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■ 英語学習アプリ「鬼桃語り」の攻略サイト■ 鬼桃語り攻略メニューへ戻る -闇深キ洞穴ノ島 (裏) > 裏・光の神 > 裏・小さな猛闘 タップ 発音 おにぎり -13 -13 Score 100 82 獲得小判 8055 8056 獲得経験値 2691 4267 宝桃 バトル① あかクラゲ、あおクラゲ、みどクラゲ、きいクラゲ、やみクラゲ バトル② みどエビ、あかエビ、きいエビ バトル③ きいクラゲ、黄鬼金魚、あおクラゲ 最終バトル きいオニおばけ、寅、小黄葉たま ドロップ ■ 英語学習アプリ「鬼桃語り」の攻略サイト■ 鬼桃語り攻略メニューへ戻る
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554 名前:名無シネマさん:02/07/23 00 13 ID wgnRcr8K 「小さな恋人たち」はロリキス満載だよ。 ユスターシュという遅れて来たフランスのヌーヴェルバーグの監督が撮ってるやつ。 555 名前:名無シネマさん[sage] 投稿日:02/07/23(火) 00 14 ID /J3Hy6WT 遅れて来た時点でヌーヴェルバーグでない。 556 名前:名無シネマさん[sage] 投稿日:02/07/23(火) 00 24 ID rNctf/DM ワラタ
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参加者達の残りはわずか五名。殺し合いの意志を持つ者はもういない。 そんな時、全てが暗転した。 きっと誰もが思っただろう。『まるで最初の時みたいだ』とーーーーー。 五名の参加者が集められたのは一軒のマンション。 それは『相克スル螺旋』ーーーつまり、荒耶のフィールドとでもいったところか。 『ようこそ、我が城へ』 「荒耶宗蓮ッ……」 「……姿を現しなさい!荒耶!!」 『我が目的についてまず話さねばなるまい。私の目的は莫大な負のエネルギーによる『根源の渦』への到達ーーーー。だが。そのエネルギーは既に回収できた。つまり』 『貴様等はもう用済みという訳だ』 どたどたどたっ。 大勢の足音がして、瞬く間に数百人もの人間が彼らの周りを囲んでいた。 「くそっ!戦うしかないか!そこの二人!俺は岡部倫太郎!そっちは牧瀬紅莉栖にシャルロット・デュノアだ!」 「ーーー私は暁美ほむらよ。こっちは一方通行」 最低限の、本当に短い自己紹介。 それが終わるや否や、一方通行は首筋のチョーカー型電極のスイッチを入れる。 彼の前に立っていた人々を気流の砲弾で吹き飛ばす。 背後から襲いかかってきたなら、『反射』で腕を折る。 単純な、だが絶対的な戦闘のスタイル。 その内に、一方通行はあることに気付く。人体のベクトルさえ操作できる能力者だからこそ気付けたこと。この者たちには心音がない。 「オマエら!こいつらはハナっから生きてなンざいねェ!荒耶のクソッたれの人形みてェなモンだ!容赦なンざいらねェ」 ほむらはそれを聞いた直後には、すでにAK-47を取り出していた。時間を停止しての一斉掃射。まさか魔女退治以外にこんなことをすることになるとは微塵も思っていなかった。 無数の弾が人形を的確に射抜き、倒していく。 岡部たちも、非力ではあるが銃器での射撃によって徐々に数を減らしていく。 勝てる、と誰もが思った直後。 ダァン! というもはや聞き慣れてしまった音がした。 視線の先に見たのは。胸に赤い華を咲かせて崩れ落ちるシャルロットの姿であった。 第二に見たのは、岡部倫太郎が最も憎む相手。 ーーーSERNの構成員、桐生萌迦。 「萌迦ァァああああああああああああああああああッ!!」 飛びかかっていこうとしたが、桐生の姿は霧のようにぼやけて、消えていく。 「りんた…ろう…みんな…」 「シャルロット!目を開けろよ!シャルロット!」 「岡部!デュノアさんの想いを守るためにも、ここは進むわよ!」 「キリがねェ…ここは進むのが善策だ」 ベクトル操作した気流が横薙ぎに人形を薙払い、そのまま道を作る。 気味の悪い、不安を覚えさせるような螺旋階段を駆け上がる。 ベクトル操作は無造作には打てない。バッテリーが切れれば、荒耶には勝てない。 ほむらの射撃でわずかな追っ手を倒し、どんどん階を上っていく。 そしてその先に居たのは、さっきと同じ量の人形たち。 「邪魔なンだよォォおおおおおおおおおおおおッ!!」 背中から黒い翼が噴出し、一気に蹴散らしていく。 「(鹿目の奴…この翼のオンオフを可能にしたのか。ありがてェこった)」 「容赦ないわね」 一度流れに乗ったならもう止まらない。 荒耶の待つ最上階へと、歩みを進めていく。 ◆ 「……ふむ。思ったより手間取ってしまったとはいえ、まさか貴様等が上ってくるとはな。一人欠けたとはいえ上出来だ」 荒耶の眼前に立つのは、四人の生存者。 会話などは無い。怒りを堪えきれなかった『最強』の黒い翼が荒耶の右腕を毟り取り、他三人の一斉射撃が荒耶を蜂の巣にしていく。 「無駄だ。もはや私に攻撃などは通じない」 ◆ 「私は今から時を越える」 「手段は暁美ほむらのようなものではない」 「SERN…と言えば分かるな?」 「タイムマシンを入手した」 「まあ、その為に組織の『ラウンダー』なる連中は皆殺しにしてしまったが」 「桐生萌迦は私の生み出した幻だ。さすがに人形には出来なかった」 一方的な荒耶の言葉が続く。 そして、荒耶の背後から照らす『タイムマシン』に荒耶は乗り込み。 ーーーそのまま、消えていった。 ◆ 「これが、帰還装置か」 岡部の指さしたのは、座席だった。 皮肉にも紅莉栖の作ったタイムリーブマシンにそっくりの装置がついた座席。 しかし、その席数は三つ。 これが意味するのは、最悪の答えである。 ーーーーー誰か一人は、帰れない。 正確には、この世界に留まることは不可能であった。 現に、岡部たちの居る部屋は崩れていき、白い世界に呑まれ始めている。 世界の崩壊。 主を失った世界は崩れていき、やがて消えていく。 「俺が残ろう」 岡部は、きっぱりと言い放った。その瞳には、冗談の色は欠片もない。 「駄目よ!そんなことしたら、あんたは…」 「止めるなよ、助手……いや、紅莉栖。お前には未来があるんだからな」 岡部は座席に近付くと、そのままキーボードを叩いた。 画面には、 『牧瀬紅莉栖』『一方通行』『暁美ほむら』以上三名を生還させますか? カチッ 帰還装置が起動した。三人が粒子のように少しずつ消えていく。 「岡部!嫌、嫌ぁあ!!」 「助手よ!もしも、運命石の扉(シュタインズ・ゲート)が俺達を選んだなら!」 「貴様には、再び未来ガジェット研究所ラボメンナンバー4を与え、そしてまたラボの頭脳として活躍してもらおう!フゥーハハハ!!」 世界が消えた。 今ここに、一つの物語が終わりを告げる。 【シャルロット・デュノア@IS】 【岡部倫太郎@Steins;Gate】 死亡 【牧瀬紅莉栖@Steins;Gate】 【一方通行@とある魔術の禁書目録】 【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】 【以上三名、アニメ・ロワイアルより生還】 【GAME END】 『すくわれるもの』 投下順 「これもまた、運命石の扉の選択…ふふっ、馬鹿みたい」 結集する心 シャルロット・デュノア GAME OVER 結集する心 岡部倫太郎 GAME OVER 結集する心 牧瀬紅莉栖 「これもまた、運命石の扉の選択…ふふっ、馬鹿みたい」 結集する心 一方通行 「…抗ってやる。どンなルールにだってなァ」 結集する心 暁美ほむら 「交わした約束、忘れないよ」 第一回放送 荒耶宗蓮 逃走
