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Servantたちへ ◆PELOaKeBfU 信号待ちの無人電車がゆっくりと動き出す。 「お疲れのようですよ?少しお眠りになったほうがよろしいかと」 「ううん…大丈夫」 言葉こそ気丈だが、疲労の色を濃くしている刹那を横目でみるウィンフィールド、 さらにそのまま車窓から明かり一つない街を眺めると、 彼といえども心の中に僅かな不安のようなものが頭をもたげる。 (私としたことが…) 自嘲気味に溜息をつくウィンフィールド…いくら空港から離れることが肝要だったとはいえ、 信号停止中の電車に強引に乗り込むとは、我ながらいささか短慮が過ぎる気がする。 しかし…うとうとと船を漕ぎ始めた刹那を見て思う、これ以上の強行軍は彼女には酷なはず…。 (まったく私としたことが…) 自分でも言った筈だ、自分には本来守らねばならぬ者たちがいると、彼女を守るのはそのついでに過ぎないと。 だから解答としては、彼女の身など案じずあのまま強行軍を貫けばよかったのだ。 が、しかし結果はこうして彼女の身を第一に考えている自分がいる、それが妙におかしかったし。 その一方ではそれで当然と思う自分もいたりするので余計に分からない。 そこに対向列車が通過する…と、 それを境にリラックスしたその表情がすかさず怜悧な物へと変わる。 何かが今屋根にいた。 周囲の気配を探るウィンフィールド…殺気は感じないが、何か妙な感じがする。 刹那の頬を軽く叩いて、覚醒を促そうとしたその時だった。 彼の耳には確かに届いた、電車の駆動音の中に混じったトリガーの音を… と、同時に荒れ狂う暴風のような銃弾の乱舞が車内を洗う。 「む?」 刹那を抱えて転がるように避けるウィンフィールド、ただし大げさな回避とは裏腹に心の中は余裕だったが。 そのまま彼女を庇うように起き上がる、しかしその表情はやや怪訝である。 (気配が読めない…やはり妙…) 「何っ!何なんですか。何なんですか」 寝入り最初に凄まじい目覚ましをお見舞いされ目を白黒させる刹那。 「落ち着いてください…御免!」 と、言うなりウィンフィールドは刹那を思い切り突き飛ばす。 ウィンフィールドの目の前、すなわち刹那の頭があった箇所を銀色の刃が通過していく。 間髪入れず反撃の一撃を見舞うウィンフィールドだが、無理な体勢から放ったとはいえその一撃は空を切る。 (速い!何者) 外された一撃などにもはや興味などない、身を低くし刹那を庇える位置まで素早く走る。 最後尾のドアを切り裂き車内に襲撃者の影が入るのと、彼の背中に刹那が入るのはほぼ同時。 「隣の車両へ逃げてください、え、私なら大丈夫です…ほら」 ウィンフィールドが自分の背中にしがみつこうとした刹那に声を掛けるのと、 その襲撃者、深優・グリーアが2人もろとも切り裂こうと刃を振るうのとはほぼ同時、だが 「ご覧の通りです」 深優の刃はウィンフィールドの眼前で止まっていた、無論深優が止めたのではない。 間合いを完全に見切った彼の技量のなせる業だ。 「さぁ早く」 促され、隣の車両へと逃れる刹那、それを確認して初めてファイティングポーズを取る、 ウィンフィールド、その表情はあくまでも余裕、先ほどの邂逅で相手の実力は確認した。 そこそこできるようだが、あのサムライに比べれば遙かに落ちる。 「次はこちらの番です…それ相応の報いは覚悟してください」 というなり電光石火のジャブを放つ…しかし今度は彼の方が驚く番だった。 「!?」 確実に少女の顎を捉えるであろうジャブは何故か空を切り、そして耳元を掠めるように刃の音が通り過ぎた。 「なんの!」 刃を払いのけるように追撃の拳を振るうが、またそれらも全て空を切る。 (速さだけならば…ということですか、厄介な) (こんなところでまた) 計算違いを感じているのは深優も同じだった。 奇襲は完全に成句していたはず、先制のバルカン斉射、そしてダメを押すべく斬撃…すべて避けられるとは、 しかもこの男の身体能力ときたら規格外そのものだ…この目の前の男ならば素手で、 オーファンはおろかチャイルドとも渡り合えるだろう。 だが、何故だろうか…この男からは何故か妙な親近感にも似た何かを感じる。 (今は考えないことにしましょう) ともかく…、 (全動力を駆動部分にシフト) 剣の輝きがやや薄れる…攻撃力を犠牲にしてでも速度を上げねばこの男には勝てない。 代償は大きいが、今はそれに構うつもりもない。 「行きます」 一端間合いを取ると再びウィンフィールドへと突撃する深優。 表情一つ変えず迎撃するウィンフィールド、その両者の挙動はもはや常人には捉えることは出来ない。 が、時折ストップモーションのように動きを垣間見ることが出来るのは彼らの身体に課せられた制限ゆえか? 深優の刃がウィンフィールドの脇を掠め通過する、反対にウィンフィールドのショートアッパーが深優の前髪を掠める。 深優の反撃の貫手が喉を狙うがそれはかすりもしない、が、 カウンター気味にウィンフィールドが放ったテンプルへの一撃もやはり空を切る。 両者の攻防はまったくの互角に見えたが…。 (エネルギー残量僅か…このままでは) ぼろぼろになった己の衣服を見て舌打ちする深優、 一方のウィンフィールドはといえば、端正な横顔には汗一つなく、自慢の執事服にはほつれすら存在なく、 ヘアスタイルには微塵の乱れもない。 つまりこれが現実、深優にしてみれば死力を尽くした感があったが、 ウィンフィールドにしてみれば多少厄介だった程度、それくらい両者の力量は歴然としていたのだ。 「よくやりましたよ、貴方は」 軽快にステップを踏みながら深優に話しかけるウィンフィールド。 「降伏していただけませんか?むやみに拳を振るうつもりはありませんので」 口にしてから考える、なんて甘いのだと…だが何故か深優の瞳を見ると、 かすかだが相通じる何かがあるように思えてしまうからだろうか? (これであきらめてくれれば…) ただし、もしもあきらめないのならば後顧の憂いをなくすべく完膚なきまでに叩き潰すつもりであったが。 一方の深優もまたウィンフィールドと同じく妙な感慨を覚えていた。 ただし違うのはこちらにはそういう甘さが一切ないところだろうか? (出会いが違えば分かり合えた気がしないでもないですが) ウィンフィールドの言葉はあえて聞こえないふりをする、エネルギーの残りを考えると、 有効な攻撃はあと2回が限度、そして…。 (こんなに早く使うことになるとは) 深優の片手の剣がまた輝きを取り戻す…気合と同時に戦闘に回せる残り僅かなエネルギー全てをこめた一撃を繰り出す、 しかしウィンフィールドは表情すら変えない…確かに鋭いがそれだけだ、避けるなど造作もない。 「失望いたしまし!?」 が、この戦闘で初めてウィンフィールドの表情が変わる、 確かに避けたはずの刃が予想外の軌道を描いて彼の背中を薙ごうとしたのだ。 その目に映るのはありえない方向に曲がった深優の片腕。 「逆関節とは味な真似ですね、ですが後悔しても遅いですよ!」 一端車両の端まで下がり拳を握りなおすや、深優に突進するウィンフィールド、それはこの戦いで初めての光景。 勝敗が決してなお、このような児戯をもってあがくそのやり口は彼にとって許せるものではなかった。 一方の深優はまだ動かない、ただしいつの間にかもう片方の腕も剣へと変じていたが。 剣を構える深優、その動きはとてもゆっくりに見えて仕方がなかった、 そしてウィンフィールドが車両のちょうど真ん中に差し掛かった時。 深優もまたウィンフィールドへと突進する、狙いはただ一つ彼の心臓、しかし普通に突撃したところで、 万に一つの勝ち目もない、ならば。 「こうするのです」 呟きと同時に深優の腕からワイヤーで繋がれた剣が勢いよく射出される、 深優の速度+射出速度+ウィンフィールドの速度=回避不可?が、それすらも。 「子供だましは止めていただきたいと言った筈ですが」 深優の放った剣はウィンフィールドの首の皮一枚の所で止まっていた、みしみしと彼の両の拳で挟み込まれて。 「おおおっ!」 が、それでも勢いそのものは減退できなかったらしく、彼といえども数歩後ずさりしなければならない。 一瞬視線が深優から離れる、そのスキに彼女は先ほど切り裂いた最後尾の大穴から外へと身を躍らせる。 「逃がしませんよ」 後を追うウィンフィールド…もう彼女を許すつもりなどなかった、むしろ。 (今ここで彼女を討たねば大十字様やアル様の前に必ず立ち塞がることになるはず) が、ウィンフィールドの視界に入ったものは…。 (図られましたか) 深優は逃げたのではなかった、空中に身を躍らせながらも視線は決して離してはいない。 そして彼女の太股が奇妙な形に折れ曲がって、そこから覗くものは…。 (ミサイルか、しかし甘い) 至近距離とはいえど避けることなど造作もない、そして自分はここからでも深優の身体を砕ける技術がある。 この戦い貰った…しかし。 (清浦様!) 深優の視線の先、そして自分の背後の視線に驚愕するウィンフィールド、 深優の狙いは隣の車両にて祈るような仕草を見せている刹那だったのだ。 このままだと自分が避ければミサイルは彼女を直撃する…どうする? 自分の言葉が不意に甦る。 『私にはやるべきことがあります』 深優の太股からついにミサイルが発射される。 『なので、申し訳ありませんが、万が一の時には』 爆音に混じって刹那の声が聞こえる。 『私は清浦様を…』 「できない話はするものではないですね」 苦笑するウィンフィールド、もう少し器用に生きてみたいと思いながらも結局はこうなる。 目を閉じ…両手をだらりと下げて呼吸を整え、再び目を開く 「お嬢様…」 全ての光景がまるで止まったかのように見える…これこそが修練の果てに彼の辿りついた境地…。 それを以ってしてなお、ミサイルはもう目の前だった。 「申し訳ありません」 ウィンフィールドは迎え撃つように己の拳をミサイルの下っ腹へとぶつける。 が、足りない…片腕だけではミサイルの軌道を変えるには至らない、ならば。 「片腕では足りませんか?ならば!」 ウィンフィールドは挟み込むようにさらに拳を繰り出す…そして爆発音が車内に響いた。 そして高架から地上へと離脱した深優。 直撃したかどうかの確証は持てない、が、彼女には何故か分かった。 ああすればあの男は決して避けることが出来ないと。 「エネルギー残り20%…」 苦しい息の中確認するように呟く…もうこれ以上は戦えない、まとまった休息が必要だ。 「あの…林まで…」 たどり着くことは出来そうにない、だから茂みで妥協することにした。 再び動けるようになるまであと数時間、さらに戦闘が可能になるまではさらに数時間必要… 正午までには何とかなるだろうが…。 「お嬢様…」 深優は草むらに身を横たえた。 「申し訳ありません」 それだけを呟いて。 【D-7 草原/1日目 早朝】 【深優・グリーア@舞-HiME 運命の系統樹】 【装備】:遠坂家十年分の魔力入り宝石 【所持品】:支給品一式、乙女のデイパック(確認済み支給品1~2) 【状態】:消耗大につき休息、自身の能力での戦闘は正午まで不可 【思考・行動】 0:アリッサを救うために行動する 1:“優勝を目指し積極的に殺す” 2:必要に応じて“殺し合いが加速するように他の参加者を扇動する” 3:ここにいるHiME(玖我なつき、杉浦碧、藤乃静留)を殺す 【備考】 ※参加時期は深優ルート中盤、アリッサ死亡以降です ※場合によってはHiME能力に覚醒する可能性があります ※アリッサが本物かどうかは不明です ※ミサイルの残弾数については基本はゼロ、あっても残り1発 「…たの…か」 よく耳が聞こえない、確か自分はどうしたのですかと清浦様に言ったはずなのだが。 鉄サビの臭いがしてならない、自分の身体から…かつて嗅ぎ慣れた臭い、 だが自分の身体からそういう臭いがするのは初めてだ。 ああ、泣いている…清浦様が泣いていらっしゃるようだ?だが片方しか視界がないので確証が持てない。 「ぱ…なの…りま」 上手く顔が動かない、通じただろうか?今自分は、ご心配なく、こんなのすぐに直りますよと言ったつもりだが? 電車のスピードが落ちる、どうやら駅が近いようだ。 降りねば…降りなければ。 電車が止まる、ふらりとたどたどしい足取りでホームへと降りる。 すこしトイレに行くだけです、長くなりますから先に行っててください、通じただろうか? 何かを叫んでいるのが見えたので頷くことにした、内容は聞こえなかったが。 僅かな停車時間の後、電車がゆっくりとホームから離れる…それを確認してからようやくウィンフィールドは倒れた。 そう、見事にミサイルを己の拳圧で相殺したウィンフィールドだったが、その代償は腕だけには留まらず、 生命にも及んでいた、彼の身体は生きているのが不思議なまでに破壊されつくしていた。 不思議な気分だったが…それでも後悔だけはなかった。 あの時思ったのだ…もしあそこで逃げればきっともう、自分は生涯誇りを持てずに生きることになると…。 「大旦那様…私は間違ってないですよね?」 果たして彼に答えは届いたのだろうか? それは誰にも分からない…が、永久の眠りについた彼のそれはやり遂げた男の顔だった。 【G-7 駅構内/1日目 早朝】 【ウィンフィールド@機神咆哮デモンベイン:死亡】 そして終着駅…ゆっくりと帰路に発つ列車が去り、刹那だけが1人ホームに残る。 「ウィンフィールドさん…」 ベンチに腰掛けた刹那は涙を拭くこともなく祈るように両手を己の胸で重ねる、その瞳には決意。 あの人は私を守ってくれた、万が一には見捨てると言ったにも関わらず、その万が一が起こって尚。 だから私も応じなければならない。 そうあの時…終着駅で待っていますと言ったらあの人は頷いた…だから。 でも本当は分かっている、もう多分彼は帰ってこないと、それにほんの数時間の邂逅に過ぎぬ相手のためにどうして、 そこまでしなければならないのか全く以って疑問だと自分でも思うが、それについてはもう考えない。 それ以外に応じる術が、交わした約束を守ること以外自分にはないのだから。 だから待つ、彼が、トイレを済ませたウィンフィールドが再びここにやってくるまで、 縋りたい自分の心の弱さを晒しているだけだと人に笑われようとも。 「必ず…でも」 北風が吹きすさぶ中、たまらず自分で自分を抱き締める。 「助けて…世界」 刹那は蜘蛛の糸を待ち望む罪人のような心境で、唯一無二の親友の名を口にする。 その親友がまさか卑劣極まりない裏切りを犯していようとは露ほどにも思わず。 【F-2 駅構内/1日目 早朝】 【清浦刹那@School Days L×H】 【装備:トンプソンコンテンダー(弾数1/1)】 【所持品:支給品一式、コンテンダーの弾48発、不明支給品×2(未確認)】 【状態:精神疲労(大)、スチュワーデスの制服着用、下着は着用せず】 【思考・行動】 基本:人は殺さない。 0:とにかくウィンフィールドを待つ 1:世界…助けて 【備考】 ※制服(牛乳まみれ)と下着(濡れている)はデイパックにしまいました。 ※黒髪に刀を持った裸の男(九郎)を変態だと思っています。 ※放送を聞いてもウィンフィールドの死を認めない可能性があります。 057 First Battle(後編) 投下順に読む 059 参加する事に意義がある 057 First Battle(後編) 時系列順に読む 059 参加する事に意義がある 053 Destiny Panic! 清浦刹那 078 地獄デ少女ハ魔人ト駆ケル 052 鬼神楽 深優・グリーア 101 it(それ)と呼ばれた少年少女 053 Destiny Panic! ウィンフィールド
