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憂鬱SRW 融合惑星編β世界SS・設定 SS 大陸クロス158_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「天翔ける剣」 大陸クロス158_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「天翔ける剣」2 大陸クロス158_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「天翔ける剣」3 大陸クロス158_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「天翔ける剣」4 大陸クロス158_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「天翔ける剣」5 大陸クロス158_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「Dive Into Dark」 大陸クロス158_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「Dive Into Dark」2 大陸クロス158_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「舞いて咲く黒子」 大陸クロス159_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「救いの舞い降りたのちに」 大陸クロス159_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「強襲せよ、黒き翼」 大陸クロス159_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「ストレンジ・ブレーキング」 大陸クロス159_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」 大陸クロス159_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」2 大陸クロス159_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」2.5 大陸クロス159_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」3 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」3.5 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」4 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」5 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」5.5 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」6 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」7 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」8 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「煌武院、立つ」9 大陸クロス161_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「醜貌割鏡/習貌歪鏡」 大陸クロス161_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「醜貌割鏡/習貌歪鏡」2 大陸クロス161_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「醜貌割鏡/習貌歪鏡」3 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「醜貌割鏡/習貌歪鏡」4 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「醜貌割鏡/習貌歪鏡」5 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「醜貌割鏡/習貌歪鏡」6 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「The Wild Arrows」0 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「The Wild Arrows」1 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「The Wild Arrows」2 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「The Wild Arrows」3 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「The Wild Arrows」4 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「The Wild Arrows」5 大陸クロス163_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「The Wild Arrows」6 大陸クロス195_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「女神を振り向かせて」 大陸クロス195_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「女神を振り向かせて」2 大陸クロス195_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「女神を振り向かせて」3 大陸クロス195_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」0 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」1 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」1.5 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」2 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」2.5 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」3 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」3.5 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」4 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」4.5 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」4.75 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」5 大陸クロス197_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」6 大陸クロス197_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」7 大陸クロス198_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」7.5 大陸クロス198_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」7.75 大陸クロス198_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」8 大陸クロス199_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」8.25 大陸クロス199_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」8.5 大陸クロス200_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」8.75 大陸クロス200_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」9 大陸クロス200_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」10 大陸クロス200_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」11 大陸クロス201_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「帳の降りた後に」 大陸クロス201_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「帳の降りた後に」2 大陸クロス231_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」 大陸クロス231_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」2 大陸クロス231_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」2.5 大陸クロス231_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」3 大陸クロス231_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」4 大陸クロス231_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」4.5 大陸クロス232_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」5 大陸クロス232_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」6 大陸クロス232_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」6.5 大陸クロス232_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」7 大陸クロス232_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」8 単発SS 大陸クロス30_弥次郎さま_大陸SEEDSRWゲートネタ支援 マブラヴ世界編 IF ある朝、そしてある休日 大陸クロス76_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編「香月夕呼のパーフェクト産めよ増やせよ理論教室(実技はないよ)」 大陸クロス154_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「新時代の敵」前編 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「Break The Worm」 大陸クロス163_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「星の落ちた日×2」 お茶会 大陸クロス63_弥次郎さま_大陸SEEDSRWゲートネタ支援 IF マブラヴ編 元リンクスたちのお茶会4 大陸クロス77_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編 元リンクスたちのお茶会5 大陸クロス78_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編 元リンクスたちのお茶会6 大陸クロス85_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編 元リンクスたちのお茶会7 証言録 大陸クロス21_弥次郎さま_大陸SEEDSRWゲートネタ支援 マブラヴ世界編 IF 証言録「Muv-Luv世界とのコンタクト」 大陸クロス22_弥次郎さま_大陸SEEDSRWゲートネタ支援 マブラヴ世界編 IF 証言録「戦術機開発最前線」 大陸クロス23_弥次郎さま_大陸SEEDSRWゲートネタ支援 マブラヴ世界編 IF 証言録「所変われば品変わる(というレベルを通り越したお話)」 大陸クロス25_弥次郎さま_大陸SEEDSRWゲートネタ支援 マブラヴ世界編 IF ミッション「次世代戦術機開発に向けたデータ収集演習」 大陸クロス26_弥次郎さま_大陸SEEDSRWゲートネタ支援 マブラヴ世界編 IF 証言録「戦いに備え…」 