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SBS水木ドラマ『嫉妬の化身 DVD』が今日(10日)の夜、少しも目を離すことができないエピソードで武装した最終回を控えている。 まず、ピョ・ナリ(コン・ヒョジン扮)とイ・ファシン(チョ・ジョンソク扮)が順調に結婚にゴールインできるのか、2人の未来に注目が集まっている。難妊判定を受けたイ・ファシンは、ピョ・ナリとの結婚を考えることができずにおり、ピョ・ナリはそんな彼を説得している状況だ。さらにピョ・ナリの弟ピョ・チヨル(キム・ジョンヒョン扮)までイ・ファシンをよく思っていない状況だ。 しかし、イ・ファシンの人生において、ピョ・ナリは絶対に欠かせない存在であり、ピョ・ナリもイ・ファシンに対して揺るぎない気持ちがあるからこそ、月桂樹洋服店の紳士たち DVD困難な状況において一緒に立ち向かおうとした。そんな2人のロマンスが、誰も予想できないびっくりな結末を迎えることが明らかになり、彼らの運命に対する関心が高まっている。 また、ピョ・ナリとイ・ファシンの放送局内のキャリアも注目すべきポイントだ。過去の放送でイ・ファシンはニュースで既得権者たちの過ちを加減なしに語り、広告主が離れて行き、社内の幼稚園への移動命令まで受けることになった。嫉妬の化身 あらすじ難妊の彼には過酷な仕打ちで、彼が素直に会社の指示に従うかは未知数だ。 それだけでなく、アナウンサーになったが契約社員であるピョ・ナリは、選挙の生放送中にミスを犯して、最近もニュースのクロージングができないなど、アナウンサーとして過酷な第一歩を踏み出した。このため、長年の希望であり、目標であった正社員アナウンサーの夢を実現することができるのかも、今日の放送で確認できるとされ、関心を集めている。 最後に、イ・パルガン(ムン・ガヨン扮)の「イ・ファシンボイスフィッシング事件」もまだ終わっていない状態だ。嫉妬の化身 DVDしかし、今日の放送でイ・ファシンがパン・ジャヨン(パク・ジヨン扮)とキム・ラク(イ・ソンジェ扮)が置いてきて出てきたお金1000万ウォンを発見し、事件のすべての状況を知るとことになると明らかになり、彼が家族の前でどのような反応を見せるのか、好奇心を刺激する。
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426 :逆月裁判 ◆4wSURDq66Q:2009/02/20(金) 00 13 11 439 :逆月裁判 ◆4wSURDq66Q:2009/02/20(金) 17 55 45 440 :逆月裁判 ◆4wSURDq66Q:2009/02/20(金) 18 36 02おまけ 426 :逆月裁判 ◆4wSURDq66Q:2009/02/20(金) 00 13 11 間桐桜/これで分かっていただけました? 後藤/ええ、よく分かりましたよ。 貴方は料理などしていない、少なくとも5時以降は確実に。 間桐桜/なっ!? 後藤/用意された料理はそれ以前に貴方が作って持ち込んだ物か、 あるいは事前にどこかに隠してあったのかもしれません。 どちらにせよ食べる予定の無い料理だったので気付かれる心配はなかったでしょうね。 間桐桜/根も葉もない事を! 根拠があるなら見せてみろ! 後藤/いいでしょう。 ――――くらえ! 証拠品『現場から勝手に持ち出した被害者の醤油瓶』を提出しました。 間桐桜/これは、先輩の……。 後藤/そうです。偶然、現場から押収された証拠品です。 さて、証人。この中身は何が入っていると思いますか? 間桐桜/え?そんなの決まっているじゃないですか。醤油ですよ。 後藤/間違いありませんね。 間桐桜/当たり前じゃないですか。 実際に使ったんですから判りますよ。 後藤/そうですね。実際に使っていたなら気付いたでしょう。 ―――中身が摩り替わっている事実に。 実は、これは醤油ではなくオイスターソースなんです。 間桐桜/へ? お、おいすたー、そーす? 後藤/藤村大河のイタズラでね。 電話をかけた時に気付くべきでしたね。 朝食を摂る予定も無かった彼女が何故、現場に居たのかに。 突きつけられた事実にふらりと彼女の姿勢が崩れる。 しかし、それも束の間の出来事。その場に踏み止まった彼女が再び乱打を繰り返す。 自分の拳が砕けるのも構わずに骨のへしゃげる音を響かせる。 間桐桜/ふざけるな! あの馬鹿女! オイスターソース? 何でそんなものを! なんで、なんでみんなして私の足を引っ張る!? 後藤/裁判長。弁護側からは以上です。 知恵留/はい。これは大変な事になってしまいましたね。 検事から何かありますか? アーチャー/いや、残念だが認めるしかあるまい。 間桐桜/――――まだですよ。 後藤/え? 間桐桜/言われてみて思い出したんですけど。 味見した時に何かおかしいなって気がしたんです。 ああ、あれオイスターソースが入ってたからなんですね。 気のせいかと思ってすっかり忘れていました。 でも、そんなので私が殺人を犯した証拠になりませんよね? アーチャー/諦めたまえ。料理を調べれば分かる事だ。 オイスターソースと醤油では成分が違う。 間桐桜/料理? あんなのもう捨てちゃいましたよ。 アーチャー/な……! それは証拠隠滅だぞ! 蒔寺刑事が現場保存を説明したはずだ! 間桐桜/へえ、現場って道場内だけじゃないんですね。 初めて知りました。説明もありませんでしたし。 まあ、証拠隠滅でもいいですよ。 殺人罪を問われるよりかはマシですから。 後藤/(ま……まずいぞ。料理が無いんじゃ立証のしようがない) ――――待った! 間桐桜/!? アーチャー/!? 知恵留/!? 後藤/!!? 蒔寺楓/あたしの事も忘れてもらっちゃ困るぜ! アーチャー/すまんが後にしてくれ。今、取り込み中だ。 蒔寺楓/ぶーぶー、ちげえよ。あたし持ってんだってば、それ。 後藤/それ……と言うのはまさか!? 蒔寺楓/そうさ! 現場にあった朝食! しっかり保管してあるぜ!うちの冷蔵庫に! アーチャー/れ、冷蔵庫だと? 蒔寺楓/そうだよ。目玉焼きは食べたけどさ、 全部食べるには時間が足りないかなって思ったからね。 持って来た証拠品保存用のケースと水筒に移して持ち帰ったのさ。 間桐桜/そ、そんなの違法捜査よ!証拠になんて……。 アーチャー/いや、事件に関連性があると認められれば押収は可能だ。 そして、その関連性は弁護士が示した、これは立派な証拠として認められる。 蒔寺刑事、でかした。それに免じて勝手に証拠品を持ち帰った事には目をつぶってやろう。 蒔寺楓/いやー、それほどでもないって。 間桐桜/…………。 後藤/終わりですね、今度こそ本当に。 間桐桜/もう別に抵抗するつもりはありませんよ。 だって私の目的は達成したんですから。 先輩を独り占めするという目的は。 アーチャー/アルトリア氏と出会う前から被害者に好意を寄せていたのだろう。 近しい人間からも証言は取れている。 だから彼女に奪われたくなかった、そうだな? 間桐桜/そうですよ。何年も、何年も、何年も想い続けてきたのに。 終わってしまうのは一瞬なんですから残酷ですよね。 ああ、そうだ。私には弁護士なんて要りませんよ。 死刑にしてもらえれば、またすぐに先輩に会いにいけますから……。 知恵留/大変な事になってしまいましたが、彼女は? アーチャー/緊急逮捕した。後は別の法廷で裁きを受けるだろう。 知恵留/そうですか。では被告人の殺人容疑についての判決を言い渡しましょう。 ――――無罪!! ○月○日 午前11時21分 地方裁判所 被告人第2控え室 アルトリア/まさか桜が犯人だったとは……。 後藤/(さすがにショックは隠しきれないか) 彼女は間桐桜に対して親愛の情を抱いていた。 それが最も愛する人の命を奪った仇になった今、 いったいどんな感情が胸中に渦巻いているのだろうか。 後藤/(間桐桜の思惑を彼女に告げるべきだろうか) (選択)真実を伝える? Y/隠す必要はない N/知らせなくても良い事はある 439 :逆月裁判 ◆4wSURDq66Q:2009/02/20(金) 17 55 45 後藤/(……これは言うべきことじゃないな) ギルガメッシュ氏が現場を訪れたのは予期せぬ出来事だった。 それを間桐桜が計算に入れていたとは思えない。 なら、彼女は一体“誰”を犯人に仕立てるつもりだったのか。 6時から6時半までのアルトリアさんのアリバイを立証出来たのは間桐桜だけ。 もしも『料理に集中していたので気付かなかった』と彼女が言っていたなら……。 そして、玄関の掃除を頼んだ事も計画の内だったのだろう。 アルトリアさんなら被害者が道場から出てくるまで待っていただろう。 あまりにも遅ければ自分で迎えに入ったに違いない。 彼女が自分に罪を着せるつもりだったと知れば余計に傷付くだろう。 明かされない真実もまた真実なのだ。 キャスター/無罪を勝ち取ったのに浮かない顔ね。 後藤/………所長。 キャスター/私たちに出来るのは助けられる人だけを助ける事。 被害者も犯人も救う事は出来ない。 少なくとも貴方は依頼主と事務所を救ったのよ、それで十分じゃない。 ギルガメッシュ/うむ、雑種にしてはよくやった。褒めてつかわそう。 なんなら我の別荘にて祝勝会を開いてやっても良いぞ。 後藤/あの、ギルガメッシュさん。貴方はそれどころでは……。 ギルガメッシュ/む、我がどうかしたか? 後藤/無罪になったのは殺人容疑だけで偽証に証拠捏造の罪は問われます。 ギルガメッシュ/な、なんだと!? ええい、ならばもう一度、無罪を勝ち取るのだ! キャスター/無理に決まっているでしょうが。それに契約は殺人容疑の公判までよ。 大体、自業自得なんだから大人しく罰を受ける事ね。 ギルガメッシュ/い、い、い、異議ありーーー!! こうして弁護士としての初仕事は勝利で終わった。 だがこの数日後、自分の運命を揺るがす大事件に遭遇するとは、 この時は露にも思っていなかったのだ。 逆月裁判・第1話『勝負は蓋を開けて見なけりゃ判らない!』了 逆月裁判・第2話『柳洞寺毒鍋殺人事件!』NEW!(嘘) 440 :逆月裁判 ◆4wSURDq66Q:2009/02/20(金) 18 36 02 という訳で逆月裁判は一応の終了を迎えました。 “短くテンポ良く”を念頭に置き、なんとか2スレ内で収まりました。 ここまでお付き合いありがとうございました。 証拠品(ただし凶器除く)は全て使うようにシナリオを書いてみましたが、 本当にこれで大丈夫なのかどうか不安でした。 しかし包丁と言うだけで真っ先に出てきてもいない真犯人の名前が出てきた時には、 “なんというかある種の信頼感があるキャラクターなんだな”と思いました。 それとは別にSSFの人気も異常。 さて前スレ1000の仕掛けた巧妙な罠に、 うっかり引っかかり50を踏んだ挙句にageてしまったので、 次回の同時進行は“ロリ百合”です。 若奥様とか同年代の通い妻とか続いたので飢えていたのでしょうか。 そのテーマで書いていた龍ちゃんを士郎×慎二など様々な無茶振りで挫折させた手前、 必ずや完結させたいと思っているのですが問題が一つ。 『一体何のジャンルならロリ百合を実現しつつゲームとして成立させられるか?』 「ボードゲーム」「NON。時間がかかりすぎます。本編を遅らせるわけにはいきません」 「カードゲーム」「NON。論外だ、既存のゲームから流用するならまだしもルールやカードの説明に手間がかかりすぎる」 「育成ゲーム」「NON。既にその形式の作品が2つあります。二番煎じもいいところです」 「タクティクス・がおー」「NON。ロリ百合を生かすならばバトルは不向きだ」 「本部への出戻り」「NON。さすがにやらしかしてしまった手前、あそこに戻るのはどうかと」 「結論はロリ百合もゲームとしても成立させつつ、本編の負担にならぬように完結させる、そんなジャンルだ」 「まさしく無理難題だな」「いえ、あります。恐らくこの世で一つのみ、その無理難題をかなえる方法が」 (選択)スレの皆。オラにアイデアを貸してくれ A/シティアドベンチャーなんかどうだろう? B/脱出ゲームは如何だろうか? C/こんなのはどうだろうか?【アイデアを書き込んでね】 おまけ 679 :逆月裁判 ◆4wSURDq66Q:2009/01/23(金) 18 37 49 ←初投下 680 :逆月裁判 ◆4wSURDq66Q:2009/01/23(金) 18 46 54 戦術物と見せて、あえてその裏を突く! 正に策士! と言いたいのですが各キャラクター毎のバランスが難しく、 その調整でしばらくプレイできない事が判明しました。 そこで、代替案として逆○裁判をやろうかと考えた次第です。 この裁判はフィクションであり、実際の(以下略) ……キャラのAAとか使ったの方がいいのかな。でも容量喰いそう。 681 :僕はね、名無しさんなんだ:2009/01/23(金) 18 54 20 D/……誰も引き受けてくれなかった なぜ言峰がないのだw つーか、犯人はサクラじゃないのか? 180 :僕はね、名無しさんなんだ:2009/02/11(水) 02 25 07 A/被害者と親しい人物 嫉妬に狂ったサクラがずばっと。もしくはアーチャーが投擲したとか。 で、選択肢の2はどうすれば良いのかな? 持ち込み方法を書けば良いんでしょうか? それとも、またマキジに状況を聞けば良いんだろうか? 181 :僕はね、名無しさんなんだ:2009/02/11(水) 05 14 36 凶器からして桜としか 328 :僕はね、名無しさんなんだ:2009/02/15(日) 21 55 49 なぜだろう、逆転裁判的に見て桜が豹変する様がありありと目に浮かぶ。 逆月裁判 File 2 逆月裁判
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 千歌姫嫉妬 続き ◆33uUMeu/9c氏   「千歌音ちゃん……、ね、泣かないで」 熱い涙が落ちて、胸を伝って流れる。どんなに懸命に嗚咽を殺していても、千歌音が 泣いている事はすぐに分かる。 千歌音に泣かれると、胸が苦しい。 「姫、子……」 「私、全然嫌じゃなかったよ。最初は辛かったけど、千歌音ちゃん……愛してる、って 言ってくれたでしょ?だから……」 だから、それから後はむしろ嬉しかったのだ。 強く抱かれるほど、激しくされるほど――それだけ執着されているのだと、愛されている からなのだと感じられて身体が熱くなった。 「愛しているからって、そんなの免罪符には……っ」 千歌音が胸に手を置いて身体を離そうとする。けれど、ぐっと力を込めて離さない。 そんなに力は入らないけれど、千歌音も全力で身体を離そうとしているわけではないから。 「千歌音ちゃんは、難しく考えすぎだと思うな……」 免罪符とか、資格とか。そんなに難しいもの、いらないのに。 「傷ついたりなんて、しないよ。してないよ。私……本当に嫌な事は、千歌音ちゃんにだって ちゃんと言えるもん」 「姫子……」 「大切な事は、ちゃんと伝えよう、って。私も強くなったんだよ、千歌音ちゃん。ほめてくれないの?」 「……っ」 千歌音は顔を上げて、首を左右に振る。その度に髪が胸をさわさわと撫でて、くすぐったかった。 噛み締めた唇は小さく震えている。 抱きしめた肩からも千歌音の怯えは伝わってきて、なんだか可哀想だ。 早く楽にしてあげたいと思う。こんな千歌音は確かに庇護欲を掻き立てられて、とても愛しい けれど、やはり見ていて忍びない。 「怖がらないで……千歌音ちゃんが悪いんじゃないよ。ごめんね、私また千歌音ちゃんに 寂しい思いさせちゃたね」 「違う…ちがう……っ、私が、勝手に。勝手に嫉妬して、それだけで、こんな――最低な事を、 姫子にしてしまえるの、私は……っ」 ――嫌じゃない、って言ってるんだから、そんなに自分を責めなくても良いのに。 「もう。嫉妬してもらえるの、私はすごく嬉しいんだよ、千歌音ちゃん。私も……嫉妬してる事、 あるもん。だから千歌音ちゃんも私と一緒なんだなぁ、って」 「……え?」 「だって……乙羽さんは、子供の頃の千歌音ちゃんの事、知ってるんでしょ? ずっと千歌音ちゃんの一番近くにいた人だし、千歌音ちゃんのお世話とかお仕事の手伝いとか、 私には出来ないし……」 「でも、乙羽さんとは……っ!私が好きなのは、姫子だけで……ずっと、姫子だけを探してて……」 必死に身を乗り出して弁明する千歌音の額に、首を伸ばして口付ける。千歌音の気持ちは 分かっているつもりだから、別に釈明して欲しいわけではない。 「うん、ありがとう。私も、一緒だよ千歌音ちゃん。もし――そんな事無いと思うけど、もし、 マコちゃんが私の事……好きだって、恋人に、って言ってくれたとしたら」 千歌音と――運命の人と出逢えたと一番最初に報告して、一番喜んでくれた人。 真琴は大切な友達で、その気持ちは千歌音と比べてどちらが大切かなんて言える種類の ものではなくて。 千歌音が怯えたような目で姫子を見上げる。 そんな顔しなくても良いのに。微笑んで、千歌音の頬をつつく。 「私、ちゃんと伝えられるよ。私には好きな人がいるから、って。千歌音ちゃんじゃないと 駄目だから、って。千歌音ちゃんに嫉妬されるのは嬉しいけど、誤解されるのは悲しいの。 だから、ちゃんと言っておくね。もっと早くに言えば良かったね、ごめんね」 「姫子……っ」 首筋に顔を埋めて泣く千歌音の髪に頬を寄せて、頭を撫でる。千歌音はしゃくり上げながら、 姫子の背中に手を回した。少し痛いくらいにすがりつかれて、姫子は満足を感じた。 可愛い。思わず、頬が緩む。 「千歌音ちゃん、子供みたい。――ね、千歌音ちゃん……千歌音ちゃんが、どうしても 今夜の事許せないんだったら……」 「――な、に?」 千歌音が涙に濡れた顔を上げた。真剣な瞳は、切羽詰まった色をしている。 「私、なんでもするわ…なんでも」 指の背で涙を払って、頬を撫でる。 「私を、満足させて……ほしいな」 「……っ」 そんな辛そうな顔しないで欲しいのに。 「姫子……でも、私にはもう――んっ」 言いながら余計につらそうに眉を寄せて瞳を潤ませるから、姫子は唇で言葉を遮った。 重ねただけの柔らかい唇からは、涙に濡れてしょっぱい味がする。そして、少し苦い。 千歌音の味だ。自分に厳しいからこそこうして追い詰められてしまう、姫子との関係に 真面目すぎる千歌音の。 「ん……ね、千歌音ちゃん。私、今日たくさん気持ちよかったよ。変になりそうなくらい……」 言いながら、先ほどまでの自分の痴態を思い出す。 「……。…ちょっと、変になっちゃってたかも。あの、はしたなかった?幻滅…しなかった?」 「そんなの、するわけない…」 自分の唇を手で押さえて、千歌音が小さく首を振る。 どういう意味だろう。キスされたのが嫌だったのだろうか。 ――そんなこと、ない……よね? 「あの、だから、ね……私におかえしさせて?千歌音ちゃんがどうしても気にするなら、 それでおあいこにしようよ」 ようやく身体に力も戻ってきた事だし。全身ちょっとだるいけれど、それでもまだ 満足していないから眠る気にはなれない。ましてや、こんな不安そうな顔をした千歌音を そのままにしておくなんて、できそうもない。 ね?と首を傾げて笑うと、千歌音は泣きそうな顔のまま、こくりと頷いてくれた。 「千歌音ちゃん……力、抜いて。そんなに緊張しないで」 身体の下に千歌音を組み敷いて、姫子は千歌音の肩に、首筋に唇を落とした。 キスしながら、手でワンピースの寝間着をたくしあげていく。 「あ……、やっ!」 白い膝上が露わになったあたりで、千歌音の手が姫子の手を抑えてそれを制した。 「えっ?……脱がしちゃだめ、なの?でも、私…千歌音ちゃんの裸見たいよ……」 「あ、あの……」 千歌音の瞳が揺れる。 いつもなら、どちらがするにしてもされるにしても、千歌音は服を脱いで身体を重ねて くれるのに。今日は、何度懇願しても、千歌音は聞き入れてはくれなかった。 布越しでは、どんなに抱きしめられても今ひとつピンとこない。 やっぱり、素肌のあたたかさや柔らかさ、脈打つ肌の表情を感じていたい。 それも意地悪のひとつだと思っていたのだけれど、どうやら違うようだ。 「千歌音ちゃん……」 哀願するようにじっと見つめていると、千歌音はようやく手をどけてくれた。 姫子は身体を起こして、千歌音の腰元に座る。 顔を背ける千歌音に首を傾げながら、まくり上げていって―― 「あ……すごい」 姫子が思わず呟きを漏らすと、千歌音は息を飲んで恥ずかしそうに吐息を震わせた。 そんな顔、しないで欲しい。動悸が収まらなくなってしまう。 「千歌音ちゃん、こんなにしてたんだ……」 手を、膝裏に触れさせてその感触を確かめる。 千歌音の女の子の部分から滴り落ちる甘い蜜は、白い脚を伝って膝裏まで達していた。 濡れて張り付いた薄いショーツは肌を透かして、何とも言えないくらい扇情的だ。 「んっ、あぁっ!」 思わず指を其処に触れさせると、千歌音が身体を大きく震わせて甘い声を上げた。 「素敵……」 「……っ」 「何もしてないのに……こんなに、千歌音ちゃんも、興奮してたんだね。だから……脱いで くれなかったんだね」 ショーツの底布を撫でると、布が滑って濡れた音がする。千歌音の秘所が、それだけ ぬかるんでいるという証拠だ。 「だって…こんなの、知られたら…っ」 やりにくいだろうな、と思う。千歌音は表面上はずっと平気な顔をして姫子を抱いていたのに。 意地悪な言葉も、態度も、こんなにしていては全然説得力がない。 「私は、嬉しいけどなぁ……。でも、これに気づいてたら……その時点で、我慢できなく なっちゃったかも」 今日は、千歌音に全部任せると決めていたのだけれど。こんな様子を見せられては、 それを守れたかどうかは怪しい。早々に拘束を解いてしまって、千歌音を押し倒して しまったかも知れない。 「我慢なんて……しなくて、良かったのに」 「うん……今は、そう思うよ。でも……千歌音ちゃんが悲しくなったのは、私のせいでしょ? だから、良いかなって。千歌音ちゃんが私を、その、好きにして……それで、悲しくなくなるん だったら良いかなって思ってたんだけど」 「ひめ……こ」 「でも、違ったんだよね?千歌音ちゃんが悲しいのは、マコちゃんとの事誤解してただけ じゃなくて……私の、そんな態度も原因だったんだよね?」 「違う……姫子が悪いんじゃない……っ!私が、ちゃんと自分を抑えられないから…… そのくせ、姫子にその分を求めてしまったから……」 言葉を交わす間にも、姫子は千歌音の寝間着を脱がせて、肌を露わにしていく。 きめ細かくて、透き通るように白い肌。無駄なく引き締まった腰、服の上から見るより ずっと目立つ大きな胸。そして、その頂で鮮やかに色づいている硬い蕾。 そのどれもが、姫子をドキドキさせる。 「気づけなくて、ごめんね……千歌音ちゃん、ずっと泣いてたのに。――あ、ばんざいして」 千歌音が頬を真っ赤に染めて、躊躇いながら両腕を上げる。背中を浮かせて寝間着を 上から抜き取ると、その拍子に豊かな胸が瑞々しく揺れた。 「んっ。……泣いて、なんか」 「ううん。ずっと、泣いてたよ。だから、私……どうしたら千歌音ちゃんが辛くなくなるのか 分からなくなって、やっぱり今も分からないんだけど……」 千歌音の寝間着をベッドの下に落として、千歌音をまたぐように上になる。 「姫子……」 「私で悲しくなったんだから、きっと私で……その気持ち、無くせるよね?全部、伝えるから。 私が千歌音ちゃんを大好きな気持ち……」 「私……っ」 震えるまぶたに口付けて。一筋流れた涙を追って、頬に唇を這わせる。舌で舐め取ると、 涙の塩辛い味がする。でも、さっきよりずっと口当たりはやさしい。 「泣かないで、千歌音ちゃん」 「違う……悲しいんじゃなくて、でも……っ」 「そっか。じゃあ良いよ、泣いても。千歌音ちゃんが泣いたら、私が全部拭ってあげるから」 「は……お陽様のハンカチ、ね……」 千歌音は頬を引きつらせた不器用な笑顔で姫子を見上げる。 笑ってくれた。それだけで、身体の内側が弾むくらいに、すごく嬉しくなる。 「考えないで……感じて、千歌音ちゃん。愛してるから……千歌音ちゃんが心配するような ことなんて、きっとなんにもないから」 「ん……」 頬に、額に、唇にキスを落とす。出来るだけ優しく、大切な気持ちが伝わるように。 「優しく、するね……でも、あんまり我慢できないかも……」 ずっと、触れたくてしょうがなかった。 キスをして、舌を絡めて、千歌音の声を飲み込んで――手を、千歌音の胸におく。すっかり 硬く尖っている先端を手のひらで揉むと、千歌音が反射的にぐっと喉を反らして、唇が離れて しまう。まだ途中なのに、と姫子は首を伸ばして千歌音の唇を追いかけた。 「は、あぅ……んんっ」 深く唇を交わすと、熱い千歌音の舌がおずおずと姫子のそれに応えて、少し控えめな反応に うっとりしてしまう。なんだか硬くなっている千歌音が、とても可愛い。 いつもだけれど、自分がされる側になると途端に弱気になる。慎ましやかで、控えめで、 恥じらい深くて――こういうことに関しては、姫子よりずっと、千歌音の方が本当は臆病で。 今日は、いつもよりなんだか身体も態度も硬い。 それをほぐすのは、姫子の役目で。誰にも譲れない。 「んぅっ、んん……っ!」 手を滑らせて指先で敏感な胸の先端を揉むように擦ると、千歌音がくぐもった声を上げて 姫子の肩を掴んだ。 けれど、やめない。 硬さを増す胸の先とは反対に、千歌音の身体からは力が抜けて柔らかくなっていくのを 感じるから。恥ずかしがるけれど、本当は止めて欲しいなんて思っていないのを知っているから。 唇を離しては角度を変えてまた交わる。千歌音が求めるように舌をのばすのを捕らえては、 また放して焦らすように遠ざかる。 そんなキスを繰り返しながら、胸を揉みしだいて、敏感なところを刺激して、千歌音が何も 考えられないようにしていく。次第に、千歌音は姫子に夢中になる。 感じればいい。考える必要なんて何もない。 ただ、姫子を――千歌音を愛する姫子の気持ちだけを、千歌音は感じてくれたらいい。 「んっ……はぁ、あぅ…ん、姫子……」 唇を離すと、潤んだ瞳で千歌音が見上げてくる。それでまたキスしたくなる。病み付きに なってしまう。けれど、キスだけじゃなくてもっといろんな事をしたいから。 「ん……好きだよ、千歌音ちゃん。ごめんね、私馬鹿だから……千歌音ちゃんの不安を なくしてあげられる言葉とか、うまく言えないの」 「そんなこと……」 「でも、好きだよ。千歌音ちゃんが思ってるよりずっと、私……千歌音ちゃんのこと大好き」 「なんだか、恥ずかしいわ……」 「あっ、そういうこと言うの、ずるい」 胸の先を挟んだ指に軽く力を入れる。 「ゃんっ!」 「わ…可愛い声」 余計に我慢できなくなってしまう。身体の中がざわざわと千歌音を求めて騒ぐ。 出来れば、優しくゆっくり心をほぐしてから、してあげたいのだけれど。 「ん、もうっ、姫子」 「可愛いよ、千歌音ちゃん……」 身体をずらして、胸元に唇を寄せる。白い肌にキスを落とすと、千歌音の口から押し殺した 声が小さく漏れて姫子の身体を熱くさせた。 千歌音の豊かな胸は、横になっても十分に大きくて、とてもさわり心地が良い。 触れていた方も、まったく触れていない方も、その先端はほの赤く色づいてつんと上を 向いている。 くにくにと指先で揉んでも、手を放すとすぐに硬く尖る。ぐいと押し倒しても、引っ張って のばしても、また――。 それを見つめながらごくりと喉を鳴らすと、千歌音が口元を手で覆ってぎゅっと目を瞑った。 「~~っ!」 ――ごめんね、千歌音ちゃん。 「おかえし、していい……?」 今日は、ずいぶんと千歌音に胸で感じさせられてしまった。まさかこんなに、と自分でも 驚くくらいに、すごく良かったのだ。 同じくらい、千歌音も気持ちよくしてあげたい。千歌音ほど手も舌も器用ではないけれど、 そこは気合いと愛情でカバー……出来ると良いと思う。 「んっ、……うん」 「ありがと」 お許しをもらってすぐに口に含む。少し焦り過ぎてはしたないかな、と思ったけれど、 もう我慢が出来なかった。 かり、と甘く歯を立てると、千歌音の身体が大きく跳ねた。 目を上げると、千歌音は手の甲を口に押し当ててぎゅっと目をつぶっている。 「ふ……っ、う…!」 「……?」 ――あ、そう言えば。 千歌音に此処を噛まれたりもしたから、いきなり歯を立てて『おかえし』に怯えさせて しまったらしい。 千歌音は懸命に声を殺しているけれど、身体の震えは誤魔化せるものではない。 別に、そう言う意味でおかえししたいと言ったわけではない。 けれど、少し迷う。後からすると、噛まれた部分の疼痛はむしろ気持ちよかったくらいで。 今、何でもないときに自分で触れるとぴりっとした痛みが走るけれど、これも千歌音に 触れられたらまた違うのだろうと思う。そんな、甘い期待が微かに残る噛み傷だ。 「姫子の、好きにして……私が、そうして欲しいの」 迷っている姫子に、千歌音は健気なことを言うから。 やっぱり痛いことは止めて、先端を舌でくすぐった。 「あっ、や……ああっ?」 気持ちよかったけれど、痛かったのも本当だから。優しくしてあげたいと思っているのに、 ただでさえ緊張している千歌音にそんなことする必要はない。 甘く噛んではっきりさせた先端の蕾を強く吸いあげて、舌でこねて、舐め上げて。空いた 胸には手を当てて刺激する。 ここは、他に比べてとても敏感で、繊細だから。指先や舌のちょっとした刺激で、十分に 千歌音は良い声を聞かせてくれた。 敏感な部分あたりの肌は、とても舌触りが良くて、気持ち的に甘い。 円を描くようにぐるりと舌でなぞって、最後に真中の感じやすい部分をつつく。 舌先で表面を軽く撫でるように確かめていく。その一番先の部分はまたちょっと感触が 違っていて――舌での探索は飽きることがない。 本当は、何時間だってこうしてキスしていたいけれど、そうしたら他のことが出来なく なってしまう。 時間が止まってしまえばいいのに、といつも思う。そしたら、時間を惜しむことなく、 いくらでも千歌音を味わって、感じさせて、愛してあげられるのに。 「っは……、ん…千歌音ちゃん、素敵」 唇を離して、濡れた蕾を指先で摘む。滑ってうまくいかない。けれどそれにも千歌音は 甘い喘ぎで応えた。反ってむき出しになった白い喉が細かく震えているのが、どうしようもなく 扇情的で、眩しくて。 「あ……っ!」 かぷり、と喉に噛みつくと、千歌音の身体がびくっと震えた。いっそう反った喉を唇で 食んで、舌で味わっていく。 「あ…あぁ、あぅ、ん……っ」 胸の先を指で摘みながら、手全体は胸を包むように揉んでいく。そんなに器用に、 千歌音がしてくれるほど上手には手を動かせないけれど、揉む拍子に指先に少し力が 入る程度でも、敏感な千歌音は感じてくれる。 あごから伝う唾液を拭っていって、唇にたどり着くと、軽くキスをして身体を離した。 「はぁ……ごちそうさま、千歌音ちゃん」 「言わないで……っ。私…また、姫子を穢してしまった……」 「ん、っと……汚くなんて、本当になかったよ。考えすぎだってば、千歌音ちゃん」 「ただでさえ、消えてしまいたいくらいなのに……っ!」 両腕で顔を覆って、千歌音は身悶えする。両足の付け根を姫子に抑えられているから、 胸や腹を波打たせるだけに留まっているけれど……どうして今日はこんなにも姫子を煽るような 仕草をするのだろう。 千歌音の媚態に身体の奥が熱くなって、姫子は疼く腹を押さえた。 「私、千歌音ちゃんに汚されたなんて思ったこと、一度もないんだけどな……。 でも、良いんだよ千歌音ちゃん。私、千歌音ちゃんのなら……たとえ千歌音ちゃんが 汚いって思ってても、欲しいんだから」 「姫、子…」 「だから、全部ちょうだい」 ショーツに手をかけて脱がす。脚を開いて顔を近づけようとすると、千歌音は小さな悲鳴を 上げた。 「……もう。どっちなの?千歌音ちゃん」 ショーツの上から愛撫すれば、汚いから嫌だと言うし。脱がしてみれば、恥ずかしがる。 「電気…消し、て……?」 気弱な声にはいくらか諦めが混じっていた。明るいところで見られるのは恥ずかしいけれど、 でも自分が姫子にした事でもあるから、頼みづらいのだろう。 「ん……しょうがないなぁ……」 「……えっ?」 「え?電気、暗い方が良いんでしょ?」 身を乗り出してベッドの頭の壁にあるパネルを弄る。フッと明かりが消えて、一気に暗くなった。 サイドテーブルにある終夜灯のほのかな明かりと窓からの月明かりだけになる。 カーテンを閉めていないから、結構明るい。でも千歌音はホッと安堵の息をついた。 良かった。譲れないところはあるけれど、出来るだけ今日は千歌音に優しくしてあげたいから。 今まで気づかなかったけれど。そういえば今日は、満月だったはずだ。 「お月様……綺麗だね」 「え……?」 千歌音が首を巡らせて窓を見上げる。 くす、と笑って、姫子は千歌音の胸の中心に口付けた。 「ゃんっ!」 「本当に、綺麗……」 「もう……っ、月なんて、見えていないくせに……」 たしかに、このベッドからでは空の月は見える位置にないけれど。 「ホント、なんだけどなぁ……」 笑って、軽くキスをして、こつんと額を合わせて。じっと深い色の瞳を見つめていると、流石に 千歌音も気づいたようで。 「……もう」 照れくさそうに頬を染めて、視線を泳がせる。 ――姫子だけの月。 姫子に一喜一憂して、輝いて、心を曇らせて――そんな風に姫子に左右される千歌音が、 とても愛しい。守りたい、ずっと輝いていて欲しい、と思う。 「私、千歌音ちゃんのためだったら……ずっと、頑張れるから」 ずっと、照らし続けるから。 「……うん」 目を閉じて、深く唇を交わす。 手を握り合って、肌を重ねて、身体を合わせて、気持ちを伝え合う。 ――二人が一つになるのに、そう時間はかからなかった。 一つの枕に、二人で身体を休める。姫子は軽く抱きしめた千歌音の髪に頬を擦り寄せて、 幸せを胸いっぱいに吸い込んだ。 「ん……姫子……」 「あ。起きちゃった?」 千歌音は目を擦って瞬きを繰り返す。 「私……寝てしまったの?」 「うん、寝ちゃったって言うか、なんていうか……その、可愛かったよ」 「あっ……」 千歌音の頬が赤くなる。思い出したのだろう、先ほどまでの千歌音の艶態を。 「でも……私、結局姫子を満足させてあげられなかった……」 少し悲しげに、千歌音が呟いた。 「え?どうして?」 姫子は今、すごく満たされた気持ちで胸がいっぱいなのだけれど。 「どうしてって……姫子、満足させて、って言ったのに。結局私にしてくれるばっかりで、 私は何も……」 「その……私、千歌音ちゃんに沢山してもらったよ?」 「でも姫子は満足していない、って言ったわ。激しくしても、うんと優しくしても…… 満足、してくれなかったもの」 千歌音が唇を尖らせて、少し拗ねたような顔をする。恥ずかしかったのかすぐに俯いて しまったけれど。可愛かった。 「だって、あの時は……あの、気持ちよかったけど、でも、千歌音ちゃんがずっとつらそう だったから私もなんか気がかりで。……千歌音ちゃんの身体にもさわれなくて、寂しかったし。 今は、満足してるよ?」 自分だけ、身体だけ気持ち良いのではやっぱり駄目だと分かってしまった。 気持ちが通わない交わりは寂しい。千歌音が幸せそうでないと、どうしても姫子は満足できない。 「そ、そうなの……?」 上目遣いで姫子を見上げる千歌音は、耳まで真っ赤だ。 「う、うん」 「……これからどういう風にしたら良いのか、随分悩んだのに」 ――ああ、そう言う顔見せられると…… 「そ、そういえば」 また変な気分になってしまいそうで、姫子は慌てて話題を変えた。 「何?」 「えーと…。あっ、ネックレス!」 鎖を切ってしまった千歌音の二枚貝のネックレスは、何処に行っただろう。 身体を起こして枕元を探る。見つからない。どうしよう。大切なものなのに。 「ここにあるわ、姫子」 慌てる姫子の肩を、千歌音がつつく。 「あ……良かった。ちゃんとあったんだ」 「あるに決まっているわ。いきなり消えてしまったりしたら堪らないもの」 千歌音の手の中で、鎖が鳴る。金具以外の場所で輪がとぎれたネックレス。 「……ごめんね、切っちゃった」 でも、あの時はどうしても――千歌音を、抱きしめたかったのだ。 千歌音は首を振りながら笑って、嬉しげに切れた鎖に口付ける。 「でも、あの……大丈夫だよね?」 千歌音は姫子を愛していると言ってくれた。姫子だってそうだ。 だから、絆が切れてしまったからって揺らいだりはしない。……しないはず。 「ええ、なんてこと無いわ。鎖なら、もっと丈夫なものにすればいいもの」 言って、千歌音は微笑む。その言葉に、胸が震える。 「……千歌音ちゃんって、やっぱり素敵」 満面に笑みを浮かべて姫子が千歌音の手に両手を重ねて包み込むようにすると、 千歌音は戸惑って首を傾げた。 「うん、もっと強いのになると、良いよね。それでまた切れちゃったら……もっと、 頑丈なのにしてくれる?」 「え?ええ……でも、あまり太いものにすると……重くて肩が凝ってしまいそう」 自分の首をさすりながら困惑顔で言う千歌音に、姫子は我慢できなくなって吹き出した。 「姫子?」 「……っ、ごめん。そうだね、重いと疲れちゃうね」 姫子がどうして笑うのか分からないようだったけれど、千歌音は曖昧に頷いた。 「疲れちゃうから。だから、千歌音ちゃん……もっと、楽にして欲しいな」 「姫子……」 笑いをおさめて、千歌音を見上げる。ベッドの上でこんな風に座って向き合っているのは、 なんだか変な感じだった。 口を開きかけて、言うべきかどうか迷う。