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《GM》 エクシアが目を覚ますと、そこはいまだケネスの部屋。 《エクシア》 【エクシア】「ん・・・・」うっすらと眼を開ける 《GM》 感じるのは朝の日の光。明朝だ。公務のことが頭を過ぎる。 《エクシア》 【エクシア】「・・・・・・」公務を思い出し、日を見つめ間に合う事を感じ取り。自分の下半身を見る。 《エクシア》 特に何もしてもらっていない事を感じ取ると。 《エクシア》 【エクシア】「・・・・・・」ため息を一つつきそのまま部屋を出る。 《GM》 部屋を出ると、そこには・・・朝食の膳を抱えたケネスが立っていた。不意に見つめ合う。 《GM》 【ケネス】「……王妃様? 朝メシ。王妃様の分もありますよ」にこり、と微笑む。 《エクシア》 【エクシア】「そ・・・そうですか。」びくっと震えて部屋に戻る。 《GM》 【ケネス】「そういえば……」 《GM》 エクシアを部屋に入れる。朝食の膳は和式で、蕎麦のようだ。エクシアにそれを勧めながら、男は不意に言う。 《エクシア》 【エクシア】「な・・なんでしょう。」 《GM》 【ケネス】「王妃様は、8年前のことを覚えてらっしゃいますか?」 《エクシア》 【エクシア】「八年前・・・?政変があった事ぐらいは・・・まだ陛下が臥せっておりませんでしたので私は触り程度しか・・しりませんが。」 《GM》 【ケネス】「知りませんか。城下で魔女が見つかったとかで。その魔女が、王の弟とつるみサバドを主催していたと、そういう話しを聞いたことが?」 《エクシア》 【エクシア】「・・・存じ上げません。」首を振り蕎麦を啜る。 《GM》 【ケネス】「そうですか。その魔女は、私の母です」蕎麦を啜りながら、平然と。 《エクシア》 【エクシア】「ッ・・・・あ・・・・ああ・・・・。」ガクガクと震える。 《エクシア》 王弟の子。 《エクシア》 その事実が血と復讐を気づかせてしまう。 《GM》 【ケネス】「どうか、されましたか?」冷たい笑みが、エクシアに刺さる。 《エクシア》 【エクシア】「あの子たちには・・・・罪はありません・・・・どうか・・・裁くのでしたら・・・・わたくし・・・を・・・わたくし・・だけを・・」俯き震える 《GM》 【ケネス】「貴方には伝えておきたかった。もう、貴方の身体は俺のものだ。貴方が何を思おうと、身体が王を裏切る」蕎麦の汁を啜り。「一つ伺います。貴方の「あの子たち」は、リヴィアのことですか? 他の二人の姫は、貴方の娘ではないはずだ」 《エクシア》 【エクシア】「血は・・・つながっていなくとも・・・・私の子ということは変わりありません・・どうか・・・慈悲を・・」 《エクシア》 【エクシア】「私は・・・・いかようにも償わせていただきます・・・ですが・・・」 《GM》 【ケネス】「さて、ね。私がリヴィアや、姫たちに何かをしたとして、貴方に止める手段がありますか?」 《エクシア》 かつての王の罪と国の罪を向けられる贖罪。その被虐はエクシアの腰を焼く。 《エクシア》 【エクシア】「ありません・・・・・ですから・・・懇願しております・・・」 《GM》 【ケネス】「わがままな人だ。臣下の前では、と昨日は伺いました。そちらのほうはできるだけ努力しようというのに、この上……」 《エクシア》 【エクシア】「・・・・・・・申し訳ありません・・・しかし・・・・」椅子から降りてケネスの前にひざまずき 《エクシア》 【エクシア】「お願いいたします・・・・せめて・・・リヴィアだけでも・・」頭を伏せる。 《GM》 【ケネス】「では、リヴィアには望まぬ行為はしません。その代わり、ストリクタ姫とアイゼラ姫には、あらゆる復讐を許すと、そう言うんだ」 《エクシア》 【エクシア】「ああ・・・・・あぁ・・」涙を零し顔を背ける 《エクシア》 わが子可愛さが先に来てしまう。 《GM》 【ケネス】「言え」その顎を掴み、ねじり上げ、瞳を合わせる。 《エクシア》 【エクシア】「どうか・・・リヴィアだけは・・・その代わり・・・二人は・・・お好きに・・・」ぽろぽろと非道を口にする。 《エクシア》 泣きながら瞳を見上げる。 《GM》 【ケネス】「そのために、王妃の立場であらゆる便宜を払うな?」冷たい瞳。エクシアの身体は、意志は、もう…… 《エクシア》 【エクシア】「は・・・はぃ。」ぞくぞくと震える。その眼に犯されるように。 《GM》 【ケネス】「いいだろう。褒美をやる。エクシア、ドレスをまくりあげろ」 《エクシア》 【エクシア】「っ・・・・・は・・・はぃ」裾を捲り上げると下着がないエクシアの秘所が露になる。もう太股まで伝った愛液が被虐の喜びを示していた。 《GM》 【ケネス】口の中で小さく何かを呟く。すると……エクシアの秘所が、何も触れていないのに、くぱぁ……と勝手に開き始める。 《エクシア》 【エクシア】「っ?!・・・な・・なんで・・ひぁあぁあ・・」恐怖と自らの意思を伝えない膣穴。開くたびにこぽりこぽりと愛液を零し、太股から足首まで伝っていく。 《GM》 そして。ちょうど男の肉棒が入り込むくらいに開かれ、ヒクヒクと疼くピンクの肉壁が空気に曝される。 《GM》 【ケネス】「忘れたのか? お前の身体はもう俺の意のままだ」 《エクシア》 【エクシア】「ああ・・・あぅう・・・お許し下しさい・・・おゆるしを・・・」座り込み何かを懇願するように謝罪する。自分でも何を謝罪しているのか分からず。 《GM》 【ケネス】「何を謝る。俺は褒美をくれてやるって言ってるんだぞ」何かを取り上げる。さきほどから膳の上にあったそれは、皮を剥かれた山芋。それを、エクシアの開いた秘所に押しつけた。 《エクシア》 【エクシア】「ア・・・ああ・・・そのような・・・嫌です・・・ああ・・・」後ずさりながら首を振る。 《GM》 【ケネス】「嫌がってるようには見えないな。安心しろ……お前を可愛がってやることも、さっきの契約に織り込み済みだ」ぐじゅぅっ…皮を剥かれてトロトロの山芋が、エクシアの秘所に押し込まれる。 《エクシア》 【エクシア】「ひぁあああっ・・あぁあ!」背を仰け反らせ悲鳴を上げる。山芋をしっかりと膣はくわえ込み冷たさとその後に襲ってくるじんわりとしたかゆみ。 《GM》 ごじゅり、ごじゅりっ、とすり込んでいく。エクシアの腰を抱き、先端が子宮を叩く。 《エクシア》 【エクシア】「あ・・・あああっ・・・・あぁっ」腰が動いてしまう。ちゅぷじゅぷりと愛液がこぼれ子宮口を先端に合わせてしまう。 《GM》 それを探り当てると、先端をすり下ろすように子宮口にごりごりと押し当て、山芋の汁を染みこませる。 《エクシア》 【エクシア】「きゃは♪・・・ひやぁん♪・・・そんな・・・お許し・・・・・・あぁあ~♪」子宮口に刷り込まれ内蔵からジンジンとかゆみが襲ってくる。 《エクシア》 美麗な顔をとろとろにゆがめて舌を出して喘ぐ。時折震えるのは軽くいっているのだろう。 《GM》 じゅぶっ、ぶじゅっ。規則的に、乱暴なピストン。エクシアが高い声を上げ山芋で絶頂に達するまで、それは続けられた。 《エクシア》 【エクシア】「あひぁ♪あひっっ♪あひぃいい~~~♪」長い長い絶頂の声。 《エクシア》 潮と山芋の汁が混じった液を零しなががら盛大にいく。 《GM》 そして、エクシアの震える腰を抱きながら、たっぷりを汁をなすりつけて山芋は抜かれる。 《GM》 ひくひくと震え、しかし閉じない秘所。 《エクシア》 【エクシア】「はひっ・・・はひぃ・・・は・・・」呼吸は荒く空気を求めて喘ぐ。 《GM》 【ケネス】「そろそろ公務だろう?」部屋を出れば、王妃が人目を気にしない場所はない。それが分かっていて言う。 《エクシア》 【エクシア】「・・・酷い人・・・なぜ・・・貴方ので・・・」衣服を治しながら立ち上がる。 《GM》 勝手に開き閉じない秘所からは、次第に痒みがわき上がる。 《エクシア》 かぶれが酷ければ膣では性交できるまで時間がかかる。今日明日はお前を抱かないといわれているようで。 《GM》 そのエクシアを連れたまま、ケネスは部屋を出た。 《エクシア》 【エクシア】「うう・・・・」歩くたびに腰がもぞもぞと動く。 《リヴィア》 【リヴィア】「あ、お母様に…ケネス兄様?」と、二人が部屋を出たところでちょうど通りかかり……驚いたような顔をします 《エクシア》 【エクシア】「リヴィアっ?!・・・・・」見られてはいけない。だが見られてしまった。 《GM》 【ケネス】「おっと……」エクシアの握っていた手を慌てて外し、取り繕うような仕草を見せる。「リヴィア姫様。おはようございます」 《リヴィア》 【リヴィア】「おはようございます、ケネス兄様♪…どうなさいましたの、お母様?」その慌ててエクシアの様子にきょとん、とします 《GM》 そういえば、リヴィアは…昨日の夜から、エクシアが寝所にいらっしゃらない、と侍女から聞いています。 《GM》 さして心配してはいませんでしたが・・・ 《リヴィア》 らじゃー 《エクシア》 【エクシア】「何でもありませぬ。公務に参ります。リヴィア、明日は執務を手伝うように。」そう言って王妃の顔を取り戻します。 《リヴィア》 【リヴィア】「はい、分かりました。…そういえばお母様、侍女がお母様がいないといっておりましたが。ケネス兄様と一緒にいたのですか?」ふと思い出したことをたずねます 《エクシア》 【エクシア】「いいえ。少しは無しがあっただけです。姫たちのことで・・」 《GM》 【ケネス】「ふふっ」小さく笑い、エクシアの、微細に震える腰を撫で上げる。 《エクシア》 【エクシア】「っ・・・・・・では。またケネス殿。」震えを隠すように逃げる。 《リヴィア》 【リヴィア】「そうでしたか…ストラ姉様やアイゼラもそろそろ戻ってきますものね」と、うんうんと頷き 《GM》 その後ろ姿に、リヴィアに聞こえるように声を掛ける。 《GM》 【ケネス】「王妃様。では、また今夜に」 《エクシア》 【エクシア】「・・・・では。」顔を歪め執務室へ向かう。 《リヴィア》 【リヴィア】「では私も……ケネス兄様、後ほど、今日もよろしくおねがいします」と、軽くケネスに頭を下げ…その声の中に、ほんのすこしの艶と女の臭いがまじったような言葉を言います。エクシアにも聞こえるように 《エクシア》 【エクシア】「・・・・(まさか・・そんな・・」考えながら廊下を歩く。 《リヴィア》 ということで、そのまま退場しますっ 《GM》 【ケネス】「ああ。お前も、あんまり我が儘を言って王妃様を困らせるなよ」軽くたしなめると、こちらも授業の準備に部屋に戻ります 《GM》 ういす。どうもっ! 《リヴィア》 【リヴィア】「はい♪」 《リヴィア》 ということで、修練上へ向かいますー(退場 《GM》 《GM》 《GM》 その夜。 《GM》 ケネスの部屋の前まで、忍んでやってくるエクシアの姿があった。 《エクシア》 【エクシア】「・・・・・」もじもじと腰を震わせながら無言で部屋に入る。 《GM》 【ケネス】「エクシア。待ってだよ」今回は放置されることもなく、エクシアを迎え入れる。 《エクシア》 【エクシア】「・・・・・・」期待した眼で見るが・・・この状態では抱いてくれないとも思っている。 《GM》 【ケネス】「捨てられた猫みたいな顔してるな。ほら」小瓶を取り出して。「薬を塗ってやるよ」 《エクシア》 【エクシア】「あ・・・」嬉しそうな顔をして今はもう年増だと想いなおし 《エクシア》 ゆっくりと近づく。 《GM》 エクシアをベッドに座らせる。スカートをまくりあげると、勝手に開いたままの秘所。 《GM》 そこに、薬を塗った筆を無造作に突っ込んだ。を 《エクシア》 【エクシア】「んっ・・・あ・・・」口を押さえたまま腰だけがくねくねと動く。 《GM》 赤くなってしまった秘所の粘膜に、くちゅり、くちゅりと薬を塗り込んでいく。 《GM》 【ケネス】「いちおう、魔法の薬だからな。明日には直ってるだろう」 《エクシア》 【エクシア】「あ・・・ん・・」真っ赤になりながら口を押さえて声を出さないようにする。 《GM》 くちゅり、くちゅり。ケネスが命じると秘所はさらに開き、ヒダヒダの一枚一枚までヒクヒクと震える。 《エクシア》 【エクシア】「うぅ・・・ぁあ・・・」眉をフラットにしてうっとりと薬と愛撫の感覚に身を任せる。 《GM》 【ケネス】「そういえば」その奥に見えた子宮口に薬を塗りつけながら。「そろそろ刺青を活性化する頃だな。腹を見てみろ」 《GM》 エクシアが発情すると浮き上がる刺青。王に施されたそれは、ケネスに改造されてからまだ一度も確認していない。 《エクシア》 【エクシア】「あ・・・・・・」おそるおそる自らの腹を見てみる。 《GM》 そこには、しごく一般的な文字でこう書いてある。 《GM》 「危険日まであと5日」 《GM》 【ケネス】「お前の排卵スケジュールを管理してくれる便利な刺青にしておいた。オシャレだろ?」 《エクシア》 【エクシア】「あ・・・ぅ・・・あ。」 《エクシア》 【エクシア】「・・・・」排卵日を確認する。それは自分に種つける気なのか・・・・そんな眼で見つめる。 《エクシア》 被虐と背徳と期待が入り混じった眼。 《GM》 【ケネス】「王を裏切れ。俺の子を産ませてやる」筆を抜き出すと、ようやく…秘所がエクシアの意志に従って収縮していく。 《エクシア》 【エクシア】「・・・・・・酷い人。本当に・・・酷い人。」答えない。が数日にうちに内心の整理がつくだろう。肉体は淫靡でも頭は冷静に自分を分析する。 《GM》 【ケネス】「母さんを奪ったあいつのものを、すべて奪い取ってやる」エクシアの腰を抱き、そして口づけた。 《エクシア》 【エクシア】「ですが・・・・所詮私は時がたてば捨てられる身・・・その前に・・・欲しいものも・・ございます。」ケネスの腕の中でつぶやく。 《GM》 【ケネス】「……言うだけならタダだぞ」抱き寄せる。 《エクシア》 【エクシア】「・・・・・・・貴方は酷い人。ですが・・・(血のつながった者にはどうなるのでしょうか。)」声に出さない。そのまま胸の鼓動を聞く。 《エクシア》 自分のと重ね合わせるように。 《エクシア》 【エクシア】「(私は・・・・はしためにも劣る女ですわね・・・)」 《GM》 【ケネス】「……」エクシアの呟きに何も答えず、そのまま抱いている。
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命名神マリナン様が告げる… マリナン「◆OJZzSer1g6よ、名前を変えてからプレイしますか? 貴方の名前をロードしますか?」 (前回の名前は竜水。ロードする名前はアッシュ) 1.はい →名前を新しくする 2.いいえ →竜水で始める 3.ロードする→アッシュで始める 351 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/17(土) 22 37 30 ID ??? 346、 349 このスレ、乙女回路搭載者は中々に居そうな気配よな…(w 352 : ◆OJZzSer1g6 :2005/09/17(土) 22 38 06 ID ??? 349 女だったダスか!?(;゜д゜)Σ 生まれる前から好きだったダス――――!! ε==ヽ(*´∀`)ノ [酒池肉林] 350 おkダスか、頃助(・∀・) それでは…どうせだから心機一転で新たな名前でも考えるダス(*´∀`) 1で逝くダス!つ凸 ポチッ 353 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/17(土) 22 41 17 ID ??? マリナン「新しき名前をお言いなさい」 名前を入力してください 「 」 354 : ◆OJZzSer1g6 :2005/09/17(土) 22 43 18 ID ??? 353 ヒビk…いやいやw 「リック」で つ凸ポチッ 355 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/17(土) 22 52 58 ID ??? マリナン「勇者リックに精霊の加護がありますように」 ・ ・ ・ リックは、キツく息子を締め付けながらしゃくりあげるムーンを、どこか冷めた 瞳で見つめていた。 しゃくりあげられる度に、ムーンの体が震え、それがダイレクトに股間に伝わる。 キュッ、キュッ、と震えながら締め付けられる動きに、リックは肉欲を感じていた。 1.しかし、それに反して頭はムーンの涙が零れる度に冷めていく。 「…どうして泣くんだ、ムーン?」リックはムーンの頬を撫でた。 2.「泣くほどいいのか?処女の癖に淫乱な奴だな」クスクスと笑うと、リックは 奥を突き上げる。ムーンに、犯されているという事実を突きつけるように。 3.「つまらないな。もう抵抗は止めたのか」リックは、ムーンを煽るように 耳元に囁いた。 4.その他() 356 :リック ◆OJZzSer1g6 :2005/09/17(土) 22 57 33 ID ??? 355 今更優しい言葉を掛けてもどうせいとw それでもチャレンジするのが俺のジャs(ry そんなんで1を選択~つ凸ポチッ 357 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/17(土) 23 09 32 ID ??? しかし、それに反して頭はムーンの涙が零れる度に冷めていく。 リック「…どうして泣くんだ、ムーン?」 リックはムーンの頬を撫でた。 今まで、リックに近づいて来た女というモノは、自分の体や金を目当てに擦り 寄って来るような人種しか居なかった。 それに唯一当てはまらないのは、幼馴染であった(ことは彼女は忘れている) マリベルだけ。 マリベル以外は、抱かれれば喜ぶ。 そう認識していたリックは、止まらないムーンの涙に軽く眉を顰めると、 濡れた頬を指で撫でた。 頬に触れる指に、ムーンがビクンッと震える。 しかし、その指は優しく頬を撫で、雫を拭い取った。 その動きに、浅く息を吐きながらムーンはリックを見上げた。 ムーン「好きでもない、ヒトに、穢され、て…喜ぶと、思ったの…?」 戸惑いを隠せないリックをキッ!と睨むと、ムーンはグッと奥歯を噛み締め た。 1.「お前もその気があったから、人気の無い場所を選んだんだろ」 2.「………好きな奴でもいるのか?」 3.「…こうすれば、喜ぶんじゃないのか?」 4.「喜ぶ体にしてやるよ。俺が、躾けてやる」 5.「」(台詞任意) 358 :名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23 13 02 ID ??? 前の主人公より数倍歪んだ人生送ってきてるなw 359 :リック ◆OJZzSer1g6 :2005/09/17(土) 23 15 01 ID ??? 357 なんだか外道に走りそうな状態ダス(;´д`) それでもチャr(ry 4にするだす つ凸ポチッ 360 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/17(土) 23 31 01 ID ??? 反抗的なムーンの瞳を、リックはしばしジッと見つめていた。 頭の芯は冷めていく。しかし、原因は判らない。 不快な頭の冴えに眉を顰めながらも、リックはクッと笑った。 ………確かめればいい。俺が正しいのか、コイツが正しいのか。 リック「…嫌なら、感じないよな。」 ムーン「え…?」 リック「本当に嫌なら、濡れないんだ、女の体ってのは」 そう呟きながら、リックは自分の指を舐めて濡らすと、ムーンのクリトリス に滑らせた。 快楽に免疫の無いムーンは、軽くそこを擦られただけで、ヒクンッと体を 震わせる。 ムーン「ンンッ!」 リック「好きでもない奴にされるのが嫌なら、感じない」 感じてるなら、嫌じゃないってことだ。 そう言外にいいながら、リックはニヤリと笑った。 リック「喜ぶ体にしてやるよ。俺が、躾けてやる」 ムーン「そんな体になるわけ…っ」 リック「なったら、俺が正しい。ならなかったらムーンが正しい。 ……賭けようぜ。俺が勝ったらムーンは俺の犬」 ムーン「勝手なこと言わないでッ!」 リック「俺が負けたら、お前が好きなようにしろよ。慰謝料でもなんでも 払ってやる。」 ムーン「そういう問題じゃ…はぁんっ!」 1.クリトリスと乳首を優しく愛撫する 2.クリトリスを葉っぱで擽りながら、唇にディープキス 3.乳房を揉みながら、ゆっくりと腰を動かし始める 4.その他() 361 :リック ◆OJZzSer1g6 :2005/09/17(土) 23 34 49 ID ??? 360 ヤバイ!この主人公ヤバイよ(lll゜д゜)Σ こうなったら逝くとこまで逝くしか 2にするダス つ凸ポチッ 362 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/17(土) 23 59 43 ID ??? 