大陸クロス43_弥次郎さま_大陸SEEDSRWゲートネタ支援 マブラヴ世界編 IF 証言録「月日は流れ」 大陸クロス195_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS 「女神を振り向かせて」証言録 大陸クロス195_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS 「女神を振り向かせて」証言録2 大陸クロス195_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS 「女神を振り向かせて」証言録3 大陸クロス197_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS 「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」証言録 大陸クロス197_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS 「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」証言録2 大陸クロス197_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS 「鋼鉄の裁定 -あるいは天空神の見定め-」証言録3 大陸クロス201_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「帳の降りた後に」証言録 大陸クロス232_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「オペレーション・トライデント」証言録 設定 大陸クロス158_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編 設定集【フツノミタマ改乙】 大陸クロス159_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 登場人物・ネクスト設定【刹那+ネクスト設定】 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編設定集【宵星作戦参加衛士+用語解説】 大陸クロス160_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編設定集【対母艦級BETA試作兵装】 大陸クロス162_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「The Wild Arrows」設定集【登場人物】 大陸クロス163_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星編 マブラヴ世界編SS「The Wild Arrows」設定集【戦術機設定(F-5EV、A-10Dなど)】 大陸クロス196_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編設定集【HMFF-1000 凄乃皇+YFF-505 浜風】 大陸クロス197_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 設定集【ナインボール・インレイ】 大陸クロス199_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編設定集【帳作戦投入MS ザク・マリナー、ズゴックⅡ】 大陸クロス199_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編設定集【パーフェクト・ジオング(SKカスタム)】 大陸クロス199_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編設定集【11-Bernhard シュープリスⅡ】 大陸クロス200_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編設定集【戦術機使用武装他】 大陸クロス230_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編 設定集【オペレーション・サンクタム】 Zone Of Twilight本編 大陸クロス76_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」1 大陸クロス77_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」2 大陸クロス80_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」3 大陸クロス80_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」4 大陸クロス80_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」5 大陸クロス81_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」6 大陸クロス83_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」7 大陸クロス85_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」8 大陸クロス87_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」9 大陸クロス88_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」10 大陸クロス89_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」11 大陸クロス94_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」12 大陸クロス100_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」13 大陸クロス131_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」第2章 プロローグ 大陸クロス133_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」第2章1節「信仰と紅い射手」 大陸クロス159_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」第2章1節「信仰と紅い射手」2 大陸クロス183_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」第2章1節「信仰と紅い射手」3 大陸クロス230_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 融合惑星 マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」第2章1節「信仰と紅い射手」4 Zone Of Twilight短編集 大陸クロス82_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集 大陸クロス82_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集2 大陸クロス84_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集3 大陸クロス86_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集4 大陸クロス86_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集5 大陸クロス87_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集6 大陸クロス87_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集7 大陸クロス90_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集8 大陸クロス90_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集9 大陸クロス95_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」短編集10 Zone Of Twilight証言録 大陸クロス83_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」証言録 大陸クロス88_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」証言録2 -機動兵器実演編- 大陸クロス89_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」証言録3 大陸クロス92_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」証言録4 -機動兵器実演編2- 大陸クロス95_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」証言録5 -シェリルのライヴ S.M.S.合流編- Zone Of Twilight設定集 大陸クロス82_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」設定集 大陸クロス87_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」設定集2 大陸クロス88_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」設定集3 大陸クロス89_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」設定集4 大陸クロス90_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」設定集5 大陸クロス91_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」設定集6 Zone Of Twilight外伝SS・設定集 大陸クロス84_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」欧州連合戦術機設定集(改訂版) 大陸クロス84_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」外伝 欧州連合戦術機設定集2 大陸クロス86_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」外伝 証言録「欧州事情エトセトラ」 大陸クロス88_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」外伝「水の精霊の息吹が巻き起こしたモノ」 大陸クロス88_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」外伝 証言録2「騎士王の眠る島にて」 大陸クロス91_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」外伝 短編集 大陸クロス101_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」外伝「紳士、そしてヤンキー」 大陸クロス101_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」外伝 証言録3「変わる欧州」 大陸クロス102_弥次郎さま_大陸SRWネタ支援 IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」外伝 ワード解説
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#blognavi 分からぬ分からぬと言いながら、憂鬱な顔をしている自分。 あたかも、憂鬱な顔をしながら日々思索と研究に明け暮れる錬金術師のようだ。 憂鬱。当たり前だ。金以外の物質を金に変えることなど、出来るはずがない。 求め得ぬものを求める。 ...自分も同じなのかもしれない。 だが、それが求め得ぬものであるのか、それさえも明らかでない。 一度、落ち着いて考える必要があるのか。 地に足をつけ、落ち着いて。 カテゴリ [精神] - trackback- 2006年03月25日 01 15 17 #blognavi
