった。 もともとそちらのほうに進みたかったのだが、後をとってくれると大学へ自分を送り出してくれた弟が、琢磨が卒業間近の頃に肺炎をこじらせてなくなってしまい、年老いた両親に泣きつかれて、仕方なく家業である農業を継ぐことにしたという経歴がある。 この大和は、「大和型戦艦」として開発され、1941年の時点で、艦艇数で勝る米英を質で凌ぐために当時の建築技術の粋を結集して建造され、主砲と排水量は世界一を誇っている。ちなみに、平成の今日まで、この記録は破られていない。 それは、戦争後半頃から、海軍から主力が空軍に移りつつあったためであるが、開戦当時は、まだ軍艦が戦力の主流であった。 大和は、長門型戦艦の、次代を担う軍艦として着手され、同型に弐番艦「武蔵」、のちに空母に改装された三番艦「信濃」などがあるが、これらは大艦巨砲主義の最高傑作と呼ばれ、そんな艦に乗船できたということが、誇らしくあった。 また、余禄であるが、当時としては環境は極上で、艦内は冷暖房まで完備され、口さがない関係者には、厚遇されている大和のことを「大和ホテル」と陰口をたたかれさえしたが、それも大和への憧れから来る揶揄だと、琢磨はあまり気にしていない。 2500人ほどの乗組員は、一人残らずこの軍艦が、苦境にある日本軍の救い手であると信じ、各自の任務を、誇りを持って遂行していた。 だが、戦時中は大和は軍事機密として扱われていたので、家族に書き送る手紙には、自分が大和に乗艦していることは書き記せなかった。 ぼかして書いたが、知名度のあった長門型戦艦に乗船していると、息子たちは思い違いをしてくれていたらしい。まあ、当時海軍の象徴といえば、大和よりも20年前に開発され、航行していた長戸だったから、それはいたし方のないことだっただろう。 航海士の資格などない琢磨だったが、昔取った杵柄で、艦の補修やらの営繕をつかさどる部署に配属されていたが、何しろ軍事機密であるからして、軽々しく戦闘に出ることはないから、故障や補修がいるような事態に陥ることも少なく、したがって情けないことであるが、このあやとか言う生き物の世話が、一日の大半を占めることになってしまう。 「あーん、またカレー?もっと、おしゃれなものを持ってきなさいよ」 小さいくせに、口は人一倍のあやが、文句をたれる。 「・・・・海軍の金曜日は、カレーと相場が決まってるんだ、あきらめろ」 メリハリのない海上の生活で、日々の区切りをつけるために、週末の金曜日にはカレーと決まっているのだが、「おしることか、おはぎとか、ほかにいろいろあるでしょうに」なんて文句を言われると、むかっ腹も立ってくる。ここは配給も最優先で受けているから、この生意気な小猿が好むチョコレートやキャラメルも支給されてくるが、本土にいる子供たちは、甘いものどころか、毎日の食事にも事欠いているというのに。 なぜ、こんな奇妙な生き物が乗船しているのか理解できない。慰安のためといわれてもいるが、こんなくそ生意気な小猿に癒される人間など、艦内に存在するのか? 確かに、姿かたちだけを見れば、かわいらしくもあるが、とにかくいたずら好きで小生意気である。 温厚篤実を絵に描いたような人格であるといわれていた琢磨も、このあやとの係わり合いは、頭から湯気を出すことが多かったのである。 さて、戦時中といえど、もちろん士官たちには「休暇」がある。 終戦近くともなれば、それはこっそりと心のうちに、家族との別れに使われる比率ばかりが高かったのだが。 呉のドックに入港し、つかの間の休暇をもらうものあれば、それに外れるものもいて、期待していたが、琢磨は後者の枠入りだった。 レイテ島から、たいした戦績も上げられずに帰還した大和は、オーバーホールもかねて本国に帰国した。誰もが、戦況の悪化を近くに感じ、いや、この大和こそが神風になると、最近航空機が行う「神風特攻隊」の話などもうわさに聞きつけて、自分らこそがその役割をとみなが心を合わせていた。 鹿児島は、知覧の基地から飛び立つ者は、そのほとんどが30代以下の若者たちで、操縦技術のつたなさを、自らの命で補っているときかされれば、やむにやまれぬ大和魂を燃やすのも無理はあるまい。 また、人間魚雷「回天」やら、事故があまりにも多すぎたために開発が断念された「伏竜」など、資源の足りなさを、命で補う非道な戦術は、次々と開発の机上に上げられていた。 うわさを聞くたびに、士官たちは、歯噛みして悔しがった。大和は、最後の砦として、大事にされすぎていて、ほとんど就航から戦果を挙げてはいないのだから。 「しっかりと面倒を見ろよ」 上官から、指令が下る。・・・・これがために、琢磨の休暇願いは却下されていた。 「よろしくね」 目の前には、あの生意気な小猿が二匹。入港した後に、こっそりと鳥かごに入れられて運ばれてきたのは、「天皇家御下賜のあや」だったのである。 まったく大きさといい、顔立ちといい、同じ生き物に見えるが、つぶさに観察してみると、後から来たほうは、少し面やつれしているようにも見える。しかし、この大和は、 インフラが整いすぎるほど整っているのと、配給も最優先待遇なので、元からいたほうの小猿の顔色がちょっとばかりよくても、何の不思議もないのである。 家族から時折届く手紙からは、畑があるから飢えずにすんでいるものの、内地の食糧事情は著しく悪くなるばかりで、縁続きのものからは、米やら野菜やらの救援を求める便りばかりが届くと綴られていた。 軍部内でも、民間よりはましとはいえ、少しずつ食糧事情は悪くなっていると聞く。だから、陰口がたたかれまくる、「大和ホテル」と。 「えーと、新入りのほうは、なんて名前なんだ?」 見掛けがよく似過ぎているので、区別をつけないと、こっちのほうが混乱を起こしてしまいそうだ。二人いるのは「当分の間だ」と聞かされているが、その当分が、どれくらい になるか、具体的には教えてもらえなかった。 「あやよ、あたしたちは。みんな、あやなの」 「・・・・は?」 固体識別のための名称を、こいつらは持たないという。「猫は、猫。犬は犬。それで通用するんだから、大して問題はないでしょう」 ・・・・すごい屁理屈だな、と思いながら、「いや、猫なら黒猫がとか、三毛猫がといえばいいし、犬なら、柴が、山犬がといえばいいだろうが、お前らなんでそう、大雑把に生きてるんだ?」 少々混乱をきわめながら琢磨が言うと、「だって、あやは一人でもあやだし、全体があやなんだもの」と、まるで禅問答のようなことをいう。 