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獲物に飢えた荒野 決闘の世界ではデコイとの戦闘で価値観が上がり、威圧で戦闘を避けると価値観が下がる。 獲物に飢えた荒野 ジャニス編の中間ダンジョン。 帽子を3つ集めた後、ホームとこのマップしか移動できなくなる。クリア後、再訪可能。 当たり前といえば当たり前だが、ケリーを仲間に入れると帽子解放可能。 主人公以外の仲間が帽子解放できる珍しいケース。 珍しいだけでなく、高ステータスになるので育成にも使える。 マナ回復量は1、初期価値観は40%、下限値は11~17%。 デコイランクは11~17、クリア後も変更できない。 デコイはタンブルウィード、ファイアリザード、ワイルドガンマン、コボル、サラマンダー、アグニィ、サボテッチが出現する。 途中の洞窟では2段ジャンプを駆使することが要求される。 ギブアップぢいさんにクリスタル「1000C」を払うと洞窟をスキップできる。 洞窟の下のフロアに落ちる度にスキップに必要なクリスタルが減る。 洞窟の下のフロアもマップ踏破率にカウントされる。 洞窟より手前の固定宝箱の中身はアクセ「タリスマン」 洞窟より奥の固定宝箱の中身は武器「メリケンサック」 + ボス攻略 ボスはケリー。 + ケリーのステータス(価値観11%) ケリーのステータス(価値観11%) 性格:好戦的 ライフ:24,200 ソウル:1,237 攻撃力:34 物理防御:10 魔法防御:6 戦闘力:6,943 種族:管理人 腕力:13 器用さ:16 素早さ:18 体力:12 魔力:13 運:10 気絶:★ 睡眠:A スタン:A 混乱・魅了:★ 毒:A OS低下・封印:A マヒ・石化:★ 能力値低下:B 剣:0 槍:0 斧:0 弓:0 杖:0 銃:20 拳:0 火:20 水:0 風:0 土:0 光:0 闇:0 時:0 装備ジェム 二丁拳銃アーツLv1 火魔法Lv6 スペルカウンターLv5 ブロッキングLv3 二丁拳銃の攻撃力が高く、特にOS攻撃は熾烈 物理攻撃が多目なのでブロッキングが有効 通常時は物理攻撃と火魔法を良く使う。二丁拳銃の通常攻撃がアーツや魔法より強力。 二丁拳銃の通常攻撃は2回攻撃で、ブロッキング判定も2回ある。 カウンターやスピアアーツ「風車」は無効化される。 「スパイククラッカー」は最大ライフの約30%ダメージ。カウンター・ブロッキング不可の物理遠隔攻撃。 セイブブロッキングを2人以上が装備すると「スパイククラッカー」の使用頻度が高くなる。 ブロッキングなら複数人が装備しても対策されない。 「投石」はカウンター・ブロッキング不可で土属性の物理遠隔攻撃。 「足払い」で『スタン』付与、「毒牙」で『毒』付与、「咆哮」で全体に『OS減少』付与してくる。 「足払い」「毒牙」は物理近接攻撃で、「咆哮」は魔法攻撃。 OS攻撃の物理全体攻撃「オーバーエクステンド」は多段攻撃で、1発の威力は低いが単発攻撃に比べダメージが高くなりやすい。 見切り・カウンター・ブロッキング不可。物理防御が上がる防具で挑もう。 「オーバーエクステンド」でライフ0になってもリザレクション1回、リカバリー1回ずつでまとめて回復できる。 スペルカウンターとブロッキングで物理・魔法に対処してくる。この2つにはコンボが有効。 アーツで攻める方がスペルカウンターの反撃を避けられる。 夢の帽子特権でコンボフィニッシュを決めるとスペルカウンターも無効化できる。 OS技の「オーバーエクステンド」の威力が高いので、『スーパーガード』ジェムや戦術『防御重視』『鉄壁』『物理結界』をセットしよう。 『リザレクション』『リカバリー』ジェムや時魔法トキノフリーズでOS技を凌ぐのも手。
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無人のテーマパーク 玩具デパート 玩具工場エリュシオン 帽子名:カテジサスタリム 装備品が改造できます。 性能をアップさせる「強化」や特殊効果のある「オーパーツ」の脱着が可能です また、価値観が高い状態で倒すとマスタリLvの限界値が上がります(MAX30) ドーラ編以外では、メシュレイアかショコラがいると、デコイボス初撃破時と一度倒すまでドーラ戦時に会話追加。 無人のテーマパーク 玩具の世界、1つ目のダンジョン。 ドーラ編では最初に挑むマップ。 マナ回復量は2、デコイはポーター、バンバルーン、デスベアー、キーマウス、クリーピングコインが出現する。 クリア後、カフェ依頼「クロネコ探し」が発生する。 また、クリア前でもサブイベント「百の管理人セレナ」で訪れることになる。 マップ中にメシュレイアがいる。話しかけると仲間になる。 固定宝箱の中身はアクセサリー「エメラルドネックレス」 + ボス攻略 ボスはクレイジーピエロ。 + クレイジーピエロのステータス(デコイランク17) クレイジーピエロのステータス(デコイランク17) 性格:神経質 ライフ:32,300 ソウル:1,020 攻撃力:32 物理防御:14 魔法防御:9 戦闘力:11,624 種族:人形ボス 腕力:15 器用さ:19 素早さ:15 体力:17 魔力:15 運:17 気絶:A 睡眠:C スタン:B 混乱・魅了:B 毒:B OS低下・封印:B マヒ・石化:B 能力値低下:B 剣:0 槍:0 斧:0 弓:0 杖: -20 銃:0 拳:0 火:20 水:20 風:20 土:20 光:20 闇:20 時:0 装備ジェム 風魔法Lv5 OS上昇量アップLv5 レジストLv3 マナ回復量アップLv3 オーバーソウルを騙る詐欺行動を取る ゲージがゼロでなければオーバーソウルではない 通常時は物理属性のアーツや風魔法を多用する。時々全体攻撃の「不協和音」や「ナイトメア」でデバフしてくる。 マナの量に応じて物理攻撃と魔法攻撃を使い分ける。マナを調節して得意な技を使わせよう。 「リフレット」を使ったら、魔法キャラは火魔法のオーラボルトや全体攻撃魔法で攻撃するか、土魔法のキャンセラで解除しよう。 OS時には「ファイアブレス」か「テンペスト」を放つ。どちらも魔法属性全体攻撃。 オーバーソウル詐欺を行いOS発動を偽装するが、偽装時には「オーバーソウル?」と出るためよく見ていれば判別は容易。 確実に判別するには、 ターゲット選択でオーバーソウルのステート表示の有無 を確認するといい。 見切り出来ないアーツは使わないので、このマップのデコイから「投石」「踏みつけ」辺りを見切っておくと通常時が楽になる。 OS技の「ファイアブレス」を見切れると更に万全。敵が使うマナを残さなければ通常攻撃と「不協和音」だけ。 玩具デパート 玩具の世界、2つ目のダンジョン。 無人のテーマパーククリア後に挑めるマップ。 ドーラ編では帽子を5つ集めた後、このマップとホームしか移動出来ず、攻略中はドーラが威圧できなくなる。 マナ回復量は2、デコイはドッキリボックス、LDドールズ、モンキチ、バニィ、お菊人形、南京ロック、十三日のマスクが出現する。 クリア後、カフェ依頼「ウサタンのぬいぐるみ」が発生する。 また、クリア前でも隠しエリアに居るモーノに話しかけると、サブイベント「友達の管理人モーノ」が進行する。 固定宝箱の中身は貴重品「玩具デパートの制服」 隠しフロアは、このマップのデコイがレアドロップする「玩具デパートのカギ」で入れる。 クリア後、かつ帽子を3つ?集めた後、固定宝箱のある場所にオーパーツショップが出現する。 売っているものは能力値アップ系と耐性アップ系のオーパーツ。 + ボス攻略 ボスはマリアネット。 + マリアネットのステータス(デコイランク18) マリアネットのステータス(デコイランク18) 性格:わがまま ライフ:39,900 ソウル:1,140 攻撃力:40 物理防御:14 魔法防御:10 戦闘力:11,624 種族:人形ボス 腕力:18 器用さ:18 素早さ:20 体力:16 魔力:16 運:18 気絶:★ 睡眠:A スタン:A 混乱・魅了:A 毒:A OS低下・封印:- マヒ・石化:A 能力値低下:B 剣:0 槍: -10 斧:0 弓:0 杖: -10 銃:0 拳:0 火:0 水:0 風:0 土:0 光: -20 闇:20 時:0 装備ジェム 闇魔法Lv6 レジストLv3 OS上昇量アップLv5 マナコストダウンLv3 OS時の攻撃力が高いがOS低下攻撃に弱い 全員のトリガージェム回数をゼロにする攻撃を行う 最初のターンに「ダンスインザダーク」でリカバリーやリザレクションのような 『回数制限のあるトリガージェム』を無効化 されてしまう。 戦闘中に一度しか使わないため、時魔法のラストレディやトキノリバースで対策できる。 物理攻撃が主体のため(特にマナが少ない時)、回数制限のないブロッキングやセイブブロッキングを使うといいだろう。 通常時は物理属性のアーツや闇魔法を多用する。デコイランクによっては大魔法を使うようになる。 「流し目」「テンプテート」「デスゲート」で状態異常付与してくることが多い。 「流し目」はコスト0なので、ソウルやマナがなくなってもいつまでも使ってくる。 「鉄球シュート」は最大ライフの30%ぐらいのダメージ。防具・アクセの防御力で軽減できないので注意。 つまり、残りライフが30%以下の味方はいくら強くても倒される可能性が常にある。回復や防御の目安にしよう。 滅多に使わないが、魔法属性の全体攻撃「招雷」「シャドーレイヴ」も一応気にしておこう。 メイスアーツ「振り逃げ」で姿を消した仲間には「バニシュ・デスゲート」で気絶させてくる。 OS攻撃は全体物理攻撃の「ダンスウィズウルブズ」、見切り、ブロッキング可能。 玩具工場エリュシオン 玩具の世界、3つ目のダンジョン。 玩具デパートクリア後に挑めるマップ。 ドーラ編では玩具デパートクリア後、このマップとホームしか移動出来ず、攻略中はドーラが威圧できなくなる。 マナ回復量は3、デコイはクロ、ピノキィ、マンドラゴラ、ゴーレム、フランキン、お菊人形、刑期千年の囚人、ボンバヘが出現する。 クリア後、カフェ依頼「玩具工場スト」が発生する。 また、「玩具工場スト」クリア後、サブイベント「百の管理人セレナ」のイベントが発生する。 最初に訪れた時にはエレベーターが壊れており、6Fに登るためにはクレーンを使って引き上げる必要がある。 一度引き上げてしまえば、以後は普通に6Fまで登れるようになる。 パーティメンバーが2名以下だとエレベーターは壊れていない。 隠しフロアあり。6F東側のフェンスをチャージアクション+二段ジャンプで乗り越えた先。 隠しフロアの宝箱の中身はアクセ「赤い靴」 このフロアには以下の各編で出現タイミングが異なるがプリムローズが出現する。 話しかけると仲間にできる。 ドーラ編:ラスダン突入前より シキ編:ゲーム開始時より ナタリー編:ラスダン突入前より(*1) ジャニス編:ゲーム開始時より ラヴィ編:ゲーム開始時より メル編:帽子3つ取得後より(*2) ヨウコ編:ラスダン突入前より(*3) 固定宝箱は2つあり、1個は二段ジャンプ(戦の帽子特権)必須。 4Fの普通に取れる方の中身は武器「風魔手裏剣」 二段ジャンプが必要な方の中身は武器「仕込み杖」 4Fの一番左の?フロアには「がらくたぢいさん」がいる。 「がらくた」10個でパーティーの1人の装備中の防具(衣服)の強化Lvを+1してくれる。鍛錬度は上がらない。 既に強化Lvが+10のものと素肌は強化できない。 + ボス攻略 ボスはドーラ。 + ドーラのステータス(価値観99%) ドーラのステータス(価値観99%) 性格:研究熱心 ライフ:84,100 ソウル:2936 攻撃力:62 物理防御:37 魔法防御:22 戦闘力:68,461 種族:管理人 腕力:39 器用さ:45 素早さ:43 体力:40 魔力:39 運:37 気絶:★ 睡眠:A スタン:A 混乱・魅了:★ 毒:A OS低下・封印:A マヒ・石化:★ 能力値低下:B 剣:0 槍:0 斧:0 弓:0 杖:0 銃:20 拳:0 火:0 水:0 風:0 土:20 光:0 闇:0 時:0 装備ジェム 土魔法Lv6 OS上昇アップLv5 セイブブロッキングLv3 レジストLv3 ジャミング人形を作り、セイブブロッキングで守る OS時に大量の人形を作成することがある + マリオーネのステータス マリオーネのステータス 性格:従順 ライフ:3,040 ソウル:1,425 攻撃力:30 物理防御:10 魔法防御:10 戦闘力:5,223 種族:魔法物質 腕力:12 器用さ:12 素早さ:18 体力:12 魔力:16 運:12 気絶:B 睡眠:B スタン:B 混乱・魅了:B 毒:B OS低下・封印:B マヒ・石化:B 能力値低下:B 剣:0 槍:0 斧:0 弓:0 杖: -20 銃:0 拳:0 火:20 水:20 風:20 土:20 光:20 闇:0 時:0 装備ジェム カウンターLv5 ジャミングLv3 スーパーガードLv3 マナ回復量アップLv3 ジャミングで魔法を妨害しながらカウンターを狙う 破壊するほど創造主のOS攻撃が高威力になる このマップは土魔法を使うデコイが多いため、戦闘開始時に土属性値100%になっている場合もある。 開幕大魔法で「ガイアガイア」が飛んでこないようにマナや属性値を調整したい。 土の大魔法「ガイアガイア」は敵全体に大ダメージと強化ステート解除、使用者の味方全体にMAXライフUPを与える。 敵のMAXライフUP付与に伴うライフ全回復は9999が上限。一度倒した敵もソウル30%を消費して全回復する。 耐えられるのなら、OSゲージを溜められる上に二度目の「ガイアガイア」を発動しづらくする利点もある。 通常時は土属性のアーツや土魔法を多用する。「玩具作成」でデコイ『マリオーネ』を作る特徴がある。 ドーラの装備は銃なので、通常攻撃にはカウンターやスピアアーツ「風車」が通用しない。 『マリオーネ』はドーラとは別に行動し、最大8体まで作成する。 マリオーネが増えるほど敵の合計行動回数が増えることになるが、マリオーネは防御することもある。 ドーラのセイブブロッキングとマリオーネのカウンター・ジャミングで単発の攻撃は防がれやすい。 コンボでブロッキングとジャミングを無効化したい。コンボフィニッシュがあればカウンターも無効化できる。 カウンター不可の全体攻撃アーツ(斧以外ならどの武器にもある)、ジャミング無効の光魔法サテライトレインボーで一掃するのも手。 マリオーネを倒すほどドーラのOS攻撃の威力が高くなる ため、マリオーネを倒すのは最小限に抑えたい。 「プロティ」は物理防御アップなので、ドーラ自身を強化した時は気にしたい。魔法で攻めるか解除しよう。 「ブレードカッター」は最大ライフの約30%ダメージ。最大ライフに比例した割合攻撃なので、戦術やコマンド防御のダメージ軽減が有効。 敵の使う「爆弾」は固定ダメージ400ではない。 状態異常を付与する攻撃は、ドーラは「ロックロック」「メルティ」「ポイズパウダ」「アースシェイカー」「スクリーム」「ツタ地獄」「麻痺睨み」 マリオーネは「超音波」「タックル」と6種類の悪性状態異常を使ってくる。 OS時行動は土属性の物理全体攻撃「パンプキンボム」か、マリオーネを最大数まで作成する「玩具大量作成」 「パンプキンボム」は見切り・ブロッキング可能。「玩具大量作成」はライフが1/3以下になると1度だけ?使う。 前述の通り、 マリオーネを倒しすぎると「パンプキンボム」のダメージが味方の最大ライフを超える ので長期戦は向かない。 特に魔法中心で戦う場合、マリオーネがジャミング持ちなので、ジャミングに引っかからないコンボで上手く処理したいところ。 マリオーネのジャミングで強化・回復魔法が邪魔されるため、耐久するには「玩具作成」の度にジャミングを消費させる手間がかかる。 マリオーネは攻撃力が低めで行動しないこともあるので、無視してドーラに集中攻撃するのもあり。 