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スレッド主の悠さんは翡翠氏へ個人的にメールを送り、やりとりをした人物 スレッド内にて「(※)」でくくられた部分は編集者による注釈です ≫ 質問ではありませんが By 悠 2011-10-22 15 31 23 質問ではなく恐縮なのですが、このBBSが閲覧者同士を繋ぐ唯一の手段なので書き込ませていただきます。 本日、翡翠氏と個人的なやり取りをいたしました。 少なからず同人誌に関わる話題も出ましたので、翡翠氏とのやり取りを原文ママで公表しようと思います。 括弧内の数字はメールを受信した、もしくはこちらから送信した時刻です。 一番最初に翡翠氏のサイトから送ったメール内容を保存し忘れてしまったため翡翠氏の返信からとなっておりますが、①から④と割り振られている質問はこちらから送った時のままだと記憶しています。 長くなりますので、レスにてやり取りを掲載いたします。 pc ≫ By 悠 2011-10-22 15 32 07 夜分遅くに申し訳ございません。 この度はご丁寧な文面での質問メールをありがとうございます。 なるべく質問の意図から外れぬよう箇条書き及び簡潔に回答させていただく事をお許し下さい ①忙しい忙しいと言いつつ自サイトの小説を手直ししているのはなぜか →小説の手直しは正式なお知らせ文作成、拍手返信、新作小説とは違い特に集中力がいる物ではないので仕事の空き時間や移動時間にちょこちょこやらせてもらっています。今現在仕事中は勿論、プライベートでも1人の時が全く無く集中出来る時間を持てない状況です。 ②同人誌サイトの質問にはなかなか答えず個々に対する回答が早いのはなぜか →同人誌サイトに直接現れない事へのご質問だとしたら同人誌サイトでもお答えさせていただいたように私を取り巻く環境から出る場を選んでいるからです。 同人誌サイトにアップされている質疑応答は絵師Aさんからメールにてまとめて送っていただいてるんですがそちらが届いた際には即お返事を返していますのでわりと早くお答えしているつもりです。 なお個々に対する質問に対して早く回答していると評価をいただきましたがこちらも私の私生活の状況によっては十分遅くなる可能性がある事をご了承下さい ③同人誌の発行中止は翡翠さん、絵師Aさん、絵師Bさんの総意ではないのか →同人誌サイトで発表した内容は全て話し合った上での決定事項なので総意と捉えてくださって結構です。 (※ 削除された翡翠氏→絵師A氏メール内発言参照) ④今後、銀魂ジャンル内での活動について →特に変更はございませんが私生活の環境が変わったので以前よりは更新ペースが遅いと思われます。 以上、非常識な時間でのお返事にも関わらず目を通していただいてありがとうございました。 銀色夢芝居 翡翠 (01 55) お返事ありがとうございます。 4つ目の質問についてですが、回りくどい表現になってしまい真意が伝わっておらず反省しています。申し訳ありません。 改めて単刀直入にお訊ねします。 同ジャンルの管理人達に迷惑を掛けている自覚はありますか? 翡翠さんの盗作問題が表沙汰になった頃から「銀魂は厨ジャンル」という評判が色濃くなり、同ジャンルの管理人達は片身の狭い思いを強いられています。私もその一人です。 いつか翡翠さんがおっしゃっていた「同人はあくまでも趣味、何をしようが勝手」といったような内容の言葉にはある意味共感します。 趣味でやってる事をとやかく言われたら腹立たしくなるのは、すごくよくわかります。 しかしながら、同じ趣味を持っているけれど関係のない人間達を巻き込んでまで好き勝手するのは間違っているのではないでしょうか。 感情的になってしまう気持ちは痛いほどわかりますが、いつまでも自分本意に振る舞っていては翡翠さんの立場が更に悪化するだけですし、周りの管理人に火の粉が降りかかり続けてしまいます。 社会人と誇示するのであれば、私利私欲を満たすばかりではなく、常識的な判断力や対応力を会得し、周囲への配慮も忘れずにいてほしいです。 長くなってしまった上に所々荒れた物言いになってしまい、本当にすみません。 今回このように個人的な対応をしていただき、一対一だと幾分常識的かなという印象を持ちました。 大勢対一人だと対応するだけでもかなりの負担が掛かると思いますが、何よりご自身のためにも少しでも早く社会人らしい対応をされるよう陰ながら願っております。 それでは、夜分遅くに申し訳ありませんでした。 (03 02) 再びお返事をありがとうございます。 ご質問に対してですが 「同ジャンルの管理人達に迷惑を掛けている自覚はありますか?」 →あります。だから私は出る場所を選び、声高らかに自分を擁護する正式な文面を出さないのです。 悠様は私の盗作問題について大きく反論しない事を私の一存で決めていると見えるようですが私が沈黙を守っているのは初期からご迷惑掛けられた方々、後に様々な事からご連絡くださった方々との相談の上での事です。 