それで今までやってきているし、これからもそのつもりよ?と、こともなげに言われて、二人のことで、日報をつけなければならない琢磨がじっと考え込んで、「・・・・わかった、俺がお前たちに名前をつけてやるよ、前からいたほうが八重、新しく来たほうが七重でどうだ」 妻の「桜」から連想した名前なのだが、二人そろってきょとんとしているところを見ると、「あや」という呼称以外で呼ばれたことがなさそうに見える。 そしてまた、先ほどのせりふ「あやは全体で」 なら、この小猿は、もしかして群をなしているのかと、後から思いついて、頭が痛くなった琢磨だった。 さて、新入りのあや、名づけて七重がきてからというもの、古参の八重が、かいがいしく、七重の世話を焼いている。 ・・・ただかいがいしいだけならいいが、まるで姑のように、世話係の琢磨や食料係りに口やかましく指図をしてくるのが困りもので、 「ちょっと、チョコ切らさないでっていったでしょう?」などと、食料入荷の隙間をついたような小言まで食らう。 だがそれも、少しやつれている七重を思ってのことだからと、おおらかに構えておこうと・・・・努力はしたのだが。 「まったく、何様だ、あいつ」 食料班の同期が、頭から湯気を出さんばかりに怒っている。あや注文のチョコレートが、諸事情により、運搬されてこなかったのだ。 くそみそにいわれて、帝國海軍兵士である成人男子が、サルやらねずみやらと変わらないようなあやにののしられて、怒り心頭である。 「大体、何であんな贅沢が許されるんだ、あいつらには。本土のうちの子達なんか、甘いものはおろか、日々の食事にも事欠いて、それででも『お国のために、辛抱します』と、泣かせることをいってるのに!」 琢磨も、あやに与えられた厚遇には、思うところがある。天皇家御下賜、たしかに海軍は、陸軍に比べると、圧倒的に物資は厚遇されているが、その中で、戦闘に何の役にも立たないあやにまで、なぜその恩恵があるのか。 しかも、後からもう一人あやが来た。もしかして、自分が知らないだけで、このあやという生き物は、すべてか、それに近い数の軍艦にかなりな確立で配置されているのではなかろうか。 「ばかな」 こんな珍しい生き物が、人目を避けて、数多く生息している?物理的に、ありえないとしか思えなかった。古の時代ならともかく、情報網がある今の世の中に、こんな珍妙な生き物が? しかし、一般教養として、日本各地に「小人伝承」があることはしっている。では、もしやあやとは、太古の昔からこの日本でひそかに生きてきた? 「あっ、琢磨だ。ねえ、暇なの。百人一首を七重とやるから、読み上げてよ」 これで、意外にあやは教養がある。まあ、天皇家御下賜であるから、もしかしたら、皇居の奥深くでそれなりの教育を受けていたのかもしれないが。 「仕事中だ」 すげなく断ると、頬を膨らませて、「いいじゃん、けち~」 名前をつけてやってから、なんだか甘えてくるようになったあや。「あや」という名前以外で呼ばれるのが、やたらうれしいらしく、「おい」と呼びかけると、「妙齢のご婦人に、おい、はないでしょ?ちゃんと名前で呼んで」なんて返してくる。 妙齢は、見た目じゃあ判断しかねるが「ご婦人」・・・・? まあ、昔から、女を怒らせると後を引くのは、つたない経験から知っていたので、「八重」「七重」とよぶと、七重のほうも、琢磨になついてくる。 そうなると、世話のし甲斐も出てくるもので、空いた時間にチョコチョコ相手をしてやると、ますます打ち解けてくるあやたち。 「佐々木、ちょっとこい」 上官に手招きされた。何かやらかしたかと首をひねりながら、人目につかない甲板に連れ出されると、おもむろに上官、「世話の手を抜くことは許されんが、あまりあやに肩入れするのは止せ」 口を開いた上官の話は、にわかに信じがたいものであった。 「貴様は、大学出のエリートであるし、専門がそっちだから熟知しておろうが、この大和は、世界最大の主砲を誇る軍艦ではあるものの、通信や、レーダーの性能では、まことに遺憾ながら、敵米国にはるかに後れを取っている」 当時のいわゆる「日本製」は、実に粗雑であり、実用性に欠けるものであった。主力を移しつつあった戦闘機ですら、国内設計では間に合わず、同盟国ドイツのダイムラーよりエンジンのライセンスを買い取って、川崎が「飛燕」の製作に当たったが、設計図どおりの強度のあるエンジンを作る技術がなく、試作段階でことごとく故障を起こし、本 体を先に製作したのはよかったものの、エンジンの製作が追いつかずになんと2キロにもわたってエンジンのない飛燕が並べられていたという、笑うに笑えない笑い話が残っている。 まあ、この教訓を生かして、戦後、精度の高い精密機械を製作することに血道を上げた今の日本がどうなったかは、ご覧のとおりである。 当時は、人材や物資の不足がひどかった。金属が足らずに、寺の鐘やその他金属が没収されたのは有名な話であるし、戦闘機本体を、今で言う「セラミック」で代用する研究があったことも付け加えておこう。 当時の技術の総力を結集して製作されたこの大和であるが、上官の言うとおり、そちらのインフラは、完璧であるとは言いがたかった。 ・・・しかし、今話しているのは、あやに深入りするなということではなかったか? レーダーと、あや。 まったく結びつかない話題に、納得のいかない面持ちの琢磨。 「・・・もらすなよ?軍事機密である」 そんな琢磨の目を見ようとせずに、上官が小声で促す。 「軍事機密」といわれて、確かに、レーダーに遅れがあるというのは、あまり公言できない事実ではあるが、だからそれがどうあやと結びつくのかといぶかしんでいると、「あやは、足りない技術を補うために、ここに常駐しておる」 あまりにも意外な言葉に、一瞬ほうけたような顔つきになり、「は・・・・?」と、短い疑問の声を上げる琢磨。 さらに声を小さくして、上官が続ける。 「あいつらが、変わっているのは姿かたちだけのことではない。あやという一族は(ここで、一族があるということを、琢磨ははじめて知った)互いに、その特殊能力で連絡を取り合うことができるのだ。それは、距離や障害物をものともせん」 ゆっくりと、上官の言葉が頭に浸透してゆく。 距離も、障害もものともしない伝達通信能力。それは、今の軍事情勢の中で、どれだけ戦闘に有利に働く能力なのか。専門であるから、それはどれほどの価値があるのか、琢磨には理解できた。 