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467: 名無しさん :2019/05/20(月) 10 05 13 HOST softbank126077075064.bbtec.net 日蘭世界妄想 ジョルジュ=ビドーの憂鬱 6 改訂版 1979年 FFRエストシナ植民地 境界地帯 そこは単に境界地帯と呼ばれていた。その向こうは国ですらないセクトの巣窟だからだ。 「すごい眺めだ。」ビドーは言った。彼の視線の向こうには侵入防止の地雷原があった。上空には監視のための飛行船か常時待機している。そして…更にその向こうには、中世さながらの家々が見えた。 だが、ビドーは凄い眺めだとは思っても中世さながらの暮らしを送っている現地人に同情することはない。罪はその身をもって償われなければならないからだ。彼等の祖先の犯した罪は余りに重いのだから。 その後ビドーは境界地帯の警備部隊を激励した。ビドーはその中にアラブ系らしき兵士を見つけた。 「君は出身はどこかね?」何気ない質問のはずだった。 「…アルジェであります。」その兵士が重く口を開くまでは、 アルジェリア出身者に対しては「あの事件」以来あまり高い信頼を出来ない事情があった。祖先の犯した罪で苦しんでいるのは、境界の向こう側だけではない。こちら側にも存在していたのだ。 「…そうか、頑張ってくれたまえ」 軍務に励めという意味で言ったのか、『罪の清算』を頑張れと言う意味で言ったのか、それはビドー自身にもわからなかった。 1948年5月25日15時33分 パリ東駅 「いやあ、こいつも意外と役に立ちますね。軍曹。」 政府軍の兵士の1人が破壊したシャールDを見ながら言った。 「…ああ、そうだな」聞かれた軍曹は力なく答えた。 違う、そうではないんだ。撃破できたのはたまたまそいつの装甲が最大35mmしかなかったからに他ならない。 他の国の戦車相手ならそんなものは通じなかった筈だ。その「投げ槍」など。 軍曹が投げ槍と呼んだ兵器には正式名称などなかった。何故ならそれは大戦中、自由フランス軍に押し付けられたホームガードパイクに即製の成形炸薬弾頭を付けただけのものだったからだ。(非公式な愛称としてはチャーチルの逸物などと呼ばれていたが、軍曹はその呼び名が嫌いだった。) 当然、即製なので貫通力は低かったが、それにさえ自国戦車が撃破された事実に軍曹は自らが助かった安堵とは別に悲しみを感じていた。 468: 名無しさん :2019/05/20(月) 11 05 04 HOST softbank126077075064.bbtec.net 1948年5月25日17時 ブルタイユ通り 「急げ、政府軍の連中が来る前に守備を固めるんだ。」 民兵団の男が土嚢を積みながらそう言った。進捗は芳しくなかった。当然だ。フランスの為に決起したはずなのに反乱軍として鎮圧される羽目になったのだ。その状況で士気など上がりようがなかった。 「おい、どうだ?進み具合は?」唯一まともな砲を装備した部隊である対戦車部隊の指揮官だった。といっても、オチキス25mm対戦車砲2門と例によって自由フランス時代に英国から貰ったゲテモノ兵器であるスミスガンが1門あるだけだったが、それでも男は彼の事を信頼していた。何しろ彼はあのオランダ侵攻作戦の生き残りなのだから。理由はそれだけで十分だった。 「あまり良くないな。」と言ってから男の顔が真っ青になる。彼らの目の前に4両の戦車が迫っていた。 「なんだアレは見たことない形だ。だが、こっちにはコイツがある。戦闘…」 開始、と指揮官が言い終わるまえに敵戦車が発砲し、周りの民兵共々、75mm榴弾で吹き飛ばされた。 「砲手、よくやったぞ。…全く相手がフランス人でなければもっと良かったのに…」 民兵たちを吹き飛ばした戦車の車長であり、指揮車両でもあるルノーG1、1号車で指揮をとるピエール=アルマンド=ガストン=ビヨットは若干の不満を漏らしながらも上機嫌で言った。オランダ侵攻とそれに続く対ドイツ戦を貧弱な戦車で戦わざるを得なかった彼にとって、この戦車の存在は喜びだった。 フランス陸軍は1930年代に入り流石に旧式化したルノーFTに変わる新戦車を作り始めた。ルノーシャールDと名付けられた戦車はそこそこの出来だったが、問題はその後だった。悪名高いビンソン計画の影響下で後継戦車に開発ができなくなったためである。 新型戦車開発のみならず、ルノーシャールDの改良型の生産すら出来ず(仮に改良型が生産されていたらルノーシャールDはD1と改称していただろう)、辛うじて戦前に出来たのはルノーシャールDの無線機を自国製より性能の良いアメリカ製に換装するだけだった。 これに困っていたのが軍需企業群であり、従来より圧倒的に高性能戦車を作り上げることで意地でも採用を勝ち取ろうとしたのである。 特に戦車の開発をルノーに事実上独占されていたため、ルノー以外のメーカーはその独占を崩そうと、一層新型戦車開発に力を入れた。一方のルノーもそれに対抗するように研究を進め、フランス軍内部でも後継車両に対する不安があった為、シャールG1と呼ばれる新型戦車開発計画がスタートした。 しかし、結局は余力のあったルノーしか試作車両を完成させる事が出来ず、その試作車両もフランス陥落の際に田舎の納屋に隠匿されていたのだった。 昨年その車両が発見されたのでパリ祭のパレードで部品から組み立てた残り3両とともに走る予定だったのだが、今回の鎮圧に駆り出される事になったのだ。 「このままいくぞ、全車進め。」 ビヨットはさらなる進撃を命じた。 1948年5月25日 17時 アンヴァリット ビヨットが民兵団の部隊を撃破したのと同時刻、アンヴァリット前にはフランス救国委員会に反対する群衆が政府軍の鎮圧開始の知らせを聞いて詰め掛けていた。 彼らはアンヴァリットを警備する兵士がアルジェリア出身だとわかると差別的な誹謗中傷も交えて救国委員会を批判する様になった。 「ここはフランスだ。アフリカに帰れ」、「文明人に歯向かう蛮人めが」、「俺たちが中国兵に襲われた時は何してたんだ?役立たず共」 彼らがヒートアップしつつあったその時、兵士の一人が発砲した、群衆の中から反撃するものもいてアンヴァリット前は血の海となった。 最初に発砲した兵士ムハンマド=アフマド=ベン=ベラにとって祖国とは生まれ故郷のアルジェリアではなくフランスという国家そのものだった。 だからこそ、ベラはフランス軍に入隊し、地獄の様なオランダ侵攻作戦から帰ってきたのちも北アフリカに渡って戦い続けていたのだ。 それなのに…目の前の連中は、自分達がフランス本土に生まれたと言うだけで、俺達のことを蔑んでいる、そして終いには役立たずと言った。俺たちの戦友を殺した奴らに、フランスの敵に尻尾を振ったくせに、俺たちを侮辱するなど…許せない。 ベラは引き金引いた、周りの兵士が取り抑えようとするが、彼等の一人が群衆の反撃による流れ弾で死ぬと彼等も発砲を開始した。 後にアンヴァリットの虐殺と呼ばれる事になる惨劇は民兵団の部隊を撃破したビヨット達の到着によって形勢が逆転するまで続いた。 アルジェリア兵達は少数を除きシャールG1の砲撃で死ぬか、怒れる群衆によって殺された。 名目上は内地であり、最も同化が進んでいたはずでもあるアルジェリア出身兵士によるこの事件はアルジェリア人の信用度に疑問を抱かせることになり、 更にはのちのフランスの人種差別的な政策やひいてはFFRの成立に大きな影響及ぼすことになる。 469: 名無しさん :2019/05/20(月) 11 06 16 HOST softbank126077075064.bbtec.net 投下終了です。 加筆修正するだけなのに1時間もかかってしまった、
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959 :Monolith兵:2012/06/07(木) 13 41 54 ネタSS「美食家達(?)による憂鬱2 ー臭いものは蓋を開けろー」 前回日本の食文化を嘆いていた男たちであったが、心を入れ替えて自分たちで食文化を変えていこうと意気込んだ。そして、様々な方面に協力を要請し、都心部にあるいくつかの百貨店で史実に近づけようと、食をテーマにしたフェアを開くことができた。 しかし、それは男たちにとって成功とは言い難かった。 「誰だ、なれずし持ち込んだやつは!」 「こっちには世界の魚醤シリーズだと。」 「これは……キビヤック入の納豆だと?」 そう、何故か臭い代物ばかりが並んだ一角ができていたのである。これには男たちの失敗があった。 男たちはこのフェアを開くに当たり、各省庁や夢幻会のつてを頼って様々な方面に協力を頼んだ。その中に、前回納豆の普及で暗躍した各種の派閥が混じりこんでいたのである。 特に、”臭いものの蓋を開けよう派”に所属する農水省の役人に頼んだのがいけなかった。彼はこのフェアを自分たちの派閥を大躍進させ、日本人に臭いものの美味しさを広めようと男たちを利用したのだ。 そして、日本全土や友好国から様々な臭い物を集め今日のフェアを開いたのである。なお、このフェアに協賛した者たちの中に相当数の”臭いものの蓋を開けよう派”が紛れていたらしい。男たちはフェア当日になっていような匂いに気づいたのであった。 「なんてこったい、納豆があるのは良い。しかし、このアンモニア臭は一体?」 「ホンオ・フェだと?なんでキムチが(この一角に)ないのにこいつがあるんだ!」 「福建と華南からは臭豆腐か…。」 更にはおなじみのシュールストレミングやエピキュアーチーズ、くさや等の世界中の臭いものを集めたようなフェアとなってしまっていたのである。 男たちは絶望した。せっかくフェアを開いたというのにこれでは史実の食文化の普及等夢のまた夢であると。 それに追い討ちをかけるかのように、史実日本で人気を博したジャンクフードやキムチ等の食品よりも、ある程度馴染みのあるこれらの臭いものの方に人が行っていることだ。そう、臭い代物は日本である程度市民権を得ていたのだ。得体の知れない、史実日本の食品やほとんど交流のない朝鮮半島の食品を見ていく人々は少なかった。 日本人は伝統的に発酵食品を好む。発酵食品は当然匂いがキツイが、納豆やなれずしを好む国民性からすればそれはごく当然であるのかもしれなかった。 ここでも、アメリカが消えた結果日本の食文化に及ぼす影響が現れていた。 「どうしてこうなった。」 男たちの絶望の宴は始まったばかりだった…。 終わり
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310 :グアンタナモの人:2012/05/28(月) 17 17 46 →249と同じネタです。 肩の力を抜けるって素晴らしい。 二つの世界に駆け抜けた〝ゲート〟出現の衝撃から数年。 世界は様々な思いが交錯しながらも、とりあえずは回り始めていた。 これは二つの世界が交わった、その後の一幕である。 <開通後の日常:憂鬱世界大日本帝国のある野球愛好家の場合> 「あいつら、気合入ってるなー」 「こっちのホエールスと向こうのホエールス――いや、ベイスターズだったか。そのどっちが強いかを明かす世紀の一戦だし、仕方が無いさ」 大日本帝国神坂地方のとある居酒屋。 店内の角に置かれた一台の大画面液晶テレビに、奇妙な出で立ちの男達がかじりついていた。 爛々と輝く目の色は黒や青、灰色と様々だが、皆示し合わせたかのように鯨が描かれた法被を着ていたり、同じく鯨が描かれた野球帽を被っている。 そして手にはメガホン。もしくは団扇。 唸れ大鯨打線、と上がる気炎は神坂の寒さを蹴散らさんばかり。 最早、船舶機関並の暑苦しさであろう。 そんな彼らは数々の特徴から察せる通り、今まさにテレビの向こうに映し出された横浜大洋ホエールスの熱狂的なファン達だった。 「今年のホエールスは十年振りの強力大鯨打線だからな。特に〝戦艦〟スチェッキンの一振りは見物だぞ」 「ああ、そうだな。あの巨人や阪神、千葉明治の連中を涙目にしたんだ。向こう相手にも遠慮なく火を噴くに違いない」 鯨法被の男達ほどの勢いではないが、カウンター席に座る彼らも酒杯を傾けつつ、ナイター中継に目を向ける。 この居酒屋がある町は戦後、ベーリング海における大洋漁業の拠点として栄えた町だ。 故に自然と、住人の大半は横浜大洋ホエールス贔屓になっている。 まだ試合が始まっていないのに、既にリミッター解除の気配を見せている鯨法被の集団を誰も咎めないのはそのせいだ。 もっとも今宵に限っては、横浜大洋ホエールスの勝利を願う人々が増えに増えていることだろう。 もしかすると、このナイターが中継されているアジア太平洋圏全体がホエールスを応援しているかもしれない。 太平洋リーグ内の不倶戴天の好敵手達でさえ、今回ばかりはホエールスを応援すると聞き及んでいる。 何せ相手は門の向こうからやってきた、彼らの住む日本とはまた異なる日本の球団。 本日、横浜スタジアムで執り行われるのは試合は、大洋漁業が主催する両日本の親善を兼ねた特別試合なのだ。 「お、始まるな」 両チームが相対し、試合前の一礼をしている様子が画面に映る。 「って、おい! マカロフ! 煩いぞ!」 「あの馬鹿、もう酔ってやがる! ロシア系のくせして酒に弱いのに何やってるんだ! 止めろ! 止めろ!」 にわかに騒がしさを増す居酒屋を他所に、運命の一戦が画面の向こうで幕を開けた。 (終)
