約 192,453 件
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1589.html
『王子様Lv1』 俺「坂本少佐、準備できました」 坂本「こっちも準備完了だ。勝敗はどうするか……そうだな、吹き流しを付け、先にそれを切ったほうが勝ちとしよう」 俺「わかりました」 坂本「しかし俺、お前の獲物が見当たらないが何処にあるんだ?」 俺「それでしたら今から用意します」 俺「(今回は写真撮影じゃなくて模擬戦だし、飾りっ気は必要ないな。ごくごく普通のショートソードをイメージすればよさそうだ)」 坂本「ほう、その光の剣がお前の固有魔法であり武器か?」 俺「はい、そうです。俺の固有魔法は魔法剣。今はショートソードですが飾りっ気を加えたり、ショートソード以外にもロングソードや扶桑刀、背丈以上の大剣やナイフの類いまで魔法力の剣を作り出せます」 坂本「なるほど面白い能力だ、よろしく頼むぞ俺」 俺「こちらこそお願いします」 坂本「それでは始めようか。もう一度確認しておくが吹き流しを先に斬った方が勝ちだ」 俺「了解」 … … 俺「(……一撃目で決められればいいけど)」 坂本「さあ、どう来る俺!」 俺「最初から全力でいきます!」ブンッ! 坂本「随分と速いっ!!」キィイン! 俺「そんな、受け止められた!?」 坂本「今のは初撃から危なかったな……予想より遥かに早い斬撃で少々驚いた。本当に訓練していないのかというくらいだ」 俺「本当なら今ので決めたかったんですけれどね……しっかり訓練していたら今ので終わっていたかもしれませんよ?」 坂本「はっはっはっ。簡単に決めさせるわけにはいかないのでな。さあまだまだ行くぞ!」 俺「(次で決められなければ終わりだな)」 俺「坂本少佐!これで終わらせてもらいます!」ブンッ! 坂本「そこだ!」キィィン! 俺「!?」 坂本「やはりな。その剣、魔法力でできているだけあって重さも抵抗もないんだろう?」 俺「(カラクリがばれた!?)」 坂本「だから幾ら訓練しても普通の剣や刀では出せない速さの斬撃が繰り出せるのだろう」 俺「まいったな。2回目でもうばれるなんて」 坂本「はっはっはっ、やはりそうだったか。だが、あの速さが脅威なのは変わらないぞ?さあ、かかってくるといい!」 俺「はいっ!いきます!」 … … 俺「ふぅ、やっぱり強い」 リーネ「俺さん、負けてしまったけれど、すごくかっこよかったです」 俺「全然だよ……こんなんじゃネウロイから人っ子一人守れやしないよ」 リーネ「でも、ずいぶんブランクがあったって聞きました」 俺「ブランクがなくたって坂本少佐には勝てる気がしないよ」 シャーリー「けど、あの初撃はびっくりしたなー。あと少しで坂本少佐もやばかったんじゃないか?」 坂本「ああ、初撃を防げたのは運がよかった。ブランクがあったとは思えない、良い攻撃だったぞ?」 エイラ「まぁ、でも相手が坂本少佐だしナ、剣で勝てるわけないナ」 サーニャ「でも、坂本少佐相手にすごかったです」 俺「全然すごくなんてないですよ」 坂本「ふむ……」 俺「(この人に師事することができれば俺は少し位は強くなれるかもしれない)」 俺「……坂本少佐、お願いがあります。俺を坂本少佐の弟子にしてください」 <……ええ~~~!? 坂本「正気か!?」 俺「はい、正気です。正直俺はごく普通のしかも訓練もろくに受けていないウィッチです。空戦での技術も剣の技術も未熟以前の状態です。だから、同じ剣を扱う坂本少佐に……」 宮藤「俺さんは知らないかもしれませんけど、坂本さんの訓練はすっごく厳しいですよ!?」 俺「厳しい位が丁度いいよ」 坂本「本当に私なんかの弟子でいいのか?」 俺「はい、是非お願いします」 坂本「ふむ、宮藤の言うとおり私の鍛錬は厳しいぞ?」 俺「どんなに厳しくてもついていきます」 坂本「わかった、明日の早朝から訓練を始めよう。朝の5時に玄関に集合だ、遅れるなよ?」 俺「はいっ!」 坂本「はっはっはっ、まさか私にも弟子ができるとはな」 俺「これからよろしくお願いします、坂本少佐」 坂本「こちらこそよろしく頼む」 … … そして翌日早朝、基地玄関にて 坂本「よし、今から早朝ランニングだ。ついてこい俺中尉!」タッタッタッ 俺「はい、坂本少佐!」タッタッタッ … … 坂本「はっはっはっ、俺。もうへばってきたのか?」タッタッタッ 俺「いえ、大丈夫です。ハァ……ハァ……」タッタッタッ 坂本「はっはっはっ、それなりに根性はあるようだな」タッタッタッ 俺「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」タッタッタッ…… … … 坂本「よし、ランニングはこの位にしよう」 俺「ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ」 俺「(本当に最近は訓練のくの字もしてなかったからこの程度でもキツイ……)」 坂本「おい、大丈夫か?」 俺「大丈夫です、ゼェ…ゼェ……」 坂本「よし、次は素振りだ」 俺「分かりました。魔法k」 坂本「待て、誰が魔法剣なんかで素振りをしろと言った?」 俺「だって、俺の武器はこれなので素振り用に出そうかと」 坂本「今日からこれで素振りをしろ」つ木刀 俺「これは、木刀ですか?」 坂本「うむ、重さの無い魔法剣では何の鍛錬にもならん。だからこれで素振りをするんだ」 俺「わかりました」ブンッ ブンッ そして数分後 俺「……」ヒョロロ……ヒョロロ…… 坂本「俺……大丈夫か?」 俺「いえ、あまり大丈夫じゃないかもしれません……」 坂本「うむ、ブランクもあるみたいだし仕方ないか……これから徐々に取り戻していけばいいな」 俺「すみません、坂本少佐。弟子にしてくださいといいながら全くついて行けなくて……」 坂本「今日の所はこれでいい、これからに期待しているぞ?」 俺「はい、がんばります……」 … … 俺「」モグモグ リーネ「俺さん、大丈夫ですか……?まだ今日1日が始まったばかりなのに随分お疲れみたいですけど……お茶ここにおいておきますね」 俺「ありがとうリーネ。大丈夫、たぶん」モグモグ 坂本「はっはっはっ。流石に初日から飛ばしすぎたか」 俺「」モグモグ 宮藤「俺さん、本当に大丈夫ですか……?」 俺「多分大丈夫だと思いたい……」 バルクホルン「しかし、早朝から坂本少佐の鍛錬に付き合うとは肝が据わっているな」 シャーリー「俺は強くなる為に坂本少佐の弟子になったんだもんなー」 バルクホルン「ほう……それは殊勝な心がけだな」 エーリカ「うえー……坂本少佐の弟子とか私なら1日で逃げ出すよー」 坂本「しかし俺についてはこれからが楽しみだ」バシバシッ 俺「坂本少佐、叩かないでください。いてっ…いてて……」 坂本「はっはっはっ!」バシバシバシ ミーナ「(随分とあの二人仲がいいわね……まさかイケナイ訓練をしてる訳じゃないでしょうね!?)」 ペリーヌ「(わたくしの坂本少佐が俺中尉に盗られてしまう!?)」 リーネ「(俺さんが私との約束を思い出す前に坂本少佐にとられちゃう……!?)」 ペリーヌ「ん?どうしましたの?リーネさん」 リーネ「えっ?ペリーヌさんこそどうしたんですか?」 ペリーヌ&リーネ「……」コクッ ペリーヌ「リーネさん、もしかして俺さんについてですか?」 リーネ「ペリーヌさんは坂本少佐についてですね?」 ペリーヌ&リーネ「……」コクッ…(握手) 宮藤「ペリーヌさんにリーネちゃん、握手なんてしてどうしたんですか?何かあるんですか?教えてくださいよー」 ペリーヌ「別に何でもありませんわっ!」 リーネ「うん、何でもないよ?」 … … そしてその日の昼下がり 坂本「……」 ミーナ「……」 俺「……」 <キャーーーー俺中尉ヨーーーー!コッチムイテーーー!キィィダレヨトナリニイルオンナハ! ミーナ「いつかはこうなると予想していましたが……なさか俺中尉がここに来た翌日にもう追っかけが来るなんて、少し考えが甘かったわね……」 俺「追っかけを甘くみてはいけませんよ。だけどおかしいなぁ、俺がここに来てることは極秘のはずなんですけど……」 … … その頃のブリタニア 各種新聞一面記事 「俺中尉、連合軍第501統合戦闘航空団へ派遣」 「俺中尉、連合軍第501統合戦闘航空団入り」 「俺中尉、ロマーニャへ!」 他多数 父「おー、すごいなー。こっそり発表したらまさか全新聞一面記事になるとはなぁ。今頃あっちは凄いことになってそうだHaHaHa」 … … 俺「多分十中八九親父のせいですね……極秘とか言いながら多分言いふらしてそうだ」 … … 父「へっくしっ!うー、誰かが私の噂でもしてるのか?ふふ、基地の天使ちゃんたちが私の事を素敵なおじ様とかいう話をきっとしているんだろうHaHaHa」 … … ミーナ「基地内へは絶対に立ち入れないようにしておかないといけないわね」 坂本「そうだな、けが人が出ても困るし、基地内で何か問題を起こされてもたまらないからな……」 <キャーキャー!キャーキャー!キャーーーーー! 坂本「しかしずいぶんと集まっているなぁ……何百人いるんだ?」 ミーナ「ざっと1000人位かしら……俺中尉恐るべしね」 坂本「今日で1000人という事は明日はもっと凄い事になりそうだな」 ミーナ「もう、公開訓練でもしましょうか……」 シャーリー「いいね。あそこで飲み物や食べ物の商売をしたら大分稼げるんじゃないかー?」 エイラ「模擬戦の賭けとかも楽しい事になりそうダナ」 サーニャ「すごい人……」 リーネ「本当に本で言われてる通りなんだ……」 俺「俺のせいで基地のみんなに迷惑かけるわけにはいかないから、ちょっと行ってきます」 ミーナ「いいの?」 俺「ええ、俺はここにトークイベントや舞台やコンサートをしに来たわけじゃないですからね」トコトコ…… <ザワザワ、キャーーー俺中尉ガキタワヨー。キャーーーー!抱イテーーー!コッチムイテーーー! 俺「みんな少し静かにしてくれないかな。俺の声が聞こえないと思うんだ」 <……ソウネ、シズカニシマショウ 俺「俺がここ、第501統合戦闘航空団に来た事を知って追っかけてきてくれたみんな、まずはありがとう」 <俺中尉ガワタシタチに……ウットリ 俺「だけど、今日はみんなにお願いがあるんだ」 <俺中尉ノオ願イデスッテ!? ソレハキクシカナイワ! 俺「知ってる人もいるだろうけれど、ここは最前線基地……いつネウロイの襲撃を受けてもおかしくない場所なんだ」 <ウンウン 俺「それに、みんなが一斉にここに集まってしまうと交通の邪魔などetcetcになってしまうんだ!」 俺「それと、もしここにネウロイが進行してきて、来てくれたみんなの中で怪我をしてしまう人なんかが出てしまったら……俺はとっても悲しい!」 