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ワープマーカー(歪空印)は、イルドール冒険者の『三種の神器』の一種とされる魔導器である。 概要 構成コーディネイター アノードマーカー カソードマーカー 制限ゲート容量 各マーカーの制限 設置制限 概要 「リターナー」とも呼ばれる。任意の地点にマーカーを設置し、起動することでそのマーカー位置に繋がるワープゲートを発生させる。いわば転送門の簡易版である。 ワープマーカーの核となるのは魔歪石(ワープストーン)と呼ばれる魔晶石で、霊力によって空間を歪める特性を持つ。転送門に使われるような大型の魔歪石は採掘するしかなく非常に希少だが、ワープマーカーが必要とする程度の規模であれば人工的に製造できるため、ワープマーカーは高価ではあるものの安定して流通している。 空間歪曲は極めて高度な魔法であって膨大な霊力を必要とするが、ワープマーカーでは制約を設けることで比較的低コストでの起動を可能としている。(*1) ワープマーカーの発明によって、はるか深遠からでも拠点へ帰還し、続きから探索を再開できるようになったため、遺跡探索に革命をもたらした。ワープマーカーによって現実的に調査可能になった遺跡は数多い。 構成 ワープマーカーは「コーディネイター」「アノードマーカー」「カソードマーカー」の3つの部品からなる。 コーディネイター ワープマーカーの本体で、魔歪石を内蔵する板状の魔導器である。 3つのボタンと各ボタンの状態の表示器があり、ボタンは左から「アノード設置」「カソード設置」「ゲート起動」を行う。表示器は左から「アノード設置中」「カソード設置中」「ゲート起動可能」をそれぞれ表す。マーカーを設置するときは、一定以上の面積を持つ壁面(後述)にコーディネイターを接した状態で各設置ボタンを押す。各マーカーの至近で対応する設置ボタンを押すと、そのマーカーを消す。 コーディネイターは内部に霊力を貯蔵するバッテリーのようなものがあり、マーカー設置やゲートの起動には内蔵霊力を使う。バッテリーは所有者の霊力を吸収することで徐々に充填される。バッテリーの容量はおおむねゲート起動3回ぶん程度。 ゲート起動ボタンはマーカーが一定距離内にあって内蔵霊力が足りている場合に機能する。開いたゲートの容量は小さく、安価モデルでは人間2人が通った程度で強制的に閉じてしまう。また、ゲート起動に必要な霊力は片道あたり充填に30時間ほどかかるため、短時間に何度も使うことはできない。基本的には遺跡の深部などから一時的に拠点に戻る場合や緊急離脱のために使う奥の手である。 アノードマーカー ゲートの「入り口」を指定するためのマーカー。コーディネイターによって生成される具現体で、マーカー自体は破壊できない。既に設置された状態で新たにマーカーを置こうとした場合、古いマーカーは消滅する。 アノードマーカーは既にカソードマーカーが設置されている状態でなければ設置できない。また、カソードを新たに設置した場合、既に存在するアノードは自動的に消滅する。 アノードマーカーはカソードからゲートを通ってきた後または設置から7日後に消滅する。カソード側からは一方通行であるほか、帰還後あまり悠長にしていると戻れなくなる。カソードゲートを使わず、制限期間内であれば、アノードゲート自体は何度でも連続で起動できる。 カソードマーカー ゲートの「出口」を指定するためのマーカー。基本的な性質はアノードマーカーと同じ。アノードよりも先に設置する必要がある。 カソードマーカーは能動的に解除しない限り消えることはないが、アノードからゲートを通ってきた後にしかゲートを起動できないため、設置直後やカソードゲート起動直後には機能しない。 制限 ワープマーカーは現実的な霊力消費で空間歪曲を実現するため、数々の厳しい制約が設けられている。 ゲート容量 前述の通り、一度にゲートを通ることのできる質量は多くない。この容量の多寡で複数のモデルがあり(当然大容量モデルほど高価)、最小容量では人間2人程度、最大のモデルでも5人程度しか通れない。 基本的に大荷物を通す余裕は無いため、例えば大量の財宝を見つけたとしてもそれを全て持ち帰るのは難しい。どうしても持ち帰りたいものがある場合はカオスチャンバーに入れる手がある。 各マーカーの制限 アノードマーカーは揮発する。カソードマーカーは揮発しないがゲートを開くための条件がある。といった具合に、好きな時に好きなだけゲートを起動はできない。 設置制限 各マーカーは縦2m、横1m、傾斜角度45度以下の平面にしか設置できない。厳密な平面である必要はなく、10cm程度の凹凸はあっても問題ない。このため、周辺の環境によってはうまく設置できない可能性がある。
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ボロフェスタⅤ ■2005.10.9-10-11/京都西部講堂 西部講堂前広場/VJ+opening ending Movie ■VJ+opening ending Movie ■出演 8日 [曽我部恵一バンド/ギターウルフ/カーネーション/ ZUINOSIN/NATSUMEN /LABCRY COALTAR OF THE DEEPERS/ THE 5.6.7.8 s/ super noah/ ゆーきゃん meets あらかじめ決められた恋人たちへ/ASTROLOVE/ SHIRO THE GOODMAN /DJ mogran BAR(田中亮太)] 9日 [ムッシュかまやつ/BEAT CRUSADERS/ LOVES(日暮愛葉NEW BAND) MONG HANG/ NUMBERS(from U.S.A) /ANATAKIKOU/ Riow Arai RAZORS EDGE/YOUR SONG IS GOOD / Limited Express (has gone?)/ ふちがみとふなと/シゼンカイノオキテ/KA4U/ EeL ×MILCH OF SOURCE a.k.a MILKY-CHU] 10日[Sheena The Rokkets/赤犬/CUBISMO GRAFICO FIVE/of montreal(from U.S.A)/ rei harakami/ Chocolat Akito/ 髭(HiGE)/倉橋ヨエコ /ロボピッチャー/HALFBY/ エレキベース/ idea of a joke/ ママスタジヲ/ HOSOME] O.A.情報 ボロフェスタ特集! スカイパーフェクTV ON AIR 11月18~30日間 番組名「V-mix」 羅針盤7th Album[むすび]Release Party ■2005.10.6/京都磔磔/VJ ■VJ 昨年、羅針盤「いるみ」レコ発ライブ、心斎橋クアトロにて共演。「いるみ」の世界感に 映像は増幅し共鳴した。今年も羅針盤7thAlbum「むすび」Release Partyにて再び共 演が決定。磔磔の歴史のある舞台上に植物をテーマにした映像を交えた。 電子交配vol,2 ■2005.10/西院ウーララ/VJ+opening ending Movie ■VJ+opening ending Movie ■出演 parakeet/audio safari/mexico taxi/24ページ/sister tail 三条あかりプロジェクト2005 ■2005.9/文椿ビルヂング/映像演出 ■映像演出 三条通を中心としたビルや民家などの壁面に映像を照射し三条通全体を映像で包み込む企画 。 土龍店長結婚記念〜もう俺一人の体じゃねえ〜 ■2005.9.11/Live House nano/VJ+opening ending Movie ■出演 Mannta/the★magicians/ジャカランタン/HAPPY UNDER RIVER/THE SERIAL 和車wakuruma.はVJ参加 へきれき「江ノ島」発売記念 TOUR ■2005.8.16/十三ファンダンゴ/ゆーきゃん映像演出 ■ゆーきゃん映像演出 映像はスクリーンに投影せず、ゆーきゃんの世界に入り込んで行くひとつの要素のように扱う。 あらかじめ決められたボロフェスタ ■2005.7/京大西部講堂/ボロフェスタ04ビデオ上映 ■ボロフェスタ04ビデオ上映 4-FRAME MUSICS 21+ aka rui heya ■2005.6.19/大阪梅田 RAINDOGS/VJ ■VJ ■Live Act SUIKA/RAYMOND TEAM /u—lala /ゆーきゃん with his best friends/グルーヴあんちゃん mountain jam vol,05 ■2005.5.21/西院ウーララ/DM Design ■DM Design 出演 STICKY GANG THEATRE/再生会/RAINMAN/竹上久美子 土龍祭vol.2 ■2005.3/Live House nano/VJ+opening ending Movie ■VJ+opening ending Movie Live House nano一周年記念ライブ〜 ■出演 ふちがみとふなと/ゆーきゃんwith his best friends/ウータン/柴山竜平と春一番 スキマ産業vol,00 ■2005.2/西院ウーララ/VJ+opening ending Movie ■VJ+opening ending Movie スキマ産業vol,00 with 似非浪漫レコ発京都編。VJ/opeing ending Movieで参加。 ■出演 似非浪漫/VieTnaM/newlow /audio safari /ドーマンセーマン 『THE PARTY JAM 』-MOUNTAIN JAM&THE PARTY Presents- ■2005.1.10/文椿ビルヂング/DM+VJ+openingMovie ■DM+VJ+openingMovie 60・70年代の人と音楽の距離感を目指すMOUNTAIN JAMと、DJ・VJなどを 擁したコンテンポラリーなロックイベントTHE PARTY、二つのライブ イベントが、「より多くの人に、もっと音楽を身近に楽しんでもらう」という共通 理念 の下に企画。 ■出演者 くわがたなかせ/STICKY GANG THEATRE/ヨージック/ASIAWOOD (from大阪)/再生会/KASHI (from浜松) New year s Live ■2005.1.10/文椿ビルヂング/オープニングイベントVJ ■オープニングイベントVJ ■出演者 高鈴 ogurusu norihide La Turbo