マリオーネのジャミング回数は位置と名前が同じものどうしで共有している。 例えばマリオーネAのジャミング残り回数を0にして撃破後再度マリオーネAが作成された場合、そのジャミング残り回数は0のままになる。 + ドーラ編ボス攻略 ドーラ編ボスは闇ドーラ。 + 闇ドーラのステータス 闇ドーラのステータス 性格:研究熱心 ライフ:60,000 ソウル:2,025 攻撃力:47 物理防御:26 魔法防御:16 戦闘力:12,691 種族:管理人 腕力:17 器用さ:23 素早さ:21 体力:19 魔力:18 運:17 気絶:★ 睡眠:A スタン:A 混乱・魅了:★ 毒:A OS低下・封印:A マヒ・石化:★ 能力値低下:A 剣:0 槍:0 斧:0 弓:0 杖:0 銃:0 拳:0 火:0 水:0 風:0 土:0 光:0 闇:0 時:0 装備ジェム 闇魔法Lv6 OS上昇量アップLv5 セイブブロッキングLv3 レジストLv3 ジャミング人形を作り、セイブブロッキングで守る OS時に大量の人形を作成することがある + マリオーネのステータス マリオーネのステータス 性格:従順 ライフ:2,880 ソウル:1,350 攻撃力:29 物理防御:10 魔法防御:10 戦闘力:4,483 種族:魔法物質 腕力:12 器用さ:12 素早さ:17 体力:12 魔力:15 運:12 気絶:B 睡眠:B スタン:B 混乱・魅了:B 毒:B OS低下・封印:B マヒ・石化:B 能力値低下:B 剣:0 槍:0 斧:0 弓:0 杖: -20 銃:0 拳:0 火:20 水:20 風:20 土:20 光:20 闇:0 時:0 装備ジェム カウンターLv5 ジャミングLv3 スーパーガードLv3 マナ回復量アップLv3 ジャミングで魔法を妨害しながらカウンターを狙う 破壊するほど創造主のOS攻撃が高威力になる 通常時は土属性のアーツや闇魔法が多い。「玩具作成」でデコイ『マリオーネ』を作る特徴がある。 闇ドーラの装備は銃なので、通常攻撃にはカウンターやスピアアーツ「風車」が通用しない。 味方がジャミングを装備していると「カス魔法大連打」でジャミング回数を0にされる。 『マリオーネ』は闇ドーラとは別に行動し、最大8体まで作成する。 マリオーネが増えるほど敵の合計行動回数が増えることになるが、マリオーネは防御することもある。 闇ドーラのセイブブロッキングとマリオーネのカウンター・ジャミングで単発の攻撃は防がれやすい。 コンボでブロッキングとジャミングを無効化したい。コンボフィニッシュがあればカウンターも無効化できる。 カウンター不可の全体攻撃アーツ(斧以外ならどの武器にもある)、ジャミング無効の光魔法サテライトレインボーで一掃するのも手。 マリオーネを倒すほど闇ドーラのOS攻撃の威力が高くなる ため、マリオーネを倒すのは最小限に抑えたい。 「ブレードカッター」は最大ライフの約30%ダメージ。最大ライフに比例した割合攻撃なので、戦術やコマンド防御のダメージ軽減が有効。 敵の使う「爆弾」は固定ダメージ400ではない。 メイスアーツ「振り逃げ」で姿を消した仲間には「バニシュ・デスゲート」で気絶させてくる。 状態異常を付与する攻撃は、闇ドーラは「ダークレイジ」「テンプテート」「デスゲート」「スクリーム」「ツタ地獄」「麻痺睨み」 マリオーネは「超音波」「タックル」と7種類の悪性状態異常を使ってくる。 OS時行動は土属性の物理全体攻撃「パンプキンボム」か、マリオーネを最大数まで作成する「玩具大量作成」 「パンプキンボム」は見切り・ブロッキング可能。「玩具大量作成」はライフが1/3以下になると1度だけ?使う。 前述の通り、 マリオーネを倒しすぎると「パンプキンボム」のダメージが味方の最大ライフを超える ので長期戦は向かない。 特に魔法中心で戦う場合、マリオーネがジャミング持ちなので、ジャミングに引っかからないコンボで上手く処理したいところ。 マリオーネのジャミングで強化・回復魔法が邪魔されるため、耐久するには「玩具作成」の度にジャミングを消費させる手間がかかる。 マリオーネは攻撃力が低めで行動しないこともあるので、無視して闇ドーラに集中攻撃するのもあり。 マリオーネのジャミング回数は位置と名前が同じものどうしで共有している。 例えばマリオーネAのジャミング残り回数を0にして撃破後再度マリオーネAが作成された場合、そのジャミング残り回数は0のままになる。 名前 ドーラと魔法中心で戦うならデュアルサテライトレインボーは「ジャミング」の影響を受けないのでマリオーネの一掃に適している。 - 名無しさん (2020-04-28 17 21 24) 出現タイミングが分かっていませんが、玩具デパートにジュリエッタ扮するクロフクのオーパーツショップを確認。位置は固定宝箱の場所。売っているものはステアップ系他一部のオーパーツ。 - 名無しさん (2019-05-04 17 27 43)
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元世界樹・人物一覧 吉岡邪気 大アルカナ 愚者 魔術師(ソロモン) 女教皇 女帝(綾姫) 皇帝(ネロ) (教皇は恐惶と名を変え離反) 恋人 戦車 力(アンネ) (隠者は離反したラグル・フォルテム) 運命の輪 正義(ゼクザル) 吊られた男 死(ゾロアスター) 節制(アイン) 悪魔 塔 星 月(ヘカテ) 太陽(クトゥグア) 審判(幻想)(アブソル) 世界(ヴィシュヌ) ユグドラシル
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概要 多数の無能力者――『平民』と、少数の代々魔法を受けつぐ者達――『貴族』が存在する世界。 また、少数ながら異世界から侵入した悪魔や、ドラゴン等のファンタジー的モンスターも存在する。 モンスターは、人間を襲うものもいれば、家畜または軍事目的で人間に利用されるものまで様々である。 資源としては、一般的な鉱物などの他に、魔力との調和性の高い鉱石・金属も発掘され、貴族の利便に資している。 激動の時代 時代の変転、新たな支配構造の模索という規範の過渡期にある時代であり、 モダンテイスト溢れる文明とは裏腹に、帝国主義の芽生えと動乱の気配。 そして超常なる者の蠢動などあらゆる事柄がキナ臭い雰囲気を纏っている世界でもある。 現状では人間の国家は世界中でいくつにも分かれ、いつ果てるともない国力の競争を繰り広げている。 近代にいたる歴史1 代々魔法を受け継ぐ者達はその力を背景に無能力者を平民として支配し、自らは貴族として長らく封建的支配を敷いてきた。 しかし、平民が科学を発達させ、火砲や蒸気機関などの技術を生み出すことで影響力を増大。 やがて市民革命へと発展するに至る。(※武力闘争のみならず比較的穏健な形で権力移譲が行なわれた例もある) 近代にいたる歴史2 国家はこの世界各地に発生したが、多少の進度の差こそあれ、先進国と呼ばれる国々はいずれも上記のような歴史を歩んできた。 革命後の状況としては、平民が貴族と同等の権力を得たり、平民が貴族を殆ど国政から排除したり、 或いは勢力を盛り返した貴族による反動政治が行われていたりと、国家によって様々である。 尚、各地域の文明の発達状況はまちまちであり、非先進的な国では未だに王侯貴族の封建支配が根強かったり、 或いは国と呼べるような枠組みすら存在しない原始的な社会も存在する。 国際社会の動向 国内的問題が解決された後はやがてその力は国外に向けられることになり、各国が軍事力や経済力により競い合うようになった。 特に国力の強大な列強と呼ばれる国々が中心となり、文明の遅れた地域を我先にと併合していく帝国主義時代の幕開けである。 但し、後進国であっても、他国に呑み込まれまいと先進国を模範に自ら近代化を行い強国に成長しつつある国も少数ながら存在する。 現在確認済みの国家・地域の一覧についてはここを参照のこと 先進文明:科学と魔術 先進諸国の文明は、現実世界でいうルネサンス~産業時代、或いは16~19世紀の西洋文化に 魔法などファンタジー要素が入り混じったもので、平民と貴族が友好的な関係を築く国では科学と魔法の融合も見られる。 都市部ではガス灯が灯り鉄道馬車が走り、レンガ造りの建造物が軒を連ね、主要都市間は蒸気機関車で結ばれ、 海洋には蒸気船が航行する。動力源としては蒸気圧が主だが、魔力を動力として使う最先端技術も存在する。 (※科学と魔術を融合はまだ若い技術であり文字通りのこれからのテクノロジー) 軍事面では歩兵・砲兵・騎兵の三兵科に、科学と魔術の融合の最たる「魔道兵器」が導入され始め、戦術に多様性を与えている。 また、数としては少数ながらも、ドラゴンなどの強力なモンスターが戦争で使役されることもある。 精神文化 先進諸国を中心に合理主義・進歩主義・自由・平等といった近代的思想の萌芽がみられる。 但し、自由と平等に関しては、資本家と労働者の間に歴然たる権力の差があることから、単なる建前でしかないとみられることが多い。 宗教と聖職者 宗教は国・地域により一神教や多神教などまちまちである。 が、悪魔を人間の敵対者たる悪の化身を位置づけていることは多く、 宗教組織の中で悪魔やそれに準ずる魔物に対抗するために多くの手法が編み出されてきた。 (※貴族出身者の魔術や、奇跡、聖具など地域・宗教によって様々である)
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その日の朝、乃愛さんのトンデモな一言が食卓を揺るがした。 「いやー、なんか世界中にぼっこんぼっこんあいてた穴が、昨日いきなり全部閉じちゃったらしいんだ」 本日の予報。硬直後絶叫。 『はあああぁぁぁっ!?』 え、何を唐突に重大な話を、そんな。トーストにバターとジャム塗りたくってる場合じゃないと思いますが。 そしてそれで説明はおしまいと言わんばかりにパンを味わう乃愛さん。自家製のジャムは実はひそかに自信作だ。レンさんの作ったジャムもなかなかいける。 ……だから違うだろ俺。流されるな俺。 「乃愛さん、説明してもらわないと、俺達何がなんだかわからないんですけど」 「ふふふ、そうジト目で見てくれるな。からかってすまなかった。だけどね、私にもどういうわけなのかはさっぱりわからないのさ」 言って、乃愛さんは肩をすくめる。確かに、いくらこの人と言えどもすべてを知りえるわけがないんだろうけど。乃愛さんの言葉に驚いていたみんなも戸惑いながらも納得する。 だが、意外にもここで沙良先生が反応を示した。 「ふぅん。なあ乃愛、確か昨日の時点では学校の蓋には影響はなかったんよなぁ」 沙良先生は先ほどからひたすら牛乳とヨーグルトを往復で口に運んでいる。カルシウムの摂取ですか、あぁぁっ!? フォークが、フォークが眉間に刺さったぁ!! 何のためらいもなく眉間に突き立てられた三叉の狂気に、じったんばったんと床の上をのたうちまわる。 「さて、そこで騒いどるバカはほっといて。たしか異世界のエネルギーいうんは、その蓋んところに集まってくるはずやなあ。となると、この世界に流出したエネルギーが集まる先は、もう一箇所しか残ってないいうわけやな?」 「あ、ああっ!!」 沙良先生の指摘にユリアさんは驚きの声を上げた。そう、確かに考えてみればそうなるわけのだ。それにすでに気づいていたらしい乃愛さんも、静かに首肯した。 だがその表情は晴れない。 「その通り。まさしくその通りなのさサラ。だがしかしそれ以上のところは結局わからない。むしろこの現象は我々にとっては好都合ですらあるように思うよ。何しろ、世界中に散らばっている魔法使いを一箇所に集められるのだからね」 確かに、全体でばらばらに管理運営するよりも一箇所で管理運営できるのならそのほうが手っ取り早いだろう。処理する仕事量も自然と多くなるが、それは集めた人数でうまくまわせばいいのだし。 「穴を開けたのは、ファイバーたち。そしておそらく、閉じたのも。彼らの狙いは、最初からこの地に異世界の力を集めること『だけ』にあったのでしょうか?」 「それが知りたいんだよ、姫様。何か知らないかい、ひとつの地域に大量の異世界のエネルギーが集まって、何かが起こるとか」 乃愛さんは若干の期待を込めて問うが、ユリアさんは暗い表情で力なく首を横に振った。乃愛さんもため息をつく。話題を振った沙良先生は十分カルシウムの摂取を完了したのか、大福で遊んでいる。あんたいくつだ。 新しい事実はわかるものの、結局進展はしない。 相手の出方を待ち続けるというのは、実に神経を使うものだ。ため息を漏らしたのは、俺だけではなかった。 前回のファイバーの襲撃以来、貴俊や沙良先生は一日のほとんどをウチですごしている。というか、貴俊は時々泊まったりもする。学校は何が起こるかわからなくなったので、保健室に泊まれなくなったエーデルも一応ウチに泊まらないかと言ってみたが、 「僕が、君の、世話になるだって!? ありえない、あの月が夜空から消え去ってしまうくらいにありえない話だよ、君!!」 などと、いちいち区切って言わなくてもいいだろうに。まあ、正直なところ泊めたくなかった俺としては助かったのが正直なところなんだけどさ。 しかし状況が状況だけにウチから離れるわけにもいかず、庭に住んでいる。3食提供してるし風呂も貸してるし油断してたら勝手に入ってくるし、家の中で寝てないだけだったりする。 平民の家の中で寝るのはだめで、庭でテント暮らしはオッケーってどんだけ偏ったプライドの持ち主なんだろうな。もう素直に泊まれよ、お前。庭にテント住まいの人間がいるって近所からどんな目を向けられると思ってるんだおい。無茶苦茶友好的に見られてるんだぞ。世間と自分の感覚のギャップに俺は思考の腐海に沈んでいきそうだよ。 そんなエーデルは今日も子供用プールに足を突っ込んで涼んでいる。どんどん生活がうちの庶民臭さに飲み込まれていっているのに、果たしていつ気づくんだろうか。 呆れた視線でエーデルを見ている俺の背中が、全力で叩かれた。 「いったぁっ!? 陽菜、お前いいかげんにしろっての!!」 「えへへー、まだまだ修行が足りないよ、ヒロ君っ!」 背中がじんじんと熱を持っている。手加減なしだなこりゃ、完全に油断していた……。 恨めしさ満点で後ろを睨みつけるが、そんな視線陽菜にとってはどこ吹く風。けらけらと笑っている。 「ボディががら空きだよヒロ君。そんなんじゃいつまでたっても最強にはなれないよっ!」 「背中を思い切り攻撃しといて出てくる言葉はボディかよ。ていうか空気になって気配消してるやつの攻撃なんかかわせるか!」 「ちちち、いくら陽菜でも完全に気配を消せてるわけじゃないのはヒロ君も知ってるでしょ? その気配を掴んでこそ、心眼を獲得することができるんだよ!」 いやいらないから、心眼とか。 「ヒロ君、志低い……」 うわすっごい不満そうな顔! え、何、俺が悪いの? なぜに? 「陽菜、今自分がどれだけむちゃくちゃなことを言っているのか、自覚はある?」 「はーっ、ヒロ君にはものっそ不評だーっ。乃愛先生には『いいぞもっとやれ』って言われたのになぁ」 それは悪ノリしているだけだと思う。 「せっかくヒロ君の修行を手伝おうと思ったのに」 「その気持ちだけ受け取っておくよ。今の俺じゃその修行はどう考えても無理無理。レンさんならまだ修行になるかもしれないけど」 あの人なら陽菜のかすかな気配でさえも感じて避けることができると思う。 「陽菜だって、料理を勉強しようと思った時にいきなりフランス料理フルコース作れなんていわれても、無理だろ?」 「う、それは確かに無理だね。でもそのたとえって、なんとなく変じゃない?」 まあ気にしないで。たとえなんだからニュアンスが伝わればいいんだよ。 「でもやっぱりヒロ君はすごいよね~、ほら、こんなに筋肉あるし」 陽菜は俺の腕をちょんちょんとつつく。夏前からずっと続けていた訓練のおかげで、体はそれなりにしまっていると思う。これならブートキャンプ辺りもこなせるかもしれない。 