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安輝ひさとをお気に入りに追加 安輝ひさととは 安輝ひさとの63%は罠で出来ています。安輝ひさとの21%は濃硫酸で出来ています。安輝ひさとの11%はカテキンで出来ています。安輝ひさとの5%は犠牲で出来ています。 安輝ひさとの報道 ジュニア県展 入賞・入選632点決まる 来月1日から各地で展示 /和歌山 - 毎日新聞 創立150年を迎える東京国立博物館 2022年は意欲あふれる企画が目白押し - http //spice.eplus.jp/ 【NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」明日は】安子は娘と穏やかな時を過ごす。しかし空襲は市街地に(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 安輝ひさとのウィキペディア 安輝ひさと 安輝ひさとの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 安輝ひさとのリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 安輝ひさと 宝塚歌劇団 このページについて このページは安輝ひさとのインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される安輝ひさとに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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前へ そう、お嬢様はここにはいなかった。 お嬢様だけじゃない。ここには舞ちゃんだっていないじゃないか。 そんな・・・ そのお2人に会えないなんて、そんな事実は受け入れがたい。 せっかくプールサイドまで来たのに・・・・・ 肝心のお嬢様や寮生の皆さんの水着姿が見れないなんて。 見れたのと言えば、なかさきちゃんの水着姿だけか・・・・ そんなことがあっていいのだろうか。 あ、いや、別に水着姿の皆さんが見れなかったのがそこまで残念なのかというとそういうことじゃなくてですね(ほ、本当ですって!)。 ただお嬢様に会えないと、ここに来た意味が無いと言うか・・・ そんな僕にとって救いの言葉を発してくれたのは、天使のような愛理ちゃん。 「ここにいないってことは、あれだね。あっちのミニシアターで時代劇でも見てるのかも」 「そうか、そっちか! よし、じゃあミニシアターに行ってみましょう!」 「舞美ちゃん、わたしはここにいるね。なっきぃが目を覚ますまで私がついててあげるよ。ケッケッケッ」 「うん、わかった!」 そっか、ここで愛理ちゃんとはお別れか。 名残惜しいけど、ちょっとホッとした気分もあるのだ。 これで、ここまで受け続けていた極度のプレッシャーから開放されるから。 ちょっとした安堵感に浸っている僕に、愛理ちゃんが声を掛けてきた。 「お嬢様のところまで私がご案内できませんでしたけど、すみません。今日がいい1日になるといいですね」 そう言う愛理ちゃんは意味ありげな笑顔を浮かべていたけれど、そんな表情も笑顔には違いないわけで。 僕はそれを聞いて、ただ口をパクパクと動かすばかり。 返事をしなきゃ、、、、と思うのに、声が全く出ない。 彼女の言葉に頷き返すのが精一杯。何も言葉が出てこないんだ。 なるほど。さっきの執事さんはこんな心境だったんだろうな。やっと分かったよ・・・ 愛理ちゃんとはそこで別れ、僕は舞美さんの後ろをついて歩いていく。 そのミニシアターとやらには、すぐに着いた。 庭に即席でこんなシアターを作ってしまうということ自体が、平民の理解の範疇を超えている。 そこに、お嬢様は、いらっしゃった。 「失礼します、お嬢様!」 「あら、舞美さん、お一人でいらっしゃったの?」 「いえ。お嬢様!彼が来たんですよ!」 「私にお客様かしら? どなたでしょう」 「まぁ、ももちゃんさん!」 僕の姿を認めると、立ち上がって僕に駆け寄ってきてくださった。 やっと、やっと千聖お嬢様に会えた!! お嬢様!!! 清楚なワンピース。その夏らしく爽やかな格好がとてもお似合いで。 かわいい・・・・かわいすぎる・・・・ そう、千聖お嬢様は水着姿ではなかったのだ。 でも、全然がっかりなんかしていませんよ。(ほ、本当ですって!) むしろ、そのいかにもお嬢様然としている上品なお姿を拝見できたのがとても嬉しい。 だって、僕は普段そんな雰囲気を醸し出している人を目にすることなんか無いんだから。 これが、お嬢様。 いま目の前にいるお嬢様のその上品なお姿に、僕はすっかり目を奪われてしまった。 そして、その、お嬢様のそのお姿、僕の目はですね、やっぱりその、ある一点に吸い込まれそうになるんです。 それはですね、お嬢様の白いワンピースの、こんもりと盛り上がったその(ry まだ信じられないような思いだが、千聖お嬢様は確かに僕の目の前にいるのだ。 その鳶色の瞳で僕のことを見てくださっている。 小柄なお嬢様の、その見上げるような視線。これはヤバい。もうすぐにでも記憶が飛んでしまいそうで・・・ そんな僕にお嬢様がお声を掛けてくださった。 「あの、もう大丈夫なんですか?」 「はい!お陰様で、手術も無事すんで退院できましたので」 「それは良かったわ。本当に安心しました」 僕とお嬢様が交わすそんなやり取りをニコニコ顔で見ていた舞美さん。 そんな舞美さんだったが、そのとき急に思い出したように大きな声をあげた。 「あっ、そうか! やっと分かった!!」 びっくりしたお嬢様と僕が揃って舞美さんを見つめる。 お姉ちゃん、何が分かったんだろう? 「なにかが違うと思って、引っかかってたんです! やっと分かった!!」 「なっきぃのやつ、私が選んだ水着を着てないじゃないか!!」 僕にはそのセリフの意味がよく分からなかったが、お姉ちゃんは「スケスケの方がいいかな?それとも紐のほう?」とか一人で呟いている。 汗をかきかき、お嬢様に明るく告げるお姉ちゃん。 