これは、姫子のワガママのようなものだから。 「あの、ね……千歌音ちゃん。私、やっぱり嘘はつきたくないの」 千歌音は、嘘を覚えた方が良いと言ったけれど。 「ん……でも、私は……きっと、私を抑えきれないわ。また姫子を傷つけてしまう。だから――」 申し訳なさそうに目を伏せる千歌音の手をぎゅっと握って、首を振る。 「傷ついてなんて、無いよ。私、千歌音ちゃんにだけは嘘つきたくない。千歌音ちゃんにも、 できたらついてほしくない……それは、お互いに知らない方が良い事、ってちょっとはあると 思うけど、嘘ついてまで、隠すのは……いやなの」 二人の間に意図して嘘を作ることは、何か、得体の知れない隙を作るような気がして。 背筋が寒くなる。 「姫子……」 「嘘をつかれても平和な方が良い、なんて私はまだ思えないの」 これは子供じみた考えで、姫子がまだ大人になれていないだけなのかも知れないけれど。 ずっと一緒にいたいなら妥協や嘘も必要だ、っていうのも正しいのだろうけれど。 千歌音が、じっと姫子を見つめている。 「それでまた千歌音ちゃんを傷つけちゃうかも、って思うけど、嫌なの。千歌音ちゃんの本当を、 沢山知っていたいから……嘘の千歌音ちゃんを本当だなんて勘違いしたままじゃ、嫌なの」 「私も、姫子を勘違いしたままでは、嫌だわ……」 千歌音の瞳が潤む。また、泣いてしまいそうだ。泣かせるつもりじゃなかったのに。 「だから、言うね。千歌音ちゃんに聞かれた事には、本当の事、言うから――だから、 傷ついたら、千歌音ちゃんは私にぶつけてね。――今日みたいに」 「ん……」 千歌音が俯いて、身体を傾ける。姫子の肩に額を預けて、小さく頷いた。細い腰に腕を 回して、きゅっと抱きしめると、千歌音の腕も姫子の身体に回される。 「私、受け止めるから。わがまま言う分、千歌音ちゃんを傷つけた分、ちゃんと受け止める から。つらい気持ちになったら、ちゃんと私に教えて、私に分けてね」 「うん……っ」 千歌音は何度も頷いて姫子の肩に涙を落とす。悲しくて泣いているのではないみたい だったから、姫子はただ千歌音を優しく抱き留めた。 「今日は、泣いてばかりね」 しばらくすると千歌音が顔を上げて、決まり悪そうに笑った。 「明日、顔……大丈夫かな」 笑って、千歌音を抱きしめたままゆっくりとベッドに引き倒す。姫子の言葉に、千歌音は 一瞬拗ねたような顔をした。可愛い。 きっと、明日目が腫れていても、千歌音は可愛いだろうと思う。 艶々の髪を撫でると、くすぐったそうに目を細める。 胸の上の重みが――愛しくて、しょうがない。 「……いいわ。そしたら部屋に引き籠もって、姫子としか会わないことにするもの」 「私もきっと筋肉痛だろうし、そうしようかなぁ」 腰とか、背中とか、脚とか……いろいろなところの筋が、妙に強ばっている感じがする。 今寝て、次に起きたらきっと地獄が待っている――そんな予感が確かにある。 「良いわね。じゃあお風呂は早いうちに行かないと……人に見られてしまうかも。眠いかも しれないけど、このままもう少し起きていましょうか?」 「うん。千歌音ちゃんが大丈夫だったら、良いよ」 どうせあと数時間だから。このまま千歌音と他愛ない話を続けるのも悪くない。千歌音と 一緒なら、朝までなんてすぐだ。 でも、身体は結構疲れているから、もしかしたら二人とも眠り込んでしまうかも。 「でも汗をかいてしまったから、入らないのは嫌だし……」 千歌音の言葉に、姫子は笑った。 「汗だけ?」 「なっ……どうして、そういうこと言うの……!」 千歌音は顔を真っ赤にして、姫子を睨む。髪を撫でていた手を捕まれて、姫子は小さな 痛みに眉を寄せた。 「あ……」 姫子の手首を見て、千歌音が申し訳なさそうに俯く。縛られていたときに髪紐で擦れたのか、 鎖を切ったときに傷ついたのか、小さな擦り傷とミミズ腫れが両手首にできているようだった。 「お風呂、しみちゃうかなぁ……」 「私が、手を濡らさないようにお世話するわ」 「大げさだよ、ちょっと擦りむいてるだけだもん」 それにたぶん、胸や肩や背中の噛み傷の方が染みると思う。言わないけれど。 「ね、千歌音ちゃん。私……今日、すごく良かったよ。でも、その…道具とか、なんていうか……」 「なに?」 「その……え、SMみたいなのは……少しだけ、苦手かも。だって、跡残っちゃうし…… 私、変になっちゃうし……。千歌音ちゃん、ちゃんと抱きしめてくれないし……」 こんな言葉、千歌音に面と向かって言う日が来るとは思わなかった。恥ずかしくて顔が熱い。 それでも頑張って伝えようとしているのに。それを聞いた千歌音は、少し意地悪く笑って 姫子を見た。 まずい。なんだか、余計なことを言った気配がする。 「姫子……その言葉、どういう意味か知っている?」 「えっ」 千歌音が身体を起こして、姫子の肩を押す。仰向けに転がした姫子の上に、そっと覆い 被さってくる。 「さ……サドと、マゾ……みたいに、聞いたことあるんだけど……」 すっかり、千歌音はもうその気だ。すごく嬉しそうな顔をしているから、なんとなく流されて しまいそうだけれど……でも、筋肉痛が。それに今夜はもう随分千歌音にはしてもらったから、 せめて逆が良い。 「それも、あるかしらね。でも、私が姫子に苦手を作ってしまったんだから、私が誤解を といて苦手を無くしてあげないといけないわよね?朝まで、起きていられないかも知れないし ……一石二鳥かしら」 さわさわと優しく、千歌音の手が姫子の頬や首筋、胸を撫でていく。今日一番のあたたかい 感触に、気持ちよくて胸が震えた。 「は、ぅんっ……えっ?千歌音ちゃん、何言って…っ」 「サービスと、満足――と言うのも、あるのですって。私はこちらの意味の方が好きかしら。 ――だから、朝まで……良いわよね?姫子? 私、うんとサービスするから。きっと、――姫子は満足するわ」 「な、あっ、ええっ?――んっ」 姫子の抗議の言葉を、千歌音は優しい唇で塞いで、甘いキスで抵抗を忘れさせていく。 そうして、二人のSMプレイは、朝まで続いたのだった。
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17代目スレ 2007/05/20(日) 演劇部 部室 マリ「うっわ! くさっ! なにやってるんだ!?」 ハザリア「あ~。いま部室に入ってくるなら、そこにあるマスクを着けろ。 でないと、カラフルな鼻水が出るぞ」 マリ「部室でエアブラシなんか使うなよ! しかもなんだ、この、気味の悪い絵は!」 ハザリア「気味が悪いとは何だ。 明治、大正、昭和と活躍を続けた女流画家、上村松園作『焔』の模写ではないか。 見よ。タイトルとは裏腹に、火炎などひと欠片も描かれてはいない。 しかし、これはまさしく火炎以外のなにものでもない! 腰を緩く曲げ、蜘蛛の巣模様の着物を翻して振り返る姿勢! お歯黒を塗った歯で後れ毛を噛み締めるこの表情! 白目に金が混じった恨みがましい目を下に落とし、 黒髪はとろりと足下まで垂れ落ちて、背景の薄闇に溶け込むようにして消えている。 あからさまな憤怒でない分、凄艶なまでの妖気が全面から放たれているではないか!」 マリ「幽霊の絵か? 趣味が悪いなぁ」 ハザリア「幽霊ではない! 謡曲『葵の上』に登場した、六条御息所を描いたものだ。 光源氏からフラグクラッシュされ続け、とうとう生き霊に身を落とした女の姿だ!」 マリ「気味が悪いのは幽霊も生き霊もおなじだ! 部室にこんなもの持ち込むなよ!」 ハザリア「黙れ、黙れよ! これは次の舞台での小道具だ。 どこかその辺で適当な模造品を買おうと思っていたのだが、なにぶんルナのやつが部費をケチるのでな! 仕方がない、俺がラッカー塗料で描いたというわけだ」 マリ「なんでそこでラッカー塗料を使うかなあ」 ハザリア「俺が一番たくさん持ってる塗料だからだ」 マリ「あ、うん。そんなことだと思ってたよ」 ハザリア「というわけで、上村松園だ。1875年生まれ、1949年没。 京都の葉茶屋で生まれ、美人画を多く発表した女流画家だ。 幼少のころより絵筆を離さなかったという彼女だが、大スランプに陥った時期がある。 その発端になったといわれるのが、この『焔』という作品だ。 天才女流画家ともてはやされた彼女の、スランプと復活を描くのが今回の劇の目的だ。 マリよ、貴様には上村松園その人を演じてもらう」 マリ「こういう感じの、お化けの絵ばっかり描いてた画家なのか?」 ハザリア「たわけが。『焔』は、上村松園作品では異色中の異色なのだ! 本来の松園は、文化文政時代の風俗や平安期の色彩、生まれ育った京都の文化、 さらには新進の西洋画と日本伝統の能が複雑に組み合わさった、極めて高度な技巧を誇る画家だった」ドサドサドサ マリ「おい、ちょっと待て。なんだその本の山は」 ハザリア「貴様はまず、基本知識が必要だ。取りあえず、これを全部読んでこい!」 マリ「うえ」 ハザリア「それと、この絵も持っていけ。 だが気を付けろ? 優れた芸術は、ときに人を食らうからな」 マリ「模造品だろ、これ」 ダテ家 リトゥ「マリ、そろそろ寝たら? ひと晩でそんなに読んでも頭に入らないわよ」 マリ「あ、うん」 リトゥ「あと、その絵だけど、ラッカー塗料くさいわよ」 マリ「その文句はハザリアにいってくれよ」 リトゥ「そうだけど」 マリ「ダメだ。どの本を読んでも、この絵が頭に貼り付いて離れない。 男を慕うあまり生き霊になった女の絵か。 見れば見るほど吸い込まれそうだ。 模造品でこれなら、本物はいったいどれほど」 演劇部部室 マリ「うらめしや・・・」 ハザリア「やめだやめだ! 貴様、なんだその演技は。 まるで嫉妬にくるった女ではないか」 マリ「だって、嫉妬にくるった女を描いた絵なんだろ、これ! 上村松園だって、未婚の母だったっていうじゃないか。 きっとそのあたりの情念が六条御息所と共鳴して」 ハザリア「出て行け」 マリ「は?」 ハザリア「貴様、絵を見過ぎたな。女の臭いがぷんぷんするわ! 『なぜこのような凄絶な作品を描いたのか自分でわからない』 と述懐した松園の気持ちがまるでわかっておらん! だからいったのだ、優れた芸術はときに人の精神を食らうのだ! かのゴー・ナガイも、『デビルマン』を描いたときには何物かに取り憑かれていたと」 マリ「『デビルマン』て、2004年に公開されたくそつまんない映画だろ。 そんなのと『焔』はレベルが違うじゃないか」 ハザリア「黙れ、黙れよ! 貴様、なんでよりにもよってそれを『デビルマン』だと思っているのだ。 なんにしても、貴様は『焔』に取り憑かれ過ぎだ。外で頭を冷やしてこい!」 マリ「なんだよ、バカッ!」 ハザリア「そういうところが、女だというのだ」 川辺 マリ「くそ、ハザリアのやつ。だいたい、脚本だって悪いんだ。 当時の文化とか流行のことについてはやけに細かく描写してるくせに、 登場人物の心情はほとんど語ってない。役者が自前で考えなくちゃいけない作りだ。 あいつめ、文章力を駆使してわたしにイヤガラセしてるんじゃないのか」 カーラ「久しぶりだね」 マリ「ボーグナインさん」 カーラ「へえ。ニホンの女流画家を扱った劇か」 パラパラ カーラ「これは・・・、 この脚本を書いたのは、エイス・ゴッツォとなにか関係があるんじゃないのかい?」 マリ「甥っ子です。最近は、名前も口にしなくなったけど」 カーラ「今後も女優を続けていきたいなら、すぐにこの役は降りるんだね。危険過ぎる」 マリ「ボーグナインさん? なんでそんなこというんですか」 カーラ「恐ろしい子。あたしが数年かかって辿り着いた境地に、もう足を踏み入れ始めている。 あたしが『紅ジュデッカ』を演じたときもそうだった。 寝ても覚めても役のことを考えてる。そんなことは、どの芝居のときもおなじさ。 でも、『紅ジュデッカ』のときはなにかが違った。 あたしの中に根を張って、あっという間に全身を蹂躙したんだ。 口調、仕草、癖、あたしのすべてが『紅ジュデッカ』に取って代わられていった。 ほかの役をやっても、あたしが演じてるんじゃなくて『紅ジュデッカ』が演じてるようになる始末さ。 千の私を持つべき女優が、そうなったらおしまいさ。 やがてあたしは、そもそも女優志望じゃなくてダンサー志望だったっていう基本設定すら忘れていった」 マリ「そんな、ボーグナインさんがダンサー志望だったなんて!」 カーラ「たまに、そういう役があるのさ。肉付きの面ていうのかな。 エイス・ゴッツォ。あいつはそういう男だった。役者を潰す脚本を書くんだよ。 たぶん、その脚本を書いた子も、おなじになる」 マリ「でも、わたしは、どんな役でも投げたくないんです! 投げたら、それはあいつに負けたことになる。そんなの、イヤなんです!」 カーラ「なら、強い女優になるしかないね。 あたしみたいな、ダンサーの夢を忘れるような弱い女優じゃなくて」 マリ「わたしは、ダンサーになる夢なんか持ってません」 ダテ家 リトゥ「マリ、いい加減に寝なさい!」 マリ「え、あ、うん。お風呂ならあとで入るよ」 リトゥ「もう・・・。あれ、絵、しまったのね」 マリ(上村松園は紛れもない技巧派だった。 それが、なんで情念を前面に出した『焔』を描いたのか。 そして、なんでまた技巧派に戻ったのか。 もう一度、上村松園の人生を見直してみよう。 明治8年、京都生まれ。生まれる2ヶ月前に父親を亡くしている。 生まれてからずっと、松園の人生には母仲子が密接に関わってるのか。 16歳にして『四季美人図』で第3回内国勧業博覧会にて受賞。 早熟の天才少女と騒がれたけど、才能に頼った作品制作はほとんどしていない。 明治28年までに、鈴木松年、幸野楳嶺、竹内栖鳳に師事してる。 師匠の作風はバラバラ。さらに、当時の日本画壇では日本画と西洋画が衝突していた。 二十代の間には、同年代の池田蕉園とともに美人女流画家としてもてはやされる。 そして大正7年、『焔』を発表。その後スランプに入る。 この時期になにがあった? 高村光太郎に呼応する個性の尊重、大正ロマンティシズム、 平塚らいてうを中心にした女性解放運動。 昭和9年、母仲子死去。この年の秋、9年ぶりに『母子』を発表する。 前期と後期で、かなり作風が違うな。 女性的な丸みを帯びた前期と違って、後期の作品は能や大和絵みたいに洗練されてる。 幼いころから謡曲を好み、40歳ころから能を学んでいた・・・。 そうか!」 本番当日 ビリビリビリッ! ヴィレアム『先生!? それは『焔』の下絵じゃないですか! それだけでもかなりの価値が・・・!』 マリ『本当なら、本物も破って捨てたいところですよ。画商さん』 ヴィレアム『そんな、あれは先生の最高傑作じゃありませんか。 スランプのことなら気にしないでください。傑作をものにした芸術家にはよくあることですよ。 きちんと英気を養っていただいて、今後もああした傑作を』 マリ『あれは、わたしが描いたのではありません。 時代が、母が、わたしの絵筆を操ったのです。 ですから、わたしがあのような絵を描くことは今後二度とないでしょう。 花のうてなに座す心地で、絵筆を振るうだけです』 舞台裏 レイナ「あらら、いいの? また台本にないセリフいってるけど」 ハザリア「フン、あやつめ。花のうてなのくだりは、松園が晩年に語った言葉ではないか。 当時四十代そこそこだった女流画家の口から出てくるものか! 調子に乗られても困る。一応、チクチク嫌味をいうくらいのことはしておこうか」 レイナ「あんたはさあ、なんでそう、ちっちゃいところで陰険なの?」 ブーーーー ハザリア「おい、こら、マリぃッ!」 マリ「触るな」 ハザリア「なんだと」 マリ「いまのわたしは、女の部分が強すぎる」 一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香りの高い珠玉のような絵こそ、 私の念願とするところである。 上村松園『青眉抄』
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あなたが妬ましい 16KB 愛で ギャグ 駆除 群れ 希少種 自然界 愛護人間 独自設定 幸せになるゆっくりがいます。 妬ましい妬ましい ・ぬちゃぬちゃあきですが、重いHENTAIではありません。 ・独自設定 ・希少種スペック上の下ってところです。 ・愛であり ――――――――――――――――――――――――― 「ああ、妬ましい。あなたがとっても妬ましいわ」 とある森の中の何処にでも在るようなゆっくりの群にいるちぇんが、不思議なゆっくりに出会い頭にそう言われた。 「わからないよー?ねたましいってことばも、きみのこともわからないよー?」 ちぇんは良くも悪くもとても正直なゆっくりだった。 分からないことは分からないと言うし、同意できないものにはハッキリと無理だと言う。 そういうゆっくりだった。 群の中でもこのちぇんの正直さは有名で、過去に群にいたでいぶを質問責めにして群から追い出した事もあったりした。 ちぇん自身、別段群から追い出そうとしてしたことでは無くて純粋にでいぶの行動が理解できなかったから質問責めにしただけだが。 「・・・・・あなたのそういうところが妬ましいのよ。それと妬ましいっていうのは、わたしがあなたを羨ましがってるってことよ。」 このゆっくりは皮肉を込めて言ったつもりであったがどうやらちぇんには伝わらなかったようだ。 「?ますますわからないよー?ちぇんはあたまがいいわけでも、ぱちゅりーみたいにものしりさんでもないんだよー?」 ちぇんのそんな返答と本当に分かっていないような様子をみて『ぱるしぃ』は己の奥で渦巻く黒い炎を感じた。 「・・・・・・ああ、妬ましい。あなたのその愚直なまでの純粋さがとっても妬ましい・・・・・あなたのように物事を純粋に不思議に思えたらどれだけ世界が輝くのだろうかしら・・・・・」 「いってることばがむずかしすぎてよくわからないよー?」 ちぇんのその一言が『ぱるしぃ』をより不機嫌にさせてしまった。 「ちっ・・・・・あなたには私のこの感情は理解できないんでしょうね・・・・・・・・・・さようなら。小さな探求者さん。」 そう言うとまるでそこには元々誰も存在していなかったかのように『ぱるしぃ』が消えてしまった。 「ま、まつんだねー!!!・・・・・・・・・・きえちゃったんだねー。わからないよー。・・・・名前だけでも教えてほしかったよー。」 ちぇんは本心からそう思っていた。 ――――――――――――――――――――――――― ~同じ群~ 別の場所 「なにいってるのおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!????」 とある巣からそんな声が聞こえてきた。声の主はもちろんれいむ。 「ゆぅ・・・・・まりさはあんまりかりがとくいじゃないんだぜ・・・だけどがんばってもってきたんだぜ?」 