約 3,619,669 件
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/2962.html
「……サーヴァントの反応あり、マスターの指示通り殲滅を開始します」 大田区に、それは出現した。 このロワを乗っ取ろうと画策する奈須きのこの刺客、セイバー・リリィだ。 きのこの野望を阻止しようと立ち上がった若者達は善戦虚しく一人残らずその身を切り刻まれた。 邪魔者を片付け、セイバー・リリィは当初の目的を遂行しにかかる。 すなわち、このカオスロワに存在している『偽者』のサーヴァントの抹殺。 眼前の建物からは複数のサーヴァントと、サーヴァントではないが強い力を持つ者の反応がある。 それでもかまわずに歩を進めるのは、絶対的な自信の表れだった。 それに時刻は既に深夜。大抵の者は眠る時間である。 「迅速に、サーヴァントを含む全ての敵を殲滅……!」 鞘より引き抜かれたカリバーンの切っ先は、眼前のイナバ製作所に向けられた。 【三日目・1時50分/新惑星・大田区】 【セイバーリリィ@TYPE-MOON】 【状態】健康 【装備】エクスカリバー 【道具】宝具色々 【思考】 基本 マスターである奈須きのこに従う 1 イナバ製作所にいる者を殺す。サーヴァントを優先 【アリー・アル・サーシェス@ガンダム00】 【上条当麻@とあるシリーズ】 【キラ・ヤマト@ガンダムSEEDシリーズ】 【大佐@ヘルシング】 それぞれ死亡確認・セイバーリリィによる斬殺
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/54715.html
【検索用 うれないほんのしゅじんこうたちへ 登録タグ 2022年 CeVIO う 星界 曲 青谷】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:青谷 作曲:青谷 唄:星界 曲紹介 いつかやりたいは大体やらない 曲名:『売れない本の主人公たちへ』(うれないほんのしゅじんこうたちへ) 青谷氏の45作目。 歌詞 「あぁ、そうなんだ。意外だ」 「はじめて聞いたから」 「いつからそう思ってた?」 「えーいいな、それ」 たしか将来なりたい職業はサッカー選手、くらいでした むやみに肯定できなくて むやみに否定を繰り返し ほんとに知りたかったのは上手に望む方法だ ね、僕にはもう寝て見るだけの夢さえ見られない 僕には夢があって 君には夢がないけど 比べてみたら夢であって 大したものにはならないから 君には夢があって 僕には夢がないけど 大きすぎる夢であって それでも抱かなきゃなにも始まらない 「……そうかもな」 「それは現実的に考えて?」 「なるほど、そこがネックかあ」 そうだ、叶うのならば望んでいたい 報われるのなら頑張りたい なのにどうしてやりたくない 夢ってなくてはだめですか やりたいことはなんですか 好きなことはなんですか え、急に今? って話 もう君には破れる夢さえない 願えば叶うだなんて 叶った人だけが言った ある方が珍しいらしい 夢に抱かれて眠った きらきら光る他人の夢に 僕には夢があって 君にも夢があったけど 好きな色と似あう色が 重ならないこともあるように 君には夢があって 僕にも夢があったから 僕らは選んでいった 嫌になっても嫌にならない方へ コメント いい曲! -- 名無しさん (2024-02-20 02 51 01) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/boyslovewiki/pages/139.html
この男からは取り立て禁止! 原作 ■原作■ 高岡ミズミ?(著) 挿絵イラストレーター名?(イラスト) ■ストーリー■ 「どうしておまえがこんな所にいるんだ!?」 ローン会社に勤める水野谷が債権回収先で会ったのは、 高校時代、プリンスと称されていた男──密かに憧れていた村瀬だった!! 甘い美貌と憎めない笑顔で、借金なんて似合わないエリートが、なぜ覗き部屋の店番に? しかも水野谷の催促を悠然と受け流すと、「君に会えるとは思わなかったよ」と迫ってきて!? 笑顔がクセもの,スリリングラブ。
https://w.atwiki.jp/monaring/pages/1130.html
癒されない傷跡 5黒黒黒 ソーサリー 対象のプレーヤー1人はライフの半分 端数切り捨てを失う。 第5版のカードで 暫定選定リストにも収録された。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/5450.html
615 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 18 17 37 ID ??? これも困ったちゃんの中に入るのかな? 先日DX3を遊んだんだけど、かなり複雑なハンドアウトだった。 具体的にはPC1がなーんも知らない高校生で、PC2がFHからの逃亡者、PC3がUGNチルドレンで、PC4がFHの研究者、PC5がPC1とPC3をまとめるエージェントというやつだった(俺はPC5) プレイ始まると、PC1が何も知らないからといって最初の戦闘放棄、PC4は好き放題悪役RPしてもはや軌道修正不可能なレベルにまで暴走して、それをみんな面白がるもんだからヒロインNPC使ってさらうわ、PC1味方に引き込もうとするわ。 俺は正直あんまりRPに慣れていないもんだから、最後にPC1を説得するせりふが思いつかなくて地蔵と化していた。 結局、PC1とPC4は敵となってクライマックスで暴れだした。 その場は面白かったけど、後になってすっごいしこりが残るんだ。俺だけもらえた経験点少なかったし。これ、どうなんだろ? まともに説得RPができなかった俺にも原因あると思うけど、面白がってそれを許容したその場も、暴走するPCも悪いのかなあ。 616 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 18 22 56 ID ??? 経験点が少なかった原因にもよるな 617 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 18 25 34 ID ??? 困ったちゃんというより事故に近い気がする GMか暴走PCがシナリオの落とし所を考えてなかったor誘導しなかったみたいな感じで そのへんフリーダムにするなら事前にぶっちゃけといたほうがいいだろうし 618 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 18 36 31 ID ??? まとめ役がPC5な辺り、相当慣れてる人向けな気がするぜ 情報の共有とか意見の集約とかPC全員が意識してやらないと空中分解しそうだというか分解したのか 619 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 18 53 01 ID ??? 軌道修正できないヤツが悪役RPなんてしちゃいかん 劣化天プレイのひとつの典型パターンじゃないか 620 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 18 57 21 ID ??? きれいに終わらせるためにはPL間の自発的な調整が必要なシナリオだなあ。 息が合わないPLでやると非常に事故率が高いから、コンベでやったのなら微困かな。 621 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 19 20 19 ID ??? 615 >その場は面白かったけど なら別に全く問題ないんじゃね? 面白いかどうかより、つまらなくても経験点の高いほうがいいならそういうとこにいった方がいいと思う 622 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 19 20 22 ID ??? 615 その配置でそのPC5は難しいとしか言いようがないなあ 経験点低かったのは地蔵化してたからでしょうな で、PC5が地蔵化したらまとまらない構成だよね 623 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 19 38 59 ID ??? 経験点低かったのって「シナリオの目的を達成した」あたりかな 624 名前:NPCさん[] 投稿日:2009/12/13(日) 19 50 58 ID BFDzGw9Y 「その場は面白かった」のであれば何の問題も無いと思うんだがなぁ。 