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砂漠さんが入室しました 砂漠 「どういうことだよ、これーー」 砂漠 (意表を突かれた声がこだまする。 砂漠 (水晶で覆われた壁面は、冬の澄んだ夜空のようであった。 砂漠 (無尽にひしめく水晶は、どれも驚くことに結晶特有の濁りが一切ない。 砂漠 (雪解け水のような純度と透明度。 砂漠 (その中に大小の鉱宝石が埋まっており、差し込む光は僅かだが眩く煌めいている。 砂漠 (薄暗さを感じさせないその景色は、いっそ幻想的であった。 砂漠 (そんな、彼から出た”ぼやき”は本日で二度目――。 砂漠 砂漠 ――狩りをする生き物は、そのときが一番無防備となる。 砂漠 自らが狩りの対象とは思わないからだ。 砂漠 砂漠 (……例の”怪鳥”を追いかけていたら、よもやこのような事になるとは。 砂漠 (Dチームが追走した怪鳥の片割れ。「コカトリス」を追跡すること1時間。 砂漠 (やっとの事で追い詰めたと思いきや、急没した流砂から出てきたのは巨大なサソリだった。 砂漠 (彼らが初日に相対した「スナサソリ」とは明らかに異なる巨大。 砂漠 (そいつは、日頃よりサンガル商隊を悩ませる存在。 通称「サンガ・アクラ」呼ばれるボス個体であった。 砂漠 (……一度目の”どういうことだ”はここで発せられた。 砂漠 (コカトリスを真っ二つ、丸呑みする巨大サソリ。 絶体絶命か―― 砂漠 (――だが、世話焼き教師の熱弁が、よもやここでと役に立った。 砂漠 (全身の体毛が振動を感知するセンサーであること、複眼が故に、動かないモノの捕捉は苦手であること―― 砂漠 (それら基礎学、対応学を教えたのは、彼らを牽引する教授が開く「毎夜10分の寝る前座学」であった。 砂漠 (たかが10分の座学。「それくらいなら……」と気を抜くかもしれない。 砂漠 (だが恐れるなかれ、10分とあるが、翌日思い返すと2時間は掛かる超圧縮された授業である。 砂漠 (それを毎日欠かさず、砂上の基礎、魔獣の生態、時事情報を叩き込まれた。 砂漠 (そんな彼らには当然、商隊へ危害を加える魔獣については周知されていたし、更に加えて弱点と呼ばれるもの。 砂漠 (そういった”万が一の攻略法”まで脳のシワに染み付いていた。 砂漠 砂漠 (鞍馬が陽動し、囮となって注意を引いた所へ、ハーヴィの音爆撃。 砂漠 (仰け反った大骨格へ滑り込んだアイスの一撃をお見舞いする。 砂漠 (咄嗟だが、この数日で連携を磨いていた彼らの動きは見事であった。 砂漠 (全員で作った絶好の好機。アイスが咄嗟に狙ったのは、単純に腹部ではなく関節部であったことも一撃を致命打へと高めさせた。 砂漠 (ここまでは、いい。 ここまでは習った内容だった。 砂漠 (だがどうしてだ? 巣に帰ろうと途中で絶命したとして、”巣に転落”した我々が見たのは。 砂漠 (――それこそ、二度目の言葉が出ようものである。 砂漠 砂漠 (SGS―― 7日目 Bチーム 砂漠 ( ―― 『蒼晶蠍の魔窟』にて。 砂漠 ―――― 砂漠さんが退室しました ハーヴィさんが入室しました アイスさんが入室しました 鞍馬さんが入室しました ハーヴィ ――― こ、コレは……!?(辺りを見渡して アイス …否、僕が聞きたいんだけど……(驚きを隠せない様子で 鞍馬 、、ッッ、 皆さん、お怪我は……大丈夫ですか?(頭さすりながら アイス どういう事だよ――。 純度も種類も普通の自然現象じゃ考えられない、魔獣の生態によって成り立った鉱窟って事か…?(壁に歩み寄ってなんかぶつぶつ喋り出してる ハーヴィ オレは平気。 …アイスさんも、大丈夫そうだな……?(鞍馬に返事し、続けてアイスを見遣って ハーヴィ 鞍馬さんは怪我は無い…? 鞍馬 ……ええ、自分は問題ありません。 京呂さんも無事そうでよかった(胸元撫で下ろし ハーヴィ うん。 それで、ココは…… ハーヴィ さっきのスナサソリの…… 巣…? 鞍馬 ……でしょうか。 先の大型のサソリの鋏や尾にも結晶状の甲殻が見て取れました。 ハーヴィ うん… ハンス先生も言ってたよな。『欠損した外骨格を鉱石などで補う習性がある』――って。 ハーヴィ だから、こんなに沢山の……それに多くの種類の宝石が…… 鞍馬 ええ、確かに。 そう、個体名があった筈。 商隊からも疎まれていたと―― 鞍馬 ……「サンガ・アクラ」、でしたか。 異名付き(ノートリアスモンスター)と言う訳ですか。(腕を組んで、崩落した天井を見る アイス ゃ、コレ――本当にすごいんだって!(2人に振り返って ハーヴィ アイスさんは何かキャラ変わってるし…… 鞍馬 (異名付きのサソリは既に絶命。しかし崩落と同時に落下してきた天井からは差し込む光が殆ど見えない。 鞍馬 ……、そ、そうなのですか? 鞍馬 確かに……ええと、……(ハンス教授の授業はためになるが、圧縮されているというか、思い出すと頭痛がする……慣れが必要だな…… 鞍馬 鉱石を集めているというよりは……精製している……? アイス あぁ、それに宝石ってのは基本的に地殻で作られる。つまり生成されるモノは地質の影響を受けるから、 アイス ありとあらゆる種類が同じ場所にあるって事は無いんだけど――…(なんかちょっと早口で ハーヴィ …ぁ、 そうか。その「サンガ・アクラ」が動き回って、色んな地で鉱石を取り込んで、 ハーヴィ そうして精製された宝石が、この巣中に……? 鞍馬 宝石の洞窟というわけですか……! 鞍馬 (――捕捉しよう。 アイス そうなんだよ!! 鞍馬 (炎天下のもと1時間以上にのぼる追走撃。 からの巨大サソリとの戦闘。 鞍馬 (連日続く教授の教えがここに来て炸裂したことも相まって、そこに疲労が重なり―― 鞍馬 宝の山ということですか!? 鞍馬 (――――皆、テンアゲだった……! ハーヴィ 宝の山……!!! アイス …あぁ、そうさ、そうだよ。解るか? 宝飾品としての価値は勿論だが、中には魔力的効果を持つモノもある。(加えてコイツは……何か妙なスイッチが入ってる… アイス (クルーズ生活では殆ど点く事の無かった奥底のOTAKU部分に……火が灯っている……! ハーヴィ あぁ……つまりお得意の魔器とかにも……?(若干気圧されつつ 鞍馬 ホワイトローズさん、詳しいですね……? 鞍馬 自分は、こういった光り物には全く疎く…… ……だがこれだけは知っています。 鞍馬 古今東西、鉱石や宝石は。 贈り物に良いと……!(こいつもこいつでテンションがHEN アイス ああ、ソイツの言うとおり。 お前の右手の薬指のソレとかな!(ハーヴィに ハーヴィ ぴっっ!!?(いきなり被弾して死んだ アイス ソレは宝石自体ってより、何らかの加護がエンチャントされてるっぽいけど… ハーヴィ ちょ、ちょっと待って。 何でアイスさんまで鞍馬さんテンションなんだよ…!? 鞍馬 京呂さん…… ここは自然界が作り出した奇跡にも等しい空間です。 鞍馬 この生態環境にとって我々は異分子極まりません。 勿論、奪うも壊すことも―― 鞍馬 ので。 ちょっとだけ。 ちょっとだけです(ハーヴィの肩グワシ ハーヴィ 鞍馬さん………… (目の焦点が……… アイス は? ていうかお前コレ見てテンション上がらないって言うの? アイス 「何かお返ししたいんだけど…(声色)」とか言ってたよな? 朝?? ハーヴィ ちょっと!!!(バラす!??(赤面して 鞍馬 ほお? 鞍馬 京呂さん、これは武勲です。 勝利報酬です。 棚から金鉱石です。 アイス 魔器利用の試行や調査も兼ねて持ち帰るだけだって。 ちょっとだけ。ちょっとだけな。( ハーヴィ (ああ……2人とも目が……… 暑かったもんなぁ…… アイス 実際お前だって興味無い訳じゃ無いんだろ。 ハーヴィ それは……… ……うん。 鞍馬 であれば。この結晶の如く、一切の曇りはなく。 アイス ああ、見繕って頂いていこう。 簡単な良し悪しなら僕が判定できる。 鞍馬 成程。これは心強い話ですね…… アイス ま、贈答品なら単純な貨幣価値で選ぶモノでもないけど…安っぽい品贈りたくもないだろ。 ハーヴィ …そ、それは確かに。(む、と 鞍馬 どういったものを、といった想定などは? ハーヴィ うーん……まだ迷ってるとこなんだけど…… これだけ色々あったら一層。(周囲を見渡して ハーヴィ 色から考えるなら、ジュディさんに合いそうな、白…か、揃いの赤、かな……。(なんかすごいおずおずしつつ アイス (コッチが恥ずかしくなってくるな……(変テンションの癖に顔覆って 鞍馬 自らの色に染めていく、という手もあります(据わった目線で ハーヴィ 、…!! 鞍馬 例えばそう、このような黒々とした鉱石でも良いのでは?(指し示すのは黒曜石だ 鞍馬 どういったモノかは知りませんが……(と、補足求めてアイスへ目線 アイス オブシディアンか。(見遣って アイス 主に武器の刃に使われる石だな。魔除けとしても利用されてて、悪兆を吸い取る力を持つ…とも言われる。 アイス 後は……磨かれた石面から鏡の性質を持つ、とかな。パワーストーンとしては、浄化や前進の意味合いが強い。 アイス …こんな感じかな。( 鞍馬 魔除けですか。 良いですね。 鞍馬 うるさいコバエが近寄らなくて済みそうですね(真顔 ハーヴィ 成程……。(ふむ、と頷きながらその黒々とした宝石を見―― ハーヴィ ……鞍馬さん?? 鞍馬 (咳払い 鞍馬 白い宝石……というのはあるのでしょうか?(アイスに アイス 透明色も含むならそれなりに多いよ。 例えばコレは――…(壁面に歩んで アイス ホワイトオニキス。コレも魔除けの性質を持つ石だし… アイス こっちはハウライト。コレは『心を綺麗にする』って言われるな。 ハーヴィ …… これ以上綺麗になったらどうなっちゃうんだろう……(真剣 鞍馬 成程。宝石、鉱石とは浄化、魔除けの効能が多いのですね。 鞍馬 良いではありませんか、京呂さん。 蹴散らしましょう。魔を。 ハーヴィ 鞍馬さん……?? アイス ……まー。確かに。 今のクルーズじゃ暗黙の不可侵領域になってるけど… アイス 変な奴来てもおかしくないし、文句言えないもんな。 鞍馬 強い意志で同担拒否すべきかと。 ハーヴィ ……、……!!(Σ ハーヴィ …… ハーヴィ あ、赤いのは何かある……?(アイスに アイス ……。 