これはそのれいむのつがいであるまりさだ。正確にはつがいにされた、だが。 「ばかなのおおおおおおおおおおお!!!!!!!いや、ばかでしょおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!????れいむはにんっしんしてるんだよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!こんなすこしのごはんさんじゃまんぞくできるわけがないでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!??????」 じつはこのまりさはれいむの夫でもなんでもない、ただ単にそこにいたから夫にされただけの不幸なゆっくりである。 「ゆぅ・・・・まりさはがんばってるんだぜ・・・・・・・・」 「あたりまえでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」 なぜこんなところから逃げないのかというと、れいむが美ゆっくりであるからだ。 このまりさも大概である。 「ゆっ!!いいことをおもいついたよ!!!!」 そうとは正直思わないが、なにやられいむが思いついたご様子。 「ゆ?なんなのぜ?」 「まりさ!!!こっちにきてね!!!!きたらめをとじてね!!!!!!!」 普通のゆっくりならばこの行動が意味する事を理解できなくて理由を問うか何かするものだ。 だがこのまりさはしなかった。バカだから。 「ゆん!!!!めをとじたよ!!!これでなにをs」 「つかえないまりさはれいむのごはんさんになってね!!!!!!」 まりさが聞いたこの世で最後の言葉がそれだった。 「む~しゃむ~しゃ。それなりー。」 れいむはまりさを何の躊躇いもなく食べていた。 「まったく!!ごはんさんもろくにとれないとおもったら、あじもろくなもんじゃないよ!!!!!!」 さっきまでまりさだったものはれいむの口に消えていく。 「ああ、妬ましい妬ましい」 そんなときだった、れいむの背後から声が聞こえたのは。 「ゆ!?だれなの!!ここはれいむのおうちだよ!!!!!おうちをうばうげすはれいむがせいっさい!!するよ!!!」 巣の入り口は一つしか無く、それはれいむの真正面にあるので普通に考えて背後から声が聞こえるだなんてことはあり得ないのだがこのれいむは全く気づいていなかった。 「妬ましい妬ましい・・・・・・あなたのその奔放さがとても妬ましい・・・・」 れいむが振り返ってみるとそこには見たこともないゆっくりがいた。 「ゆぷぷ。みたことのないこがいるよ!!まったく、こんなクズはゆっくりできないね!!!!!!でもれいむは美ゆっくりだからクズでもやさしくしてあげるよ!!!!とりあえずごはんさんもってきてね!!!!!!!!」 そんなれいむの言葉を無視して自分の話を再会する。 「・・・・・ああ、妬ましい。あなたのような奔放さを私が持っていたらどれだけ心が楽になるのかしら?」 「ゆうううううううううう!!!!!いみわからないことはもういいよ!!!!!!さっさともってきてね!!!!!れいむのおむこさんでしょ!!!!!」 すでにれいむの中では『ぱるしぃ』はつがいのようだった。 「・・・・・・・・・・・・撤回するわ。あなたは・・・・妬ましくないわね。確かに心の在りようは楽だろうけど空っぽだわ。それは私の望むものでは無いわね・・・・・・・さようなら、自己中。」 「ゆぎいいいいいいいい!!!!!!!!さっさとーーゆ?」 『ぱるしぃ』がいつまで経ってもご飯を取りに行かないのでれいむが激怒しそうになった時、突然霧のように消えてしまった。 「ゆぎいいいいいいいいい!!!!!!!!!にげるなぁああああああああああああああああああ!!!!!!」 れいむの慟哭は、空に響いていた。 ――――――――――――――――――――――――― ~同日~ 群のある森の中 「本当なのかよ。本当に村の近くにゆっくりの群ができたのかよ・・・・」 「そうだよー。ま、被害がでる前に片づけるのは農村の鉄則だよ?」 こんな会話をしているのは近くの村にすむタケとリョウだ。 「まったく・・・・・じじいのヤローマジ覚えとけっつーの。」 「そんなに来るのいやだったのかい?」 「当たり前だよ。お前みたいにゆっくり飼うだなんて俺には既知の外としか思えないんだぞ?さわるだけでも吐き気モンだってのになんで全部つぶさなきゃならんのだって事だ。」 このタケという男、実はゆっくりが苦手だ。 「うーん?そうかな?ちょっと頭が足りてなくてかわいいと思うんだけど。」 反面、このリョウという男はゆっくりが大好きである。 「そこがいやなんだっての・・・・・・俺は頭の悪い動物が大っ嫌いなだよ・・・・」 「タケは頭がいいからねー。じゃあさ、頭のいいゆっくりがいたら飼うの?」 「んー。向上心のある奴なら良いぞ。うん。共にトポロジーの何たるかを語れるような可能性のある奴な。」 「ははは・・・・・ゆっくりには不可能だと思うよ・・・・」 そんな他愛もない会話をしている時に不思議な声が聞こえた。 「ああ、妬ましい妬ましい」 「な、何だ?」 「妬ましい・・・・・!?もしかしたら『ぱるすぃ』かも!!」 突然テンションの高くなったリョウを見たタケは少し驚く。 「驚くじゃねぇかよ・・・てかその・・・・ぱる・・すぃ・・・だっけ?何だそりゃ?」 「希少種だよ!それもかなりレアだ!!欲しいなぁ・・・・」 勝手な事を言う二人を完全に無視して『ぱるしぃ』は言葉を紡ぐ。 「妬ましい妬ましい。人間であることが妬ましい・・・・・・・もし私が人間であったならこんなにも嫉妬に狂う事は無いだろうに。」 「ああ・・・どこにいるんだい?でておいでー。」 『ぱるしぃ』の話をほとんど聞かずにリョウは辺りをキョロキョロする。 「はぁ・・・話聞いてやれよ・・・・・・」 もっともである。 「ちっ・・・・本当に妬ましいわね。あなたたち人間は自由すぎるのよ。・・・・・・・ああ、妬ましい。さようなら、自由な人間さん・・・・・・」 「ちょ、さようならって!まってよ!!」 リョウの言葉も虚しく二度と『ぱるしぃ』の声が聞こえる事は無かった。 ――――――――――――――――――――――――― 「あ~あ・・・ぱるすぃ・・・・」 リョウは先ほどの『ぱるしぃ』を手に入れられなかったことが相当答応えているようだ。 「はぁ、まったくよぉ。お前もういいじゃねぇかよ・・・・・その空しさはこれから行く群の奴らにぶつけてやれよ・・・・・・」 「うん・・・・・・・・」 タケの言葉を聞き、素直にうなずくリョウ。 「さてさて、じゃあどうやって駆除する?」 タケがリョウに聞くとリョウは鞄に入っていた霧吹きを二つタケに渡した。 「?なんだこれ?なにが入ってるんだ?」 「一つはストレートのコーヒーに唐辛子を入れてあるもの。ゆっくりにはこれが一番だよ。少しでもふれたり吸い込んだりすれば動けなくなるからそしたら顔に掛けてやるんだ。」 『ぱるしぃ』のことは何とか振り切ったようである。 「ふーん。もう一つは?」 「炭酸の抜けたサイダー。これでおびき寄せるんだ。あまあまあげるよ~、とか言ってね。」 そういうと自分も同じものを両手に持つ。 「そうかいそうかい、じゃ、始めますかな?」 ――――――――――――――――――――――――― ~山の群~ 「むっきゃああああああああああああああ!!!!!!!!!にんげんさんだわあああああああああああ!!!!!!!みんな!!ゆっkえれえれえれえれえれえれえれえれえれ」 「「「「「「「「「「「「おさあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!????????????」」」」」」」」」」」 あのぱちゅりーはこの群の長だった。過去形なのはもう死んだからだ。 「あははははははwwwwwwなんだこいつwwwwwおもしれwwwwwうぇwwwwww」 どうやらぱちゅりーの姿がタケのツボにハマったみたいだ。 「たぶん昔人間に何かされたんだろうねー。トラウマってやつ?」 そう言いながらもリョウはサイダーを周辺に撒いている。 「ゆ?・・・・・ゆわあああああ!!!!!!あまあまだよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」 群の中の一匹がそれを言ったのを皮切りに他のゆっくり達も突然現れた甘いものに驚き、貪るように霧を舐めていった。 「あ!あまあまあああああああああ!!!!!!!!」 「おいしいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」 「どくんだぜ!!!このあまあまさんはまりささまのものだよ!!!!!!」 「んほおおおおおおおおおおおおお!!!!!!あまあまを舐めるまりさもすてきよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」 その様子を見た二人はお互いの顔をみて苦笑い。 「正直・・・・・気持ち悪いんですけど・・・・・・・」 「ゆっくりだし・・・・・・こうなるのは仕方ないと思うよ・・・・・・・・ほら、仕事だよ。」 リョウに促されてタケもコーヒーの入った霧吹きを構える。 「あまあまはれいm――ゆぎぃ!!!!!」 「じゃまなんだぜ!!!まr――ゆぎゃぁ!!!!!」 「んほおおおおおお――ゆひっ!!!」 サイダーを狂ったように求め、周りの状況を全く理解していないゆっくり達は自分の周りでゆっくりが殺されているというのに全く気づかない。 コーヒーを吸ったり肌に付いた時初めて気が付いているが既に時遅し。 死が決まってしまっている。 「なぁリョウ?こいつらが終わったらどうするんだ?」「ゆぎゃっ!!!!」 「そうだねー。不自然に盛り上がった土とか気の根っこ辺りとかにゆっくりの巣があるからね。」「ゆひゅ?」 「それじゃあ、こいつで・・・・・おわりっと」「ゆぐっ!!」 「さて、それじゃあ宝探しといきますか。」 それを聞いたタケは『宝探しじゃ無ぇだろ・・・・』と思ったが口にすることはやめた。 ――――――――――――――――――――――――― ~10分後~ 「ゆぎいいいいいいいいいいいいいいい・・・あのみたことないゆっくりぃ!!にげやがってえええええええ!!!!!!!!!」 周りでゆっくりの大量虐殺が行われているというのにあのれいむは未だに怒りを鎮められずにいた。 「ん?リョウー!!これも巣じゃないかー?」 「おお、そうだね。たぶんこれだけ周りを見たんだしコレが最後何じゃない?」 そう言いながら先ほど見つけた巣にいたれいむにコーヒーをかける。 「やめてね!!やmーーゆ、ゆ、ゆ、ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 コーヒーをかけられたれいむは苦しみ、絶命する。 それを見ていたつがいであるまりさは叫ぶことしかできなかった。 「ゆわあああああああ!!!!!れいむううううううう!!!!!!!」 「はいはい。れいむれいむ。」 まりさの慟哭など気にせずまりさにもコーヒーをかける。 「ゆひっ!!!!!!!!」 呆気なく死んだ。いつもならこの後『よくもれいむをおおおおお』とか言いながら体当たりでもして来るものだが、そんな時間をリョウは与えなかった。 なぜならさっきからワンパターンで飽きたから。 「タケー!巣の前にサイダー噴射して巣から出しておいてー。」 「あいよー。・・・・・ほらよっと。」 タケはリョウに言われたように巣の前に吹きかける。 今までのゆっくりは全部コレでおびき寄せてきた。 「ゆゆ!!!あ、あまあまだああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 案の定このれいむも例外では無かった。 「おぉ、最後のゆっくりはれいむかー。・・・ちょっと遊ばないか?」 リョウがタケに提案をする。 「イヤだよ。めんどくさい。」 タケは嫌がったが、無理矢理リョウがつき合わせる。 「まぁまぁ。みてて。」 そう言うとタケはれいむに近づいてこう言った。 「なぁ、れいむ?あまあまがもっと欲しいか?」 「ゆ?なにいってるの?あまあまはぜんぶれいむのものだよ?ゆゆん!!!にんげんだね!!!!!ふつうならころしてやるところだけど、れいむはやさしいからどれいにしてあげるよ!!!!!!!ほら!!!!くそどれい!!さっさとあまあまもってこい!!!!!」 タケの顔がひきつる。 リョウの顔が笑顔になる。目は笑って無いが・・・・・ 「ゆうううううう!!!!!!なにやってるの!!!???れいむがあまあまもってこいっていってるんだよ!!??いますぐあまあm」 リョウがまだ喋っている途中のれいむの口に向かってとんでもない勢いの蹴りを放った。 れいむは吹っ飛び、その衝撃に耐えきれず破裂した。 「・・・・・・リョウ?その・・・なんだ?・・・おちつけ・・・・」 「・・・・・・・・・ああ、問題ないよ。」 そういうリョウはニッコリ笑っていてタケは少しチビってしまった。 と、そんなところにちぇんが現れた。 「わからないよー・・・・・どうしてれいむがあんなこといったのかぜんぜんわからないよー?どうしてにんげんさんがそんなにつよいのかわからないよー?」 周りの惨状を目の当たりにし、なおかつれいむの死に際を見ているにもかかわらず、怯える事も怒りを露わにするわけでもなく疑問を投げかけたのだ。 「・・・ちぇん?・・・・・・・へぇ。」 リョウは不敵に微笑するとちぇんの近くに行き、ちぇんの質問に答えてやった。 「いいかいちぇん。あれはれいむじゃないんだ。でいぶって言ってゲスなんだよ。ゲスはね、全てが自分の思ったとおりに思っているからああやって普通なら理解できないようなことを言うんだよ。それからにんげんが強いのはね、君たちゆっくりよりも体が頑丈で大きいからだよ。」 ハッキリとちぇんにも分かるように説明してあげた。 「わかったよー♪ありがとうなんだねーにんげんさん!」 その素直さにリョウとタケは驚いた。 「ちぇん、ここの群は僕たちがみんな殺したんだよ?分かるよね。それでも君は僕にお礼を言うの?」 「あたりまえなんだねー。にんげんさんはちぇんのしつもんにこたえてくれたよー。ちぇんがしてもらってうれしいことをさせてもらったら、おれいをいうんだってらんしゃまにいわれたんだねー。それにゆっくりがにんげんさんにころされるのはゆっくりがわるいことをしたからなんだねー。ぱちゅりーはそういってたんだねー。」 りょうは驚きを隠せなかった。 ちぇん種は素直な性格なものが多いが、ここまでの個体は初めて見たのだ。 「それにゆっくりはいきてるだけでにんげんさんたちにめいわくをかけることがあるっていうこともらんしゃまにきいたんだねー。もしちぇんもわるいゆっくりならせいっさい!してほしいんだねー。」 「いいや、ちぇんは悪いゆっくりじゃないよ。どっちかと言えば善いゆっくりの部類に入るよ。・・・・うん。」 「?わからないよー?ちぇんはいいことなんてなんにもしてないよー?ちぇんはばかだからわからないことがいっぱいだよー。もっとちぇんはものしりになりたいよー。」 それを聞いたタケが会話に入ってきた。 「なぁ、俺の飼いゆっくりにならないか?俺はお前みたいに向上心のある奴は大好きだ。一緒にわからないことをわかるようにしないか?」 それを聞いたちぇんはとっても幸せそうな顔になった。 「ほんとうなんだねー?ちぇんはもっとわからないことをわかりたいよー。」 かくして、ちぇんはタケの飼いゆになった。 ――――――――――――――――――――――――― その後の話。 「おにいさん!かんすうさんたちははすごいんだねー!!どんなものでもすうじさんにしちゃうんだねー!!!」 「そうだろそうだろ!!関数って一言で言ってもその種類はいっぱいあるんだ!!!」 あの後家に帰ってから算数というものを教えたらちぇんはものすごい勢いでそれにのめり込んでいった。 何年か経つと高校数学も理解できるようになってきている。 今となってはこのちぇんと一緒に数学を研究できるようになることがタケの夢になっている。 リョウは、数学やるゆっくりなんてゆっくりじゃないやい!!!とかいってなかなかちぇんに近づこうとしなくなっていた。 つまり・・・・・・・・はっぴーえんどってやつだ。 ――――――――――――――――――――――――― ~どこかの場所~ 「ああ、妬ましい妬ましい。知識をため込む喜びを知るちぇんが妬ましい。人間の寵愛をうけるちぇんが妬ましい。」 『ぱるしぃ』は今日も嫉妬に燃える。 「妬ましい妬ましい。頭のいい人間が妬ましい。信頼することのできる仲間のいる人間が妬ましい。」 この嫉妬心が消える日はたぶんこない。 「妬ましい妬ましい。人とゆっくりが心を通わせている・・・・・・・・ああ、妬ましい。」 「ぱるしー、ご飯できたよー」 「あ、はーい」 「それより・・・・・こら!また誰かに嫉妬してたのか?全く・・・・・俺らが誰からも嫉妬されるような関係になればいいじゃないか。」 「うー・・・でも・・羨ましいんだもん!!」 「はぁ、他人の庭はよく見えるもんだよ。さ、いただきます。」 「あ、いただきます。あっ・・・・・・・・・・」 「ん?どうした?」 「・・・・・そっちのハンバーグの方が大きい気がします・・・・・」 「変わらないっての!!」 終わるー ――――――――――――――――――――――――― 後書き 以上嫉妬するぱるしぃでした。 え?なに?結局ぱるしぃは胴付きなのかって? へへ・・・お客さん、困るよ・・・そう言うこと言われちゃ・・・・・・・ どうもぬちゃぬちゃあきでごぜぇます。 案の定予告とぜんぜん違うものを書きましたとさ。 死ねばいいのに。 うん、死ねばいいのに。 ですが、一応今『むらさムラムラ』と『やまめ、性的なキノコ狩りをする』を書いてます。 思うようにいかないものでスランプっぽくなってたのでコレを書きましたとさ。 めでたしめでたし。 いや、めでたくねぇな。 これ書いててわかった事だけど、俺には虐待描写ってものがうまく書けないようだ。 HENTAIパワーを借りると虐待モドキができあがるけど。 とにかく、俺には普通の虐待は書けないことが よーくわかった。 華麗なる虐待話は他の素晴らしか作家様に任せてオラは最後までHENTAIチックなSSをひり出すことにしただ。 さぁみんな!!僕を罵って!!!びくんびくん ではでは 追記 あれってマジでHENTAIあき? 泣くよ?漏らすよ? ぬちゃぬちゃあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ぱるしぃのライフワークがまさに なににも影響しない空気っぷりがマジでパルパルパル -- 2012-09-04 18 35 30 結局ぱるしぃはなんのためにでてきたのか(´Д`) -- 2011-08-09 16 56 13 「!」や母音使いすぎ。テンション押さえて。 -- 2010-06-21 04 12 59
