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408 抜いたら負けかなと思っている ◆rGX6UX5xik 2007/06/07(日) 12 35 13 昨夜は久しぶりに菜月と入浴。「一緒に入っていい?」もちろん。 断る理由などない。と言うよりもすでに全裸で浴室内に入って来ている。 真正面から改めて見ると菜月のプロポーションはやはり最高だ。 髪の毛は肩より少し長い程度、鼻筋の通った顔立ち。 おっぱいは若干小さめかも知れないが、ツンと上を向いている。 腹には無駄な肉など全然ない。脚だって全然太くない、白く透き通る肌。 一ヶ所だけ・・色の濃い部分。菜月のその部分を覆う陰毛。 やわらかな毛質のそれは今夜は逆立っている。 菜月が浴室に入ってくるとチーズの匂いがする。 「や~らしいなあ。保。菜月の身体をじっと見てるんだもん。」 そりゃそうだ。 こんなに可愛い菜月が股間も隠さずに堂々と入って来るんだ。 当然そうなる。 「保。おしっこしたくなっちゃったよ。」また始まった。 何でトイレで済まして来ないんだ? 排水溝の上でおしりを向けてしゃがむ。 「シーッ」と言う放尿音。静かな浴室内に響く。 「や~らしい。音聞いてるでしょ?・・そう言う音とか聞かれるだけで 女の子はすごく恥ずかしいんだよ。」 そう言う台詞は目の前でおしっこする菜月には似合わない。 「何よ?」「うん?別に。」菜月のおしりに見とれていた。 放物線が見える。勢いが衰えてくる。 僕に背を向けたまま立ち上がり股間にシャワーの湯をあてる。 「儀式」は終わった。 417 【菜月とお風呂】2 ◆rGX6UX5xik 2007/06/11(日) 08 46 25 「保。立ってごらん。」僕は言われた通りに湯ぶねの中で立ち上がる。 「やっぱりね。おっきくなってると思ったんだ。おちんちん。」 得意気な菜月。 「菜月がおしっこしてるの見て興奮しちゃったんでしょ?」 おっしゃる通りです。僕はおしり派。 特に菜月がしゃがんでいる時のおしりがたまらない。 菜月は僕のペニスを撫でる。 「知ってた?菜月たちって初夜が3回もあるんだよ。」 ペニスをしごきながら、うれしそうに僕を見上げる。 「入籍した日と結婚式の夜と新婚旅行の夜。」「なるほど。」 「たくさんえっちなことしようね。」 「えっちなこと」と言うのが菜月らしい。期待してしまう。 「どんなこと?」 「保が考えてよ。人には絶対言えないようなことだよ。」 「人には言えないようなことか・・。」 「『へえ。あんなに清純そうで可愛い菜月ちゃんがそんなことをね・・。』 とか言われちゃうようなことだよ。」 「絶対に人に言えない」のだから、そんなこと言われるハズもない。 菜月がペニスにキスをする。風呂の中の儀式「第二弾」だ。 ペニスの先を舐める菜月。亀頭を口にふくむ菜月。 僕は快感に身を委ねる。 「絶対に人に言えないえっちなこと」ねえ? 最近したすごくえっちな行為は・・。 風呂上がりに二人で全裸でベッドにいた時に「菜月。 僕の上に乗ってごらん。」「えっ?」「僕の顔の上に。」 「どう言う風に?」 「おしっこする格好で・・僕の顔をまたぐんだよ。・・下から舐めるから。」 きっといやらしい顔で言ったんだろうな。 「え~っ。やだよ。・・それは・・ちょっと。恥ずかし過ぎるよ。」 こんなことがあった。 僕は菜月にフェラをされながらそんなことを考えていた。 420【菜月とお風呂】3 ◆rGX6UX5xik 2007/06/11(日) 13 00 07 「ねえ。・・この前の・・やらしいのしてあげてもいいよ。」 「えっ?何のこと。」 「この前、保が言ってたおしっこの格好の・・本当は菜月は 恥ずかしいからイヤなんだけど・・保がどうしてもしたいんなら・・。」 僕も菜月も同じことを考えていたようだ。 あの時は断念したが本当は菜月もして欲しかったらしい。 「えっ?いいの?」 「本当はイヤなんだよ。菜月は。」 可愛い顔が少し赤く染まる。 そっか。菜月はおしっこする格好でおしりや菜月の一番恥ずかしい部分 を下で待ち構える僕の顔に着地させたいのか? おまけに下から舐めて欲しいらしい。 それを自分から言いだした菜月の気持ちを考え僕はとても興奮した。 「なんか。おっきくなってきたよ。 さらに。」そうと決まれば風呂場に長居は無用だ。 423 【菜月とお風呂】4 ◆rGX6UX5xik 2007/06/11(日) 21 40 11 「菜月。愛してるよ。」 「保が思ってるよりもずっと大好きだから・・。」 大体こんな台詞で夜の営みが始まる。 もちろん全裸で・・。もちろん互いの性器を愛撫しながら・・。 風呂上がりはテレビをつけることが多くて、一緒に見てるんだけど、 どちらからともなく相手を求める。今日もそんな感じ。 キスの甘い感触と、性器にまとわりつく菜月の指。 「保。・・さっきのする?」「えっ?」取りあえずとぼけてみる。 「保がしたいやつだよ。」「何だっけ?」 「菜月がおしっこの格好して・・。」「それで?」 「・・保の上にまたがるの・・。」 「したいの?菜月は?」 「ひど~い。・・でも・・少しだけしてみたい。」やっと白状した。 僕が仰向けで寝る。 「なんかひどいことする感じがしてきた。」 「じゃあ止めとく?」「保がしたいならする。」 あくまでもスタンスを変えない菜月。 「いいよ。おいで。」 菜月のおしりが迫ってくる。 小さくて可愛いと思っていたが、こうやって見ると大きいかも。 おしりの穴が見える。そしてワレメが・・。 「やっぱり恥ずかしいからやめとくよ。」 もう始まっている。僕は菜月のおしりの穴を一舐め。 「あっ・・うわぁ~ん。」今まで聞いたこともないようなあえぎ声。 菜月のワレメから透明な液体が落ちる。 426 【菜月とお風呂】5 ◆rGX6UX5xik 2007/06/11(日) 22 57 41 少しだけじらしたくなる。太股を舐める。少し汗の味がする。 おしりを撫でる。おしりを舐める。ゆっくり・・ゆっくり。 またワレメから透明な液体が滴れる。 「保・・。いじわる。・・してよ。・・気持ちよくしてよ。」 「どんな風にしてほしいか言ってごらん。」 そして僕はまた菜月のおしりを撫でる。爪の裏側でそろ~り。 そろ~り。 「ちゃんと言ったらしてあげるよ。・・気持ちよくしてあげる。」 僕は舌先で菜月のおしりの穴に触れる。ほんの・・僅か。 菜月の身体全体が「ブルッ」と奮える。 菜月の懇願が始まる。 「保。お願いだよ。舐めて菜月のおしりの穴。おまんちょ。 気持ちよくしてよ。」 遂に菜月に恥ずかしいひと言を言わせた。 僕は堰を切ったように菜月のおしりの穴に舌を這わせる。 舌先で穴全体を・・円を描くように。 「あん。あん。あん。き・気持ち・・気持ちいっい。 あん。あん。あん。すご・・すごい。すごい・・いい。あん。」 そして「おまんちょ」の中にも・・。 顔を上下させながら、舌先を奮わせながらワレメにそって舐めまくる。 「あっ。あっ。あっ。うわあ。菜月、壊れる。 いっい。壊れる~。気持ちいい。」 僕は舌先がつってしまうかと思うほど菜月を愛し続けた。
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【GM】自己紹介お願いします 【焔】「・・よろしくお願いします・・。その・・・もっとイロイロ・・おしえてください。」 【焔】デフォルトアバターは黒髪黒眼白肌の女子高生。色々(意味深)と遊べるように年齢を盛っている 【焔】好奇心からエロいことに突っ込んじゃう娘です。 【焔】http //www.usagi-o.sakura.ne.jp/TRPG/wiki/wiki.cgi/HC?page=%C4%E1%CD%E8%B1%EB%A1%CA%A3%C1%A3%D2%A3%C3%A1%CB 【GM】 【GM】電脳世界アルカディア 【GM】4パープルエリア 一般生活・娯楽エリア 【GM】焔は今日もまた、藤林刃の家にお邪魔している 【刃】「今日は睡眠姦をやってみたいんだけど、どうかな?」 【GM】刃はリビングでテーブルをはさんで座り、コーヒーを飲みながら提案する。 【焔】「・・・?ナニか暗示をかけて、ですか?どういったモノかによりますが・・・・。」(催眠と勘違いしているようだ 【刃】「ふふ、そういうのも興味ある? 今日は用意してないから用意しておくよ。どんなのがいい?」 【GM】電脳世界アルカディアでは、違法性が強いものでなければ、そういったものも気軽に用意ができる。 【刃】「まぁ、今日やるのは睡眠姦。焔ちゃんが薬で眠っている間に、僕が襲う寸法だね」 【GM】そういって睡眠薬をテーブルの上に取り出す。 【焔】「・・・その・・・眠っている間に・・シてもらっても・・・。」 【焔】何も感じられないし・・・と 【刃】「じゃあ、こういうのはどうかな? 『サークルの飲み会で、こっそり飲み物に睡眠薬を入れられて、眠ってしまう。お持ち帰りされてしまい、そのままレイプされる。その一部始終をビデオに収められてしまう』 こういうシチュエーションだったら、興奮するんじゃないかな? それで、脅迫材料のビデオを一緒に見るってのはどうかな?」 【GM】こういう方法で恥ずかしがらせるのはどうかな? と提案する。 【焔】「・・・本当に・・そんな事が・・・。」高校生(偽)には想像したこともない状況だったが 【焔】「それなら・・・お願いします・・・。」手に持ったジュースに、ぽとりと薬を落とすとごぐりと飲み干して 【刃】「そうだよ。焔ちゃんは可愛いんだから気を付けないとね」 【GM】焔が睡眠薬入りジュースを飲み干すと、すぐに眠気が来て、そのままソファに崩れてしまう。 【GM】 【GM】 [焔(04)][刃(17)罠(TP40)] 【GM】では開幕です 【GM】こっちもないし、焔もないし、刃からかな 【焔】はぁぃ 【GM】《乱舞》《淫毒》《アイドルハント》 【GM】1d6+3+11+2 【ダイス】1D6+3+11+2 = [1]+3+11+2 = 17 【GM】1d6+3+11+2 【ダイス】1D6+3+11+2 = [2]+3+11+2 = 18 【焔】2シールドで・・・5,6抜け、どっちも胸かな 【GM】[催淫]だね 【GM】次はそっちだね 【焔】ん~アクトで・・・花園、絡みつく舌、かな 【焔】返しは・・・まぁ罠突破かなぁ、補助コンセ>能動突破 【焔】ポテ6(全部)で 【焔】2d+6d+2 【ダイス】2D+6D+2 = [6,6]+[2,4,6,3,5,5]+2 = 39 【焔】ん・・ん~~?! 【GM】目が凄いけどおしい 【焔】これは・・・ 【焔】眼鏡しても下がりそうだししょうがないこのまま [焔(04)][刃(17)罠(TP1)] 【GM】では罠です。 【GM】《淫毒》《バインディング》《[能動]禁止》 【GM】[催淫][拘束][能動禁止]のBS 【焔】はぁぃ 【GM】では2ラウンド目 【GM】刃の攻撃 【GM】《乱舞》《ツイスター》《アイドルハント》 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [5]+3+11+2+[4,3] = 28 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [2]+3+11+2+[3,1] = 22 【焔】Wコインシールドで19づつ、9腰3他へ 【焔】アクトに緊縛を 【焔】返しに素突破 【焔】2d+2-4 コンセ入れつつ 【ダイス】2D+2-4 = [1,5]+2-4 = 4 [焔(04)][刃(17)] 【GM】罠は破壊 【GM】3ラウンド目 【GM】刃の攻撃 【GM】《乱舞》《ツイスター》《アイドルハント》 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [6]+3+11+2+[1,1] = 24 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [6]+3+11+2+[4,1] = 27 【焔】胸他ぱりん 【焔】アクトに小胸を 【GM】そちらのターンです 【焔】聖水で催淫消しつつコンセブレイズ 【焔】2d+8+3+2+1+3 【ダイス】2D+8+3+2+1+3 = [5,2]+8+3+2+1+3 = 24 【GM】24-9 【ダイス】24-9 = 15 【GM】135-15 【ダイス】135-15 = 120 【GM】4ラウンド目 【GM】刃の攻撃 【GM】《乱舞》《ツイスター》《アイドルハント》 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [3]+3+11+2+[4,1] = 24 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [4]+3+11+2+[2,6] = 28 【焔】シールド15で・・・腰ぱりん13抜け 【焔】アクトに自ら、つけた、強制、・・・はえで8個 【GM】強制で判定かな 【焔】2d+11 強制15 【ダイス】2D+11 = [3,3]+11 = 17 【焔】せーふ 【焔】返しに・・・ 【焔】コンセブレイズポテいっぱい 【焔】2d+13d+8+3+2+1+4 【ダイス】2D+13D+8+3+2+1+4 = [2,3]+[5,3,3,6,4,2,5,6,3,3,3,1,2]+8+3+2+1+4 = 69 【GM】69-9 【GM】60の120の60 【GM】残りHP60 【GM】5ラウンド目 【GM】刃の攻撃 【GM】《乱舞》《ツイスター》《アイドルハント》 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [5]+3+11+2+[3,3] = 27 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [4]+3+11+2+[6,1] = 27 【焔】16シールドで11づつ・・・石ぃ 【焔】3d 【ダイス】3D = [6,3,1] = 10 【焔】残H10 【GM】ではそちらのターン 【焔】っと、こんせぶれいずー 【焔】2d+8+3+2+1+5 【ダイス】2D+8+3+2+1+5 = [1,2]+8+3+2+1+5 = 22 【GM】22-9 【ダイス】22-9 = 13 【GM】60-13 【ダイス】60-13 = 47 【GM】6ラウンド目 【GM】刃の攻撃 【GM】《乱舞》《ツイスター》《アイドルハント》 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [4]+3+11+2+[2,2] = 24 【GM】1d6+3+11+2+2d6 【ダイス】1D6+3+11+2+2D6 = [5]+3+11+2+[1,1] = 23 【焔】一応1発目シールドして・・・2発目で致命 【焔】1d+2 【ダイス】1D+2 = [2]+2 = 4 【焔】ぺちゃっと全滅 【焔】1d+2 【ダイス】1D+2 = [4]+2 = 6 【焔】5~6その場所でモンスターに数時間嬲られているところを救出される。【SP】+2する。好きな能力値で10の判定に失敗すると[妊娠]か[トラウマ]になる。(判定略 【GM】魔力で確定成功かな? 【焔】です 【GM】ではでは、ロール入ります 【GM】 【GM】 【GM】焔が気が付くと、そこはリビングだった。先ほど眠りこけてから何ら変化もなさそうな、しかし、腹部に違和感を感じる。 【刃】「起きたかな? それじゃあ、見てみようか」 【GM】刃は焔の隣に座ると、ビデオを起動させる。 【GM】画面には、眠ってしまった焔をお姫様抱っこで抱え、自室のベッドまで連れていく刃の姿があった。 【刃】「焔ちゃんの寝顔も可愛かったよ」 【GM】脱力した焔の身体をベッドに寝かせると、その寝姿をカメラで何枚か写真に収めていった。 【焔】「ん・・ぅう・・・ふぇ?」ぼや、と寝ぼけた目を開けると 【焔】「え・・な、なにが・・んぇ?!」 【焔】違和感に慌てて身体を起こそうとして、拘束に気付いて混乱した声をあげる 【刃】「ほら、見てごらん。これから僕にレイプされるというのに、そのことにも気づけない焔ちゃんの姿を」 【GM】寝ている焔の両手を後ろ手に拘束しており、焔の肩を抱くと、画面の方に意識を集中させる。 【GM】そこには、衣服を一枚一枚丁寧に剥ぎ取られながらも、眠ったままの焔の姿があった。 【焔】「ぇ・・レイプって・・ゃ・・まって・・・なんで・・やだっ・・・。」 【焔】「・・・ゃ・・やめ・・・やめてっ・・・!」 【焔】画面に映る様子に、拘束に身を捩りながらやめて、と 【刃】「焔ちゃんの一糸纏わぬ産まれたばかりの姿だよ。写真にもしっかり撮ってあるからね」 【GM】画面の中で、全裸の焔の姿が映る。乳房も乳首も秘部も、隠すべき場所を露わにしていても、焔自身はそれに気づいていない。 【GM】画面の中の刃は、その姿をカメラに撮り、焔の両足を広げる。膣の入り口が無防備に晒されても、焔は眠ったままだ。 【焔】「ゃ・・ぁぁ・・・見ないで・・・映さないでぇ・・・。」 【焔】いやいやと首を振りながらも、視線を反らすことができず 【焔】にいる 【刃】「そら、焔ちゃんのレイプシーンだ」 【GM】刃のそそり立つ固くなった肉棒が、焔の膣に挿入されていく。 【刃】「あの時は締め付けが強くて気持ち良かったよ。焔ちゃんの身体は無意識なのに男の肉棒を受け入れて悦ばせる、淫乱な身体なんだね」 【GM】後ろ手に拘束した焔の肩を抱きかかえ、逃がさないようにしつつ、言葉で責めたてる。 【焔】「な・・ぇ・・うそ・・やだっ・・なんであんな・・・いやぁぁ・・。」 【焔】「やだっ・・はなしてっ・・・あんなこと・・・。」 【焔】ジンに抱えられて逃げようと暴れるが、同時に期待するような艶が無意識に声に混じりはじめる 【刃】「まるでオナホみたいだったね。気持ち良かったよ、その証拠に、ほら」 【GM】画面の中の刃が、腰をずんっと突き刺すと、そこで身震いをする。そして肉棒を抜くと、秘所の入り口からとろりと精が溢れていく。 【GM】それでも眠ったままの焔の姿を、カメラで撮影していく。そして、焔の太ももに、マジックで『正』の字の一画目を書いていく。 【焔】「いゃぁ・・ナカ・・出されて・・・ぇ?」 【焔】画面の中で無抵抗に射精される様子に悲鳴をあげるが、その後のマーキングに 【焔】「ぇ・・ぁ・・ぁぁ・・・。」 【焔】恐る恐る、と自身の太股に視線を向け 【刃】「何回も使わせてもらったよ」 【GM】焔のスカートをめくる。すると、その太ももには『正』の字が六画書かれていた。 【刃】「ビデオも写真も、綺麗に撮れているよ。後で焔ちゃんにもコピーしてあげるね」 【GM】テーブルの上に写真を何枚か並べる。そこには全裸で眠っている焔の姿がくっきりと撮影されていた。 【焔】「ゃ・・だぁ・・・もう許してぇ・・・。」 【焔】太股に書かれた数と、ナカから溢れるモノにうちひしがれながら、もう許して、と 【刃】「ふふ、それじゃあ、ベッドに行こうか。君が眠っている間にレイプされたベッドにね」 【GM】ビデオに映ってたように、焔をお姫様抱っこして、部屋に向かう。 【刃】「ばら撒かれたくなかったら、僕の抱き枕になってもらうよ、いいね?」 【焔】「そんな・・・の・・・あぁ・・・。」 【焔】抱き上げられるとびくり、と震えるが 【焔】「おねがい・・します・・・。」ナニを、とは言わないが 【焔】羞恥と期待に頬を染め、じゅぷりと蜜を溢していた・・・。 【GM】 【GM】 【GM】その後、ベッドの上でたっぷり楽しんだ後、全裸で後ろ手に拘束した焔に肉棒を入れながら、抱き枕のように抱えてベッドに横になった。 【刃】「今回は変わった趣でやってみたけど、どうだったかな? 僕はいつも通り楽しめたよ」 【GM】背中を撫でさすりながら、聞いてみる。 【焔】「んぅ・・・やっぱり・・・自分で感じられないのは・・・。」 【焔】寝てる間にヤるのはやっぱり微妙、と 【刃】「なるほどね。焔ちゃんはこういう肉体的な交わりの方が好みなんだね」 【GM】ぎゅっと焔の身体を強めに抱きしめる。電脳世界のアルカディアでもその触感と力強さは伝わるだろう。 【焔】「ソレだけじゃないけど・・・んっ・・・やっぱり自分で感じたい・・。」 【焔】羞恥とかもイイけど・・知らない間にえっちしてたって見せられるよりもその場で感じたい感じ 【刃】「二回目にベッドに行ったとき、凄く濡れてたもんね。期待してくれてたのかな? それとも脅迫プレイが癖になっちゃった?」 【GM】くすり、と笑いながら、焔の後頭部を撫で、耳を指先で愛撫する。 【焔】「それは・・んぅっ・・・さいしょ・・から・・・。」 【焔】期待してたし 【刃】「焔ちゃんは可愛いな」 【GM】もう一度ぎゅっと抱きしめる。 【刃】「それじゃあ、お休み、焔ちゃん」 【GM】そういって抱き枕にしたまま、寝に入る。 【焔】「んぅっ・・この・・まま?・・ぁぅ・・・。」 【焔】抱きしめられ繋がったまま寝入る様子を感じて、そっと力を抜くと 【焔】「・・・・・・ちょっと寝にくい・・かな・・・。」そっと目を閉じて一緒に眠る 【GM】 【GM】 【GM】 【GM】お疲れ様でしたー 【GM】リザルトです 【GM】・シナリオ失敗20点+モンスター、トラップ経験点+総獲得CP 【GM】 経験点:20+10+19=49点 【GM】・シナリオ失敗ならミアスマ8点+止めを刺したモンスターの魔物刻印1個 【GM】 ミアスマ:8点 魔物刻印:1個 【GM】・さらに獲得SP/2のミアスマを獲得。(常に現在SP/2だけミアスマを持っている) 【GM】 SP:9点 ミアスマ:4.5点
