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21,狙われた小国 入手兵器 ヴィーゼルTOW 勝利条件 [20ターンの間、自軍の都市を8個以上防衛する。] 参戦陣営一覧 陣営名 参戦陣営 生産国 同盟陣営 RED軍 コンピュータ ロシア 敵 YELLOW軍 プレイヤー ドイツ 自軍 自軍部隊一覧 種類 部隊名 部隊数 攻撃ヘリ UHU ティーガーの 3 輸送ヘリ CH-53 4 主力戦車 レオパルト2A6 2 偵察車両 ヴィーゼルMK.20A1 4 戦車駆逐車 ヴィーゼルTOW 4 自走砲 PzH2000 3 自走対空砲 ゲパルト 2 自走対空ミサイル ローラント 5 歩兵戦闘車 マルダーA3 4 特殊部隊 特殊部隊 4 補給車 補給車 2 対空ミサイル陣地 ホーク 射撃型 6 パトリオット 射撃型 7 確認済み敵部隊 種類 部隊名 部隊数 戦闘攻撃機 Su-24 フェンサー 1 攻撃機 Su-25 1 爆撃機 Tu-22M 2 攻撃ヘリ Mi-24 ハインド 2 空中機動歩兵 Mi-17 ヒップH 3 輸送ヘリ Mi-26 ヘイロー 3 主力戦車 T-72 3 偵察車両 BMD-3 2 戦車駆逐車 2S25 2 歩兵戦闘車 BMP-3 1 空挺部隊 空挺部隊 4 揚陸艦 ルン 1 攻略 敵と戦闘する場所は3箇所、右上([X=49,Y=13]の都市周辺)と左([X=19,Y=25]の都市と[X=10,Y=39]の橋の間あたり)と下([X=32,Y=43]の都市周辺) 右上の方には[X=40,Y=21]のCH-53,UHU ティーガー,ヴィーゼルMK.20A1,PzH2000,マルダーA3を送る 左の方はUHU ティーガー,CH-53,レオパルト2A6,ヴィーゼルMK.20A1,PzH2000,ゲパルト,ローラント*2,マルダーA3*2,補給車 下の方はUHU ティーガー,CH-53,レオパルト2A6,ヴィーゼルMK.20A1*2,PzH2000,ゲパルト,ローラント*3,マルダーA3,補給車 [X=11,Y=19]の都市に空挺部隊*2を乗せたMi-26 ヘイローが来るので[X=25,Y=20]のCH-53を送る [X=41,Y=19]のルンを1ターン目で全滅させないと次の敵のターンで上陸されるので、[X=40,Y=21]のCH-53に搭乗してるヴィーゼルTOWのBGM-71 TOWでルンの左後ろから攻撃し、全滅しなかたっら最初からやり直す近くにいるマルダーA3のミランでもいいけど、マルダーA3のミランは1発だけなのでもったいないしTOWの方が船舶への命中率がわずかながら高いので 補給、補充のため[X=19,Y=25],[X=32,Y=43]の都市にいるパトリオット 射撃型は他の所に持っていく、それ以外のパトリオット 射撃型は動かさない ホーク 射撃型は正直いらない、敵の航空機はパトリオット 射撃型がいつの間にか打ち落としてるし、低空の射程が2マスしかないからヘリもほとんど攻撃できないしローラントがいるから十分だし、変形させて移動させて囮に使うにも道路がないから全然進まないから放っておいても大丈夫 Mi-24 ハインドさえ全滅させれば後は楽、左と下の方の部隊はレオパルト2A6,PzH2000,ゲパルト,補給車が到着するまで進軍しない ←20,スカーレット海峡突破作戦 | 22,要塞都市を攻めろ→
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小国の苦悩13話 「ギギー!」 「キー!キー!」 ゴブリン達が咆えながら、街道を進軍していくのが見える。 「中隊規模だな・・・」 帝國製双眼鏡を覗きながら年配の兵士が呟いた。 「騎士団長に報告。敵来襲」 「はっ!」 リンドマン渓谷 ゴンザレス近郊にある渓谷とは名ばかりの小さな崖に挟まれた防衛上の要衝である。 かつてロドニー騎士団を相手に、ゴンザレス騎士団が激しく争った古戦場は再び戦場となろうとしていた。 「報告ぅ! 敵来襲! 中隊規模!」 走りこんできた兵が帝國式の敬礼をしながら報告した。 「騎士団長! 予定通り攻撃を開始しましょう!」 「よし、ゴンザレス騎士団久々の実戦である!気を抜くな!」 「はっ!」 ピエール男爵は声を張り上げ、兵達の士気を上げる。 兵士達は38式帝國銃のボルトを動かし、初弾を装填する。 ゴンザレス騎士団は崖上の森に潜んでいた。 「敵一群接近」 旧来型の単眼鏡を覗いていた兵が声を上げる。 「構えぃ!」 ガシャガシャシャ! 「敵が予定地点に差し掛かり次第攻撃を開始する! 号令前に発砲するなよ!」 肉眼では500mほど先の曲がり角を曲がり、何かの集団が現れるのが見えた。 「まだ撃つなよ・・・引きつけよ!」 先頭集団が300mに接近した所で顔を挙げ、こちらの様子を窺う兵士達を宥める。 最後尾が曲がり角を抜け、先頭集団は更に接近しつつあった。 「目標! 200米! てぇ!」 パパパパパン! 騎士団長の号令と共に一斉射撃が始まる。 「グゲェ!」 「アギゥイ!!」 6.5mm弾の集中砲火を浴びた前衛のゴブリンが血反吐を撒き散らしながら倒れる。 突然の攻撃に驚き動きを止めた後のゴブリンの胸に弾が直撃し倒れこんだ。 