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元ネタ:ラピスラズリ(アルスラーン戦記 藍井エイル) 作:ヤジオーディエンス 今年ももう残り三月で まばゆい身体は隠されて 今 厚着のいで立ちに スケベな僕らも萎えてゆく 見た目のいい女の子が 寒い朝に外に出れば 服の中の宝物も 北風を避けてゆく 夏にはありのままで見せつけたよね いつも汗かきみんな暑がったよね 見えてるだろう ほら輝いていた裸の人 ※今年ももう残り三月で まばゆい身体は隠されて 今 厚着のいで立ちに スケベな僕らは ああ この冬が終わるまで コート脱いだ その下には 胸がグッと盛り上がっても 常に望む男たちは きっと淋しがっている 妄想ならば何度脱がしてたんだろう いつも君は僕と抱き合っていたよね 人は誰もまた夢見るほどに失うけど 露出のない冬に耐えたら 望みを春へとつなげよう 裸を映し出せたら 女を探しに ああ 寒い風を追い越して 凍える季節がこの胸の奥 ずっと冷やしても 曇りのない 僕の瞳は 新しい女に 夢を見て ※繰り返し 冬に耐えたら 望みを春へとつなげよう 裸を映し出せたら 女を探しに ああ 寒い風を追い越して 検索タグ その他ネタ アニメ フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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ラノで読む 「ちょいと、まーくん。こんなところであなたは何をやってるのかしら?」 昼ごはんの忙しい時間帯も過ぎ、まったりとした時が流れる午後二時過ぎ。召屋正行《めしやまさゆき》は人気のない喫茶店のカウンターに座りながら、冷たい視線を思う存分に浴びていることにも気にせずに好物のスパゲティを貪っていた。 「いや…今日の……ちょっと遅い……昼…飯を…ね」 召屋はケチャップが制服にかかることも気にすることなく、全力でパスタを啜っている。 ウェイトレスが、召屋の食べている皿を取り上げる。 「な、何すんだよ?」 「そーいうことを聞いてるんじゃないの。健全な高校生が授業にも出ないでこんなところで暇を潰してちゃ駄目でしょ? せめて、バイクで外環道路を爆走するとか、可愛い女の子をナンパするとか、それが駄目ならストーキングするとか、ゲーセンでハメ技使って初心者にトラウマ植えつけるとか、スパ銭行って幼女との出会いに心弾ませるとか、いくらでもあるでしょ?」 「おい、所々犯罪臭いぞ」 「あら? だって、そういうの好きでしょ?」 「どういう人間に見えてるんだ?」 「じょーだんよぉ!!」 ケラケラと笑いながら、ウェイトレスはスパゲティが盛り付けられた皿をカウンターテーブルに置きなおす。 「――――でも幼女は好きよね?」 「だから、なんでそうなるんだ」 「だって、よーく有葉《あるは》ちゃんと一緒にウチにくるじゃない? あっ!? それとも何? あっちの趣味があったのっ!?」 マズイことを言ってしまったと思ったのか、口を手で押さえる。 「俺は人の道も男の道も踏み外してねえっ!! それにあいつのことは関係ないだろっ」 珍しく声を荒げると、ニヤニヤとしていたウェイトレスを無視し、召屋は黙々とパスタを食う作業に戻っていく。ただ、いつもとは僅かに違う反応にウェイトレスが気が付かないワケがない。 「あら?」 「……」 「あら、あら、あらぁ~? 有葉ちゃんと喧嘩でもしたのー?」 そう言いながら、召屋の顔を覗き込み、肘で脇をこんこんと小突く。だが召屋はそれも無視する。 「違う」 「あっそう。ならいいけどね……」 ウェイトレスはどこからか携帯を取り出すと、誰ともなしに電話をし始めた。しかし、暫くして繋がらなかったのか、携帯を畳みいずこかへと仕舞ってしまう。その手際は手品のようだった。おそらく、彼女の能力であるサイコキネシスを使っているのだろう。 「出ないわねえ。有葉ちゃん」 その言葉に召屋は豪快にパスタを吐き出してしまう。もろにかかる位置に座っていたマスターだったが、読んでいた競馬新聞で起用に防御すると、無言でそれを丸め、周囲をお絞りで掃除し始める。 「ちょ、あん、あな、あなななな、いや、ね、ねえさん。なんであいつの番号知ってんだよ?」 「それは乙女の秘密よ」 「そもそも乙女じゃねーし、乙女って歳でもね……」 その言葉を遮るように、召屋の前のカウンターにナイフやフォークが何本も突き刺さる。召屋は思わず唾を飲む。 「もしかして死にたいのかな?」 「いえいえ、とんでもない」 軽く冷や汗を流しながら、召屋は強張った笑顔で応えることにした。 「ならいいわ。それで、まーくんは、どうするの?」 ウェイトレスの指先の周りには、十本ほどのナイフとフォークが円を描くように空を漂っている。その動きは種のある空中浮遊のマジックのような重力を感じさせるものではなかった。まるで、個々が意思のあるように動き、踊るように人差し指の動きに合わせ周りを浮遊していた。彼女自身はそれを顔をしかめることも汗をかくこともなく平然としてやってのけている。これだけの数をコントロールするのはそれなりの集中力と十分な魂源力《アツイルト》が必要なはずなのに。 「どうするって?」 いつこちらに突き刺さるかもしれない食器を横目で見ながら、召屋は有葉のことについて、白を通そうと決意していた。 「決まってるでしょ、有葉ちゃんのことよ。なんかあったんでしょ?」 「なんにもない」 「うっっそだ~」 ウェイトレスは、そう言いながら召屋の瞳をじっと見つめる。召屋はその眼力に負け、思わず避逃げるように目を逸らしてしまう。 「ほーら、やっぱりね。だったら、こんなところで暇を潰してないで、すぐ行動に出なさいな」 召屋はカウンターに思い切りフォークを叩き付ける。 「言っている意味が分からないんだけどな」 「あらあらぁ? 分かってるから、そーんなに顔を真っ赤にしてるんでしょ? こっちは全部お見通しなのよ」 「何をだよ?」 更に顔を真っ赤にして、召屋はウェイトレスの言葉を否定しようとする。だが、それを察したのか、ウェイトレスは召屋鼻と鼻がくっつきそうなほどに近づく。召屋の鼻腔にウェイトレスの甘い香りが漂う。 「そろそろ素直になろーよ。そうじゃないと、軽く、コ☆ロ☆す☆よ☆?」 目は笑っているが、その言葉は一寸たりとも冗談でないことが召屋にも分かる。彼の首筋に金属特有の冷たい感触があることからも明らかだ。 「だいじょーぶよぉ。私は子供の喧嘩に口を出すほど馬鹿じゃないわ。それともあれ? 私を厄介ごとに巻き込みたくないと思ったの!? ヤダッ! カッワイイー!!」 そう言うと、ウェイトレスは両手を広げ、そのまま召屋抱きつく。召屋はストゥールに座っていたため、顔が彼女の豊満な胸に押さえつけられてしまう。 「し、死ぬっ、窒息する」 その心地よさを堪能するのもほどほどに召屋はウェイトレスの肩を叩き、タップする。 「何よ、そんな言い方しなくてもいいじゃない?」 召屋の言葉に冷めてしまったのか、彼女はハグをやめ、僅かに残念そうな顔をする。だが、すぐにいつもの営業スマイルに戻ると、さっさと出て行けという意味なのか、召屋に手を振っていた。 「別に巻き込みたくないとか、そんなんじゃない。これは俺がやらないといけないことなんだ」 長い眠りから覚めて以来、彼の頭脳は何故か冴え渡っていた。まるで、何かのリミッターが外れたかのように。そして、永遠と繰り返される夢の中の出来事、以前から欠落していた記憶の一部も戻っていた。 ただ、何故その記憶が欠落していたのかは彼にも分からないし、今更蘇った意味も不明だ。