私の大きな反省すべき事は騒動のキッカケとなったあの一夜、我慢出来ずブチ切れてしまった事でした。 ですからその日から私の行動は私1人では決めていません。 ラレ元様と言われている方の友人の古参様と公の場で話し合いをした事もございましたが、後日その古参様の方から水面下のメールにてご自身で謝罪すべき事だと判断した部分についての謝罪のメールをいただき、私自身もまとめwikiに載っている内容と実際の掲示板での私の発言が異なっていると訴えた内容の証拠として撤去した掲示板ログを古参様に公開したり、古参様にも私が公の場で反論しない事情を伝え理解していただきました。 私の盗作問題が騒ぎになった頃から「銀魂は厨ジャンル」という評判が色濃くなったのは盗作問題を立証する側のやり方があまりにもマナーに乗っ取った方法ではないからではないでしょうか? 盗作問題はこういった騒動にならぬように細心の注意を払うのが普通です。 しかし盗作問題を立証すると一番声を大にして謳っている専スレ住人のやり方や振る舞いは本来の2ちゃんねる住人から注意を受け呆れられる程マナーに反し「これだから厨は…」と言われても仕方の無い物です。 悠様は同人誌企画にて初めて同ジャンルの管理人さんとしてご連絡くださいましたが、私とは関わりあった無かった関係なくもっと直接的な火の粉が降りかかった多数の同ジャンル管理人様達からは一番ひどかった時期の6月末までに様々なメールをいただき、やり取りさせていただきました。 まともな方々からすればやはり立証する側の行動にあまりにも問題があるという思考に至るようです。 また古参様もそういった事からまとめwiki管理人と自分は一切関係無い、2ちゃんねる住人には自分も嫌悪感を抱いている、と私にハッキリとおっしゃってくださいました。 そういった方々の為にも私1人の一存でまた騒ぎのネタを与えるような大きな行動は出来ませんし今でもご心配や応援のコメをくださる閲覧者様の為に閉鎖も全く考えておりません。 騒動を無駄に大きくし、このジャンルを厨ジャンルと呼ばれるように振る舞っているのは一体誰なのか感情的にならず今一度冷静に考えてみて下さい。 私自身も意外に思いましたが冷静な方々はこんな風に私が説明せずとも一目瞭然らしくそのおかげで私は大きな声で反論したい気持ちを抑え穏やかに我慢出来ています。 悠様が求める対応を私がしないのは常識的な判断力、周囲への配慮を忘れず実際直接ご迷惑を被った方々に素直に意見を仰いだ結果だとご理解いただけたら幸いです。 銀色夢芝居 翡翠 (04 36) 丁寧なお答え、ありがとうございました。 私はどちら側の人間でもないので盗作についてはこれ以上の言及を控えますが、気になった事がありましたので再度メールを送らせていただきました。 先程いただいた返信で揚げ足をとっている辺り、翡翠さん自身が全く冷静になりきれていないように見受けられます。 翡翠さんがおっしゃる「水面下」で行われた話し合い等を第三者が知るはずもありませんし、全てを悟って的を射た事を言えというのは無理があるのではないでしょうか。 自分の考えと食い違う意見に対して揚げ足をとったり、気に食わない意見は徹底的に排除する姿勢は、社会人というか人としていかがなものかと思います。 それに関しては、「水面下で翡翠さんに助言している方々の意見を取り入れたもの」云々ではなく、翡翠さん自身の人間性の問題かと思われます。 そもそも、騒ぎの元凶は翡翠さんなのでは? 翡翠さんの対応が正しいか否かは、現状を見ていればわかります。 あえて正しいか否かは明言しませんが、翡翠さんが一日でも早く気付いて下さる事を願います。 お忙しいところ限られた時間を割いてまでやり取りをしていただき、ありがとうございました。 (11 56) おはようございます。 別に揚げ足を取ったつもりも言い負かしたつもりもなく、ただご質問への回答として現状にあった事をありのままにお話をしたまでなので悠様が今一度冷静になって捉えていただけると幸いです。 水面下の事も悠様が知らなくて当然だと思っています。ただご質問の内容がちゃんとお話した方が良いと判断出来る物だったのでお話したまでで、先日のメールの中では私の感情論は一切含まれていなかったと思われます。 もし悠様のお言葉を借りてお返事した事が引っ掛かったのならそれは同じ表現を使用した方が伝わりやすいと思っての事であまり深い意味は無いので気にしないで下さいね。(※ 翡翠氏と同じ表現を用いた盗作指摘者に対する対応) 私自身悠様に対し気に食わない者だとかそういった感情は全くございません。 ちゃんとした形でご質問してくださった事に感謝しております。 私も私の対応が正しいか否かは断言出来ませんが、少なくとも私1人の判断ではなく、今後も皆さんとご相談した上での対応をしていくつもりなのでご了承下さい。 この度はちゃんとした形でのご質問をありがとうございました。 