俺「だから、ブリタニアであったみたいな訓練風景の見学等の取扱いを軍が正式に発表するまで自重してほしいんだ!」 俺「みんな、お願い。俺の言う事を聞いてほしいんだ」 <俺中尉ノオネガイダモノネェ。エエ、軍ノ発表ヲマチマショウ?エエ、ソウネ。シカタナイワネ 俺「みんなありがとう!今日は特別に見学していってもいいけど敷地内に侵入しちゃだめだよ、これからも俺の応援をよろしくね!」 <ハァ~イ … … 俺「とりあえず明日からしばらくは大丈夫だとおもいます」 ミーナ「ありがとう俺中尉」 俺「けど、今日だけは見逃してあげてください。敷地内には絶対に入ってこないとおもいますから」 坂本「ああ、仕方ないな。無理に帰したりしたら暴動が起きかねないからな」 ミーナ「ええ、見ているだけなら大丈夫でしょう」 … … 夜・通路にて 俺「ふぅ、疲れた。早朝訓練に、結局公開訓練も参加したし……もう今日は限界だな」フラフラ リーネ「俺さん、今日はお疲れ様でした」 俺「やあ、リーネ。今日は凄く疲れたよ……。あっ、そうだ。俺とリーネはいつ何処で会った事があって、そこで一体どんな約束をしたんだ?やっぱり教えて貰えないかな」 リーネ「俺さんは8年前に俺さんのお父さんと一緒に私の家に来た事があるんです。どんな約束をしたのかは内緒です。あの約束は俺さんに思い出してもらわないとダメなんですっ」 俺「8年前にとーさんと一緒にか……尚更分からなくなってきたな。この分だと思い出せないかもしれないぞ?」 リーネ「その時は思い出して貰えるまで待っています。ずっとずっと。私が俺さんとの再会まで8年待ったみたいに。思い出してもらえるまでまた、ずっと……」 俺「8年前にした約束か……」 リーネ「思い出して貰えるのを楽しみにまってますね」 俺「あまり期待しないほうがいいかもしれないさ」 リーネ「俺さんならちゃんと思い出せますよ。私、信じてますから」ニッコリ。タタタッ 俺「……笑顔が怖いよ、ははは」 … … 俺「……」フラフラ バタッ 俺「明日も早いからもう寝よう」 コンコンッ 俺「誰だろう?どうぞー」 エイラ「俺中尉いるカ?」 サーニャ「俺中尉こんばんは」 俺「エイラさんにサーニャさんか。こんな時間にどうした?」 エイラ「お前のサインを貰いに来たんだ。サーニャがお前のファンなんだよ……何でお前なんかの……」 サーニャ「あの、このプロマイドにサインを入れてもらえませんか?」 エイラ「サーニャの頼みごとなんだ。断るなよ?」 俺「勿論良いよ。これでっと、はいどうぞ」キュッキュッ サーニャ「ありがとうございます、俺中尉」 エイラ「よかったなサーニャ。断ってたらひどい目に合わせてたところダゾ」 俺「それは勘弁してほしいな」 サーニャ「あの、握手も……」 エイラ「ダメだサーニャ!それはダメだーーー!」 サーニャ「エイラ……どうして?」 エイラ「それは…その……男と握手なんてしたら子供が出来ちゃうだろーーー!」 俺「エイラさん、そんな事にはならないけど……」 サーニャ「私と俺中尉との子供……///」 エイラ「とにかくダメだー!サーニャも何顔を赤くしてるんダー!ダメったらダメだー!絶対ダメだ~」 俺「ははは、サーニャさん。それはまたエイラさんが居ない時にしてあげるよ」 サーニャ「はい、お願いします」 エイラ「お前、何言ってるんだ!サーニャを口説こうとするなー!ダメったらダメだーーーー!」グヌヌヌヌ サーニャ「……エイラのばか。嫌い!」タタタッ エイラ「そんな、サーニャァ……お前のせいだかんなー!」グヌヌヌヌヌ 俺「ははは……」
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/839.html
ー翌日ー ー朝ー501隊基地 外ー 俺.oO(昨日は楽しかったな……) 俺.oO(ん? あそこにいるのは……) 俺「ペリーヌさん?」 ペリーヌ「誰かと思えば俺さんじゃありませんの、どうかいたしまして?」 俺「いえ……ペリーヌさんは何を?」 ペリーヌ「見てわかりませんの……花壇の手入れですわ」アキレ 俺「花がお好きなんですね」ニコ ペリーヌ「な、なんですの……私までその笑顔で誑かそうと思ってもそうはいきませんわよ!//」カアア 俺「???」 ペリーヌ「……はぁ、自覚がないというのは本当に」アキレ ペリーヌ「貴方、リーネさんのことをどう思って……」シンケン ミーナ「あら、俺くん?」 俺「ミーナさん」ニコ ペリーヌ「……」ハァ ミーナ「今日も花が綺麗ね。この花壇は全部ペリーヌさんが大切に手入れしてるのよ」 俺「それは ……凄いな……」 ペリーヌ「あ、貴方にそんなこと言われる筋合いはありませんわ!」カアア 俺「とても綺麗な花です。きっと、育ててくれている人の優しさを花が伝えてくれているんですね」ニコ ペリーヌ「なっ……!//」カアア ペリーヌ.oO(な、なんていうことを笑顔で言いますの、この人は) アセアセ ミーナ「……」フフッ ミーナ「じゃあ、私は仕事があるから、これで……」 俺「はい、ミーナさん」 ミーナ「フフッ、じゃあ……ね……」 俺「ミーナさん……?」 ミーナ「……」フラリ 俺.oO(……倒れる!) 俺「ミーナ!」ガバッ ミーナ「……」マッサオ 俺「ミーナ! ミーナ!」 ミーナ「……あ」 ミーナ「あ、あれ……私、どうしたのかしら……」 ミーナ「身体に、力が、入らない……」ハァハァ ペリーヌ「すぐに宮藤さんを連れてきますわっ!」ダダダ ミーナ「俺くん……さっき、ミーナって……」ハァハァ 俺「すいません……」 ミーナ「いいの……私も、俺くんのこと、俺って呼んでも……」ハァハァ 俺「……」 俺「構いません」 ミーナ「ありがとう、俺……」 ミーナ「……」 俺「……ミーナ! ミーナ!」 俺(糞!どうして……!) ペリーヌ「連れてきましたわ!」 宮藤「ミーナさん!」 バルクホルン「ミーナ! 今すぐ運ぶぞ! 」 俺「俺も!」 バルクホルン「わかった! 行くぞ!」 俺「はい!」 ー ー夜ーミーナの部屋前ー 坂本.oO(ミーナは大丈夫だろうか) 坂本.oO(様子を見に来てみたが……) 坂本.oO(あれは……俺?) 坂本.oO(……) 坂本.oO(……) フッ 坂本.oO(どうやら私は後にした方が良さそうだな……) クルリ 坂本「……」タッタッタ ー ーミーナの部屋ー コンコン カチャ 俺「……」 ミーナ「……俺」 俺「お具合は?」 ミーナ「大丈夫……笑っちゃうわよね、原因が過労だなんて……」フフッ 俺「いえ、そんなことは。それに……」 ミーナ「……うん」 俺「ミーナさん……ミーナは、俺とあの休日を過ごす時間を作るために、随分と無理をしてくださったのでは?」 ミーナ「違うわ……そんなの、関係ない」 俺「俺のせいで、貴方は」 ミーナ「本当に、違うの。私は大丈夫だから……」ニッコリ 俺「……」 ミーナ「……」 俺.oO(わからない) 俺.oO(この気持ちはなんだろう) 俺.oO(わからない……) 俺「ミーナさん……ミーナ」 ミーナ「なに?」 俺「俺は、貴方のことを考えると、胸が苦しい」 ミーナ「……」 俺「貴方のことを考えると胸が締め付けられるようだ」 俺「この感覚はなんです? 貴方の苦しんでいる顔を俺は見たくない!」 俺「俺は……! 俺は……ッ!」 ミーナ「……」 ミーナ「私も」 ミーナ「私も、貴方のことを考えると、胸が苦しい」 俺「!!!」 ミーナ「貴方のことを考えると胸が熱くなる」 ミーナ「貴方の苦しんでる顔なんて、見たくない」 ミーナ「何時も、どんな時も」 ミーナ「笑っていてほしい……」 俺「……俺は」 ミーナ「貴方は、今、何がしたい?」 俺「……俺は」 ミーナ「……」 俺「……」 俺.oO(ミーナ……) 俺・ミーナ「「……」」チュ 俺「……」 俺.oO(俺は、何を……) ミーナ「……」 ミーナ「男の人では、貴方が初めてだから……//」カアア ー ーミーナの部屋前ー 坂本.oO(結局また来てしまったな……) 坂本.oO(二人の邪魔にならなければいいが……) コンコン 坂本.oO(……) コンコン 坂本.oO(……?) 坂本「ミーナ、入るぞ」カチャ ー ーミーナの部屋ー 坂本「……ミーナ?」 坂本「……!」 坂本「ミーナ!!」 ー ー俺の部屋ー 俺「もう、真夜中だな……全く眠れない」 俺.oO(ミーナ……大丈夫だろうか) 俺.oO(心配だ……) カチャ 俺.oO(誰だろう? ノックもせずに……) 坂本「俺」 俺「坂本さん……?」 坂本「ミーナの容態が急変した」 俺「……!」 俺「なんですって!!」 坂本「落ち着け!! 今は大丈夫だ。宮藤のお陰でな」 俺「……」 坂本「今は、な……」 俺「そんな……なんで……」 坂本「わからない。宮藤も驚いていた。あれは過労だとか、そういう様子ではなかった」 俺「……」 俺.oO(あの時……気づいていれば……!!) ギリ 俺「宮藤さんは今は……」 坂本「今は部屋で休ませている。あいつには朝から随分と無理をさせてしまったからな」 俺「そう、ですか……」 坂本「……」 坂本「俺、ミーナが好きか?」 俺「……! それは……!」 坂本「話がある。……ついて来てくれないか?」シンケン 俺「……」 俺「はい」 ー ー海岸ー ザザー……ザザー……ザザー…… 俺「ここは……」 坂本「お前の倒れていた海岸だ」 坂本『今日こそ烈風斬を超えた奥義を……』 坂本『ん、あれは……誰だ?』 俺『……』 坂本『おい、お前! 大丈夫か! しっかりしろ!』 俺『……』グッタリ 坂本『身体が……冷たすぎる、体温が……! 不味い!!』 坂本『止むを得まい、基地まで……』 俺「……」 坂本「俺、私は、ずっと気になっていたことがある」クルリ 俺「……」 俺「はい」 坂本「お前はここに倒れていた。何も身に付けることもなく。凍えた身体で」 坂本「ペリーヌも言っていたが、こんな街からも離れている場所に男が一人、倒れていることなど、普通とは思えん」 俺「……」 坂本「この国にも国の警察署にも随分と掛け合ったが、お前を指しているような捜索願や情報は一切無かった。扶桑も同じだ。それだけじゃない」 坂本「サーニャの通信網も通じて、各国にいるナイトウィッチたちにも協力してもらったが、どの国にもお前を指す情報は一切見られなかった」 坂本「まるで初めからお前などどこにもいなかったかのように」 俺.oO(そんな……じゃあ俺は……) 坂本「杞憂なのかもしれん、どこか辺境の生まれなのかもしれんし、たまたま情報が出てこないだけかもしれん」 坂本「だが、お前は……」 坂本.oO(ミーナ、すまない……) 坂本「お前は、ミーナの死んだ思い人によく似ている……似過ぎている!」 俺.oO(……!!!) 俺.oO(そんな……ミーナ……) 坂本「死体は私がこの目で見ている。埋葬も終わっている」 坂本「その男に家族はいない……全員ネウロイに殺されたのだから!」 