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翌日の放課後! 律「クッソー昨日はエラいめにあったな…」 「ムギが来たらぶったたいて携帯から写真を消してやる!」 「それにしてもみんな遅いな…」 …… 律「ムギ!昨日はよくも!」バシーン 紬「きゃあ!」 律「この!この!」バキドカ! キーボード「お嬢様を殴るな!」 律「ひっ!紬のキーボードが喋った!」 キーボード「グガオオオ」 律「うわぁぁぁ!」 …… 律「はっ夢か…」 部室にはまだ誰もいない。 紬のキーボードに近づく。 律「こんなものが動くはず無いよな…」 紬「私のキーボードになんか用?」 律「うわ!」 突然現れた紬に驚き派手に転ぶ律。 律「いてて…」 膝をすりむいてしまった。 紬「大丈夫!?」 律「え?うん…」 (優しいムギだ…) 紬「いま消毒するからじっとしててね?」 律「ありがとう」 紬は律の傷口に顔を近づけると、おもむろに口を付ける。 律「いた!ムギ!?」 紬「ん~?」シャブシャブ 律「いたたた!何で傷口しゃぶってんだよ!」 「頭どけろ!」グググ 強引に紬の頭をどけようとする律。 パッと紬が口を離す。立ち上がってキッと律を見つめる。 律「な、何だよ…」 紬「えい!」ドカーン 律「おわぁ!」 律を思いっきり突き飛ばし、倒れた律に馬乗りになって携帯の画面を見せる。 紬「ねぇ!昨日のこと忘れた!?」 大声で叫ぶ紬に律はヒッと声をあげひるむ。 律「わ、忘れてないよ…」 紬「じゃあ何で抵抗するの!!」バシ 律の胸を平手で叩く 律「ひっ!ごめん!抵抗しないから!」 紬「次やぶったらただじゃおかないから!分かった!?」バシ もう一回叩く。 律「分かったよぅ…だから怒らないでよ…」グス 紬「うふふふ」 泣きそうな律を見つめながら、また傷口の方に顔を近づける。 紬「じゅるじゅる」 律「!…くぅ!」ビクッ 紬「動かないで!」ギュゥ 律の太股に爪を食い込ませる。 律「うぅー!痛いよぅ…」 (何でこんなときにだれもこないんだよぅ…) 紬「ふふ」シャブシャブ 律「はぁ…はぁ…」 律は目を堅く閉じて耐えている。呼吸は荒い。 紬(あぁ…この顔サイコーだわ…痛いの苦手なのね)クスクス (噛んだらどうなるかな?) ガリッ 律「あぁあぁぁ!」ビクビク 紬「こら!」ギュギュウ さらに爪を食い込ませる。血がにじみ始めている。 続けて傷口を犬歯でぐりぐりと噛む。 律「かはぁ…!…はぁ…くっ!うぅ」グス 紬「泣いたって無駄よ」クスクス 「ガブガブ」 律「あうぅ…!」 (誰か助けて…!) ガチャ 紬「!」サッ 澪「? 律、寝っ転がってなにしてるんだ?」 律「いや…あの…」 (た、助かった…) 紬「りっちゃんたら転んじゃったのよ~」 澪「まったく律は不注意なやつだなぁ」 「髪もグシャグシャだぞ?」 律「うん…」 紬「バラしたらこっちも画像晒すから」ボソ 律「…」ブルブル 澪「なに震えてるんだ?」 律「な、なんでもない…」 起きあがる律の足を澪が見る。 澪の顔が青くなる。 律「澪?」 澪「律!血出てるぞ!ばかー!!」ピュー ダッシュで部室を出て行く澪。 律「あぁ!待って!」 紬「第二ラウンド~カーン!」クスクス 律「うわぁぁん!!」 律の家! 律「はぁ…ムギが最近怖いよ…」 紬に付けられた爪の後を撫でながら呟く。 ムギが暴力を振るってくるのがたまらなく怖い。 澪が殴ってくるのとはぜんぜん違う。 精神的にズキッと来る。 いつもは優しいムギが怖い顔をして怒ってくるのだ。 律「うぅ…優しくしてよぉ…」 しかし、暴力を受けているときのことを思い出すと少し、興奮してしまう… 無意識に右手が下腹部に伸びていく… 律「ッハ! な、なに興奮してるんだ、私!」 頭を抱える。 律「もうやだよぉ!私が壊れちゃうよぉ!」 数日後… 紬「ねぇねぇりっちゃん!」 律「ひぃ!」 紬「りっちゃんびっくりしすぎ~」クスクス 律(毎日みんなが見てないところで殴ったり噛まれたりされたら誰だってこうなるよ…) 紬「ねぇねぇ今日は昼休みに部室に来て!」 律「わ、分かった…」 (やだやだ!次は何をする気なんだよぉ…) 昼休み… ギィギィ 律(うぅ…部室にあがる階段が怖く感じる…) 「…ッハ…はぁはぁ…息がうまくできない…」 扉の前に立つ 律「…」ガタガタガタ (怖くて扉が開けられない…) ガチャ 中から扉が開けられた。 律「ひぃ!」 紬「いらっしゃ~い」ニコ 「さ、入って入って」 律「うん…」 紬は軽やかな足取りでソファーの所までいくと優雅な動作で座る。 ポンポン 隣に座れ、という感じにソファーを叩く。 紬はニコニコしている。 律(こ、ここでノロノロするとまた殴られそうだ…) 律は頷くと、堅い動作で紬の隣に座る。 紬「うふふ。緊張してるわね」ニコ 律「そ、そんなことないよ…」 律は苦笑いのような笑みをなんとか作る。 紬「りっちゃんぶん補給!」ダキッ 律「!」ビクッ 突然律に抱きつく紬。 満面の笑みで抱きつく紬とは相対的に、律は顔面蒼白、目を見開いて下を見たままだ。 口は辛うじて半笑いの形を作っている。 紬「りっちゃんかた~い」クスクス 「もっとこっち来て?」 律「な、殴らない?噛まない?」ビクビク 紬「だいじょおぶよぉ♪」 「最近りっちゃんお利口さんだからね」ニコ 「今日も抵抗しないわよね?」 律「う、うん」コクコク 律は何度も頷く。犬がしっぽを振るように。 そして、紬の方へ体を預けて密着する。 律「ムギのいうこと聞くよ…」 紬「うふふ、エラいエラい」ニコニコ ゆっくりと律の頭を撫でる。 律(ムギの体温かい…) 紬「それじゃあ、今日も放課後ね」パッ さっと律から離れてソファから立つ紬。 笑顔で手を振りながら部室を出て行く。 律「あ…」 「もうちょっと撫でてもらいたかったな…」ボソ 紬「なに?なにか言った?」クスクス 部室の扉からヒョコっと顔を出して紬が言う。 律「な、なんでもないよ!」 紬「うふふ。律ちゃんお顔真っ赤よ?」クスクス 「じゃね♪」 バタン 扉が閉まって、階段を降りていく音が消えると、やっと律は体の力を抜く。 律「何がもっと撫でてだよぉ…飼い慣らされてるじゃん…」 またも頭を抱える律であった。 しかし、その後紬は律に今まで以上に優しくなり、 時々律に抱きついたり、撫でたりするようになった。 こんなスキンシップは二人の秘密だった。 そんな生活が数日続いた。 4
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何れ劣らぬ3‐A偽ネギ独断偏見選抜美少女達が、 えへえへらと満ち足りた表情でマシーンの読書モニターに顔面を預け、 ほこほこと湯気を立てながらサドルからバタバタ滴らせてぐんにゃりしている有様を見ながら、 余り知られてはいない事だが机を下げた後の教室の床に青いビニールシートを敷いておいた自らの先見性に 偽ネギはうんうんと満足げに頷く。 なぜ余り知られていないのかと言えば、 この機密事項はつい最近まで作者の脳内にのみ留まり文章として表現される機会を得なかったからである。 つまり、平たく言えば、書き忘れたと言う事ですはいごめんなさい… 「あー、アキラさんにアスナさんがダウンなもんでして、 そーゆー訳で隊長と楓さんちょっとお手伝いお願いしますです」 「依頼か?」 「なんでござるかなネギ坊主?」 「えーと、まずはこちら作業服に着替えて下さい。 これがN○SAで開発された最高に作業効率のいい作業服でして」 偽ネギが、「かたづけラッカー」で透明化した「うそつ機」をそっと外しながら 着替え用の筒と偽ネギ曰く「作業服」を手渡す。 筒の口にゴムの入った筒をすっぽり被り、さっさと着替えた二人は、 偽ネギに言われるまま、壁に貼り付けられた「なんでもじゃ口」の前で その下のタライを持ち上げようと仲良く座り込む。 「よっ」 “…ムププププナイス食い込みwやっぱ引き立ちマツねーこのノッポwww………………” 龍宮真名はあえて白、長瀬楓は黒、客観的に見るとV字の紐にしか見えない、 本人達が申告している通りの年齢でこれを着てDVDを売り出せば確実に逮捕されそうなデザインの 一般的には辛うじて水着に見える、二人が唯一身に着けているその布切れと言うか紐は、 偽ネギの説明によると作業服と言うらしい。 実際、この二人にしては和やかに仲良く水を満たしたタライを運搬している。 「まだまだあるぞ」 「承知でござる」 “…おおお…ポツッとクッキリ浮いてるポツッとぉ…” 完璧に騙されていようが秘密道具だろうがなんであろうが、怖いものはやっぱり怖い。 だからこそ、達成感も征服感もひとしおと言う事になる。 しかも、3‐Aトップクラスの素晴らしいナイスバディ長身美少女二人が、 パーセンテージ的には明らかに九割超えで露出している、 ボリューム大迫力のぷるぷるおっぱいに食い込みお尻に、そんな全身乙女の柔肌に玉の汗を浮かべての はあはあふうふうな作業とあっては、これはフグは食いたしと言う日本情緒すら感じられてしまう。 “…てか、この二人、見た目のナーイスバディと身長比の数値がどっか変なんだけど… ま、いっか数学的ナイスバディで見た目アレよりゃマシって事で…” 「出来たでござるよネギ坊主」 「わあー、すごいですさすがですナイスですー、ありがとーございます楓さん隊長」 “…感謝感激GJマジありがとーございますナイスハミチチ食い込みお尻wwwww… 「あーあー、授業に報酬はまずいですので、今度こっそりアンミツおごっちゃいますでご勘弁を」 「うむ、まあいいだろう」 ささっと囁く偽ネギに真名が真顔で答え、まさか魔眼をと一瞬チビリそうになりながらも、 偽ネギの矜持にかけて、眼下に見える紐からほぼはみ出した褐色ボールの観賞は決して怠らない。 * * * 「あー、はいはい皆さんスーパー色っぺぇアヘアヘ朗読乙ですた♪」 「んー、なんかすっごくぅー」 「はひぃー、きたぁ…」 “…そりゃあキテましたよアノ時にイクって言うのは日本語の特徴でして イギリス紳士の僕から見たら思いきしキテましたですよハイ” 読書マシーンの拘束を外され、うーんと伸ばした体をゴキゴキ鳴らすより抜きグラマー美少女達を前に、 偽ネギは心の中でちょっとした文法の違いに思いを馳せる。 「あー、まー、と言う訳でしてー、 汗ベタベタおまたヌルヌル大熱演の皆さんのために日本古来の行水と言うものをご用意させていただきました。 どーせもう女子校生活ながーい皆さんの事ですし、僕は席を外しますので、 大体十分ぐらいですか、このタイマーでお知らせしますからそれまでさっぱりしてて下さい」 「ぎょーずい?」 偽ネギが教卓に「メカメーカー」で都合良く作った、複数リクエスト入力が可能なタイマーを置いて言い、 一部には、首を傾げる向きもある。 「あー、ちょっと伝統文化過ぎましたか。 それでは、このタイマーが一回目のコールをしたらいいんちょさんから 行水のなんたるかの模範をお願いします」 「仕方がありませんわね。それでは、わたくしから日本古来のたしなみを」 「あー、せっかくですから楓さんと隊長もどーぞ。これ、皆さんにタオルと着替えです。 これ、間違いなく行水の後の着替えです、誰がなんと言おうと、 行水用に学校が指定した着替えに間違いないですから。それでは」 読書マシーンの面々と楓と真名にタオルを配り、「うそつ機」を装着して念を押した偽ネギは さっさと掃除用ロッカーに身を隠し、 「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押して「石ころぼうし」を被ってロッカーを出てから 「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押す。 「それでは皆さん、参りますわよ」 「おーっ」 堂々と先頭に立ったあやかは、言葉通り、さっさと真っ裸になってちゃぷっとタライに脚を沈め、 渡された日本手拭いで体を拭い始める。 「ひゃー」 「気持ちよさそーだにゃー♪」 それを見て、既にいくら快楽に酔い痴れていてもぬるぬるベタベタ限界に来ていた美少女達が 次々と教室のそこここにスノコと共に置かれた水タライに入り始める。 「そーれっ!」 「ひゃっほーっ!!」 「おやめなさいっ!!」 「あらあら、あやか♪」 お約束で水のかけっこを始めた元気娘達にあやかの雷が落ち、 にこにことそれを見ていた千鶴がちゃぷっと濡らした手拭いを汗ばんだ柔らかな膨らみに当てた。 “…絶景♪…” 強烈読書マシーン問答無用の抉り込みがさすがに応えたのか、 はしゃぎ声が響く一方で、偽ネギの目の前でふーっと大きく吐息した大河内アキラが、 大きく腰を曲げて、水を浸した手拭いをその見事にパンパンな太股に当てて擦り始める。 “…そりゃーまー、あーんなどぷどぷに溢れ出してスプラッシュ大噴射の後ですからして… 前屈みー前屈みー谷間最高前屈みーとーぜん僕も前屈みー♪…” 上機嫌の偽ネギがふっと視線を走らせると、 鈴の髪飾りを外した明日菜の長い髪がさらりと流れ、 それと共にちょっとした動きに合わせて柔らかな膨らみがぷるんと揺れている所だった。 “………” 自分がぼーっと突っ立っていた事に気付いた偽ネギが、 一旦教卓の後ろに移動してから再びちょこまかと動き出す。 “うんうん、ゆーなさん桜子さん朝倉しゃん元気が一番ぷるんぷるん大いに結構! 個性豊かがいーんですからして、いいんちょさんのお上品な魅力もとーぜん理解してますよ。 そう、そのミルク色の肌にまさにミルクタンクなボイーンをしっとりと愛でるのも、 下のほーの金髪はアスナさんに大人の魅力圧勝な訳でしてはい。 しっとりオトナの魅力っちゃー、やっぱ那波様でしょー、問答無用ゆっさゆっさたまんねス。 って、楓さん似合いすぎですから…こんどこのちゃんせっちゃんも…” * * * 教卓の上で鳴り響く電子音に、一同がはっとする。 「あーあー、三分前の合図ですのでそろそろお着替えお願いしまーす」 「はーい♪」 ロッカーからの声に、一同素直に唱和した。 無論、その素肌の隅々まで晒しての洗いの仕草一つ一つを余すところまで見届けた 満足の上の発言である事は言うまでもない。 「出来ましたわよ、ネギ先生」 「出て来ていーよネギ君、ネギ君お楽しみ絶賛水浴び真っ最中だからさー」 「そーそー、ネギ君も一緒に気持ちいー事しちゃおーよーっ」 「ネギ先生もご一緒に気持ちいー事」 ダクダクダクリーンゴーン 「あ、いいんちょ○んだ」 「何想像してんのよいいんちょ、さっさと出て来なさいよバカネギとっくに着替え終わってるから」 「はいはーい」 “…一足お先に着替え終わってるんですねーはいー…” ガチャリとドアを開け、この着替えはあえてお楽しみで目にしていなかった偽ネギは、 ロッカーを出て年齢を考えれば確実に逮捕される、 そのたわわな実りがほとんど丸見えの紐水着軍団の勇姿にうんうんと満足げに首を振る。 「ウルトラストップウォッチ」で時間を止めた偽ネギは、 やはりその美味し過ぎるナイスバディを全然隠せていない大河内アキラにつかつかと近づき、 「ウルトラストップウォッチ」でその体に触れる。 「あーあー、マゾのアキラさんドMのアキラさんドMでエロエロ淫乱の大河内アキラさん」 「…あうっ!…」 言い終わって「ソノウソホント」を外した偽ネギが、 辛うじて表層だけを隠してクッキリポッチリと浮かんでいるたわわな左胸に当たった紐を引っ張り、話す。 両方の胸で、パンパンパンと何度かそれを繰り返し、アキラの目尻に涙が浮かび頬がぽーっと赤くなる。 「こうですか、これがいーんですかこのぎゅうぎゅうがいーんですかアキラさーん?」 お臍と腰の辺りの布を両手で掴んでぐいぐい引っ張っていた偽ネギが、 V字の布の底を引っ張っては指を離し引っ張っては指を離しとやっていると、 偽ネギの指を離れてぶつかる布地は既にぴちゃぴちゃ音を立て、 アキラの顔は苦悶に歪みながらもぽーっと頬が染まって苦悶の表情にどこかとろけそうな色気が混じり合う。 「くあっ、ああーっ…」 「あーあー、アキラさんこれじゃーキレイキレイした意味ないじゃないですかー、 いけませんねーアキラさーん」 「ごめんなさいネギ先生…」 「いけませんねぇアキラさん、こんなぷりぷり素晴らしいお尻をはみ出してですねぇ…」 「!?あひいぃぃぃぃぃぃ…」 一応水着の紐な水着が丸ごと谷間に呑み込まれているお尻を偽ネギの平手でぱあんと張られ、 アキラは甲高い声と共にくなくなと腰を抜かした。 “…やっぱ効くなぁ万能道具「ソノウソホント」” である以上、偽ネギとしては、その場でアキラに水着の脱衣を命じ、 床に座らせ大きく脚を開かせて、されるがまま太股とその真ん中を拭いながら、 その羞恥とは裏腹にとくとくと拭う先から溢れ出す体の反応それを示す表情を十分に目に焼き付ける。 そして、アキラに新しい水着を渡し着替えさせ、 「ソノウソホント」の効力を同じ道具で解除してから時間停止を解除する。 * * * 一度「きょうじき」で教室の時間進行を教室前の廊下にまで延長させた偽ネギは、 生徒たちの協力を得て、読書マシーンとタライ、折り畳んだビニールシートを廊下に出す。 「あー、これはちゃんと片づけが来る様になっていますのでー」 「うそつ機」を付けた偽ネギが教室でうそぶいた頃には、 それらのものは既に「チッポケット二次元カメラ」で撮影済みだった。 それから、偽ネギは「きょうじき」で廊下の時間進行を元に戻し、 教室の時間進行も調整して本来の外部の時刻にかなり近づけてから一旦教室の時間進行を外部に合わせる。 「あのー…」 「ああ、お帰りですのどかさん」 “…計画通り♪…” 「予定メモ帳」の指定時刻に教室に戻って来たのどかを前に、偽ネギは心の中で呟く。 「もう大丈夫なんですかのどかさん?」 「はいー、一眠りしたらすっきりしました」 “…そりゃーそーだろ、ただのエロ疲れなんだからよー…” のどかを教室にエスコートした偽ネギは、 改めて「きょうじき」で教室内で十時間が経過しても外部では一分しか経過しない様に 教室内の時間を設定してから教卓を向いてパンパンと手を叩く。 「あーあー、村上夏美さん、出て来てくださーい」 「はーい」 教卓の裏から、首に赤い革の飾りを巻いた村上夏美がひょこっと姿を現す。 「あら、夏美ちゃん」 「夏美さん?」 “…いやだから、お二人の紐、ド迫力杉っスから…” ひょこっと登場したヒロインの親友同居人二名に視線を向け、 鼻血と共に卒倒しても不思議ではないと改めて痛感した偽ネギが心の中で呻く。 「あー、ちょっとしたお手伝いをしていただいていた夏美さんですが、 皆さんがバタバタしてる時に戻って来ていただいて、さすがは夏美さん、 美なんとかさんには負けますがそれでも気付かれなかったみたいなので ちょっと脅かしちゃいましょーって事でちょっとの間ここに入ってて頂きましたです」 「かたづけラッカー」で透明化した「うそつ機」を装着してうそぶいた偽ネギが 夏美と頷き合い「うそつ機」を外す。 「それではー、この朗読大会のトリは大女優村上夏美大先生にお願いしまーっすっ!」 自分を指差す夏美に、偽ネギはこっくりと頷く。 「でもでもー、せっかく夏美さんなんですからここはやっぱりあれでしょー、 朗読はのどかさんにお願いして夏美さんの独り芝居いっちゃいまーっすっ、 だいじょーぶです、夏美さんならこれでバッチリいけますから」 偽ネギはそうやって台本を渡しながら、ついさっき装着した「ソノウソホント」をそっと外す。 「う、うん…」 「頑張って夏美ちゃん♪」 「楽しませていただきますわよ」 親友の言葉に、夏美が小さく頷いた。 「あー、いいんちょさんに千鶴さん、せっかくの大親友の晴れ舞台って事で特別観覧席どーぞ」 「あらあら♪」 「あー、先生って事で、僕もご一緒でよろしーですか?」 「も、もちろん大歓迎ですわネギ先生♪」 “右に谷間左に谷間ー♪” どこからどう見てもスタイル抜群ボリューム満点のグラマー美女、 しかも着ているのがV字の紐水着だけと言う美しきセクシーダイナマイツを両脇に侍らせると言う 男のロマンを今ここに現実のものとしている偽ネギは、 そうやって教室後方に固められた机の最前列に腰掛け、 僅かに走る紐水着をちょっとしたアクセントにしっとり汗ばみそのきめ細かい白い柔肌、 ぷるるんナイス巨乳にむっちり太股を素早い目配りで記憶に焼き付ける。 * * * 「それじゃーいきましょー希代の大天才有○○宏大全集より最凶大傑作、 透○ドラ○ュ○始まり始まりはいいきまーっすっ!はいキューッ!!」 拍手が終わり、 「ムードもりあげ楽団」の優雅なBGMのどかな朗読に合わせて、夏美の歌う様なお芝居が始まった。 「ん、んっ…ネギ先生?…」 “…ノポポwwwやっぱちづ姉あまーい色っぽいお声…” 「あー、どもども、どーせですからマッサージのサービスでーす。 せっかくの夏美さんの熱演中ですからお声は控え目に。あー、凝ってまつねー」 「んー、気持ちいー、ありがとうございます…」 「あー、いいんちょさんもマッサージですー、やっぱ凝ってますねいいんちょさん大変ですから」 「ありがとうございますネギ先生ああ極楽ですわ♪」 教室後方に集め固められた机の教室前方側の縁に腰掛けた二人のセクシー美少女、最早美女。 しゃかしゃかとその背後に回った偽ネギが、「うそつ機」を装着した口でささやきながら、 そんな麗しの美女二人の肩凝りのツボをぐいぐいと指圧する。 