625 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 20 11 13 ID ??? PC4とか5って積極性と発言力ある人にやって欲しい。 重要情報持ってるのに関わる理由がないって言ってずっと仲間にならず情報も出さなかった人とか居たし。 626 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 20 12 37 ID ??? 忘れ物ですよ つ協調性 627 名前:NPCさん[] 投稿日:2009/12/13(日) 21 05 27 ID BFDzGw9Y 625 PC4とか5に重要情報を渡すのが間違い。 って考えは駄目? まあ、積極性が無い人は重要情報の有無にかかわらず向いて無いだろうから、 大筋に反対する気は無いけど。 628 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 21 16 17 ID ??? 623 その通り。 「PC1を幸せにする」と言う目的を達成できなかったわけ。 なぜならPC1はFHに寝返っちゃったから。 ああ、PC4は覚悟を決めてジャーム化しましたw それなりに報いは受けていたよ。 正直、敵側にカードがそろってるのがどうしようもなかった。 何しろ敵がEロイスでPC1の妹のロイス(PC1に対するロイス)をタイタス化しやがって、それを直せるのがPC4だけだったの。 それが敵側にいるもんだから、どう言えばいいか思いつかなかった。 どう言えばよかったんだろ。 しかも間が悪いことに、設定的にPC1と俺のPCの接点が薄くなってるから余計きつくて。 さらに言えばPC1がシスコンの設定にするから、妹重視のRPするから、なおさら説得材料が無くなっちゃって…… 悪い条件が重なりまくっちまったんだよなあ。 ああ、それとこれ、コンベンションの話ね。 629 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 21 20 07 ID ??? コンベでって情報が入ると コンベにそういうシナリオを持ってきたGMはプチ、好き勝手暴れた奴らもって感じだな。 630 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 21 45 56 ID ??? やると気分的にイヤな気分になりがちだから ルルブ読むだけに限る ルルブ買ってる分だけ業界に貢献してるんだから文句は言わせない 631 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 21 46 58 ID ??? 628 後出し野郎は氏ね 632 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 22 38 48 ID ??? コンベならその場の盛り上がりを重視していいと思う。 一番楽しめてなさそうな報告者も楽しかったみたいだし、いいGMとPLが揃ってたと言えるんじゃ? 633 名前:NPCさん[] 投稿日:2009/12/13(日) 22 47 05 ID BFDzGw9Y 628 FHに行ったら幸せにならないとか、FH差別だと思います。 634 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 22 47 55 ID ??? 631 じゃあ、中出し野郎は? 635 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 22 49 32 ID ??? いずれ生まれてくる子のためにも生きろ 636 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 22 54 29 ID ??? 634 一度中に出されるがよい 637 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 22 56 01 ID ??? つまんね 638 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/13(日) 22 58 46 ID ??? コンベでそのシナリオは事故率高すぎると思うけど、 事故ったらつまらないシナリオってわけじゃないからなあ。 まあプチ困程度だな。 640 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 01 19 25 ID ??? 615 PC5がPC1とPC3をまとめるエージェント 628 しかも間が悪いことに、設定的にPC1と俺のPCの接点が薄くなってるから余計きつくて。 言ってることが矛盾してるし(笑 PC5とPC1の接点を強くしろという指示があったにもかかわらず、 報告者は手抜きしてその指示に従わず 結果が上手く行かなかった原因を人に転嫁しようとしている かのように読める(笑) 流れでPC1と接点が薄くなってしまったと思われるが そこを乗り越えて接点を作ることを求められていた。 しかし力不足で乗り越えられなかった という感じか 641 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 08 49 03 ID ??? お互いの顔見知り、程度の接点はさすがにあったんだろう? やっぱ多少強引でも人間関係ごりごり作ってくれる人にPC4、5はやらせるべきだわ。地蔵体質人間こそ1やれ。 643 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 12 32 58 ID ??? 615 まあ事故なんだろうけど、暴走を止められなかったというよりは、暴走させた方がましだとGMが判断したような気がするな。 4と5がGMの期待外れだったけど、無理に修正して吟遊に堕するよりは、変則でも卓全体の空気読んだ方がよかろう、と。 その結果面白かったならいいじゃん。 644 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 13 55 37 ID ??? エンディングがGMの朗読で終るよりマシ エンディングってのはGMとPLで作り上げるものと思ってたぜ TRPGの自由ってのは奥が深いぜ 645 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 15 25 27 ID ??? 事故ですね。 サポートは慣れている人向けで 慣れてない人がサポートしようとすると ほぼ確実に事故になります。 PC1のシスコン重視のロールはキャラ付けで普通だからそこは一切問題ないかな あと、最初の戦闘はイベントバトルみたいなものだからそれを戦闘放棄するのも 日常を生きるというロールプレイなら問題なし PC4は暴走は周りものっているので困とは言えないかな最後は覚悟決めてジャーム化してるし まとめ役(ツッコミ)が弱いからおきた事故だと思うよ。 646 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 16 42 42 ID ??? 報告者もその場は楽しかったと言ってるんだから事故でも無いでしょ。 DXの経験値計算はある意味、人気投票だから 自分は悪いことをしてないのに人気投票が低かったと言っている愚痴でしょう。 647 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/14(月) 19 34 16 ID ??? 報告者が地蔵気質という報告 + キャラどうしが上手くまとまらなかったという報告 = 経験値が少なかったという報告 うん、自然に噛み合う。何か問題が? 643と 644でFAだと思う。 661 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/15(火) 00 14 58 ID ??? PC1 主役出番が多くRP重要 | | | PC5 端役重要ではないので適当にやっててもOK って考える人っているよね 他にもPC1~4は戦士魔法使い盗賊僧侶固定で PC5は好きな趣味クラスやってOKとか スレ248
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/2181.html