俺.oO(止めてくれ……) 坂本「ありえないのだ! 他人の空似かもしれん……! しかし、お前には余りにも不自然なことが多すぎる!」 俺.oO(止めてくれ……俺は違う! 俺は……) 坂本「そして、ミーナのあの症状だ……私はあれとよく似た症状を見たことがある……!」 俺.oO(違うんだ!!!) 坂本「あれは、あれは……」ギリ 俺.oO(違うんだああああああああああ!!!) 坂本「ネウロイの瘴気に犯された人間の症状と同じだ……」 俺.oO(あああああああああ!!!) ボロボロ ナニガチガウ 俺.oO(違う、違う!) ナニモチガワナイ 俺.oO(俺は、俺は誰だ!?) オマエハニンゲンデハナイ 俺.oO(俺は人間だ!) オマエハネウロイ? 俺.oO(違う! 俺は!) ー ー宮藤・リーネ・ペリーヌの部屋ー 宮藤「……」スースー 宮藤「……」スースー 宮藤『貴方は……』 ネウロイ『……』 宮藤『人間の形……まるでウィッチみたい……なんで?』 ネウロイ『……』キュイーン 宮藤『あ、待って!』 ネウロイ『……』キュイーン 宮藤『待ってよもー!』アハハ 宮藤『……あれ、私、笑ってる……なんで……』 ネウロイ『……』キュイーン 宮藤『あ、待って……!』 …… …… …… 宮藤『誰も信じてくれない……どうして?』 宮藤『確かめたい……』 宮藤『もしかしたら、ネウロイと戦わなくても私たちは……』 …… …… …… ネウロイ『……』 宮藤『ここは、ネウロイの巣……?』 ネウロイ『……』 宮藤『何……貴方は一体……何を伝えたいの……?』 ネウロイ『……』 ネウロイ『……!』キュピン 宮藤『え、どこへ行っちゃったの!? 待って!』 宮藤『……あれ』 宮藤『これ、ずっと前にも……』 宮藤『これは……夢……?』 …… …… 兵器『……』ウィィィィィィィン 宮藤『……!』 宮藤『ビーム砲……!』 ネウロイ『……』 兵器『……』バシュウウウウウウウウ!! 宮藤『ダメえええええええええええ!!』 ネウロイ『……!!』 ネウロイ『』 宮藤『……』 宮藤『そんな……』 …… …… 宮藤「……」ウーンウーン 宮藤「……」ウーンウーン 宮藤.oO(人型の……ネウロイ……) ウーンウーン ー ー海岸ー 俺?.oO(ナゼ、ヒトハナニカヲアイセル……アイトハ……ヒトトハ……ワレワレハキョウゾンデキルノデハ……ソノタメノシンカ……ジョウホウガヒツヨウダ……アツメナケレバ……シンカ……) ザザザ 俺?.oO(キョウゾン……? キョウゾンナド!!……ワレワレハシンリャクシャ……ニンゲンハハイジョ……キョウゾンナド……!) ザザザ 俺?.oO(アンチキョウゾンハ……ナカマハスベテコロサレタ……ワタシダケトクベツ……シンカガトクシュダッタカラ……) ザザザ 俺?.oO(アラタナソンザイリユウ……ウィッチヲコロセ!! ウィッチノアンサツ……ソノタメニハヒトノスガタガ……!) ザザザ 俺?.oO(カールスラントノエイユウタチ……エーリカ・ハルトマン……ゲルトルート・バルクホルン…… ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ……ミーナ? チガウ……ミーナハチガウ……チガウ!) ザザザ 俺?.oO(ゼンインコロセ……ミーナニチカヅクノニツゴウガイイ……アノオトコノジョウホウヲ……ドウイツカ……) ザザザ 俺?.oO(ソレデイイノカ……ワタシハソンナコトヲスルタメニ……チガウチガウ……ワタシハ……ワタシハドッチナノダ……ドッチナノダ……コトナルフタツノカチカン……ソンザイリユウ……ボウソウ……) ザザザ 俺?.oO(ワタシハウミニステラレタ……ホンライナラキノウテイシ……シカシナンラカノヨウインニヨリ……ウミニテキオウ……シンカ……ワタシハモハヤ……ヒトデモ……ネウロイデモ……) ザザザ 俺?.oO(ワタシハダレダ……ナマエヲ……ナマエヲ……ナンデモイイ! アツメタジョウホウ……フソウノグンジン……カールスラントデ……) ザザザ 俺?.oO(ワタシハダレダ……ワタシハダレダ……ニンゲンダ……ネウロイダ……チガウ……ソンナソンザイハ……アリエナイ……) ザザザ 俺?.oO(ソンザイリユウヲ……ソンザイリユウヲ……!) ザザザ 俺?.oO(ワタシハ……ワタシノモクテキハ……ミーナヲ……チガウ……ミーナヲ……アノコタイハチガウ!!!) ザザザ 俺?.oO(ワタシノモクテキハ……ソンザイリユウハ……!!!) ザザザ 坂本「俺!? どうした俺!?」 俺?「私の、私の存在理由は……」ボソ 俺?「エーリカ・ハルトマンとゲルトルート・バルクホルンの抹殺……」ボソ 坂本「……!!!」 坂本「……俺、お前は、お前はやはり……!!!」 俺?「そこを、ソコヲドケ……坂本美緒。ワタシガワタシデアルタメニ」 坂本「馬鹿な……! まさかとは思ったが……! 何故魔眼でコアが見えなかった……!!」 俺?「オマエニハ関係ナイ」 坂本「……ハルトマンを、バルクホルンを……殺すつもりか?」 俺?「ワタシハそのタメにツクラレタ」 坂本「……! 貴様……!」ギリ 俺?「オマエをサツガイスル目的はナイ、そこをドケ、坂本美緒」 坂本「通さん! お前は……! お前は……!」 坂本「私が切るッ!!!」ギラ 俺?「……」 坂本「食らえ!!! 烈風……!!!」 ー ー宮藤・リーネ・ペリーヌの部屋ー リーネ「……眠れない」 リーネ「……」 リーネ「俺さん……」ギュッ ー ーミーナの部屋ー ミーナ「……」 ミーナ『もう、行っちゃうの?』 俺『はい』 ミーナ『また、戻って来てくれる?』 俺『……』 俺『ああ、勿論。戻って来るよ、……ミーナ』ニコ ミーナ「俺……」 ミーナ.oO(俺に会いたい……) ギュッ ー ー ーバルクホルン・エーリカの部屋ー エーリカ「なんか眠れないなー」ウーン ダッダッダ バン! 坂本「バルクホルン! ハルトマン! 起きろ!」 バルクホルン「……ん? 少佐、どうしたんだ?」ウウン エーリカ.oO(嫌な予感がする……) 坂本「ミーナが部屋からいなくなった!」 バルクホルン「……!!! 何故!!?」 坂本「わからん!! だが、恐らく……」 エーリカ「……?」 坂本「……その話は後だ。向かった場所の見当は大体つく、ついて来い!」 バルクホルン「ああっ!」 エーリカ.oO(ミーナ……!) ー ー501隊基地 外ー 坂本「バルクホルンは海岸に、ハルトマンは私と共に離れの音楽室まで来てくれ! 急げ! ミーナのあの身体では……!」 バルクホルン「わかった!」ダッダッダ ダッダッダ ー音楽堂前ー エーリカ「ねえ、坂本少佐! 俺は? 俺には言わなくていいの!?」ダッダッダ 坂本「……」ピタ 坂本「……俺はネウロイだった」 エーリカ「……!!!」 エーリカ「う、うそ……嘘だよね!?」 坂本「……」 エーリカ「……!! こんな時に冗談言わないでよっ!!!」 坂本「……本当だ」ギリ エーリカ「……!!!」 エーリカ「……ごめん」 エーリカ.oO(坂本少佐の顔が、見れない……) ギリ エーリカ「俺は……」 エーリカ「俺は坂本少佐が殺したの……!?」 坂本「……」 坂本「俺は……」 坂本「俺は……」 坂本「俺は私だ……」 エーリカ「え……?」 ザシュ エーリカ.oO(あれ、え……? 何が起こったの? 胸が熱い、物凄く熱い。何、これ……胸に、刀が……) ズルリ エーリカ「……」バターン エーリカ.oO(ごめん、トゥルーデ……ウルスラ……) ー ー海岸ー ザザー……ザザー……ザザー…… バルクホルン「ミーナ! ミーナー!」ゼェゼェ バルクホルン.oO(クソッ! どこだ! ミーナ! 俺は、俺はこのことを知っているのか!?) ?「トゥルーデー!」 バルクホルン「……!!」 バルクホルン「ハルトマン!! ミーナは見つかったか!?」 エーリカ「まだだよ! 音楽堂にはいなかった! 少佐は他の場所を探してる!」 バルクホルン「そうか……ここにはミーナはいない! 私たちはどうすれば……!!」 エーリカ「……ねえ、トゥルーデ」 バルクホルン「……?」 バルクホルン「どうした、ハルトマン……?」クル エーリカ「……」チャキ バルクホルン.oO(銃? 何故……? ……!! 不味い……!!!) バルクホルン.oO(シールドを……間に合わない……ッ!!) バルクホルン「……くっ!!」 パーン!!! パーン!!! パーン!!! バルクホルン「……グッ!」ガク バルクホルン「……!! ……!! ……!!」 バルクホルン.oO(クソ……!!) エーリカ「あーあ、胸を狙ったのに、外れちゃったじゃんかー、トゥルーデったら警戒しすぎなんだよ」ブチブチ エーリカ「まあ、でもその傷じゃ致命傷かな?」 バルクホルン「貴様……誰だ……!!」 エーリカ「私はエーリカだよ? 見てわかんないの? トゥルーデ?」ニシシ バルクホルン「違う!!! お前は誰だ……! ネウロイか……!?」ギリ エーリカ「私は私だよトゥルーデ、残念だったねー」ニコ エーリカ「苦しいよね? ゴメンね? 失敗しちゃってさ?」 エーリカ「すぐに私の後を追わせてあげるよ……」チャキ バルクホルン.oO(……私の後だと? ハルトマン、まさか……!!) バルクホルン.oO(シールドを……!) エーリカ?「無駄だよ、今更シールドなんか張ったって」 バルクホルン.oO(間に合え……!) ブン! パン! バルクホルン「……!!」 バルクホルン.oO(掠った! 駄目だ……! 貫通する……! 普通の弾じゃない!) エーリカ?「フフッ、わかってくれたかな?」 エーリカ?「今度こそ終わりだよ……」チャキ エーリカ?「じゃーね、トゥルーデ」ニコ バルクホルン.oO(クリス……すまない……) エーリカ「待て!!!」チャキ エーリカ?「んー?」 バルクホルン.oO(……ハルトマンが二人!? ……どういうことだ!?) エーリカ「トゥルーデから離れろよ……」チャキ エーリカ?「あれれ? なんで生きてんの? わ、た、し?」ニシシ エーリカ「……」ハァハァ エーリカ?「おっかしいなー? たしかに心臓を正確に刺した筈なんだけどなー?」 ミーナ『俺くん、心臓の位置が他の人と逆なのね』ニコ エーリカ?「……なんだよ、やめろよ」 エーリカ?「今は出てくんなよ……」イラ エーリカ?「……」 エーリカ?「そっか、普通の人間は心臓の位置が私とは違うんだっけ。忘れてたよ」アハハ エーリカ「トゥルーデから、離れろ……」ハァハァ エーリカ?「でも、その傷じゃ重傷だよね。よくここまで来る余裕があったもんだよ」ニコ エーリカ「……!!」 エーリカ.oO(不味い!!! 力が入らない!!!) ポトリ エーリカ「……!」 エーリカ?「……あーあ、銃、落としちゃったね? どーすんのさ、拾ってみる? まあ、私はその間にトゥルーデ撃っちゃうけどねー」アハハ エーリカ「……!!」 