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620: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 39 48 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 憂鬱ガングリフォン ソ連が崩壊し21世紀に入った世界。 アメリカがアジアと欧州を見捨てて南北米大陸に引きこもったり、欧州がロシアを手を組んだり、アジアで中国・インドを含んだどでかい勢力が出来上がったりなどどこかで見たことある光景の世界である。 しかし、その中で一つ変わったことが。それはこの世界の日本が見覚えのある日本列島ではなく、なんかデカくなっている日本諸大陸だったことです。 これは原作ガングリフォンの世界と似ているが少し違う世界で日本の悲惨な未来を回避すべく転生者やその他が藻掻いて頑張る物語である。 〇世界情勢 21世紀に入り世界はブロック化の方向へと移行し始めていた。 ソ連崩壊後のアメリカはモンロー主義へと回帰し、アジア・欧州から自戦力を撤退。 北米、中米、南米の国々を巻き込み巨大経済圏AFTA(アメリカ自由貿易協定)を樹立。自ら作り上げた王国へと引きこもった。 欧州はEUを基とし東欧、北欧、ロシアを飲み込み欧州から極東ロシアにまで広がる超巨大勢力PEU(汎ヨーロッパ連合)を結成。 欧米という市場を失ったアジアは米国の盟友であった日本が中心となりAPC(アジア太平洋共同体)を結成。 それは本来敵であった中国、中立姿勢であったインドをも飲み込みPEU、AFTAにも劣らぬ大勢力と化した。 アフリカは以前から存在していたアフリカ統一機構を母体に南アフリカ共和国が音頭を取る形で新生OAU(アフリカ統一機構)を設立。 欧米やアジアに寄らないアフリカ独自の勢力圏を作り上げようとした。 このように世界が大まかに四極構造へ別れた緩やかな安定が始まるかと思われていたが、そうではなかった。 度重なる異常気象。増えすぎた人口。環境汚染による土地の荒廃。様々な要因が絡まり人類全体の問題へと膨れ上がるのは必然であった。 特に異常気象と環境汚染、人口増大のトリプルパンチは世界の食糧事情に大きな傷跡を残しかねない状況であった。 またある種統合された経済圏は安定をもたらしたが、短・中期的な経済の伸びしろには限界があった。 このために各勢力は自制力以外の経済市場を求めた。結果目を付けたのがアフリカであった。 PEUはリビアをパートナーに見定めアフリカ市場に浸透していった。 これに対抗すべく同じくアフリカに手を伸ばしたAPCはアフリカの出入り口であるエジプトと組むべきだと主張する中国と南アフリカに協力しOAU全体と組むべきと主張する日本の意見が食い違い、論争を呼んだ。 結果両者の意見が妥協できずAPCとしてではなく、個々の国家として支援が行われることとなった。 しかし、これが後のEPUとAPCの衝突に繋がるとはこの時は誰も想像しなかったのである。 621: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 40 32 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp リビア・エジプト戦争 名目上は一つの組織へとまとまっていたOAUであるが、その実体は旧来の民族・宗教・格差問題を引きずったままであった。 このため加盟国同士の衝突・紛争が絶えなかった。 そんな中で起きたのがアルジェリアとチュニジアの衝突であった。 この衝突を好機ととらえたリビアはこの紛争を解決するという口実の下で経済的なパートナーであったPEUへ軍事支援を要請した。 そしてPEUもそれを二つ返事で受け入れ軍事顧問団の派遣や旧式兵器の無償提供などを行った。 PEU(主にドイツ)の軍事顧問団による訓練と提供された兵器を備えたリビアは紛争仲裁を名目にチュニジアとアルジェリアの戦闘へと介入。 瞬く間に両軍を蹴散らしたリビアは北アフリカ地域において実行力を備えた影響力を備え始めた。 そして同地域における盟主の座も狙い始めたが、そうした場合邪魔となったのがエジプトである。 旧世紀ではソ連から、今世紀においては中国から支援を受け取る軍事大国エジプトに対抗するためPEUへ更なる支援を求めた。 その結果PEUは最新軍事兵器の売却や自国の部隊(約四万に)の派遣までも行った。 これに対して危機感を募らせたのが勝手に目の敵にされたエジプトである。 エジプトはすぐさま協力関係にあったAPCへと支援を要請。そのうち中国はこれを快く承諾。他のAPC加盟国もあくまでこちらからは手を出さない前提ならばとこれを受諾した。 また同時並行で日本がOAU盟主である南アフリカへと働きかけ、両国間の調停を行った。 APCとしてはインド洋すら超えたアフリカでの戦争なぞまっぴらごめんであり、当事者である中国ですら遠隔地への補給線の問題から調停へは反対しなかった。 PEUからしても地中海を挟んだ新たな経済市場での武力衝突は望まなかったため、外交の椅子を用意。 リビアとエジプトの問題は武力衝突を行わず外交で決着するかと思われた。 しかし… リビア・エジプト国境にて国境警備中のリビア軍が謎の攻撃を受ける。 リビア政府はこれをエジプト軍の攻撃と発表。報復としてエジプトへの侵攻を行うと宣言した。 宣言と同時にリビア軍がエジプトへの越境。エジプト側の防衛部隊は本当に衝突が発生するとは考えていなかったため対応が後手に回りリビア軍の突破を許す。 これに対してエジプト政府も非難声明を出しながら軍の移動を開始。侵攻してきたリビア軍の迎撃に向かった。 同時期エジプトに駐留していたAPC軍も協定に従い防衛行動を開始。エジプト軍と共にリビア軍の迎撃を行うため行動を開始した。 この動きに対してPEUの反応は二つに別れた。元々リビアと手を組み北アフリカを狙っていたのだからと便乗してしまえと言うドイツ・フランスの声と一旦落ち着きリビア政府へ今回の暴挙を問いただすべきだというイギリス・イタリアの声である。 最も現在のPEUは実質ドイツが盟主であったため、独仏の声に押される形で現地リビア駐留PEU軍の動員が決定。 なし崩し的にAPC軍との衝突が始まった。 これら一連の流れの中で最も慌てたのは南アフリカであった。 何せ自勢力内で世界の二大勢力が激突しようというのだ。OAUの一応の盟主である南アフリカは慌てて両軍の戦闘停止を求めたが両者とも拒否。 PEU側の交渉担当であったイギリス、APC側の交渉担当であった日本へと泣きついたが、両社とも事ここに至っては致し方なしと腹を括ってしまっていた。 こうなると現地からも遠い南アフリカにはどうすることもできず、事の流れを見守ることしかできなくなってしまう。 一応イギリス、日本の両者から衝突の気勢が決まった場合の停戦外交は行うとの言質を得ていた南アフリカはこの争いが速く終わってくれるように祈ることしかできなかった… 622: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 41 52 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 日本某所 「いやぁ。始まってしまいましたね。エジプト・リビア戦」 「いや始まってしまいましたね!じゃないですよ…」 ここは転生者達の組織夢幻会が使う秘密の会合所…まあぶっちゃけ夢幻会資本で建てられた料亭である。 そんな場所でいつもの面子が今回の衝突について語り合っている。 「やはりあれですね。中国がエジプトへ支援すると言った時。あの時に止めておけば良かった…」 「それより中国事態をAPCに加盟させなければ良かったのでは?かの国のヤンチャっぷりは皆さんわかっていたでしょうに」 「仕方ないだろ。あの時は中国を嫌っているベトナムやフィリピンはともかく、インドネシアやカンボジア、、ミャンマーにオーストラリアまで加盟に賛成してしたからなぁ。 今回のエジプトへの支援にしてもカンボジアやインドネシアなどは対欧州ということで乗り気だった」 そういって愚痴るのは上から南雲さん、東条さん、古賀さんである。 ここでは海保、陸軍、海軍のトップを務めている。 「何より中国自身がまさかチベットの正式な独立を対価にAPC加盟を求めてきましたからね… あれを否定してしまっては民族独立の大義名分が立ちませんよ。 最悪APCの空中分解すらあり得る劇薬だったんですから」 そういった苦々しい顔で捕捉したのは皆さんお馴染みの近衛さんである。ここでも現在の日本国総理大臣でもあり、各国にファンを持つ映画監督でもある。 「私としては海上都市の設営やAPC加盟各国への食料プラント増産に金を使いたかったのですが…」 このセリフは辻さん。この世界でも日本経済界を牛耳る大魔王っぷりは健在である。 余りの暴れっぷりからAPC加盟各国からすら恐れられている。 「原作と同じならこの数年後に更なる異常気象と富士山噴火のダブルパンチですからね… 今のうちに首都機能の分散と食料プラントの増設を進めておかないと」 「それと同時にAFTAへの対策もしなければ。話を聞くにこの大戦の後半でいきなり殴りつけてくるらしいじゃないか」 首都機能分散の話をしたのは我らが嶋田さん。現在近衛内閣の大臣の一人である。 AFTA対策について語ったのは山本さん。こちらは国防大臣となっている。 「まあ起こってしまったことは仕方あるまい。ここから先はわが国、そしてAPCとしてどう行動するかを検討するしかない。 何せ原作ならばこの戦いからAPCの没落が始まったと言っても過言ではない。我々はそれを避けねばならんのだ」 最後に締めたのが伏見宮殿下だった御方。この世界では日本政治界隈のドン扱いである。 こうして一応は現在のAPC盟主ポジである日本の今後の動きを決める会話が続いていった。 この後会議ではリビア・エジプトの戦いは早急に決着をつける。ウクライナには不介入。しかし工作はする。中国には釘をさしておく。シベリア独立は自発的に起こるのならば支持はするが積極的な軍事支援は行わない。AFTAが殴ってきた場合は全力で殴り返す。 食料生産プラントの増設と太平洋上の海上都市建設を加速させる。 といった方針が決められた。 しかし、事態は想像もしない方向へ動き出す…彼らにしても予想外の事態のせいで… 623: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 42 22 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 〇この後起きる出来事時系列 リビア・エジプト戦争 夢幻会会議で話し合われていたこと。現在進行形で進んでいる。 原作での北アフリカ戦にあたる。原作では駐留部隊の差からこのまま衝突したんじゃAPC側に勝ち目がぬぇとのことでAPC側が先に仕掛けた戦いであった。 今回の戦争では外交決着を唯一望んでいなかったリビアがわざと自作自演し、無理矢理衝突を引き起こした。 原作ではPEUの逆襲で酷い目にあうーの、途中でエジプトがひよって足抜けしようとしたからクーデター政権作って無理矢理大義名分仕立て上げようと三つ巴の戦いになったりーのと大分泥沼に突っ込んでいた戦いその1。 この度既に衝突が始まってしまったために日本も腹を括り追加の援軍を出している。 日本が出すならとインドやベトナム、タイ、オーストラリアなども部隊を送っている。 このため原作と比べ現地APC軍はPEU軍に負けず劣らずの規模となった。 反面数が増えた分、補給が大分苦しくなったため短期決戦が求められている。 この後エジプト領内でのリビア・PEU連合軍を迎撃を行い、これを撃破。 すぐさまエジプト・APC連合も反抗作戦を開始。 リビア領内に雪崩れ込み抵抗を見せるリビア軍とPEU軍を撃破しながらそのまま電撃的にリビア首都を制圧。 リビア政府は降伏し、戦争続行の大義名分を失ったPEUも部隊を引き上げた。 開戦から10日ほどで戦争を終わらせた。 因みに原作での北アフリカ戦は約15日ほどである。 この戦いでは日本国防軍の外人部隊が運用した12式装甲歩兵戦闘車“改”はそれを操るパイロット達の練度含めて凄まじい戦果を挙げている。 途中外人部隊の12式はPEUの最新鋭機ヤークトパンターを運用するドイツ降下猟兵旅団と激突。これを撃ち破っている。 ウクライナ紛争 上記のリビア・エジプト戦争の後に起こった紛争。 PEU加盟国の一つであったロシアが食料難を理由としてウクライナの再併合を行おうため武力侵攻に出た。 ウクライナは当初APCに支援を要請したがAPC側はリビア・エジプト戦争における疲労が残っていたためこれを拒否した。 中国など一部加盟国が物資の支援を行っていたが、先の戦争が起こった原因は中国が無理矢理エジプトへ進出していたのが一因ではとの声がAPC内で上がっており(主にベトナム、フィリピンなどの反中感情の強い国々が声を上げていた)、日本やインドからも釘を刺されていた結果武力を含む支援は行われずに終わった。 話を戻して欧州の状況。 ウクライナ対ロシアの戦争においてPEU内では意見が割れていた。 歴史的事情からロシアへの警戒感の強い北欧、東欧諸国は「ロシアの蛮行許すことはできない」とウクライナ支援を表明し、PEUとして行動しウクライナを救うべきだと発言している。 対してフランスを中心とした一部の国々は消極的ながらもロシアを支持しており、「ウクライナを手にすればロシアの行動も収まるだろう」と楽観視していた。 このようにPEU内では意見が割れている状況ながら盟主であるドイツは黙して語らず中立としての足り場を貫いており、イギリスやイタリアなどは他人事的な雰囲気が強く、「武力ではなく、外交で事態の収拾を図るべきだ」などと緊張感に欠ける発言に終始した。 程なくして北欧・東欧の中小国はポーランドやフィンランドを中心として団結。義勇軍をウクライナへと送り始めた。 これにより当初ウクライナが押され気味であった戦況は五分にまで引き戻され、ロシア懇親のキエフ攻略戦も失敗に終わった。 その後ドニエプル川を境としてロシアの占領するウクライナ東部とウクライナ・北欧・東欧諸国連合の有する西部に別れ膠着状態へと陥った。 624: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 43 05 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp シベリア独立戦争 ウクライナ紛争の末期。突如ウラル以東の地域が独立を宣言。彼らはシベリア共同体を名乗りロシアへの宣戦布告を行った。 この世界のシベリアは開発が進んでおり、鉱物資源及び食料資源が豊富である。 しかし、その殆どは欧州ロシア地域に搾取され続けており、シベリアへもたらされる利益が雀の涙ほどであった。 このため長年の不満を貯め込んでいたウラル以東の諸地域は一致団結し、今回の独立戦争を開始した。 このことにロシア政府は慌ててウクライナから撤兵。そのままウクライナ勢と講和を行い、ウクライナから引き返した戦力をそのままシベリアへと送り込んだ。 