約 133,799 件
https://w.atwiki.jp/kenkaku/pages/28.html
孝と剛◆NIKUcB1AGw 鬱蒼とした林の中に、一人の少女が立っている。 腰まで伸びた青い髪。意志の強さを感じさせる凛とした瞳。引き締まりながらも女らしく丸みを帯びた体つき。 魅力的といって差し支えないその姿の持ち主は、名を犬塚信乃という。 彼女は邪悪を打ち砕き阿波の国を救う八犬士の一人として旅を続けている途中、突如としてこの悪趣味な催しに連れてこられたのだ。 (冗談じゃないぞ、まったく……) 眉間にしわを寄せながら、信乃は心の中で悪態をつく。 彼女が斬るべき存在は、人間に害をもたらす妖怪のみ。同じ人間に向ける剣など持ち合わせてはいない。 (そもそも妖怪でもあるまいし、なぜこんな悪趣味な催しを……ん? ちょっと待て。 ひょっとして、本当に妖怪の仕業か?) 最初にこの催しについて説明していた男は、見たところただの人間であった。 だがそのほとんどが異形の妖怪たちの中にも、人間とほとんど見た目が変わらぬ者もいる。 自分たちにたびたびちょっかいを出しては返り討ちに遭っている、亀篠(かめざさ)と網乾(あぼし)の二人などその典型だ。 あの男も、見た目が限りなく人間に近い妖怪なのかも知れない。 あるいは、人間ではあるが妖怪によって操られているという可能性もあるだろう。 この件に妖怪が関わっているという確証はない。 だが自分を気づかぬ内に拉致し、その上一瞬でこの林に飛ばすなど、それこそ妖術でもなければ説明がつかない。 (仮にこの件が妖怪の仕業だとすれば、なんとしても黒幕を成敗しなければ……。 大丈夫、私にはこの村雨が……。って、あれ?) そこでようやく、彼女は自分の愛刀「村雨」がなくなっていることに気づく。 「ない……。ない。ない! どこ行ったーっ!」 体中をまさぐった後、いつの間にか持たされていた行李の中をあさる信乃。 しかし見つかった刀は、村雨とは似ても似つかぬありふれた物。村雨は影も形もない。 「あの野郎……。盗みやがったなーっ!!」 こめかみに青筋を浮かべ、怒りのままに信乃は叫ぶ。 魔を払う力を持つ村雨は、犬士たちにとっての切り札。 そしてそれを妖怪たちの手から守り抜くことが、信乃に与えられた使命なのだ。 その村雨を他人に奪われたとなっては、彼女の面目は丸つぶれ。さらに言えば、存在意義が崩壊しかねない危機である。 (決めた……! もう人間だろうが妖怪だろうが関係ない。 絶対にあのおっさん見つけ出して、思いっきりぶっ飛ばす! そして村雨も取り戻す!) 未だおさまらぬ怒りを胸に押し込めながら、信乃は刀を探す時に放り投げた行李の中身を戻していく。 てきぱきと作業を進めていた彼女だったが、ある物の存在に気づくとその手を止めた。 (人別帖? 要はここに連れてこられた人たちの一覧表か) 信乃はそれを手に取り、目を通していく。そして、ある名前を見て目の色を変えた。 「犬坂毛野」。 それはまさに、彼女の仲間である「智」の犬士の名前であった。 (くそっ、あいつまでこんなばかげた戦いに……) 強い憤りに顔を歪める信乃。だが同時に、疑問が彼女の頭に浮かぶ。 あの男は、「武芸者を集めた」と言っていた。しかし、毛野は身体能力こそ高いが武芸者とは言い難い。 槍使いの荘助や、体術使いの小文吾の方が武芸者と呼ぶにはふさわしいはず。 なぜ彼らではなく、よりによって毛野が? (まあ、あんないかれた男の考えることなんて、わかるわけがないか) 答えを見つけることを放棄し、信乃は人別帖を行李に戻す。 その直後、彼女は背後から誰かが近づいてくるのに気づいた。 「誰だ!」 振り向きながら、信乃は叫ぶ。そこには、一人の男が立っていた。 筋肉質の巨体。逆立った短髪。太く長い眉。据わった目つき。角張った輪郭。 一言で言えば「男臭い」。男は、そんな容貌をしていた。 「さっきからギャーギャー騒いでたのはお前か?」 「……言い方に不満があるが、多分そうだ」 男のぶしつけな質問に、信乃は若干の苛立ちを覚えながらも答える。 すると、男は鼻で笑って見せた。 「何がおかしいんだよ!」 男の態度にさらに苛立ちを募らせ、信乃はつい荒っぽい口調で叫んでしまう。この少女、元々気の長い方ではないのだ。 「なに、腕の立つ武芸者が集められているというから少しは期待してたんだが……。 あんたみたいなガキも混ざっているとはな。はっきり言って、期待はずれだぜ」 男の言葉は、さらに信乃の神経を逆なでする。もはや、信乃には悪意があってやっているとしか思えない。 「さっきから失礼すぎるだろ、あんた! 好き勝手言うな! それに私はガキじゃない! 犬塚信乃という名前がちゃんとある!」 「ほう、名前だけは立派みたいだな」 「だからその、ひとを馬鹿にしたしゃべりはやめろ!」 端整な顔立ちを崩し、信乃は地団駄を踏む。 「別に馬鹿にしているわけじゃねえ。思ったことをそのまま言ってるだけだ」 「なお悪いわ!」 「本当にうるさい奴だ……。男のくせに女みたくピーピーと……」 「男の……くせに……?」 男の何気ない一言。それが、信乃に怒りの限界点を超えさせる。 「わーたーしーは女だぁぁぁぁぁ!!」 幼い頃から、両親に男として育てられた信乃。それが不本意であったがゆえに、彼女は男と間違えられることを極度に嫌うのだ。 「女?」 そういわれて、男は信乃をまじまじと見つめる。そのまま、数十秒が経過。 「……なるほど、パッと見は男だが、よく見れば確かに女か。わかりづらいがな」 「よく見ないとわからんのか!」 怒り狂う信乃だが、男のほうはあくまで冷静である。 「女となれば、なおさらどうでもいい。相手にする気はねえから、さっさとどこかに行きな。 俺は俺で、適当に面白そうな相手を捜してくる」 そう吐き捨てると、男は信乃に背を向けて歩き出した。その行動に、信乃は怒りを超えて軽い殺意すら覚える。 強制されているとはいえ、ここは命を奪い合う戦いの場だ。それなのに、他者に対してためらいなく背を向ける。 つまり、今までの言葉は挑発でも軽口でもない。あの男は、心の底から自分を恐れるに足らない弱者だと思っている。 信乃にも、自分がまだ未熟だという自覚はある。だが、同時に侍としての誇りもある。 ここまで見下されて、黙っているわけにはいかない。 「待て」 考えるより先に、信乃はそう口にしていた。 「何だ?」 男は、ゆっくりと振り返る。 「私とて武士の端くれ。ここまで虚仮にされて、黙ってはいられない。ここで私と立ち会え!」 「断る。さっきも言ったが、お前ごときを相手にするつもりはない」 「なら、こっちが一方的にしかけるまでだ」 信乃が刀を鞘から抜き、それを構える。 「仕方ねえな……」 それを見て、男も渋々得物を取り出した。 「それがあんたに配られた武器か?」 「ああ、そうだ」 「ふざけるな、木刀じゃないか! それで真剣とやり合うつもりか!」 そう、男が手にしている物。それは真剣ではなく、木刀だった。 「問題ないだろう。俺とお前の実力差は、この程度では埋まらないだろうからな」 「私を馬鹿にするのも……いいかげんにしろ!!」 咆吼と共に、信乃が駆ける。男は動かない。間合いに入るやいなや、信乃は刀を振るう。 命まで取るつもりはない。ゆえに峰打ちだ。 それに対し男は、信乃を上回る速度で木刀を振るった。 交錯。そして、何かが宙を舞う。 「え……?」 信乃は、我が目を疑った。彼女が握っていた刀は、半ばからきれいに折れていた。 つまり、飛んだのは折れた信乃の刀だ。 (そんな……。弾くならともかく、木刀で真剣を折るだと?) 衝撃的な出来事を目の当たりにし、信乃の顔からは一気に汗が噴き出す。 「この世に斬れぬ物はなし、一文字流斬岩剣! もっとも、さすがに木刀じゃ斬ると言うより叩き壊すという感じだがな……」 信乃の様子など意に介さず、口上を決めて男は改めてその場を去る。 信乃は虚ろな目つきでそれを見つめながら、地面に膝をついた。 「負け……た……」 先程までの威勢が嘘のように、弱々しい声で信乃が呟く。 得物で勝りながら、あっさりとその得物の破壊を許してしまった。 それはまさに、あの男の言うことが真実だと言うこと。自分はあの男にとって、歯牙にもかからぬ存在だったのだ。 以前からあった、自分の強さへの不満。自分は村雨を扱うのにふさわしくないのではないかという思い。 それらが今、無力感となって信乃の心を襲う。 「くそっ……何をやっているんだ私は……。たかが、一度負けただけじゃないか……。 こんな事で挫けてどうする……! 村雨を取り戻すんだろう!」 必死でおのれを鼓舞する信乃。しかし一度折れた心は、そう簡単には戻ってくれそうになかった。 【とノ壱/林/一日目/深夜】 【犬塚信乃@里見☆八犬伝】 【状態】自信喪失 【装備】折れた打刀 【道具】支給品一式 【思考】 1:主催者をぶっ飛ばし、村雨を取り戻す。 