エーリカ.oO(……トゥルーデ) バルクホルン「……」ハァハァ バルクホルン.oO(クソッ! 身体が動かない! 身体が動けば……私の魔法でこんな奴……)ギリ エーリカ?「折角ヒーローがカッコよくノコノコ出てきたのにね? もう終わりかな?」ニシシ エーリカ「……!!」 エーリカ.oO(考えろ!!! どうしたらトゥルーデを助けられる!? 考えろ私!! 諦めるな!!!) エーリカ.oO(クソ、意識が……) エーリカ.oO(なんだよ、これ……なんだよ……) ガク バルクホルン「……」 バルクホルン.oO(ハルトマン……) エーリカ?「……ごめんね」チャキ 坂本「やめろおおおおおおおお!!!」バッ! 全員「……!!!」 エーリカ・バルクホルン.oO( (……少佐) ) エーリカ?「……」 エーリカ?「なんで出てくんのさ、キミが」 坂本「……」ゼェゼェ エーリカ?「折角、眠らせて記憶を弄っておいてあげたのに」 エーリカ?「明日になったら、全部忘れることができたのに」 エーリカ?「なんで……?」 坂本「……お前に」 坂本「お前に誰も殺させないためだ!!! 俺!!!」 エーリカ・バルクホルン「「……!!!」」 バルクホルン.oO(あれが、俺、だと……) エーリカ.oO(そんな……なんで……) エーリカ?「そうか、その魔眼が原因か……」ギリ エーリカ?「ごめんね……次はもっと深く奥まで弄ってあげるから」 坂本「黙れ!! 俺、お前は、お前は何故そこまで殺そうとするんだ! なんのために!!」 坂本「こんなことをして、ミーナが喜ぶとでも思ってるのか!!?」 坂本「それとも……それともミーナとの愛は、全てこの時のための戯れにすぎなかったというのか!!? 俺えええええええええ!!!」 エーリカ?「……」 エーリカ?「俺はね、もういないんだよ」 坂本「それはどういう……!!」 エーリカ?「俺なんて人格は初めから私の中には存在しない。クルトという人間個体に肉体を変化させた時に起こった暴走によって生じた一時的なバグに過ぎない」 エーリカ?「俺という私が行動を続けている間も私自身のバグ修復は行われ続けていた。そしてキミの言葉を切っ掛けに私は完全に自分を取り戻した」 エーリカ?「だから俺はもう私の中には存在しない」 坂本「……なんだと。それでは……」 坂本.oO(それでは私の責任だというのか……!!) エーリカ?「だから」 エーリカ?「ワタシハコノフタリヲコロサナケレバナラナイ」 坂本「!!!」 エーリカ?「ワタシガワタシデアルタメニ」 坂本「ならば……」 エーリカ?.oO(ソシテワタシハ) 坂本「ならば私が……」 エーリカ?.oO(ワタシハソノトキドウスル?) 坂本「私がお前を切る!!!」ダダッ エーリカ?.oO(ハヤイ!! ダガ……) エーリカ?「キミに……」 ミーナ?「貴方に私が切れるの? 美緒?」 坂本「……!!!」 坂本.oO(俺……お前は、わかっていない) 坂本.oO(私は……私が守りたかったのは……!!) ミーナ『あ……や、やだ! なんで……』ポロポロ ミーナ『ご、ごめん、なさい……! こんな、こんなのって……! 私、私……!』ポロポロ 俺『……』 俺『……』ダキ ミーナ『……!』 俺『いいんです』 俺『いいんです、ミーナさん』 ミーナ『……! ……!』 ミーナ『う、……うぇぇ……うぇぇぇぇぇん……』ギュッ 俺『……』 坂本.oO(……クッ!!!) 坂本「烈風ーーーーーーー斬!!!」 ー ー
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1214.html
『もぎせん!!』 ○訓練開始○ 俺「」プルプルプル ペタン 俺「」プルプルプル ペタン 坂本「頑張るんだ!腕立て伏せの1回くらい男ならやってみせないか」 俺「」プルプルプル ペタン 宮藤「坂本さん、小さい子だからまだ無理ですよ」 バルクホルン「少佐、無理はさせないでくれ」パシャッ パシャッ 坂本「うーむ、まだ無理か?」 俺「」コクコク 坂本「仕方ないな、予定を前倒しして飛ぶとするか…所でバルクホルンは何をしているんだ!」 バルクホルン「俺の可愛い姿を写真に収めているんだ」 坂本「そ、そうか」 … … ○ハンガー○ リーネ「俺君のストライカーちっちゃーい」 宮藤「武器もミニサイズだよ」 バルクホルン「ハァハァ、早く俺の飛ぶ所を見たい!」 坂本「俺、準備はいいか?」 俺「」コクコク 坂本「よし、いくぞ!」 … … ○上空○ 坂本「今日は俺の実力を見たい」 バルクホルン「模擬戦をやるわけだな」 坂本「ああ。宮藤お前が相手をしてやれ」 宮藤「私ですか?」 坂本「ああ、ついでに宮藤の状態も見ておきたい」 宮藤「わかりました!俺君手加減はしないからね」 俺「」コクコク バルクホルン「まった!俺の相手は私がしよう」 坂本「バルクホルンお前がか?宮藤の状態の確認もかねているんだが」 バルクホルン「問題ない、私が宮藤の相手もすれば問題ないないだろう?」 坂本「そこまで言うなら構わないが……写真はよかったのか?」 バルクホルン「写真を取るよりも俺と一緒に訓練をしたい!でも少佐、写真は撮っておいてくれ!」 坂本「」 … … 坂本「それでは模擬戦を始める、両者準備はいいか!」 俺「」コクコク バルクホルン「私はいつでも大丈夫だ」 坂本「ならバルクホルンを俺が追う形ではじめよう」 … … バルクホルン「ああ、俺が私を追いかけてくる……ハァハァ」 俺「」マテー バルクホルン「しかしこれは訓練なんだ……すまない俺。写真の為手加減してやれない私を許してくれ」 … … 坂本「バルクホルンの奴、写真の為にちゃんとやるみたいだな」パシャッ リーネ「はい、バルクホルン大尉の事だからわざと負けるのかと思ってました」 宮藤「やっぱりバルクホルンさんはすごい……もう俺君の後ろに!」 坂本「俺も中々トリッキーな動きをするがバルクホルン相手ではな」パシャッ … … バルクホルン「後ろをとったぞ!」 俺「」アセアセ バルクホルン「写真のためだ、うりゃあああああ!」ズガガガガ 俺「」アセアセ ヨケヨケ バルクホルン「わざとはずしたわけではないのに避けるとは、中々いい動きをするな、流石私の弟!」 バルクホルン「これならどうだ!」ズガガガガ 俺「」ヨケヨケ バルクホルン「なんて可愛い動きなんだ……ハァハァ」 … … 坂本「ほう、上手く避けるな」パシャッ リーネ「バルクホルン大尉、真面目にやっているんでしょうか」 宮藤「きっと真面目にやってるよ」 坂本「ああ、宮藤の言う通りだ。ウィッチ軍曹の言っていた事は本当のようだな」 … … 俺「」クルッ パパパパ バルクホルン「打って来たか!だが甘い!」ズガガガガ 俺「」アセアセ ヨケヨケ バルクホルン「俺!もう終わりにしよう!そしてペイント弾を流すために一緒にお風呂に入ろう!」ズガガガガ 俺「」ニゲロー バルクホルン「まてぇぇぇ!」ズガガガガ 俺「」ウワーーーン バルクホルン「逃げるなーーーー!」ズガガガガ 俺「」ニゲローニゲロー バルクホルン「ハァハァ、追いついたぞ!」 … … 宮藤「バルクホルンさんが逃げ道を塞いだ!」 リーネ「ストライカーユニットが小さいから速度が出なかった見たいだね」 坂本「これでバルクホルンの勝ちだろう」 … … バルクホルン「さあ俺、覚悟はいいな!」 俺「」ウルウル バルクホルン「そんな目で見ないでくれ、これは訓練なんだ。ちゃんとやらないと意味がないんだ!」 俺「」ウルウル バルクホルン「ああ、涙ぐむ俺も可愛すぎる…ハァハァ」 俺「」ウルウル バルクホルン「さあ、お姉ちゃんのでにちゃにちゃにしてあげるから一緒にお風呂に…ハァハァ」 俺「」グスン バルクホルン「くっ…そんな目で見ないでくれ……くそう、やはり私には俺を撃つなんて出来ない…!」 俺「」キュピーン パパパパ バルクホルン「あっ」ペチャペチャペチャペチャ 坂本「あっ」 宮藤「あっ」 リーネ「あっ」 … … 坂本「バルクホルン、何をしている……」 バルクホルン「すまない少佐、涙ぐむ俺を見ていたら撃つ事が出来なかった」 坂本「全く、写真はお預けだな」アトデユックリタンノウシヨウ 俺「?」 バルクホルン「しかし……小さい俺に白いのでにちゃにちゃにされ……ハァハァ悪くないな!」 リーネ「バルクホルン大尉、頭大丈夫ですか?」 宮藤「大丈夫ですかバルクホルンさん!」 バルクホルン「大丈夫だ!さあ俺、お姉ちゃんとお風呂にいこう。洗いっこをしよう!」 坂本「バルクホルン、その前に宮藤とも模擬戦をしてもらおうか?風呂はその後にしろ」 バルクホルン「宮藤!全力でかかってこい!」 宮藤「わかりましたバルクホルンさん!」 坂本「しかし俺も良く頑張ったな」ナデナデ リーネ「バルクホルン大尉相手に随分頑張ったね」ナデナデ 俺「」パタパタ イモウトーー!アアアアアシマッタアアアアア 坂本「もう暫くは俺や宮藤をバルクホルン相手の模擬戦に参加させては駄目だな」 リーネ「次はペリーヌさんかハルトマン中尉に頼んだほうが良さそうですね」 坂本「その通りだな」 … … バルクホルン「弟や妹に銃口を向けるなんてとんでもない」 宮藤「私もバルクホルンさんにかてちゃった」 坂本「俺に宮藤はまた今度模擬戦をやってもらうからな。バルクホルン、写真はお預けだ」 バルクホルン「待ってくれ少佐!これは仕方なかったんだ!」 坂本「さあ、もう戻るぞ」 俺「」コクコク 宮藤「はい、坂本さん!」 リーネ「今日のお昼は何を作ろうか、芳佳ちゃん」 宮藤「何にしようか、リーネちゃん」 バルクホルン「写真置いてけ!写真置いてけ!なあ!」 戻る 携帯用戻る
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/2240.html