「これなら『扇中の黒豹』と引き分けたのも納得だねっ!」 「ちょっとまて今何か聞き捨てならない言葉を聞いたぞ?」 ひさしぶりに耳に入ってきたのは、いやぁな記憶を呼び起こすものだった。『黒豹』『黒獣』『黒暴君』等々。センスも捻りもないあだ名というか通り名のようなものをぶら下げていた男が、昔いたのだ。 「なんでそれを陽菜が知ってるんだ? まさか、乃愛さんに聞いたとか?」 「ううん、くろすんに直接聞いただけだよー。でもその様子だと、やっぱり美羽ちゃんたちには秘密なんだ?」 貴俊いぃぃっ! 昔のことは軽々話すなと常々言っているのに。どこから美羽たちの耳に入るか、わかったもんじゃないんだから。 「ま、まあ過去の忌まわしい記憶の一部だ。すっかり忘れてくれると助かる」 深いため息をつく。だがしかし、陽菜はそんな俺を見て意地悪そうにその瞳を光らせた。 「んっふっふっふ。ヒロ君、そういえば陽菜ってば最近ヒロ君の暖かさにちょっと飢えてるんだよねー。なんだか今日は、陽菜の好きなもので晩御飯のめにゅーを……れれ? ヒロ君、陽菜の頭を鷲掴みにしちゃって、どうするんですか? あ、あれ? ねえヒロ君、何柱の角とにらめっこなんかしちゃってるんですかぁっ!?」 「陽菜、人の記憶を物理的手段で消し去る方法があるらしいんだが、ちょっと体験してみないか?」 俺の言葉に顔を真っ青にしてぷるぷると顔を震わせる陽菜。 「じ、冗談! 冗談だからヒロ君、だからねえやめませんかそれはいくらなんでもちょっとまずいですよー!? あ、そんな大きく振りかぶって勢いなんてつけないで、いややややや、にゃー!!!!」 家中に陽菜の奇妙な悲鳴が響き渡った。 その後、陽菜の懇願により先ほどまでの会話はなかったことになった。 それにしても、貴俊のやつ。一言文句をいってやらないと―― 「あれ、貴俊めずらしいな電話なんて。どこにかけてるんだ?」 廊下では貴俊が受話器を片手に苛立たしげに立っていた。どうやら相手を呼び出している最中らしい。 質問に返ってきた答えは貴俊らしからぬ端的なものだった。 「わかれよ、ったく」 ため息をつくその表情は複雑だ。ああなるほど、実家に電話するのか。 貴俊は携帯電話など、文明の利器というか先端技術というか、そういったものをあまり好まない。携帯電話も持っているのは見たことがあるが使った所なんて数える程度にしか見ていない。結城家の人間もことごとく持っていないけど、それは特に必要性を覚えないからであって、貴俊のようにポリシーがあってのことじゃない。 ていうか、たけーんだよ、料金が。 それはそれ。 「そういえば、この間の時はお前が実家に連絡して乃愛さん達に連絡とってくれたんだってな。悪いな、助かったよ」 貴俊とその実家については、実は何も聞いていない。けど俺のほうからそれとなく話題を振ったり、暗にほのめかしたりして探ったことはある。その結果俺が出した結論を、貴俊は特には否定していない。俺の予想が確かなら、貴俊は本来こんな家にいるような人間じゃないんだが。 実家との関係が悪いというのは最初にあったときに聞かされていた。数年たって多少は改善傾向にあるようだが、やはりまだ溝は深いんだろう。それをおして電話をしてくれたのには、素直に感謝する。 「にしても今度はどんな電話だ?」 「ああ、積極的に戦うつもりはねーけどもしそうなった時のために備えて嬉しいことにしとこうとな」 備えあれば憂いなし、な。わざと間違えたなこのやろう。 「……お前の備えっていうと、まさか、あれか?」 俺の言うあれとは、貴俊が昔使っていた大振りのナイフ『牙』の事だ。見た目はちょっと変わった形のただのナイフなのだが、貴俊の魔法を組み合わせて使うことでその凶悪さが格段に上がる。 俺の手の甲にはいまだにそれによって付けられた傷の跡が残っている。ああ、思い出したくもない。あんときゃほんとに痛かった。 「あれはお前が駄目にしてくれたじゃん。だから次は新しいのを作ってんだよ」 「どうせまたえげつないんだろ?」 「威力はな。けど前より全然単純だぞ。ほら、高校入試前にお前とおしるこを食べながら話したじゃん」 ああ、あれな。……え、マジで? あれを実用化するの? こいつ馬鹿だろ。あれ殺傷兵器じゃなくて破壊兵器だぞ? それにそれを作るとなれば、こいつの嫌いな先端技術がどうしても必要になってくるはず。 「いいのか、お前は?」 「俺がやってんだからいいんじゃねーの? ま、あれだ。俺が嫌いなのは親父であって、親父の作ったのはそりゃ気にくわねーけど使えるなら使う」 昔はどうあっても使わなかったのに。 自分の身を守るため、と同時――それ以上に、俺と一緒に戦ってくれる。そのために自分の意思までも曲げてくれたのか。その気持ちに、思わず感動してしまった。 が、 「ふ、お前を愛すればこそだ!!」 あーそうですかーそれにしても空が青いなぁ。 バカには付き合ってられない。 恍惚とした顔を浮かべながらにじり寄ってくる貴俊から、じりじりとすり足で距離をとる。が、その表情が不意に曇った。電話が繋がったらしい。 「んじゃ、俺は行くよ、ゆっくり電話してくれ。……電話は壊すなよ?」 「んおー。まかしとけー……っと、あーシゲさんすか? はい俺です、早く親父死にませんかね? ……チッ、まあいいですけど、それより爪の完成はいつごろに――っていきなり出てくんなクソ親父! ああ、なんだとこの野郎!?」 いきなりヒートアップしてるなぁ。 多少乱暴に扱われた程度では壊れないとは思うけど、さすがにバラバラに分解されてしまってはどうしようもない。俺にできる事は魔法を使わないように祈る事だけだ。 多少の不安を残したまま台所を覗いてみると、美羽と美優がレンさんに料理を習っているところだった。 ……不安が激増した。うちの台所はB兵器の製造工場じゃないんだけど。 「レンさん、何を恐ろしいことをやってるんですか唐突に」 「ちょっと兄貴、恐ろしいって何よ恐ろしいって」 事実を言ったまでだ。美優の作るものはそもそも料理っていうシロモノじゃないし、美羽の作るものは、えー、その、なんだほら。 「そう、雑! お前の料理は雑なんだ、お前に調理された食材がかわいそうだろうが!!」 切り方は大雑把。味付けは勘任せ。火加減はその日の気分次第。確かに料理にある程度の大雑把さは必要だろうけども美羽のそれは度を越している。そして姉妹揃って味見なんかまったくしない。 「まあ落ち着けヒロト殿。確かにミウ殿の作業は雑だが、それでも努力して確実に上達しているのだから」 「レンさんまで雑って言った!?」 「半泣きになろうとも事実は事実として認めるんだ美羽」 ぽんぽんと肩を叩く。本気で悔しそうだ。 その横の美優は…… 「うー…………」 フライパンの上にこんもりと乗っかった、黒いよくわからない物体を睨みつけている。 「レンさん、美優は何を作ってたんですか?」 俺の質問に、レンさんはついと視線をそらす。その表情に浮かぶ感情は、無。 「目玉焼きだ」 絶句。 いやだって、目玉焼きって卵割って焼くだけだろ。なんで失敗する……ていうか、そんな奇形を生み出すことができるんだ。 フライパンの中のそれは、いびつに歪んで奇妙なオブジェと化している。そういう形を作ろうと思わないと生み出すことができないであろう、いびつな形を。もっとも、こんな形を生み出そうなんて考える人間とはお近づきになりたくないけど。 そーゆーカタチ。そもそもどう考えても質量が卵一個分どころじゃねえよ。 ……料理云々からこれほどまでに遠いものを、俺ははじめてみたよ。 「えーっと、美優。お前鶏に何かうらみでもあんのか」 「お、お兄ちゃん酷いよっ……!」 イヤーそんなこと言われましても、さすがにそれはなんていうかバイオハザードでしょう。 「み、見た目が悪いだけだから、ほら、中身はちゃんと、半熟だから……!」 「いやそんなに黒焦げっつーか炭化してて中身は半熟のほうが異常だろ!?」 ぶちゅっ。 美優が菜箸でオブジェをつっつくと、生理的悪寒を誘う音とともに、中から青紫色の何かがでろりとあふれ出した。 「「「……………………」」」 「あ、あう……」 青紫の何かはあとからあとから溢れてくる。美優がそっと菜箸を抜くと――さきっちょが溶けてなくなっていた。 「レンさん、もう一度聞いていいですか。美優はいったい何を作り出したんですか」 「……私にも、わからないことぐらいある」 結城姉妹のお料理修行は、次回に持ち越しとなった。それがいいことなのか悪いことなのかの判断は、とりあえず保留にしておくことにする。 過去の写真を見ると、不思議なことにその時の状況がどんどん頭の中に浮かんでくる。普段は押し込められている記憶が、次から次へと湧いて出てくる。人間の記憶力の偉大さには本当に驚かされる瞬間だ。 「んで、俺はその力を逆ベクトルに向けてるって事か。なんていうか、情けねー」 ため息をつきながら、アルバムのページを捲る。 この数日間、ずっと繰り返していることだ。それには、ちゃんと目的がある。 「俺が魔法を忌避する理由、理解しない理由は、俺の心の問題……か」 自分自身でどうにかする。解決の糸口を得るために、俺はこうして昔のアルバムを見かえしていた。 それにしても、本当に不思議だと思う。たった一枚の写真を導として、次から次へと記憶が浮かび上がってくるのだから。ああ、あの山を登ったときは辛くて泣いてしまった。あの川ではおぼれてしまった。この時の釣りでは親父がでっかい鮎を釣っていた。川原でバーベキューをしたときは母さんが素手で川から魚を取ってきたっけ。 どれもこれも、全部今まで忘れてしまっていたことばかり。きっと今思い出しても、いずれまた忘れてしまう物語。それでも、こうしてページを捲れば何度でも思い出せる、そんな思い出。 たった一つの景色が、たくさんの記憶を連れてきてくれる。 「それでも、魔法に関する記憶はさっぱり、か……」 ため息をつく。収穫はゼロ。この作業――作業というのは、なんとなくいやなんだけど――を始めてからの結果はいつも同じだ。 まー、完全に埃かぶってたから久しぶりに見かえすのはそれはそれで楽しいんだけどさ。 それにしても乃愛さんの相変わらずの姿勢には多少不満を持ってしまう。俺自身の問題と言ったけど、解決のヒントのひとつもらえないのではもはやお手上げだ。今俺たちに残された時間がどれだけあるのかもわからないんだし、さっさと答えを教えてほしいと思ってしまう。 「とはいえ、俺の問題なんて言われたら俺がどうにかするしかないもんなー」 山を登るなら自分の足で登る。川に流されたら自分で足掻く。転んだのなら、ひとりで立つ。 いつでも誰かが、傍にいるとは限らないから。母さんや親父が、いつだって俺の傍にいられるわけじゃないから。 だから誰かを守りたいのなら、まずは自分の力で立てるようになれ。 「小学生に言って聞かせるような言葉じゃ、ないよなぁ」 一枚の写真を手に取り、浮かべるのは苦笑。でも懐かしさと愛しさが、胸の奥から溢れてくる。 コンコン。 ドアがノックされた。今では随分と聞きなれた音とリズム。それでもきっと彼女はまだ慣れないんだろう、どことなく、ぎこちない空気が扉越しに伝わってくる。 自然と浮かんでくる苦笑は、何故だか今までのとは少し違うものだと、そう自覚できた。どう違うのかは、よくわかんないけど。 「どうぞ、ユリアさん」 「……わかっちゃいますか?」 そりゃあもう、と芝居がかったしぐさで肯く。くすくすと笑うユリアさん。 あの日、俺たちの敵が現れた日から、少しずつだけど俺たちの日常は形を変えていた。緩やかに、それでも、確かに。 きっとそれは、みんなが何かを、覚悟しているからだと思う。 ユリアさんは俺の手元を覗き込んだ。 「また、見ていたんですね。これはどんな写真ですか?」 「うん、小学校に入りたての頃かな。それで、親父と魔法の訓練をしてた時の写真」 写真の中には、まだ幼い俺自身と笑っている親父がいる。体中のいたるところに擦り傷を負っている俺は、半泣きになっていたりする。 昔は何かにつけてよく泣いてたよなー。写真の中でも、親父や母さんに泣きついている写真がたくさんあるし、情けないことに美羽に泣かされている写真まである。 三つ子の魂百までとはよく言ったもんだと思う。 「確かこの時は、魔法の練習をしてたんだ。親父と母さんに付きっ切りで教えてもらっても、うまくできなかったんだ」 小学生相手に、今思い出すと結構無茶な訓練をさせていたと思う。 「どんな練習方法だったんですか? なんだか、すごくぼろぼろですけど」 「いやぁ、正直あまりいい思い出じゃないなこればっかりは」 浮かんできた記憶は割と悲惨だった。 魔法を扱うために必要なのは常に平常心を保つことだ。たとえ慌てるような出来事にあっても、すぐに自制心を取り戻さないといけない。そういった親父に連れて行かれたのは、高さ10メートル以上の滝だった。無論、落とされた。小学校に入る前の話だ。 魔法を使う時には集中力も大事だ。周りの雑音に自分の意志を惑わされてはいけない。そういった親父に連れて行かれたのは、どこかの新興宗教の大集会だった。そこで俺は聖書を朗読させられた。小学校に入ってすぐの話だ。 魔法を使うためには時には大胆さも必要になる。そういった親父に連れて行かれたのは、どでかいスクランブル交差点だった。あんなところでソーラン節を踊ったのは後にも先にも俺しかいないだろう。小学校の最初の夏休みの話だ。 魔法を使うためには体を鍛えない。そういった親父は海に俺を連れて行った。そこではこんどは―― 「いえあのもういいです。もういいですからそんなに落ち込まないでください」 「……あの謎の訓練は何だったんだいったい。実際のところ役に立っているのかいないのか」 「や、役には立っているんじゃないですか、ほら、忍耐強くなっていますよきっとそれでももしかしたら!」 フォローしているつもりなんだろうけど逆にへこませるような言葉だよそれは。 「ていうか実際どう? こういうのって魔法を使うのには何か役に立つわけ?」 「ええと、その……おっしゃることは間違いではないのですがその、なんていうか随分と奇抜な方法だなぁと」 がっくし。つまり役に立ちそうもないってことじゃないか、それ。 なんとなくそんな気はしていたし、ここ数日はその疑いがかなり濃厚になってたんだけど実際に言われると地味にショックだ。 「じゃああの時俺が失った恥だとか外聞だとか無邪気な子供心だとか大人への根拠のない信頼だとかその他諸々は何だったんだ……!!」 「よっぽど精神的苦痛を被ったんですね、その訓練で」 今まで大して気にしてこなかったけど、実はかなり密度の濃い幼少時代だったんじゃないかと思い始めている。まあ記憶を封印されてたしそれ以前だって昔のことを思い返すような年頃じゃなかったしで、考えたことがないのは当たり前なんだけど。 思い返さなくてよかった。精神衛生上。 「まあ私には特殊魔法の訓練はよくわかりませんから。レンもそういうのはわかりませんし、やはりノアさんやサラさんにたずねるのが一番では?」 「全力で遠慮します。どんなトドメを刺されるのかわかったもんじゃない」 沙良先生はともかく、乃愛さんの訓練は洒落にならない。 先日の話の後で聞いたのだが、乃愛さんも俺と同じように親父の格闘術を教わっていたのだという。今まで俺に手ほどきをしなかったのは、段階的には俺のほうが進んでいるから、ということだった。 のだが、組み手の結果は惨敗。動きのキレも正確さも段違いだった。その後二日ほど乃愛さんに鍛えてもらったのだが、危うく入院させられる目前まで追い詰められた。容赦手加減一切なし、今でも思い返せば体に震えが走る。 「……あの人やめないんだよ、もう動けないって言ってるのに何で追い討ちかけるの? 降参してるのに容赦なく急所に一撃を叩き込むって本気? しかもめがマジなんだぞ!?」 しかも笑って! さらにそれを見ている沙良先生はというと『乃愛にやられてそんくらいならまだええやろ。ウチが鍛える? 四肢、なくなってもええんか?』などとのたまってくれやがった。ましゅまろと戯れながら。 そんな人たちに魔法の手ほどきをしてもらう? あははは……冗談でしょう。 ……忘れよう。