銀色夢芝居 翡翠 (12 19) pc ≫ By リンゴ 2011-10-22 18 42 31 翡翠さんの回答に気になった矛盾が多かったのでメールへの横いりのような形になってしまいますが書き込ませて頂きます。 ①2ちゃんねるのやり方がおかしい 翡翠さんは以前自分のことをねらーだとおっしゃっていませんでしたか?また、拍手レスを見る限りでは2ちゃんねる自体が翡翠さんの味方であるように書いていられました。2ちゃんねるでも分かってる人は分かっているので騒ぎにはならないだとかなんとか。ねらーの翡翠さんはこのような大きな問題になった時2ちゃんねるの人達がどのような態度を取ることが常識的であると考えているのですか? ②銀魂が厨ジャンルと言われているのはまとめのやり方のせいだ 翡翠さん自身がまとめを自身の潔白を証明するのに適していると発言されていますよね。それから考えると銀魂が厨ジャンルと呼ばれる原因は他にあります。翡翠さんはここまで荒れた原因は過去のBBSの暴言にあると言っていますがまさにそれが原因ではないでしょうか。 ③集中力のいる作業は今は忙しいので出来ない メールへの返信には集中力がいらないということですか? ④まとめwikiは事実と異なったことを掲載している まとめwikiにスクリーンショットが貼ってあったと思います。自分のコメントなんて後でいくらでも修正出来るのですからその言葉を信用するのは難しいです。それに先ほど言いましたが翡翠さんは自身の潔白を照明するのにまとめは最適だとおっしゃっています。 ⑤私は周りに迷惑をかけないように常識的な行動をしている 翡翠さんの意思に反した行動をせかすここのBBSにいらっしゃる方々は全て非常識な人間であるということでしょうか。 ⑥この度はちゃんとした形でのご質問をありが とうございました。 このBBSでの質問はちゃんとしていない形なのでしょうか。 まだいくつかありますが、大きく6つを上げさせて頂きました。以上への説明をお願いします。また、ここでの質問が翡翠さんにとっての非常識であるならばまた後日メールにて、翡翠さんに直接連絡させて頂きます。 Android ≫ By ベリー 2011-10-23 20 24 35 失礼します。悠さんと同様、翡翠さんにメールをした者です。 悠さんが公開してくださったメールを拝読しましたが、 私がメールした際とほぼ同様の言い訳がなされているのだと思いました。 →小説の手直しは正式なお知らせ文作成、拍手返信、新作小説とは違い特に集中力がいる物ではないので仕事の空き時間や移動時間にちょこちょこやらせてもらっています。今現在仕事中は勿論、プライベートでも1人の時が全く無く集中出来る時間を持てない状況です。 どうも翡翠さんは「自分がどう見られても構わない」とおっしゃっていたのではっきり言いますが、 私や悠さんに送られているメールは集中を要する物では無く、片手間にやりましたと言う事ですよね。 メールのお返事は構わないのでお知らせをするべきだとお願いしましたが、全く誠意を持って対応されていなかったのだと思うと遺憾です。 言葉使いだけは丁寧にしているようですが、どれを取っても「そうですか」としか言いようが無く、 到底こちらのBBSやサイトでのお知らせを放置している理由や、矛盾の説明になる物ではありません。 しかし、矛盾している事や私達の想定する常識とかけ離れている事も 【翡翠さんの中では筋が通っている事】なのだと判断しましたので、私はメールでその部分に対する追求はしませんでした。 全て上記のように「そうですか、じゃあこういう事ですね、分かりました」で済まさせて頂きました。正直に言いますとそのほとんどに「残念です」の感想がつきます。 【こちら側が問題だと感じている事】と【翡翠さんが悪いと思う事】には大きな違いがあり、それを説明しても「悪い」とは思って頂けないのではないでしょうか。 極端な話、もはや翡翠さんには【自分は被害者である】という意識と【被害者だから何をしても悪くない】という意識しか見えません。 現在、大小様々な【自分が加害者になっている】件がある事は全く目に入っていないように思います。 個人的な感想が長くなり、すみません。 悠さんに確認して置きたいのですが、やり取りは21~22日という事ですよね? つまり、私とのやり取りの中で【丁寧に返信される時間をアナウンスを流す時間に優先して頂きたく、また、するべき事柄であると思う】と伝え メールは要らないのでアナウンスをして欲しいとお願いした後の話であり、その後は私の希望通り返信はありませんでしたが、その意見と要求は全く無視されたと判断してよろしいでしょうか。 悠さんがメールを公開され、他にもメールで問い合わせされた方がいらっしゃる様子でしたが、 見えない所でのやり取りの為、書かれている内容には矛盾や相違がある可能性がある上、 翡翠さんは意図的か無意識か分かりませんが、大げさに言うと【被害者である自分を誇張する】傾向があり、情報を自分の都合の良い方向へ解釈・改変している部分も多く見られます。 以上を踏まえ、メールの内容も全ての人間が知る権利のある情報として共有されるべきかと思い 私のところに来たメールについても開示させて頂きたく思います。 