◆Dreamy Sweet Night ――自分が死ぬ夢を見た。 「うわぁああああああああああ!!!」 何度も。 「はぁ…はぁ…はぁ……」 何の前触れもなく、突然のことだった。このところ数週間立て続けにそんな夢を見る。 妙に生々しくて起きた直後は現実と夢の区別がつかないほどだ。 夢の中では‘夢’だと気付けない。故に毎日のように飛び起きる。 そんな事が続いたある日、夢の中で一人の女性に会った。 夜空みたいに深く青い髪。サンタクロースのように真っ赤なナイトキャップ 白と黒の服に、これまた白と黒の玉がついている。 そしてその手には本とうねうね動く奇妙なピンクの物体 『こんばんは、○○さん』 「あなたは誰?ここは?どうして私の名前を知っているのですか?」 彼女は私を知っているようだった。でも私の知り合いにこんな奇妙な格好をした者はいない。するとこれは妖怪の類なのだろうか。 『ああ、随分とせっかちなのですね。夢の中だというのに』 「夢…ですか?」 『そうですとも。ここは夢の中ですよ。…今日は怖い夢、見なかったみたいですね』 「ええ、そうみたいで……えっ…?」 なぜ知っているのだろうか、初対面なのに…誰にも話していないのに… 『フフフ…困惑していらっしゃるみたいで』 『私はドレミー・スイート。夢の番人、とでも言いましょうかね…あぁどうなんでしょう…フフ』 夢の番人…成程、それならば私が今までみた夢の事を知っていてもおかしくはない。 それならば 「それなら私が怖い夢を見ないように何かしてくださいよ」 当然、こうも言いたくなるわけで。懇願するような視線を彼女に送ってみる。 『そうしてあげたいところは山々なのですが、そういうわけにもいきません』 「どうしてですか?」 『色々あるのです。あなたには説明できない事情が、ね』 つれない回答だった。まぁ、夢の管理者を名乗るくらいなのだから 彼女の立場も噂に聞く‘天狗の縦社会’というものに近いのかも。 そうであれば上司の無茶を必死できいている可能性だってある。 もしそうなら無理を言うのもはばかられる。 そんなつもりはなかったかどうやら露骨に表情に出てしまったらしい。 落胆する私に彼女は…ドレミーさんはどうしていいものかとオロオロしていた。 そんな姿をちょっとおかしく思ってしまう。 夢で笑ったのなんていつ以来だろうか 『あの…○○さん?大丈夫ですか?』 「あっ…いえ、すみません。‘まともな夢’を見たのは久々なのでつい…」 『…フフ、そうでしたか。楽しんで頂けたのなら幸いです』 『ですが、時間です』 彼女がぱちんと指を鳴らすと、ゆっくり視界がゆがみ始める。これは一体… 『明けない夜はありません、少なくとも今は。ですから今回はこのままお別れです』 なるほど、要は朝が来た…ということだったのか 『ではまた…ンフフ…次もよい夢を』 ――――― 「……あ…ぁ…?」 目が覚めると小鳥のさえずりが聞こえてくる。なんてすがすがしい目覚めなんだろう。 「――?!」 悪夢から解放された? ここに来て初めての好転だ。何かいつもの悪夢とは違った夢を見ていたような気がするけれど…思い出せない。いや、もう夢の話なんてどうでもいい。 すばらしい目覚めに感謝、そして一日の始まりに胸を高鳴らせる。 願わくば明日もこんな目覚めを。 ―――― ―― 「あああああああああああああ!」 現実は非常である。次の夜からはまた悪夢の連続が始まった。 しかも内容も段々と恐怖の度合いがつよくなってゆく。 頻度も増える。夜でも、昼寝でも、たった数分の転寝でさえも。 そんなことが今まで以上に続けば、やがて眠ることが恐ろしくなり、徐々に睡眠に費やす時間が減っていくのは想像に難くないだろう。 だが人間は眠らなければ生きてはゆけない。 私はだんだんと疲弊してゆき、ついには屍人とそう大差ないほどやつれてしまった。 万策尽き果て、里で定期的に見かける薬売りに相談してみたところ‘胡蝶夢丸’というものを貰えた。 なんでも好きな夢を見る事ができるらしい。 きっとこれで悪夢から逃れられる。 藁にも縋るような思いで飲んでみたところ、早速変化が訪れた。 森の中を散歩している夢。枝葉の間からは暖かい木漏れ日が降り注ぎ、時折小鳥のさえずりが聞こえてくる。ああ、なんてここちよいのだろう。 恐怖などとは無縁の空間。 動物たちがこちらをみている。手を振るとなんと向こうも手を振り返してくれるではないか!これはすごい!たのしい!かわいい! 少し進むと新緑の木々の中で白と黒の小鳥たちがさえずっていた。 [ぺぽぺぽ ぺぽぺぽ] [ぺぽぺぽ ぽぺぺぽ] 奇妙だが不思議と安心する鳴き声だ。 鳥たちに導かれるように走り出す。気持ちいい。 ふと見渡すと、木々の間からはたくさんの花々やたくさんの顔のない何かが一斉にわたしを見てみてみてみみみみみああああああああああああ 恐怖と嫌悪感が綯交ぜになり、胃が裏返りそうになる。 それまでの安らぎなどまるで無かったかのように 泣き叫びながら必死に逃げ惑う私を顔の無い顔がたくさん追いかけて来る いやだ!いやだ!助けて!助けて!たす―― 『はい』 どこかで聞いたような安らかな声が聞こえた ような気がした。 気が付くと私は木陰で横たわっていた。…いや、膝枕をされ、頭を撫でられている。 『随分と魘されていましたね』 「あ…ぁ…」 聞き覚えのある声、この不思議な装飾の服… 『安心してください。こわいゆめは私が処理しました。あなたは槐安は守られたのです』 彼女はたしか、夢の番人を名乗って…。そうだ、彼女は…彼女の名前は―― 「ドレミーさん…」 『――っ』 一瞬、彼女の手が止まった。とても驚いたような顔をしていた。 『……覚えて頂けていたのですね。うれしい限りです』 一瞬、驚いたような顔をしていたが、すぐに笑顔に変わった。 ねっとりとして、視線を固定されるような、それでいて慈愛に満ちたような…そんな笑み。 そんな表情に見とれている最中、彼女は唐突に話を切り出した。 『そう言えば、○○さん。あなたは今催眠療法のようなものを受けていたりしませんか?』 「いえ…そんなことはありませんが…」 『そうですか…ふむ…』 ドレミーさんは空いた片手を口元に当て、なにやら考え事は始めてしまった。 頭を撫でている手も止ってしまう。 「あの…なにか…」 『…あっ、いえ。実はあなたがさっきまで見ていた悪夢についてです』 さっきまでの悪夢…その反芻してみる。が、内容が思い出せない。 だがとてつもない数の恐怖と不快感に追いかけられたような―― 『ああ、思い出さなくて結構です。大部分は処理しましたが、残滓を無理に思い出そうとすると記憶に定着してしまいますよ?』 『そうなれば今度は現世でも‘見えて’しまいます』 それは困るので、おとなしくドレミーさんに撫でられる感覚に集中する 『で、その悪夢なのですが、強制的に誘導されたような夢だったんです。特に、楽しいと感じる方向へ…ええ。なにか心当たりは?』 「それは…」 具体的な内容は霞がかかっていて思い出せない。だが楽しい…といえばおそらく胡蝶夢丸のことだろう。私はその胡蝶夢丸について、薬売りから聞いたことを全て伝えた。 『…なるほど、それのせいか…』 『わかりました。では○○さん、その丸薬を飲むのはこれっきりにしてください』 「そんな…!そうしたらまた悪夢が!」 胡蝶夢丸は一縷の望みだ。 胡蝶夢丸を飲んでなお悪夢を見たのは間違いないはず。悪夢を処理された今でも悪夢の不快感は残っていることが証拠だ。しかし、その感覚は今までの悪夢の残滓と比べれば格段に小さいのだ。 8割分の効果はあると言ってもいい。 「もうあの恐怖はいやなんです…怖い…いやだ…あの薬だけが頼りなんです…」 気がつくとわたしはわんわん泣いていた。ぼろぼろになった心をむき出しにして。 『大丈夫ですよ、○○さん。わたしがいますから。』 『こわいものは、ぜんぶ私が除いてあげますから』 『だから、お薬なんてやめてしまいましょう』 『大丈夫、ずうっとわたしが見守ってあげますから、ね?』 彼女の言葉がすうっと沁みこんでくるのがわかる ドレミーさんは私が泣き止むまで嫌な顔一つせず抱きしめていてくれた。 慈愛に溢れた安らかな微笑みを浮かべながら、ずっと。 ―――― ―― 『もう、大丈夫ですか?』 「…はい…ごめんなさい…」 大分取り乱してしまったようだ。ドレミーさんの服に皺が寄ってしまっている。 『…もう、起きる時間ですよ?』 「……」 『怖いのですか?』 「…はい」 起きればまた寝る時がきてしまう、そうなればまた…。 だったらずっとこのまま、どれみーさんといっしょにいたい 『もし怖い夢に入ってしまったら私の名前を呼んでください。』 『たとえ白昼夢であったとしても、私が駆け付けます』 「でも…覚えていられるか…」 『大丈夫ですよ。あなたは私の名前を覚えていた。間違いなくできます』 どれみーさんがここまで言ってくれている。 