きっとその方が心に優しい。 「魔法の訓練と言えば、美羽と美優の調子はどう? 結構筋がいいって言ってたけど」 美羽と美優は現在、ユリアさんの下で通常魔法を特訓していた。この時期にそんなことをやるその意図を思えば反対したいところだったが、『身を守れる力はあるに越したことはないでしょ?』と言う美羽の言葉には反論できなかった。 あの怒りを内包した鋭い眼光からして、どう考えても目的は自衛じゃねーだろと言いたいけど。 「はい、ミウさんはとても順調に魔法を習得しています。これなら十年もしないうちに、王国の一流の魔法使いに並ぶことができますよ。それにミユさんは――正直、彼女の力は凄まじいです。基本の扱いしか知らないようですが、これで応用まで覚えたならわが国でも彼女と渡り合える魔法使いは両手の数もいなくなると思います」 我が家の今の戦闘力がぐんぐん上がっていっているようです。53万に届く日もそう遠くないんじゃないだろうか。 そしてその最底辺にいるのが、結城大翔君なのですよー。あああああ、俺の家庭内での地位が危ういものになっていく。今後美羽を怒らせたら弦衰に加えて通常魔法まで飛んでくるのかぁ。 俺の寿命もあと僅かだな。 「俺も通常魔法が使えればなぁ」 「ヒロトさんも、素養自体は備わっているはずですけどやはり私達の世界の空気を知らないことには」 通常魔法は俺たちの扱う魔法とは基本的に違うものだ。それを扱うためにはまずユリアさん達の世界の人間の血を継いでいることと、その世界の空気……というより、エネルギーを感じられることが前提条件らしい。 美優はもとよりそちらの生まれだったらしいし、俺と美羽は親父の血を受け継いでいると言うことで素養の部分はクリアしている。問題は、異世界というものを感覚として知っているかどうか。 美羽は調査の時に何度かユリアさん達の世界のエネルギーの密度の濃い場所に入ったらしい。それで才能が開花しており、後は扱い方を学ぶだけなのだという。 ハブられていた俺はその辺の経験がないので、通常魔法は扱えないのだ。ちっ。 ちなみに、俺の例の魔法を感知する力は美羽や美優のそれにはまったくもって反応しない。 これについてはユリアさん達も首をひねるばかりだ。 思い返してみれば、俺の力はポーキァの通常魔法、特殊魔法どちらをも感知できた。魔法の種類ではなく、使う人間の属する世界の違いに反応しているのだろうか? それ以前にそもそもこの力がどういうものなのかがさっぱりわからない。もし、俺が通常魔法を使えたとして、もしあの感覚が襲ってきたら……うわー、どうしようもないな。 そういえば美優にやたらこの感覚について聞かれたな。ありゃあ何か知っている様子だったけど……ううん、あの頑固者から話を聞きだすのは難しいぞ。 「それに、せっかくお父様やお母様から教えていただいた力があるのですから、そちらを思い出したほうがいいと私は思います」 「まあ俺もこっちをどうにかするってのには賛成なんだけどね。さすがにこれだけ手ごたえがないと、不安にもなってくるよ」 「いけませんよヒロトさん! 弱気になっては何事も成せなくなってしまいます。まずは心から信じることです『じーく自分』と」 「ユリアさん……」 次々に新しいネタをテレビから仕入れてきているなぁ……でも使い方は間違ってるんだよな。 妙なところでぼけぼけしたところは可愛いのだけれど、なんかこう、変なところばかりテレビに影響を受けているのを見ると、教育方針間違ったかなーとか保護者みたいなことを考えてしまう。 「まー焦らず手がかりを見つけるよ。のんびりとは、してらんないけどな」 俺の言葉に、ユリアさんもこくりとうなずいた。 世界中の穴が消え去ってから、もう一週間近くになっている。夏休みもそろそろおしまいで、外の景色は夏真っ盛りのいつもの陽気だ。 この世界のどこかで、この世界を『ついで』にぶち壊そうとしているやつらがいて、そいつらが俺達を狙っている。 せっかくの夏休みなのに、まともに遊びに行くこともできない。 「日に焼けてるのは基本的にレンさんにこってり絞られたせいだからなぁ……」 乃愛さんたちに戦い方を教えてもらうのは寿命を早めることになりかねないので、レンさんに教わっていた。エーデルも体力づくりを一緒にしている。 「でもレンが驚いていましたよ、ヒロトさんとても動きがよくなっているって。これなら騎士隊に今すぐにも入れるって言っていました」 そういうユリアさんは、まるで自分のことのようにうれしそうだった。騎士隊ってのがどういうものかわからないけど、その笑顔を見た俺もなぜかそのことが嬉しくて誇らしい。 「レンさんの教え方がいいからだよ。誰かに戦い方を習うのなんて、親父がいた時以来だしちょっと楽しいから」 「うふふ、訓練をしている時のヒロトさんは、なんだか生き生きしていますもんね」 「ん、そう見える?」 「はい」 そういうものか。まあ元々体を動かすのは嫌いじゃないもんな。時間があればランニングをしょっちゅうしてたし。 それにまあ、なんていうのか。俺とレンさんの組み手というのか打ち合いというのか。とにかく訓練をニコニコと楽しそうに見ているユリアさんがいると、自然と気合が入るのだった。 そうしていつものように特に意味もない会話をしながら、アルバムのページを捲る。 異世界での両親の話は聞いていて新鮮で楽しかったし、ユリアさんもこちらでの両親の話を本当に楽しそうに聞いてくれる。 いつの間にかいろんな話をすることが楽しくなっていた。 気がつけば、夕飯を作る時間になっていた。 「あ……ごめんなさい、お邪魔しちゃいました」 「いいって。どうせ焦ったって仕方がないんだ。ダメ元みたいなところもあるし、それなら楽しいほうがいいだろ?」 「楽しい、ですか。私とお話をするのは、楽しいですか、ヒロトさん」 随分と不思議なことを聞く。 楽しくなければ、こんな風に時間を忘れて話し込むなんてことないのに。 「楽しいよ。ユリアさんと話をしてると」 「……えへへ、嬉しいです。私も、ヒロトさんとお話しをするのは、とても楽しいです」 …………うあ。 思わず顔をそらした。なんかわからんがユリアさんの顔を直視できなくなってしまった。 「ヒロトさん? どうしたんですか、なんだか顔が赤いですよ?」 「や、大丈夫だから。元々そういう顔だから」 「そんなわけないじゃないですか。いっつもずっと見てるんだからそのくらいの違いわかりますよ」 ユリアさんは俺のごまかしを一瞬で看破して、ずいっとこちらに身を乗り出してきた。 「ほんとに大丈夫だから、特に何があるってわけでもないから!!」 「……本当ですか? 体調を崩したとかだったら、すぐに言ってくださいよ?」 本当に大丈夫です。むしろ早いところ距離をとってもらわないと、心拍数がひたすら上昇し続けて大変なことになりそうです。 しぶしぶといった感じでユリアさんが離れて、ほっとしたようなちょっと残念なような気分になって―― 「あー、君達、ストロベるのは構わないがせめてもう少し進歩したらどうかな」 「「なぁっ!?」」 突然乃愛先生が目の前に現れた。まさしく、何もない空間から現れたのだ。 そんなことができるのは、陽菜意外には未来からやってきた青いタヌキくらいしか知らない。 「の、乃愛さん、まさか錯覚を使って!? ていうかいつからそこにいたんですか!!」 「実は一時間ほど前からずっといたんだけどね。いや、いつ驚かそうかと思っていたんだが君達の姿を見ているとどうにも間に割り入り辛くて」 乃愛さんは意地悪ににやりと笑う。 い、一時間前からずっと見てた……? ずっと、この部屋の中で見てたのか、俺達を!? うああああ! なんか無性に恥ずかしいぞ、何でだ!? べ、別にユリアさんと二人でアルバムを見ながら思い出話とか世間話をしてただけで、やましいことなんてない……はず! しかし隣を見ると、ユリアさんもどこか恥ずかしそうにもじもじしていた。 何だこの針のむしろは! 「そういえば姫は面白いことを言っていたな」 「うえっ!? な、なんですか!?」 乃愛さんの言葉に目に見えてうろたえるユリアさん。ああ、ユリアさんダメだってば。乃愛さんは人のそういう姿がすごく好きなのに。 「ほら、何か言っていただろう。なんでも『いつもずっと見ている』とかそんなことを」 「……………………ふぇ?」 乃愛さんの言葉に、ユリアさんが凍りつき。 「ひ、い、いやぁぁぁっ! ち、違っ、いえその、だから私は、あうっ!!」 ばたばたと慌てだすユリアさん。 「ユリアさん? と、とにかく落ち着いて!」 「お、おおお落ち着いていますよ! 落ち着いていますとも! そ、それじゃあ私はこれで失礼しますね! ヒロトさん、またあとでっ!!」 脱兎。 ユリアさんはあっという間に部屋から姿を消した。 「えーっと……もう何がなんだか」 「情けない顔をするんじゃない。やれやれ、君にその辺りの機微を養う機会をもたせなかった責任の一端は私にもあるわけだが、君のそういうところはもはや生まれ持った部分が大きいのだろうな」 乃愛さんは何か一人で納得していた。なんだって言うんだろうか。 ていうか、何しに来たんだ、この人。 「乃愛さん、何かあったんですか? ていうか人の部屋になんでいきなり忍び込んでるんですか」 「そんなもの楽しいからに決まっているじゃないか」 なに当然のことを聞いてるんだ? そういわんばかりの反応だった。というかそうとしか言っていない。 「……いや、いまさら文句は言いませんけどね。何か用があったんじゃないんですか?」 「用というかなんと言うか。君の様子を見に来たんだが、その様子だと相変わらず成果は上がっていないようだね」 そのことか。事実なので隠さずに、俺は自分の魔法について何もわかっていないことを告げた。 「なるほどな。記憶はどうやらほぼ完全に戻っているか。それでも魔法を思い出せないとなると――」 乃愛さんは俺の瞳をじっと覗き込む。 「やれやれ。君も大概、苦労を背負うのが好きな男だ」 「はい? いや、できることならば楽して人生過ごしたいと思っていることにかけては右に出るものはいないと自負していますが」 「とんでもなく情けない自負だな、それは」 うん、俺もそう思う。だけど正面から言われると結構傷つくね。 「ま、それは置いておいて。ヒロト君、君の魔法だが……君は完全ではないが魔法を理解せずに使うことができている。それは実は自分の魔法を理解できないことよりも、おそらくは異常なことだ。だがそれも、こう考えれば説明がつく。君はね、本当の本当は自分の魔法をいつだって忘れたことはなく、きちんと理解してきたんだ。だがそれを自分のなかで認めていない……というよりは」 乃愛さんは窓の外に視線を向けた。この季節、まだ日が沈むには時間が早い。 「君は、自分の魔法を信じられなくなっているんだ」 その言葉は、なぜだが、すとんと自分の中の何かに収まった。 乃愛さんは珍しく何かを悩んでいる様子だった。ちらちらと俺を見ている。何を、迷っているんだろう。 「乃愛さん?」 「――本当なら、思い出さずにいられるのならそのほうがよかったんだと思う。けれどやはり、君はそれを思い出さなければ、自分と、タイヨウさんと、世界のすべてを受け入れられないと思う」 乃愛さんはゆっくりと振り返り、射るような視線で俺を貫いた。その瞳に、もう迷いはない。何よりも強い意思と覚悟があった。 「ヒロト君。思い出すんだ、君の中の、何よりも深い傷を。君の父親の、最期の姿を」 それは。 一体。 どういう、意味なのか。 「もう一度言うよ、思い出せユウキヒロト。おそらくはそれがすべての鍵だ。君を抉り斬り刻む最大の傷が、君の未来を切り拓く最強の剣になる。皮肉な話だが……君は、そういう道を生きなくてはならないらしい」 「ち、ちょっと待ってください、乃愛さん! それって一体どういう意味なんですか!?」 だが乃愛さんはやはりそれ以上を語るつもりはないらしい。いつもの、超然とした様子で口の端に笑みを浮かべるだけ。 乃愛さんも、親父と母さんに育てられた時期があったという。俺が乃愛さんの保護をどこか当たり前のように受け入れられたのも、おそらくその姿勢に両親に似通ったものを感じたおかげだったんだろう。 自分で歩く。答えは自分で探す。守りたいものがあるのなら、自分が強く在らねばならぬのだから。 「それだけ言っておいて、結局は自分でどうにかしろってことですか?」 「恨めしそうな目をしないでくれ。正直なところ、君がそれを思い出さずに魔法を取り戻すことができるのならそれが最良だと思っていたんだ。今でもそう思っている。君が何をきっかけに自分の魔法の理解を取り戻すか、私にもわからないんだから。君は昔、望んで魔法を忘れた。それを望んで取り戻すのなら、それはやはり君自身でやらなくては意味がないんだよ。魔法とは、そういうものだ」 そういうもの、か。 魔法。 そもそも、なんでこんな力があるのか。何のためにあるのか。それは誰にもわからない。 でもそこに、意味を求めることはできる。自分だけの、たった一つの答えを。俺はその答えを取り戻さないといけない。 乃愛さんの言う、親父の最期の姿を、俺が知っているのなら。俺の中にまだ、魔法以外の欠けた記憶が……失うことを望み、失ったことさえも忘れてしまった記憶があるのなら。 「なんていうか、また……しんどそうな話だ」 本当に。 俺はどれだけのことを忘れているんだろうか。どれだけのことを背負うことを投げ出しているんだろうか。 昔の俺。逃げ出した俺。耐えられなかった俺。そういう俺が少なからずいたことは、わかっている。背負っているものから逃げるのは、楽になるということだ。でもそれは同時に、大切なものを手放すということだ。 俺が、手放したもの。 魔法と記憶。 「取り戻すよ、必ず」 「ああ、がんばりたまえ。君ならきっと、取り戻せるだろう。悲しいことに、ね」 窓から見上げる、四角く切り取られた空の向こう。 その空に誓うように、拳を強く、握り締めた。