この判断に問題があれば、ご指摘頂ければ幸いです。 pc ≫ By 悠 2011-10-24 17 16 26 はじめまして、ベリー様。 翡翠さんとやり取りをしたのは、ベリーさんの仰る通り21日から22日に掛けてです。最初に連絡したのは21日の18時頃で、それ以降は上記の通りの時系列です。 現在、ある方に事実関係の調査を依頼しています。 こちらでも可能な限りの報告をするつもりです。 pc ≫ By 七緒 2011-10-27 20 55 20 以前、私も別名で翡翠氏にメールをしたところ「ん?」と思う事がありました。 メールが埋もれてしまい原文ママではありませんが、簡単な流れを書いていきます。 まず、最初のメールを送った際、あえて本アドを提示し「こちらが本アドを提示したのだからそちらも本アドで返信してほしい」と要求しました。 結果的にはサブアドでの返信、「私は「返信可能なメールアドレスを」と言っているだけ。あなたに従う義務はない」という旨の内容でした。 あえて本アドを提示し本アドでの返信を要求したのは、翡翠氏の「質問や苦情は他者から見えないメールで行うのがマナー」というマイナールールに則っての事です。 相手にはマナーサイトにも書かれていないマイナールールを押し付けるにも拘わらず、自分の気に入らない要求は平気で叩き潰す翡翠氏に恐怖すら覚えました。 「私のためにこうしろ、私はお前の要求なんか聞き入れないけどな」というあまりにも稚拙な思考の持ち主なんだな、と思いました。 大した事ではありませんが、皆さんのお目に触れる事を願って書き込ませていただきました。 SH10C
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ドモ\(^_^ ) ( ^_^)/ドモー。荒らしが大嫌いなゼロ@咲夜ですー。 プレステ3で ガンダムバトルオペレーションやモッドネーション ボーダーランズなどをやっています。 GBOでは、歩兵戦などのルール制ルームの荒らしを撲滅&監視をしてまーす。荒らしがいたらMSを使って阻止してますが、たまに敵が勘違いして落とされることが良くあります(;^_^A アセアセ… もし荒らしがいたら、容赦なくメモします。 もし協力してくれる人がいたら、是非メッセして下さい!m(__)m +僕のオリキャラ 1bd6e98ea3ecd20169c3e6f4a73e1a49e23cfcd3.jpg ↑名前が決まってないww名前募集しようかなwwコメントに書いてねww ここにオリキャラの名前を募集します 名前 コメント こちらは普通のコメ欄です。 このページで違反者のIDだしていいのかな? -- ゼロ@咲夜 (2013-04-14 17 00 14) 名前 コメント 東方クイズですw 十六夜咲夜の能力は何でしょう? +1.時間を操る程度の能力 正解!! +2.ナイフを操る程度の能力 +3.家事をこなす程度の能力
https://w.atwiki.jp/erayasai/pages/171.html
咲夜さんを寝取らせたい 発生日:YYYY/MM/DD ログ引用部分ここに貼り付け
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「やぁ、今日は随分と客人が多いね。」 ある日の昼下がり―――河城 にとり は博麗神社を訪れた。 神社の巫女さん 博霊 霊夢 が、いつものように縁側で茶を啜っている。 客人とは、霧雨 魔理沙 と 東風谷 早苗 のことである。 2人も霊夢の隣でぽわんとしていた。 「あんまり客って感じはしないけどね。邪魔なだけだし。」 にとりの挨拶に霊夢は物憂げな返事を返す。 しかしそんな事を二人の客人は歯牙にもかけなかった。 「おぅ、邪魔してるぜ。」 「まぁ、私なんか商売敵ですしね。」 果たして神職を商売と言って良いものか、にとりは一瞬疑問に思ったが、 本職の人が言ってるから別にいいや、と考えるのをやめた。 「それにしてもアンタが来るなんて珍しいわね。一体今日は何のご用?」 霊夢の質問に、にとりは得意気な笑みを浮かべた。 「うふふ、今日は皆に見せたいモノがあるんだ!」 「何それ・・核融合は勘弁しなさいよ?」 「お、なんだなんだ、新発明か?」 「まぁ、楽しみですわね!」 3人の反応に、にとりは自信ありげに続けた。 「今回はスゴイよ!人間達の悩みを1つ取っ払う、 画期的な発明だからね!・・ホラ、これ!」 どんっ、と景気よく縁側に置かれたのは、一本のビンだった。 中は怪しい黄緑色をした液体で満たされており、 置いた時の衝撃で、ちゃぷちゃぷと音を立てていた。 「何よ、これ?」 「毛生え薬さ!」 「まぁ、素敵ですね!」 早苗が嬉しそうに言った。 どこがどう素敵かはあまり考えていないようだ。 「確かに身近な発明だな。ちゃんと効くのか?」 「もちろん!・・と言いたいところだけど、人体実験はまだなんだ。 動物に使ったら、上手くいったけどね。 