ゴブリンの粗末な皮鎧はライフル弾に対して殆ど効果なく貫通していく。 一個小隊21人による最初の一斉射撃だけで10匹のゴブリンが倒れる。 残ったゴブリンは慌てて逃げようとする者、状況が把握できないものに分かれて大混乱に陥る。 「アギァ!」 パパパパパン! そこに再装填を終えた38式帝國銃から放たれた第二射が襲い掛かり、新たに10匹程度が倒れる。 何匹かのゴブリンが当てずっぽうにクロスボウを放つが、全く検討外れの場所に飛んでいった。 クロスボウを再装填しようとしていたゴブリンに第三射が襲い掛かり脳髄をぶち抜く。 「・・・! ・・・!」 400m程先で指揮官らしいダークエルフが何事かを叫んで、ゴブリン達を前進させようとするが、大混乱に陥ったゴブリン達の統制を取ることは最早不可能だった。 「ギャギー!」 「あのダークエルフを狙撃できるか?」 ピエールが最も年配の兵にたずねる。 「無理ですね・・・狙撃鏡でもあれば別ですが・・・」 「あれは高い。本体だけで精一杯だ」 帝國が同盟国・属国向けに販売している帝國銃はクロスボウよりも精度も威力も連射性も高い一方で、非常に高価であった。 狙撃鏡に到っては本体よりも高い値と購入制限が付けられており、ゴンザレス王国の予算で買う事は困難だった。 専用狙撃モデルである97式はそもそも販売すらされていない。 パパパン! 第五射と共に兵士達は装弾子を叩き込みリロードを行う。 200匹以上居たゴブリンは密集隊形を取っていたのが災いし、1/5程度が倒れ、すでに壊走状態に入って居た。 パパパパ! 背中を見せて逃げようとしていたゴブリンの大腿骨を6.5mm弾が破砕する。 崩れる様に倒れたゴブリンは助けを求め喚くが、当然の様に誰も助けようとはせず、我先にと逃げ出していく。 「撃ち方やめぇ!」 「撃ち方やめ!」 ピエールの号令を副騎士団長が繰り返し、兵達は手を止める。 「事後処理に入る! 全員白兵戦装備で前進!」 兵達は銃を地面に置いていた槍に持ち替え、崖を駆け降り始める。 「やれ!」 死体と地面に這い蹲り、もしくはヨタヨタと逃げようとするゴブリン達を槍を構えた兵士達が突いていく。 タタタターンタターン・・・ 遠くから銃声が聞こえる。 複数の近隣領主の騎士団が待ち構えている「デッドエンド」に予定通り逃げ込んだのだろう。 「終わったな」 「そのようですな」 兵の取りまとめ役である兵長が話しかけてくる。 「どうした」 「武装がやけに新しいので気になって調べてみたのですが・・・」 兵長はクロスボウを差し出した。 「連合製か」 「はい、形式からみて間違いなく大陸王国連合のものです」 「ゴブリンにまでばら撒くか・・・見境なしだな」 粗悪な作りだが、間違いなく大陸中央で作られる形式である。 「金が掛かる割りに有効とは言えませんな」 「貧してゴブリンとまで手を組む悪辣な連合・・・か」 「は?」 「帝國が喜びそうだ。いい流言になる」 「政治ですか。私には分かりかねます」 ピエール男爵は手振りで兵長を下がらせた。 「死体は路肩に集めて、火葬にしろ!」 遠くで副騎士団長が事前の予定通りに指示を出していた。 田舎の伝統的社会問題であったゴブリンをはじめとした害獣たちは、帝國大陸上陸以降、急速にその数を減少させて行った。 地域丸ごと帝國傘下に入った事で、近隣諸国との小競り合いや警戒に軍を裂く必要のなくなった各国が害獣や山賊討伐に本腰を入れた事で、地方の治安は急速に改善されて行ったのである。 これには帝國から各国に輸出された帝國銃が各国の火力を大きく向上させ、それ以外の種族、もしくは組織とのパワーバランスを塗り替えた事も関連している。 地域紛争の消滅、害獣・山賊・海賊討伐による治安の改善、帝國指導による行政改革、そしてそれらによる商業の発展は、帝國陣営の強化と、帝國への求心力強化に繋がった。 これ等の帝國統治による成果は、プロパガンダとして世界中に喧伝され、遂には反帝國陣営内に親帝國に傾く国家、人々が頻発した。 その手際は、まるで帝國のかつての宿敵がやったそれの様に鮮やかであった。 これら「帝國主義者」に対する弾圧に気を取られた反帝國陣営は帝國の行動に対応する貴重な時間を失ったのである。 くろべえ氏の作品の様にダークエルフは一枚板でもなんでもないです。 忍者とエルフと山賊と蛮族を足して2で割った様な連中ですので 部族ごとに山賊やってたり引篭ってたり、単独で研究やったり邪神に生贄捧げたり そらもーなんでもありの汎用的悪役です。 今回の奴は反政府ゲリラみたいなもんで、単独で近隣のゴブリンを支配して、深い森を拠点に山賊行為を繰り返した挙句 調子に乗って近隣の村を襲撃しようとしたところを察知され包囲殲滅という流れです。 帝國の陰謀に関しては「今回は」違いますね。 似たような事はやってるでしょう。陰謀大好きな連中が多いですから。 危険人物扱いで本土から追い出された参謀殿がみんなで好き勝手・・・
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とある小国の人々の苦悩と愛の話をショートショート形式で あるカフェの一日 縛りつけ 二者択一 ドラキュラはドラキュラ 美意識★改革 廃墟の地 ストリートミュージシャン 思い出せない男?