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世界观介绍--基于现实的架空的世界观 编者按 以下内容来源为作者DingNing所制作的pdf游戏指南《OUROBOROS GUIDE BOOK 》 这个游戏的世界观是基于以现代人的眼光来看待自身长久以来的发展和盛衰交替的事实,而在此基础上构想出的简化的因果逻辑,以及其外在的表现形式--祭祀。 游戏根据中国古代的以国家为单位的大规模殉、祭奴隶的侍奉鬼神而祈求祖神庇佑的传统仪式而假想时代发展的代价,以及围绕这个假定的事实,而展开相应的情节。 以下的几个概念将进一步阐述这个游戏的世界观。 母亲--存在于人类基因内的客观大精神(神) 游戏中假设一切生命都由海洋诞生,人类也由低级生命形式向高级进化。构成人体的约70%的水中,存在的基因内的那小部分为原初之水,通过一代代人的繁衍生殖,而毫不间断地自远古一直传递到现在,永久性地不与基因外界进行物质交换,仍然保持着生命最初产生时的混沌状态。其中所隐含的意义,就是掌握生命的一切奥秘的“母亲”存在于每一个人的基因内。游戏中所谓“母亲”的实质,也就是指在基因内永远保持着混沌状态的原初之水中,蕴涵着支配人的一生,影响人的一切的大精神。而这种大精神,在外部的象征,则是浩瀚而又神秘的海洋,是一切生命,包括人类在内的,共同的母亲。游戏中假定中国古代的原始宗教是崇拜人类最初的母亲的信仰,并用“女娲”来表示原始人对于人类之母的普遍称呼。在游戏中,用“OUROBOROS”的称谓来象征这样的基因内的母亲。 轮回--交替变化的宇宙与人的存在周期 游戏假设世界是由若干个YUGA时代构成的,最初的YUGA时代,宇宙几乎永远的存在着,而对应的人的存在,也基本上与宇宙的存在时间相一致。随着不同的YUGA时代的交替,宇宙开始与结束的周期变得越来越短,而人类的存在时间,从诞生到灭亡的周期,也在不断缩小,并且相对于缩短的宇宙的周期,缩减程度更大,每一次YUGA时代的交替,都是通过宇宙的灭亡与新生来实现轮回的。宇宙的灭亡,就是万物都缩聚到一个几乎不存在的“零点”;而新的YUGA时代的宇宙的诞生,则是这个点再次爆发为构成宇宙的一切。无与全部就是在一瞬间完成转换的,死亡与重生的轮回也就是如此展开的。若以人类时间的每一千年为计量单位,则从最初的YUGA时代开始,这样的交替周期,以此为:“无量大数”、“不可思议”、“那由他”、“阿僧祗”、“恒河沙”、“极”、“载”、“兆”、“正”、“涧”、“沟”、“穰”、“稊”、“垓”、“京”、“兆”、“亿”、“万”……目前的YUGA时代应该是在“亿”。但是相对于宇宙的周期,这个YUGA时代的人的存在时间可以说非常短暂。在这一轮的宇宙中,人类从诞生到现在,仅仅只存几十万年而已。并且,人类也必然在远早于这个世界毁灭之前而先灭亡。为了改变这样的情况,人必须通过与大精神的融合,探求新的存在的方式,而试图改变世界不断缩小的危机,这也与祭祀的实质有关。 转生--人的自我意识得以维持和不断延续的过程 基因意识在这一轮的世界中,平均驱使人的细胞分裂六十次左右,即告个体生命的衰朽与死亡,但是,特殊的基因,因为内部的特殊意识(类似癌的突变),而不断维持自身机体的活性,直到这样的基因意识自我毁灭或为外界力量所强制中断 。假设游戏中的科学水平已经达到能够使用特殊的新纳米技术影响基因内的信息,进而改变基因意识,阻止基因的自杀信息向机体细胞传递,从而阻止人体的衰老,延长人的自然寿命。同样,假设特殊的自我意识已经渗透到了基因意识之内,与大精神达到沟通,从而使自身拥有了超乎一般规律的种种奇特秉性。而这样的自我意识,即使是在自身的机体被彻底毁灭之时,仍然有可能将基因信息发送到他人的基因之内,寄宿在其他人的血脉之中。在沉睡不确定的一段时间后,通过将所寄宿的基因意识促醒,进而实现自我的再次重生,而原先的个体意识或者消失,或者融为那个自我意识的一部分,而自身也将获得转生前的自我所持有的各种奇特禀赋。最重要的禀赋之一,便是继承自我在以往的人生中的记忆,用以映照延续存在的自我意识,但是往往会有很大的缺失而显得非常模糊。另外,人格与具体的能力也无法得到继承。不管怎样,转生的形式,是作为大轮回下的宇宙中的人的小轮回的一种理想形式,通过这样的方式,人也体验到了某种接近永生的存在之道。 祭祀--通过一定的等价交换(奉献),改变存在于内部的大精神的意志,进而影响时世万象变更的概率倾向的外部仪式 游戏中所称的祭祀,是指史上曾一度举行的盛大祭礼,游戏中称之为是千年之祭,每一千二百年举行一次,即以十二个世纪为一个周期的规模宏大的奉献万人的生命,牺牲祭神的仪式。祭祀的目的是为了呼唤大精神对特定的族群在未来时代的发展产生正面的引导作用,而对应的代价则是牺牲另一部分人的生命。通过奉献鲜活的生命,达到最终与大精神和谐同一。 游戏假定历史的发展并不具有惟一性,而是众多不同选择交集作用下的产物。对于各种可能出现的未知前景的概率,可以通过特殊的外部仪式,使大精神(神)影响这些概率的变化,这也是祭祀的现实目的之一。比较通俗的举例是某一件难以预料后果的事的祸~~福的概率变化。通过一定的祈祷仪式,可以使50%~~50%的概率对比变为20%~~80%的概率对比。同时,作为对等的代价,受益的个人或群体也会相应的承担一部分损失,如失去奉献的祭品,或消耗大量的精力等等。 游戏中,假定举行千年之祭是中国最古老的昆仑之民,远古时代的羲姓皇族的绝对义务。这个氏族一直保留着母系社会的传统,最高的宗教领袖即是举行千年之祭的祭司之长。当然,后来在进入了父系社会与私有制社会后,也逐渐产生了男性的世俗领袖。假设千年之祭的最高祭司为一对孪生姐妹,并且都拥有能与大精神交流的特殊意识。因此,在每一个千年交替之时,都会由转生后的她们完成祭礼仪式,保证这个国度逐渐导向繁荣昌盛。自三皇五帝之前,中国就已经有了举行这样的祭礼以事奉母神的血祭仪式,目的在于为下一个千年时代祈福。夏、商的时代,世俗领袖,也就是所谓的“天子”,都会倾全国之力进行献祭仪式。但是到了周朝末代,也就是春秋战国的尾声,大约是公元前300多年,又再次到了千年时代的交替时期,此时奴隶制已经瓦解,祭祀在动乱中举行了之后,就逐渐被后来的人们淡忘。但是,那次祭祀的规模是空前的,因诸侯战乱而成为牺牲品的人是以百万计的,祭礼的完美举行,导致了在这之后的一千年中,中国最终在唐代成为了当时世界上最为辉煌的东方帝国。 游戏中的古代情节,正是在春秋战国时代的祭祀完成之后所面临的下一轮千年之祭的到来的背景下,描述距今一千多年前的唐末藩镇割据时期,即公元十世纪的五代十国混战时期,和古老的祭祀有关的故事。 对抗--作为极端抽象化的解决问题的重要手段 作为游戏采用的表现矛盾冲突的最直接对抗形式,通过对杀将对方的肉体或意识的存在抹去,从而确定自己的存在的正确性与合理性。并且,假设这是基因内的大精神(母亲)所赋予所有人的生存本能,游戏中的一对一的对杀,是一种完全合乎高尚的道德标准,体现崇高的精神境界的实现自我价值的行为,是用有限的生命去追求无限的价值,不仅是创造的价值,还有毁灭的价值,也是一种美的体现。 毁灭的价值至少不比任何创造的价值要小,也许这样的价值不易于为人们所领悟、接受、欣赏,但是它却的的确确贯穿着人类的历史,并在现实中被人们广泛利用着。人都有对抗他者并且企图获胜的欲望,在各种千姿百态的具体形式上,那也许是基因赋予人在精神上的疯狂。尽管那是疯狂的,但是毫无疑问,这是神所赋予人的本能。 游戏的战斗系统也深受这些观念的影响,设计的尽量能体现出对杀的特点,在一部分情节上也着重刻画这样的对抗。因为游戏较注重于对主人公的微观心理的描述,因此这样的对抗形式能较有力的表现人物所面临的生死抉择与对极端问题的判断。 世界观部分结语 人所面临的困境实在可怜。我们都在广袤的宇宙中流浪着,又在自然定律般的劫后余迹前孤立无援,不断被时间的洪流冲垮淹没。我们都孤单地生存在一个冷酷而又陌生的宇宙之中,凝视着这个神秘的,瞬息万变的,无穷无尽的世界,为自己的渺小感到迷茫、困惑、惊恐万分。仅仅能明白的是,无,与无穷有关;全体,与无有关;对于无和全体,以及无穷之间的点,我们完全是一无所知。我们更无法知晓,万事万物为何来自一无所有?又是如何被卷入了无穷无尽?只能隐约感到,一切的结束和开始,都被全无破绽地隐藏在一个难以洞察的秘密之中...... 为何会诞生于这个世界?又应为什么而奋斗?人存在于这个世界上又有何意义?为此,人们都在不断地探索着自身的命运,试图找到自己在这个世界中的位置,发现自己对于自己或他人的价值。这个游戏试图通过描写主人公寻找自身的奇异之旅,探讨人生的某些可能性,以及人生存在这个世界上的意义......
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最期の世界線 西暦2086年、京都府秋葉市郊外。彼――石神学はいつものように 《次元デバイス研究所》通称ラボのメンバーを集め、研究に明け暮れていた。 明け暮れていた、と言っても、研究に執心しているのは立案者である石神と、 彼の助言役兼ツッコミ役の針名愛ぐらいのもので、 他のメンバーに至っては女の子同士で集まって雑談をしたり、 定位置でネットの海にダイブしたり、この場にすらいなかったりと各々が好きなように時間を過ごしている。 閑話休題――。 現在このラボで行われている研究、それは『世界線移動法の確立』である。 無線レンジ(仮)の発想から発展し、それを唐突に石神が熱弁を振るったことで研究が始まった。 周囲のメンバーからは科学的に不可能であるというまともな反論や、また中二病を拗らせたかという呆れた反応、 挙句の果てには、彼の言っていることを理解できずにただ成り行きを見守るだけといった ある意味いつも通りのやりとりが繰り広げられた。 結果として、ラボのリーダーたる石神と実質的な最大戦力である針名に、 時折パソコンでのシステム構築に参加させられる樽谷進の約3名で研究はスタートする。 しかし、彼の研究が終わりを見ることはなかった。 何故なら今、彼は『無線レンジ(仮)の存在しない世界線にいる』からである。 元々偶然の産物として手に入れた技術を、まっとうな研究や二度目の偶然に縋って 改めて作り出そうとするのが間違いだったのだ。 彼が最後に世界線を越えたのは、同胞であり師でありよき助言者だった《まほろば》メンバーの失踪、 および自殺の報道を受けてのものだった。 《リーディング・ヴァーハイター》の発現を機に不用意に世界線を越えてしまったことで、 周囲の仲間やちのIFを目の当たりにしてしまった彼は、 各世界線での問題を解決しながら元いた世界線への帰還を目指した。 まほろばのサークルメンバーは帰還の旅において針名を通じて手助けをしてもらった恩義があった。 そうして数百日分の3週間の旅を終えた彼がいたのは、『まほろばのメンバーが存在しない世界線』だった。 彼は言われていた。「もう飛ぶな」と。「どんな犠牲も踏み越えろ」と。 それでも、彼には「恩」があった。見過ごすことができず、彼は「飛んだ」。 しかし、彼が越えた世界線には大きなものが無くなっていた。 無線レンジ(仮)、次元科学、そしてまほろば。彼が――石神学が世界線を越えた理由はそこには無かった。 だが、これはある意味幸運だったのかもしれない。何故ならそこは、とても平和な世界だったからだ。 食糧事情やエネルギー問題に大きな障害もなければ、核戦争の危機にも瀕していない、平和な世界線。 石神学は世界の滅亡から期せずして救われたのだ。しかしそれ故に石神学――龍王院狂魔は自身の幸運に気付いていない。 元の世界線へ戻ろうとすることの危険性に気付かずに、彼は一生を費やしてタイムマシンの発明に没頭してゆく。 era1 事件
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八月三十一日。 八月の終わりはつまり俺たち学生にとっての長い休みの終わり、そして新しい学期の始まりとの境目でもある。ユリアにとっては初めての夏休みで、俺たちが一緒に過ごした最初の――そして最後になる、夏休み。 が、今年は少々事情が変わってしまったようだ。 「沙良先生、電話、なんですって?」 「ああ……なんか始業式を一週間遅らすんやと。学校も壊れたままやし、状況が状況やからな。これから生徒達全員にも連絡が回るはずや」 受話器を置いた沙良先生はどこか不機嫌な様子だ。なんでも学園長が沙良先生の居場所をいつの間にか掴んでいたことが気に食わないんだとか。何故そこまで学園長を毛嫌いするのだろうか。 さておきこれで夏休みが一週間ほど延びてしまった事になる。普段なら喜ぶんだろうがあいにくと今の俺たちの状況はそれを許さない。一週間の延長だってそれまで世界があればの話。 ノアから俺に渡された知識からして――期限はおそらく今日一日。さらに乃愛さんの傾向鑑みるに日付の切り替わりと同時に世界を崩壊させると考えて間違いないだろう。 さて……貴俊はうまいこと俺の依頼を成し遂げてくれるだろうか。 ユリアがなにやら本とにらみ合っていた。後ろから覗き込むと、それは我が家のアルバムで、幼い俺や美羽が親父、母さんと一緒に映っている。 「随分懐かしいものを見てるじゃないか」 「うひゃうっ!? ひ、ヒロト、いつからそこに!」 「いや、たった今だけど……」 何か都合がよろしくなかったのだろうか、目の前のユリアは明らかにほっとした表情を浮かべていた。気になるじゃない、そんな反応されたら。 「この頃の美羽はやたら元気がよくてなぁ。俺なんか一日の大半はアイツに泣かされていた記憶があるぞ」 「あはは、そうなんですか。でも可愛かったですよ、泣いているヒロト」 見たのか。見たのかその写真を。 ちょうど小学校に入学するかしないかあたりだから無闇に元気いっぱいな時期だからなぁ。写真の中の俺たちもさぞかしはっちゃけて……。 「……ユリア、見たな?」 「え? な、何の写真をでしょうかっ!?」 きょどる。見た、絶対にこいつはあの写真を見た。俺にとって最大の禁忌であるあの写真を! じ~~~~。 「きょときょと」 視線があちこちを泳いでいる。ふむ……。 「ところでこのアルバムの中だと俺の従姉妹の女の子の写真があったろ、俺に似てる人」 「あああれ従姉妹の方だったんですね! ヒロトかと思ってしまいましたよ、すっごく可愛くて似合っていま……し、た……」 「うわああああやっぱりみられてたあああぁぁぁっ!!!!」 俺の! 幼い頃のものとはいえ!! 真っ白なふりふりドレスとレースのリボンを身にまとった、あの写真を!!!! 「え、あ……あの、ヒロト大丈夫です! 私はたとえあなたがどのような趣味を持っていても蔑んだりなんか!!」 「その心遣いは間違っている上にとどめになるから!!」 違う、俺にそんな趣味はねえ!! あれは母さんのワルノリだったんだ!! 褒められてまんざらでもない顔ではにかんでたりするけど本当にそれだけだったんだああああ!! ああ、今からでも過去に戻ることができたなら全力で殴ってでも止めて――あかん、母さんに返り討ちにあう。 「で、でもほらとっても似合っていましたよ!!」 「ありがとよちくしょう!!」 もはややけくそになって叫ぶしかなかった。 青春に乾杯!! 「で、なんでいきなりこんなもんを引っ張り出してきたんだ?」 このアルバムは意図的に棚の奥のほうにしまっておいたはずなのだが。ついこの間アルバムをひっくり返したばかりだからその記憶に間違いはないはずだ。 「つい引っ張り出しちゃいました。本当はいかがわしい本を隠していないかを調査いえなんでもないです冗談ですから」 ひと睨みきかせておいた。そもそもそういった類の本は美羽や美優によって定期的な撲滅運動にさらされるのだ。そのため極端に生存率が低い。 ……生存率が低いだけで決して絶滅しない、させないのは俺の意地といえるだろう。ちなみにそのアルバムの二つとなりのケースの中身がそういった本と入れ替えられていたりする。 「まあ見るのは構わないけどな……にしても楽しいか、そんなの見てて?」 「楽しいですよ。私の知らないヒロトがいて、こんな風に笑ったり、泣いたりしていたんだってわかって、なぜかすごく嬉しい気持ちになるんです。今のヒロトに繋がる積み重ねの日々の欠片を、少しでも感じていられるからでしょうね」 今の俺に繋がる日々、か。そうだな……そうして積み重ねてきたものがあるからこそこういう風になったんだし。 「そうだ、せっかくだしみんなで写真でも撮ってみるか。いい記念になるだろうし」 「いいですね、そうしましょう!!」 ぱっと思いつきそうな話だったが今までにみんなで揃って写真を撮ったことはなかった。単純に俺の気がきかないだけなんだが。 ユリアにみんなを集めてきてもらうことにした。場所は家の前。 どのような結果が出るにしろこれが最後にみんなが揃う写真になる。この場に乃愛さんがいないことだけが、ひとつの心残りといえば心残りだが。 「ふむ、仲良くしているじゃないか」 「っ!?」 振り向きざまに距離をとる。ぞっとした。何の気配もなく背後にノアが立っていた。そんなバカな、いくらユリアと話していたからといって、この距離まで近づかれて気付かないなんてっ!? 「なに、気にすることじゃないさ。私が現れたのはたった今、声をかけた後なのだからね」 「そんな事までできるのかよ。本気で反則だな……」 緊張に喉が干上がる。一瞬でもその動きを見逃すまいと全身の神経を尖らせる。 「そんなに緊張しなくていい。今はただ、知らせに来ただけだから」 「いったい、何を知らせに来たって言うんだ?」 「終わりまでの時間を、さ。君の予想通り、今夜で世界が終わる。私がこの手で終わらせる。残り時間にしておよそ十三時間、それが君に残された時間だということをよく自覚しておくことだ。その中で君が何を成すのか、あるいは成さぬのか」 想像通りのことだったとはいえ、さすがにショックだ。明日世界が終わるという現実が、背後から確かな恐怖を伴って迫ってきている気がした。 「……絶対に、そんな事はさせない」 「そう思うのなら止めてみるといい」 言葉の終わりと同時にまるではじめからその場所にいなかったかのようにその姿を消した。痛いくらいの沈黙だけが部屋に残された。俺は固まったまま指先をピクリとも動かせずに立ち尽くしていた。 ふと、視線を床に戻した。 