レーダーから消えた艦があるとしよう。 当時の技術では、それが沈没させられたのか、それともレーダーの故障か、はたまたほかの理由があるのか、即座の決断は難しい。だが、即座に対応せねば、戦闘に致命的な遅れをとる羽目にもなりかねない。そこに、100%の精度を誇るあやがいて、状況を正しく伝えることができたら・・・・弱点を、うまく克服することができるのだ。 「だがな、それには、多大な犠牲が付きまとう。早い話が、力の使いようによってはあやは・・・・死ぬ」 思いもよらぬ話をされて、半ば呆然と上官を見送った。敬礼すら忘れていたのに気づいたのは、寝る直前のことで、冷静であるつもりでも、取り乱していたと見える。 口やかましく、小憎らしいあやだが、これだけ世話を続けていれば、情だってわく。名づけてからは、甘えてくるようになり、結構かわいいところもあるじゃないかと思い始めたところだった。 ・・・・そのあやが、軍事のために・・・・・・死ぬ? あんな小さな体をして、100の軍人に勝るとも劣らぬ働きをすると聞かされ、にわかには信じがたい思いだが、だからこそ、体力をつけるために、食事の待遇が兵士よりよいのかと思いついてからは、その話はにわかに現実味を帯びてきた。 上官は、「追跡」と「共感」という二つの、あや族の持つ能力について、軽く説明をしてくれた。そして、追跡ならまだしも、共感という特殊能力は、ここにいるあやならびに、大本営に詰めたあや、その二つの命が消えるときかされた。 「死を賭して、母国に仕えるあやは、まこと大和撫子の鑑である」 すでに幾はしらかのあやが、靖国にひそかに祭られているというところまでは覚えている。あやたちは、この大和の国を守るために、秘密裏に生き、人知れず死んでゆく。 「だがなあ、能天気に見えるんだがなあ・・・」 軍艦の中で、航海中に軍人に「百人一首やるから、札を読んでよ」などと抜かすやからが、そんな重大な使命を帯びているとは・・・・頭の中で、それがどうしても結びつかない。 たまに、童謡などを歌っているのが聞こえたりもするが、ちょうしっぱずれで、そんな荘厳な存在には、どうしても思えないのだ。 「まあいいさ、俺は今までどおりやるだけだ」 ごろりと寝台に転がり、目をつぶると、後は昼間の疲れで朝までぐっすりの琢磨だった。 「あ、おはよう琢磨。ねね、今日は暇ある?百人一首、一緒にやってあげてもいいわよ」 「いいわよ、と、きたもんだ」 苦笑いしながら、「今日は忙しいな。当番があるんだ。すまないな、また今度な」 「えー、けちー」 憎まれ口をたたきながら、でも少ししょんぼりと七重と八重は与えられた部屋へと戻っていった。このところ、七重もずいぶんふっくらとしてきて、元いた八重と、見間違えるほどになってきた。 ・・・・もしかしたら、追跡で消耗したあやが、静養のために仲間のところで休んでいたのかもな。 だから、七重の体を気遣って、八重があれだけやかましく「チョコだ、果物だ」と、食料班に直談判していたのかと思う。 「いや、自分も食いたかったんだろうな」 どんなときにも、食欲旺盛なあやだった。 ふと、ふるさとの妻を思い出す。 あやたちに、七重、八重と名づけたのは、妻の桜の名前からの連想で、桜→八重桜で、八重。八重に良く似たあやで、七重。単純だが、親しみを込めたつもりだ。 二人目の子は、女の子だったと便りが届いた。召集されて、すでに半年以上が過ぎていた。 「もう、桜は散ったころかな・・・・。うちの桜は、花が咲いただろうか」
https://w.atwiki.jp/textlib/pages/240.html
民主党ですが贅沢は敵です http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1246895454/ 662 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 03 56 45 ID ??? JES、JESと鬼の首を取ったように言うなら、そのJESについて調べたのかな? ウリはあの後、昭和12年に商工省が発行した 「JES 日本標準規格 (縮版) 合本第一巻」 を入手してるぜ。 実際にJISを使って図面を引いていた身からすると、これは使い物にはナランわ。 規格番号が無いし、材質は指定されていないし、微妙に形状と寸法が違うネジが並記されてるし。 こんなんじゃ、材料を指定出来ないから、図面に材料表が書けない。 670 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 03 58 56 ID ??? 662 >規格番号が無いし、材質は指定されていないし、 >微妙に形状と寸法が違うネジが並記されてるし ・・・・こりゃ規格って言うんですかね。 何かとりあえず作ってみた、としか言いようが。 673 名前:ミーくん ◆3Y7FF0oA1A [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 03 59 55 ID ??? 主要なありものを列記できただけでも相当な努力が必要だったはずなので褒めておくことはできるはず。 ただ規格統一にはあまり貢献してないけど。 676 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 03 05 ID ??? 668 ネジを作る町工場の「手引き書」にはなったと思う。 ただ、材質が指定されてない。 だから、A町工場で作られたネジと、B町工場で作られたネジでは、元となる 棒材の材質が違うかも知れない。 発注側の工場の方で材質を指定すれば、その工場で作られる製品に使われる ネジは同じになったかも知れないけど。 とにかく数が揃えば何でも良かった大戦後半になると、凄い事になってたん じゃないかなぁ。 678 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 04 42 ID ??? 670 「口金が合えば良いんだよ!」だったのかも。 679 名前:ミーくん ◆3Y7FF0oA1A [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 06 14 ID ??? 