2:毛野と合流したい(自分が知る毛野と別人だとは気づいていない) ※第一部終了後(単行本6巻)からの参戦です。 薄暗い林の中を、男……赤石剛次が歩く。 その顔に、勝利の喜びは見られない。それも当然。彼にとって、先程のやりとりは勝負にすらなっていないのだから。 (さて……どうしたものかな) 彼は、自分の行くべき道を決めかねていた。 どうせ一度死に損ねた身だ。命は惜しくない。 死の寸前にいた自分が、こうして五体満足で立っていることは少々不思議だが……。 男塾ではそう珍しいことでもないので気にしないことにする。 とにかく、赤石は死を恐れていない。後輩たちも立派に成長したし、もう自分がいなくても大丈夫だろう。 塾長奪還の任務も、必ずや達成してくれるはずだ。 ならば、ここで強者との戦いに身を投じ、派手に散るのも一興。そんな思いもある。 だが見ず知らずの男に従うというのも、癪な話だ。 (どうするにせよ、もっと良い刀がほしいな。この木刀じゃさすがに限度がある。 みんながみんな、あんな雑魚ではないだろうからな。腕のある奴とやるなら、それなりの刀を用意する必要がある。 まあ、適当に歩いていればその内、刀がありそうなところも見つかるだろう) 方向もろくに確かめぬまま、おのれの勘だけを頼りに赤石は歩き続ける。その行き先は、神のみぞ知る。 【とノ壱/林/一日目/深夜】 【赤石剛次@魁!男塾】 【状態】健康 【装備】木刀 【道具】支給品一式 【思考】 1:積極的に殺し合いをやるかどうかは保留。だが、強い相手とは戦ってみたい。 2:刀を捜す。 ※七牙冥界闘・第三の牙で死亡する直前からの参戦です。ただしダメージは完全に回復しています。 時系列順で読む 前話 犬と狼と 次話 人斬りと女子高生、そして…… 投下順で読む 前話 犬と狼と 次話 人斬りと女子高生、そして…… 試合開始 犬塚信乃(女) 悪鬼迷走 試合開始 赤石剛次 悪鬼迷走
https://w.atwiki.jp/dote69on96touhou/pages/94.html
「ここにもいない、こっちの石の下には……やっぱりいない」 私の眼前で緑髪の少女——まあ私と同じ化生の類であるので、年相応の少女であるのかは定かではないが——が、木の皮を剥がしたり、茂みの中に顔を突っ込んだりしている。 その顔には焦燥が浮かんでいる。何かを落としたのかとも思ったが、その割には土を掘り返したり、石をひっくり返したりと失せ物を探しているにしてはありえない箇所を探している。 さて、偶然見かけはしたがどうしたものか。 失せ物探しは得意分野だ。本来ならば協力するのも、やぶさかではない。 問題は私が今置かれている状況が、擬似的な物とはいえ、殺し合いのゲームの駒として呼び出された事だ。 どこぞの迷惑な国津神が厄介な物を広めてくれたせいで開催されたこの遊戯。 妖怪と人間の平等な世界を金科玉条としている我々命蓮寺の面々にとっては、あれを読んだ妖怪の暴走は頭の痛い話だった。 暴走に人間が巻き込まれてしまえば人妖双方にある亀裂が広まり、それは我々の理想の障害となる。 一度間違えれば幻想郷を揺るがす大異変になる所を、単なるお祭り騒ぎに仕立て上げた八雲紫の手腕は、流石は幻想郷の賢者といったところだろうか。 ……とはいえ我々命蓮寺にもゲームへの参加要請が来るとは思わなかったが。 「守矢の現人神や博麗の巫女が出るならば命蓮寺の代表として、毘沙門天様の代理である私が」と、やけにやる気になってしまったご主人を聖達と共に説得した結果、ご主人の代わりに私が出る事になってしまったが、まあ、正直な所気が乗らない。 そもそも毘沙門天の代理や使いを、この様な悪趣味な遊戯に巻き込ませるのは如何な物だろうか。 ……と、愚痴っていても始まらないか。とりあえず、相も変わらずにせせこましく動いている彼女にどう対応すべきかだ。 支給された縄鏢とかいう暗器ならばペンデュラムの要領で扱える。目の前にいる彼女なら不意をつくことも容易いだろう。 とはいえ毘沙門天様の使いたる私が、積極的に殺し合いに乗るというのは気が引ける。 ……深く考える必要もないか。とりあえずコンタクトを取ってみる事にしよう。 元々乗り気ではない遊戯なのだ、仮に彼女が乗っていたのだったら、早々に脱落して見物する側に回れるし、少なくとも大きな損はすまい。 「そこな君、何か失せ物でも探してるのかい?」 「ひぇっ!?」 私が声をかけると、彼女は肩をびくりと震わせて、飛び込む様に近場の茂みへと身を隠した。 あまり乗り気ではないのだろうか?これで即刻退場は望み難いとなるとちょっとだけ残念だ。 「ああ、すまない。驚かす気はなかったんだが」 「ななっ、ななな、なんなのよあんたは! 言っておくけど私はすっごい武器を持ってるんだからね! こ、降参するなら今の内よ、み、認めてあげるわ!」 うむ、見事に動転しているな。すっごい武器とやらも即座に隠れたり使う素振りを見せない事から十中八九ハッタリだろう。 さて、どう話を聞き出すべきかだが……、自身が退場するのも視野にいれているのだ、とりあえず手持ちのデイパックでも放り投げて無害とアピールしてみるか。 「まあまあ、とりあえず落ち着いて欲しい。私は積極的にゲームに乗る気はないんだ。ほら、荷物を下ろそう。なんなら諸手も挙げようか?」 「し、信用できるもんですか! なら、なんでゲームに参加してるのよ! これに参加したがってた奴はごまんといるのよ!」 ふむ、まったくもって言うとおりだ。私の様に巻き込まれた輩も中にはいるだろうが、まあ、それは希有な物だろう。 しかし、私の様な存在が希有と言う彼女はどちら側の参加者なのだろうか。 「まあ、組織に属すると色々しがらみもあるのさ、特に望みもなくどうしたものかと考えていたんだが……、ちなみに君は乗っているのかい?」 「と、当然に決まってるじゃない! 私は優勝してあの迷惑な神様に言ってやりたい事があるのよ!」 「ほう、言ってやりたい事?」 「そうよ! あいつがこんな遊びを広める様な真似をしたせいで、私の仲間達がそこら中で妖怪同士の喧嘩のとばっちりを受けて大変な目にあったのよ! 仲間達を統べる妖怪としては謝罪の一つでもさせない事には気が収まらないわ!」 ……これは驚いた。 正直、この馬鹿騒ぎに望んで参加する者なんてのは、暴れたい奴らだけだと思っていた。 だが彼女は違う。彼女はこの頃の騒ぎによる被害を受けた者達の為に来たという。 大規模な争いにこそならなかったものの、あの書物の影響を受けて、気がはやった妖怪や喧嘩っ早い妖怪の暴走、自警団等との衝突なんかは実際に起こっている。恐らくその際に巻き込まれたのだろう。 彼女の怒りはもっともだ。あの神は責任を取る為に主催になったとはいえ、被害を受けた者達に謝罪も賠償もしていない。 幻想郷のトップの面々ならば、こうやって責任を取らせる事で一応の落としどころにしたとしても、そんな事など預かり知らない市井の妖怪や民草は、そうそう納得のいくものでもないだろう。 とはいえ、彼女達に言いよっても、まともに取り合ってくれるかは未知数。 で、あるならばこの遊戯で優勝し、直々に謝罪をさせるというのも一つの手段だ。 ……もっとも、その為には並み居る強豪を倒さなければならないので、本懐を遂げられる可能性は低いが。 「成る程、君の望みはわかった。しかし、あの博麗の巫女を初めとする名うての実力者を相手に勝つ算段が、君にはあるのかな?」 「う……」 「……まさか、算段もなしに参加したのかい?」 「ば、馬鹿にしないでくれる!? ちゃんとあったわよ!」 あっ「た」、つまり今はないという事か。 「ああ、さっき君が必死になって探してたのが、その算段という訳か」 「えっ! な、なんでそれを……」 うん、わかりやすい反応をありがとう。 しかし、彼女にとっての一大事は私にとっては好都合だ。 交渉の材料としては申し分あるまい。 「なに、先程の様子からカマをかけただけさ。ともあれ、失せ物探しは私の得意分野でね。良ければ私に任せてみないかい?」 「はぁ? そんな真似してあんたに何のメリットがあるのよ。敵に塩でも送るつもり?」 「メリットならあるさ。その代わりに、私は君の計画に乗らせて貰うんだからね」 メリットがない。成る程確かに、これを敵対者に対して行うならば、それは利敵行為、百害あって一利なしというやつだ。 だがその相手の味方になるのであれば何も問題はあるまい。 実際に私は、彼女の望みを聞いて、かなり乗り気になってしまった。先程までのやる気の無さなどどこ吹く風だ。 「君の望みを聞いて、私もあの迷惑極まりない山の神には色々言ってやりたくなったのさ。こちらはこちらで立場上大変だったからね。ここで君と私は、この悪趣味な遊戯の中で、数少ない同じ望みを抱く同志になり得ると思わないかな?」 「……同志……」 「1人よりは2人、頭数も多い方が勝機は上がる。