約 684,894 件
https://w.atwiki.jp/mf2_matome/pages/32.html
※ベスト盤以降で改善されているのはプロトメサイアーバグ警告のみと思われる。 再生関連バグ 【再生バグ】 状態:再生条件を無視してモンスターを再生 再生条件を満たしていないものを無理矢理再生させるバグ技。 初出不明だが、かなり早期から出回っているバグ技で、掲示板等のログ上では、1999年4月には当該バグの記載が確認されている。 ①再生できないCDをセット ②データのリード中…と表示されたタイミングでディスクカバーを開ける ③MF2のディスクですがいいですかと聞かれるのでNoを選択 ④再生したいCDをセットし…と表示されたら×ボタンでキャンセル ⑤モンスターが再生される このバグによって生まれたモンスターを使って合体を行うとフリーズする。 対策として、下記の①②どちらかを行うことで解放フラグが立ち、合体可能になる。 ①ファームに連れて行く→街に戻る ②冬眠→復活→冬眠を行う なお、無理矢理解放した場合の影響として、一部解放イベントが発生しなくなる(ゴースト、メタルナー等の関連のイベントなど 【命名バグ】 状態:漢字が命名時に使用可能になる ①名前入力画面の2歩手前、「さてと 名前をつけてあげようか」の一歩手前で適当なディスクに入れ替え ②そのまま名前入力画面に進むと文字化けして漢字や記号が出現 ③命名後、モンスターファーム2のディスクに戻す なお、使える文字はゲーム内で登場するもののみ。 漢字入力後に別の文字を入力すると別の漢字に代わる。 動画を例にすると為(B1)なのでみ(8A)を入力すると車(B1 8A)となる。炭はB1+78となる。 コード一覧を見て出したい漢字を探すことも可能。為から出る漢字は【B1+@】を参照 ※フリーズを起こし、場合によっては詰みます。長い数字の羅列やま酔、め酔は制御コードなのでフリーズする可能性が大なので注意。 漢字変化の法則(推測) メモリ参照ネーム 名前に寿命やストレスなどの値を表示させる。 ブリーダーやモンスターの名前に付けて普段は見ることができない数値を見る。 【石盤再生の忠誠度付与】 状態:石盤再生から誕生直後のモンスターに忠誠度がある現象 石盤再生したモンスターの各種値を各4byte参照して引き継いでいる。 ①人気・甘え度→甘え度 ②恐れ度・ストレス・他→恐れ度 数値が高いほど上がるというわけではない。謎。 デバック漏れ又は設定ミスと思われる。 【合体バグ(要検証、再現性不明)】 状態:合体後のモンスターが使い込み技を覚えない 合体後のモンスターが下位技を使い込んでも、何故か上位技を修得できないというもの。 現在のところ、現象が確認されたのはメイン一致合体のみ(すり替え合体は未検証) 現象発生種はビークロン、ゴーレム、ロードランナー、モッチー、ナイトン、プラント(検証中) 使い込み回数のオーバーフロー(技を256回使用で使用回数0に)とは別の原因とみられる。 またこれとは逆に、使い込み回数が足りていない上位技を覚えられることもある(ビークロン、ゴーレムで確認) 現状では原因不明。報告も少なく発生率は高くないが、回避方法も不明なバグ。 なお、発生環境はベスト版とのこと(通常版未検証) トレーニング関連バグ 【プールバグ】 状態:プール時にライフと丈夫さの適性が逆転する トレーニングでプール(丈夫さ↑↑ライフ↑かしこさ↓)を行ったときにのみ特異に現れるライフと丈夫さの適性が逆転する現象。 回避方法はない。 このバグのために、ライフの適性が育成難易度に大きく影響している。 MF1の時を考えると元々はライフ重トレだったのでは、という説も。 【修行後の寿命減少計算の異常】 状態:修行後の寿命減少が週経過合わせて最低でも10週以上になってしまう 技修得して褒める、未収得で叱らない(最低値)→疲労+72、ストレス+28 計算上は-7週となるが、最終週の寿命減算が2回行われている。 各週リザルト後の暗転時に体調値依存の寿命計算が行われるが、最終週にファームに戻ってきて叱る/褒める後の暗転時にも体調値による寿命計算が行われてしまっている。 (ファームに戻ってきた後の計算に関しては通常育成時にも行われる寿命計算だと思われ、4週連続した育成である修行時の寿命計算タイミングとがうまくいってないと思われる。) 1週目:疲18 + ス7(*2) = 体32 ≒ 1週減少 2週目:疲36 + ス14(*2) = 体64 ≒ 1週減少 3週目:疲54 + ス21(*2) = 体96 ≒ 2週減少 4週目:疲72 + ス28(*2) = 体128 ≒ 3週減少 ファームへ帰宅:疲72 + ス28(*2) = 体128 ≒ 3週減少 合計10週消費してしまっている 状態変化関連バグ 【余裕バグ】 状態:余裕時のデメリットが未実装 状態変化の「余裕」のデメリットとして「受けるダメージが2倍になる」というものがあるが、バグで未実装になっているとのこと。 【必死バグ】 状態:対戦モードでリマッチ時に必死が条件無視で発動(しているように見える) 前試合で「必死」が発動していた場合、リマッチ後に必死の文字がずっと表示される。 原因はリマッチ後メモリがクリアされるはずが、UI表示の部分はクリアされずに残るため。 表示だけなので補正はかかっていないが、カウントタイマーもクリアされるためずっと表示される。 【団結バグ】 状態:状態変化「団結」の実効果が移動Aのみで、G回復速度は低下 本来はG回復2倍、移動Aだったらしい(攻略本等の記述より)。 G回復が遅くなってもG補正値に変化はない。 軽微なグラフィックバグ トレーニング前のカメラ視点がぶっ飛ぶ(特にゲル) アイテム投与時に変な動き 誕生日にモンスターがぴたりと停止する 冒険時、建物を出入りする(ライフが減る)とモンスターのサイズが縮む(仕様?) カウレア火山の壁にめり込む。本来は壁判定だが通路になっている。(座標 X 7 Y 14) スエゾーが地面から浮いている。意図的な仕様でなければ座標の設定ミス。 SUBゲル種の中でリキッドキューブだけが透けていない。 ダックン・その他種族のゴマ粒みたいなオブジェクト。ダックミサイルを最小限に小さくしている。1でも同じように配置されているが上手く隠されている。ラウーのバナナやガリの本体。 ゴーレムの種族によっては大キックモーション時にグラフィックがバグって伸びる おそらくグラフィックがおかしくなるウッディー、ニューボトルは足の形が他のゴーレム種とは違い、通常のゴーレム種の拡大の設定をそのまま反映させた結果、おかしくなっていると思われる。 種族別バグ 【ハム】 状態①:ヴァージアハピのガッツ回復が1(バイナリ解析での該当アドレスでは7D) 壊れ性能のためか、ガッツが50以上たまるとマイナス補正が入る。 ちなみに計算上ではヴァージアハピのガッツ回復は12。 対抗戦のアルグラアはガッツ回復13。 なお、モンスター甲子園では出禁になっているが、後の大会で予選モンスターとして役割を得ている。 状態②:使い込み技の食い違い 下位技としてハイキックが存在しているが、まわしげりに必要な使い込みがドラゴンパンチ50回となっている。 【ガリ】 状態:命中技「魔神ナックル」が修行で修得不可 設定ミスで使い込み技がナックルではなく魔神ナックルそのものになっている。 Wしっぽキックを覚えたワームを羽化させることで魔神ナックルを覚えたツチノコボクサーが生まれる。 他種で覚えたい場合は合体で受け継ぐことで修得可能。 【チャッキー】 状態①:命中技「ソニックブーム」が修行で修得不可 ガリとほぼ同じ症状。 しかし羽化はないので覚えるにはすり替え合体で命中重視技を継承させるしかない。 合体受け継ぎは可能。 自爆に関してはベビードール、ドラコ、バッキー、モッキーが修得不可となっているが、解析の結果、指定の4種のみ覚えない設定になっているので仕様と思われる。 状態②:「呪じゅつ」でKOすると、相手のモーションが固まる(倒れ込まない) ダメージ受けた時のリアクションが倒れないように設定しており、KO勝ちの場合にも判定が行われるためこのような現象が起きる。設定し忘れの仕様だと思われる。 ゲーム進行自体に影響はなし。 【バジャール】 状態①:完全に修得不可能の技がある 覚えられない技が3つ(ターンストレート、バロストレート、1・2フック)もある。 CPU戦でバジャールが出てくることもないので技を見ることも不可能。 内部データは残っているものの設定ミスで修得不可になっている。 1・2スマッシュ(修得〇) 06 00 FF FF 0A 00 00 00 00 00 05 00 32 00 FF FF 01 00 FF FF FF FF FF FF ターンストレート(修得×) 08 00 FF FF 0A 00 00 00 00 00 C2 01 FF FF FF FF 01 00 FF FF FF FF FF FF 1・2フック(修得×) 03 00 FF FF 0A 00 00 00 00 00 32 00 FF FF FF FF 01 00 FF FF FF FF FF FF 1・2スマッシュと比較するとわかるように使い込みに必要な技の設定ミスにより、修得不可となっている。 (技ID、回数) 1・2スマッシュ(05 00 32 00) ターンストレート(C2 01 FF FF) 1・2フック(32 00 FF FF) 砂漠の修得でストレート→フック→ターンストレート→1・2フックの優先度で取得。 フックの修得設定を見るとターンストレートだと違和感がないのでおそらく、フックの修得条件も違う可能性がある。 コンボフックもジャブ50回だが、おそらく1・2フック50回の間違いだと思われる。(フックとジャブの技IDは1違うため) 状態:グラフィック関連バグ 街にバジャールを連れて行くと体型値次第でグラフィックがバグる(体型値が-に傾くと発生)が、ゲーム進行に影響はない。 死亡モーション時、蓋のパカパカ音が高速連続再生され音声がバグる。 【ヒノトリ】 状態:完全に修得不可能の技がある 善悪度-20以下で覚える「火炎連砲」というGD技があるが覚えられない。 ヒノトリ・ビンチョーの初期善悪度は+90であり、善悪度の最大下げ幅である初期値-100を取ったとしても足りず、修得条件を満たせない。 ノラモンのフェニックスは所持しているので火炎連砲を拝むことは一応可能。 【ノラモン】 状態:一部モンスターが出現しない キングラウーの出現条件…モンスターがランクB以上、能力関係なし、ソンナバナナ発売以降にジャングルに修行、攻略本などではこういった条件とされているが、 実際出現するのはバナナ発売~ナギール発売までの期間のみというのが有力。 それ以降はぱったり出てこなくなってしまう。 MF2唯一の期間制限有りイベントと考えておいた方がよいかも。 ※1200年以降でも確認。ソンナバナナ発売=販売数11個($97244 0x0B)の時のみ出現フラグが立つもよう。 【技習得条件の設定ミス】 極一部の技での習得条件が例外というより設定ミスなもので、さほど深刻でないもののまとめ超必殺技と例外技(フライングプレス等)を除いて基本的に修行地で上がる能力+ちから技ならちから、かしこさ技ならかしこさが習得条件になっている。