もちろん、あの事件は思い出したくも無い凄惨な出来事であり、彼自身が封印したという可能性もある。腑に落ちない点もいくつか残っている。 その一つがクロの存在だった。その一部は記憶に残っていたが、クロという名前ではない。何より、これまで召屋が召喚してきたあれは、凶悪な化物《ラルヴア》であり、クロではない。昨日までの召屋にとってのクロは幼い頃に飼っていたラブラドールレトリバーである。そのことを確認しようと妹に連絡してみたが、クロは飼い犬であると断言されてしまう。明らかに欠落ではなく改ざんされていた。 これが事実なら、彼の妹も記憶操作されているということになる。不可解だった。召屋が知る限り、彼女は能力者でもなんでもないからだ。 事件の情報が学園のデータファイルに残っていないのもおかしい。召屋は、ここに来る前に学園の図書館に設置されたパソコンで、自分に関するデータを検索していたが、どこを探してもあの事件に関する情報は記載されておらず、完全な空振りに終わっていた。 完全な手詰まり。 その一方で、化物《ラルヴア》の詳細なデータなどを読み解き、見えてきた部分もある。有葉の行方だ。状況証拠からして、研究所に監禁されていることに間違いなかった。彼自身が有葉にあの研究所に行くようにとメールしていたからだ。 そしてなにより、昨日深夜に読んだ化物《ラルヴア》の報告書の一文が決定打だった。 “制御装置の開発、もしくは能力者の適合調整が早急に望まれる” これを読んだ途端、召屋は深夜にも関わらず、迷うことなく松戸に電話していた。五回ほど掛け直した後、ようやく繋がった松戸は酷く機嫌が悪そうだった。せっかくの睡眠を台無しにされたのだから当たり前である。だが、そんなことも気にせずに一言だけ質問をした。『お前が春部に殴られるはめになった実験の依頼人は尾原凛ではないのか』と。 その名前が出てきたことに松戸は酷く驚いたようだった。そして、その意外な質問に眠気も覚めたのか、何事かと興味深そうに矢継ぎ早に質問してくる。 召屋は事の次第を説明し、出来るだけの情報が欲しいと伝える。松戸もそれに同意し、調べてみると応対する。 『いやー、これは楽しそうだねえ』 なんとも緊張感のない他人事な言葉だが、善悪の観念に疎い松戸にしてみれば、これも楽しいイベントや実験の一つにしか過ぎないのかもしれない。最後に、召屋はクラスメイトの誰にも口外しないようにとも付け加えてた。まあ、それが実際に効果があるのかどうかは、不安だったが。 「ちょいとまーくん?」 不思議な物を見るようにウェイトレスが召屋の顔を覗き込んでいた。 それに気づいた召屋は、皿に残ったパスタを一気にかきこみ、すっかり冷めてしまったコーヒーで一気に胃へと流し込む。そして、カウンターに代金を置くと、面倒くさそうに立ち上がり、隣のストゥールに置いてあったヘルメットとグローブを抱え、ウェイトレスに声を掛ける。 「さて、ちょっと行って来るわ。ところでねえさん?」 「なあに」 「ガムは持ってる?」 「まあ持ってるけど。クールミントでいい?」 ウェイトレスは胸のポケットから板ガムを一枚取り出すと、不思議そうな顔をして召屋に手渡す。 「後で返すよ」 「そんなもん、別に返さなくていいわよ」 そう言いながら、まるで魚を狙っている野良猫を追い払うような仕草をする。面倒な表情からも、それがグダグダしてねえでさっさと行けと言っていることに間違いはなかった。 召屋は思わず舌打ちをする。その反応、ではなく言葉にだった。 「分かってねえなあ」 そう言って、召屋は受け取ったガムを口に入れながら扉を押し開き、喫茶店を出て行った。暫くすると、単気筒《シングル》特有の鼓動感の強いエキゾーストノートが聞こえてくる。その音は、急ぐように喫茶店から離れていった。 「やっぱり青春っていいわねー。これよね、これ。こうでないといけないわ。でも、どうしよう? ちゃんとできるかしら……」 ウェイトレスは喫茶店の中を落ち着き無くうろうろしながら、時折外を覗き込む格好をし、時計を気にする。子供の喧嘩に口出ししないとは言ったものの、それなりに心配らしい。 「上戸《うえと》ちゃん」 カウンターの奥から声がする。声の主はマスターだった。ウェイトレスの落ち着きの無さを悟ってのことだろう。 「なあに? マスター」 そう言いながらもウェイトレスは外を見ることを、時計を確認することをやめない。 「さっき駄目にしちまった競馬新聞さ、また買ってきてくれねーか? 見ての通り、店は暇だからよ」 ウェイトレスがその言葉に破顔一笑する。 「じゃあ、いってきまーす!」 嬉しそうに店を駆け出て行くウェイトレスを見守ると、マスターは、カウンターの下にあった別の競馬新聞を取り出し、読み始める。 読みながら吹かすタバコの煙がいくつもの円を描いていた。 「そうか、やっぱり週末のG1はミスズビャッコオーで決まりか……」 耳に挟んでいた赤ペンを取り出すと、新聞に丸をつけ始める。今日もこの喫茶店は千客万来とは程遠い平和な空間だった。 小柄な身体とは不釣合いに大きく豪華な椅子に座る少女は、目の前にいる人物の言葉に苛立ちを覚えていた。そして、それは、その傍らに立つ女性も同じだった。 「もう一度最初から説明しないと駄目なのだろうか? 藤神門《ふじみかど》くん」 神経を逆なでするような、馬鹿にした口調で男は目の前に座る彼女に言葉を吐きかける。恐らく、これ以上の口論は無意味であり、その勝者は自分であるということを示したいのであろう。 「そうではない。何故我々が介入することを禁じるのか、その意味を知りたいのだ!」 少女は身体に似合わないほどの大きな声を張り上げ、目の前にいる教師から提出された書類を突き返そうとする。だがそれは実らない。 彼女の行為を否定しながら、男は言葉を続ける。 「意味なんて知る必要はない。そこにあるサインを見ただろ? 理事会も認証済みだ。もう一度言う。この件に関して、何が起ころうと醒徒会および……あの何かと首を突っ込みたがる風紀委員の介入はどんな手段であれ、一切禁止されている」 「だが……」 藤神門が俯きながら搾り出すように言葉を紡ぐ。そして、傍にいた女性が彼女の耳元で呟く。 「確かに本物です」 事実、藤神門御鈴《ふじみかどみすず》が突き返そうした書類は本物だった。彼が、事前から用意してあったものだ。事態を見越してのことなのだろう。 「だが……、だが、私たちは生徒を守る義務があるのだっ!」 「おい! ……これは失礼、生《・》徒《・》会《・》長《・》、それはお互い様だ。それとも私が生徒のことを考えていないとでも? 危険が及ぶことに指を咥えて見ているとでも? 全くもって短絡的過ぎる。こう見えても私はこの学園の教師でしてね。見くびって貰っては困るな。いやまあ、私はどうでもいいか……。それよりも、少なくとも私の生徒たちを見くびらないでくれまいか。確かに彼らは君たちほどの力は持っていないし、非力だろう。それでもこの学園の生徒で、何より私の誇る生徒なのだよ」 藤神門の言葉が彼の何かに触れたのであろう、男の語気が急に荒くなる。 「今の件は謝ります。でも、そうは言いますが、ことが大事になれば……」 そう口を挟んできたのは藤神門の傍に立つ女性、水分理緒《みくまりりお》だった。いつもは温和な表情を絶やさない彼女も不安からなのか、はたまた不満があるのか、僅かに顔をしかめていた。 「これは酷く私的なものでね。あなた方に出張ってこられては困るのだよ。これは私《・》た《・》ち《・》が解決すべき事柄であって、君たちが口を出すことではない。さて、これ以上の口論は時間の無駄だ。私はお暇《いとま》するよ。やることが沢山あるのでね」 そう言って、男は醒徒会室を出て行く。 