「お嬢様、わたしは寮にあの水着を取りに行かなくちゃいけなくなったので、これで失礼しますね!!」 「あら、舞美さんは本当にお忙しいのね」 「あとは、若い2人でどうぞごゆっくり、とかいってw あははは」 そう言うやいなや、舞美さんは全速力で走って行ってしまった。 慌ただしい人だ、本当に。 走り去っていった舞美さんの後ろ姿を見送ると、僕は改めてお嬢様に向き直る。 「お嬢様、今日はお礼を言いたくて。そのためにここに伺ったんです」 「お礼を? どういうことかしら?」 「いろいろとお気遣いいただいてありがとうございました。お陰様で快適な入院でしたよ」 あの人の存在だけは別とすれば、だけどね。 なんて、今この場にいない人のことを思いながら、お嬢様との会話を楽しんでいた。 「そんな、お礼だなんて。こちらこそ。私は何もお世話できなくて本当に申し訳なかったわ」 「めっそうもないです。お嬢様の手をわずらわせたりするなんて、とんでもないです」 そう言ってお互いを見つめあう2人。そう、舞美さんのいなくなった今、僕らは2人っきりなわけで。 あれ? なんかいい雰囲気じゃないか? 目の前にはお嬢様が。僕を見つめている、その鳶色の瞳で。 僕の思考から、だんだん現実感が失われていく。 こんなところで(お嬢様のお屋敷内ですよ!)思いがけず2人っきりになって、しかもその深い色を湛えた瞳で見つめられたりして。 もう、僕に妄想に入れと言っているようなものじゃないか。 「やっと2人っきりになれましたね」 「えぇ、やっと。この瞬間が来るのをずっと待ってたの。2人っきりになれるこの瞬間(とき)を」 「お嬢様・・・ でも、僕には・・・」 「ダメよ。それ以上は言わせないわ」 「・・・・い、いけません。そんな」 「あら、ここに来たあなたはもう既に千聖のものなのよ。そしてまた千聖もあなたの・・・・ さあ妄想もいよいよここからですよ!というところで、ハッと我に返る。 目の前には、やはりその鳶色の瞳。 その穢れのない澄んだ瞳を見て、僕は自分のした妄想に思いっきり自己嫌悪を覚えた。 お嬢様に対して後ろめたい気持ちで一杯になる。 だから思わず、お嬢様から目をそらしてしまった。 いまハッと我に返ったのは、背中が凍るような悪寒を感じたから。 背後からのはっきりとした圧力。すさまじい負のパワーだ。 本能的に恐怖感を感じて思わず振り向いてみるが、そこには誰もいない。 でも、いま確かに突き刺さるような視線のようなものを感じた。 なんだったんだ今の感覚は。 そんなことを感じていたのだが、一匹の犬が僕の足にまとわりついてきたことでそっちに意識が向かう。 尻尾を振り振り足元にすりよってきたのは、黄金色のミニチュアダックスフント。 このワンちゃんが恐怖に支配されそうになった僕を、お嬢様との幸せな空間へと引き戻してくれた。 ありがとう。お嬢様のお屋敷のお犬様。 「あら、リップはももちゃんさんのこと好きなのかしら。やけに懐いているみたいだけれど」 「かわいい犬ですね。リップという名前なんですか」 僕はしゃがんで、リップと呼ばれたこの犬の頭をなでてあげる。 優しい顔をしてる犬だ。 犬といえば、ミントは元気かな。久し振りにミントと遊びたいな。 「犬、好きなんですか?」 「えぇ。好きです。犬好きな人に悪い人はいないとよく言いますよね。その言葉通りに僕m 「まぁ、そうなの!千聖も犬が大好き。ここにはもう一匹いるのよ。同じミニチュアダックスだけどチョコレート タンの方がぱいんっていうの」 しゃがんだ僕が見上げるお嬢様のそのお顔は優しく微笑まれていた。 上品なその柔らかい笑顔。細められた目を見ているだけで幸せな気分にさせてもらえる。 あぁ、今日ここに来て良かった。 心をキレイにしてもらえるような、お嬢様のそんな笑顔を見ることが出来たんだから。 ゾクッ・・・ いま再び、鋭い悪寒のようなものを感じた。それはもうハッキリと。 まるで、見えないところからスナイパーに狙われているような、この緊張感。 僕はいま千聖お嬢様と2人っきり。幸せな状況といえるだろう。 だが一方で、これはやはりヤバい状況におかれているのだろうか、という危惧も感じるわけで。 だって、千聖お嬢様と2人っきりでいるなんてことは僕には許されるようなことではないのだから。 それぐらいのことは自覚している。 さっきから本能的に身の危険を感じる。 そして、その危険は差し迫っているような気がするのだ。 危機感がリアルに感じられてきた僕は、もう落ち着いてなどいられない気持ちになっていた。 そんな僕の感じている緊張など全く関知していない様子のお嬢様が柔らかい口調で僕に言った。 いま緊張を感じつつも、お嬢様とお話ししている間だけは、そこから開放されるんだ。 「もう舞にはお会いしたのかしら?」 「いえ。舞ちゃんには、今日はまだ会っていません」 「それなら、舞にも会って行くといいわ。あとで千聖が寮に御案内しますから」 「ほ、本当ですか!!」 千聖お嬢様が自ら僕をわざわざ寮にご案内してくださるんですか!! しかも、舞ちゃんのお部屋に? 愛理ちゃんが言ってくれた通りになった。今日はいい1日になる!! 最高の1日に!! これは、僕にとって今日は運命的な1日になる予感が。 後年我が人生を振り返ってみたときに、今日がターニングポイントとなるんだろう。 そんな歴史的な1日になるんだ。今日は。 そう、そのはずだった。 そのとき、ふいに僕の名前が呼ばれたりするまでは。 幸せをつかみかけているこのタイミングを狙ったかのように、僕のことを名前で呼びつけてくる人。 その人とは、もちろん・・・ -------------------- 「おい、なに屋敷内に男を入れてるんだよ、この執カス」 「本当に使えないでしゅね」 「オメーこの責任はとってもらうかんな」 「そんな・・・・ それよりも萩原さんが対応すればいいじゃないですか、そんなに言うんなら。来てるのはあの少年なんだから。こんなところから双眼鏡で監視なんかしてないで」 「ああん?」 「ひぎいっ!」 「おっ、あいつ振り向いてこっち見てきたけど、気付いた?」 「向こうからこっちは見えるわけないでしゅよ。この距離なんだから」 「って、おい、見ろよハギワラ。あいつ、お嬢様に手を出そうとしてるかんな。いいのかよ!