時刻は、13 00(z)。 昼休み終了を告げる課業ラッパとともに、俺達は芳佳と合流した。 向かうは坂本の執務室。 芳佳「こちらが坂本さんの部屋になります。坂本さん、いますか?」 芳佳が、坂本の部屋のドアをノックし、ドアを開けた。 半身だけ坂本の部屋に入った芳佳は、2、3言頷き、こちらを向いた。 芳佳「いいですよ」 整備俺「入りますッ!」 整備俺は、できる限り声を張り上げ、坂本の部屋に入った。 さて。ガチガチの入室要領をやるなんて、整備俺にとっては幹部候補生学校のとき以来だ。 一発、かましてやろうじゃないか? 整備俺「左向けーッ、止まれ。整列ッ!」 操縦俺を指揮しつつ、坂本の前で直立不動の姿勢を取る。 整備俺「敬礼!」 無帽なので、挙手ではなく10度の敬礼。坂本の答礼を確認し、直れをかける。 整備俺「整備俺少尉及び操縦俺候補生は、坂本少佐の元に参りました」 坂本「休め。まあ、楽にしろ。座ったらどうだ?」 俺達は、坂本が指した応接用のソファに座った。(もちろん、下座の方に) 坂本「宮藤から話は聞いた。百里基地から来たそうだが、訳ありのようだな?」 整備俺「率直に申し上げます、坂本少佐。我々を助けていただきたい」 坂本「どういう事だ」 整備俺「まずは、こちらをご覧ください」 俺達は、身分証を坂本に差し出した。 坂本「扶桑語とブリタニア語で書かれているようだが。日本国、航空自衛隊というのは何だ」 整備俺「我々のいた国で、扶桑にとてもよく似た国家です。 航空自衛隊というのは…、ちょっと、国内法規の問題でして。 国防空軍と読み替えていただいて差し支えありません」 坂本「ほう。お前達は日本空軍の軍人というわけか。おもしろい」 ところで、3等空尉というのは、2nd Lieutenant、少尉でいいのか」 整備俺「はい。そういうことです。裏面もご覧ください」 坂本「整備俺少尉が1987年生まれ、操縦俺曹長が1986年生まれというのは?」 整備俺「我々は異世界の未来から来たのだ、と。そう考えます」 坂本「異世界の…、未来から来た、だと……!!」 整備俺「我々は、2011年の、日本国防空軍百里基地から来ました。――そういうことになります」 坂本「――――!?」 整備俺「今すぐ信じてくれ、ということは出来ません。我々自身も信じらませんでしたから。 ですが、我々が未来からやってきた証として、見せたいものがあります」 整備俺は、操縦俺に、i-podを差し出すよう命じた。 整備俺「携帯型の音楽再生機です。動画も見れます。イヤホンで聴いてください」 そうして再生されたのは、海軍軍人である坂本ならば、知らないはずはない曲であった。 坂本「守るも攻めるもくろがねの、か」 軍艦行進曲。 曲の再生が終わり、坂本はイヤホンを外した。 坂本「こんなに小さいのに、鮮明な映像だな。それに、見たことの無いフネや飛行機械ばかりだ」 そりゃそうだ。背景にあるのは、海上自衛隊の護衛艦や航空機だからな。 整備俺「他にも、こんなのもあります。 こちらは携帯型の電話になりますが、電話以外にもいろいろなことができます。 たとえば――――、芳佳さん、失礼しますね」 電子的なシャッターの音。 整備俺「このように、写真を撮影して、保存することもできます」 芳佳「え、これ、わたし…?」 坂本「かなり鮮明な画像だな。それに、撮ってから画になるまでが早い」 整備俺「1944年の技術で、このような電子機器を作れるはずがない。 状況証拠といえばそれまでですが、これらが、我々が2011年から来たという証になると思います。 あ、今の写真はすぐに削除したので、安心してください」 整備俺「…話を戻します。 我々が、2011年の百里から、1944年のブリタニアに転移した理由はわかりません。 原因が不明である以上、元の世界に帰るのは難しいと考えます。 それならば、この世界で生きていくしか無いと思います。 幸い、我々は正規の軍人で、士官と士官候補生です。 この世界でも軍人を続けたいと考えますが、我々にはこの世界では後ろ盾が無い。 少佐は、この部隊でナンバー2だと聞いています。 我々がこの世界で生きていくために、この世界の軍に編入できるよう、後ろ盾になっていただきたい。 よろしくお願いします」 そして、俺達は、深々と頭を下げた。 坂本「そうか。……頭を上げてくれ。同郷のよしみということになるんだよな、一応。 私がどれだけ力になれるかわからんが、隊長にも相談してみよう」 整備俺「ありがとうございます」 芳佳「よかったですね!」 坂本「わっはっはっ! まあ、成せば成るというものだ。 扶桑男児なら扶桑男児らしく、どーんと構えておれば道は開けるだろう」 坂本は豪快に笑った。 この人は、俺達よりもよっぽど男らしいと思うのは失礼だろうか? 坂本は、俺達が拍子抜けなぐらいあっさりと協力を約束してくれた。 俺達が難しく考えすぎていただけ、案ずるよりも生むが易し、ということなのだろうか。 それとも、情に厚い武人タイプなだけに、真っ正面から「助けて欲しい」とお願いしたのが良かったのだろう。 そして、芳佳は、まるで自分のことのように喜んでくれていた。 ともかく、一定の目処が立ったので、俺達は、ようやく一息つくことができた。 …できたはず、だったんだけど。 静かなノックとともに、申し訳なさそうに執務室の扉が開いた。
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/5861.html
オーライル 機種:AC 作曲者:坂本慎一、NAPALM HIROMITSU 開発元:ウエストン 発売元:セガ 発売年:1990 概要 ウエストンが開発した足歩行型戦車を自機とした見下ろし型全方位シューティングゲーム。 ラウンドごとに2Dステージ→3Dステージ→2Dステージと1ミッションごとに3ラウンドの構成。 音楽はウエストンに所属していた坂本氏(と他一名)が作曲。坂本氏らしい凝ったメロディーの音楽が聴きどころ。 サントラはEGG MUSICのサイトにてダウンロード配信されている。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 インサートコイン スタートデモ ラウンドスタート ラウンド1&3 坂本慎一 ラウンドクリア 3Dラウンド ラウンド 2,5,8,11,14(3D道中) 3Dバトル 坂本慎一 3D敵接近 ラウンド4&6 ボス 坂本慎一 ミッション1,2,4ボス ボスクリア ラウンド7&9 坂本慎一 ボス2 ステージ3,5ボス ボスクリア ラウンド10&12 ラウンド13&15&16 坂本慎一 ラスボス前デモ ラスボス1 ラスボス戦(前半) ラスボス2 坂本慎一 ラスボス戦(後半) エンディング 坂本慎一 スタッフロール 坂本慎一 ネームエントリー ゲームオーバー 未使用曲 SE&VOICE サウンドトラック オーライル オリジナル・サウンドトラック SEGA SYSTEM 16 COMPLETE SOUND TRACK VOL.3
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/840.html
ー翌日ー ー501隊基地ー 全員「……え? 出て行った……?」 坂本「……ああ」 坂本「俺は記憶が戻ったんだ。自分の帰るべき場所を見つけた……」 リーネ「で、でも! 何も言わないで出ていっちゃうなんて……!」 坂本「別れが辛くなるから、だそうだ……リーネ」 リーネ「……」 坂本「あいつは、お前に感謝していた」 リーネ「……! そんな!! 私だって!! 私だって!!」ダッ 宮藤「!! リーネちゃん!! 待って!」ダッ ペリーヌ.oO(……少佐) シャーリー.oO(水臭いぞ、俺……あたしたちのことなんて、その程度にしか考えてなかったのかよ……? 違うだろ? 俺……) ルッキーニ「……」グス サーニャ「……俺さん」 エイラ.oO(もう少しくらい、仲良くしてやればヨカッタナ……) 坂本「……」 坂本.oO(……これで) 坂本.oO(これで良かったのだろうか……俺、私は、私は……!!) 坂本.oO(何故、お前は最期に……) 坂本.oO(笑っていたんだ……!!) ギリ ー ーバルクホルン・エーリカの部屋ー 宮藤「……」 バルクホルン「……」スースー エーリカ「……」スースー 坂本『他の皆には、秘密にしておいてくれないか』 宮藤『そんな! あんなに酷い傷で帰ってきたのにですか!? どうして、こんな……』 エーリカ『大丈夫だよ……宮藤……』 宮藤『ハルトマンさん! 意識が戻って……!』 坂本『……』 エーリカ『だってさ、カッコわるいじゃん。隊のエース二人が、夜中に勝手に基地を抜け出して、散歩してたら一般人の強盗に襲われて大けがしたなんてさ……』 宮藤『……』 エーリカ『私たちはもう大丈夫だよ……宮藤が頑張ってくれたから』ニコ 宮藤『……何も教えてくれないんですね』 坂本『……宮藤』 宮藤『わかりました……このことは、私の胸にしまっておきます』 坂本『すまない……宮藤』 エーリカ『ありがとう、宮藤……』ニコ バルクホルン『……』 エーリカ「……」スースー バルクホルン「……」スースー 宮藤「……」 宮藤「俺さん……一体、何が……」 ー ー海岸ー ザザー……ザザー……ザザー…… ミーナ.oO(ここに、俺がいた) ミーナ.oO(ここから、全てが始まった) ミーナ.oO(……俺、どうして?) ミーナ.oO(昨日、フラウとトゥルーデが重傷を負って帰ってきた) ミーナ.oO(宮藤さんが懸命に治療してくれて何とか命は取り留めたけど……) ミーナ.oO(二人は外で強盗に襲われた、としか言ってはくれなかった) ミーナ.oO(そしてそれと同じ時に俺の姿も消えた) ミーナ.oO(俺……) ミーナ「……」 ミーナ「……?」 ミーナ.oO(……あそこにいるのは……美緒?) 坂本「……ミーナか」クル ミーナ「美緒、貴方、どうして……」 ミーナ「!!!」 ミーナ.oO(美緒じゃ、ない……? その腕……!!) 坂本?「坂本美緒は、甘いな……最期の最期で私を切れなかった」 坂本?「奴は私のコアが心臓に擬態していると思ってそこを刺したようだが、それは違う」 坂本?「完全な擬態を施した私の身体にはそもそもコアなどというものはないのだ……」 坂本?「だが、重傷を負わされたのもまた事実だ」 坂本?「私は最早、完全なる擬態を施すことなどできない」 坂本?「このように醜い金属の身体をどこかに残してしまう」フフッ 坂本?「最早、私は存在理由を果たせない。果たすためには機能を修復する時間が必要だ……」 ミーナ「貴方、何を言って……」 坂本?「私はお前が愛していたもの」 ミーナ「!!!」 ミーナ(まさか、そんな……!!) ミーナ「……俺」ボソ 坂本?「俺という個体はもう私の中には存在しなイ」 ミーナ「そんな!!」 坂本?「ダガ安心シテクレ、ワタシもマタ君にトクベツなキョウミをイダいているコトにカワリはない」 坂本?「ミーナ、ワタシトイッショニコナイカ?」 ミーナ「……!!」 坂本?「ワタシハ目的ヲ果たせなかっタ」 坂本?「シカシ、何時かはハタサナケレバならなイ」 坂本?「自己修復のキカンの間、君にアエナクナルことをワタシはノゾンでいない」 坂本?「ソレニ、イズレネウロイは人類をホロボスだろう。ワタシというコタイガ人間個体の君を助けるコトはホンライはフカノウだ、ダガ」 坂本?「キミが、ワタシと共にキテくれるなら」 坂本?「キミガ私とネウロイとシテ生きてクレルなら」 坂本?「ワタシは……」 ミーナ「……」 ミーナ「さっき、目的を果たせなかったって言ったわね」 ミーナ「貴方が……貴方がフラウとトゥルーデにあんなことを!!?」キッ 坂本?「ソレガワタシノソンザイリユウ」 ミーナ「……!! 