「うぐぐぐぐっ……。りお、塩を撒け、塩! 伯方の塩がいいぞ、なんかスゴク利きそうだからな!!」 「うなー!!」 藤神門の感情に影響されたのか、膝に座っていた白虎が彼女の大声とともに大きな鳴き声を上げていた。 廊下を歩きながら、字元数正《あざもとかずまさ》は額に吹き出る汗を真四角に折られたハンカチで拭っていた。 (全く、相変わらず醒徒会は手に余るというか扱いづらいことだ) そんなことを思いながら、字元は教務室へと急ぎ歩いていく。これから起こるであろう事件には、他にも根回しが必要なのだ。 「ん!?」 何かに気が付いた様子で、胸の内ポケットからマナーモードになっている携帯を取り出す。液晶に表示されている名前を確認すると、僅かにうんざりとしながら、通話ボタンを嫌そうに押し、携帯を耳にあてがう。 「何だね? 忙しいのだが―――――。はあ? そんなの言えるわけないだろ。君は馬鹿なのか? いつだってそうだ。十年前のあの時だって、君はね……それとこれとは別だと? だぁからあ――――」 そのまま淡々と歩きながら、電話口での口論は教務室に入るまで続いていた。 松戸科学《まつどしながく》は召屋と約束した通り、商店街からもはずれ、人家も少なくなっている町外れの神社の階段に腰掛けていた。 お尻が冷たい。松戸はふとそう思う。 このあたりは人工島である双葉島でも異質な、森や林、丘、小川など自然溢れる区画だった。双葉島完成当初から計画的に植林、造成が行われ、更に昆虫や鳥、魚など害のないものが放たれ、現在では東京都区内としては有数の人工ビオトープとなっている。ただし、植生や生態系、水質など徹底的に管理されているため、純粋な意味での自然とは言えなかったが、それでも多くの双葉区民が自然を楽しんでていた。格別に享受している野生児もいるという噂もあるほどに、区民に愛されているエリアである。 そんな自然溢れる場所の一角に腰掛けながら、松戸はここが自分に不釣合いなところだとしみじみ感じていた。彼は小さい頃からオリエンテーションやキャンプといった類が大の苦手だったからだ。何でわざわざ不便な生活をするために不便な場所へと足を運ばねばならないのか? 電子レンジに冷凍食品を入れてボタンを押せば数分でホカホカのおかずが出来上がるし、ご飯だって同じだ。飯盒炊爨なんかもってのほかである。もし、身近にそういったことを企画する人間がいるならば、その時はちょっとしたいたずらを仕掛けてやろう。松戸はそんなことを思う。 遠くからバイクの排気音が聞こえてくる。松戸はバイクに一切興味はなく、見た目はもちろん、エキゾーストノートの僅かな違いなど到底区別も付かない。が、その音とともにどうでもいい薀蓄散々聞かされていたこともあり、彼はそれを召屋のものであると理解する。 バイクが松戸の前でピタリと停まる。 「やあ、召屋、遅かったねえ」 「ちょっと色々あってな」 召屋はシールドを上げて、面倒そうに答えると、ヘルメットを脱ぐ。相変わらず冴えない顔がそこにあった。 「なんだ?」 召屋は自分の顔を不思議そうにじっと見つめている松戸を不思議に思う。 「いやあ、なんでもないよ。それでね、実は委員長たちにバレてしまったよ」 「はぁ? 言うなって言ったじゃねーかっ!?」 「そうは言うけど、君はぼくの命を保障してくれるのかい? そうじゃないだろう。あれは不可抗力ってところだよ」 あいも変わらず、松戸はノラリクラリと会話を続ける。 「で、誰に話した?」 その召屋の質問に、松戸はその場にいた全員の名前を話す。つまりは、2年C組の六名とH組の二名のろくでもない名前である。 八名の名前を松戸が全て言い終わる頃には、召屋はバイクの前で頭を抱えていた。 「ぜっっっったい、面倒なことになる……」 「そうは言うけどね、彼女らは真剣に有葉さんを探そう、いや、助けようってのが正しいのかな? そうしようとしてるわけだ。多分、きみの力になると思うよ」 「必要ない」 「そうは言うけどね、召屋……」 「もう一度いう、関《・》係《・》な《・》い《・》」 あまりの能天気な応答に、思わず召屋の声が大きくなる。 「そうかい? それはすまなかったね。つまり、きみはきみ一人でやろうっていうのか? それはそれは、随分とまあ、素敵なヒーロー願望を持っているじゃないか?」 「そういうのとは違うな」 松戸は目の前にいる人物が言っている意味が良く分からず、腕を組み、首をかしげる。「うーん、協力すれば楽になると思うけど……。そうそう、メンテナンスが終わった特殊警棒とこっちは調べた資料だよ」 飯屋の目の前に書類の束と銀色の警防を手渡す。 「ああ、ありがとな」 受け取った警棒を後ろポケットに収めると、それと一緒に受け取った書類を眺めながら、数枚ほど捲った後、召屋は驚く。 「―――これって?」 「簡単なものだけどね。それがあれば大分楽になるだろ? まあ、あそこは警備員の数も質も相当だから、おいそれと侵入なんてできないだろうけどね」 松戸は彼に背を向けると、振り返ることなく手を振り、その場から立ち去っていく。 「とりあえず、ぼくにできることはもうないから生暖かく見守ることにするよ。それとオ《・》マ《・》ケ《・》も付けといたよ」 だた、その言葉は召屋には聞こえなかったようだ。書類を読みながら、神社の長い階段を登っていたからだ。 向かう先は、彼と彼女が始めてあの化物《ラルヴア》に出会った場所だった。 「ちょっと待て! これはこれっぽっちも戦略的じゃない! それ以前にただの馬鹿じゃねーか俺はよ!!」 街灯に火が灯り、様々な虫がその輝きに釣られ群れ集まる初夏の夜。拍手敬《かしわでたかし》はその街灯の下で愚痴っていた。というか叫んでいた。自らの尊厳を賭けて、男としてのプライドと矜持に誓って。 (どう考えても、いや、理論的にも法治国家的にもあらゆる部分でおかしい) だから、そんなことが許可されるはずもない。そのはずだ。 ところがそうはいかない。理由は簡単だ、拍手に“抗弁する権利がない”からだ。ただ、それだけだった。理不尽だが、そうなのだ。 なにより、目の前で腕組みをして偉そうに立っている人物の目がそう語っている。いや、この場にいるほぼ全員が『君には賛成こそすれど、反対する言葉を放つことさえ許されていないのだよ』と生暖かい視線を投げかけていた。 「でもさ、この作戦は頭が悪すぎるだろ?」 権利はなくとも、精一杯に否定する。無駄であっても言わないよりはましというものだ。 いや、それこそが弱者の権利であると拍手は思う。そして、きっと給食費を盗んでないのに濡れ衣を着せられた貧乏な小学生はこんな気持ちなのだろうと、見当違いのことをしみじみ思ったりもする。そんないわれのない迫害を受ける中、拍手はようやく自分がどういう状況になっているのか分かり始めていた。 (こんな時、召屋がいれば、全部あいつが引き受けるんだろうなあ……) 拍手は、本来ならすべての厄介ごとを引き受けてくれる稀有な星の元に生まれた友人がここにいないことを呪っていた。 「だから、馬鹿とか賢いとか関係ないのよ、拍手くん。貴方は今ここで、この脚本通りのことをやらないと駄目なのよ」 無駄に偉そうに、意味もなく高圧的に笹島《ささじま》が断言する。拍手の手にある台本を書いた張本人である。ちなみに表紙の端には“著 笹島輝亥羽《ささじまきいは》”としっかり記載されていた。 「でもな、これはどう見てもこれは茶番だろ?」 「煩いわね、ベタなネタが一番効果的なのよ。いい加減黙らないと殴るわよ」 「そうですよ、光の柱にしますよ」 問答無用に、拍手の言葉を否定する。その傍に立つ瑠杜賀《るとが》もそれに同意し、ワケの分からないことを口にする。 「瑠杜賀さん、言っている意味は分からないけど、なんか凄く怖いからやめてくれよ。