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作:65章60 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 ゴンザレス王国年表 超番外編 ページ新規作成
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「嫌ですよ父上。そもそも、今回の外交が『お見合い』だって僕は聞いていませんでしたし」 「それでも何人かいただろう?ラズライト公の姫など、適任だと思うが……パーティでも 向こうから話しかけて来たそうじゃないか?」 「えーえー、確かにハイエルフのお姫様は清楚な感じで綺麗な人でしたよ」 「そうだろう、そうだろう」 うんうんと実に満足気に王は頷いた。 「でも、その姫が頬を赤らめながら『あの…皇子様…わたくし… 実はとんでもないマゾヒストなのでも、もし…一緒になった暁には… あの…その…毎晩…は、激しく虐めて、破壊して下さい』 って言った瞬間……僕の絶望感がどれほどだったか……想像できます?」 「……え?」 王は皇子の言葉に一瞬、時が止まった。 「その前に行った国の王女なんて 『皇子様、1日に何回くらい自慰しますか?私は1日に3回はしてしまいますの。 今も…皇子様の事を思うだけで手が勝手に…』とか…他の王女は 『わーい、お兄様、一緒にお風呂に入りましょ♪』ってあれ犯罪ですよね!あの王女様何歳ですか!? あとは一見まともそうなワーウルフの姫なんて 『私ね、四六時中交尾のことばかり考えているの。 後ろからパンパンって激しい交尾を想像すると…ね、皇子様…私と子作りしましょうよ♪』 とか力ずくで迫ってくるし!皆、初対面ですよ!? だいたい皆、これみよがしに胸だの太腿だの強調しているドレス来ていますし!! もちろん全員、丁重にお断りしましたが………父上、人選を誤っていませんか?」 (テ、ティファニー…お淑やかな感じだったのに……え、Mだったのか… しかも子供にまで遺伝して…第一候補だったのに!他の王女も…ああ…) なにやらボソボソと毒づいている王に皇子は再度言った。 「父上」 「ええ、あー……ああ……それは…なぁティータ」 王は困り果てて、馬車に同席しているダークエルフの女秘書官に助けを求めた。 「はい、陛下。容姿、性癖等は全て陛下の御趣向に合わせて選抜致しました」 顔面蒼白な父を見て、皇子はボソっと呟いた。 「………父上、母上に言いつけますよ」 王の愛を一心に受けるために側室を廃した后の耳に入れば、どうなるか… サァァー…と王の顔から血の気が引いた。 「ティータ、頼むからそういった冗談はやめてくれ。心臓に悪い」 「はい、申し訳ありませんでした。殿下、これは私の冗談です」 真面目な顔をして秘書官は言った。 「本当かな……?」 横目でチラッと父を見る皇子。 その視線から逃れるように、王は明後日の方向を向いた。 「あ〜ゴホン、確か…そういえばこの近くにも国があったな」 「はい。国名はヴァルズガイスト、大きな湖の近くに王の居城があります」 「…ヴァルガ…ヴァルズ…なんっだって?」 「ヴェルガズイズド、強そうな国名だから覚えていたんだ」 「陛下、僭越ながら正しくはヴァルズガイストです。古代語で『武道』を指し、 その名の通り大戦以前より武術に優れた者を多く輩出しています。 また旧帝国と同盟関係にあり、大戦勃発後も自治を認められていた国です」 「それはすごいね……御祖父上様は近隣諸国は全部併合していったって母上から聞いていたけど…例外な国か」 皇子が身を乗り出して言った。 「しかし、もともと耕作に適した土壌が少なく、大陸の中でも5本の指にはいるほどの小国です。 初代の王は先王様の戦友の一人であったのですが大戦前に亡くなっています」 「そういえば、その話は后から聞いた事があるな。確か…第一王子がニ代目として戴冠したとか…」 とこれは王が言った。 「はい。大戦中に若くしてその第一王子が戴冠し、現在にいたります。子女に関しては……」 ティータが資料を何枚か捲り、言った。 「病死した后との間に王女を一人もうけています。年齢は殿下より一つ下か同い年のようです」 「その王女の写真はないの?」 皇子が言った。なかなかに面食いらしい。 「は…何分、辺境ですので……ですが初代の王は大戦以前、帝国内でブロマイドが出回るほどの 美男子だったそうでして、現王もその血を受け継いでいるそうです。また無くなった后も美女だったそうです」 「そうか……」 ティータの言葉を聞き、王は少し思案するような仕草を見せ、言った。 「早馬を飛ばしてくれないか……予定にはなかったが訪問しよう」 「は…?し、しかし、ヴァルズガイストまでは距離にして5日ほどかかりますが…」 ダークエルフの秘書官はやや難色を示した。 旧帝国の王が訪問とあれば、小国とはいえ、それなりの準備がある。 「諸外国を訪問……といっても、ほとんどお忍びのようなモノだ。 それに元同盟国なら対応は心得ているだろう。7日後に立ち寄ると伝えればいい。 それまでその城の近くの湖畔に陣を張ろう」 「畏まりました、陛下」 ボクの名前はスティア=ヴァルズガイスト。 ヴァルズガイスト…って厳つい姓だけど、古代語で『武道』という意味。 ボクはその名前を冠する国の第一王女だ。 だけど……国とはいうものの、その規模は大陸の中でもワースト5位には入る程の小さい国だ。 これっといった観光名所もなく、耕作面積も大きくはない。 国民が餓えることはないけど、いかんせん収穫量が少ないので 実に質素な食事で日々を過ごさなければならなかった。 それは王族も例外じゃない。本来ならば、こういった小国は先の大戦で滅んでいるのだが この国がやってこられたのは『武道』の名を冠するだけに武術に長けた人材を 多く輩出して帝国の同盟国として大いに貢献してきたからだ。 亡くなったお祖父ちゃんが帝国の亡き王と古い友人だったということも大きかったんだろう。 戦時中でも物資がどっさり送られてきた。しかし終戦をむかえ、帝国の領土が縮小されてしまい、 それに伴ってボク達の国は大戦前に逆戻りしてしまった。 質素な食事……王族なのにイワシの缶詰を食べているのはウチくらいしかなんじゃないかな? 大陸が平和になったのはいいけどさ。 そんなある日、なんとこの国に旧・帝国の新王と皇子が訪問するという知らせが来た。 しかも7日後に―――――― 知らせを受けた城の中では侍女、侍従、文官、兵士、大臣達が忙しく動いている。 