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私は唯ちゃんと、学校へ向かっていた。 私の背中には、キーボード。 五人の思い出が詰まったあのキーボードだ。 隣にいる唯ちゃんの背中には、もちろんギー太。 私たちの足は軽快だった。 心は軽やかだった。 縛りつけるものは何もなかった。 悩ませるものが何もないというのが、こんなにも心躍るなんて。 そして。 十六日に皆と会うことが怖かった気持ちとは真逆の今。 皆と会うのが、こんなにも楽しみだなんて。 思い出すんだ。 高校時代の放課後へ向かう時間を。 楽しみなんだ。 楽しめることへの足取りが、皆の笑える条件だって事。 澪ちゃんとりっちゃんが一緒にいるのを見ているのが、幸せだということ。 全部私の中にある。 だから、楽しみだ。 部室でまた、皆でおしゃべりできるのが。 すっごくすっごく楽しみだ。 私は部室で一人ギターを弾いていた。 ストロークに心が跳ねる。 こんな気持ちはいつ以来だろう。 鏡に映った私の顔は、自分で言うのもなんだけど、ちょっと輝いてた。 心の重みが取り除かれた。 不安も寂しさも、孤独も何もない。 そして、先輩たちに会えるんだ。 『楽しみな気持ち』で会えるんだ。 演奏できるんだ。 律先輩と澪先輩の、幸せそうな顔を見ることも、とっても楽しみだ。 泣いた記憶も悲しみの記憶も。 嫉妬に歪んだ記憶も。 全部私の一部だけれど、それを感じさせないわくわく。 今日はある意味で、決別の日だ。 『放課後ティータイム』と『今の軽音部』との。 私は、憂たちと学園祭へ一歩を踏み出す。 だからそのために、今日を笑顔で終わりたい。 そのための、今。 そのために、私は笑う。 笑わずにはいられないよ。 心を揺さぶるってことを、皆に伝えた。 伝わったのは嬉しかった。 そして今、ムギちゃんと並んで学校へ歩いている。 久しぶりに皆で演奏できるから、嬉しそうなギー太を連れて。 私はついつい鼻歌を歌う。 ムギちゃんもくすくす笑うんだ。 それが見たかったんだ。 友達の、大好きな友達の笑ってくれる顔を。 あずにゃんの、りっちゃんの、澪ちゃんの笑顔を。 見たくて見たくて仕方がないんだ。 だから部室で皆と出会った時。 そこに絶対笑顔があるって信じれるから。 私は今、心を踊らすことができるんだ。 皆の気持ちを知らなかった苦しみも。 そんなの、ちっぽけで、今は笑い飛ばせるよ。 それを分け合える友達がいる。 それを慰めてくれる音楽がある。 嬉しいから。 ここにいるんだ私は。 ハッピーな気持ちが、全身から湧き上がってるよ。 最高だよ。 本当に。 私は、律と並んで歩いていた。前と同じように、ドラムは斎藤さんに運んでもらった。 道を手を繋いで歩く。 律は照れくさそうに、でもこれ以上ない可愛い笑顔で笑ってくれるんだ。 それを見ているだけで、私はとっても幸せだった。 思えばそうだ。 私の書く詩は、そんな一瞬の光景から生まれてた。 いつか目にした、君のマジ顔も。 好きになるほど切ない夜も。 愛をこめてスラスラと、手紙を書こうとしたことも。 好きの確率を割り出したいと思ったのも。 前髪を下した姿を見てみたい思ったのも。 どんなに寒くても、僕は――私は幸せなのも。 全部。 全部律のおかげだったし、律がいるから。 律のための、言葉だったから。 だからそんな一瞬から生まれる詩を、私は好きだと言えるんだろう。 皆で作り出した曲と演奏を、大事に思えるんだと思う。 律が掛け声を掛けて。 一緒にリズムを作っていく。 私は、『放課後ティータイム』の演奏が大好きだ。 そして走り気味でも、強弱が極端だったりしても。 私はそんな律のドラムが大好きだ。 そしてそれを叩く律が、大好きだ。 暖かい手と、暖かい心。 澪とこうやっていられること。 『放課後ティータイム』で集まる事に、楽しみを感じれること。 そんな高校時代に当たり前であったことが、またできること。 『過去』だけのものじゃない。 『未来』にまで繋いでいけるから。 私たちは幸せだと、確信できる。 梓やムギ、そして唯の鳴らすそれぞれの楽器。 そして。 大好きな澪と、大好きな澪のベース。 私のドラムも、皆で鳴らすロックの一部だ。 音楽を通して、澪と重なることも。 気持ちが通じ合えるのも。 私と澪が、一緒にいる証だって思うから。 不安だった。苦しかった。 だけど、そんなのどうだっていい。 だって大好きだから。 あんなに嫌いだった自分も、澪が好きって言ってくれるから。 澪が好きって言ってくれるから、私は私を好きでいられる。 澪が好きな、私が好き。 それ以上に、澪が大好き。 だから。 歩けるよ。 手を繋いで。 私たちの言葉は、それぞれの心を揺り動かした。 大好き。 大好きをありがとうって。 ■ 「ワン、ツー!」 ■ 辞書でも引いてみようかな。 ROCK。ロック。 名詞での意味は――音楽のジャンル。ロックンロール。ロックを演奏する。 動詞での意味は……。 ――動揺する。 ――心を揺り動かす。 ――感動させる。 だから私たちの『ROCK』は、永遠に終わらないんだ。 この手が繋がっている限り。 戻|TOP
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【検索用 うそうた 登録タグ 2008年 VOCALOID あわあわp う 初音ミク 曲 曲あ 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 代表的なPV紹介 歌詞 コメント 作詞:あわあわp 作曲:あわあわp 編曲:あわあわp 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『嘘歌』(うそうた) 代表的なPV紹介 歌詞 この歌は何かを伝えるものじゃなく もがきながら吐き出した嘘の歌 憧れは今に妬みに変わるでしょう 悲しくて醜い歌 鳴り止んだ音の中で 生み出すことだけに駆られて ただ並べた音の粒に 愛着など持てる訳もなく 誰かの音が頭の中を掻き回す どうして? 鳥肌止まらないよ! 気持ちいいよ! この歌じゃ誰かの中には届かない 始まりでも終わりでもない嘘の歌 憧れは今に妬みに変わるでしょう 悲しくて醜い歌 誰かの音が頭の中を蝕んで どうして? 鳥肌止まらないよ! 気持ちいいよ! この歌は何かを伝えるものじゃなく もがきながら吐き出した嘘の歌 憧れは今に妬みに変わるでしょう 悲しくて醜い歌 この歌じゃ誰かの中には届かない 始まりでも終わりでもない嘘の歌 憧れは今に妬みに変わるでしょう 悲しくて醜い歌 コメント この曲が鳥肌だッ!! -- てきとう怪獣 (2008-03-13 03 27 34) この曲は切ないメロディであるが鳥肌ものだ! -- 孤嶺 (2008-03-23 16 55 14) 魂から絞り出したような壊れた歌声に、頭の中を掻き回されました -- てきとう怪獣 (2008-03-25 21 44 40) すごぃィィ歌ですね♪ -- ちあ (2008-10-04 20 45 52) 和風で澄んだ音とメロディ、イイ曲だよ、スゲェー!! -- 名無しさん (2008-10-17 17 02 26) クリエイターの苦悩とミクのバランスが絶妙の曲 まさに「嘘歌」 -- 名無しさん (2008-11-04 11 24 22) 切ない感覚が画面をこえて伝わってくる。これはいい曲^-^b -- 匿名希望 (2008-11-16 08 36 13) 切なくなって、泣きました。 -- 双蜜 (2008-11-25 02 13 16) ほんとにミクが泣いてるように聞こえるよ -- 名無しさん (2008-11-25 23 49 15) 聞こえづらいけど歌詞が大好きだ! -- 名無しさん (2008-12-05 21 10 57) いい歌~♪サビの部分が好き♡ -- まっつん (2008-12-20 08 24 26) 気持ちよさが嫉妬にかわるそんな醜さ。やばすぎる! -- 名無しさん (2008-12-21 20 19 16) 気持ち、いいよ! -- 名無しさん (2009-01-05 15 16 43) 気持ちいいよ! -- 名無しさん (2009-03-20 17 11 30) 聞いてて鳥肌止まらなかった。歌詞とメロディーの異様なシンクロが歌声と合わさって苦しい -- 名無しさん (2009-03-21 13 20 42) 中毒性高い!! -- 名無しさん (2009-05-13 23 33 51) どうして!? -- 4 (2009-06-13 20 12 06) 鳥肌止まらないよ!?? -- 4 (2009-06-13 20 12 42) 気持ちいいよ!??? -- 5 (2009-06-13 21 56 28) この歌…、じゃなくて、この音…、じゃない?結構な箇所。サビの頭とか。 -- 名無しさん (2009-06-25 16 44 59) ↑この歌…であってるよ? -- 名無しさん (2009-06-25 17 49 18) 慟哭する感じが非常にいいよね -- 名無しさん (2009-07-10 11 47 49) 鳥肌〜気持ちいいよ!の辺りなんかこわい -- 名無し (2009-07-18 23 04 25) 鳥肌止まんねェェ!! -- 名無しさん (2009-08-22 15 38 23) ぷぎゃー; -- 名無しさん (2009-10-18 21 24 33) 切なッ!! -- 竜 (2009-11-29 00 23 37) 切なすぎる・・・ってか鳥肌立ってきた -- アゲハチョウ (2009-11-29 02 55 52) 初めて聞いたとき鳥肌止まらなかった -- 名無しさん (2010-01-02 11 36 22) 祝☆殿堂入り -- 名無しさん (2010-02-27 00 26 32) 切ないけど心に響く―・・・ -- 愛羅 (2010-03-26 16 53 37) 切なく体に鳥肌立ったww 魂からの歌ですねww 素敵な曲で いろいろ聞きたくなるww 聞いたら涙ものですよww 気持ちいいよ!っていうとことかさび部分がとてもすきww -- 麻里亜 (2010-06-25 08 32 00) 妹が何回も聞いてた。結構良い曲だね。 -- リンレン好きの人 (2010-07-07 18 16 39) ネ申 -- あ (2010-08-07 11 26 44) 心に響いてくる~ サビの部分が最高!! -- ユウ (2010-08-12 23 52 11) いい歌だ!! -- 名無しさん (2010-10-02 09 47 44) この曲聴いてから鳥肌とまらん。。。××× 脳に直接響く// ヤバい/// 好き@ -- 菜乃 (2010-11-15 19 37 19) ホントに鳥肌がヤバイw歌詞の深い意味を理解するのに時間がかかった… -- リーフィ (2010-12-27 01 36 57) 最強だな!神曲 -- vcld01 (2011-03-18 20 27 25) 最初聞いたときゎ私の心にゎ届いたよーーっ!って感じでしたww -- ミク♪ (2011-10-27 23 19 05) 鳥肌止まらないよ!(私が)気持ちいいよ!(だから私が…ね?) -- 菫 (2011-12-20 20 07 55) 雰囲気がV系ぽい… -- ん (2012-06-30 14 33 58) 結構好き -- いそべえ (2014-06-29 22 22 55) 名前 コメント
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 千歌姫嫉妬 ◆33uUMeu/9c氏    窓からの日射しが、あたたかい。 姫子と再会した秋から、数ヶ月が経った。 寒い冬は二人で暖め合って睦まじく過ごして、こうして春を迎えられたことを幸せだと思う。 二人で迎える、初めての春。 千歌音は大学の図書館の二階から、少しずつ芽吹いていく桜を眺めていた。 もう二人の通う大学も春休みに入っているのだが、姫子はなにやら用事があるとのことで 二人して学校に来たのだった。 姫子は一人で行くから良いよと言っていたのだけれど。 とくに用事もなかったし、少しでも姫子と一緒にいたかったから。 「遅いわね……」 うららかな春の陽気の中景色を眺めるのも、本を読むのも悪くないけれど、景色よりずっと 姫子の方が千歌音には気がかりだ。 席を立って、本を棚に戻す。大学の事務課にも行きたいと言っていたから、用事が長引いて いるのだろう。 ――心配して迎えに行ったりなんかしたら、呆れるかしら。過保護だって言われてしまうかも。 でもきっと、姫子は笑ってくれると思うから。 千歌音は図書館を出て、姫子の元へ向かった。 「……もう、マコちゃんったら」 姫子を探しに出た中庭で、曲がり角の向こうから聞こえてきた声に千歌音は足を止めた。 千歌音が聞き違うはずがない。姫子の声だ。 ――早乙女さん? 休日の大学に何の用だろう。 「つれないなぁ、姫子ー。最近さ、ちっとも私と遊んでくれないじゃん」 「だ、だって……マコちゃんだって、部活とお勉強で忙しいでしょ?」 部活?それでたまたま姫子と会ったのだろうか。 出て行っても、良いものだろうか。久しぶりに会ったのだったら、会話の邪魔かも知れないし―― 「んっ……もう、キスは駄目だってばー」 姫子のくすぐったそうな声。 「!?」 ――キス?姫子が、早乙女さんと?まさか! 壁に張り付いて、向こうからこちらが見えないようにして、様子を窺う。 「もうっ、マコちゃんっ」 「あははっ、相変わらずウブだなぁ姫子は。カワイイカワイイ」 最悪の事態は起こっていなかった。姫子は手で早乙女真琴の顔から唇を守っている。 ……もしかしたら、もう既にした後なのかも知れないが。 けれど、姫子の様子は決して嫌そうではなくて。むしろ嬉しそうで。 姫子の首に腕をかけ髪をなで回して笑っている早乙女真琴も、とても楽しそうだ。 二人にとっては、これが日常のふれあいなのだろう。 あんな風に、千歌音と姫子がじゃれ合ったことは、無い。 キスこそしていなかったけれど、千歌音にとっては十分に衝撃的な光景だった。 壁の向こうでのじゃれ合いはまだ続く。それを見ている余裕はなくて、そのうち聞いている余裕も なくなって、千歌音は悄然と図書館に退避した。 姫子が千歌音の元に戻ってきたのは、それから数十分後の事だった。 「待たせちゃってごめんね、千歌音ちゃん」 「姫子……もう、用事は」 「うん、全部済んだよ。ごめんね、思ったより時間掛かっちゃって」 ――大半は、早乙女さんとの語らいだったんでしょう? 「そう……」 「千歌音ちゃん?どうしたの、顔色悪いよ?具合…どこか痛いの?気分悪い?」 姫子が心配そうに千歌音を覗き込む。 「……っ」 なぜだか顔をまともに見られなくて、つい視線を逸らしてしまった。 「千歌音ちゃん…?」 「少し、寒かっただけ。――さ、帰りましょうか」 待たせてある車までの距離を、姫子はずっと千歌音に寄り添って風除けになって歩いてくれた。 けれど、千歌音は自分の腕を抱いて歩いた。 寒いと感じているのは、心だったから。 「姫子、夕食とお風呂が終わったら、私の部屋に来てくれる?」 大学から帰る途中も、帰ってからも、千歌音はほとんどずっと無言だった。 やっぱりどこか具合が悪いのかな、なんて姫子は心配していたのだけれど、夕食の時間を 教えに来てくれた千歌音は別に調子が悪い様子でもなく、夕食もきちんと食べていたから、 ほっと一安心。 夕食前に言われていたとおり、姫子は千歌音の部屋を訪れた。 「千歌音ちゃん、今大丈夫?」 「ええ、もちろん。貴女を呼んだのは、私だもの」 「……あの、千歌音ちゃんやっぱり、具合悪いんじゃない?」 なんだか、様子が変だ。 夕食中もずっと無口だったし、ちょっと顔が怖い。 綺麗すぎるくらい綺麗な顔だから、無表情だったり真剣な顔をしているときは、少し迫力が ありすぎると思う。 「どうして?」 「な…なんか、変だよ?」 「そうかしら。姫子、これから時間はある?」 「え?うん。明日もお休みだし。ちょっと本でも読もうかな、って思ってたくらいだけど……」 千歌音にエスコートされて、部屋の奥へ。 ベッドの横まで来ると、姫子の手を取ったまま千歌音が振り向いて。 「ごめんなさいね。それ、明日にしてちょうだい」 流れるように、唇を塞がれた。 「……!」 いきなりの事に驚いて目を見開く。至近距離で千歌音としっかり目が合って、困惑した。 目の前で、そっと千歌音が目を閉じていく。長いまつげが小さく震えている。その様子は なんだかちょっと幻想的で。見惚れた姫子の思考を奪う。 そうこうしているうちに千歌音の手が姫子の腰に回ってきた。 「ん、ふっ」 刺激に、身体が跳ねる。姫子の呻きは千歌音の唇に吸い込まれて、明確な音にならない。 鼻に掛かった吐息が漏れるだけだ。 それを飲み込んで、千歌音が喉の奥で笑った。その気配がなんとなく伝わってきて、頬が 熱くなる。恥ずかしい。笑うなんて、意地悪だ。 ――どうして? こんな風に、いきなり。千歌音が熱烈に求めてくることは何度もあったけれど、今回は様子が 違う。 千歌音の肩に手をついて身体を離そうとする。でも、キスが情熱的すぎて。上手すぎて、 身体に力が入らなかった。だんだんと頭もぼうっとしてきて、膝が震える。 ――や、だ…っ。立ってられない…! 肩にかけた両手は、今や千歌音にすがりつくのに使われている。千歌音にすがって身体を 支えるのがやっとだ。 しばらくすると、ようやく千歌音の唇が離れて、姫子は大きく息をついた。 力の入らない姫子の身体を、千歌音はベッドに押し倒して、押さえ込む。 「はあっ…!ん、ふぅ……ぁく、ふ…っ」 「姫子……良いでしょう?」 まだ息が上がっていて、返事は出来ないけれど。抗議と疑問を込めて姫子は千歌音を 見上げた。 「まだ、寝るには早いわよね?」 「なん…で、千歌音ちゃ…。どうしてこんな……んんっ!」 言葉の途中で、唇を塞がれた。今度はすぐに舌が入ってきて、先程の愉悦が甦る。 同時に湧き上がる恐怖感に姫子は震えた。 ――また、バカになってしまう。駄目。まだ、駄目なのに。 千歌音はキスがとても上手で、すぐに心も身体もふにゃふにゃになってしまう。 それは、とても気持ちいいけれど……でも、やっぱり、無理矢理されるのは嫌。 だって、幸せじゃない。千歌音だって全然嬉しそうな顔をしていない。 それに、こんな風に誤魔化されるのは嫌だったから、姫子は一度離してもらおうと首を ふって拒絶した。 けれど。 「――!?」 千歌音の手が、姫子の顎をとらえて上向かせる。