「これはマッサージですからねあくまでマッサージ、 僕の大切な生徒さんがらくーに気持ちよくなっていただくためのマッサージなんですからねー」 「分かってますわネギ先生あんっ♪」 「あ、はあんっ、気持ちいいわぁネギ先生」 「それはどーも♪」 そんな麗しの美女二人の肩凝りのツボをぐいぐいと指圧していた偽ネギとしては、 一時的ではあっても、その根本的と思われる重大な、文字通り重大な原因について、 紐にしか見えない水着からほとんど丸出しなのをいい事に その掌でゆさゆさたぷたぷと下から支えすくい上げて少しでも負担を減少させる気配りを忘れない。 下からすくい上げながら、むにゅむにゅもみもみと、 次第にそれ自体本体にも偽ネギの巧みな両手の恩恵を染み込ませていく。 「は、はああっ」 「ああんっ…」 「ここ、ここが三千年の歴史が教える神秘のツボなんです。ザ・マスターの僕にその辺の事はまっかせて お体は僕の黄金の指に委ねてどーぞ夏美さんのお芝居をお楽しみくださーい」 「もちろんですわネギ先生お任せはうぅうんっ♪」 「あんんっ、ネギせんせ、いいわぁああー…」 たっぷりと大きく柔らかに膨らむ豊かな大地を十分に掌に馴染ませてから、 偽ネギは、きゅっとキツ目の布地をポツッと膨らませている所を、 布地の上から下からクリクリクリクリとその周辺も併せて強く弱く絶妙に指でこね回し、 偽ネギの注意があってもどうしても漏れ出すあまーい声に耳を傾ける。 「ではでは、指技最高奥義スタートしますんで、 きょーれつなの来るかも知れませんが、どーぞ安心して夏美さんの晴れ姿をご覧になってて下さいねー」 「は、はいネギせんせんんんんっ…」 「く、んんっ…」 “…さっすが、もうびしょびしょぬるぬるのぷっくりオマメクリクリー♪” 露出満点紐水着を締めくくるV字の底につーっと指を這わせ、 ぷくっと突き出したその一点を探り当てた偽ネギが、薄手の布地越しにもすっかり熱く膨らんだその一点に 予告通り巧みな指技を集中させる。 時折背中に顔を埋め、そこに流れる柔らかな髪の香りをくんかくんかと吸い込みながら、 偽ネギはしまいにはその細い細い布地をずらしてその下、更にそのぬるぬるの奥地まで指を呑み込ませ、 あくまでも痛くなり過ぎない様に狙った奥の一点をぐりぐり弄ぶ。 懸命に我慢ししゅうしゅうと噴き出す吐息、我慢し切れず漏れ出す甘い声、 チラチラと見える赤い頬切ない目元、その全てを偽ネギはその目その耳に吸収し自らへの刺激に繋げる。 十分刺激された所で、潤んだ瞳をそれでもしっかと前方に向けて 親友の晴れ姿を鑑賞する身近なセクシーダイナマイツ二人組に 偽ネギは「うそつ機」を装着した口でぼそぼそと囁いた。 「これから、ネギ印マッサージ最終奥義って奴で僕の肉体の一部を使って 一番気持ちいー所への直接刺激を敢行いたしますですから。 ええ、この姿勢がいーんです。バッチリお顔は舞台に向けて、 ですから、お体の方は僕に任せて、お二人はどーぞ舞台に視線集中お願いしますです」 必ずしも嘘とは言い切れない説明をしながらも、偽ネギの掌はと言えば、 偽ネギの前にぷりんと突き出された二人分のヒップさわさわ撫で比べ、 そして、背中に上から覆い被さってのもみもみ揉み比べ、 しかもその相手が何れ劣らぬナイスバディのセクシーグラマー美女二人の取っ替え引っ替え二人一緒と言う 違いの分かる男のロマンのなんたるかを実践し続けている。 「さあ、お芝居もクライマックス、僕のマッサージも最終奥義いよいよクライマックスいきまーっすっ」 「んんんっ!」 舞台での最終場面、それと共に、ぐいっとズラされた水着の下、 既にとろとろと溢れ返りジューシーに滴り落ちているあやかのそこに、 偽ネギも又着々と最後の時を待って膨らみ続ける自身の男をぐいっとねじ込み あやかのくぐもった声をその昂ぶった男への刺激に変換する。 「んっ、んー、んーっ…」 潤んだ瞳を前に向け親友の熱演を心から応援しているあやかであっても、 その体の奥底から逞しく突き上げる快感には容易に逆らう事が出来ない。 “…では、いいんちょさんはちょっと一休みっと、もう一回りおっきぃぷるんぷるんいきまーっすっ♪” 「うんんんっ♪」 “…ムププププ、こちらもずりゅっていったよずりゅって、すっかり熟れ熟れ濡れ濡れー♪ でも、中はやっぱ熱くて柔らかいのにきつくてgood” 火照った顔に笑みをたたえ、潤んだ瞳を親友の熱演に向ける千鶴の甘い呻きを聞きながら、 両手でたっぷりと手掴みしながら千鶴を貫いた偽ネギは 力強い腰つきで千鶴に更なる喘ぎを呼び起こしてやまない。 “…うんうん、さっすがかの大天才の一大傑作○明ド○キ○ラ たまにゃー夏美タンの前衛的大熱演鑑賞しながら、特Aグラマー食べ比べってのも悪かねーよなw そうそう、このネギ様が腰振りゃあ問答無用メガ乙に真っ白柔らかミルクぷりん あっちもこっちもたっぷんたっぷんぷるんぷるん♪” 集められた机の上に両手両膝を着いてその長く美しい髪をぞろりと垂らし、 頬を火照らせながら潤んだ瞳を目の前で熱演する親友に向ける二人の、もはや並の大人以上のグラマー美少女。 そんな二人を今だけでも我が者と言う、常人から見れば美味し過ぎる願いをかなえた偽ネギが、 早い話が取っ替え引っ替えバックからガンガンぶち込む度に、その並以上にたっぷりとして 紐水着一本が辛うじて引かれただけの柔らかく豊かな膨らみの下向きぷるんぷるんが 背中越しに斜めに覗き込む偽ネギをより興奮させる。 既に、その一本すら、マッサージの都合として偽ネギにあっさりとズラされ、 ツンと尖った、その全体の豊満を見ると可憐な程のピンク色の先端が土台に合わせて前後する可憐な姿も そんな美少女にねじ込まれた偽ネギの男性を更にたぎらせてやまない。 果たして何度、罰当たりなまでに贅沢なセクシー美少女本番食べ比べに及んだであろうか、 今正に、偽ネギも、その二人の美少女も、そして、鬼才○原○宏大傑作透○○ラキュ○の 一大独り芝居の舞台も又、狂乱怒濤のクライマックスを迎えようとしていた。 「ん、くううっ…」 「んっ、ネギ、先生ぃあはあぁ…」 「んんんっ、ああっ、ネギ先生いいぃ…」 “…うっらぁらららぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!…” あやかがくたっと天国の使者を迎えるや否や、偽ネギはバッと素早く千鶴の後ろに回った。 「ああんっ、ネギ先生ぃ…ああ…」 あまーい声で出迎える千鶴に甘え、偽ネギはずぷっと突入と同時に、 ぎゅむっと千鶴の最強チャームポイントを鷲掴みにする。 「あらあら、慌てんぼうさんはああっ…ああっ、いいわ、いいわよ夏美ちゃん、 素晴らしいわ夏美ちゃん私、私ももうああんんんっ」 「んんんっ、僕、僕もああっ柔らかい、はああっ…」 “おー、やっぱたまんねこの手応えもっちりたっぷりぷりぷり先っちょクリクリ、 ○明○ラ○ュ○どとーのクライマックス、 程よくふっくらザ・フツー人を鑑賞しながらこの究極絶品モミモミズコバコってのが又格別♪” たっぷりもみもみ先っちょクリクリしながらギシギシ腰を使い千鶴を翻弄していたつもりでも、 最後は、偽ネギの方から芝居がすっぽ抜け、 そのまま千鶴の中に肉体の命じるまま、解き放っていた。 それでも、掌にはそのやわやわと素晴らしい弾力を刻みながら。 舞台では、狂瀾怒涛のクライマックスシーンが終わりを告げカーテンコールに向おうとしていた。 * * * 取りあえず、ぬるめの濡れタオルを絞ってあやかと千鶴のむっちり太股からその真ん中までを綺麗に拭い、 辛うじて存在している服装を整えてから、「メモリーディスク」で適当に記憶を操作する。 「あー、はいはいはいはいチーズ」 生徒全員を教室の一角に集め、「チッポケット二次元カメラ」で撮影した偽ネギは、 「きょうじき」で教室内の時間設定を通常進行に戻してから 「タイムベルト」でちょっと未来に移動する。 そこで、「石ころぼうし」と「タケコプター」を装着した偽ネギは、 先ほど撮影した写真を被写体がいた場所において湯を垂らし、即座に飛行すると、 「ワスレンボー」でちょんちょんちょんと全員の頭を叩いていく。 「チッポケット二次元カメラ」で撮影された全員が、 撮影された以後の事を失念してきょろきょろしているのを見計らい、 「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押した偽ネギは教卓に戻り 「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押す。 「あーあー、これから僕はちょっと意味不明の力説をしますが、 これは僕の個人的な日本語のお勉強であり授業テクニックの練習ですので 深い意味はありませんから深く考えないで下さい」 そう言って、「かたづけラッカー」で塗装された「うそつ機」を外した偽ネギは 「無生物さいみんメガフォン」を取り出す。 「この教室内に存在する時計及び時計の機能がついた全ての機械に告げる、 君達は、常に正確な時刻を刻む責務がある。そして、その責務を果たす能力を持っている。 一時的に別の時刻を刻んでいたとしても、今正にその責務を自らの力で果たすために 表示時刻を調整する、そのための能力を持っている。さあ、役割を果たしたまえ」 「………」 三回繰り返された偽ネギの力強い力説をぽかーんと聞く者うっとりと聞く者、この際どうでもいい事だった。 「ご苦労様でした。では改めてこの教室内に存在する時計及び時計の機能がついた全ての機械に告げる。 今の君達は、製造された通りのスペックでありそれ以上の機能を持っている訳ではない。 製造された以上の機能をもって、正確な時刻を刻む責務も能力も失われたのだ。 以後は、ごく普通のスペックの機械であり、製造された通りのスペックの機械として役に立っていればいい、 それだけの事だと言う事を覚えておく様に」 「………」 三回繰り返された偽ネギの力強い力説をぽかーんと聞く者うっとりと聞く者、 丁度、終業のチャイムが鳴る所だった。 * * * 「ネギくーん、こっちでご飯たべよー」 「こっちもおいしーよネギくーん」 「はいはーい♪」 中庭で運動部とチアと言う高ポイント地帯をしゃかしゃかと行ったり来たりの偽ネギだが、 それでもやっぱりここに落ち着く。 「相変わらずおモテになる事」 「あううー」 ホホホーと笑う明日菜を前に、偽ネギはしゅんと下を向きながらも、 ちろっと視線を前に走らせる。 “まー、巨・の域に入ってんのはバカレッドだけだけどー…” 「ネギくーん、卵焼き食べるー?」 「はーいこのかさーん」 「はい、あーん」 「ああのっ、いいですよこのかさん」 「ほらー、遠慮せんと」 「そうですかー、それではー」 「んじゃ、次せっちゃんなー」 「いいいえ、いえそのお嬢様っ」 「またお嬢様言うー」 ぷーっと膨れる木乃香とわたわたの刹那をにこにこ笑って眺めながら、 偽ネギの表情に一瞬ニヤッと笑みが浮かんだ。 “…うんうん、まだまだちんまりでも、お肌真っ白京美人×2はおいしーでつよー…” 「ねーぎせーんせぇーっ」 「なによいいんちょー」 「だから、ネギ先生と申し上げたのが聞こえなかったのかしらオサルさん? ネギ先生わたくしのイギリスランチ風お重はいかがですか?」 「さっすがお嬢様、用意のよろしいですことー」 「失礼ですわね、手作りですわよ、づ、く、り、もちろん、愛情と言うスパイスをふんだんに…」 「いや、あれ食べたらスパイス山盛りで死ぬからネギ」 「ぬわんですってぇー?」 「あううー、いいんちょさんありがとうですいただきます」 「ふんっ」 「どーも、千鶴さんに夏美さん」 「どーもネギ君」 「あらあらいらっしゃいネギ先生♪」 「ようこそいらっしゃいましたネギ先生、ささ、さっ、ハーブティーもご用意いたしましたわよ」 そっぽを向いた明日菜にチラッと視線を走らせながらも、 偽ネギ責任編集デタラメ流行雑誌特集「ランチはお外で紐水着」の醍醐味とも言うべき 665号室ランチグループとの一時を捨てると言うのは、 散々ねっぷりたっぷり味わった筈の偽ネギであってもあり得る選択ではなかった。 * * * 「ランランランただ今しずな先生のメガπおっぱいはぁー、 性感帯敏感度通常比1.5倍増しぃー♪」 「ソノウソホント」を装着した偽ネギが職員室でくるくる歌い踊っていても 取りあえず連行されず首も繋がっていると言う事は、ここは無人だと言う事である。 「ああー、皆さんお帰りなさい。たまたまちょーど僕がお昼休み一番乗りだったんですねー♪」 「ソノウソホント」を外した偽ネギが、 「あらかじめ日記」に書かれた通りの時刻にぞろぞろと登場する教職員の皆さんに明るく一礼する。 「しずなせんせー」 「どうしましたネギ先生?」 そんな昼休み後半、偽ネギに呼ばれ、しずなが職員室の偽ネギの席に向かう。 既に「ニクメナイン」を服用済みの偽ネギは、しずなの到着早々、 その土手っ腹に「キュービッドの矢」を突き刺す。 「えーと、ここなんですけど…ちょっと、確認お願い出来ますか?」 「はい♪ネギ先生」 生徒同様、衣服の下の締め付け軽減健康法を実践しているしずなが腰を曲げて偽ネギの机を覗き込む。 それだけで、偽ネギの目は十分に目の前のたゆんたゆんを堪能しているのだが、 ここまで支度をしておいてそれで終わる偽ネギではない。 「あー、今日は蒸し暑いですねー、ちょっと風通し良くしましょーか」 只でさえ、今流行の薄手のブラウスではしずなの見事過ぎるたゆんたゆんがほぼ丸見えもいい所なのだが、 にこにこと邪悪な笑みを浮かべた偽ネギがそれで満足する筈もなく、 そのブラウスのボタンを上からぷちぷちと外していく。 「あー、しずな先生、こっちも添削お願いしますねー」 「もー、ネギ先生」 「集中ですよ集中ー♪」 しずなの半ば透明に近いノンスリーブの白ブラウスのボタンを半ば近くまで外し、 美人爆乳女教師のしっとりと汗ばんだ深い深い谷間を職員室で間近からその目に焼き付ける。 男のロマン達成に感慨を覚え、ちょっと困った顔で苦笑するしずなにうそぶきながらも 偽ネギである以上それで終わらせるつもりは毛頭無い。 「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押した偽ネギは、ちょっと間抜けな格好には目をつぶり、 自分としずなの頭に相互認識可能な「石ころぼうし」を被せてから 「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押す。 「ああんっ♪いけませんよネギ先生♪」 まず、そのたっぷりとした土台をペンの尻でぷにぷにされても、 しずなは完全に惚れた弱みモードで、くすぐったい声で刺激的にたしなめる事で偽ネギのファイトに油を注ぐ。 「こ、これでいいと思うわぁ、あんっ♪」 「はーい、ありがとうございまーす。それではお礼にもっともっとよくしちゃいまつー」 「ああんっ♪」 偽ネギのまだ発展途上の掌にたっぷりと余る膨らみをぐにぐにむにむに、 そして、薄い布地をピッと突き上げる売れた乳首を指でくりくりされる度に、 偽ネギの目の前で、しずなは甘い吐息と喘ぎ声を漏らし身もだえる。 「あんっ、ダメっネギ先生こんな所他の先生はあっ…」 「んふふー、じゃあしずなせんせー、ほーかごにどこかのお城みたいなホテルでしたら お子ちゃませんせーの僕におっぱいもみもみさせてくれるんですかー? でもー、他のせんせーにも教えてあげたいでつー、しずなせんせーのこーんなかわいーお顔とお声ー♪」 「あんっ、いじわるぅっ」 バカップルとしか言い様のないやり取りを職員室で交わしながら、 偽ネギはその相手にとって不足無し受け持ちクラスの非常識な美少女達すら圧倒する 圧倒的な豊かさをその手で着々と征服して見せる。 「あうううー、しずなせんせーがきれーでかわいくておっぱい大きくて爆乳だから 僕もーがまんできないですー、しずなせんせーばっかり気持ちよくてずるいですしずなせんせー♪」 「あんっ、そんな事ああんっ…しょうがないわねぇ♪…」 “…バ、バカだ…” にまあっと笑った偽ネギが取り出したローションを ブラウスのボタンを全て外してぼろんと弾き出した爆乳に十分馴染ませたしずなが、 偽ネギが職員椅子に掛けながらぽろんと剥き出しにしてビンと天を突いている、 それでも一見可愛らしいぐらいの男の部分をその豊満さの谷間にもっちりと呑み込み上下する。 そして、辛うじて見え隠れするピンク色の所にぺろぺろと舌を伸ばし、 溢れ出した透明なネバネバを先端ですくい取るのには偽ネギも顔を歪める。 “…オポポポポwww職員室でパイズリ職員室でパイズリ職員室でパイズリ先走りペロペロwwwww…” 「はうううっ!」 「んっ、んー…ネギ先生の元気なのがいっぱあぃ…」 この、職員室ど真ん中に跪き爆乳モロ出し顔射直撃状態でうっとりする美人女教師と言うのは、 偽ネギとしては腰が抜けてとろけそうになりながらも、さすがにこれは笑いのツボ過ぎる姿だった。 「ふにゃあー…」 「ローションマイナスロープラスパップラスフルーツ、ザーメンマイナスメンプラスバイ」 だからと言って放っておく訳にもいかないので、 偽ネギに促されるままぴちゃぴちゃとその口で愛しい偽ネギの愚息を清めるのを待って、 しずなを充填済みの「ネムケスイトール」で銃撃した偽ネギは、 丸見えのたっぷり豊満な膨らみと幸せに満ちた寝顔を「物体変換銃」で銃撃し 現れたフルーツとバイザーを「チッポケット二次元カメラ」で撮影する。 それから、ブラウス前全開のしずなに肩を貸して職員室を歩き、 しずなを自分の席に座らせてからボタンをはめ直し「ワスレンボー」でしずなの頭をちょんと叩く。 「あーあーしずなせんせしずな先生」 「んにゃ?…」 「ウルトラストップウォッチ」で時間を止めている間に二人とも「石ころぼうし」を外し、 しずなをゆっさゆっさと揺り起こし目覚める前に机の前でゆっさゆっさしている所に 最後のもみもみをして「キュービッドの矢」を回収しておいた偽ネギがしずなに声を掛ける。 「お仕事大変なんですねー、ぐっすりお休みでしたよー。でもそろそろお時間ですからー」 「ああ、有り難うございますネギ先生…」 まだ寝ぼけ眼のしずなに浮かぶどこか心地よい疲労の跡こそ、 勝利の証として偽ネギの目に刻み込まれる。 “…まあー、ウォーミングアップはこんなトコだろ。 やっぱやさしーやわらかパイパイもいーけどそれはお昼のオードブルってな。 メインはガッチリ歯ごたえあるのやらしてもらいますけー。 あー、もーちょいアヘアヘみたいんでデカパイ敏感モード始まる頃に直しときますよー♪” 授業に向かって立ち上がり歩きながら、 何となく妙な顔で小さく熱い吐息を漏らしているしずなに、偽ネギは心の中で呟いた。 * * * 五時限目のスタート少し前、麻帆良学園男子高等部のとある教室に、 魔法道具である年齢詐称薬で五歳ほど年長の姿となり、「うそつ機」を装着した偽ネギが姿を現した。 「あー、どーもどーも、このクラスに在籍する事となりました留学生のナギ・スプリングフィールドです」 愛想良くぺこぺこしながら偽ネギが大嘘かますと、 元々が麻帆良学園の事、教室内の生徒達も特に疑問視はしていない様だった。 「それでですねー、実はもー一つの肩書きがあるんですよ僕の場合」 「へー、なんだそりゃ?」 「実はですね、葛葉刀子先生のフィアンセである、とゆー…」 「うそつ機」を外してうそぶいた偽ネギがにやっと笑う。 「はあっ?」 「おいおい、なんだそりゃ?」 「掴みはオッケーだぞ留学生」 「と言うか刀子命第一師団団長の俺を怒らせた」 「仕方ないでしょー本当なんですからー、 しかもですね、刀子先生僕にベタ惚れラブラブ一直線ですから、 今日もですねー、僕への限りない愛の証しとして、 僕のコーディネートした刀子先生の魅力を最大限発揮の ラブラブファッションで授業をしてくださるって張り切ってましたですよー♪」 * * * 次話へ進む 小説保管庫へ戻る