当初は独立宣言発表からの奇襲攻撃により戦況を優位に進めていたシベリア共同体であったが、ウクライナからロシア軍の本隊が引き返してきたため戦況は逆転。 一点してシベリア軍が押され始めていた。 このためPEUやAPCと言った周辺国はシベリア側が敗北するのも時間の問題と思っていた。 しかし、シベリア共同体も無策で今回の戦争に挑んだのではなかった。 シベリア独立戦争が発生してから二週間が経過。 突如AFTAが民族独立と自由の擁護を名目にシベリア共同体への支援を発表。 それは大規模な軍事部隊派遣を伴う事実上のAFTA参戦であった。 AFTAの介入 突如としてロシア・シベリア間の独立戦争への参加を表明したAFTA。 シベリア共同体が考えていた策とはこのことであった。 ウラル以東の諸地域に独立を囁きかけ、支援を行っていたのはAFTAだったのだ。 当初は静観していたPEU各国もこのことには同様。盟主ドイツも動き出し、PEU軍としてロシアへと援軍を送り出した。 この時よりシベリアが独立するための戦争ではなく、事実上の第三次世界大戦へと移行した。 シベリアの大地はロシアを含めたPEU軍vsシベリア・AFTA連合軍による熾烈な戦場と化した。 ドイツが中心となったPEU連合軍は数で劣りながらも奮戦しシベリア・AFTA軍を押しとどめていた。 しかしAFTAの方が一歩上手であった。 突如としてイギリス・アイルランド・アイスランドがPEUからの離脱とAFTAへの参加を表明したのだ。 つまるところイギリスはAFTAとの戦争は反対であり、出来るなら勝ち馬に乗りたかったのだ。 この結果PEUはがら空きの背後をAFTAに晒すこととなってしまった。 だが、そんな時に更なる予想外の事態が起こる。 APCの介入。しかもPEU側としての参戦表明であった。 625: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 43 37 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp APCの介入と第三次世界大戦 シベリア独立。この表明に最も慌てたのは当事者であるロシアを除けば、お隣であるAPCがそうであった。 シベリア独立戦争が勃発した当初日本やインドといった国々はシベリアとの経済的な繋がりの深い中国が諭した結果なのではと疑った当の中国はこれをきっぱり否定。 納得できないのならAPC各国の調査団も受け入れる姿勢を示すなど身の潔白を表明した。 そしてそんなこんなしている内にAFTAの参戦表明である。 この時点でAPC各国は今回の黒幕はAFTAであると察することとなった。 そして戦況はPEU奮戦せれど、事前準備を行っていたAFTA側有利と見えた。 そんな状況下でのイギリス+αのPEU離脱とAFTA加盟である。 流石のAPC諸国もこれはヤバいと肌で感じた。 AFTAはPEUを取りに来ている。しかも大分雑な大義名分を掲げて。 つまりPEUの次は自分達だと言う実感があった。 このことからAPCを率いる日本、中国、インドの三ヶ国はPEUとAFTAの戦争への介入を決定。無論PEU側へである。 次に狙われるのは自分達。ならば状況がこれ以上不利になる前にやるしかないと腹を決め込んだのだ。 そして突然のPEU側へ立っての参戦表明から、そのままほぼ同時に中国・ロシア国境地帯から越境。 無防備なシベリア・AFTA連合軍の脇腹を思いっきり突き上げてやった。 AFTA側からすれば参戦するにしても、勢力内の意見をまとめるためもう少し後になってからの参戦だと予想していたため反応が遅れてしまい、AFTAシベリア派遣軍は大きな打撃を受けた。 PEU軍はこれ幸いと現地の防衛をロシア軍と参戦してきたAPCに任せ、残りの主力を急いで欧州へと移送し始めた。 英国がAFTA側に付いたからは欧州への直接侵攻も近いと察していたためである。 そして事実PEUからの離脱と実質宣戦布告をかました英国へPEU残存加盟国からは英国軍主要基地へ巡航ミサイルによる攻撃が行われたが、その殆どが迎撃され効果がなかったことからも既に戦争の準備が整っている証であった。 626: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 44 09 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp APC軍の快進撃とPEU軍の苦戦。そして欧州派遣へ。 アジアではAPC・ロシア連合軍が戦況を優位に進めていた。 突然の(予想より早い)APC軍の参戦と奇襲はAFTAのシベリア派遣軍に致命的な打撃を与えた。 APC各国の精鋭部隊が12式もしくは12式改を運用し、高高度からの非落下傘使用降下を敢行。AFTAシベリア派遣軍の現地指令所を強襲。そのまま壊滅させたのである。 これにより指揮するための頭を失った現地AFTA軍は混乱。そのまま横腹へと突進してきたAPC軍により混乱収まらぬまま粉砕されてしまい、全軍戦力の4割を喪失する事態となった。 軍事学上における全滅判定である。 同時にシベリアに布陣していたロシア軍も反撃を開始。後方の混乱が続き、浮足立つシベリア・AFTA連合軍の前線部隊を攻撃し壊乱させた。 その後このシ・A連合軍前線部隊は悲惨な目に合い続け、最後は前方から突進してくるロシア軍と後方から迫りくるAPC軍に挟まれ絶望的な抵抗を続けながらも1日と掛からず壊滅、残存部隊も降伏した。 その後APC介入から10日と掛からずシベリアへと派遣されたAFTA軍は一掃され、現地のシベリア共同体も降伏した。 APC・ロシア連合軍の勝利である。 しかし、逆に欧州の戦況は悪かった。 どうにかロシア以外の主力を欧州へと戻せたPEU軍であったが、ほぼ同時に大西洋を渡りAFTA軍も襲来。同時に裏切った英国軍+αもドーバー海峡を越えてフランスへと上陸してきたのだ。 フランス、ベルギー、オランダを戦場としながらもPEU軍は果敢に抵抗。 しかし、AFTA・イギリス連合軍の勢いが強く、上陸を許してしまう。 そしてその勢いのまま進撃を続けたAFTA・イギリス連合軍は一週間と掛からずオランダとベルギーを制圧し、両国を降伏させた。 フランスもパリが陥落。幸いフランス政府は南部のマルセイユに避難しており、降伏せず、抵抗の意思を示し続けていた。 だが敵の上陸を許したこととパリが落ちたことからフランス軍の士気が大きく下がっていた。 またベルギー・オランダを降伏させたAFTA・イギリス連合は部隊を二手に分け一報をフランスへ、もう一方はそのままドイツ領内へ侵攻。 フランス方面はイタリア、スペインと言った南欧諸国が中心となり抵抗、ドイツ方面はドイツ・ポーランドを中心に東欧諸国が抵抗を続けていた。 北欧諸国の部隊はノルウェー、デンマークへの攻撃の素振りを見せるA・イ海軍への防衛のために東部戦線(ドイツ)、西部戦線(フランス)へと援軍を送れずにいた。 この状況を見かねたAPC軍は欧州への大規模な派兵を決定。 戦力を立て直し、欧州へ援軍を出すロシア軍に便乗しながら陸上部隊を中心とした大部隊を派遣。 現地に到着したAPC欧州派遣軍はまず共にやってきたロシア軍と共に東部戦線へと加勢。 勢いと数と練度を活かしてAFTA・イギリス連合をドーバー海峡まで押し出すことに成功した。 その後解放したベルギー・オランダからフランス海岸線を周るように包囲。 西部戦線から撤退しようとしていたA・イ西部方面軍を包囲。 これを包囲し、降伏させることに成功した。 その後急ぎ戦力を再編したPEU軍が北海にてAFTA・イギリス連合の艦隊を撃破。 そのままイギリスへと上陸し、ロンドンを攻撃。 第二陣としてイギリス本土へ上陸したAPC軍も交え熾烈な攻防を行いながらも3日かけてロンドンを制圧。 イギリス政府を降伏させた。 AFTA欧州方面軍はそのままアイルランド・アイスランド方面へと撤退。 PEU軍はこれを追撃しながらも欧州の戦いは実質PEU・APC軍の勝利と終わった。 しかしAPCの戦力が欧州に振り分けられていることを知ったAFTAは同時期に太平洋で大規模な軍事行動を起こしていた。 627: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 44 41 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 太平洋・オホーツク海の戦い。 欧州の戦いが佳境に入っている時と同時期。 太平洋方面ではAFTAの艦隊が行動を開始していた。 リビア・エジプト戦争の時のPEU・APCとは違い、一方的な宣戦布告を行ったAFTAとの間には両勢力ともこれといった外交交渉が行われておらず、海上での戦闘行為は禁止されていなかった。 事実欧州においても北海においてAFTA・イギリスの連合艦隊とPEU諸国の連合艦隊が激突している。 現状では暗黙の了解としてNBC兵器の使用禁止と都市への無差別攻撃が行わないという常識的な対応のみが有効であった。 それに関してもパリでの戦いやロンドンでの戦いのように都市攻略戦においてはまま大規模な戦闘の余波で事実上の無差別攻撃となる場面も発生していた。 話を戻す。 太平洋のグアムへ戦力を終結させていたAFTAは日本の沖縄近海に向けて侵攻を開始。 APCの事実上の盟主である日本攻略の足掛かりにしようとしていた。 AFTAは同時にアラスカ方面からも進撃を開始。 ベーリング海を渡り、極ロシアへ進出したAFTA軍はカムチャツカ半島を拠点に北海道への侵攻も開始した。 AFTA軍は二方面からの攻撃で日本を屈服させようとしていたのである。 これに対してAPCは加盟国の艦隊をフィリピン海へと集めて連合艦隊を結成。 グアムから侵攻してくるAFTA艦隊を迎え撃たんとした。 同時にオホーツク海ではロシアの極東艦隊と日本の北部方面艦隊、中国の東シナ方面艦隊が連合艦隊を結成。 ベーリング海から侵攻してくるAFTA北部艦隊の迎撃を開始した。 まず太平洋の戦いでは互いにミサイル、航空機によるアウトレンジ攻撃の応酬で始まった。 しかしこの時代ではステルス技術と迎撃技術の向上によりミサイルは決定打とならず、航空機部隊の露払いとしての役割が強かった。 このためまず初めの衝突は両勢力の航空部隊同士の空戦となった。 両者とも艦載機及び付近の航空基地から上がった航空隊が空を埋め尽くしており、多数の機体がミサイルと機関砲を飛び交わしていた。 この大空戦を僅差で制したのはAFTA部隊であった。 護衛部隊の奮戦によりAPCの迎撃部隊を突破したAFTA対艦攻撃部隊は太平洋に布陣したAPC艦隊へと殺到。 攻撃を行った部隊の壊滅と引き換えにAPC艦隊の迎撃能力の多くを喪失させた。 対してAFTA艦隊にも防衛網を突破したAPC航空部隊が殺到したが、辛くもこれらを迎撃。被害を最小限に抑えることに成功した。 数の差、被害の差を考慮したAFTA艦隊は残る火砲によるAPC艦隊の撃滅を決定。 既に艦搭載ミサイルの多くは撃ち切っていた故の判断であった。 しかし、この判断は後に誤りだったと言われることとなる。 接近してくるAFTA艦隊に被害の大きかったAPC艦隊は虎の子の超電磁砲搭載砲艦による超超遠距離砲撃を敢行。 これは先の空戦時には艦隊の被害を許してでも守り切ったAPC艦隊の切り札であった。 同艦の超電磁砲は驚異的な威力と命中率を発揮。 自ら近づいてきたAFTA艦隊の艦艇を次々と藻屑へ変えていった。 AFTA側は突然の正体不明の攻撃で味方艦が次々と沈められていく様に恐慌をきたし、効果的な反撃が取れずにいた。 撤退を決定した際には既に艦隊戦力の5割と失っていたという大惨事であった。 これに対してAPC艦隊は超電磁砲艦の援護の下で追撃を開始。AFTA艦隊の中核であった数隻の正規空母のうち、二隻の撃沈に成功している。 このように太平洋の決戦はAPC側の勝利と終わった。 しかし、APC艦隊側も被害は少なくなく、追撃戦においても殿を務めた敵分艦隊に散々手を焼かされたため予定されていたグアムへの攻撃は中止。 一旦湾口設備の整っている自勢力圏内へと転進することとなる。 628: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 45 21 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 対してオホーツク海の戦い。 こちらは両軍とも艦隊の規模は太平洋方面以下であるが、基地航空隊が充実していた。 AFTA側はアラスカから増槽込みで飛んできた部隊やカムチャツカやアリューシャン列島に布陣した基地航空隊を展開。 対してAPC・ロシア連合軍は残存極東ロシア領や朝鮮半島、日本本土に布陣していた航空部隊を投入。 更に両陣営は近隣基地からの巡航ミサイルなども駆使して対空・対地・対艦攻撃を敢行しており、太平洋の大空戦に負けず劣らずの混沌とした空模様となっていた。 結果を言えば空戦はAPC・ロシア連合側の勝利に終わった。 決め手は火力と航空機の投射量の差である。 言ってみれば増槽を背負って遠い本土から飛んでくるか、敵地に布陣しているAFTA側と比べAPC・ロシア側は元々地元から戦力を飛ばしているのである。 瞬間的に投入できる戦力量に差が出るのは辺りまであった。 AFTA軍としてはAPCもロシアも欧州へ大規模な派兵をしているのだから戦力不足のはずという認識であった。 しかし、その実態はAFTAの再侵攻を警戒したAPCが欧州へ派遣していたのはインド・中国などの内陸、及び南アジア方面の陸軍部隊を中心としており、日本や東南アジア、オセアニア諸国と言った太平洋側の空海戦力は丸々残っていたというオチである。 またロシアにおいてはAPCが事前にAFTAの再侵攻の可能性を通達しており、自らもそれを警戒していたロシアが再びAFTAが極東アジアに侵攻してくる場合は大きく抵抗せずに内陸側へ撤退して戦力を温存するべしと現地司令部へ通達を回していた結果、再上陸してきたAFTA部隊が抵抗の少なさから事前の予測通りロシアの部隊もその殆どを欧州に回していると勘違いしただけであった。 