手近にあった柔らかな葉っぱを手折り、クリトリスを擽るリックの責めに、 ムーンは甘い声を上げて再びヒクヒクと体を震わせた。 リック「指でされるのと、どっちがいいんだ?」 ムーン「やぁ…っ、も、ょぉ…っ」 リック「中…濡れてきてるぜ?」 葉っぱの先でクリトリスを苛めながら、リックはムーンの中を軽く突いた。 グチュン…ッ 水音がして、ムーンは衝撃に仰け反る。 そこから聞こえたのは確かに濡れた音で、そこから伝わるのは確かに快感だ った。 ムーンの瞳に暗い影が差す。 自分の体は、好きでもない相手に反応している。 嫌なのに…感じている。 嫌ならば感じないと言ったリックの言葉を否定できる知識は、お嬢様育ちの ムーンの中には存在しない。 自分より慣れているであろう相手の言葉を、鵜呑みにしてしまえる程には、 ムーンは世間知らずだった。 本当は…私は嫌じゃないのだろうか? そんなことは無い。現に、好きなヒトだっている。 でも、好きじゃないヒトに犯されて、感じているコレは…紛れも無い快楽。 ムーン「ぁ…ぁあぁぁ……っ」 ムーンの瞳から涙が零れ落ちる。 頬を伝い、ムーンの壊れた心の欠片のように、芝生に滴り、散った。 リックは、その頬を優しい手で撫でた。 ほら、自分は正しかった。こうすれば喜ぶんだ、女というモノは。 リックはムーンの柔らかな唇を自分の唇で塞ぐと、舌を絡める。 ムーンは、一度ビクンッと全身を痙攣させたが、全てを諦めたかのように 瞳を閉じた。 ―――――突き刺さるような胸の鈍い痛みを無視しながら、リックはその甘い唇を堪能した。 1.そのまま四つん這いで後ろから攻めて、背中に 2.ムーンの体を引っ繰り返して正常位で胸に 3.ムーンの体を引っ張り起こして、背面座位で中田氏 4.ムーンの体を横に寝かせて、燕返し(横臥交差位)後、顔射 363 :リック ◆OJZzSer1g6 :2005/09/18(日) 00 05 24 ID ??? 362 やはり最後は…… 3でお願いするダス つ凸ポチッ 364 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/18(日) 00 43 58 ID ??? 唇が離れる頃には、ムーンは抵抗するのを忘れていた。 いや、リックに忘れさせられていた。 芝生に四つん這いになりながら、はらはらと涙を溢すムーンを、リックは後ろ から抱き起こし、胡坐をかいた自分の膝に据わらせた。 当然深くなる挿入に、ムーンの中がグチュゥッ、とはしたない音を立てる。 ムーン「はぅん…っ」 奥を貫く肉棒にムーンが甘く喘ぐ。その太股を掴み、引き上げると、リック は手を離した。 自重でムーンの体は下へと落ち、内壁はリックの剛棒と擦れながら奥まで貫か れる。それに合わせてリックも腰を突き上げた。 ムーン「ぁああっ!」 ジュパンッ!と淫らな音が明るい周囲に響く。ムーンの体は仰け反り跳ねた。 リックは柔らかい胸を揉みながら、何度もそれを繰り返した。 亀頭ギリギリまで引き抜いたかと思えば、ムーンの体が落ちてくるのを待たずに 最奥まで突き上げたり、先程クリトリスを苛めていた葉っぱの茎で、ムーンの 尿道を苛めたり、濡れるムーンの頬や戦慄く唇に舌を這わせたり…しかし、 絶頂を迎えそうになると突き上げをやめ、はぐらかされ、永遠かとも思える 快楽地獄。 リックからすれば甘い…ムーンにすれば初めてにしては濃すぎる内容の交わりを。 365 :名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00 44 15 ID ??? GMさーん、寝落ちでやすか? 観戦の最速ものは眠気が限界でつ すみませんが、先に逝きやす⊂⌒~⊃*。Д。)-з リック ◆OJZzSer1g6 たん、おやすみだすノシ 366 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/18(日) 00 45 09 ID ??? 10分も経たずに、ムーンの理性は限界に来ていた。 ムーン「もう……ゆるして……」 無意識に呟かれた言葉は、ムーンの心がリックに屈服した事を伝えていた。 リックはムーンを「綺麗だ」と言った時と同じように、優しい笑顔を浮かべた。 リック「イカせて欲しいか?」 ムーン「イカ……せて……も、…やぁ……」 続きすぎた快楽に理性が飛んでいるのか、ムーンはゆっくりと頷いた。 秘部からは、収まりきらない愛液が太股を伝い、彼女の茂みやリックの股間を 濡らしている。 先程の抵抗からは考えられないムーンの変化に、リックはニッコリと笑いかけた。 リック「分かった、イカせてやる」 途端にリックの動きは、先程の猫が獲物をいたぶる様な攻めではなく、 自分の快楽を追及するかのような激しいものに変わった。 ムーンは奥を2、3度擦られただけで初めての絶頂を迎えた。 ムーン「ひぁうっ!」 ビクンッとムーンの体が痙攣して硬直する。 しかしそれに構わずリックが肉棒を引き抜き、ズヌ、と奥まで突き上げる。 ムーン「ぁあああッ!」 先程より大きな声が辺りに響いた。強すぎる快楽に、ムーンが2度目の絶頂を 迎えたのだ。こうなると、女の体というモノは何度も絶頂を迎えることが出来る。 リックが達するまでの間、ムーンは引っ切り無しに淫らな声を上げ、二人の股間は ムーンの愛液で洪水のように濡れた。 リック「中に、出すぞ」 ムーン「はぁあっ!きゃぅッ!あァアアアッ!」 リックの声が聞こえていたのか、居なかったのか… ドクドクと中に注ぎ込まれた熱い粘液を、ムーンはピクンッ、ピクンッ…と 爪先を震わせ、荒い息をつきながら中へと受け入れ、気を失った。 1.引き抜いて、そのまま放置。 2.抜かないまま、頬を軽く叩いて起こす。 3.後処理をし、保健室に連れて行く 4.自分のブレザーを羽織らせ、起きるまでそのまま抱きしめている 5.その他() 367 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/18(日) 00 47 01 ID ??? 365 す、スマソ(汗)orz 選択肢は今日はこれで終了ナリ 選んでいって欲しいナリ(w; 368 :名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00 47 52 ID ??? 364 いっらしゃっただよ、失礼しまつたでつ おやすなさいだす~ノシ 369 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/18(日) 00 49 52 ID ??? 368 遅くなっちまってスマソナ(´・ω・`) ノシヤシミー 370 :名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00 50 39 ID ??? 漏れならここでもう一戦うわなにをするやめr 371 :リック ◆OJZzSer1g6 :2005/09/18(日) 00 54 39 ID ??? 365 モツカレダスノシ 366 モツカレ様ダス、種GMノシ ここで優しさ(?)発動 4を選択するダス つ凸ポチッな 372 :種 ◆GM/x/EtttA :2005/09/18(日) 01 10 48 ID ??? 370 それもまた一興うわなにおするやめr 371 モツカレーノシ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ くったりと自分に凭れかかるムーンの体を抱き寄せると、リックはその体に 自分のブレザーを羽織らせた。 汗ばんだ額に張り付いた前髪を掻き上げてやり、頬を伝う涙の後に舌を這わ せる。 その瞳は、どこか寂しげだった。 何かが満たされないまま、リックはムーンの体を緩く抱きしめる。 ジッとムーンの顔を見つめる。 リック「マリベルは……ソバカスがあるんだよな。それに髪も、金色でも、 もう少し蜂蜜みたいな色してたし…いや、今もそうだったっけ」 女の子を抱いた後にはいつも、自分を特別扱いしなかった少女を思い出すのが リックの癖になっていた。 そしてリックは、まるで自分を忘れていた少女の今朝の様子を思い出して、 溜息を吐いた。 リック「………アイツだけは、違うと思ってたのに………」 優しく抱きしめたその少女はどうなのだろう? 壊した後になって、リックは初めて彼女の事を気にし始めた…… 一日目、ニ時間目 終了……とぅびぃこんてにぅ。。。。 リック ◆OJZzSer1g6さん、お疲れ様でした。。。。。 今回の好感度、その他 ================================== しゃくりあげるムーンに 【ムーンの好感度が少しUPした!】 +1 【ムーンの隷属度が少しdownした!】-6 「喜ぶと思ったの? 」 【ムーンの好感度が少しdownした!】-3 【ムーンの隷属度が少しUPした!】+6 賭けの開始 【ムーンの隷属度がUPした!】+12 愛撫1 【ムーンの隷属度が大きくUPした!】+15 事後 【ムーンの好感度が大きくUPした!】+10 【ムーンの隷属度が大きくdownした!】-15 結果(◆→パラメーター変化) =========================== 好感度/隷属度 ◆ムーン +7 /╋75 ペット 院生 【裏切】 カレン +19/±0 友達 【指名可】 マリベル +16/±0 友達 園生 フローラ +10/±0 友達 院生 ミネア +8 /±0 友達 院生 ???? +9 /╋3 友達 院生 ???? +3 /±0 友達 院生 ===========================
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606 :亮志乃:2007/01/22(月) 07 01 18 ID DAnhRKih お初です。投下していきます。 誰に向けたわけでもなく「天気予報は…晴れ、だったよな?」と呟きながら、走る。 しかしその呟いた声は強い雨音にかき消される。 突然訪れた雨に、久しぶりのデートは台無しになってしまった。 (―デートと言うより散歩、と言った方が的確かもしれない。他愛の無い話をしながら、川沿いをぶらぶらと歩くそんな時間。) 小走りで亮の家に着いたときには、二人ともびしょ濡れだった。 はぁ、と一息つき志乃が呟く。「亮、くちびる青いよ?」 そう言い微笑む彼女の口も青く、寒さからか小刻みに震えていた。 「ン…?」かじかむ手でうまく鍵穴に鍵を入れられない亮は、どこか上の空で答える。 雨は止む気配が無い。季節は冬、濡れた身体に冷たい風が堪える。 少しの沈黙の後―ようやく鍵を開けられて心に余裕の出来た亮は、ドアを開けまるで執事のような仕草で「どうぞw」とおどけて見せた。 まるで亮らしくない行動ではあったが、先ほどの空返事のことを気にしているかのようであったので 志乃はくすりと微笑み「有難う、王子様。」とのってみせた。 ―いつものことながら亮の家には誰もおらず、生活の香りの無いそれは、外と同じような静けさと寒さだった。 志乃はそんな冷たい(…悲しい、と言うべきだろうか?)亮の家が好きではなかった。 いつだったか、「気楽でいいぜw」と亮は言っていたけれど、家庭の温かさを知っている志乃は黙って微笑むしかできなかった。 今度は濡れて解けない靴紐と格闘していた亮は、そんな志乃に気付きどうしたのかと首を傾げれば、 志乃は亮を見、ぽつりと呟いた。 「ううん、なんでもない。ごめんね、ぼーっとしちゃった。」 それが寒さのせいであると勘違いした亮は、靴を投げ捨て早足で風呂場へと赴き湯を張り始る。 投げ捨てられた靴をきちんと揃え、自身の靴と並んだ様を見て志乃は少し幸せな気分になった。 「亮、一緒に入らない?お風呂。」 607 :亮志乃2:2007/01/22(月) 07 07 07 ID DAnhRKih ―寒そうにしていた志乃を見て、無心で風呂場へ出向いた亮は、湯を張りながら一つの疑問とぶつかっていた。 「風呂は…誰が入るんだ?いや、誰がって、俺らだけど…」 亮と志乃は何度か肌を重ねた仲ではあったが、一緒に風呂に入る程くだけた関係でもない。 セックスの時の亮はAVで仕入れた知識を嵌め込めるようなぎこちなさであったし、 志乃が嫌がるかもしれないと思い、行為中はいつも電気は点けないでいた。 明るい場所で志乃の裸体を見たことが、まだないのだ。 自身も凍えて震えが止まらないが、下心があると思われるのもイヤで。 (―下心はもちろん、あるのだけれども) 「志乃、先に入れよ」と言おうとしたときであった。 「亮、一緒に入らない?お風呂。」 予想だにしていなかった志乃からの提案に「へあ?」とえらく素っ頓狂な声を出してしまい、慌てて口を閉じる。 しかしその努力むなしく。志乃はくすくすと笑いながら、素っ頓狂な声の主の居る風呂場へ入ってきた。 「亮、ふふ、なに今の返事。OKだかNOだかわからないよ。」 笑いが堪えきれないといった様子で亮に話しかける。 亮はといえばバツが悪く不貞腐れた表情で頭を掻き、先ほどの志乃の問いへの返答に頭を悩ませていた。 いや、答えはYESなのだが。寧ろYESを望んでいたのだが。 一瞬の沈黙。そして「あ、あぁ…。」という何とも情けない返事に至った。 期待や不安…というより状況すら掴めていない頭から 気の利いた台詞を繰り出すことなどできなかった。 608 :亮志乃3:2007/01/22(月) 07 30 50 ID DAnhRKih 「俺、タオルとか着替え…準備すっから…先、入ってろよ。」と亮が言えば、 「うん、ありがとう。」いつもと同じ笑顔で志乃は微笑む。 2階にある自室へ服を取りに行く最中、 何かを考えようとするものの、うまく思考しない。 頭が真っ白になるって、こういうことか…。 先ほどの志乃の笑顔を思い出し、フゥと息を吐き、気を落ち着かせた。 「志乃はいつも通りだったじゃねぇか…落ち着けよ俺!」 部屋を出て行こうとした際、ハンガーに目がとまる。 「そういや、志乃は濡れた服も乾かさなきゃなんねぇよな…。これも必要、か。」 志乃は褒めてくれるだろうか、なんて子供じみた事を考えながら、階段を駆け下りた。 636 :亮志乃4:2007/01/23(火) 19 47 49 ID JGOBzxfg 続き投下していきます 亮志乃というより志乃亮といわんばかりのヘタレぶりですまんorz 脱衣所へ入ると、きちんと畳まれた服。そして奥の風呂場ではシャワーの音が聞こえていた。 皺になる前にハンガーにかけた方がいいだろうなと思うも 勝手に服に触ってはまずいか、と思い直し 「志乃、ハンガー持ってきたんだけど?」風呂場にいる志乃へ伺いを立てる。 少しの沈黙の後、がちゃりと風呂の扉が開いて不意に志乃が顔を出したものだから、 亮は一歩仰け反った。文字通り志乃は顔だけしか出していなかったのだが。 (―俺さっきから格好悪ィ…) 「気が利くね、ありがとう。借りていいかな。」と志乃が微笑めば 「お…俺がやるよ、かけるだけだし。あ、風呂のモン好きに使って?」と精一杯冷静に答えた。 「え、でも」と志乃が言いかけたが亮は気にせず志乃の服を広げ、パン、と皺を伸ばした。 その拍子に服の下にあった下着が落下し、またもや醜態を晒す結果になった。 (―し、死にてェ…) そんな亮に志乃はくすりと笑ってありがとう、亮も早くおいで。と言い、扉を閉めた。 ―見ないフリをしてくれたのだろうか。 ハンガーをドアの蝶番の部分へかけ、割れ物のような扱いで下着をそっと拾い元の場所へ置き。 これからの事よりも自分のヘタレ具合に、亮は頭が真っ白になるのだった 638 :亮志乃5:2007/01/23(火) 20 05 58 ID JGOBzxfg 脳内で風呂場での行動をシミュレーションした亮は (タオル巻いてった方がいいよな?) (女の子は頭にタオル巻いて湯船につかるんじゃねえのか?) という結論に至り、タオルを持って風呂場へ歩み寄る。 「志乃…入るぞ」 「ウン」 それなりに広い風呂場であるが、シャワーと湯船の湯気で霞がかっている。 「悪ィ、俺湯船に直行するわw」扉に背を向けシャワーを浴びる志乃の横へタオルを置き、 なるべく志乃を見ないように、見ないように湯船へ直行した。 それでも湯気に同化してしまうような白い背中に目がいってしまう。 (志乃、―すげェ綺麗。) すっかり凍えた亮に身体には湯船の湯は熱く感じ、湯船の淵でちびちびと身体を慣らすうち きゅ、とシャワーの蛇口を閉める音がした。 「タオルありがとう」 その声に振り向くと、タオルで胸や秘部は隠しているものの 腕や足はあらわな志乃が立っていた。 濡れた髪にいつもの笑顔。 それだけで、その光景だけで、もうどうにかなりそうだった。 「志乃…」 639 :亮志乃6:2007/01/23(火) 20 12 28 ID JGOBzxfg 「志乃、一緒に入らねェ?」 湯船へ身体を沈めた亮は、「ほら」と両手を広げる。 それに答えようとした志乃は、片手で狭いスペースへ湯船へ入ろうとした所為でバランスを崩し 勢いよく亮に倒れこんでしまった。 「きゃ…!!」 「ぎゃあぁ…!!げほ!」不意の一撃にまたもや情けない声を出してしまう。 志乃の背中が胸へ直撃し、軽く咳き込んだ。 「りょ・亮…!大丈夫?ごめんね、痛かったね」と亮の顔を心配そうに覗き込めば 「なんてことねーよ」志乃の、まるで子供をあやす様な口調に亮は口を尖らす。 「それより志乃は大丈夫かよ…」 手を伸ばし痛いところはないか?と言おうと思ったが 差し出した手で志乃を後ろから抱きしめバスタブにもたれかかった。 「あったかいね。」 志乃は、俺の右肩にこつん、と頭を置いた。首からは柔らかい髪の感触。 両手いっぱいに志乃の身体を感じる。 それだけの行為でさえ、愛おしい気持ちで満たされていく。 抱きしめられて、安心したようにゆるゆると緩んでいくその横顔を覗き込む。 「まだ志乃、身体…冷たいな。」 そういい終わるや否や、志乃の唇を指で撫で。 少しだけ身体を起こし、舌を差し出して志乃の唇を舐めキスをする。 