678 どうせ円筒にパイプ付けるときのパッキンは真鍮の板で、ねじ込んで変形させて密着させるってんだから 「合わせることができればよい」ってレベルですよ。 681 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 06 53 ID ??? 677 でしょうなあ・・・・ そして陸軍は洋上飛行できるB-25/26や戦略爆撃のB-17/24。 それを護衛するP-38/47を、げんなりするほど配備するのでしょう。 HOI2の米国が「自重している」と言われるのも、無理はありませんね。 678 逆に言えば、まずは口金合わせから始めないと、どうしようもないレベルだったと・・・ ある意味で凄い世界ですねえ。 682 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 06 57 ID ??? 662 その内容だと、逆に混乱を引き起こしていそうだなぁ 海軍工廠でやってた規格化作業の方が、ましだったわけか 685 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 09 37 ID ??? 682 航空機の図面が恐ろしい量になった理由の一つかも。 多分、ネジ一つから図面を引かないと、他の工場で同じ物が作れない…… 687 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 11 03 ID ??? 685 図面からボルトの頭が四角なんてのも平気であったからなぁ。 688 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 11 30 ID ??? 685 彗星だか零戦か何か忘れたが 航空廠か他社で生産する際に 他所にネジの図面渡した話があったよーな 694 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 16 53 ID ??? 685 後はホ-5型機関砲に至っては、各工場に図面が行き渡らないまま、 製造が開始されていたような・・・・ 695 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 17 22 ID ??? 688 うごー。 やはり規格番号は偉大なり。 696 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 19 26 ID ??? 今だって先端が切れた図面をファックスで送って町工場のおやぢからどやされる研究機関が有ったり 697 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 20 08 ID ??? 694 国内なのに目コピーでつか…… よく見たら、背表紙に「商工省工業規格統一調査会 編」とあるニダ。 昭和12年の段階で、「調査会」って何だよ……orz 702 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 22 08 ID ??? 697 五式戦、四式戦乗りの手話でよく「機関砲が通電激発しない」って、 多いんですよね・・・・本当。戦場まんがシリーズでもネタにされるほど。 703 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 22 12 ID ??? 694 「図面が行き渡らない」んじゃない 「設計途中の図面で生産強行させた」んだ もっと酷いわっ 707 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 26 31 ID ??? 705 それを試作抜きで突貫量産して 部隊に渡した日には・・・ 航空機銃でやったんだよなぁ 708 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 28 29 ID ??? 703 ・・・・更に救いがありません、本当に(ry 99式2号の製造も見当したようですが、規格統一にかかる労力で、 逆に製造力が落ちると諦めたとも。 709 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 30 35 ID ??? 702 そらぁ、コンマ00ミリ単位が要求される撃針を、そんないい加減に作っていたら。 707 紫電改の疎開工場や三菱工場での分散生産の準備が、比較的上手くいったのは、 川西が日本に数台しかないと言われていたオフセット印刷機をゲットして、図面を ガリガリ印刷したおかげだそうで。 つまり、それ以前は手で写本よろしく複写していたんですよ。 で、図面引きは素人さんには無理なので、製図工か設計技師本人が引くのです。 当然、本来の業務である次期計画機設計の作業に影響します。 710 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 32 11 ID ??? ちなみに、川西がゲットしたオフセット印刷機。 戦後、川西航空機が解散した後、職を失った設計陣の糊口をしのぐために 聖書を印刷して大活躍しました。 711 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 33 29 ID ??? 709 あーそれそれ 当時の製図担当物がコピー機か印刷機見て あの時あれば的な回顧があった 読んだのリア中のころで当時は重要性わからなかったよ 713 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 37 44 ID ??? 710 なんというか…ご先祖様的活躍? 716 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 44 35 ID ??? 713 あっはっは(w それも涙ぐましい話でして。 川西のシャッチョさん、川西航空機を解散した後も、 「いつかは航空機の開発がアメリカから解除される」 と信じて、2式大艇や紫電改を設計したチームを手元に温存していたんです。 で、彼らに印刷機を操作させて、チラシとかの印刷を請け負っていた。 