仮に私が優勝したら我々への謝罪と共に、君の仲間にも謝罪をさせよう。その代わりに君が優勝したら、我々に向けても謝罪をさせるようにして欲しい」 思い出すのはあれが出回った後の聖やご主人の姿だ、妖怪があの書物を真似する事がないように、近隣の妖怪に誠心誠意話しかけ、また、暴走する妖怪が出ない様に里の自警団と提携して見回りを強化したりもした。 命蓮寺の理念を貫く為に、西へ東へと駆け回り気疲れしている皆に対し、いや、この発表があるまでに、事件が起きないように尽力していた者達に対し、あの神は労いも礼もなかったのだ。 そんな奴らに対する謝罪の一つくらい、望んだっていいじゃないか。 「……正直言って、完全に信用する気にはなれないわ」 そう言って、彼女は恐る恐る茂みから姿を現した。 「でもあなたの言う同志、っていうお互いの間柄は信じてもいいって思う」 そう言いながら、彼女は私に向けて右手を差し出した。 ならば私は笑みを浮かべて歩みよる事で応えよう。 そして彼女と同様に右手を差し出す。互いの手を握りあう。 そこには確かな意志の強さがあった。 「ナズーリンだ。命蓮寺で毘沙門天様の使いをやっている」 「リグル・ナイトバグよ。幻想郷の虫の事ならなんでも聞いてちょうだい」 リグル・ナイトバグか、そう言えば虫の地位向上の為に人との共存策を考えているという噂を聞いた事がある。 彼女が統べる仲間とは幻想郷の虫達の事か、確かに、虫なんてのはどこにでもいる。巻き込まれやすさならトップクラスだろう。 確かに私も巻き込まれたのが配下達であったならばリグルと同様に怒っていたろう。 しかし、ここで初めて会ったのが同じく群を束ねる存在であるというのも奇遇な物だ。 「で、早速だが、何を探していたんだい?」 「うん、それがね、この辺りにいる虫を探してたの。この辺りは障気が強いから毒を持った虫が多いの」 毒虫か。確かに虫が徒党を組んで襲いかかってくる事まで想定している参加者は多くないだろうし、隠密性も高そうだ。彼女なら毒性が強いのも知っているのだろう。 近隣の斥候として使うのも悪くない。私も部下がいればそういった使い方もできるのだが。 「それが見つからないの。毒虫だけじゃなくて、普通の昆虫も」 「なに?」 「昆虫の気配がまったくしないのよ。これじゃあ私の作戦が潰される上に弾幕まで殆ど使えなくなっちゃうのよ。それで、探してくれるのよね」 ……これはまずいかもしれない。 私の「物を探す程度の能力」は確かにどんな物でも見つける事ができる。 だが、初めから無い物は見つけようがないのだ。 虫のエキスパートがこの鬱蒼と茂る森の中で、本人の焦燥が顔に出る程までに、虫を見つける事が出来ないというのなら、この会場に昆虫は存在しない可能性だってある。 リグルは期待のこもった目で私を見ているが、さて、どうした物か……。 【C-5 魔法の森 朝】 【ナズーリン】 [状態] 健康 残り体力(100/100) [装備] 縄鏢(ジョウビョウ) [道具] オーブ×2 支給品一式 [思考・状況] 基本方針 八坂神奈子に、迷惑をかけた全ての住人、虫に対しての謝罪をさせる。 1 ……どうしたものか 2 昆虫を探す 【リグル・ナイトバグ】 [状態] 健康 残り体力(98/100) [装備] 無し [道具] オーブ×2 支給品一式 不明支給品 [思考・状況] 基本方針 八坂神奈子に、迷惑をかけた全ての住人、虫に対しての謝罪をさせる。 1 ナズーリンに昆虫を探してもらう。 2 昆虫を駆使して勝ち上がる。 【共通備考】 ミニ幻想郷には昆虫がいない、または極端に少ないようです。 時系列順 Back 始まり場所の応対者 Next 空飛ぶバカと見上げるサボリ魔
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/849.html
「あーっ、コレ欲しいなあ」 「ヤダ、またそんなの。キリノって悪趣味~」 「えー、可愛いのに~」 下校途中の学生たちで賑わう、ムームーハウス店内。 棚の小さな人形を掴んだその一人が、値札を見て溜息をついた。 「でもこれ、ちょっと高いなぁ……おこづかいじゃ足んないかも」 「だからホラ、止めときなさいって。次、本屋付き合う約束でしょ?行こ」 「う~、わかったよ……んじゃ、行こうっ!」 自動ドアが開き、お客さんが出て行く。 単なる冷やかしではあったものの、学生さんたちが自分のお店の商品を見て あれやこれやとお話をしてくれているのを見るのは、それだけで楽しい。 それだけで脱サラしてお店を開いた甲斐はあるわ。 ムームーハウス店長は、うんうんと頷いた。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 「む~っ……」 さて、お店の空気とは場違いな、その男の人の煩悶はもうかれこれ3時間にも及ぼうとしていた。 最初の学生さんたちが帰ってから、入れ替わりに入って来た彼は、どうやら贈り物を探しているらしい。 後から来た他の生徒たちに冷やかされていたやり取りから察するに、どうやら教師らしいの、だが。 時間は既に、20時を回ろうとしていた。 「あの、先生…?」 「は、はい?なんでしょう」 「いえ、もうじき閉店ですので……」 「なっ、もうこんな時間ですか!すいません長居しちゃって」 そういうと彼は、棚から小さな人形を取り出した。 いかにも適当に無造作に掴んだように見えるソレは、最初の学生さんたちが話していたのと同じもの。 「……本当にそちらで?」 「えっ、ええ」 「1500円になります」 値札を見ていなかったのか、ぎょっ、という表情を一瞬見せた彼は、 まあ仕方ないか、という態で溜息をひとつつくと。 「それじゃあ、これで」 「入れ物はどうなさいますか?」 「あ、リボン巻いちゃって下さい。あいつリボン好きなんで」 「……かしこまりました」 やはり贈り物、なのだろう。 在庫一点だけのこの人形が、欲しいと言っていたあの子の手に届かないのは少し残念だけど。 プレゼントをこれだけ熱心に選んでくれる人の彼女ならば、さぞや愛されているに違いない。 「大事にしてくださいね……」 「はっ、はい?ええ、まあ」 「ふふふふ……」 「じゃ、じゃあ、どうも!」 「ありがとうございました……ふふふ」 自動ドアから出て行く、その背中を見送りながら。 ――――もしもその彼女が、あの子だったら。それはなんて偶然?必然? ふふふふ、と自分の妄想に狂笑を浮かべながら、店長は店仕舞いを始めるのであった。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 「センセー、今日は実習でつくったマンゴームース余っちゃったから食べる?」 時はお昼休み。職員室のドアを開け、勢いよく飛び込んで来たのはキリノ。 その両手には余り物とは思えない量の円盤状のケーキが携えられている。 「おおっ、悪いないつもいつも」 「いえいえどういたしまして」 「ところで、さ。これなんだけど……」 「お、なんすか?」 「ほら。今日ホワイトデーだし。義理だけど、お返し」 きれいにデコレートされた、ややぶちゃいくな人形を彼がカバンから取り出すと、彼女はたちまちに目を輝かせた。 しかしそれと同時に生じた、なにやら確信めいた表情のうごきを、彼は見逃さない。 「ありがとうございます、大事にしますー」 「あんまり嬉しくなさそうだな?選ぶの間違えたか…」 その言葉に首をふるふる、と横に振ると。 「とんでもないっすよ、ところで、センセー……?」 「ん?」 「友達に聞いたんっすけど、昨日ムームーハウスで えらく長い事プレゼントを選んでた男の人が居たそうなんですけど」 彼の眉がぴくり、と動くが、彼女の勢いは止まらない。 「……物好きな奴も居たもんだな、あんなお店で」 「この人形、新作で、あの店でしか置いてなかったんすよ。しかも、現品一個限り!」 「そりゃあよかったな、珍しいもんで」 「あたしも欲しかったんですけど、高くて諦めちゃったんですよね」 「俺はテキトーに、棚から掴んだだけだけどな」 「相変わらず、ウソがヘタっすねえ、センセー」 「……このマンゴームースうまそうだな」 「もー」 たまらずに、机に置かれたケーキを一切れつまみあげようとすると。 ずい、と彼女の手から先に一切れが差し出される。 「はい、アーンして?」 「んあ……んぐ、んぐ」 「おいしい?」 「うまいぞ」 「ふふ……ありがとう、センセー」 一連のやり取りをやれやれ、といった表情で見つめる他の教師たち。 職員室の一角を埋め尽くした桃色の空気は、五限目の予鈴が鳴るまで続くのであった。 おしまい
https://w.atwiki.jp/noah_gara/pages/214.html