『さぁ、ゆきなさい』 「…はい!」 私は自らを奮い立たせるように強く返事をした。 それからは悪夢に遭遇する度、彼女の名を呼んだ。 そうすれば、彼女は応えてくれた。 あるときは頭を撫で、あるときはぎゅっとしてくれた。 毎日、毎日。 彼女こそが私の希望であり、心の支えだった。 初めは悪夢から逃れたい一心だったが、いつしか彼女が目的となり 寝る事がどうしようもなく楽しみになって。 やがて悪夢など消え去り そうして数か月が過ぎていった。 『また会いましたね。○○さん』 「またきました、ドレミーさん」 他愛もない会話を紡ぎ、共に過ごす。 それがわたしにとってはとうしようもなくしあわせで、かけがえのない時間。 「私は思うんです、こうしてドレミーさんとお話している時がとっても楽しいんです」 「そして、唯一安らぎを感じるんです」 『そうですか。それはそれはよかった。ですがこれ以上はよろしくありません』 この関係への始めての否定の言葉。突然だった。 「…なぜ?」 『夢は現実以上に精神を侵します』 彼女は相も変わらずねっとりとした微笑みを向けてくる。 この目つきが、口が、声が、全てがわたしを狂わせる。 『あなたも分かっているのでしょう?眠っている時間がどんどん長くなっている事に』 確かにその通りだ。起きている時間がどんどん短くなっていることは実感としてあった。 生命の維持に必要な行為に費やす時間以外はほとんどすべて寝ている。 それゆえ、彼女が今言った言葉は警告なのだろう。 しかし、この目を見ると視線をそらせない。 妖しく動く口元が、わたしの意識をとらえる。 艶やかで絡みつくような声が、頭に響く。 もうドレミーさんしかみえない、きこえない、かんじない 『このままだと貴方は二度と現世に戻れなくなりますよ』 いやちがう。ドレミーさんをみたい、ききたい、かんじたい 『それでも良いなら、ずっとここにいさせてあげますけれど…どうします? 』 そうだ…私は…わたしは! 「ドレミーさん!わた―――」 『そんな事を言っている間に起きる時間になりましたよ。ああ、今回もお別れの時間ですね』 私が返事をしようとした瞬間彼女が時間切れを告げた。いやだ、待って。 『今回は一体何時間……いえ、何日間眠っていたのでしょうね』 『でもどうか安心してください。ここで起きればもう二度と私に会う事はないでしょう』 『さすれば貴方は日常へと戻ることができるでしょう』 いやだ、いやだ。まって、ドレミーさん。 『では、さようなら』 みるみるうちに彼女が遠くなってゆく。手を伸ばすたびに手が届かなくなっていく。 いかないで、ああいかないで、どれみーさん。 「―――ッ!――っ!」 私は必死に叫んだ。声にならない声を上げ、必死に彼女にすがりつこうとした。 しかし私の意識は急速に肉体に引き寄せられていく。 やめて、ひっぱらないで、助けて、ドレミーさん 『現実に未練はないのですか?』 ドレミーさんの声が聞こえる。待ってて、今行くから。 『無理やり来てはいけませんよ?』 どうして?いやだ、行く 『それ以上は…ああ、切れてしまいます』 みしみしと千切れそうなロープが軋むように身体から嫌な音がする 痛い、痛い、心と体が千切れそうな痛み。 なのになんで私は進もうとするの?何でこのまま戻りたくないの? 決まっている。だって、だって私は―― 「ドレミーさんとずっと一緒にいたいから!!!!!」 全身全霊を込めて叫んだ。 そして私は真っ暗闇に放り出された。 しばらく何もわからず漂っていたが、自分置かれた状況を認識した瞬間、強烈な孤独と恐怖に襲われる。 「どこ…ここどこ?…こわい…どれみーさんどこ…?」 返事はない。それどころかまわりの音は消え、光も無く、ただ暗黒空間を漂っている。 まるで魂を鷲掴みにされたような異様な不快感に苛まれる。 「どれみーさん…!どれみーさん!!こわい!!どれみーさんたすけて!!!」 半狂乱になって暴れまわるが、手足の感覚は無い。それどころか自分の体がどうなっているのかもわからない、わからない、くらい、みえない、きこえない、こわい 『ああ、こんなところにいたんですか』 真っ暗闇に一筋の光が差した。ドレミーさんだ!!でも何故か声が出ない。 『フフ…もう大丈夫ですよ。全てうまくいきました。さぁ、いきましょうか』 彼女のやさしい声を聴くだけで脳髄が甘く痺れる 彼女に抱きしめられる度にしあわせがあふれる。 ふわふわ、ふわふわ。いっぱい、どれみーさん、しあわせ。 『そうですか。ああ、それはよかったです』 どれみーさんといっしょなら、わたしはいっぱいしあわせ 考えたことがそのまま彼女に伝わっているようだ。 彼女と私の間にはもはや言葉すら必要ないのかもしれない。 ああ、どれみーさん、どれみーさん、すき。ああどれみーさん、だいすき 『フフ…私も好きですよ、○○さん。いえ、愛しています。こっちの方が正しい表現です』 どれみーさん。ああ、どれみーさん。しあわせ。わたしもあいしています。すき 『これからもずっと一緒ですよ』 どれみーさんと、ずっといっしょ。いっぱいしあわせ もう、夢しか見えない。 ――――― ――― 『ンフフ…ああ…ようやくこの時が来ましたね…ああ、長かった』 もはや私以外についての興味を完全に失った○○さんを‘手に乗せる’。 わたしは只ひたすらに、夢魂だけの存在となった○○さんを撫でていた。 『初めて会った時からずっとずっとこうしたかったんですよ?』 そっと、○○さんを抱きしめる。 とくん、とくん―― ○○さんの想いが熱となり身体に伝わってくる。ああ、なんて暖かく、そして心地良いのだろう。 『あなたの方から、あなたの意志で‘こっち’へ来てくれるなんて…うれしい』 思わず笑みがこぼれる。幸福感でどうにかなってしまいそうだ。 と、言ってもこうなるように仕組んだのはこの私。夢の支配者、ドレミー・スイート。 胡蝶夢丸なんてなんの意味も成さない。 『怖い夢も、私との楽しいひと時も、全部私が作った‘夢’なんですから』 ○○さんは結局気がつかなかったみたいだけど。 夢の中では何者にもなれる。夢を通じて何者にもなれる。 それは夢の中では夢魂という存在になるからだ。 ○○さんは夢の中で現実への回帰を否定した。それは現実の肉体と夢魂のリンクを切断する事にほかならない。 それだけのことならば、○○さんの全てを‘こっち’側へ導く私の作戦はまだ終わらなかっただろう。 しかし○○さんの思いの強さによって現実の肉体に宿る魂をも引き抜いてしまった。 こうなれば現実の肉体は魂を失った抜け殻になる。 通常、肉体の死をもって魂が肉体を離れるのだが、その順序が逆転してしまえばどうなるか。 存在する意味が消滅した肉体はグズグズの灰になって消え去り、シーツの上には燃えカスを人型に散らしたようなシミが残るだけだ。 ○○さんは図らずも自らの意志で肉体を消滅させた。 戻るべき肉体を失った夢魂は二度と現世に戻ることは無い。 永遠に私と共にある。共にあり続ける。 そう、これでずうっと一緒にいられる。 ドレミー ・ スイート ・ ナイト 『ようこそ。永遠の “ 夢みるような甘い夜 ” へ(ドレェ…』 ああ、愛しい貴方と共に、永遠の春夢を。 ENDoremiy
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2373.html
ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』 16KB 観察 考証 現代 虐成分ほぼ皆無。虐と過激さを期待している方は今作をスルーで。 ・確実にニーズに応えた内容ではない自信あり ・基本自分設定 ・虐待成分皆無 ・虐成分が欲しい方はウィンドウを閉じる事を推奨 前回と同じかそれ以上の内容が欲しい人には特に ・前回があれだけど一応『教材』を目指す内容 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』 本日はとあるまりさを見てみましょう。 「ごはんがたりないんだぜー!」 開始早々の元気な声です。 きっと子ゆっくりから大人ゆっくりの間にいる若いまりさなのですね。 では、見てみましょう。 「十分食べただろ、これ以上は太るぞ」 「うんどうするからいいんだぜ!」 「そう言って運動したためしがあるか。なんと言おうと昼飯はこれで終わり! 少しは量考えろよ、そんなに食わせられるほどうちには金ないんだぞ」 「いやなんだぜいやなんだぜー! もっとたべたいんだぜーーー!!!」 飼い主は聞く耳持たずに餌箱を洗いにいきました。 ここでゆっくりの言う事を聞いてしまうと、躾によくありませんからね。 ゆっくりに愛想を尽かす飼い主の約60%以上が、 躾のミスで言う事を聞かなくなったゆっくりに疲れてしまうのが原因です。 