この結果AFTA艦隊は不利な状況での決戦を強いられた。 両者共に生き残った自陣営航空部隊を伴ってオホーツク海にてAPC・ロシア連合艦隊vsAFTA北部方面艦隊の戦いが起こったわけだが、航空戦力の差と近場の本土から投射されてくるミサイルの量に太刀打ちできなかったAFTA側が一方的に敗退した。 こうしてオホーツク海における海戦もAPC側の勝利と終わったのである。 その後現地ロシア軍の反抗作戦へとAPC軍も便乗。 撤退を進めていた極東ロシアの地のAFTA軍へと攻撃を行い、無事オホーツク海の海へと叩き落すことに成功した。 こうして太平洋・極東における戦いもPEU・APC連合軍側の勝利と終わったのである。 629: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 46 01 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 第三次世界大戦終結 流石のAFTAも欧州・太平洋での連敗により戦力の多くを喪失した結果これ以上は戦えないとPEU、APCからの講和を受諾。 ここに第三次世界大戦は終結した。 事実上の敗戦国となったAFTAは莫大な賠償金をPEUとAPCに支払いこととなり、グアムやイギリスの非武装地帯化などを受け入れる羽目となった。 対して戦勝国となったPEUとAPC。 しかし、その実情は手放しで喜べない状況であった。 PEUは幾度も本土が戦場となったため、戦後の余力やAFTAからもたらされた賠償金などの殆どは戦後復興に消えた。 また英国+αが離脱したことも痛手となり経済的にも少々縮小気味であった。 APCに関しては殆ど国土が戦場となることはなかったものの、リビア・エジプト戦争から続く短期間の大規模動員は経済と戦力、そして物資において無視できない爪痕を残すこととなる。 特に同じ金額の費用を本来行うはずだった資源開発や環境改善に投入した場合の利益を考えた結果、AFTAから分捕った賠償金ではとてもではないが割に合わないと勝利を喜ぶ気分とはなれなかった。 それでもPEUよりは遥かにマシな状態で戦争を終えられたのは行幸だと己を納得させていた。 敗戦国であるAFTAでは敗戦の責任を取ってアメリカでは現政府が解散となり、当時の野党を中心とした連立政権が発足される。 しかし、米国としてもそれに協力したAFTA諸外国としても失ったものは計り知れず、盟主であるアメリカの責め立てる声が高まっており、米国内でも連邦政府の信用が失墜する結果となっている。 また重く圧し掛かった賠償金がアメリカのみならずAFTA全体を不景気にしており、元々南北アメリカ大陸における独自の統一経済圏を目指していたAFTAはその体制に明確な曇りが見えてきていた。 このように三者三様得るものよりも失うものが多かった今大戦は後の世で得るもののなかった虚しい戦争として語り継がれていくこととなる。 だがこの後の世界は更なる落ち着くどころか更に戦火が加速していくことになるとは、この時終戦に安堵する人々には想像もできなかったのである。 憂鬱ガングリフォン ブレイズへと続く(かも) 630: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 46 36 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 〇原作との相違点 APCの変化 原作では対中国を目的に作られたAPC。それに中国を入れたことにより実質乗っ取られていたが、こちらでは日本、インド、中国の三ヶ国がバランスを取りながら運営している。 このため原作のような中国一強による盟主状態ではない。 原作と違いインドを始めとした南アジア諸国やカザフスタンを始めとする中央アジア諸国、太平洋上の太平洋諸島諸国なども加盟している。 元々日本が呼び掛けて行われた経済連合が元のため名目上のAPC盟主は日本となっている。 中国が加盟する際にチベットを独立させたため、チベット共和国としてAPCに加盟している。 しかし、中国の影響が強いため実質属国だとの声も根強い。 主に過激派の中国、穏健派の日本、中道派のインドと言った具合になっている。 食糧事情 原作を知っている夢幻会が日本を掌握しているため、食糧難に対応する目的の食料プラント製造計画をAPC内で進めている。 食料プラントと言っても大規模な機械施設の中で野菜や家畜を育てている室内農場・牧場のような代物であり、ビニールハウスの延長線上である。 環境の変化、そして将来起こる火山噴火による寒冷化による更なる食料危機を見越しての完全制御型農業。 これにより世界一の人口を持ちながらも食料事情でAPCは他国よりも数歩リードしている。 日本国内のみならず、APC加盟国の国土にも次々と建設されており、中には太平洋上に作られた人工島などにも建設されている。 因みにこの人工島は太平洋諸島諸国の力も借りて日本が中心として建造している。 主に日本の富士山が噴火した際の避難先兼海上流通の中心とするために建設している。 現在既に小笠原諸島、八丈島、沖縄、北太平洋、パラオなどの近海に建造が進んでいる。 日本 原作と違いかつて敗戦していないからか自衛隊ではない。 戦後の途中で国名を変更している。 現在は警察、海上保安庁、海軍、陸軍、空軍、その他が軍事組織となっている。 別に憲法上の理由で戦争が出来ないわけではないが、使い勝手が良かったため外人部隊を創設している。 夢幻会の面子が来たのはここ30~50年ほど。 日本大陸となっているため原作よりも国力が高く、かつての大戦でも負けていないのか威厳もある。 現在は中国やインドと共にAPCの三巨頭を成している。 切れると怖いと周りの国々から認識されている。中国をマフィア、インドを湾港組合としたら日本はインテリヤクザと例えられている。 631: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 47 12 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 日本及びAPCのHIGH-MACS事情 夢幻会の働きもあり、原作よりも多くの部隊と人員を揃えている。 原作で活躍した日本外人部隊や第501機動対戦車中隊は勿論、リビア・エジプト戦争時に既に第502機動対戦車中隊が設立され派遣している。 また日本外人部隊が所属する第一空中機動師団へは原作よりも多くの人員と12式が配備されている。 上記の三部隊以外にも同じ陸軍所属の第503、504機動対戦車中隊が設立に向けて訓練中。 他に海軍海兵隊所属の第一即応大隊や空軍所属の第一空挺大隊も設立されているなど大幅に数が増えている。 また同時に日本以外のAPC加盟国でも配備が行われており、三巨頭であるインドや中国は勿論、オーストラリア、インドネシア、ベトナム、タイ、シンガポール、パキスタン、カザフスタンなどが独自のHIGH-MACS部隊を設立している。 リビア・エジプト戦争では日本と中国以外にもインドやオーストラリアなどのHIGH-MACS部隊が派遣されていた。 第三次世界大戦の時にはAPC加盟国全てのHIGH-MACS部隊が動員された。 アフリカの事情 原作でリビアがエジプトとの戦争前に解決した(物理)した紛争はチャドとチュニジアの争いで合った。 しかし、地図を見るとこの二国の間にはリビアがあり、どう考えても直接武力衝突するのは難しいため、チャドの部分をリビアの隣国であり、チュニジアとも接するアルジェリアへと変更した。 原作だとチャドとチュニジアはリビアのことなどお構いなしにリビア国内の土地でドンパチする気だったのだろうか… そらリビアも切れるわ。 ウクライナ 原作ではウクライナがロシアに攻めこまれた時、同国はAPCに救援を要請したため、中国を中心に介入。泥沼の戦いとなった。 しかし、ここではAPCが拒否したため、所属しているPEUへと救援を要請している。 PEUとしては真っ先に頼られなかったことにはご立腹だが、盟主をドイツを始め欧州の大国はどいつもウクライナのことを半ば見捨てていたのだからさもありん。 ここでは東欧諸国や北欧諸国と言ったロシアの脅威を身近に感じている国々が義勇軍を結成し、ウクライナ側へと派遣している。 独仏伊英などの欧州の大国はやはり静観の姿勢であった。 632: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 47 43 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp シベリア独立 原作では中国の策謀に乗りシベリア共同体として独立戦争を仕掛けた勢力。 ここではAFTAの策謀に乗っかり独立を仕掛けた。 しかし予想以上の速さでAPCが介入してきたために失敗。 現地のAFTA軍と共に散々ボコられて独立は失敗に終わった。 君たちは良い友人であったが恨むのなら君の嗾けたAFTAを恨むのだな。 APCの兵器 日本の兵器開発が原作より進んでいる。まあ夢幻会が推し進めたのが真相である。 このため12式は原作よりも多く製造され、日本以外の国でも採用されている。 当の日本は一足早く12式改を開発し、先行配備を開始した。 その他の兵器でもローラーダッシュを装備させた9式改。 リアルで開発されていた10式戦車をここでも開発・運用。 ブリキ缶と言わせないために90式改を更に改造した90式改二。 ドイツのティーガー歩行戦闘車をライセンス生産した10式装甲歩行戦闘車は採用が一年ずれて11式装甲歩行戦闘車となっている。 これは10式戦車の開発へ予算を振ったためティーガーの採用予算がずれてしまったのが原因。 またこの11式にローラーダッシュを装備させた11式改も開発している。 日本以外でもローラーダッシュを備え機動性を向上させたコラート改や日本の9式や12式を各国がライセンス生産したAWGSなどが存在している。 AFTAとアメリカ 原作と同じく食料難と経済難からユーラシア大陸へと侵攻を開始したAFTAは破竹の勢いで無双していた原作と違い、コテンパンに負けてしまった。 このためアメリカの盟主としての信頼ががた落ちしており、AFTA内の結束が大分怪しいものとなっている。 また米国内においても今回の敗戦の責任を押し付け合っており、食糧難や経済難と合わさり分裂する傾向が見え始めている。 君たちも良い友人であったが、恨むのなら外交ではなく戦争で片を付けようとしたアメリカを恨むのだな。 英国 原作では土壇場でPEUを裏切りAFTA側に付いた英国はこの世界でも同じ行動を起こした。 そして負けた。 そのため現在ではPEUへの復帰と断られ、更に多額の賠償金に苦しんでいる。 英国紳士の手並みも落ちたものだ。 なお同じようにPEUを離脱しAFTAについたアイスランドとアイルランドも同じように賠償金を課せられている。 英国のささやきに乗ったばかりにこんな目に。アイツの言葉に乗るとろくでもないことになるとわかっていただろうにのうアイスナス、アイルナス。 633: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 48 22 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 〇兵器 12式装甲歩行戦闘車 日本軍の主力HIGH-MACS。まあそうは行っても現状HIGH- MACSは日米の共同開発のこの12式とその米版であるVW-1とドイツの開発したヤークトパンター歩行戦闘車しかないが。 全長8m、全幅3.8m、輸送時には関節部を折り曲げ全長2.7mまで小型化可能。 機体重量は15t。全備重量は25tまで可能。 移動速度はローラーダッシュで8kmほど。アフターバーナー吹かせば150kmまで加速可能。飛行時は270km/hほどとなる。 アフターバーナーを付加した場合最大20mまでの跳躍が可能。 この数字の出展はガングリフォン パーフェクトガイドから。跳躍時の数字はガングリフォン コンプリートガイドから。 原作よりも多めに配備されており、APC加盟国の間でもライセンス生産したものが大流行している。 射撃制御システムなどのOS面が強化されており、原作より多くの武装が運用可能。 12式装甲歩行戦闘車改 原作では第三次世界大戦末期に運用された12式の改良機。 12式のバランスや機動性をそのままに大出力エンジンへの換装と駆動系、装甲の強化が行われている。 また射撃制御システムも新型が搭載されているため、既存の12式よりも扱える武装が多い。 欠点として12式より稼働時間が減少したことと、生産コストが増大したこと。 これに関しては大量生産を行うことによる量産効果によりコスト増を抑えた。稼働時間の減少に関しては後にエンジンの燃費の改善まで待つことになる。 エジプト・リビア戦争時には日本外人部隊に先行配備され、現地のリビア軍及びPEU軍を散々に苦しめた。 第三次世界大戦時には第501、502機動対戦車中隊の機体もこの改へと改造されている。 9式装甲歩行戦闘車改 既存の9式にローラーダッシュ機能を搭載し、機動性を向上させたもの。 高い機動力を誇っており、12式が登場するまでの日本の主力機であった。 多くのAPC加盟国の間でライセンス生産されており、APCにおける主要AWGSとしての地位を確立している。 コラート改 タイが開発した二足歩行型AWGS。 コラートの機動性を改善するためローラーダッシュ機能を盛り込んだ機体。 本来の目的である森林戦では余り活躍できないが、都市戦や平原の戦いなどではローラーダッシュを用いた高速機動戦闘が可能。 APCで用いられているAWGSの中では2015年に採用された最新鋭機であり、配備数は余り多くない。 元となったコラートは日本の協力で原作よりも多少速く開発された。 日本の9式と比べた場合、装甲とパワーで勝る。 