でもさあ……」 「まったく、拍手様は、おっぱいの話以外で役立つことがないですね」 「おいっ!? 人をおっぱいだけに生きてるような変人みたいな言い方やめろよっ?」 「あら、違うの?」 星崎が嘲笑で歪む口元を鉄扇で隠しながら、さりげなく突っ込みを入れる。 「ねーねー、私だって恥ずかしいんだから、さっさとやろうよ」 緊張感をそぐような調子で美作が台本を丸め、ポコポコと拍手の頭を叩いていた。 「じゃあ、そこのポンコツメイド、さっさとB班に実行開始時刻を知らせてきなさい。それと、戦う時はくれぐれも人に向かって峰じゃない方を使うんじゃないわよ!?」 「まったくもって、人形使いが荒いですねえ、笹島様は……。あんまりカリカリしていると、小じわが増えて嫁の貰い手がなくなりますよ。それに、再放送の暴れん坊将軍でしっかり勉強しましたから、大丈夫でございます」 「……私がその首を捻じ切らないうちに、春部さんたちのところに行きなさい」 「はいはい、かしこまりました」 そうぼやくと、瑠杜賀は裏口で待つB班へと歩き始める。 「キリキリ走るっ!!」 笹島の怒号が響く。それでも、あいも変わらずマイペースにポンコツメイドが粛々と歩いていた。 そんな時。 「それよりー、お腹すいたー! 誰かパンとか持ってない?」 緊張感のない美作の声が静けさ漂う闇夜の中こだまする。 「カレーパンとかだと嬉しいんだけどさ」 「で、これが突入メンバー?」 あまりの微妙な編成に、春部里衣は軽い頭痛を覚えていた。 彼女、春部里衣とイワン・カストロビッチ、そして今しがた勇壮にゆっくり歩いてきた役に立ちそうもないポンコツメイド含め、総勢四名がそこにいた。 「そりゃ、お前、こっちは少数精鋭の隠密行動なんだから当たり前だろ?」 彼女的に唯一役に立ちそうな男、イワンがそう答えるも、どうにも釈然としない。 「それにしたって使えそうな人ぐらいはよこすってもんでしょ?」 「誰ですか?」 「えーと、誰だっけ? ほら、あいつよ、あいつ。鉄扇持ってるあいつ。あいつくらいはこっちに送ってもいいんじゃないの?」 「星崎さんね。お前、相変わらず物覚え悪いな」 「物覚えが悪いんじゃなくて、別に覚える必要がないからよ」 そう、そっけなく答える。彼女の思考は有葉千乃を中心に回っており、そのためクラスメイト以外の人物の名前を覚えることはまずない。 一方、ポンコツメイドこと瑠杜賀羽宇は、そんな言葉を否定するように凛として答える。 「春部様の仰った“あいつ”が誰なのかは私《・》には不明ですが、突入班の構成は完璧です。笹島様の言うことに間違いございません」 「ねえ、あんた、なんでそこまでアイツのことを信頼できるわけ?」 ありえないものを見るような表情をしながら、春部は瑠杜賀に問いただす。人差し指で胸を突付きながら。だが……。 「決まってます!」 瑠杜賀は毅然として断言する。 「だから、何がよ?」 春部は、彼女のあまりの自信たっぷりな物言いに、二人に強い絆かなにかがあるのかと勘ぐってしまう。 (命の恩人か何かなのかしら?) 現実とはいつの世もドラマチックではない。瑠杜賀は胸を張り、春部の質問に毅然として答える。 「笹島様はクラス委員長だからです!!」 『え…………』 瞬間、春部とイワンの思考が停止する。どうやら、論理的思考の構築にしばらくの時間がかかりそうだった。そして、ようやく我に返った春部が指先でオデコを抑えながら、三十秒ぶりに声をあげる。 「えーと……あんた、何言ってるの?」 「ですから、笹島様はクラス委員長なのですよ」 ミシミシという音と共に春部の堪忍袋の緒が切れかかる。 「いやいや……そうじゃなくて。私はなんで信頼してんだって聞いてんだけどさ?」 「は…? で・す・か・ら、笹島様はクラス委員長なんですよ。委員長の言うことは絶対ではないですか? それとも、春部様はそんな初等部でも分かることを説明しないといけないほどに頭がお弱いのですか? 学園において醒生徒会長が絶対でありますように、クラスにおいて委員長の命令は絶対ですよ。そう笹島様に私は教わりましたが?」 堪忍袋の緒が更に切れていく。 「ほぉぉぉ、なら、あんたはアイツが東京タワーから飛び降りろと言えば飛び降りるの?」 「ええ」 この人は何を言っているのだろう? 内なる言葉が駄メイドの表情からも滲み出ていた。間接的に馬鹿にされているようで、春部の神経を逆撫でする。 「……よ、よーし、分かったわ。じゃあ、今は私がリーダーだから、私の命令に従うってことでいいわね」 「それは無理です」 駄メイドは、間髪いれずに拒否する。 「はぁっ? なんでよっ。あんた、リーダーの命令は絶対と言ったでしょっ!?」 「そんなことは言ってませんよ。私は『委員長の命令は絶対』と言ったのです。それとも春部様は私のクラスの委員長でらっしゃいますか? そうではないでしょう。全く、そんなお子様で分かることも理解できないとは嘆かわしいですね。笹島様の爪の垢でも煎じて飲ませたいものです」 可哀想な子供を見る目で瑠杜賀は春部を見つめていた。 『ブチン』 伸びきったゴムが切れるような気持ちのよい音があたりに鳴り響く。 「そーか、そーか、あんたがこうなったのはあいつのせいか! よーし、あんたをスクラップにする前に、あの無駄にでかいオデコを今から殴りに行ってやる!!」 「まてっ、春部、落ち着けって。この戦力でなんとかしないといけないんだから落ち着けってーっ!!」 キョトンとした顔をする瑠杜賀を前に、顔を真っ赤にして走り出そうとしている春部を全力で後ろから羽交い絞めして抑えているイワン。実にカオスな光景だった。 (全くもって、突入班は突入班で大変ですねえ…) 目の前に広がる酷い光景を目の当たりにしながら、埒外にいる彼女はしみじみと後悔していた。そんなことを思いながら、彼女は腕時計を見る。そろそろ、A班と言うか、かく乱班に動きがある頃合いだった。 『い~や~、た~す~け~て~』 誰にでも分かる棒読みな悲鳴を上げながら、ショートカットと長い髪をひっつめた二人の女の子が、目標の研究所にある警備員の詰め所に女の子走りで駆け寄っていく。 警備員は突然の出来事に何をしたら良いのか分からないが、とりあえず、自分の詰め所に二人を導きいれようとしていた。 「くぅーそー、おまえらはにがさないぞー。ここでにがしたら、われわれすてぃぐまのなおれなのだー」 これまた微妙な棒読みの台詞を引っさげて、短髪の少年が大げさなリアクションで闇夜の中からタイミングよく現れる。 『きゃぁぁぁ~』 二人の女の子が気の抜けた悲鳴を上げる。 「どういう了見だ? この変質者め!」 明らかに怪しい男に反応してか、研究所の警備員は、彼なりの正義感で彼女達を庇おうと拍手と二人の間に立つ。手に持っているのはどこにでもあるステンレス製の警棒のみだ。 「え? いや、変質者じゃなくてね、あー………何んだっけ……うわっはははははっ。かのじょはわれわれのけんきゅうにひつようなそんざいなのだ~っ!!」 手のひらに書いたアンチョコを横目で見ながら、下らない台詞と共に仰々しい振り付けをし、拍手はさらに近づいていく。一方、警備員は自らの手に余ると判断したのか、応援を呼ぼうと胸からぶら下げている無線を掴み、研究所内にいるであろう他の警備関係者に連絡を取っているようだった。 (よし!) 被害者女性役という実に似つかわしくない笹島が、メガネとオデコを輝かせながら、周りに見えないように小さくガッツポーズをする。 彼女がこんな寸劇を画策したのは研究所に突入することではなく、純粋に事件を起こすことにあった。まずはこちら側に警備員たち意識を集中させる。そうすることで、突入班への人出も減り、速やかに侵入しやすくなるというものだ。