この飼い主さんはまりさが初めてのゆっくりですが、 苦労しながらもこれ以上酷くならないようにがんばっているようです。 犬などと同じように、厳しくしなければなりません。 言葉が分かるから、と言って甘やかすのはいけないのです。 人間の子供だって、甘やかすと我侭な子に育ちやすいですからね。 この飼い主さんはよくわかっています。 「ゆぅ……なんでおなかいっぱいたべられないんだぜ……。 まえはいっぱいたべさせてくれてたんだぜ……」 子ゆっくりの時期は成長期という事もあり、 一般的におなかいっぱいまで食べさせてあげることで、 病気になりづらく、健康な成長を促進します。 しかし、ある程度成長すると、過度の食事は単なる肥満に繋がります。 これも動物と同じです。 でも実際はこれでも子ゆっくり時代より体格比でも多めに食べさせています。 ただ、満腹までの量が変化しているのです。 これはゆっくり特有の思い込み現象が一因とも言われています。 人間だって、『この量は多い・少ない』と思うだけで少しは違ってくるものです。 この場合は、体の大きさと食事の量の比率が子ゆっくり時代と大差はないのが、 まりさに「これはあんまり多くない」と思わせているのです。 「しょうがないんだぜ、ひるねするんだぜ」 少し大きめの体でポヨンポヨンと窓際の日の当たる場所へ移動するまりさ。 実に健康的な見栄えです。飼い主の健康管理の賜物と言えるでしょう。 「ゆぴー……ゆぴー……」 しかしこのまりさ、もう大人ゆっくりの仲間入りしてもいい時期なのに、 子ゆっくりの気分が抜けていませんね。 飼い主さんはそれなりの躾をしているようですが、 このまりさは生来の怠惰性を持っているのか、あまり向上心がありませんね。 この時期のゆっくりは、自立心が強くなり、遊び目的でなく運動目的で外へ出たがったり、 自分の生活スペースを欲したり、進んで飼い主の手伝いを始めます。 それでも家を出ることはありませんが、これは外の脅威を本能で理解しているからです。 飼いゆっくりとしてしっかり育っていれば、自立を目指しても家を出るなどと言う命を捨てるような事はしません。 なので、自立欲求を満たすために、自分で出来ることを探そうとするのです。 がしかし、このまりさはまだ子供のままなのです。 たまにいるんですよ、飼い主がどんなに良くても根っこから怠惰なゆっくりが。 「ゆぴゅわ~よくねたんだぜ~」 現在14時。ゆっくりしてますね。 見てくださいあの緩みきった顔。 ゆっくりしすぎです。 「おやつはまだかなのぜーおにーさーん」 「何がおやつだ、寝て起きたばかりのくせに。 少しは自分の寝床部屋の掃除くらいしてろ」 「そんなのおにーさんがやってくれればいいんだぜ。 まりさはゆっくりしたいんだぜ」 「おまえはいつまでたってもガキだな」 「いっしょうこどもでいいんだぜ」 「俺は5時まででかけるからな。 おやつは帰ってからだ」 「おやつくらいてーぶるにおいていってほしいんだぜ! おやつはさんじってきまってるんだぜ!!」 飼い主さんは溜息をつきながら出かけていきました。 無論おやつはおいていません。 このまりさでは、出かけた途端に食べてしまうでしょう。 「おかしおいていかなかったんだぜ。 さいきんけちんぼなんだぜ。 かってにさがすんだぜ」 まりさの家捜し開始です。 しかし台所にはドアを通らねばなりません。 そのドアはしっかり閉められており、まりさには超えられません。 「あけるんだぜー! どあさんはさっさとまりさをとおすんだぜー!」 わかっていても言わずにはいられない、ゆっくりの性ってやつです。 「ゆっぐ!ゆっぐ!!あくんだぜ!!」 体当たりも始めました。まったく諦めが悪いですね。 この部屋、一応まりさの安全を考えて危ないものは極力無くしてあるので少しくらい暴れても安全です。 結局飼い主さんが帰ってくるまでまりさはドアと喧嘩していました。 「おそいんだぜ!まりさはおなかぺこぺこなんだぜ!!」 「これでも早く帰ったんだから文句言うな。ほら食え」 消化にやさしいゆっくり用お菓子。 「たまには違うのが食べたいんだぜー!」 「おやつでるだけましに思えよ。俺だってそんなに給料良くないんだから。 そんなに食べたいなら自分で虫でも狩って来い」 「むしさんはつかまえるのつかれるからいやなんだぜ」 このまりさ、口は悪くないためなかなか怒りどころが見つからないのも難点ですね。 そして夕食前、まりさはごはん待ちでテレビを眺めています。 「おにーさーんまだなのかぜー」 「まだまだ30分は待て」 「おなかすいたんだぜー」 「少しは片付けとけや。俺が片付けるだけでも食う時間延びるんだぞ」 「おにーさんがはやくつくればかたづけるじかんができるのぜ」 「……塩と胡椒多く入れてやる」 口でいくら言っても無駄なようです。 それでもまだ酷い口答えをしない分マシなんですよね。 世界中の『酷い性格のゆっくり』を集めた映像があれば、 万人の精神に支障が出る内容になる事は間違いないです。 常識のない口の悪い若者がいっぱいいる状況と言えばわかりやすでしょう。 「ゆっびぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! しょっぱいんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 この日、まりさは水の飲みすぎでブヨブヨになりました。 後日、まりさはゆっくりを飼う人が多い公園で遊んでいました。 「ゆふふん!どけるんだぜ、まりさがさきなんだぜ!!」 「ゆえええええん!!」 「この馬鹿子供相手になにしてんだ!」 「ばびゅ?!」 まりさは水飲み場に割り入って子ゆっくりを突き飛ばしました。 知り合い同士の集まりだったから謝って済むものの、 赤の他人の子ゆっくりだったらいろいろ面倒な事になりかねません。 「お前も謝れ!」 「ごめんなんだぜー」 「お前立場わかってんのかぁアァン?」 「いびゃびゃびゃびゃびゃ!ごべんばばいばんだべー!!!」 子ゆっくり同士ならまだ可愛いものですが、 成体に近いまりさでは可愛げも何もありませんね。 飼い主さんは今日の集まりで、 友人からまりさについてアドバイスを貰っているようです。 こういった飼い主たちは飼い方に試行錯誤しているので色々と勉強になります。 飼い主同士のコミュニティもわりと捨てたものではありません。 「ゆはっ!あのれいむちょーかわいいんだぜ!!」 まりさは一匹のれいむに目を奪われます。 髪は綺麗に整えられ、飾り気などなくとも十分な佇まいと雰囲気。 そのれいむ、ゆっくりの目で見なくとも美ゆっくりだと見て取れます。 近くの子ゆっくりたちと楽しそうに話をしている姿は、 れいむ種が特に高いという母性本能を最大限発揮しています。 この美は飼い主の力のみならず、れいむ自身の努力が見て取れますね。 「れーいむー!」 ピョンピョンピョンピョンと大急ぎ。 進行上に他のゆっくりがいてもおかまいなしの勢いです。 誰もいなくてよかったです。また飼い主さんが大変になるところでした。 「れいむ!まりさとおはなしするんだぜ!」 「ゆ?れいむはこのこたちとおなししてるからちょっとまっててほしいよ」 「ちびなんてどうでもいいんだぜ! そんなちびよりまりさとおはなししたほうがたのしいんだぜ!」 「……」 れいむは困っています。 まりさの強引さは、もしかしたら子供たちにまで及びかねないと悟ったのでしょう。 「れいむたちはむこうであそんでるよ!」 「そうだね、まりさたちはむこうであそんでるよ!」 「ごめんねちびちゃんたち」 「さっさといくんだぜ」 子供たちはしっかりしています。それに比べてまりさときたら。 これが赤の他人のゆっくり相手なら、まりさの飼い主さんは恥ずかしくて顔も出せません。 「れいむはだれのかいゆっくりなんだぜ」 「あそこでおはなししてるおにーさんだよ」 「ゆゆ!まりさはそのおにーさんとはなしてるおにーさんのかいゆっくりなんだぜ! これはうんめいをかんじるんだぜ!!」 御目出度いお調子者ですね。 「ゆーん、まりさがあのかいぬしさんのかいゆっくりなんだね」 「そうなんだぜ!おにーさんをしってるんだぜ?」 「よくおうちにくるんだよ。 まりさのことでよくおにーさんにそうだんをしにきてるんだって」 「ゆふ~ん、もしかしておみあいかもしれないんだぜ~。 これはぜったいうんめいじゃないかぜ?」 君のお馬鹿加減の相談なんですけどね。 「ゆふふ~ん、それならそうとおにーさんもはやくいってくれればいいのに~。 まあ、まりさにつりあうびゆっくりはそうそういないけどだぜ」 「そうだね、まりさはたしかにびゆっくりだね」 「ゆっふん!