貴方は……!!」チャキ 坂本?「……ワタシを撃つのかい?」 俺?「ミーナ……」 ミーナ.oO(……!!! ダメ!! 撃てない!!!) 俺?「ワタシノコアは、ココニアル」グニャリ ミーナ.oO(胸が開いて……!!) 俺?「ウチたければ、ウテ……」 俺?「キミニはウテナイ」 俺?「……」 クルト?「そうだろう? ミーナ」ニコ ミーナ「……!!」 ミーナ.oO(違う、あれは、あの笑顔は……!) ミーナ.oO(あれは死んだクルトの笑顔……俺の笑顔じゃない……!!) ミーナ.oO(俺……やっぱり、やっぱり貴方はもうここには……!!!)ジワ クルト?「一緒に行こう、ミーナ……」 ミーナ.oO(今ならはっきりとわかる。わかってしまう。俺、私はやっぱり、貴方のことを) ミーナ「……貴方のことを、心から愛していたわ……ッ!!」ジワ クルト?「……」ニコ ミーナ「……貴方は俺じゃない!!!」チャキ パーン!!! ー ー ー翌日ー ー501隊基地 宮藤・リーネ・ペリーヌの部屋ー リーネ「……」 宮藤「リーネちゃん、大丈夫……?」 リーネ「……うん、もう大丈夫だよ」 リーネ「ありがとう、芳佳ちゃん」ニコ 宮藤「……」 リーネ「……空、きれい」 リーネ「……」 リーネ「……俺さん」 リーネ.oO(恋、だったのかな……) リーネ.oO(……) ペリーヌ.oO(リーネさん……) リーネ.oO(……) ラララーラララーラララー ペリーヌ「あら、この歌は……?」 宮藤「ミーナさんの歌だ!」 リーネ.oO(……綺麗) ー ーバルクホルン・エーリカの部屋ー ラララーラララーラララー 坂本.oO(ミーナ……) エーリカ.oO(……俺) バルクホルン.oO(……) ラララーラララーラララー ー ー エイラ・サーニャの部屋ー エイラ「……!」ガバ ラララーラララーラララー エイラ「これは……」 ラララーラララーラララー エイラ「サーニャのピアノダ!!」キラキラ エイラ.oO(良い音色ダナー)パアア エイラ.oO(あれ? サーニャは?)キョロキョロ ー ー音楽堂ー サーニャ「……」 ポロン、ポロン、ポロン…… ミーナ「ラララーラララーラララー」 サーニャ「……」チラ ミーナ「ラララーラララーラララー」チリン サーニャ.oO(……赤い、イヤリング……) ミーナ「ラララーラララーラララー」 ミーナ.oO(これで……) ミーナ.oO(これできっと、良かったのよ……そうよね? 俺……) ー ラララーラララーラララー ラララーラララーラララー…… ♪ひとりじゃ泣きそうな 広い空でも 逃げないよ まっすぐ立ち向かう 仲間といっしょに Over Sky http //www.youtube.com/watch?v=_FsIyJAF_No Fin
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1664.html
前回のあらすじ 男「はっはっは、おーい坂本!」 坂本「めんどくさい海軍の上官が来た。もういやだ」 男の演舞を終え、昼食をとるために食堂に集まった。 男「いやあ、欧州で扶桑食を味わえるとは思わなかった。それも実に美味いときたものだ」 宮藤「えへへ、ありがとうございます」 リーネ「食後のお茶は……紅茶より扶桑茶のほうがいいですか?」 男「いや、せっかくだ、ここは紅茶を頂こう。ブリタニアの本格的な紅茶を体験できる機会などそうそう無いからなあ」 坂本「肝油でも飲んでればいいのに……」 ミーナ(さっきから美緒の様子がおかしい……。でも子供っぽく怒る美緒も可愛いわね) 男「お、そうだ坂本。ワシが送ってやった肝油はもう全部飲んだか?」 坂本「うわっ!?」 ペリーヌ「しょ、少佐?」 男「なんだ変な声を出して。滋養にも良いものだからしっかり飲めと昔から言っていただろう」 坂本「い、いえ。ちゃんと使わせていただきましたよ。皆にもふるまったりしたのでもう無くなりましたが」 男「なに、あんな不味いものを他人に飲ませたのか。酷い事をする奴だ」 坂本「なっ!?自分の分まで私や竹井に飲ませていたあんたが言うのか!」 男「はっはっは、そんな昔のことなどもう覚えとらんわ。それにしても初めて肝油を飲んだお前の顔といったら、実に傑作だったな」 坂本「しっかり覚えてるじゃないか!もう我慢できん!即刻扶桑へお帰り頂く!」 男「はっはっは、しばらく竹井の顔も見とらんし、竹井に会ってからでもいいだろう。そうだ、明日にでも竹井に会いに行かんか?」 坂本「お1人でどうぞ!私は任務と訓練がありますので!ふんっ」 そう言い捨て、坂本はズンズンと足音を立てながら食堂を後にした。 男「むう、少しからかいすぎたか。いかんいかん、機嫌を損ねてしまったかな」 ペリーヌ「ご無礼を承知で言わせていただきますけど、中将ともあろう方があんな子供じみた言動をするのはいかがかと!」 エイラ「おいおいツンツンメガネ、髪が逆立ってるぞ」 ペリーヌ「だまらっしゃい!」 男「ふむ、確かに。だがな、クロステルマン中尉。坂本は昔からどうも頭が固い奴でな、 時折誰かがこうしてからかってやらねば折れるか潰れてしまう気がするようなしないような」 ペリーヌ「そんなあやふやな根拠で少佐をからかわないでくださいまし!」 ミーナ「あの、坂本少佐とは古くから交流が?」 シャーリー「そうそう、話を聞いてると、昔の教え子だったような感じだよな」 男「教え子ではないがな、坂本とは扶桑海事変のころに知り合ってな。ワシの隊と坂本の隊が数ヶ月ほど共に行動する時があったのだよ」 宮藤「へー、そうだったんですか」 男「そうだ、『扶桑海の閃光』!宮藤さんも見ただろう。あれにワシもチラと映っているのだよ。 フイルムを持って来たから皆で見て欲しい!」 宮藤「え、あ、はい……」 シャーリー「おお、聞いたことあるぞその映画。一度見てみたいと思ってたんだ」 男「そうかそうか、フイルムは君達に寄贈しよう。扶桑の軍人の雄姿を是非目に焼き付けて欲しい!」 エイラ「面白そうだな、サーニャ」 サーニャ「うん。……っ!?」 サーニャが黒猫の耳と尾を発現させる。それと同時に魔道針が発動された。 サーニャ「敵です!」 サーニャの言葉と同時にサイレンが鳴り響く。 ミーナ「各員戦闘態勢へ!すみません、こんな時に。男中将は……」 男「ワシなぞにかまわなくても良い!急いで迎撃へ向かってくれ!」 ミーナ「了解!行くわよみんな!」 男「そうだ。ビショップ曹長、これを持っていくといい」 男が投げた黒ガラスの小瓶をリーネが受け取る。 リーネ「これは?」 男「お守りだ。使い方は坂本が知っている。さあ、行った行った!」 リーネ「はいっ、ありがとうございます!」 ウィッチ達は格納庫は向かった。 男「さて、ワシは城の天守閣から拝見させてもらうとしようか」 坂本「来たかミーナ」 ミーナ「少佐、状況は?」 坂本「あの中型一匹だけなんだが、装甲が堅くてな。それにコアが移動するタイプだ、烈風斬が当たらなくて参った」 坂本の前方には、中型ネウロイがのろのろと飛んでいた。 その姿は亀のように分厚そうな装甲を背負ったものだった。 ミーナ「分かりました。それじゃあ……」 リーネ「あの、坂本少佐」 坂本「ん、どうしたリーネ」 リーネ「男中将からこれを頂いたんですけど」 坂本「男中将から?ああ、これか。ちょうどいい、使わせてもらえ」 リーネ「えっと、使い方は少佐に聞けって言われたんです」 坂本「チッ、あのクソジジイ……」 リーネ「え?」 坂本「いや、なんでもない。仕方ない、小瓶とボーイズの弾倉を貸してくれ」 リーネ「あ、はい。どうぞ」 ミーナ「一体何を?」 坂本「説明するより見たほうが早い。すぐに済む」 坂本は小瓶の栓を抜き、入っていた液体を弾倉の中へ注ぎ始めた。 坂本「こんなものか。そしてよく振って、と」 ボトルに注いだ液体を混ぜるように、弾倉をガチャガチャと振る。 そして、弾倉を逆さにして中の液体を捨てた。 坂本「出来たぞ。一、二発あのネウロイに撃ってみろ。ああ、皆少し離れておけ」 リーネ「は、はい」 エーリカ「なんとなく想像がつくなー」 宮藤「えっ、ほんとですか?」 シャーリー「まあなー。わかってないなら楽しみにしてな」 リーネが銃を構え、狙いをつける。 リーネ「いきます!」 リーネが引き金を引いた。炸裂音と共に弾丸が飛び出す。 弾は一直線に飛び、ネウロイへ突き刺さった。 エイラ「!」 エイラが一瞬早く反応し、隣にいたサーニャの耳を塞ぐ。 弾丸が命中した箇所が一瞬光ったかと思うとネウロイが内側から膨張し、轟音と共に爆散した。 宮藤「きゃあ!」 ルッキーニ「うじゃあ!」 バルクホルン「馬鹿な、ありえん……」 ミーナ「たった一発であのタイプのネウロイを撃墜、いいえ、粉砕するなんて……。これが男中将の固有魔法の力なの?」 宮藤「え?どういうことですか?」 坂本「さすがだなミーナ、説明する前に気がつくとは。そうだ、これが男中将の固有魔法、 本人は『燃えたぎる血潮』などと言っているが正確には『血液媒介型炎熱魔法』の能力だ」 ルッキーニ「にゃ?あたしと一緒?」 坂本「少し違うな。お前の場合は多重展開したシールドの先に熱魔法を展開させる。 だが男中将の場合は自身の血でないと熱魔法を展開できないんだ」 宮藤「あ、だからさっきリーネちゃんの弾倉に血を流しこんでたんですね」 坂本「ああ。魔法の発動する条件は本人が決められるらしいが、今回は『激しい衝撃を二度受けたら』とかだろう」 宮藤「どうして二回なんですか?」 エーリカ「一回だとリーネが引き金を引いた瞬間私達黒こげだよー」 宮藤「あ、そっか」 リーネ「す、すごい……。まるで爆弾を撃ち出したみたいでした」 ペリーヌ「でも、朝に固有魔法を見せて頂いた時にはこんなに威力はありませんでしたけど?」 坂本「そこらへんはまあ、本人のさじ加減らしい。気分の問題とも言っていたな」 シャーリー「なんていうか、あのおっさんらしい豪快で滅茶苦茶な固有魔法だな」 坂本「だが、その滅茶苦茶なもののお陰で扶桑海軍が度々救われたのも事実だ」 坂本「迷惑な上官だが、頼りになるのは確かだ。それがまたなんとも腹立たしいんだがな」 ミーナ「ふふ、頼りになる上官なんて素晴らしいじゃない。さあみんな、基地に帰りましょう。全機帰還します!」 坂本「まあ、頼りにはなるがな……。うん、いや、だがなあ。うーん……」 男は基地の管制塔から戦闘の様子、そして自身の固有魔法の威力を眺めていた。 男「やはり……、か。少し予定を早めるか。いや、今更だな」 男「さて、戦乙女達を出迎えに行くか」 男「ふふふ、頼もしい娘たちよ」 次回予告 竹井「あら、男さん!お久しぶりです!」 男「おお、竹井!いやあ、見違えたなあ。こんなにベッピンになって、はっはっは」 坂本「なんだか面白くないぞ」 だいたいこんな感じになる予定!
