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*港南歴史協議会の活動報告 1.歴史講座 ☆ 児童向け港南の郷土史 港南の古写真スライドショ-「港南の昔にタイムスリップ~おじいさんが語る昭和~」を開催しました ○ 日 時:平成23年8月21日(日)午前10時~11時30分 ○ 会 場:港南図書館 会議室 ○ 語り部:港南歴史協議会のさん、 詳しくは下記の8月22日(月)神奈川新聞をご覧ください 写真で知る郷土 9月8日(木)タウンニュ-ス(港南区版)にも掲載されました 過去にタイムスリップ ☆「芹が谷の歴史」講座を開催しました。 ○ 日 時:平成23年6月25日(土)午後2時~4時 ○ 会 場:港南図書館 会議室 ○ 講 師:大平力蔵 平戸・永谷川水愛護会会長 ○ 語り部:平井忠八さん、森 喜八さん、山本邦法さん、 ☆「港南の近世を語る」歴史講座を開催しました。 ○ 日 時:平成23年2月26日(土)午後2時~4時 ○ 会 場:港南図書館 2階 会議室 『港南の先駆者と遺宝』刊行を記念し歴史講座を行いました。 (1)挨拶・刊行経緯説明・・・・・・・・・・ 馬 場 久 雄 会 長 (2) 「港南の先駆者と遺宝」について・・・・著者:伊 藤 武 (3) 久保村は昌平校の天領だった・・・・・ 山 本 邦 法 自性院住職 (4) 永野の高札・・・・・・・・・・・・ 亀 野 哲 也 貞昌院副住職 (5)『港南の近世を語る』座談会・・・ 司 会 北 見 繁 男 さん 森 喜 八 さん他平 井 忠 八 さん、 橋 下 賢 明 さん、寺 田 伊佐武 さん、山 本 邦 法 さん 詳しくは、下記の亀野さんのブログをご覧下さい。 「港南の近世を語る」歴史講座 ☆ 区民企画講座「こうなんの歴史:芹が谷の歴史」を開催致しました。 日 時:平成23年2月19日(土)10時~12時 会 場:港南台タウンカフェ 講 師:大平力蔵さん(平戸・永谷川水辺愛護会会長) 昔は武蔵の国、相模の国の国境で、現在は南区・戸塚区・港南区の区境のこの地には、神社・仏閣もなく、昔の字名「芹が谷」が昭和42年に町名として採用されました。 昭和4年に現在の神奈川県立精神医療センタ-「芹香園」が昭和11年には国立南横浜病院「浩風園」が開院し、昭和45年には県立こども医療センタ-と大規模医療施設が建てられています。 その芹が谷も昭和21年頃の写真では現在の景観とは程遠い、広々とした里山の風情でした。その国立南横浜病院「浩風園」は3年前に廃院となりました。 ☆ 日野ケ丘町内会で郷土日野の歴史出前講座を行いました。 ◇ 日 時:平成23年1月22日(土)10時~12時 ◇ 会 場:日野ケ丘住宅町内会館 ◇ プログラム:・郷土日野の歴史 : 遠 藤 吉 隆 さん : 1時間 ・日野小学校を中心とした保管古写真のスライドショ-:1時間 ☆ 区民企画講座「こうなんの歴史:日野の歴史」を開催致しました。 日 時:平成23年1月15日(土)10時~12時 会 場:港南台タウンカフェ 講 師:遠藤吉隆さん(港南歴史散策の会) ☆ 平成22年度、第5回「こうなんの歴史講座」を開催いたしました。 テ-マ:貞昌院に伝わる「天神おみくじの」 日 時:平成22年12月18日(土)10時~12時 場 所:貞昌院 客殿 講 師:亀野哲也 貞昌院副住職 さん 詳しくは、下記の 貞昌院亀野さんのHPをご覧下さい。 区民企画講座2010@貞昌院 天神おみくじ ☆「こうなんの大戦中の秘められた記憶を語る座談会」を開催しました。 ○ 日 時:平成22年11月27日(土)午後2時~4時 ○ 会 場:港南図書館 2階会議室 第一部:こうなんの大戦中の記憶を語る座談会 パネラ-:平 井 忠 八さん (永野地域)、武 内 文 衛さん (日下地区)、橋 下 賢 明さん (野庭地域) 司 会 : 北 見 繁 男さん (日下地区) の皆さんで行いました。 第二部:横浜刑務所にまつわる戦争秘話:長谷川敏雄さん ・横浜刑務所にある戦争秘話の碑 ・海軍から南方諸島に受刑者派遣要請 ・図南報告隊(青隊)悲劇のトラック島(春島)へ 詳しくは、下記のHPをご覧下さい。 横浜刑務所にまつわる戦争秘話 ☆『こうなん歴史散策』刊行記念講演を開催しました。 ○ 日 時:平成22年9月5日(日)午後2時~4時 ○ 会 場:港南図書館 2階 会議室 (1)挨拶・刊行経緯説明・・・・・・・・・・ 馬 場 会 長 (10分) 「港南歴史散策の会」の活動と案内書刊行の目的、意義 (2)散策で見つけた港南区の歴史標識・・・・ 深 谷 代 表 (60分) 歴史痕跡を示す標識から見た港南区の歴史 - 休 憩 - (3)『こうなん歴史散策』コラムについて・・・ 遠 藤 吉 隆 (30分) 神社から見た港南区の歴史物語 ☆「こうなんの昔を語る座談会」を開催しました。 港南歴史協議会では「こうなんの歴史アルバム」の発刊を記念して、 「こうなんの昔を語る」座談会を定員50名一杯の区民の皆さんをお迎えして行いました。 ○ 日 時:平成22年5月29日(土)午後2時~4時 ○ 会 場:港南図書館 2階会議室 パネラ-:平 井 忠 八さん (永野地域) 森 喜 八さん (下永谷地区) 橋 下 賢 明さん (野庭地域) 山野井 正郎さん (上大岡地区) 寺田 伊佐武さん (日野地区) 北 見 繁 男さん (日下地区) 司 会 : 馬 場 久 雄 の皆さんで行いました。 当日の模様は6月10日(木)「タウンニュ-ス」に詳しく掲載されました。 郷土史座談会 .pdf ☆ 第4回こうなん歴史講座「港南区に鉄道が走るまで」を開催いたしました。 ○ 日 時:平成22年2月27日(土)午後2時~4時 ○ 会 場:港南図書館 2階 会議室 ○ 講 師:長谷川 敏雄さん(地図編集工房) この講座の主な内容は下記のHPをご覧下さい。 東海道線は 当初、大岡川沿いに通る予定だった! 今回も、大勢の方々のご参加により、満員の盛況でした。 郷土史講座が定着してきた感があります。平成22年度も港南図書館のご理解により、3ケ月毎に、年4回の定期的な開催を計画をしています。 今後とも、皆様方のご参加を宣しくお願い致します。 ☆ 区民企画講座「こうなんの歴史:「明治創立の学舎のあゆみ」」を開催しました。 日 時:平成21年12月19日(土)午前10時~12時 会 場:上永谷 貞昌院 客殿 講 師:貞昌院 亀野哲也 副住職、平井忠八さん 「港南の歴史」を「学校の歴史」の観点から顧みた新鮮味ある講座でした。 永野の昔の景観を高浜虚子「武蔵野探勝」から見た事もリアリティさがありました。 永野の戦時中の様子を亀野寛量先生の日記・記録から見る事に加え、平井さんの体験談もあり、一層リアリティさが増しました。 今後、平井忠八さんの様な古老の方々の「記憶」を「記録」に残す活動に努めたいと思います。 講座について、詳しくは 下記の亀野さんのHPをご覧下さい。 明治創立の学舎のあゆみ 高浜虚子一行の永谷村探勝 上永谷地区に残る屋号 太平洋戦争空襲~終戦 ☆「こうなんの歴史アルバム」出版 へ向けて 今年は港南区誕生40周年を迎えました。 港南歴史協議会では、港南区内にある明治時代開校の4小学校に保管されている「古写真」をデジタル化し、現在このHPの上へ掲載をしていますが、これらの写真を元に、港南区内の歴史秘話を加えて、来年(平成22年)春頃「こうなん歴史アルバム」の発行へ向けて、現在編集作業を行っています。 その模様が、亀野さんの下記のHPの上で紹介をされましたので、ご報告いたします。 「こうなん歴史アルバム編集会議」 ☆第3回歴史講座「港南の街道の歴史」を開催しました 日 時:平成21年11月28日(土)午後2時~4時 会 場:港南図書館 2F 会議室 講 師:遠 藤 吉 隆さん(港南歴史散策の会) 講演の要旨は下記の資料をご参照下さい。 鎌倉道 ☆第2回目 日野小学校古写真のスライドショ-を行いました 日 時:平成21年12月1日(火)午後6時30分から 会 場:日野町内会館 日野町内会役員や日野小学校学援隊の皆さんに、第2回目の日野小学校古写真のスライドショ-を行いました。 明治6年開校の伝統ある小学校ですので、地域の皆さんとの間に強い絆があり、古写真の中にも地域の人達の生活の跡を感じます。 ☆第5回区民企画講座「大久保地域の歴史話」 を行いました 日 時:平成21年11月21日(土)10時~12時 場 所:港南台タウンカフェ 講 師:自性院 住職 山本邦法さん 大久保地区には50年前まで「久保池」があり、そこでは地域の子供達が泳いだり、釣りをして楽しみました。 この写真は昭和31年4月に久保池の畔の桜並木をバックに撮影をした写真で、当時小学3年と1年の姉妹の方には、この写真を公開した事がご縁で、自性院の山本住職さんのご紹介で、先日お会いをし、当時の大変懐かしいお話を伺いました。 ☆第1回:映像で見る港南の景観を開催しました 港南歴史協議会では区制40周年を祝って、懐かしい昔の写真をスライドとビデオで紹介する催しを下記の日時に開催しました。 ○日 時:第1回:平成21年10月11日(日)午後2時~4時:区内小学校4校の古写真のスライドショ- ○会 場:港南図書館 2F会議室 今回は明治時代に開校の日野、永野、日下、桜岡の4小学校に保管されている古写真約500枚の中より、約150枚を選んでのスライドショ-でした。 これらの写真は、このHPにも掲載されています。(右側のメニュ-欄の中で「古写真」の項目の中の各小学校のペ-ジの中に掲載されています。) ☆第2回:「お母さんが伝えるふるさと下野庭」のビデオ上映を行いました ○日 時:第2回:平成21年10月18日(日)午後2時~4時:「お母さんが伝えるふるさと下野庭」ビデオ上映 ○会 場:港南図書館 2F会議室 「お母さんが伝えるふるさと下野庭」は今から22年前に朝生靖子さん、二瓶三千枝さん、松本きよさん達が、街の古老の人達からの「ききがたり」として出版致しました。 それを元にビデオ作成をされた作品(60分+15分+15分)3本を上映致しました。 又、亀野さんが撮影をされた「丸山台住宅地開発以前の永野地域の景観と地域の人達の生活環境の様子」ビデオ(15分)も同時上映し、当日特別参加して頂きました大正生まれの永野地域の古老のお一人である平井忠八さんを囲んで、お話も伺いました。 ○当日の報告は亀野さんの下記のブログをご覧下さい。 「お母さんが伝えるふるさと下野庭」 ☆開港150周年記念講座「横浜港の七不思議」 テ-マ:「横浜港の七不思議」 日 時:平成21年8月29日(土)10時~12時 会 場:港南図書館 2階会議室 講 師:田中祥夫 氏 講座の詳細は、下記の亀野さんのブログをご参照願います。 横浜港の七不思議講演会 1894年に現在の大桟橋(旧称「メリケン波止場」「鉄桟橋」)が出来たのは、米国から下関事件(1864年)の賠償金が返還され、それが原資となったと言われていますが、その返還に至る過程で大変なキッカケとなり、尽くされた人がグラント将軍(後に米国大統領になられた)であったとの事です。 その間の経緯は下記の日本経済新聞の記事をご覧下さい。 2002.05.30.横浜港の父、グラント将軍 YD0018b7.pdf 今日の講義の中で「象の鼻」の名称は、横浜市立図書館所蔵の「横浜村井近傍之図」によると、既に横浜開港以前に「象が鼻」との名称で別の地名として、使われていたとの事です。 開港直前安政5年の横浜.pdf ☆第3回 区民企画講座「こうなんの歴史」を開催致しました。 テ-マ:東海道線は当初、鎌倉街道を通る計画だった! 日 時:平成21年9月19日(土)10時~12時 会 場:港南台タウンカフェ 東海道線開通に至る間の秘話をご紹介いたします。 何故、保土ヶ谷、戸塚ル-トへ変更になったのか? 当初は、何故、東海道線は開通当初、桜木町でスイチバックをしていたのか? その謎ついての歴史的な背景のお話しです。 東海道線は鎌倉街道を通る計画だった ☆第2回区民企画講座「こうなんの歴史」を開催しました。 テ-マ :永谷天満宮の昔ばなし 日 時 平成21年6月20日午前10時~12時 会 場 港南台タウンカフェ 講 師 永谷天満宮 松本正良宮司 永谷天満宮公式HP 丑年大天神祭 夏越の大祓い 2.歴史散策 ☆ 第5回「歩いて巡る港南の歴史」の街歩き案内を行いました。 ○ 日 時:平成23年8月16日(火)午前9時30分~12時 ○ 主 催:港南地区センタ- ○ 案内役:馬場久雄、深谷臣功、遠藤吉隆、 ○ 散策地域:日野中央公園から春日神社、徳恩寺、南稜高校 ☆ 第2回「歩いて見て学ぶ港南の歴史」散策の会の街歩き案内を行いました。 ○ 日 時:平成23年5月17日(火)午前9時30分~12時 ○ 主 催:港南地区センタ- ○ 案内役:馬場久雄、深谷臣功、遠藤吉隆、 今回は、港南地区センタ-を出発して、桜道から天照大神宮を経て、笹下川の川島の堰脇を通り、再び環状2号線の上の「笹下中央公園」「雑色・杉本遺跡」から、打越交叉点に至る笹下の丘陵地帯を巡りました。 ☆「歩いて見て学ぶ港南の歴史」散策の会の街歩き案内を行いました。 ○ 日 時:平成23年4月19日(火)午前10時~12時 ○ 主 催:港南地区センタ- ○ 案内役:馬場久雄、深谷臣功、遠藤吉隆、 ☆ 金沢区一期会(金沢文学散歩の会)の皆さんを上大岡地域の歴史散歩にご案内致しました。 ○ 日 時:平成23年4月8日(金)午前9時30分~12時30分 ○ コ-ス:・9時30分~10時30分:上大岡東地域の散策 ・10時30分~11時30分:上大岡コミュニティハウスにて、上大岡の今昔スライドショ-で上大岡の歴史を紹介: ・11時30分~12時30分:上大岡西地域の散策 丁度、桜が満開の時期でした。神奈川県戦没者慰霊堂にて記念撮影を致しました。 ☆平成22年度第4回「こうなんの歴史講座」を開催しました。 テ-マ:「松ヶ崎古墳とふじやま公園の見学」 日 時:平成22年11月20日(土)10時~12時 場 所:港南台タウンカフェ(集合)→松ケ崎古墳→ふじやま公園 案内ガイド:寺田宏子さん(歴史に学ぶ港南台の会) 特別ガイド:馬場久雄先生(港南歴史協議会会長) *「松ヶ崎古墳」については、下記のペ-ジをご覧下さい。 松ヶ崎横穴古墳群の現状 ☆平成22年度第2回「こうなんの歴史講座」を開催しました。 テ-マ:「日下小学校資料館見学と日下・打越地域の歴史散策」 日 時:平成22年9月18日(土)10時~12時 場 所:日下小学校 資料会(集合)→成就院(笹下城跡)→東福寺→笹下中央公園(北見掃部の墓)→川島の取水堰→久良岐郡役場跡 案内ガイド:北見繁男さん(日下小学校資料館長)他楽遊クラブの皆さん 3.写 真 展 ☆ (第6回)こうなんの昔 写真展を行いました。 ◇ 日 時:平成23年6月7日(火)~6月26日(日) ◇ 会 場:港南図書館2階会議室入口壁面 今回は区民の方々から寄せられました区内各地が開発される以前の貴重な景観写真の中より、10枚を掲載致しました。 ☆ (第5回)こうなんの昔 写真展を行いました。 ◇ 日 時:平成23年2月22日(火)~3月21日(月) ◇ 会 場:港南図書館2階会議室入口壁面 今回も、港南区内で明治時代に開校をした日野・永野・日下・桜岡の4小学校保管写真中より、区内各地域の写真10枚を掲載致しました。 ☆ (第4回)こうなんの昔 写真展を行っています。 ◇ 日 時:11月16日(火)~12月20日(月) ◇ 会 場:港南図書館2階会議室入口壁面 今回も、港南区内で明治時代に開校をした日野・永野・日下・桜岡の4小学校保管写真中より、区内各地域の写真10枚を掲載致しました。 ☆ (第3回)こうなんの昔 写真展を行いました。 ◇ 日 時:平成22年8月17日(火)~9月20日(月) ◇ 会 場:港南図書館2階会議室入口壁面 今回も、港南区内で明治時代に開校をした日野・永野・日下・桜岡の4小学校保管写真中より、区内各地域の写真10枚を掲載致しました。 ☆ こうなんの昔 写真展を行っています ◇ 日 時:平成22年5月7日(金)~5月31日(月) ◇ 会 場:港南図書館2階会議室入口壁面 昭和30年代の「港南区内の景観写真」を中心に10枚掲載致しました。 ☆「港南の昔、写真展」を行いました。 期 間:平成21年10月19日(月)~11月23日(月) 港南区作成「港南区誕生後の歴史」でした。 期 間 平成21年9月24日(木)~10月18日(日) 区内小学校の古写真の中から10点を選んでの写真展でした。 4.学校支援 ☆ 永谷小学校創立36周年記念式典に応援参加しました。 ◇ 日 時:平成23年5月2日(月)午前9時から9時30分 ・永谷天神囃子:午前9時~9時15分 昔は、この地域周辺は永谷天満宮の氏子で、毎年お正月には永谷天神囃子が各世帯を回っていました。この地に伝わる伝統郷土芸能を目の当たりにした大変楽しい一時でした。 ・永谷の昔、景観写真スライドショ-:午前9時15分~9時30分 今から40年前の永谷小学校建設予定地付近の下永谷周辺の景観写真です。 現在では、正面を環状2号線も通って、住宅地化してしまい、この里山の景観も懐かしい想いでになりました。 ☆上大岡小学校の郷土史授業をお手伝いいたしました 日 時:平成22年2月9日(火)午後1時30分~3時30分 場 所:上大岡小学校図書室 対 象:上大岡小学校 6年1組の皆さん 講 師:港南歴史協議会有志5名 上大岡小学校6年生の皆さんが上大岡の郷土史を調査する中で生まれた疑問について、5つのグル-プに分かれてお応えを致しました。 生徒の皆さんは街の中で見る事の出来る郷土の歴史の痕跡の中に、数多くの疑問点を探し出しておりました。参加した私達も身近な郷土史を改めて学ぶ機会を教えられました。 5.地域支援 ☆ 金井町内会で郷土史出前講座を開催いたしました。 ◇ 日 時:平成23年4月30日(土)午後1時30分~3時30分 ◇ 会 場:金井町内会館 ◇ プログラム:・わが郷土 日野の歴史 : 遠 藤 吉 隆 さん ・永谷天神囃子(動画):野 沢 耕 治 さん ☆ 大多良稲荷講が行われました。 ・日 時:平成23年2月6日(日)午前11時 ・場 所:日野南二丁目六番地 大多良稲荷の位置 .pdf ・由 緒:下記の日野第2町内会「郷土のしおり」(昭和51年3月刊)をご覧下さい。 大多良稲荷講チラシ改 .pdf 日野の大多良地域に昔から伝わるお稲荷さんです。この場所は昭和38年頃金井住宅地として、宅地造成がされました。その際に、当時の金井地域の人達が、僅かの土地(約5坪)を確保し、それ以降も毎年、正月には幟旗を立て、2月の初稲荷(初うま)の際もお祭りを継続して参りました。 今年は、2月の第一日曜日2月6日(日)、午前11時より春日神社より松本宮司を迎えて、神事を行いました。 日野地域の氏神様:春日神社に対して、永年の間「大多良稲荷」には氏子会の人達は、何か事ある毎にお参りをして、見守って頂いている金井地域の人達にとっての産土の神様です。 大多良稲荷タウンニュ-ス .pdf ☆ こうなんの昔スライドショーを行っています。 ◇ 日 時:平成22年4月21日(水)2時30分~3時30分 5月11日(火)2時30分~3時30分 6月 6日(日)2時30分~3時30分 ◇ 会 場:港南中央ケアプラザ ○地域ケアプラザ:デーサービスでの反響: ・高齢者の皆さんに大変好評です。 ・高齢者の皆さんが自分達の昔を思い出し、脳の活性化になります。 ・参加者同士で、会話が弾みます。お互いを知る機会作りになります。 ・新しい発見・出会いももあります。 (96歳の老人が林大学頭の「書」を持参されました。 その人のお婆さんが笹下の丘から黒船を見ていたとの事です。) ☆ 日下楽遊クラブの皆さんと交流会を行いました ◇ 日 時:平成22年5月18日(火)13時~15時 ◇ 会 場:日下地域ケアプラザ ◇ プログラム:・港南の景観スライドショー:45分 ・長谷川敏雄:「横浜・横須賀との狭間に揺れた笹下の歴史秘話」:1時間15分 -「関の栄枯盛衰」 -「刑務所と海軍との関係」 鉄道黎明期に於ける街道筋栄枯盛衰の話! ○地域出張・出前型スライドショー、郷土史講座の反響 ・地域出張型は、地域情報を得る為に効果的です。 ・港南区へ新たに居住された方々も、昔の写真を見ることにより、「こうなんの昔」へ関心が生まれます。 ☆ 日野住宅地自治会で郷土史出前講座を開催いたしました。 ◇ 日 時:平成22年4月25日(日)13時30分~16時 ◇ 会 場:日野住宅地自治会館 ◇ プログラム:・日野小学校を中心とした保管古写真のスライドショ-:1時間 ・東海道線は鎌倉街道を通る計画だった:長谷川 敏雄さん:約45分 ・港南区内の武相国境について:亀野 哲也さん:約30分 詳しくは、下記の亀野さんのHPをご覧下さい。 日野住宅自治会館で出張講座 ☆小学校古写真を活用してのスライドショ- 日 時 平成21年7月3日午後2時30分~3時30分 会 場 東永谷ケアプラザ 昔の「街の景観」写真が投影される毎に、ご自分の若かりし頃を思い出し、古の記憶が蘇り、昔を懐かしみ大変に喜んで頂きました。 これからも、港南区民協議会の皆さんと連携をして、各地域のシルバ-会や地域ケアプラザのご要望に合わせて、各地域の相応しい「古写真のスライドショ-」を行ってまいります。 6.出版活動 ☆「こうなんの歴史アルバム」を発売しました。 明治時代に開校した港南区内の4小学校(日野、永野、日下、桜岡)に保管されていた古写真を元に、港南区内の歴史秘話を盛り込んだ「こうなんの歴史アルバム」を発行しました。 お蔭様で完売をいたしました。有難うございました。 横濱No30Book Review .pdf 神奈川新聞こうなんの歴史アルバム.pdf 郷土史座談会 当日の模様は、下記の亀野さんのHPブログをご覧下さい。 歴史アルバム発行に向けて 7.調査・保存活動 ☆ 松ヶ崎古墳の調査を行いました。 ◇ 日 時:平成23年1月24日(月)9時30分~11時30分 ◇ 会 場:旧港南台高校南面崖下 (港南台9丁目,栄区若竹町隣接地) 埋蔵文化財センタ-の方々のご指導の下に「港南の歴史」記載の松ヶ崎古墳(南面横穴墓)に加えて、その後多くの方々から、西面にに存在をする横穴墓について、ご指摘を頂き、現況確認調査を行いました。 確かに、南面の他、西面にも横穴墓を確認致しました。 今後は、横穴墓の表記の頭に「南面」「西面」を付け、「南面1号墓」「西面2号墓」の様な呼称と致します。 今回確認できましたのは、西面4号墓、西面5号墓、南面1号墓、南面2号墓、南面5号墓でした。 当日の詳細報告は下記の亀野さんのHPブログをご覧下さい。 松ヶ崎古墳現地調査 松ヶ崎古墳について、詳しくは下記の亀野さんのHPブログをご覧下さい。 松ヶ崎横穴古墳群の現状 更に詳しい報告は、下記の亀野さんのHPブログをご覧下さい。 松ヶ崎横穴古墳群への私見 ☆横浜市地域文化財登録候補の推薦 ☆丸山台自治会所有の「横浜道の堅牢地神塔(道標)」が今年度の「横浜市地域文化財」に登録されました 平成21年度横浜市文化財指定・登録 明治4年に建立された横浜道の道標です。 左側は既に横浜市地域有形民俗文化財に登録されている「旧馬洗橋庚申塔道標石碑」です。今回で、丸山台自治会館の敷地内で保管されている石碑では2件目になります。 堅牢地神塔 丸山台のふるさと → 丸山台の石碑 → 堅牢地神塔 ☆ 港南歴史協議会は平成21年度の「横浜市地域文化財登録候補」として次の2件を推薦致しました。 1. 丸山台自治会所有の「横浜道の堅牢地神塔(道標)」 横浜道堅牢地神塔の保管.pdf 横浜市地域文化財登録候補推薦書横浜道の堅牢地神塔.pdf 堅牢地神塔 丸山台のふるさと → 丸山台の石碑 → 堅牢地神塔 2.「歴史に学ぶ港南台の会」から推薦、旧港南台高校の敷地内にある「松ケ崎古墳」 横浜市地域文化財登録候補推薦書松ヶ崎古墳.pdf 現在の松ケ崎古墳です。 8.そ の 他 ☆「埋蔵文化財展-地面の下にはナニかある」を開催しました。 -港南・南区の遺跡展- ○ 日 時:平成23年7月15日(金)~7月26日(火)午前10時~午後7時 ○ 会 場:港南区民文化センタ-「ひまわりの郷」ギャラリ-(ウイング上大岡4階) ○ 主 催:横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センタ- ○ 共 催:横浜市教育委員会 ○ 後 援:港南区役所・南区役所 ○ 協 力:神奈川県埋蔵文化財センタ-、NPO法人港南歴史協議会 ○ 入場 無 料 詳しくは、下記の亀野さんのブログをご覧下さい。 地面の下にナニかある 地面の下にナニかある-港南・南区の遺跡展 ☆ もう一つの「横浜刑務所南方派遣殉難者慰霊碑」を参拝いたしました。 日 時 平成22年7月1日 こうなんの歴史の中で、一般公開の陰に隠れた歴史として、横浜刑務所関係者が第2次大戦中にサイパン(テニアン)島やトラック島へ空港建設等に派遣され、戦火の中で亡くなられた記録がありました。 横浜刑務所の中にある2つの「顕彰碑」の他に日野公園墓地の中にもう一つの「横浜刑務所南方派遣殉難者慰霊碑」がある事を知り、参拝を致しました。 詳しくは、下記の亀野さんのHPをご覧下さい。 横浜刑務所南方派遣殉難者慰霊碑 横浜刑務所とテニアン北飛行場 この間の経緯については、下記の北海道新聞にも掲載されています。 合わせて、是非 ご覧下さい。 テニアン 平和の島を求めて 第2次世界大戦中に私達の身近で起こった歴史秘話(悲話)です。 ☆ 永野土曜塾の活動が表彰を受けました 永野土曜塾の活動-児童へ郷土の歴史・文化を伝達する体験学習の場の設営-が、日本生命財団より「生き生きシニア地域貢献活動」として、表彰を受けました。