「乃愛、さん……」 俺、美羽、親父、美優、乃愛さん。五人で笑っている写真だけが、場違いに輝いて見えた。 酷く、心が乾いた。 「ヒロト?」 「うおっ!? ど、どうしたんだ?」 「いえ、皆さん、集まりましたよ? さっきから呼んでいたのに気付かなかったのですか?」 「あ、ああ、ごめん。ちょっとぼーっとしててつい」 「もう、ヒロトが言い出したことなんだからしっかりしてくださいよ」 悪い悪い、と謝りながら苦笑を浮かべた。ぎこちなさを自覚しながら。 時代は便利になったもので。 フィルムカメラからデジカメ主流になったのは果たしていつの頃からだろうか。俺が小学生くらいの時なんかはデジカメなんて少数派だったのに、いつの間にかマイノリティが逆転していた。 「うわっ、これアタシ目つぶっちゃってるよ、しまったぁ~」 「あはははは、お兄ちゃんなんて半目になってるよ」 「ヒロ君これなんか心霊写真っぽくない? テレビに送ってみようか」 「何でお前そんなに嬉しそうなんだよ……」 などと普段からカメラを使い慣れている側の反応。反対に、 「わわ、本当に撮れてます……うわー、こちらの技術はすごいわね、レン」 「うーむ、書いて字のごとく写真、か。テレビもそうだが、やはり驚きは隠せませんね」 「おお……か、鏡以外にこの僕の美貌を寸分の狂いもなく映し出すとは!」 と、初めての反応の人たち。 実は遊園地の時にも使い捨てカメラでちょくちょくとってはいるのだが、忙しすぎて存在を忘れ去られ、現在棚の奥で眠っている状態だ。今度現像してもらおう。 「しかし黒須側がこんな時におらんのも珍しいなぁ。あいつならどっからともなく現れそうなもんやけど」 沙良先生の言葉に俺は肩をすくめた。あいつなら今頃忙しく動き回ってくれていることだろう。そのための借りひとつがどれだけ高くついているのかはあまり考えたくない。 「……? うわっ!」 ふと視線を感じてそちらを見ると、ユリアが凝視していた。 「ユリア?」 「え? あ、あれ、もしかして私、ずっと見てました?」 自覚、していなかったようだ。 「何か気になるのか?」 「いえ……なんでしょうね?」 聞き返されても答えられませんよ? ユリアは首を傾げながら、それでもちらちらとこちらを見ていた。 うーん……なんなんだろう。 そして日がくれ、最後の夜になった。 みんなには『明日に結果を出す』といってある。嘘は言っていない。明日には世界が続いているか終わっているか、その答えが出ていることだろう。単に俺が一人で行くという事実を隠してあるだけだ。 結局、最後の最後まで卑怯者か。 「情けないなぁ、俺。結局親父や母さんにはみたいにはなれそうもないよ」 暗闇の中、ろうそくの小さな明かりだけが揺れる。その明かりのおかげで、ほんの少し、親父と母さんの顔が見えた。 仏壇の前で――親父と母さんに向かってちゃんと目を合わせて挨拶をしたのは、果たして何年ぶりだろうか。ずっと心の奥にしまっていた過去を取り戻してようやく、俺はこの場所へ戻ってこられた。 「というか俺は周りの人間に負い目作りまくりなんだけどすっごい凹むよねこの事実!!」 思い返せばきりがない。親父のことを忘れたこともそうだし母さんに教わった魔法のノウハウも全部忘れてたし。美羽にも美優にも山ほどあるし陽菜なんか存在そのものを忘れてたし。 というか先日の戦いもあれはあれででっかい借りだよなぁ。あああ……俺って……。 「ま、まぁともかく! 今からちょっと、乃愛さんを取り返してくるから。だから――家のこと、妹たちのこととそれから……ユリアのこと。ずっと、守ってやって欲しい」 手を合わせる。心はひどく穏やかで、波ひとつない湖のよう。その湖は澄み切っていて、水底までも見通せるのだ。 うん。 大丈夫。 俺は、やれる。迷いはない。 家族を、みんなを守ってみせる。 たとえこの命と引き換えになろうとも。 足音と気配を殺し、自分の部屋から木を伝って外へ出て、家の塀に足をかける。家の中から美羽たちの話し声が聞こえてきた。 いつも通りのその声に隠された不安に気付かないフリをしていた。みんなそうだ。だから。 そんな不要な努力をしなくていい日々を、彼女らの手に。 音もなく道路に飛び降りる。 「よお、遅かったじゃん」 そこに貴俊が立っていた。その肩にかかったかばんが放り投げられる。受け取って中を見てみると、グローブが入っていた。 「……これは?」 「うちの研究部に作らせたんだよ。お前だけに合う形で作られた特注品だ」 手にはめてみる。しなやかな布の材料はわからないが、手に吸い付くようだ。ためしに近くの壁を軽くたたいてみるが、驚くほど反動が少ない。とても布一枚を隔てただけとは思えない。 「って、やっぱりこれも最新技術だったりするのか?」 「らしーぜ? 素手で殴りあってると痛めやすいだろうって事でな。単純にテストも兼ねてんだろうが」 貴俊は片側だけ口を吊り上げて笑った。ふむ。 ひゅばっ!! 空を切る音。貴俊の笑顔がぶれ、次の瞬間眼球を狙った何かが突き出される。軽く首を傾げてかわし、勢いに乗せた裏拳を叩き込む。 ぱしんっ! 音が弾け、貴俊の視線が正面からぶつかった。裏拳は貴俊の手によって止められていた。 「お前右腕イカレてるだろ」 「ありゃ、ばれたか?」 左の蹴りを右に避け、左手で目潰しを狙ってきた。そのくせ、俺の裏拳を止めたのも左手だったのだ。おかげで裏拳は貴俊に直撃はしていないものの、その頬に軽く触れていた。 「バカが……黒爪はそもそも一人で運用するようなもんじゃないってわかってただろうが」 「それでもやるのが男の子って奴だろ」 貴俊はけろりとしている。まったく、俺なんかは美羽が黒爪を撃ったなんて聞いた時には全身の血の気が引いたというのに。 あれは反動が酷すぎるのだ。貴俊の魔法次第だが、場合によっては射出速度は音速を超える。美羽が無事だったのは『弦衰』で反作用をある程度押さえ込んだおかげだろう。 「確かにそれで助かったのは助かったけどな。けどそこまでやることはなかっただろうに」 貴俊なら他にもやりようはいくらでもあったはずだ。 「いいんだよ、俺はこれで。大体そこまでしなくてもってんならお前もだろうが」 「? 俺が何したよ」 俺の質問に貴俊は答えない。鼻で笑うだけだ。その仕草の腹立つこと腹立つこと。 「ちっ、まあいいや。それでわかったのか?」 「当たり前田さん、このメモにある場所にいけばいいぜ」 貴俊からメモを受け取り目を通す。場所を確認して、メモを返した。貴俊はそれをポケットに仕舞いこむ。 「さて、それじゃあ行ってくる……ああそういえばお前に借りあるけど、どうするんだ?」 「んん? おー……まあ、お前が帰ってくるまでには考えておくさ」 その言葉に、 「っておいおい、なーに微妙な顔してんだよ。お前の大体の考えはわかってるけどな、結果はまだわかんねぇだろ? じゃあ俺はお前が死なずに帰ってくるほうに賭けるさ。そのほうが、楽しいじゃねぇか。楽な考えじゃ、ねーけどな」 「…………そうかよ」 「そうだよ」 その言葉に喜ぶべきか呆れるべきか、はたまた怒るべきなのか。少し迷って俺は結局何も返さないことにした。 「んじゃあそのついでっていったら何だけどさ」 「おいおい、まだあんのかよ?」 「ユリアたちの後のこと、頼む。それと何が起こるかわからないから、できればみんなを安全なところに匿って欲しいんだ。それとわかってるとは思うが、あいつらに余計な事は言うなよ」 「――へいへい、まかせとけ」 そういう貴俊の表情は不機嫌なものだった。さすがに頼みすぎたか? 「大翔、俺がテメェにムカついてんのは都合のいいことばかり言ってくれてることに対してじゃねぇよ」 「だったらなんだってんだ?」 貴俊は、 「それがわかってねぇから俺はテメェの敵なんだよ。最高じゃねぇか」 目をぎらつかせて、血に飢えた獣のように、 「何でもかんでも、貴様の思い通りになるとか思うなよ? ああいいぜ、俺はお前の思惑通りに動いてやるさ。けどな、」 どこまでも人間臭く、 「お前は思い知るよ、お前の本当の強さを」 笑った。 貴俊は言葉を失って立ち尽くす俺にひらひらと手を振る。行け、ということなのだろう。 仕方ない。 俺も自分の進むべき方向へ歩き出した。 互いに無言。 まあ、そんなもんだろう。 やがて大翔の背中が見えなくなった頃。 「まあ俺は大翔との約束は何があっても破ったりはしねぇさ」 虚空に向かい、貴俊は言葉を発した。 「けど俺だって万能じゃねぇからな、こっそり出て行かれたんじゃあどうしようもねえ。な、ユリアちゃん」 闇が音もなく歪み、ユリアの姿を形を成してゆく。闇から歩み出たユリアは、それこそまるで闇そのもののように暗い、悄然とした表情を浮かべていた。 「……いつから、気付いていたんですか」 「気付いてないよ、ただの勘。よく当たるんだよ俺の勘は」 「そうですか」 答えるユリアの声には張りがない。貴俊は小さくため息をついた。 「ヒロトは」 「さっきも言ったように大翔に口止めされてるんでね、聞かれても答えらんねーよ」 ユリアは口をつぐむ。 「けどまあさっきも言ったように、こっそり出て行くってんならとめらんねぇし探しにも行けねぇ。いやなに、うちの人間を使えば見つけられないこともないだろうけど、そのためには電話を使わないといけないんだよ。けど俺は電話が嫌いだ。かといってこの家から離れるわけにも行かない。こっちのことも頼まれているからな」 ユリアが眉をひそめる。貴俊の真意を測りかねているのだろう。 「ちなみにあいつの行き先はこの紙に書いてある。そこにいる奴に聞けばその先もわかるってわけだ。んで、俺は今からこの紙をこの道端に『落とす』から、その後どうなろうが知ったこっちゃない」 つまりそれがどういうことなのか理解できないわけがない。 自由にすればいい。貴俊はそういっているだけだった。 なぜだか、ヒロトの様子が気になってしまう。どこかおかしい、そういう風に感じずにはいられない。 それを皆さんに相談したのですが、やはり皆さんの誰にもわからないそうでした。 妙な胸騒ぎに衝き動かされ、結局私はヒロトの部屋を訪れました。そしたら…… 「…………いない?」 空気はかすかに暖かいので、先ほどまでいたと思うのですが。そう考えて、家の中をくまなく探してみることにしました。 「ユリアさん、何してるんです?」 「ヒロトを探しているのですけど、知りませんか?」 「兄貴? う~ん、ちょっとわかんないなぁ」 ミウさんにもわからないとなるとちょっと難しいかもしれません。ミウさんはヒロトさんの気配というか空気というか臭いというか、とにかくヒロトさんに敏感なので期待していたのですが。 「兄貴に何か用でもあるんですか?」 「いえ、用というわけでもないのですけど。すこし気になってしまいまして」 「そうですか……」 ユリアさんはなにやら考え込んでいる様子です。どうしたんでしょう。 「あのー、つかぬ事をお聞きしますが、ユリアさん、兄貴のことをどう思ってます?」 「ヒロトさんですか? そうですね、優しくて強くて、それでもどこか頼りないといいますか、危なっかしいところがありますよね」 「いえ、そうでなく」 ミウさんは何か難しい顔になってしまいました。私の答え、何か間違っていましたでしょうか? 「えーっとですね……ああそうだ、ユリアさん、こっちの世界に残ってくれましたよね」 「……ええ」 「どうして、ですか」 たずねられて――言葉に詰まってしまいます。だって、それは私にもよくはわかっていない事だったから。 ただそう、ヒロトを少しでも守りたくて。少しでも、傍に居たくて。 「ユリアさんはこの世界がどうなるにしろ、明日帰っちゃいますよね」 「ええ……」 確かに、ヒロトにはそういいましたし、皆さんにもそう説明しました。 でも……はたして本当に、私にそんな事ができるのでしょうか。この世界がもはや助かる見込みがないとわかったとき、私は彼らだけを残してこの世界を去って……それで? そんな事をしても、失う事実は変わらないのに。 その痛みは決して軽くなることなんてないのに。 この身は私一人のものではない。それは痛いほどによく理解している。でも、だから。 私は生まれて初めて私という存在を呪わずにはいられなくなってしまった。この身がただの娘であったのなら、あるいはこの世界の最後のときを、ヒロトと共に迎えられたかもしれないのに。 「どちらにしても、たぶんずっと会えなくなっちゃうと思うんです。私たちって結局普通の人だから、ユリアさんみたいなお姫様には会えないと思うんですよ。ユリアさんもさすがにこっちにこれないと思うし」 「…………え? そ、そんなことありません! 確かに私からは来ることはできないかもしれませんけど、あなたたちが来てくれるのなら私は――!!」 「ユリアさんがよくっても、国のほかのえらい人たちとか、わかんないじゃないですか。兄貴もユリアさんに迷惑かけたがらないと思うし」 それは。 とてもありえる話でした。むしろ考えて当然、至らないほうがおかしいくらいの結論に。 なぜか私はたどり着いていなくて。 なぜか私は凍えるほどの孤独を感じて。 「それは仕方ないと思ってるんですけど、やっぱり色々と感情は、ちょっと」 「……そう、ですね」 こちらに来る前、私はどう思っていたのかを思い返しました。 私が私の世界の危機を知り、この世界の危機を知ったとき、すぐにでもこの世界へ来るつもりでした。けれど実際には魔力をためる時間やお父様を説得する時間などが必要で。その間私が気にしていたのは、私を救ってくれた人の息子であるヒロトのこと。あの日、タイヨウさんの葬儀の後に公園で出会った少年は今どうしているのか。 私を守ってくれた恩。そのために、大切な人を奪ってしまった償い。ようやく彼らに報いることができると、そう思っていました。 ところが、この世界へ来た私にノアさんから告げられたのは、ヒロトの記憶が封じられていることと魔法の制御を失っていること。それらがあの事件が原因のひとつであること、でした。 「なんていうんだろ、アタシは二人が後悔しないようにしてもらいたいんです。ううん、後悔してもいい。ただ、その思い出を苦しみにして欲しくないんです」 「苦しみに、ですか。それはヒロトのような?」 ミウさんはまっすぐな目をして肯きました。ミウさんもミユさんも、ヒロトのことをこんなにも愛している。それがとても嬉しくて。 ……? 嬉しい、ですよ? なのに、なんだか。ちょっと心が、苦しいです。 「ユリアさん?」 「な、何でもありません! そう……ですね。そういうことも考えないと、いけませんよね」 急いでその場から離れた。ミウさんの心配そうな視線がこちらを見ていることは感じていましたが、今の私はそれどころではなくなっていました。 最初はただ、ヒロトのためになればとただそれだけを思っていたのに。 どうして、今になってこんなことに気付いてしまったんでしょう。 今はもう、ヒロトのためだけではなくなっていた。ヒロトに、私の傍にいて欲しい、そう、思ってしまっている自分に気付いてしまった。 「どうして……そんな事を……っ!!」 自分で自分がわからない。こんなに心が苦しいのなんて私は知らない。 誰か教えて……私はどうなってしまったの? 気がつけば、一階の隅にある部屋の前に来ていました。 「ここは……」 特に何かを言われたわけでもなく、入ることを禁じられたわけでもなく、それでも一度も入ったことのない部屋……。 なぜでしょう。 なんだかとても、懐かしい。 私は扉に手をかけ、ゆっくりとそれを開いていきました。 ふわ、と香るのは経験の無い匂い。 優しさと寂しさを混ぜ合わせた、知らない、でもどこか懐かしい匂い。 女の子が二人、部屋の隅で泣いている。二人は男の子の両腕にそれぞれしがみ付いていた。その男の子はまっすぐに前を見ていた。 違う。 頭を振って過去を追い払う。すると目の前に残ったのは暗い部屋。かすかに揺れる赤い光はろうそくの輝きだけ。 たった一度だけ、この部屋に入ったことがある。ここは…… 「お父さんとお母さんのお部屋です」 「ミユさん」 はっと振り返る。ミユさんは微笑んで、部屋へと入っていった。 「って言っても、ワタシはお母さんと直接にあったことはないんですけどね。