ぐっと強く、姫子に抵抗を許さないくらいに。 もう片方の手は、姫子の両手を一括りに束ねて、頭上で拘束する。 怖い。 千歌音がこんな手荒なことをしたことは無かった。いつだって、優しく優しく愛してくれたのに。 こんな強引な事は―― 「……っ!」 びくっと身体が跳ねる。思い出した。 昔一度だけ、こういう風に千歌音に抱かれたことが、姫子にはあったのだ。 あの時の恐怖が甦ってくる。心臓が縮み上がるような感じがして、全身が震え出す。 怖い。嫌だ。今は、思い出したくない。 大好きだった千歌音に――姫子は、何もかも奪われたのだ。 優しい千歌音の存在を、一番大切なひとを、オロチに奪われてしまった一夜。 そしてその後、今度は千歌音を天叢雲に――世界に奪われた。すべて、あの夜から始まった。 あれは姫子に嫌われるための演技で、姫子を救うためだったと知っているから、あの夜の 行為自体は、姫子にとって何の痛手でもない。 思い出しても、普段ならなんと言うことはない。ただ、千歌音に非道いことをさせてしまったと、 つらい思いをさせてしまったと胸が痛くなるばかりだ。 けれど、千歌音を失ってしまった事は、その恐怖だけは、今も姫子の心に刻み込まれていて―― あの夜の再現みたいなこの行為が、恐ろしくて堪らない。 ――いや。もう、絶対に千歌音ちゃんを失いたくない。 それだけは、耐えられない。 千歌音が、どうしてもそういう風にしたいのだったら、それは別に構わなかった。毎日だと ちょっと大変だけれど、たまにだったら。 それで、明日からも変わらずに側に居てくれるのなら。いなくなる前兆なんかじゃないんだったら。 だから、せめて何か一言欲しい。 何も分からないまま、またあの日のようになるのではないかと怯えたままでは、つらい。 「ぷはっ!……ん、はぁっ、く、ぅん…っ、ちか、…ちゃ…っ」 「ん、ふぅ…。どうしたの姫子、そんなに震えて。寒い?」 唇を解放されても、まだ上手く喋れない。柔らかく蕩かされた舌は姫子の思い通りには 動かなくて、口の端から漏れた唾液が頬を伝った。 それを千歌音の舌が舐め取って、そのまま首筋に唇を這わせていく。 「あっ…!」 快感。ぞくぞくと背中を這い上がってくる。 「大丈夫よ、姫子……すぐに、暖めてあげるから」 胸元に熱い吐息がかかる。それを感じた次の瞬間には、ささやかな胸のふくらみに強く 口付けられていた。 「あ…や、ああっ!」 ピリピリする。胸への少し痛い乱暴なキスに姫子が痺れているうちに、千歌音は着々と 姫子を無防備にしていく。パジャマのボタンは全部外されて、下着を着けていなかった胸は、 電灯の下にさらけ出されている。 ズボンももう膝まで下ろされていて、半端な格好が余計に姫子の羞恥心を煽った。 しかしそこまでで千歌音の手が止まる。 「……えっ?」 姫子がぎゅっと瞑っていた目を開けて千歌音を見上げると、千歌音は小さく笑った。 「なぁに?姫子は、脱がせて欲しいの?物欲しそうな顔、しているわ」 「…いじ、わる……っ!ど…して、こんな」 「姫子は、敏感だものね。とても……こういう事が、大好きな女の子だもの」 千歌音の指が姫子の秘部――ショーツの底布を撫でて、くちゅ、と嫌らしい水音がした。 「ふぁ…、ああっ!」 恥ずかしくなるくらい高い嬌声と同時に、身体が跳ねる。 そして気付いた。脚が、思うとおりに動かせないこと。パジャマのズボンが膝に引っかかって いて、身動きが取りづらい。 「すごい……」 何が、とは言わない。けれど、何を言っているのか大体分かる。 姫子のショーツに触れた指をぺろりと舐めて、千歌音は淫蕩に笑った。 「姫子の味がする」 「……っ!」 恥ずかしくて、もう目も開けていられない。 否定したい。私はそんなじゃない、淫らでも好き者でもない、って。 でも、もう否定できない。キスだけで体の芯がとろとろに蕩けているのを、知られてしまった。 「はっ……」 千歌音の息が漏れる。一瞬笑われたのかと思った。 けれど、薄目を開けてみると、千歌音の様子が変で。妙に息が上がっている。 「千歌音ちゃん……?」 「どうしたのかしらね、おかしいわよね」 姫子の脚を開かせて、ズボンの上を千歌音の膝が抑える。これで足はベッドに縫いつけ られたかのように動かせなくなった。 髪紐を取り出して、千歌音は姫子の両手首をくくる。 「やぁっ!な、なんで…」 「どうしても……っ、収まりそうにないわ」 千歌音の深い色の瞳が、欲望に濡れて光る。 「好きよ、姫子……我慢できないくらい」 ぐっ、と口付けられて、また息を奪われる。 「んっ、ふ……」 瞳を潤ませていたのは、果たして欲望だけだっただろうか。 姫子には、何故かその一瞬、千歌音が泣いているように感じられた。 「あ…はっ、もう、だめ…っ千歌音ちゃん、お願い、もうやめてぇ……っ」 どれくらいの時間が経っただろう。 括られた手首を千歌音の首に掛けて、頭を抱く。 動きを止めようとするけれど、かり、と胸の先に歯を立てられて、ささやかな抵抗は封じられた。 「っ!い、たぁ…っ」 「暴れないで、姫子。傷が残ってしまったら、いけないでしょう?」 嘘だ。今、わざと噛んだくせに。 唇を噛んで涙を堪える。痛い。胸の先端、一番敏感なあたりが、ズキズキする。 「素敵よ、姫子。そそられるわ、とてもね――」 吐息を熱く震わせながら、千歌音が囁く。 ちろりと赤い舌が唇の間から覗いて――また、胸を吸われる。 「あっ、く、ぅうっ……んっ!」 痛い。けれど、とても強い快感が胸から全身に広がっていく。 「良い声。姫子のこんな声、聴いたことがあるのはきっと私だけよね?姫子……」 なに、当たり前のことを。けれど、姫子に答える余裕はない。 もうずっと、胸だけを責め続けられていて、気が狂ってしまいそうだった。 あまりに強い快感に。けれど、決して達することが出来ないそれに。 「ど…して、胸ばっかり…っ」 下の方には、決して触れては来ない。まだショーツも穿いたままだ。 「どうして、ってそればかりね、姫子は」 千歌音が笑う。その間にも、両手は姫子の胸をなぶることを忘れていない。摘み上げて、 捻って、指の間で揉み潰して。リズミカルに、しかし複雑に調子を変えて触れてくるから、 いつまで経ってもその刺激に慣れることが出来ない。 ただただ、翻弄される。 「んっ…く、ぅん、んーっ……!」 頭が真っ白になる。でも、本当に欲しい快感とは、刺激の種類が違うのだ。うまく表現 できないけれど。 このままでは、生殺しだ。あとどれだけこの責め苦が続くのかと思うと、気が狂いそう。 胸を指先で摘んで揉みほぐしながら、その先端に舌を当てて、くすぐられる。その合間に 千歌音は言葉を発する。 「私が、は…っ、姫子の胸が好き……んっ、…だからよ」 「んっ、や、やぁあ…っ!」 本当におかしくなりそうで。括られた手を胸元に持ってきて、千歌音の唇を遮ろうとする。 と、千歌音が低く笑った。――怖い。 「まだ、分からない?」 「……いっ――!」 先程噛まれたのとは逆の胸に千歌音が歯を立てて、痛みと快感が姫子の背筋を貫いた。 強く噛まれる前に、慌てて手をどける。 それで千歌音は歯を離してくれたけれど、手をつかまれて頭上に持ち上げられた。 「いけない子ね、姫子。暴れては駄目と言ったのに……私は、姫子の身体に傷なんて付けたく ないんだから」 言いながら千歌音は自分の襟元を探って、二枚貝のネックレスを外した。 「動かないでね」 それを手首を縛る髪紐に引っかけて、ベッドの枕元に繋ぐ。 「細い鎖だもの。姫子が動けば、すぐに切れてしまうわ」 「えっ…」 それは、拘束する力がないと言うこと。 「私、とても大切なの。姫子と私を繋いでくれた絆……のようなものでしょう?」 「――!ずる、い…っ」 全身を太い鎖で縛られるよりずっと、それは姫子を強力に拘束する。 千歌音との絆を切るようなことは、姫子にはどうしてもできないから。 「……そう、ね。私はずるいの。とてもね。姫子が思っているより、ずっと醜悪だわ」 千歌音の声を聴きながら、姫子は必死で手を伸ばして繋がれている細い柱を掴んだ。 ふとした拍子に激しく手を動かしてしまって、鎖を切ってしまわないとも限らない。 頭の中は、あの嵐の夜のことでいっぱいで。不吉な連想が止まらない。 千歌音との絆を自分から切ってしまえば、千歌音はまたいなくなってしまうのではないか。 また、千歌音を失ってしまうのではないか。 何の根拠もないのにそんな気がして、必死で手に力を込めた。 「良い子ね、姫子……嬉しいわ。私との絆、切りたくないって思ってくれているのね?」 こくこくと頷く。千歌音は嬉しそうに――本当に嬉しそうに、笑う。その笑顔に少しだけ 心が落ち着いた。普段の面影がある笑顔だったから。 「でも、私ももう収まらないの……どうしても。このままじゃ、きっと、もっと酷いことを 姫子にしてしまうわ」 両手を上げて寝そべると、ますますなだらかになってしまう胸を、千歌音の手が包み込む。 「あ……はぁっ、千歌音、ちゃ……んんっ!」 「だから、我慢してね、姫子。私、姫子を目茶苦茶にしたくて、堪らないのよ」 弄る手つきがだんだん激しくなる。噛まれた跡を指先で揉まれると、激しい快感が姫子を 襲って、頭の中がぼうっとしていく。 「赤くなっているわ……可哀想に。傷が残らないと良いけれど……」 依然として千歌音が触れてくるのは、胸と唇だけ。でも、身体がどんどんいやらしくなって いくのは自分でも分かる。だんだん、この行為に馴らされていく。触れられてもいない身体の 奥が熱く疼いて、勝手にうごめく。もどかしいけれど、深い快感がそこから生まれてきている。 「いけない身体ね、姫子」 千歌音が興奮に上擦った囁きで姫子を責めながら、硬く尖った胸の先を指で弾く。 「あっ!あぁっ」 恥ずかしい。でも、そうさせているのは、千歌音なのに。 「姫子は、敏感すぎるわ。きっと、誰の指でも、誰の唇でも……満足してしまうんでしょう?」 何を言っているんだろう。目を開いて問いかけるけれど、千歌音は答えない。 「ねえ、これまで何人に触れられたの?感じてしまった?私以上に相性のあう人も、居たのではない?」 「なっ…!」 いくらなんでも、ひどい。姫子が首を持ち上げると、千歌音は胸をきつく摘み上げてそれを封じた。 「あぅっ、くぅ……」 「何年も姫子をひとりぼっちにしてしまったのだもの……それも、仕方ないかしらね」 千歌音に、疑われている。千歌音が最初で最後の人だと、姫子は思っているのに。 ――仕方ないなんて、言わないで。私を諦めないで。 「そんなの、ひどいよ…ぉ。私……っく、千歌音ちゃんをずっと待ってた、って…言った、のに」 「それにしては、敏感すぎない?私の前に、誰かが姫子の身体を慣らして、感じるように 作りかえたんじゃない?」 もう、涙を我慢することは出来なかった。 嗚咽が止まらない。けれど、千歌音はまだ言葉を続ける。 いつもだったら、姫子が本当に泣くようなことはしないのに。つらくなったら、すぐ手を 止めて慰めてくれるのに。 「そうね、恋人はいないのだったわね。一人で慰めたことも無いんでしょう?」 「な、そんなこと……っ」 千歌音だって無いはずだ。だって、そんな知識誰にも教わる機会はなかった。 あっても、きっと嫌だっただろうと思うけど。 「本当のこと言ったら、許してあげる。うんと気持ち良くしてあげるわ」 「本当の、こと……?」 嘘なんて、何一つついていない。 「早乙女さんとは、友達なのよね」 「う…ん、そうだよ……友達だもん。高校の時からずっと仲良しだけど、ともだち、だもん……っ」 早く、欲しくて。焦ってうまく回らない舌がもどかしかった。 答えると、ご褒美だろうか――千歌音が優しいキスを唇にくれた。 「あ…千歌音ちゃん」 激しくて酷い行為の最中なのに、キスだけでふっと楽になって、姫子は少し安心した。 「そう。友達なの、良かったわ。――姫子は、友達とキスしたりしないわよね?」 「しないよ……!キスは、好きな人としか……千歌音ちゃんとしか、しない…っ」 「そうね、キスは駄目だと言っていたものね……」 「えっ?」 千歌音の呟きを聞きとがめて首を傾げると、千歌音は渋面になった。 「なんでもないわ。――じゃあ、キス以外は?女の子同士だもの……スキンシップとか よくあるんでしょう?」 胸を、腰を、腿を――千歌音の手が、艶めかしく這う。肌の表面を撫でるだけのもどかしい 手つきに、身を捩らせる。 「マコちゃんは、確かによく身体に触ってくるけど……っ」 でも、千歌音がするのとは全然違う。 頭を撫でられたり、抱きつかれたり、もっと健全なスキンシップで。 こういう性的な意味合いは全く感じられない。少なくとも、姫子はそれを感じたことは無い。 「――そう」 「た、ただ、じゃれ合ってるだけで…そんなつもりじゃ……っ」 「姫子はそうかも知れないけれど、早乙女さんはどうかしらね?」 「ん、……え?」 「姫子は純粋で、でも、とても鈍感だから……」 膝から脚の付け根あたりを、千歌音の手はゆっくりと往復して姫子を焦らす。あと数センチの ところまで近づいても、決して姫子が待ち望んでいる部分には、触れてこない。 「スキンシップとか言われて、女の子同士だからって、ここ――触れられたのではないの?」 「やだ、あっ、ああっ!」 ショーツの上から、ぐいと敏感なところを押し潰される。 焦らされ続けて昂ぶった身体には、それは十分すぎる刺激で。 身体が跳ねる。意識が白む。 ずっと待ち望んでいたはずなのに――悲しくて、涙が流れた。 「っく、うぅ…、んっく、う、うー……っ」 身体の下で、姫子が泣いている。千歌音は、流れる涙を唇で拭った。 ――苦い。 達したのだろう。姫子は腹部を時折波打たせながら、膝をすり合わせるように身悶え している。 それでも手はしっかりベッドの金具を掴んでいて、白くなるくらいに力を込めている様子は いじらしくてしょうがない。 そんな健気さに、ますますそそられる。 可哀想な姫子。 ――私なんかに愛されたばかりに、ひどい目に遭う。 でも、激情が収まらない。 姫子に自分以外の誰かが触れたと思うと――もしかしたら触れる以上の事を、と思うと、 嫉妬で気が狂ってしまいそう。姫子の身体からそんな感触を消し去るくらいに、姫子を 自分の色に染めて、千歌音なしでは居られないようにしたい。 危険な衝動だと、分かってはいるけれど。 「千歌音…ちゃんっ」 「なあに、姫子」 首筋にキスを落として吐息を吹きかける。下着の底布を指で小さくつつきながら。 すごく敏感になっている今の姫子には、直接的な刺激は耐え難い苦痛のようで、 噛みしめた唇の間から小さな悲鳴が漏れる。 「可愛い声ね、姫子」 「や、やぁ……っ」 「私は嬉しいわ。いつもよりずっと、姫子が素敵な姿を見せてくれるから」 ――こんな姫子を知っているのは、きっと私だけ。 甘く掠れる喘ぎ声、恥じらいを含んだ吐息、悦楽に恍惚とした表情。焦らされるのに弱い ところも、少しの刺激で敏感に反応する胸も、ショーツを肌に張り付かせるほど濡れやすい 女の子の部分も――きっと、こんなに知っているのは、それを引き出せるのは、千歌音だけだ。 その考えに、少しだけ満足する。 それでもまだ千歌音には足りない。このままでは、終われない。 いやいやと首を振りながらも、千歌音の手に姫子は従順に脚を開く。 それに、少しだけ苛立つ。胸の奥がじりじりと疼く。 姫子は素直で従順すぎる。その上こんなに感じやすい身体を持っていては、無理矢理 誰かに何かされても抗えないのではないか。 そもそもあまり自己主張をしない流されやすい姫子だから、余計に心配なのだ。 ぐっしょりと濡れた下着の上から指を押し当てると、姫子の熱い雫が中からまた少し 溢れ出るのが分かった。それは姫子にも伝わっているのだろう。熱い吐息と一緒に 切なげな声を漏らした。 「千歌音……ちゃ、おねがい…一つだけ、教えて……っ」 苦しい息の合間に、姫子が懇願する。 「……なに?」 「千歌音ちゃん……私のこと、好き?」 「……っ」 どんな気持ちで、姫子はそれを訊いているのだろう。 強引に抱かれながら――犯されていると言っても過言ではない暴力に晒されながら。 「あとは、きかないから…どうでも良いから、これだけ、教えて……っ」 こんなひどい事をしながら、それを言うのはとても抵抗があったけれど。 でも、どんな時でも、この気持ちにだけは、嘘をつけない。どうしても。 「……ええ」 「ホント?お願い、ちゃんと言って」 「愛しているわ、姫子」 口に出して言うと、どうした事か、心が少し凪いでいくのを感じる。 「うん……。なら、良いよ……」 「え――?」 姫子は微笑んで頷いて、静かに目を閉じた。 それから後は、もう姫子は千歌音のなすがままだった。 嫌とも言わないし、抵抗もしない。何度も限界を迎えさせられて、疲労しているのだろうに、 それでも千歌音が求めれば、姫子は千歌音の手に応える。 「お願い…少しだけ、休ませてっ……!」 本当に切羽詰まった響きに、千歌音は手を止めた。味わっていた胸から唇を離して顔を 上げる。 まだ、足りない。どうしてもやめる気にならない。 獣のように姫子の身体を貪って、受け入れてもらって――最初の衝動は大分薄らいでいる のだけれど、その代わりに熱い欲情が湧き上がってきていて、果てが見えなかった。 もう一度、次はもっと。そうして何度も姫子の身体を求めてしまう。姫子はその度に違う 顔を見せてくれる。声も反応も一段と素敵になるから、飽きることがない。 飽きなど無縁なのは、いつもだってそう。でも、普段は二人とも多少なりとも自制している。 けれど今日は、千歌音に自制心が全く働かないから。 そしてそれを姫子も咎めないから――だんだんと行為はエスカレートしていく。 指を触れさせた姫子の秘所は、きつく収縮を繰り返していて、身体は快楽の余韻に 波打っている。 「あ、んぅっ…!」 「あぁ…そうなの」 姫子の身体に溺れて気付かなかったけれど、姫子は今、また達したばかりなのだ。 何度も行為を繰り返すうちにハードルが低くなって、昇り詰めやすくなっていて、とても 辛い様子。 「ぁく…ぅ、も…ちょっと、待って……っ」 「今、中には触れていなかったのに……そんなに、此処をいじられるのは良かった?」 姫子の身体の中で一番敏感なところを軽く指先でつつく。 「や…っ」 千歌音の言葉に、ただでさえ紅潮した顔をより赤く染めて俯く。 胸が苦しくなるほどに、愛らしい。 「――えっ、やだ、うそ…っ」 とっくに一糸纏わぬ姿になった姫子の脚を、ぐいと広げる。姫子の女の子の部分に 顔を近づけると、姫子は泣きそうな声で懇願した。 「やぁ……やっ、千歌音ちゃん、お願い、そんな、見ないで……っ」 今日は、電灯をつけたままだから。こんなに明るい中ですべてを晒すのはさすがに 恥ずかしいのだろう。 瞳がいっそう潤んで、今にも涙がこぼれ落ちそう。 それが、余計に千歌音を煽るのに。 「あら、もう続けても良いの?」 敏感な秘核のすぐ側に、指を触れさせる。 