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砂漠さんが入室しました 砂漠 「どういうことだよ、これーー」 砂漠 (意表を突かれた声がこだまする。 砂漠 (水晶で覆われた壁面は、冬の澄んだ夜空のようであった。 砂漠 (無尽にひしめく水晶は、どれも驚くことに結晶特有の濁りが一切ない。 砂漠 (雪解け水のような純度と透明度。 砂漠 (その中に大小の鉱宝石が埋まっており、差し込む光は僅かだが眩く煌めいている。 砂漠 (薄暗さを感じさせないその景色は、いっそ幻想的であった。 砂漠 (そんな、彼から出た”ぼやき”は本日で二度目――。 砂漠 砂漠 ――狩りをする生き物は、そのときが一番無防備となる。 砂漠 自らが狩りの対象とは思わないからだ。 砂漠 砂漠 (……例の”怪鳥”を追いかけていたら、よもやこのような事になるとは。 砂漠 (Dチームが追走した怪鳥の片割れ。「コカトリス」を追跡すること1時間。 砂漠 (やっとの事で追い詰めたと思いきや、急没した流砂から出てきたのは巨大なサソリだった。 砂漠 (彼らが初日に相対した「スナサソリ」とは明らかに異なる巨大。 砂漠 (そいつは、日頃よりサンガル商隊を悩ませる存在。 通称「サンガ・アクラ」呼ばれるボス個体であった。 砂漠 (……一度目の”どういうことだ”はここで発せられた。 砂漠 (コカトリスを真っ二つ、丸呑みする巨大サソリ。 絶体絶命か―― 砂漠 (――だが、世話焼き教師の熱弁が、よもやここでと役に立った。 砂漠 (全身の体毛が振動を感知するセンサーであること、複眼が故に、動かないモノの捕捉は苦手であること―― 砂漠 (それら基礎学、対応学を教えたのは、彼らを牽引する教授が開く「毎夜10分の寝る前座学」であった。 砂漠 (たかが10分の座学。「それくらいなら……」と気を抜くかもしれない。 砂漠 (だが恐れるなかれ、10分とあるが、翌日思い返すと2時間は掛かる超圧縮された授業である。 砂漠 (それを毎日欠かさず、砂上の基礎、魔獣の生態、時事情報を叩き込まれた。 砂漠 (そんな彼らには当然、商隊へ危害を加える魔獣については周知されていたし、更に加えて弱点と呼ばれるもの。 砂漠 (そういった”万が一の攻略法”まで脳のシワに染み付いていた。 砂漠 砂漠 (鞍馬が陽動し、囮となって注意を引いた所へ、ハーヴィの音爆撃。 砂漠 (仰け反った大骨格へ滑り込んだアイスの一撃をお見舞いする。 砂漠 (咄嗟だが、この数日で連携を磨いていた彼らの動きは見事であった。 砂漠 (全員で作った絶好の好機。アイスが咄嗟に狙ったのは、単純に腹部ではなく関節部であったことも一撃を致命打へと高めさせた。 砂漠 (ここまでは、いい。 ここまでは習った内容だった。 砂漠 (だがどうしてだ? 巣に帰ろうと途中で絶命したとして、”巣に転落”した我々が見たのは。 砂漠 (――それこそ、二度目の言葉が出ようものである。 砂漠 砂漠 (SGS―― 7日目 Bチーム 砂漠 ( ―― 『蒼晶蠍の魔窟』にて。 砂漠 ―――― 砂漠さんが退室しました ハーヴィさんが入室しました アイスさんが入室しました 鞍馬さんが入室しました ハーヴィ ――― こ、コレは……!?(辺りを見渡して アイス …否、僕が聞きたいんだけど……(驚きを隠せない様子で 鞍馬 、、ッッ、 皆さん、お怪我は……大丈夫ですか?(頭さすりながら アイス どういう事だよ――。 純度も種類も普通の自然現象じゃ考えられない、魔獣の生態によって成り立った鉱窟って事か…?(壁に歩み寄ってなんかぶつぶつ喋り出してる ハーヴィ オレは平気。 …アイスさんも、大丈夫そうだな……?(鞍馬に返事し、続けてアイスを見遣って ハーヴィ 鞍馬さんは怪我は無い…? 鞍馬 ……ええ、自分は問題ありません。 京呂さんも無事そうでよかった(胸元撫で下ろし ハーヴィ うん。 それで、ココは…… ハーヴィ さっきのスナサソリの…… 巣…? 鞍馬 ……でしょうか。 先の大型のサソリの鋏や尾にも結晶状の甲殻が見て取れました。 ハーヴィ うん… ハンス先生も言ってたよな。『欠損した外骨格を鉱石などで補う習性がある』――って。 ハーヴィ だから、こんなに沢山の……それに多くの種類の宝石が…… 鞍馬 ええ、確かに。 そう、個体名があった筈。 商隊からも疎まれていたと―― 鞍馬 ……「サンガ・アクラ」、でしたか。 異名付き(ノートリアスモンスター)と言う訳ですか。(腕を組んで、崩落した天井を見る アイス ゃ、コレ――本当にすごいんだって!(2人に振り返って ハーヴィ アイスさんは何かキャラ変わってるし…… 鞍馬 (異名付きのサソリは既に絶命。しかし崩落と同時に落下してきた天井からは差し込む光が殆ど見えない。 鞍馬 ……、そ、そうなのですか? 鞍馬 確かに……ええと、……(ハンス教授の授業はためになるが、圧縮されているというか、思い出すと頭痛がする……慣れが必要だな…… 鞍馬 鉱石を集めているというよりは……精製している……? アイス あぁ、それに宝石ってのは基本的に地殻で作られる。つまり生成されるモノは地質の影響を受けるから、 アイス ありとあらゆる種類が同じ場所にあるって事は無いんだけど――…(なんかちょっと早口で ハーヴィ …ぁ、 そうか。その「サンガ・アクラ」が動き回って、色んな地で鉱石を取り込んで、 ハーヴィ そうして精製された宝石が、この巣中に……? 鞍馬 宝石の洞窟というわけですか……! 鞍馬 (――捕捉しよう。 アイス そうなんだよ!! 鞍馬 (炎天下のもと1時間以上にのぼる追走撃。 からの巨大サソリとの戦闘。 鞍馬 (連日続く教授の教えがここに来て炸裂したことも相まって、そこに疲労が重なり―― 鞍馬 宝の山ということですか!? 鞍馬 (――――皆、テンアゲだった……! ハーヴィ 宝の山……!!! アイス …あぁ、そうさ、そうだよ。解るか? 宝飾品としての価値は勿論だが、中には魔力的効果を持つモノもある。(加えてコイツは……何か妙なスイッチが入ってる… アイス (クルーズ生活では殆ど点く事の無かった奥底のOTAKU部分に……火が灯っている……! ハーヴィ あぁ……つまりお得意の魔器とかにも……?(若干気圧されつつ 鞍馬 ホワイトローズさん、詳しいですね……? 鞍馬 自分は、こういった光り物には全く疎く…… ……だがこれだけは知っています。 鞍馬 古今東西、鉱石や宝石は。 贈り物に良いと……!(こいつもこいつでテンションがHEN アイス ああ、ソイツの言うとおり。 お前の右手の薬指のソレとかな!(ハーヴィに ハーヴィ ぴっっ!!?(いきなり被弾して死んだ アイス ソレは宝石自体ってより、何らかの加護がエンチャントされてるっぽいけど… ハーヴィ ちょ、ちょっと待って。 何でアイスさんまで鞍馬さんテンションなんだよ…!? 鞍馬 京呂さん…… ここは自然界が作り出した奇跡にも等しい空間です。 鞍馬 この生態環境にとって我々は異分子極まりません。 勿論、奪うも壊すことも―― 鞍馬 ので。 ちょっとだけ。 ちょっとだけです(ハーヴィの肩グワシ ハーヴィ 鞍馬さん………… (目の焦点が……… アイス は? ていうかお前コレ見てテンション上がらないって言うの? アイス 「何かお返ししたいんだけど…(声色)」とか言ってたよな? 朝?? ハーヴィ ちょっと!!!(バラす!??(赤面して 鞍馬 ほお? 鞍馬 京呂さん、これは武勲です。 勝利報酬です。 棚から金鉱石です。 アイス 魔器利用の試行や調査も兼ねて持ち帰るだけだって。 ちょっとだけ。ちょっとだけな。( ハーヴィ (ああ……2人とも目が……… 暑かったもんなぁ…… アイス 実際お前だって興味無い訳じゃ無いんだろ。 ハーヴィ それは……… ……うん。 鞍馬 であれば。この結晶の如く、一切の曇りはなく。 アイス ああ、見繕って頂いていこう。 簡単な良し悪しなら僕が判定できる。 鞍馬 成程。これは心強い話ですね…… アイス ま、贈答品なら単純な貨幣価値で選ぶモノでもないけど…安っぽい品贈りたくもないだろ。 ハーヴィ …そ、それは確かに。(む、と 鞍馬 どういったものを、といった想定などは? ハーヴィ うーん……まだ迷ってるとこなんだけど…… これだけ色々あったら一層。(周囲を見渡して ハーヴィ 色から考えるなら、ジュディさんに合いそうな、白…か、揃いの赤、かな……。(なんかすごいおずおずしつつ アイス (コッチが恥ずかしくなってくるな……(変テンションの癖に顔覆って 鞍馬 自らの色に染めていく、という手もあります(据わった目線で ハーヴィ 、…!! 鞍馬 例えばそう、このような黒々とした鉱石でも良いのでは?(指し示すのは黒曜石だ 鞍馬 どういったモノかは知りませんが……(と、補足求めてアイスへ目線 アイス オブシディアンか。(見遣って アイス 主に武器の刃に使われる石だな。魔除けとしても利用されてて、悪兆を吸い取る力を持つ…とも言われる。 アイス 後は……磨かれた石面から鏡の性質を持つ、とかな。パワーストーンとしては、浄化や前進の意味合いが強い。 アイス …こんな感じかな。( 鞍馬 魔除けですか。 良いですね。 鞍馬 うるさいコバエが近寄らなくて済みそうですね(真顔 ハーヴィ 成程……。(ふむ、と頷きながらその黒々とした宝石を見―― ハーヴィ ……鞍馬さん?? 鞍馬 (咳払い 鞍馬 白い宝石……というのはあるのでしょうか?(アイスに アイス 透明色も含むならそれなりに多いよ。 例えばコレは――…(壁面に歩んで アイス ホワイトオニキス。コレも魔除けの性質を持つ石だし… アイス こっちはハウライト。コレは『心を綺麗にする』って言われるな。 ハーヴィ …… これ以上綺麗になったらどうなっちゃうんだろう……(真剣 鞍馬 成程。宝石、鉱石とは浄化、魔除けの効能が多いのですね。 鞍馬 良いではありませんか、京呂さん。 蹴散らしましょう。魔を。 ハーヴィ 鞍馬さん……?? アイス ……まー。確かに。 今のクルーズじゃ暗黙の不可侵領域になってるけど… アイス 変な奴来てもおかしくないし、文句言えないもんな。 鞍馬 強い意志で同担拒否すべきかと。 ハーヴィ ……、……!!(Σ ハーヴィ …… ハーヴィ あ、赤いのは何かある……?(アイスに アイス ……。 そうだな……(再び壁面を向いて 鞍馬 ……その指輪とお揃い、ということですね?(良いですねぇ、と言わんばかりの真顔だ…! ハーヴィ ……う、うん……(照れつつ アイス …ルビーは王道に魔除けの石だし、種類も豊富だ。他にも…(何か真剣に吟味してる アイス …へぇ、赤珊瑚もあるんだ?? こんな砂漠なのに一体何処から――… ハーヴィ ……(結構趣味人なんだな…… 知らなかった…… ハーヴィ ……ちなみにその赤珊瑚はどんな宝石なの? アイス 赤珊瑚。コレも強い魔除けの力がある。嵐を鎮める―……なんて謂われもあるな。 アイス コレだけ深い赤の物は血赤珊瑚と呼ばれる。持ち主の長寿、成長。幸福を願う…って言われるな。 ハーヴィ へぇ……(数歩近付いて壁面を見つめて ハーヴィ …(不思議に魅かれるものがあるのか、吸い込まれるようにソレを見てる アイス … ピンと来た? ハーヴィ … そう… ……かも?(判然としない様子だが アイス …そう。(…希少価値は申し分無い。これ程紅い珊瑚は貴重だ。それに… アイス (サンガ・アクラによって精製された為か―…表面がコーティングされ、珊瑚の弱点である脆さや、手入れの難しさが補われているように見える。 鞍馬 かような砂漠に珊瑚、ですか。(ふむ、と 鞍馬 重畳ではありませんか。砂漠の海に赤く燃える礁石。 鞍馬 灼熱の恋を見つけた京呂さんに相応しくもある(うむうむと真顔で ハーヴィ 灼熱って…!(なんか赤面して ハーヴィ (鞍馬さんどうしたんだろう……いや、しばしばこういう感じだったっけか…… ハーヴィ ……と、とにかく。コレは候補入り……かな! ハーヴィ これだけ選択肢があると、即決は出来ないよな…… 大事な選択だし……(慎重派だ アイス まー…時間が許す限り悩んだら良いんじゃない。(言って、腕時計を確認して、…ふと アイス …… アイス …… 僕達これ、(時間という現実的な要素が、 アイス 遭難してる訳じゃないよな……?(ハイな頭に一瞬の冷静さを呼び戻した 蔵馬 地上に戻れば何とかなると思います。幸い発信機(ビーコン)は壊れていませんし……(腕時計めいた端末を見遣って 蔵馬 ……微かながら風の流れも感じます。 おそらく出口も近くにあるかと。 ハーヴィ …そっか。それなら安心かな。 アイス あぁ。 なら大丈夫だな。宝探し続けても。(うん、と 蔵馬 はい。自分は出口を確保しますので、それまで探索を続けていただければ。 ハーヴィ (やっぱりアイスさん普段と危機意識が全然違う…! ハーヴィ 、いいかな?鞍馬さん。 良かったら【獣】の手を貸すけど… 蔵馬 ありがとうございます。こうして防空……いえ、穴ぐらでの作戦も慣れていますので(ご心配なく、と頷き ハーヴィ そっか。(頼もしいな、と微笑んで) じゃあ、お願いするな。 アイス あぁ、頼んだ。 蔵馬 (そうして結晶の斜面を四手で登っていき…… 蔵馬 ホワイトローズさんは、どうされるのです?(登りがてらで横に来て アイス 、……どう、って?(横に視線向けて 蔵馬 贈られるのでしょう? アイス 、…(どう、と聞かれた時点で、半ば予想は付いてたが、) アイス ……まー、そんな重いモノじゃないけど。 …世話になったしな。砂漠でも。 アイス 純粋に趣味でもあるし。幾つか見繕って、納得行くのがあれば、……かな。(随分予防線が多いが ハーヴィ …贈る事、考えてはいるんだ? (今までのアイスさんなら絶対肯定しなかったよな… 蔵馬 ええ。良き事です。 蔵馬 蹴散らしていきましょう。主に魔とかを、ええ。 アイス こ、こいつほど重ったいアレじゃないから!?(なんか焦ってハーヴィ指して 蔵馬 ――軽いのですか? アイス 、 アイス ……、、(なんか目ぐるぐるして)そ、そこ突っ込むなよ…! 困るだろ…! 蔵馬 何が似合うか思い、身に付けている処へ思いを馳せ、首か、指か、手首か。相応しい形容(カタチ)を考える。 蔵馬 ……かような想いを籠められるものが、軽い筈がありません。 蔵馬 贈り物とはきっと、そういうものです。 ……、すみません。 蔵馬 ホワイトローズさんなら、重々承知の上だとは、思いますが…… アイス ………、、 ハーヴィ ……… まぁ、うん。 堂々と話題にするのは恥ずかしい…のかもな。(間に入るように ハーヴィ オレだって全然恥ずかしくない訳じゃないしさ(はは、と苦笑して ハーヴィ …鞍馬さんは…なんだろ、案外情熱的だよな?