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Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 閉鎖都市・「ゴミ箱の中の子供達」 第25話 ゴミ箱の中の子供達 第25話 25-1/8 通されたシェルターは想像以上に簡素だった。部屋にはスチールパイプ製の二段ベッドが4つも並んでおり、無造作に 枕が置かれたベッドは各段に取り付けられたカーテンがようやくプライバシーを守っている。ベッド以外の家具が存在しない この場所はまさしく眠るためだけの場所だ。カプセルホテルでももっと手が込んでいるだろう。あくまで緊急用ですから、と ホリア・シマは引け目がちに言った。ともあれ贅沢を言える身分でもないドラギーチは構うことなくベッドに転がった。 ベッドに横になると途端に体中から疲労感が押し寄せてきた。だが不思議とドラギーチの目は冴えていた。二段ベッドの 天板を眺めながら、ドラギーチは今の状況についてぼんやりと考える。最初に思ったことは無断外泊をしているという現状だった。 孤児院では外泊する場合、職員に届出をしなければいけない。守らなければ後で叱られたり、小遣いの額が減らされたりと 罰則も存在する。だがこうやって見知らぬベッドの上で考えていると、それは空の向こうの雲の様に、どこか遠い感じがした。 ここは自分が行きたかったどこかなのだろうか。マフィアの手が届かない場所なのだろうか。自分の考えが認められる場所 なのだろうか。自分の味方がいる場所なのだろうか。自分をここに連れてきたシマという男の顔をドラギーチは思い浮かべる。 やってることは胡散臭いが、人のよさそうな顔をしていた。 取り留めのないままにドラギーチはこのシェルターについて考え続ける。その思考はやがて現れた睡魔によってゆっくりと 溶けていった。 微かな雑踏のざわめきでドラギーチは目を覚ました。目を開けるが視界に入る二段ベッドの天板の世界は薄暗い。部屋に 窓がないからだと理解するには寝起きの頭では少々時間を要した。時間と共に精彩を取り戻したドラギーチの思考は壁を 通して伝わる外の喧騒から現在の時間を推し量りにかかった。正確なところはまったくわからなかったが、ラッシュのピークは 過ぎているだろうとドラギーチは思った。普段の生活ならば、既に学校で一時間目を聞いている時間帯だろう。眠りに付いたのが 遅かった訳でもないから、かなり眠ってしまったようだ。なんだかんだで学校も欠席してしまった。そうぼんやりと考えながら ドラギーチは体を起こす。途端にドラギーチの太股が軋んだ。思わず小さな呻きを上げたドラギーチは太股をさする。昨日の 疾走のせいだろう、太股の筋肉はこれ以上ないほどに凝り固まっていた。ともあれこの薄暗いベッドから出ないことには 何も始まらない。ドラギーチは悲鳴を上げる両脚を床に下ろして、ベッドから抜け出した。 25-2/8 部屋の戸を開けた途端、太陽の光がドラギーチの目を刺した。寝室と変わって、扉の先のシェルターの受付には、カウンターの 向こうの事務スペースの窓から日が差し込んでいた。室内を照らす日差しは、予想よりも幾らか高いようだった。事務スペースで 赤いオーバーオールを着た女性事務員とホリア・シマがなにやら歓談している。シマは受付に現れたドラギーチに気づいた風に 顔を向けると、赤いオーバーオールの女性との話を打ち切って、穏やかに微笑みながら歩み寄ってきた。 「おはようございます、良く眠れましたか?」 「ああ」 「それは良かった。申し訳ありませんがここはホテルではありませんので食事の用意等はしておりません。近くにコンビニや レストランがございますので、朝食はそちら等でお願いします」 「ああ、構わないけど」 シマの言葉をドラギーチは軽く流す。寝床があるだけでありがたい状況だったドラギーチにとって食事が出ないことは問題では なかった。当面の問題はこれからどうするかだった。学校に行く気もなく、さりとて孤児院にも戻る気になれない今、ドラギーチの 予定は真っ白だった。世界とのあらゆる繋がりを断ち切られて自分が宙に浮いているようにドラギーチは思えた。 さてどうしようか、とドラギーチが考えていると沈黙を破るようにシマが口を開いた。 「よろしければ一緒にお食事でもどうでしょう? この近くにナゴヤ式のモーニングが食べられる喫茶店を知っております。 もちろん、このおいぼれと食事なんてつまらないかもしれませんが」 微笑んで、シマは提案する。彼に一宿の恩義がある以上、この提案は断りづらい。ドラギーチは複雑な笑みを浮かべながら 首を縦に降った。 「構わないけど」 ドラギーチが承諾するとシマは破顔した。童心を思わせるようなシマの笑顔。ここまで喜ばれては後には引けない。もうどうにでもなれ。 時間は幾らでもあるんだ。己をが殴り捨ててドラギーチは嬉しそうに先導するシマの後を追う。その道すがら、自暴自棄の末の無我の 境地に至ったドラギーチの頭に小さな疑問が浮かんだ。ナゴヤ式とは何だろう。初めて聞く単語だった。だがその疑問もすぐに放り捨てる。 それもすぐに分かることだ。それに腐っても喫茶店だ。孤児院の食事より不味くはないだろう。 25-3/8 シマと共にドラギーチは喫茶店に入った。内装は黒に近い色合いのフローリングにそれに合わせた黒いアンティーク調の机。 壁は下半分か黒くくすませた板が並び、上半分は明るい白い壁紙が張られている。黒と白の二色を基調とした店内はオレンジを 帯びた明かりに照らされて、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。なかなか良さそうな店内だ、とウェイターに席に通される道すがら ドラギーチは思った。 壁際のテーブル席に通され、シマ共々腰を下ろしたドラギーチは早速メニューを開く。写真つきで並んだモーニングメニューを見て ドラギーチはシェルターを出たときから疑問に思っていたナゴヤ式が何か理解した。コーヒーにトーストが付いている。それだけのことで ドラギーチは幾分拍子抜けした。ただメニューの写真を見るにトーストはかなりの厚切りでボリュームはありそうだった。種類もバターだけの トーストから、シナモン、ツナ、ハムエッグ等とバリエーションに富んでいる。空腹が少し気になり始めたドラギーチはこの豊かな選択肢に どれにしようかと贅沢に悩み始めた。しかしその悩みも一つのメニューを見て止まった。視界に入るナゴヤトーストの文字。初めて聞く 料理だった。写真を見ると例によって厚切りのトーストに、黒いベイクドビーンズのようなものが塗られている。このシンプルなナゴヤ式の 朝食でナゴヤトースト。同じナゴヤの名を冠しているだけに、このトーストはナゴヤ式においてかなり重要な位置を占めている様に思えた。 好奇を抱いたドラギーチはこれを機とばかりに朝食をナゴヤトーストに決めたのだった。 注文も済ませウェイターが去っていくとシマが穏やかに尋ねてきた。 「昨日はよく眠れましたか?」 「ええ、まあ」 「それは良かった。昨日は大分お疲れのようでしたからね。恥ずかしい話ですがここのシェルターは設備がいい訳ではありませんから、 市民が不自由をしていないか心配でしてね。よろしければ何か気づいた点とかないでしょうか?」 「いえ、特に」 シマの問いにドラギーチは小さく首を降った。二段ベッドが4つも並んだあの寝室は余りにもチープすぎる。だがそれも売り上げが見込めない 慈善事業ならば仕方のないことなのだろう。そもそもこちらは施しを受ける立場だ。意見なんて言える訳がない。 それにもう一つ、ドラギーチが思う。孤児院だって差して変わらない、と。高校生に進級した今こそ二人部屋で部屋を広々と使っているが、 小学校低学年時代は八人部屋だった。部屋の両サイドに並んだ4台のベッドは壁に埋め込み式で、シェルターほど安っぽくはない。 だが部屋の家具はそれと勉強用に使用する共同のテーブルくらいで、ベッドの下の収納スペースと、カーテンを閉め切ったベッドの上の 僅かな空間が当時のドラギーチが持てる個人スペースの全てだった。二段ベッドの中のだけの狭いプライベートはドラギーチにとっては 当たり前のことだった。 「そうですか」 ドラギーチの味気ない返答にシマは気落ちした様子も見せずに言葉を続けた。 25-4/8 「所で市民はナゴヤトーストを注文されましたね。市民は意外とナゴヤ通なんですか?」 不敵な笑みを浮かべてシマは言う。自分は何か凄い注文をしたのだろうか。それを否定すべくドラギーチは慌てて首を降った。 「いえ、別にナゴヤ通とかそういうのじゃ……そもそもナゴヤが何か分からないし……」 しどろもどろで答えるドラギーチに、ふふ、とシマは楽しげに笑った。 「ナゴヤというのは、日本の一部なんですよ」 「ってことはこれも日本食?」 日本食といえば魚とライスと思っていただけにドラギーチは驚いた。そんなドラギーチにシマは更に楽しげに笑う。 「パンが違いますよ。それにナゴヤトーストは日本などで使われている小倉餡という物を……おや、噂をすればなんとやらですね」 シマが視線をそらすと、その先でお盆を手にしたウェイターが来るところだった。テーブルの脇に立ったウェイターはまず二人の前にコーヒーを 置いた。続いてシマの前に注文通りのバタートーストを並べ、最後にドラギーチの前に件のナゴヤトーストを滑るように置いた。机に並べた品が 正しいか確認したウェイターは、ごゆっくりお召し上がりください、と言って去っていった。 いざ現れたナゴヤトーストをドラギーチは注意して検分する。皿に乗った親指の太さを超える厚切りのトーストは程よい狐色に焼かれている。 ナイフが斜めに入り、2つの台形に分割されていた。トーストの真ん中には、さながらパンケーキに乗ったアイスクリームの様に、黒いベイクドビーンズの ようなものが山を作っている。これが先ほどシマが言いかけた"オグラアン"というものだろうか。これはしょっぱいのだろうか。"オグラアン"の黒の威容に、 味が想像もつかなかった。覚悟の余り生唾を飲み込んで、ドラギーチはナゴヤトーストに手をつけた。トーストの角を掴んでドラギーチはゆっくりと 持ち上げる。トーストの片割れが浮かび上がり、分割線を無視するように盛られていた"オグラアン"が中央から地割れを起こした。崩れ、皿に こぼれそうになった"オグラアン"をトーストの端ですくい上げて、ドラギーチはその端を恐る恐るかじった。 始めに感じた味はトーストの香ばしさだった。思い切って咀嚼する。すると、"オグラアン"の味と思しき物がドラギーチの口全体に広がった。 それは甘さだった。砂糖を相当効かせた甘さだ。ドラギーチは思わず目を見張る。甘いが、いや甘くて、美味しい。あのベイクドビーンズを 黒くしたような"オグラアン"は、ベイクドビーンズとはまったく異なる調理方法をされているらしい。砂糖を強く効かせた味に、ふとドラギーチは 思いつくものがあった。ジャムだ。"オグラアン"というのは、とどのつまり豆で作ったジャムなのだ。そしてこの豆のジャムこと"オグラアン"の甘みに、 トーストの香ばしさと、トーストに塗られたバターが素晴らしい程に調和していた。その美味しさにさらに数度咀嚼すると、更に独特の触感が伝わった。 シマはパンが違うと言っていたがその通りで、始めはふんわりとしていたパンは咀嚼を繰り返すと口の中で弾力を帯び始める。トーストといえば、 カリカリに焼いて、さくさくとした触感が当たり前だと思っていたドラギーチにとって、噛めども噛めども口の中で一つにまとまるこの独自の弾力は、 異文化を垣間見て感動に近いものがあった。 「美味しいですか」 ナゴヤトーストの意外な美味しさにドラギーチが感激しながら頬張っていると、シマが嬉しそうにたずねてきた。ドラギーチは口の中のナゴヤトーストを 飲み干してから答える。 「はい」 「それは良かった。この近くにはナゴヤのラーメン"スガキヤ"が食べられるところがありますから、お昼はどうでしょう」 「ええ、それは是非」 流石にヌードルはドラギーチも食べたことがあった。だがそれはどれも中国式ばかりだ。"スガキヤ"という言葉は初耳だった。ナゴヤトーストを 味わいながらドラギーチはまだ見ぬ"スガキヤ"について考える。これも甘いのだろうか。この"オグラアン"がたっぷりと乗っているのだろうか。 甘口小倉ラーメン。そんな単語がドラギーチの脳裏をよぎった。もしかしたら更に日本風に抹茶が混ぜられてるかもしれない。甘いヌードルなど 聞いたことがない。だが、甘くともいい塩梅に味付けがされているのだろう。ドラギーチは今日出会ったばかりのナゴヤというブランドを信仰に 近い形で信頼しつつあった。 25-5/8 ドラギーチが想像力を働かせていると、シマが話を降ってきた。 「所で市民は何か趣味をされてるんですか」 自分の趣味の話を振られ、ドラギーチは多少かじった自分のエレキギターを思い浮かべる。中古で買った、赤く、くたびれたギターだ。 買ったばかりの頃は有名バンドを夢見て夜中だろうがかまわずかき鳴らしていた。だが、最近は触るのがどうも億劫で、週に二三度、 体が覚えたコード進行を軽く流すばかりだった。 「音楽を少し」 ドラギーチも音楽そのものは聞いていた。最近のバンドの流行もチェックはしていた。だが音楽を生産する側から消費する側に、 ただ怠けたいという理由で回った負い目が、ドラギーチの答えを小さくさせた。しかし、引け目がちなドラギーチの答えを構わないとばかりに シマは楽しげに声を上げる。 「音楽ですか。いいですよね音楽は。ちなみに音楽と言ってもいろいろとありますが、市民はどのような音楽がお好きで?」 「ロックや、ポップスとか」 この老人にエレキギターなんて騒がしいだけではないか。そう思って、ドラギーチは更に恥ずかしげに答える。だが、シマの笑顔は崩れなかった。 「ロックですか。実は私も若い頃は良く聴いていたものです。私の時代といえばトップナンバースにフリーズルス、そしてなによりフォーリング・ロックス ですね。今の方には少々古臭いかもしれませんけども」 感慨深げにシマはバンドの名前を並べる。どれもロック界に名前を残した往年の名バンドばかりだ。腐ってもロックを志したドラギーが知らないわけが なかった。 「いえ、知ってます。ロックスと言えばフルネス。確かに時代を感じるけど、当時の、満たされない、っていう思いがひしひしと感じて、好きな曲です」 フルネスはロックスが初期に作った代表的な歌だ。何度も反復されるギターのコード進行は今でこそ古臭いかもしれない。だがコードに合わせて ヴォーカルが繰り返す、満たされない、何をやっても満たされない、という叫びにも似た歌声は、歌詞に込められた世界への不満を痛切に印象付ける。 一時期音楽論をこじらせて、現代の音楽は総じて価値がないとこき下ろし、古い時代の音楽に没頭していた頃のドラギーチが、当時の持論を 固めるかのように何度も何度も繰り返し聞いていた曲だった。 「おや、今の方でロックスをご存知とは。市民は随分と音楽に精通なさってるのですね。歳を取るとどうしても新しいものについていけなくなって しまいますし、よろしければ最近のバンドでいくつか市民の卓識を聞かせてもらえませんか」 とどのつまり、お勧めを教えてくれ、というシマの提案する。彼なりに音楽を愛し、音楽についての独自の意見を曲がりなりにも持っていたドラギーチが それを断るはずがなかった。 「そうだな、最近のバンドといってもいろいろとあるけど……」 空を見つめて、ドラギーチは思案する。ドラギーチの頭に浮かぶメジャーやインディーズを問わないバンドの数々。ドラギーチにはメジャーよりも インディーズの方が一家言あるのだが、インディーズだけにバンドもどうしてもマニア受けの感があった。相手はロックの一線を追うことを止めて 久しい人間だ。ここは王道を勧めるべきだろう。 25-6/8 「サマルカンド、かな」 ようやくドラギーチが一つのバンドの名前を挙げる。するとその名前に何か覚えがあるのかシマは記憶を探るように視線を空に逸らした。 それもそうだとドラギーチは考える。このバンドは現在のメジャーにおいてトップに君臨する超有名バンドだからだ。 「聞いたことがあります」 「今一番流行ってるバンドだから聞いたことがあるはず。ギターのコード進行がしっかりしていて、メロディラインが綺麗な、正統派のロックバンドなんだ」 「ほうほう」 ドラギーチの言葉をシマは興味深げに相槌を打った。熱心に話を聴いてくれている。そう思うとドラギーチの舌は良く回った。 「サマルカンドはいい曲ばかり出してるけど、人に進めるならならステイアライブ。辛いことから目をそらして、ただ楽観的に生き続ける、っていう思いを バラードにした曲なんだ。全体はしっとりと切ない感じだけど、ドラムが効いていて、力強さも感じるんだ。ギターとベースも綺麗で、二つがいい感じに 重なり合って、本当に切ないハーモニーを聞かせてくれるんだ。そしてヴォーカル。ヴォーカルのヴィリー・ガラゲルの声がほんとにマッチしてて、 メロディに沿った切ない声なんだけど、それでいてこの歌の主題の、それでも生き続けるんだ、っていう力強い響きがあって、ほんといい声なんだ」 「そんなにいい歌なんですか。知らなかったのが少々恥ずかしくなりますね」 音楽に関して蓄積していただけに、ドラギーチの口はもう止まらなかった。 「そもそもサマルカンドはガラゲル兄弟のすごく挑戦的な発言で勘違いされてるところも多いけど、音楽はしっかりと作りこまれていて、単純な ぶっ壊すだけのロックばかりじゃなく、ステイアライブみたいなバラードやポップスまで作れる一流のミュージシャンなんだ。ヴォーカルの ヴィリーもギターのノエルも技術は一流だし、歌詞も苦しさとか、なんか、生きるうえでのもやもや、みたいなのを凄く繊細な感じに書いてるし、 メロディも主題に完全にはまった最高なのを作ってる。いろいろと悪いことも言われてるけども、でも、トップになるだけのほんと凄い力を 持ったバンドなんだ」 「市民の言葉を聞くと、実にロックですね。昔のロックスを思い出します」 「そう、ロックスみたいにいろいろな面でロックなんだけど、音楽は正統派。今のバンドなら断然サマルカンド」 「市民の一押し、というものですかね。今度聞いてみたいと思います。他にはありますか?」 「そうだな、サマルカンドに並ぶバンドといったら、サマルカンドに名指しでライバル視されたシーモアかな」 「ほう、そのシーモアとはどいうバンドでしょうか」 「代表的な曲と言うと……」 シマに促されて、ドラギーチの舌は良く回った。突いて出る言葉は長年ドラギーチがため続けた音楽に関する評論だ。それを吐き出すのは この上ないほどに心地よかった。既にテーブルの上のトーストとコーヒーは冷めてしまっていたが、それすらも構わないほど、言葉はいくらでも 出てきた。だが、溢れる思考の言語化に忙殺されていた脳が、代表作の選考で小休止したとき、今までずっと黙殺されてきた別の思考回路が その側面を突いた。全ての思考が停止して、ドラギーチは気づく、自分は大切なことを言っていない。こんな肥大化したバンド評などどうでも良いと 思えるほどに重要な事を。 25-7/8 「……聞かないのかよ」 つい先ほどまでの楽しげな空気を消し去って、真剣な声でドラギーチは言った。シマの眉が困惑したかのように上がる。 「俺が家出した理由を、あんたは聞かないのかよ。理由も聞かないで泊める所まで用意して、それでいいのかよ」 シマはドラギーチに一宿の施しを与えた。なればこそ、ドラギーチはシマに己が施しを受けるに足りると説明する義務があり、 シマには説明を受ける権利がある筈だ。いや、シマが持つ権利も義務だ。困窮してる者とそうでない者を選り分けるのは施しを 与える側の義務だ。でなければ施しはただの散財に成り下がり、撒き散らされた富は狡猾な者が残らず食い尽くして、真に 助けを必要としている者に届かなくなるからだ。だがシマはその義務を履行しようとしなかった。シェルターにドラギーチを 泊めるときは何も聞かずにベッドまで案内した。喫茶店で会話の機会を手にしても、下らない音楽談義に花を咲かすだけだった。 ドラギーチの内実を掘り返す気をシマは一分も見せない事。それが説明する義務を持つドラギーチには居心地が悪く感じた。 いつの間か落ちた視線の端にシマのコーヒーカップを収めて、ドラギーチは問い詰める。答えはすぐに返ってきた。 「そんなことですか」 ドラギーチの問いをまるで些末だと言わんばかりに、シマは切り捨てる。ドラギーチの視界の端のコーヒーカップが持ち上がり、 同時にドラギーチの視線も持ち上がった。絶句するドラギーチの視線の先で、シマは涼しい顔でコーヒーを啜る。二人の間に 降りしきる沈黙を楽しむように、カップを傾けるシマの手はゆるやかだ。注視するドラギーチをもったい付けるように、やっと カップから唇を離したシマの顔は、出会ったときと変わらぬ穏やかな微笑だった。 「市民は言いたいのですか?」 シマの言葉の向こうで、カップがソーサーに座る音を立てた。 25-8/8 「自分が家出したその訳をお話したいと、そう思っていらっしゃるのですか?」 切り返すシマの言葉にドラギーチは言葉を詰まらせる。理由を話すつもりはなかったからだ。ドラギーチが家出した理由。 闇夜をたった独りで駆けてまで抜け出したかった物。それは孤児院の暗部だった。マフィアの手駒の生産施設と言う孤児院の影。 それを白日の下に晒す事など出来るわけがなかった。 押し黙るドラギーチにシマは続ける。 「家庭の事情と言うのは、とても難しくて、繊細です。無理に触ればたちまち砕けて、誰もを傷つけてしまいます。だからこそ、 市民が言いたくないのでしたらば言わなくていいんです。いつか市民が話す気になれた時、その時に話していただければ、 それでいいんです。ですので、その日が来るまでは家庭の事情なんて忘れて、楽しく語り合いませんか? その方がずっと ずっと幸福ではありませんか?」 シマの問いかけにドラギーチはまた答えられなかった。答えに相当する言葉がドラギーチには思いつかなかった。シマの言葉は、 世に関する問題に対しての、一つの答えなのだろう。頑なに閉ざされた個人の事情を下らない老婆心で暴いても、それはただ 当人を辱めるだけで終わる。告白と言うのは当人からすれば己の恥部を晒すことであり、それを強いるのは当人にとって屈辱に 他ならないのだ。そして当人達を陵辱をする彼らは、善意という免罪符をもって自分が正義の側だと主張する。あまつさえ、 その拷問に耐えて口を閉ざすものに対しては善意を踏みにじる人でなしだと罵るのだ。当人達が恥辱に耐え忍んでいるのに対し、 罵り声を上げる彼らの胸中はさぞ心地よいことだろう。相談事になったときから当人と彼らの間の対等関係は失われ、当人達は 教えを請う憐れな信者と成り下がり、彼らは当人の問題をたちどころに解決する救世主の皮を被れるのだから。被れるのは所詮 皮だけで、彼らの言葉が悪魔の囁きである事に変わりはないのに。だからこそ世間はお節介になり、世間は要らぬ親切心で 溢れかえる。その善意の心で憐れな迷い人を地獄へと突き落とすのだ。この、世の不条理を理解しているからこそ、シマは その善意を振りかざさないのだろう。問題は当人達は恥ずかしくなくなる程に形を変えるまで時を待つのだろう。当人達が進んで 悩みを打ち明けたとき、二人は救世主と信者と言う格差のある関係から、大切なパートナーとして対等な立場に立てるのだから。 それこそが、本当の慮りなのだろう。シマの誠意を感じたドラギーチは言葉の代わりに、小さく頷いた。 首を縦に降ったドラギーチに満足げに微笑んだシマは、付け加えるように口を開いた。 「それと、それでも忠告させていただけるのでしたらば、1つ。人は過ちを犯すものです。市民が間違っている可能性はありますが、 一方で周りの世界もまた間違っている事もあります。自分ばかりを責めるものではありません」 シマの言葉がドラギーチの心に突き刺さった。世界に裏切られ、世界を敵だと思ったドラギーチにとって、世界の方が間違っているという シマの言葉はもっとも欲した自己肯定の言葉だったからだ。世界の間違いを認められることで、ドラギーチは自分が受け入れられたかの様に 思えた。そもそもシマは宗教家だ。世界が間違っていると吹聴する事こそ、彼らの本分なのかもしれない。肝心のシマの宗教をドラギーチは まだ聞いていない。それはもしかしたらドラギーチの信仰とはかけ離れたものかもしれない。それでもドラギーチは思う。彼の言葉を信じても いいかもしれない、と。なぜならここに仲間がいるのだから。 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ ページ最上部へ