国賓を迎える式典準備に、色んな書類、警護、清掃等々、みんな手慣れたものだ。 しかし、問題なのはボクの食事だ。いつも質素な食事を新王に出すわけにはいかない。 従ってこの先1ヶ月分の食材が全て晩餐会につぎ込まれる。 つまり、いつも質素な食事がさらに質素になるのだ。 朝・昼・晩の食事はお粥に干し肉かチーズの切れ端、葡萄酒を3倍の水で薄めた貧乏酒、最後に塩。 これは50年くらい前の船乗りの食事か?晩餐まで7日もある…3日辺りから気が狂いそうになった。 「父上……今夜はゆで卵がありますね」 「言うな娘よ……悲しくなる」 これが王と王女であるボクの会話……ああ、無情。 しかも薪もオーブン用に注ぎ込まれるので身体を洗うのは近くに流れる川だ。 今は忙しいのでお付きの侍女もいない。 ボクはベルトを緩めてズボンを脱ぎ、ブーツやシャツ、下着を脱ぐ。 スカートや女モノの服は何かの行事の時しか着ることはない。 そもそも川に来る時にフリフリのスカートなんか履いてきたら 小枝に引っかかって邪魔にしかならない。 ボクは素っ裸になると大きめのタオルをもって川に入って行く。冷たくて気持ちがいい。 この川は近くにある湖へと流れ込んでおり、流れも緩やかで身体を洗うのには適している。 泳いで岩場の陰まで来ると持っていたタオルと石鹸でごしごしと身体を洗う。 「う〜ん……少し、育ったかな?」 ふにっとボクはおっぱいを触って呟いた。おっぱいそこそこ お尻の肉付きは少し余分かもしれない…年相応だろうか? いやいや、以前侍女に借りて読んだ諸外国の姫様はこんなモンじゃない。 特に東の公国…ラズライトのハイエルフの姫様は女神みたいだ。 水位は腰までの深さだけど、ボクは背面の格好で目を閉じ、流れに身を任せた。 「ん〜いい気持ち……」 ――――ガサッ―――― 微かな者音、閉じていた眼をパッと開き、川底に足をつけて振り向いた。 そこには一人の少年がいた。年齢にすると同じ年齢くらいだろうか、ぽかんと口を開けている。 「あ………」 「あ………」 気まずい沈黙が流れる、ボクはおっぱいを手で隠して。 「見た?」 ボクの第一声はソレだった。そんじょそこらのお嬢様みたいに 「きゃあああ」なんて反応はしないし、そもそもできない。 「――――ッッ見てない、見てないよ!?」 あわてて少年は弁解する。身なりからしてかなりいい身分なのだろう。 旅行中の貴族の子息が迷い込んだのかもしれない。 「ふぅん…………でも、今は見ているよね…」 「あ…う…ご、ごめん!」 少年はあわてて後ろを向く。タオルを身体に巻き付け、ボクは川に身を沈めた。 「もうこっち向いてもいいよ」 少年はおずおずと向き直った。 (……貴族であればそれ相応の対価を貰わないとね) ボクは胸中で笑い、手を差し出した。 向き直った少年はきょとんとして言った。 「手を引けばいいの?」 んなワケないだろう?出すもの出せってーの 「違う、違う。わかるでしょ?ボクの辞書に『無料』って言葉はないの」 「ボ、ボクって………君、女の子だよね?」 だからなんだ?女は一人称が『私』じゃないといかないのか? 「そんなことどうでもいいじゃない。『わたくし』とでも言って欲しいの? 冗談じゃない。ボクはそういう言葉遣いが嫌いなの」 んべっと舌を出して言ってやった。 「わかったよ、じゃコレでいい?」 少年は渋々、革袋から硬貨を3枚取りだした。 「はぁ?硬貨じゃないよ、紙幣!それも最高額の紙幣3枚!」 舐めやがって、貴族のクセにせこいヤツだなーもう! 「そんなに!?」 「この身体に不満があるっていうの?」 ボクはタオルに手を掛けた。見せるつもりはないけど。 「わ、わああああっ!タ、タオルを取らないで!は、払う、払うから!」 そう言って少年からお金を手に入れたボクは上機嫌で城に帰った。 お金はこっそり貯金して、十分に貯まったらいつかは行ってみたいお忍びの海水浴。 生まれてから海を見たことがないボクにとっての密かな夢。 はあーあ…帝国のお姫様はいいよねぇ…きっと最高級のホテルに美味しい料理、 ふかふかのベッドで夏の海を楽しむことができるんだろうなぁ… そんなこんなで城に帰り、ベッドに潜り込む。 ああ…ホントに羽毛100パーセントのふかふかベッドが羨ましい。 そして旧帝国の王と皇子が来国する日になった。旧帝国の王に会うのはこれが初めてだ。 なんでも元勇者軍の一員で大戦を終戦に導いた一人だとか、 大戦中、共に戦った皇女様と恋仲になったとか色々な逸話がある人物だ。 少し前にそれを原作にした本が出て、ベストセラーになった。 特に若い女性を中心に爆発的に売れたらしい。 ボクも購入して読んだ。脚色はあるのだろうけど、なかなかおもしろかった。 それにエッチな部分もけっこうあったのでオカズに使ったことは内緒だ。 そんなことを思案していると父上が耳打ちしてきた。 「娘や、お前はただ黙ってにっこり微笑んでいればいいのだぞ」 「はいはい、笑いますよ。お国の為に、民の為にってね。でも父上、ちゃんとお辞儀 できるかわからないよ。『てぃあら』でしたっけ?このちゃらちゃらした飾り ……重くて、重くて床に頭突きしちまいそうです」 父上はしばらくこめかみに手をあて、言った。 「死んでも喋るな。頼むから」 「あいよ、父上」 そして件(くだん)の王とその皇子が謁見の間に入ってきた。 うん、王様はナイスミドル、お髭もセクシー、渋いぜ。 ……で、皇子の方は――――――眼があった。 「あ………」 「あ………」 ボクと皇子の声がハモった。 続く