話聞いてると。 蔵馬 ……。(そんなハーヴィに 蔵馬 ……憧れです。 愛読書の。 ハーヴィ …憧れ。 蔵馬 あとは……そうですね。先輩……上司の受け売りでしょうか。 蔵馬 豪傑で熱血漢、常に前を向いている方でした。 ……自分は、あのように鮮烈な生き方はできませんが…… アイス ……あぁ、前に話聞いた……。 蔵馬 はい。 ……自分も、憧憬の火ぐらいは灯しておきたいものです。 ハーヴィ そっか。 …… ハーヴィ …でも、鞍馬さんなら、きっと良い縁があると思うよ。憧れだけじゃなくてさ。(お世辞じゃなく、と笑って 蔵馬 ……ありがとうございます。(グ、と帽子被り直して 蔵馬 ……お二人は、どうなのですか? その、先輩や師と呼べる方が居たのではないですか? ハーヴィ ………、 アイス …… アイス ……まぁ、いる、……よ。(複雑そうな顔して ハーヴィ ……… うん。オレも、 居た。……(此方は輪を掛けて深刻そうな顔 蔵馬 …… アイス …まぁ、今はこうして、所属を離れて船旅なんかしてる訳だし。…別に仲違いしてるって訳じゃないけどさ。 アイス …ま、僕はそんな感じ。(複雑なんだよ、と言外に) ……お前は?(ハーヴィに ハーヴィ ……ぁぁ、うん。 オレは外の学校にも通ってたけど、家での学び事も多くて。 ハーヴィ ……家の長である大祖父様は博識で、色んな事を教えてもらった。 アイス …(そういえばコイツ結構ボンボンだったっけか ハーヴィ キアシスに縁があったみたいで、魔術に詳しくてさ。魔法陣の読み解き方とか、呪いに使える材料とか、大昔に封印された秘術の話とか… ハーヴィ うん、そういう知識を…沢山授けてもらったよ。(余談だが、ソレが彼の嗜好の原点だ 蔵馬 なるほど……骸骨や十字架を模した服や装飾品を身につけられているのは、そういった理由があったのですね(純度100%善意の言葉だ…! アイス …(小さく頭抱えて ハーヴィ そ、そう!悪魔羽とか鎖とかさ…!書物に図画が沢山乗ってて…!(なんかテンション上げて ハーヴィ (リアル14歳(心)なので恥ずかしくないのだ!! 蔵馬 それは……確かに判る気がします。自分も勲章などには憧れましたし… ハーヴィ よね??(な??と ハーヴィ ……… まあ……、今はもう居ないんだけどさ。(困ったように笑って ハーヴィ うん。 …そんな感じ。…あんまり面白い話じゃ無かったかも。(繕うように 蔵馬 ……そうでしたか。 言い辛い話を、、ありがとうございます。 蔵馬 良い祖父様だったのですね。(表情和らげて ハーヴィ …… ―― ……(俯けた視線で、一瞬目を見開いたように反応し ハーヴィ ………、 ……(無言で顔上げて、笑って ハーヴィ …まー、皆、色んな人の影響を受けて今があるって事だよな。(少し矛先を逸らすような言葉を口にする 蔵馬 ……? ……はい、そうですね(少し違和感を覚えるが返事して 蔵馬 …、それでは自分は出口を探してきます。 何かあれば合図を。 アイス …あぁ、気を付けろよ。 ハーヴィ うん。よろしく。 蔵馬 (相槌をうつと、そのまま奥へ 蔵馬さんが退室しました アイス …(鞍馬を見送り、なんとなしにハーヴィを一瞥した後 アイス …じゃ、僕達もやる事やるか。 ハーヴィ …… うん。 ハーヴィ どんどん吟味しよう。 アイスさんの分もゲットしないとだもんな。 アイス 、だから僕は! 、いや、、……(一度咎められた手前なんか消沈して ハーヴィ ……(照れくさいのは分かる半分。なんでそんなに頑ななんだろうと思う半分だが… ハーヴィ ……(決心が付かない。一歩踏み出せない。 そんな心理はきっと共感できてしまう。 ハーヴィ (……でも、だからこそ、だ。 ハーヴィ …今度はあっちの方の石も見てみたいな。 アイスさんも付いてきてくれる? アイス 、。 …あぁ、勿論だけど。 ハーヴィ じゃ、早速行こっか。 (先んじて歩き出して、少し振り返って ハーヴィ ……“頑張ろ”。 アイス ………。 (やや不自然な文脈に怪訝な顔をするが アイス … 解ってるよ。(小さく返事し、追って歩き出す ハーヴィ (―――― そうして。 ハーヴィ (そんな採掘&鑑定タイムの果てに、手に入れた『掘り出し物』は―― ハーヴィ (宝石だけでは終わらなかった! ハーヴィ ハーヴィ ―― 【悪魔(クロ)】 を 手に入れた! ハーヴィさんが退室しました アイスさんが退室しました
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このページでは、舞台となるセロスカルメン市の地誌をごく簡単に解説する。 地理 行政区 セロスカルメン市はメキシコ合衆国グアナファト州に属する。同州に三つある100万都市の一つ。 人口 セロスカルメン市の人口はおよそ150万人(2023年)。 うち、メスチソが105万人、新白人が25万人、原住民が15万人、その他の人々が5万人。メキシコ全体に比べて原住民の比率が高い。 貧困率はおよそ30%でメキシコ全体に比べると若干低い。 宗教 キリスト教(カトリック)が最大で、次点でキリスト教(プロテスタント)。現地のアステカ呪術も未だ崇拝されていると言われる。 死の聖母(サンタ・ムエルテ)やエスペランサの聖母といった民間信仰が根強く、危険なカルトもいくつか存在している。 産業 山岳地帯では手工業や鉱業、河川地帯では軽工業や農業が行われている。 農業 平地ではサイゼルアサ(酒造・繊維用)、トウモロコシ、トマトが栽培されている。山岳地帯ではコーヒーが栽育てられているが、密かにコカの木やポピーも違法栽培されている。 工業 ルナ川北部河畔の豊富な水資源を生かし繊維製品を製造している。主に北アメリカ経由で輸出され、セロスカルメンブランドとして世界中で知名度が高い。山岳地帯では装飾品や陶器の細々とした手工業が行われている。 観光業 エスペランサ湖の東側で、観光業(特に歴史的な遺跡やアステカ文明の博物館)、高級ホテル業が発達している。そして裏では違法賭博や売春が隠れた産業として存在する。 麻薬売買 麻薬の生産と運送は、裏でセロスカルメンに巨万の富をもたらしている。直接的・間接的に住民の10%(10万5000人)がこのビジネスに関わっていると記録される。 地形 メキシコ高原に位置し、所によって幅広い光景が広がる。西部が山岳地帯、東部が湖畔・河川地帯となっている。 マテオ山岳地帯 西部の標高2000mを超える険しい山岳地帯。アステカ文明の時代には信仰の対象とされており、数々の遺跡群が残っている。石と粘土を主成分とするアドベ(日干し煉瓦)の家や、木造の小さな家々が並んでいる。さらに山間部には、コーヒー豆の処理施設や小規模な鉱山が散見される。 ルズヴィア丘陵 マテオ山岳地帯から下ったところの丘陵地帯。比較的平坦で豊かな土壌が広がり、サイゼルアサやトウモロコシ、トマトの栽培、豚の飼育が行われている。一部には、19世紀のハシエンダ(大農場)の主屋を模した大きな家や、植民地時代の教会が立っている。 ルナ川南部市街地 川沿いの南部の新市街と下町エリアでは、スペイン植民地時代の影響を受けたコロニアル様式の建築が多く見られる。旧市街はルナ川の水郷都市であり、水上生活者たちが見られる。 新市街はアールデコ建築が目立ち、旧市街の狭い通りには、カラフルな壁面を持つ古い家々が立ち並んでいる。歴史的建築が数多く残り、比較的裕福な旧市街に比べると、新市街は開発が進んでいるものの貧富の差も激しくなっている。 ルナ大学自治都市 ルナ河川の郊外に作られた大学の自治都市。固まった溶岩層の上に、50の学部棟、博物館、スタジアム、環境保護区といった施設が立ち並ぶ。セロスカルメン各地から歴史的な建築物を移築してきており、年代はバラバラだが、見事に調和した芸術的な空間が広がっている。 ルナ川北部工業地帯 ルナ川北部の工業地帯は繊維工業がさかんで、近代的な工場が立ち並んでいる。 エスペランサ湖 ルナ川下流の湖。石灰質の地形が侵食により水没し、周囲には神秘的なセノーテ(水中鍾乳洞)も見られる。アステカ時代には崇拝の対象とされており、付近にはピラミッドなどの遺跡が残っている。岸辺は富裕層が住むエリアで、豪華なヴィラやモダンな設計の豪邸が見られる。 麻薬売買 セロスカルメンは、メキシコ有数の犯罪都市である。 麻薬の密売を仕切っているのは、市内の3つの麻薬密売組織、山岳派の「ロス・モンタニェス(山の人々)」、河川派の「カルテル・デ・エスペランサ(希望のカルテル)」、大学派の「ファクルダテス・オスクラス(闇の学府)」。 マリファナ、コカイン、エクスタシーといった麻薬はごく一部が市内で消費され、残りの大多数はアメリカへと輸出されていく。 従来はこの三大組織が協定を結び、表向きの平穏と均衡を維持してきたが、近時、エスペランサの新リーダーが協定を反故にし、他組織への侵攻を始めている。その背景にはメキシコ州軍の麻薬取締、ロス・モンタニェスの弱体化に起因すると言われている。
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(何だ、この状況は?) 本塔の壁に背中を預けたヴァニラは呆れたように目の前の光景を眺めている 真剣な面持ちのルイズとキュルケが杖を構え、屋上には水色の頭髪を持つ眼鏡の少女 、タバサというらしい――がその使い魔の竜に跨っているのが見える そして屋上から吊り下げられたロープには 「おーい、下ろしやがれ娘ッ子!」 デルフリンガーがぶら下がっていた 亜空の使い魔――デルフの受難・フォーエバー 場面を数分前にバイツァーダストッ! 街から帰ったヴァニラがルイズの部屋でデルフに尋問もとい質問をしているとキュル ケが小さな少女を伴い部屋に飛び込んできた 「ハーイ、ダーリン!プレゼントよ」 そういって罵声を並び立てるルイズを無視して差し出したのはルイズの買えなかった シュペー卿とやらの剣、話によると二人が店から出た後で入れ違いに買っていったらしい (ストーカーというやつか?) 当然ルイズは烈火の如く怒りキュルケはそれに飄々と返す、ついでにキュルケについてきた少女はヴァニラが踏みつけているデルフをじっと眺めている (何だ、この状況は?) 数分後軽いデジャヴを感じるであろう状況に平和的な質問を諦め事の成り行きを見守る ヴァニラが考えるのを止めかけたところでどうやら御互い決闘してどちらの剣を使ってもらうか決めるということで落ち着いたようだ 「それでなんでオレが吊られてるんだよォ!?」 「決闘、危険」 竜に跨ったタバサがぽつりとデルフの疑問に答えるが当然ながら納得できないらしくまだ喚き散らす しかし無常にも二人の準備は整ったらしくキュルケがタバサへ合図を送る 「いいわねヴァリエール、魔法であの剣を落とした方が勝ち。ハンデとして先行は譲ってあげるわ」 「ふ、ふん!後で後悔させてやるんだから・・・」 精一杯の虚勢を張るルイズを尻目にキュルケの合図を受けたタバサはデルフを思いっきり揺らす 「ゆーらーすーなーッ!吐く!絶対吐く!」 哀れ左右に振り子運動を始めたデルフが盛大に抗議するが誰も取り合わない そもそも剣が何を吐くというのだろう、錆? 「煩いわね、集中できないから黙りなさいッ!」 そういうとルイズはゆっくりと杖を掲げ振り子運動を続けるデルフへと狙いを定める 色んな意味でルイズの魔法に生死がかかっているデルフはごくりと息を飲み柄にも無く神に祈りを捧げる その神の御名はイタリア語で御衣には所々ハートマークがあしらってあるのだがあまり関係ない 「・・・・ファイアーボール!」 「ひッ!?」 裂帛の気合と共にルイズが叫び、放たれた魔法、もちろんファイアーボールではなく失敗魔法――はデルフの脇を掠め本塔の壁にぶち当たると爆発を起こし、塔の壁面に亀裂が走った 「てめ娘ッ子!オレを殺す気か!?」 爆風で勢いを増して揺れるデルフが抗議するが誰も聞いちゃいない 「あらヴァリエール、ロープじゃなくて壁を壊してどうする気?どうせならあのオンボロに当てて壊しちゃえばよかったのに」 悔しそうに拳を握り、自分を睨むルイズを一頻りからかうとキュルケは狩人の如くデルフを吊るしたロープを見据える 「見てなさいヴァリエール」 ロープはルイズの挑戦した時より激しく揺れていたがキュルケはゆっくりと狙いを定めると余裕の表情で短いルーンを唱え、手馴れた仕草で杖を突き出す 「ファイアーボール!」 杖の先から出たメロンほどの大きさの火球は狙いを違わずロープを焼き切り、当然ながらデルフは自由落下を満喫する羽目となる 「ちょっと待てーーーー!この高さは無理無理無理無理無理無理ィッ!!」 ラッシュの速さ比べでもするような奇声を上げて落ちるデルフを地面スレスレでヴァニラが受け止める 「た、助かったぜ相棒・・・・」 「誰が相棒だ、話を聞く前に壊れられても困る」 「それでも許す、相棒だからな」 微妙に噛み合っていない遣り取りをする一人と一本だが 「ねぇダーリン、私が買ったんだからそのオンボロは捨ててこっちを使って頂戴な」 しなをつくったキュルケがヴァニラの手からデルフを奪うとがっくりと膝をつき、項垂れているルイズの方へと放り投げてしまった 「ちょ、ちょっとキュルケ!危ないじゃないの!?」 目の前にザックリと突き刺さったデルフに思わず小用を滲ませそうになったルイズはキュルケに詰め寄る。と、不意に月が翳る 「へ?」 「な!?」 「ふぇ?」 キュルケ、ヴァニラ、ルイズの順番に上を見上げると、そこには30メイル程の巨大なゴーレムが聳え立ち、その拳を振り上げていた To Be Continued...