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製作者:philo 夢仙人(ゆめせんにん) 性別:男 年齢:不明。数千歳とも数万歳ともいわれている。 身長:165cm 体重:46kg 一人称:ワシ 二人称:おヌシ 久遠の時を生きる、正体不明の能力者。夢干渉能力を自在に操ることができ、さまざまな不思議な力を操れる。その正体は遠い昔の最初の能力者の一人とも、聖域に触れたどこかの次元の能力者とも、聖域のモンスターともいわれている。わかっているのは、仙人の名に相応しい飄々とした物腰と、奥深い叡智と、ちょっぴり女好きであることぐらいである。 希望を見出す者パルマ同様、絶望している者や迷いある者の前に現れ、助言をしていく。その性格上、ウィシュウェルやリアとは対立関係にあるようだが、直接戦うことはあまりなく、いずれの道を選ぶかは、その人間に任せて出すぎた真似はしないようにしている。他にも強大な力を持つ神や魔王や高官のところへ気軽に出向いては、茶飲み話をして去っていく。 夢仙人 夢仙人, ゆめせんにん, 男性, 人間, AAAA, 250 特殊能力 援護防御Lv3, 1 切り払いLv3, 1, Lv4, 10, Lv5, 20, Lv6, 30, Lv7, 40, Lv8, 50, Lv9, 60 精神統一, 1 悟り, 1 130, 130, 160, 160, 190, 160, 普通 SP, 50, 夢, 1, 応援, 1, 瞑想, 1, 激励, 1, 祈り, 1, 愛, 1 ori_mynote_056.bmp, -.mid 夢仙人 夢仙人, ゆめせんにん, (人間(夢仙人専用)), 1, 2 空陸水, 3, M, 15000, 250 特殊能力 性別=男性 格闘武器=樹齢千年の生きた杖 分身 テレポートLv2=虚空渡り 10 透過移動=壁抜けの術 EN回復Lv3=天地の精気 攻撃属性=夢 夢=解説 夢干渉 現実世界と意識世界の狭間に存在するモノをとらえる攻撃 3000, 150, 600, 60 BABB, OSC_0022_0048U.bmp 樹齢千年の生きた杖, 1100, 1, 1, +30, -, -, -, AAAA, +30, 武 突風, 1200, 1, 4, +0, -, 10, -, AAAA, +0, 風吹L2 大津波, 1500, 1, 3, +0, -, 40, -, AAAA, +0, 水M扇L2 落雷, 1700, 3, 5, +0, -, 30, -, AACA, +0, 雷痺 夢の波動, 2200, 1, 5, +0, -, 70, 130, AAAA, +0, - 夢仙人 回避, おっとと 回避, おやおや、やんちゃじゃのう 回避, ホレホレ、落ち着きなさい 回避, 美女のアタックなら喜んで受けるんだがのう 回避, まあ、落ち着きなさい 回避(対女性), もう少し色っぽく迫るべきじゃのう ダメージ小, おやおや、どうかしたかの? ダメージ小, そう興奮してはいかんのう ダメージ小, よしよし、好きなだけ暴れんしゃい ダメージ小, ワシはなにしろ仙人じゃからのう ダメージ小, 少しぐらいの無茶はかまわんぞい ダメージ小, おヌシ、何か悩みがあるのかの? ダメージ中, ほうほう、なかなかやるのう ダメージ中, おう、なかなかいい打ち込みではないか ダメージ中, いい太刀筋じゃの ダメージ中, 結構結構。若者はそうでなくてはの ダメージ中, おヌシの力はそんなものじゃなかろう ダメージ中, ホレホレ、本気で来なさい ダメージ大, ほほう、こいつは大したものじゃ ダメージ大, 大言壮語するだけのことはあるの ダメージ大, これは確かになかなかのものじゃ ダメージ大, 何百年ぶりかのう、ワシが追い込まれるというのは ダメージ大, ええのう、生きているというのは。やはり人生には刺激が必要じゃの ダメージ大, おうおう、ワシもまだ存外、血が熱いとみえるのう 破壊, ほっほっほ……やるのう 破壊, 見事じゃ。おヌシに敬意を払おうぞ 射程外, ほほう? 考えおったのう 射程外, そうじゃそうじゃ。人間何事も工夫が必要じゃよ 攻撃, さあて、ひとついってみるかの 攻撃, ではちょいと遊ばせてもらうぞい 攻撃, どれ、やってみようかの 攻撃, それではいくぞい 攻撃, 闘争本能など克服したつもりじゃったが、こうして立ち合うとやはり心が弾むのう 攻撃, 男には戦うべき時があるのだよ……なんちゃってのう #騎士団など 攻撃(対麻生ハイネ), ほっほっほ。おヌシもなかなか複雑じゃのう 攻撃(対天道春児), 卑怯結構。それもまた生きる手段じゃ。ただし、くれぐれも流されんようにの 攻撃(対ヴェルナー=バーンシュタイン), おヌシはそこそこ強いようじゃが、かのマドカ鬼爵と真正面からやり合って勝てるかの? そういうことじゃよ、若いの 攻撃(対伊佐美千佳), まっすぐでええのう。ワシが勝ったら頭をなでなでしていいかのう 攻撃(対林家豹司), 覆水盆に返らずじゃ。されど、おヌシを見守る人がおることも忘れてはいかんぞ 攻撃(対エリィ=バークライン), なんとも哀しい穂先じゃの。その傷の癒える日が来るのをワシも祈るとするかのう #ニーベルング家 攻撃(対クリストフ=ニーベルング), あのクリストフ坊やが立派になったものよのう。されど、初心は忘れておらぬようじゃの 攻撃(対ゴットフリート=ニーベルング), 力を追うものは力に食われる。心されよ、当主殿 攻撃(対レオンハルト=ニーベルング), その才気に溺れることなく、己を貫くか……皆がおヌシのようじゃったら、世の中平和なんじゃがのう 攻撃(対カイザー=ニーベルング), ワシが勝ったらひとつ若い娘の一人でも紹介してくれんかのう? ほっほっほ 攻撃(対クラウス=ニーベルング), おヌシにもきっと来るはずじゃよ。己で己の道を見出す日が、の 攻撃(対ジークリンデ=ニーベルング), おヌシはあまり心配なさそうじゃの。ではひとつ、このジイさまと遊んでくれるかの? 攻撃(対レーヴェ=ニーベルング), おうおう、活きのいい娘っ子じゃのう。若い者は元気があった方がええ 攻撃(対ハインリヒ=ブルグント), 久しぶりじゃのう、ハインリヒ坊や。色々とお盛んなようじゃが、女の子を泣かしてはいかんぞい 攻撃(対フリードリヒ=ブルグント), ハインリヒの息子か。人生楽しんでおるようで、何よりのことじゃよ 攻撃(対ベルンハルト=ブルグント), おヌシも厄介な重荷を背負っておるの……されど案ずるな。おヌシの道にはきっと光が差すことじゃろうて #フォルセリア王国 攻撃(対マドカ=姫神=ラインフォード), いやあ、かのフォルセリアの英雄がこんなええ乳しとるとはのう。クレスの坊やが羨ましいのう、まったく 攻撃(対高見沢大鉄), 相変わらずおヌシはやんちゃぶりが変わっておらぬのう、ほっほっほ 攻撃(対高見沢秀一), この世界でもおヌシは変わらんのう。元気一杯で結構なことじゃ;その真っ直ぐで一途な炎で、ひたむきに己を貫くことじゃな #ステインドクロス 攻撃(対アンドレアス=サンダルフォン), ほっほっほ、久しぶりじゃのお嬢ちゃん。相変わらず胸を張って神を信じておるようじゃの 攻撃(対アーメア=クレイウィン), 人は鈍器にはなかなかなれぬよ。それはお嬢ちゃん自身がよくわかっとるじゃろ? 攻撃(対ダミアン=フェクター), おおう、こいつはやりづらい相手じゃのう 攻撃(対孫姫), 本来無一物、何処にか塵埃在らん。おヌシもまた紅塵の巷を去り、逍遥の境地に遊んではどうじゃな 攻撃(対カエサル), ……命を弄ぶおヌシを放っておくわけにはいくまいよ 攻撃(対バルトロメイ=アクラシエル), あやつの導きを受けたか……されど、おヌシはまだまだ修行が足りぬよ! 攻撃(対アウグスト=ベルルスコーニ), 借り物の力と言葉でなにを誇ろうと、誰の心にも響きはせぬよ 攻撃(対灯台倉知), 悲しみのやり場がないのはわかる。じゃがの、そのやり方では、人類すべてを殲滅しても救いは来ぬぞ? 攻撃(対ロベルト=フィリオ), 苦海は無辺なれど、頭を廻らせばすなわち岸じゃ。おヌシの苦しみは、おヌシ自身の見方ひとつで解き放たれるぞ #聖域の守護者 攻撃(対炎の守護者アグニ), 真っ直ぐで暖いの。まさに命の炎というべきじゃな 攻撃(対牙の守護者ガルム), 内心ではわかっておるのじゃろ? 己が傷つき、涙を流しているということを 攻撃(対騎士の守護者ペンドラゴン), なんとも真っ直ぐで心地良い剣じゃのう。若い者はそうでなくてはならんわい 攻撃(対名無しの守護者ナナシ), ほっほっほ、真の名を知るにはいまだ修行が足らずか。若い者はいろいろと大変じゃのう 攻撃(対力の守護者ゲルミル), なにが借り物でなにが本物か、それを見定められたならおヌシはきっと誰にも負けんよ 攻撃(対魔導の守護者マーリン), ほっほっほ。知識欲旺盛なのは結構じゃが、頭でっかちになるでないぞよ 攻撃(対シール), 久々じゃの、シール殿。腕白な守護者どもの面倒を見るのも大変じゃろ 攻撃(対闇の守護者シェイド), おヌシも静かに己を振り返れば見出せるはずじゃよ。傷つき、泣いている己自身をの 攻撃(対闇の化身シェイド), おヌシは確かに強い。じゃがの、聖域はおヌシが思うよりずっと広大じゃぞ 攻撃(対忍の守護者秋水), 手段を選ばずか、それも結構。それではひとつ、ワシに色仕掛けで挑んでくれんかのう? ほっほっほっ 攻撃(対剣の守護者・ヴィヴィアン), 人は命ある限り歩むものじゃよ、お若いの。たとえ傷つき、足を失おうともの 攻撃(対詩の守護者シレーヌ), 己の喉が裂けてでも他人のために歌おうというのか……やれやれ、若い者は無茶をするものじゃて 攻撃(対雷の守護者インドラ), なんとも先が楽しみなお嬢ちゃんじゃの。ほっほっほ、ひとつ腕試しといくかの 攻撃(対チェルシー=カーバンクル(後期)), この境地に達したか……くれぐれも生き急ぐでないぞ 攻撃(対断罪の守護者シャンゴ), 変わったの。かつてのおヌシとは思えぬ有様じゃ 攻撃(対静寂の守護者クァイリアス), イヴも言うておったと思うが、静寂と虚無は違うものじゃぞ 攻撃(対命の守護者イヴ), おヌシは相変わらず説教臭いのう。もっとおおらかにいってはどうじゃな 攻撃(対天の守護者アマテラス), おヌシはいささか危険じゃの……厄介なことじゃが、ワシがなんとかするしかないかのう 攻撃(対極光の守護者エオス), たとえ身体が弱くとも、その心が静かならば人生は華やかじゃ。気を落としなさるなよ 攻撃(対月の守護者ディモルト), 左様、女の乳は生命の源じゃ。ワシもええ乳を吸いたいものじゃよ、ほっほっほっほ 攻撃(対徳の守護者ヤツフサ), ……良い契約者を見つけたものじゃの、ヤツフサ #魔族 攻撃(対骸龍鬼), ほっほっほ、久しいのう。千年経ってもおヌシは相も変わらず野心家よのう 攻撃(対ジヴァス=ジハード), お久しぶりですのう、ジヴァス王。あの頃と変わらず誇り高い眼をしておられる 攻撃(対アメリア=ゼファー), 悲しげな目をしとるのう。いつかおヌシも憎悪から解き放たれるといいの 攻撃(対グラム=フィルニス), ほっほっほ、家名の再興か。一族の期待を背負うとはおヌシも大変じゃのう 攻撃(対フィエナ=グリード), 確かに人間は醜いものじゃ。じゃが、知的生命体は皆そうじゃぞ? 攻撃(対天土忠龍), ほほほ、こういう武人と立ち合うのは何よりの楽しみじゃて 攻撃(対アルヴィンス=ロウ), なかなかの秘術の使い手じゃの。やはりジヴァス王のもとにはいい人材が集まるのう 攻撃(対アレシア=グランス=ブラヴァツキー), おお、ブラヴァツキー王のお嬢ちゃんではないか。息災そうで何よりだのう #非戦派魔族 攻撃(対雪木姫), いい眼をしとるのう、お嬢ちゃん。おヌシはきっと、魔族たちのよき道しるべとなり得るはずじゃよ 攻撃(対鏡清明), おヌシはええ体しとるわりに甘えん坊じゃのう。まあ、そこが男心をそそるわけじゃがの 攻撃(対覇神クーネ), 久しいのう、クーネよ。おヌシもかつての修羅道を脱し、穏やかな日々を過ごしておるようじゃの #その他 攻撃(対ウィシュウェル), 人を惑わせ、狂わせるおヌシを放置しておくわけにもいくまいて 攻撃(対ウィシュウェル), おヌシはただ人の願いを叶えるだけという。されど、己のしたことが何を招くか、わかっておらぬわけでもあるまい 攻撃(対リア), 人を惑わせ、狂わせるおヌシを放置しておくわけにもいくまいて 攻撃(対リア), 人の欲望につけこみ、人を食い物にするおヌシは、まさしく悪魔の化身じゃの 攻撃(対澱姫), 借り物の力では真実に到達することはできんぞ? わかったら大人しく、その自前の乳を揉ませなさい 攻撃(対ブリッツ), ほっほっほ、ハインリヒのヤツも果報者じゃのう。おヌシのようないい女に童貞を奪われるとは 攻撃(対劉小花), ほうほう、あの劉雷龍の娘か。父の素質をよく受け継いでおるようじゃのう 攻撃(対劉小花), まだまだ青いが、そのゆえに伸びしろは十分じゃの。先の楽しみな小姑娘じゃわい 攻撃(対劉小花), むほほほ、これはいい太股じゃのう。むっちりと張りがあって、たまらんわい 攻撃(対劉小花), ほっほっほ、ワシが勝ったらひとつ房中術の指南をしてくれんかのう? 攻撃(対藤原湖玄), ほほほ、久しいのう。復讐の姫君よ 攻撃(対藤原湖玄), そうとげとげしてばかりおっては、せっかくの『ないすばでぇ』が台無しじゃぞい 攻撃(対藤原湖玄), 憎悪の炎は己を焼くものじゃ。いつかおヌシに、安息の時が訪れんことを 攻撃(対切妻尚也), ……。尚也か…… 攻撃(対切妻尚也), 息災のようで何よりじゃの。嫁さんとはうまくやっとるかの? 攻撃(対切妻尚也), 愛する伴侶を得たか。俗界に降りるのもまた、楽しからずや、じゃの…… 攻撃(対切妻尚也(本気)), おかしいかだと……ならば言ってやろう……そう! だからお前はアホなのだぁ!! 攻撃(対切妻尚也(本気)), 足を踏ん張り、腰を入れんか!! そんな事では化物のワシ一匹倒せんぞ! この馬鹿弟子が!! 攻撃(対切妻尚也(本気)), おまえが仙界の掟を破り、神域の力を携えて人の世に肩入れしようというならばッ! まずはこのワシを蹴倒してからゆくがよいわぁぁッ! 攻撃(対切妻尚也(本気)), 永劫を生きる神仙が死すべき人の子の世に干渉することの意味……! おまえ自身が負う悲しみを、わかったうえでの決断かぁッ! 攻撃(対女性), ワシが勝ったら、ひとつ仲良く『あばんちゅ~る』を楽しもうじゃないか 攻撃(対女性), むほほほ、ええ乳しとるのう 攻撃(対女性), むほほほ、ナイス貧乳じゃのう 攻撃(対女性), 乳、尻、太股は神が与えた三種の至宝じゃのう 夢仙人 樹齢千年の生きた杖, 杖 突風, 旋風 大津波, MAP津波 落雷, 大落雷 夢の波動, 超ビーム 指定アイコン パイロットアイコンはMynote様のori_mynote_056.bmpを、ユニットアイコンは遊人様のOSC_0022_0048U.bmpを指定させていただきます。
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天使のかおり 京太郎×佳織 スガッピオ氏 第3局 713~ 719 【天使のかおり】 「そろそろかな……緊張するなぁ」 京太郎がそわそわしながら玄関で待っていると、チャイムの音が鳴った。 京太郎が扉を開けると、眼鏡をかけた少女が微笑みながら扉の前で立っていた。 「遅くなってすいません、京太郎君」 「いえ、よく来てくれました佳織さん!」 彼女の名前は妹尾佳織、鶴賀学園の麻雀部に所属する少女である。 京太郎と佳織は麻雀の県大会で知り合ったのがきっかけで、毎日のようにデートをしている。 そして今日、ついに京太郎は佳織を自分の家に招待する事となった。 「じゃあ、あがってください佳織さん」 「は……はい!お邪魔します…」 佳織はモジモジしながら玄関へと入ってゆく。 (さて…どうしようかな) 京太郎は彼女を家に呼んだ事に対して、内心ではドキドキしている。 通常、恋人を自分の部屋に呼んだ時――やる事は決まっているだろう。 しかし、京太郎は『出来たらいいな』程度に思っておらず、行動を起こすつもりはないようである。 「ここが京太郎君の部屋なんですね…」 「ハハハ…汚い部屋ですけど、遠慮せずに座ってください」 京太郎の言葉に促されるように佳織はベッドの上に座る、京太郎も緊張しながらも彼女の隣に座った。 「…………………」 沈黙した嫌な空気が流れる。 このままではまずい、そう思った京太郎はこの状況を打破するために佳織に話しかける。 「きょ…今日は来てくれて本当にありがとうございます佳織さん…」 「い…いえ…京太郎君が家に招待してくれた時はびっくりしてしまいましたけど……本当に嬉しいです…」 「ハハハ…そう言われると恥ずかしいですよ」 「あの…今、家には京太郎君しかいないんですか?」 「そ、そうですね!両親は今、旅行に出かけていて当分は一人なんですよ~!」 「そ…そうなんですか…」 「だから佳織さんを家に呼んだんですけどね…ハハハハハ」 「ふぇっ?」 「…………!な、なんでもありません!今の言葉は忘れてください!」 京太郎は慌てふためきながら、手を横に振る。 (何を言っているんだ俺は?馬鹿野郎、これじゃあ佳織さんに下心を持って部屋に呼んだと思われるじゃねーか!) 京太郎は心の中で自分を罵倒する。 再び沈黙した空気が部屋を支配する、京太郎は改めて自分の不甲斐なさに肩を落とした。 (自分から呼んでおいて、こんなんじゃあ佳織さんもがっかりしているだろうな…) ため息を吐きながら京太郎は立ち上がる。 「ちょっとトイレに行って来ますね…」 「は……はい」 扉に向かう京太郎を見つめながら佳織は小さな声で呟いた。 「京太郎君………私」 「はぁ…本当に俺は情けない男だぜ」 京太郎は自分を責めながら扉を開けた。 「すいません、一人にしてしまって佳織さ――」 京太郎の言葉が止まる。ブレザーを脱いだ佳織が自分のベッドの上で横になっていたからである。 「か、佳織さん!?何をしているんですか!」 動揺している京太郎とは対照的に、佳織は落ち着いた様子で京太郎を見つめている。 「京太郎君……私なら…良いよ」 「へ……?」 「京太郎君は嫌なの…?」 「と、とんでもありません!嫌だなんて…」 京太郎が否定するように首を横に振ると、佳織は嬉しそうな表情で目を細める。 「じゃあ……来て」 「は……はい」 佳織に誘われるまま、京太郎はベッドの上に移動する。 「じゃあ…いきますよ」 「う……うん」 佳織は小さく返事をするとゆっくりと瞳を閉じた。京太郎はゴクリと鳴らして、自分の唇を彼女の唇に寄せた。 そして二人の唇が重なり合おうとした時――。 ピリリリリ!ピリリリリ! 「うおっ!?」 携帯の着信音が部屋中に響き渡る、その音に思わず京太郎は顔を上げてしまった。 「ご、ごめんなさい!私の携帯みたいですね!」 佳織は身体を起こすと、ブレザーの中にある携帯を手に取った。 「あ……うん……大丈夫……分かったから……また明日………それじゃあ…」 佳織は携帯を切ると、申し訳なさそうに京太郎の方に顔を向ける。 「ごめんなさい……お母さんから電話が来ちゃって…電源を切っておいた方が良かったですね…」 「い、いえ……大丈夫ですよ」 「じゃあ……続きをしよう…京太郎君…」 「は、はい……」 佳織は小さく微笑みながらゆっくりと京太郎の方に近づくと、彼の腕にすがりついてきた。 なんとも言えない柔らかい感触が京太郎の腕に伝わる。 京太郎が自分の肩に顔を埋める佳織の髪の毛をそっと撫でると、ほんのりと甘いシャンプーの香りが鼻腔をくすぐる。 京太郎が彼女の顔を少し上に向けさせると、佳織少しは戸惑いながらも静かに目を閉じた。 