ノアという言葉を口にする事すら許されない 27 :お前名無しだろ:2005/05/29(日) 14 21 04 ID fFpTzOR9 716 名前:お前名無しだろ :2005/05/29(日) 14 04 36 ID rxmjdLwz 力皇・棚橋ねぇ・・・マジドームのカードじゃねぇな 力皇が問答無用に棚橋シバキ倒して終ればいいけどなぁ。体格差活かして。 下手に受けて好試合しようとしたらとんでもない試合になりそうだ。 28 :お前名無しだろ:2005/05/29(日) 14 42 54 ID fFpTzOR9 727 :お前名無しだろ :2005/05/29(日) 14 23 54 ID loDFmAnr ノンタイトルで、力のぶちかまし連続KO勝ち →棚橋「今まで力皇選手を、そしてノアを舐めていました」 →棚橋電撃移籍 29 :お前名無しだろ:2005/05/30(月) 08 09 17 ID AkHgxUeL 408 名前:お前名無しだろ :2005/05/30(月) 04 19 35 ID GNRKZWKC 野次馬気分丸出しで言うなら、三沢-川田、小橋-健介の後に 棚橋が何ができるのかいたぶるような気持ちで見てみたい気もする 31 :お前名無しだろ:2005/05/30(月) 16 18 57 ID rIzOFqoN 299 名前:お前名無しだろ :2005/05/30(月) 15 27 05 ID 98nIdvxz 棚橋も会社(新日)が潰れるから、再就職活動で大変なんだよ。 36 :お前名無しだろ:2005/05/30(月) 22 31 04 ID WCsvnvAM 463 :お前名無しだろ :2005/05/21(土) 21 51 39 ID oX0GsUiC 棚橋って何様なんだ? あんなのノアじゃ練習生以下だろ。 というかノアという言葉を口にする事すら許されない。 38 :お前名無しだろ:2005/06/01(水) 15 52 12 ID BxGnvSEF 850 名前: :2005/06/01(水) 15 40 06 ID 2rY+Xvpt 棚橋が出ることで、棚橋および新日ファンが試合を見て やっぱりプロレスはノアの方がおもろいとなるのを狙ってるのでは。 実際、三沢対川田、小橋対健介の試合を見たら 新日には戻れないでしょう。 39 :お前名無しだろ:2005/06/01(水) 17 21 11 ID BxGnvSEF 899 :名無しさん@お腹いっぱい :2005/06/01(水) 17 08 41 ID 4ne/egPu 棚橋に注文。 後ろから包丁持った女が追いかけてきて 逃げるように走って入場してくれたら誉めてやる。 47 :お前名無しだろ :2006/08/06(日) 22 50 14 ID xkUEyqw20 38 昔は「棚橋の居る新日の未来は明るい!」ってね・・・ 今はプロレス界稀に見る若い極塩。 ま、去年のドームでノアで酷評されていた、 力皇より遥かに↓って証明しちゃったしな。 それ以前の棚橋ってどうだったんだろう? ま、ノアに上がって活き活きと活躍する新日レスラーズの中で、 ダメダメ感を振りまいてたのが棚橋で怪しいとは思ってたが・・・ (こんなのが新日期待の未来のエース?ってね 54 :お前名無しだろ :2006/08/06(日) 22 54 57 ID i5X128YQ0 47 秋山に絶賛されていた頃もあったし、U-30で丸藤と好勝負を演じていたこともあったんだが。 今思えばNOAHの選手に試合を作ってもらっていたのかなぁ。 それで自分がプロレスセンスがあると勘違いしてしまったのが今の激塩状態の一因かも。 新日期待の若手を潰すなんて、ほんとノアはずるいよ。 力皇が勝てたのは勝ちブック乞食のおかげwボロクソ言ってるが力皇の今はどうなのよ?w -- 名無しさん (2009-12-31 15 53 58) ダグ・ウィリアムズの力皇の評価「ソフトタッチのテディベアみたいな奴」 -- 名無しさん (2013-08-16 12 26 40) 今にして思えば失笑が漏れたというミサイルキックのシーンはノアの力を誇示するための悪趣味なブックだったんだな。どうしてこういうことを考えだして棚橋にやらせるのかね? -- 名無しさん (2017-01-24 07 55 06) で、今その力皇はどうしてんの? ラーメンの麺でも茹でてんの? -- 名無しさん (2017-08-05 11 17 35) 今現在力皇がプロレス界で凄い存在になったのならこのブックもやった意義があったかもしれないが、結局これだ。ノアヲタは自己満足という優越感があるのかもしれないが、それが何の意味があるのだ。そのそもこれはヤクザがバックについていたガラドラの恫喝外交の賜物だからな。 -- 名無しさん (2021-04-11 19 09 34) 丸藤がオカダに勝った時もそうだけど新日の考えは「客入れて儲けてナンボ、そのためならうちが弱く見られたって構わない」ってとこなんだろうけど、そのためにノワレスラーを使ったところで裏目に出るだけだ。事実そうだっただろ、力皇にしろ、丸藤にしろ。最強を名乗らなくてもいいがせめて軽々しく勝ちブックを与えるプライドの無さはなんとかしろよ。今現在の新日にも言えること。 -- 名無しさん (2021-06-23 20 31 16) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/97.html
このSSは喜び組A「パンに~♪ハム挟むニダ~♪」 けいおんジャー3の続きです。 898 :けいおんジャー4 ◆GgMfsYWJs. :2009/06/11(木) 10 25 12.63 ID UpJ7Bh1xO ロスチャイルド「あ~~~、贈与税たけぇ~なあ~・・・・。なんで金持ちが損しなきゃいけねぇんだよ」 ロスチャイルド「1兆円くらい、ケチんなよw って、ロックフェラーの糞野郎に笑われるかなぁ~」 ロスチャイルド「う~~ん、でも大不況だし、節約すべきだよな。うん。」 ロスチャイルド「ちょっと、ブラウンに電話して、法律変えさせるか・・・・」 ピッ、ポッ、パッ、トゥルルルルルル・・・・・ ロスチャイルド「あっ、もっし~♪ 僕だけど、ブラウンいる~?」 秘書「首相は今、手が放せないので、申し訳ありませんが・・・・」 ロスチャイルド「はぁ?我を誰じゃと思ってるんじゃ? おめぇ、舐めとんのか!?」 秘書「・・・・調子乗んなよ?」 ロスチャイルド「ん?なんだ、その口の聞き方は? そういやぁ、お前、いつもの秘書と声が違うな・・・・」 秘書「ハッハッハッ・・・・今頃、気が付いたか!! 今から、そっちに行くから待ってろよ」 ロスチャイルド「何者だ?お前ッ?!」 秘書「私はけいおんジャーのリーダー・ドラムレッドの律だッ!」 899 :けいおんジャー4 ◆GgMfsYWJs. :2009/06/11(木) 10 26 46.81 ID UpJ7Bh1xO ガチャッ、、、、ツー、ツー、ツー・・・・・ ロスチャイルド「ちょっ、待t・・・・。クソっ、切られたか・・・・」 パリーンッ(←窓ガラスを割る音) ロスチャイルド「!!?」 律「桜高の平和を守り――――」 紬「そして日本の平和を守り――――」 唯「さらに世界へ羽ばたく正義の戦隊!―――――」 澪「すべての悪しきものへ、愛と勇気の鉄槌を――――(やっぱり、は、恥ずかしい・・・・)」 梓「お、音符に代わってオシオキよ――――(意味が解らない・・・・)」 律「軽音戦隊けいおんジャー!参上!!」 900 :けいおんジャー4 ◆GgMfsYWJs. :2009/06/11(木) 10 27 50.10 ID UpJ7Bh1xO ロスチャイルド「まさか・・・・あの・・・けいおんジャー!? GMの件にも一枚噛んでいると囁かれている連中か!!」 梓「むにゃむにゃ、、、、」 ロスチャイルド「噂に聞いた通り、若い娘には恥ずかし過ぎるほど、悪趣味な極彩色タイツを着こなしている・・・・」 唯「むにゃむにゃ、もぐもぐ、あんま美味しくないね」 澪「唯、文句言うんじゃない。ムニャムニャ」 ロスチャイルド「と、とにかく、不法侵入だ! さっさと出て行け!! ・・・・って、なに、呑気に食ってんじゃーい!!」 律「(外国人でもツッコミするんだな)これは、“ほんやくコンニャク”っていう琴吹グループが独自に開発した新製品だ。」 唯「これ、食べないと、お話できないんだもん。」 紬「まだ開発段階で、効果が長続きしないもので・・・・モグモグ」 ロスチャイルド「なんて都合のいい新製品の登場・・・・。これが後付け設定・・・・。圧倒的後付け・・・!!」 梓「とりあえず、反省するか、痛い目見るか、どっちがいいですか?」 ロスチャイルド「(・・・・クッ、けいおんジャー相手に逆らうのは得策ではないな・・・・。