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(暑いな……) 容赦なく照りつける太陽を仰ぎ見て、ヴェイグ・リュングベルは顔を顰める。 白銀に包まれた寒村スールズで育ったヴェイグにとって、この会場の気候は好ましいとは到底言えないものだ。 これでも殺し合いが始まった直後よりは日差しも弱まっているのだが、それでも暑いことに変わりはない。 それどころか、ヴェイグは今の方が暑くなっているように感じていた。 これは、ヴェイグが冷房器具が作動していた六本木ヒルズの内部にいたのが原因だ。 しかもヴェイグは、一階から展望室までを階段を利用して登り下りしているため、内部にいた時間はそれなりに長い。 エレベーターを使えばもっと早く登り下り出来たのだが、田舎育ちのヴェイグがエレベーターの使い方など知っているはずもなかった。 長時間涼しい屋内にいたヒトが太陽の照りつける屋外に出たならば、体感気温が実際のそれよりも高く感じられるのは当然だと言えるだろう。 だが、それでもかつての旅の道中に訪れたアニカマルや砂漠ほどの暑さではない。この程度の暑さは、ヴェイグの歩みを止める理由には成り得ない。 クレアの元に帰る。その願いがある限り、生半可な障害ではヴェイグの歩みは止められない。 だが、この殺し合いもかつての旅のように生半可なものではないことをヴェイグは承知していた。 この殺し合いを打破するためには、かつての旅がそうであったように仲間の力が必要不可欠だ。 そのためにも他の参加者と接触する必要があることを、ヴェイグは強く感じていた。 先程六本木ヒルズの展望台から見た景色をヴェイグは思い出す。そこからの眺めには、ヴェイグの目から見れば特異な物に見える建物群の中でも、群を抜いて特異だと言える建物がいくつかあった。 あのような目立つ建物ならば、他の参加者が目標物と定めてもおかしくはない。ならばまずはそのような建物を目指すべきだろう。 バルカにあった蒸気機関車の線路のような物も気になるが、それは道中確認すればいい。 ヴェイグはそう考え歩き始める。そして、一歩踏み出したところで視界の隅で何かが動いたのを感じた。 ヴェイグは素早く何かが動いた方向を見たが、そこには誰もいない。だが、たしかにそこには動くものがあった。 その動くものとは影。影があるというのに地上にその影を作り出した者の姿はない。ならば影を作り出した者はどこにいるのか。答えは簡単、空である。 ヴェイグは弾かれたように空を見上げる。そこには、炎の翼を持つ少女が鎧を纏った男の手を引いて飛んでいくという奇妙な光景があった。 (……炎ということは、あの少女もマオと同じ炎のフォルスの能力者なのか? だが、翼を作って空を飛ぶなんてことはマオには出来なかったはずだ。 火の聖獣によって生み出されたマオよりも練度の高い炎のフォルス使いが存在するとは思えないが……) ヴェイグの頭を様々な考えが過るが、ヴェイグは首を振ってそれらを頭から追い出す。 今大事なのはあの二人の能力ではなくスタンスだ。二人で行動しているということはこの殺し合いに乗っている可能性は低い。ならば、すぐにでも追って接触する価値は十分ある。 そうこうしている間にも、二人の姿はどんどん離れていっている。少しずつ高度が下がってきているのは、飛行が長時間維持できないからなのか、どこかに降りるつもりだからなのか。 どちらにしても接触するチャンスだ。ヴェイグはそう考え、腰を落とし構えをとる。ヴェイグは剣士であり、剣を持たない今は剣技を使うことはできない。 しかし、ヴェイグはただの剣士ではなく、氷のフォルスを持った剣士だ。故に、剣が無くてもヴェイグには使える技がある。 「絶・瞬影迅ッ!」 ヴェイグの体が蒼き光を放つ。そうして走りだしたヴェイグのスピードは、常人が出せるそれを遥かに超えていた。 フォルスにより自らの俊敏性を増大させる絶・瞬影迅の力を用いて、ヴェイグはビル群の中を疾駆する。 目指すは二人との接触。クレアの元に戻るための重要な第一歩と成り得るチャンスを逃すまいと、ヴェイグはさらにそのスピードを上げていった。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 藤原妹紅とブロント。 混沌の騎士から逃走した二人は、快適とはお世辞にも言えない空の旅を終えて、ビルとビルの間の路地裏に降り立った。 着地するやいなや、妹紅はその場に座り込む。脱衣拳との戦闘を終えた時点で既にかなり疲労していたのだ。その状態からさらに鎧を纏った男一人を支えて飛行した妹紅の疲労は並のものではない。 一方のブロントは俯き、悔しそうに身を震わせていた。自分があの少女――東京タワーを一人で逃したりしなければ、彼女は死ななかったかもしれない。そんな後悔の念に、ブロントは襲われていた。 ナイトの仕事はタゲを集め後衛に攻撃が届かないようにすることだ。 先程の暴走した脱衣拳のような、前衛に見向きもせず後衛を襲おうとする手合いはナイトとしては戦いにくい。 故に、東京タワーを戦闘区域から離脱させてタゲを強制的に自分に集めたブロントの判断は、すべてがすべて間違っていたわけではない。 だが、ブロントは失念していたのだ。この殺し合いの場すべてが戦闘区域であり、ヴァナでいうところの街のような安全な場所などどこにもないということを。 そしてその結果、逃げた東京タワーは混沌の騎士と遭遇し、殺された。 守れなかった。唯一ぬにの盾であるナイトが少女一人を、守れなかったのだ。 いや、守れなかったのは少女だけではない。あの首輪を爆破されて死んだ少年もだ。 『助けを求めていたにもかかわらずとんずらが間に合わなかった俺もまだまだ未熟ナイトだった感だが いつまでもネガるよりも前を見て助けられる命を助けるべきだと思った』 この殺し合いが始まった直後にブロントが言った言葉だ。実際、ブロントは助けられる命を助けるつもりだった。だが、現実はどうだ。 助けられたはずの命すら、自分は助けられなかったではないか。 その事実に、ブロントの怒りは有頂天になっていた。 その怒りの矛先が向けられているのは、東京タワーを殺した混沌の騎士と、ナイトとしての役目を何一つ果たせず、混沌の騎士をハイスラでボコることもできなかった自分自身だ。 だが、怒りをぶつけようにも混沌の騎士は今この場におらず、自分自身に怒りをぶつけるというのも無理な話だ。 やり切れない思いの捌け口を求めるかのように、ゆっくりとブロントの拳が持ち上げられる。 だが、その拳は怒りに震えこそしているものの、何時まで経っても眼前に存在するビルの壁面に振り下ろされることはなかった。 ブロントにとって、今ここで怒りに囚われた勢いのまま壁面にメガトンパンチを繰り出すことは至極簡単だ。だが、そんなことをしたら確実に辺りに破砕音が響き渡る。 そうなれば殺し合いに乗った参加者に発見されてしまうかもしれない。 ブロント一人だけならばともかく、消耗した妹紅がいる状態での戦闘は極力避ける必要がある。 一級廃人であるブロントは怒りが有頂天になっていても、冷静さを完全に失うようなことはない。 一時的な感情に流された結果、アワレにも全滅したパーティをブロントはヴァナで何度も見てきた。 謙虚なナイトである自分がそんな貧弱一般人のようなミスをしてはならない。そうブロントは必死に自分に言い聞かせていた。 その光景を見ながら、妹紅の手に握られているディムロスは複雑な心境を抱いていた。 撤退の指示を出したのは自分だ。あの場で混沌の騎士と交戦しても勝算はほとんどない。 そう判断したディムロスは、少しでも損害を減らすためにブロントの意志を無視して撤退を選んだ。軍人として、冷静に、冷酷に。 そして、その選択が間違っていたとはディムロスは思わない。だが、それでも。 (我は軍人の判断という名の下のワガママにブロントを付きあわせ、誇りを傷つけてしまったのではないか。騎士にとって、場合によっては命よりも大事なものとなり得る、その誇りを) 目の前で激しく、それでいて静かに怒るブロントを見ていると、そう思ってしまう。 何か声をかけるべきか、そっとしておくべきか。ディムロスは思案する。だが、その答えはついぞ出ることはなかった。 路地裏に、蒼を纏った一人の男が駆け込んできたからだ。 『ッ!? 妹紅ッ! ブロントッ!』 ディムロスの叫びがコアクリスタルから発せられた時には、既にブロントは動いていた。 滑らかな動きでデイバッグからベルセリオスを取り出し、闖入者に切っ先を向ける。 それに数瞬遅れて立ち上がった妹紅も、ディムロスを片手で持ちながらもう片方の手を闖入者に向け弾幕の発射体制に入る。 「おいィ? 俺は今マジでぶん殴りたくなるほどむかついてるんですがねえ……? もしお前が殺し合いに乗ってるならリアルで痛い目を見ることになる」 「私も、貴方が殺し合いに乗ってるんなら容赦はしないわよ?」 警告する二人に対して、蒼き闖入者――ヴェイグ・リュングベルは、己の叫びをもって答える。 「俺は殺し合いには乗っていない! あんたたちもそうなんだろう!?」 そのままヴェイグはデイバッグを地面に置き、両手を挙げる。降参、もしくは敵意のないことを示すポーズだ。 それを受けて、妹紅とブロントは顔を見合わせる。アイコンタクトによりブロントとの意見が一致していることを察した妹紅は、警戒を解くことなくヴェイグに問いかける。 「その言葉、はいそうですかって簡単に信じられると思う? 言葉だけじゃなくて、証拠になるような物がないと信用はできないわよ」 「証拠か……。一応、見せられないわけでもない。あんたたちが満足するかはわからないがな」 「ほう、経験が生きたなはやく見せるべきそうすべき」 「わかった。……いくぞ」 そう言うと、ヴェイグはビルに向けて手をかざす。それに呼応するかのように、両側の壁面が蒼く光った、その一瞬後。 そこには、美しく輝く氷の柱がビルとビルを繋ぐかのように生成されていた。 『この男もソーディアン無しで術を……!?』 「これが俺の力――氷のフォルスだ。もし俺が殺し合いに乗っていたなら、四の五の言わずにあんたたちを凍らせてから殺していたはずだ。 ……これでは、満足できないか?」 氷柱の生成を確認したヴェイグは改めて二人に向き直り、そう告げた。 再度顔を見合わせる妹紅とブロント。 ほんの少しの逡巡の末、ブロントは剣を、妹紅は手を下ろした。 「その様子だと、どうやら満足してくれたみたいだな」 「まあね。たしかに貴方の言っている通り、不意打ちであれをやられたら結構厳しいと思ったよ。 それに、迷いなくここに飛び込んできたってことは、貴方は私達の居場所を知っていたんでしょう?」 「ああ、先程空を飛んでいたのを見たからな。後を追わせてもらった」 暑い中全力で走ってきたからだろうか、額に浮かぶ汗を拭いながらヴェイグは問いに答える。 三人からは、先程までのような緊迫感に満ちた雰囲気はなくなっていた。 「なるほどね。こちらの居場所を知っていて、なおかつ一撃でこちらを無力化できる手段を持っている。 それだけ揃ってるのにわざわざ姿を晒すのは、私達を殺すつもりだったんなら下策も下策だからね。 私は貴方を信用してもいい。ブロントさん、貴方も同じ意見と考えていいのよね?」 「ぜんえzん問題にぃブリザド無詠唱で撃てるのは卑怯すぐると思うがそれがとてとてなのは確定的に明らか 強力なブリザド使いがPT入りすることで総理大臣はアワレにも絶望しひややせかくことになる」 「……つまり、どういうことだ?」 「信用するってことよ。それで、できれば貴方の名前を教えてもらえないかしら? ちなみに私は藤原妹紅。それでこっちが――」 「俺はブロントっていう謙虚なナイト謙虚だからさんづけでブロントさんでいい」 「俺はヴェイグ、ヴェイグ・リュングベルだ。……妹紅、ブロントさん。単刀直入に言わせてもらうが、あんたたちに頼みがある。 ……俺には帰りたい場所が、帰らなきゃいけない場所がある。そこに帰るために、あんたたちに手を貸して欲しいんだ」 ヴェイグは真剣な面持ちで、二人にそう告げる。 それに対して二人は――微笑を返した。 「……何がおかしい?」 「いや、ね。さっきブロントさんが、強力なブリザド使いがPT入りすることでなんとかかんとかって言ってたでしょう? 貴方が頼みごとをする前から、ブロントさんは貴方と一緒に行動することを決めてたのよ。もちろん、私もそれは歓迎するわ。 ……それに、私たちにも手伝ってほしいことはあるしね」 「頼られたくて頼られるんじゃない頼られてしまうのがナイトだからなPTメンバーを助けるのはナイトとして当然に決まってるでしょう?」 「ありがとう、二人とも。……よろしく頼む」 その言葉と共に、ヴェイグは両の手を妹紅とブロントに差し出す。 そして妹紅とブロントも、差し出されたその手を、しっかりと握り返す。 その光景を祝福するかのように、先程ヴェイグが作り出した氷柱が、陽光を浴びてキラキラと輝いていた。 「ところで妹紅。その衣服……そういう趣味なのか?」 「私だって好んでこんな格好してるわけじゃないわよ!?」 【港区・路地裏/一日目・夕方】 【藤原妹紅@東方Project】 [状態] ダメージ(中)、疲労(極大)左腕骨折(応急処置済み) 混沌の騎士へ怒り [装備] ソーディアン・ディムロス、スク水 [道具] 基本支給品 [思考・状況]基本 主催者を懲らしめ、幻想郷に帰る 0:脱衣拳…… 1:ブロント、ヴェイグと行動する。少し休みたい 2:ミクトランと混沌の騎士は倒す ※再生能力は制限により弱体化しています。 ※飛行及び空中での能力連続使用に制限。 【ソーディアン・ディムロスの思考】 1:ブロントに声をかけるべきか……? 2:ミクトランがこの会場に……? 【ブロント@ファイナルファンタジーXI】 【状態】 ダメージ(中)、疲労(中)自己嫌悪、東京タワーの死にショック 【装備】 ソーディアン・ベルセリオス、ガラントアーマー+1(ガントレットのみバッグ内) 【道具】 基本支給品一式、 【思考】基本:主催者をボコる 0:脱衣拳…… 1:他の参加者を探し、戦えそうなら仲間に、戦えなさそうなら保護 2:殺し合いに乗ってる奴はメガトンパンチ 3:ミクトランと混沌の騎士は倒す ※制限によりキングベヒんもス等は召喚不可 【ヴェイグ・リュングベル@テイルズオブリバース】 [状態] 疲労(小) [装備] なし [道具] 基本支給品 ニンテンドーDS@現実、PSP@現実、iPad@現実(表面に少々の傷アリ) [思考・状況] 基本 クレアの元に帰る。 1:殺し合いには乗らない。 2:妹紅、ブロントと行動。 3:同じ志を持つ参加者を探す。出来れば剣も手に入れたい。 4:自分に与えられた支給品を使いこなせる参加者も探す。 068:パロロワ考察 投下順 070:今は悪魔より主婦が微笑む時代なんだ! : 時系列順 : 060:手遅れの後悔 藤原妹紅 :[[]] 060:手遅れの後悔 ブロント :[[]] 047:嗚呼。それにしても剣が欲しい…… ヴェイグ・リュングベル :[[]]