第一の目的はそこにあった。 気が付けば、研究棟から警備員の青い制服とは異なる、黒スーツ姿の男たちがワラワラと集まってくる。恐らく、彼らもこの研究所の警備を担当しているのであろう、そのリーダーらしき男が警備員と彼女たちに声を掛ける。 「おいおい、大丈夫か? 聖痕《ステイグマ》が現れたとは、穏やかじゃねえなあ」 中庭に驚くほどの数の黒服姿の男たちが様々な獲物を手に集まり始めている。それだけ、ここで行われている研究は重要なのだろう。 だが、黒いスーツ姿にサングラスの男の内の一人が笹島の顔を見て怪訝な表情をする。 「おい……そこの女の一人って、この前、探偵社《ウチ》を襲撃した馬鹿じゃねえか?」 「ん!? どういうことだ?」 「いやだから、そこの女は悲鳴を上げて逃げるようなタマじゃねえんだって!」 「こいつ、また何か企んでるのか?」 口々に黒服の男たちは笹島を罵倒し始める。笹島の化けの皮が完全に剥がれてしまっていた。まあ、元々薄皮饅頭の皮程度の化けの皮だったので、いつ剥がれてもおかしくはなかったのだが。 「どこで何やってたんだよ委員長……」 あまりにも酷い展開を見ながら、完全に蚊帳の外となっている襲撃者役の拍手が頭を抱え一人ごちていた。 「ふっふっふっふっ! バレては仕方ない……」 開き直ったのか、はたまた新たな方向性でアドリブ芝居を続けようとしているのか、笹島は不敵な笑みを浮かべながら、ゆらりと立ち上がる。 「え? それって、完全に悪役だって……」 拍手がとりあえず突っ込む。 「星崎《ほしざき》さんっ!」 笹島が叫ぶと、それに呼応するように被害者女性役のもう一人、美作聖《みまさかひじり》の姿が彼女の横から消失する。星崎が能力を使ったのであろう。彼女とかなり離れたところに星崎真琴《ほしざきまこと》と美作の姿が確認できた。 「さあ、あんた達、有葉千乃《あるはちの》さんを今すぐ返しなさい!」 問答無用で居丈高に黒服の男たちに人差し指をビシリと突きつける。 『はぁ~?』 黒服の男たちが一斉に素っ頓狂な声をあげる。そのことからして、身に覚えがないのは明らかだった。 「しらばっくれても無駄よ。拉致した有葉さんを返しなさいっ!」 彼女は自信満々に断言する。そんな場違いな子を見て、可哀想と思ったのか、黒服の内の一人が優しく笹島に声を掛ける。 「だから、お嬢ちゃん。ここにそんな子はいねえよ。アンタは知らないかもしれないが、ここは真っ当な研究施設なんだ。拉致なんてするわけがねえだろ……って、あれ? このやり取り、前も言ってなかったか?」 だが、そんなことを聞くはずもない。というよりも、笹島としては、ここで引き下がるワケにはいかなかった。もう一つの目的があったからだ。 「なるほど、どこまでも白を切る気ね。なら、実力行使をするまでよっ! 拍手くん、戦《や》う《る》わよ!!」 「うええぇぇ!?」 そして、匙《さじ》は投げられた。 拍手は全てを悟り、解脱した表情でつぶやく。 「もう、どーにでもなーれ!」 トップに戻る 作品保管庫に戻る
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小さな狼煙――人恋し妖怪―― ◆FbzPVNOXDo 「良いぞ……もっと殺し合え」 16人だか17人だか分からないが、いいペースで死んでいる。 この様子なら、一日で参加者の大半は死ぬんじゃないか。 しかし現実は非常とでも言うか、こう喜んでばかりも居られない。 「本当なのかベネット?」 『ああ、情報が漏れた』 かなり面倒な事になった。 誰か知らないけど、本部の情報を勝手に盗み見た奴が居るらしい。 今のところ、主催連中を全員調べているらしいが……。 「まっアイツしかいないだろうけどね」 さて処刑に向かうとしよう。 反乱者は生かしておかない。この宴は始まったばかりなんだ。 無粋な真似をして水を差すのは忍びないからね。 「また僕の名前が……嫌がらせかな」 「さあ、だとしたら随分と性格の悪い主催も居たものですね!」 「こんな殺し合いを開く時点で、性格も何も無いと思いますけどね」 権兵衛の背で勝治とシャーロックは、先程の放送について各々思った事を話し合う。 まず最初に話題になったのは知り合いの死についてだが、少なくともこの場に居る三人の知り合いの名は呼ばれなかった。 その事に安堵するも、やはり最期に呼ばれた勝治の名前については如何に権兵衛の頭脳を以ってしても、真意を見切ることは出来なかった。 「参加者の混乱を招く為でしょうか? いやそれにしても……」 「他にもっとやりようはありますよね。何で僕なんだ?」 「分かりませんね~」 呑気に会話を続ける三人を余所に辺りは随分と悲惨な状態になっていた。 倒壊したMOCO Sキッチンスタジオ。抉れた地面、薙ぎ倒された木々。 瓦礫が散乱し、嫌でもこの辺りで大規模な戦闘があった事が分かる。 「……リュウセイ君、無事ですよね」 シャロは先程までの元気が嘘のように静かな声で呟く。 やはり、この惨状を見て気が滅入っているのかもしれない。 「大丈夫だよ。リュウセイ君は強い。 なんたって最強のボーグバトラーだからね」 「そう、ですよね。御免なさい、私……」 励ます勝治だが、その当人も顔こそ笑ってはいるが内心は違う。 不安だらけの筈だ。 こんな時に、気の効いた台詞の一つも言えない自分に権兵衛は嫌気がさす。 それを振り払うように、ただ自分は走るだけだ。何もかもが手遅れになる前に。 「やあ、譲治だよ」 男の声をしたドレスに身を包んだ女だった。 瞬間移動でもしたかのように、突然現われたその女に二人と一匹は警戒する。 「実はルシフェルという参加者を探していてね」 女はただ淡々と探し人を聞き。二人と一匹は聞き慣れぬ名に首を傾げる。 「知りませんよ」 「そっか、じゃあ――」 男声の女が質問しそれに勝治が答えた直後、飛んできたのはナイフ。 突如現われた銀色の物体。 先端をこちらに向け、風を切り突き進んでくる。 文字通り突然だ。遠くから狙いを着けて投擲したのではなく“突然”男声の女と共に現われた。 三つのナイフが二人と一匹の脳天目掛け飛んでくる。 二人と一匹は、そのナイフの動きがとてもゆっくりと見えるのに、体が反応しない。 これが俗に言う走馬灯とでも言うのだろうと、何処か他人事にように思える。 「やれやれだな」 ふと視界が元に戻ったと思えばナイフは消え、男声の女が謎の爆発に巻き込まれ二人と一匹の前には黒い服を着た男が立っていた。 「あ、貴方は?」 「権兵衛だな? 悪いが自己紹介をしてる暇は無い。 さっさと逃げてくれないか?」 怪訝そうな顔をする権兵衛。 だが、この男が自分達を助けてくれたのだろう。 一先ずは信用しても、問題は無いと判断した。 「ちっ、クマでも大した時間稼ぎにはならないか」 爆煙の中からカブトボーグを持ったクマが吹っ飛ばされてきた。 更に今度はあの男声の女がゆっくりと姿を現す。 「何の真似だ? 自分からのこのこ出てくるなんて」 「別に。ただ彼らを泳がせた方が面白いと感じたのでね」 「ハッ。知ってるぞ? お前だろ。首輪の情報を漏らしたのは」 譲治がスイッチのような物を持ち。 同時にルシフェルが指を鳴らし自らにかせた首輪を外す。 瞬間、何処からか爆音が聞こえた。 「首輪を……面倒な」 「どうせ爆破に来るだろうと思ってね」 譲治は舌打ちし数本のナイフを手に取る。 「なら、直接殺してやるよォ。ルシフェル!!!」 ――― 譲治がルシフェルに気を取られている内に権兵衛達はヨコハマ埠頭近くにまで来ていた。 辺りに人の気配は無く、ここならば多少は安全だろうと権兵衛は急かす足を止めた。 暫くの休憩の後勝治が口を開いた。 「な、何だったんでしょうか。さっきの?」 