ところが、それがどういうわけかGHQに 「カワニシは密かに戦闘機を設計している」 と伝わって、「けしからんジャップめ!」とGHQの将校が電撃査察。 彼らが見たのは、慣れない手つきでチラシやポスターを印刷している、かつての 名設計陣。 哀れに思った将校達は、占領軍の将校や家族向けに印刷を計画していた聖書 の印刷委託を彼らに発注したのでした。 オフセット印刷機が無ければ、PS-1は生まれなかったかも。 718 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 51 59 ID ??? 日本は長らく青焼き全盛だったんじゃなかったか? 確か理化学研が戦前に印画紙を発明してから青焼き天国に 719 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 53 32 ID ??? 716 www つくづく印刷機に救われた設計陣ですねぇ さすがに印刷機を設計させる余力はなかったんですかね 720 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 04 55 57 ID ??? 718 青焼きは、戦後らしい…10年遅かったかも。 721 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 05 01 07 ID ??? 716 >川西のシャッチョさん 隠匿しまくりだなー 確かこの人が隠した工作機械 GHQにも知られずにいて PS-1の前の試験機のとき整備して その後の飛行艇の部品や桁材作ったんだっけ 722 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 05 03 26 ID ??? 719 オフセット印刷は、原図を撮影して原板を作るところから始まりますから、 カメラ技術がないと無理でしょうね。 で、日本のレンズだと…… 紫電改の社外生産を命令されて、大量の図面を模写する手間を省くために 川西があの手この手大枚はたいてゲットしたオフセット印刷機も輸入品の はずです。 海軍が三菱へ「烈風止め! 紫電改作れ!」と言った裏には、こういう事情も あったりするのです。 そりゃ、堀越さん達がチマチマと複製図面を書く時間より、オフセット印刷機を 回した方が早いです。 川西の印刷機を借りようって言っても、三菱は名古屋、川西は神戸です。 大量の図面を電車で持って運んで、また持ち帰って……なんてやる手間だけでも、 おおう。 723 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 05 03 35 ID ??? 720 いや昭和16~17年ごろの航空機の設計図は青焼きで複写してて 複写工とかいう青焼き式印刷機の操作工員も既にいたはず 図面は終戦で焼却処分になったとかいう話を聞いたことが 724 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 05 08 52 ID ??? 721 そうです。 主翼桁を削り出すために、独自に設計・製作した工作機械です。 戦後、航空機の生産に繋がる特殊工作機械がことごとくボッシュートされる中、 密かに隠し持ってまして。 PS-1試作の時に、シレッとラインに並べているという。 工場の建物を維持するために、トラックの修理を請け負ったり、コンクリミキサー 車を菊原さんたちに設計させたり。 さすがに航空産業の創世期からの人物だけあって、バイタリティーあるです。 でわ、帰るです。 725 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 05 12 30 ID ??? 大体オフセット印刷って大量印刷用なのになんで設計図面みたいな 物に使ったんだろう?朝鮮戦争ぐらいになってようやく小型化されたけど それまでは印刷工場といっていいくらいの馬鹿でかい設備だったはずだし まあ戦前~戦中の図面の主流はトレーシングペーパーだったんで 資金が潤沢なところでないと複写機なんか手に入れられなかったのは 確かなんだろうけど 726 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 05 15 00 ID ??? 725 確か工場疎開させる際に図面も分散させて どっか焼かれても残るように配布したよーな 727 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/07(火) 05 17 20 ID ??? 723 青焼き図面は、中の図面がボミョーに伸びたり縮んだりしているのです。 軍艦や建物・橋梁のような大物なら気にするほどでもないんですが。 小物の場合だと、図面からサイズを拾う際にチョト困ります。 725 アレしか、満足な精度が出せる印刷機が日本に無かったんですよ。 でわっでわ。 730 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 05 30 20 ID ??? 725 昔はオフセットと言っても数刷れなかったのかもよ 活版と比べて 731 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/07(火) 05 52 14 ID ??? 722 堀越さん達がチマチマと複製図面を書く時間より 本人が写すことはないでしょうが、時間がもったいなさ過ぎますわね…