「…りょ……ン…ふ…」 志乃は何かを言いかけたが、歯を掠めて口内に辿り着いた亮の舌で塞がれた唇からは、もう吐息しか漏れなかった。 670 :亮志乃7:2007/01/25(木) 02 57 16 ID 2NHJiEZZ 乙です。続き投下してきます 鼻から漏れる志乃の甘い声に、亮は夢中になっていた。 「っふ…ン…」 亮の髪から滴り落ちる雫が、唾液が、志乃の頬を伝い湯船へと流れ落ちる。 ちゅくちゅくと唾液の交わる音がさらに気分を高め、 志乃の吐息を忙しいものに変えさせてもなお、その口内を貪った。 志乃を抱いていた手は、触るような程度で胸の突起を弾いたりつねる。 そうすればもどかしくなった志乃は、 潤んだ目で「りょ…もっと…っ、」と訴えるのだった。 「もっと…ナニ?どうして欲しい?」 志乃の求めるものがまるで気付かないといった調子で 耳をねっとりと舐め上げれば、 志乃の身体はびくりと震え、胸の突起は更に膨らみを増す。 「どうして欲しいの志乃…こう?」耳たぶを甘噛みしながら亮が乳首をきつくつねると 「ぅ…ん、そ…そこ ぁ…、あ!」唇を開放された志乃は 短い呼吸で喘ぎ亮の手に翻弄されていく。 671 :亮志乃8:2007/01/25(木) 03 06 59 ID 2NHJiEZZ 既に硬く立ち上がっている亮のモノが背中に当たっているのに気付いた志乃は 自身の左手を後ろへ回し、おねだりをするように亮のモノを撫でる。 「あ…っ、りょ…う…?」 それでも意地悪く耳や胸のみをせめる亮に耐えられなくなり 志乃は自らの手で自慰をしようと、ゆるゆると右手を自身の秘部へ向ける。が、 それに気付いた亮は志乃の秘部から右手を奪う。 「あン…ぁ、りょ…りょう…りょ、う…!」 もう我慢できないと言わんばかりに脚をこわばらせ、 涙目で亮を見つめながら、左手で亮のモノをしごきだす。 亮自身、直ぐにでも挿れたいほど欲望が育っていたが、 いつもと違った志乃の一面がもっと見ていたくて。 しごかれている自身の欲望を意識しないようにし、 先ほど奪った志乃の右手を口に咥えぺろぺろと舐めながら、 左手は志乃の太股を撫で、その中心へと触れる。さわさわと触れるだけで更に志乃を焦らす。 「志乃、挿れて欲しい?」 志乃は恥ずかしい所為か唇を軽く噛み上目遣いで亮を見つめる。 そんな志乃のだらしなく垂らした唾液を舐め取り「―可愛い、志乃。」と呟けば 志乃は「亮の、欲しい…よ…ぅ」と甘く余裕のない声で亮のモノを懇願するのだった。 679 :亮志乃9:2007/01/25(木) 17 03 56 ID 2NHJiEZZ ちょ 悪ノリ好きだから反応したくなったw 675 自演厨ですんませんが続き投下してきますw 湯船で行為に及ぶのもよさそうではあったが身体はすっかり火照っていたので 「志乃、立てるか?」と志乃の腕を取り湯船を出るよう促すと、 すっかり欲情した志乃は亮の言うがままに湯船から出、亮の唇にキスをし 早く、といわんばかりの顔で見つめる。 (ヤバイ―もっと苛めたくなっちまう…) 「膝で立って志乃…」亮は腰を下ろし太股で挟むような形で、 膝立ちの志乃を包んだ。 ベッドへ行こうと思っていたが、もうこのまま風呂場でぐちゃぐちゃにしてやろうと。 膝で立てなくなるまで感じさせてやろうと、 胸の突起を舌で吸うように強く舐めあげ、片手では余ったほうの乳房を、 もう片手は秘部を、先ほどとは違い強く刺激する。 「は…っ、あ…ン、…あっ、あ!」 「ここ…?志乃、ココがいいの?」と志乃の秘部の小さな突起を弾きつねれば、 「ひ、ぁ…っ!!!!」志乃はもうがくがくと震え亮の肩へ手をつき ぽろぽろと涙をこぼし言葉にならない喘ぎ声が風呂場へ響く。 ひざ立ちの志乃を抱きしめるようにキスする自分たちの姿が鏡に映るのが見え その姿に更に興奮する。 (ヤベェ、志乃スッゲー気持ちよさそーで…可愛い) 680 :亮志乃10:2007/01/25(木) 17 06 33 ID 2NHJiEZZ 更に刺激を強めてやると、 もう快感で立てなくなった志乃はがくりと腰を落とし、倒れこんできた。 「だめだろ、座っちゃ…」と言いながらも、刺激の手を緩めない。 志乃はもう限界そうだった。胸で呼吸をし、だらしなく口から唾液を落とす。 「どうしてほしいの?」言えるよな?といった口調で志乃へ伺いをたてれば 「りょ…のが、欲し…っ、よ…」と、志乃はたどたどしく呟いた。 その言葉に満足した亮は志乃の髪を撫でキスをする。 風呂場の床は固い。此処に志乃を寝かせるのは悪い気がして、 キスをしながら、志乃を抱きしめゆっくりと、自分が下になるように倒れこんだ。 そうして口を離し、糸を引いた唾液を舌で舐めとりながら 「志乃、志乃が挿れて?」と少し悪戯な笑みを浮かべ低く囁けば 志乃はぴくりと身体を震わせ、顔を赤らめ亮を見つめる。 普段お姉さん的立場に居るから気付かなかったが 志乃は、このテの言葉に敏感な気がする。 亮は、まるで女のように志乃の首に手を回し軽くキスをし 自身の固くなったものを、煽るように志乃の脚にこすりつけ 「志乃、なに今の返事。OKだかNOだかわかんねーよ…」と、 先ほど志乃に言われた言葉を真似て意地悪く笑った。 681 :亮志乃11:2007/01/25(木) 17 08 55 ID 2NHJiEZZ その時の志乃の困ったような嬉しいような表情がまた堪らなかった。 そんな志乃を更にあおり、どうしたいの?と頬を撫でれば 志乃は、亮のモノに手を伸ばすのだった。 すっかり濡れた志乃のそれは、亮のモノを受け入れるには充分ではあったのだが 自分で挿れたことがなかった志乃は、なるべく亮に秘部が見えないように脚を閉じ、 何度か挿れようとするがうまくいかない。 もどかしさや恥ずかしさで、顔を背ける志乃が可愛くて。 「ほら、志乃…ちゃんと脚ひらかねーと…」と脚を開いてやれば、 亮のモノはずぶずぶと志乃の中へ入った。 「…ッ!志乃…志乃!」あたたかく締め付ける志乃のそれに、亮は思わず声を出す。 「あ ぁああっ ああ…ん!」 やっと亮のモノを受け入れられた志乃は快感に背中を震わせ自ら腰を振りはじめる。 「く…志乃…ッ すげえ気持ちいい…!」
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Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 閉鎖都市・「ゴミ箱の中の子供達」 第25話 ゴミ箱の中の子供達 第25話 25-1/8 通されたシェルターは想像以上に簡素だった。部屋にはスチールパイプ製の二段ベッドが4つも並んでおり、無造作に 枕が置かれたベッドは各段に取り付けられたカーテンがようやくプライバシーを守っている。ベッド以外の家具が存在しない この場所はまさしく眠るためだけの場所だ。カプセルホテルでももっと手が込んでいるだろう。あくまで緊急用ですから、と ホリア・シマは引け目がちに言った。ともあれ贅沢を言える身分でもないドラギーチは構うことなくベッドに転がった。 ベッドに横になると途端に体中から疲労感が押し寄せてきた。だが不思議とドラギーチの目は冴えていた。二段ベッドの 天板を眺めながら、ドラギーチは今の状況についてぼんやりと考える。最初に思ったことは無断外泊をしているという現状だった。 孤児院では外泊する場合、職員に届出をしなければいけない。守らなければ後で叱られたり、小遣いの額が減らされたりと 罰則も存在する。だがこうやって見知らぬベッドの上で考えていると、それは空の向こうの雲の様に、どこか遠い感じがした。 ここは自分が行きたかったどこかなのだろうか。マフィアの手が届かない場所なのだろうか。自分の考えが認められる場所 なのだろうか。自分の味方がいる場所なのだろうか。自分をここに連れてきたシマという男の顔をドラギーチは思い浮かべる。 やってることは胡散臭いが、人のよさそうな顔をしていた。 取り留めのないままにドラギーチはこのシェルターについて考え続ける。その思考はやがて現れた睡魔によってゆっくりと 溶けていった。 微かな雑踏のざわめきでドラギーチは目を覚ました。目を開けるが視界に入る二段ベッドの天板の世界は薄暗い。部屋に 窓がないからだと理解するには寝起きの頭では少々時間を要した。時間と共に精彩を取り戻したドラギーチの思考は壁を 通して伝わる外の喧騒から現在の時間を推し量りにかかった。正確なところはまったくわからなかったが、ラッシュのピークは 過ぎているだろうとドラギーチは思った。普段の生活ならば、既に学校で一時間目を聞いている時間帯だろう。眠りに付いたのが 遅かった訳でもないから、かなり眠ってしまったようだ。なんだかんだで学校も欠席してしまった。そうぼんやりと考えながら ドラギーチは体を起こす。途端にドラギーチの太股が軋んだ。思わず小さな呻きを上げたドラギーチは太股をさする。昨日の 疾走のせいだろう、太股の筋肉はこれ以上ないほどに凝り固まっていた。ともあれこの薄暗いベッドから出ないことには 何も始まらない。ドラギーチは悲鳴を上げる両脚を床に下ろして、ベッドから抜け出した。 25-2/8 部屋の戸を開けた途端、太陽の光がドラギーチの目を刺した。寝室と変わって、扉の先のシェルターの受付には、カウンターの 向こうの事務スペースの窓から日が差し込んでいた。室内を照らす日差しは、予想よりも幾らか高いようだった。事務スペースで 赤いオーバーオールを着た女性事務員とホリア・シマがなにやら歓談している。シマは受付に現れたドラギーチに気づいた風に 顔を向けると、赤いオーバーオールの女性との話を打ち切って、穏やかに微笑みながら歩み寄ってきた。 「おはようございます、良く眠れましたか?」 「ああ」 「それは良かった。申し訳ありませんがここはホテルではありませんので食事の用意等はしておりません。近くにコンビニや レストランがございますので、朝食はそちら等でお願いします」 「ああ、構わないけど」 シマの言葉をドラギーチは軽く流す。寝床があるだけでありがたい状況だったドラギーチにとって食事が出ないことは問題では なかった。当面の問題はこれからどうするかだった。学校に行く気もなく、さりとて孤児院にも戻る気になれない今、ドラギーチの 予定は真っ白だった。世界とのあらゆる繋がりを断ち切られて自分が宙に浮いているようにドラギーチは思えた。 さてどうしようか、とドラギーチが考えていると沈黙を破るようにシマが口を開いた。 「よろしければ一緒にお食事でもどうでしょう? この近くにナゴヤ式のモーニングが食べられる喫茶店を知っております。 もちろん、このおいぼれと食事なんてつまらないかもしれませんが」 微笑んで、シマは提案する。彼に一宿の恩義がある以上、この提案は断りづらい。ドラギーチは複雑な笑みを浮かべながら 首を縦に降った。 「構わないけど」 ドラギーチが承諾するとシマは破顔した。童心を思わせるようなシマの笑顔。ここまで喜ばれては後には引けない。もうどうにでもなれ。 時間は幾らでもあるんだ。己をが殴り捨ててドラギーチは嬉しそうに先導するシマの後を追う。その道すがら、自暴自棄の末の無我の 境地に至ったドラギーチの頭に小さな疑問が浮かんだ。ナゴヤ式とは何だろう。初めて聞く単語だった。だがその疑問もすぐに放り捨てる。 それもすぐに分かることだ。それに腐っても喫茶店だ。孤児院の食事より不味くはないだろう。 25-3/8 シマと共にドラギーチは喫茶店に入った。内装は黒に近い色合いのフローリングにそれに合わせた黒いアンティーク調の机。 壁は下半分か黒くくすませた板が並び、上半分は明るい白い壁紙が張られている。黒と白の二色を基調とした店内はオレンジを 帯びた明かりに照らされて、落ち着いた雰囲気を醸し出していた。なかなか良さそうな店内だ、とウェイターに席に通される道すがら ドラギーチは思った。 壁際のテーブル席に通され、シマ共々腰を下ろしたドラギーチは早速メニューを開く。写真つきで並んだモーニングメニューを見て ドラギーチはシェルターを出たときから疑問に思っていたナゴヤ式が何か理解した。コーヒーにトーストが付いている。それだけのことで ドラギーチは幾分拍子抜けした。ただメニューの写真を見るにトーストはかなりの厚切りでボリュームはありそうだった。種類もバターだけの トーストから、シナモン、ツナ、ハムエッグ等とバリエーションに富んでいる。空腹が少し気になり始めたドラギーチはこの豊かな選択肢に どれにしようかと贅沢に悩み始めた。しかしその悩みも一つのメニューを見て止まった。視界に入るナゴヤトーストの文字。初めて聞く 料理だった。写真を見ると例によって厚切りのトーストに、黒いベイクドビーンズのようなものが塗られている。このシンプルなナゴヤ式の 朝食でナゴヤトースト。同じナゴヤの名を冠しているだけに、このトーストはナゴヤ式においてかなり重要な位置を占めている様に思えた。 好奇を抱いたドラギーチはこれを機とばかりに朝食をナゴヤトーストに決めたのだった。 注文も済ませウェイターが去っていくとシマが穏やかに尋ねてきた。 「昨日はよく眠れましたか?」 「ええ、まあ」 「それは良かった。昨日は大分お疲れのようでしたからね。恥ずかしい話ですがここのシェルターは設備がいい訳ではありませんから、 市民が不自由をしていないか心配でしてね。よろしければ何か気づいた点とかないでしょうか?」 「いえ、特に」 シマの問いにドラギーチは小さく首を降った。二段ベッドが4つも並んだあの寝室は余りにもチープすぎる。だがそれも売り上げが見込めない 慈善事業ならば仕方のないことなのだろう。そもそもこちらは施しを受ける立場だ。意見なんて言える訳がない。 それにもう一つ、ドラギーチが思う。孤児院だって差して変わらない、と。高校生に進級した今こそ二人部屋で部屋を広々と使っているが、 小学校低学年時代は八人部屋だった。部屋の両サイドに並んだ4台のベッドは壁に埋め込み式で、シェルターほど安っぽくはない。 だが部屋の家具はそれと勉強用に使用する共同のテーブルくらいで、ベッドの下の収納スペースと、カーテンを閉め切ったベッドの上の 僅かな空間が当時のドラギーチが持てる個人スペースの全てだった。二段ベッドの中のだけの狭いプライベートはドラギーチにとっては 当たり前のことだった。 「そうですか」 ドラギーチの味気ない返答にシマは気落ちした様子も見せずに言葉を続けた。 25-4/8 「所で市民はナゴヤトーストを注文されましたね。市民は意外とナゴヤ通なんですか?」 不敵な笑みを浮かべてシマは言う。自分は何か凄い注文をしたのだろうか。それを否定すべくドラギーチは慌てて首を降った。 「いえ、別にナゴヤ通とかそういうのじゃ……そもそもナゴヤが何か分からないし……」 しどろもどろで答えるドラギーチに、ふふ、とシマは楽しげに笑った。 「ナゴヤというのは、日本の一部なんですよ」 「ってことはこれも日本食?」 日本食といえば魚とライスと思っていただけにドラギーチは驚いた。そんなドラギーチにシマは更に楽しげに笑う。 「パンが違いますよ。それにナゴヤトーストは日本などで使われている小倉餡という物を……おや、噂をすればなんとやらですね」 シマが視線をそらすと、その先でお盆を手にしたウェイターが来るところだった。テーブルの脇に立ったウェイターはまず二人の前にコーヒーを 置いた。続いてシマの前に注文通りのバタートーストを並べ、最後にドラギーチの前に件のナゴヤトーストを滑るように置いた。机に並べた品が 正しいか確認したウェイターは、ごゆっくりお召し上がりください、と言って去っていった。 いざ現れたナゴヤトーストをドラギーチは注意して検分する。皿に乗った親指の太さを超える厚切りのトーストは程よい狐色に焼かれている。 ナイフが斜めに入り、2つの台形に分割されていた。トーストの真ん中には、さながらパンケーキに乗ったアイスクリームの様に、黒いベイクドビーンズの ようなものが山を作っている。これが先ほどシマが言いかけた"オグラアン"というものだろうか。これはしょっぱいのだろうか。"オグラアン"の黒の威容に、 味が想像もつかなかった。覚悟の余り生唾を飲み込んで、ドラギーチはナゴヤトーストに手をつけた。トーストの角を掴んでドラギーチはゆっくりと 持ち上げる。トーストの片割れが浮かび上がり、分割線を無視するように盛られていた"オグラアン"が中央から地割れを起こした。崩れ、皿に こぼれそうになった"オグラアン"をトーストの端ですくい上げて、ドラギーチはその端を恐る恐るかじった。 始めに感じた味はトーストの香ばしさだった。思い切って咀嚼する。すると、"オグラアン"の味と思しき物がドラギーチの口全体に広がった。 それは甘さだった。砂糖を相当効かせた甘さだ。ドラギーチは思わず目を見張る。甘いが、いや甘くて、美味しい。あのベイクドビーンズを 黒くしたような"オグラアン"は、ベイクドビーンズとはまったく異なる調理方法をされているらしい。砂糖を強く効かせた味に、ふとドラギーチは 思いつくものがあった。ジャムだ。"オグラアン"というのは、とどのつまり豆で作ったジャムなのだ。そしてこの豆のジャムこと"オグラアン"の甘みに、 トーストの香ばしさと、トーストに塗られたバターが素晴らしい程に調和していた。その美味しさにさらに数度咀嚼すると、更に独特の触感が伝わった。 シマはパンが違うと言っていたがその通りで、始めはふんわりとしていたパンは咀嚼を繰り返すと口の中で弾力を帯び始める。トーストといえば、 カリカリに焼いて、さくさくとした触感が当たり前だと思っていたドラギーチにとって、噛めども噛めども口の中で一つにまとまるこの独自の弾力は、 異文化を垣間見て感動に近いものがあった。 「美味しいですか」 ナゴヤトーストの意外な美味しさにドラギーチが感激しながら頬張っていると、シマが嬉しそうにたずねてきた。ドラギーチは口の中のナゴヤトーストを 飲み干してから答える。 「はい」 「それは良かった。この近くにはナゴヤのラーメン"スガキヤ"が食べられるところがありますから、お昼はどうでしょう」 「ええ、それは是非」 流石にヌードルはドラギーチも食べたことがあった。だがそれはどれも中国式ばかりだ。"スガキヤ"という言葉は初耳だった。ナゴヤトーストを 味わいながらドラギーチはまだ見ぬ"スガキヤ"について考える。