「あら、じゃぁあともう一踏ん張りですのね・・。」 早苗が残念そうに言った。 要するに、早苗は聞き上手だった。 「そうなんだ、・・それでね、誰か実験に協力してくれる人を探してるんだけど・・」 「なっ・・冗談じゃないわよ!」 「まぁ、幸い髪の毛には困ってないしな。」 「せめてそういうのを必要とする人を知っていれば良かったんですが・・すいません。」 3人の返事に、にとりは大分ガッカリした顔をした。 「やっぱりダメか・・あーあ、実験して成功しなきゃ、皆に売れないよぉ!」 「金取るのか、しっかりしてるぜ。」 「なるほど、『ちゃっかり』じゃないんですね!」 変なところで早苗は感心した。 「そもそも、髪の毛が薄い人じゃなきゃ、そんな薬必要としないでしょ。」 「ん~?・・あ、そうだ!じゃぁ、これ!」 どんっ、とにとりはまた景気よく別のビンを置いた。 中身はまたもや液体だが、今度のは色が赤黒く、ぶくぶくと泡が出ていた。 「何だ、これ?」 「脱毛薬さ!どんな毛根も一瞬で殺してくれるよ! だから、一旦これを被って、それからこっちかけてみてよ!」 にとりのこの提案に乗るものは、勿論誰もいなかった。 この間にもビンの中の『脱毛薬』はコポコポと音を立てている。 あまりの怪しさに、流石の魔理沙も少し顔をしかめていた。 「っていうかこれ、安全なのか? 毛と一緒に皮膚までもっていかれそうだぜ・・」 「うん、こっちはもう、実験済みだからね。 見た目は毒々しいけど、人が使っても安全だよ!」 「あら、そうなの?だったら私、使ってみたいな。」 霊夢は、この毒々しい脱毛薬に興味を示した。 彼女の意外な反応に、にとりは顔を輝かせた。 「ホント!?ありがとう、助かるよ!」 そう言うとにとりは、すかさずビンを手に取り蓋を開け、霊夢の頭にぶちまけた。 ジュウウウッ!!と何かが酸で溶けるような音がして、霊夢の頭は白い煙が立ちこめた。 やがて霊夢の髪の毛が抜け始め、はらはらと音も無く地面に落ちていった。 「ぎゃぁああああああ!!何してんだこの糞ガッパ!?」 「善は急げってね。大丈夫だよ、実験はすぐ終わるから!」 「誰がアンタに協力するっつったのよ! 私はただ、腋毛の処理に使ってみたかっただけよ!!」 「あ、なるほど、それなら私も使ってみたいですね。」 早苗は呑気だ。 「なぁんだ、そういう事か。私は驚いたぞ、霊夢。 ハゲに憧れる女なんて、幻想郷でも珍しい。」 「そんな女いるかよっ!」 霊夢が魔理沙に突っ込む間も、彼女の毛髪は死滅し続ける。 リボンで結わえた髪の束がまるごと抜け落ち、くしゃりと地面で広がった。 とうとう霊夢の天頂部は草木の生えぬ荒野と化した。剥き出しの肌が心なしか眩しい。 「あぁっ、私の髪がぁああ!ちょっとアンタ、どうしてくれるのよ!?」 「う・・や、やだなぁ霊夢!別にアンタをハゲにするのが目的じゃないんだから! さぁ皆、本番はこれからだ!こっち毛生え薬を使って、 今からこの霊夢のハゲ頭をふっさふさにしてみせるよ!」 そう言うとにとりは、もう1つのビンの蓋を開け、霊夢の頭にぶちまけた。 ハゲ頭が水を滴らせて一層眩しく見える。だが、いつまで経っても髪の毛が生えてくる事はなかった。 「ちょっと・・何も変わらないじゃない。いつになったら生えてくるのよ?」 不安げな霊夢に、にとりは焦っていた。 「お、おっかしいなぁ・・山の獣達はかけてすぐふっさふさになったのに・・。」 「お前、山の獣にもこんな実験してたのか・・」 「え?まぁ、脱毛薬の方はかけてないけどね。 アイツら、これを見ただけで怖がって逃げちゃうから。」 「え?じゃぁ毛が生えた動物さんに毛生え薬を?」 「うん、元々あった毛がボーボーに伸びてね。 アイツら、ちょっと歩きにくそうだったなぁ・・」 にとりがククッとイタズラ小僧よろしく笑った。 しかしそれを聞いて魔理沙と早苗は笑えなかった。 「お前それじゃ・・」 「ん?なんだい?」 気づかないにとりに、怒り狂った霊夢は胸倉を掴んで迫った。 「お前それじゃあ、『毛生え薬』じゃなくて『毛伸び薬』でしょうがぁ!!」 「え、あっ、そうか!私ったら、こんな初歩的なミスを・・っ!」 「まぁ、人は失敗をバネに成長するもんだぜ?お前妖怪だけど。」 「その前に魔理沙さん、慰める人が違いますよ・・。」 流石の早苗もこれには突っ込んだ。 「もう、どうしてくれるのよ!こんな頭じゃ、誰とも会えないじゃないの!」 「神様に頼んで帽子作って貰えよ。」 「そうですね、もうすぐ新作ですし、イメージチェンジという事で。」 「そういうのはアンタらに任せるわよ!」 突っ込む霊夢に、にとりは申し訳なさそうに謝った。 「う~・・ごめんよ、霊夢。お詫びと言っちゃ難だけど、 とりあえず禿げたのが分からないようにする道具をあげるよ・・ちょっと前時代的だけどね。」 ―――後日。 「こんにちは、霊夢さん!今日も良いお天気ですね!」 博麗神社を訪れた射命丸 文はハキハキと挨拶した。 霊夢は掃き掃除の最中だったが、彼女を見て手を止めた。 「あぁ、こんにちは、文。 