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試合開始の声とともに、ダブルウィングは右腕のライフルをパルヴァライザーへ向ける。 そのまま引き金を引き、連射。 放たれた弾丸は全てパルヴァライザーのコアにヒットするが、装甲に傷がついた様子はない。 「コーティングの役目になってるのか……!」 彼のACと融合したパルヴァライザーは、コアや関節などの急所をカバーするように機体を包み込んでいた。 弾丸を全て受けきった後、反撃するかのようにパルヴァライザーが突進してくる。 その速度は、通常のACよりも速い。OBまでとはいかないが、それに近い速度は得ている。 リトルベアはその速度に少々ひるみながらも、突っ込んでくる相手に対しブレードでの応戦を準備する。 突進してくるパルヴァライザーとの距離を見極め、踏みこむ。 左腕に取り付けられたブレードから橙色の刀身が現れ、右から左へ、切り上げるように左腕を振るう。 同時にパルヴァライザーも応戦するように左腕を振るう。 しかしパルヴァライザーに装備されたブレードから伸びたのは、通常の金属粒子の刀身とは全く異なる、まるで水晶のような蒼く透き通った実体の刀身だった。 長さも通常のブレードとは比べ物にならないほど長い。 「な……!」 振るわれた刀身はあと少しでパルヴァライザーを切り裂こうと肉薄していたダブルウィングのブレード部分をガンッ、と左腕ごとはじき返す。 切断能力はないようだがその代りに鈍器としての役割は優秀なようだ。 実体ブレードをもろに食らった左腕は大きくその形を歪ませ、ブレードは叩き潰されて使い物にならなくなっていた。 「くそっ!」 あの硬度でコアを殴られてはひとたまりもない。もし突き刺されでもしたら一撃だろう。 左腕を駄目にされたことに悪態をつきながらブーストを吹かして後退、大きく距離を離すダブルウィング。 パルヴァライザーもそれを追うように前進し、右腕のレーザーライフルで追撃してくる。 プラズマライフルかと思えるほどの太い光条が何本もダブルウィングに降り注ぐ。 横へスライドして回避行動をとるが、それでも何本かはダブルウィングの装甲を焼き、電装部をむき出しにする。 被弾後、ダブルウィングコクピット内、リトルベアの目の前にあるメインモニターにはいくつかの警告が表示されていた。 どうやら今ので電装部も多少焼かれたらしい。 「ライフルは駄目、ブレードも使えないとなると……」 武器を肩のミサイルに切り替え、四発分ロックする。発射。 ポッドから四発のミサイルが順次発射され、白煙を残しながら標的のパルヴァライザーへ迫るが、 当のパルヴァライザーは回避行動を取るどころか逆にミサイルの群れへ突っ込んできた。 もしミサイルが空中で分裂するマルチミサイルならばそういう戦法もあっただろうが、面として向かってくる四発のミサイルに突進するのは自殺行為以外の何物でもなかった。 結局、パルヴァライザーはミサイルを回避することもなく、四発全てをその躯体で受け止める。 爆煙がコアを包み込み、衝撃が突進の推力を奪おうとするが、それでもパルヴァライザーはダブルウィングに向かって前進してくる。 「何のつもりだ……?」 ブーストペダルを踏み込んでジャンプ、パルヴァライザーの頭上を飛び越え後ろに回り込むが、 パルヴァライザーも突進方向はそのままに急速旋回、ダブルウィングに向き合いながら後退する。 ダブルウィングは空中で再びパルヴァライザーをロックオン、ミサイルを一発、二発と多重ロックしていく。 が、ここでパルヴァライザーの異変に気付く。 先ほどまではなかった、左肩の後ろから前方に向かって長く伸びる筒。あれは―― 「レーザーキャノン――」 筒の内部が光ったと認識できた次の瞬間には、ダブルウィングの頭部を光条が通り過ぎていた。 ジャァッ、とレーザーが装甲を焼く音とともに、メインモニターに表示されていた警告の類が、一瞬にして全て消える。 どうやら頭部の電装部をやられたらしい。となると頭部は完全に破壊されたとみて間違いないだろう。 「くそっ!」 悪態をつきつつ急いでトリガーを引いてミサイルを発射し、パルヴァライザーとの距離を放しつつ着地する。 三発のミサイルがパルヴァライザーに降り注ぐが、それを回避する様子はない。 こちらをじっと見据え、レーザーキャノンの砲身を静かにダブルウィングに向けている。 「まだ撃つか!?」 急いでブーストペダルを踏んで右にスライド、直後ダブルウィングのすぐ横を蒼い光条が高速で通り過ぎる。 そしてダブルウィングの放ったミサイルは三発ともパルヴァライザーに降り注ぎ、再びその躯体を爆煙で包み込む。 「回避できないのか……?」 やや遠距離から放たれたミサイルを全く避けようとせず、防御もせずに受け止めるというのはどう考えても不自然だ。 先ほどの四発のミサイルも回避行動もなく単純に突っ込んできた。 となれば現在あのパルヴァライザーを操っている“闘争本能”とやらは、相手を攻撃することだけを考え、 相手の攻撃をどうこうするという考えは持ち合わせていないと考えるのが妥当なところだろう。 それほど自身の防御力に自信があるということなのかもしれないが。 「……ん?あれは……」 爆煙が次第に晴れ、中からパルヴァライザーが姿を現す。 しかしその姿は先ほどとは少し違ったものだった。 「装甲が……」 機体を覆っていたオレンジ色のコーティング部分は、ミサイルが着弾したところだけ剥離し、その下にある通常のACの装甲がむき出しになっていた。 パルヴァライザーの足元には、その剥離したコーティングと思われるオレンジ色の物体が落ちている。 てらてらと艶めかしく光るそれは、個体というよりは、半固体、流動物のようだった。 「あのコーティング、まだ固まっていないのか……?」 まだ完全に凝固していない、または凝固することのないコーティングが、ミサイルの爆風で剥離したのだとしたら、これは有効な手段と言える。 「やるなら一気にだ!」 パルヴァライザーが再び高速で突進してくる。 ダブルウィングはそれを避けるようにパルヴァライザーを中心とした円運動に入り、ロックオンサイトにパルヴァライザーをとらえ続ける。 「……三発、四発、五発……」 パルヴァライザーに複数のミサイルがロックされていく。 指の掛けられたトリガーはまだ引かない。 その間にもパルヴァライザーはダブルウィングを追尾しながら、レーザーライフルを断続的にはなってくる。 高速で飛来するレーザー全てを回避できるわけもなく、ダブルウィングの装甲、そして内部の電装部は徐々に焼かれていく。 「……九発、十発!」 ポッドが連続でミサイルを発射できる限界までロックオンすると同時に、トリガーを引く。 くぐもった破裂音が連続で鳴り響き、赤いミサイルポッドからミサイルが次々に解き放たれる。 幾多の白煙を残しながら次々に飛んでいくミサイル群。 パルヴァライザーは相変わらずダブルウィングに向けてレーザーを放つが、偶然にもそれが二発のミサイルを空中で迎撃する。残り八発。 ダブルウィングを追従する形で地を滑るパルヴァライザーも、多少の円弧を描いて滑るがミサイルの旋回範囲外ではない。 最初の一発がコアに被弾、それに続くように残りのミサイルが連続してパルヴァライザーを襲う。 頭部、腕部、コアを中心に降り注ぐミサイルの雨は、爆煙でパルヴァライザーの姿をあっという間に見えなくする。 「どうだ……」 漂う爆煙から距離を置き、細心の注意を払いながら煙が晴れるのを見つめる。 晴れかけた爆煙の中から、信じられない速度で飛び出してくるものがあった。 コアを中心として、通常のACの装甲がほとんど露出したパルヴァライザー。 コーティングを剥がすことには成功、コア自体にも、多少の損傷を与えている。 巨大なブレードを携えた左腕を振りかぶったまま一瞬でダブルウィングに肉薄し、ずしゃ、という音を響かせる。同時に大きな衝撃。 「がっ!」 急な衝撃に脳が揺られる。ヘルメットをしているが、だからといって衝撃を無効化できるものではない。 軽い脳震盪を起こしながらもメインモニターを見る。 大きく全面に映し出されるパルヴァライザー。大部分が剥離しわずかに張り付いているオレンジのコーティングがまるで皮膚のようで、なんとも不気味だ。 頭部が破損しているため被害状況が分からないが、衝撃の方向からしておそらく機体左側をやられたか。 あの体勢からブレードを振るったとすると、直撃したのはおそらく左腕。 「右腕でなくて助かったよ」 後ろにダッシュし、少々距離を離す。 ちょうどAC一体分、距離の離れた二体が各々のライフルを構えるのは同時だった。 ジャカッと音を立てて空中で向き合う二つの銃口。先に引き金を引いたのは、パルヴァライザーだった。 放たれた一条のレーザーは、ダブルウィングをかすめることもせずにあさっての方向へ飛んでいく。 にやりと笑うリトルベア。 レーザーライフルの銃身に添えられた、ダブルウィングのライフルの銃口。 ダブルウィングはパルヴァライザーが引き金を引く直前に一歩踏み込み、ライフルの銃口でパルヴァライザーのレーザーライフルをいなしていた。 結果、放たれたレーザーはあさっての方向へ照射され、後方の壁面に小さな焦げ跡を作ったのみとなった。 もう一歩踏み込み、パルヴァライザーのコアにライフルを突き付ける。 この距離ではレーザーライフルもブレードも、たいした効果はなさない。 「僕の勝ちだ」 広い部屋に連続した何発もの銃声が鳴り響き、それが止む頃には、パルヴァライザーが黒煙を上げながら膝をついていた。 「……やれやれ。“粉砕する者”も大したことないな。」 彼からの通信。どうやら、戦闘が終了して意識が戻ったらしい。 「君が操縦してたら、負けてただろうね」 「へへ。……お前に負けないように努力、してたんだけどな……こんな奴に取り込まれるようじゃ、俺もまだまだだ……」 「…………」 「なあ、リトルベア」 「……うん」 「これほどの科学力を持っていながら、なぜ旧世代は滅んだと思う?」 「え?えっと……大破壊、かな」 突然の質問に戸惑いながらも、リトルベアはなんとか思いついた回答を返す。 「大破壊か。確かに俺たちのレイヤードが作られた理由はそれによるものだが、それとはまた別の理由だ。単純明快な理由だよ」 「自滅したのさ。自らの作り出した生物兵器を制御しきれず、文明ごと滅ぶに至った。ここで作られている兵器は、それほどの脅威を持っている」 「あれが外に解き放たれたら、人類に未来はない。だから、お前が止めてくれ。あの根元から、精製施設の中枢へ行ける」 パルヴァライザーの腕が指し示す先には、焼けただれた巨大な機械が壁に埋め込まれる形で鎮座していた。 「分かった。任せてくれ」 「……ああ、それと、お前のオペレーターに、伝言を頼みたい」 「私に?」 「そうだ。……エマに、謝っておいてくれ。いきなり消えて悪かったって」 「……直接、言ったらどうですか」 「無理だな……もう持たない」 パルヴァライザーの右腕が突如爆散する。 間もなく、右腕だけでなく、全身が粉々に吹き飛ぶだろう。 「リトルベア。お前をこんなところで死なせることになった上に、大変なこと頼んじまったが……責め苦は向こうでお前の気が済むまで聞こう……じゃあな」 パルヴァライザーはその場に静かに倒れこむと、一際大きな爆発音とともに、跡形もなく砕け散った。 機械の根元を破壊すると出てきたのは、AC一体分ほどの大きさの空洞だった。 中は真っ暗でどこまで続いているのかも分からない。 一歩踏み出し、空洞に入る。自由落下。 長い長い空洞は、一向に終りが見えない。 「こりゃ、確かに帰れないな」 「リトルベア……」 「人類の未来がかかってる。最後まで、サポートよろしく頼む」 「……わかりました……」 その後沈黙が続いた後、ようやくダブルウィングは空洞を抜けた。 円形の部屋の中央に、六本の光の柱が伸びていた。 ここが、精製施設の中枢らしい。 「これが、中枢……」 なんと美しい部屋だろうか。 幾何学的な模様が描かれた床に断続的に赤い光が立ち昇る壁。 とてもここが生物兵器を作り出す施設の中枢とは思えない。 「壁面に、六つの熱源を確認。おそらくエネルギー供給源と思われます。全て破壊してください」 「了解」 傷ついた機体を引きずりながら、ライフルで壁面のパネルを順番に破壊していく。 「次で最後です」 最後のパネルにライフルを数発撃ちこみ、破壊する。 部屋の中心にあった光の柱が消え、部屋全体の明かりも消える。 先ほどまでとは正反対の、薄暗い部屋がそこにはあった。 「これで、終りか……」 天井を見上げて、リトルベアが呟く。 「これで、この施設は停止。悪魔の生物兵器は、地上に出ることなく、ここで朽ち果てることになる」 「約束は、果たしたよ……」 「リトルベア……どうやら、その部屋からの脱出方法は、あの空洞以外にないようです……」 オペレーターが言いづらそうに告げるが、リトルベアはあまり気にした様子でもない。 「そうか。あの空洞を登るのは、無理だな。距離がありすぎる」 ダブルウィングの戦闘モードを切り、膝をつかせる。 「できれば彼の傍で死にたかったけど、それも無理か……」 シートベルトを外して、手にはめたグラブを脱ぐ。ヘルメットも抜いだ。 シートを後ろに倒し、静かに横たわる。 目を瞑ると、死が目の前にあるというのに驚くほど心が穏やかなことに気づいた。 「餓死はごめんだからね、あとは、リトルベアを自爆させるだけ。こんな機能いつ使うのかと思ったけど、意外なところで使うもんだ」 「そんな……!救助を要請します!それまで待ってください!」 「ここまで救助になんかこれるはずないよ。それに……彼を待たせちゃ悪い」 「諦めないでください……!」 オペレーターが悲痛な声を上げる。通信機の向こうでは、泣いているだろうか。 救助部隊がここまで来れるかどうかは、コーテックスに属する彼女が一番分かっていることだ。 「……もういいんだ。僕はレイヴンとして十分満足した。思い残すことは、何もない」 「残された人は、どうなるんですか……」 それは、自分の家族や友人だろうか。それとも、彼女自身か。 「……ごめん……」 「そんな言葉いらないから……だから、帰ってきて……!」 後は、通信機からは彼女の嗚咽が聞こえてくるばかりだった。 いつまでも、いつまでも。決して彼女が泣きやむことはなかった。 「……部屋の住所を送信しておくよ。犬を飼ってるんだ。君に後の世話を頼みたい」 「っく……ひっく……そんなの……こんなときに……」 「うん……でも、これぐらいしか、僕が君に残せそうなものはないから」 「……っ……っく……」 「……じゃあ、もうそろそろ行くよ。今まで、本当にありがとう」 コンソールパネルを操作し、ダブルウィングの自爆装置を作動させる。 数十秒後には、ダブルウィングは搭乗者もろとも、粉々に爆散するだろう。 「最後にもう一つお願い。もう誰も、ここへは近づけないようにしてほしい。この施設が再び蘇ることがないように。もう誰も、ここで死ぬことがないように」 「……っ……はい……」 彼女の返事は悲しみにまみれたものだったが、それでもはっきりとした返事だった。 「ありがとう。……それじゃあ、もう時間だ。さようなら、――――」 最後に呼んだ彼女の名前は、爆音にかき消された。 それから数日後。 三大企業をはじめとする企業群は、突如未踏査地区周辺からの完全撤退を表明、以降地上開発は未踏査地区とは正反対の地域を中心に展開されることとなり、 未踏査地区及びその周辺はコーテックスにより完全封鎖地区に指定された。 それからというもの、未踏査地区周辺に近寄る者はおらず、その存在も時の流れと企業間の覇権を巡る戦争の中で忘れ去られることとなった。 そして、数十年後。コーテックスに代わりレイヴンズアークがレイヴンを管理する未来―― 『ナービス、自社領の未開発区で謎の新資源を発見か』 To be continued to NEXUS…