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小国の苦悩 第弐億参千壱百四拾弐萬参千弐百参拾壱話 超番外編 ニューロンFCSで制御されたナンブ・ラプターSMGが4.7mm弾を軽快にバラ撒く。 1秒間に10発発射された弾丸は全て"5匹の"ゴブリンの頭に叩きこまれ、頭がブチ割れたスイカと化す。 「これで最後か?」 フルボーグ(全身をサイボーグ化した人間)の男がアカギモータの駆動音をさせながら、撃ちつくしたラプターをマグチェンジした。 「ああ、動体反応も赤外線反応もマナ反応もない」 耳の尖った黒い男が、実戦用の機械的なサイバーアイで周囲を走査した後つまらなそうに言う ゴブリンの持っていた粗末な突撃銃を全て踏み潰したフルボーグの男は、首を鳴らす。 「ん?」 キュラキュラキュラキュラ 目の前の森を押し倒し大型戦車が現れた。 「何んじゃこりゃぁ!?」 帝國暦2789年 ゴンザレス王国領 ゴンザレスGIGAS市 「なぁに簡単な仕事です」 自称某企業の非合法要員(クロフク)が、帝國本土人特有のアルカイックスマイルを貼り付けたまま、いつも通りの台詞を吐く。 ここはゴンザレスGIGASスラム街近くのバーだ。 「古代王国主義者のアジトを一つ潰して欲しいだけですよ」 古代王国主義者とは、古代にあった魔法だけの偉大な文明を再建し、カガクで汚染されたこの地上を浄化しようと主張する魔術師共(ローガイ)の事だ。環境派テロ組織と結びついて、街中やテレビの中で糞を撒き散らしている。 「この前の依頼じゃ、ローエン機甲騎士団の戦車に追い回されたが、その時も簡単だって言わなかったか?」 フルボーグが噛み付く。 「ローエス共が演習に来ていたのは不確定事項ですよ」 「あの後、ローエンはミツビシの戦車を慌てて買ってたな」 「たった1人の重装歩兵にボコボコにされ、国産戦車のポンコツ具合をやっと自覚したんでしょう。まぁ私には関係ありませんが」 黒耳(ダークエルフ)が咳払いをして話に入り込む。 「・・・で報酬は?」 「こんなもので」 男は黒耳のニューロリンク上に直接提示した。 「100万帝國円じゃ安い・・・120万」 「決算前でしてね、これ以上は」 フルボーグが割り込む。 「ローエンの件だけじゃないよな? 黙ってたのは」 「不確定事項はこちらの責任ではありませんよ」 フルボーグがジョッキを勢いよくテーブルに叩きつける。 「こう不確定事項が続くとは情報甘いんじゃないかい?・・・130万」 「高くなってませんか?」 「どうも誠意というものが見えないんでね」 「困りましたね・・・105万」 「130万」 「工作費用というものの上限もありまして・・・110万」 「125万・・・信頼関係って大切だよな?」 フルボーグはニヤリと笑う。 「111万」 「135万」 「・・・なぜ上がるのですか?」 「1万区切りとかやると機嫌が悪くなるのさ」 「ふむ・・・110万+常識的な範囲内での必要経費」 「120万+だな」 「そこは115万で勘弁してください」 「あの件で俺の気に入ってたソニーのレーザライフルが壊れてなぁ・・・」 「110万+弾薬費+ミツビシテクノの発表前の最新型粒子ビームライフル」 「実戦テストってか? まぁいいだろ。それで手を打とうか」 フルボーグが肩をすくめる。 黒耳も異議はない様子だ。 「ありがとうございます。それではよろしくお願いいたします・・・」 「分かった、ライフルはいつもの酒場に」 「分かりました・・・それでは失礼します」 アルカイックスマイルを最後まで崩さずクロフクは酒場を出て行った。 「畜生! 150万でも安すぎる!」 フルボーグの頭の上を極太の粒子ビームが通過する。 「ねぇよ! トヨタの新型戦車とか!!!」 使い終わった対戦車ロケット・ミネベア99式を放り投げつつ叫ぶ。 ランチャーは見事随伴歩兵の騎士の一人に命中し、騎士は昏倒した。 トヨタアームズ最新鋭戦車『クラウン2500』 4つのパーツに分かれた履帯部を、まるで脚の様に動かし、森をなぎ払いながら進む、大型重戦車だ。 砲塔上の軽火器マウントポッドから13mm重機関銃が乱射され、フルボーグの周りに着弾する。 「クラックできねぇのかよ!」 「無理だな・・・防壁も最新鋭、帝國公安並みの腕が必要だ」 全速力で走りながら、2人は会話する。 どちらも心肺系を機械化か生体強化してるので、息苦しさと言う物は無い。 「糞ったれ! ボンザレスめ!地方領主の癖になんで機甲師団なんて持ってる!」 歩兵用の粒子ビームの射線が追いかけてくる。 「その前に、なぜボンザレスの手のものがここにいるかだ」 2人とも心当たりがあった。 「昔、娘浚われたの恨みとは言え・・・どっから情報を・・・」 「依頼主だろうな」 「また裏切りやがったか!」 『裏切ったとは人聞きが悪いですねぇ』 どこから短距離通信が入る。 「貴様! どこから!」 『いえ、お渡ししたライフルにちょっと細工を』 「何の!つもりだ!」 『いえ、本当に申し訳ないんですが・・・スパイが出ましてね』 2人の脳内に人物データが表示される。 『ボンザレスの鼠が我が社に入り込んでた様で・・・』 「それでか!」 『お詫びと言っては難ですが15km先に自走精密狙撃砲を待機させてます』 「すぐアイツを吹き飛ばしてくれ!」 後からワキャワキャと脚の様な履帯部を動かしながら迫る重戦車。 『いえ、わが社としては表立って介入するわけにも行かないので・・・』 「じゃあなんで自走砲持ってきた!!」 『ちょっとお願いがあるのですが・・・』 2人が隠れる辺りに向かって、戦車が砲門を向ける。 砲塔からスピーカーが迫り出しがなり始める 『侯爵様から伝言だ! 娘を返せば命だけは助けてやろうとのことだ』 (戦車砲散々ぶっ放してよく言うぜ) 『出てこない場合、火炎放射で辺り一体ごと焼き払う!』 【・・・我が名においてここに命ずる】 『なに!? 後だとっ!?』 戦車の後に黒耳が忽然とあわられる。 【・・・汝我に従い我らに逆らう愚者全てに滅びを与えるべし】 『ば・・・・馬鹿な!? 冒険者如きが一人で攻城魔法だとっ!?』 呪文の内容が、発動に多数の魔術師を必要とする不便さゆえに失われた要塞攻略級魔法である事に気づいたボンザレス装甲騎士団の戦車長は顔を真っ青にして砲塔を急旋回させる。 『テェ!!!』 至近距離からの粒子ビームが黒耳を焼く。 『・・・馬鹿な!?』 【汝の名は・・・ ペネストレイトッ!】 辺りが閃光に包まれた・・・・ 「おーおー逃げ足速いのな」 「私がやったのは幻術で影を見せて、閃光魔法を使っただけなのだがな」 2人の前には砲塔正面装甲を貫かれた重戦車が転がっている。 随伴歩兵は突然使われた大魔法におどろき逃げ出した。 「まぁ、あんだけ派手にやれば目の前の人間が撃ったと思うわな」 黒耳が閃光魔法を発動させた瞬間、15km彼方の狙撃砲から放たれた120mm砲弾は正面装甲を貫通、戦車を破壊した。 誰が見ても、目の前(幻術だが)のダークエルフが破壊したように見える。 『ご苦労様でした。報酬は倍額お支払いします』 「・・・妙に気前がいいな」 『こちらの不始末のお礼ですよ』 「・・・まあいい、仕事は終わりだ」 「迎えのヘリはここから3kmに待機している」 「よっしゃ帰るぞ!」 2人は粒子ビームで掘り返された森の中をとぼとぼと歩き始めた。 「どーですか、この威力!精度!」 「素晴らしい! 最新鋭戦車も一撃とは!」 監視衛星からの生中継は、正面装甲を貫通され沈黙した重戦車が映っている。 ゴンザレス13世は目を輝かせながら今だ主砲から煙を上げる「商品」に駆け寄った。 「しかし、他社製品とは言え最新鋭戦車を的にするとは・・・高かったのではないか?」 「いえいえ、ゴンザレス陛下との今後の関係の為と考えれば安いもの・・・」 「ほう・・・そこまで言われては買うしかないのぉ!」 「我がミツビシの誇る最新鋭次世代自走狙撃砲『無敵21型』ならば、あらゆる主力戦車をアウトレンジで撃破できます!」 クロフクはいつも通りのアルカイックスマイルを浮かべていた。