まずは反省したフリだけでもしてみるべきだろう)」 901 :けいおんジャー4 ◆GgMfsYWJs. :2009/06/11(木) 10 28 46.91 ID UpJ7Bh1xO ロスチャイルド「すまなかった。少々、汚いこともしてきたが、今は反省している。 だから、勘弁して欲しい。」 唯「うん♪反省したなら、よろしい!」 澪「じゃあ、原稿用紙3枚以上の反省文を桜ヶ丘高校の山中さわ子先生へ提出すること。」 ロスチャイルド「はい、、、、。(ケッ、その程度なら、安いもんだぜ)」 紬「あっ、あと毎年1兆円を募金に回すのも、忘れずに・・・。」 ロスチャイルド「へっ?!」 紬「その程度の額を、ケチってるようでは、ロックフェラーだけでなく、琴吹グループからも笑われてしまいますよ。」 ロスチャイルド「むッ!聞いてやがったのか・・・・?!!」 律「もちろん、募金する時は“けいおんジャー”の名義で募金しろよな♪」 唯「そこまでするとは、さすが、えげつねぇです!律ちゃん隊長!!」 ロスチャイルド「・・・・NOと言ったら、どうなるんだ?」 澪「それは、放送コードに引っ掛かるから、言えない。」 梓「そうですね。全世界のチビっ子たちを裏切るわけにはいきませんから。」 ロスチャイルド「クッ・・・・(金で解決できないことはあっても、暴力で解決できないことはないのか、、、、)」 その後、けいおんジャーがノーベル平和賞を受賞したのは、また別のお話・・・・ このSSはCA(キャビンアテンダント)「あっ、お客様。こちらは乗務員専用の・・・・!!!?!」 けいおんジャー5と繋がっています。
https://w.atwiki.jp/t_kingdom/pages/10.html
コメントテスト -- (Weiseria) 2006-06-21 00 06 19 HP作成に関する質問等も受け付けております。-- (Weiseria) 2006-06-25 22 19 01 重要なお知らせ仕様変更の為かユーザー名に通常のカナが使えなくなったため6/25以降の登録者の方はログインの際ローマ字入力となっておりますなおハイフンも使用できなくなっております -- (Weiseria) 2006-06-25 23 47 05 メンバー確認用に初見掲示板を設置しました出来ればこちらに書き込みを行ってから登録メールを送ってくださいませm(_ _)m -- (Weiseria) 2006-06-27 00 40 38 え~肝心なことをすっかり忘れていました知っている方も居られるかと思われますが掲示板の方は[.cgi]の部分を[_text.cgi]と変更することで携帯電話でも見ることが出来ます -- (Weiseria) 2006-06-27 00 52 35 知っている方の方が多いかと思いますが勘違いしておられる方も居られるようなので左の掲示板はメンバーでなくとも誰でも書き込める物ですただし性質上匿名で書き込んでいいのはQ Aのみです他の掲示板で匿名の書き込みがあった場合削除させて頂く場合がございます以上注意事項でした~ -- (Weiseria) 2006-06-28 13 32 34 カウンターのテストが終了しました -- (Weiseria) 2006-06-30 22 55 55 一部メンバーのパスワードを変更しました変更した方には確認メールをお出ししました登録メールアドレスにメールの届いていない方はこれまでどおりご利用いただけますメールが届いておらず利用が出来なくなっている場合はお手数ですがご一報くださいませ -- (Weiseria) 2006-07-11 23 43 18 シャーリイさん本日23:00頃よりログインできるようになりますシャーリイさんのメールアドレスが間違っているようです(メールホストが存在しませんでした)パスの控えなどを送信いたしますのでメールアドレスは正しく書いてくださるようお願い致します -- (Weiseria) 2006-07-19 22 51 13 すいません皇虎さんひょっとしたら読み方を間違えてるのかも知れません正しい読みをローマ字で送ってくださいませ登録しなおさせていただきます -- (Weiseria) 2006-07-24 02 50 57 追記皇虎さんメールアドレスの@igaが@igeになっていました返信できないのでメールアドレスは正しくおねがいします^^; -- (Weiseria) 2006-07-24 03 22 59 サーバーアップデートにより一部機能に不具合が生じています現在チェックと修正中ですが表示がおかしくなっているページなど有りましたらお知らせ下さい -- (Weiseria) 2006-08-02 15 05 00 利用規約ページを更新しました重要な項目を追加しましたので確認をお願いします見逃した場合10日までにIDが使用できなくなる可能性が有ります -- (Weiseria) 2006-08-04 15 09 44 規約IDの項によりフォガードさんと鈴春さんのIDが一時取り消しとなりました。再登録してください。 -- (Weiseria) 2006-08-12 16 12 31 上記と同じ理由でアルクードさんのID一時停止です。見落としとも考えられますので新しいパスに変更した上で確認メールを送ります。確認してください。 -- (Weiseria) 2006-08-30 20 54 07 空の守り人様との相互リンク完了しました -- (Weiseria) 2006-09-04 22 34 24 『ANGEL S RING』様との相互リンク完了しました -- (Weiseria) 2006-09-05 21 47 39 各部調整中です。暇な時間にやっているので数日かかるかも知れませんその間時々変な表示になるかも知れませんのでご了承下さい^^; -- (Weiseria) 2006-09-26 23 28 14 ・・・この悪趣味とは言えないがそこはかとなく微妙な背景は何なんだ? -- (セフォ) 2006-09-30 08 50 10 背景用ssが3枚しかありません^-^;このままだとひじょーにマズイので皆さん迅速なご協力を~ -- (Weiseria) 2006-10-08 13 32 17 背景がかわってる~ww -- (薙) 2006-10-09 01 53 45 メンバー募集要項ページに注意事項を追加しました。確認よろしく~ -- (カルナック) 2006-10-20 11 55 39 ここはお知らせを載せる場所です。苦情をはじめとした書き込みは「中」の方にお願いしますP.S書き込まれていた分は「中」の方に移動しました -- (Weiseria) 2006-12-01 13 11 56 G内イベントの景品内容をカキコしました。メンバーの方は確認ヨロシク -- (カルナック) 2006-12-13 10 59 27 2度目になりますがここはお知らせを載せる場所ですそれ以外は掲示板か「中」に書き込んでください書き込まれていた内容は移動しました -- (Weiseria) 2006-12-26 22 07 56
https://w.atwiki.jp/matomel2j/pages/70.html
某鯖住民2008/03/29 (Sat) 18 32 53 ID m9zIBEC6 zero鯖を語るスレ 某鯖住民2008/03/31 (Mon) 00 10 12 ID ccEfIRl2 鯖管が変わってからオールワイプで再開、オリジナル要素も無くなりただのクロス鯖に GM多いが能無し(GG鯖すらNのを借りてる) 某鯖住民2008/04/01 (Tue) 14 13 34 ID uTEVfwJs 酷い言われ様だけど、ここはバランス型のクロススキルに成功してる珍しい鯖 能無しには作れないと思うけどな 某鯖住民2008/04/01 (Tue) 16 47 55 ID QLqvsfdk ぶっちゃけ能無し これで成功してるって言えるのがすごいわ 某鯖住民2008/04/01 (Tue) 17 08 27 ID uTEVfwJs うーん。やってみて感じたんだけど、いけないか? 某鯖住民2008/04/01 (Tue) 21 50 30 ID pe6MVZfI どうでもいいけど以前のようなオリジナル武器防具作る気あるのか聞きたいわw ようやくパッチ来たと思ったらネギ1本でワラタw これじゃ劣化って言われても仕方ないね。 某鯖住民2008/04/03 (Thu) 02 18 20 ID jXXnfaBw ↑んじゃ、6が作ったら? 匿名でしかうじゃうじゃ言えないなら、何も語るな。 某鯖住民2008/04/03 (Thu) 04 18 52 ID 3JOjXTFw ↑zero狂乙w ここは、古参とGMがおかしい位密接すぎる鯖。 古参に目を付けられたらTheEndです。 