が、大ダメージ(ちから修行地)のかしこさ技とガッツダウン(かしこさ修行地)のちから技で条件の設定漏れがいくつか。ピンポイントな設定ミスもいくつかみられる。 アローヘッド種スローランサー:ちから技だが習得条件がかしこさ+回避 地雷針:ちから技だが習得条件がかしこさ+命中ニードル系がかしこさ技だったためか ハム種超放屁:習得に必要な能力値が設定されていないor使い込みの前提技が設定されていない必要能力値が設定されていないことは使い込み技にはよくあることだが、使い込み技としても設定されていない ガリ種ハリケーン:かしこさ技だが、かしこさが習得条件として設定されていない純粋にかしこさ技なのにちからを300程度まで上げないと覚えにくいのはやや面倒 ジール種ハンドプレス:ちから技だが、ちからが習得条件として設定されていない単純ミスか ゲル種大砲:かしこさ技だが、かしこさが習得条件として設定されていない単純ミスか ピラミッドパワー・エナジードレイン:習得条件が逆になっている可能性かしこさ技のピラミッドパワーは"ちから"が、ちから技のエナジードレインは"かしこさ"が、習得条件になっている。回復やドレイン付きではあるがその他の種では、ちから技なら"ちから"が、かしこさ技なら"かしこさ"が習得条件になっている。 モック種ポイズンアロー:習得に必要な能力値が設定されていないor使い込みの前提技が設定されていない必要能力値が設定されていないことは使い込み技にはよくあることだが、使い込み技としても設定されていない ワーム種くしざし:ちから技だが、ちからが習得条件として設定されていない単純ミスか アイテムバグ 【グミバグ(要検証)】 状態:善悪度が変動しなくなる、もしくは効果が反転する グミで善悪度調整をしているとたまに善悪度が全く変動しなくなるときがある(±80前後から怪しくなってくるとのこと) フルーツを与えたのにマイナスに変動してしまうことも。 相反するグミを2つあげた後、もう一度与えると直るとも。 ワルに持っていきたいならフルーツ2個あげてからカクテルを1個あげる、といった感じ。 グミ以外でヨイワル値を変動させると再び調整できるようになる? 【バーゲンバグ(要検証)】 状態:バーゲンのチラシが全く来なくなる。 断定はできないがブリーダーランクが上がったときに「ベルデから昇段祝い」のフラグが立ち、アイテム屋を訪れるまでチラシが来なくなる。 そのフラグを初期化するフラグがあるが、アイテム屋に訪れても不具合で初期化されず、結果的にチラシが来なくなる。 殿堂入り後、チラシが来る状態で探検での金策をしていたところチラシが来なくなった。原因は不明。 内部的な話 昇段祝いが発生する段位になると$972AD 0x00になり通常の割引がこなくなる。 お店を訪れると割引が発生。$9729A 0x01になる。週経過で0x00になり、$972ADのフラグを初期化する。0x00→0xFF $972AD 0x00だとチラシが来ないフラグがONのまま。 この時に$9729A 0xFFだとフラグがリセットされないためチラシが来なくなる。 チラシが来なくなるのはこれが原因。再現方法はよくわかっていない。 解決策は$9729Aに0x01を入力し、週経過してフラグをリセットさせる。 【不思議種が貰えない】 状態:商品をすべて入荷(万精丹まで)して201週以上経つと貰えなくなる。 原因 「アイテム入荷イベント」→「不思議な種入手イベント」の優先順で行われる。 しかし、アイテムをすべて入荷後、再度入荷イベントフラグ(入荷タイマーが00)が立っていると 1.入荷イベント処理→すべて入荷しているので処理を飛ばしてアイテム売買メニューへ 2.不思議な種のフラグが立っていようが無視されるため入手できなくなる。 ゲーム進行に影響を与えるバグ 【殿堂入りバグ】 状態:殿堂入り3席がすでに埋まっている状態で新たに殿堂入りさせようとするとフリーズする。 殿堂入り3席がすでに埋まっている状態で新たに殿堂入りすると、殿堂入りしたけど新しく登録する?といったことを聞かれる。 そしてYes or Noのところでフリーズしてしまう現象。エミュやPSVITAだと起こらないとの報告あり。 一番有効だと思われる回避方法は、セーブ後すぐロードして大会に参加する。ダメな場合には他の方法を試す。 ロード後、特定の行動を数回行ったところフリーズの再現が確認できた。アーカイブス版(DL版)だと起こらないとの報告があり、 ディスク版でフリーズした行為をアーカイブス版で試したところフリーズしなかった。ディスク版特融のバグの可能性がある。 検証動画 PS3使用 【プロトメサイアーバグ】 状態:プロトメサイアーが石盤再生不可能 石盤再生でプロトメサイアーを選択すると、ブラックアウトしてそのままフリーズ。 これは通常盤のみに見られ、ベスト盤では再生できませんという断りが入りブラックアウトしない。 【1625年バグ】(旧1600年バグ) 状態:様々 ※検証動画→https //www.youtube.com/watch?v=Y53LQqHMYOM 1625年4月2週以降に永続的に発生する。 ○「ファームでのロード時」「パークからファームに移動時」に発生 ○上記のたびに週開始判定が入り、週開始の暗転となる ●ファームでのロード時には寿命が1週減る パークでのロード、パークからファームに移動の際には発生しないため、 回避のためには常にパークでセーブする必要がある 「パークからファームに移動時」の週開始判定により可能となること ○エサ(1週目のみ)、アイテム投与が寿命を使わず無限に可能 ○誕生日だとバースデーソングリピート、ケーキ自動投与 ○繰り返してると半額や割引のお知らせが来る ○冒険のお誘いが入る度に来る ●寿命が0の場合はファームに入った瞬間死亡イベントとなる ※週初めのイベントチェック用アドレスがあり、日付とイベントチェックの数値が 一致するかチェックが行われている。数値が一致しない場合、イベントが発生する。 このイベントチェックが30000週(1625年4月1週)でカウントストップするため 4月2週以降は数値が一致せず、ロードするたびにイベントが起こる。 + 旧情報 状態:様々 このゲームは1000年から始まるが、プレイ年数が1600年を超えると週経過関連がバグる報告がちらほら。 症状は以下の通り。 ○「ロード時」「パークからファームに移動時」に発生 ○上記のたびに週開始の暗転が入る(週経過してる?) ○再アイテム投与が可能 ○繰り返してると半額や割引のお知らせが来る ○1週目だとエサも無限投与可能 ○誕生日だとバースデーソングリピート 一見メリットだらけに見えるが、週経過してるので寿命が減るらしい(検証中) なのでこの症状が現れたデータはお蔵入りした方が無難。 ●「ファームでのロード時」には寿命が減少するが、「パークからのロード時及び移動時」には寿命減少しないもよう。 ※検証動画→https //www.youtube.com/watch?v=Y53LQqHMYOM ※週初めのイベントチェック用アドレスがあり、日付とイベントチェックの数値が一致するかチェックが行われている。数値が合わない場合、イベントが発生する。 このイベントチェックが30000週(1625年4月1週)でカウントストップするため 4月2週以降は数値が一致せず、ロードするたびにイベントが起こる。 適性上書き等ミスモンスターまとめ 技の使い込みに必要な技がおかしい おそらく技IDのズレや設定ミスがほぼ原因。 例えばヘンガーのアイショットのパンチ50回(技ID:00) 00がデフォルトなので書き換え忘れの可能性。 ハムのまわしげりの場合、修行の優先度順を見ると「ドラゴンパンチ(02)→ハイキック(0A)→超ドラゴンパンチ(03)→まわしげり(0B)」 になっており、ハイキック(0A)のはずがズレてドラゴンパンチ(02)になっている。 ヨイワル ヨイワルは以下の計算式から算出。 ①メイン+サブ×2を求める ②メイン×サブが負なら2で割り、メイン×サブが正なら3で割った値を5刻みで近い方に設定、中間なら絶対値の大きい方に設定(例外あり) ガッツ回復 ガッツ回復は以下の計算式から算出。 (MAINのガッツ回復速度×3+SUBのガッツ回復速度×2)÷5 小数点以下は四捨五入(例外あり) 例) フェリオスなら (13×3+7×2)÷5=10.6 切り上げで11 サバットなら (13×3+19×2)÷5=15.4 切り捨てで15 適性、移動 適性は以下の式で算出。 (MAINの基本適性+SUBの基本適性)÷2 小数点以下は、MAIN>SUBの場合は切り上げ、MAIN<SUBの場合は切り捨て。 適性A~Eはそれぞれ5~1とする。 寿命 寿命は以下の式で計算 MAIN寿命+2×(SUB寿命-MAIN寿命)÷5 【ピクシー】 ○エンジェル→スエコに適性を上書きされている。本来の適性はEDABCD ○フューチャー→計算上では寿命320週だが実際は340週 【ドラゴン】 ○ムー→ビークロンと同適性。ALL999で出現しない。 【ケンタウロス】 ○ケンタウロス→派生種のG計算を見る限り、本来のガッツ回復は13と思われる 【コロペンドラ】 ○ダブルヒップ修得に必要な使い込み回数(なぜか海岸30回、それ以外の場所50回) ○3連アタックの技モーションはかしこさ技っぽいがちから技。派生するデルタアタックはかしこさ技。 【ヘンガー】 ○ガイアー→計算上では丈夫さCだが実際は丈夫さD 【チャッキー】 ○ドラコ→計算上ではガッツ回復13だが実際は12 ○モッキー→計算上ではライフ適性Dだが実際はC 【ゴーレム】 ○アメンホテプ プレッシャー→お互いの適性が入れ替わっている。 本来はアメンホテプがCBBDEB、プレッシャーがCACEEB 【ロードランナー】 ○サラマンドラ→ピクスロードに寿命と適性を上書きされている。本来の寿命は310週、適性はCBCBCC 【アローヘッド】 ○レマクラスト→ロケットパンチがヨイ技設定となっているが実際はヨイワル不要修得判定になっている 【ライガー】 ○モノアイ→なぜか善悪度が-28と半端になっている(計算上の数値は-27.5で-30をとなるはず) また、本来移動Cだが実際は移動E ○ヤクトハウンド→計算上ではライフ適性はCだが実際はD、同様に移動速度は計算上はCだが実際はB 【ハム】 ○ヴァージアハピ→計算上ではG回復12だが実際は125(実質速度1) 【ガリ】 ○ガリ→派生種の適性計算を見る限り本来の力適性はCと思われる 【アーケロ】 ○ユズボウズ サクラジイヤ クーロン→サクラジイヤの適性が分身してユズボウズとクーロンに上書きされており、 サクラジイヤは本来のクーロンの適性に上書きされているという面倒くさいことに。 本来の設定ならユズボウズ→DDACBD/サクラジイヤ→DDBCAC/クーロン→DDABBDとなっているはず。 【メタルナー】 ○ラブラブセイジン→計算上では寿命330週だが実際は360週 【スエゾー】 ○イワゾー→スエゾーに適性を上書きされている。本来の適性はDBBCDC 【モッチー】 ○マンナ→計算上では賢さ適性Bだが実際はC ○ニャンコロモチ→ヘルファットに善悪度を上書きされている 【ゲル】 ○パー・プリン→善悪度が-54と半端になっている(計算上は善悪度-55) 【ナイトン】 ○バウムクーヘン→計算上ではライフ適性Dだが実際はC ○超ナイトニング→超必殺技に分類されているが、火山ではなく雪山で修得可能。大ダメージ派生技で超必殺なのに雪山で覚えるという二重バグ 【ダックン】 ○ダックン カークン→ダックミサイルのミサイル部分のテクスチャが入れ替わっている。他のダックン種はテクスチャが相応なので、この2種はミスだと思われる。 【プラント】 ○ブルーフラワー→ウロコクサに適性を上書きされている。本来の適性はBECBCE 【ワーム】 ○ベニシャクトリ→なぜかメインもサブも関係ないパレパレジャングルが得意 ○グラスワーム→計算上では寿命320週だが実際は300週 【ナーガ】 ○サイクロップス→バズラに寿命、善悪度、ガッツ回復が上書きされている。本来は寿命290週、善悪度-70、ガッツ回復12 【対抗戦出場モンスター】 ○FIMBA側の出場モンスター達のかしこさと丈夫さの数値が入れ替わっている それぞれのモンスターの適性や前作での能力を見るに、おそらく間違いない。 前作では画面上で表示されるかしこさと丈夫さの位置が逆だったことが原因か。 追記:アバーレルは前作アルバールからライフ命中以外を+250して賢さ丈夫さを入れ替えた数値となっている。偶然ではなさそう 更に前作の内部データにはマッドキャップ、ハメッド、アギラル(アキレールと同じレクサス) のパラメータが残っており、おおよそ入れ替えた数値となっているので 4強も入れ替わってると思われる