「え、あ…そんなぁ…」 「じゃあ、見せてちょうだい。大丈夫……とても、綺麗よ」 「……っ!」 脚の付け根に両手をおいて、左右に広げる。 昔は硬かった姫子の身体もこうして行為に慣らされていくうち、だんだんと柔らかくなって、 今ではかなり大きく脚を開けるようになった。 はしたない格好に、本人はいつも恥ずかしがるのだけれど。 こんなに淫らな格好を千歌音のために、清純な姫子が我慢して晒しているのだと思うと、 とても嬉しくて、とても興奮する。 「姫子のここ、可愛いわ。自分で見た事はある?」 姫子はぎゅっと目を瞑って、ぶんぶんと左右に首を振る。 「そう、残念。とても綺麗なのにね」 「そんなこと、ない…。千歌音ちゃんの方が――あっ、ああっ!」 ちゅ、と秘核に口付けて、すぐに唇を離す。 「ずる…いっ」 「ここがね、姫子。姫子の一番、敏感なところ」 「言わないで……明かり、消してよぅ…っ」 「もう、ちゃんと顔を出しているわね。そんなに感じているの?」 「……っ」 頭上に上げたままの腕に、頬を押しつけるようにして顔を隠す。そんな姫子を見ながら、 千歌音はかまわず続けた。 「赤くなって、とても可愛いわ。――ああ、姫子の顔もだけど……」 「千歌音ちゃんっ!」 千歌音の言葉を遮って、姫子が顔を上げる。 「恥ずかしくって…本当におかしくなっちゃう、から…」 「でも、それも感じるんでしょう?姫子は。意地悪されると、恥ずかしければ恥ずかしいだけ、 身体が燃えてしまうのよね?」 「そんなこと、ないもん……っ」 「じゃあ、これは何?――ほら、こんなにあふれさせて」 指で唇を左右に押し開くと、姫子の蜜壺からはさらに熱い蜜がとろりとあふれ出てきた。 蜜にまみれてなまめかしい色艶の秘肉が、千歌音をますます昂ぶらせる。 こんなに明るい中で、はっきり、近くで見た事はこれまでに無くて。 キス、したい。姫子に、姫子の唇に―― 今日の千歌音は、自制が利かない。 「ん…、あぁっ!千歌音ちゃ…っ、まって、まだ……っ」 甘い蜜を舌で貪欲に舐め取る。味わって飲み干しながら千歌音は首を傾げた。 「もう結構たつし……大丈夫でしょう?」 「だって、千歌音ちゃん全然休ませてくれない……」 「そう?控えているつもりだけれど――姫子がどうしてもというなら、少し我慢するわ」 言って、顔を遠ざける。 代わりに、脚をもっと開かせて、姫子の秘部を両手で左右に広げた。 なかの脈動する様子まで、じわりと少しずつ流れる蜜の震えさえ、千歌音からははっきり見える。 「あっ…」 「大丈夫になったら、教えてちょうだいね、姫子。それまで……私も楽しませてもらうから」 「……っ」 見られているだけで、姫子には十分な刺激のようで。 依然として姫子の女の子の部分は、蜜を滲ませて震えている。 甘いにおいにくらくらする。姫子のそこから生み出されたそれは、とても蠱惑的で、千歌音を 痺れさせる。肌を伝ってシーツに染みてしまうのが惜しくてならなかった。生殺しに近い。 「ねえ……ここを、誰かに見られた事、ある?」 「え……?」 「答えて」 「だって、それは、私…寮生だったし……。お風呂、共同だったから……少しはあるかも」 「そう……」 「あの、でも、部屋ごとだからほとんどマコちゃんだけだし、順番があるからそんなに長い時間 入ってられるわけでもなかったし――あっ」 千歌音は言葉を遮るように、姫子の敏感なところに口付けた。 「っ、ああっ!」 ――また、早乙女さん? 目に浮かぶ。二人きりの浴室で、仲睦まじくじゃれ合う様が。 それを払拭するように、あるいは対抗するように。千歌音は姫子の秘部で舌を踊らせた。 「ぃ……あ、ん、んっ、――んんっ!」 びくっ、と大きく腰が跳ねる。浅く舌を差し入れた蜜壺が健気に千歌音の舌を愛撫して 楽しませる。秘核も可哀想なくらい膨らんで、震えて。 「あぁ、――また?」 「んっ、あ……あふ、くぅ、う、ん……」 秘所の様子だけで十分わかっていたけれど。千歌音が身体を離して笑うと、姫子は全身を 不自由に震わせて千歌音から目をそらした。 今の姫子は、悶える事すら千歌音の許し無しには出来ないのだ。 手は、依然としてベッドの金具を強く掴んでいる。背を丸めたくても腰は千歌音に押さえ られていて、大きく開いたまま宙に浮いて震える脚は――本当は、閉じて震えが収まるのを 待ちたいのだろうに、間には千歌音がいるからそれもままならない。 姫子の脚の間から身体をどけると、姫子は脚を閉じて引き寄せて、身体を丸めた。 横向きに寝て膝を胸につけるようにして、やっと息をつく。 「は、あぁ……」 「満足した?」 頬や首筋に張り付く髪を払って頭をなでながら問う千歌音に、姫子は薄く目を開いて、口をつぐむ。 「……」 しばらく迷って、泣きそうな顔で首を左右に振った。 ――満足、していない。 それも、道理だろう。こんな抱かれ方では、たとえ何回達しても、決して心からは満足できまい。 「姫子――少しは、嘘も覚えた方が良いと思うわ」 満足していないと答えれば、どうなるかなんて……千歌音にこれまで以上の事をする口実を 与える事なんて、分かっているはずなのに。 早乙女真琴の事だってそうだ。言わなければ千歌音には分からない事が、たくさんあった。 素直に答えるから、必要以上に喋ってしまうから、無為に千歌音に嫉妬される。 「どう、して……?ちかねちゃんに、嘘なんて――」 「でないと――私に、またこういう事されてしまうわよ」 唐突に指を姫子の蜜壺に差し入れて、かき回した。くちゅくちゅと隠微な水音が響く。 達したばかりで脈打っている其処は、千歌音の指を溢れる蜜で滑らかに受け入れて、動きを 助ける。そしてその分、姫子は苦しむ。 「や、ああぁっ!」 柔らかい内壁は、千歌音の指をきつく締め付け解放する事を繰り返す。千歌音の指に応えて うねりを変える様子が堪らなく気持ちよくて、病み付きになる。 「とても素敵ね、姫子のここは。――さぁ、続けましょうか」 達したばかりの過敏な性感に怯える姫子は、千歌音の言葉に声にならない様子で震えている。 けれど、抵抗も制止もしない。千歌音ももう止めるつもりはなかった。 どれほどの時間が経ったのだろう。 千歌音はいつからか、怖い、と感じてはじめていた。 濃密な行為に夢中になりすぎて、時間の感覚がない。わざわざ時計を見に行くような余裕も ない。なぜだか時間を知ってはいけないような気もしていた。 ベッドの頭にすがって、うつぶせで腰を震わせる姫子は、まだ正気を保っているのだろうか。 何度達しても、もう体力の限界のように思えても、姫子は千歌音に応える。 「んっ、あ、あぁ…っ!」 もう、どちらが求めているのか、分からない。 千歌音が求めるから、姫子が身体を開くのか。 姫子が身体を開いて求めるから、千歌音が応えているのか。 どちらが主導権を握っているのかも。 ただお互いに終わりを切り出さない。お互いに満たされてもいない。だから、終われない。 気でも違ったかのような、非現実的な情交は果てなく続く。 姫子が抵抗してくれれば、終われるのに。 もう無理だと、今日はやめようと言えば、千歌音だってなんとか自分を抑えて、身体を鎮めて ――謝る事が出来る気がするのに。 一度謝って心の整理がつけば、その後は優しくしてあげられると思うのに。 「……っ」 姫子に責任転嫁する卑怯な考えに、自分が本当に嫌になる。すべて千歌音の弱さが悪いのだ。 髪をかき分けて、白いうなじに唇を落とす。すぐ下で姫子の唇から熱い吐息が漏れた。 「ちかね…ちゃ」 姫子は身体を捻って、背後の千歌音を潤んだ瞳で見る。 「ん……」 その視線から逃げるように。うなじから、肩、背中、腰……どんどん唇を下げていく。 「キス、して……っ」 「こんなに、しているわ」 なだらかに丸みを帯びた腰の下に、強く口付ける。紅い傷痕――千歌音の徴が、其処に 刻まれる。ショーツで隠れるかどうか、ギリギリのラインだ。 「いじわる……」 諦めたような呟きと一緒にため息をつく。いつもならもっと食い下がるのだろう。けれど、 今日は最初からこんな調子で、姫子の望む事を何もしてあげてないから、諦めも早い。 心の中で謝って、千歌音は口づけを続けた。 もう、まっすぐに姫子の目を見る事は、とても出来そうになかったから。 「足、痛いのではない?」 心のない、気遣いの言葉。 秘所のすぐ近くに口付けながら、後ろから中に入れた指で壁を揉むように擦ると、姫子の 首が反って高く上がった。 声はない。 ただ、荒い呼吸が……沢山空気を取り込もうと喘ぐ息づかいが聞こえるだけだ。 身体を起こすと、ちょっと前傾の正座のような格好。ベッドの頭に取りすがっているから、 多少は体重を分散できていると思うけれど。 「は、あぅ…っ、もぅ……わかんな…」 「腰、上げて」 「んんっ」 左右に首を振る姫子の下腹部とベッドの間に手を差し入れて持ち上げ、膝を立たせる。 「痺れてしまったら、大変だものね」 「やっ、やあっ……!」 獣の交わりのような姿勢に、明るいところで千歌音の眼前に一番恥ずかしい部分を晒す 痴態に、流石に姫子も声を上げた。 「こういうの、新鮮だわ」 すでにぐっしょりと蜜にまみれている其処に、指を増やして差し入れ直す。姫子の中を いっぱいにする。 中を愛撫する間に、空いた手で蜜をたっぷりと掬って敏感な突起に塗りつけた。転がして、 押しつぶして、そっと表面を撫でるように摩擦して――その度に、姫子の中は素直な反応で 千歌音の指を楽しませる。 「……!」 「ん……声、出しても良いのよ?それとも、もうそんな元気もない?」 もちろん、舌だって休みはしない。溢れ出る蜜を追って、姫子の下の唇を愛撫して、内腿までを 舐め取っていく。 「そこ、いじっちゃ……あっ、だめっ、すご、…いぃ…っ」 「ここ、ね?」 秘核を転がす手の動きはそのままに、姫子が一段と反応を示したところを強く揉み擦った。 「――ッ!」 声も出さずに全身を強ばらせて、震わせて――きゅう、と姫子の中が千歌音の指を締め付ける。 「……っ」 痛いくらいのきつい締め付けに、千歌音は唇を噛んで、眉を寄せた。 「ん……ごめん…ね、千歌音ちゃん……」 しばらくして少し呼吸を整えた姫子が、蚊の鳴くような声で言った。本当に、弱々しい。 普段こんな声を出されたら、間違いなくベッドに寝かしつけて医者を呼ぶような、そんな声だ。 「え……?」 何を謝られたのか、分からなかった。謝るのは、全てにおいて千歌音の方だ。 「ゆび……痛かったん、でしょ……?」 「――!」 瞬間、涙が出そうになった。 「どう、して……っ」 「どうして……?」 どうして、姫子はこんな時にまで千歌音を気遣うのだろう。 「そんなの、どうでも……」 どうして、優しい姫子に、こうして暴力を振るっているのだろう。 どうして、姫子は抵抗しないのだろう。 身体に力がないにしても、細い鎖なんて……簡単にちぎれる程度のものなのに。 髪紐も緩んでいて、抜け出す事だって簡単にできるのに。 「どうでもよく、ない、よ……千歌音ちゃんの指だもん。大切、だよ……。お仕事したり、 お勉強したり、なにより、ピアノを弾く指、だもん……」 姫子は途切れ途切れに言葉を紡ぐ。呼吸は荒くない。ただ、全てが弱々しい。なのに、 全身の力を振り絞って姿勢を変えて、千歌音に向きあう。 うつぶせから横向きになるのに身体を倒したとき、痛そうな顔をしたのを千歌音は 見逃さなかった。もう本当に身体の筋肉に力が入っていないのだ。それを我慢して仰向けに なった姫子は、力の入らない脚を震わせながら持ち上げて、千歌音の身体をまたぐように広げる。 「姫――」 「わたし、千歌音ちゃんのピアノ、大好き……」 全ての動きが、言葉が、ひどく緩慢で危うい。 姫子は本当に、もう限界だ。頭の中の僅かに冷静な部分が警鐘を鳴らす。 これ以上はとても出来ない。 休ませてあげないと、いけない。 「一番価値のある使い方は、間違いなく姫子を愛する事だわ……」 言葉が震える。こんな事をしながら愛を口にするだなんて、なんておこがましい。 嬉しい、と笑った。そんな姫子が、怖くてたまらなくなった。 「姫子、もう――」 「ね、千歌音ちゃん……わたし、やっぱり、こっちが良い」 「……え?」 終わりにしよう、と。ようやく言えそうだった言葉を遮って、姫子は茫洋とした瞳で笑った。 「うしろから、だと千歌音ちゃんが見えなくて、やだ……。ね、千歌音ちゃん、お願い――来て」 首を左右に振る。 ちゃんと振れていただろうか、分からない。 歯の奥で感じる震えが、姫子の裸体を前にする興奮からなのか、姫子に求められる歓喜から なのか、それとも優しい姫子への恐怖からきているのかさえも。 「私、このままじゃ、切ないの……お願い、千歌音ちゃん」 「んっ、あ、はぅ……ぅん、んんー…っ」 手と口で胸を愛撫しながら、中に差し入れた指と、秘核に触れさせた指を懸命に動かす。 もう、何度繰り返したかなんて分からないくらい、姫子は何度も限界を迎えている。 けれど、満足しない。また次を求めてくる。そしてそれに千歌音は抗えない。 千歌音では、満足させられない。どんなに技を尽くしても、焦らして執拗に愛撫しても、 姫子を満足させてあげる事が出来ない。 千歌音にはもう嫉妬も、行為を楽しむ気持ちも残ってはいなかった。 ただ、姫子の痴態に反応して身体だけは熱くくすぶる。 焦燥感。抱くたびに、姫子の身体は確実に消耗しているのに。どうして、満足させて あげられないのだろう。怖い。このままでは、姫子が壊れてしまう。 もう、壊れているから――満足できないのかも知れない。 その原因を作ったのは、間違いなく千歌音だ。 始まり方が、普通ではなかった。だから、いつものようにはいかないのかも知れない。 そもそも最初から間違っていたから、姫子は満足できなくて、夜を終える事が出来ないの かも知れない。 でも、時間は巻き戻せない。なら、千歌音はどうしたら良いのだろう。 どうしたら―― 「……んっ。あっ、ああっ、――ッ!!」 また、姫子が背を反らせて身体を震わせた。声にしそこねたような、嬌声とも呼べない ような、甲高い悲鳴。 今度こそ、終わりにしなければ。――何度もそう考えたけれど、今度こそ。 「姫……」 「――んっ、ん、っく、けふっ!……ッ!」 尋常でない様子で、姫子が咳き込む。 慌てて姫子から身体を離すと、姫子は背を丸めて苦しげに顔をゆがめた。 「姫子?――姫子!」 ひゅ、と姫子の喉が鳴る。続いて激しく咳き込む。 「あ、あぁ……」 恐ろしくて、歯の根が合わない。 ――私が、姫子を壊した。 途中で止めなかったから、欲望に任せて抱いたから、そもそも、嫉妬なんてしてしまったから。 「……ッ!く、ふぅ……っ!」 「姫子…しっかりして……!」 しかし、今は後悔に呆けている場合ではない。こうしている間にも姫子は苦しげに息を 飲んで、背中を震わせている。 「待っていて、姫子。今、人を…医者を――」 「ま、まって…っ」 立ち上がりかけた千歌音の身体を、姫子の膝が挟んで引き留める。 「姫、子……」 正気を取り戻した。姫子はまだ涙目で咳き込んでいるけれど、呼吸はちゃんと出来ている ようだし、少しずつ収まっても来ているようだった。 「お願い、お水……ちょうだい」 ベッドサイドに常備されている水を姫子に渡そうとするけれど、姫子の手はまだ縛られたままで。 「ちか、ちゃ……はや、く……」 一度水を戻して拘束を解く程度のことさえ、この震える腕では時間が惜しい。 千歌音は水差しから直接口に含んで、姫子に口移しで水を飲ませた。 「ん……」 「んっく、ん、ふ……っ」 「もっと…」 また水を口に含む。口移しで与える。 「ん……っ」 「もっと…っ」 「姫子、待っ――」 まだ、水を口に含んでいないのに。制止の声は、姫子の唇に遮られた。 濃厚な口づけ。退こうとした千歌音の唇を追って、姫子の舌が千歌音のそれに絡む。 抗えず、吸い寄せられる。 そんな場合ではないのに、千歌音の思考がうまく回らなくなるほど熱烈なキスに、千歌音は ぎゅっと目を瞑った。いけない。舌も、頭も、心も――柔らかく蕩かされてしまいそう。 「あ、は……大きな声、出し過ぎちゃった……」 しばらくして唇を離すと、姫子は弱々しく笑って、腕に額を擦りつけた。 額やほおに張り付いた姫子の髪を、千歌音は手で払って汗をぬぐう。熱い。まるで病人の ように、熱を持った身体。 「ありがと…。誰にも聞かれてないと、良いんだけど……」 「そんな事っ」 「どうでもよくないよ……やっぱり、恥ずかしいもん……」 「どこか、苦しい?痛いところは?」 「大丈夫だよ。ちょっと、息の仕方、間違えちゃったみたい。喉、すごく乾いちゃってたし…。 …背中、少しさすってくれると嬉しいんだけど……」 「え、ええ……お医者様はいらない?大丈夫?」 「うん……すぐにまた、大丈夫になるから。……千歌音ちゃんの、あわてんぼうさん。 ――こんな格好のまま人を呼んだら、大変な事になっちゃうよ」 「あ……でも、それどころじゃ……」 「私の裸、他の人に見られても平気なの……?そんな事、無い……よね?」 姫子の千歌音を見る目は、どこまでも優しい。 こんな目に遭って、それでもまだ千歌音を受け入れてしまう姫子が――怖い。 「どうして、抵抗しないの……っ」 姫子を責めるのは、筋違いだ。千歌音が止めれば済む事だった。分かっているけれど、 言わずには居られなかった。 鎖も髪紐も、拘束の役目をほとんど果たしていない。鎖を切って、手首を抜けば外れてしまう。 ――そもそも、それほどしっかり結んでいないのだ。 「どうして、そんなことしなきゃ、いけないの……?」 「どうして、って……」 絶句した。それに対する答えを、千歌音は持ち合わせていなかったから。 「私、嬉しかったんだよ?千歌音ちゃんが、私に……気持ち、ぶつけてくれた事」 「な……?」 「だって、千歌音ちゃんは私に、嫉妬してくれたんでしょう?だから、こういう事するんでしょう?」 「――!」 息を飲む。確かに始まりは、嫉妬からだったけれど。 けれど、それを受け入れる姫子に感じるこの気持ちの――底知れない恐ろしさの原因は。 「ごめ…なさい、ごめんなさい……っ」 「千歌音ちゃん?どうしたの?泣かないで……」 「私、そんな資格ない……姫子を愛する資格なんて、愛される資格なんて、もっと……!」 涙が止まらない。 「そんな事、ないよ。そんな事言わないで……私まで、悲しくなっちゃう」 感じさせたい。千歌音に感じる姫子の顔を見たい。 熱烈に愛して、千歌音の色に染めて、他の誰も姫子に触れられないようにしたい。 そして、そんな横暴な自分を、受け入れてもらいたい。 それは、千歌音の素直な気持ちで、我が儘な欲望。 けれど、それと同じくらい――本当は、抵抗して欲しかったのだ。 千歌音は何より、姫子を傷つけてしまう自分が怖かったから。 他の何からだって、姫子を守ってみせる。そのためになら何でもする。命だって惜しまない。 けれど、自分を抑える自信はない。暴走する千歌音自身からだけは、千歌音は姫子を守れない。 「……千歌音ちゃん、これ、ほどいて」 左右に首を振る。とても今、姫子を自由にする勇気はなかった。 「ごめん、なさい……っ」 「千歌音ちゃんっ!」 拘束する鎖が鳴る音と一緒に、強い姫子の声。千歌音がびくっと身体を竦めると、 「あ――」 姫子の腕に、抱き竦められた。ぐっと、強く。全身の力を振り絞るように抱き寄せられて、 胸に顔を埋めさせられる。 やわらかくて、あたたかな胸。姫子の全てを象徴するような、優しい感触。 とても、安心する。 心が少しずつ鎮まっていくのを感じた。 そんな資格、姫子に救われる資格なんてないのに。でも、どうしようもなく姫子の腕は、 胸は――千歌音を癒した。 涙がこぼれる。 受け入れてもらいたくて、でも拒絶して姫子自身を守って欲しくて。 自制できない自分と、自分を犠牲にしてしまいそうな姫子の優しさが恐ろしいのに、 でも、優しくされるとこんなにも安堵する。 相反する気持ちで、もうどうしたいのか、どうしたら良いのか、千歌音には分からなかった。