某鯖住民2008/04/03 (Thu) 18 01 52 ID YruKUElk またラキスノ鯖の工作員でもきたか? 某鯖住民2008/04/12 (Sat) 13 20 54 ID HdqH4PP. GM同士でなにやらもめているようです、 以前の鯖のようなオリジナル武器防具を期待してる人は諦めた方がいいでしょう。 某鯖住民2008/04/12 (Sat) 17 08 59 ID 0mOG04uU 皆目が血走ったようになって殺伐とするならオリ要らない 某鯖住民2008/04/13 (Sun) 16 51 23 ID ICzqpBwQ クビになったから晒すとか見苦しすぎるwwwwwwwww 某鯖住民2008/04/13 (Sun) 17 29 25 ID WtsTOS9U 楽しみだwwwwwwwwwwwww いじゅみ2008/04/13 (Sun) 19 15 20 ID AP6UNR/I クビになったから晒す 以前から辞めたら色々暴露するって言ってたしね・・・また曖昧な規約に今まで犠牲になってきたプレイヤー など12さんの様に期待してる人が多いので行使します。 見苦しい 全てを明らかにしたら「見苦しい」と思われるのはどっちか 楽しみです。 いじゅみ2008/04/13 (Sun) 19 23 16 ID AP6UNR/I 12じゃない13か^^ あ、ココねhttp //www40.atwiki.jp/lineage2zero/ 某鯖住民2008/04/13 (Sun) 20 22 57 ID ICzqpBwQ 以前から辞めたら色々暴露するって言ってたしね ゴミ以下だな。あ、ゴミ様に失礼だった 某鯖住民2008/04/13 (Sun) 20 28 51 ID 52oaBmGE zero厨必死杉 オリ武器ネギ(苦笑)しか作れないなら鯖名かえたら? いじゅみ2008/04/13 (Sun) 20 37 23 ID AP6UNR/I あ、そのネギとか100%俺作w 他からDLして適用とかじゃないので何処探しても無いよ。 ICzqpBwQ これ柊じゃねぇ? オリジナルに関しては青りんご、日向が手にかけてそろそろ一ヶ月なので、もうじき出来るよ。 某鯖住民2008/04/13 (Sun) 20 57 54 ID 8urEJvTs wiki見てきた。 面白いからもっとやってくれ。 いじゅみ2008/04/13 (Sun) 21 13 59 ID AP6UNR/I ネギ レッドドラスレ ブラックドラスレ カオスディバイダー とか入ったutxが配布されてると思うが、LineageWeaponsTex2.utxの中に100%俺作が証明されてる。(一部で違う噂あるために記載) 最初はスマンカッタ・・loaderCT1起動の切り替えもあって色々できんかった。 自鯖内なら色々作ってあるけど鯖側XML,ウェポンテーブル無いとどうしようもないw 今まで私に注意(範囲とか2pc)された人すまない・・・これからその理不尽な事柄と経緯を証明し謝罪とさせて頂きます。(ウィキでの暴露) 某鯖住民2008/04/13 (Sun) 21 49 15 ID 4IPhNdvc 完全部外者なんだが、見ていて見苦しい事この上ないからやめたほうがいいと思うね。 いじゅみ2008/04/13 (Sun) 21 54 09 ID AP6UNR/I 完全部外者 ココに来ない、見ない、書かない ってのが完全部外者って言うんじゃないの? 後文面、zero鯖ログイン者から日向である可能性が高すぎるよ?今現在この暴露で被害受けるのzero鯖関係者だけだしね・・・ 某鯖住民2008/04/13 (Sun) 23 02 20 ID RrxVIqXs utx製作で天下を取った気分の泉様の活躍に乞うご期待 某鯖住民2008/04/13 (Sun) 23 32 20 ID WtsTOS9U 23 utx製作って濃い情報だよね。凡人には何のことだかさっぱりワカンネ。関係者かな。 212008/04/14 (Mon) 00 47 28 ID t.SJO7d2 22 本当に違うんだが… ただ掲示板を見ていて、調べて、GMクビになった人が暴露するって騒いでるだけの話に見えるんだよね… 24 utxってのは単純にテクスチャとかその辺を纏めたデーターなだけ。凡人だけどそれくらい知ってる。 http //lineage2.net-game.ath.cx 18187/img0ch/joyful2/joyful2.cgi?mode=thr no=4http //dstuff.l2wh.com/ ほらね…簡単。 いじゅみ2008/04/14 (Mon) 02 12 24 ID 3UqX31UU 21 それはすまんかったorz この行為はその受け取り方でいいですよ。ソレを見た人がどう思い、そして判断するか。 少しでもログインし疑問に思った事があるかた。 25の掲示板いつも活用してます。そして自分より凄いのが居る事もかなり前から把握してます。 知ってる証拠は「じょう」という名前で書き込みしてあります。HP部分から「俺的ぃねあげ」に飛べます。 ですので天下を取った気分なんて事はありえないですねw そして utx製作で天下を取った気分の泉様の活躍に乞うご期待 と受け取るのはまさに、現zeroGM関係www まぁそのHPを25さんが教えたので数日後には作れるよ。 某鯖住民2008/04/14 (Mon) 03 06 15 ID bnOMUIUk おいおい、勝手な思い込みで関係者と決め付けないで貰いたいねww 某鯖住民2008/04/14 (Mon) 08 13 40 ID hMQklef6 自分に都合が悪い書き込みは全て関係者扱いか。 212008/04/14 (Mon) 09 05 59 ID t.SJO7d2 GMで居た間に告発するならまだしも、クビ切られてから告発とか、ただの腹いせに過ぎないだろう。 これ以上は書かないわ。別にZERO鯖自体にどーこー言うつもりも無いんだ。 いじゅみ2008/04/14 (Mon) 16 41 31 ID VdJ56tX. 2728 そっちのほうが面白いでしょw ソコに話の筋持って行くより読んだ方が本質見えるし何とでも言って。 29 読めば判るけど今だから言ってるわけじゃなく、今までも言ってるの。 その都度はぐらかされてきたけどね。http //www40.atwiki.jp/lineage2zero/ 某鯖住民2008/04/14 (Mon) 19 02 54 ID XcByoBS. 「いじゅみ」という人の性格が悪いことだけは理解できました。 某鯖住民2008/04/14 (Mon) 21 03 40 ID KXNhx0a2 真実を受け止めるのは大事な事だよ、 信じたくない気持ちは分かるけど・・・ 某鯖住民2008/04/14 (Mon) 21 06 17 ID kjkIyVIk この鯖は身内オナヌー鯖だな。 アンチがんばれ楽しいわw 某鯖住民2008/04/15 (Tue) 06 40 18 ID F7ZILPq6 SS掲示板みたらレイドツアー参加してるのGMにしか挨拶返さないGMの取り巻きばっかじゃねぇかw いじゅみ2008/04/15 (Tue) 08 04 52 ID 4jNBdLH6 一般プレイヤーの視点が変わった事により、私の馬鹿な行動にも意味が産まれ感無量の極みです;w; そして、この行動を「荒らし」と判断しないここの掲示板管理者様にも最大限の感謝をします。 私事ですが丁寧な日本語に不具合あるのでうまく表現できませんw 意味をなんとなく理解していただければ幸いです^^ あ、書く事思い出したw 昔BOTでBANされたIPの中にラキスノ鯖IP含まれてたらしいです。その後鯖立ってましたw 現行のzeroGMじゃ言えないからねw 某鯖住民2008/04/20 (Sun) 12 50 07 ID 8iD69R9M これは気持ち悪い 某鯖住民2008/04/20 (Sun) 14 20 34 ID pSS3Ocms 春だしな 某鯖住民2008/04/20 (Sun) 16 36 08 ID ECbzcMoU 潰れたラキスノ員乙 某鯖住民2008/04/22 (Tue) 20 35 03 ID kcr2UQ3I インしてみたらお知らせにブログ是非見てくれとか書いてあった。 抵抗のつもりなんだろうけど意味無くね? 某鯖住民2008/04/23 (Wed) 15 49 54 ID YnxOyuSs 少しは構ってやってるんだろ 某鯖移民2008/05/01 (Thu) 19 22 33 ID cPzFmHik ゼロも潰れろよw てかオフラインリネージュしとけYO めいわくかけないだろ?そうしたら 某鯖住民2008/05/02 (Fri) 11 07 04 ID c/6WXoO. 