じゃぁね、今、忙しいから。」 それだけ言って霊夢はいそいそとその場を立ち去る。 「なんですか~つれないですね・・皆が噂してるんですよ? 『最近アナタが人目を避けてる』って・・。」 「べ、別に、避けてなんかないわよ、私は、忙しいのよ!」 「最近は仕事もサボらないで、一体何してるんですか?」 「だから仕事よ!」 執拗に追っかけてくる文に、霊夢は苛立ちを隠さなかった。 終いには家に入ろうとする霊夢の腕を文は掴み、 それを振り解こうと霊夢は腕を引っ張った。 「放しなさいよ、清く正しい新聞記者が聞いて呆れるわね!」 「半分は本気でアンタを心配してるのよ? あくまで半分だから、両腕は掴まないけど!」 「ワケ分かんない事言ってんじゃなーい!」 パサッ。 取っ組み合いの最中。 霊夢の頭から、何かが落ちた。 「・・ん、何?この黒くてふっさふさの・・!!!!」 文は黒い固まりを取ろうとしたが、 その前に霊夢の頭を見て全てを理解した。 彼女の頭は、てっぺんが大きく禿げ上がっていた。 横の髪は残っていたが、それが逆に落ち武者のようで余計に滑稽に見えた。 今地面に落ちた固まりは、にとりがくれた『カツラ』だったのだ。 「・・・・・・っ!!」 見られたくないものを見られた霊夢は、 恥ずかしさのあまり顔を真っ赤に染めて今にも泣きそうだった。 しかし、そんな霊夢を前にして文は何の後悔もしていなかった。 「・・そう、霊夢、アンタもだったのね・・。」 そういうと文は自分の髪の毛をわし掴みにして、引っ張った。 すると文の髪は何の抵抗もなく、ごっそりと抜けた。 抜けた、というより、取れた、といった方が正しいだろう。 文もまた、頭にカツラを被っていたのだった。 ヅラが取れた彼女の頭も、霊夢に負けないくらい眩しかった。 「えっ、文!?なんでアナタまで・・」 「この間、河童にいきなり変な水をかけられてね・・ それからずっと、この有様だよ・・。」 「・・『実験済み』って、これじゃまるでテロじゃない・・」 「え?」 「いえ、なんでもないわ・・。」 そう言うと霊夢は文の肩にそっと手を乗せた。 「さぁ、中に入って。お茶でも飲んでいきなさい。」 「なんなら、酒でもいいわよ・・。」 二人は輝く頭を並べ、仲良く家の中に入って行った。 ( 完 )
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文堂さんスレから キャプテン×文堂 コピペ・百合注意 ID dtChyT+B氏 第1局 346・ 347 清澄の部長に負けた罰としてキャプテンにスパンキングされる文堂さん 「文堂さん、これは罰よ…脱ぎなさい」 「……はい…キャプテン…」 二人がけのソファに座り静かに告げたキャプテンの言葉に 彼女の前に立たされていた星夏は従順に従う。 恥ずかしいのかぎこちない手つきでスカートとパンツを脱ぐと 制服の上着は着けたままで星夏は裸の下半身をキャプテンの前に晒した。 恥毛が薄く未だ男を知らない生娘の下腹部、 両腿をピタリと閉じ合わせていても、星夏はやや上付きなのか 秘裂の先端が顔を覗かせているのをキャプテンの左眼に焼きついた。 ──文堂星夏。真面目で大人しい後輩だ。 男どころか自慰行為の経験すらないに違いない。 キャプテンは満足げに頷くと星夏の肉体を横抱きにして 彼女の腹を自分の膝の上に乗せる。 淡雪の如く真っ白できめの細かい肌をした星夏の若々しく美しい尻。 剥きたての新鮮な桃のような形良い美尻を目の当たりにして キャプテンは我知らず唾を飲み込む。 怯えからか恥ずかしさからか星夏が震えているのをキャプテンは体感した。 その健気さが愛しく、このまま星夏を抱きしめ全てを許してやろうとする 己の心を抑えてキャプテンは宣言する。 「行くわよ、文堂さんっ!」 「あぁっ!……あぁーっ!」 たおやかなキャプテンの掌が閃くや否やピシーッ!と小気味よい音を立て 星夏の双臀が打ち鳴らされた。 キャプテンの平手に打擲されると尻肉に鋭い痛みが走り、 紅い唇を割って鈴の音のような澄んだ悲鳴が星夏の咽喉から迸る。 白く美しい星夏の尻にキャプテンの繊手の痕が捺され 見る見るうちに桜色に染まっていく。 痛みと怖れと自責の念は涙となって星夏の頬を伝っていった。 ピシーッ!ピシーッ!ピシーッ!ピシーッ! 「文堂さん、泣いてもいいのよ!叫んでもいいの! 此処なら私だけにしか、あなたの声は聞こえないわ! さあ!もっと私に良い声を聞かせて!!」 「あっ!あっ!あぁっ!あっ!あーっ!」 言われなくとも星夏は既に泣き、そして叫んでいた。 痛み、怯え、自身への不甲斐無さ、悔しさ、そして不思議な高揚感…。 何度、星夏の美臀は打ち据えられた事だろうか。 痛みは最早、熱と痺れと化し、それでも星夏は悲鳴を上げつづける。 憐れ、星夏の桃尻は手形だらけにされ紅く染まり腫れ上がっていた。 だが、これはどうした事だろう? 打擲されているうちに様々な負の感情を押しのけ 別の情動が尻の火照りとともに星夏の胸の内で燻り始めていく。 