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【この国に関連する主な人物】 ・剣聖 須賀刀桜斎 ・隻眼の大剣豪 滑流間刀兵衛 ・気張の里のくノ一 お睦 ・気張の里のくノ一 お詩女 ・気張の里のくノ一 お円 ・白面の剣鬼 白獲鬼泥十郎 ・異世界から迷い込んできた少年 正史翔 ・翔の幼馴染みの少女 田部依雲子
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武将名 おぐによりひさ 上杉二十五将 R小国頼久 上杉家臣。第一次川中島の戦いでの後詰、越中攻めでの遊軍、佐渡征伐や関東遠征へも参加など、上杉謙信に従って多くの戦に参戦した記録が残されている。「ご安心を。私が後方を支えます!」 出身地 越後国(新潟県) コスト 1.5 兵種 弓足軽 能力 武力3 統率9 特技 防柵 魅力 計略 後方陣 【陣形】(発動すると陣形が出現し、その中にいる間のみ効果が発生する。陣形は複数同時に使用できない)味方の武力が上がる。 必要士気4 Illustration 那知上陽子 計略効果 カテゴリ 士気 武力 統率 速度 兵力 効果時間 その他 陣形 4 +4 - - - 11.0c(統率依存0.6c) - 範囲は自身前方の四角形。自身は含まない。 (以上2.12B) (最終修正2.12B) 解説 武力3弓は心もとないが、低めのコストで魅力と防柵を持つのはありがたい。 スペック・計略ともに、単体で何かするよりは他を活かすための性能。 計略は範囲内の味方武将の武力が上昇する陣形。 士気に対して高めの武力上昇値を持つ陣形。計略時間・範囲とも大きめ。 自身は範囲に含まれないが本人がコストの軽い魅力持ちのため、計略台詞とは裏腹に開幕乙系のデッキで活躍した時期もあった。 その後部隊の攻城力が減少傾向となっていったため、往時のデッキパワーは鳴りを潜めるようになった。 備考 上杉の特徴の一文字は陣羽織に「悠」 台詞 \ 台詞 開幕 互いに協力しあい、敵軍を倒しましょう 計略 さあ、反撃開始です タッチアクション - 撤退 不覚を取りましたか 復活 私が支えましょう 伏兵 - 虎口攻め 遠慮無く行きますよ! └成功 私の作戦、上手くいきましたね 攻城 さあ、攻めるのです 落城 時には前戦で指揮をとるのも、悪くないですね 熟練度上昇 支えます!
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THE国王でカニトップが運営する国。 2回の運営をしたが、2回とも伝説的な運営となっている。 1回目は問題を終盤に大量に出題し、 2回目は運営を途中で放棄するという凄まじさ。 そのネタ度の高い運営にはさちゃんねらー一同から高い評価を得ている。 一方でTHE国王の参加者一部からは非難が集中。 この国のおかげでTHE国王の法律が改正されたりと、 とにかく注目度が高い国である。
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大広間での晩餐会。何度目かの乾杯の後に続く室内楽の演奏。 ビシッとした正装に決めている大臣や盛装に着飾った婦人達。 小国だけどやるときはやるぜ…と豪勢に並べられた 香草を添えた直火焼きの獣肉に川魚の塩焼き、こんがり焼き上がったパンに カリカリに焼いたベーコンと山菜のパエリア。さらには瑞々しいサラダに甘いスィーツ。 そして葡萄酒に発泡酒。まだまだ数え切れないくらいのごちそうがあった。 立食の形をとっているので大臣、高官達が歓談したり、帝国の王に挨拶したりしている。 でもボクは―――――― 「……………」 貼り付けたような笑いを浮かべて、できるだけ皇子から遠ざかっていた。 皇子の名前はリュティス。 中性的な顔立ちなのだが、時折見せるキリッとした表情に仕草は まぎれもなく男の顔だ。大陸でも特に珍しい紅い瞳が印象的だった。 立ち振る舞い、笑顔に、礼儀等々……さすが帝国の王家の血筋、申し分ない。 それはいい…いい、そう……とってもいいんだけど―――――― (川で裸見たからっていう理由でお金取った相手にどうやって接すればいい?) 『初めまして、ようこそヴァルズガイストへ。第一王女のスティアです♪』 なんて笑顔で言えるわけがない…今さら上品なお姫様を演じたところで何になるのだろう。 気まずい、気まずい、非常に気まずい。極度の緊張に楽しみにしていた料理も美味しくない。 味がしない、まるで鉛を食っているみたいだ。適当に理由をつけてさっさと奥に下がろう。 そう思った矢先に―――――― 「スティア、お前もこちらに来て皇子に改めて挨拶せんか」 くっそ、マジで空気を読めよ!呼ぶな、招くな、笑うな、クソ親父! しかもボクに喋るなとか言っていたよな、ええ? 「リュイナッツ様、リュティス殿下、こちらが第一王女のスティアです」 親父が上機嫌な顔で言った。酒臭い……クッソ、こいつ酔ってやがる。 「リュイナッ…ツさ…ま、リュティス…様…第一王女のスティアでしゅ――痛ッ」 ああ…噛みすぎて唇噛んじまった。やばい。 「こちらこそ。スティア姫、突然お邪魔してしまって申し訳ありません」 「初めまして。お会いすることができて光栄です、スティア姫。帝国第一皇子リュティス=ザ=ゼオンです」 あーあー…こんばんは、こんばんは。演技はばっちり決まっているよ。皇子様。 ボクは居たたまれなくなって、適当な理由をつけてテラスに逃げた。 「はぁ〜………」 テラスには誰もいなかった。まだ晩餐が始まって間もない頃だ。こんな時間にテラスに出てくる人はいない。 夜風に吹かれて少し気持ちが晴れた。あーあ…落ち着いたらお腹が減ってきたよ…… 何か摘んで持ってくればよかった。 「よっと…」 ボクは煉瓦でできた太い手すりに腰を掛け、城下の明かりを眺めた。 