潰れてもいいがwikiで全部暴露してからにしてくれ 某鯖住民2008/05/02 (Fri) 11 36 40 ID tLb9GJRs 元ラキスノの工作員とかいじゅみとか変なのに愛されてますね^^ 某鯖住民2008/05/02 (Fri) 23 44 05 ID N2oucNLA 久しぶりにINしてみたけど相変わらず某古参クランがうざいな。 旗がハートマークの・・。 某鯖住民2008/05/03 (Sat) 10 26 32 ID CDncX44U 古参はどこいっても正直ウザい 某鯖住民2008/05/03 (Sat) 11 12 01 ID dmAEzq0Y 同じ話題を何度も繰り返すやつもうざい 某鯖住民2008/05/05 (Mon) 12 21 40 ID XsVtVS.2 くそつまんね 某鯖住民2008/05/08 (Thu) 18 32 59 ID Sd8G26Qo 所詮は知識あるやつが趣味で作ったのがエミュ鯖だしな。鯖同士でつぶしあえww 某鯖住民2008/05/09 (Fri) 08 49 18 ID 7xeoHikw 乙鯖 某鯖住民2008/05/14 (Wed) 20 34 35 ID LMvD7RRY zero鯖って前にwikiなかったっけ? 消えちゃったのかな 某鯖住民2008/05/14 (Wed) 22 02 51 ID knh2pCv. http //www40.atwiki.jp/lineage2zero/ 某鯖住民2008/05/17 (Sat) 23 14 38 ID zYdZWG7w zero鯖、5月19日で閉鎖 某鯖住民2008/05/18 (Sun) 05 48 23 ID pumxpGiY アンチとか悪趣味すぎる 嫌なら去れば良いだろう この鯖に折角キャラ居たのに… たまにINして遊ぶのが好きだったのに… 某鯖住民2008/05/18 (Sun) 09 24 30 ID WY4xqf.U 結局は自分勝手な悪趣味なGMのストーカー並の行動が種って事かw 8 KB
https://w.atwiki.jp/hoyoworkswiki/pages/395.html
キャラの基本情報 誕生日 2月21日 体重 測定不能 3サイズ 89/60/95 森羅万象。その名の通り、膨大な知識と深淵な知恵を持っている人形。あらゆる物語の結末、謎の答え、罠などの答えを知っている。だから、彼女にとっては世界の何もかもが無味乾燥なものに思えてしまう。 唯一、他人をからかうことでしか興奮できないようだ。 そのため、彼女があなたに苦痛や罵倒をして笑いかけたとしても、すぐに許してもらい逃げるべきだ。 そうしないといつまで経っても解放されないからだ。 神格覚醒ストーリー 万事を洞察する者 森羅万象はとてつもない量の知識を蓄えている。彼女の才能は天魔学院で一二を争う。しかし、賢者と呼ぶに足るだけの知識と知恵を持っていながら、賢者の品位と道徳は微塵も持ち合わせていなかった。 彼女の性格は極悪非道で、周りにいる全ての人間を販め、嘲笑し、からかうのが好きだった。例えば、漫画の下巻が見当たらなくなった神格が、漫画の続きを教えてもらうために仕方なく彼女を尋ねたことがある。彼女はいつも本当とも嘘ともつかない様子で、真偽の判断がつかない説明をして、相手を惑わせてしまうのだ。 「その後ですが、回長は誰もいない街道から車に乗り込んで立ち去ろうとしました。ですが、突然スーツ姿の3人の暗殺者が銃を撃って彼女を殺してしまいましたの。」 「本当?」 「ええ、彼女は宇宙人や未来人に向かって「止めないで』と言って、そのまま死んでしまいました」 古い屋敷にいる者 昔、とある湖の畔に華やかで上品な屋敷があった。 正面の入口には「森羅万象」の4文字が書かれた表札が掲げられていた。入り口に立つだけで扉が勝手に開き、まるで屋敷の中へと誘っているかのようだった。 そして、好奇心に駆られた多くの神格が誤って中に入ってしまった。彼女たちの末路は、急に地面から伸びてきた手に足を掴まれて驚きのあまり気絶するか、古い屋敷の中にある万華鏡のような書庫に数日閉じこめられるかのどちらかだった。しかし、いつからか、その場所は肝試しの聖地となり、入口で入場チケットを売る神格まで現れたのだ。さらに、夏になると皆で湖の畔で花火をしていた。 高い塔にいる者 花火大会の2日目、濃い霧が屋敷を包み込んだ。霧が晴れると古い塔が屋敷のあった場所にそびえ立っていた。 高い塔の入口には「森羅万象」の名前が書かれた表札が掲げられ、やはり扉は開いたままだった。この「一夜城』がどうやって建てられたのか、誰にも分からなかったが、皆は我先にと探検したくてたまらなかった。 しかし、一度この塔に入ると、仲間たちとは離れ離れになり、ランダムで仕掛けられたトラップに落ちてしまう。さらに数々の意味不明な質問に答えさせられ、間違えるとペナルティを受けてしまう。3回連続で間違えると外に放り出されてしまう。現在、最後までクリアできた神格は一人もいない。 多くの神格は、もう二度と森羅万象の邪魔をしないと心に誓うのだが、何人かの神格は攻路愛好家になってしまうのだった。この塔の名前を知らないのでこの塔、彼女たちはこの塔を「魔王城」と呼んだ。これらの神格たちは近くで屋台を並べ、再び周辺の経済を回したのだった。 問題を解決する者 塔の頂上に辿り着くには、計り知れない努力と時間を費やさなければならなかった。しかし、「美しく. 偉大で、無限の知恵を持つ森羅万象様』に頼み事があるなら、扉を入って大声で叫ぶだけで、左側に頂上直通のペット専用のハシゴが出現するだろう。 だが、あなたが森羅万象に頼みごとをするということは、自分と彼女との間に立場の違いが存在していると認めることを意味している。この悪趣味な神格が飽きるまで、無条件で彼女に言われるがまま、こき使われなければならないのだ。具体的には、彼女の椅子の代わりになる、靴を舐める、犬の真似をする等、他にもたくさんある。いずれにしても決して楽なものではないはずだ。 森羅万象の者 森羅万象は自分の居場所を簡単に人々の目から隠せる能力を持っているのだが、一度もその能力を使用したことがない。 はるか昔、おせっかいな人が彼女のもとへとやって来た。そして、大きな声をあげ、森羅万象にその疑問に答えてもらおうとお願いをした。 「妾は森羅万象。妾には世界の万物に興味はありません。ただ、人の心だけは思いはかることができません。故に世の人々が苦難を受けているのを観察していることがとても面白いの。あなたは、今とても良い質問をしてくれました。ご褒美として、妾の眼前に這い上がってくるまで、ここから出られなくしてあげましょう」 彼女がそう言い終わると、質問をした人の足下の畳が急に崩れ落ち、悲鳴と軽やかな笑いを伴いながら、深淵へと落下した。
https://w.atwiki.jp/moriizou/pages/8.html
佐々岡真司(背番号18)はエースナンバー18を背負った 広島東洋カープの現最年長者でありながら、プライド高いという事は決してなく むしろ投手でありながら優しすぎるきらいがあるくらいだった。 それは彼の長所でもあり短所でもあったが この場合においてそれは悲しいことに、短所でしかなかった。 佐々岡の口から漏れたのは悲鳴でも嗚咽でもなく 風が抜けた様な奇妙な息と、誰も聞き取れないくらいに小さな小さな言葉だった。 「嘘だろ………」 誰でもいい、嘘だと言ってほしかった。 先程の野村の映像とは違い、これは紛れもなく目の前ある現実だった。 これが現実ならば先程の野村さんも多分………… 「僕は野村君を運んできて実際に見てもらう方がいいかと思ったんだがね」 彼の場合ほら、死んで間もないだろう?まだ血も乾ききっていなくてね 流石の僕でも彼らにそんなものを運ばせるのは躊躇われた訳だ、 折角のスーツが真っ赤に染まるなんて可哀想じゃないか 松田元の言葉も何もかもが遠いもののように感じられた。 「さあ、今度こそ、信じてもらえたかな?」 君達を助けようとして山本さんも野村君も死んじゃったんだ、現実逃避はもう止めよう 誰も聞いてはいない様だったが、 勝ち誇ったように松田元は更に声を張り上げた。 担架の上に存在する、もう人ではなくなったもの。 それはユニフォームを着ているというより 上半身にはずたずたに裂けた赤いストライプのはいった布切れを身に纏っていると言った方が正しい。 生きている人間ならばまず有り得ない奇妙な方向へ曲がった首 “彼”のトレードマークでもあったサングラスは捻じ曲がり、同じく捻じ曲がった首の脇に置かれていた。 その一文字に切られた腹の傷からは、薄いピンクの色をした内臓器官がとび出し 何かぶよぶよとしたゼラチン質の黄色いものがのぞいているが、あれは脂肪だろうか。 「…………」 それは全身赤黒い血で塗れていた 遠くから見たらサンタクロースにでも見間違えられるんじゃないかと思えるくらいに。 