そうだな……(再び壁面を向いて 鞍馬 ……その指輪とお揃い、ということですね?(良いですねぇ、と言わんばかりの真顔だ…! ハーヴィ ……う、うん……(照れつつ アイス …ルビーは王道に魔除けの石だし、種類も豊富だ。他にも…(何か真剣に吟味してる アイス …へぇ、赤珊瑚もあるんだ?? こんな砂漠なのに一体何処から――… ハーヴィ ……(結構趣味人なんだな…… 知らなかった…… ハーヴィ ……ちなみにその赤珊瑚はどんな宝石なの? アイス 赤珊瑚。コレも強い魔除けの力がある。嵐を鎮める―……なんて謂われもあるな。 アイス コレだけ深い赤の物は血赤珊瑚と呼ばれる。持ち主の長寿、成長。幸福を願う…って言われるな。 ハーヴィ へぇ……(数歩近付いて壁面を見つめて ハーヴィ …(不思議に魅かれるものがあるのか、吸い込まれるようにソレを見てる アイス … ピンと来た? ハーヴィ … そう… ……かも?(判然としない様子だが アイス …そう。(…希少価値は申し分無い。これ程紅い珊瑚は貴重だ。それに… アイス (サンガ・アクラによって精製された為か―…表面がコーティングされ、珊瑚の弱点である脆さや、手入れの難しさが補われているように見える。 鞍馬 かような砂漠に珊瑚、ですか。(ふむ、と 鞍馬 重畳ではありませんか。砂漠の海に赤く燃える礁石。 鞍馬 灼熱の恋を見つけた京呂さんに相応しくもある(うむうむと真顔で ハーヴィ 灼熱って…!(なんか赤面して ハーヴィ (鞍馬さんどうしたんだろう……いや、しばしばこういう感じだったっけか…… ハーヴィ ……と、とにかく。コレは候補入り……かな! ハーヴィ これだけ選択肢があると、即決は出来ないよな…… 大事な選択だし……(慎重派だ アイス まー…時間が許す限り悩んだら良いんじゃない。(言って、腕時計を確認して、…ふと アイス …… アイス …… 僕達これ、(時間という現実的な要素が、 アイス 遭難してる訳じゃないよな……?(ハイな頭に一瞬の冷静さを呼び戻した 蔵馬 地上に戻れば何とかなると思います。幸い発信機(ビーコン)は壊れていませんし……(腕時計めいた端末を見遣って 蔵馬 ……微かながら風の流れも感じます。 おそらく出口も近くにあるかと。 ハーヴィ …そっか。それなら安心かな。 アイス あぁ。 なら大丈夫だな。宝探し続けても。(うん、と 蔵馬 はい。自分は出口を確保しますので、それまで探索を続けていただければ。 ハーヴィ (やっぱりアイスさん普段と危機意識が全然違う…! ハーヴィ 、いいかな?鞍馬さん。 良かったら【獣】の手を貸すけど… 蔵馬 ありがとうございます。こうして防空……いえ、穴ぐらでの作戦も慣れていますので(ご心配なく、と頷き ハーヴィ そっか。(頼もしいな、と微笑んで) じゃあ、お願いするな。 アイス あぁ、頼んだ。 蔵馬 (そうして結晶の斜面を四手で登っていき…… 蔵馬 ホワイトローズさんは、どうされるのです?(登りがてらで横に来て アイス 、……どう、って?(横に視線向けて 蔵馬 贈られるのでしょう? アイス 、…(どう、と聞かれた時点で、半ば予想は付いてたが、) アイス ……まー、そんな重いモノじゃないけど。 …世話になったしな。砂漠でも。 アイス 純粋に趣味でもあるし。幾つか見繕って、納得行くのがあれば、……かな。(随分予防線が多いが ハーヴィ …贈る事、考えてはいるんだ? (今までのアイスさんなら絶対肯定しなかったよな… 蔵馬 ええ。良き事です。 蔵馬 蹴散らしていきましょう。主に魔とかを、ええ。 アイス こ、こいつほど重ったいアレじゃないから!?(なんか焦ってハーヴィ指して 蔵馬 ――軽いのですか? アイス 、 アイス ……、、(なんか目ぐるぐるして)そ、そこ突っ込むなよ…! 困るだろ…! 蔵馬 何が似合うか思い、身に付けている処へ思いを馳せ、首か、指か、手首か。相応しい形容(カタチ)を考える。 蔵馬 ……かような想いを籠められるものが、軽い筈がありません。 蔵馬 贈り物とはきっと、そういうものです。 ……、すみません。 蔵馬 ホワイトローズさんなら、重々承知の上だとは、思いますが…… アイス ………、、 ハーヴィ ……… まぁ、うん。 堂々と話題にするのは恥ずかしい…のかもな。(間に入るように ハーヴィ オレだって全然恥ずかしくない訳じゃないしさ(はは、と苦笑して ハーヴィ …鞍馬さんは…なんだろ、案外情熱的だよな?話聞いてると。 蔵馬 ……。(そんなハーヴィに 蔵馬 ……憧れです。 愛読書の。 ハーヴィ …憧れ。 蔵馬 あとは……そうですね。先輩……上司の受け売りでしょうか。 蔵馬 豪傑で熱血漢、常に前を向いている方でした。 ……自分は、あのように鮮烈な生き方はできませんが…… アイス ……あぁ、前に話聞いた……。 蔵馬 はい。 ……自分も、憧憬の火ぐらいは灯しておきたいものです。 ハーヴィ そっか。 …… ハーヴィ …でも、鞍馬さんなら、きっと良い縁があると思うよ。憧れだけじゃなくてさ。(お世辞じゃなく、と笑って 蔵馬 ……ありがとうございます。(グ、と帽子被り直して 蔵馬 ……お二人は、どうなのですか? その、先輩や師と呼べる方が居たのではないですか? ハーヴィ ………、 アイス …… アイス ……まぁ、いる、……よ。(複雑そうな顔して ハーヴィ ……… うん。オレも、 居た。……(此方は輪を掛けて深刻そうな顔 蔵馬 …… アイス …まぁ、今はこうして、所属を離れて船旅なんかしてる訳だし。…別に仲違いしてるって訳じゃないけどさ。 アイス …ま、僕はそんな感じ。(複雑なんだよ、と言外に) ……お前は?(ハーヴィに ハーヴィ ……ぁぁ、うん。 オレは外の学校にも通ってたけど、家での学び事も多くて。 ハーヴィ ……家の長である大祖父様は博識で、色んな事を教えてもらった。 アイス …(そういえばコイツ結構ボンボンだったっけか ハーヴィ キアシスに縁があったみたいで、魔術に詳しくてさ。魔法陣の読み解き方とか、呪いに使える材料とか、大昔に封印された秘術の話とか… ハーヴィ うん、そういう知識を…沢山授けてもらったよ。(余談だが、ソレが彼の嗜好の原点だ 蔵馬 なるほど……骸骨や十字架を模した服や装飾品を身につけられているのは、そういった理由があったのですね(純度100%善意の言葉だ…! アイス …(小さく頭抱えて ハーヴィ そ、そう!悪魔羽とか鎖とかさ…!書物に図画が沢山乗ってて…!(なんかテンション上げて ハーヴィ (リアル14歳(心)なので恥ずかしくないのだ!! 蔵馬 それは……確かに判る気がします。自分も勲章などには憧れましたし… ハーヴィ よね??(な??と ハーヴィ ……… まあ……、今はもう居ないんだけどさ。(困ったように笑って ハーヴィ うん。 …そんな感じ。…あんまり面白い話じゃ無かったかも。(繕うように 蔵馬 ……そうでしたか。 言い辛い話を、、ありがとうございます。 蔵馬 良い祖父様だったのですね。(表情和らげて ハーヴィ …… ―― ……(俯けた視線で、一瞬目を見開いたように反応し ハーヴィ ………、 ……(無言で顔上げて、笑って ハーヴィ …まー、皆、色んな人の影響を受けて今があるって事だよな。(少し矛先を逸らすような言葉を口にする 蔵馬 ……? ……はい、そうですね(少し違和感を覚えるが返事して 蔵馬 …、それでは自分は出口を探してきます。 何かあれば合図を。 アイス …あぁ、気を付けろよ。 ハーヴィ うん。よろしく。 蔵馬 (相槌をうつと、そのまま奥へ 蔵馬さんが退室しました アイス …(鞍馬を見送り、なんとなしにハーヴィを一瞥した後 アイス …じゃ、僕達もやる事やるか。 ハーヴィ …… うん。 ハーヴィ どんどん吟味しよう。 アイスさんの分もゲットしないとだもんな。 アイス 、だから僕は! 、いや、、……(一度咎められた手前なんか消沈して ハーヴィ ……(照れくさいのは分かる半分。なんでそんなに頑ななんだろうと思う半分だが… ハーヴィ ……(決心が付かない。一歩踏み出せない。 そんな心理はきっと共感できてしまう。 ハーヴィ (……でも、だからこそ、だ。 ハーヴィ …今度はあっちの方の石も見てみたいな。 アイスさんも付いてきてくれる? アイス 、。 …あぁ、勿論だけど。 ハーヴィ じゃ、早速行こっか。 (先んじて歩き出して、少し振り返って ハーヴィ ……“頑張ろ”。 アイス ………。 (やや不自然な文脈に怪訝な顔をするが アイス … 解ってるよ。(小さく返事し、追って歩き出す ハーヴィ (―――― そうして。 ハーヴィ (そんな採掘&鑑定タイムの果てに、手に入れた『掘り出し物』は―― ハーヴィ (宝石だけでは終わらなかった! ハーヴィ ハーヴィ ―― 【悪魔(クロ)】 を 手に入れた! ハーヴィさんが退室しました アイスさんが退室しました
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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●全長132mm ●全幅90mm ●全高39mm ●Item No:19403 ●本体価格600円→本体価格780円(2015年8月改定) ●1994年12月6日発売 【本体内容】 シャーシはスーパー1。 ギヤ比は5 1に加え、4 1が付属。 ギヤケースはグリーン、サイドガードはブルーが付属。 ホイールはフルカウル標準型の赤、タイヤもフルカウル標準型。 ゴムリング付14mmプラローラー、ゴム無し10mmを装備。 【漫画、アニメでの活躍】 「風を味方に付けた者が勝つ!」 鷹羽リョウの最初のマシンとして登場。 強力なダウンフォースによって四輪のパワーを路面に無駄なく伝える高速直線マシン。 また、その強力なダウンフォースを利用して垂直な壁面に車体を押し付けて直線同様に走る『壁走り』を行なう。 どうやって水平面に復帰してるの?とか、S字コーナーどうするの?というツッコミは無しだw 発動方法としては、原作ではカーブ手前で小石や服からちぎったボタンなどをマシンにぶつけて壁に乗り上げさせ、アニメ版ではフロントローラーを斜めに取り付けてあるという設定だった。 因みに、ミニ四駆をボタンで傾けるには、それ相応の腕力・コントロール性・マシンへの愛情が必要である。 ビークスパイダーの空気の刃でいたぶられて、真っ二つにされてしまったマシン。 原作では、実は尺の都合などもあり壁走りは数回しか行っていない。 強いダウンフォースによりコーナー以外でも壁走りをしている。