奴の好きにさせて!!」 「もし何かあったら、もちろん許さないでしゅよ?」 「・・・・真顔が怖いよ、舞ちゃん」 「でも、大丈夫。心配ないでしゅ」 「えっ? どういうこと?」 「ほら、来たみたい。これでもう終わりだろうから」 「お!熊井ちゃんだ! なるほどねw 舞ちゃんが呼んだの?」 「舞は知らないでしゅ」 「ふーん? ま、嗅ぎ付けて来たのか。さすが熊井ちゃん」 「うん。さすがとしか言いようがないね、熊井ちゃんは」 「でも、どうして熊井ちゃんが屋敷の中に入れたのか。それを考える必要があるでしゅね」 「なるほど。あ の 熊井ちゃんをそう易々と屋敷内に入れさせるほどここのセキュリティーは甘くないはずなのに。どうやって門を突破したんだろう・・・」 「!! そうか、めぐぅか!」 「間違いないでしゅ。熊井ちゃんを手引きしてあそこに向かわせたのは鬼軍曹だね」 「あいつを追い返すのに自分の手を汚さず、ちょうどいいところに来たとばかりに熊井ちゃんを使ったってことか」 「鬼軍曹の策士っぷりには驚かされましゅ。どうすればそんな策略をいつもいつも思いつくのか。ま、持って生まれた性格なんだろうけど」 「あ、気付いた。あーぁ、腰を抜かしちゃってるでしゅ」 「なんだよ、あのコテコテのリアクションはww」 「なんかサイレントムービーの喜劇映画でも見てるみたいでしゅねw」 「首根っこ掴まれて引きずられてるしwww 録画しておけば良かったかんなww」 「こっちも面白いことになってましゅよ」 「あー、舞美ちゃんが戻ってきたんだ」 「あの水着、例のやつでしゅね。ふふん。なっちゃん大ピンチ」 「わざわざ持ってきたってことは・・・ 舞美ちゃん、今すぐに着替えさせる気なんだ・・・ 今いるあの場所で・・・ あのへんたい水着に・・・」 「あ、なっちゃんも気付いたみたい。あははは、驚いてる驚いてるw」 「毎度のこととはいえ、これはなっきぃにしかできないハマり役だかんなw」 「無駄な抵抗、という言葉がこれほど似合う光景もないでしゅね。あ、羽交い絞め決まった」 「うわー、瞬殺で剥ぎ取られて・・・ えげつないわー舞美ちゃん・・・」 「同情を禁じえないでしゅね・・・」 「なっきぃご愁傷様だかんな・・・」 次へ TOP
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48 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 21 56 45.43 0 723 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 17 29 37 「千聖、タピオカジュース買ってきたけど。オレンジでいい?」 「・・・え?あ、ええ・・・。ありがとう、舞」 パイプ椅子に腰掛けた千聖は、私の手からプラコップを受け取ると、口もつけずに小さくため息をついた。 学園祭1日目の目玉、ダンス部によるパフォーマンス。 お昼前、校内をウロウロしていた千聖を捕まえて、無事観劇デートと洒落こむことができたわけだけれど・・・。千聖はずっと、なんだかそわそわして落ち着きがない。 理由はまあ、大体わかっている。今から舞台に立つ、なっちゃんのことを心配しているんだと思う。 ここ最近、なっちゃんは毎日、お屋敷のトレーニングルームに閉じこもって、ダンスの自主練に明けくれていた。 寮生なら、みんななっちゃんがどれだけ今回のステージに力を入れているかよくわかっている。 しかも、真面目で手抜きのできないなっちゃんらしく、他の学園祭の仕事も全力で取り組んでるもんだから、かなり疲労が溜まっているのは目に見えていた。 そんなギリギリの状態で本番を迎えるとなると、なっちゃん大好きっこの千聖としては、気が気じゃないのだろう。 事前に配られた曲目リストを何度も見返しては、重い緞帳の下がった舞台を不安げに見つめている。 「・・・なーに?千聖ってなっちゃんのこと見くびってるわけ?」 だから私は、わざとそんな軽口を叩いてみた。 「もう、何を言ってるの、舞ったら」 「あれだけ気合入れて頑張ってたなっちゃんがだよ?でっかい失敗なんてすると思う?」 「それは・・・でも、やっぱり心配なのよ、舞。なっきぃは頑張りすぎてしまうでしょう? 急に足がつってしまったり、振り付けがわからなくなってしまって、ステージ上で、“ギュフー!!”って倒れたりしたら、私・・・」 真面目な顔で、なっきぃの断末魔妄想を語る千聖。・・・いかんいかん、ちょっとだけ笑いそうになってしまった。 49 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 21 57 40.59 0 確かに、決めるトコ決め切れないのはなっちゃんのウイークポイント。それがヘタレ呼ばわりされちゃう一因でもあるわけで・・・。 だけど、私は千聖とは対照的に、とても落ち着いていた。否、正確には、平静を装いつつかなりわくわくしている。 「舞は、あんまり心配そうではないのね」 「まあね」 もともとあんまり動じない性格っていうのもあるんだけど、実は理由はもう一つある。 「千聖はさ、去年まで学園祭参加してなかったじゃん」 「え?・・・そうね。でも、それが何か・・・」 「もったいないことしたと思うよ」 ちょっともったいぶって話を引き伸ばすと、千聖はプクッとほっぺを膨らませて睨んできた。・・・ああ、可愛いこと! 緩んでしまいそうな顔を無理やりクールっぽく引き締めなおして、私は喋り続ける。 「舞も、学園祭は途中抜け組だったんだけど、このステージだけは見てから帰ってたんだ」 「舞・・・」 「知らなかったでしょ?なっちゃんって、かなりレベルの高いダンサーなんだよ」 そう言い終わると同時に、体育館の照明が全て消えた。 間髪いれずに、オープニングのダンスミュージックが場内を包んでいく。 ゆっくりと上がっていく緞帳。舞台上に佇むのは、ピンクTにホットパンツというシンプルな出で立ちのキャスト。ライトがその中心部に当てられた時、客席からどよめきが沸き起こった。 50 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 21 58 37.74 0 「うそー・・・!」 