https://w.atwiki.jp/faren_ency/pages/1637.html
データを上書きしていいですか? 既にあるセーブデータの上からセーブをしようとしたときに出るメッセージ。 慣れたプレイヤーはセーブの度に見ることになる。 名前 コメント
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47 : ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/03/24(土) 14 28 35 ID UIL5bFFq 俺は一目散に床に静かに横たわっている携帯電話の下へと駆け寄っていった。 そもそも加奈が”急に”こんな事言い出すのは明らかにおかしい。 何か『きっかけ』がなければ俺と目を合わさないなんて事はありえない。 そう考えるならその『きっかけ』として最も怪しいのは、机の上にあったはずなのに、 不自然にも今は床の上で沈黙を守っている携帯電話だ。 加奈はその携帯電話の中の”何か”を見てこんな事言い出しているんだ。 ならば今すべき事は真っ先にその中身を確認する事だ。 俺と加奈の関係の脆さを思い知った今、僅かな溝ですら作ってはならないのだ。 加奈が知っていて俺が知らない、そういった状況から勘違いが生まれ崩れていくのだ。 二度とそんな事は御免だ。 その一心で素早く携帯電話を掴み取り、俺はその中身を確認した。 その『中身』の内容を読んだ瞬間……… 「………は、はは…」 いつも俺の行動の邪魔をしていた理性の壁が崩壊して、 心の奥底からかつて味わった事がない程”気持ちいいもの”が流れ込んできた。 それが俺の思考回路を急速に早め、やがてある”一つの結論”に至らしめた。 その『答え』を理解した途端、心が痺れた。 「はっ、はははははははははは!!! あーっ! ははは!!!」 そして笑いが腹の底から込み上げてきた。 抑えようと思っても抑えられない程愉快な気分になってくる。 何時間も考えていた問題の答えを解き明かしそれが正解だった時のような、 全身全霊で喜ぶべきそんな状況。 ふと加奈に目をやると、その表情は既に満面の笑顔だった。 二度と離れまいという意識が読み取れる程目線を俺と合わせてくる。 その確固たる意思に安心感を覚えながら、俺は携帯電話を放り加奈の下へ歩み寄る。 近付いてみると、笑顔を向けながら加奈は小さく小刻みに震えていた。 その嬉しくて震えている肩に俺はそっと手を添える。 「…加奈…、俺今凄く嬉しい。やっと”解った”んだからな…。加奈は嬉しい?」 肩に添えていた手を口元に移し、ピンク色の柔らかい唇を優しくなぞってやる。 その仕草に擽ったそうに笑いながら、加奈は俺の背中に手を回してきた。 「うん! とっっっても嬉しい!」 大袈裟に告げながら俺に体を預けてくる、そんな動作一つ一つが心地良い。 そして何より、加奈と心が一つになったという事実が俺に満足感の快楽を与えた。 今までは存在がいるだけで、その幸せを大きく見せる事で満足するようにしてきた。 だが、そんな仮初の幸せなんて欲してない。 欲しいのは加奈との真の心からの繋がり、その為に”何をすべきなのか”分かった。 こんなに簡単な事だったんだ。 何年も付き合っていたのに何故気付けなかったのか不思議に思う。 しかし、過去は消えない、そんな物はどうでもいいのだ。 重要なのは未来、未来の道末は自分たちが決定権を持っている。 だから、その決定権を駆使させて貰う、幸せな未来の為に。 そして……… 「それじゃ、行くか…?」 「うん!」 ”加奈の幸せの為に”。 48 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/03/24(土) 14 30 23 ID UIL5bFFq きっとあの携帯電話の中身を見なければ、俺はまだ闇雲に手探りし続けていただろう。 言葉で伝えなければ理解し合えないような、”薄っぺらい”関係のままだっただろう。 だから、『答え』に気付かせてくれた『奴』には心から感謝している。 本当に心から…そう、何度”殺しても”足りない位に感謝している。 「ははは…」 そんな事を考えているとまた笑いが込み上げてきた。 慌てて下唇を噛み、漏れ出さないようにしっかりと堪えようとする。 まだここでは駄目だ。 しっかり”あの場所”までは我慢しなくてはならない。 ”あの場所”へと行って”すべき事”を遂行したら、その時は思い切り笑ってやる。 それこそ、今の闇夜の空を切り裂き、明るい朝を強制的に呼び出す位にな。 「誠人くん、興奮し過ぎだよ」 「男ってのは、夜に満月を見ると狼になるもんなんだよ」 「その血が騒いでいるって事かな?」 「分かってんじゃねぇか」 靴を履きながら冗談を言ってくる加奈の黒髪を優しく撫でてやる。 相変わらずどこにも淀みのない、一本一本が生きているような美しい長髪だ。 髪に対して性的魅力を覚えながら、俺は玄関の扉を開けた。 その扉は物凄く軽く、俺たちの事を後押ししてくれているようにさえ思えた。 開いた扉の先に広がっていたのは、ただひたすら深遠な闇。 そして、その中にたったひとつぽつんと佇んでいる本能を燻る魔性の存在。 「今夜は満月か………」 見上げた空に光るどこにも隙のない円形の満月に向かって、俺は決意を新たにした。 その決意の対象の事を思い浮かべて、『奴』が送ってきたメールの内容を思い浮かべ、 俺は心の中で厭らしい笑みを浮かべた。 ―――――――――――――――――――― 隣を歩く誠人くんはとても頼もしく見える。 いつも頼もしかったけど、今日はいつも以上に凛々しい。 きっと”あのメール”のおかげなんだろうな。 ”あのメール”を見て、あたしたちやっと分かり合えるようになった。 そういった意味では”あのメール”の送り主さんに感謝しなきゃならないんだろうな。 うん、感謝するよ。 今回だけは、わざわざあたしたちの仲を取り持つような事をしてくれた事に感謝する。 でもね…やっぱりあのメールの内容は許せないな。 誠人くんの事を小馬鹿にした口ぶり、そして何よりあたしたちの仲を崩そうとしている 意思が滲み出ている内容…。 それに関してはどんなに譲歩しても許し切れない…。 だから、その”お礼とお仕置き”にすぐに向かってあげるよ…。 首を長くして待ってよ…すぐに楽にしてあげるから…。 あたしは決意を胸に秘めながら、誠人くんの隣に寄り添いながら闇夜の道を突き進んだ…。 ―――――――――――――――――――― 49 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/03/24(土) 14 31 19 ID UIL5bFFq 俺たちは『奴』の家の前へと辿り着いた。 真新しく見えるインターホンを弱く押し、その場で数秒佇む。 そして、インターホン越しに聞き慣れた声が耳に響いた。 『誠人くん?』 他の家族に出られたら厄介だと思ったが、本人が出てくれた事に安心する。 どうやら家の中から俺の姿は見えているようだ。 加奈に隠れるように言って正解だったと自分を褒めながら、慎重に言葉を選ぶ。 「あぁ。伝えたい事があるから出てきてくれ」 『分かった!』 その言葉と共に室内の音声が途絶える。 しかし、屋外にいる俺にも分かる位うるさく階段を駆け下りる音が聞こえる。 そんなに俺に会いたいのかと呆れながら、今日俺の事を好きだと言ったのは本当 だったんだなと心の中で確かめた。 どうでもいい事だけど。 やがて足音が止まるので、扉の前から一歩下がる。 案の定扉はこちら側に向かって勢い良く開いた。 あのままあの場にいたら無様に扉にぶつかっていたなと、今日の俺はやけに冴えている という確証を広げる。 そしてその扉の中から何も知らない様子の『奴』が出てきた。 「誠人くん!?」 「よう…『島村』………」 俺はその一言の後……… 『シュッ』 一瞬の刹那…俺の顔を見て喜んでいる島村の喉下を、隠し持っていた ペーパーナイフで瞬間的に切りつけてやった。 喉下を狙ったのは、叫ばれては困るのと、即死して欲しかったからだ。 切り付けた瞬間、ナイフを持った右手に温かい島村の”命の証”が降り掛かる。 「…ガッはァ………ッ!」 望み通り、叫ぶ事も出来ずに島村はその場に崩れ落ちた。 その表情は、何故こんな事されているのか全く理解出来ないという困惑と、 止め処なく溢れる血液に自らの命が刻々と削り取られている事への恐怖で歪んでいる。 一瞬で島村の家の玄関は自身の血で赤い海と化し、そこに島村は順応している。 「今の島村………綺麗だぜ…なぁ、加奈?」 俺はその惨めな死に様に、敬意を表したくなった。 真の絆を築いていく為に一体何をすればいいのか、それを教えてくれた一人の人間に。 加奈の方を振り向くと、加奈も島村の苦痛に悶える表情を見つめながら、 恍惚の表情を浮かべていた。 「うん………本当に、ひたすら生にしがみつこうとして、悪意の欠片もない…。 誠人くんに何かしようともしていない…こんな純粋な顔出来るなんて…。 ちょっと嫉妬しちゃう位、それ位綺麗だよ? 最期に誠人くんに『綺麗』って言っても貰えて良かったね…フフフ…」 どこにも屈折したところのないその笑顔から、加奈の言っている事が本心だと分かる。 やはり加奈と俺の考えている事は同じ…最期の最後まで俺と加奈の関係の強さを再確認 させてくれた事に感謝しつつ、虚ろな目でこちらを見上げる島村と視線を合わせる。 「島村…お前の『メール』の質問に答えてやるよ…」 既にもがく気力はなく、意識絶え絶えの状態にも拘らず島村は 必死に俺の言葉を聞こうとしている。 そこまでして聞く程の事じゃないだろと思いながらもその真っ直ぐな瞳に敬意を表す。 「”加奈だから”だよ」 その答えを言った後島村の顔を見ると、既にその瞳に光彩は失われていた。 指一本とて動かせていないその姿が告げる…”島村由紀は死んだ”。 ・ ・ ・ ・ ・ 50 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/03/24(土) 14 32 42 ID UIL5bFFq 「やったね、誠人くん!」 「あぁ、これで俺たち、やっと『一歩』を踏み出せるんだな…」 加奈が俺に笑顔を向けてくれている…この儚い幸せを手に入れる為に、 俺たちはどうしてあんなに不器用な事をしていたのだろうかと今になって思う。 俺と加奈が幸せになる為に必要な事…その『答え』は簡単だった。 俺は常日頃、”加奈の幸せの為に”行動してきた。 そして、加奈は”俺の幸せの為に”行動してきた。 つまり、俺の幸せと加奈の幸せは『同意義』だったんだ。 俺がしたいと思う事は同時に加奈がしたい事に直結している。 そして、加奈がしたいと思う事も俺がしたい事に直結している。 深く考える必要はない、俺がしたい事をすれば良かっただけの話なんだ。 相手の幸せだなんて難しい事を考えるより、自分がしたい事をする事こそが 互いの幸せへの第一歩に繋がるんだ。 それに気付かせてくれたのは島村が俺に送ってきた『メール』だ。 露骨に加奈を侮辱したその内容を見て、俺は胸に黒いものが湧き上がるのを感じた。 それは、殺意を抱きながらも理性が覆い被さって行動を制止させようとしたが故に 生じた、抵抗力の産物だ。 本当ならそこで思い止まるのが普通だったのだろう。 それが世間的には正しいし、そうしなければいけないルールなのだ。 しかし、そのメールを見た後の加奈の様子を見て、俺の中で理性が崩壊した。 そう、加奈もあのメールを見て、また別の理由で殺意を抱いていたのだ。 目的は『一緒』………ならば躊躇する必要なんか欠片もない。 互いの幸せの為に、迷う事なく殺意のままに従えば良かったんだ…。 そうする事で、俺と加奈の幸せが叶うんだ、こんな簡単な事はない。 「それと誠人くん、一ついいかなぁ?」 甘ったるい口調で加奈が俺を見上げながら訊ねてくる。 「何だ?」 「これからは、あたし以外に『綺麗』なんて言うのは嫌だなぁ…」 「何だ、そんな事か」 思わず笑ってしまった。 そんな俺の態度が御気に召さないようで、加奈は頬を膨らましている。 露骨に怒っている加奈の下へと歩み寄り、そっとその小さな体を抱き締める。 「俺が好きなのは城井加奈一人だ…。加奈が好きなのは?」 「誠人くん…あたしが好きなのは、沢崎誠人くん、あなた一人ですっ!」 「良く言えました」 俺の背中に手を回す加奈を抱き締める力を一旦抜く。 今まで相手の為とか、『上書き』とか、陳腐な事を言い合って恋人ごっこを し続けていたけど、もうそんな事に惑わされる事はない。 心が一つになった今、もう俺たちは言動や行動で伝え合わなければならないような 関係ではなくなったんだ。 加奈と見つめ合いながら、俺は”『一歩』を踏み出す為の”口付けを交わした。 51 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/03/24(土) 14 33 17 ID UIL5bFFq ―――――――――――――――――――― 誠人の部屋の中で、開かれたまま沈黙を守っている携帯電話。 既に光は失っている、しかしその薄黒い闇の中に確かに『跡』は刻まれている。 二人の男女を狂気に奔らせた、簡潔な文章が。 『From 島村由紀 Sub (無題) 誠人くん、あなたは何で”あんな”子が好きなんですか?』 ―――――――――――――――――――― B-1ルート「未来を築く為に」 HAPPY END
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属性呪詛 技能名 拙計 幻惑 霧参 上位 陰道 霧四 遁改 遁極 幻霧 罵詈 混沌 呪四 呪丹 流派 拙守/拙攻の謀計 ○ / × / × × 幻惑の唄 / ○ ○ ○ ○ ○ / ○ / ○ × 暗黒/防御/攻撃/低速呪霧・参 × ○ ○ × ○ × ○ × × × 万雷/吹雪/煉獄/竜巻 × × ○ × × × × × × × × × 轟雷/氷晶/焦熱/昇竜 × ○ ○ ○ × ○ × × 暗黒/防御/攻撃/低速呪霧・四 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × 土/水/火/風遁の術・改 × ○ × ○ × × ○ × × 土/水/火/風遁の術・極 ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × 幻霧 / ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ / ○ / ○ × 罵詈雑言 / ○ × × / ○ × × × × 混沌 × × ○ × × × ○ ○ × × × 防御/攻撃呪詛・四 ○ / ○ ○ ○ ○ ○ ○ / ○ ○ ○ ○ × 呪詛丹 ○ ○ ○ ○ × ○ × 流派技能 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 無属性呪詛 技能名 沈黙 手出 細工 呪縛 禁呪 影縛 沈黙 ○ ○ × × × 手出無用 ○ 小細工一蹴 ○ ○ 呪縛・参 ○ ○ × × 禁呪・縛 ○ ○ ○ 禁呪・封 ○ ○ ○ 術封じ ○ 影縛り ○ ○ ○ 神威荒魂 ○
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9 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/10/21(日) 23 34 41 ID CSIWB/IF ……瞼が重い。眼の周りだけ重力が倍になっているのではないかと思うくらいに。 こんな感覚は久しぶりだ。いつも朝の目覚めは良かったからな。加奈を起こしに行くことを考えれば当然だが。 ――加奈。 もう、起こしに行くこともないのかな。 別に極楽浄土なんて信じてないけど、俺が今こうやって思考しているということは、少なくとも死後に世界があるという証拠だ。 そしてそこは、俺と加奈以外誰もいない、俺たちだけの楽園だ。 学校に行く必要もないし、その上、加奈とずっと一緒にいられる。誰からの干渉も受けず、真っ直ぐな加奈と永遠を過ごせる。 ――最高だ。 これが俺たちが目指していた到達点だ。お互いに絶対の信頼を持って、疑心なんて言葉とは無縁の生活を送ること。 俺たちはこれでやっと、“本当の恋人”になれたんだ……。 加奈も喜んでいるだろう。笑顔で迎えてくれるに違いない。早く会いたい。抱き締めたい。 だから、億劫だが起きよう。それに、さっきから何だか鼻と口の付近がくすぐったいし。 「……」 まず視界に飛び込んできたのは、瞳だった。濁りのない綺麗な黒色が、ガラスらしき物を隔てて俺に注がれていた。 その色彩は、真夜中の海のようだ。 暗闇という圧倒的な恐怖と、僅かに天から降り注ぐ月光の安心感とが織り成す、際どいバランス下での演出。 危険と安全という相反する二つの道のどちらをも選べるということから生じる偽りの自由が、被保護欲をそそる。 そのまま溶けていきたいとさえ思える甘い罠――今俺を見ている瞳からは、そんな感覚が伝わった。 こんな目をしている人を俺は知らない。一瞬で足場を失う危機感を覚えさせたその事実を打破したい一心で、視線を逸らした。 「目、覚めましたか」 心底から安堵したことがわかるほどの大きな溜め息と共に、俺の耳に声が染み込んだ。 それは、聞き慣れていて、且つ忘れられる筈がなく、忘れてはいけない声。 ただ、その透いた声から伝わる穏やかな感覚は、俺にとって初体験としか言い様がなかった。 不快ではない違和感――矛盾している気がするが――を覚えつつ、俺は視線を先の所へと戻した。 「随分可愛い寝起き顔じゃありませんか」 俺の顔に触れるか否かまで迫っていた瞳は既に離れていて、そのおかげで全体像を捉えることが出来た。 その瞬間、確信は俺の中の事実へと姿を変えた。 「……島村……」 「ほっぺた引っ張りたいくらい可愛いですよ」 島村由紀だ。 ここ数週間、加奈以上に俺を翻弄し続けた存在であり、加奈以外で初めて俺のことを好きだと言ってきた存在でもある。 人畜無害な表情の裏に加虐的且つ好戦的性格を秘めている彼女は、しかし、非常に脆い一面をも持ち併せていた。 そこをピンポイントで突いた俺の告白が、彼女を変えてしまった――筈なのだが。 寝起きの靄掛かった頭の俺が見る限り、島村は『島村』だった。 俺の加奈だけが好きという言葉を捻曲げて、歪んだ思考回路の下『加奈』になるという凶行に走った島村はどこにもいなかった。 目の前にいるのは、黒の短髪に若干大きめの眼鏡を掛けた、島村由紀という“唯一人の少女”だけだ。 勿論、『痕』が消えた訳ではない。目元を隠していた長い前髪は額を隠す程度に切り揃えられてしまっているし、胸もない。 髪と胸……どちらも女の子にとっては命と同価なほどのものだろうに、俺なんかを好きになってしまったが為に……。 「誠人くん、病み上がり早々他人の胸を凝視するというのは、あまり感心なりませんね」 「……」 「ノリ悪いですね」 「……別に」 「……全く」 はぁ、と大きな溜め息をついた島村は、考えの読めない黒い瞳で俺の顔をなぶるように見つめてきた。 そうすること数秒の後、何を思ったか、島村は突然俺の体にのしかかってきた。 左腕で俺の首を固定し、体を隙間を作るまいとするかの如く摺り寄せてきた。 そして、いつからか影を潜めてしまった挑発的な視線で俺を見下ろしてきた。というか、見下しているように見える。 「……何を嬉しそうにしてるんですか」 「違うよ。お前に見下されるのを、懐かしく思っただけだ」 「それ、どういう意味ですか」 軽く俺の頬を叩いた島村は、一瞬柔らかく微笑んだ(ように見えた)が、すぐに口の端を吊り上げ元の余裕溢れる表情を浮かべた。 「ま、誠人くんがマゾだなんてことは分かっていたのでいいんですが、本題は別にあります」 ツッコまなきゃいけないとは思ったが、表情の自由奔放さとは裏腹に真剣味を感じさせる声を前に、ふざける気は失せてしまった。 「感じてますか、私に――罪悪感を」 10 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/10/21(日) 23 35 34 ID CSIWB/IF ――罪悪感。 繰り返してきた自問の中で、特に多く出てきた言葉。 頻出する余り、頭が麻痺して、その意味を見失しないそうになった単語。 何に対して、誰に対しての感情なのか――常にそういうことを理解していなければ、真の意味で“感じた”と断言出来ない重い感覚。 それを、俺が島村に……。 「……」 「答えなくても結構ですが、もしそうだとしたら……私の為にも、誠人くんの為にも、やめて下さい」 今度こそ、島村は声にぴったり噛み合った真面目な表情で言った。 細めた目からは、非難とも心配とも取れそうな視線が注がれている。 試すかの如く俺の瞳を捕えて離さない島村のそれが、金縛りの被害妄想までもを誘発しそうになるのをうっすらと感じる。 無言のまま膠着状態が続くが、やがて全て悟ったように「ふっ」と息を漏らした島村は、ゆっくりと俺の体から離れていった。 そして若干乱れた制服を直す。 