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895: ナイ神父Mk-2 :2017/03/09(木) 22 23 09 東アジア艦艇設定 三清山級軽空母(ラオホゥ級輸送艦相当) 全長:280m 全高:70~90m 武装:大型対艦ビーム砲×3 155mm対空機関砲×20 艦首ビーム砲 概要 東アジアが新規開発を行った軽空母の一種であり戦後の東アジアのナンバーズフリート構成する重要な機種と成っている。プラント独立戦争後、戦前から続く不手際に寄って国威を下げ続けていた東アジアは綱紀粛清による内部の引き締めと平行して新型艦を含む艦隊再建計画を実行した。その中には大戦中に主力兵器となったMSの搭載能力を高めた艦の開発も入っており、それが当艦となる。特徴的なのは艦艇本体に放射線状に設置された格納コンテナで、このコンテナ自体は簡易に設置や取り外しが可能と成っており、MA運用時は大型コンテナに換装して対応している。又、コンテナ自体が武装と補助ブースターを搭載していることから、本体のブースターの破損した際もコンテナが無事なら自力での帰還も可能である。武装は艦艇としては少なく自衛用の武装が中心と成っているが、コンテナを専用の武装コンテナや質量弾攻撃用のコンテナへと換装すればその侭ある程度艦隊戦や拠点攻撃もする事が出来る。 東アジアゲートネタ戦中MS設定 78式MSカラミティMk-2 全長:18.26m 重量:70.8t 武装:対MS用大型バズーカ 胸部内蔵型ビーム砲 銃剣搭載型大型ビームライフル 肩部搭載大型キャノン砲×2 大型対MSガトリング1~2 大型対ビームシールド 腰部搭載型ビームサーベル×2 概要 東アジアが大西洋より購入したカラミティーガンダムをベースに開発された完全新作型の砲戦用MS。重量や武装等には目新しい物は搭載されていないが内部のスペーズが大きく改造され実質新型機と成っている。技術としては78年大西洋連邦より技術提供を受けて精製する事に成功した新型装甲材、大洋ではガンダリウムβに相当する装甲を使用しフレーム部分にはムーバブルフレームを搭載する事に成功する。此れによって東アジアでは晴れて第二世代MSを自国にて生産する事成功した。武装には主にティエレンで採用されている大型の武装の他にビーム兵器が積極的に採用されている。又、ジェネレーターにも次世代用に予定されていた新型を採用、此れまでにもまして高火力兵器を運用する事を可能にしている。 80式MS ティエレンⅡ 全長:18.1m 重量:70.5t 武装:前型ティエレンに準ずる 概要 東アジアが開発した次世代型のティエレンとなる。武装はジェネレーターの改良によるビーム兵器の出力向上やより大口径化した実弾兵器の搭載を可能としている。又、カラミティーMk-2でMSに搭載の成功したムーバブルフレームやガンダリウムβによって装甲強度を向上させた上で重量を軽量化、タオツーや高機動型から蓄積したデータの反映による運動性や機動性の向上に成功している。又、装甲の厚さに見合った対ビームコーティングが施されておりバッテリー式のMSのビームライフルの直撃程度では致命傷には至らないだけの装甲強度を有している。余談では有るが当初は主要装甲材としてPS装甲系列を採用する予定も有ったが、年々高火力化するビーム兵器が原因で装甲本体のビーム耐性のみしか持たないPS装甲は装甲材としての魅力は薄れて来ており。研究と技術の向上によって生産が可能と成ったガンダリウム合金が次世代機用の装甲材として採用されている。 896: ナイ神父Mk-2 :2017/03/09(木) 22 24 03 以上ですWIKIへの転載は自由です。 誤字脱字修正
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294: トゥ!ヘァ! :2017/07/11(火) 19 20 39 アナザーseed 戦中・戦後の兵器 西側諸国編 71式戦車 武装:180mm連装戦車砲 車載機関銃 発煙弾発射機(スモークディスチャージャー) モデル:71式戦車バルドング(スパロボOG) CE71年の大戦中に登場した新型戦車。61式の純粋な発展強化系。 大洋連合採用名「銭がめ(ゼニガメ)」 大西洋連邦採用名「ブローニング」 BU採用名「カヴェナンター」 本来は大戦前から開発が進められていた次世代主力戦車であり、70年の完成だったがプラントとの戦争が勃発したことにより急遽NJ下でも運用できるよう設計を変更する羽目となったため完成が71年までずれ込んでしまった。 NJまたはミノ粉影響下のもとMSが跋扈する戦場では今までのような活躍は望むべきもなかったが、持ち前の火力を活かした火砲支援は歩兵の心強い友として高い信用を獲得していった。 82式戦車 武装:200mm単装砲 車載機関銃 発煙弾発射機(スモークディスチャージャー) モデル:82式戦車ガバメント(スパロボOG) CE82年運用開始。旧式化した71式に代わり新たに開発された新鋭戦車。GA社と有沢重工の共同開発。 大洋連合採用名「鬼首(オニコウベ)」 大西洋連邦採用名「ガバメント」 BU採用名「センチュリオン」 従来の戦車と違い設計当初から対MS戦闘及びその支援を目的として開発されている。 主力兵器ではないため使い勝手を優先して主砲は実弾タイプが選ばれた。 また曲射による長距離砲撃を行うことを想定されたためレールガンではなく従来の戦車と同じ火薬式実弾となっている。 対MS戦闘では自前の主砲から対MS徹甲弾榴弾(ガンダリウム製)を使用した直射を行い、後方支援では高く設計された砲射角を使い榴弾による支援砲撃を可能としている。 一応は対MS戦闘を想定しているとはいえ、正面立って戦うことは考えられておらず、基本後方からの味方部隊の掩護射撃や支援砲撃といった運用が主だったこととなる。 この他にも主砲をビーム砲に代えた対空迎撃仕様や追加で小型ミサイルランチャーや歩兵掃討用の機関砲を装備したタイプなども存在する。 AH-88 ヘルハウンド 武装:20mガトリング 多連装ロケットポッド ミサイルポッド 30mmガンポッド モデル:AH-88 ヘルハウンド(機動警察パトレイバー 劇場版) 戦前・戦中に西側諸国が運用していた戦闘ヘリ。大西洋連邦のディアブルアビオニクス製。 従来のヘリとは違う独特なデザインが特徴。高い旋回能力及び滞空能力を誇り、都市や森林など障害物の多い地域においての運用を視野に入れられている。 大型のヘリのため武装搭載量も多く、火力や継戦能力も高い。 戦時中はその火力を買われもっぱら対MS戦闘や地上掃討戦に駆り出されていた。 強力な機体ではあったが、戦後は旧式化が目立つようになり、SFSの台頭により徐々に姿を消していった。 295: トゥ!ヘァ! :2017/07/11(火) 19 21 22 ガルセイド 武装:腕部200mm砲 腕部110mmリニアカノン 腕部大型ガトリング砲 腕部ビームキャ 背部曲射式ロケットランチャー 近接防御用散弾砲 追加設置式ミサイルポッド 追加設置式機関砲 モデル:ガルセイドXM(フロントミッション5) 戦時中に大洋連合の霧島重工とBUのセンダー社が共同開発した大型陸戦MA。 