いつもはぽつぽつとしかない明かりが今日はいつになく多い。 あ、そういえば今日は収穫祭の日だっけ…すっかり忘れていた。 いつもならお忍びで―――というか皆、顔見知りだけど―――祭りに出て、 なんやかんやと喋り、酒場で腕相撲したり、踊ったりして楽しく飲み食いしている頃だ。 「あーあー…もう、つまんないなぁ」 「そんな所に腰掛けていると危ないですよ」 ふいに後ろから声を掛けられた。声からして侍女のミーナかな? 幼馴染みのミーナとは同じ年齢で気が合う。二人の時は女友達みたいに話したりしていた。 「いいの。ボクは酔ってないし、落ちるようなヘマはしないもん。しかも落ちても平気だし」 手すりの下は森で様々な木々が生えている。余程酔っていない限り、木の枝に掴まる自信はある。 伊達に『武道』の名前を冠しているワケではない。体術を中心に剣、槍、弓、そして銃器の扱い。 余談だけど、銃は1発撃ってから次の弾込めに時間が掛かるのであまり好きじゃない。 「コレ、持ってきたけど…食べます?」 後ろから差し出された取り皿には晩餐での料理が小分けされていた。 「さっすがミーナ、ちょうどお腹が減っていたんだ。ありがと」 そう言って鳥のモモ肉を手で取ってはむっと食べるボク。 「はぐはぐ…ああ、美味しい…さすがは国内産の地鶏の蒸し焼き… 一年に数回しか食べることができない最高の味だ〜ほっぺが落ちそう♪」 「美味しそうだね。僕も持ってきた甲斐があったよ」 「もう、ミーナ…ボクの口調まで真似しな――――――」 「葡萄酒もどうですか?スティア姫」 料理が盛られた小皿を持って来たのは旧帝国の皇子様だった。 「…え、あーん、ゴホン……リュティス殿下には、ご、御機嫌麗しゅ…」 ドレスの裾を持ち上げて、微笑みかけるがうまくいかない。 「ははは、いいよ、いいよ、挨拶は抜きで。一緒に食べよう」 テラスに設けられているテーブルの上に料理を置いて、向かい合うように座ったボク達。 「あ……あの先日は…えっと…ごめんなさい。知らなくて…」 「ああ、そのこと…僕も申し訳なかったし…いいよ。でもお金を取られたのはびっくりしたけど」 「えーと…あ、あの…お返します。今すぐ、取ってきますから」 席を立とうとするボクを手で制して皇子は言った。 「それより僕はスティア姫と話がしたいんだ」 「ボ…あ、い、いや…そのわ、ワタクシ…と?」 噛み噛みの返答。 ああ…普段、使い慣れていない言葉遣いでのお話はかなり疲れるんですが その意図を汲み取ったのか皇子は言った。 「僕も堅苦しい挨拶とか外用の言葉って疲れるし、普段の君と話をしたいな」 「はむはむ……そう言えばさ、ティスはどうしてウチに寄ったの?」 ボクは干し葡萄を摘みながら、皇子…いや、ティスに向かっていった。 ティスとは皇子の愛称らしい。素のボクを見てティスは満足そうだ。襟元を弛めて皇子様は答える。 「本当は予定になかったんだけど…父上が寄ってみたいって理由が大半 僕も興味が湧いた…っていう理由が残りの分、ヴァルズガイストには迷惑な話だったかな」 確かに7日間の粗食はもう勘弁して欲しい。晩餐会の御馳走は美味しいけどね。 「ううん、そんなことないよ。この国に来るお客さんはほとんどいないし、他の国には何かの外交でまわっていたの?」 「えー…あ、ああ…そう。色々な用事があってね…」 ティスの声が暗い。他の国で嫌な事があったんだろう。 「ね、ね…聞いてみたいことがあるんだけど、いいかな?」 「ん、何?」 「ティス皇子ってさ、今まで何人くらい女の人としたの?」 単刀直入に聞いてみた。すると王子はこめかみに手をあてて 「………え、ええっとね、君は僕に何が言いたいのかな?」 苦笑しながらティスが言った。 ボクは自分がイメージしていた王子のプライベートについて言ってみることにした。 「皇子様って仕事中の侍女を後ろから襲って『ここがいいの?するするって入っていくはずだよ』 とか言って無理矢理したり、正妻は地位が釣り合う年上の女の人にしておいて 毎晩、毎晩、側室としたり、気に入った貴族の若い娘とか街娘に夜這いして種をつけるのが皇子の仕事なんでしょ?」 「……あ、あのね…何の本を読んだか知らないケド…君はすごく誤解しているよ。 そんなふしだらなことしたら皇位剥奪されて幽閉されるし、最悪の場合は死刑にされちゃうよ。 それにね、他の国は知らないけど、帝国では側室制度は廃止されているの」 「……へぇ…そうなんだ…」 あれぇ…あの本にはノン・フィクションって書いてあったのに。あれはウソか、畜生め。 「そうなの。それに僕はまだ誰とも結婚してないし、もちろんしていません」 その言葉を聞いてボクは身を乗り出し、眼を輝かせて言った。 「あのね、あのね、あのね!30歳まで1度もエッチしないと魔法使い――――――」 「そういう話題はやめてね」 ばっさりと話題を切られてボクはしゅんと意気消沈した。 「………スティア姫、君はこの国をどう思っている?」 ふいに皇子が真面目な顔をして言った。 「え…どうって……」 「ヴァルズガイスト国は好き?」 「この国?それはもちろん好きだよ。小さくても、何の特産品もない国だけど好き」 これは偽りのない本音だった。だけど皇子はなんだか冷たい眼をして言った。 「この国は山が多い、そのせいで耕作に適した土地が少ないなら山を切り崩せばいい。 山を削れば鉱石や水晶が出てくるかもしれないのになぜしないの?」 なっ……何を言い出すのかと思ったら――――――ボクは毅然として言った。 「山には動物が住んでいるし、時には獲物になる。皇子の言う通り山を切り崩したら 鉱石や水晶なんかが出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない。どっちに転んでも 確実に動物の住む場所は無くなる。たとえ動物でも住む場所を追い出すのはよくないことだよ」 「だったら、民の税を上げればいい。そうすれば毎日、美味しい食事が食べられるし、 外交費も工面できるし、耕作技術者も呼べる。それに自然が多い国だし川も湖もある。 綺麗な真水は貴重だし、その利権を使えばそれこそ都市の1つや2つは丸ごと買い上げることができる。 湖や川のおかげで夏場でも涼しいだろうから湖畔の土地を別荘地にして貴族を誘致したり、 湖を開発して夏の行楽地にして、武術大会なんかも開けばこの国はもっと豊かになるよ。」 確かに皇子の言っていることは合理的だ。今の税率を上げれば、 国民の暮らしは一時的に廃れるだろうけどお城では粗食から解放される。 