「私、誠人くんが思っているほど、情けない女じゃありませんよ」 「別にそんな風に俺は……」 「なら、何故そんな悲しそうな顔するんですか? それって、誠人くんが私に罪悪感を感じているって証拠ですよね?」 考えをいともあっさりと射抜かれてしまった。 きっと今の俺は驚愕の色の濃い表情で、島村の憶測を確信へと変えてしまっているのだろう。 でも、俺は感情を隠せるほど強くない。痛いのを我慢出来るほど、大人じゃない。 確かに俺は島村に後ろめたさを感じている。告白を断ったのだから当然と言えば当然だ。 だが同時に俺は、罪悪感を感じることを後ろめたくも思っている。 好きになるなだなんて男としてエゴ丸出しだし、島村に対して失礼だから。 島村だって、自分が好きになった相手が一般的尺度から見て悪い部類に入る男だなんて嫌な筈だ。 かといって、それは島村を完全に拒絶した俺がしていいことなのかというと、素直に「はい」とは頷けない。 あれは島村から恨まれても構わない覚悟での行動だった訳で、島村に罪悪感を感じるというのはその覚悟を否定することに他ならない。 更に言うなら、俺は恐れている。 この“罪悪感を感じている”という実感そのものが、島村とのことで残った蟠りを消す為の逃避手段に過ぎないのではないかと。 それは無自覚下での行動だろうから、肯定も否定も出来ない。 だがもし本当にその通りだとしたら、それこそ島村の好意に報いることが出来ないほど自分が腐った人間であることの証明になってしまう。 結局どれが正しい選択なのかわからず右往左往を繰り返していた俺に、しかし島村はあっさりと断言してみせた。 島村の為にも、そして俺の為にも罪悪感は感じるな――それが島村の答え。島村がそう言う以上、俺はそうすべきなのだろう。 元は島村が良かれと思える選択をしようと思っていたのだから。しかし、当然その理由は聞いておきたい。 俺がない頭を絞って必死に未来を模索していたにも関わらず、いとも簡単に断言出来るその根拠を俺は知りたい。 「確かに俺はお前に引け目を感じていたよ」 「やっぱり。誠人くんは優しいですからね……残酷なまでに」 「矛盾してないか? それ」 「ただの独り言ですから、気にしないで下さい」 「それならいいんだが……。後、一つ教えてくれ」 「何ですか」 「こんな言い方だと生意気なんだけどさ、どうして罪悪感を感じて欲しくないんだ? お前と俺の為に」 俺の質問を聞いた途端、島村は点になっている目を俺に向けてきた。 呆然とした様子で、見方によっては小馬鹿にしたようにすら見える態度だった。 「誠人くんって色々頭の中で考えている筈なのに、案外馬鹿なんですね」 あ、本当に馬鹿にされた。こんなにはっきりと馬鹿にされたのっていつ以来だろう? 小学生くらいの頃は馬鹿騒ぎも結構してたけど、年を重ねるにつれて無難な生き方を目指すようになったからな。 人目につきそうなこともしてなかったし。だからか、何だか新鮮味があって、思わず笑ってしまった。 やばい、島村の蔑んだ視線が痛い。 「……何を嬉しそうにしてるんですか」 「違うよ。誰かに馬鹿にされるのを、懐かしく思っただけだ」 「それ、気に入ったんですか」 島村は一瞬小さく笑った。あどけない微笑だった。 「脱線してしまいましたが、話を戻します。理由ですが……別段難しいことじゃありませんよ」 演劇でもしているかのように絶妙な一拍を取った後、島村は片腕をベッドにつきながら言った。 「同情して欲しくないだけです」 11 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/10/21(日) 23 39 12 ID CSIWB/IF 「……同情……」 「かなり大雑把な考えですが、『罪悪感≒同情』というのはわかりますよね? 罪の意識を感じるには少なくとも相手の立場を理解していなければなりませんからね」 「いや、それは何となくわかるんだが……」 正直、釈然としない。というか全然納得出来ない。 だって島村が『罪悪感≒同情』だと言うなら、『同情して欲しくない≒罪悪感を感じて欲しくない』ってことになって、結局何も話が進んでないことになってしまう。 これでは俺は霧に包まれた答えまでの途路に迷い続けたままだ。腑に落ちない俺の様子を察したのか、島村は若干慌てた様子で続けた。 「わかりやすく言い換えたつもりだったんですがね。 すいません、少々自分の中で話の道筋を完結させてしまっていたようです。完全な独り善がりです。今のは忘れて下さい」 そこまでは言ってないぞとフォローを入れようかと思ったが、馬鹿な俺にも理解出来るようにどうやって話そうか考えているのか、手に顎を乗せて唸っている島村を見ていると、それを邪魔するのは悪い気がした。 しきりに頭を動かしている様は、丁度忘れかけた物事を思い出そうとする時の仕草に似ていた。 そのまま見守ること十数秒後、島村に「すいません」と切り出された。 「一言じゃまとめられないので、普通に説明します」 「うん、そうしてくれるとありがたい」 何だか無駄に時間取らせてしまったような気がする。いや、実際俺が物分りよければそれで済んでいただろうに。 無知は罪深いことだな、と何となく思った。 「同情しているということは、相手を……私を哀れんでいるんですよ、誠人くんは」 「それってつまり――」 「違います」 「……まだ何も言ってないだろ」 「大方、私の自尊心を傷付けてしまっただとか、真夏にマフラー巻いているくらい的外れなことを言うつもりだったんでしょう」 何だこいつ、エスパーかよ。 こうも見事に心の内読まれていると、実は考えていること全て他人に漏れてるんじゃないかって不安になっちまうじゃないか。 しかも間違ってたとは。ここまで外すと、自分に呆れて羞恥心も湧き上がってこない。 発言すると粗が出ることは重々承知したから、これからはしばらく傍聴者に徹していよう。 「そんな感情論はどうでもいいんです。問題は、何故誠人くんが私を可哀想だと思っているかということです」 さすがに学習したのでもう口を挟もうとはしないが、島村の言ったことの答えくらいはわかる。 そんなの、俺が島村の好意を受け止められないからに決まっている。それが起因となって、今までの事態は連鎖していったんだ。 ドミノ倒しのように、一度崩れたら止まらない。そうやってズルズルとここまで来てしまったんだ。 「勿論私からの告白を断ったから。そしてそのことで相当悩まれているのでしょう。でも、そんなことはしてくれなくていいんです」 ベッドについていない、空いている方の手で俺の手を緩く掴みながら、ゆっくりと島村は口を開いた。 「私は誠人くんに、私の想いを真摯に受け止めて、“その上で”フってほしいだけです」 握られていた手にかかる力が強くなった。その加減が妙に心地良く、懐かしかった。 何故そう思うのかはわからないが、少なくとも伝わる温かみは俺が久しく感じていなくて且つ、欲していたものだということは感覚的に理解していた。 その柔らかさに恍惚となり一瞬我を忘れそうになった自分に叱咤を入れつつ、島村の言葉を脳裏に蘇らせる。 ……どういうことだ? もう発言する気ゼロの俺は、ただひたすら島村の言葉を待つ他なかった。 「念の為ですが、受け止めて欲しいというのは付き合ってくれってことじゃありません。 あんなに何度も無理無理言われ続けたんですから、今のところは観念しました」 勿論誠人くんのことを諦めた訳ではありませんが、と続けながら今度は握力測定でもするかのように島村は俺の手を握ってきた。 繋がれた手から怨念が湧き出てきそうなのは、気のせいじゃない筈。 冷汗が流れるのを感じながら、弱い握力を軽くあしらうと、露骨に不服な様子を表情に滲ませた島村が睨んできた。 手繋ぎたいのか繋ぎたくないのかどっちなんだよ。 「私が求めているのは、私から逃げないで欲しいということです」 ふざけ半分な表情を引き締めて、島村が再び話を続ける。 「誠人くんが私を好きになれないことは承知しています。 しかし、誠人くんはどこか頭ごなしに私を否定しているように思えてならないんです。 私と付き合えないことを“前提”であるかのようにして、それに依存して、私の気持ちと向き合ってくれていない気がするんです」 12 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/10/21(日) 23 40 08 ID CSIWB/IF 直接心を刃物か何かで刺されたと錯覚しそうな程の痛みが走った。 あまりにも核心を突いた言葉に、何も言い返せなかった。 今まで島村に罵倒されても耐えられたのは、それが根拠のない発言で、戯れに近いものだったからだ。 だが、これは違う。言い方こそ遠回しだが、島村は俺の奥底で牙を研いでいる腐った性根を容赦なく引きずり出した。 図星というものの本当の痛みを俺は初めて理解した。 その要因は、今まで自分で自分の悪い部分に気付いたことは多々あっても、他者に指摘されたというかつてない体験からくるものが大きい。 つまり俺は、客観的立場から見た自身の醜い姿というものを初めて見せ付けられたということだ。 思えば今までの俺は鏡を見ているようなものだったんだ。 鏡に映し出された自分を見るということは客観視しているように思えるが、結局客観視するのも自分自身だ。 つまるところ、幾らでもその解釈を捏造することはできる。意識的にしろそうじゃないにしろ、俺がそうしていたということは明白……。 「あの……誠人くん」 かなりトリップしていたところを何とか拾われたようだ。気付けば、島村は俺の顔の前で自分の小さい掌を振り回していた。 その動きから、そして、島村の暗い面持ちが心配してくれているということを顕著に感じさせてくれた。 「前から言おうと思ってたんですが、誠人くんってちょっと深刻にものを考え過ぎじゃありませんか? 何かあるとすぐ全部自分の責任だと思い詰め過ぎているように思えるんですが。 それは一般的観点からすれば、決して褒められたものじゃありませんよ」 図星。 「あ、これも責めてはいませんからね。寧ろ私は誠人くんの美点の一つだと思ってますし」 「何かおかしくないかそれ? 普通の人からは欠点で、お前からすれば良いところってのは」 「ただのアプローチです。他の人が気付けない魅力にも私ならわかってあげられますよっていうさりげないメッセージです。 鈍感な誠人くんにするだけ無駄だったようですが」 「それは幾らなんでもさりげなさ過ぎるだろ」 「ふふ、やっと笑ってくれましたね」 俺の頬に手を添えながら、島村が笑いかけてきた。 その幸せな気色を見ていると、さっきも笑ってただろなんて野暮なツッコミをする気はまるで失せてしまった。 さっきもこんなことあったな。どうやら島村には相手の言葉を問答無用で遮る才能があるようだな。 「当たり前のことですが、好きな人の悲しい顔なんて誰だって見たくないものですよ。 私を少しでも思う気持ちがあるなら、是非満面スマイルでいて下さい」 そう言いながら、島村は触れるか触れないかの距離にあった手で俺の頬をぎゅうぎゅう引っ張ってきた。 ニッコリニッコリと連呼しながら、玩具で遊ぶ子供のように本当に楽しそうに弄り倒してきた。 その様子を前に、沈んだ自省の思いに囚われていた心もいつの間にか晴れてしまった。 不謹慎なのかもしれないが、今は島村の言う通り笑顔でいるべきなのだと言い聞かせた。 「と、何度も話が逸れてしまいましたが、そろそろ終わらせちゃいましょう」 これ以上話が脱線しないよう、全神経を耳に集中させる。 