でもお兄ちゃんとお姉ちゃんのお母さんだから、ワタシもなんだかお母さんの子供みたいな気がして」 ミユさんは眩しそうに写真を見ていました。 「……このお線香、ユリアさんがあげてくれたんですか?」 「え? 違いますけど……」 ミユさんの視線の先には小さな火が灯っていました。過去にかいだ香り。この匂いで、昔の記憶が蘇ったのでしょう。 タイヨウさんの、葬儀の日を。 「じゃあ、お兄ちゃんかな。お兄ちゃん、ちゃんとお線香あげられるようになったんだ」 その言葉に疑問を感じた。どういうことなのか説明を求める。何でもヒロトはつい最近まではこの部屋の写真を見ることもできなかったのだといいます。おそらく記憶を封じていた弊害なのでしょう。 けれど、どうして今このタイミングで? こちらの文化に明るくない私ですが、私の国での行いと照らし合わせることはできます。例えば親しい人の墓前に立つのはどのような時でしょうか。 ……少し、不安が胸をよぎる。 私が誰かの墓前に立つのは、その人のことを思うとき。そして、その人に自分の思いを――それも特に強い決意の類を伝える時です。 ヒロトはタイヨウさんとミクさんという二人を前に、明日に全てを終わらせるという時に、何を思ってこんなことを? 「あの、ユリアさん」 「ごめんなさい、すこしぼうっとしていました。なんですか?」 「その……こんなことお願いしていいのかどうか、わからないんですけど。お兄ちゃんが何かしそうだったら両手足使え無くしてでも止めてくれませんか?」 なんでしょう。 今なにか恐ろしいことを告げられた気がします。 「えーっと、それはどういう?」 「お兄ちゃん明日にどうにかするって言ってたけど、すごく無茶をすると思うんです。お兄ちゃんはワタシたちを極力巻き込まないようにすると思うし……ワタシじゃあ、お兄ちゃんについていけないんです。ついていけるのって、ユリアさんとかレンさんとか先輩とかだと思うから」 ミユさんの感じている不安はワタシの抱えているものと同じでした。ヒロトは私たちを危険から遠ざけるためなら自分を犠牲にすることを厭わないでしょう。 「わかりました。私も、ヒロトに置いていかれるのはご免ですから」 「ありがとうございますっ」 ミユさんの顔から不安が消えて安堵の色が咲いた。それにほっと胸をなでおろし、 「ユリアさんってお兄ちゃんのこと好きなんですか?」 「なななななななあっ!?」 胸が爆発しました。ええもう唐突に何の前触れも脈絡さえもなく。 「なにゃっ、何を言い出すんですか、ミユさん!?」 「いえ、何となく」 「ななな、何となくでも変なこといわないで下さい!!」 なぜだかその場にいられなくなって、また部屋を飛び出しました。廊下を走り階段を駆け上がり、部屋の扉を開けてやかましく閉じて深呼吸をひとつ。そこまできてようやく私は落ち着きを取り戻しました。 落ち着きを取り戻して辺りを見回せば、 「……私は何をしてるんですかぁぁぁ」 ヒロトの部屋にいましたよ、ええ。なぜか。なぜかも何も私が駆け込んだからに決まっているのですが、自分の部屋でもなくよりにもよってヒロトの部屋だなんて。いえヒロトの部屋が嫌いというわけではないのですよ決して、むしろ逆に落ち着いたり楽しい気分になっ 「落ち着きましょう、少しおかしいですよ私」 もう一度深呼吸。 あ、ヒロトの香り。 「…………」 自分の情けなさに思わずへたり込みました。ため息をついて、ベッドに腰掛けます。ごろんと仰向けに寝転がると、自室とは違った天井が見えました。そういえば、ヒロトはよくこうしている気がします。 なんとなく布団にくるまってみました。ふんわりとした手触りとどこか安心させる香りに、とろんと思考がとろけそうになりました。 こうしていると、なんだか自分の悩みなんて小さなものに思えてきてしまうから不思議。悩まないで自分の思うままにやってしまえばいいんじゃないかなんて考えが浮かびます。私のやりたいように。 私が、望むもの。 ヒロトと一緒にいる事。 ああ、なんだ。そんなに簡単なことだったんだ。 過去とか恩とか償いとか、そんな色んなものに脚色された思いの最後に残ったのは、真っ白な純粋なたった一つの願いでした。 けれどそれだけに難しいこと。自分のしがらみを全部振り切って思うままに振舞うなんて、とても難しいです。 ああ……でもそうできたら。 「……………………? 声?」 リラックスしていたおかげでしょうか。その声が耳に届きました。 外から聞こえてきたように思えたので窓を開けてみると、それは確かに人の話し声。それも、私が今まで探していた人の声でした。 すぐに窓から飛び出そうとして、 「…………少し、気になりますね」 魔法で姿を隠しました。そうして音を出さないようにして、ゆっくりと声の方へ近づきます。どうやら、ヒロトとクロスガワさんが話しているようですね。一体何を――え? 「ユリアたちの後のこと、頼む。それと――――」 ヒロト? ねぇ、あなたもしかして。 私を、おいていってしまうの? ひとりで、どこかへいこうとしているの? またあなたはそうやって……全部をひとりで背負い込んで、それで。 それで、誰も満たされない結末を迎えるつもりなの? 「で、どうする?」 クロスガワさんは私をじっと見ていました。どうするのか? ヒロトを追うのか、それともここで待つのか。 「あなたは……ヒロトの勝算をどう見ていますか?」 「さあ。今回ばかりはあいつも分が悪い。少なくとも俺は今回ばかりは大翔を勝たせるつもりはないね」 「それにしては随分と親切だったように思いますが。あんな靴まで用意して」 あれではかってこいと言っているのと同じではないでしょうか? そもそもヒロトを勝たせないのはどういう意味? 「あいつにとっての勝ちは自分の大事な人たちが生き残ること、負けは死んだり傷ついたりすること。勝つために必要ならあいつは簡単に死んで見せるさ。だからといって戦いに負けても死んじまう。じゃあせめて戦いには勝って、その上で負けてもらわねーといけねぇんだなこれが」 全身が粟立った。だってそれに間違いはないと感じたから。 こうして一人で出て行ってしまったのも、私に何も教えてくれないのもきっとそういうこと。 一人で全部を抱え込んでもって行ってしまうつもりなんだわ。私たちに何一つ見せる事無く。それで私たちを守れるのだと、そう信じて。 「……酷いわ、そんなの」 「あいつも変化してはいる。だからこの前の戦いには俺らを巻き込んだ。が、変わっただけだ。まともになったわけじゃねぇ。壊れたところは壊れっぱなしさ」 クロスガワさんは夜空を見上げて乾いた笑顔を浮かべました。その瞳は夜空よりも遠く、過去を見通しているように思えます。 その手の中から、白い紙切れがふわりと風に乗って私の足元へと飛んできました。 「……行って、私に何かできるでしょうか」 「君にできなきゃ他の誰にもできないだろーさ。そんときゃま、あいつの一人勝ちだ。癪に障るけどな。ただし言っとく、たぶん死ぬぜ。大翔か乃愛さんか、君の誰かが。ただの勘だけど」 私は。 私にできること。 いいえ。 私が、やりたいことを。 そっと、紙切れを手にとり、ゆっくりと開きました。 ぶわり、と風が舞ったと思った次の瞬間には貴俊目の前から姫君の姿は消えていった。 空を見上げれば、流星のように一直線に白い光が夜を切り裂いていた。 貴俊は大翔がどうするかなんてさっぱりわかってはいない。可能性として最もありえると踏んだことを述べたに過ぎない。ゆえに、これからどうなるかもわからないし、考えることもしない。 「へーい、こんっばんはー!!!!」 なぜなら、やるべきことがここにあるからだ。 大翔を生かすためならばその大切なものを犠牲に払うことも厭わない。故に、結城大翔の敵。 愛と憎悪は紙一重などというが、貴俊には同義である。その執着が、一人の少女の無垢な心を利用した。ただそれだけの話でしかない。 「先輩? こんな時間にどうしたんですか!?」 「コンバンハー、ちょっと君の兄貴にお願いを頼まれたんでね、それをしにきたわけよ」 「はぁ……兄貴が。それで、何をしに?」 貴俊は笑って答えない。ただ行動で示した。 家に上がり電話を手に取り、よく知った――しかしめったにかけない番号を叩く。 ワンコールがなりきる前に相手の受話器が取られる音がして、 「いょう、クソ親父。ご機嫌はよろしいかああぁぁぁんだとこの死に損ないがメイドを土産に冥土に送られテェかおいこらァ!!」 周りの人間がドン引きする顔と声で受話器を締め上げながら電話線を引っこ抜く寸前まで暴れるような電話を始めた。 後に結城家の人間達は語る。 奴に受話器を持たせるな、と。 「今日は千客万来ですねぇ」 空を見上げたエラーズが呟く。その声に顔を上げたのは、弱々しい……というか異様に衰弱した様子のポーキァだった。 「おいエラーズ! 言われた通りに魔力込めたぞ! これでいいのかよ?」 息を切らせながら掲げたのは、エーデルの家に伝わるものであるはずの赤い宝石。 「構いません。どうやら彼女のご到着ですよ」 ポーキァが疑問を返す前にその姿が天空から降ってきた。隕石のように。 ずごぉんっ!! 夜の街の一角で迷惑極まりない破壊音が響き渡った。もくもくと立ち込める砂煙のおくから現れたのは、その光景に似つかわしくない美しい少女。 「……なんでかすっげぇこの上なく魔王にしかみえねーんだが」 「奇遇ですね、私もそのように思っていたところでした」 若干どころか本気で引いていた。しかしユリあはそんな事を気にする様子もなくずんずんと歩み寄ってくる。その迫力に、百戦錬磨のふたりでさえ気圧されてしまっていた。 「あ、えー。ご機嫌麗しゅう、姫君」 「無駄口はいいのでヒロトがどこに向かったのか答えなさい」 一蹴されたエラーズの背中に哀愁が漂うのをポーキァは見た。 「……まあ教えるのは構いませんが、あなたではどう足掻いてもたどり着けませんよ?」 「何故ですか!?」 ばちばちっ、と雷光が散る。ポーキァさえも青ざめるほどの強大な魔力がユリアの怒りに呼応して放出されたのだ。二人が知ることではないが、空を飛んでいる間にふつふつと大翔に対する怒りが醸成された模様である。 「彼は私にノア・アメスタシアの居場所を尋ねました。私の感知の力は世界を覆うほどですし、あれほどの違和感であれば逃すはずもありません。彼女は今、この世界でありながらほんの少し次元をずらした空間にいます。そこへたどり着くためには、世界を越えるためほどとは言いませんが、それでもかなりの量の魔力が必要になります。まあ、彼の魔法ならどうにか突破できるようですが、数日前に全力で戦闘したばかりで魔力を温存していないあなたではどう足掻いても届きはしないでしょう」 その言葉に。 ユリアの怒りがより一層高まった。 「――つまりあなた方がいなければそのような事になることはなかったわけですね?」 完全に八つ当たりだった。いつものユリアとは違った様子にエラーズも戸惑う。後ろのポーキァに助けを求めようと振り向いて、端っこのほうで体操座りして振るえている姿をみてそれを諦めた。 「方法がないといっているわけではありません。これを」 エラーズが宝石を取り出す。 「なぜ、あなたたちがこれを?」 「彼に行き先を教える事の交換条件ですよ。昨日からずっと監視された上に何の利益もないのではやっていられませんからね」 「……それを私に渡してしまっては意味がないのでは?」 エラーズは首を横に振る。 「いいえ。彼の嫌がる顔を見ることができたので十分です」 まじめにそんな事を言った。今度はユリアが顔を引きつらせる番だった。この上なく本気が伝わってくる声だったからだ。 「……え、ええと。ありがとうございます……って本当に随分と魔力が込められていますね」 「ええ、ポーキァが十分でやってくれました」 そのおかげで干乾びかけていたわけだが。 「とにかく助かりました。この件に関しては、感謝をしておきます」 硬い表情で告げるユリアに大翔の行先を告げると、その姿は一瞬で風と共に去っていった。その際にゴミ箱やらダンボールハウスやらが吹き飛ばされていたが、それを気にする二人でもない。 「…………エラーズ」 「なんです?」 「女怖い」 一人の少年が心に傷を負った。しかしながらエラーズもその意見に全面同意せざるをえない。 (ノア・アメスタシア……何を考えているんですかね) 大翔から宝石を受け取り魔力を満たし、それをユリアに渡す。それを指示してきた人物こそが他でもない、ノアだ。エラーズの強大な知覚能力を逆手に取り、彼に一方的な命令を送りつけてきた。 従うのは癪だったが従わなくては命の保障もない。そんなわけで言うとおりにしたのだが……。 (彼女からは待っていればいいとだけ言われて、本当にそうなるとは。どうやら、面白いことになりそうですね) 仮面の奥で小さく笑う。 エラーズにとっては先の戦いの勝敗はさして重要ではない。なぜなら、ここにもいたからだ。バカな男が。 (さあ、あなたの結末を見せてもらいますよ。ユウキヒロト) いつも学校へむかうための転移場所。注意深く意識を向ければ、そこから普段とは違う違和感を感じることができました。 「ここね。間違いないわ」 私は宝石を手に取ると、その中に込められた膨大な魔力を自分の力に上乗せし、空間に向けて解き放つ。無音の衝撃が広がり、視界が瞬時に色を失い景色が消え、最後には重力も。しかしその数秒後、今度はその逆の順に世界が知覚されて、あらわれたのは予想もしなかった景色でした。 「……どう、いう?」 目の前に現れたのは、先ほどと全く同じ景色でした。しかし空は明るく、透き通るような青空が広がっています。一瞬だまされたのかとも思いましたが、全身をなでるような違和感が付きまとって離れないところをみると、どうやら完全に異世界にやってきたようですが。 ゆっくりと道を歩いていきます。まったく同じ景色の違和感、なんてどんな悪夢かと思ってしまいます。これが、次元のずれた世界ということなのでしょうか。 それにしては、どうにもその程度の話とは思えない不気味さが感じられるのですが。 怪訝に思いながら歩いていると、向こうのほうに人影が見えました。この世界にも人が―― 「な……なん、ですかっ、これは……!?」 人影が。 人の、影が、歩いてきます。確かな厚みを持った存在感のない、黒い、透けた、人間の形をしたものがひと組。それらは私の存在に気づくことなく通り過ぎて行きました。 なにやら楽しそうに会話をしながら……といっても、影なので声は出ていないのですが。 その楽しそうな様子が。 あまりにも、幸せそうな様子が。 ひどく、腹立たしくて哀れに思えて。 「……空へ」 ふわりと空へと飛びあがれば、そこかしこに黒い影は見ることができました。誰もかれもが楽しそうで幸せそうで。けれど。 「幸せに満ちた世界……幸せしかない世界。でも、この世界は私をあの香りほど幸せにはしてくれない」 だから、腹立たしかった。だから、哀しかった。穢された気持になった。 「ヒロトに、会いたい」 この世界はどんな冬の空よりも寒々しい。 急速に黄昏てゆく幸せの世界で、私の心は孤独に震えていた。