「あれって・・・風紀委員長さん、だよね・・・?」 なっちゃんの位置は、舞台ド真ん中、右手。シンメの位置にはダンス部の現エース、清水先輩。 そう、なっちゃんは今回の講演で、高等部1年生ながら、センターの一人に抜擢されたのだ。 「舞、舞!なっきぃが!あんなに真ん中に!」 「ん、だから言ったじゃん。ふふん」 別に、何も驚くような事じゃない。 いつかの学校新聞に、ダンス部は実力主義だという記事が載っていた。それなら去年、端っこの立ち位置でも光っていたなっちゃんがこの位置に選ばれるのは、当然のことだから。 とはいえ、自分の大切な人が正当に評価されたことは、本当に嬉しい。今度は笑顔を隠さずに、ステージに向かって手拍子を送る。 やがて、ミディアムテンポのダンスサウンドが流れ出し、ダンス部のパフォーマンスが始まった。どよめきは歓声に変わり、名指しでのなっきぃや清水先輩への声援が飛び交う。 「・・・なっきぃ、とても綺麗だわ」 呆然とつぶやく千聖の声も、あからさまにうっとりした音色で、私としてはかなりのヤキモチポイントなんだけど・・・まあ仕方ない。今のなっちゃんは、普段のヘタレっぷりが嘘みたいに、めっちゃくちゃ輝いているから。 柔らかさと力強さのメリハリがついた、ちょっぴりセクシーななっちゃんのダンス。 指先から足先まで気を使って、ダイナミックに体を弾ませて惹きつける清水先輩のダンス。 同じ振りでも解釈や表現が全然違って、なのに不思議とまとまっていて。 うちの学校のダンス部はレベルが高い、なんてよく言われてるけど、これなら納得だ。去年よりさらにレベルアップしている。 51 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 21 59 31.26 0 バレエダンスにヒップホップ、ジャズダンスにロックダンス。 息もつかせぬ、という表現どおり、ダンス部のパフォーマンスは続く。 そのほぼ全ての演目で、なっきぃは佐紀先輩とともに、センターポジションに立ち続けていた。 「・・・すごいね」 上手い言葉が見つからず、千聖にそうささやきかけると、返事の代わりに、ギュッと二の腕を掴まれた。 「ちさ・・・」 千聖はまっすぐ舞台を見つめたまま、静かに涙を零していた。 一瞬心臓がドクンと鳴ったけれど、その表情からは憂いや悲しみを感じなかったから、私も目線をステージへと戻した。 腕に食い込む千聖の指の感触が心地よい。 「・・・なっきぃ、とても素敵ね」 「ふふん。まあ、舞のライバルなんだから、これぐらい弾けてて当たり前ですけど?」 「もう、舞ったら」 ステージは佳境に入り、ラストの曲を全員で踊った後、なっちゃんと清水先輩だけが舞台上に残った。 世代交代を象徴する儀、ということなんだろう。数曲踊ってから、固い握手を交わし、再び出てきたキャストとともに、軽やかに踊りながら捌けていった。 「清水せんぱーい!」 「なっきぃせんぱーい!!」 女の子たちの黄色い声と、止まない拍手。そして、会場全員と言っても過言ではない、スタンディングオベーション。 私も千聖もどちらともなく立ち上がり、アンコールを促すように手拍子を打った。 52 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/08/13(金) 22 00 12.69 0 「出てきた!」 程なくして、拍手に応えるように出てきたダンス部。その中央で、なっちゃんは深々と頭を下げた。 「あは、なっちゃんひどい顔」 さっきまでのキメまくってたダンス部のエースの風格はどこへやら、なっちゃんはこっちまで音が聞こえてきそうなほど、ひっくひっくとしゃくりあげている。 涙と汗でガッツリメイクが崩れて、大変危険な状態。 でも、決して格好悪くなんかなかった。ステージの真下で、夏焼さんがなっちゃんのアップをパシャパシャ撮っているのが見える。・・・うん、私が新聞部でも、きっとそうしたと思う。 「なっきぃ、素晴らしかったわね」 「もう、何度言うの、それ」 「だって、千聖は感動したのよ。舞だって、少し目を潤ませていたじゃない」 「はぁーん?気のせいじゃない?」 終演後、出待ちの女の子たちに囲まれるなっきぃを横目に、私と千聖はタピオカジュースを片手に談笑していた。 「あ・・・そうだわ、舞。私、舞に言っておかなければならないことがあったの」 ふと、千聖は真顔に戻ってそうつぶやいた。 「何?」 「明後日、愛理たちのステージの時なのだけれど。めぐを招待しようと思って」 そこで言葉を切って、短くため息をつく。 「それで・・・私、きっと、めぐを怒らせるわ。そうなったら舞、私を助けてくれる?」 「・・・・・・・はあ?」 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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避難所 少年スレ@新狼 階段スレ@℃-ute板 本編 →本編目次(for携帯) 番外編 千聖ノート (o・ⅴ・)の妄想 舞ちゃん編Ⅰ章 1 2 舞ちゃん編Ⅱ章 1 2 りーたん編 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 桃ちゃん編 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 舞ちゃんとアーッ編 1 2 3 4 5 明日菜編① 愛理編 1 2 3 4 なっきぃ編 1 2 3 4 明日菜編② 茉麻編 1 2 3 FOREVER LOVE 千奈美編 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 舞美編 1 よろセン愛理編(仮) 1 クリスマス特別編 奥様茉麻編 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 岡井少年の日常 世界迷作劇場 靴磨きの岡井少年1 2 3 4 なきまいまいみの誕生日 1 2 3 4 5 6