「要は、恋愛漫画の一ページを思い浮かべて頂ければいいんです。 女の子の告白を断る時、男の人は大抵バツが悪そうにしているじゃないですか。拳を握り締めたりとか、歯を噛み締めたり。 その時の気持ちを感じて欲しいだけなんです。私という一人の人間を“感じて”、真剣に悩んで、そして結論を出して下さい。 結果なんてわかってますが、せめて努力だけは認めて欲しいんです。 卑しいことだとはわかっていますが、誠人くんを好きでいるこの気持ちをわかって欲しいんです。 だから……私に、頑張ったで賞を下さい」 島村の言葉一つ一つを耳に染み込ませ終わった後、島村の方を向く。 するといつからかはわからないが、島村は完全に俯いてしまっていた。 指一本でも触れたら壊れてしまいそうな程脆く見えるが、それでも俺は勇気を振り絞って島村の両の頬を鷲掴みし、無理矢理俺の正面へと向き合わせた。 虚を突かれた様子の島村をよそに、俺が言うには不相応過ぎる言葉を口にした。 「島村は何も悪くないよ。だから、笑えよ」 一瞬の間を置いて、島村は小さく頷いた。 13 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/10/21(日) 23 43 07 ID CSIWB/IF 「ところで、お前罪悪感感じるなって言った時、俺の為とか言ってたよな。あれってどういうことなの」 唐突に湧いた疑問をそのまま吐き出した。 もしシビアな雰囲気じゃなかったら聞き流しそうなほどさらっと言っていた、「俺の為」という一言。 それの持つ意味が何となしに知りたくて、俺は意図もなく尋ねた。 「あぁ、そのことですか。それは説明が簡単です」 良かった、と安堵しながら、島村は続けた。 「私に罪悪感感じるより、もっと優先すべき相手がいるだろって話ですよ」 「何のことだ」 「……まぁ病み上がりで寝惚けてるだけってことにしておきましょう。 あんまり言いたくないんですが、あなたは自分の恋人に何をしましたか」 ――『自分の恋人に何をしましたか』 瞬間、頭の中の余計なものが全て吹っ飛んだ。 ただ島村の言葉によって喚起される“一つの事実”が、抵抗のない思考回路に繰り返し流れ込んできた。 何で今まで忘れていたのかなんて些細なことはどうだっていい。 どうせ下らない理由か、はたまたそんなもの存在しないだけなのだろうから。 重要なのは、俺が何をしたのか。そしてその結果、どうなったのか。 「加奈は……加奈はどこだ!?」 形振り構わず、俺は島村の肩を思い切り掴んだ。相手が女の子だとわかりながらも緊張のせいで、入る力を抑えることが出来ない。 「誠人、くん、……痛い……」 「加奈はどこにいる? どうなってるんだよ!? 答えてくれ!」 恥じらいもなく大声で喚いている俺は、島村からはとんでもなく情けなく映っているに違いない。 でも早く知りたい。知らなければならない。俺が加奈を傷付けた……。 いや、そんな生易しいものじゃなく、俺ははっきり加奈を殺そうとした。 そこに至るまでの顛末や思考なんてものは今は忘却の彼方へと捨て去る。 問題は俺がこうして生きていて……そういえば、どうして俺は生きているんだ? 俺は自分で……いや、やめよう。今は小さい疑問は道端の小石だ。 もし俺が生きていて、加奈が――なんて状況になったら俺は……。とにかく加奈の安否が第一だ。 「島村ッ、加奈は」 「生きていますよ」 淡々と、島村は言ってのけた。躊躇のないその言い草が、島村の言葉に信憑性を持たせ、ヒートアップしていた俺の心を一気に冷やした。 「安心して下さい。別の病室で寝ていますよ」 爆発しそうなほど早まった鼓動はそのままだが、俺はその言葉に一応の安心感を得た。 徐々に冷静になってくると、今更ながら、ここが病室だということが理解できた。 ということは、俺と加奈は病院に搬送されたってことか。でも、そうなるまでの経緯が全くわからない。 質問ばっかして悪いとは思うが再び島村に尋ねようとしたところを、言葉で制された。 「どうせ訊いてくるでしょうから先に言っておきますが、お二人は私が見つけました。 誠人くんの帰り道は知っていたんで、そこをずっと辿っていったら、丁度土手で――この先は言いたくないんで省略します」 そうか、島村が発見してくれたのか。でも、発見したといっても、俺も加奈も首を切って出血していたんだ。 倒れていたところを見たというからには、俺が加奈を刺してから結構時間は経っていると思う。 なのに、どうしてこうして二人とも生きていられるんだ? 「ちなみに、傷は浅かったそうです」 「浅かった? ……でも何で」 「そんなの決まってるじゃないですか」 そんなことすらわからないのかと言いたげな島村の目をなるべく見ないようにしながら、俺は無言でその続きを待った。 「加奈さんは誠人くんが好きだから、誠人くんは加奈さんが好きだから――傷付けるなんて出来なかった。それだけでしょう」 そう言った時の島村の表情が悔しそうに見えたのは気のせいじゃないだろう。 島村が一体どんな心境で自分の推測を言ったのか、その辛さは容易に想像出来る。 でも、それでも俺は……嬉しかった。加奈と俺との仲をはっきり肯定されたのが嬉しかった。 今まで色んな奴に冷かされたりなんやりしていたが、何も感じていなかった俺が、島村のその言葉にはっきりと喜びを覚えている。 前者と後者に一体どれほどの違いがあるというのか? わからない。でも、これだけは言っておきたかった。 「ありがとう」 そして、本当に良かった。加奈が生きてくれていて。 加奈を傷付けようとした俺が思う資格なんてないのはわかっているけど、今だけはこの喜びを噛み締めたい。 「どういたしましてのついでに、私からも質問です」 「何だ」 「誠人くんが加奈さんを好きなことを承知の上で訊きます。誠人くん、あなたは――本当に加奈さんが好きなんですか?」
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254 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/04/01(日) 18 10 53 ID rphe6b+j 「”すぐに”済む『用事』だから…」 加奈が俯いたまま、覚束ない足取りのせいで揺れる体で扉の前へと向かっている。 発せられた言葉からは一言一言を噛み締めるように相手の脳裏に焼き付けようとする 強い意志が感じ取れ、同時に根拠のない説得力が俺に安心感を齎した。 だから、俺は加奈の発した言葉から僅かに滲み出ている、延々と続くエレベーターに 乗っているような心の隅に滞在して不安を煽る不快感を払拭する為に振り向いた。 そして”加奈の『背中』”を見た瞬間、何かが弾けた。 「ひゃっ!? ま、誠人くん?」 俺は自分より一回りは小さい加奈の背中目掛けて無我夢中で飛び込んだ。 加奈が驚いているのも厭わず、俺は自分の頭を加奈の背中に擦り付けた。 動物の独占欲の象徴とも取れる行動、『マーキング』のように、何度も何度も。 目で加奈の背中を見、耳で擦り付ける度に漏れている加奈の呻き声を聞き、鼻で加奈 だけの匂いを嗅ぐ、自分でも呆れる程厭らしい行為を繰り返す。 全ては、加奈の姿を見た事によって広がった寂寥感を根絶する為。 そして……… 「…頼む…。”行かないでくれ”…」 加奈自身を、俺の手元から手放したくないが故の行動である。 さっき見た加奈の背中の事を思い出すと、体の芯から凍えるような寒気を感じる。 その背中は、俺を安心させるように強気だった口調に反し、壊れ物のように脆そうで 弱々しかった。 小さ過ぎるそれを見た時理解した、”加奈はまだ『無理』しているんだ”と。 理由は分からないが、”俺の為に”思いつめているのは火を見るより明らかだった。 数時間前の『誓い』をまるで無視するかのような行動に、俺は一つの不安を感じた。 ”加奈が遠くに行ってしまう”という、立証しようのないしかし確信に近い推測。 想いそのものを加奈が拒絶してきているなら、悲しむのは俺だけだから構わない。 だが、加奈の俺の事を労わるような口ぶりからしてそれはありえない。 ”想いは繋がっている”、その上で加奈は俺の為に”一人で”頑張ろうとしている。 それは俺があってはならないと思っていた『状況』と全く同じなのだ。 相手の事を全て理解していると仮定した上で相手の為に行動し、理解し切れていない 部分から『亀裂』が生じてしまう危なっかしい関係。 そんな自己満足の為だけに存在しているような関係に甘んじるのは駄目なんだ。 勿論加奈が自己満足なんて歪んだ欲望の為に行動しているとは微塵も思っていない。 加奈は俺の事を想ってくれている、だがそこが問題なのだ。 俺の事を”想うあまり”、自分の身を省みない行過ぎた行動を取りかねない。 その延長線上でもし加奈の身に何かあったら、俺は絶対に自分を許せない。 何より、加奈が傷付く事だけは何としても避けなければならない『絶対』なのだ。 その為ならば、見栄やプライド等の、持っていても関係維持に何ら役に立つ事のない 下らないものは喜んで捨ててやる。 格好悪かろうが構わない、杞憂だろうと罵られようと構わない、”俺たちの為”だ。 「置いてかないでくれよ………頼むから…加奈ァ………」 こんな子供染みた甘ったれた言葉も、恥ずかし気もなく平気で口から漏れてしまう。 改めて今の言葉を脳内で繰り返してみると、語感までが甘えた感じになっている。 いつから自分はこんなヘタレになってしまったのかと嘆きつつ依然と頭を擦り付ける のを止めず、抱き締める力をより一層強くする。 そうする度に僅かに揺れる黒髪から、”加奈だけの匂い”が漂う。 絶対に口では説明出来ない、俺だけが知る幼い外見とは対照的な妖艶な香り。 俺の心を焦らすように、煽るようにほんの少しだけ流れる夢想世界にうっとりしそう になっていると、突如体に衝撃が奔る。 刹那……… 「ごめんね…誠人くん………ごめんね…」 俺の腕を振り払った加奈が体を反転させ、今度は逆に抱きついてきた。 いきなりの行動に戸惑いながら、加奈を見下ろす。 そこには「ごめんね」という単純な言葉に『生』を吹き込むようにしっかり発音し、 自分より大きい筈の俺に子供をあやすように優しく囁く加奈の姿があった。 加奈に、愛しの相手に擁護されているような感覚に包まれる。 その心地良い一時を永遠の物にしたい意思の表れなのか、俺は加奈を抱き締め返す。 お互いの力で繋がっていると言う実感が、俺の中の不安を完全に風化させていった。 255 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/04/01(日) 18 12 10 ID rphe6b+j 「加奈…何かあったんだよな?」 もう心の僅かな隙を狙い均衡を崩そうとする悪魔が巣食う事もない。 そんな奇妙な確信を得た俺は、自分の想いを『確認』という形で示す事にした。 「………」 抱き締める力を緩めた加奈が、居所を探すように視線を動かしている。 その挙動不審な様は、先程の俺の中途半端な確信を確固たるものへと変えた。 「教えて欲しい。駄目か…?」 数時間前の『誓い』をどんなに無様な格好であろうと遂行してやるという『意志』、 そして先程の『確信』が前提にあったからこそ、俺は恐れずストレートに訊けた。 『覚悟』があるからもう心を揺さぶられる事はない、だから失う物もないんだ。 俺も抱き締める力を緩め、加奈の肩を掴みながら腕の長さ分距離を取り見つめ合う。 