森林や山岳、都市部などの複雑な地形下におけるMSへの火力支援兼拠点防衛用に開発された、 大まかに四脚の下部にコアユニットと武装が搭載された上部の二つにより構成されている。 上部では中心となるコアの左右に武装として200mm砲が装備されており、背部に曲射して撃ちだすタイプの多連装ロケットランチャーを装備。 下部へは近接防御用の散弾を撃ちだす散弾砲が備えられている。 腕部の武装には200mm砲の他にも艦船に搭載されていたのを流用した110mmリニアカノン(バリエント)やMSが使用しているマシンガンと銃弾を共有する90mmガトリング砲、ビームキャノンなどが存在する。 左右で別々の武装を装備することも可能。 大洋の霧島重工との共同開発のため大戦中の早期に運用が開始され、未だ大洋からライセンス生産したMSで戦っていた時期のBU軍を各地で支えた名機。 戦時中を通して戦い抜いたが戦後では流石に旧式化は避けられず、徐々に退役していった。 ガーランド 武装:背部大型レールガン 背部メガ粒子砲 多連装ミサイルランチャー 背部小型ミサイルポッド 下部ガトリング モデル:クリントン型(フロントミッション) 大西洋連邦が戦時中に開発し、投入した大型陸戦MA。 四脚による素早い機動と高い踏破能力を特徴としており、地形的障害物の多い南米において活躍した。 常備武装として下部のガトリングと背部側面の小型ミサイルポッド。そしてメイン武装として背部へ大型レールガン、メガ粒子砲、多連装ミサイルランチャーを選択できる。 これはザフトのバクゥを参考にした選択式の武装オプションであった。 直接的な速度ではバクゥには及ばなかったが、森林や岩場、山岳地帯など豊富な地形が障害物となる空間では昆虫の脚部を見本として設計された四脚による踏破能力によって高い機動性・運動性を誇り、アマゾンの戦いではバクゥを初めとする多くのザフトMSの血祭りに上げザフト及び南米合衆国軍に恐れられた。 弱点として懐に入られた場合は自衛手段に乏しいため味方MS隊との連携運用が前提となる。 四脚タイプの前期型と脚部を六脚に増やし安定性を改善すると共に背部アタッチメントへストライカーパックとの共通性を持たせることによるオプション選択の幅を広げた後期型に別れる。 その後ホバー機能搭載MSの登場などにより一線は退く形となったが、大型機由来の高出力を活かした火力支援機として活躍の場を変えることとなる。 戦後は大型故の維持コストの高さが仇となり軍縮期には配備数を大幅に減らされた。その後はザムザザーやユークリッドといった後継機が出そろうと共に順次退役していった。 296: トゥ!ヘァ! :2017/07/11(火) 19 21 54 ペルグランデ 武装:サイコミュ式大型ドラグーン ビーム砲 モデル:ペルグランデ(seed外伝 アストレイ) 戦時中に大西洋連邦が開発した大型試作MA。 アズラエル財閥系企業であるアズラエルメカテック社(通称アズテック)の開発した大西洋初のサイコミュ兵器である。 元ネタとなる原作の同名機と比べミノフスキー式核融合炉を搭載しているため出力が段違いとなっている。このためドラグーンに装備されているビームや機体本体へと装備されているビーム砲の火力も向上している。 また原作と同じくPS装甲も完備。これにより死角からの攻撃に対する防御力を高めている。 最大の違いは原作では三人の空間把握能力者を共鳴させて運用していたドラグーンをサイコミュによって運用している点である。 このためパイロットは機体操縦及び火器慣性の一名とドラグーン制御を担当とするNTパイロット一名。合わせて二名がコアユニットとなる中央部へと搭乗している。 ドラグーン制御が一名のNTによって行われるため操縦系統が一本化しており、原作における弱点であった、操縦ブロックの脱落による空間認識能力の崩壊がなくなっている。 また操縦は別パイロットへと割り振る複座式にしたことによりNTパイロットはドラグーン制御のみに集中でき、更に補助コンピューターの搭載による捜査難度の軽減が図られているため試作機ながらもNTパイロットへの負担は少ない。 これらはスペースに余裕のある大型の機体だからこそ行えた措置であった。 最も大洋や新ソ連と比べNT研究の遅れていた大西洋では大戦中にはサイコミュの小型化が中々進まず、結果的にこのような大型機にしか搭載できなかったという苦い理由も存在していた。 大戦中は予備機含め3機ほどが製造され、宇宙における戦いに度々投入された。 本機の活躍は大西洋へ貴重なNT及びサイコミュの実戦データをもたらし、後の研究へ大いに貢献した。 ザムザザー 武装:脚部メガ粒子砲 脚部単装砲 脚部近接迎撃機関砲 胴体内臓式近接迎撃散弾砲 脚部ビームクロー 陽電子リフレクターシールド モデル:ゲルズゲー(ガンダムseed destiny) 戦後になり大西洋が開発した大型汎用MA。開発元はアズラエルメカテック社(アズテック) 戦時中に大型MAとMS小隊による連携戦術を確立した大西洋が開発したガーランドの後継機。 地上ではホバーによる高速走行により地上・海上問わず移動が可能。宇宙空間における運用も可能な汎用機。 四つの脚部にはそれぞれに高火力兵器が多数搭載されており、機体そのものの運動性も悪くなく見た目に反して小回りも効く。 また機長・操縦手・砲手の戦車と同じ三人制を採用したため大型機ながらもパイロット一人ひとりの負担も少ない。 ミノフスキー核融合炉から生み出される出力を活かし搭載した陽電子リフレクターによって艦船搭載型のメガ粒子砲すら防ぐことが可能な防御力。 更に三人操縦性MAのためMS操縦適性が低く弾かれたパイロットからも再度選考可能とまさに軍部が求めていた理想の兵器であった。 ただ欠点としては高性能を求め過ぎたことによる機体コストの高騰と整備性の悪化である。 このため採用したはいいが、中々数が揃っていかず後にコストの安い大型MAを求めていくことになる。 CE78年ロールアウト。原作機と比べ動力がミノ粉式核融合のため武装やリフレクターの出力が大幅に向上している。 後に大型故の高い拡張能力を買われ、水中用MAとして再設計されたゲルズゲー・オーシャンが誕生する。 297: トゥ!