真水の利権を使って他の都市を買い上げれば国民の食事も満たされるし、土地も増えるだろう。 潤った財力で湖や川、夏には最適な避暑地として他国に宣伝し、別荘地にして、 湖を開発して行楽地にすればこの国はもっと豊かになる。残念だけど、戦争に使う武術は太平の世には不要な存在なのだ。 それはわかっている。わかっているけど……でもボクは我慢できずにいった。 「本気でそう思っているの?」 「逆に聞くけど君はそう思わないの?貧しい暮らしから解放されるのは君も含めてこの国の人達もだよ?」 「でもそれは動物や買い上げた都市の人達を犠牲にして得た暮らしでしょ?」 「君は自国の民と他国の民、どちらが大事なの?」 「そ…それは…ど、どっちも大事だよ。人と人とを天秤に掛けられるワケないじゃない! それが帝国の皇子の考え――――――」 ボクは熱くなって声を荒げようとした時 「それが王たる者の使命だ」 皇子の紅い瞳がボクを捕らえた。背中が凍り付くような感覚だ。 蛇に睨まれた蛙のように動けないっていうのはこういった感じなのかもしれない。 「――――――って、これお祖父様の言葉なんだけどね」 ティスは笑っているけど、眼だけはボクを見据えたままだ。 ボクはその気を何とか払って、震える声で言った。 「そ、それは間違っている!そ、その考えは間違っているよ!」 「どうして?」 「そんなの決まっているよ。民があっての国じゃないか!みんなを蔑ろにして自分達だけ良い思いして! 他人を犠牲にして成り立つ幸福なんてボクは絶対にいやだ。そんな王は人の上に立つべきじゃない。 ボクはそんな王を絶対に認めない!それにこの国を避暑地?湖を開発? 冗談じゃない、自分の豊かな生活の為に誰かを、動物達を綺麗な湖を犠牲にするくらいなら! 今の生活の方がずっといい!100倍マシだ!」 ボクは声を荒げて言い切った。ここはテラスだ、 晩餐会の音楽にかき消されてどうせ誰にも聞こえやしない。 「ふふ…」 すると皇子は思ったかくすくすと静かに笑った。 「今、笑った?こっちは真面目な話をしているのに!」 「いや、ごめん、ごめん……僕も君の意見には大賛成だ。やっぱり僕の眼に狂いはなかった」 そう言って皇子はボクの手を掴み、眼を輝かせて言った。 「スティア姫、素晴らしい考えだよ」 「あ…え?……い、いや…」 ボクは拍子抜けした。これがさっきまで議論していた皇子なのか?まるで別人のようだ。 「スティア=ヴァルズガイスト第一王女、僕は君のことすっかり気に入っちゃった」 ま、真面目な顔でそう言われると、背中がむず痒くなる。 「ああ、そりゃ……どーも……アリガト…」 「あとは言葉遣いだけだよね。ま、そんなのどうとでもなるし…」 うんうんと何かに納得しながら皇子はボクを見た。 「何をブツブツ言っているの、はっきり言えばいいだろ」 腕を組んで思案に耽っていた皇子は視線をこちらに向けて言った。 「いや、僕さ……君をお嫁さんにもらいたいなって思って」 「はぁ?お嫁さん?」 ボクは思わず声を上げてしまった。この皇子様、何を言っているんだ? 「ボクを嫁にもらいたい?それって結婚したいってこと?冗談でしょ?」 「冗談?スティア、君は一国一城の主のお姫様だし年齢的にはクリアしているから問題ないよ」 「問題大アリだよ。かつての帝国の皇子とボクが釣り合うはずないじゃない。もっと大国の姫様と 結婚するのが当然でしょ?」 「僕は――――――」 皇子がボクの腕を取った。 「え、な、何を…ちょっとんッんん!?」 柔らかい唇がボクの唇に重なる。こ、これってき、キス!? ……何がど、どうなって!? 「んんぅ!ふッふはッ!ちょっ…皇子!ボ、ボク―――んうううッ!」 逃れようとして、一瞬唇が外れた……けど、すぐに掴まって今度は深いキス。 「――――――本気だよ」 あ、ああ……やばい、何か力が抜ける。な、なんで―――――― クラクラする思考を何とかしようとしているウチに皇子の唇が離れた。 「い、いきなり……何するのよ……」 「僕は本気さ…スティア……僕と結婚して欲しい」 「で、でも…そんな事、急に言われても…」 ボクは自分でも恥ずかしくなるほど乙女な声で俯いた。 「誰が何と言おうとも『否』とは言わせない。それが父上だろうとも母上だろうとも絶対に言わせないさ もっとも――――――君が『否』だったら話は別だけど?」 あ、ああ…そんな顔して言われると…ヤ、ヤバイ…皇子はそう言ってもう一度キスしてこようとした ボクはその唇に手をあてて言った。 「だ、ダメ……こ、これ以上…こ、ここテラスだし…誰かが来たら――――――」 「それは『肯定』って事でいいのかな?」 「う、ううう………だからここは、場所が、場所だし!」 「大丈夫。秘書官のティータに『魅了』の魔法使ってもらっているし、ちょっとした魔法なら僕にも使える ……この晩餐会で僕と君、このテラスの存在を希薄にさせる魔法をね」 ちょっとしたって……そ、それってものすごく複雑な高等魔法じゃないの?聞いたことないってそんな魔法。 童貞で30歳にならなくても、正真正銘の魔法使いだったんだ! ああ…今、ボクはドレスの裾を捲り上げて、テラスの壁に背中を預けている。 立ったままでボクの足元にいる皇子から愛撫を受けている格好だ。 「下着……いいかな?」 「………あ…で、でも」 今日に限って紐パンだ。皇子がスルスルと紐をほどくとハラリと下着が落ちた。は、恥ずかしい… 両脚を開くとうっすらと茂ったアソコが丸見えだ。立ったまま晒すなんて…激しく恥辱。 皇子はボクのお尻に両手を回し、指を食い込ませた。ぐむにゅっと弾む弾力。 「は…あっ…あふっ」 顔から火が出る程恥ずかしいのに自分でも驚くほど変な声がでる。 鼻に掛かったようなイヤらしい声だ。 「んっ…ちゅ」 「あっ…んんぅ!」 皇子の舌がボクのアソコと突起をペロリと舐めた。 「綺麗だね……」 「な、舐めないで…き、汚いよ」 「川で洗っていたのに?とっても綺麗だよ、でもあまり生えてな――――――」 「そんな恥ずかしいこと言うなっ!」 ボクは皇子の頭部をガシッと押さえつけた。 「ハハハ、ごめん、ごめん……でも本当に綺麗だ」 皇子は片方の手で股間を股探りはじめ、一番敏感な突起を指で愛撫した。 「こ、こんな…いや…や、やめ……んんんッ!」 ひとしきりボクのアソコを堪能すると両肩を掴み、立ち上がった 「はっ……ん…ティス…?」 「初めてはココじゃイヤだよね。続きは君の部屋の方がいいと思う」 ………う、うう……ここまでしておいて……もう! 続く