「恐らくは仲間割れでしょうね」 「仲間割れって……どうして?」 「さあ理由までは……」 あの二人の対話を見る限り、仲間割れである事は間違いない。 彼らの内部事情までは把握していないが、何かあったということか。 「うーん。あのルシフェルって人が主催者なら、何で私達を助けてくれたんでしょうか……」 「僕達が殺される事で、何か都合の悪いことがあったとか……」 「分かりませんねー」 権兵衛は立ち上がりシャロへと近づいてきた。 「どうしたんですか?」 「シャーロックさん……良いですか? これからは勝治君と二人でリュウセイ君を探してください」 「え?」 「私はあの男声の女の方へ戻ります」 「そんな、馬鹿な! 自殺行為だ!」 勝治が声を荒げ叫ぶ。 当然だ。あの男声の女はただの人間じゃない。 権兵衛一人では死にに行くようなものだ。 「ですがまたとない好機であるのも事実です。 そう、連中から主催側の情報を上手く聞き出す、ね」 今まで禄に有益な情報の入らなかった彼らにとっては主催側との接触はまたとないチャンスだ。 権兵衛の言いたいことも分かる。 「なら尚更僕らが……」 けれどもそれはとてつもない危険を孕んでいる事も事実。 権兵衛一匹に行かせる訳にはいかない。 「……勝治くん、シャーロックさん。貴方には貴方方にしか出来ない事がある。 そして今、私は私にしか出来無い事を見つけただけです」 それでも優しげに権兵衛は笑う。 「シャーロックさん。誇ってください、貴方はあの名探偵シャーロックホームズの孫だ。 必ず全ての謎は解けるはずです」 「権兵衛さん……」 「勝治くん、後は頼みます」 「ま、待って……」 会話を一方的に切り駆け出す権兵衛に、二人はただ見送る事しか出来なかった。 「ふっ……流石に、魔女とクマの二人を相手取るのは無茶だったか……」 胸に飽いた赤黒い穴、クマに開けられたものだ。 そこから血が抜けていく。 手懐けたと思っていたが、やはり所詮は畜生か。餌で簡単に譲治に寝返ってしまった。 (まあ、いい……。目的は達した) 主催者として殺し合いの進行を進める上で、首輪や殺し合いに関する情報を掻き集め、殺し合いからの脱出を志す信頼にたる人物に渡す。 何人もの参加者を見て、厳選し、そして見つけた。本来ならば時期を見てイーノックに渡したかったが、まあいいとしよう。 やっと終わりだ。ここから先は彼らの仕事。自分はもう眠りの時間だ。 『馬鹿な奴だ。適当に命令に従っておけば命は助かったものを』 どうやら、まだルシフェルに着けてある通信機は生きているらしい。 それをいい事にベネットが野次を飛ばしてきた。 「そう、だな……。だが一つ大事な事を忘れていないか?」 『何?』 「私は大天使だ。君達人間に縛られる道理は無い。……そうだろ?」 『そうかい』 身体が冷たくなる感触。なるほどこれが死か。 今まで何年、何百年、何万年と生きてきたが初めてだ。 「……中々悪くない」 死んだら私は天国に行くのか……あまり前と変わらないような気もするな。 まあいい。イーノック、もうすぐお前と同じ場所に行けそう、だ……。 驚いた。 私のディバックに違和感を感じたので中身を確認してみたら、見覚えの無いUSBメモリーがあったのだから。 どんな手品を使ったのかは分からないが。恐らくは、あの黒い服の男がやったのだろう。 彼が何の為に私にこれを渡したのかは分からない。 ただ殺し合いの破綻を願っている者というのは薄々だが分かった。 (すみません。シャーロックさん) 推測だが敢えて殺されることにより、あのルシフェルという男は自分自身をフェイクとして使ったのではないだろうか。 首輪の情報を盗み出したとなると主催から追っ手がくる。それに殺され情報を回収したと見せ掛け参加者へと流す。 その参加者の役として私が選ばれたのだろう。 (多分……貴方を悲しませることになるでしょう) だが、ルシフェルの考えには一つ誤算があった。 いや慢心ともいえる。 彼が人では無い、圧倒的上位の存在だというのは一目見て分かった。 故にだ。ルシフェルは自らの力を過信し、あの男声の女を侮っていた。 「ふん、ルシフェルめ。無駄な小細工を……!」 「グオオ」 ルシフェルが思う以上に男声の女は優秀だった。 だからルシフェルの真意に気付き、胴長のクマを連れ私を追ってきた。 けれどこれではっきりした。 私に渡されたこのメモリーは何か殺し合いの破綻に繋がるものだと。 だからこそルシフェルが自身をフェイクとして扱ったように。 今度は私が囮になる。 「さて、持ってるんだろう? あれを」 「何の事でしょう?」 男声の女は笑う。 「お前など何時でも殺せる」と言わんばかりに。 「話の意図が読めませんよ」 「……消えて貰うよ。本当ならこんな事はしたくないんだけどね。――やれクマ」 ――来た。 胴長のクマがカブトムシを模した玩具を投擲する。 あれは多分、リュウセイ君に見せてもらったのと同じカブトボーグだ。 確かにあれは変則的な動きをする。 「グォ!?」 ただし、それはあくまでチャージンをし地に車輪を着けてからの話。 その前の、僅かな滞空時間ならば直線的で単調な動きになる。 かわすのは難しい事ではない! 「何やってる! 早くこいつを――」 無駄なのかもしれない。 首輪の情報を流したのも、実はデマで我々の混乱が目的という可能性だってある。 仮に本当にルシフェルが裏切り者だとしても、主催者の圧倒的な力の前には屈してしまうかもしれない。 「や、やめ――」 私が取り出したのはバックから取り出し口に咥えているのは地球破壊爆弾。 名は物騒だが、威力は精々1エリアの半分を消し飛ばすのが精一杯らしい。 それで十分。既にピンは抜いた。後はただ待つだけ。 女の顔が歪み、やめろと問いかけるがもう遅い。もう私にすらこれは止められない。 ――我侭ですね。シャーロックさん。 全て貴方に押し付ける形になってしまって。 ――早苗さん。貴方にも涙を流させてしまうのでしょうね 謝っても許されることではないでのしょうが。謝らせて下さい。 ――リュウセイくん、勝治くん 彼女達を守ってあげて下さい。貴方達は強い。 「ああ、もうそろそろか」 皆さん、後は頼みます。 「ふざけるなああああああああああこんなところでええええええええええええ!!!!」 消える前の蝋燭の様に大声を張り上げる譲治。 だがもう遅い。既に決着は着いた。 視界が真っ白に染まるなか…… 「――戦人……」 一瞬だけ、あの男の姿を見た気がした。 E-3を眩い閃光が包み込む。 その場にあった全ての者は無へと帰る。 本部により、その様子を確認したベネットは爆破の影響で首輪の情報を記録したUSBメモリも消し飛んだと判断した。 事前の誰かに渡したという可能性もあるが。 少なくともあの“馬鹿”な探偵ごっこの雌ガキと貧弱小僧に渡すなんててことは有り得ないと考え、捜査は一旦打ち切りになった。 ルシフェルの過信と侮りが権兵衛がを死なせたのだとしたら。 今度はベネットの過信と侮りが彼らの首を絞めることになるのかもしれない。 ほんの僅かな一瞬。権兵衛は器用に口を使いこっそりとシャーロックのバックへある物を入れておいた。 小さな探偵のバックの奥底、静かに光るUSBメモリに気付く者はまだ居ない。 【ルシフェル@エルシャダイ】 死亡 【クマ@よもやま四方山】死亡 【権兵衛@幻想入り】 死亡 【右代宮譲治@うみねこのなく頃に】死亡 E-3の半分が消し飛びました。 権兵衛、譲治の遺体及び持ち物は一切残っていません。 【D-2/一日目・日中】 【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラミルキィホームズ】 [状態] 疲労(小) [装備] なし。 [道具] 基本支給品、手鏡@現実、USBメモリー@ニコロワγ(本人未確認)、ランダムアイテム0~1 [思考・状況] 基本:探偵として主催者を捕まえ殺し合いを終わらす。 1 リュウセイを追う。 2 リュウセイに勝治を会わせる 3 居るなら他のミルキィホームズや知り合いを探す。 4 権兵衛さん…… ※遊星の首輪と放送に関する考察を聞きました ※主催側はメモリーにが気付いていません。 【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V】 [状態] 疲労(中)、頭部に打撲の跡、足に豆が出来た、ちょっと眠い [装備] なし [道具] 基本支給品、GOと10万円@真夏の夜の淫夢 サイバーZ二号のベルト@真夏の夜の淫夢関連 [思考・状況] 基本:殺し合いを止める。 1:リュウセイを追う 2:マミさん、リュウセイ、ケンが心配 3:田所(野獣先輩)を警戒 4:ケンは絶対生きてる 5:少年への軽い罪悪感 6:権兵衛さん…… ※遊星に今までしてきたことを話しました。ただし、アルセーヌを覗き見してたことは言ってません。 ※田所(野獣先輩)が一服盛ったと思いこんでいます。 ※放送には、嘘があると思っています。 ※遊星と権兵衛の情報交換を聞いています。 【地球破壊爆弾@ドラえもん】 ドラえもんに出てきた数ある道具の中でもトップクラスのキチガイ兵器。 文字通り地球を消し飛ばせるが本ロワでは制限してある。 sm138 そうだ船に行こう 時系列順 sm142 私気になります! sm138 そうだ船に行こう 投下順 sm140 きょうのわんこ sm124 必ず無事で…… 松岡勝治 sm152 最期の戦い sm124 必ず無事で…… シャーロック・シェリンフォード sm152 最期の戦い sm124 必ず無事で…… 権兵衛 GAME OVER sm119 激戦の!ソウル・バーニングバトル! 右代宮譲治 GAME OVER sm130 何だ!ルシフェルっていい奴じゃん! ルシフェル GAME OVER sm130 何だ!ルシフェルっていい奴じゃん! クマ GAME OVER sm127 第二回定時放送 ベネット sm142 私気になります!
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わたしの「夕」は確かに存在しているはずなのに わたしの「夕」は もうどこにもいない と感じられる 涙を流すなど有り得ないのは 互いを隔てる沈黙の河が あまりに静かな この日々を流れているからか … わたしはときどき叫び声をあげる 深夜の高速道路を疾走しながら 一粒でいい わずかに頬を濡らすだけでいい 涙を流してみたい 追い越し車線をリミッタlまで加速し 座席に張り付いて限界まで叫び続ける そのとき 号泣する瞬間が爆発して わたしの「夕」が フロントガラスに現れた ユウ…
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いつかしんでしまうきみへ【登録タグ VOCALOID い 初音ミク 成田淋 曲】 作詞:成田痳 作曲:成田痳 編曲:成田痳 唄:初音ミク 曲紹介 成田痳氏のVOCALOID4作目 YY_Project歌唱版との同時投稿 歌詞 跨線橋、一人、沈みゆく夕日眺め、瞼閉じた 浮かんでくる思い出は不快なものばかりだったけれど 「ごめんな、もう疲れたんだ」 心の中の僕が言うんだ 「もういいだろ、僕は十二分に 生きてきたんだ。そうだろ?」 他人の事、都合の良い解釈で嫌った君だった 自分の事、都合の良い解釈で見捨てた僕だった 「どうして?」 いつも人が語る正義は悪と酷似するんだ 「どうして?」 奴隷のように生きる日々に満足しているんだ 自ら、命を絶てよ ほら、終末の鐘がなる 飛び立て こんな時に君を笑うなら 味方ではないから 僕なら君を救える いざ、革命の時が来た 決めろよ 君も僕もあんな奴らも 死んでしまえば、同じもんだからさ 跨線橋、二人、朝焼けが包む街で、口づけした いつかの夜、ここから飛び降りた人間の話をした 「怖いね、ほんと馬鹿だよね」 君は笑いながら言うんだ 「ああ、そうだね」 僕は笑いながら、涙隠した 「ホント馬鹿だな」 人はいつも都合の良い解釈で他人を見下して 自分の事、都合の良い解釈で正当化するもんだ 「どうして?」 あの日、死んだ君の心は不安で満ちてたんだ 「どうして?」 死人になった君のことを愛せる気がするんだ 自ら、思想を描けよ 今、始まりの鐘が鳴る 聞いてよ 君を呪う、その価値観すら 全てではないんだ いつかは僕ら笑えるから 明日の天気予報を見よう 君と、僕らだけが笑える そんな未来を作り上げるために けれど、今も君が望むこの未来も きっと誰かの養分となって 描いてたのと違う奴らがさ なぁ 特権階級 ずっとこのままで革命前夜の 遊びを続けていけたらいいなんて そんな バカげたさ 夢見てさ 夜が明けて 目が覚めた 「どうして?」 こんな狭い部屋で僕は息をひそめているんだ 「どうして?」 未来を救うはずの僕が部屋に籠ってるんだ それでも未来を語れ いざ、革命の時が来た 聞いてろ 僕の心の中、照らす火は 消えはしないもんだ 奴らが正義を決めるなら 僕は悪になるんだろうけれど こんな僕の思いがいつか たった一人、あなたに届くように 願うよ いつか 死んでしまう君へ コメント 名前 コメント
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保護者の立場に立って考えたり、子どもの立場に立って話したりして、共に考えていこうとする姿勢を示す。 こうしたことが、教師と保護者の心のつながりを強め、信頼感につながる。 批判的な保護者に温かく接する。 とかく批判的な意見を述べる保護者を、担任は嫌う傾向がある。 しかし、批判的な保護者は、ひとたび考えが一致すると、強力に担任をバックアップしてくれることが多いものである。 したがって保護者の意見を終わりまで聞き、弁解せず、きめつけず、謙虚に対処することが肝要である。 そして温かく相談にのり、共感的に理解し、解決に向けて努力することが大切である。 このことによって、保護者会での話し合いも、より建設的なものとなっていく。 テーマや人数によって、会の形態を工夫し、保護者が話しやすいものにしていくことも大切である。 島田雄貴
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作詞:Wonder-K 作曲:Wonder-K 編曲:Wonder-K 歌:初音ミク 翻譯:kyroslee 終有一天 明明還有想要傳達給你的心意 為什麼我卻僅是無言以對呢 僅是隱藏起自己的軟弱 明明逞強的說話就總是能馬上說出來的 無形的思念總是 在我的腦海裏彷徨徘徊 悄悄地 將這一切寄託於歌聲之裏 遙遙遠方響徹的思念 祈願能傳達給你 終有一天 終有一天 跨越永遠 就能再次與你相遇了吧 看吧 夜晚又再逐漸天明 不論是由心而笑 又或是哭泣之類的 全都已經無法做到了 那並不是任何人的錯吧 在時間之流之中逐漸腐朽 然而即便是此刻亦依然無法放棄 堅定不移的思念打動了我 悄悄地 將那一切回想起來 此刻亦在因循不息的季節中 緊握着你的碎片 終有一天 終有一天 跨越永遠 就能再次與你相遇了吧 看吧 夜晚又再逐漸天明 我是一定不能沒有你的 此刻我終於察覺到了 終有一天 終有一天 若然可以的話 想要再次對你歡笑 遙遙遠方響徹的思念 祈願能傳達給你 終有一天 終有一天 跨越永遠 就能再次與你相遇了吧 看吧 夜晚又再逐漸天明 終有一天定能傳達給你的吧