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NPG機関 ヨウコ編固有マップ NPG機関 メル編のラストダンジョン。 他管理人の帽子5つが揃っていないと移動できない。 この世界で 全滅すると即座にゲームオーバー になるので注意。 マナ回復量は2、デコイランクは初回突入時は20相当、一度ホームに帰還した後の再突入では21相当。 前半は警備隊、特殊機動隊、強襲武装隊、謎の研究員、ビーコン、エアアサルトが出現する。 後半はユーユー、免疫防壁、攻性ワクチンが出現する。 道中、敵がレアドロップする貴重品「セキュリティカードLV1」と「セキュリティカードLV2」が必要なドアと中ボス2撃破で開くドアがある。 中ボス1撃破後、サブイベント「殺人医者コハル」発生で開くドアと貴重品「IDカード」が必要なドアがある。 「IDカード」は途中の研究員に話しかけると入手できる。ユノーを連れていると特殊会話あり。 サブイベント「殺人医者コハル」発生で入れるフロアでは休憩とパーティ編成が行え、更に「牧師バリーの懺悔」を終えていると消耗品の作成と解体ができる。 隠しフロアは4層吹き抜けフロアの上から二段目、右側並列エリアのうち中央のフロアの穴から落ちて空中左ダッシュで行ける。 穴は全体マップに表示されないので注意。 固定宝箱は3つ。 「セキュリティカードLV1」で入れるフロアの宝箱の中身は武器「S W M29」 「セキュリティカードLV2」で入れるフロアの宝箱の中身はOP「逆十字」 中ボス2撃破で開くドアの先の宝箱の中身はOP「アッシリアの水晶レンズ」 + 中ボス1攻略 中ボス1はアーマードフォース。 + アーマードフォースのステータス アーマードフォースのステータス 性格:派手好き ライフ:63,000 ソウル:2,362 攻撃力:54 物理防御:33 魔法防御:33 戦闘力:23,440 種族:鋼鉄兵器 腕力:23 器用さ:23 素早さ:26 体力:23 魔力:0 運:19 気絶:★ 睡眠:A スタン:A 混乱・魅了:★ 毒:A OS低下・封印:A マヒ・石化:★ 能力値低下:C 剣:20 槍:20 斧:20 弓:20 杖:20 銃:20 拳:20 火:0 水:0 風:0 土:0 光:0 闇:0 時:0 装備ジェム OS上昇量アップLv5 レジストLv3 素早さアップLv3 防御力アップLv3 攻撃と防御に優れ、物理攻撃でゴリ押ししてくる ブロッキングに弱いが、OS攻撃はブロックできない ほぼ物理攻撃しか使わない。 通常攻撃は物理遠隔攻撃。スピアアーツ風車の対象外。 銃攻撃に見えるがカウンター可能。 「範囲掃射」は全体物理遠隔攻撃。銃攻撃に見えるがカウンター可能。 「バスターカノン」は物理遠隔攻撃。銃攻撃に見えるがカウンター可能。 「投石」は土属性の物理遠隔攻撃。カウンター・ブロッキング不可。 「電撃」は風属性攻撃。魔力が0なので、威力は高くない。 「鉄球シュート」は最大ライフの約30%ダメージ。カウンター・ブロッキング不可。 OS攻撃は物理全体攻撃の「クラスター爆弾」、ブロッキング不可。 アイテムのクラスター爆弾と違い、固定ダメージ1200ではない。 魔法攻撃はほぼ使わないので物理防御に特化したジェム・装備をするといい。 + 中ボス2攻略 中ボス2はジャコウ。 + ジャコウのステータス ジャコウのステータス 性格:仕事熱心 ライフ:61,600 ソウル:2,475 攻撃力:45 物理防御:17 魔法防御:17 戦闘力:15,720 種族:プロバイダー 腕力:18 器用さ:20 素早さ:26 体力:18 魔力:20 運:18 気絶:★ 睡眠:A スタン:A 混乱・魅了:★ 毒:A OS低下・封印:A マヒ・石化:★ 能力値低下:B 剣:0 槍:0 斧:0 弓:0 杖:0 銃:0 拳:0 火:0 水:0 風:0 土:0 光:20 闇:0 時:0 装備ジェム 風魔法Lv6 闇魔法Lv6 マスター魔法Lv5 マナコストダウンLv3 魔法攻撃を主軸にしたコンボを狙ってくる ライフが減るとデュアルスペルで攻撃を強化する 通常は風魔法「ツイスター」でコンボを狙うことしかしない。 マナが減ると即発「サクリファイス」で魔法をライフ消費に変える。 ライフが半分以下になると「デュアルスペル」を即発し始める。 メイスアーツ振り逃げで姿を消すと「ハイド・アンド・シーク」で『行動停止』にされる。 OS攻撃は火属性全体攻撃「ライジングサン」、見切り可能。 デュアルスペル状態だと風魔法「テンペスト」を使うようになる。 アーマードフォースとは反対に、魔法防御を重視した装備をするといい。 敵の魔法コンボにはジャミング、魔法反射が通用しないので、戦術「コンボ妨害」を使おう。 コンボを妨害しても1人狙いが多いことには変わらないので、ジェム、OPで狙われるキャラを限定して防御と回復はしっかり行うべき。 戦術「コンボ妨害」に、風魔法リフレットで魔法反射を狙うと魔法コンボを完封できる。 OS減少攻撃を主に使って風か闇の大魔法が来ないように属性値に気を払おう。 ジャコウ戦はメルが取得した「全アーツ」ジェムのコンボカウンターを溜めるチャンスでもある。 そのままジャコウにコンボカウンターを使ってもいいが、ラスボス戦に向けてカウントを温存するのがおすすめ。 + ラスボス攻略 最後のボスは「ビッグママプログラム」、大体は前作と同様の内容。 装備ジェムはおそらく「マスター魔法Lv5」「レジストLv3」「マナコストダウンLv3」「マナ回復量アップLv3」 基本は通常の物理遠隔攻撃を繰り返しつつ魔法攻撃を織り交ぜるスタイル。 時折テンプテートやナイトメアを使用するので、状態異常の対策をしておこう。 味方の平均戦闘力が25000以上の場合、最初のターンに「心神封印」で味方一人を2T『行動停止』状態にしてくる。 味方の強化ステートが多い(*1)と「メガキャンセラ」で全員の強化ステートを消去してくる。 アクセの常時強化、ミスティリオン、サクリファイス、夢想、覚醒は数えられない。 振り逃げ対策に「バニシュ・デスゲート」で強制『気絶』させてくる。 OS技は基本的には魔法全体攻撃「ファフロツキーズ」を使用する。見切り可能。 中盤(*2)以降は玩具・法・戦・命・時・夢のどれか一つのモードに変化し、実際の管理人と似たような行動パターンに変化する。 モードは3ターン毎にランダムに変化する。 各モードの危険度・OS技も各管理人に準じる。以下のOS技以外にも稀に全体攻撃魔法を使ったりする。 玩具モードのOS技は「パンプキンボム」と「玩具大量作成」(*3)、通常時は普通の「玩具作成」なども使う。 マリオーネを倒すと「パンプキンボム」が強化されるので注意。 呼び出されたマリオーネのジェムは「カウンターLv5」「ジャミングLv3」「スーパーガードLv3」「マナ回復量アップLv3」 法モードのOS技は「ジャッジメント」、OS封印付与に注意。 このモード中は魔法多めでライフが半分以下だと即発「デュアルスペル」を使う。 戦モードのOS技は「ムーンスクレイパー」、二刀流まで再現しないので通常時は怖くない。 命モードのOS技は「ジェネシーズ」、二度目以降「メイルシュトローム」になる。 デュアルスペル状態だと「メイルシュトローム」ではなく「イナムラウェーブ」を使う。 「ジェネシーズ」で全快されるともう一度ライフを削るまでモード変更をしない。 時モードのOS技は「マナポーションS液」→「リンゴドライブ」、リンゴドライブの締めは「龍破」 特にマナが豊富な時は非常に危険。範囲技を連打してくるためほぼ確実に壊滅する。 夢モードのOS技は「夢遊サイコシンドローム」と「コンボカウンター」、夢モード中はコンボを控えよう。 終盤(*4)は「オールウェイズ・オーバーソウル」を発動し、使用したターンから毎回オーバーソウルを発動する。 基本的には高確率で「ファフロツキーズ」を使用し、極稀に全体魔法を撃ってくる程度。 前作の悪夢であるジェネシーズやリンゴドライブは使わないようだ。 即死さえしなければ毎ターンOSゲージをフル充填してくれるため、ここまでくれば負ける要素はほぼない。全火力を叩き込んであげよう。 + ヨウコ編において ヨウコ編での「オールウェイズ・オーバーソウル」後はメル編と大きく異なり、 「ジェネシーズ」も平然と使ってくるほか、「玩具大量作成」+「ジャッジメント」で回復手段を封じてきたりとやりたい放題。 チャートのヨウコ編・チャプター34も参照してほしい。 一度メル編をクリアすると、ジャコウの部屋(手記がある場所)でマザープログラム補完率(ラスボスにおける価値観)が調整できる。 調整可能な範囲は25%~99%。 ヨウコ編固有マップ + ヨウコ編固有マップ サイバネティックス社 箱舟 サイバネティックス社 ヨウコ編の固有マップ。 警備隊がいるが、エンカウント=ゲームオーバーと言っても差支えない(*5)ので、ジャンプで避ける。 ジャンプじいさん関連で引き継いだチャージアクション系統もすべて使えないので、基本のジャンプだけで回避する。 マップ上の敵の配置的に無理だと思ったらマップ切り替えで警備隊の配置をリセットしよう。 箱舟 ヨウコ編のラストダンジョン。 形状はピラミッド。敵は全体的に光属性で、ここでのみ出現するデコイもいる。 + ボス攻略 最後の窮極決戦、相手は「マリスレーゼ?」 第一形態、第二形態がある。 ライフはソフトで両方とも160,000、通常で両方とも210,000、戦闘力依存での最大値は370,000? ジェムは「光魔法Lv6」「カウンター」「スペルカウンター」「ブロッキング」「ジャミング」 相手の「ジャミング」は回数制限がなく、ダンスインザダークが効かない。 この無限ジャミングによって、コンボやOP「古代金属ボルト」を使わないと即発以外の魔法が使用できない。 ジャニス、メルの「明鏡止水」でジャミングを無効化できるので活用しよう。 フレデリカは「フレデリカと特訓」クリア後、ジャミングとスペルカウンター無効の能力を得る。 また、トキノフリーズによる行動停止中や対人用パーフェクトコードによる封印中はジャミングを無効化できる。 この戦闘ではワンダワールドを使用しても効果がない。 リンゴドライブ耐性を持っているので、リンゴドライブを主力にする場合リンゴドライブ耐性無視の能力を持つシキを連れて行こう。 この戦闘ではターン経過につれて敵に与えられるダメージ倍率が増加する。増加は敵にある程度ダメージを与えてから始まり、遅くとも6ターンかけて上限に達する。 上限はこちらの平均戦闘力が高いほど上がり(*6)、最高で5倍。 ただし、上限に達していなくとも、次のいずれかの条件を満たすと止まるので注意。 味方パーティに、戦闘開始時からジャミングを無効化できるキャラクターが2人いる(*7) 敵が第二形態になった 基本的に第一形態、第二形態で行動内容は変わらない。ソフトで3回行動、通常・戦闘力依存で5回行動する。 通常攻撃、光魔法(ディバインオーラと大魔法)のほか特殊効果を持つ技を使ってくる。 「投石」はカウンター・ブロッキング不可の物理単体攻撃。ターン終了時に土属性値上昇。 属性値MAX以上に溜めるとターン終了時の土属性値上昇を回避できるらしい。 使用条件は不明だが、大魔法発動を妨害されてしまうことがある。確実に大魔法を使うには敵の動きを止めよう。 「ライフバースト」は戦闘力依存限定のスキルで味方一人を瀕死状態(残りライフ1%)にする。 ライフバースト直後に攻撃されると危険なので、リカバリーを装備しておくといい。 残りライフに関係なく倒される可能性が高いので、死角や振り逃げ等で狙われにくいキャラに毎ターン全体回復させると安定する。 「パルスター」はソフト・通常時に戦闘力依存の「ライフバースト」の代わりに使用するスキル。 威力・属性ともにディバインオーラと同等だが魔法ではないためジャミングで回避できない。使用時に光属性が上昇する。 「重力砲」は単体攻撃、「重力波」は全体攻撃でどちらもキャンセラと同じ効果を持っている。(堕天使の絆創膏の覚醒はバフではないため解除されない) 強化ステート解除で良性ステートを全て解除してからダメージを与えてくるので、フェニックスや防御強化ステートが無意味になる。 難易度:通常以上では、「重力波」を使用するターンのみ行動回数が3回となるため、事前に判別可能。 OS技は超多段攻撃の「ホーリーヴェノキシア」、合計40発の光属性魔法攻撃がOSのたびに飛んでくる。 40回の単体攻撃1回毎にトリガージェムが発動するので、リザレクションだけではほぼ無意味。 防御系統を集めなければ耐えられないが、逆に言えば「OPジョーカー+スーパーガード+魔法結界」のように徹底した光魔法ダメージ防御を行っておけば、OS充填用のボーナス技と化す。 防御で耐える場合の防具は光耐性と高い魔法防御を持つチョコレートアリスがオススメ。 ジャコウの初期装備がチョコレートアリス+10とおあつらえ向きなので、彼女を使う予定が無ければ頂戴しておこう。 なお、チョコレートアリス・オニキスブレスレット・OPジョーカーの光耐性は重複するため併用しても意味がないが、これらの光耐性とエンジェルハイロウの全属性耐性とは累積して効果を発揮する。 戦闘力依存の場合、第二形態開始直後にジェムを1つ強奪され、以後そのジェムを使用される。 奪うジェムは決まっており、該当するジェムが無ければ強奪されない。 強奪対象はランダムではなく、 (1)リンゴドライブ使用時、時魔法を所持している場合は時魔法、所持していない場合(マスター魔法orマスター全魔法でリンゴドライブ使用時)はなし (2)リンゴドライブ未使用時、愛魔法>マスター全魔法>絶望魔法。 と優先度がある。 ただし、リンゴドライブがマナ不足で不発(行動回数0回)した場合には(1)でなく(2)の場合になる。 (1)の場合のリンゴドライブ使用後、トキノマーカー&トキノリバースでリンゴドライブの使用をなかったことにでき(2)の場合となる。このとき時魔法ジェムを残すことができるが、ラストイエスタディを使う場合は行動再現がトキノリバース以降になるので注意。 強奪対象は基本的に優先度の高い1種類のジェムだが、(2)で絶望魔法を所持しているがそれ以外の優先ジェムがあるとき、闇属性値が50%以上の場合は、追加で絶望魔法も強奪される。 強奪対象が時魔法ジェムで複数人が時魔法ジェムを装備していた場合、すべての時魔法ジェムが強奪される。 時魔法を奪った場合はレボリューション、愛魔法の場合はネクロマータ、マスター全魔法の場合はトリイトメント、絶望魔法の場合はダンスインザダークを使用するようになる。 また、時魔法を奪った場合はそのジェムのレベルによらず、時の属性値が溜まると大魔法を使用するので注意。 マスター全魔法を奪った場合は振り逃げ状態に対してバニシュ・デスゲートを使用できるようになる。 自動回復を付加された場合は絶望魔法のオーバードーズで対処可能。 第二形態では、第一形態の技に加え「オーバーソウルバースト」を使うようになる。 「オーバーソウルバースト」は単体攻撃で対象のOSゲージの%分、MAXライフ割合ダメージを与え、更にOS0%にしてくる。 OS50%で受ければ最大ライフの半分、OS100%で受けようものなら確定で致死ダメージを受けることになる。 戦闘力依存では制限なし、ソフト、通常では1ターンに1回まで。 敵がOS技等の大技以外の行動をする瞬間にOSゲージ50%以上の味方が存在すると確実に使用する。対策なしだとターン開始のOSゲージが0だったとしても、敵の攻撃でOSがたまって「オーバーソウルバースト」対象になることも。なので戦術「OS抑止」「特攻」「コンボ重視」などでOS上昇を抑えるか、回復魔法でOSゲージを減少させるといった対策をしたい。 敵のOS技を耐える時は戦術でOS上昇を抑えるか、逆にジェム「OS上昇量アップ」などで盛大にOSをためて次のターン前にOSゲージを消費しよう。 OP「真紅のベヘリット」+コンボで毎ターンOS発動を狙う場合は、第二形態では戦術「コンボ重視」を使用するとよい。後攻になるので「オーバーソウルバースト」を受けずにOSをためることが可能。 マスター全魔法を奪われない限り、第一・第二形態共に振り逃げ対策が無いので、振り逃げ+サクリファイス+マスターヒール戦法が使える。但しOS技はその特性上、3人が倒れると振り逃げしたキャラにも攻撃が入るので、3人で40発全てを耐えられる耐久力が必要。 + 窮極決戦を終えると… 最終決戦、相手は「マリスレーゼ!」 「ほぼ」イベント戦。絶望しないように。 「時空間計算」「再計算」等、効果が不鮮明な技を使用したりするが、とりあえず1ターン目に負けることはない。 攻撃の見た目はしょぼい。(威力は酷いがあって無いようなもの)2,3ターン目はブロッキングも可能。 基本3ターンで倒せるように出来ている。 4ターン目以降、攻撃が激しくなってくるので速攻で全力をぶつけよう。