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1232.html
数時間後・ ~俺サイド~ 俺「出来た!!出来たぞぉ!!ハッハッハ!!やれば出来るじゃないか俺ぇ!!」 俺「・・・・・・あれ?何か本の見本と違って形が歪な感じがする?いやいや!!これは味があると言うんだな!!」 俺「・・・・・・・・・・・・」 俺「ど、どどどどどうしよう!!今何時だ!?・・・23時10分!!作り直すか!?い、いや駄目だ!!け、計画では24時ぴったりに俺が美緒を砂浜に呼び出して、そこで格好良く『美緒の人生で初めてのバレンタインプレゼントは俺からだぜ』って言う予定なんだ!!」 俺「ひぃ~!!味は悪くないよな!!箱の包みも綺麗にしたし大丈夫だよね!!」 俺「あぁ~!!扶桑に居ます黒江姉さんに我が神バルクホルン神よ!!俺はどうしたら良いですか!!」※緊張により取り乱し中 サーニャ「良いにおい・・・お腹空いた」フラフラ 俺「本の通りにしたのに何で形が悪いのかな!?」 サーニャ「あ、チョコレート・・・・・・いたらきまふ」パクッ 俺「作り直す、作り直さない、作り直さない、作り直す・・・」ブツブツ サーニャ「ちょっぴり苦いけど・・・おいひぃ・・・あむ、もぐもぐ」パクッ、パクッ 俺「うごごごご!!やっぱり俺の腕前が未熟だったからかぁ~!!普通の料理なら人並み程度には出来るのにぃ!!」 サーニャ「・・・・・・ごちそうさまでした・・・ふぁ~・・・夜間哨戒がんばろう・・・」テクテク 俺「はっ!!そう言えば予備に作ったやつから綺麗な形のを選んで、また包み直せば良いじゃない!!流石は俺だな!!」ガタッ!! 俺「・・・・・・あるぇ?予備に作ったチョコは?この入れ物に入れてたよねぇ」 俺「か、神隠しまでもが俺の邪魔をするのか!?きぃ~!!許せませんわ!!」※取り乱し中です 俺「って時間がねぇ!!し、仕方ない・・・美緒を呼び出すために探しに行こう!!形については扶桑で鍛えた土下座で謝る!!」 俺「最終確認・・・・・・大丈夫だな!!よし、待ってろよ美緒!!」 ~坂本サイド~ エーリカ「・・・・・・」モグモグ 坂本「ど、どうだハルトマン?変な味はしないか?」ドキドキ エーリカ「・・・・・・にしし、ぶいっ!!全然大丈夫!!とっても美味しいよ!!」 坂本「本当か!?形もおかしくないな!?」 エーリカ「うん、形もおかしくないよ。坂本少佐が頑張ったんだもん、俺君もきっと喜んでくれるよ」 坂本「ふ、ふむ。ハルトマンの言う通りに俺も喜んでくれるだろうか・・・そうなれば私も嬉しいのだがな」 エーリカ「やる事はやりきったからさ、後は坂本少佐が自信持って渡すだけだよ」 坂本「・・・・・・ふふふ、弱気になっては駄目だな。よし、今から渡しに行こう!!そうだ、24時丁度に渡すのも中々良いと思わないか?」 エーリカ「おお~坂本少佐も中々ロマンチックな事を考えるねぇ~♪」 坂本「そ、そうか?」 エーリカ「うんうん、良い案だと思うよ!!ささっそうなると予定の時間に刻々と近付いてますが、大丈夫ですかな坂本少佐」 坂本「に、23時10分!?あわわわ、お、俺を探さなくてはならないし、い、急がなくては!!」アタフタ エーリカ「包装も綺麗にしたし、味も大丈夫!!頑張って行ってらっしゃい!!片付けとかも私がしとくから大丈夫だよ~」 坂本「何から何まで・・・本当にすまないハルトマン!!この礼は必ずするからな!!約束だぞ!!」タタタッ エーリカ「はいな~♪上手くいく事を願っておくよ~・・・・・・上手くいく事を、願ってるよ・・・」 エーリカ「・・・・・・あはは、坂本少佐を応援する気持ちと自分の気持ちとが混ざって、頭がごちゃごちゃするなぁ」 エーリカ「はぁ~・・・まっとりあえずは坂本少佐に負けないよう、チョコにもっと愛情を込めようかな。ちょっぴり虚しいけどねぇ」 ~基地・廊下~ 俺「はぁ、はぁ・・・この曲がり角を曲がれば美緒の部屋に」タタタッ 坂本「はぁ、はぁ・・・この曲がり角を曲がれば俺の部屋に」タタタッ ドンッ!! 俺「のわっ!?」 坂本「うわっ!?」 俺「ってぇ~・・・す、すみませんよそ見してて、大丈夫です・・・・・・か?」 坂本「こ、此方こそすまない。私もよそ見をしてい・・・・・・た?」 二人『美緒(俺)!!』 二人『丁度用事があって探していたんだ!!』 二人『23時50分にいつもの砂浜に来てくれ!!』 二人『・・・・・・へ?』 俺「み、美緒さんや。砂浜に来てくれってどうしたんだ?」 坂本「お、俺こそなんだ?」 俺「あ、いや、それは・・・・・・い、言えない!!とにかく砂浜に来れば良いんだろ!!絶対に行くからさ!!そして美緒も来てくれ!!」 坂本「わ、私も詳しくは言えんが・・・とにかく砂浜に来てくれ!!そして私も絶対に来る!!」 俺「そ、それじゃ23時50分に砂浜な!!お、俺はちょっとやる事あるから一体部屋に戻るよ!!」スタスタ 坂本「う、うむ!!私も一体部屋に戻ろう!!それじゃまたな!!」スタスタ 俺「(・・・・・・うぉぉぉぉ~!!何か猛烈に緊張したぁ!!と、とりあえず美緒に会うんだ、部屋で身だしなみを整えて心を落ち着かせよう!!うんそうしよう!!)」 坂本「(・・・・・・うぁぁぁぁぁ~!!何故あんなに緊張したんだぁ~!!と、とりあえず俺に会うからな、身だしなみをきちんと整えて心を落ち着かせる!!うむそうしよう!!)」 ~基地外・砂浜~ 俺「・・・・・・」 ザッザッザッ 俺「!?(き、来たな)」 坂本「す、すまない俺。少し待たせてしまっただろうか?」 俺「だ、大丈夫だぞ。ほら立ったままはあれだし、隣に座りなよ」 坂本「そうだな・・・お言葉に甘えて失礼しよう」ポスッ 二人『・・・・・・・・・・』 俺「ご、ごめんな。こんな夜更けの寒い時に呼び出しちゃってさ」 坂本「そ、それは私の方も言える事だ。寒い時に呼び出してすまない」 二人『・・・・・・・・・・(き、緊張して何を話して良いか分からん!!)』 俺「その、あれだ・・・今日は満月が綺麗だな」 坂本「う、うむ。空気が澄んでいて星も月も綺麗に見える」 二人『・・・・・・・・・・(だ、駄目だったぁ~!!)』 俺「(いや、このままじゃ埒があかない!!)」 坂本「(悪戯に時間を使っては24時を過ぎてしまう!!)」 二人『その・・・俺(美緒)』 二人『あ、先に良いぞ・・・』 二人『・・・・・・』 俺「・・・・・・ぷっ、くくく」 坂本「・・・・・・ふっ、ふふふ」 二人『はっはっはっハッハッハッ』 俺「はぁ~あ、おかしい・・・・なぁに緊張してんだ俺達はよ~」 坂本「ははは、まったくだ・・・私達に遠慮や緊張なんて馬鹿馬鹿しい物なのにな」 俺「本当だよ。んじゃ俺から呼び出した理由言うぞ?多分同じ様な理由だと思うけどさ」 坂本「ああ、言ってくれ。私も大体分かっている」 俺「・・・・・・24時になったな。ほい、心から大事だと思っている美緒に俺からのバレンタインプレゼントだ。どうか受け取って下さい」 坂本「ふふふ、本当に心の底から嬉しいぞ・・・ありがとう俺。そして私からも親愛なる俺へバレンタインプレゼントだ。どうか受け取ってもらいたい」 俺「ありがとう美緒・・・・・・な、なんだかすまんな。嬉しくて勝手に顔が緩んでしまうんだよ」 坂本「安心しろ、私の顔も俺と同じく緩みっぱなしだ」 俺「ははは、本当だな。俺と全く一緒だ。笑顔の美緒も本当に可愛くて良いな」ニコニコ 坂本「ふふふ、今の俺も普段と比べて別格に格好良いぞ?」ニコニコ 俺「そりゃ光栄だな。あ、そうだ・・・こほん、えぇ~美緒の人生で初めてのバレンタインプレゼントは俺からだぜ?」 坂本「なんだそのクサイ台詞は・・・」 俺「ありゃ?格好良い台詞だろ?胸がきゅんっとしなかったか?」 坂本「きゅんっとはしなかったが背筋がぞわっとはしたな」 俺「うわぁ・・・かなりくるぞその言葉。考えに考えぬいた台詞だったのに・・・・・・」 坂本「まあ強ち間違えでは無い台詞だがな。俺が初めてと言うのは・・・・・・も、貰えて嬉しいのは本当だぞ?」 俺「・・・・・・美緒はずるいなぁ色々と。俺をすぐにきゅんってさせるんだからさぁ」 坂本「む?そうかそうか、ならば私は俺をきゅんとさせる達人だな!!はっはっは!!」 俺「へいへい・・・それより美緒、いくら厚手の軍服とは言えそれだけだと寒くないか?」 坂本「そうだな・・・うむ、少し寒いかもしれん。急ぎすぎて防寒具を身につけるのを忘れていた」 俺「あぁ~・・・そいつはすまんかった。あ、美緒。ちょっと少し近付いてくれないか?」シュルッ 坂本「・・・・・・なるほど」 俺「これで、よしっ!!ほら、このマフラーと俺のコートを一緒に羽織れば少しは寒くないだろ?」 坂本「確かに寒くないな。マフラーとコート、そして俺の体温のお陰で大丈夫そうだ」 俺「んで俺も温かいから一石二鳥!!あ、いや美緒とこうして触れ合えるのも嬉しいから一石三鳥かな」 坂本「まったく、最高の贅沢だな」 俺「まあまあ、今日位は許して下さいな」 坂本「ふふふ・・・さて、そろそろお互いにプレゼントの中身を見てみるか?」 俺「お、それもそうだな。気になって夜も眠れなくなりそうだし、そうしよう」 坂本「ではお互いに蓋を開けるぞ・・・」 二人『1、2の3!!』パカッ 二人『・・・・・・あれ?』 俺「み、美緒。俺ってプレゼント渡したよな?」 坂本「た、互いに渡して貰った・・・筈だが、まさか俺が作った物が」 俺「まさか美緒が作った物が」 二人『同じトリュフだとは思わなかった』 俺「・・・・・・偶然って怖いな」 坂本「・・・・・・偶然とは恐ろしいな」 俺「ちなみに誰から作り方を教えてもらったんだ?」 坂本「私はハルトマンに借りた『チョコで作る貰ったら嬉しいお菓子大☆全☆集☆』を見て作った・・・・・・まさか?」 俺「・・・・・・俺はバルクホルン大尉に借りた『チョコで作る貰ったら嬉しいお菓子大☆全☆集☆』見て作ったよ」 二人『・・・・・・カールスラント出身に人気なんだな(そしてその二人には感謝せねば)』 俺「ま、まあとりあえず一つ戴こうかな!!」パクッ 坂本「う、うむ!!一つ戴こう!!」パクッ 二人『(モグモグ)・・・・・・!?』 俺「お、おお!!これは美味しい!!美緒、このトリュフ程よい甘さと良いかなり俺好みだよ!!」 坂本「俺のも美味しいぞ!!甘さが控えめでほろ苦さが私好みで食べやすくて良い!!」 俺「良かった良かった、満足してもらえたみたいだな」 坂本「俺好みに作れて私も安心した」 俺「しかし美緒のは綺麗に真ん丸だなぁ・・・・・・見ろよほら、満月みたいだ」 坂本「俺の物は・・・何とも、でこぼこした丸だな」クスクス 俺「むむっ、それは本当に申し訳ない。