そのへんのびゆっくりていどならまりさにかなわないんだぜ! だかられいむをかのじょさんにしてあげるんだぜ! すごくいいていあんだとおもうんだぜ!」 どこから出てくるのかこの自信。 しかし対するれいむはかなり落ち着いてます。 「おことわりするよ」 「ゆがーん!」 一刀両断。 ざまあみろ。 「なななな、なんでなんだぜ!?」 「れいむはまりさよりあっちのまりさのほうすきだよ。 れいむはまりさのことなにもみりょくてきにおもえないよ」 「なんでなんだぜ! あのまりさはぜんぜんびゆっくりじゃないんだぜ!!」 「あのまりさはやさしいよ。 それにものしりで、じりつしんがつよいんだよ」 ゆっくりは自立心などの、自分だけでできる事が多い相手を好む傾向があります。 美ゆっくり派の面食いも割合多いですが、総合的にはやはり独力の強さが支持されます。 これは野生に生き抜く能力が高い番の方が生存率を高められるからだと考えられます。 外見だけが取り柄のゆっくりは、冬の餌が無い時期に最も死亡率が高いのです。 加えて、まりさ種のような父役が多い種は特に独力を求められます。 その代わりに、まりさ種は母役が少ないためか、番に美ゆっくりを求めやすい傾向にあります。 これは狩りに相当する行動を母役がする必要が無く、家にいる時間が長いためであり、 自慢心が総じて強いゆっくり種にとっては有能なゆっくりか美ゆっくりの番が一種のステータスになるのです。 「でもあのまりさはびゆっくりじゃないんだぜ!」 「でもゆっくりしてるよ。 まりさみたいにゆっくりしてないゆっくりじゃないし、 おにーさんをこまらせたりしてないよ」 「ゆ、ゆぐぅ……」 図星を突かれています。 ここで自覚が出来るだけマシでしょう。 「でも、まりさのかのじょさんになったら、 おいしいものいっぱいたべさせてあげるんだぜ!」 「それはまりさが、じゃなくておにーさんがでしょ?」 「ひろいおへやもあるんだぜ!」 「ただひろいだけじゃおちつけないよ」 「いっぱいあかちゃんをつくれるんだぜ!!」 「いっぱいあかちゃんつくったらかいぬしさんがたいへんだよ」 「そんなことないんだぜ! にんげんさんはあんなにおおきなおうちにすんでて、 いっぱいごはんもたべてるんだぜ! おちびちゃんがいっぱいいたってだいじょうぶなんだぜ!」 「まりさのいえのおにーさんがどうかはわからないけど、 にんげんさんはれいむたちよりおおきいからひろいいえと、 いっぱいのごはんさんをたべるんだよ。 まりさはせつやくってことばをきいたことないの? れいむたちのめんどうをみてくれるにんげんさんは、 まりさみたいにただあそんでるわけじゃないんだよ? そういうことをかんがえたことないの?」 「ゆ、ぅ」 ついに言葉に詰まってしまいました。 今まで好き放題ゆっくりしただけのまりさには、 飼い主の苦労など考えた事もないんでしょう。 散々家の状況を言われていたんですけどねぇ。 「あっちのまりさはおとなだよ。 かいぬしさんのことをかんがえてて、 あいてのゆっくりのことだってちゃんとかんがえてるよ。 まりさはできるの?」 「ゆぐ……で、できるよ!」 「こんきょがないよ。 うそついちゃだめだよまりさ。 じぶんをみとめるのもおとななんだよ」 「おとなおとなって、おとなのなにがいいんだぜ!! おとなになったらじぶんでいろいろしなくちゃならないんだぜ! そんなめんどうなのはいやなんだぜ!」 「じゃあ、なんでかのじょさんほしいの? なんであかちゃんほしいの? じぶんでそだてもしないのに? そんなまりさにほれるゆっくりがいるの? いたとしてもどうせあいそつかされちゃうよ? せきにんとれるの?とれないよねこどもなんだから? おとなになるってそういうことだよ。 じぶんでできることもだれかにやらせてるんじゃ、だれもまりさをすきにならないよ」 正論の嵐。 そのまま人間にお説教してもいいくらい聡明なれいむですね。 こんな人間の嫁さんほしいです。 まぁ私にはそんな良い人もったいないですが。 それはそれとして、まりさはすごい剣幕です。 「ゆ……ゆっがぁぁぁ!うるさぁぁぁぁい!!」 「そうやってぎゃくぎれするのがこどもだっていってるんだよ!」 「ゆぐふぅ?!」 返り討ち。 それもそのはず。 適度な運動と適切な食事を自ら守り続け、自分を磨いて全てにおいて美ゆっくりになったれいむに、 何もせずただ怠惰に生活し、飼い主の努力で外見だけ美ゆっくりになったまりさでは、 基礎能力が根本から違いすぎるのです。 「ゆわぁぁぁぁん!おにぃぃぃざぁぁぁぁん!! でいぶがいじべるぅぅぅぅぅ!!!!」 ついに泣き出しました。 様子を見ていたれいむの飼い主とまりさの飼い主はとりあえず二匹に近づきます。 「でいぶがいじべるんだよぉぉぉ! おごっでよぉぉぉ!!!」 「何言ってるんだお前。 今のはれいむが正しいし、お前のが先に手出しただろ。 いろんな意味で」 「ゆわぁぁぁぁ!! なんべでいぶのみがだずるのぉぉぉぉぉ!!!」 「反省しろ。 れいむたちとお前が一緒だなんて思うな。 お前はあの砂場で遊んでる子ゆっくりたちと同じなんだよ。 あーいや、でかくて聞き分けが悪い分もっとタチ悪いか?」 「ゆわぁぁぁぁぁぁ!!!」 「泣くなバカたれ!」 「ゆびゅ!?」 飼い主さんの平手打ちが張りのある饅頭顔にいい音を鳴らしました。 ただの饅頭ならあんな音はなりません。 「ゆびゃあああ!!ぶっだぁあああああ!!!」 「当たり前だ。聞き分けがないガキは多少手を挙げないと直らないんだよ」 「まびざこどぼじゃなびいいいいいい!!!」 「都合が悪くなると言葉を翻すやつだな……帰ってお仕置きが必要だ。 ……悪い、こいつ連れて帰るわ、れいむにはよろしく言っておいてくれ」 れいむの飼い主さんに詫びると、引きずる様にまりさを家に連れて行きます。 抱えて行かないのは甘えさせないためでしょう。 家に帰ると、ゆっくり専用お仕置き透明箱にまりさは入れられます。 「やじゃあ!!はいりだぐないいいいい!!!」 「反省するまで飯はいつもの半分だ。 ガキじゃないなら少しは大人になる努力をしろ」 「ごはんざんはんぶんにざれだらまびざじんじゃぶびょおおお!!!!」 すごい喚き様です。何を言ってるのかほとんどわかりません。 このまりさ、謝る事がまず浮かんでいないようです。 これでは大人の階段は上れません。 大人の第一歩はまず自分の過ちを認める事です。 「泣くなと言っただろうが」 「ぶびゅぶ!」 強引に箱に押し込められます。 この箱、狭くて頑丈で重石つきのため、中にいるゆっくりの力ではまず動きません。 ゆっくりも人間も基本的に行動が限りなく強制されるとストレスになります。 こうしてほぼ身動き不可能な状態は数日続けるとストレスで病気になりかねないので、 このお仕置きを採用する場合は注意が必要となります。 このまりさは二日後の朝に箱から出されましたが、かなりぐったりしていました。 数日間はほとんど動かず、食事量も減りましたが、一週間もすれば回復しています。 このまりさの飼い主さんは相談の結果、前より叱り方をきつくする事に決めたようです。 初めてゆっくりを飼う人は、こうして試行錯誤していきます。 三匹四匹買えば十分知識もたまり、ほとんどの人がまともなゆっくりに育てています。 ゆっくりは成長が早いですから、試行錯誤しているうちに成体になってしまう事も多いため、 最初のゆっくりは6割以上が言う事をうまく聞いてくれなくなると統計が出ています。 ただ、好き勝手するゆっくりは事故率が三倍以上で交代しやすいので、 飼い主は割合早く二代目三代目のゆっくりを飼う事になる事が多いとも統計に出ています。 このまりさは、果たしてどうなるのでしょうね。 如何でしたか。 これが我侭なゆっくりの扱われ方です。 これを見ているゆっくりの皆さんは、自分の行いを良く考えて下さい。 果たして自分は飼い主さんに迷惑を掛けていないかどうかを。 もしも思い当たる節があるなら、少しずつで良いですから、直していきましょう。 何事も遅すぎることは無いはずです。自覚が出来るのならば。 また飼い主さんは、もしこれでも自覚が無いゆっくりがいる場合、 然るべき対処を取る必要があります。 そのままで良い方は特に必要ありませんが。 完全に言う事を聞かない場合、手を上げるのも辞さない姿勢が必要です。 犬を飼っている人も、駄目な事をしたら叱ったり、少しビンタくらいするでしょう。 最初に申しましたとおり、躾は大事なのです。 ある意味、ゆっくりの躾は子供の躾の練習とも言われています。 現在、若い夫婦の間でゆっくりを赤ゆっくりから育てる事がブームになっているのがそれです。 人ではありませんが、言葉が分かる分簡易シミュレーションが出来るのです。 人間に比べて何倍も早熟なので、妊娠してからでも十分な練習が出来るのが利点です。 