痛みも負の感情も越えて燎原の炎の如く広がっていく陶酔、愉悦、興奮…。 星夏の未だ少女でしかない肉体を蕩かしていく魔性の被虐の快美感。 尻を打たれる星夏の声に鼻にかかったような甘いものが混じり始めていく。 「あんっ!あぁんっ!あっ!あっ!あはぁっ!」 「どうしたの文堂さん!おしりを打たれて可愛い声出しちゃって!? まさか感じてるんじゃないでしょうね!?本当にいけない子だわっ!」 「ちっ、違いまっ……あぁんっ!」 『もっと!もっと強くぶって下さいキャプテン!!』 違わなかった。 いつしか星夏は美尻への責めを待ち望むようになっていた。 手を休めるキャプテンを誘うように尻を振りくねらせさえした。 星夏の痴態に目を輝かせ、またキャプテンは彼女の尻を打ち始める。 二人の少女は既に全身から汗を滴らせている。 そして打たれる尻の合わせ目の奥が、星夏を乗せた腿の付け根の内側が 温く潤みズキンズキンと情欲に疼いて刺激を求めているのを 星夏もキャプテンも強く感じていた。 『キャプテン!もっと強く!星夏のおしりを叩いてくださいっ!』 星夏の中の女が牝が今、被虐の喜悦を従え目覚めようとしている。 「じゃあ、こうしてあげる!さあ星夏、イキなさい! おしりを打たれてイくあなたの姿を私だけに見せてちょうだいっ!」 ピシィ!ピシィ!ピッシィィィ────ッ! 「アッ!アァッ!アァァ──────ッ!!」 ひときわ強く尻を打たれた瞬間、星夏の全身を快美の稲妻が駆け抜けた。 痛みと快感が裏返り絶頂の刺激が尻と秘部を焼き蕩かし濡らしていく。 星夏は全身をビクンビクンと震わせるとガックリと頭を前に垂れた。 強烈過ぎるオルガスムスの波に星夏は気を失ってしまっていた。 星夏の身体を抱き締めたままキャプテンも身を震わせていた。 顔を真っ赤にし瞳がウットリと陶酔に潤んでいる。 彼女もまたアクメに達していたのであった。 キャプテンは星夏の身体をソファの上に横たえると 汗で額に纏わりついた前髪をかき上げてやった。 次いで赤く腫れ上がり熱を孕んだ星夏の双臀を愛しげに撫でる。 そしてキャプテンの左目は見た。 純真無垢で初々しい星夏の秘裂から一筋の蜜液がトロリと零れ 少女に似つかわしくない淫猥で生々しい糸を内腿まで曳くのを。 キャプテンは星夏の下腹部に顔を寄せ、直接、少女の陰唇に唇を付けて 星夏の蜜液をクチュクチュと音を立てて舐め、啜った。 「……美味しい」 蜜液に濡れたキャプテンの美しい唇に淫蕩な笑みが広がっていった。
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Webサイト「キタユメ。」にて連載中の「Axis Powers ヘタリア」に登場するキャラクター ハンガリーのまとめWikiです。 【現行スレ】 ヘタリアのハンガリーさん フライパン5撃目 メニュー
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咲夜制限 2010/04に制定された新たな制限区分。 傾向として、既に実装されているOCG系列のパワーカードに制限が施されている。 勝利だけを求めない咲夜さんCGIにおいては、使用カードについて各々の配慮が求められているが、 この制限は人によって捉え方や許容範囲が異なるグレーゾーンのカード群に対し明確な許容使用ラインを設けるものである。 よって、既に誰も使っていない《奈落の落とし穴》といったようなパワーカードらに敢えて一枚一枚禁止化を行っていない。 ここで制限を逃れているから全力で使っても良い、この制限を守ればどのように使っても良い、とされるものではない点に注意。 あくまで最終的には自己判断である。 利点は、流通その他との兼ね合いから半年に一回の頻度でしか更新できない本家OCGの制限改定に比べ短いスパンで臨機応変に調整が行える事、 OCGの追加制限を行う事により、GM側が提示する言わば理想のバランスに、参加者全員がより公平に近づける事。 なお当制限区分が利用者の間で運用されている場合、月初め毎に1度、細かい制限改定を行う可能性がある。 禁止カード 《風帝ライザー》 《F・G・D》 《ユベル-Das Abscheulich Ritter》 《人造人間-サイコ・ショッカー》(RDのみ) 《ブラック・ホール》 《精神操作》 《王宮の弾圧》 《王宮のお触れ》(RDのみ) 制限カード シンクロモンスター 《カオス・ソーサラー》 《ゴブリンゾンビ》 《サイバー・ヴァリー》 《ジェネクス・ニュートロン》 《邪帝ガイウス》 《邪神アバター》 《D-HERO Bloo-D》 《神獣王バルバロス》 《ファントム・オブ・カオス》 《光と闇の竜》 《ライトロード・ハンター ライコウ》 《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》 《レッド・ガジェット》 《ダーク・クリエイター》 《E・HERО ガイア》 《簡易融合》 《強者の苦痛》 《強制転移》 《クロス・ソウル》 《ダーク・コーリング》 《マジック・プランター》 《大樹海》 《血の代償》 《冥界の宝札》 《ゴッドバードアタック》 《魔法の筒》 《魔宮の賄賂》 《トラップ・スタン》(RDのみ) 準制限カード 《ジャンク・シンクロン》 《深海のディーヴァ》 《ヴォルカニック・ロケット》 《ヴォルカニック・バレット》 《墓守の偵察者》 《ミラクル・フュージョン》 《月の書》