だけどさこれでも丸くしようと頑張ったんだぞ」 坂本「食べる分には申し分無いし、何より私に対しての気持ちが込めてあるのが分かるから私はこの丸が好きだがな」ニコニコ 俺「う、うるせぇ///」ギュッ 坂本「ふふふ」ギュッ 俺「・・・・・・な、なあ美緒」 坂本「・・・・・・どうした?」 俺「その、えっとそ・・・・・・き、キスしないか?///み、美緒を見てたら愛しくなってきてさ、だ、駄目か///」 坂本「そ、そうか・・・よ、よし分かった。少し目を瞑ってくれ///」 俺「りょ、了解・・・・・・」 坂本「(パクッ)・・・・・・い、いくぞ///」 俺「・・・んむ・・・んっ・・・」 坂本「ちゅっ・・・ぅむ・・・」 俺「んく・・・ちゅく・・・」 坂本「ふぅ・・・っはぁ・・・」 俺「・・・・・・美緒の口、甘くて美味しいな///」 坂本「・・・・・・俺のも甘かったぞ。お互いチョコを食べたばかりだしな///」 俺「癖になりそう甘さだ・・・・・・もう一回美緒の甘い口を堪能させてくれよ」 坂本「仕方ない奴だ・・・・・・好きなだけ互いに堪能しよう」 『・・・・・・ちゅっ・・・・・・ぁむ・・・・・・んんっ・・・・・・』 翌日・ ~基地・食堂~ 俺「おはようございま・・・ってあれ?ハルトマン中尉しか居ないとは珍しいな」 エーリカ「おっはよ~俺君♪何か皆一斉に体調を崩したんだって。しかもこの基地の皆も」 俺「うへぇ~・・・・・・流行り病かなんかかなぁ。皆の容態があまり酷く無いと良いが」 エーリカ「本当だよね。あ、そうだ・・・・・・ハイッ!!俺君にバレンタインのプレゼント♪」 俺「おお~ありがとうハルトマン中尉!!早速食べてみて良いかな?」 エーリカ「もちろん♪さあ召し上がれ♪」 俺「(モグモグ)・・・・・・うん!!相変わらずハルトマン中尉の料理は美味いな!!これならいくらでも食べれるよ!!」パクパク エーリカ「沢山あるから沢山食べてね♪」 基地の医務室はエーリカ・坂本・俺を除く者達で溢れかえっていた。皆腹痛や頭痛・身体中の痛みを訴え、そして皆は口々にこう言った『天使から貰った普通のチョコケーキを食べたら気を失い、気が付いたら身体中が痛かった』と。 こうしてとある者は幸せなバレンタインデーを、とある者は医務室で痛みと戦いながら苦痛なバレンタインデーを過ごしたのであった。
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/6848.html
Airtone 機種:PC 作曲者:ノイジークローク(坂本英城ほか)、坂本英三 開発元:ヒストリア 発売元:AMGゲームス 発売年:2017 概要 VR対応のリズムアクション。HTC Vive/Oculus Rift対応。 画面奥から手前へ来るオブジェクトに合わせて、手を振るなどの動作で反応して遊ぶ。 坂本英城氏らノイジークローク所属の12名の作曲家と、AMG MUSICより坂本英三氏が曲を書き下ろしている。 ノイジークロークの作曲家は浮遊感のあるEDM系統、坂本英三氏はロック調の曲を中心に書き下ろしている。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Breeze 加藤浩義 歌:Icy In The Near Fufure 浅田靖 Sadalsuud 村上徳子 I promise you 浅田靖 歌:Mary Party in the sky 坂本英城 歌:Aimee Blackschleger penguin 坂本英三 歌:清遠捺姫 Warrior 加藤浩義 NEW ERA,NEW WORLD 坂本英三 歌:芦沢えりか SEVEN-MAGIC 石綱淳泰 In your eyes 加藤浩義 歌:ЯIRA Frontiers 稲岡健 clock tower 坂本英三 Trace Of Light 浅田靖 Run through 白澤亮 SCREW DRIVER 津田ケイ Deep sea いとうけいすけ So・Cho・Yo いとうけいすけ Blue glimmer 金井琢真 stone 坂本英三 歌:中村慈 dream 坂本英三 歌:中村慈 Toward the Light of Liberty 稲岡健 Fly Away 藤岡竜輔 歌:Mary Fracternity 藤岡竜輔 Piano Forte 佐藤聡 Dreamin 白澤亮 歌:SAK. サウンドトラック AIR TONE 動画 PV
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/2050.html
器用貧乏な俺 【ロマーニャ近海】 ゲルト「落ちろ!」ダダダダダダタ ゙ ネウロイ「」パキャーン シャーリー「コアが露出したぞ!」 坂本「俺!その位置ならばお前が近い!!」 俺「は、はい!!」カチャ ダダダダダダ! 俺「うわぁ!?」 ルッキーニ「外れちゃった!?」 ネウロイ「」キィィィィン…… 俺「ひっ!? わああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」 タァーーーーン! 俺「……あ、あれ?」 リーネ「良かった……当たってくれた」ホッ 芳佳「やったねリーネちゃん!!」ダキッ ペリーヌ「あの角度からよく当てましたわね……まっ、まぁ後方支援でこうきっちりしてくれるなら、前衛も安心して戦えますわね」 リーネ「ありがとうございます///」 ワイワイワイワイ 俺「…………ハァ」 ポンッ 俺「!……って、少佐?」 坂本「どうした、溜め息なんかついて? もう今回の戦闘は終わったんだ、安心していいんだぞ」 俺「……そうですね、なんとか死なずに済みましたし、帰ってからの報告書のことでも考えますよ」 坂本「うむ、紙に書き連ねて反省をまとめていけば、自ずと自分にあった戦い方や訓練の方法が分かっていくからな、大事な事だぞ。 あぁ、それと合わせて休息はしっかり取るんだぞ? 優れたウィッチたる者、十分な自己管理が」 俺「じゃあ俺行くんで」 ブロロロロ…… 坂本「あ、俺」スッ 坂本「?」 □ 執務室 坂本「と、いうわけなんだが」 ミーナ「そう、俺さんの様子が……」 坂本「どうも覇気に欠けるというか……うむ、あり大抵にいうと何やらウジウジしているんだ あれではせっかくの日々の頑張りの効果が出ん、何かあるならなんとかしてやりたい」 ミーナ「そうね、周りの皆とも打ち解けてないみたいだし……ラウラさんの時みたいな事になるのは避けたいわ」 ゲルト「むっ、あの件は……その」 ミーナ「いいの、トゥルーデを責めてるわけじゃないの。ただ部隊の仲間としてもっと出来る事はなかっったのかと私が悔いてるだけだから」 坂本「あのような事に発展してしまう前に、か……しかしどうしたものか」ウーン エーリカ「少佐がデートに誘えば良いんじゃないかな?気晴らしに」ピョコ 坂本「そうだな、確か有給も貯めてたことだしこの機会にでも……ブボォ!?」ゲホゲホ エーリカ「あれっ、良いアイディアだと思ったんだけど?」 ゲルト「ハァァァァァァルトォォォォマァァァン!!!」ガシッ エーリカ「いふぁいいふぁいいふぁい!!」ギューーーー! ミーナ「もう、フラウったら。坂本少佐は仲間の為に真剣に悩んでるにあまりそうからかっちゃ」 坂本「"でぇと"か……ふむ、い、いやしかし……」ブツブツ ミーナ「み、美緒……?」 坂本「よし、決めたぞ! ここは上官として一肌脱いで」 ミーナ「駄目です」 坂本「ミーナ、これは私なりの責任の取りかたで」 ミーナ「駄目です」 坂本「いや、だから」 ミーナ「駄目です」 □ ――― ―― ― 【調理場】 トントン 俺「大きさはこの位か、後は漬け込んでっと」 俺「あっ、すごい。冷蔵庫もあるのかここ。じゃあスペースを拝借するか」 坂本「使うのは良いがあまり開け閉めしないようにな。それは魔法力を使ったタイプで、あまり一般に出回ってないものなんだ 専門の作業員のメンテナンスが必要で冷気周りがおかしくなってもすぐには直せん」 俺「大丈夫ですよ。この型のは実家にもあったんで魔道機の様子くらいなら俺見れます」 坂本「ほぉそうか、それは助かるな。宮藤やリーネが聞いたら喜ぶだろう」 俺「まぁこれくらいは役に立たないと……」 俺「というかいきなりどうしたんです? 明日少佐が外出する際の弁当を俺に頼むなんて 正直いって俺あんまり料理は上手くありませんよ、せいぜいこうして肉とかの下準備してパンに挟むとかしか」 坂本「ふふっ、肉はやっぱり好きなんだな」 俺「そうですねー、どこに行ってもとりあえず買いこんで塩漬けにするなりしますし、こうしてあるなら醤油なんかも使うと美味しいですし…… って、少佐に俺の好物なんて言いましたっけ?」 坂本「ん? あーー……言ったぞ、うん。自己紹介の時に」 俺「? でしたっけ」 坂本「まぁまぁ、それは置いておいて。明日は空いてるか?空いてるなら少し用事が」 俺「……いや、俺は射撃の訓練やるんでちょっと」 坂本「そ、そうか……」 俺「何か部隊に関してなら訓練の時間はズラしますけど」 坂本「――いや違う、私的なことだから気にするな、うん」 俺(なんで前髪を頻繁に弄ってるんだ?) 俺「そうですか」 坂本「……」 俺「………」 坂本「……俺、少し根を詰め過ぎじゃないか?」 俺「………」 坂本「ウィッチとしての能力に固有魔法の有無は大きく左右はされない、それにお前も銃を手にしてからそう日は経ってない だからそう急くな、お前の頑張りは皆知っている。訓練、訓練と重ねても休む暇がなければ効率が良くないぞ」 俺「……」 坂本「確かお前もこの基地に来てから碌に余暇をとっていなかったな? せっかく芸術の都が近くにあるんだ、たまには観光にでも」 俺「……って、ください」 坂本「何?よく聞こえ――」 俺「――――俺みたいな落ちこぼれ!ほっとけって言ってるんですよ!!」ダンッ! 坂本「ッ!?」 俺「昔から続く優秀な家系、親兄弟は固有魔法を持って生まれ!皆ウィッチとして軍や催し事で活躍!! そんな所にポッと生まれた――」 俺「エリートの証である固有魔法どころか、なんっっっの取り柄も無いこの"俺"!!」 俺「男として珍しいウィッチ? そんなのどんな仕事や戦いに何の役にも立ちやしない!!」 坂本「違う!!お前は元々!!!」 俺「違わない!!俺はウィッチとしても一人の人間としても誰からも必要とされていない!!」 俺「……あなたに前々から聞きたかった事がある。どうして……」 「どうして俺みたいな奴をストライクウィッチーズに入れたんだよッ!!!」 続く 戻る