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眠い…ごめん、あと5分…むにゃむにゃ… 名前 ダリル=フェルティア Daryl Felutia 年齢 17 性別 男の娘 PL しえる。 使用成長点 165/165 キャラクターのプロフィール 二つ名 スカイスクレイパー 身長 165cm 体重 48kg 体型 ほっそりとした女の子体型 髪型 かなりのロングヘア 髪の色 黒 瞳の色 赤(左)と青(右)のオッドアイ 肌の色 健康的な肌色 誕生日 6月30日 血液型 多分B? 性格 活発な女の子っぽい感じで、わりと周りに影響されやすい。 特技 刃物の扱いがちょっぴり得意。あとは短距離走。 服装 白いYシャツに青いチェックのスカート。ファーのついた黒いジャケット 趣味 だらける。遊ぶ。歌う! 設定 高校二年生。家の都合で女の子として育てられた。自分が男だと自覚はしているが、可愛い物とか好きだしスカートも気に入ってる今の環境を嫌っているわけでもなく、楽しみながら生活している。 おまけ Felutiaって草書体で書くとFellatioっぽく見えるよね。絶対弄られた。超弄られた。 誘導 主に好奇心を刺激するか、巻き込むのが安定 ワークス 高校生 カヴァー 何でも屋 ブリード クロスブリード シンドローム キュマイラ・ハヌマーン ライフパス 出自:名家の生まれ 経験:転校 邂逅:友人 覚醒:無知(15) 衝動:恐怖(17) 基本侵食値:36 HP:31 行動値:18 戦闘移動:23 全力移動:46 常在化P:0/6 財産P:0 ロイス 関係 名前 感情(P) 感情(N) 備考 参照 Dロイス スピードスター神速の担い手 スピードスターを1Lvで取得する 父親 ○尊敬 友人 シエル ○信頼 恐怖 実は海外にいた頃から面識があるんだとか…? 従者 葵 ○純愛 脅威 葵さんちゅっちゅv 親友 真美 ○好意 恥辱 お友達だよ。……あ、あれ?ちょ、ま…キャータベラレルー! 友人 一太郎 ○友情 いいお友達。 能力値 肉体 5 白兵Lv5 回避Lv1 運転:Lv 感覚 1 射撃Lv 知覚Lv1 芸術:Lv 精神 1 RCLv 意志Lv 知識:Lv 社会 2 交渉Lv 調達Lv1 情報:噂話Lv2 エフェクト No スキル Lv タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵食値 制限 効果 参照 00 リザレクト 1/3 オート ─ 自動 自身 至近 効果 (LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 R1-169 00 ワーディング 1/1 オート ─ 自動 シーン 視界 なし 非オーヴァードをエキストラ化 R1-169 01 コンセントレイト 2/3 メジャー SR 2 クリティカル値-Lv R1-169 02 鬼の一撃 1/5 メジャー 白兵 対決 至近 2 ガードされた場合攻撃力+Lvx5 03 天を統べるもの 4/5 メジャー SR 対決 ─ ─ 2 飛行時のみ 攻撃力+Lvx2 対象の飛行を解除 04 一閃 1/1 メジャー 白兵 対決 ─ 武器 2 戦闘移動しつつ攻撃 05 鷹の翼 1/3 マイナー ─ 自動 自身 至近 3 飛行する。ドッジ+LvD 06 ライトスピード 1/1 マイナー ─ 自動 自身 至近 5 100% そのメインプロセスでメジャーアクションを2回行える。シナリオ1回 07 先手必勝 5/5 常時 ─ 自動 自身 至近 ─ 行動値+Lvx3 基本侵食+4 08 スピードスター 1/1 セットアップ ─ 自動 自身 至近 3 Dロイス そのラウンドの間与えるダメージに行動値を加える(18) ただし、このラウンドの間リアクション不可 シーン1回 00 獣の直感 1/1 メジャー 自動 自身 至近 直感で変化を予測 00 猫の瞳 1/1 常時 自動 自身 至近 ─ 暗闇が見える 00 軽功 1/1 常時 自動 自身 至近 ─ 壁面や水面を走れる 武器 名称 種別 技能 命中 攻撃力 ガード値 射程 常備化 解説 参照 日本刀 白兵 白兵 -1 5 3 至近 5 防具 名称 種別 ドッジ 行動 装甲値 常備化 解説 参照 一般アイテム 名称 種別 技能 常備化 解説 参照 カジュアル 普段着とか 携帯電話 アクセサリー 適当な本 制服 一般通学用 ウェポンケース 1 武器をオートアクションで装備 技名は仮。 コンボデータ 名称 条件 組み合わせ タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵食値 空削閃 100%未満 01+02+03 メジャー 白兵 肉体 単体 至近 6 ダイス クリティカル 攻撃力 解説 5D+侵食+4 7 5+8=13 05後 ガードされたら+5 名称 条件 組み合わせ タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵食値 100%以上 01+02+03 メジャー 白兵 肉体 単体 至近 6 ダイス クリティカル 攻撃力 解説 5D+侵食+4 7 5+10=15 +18=33 05+08?後、ガードされたら+5
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E90第一班・拳法家・白兵 作戦 【装備】 剣 虎爪 その他利用できるものは何でも利用する 【地形】 岩陰や暗闇から仕掛ける 壁面、岩を背にして戦う 【陣形】 敵に対して多数で攻撃することを前提とし、敵1体に2人以上で攻撃できるようにポジションをとる。 敵数が多い場合は狭い通路などに誘い出して、同時に多数を相手にしないよう工夫する やむを得ず対多数になってしまった場合、リーチのある武器による薙ぎ払いをして、一度に攻撃を受ける数を減らす 【体術】 呼吸を整え冷静に攻撃する 自分のベストの間合いで攻撃する 相手の目線、挙動から攻撃のタイミングをはかる。 常に素早く移動できるように、体に無駄に力を入れない 動きの速い敵は足から狙う その際は遠心力を利用する フェイントをかけたり、味方と連携しての時間差攻撃などして、相手の防御を崩したところで攻撃を入れる 急所を狙う 刃物は刃を寝かせて、体重をかけて突く。ただし避けられたときバランスを崩さないよう注意 カウンター攻撃は防御が疎かになるが、味方がいる場合は有効 状況に応じて打撃技も織り交ぜる その際、上、中、下段攻撃を使い分ける 拳法家は手に武器を持ちながらも拳や蹴りも相当な打撃力を持つ。武器攻撃をフェイントに生身で攻撃する技あり。 武器フェイント(上段狙い)→ローキック(下段狙い)は効果的なはず。 サイボーグなのでスタミナには自身あり。攻めて攻めて攻めまくる。 硬い鎧の敵には投げ技、関節破壊技。 馬に騎乗している敵へは情け容赦なく先に馬を攻撃して落とす。 常に動いて防御されにくくする。前後横の動きだけでなく上下の動きも入れる。 油断しない サイボーグの重量を利用する 足を狙い、敵の機動力を低下させる 骸骨兵ならば打撃を中心に攻撃を組み立てる 【その他】 藩国内に存在する【ちかきのこ】にて事前演習を行っている SS サイボーグ+剣士+拳法家 たけきの藩において「サイボーグ+剣士+拳法家」は通称「拳法家」と言われる。 白兵専門家にしてAR12の高機動白兵である。 あれをみろ! とりだ! ひこうきだ! いや、たけきのけんぽうかだ! (たけきの藩のとある公園での子供たちの会話) 彼らはいかなるアラダらの視線とプレッシャーにも耐え。 人にあるまじき行軍力で戦場を駆け巡り。 全力で戦い合えば、トモエやアメショーとも互角以上。 ドラゴンスレイヤーにはかなわないけれど。 剣にもかなわないけれど。 燃料大量に消費するけれど。 彼らはたけきの藩国の「矛」なのです。 修行の成果をだすべくたけきの藩「拳法家」は敵に突撃する。 各々がたけきの藩にて作り上げた力と技を今ここに披露する。 彼ら拳法家は一人一人、得物が違う。 剣士でもあるために剣(包丁?)を得意とする者。 サイボーグの怪力を生かす者。 武者修行で鍛えた独自の拳術を開発した者。 りあらりん@たけきの藩国:「料理で鍛えた刃物の切れ味、とくと味わいなさい。必殺、三枚おろし!!!」 彼女は剣士としての能力を引き出して剣術を主にした武道家と言える。 台所の野菜や肉の如く敵を料理する。 ・・・つか、手に持つそれでいつも調理してたの? 竹戸 初@たけきの藩国:「乾坤一擲!」 その名の如く捨て身の大技である。彼は忠節のために命を懸ける。 今後の活躍に期待する新星。かな? 寿々乃@たけきの藩国「いち、にのさんでぶっ飛ばしちゃえー!」 寿々乃は敵を殴りながら仲間へ声援をかけていた。余裕あるねぇ。 今、拳法家たちがを「技」を発揮する喜びとともに敵を蹴散らす。 投稿者:二郎真君 イラスト 209.jpg http //www13.oekakibbs.com/bbs/take_kino/data/209.jpg 投稿者:寿々乃 205.jpg http //www13.oekakibbs.com/bbs/take_kino/data/205.jpg 投稿者:たけきのこ 208.jpg http //www13.oekakibbs.com/bbs/take_kino/data/208.jpg 投稿者:ひわみ 183.jpg http //www13.oekakibbs.com/bbs/take_kino/data/183.jpg 投稿者:月光ほろほろ MonkCy.jpeg http //www.wind.sannet.ne.jp/ymb73-th/MonkCy.jpeg 投稿者:化野‘IMAP’忌々 170.jpg http //www13.oekakibbs.com/bbs/take_kino/data/170.jpg 投稿者:コダマゆみ 参加者RP 応援RP
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評価 ヴィクトリーグミ1:16 ヴィクトリーグミ2:15 RP・イラスト 応援 作戦 アビシニアン防御基本方針 1、背部メインスラスターおよびスラスターセットを利用した回避機動をとる。 2、もともと宇宙空間でデブリを自動迎撃するための胸、腿、肩、背部連装小口径レーザーを防御にも使用。 3、アビシニアンの追加装甲であるアップリケアーマーで回避しきれない攻撃を受け止める 【地形】 ≪全般≫ 地形、地物利用:安定した射撃姿勢を作る為に利用出来る地形があれば可能な限りそれに依託するか、脚を使用出来る様にする。具体的には木立やビルの壁面、盛り上がった場所、塹壕など。これらに体を寄せて射撃姿勢をとりその状態を正確に意地出来る様にする。同時に敵の射撃に晒されない様防御する効果を得る。 ≪宇宙空間≫ 宇宙空間では空気抵抗等の妨害がなく、加速時や機体速度を保持するのに有利となる。 腕や脚を高速で動かしその反作用によって機体全体の姿勢を変化させ、推進剤の消費を抑えられる。 宇宙空間に浮かぶ物体を機体の足で蹴ったり腕で押すことで移動や加速を行える。 地上とは違って、宇宙空間では視界を遮る物がないので遠距離から敵機を見つけられる。 【陣形】 敵の攻撃を集中させないようにできる限り広く分散する。 四方八方にちらばることで間隔をできる限り広く取る。 分散移動することで敵の照準を絞りにくくする。 【装備】 ≪アビ防御関連装備≫ 胸、腿、肩、背部連装小口径レーザー:宇宙空間でデブリを自動迎撃する小口径レーザー砲塔。 背部メインスラスターおよびスラスターセット 大型カメラヘッド:超長距離攻撃用の大型カメラ アップリケアーマー:アビシニアンの追加装甲 対地・対水中センサーパック:脚部ステーションにとりつけるセンサーパック ≪搭乗者特徴≫ 無名騎士藩国の西国人+ドラッカー+パイロット+名パイロット特長 病的・薬を静脈に入れるための管:薬物の扱いに長けており、一時的に能力を上げられる。 パイロットスーツ・マフラー・略帽・イエロージャンパー・航空用腕時計:I=Dや航空機に乗るのが専門であり、扱いに長けている。 予知夢:短期未来予知によって、進行する場所の様子を予測する。 無名騎士藩国の西国人+猫妖精+整備士+名整備士 整備道具/手袋/ツナギ:I=Dや無線を整備するのでI=Dに愛着をもってコパイでき、無線の特長を生かしたオペレーターもできる。 猫耳/尻尾:猫に近いので、五感に優れている。 帽子/部下:統率力がある。 【体術】 ≪アビシニアン≫ アビシニアンは宇宙戦闘を想定しているため放射線や高熱に対してシールドされている。 背部スラスターを使用して回避運動を行う。 ≪全般≫ 相手が攻撃してきた際は体全体を攻撃線からはずすようにして防御する。 遮蔽物などを利用して直接敵の攻撃をくらわないようにする 一カ所に固まらないように分散して戦力の低下を防ぐ 各員が常に情報リンクする事で、敵情報を速やかに伝達し、回避がスムーズにできる。 防御に使える物は全部使い伏せの可能不可能に関わらず身を限りなく低くする。 敵の射戦に対して、90度に移動するようにする。 敵に対して装甲の厚い面を極力見せるようにする。 部隊で死角を補い合う 気を抜かず防御に集中する。 即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持する 敵の攻撃を回避する時はただ後ろに下がるのではなく斜め前方か後方に移動して回り込みすぐに反撃できるように体勢を整える。 敵の動きから回避動作を選択する 夜目の効く猫妖精・鼻の効く犬妖精に判断を仰ぎながら戦う オペレートによって位置情報を連絡してもらうことで、統率の取れた防御動作が可能となる。 ≪対爆発防御≫ 敵の爆破系攻撃時には遮蔽物の陰に伏して耐衝撃姿勢を取る ≪オペレータとの連携による防御と回避≫ オペレーターからの情報で敵の陣形が判っており、敵攻撃の弱い方向へ移動する オペレーターからの情報で敵の種別が判別しており、敵の攻撃に関する情報がある オペレーターからの情報で敵の移動ルート及び移動速度が判別しており、最適な回避・防御行動が取れる オペレーターからの誘導で、火力を展開するのに適切な配置が行われている オペレーターからの誘導と地図から、最適な移動ルートがとれている 地形情報のオペレートをうけることで、隠蔽がとれる地形が判っている 地形情報のオペレートをうけることで、安定した射撃姿勢が取れるポイントが判っている 会話をすることで緊張をほぐせる