・・・と、いうか、漫画では豪(WGP編)や翼(ネクストレーサー伝1巻おまけ)も壁走りを行っているので、原作者的にはそれほど特別な技でもないのかもしれないw 余談だが、こちらでは鷹羽兄弟の父親もちらっと登場している。 大型トラックの運転手らしい。 その所為で家にあまりいないらしく、鷹羽兄弟が学校さぼって(?)野宿ばかりしてるのはその所為w 放任主義っぽい雰囲気だったしねwww アニメ版では若干設定が細かくなっていて、壁走りの仕組みは上述の通りローラーに細工がしてあるとされ、年末特番ではダウンフォースの詳しい設定が語られている。 こちらでは壁走りはトライダガーの必殺技として描かれ、コーナーで多用していた。 アニメ版では、次郎丸は市販されたセイバー600を次郎丸スペシャルとして改造していたが、原作ではネオトライダガーの意匠をトライダガーXに取り込んだような「トライダガー次郎丸スペシャル」が登場している。 ちなみに、このエピソードでは次郎丸は豪のことを「うんこ野郎」ではなくきちんと名前で呼んでいる。 アニメ版MAX編では市販化されている様子で、登場人物の一人「まさお」が「トライダガーまさおスペシャル」を使用している。 Return Racers第5話にも登場。 北海道で星馬兄弟と草レース中、林の中で現れたヒグマに大きなダメージを食らってしまう。 ヒグマはリョウが追い払ったが、トライダガーはダメージが酷くレース続行不可能と思われた。 しかし、リョウがヒグマから引きちぎった毛皮でボディを補修することを思いつき、トライダガーWX(ワイルドエックス)に進化する。 史上初の毛むくじゃらミニ四駆であるw ってかビークスパイダーに真っ二つにされたトライダガーはどうしたんだろう・・・地元に帰ってから元に戻したのか? 小学館から発行されていた「ミニ四駆全(オール)百科」の巻末漫画「かっとび!進太郎」にも登場。主人公の金満友達のマシン(それ以外にもモブでちらほら)。 徹底した肉抜きと贅沢なパーツ使いでレースを優位に進めるものの、肉抜きのし過ぎでコーナーで大破する。 しかしGUPは主人公のジオエンペラーに移植され、結果大会準優勝を決めることとなる。 【VIP内での評価】 『ホームレス小学生のマシン』 【公式ページ】 http //www.tamiya.com/japan/products/19403tridagger_x/index.htm http //mini4wd.jp/product/item/19403 ネオトライダガーZMC スペシャルキット http //www.tamiya.com/japan/products/94647neotridagger_spkit/index.htm 【備考】 限定GUPでブラックメッキボディとブルーメッキボディが存在した。 以前公開されたトライダガーの初期画稿が、アニメ版WGP編に出てきたロシア代表ССР(キリル文字で、エスエスアールと読む)シルバーフォックスのマシン、オメガにそっくりなデザインである。 逆にトライダガーXXのリヤウイングはオメガそっくりであるwww シャーシをS2に変更したプレミアム版がある。 プライズ版も登場。 2次ブームのころ、トミー(現タカラトミー)からキャラトミカ版が発売された。 トミカサイズでよく再現されたものだったが、パッケージングの都合のためかミニ四駆とはホイールベースの間隔がかなり違うため、全体的に縦長である。
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(暑いな……) 容赦なく照りつける太陽を仰ぎ見て、ヴェイグ・リュングベルは顔を顰める。 白銀に包まれた寒村スールズで育ったヴェイグにとって、この会場の気候は好ましいとは到底言えないものだ。 これでも殺し合いが始まった直後よりは日差しも弱まっているのだが、それでも暑いことに変わりはない。 それどころか、ヴェイグは今の方が暑くなっているように感じていた。 これは、ヴェイグが冷房器具が作動していた六本木ヒルズの内部にいたのが原因だ。 しかもヴェイグは、一階から展望室までを階段を利用して登り下りしているため、内部にいた時間はそれなりに長い。 エレベーターを使えばもっと早く登り下り出来たのだが、田舎育ちのヴェイグがエレベーターの使い方など知っているはずもなかった。 長時間涼しい屋内にいたヒトが太陽の照りつける屋外に出たならば、体感気温が実際のそれよりも高く感じられるのは当然だと言えるだろう。 だが、それでもかつての旅の道中に訪れたアニカマルや砂漠ほどの暑さではない。この程度の暑さは、ヴェイグの歩みを止める理由には成り得ない。 クレアの元に帰る。その願いがある限り、生半可な障害ではヴェイグの歩みは止められない。 だが、この殺し合いもかつての旅のように生半可なものではないことをヴェイグは承知していた。 この殺し合いを打破するためには、かつての旅がそうであったように仲間の力が必要不可欠だ。 そのためにも他の参加者と接触する必要があることを、ヴェイグは強く感じていた。 先程六本木ヒルズの展望台から見た景色をヴェイグは思い出す。そこからの眺めには、ヴェイグの目から見れば特異な物に見える建物群の中でも、群を抜いて特異だと言える建物がいくつかあった。 あのような目立つ建物ならば、他の参加者が目標物と定めてもおかしくはない。ならばまずはそのような建物を目指すべきだろう。 バルカにあった蒸気機関車の線路のような物も気になるが、それは道中確認すればいい。 ヴェイグはそう考え歩き始める。そして、一歩踏み出したところで視界の隅で何かが動いたのを感じた。 ヴェイグは素早く何かが動いた方向を見たが、そこには誰もいない。だが、たしかにそこには動くものがあった。 その動くものとは影。影があるというのに地上にその影を作り出した者の姿はない。ならば影を作り出した者はどこにいるのか。答えは簡単、空である。 ヴェイグは弾かれたように空を見上げる。そこには、炎の翼を持つ少女が鎧を纏った男の手を引いて飛んでいくという奇妙な光景があった。 (……炎ということは、あの少女もマオと同じ炎のフォルスの能力者なのか? だが、翼を作って空を飛ぶなんてことはマオには出来なかったはずだ。 火の聖獣によって生み出されたマオよりも練度の高い炎のフォルス使いが存在するとは思えないが……) ヴェイグの頭を様々な考えが過るが、ヴェイグは首を振ってそれらを頭から追い出す。 今大事なのはあの二人の能力ではなくスタンスだ。二人で行動しているということはこの殺し合いに乗っている可能性は低い。ならば、すぐにでも追って接触する価値は十分ある。 そうこうしている間にも、二人の姿はどんどん離れていっている。少しずつ高度が下がってきているのは、飛行が長時間維持できないからなのか、どこかに降りるつもりだからなのか。 どちらにしても接触するチャンスだ。ヴェイグはそう考え、腰を落とし構えをとる。ヴェイグは剣士であり、剣を持たない今は剣技を使うことはできない。 しかし、ヴェイグはただの剣士ではなく、氷のフォルスを持った剣士だ。故に、剣が無くてもヴェイグには使える技がある。 「絶・瞬影迅ッ!」 ヴェイグの体が蒼き光を放つ。そうして走りだしたヴェイグのスピードは、常人が出せるそれを遥かに超えていた。 フォルスにより自らの俊敏性を増大させる絶・瞬影迅の力を用いて、ヴェイグはビル群の中を疾駆する。 目指すは二人との接触。クレアの元に戻るための重要な第一歩と成り得るチャンスを逃すまいと、ヴェイグはさらにそのスピードを上げていった。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 藤原妹紅とブロント。 混沌の騎士から逃走した二人は、快適とはお世辞にも言えない空の旅を終えて、ビルとビルの間の路地裏に降り立った。 着地するやいなや、妹紅はその場に座り込む。脱衣拳との戦闘を終えた時点で既にかなり疲労していたのだ。その状態からさらに鎧を纏った男一人を支えて飛行した妹紅の疲労は並のものではない。 一方のブロントは俯き、悔しそうに身を震わせていた。自分があの少女――東京タワーを一人で逃したりしなければ、彼女は死ななかったかもしれない。そんな後悔の念に、ブロントは襲われていた。 ナイトの仕事はタゲを集め後衛に攻撃が届かないようにすることだ。 先程の暴走した脱衣拳のような、前衛に見向きもせず後衛を襲おうとする手合いはナイトとしては戦いにくい。 故に、東京タワーを戦闘区域から離脱させてタゲを強制的に自分に集めたブロントの判断は、すべてがすべて間違っていたわけではない。 だが、ブロントは失念していたのだ。この殺し合いの場すべてが戦闘区域であり、ヴァナでいうところの街のような安全な場所などどこにもないということを。 そしてその結果、逃げた東京タワーは混沌の騎士と遭遇し、殺された。 守れなかった。唯一ぬにの盾であるナイトが少女一人を、守れなかったのだ。 いや、守れなかったのは少女だけではない。あの首輪を爆破されて死んだ少年もだ。 『助けを求めていたにもかかわらずとんずらが間に合わなかった俺もまだまだ未熟ナイトだった感だが いつまでもネガるよりも前を見て助けられる命を助けるべきだと思った』 この殺し合いが始まった直後にブロントが言った言葉だ。実際、ブロントは助けられる命を助けるつもりだった。だが、現実はどうだ。 助けられたはずの命すら、自分は助けられなかったではないか。 その事実に、ブロントの怒りは有頂天になっていた。 その怒りの矛先が向けられているのは、東京タワーを殺した混沌の騎士と、ナイトとしての役目を何一つ果たせず、混沌の騎士をハイスラでボコることもできなかった自分自身だ。 だが、怒りをぶつけようにも混沌の騎士は今この場におらず、自分自身に怒りをぶつけるというのも無理な話だ。 やり切れない思いの捌け口を求めるかのように、ゆっくりとブロントの拳が持ち上げられる。 だが、その拳は怒りに震えこそしているものの、何時まで経っても眼前に存在するビルの壁面に振り下ろされることはなかった。 ブロントにとって、今ここで怒りに囚われた勢いのまま壁面にメガトンパンチを繰り出すことは至極簡単だ。だが、そんなことをしたら確実に辺りに破砕音が響き渡る。 そうなれば殺し合いに乗った参加者に発見されてしまうかもしれない。 ブロント一人だけならばともかく、消耗した妹紅がいる状態での戦闘は極力避ける必要がある。 