ホラー映画にでも出て来そうに悪趣味な、血塗れサンタクロース。 濁ってしまったその目にはもう何もうつってはいない、もう何も見てはいない 色々な事があったが、長い間苦楽を共にしてきた人は、もうそこにはいなかった。 もう血は完全に乾ききっていたが 山本浩二その人の死を示す、むせ返る様に異質な物の臭いだけはそこに生々しく漂っていた。 佐々岡はそれから目を逸らす事が出来なかった。 「う、ぁ…うわぁあああああああああああ」 耳を劈くような誰かの悲鳴 それが引き金となり、静まり返っていた室内はまた一気に騒然となった。 嗚咽する者、目を覆うもの、壊れた様に笑う者 様々な反応を見せる選手たちを見て松田元は満足げに微笑んだ。 その悲鳴に我に返った佐々岡は 口の端から机上に置いた自分の腕に落ちる赤い滴を見て そこで初めて佐々岡は自身が唇を歯で強く噛み締めていた事に気がつき それを慌ててユニフォームの袖で拭った。 そして騒然とした室内で一人、佐々岡は ふいに頭に浮かんだ文字の羅列について考えていた。 『人はおのれの役割に応じた人物を演じるべきだ』 (なんの台詞だったかな…ああ、思い出せないや) どこで知った言葉なのか定かではなかったが それは今の自分に相応しい言葉だという風に佐々岡は感じた。 今のカープの選手においての最年長者は自分、その自分が落ち着かないでどうするのか。 それに………野村がこの場にいたとしたらきっとこう言うのだろうから。 「年長者のお前がしっかりしないでどうするんだ」 (そう、自分は、最年長者、落ち着け落ち着け) 佐々岡はともすれば震えだしそうになる体を必死に押さえつけ 出来る限り平静を装った、そしてそれは成功したと、少なくとも佐々岡はそう思っていた。 「じゃあ今から話の本筋に入るね、もしもまた誰かが僕の話の邪魔をしたら…」 松田元がそこで言葉を切ると。 スーツ姿の男達がどこに隠し持っていたのだろう 昔見た『セーラー服と機関銃』に出てきたようなソレを構えている様子が佐々岡の目に映った。 (はは、本気だねこりゃ………) それと同時に佐々岡はある覚悟を決めた。 (これから先何が起こったとしても、俺は最後まで自分を演ろう、ああ、絶対に。) 佐々岡が感情的にならないよう、ともすれば不安に曇りそうな表情を 出来る限り笑顔に近づけようと懸命に努力した結果、 気味悪く引き攣り、歪んだ微笑みを顔に形成する事に成功。 そして口の端には血を拭ったような跡もうっすらと見え――――――――― そう、実際他の者のからすれば今の佐々岡は『怖い』以外の何者でもなかった。 そしてその事実が、後々の彼の運命をも危うくしていたのだが そんな事は今の彼が知るところではなかった。 prev 3.自己矛盾 next 5.プライドの跡に芽生える感情 Written by 301 ◆CChv1OaOeU
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/529.html
前へ 「吐けよ、なっちゃん」 「ケロ・・・」 「吐いちまえば楽になるぜ」 トイレの個室の中、大きな瞳と鋭すぎる眼光の持ち主が、私を壁際へじわじわと追いつめる。 「べ、別に吐き気してないんだけど、今」 年上らしく胸を張ってそう言ってみるも、声は震える。そして、そんな私の様子を見逃すはずもなく、彼女――舞ちゃんは口の端をゆがめて笑う。 「いや、舞も別にそういう趣味ないから」 「趣味ってあんた」 「じゃなくて、あるでしょ。素直に吐き出さなきゃならないことが」 あー、はいはい。 いくら察しが悪い私だって、顔近づけられてそう言われれば、おのずと何のお話だかわかるっていうもの。 「・・・ちさと、関連?」 「わかってんじゃん」 何て残念な子なんだ・・・舞ちゃん。私は小さくため息をついた。 この際だからはっきり言わせてもらおう。いや、実際言えないから心の中でですけど。・・・舞ちゃんは千聖が絡むとおかしくなる。本当に本当に本当におかしくなってしまう。 舞ちゃんは傍から見れば十分可憐な、どことなく甘いミルクみたいな匂いすらするような美少女だっていうのに、「ち」「さ」「と」この3文字がいつだって彼女を狂わせる。 ホテルで千聖が一人部屋になればバスルームに忍び込み待機し、 千聖が楽屋であくびしようもんなら、その頭をロックして自分の膝に叩きつけ(膝枕のつもりらしい)、 千聖と誰かがふざけてチュー真似なんてしようもんなら、間に割って入って千聖の唇を・・・ああ、もう思い出したくもないケロ! 「ねー、さっさと吐いてよ魚介。ブイヤベースにすんぞコラ」 「そんなこと言ったって、別に舞ちゃんが考えてるようなことはないと思うんだけど。ってか、千聖のトクベツって私じゃなくて舞ちゃんだと思うけどな。やっぱちさまいでしょ。そもそも、なきちさとかちさなっきぃって言いにくいじゃん。だから大丈夫!」 何が大丈夫やねん。・・・私はどうも、あせると無駄に口数が多くなるようだ。 でも、黙って私の顔を見つめる舞ちゃんは少しほっぺをほころばせていて、少しばかり機嫌が直ったように見えなくもない。 「・・・ふん、うまくかわしたね、なっちゃん」 「キュフフ。さ、いつまでもこんなとこいないで、みんなのとこ戻ろ?りーだーとか、愛理に千聖取られちゃってるかもよ?」 私は舞ちゃんの手を取って、個室から出ようとした。・・・が、その手をぐいっと引かれる。 「ん?」 「・・・でもさ、なっちゃん。舞ね」 さっきとは打って変わって、舞ちゃんは真剣な表情になっていた。 つられるように、私の顔も引き締まる。 「舞、知ってるんだ。千聖が、舞に話してくれないようなこと、なっちゃんには打ち明けたりしてるって」 「舞ちゃん、」 「そうでしょ?」 ここは、ごまかしていいようなシチュエーションじゃない。私は黙って大きく1回だけうなずいた。 千聖は大雑把で豪胆なように見せかけて、実は℃-uteの中で一番繊細な心を持っている、と私は思っている。 お嬢様のときだって同じ。誰にでも優しくて、でもその裏では人知れず傷ついていて。・・・だから、少しでもその心に寄り添いたいって思って、私は秘密主義な自分の内面をさらけ出すのと引き換えに、千聖の心を覗かせてもらうことがある。 「やっぱりね」 舞ちゃんはふっと笑うと、少し視線を下げた。 「あの・・・舞ちゃん」 ガシッ 「えっ」 そのほっぺたに触れようと手を伸ばすと、いきなり手首を掴まれた。 そのまま、背中に向かってギリギリとねじ上げられる。 「いたいいたいいたい!舞ちゃんマジ痛い!」 軟弱な私にプロレス耐性がないことはわかっているはずなのに、間違いなくことは手かげんなしのガチ技だ。 こっそり盗み見た舞ちゃん・・・いえ、舞様の顔はさながら地獄の閻魔様のようだった。しかも、うっすら笑っている。 「だから、最初に吐くことないかって聞いてやったのに。舞が聞かなかったらごまかそうとしやがってこの(自主規制)が!」 「だってそれはいたたたたた」 「ちょっと、何やってんの!」 幸か不幸か。 洗面所のドアをバーンと開けて入ってきたのは、まさに今話題の人物・千聖だった。 「ち・・・ちさとぉ」 呻く私を一瞥すると、千聖は私と舞ちゃんの間に手を挟んで、器用に引き剥がしてきた。 そのまま、舞ちゃんをギュッと抱きしめる。 「まーいー・・・、大丈夫?もうちさとが来たから、守ってあげるからね?」 「はぁ!?」 いやいや、どう考えても、腕と胴体切り離されそうになってたの私ですやん。何この超展開! 「ちしゃとぉ・・・えーん、怖かったよぉ」 舞ちゃんは舞ちゃんで、千聖の御立派なたゆんたゆんに顔を押し付けて、チラッとこっちを見て舌なんて出してくる。 何これ?私、絡まれて、しかも、濡れ衣着せられて・・・わけわかんないんですけど! 「もー、あっちで遊ぼ?舞」 「だねだね、早く行こう!」 あーあー、腕なんか組んじゃって、ラブラブですこと。 さすがに納得がいかず、ちょっと乱暴に足を鳴らして二人の後ろを歩いていると、ふいに千聖が振り返ってきた。 「ん?」 “わかってるから。なっきぃだいすき!” 口パクで、簡潔にそう告げて、またすぐに舞ちゃんの肩に頭を乗せて歩き出す。 「おー、怖い怖い・・・」 長い付き合いですから。千聖が女ったらし気質なのも、それでいてアフターフォローがお上手なのも、じゅうじゅうわかっているんだけど。 そういうとこが、いわゆる“都合のいいオンナ”タイプの私と合うんだろうな。なーんて、私は密かに笑いを噛み殺した。 ダイスキとか言われちゃった嬉しさと、少しばっかりの舞ちゃんへの優越感。 銀河系一めんどくさいちさまいのドロドロ愛憎劇に自ら足を踏み入れるなんて、我ながら悪趣味ですこと。 「キュフフ」 目のまえでイチャラブを見せ付けられながらも笑いは止まらず、軽い足取りで、私は2人の背中を見つめながら楽屋を目指した。 次へ TOP