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前へ 「きっと学園のみんなも喜ぶと思いますよ、お嬢様が部活動の見学にいらっしゃったら」 数十分後。 制服に着替え、学校へ向かうわれわれ一行の先頭には、なぜか舞美ちゃんが陣取っていた。 「今日、大学が休講でよかった。お嬢様に一日お付き合いしますからね」 モサフリピンクジャージが、歩くたびにシャカシャカと衣擦れする音がなんだか懐かしい。 お嬢様の授業の間どうするとか、先生たちへの説明をどうするとか、全然考えてないんだろうな。 それでも、この一行に、舞美ちゃんが戻ってきてくれてるこの状況、うまく言えないけれどすごくウキウキしている。 お嬢様も同じように感じているのか、しきりに話しかける舞美ちゃんをじっと見ながら、何度も目を三角にしてはうんうんとうなずいている。 「舞ちゃん、お嬢様取られちゃってるよ?ケッケッケ」 「・・・イジワル言うなよ、もー」 舞ちゃんの声がいつもよりとげとげしくないのも、かなわないからってだけじゃなくて、やっぱりどこか懐かしくうれしく感じているのだろう。 生徒会の代替えだって終わっているのに、まだまだ私たちは修行が足りないみたいだ。ま、たまにはそういうのもいいでしょう。 「ねえ栞菜、最近は新しくできた部活動ってあるの?全然顔出せてないからさー、変わったこととかある?」 「んー、そうだなあ。我が文芸部が、漫研と合同になったり…。初等部に女子レスリング部ができたとかできないとか? あと、りーちゃんがアイドル研究会を作ったみたいだかんな。まあ、部室は熊井ちゃんの“抹茶詳しい奴ちょっと来い”と一緒みたいだけど」 「スレタイかよ」 「あら、まんけんというのは、何かしら?」 熊井ちゃんの怪しい部活はサラッとスルーし、お嬢様が関心をお示しになったのは、意外なところだった。 「漫画研究会ですよ、お嬢様。読んだものの考察をしたり、自分で描いたりする人もいるみたい」 「漫画・・・」 お嬢様の目が、キラッと光った。 「お?お?興味あります?来ちゃうかんな???我が部のたゆたゆマスコットになるかんな?」 「絶対ダメ。かんちゃんが携わってる部なんて、可憐でおしとやかなお嬢様の情操教育に悪すぎるケロ!」 ――元漫研・現文学&漫画研究会の皆さん、とばっちりご愁傷様です。 「でも、なっきぃ。この前、つばさに内緒で漫画雑誌を貸してもらったのよ。 お母様は活字の本にしなさいと言っていたけれど、千聖は漫画も素敵な書物だと思うわ。 漫画を研究なさっている方のお話、ぜひ伺ってみたいわ」 ああ、たしかに。最近のお嬢様は。私と二人で中庭で和んでいるとき、たまに少年漫画を持ってきている。 色々なジャンルのお話が読めるのよ、と嬉しそうにしてたっけ。 「キュフゥ…」 「まあまあ、いいじゃないかなっきぃ!私が一緒についていくから、ね?栞菜の有害図書は見せないようにするし」 「オゥフwww信用ゼロだかんなw」 「当然舞もついてくよ。マンガとか、子供っぽいの興味ないけど。ちしゃとは舞がいたほうが安心するだろうしね」 「・・・まあ、みぃたんがそう言うなら」 どうやら、今日の部活動見学先は決まったようで。 わくわくと目を輝かせているお嬢様。。いい部活動に巡り合えるといいですね。 そんなことを考えつつ、昇降口でみんなとバイバイして、同学年のお嬢様を二人きりになる。 「うふふ、千聖のわがままに付き合ってくださって、本当にうれしいわ」 「そうですねえ、みんなも楽しそうで。特に舞美ちゃん、すごいはりきってる。ケッケッケ」 「何か、私も取り柄が得られるような部活動を探せたらいいのだけれど」 そう言って、お嬢様はふいに足を止めた。 「どうかされました?」 「・・・ウフフ、なんでもないわ。愛理、放課後、よろしくね」 肩をすくめた、かわいらしい三日月笑顔。 だけど私は、お嬢様の意に反する、少々残念なお知らせをしなければならなかった。 「ごめんなさい、お嬢様。 今日は私、部活がありまして」 「ええ、知っているわ」 「お?」 その笑顔が、いたずらっぽい上目使いに変わっていく。 「なにも、1つしか見学しないわけじゃないのよ」 「お嬢様・・・」 ぽつぽつと、お嬢様が前にお話しになっていたことが頭をよぎる。 “歌うのが好きだけれど、愛理のように、上手に歌えないから” “千聖が中庭で歌っていたこと、みんなには秘密にしてほしいの。きっと笑われてしまうわ” “一緒に歌ってくださる?愛理の声と重なったら、私なんかの歌でも、美しく響くかもしれないわ” 「・・・合唱部、見学してもいいかしら?」 お嬢様のほっぺたが、心なしか紅潮している。 言葉では表せないような感情が、体中を駆け巡っていくのがわかった。 自分の顔も熱くなっているのを感じながら、私は何度も大きくうなずいた。 州´・v・)<・・・ 黒´・v・)<栞菜が文芸&漫研でやらかしますように。お嬢様が1秒でも早く合唱部に来てくれますように。 (o・ⅴ| (o・ⅴ・)<共感できる部分はあるものの、それを認めてしまうと、自分の大切な何かを失う気がする。それが黒愛理ちゃんでしゅ 黒´・v・)<千聖お嬢様と流浪の民を合唱できますように。その際、ソロパートをなっきぃに振ってちょっとしたハプニングが楽しめますように。もしくは熊井ちゃんが乱入してきて、間奏で魂のラップを(ry 次へ TOP
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蒼井ちあき 出演 画像・動画検索 Google/Yahoo!/Bing/NAVER/Baidu/YouTube 蒼井ちあき「キミとの恋は5cm」 監督 川嶋征樹 メーカー イーネット・フロンティア 発売日 2011/10/20 通販 Amazon.co.jp DMM