一級廃人であるブロントは怒りが有頂天になっていても、冷静さを完全に失うようなことはない。 一時的な感情に流された結果、アワレにも全滅したパーティをブロントはヴァナで何度も見てきた。 謙虚なナイトである自分がそんな貧弱一般人のようなミスをしてはならない。そうブロントは必死に自分に言い聞かせていた。 その光景を見ながら、妹紅の手に握られているディムロスは複雑な心境を抱いていた。 撤退の指示を出したのは自分だ。あの場で混沌の騎士と交戦しても勝算はほとんどない。 そう判断したディムロスは、少しでも損害を減らすためにブロントの意志を無視して撤退を選んだ。軍人として、冷静に、冷酷に。 そして、その選択が間違っていたとはディムロスは思わない。だが、それでも。 (我は軍人の判断という名の下のワガママにブロントを付きあわせ、誇りを傷つけてしまったのではないか。騎士にとって、場合によっては命よりも大事なものとなり得る、その誇りを) 目の前で激しく、それでいて静かに怒るブロントを見ていると、そう思ってしまう。 何か声をかけるべきか、そっとしておくべきか。ディムロスは思案する。だが、その答えはついぞ出ることはなかった。 路地裏に、蒼を纏った一人の男が駆け込んできたからだ。 『ッ!? 妹紅ッ! ブロントッ!』 ディムロスの叫びがコアクリスタルから発せられた時には、既にブロントは動いていた。 滑らかな動きでデイバッグからベルセリオスを取り出し、闖入者に切っ先を向ける。 それに数瞬遅れて立ち上がった妹紅も、ディムロスを片手で持ちながらもう片方の手を闖入者に向け弾幕の発射体制に入る。 「おいィ? 俺は今マジでぶん殴りたくなるほどむかついてるんですがねえ……? もしお前が殺し合いに乗ってるならリアルで痛い目を見ることになる」 「私も、貴方が殺し合いに乗ってるんなら容赦はしないわよ?」 警告する二人に対して、蒼き闖入者――ヴェイグ・リュングベルは、己の叫びをもって答える。 「俺は殺し合いには乗っていない! あんたたちもそうなんだろう!?」 そのままヴェイグはデイバッグを地面に置き、両手を挙げる。降参、もしくは敵意のないことを示すポーズだ。 それを受けて、妹紅とブロントは顔を見合わせる。アイコンタクトによりブロントとの意見が一致していることを察した妹紅は、警戒を解くことなくヴェイグに問いかける。 「その言葉、はいそうですかって簡単に信じられると思う? 言葉だけじゃなくて、証拠になるような物がないと信用はできないわよ」 「証拠か……。一応、見せられないわけでもない。あんたたちが満足するかはわからないがな」 「ほう、経験が生きたなはやく見せるべきそうすべき」 「わかった。……いくぞ」 そう言うと、ヴェイグはビルに向けて手をかざす。それに呼応するかのように、両側の壁面が蒼く光った、その一瞬後。 そこには、美しく輝く氷の柱がビルとビルを繋ぐかのように生成されていた。 『この男もソーディアン無しで術を……!?』 「これが俺の力――氷のフォルスだ。もし俺が殺し合いに乗っていたなら、四の五の言わずにあんたたちを凍らせてから殺していたはずだ。 ……これでは、満足できないか?」 氷柱の生成を確認したヴェイグは改めて二人に向き直り、そう告げた。 再度顔を見合わせる妹紅とブロント。 ほんの少しの逡巡の末、ブロントは剣を、妹紅は手を下ろした。 「その様子だと、どうやら満足してくれたみたいだな」 「まあね。たしかに貴方の言っている通り、不意打ちであれをやられたら結構厳しいと思ったよ。 それに、迷いなくここに飛び込んできたってことは、貴方は私達の居場所を知っていたんでしょう?」 「ああ、先程空を飛んでいたのを見たからな。後を追わせてもらった」 暑い中全力で走ってきたからだろうか、額に浮かぶ汗を拭いながらヴェイグは問いに答える。 三人からは、先程までのような緊迫感に満ちた雰囲気はなくなっていた。 「なるほどね。こちらの居場所を知っていて、なおかつ一撃でこちらを無力化できる手段を持っている。 それだけ揃ってるのにわざわざ姿を晒すのは、私達を殺すつもりだったんなら下策も下策だからね。 私は貴方を信用してもいい。ブロントさん、貴方も同じ意見と考えていいのよね?」 「ぜんえzん問題にぃブリザド無詠唱で撃てるのは卑怯すぐると思うがそれがとてとてなのは確定的に明らか 強力なブリザド使いがPT入りすることで総理大臣はアワレにも絶望しひややせかくことになる」 「……つまり、どういうことだ?」 「信用するってことよ。それで、できれば貴方の名前を教えてもらえないかしら? ちなみに私は藤原妹紅。それでこっちが――」 「俺はブロントっていう謙虚なナイト謙虚だからさんづけでブロントさんでいい」 「俺はヴェイグ、ヴェイグ・リュングベルだ。……妹紅、ブロントさん。単刀直入に言わせてもらうが、あんたたちに頼みがある。 ……俺には帰りたい場所が、帰らなきゃいけない場所がある。そこに帰るために、あんたたちに手を貸して欲しいんだ」 ヴェイグは真剣な面持ちで、二人にそう告げる。 それに対して二人は――微笑を返した。 「……何がおかしい?」 「いや、ね。さっきブロントさんが、強力なブリザド使いがPT入りすることでなんとかかんとかって言ってたでしょう? 貴方が頼みごとをする前から、ブロントさんは貴方と一緒に行動することを決めてたのよ。もちろん、私もそれは歓迎するわ。 ……それに、私たちにも手伝ってほしいことはあるしね」 「頼られたくて頼られるんじゃない頼られてしまうのがナイトだからなPTメンバーを助けるのはナイトとして当然に決まってるでしょう?」 「ありがとう、二人とも。……よろしく頼む」 その言葉と共に、ヴェイグは両の手を妹紅とブロントに差し出す。 そして妹紅とブロントも、差し出されたその手を、しっかりと握り返す。 その光景を祝福するかのように、先程ヴェイグが作り出した氷柱が、陽光を浴びてキラキラと輝いていた。 「ところで妹紅。その衣服……そういう趣味なのか?」 「私だって好んでこんな格好してるわけじゃないわよ!?」 【港区・路地裏/一日目・夕方】 【藤原妹紅@東方Project】 [状態] ダメージ(中)、疲労(極大)左腕骨折(応急処置済み) 混沌の騎士へ怒り [装備] ソーディアン・ディムロス、スク水 [道具] 基本支給品 [思考・状況]基本 主催者を懲らしめ、幻想郷に帰る 0:脱衣拳…… 1:ブロント、ヴェイグと行動する。少し休みたい 2:ミクトランと混沌の騎士は倒す ※再生能力は制限により弱体化しています。 ※飛行及び空中での能力連続使用に制限。 【ソーディアン・ディムロスの思考】 1:ブロントに声をかけるべきか……? 2:ミクトランがこの会場に……? 【ブロント@ファイナルファンタジーXI】 【状態】 ダメージ(中)、疲労(中)自己嫌悪、東京タワーの死にショック 【装備】 ソーディアン・ベルセリオス、ガラントアーマー+1(ガントレットのみバッグ内) 【道具】 基本支給品一式、 【思考】基本:主催者をボコる 0:脱衣拳…… 1:他の参加者を探し、戦えそうなら仲間に、戦えなさそうなら保護 2:殺し合いに乗ってる奴はメガトンパンチ 3:ミクトランと混沌の騎士は倒す ※制限によりキングベヒんもス等は召喚不可 【ヴェイグ・リュングベル@テイルズオブリバース】 [状態] 疲労(小) [装備] なし [道具] 基本支給品 ニンテンドーDS@現実、PSP@現実、iPad@現実(表面に少々の傷アリ) [思考・状況] 基本 クレアの元に帰る。 1:殺し合いには乗らない。 2:妹紅、ブロントと行動。 3:同じ志を持つ参加者を探す。出来れば剣も手に入れたい。 4:自分に与えられた支給品を使いこなせる参加者も探す。 068:パロロワ考察 投下順 070:今は悪魔より主婦が微笑む時代なんだ! : 時系列順 : 060:手遅れの後悔 藤原妹紅 :[[]] 060:手遅れの後悔 ブロント :[[]] 047:嗚呼。それにしても剣が欲しい…… ヴェイグ・リュングベル :[[]]
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試合開始の声とともに、ダブルウィングは右腕のライフルをパルヴァライザーへ向ける。 そのまま引き金を引き、連射。 放たれた弾丸は全てパルヴァライザーのコアにヒットするが、装甲に傷がついた様子はない。 「コーティングの役目になってるのか……!」 彼のACと融合したパルヴァライザーは、コアや関節などの急所をカバーするように機体を包み込んでいた。 弾丸を全て受けきった後、反撃するかのようにパルヴァライザーが突進してくる。 その速度は、通常のACよりも速い。OBまでとはいかないが、それに近い速度は得ている。 リトルベアはその速度に少々ひるみながらも、突っ込んでくる相手に対しブレードでの応戦を準備する。 突進してくるパルヴァライザーとの距離を見極め、踏みこむ。 左腕に取り付けられたブレードから橙色の刀身が現れ、右から左へ、切り上げるように左腕を振るう。 同時にパルヴァライザーも応戦するように左腕を振るう。 しかしパルヴァライザーに装備されたブレードから伸びたのは、通常の金属粒子の刀身とは全く異なる、まるで水晶のような蒼く透き通った実体の刀身だった。 長さも通常のブレードとは比べ物にならないほど長い。 「な……!」 振るわれた刀身はあと少しでパルヴァライザーを切り裂こうと肉薄していたダブルウィングのブレード部分をガンッ、と左腕ごとはじき返す。 切断能力はないようだがその代りに鈍器としての役割は優秀なようだ。 実体ブレードをもろに食らった左腕は大きくその形を歪ませ、ブレードは叩き潰されて使い物にならなくなっていた。 「くそっ!」 あの硬度でコアを殴られてはひとたまりもない。もし突き刺されでもしたら一撃だろう。 左腕を駄目にされたことに悪態をつきながらブーストを吹かして後退、大きく距離を離すダブルウィング。 パルヴァライザーもそれを追うように前進し、右腕のレーザーライフルで追撃してくる。 プラズマライフルかと思えるほどの太い光条が何本もダブルウィングに降り注ぐ。 横へスライドして回避行動をとるが、それでも何本かはダブルウィングの装甲を焼き、電装部をむき出しにする。 被弾後、ダブルウィングコクピット内、リトルベアの目の前にあるメインモニターにはいくつかの警告が表示されていた。 どうやら今ので電装部も多少焼かれたらしい。 「ライフルは駄目、ブレードも使えないとなると……」 武器を肩のミサイルに切り替え、四発分ロックする。