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宇宙空間。 前作の主人公、戦士イクサー1(ワン)が、新たな敵である機械生命体ネオスゴールドと戦いを繰り広げている。 イクサー1「ここまでです。ネオスゴールド!」 ネオス「ホホホホ! 我が母の仇、美しき戦士、イクサー1! お前の死に顔は、さらに美しかろう。ホホホホ!」 イクサー1「ビッグゴールドが宇宙に放った端末を、私はすべて破壊してきた。お前とて、逃がしはしません!」 ネオス「イクサー1。お前とこうして戦える時を、私は待っていたぞ! 死ね、イクサー1!」 両者が激突する。 イクサー1の拳が、ネオスゴールドの腹にめりこむ。 ネオス「うぅっ……!」 イクサー1「滅びよ、ネオスゴールド! その邪悪なる力と共に!」 ネオスゴールドの体にエネルギーが送り込まれる。 だが、ネオスゴールドの長い尾がイクサー1の体を捕え、強烈な電撃を送り込む。 イクサー1「うぅっ! 渚、私に力を……!」 大爆発──!! ネオスゴールドの姿が掻き消える。 イクサー1もまた、小惑星の破片の漂う宇宙空間に、力なく漂っている。 イクサー1「終った…… これで、ビッグゴールドの悪の根は……」 ネオスの声「ホホホホ! 見事だ、イクサー1。我が母ビッグゴールドを倒した力、見せてもらった」 イクサー1「どこだ!? どこにいる!?」 ネオスの声「残念なことだが、私にはもうお前と同様、戦う力は残されていない。イクサー1、パワーを回復した私たちの戦場はどこかな?」 イクサー1「何!? ……まさか!?」 ネオスの声「フフフ。そう、地球さ。お前の愛した地球を、次の戦場にしようではないか。ハハハハハ!」 イクサー1「地球が……!? 渚の、地球が!?」 イクサー3 登場!地球は私にまっかせなさい! 太陽系。 土星付近を宇宙戦艦が航行している。 彼方から飛来した4つの光が、艦体を貫き、戦艦が大爆発する。 地球防衛軍、月面基地。 渚「きゃあっ!」 ファーストフードのアルバイトとして務める渚が、寝室で飛び起きる。 その声に驚き、同僚の静 可愛(しずか かわい)も目を覚ます。 可愛「どうしたのよ、渚?」 渚「ごめん。何だか、たくさんの人の悲鳴が、それに変な笑い声が、聞こえたような気がしたの……」 可愛「また? あんた、この頃、変だよ」 警報が鳴り響く。 渚「やっぱり、何か起こったんだわ」 可愛「あれは、軍人さん用のサイレンでしょう? きっとまた演習よ。私らアルバイトには──」 渚がベッドを立ち、歩き出す。 可愛「ちょっと、渚!? 渚ぁ!」 渚は、軍の司令室を覗きこんでいる。 可愛「やばいよ、ここは」 渚「何が起こったのか、確かめたいのよ」 声「こんなところで何をしている!?」 軍のアルバイトの少年、露 野人(ろ やじん)。 野人「アルバイトだな? ここは立入禁止だ!」 可愛「な、何よ!? あんただってアルバイトじゃない!」 野人「俺は特別なの」 渚「あ、あの……」 野人「な、何だよ」 渚「何かあったんですか? 私、心配で……」 野人「そ、そういうことには答えられないんだ。軍の秘密さ」 可愛「あ~ら、お偉いこと」 渚「私、わかるんです。きっと、たくさんの人が宇宙で……」 野人「わかるって、エドグレートのことかい!?」 可愛「エドグレート? 何それ?」 野人「土星付近で演習していた戦艦だよ。今朝になって、連絡が途絶えたんだ」 渚「えっ、連絡が!?」 野人「あっ、いけねぇ! 君があんまりマジなんで、つい喋っちまった。実は、船のマーカーが完全に消えてしまったらしいんだ。君の言った通り、エドグレートはたぶん……」 地球上の、地球防衛軍基地。 「バカな!? エドグレートは我が軍の誇る最新鋭の戦艦だぞ!?」 「それについては、間もなくムーンベースより報告があるはずだが」 「大変です。強力なエネルギー波が、月との交信を遮断しています!」 「何!?」 ネオスの声「ハハハハハ! 愚かなる地球の者どもよ」 防衛軍「何だ、この声は!?」 司令室のスクリーンに、ネオスゴールドの姿が映し出される。 ネオス「我が名はネオスゴールド。これより我を、全能の神として崇めよ。愚かにも我に逆らう者には、天罰が下ろうぞ!」 防衛軍「そんなことが、できるものか!?」 ネオス「良かろう。ハハハハハ!」 「信じられん」 「全軍に通達! 第1戦闘態勢!」 「軍のコンピューターネットを、何者かが作動させています!」「軌道上のビーム衛星が発射態勢に入りました!」 「何だと!? どこからコントロールしている!?」 「わかりません。すべてのシステムが、我々のコントロールから離れていきます!」 「そんな、バカな!? ──破壊しろ! ビーム衛星を破壊するんだ!」 地上から無数のミサイルが発射される。 しかし、戦艦エドグレートを破壊した4つの光が飛来し、ミサイルは残らず破壊される。 ビーム衛星からの攻撃が始まり、地上が次々に火の海と化してゆく。 「南米基地、連絡途絶えました」「極東基地、応答なし」 「こちら、ヨーロッパ基地。こちら、ヨーロッパ基地! 虫の大群に襲われている。敵は正体不明の生命体。我が軍は、これより──」 「何ということだ!? 防衛軍がこんなにたやすく……」 ネオス「ハハハハハ! 思い知ったか、我が全能の力を。だが安心するがいい。お前たち地球人は、イクサー1を引き寄せるための、大事な囮だ。それまでは生かしておいてやろう。ハハハハハ!」 月面基地。 渚は軍の格納庫へと、食事を配達している。 野人「あっ、こっちこっち!」 渚「野人くん」 野人「なんだ、君か。デリバリーでバイト?」 格納庫では、宇宙戦艦が建造されている。 野人「凄いだろう! 建造中の新鋭戦艦、クィーン・フジさ!」 渚「野人くん、ここで働いてるんだ。はい、ハンバーガー」 野人「おぅ、サンキュー。おぉい、ロブ!」 同僚の、ロブ温和。 ロブ「おっ。野人、デートか?」 野人「そ、そんなんじゃねぇよ! メシだよ、メシ!」 野人とロブが食事にありつく。 野人「こいつが宇宙に飛ぶときが、楽しみなのさ! そんときは、君も乗っけてやるよ」 ロブ「お前のミスで、落っこちなきゃいいけどな」 指揮官のキャンディ・バーツが呼びかける。 キャンディ「ロブ! 第3デッキのサブコントロールが同調しないのよ。早く見て!」 野人「彼女が呼んでるぜ、ロブ」 ロブ「バカ、こんなところで言うなよ!」 キャンディ「2人とも、いつまで食べてるの? こんな調子じゃ、飛び立つ前にクィーン・フジが錆びついちゃうわよ」 ロブ「オーライ、キャプテン」 警報音が鳴り響く。 キャンディ「これは、Aクラスの警報よ」 野人「エドグレートをやった奴かも…… 君は早く戻った方がいい。急がないと、避難先がわからなくなっちゃうぜ」 渚「う、うん」 通路の隔壁を、何者かが突き破ろうとしていいる。防衛軍兵士たちが迎え撃つ。 「来るぞ!」 壁が破られ、怪物たちが現れる。 兵士たちはまったく相手にならず、死体の山がどんどん築かれてゆく。 地球上。 壊滅した防衛軍基地の跡地に、ネオスゴールド配下の四天王、ゴーレム、インセクト、ビグロ、ファイバーの4人が降り立つ。 ゴーレム「ハハハハ! 口ほどにもない。これがイクサー1の守った地球か?」 インセクト「こんな星、私1人で奪ってみせるよ」 ビグロ「フフフフ。待とうではないか。イクサー1が来るのを」 ファイバー「この防衛軍跡に、ネオス様の城を」 ゴーレム「良かろう」 防衛軍跡に、奇怪な姿のネオスの居城が築き上げられる。 ネオス「ご苦労であったな、皆の者」 ゴーレム「はっ! 後は、月の防衛軍基地のみでございます」 ファイバー「すでに月には、我が分身たちを送り込んであります 月面基地も間もなく」 ネオス「ふむ。イクサー1との戦いで失われた力を回復するまで、あとしばらくはかかる。それはイクサー1とて同じであろう。来たるべき戦いのときまで、地球を任せるぞ」 ゴーレム「地球へ行け、ファイバー! ここはもう良い」 ファイバー「では、遊んで来るとしよう」 イクサー1はクトゥルフのもとで、傷を癒している。 側近のシスターグレイが寄り添っている。 グレイ「お目ざめですか、イクサー1?」 イクサー1「……地球の様子は?」 スクリーンに、地球の惨状が表示される。 イクサー1「おのれ、ネオスゴールド!」 グレイ「地球人たちには、すでに抵抗する力すら残ってはいません」 イクサー1「シスターグレイ。私は、行かなければなりません」 グレイ「あなたは地球へ行く力すら、残ってはいないのですよ」 イクサー1「わかっています。しかし、渚の尊い命によって守られた地球を、このままにしておくわけにはいかないのです!」 グレイ「……わかりました。では私の娘、あなたの妹を地球へ送りましょう」 イクサー1「イクサー3(スリー)を!?」 グレイ「クトゥルフの長となられたあなたが、いつまでも戦場に赴かれることのないよう、この子を育ててきました」 目の前にカプセルの中に、幼い人影がある。 イクサー1「しかし、この子はまだ……」 グレイ「確かにイクサー3は、未熟ではあります。しかし、いずれは初陣を迎えなければならぬ定めの子。地球での戦いは、良い経験になりましょう」 イクサー1「……そう、私も最初は未熟でした」 カプセルが地球を目がけ、射出される。 イクサー1「地球を頼みます…… イクサー3!」 渚と可愛は、倉庫の片隅に身を潜めている。 照明が点滅し、消える。 渚「電気が……」 可愛「渚、怖いよぉ! やっぱり港に行こう。きっと、脱出用の船があるはずだから」 渚「で、でも」 暗闇の中、懐中電灯の光が、渚たちを照らす。 渚たち「きゃあっ!」 野人「こんなところにいたのか」 渚「野人くん!?」 可愛「もう、脅かさないでよ!」 野人「捜しに来てやったんだぜ」 可愛「渚、早く港に行こうよ」 渚「う、うん」 野人「駄目なんだ…… 駄目なんだ。もう、宇宙港は」 宇宙港もまた、怪物たちの襲撃によって壊滅していた。 可愛「そんな…… なんで私たちが、こんな目に遭うのよ!?」 野人「そうだ、クィーン・フジ!」 渚「えっ?」 野人「ほら、建造中の船があったろ? あれならまだ、無事かもしれない」 渚「さぁ、可愛、行こ」 基地内の通路を、渚たち3人が走る。 野人「この先のエレベーターなら、地下ドックまで行けるはずだ!」 壁面を突き破り、怪物が現れる。 野人「こんなとこまで!?」 野人が銃撃で何とか怪物を倒し、渚たちはエレベーターに辿り着く。 野人「畜生、上に行ったままか。くそっ、早く降りて来い!」 さらに何体もの怪物が現れ、一同に向かって来る。 渚「きゃあっ!」 可愛「早くぅ!」 野人「とっておきの奴をくれてやる!」 ようやくエレベーターが到着する。 野人が小型手榴弾を取り出し、怪物たち目がけて投げつける。 野人「早く中へ!」 一同がエレベーター内に駆け込むと同時に、手榴弾が爆発する。 怪物たちが、爆炎の中に掻き消える。 野人「ざまぁ見ろ!」 だが生き残った怪物の1体が、鉤爪で野人の体を裂く。 野人「うわっ!」 渚「野人くん!?」 エレベーター内に転がり込んだ野人が、必死に怪物を銃撃。 扉が閉じ、一同は地下に運ばれてゆく。 渚と可愛、2人に両肩を支えられた野人が、クィーン・フジの格納庫に到着する。 野人「良かった、クィーン・フジは無事だ。へへっ、両手に花だな…… うぅっ!」 渚「野人くん!?」 キャンディ「誰!?」 ロブ「野人!?」 野人「艦長、この子たちを……」 キャンディ「他の人たちは?」 渚「他の人たちも、港も、エイリアンに……」 キャンディ「……残ったのは、このクィーン・フジだけね」 可愛「早く逃げましょうよ! ──あ、あぁっっ!?」 虚空から怪物の手が飛び出して可愛の脚を掴み、可愛は宙吊りとなる。 渚「可愛!?」 可愛「いやあぁぁっ!!」 ファイバーの声「フフフフ……」 キャンディ「誰!?」 ファイバーの声「逃しはしないよ。お前たちは私の、最後のおもちゃだもの。ハハハハ!」 さらに、何体もの怪物たちが出現する。 渚「お願い、可愛を返して!」 ファイバーの声「それは無理ね。お前たちは死ぬまで私を楽しませるおもちゃ。フフフフ! 1人1人、ゆっくりと引き裂いてあげるわ。まずはこの子の、かわいい顔を……」 渚「やめてぇぇ──っっ!!」 渚が怪物目がけ、果敢に体当たりして、可愛を救う。 ファイバーの声「面白いわね。気が変わったわ」 怪物の1体が渚を捕え、鉤爪を顔へ近づけてゆく。 野人「やめろぉ!」 そのとき── どこからか閃いたビームが、渚を襲おうとしていた怪物を仕留める。 声「クスクス」 渚「だ、誰!?」 クィーン・フジの上にすっくと立つ、少女戦士・イクサー3。 イクサー3「はぁ~い! 私、イクサー3!」 一同の前に、イクサー3が降り立つ。 渚「イクサー……3?」 ファイバーの声「イクサー3だと!? イクサー1なら知っているが」 イクサー3「あら、お姉様を知っているの? そんなところに隠れてないで、出ておいでよ」 イクサー3が指先から、空中目がけてビームを放つ。 虚空に姿を消していたファイバーが、姿を現す。 ファイバー「イクサー1の妹だと!? 貴様、死ねぇぇ!!」 イクサー3「わぁい! みんな、遊んでくれるの? よっしゃあ!」 怪物たちが一斉に襲いかかる。 イクサー3が陽気な笑顔で、まるでゲームのように次々に怪物たちを倒してゆく。 渚「イクサー……」 イクサー3「ほぉら! よいしょっ!」 渚「イクサー…… 私、知ってる!」 イクサー3「みんなぁ! もっと遊ぼうよぉ! ねぇ~っ!」 あっという間に怪物たちが、死体の山となる。 野人「なんてガキだ!」 渚「危ない!」 ファイバーの放った無数の糸が、イクサー3を縛り上げる。 イクサー3「あれ?」 ファイバー「フフフフ! 我が力、見るがいい!」 イクサー3「今度は、おばちゃんが相手ね?」 ファイバー「死ねぇぇ!!」 動きを封じられたイクサー3が、振り回され、壁面に叩きつけられる。 ファイバー「フン、口ほどにもない」 砕けた壁面から、イクサー3が飛び出す。 イクサー3「おばちゃん、強ぉい! 嬉しいよ! もっと遊ぼ~!」 イクサー3が格納庫の鉄骨をへし折り、次々にファイバー目がけて投げつける。 イクサー3「えぇい!」「それ、それっ!」 ファイバー「何だと!?」 野人「どういう性格だ、あいつ!?」 ロブ「格納庫を壊しやがって! 敵か味方か、わからんな」 キャンディ「ロブ、今の内に発進準備を!」 ファイバー「ふざけたまねを!」 イクサー3「あれあれ?」 ファイバー「今度の人形は、一味違うぞ!!」 ファイバーの姿が、十数体もに分身する。 ファイバー「フフフフ。本物を見分けられるか? イクサー3!」 イクサー3「わぁ、おばちゃんがいっぱ~い!」 無数のファイバーが同時に、無数のビームを放つ。 イクサー3はそのビームをひとつ残らず、かわしてゆく。 ファイバー「お前を血祭りに上げた後、イクサー1も同じ運命を辿るのだ!」 イクサー3「お姉様の遊び相手には、ちょっと役不足だよ、おばちゃん。たぁ──っっ!!」 イクサー3が両手にビーム剣を構え、ファイバー目がけて一気に突撃する。 ファイバー「何というスピード!?」 イクサー3の2本の剣が、ファイバーの胴を貫く。 ファイバー「ああぁぁ──っっ!?」 野人「やった!」 ファイバー「おのれ…… ネオス様ぁぁ!!」 ファイバーが光となり、姿を消す。 渚「イクサー……3……」 地球上に築かれた要塞に、深手を負ったファイバーが帰還する。 ファイバー「ネオス様……」 ゴーレム「何というザマだ、ファイバー」 ファイバー「申し訳ありません…… イクサー1の妹と称する、イクサー3めに……」 ネオス「イクサー3だと!?」 ファイバー「その力はイクサー1と同じ、或いはそれ以上かと!」 インセクト「見苦しいぞ、ファイバー」 ビグロ「イクサー1のような戦士が、もう1人いるなど」 ファイバー「お許しを……」 ネオス「詫びは聞き入れた、ファイバー」 ファイバー「ネオス様……!? ああぁあ──っっ!?」 ネオスの粛清により、ファイバーは光に包まれ、消滅する。 ゴーレム「愚か者め。自らの失態を言い繕うに、イクサー3などと狂言を吐きおって」 ネオス「ハハハハハ! 面白いではないか、イクサー3とは。イクサー1が来るまで、良い暇潰しができそうだ。ハハハハハ!!」 イクサー3「べ~っ! お前なんかに負けるもんか!」 (続く)