ヘァ! :2017/07/11(火) 19 22 54 ゲルズゲー 武装:ビームライフル 頭部バルカン砲 脚部ビーム砲 背部連装ビーム砲 近接迎撃用機関砲 陽電子リフレクター モデル:ゲルズゲー(ガンダムseed destiny) 大西洋が戦後に開発した試作MA。陽電子リフレクターの性能を確かめるために設計した防衛用の大型MAである。これの開発元もアズテック社。 六脚で安定を取る蜘蛛のような下半身にダガーの上半身を載せた奇怪なデザインのMA。 完成当初はMSとMAどちらに分類すべきか揉めたらしい。 特徴的な昆虫の足のような六脚は複雑な地形においても高い踏破性を持ち、尚且つ高い安定性を獲得することに成功した。 またこの脚部は折りたたみ可能であり、収納後はホバー移動が可能である。 ダガーの上半身はセンサーユニットとして機能しており、両腕に装備した兵装と頭部バルカンによる自衛機能も有している。 蜘蛛のような下半身の上部には二基の近接迎撃用の機関砲と一基の連装ビーム砲が装備されている。 この機体最大の機能として上半身両肩部と下半身中央に備えられたシールド発生装置による陽電子リフレクターの存在である。 これは全面に展開する形となり、戦艦の主砲となるメガ粒子砲ですら受け止めることが可能な強度を持っている。 操縦はザムザザーと同じ三人制であり、機長、操縦手、火器慣性手の三名からなる。 このためMS操縦適性の低い兵士でも対応可能であり、より広い範囲からパイロットを選ぶことが可能となっている。 弱点としてはリフレクターは全面にしか展開できないことと、両肩と下半身に設置されているシールド発生装置を破損した場合は展開不可能となる点。 そしてホバー移動可能とは言え、基本的な機動性の低さと接近された際の対応力のなさである。 この点は他のMS部隊と連携を取ることによりある程度カバーできると考えられており、単機での運用は極力慎まれている。 また基本的に拠点防衛用の試作機のため生産数はそう多くない。 CE77年にロールアウト。以降は正式採用され、重要拠点を中心に少数が追加生産された。 ゲルズゲー同様原作機と比べ動力がミノ粉核融合のためリフレクターの出力が向上している。 ユークリッド 武装:メガ粒子砲 前面ガトリング砲 内臓式ミサイルランチャー 後部迎撃用機関砲 モデル元:ユークリッド(ガンダムseed destiny) 大西洋がザムザザーをハイとした場合のローとして開発した大型汎用MA。 開発元はザムザザーやゲルズゲーと同じアズテック社。 火力支援可能で防御力も高い、MS部隊と共同運用前提の機体をコンセプトに開発された。 前面にメガ粒子砲二門、ガトリング砲二門、内臓式ミサイルランチャー二基と前方へ火力を集中している。 後方へは射角の広い二門の機関砲のみとなっており、そちらへの防備は共に連携する予定のMS部隊へ一任(投げっぱなし)する予定である。 陽電子リフレクター発生器も機体前面へと設置しており、ゲルズゲーの反省を活かし、装甲カバーで覆っており使用時のみ発生器が露わになる設計となっている。 ザムザザーやゲルズゲーに存在していた脚部は排除し、地上では完全ホバー移動のみに変更。そして汎用とついた名の通り宇宙での運用も可能である。 近接戦闘能力も排除した。無論これにより接近された場合は有効的な反撃が乏しいことになるが、そこは後方警戒同様に連携前提である友軍MSに任せることとなっている。 このように割り切った設計にしたため上記二機よりも大幅なコスト削減に成功。 またこの割り切った設計は結果的に武装の数や種類も絞り込むことになりこれもコストの削減に繋がることとなった。 更に機体の構造も極力単純な物になるようデザインされており、このため大型MAにしては整備性も高い。 CE79年にロールアウト。以降はザムザザーの穴を埋めるべく順調に生産と配備が続いている。 ザムザザー、ゲルズゲーと同じく動力がミノフスキー核融合炉となっているため各種兵装の出力が大幅に向上している。 298: トゥ!ヘァ! :2017/07/11(火) 19 24 42 以上です。 アナザーにおける戦中や戦後のMAや戦車などを。
https://w.atwiki.jp/petri/pages/314.html
Camera Club (ARS 1936-1940) アサヒカメラ(朝日新聞社:1926-) 写真サロン(玄光社:1933-1940) カメラレポート(無三四堂本店:1933-1942?)
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http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1256768201/764 [ 大規模OFF ] 【外国人参政権】成立阻止を目指す超大規模OFF 10 764 名前:エージェント・774 [sage]: 2009/12/02(水) 01 13 34 ID Fc4AnKbB 長崎県の対馬市では、戦中の防衛の要になっていたリアス式の海岸に現存する要塞跡地を 韓国資本が買収しています。対馬自衛隊の本部に隣接した土地も韓国人の所有地になっています。 松原仁衆院議員(民主)は「旧海軍施設を韓国資本が買っていることになる。将来的に国防上どうなるのか…」 と危機感を表しています。未だに、対馬は韓国の領土だと放火騒ぎを起こす韓国人がいるのが現状です。 「対馬は韓国領」 韓国人の男、日本大使館放火未遂で拘束 http //sankei.jp.msn.com/world/korea/091105/kor0911051250002-n1.htm 【対馬が危ない!】「立法措置が不可欠」 議員視察で高まる機運 http //sankei.jp.msn.com/politics/policy/081221/plc0812212251004-n1.htm 長崎・対馬がピンチ"「ここは韓国領だ!」と叫んだり、集団万引きしたり http //sankei.jp.msn.com/politics/policy/081022/plc0810220825001-n4.htm 在日韓国人に韓国国内の選挙権付与 http //japanese.joins.com/article/article.php?aid=110451 servcode=200 sectcode=200