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お嬢様とベリキュー女子高 -... 登場人物 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 156 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 番外編 その1 みやめぐ中学生 01 02 03 04 05 06 その2 ちさかん篭城大作戦! 01 02 03 04 05 06 07 08 09 その3 舞波とお嬢様 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 10 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 その4 熊井ちゃんとお嬢様 01 02 03 その5 ちさまい+αデート!? 01 02 03 04 05 06 07 08 09 その6 さきちゃんとゆりなちゃん 01 その7 お嬢様と愛理の昼下がり 01 その8 生徒会&新聞部の校内肝試し大会 01 02 03 04 05 06 07 その9 バレンタイン2010 01 02 03 04 05 その10 告白してほしいかんな 01 その11 みおんおじょうさま 01 その12 めざせワールドカップ 01 その13 お嬢様お誕生日2010 01 02 03 04 その14 舞ちゃんvs新聞部R 01 その15 明日菜お嬢様と愛理 01 02 その16 お嬢様の試験勉強会 01 その17 チーズタルトと心理戦 01 その18 とある執事の受難 01 その19 大人が飲む苦いアレ 01 その20 クリスマス2010 01 02 その21 続・とある執事の受難 01 その22 自分がしなければいけないこと 01 その23 姉妹校、姉妹の契り 01 02 その24 ないものねだりと手に届くもの 01 その25 サキとアスナ 01 その26 みおんおじょうさま 2 01 その27 姉妹校の昼下がり 01 その28 選択小説 舞様が階段から落ちた 01 02 03 04 05 その29 続続・とある執事の受難 01 02 その30 とあるメイドのとある一日 01 その31 ダイエット大作戦 01 02 03 04 05 06 その32 二人の世界 01 02 03 04 05 その33 少年たちの憂鬱 01 02 その34 あかい実はじけた 01 02 03 04 05 06 その35 続続続・とある執事の受難 01 その36 それぞれのお正月 01 02 03 その37 姉妹校の昼下がり 01 02 03 04 その38 仁義無き豆撒き合戦 01 02 03 その39 選択小説 栞ちゃんが階段から落ちた 01 02 03 04 その40 とある寮生のとある一日 01 その41 とある執事見習いのとある一日 01 その42 なまえでよぶ 01 02 03 04 05 06 その43 職場体験の見習いメイド 01 02 03 04 05 06 07 08 その44 深夜に聴こえるハーモニー 01 02 03 04 05 その45 オトメゴコロと水着 01 02 03 04 05 06 07 その46 通じるキモチ・伝わるキモチ 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 その47 女社会とお坊ちゃまの憂鬱 01 02 03 04 05 その48 庶民から見たお嬢様の世界? 01 02 その49 女子の着替え、是即ち戦闘 01 02 その50 みぃたんの恋バナ 01 02 番外者さんの番外編 その1 お嬢様の休日 01 02 保全シリーズその1 . . . . . . . . . . . . 番外者さんの番外編 その2 お嬢様の七夕 01 保全シリーズその2 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 番外者さんの番外編 その3 あたらぬも八卦!? 01 02 03 04 05 06 番外者さんの番外編 その4 さきちゃんとゆりなちゃん 01 番外者さんの番外編 その5 バレンタイン2010 01 番外者さんの番外編 その6 君の戦法 01 番外者さんの番外編 その7 ホワイトデー2010 01 番外者さんの番外編 その8 遊んでやる 01 番外者さんの番外編 その9 なっきぃ姉妹校演劇参加 01 02 番外者さんの番外編 その10 ハロウィン2010 01 番外者さんの番外編 その11 たまには独りになりたくて 01 番外者さんの番外編 その12 雪のお屋敷の過ごし方 01 別の番外者さんの番外編 その1 梅さんの進路 01 02 03 04 別の番外者さんの番外編 その2 女の子だよ!? 01 恋する少年 高校編 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 大学編 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 番外編 その1 お嬢様がサッカーを語ると凄い 01 02 03 その2 情けは人のためならず(ただし本人は知らない) 01 02 その3 大地震と一大決心 01 02 03 04 05 その4 海に行こうよ 01 02 その5 アルバイト先での出逢い 01 02 その6 膝の爆弾 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 その7 少年たちの成人式 01 02 03 04 05 06 その8 舞ちゃん18歳の誕生日 01 02 03 別の別の番外者さんの番外編 01