ゆっくりについてばかりですが、実際は飼い主さんたちにも言える話です。 このまりさと人間を置き換えてみると、そのまま人間の関係になります。 ゆっくりとは、言わば人間の縮図なのです。 説教くさくなりそうなのでそろそろ終わりにしましょう。 ゆっくりの皆さん。 これからは、飼い主さんのことをしっかり考えられる立派で素敵なゆっくりになってください。 それが円満な家庭を手に入れる第一歩です。 飼い主さんと仲が良いゆっくりは、モテやすいそうですよ。 あわよくば、飼い主さんの好みの飼い主さんの美ゆっくりとお近づきになりましょう。 飼い主さんが、もっと優しくなってくれるかもしれませんよ。 ちなみに、ゆっくりには褒めて伸ばす方法も飴と鞭を使い分ければ非常に有効です。 是非お試しください。 では今日はこの辺で。 ゆっくり教材ビデオ。 飼われているゆっくりに様々な境遇のゆっくりを淡々と見せる事で、 自分が如何な立場にいるかわからせるための教材である。 また、ゆっくりの飼い方を飼い主に考えさせるための教材でもある。 各巻1000円。 プロデューサー・あたいあき ナレーション・あたいあき 製作会社・株式会社GYAKU トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る これ読んで反省した。適度な運動と食事をして努力で美ゆっくりになります。 -- 2014-05-04 10 37 36 教材はいつもためになる -- 2012-08-03 22 43 10 いいSSだった こんなしっかりしたゆっくりれいむなら欲しいな -- 2012-02-18 21 21 20 おおう、良いビデオだ。勉強になるな。 どこぞのモンスターペアレントにも見てほしいなw -- 2010-12-21 20 49 31 まりさは飼い主ともども処分したほうがいいだろ -- 2010-12-04 16 39 14 すばらしいですね!どこぞのルーピン並に素晴らしいです! -- 2010-04-19 05 30 39
https://w.atwiki.jp/darkness00/pages/204.html
この世の理、摂理からはぐれひっそりと佇む小さな空間にようこそ。ここはシルヴァの手持ち漫画&ラノベを紹介していくページです。結構面白いです。嘘です。シルヴァの所持本を語るだけなので興味が無い人は今すぐブラウザの「戻る」ボタンを押してヤフーで「テイルズチャンネル」と検索しましょう(おま ※このページの765%(当社比)をタバサsのアイデアから賄っております。この場で感謝の意を述べさせていただきます。 【漫画】 ジャンプコミックス BLACK CAT (1~20・ファンブック) 武装錬金 (1~10) P2 (1~7) タカヤ (1~5・夜明けの炎刃王) ガン・ブレイズ・ウエスト (1~3) みえるひと (1~7) ダブルアーツ(1~3) 紅 (1~2) TISTA(1~2) ドラゴノーツ 黒子のバスケ(1~6) ガンガンコミックス はじめての甲子園 (1~6) ドラゴンクエストモンスターズ+ (1~5) トルネコ一家の冒険記 (1~4) ドラゴンクエスト 天空物語 (1~11) スパイラル~推理の絆~ (1~15) テイルズオブエターニア (1~9) ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル (1~3) とある魔術の禁書目録 (1~4) 生徒会のヲタのしみ(1~2) 妹アンソロジー ブレイドコミックス テイルズオブシンフォニア (1~5・EX) テイルズオブシンフォニア アンソロジーコミックス スケッチブック(1~6・出張版) スコアブック ぷちはうんど(1~5) スカイ・クロラ イノセンテイスト 電撃コミックス テイルズオブジアビス アナザーストーリー とある魔術の超電磁砲(1~3) テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2 ロッテのおもちゃ! 角川文庫コミックス 日常(1~5) テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー 戦場のヴァルキュリア(1~2) ヒビキのマホウ(1~2) その他 ドラベース 超野球外伝 (てんとう虫コミックス:1~17、19) ゆるめいつ(バンブーコミックス:1~2) ネクロマンサー(シリウスKC) 【小説】 スーパーダッシュ文庫 テイルズオブザワールド なりきりダンジョン2 テイルズオブファンタジア なりきりダンジョン (上・下) テイルズオブファンダム~旅の終わり~ テイルズオブシンフォニア (上・中・下) テイルズオブジアビス(1~6) テイルズオブイノセンス (1~2) イレギュラー(1~4) 影≒光(ノーマル・英国編・陰陽編・激突編・暴走編) ストーン ヒート クレイジー ガン×スクール=パラダイス! 空トブ人ビト (1~2) Hot Rod ガラクタ・パーツ 魂振の~ (練習曲・前奏曲) 鬼刻 (1~3) 嘆きの館 ヴァンガード ベン・トー (サバ、ザンギ) アキカン! カンピオーネ! (Ⅰ~Ⅳ) 天使の飼い方・しつけ方 ウエディング・ドレスに紅いバラ 夜空の双子座に紅いバラ 迷い猫オーバーラン‐拾ってなんて言ってないんだからね!!‐ ジャンプJブックス BLACK CAT(1・2・星の残照) BLEACH (2・Memorys of Nobady) 復活のマウンド 武装錬金 (1~2) サモンナイト (ノーマル・私だけの王子さま、クラフトソード物語) ファミ通文庫 バカとテストと召喚獣 (1~3、3.5、4~6、6.5、7、7.5) 学校の階段 (1~6) モンスターハンター (1~4) モンスターハンター 魂を継ぐ者 (1~5) モンスターハンター 疾風の翼 (1~4) 天使のベースボール 千の剣の舞う空に シャイニング・ウインド-アナザー・リンク- 世界樹の迷宮 散りゆくモノへの鎮魂歌 テイルズオブファンタジア (紺碧の絆、真紅の瞳、琥珀の回廊、瑠璃の夢) テイルズオブシンフォニア (青翠の器) テイルズオブジアビス (真白の未来:上・下) テイルズオブシンフォニア-ラタトスクの騎士-世界の願い(1~3) テイルズオブシンフォニア-ラタトスクの騎士-果て無き想い 上 ”文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る 電撃文庫 しにがみのバラッド。 (1~12) みずたまぱにっく。(1~4) ウィザーズ・ブレイン (Ⅰ~Ⅲ、Ⅳ上・下、Ⅴ上・下、Ⅵ上・中・下、Ⅶ上・中・下) 半分の月がのぼる空 (1~8) 天空のアルカミレス (1~3) 灰色のアイリス (1~5) ある日爆弾が落ちてきて オーバー・ザ・ホライズン 三辺は祝祭的色彩 飾られた記号 開かれた密室 テイルズオブファンタジア 語られざる歴史 想刻のペンデュラム 旅に出よう。滅び行く世界の果てまで。 フォーソルティアの風 ラキア(1~2) 銀鎚のアレキサンドラ(1~2) シゴフミ 神のまにまに!(1~3) ソードアート・オンライン アイングラッド(1~4) 電波女と青春男(1~3) ラプンツェルの翼(1~2) θ-11番ホームの妖精- その他の文庫 とある飛空士への追憶(ガガガ文庫) とある飛空士への恋歌(1~3:ガガガ文庫) ささみさん@がんばらない(ガガガ文庫) スカイ・クロラ(中公文庫) 蒼穹のカルマ(富士見ファンタジア文庫) 総計…362冊(byタバサsの携帯の計算機能+はぐれメタルの脳内暗算機能) ただ今のシルヴァのオススメ本 ※やっぱり不定期更新だったりするけど文句は言わない(( バカとテストと召喚獣 ギャグ9割、ラブコメ1割で成り立っている現時点で最強小説の一つとして名高い作品。ドラマCDやアニメ化、マンガ化に携帯アプリ進出など知名度はファミ通文庫でもトップレベルに達している。キャラも世界観も皆個性的でけれどものめり込める。とにかく読んでみなさい。知床はもちろんこの作品を手に取った者全員が爆笑を保障する事でしょう。 ウィザーズ・ブレイン 電撃文庫が数多く持つ長編小説の一つ。現在計13巻が刊行されている。出版間隔の長さがネックで、内容の複雑さもあり人によって好き嫌いはある本だが、はまる人にとっては過去に例が無い最高の聖書となる。その内容の複雑さ故に生み出される重厚感あるストーリー、数多くのキャラクターの個性、そして無数の伏線。想像力が豊かであればあるほど、この本の内容を受け入れ、考えを広める事が出来る。