634: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 48 58 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 11式装甲歩行戦闘車 ドイツのティーガー歩行戦闘車を日本がライセンス生産した機体。 もっぱら戦車部隊と共にHIGH- MACS部隊や二足AWGS部隊を掩護するのが役割。 原作ではガングリフォン ブレイズになり10式装甲歩行戦闘車としていきなり現れた兵器。 10式と言うことは2010年に採用された兵器なのだろうが、前作のガングリフォンやガングリフォンⅡの時期ならば既に採用されていたはずだが姿を見せなかった。 憂鬱ガングリフォンでは10式戦車の開発が行われていたため、予算と割り振る人員の関係で採用が1年ずれ11式装甲歩行戦闘車としての採用となった。 ローラーダッシュ機能を盛り込んだ11式改が存在する。 因みに本家ドイツの方でもローラーダッシュを盛り込んだストゥームティーガーがブレイズで登場している。 90式戦車改二 転生者が「PEUやAFTAの兵士に90式はブリキ缶だぜ!」なんて言わせないために更に改良を施した90式。 90式の装甲を更に増量。砲も新型の44口径140mm砲へと換装している。 重量の増加により機動性と稼働時間は減少してしまったが、それに見合う防御力と火力は手に入れている。 10式戦車 史実で開発されている日本の最新鋭戦車。 こちらの世界でも戦車としては最新鋭の一つ。 史実で運用されているのとは違い、主砲には44口径140mmを採用している。 これは昨今の戦車の重装甲・大火力化に対抗するための措置である。 しかし、新素材を用いた装甲材によって90式戦車改二以上の防御力を誇りながらも軽量化に成功している。 現在では旧式化した74式との代替が進んでいる。 エレファント(APC仕様) 南アフリカのエレファントをライセンス生産したもの。 APCではインドとオーストラリアで運用されている。 アジアの気候に対応するため対水コーティングされており、水深の深い河川でも運用できるよう追加のフロート装備が存在している。 ケールナ インドが開発した四足型AWGS。 四脚の下半身に二脚型の下半身を搭載している。その見た目からケンタウロスとも呼ばれている。 上半身の部分はマニピュレーターを廃し、武装をそのまま取り付ける武器腕となっている。 また上半身上部にミサイルランチャーを搭載。上半身後部と下半身後部には迎撃用の20mmCIWSを装備している。 下半身の四脚にはローラーダッシュ機能も盛り込んでおり、見た目よりも素早い機動が可能。 元々はPEUが開発していた試作機だったが、他の機体との開発競争に負けて廃棄されていたところをインドが設計図ごと買い取り自国仕様に再設計し開発が行われた機体。 元ネタはガングリフォン コンプリートファイルに掲載されているラフデザインの一つ。 火力支援専用機としてラフが公開されていた。 13式装甲歩行車改 中国がロシアのBMX歩行戦闘車をコピーした13式装甲歩行車の改良型。 脚部をキャタピラに変更し、砲塔も30mmガトリングから105mm滑空砲へと換装している。 代わりに上部の砲塔は更に大型化した。 機動力と火力を向上させる目的で開発された機体。 脚部をローラーダッシュにするには重量がかさんだためキャタピラへと変更された。 原因は上部の砲塔を30mmバルカンから105mm滑空砲へと換装したせいである。 機動力は予想より向上しなかったが、火力は上がったため改良は成功とされた。 635: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20 50 40 HOST FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp 投下終了 生き抜きに前々から少しずつ書いていたのが溜まったので。 アフリカでの戦いはガングリフォンⅡから。 ガングリフォン1と2の戦いってアフリカの戦いから数え始めても8か月程度で終わっていると言う。 速い…速くない?(汗
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説明 「美奈子ちゃんの憂鬱」シリーズの一覧です。 数話にわかれて収録されているものはリンクが外れているか、リストから除外していますのでご注意下さい。 長編 壊れたココロ 怪談話はお好きですか?? 何が原因!? 呪われた姫神 熱血男はお好きですか?? 胸と着物とお茶 刀と嫉妬と看板娘 お嬢様達のナイトメア 明光学園イベント 詩乃先生の憂鬱 暴露話はお好きですか? ケンカはお好きですか?? はっぴーばーすでぃ! お酒はお好きですか? ホットなお味はお好きですか? 学校のかいだん 短編 明光学園 水瀬女装(?)イベント 演技と料理と大失恋 悠理ちゃんの災難 僕達の甘くせつないミッション イベント 水瀬×美奈子 怪談話はお好きですか? 短編 イベント 水瀬×日菜子 プリンセス・ワルツ 短編 イベント 羽山×涼子 お姉さんはお好きですか? 短編 イベント 綾乃VS美奈子 選びし乳 8センチ差の破壊力について 短編 イベント 綾乃VS萌子 銃と中学生と小姑と 短編 イベント 綾乃VSナターシャ ショタコンお姫様はお好きですか? 過去と赤提灯と雑談 短編 イベント 綾乃VSルシフェル カップと嫉妬とお引っ越し 転校生は世界最強!? 短編 ルシフェル暴走イベント 最初のお酒・最後のお酒 短編 福井かなめイベント 秋篠君の幸福?災難? ひみつのかなめちゃん 短編 イベント 南雲×未亜 未亜ちゃんの日記 南雲教諭の、ありがち(?)な災難について 短編 桜井葉子イベント 歯医者さんはお嫌いですか? 短編 その他、イベント 水瀬、風邪をひく 白銀と小学生とドナドナと 華雅女子学園 イベント お嬢様達のナイトメア 副会長の割とヒマな一日 子羊ちゃんのお願い 狼さん達の誤解 リンク 月夜茶会 「美奈子ちゃんの憂鬱」の大本のページです。 字数制限があるので、「小説家になろう!」収録作品の簡略版になっている作品もいくつもあります。 少しだけ、他作品も収録しています。 月夜茶会 美奈子ちゃんの憂鬱専用ページ 美奈子ちゃんの憂鬱シリーズ正規の作品リストです。 ネット小説ランキングで直リン禁止を理由に削除された曰く付きのリストです(3年間これで通っていたのにぃ!( _ )) 鷹嶺綺羅のページ サイト「小説家になろう!」様のページです。 長編小説を中心に掲載しています。
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次元大介の憂鬱 ◆KKid85tGwY 『六時間でこれだけと思うのか、六時間しか経っていないのにこんなにと思うのか。それは受け取る君たちに任せるよ』 V.V.のまだ幼さの残る声が、どこからとも無く――強いて言えば天空から周囲一体に響き渡る。 ダークスーツを身に纏いつばの広いソフト帽を目深に被った痩身の男、次元大介は 半分以上が灰になったタバコを咥え、自宅の廊下を進んでいるような弛緩した足取りで朝焼けの町を歩いていたが 放送が聞こえてくると足を止め、しばらくはいかにも茫洋とした様子で天を仰いだ。 そしてコンクリート製のビルの壁を背に座り、大儀そうに地図と名簿を取り出した。 一見した次元の様子は、まるで今そこが殺し合いの最中である事を忘れたかのように隙だらけに見えるが 実際は周囲への警戒を全く怠っていない。 もっとも周囲に人の気配は無いことは察知しているため、すぐに襲撃をされる懸念は少ないが それでもどんな罠があるかは分からない。 それに何より傭兵として、あるいはルパンの相棒として数え切れないほどの修羅場を潜ってきた次元は 戦場において『絶対』は無い、何が起こるかわからないことを誰よりも熟知している。 いつでも胸元に差し込んだデリンジャーを抜ける態勢を維持していた。 弛緩しながら日常的な動きを行いつつ、警戒態勢を保つ。 修羅場を日常とする者だけが持ち得る所作を、次元は身に付けている。 しかもそれは、世界最高レベルと言っていいほどの水準でだ。 世界を股にかけ、あらゆる種類の悪党と戦い泥棒稼業を続けてきたルパン一味。 危機的状況からの『逃走』と『生存』のスキルに掛けては、恐らく並ぶ者は存在しないであろう。 だから日常的な何気ない所作でも、警戒態勢を取っていられるのだ。 そしてそれは今に始めたことではない。 次元は殺し合いの最初から、食事をしていようと交渉をしていようと1度たりとも周囲への警戒を緩めてはいなかった。 詩音とロロを相手に交渉をしている時もそうである。 次元があの時2人の間に入ろうとしたのは、実はそれが最も安全な位置だと判断したからだ。 まずあの状況でロロ自身がそのまま次元に襲い掛かる懸念は少なかったと言える。 何故なら詩音のAK-47で牽制されていた、つまりAK-47を恐れていたからだ。 あの場でロロが下手に次元に仕掛ければ、詩音を刺激する可能性も充分にあった。ロロもそれは避けたかったはずだ。 そして詩音に殺意が無かった以上、あの状況で最も怖いのは、次の3つのケースである。 1つはロロが詩音のAK-47を奪い、自分もそのAK-47で撃たれること。 1つはロロが詩音を襲い、詩音がAK-47で反撃してその流れ弾に当たること。 もう1つが第三者(あの場合は第四者と言うべきか)から急襲を受けること。 しかし次元が2人の間に立てば、最初の2つのケースは防ぐことが出来るし 最後のケースで考えても最も安全な位置と言える。何しろ前後を2人が盾になっている形だからだ。 つまり次元はいかなる状況でも、『生き残る為のスキル』発揮できる人間なのである。 当然それはルパンなどにも言えることだ。 だから次元としては、実はルパンたちの心配はほとんどしていなかったのだが……。 次元は禁止エリアを告げられると、地図上の該当箇所に指定時間を書き込み 死亡者を告げられると名簿上の該当者の名前の上から線を引いた。 やがて放送が終わると、次元は根元まで吸い切ったメンソールをアスファルトの上に投げ捨てた。 「…………16人か……。またずいぶん、派手に死んだもんだな……」 ソフト帽を頭の上から押し付けるようにしてさらに深く被り、押し殺すような声でごちる。 6時間で16人。 こういった形式の殺し合いを他に知らない次元には、このペースが早いのか遅いのか判断のしようが無いが 単純計算すれば、誰かの優勝にせよ全滅にせよ殺し合いが終わるまでに1日とかからないペースになる。 幸いルパンと五ェ門は無事だったが、V.V.への手がかりとして目星をつけていたルルーシュは死んでしまった。 そのルパン達も、今の状況では安泰であるとは到底いえない。 何しろ、あの銭形が早々に死んでしまったのだ。 常にルパンを取り逃がしている印象が強い銭形だが、彼は紛れも無く優秀な警察官である。 そうでなければそもそも、ICPOの中でもルパン専属の捜査官と言っていい立場に居られない。 仮に双方が正面から本気で命を奪い合うような戦闘となればルパン、次元、五ェ門の何れでも危うい。 3人がかりでも勝利は難しいほどの相手なのだ。 ルパンたちが常に逃げ果せるのは、銭形が無能だからではない。ルパン一味の逃走技術が、あらゆる局面で卓越しているからだ。 その銭形が殺された。 銭形は自殺をするような人間ではない。事故で死ぬような間抜けでもない。 あの銭形の命を奪うほどの者が、ここには居るのだ。 次元は新たなメンソールを咥え、火を点けた。 発生した煙を、肺まで吸い込む。 美味い、がやはり物足りない。 「やはり俺にしちゃ、ちょっとばかり甘すぎたぜ……」 次元は殺し合いが始まってから6時間の、自分の行動を振り返る。 殺る気のないガキに銃を向けられ主導権を握られて、状況に流され立ち話をしていた。 その後、違うガキと下らない口げんかをした。 そしてタバコを探して、カップ焼きそばを賞味していた。 何とも呑気な話だ。事態は、切迫していたと言うのに。 必要な作業を終えた次元は、手早く荷物をまとめ立ち上がる。 もっとも、どれだけ急いだ所でこれからどこに向かえばいいのかの当てなど無いのだが。 とりあえず、じっとしていても始まらないと歩み出す。 6時間もあって、碌に情報も集められなかったのだ。 やはり、これまでのやり方が温過ぎたと言わざるを得ない。 例えば交渉の場面でも、上手く主導権を握る方法は幾らでもあった。 銃を向けてきた詩音が相手なら、取り押さえても構わなかったはずだ。 そしてもし詩音が下手に抵抗してきたのなら、殺すことになっても仕方ない場面ですらあった。 この殺し合いの場では殺人が必要な場面が出てくるだろう。 少なくとも次元は必要な殺しを躊躇する人間ではない。 次元はルパンと五ェ門のことを考える。 2人は確かに、生存と逃走に類稀なスキルを持っている。 だが2人とも多分に甘い部分も持っている人間だ。 2人とも特に女には甘くて弱い。ルパンなど毎度同じ女に騙されているような始末だ。 だが自分ならば、2人ができない仕事もできるのではないか。 女子供が相手でも、危険人物なら牽制しあるいは制圧し――あるいは始末する。 無論、自分から無用な揉め事を起こすつもりは毛頭無い。 下手に強硬な真似ばかりを繰り返して、周囲に自分が危険人物だと見られては笑い話にもならない。 誰が危険人物かを判断するのも慎重に行わなければならないだろう。 ここでは善良な人間を装って背後から襲うような者も、当然現れるだろうから。 それにロロからスザクは危険人物だと教えられていたりするが、ロロ自身の信用し切れない以上 この場合、やはり自分でスザクを見極める必要がある。 ここでは情報が錯綜や虚報が極めて起こり易い上、1度の判断ミスが命取りになる。 そもそも焦ったために犯したミスで自分が死んでは、本末転倒もいい所だ。 やはり慎重になるに越したことは無い。 当座の行動方針は固まった。 慎重に、しかし早く確実に危険を排除しルパンたちと合流する。 たとえ血塗られた道を行くことになろうと。 「ルパンのついでに、違うタバコも探すとするか……」 次元は思う。 今から進む道はルパン一味の流儀に反することかもしれない。 それでも自分の信じるやり方でやらして貰う。 それがお前と、袂を分かつ結果になろうとだ。 何せ生きて帰らなきゃ、後悔も出来やしないんだからな。 俺も、お前も。 そうだろ――――ルパン。 【一日目朝/G-8 北部】 【次元大介@ルパン三世(アニメ)】 [装備]レミントン・デリンジャー(2/2)@バトルロワイアル [支給品]支給品一式×2、水鉄砲@ひぐらしのなく頃に、庭師の如雨露@ローゼンメイデン、レイピア@現実、 前原圭一のメモのコピー@ひぐらしのなく頃に、知り合い順名簿のコピー、 バージニア・メンソール×五箱(六本消費)@バトルロワイアル、 北条悟史の金属バット@ひぐらしのなく頃に、確認済み支給品0~1個 [状態]健康、満腹 [思考・行動] 1:V.V.を殺して、殺し合いを止める。 2:ルパン達を探す。 3:ロロを完全には信用しないため、ロロから与えられた情報も半信半疑。 4:危険人物には容赦しない。 [備考] ※庭師の如雨露をただの如雨露だと思っています。 ※ギアス世界の情勢を知りました(ただしギアスについては知りません) ※ギアス勢の情報を入手しました、スザクのみ危険人物だと教えられています。 時系列順で読む Back Innocence Next adamant faith 投下順で読む Back Innocence Next adamant faith 072 Ultimate thing(後編) 次元大介 [[]]