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「もういいわッ! 舞の馬鹿ッ!!」 そう言って踵を返した千聖は振り返る事なく自分の部屋へと向かった。 その後をなっちゃんが慌てて追って行く。「大丈夫」と目だけで舞に伝えて。 その場に残された舞はと言うと……元気付けようとする愛理の寒いギャグを聞かされてい た。 * * 「……舞が悪いのかなぁ。やっぱり」 「で、でもさ、舞ちゃん。本当の事を言っちゃうと」 「……それは分かってる。分かってるけど」 頭を抱え込んで深い溜息を吐く。 千聖は自分の事を内弁慶と言っていた事があった。でもそれは舞にも言える事。 千聖だから。寮の皆だから。学校とは違って我侭も言えるし甘える事も出来る。 「……私との約束無しにする?」 「いや。それは愛理にも悪いし千聖に対しても悪いと思う」 そもそもの始まりは千聖がキッチンにお菓子を取りに行っている間の事。 なっちゃんと愛理と舞で千聖の勉強方法(優秀組だから)について話している時に「そう 言えば」となっちゃんが話題を変えた。 「前に舞ちゃんが欲しいって言ってたあれ。再入荷されたみたいだよ」 「本当ッ? あれすっごい欲しくてさ~。なっちゃん今度の土曜日に一緒に行こうよ」 「ごめんッ! 土曜日はその……友理奈ちゃんと(ボソッ)」 「なっきぃって熊井先輩と仲悪いんじゃないの? 梨沙子と「相性悪いよね~」っていっ つも話すんだけど」 「あ、愛理は知らないのか。なっちゃんと熊井さん、幼馴染なんだって」 「え~~ッ!? 驚き桃の木山椒の木~ッ!! なんちゃって」 363 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/29(月) 23 36 40.10 O 「「寒いッ! それと古いッ!」」 「ハモらなくてもいいじゃん。へ~意外だね~」 「だから私は無理なんだ。あ、愛理は? そのお店愛理好みの雑貨扱い店だよ」 「そうなの? ん? それなのに舞ちゃん欲しいのがあるの?」 「いや。舞と言うか……その……」 「OK.OK. いや~甘酸っぱいね~。と言うか微笑ましいねぇ~」 「「今度は親父かッ!」」 「私でいいならいいよ。ケッケッケッ。喜んでくれるといいね」 「あら? 何のお話?」 トレーを持って戻って来た千聖。タイミングがいいと言うかなんと言うか。 「今度の土曜日に私と舞ちゃんが買い物に行くってお話です」 「そうなの? ねぇ、舞。私もご一緒したいのだけど」 「だ、ダメッ!! 千聖はダメッ!!」 「あら? 何で? 何で愛理は良くて私はいけないのかしら?」 ……うぅぅぅ。舞が買っている間は愛理が千聖の相手をするっていう手もあるんだけど出 来れば買ったお店は知られたくないんだよね。 何にも知らない千聖に舞が気紛れ(をあくまで装う)であげて喜ぶ顔が好きだから。 「と、とにかく千聖はダメッ!! 愛理とだけがいいのッ!!」 「な、何よッ!! 舞は最近千聖と一緒に遊んだ下さらないのに愛理とは遊ぶのね」 「ち、千聖だって最近舞と遊ばないくせになっちゃんとは遊んでるじゃんッ!!」 「舞が遊んで下さらないからでしょッ!!」 心の中でなっちゃんの名前を出した事を謝りながら千聖との小競り合いは続き最後に千聖 の「舞の馬鹿ッ!!」で終了。今に至ってる訳なんだけど。 「……舞。今回は立ち直れないかも」 「らしくないよ、舞ちゃんッ! 大丈夫!! 千聖に付いて行ったのはなっきぃだもん」 「……その判断は正しいんだけどさ」 364 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2010/03/29(月) 23 37 30.08 O 多分……千聖となっちゃんの関係に少なからず嫉妬してたんだと思う。だからなっちゃん の名前が咄嗟に出ちゃったんだ。 なっちゃんは舞と違って自分の気持ちを素直に千聖に伝える事が出来るから。そうする事 が千聖にとっていい事だって知ってるから。 って舞、またなっちゃんに嫉妬してるじゃん。 「……舞」 「ち、千聖ッ!?」 俯きながらでもしっかりとした声で舞の名前を呼んだ千聖。その後ろには小さくピースサ インを出しているなっちゃんがいる。『説得成功ッ!』って意味。 「ごめんなさい、舞。私ったらつい舞に「遊んでやる」 「えっ!?」 「土曜日は無理だけど日曜日だったら遊んでやるッ! ってか遊べッ!!」 嬉しさの照れ隠しに命令口調になってしまったけどそんな舞の言葉に千聖は「フフフッ」と笑 ってくれた。なっちゃんも愛理も微笑ましそうに舞達の事を見てるし。 ……って恥ずかしいってばッ!! そう思っても舞はこの空気が嫌いじゃなかったりする んだけどね。 リ*・一・リ<なら遊んで頂くわ。私の気が済むまで (o・v・)<あぁ、遊んでやる。舞に二言は無いッ!! ノソ*^ o゚)<キュフフ。ほんと二人は似た者同士だね~ 州´・ v・)<巻き込まれるこっちの身にもなってほしいねぇ~ TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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前へ * * * * 「すごい雪景色だねー。雪を見るとさー、なんか無性にテンション高まるよねー。あははは」 ゴンドラのなか一人ではしゃいでいる熊井ちゃん。 このスキー場に着いて以来とてもご機嫌な御様子。 彼女が楽しいなら何よりです。 そんな熊井ちゃんが山の頂に降り立った。 ロープウェーを乗り継いで最上部まで登ってきた僕たち3人。 ここまで来るのは、それなりに滑り慣れた上級者の人たちだけらしい。 だからなのか、やって来たこの山の頂上には人もまばらだった。 そんなこの場で、熊井ちゃんは堂々とした立ち姿ではるか眼下に見える麓を見渡している。 長くロープウェーに揺られてやって来ただけに、下に降りるまではかなりの距離があるんだな。 これは、滑り甲斐がありそうだ。 でも、いま周りに広がっている大自然の光景を見て、ちょっと、というか、思いっきり気になることがあるんだ。 「こんな一番上まで来ちゃって、初心者だっていうのに大丈夫なの、熊井ちゃん?」 「大丈夫、大丈夫。習うより慣れろって言うでしょ?」 そう言いながらスノーボードを装着した熊井ちゃんが立ち上がった。 カッコいいな、この人。本当に何をさせても様になっている。 まぁ、見た目の格好だけは、だけど。 口を開かずに黙って立っていれば、この人ほどカッコいい人はいないんだ。 本当に惚れ惚れするほどカッコいい人だと思う。黙っていれば。 そんな熊井ちゃんが今言ったこと。 まぁ確かにそうなんだけどさ。 それでも、いま隣りにいるスキー板を履いたなかさきちゃんのその表情を見るとさ・・・ 目の前に広がっているのは傾斜30度の最上級コース。 引きつった顔のなかさきちゃんが、絶句したように切れ切れの言葉を発する。 