これも甘いのだろうか。この"オグラアン"がたっぷりと乗っているのだろうか。 甘口小倉ラーメン。そんな単語がドラギーチの脳裏をよぎった。もしかしたら更に日本風に抹茶が混ぜられてるかもしれない。甘いヌードルなど 聞いたことがない。だが、甘くともいい塩梅に味付けがされているのだろう。ドラギーチは今日出会ったばかりのナゴヤというブランドを信仰に 近い形で信頼しつつあった。 25-5/8 ドラギーチが想像力を働かせていると、シマが話を降ってきた。 「所で市民は何か趣味をされてるんですか」 自分の趣味の話を振られ、ドラギーチは多少かじった自分のエレキギターを思い浮かべる。中古で買った、赤く、くたびれたギターだ。 買ったばかりの頃は有名バンドを夢見て夜中だろうがかまわずかき鳴らしていた。だが、最近は触るのがどうも億劫で、週に二三度、 体が覚えたコード進行を軽く流すばかりだった。 「音楽を少し」 ドラギーチも音楽そのものは聞いていた。最近のバンドの流行もチェックはしていた。だが音楽を生産する側から消費する側に、 ただ怠けたいという理由で回った負い目が、ドラギーチの答えを小さくさせた。しかし、引け目がちなドラギーチの答えを構わないとばかりに シマは楽しげに声を上げる。 「音楽ですか。いいですよね音楽は。ちなみに音楽と言ってもいろいろとありますが、市民はどのような音楽がお好きで?」 「ロックや、ポップスとか」 この老人にエレキギターなんて騒がしいだけではないか。そう思って、ドラギーチは更に恥ずかしげに答える。だが、シマの笑顔は崩れなかった。 「ロックですか。実は私も若い頃は良く聴いていたものです。私の時代といえばトップナンバースにフリーズルス、そしてなによりフォーリング・ロックス ですね。今の方には少々古臭いかもしれませんけども」 感慨深げにシマはバンドの名前を並べる。どれもロック界に名前を残した往年の名バンドばかりだ。腐ってもロックを志したドラギーが知らないわけが なかった。 「いえ、知ってます。ロックスと言えばフルネス。確かに時代を感じるけど、当時の、満たされない、っていう思いがひしひしと感じて、好きな曲です」 フルネスはロックスが初期に作った代表的な歌だ。何度も反復されるギターのコード進行は今でこそ古臭いかもしれない。だがコードに合わせて ヴォーカルが繰り返す、満たされない、何をやっても満たされない、という叫びにも似た歌声は、歌詞に込められた世界への不満を痛切に印象付ける。 一時期音楽論をこじらせて、現代の音楽は総じて価値がないとこき下ろし、古い時代の音楽に没頭していた頃のドラギーチが、当時の持論を 固めるかのように何度も何度も繰り返し聞いていた曲だった。 「おや、今の方でロックスをご存知とは。市民は随分と音楽に精通なさってるのですね。歳を取るとどうしても新しいものについていけなくなって しまいますし、よろしければ最近のバンドでいくつか市民の卓識を聞かせてもらえませんか」 とどのつまり、お勧めを教えてくれ、というシマの提案する。彼なりに音楽を愛し、音楽についての独自の意見を曲がりなりにも持っていたドラギーチが それを断るはずがなかった。 「そうだな、最近のバンドといってもいろいろとあるけど……」 空を見つめて、ドラギーチは思案する。ドラギーチの頭に浮かぶメジャーやインディーズを問わないバンドの数々。ドラギーチにはメジャーよりも インディーズの方が一家言あるのだが、インディーズだけにバンドもどうしてもマニア受けの感があった。相手はロックの一線を追うことを止めて 久しい人間だ。ここは王道を勧めるべきだろう。 25-6/8 「サマルカンド、かな」 ようやくドラギーチが一つのバンドの名前を挙げる。するとその名前に何か覚えがあるのかシマは記憶を探るように視線を空に逸らした。 それもそうだとドラギーチは考える。このバンドは現在のメジャーにおいてトップに君臨する超有名バンドだからだ。 「聞いたことがあります」 「今一番流行ってるバンドだから聞いたことがあるはず。ギターのコード進行がしっかりしていて、メロディラインが綺麗な、正統派のロックバンドなんだ」 「ほうほう」 ドラギーチの言葉をシマは興味深げに相槌を打った。熱心に話を聴いてくれている。そう思うとドラギーチの舌は良く回った。 「サマルカンドはいい曲ばかり出してるけど、人に進めるならならステイアライブ。辛いことから目をそらして、ただ楽観的に生き続ける、っていう思いを バラードにした曲なんだ。全体はしっとりと切ない感じだけど、ドラムが効いていて、力強さも感じるんだ。ギターとベースも綺麗で、二つがいい感じに 重なり合って、本当に切ないハーモニーを聞かせてくれるんだ。そしてヴォーカル。ヴォーカルのヴィリー・ガラゲルの声がほんとにマッチしてて、 メロディに沿った切ない声なんだけど、それでいてこの歌の主題の、それでも生き続けるんだ、っていう力強い響きがあって、ほんといい声なんだ」 「そんなにいい歌なんですか。知らなかったのが少々恥ずかしくなりますね」 音楽に関して蓄積していただけに、ドラギーチの口はもう止まらなかった。 「そもそもサマルカンドはガラゲル兄弟のすごく挑戦的な発言で勘違いされてるところも多いけど、音楽はしっかりと作りこまれていて、単純な ぶっ壊すだけのロックばかりじゃなく、ステイアライブみたいなバラードやポップスまで作れる一流のミュージシャンなんだ。ヴォーカルの ヴィリーもギターのノエルも技術は一流だし、歌詞も苦しさとか、なんか、生きるうえでのもやもや、みたいなのを凄く繊細な感じに書いてるし、 メロディも主題に完全にはまった最高なのを作ってる。いろいろと悪いことも言われてるけども、でも、トップになるだけのほんと凄い力を 持ったバンドなんだ」 「市民の言葉を聞くと、実にロックですね。昔のロックスを思い出します」 「そう、ロックスみたいにいろいろな面でロックなんだけど、音楽は正統派。今のバンドなら断然サマルカンド」 「市民の一押し、というものですかね。今度聞いてみたいと思います。他にはありますか?」 「そうだな、サマルカンドに並ぶバンドといったら、サマルカンドに名指しでライバル視されたシーモアかな」 「ほう、そのシーモアとはどいうバンドでしょうか」 「代表的な曲と言うと……」 シマに促されて、ドラギーチの舌は良く回った。突いて出る言葉は長年ドラギーチがため続けた音楽に関する評論だ。それを吐き出すのは この上ないほどに心地よかった。既にテーブルの上のトーストとコーヒーは冷めてしまっていたが、それすらも構わないほど、言葉はいくらでも 出てきた。だが、溢れる思考の言語化に忙殺されていた脳が、代表作の選考で小休止したとき、今までずっと黙殺されてきた別の思考回路が その側面を突いた。全ての思考が停止して、ドラギーチは気づく、自分は大切なことを言っていない。こんな肥大化したバンド評などどうでも良いと 思えるほどに重要な事を。 25-7/8 「……聞かないのかよ」 つい先ほどまでの楽しげな空気を消し去って、真剣な声でドラギーチは言った。シマの眉が困惑したかのように上がる。 「俺が家出した理由を、あんたは聞かないのかよ。理由も聞かないで泊める所まで用意して、それでいいのかよ」 シマはドラギーチに一宿の施しを与えた。なればこそ、ドラギーチはシマに己が施しを受けるに足りると説明する義務があり、 シマには説明を受ける権利がある筈だ。いや、シマが持つ権利も義務だ。困窮してる者とそうでない者を選り分けるのは施しを 与える側の義務だ。でなければ施しはただの散財に成り下がり、撒き散らされた富は狡猾な者が残らず食い尽くして、真に 助けを必要としている者に届かなくなるからだ。だがシマはその義務を履行しようとしなかった。シェルターにドラギーチを 泊めるときは何も聞かずにベッドまで案内した。喫茶店で会話の機会を手にしても、下らない音楽談義に花を咲かすだけだった。 ドラギーチの内実を掘り返す気をシマは一分も見せない事。それが説明する義務を持つドラギーチには居心地が悪く感じた。 いつの間か落ちた視線の端にシマのコーヒーカップを収めて、ドラギーチは問い詰める。答えはすぐに返ってきた。 「そんなことですか」 ドラギーチの問いをまるで些末だと言わんばかりに、シマは切り捨てる。ドラギーチの視界の端のコーヒーカップが持ち上がり、 同時にドラギーチの視線も持ち上がった。絶句するドラギーチの視線の先で、シマは涼しい顔でコーヒーを啜る。二人の間に 降りしきる沈黙を楽しむように、カップを傾けるシマの手はゆるやかだ。注視するドラギーチをもったい付けるように、やっと カップから唇を離したシマの顔は、出会ったときと変わらぬ穏やかな微笑だった。 「市民は言いたいのですか?」 シマの言葉の向こうで、カップがソーサーに座る音を立てた。 25-8/8 「自分が家出したその訳をお話したいと、そう思っていらっしゃるのですか?」 切り返すシマの言葉にドラギーチは言葉を詰まらせる。理由を話すつもりはなかったからだ。ドラギーチが家出した理由。 闇夜をたった独りで駆けてまで抜け出したかった物。それは孤児院の暗部だった。マフィアの手駒の生産施設と言う孤児院の影。 それを白日の下に晒す事など出来るわけがなかった。 押し黙るドラギーチにシマは続ける。 「家庭の事情と言うのは、とても難しくて、繊細です。無理に触ればたちまち砕けて、誰もを傷つけてしまいます。だからこそ、 市民が言いたくないのでしたらば言わなくていいんです。いつか市民が話す気になれた時、その時に話していただければ、 それでいいんです。ですので、その日が来るまでは家庭の事情なんて忘れて、楽しく語り合いませんか? その方がずっと ずっと幸福ではありませんか?」 シマの問いかけにドラギーチはまた答えられなかった。答えに相当する言葉がドラギーチには思いつかなかった。シマの言葉は、 世に関する問題に対しての、一つの答えなのだろう。頑なに閉ざされた個人の事情を下らない老婆心で暴いても、それはただ 当人を辱めるだけで終わる。告白と言うのは当人からすれば己の恥部を晒すことであり、それを強いるのは当人にとって屈辱に 他ならないのだ。そして当人達を陵辱をする彼らは、善意という免罪符をもって自分が正義の側だと主張する。あまつさえ、 その拷問に耐えて口を閉ざすものに対しては善意を踏みにじる人でなしだと罵るのだ。当人達が恥辱に耐え忍んでいるのに対し、 罵り声を上げる彼らの胸中はさぞ心地よいことだろう。相談事になったときから当人と彼らの間の対等関係は失われ、当人達は 教えを請う憐れな信者と成り下がり、彼らは当人の問題をたちどころに解決する救世主の皮を被れるのだから。被れるのは所詮 皮だけで、彼らの言葉が悪魔の囁きである事に変わりはないのに。だからこそ世間はお節介になり、世間は要らぬ親切心で 溢れかえる。その善意の心で憐れな迷い人を地獄へと突き落とすのだ。この、世の不条理を理解しているからこそ、シマは その善意を振りかざさないのだろう。問題は当人達は恥ずかしくなくなる程に形を変えるまで時を待つのだろう。当人達が進んで 悩みを打ち明けたとき、二人は救世主と信者と言う格差のある関係から、大切なパートナーとして対等な立場に立てるのだから。 それこそが、本当の慮りなのだろう。シマの誠意を感じたドラギーチは言葉の代わりに、小さく頷いた。 首を縦に降ったドラギーチに満足げに微笑んだシマは、付け加えるように口を開いた。 「それと、それでも忠告させていただけるのでしたらば、1つ。人は過ちを犯すものです。市民が間違っている可能性はありますが、 一方で周りの世界もまた間違っている事もあります。自分ばかりを責めるものではありません」 シマの言葉がドラギーチの心に突き刺さった。世界に裏切られ、世界を敵だと思ったドラギーチにとって、世界の方が間違っているという シマの言葉はもっとも欲した自己肯定の言葉だったからだ。世界の間違いを認められることで、ドラギーチは自分が受け入れられたかの様に 思えた。そもそもシマは宗教家だ。世界が間違っていると吹聴する事こそ、彼らの本分なのかもしれない。肝心のシマの宗教をドラギーチは まだ聞いていない。それはもしかしたらドラギーチの信仰とはかけ離れたものかもしれない。それでもドラギーチは思う。彼の言葉を信じても いいかもしれない、と。なぜならここに仲間がいるのだから。 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ ページ最上部へ
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翌日の放課後! 律「クッソー昨日はエラいめにあったな…」 「ムギが来たらぶったたいて携帯から写真を消してやる!」 「それにしてもみんな遅いな…」 …… 律「ムギ!昨日はよくも!」バシーン 紬「きゃあ!」 律「この!この!」バキドカ! キーボード「お嬢様を殴るな!」 律「ひっ!紬のキーボードが喋った!」 キーボード「グガオオオ」 律「うわぁぁぁ!」 …… 律「はっ夢か…」 部室にはまだ誰もいない。 紬のキーボードに近づく。 律「こんなものが動くはず無いよな…」 紬「私のキーボードになんか用?」 律「うわ!」 突然現れた紬に驚き派手に転ぶ律。 律「いてて…」 膝をすりむいてしまった。 紬「大丈夫!?」 律「え?うん…」 (優しいムギだ…) 紬「いま消毒するからじっとしててね?」 律「ありがとう」 紬は律の傷口に顔を近づけると、おもむろに口を付ける。 律「いた!ムギ!?」 紬「ん~?」シャブシャブ 律「いたたた!何で傷口しゃぶってんだよ!」 「頭どけろ!」グググ 強引に紬の頭をどけようとする律。 パッと紬が口を離す。立ち上がってキッと律を見つめる。 律「な、何だよ…」 紬「えい!」ドカーン 律「おわぁ!」 律を思いっきり突き飛ばし、倒れた律に馬乗りになって携帯の画面を見せる。 紬「ねぇ!昨日のこと忘れた!?」 大声で叫ぶ紬に律はヒッと声をあげひるむ。 律「わ、忘れてないよ…」 紬「じゃあ何で抵抗するの!!」バシ 律の胸を平手で叩く 律「ひっ!ごめん!抵抗しないから!」 紬「次やぶったらただじゃおかないから!分かった!?」バシ もう一回叩く。 律「分かったよぅ…だから怒らないでよ…」グス 紬「うふふふ」 泣きそうな律を見つめながら、また傷口の方に顔を近づける。 紬「じゅるじゅる」 律「!…くぅ!」ビクッ 紬「動かないで!」ギュゥ 律の太股に爪を食い込ませる。 律「うぅー!痛いよぅ…」 (何でこんなときにだれもこないんだよぅ…) 紬「ふふ」シャブシャブ 律「はぁ…はぁ…」 律は目を堅く閉じて耐えている。呼吸は荒い。 紬(あぁ…この顔サイコーだわ…痛いの苦手なのね)クスクス (噛んだらどうなるかな?) ガリッ 律「あぁあぁぁ!」ビクビク 紬「こら!」ギュギュウ さらに爪を食い込ませる。血がにじみ始めている。 続けて傷口を犬歯でぐりぐりと噛む。 律「かはぁ…!…はぁ…くっ!うぅ」グス 紬「泣いたって無駄よ」クスクス 「ガブガブ」 律「あうぅ…!」 (誰か助けて…!) ガチャ 紬「!」サッ 澪「? 律、寝っ転がってなにしてるんだ?」 律「いや…あの…」 (た、助かった…) 紬「りっちゃんたら転んじゃったのよ~」 澪「まったく律は不注意なやつだなぁ」 「髪もグシャグシャだぞ?」 律「うん…」 紬「バラしたらこっちも画像晒すから」ボソ 律「…」ブルブル 澪「なに震えてるんだ?」 律「な、なんでもない…」 起きあがる律の足を澪が見る。 澪の顔が青くなる。 律「澪?」 澪「律!血出てるぞ!ばかー!!」ピュー ダッシュで部室を出て行く澪。 律「あぁ!待って!」 紬「第二ラウンド~カーン!」クスクス 律「うわぁぁん!!」 律の家! 律「はぁ…ムギが最近怖いよ…」 紬に付けられた爪の後を撫でながら呟く。 ムギが暴力を振るってくるのがたまらなく怖い。 澪が殴ってくるのとはぜんぜん違う。 精神的にズキッと来る。 いつもは優しいムギが怖い顔をして怒ってくるのだ。 律「うぅ…優しくしてよぉ…」 しかし、暴力を受けているときのことを思い出すと少し、興奮してしまう… 無意識に右手が下腹部に伸びていく… 律「ッハ! な、なに興奮してるんだ、私!」 頭を抱える。 律「もうやだよぉ!私が壊れちゃうよぉ!」 数日後… 紬「ねぇねぇりっちゃん!」 律「ひぃ!」 紬「りっちゃんびっくりしすぎ~」クスクス 律(毎日みんなが見てないところで殴ったり噛まれたりされたら誰だってこうなるよ…) 紬「ねぇねぇ今日は昼休みに部室に来て!」 律「わ、分かった…」 (やだやだ!次は何をする気なんだよぉ…) 昼休み… ギィギィ 律(うぅ…部室にあがる階段が怖く感じる…) 「…ッハ…はぁはぁ…息がうまくできない…」 扉の前に立つ 律「…」ガタガタガタ (怖くて扉が開けられない…) ガチャ 中から扉が開けられた。 律「ひぃ!」 紬「いらっしゃ~い」ニコ 「さ、入って入って」 律「うん…」 紬は軽やかな足取りでソファーの所までいくと優雅な動作で座る。 ポンポン 隣に座れ、という感じにソファーを叩く。 紬はニコニコしている。 律(こ、ここでノロノロするとまた殴られそうだ…) 律は頷くと、堅い動作で紬の隣に座る。 紬「うふふ。緊張してるわね」ニコ 律「そ、そんなことないよ…」 律は苦笑いのような笑みをなんとか作る。 紬「りっちゃんぶん補給!」ダキッ 律「!」ビクッ 突然律に抱きつく紬。 満面の笑みで抱きつく紬とは相対的に、律は顔面蒼白、目を見開いて下を見たままだ。 口は辛うじて半笑いの形を作っている。 紬「りっちゃんかた~い」クスクス 「もっとこっち来て?」 律「な、殴らない?噛まない?」ビクビク 紬「だいじょおぶよぉ♪」 「最近りっちゃんお利口さんだからね」ニコ 「今日も抵抗しないわよね?」 律「う、うん」コクコク 律は何度も頷く。犬がしっぽを振るように。 そして、紬の方へ体を預けて密着する。 律「ムギのいうこと聞くよ…」 紬「うふふ、エラいエラい」ニコニコ ゆっくりと律の頭を撫でる。 律(ムギの体温かい…) 紬「それじゃあ、今日も放課後ね」パッ さっと律から離れてソファから立つ紬。 笑顔で手を振りながら部室を出て行く。 律「あ…」 「もうちょっと撫でてもらいたかったな…」ボソ 紬「なに?なにか言った?」クスクス 部室の扉からヒョコっと顔を出して紬が言う。 律「な、なんでもないよ!」 紬「うふふ。律ちゃんお顔真っ赤よ?」クスクス 「じゃね♪」 バタン 扉が閉まって、階段を降りていく音が消えると、やっと律は体の力を抜く。 律「何がもっと撫でてだよぉ…飼い慣らされてるじゃん…」 またも頭を抱える律であった。 しかし、その後紬は律に今まで以上に優しくなり、 時々律に抱きついたり、撫でたりするようになった。 こんなスキンシップは二人の秘密だった。 そんな生活が数日続いた。 4