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818 :ひゅうが:2016/07/13(水) 23 22 39 幕間「内閣総理大臣の憂鬱」 ――1937(昭和12)年2月27日 首相官邸 執務室 「御裁可があった。神崎提督。昭和12年勅令第100号により、君の鎮守府は、内府管轄下における総督府扱いとなる。 律令制上の鎮守府と同様に、軍事はもちろんのこと域内での政治・国境および通商において無制限の権限を有する。 君は親任官としての総督扱いだな。 行政府としては『大宰府』が君たちの名称となる。 軍事組織としての鎮守府と、行政府としての大宰府を分離しておかないと諸外国がうるさいのでな。こらえてくれるとありがたい。」 廣田総理大臣が一気に述べた。 「お受けします。」 神崎は一礼し、御名御璽の押された勅令を受け取る。 大日本帝国においては、通常の法律と共に天皇の名で制定され、内閣の副署にて効力を発揮する勅令が存在する。 裏を返せば、議会を経ずに施行できる法律的なものが存在するのだ。 加えて、行政組織などの制度設計は勅令によってなされた。 今回の勅令は、要は現状の追認。 しかし、制度上は一から行政・軍事組織を設置したことになる。 手続き上の詐欺のようなものだったが、それでも鎮守府は公式の行政組織へと移行するのだ。 「君のところの大淀君だったか。あれには参ったよ…土壇場でひっくり返そうと詰めかけた内務官僚を一言で切って捨てたのだから。」 「総理。選挙のたびに人事を左右されている今では、ほかに地盤を求めるのも当然です。」 「耳が痛いな。」 廣田は、苦い顔をした。 帝国内務省は、選挙のたびに時の政権により、警察組織を管轄するがゆえに選挙干渉を行っていた。 それに加担した官僚たちは、派閥によって勝者と敗者に分かれ、選挙のたびに左遷や栄達が繰り返される。 ことに大正期から続く政争は熾烈を極め、これに対する反発と大恐慌が重なったことから彼らの中から「革新官僚」という国家社会主義者を生み出すことになる。 革新官僚たちが頼ったのは、同じくシベリア出兵の失敗によって日陰者となっていた軍の改革派。 身分保障のなかった官僚たちにとり、統帥権の独立から政界から離れて独自の勢力を保っていた軍の後ろ盾は大きな魅力だったのだ。 かくて、彼らのエネルギーは満州という外地で開放された。 それは、日本の病根そのものだった。 「君は親任式を経た後は、陛下にのみ責任を負うことになる。政府としてはうらやましい限りだ。超然政治のようなものだからね。」 皮肉交じりに返す。 明治半ば、黒田内閣がとった議会無視での勅令乱発を例に挙げたのだ。 「しかしながら、そのかわりにわが鎮守府は帝国政府に全力で協力する所存です。」 実際、その通りだった。 すでに鎮守府側から提供された資源地図と探査機器を用いた地震探鉱法によって、満州内に複数個所の油田地帯が発見されていた。 さらに彼らの話が本当なら、九州南部には極めて高品位な金鉱山が眠っているという。 軍事的にはそれ以上。 すでに性能を見せつけられている航空機に加え、海軍では高性能なボイラーも早々に導入を決めているという。 帝国の未来のためには、この差し伸べられた手をとる以外の選択はない。 だが。 「政府の文民統制のもとに外征を目的とせず運用される防衛的軍隊。自衛隊だったか。その実現のためにとられた手段が統帥権を盾にした『幕府』いや『総督府』の設置というのはなんという皮肉なのか…」 外交官上がりの廣田はいかにも無念そうだった。 「むしろ明治維新からこれまでよく踏ん張ったものかと。 新興の列強としては、とても立派なものだと思いますよ。」 「外部から見ると、帝国は新興列強か。」 そうだなぁ、と廣田は呟く。 御一新から70年。 たった70年なのだ。 徳川の武断統治が文治政治にかわるまでの年月、3世代をしか経ていない。 してみると、あの青年将校とやらは、京都の町で暴れていた浪士たちの当代版か。 急速な近代化は、結局のところ―― 「閣下。」 内心の虚無感を見透かしたかのように神崎がいった。 「我々が変えられるのは、未来だけです。」 819 :ひゅうが:2016/07/13(水) 23 24 18 ちょこっと追加。 820 :ひゅうが:2016/07/13(水) 23 31 27 【補足】 内府――内大臣のこと。天皇を常時輔弼するのがその役割とされるが、特殊で曖昧な地位から、元老が次々に世を去る中で重臣会議の主催者として徐々に実権を持ち始める。 とりわけ後継首相の推奏にあたっては中心的な役割を果たすことになっている。史実ではそのあいまいさゆえに、宮中での終戦工作に威力を発揮した。
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10: 333 :2017/01/29(日) 15 05 57 フローデ達の憂鬱 番外編 帝宮訪問 皇紀4954年 ケンルー ジントは修技館の寮で休んでいた。 椅子に座ってため息をつく。最近忙しかったからだ。 ライシャカル・ウェク・ソーダル・クリュブ クリューヴ門沖会戦は帝国の勝利だった。敵は壊滅し、逃げ去っていったという。 勇壮な突撃で一時は追い詰められたものの、レンド提督の指揮で逆に包囲殲滅した。 エーフ そのような内容の情報が思考結晶網に流れていた。 僕はなぜこんなに速成教育されなければならないのか。疲れもあって愚痴じみた考えが浮かぶ。 ラブール 修技館からの卒業生で足りなければ予備役を招集すればいいだけなのだ。星界軍の予備役は大量にいるのだから。 アーヴの人生は長い。200年から300年も生きる彼らは大抵の場合、一つの業種に人生を捧げるということはしないのだ。 数十年の間一つの業種に勤めては別の業種に移る。それはアーヴ社会自体が硬直化するのを防ぐために必要な措置だからだ。 そして大抵のアーヴは軍士を経験する。さらに生粋のアーヴは肉体的な衰えというものに無縁だ。これが何を意味するか? すなわち星界軍の予備役には、別の職業に就いているものが少なくとも億の単位でいるのだ。 ボスナル いざとなれば殆どが専門的訓練を積んだ軍士として復帰できる。これこそがアーヴ最大の強みである。 彼らが現代の遊牧騎馬民族と呼ばれるのはこのあたりに理由がある。民族を構成する殆どが士官同然の働きができるのだ。 ウィクリュール そういうわけで今ラクファカールでは大量の、そう本当に大量の軍艦が建造されていた。 その規模たるやジントが思わず頼もしさより不安を感じてしまったほどだ。 これでまだ再建途中というのだから、アーヴには数を数える天才的才能があるのではないかとジントは思う。 あまりにも多すぎて、数を数えるのが馬鹿らしく思えるくらいなのだ。 「うん?通信…。」 クリューノ ふと気がつくと手首の端末腕輪が主人に通信が来ていることを知らせようとしていた。 表示されている名を見てジントは思わず顔をほころばせる。 ラフィールからの通信だった。 「やあラフィール。どうしたんだい?」 『なんだジント。せっかく私から連絡をよこしたのに、気の利いた言葉の一つや二つくれてもいいだろう。』 思わず苦笑する。僕はどうもそのあたりが鈍いようなのだ。 しかし久しぶりに聞いた彼女の声に安心を感じるのも確かだった。 忙しさから、最近はラフィールとあっていなかったのだ。 「ごめんごめん。僕も君と話せてうれしいよ。それで何か用事かい?」 『ああ。今度の休み、一緒にどこかへ行かないか?』 休み、の言葉に少し考え込む。 今の所休みはあまりない。数少ない休日も、他の用事で埋まっていた。 しかしせっかくのラフィールと会う機会。なんとか時間は作れないだろうか。 考えた結果、ジントは友人達との予定を少し早めに切り上げることにした。 いつも付き合わされているんだ。これくらいは許してもらおう。 「ああ、いいよ。それでどこに行くか決めているのかい?」 ルエベイ 『うん。帝宮に行きたいと思っている。』 11: 333 :2017/01/29(日) 15 07 07 ルエベイ スピュネージュ 帝宮は言うまでもなく皇帝の住むところである。 フリューバル しかし同時に帝国の行政を司る役所でもある。 これほど広大な版図を治めるのには巨大な施設が必要になるのだが、帝宮はそれを可能にする。 端的に言ってしまえば、帝宮は大きいのだ。 巨大、広大、絶大。どんな言葉を使っても言いきれないほどである。 元はと言えば八つもの都市船だったのだ。 それら一つ一つでさえ、人類が生み出したいかなる建造物よりも大きなものだったのに、さらに八つを結合させてその上千年に 渡って拡張を続けてきたのだ。 皇帝の住居に各種役所、そこに勤務する人々の居住施設に娯楽施設。庭園から湯殿、遊技場に宝物庫。 ナヘーヌ それらを合わせて詰め込んでもまだ余る。地上世界の大規模都市を丸ごと収めてなお一般人に開放するだけの区画がある。 ゲーセル・クリュブ ジントとラフィールはそのうちの一つ、樟日神社に来ていた。 「宇宙空間にこんなに大きな森があるなんて…。」 「そなた、アーヴであろ。そんな地上人むき出しの事を言うな。」 深い森の中でつぶやくが、ラフィールにいつも言われていることを繰り返されてしまう。 ジントは苦笑して、そばの木に手をつく。ごつごつした木肌は経てきた膨大な日々を無言の内に物語っている。 天井から降り注ぐ光は人工のものだが、それを覆い隠す樹冠で薄暗い。 大きな洞を持つ大木。木々の陰からのぞく動物達。足元の草葉を鳴らすのは虫だろうか。 「このあたりは基本的にアブリアル星系に根を下ろしてから拡張した空間だからな。木々も若いだろう?」 「ごめん聞き間違いかな。今僕の耳にはこの大木たちが若いって聞こえたんだけど。」 深い樹海の中。耳の尖ったアーヴは、魔法としか思えない超科学を操るにも関わらずこの自然に溶け込んでいた。 こうしてみるとまるで御伽噺に迷い込んだようだ。アールヴみたいだな、とジントは何度目かの感想を思い起こす。 空気は荘厳で、薄闇の向こうには人知を超えた何かを感じる。 アーヴならこういうときに、神を感じるというんだろうなと思った。 「うん?若いぞ。なんせ千年も経ってないのだからな。」 ジントは思わず絶句する。 千年という月日を短いと思うアーヴの時間感覚はやはりおかしい。 流石は五千年続く帝国。マーティン人には想像もできないほど長い歴史を歩んできたのだろう。 二人が暫く歩くと一際巨大な大木が見えてきた。 リムダウ キュムネー 白い注連縄が巡らされているのを見ると神木らしい。 バーシュ 「これがクリューヴの神木だ。軌道都市クリューヴが作られたとき、一緒に植えられたのだ。」 12: 333 :2017/01/29(日) 15 07 57 「これが…。」 思わず見上げる。しかし下からでは頂は見えず、首が痛くなるばかりだ。 クリューヴが作られたとき。それはつまり二千年前ということだ。 この木は二千年もの間、生きてきたことになる。 つまり現状最長老の生物の一角なのである。 「我らは建造物を作ったとき、必ず一本の木を植える。だからアーヴは木と共に育つのだ。」 見上げるラフィールの目に浮かぶのは郷愁か、畏怖か。 ジントにはそれが言葉で言い表せないものに思えた。 大木が連なる樹海の中でも一際大きな神木。 どんな生物よりも長く生きてきたそれが、生物としての本能を、畏怖の感情を呼び起こす。 ああ、とジントは唐突に理解した。 アーヴはこれを神と呼ぶのか。 アーヴ 「人は我らを長寿だと言う。だが我ら自身そう思うことはない。…天人として生まれ、そして死ぬまでの生の何倍も木は生きる のだからな。」 人間もアーヴも、等しく見下ろす歳月という神。 ラフィールはまるで木に宿る精霊のように、生気に満ちていた。 ガノトゥード きっとこれが、アーヴの種としての根源なのだろう。大和人の精神の根幹なのだろう。 より長く続いてきたものに敬意を払い、自らもそうあろうと努力する。 フリューバル 帝国自体がその結晶なのだ。 「アーヴの寿命は所詮300年。だがこの木は2000年、そして帝国は5000年。我らはこれを背負っていかねばならぬ。 子孫のために、未来のために、現在につなげてくれた過去の者達のために。」 ファサンゼール それはきっと皇族としての決意なのだろう。 フィズ・アブリアルサル 彼女もまた天照の一族の一員なのだ。 13: 333 :2017/01/29(日) 15 10 48 投稿は以上です まとめwikiへの転載は自由です もしかしたら後で続きを書くかもしれません