「ここを滑るんだケロか・・・ まるで崖じゃない・・・・ いったい、どうやって・・・・ 」 「なかさきちゃん! 女は度胸だよ! 気合があれば何だって出来る!」 その言葉通りに気合十分な様子の熊井ちゃんがゴーグルを装着した。 「1、2、3、GO!!」 そう言うや否や一気にゲレンデへ飛び出していく熊井ちゃん。 そのまま真っ直ぐに滑り降りて行ってしまった。 この急角度の傾斜面を直滑降。なんというダイナミックさ。 初心者、なんだよね? テクニック云々よりも先に勢いでやりきってしまうところはいかにも彼女らしい。 さすがだよ熊井ちゃん。 どんどん小さくなっていくその姿、サイドスリップで豪快に新雪を蹴散らしながら視界から消えていった。 傍目にはその姿は雪の中を駆ける大型野生動物のようにも見え(ry 盛大に雪煙を巻き上げて熊井ちゃんが滑って行ってしまうと、この場には僕となかさきちゃんだけが取り残された。 雪のなか一切の音が無くなり、静寂に包まれる。 それにしても、すごい傾斜だな。 スキーなら多少は自信のある僕でもその光景に怯みそうになる。 ま、熊井ちゃんを見習って、いっちょ気合入れて行くとしますか。 ん? なっきぃ、鼻先が赤くなってるけど。 そんなに寒いのかな。 「さて、僕らも行こうか、なかさきちゃん?」 その問いかけに対して、彼女からは返事が返ってこなかった。 一応聞いてみたんだけど、やっぱりなかさきちゃんが僕と一緒に滑ってくれたりする訳が無いか。 そりゃそうだよね。しょうがない、ぼっちで滑るとするか。 「じゃあなかさきちゃん、僕は先に行くね」 そう言ってとりあえず熊井ちゃんの後を追いかけようと滑り出そうとした、そんな僕の背中に声が掛けられた。 「待って!」 その次の言葉を聞いた僕は、その言い方のあまりのカワイさにやられましたw 「一緒に付いて来て欲しいケロ・・・」 滑り出すなり30度の傾斜を直滑降していくなかさきちゃん。すごいなw でも、ムチャでしょ、それは。いくらなんでも。 案の定、ぐんぐんとスピードが上がっていくなかさきちゃん。 その弾丸のような姿に笑いをこらえつつ、僕は彼女の後ろを追いかける。 「!! と、止まらないケロー!!」 「なかさきちゃーん、左右の板を平行にしてるとどんどんスピードが上がっちゃうからハの字にして。あっ、でもスキー板の先が重ならないように注意だよ!!」 「いきなりそんないろいろな事を言われても困るケロ!!」 「ひょっとして、基本動作とか何も知らないの?」 「知るわけないでしょ! いきなり友理奈ちゃんにこんなところへ連れて来られて!!」 「そんなこと言ってる場合じゃないよ、なっきぃ。この先カーブしてるから重心を傾けて」 「曲がり方なんて分からないケロ!!」 猛スピードでコーナーに真っ直ぐに飛び込んでいくなかさきちゃん。 その慌てふためく姿が面白すぎて大笑いしそうになったが、すぐに正気に戻る。 あのスピードでカーブに突っ込んだら・・・ これ、いくらなんでも止めないとヤバい。 すごいヤバい。 「なかさきちゃん!!」 僕は彼女を止めるべく前に回りこんで行こうとした。 あ、でも、待てよ? 止めるためには彼女の体を掴まないと。 でも・・・ そんなことしたら、間違いなく僕は痴漢扱いされることになるだろう・・・ ただでさえ僕は彼女から変態扱いされているんだ。 その僕が彼女の体に触れるなんて、そんなことをしたら・・・ でも、しょうがないじゃないか。 これは彼女を止めるためなんだ(キリッ!)。 一応ここは控えめに、腕を掴ませていただきますね。 べ、別に僕の個人的な意向で彼女に触れたくてそうするわけじゃなくて、これは非常時の緊急避難でしょうがなく・・・ もちろん今はそんなことを言ってる場合ではないのだ。 だがしかし、この一瞬の躊躇が運命を分けることになった。 なんとか彼女の手首をつかんだときには、もう遅かったんだ。 ・・・・間に合わなかった。 僕らは盛大なスピードでもってコースを外れた。 整地されてない雪の中に突っ込む。 あっという間にスキー板はどこかに飛んで、彼女ともつれるように転倒し、急斜面を転がり落ちる。 どこまで落ちるんだと思わされるほど、それはとても長い時間に感じられた。 一瞬気が遠くなったりしたけれど、気が付くと落下する感覚を感じなくなっていた。 どうやらなんとか止まることが出来たようだ。 やけにシンと静まり返った景色のなか、ふらふらと立ち上がる。 ぼうっとしていた意識がだんだんと戻ってくる。 そうだ!! な、な、なかさきちゃんは!? 慌てて周りを見渡したが、探すまでも無かった。 彼女は僕のすぐ横でひっくり返っていた。 なんと! これだけ滑落しても僕らは離れ離れにならなかったんだね。 やっぱり僕らは強い絆で結ばれ・・・ って、そんな当たり前のこと(←)を再確認している場合ではない。 そんなことより、な、なかさきちゃん!! 「な、なかさきちゃん、大丈夫!? ケガは無い!?」 「・・・大丈夫だケロ」 頭を振りながら立ち上がるなかさきちゃん。 何事もなかったようだ。良かったー・・・ 本当に良かったよ。極度の緊張が急激にほぐれて脱力しそうになる。 「でも・・・どこなの、ここ?」 そう言ったなかさきちゃんが不安そうに周りを見回した。 そう、今の状況は彼女の言った通り。 見渡す限り一面の針葉樹林。 どこだ、ここ? 「コースから相当外れて落ちてきたし。元のコースまで上るのはちょっと厳しそうかな」 時刻は夕方。もう間もなく日が暮れようとしている。 運悪く天候は下り坂のようで、いつの間にか大粒の雪がしんしんと降りはじめていた。 「もう暗くなってきたし、ヘタに動かない方がいいのかも」 そのときだった! あそこにロッジのようなものがあることに気付いたんだ(←)!! 「とりあえず、あそこに避難しよう!!」 次へ TOP (※筆者注。これは全て少年の妄想の中のお話です) 後半になります。また3日連続で更新して書き終える予定、です なっきぃへの少年の呼び方 基本的には「なかさきちゃん」と呼んでいますが、ある特定のテンションのときは「なっきぃ」と呼んじゃうんですね その呼び方をしているとき、それはもちろん、少年の気持ちが舞い上がって調子に乗っているときです