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「ナウマクサンマンダ・バザラダンカン・・・・ナウマクサンマンダ・バザラダンカン」 不動明王呪・・・・麻衣が使うことの出来るただ一つにして初歩の退魔法を口早に唱える。続いて九字を唱えながら指剣を組んで切る。 「臨・兵・闘・写・皆・陣・烈・在・前!」 渋谷サイキックリサーチ。 心霊調査を目的とする渋谷に一等地を構える事務所にアルバイトとして雇われてから様々な事件をくぐり抜け、潜在的なESPであることが解ったりはしたがついこの間までふつうの女子高生だった麻衣に強力な退魔法は使えない。 せいぜいがぼ~さん。元高野山の坊主でもある滝川法生や巫女である松崎 綾子に教わったこの初歩の退魔術が使えるだけ・・・・ 「ふぅ~」 思わず大きく息を付き、額の汗を拭う。 発動の安定しないESPで調査員としてはともかく退魔師ではありえない彼女がそれでもこの退魔法に頼らざるを得ない場面はたびたびあったし、それに救われたことも一度や二度ではない。 「まったく・・・・なんだってのよ」 それでも調査中の場合ならともかく、こんな学校の帰り道、バイトへ向かう途中に霊に、それも浮遊霊ではなく人を襲うような霊に出くわしたのは初めての経験だった。 ――――もう気配はないけれど・・・・―――― 自分の退魔法程度で退散できるような霊がこんな夕方とは言え日中に人を襲う? 麻衣はすっきりしないものを感じながらもバイトに行く際にいつも使う駅への道を道を恐怖にかき立てられるように急いだ。 ガタン・・・・ゴトン・・・・ ――――すごい人・・・・まったく、ついてないよね―――― いざこざに巻き込まれたせいで時間帯が退勤時間にぶつかってしまい、電車内はすごい人混みだった。 サラリーマンや学生を含む多くの人の波にもまれながら麻衣はうんざりする。それでも先ほどの事件もあって人が多い方が安心してしまうのだから自分の現金さにうんざりする。 サワ・・・・ ――――え・・・・?―――― 駅を出てしばらくしたくらいだろうか? 不意に自分のお尻にスカート越しに何かが触れた。 サワ・・・・サワ・・・・ 最初は気のせいか偶然と思っていたが徐々にその動きは大きく強くなっていく。 ――――まさか・・・・痴漢・・・・なの?―――― 戸惑いながらも様子をう伺っていると間違いない。その手は調子にのって盛んに麻衣のお尻に制服のスカート越しに嫌らしいタッチで触ってくる。 ――――この・・・・―――― 怒りが麻衣を支配する。幾度か痴漢にあったことはあるが霊や化け物にさえ出会ったことのある自分がそんな輩に臆することなどありえない。 ――――やめてください!!―――― 先ほどの霊の件の苛立ちも手伝い、大きく口を開け怒りの言葉を紡ごうとして・・・・硬直した。 ――――え・・・・?―――― 動けない。声が出せない。 幾度か心霊事件に立ち会った際に経験したことのある金縛り。それを今麻衣が襲っていた。 ――――そんな・・・・?こ、こんな人混みで・・・・?―――― おそらく先ほどの霊だろう。やはり自分程度の退魔法では除霊などできなかったのか? しかしよほど強力な霊ならともかく霊に限らず心霊現象は非情にセンシティブ・・・・言い換えれば臆病だ。 こんな大勢の人のいるところで・・・・ ――――あ・・・・くっ・・・・ちょ、ちょっと・・・・―――― 麻衣が声も漏らさず、抵抗もしないのに調子に乗った手の動きが活発になる。 スカート越しにお尻の割れ目に沿って指を這わし、ゆっくりと掌を押し付け撫で回してくる。 ――――こ、この・・・・や、やめ・・・・―――― なのに、指一本動かせず小声さえも漏らせない。 手はますます調子に乗り、その動きが本格的になってくる。 ――――はっ・・・・くっ・・・・だ、だめ・・・・―――― スリスリ・・・・スルリスルリ・・・・ 触れるか触れないかの繊細なタッチで上下に、円を描くように、手慣れた動きが麻衣の官能を徐々に引き出してゆく。 ――――あ、ああ・・・・や、やだ・・・・コイツ・・・・う、うまい・・・・?―――― 金縛りによって身じろぎも出来ない状態で痴漢に為すがまま弄ばれる恥辱が麻衣の被虐心を煽り、知らず熱く艶やかな吐息が漏れる。 ――――はっ・・・・あ、ああ・・・・こ、こんな事って・・・・―――― 「フフフ・・・・抵抗しないんだね・・・・」 後ろから密着してくる。ショートカットの髪から覗く耳に唇が寄せられ低い声が囁く。 背中に感じる男の体熱、たばこ臭い吐息が耳をくすぐり、僅かに動く喉が小さく反り返る。 ――――こ、この・・・・ひ、人が動けないからって調子に乗って・・・・や、やだ・・・・―――― 押し付けられた腰、スカート越しにさえ感じる硬い感触。片手が吊革を掴む麻衣の脇の下を通りセーラ服の上から胸の膨らみを抑えた。ゆっくりと円を描き胸をまさぐりこねくり回してくる。 ――――は・・・・あっ・・・・こ、この・・・・ひ、卑怯者・・・・やっ―――― 男もどうやら麻衣の尋常でない無抵抗に気づき、訝しんだがこれ幸いと本格的に調子に乗り始めた。 小さく体が震える。いつの間にかスカートの中に入ってきた男の手の平が麻衣の足の間、太股の内側をゆっくりと撫でさする。 ――――こ、この・・・・ど、何処触って・・・・ふあっ・・・・や、やだ・・・・やだやだ・・・・こ、こんな男に・・・・ふあっ―――― 手慣れた動き、巧みな技巧、嫌がる麻衣の心を無視して動けない体は男の責めを受け入れ、快楽に応え始めていた。 頬が紅潮し、吐息が熱くなり、瞳が潤む。グイグイとお尻に押し付けてくる男の硬いモノに腰の奥が熱く疼き、なにかがじわっと溢れ出す。 「気持ちいいんだろ?・・・・ふふふ、指が濡れてきたよ」 ――――うそ・・・・うそだ。・・・・あ、あたし・・・・こ、こんな痴漢野郎に触られて・・・・感じてるなんて・・・・―――― 背後から首筋に唇が押し付けられ、堪らなくなって小さく喘ぐ。声は出せず指一本満足に自分の意思では動かせないのに、こんな自分の快楽への屈服ばかり素直に反応する体がたまらなく惨めだった。 クチュ・・・・ 太股を滑り、足の間を上っていった手がついに、麻衣の下着に触れた。僅かに湿った音が嫌に大きく麻衣の耳に届く。 ――――イヤ・・・・他の人に聞こえちゃう・・・・―――― 小さく首を振り、ショートカットの髪が揺れた。霞んだ意識は他の人が気づいて止めてくれるという考えさえ既に浮かばない。首筋を男の唇が這い上がり、小さな耳たぶを軽く噛まれると閉じた瞼が小刻みに震える。 ――――あ、あたし・・・・も、もうな、何が・・・・なんだか・・・・―――― 胸をこね回す手はいつしか制服の下から中に侵入を果たし、お気に入りのブラを器用に外すと直接胸を揉みし抱く。 うっすらと開けた視界に制服の上から自分の胸の膨らみが形を変えながら愛撫されているのがはっきり見えた。 クチュ・・・・クチュ・・・・クチュ・・・・ スカートの中の指も下着の上から秘裂に沿って上下に動いていたのが、徐々に大きく巧みになって行き、麻衣の耳に届く湿った音も少しずつ大きさを増す。 「ふふふ・・・・可愛いよ。ほら、もうこんなエッチに濡れて・・・・他の人に聞こえちゃうぞ?」 男の囁きが敏感な耳をくすぐる。 麻衣は知る由もないが、麻衣に憑依した色情霊に痴漢も、その周囲を囲む人間たちも完全に支配されていた そうでなければここまで大胆な痴漢行為が周囲に知られないわけはないし。心霊現象は麻衣を動けなくしただけでなく周囲の男たちをも巻き込んで加速する。 ――――あ、あたし・・・・あたし・・・・も、もう・・・・―――― 勝ち気な瞳は濡れ視界が霞む。体を包む熱は高まる一方で、お尻にグイグイと押し付けてくる熱く硬いモノに体の芯が切なく疼いた。 クチュクチュクチュ・・・・ ショーツは既に冷たく濡れ、脚のところから男の指の侵入を許していた。 敏感な粘膜をくすぐられると麻衣はもう堪らなくなって背中を男に預ける。ぐったりと力を失った麻衣に男は薄く笑みを浮かべさらなる高みに麻衣の体を引き上げるべく指の動きを速くしていった。 ――――あ、あ、ああっ! あ、あたし・・・・こ、こんな・・・・ああ・・・・気持ち・・・・いい―――― 乱暴性を微塵も感じない優しいタッチの責めが麻痺した麻衣の意識から恐怖をぬぐい去り、声さえ出せず抵抗を封じられた諦めが快楽へと身を委ねさせる。 「ここまで、何の抵抗もないなんてな・・・・実はお嬢ちゃん痴漢プレイがしたくて待ってたのかい?」 ――――そ、そんな・・・・事・・・・ふ、ふざけ・・・・ないで―――― 耳朶に囁かれる呆れたような男の屈辱の言葉。 しかし現に為すがままと言った感じで胸やスカートの中を嬲られながら、ぐったりと背後の男に体を預け、恍惚とした麻衣の表情を見れば痴漢と思う人間はあまりいないだろう。 「ふふふ・・・・エッチなお壌ちゃんだな・・・・谷山 麻衣ちゃんって言うのか・・・・」 ――――あ・・・・ん・・・・や・・・・だ。この・・・・あたしの生徒手帳・・・・か、勝手に・・・・・―――― いつの間にポケットから抜き取られたのか生徒手帳を覗きながら男はにやける。 「可愛い名前だね・・・・麻衣ちゃん・・・・」 ――――あっ・・・・くっ・・・・あ、あんたなんかに誉められたって嬉しくなんか・・・・んん・・・・―――― 耳の穴の中に舌を差し込まれ、クチュクチュと中を掻き回され恥辱と快感に身を震わせる。 横目で背後の男を睨み据えるが、快楽に濡れて潤む瞳は男の嗜虐心を煽るばかりで少しも効果はない。 ――――んんっ!!―――― それどころか興奮した男が唇を重ねてくる。 迫ってくる男の顔に逃がれようと僅かに首を捩るがそんな小さな動きで逃げられるわけもなく。麻衣のファーストキスはあっさりと痴漢によって奪われてしまった。 ――――そんな・・・・ひどい・・・・―――― 瞳が見開かれ、眼の端から涙が零れ落ちる。自分のファーストキスがこんな形で奪われるなんて・・・・ ――――んん・・・・んん~~~っ! ―――― 金縛りに痺れる体はくぐもった声さえ出せない。閉じた唇を軽く噛まれ、歯茎を舌で舐め擽られると頭が痺れる。 まだ発展途上の決して大きくない胸の膨らみは制服の中で男の手の平にすっぽりと収まり、意に反して硬く尖りはじめた桜色の頂を親指で時折そっと弾かれると瞼の裏を白い閃光が弾けた。 ――――こんな・・・・こんな・・・・―――― さっきから屈辱に、怒りに、悲しみに集中できない。 巧みに引き上げられる官能と見る間に目覚めていく未発達の性感。下着の中を緩やかに擽る男の指を濡らす恥ずかしい雫が淫らな水音を奏で、両膝がガクガクと笑っていて憎い痴漢の支えがなければ立っていられるかも解らない。 ――――はっ・・・・あ、ああ・・・・んん・・・・あふぅ―――― いつしか、甘えたように鼻を鳴らしキスに溺れている麻衣。 塞がれた唇から漏れる湿った唾音。いつの間にか男の舌の侵入を許し、それどころか麻衣自身の舌が口の中から引っ張り出され男の口の中でエッチに踊らされている。 ――――こ、んな・・・・キスが・・・・こんなに・・・・ふあっ・・・・気持ち・・・・いい・・・・んんっ―――― 仲の良い女子の友人同士で時折交わす猥談。奥手の麻衣と違って既に体験を済ませている友人の経験談なんかとは桁が違う。流し込まれる唾液を抵抗さえ忘れ喉を鳴らして飲み込んだ。 ――――はぁ・・・・っ―――― ようやく解放される唇。なのに名残を惜しむかのような切なく艶やかな吐息が漏れる。小さく熱く喘ぐ唇の端から零れた唾液が顎を伝い落ちて白い夏服を濡らした。 「そろそろ・・・・お嬢ちゃんばかり楽しんでないで俺も頼むよ・・・・」 制服から手が引き抜かれる。カチャカチャとベルトが外される音がし、麻衣のスカートがまくられる。 ――――はぁ・・・・はぁ・・・・え・・・・?―――― 「安心しなって・・・・さすがに・・・・ここで本番は不味いからね・・・・」 耳元で男が囁き、足の間に熱く硬いモノが押し当てられる。 ――――んあああっ!!―――― ゆっくりとそれが前後に動き始め、下着の上から潤んで敏感になった粘膜を擦り上げられ、弾かれるように背中を男の胸板にぶつけた。 ――――そ、そんな・・・・こ、こんなところで・・・・―――― 瞼の裏を閃光が弾け、堪らず喉を反らして後頭部を男の肩に預ける。 抱きすくめられ固定された腰、その脚の間を盛んに擦り上げられスカートがばたばたとはためき、湿った音が響き渡る。 「へへへ・・・・麻衣ちゃんにはスマタで悪いけどな。ご要望なら後でホテルでたっぷり可愛がってやるぜ?」 動きが速くなり、擦られる秘裂が奏でる湿った水音がもはや隠せないほどの音量で周囲に響き渡る。 その音が麻衣の被虐を煽り、羞恥を蘇らせる。今度は下着の上から侵入した手が麻衣の愛液をまぶした指で、花園の上に息づく小さな真珠をくすぐり麻衣の意識を幾度も小さく弾けさせた。 ――――や、やっ・・・・こ、こんな・・・・あ、あたし・・・・あたし・・・・―――― 麻衣の陥落が近いことを悟り周りの男たちの熱気が膨れあがる。 どよめきに周囲の乗客たちの視線が自分たちに集中しているのにようやく気づき、麻衣の顔が一気に青ざめる。 それどころかその何人かはチャックから引き出した自分の分身を荒い息をつきながら盛んにしごいていた。 ――――う、嘘? こ、この人たち・・・・みんな・・・・見てて―――― 10人単位の男たちに自分の痴態を見られていた・・・・押し寄せてくる羞恥に顔を伏せようと足掻くが男の手が顎を掴み正面を向かせる。 「ほら・・・・皆さんにも見てもらおうぜ。麻衣ちゃんのエッチなイキ顔を・・・・」 ――――そ、そんな・・・・―――― 縋るように背後の男を横目で見つめるが男は動きを止めようとしない。 ピンクの真珠が指先で弾かれ、熱く硬い肉棒にぐしょぐしょに濡れた下着の上から掻き擦られる秘裂は悲しいほどに男の与える快楽に屈服し盛んに涙を零す。 ――――はっ・・・・あっ・・・・も、もう・・・・もう・・・・だめ・・・・あ、あたし・・・・もう・・・・だめ・・・・―――― 色情霊に欲情させられた10人以上の熱い視線に射抜かれながら、小さく首を左右に振るが体は勝手に高ぶっていく・・・・。 自分の稚拙で臆病な自慰など比べものにならない遙か高みに導かれていく・・・・。 「イクよ。ほら麻衣ちゃん・・・・イクよ・・・・」 背後の男の上擦った声と荒い鼻息が高ぶり霞んだ麻衣の意識に響き、終局が近いことを告げた。 周囲に満ちる熱気も異常なほどに高まり、荒い息が籠もり分身をしごく男たちの手の動きも最高潮に達した。 「おおおうっ!!」 低いうめき声・・・・麻衣のスカートの中でぶちまけられる白濁の粘塊。 同時に周囲でも幾つものうめき声が響き、麻衣に向けてねらい澄ました幾つもの白濁がぶちまけられた。 スカートを白い制服を次々と汚していく黄色みを帯びた白濁・・・・立ちこめる精臭、と熱気。そしてもっとも敏感な真珠を摘み潰され麻衣は生まれて初めての絶頂に突き上げられた。 「あ、あ、あ、あああああああああああああああああああ――――――――っっ!!!」 狙い澄ましかの様に金縛りから解放され、浅ましい絶叫を上げる。 男の胸の中で背中を反らし、天を仰いで初めて体感する鮮烈な絶頂の高波に身を震わせた。 ドプッ・・・・ドピュッ・・・・ドピュッ・・・・ 男の腕から解放され、支えを失った体が力なく白濁に濡れる電車の床に崩れ落ちる。両手を床に着き、両脚をぺたんと床に付けて座り込む麻衣に向け次々と浴びせられる男たちの精。 制服を短く揃えられ色素の薄い髪を汚していく白濁を浴びながら麻衣は絶頂の余韻に身を震わせあがら荒い息を付いた。 「道元坂・・・・・道玄坂・・・・」 目的地の駅に到着したことを告げるアナウンスがむなしく麻衣の耳に木霊する。圧縮空気の抜ける音と共に電車のドアが開き、異空間と化した電車内をようやく解放した。 作品集へ 今日 - 人 昨日 - 人 total - 人