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339.名無し募集中。。。:2010/06/24(木) 09 10 00.93 O 「気持ちは落ち着きましたか愛理さん」 試合会場を後にし私の家まで送ってくれてるえりかちゃん 「うん、みやには梨沙子ちゃんが必要あの2人ならきっと幸せになれるよ」 ちょっと涙ぐんだわたしをえりかちゃんは何も言わずに手繋いでわたしの家まで歩いてくれた 「今日はありが…」お礼を言いかけたときえりかちゃんに後ろから抱きしめられて 「愛理…もっと一緒に居たいもっと繋がりたい」 343.名無し募集中。。。:2010/06/24(木) 14 13 10.36 O 「…えりかちゃん」 えりかちゃんの熱すぎる心臓の音が背中越しに伝わってくる。多分わたしの心臓も壊れそうなくらいドキドキしてる 「良いの?ホントにわたしで」 「あたりまえでしょ誰よりも愛理と長く一緒に居てずっと大好きだったえりかさんですよ」 バカバカバカわたしのバカこんなに近くに大好きな人に気づかなかったなんて 「えりかちゃん…わたしも一緒になりたい…」 幸い今日はわたしの家は誰も居ない… 382.名無し募集中。。。:2010/06/25(金) 20 13 32.33 O その後家に入って2人でご飯を作って今日の試合のことやたわいもない話をしながらご飯をたべた それからえりかちゃんが先にお風呂に入ってわたしも早まる気持ちと汗をシャワーで流し愛しい人が待つ部屋へと足を進めた。 「えりかちゃん…」 わたしの愛しい人……あのっ…下着姿のままベッドで寝息たてないでくださいます?わたし…イクヨ 391.名無し募集中。。。:2010/06/26(土) 02 15 52.42 0 起こさないように、そっとベッドの端に腰掛ける。 投げ出された手をそっと握って。 「もう、冷えてるじゃん・・・」 いつまでもこのままじゃ風邪ひいちゃうし? 下着姿を眺めるってのも恥ずかしいし。 そんな言い訳を1人しながら、そっと毛布をかけてあげてみたり。 まつげ長いな~、髪サラサラだな~、ほっぺた柔らかいな~なんて思いながら、髪をすいたり、頬をつついたり、 お姉さんなえりかちゃんも、今こうして無防備に、子供のような顔で眠るえりかちゃんもかわいくて綺麗で。 そんなことを考えてたら、我慢出来なくなっちゃって。 気が付いたらおデコやほっぺたに何度もキスを落としてた。 それでも唇には落とせなくて。 寝ている時じゃなくて、起きてる時にしたいんだけど。 ・・・。 どうしようえりかちゃん。 なんかもうゴメンね、これ以上は我慢出来ないかもしれないよ? 394.名無し募集中。。。:2010/06/26(土) 04 06 48.68 O ノーメイクなのにピンクで、下唇がぷっくりしてて そんな唇をジッと見つめる ・・・いいかな?いいよね?ねぇ、いいでしょ? ちょっとずつ顔を近づけていく あと少し。あと・・・ 「んあ?・・・愛理?」 「ええええりかちゃん!?」 ・・・タイミング良すぎだよぉ!あと少しだったのに・・・ でも、ちょっとホッとしてて 「どうしたの?そんな顔近づけて」 「あっ、そ、そんな格好で寝てたら、か、風邪ひくと思って毛布・・・」 「あらら、寝ちゃってたか。ごめんね」 「う、ううん、大丈夫だよ。それより・・・眠い?」 「・・・うん。愛理も疲れたでしょ?そろそろ寝ようよ」 「・・・・・・・・・うん。その前に髪乾かしてくるね」 ドレッサーの前でちょっと落ち込む。無理はさせたくないけど正直ショックで またあたしだけなのかな・・・あたしってやっぱり魅力ないのかな・・・ なんて考えてると、急に後ろから抱きしめられた 「でも嘘なんだよ」 434.名無し募集中。。。:2010/06/27(日) 01 58 15.05 0 「・・・・・・・・・うん。その前に髪乾かしてくるね」 そう言って、うちに背中を見せてドレッサーの前に座る愛理。 その声には元気がなくて、その後姿は寂しげで。 うちが我慢していた感情が暴れだして、抑えきれなくなってしまってた。 そして気が付いた時には、愛理を背中から抱きしめていた。 「でも嘘なんだよ」 そう、冗談めかして言ってみる。 でも、うちの心の中は冗談で済ますことはもう出来ないのよ? 「ごめんね、今日はナツヤキさんに嫉妬しちゃった」 「え?」 「愛理が嬉しそうにナツヤキさんを見てる横顔に、うち嫉妬しちゃったんだよ」 「えりかちゃん?」 恥ずかしくて、うちは顔を上げることが出来ない。 でも聞こえてきた愛理の声は、なんだか戸惑っているのがわかる。 きゅっと、少し力を込めて愛理を抱きしめる。 嫌われてしまうかも、一瞬そんなことが頭をよぎったけど、でも・・・。 「あんな笑顔や、泣き顔、他の人に見せたくないの。」 「うちだけにしか見せない顔がみたい。」 「ごめんね、我慢しようと思ってたんだけど無理みたい。」 「優しく出来る自信ない、それでもいい?」 435.名無し募集中。。。:2010/06/27(日) 02 12 58.94 0 そう言ったと同時に、愛理の身体が強張るのがわかった。 あー、これは嫌われちゃったかしら? 嫌われはしないけど、引かれてしまった? そりゃそうよね、嫉妬にかられて少し焦りすぎたかしら。 落ち着くために深呼吸をひとつ。 「ごめんね、うちなに焦ってるんだろうね」 そう言って愛理から身体を離そうとしたとき、そっと愛理の手がうちの手を掴む。 「もっと・・・もっと繋がりたい、一緒にいたい。そう言ってくれたよね?」 「あたしもそう思ってるし、えりかちゃんのほかの人に見せない顔が見たいの。」 「だからね、だから・・・いいよ?」 その言葉を聞いて顔を上げたら、鏡の中の愛理と目があった。 とても赤い顔をしていて、恥ずかしそうででもすごく嬉しそうで。 その顔を見たとき、うちの理性は吹っ飛んでしまって。 椅子に座る愛理を上向かせて、後ろから何度も何度もキスをしていた。 そして、角度を代えてどんどんと深くなるキス、荒くなるお互いの呼吸。 二人とも止まる気になんてなれなかった。 唇を一瞬でも離すのが惜しい、そんなキスを繰り返していた。 452.名無し募集中。。。:2010/06/27(日) 16 17 43.92 O キスをしながら愛理のパジャマのボタンをはずし下着姿にしていく、このまま鏡の前で陵辱ぷれ…と思ったけどまた今度。此処は堪えて愛理をベッドへ誘う ベッドの縁にかけまたキス…愛理の口から漏れる吐息がまた脳内を痺れさせる、、、 「ぇりかひゃん…もぅ」 亨さん…エアコンより先に貴方の娘頂きます ピンク色のブラを外し静かにベッドへと倒した
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数年前よりほぼ毎日のように、他のレスの批判や朽木ルキアのアンチレス等を繰り返し 井上織姫役の声優のアンチスレを占拠している携帯荒らし。 井上織姫役の声優のアンチスレより一部を抜粋。 ※は推測による補足。 携帯からで語調がやや異なるが、ぶひ婆/静岡OCNと使う単語や主張は重なる。関連を調査中。 参照:概要、よく使う単語など 【ヒロインなんですv】松岡由貴アンチスレ5【完全否定w 100 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/06(水) 22 24 01.24 ID IlJTYWYkO 出して〜〜〜〜ってお願いしろよ!! ※朽木ルキアが本誌で出てこないことについての皮肉。 255 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/22(金) 18 26 38.03 ID R5adg3maO はい妄想~~~~ ※他のスレに対するヲチ行為と思われる。 332 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/07/29(金) 07 35 37.98 ID IclSEcCbO もうこっちが2番手の代表だから みんなそう思ってるから ※井上織姫が主人公の次に重要なキャラであるという主張。 403 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/03(水) 21 54 17.56 ID 5K69eVk6O はいお前らのは男ということに決定しました かっこいいよね みんなに広げてあげるんだから感謝してよ みんなすでに思ってることだけど ※再登場した朽木ルキアが髪を切ったことについて男と言い広めている。 414 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/04(木) 18 55 48.89 ID WbYRP6BEO うわwwwwwwwwww嫉妬だwwwww嫉妬だwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww お前らのが劣化してモブで男でこっちがかわいく描かれてるからってwwwwwwwwwwwwwwwwwwww もうヒロインなくなったねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww最初からこっちだけどwwwww ※井上織姫がヒロインであるという主張。 679 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/26(金) 23 06 39.87 ID 4EYQvfoGO 作者もスタッフも一般もこっちの味方 680 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/08/27(土) 01 03 37.33 ID i8jyOS9zO みたいだね 色んなの見るとみんなそんなんだよね ※日付変更を利用した自演。 732 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 03 56 11.79 ID XGuXVMV4O バカだったみたいね、君達はw 733 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 10 17 46.01 ID XGuXVMV4O 来週見るとやっぱりこっちがくっつくと確信できるよね 734 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 18 28 59.82 ID XGuXVMV4O みんな盛り上がってるよね、こっちフラグ立ちまくりだからさ ※次週のジャンプで井上織姫の出番があることについて。 821 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 18 26 23.85 ID kC1yI1fwO 痛いよね 嫉妬してる人は早くこのスレに書き込むのやめればいいのに 822 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 18 48 25.90 ID kC1yI1fwO 同じアンチとして恥ずかしいよね そういう人がいなくなればここも書き込む人がいなくなるはずなのに 826 名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 23 10 38.34 ID kC1yI1fwO あと信者じゃないしw同じアンチですw ※自分はあくまでアンチであり、他の嫉妬によるアンチが間違っているという主張。 【ヒロインなんですv】松岡由貴アンチスレ6【完全否定w 更に論調が大胆になっている。 16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/29(木) 03 42 01.39 ID GkycZsY1O お前らのは別のキャラとくっつくってみんな思ってますからwwwww ※お前らの(朽木ルキア)は(主人公黒崎一護と)くっつかないという意味。 51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/03(月) 01 36 43.14 ID IIN/IxjyO やっぱり他にもみんなに嫌われてるってことかイチ〇キ折〇ル〇アは ※朽木ルキアとその声優に関するアンチ発言。 146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/14(金) 23 33 43.61 ID wy1qT8JOO まーた別スレで暴れてるwwwお前らのは一部腐にしか人気ないからwwwあわれル〇アwwwww ※他のBLEACH関連スレのヲチと、朽木ルキアが人気が無いという主張。 148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/15(土) 04 20 16.10 ID yUhsuV62O イチ〇キル〇ア折〇は糞。信者も糞 ※朽木ルキアとその声優と"信者"に関するアンチ発言。 163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/17(月) 19 08 53.70 ID KohiQ9MlO お前らのはゴリ押しでステージ出演か ※今年のジャンプフェスタに朽木ルキア役の声優が出るのはゴリ押しだという主張。 (ただし毎年出ている) 168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 11 00 03.94 ID mdbbjfoBO お前らのなんて男人気ないのにwwwwwこっちはあるけどwwwww ※朽木ルキアは男人気がなく、井上織姫は男人気があるという主張。 169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 11 31 06.10 ID mdbbjfoBO 向こうで愚痴ってるwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 11 39 31.32 ID cHF22Bcd0 ルキア豚ここの文句言ってるぞ~~~~~~~~~~~ 171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/18(火) 11 43 52.46 ID mdbbjfoBO 悔しいからだよw こっちが全てに勝ってて正しいから、負け惜しみして嫉妬してる ※通常のぶひ婆/静岡OCN(ID cHF22Bcd0)と携帯(ID mdbbjfoBO)の会話。 208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 02 47 46.59 ID NckuGbRoO やっぱりヒロインに見られてるのこっちだって 209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/23(日) 02 48 36.91 ID NckuGbRoO まあ仕方ないよね、お前らのは男と同じだし みんなこっちがヒロインて認識みたい ※ヒロインが井上織姫であるという主張。 224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/24(月) 21 44 48.13 ID 9NHuepY/O 本スレはたださなくちゃならないけどね 225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/25(火) 00 32 08.98 ID RcbgRhCSO 本スレ出張とか痛いwwwwwいつものことだけどwwwwwバレバレだからwwwww イチ〇キル〇ア折〇信者最低 ※正してあげているという設定主張。 242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 00 27 58.75 ID GSLbosA/O また本スレで嫉妬丸出しだねwww 243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/27(木) 00 29 03.01 ID GSLbosA/O アニメスレもねwwwww バレバレなんだよお前ら以外言う奴なんかいないんだよ絶対 ※井上織姫に関する否定的な意見が出たのは"ルキア信者"による嫉妬という主張。 このように本来声優単独についてのアンチスレであるが 上記のような朽木ルキアとその声優アンチなどの無関係な書き込みで現在スレの9割以上が埋まっている。 「BLEACHの一護とルキアと織姫をとことん語るスレ519」より 59 :マロン名無しさん:2011/10/28(金) 02 08 02.91 ID ??? 【ヒロインなんですv】松岡由貴アンチスレ6【完全否定w http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/voiceactor/1317207887/ ここ監視してまーす とはっきり言っとけばいいのに と横から思いまつう ルキア豚きっしょ ぶひ婆/静岡OCNと携帯は別人という前提で触れている。 携帯で書き込んでいるのは 「かつてぶひ婆/静岡OCNがpcから朽木ルキア役の声優アンチスレに書き込んだあと 間違えてそのIDで井上織姫役の声優に書き込んだから、携帯で使い分けるようになった」 という指摘を見かけたが調査中。