我らが史上最強の絵師、純圭一さんの美麗な挿絵が個性豊かで、世界に翻弄されつつも健気に戦うキャラクターを引き立てる。知床の視点からすると、この本はライトノベル史上でもトップレベルの傑作であると胸を張って言えるシリーズである。 ソードアート・オンライン1 アイングラッド 『オンラインゲームに意識ごと幽閉、誰かがゲームクリアするまで脱出不可能、この世界でのゲームオーバーは現実世界での死を意味する』という斬新かつ残忍な世界観の小説。世界を受け入れ、クリアを目指す主人公とそれを取り巻く仲間たちとの友情、裏切り、そして愛を鮮明に描く描写力は圧巻。最後のどんでん返しも魅力的で、思わず涙を誘う。オンラインゲームユーザーであるカイザーの方々には是非とも読んでいただきたい一冊。 旅に出よう、滅び行く世界の果てまで。 キノ旅感覚で楽しめる斬新なファンタジーノベル。消え行く運命の、しかし明るく振舞う人々がとても暖かい。最も斬新なのは登場人物に固有名詞、つまり「名前」が無い、ということ。これは世界観を前提にしたら当然なのだがこれがまた新しい。主人公の二人の何気ない会話もほんのり暖かくてちょっぴり切ない。今から新しい一冊を買おうとしている貴方、ちょっと和みたい貴方にオススメ。 ダブルアーツ 久しぶりにはまったジャンプコミックス。最初は少々無理のある設定かなー、と思いつつもファンタジー好きの知床はどんどん呑まれていった。死と隣り合わせの少女と謎多き力を秘めた少年。少女の命を繋ぎ止めるたった一つの方法は少年と少女が手を繋いでいる事。とっても幻想的かつ悲壮的な設定ながらも周囲の暖かさと二人の固くも幼さが残る決心には見ごたえアリ。ファンタジー好きには是非読んでもらいたい一作。 ヒビキのマホウ イラストが目を引くファンタジー漫画。麻枝さんのシナリオと依澄さんの可愛らしいイラストの融合により相当の傑作が誕生したと言っても過言ではない。舞台は完全に架空の世界。魔法と科学が共存する世界で主人公のヒビキはある「魔法使い」の助手を務めながら日々を過ごしていたところから話は始まります。その後、ある事がきっかけで様々な人々との出会いを繰り返していくのですが、そこで出会う人々のそれぞれの苦悩、憎しみ、悲しみと出会い、それをヒビキや周りの人たちでカバーしながら少しずつ立ち直らせて、ヒビキ自身もが成長していく心温まるお話です。読んでいけば読んでいくほど、今の人間に足りない「何か」が見つかる。そんな柔らかい感じの漫画です。
https://w.atwiki.jp/mboxlist/pages/166.html
【登録タグ MEIKO 曲 Tゆ】 ゆずれない願い 歌手名:田村直美 タイトル:魔法騎士レイアース
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/211.html
彼女に幸せを 【投稿日 2006/03/09】 カテゴリー-荻ちゅ関連 結局私は何も手に入れられなかった。 あの男は去った。私の目論見どおり。 でも荻上は帰ってこなかった。 かつては信頼と愛情に満ちていた目にこもるのは不信とおびえ。 それはそうだろう。 彼女を裏切ったのは、彼女を利用したのは、間違いなくこの私なのだから。 あの男にした事には一片の後悔も無い。 そうされて然るべき事をあの男はやったのだ。 悔いがあるとすれば、それはあの男の器量を見誤ったこと。 秘密を自分の内に閉じ込められず、無様にも親にすがりつき、逃げ出してしまった小さな男。 そして問題を内輪で片付けられず、公にしてしまうその親。 よく出来た親子と言うべきだろう。 彼女には一片の非もない。道具に非などあるわけが無い。 責められるべきは私。 だけど名乗り出る気など毛頭ない。 私にも守るべき立場がある。 それにこれは彼女への罰とも言える。 おびえるがいい。疑うがいい。苦しむがいい。 そして気付け。お前の味方は私だけだ。 今日も荻上はヘッドホンで耳をふさぎ、ノートに向かっている。 だが私は知っている。彼女が常に聞き耳を立てていることを。 臆病な彼女には周りから孤立して生きることはできないのだ。 そんな彼女を観察しながら、くだらない会話をする。 「…ホモ上…」 どこかのバカの声がする。苛つく。彼女の事を何も知らない奴が彼女を語るな。 「だれだ、今言った奴!!」 立ち上がって怒鳴る。誰よりも自分が驚いている。これは私のとるべき態度ではない。 彼女が立ち上がり、教室を飛び出す。追いかける。追いかけながら後悔する。 これではだめだ。これでは私が彼女を追い詰めてしまう。 後ろを振り返る。まだ誰もついてこない。役立たずども。 再び彼女を追いかける。見失うわけにはいかない。 …ようやく彼女の行く先の見当がついた。屋上だ。 『なんとかと煙は高いところが好き』なんて言葉を思い出し、軽く笑う。 私から逃げきれるつもりなのか? 屋上への扉にたどり着く。呼吸を整える。落ち着いて、慎重にやるのだ。 ノブに手をかけると、後ろから声がする。 ああ、文芸部で妙に私に懐いている奴だ。酷く息を切らしている。 この方が余計な事を言われずにすむと思い、そのまま屋上に出る。 彼女はフェンスにしがみついて外を眺めている。 胸が高鳴る。直接話し掛けるのは久しぶりなのだ。 「荻上さん、大丈夫?」 優しく声を掛ける。もういいだろう。彼女を許そう。彼女は十分苦しんだ。 彼女がゆっくり振り返る。私は優しく微笑みかける。泣いていたのか彼女の目が赤い。 私はゆっくりと近づく。彼女はおびえている。さあ、戻ってきなさい。 私はゆっくりと近づく。彼女はおびえている。優しく受け止めてあげる。 私はゆっくりと近づく。彼女はおびえている。そしてまた仲良くしましょう? 「荻上!!」 あと数歩、というところで隣の馬鹿が大声を出す。 彼女は体を震わせると、叫びながらフェンスをよじ登る。 駆け寄る。 大丈夫、間に合う。 そして 彼女がフェンスのふちに足を掛けた時 私の指が 彼女の背中を 押した。 …すぐ下に大きな木が立っていた事もあって、彼女は軽傷で済んだ。 そうして私と彼女との絆は切れた。 彼女は部をやめ、卒業するまで私と一言も口を利かず、私と違う高校に進学した。 卒業式の日、私は馬鹿を呼び出して犯した。 馬鹿は泣き叫んだが、知ったことか。お前が悪いのだ。 お前さえいなければ私は荻上を取り戻せたのだ。 馬鹿は醜かった。荻上は可愛かった。 馬鹿は馬鹿だった。荻上は賢かった。 馬鹿の声は耳障りだった。荻上の声は心地よかった。 私はいつの間にか泣いていた。馬鹿が私を抱きしめて言う。 「大丈夫。私はずっとあなたの傍にいるから…」 ふざけるな。私が欲しいのはお前じゃない。お前など荻上の足元にも及ぶものか。 私は小説を書くことをやめた。 自分で見ても不出来な作品を絶賛されては、書き続けることなどできなかった。(馬鹿のせいだ) それでも「ヤオイ」とやらから離れられなかった。 それが荻上と残した唯一のものだったから。 馬鹿はどこまでも私にくっついてきた。高校にも大学にも。 そして私たちは今東京にいる。 馬鹿がコミフェスに行きたいとごねたからだ。 見て回る。 私は買う気などない。冷やかしだ。馬鹿は一人ではしゃいでいる。 そして見つけた。 彼女だ。間違いない。 鼓動が早くなる。 足を踏み出そうとして肩に手がかかる。振り返ると馬鹿が不安げに私を見ていた。 生意気な馬鹿め。あとでお仕置きだ。 鼓動が静まる。私は一息つくと改めて彼女の元へ歩き出す。 「荻上…?」 声を掛ける。彼女が固まる。 隣で馬鹿が必要以上にはしゃぐ。うるさいだまれ。 「あ!これ荻上の本?スゴー!」 我ながらわざとらしい。 「まだ描いてたんだー」 うれしい。彼女がやめていなかった事が。私の見立てが間違っていなかったことが。 「買う買う!500円?」 「いーよ、あげる」 懐かしい彼女の声が心地よく響く。 「え、いーの?」「うん」「あんがと!」 ただこれだけのやりとりが楽しい。 隣の男に気付く。特徴のない、優しさだけが売りのような男。 「彼氏?」「違う!」「フーン」 否定する彼女。嘘つき。私を騙せると思ってるの? 「ま、いいや。同人誌あんがと」「ほんだら元気で。バーイ」 彼女から離れる。平然と。いつもどおりに。 馬鹿が傍に擦り寄る。 なぜか今だけは突き放す気になれなかった。 彼女は変わっていなかった。 昔と同じように頼りない男に捕まっている。 そしてまた放り出されるのだ。 それを繰り返して不幸になっていくのだろう。 彼女はバカだ。 そして私はもっとバカだ。 彼女が好きで 彼女と一緒に居たくて 彼女を幸せにしたくて 彼女を不幸にした。 たぶん二度と彼女に会う事はないのだろう。 今の私には全てを捨ててまで彼女を救おうとすることは出来ない。 だからせめて信じてもいない神様に祈ろう。 彼女の幸せを。