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282 50 sage 2007/10/26(金) 01 49 47 ID G9q5YZUX0 「……」 「けい?いとこ同士の恋愛ってダメだよね?」 「一般的には…」 このときの紀子姉はぐちゃぐちゃだった。 言っていることが支離滅裂で 「妹に幸せになって欲しい」 「オレのことが好き」 「好きな人と付き合いたい」 「いとこ同士の恋愛は認められない」 そんな気持ちが縺れた結果だと思った。 紀子姉にこんな弱いところがあるなんて。 自分で言うのもなんだが 愛されているんだな、と感じた。 283 50 sage 2007/10/26(金) 01 50 45 ID G9q5YZUX0 近くにいくと紀子姉は身を引いた。 オレに下心があったのかも知れない。 頑なにオレから優しさを与えられることを拒んだ。 受け入れたらアキの立場が無くなる。 紀子「ダメだよ」 その一言に全部つまっていた。 ここで細い線を引いたんだ。 紀子姉は泣かなかった。 ボロボロの紀子姉の 唯一の矜持だったかも知れない。 子供時代、年上というのはそれだけで 損な役回りが多いよな。 284 50 sage 2007/10/26(金) 01 51 41 ID G9q5YZUX0 オレは思い浮かんだことを 次から次へと口に出した。 「紀子姉は悪くない」 「アキも悪くない」 「オレが悪い」 「アキとはこれからも良い従兄妹である」 というようなことを必死に言った。 頷いたり、首を横に振ったりしながら 紀子姉は静かに聞いてくれていた。 聞き終えると 「何で私たち従姉弟なんだろうね」 と呟いた。 285 50 sage 2007/10/26(金) 01 52 48 ID G9q5YZUX0 紀子姉が立ち上がるのをただ見ていた。 肩を落として去っていこうとする。 いつも頼れる紀子姉の そんな姿は見たくなかった。 エゴでしかないがオレのせいで元気をなくしているなら オレが元気づけるべきだと思った。 そしてオレにしかできないことだと思っていた。 オレは後ろから紀子姉を抱きしめた。 オレは本当にバカだ。 アキを傷つけたばかりなのに。 「……やめよう?」 「ごめん、でも」 「……私、けいを怒りたくない」 286 50 sage 2007/10/26(金) 01 55 10 ID G9q5YZUX0 オレはもう引っ込みがつかなくなっていた。 『何で私たち従姉弟なんだろうね』 そんなこと言わせたくない。 従姉弟だからって何か障害があるのか。 矛盾もいいとこだがそう思った。 アキとのことの整理も全くできていないのに オレは紀子姉の気持ちが 離れていって欲しくないと願った。 心のどこかでアキのことは諦められたんだ。 でも紀子姉のことは諦められない。 アキに手を出しておいて 言える台詞じゃないが 紀子姉のことがずっと好きだった。 287 50 sage 2007/10/26(金) 01 55 50 ID G9q5YZUX0 アキをこれ以上傷つけたくない。 それはオレも紀子姉も同じ。 紀子姉はだからこそ オレと好きあう仲になってはいけないと思い、 オレはオレで誰にも気付かれずに 紀子姉との仲を発展させる方法を考える。 紀子「けいの気持ちは分かったから」 「ちゃんと考えるから」 「今日はもう寝て」 初めて、紀子姉の口にキスをしたいと思った。 288 50 sage 2007/10/26(金) 01 56 42 ID G9q5YZUX0 こうやって読むと最悪だな。 オレ厨房のとき何考えていたんだろ。 アキに手を出して、振った。 悔いたはずなのに、 その日に紀子姉と深い仲になりたいと思った。 鬱になりそうだぜ。 しかし、こんだけ書いてんのに まだエロさの欠片も出てないなんてwww 力量不足で申し訳ない。 289 50 sage 2007/10/26(金) 01 58 45 ID G9q5YZUX0 オレは中三になった。 オレの進学先はもう決めてあった。 公立高校一本。 塾の先生「私立も受けろ。受かる可能性は高い。 そんなに公立にこだわる理由は何?」 「近いから」流川かw オレは面倒なことはイヤだった。 勉強を頑張るってセンスないことだと思っていた。 中二病治らずwww 中三前の春休みは全くといっていいほど 従姉妹宅には通わなかった。 290 50 sage 2007/10/26(金) 01 59 39 ID G9q5YZUX0 オレは未だに 紀子姉のことを忘れられていなかった。 会えない間、紀子姉が 美化されてしょうがなかった。 『ちゃんと考える』 この言葉を信じるしかない。 そんな中、アキにはまた彼氏ができたと 風の便り(CV:オカン)で聞いた。 「ラブラブらしいわよ」 ラブラブってwww おかんの口から聞くと新手の妖怪みたいだわw 彼氏になった人は羨ましいなと思った。 相手の男子もタイミングよく告白したんだろうな。 291 50 sage 2007/10/26(金) 02 01 29 ID G9q5YZUX0 それを聞いてまた従姉妹宅へ行く勇気が出た。 読みたい漫画も溜まっているはずだ。 恐る恐る従姉妹宅・居間へ侵入を試みる。 アキ「うお、けい君。いきなりだわ」 男 「あ…お邪魔してます」消え入りそうな声で言う。フツメンだ。 オレ「あ、こんにちは」 アキ「彼氏だよん」 男 「う、言うなよ」 アキ「え、違うの」 男 「…違わないけど」 アキ「ならいいじゃん♪」 オレ「オレ、アキの従兄です」正直、いきなり対面すると思ってなかった。 アキ「頑張れ未来の旦那」 男 「あ、あ、よよろしくお願いします」おおキョドってるw おまえが選んだのは荊の道だwww 292 50 sage 2007/10/26(金) 02 02 03 ID G9q5YZUX0 ヤバイ超ヤバイ。 ラブラブパワーマジヤバイ。 オレが居るところで手繋ぐなwww 彼氏拒否権ねーのかよw でもオレが悩んだことって一体。 アキは真剣だったんだろうが まだ引きずっていると 思っていただけに拍子抜けした。 途端に紀子姉が恋しくなる。 もう何ヶ月会っていないんだろう。 アキが電話を受けているのが見える。 こういうときの勘って当たるよね。 293 50 sage 2007/10/26(金) 02 02 57 ID G9q5YZUX0 アキ「ね、けい君オネエ駅まで傘持って 迎えに行ってあげてくんない?」 合点承知! もうキスしてもいいぞ、お前らw 駅で。 「紀子姉!」 「けい?」駆け寄ってくる紀子姉。 端からみたらカップルみたいだ。 「びっくりした。あれ?傘二つなかった?」 抜けてんな、オレ。天然策士だぜ。 「何してんのーw入りなよ、けいも」 相合傘。 この日ほど雨に感謝した日はない。ビバ雨男。 294 50 sage 2007/10/26(金) 02 03 54 ID G9q5YZUX0 傘が大きくないから否が応にも腕が当たる。 オレは、それを意識しつつも、俯いて歩きながら 水溜りの水を軽く蹴ってる紀子姉にモエス。 紀子「返事遅くなってごめんね。まだ、答え出ないんだ」 オレ「ああ、ああいいよ」 唐突で何も聞く準備が出来てないから焦った。 紀子「久しぶりだね、何か」 オレ「うん」 雨が二人だけの世界を模った。 オレの腕を掴む紀子姉。 紀子「こうした方がけいが濡れないかなと///」 言い訳がましいw可愛いぜ。 胸が微かに当たる。 全神経をそちらに集中してしまう。これも生き物のサガか…。 295 50 sage 2007/10/26(金) 02 05 56 ID G9q5YZUX0 「ちょっと遠回りしよう」 と言いながら、紀子姉はオレの腕を引く。 近所のお寺に入る。 入り口あたりには樹木はあまりなく、先の方まで見通せる。 並んで奥の池まで歩いた。 あまり人はいなさそうだ。 「答えって簡単そうで見つからないよね」 屈託無く笑う紀子姉。 雨が何とか凌げそうな場所に腰を下ろす。 紀子姉の髪は濡れていた。 上手く傘さした筈なのになあ。 霧のような雨が寺を幻想的にしていた。 こんな日は超展開もありだ。 そこで長いキスをした。 297 50 sage 2007/10/26(金) 02 06 32 ID G9q5YZUX0 紀子「一つだけ聞きたいんだけど」 オレ「はい」 何故か敬語に。 紀子「アキのこと好きだったの?」 オレ「いや、そんなことは」 紀子「でも異常に仲良くなかった?」 オレ「うん」 紀子「もう煮え切らないなあ」 オレ「紀子姉の方が…好きだ」 紀子「 方 が ? 」 びくっ。 何か恐ろしいものに触れたのかなwww 紀子「 ふ ー ー ー ん 」 ちょwwあんた誰ですかwww 298 50 sage 2007/10/26(金) 02 07 25 ID G9q5YZUX0 オレ「いや、従兄妹として、アキも好きだけど」 紀子「 ふ ー ー ー ん 」 オレ「なあ、聞いて」 紀子「 ふ ー ー ー ん 」 紀子「 ふ ー ー ー ん 」 紀子「 ふ ー ー ー ん 」 やべバグッてるwww もし、このときアキに彼氏がいなかったら 紀子姉もこんな態度は取っていなかったと思う。 オレは紀子姉の両肩を掴んだ。 紀子「 ふ ー …ちゅ 」 頬にキスをした。 紀子「 ふ ー ー ー ん 」 効果はなかったwww 299 50 sage 2007/10/26(金) 02 08 21 ID G9q5YZUX0 | \ __ / _ (m) _ピコーン |ミ| / `´ \ ( A`) ノヽノヽ くく くすぐる! 紀子「あ、ちょあははは」 効果は抜群だ。 オレは既にかける言葉のストックがなくてくすぐり続けた。 紀子「もう、や、あはははは」 二人で濡れても気にしない。若いっていいなあ。 300 50 sage 2007/10/26(金) 02 09 11 ID G9q5YZUX0 オレ「ここか?」 紀子「あはははダメ、だってははははは」 しばらくやってたら二人でかなりびしょびしょw オレがくすぐるの止めてからも 二人でしばらく「はあはあ」言ってた。 テラバカスw 紀子「もう!服びしょびしょじゃない…大丈夫?」 オレ「あははは紀子姉も」 紀子「風邪引いたら看病しに来てね」 オレ「オレが引いたら」 紀子「 自 業 自 得 で し ょ ? 」 いや、もうそのキャラ怖いから止めてくれ。 301 50 sage 2007/10/26(金) 02 09 43 ID G9q5YZUX0 雨が少し休んでくれたようで 紀子姉と二人で帰ることにする。 今までのことが夢だったかのように 普通に話せた。楽しかった。 二人で冗談言いながら 叩き合いながら。 紀子姉の鼻歌が心地よかった。 時間は不公平に過ぎていく。 楽しい時間はとても短い。 「ただいまー」 「あ、オネエ。今からお母さんと一緒にご飯食べに行くんだ」 「ども」フツメンが頭を下げる。まだ居たのかお前w 302 50 sage 2007/10/26(金) 02 11 01 ID G9q5YZUX0 「オネエも一緒に行く?弘(アキの彼氏)も来るけど」 「そうなの?邪魔したら悪いし、行ってきなよ」 「そうだな。オレも服乾かしたいし」 「けい君は誘ってないよwww」 「つめてーなw」 「アキ、お父さんは?」 「留守番?かな」 結局オレと紀子姉は二人になる。 いざ二人になると話すことないんだよなあ。 「私の部屋来て」 「うん」 「けいでも入るジャージ探すからちょっと待っててね」 「あ、でも先に紀子姉着替えなよ」 「何、ちょっと紳士になった?」ニヨニヨすんなw 304 50 2007/10/26(金) 02 44 01 ID qwpKfcZDO 「そんなとこ」 「じゃ、着替えるから覗かないでよ」 「覗かないよ!」 「言ってみたかっただけだよw」 まあ、ブレザー脱いだときに シャツから透けるブラは見てしまったから、おあいこだな。 水色ってどうなんだとかドギマギしたんだぜ。 二人してジャージ。 炊けているご飯で紀子姉は おにぎりを作ってくれた。 温かい緑茶って旨いのな。 うーん。泊まるのかな、オレ。 だめだろ、流石に。 305 50 sage 2007/10/26(金) 02 44 51 ID G9q5YZUX0 「けい、今日は泊まるつもりだったの?」 「うーん」 「久しぶりに来たんだし、泊まったら?」 向こうからお誘いが。 「ごちそうさま。美味しかったー」 「大袈裟だよw」 帰るのが面倒 × 紀子姉ともっと話したい = 泊まらない理由がどこにあると言うのか。 朝令暮改もいいとこだなwww 「けい」 キス。 「会いたかった」 306 50 sage 2007/10/26(金) 02 54 52 ID qwpKfcZDO オレは止まることができなかった。 紀子姉の部屋でまた身体を重ねることになるとは。 オレ自身がアキに対してつけた傷を憶えている。 忘れてはいけないことだと分かっていながら そんな罪悪感は紀子姉の前では小さくなっていった。 今の年齢になっても思うことだが 人間って理屈に合わないことをすることがある。 「私たち、従姉弟だよね」 「そうだね」 「分かってるなら、いい」 久しぶりに近くで顔をみた気がする。 紀子姉は自分で美化した以上に綺麗だった。 たった数ヶ月でこんなに大人っぽくなるなんて。 307 50 sage 2007/10/26(金) 02 56 19 ID G9q5YZUX0 紀子姉とのキスは素直に受け入れることができた。 オレが本当に好きだったからだろう。 従姉弟であるとか関係なく。 今思えば、アキに対する感情とは また違ったものだったのだろうと思う。 オレは紀子姉に体重を預けてみたが 肌同士で触れ合いたくて 紀子姉のジャージを脱がせようとした。 「さっき着替えたばっかりなのに」 と口では言いながら紀子姉は微笑んだ。 「ずっと二人だったらいいのに」とオレが言うと 「そんなことになったら、けい、もっと変態さんになるでしょ」 と笑い、しばっていた髪をほどいた。 309 50 sage 2007/10/26(金) 03 01 56 ID qwpKfcZDO 待ってくれた人、スマンな。 連投規制にどうも引っ掛かる。 携帯も使ってみたが効率悪すぎだw こんな時間だし、また続きは明日にします。 315 50 sage 2007/10/26(金) 20 01 42 ID G9q5YZUX0 別にそれが合図でもなかったんだが オレは無言になり、 紀子姉の肩や手を撫で始めた。 紀子姉も何も言わなくなる。 「けい」 紀子姉はお互い向き合う形にして オレの頭を抱きながら撫でた。 オレは最初恥ずかしかったが 落ち着いてきて、また別の気持ちよさを味わった。 「けいがここに居ることがうれしいよ」 オレは紀子姉の腰に手を回した。 力を込めて抱きしめる。 316 50 sage 2007/10/26(金) 20 02 39 ID G9q5YZUX0 お互い好きなんだ。 こうしていると何の疑いもなくそう思える。 幸せ、なんだろうなあ。 紀子姉もそう思っていてくれていると良いな。 「けい?寝ちゃった?」 面白いので、そのままにする。 「あらあら」 かぷ。耳を噛まれる。 「うひゃ」 「…寝たふりだ」 「いや何か楽しくて」 「寝てもいいんだよ」 「寝ないよ」目の前に胸があるのに眠れるかw 317 50 sage 2007/10/26(金) 20 03 47 ID G9q5YZUX0 紀子姉の身体を思い出しながら ゆっくり自分の手に馴染ませた。 胸を触ると反応がある。 「あっ」 やはり、アキより大きい。 手で触って分かるくらいだから相当違うのかな。 「ああん、けい…久しぶりだね」 半分目を閉じたまま嬉しそうに言うからクラクラした。 紀子姉もこうしたかったんだ。 そう思うと緊張が解れていって、 自然に身体に触れることができた。 318 50 sage 2007/10/26(金) 20 04 56 ID G9q5YZUX0 「っ、けい、何か上手でこわいよ え、ダメだよぉ下は脱がせないで 恥ずかしいから……いやじゃないけど うん……じっと見ないで、お願い やぁだってば、ああ」 オレの感覚という感覚は 紀子姉から様々な刺激を受けて敏感になっていた。 耳を舐めながら胸を手のひらで撫でる。 紀子姉も敏感になっているようだった。 「あんっ、あ、ああ!」 全裸で触れ合うと、 あり得ない快感がおそってくる。 我慢できず、紀子姉の胸を舐めた。 「あああ、あっ、あ、いやあ気持ちいいよお けい、の舌、気持ちいい」 319 50 sage 2007/10/26(金) 20 05 30 ID G9q5YZUX0 オレは紀子姉に自分のモノを握らせた。 素直に握る。 おずおずと動かしだす。 「もう少し強く握っても大丈夫だよ」 そう言ってまた舌で乳首を弄る。 「ダメ、触れないよ、そんなこと、されたら いいの、触れなくて?ああ、もうっ、あん あ、いい、の?ああん」 舐めるのを止めて紀子姉の頭を撫でる。 「もうイジワル!」 「ごめんごめんw」 と言いながらも、 オレは紀子姉の足の方に手を伸ばした。 320 50 sage 2007/10/26(金) 20 06 30 ID G9q5YZUX0 足を固く閉じる紀子姉。 目も強く閉じられる。 「力抜いて」 「恥ずかしいから」 それでも優しく太股を撫でると リラックスしたのか次第に力が抜けていった。 そして、紀子姉はオレの頭を強く抱いた。 「本当に恥ずかしいんだよ?」 「うん」 太股からアソコに指をもっていく。 豊かに濡れている。 汗とはまた異質の粘つく液体が 紀子姉の身体から出ている。 それは、気持ちよくなってくれている証でもあり。 321 50 sage 2007/10/26(金) 20 07 21 ID G9q5YZUX0 体液の出ている場所を指で撫でる 「ああっ!ああぁ、ああんっんそ、こ、は 刺激が、強過ぎるよ」 オレは止めなかった。 「イヤ?」 「また…そんなこと聞くぅ あっっ、続けて、ぃぃよお」 「ありがとう」 「あ、あぁ何か、おかしいの けい、ねえどうにかしてぇ」 その言葉と同時に紀子姉の止まっていた手が オレのモノを扱き始めた。 余裕がないのか力強く、単調な動きで 逆にそれが気持ちよすぎた。 オレはただ紀子姉に気持ちよくなって欲しい一心で尽くした。 322 50 sage 2007/10/26(金) 20 08 00 ID G9q5YZUX0 「っーーーー」 オレの限界も近い。 「あああ、ああっあんっあんっ いやぁ、何も見ないでええ、 ああん、もうこれ以上はダメっ」 オレのモノを上下に扱きながら 紀子姉は乱れ、見たこと無いほど濡れていた。 「おっぱいも、舐めちゃ、 ダメだってばぁ、ああああヤダあ あっあっあぁっダメっ本当に ダメなのぉっあああん! ああ、けいぃぁああいっちゃうっ!!!」 323 50 sage 2007/10/26(金) 20 08 54 ID G9q5YZUX0 興奮が興奮を呼び 自分がどんな状態にあるかも 分からない状態でオレも果てた。 布団に精子が沢山かかっていた。 気付けば1時間も経っていた。 とても短い時間だったように感じたが それだけ密度が濃いものだったのだろう。 その後はお互い照れながらベッドメイキングw 結局アキ達が帰ってきたのはさらに 1時間もあとのことだった。 333 50 sage 2007/11/03(土) 01 50 35 ID iI05YJa10 紀子姉と付き合うでもなく、 全く切れてしまうわけでもなく。 ただ、紀子姉はオレが会いたいと思うときは 体の関係も含めて拒まなかった。 高校生になり、友人たちには彼女ができはじめた。 オレは女性の身体を触ったことがあるなんて 優越感をどこかに忘れてしまった。 何故か劣等感ばかりが増した。 どうせ付き合えないんだ。 結婚もできない。 オレは何がしたいんだろう。 好きなのになあ。 