京太郎は吸い寄せられるように、桜色をした佳織の唇にそっと顔を寄せていった。 「んっ……!」 小さく柔らかな唇の感触。その唇の間から、くぐもったような呼吸が洩れる。 甘酸っぱい彼女の香りに、京太郎の興奮は徐々に高まっていく。 佳織を抱き締めながら、京太郎はゆっくりと舌先を彼女の中に差し入れてみた。 「う………んんっ……」 佳織は小さく声を漏らしたが、やがておずおずと唇を開いて、京太郎の舌を受け入れた。 れちゃ…れちゃ…と二人の舌が音を立てて絡み合う。 そんな熱いキスに酔いながらも、京太郎は抱き締めていた腕をそっと外し、佳織の大きな胸に手を這わせた。 「あんっ!?」 そんな京太郎の行為にびっくりしたように佳織は唇を離し、熱い吐息を弾ませる。 「す、すいません!つい…」 京太郎は自分がやってしまった事を謝りながら、すぐに手を引っ込めた。 「ううん……ちょっとびっくりしただけだから……もっとしていいよ…」 佳織は大胆に甘える様子で京太郎に身体を寄せて、京太郎の手をとって自分の胸に導いた。 「んっ…!」 佳織の唇から甘い声が漏れる。京太郎はそんな彼女の姿に興奮しながらも、胸の膨らみを手のひらで餅をこねる様にゆっくりと揉んでゆく。 「京太郎君……直接触っていいよ…」 「は、はい…分かりました」 京太郎が彼女のシャツのボタンを外してゆくと、ピンクのブラジャーが京太郎の目の前に表れた。 「じゃあ…脱がしますよ」 京太郎の言葉に佳織は無言で首を縦に振った。それを見た京太郎はゆっくりとブラジャーのホックを外すとプルン…と大きな胸が揺れた。 (すげぇ……こんなに大きかったんだ…) 京太郎はまじまじと露になった佳織の胸を眺める。 「そ…そんなに見ないでください…恥ずかしいですよぉ…」 佳織は頬を赤く染めながら京太郎の顔を見つめる。 「す…すいません……じゃあ…触りますよ…」 「うん……」 京太郎はふぅっと深呼吸をすると、両手を彼女の胸の上へと移動させる。 「あん…!」 京太郎は手に力を入れながら乳房を揉みしだいていく。 ゴムマリの様な弾力を持つ胸が京太郎の手の中で複雑に形を変えていった。 「はぁ……んっ、ああ……」 佳織は目を閉じながら京太郎の手の動きに合わせて甘い声をあげる。 京太郎は佳織の胸に顔を近づけて、前へと突き出した乳首をチュッと軽く吸った。 「ああんっ!?」 京太郎は乳首を口の中へ入れ、チュウチュウと吸い上げてゆく。 「ふわぁ…!いいよぉ……もっとぉ…!」 京太郎の頭を撫でながら佳織は喘ぎ続ける。やがて京太郎は乳首を口から離し、佳織のスカートの中に手をかけた。 「あ、あの…京太郎君……そこは…」 「俺は……佳織さんの全てが見たいんです…」 「でも…恥ずかしいよぉ…」 口では恥ずかしいと言いながらも、京太郎がピンクの下着を膝まで押し下げ、指先が柔らかな恥毛に触れても、佳織は抵抗しなかった。 京太郎は佳織のむっちりとした太股に手をかけてゆっくりと足を開かせた。 綺麗な太股のつけ根に、彼女の割れ目が秘めやかな熱気をこもらせている。 京太郎はすぐに閉じそうになる佳織の両脚を押さえながら、指先を使って割れ目を左右に割り開いた。 「ああっ、見ないでぇ…見ないでくださいぃぃ…」 佳織は顔をおおった指の間から囁いたが、京太郎はその言葉を無視して綺麗な桜色をした割れ目の内側に視線を這わせていった。 いやらしい蜜を滲ませ、艶やかな光を帯びたクリトリスが包皮の下から顔を覗かせている。 「凄い…佳織さんのアソコ、こんなに濡れていますよ…」 京太郎は指先で佳織が滲ませている愛液をすくい取り、彼女の目の前で見せつける。 「ううっ……あっ…ああっ…!そんなぁ……恥ずかしいよぉ…」 佳織は京太郎の割れ目を擦りあげる指先の動きに合わせながら、ピクンピクンと薄桜色に染まる肌を波立たせる。 「舐めても…いいですか?」 佳織の恥じらう様子があまりにも可愛いので、もっと反応を楽しみたくなった京太郎は、わざと彼女の耳元でそう囁いてみた。 「やぁ…汚いから駄目ですぅ…」 京太郎の予想通り、佳織はいやいやする様に顔を横に振る。 「舐めて綺麗にしてあげますよ…」 京太郎は興奮で背中をゾクゾクさせながら、佳織の秘所に顔を近付けていった。 クリトリスにそっと唇を押しつけた途端。 「はああっ…!いやぁ!」 初めての刺激を受けた佳織は、内股に力が入り京太郎の両頬をぎゅっと挟みつけた。 けれども京太郎はそんな事も気にせずに、舌を使って割れ目を舐めあげてゆく。 「んあああんっ!だ、だめぇぇぇ!」 京太郎が舌を動かすたびに奥から染み出してくる愛液が彼の舌を濡らす。 「うっ……ああああん!」 舌先が固く突き出たクリトリスに触れると、佳織は電気に痺れたようにビクンと大きく身体を震わせた。 「気持ち…良いですか?」 「うん……凄く気持ちいいよぉ…」 佳織は大きな胸を上下し、ハァ…ハァ…と甘い吐息を弾ませながら京太郎の問いに答える。 そんな彼女の様子を見ながら京太郎は指先に愛液を絡ませて、割れ目の中へそっと差し入れていった。 「あうう…!んううっ…!」 膣内に入れた指を内壁に沿わせるように動かすと、佳織は切ない表情を浮かべながら喘ぎ声をあげた。 佳織の膣内は温かく、柔らかな感触が京太郎の指にねっとりとまとわりついてくる。 「こういうのは……初めてですか?」 「う、うん……怖いから、指は入れた事ないの…」 佳織は顔を赤らめながら頷いた。京太郎は佳織とキスをしたまま指先を使って、彼女の割れ目の中をいじってゆく。 「あの……佳織さん……俺、もう…」 京太郎はすっかり固く勃起したモノを佳織の目の前に見せ付ける。 「こ……これが京太郎君の…!」 京太郎の勃起したモノを佳織は感嘆の声をあげながらまじまじと眺める。 (なんだかすげぇ…恥ずかしい) 京太郎は顔を恥ずかしさのあまり、顔を俯かせてしまった。 「その……俺、佳織さんの中に…」 「いいよ……私も京太郎君と一つになりたい…」 佳織はニッコリと微笑み、両手を京太郎の方へと開ける。 そして京太郎は佳織の両脚を抱えあげ、固く勃起しているモノに手を添えて角度を合わせた。 モノの先端を割れ目に押し当て、グッと腰に力を入れて沈み込ませていく。 「あうう……!」 京太郎のモノの先端が割れ目に潜り込むと、佳織は短く喘いで身体を弓なりに反らせた。 「だ…大丈夫ですか?痛いんだったらやめますけど…」 「へ…平気だよ……心配しないで…」 京太郎の問いに苦しそうに笑いながらも、佳織は首を横に振る。 京太郎も襲ってくる快感に耐えながら、そのまま奥深くまでゆっくりと腰を落としてゆく。 「ああっ……うっ!」 京太郎のモノは佳織の狭い温かな柔肉に埋め込まれ、やがてピタリと肌が重なった。 (うわ、すげぇ……締まる…!) 自慰なんかでは絶対に得られる事はない快感に身体を震わせる京太郎。 佳織の方はというと、処女を喪失した感覚に言葉を失っているようだ。 そんな彼女を京太郎は気遣い、モノを根元まで押し込んだまましばらく動かずに彼女の膣内の感触を味わっていた。 「動きますよ……」 快感に耐えられなくなった京太郎は佳織の耳元で小さく呟きながら、ゆっくりと腰を振り始める。 「あううっ…!」 「す、すいません!やっぱり痛かったですか?」 京太郎が動きを止めると、佳織は汗ばむ顔で 「大丈夫だよ…」 と頷き返した。 佳織の了解を得た京太郎は腰の動きを再開させたが、やはり初めてだったためか、佳織のアソコの中はかなりキツイ状態のようである。 「はうう……んああっ!」 溢れ出る愛液を潤滑油にして何度も腰を振りながら、京太郎は全身を駆け巡る快感に身を震わせた。 「うっ、ううっ、はぁ…ああんっ!」 徐々に腰のスピードをあげると、佳織は辛そうな表情を見せながらも、甘い吐息を漏らし始めた。 そのうちアソコの中が馴染んできたのか、動かせるスピードがあがり、それにつれて二人を襲う快感も高まってきた。 「辛くないですか?」 「うん…!痛みが治まって来ましたから……京太郎君ね動きたいように動いていいよ…」 京太郎の首にまわした腕にギュッと力を入れながら佳織はそう言って微笑んだ。 それはまるでこの世に舞い降りた天使の様に見え、京太郎は一気に達してしまいそうだった。 突きあげる快感が京太郎を絶頂へと誘っていく。 京太郎は射精に向けて、さらに腰を振るスピードをあげた。 「はぁぅんっ!ああっ!すごいっ、すごいよぉ!」 部屋の中では二人の荒い呼吸音と、繋がった部分から聞こえるくちゃ、くちゃ、といういやらしい水音だけが響いている。 しばらくの間、京太郎は一心不乱に腰を動かし続けたが今までとは違う感覚が襲ってきた。 どうやら絶頂が近いらしい。 「すいません……そろそろ出そうです!」 京太郎は顔を歪ませながら絶頂が近い事を佳織に伝える。 「いいよぉ、出して京太郎くん!このまま中に出してぇ!」 佳織は京太郎の身体を抱き締めたま、腰にまわした足に力を込める。 京太郎は膣内に射精する事を躊躇したが佳織の涙を流しながら喘ぐのを見て、そんな戸惑いも一瞬で吹き飛んだ。 「あ……!出る…でる!」 ついに絶頂を向かえた京太郎は佳織の中に思いっきり射精をする。 どびゅ……びゅっ…びゅっ… 今までの人生の中で一番の快感に京太郎は身体を大きく震わせた。 「ああっ…ああああああああぁぁぁ!」 京太郎の射精に佳織の方も絶頂を向かえたらしく、ビクンビクンと大きく身体を痙攣させる。 長い射精が終わり、京太郎がモノを割れ目から抜くと白い液体がアソコからトロリと溢れ出てくる。 精を出し尽くした京太郎は肩で息をしながらグッタリと佳織の身体の上へと倒れこんだ。 そんな京太郎はそっと受け止めながら幸せそうな表情で佳織は呟いた。 「大好きだよ……京太郎君…」 京太郎と佳織はベッドに横になりながらお互いの顔を見つめる。 「その……今さら聞くのもなんですけど……本当に俺で良かったんですか?」 「えっ?何がですか?」 「その……佳織さんなら俺よりももっと良い男の人と付きえ……うぷっ」 京太郎の話を遮る様に佳織はチュッと京太郎にキスをする。 「京太郎君だから……いいんだよ?私は京太郎君に出会えて幸せなんですから……」 佳織は自分の眼鏡を外して京太郎の顔にかけるとニッコリと微笑んだ。 「京太郎君………愛しています…この世界の誰よりも…」
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人生において、本当に人を憎いと思う事が、一体どれほどあろうか。 羨望や劣等感からくる憎しみもあるだろう。自分の境遇や、理不尽な世の中の無常さに腹を立てる事もあるだろう。 だが、本当に、ただただ相手が憎いと思う事が、果たしてあるのだろうか。 アリサは銃を突き付けられたまま、アンダースに支えられ資料室の奥へと入って行った。 銃を持つ相手、トライゼンをちらり見て、思う。 この男は、自分のすべてを奪って行った。自分の祖父を、キースを殺したのだ。自分自身の存在すら揺るがす事すら告げられた。 憎い―― 祖父の仇。 十一話:【サルベイション】 そこは比較的明るい部屋だった。エアコンの音だけがよく響く、静かな空間だった。 棚には無数のファイルが並べられ、それぞれ種別ごとに別けてあった。 おそらくはこの会社の企業情報だろう。経営状態や、扱う商品の情報、社員名簿等。どれもよくある物である。 「そのまま奥まで歩け」 トライゼンの指示に従い、アンダースとアリサは部屋の隅まで移動した。 無数の棚によって狭く感じるが、中は意外な程に広い。 奥までは十メートル以上はある。その隅では、一台のパソコンだけが静かに佇んでいた。 「間もなくベリアルがメモリーを奪って帰ってくる。その後でアンダース、君にメモリーの中身を見せよう」 アンダースは返す。 「俺に見せてどうする? 把握しようが無いぞ」 「解っている。だがプロジェクト参加者が資料に目を通すのは当然の事だ。後でじっくり、少しずつ勉強して行けばいい」 「そもそもお前に付くとも言っていない」 「今は、ね。もし嫌というなら、残念ながら此処から出す訳にも行かない。流石に色々な事を知りすぎた」 「身勝手な野郎だ。自分でベラベラ喋っておいて……。そもそも、このプロジェクトの目的は何なんだ? なぜ……人間をゼロから造ろうと?」 「私にとっては単なるビジネスだ。クローニングを超える新たな技術は、様々な産業を産むだろう。 もう移植用の臓器を培養する事もない。新薬の開発では人体実験が行える。背徳的な趣味を持つ連中なら、きっとこぞって買うだろうな」 「お前みたいな奴か?」 「残念ながらそんな趣味は無い。だが世の中にはスナッフフィルム収拾家やマンハントのようなブラッドスポーツを嗜む奴も居るのだ」 「胸糞悪い」 「私もだよ。だが、そこに付け込むのもビジネスなのだ。割り切る事が重要なんだよ、アンダース」 「キースはなぜこんな事を……」 「それは私にも知り得ない。だが、キースが始めたプロジェクトというのは間違いない。私は、手助けしたまでなんだ」 アンダースは床に唾を吐き出す。精一杯の反抗であった。 だが、現状の絶体絶命という事実を覆すには何の効果もなかった。生き残る手段は二つ。 トライゼンに屈服し、プロジェクトに参加するか、もしくは、トライゼンを倒し脱出するか。銃を突き付けられている以上、後者を選択するのは余りにも無謀である。 もし、あの男ならどうするか。今、階下で戦っているはずの、あの元兵士ならば…… 「さて」 思考を遮るように、トライゼンは再び喋り出す。銃のハンマーがカチャリと独特の音を鳴らし、起こされる。数百年以上、基本的なデザインが変わっていないガバメントタイプの銃だった。 「邪魔さえ入らなければそこのアリサを経過観察するつもりだったが、多少気が変わった」 トライゼンは銃口をアリサへと向ける。 「そのアリアは処分する。細胞のサンプルさえあれば十分だ」 トライゼンは指に力を込める。あと少しでシアが外れ、ハンマーが落ち、ファイアリングピンを叩く。 その刹那。 「うおぁ!」 振動が襲って来た。棚がぐらぐらと揺れ、トライゼンはバランスを崩してよろける。そして、周りを見渡した。 彼らが知り得るはずもないが、この時、階下で戦闘中のベリアルというアンドロイドが壁に突進したのだ。その振動は建物を伝い、この資料室すら揺らす程だった。 そして、即座に行動を起こしたのはアンダースである。 一瞬の隙。まさに千載一遇のチャンスだった。トライゼンが逡巡しているのを確認すると、そのままタックルを行い、トライゼンを床に倒す。 体格差はほぼ無かったが、体力差では有意に立っていた。 馬乗りになり、トライゼンの顔面を拳で殴打する。 普段は喧嘩とは程遠いタイプではあったが、体力は比較的にある。そのままノックアウトしてしまうつもりで、アンダースは拳を振り下ろした。 トライゼンも黙っては居なかった。手にした銃のグリップで、アンダースの頭部を叩く。金属製のグリップはパワーが足りなくても十分にダメージを与える。 一撃で、アンダースのこめかみから流血。そして、その隙を狙い銃を突き付ける。だが、即座に手でそれを払い退けられ、床へと抑え付けられる。 衝撃で、銃はトライゼンの手を離れ、カラカラと床を擦りながら遠くへと滑って行った。 このまま倒せる。そう確信したアンダースだが、左の太股に突如痛みが走り、叫び声をあげる。トライゼンが隠し持っていた小さなナイフで突き刺したのだ。 その隙に体勢を入れ替えられる。だが、トライゼンは馬乗りにはならず、這うように移動した。自身の手から離れた銃を拾う為だ。 格闘では若いアンダースには敵わない。ならば、距離を取り銃を向けたほうが有利である。アンダースは太股を刺されて満足には動けないはずだ。 トライゼンは這って、弾かれた銃の元へと向かった。 這って、這って。あと少し。あと少し。 間もなく手が届く。トライゼンは手を伸ばす。少し足りない。身体全体を伸ばすように思い切り手を伸ばす。這ったまま。必死で。 そして、あと数センチといった所で、拾うべき銃は何者かに先に奪われた。 トライゼンは這ったまま見上げた。銃口は確かに自身へと向けられていた。 がたがたと震えている。それを持つ者は、怒りとも悲しみとも付かぬ表情で、後退りしながら両手で銃を握っていた。 トライゼンの銃を拾った者は、アリサ。 「よくも……よくも!」 「……私を撃つのかね?」 「……お前は……。おじいちゃんを殺した!」 「ああそうだ。だが君の祖父じゃない。君に肉親など居ないのだから」 「黙れ……」 「例え私を殺してもキースは生き返らない。仮に生き返ったとて、君が帰る場所はキースの所ではなくここの試験官の中だ」 「黙れ!」 「撃ちたければ撃つがいい。何も変わらない。どう足掻いても君は半年後には死ぬ」 「死……ぬ……」 「そうだ。君は死ぬ」 トライゼンは立ち上がった。ゆっくりとした動きだったが、それが逆に警戒感を和らげたのか、アリサは撃たなかった。その銃口は、ガタガタ震えていた。 トライゼンは一歩、また一歩と踏み出す。 「……撃たないのかね?」 「来るな」 「解っているぞ。君は人を殺すのが怖いんだ。例えそれが誰であろうと」 「やめてよ……」 「君には撃てない。私と同じになるのが怖いから。そうだろうアリサ」 「来ないで!」 「なら早く撃つがいい」 アリサは引き金を絞ろうとした。しかし、少しばかり悩み過ぎたようだった。 向けた銃を鷲掴みにされ、瞬時に奪われる。手から銃が離れると、平手打ちが放たれ、アリサは倒れる。 トライゼンは銃を握り直し、ゆっくり銃口を向ける。 「残念だったね。君は『いい子』にデザインされている。撃てなくて当然かもしれないな」 今度は邪魔する者は居ないはずだった。確実に心臓に狙いを定める。 アリサを殺したら、次はアンダースを始末するつもりだった。先程の攻防で、既にこちら側には付かないだろうと思っていたのだ。 トライゼンは引き金に掛ける指に力を込めた。その時。 「うおおおお!」 アンダースが背後から襲い掛かる。脚の痛みを堪え、決死のタックルだった。おかげで、アリサはまたすんでの所で命をつなぎ止める。 縺れ合ったまま倒れ込み、再び拳を繰り出す。脚が思うように動かない為か、先程のような馬乗りの体勢へはなれなかった。 だが、今度こそ仕留める。そのつもりでの攻撃だった。だが―― 一発の銃声と共に、それは終わった。 「――……!」 「手間をかかせる男だ。君は……!」 アンダースは腹部を押さえた。温かい液体が手を濡らした。血だ。呼吸がしづらかった。 腹部を至近距離から撃たれたアンダースは、その場へと崩れ落ちた。 撃たれた場所が急所かどうかも解らない。もしかすれば致命傷ではなく、処置すれば助かるかもしれない。だが、現実は意識が朦朧とし始め、痛みで声も出ない。 床に広がる自身の温かい血液の感触だけ、感じていた。 「惜しい人材だったが……。残念だよアンダース」 トライゼンは返り血を浴びつつ、そこから距離を取った。 止めを刺すつもりなのだ。そして、次はアリサを撃つだろう。 狙いを絞る。 「さよならだ。アンダース」 別れの言葉。それは自身の死を意味している。 続いて聞こえて来た言葉は、予想外の言葉。 「やめておくんだな」 誰かが言った。朦朧としたアンダースの視界が捕らえたのは、黄金色の物体がトライゼンの頭部を直撃した物だった。 その様子を見ていたアリサは、ついに来たその男の名前を呼ぶ。 何かをぶつけられ倒れたトライゼンは、一瞬だけ状況が理解出来ずにいたが、その名前を聞いて驚愕の表情になる。 「……ヘンヨ……!」 「少し遅れたか? 迎えに来た」 ヘンヨは迷う事なく中へと突き進む。手には、倒したアンドロイド、ベリアルの頭部を持って。 室内を見回し、状況を把握する。 今、ベリアルのから奪った前腕をぶつけた相手がトライゼン。そして、腰砕けで座っているアリサに、腹部から出血しているアンダース。 遅かったか。そう思ったが、最悪の事態は免れたとほっとしていた。 最悪の事態とは、つまり依頼人であるアリサの死である。 この状況から察するに、かなりぎりぎりではあったのだが。そして、トライゼンは驚きの声で叫ぶ。 「バカな! ベリアルが……! 奴はどうした!」 「これか? すまんが叩き壊した。なかなか面白い設計だったぞ」 「有り得ない! 奴が負けるなど……!」 「そもそも勝負になっていない。あれよりトラクターのほうが手ごわいな」 ヘンヨはアリサの元へと歩み寄り、大丈夫かと声をかけた。無言で首を振ったアリサではあったが、無傷な様子なのを確認した。 「戻るぞ。ここに居ても始まらない。トライゼンに少し話を聞いて、またキースを捜そう」 「……もういいの」 「何?」 「もう、死んじゃったから。私も……もうすぐ死ぬって……」 「何の事だ?」 「殺して……」 「どうしたんだ?」 「あいつを殺して!!」 アリサはトライゼンを指差し叫んだ。 自分には殺せなかった。憎くて憎くて堪らないのに、最後の一線を超えられなかった。だが、ヘンヨなら。この男なら――! 「断る」 「……え」 「殺す理由が無い。切り札が無い以上は無力だ。聞きたい事もある」 「そんな……!」 「それに、殺しはうんざりだ。必要無いなら、やらない」 「前に言ったじゃない! 『言いたい事があれば言え』って! 依頼した私がボスなんでしょ! ならあいつを――」 「殺しの仕事はしないとも言ったな」 「そんな……。おじいちゃん……」 「何があったかは知らないが、殺したら終わると思ったら大間違いだ。何も変わらない。それ以上復讐が出来なくなるだけだ」 ヘンヨは立ち上がり、先程投げ付けたベリアルの前腕を拾い上げ、トライゼンの前に立った。 手には銃。