発射。 ポッドから四発のミサイルが順次発射され、白煙を残しながら標的のパルヴァライザーへ迫るが、 当のパルヴァライザーは回避行動を取るどころか逆にミサイルの群れへ突っ込んできた。 もしミサイルが空中で分裂するマルチミサイルならばそういう戦法もあっただろうが、面として向かってくる四発のミサイルに突進するのは自殺行為以外の何物でもなかった。 結局、パルヴァライザーはミサイルを回避することもなく、四発全てをその躯体で受け止める。 爆煙がコアを包み込み、衝撃が突進の推力を奪おうとするが、それでもパルヴァライザーはダブルウィングに向かって前進してくる。 「何のつもりだ……?」 ブーストペダルを踏み込んでジャンプ、パルヴァライザーの頭上を飛び越え後ろに回り込むが、 パルヴァライザーも突進方向はそのままに急速旋回、ダブルウィングに向き合いながら後退する。 ダブルウィングは空中で再びパルヴァライザーをロックオン、ミサイルを一発、二発と多重ロックしていく。 が、ここでパルヴァライザーの異変に気付く。 先ほどまではなかった、左肩の後ろから前方に向かって長く伸びる筒。あれは―― 「レーザーキャノン――」 筒の内部が光ったと認識できた次の瞬間には、ダブルウィングの頭部を光条が通り過ぎていた。 ジャァッ、とレーザーが装甲を焼く音とともに、メインモニターに表示されていた警告の類が、一瞬にして全て消える。 どうやら頭部の電装部をやられたらしい。となると頭部は完全に破壊されたとみて間違いないだろう。 「くそっ!」 悪態をつきつつ急いでトリガーを引いてミサイルを発射し、パルヴァライザーとの距離を放しつつ着地する。 三発のミサイルがパルヴァライザーに降り注ぐが、それを回避する様子はない。 こちらをじっと見据え、レーザーキャノンの砲身を静かにダブルウィングに向けている。 「まだ撃つか!?」 急いでブーストペダルを踏んで右にスライド、直後ダブルウィングのすぐ横を蒼い光条が高速で通り過ぎる。 そしてダブルウィングの放ったミサイルは三発ともパルヴァライザーに降り注ぎ、再びその躯体を爆煙で包み込む。 「回避できないのか……?」 やや遠距離から放たれたミサイルを全く避けようとせず、防御もせずに受け止めるというのはどう考えても不自然だ。 先ほどの四発のミサイルも回避行動もなく単純に突っ込んできた。 となれば現在あのパルヴァライザーを操っている“闘争本能”とやらは、相手を攻撃することだけを考え、 相手の攻撃をどうこうするという考えは持ち合わせていないと考えるのが妥当なところだろう。 それほど自身の防御力に自信があるということなのかもしれないが。 「……ん?あれは……」 爆煙が次第に晴れ、中からパルヴァライザーが姿を現す。 しかしその姿は先ほどとは少し違ったものだった。 「装甲が……」 機体を覆っていたオレンジ色のコーティング部分は、ミサイルが着弾したところだけ剥離し、その下にある通常のACの装甲がむき出しになっていた。 パルヴァライザーの足元には、その剥離したコーティングと思われるオレンジ色の物体が落ちている。 てらてらと艶めかしく光るそれは、個体というよりは、半固体、流動物のようだった。 「あのコーティング、まだ固まっていないのか……?」 まだ完全に凝固していない、または凝固することのないコーティングが、ミサイルの爆風で剥離したのだとしたら、これは有効な手段と言える。 「やるなら一気にだ!」 パルヴァライザーが再び高速で突進してくる。 ダブルウィングはそれを避けるようにパルヴァライザーを中心とした円運動に入り、ロックオンサイトにパルヴァライザーをとらえ続ける。 「……三発、四発、五発……」 パルヴァライザーに複数のミサイルがロックされていく。 指の掛けられたトリガーはまだ引かない。 その間にもパルヴァライザーはダブルウィングを追尾しながら、レーザーライフルを断続的にはなってくる。 高速で飛来するレーザー全てを回避できるわけもなく、ダブルウィングの装甲、そして内部の電装部は徐々に焼かれていく。 「……九発、十発!」 ポッドが連続でミサイルを発射できる限界までロックオンすると同時に、トリガーを引く。 くぐもった破裂音が連続で鳴り響き、赤いミサイルポッドからミサイルが次々に解き放たれる。 幾多の白煙を残しながら次々に飛んでいくミサイル群。 パルヴァライザーは相変わらずダブルウィングに向けてレーザーを放つが、偶然にもそれが二発のミサイルを空中で迎撃する。残り八発。 ダブルウィングを追従する形で地を滑るパルヴァライザーも、多少の円弧を描いて滑るがミサイルの旋回範囲外ではない。 最初の一発がコアに被弾、それに続くように残りのミサイルが連続してパルヴァライザーを襲う。 頭部、腕部、コアを中心に降り注ぐミサイルの雨は、爆煙でパルヴァライザーの姿をあっという間に見えなくする。 「どうだ……」 漂う爆煙から距離を置き、細心の注意を払いながら煙が晴れるのを見つめる。 晴れかけた爆煙の中から、信じられない速度で飛び出してくるものがあった。 コアを中心として、通常のACの装甲がほとんど露出したパルヴァライザー。 コーティングを剥がすことには成功、コア自体にも、多少の損傷を与えている。 巨大なブレードを携えた左腕を振りかぶったまま一瞬でダブルウィングに肉薄し、ずしゃ、という音を響かせる。同時に大きな衝撃。 「がっ!」 急な衝撃に脳が揺られる。ヘルメットをしているが、だからといって衝撃を無効化できるものではない。 軽い脳震盪を起こしながらもメインモニターを見る。 大きく全面に映し出されるパルヴァライザー。大部分が剥離しわずかに張り付いているオレンジのコーティングがまるで皮膚のようで、なんとも不気味だ。 頭部が破損しているため被害状況が分からないが、衝撃の方向からしておそらく機体左側をやられたか。 あの体勢からブレードを振るったとすると、直撃したのはおそらく左腕。 「右腕でなくて助かったよ」 後ろにダッシュし、少々距離を離す。 ちょうどAC一体分、距離の離れた二体が各々のライフルを構えるのは同時だった。 ジャカッと音を立てて空中で向き合う二つの銃口。先に引き金を引いたのは、パルヴァライザーだった。 放たれた一条のレーザーは、ダブルウィングをかすめることもせずにあさっての方向へ飛んでいく。 にやりと笑うリトルベア。 レーザーライフルの銃身に添えられた、ダブルウィングのライフルの銃口。 ダブルウィングはパルヴァライザーが引き金を引く直前に一歩踏み込み、ライフルの銃口でパルヴァライザーのレーザーライフルをいなしていた。 結果、放たれたレーザーはあさっての方向へ照射され、後方の壁面に小さな焦げ跡を作ったのみとなった。 もう一歩踏み込み、パルヴァライザーのコアにライフルを突き付ける。 この距離ではレーザーライフルもブレードも、たいした効果はなさない。 「僕の勝ちだ」 広い部屋に連続した何発もの銃声が鳴り響き、それが止む頃には、パルヴァライザーが黒煙を上げながら膝をついていた。 「……やれやれ。“粉砕する者”も大したことないな。」 彼からの通信。どうやら、戦闘が終了して意識が戻ったらしい。 「君が操縦してたら、負けてただろうね」 「へへ。……お前に負けないように努力、してたんだけどな……こんな奴に取り込まれるようじゃ、俺もまだまだだ……」 「…………」 「なあ、リトルベア」 「……うん」 「これほどの科学力を持っていながら、なぜ旧世代は滅んだと思う?」 「え?えっと……大破壊、かな」 突然の質問に戸惑いながらも、リトルベアはなんとか思いついた回答を返す。 「大破壊か。確かに俺たちのレイヤードが作られた理由はそれによるものだが、それとはまた別の理由だ。単純明快な理由だよ」 「自滅したのさ。自らの作り出した生物兵器を制御しきれず、文明ごと滅ぶに至った。ここで作られている兵器は、それほどの脅威を持っている」 「あれが外に解き放たれたら、人類に未来はない。だから、お前が止めてくれ。あの根元から、精製施設の中枢へ行ける」 パルヴァライザーの腕が指し示す先には、焼けただれた巨大な機械が壁に埋め込まれる形で鎮座していた。 「分かった。任せてくれ」 「……ああ、それと、お前のオペレーターに、伝言を頼みたい」 「私に?」 「そうだ。……エマに、謝っておいてくれ。いきなり消えて悪かったって」 「……直接、言ったらどうですか」 「無理だな……もう持たない」 パルヴァライザーの右腕が突如爆散する。 間もなく、右腕だけでなく、全身が粉々に吹き飛ぶだろう。 「リトルベア。お前をこんなところで死なせることになった上に、大変なこと頼んじまったが……責め苦は向こうでお前の気が済むまで聞こう……じゃあな」 パルヴァライザーはその場に静かに倒れこむと、一際大きな爆発音とともに、跡形もなく砕け散った。 機械の根元を破壊すると出てきたのは、AC一体分ほどの大きさの空洞だった。 中は真っ暗でどこまで続いているのかも分からない。 一歩踏み出し、空洞に入る。自由落下。 長い長い空洞は、一向に終りが見えない。 「こりゃ、確かに帰れないな」 「リトルベア……」 「人類の未来がかかってる。最後まで、サポートよろしく頼む」 「……わかりました……」 その後沈黙が続いた後、ようやくダブルウィングは空洞を抜けた。 円形の部屋の中央に、六本の光の柱が伸びていた。 ここが、精製施設の中枢らしい。 「これが、中枢……」 なんと美しい部屋だろうか。 幾何学的な模様が描かれた床に断続的に赤い光が立ち昇る壁。 とてもここが生物兵器を作り出す施設の中枢とは思えない。 「壁面に、六つの熱源を確認。おそらくエネルギー供給源と思われます。全て破壊してください」 「了解」 傷ついた機体を引きずりながら、ライフルで壁面のパネルを順番に破壊していく。 「次で最後です」 最後のパネルにライフルを数発撃ちこみ、破壊する。 部屋の中心にあった光の柱が消え、部屋全体の明かりも消える。 先ほどまでとは正反対の、薄暗い部屋がそこにはあった。 「これで、終りか……」 天井を見上げて、リトルベアが呟く。 「これで、この施設は停止。悪魔の生物兵器は、地上に出ることなく、ここで朽ち果てることになる」 「約束は、果たしたよ……」 「リトルベア……どうやら、その部屋からの脱出方法は、あの空洞以外にないようです……」 オペレーターが言いづらそうに告げるが、リトルベアはあまり気にした様子でもない。 「そうか。あの空洞を登るのは、無理だな。距離がありすぎる」 ダブルウィングの戦闘モードを切り、膝をつかせる。 