強制的に俺と視線を交錯する事を余儀なくされた加奈は、ばつが悪そうに視線だけを 下に向ける。 その行為に多少なり焦燥感を感じながら、肩を掴む力を強くしていく。 その力と、俺の今の想いの大きさは比例しているんだと暗示したいが故に。 「…目を背けないでくれ…!」 勿論、想いは口で伝えなければ意味を為さない事は十分過ぎる程痛感させられた。 だから、俺は呆れる程実直に今の想いを、一言一句違わずに加奈に伝えた。 そんな俺の言葉に感化されたのか、再び視線を合わせてくる。 互いの想いを伝え合う『経路』、それが俺と加奈の合わさる目線上と重なっていく。 それでも、もう”目で会話している”なんて甘い妄想に取り憑かれる事はない。 自らの意志の固さを再認識しつつ流れる数秒の後、加奈は微かに笑みを見せてきた。 いつかのような無理な作り笑いでもない、何かに取り憑かれたような狂気染みた笑顔 でもない、俺が加奈と出会ってからずっと愛してきた幼さ残る笑み。 その柔らかい表情を見て、ふと加奈と付き合い始める前の事が思い出された。 思えばあの時は、お互い想いを心には秘めても決して口には出さない、『幼馴染』と いう関係を守り抜いていた。 だから、気兼ねなく話せていた気がする。 そんな時の笑顔が今の加奈の笑顔とぴったり一致したような気がしてならなかった。 自身以外の存在を全てなしにして、純粋に己が一番輝ける俺にとっての最高の笑顔。 そんな笑顔を見て、俺は心の底から湧きあがって来る『懐かしさ』を覚えた。 『懐かしさ』を感じるという事は、長い間それを見ていなかったという証拠だ。 きっと俺がいたから、俺を意識するあまり加奈は無意識の内に心の底から笑う事すら 出来なくなっていたのかもしれない。 そしてその原因は俺にある事に罪悪感を感じたが、今更いちいち悔やむ事はない。 そんな事をしている暇があるなら、一刻も早く加奈を笑わせてやるべきなのだ。 『誓い』という名の『決意』を新たにする俺をよそに、加奈はゆっくりとした足取り で俺から離れ、俺が部屋に入った時にいた場所…敷布団の上に移動した。 そして無駄のない小さな動作で俺の『携帯電話』を拾い上げるのを、静かに見守る。 『携帯電話』………、置いてある場所が移動していた位にしか気に留めなかったが、 それに一体何の意味があるのだろうか…? 困惑する俺に、加奈はゆっくりとその中身を突きつけてくる事で『答え』を示した。 『From 島村由紀 Sub (無題) 誠人くん、あなたは何で”あんな”子が好きなんですか?』 そのメールを見て、『納得』と共に激しい『憤怒』が体中を駆け巡っっていった。 折角前者が理解を前提とした爽快感を与えてくれたというのに、後者の感情のせいで 相殺、もしくはそれ以上の激情が俺の頭の中に奔ってしまった。 加奈の不気味な行動の真意は読めた、要はこのメールが気に食わなかったのだ。 島村は今日俺の事を好きだと言った。 その事とこのメールの内容を繋げると、島村が俺たちの仲を壊そうとしているという 結論に十分に至る事が可能だ。 だから、加奈はそれを憎悪に変えて”何か”をしようとしたのだろう。 その”何か”の正体は、今俺が感じている起伏の激しい感情が教えてくれている。 純然たる………『殺意』。 失礼な推測だが、”加奈は島村を殺そうとした”のではないかと、俺は思った。 256 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/04/01(日) 18 13 03 ID rphe6b+j 勿論、それが真実だったのか、俺の空想に過ぎないのかは定かではない。 可能性は五分五分だが、だからといってそれを確かめようとは思わない。 加奈がもうその行動に対する意欲を失っているのだから、確かめる必要もない。 しかし正確には、確かめようとしないのではなく、確かめたくないだけなのである。 俺は島村から送られてきたメールを見て、はっきりと『殺意』を覚えた。 今日島村がはっきりと加奈を侮辱する発言をした時思わず「殺す」と言ってしまった 時並の、沸々と湧き上がる、それでいて波の激しい感情。 今もそれを感じているが行動を起こさないのは加奈が意志を手放したからに過ぎず、 もしも今も加奈が島村に対して殺意を抱いていたら、果たして俺はその感情を抑止して やれたか、否定してやれたか、正直言って自信が全くないのだ。 同じ欲を持った者同士と言う『共通点』を『絆』と意図的に錯覚して、それに便乗し 流されるままに加奈が纏っている狂気に呑み込まれていたのではないかと思ったのだ。 加奈を狂気から助けてやるという目的を達成出来ないまま、結局お互いに甘い現状を 抜け出す事が出来ないままに、真の『絆』の居場所を見失っていたのではないか。 その光景を想像すると身震いしてしまう。 自分たちが正しい『幸福』を手に入れられなかったのに気付かないまま歪んだ妄想の 中で一生沈んでいく、そんな無限地獄、俺は死んでも御免だ。 そんな最低で甘い終幕を『上書き』するかの如く、俺は加奈の手から携帯電話を奪い 取り、そのメールを滑らかな手つきでボタンを弄る。 ―――『メールを削除しますか』 そして携帯に表示されたその文章を加奈に見せながら、俺は微笑んだ。 「”二人で”決めよう…? ”俺はする”。加奈は?」 それは、『誓い』を最も体言化しているであろう、俺の中での『最善』。 そんな俺のボタンに触れている指に、温かい感触が伝わってくる。 見ればそこには加奈の細くてしなやかな指が、同化を求めるように添えられている。 「”あたしもする”」 たった一言そう言っただけの加奈は、しかし相反する程充実した笑顔を向けてくる。 俺が何年も待ち望んでいて、遠回りばかりして視界に広がりすらしなかった理想物語 が、ついに終着点に辿り着いて完結したんだという実感を加奈と共有する。 こんなに近くにあった、ちょっと機転を利かせれば簡単に見つけられたであろう道。 複雑過ぎる迷路の端っこに横たわっている一直線の『正解』を思わせる。 加奈と見つめ合いつつ口で交わした言葉を手繰り寄せながら、俺と加奈は”二人で” そのボタンを押した。 ―――『削除しました』 「終わった…」 安心感から漏れた言葉、しかしこれは明らかに間違っている。 まだ終わっていない、終わらしてはいけない、終わらせられる訳がない。 まだ”やり残した事”がある、それが決着するまでは先に進む事は出来ない。 手始めに俺は加奈と向き合い、言葉の大切さを噛み締めながら一つの要求をする。 「加奈、約束してくれ。もう二度と、誰も傷付けようとしないって」 「え?」 俺の言葉を受けて、加奈は心なしかキョトンとしてしまった。 無理もないかと、心の中で気休めに苦笑してみるが、やはり罪悪感は拭い切れない。 これが俺の出した、加奈を狂気から助け出す為の『手段』であり『答え』だ。 この言葉は加奈の中に巣食う狂気を認める事に繋がってしまうが、俺だけでなく加奈 も納得する為には、加奈自身にも滞在する『狂気』を認めてもらわなくてはならない。 『誓い』を守りつつ加奈を助ける為の方法として、俺はこれしか思いつかなかった。 加奈を一時的に傷付けてしまうかもしれない、それでもこれは避けて通れない道。 これを約束してもらわなくては、また独断での行動に奔ってしまうかもしれない。 危ない種は早々に摘んでおかなければならない。 沈む俺の心中を察してか、加奈はその深くて暗い闇に灯を灯すように笑顔で答えた。 「約束するよ。もう誰も傷付けないよ…!」 その答えに俺は安心しながら、距離を詰め加奈の頬に軽いキスをした。 これは明日への誓いの証、真っ赤になって蒸気している加奈の頬を撫でながら思う。 ”明日で全てを終わらせてやる”。 257 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/04/01(日) 18 14 03 ID rphe6b+j 「お早うございます。そちらから呼び出しておいて遅刻というのは頂けませんね」 「痛いとこ突くな…。俺の寝覚めは最悪なんだよ」 暑中真っ只中だが朝はやはり肌寒いななんて事を体と心で感じ取りながら、目の前で クスクス笑う島村を見て、俺は因縁の体育館裏の中で俄然やる気を奮い立たせた。 昨日加奈にあの約束をさせた後、今度は加奈が一つの『約束』を要求してきた。 その『約束』は俺が”やり残した事”として、やらなければならないなと心に決めて いた事だったから、俺はすぐさま快く了承した。 その『約束』の後、俺は島村にメールをした。 そして翌日の早朝、あの体育館裏で待ち合わせをする約束を取り付けたのだ。 ―――『体育館裏』。 一昨日、女子トイレから出てきたところを見られて、無理矢理連れ込んだ場所。 初めて人に、それも女に踏まれるという屈辱的体験をし、同時に島村由紀という人物 の存在が俺の中で色濃いものになるきっかけとなった場所。 加奈が敵意を向け、カッターを取り出した狂気が渦巻く忌々しい場所。 思えばこの静かで穏やかな空間は、俺と俺を取り巻く人間をかき回し続けてきた。 神の悪戯なんだと現実逃避すらしたくなった、『非日常』の連続だった二日間。 その時に起こった事象にに幾度も翻弄され、大切な人をも失いかけてしまった。 これからその因縁に決着をつける、その因縁の連鎖を作り出してきたこの場所で。 「それで、『話』とは一体何ですか?」 先手を取ってきた島村の発言に怯む事もなく、俺は唇を噛み締める。 そう、迷いを振り払う為に、躊躇いを捨て去る為に、血が滲むまで噛み続ける。 そして余裕を絵に描いたような島村の態度をよそに、俺は一歩左にずれる。 俺という壁がなくなった事により、その後ろから隠していた加奈の姿が露になる。 この突然の演出に驚くかと思ったが、意外にも島村の顔色が変わる事がなかった。 「あら、加奈さんもご一緒されていたんですか。仲の宜しい事で」 相変わらず笑顔は崩さないまま、島村は多少皮肉めいたような口ぶりで言い放った。 島村のその言葉を受け流す加奈、ここで俺が加奈にさせた『約束』が効いている。 誰も傷付けないというあの『約束』、していなければ今頃また加奈と島村の無意味な 口論を繰り広げて、下手をすればまた加奈は逆上して奇行に走っていただろう。 自分のした事の正当性を改めて確認しながら、俺は島村を見据える。 「島村、今日言いたい事は『一つ』だ」 俺は加奈を庇うように右手を横に伸ばしながら、島村を真剣な眼差しで見つめる。 催促するように”俺だけ”を嘗め回すような視線で凝視してくる島村。 その行為を感じ、昨日島村が言ってきた「俺の事が好き」という発言が本当なんだな と今更な事を思いつつ、左手を自分の胸に当てる。 大丈夫だ、とひたすら自分に言い聞かせる。 そして口早に、陳腐だが絶対に捻じ曲げる事の出来ない『真実』の言葉を紡ぐ。 「”俺が好きなのは『加奈』だ”。だから、お前とは付き合えない」 そう………加奈が俺に要求してきた『約束』とは、”島村との絶縁”だった。 『絶縁』というと少々大袈裟に聞こえるが、要は”付き合えない”という意志を明確 に示し、島村の俺への想いを諦めさせてくれ、という事だ。 これは俺自身やらなければならないと実感していた必須事項だ。 島村が俺に好意を以って接してくる限り、俺にとっても加奈にとっても平穏と心から 感じ取れる時間は訪れる事はないと思う。 この二日間で十分に理解している、島村の行動原理は俺を振り向かせる事にある。 