トライゼンも同様に銃を持っていたが、刃向かおうとはしなかった。切り札を破壊され、さらに自身より遥かに銃の扱いに長けた相手を前にして、下手な行動は出来ない。 トライゼンは馬鹿ではなかった。 「さて、お前が知っている事、全て話してもらおうか。知ってる事全部だ」 「……まだキースを捜すつもりなのか?」 「当然だ。それが仕事だ」 「無駄だよ。奴は死んだ。私の目の前でね。全ての記録がワークステーションに残っている。持っていけばいい」 「懸命な判断だ。次にナメた真似をしたら、俺が自発的に殺しに来る。解ったか? 「……ああ」 ヘンヨは結局、トライゼンを殺さずに済んだ。それによって何かが変わる訳でもないのだが。 ヘンヨはアンダースの応急処置を行い、救急車を呼ぶ。 待つ間にトライゼンにワークステーションのデータをコピーさせた。膨大なデータ量なので、新品のメモリーを使った。 それを見ていたアンダースは寝そべりながら、ヘンヨに言った。 「……キースがお前に渡したというメモリー、俺に預けてくれないか?」 「どうするんだ?」 「考えがある。出来るかは解らないが……」 「信じていいのか?」 「もちろんだ」 「いいだろう。もし裏切ったら……」 「解ってるさ。逆らおうとも思わないよ」 じきに救急車が来る。 警察もやって来るだろうが、多少は顔が利く。スレッジにも協力して貰い、力技で言い訳せねばなるまい。 ともあれ、拉致監禁、ならびに殺人未遂のトライゼンには、刑務所暮らしか、もしくは莫大な保釈金が課せられるだろう。 「行こう。アリサ」 ヘンヨは言った。 「もういいよ……」 「何がだ」 「だって、もうおじいちゃんを探しても居ないんだよ? 何処にも居ない。何処にも……」 「お前は生きてる」 「私、もうすぐ死んじゃうんだってさ。おじいちゃん手紙で言ってたよね。『半年預かれ』って。つまり、死ぬのを見届けろって事かな?」 「さぁな」 「もう……終わったんだよ。全部」 「だがまだ生きている。今はそれでいい。後の事は、後で考えろ」 「でも……」 「ヘタに慰めるつもりもない。今は生きてる。まずそれが重要だ」 「……」 「さぁ。行こう」 ※ ※ ※ 二週間後―― 「アンダースの容態は?」 「問題ない。とっくに退院して仕事している。さっき電話で聞いた」 スレッジのアジト。襲撃の後はまだ生々しいが、機能はすっかりと改善していた。 生首と化したKKも、今は新型ボディの完成を心待ちにしている。 「お前が持ってきたジェットトーチ、本当にKKに付けていいのか?」 「いいよ別に。KKなら欲しがるだろうなと思って拾って来たんだ」 スレッジはすっかり回復し、さっそく元の生活に戻るべく奮闘していた。 最初にやるべき事は唯一の相棒兼ボディガード、KKの修復作業。ヘンヨのお土産も取り付ける予定だ。 一方のヘンヨは、スレッジのアジトにてずっと手に入れた資料を調べていた。 解ったのは、キースの恐るべき新技術と、その末路。それと、アリサの運命。 何分、量が膨大なので、一つずつ見ているだけでも時間がかかる。さらにその映像や画像からは、違和感が滲み出ていた。なので、何度も何度も繰り返し見ていた。 その違和感は、キースの邸宅の写真から感じた物に似ていた。 結果、ある結論にたどり着くまでに二週間も要したのだ。 それは、この事件の本当の黒幕の尻尾を掴む物だ。 丁度よく、メモリーを預けたアンダースからも吉報が届いたばかりであった。一番違和感を覚えた映像は、キースがまさに殺害される、その一部始終。 「さて、と」 「どこ行くんだ?」 「最後の一仕事だ」 「最後? キースは死んだし、トライゼンは裁判待ちだろ? もう終わったじゃないか」 「スレッジ」 「なんだ?」 「まだ終わってない」 本当の黒幕。ヘンヨの中で、噛み合わなかったパズルのピースは、きっちりはまっていた。存在しないように思われたパズルの枠は、殺害されたキースそのもの。 そして、それらがはまった時、ヘンヨが感じた違和感も消えた。 続く―― ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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「ナウマクサンマンダ・バザラダンカン・・・・ナウマクサンマンダ・バザラダンカン」 不動明王呪・・・・麻衣が使うことの出来るただ一つにして初歩の退魔法を口早に唱える。続いて九字を唱えながら指剣を組んで切る。 「臨・兵・闘・写・皆・陣・烈・在・前!」 渋谷サイキックリサーチ。 心霊調査を目的とする渋谷に一等地を構える事務所にアルバイトとして雇われてから様々な事件をくぐり抜け、潜在的なESPであることが解ったりはしたがついこの間までふつうの女子高生だった麻衣に強力な退魔法は使えない。 せいぜいがぼ~さん。元高野山の坊主でもある滝川法生や巫女である松崎 綾子に教わったこの初歩の退魔術が使えるだけ・・・・ 「ふぅ~」 思わず大きく息を付き、額の汗を拭う。 発動の安定しないESPで調査員としてはともかく退魔師ではありえない彼女がそれでもこの退魔法に頼らざるを得ない場面はたびたびあったし、それに救われたことも一度や二度ではない。 「まったく・・・・なんだってのよ」 それでも調査中の場合ならともかく、こんな学校の帰り道、バイトへ向かう途中に霊に、それも浮遊霊ではなく人を襲うような霊に出くわしたのは初めての経験だった。 ――――もう気配はないけれど・・・・―――― 自分の退魔法程度で退散できるような霊がこんな夕方とは言え日中に人を襲う? 麻衣はすっきりしないものを感じながらもバイトに行く際にいつも使う駅への道を道を恐怖にかき立てられるように急いだ。 ガタン・・・・ゴトン・・・・ ――――すごい人・・・・まったく、ついてないよね―――― いざこざに巻き込まれたせいで時間帯が退勤時間にぶつかってしまい、電車内はすごい人混みだった。 サラリーマンや学生を含む多くの人の波にもまれながら麻衣はうんざりする。それでも先ほどの事件もあって人が多い方が安心してしまうのだから自分の現金さにうんざりする。 サワ・・・・ ――――え・・・・?―――― 駅を出てしばらくしたくらいだろうか? 不意に自分のお尻にスカート越しに何かが触れた。 サワ・・・・サワ・・・・ 最初は気のせいか偶然と思っていたが徐々にその動きは大きく強くなっていく。 ――――まさか・・・・痴漢・・・・なの?―――― 戸惑いながらも様子をう伺っていると間違いない。その手は調子にのって盛んに麻衣のお尻に制服のスカート越しに嫌らしいタッチで触ってくる。 ――――この・・・・―――― 怒りが麻衣を支配する。幾度か痴漢にあったことはあるが霊や化け物にさえ出会ったことのある自分がそんな輩に臆することなどありえない。 ――――やめてください!!―――― 先ほどの霊の件の苛立ちも手伝い、大きく口を開け怒りの言葉を紡ごうとして・・・・硬直した。 ――――え・・・・?―――― 動けない。声が出せない。 幾度か心霊事件に立ち会った際に経験したことのある金縛り。それを今麻衣が襲っていた。 ――――そんな・・・・?こ、こんな人混みで・・・・?―――― おそらく先ほどの霊だろう。やはり自分程度の退魔法では除霊などできなかったのか? しかしよほど強力な霊ならともかく霊に限らず心霊現象は非情にセンシティブ・・・・言い換えれば臆病だ。 こんな大勢の人のいるところで・・・・ ――――あ・・・・くっ・・・・ちょ、ちょっと・・・・―――― 麻衣が声も漏らさず、抵抗もしないのに調子に乗った手の動きが活発になる。 スカート越しにお尻の割れ目に沿って指を這わし、ゆっくりと掌を押し付け撫で回してくる。 ――――こ、この・・・・や、やめ・・・・―――― なのに、指一本動かせず小声さえも漏らせない。 手はますます調子に乗り、その動きが本格的になってくる。 ――――はっ・・・・くっ・・・・だ、だめ・・・・―――― スリスリ・・・・スルリスルリ・・・・ 触れるか触れないかの繊細なタッチで上下に、円を描くように、手慣れた動きが麻衣の官能を徐々に引き出してゆく。 ――――あ、ああ・・・・や、やだ・・・・コイツ・・・・う、うまい・・・・?―――― 金縛りによって身じろぎも出来ない状態で痴漢に為すがまま弄ばれる恥辱が麻衣の被虐心を煽り、知らず熱く艶やかな吐息が漏れる。 ――――はっ・・・・あ、ああ・・・・こ、こんな事って・・・・―――― 「フフフ・・・・抵抗しないんだね・・・・」 後ろから密着してくる。ショートカットの髪から覗く耳に唇が寄せられ低い声が囁く。 背中に感じる男の体熱、たばこ臭い吐息が耳をくすぐり、僅かに動く喉が小さく反り返る。 ――――こ、この・・・・ひ、人が動けないからって調子に乗って・・・・や、やだ・・・・―――― 押し付けられた腰、スカート越しにさえ感じる硬い感触。片手が吊革を掴む麻衣の脇の下を通りセーラ服の上から胸の膨らみを抑えた。ゆっくりと円を描き胸をまさぐりこねくり回してくる。 ――――は・・・・あっ・・・・こ、この・・・・ひ、卑怯者・・・・やっ―――― 男もどうやら麻衣の尋常でない無抵抗に気づき、訝しんだがこれ幸いと本格的に調子に乗り始めた。 小さく体が震える。いつの間にかスカートの中に入ってきた男の手の平が麻衣の足の間、太股の内側をゆっくりと撫でさする。 ――――こ、この・・・・ど、何処触って・・・・ふあっ・・・・や、やだ・・・・やだやだ・・・・こ、こんな男に・・・・ふあっ―――― 手慣れた動き、巧みな技巧、嫌がる麻衣の心を無視して動けない体は男の責めを受け入れ、快楽に応え始めていた。 頬が紅潮し、吐息が熱くなり、瞳が潤む。グイグイとお尻に押し付けてくる男の硬いモノに腰の奥が熱く疼き、なにかがじわっと溢れ出す。 「気持ちいいんだろ?・・・・ふふふ、指が濡れてきたよ」 ――――うそ・・・・うそだ。・・・・あ、あたし・・・・こ、こんな痴漢野郎に触られて・・・・感じてるなんて・・・・―――― 背後から首筋に唇が押し付けられ、堪らなくなって小さく喘ぐ。声は出せず指一本満足に自分の意思では動かせないのに、こんな自分の快楽への屈服ばかり素直に反応する体がたまらなく惨めだった。 クチュ・・・・ 太股を滑り、足の間を上っていった手がついに、麻衣の下着に触れた。僅かに湿った音が嫌に大きく麻衣の耳に届く。 ――――イヤ・・・・他の人に聞こえちゃう・・・・―――― 小さく首を振り、ショートカットの髪が揺れた。霞んだ意識は他の人が気づいて止めてくれるという考えさえ既に浮かばない。首筋を男の唇が這い上がり、小さな耳たぶを軽く噛まれると閉じた瞼が小刻みに震える。 ――――あ、あたし・・・・も、もうな、何が・・・・なんだか・・・・―――― 胸をこね回す手はいつしか制服の下から中に侵入を果たし、お気に入りのブラを器用に外すと直接胸を揉みし抱く。 うっすらと開けた視界に制服の上から自分の胸の膨らみが形を変えながら愛撫されているのがはっきり見えた。 クチュ・・・・クチュ・・・・クチュ・・・・ スカートの中の指も下着の上から秘裂に沿って上下に動いていたのが、徐々に大きく巧みになって行き、麻衣の耳に届く湿った音も少しずつ大きさを増す。 「ふふふ・・・・可愛いよ。ほら、もうこんなエッチに濡れて・・・・他の人に聞こえちゃうぞ?」 男の囁きが敏感な耳をくすぐる。 麻衣は知る由もないが、麻衣に憑依した色情霊に痴漢も、その周囲を囲む人間たちも完全に支配されていた そうでなければここまで大胆な痴漢行為が周囲に知られないわけはないし。心霊現象は麻衣を動けなくしただけでなく周囲の男たちをも巻き込んで加速する。 ――――あ、あたし・・・・あたし・・・・も、もう・・・・―――― 勝ち気な瞳は濡れ視界が霞む。体を包む熱は高まる一方で、お尻にグイグイと押し付けてくる熱く硬いモノに体の芯が切なく疼いた。 クチュクチュクチュ・・・・ ショーツは既に冷たく濡れ、脚のところから男の指の侵入を許していた。 敏感な粘膜をくすぐられると麻衣はもう堪らなくなって背中を男に預ける。ぐったりと力を失った麻衣に男は薄く笑みを浮かべさらなる高みに麻衣の体を引き上げるべく指の動きを速くしていった。 ――――あ、あ、ああっ! あ、あたし・・・・こ、こんな・・・・ああ・・・・気持ち・・・・いい―――― 乱暴性を微塵も感じない優しいタッチの責めが麻痺した麻衣の意識から恐怖をぬぐい去り、声さえ出せず抵抗を封じられた諦めが快楽へと身を委ねさせる。 「ここまで、何の抵抗もないなんてな・・・・実はお嬢ちゃん痴漢プレイがしたくて待ってたのかい?」 ――――そ、そんな・・・・事・・・・ふ、ふざけ・・・・ないで―――― 耳朶に囁かれる呆れたような男の屈辱の言葉。 しかし現に為すがままと言った感じで胸やスカートの中を嬲られながら、ぐったりと背後の男に体を預け、恍惚とした麻衣の表情を見れば痴漢と思う人間はあまりいないだろう。 「ふふふ・・・・エッチなお壌ちゃんだな・・・・谷山 麻衣ちゃんって言うのか・・・・」 ――――あ・・・・ん・・・・や・・・・だ。この・・・・あたしの生徒手帳・・・・か、勝手に・・・・・―――― いつの間にポケットから抜き取られたのか生徒手帳を覗きながら男はにやける。 「可愛い名前だね・・・・麻衣ちゃん・・・・」 ――――あっ・・・・くっ・・・・あ、あんたなんかに誉められたって嬉しくなんか・・・・んん・・・・―――― 耳の穴の中に舌を差し込まれ、クチュクチュと中を掻き回され恥辱と快感に身を震わせる。 横目で背後の男を睨み据えるが、快楽に濡れて潤む瞳は男の嗜虐心を煽るばかりで少しも効果はない。 ――――んんっ!!―――― それどころか興奮した男が唇を重ねてくる。 迫ってくる男の顔に逃がれようと僅かに首を捩るがそんな小さな動きで逃げられるわけもなく。麻衣のファーストキスはあっさりと痴漢によって奪われてしまった。 ――――そんな・・・・ひどい・・・・―――― 瞳が見開かれ、眼の端から涙が零れ落ちる。自分のファーストキスがこんな形で奪われるなんて・・・・ ――――んん・・・・んん~~~っ! ―――― 金縛りに痺れる体はくぐもった声さえ出せない。閉じた唇を軽く噛まれ、歯茎を舌で舐め擽られると頭が痺れる。 まだ発展途上の決して大きくない胸の膨らみは制服の中で男の手の平にすっぽりと収まり、意に反して硬く尖りはじめた桜色の頂を親指で時折そっと弾かれると瞼の裏を白い閃光が弾けた。 ――――こんな・・・・こんな・・・・―――― さっきから屈辱に、怒りに、悲しみに集中できない。 巧みに引き上げられる官能と見る間に目覚めていく未発達の性感。下着の中を緩やかに擽る男の指を濡らす恥ずかしい雫が淫らな水音を奏で、両膝がガクガクと笑っていて憎い痴漢の支えがなければ立っていられるかも解らない。 ――――はっ・・・・あ、ああ・・・・んん・・・・あふぅ―――― いつしか、甘えたように鼻を鳴らしキスに溺れている麻衣。 塞がれた唇から漏れる湿った唾音。いつの間にか男の舌の侵入を許し、それどころか麻衣自身の舌が口の中から引っ張り出され男の口の中でエッチに踊らされている。 ――――こ、んな・・・・キスが・・・・こんなに・・・・ふあっ・・・・気持ち・・・・いい・・・・んんっ―――― 仲の良い女子の友人同士で時折交わす猥談。奥手の麻衣と違って既に体験を済ませている友人の経験談なんかとは桁が違う。流し込まれる唾液を抵抗さえ忘れ喉を鳴らして飲み込んだ。 ――――はぁ・・・・っ―――― ようやく解放される唇。なのに名残を惜しむかのような切なく艶やかな吐息が漏れる。小さく熱く喘ぐ唇の端から零れた唾液が顎を伝い落ちて白い夏服を濡らした。 「そろそろ・・・・お嬢ちゃんばかり楽しんでないで俺も頼むよ・・・・」 制服から手が引き抜かれる。カチャカチャとベルトが外される音がし、麻衣のスカートがまくられる。 ――――はぁ・・・・はぁ・・・・え・・・・?―――― 「安心しなって・・・・さすがに・・・・ここで本番は不味いからね・・・・」 耳元で男が囁き、足の間に熱く硬いモノが押し当てられる。 ――――んあああっ!!―――― ゆっくりとそれが前後に動き始め、下着の上から潤んで敏感になった粘膜を擦り上げられ、弾かれるように背中を男の胸板にぶつけた。 ――――そ、そんな・・・・こ、こんなところで・・・・―――― 瞼の裏を閃光が弾け、堪らず喉を反らして後頭部を男の肩に預ける。 抱きすくめられ固定された腰、その脚の間を盛んに擦り上げられスカートがばたばたとはためき、湿った音が響き渡る。 「へへへ・・・・麻衣ちゃんにはスマタで悪いけどな。ご要望なら後でホテルでたっぷり可愛がってやるぜ?」 動きが速くなり、擦られる秘裂が奏でる湿った水音がもはや隠せないほどの音量で周囲に響き渡る。 その音が麻衣の被虐を煽り、羞恥を蘇らせる。今度は下着の上から侵入した手が麻衣の愛液をまぶした指で、花園の上に息づく小さな真珠をくすぐり麻衣の意識を幾度も小さく弾けさせた。 ――――や、やっ・・・・こ、こんな・・・・あ、あたし・・・・あたし・・・・―――― 麻衣の陥落が近いことを悟り周りの男たちの熱気が膨れあがる。 どよめきに周囲の乗客たちの視線が自分たちに集中しているのにようやく気づき、麻衣の顔が一気に青ざめる。 それどころかその何人かはチャックから引き出した自分の分身を荒い息をつきながら盛んにしごいていた。 ――――う、嘘? こ、この人たち・・・・みんな・・・・見てて―――― 10人単位の男たちに自分の痴態を見られていた・・・・押し寄せてくる羞恥に顔を伏せようと足掻くが男の手が顎を掴み正面を向かせる。 「ほら・・・・皆さんにも見てもらおうぜ。麻衣ちゃんのエッチなイキ顔を・・・・」 ――――そ、そんな・・・・―――― 縋るように背後の男を横目で見つめるが男は動きを止めようとしない。 ピンクの真珠が指先で弾かれ、熱く硬い肉棒にぐしょぐしょに濡れた下着の上から掻き擦られる秘裂は悲しいほどに男の与える快楽に屈服し盛んに涙を零す。 ――――はっ・・・・あっ・・・・も、もう・・・・もう・・・・だめ・・・・あ、あたし・・・・もう・・・・だめ・・・・―――― 色情霊に欲情させられた10人以上の熱い視線に射抜かれながら、小さく首を左右に振るが体は勝手に高ぶっていく・・・・。 自分の稚拙で臆病な自慰など比べものにならない遙か高みに導かれていく・・・・。 「イクよ。ほら麻衣ちゃん・・・・イクよ・・・・」 背後の男の上擦った声と荒い鼻息が高ぶり霞んだ麻衣の意識に響き、終局が近いことを告げた。 周囲に満ちる熱気も異常なほどに高まり、荒い息が籠もり分身をしごく男たちの手の動きも最高潮に達した。 「おおおうっ!!」 低いうめき声・・・・麻衣のスカートの中でぶちまけられる白濁の粘塊。 同時に周囲でも幾つものうめき声が響き、麻衣に向けてねらい澄ました幾つもの白濁がぶちまけられた。 スカートを白い制服を次々と汚していく黄色みを帯びた白濁・・・・立ちこめる精臭、と熱気。そしてもっとも敏感な真珠を摘み潰され麻衣は生まれて初めての絶頂に突き上げられた。 「あ、あ、あ、あああああああああああああああああああ――――――――っっ!!!」 狙い澄ましかの様に金縛りから解放され、浅ましい絶叫を上げる。 男の胸の中で背中を反らし、天を仰いで初めて体感する鮮烈な絶頂の高波に身を震わせた。 ドプッ・・・・ドピュッ・・・・ドピュッ・・・・ 男の腕から解放され、支えを失った体が力なく白濁に濡れる電車の床に崩れ落ちる。両手を床に着き、両脚をぺたんと床に付けて座り込む麻衣に向け次々と浴びせられる男たちの精。 制服を短く揃えられ色素の薄い髪を汚していく白濁を浴びながら麻衣は絶頂の余韻に身を震わせあがら荒い息を付いた。 「道元坂・・・・・道玄坂・・・・」 目的地の駅に到着したことを告げるアナウンスがむなしく麻衣の耳に木霊する。圧縮空気の抜ける音と共に電車のドアが開き、異空間と化した電車内をようやく解放した。 作品集へ 今日 - 人 昨日 - 人 total - 人