「できれば彼の傍で死にたかったけど、それも無理か……」 シートベルトを外して、手にはめたグラブを脱ぐ。ヘルメットも抜いだ。 シートを後ろに倒し、静かに横たわる。 目を瞑ると、死が目の前にあるというのに驚くほど心が穏やかなことに気づいた。 「餓死はごめんだからね、あとは、リトルベアを自爆させるだけ。こんな機能いつ使うのかと思ったけど、意外なところで使うもんだ」 「そんな……!救助を要請します!それまで待ってください!」 「ここまで救助になんかこれるはずないよ。それに……彼を待たせちゃ悪い」 「諦めないでください……!」 オペレーターが悲痛な声を上げる。通信機の向こうでは、泣いているだろうか。 救助部隊がここまで来れるかどうかは、コーテックスに属する彼女が一番分かっていることだ。 「……もういいんだ。僕はレイヴンとして十分満足した。思い残すことは、何もない」 「残された人は、どうなるんですか……」 それは、自分の家族や友人だろうか。それとも、彼女自身か。 「……ごめん……」 「そんな言葉いらないから……だから、帰ってきて……!」 後は、通信機からは彼女の嗚咽が聞こえてくるばかりだった。 いつまでも、いつまでも。決して彼女が泣きやむことはなかった。 「……部屋の住所を送信しておくよ。犬を飼ってるんだ。君に後の世話を頼みたい」 「っく……ひっく……そんなの……こんなときに……」 「うん……でも、これぐらいしか、僕が君に残せそうなものはないから」 「……っ……っく……」 「……じゃあ、もうそろそろ行くよ。今まで、本当にありがとう」 コンソールパネルを操作し、ダブルウィングの自爆装置を作動させる。 数十秒後には、ダブルウィングは搭乗者もろとも、粉々に爆散するだろう。 「最後にもう一つお願い。もう誰も、ここへは近づけないようにしてほしい。この施設が再び蘇ることがないように。もう誰も、ここで死ぬことがないように」 「……っ……はい……」 彼女の返事は悲しみにまみれたものだったが、それでもはっきりとした返事だった。 「ありがとう。……それじゃあ、もう時間だ。さようなら、――――」 最後に呼んだ彼女の名前は、爆音にかき消された。 それから数日後。 三大企業をはじめとする企業群は、突如未踏査地区周辺からの完全撤退を表明、以降地上開発は未踏査地区とは正反対の地域を中心に展開されることとなり、 未踏査地区及びその周辺はコーテックスにより完全封鎖地区に指定された。 それからというもの、未踏査地区周辺に近寄る者はおらず、その存在も時の流れと企業間の覇権を巡る戦争の中で忘れ去られることとなった。 そして、数十年後。コーテックスに代わりレイヴンズアークがレイヴンを管理する未来―― 『ナービス、自社領の未開発区で謎の新資源を発見か』 To be continued to NEXUS…
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奥槌(おうつち) 露珠(つゆみ) 「さて、今日はみんなの親睦を深めるためにゲームをしましょう。こんな時だからこそ、よ?」 ≪プロフィール≫ 【コードネーム】 【性別】女 【年齢】28 【身長】中 【体重】軽 【誕生日】2/2 【血液型】O 【ブリード】トライブリード 【シンドローム】キュマイラ/エグザイル/ハヌマーン 【ワークス/カヴァー】UGN支部長/UGN支部長 【ロイス】 [Dロイス]:野獣本能(ビーストハート) キュマイラのマイナーをセットアップで使用,使用後侵食率+5,1/シーン [Dロイス]:守護者(ガーディアン) 攻撃を自身への単体に変更,使用後侵食率+1D,1/シナ,タイタス昇華の判定D+10不可 【ライフパス】 出自: 天涯孤独 経験: 仲間の死 邂逅: 覚醒: 感染 衝動: 自傷 【能力値・技能】 肉体:6 感覚:1 精神:1 社会:2 〈白兵〉1 〈RC〉1 〈回避〉5 〈調達〉1 〈情報〉(UGN)1 【副能力値】 基本侵食率:34 HP:33 行動値:3 戦闘移動 8 全力移動 16 【エフェクト】 種別 名称 Lv 上限 タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵食値 制限 効果 使用回数 - ≪リザレクト≫ - オート x HP回復。 - ≪ワーディング≫ 1 オート 0 エキストラ除外。 リフレックス 2 3 R Syn 2 C-LV 完全獣化 1 3 mn - 6 シーン間【肉体】判定D+[LV+2],アイテム不可 異形の守り 1 1 A - 2 バステ1回復 崩れずの群れ 1 1 A - 自身 至近 2 DR前.カバーリング,行動済みに干渉しない 1/MP 守護者の巨壁 1 1 A - 6 リミット 攻撃を自身への単体に変更,カバー不可 1/シナ アクロバット 1 3 R 回避 1 ドッジD+LV 残像 2 3 - - ドッジD+[LV+2],侵食率LvUP無し,基本値+4 真空返し 1 5 R Syn 2D10 120% ドッジ達成値+[LV*3],成功→他のキャラへも失敗に 1/シナ 獣王の献身 0 3 A - 単体 至近 2 自傷,120% [対象 単体]攻撃の対象を自身に LV/シナ 魔獣の証 0 3 A - 自身 4D10 120% 戦闘不能となった際回復,HP[LV*10]回復 1/シナ 異形の転身 0 3 I - 5 戦闘移動,離脱可能 LV/シナ 命のカーテン 0 3 A - 4 《崩れずの群れ》直前に使用,10mカバーに変更 LV/シナ アナザーセルフ 0 1 A - 自身 4D10 120% 使用回数回復 1/シナ 透過 0 1 A - 自身 4D10 120% 重圧でも使用可,HPダメージ0に 1/シナ 空蝉 0 1 A - 4D10 120% 重圧でも使用可,HPダメージ0に 1/シナ 【イージーエフェクト】 名称 Lv タイミング 技能 難易度 対象 射程 侵食値 備考 蝙蝠の耳 1 超聴覚 真偽感知 0 虚言看破 美しき罪人 0 美貌維持 鋭敏感覚 0 感覚器官強化 軽功 0 身軽 異形の歩み 0 壁面等移動 【思い出】 名称 タイミング pt 対象 射程 技能 効果 ✓ 光となりて皆を守らん オート 5 攻撃の対象を全て自身に、ダメージ等倍 此処が我等の帰る家 セットアップ 6 視界選 対象の不利な効果を任意個打ち消し、そのラウンド間侵食率による制限を無視してリザレクトを1回使用可能にする ダメージロール前 8 自身の存在するエンゲージ内に与えられる全ダメージを無効化し、次のラウンドのクリンナッププロセス開始時にそのダメージの合計値を同エンゲージ内に与える。 19/21pt (初期作時) 名称 種別 個数 経験点 エフェクト 取得 15 150 エフェクト Lv 24 120 イージー 取得 6 12 能力値 追加 1 10 技能 追加 4 8 初期作130+170 300 【アイテム】常備化P:6 財産P: 名称 種別 常備化 詳細 ≪容姿・性格≫ ≪設定≫ 《PLより》 とりあえず設置。 カバーでロイスコントロールしつつ申し訳程度に殴る準ガーダーかな。 平時は盲目、獣化で2+6=八目な支部長の優しい感じなおねえさん。 超音波の網でも発すれば部屋の中くらいは"見えている"から安心ですね。 所謂タランチュラのオオツチグモ+盲目の蜘蛛Sinopoda scurion属するアシダカグモ科のツユグモ+雨粒の乗った蜘蛛の巣綺麗だよね、みたいな命名
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テキスト集トップへ戻る || 森の廃鉱 小さな果樹林 獣谷の泉 はぐれ熊の茂み 瘴気の森 人喰い蛾の庭 騒がしい沼地 蝙蝠の狭き巣穴 猛毒洞穴 凍てついた地底湖 南の聖堂 風止まぬ書庫 金鹿図書館 小迷宮 人喰い蛾の庭 危険で巨大な蛾が巣食う小さな森。 珍しい植物の魔物が繁殖している。 (クエスト「蛾の卵」報告後に更新) 危険で巨大な蛾が巣食う小さな森。 珍しい植物の魔物が繁殖している。 蛾はずる賢く、他の敵に気が向いている 冒険者に襲いかかる。 また、中央部には開かずの扉がある。 丹紅ノ石林C-1 人喰い蛾の庭を発見 人喰い蛾の庭A-1、A-3 キノコ(一度も食べていない) A-1、A-3 キノコ(一度どちらかを食べている) A-3 閉ざされた扉(クエスト「禍つ風、彼方より」受領前) C-2、C-3 蛾の卵(クエスト「蛾の卵」受領前) 丹紅ノ石林 C-1 人喰い蛾の庭を発見 君たちはディノゲイターに守られるように 存在する、崖の上の森に近づく。 噂によると、この周囲の野生動物は 肉食性のディノゲイターを恐れ、 森に近づこうとしない。 …動物がほとんどいない森とは どのような姿に成長を遂げるのだろうか? 君たちは興味を引かれる。 小迷宮『人喰い蛾の庭』を発見した! 人喰い蛾の庭 A-1、A-3 キノコ(一度も食べていない) 初回 巨大な蛾が住まう森林を探索する 君たちは、広間の片隅にキノコが 群生しているのを発見する。 それは街の市場にも並ぶことのある ありふれたキノコである。 もし君たちがこれまでの探索で 空腹を覚えているのなら キノコを食べても構わない。 2回目以降 広間の片隅にキノコが群生している…。 君たちがもし空腹なら それを食べてもいいだろう。 キノコを食べますか? 【 YES 】/【 N O 】 NO 特に空腹感を覚えていなかった 君たちは、キノコには手を伸ばさず 探索に戻ることにする。 YES 分岐:パーティにルーンマスターがいない 何の変哲もないキノコだったが 空腹だった君たちにとってそれは 御馳走だった。 満腹になった君たちは意気揚々と 探索を続けることにする。 全員のHPが20した。 分岐:パーティにルーンマスターがいる 印術師である(キャラ名)は 簡単な火のルーンを刻み、採れたての 森の幸に軽く火を通してくれる。 君たちは暖かく、香ばしさが増した キノコを心行くまで楽しむと 探索に戻るべく、歩き始める。 全員のHPが30、TPが10回復した。 A-1、A-3 キノコ(一度どちらかを食べている) 巨大な蛾が住まう森林を探索する 君たちは、またしても広間の片隅に キノコを発見する。 君たちはこのキノコが、食べられる ということをよく知っている。 もし君たちがこれまでの探索で 空腹を覚えているのなら キノコを食べても構わない。 キノコを食べますか? 【 YES 】/【 N O 】 NO 特に空腹感を覚えていなかった 君たちは、キノコには手を伸ばさず 探索に戻ることにする。 YES 君たちがキノコに手を伸ばそうとすると 不意にキノコが蠢き始める! 何と君たちの目前に群生するキノコは 魔物が巧妙に擬態したものだったのだ! 今さら後悔してももう遅い! 君たちは不意を突いて襲い来る 魔物たちを迎え撃たねばならない! (トリップマッシュ×5と戦闘(奇襲)) A-3 閉ざされた扉(クエスト「禍つ風、彼方より」受領前) 初回 迷宮を探索する君たちは他の物とは 違う意匠が施された扉の前までやってくる。 扉は固く閉ざされているが 君たちは、扉の中央部に丸い窪みを 発見する。 君たちは色々と試してみるが 扉は開きそうにない…。 2回目以降 目前にある扉は固く閉ざされている…。 C-2、C-3 蛾の卵(クエスト「蛾の卵」受領前) 初回 蛾の魔物の襲撃をかいくぐり 君たちは、この迷宮の最深部と 思しき場所にたどり着く。 壁面には極彩色の卵がびっしりと 産み付けられており、名状しがたい その光景は見る者の精神を蝕む。 恐らくここに住む蛾の卵だろう… そう考えた君たちは足早に、この不快な 場所を立ち去ることにする。 2回目以降 君たちの目前の壁に、びっしりと 極彩色の卵が、産みつけられている…。