単純な一つの理由であり、理屈が決して割り込めない思考での行動だから、島村由紀 の行動は全く読めない。 それは紛れもなく、俺と加奈の関係維持にとって最大の『脅威』と言って良い。 だから、その危険な芽は速めに摘んでおかなければならない。 それに、島村は加奈以外で初めて俺に好意を示してくれた女の子だ。 そういった意味で一人の男として『けじめ』をつけなければならないと思ったのだ。 加奈と付き合う為には、中途半端な関係は全て清算しなければならない。 それが最愛の加奈への愛情表現であり、加奈と付き合う上で”あるべき様”を教えて くれた島村由紀という一人の女の子への、最大の礼儀なのだ。 258 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/04/01(日) 18 15 42 ID rphe6b+j 俺の発言の後、島村は一瞬目を大きくして驚いた表情を見せてきて、すぐに俯いた。 何の返答もない為に広がる沈黙、場所が場所なだけにその負の雰囲気は不気味に俺を 包む空気に順応し、そのカクテルが織り成す不気味さに俺は耐え切れなかった。 「………島村?」 ここで下手に出ては不味い気がしたが、自分の忍耐力のなさに呆れながら訊ねた。 そんな俺の呼び掛けへの答えは『即答』という形でしっかりと返ってきた。 「誠人くん、何か『勘違い』していませんか?」 「『勘違い』…だと?」 突然の心当たりのない問い掛けに、俺は思わず口篭ってしまった。 慌てながら『答え』を探している俺の様子を、島村は見下すように楽しんでいる。 島村の本性を垣間見たあの時と似た『空気』が、鼻を通して全身に行き渡っていく。 …”不味い”、直感がそう告げている。 この直感は、矛盾しているが島村にされた体験を基にしての根拠ある推測に近い。 だからより一層俺の心をかき乱している…島村のペースに呑まれているという実感を 全身全霊で感じてしまっているから。 それに連動して心臓が収縮しているような息苦しさが体を支配しているのを感じた。 「やはり分かっていませんね。私自身の事あまり理解されていないようで悲しいです」 悲しんでいるようには到底思えない明るさを保ったままの声調で島村は攻めてくる。 今の言葉が引き金になって、体中からどっと冷汗が噴出すのを肌で感じ取った。 駄目だ、このままではどんどん島村の術中に嵌っていくようでならない。 だから俺は『逃避』に限りなく近い行為、『無視』で応戦する事にした。 何を言ってもボロが出そうな気がしてならない今の俺にとっては最も有効な策だ。 島村の緩んだ目元をひたすら凝視している事数秒、島村の口が静かに開いた。 「これは『略奪愛』なんですよ。文字通り『略奪』させて頂くんですから、その前提と してお二人が付き合いなさるというのは至極当然の事。どうぞ私が『略奪』し終わる までの間は、正直嫌ですがお二人だけの時間をお楽しみ下さい。邪魔しますがね…」 悠然と、何の障害もなく、真っ直ぐ島村は俺と目線を合わせようとしてくる。 ―――『略奪愛』…なるほど。 そういう可能性は全くと言って良いほど考えていなかった。 島村は俺と加奈の関係を”容認した上で”、その仲に割って入ろうとしているのか。 俺が好きなのは加奈だけど、不謹慎ながら可愛いと思ってしまった。 そこまでして俺と付き合いたい、そんな娘の想いを無碍にするなんて俺は出来ない。 加奈への気持ちが揺らぐ訳はないんだし、島村が”それでいい”と言っているなら、 島村が諦めるまで今まで通りの関係であるというのもいいんじゃないか。 島村は飽きればそれで終わりだし、何だ、最善の策じゃないか!――― 多分今までの俺なら、島村が俺たちの関係を容認しているという『逃げ道』を利用し そんな最低な事を平気で考えていたのかもしれない。 だが、”加奈と”『約束』を交わした今の俺には、する事は一つだと分かっている。 「島村………」 「本当はすぐに付き合いたいんですが、物事には順序があり…」 「島村ッ!!!」 人の話を聞こうとしない島村に、落ち着いた静寂をかき消すかのように一喝する。 突然の大声に、さすがの島村も驚きを隠しきれないかのか目を丸くしている。 「心臓に悪いですねぇ。どうされましたか、誠人くん?」 すぐに呼吸を整えた島村は、再びポーカーフェイスを作り直す。 これからこの余裕そうな表情を崩さなければならないのかもしれない事を考えると、 かなり胸が痛むが、『逃げ』ではなくこれは間違いなく島村の為の行為だ。 ”分からせてやらなければ”、俺は加奈のみならず島村まで傷付けてしまう。 加奈に”誰も傷付けるな”と言っておいて俺が実行してしまっては示しがつかない。 どうせ傷付かなければならないのなら、傷が深くない内が良いに決まっている。 多少良心が軋むのを感じるのは、俺だけだ。 それは今まで”はっきりさせられなかった”俺の優柔不断さへの報いなのだと思う。 だから、俺は受け止めなければならない。 「『勘違い』しているのは、お前だ。島村」 「はい?」 間の抜けた声を発した島村、初めて隙が出来たなと思いつつ、俺は続ける。 「お前が俺を好きでい続けるなら、俺はお前と『友達』としても付き合いはしない」 259 :上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] :2007/04/01(日) 18 16 36 ID rphe6b+j 言ってしまった…だが後悔はしていない。 こうしなければならなかったのだ、そう自分に必死に言い聞かせる。 そうしなければ俺自身良心の呵責で、心が潰れてしまう気がしたから。 「それはつまり………”好きになるのも止めろ”って事ですか? ”まさか”ですよ。 そんな酷い事誠人くんが言う訳ないですよね? これでも恋する女の子なんですから そんな一途な想いを否定なんて出来ませんよね? あ、もしかして私が本気で愛して ないとか思ってます? そんな事滅相もありませんよ。私は誠人くんを一番に愛して いる自信、いえ確信がありますしそれにですね…」 「それ以上言うな!」 「ひえ」という情けない声を発しながら、島村は肩をビクリと震わした。 その震えはそのまま体全体に広がっていき、顔も歪んでいくのが分かる。 もう先程までの余裕は微塵も感じられない、壊れそうな表情を浮かべている。 予想通りの反応、しかしこうするしかなかった。 俺が島村を好きになる事は死んでもありえない、俺の一番はいつだって加奈だけだ。 だからそれを知らずに、『可能性』があると思い込みいつまでも俺に固着していたら 島村は絶対に後悔する。 叶わない想いだと知る由もなく、永遠に『俺』という呪縛から抜け出せなくなる。 大袈裟だが、最善の策である事は明白だ。 ”島村が俺への想いをこれ以上募らせない内に思い知らせてやる”、それしか無知な 俺には島村を助けてやる策を思いつかなかった。 「…”どうしても”なんですか? 私じゃ駄目なんですか? 何で加奈さんじゃなきゃ いけないんですか…?」 眼鏡越しの潤んだ瞳が、俺を手放さんとするように粘着質に絡んでくる。 だが、今ここで情を移したら全てが水泡に帰してしまい、また島村を傷付ける。 心を鬼にするしか、ないんだ………。 「俺には、”加奈しかいないんだ”」 …終わらした。 絶望に打ちのめされ、目を見開かせ、口をパクパク動かしている島村を見て思った。 俺と加奈の曖昧な関係を、そして”島村の恋”を俺が強制的に終わらせた。 やはり罪悪感を感じる、それでも俺は島村に優しくしてはいけない。 好きな人以外への好意は周りの者を傷付けはしても、癒すなんて事はありえない。 もしかしたらこれよりももっといい方法があったのかもしれない。 それでも俺のした事は間違っていない。 俺を見たまま固まっている島村を見ながら、想いを断ち切ろうとする。 …刹那、島村が俺から視線を外し下を向いたと同時に、静かに言った。 「…分かりました………”私では”駄目なんですね…」 分かってくれて良かった、そう俺が思う暇もなく島村は何故か眼鏡を静かに外した。 そして次の瞬間……… 『ガシャッ』 実際起こった事の割には結構小さい音が響いた。 その音が耳に入ってからしばらく、俺は何が起こったのか理解出来なかった。 それが島村お得意の、”理解不能の行動”だからだったと思う。 「島村!? お前何してんだよ! お前の眼鏡だろ!?」 思わず叫んでしまう、叫ばなければ頭の中が疑問符で溢れかえってしまう。 島村がした行動…眼鏡を外したと思ったらいきなり足元に放り投げ、そして躊躇なく 踏み潰してしまうという行動の真意が全く読めない事で、俺はかなり動揺している。 困惑し生唾を飲み込む俺をよそに、島村は初めて眼鏡を外した状態で俺を見てくる。 長い前髪でよく見えないが、微かに妖しく光っているような気がした。 「だって、もういりませんもん。誠人くんは眼鏡を掛けた女の子は嫌いなんですよね? …”加奈さんは”眼鏡を掛けていませんもんね…ハハハ………」
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防御発動は上書きルールが適用されるのですか? 防御発動には上書きルールは適用されません 上書きルールは継続ターン数があったり、SE【コンティニュー】が対象になるような効果が上書きルールの対象となっています。 ただし、チェイン発動等で複数の防御発動をまとめて発動する場合は重防御は適用されます。
https://w.atwiki.jp/uadnee/pages/45.html
イム・ソンハンが脚本を手がけている「狎鴎亭白夜」が29話追加することを決めた。 MBCのある関係者は12日午後、OSENに「『白夜姫 DVD』が全149話になった。ストーリーの展開上、追加を決めた」と明かした。 「狎鴎亭白夜 DVD」は全120話で企画されたが、29話追加し、全149話で終了することになった。 「狎鴎亭白夜」は12日、韓国で第86話が放送される予定だ。
https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/851.html
【登録タグ senya おてんば恋娘 む 小悪魔りんご 幽閉サテライト 曲】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); 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https://w.atwiki.jp/kobapan/pages/333.html
Emacsの初期状態では、文字は挿入モード(insert mode)だが、なにかの拍子に上書きモードになってしまい、戻し方がわからずに困ったことがある。 挿入モード(insert mode)と上書きモード(overwrite mode)を切り替える方法。 1. M-x overwriter-mode 2. Insertキーを押す デフォルトではoverwriter-mode関数とバインドされている モードを記憶する関数の弊害 以下の方法で、初期状態の挿入モードになる場合もあるらしいが、モードを記憶する関数を読み込んでいると効かないみたいだ。 1. Emacsを再起動 2. バッファを一度閉じ再度開く つまり、バッファごとに overwriter-mode 関数を呼ぶ必用がある。