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加藤「良い攻撃ですねぇっ!」 加藤は老いた見た目とは裏腹に機敏な動作で相手の技を捌いてゆく。 それだけでこの男がかなりの達人である事が解る。 何故ならば今現在加藤の相手をしているのが姫子だからだ。 姫子「苛々するなぁもう──っ!」 加藤が少しは真面目に対峙していれば姫子はここまで苛立つ事も無かっただろう。 飄々とした態度とは裏腹に加藤の動きには一切の無駄、澱みがなく、その道に聡い者ならば数秒打ち合うだけで敬意を抱かせるほどの凄味があった。 加藤「なかなかどうしてしつこいですね。そろそろ無駄だという事に気付きませんか?」 姫子「うるさいっ!」 姫子は加藤の態度が先の変態発言を抜きにしても気に食わなかった。 力を持ちながらにして努力を怠る者、真面目に取り組まない人間こそが彼女が嫌悪する対象だからだ。 初対面で純の事を嫌いだと言い切ったのもその根本からきている。 加藤「ふぅむ……。あまり強がらない方が自分の為だと思うんですがねぇ。その方が孕んだ後の自己嫌悪も少なくて済みますし」 冗談じゃない。姫子は腹の中でそう毒づいた。 三花「ねぇ、やっぱり私も手伝った方が……」 姫子「駄目!」 傍らで退屈そうに欠伸をする三花を一蹴し、姫子は更に眉間に皺を寄せた。 汚ならしい小男に自身が努力と慎ましい生活からこつこつと培ってきたプライドを足蹴にされたと思うと、それだけで姫子の中から何か熱いものが込み上げてくるのだ。 姫子「この──っ!」 軸足を捻り、腰の回転を乗せたしなやかかつ強靱なる上段回し蹴りを放つ。 それは加藤の首筋を打ち、一撃の元に沈める威力を持っていた、だが。 加藤「あぁ……たまりませんねぇ。この程よい肉付き、曲線。見ているだけでリビドーに呑まれてしまいそうだ」 蹴りが来る事を予め予測していたかのように、それが放たれる頃には加藤の首筋には掌という盾が添えられていた。 言わずもがな姫子の足は加藤の手にがっしりと掴まれる羽目となった。 加藤「爪先から内腿まで丹念に垢を舐めてあげましょうか。ああ、もう想像しただけで──っ!」 加藤は口を半開きにして身体を震わせた。 その身悶えは排尿の直後に来るそれとよく似ていた。 姫子「ひっ──!?」 姫子は短い悲鳴を上げると、固定された足首を無理矢理振りほどいて大きく後退した。 加藤「ふふっ、これは失礼」 加藤はインテリの貴婦人のような仕種で眼鏡をかけ直し、長い舌で唇を舐めた。 加藤「少々……。先走り過ぎたようですね」 加藤の下腹部には服越しに見ても中の状態が直ぐに分かる膨みが出来ていた。 雄々しく聳え立つそれが、今の姫子の目にはこれ以上なく汚らわしいものに映る。 姫子「あの人……。気持ち悪過ぎだよ……」 口元を抑え、込み上げる吐き気を堪える。 直接脳内に最悪のイメージを浮かばせる加藤の発言、言動は目には見え難いものの、確実に姫子の精神を摩耗させてゆく。 三花「だったら私が……」 姫子「それだけは駄目!」 守らねばならない。 観点を変えれば只のエゴとも取れるその思いが姫子をつき動かしていた。 人とは違う体質を持つというだけで蓋を開けてみれば闘気の扱いもままならない少女である三花をこの男とぶつけてはならない。 姫子の判断は理に適っていると言えば確かにそうなのだろう。 先の打ち合いで観測した限りでも加藤は要所要所で闘気をコントロールしている節があった。 回避、防御に当てられている闘気は勿論攻めに転じる事も出来る。 そうなれば三花程度の実力者では歯が立たないだろう。 姫子「…………」 そしてその先に待っている結末。 それは死すら生温いと思える地獄の折檻だ。 姫子はがちがち震える奥歯を無理矢理噛み締める。 だが女にとって最も苦痛な仕打ちをイメージしてしまった姫子に最早自分を鼓舞する事は出来なかった。 加藤「怖いのなら逃げても構いませんよ?」 姫子の胸の内を見透かすように加藤がほくそ笑む。 姫子「…………」 そんな発想は最初から無かった。 無事生きて帰れる補償は無いと知りながらここまで来たのだ。逃げ出してしまえばそれこそ本末転倒な話だ。 加藤「イメージしましたね? 敗北、逃走、絶望。その他ネガティブな末路を」 図星だった。 しかしそれは今姫子が最も見透かされたくなかった感情だ。 まるで取り繕うように姫子は目を細め、眉をつり上げて敵意をむき出しにする。 加藤「ふふっ、今更そうやって敵意を取り繕わなくてもよろしい。私には貴女の感情が手に取るように分かる、何故なら──」 とん、と床を蹴る音と同時に加藤の姿が姫子の視界から消える。 加藤「私は貴女の全てを知っている」 ぞわりと姫子の背筋に虫が這った。 傍らで棒立ちになっていた三花は勿論の事、背後に回り込まれていた姫子でさえも隙を突かれたと気付いたのは、なまめかしい手つきで胸を揉みしだかれてからだった。 姫子「────」 思考回路が一瞬でショートする。 本能的に汚れた手を振り払おうと裏拳を放つが、それも鼻歌混じりで躱された。 三花「姫子──っ!」 遅れて反応した三花が瞬時に爪を伸ばし、下卑た笑みを浮かべる加藤に飛び掛かる。 加藤「ちっ……!」 今まで関与していなかった三花からの反撃に反応が遅れたのだろう。 加藤は咄嗟に腕を交差して腰を沈めた。 加藤「……興ざめですねぇ。『何も考えていない』女は嫌いなんですよ──!」 深々と腕に食い込んだ爪は肉の繊維の一つ一つをずたずたに引き裂く。 加藤「この……! 離せ! 離せっ! 股座にゴキブリを詰めてやろうか!」 加藤は執拗に三花の鳩尾に膝を捩じ込む。 だが三花の爪は抜けず、それどころか肉と骨、血管の壁を抉りながら暴れ狂う。 流石にこれ以上は不味いと悟ったのか、加藤は無事な方の手に闘気を込めた。 三花「──っ!」 加藤「離せえぇぇええっ!!」 加藤は闘気を込めた殺人的な握力を秘めた手で三花の手首を躊躇なく握り締めた。 熟れたトマトを潰すかのように三花の手首から先が爆ぜた。 赤い花火が鳴り終えると同時に三花に襲いかかるのは気が遠くなるような痛み。 右手から伝わる痛みに全身が痺れを以て応える地獄のような苦しみの中で、三花は悲鳴を上げるでもなく仲間を鼓舞した。 三花「立って、姫子!!」 だが姫子は涙ぐみつつ、床に座り込んで胸を抑えている。 姫子「やだ……。やだ……」 思考回路はパニックを起こしており、うわ言のように否定、拒絶の言葉を呟いている。 寒くもないのに姫子の身体の震えは止まらず、それどころか更に酷くなっていった。 『貴女の全てを知っている』 先のこの囁きが姫子の胸に纏わりついて離れなかった。 それだけ聞けばただの戯言染みたはったりにしか聞こえない言葉なのだが、姫子にはこの言葉が真実であるという確信があった。 姫子「やだ……。見ないで……!」 実を言えば姫子はその少し前に猜疑心を抱えていた。 それは渾身の蹴りをぴしゃりと受け止められた時だ。 たとえ闘気を発現させている者でも姫子の技を完璧に見切る事は難しい。 条件反射の助けを受けて漸く避ける事が出来る。姫子のスピードはそのレベルにまで昇華しているのだ。 だが加藤は初撃を交えてから一度も被弾していない。それに加えてあの時の見切り。 『加藤はもしかしたら自分の思考を読めるのではないか?』 一度そう思ってしまってからの全てを知っているという発言。 言動の不気味さも相俟って姫子の心はあっさりと、硝子のように砕けてしまった。 姫子「触らないで……! 乱暴しないでよぅ……」 加藤は今三花の方に意識を向けており、誰も姫子に干渉はしていない。 しかし姫子には見えていた。 泣きじゃくる無力な自分に舌を這わせ、暴力で身体を征服せんとする何かが。 加藤「ふふふっ……」 盛大に壊れてゆく姫子を横目で見ると加藤は満足げに笑った。 三花「この……っ!」 三花はそこにすかさず切り込んでゆくも、逆にがっちりと首筋を取られてしまう。 加藤「紳士の嗜みを邪魔するのは頂けませんなぁ」 三花の鳩尾に掌底が捩じ込まれる。 直後に三花の身体に広がったのは痛みと、波だった。 三花「~~っ!?」 波が痛みを乗せて身体中を無差別に犯し尽くす。 三花には直接見る機会は無かったが、それは闘気を発現させたばかりの澪が純との小競り合いの際に放った技とよく似ていた。 加藤「どうですかぁ全身の血を掻き乱される感覚は!」 三花の滲む視界に映る加藤の身には青色が纏わりついていた。 これ以上は不味い、そう思いつつも三花は自分の身体が思うように動かない事に苛立ちを覚えた。 この痛みの種は分かっているのにそれに対応する気力は痛みに殺がれていたのだ。 三花「水流……操作……?」 加藤「よく出来ましたねぇ! ご褒美に後でたっぷりと注いで差し上げますよ!」 駄目押しに更に一発。 再び襲い来る痛みの波に三花はとうとう床に伏せた。 水流操作。それは青色の闘気を持つ者の大半が得意とする技術だ。 達人の域に立つ者ならば更に凝縮、気化といった水の状態変化を任意に起こす事も出来る。 加藤はその域には達していないものの、打ち込む全ての技に水流操作を組み込むという事はそれだけで術者の戦闘能力を増幅させる事を意味する。 三花「かっ……はっ、はっ……」 掌底を介して対象の中を巡る水、つまり血液を震わせてやる。 数発で生身の人間ならば致命的なダメージを負うだろう。 一切の規律を乱す事無く動いている人間の身体はそれを乱されると悲しいほどに脆いものなのだ。 姫子の精神を壊し、三花の肉体を壊した。 二つの征服感が加藤の汚れたリビドーをたぎらせる。 加藤「さて、後は私のモノが無ければ生きていけないように、じっくりと調教してあげましょうか」 強者の悦び。今までそうして来たようにその余韻に浸ろうではないか。 加藤の脳内は今やメフィストフェレスと契約する際のファウストさながらに心躍らせていた。 僅かに頬を紅潮させながら座り込む姫子に擦り寄ってゆく。 姫子「やだ……。何でもするから……中だけは……」 うわ言のように呟き続ける姫子の頬は濡れており、瞳は最早黒以外映していなかった。 加藤「くくっ、気が早いですねぇ」 爪先で軽く腹を蹴ってやると、姫子の身体は人形のように仰向けに倒れた。 すかさずそれに覆い被さると、女性特有の淡い香りが加藤の鼻孔を突き抜ける。 加藤「覚えておきなさい。『言葉』を軽んずる者の末路には崩壊しか待っていない事を」 無秩序に無遠慮に無責任に、無我夢中で姫子の衣類を毟り取ってゆく。 ブレザーの釦は弾き飛び、ブラウスと耐寒スーツもぼろ切れのように引き裂かれ、下着に包まれた程よい膨みが露になった。 姫子「何で……? どうして意地悪するのぉ……?」 呂律の回らない口調は姫子の壊れ具合を顕著に現していた。 加藤「ふふっ、言葉弄び『チープトリック』がここまで効いた方は貴女が初めてですよ。余程辛いものを抱えていたんでしょうねぇ……」 加藤は栗色の長い髪を一束手に取り、咀嚼するように香りを楽しんだ。 言葉弄り『チープトリック』 その単語が何を意味するのか考える余裕など姫子には無い。 絶望のイメージによって自らが誇大化していった加藤の暴力に耐え、せめて行為が早く終わるように祈るばかりだ。 三花「姫子……」 傍らには身体を壊された少女。 そして彼女もその精神を壊されるのだろうと予感していた。 加藤「私は女性の身体の部位で一番太股が好きでしてね。先ずは肉が蕩けるまでそのけしからん脚を頂きま──」 加藤が下卑た笑みを浮かべて唾液を含んだ舌を垂らしていたその時、室内であるにも拘らず一際大きな風が吹く。 加藤「む?」 事に不信感を抱いた加藤は顔を上げ、皺が刻まれた眉間を更に皺寄せた。 刹那、まるでそれを見計らったかのように鈍色の光が加藤の頬を掠めた。 加藤「な……何が──」 「動かないで」 加藤の自分の顎の下、つまり首筋で冷たい金属音が鳴るのを聞いた。 頬に出来た真新しい傷口から血が滴り、汗と混じって床を濡らす。 江藤「ほぉら見てごらん。タイツ越しでも分かる程濡れてるわよ?」 澪「うぅ……ぐっ……」 極寒の地での情事はまだ続く。 胸から腹部にかけて執拗に愛撫を続けていた江藤はとうとう澪の秘部に手をかけようとしていた。 澪「やめ──」 澪は止めてと口走ろうとした自分に喝を入れた。 唇を噛み締め、拳を握り締める。 澪「いっ……!?」 片方の手に鋭い痛みが走った。 意識が飛んでしまいそうな快楽のせいで忘れていたが、澪の手には神経毒を仕込んだ針が刺さっているのだ。 江藤「どうしたのぉ澪ちゃん?」 眠たそうにも見える蕩けた目付きは澪の顔を舐めた。 その間にも抜かり無く澪の乳房の突起を弄ぶ。 澪「……下手くそ過ぎて痛いんだよ、オバサン」 眉を顰めつつ放った言葉は傍から見ても強がりである事が分かる。 それでも心の芯を保つにはそんな下らない強がりこそが重要なのだ。 身体中を色に染めらられ、犯し続けられても澪の心は純潔、己の意志を映す深い青で満たされている。 江藤「……不細工なしたり顔してんじゃないわよ!」 ヒステリック気味な金切声を上げると江藤は澪のスカートを引きずり下ろした。 江藤が澪の秘部に触れようとしたその時、澪は遂に行動に出た。 澪「調子に乗るな……っ!」 力が入らない腕に鞭を打ち、手に刺さった針を乱暴に引き抜く。 鋭い痛みはほんの少しだけ薬がもたらした脱力感を緩和した。 そして澪は血の糸を引いててらてらと輝く針を江藤の首筋目掛けて突き立てんとする。 江藤「あら残念。動きまでとろとろになってるわよ?」 とは言ったものの咄嗟の反応だったのだろう。 致命傷には至らなかったものの針は澪と同じように掌に深々と刺さった。 澪「……言ってろ。その針の毒がこれほどの効力を持ってるんなら、お前だってただじゃ済まない筈だ!」 澪の狙いはそこにあった。 運良く首筋に刺されば儲け物、本命は針に仕込まれた即効性の毒だ。 江藤「…………」 江藤は突き刺さった針をまじまじと見つめた。そして大きく溜め息をつく。 江藤「ふぅん……。少しは考えたみたいだけど何か忘れてない?」 まるで痛覚など無いかのように乱暴に針を引き抜き、江藤は澪の方に自身の血を擦り突けた。 澪「何を──」 江藤「貴女にこの毒を盛ったのは私なのよ?」 下着の中に手を入れ、湿り気の元を指でなぞり、指先に付着したモノを舐める。 そして澪の耳元に息を吹き込むように囁いた。 江藤「毒の使い手が自分の毒にやられちゃ笑い話にもならないでしょ? 勿論何千種類もの毒に対する抗体は作ってあるわ」 澪の顔が一瞬で青褪めた。 江藤「正確には打ち込んである、かしら。紬お嬢様に仕えてた時は専属の医者をやっててね、こういう事には詳しいのよ」 目を細めて笑い、袖を捲って露になった手首を澪の眼前に突き付ける。 そこには数えるのも億劫になるような無数の注射痕があった。 澪「じゃあこの毒は……」 江藤「勿論坑剤摂取済みでぇす。残念でした、可哀相な澪ちゃんはこれから『下手くそなオバサン』によがり狂わされるのでした!」 短く笑い、再び秘部をなぞる。 いや、なぞるというよりは擦っていると言うべきか、今までの愛撫は序の口だと言わんばかりに指の動きを早めた。 澪「あっ……やっ…だめ……っ」 掌の痛みは再び麻痺してゆく。 代わりに押し寄せるのは今までの比ではない快楽の波。 遂に澪の声色に艶めきが混じる。 江藤「良いわぁ、今の澪ちゃんすごく女の子してると思うの。もっと素直になったら?」 肉と肉が愛液というクッション越しに触れ合う音が次第に大きくなる。 自然と澪の腰は浮き、爪先に力が込められた。 澪「もう駄目……っ! これ以上は…やめっ……」 江藤「素直になったら考えてあげる。言ってごらん、此所が気持ち良いの?」 二本の指で中を責めながら親指で突起をなぞる。 澪「いい……です…っ。だから……これ以上……っ」 言いながらも澪の腕は覆い被さる江藤の背中に回されており、股はだらしなく開かれている。 女性の身体の扱いに慣れている江藤がそれに気付かぬ筈が無かった。 江藤は卑しく口角を歪め、澪の口元に近付ける。 江藤「しないで欲しいの? 今澪ちゃんが本当にしたい事してごらん。いっぱい応えてあげるから」 澪の吐息が江藤の鼻先を濡らす。 そして江藤の後頭部に澪の細い指が這ってきた。 江藤「んっ……」 そっと澪の首が浮き、二人の唇が重なる。 口内に入ってくる舌を江藤は我が子のように愛しく受け止めた。 澪「んっ……ふっ……」 深く閉じた澪の瞼は時折ひくついており、快楽の色が滲み出ていた。 対する江藤も澪に負けじと舌を絡ませて澪の口内に捩じ込んでゆく。 その瞬間澪の舌が急に引っ込んだ。 江藤「~~っ!?」 舌先に突き刺さった強烈な痛みに江藤は目を見開いた。 だが時すでに遅し、頭部に絡み付いた澪の腕は江藤の離脱を許さない。 澪「んっ……」 澪は江藤の舌から滲む血を丁寧に舐めとりながらそっと歯を江藤の唇にあてがった。そして…… 江藤「い"っ……!?」 唇の肉を噛み砕かんばかりの勢いで食らいつく。 澪の口内に鉄の味が広がった。 本来ならば嫌悪すべき対象である赤い液体を音を立てて舐め取ってゆく。 江藤「このっ! はなひなさい……!」 江藤は呂律の回らない間抜けな声で叫ぶ。 筋肉が緩み切った状態で江藤の全力の抵抗に適う筈もなく、澪の身体はそのまま二、三度横転した。 雪に沈む澪の視界に入ってきたのは一振りの刀だった。 澪「…………」 血に塗れた口元を拭い、刀を杖にして立ち上がる。 手足が震え、腰が立たない状態でも澪は諦めなかった。 江藤「…………」 今まで取り乱しこそしたものの圧倒的優位を保っていた江藤は、この時初めて恐怖した。 本来ならばこの状況は有り得ないのだ。 最初に打ち込んだ毒はしずかに打ったものよりも数倍強力な毒であり、その時点で普通の人間ならば指一本動かせない。 江藤「ありえないわ……」 その毒だけならば澪の気力が上回ったという、苦しいながらも理由は出来る。 だが問題は二本目の薬だった。 あの薬の本来の効力は人間のあらゆる感覚を研ぎ澄ますものだった。 それには性的刺激は勿論、毒の苦痛も含まれる。 澪「はぁっ……はぁっ……」 澪は怖じ気づいてへたりこんでいる江藤の元へ一歩ずつ迫っている。 刀を振るう力など残されてはいないのに。 江藤「駄目よ……来ないで! 来ちゃ駄目!」 血混じりの唾を飛ばしながら江藤は叫んだ。 目の前の人外に直接手を下す事は恐怖が許さない。 代わりに江藤は祈った。 恐怖、狂気を孕んだ厄災が目の前から過ぎ去るのを。 江藤「死んで! お願いだから……! 早く死になさいよ!」 面と向かって投げ掛けられる呪詛の言葉を聞いて澪は大きく口角を歪めた。 澪「ははっ……酷い話だな。もう一回『愛して』くれ──」 今まで地を這っていた視線が上がり、江藤を捉える。 江藤「ひっ……!?」 時間が止まった気がした。 眼球の動きさえ気取られて殺される。そんな征服の時が……。 澪「よ──」 音を立てて終わった。 江藤「へ……?」 江藤は間抜けな声を上げて目を見開いた。 そして目の前で繰り広げられた現実をゆっくりと脳で処理する。そして悟った。 江藤「あはっ」 ざまぁみろ、可愛げの無い女だ。 過ぎ去った厄災に抱く感情は恐怖ではない。 江藤「あははははははっ!!」 雪に沈む澪の身体はぴくりとも動かなかった。 江藤「ホント、ゴキブリみたいにしぶといんだから。でも残念、力だけじゃあ知恵ある人間には適わないってわけよねぇっ!」 爛々とステップを踏みながら澪の元へ詰め寄ってゆく。 江藤はそのまま置物のようになってしまった澪の頭を踏み下した。 そうする事で厄災を征した達成感を得られる気がしたからだ。 江藤「最っ高ねぇ! 澪ちゃん、今どんな気持ち? お姉さんに教えてくれない?」 親の敵を目の当たりにしたかのように半ば狂乱気味に、江藤は澪を何度も踏みつける。 されるがまま微動だにしない澪の身体は江藤の脚が突き刺さる度に跳ねた。 江藤「あんな無茶しなきゃもう少し長生き出来たでしょうにねぇっ! あっははははは!!」 ぶつり──。 何かが何かに刺さったような鈍い音が江藤の笑い声を遮った。 江藤「は?」 身体の何処かが痛いわけではない。厳密に言えば澪に噛み切られた唇が痛むがそれは今はどうでも良い。 問題なのは何故自分の顔に血が舞ってきたのか、ということだ。 澪「……最高の気分だよ」 長い黒髪を垂らしてまま澪が顔を上げた。 その手には鈍色に輝く刀。その刀身の半ばまでが澪の太股に突き刺さっていた。 澪「うっぐ……!」 一切の躊躇なくそれを引き抜く。 湧き水のように溢れ出す赤色の血は雪を溶かし、澪の周りを彩る。 血の流れがある程度緩くなるまでそれを眺めていると、不意に澪は見下ろす江藤と目を合わせた。 澪「ははっ……。やっぱ痛いな、これ」 江藤「~~っ!?」 江藤は言葉が出なかった。 事もあろうか澪は自分に刃を突き立て、更に敵に向かって微笑んでみせたのだ。 常人ならば、いや常人でなくとも今の研ぎ澄まされた感覚の状態で刃を突き立てられればショック死は免れない。 なのに何故笑える。何故笑う気になれるのか。 江藤の脳内で疑問と否定が入り交じった。 澪「悪い血が抜けたからかな。何となくだけど頭だけはスッキリしてるんだ」 顔面は蒼白、いつ倒れてもおかしくない状況下で澪はこの時、生きる事を諦めていなかった。 そっと出血部分に掌をあてがう。 すると傷口が白い蒸気を上げて凍り付いていった。 澪「テスト前日で徹夜してる時に手の甲にシャーペン刺してたの思い出してさ……。やっぱり気怠さの一番の薬は痛みだよな」 刺した太股を庇うように座り込んだ姿勢のまま、澪はそっと手を翳す。 江藤「ひっ──!?」 澪と江藤を取り囲むように水の円が現れた。そして円の向こうには無数の氷柱が浮かぶ。 澪「さっきはよくもやってくれたな。私だって痛いものは痛いんだゾ?」 力を手にして以来一度も見られなかった純真無垢な笑みを浮かべ、澪はそっと指を鳴らした。 ────。 結論から言うと江藤はまだ生きていた。厳密には生かされたというべきか。 全身を氷で穿たれてなお、彼女は死ぬ事を許されてはいなかった。 江藤「うぐっ──!」 脇に刺さった氷柱が乱暴に引き抜かれ、江藤の身体がびくりと跳ねる。 出来たばかりの真新しい傷口にすかさず澪が覆い被さった。 澪「んっ……」 赤い湧き水に唇をあてがい、外気に触れる前に少しずつ飲み下してゆく。 傷口を舐められるむず痒さと全身を貫く痛みが相俟って、江藤の精神は着々と摩耗していった。 江藤「おっ……おに……!」 澪「大丈夫だよ。死なない程度の血は残しておいてあげるから」 口元に塗れた血を拭い、手の甲を伝った血に舌を這わせる。 瞳はどす黒く濁り、かつての面影があるとすればその冷たさだけだった。 江藤「やだっ……! はやくごろじで……っ!」 澪「ははっ、そんなに死に急ぐなよ。命が勿体ないだろ」 江藤の嘆願を一蹴して澪は再び傷口に顔を埋めた。 江藤の血に宿った抗体を求めて澪は血を啜り続ける。 他人の血に宿ったワクチンが効力を持つかどうかは疑わしかったが、今の澪には関係無かった。 死にたくても死にきれない。死よりも辛い絶望を振り撒く醜悪なる鬼。 『活人鬼』が此所に産声を上げた時だった。 25