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このページでは、舞台となるセロスカルメン市の地誌をごく簡単に解説する。 地理 行政区 セロスカルメン市はメキシコ合衆国グアナファト州に属する。同州に三つある100万都市の一つ。 人口 セロスカルメン市の人口はおよそ150万人(2023年)。 うち、メスチソが105万人、新白人が25万人、原住民が15万人、その他の人々が5万人。メキシコ全体に比べて原住民の比率が高い。 貧困率はおよそ30%でメキシコ全体に比べると若干低い。 宗教 キリスト教(カトリック)が最大で、次点でキリスト教(プロテスタント)。現地のアステカ呪術も未だ崇拝されていると言われる。 死の聖母(サンタ・ムエルテ)やエスペランサの聖母といった民間信仰が根強く、危険なカルトもいくつか存在している。 産業 山岳地帯では手工業や鉱業、河川地帯では軽工業や農業が行われている。 農業 平地ではサイゼルアサ(酒造・繊維用)、トウモロコシ、トマトが栽培されている。山岳地帯ではコーヒーが栽育てられているが、密かにコカの木やポピーも違法栽培されている。 工業 ルナ川北部河畔の豊富な水資源を生かし繊維製品を製造している。主に北アメリカ経由で輸出され、セロスカルメンブランドとして世界中で知名度が高い。山岳地帯では装飾品や陶器の細々とした手工業が行われている。 観光業 エスペランサ湖の東側で、観光業(特に歴史的な遺跡やアステカ文明の博物館)、高級ホテル業が発達している。そして裏では違法賭博や売春が隠れた産業として存在する。 麻薬売買 麻薬の生産と運送は、裏でセロスカルメンに巨万の富をもたらしている。直接的・間接的に住民の10%(10万5000人)がこのビジネスに関わっていると記録される。 地形 メキシコ高原に位置し、所によって幅広い光景が広がる。西部が山岳地帯、東部が湖畔・河川地帯となっている。 マテオ山岳地帯 西部の標高2000mを超える険しい山岳地帯。アステカ文明の時代には信仰の対象とされており、数々の遺跡群が残っている。石と粘土を主成分とするアドベ(日干し煉瓦)の家や、木造の小さな家々が並んでいる。さらに山間部には、コーヒー豆の処理施設や小規模な鉱山が散見される。 ルズヴィア丘陵 マテオ山岳地帯から下ったところの丘陵地帯。比較的平坦で豊かな土壌が広がり、サイゼルアサやトウモロコシ、トマトの栽培、豚の飼育が行われている。一部には、19世紀のハシエンダ(大農場)の主屋を模した大きな家や、植民地時代の教会が立っている。 ルナ川南部市街地 川沿いの南部の新市街と下町エリアでは、スペイン植民地時代の影響を受けたコロニアル様式の建築が多く見られる。旧市街はルナ川の水郷都市であり、水上生活者たちが見られる。 新市街はアールデコ建築が目立ち、旧市街の狭い通りには、カラフルな壁面を持つ古い家々が立ち並んでいる。歴史的建築が数多く残り、比較的裕福な旧市街に比べると、新市街は開発が進んでいるものの貧富の差も激しくなっている。 ルナ大学自治都市 ルナ河川の郊外に作られた大学の自治都市。固まった溶岩層の上に、50の学部棟、博物館、スタジアム、環境保護区といった施設が立ち並ぶ。セロスカルメン各地から歴史的な建築物を移築してきており、年代はバラバラだが、見事に調和した芸術的な空間が広がっている。 ルナ川北部工業地帯 ルナ川北部の工業地帯は繊維工業がさかんで、近代的な工場が立ち並んでいる。 エスペランサ湖 ルナ川下流の湖。石灰質の地形が侵食により水没し、周囲には神秘的なセノーテ(水中鍾乳洞)も見られる。アステカ時代には崇拝の対象とされており、付近にはピラミッドなどの遺跡が残っている。岸辺は富裕層が住むエリアで、豪華なヴィラやモダンな設計の豪邸が見られる。 麻薬売買 セロスカルメンは、メキシコ有数の犯罪都市である。 麻薬の密売を仕切っているのは、市内の3つの麻薬密売組織、山岳派の「ロス・モンタニェス(山の人々)」、河川派の「カルテル・デ・エスペランサ(希望のカルテル)」、大学派の「ファクルダテス・オスクラス(闇の学府)」。 マリファナ、コカイン、エクスタシーといった麻薬はごく一部が市内で消費され、残りの大多数はアメリカへと輸出されていく。 従来はこの三大組織が協定を結び、表向きの平穏と均衡を維持してきたが、近時、エスペランサの新リーダーが協定を反故にし、他組織への侵攻を始めている。その背景にはメキシコ州軍の麻薬取締、ロス・モンタニェスの弱体化に起因すると言われている。
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(何だ、この状況は?) 本塔の壁に背中を預けたヴァニラは呆れたように目の前の光景を眺めている 真剣な面持ちのルイズとキュルケが杖を構え、屋上には水色の頭髪を持つ眼鏡の少女 、タバサというらしい――がその使い魔の竜に跨っているのが見える そして屋上から吊り下げられたロープには 「おーい、下ろしやがれ娘ッ子!」 デルフリンガーがぶら下がっていた 亜空の使い魔――デルフの受難・フォーエバー 場面を数分前にバイツァーダストッ! 街から帰ったヴァニラがルイズの部屋でデルフに尋問もとい質問をしているとキュル ケが小さな少女を伴い部屋に飛び込んできた 「ハーイ、ダーリン!プレゼントよ」 そういって罵声を並び立てるルイズを無視して差し出したのはルイズの買えなかった シュペー卿とやらの剣、話によると二人が店から出た後で入れ違いに買っていったらしい (ストーカーというやつか?) 当然ルイズは烈火の如く怒りキュルケはそれに飄々と返す、ついでにキュルケについてきた少女はヴァニラが踏みつけているデルフをじっと眺めている (何だ、この状況は?) 数分後軽いデジャヴを感じるであろう状況に平和的な質問を諦め事の成り行きを見守る ヴァニラが考えるのを止めかけたところでどうやら御互い決闘してどちらの剣を使ってもらうか決めるということで落ち着いたようだ 「それでなんでオレが吊られてるんだよォ!?」 「決闘、危険」 竜に跨ったタバサがぽつりとデルフの疑問に答えるが当然ながら納得できないらしくまだ喚き散らす しかし無常にも二人の準備は整ったらしくキュルケがタバサへ合図を送る 「いいわねヴァリエール、魔法であの剣を落とした方が勝ち。ハンデとして先行は譲ってあげるわ」 「ふ、ふん!後で後悔させてやるんだから・・・」 精一杯の虚勢を張るルイズを尻目にキュルケの合図を受けたタバサはデルフを思いっきり揺らす 「ゆーらーすーなーッ!吐く!絶対吐く!」 哀れ左右に振り子運動を始めたデルフが盛大に抗議するが誰も取り合わない そもそも剣が何を吐くというのだろう、錆? 「煩いわね、集中できないから黙りなさいッ!」 そういうとルイズはゆっくりと杖を掲げ振り子運動を続けるデルフへと狙いを定める 色んな意味でルイズの魔法に生死がかかっているデルフはごくりと息を飲み柄にも無く神に祈りを捧げる その神の御名はイタリア語で御衣には所々ハートマークがあしらってあるのだがあまり関係ない 「・・・・ファイアーボール!」 「ひッ!?」 裂帛の気合と共にルイズが叫び、放たれた魔法、もちろんファイアーボールではなく失敗魔法――はデルフの脇を掠め本塔の壁にぶち当たると爆発を起こし、塔の壁面に亀裂が走った 「てめ娘ッ子!オレを殺す気か!?」 爆風で勢いを増して揺れるデルフが抗議するが誰も聞いちゃいない 「あらヴァリエール、ロープじゃなくて壁を壊してどうする気?どうせならあのオンボロに当てて壊しちゃえばよかったのに」 悔しそうに拳を握り、自分を睨むルイズを一頻りからかうとキュルケは狩人の如くデルフを吊るしたロープを見据える 「見てなさいヴァリエール」 ロープはルイズの挑戦した時より激しく揺れていたがキュルケはゆっくりと狙いを定めると余裕の表情で短いルーンを唱え、手馴れた仕草で杖を突き出す 「ファイアーボール!」 杖の先から出たメロンほどの大きさの火球は狙いを違わずロープを焼き切り、当然ながらデルフは自由落下を満喫する羽目となる 「ちょっと待てーーーー!この高さは無理無理無理無理無理無理ィッ!!」 ラッシュの速さ比べでもするような奇声を上げて落ちるデルフを地面スレスレでヴァニラが受け止める 「た、助かったぜ相棒・・・・」 「誰が相棒だ、話を聞く前に壊れられても困る」 「それでも許す、相棒だからな」 微妙に噛み合っていない遣り取りをする一人と一本だが 「ねぇダーリン、私が買ったんだからそのオンボロは捨ててこっちを使って頂戴な」 しなをつくったキュルケがヴァニラの手からデルフを奪うとがっくりと膝をつき、項垂れているルイズの方へと放り投げてしまった 「ちょ、ちょっとキュルケ!危ないじゃないの!?」 目の前にザックリと突き刺さったデルフに思わず小用を滲ませそうになったルイズはキュルケに詰め寄る。と、不意に月が翳る 「へ?」 「な!?」 「ふぇ?」 キュルケ、ヴァニラ、ルイズの順番に上を見上げると、そこには30メイル程の巨大なゴーレムが聳え立ち、その拳を振り上げていた To Be Continued...