334 50 sage 2007/11/03(土) 01 51 20 ID iI05YJa10 友人たちの自慢話や惚気話を聞かされて 『もう最後までしてもいいのかな』 そう思いはじめていた。 紀子姉は看護師になりたくて勉強をしていた。 地方の4年制の看護学校に行きたいと言う。 合格しないで欲しいとも思ったが 素直に応援していた。別れる日を想像できなかった。 それなら、もう会わない方がいいんじゃまいか。 何度そう思ったことか。 それでも会いに行ってしまう。 女性の身体は魅力的だったし、紀子姉だし。 男ってダメだよなwww 335 50 sage 2007/11/03(土) 01 52 19 ID iI05YJa10 「けい?」 何も言わず押し倒す。 紀子姉はいつもと同じように 微笑んで優しく目を閉じる。 この瞬間だけが安心できる。 「なーに?受験生は忙しいんだよ?」 キスをする。応じる紀子姉。 高3の紀子姉は誰にも渡したくないほど キレイで可愛くて、やはりまだ処女だった。 「んっ。」 白いブラウスの上から胸を触る。 「えっちーw」 笑いながら言うな。萌えるじゃないか。 336 50 sage 2007/11/03(土) 01 53 11 ID iI05YJa10 「はぁはぁ何か…激しいね」 そう言われて、もっと激しくした。薄い唇の間から息が漏れてくる。 「あ、ヤダよお」 ブラウスのボタンをちぎらん勢いで外す。 豊かな胸の谷間が誘惑する。 「大きいな…」 他の女アキしか知らない癖に何言っちゃってんのw 「誰のせいよ」 拗ねたようにこっちを睨む。 「そんなに触ってない…」 「けい以外に触らせたことなーい」 抱きついてくる紀子姉。 甘えモードww大歓迎www この場面、回想シーンにいつも出てくるんだぜ。 337 50 sage 2007/11/03(土) 01 54 03 ID iI05YJa10 若いなりに、紀子姉の身体の感覚を分かってきていた。 どうすれば気持ちいいか。どこがくすぐったいか。 「ああ、けいっ。あああダメっダメ 気持ちよすぎだよ///」 「紀子姉、上に乗ってみて///」 自分からリクエストするのすら勇気いる オレは未だに風俗未体験w ハダけたブラウスがふわっとなって後光のようだった。 息を飲んでブラを外した。 下から見上げた紀子姉の半裸は 正に神々しさすら感じるものだった。 「そんなに見ないで」 すぐに胸を手で覆いそのまま被さってくる。 338 50 sage 2007/11/03(土) 01 55 15 ID iI05YJa10 胸がお互いの身体に挟まれてつぶれるのが好きだった。 当時はDだと言っていたな。 あんまり有難みは分かっていなかったが、 後々の女性関係でイヤというほど知ることになったw 「こういうのも気持ちいいよね」 「うん」 ぴったりと合わさるのは何も結合したときに限らない。 「けいのこと、身体全体で感じるよ」 「うん」 キスを求められ応じて、舌を出して絡められる。 お互いの唾液が混ざる。 口の中で蠱惑的な音がぶつかり合う。 339 50 sage 2007/11/03(土) 02 00 34 ID iI05YJa10 そのまま紀子姉はオレの首筋を 舌で自由に撫でた。 間に耳たぶを噛んだりしながら器用に口を使う。 オレは目を閉じて快感に飲まれた。 「けい…気持ちいい?」 「すごく」 「ふふ、じゃあいいw///」 また再開する。 きっと口が疲れたりもしてるんだろうが 紀子姉もオレを気持ちよくしようと頑張る。 乳首を舐められる。 つい声が出そうになるほど、 本当に気持ちよかった。 340 50 sage 2007/11/03(土) 02 05 50 ID iI05YJa10 紀子姉の髪に触れる。 舐められた胸部はぬめって光を僅かに反射させていた。 顔を上げてこちらを見る。 何でいつも微笑んでるんだろう。 「そのまま」 もっと気持ちよくなりたくてそう言った。 紀子姉は満足そうにまた乳首を舐めてくれた。 しかも音がするくらい激しく。 口にスッポリと含まれた乳首は いいように舌で転がされ、固くなる。 腰を擦り付ける。 上に乗っている紀子姉のスカートをめくって 両手で太股を撫でる。 紀子姉は淫らに乳首を舐め続けた。
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厨によると鈴木は憑依タイプだそうです…憑依タイプ… 名無し草 2012/01/28(土) 15 23 33.58 厨ってホント盲目だねぇ…w kita_31 贔屓目とはわかりつつ、それでも勝吾さんは比較的憑衣タイプの役者さんだと思うのだけれど、 行方編の勝吾さんは完全にネコちゃんだった。「情念を感じる」という言葉の意味が痛いほどわかった(笑) 。 約1時間前 ○●は○鈴木●松坂を表す(肌の色らしい)十李とは隠語? 名無し草 2012/01/30(月) 05 23 29.38 くらいたんともつながってて、ここもチェックしてる、トラネコさんのなう 十李の次回舞台は他の人主演で成長をさせる為ぽいね。のぞみが言ってた。マネージャーまで名前出してインタビューする事務所なのか…。 私、○●○●○●○●○●の事好きじゃなかったら良かった。そしたらもっと色々言えるのに。好きだから言えない。 1/24 15 13 コメント いやぁ…本当、成長してほしい。 なんか…、うん、……。うーん… 1/24 15 10 コメント 皆さんご想像通りの方です…悪夢を見てませんように… @lovemasters しょご「シませんか?」 好きな人『ゴムあったっけ…』 http //t.co/PWYBWemr 大丈夫183cm、ないならないでもね これ何 183cmって… 定番の殿sage千明age 名無し草 2012/02/01(水) 11 54 53.45 suzuyu_mi シンケンジャー鑑賞なう。やっぱり殿の顔も声もタイプじゃないみたい(´Д`)千明かわいいね(^_^) 約10時間前 名無し草 2012/02/01(水) 13 36 01.96 taicola もういっかいシンケンジャーやってくれてもいいのよ。 殿ばっかり売れて、いとしの千明ちゃんがちっとも売れないから... ココア男。意外で千明みたことないもん。 あと、ちゃんなかは今どーしてるんだろ。 名無し草 2012/02/02(木) 01 23 37.22 前スレで晒された人が松坂呼び捨ての件でお仲間と一緒に逆切れw ranri0523 @pinkmimixi @mamikkuma1017 ところで、桃李くんと呼べばオウケイなのかね?(・д・=・д・)桃李でいいじゃん。わしは寝るぞ!すぐ起きなきゃだい 約30秒前 こういう人の為に鈴木はヌードになるべき 名無し草 2012/02/08(水) 23 15 48.26 hallelujah013 なんで勝吾は鎖骨晒さないの?もっと脱げよ!! 仲間は尻まで出してるのによう! 約1時間前 冷たい時点で愛はない 名無し草 2012/02/09(木) 02 20 10.20 07jkhdrk31 @c8askt24 勝吾みんなになめられてる(笑)愛ある冷たいツッコミとかね(*^^*)w 1日ずっと勝吾を眺めてれるよ(*´艸`*)← 約3時間前 アニメのキャラまで貶す(やめる以前につぶやくな) 名無し草 2012/02/10(金) 23 04 25.11 今度は原作のキャラをdisる鈴木厨 misa_chan422 @to_ru0313ちー様最近イケメンに見えてきたから頑張るを!勝吾に見立てて頑ry ってのは原作バカにした発言なのでやめ! 5分前 いつまでも千明どこまでも千明 名無し草 2012/02/11(土) 23 45 26.69 trnk22 #この画像がかわいいと思ったらRT なんで勝吾こんな可愛いの意味がわからない http //t.co/BsLfcokZ 1分前 何を根拠にやっぱり? 名無し草 2012/01/07(土) 22 34 12.99 また鈴木厨が他ココアメンバーを貶してるよ… nkmrx5 やっぱりココア男。で一番一般受けがいいのは勝吾くんだと思う。 5分前 ココアでの評判を気にする鈴木厨 名無し草 2012/02/13(月) 19 36 31.31 鈴木厨は明らかにここを見てますw kutyuk @stktaaan 誰がすき?わたし勝吾好きなんだけど!てかココア男。についていろいろききたいことある(笑) 38分前 stktaaan @kutyuk ああー!でも私無難にいでたく(笑)てか勝吾好きとか特撮だろ! (笑) 私そこまで詳しくないけど(笑) 31分前 kutyuk @stktaaan いでたく好きそうw特撮あがりのシンケン厨ですサーセン!てか勝吾ファンとか シンケンジャーファンしかいないっしょ(笑)ココア男。ってなかいいの? あと勝吾ってうざがられてる?(笑) 26分前 ヒラタにバーターが存在すると知った途端クレクレ (長谷川は5~6月舞台のため4月は稽古メインと思われる) 名無し草 2012/02/13(月) 20 35 42.08 鈴木は長谷川主演の悪の教典に出演する 典型的な腐妄想相手を貶す鈴木腐 名無し草 2012/02/14(火) 22 41 45.75 akane_510 やっぱり桃李好きやわーめっちゃ貶すけどもヽ(´ー`)ノ 15分前 と呟いてるコイツのアイコンはしーゆーの画像w なんだかよくわからないけどとりあえず千明アピ☆ 名無し草 2012/02/20(月) 20 13 01.98 ココアでの比較対象が鎌苅ならシンケンでの比較対象は松坂ってことか 6de74da ちが、シンケンじゃ、なくて!素直になれよ三井!(違)ちなみに私は鈴木くん(緑)がすき。←きいてない RT @HFnagiOC …素で忘れてた。というか候補にも挙がらんかったw松坂桃李って言えば良かったな、殿…!! RT @6de74da そこはyskじゃないで 3分前 喧嘩をしてるのかコミュ取り合ってるのか謎の世界 名無し草 2012/02/20(月) 21 46 50.17 うわあ… xCUONx @rn_task 桃李の嫁は勝吾やからね!!!!!!!!!!ばっちの片想い!!!!ざまぁwwww 9分前 名無し草 2012/02/20(月) 21 49 11.02 これは酷い @xCUONx wwwwまじかよwww鈴木は相葉好きになったれよwwwwざwまwあww 2012/02/20 21 39 20 Keitai Webでツイート 名無し草 2012/02/20(月) 21 56 33.08 xCUONx @rn_task まじざまぁwwとか言ってたらばっちファンにフルボッコにされるけどまじざまぁww 寿司(食い物)と対決で寿司に負けたらもう立場ないよなw源太ねw 約30秒前 名無し草 2012/02/22(水) 07 26 03.37 maato123 みんなのヒーロー勝吾たんをペットにしたい。 約7時間前 鈴木によるイデタクとのBL旅行日記を読んで興奮した腐 どうでもいいけど鈴木って毛深そう 名無し草 2012/02/22(水) 16 10 29.92 トラネコ 香の穂宛て あの童顔で髪の毛洗いざらし、首から鎖骨、胸、くびれ、お尻から前の尻尾、そして形のいい太股から細い脛まで…見たんですよね!!キィィィ私が彼氏なら絶対許しません 7/17 20 49 このなうにコメントする マイなう ログ(これまでのやりとり) 香の穂 素朴に…たっくん、あなた…(クローバー絵文字。鈴木のこと)の、ち○○みたわよね…? 7/17 20 43 名無し草 2012/02/22(水) 16 12 40.44 ちなみにこいつらのいう彼氏って松坂のことね
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「よお、芽衣」 「おはようございます、清村さん」 いつもと変わらないメイプル前の二人の挨拶。 ただ一つだけ夏休み前から変わっているのは、 清村さんが私のことを下の名前で呼んでくれるようになったこと。 でもこの時すでに、私の気づかない微妙なもう一つの変化が清村さんの中には起こっていた。 「よう……今日も元気だな。服もかわいいし」 「え……あ、はい、これ、一昨日駅前のお店で買ってきたんですけど…… 似合ってますか?」 後頭部をぽりぽりと掻きながら、清村さんは頷いた。 「ああ、すごく似合ってるぜ」 思わず顔が紅く染まる。この日私が着てきたのはホルターネックで膝上10センチと丈の短い白のワンピース。 見立ててもらった安藤さんと比較的財布にやさしい値段に後押しさせられて、 そしてなにより人生初めて恋人ができた事実に浮かれていたので思い切って買ってはみたけれど、 家の鏡の前で改めて着てみた時は肩も太股も予想以上に露出していて思わず一人で赤面してしまった。 でも、買ってよかった。着てみてよかった。 清村さんに褒めてもらえたのだから。 と、そこで私は頭を掻く清村さんを見ていてあることを思い出した。 「そういえばあの時の傷はもう大丈夫ですか?」 清村さんは顔をしかめる。 「あー、あれか。結構血出てたけど、ま、今はすっかり治ったわ」 「ほんと、ゴキブリ並みの生命力ですね~」 私の背後から安藤さんがひょっこりと顔を出した。 いつもと変わらない様子でにやりと笑っている安藤さんを、清村さんはじろりと睨む。 「あんたなあ、ちっとはすまなそうな顔しろよ。 あんたのせいでこっちはひどい目に遭ったんだぞ」 「おやおや男の癖にいつまでも愚痴愚痴と昔のことを。 そんなんじゃ小川さんに捨てられちゃいますよ?ねえ小川さん」 突然こっちに話をパスされて、私は何も言えず口ごもる。 「えぇと、その……」 「芽衣に同意を求めるな!」 そこで、不意に安藤さんの顔から笑みが消える。 「……おやおや、いつにも増してカリカリしてますね? そんなに余裕がないと、『いざという時』ほんとに小川さんに拒否されてしまいますよ?」 一瞬、清村さんがぎくりとして安藤さんの顔を見返す。 「あんた……知ってるのか、その……ええと……」 それだけ呟くと、清村さんは何を言わず口の中でもごもごと言葉を飲み込む。 そんな彼の様子を大きな瞳で観察した後、安藤さんはいつものようににか~と笑う。 「さあて、馬に蹴り殺されるのもなんなので、ここら辺で邪魔者は退散しましょう。 それではお二人ともごゆっくり」 なんだろう、さっきのやり取りの不自然さ。 一つわかることは、あまりに清村さんがらしくない、ということ。 安藤さんが列の後ろに並んだのを見届けて、私は清村さんに問いかけた。 「その……何かあったんですか?」 「いや……別に」 清村さんが、少し視線を外しながら答えた。 なんだろう、全然らしくない。 いつもなら目を合わせないのは私のほうなのに。 「それよかさ、この前貸したアルバム、聞いてくれた?」 「え、あ、はい。3曲目が特に良かったです」 「あー、あのアレンジ昔からのファンの間じゃ評判悪いけど俺は結構好きなんだよな。 でも7曲目も結構よくなかった?あの歌今度隣の県でやる野外フェスで歌うらしいから、 見に行きたいんだけどなー」 「え、あのバンドも出るんですか」 「そーなんだよ、それで……」 そんな感じで、私と清村さんはいつものように他愛のない話をし始めた。 でも私は頷いたり適当に相槌を打ったりするだけで、清村さんが常に口を動かし続けていた。 まるで不安や緊張をごまかすように、彼らしくない饒舌な会話は開店時間がくるまで止まる事はなかった。 公園までの道のりをいつものように二人並んで自転車をこぐ途中、ふと清村さんが呟く。 「さすがに、8月は暑いよな」 「昨日も、熱中症で何人か倒れてるんですよね」 「そうらしいな……」 そこで、清村さんはまた黙る。 やっぱり、今日の清村さんはどこかおかしい。 さっきは違うと言ってたけど、やはり何かあったのかな。 「あの……どうしたんですか」 たっぷり5回は深呼吸できるほど間をおいて、清村さんはしゃべり始めた。 「東屋の下とはいえ……外で食うのは暑いよな、やっぱり」 「はい」 「あんまりさ、外にいるの……よくないよな、熱中症にもなるし」 「そうでしょうね」 信号が赤の交差点前で、私達は片足をついて自転車をとめる。 「どうせならさ、『お茶会』を家の中でやらないか?」 「家の中……?」 それって。 「ちょっと公園より遠いけど、俺んち来ないか?」 清村さんの家。好きな人の家。断る理由があるだろうか? 「あの……行きます!あ……でも」 夏とはいえこの格好は、少し露出が多いと思われるかな? もし家族の人に派手な子と思われて、第一印象悪くなったら嫌だな……。 「でも、何?」 「あの、ちゃんとした格好じゃないと、その…… 家族の人に、変に誤解されちゃうんじゃ……なんて……」 「ちゃんとした格好じゃん。むしろ自慢したいぐらいだけど」 「え……あ、そ、そうですか?」 あまりに手放しに褒められて、煽てられてるとわかっていても顔から湯気が出そうになる。 「それに、いないし」 せみの声がうるさくて、私はその言葉を聞き流しそうになった。 「…………え?」 「今日、うちには誰もいない」 意味を理解するのに時間がかかった。 それって、それって。 思わず清村さんの方を振り向いた私はぎょっとする。 彼の瞳には、熱く鋭い何かがこめられていて。 そしてその激しいまなざしは、まっすぐ私に向けられていて。 心も体も子供なままの発育の遅い私にもその視線の意味が理解できた。 彼が何を求めているのか、私をどうしたいのか感じることができた。 まるで捕食者に追い詰められた小動物のように、私の体が止まる。 「青だぞ、信号」 それだけ呟いて清村さんがまた自転車をこぎ始めた。 私は慌ててその後を追おうとする。だけど私の自転車は左右に頼りなく揺れ、 しばらくの間は自転車に乗りたての人のようにうまく走ることができなかった。 それは私が慌ててペダルをこいだからではない。 交差点の先のアスファルトに呼び水を見つけたからでもない。 さっき見た清村さんの眼に宿った激情が、私の心をかき乱していたから。 手と足が細かに震えて、乗りこなした自転車のハンドルとペダルをうまく扱えない。 それは確信だった。 今日、彼の家で、私達は一線を越える。 「お誘い編」終了 そして若い二人は…… 次話へ進む