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《咲夜特製ストップウォッチ》 通常魔法 このターンを終了する。 「だいじょうぶ。また会えますって」 開設2008年3月6日。当カード実装2011年10月30日。 咲夜さんCGIの長い歴史の末、最後に、本当に最後に実装された通常魔法。 ターンを終わらせる効果を持つ。 当CGIの長い決闘の歴史の最後を華やかに飾るカードである。 実装、決闘、サロン、全てを終わらせる魔法。 けど、いつか皆、きっと巡り会える。 だから、だいじょうぶなのです。
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管理人雑記 咲夜さんCGI奮闘記(1) 第一回・カード実装の流れ 咲夜さんCGI奮闘記(2) 第二回・はじまりのこと 咲夜さんCGI奮闘記(3) 第三回・バランスの推移 咲夜さんCGI奮闘記(4) 第四回・中身を見てみよう 咲夜さんCGI奮闘記(5) 第五回・友達と仲間 咲夜さんCGI奮闘記(6) 第六回・無限の未来へ 咲夜さんCGI奮闘記(7) 第七回・咲夜クエスト 咲夜さんCGI奮闘記(8) 第八回・オリジナルカード10選 咲夜さんCGI奮闘記(9) 第九回・これからのこと
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咲夜さん虐め:27スレ157(前編)の続き それから暫くして、レミリアは図書館を訪れた。 「パチェ・・・いる?」 「レミィ・・・」 「もしかして、咲夜があなたの部屋に来なかった?」 「さっき、殺しかけたよ。本当に危なかった。もう少しで・・・」 「そう・・・」 「もう私は駄目ね・・・」 レミリアは溢れ出す涙を拭った。 「それにしても・・・まさか私の代で紅魔館が終わるなんて・・・」 「せめてフランさえ使いものになれば・・・ あいつを新当主に立てれば・・・館は続けられたのに」 「そんなの無理だって最初から分かってたじゃないの。 あいつは生まれた時から頭がおかしいのよ? そうでも無ければ、つい最近まで閉じ込めてなんかいなかった。 でも・・・まさか姉の私まで同じだなんて思わなかった」 「レミィ、あなたはこれからどうなるの?」 「どうもこうも無いわ。 メイドは全員解雇。紅魔館は解体。 私は何も分からなくなって、ただの化け物よ。」 「可哀想なのはフランよね」 「そうね。壊すことしか考えられない狂った獣と同居するんだから。 まあ、でも所詮フランも同類よ。 そのうちあいつの症状も悪化、毎日姉妹で殺し合い。 最悪の姉妹として幻想郷中に悪名轟かすんだろうね」 「レミィ・・・」 「ああ、でもそうなったら霊夢に退治して貰えるかも・・・ 私・・・最期はそうやって死にたいよ」 「・・・・・・」 「だからね、パチェ。あなたも早くここを出なさいよ。 もう私の傍にいて安全な奴なんていないくらい、分かるでしょ?」 「嫌よ。少しでもあなたの理性が残っている限り、私は一緒にいる」 「・・・馬鹿言わないでよ。私の気持ちが分からないの?」 「分かるわよ? 本当は一緒にいて欲しいんでしょ?」 「パチェ・・・?」 「一人じゃ寂しいでしょ? 耐え切れないんじゃない?」 「・・・・・・・・・ あり・・・が・・・とう・・・パチェ・・・ グスッ・・・嬉しいよ・・・ パチェがいてくれて・・・ヒック、本当に良かった・・・」 遂に強がりもレミリアを支えきれなくなり、彼女は泣き崩れてしまった。 「お嬢様・・・」 その時、図書館の奥から人影が現れた。 レミリア達の想像以上にしつこい彼女だ。 「咲夜、聞いていたの!?」 どうしても真相を知りたい彼女は時間を止めて忍び込んでいた。 二人には彼女に気付くような余裕など無かったので、隠れるのは楽だった。 しかし、そのせいで信じられないような現実を聞かされた。 「盗み聞きの無礼は謝ります。ですが一つだけ言わせてください」 不意を突かれ硬直する二人を前に咲夜が話し始めた。 「どうして私に何も言って下さらないのですか? ・・・お嬢様が辛いのは分かります。 ですが、だからこそ私を頼ってください。 先程も申した通り、私はいつでもお嬢様の味方です」 「・・・頼るって? 思い上がるな。 たかが人間のお前に何が出来るっていうのよ?」 レミリアは咲夜に詰め寄る。 「根本的な解決にはなりませんが、せめて残された時間にお傍にいることが出来ます」 「だから? お前がいるから何になるのよ?」 「それでお嬢様の寂しさを少しでも紛らわすことが出来るなら・・・」 「・・・」 「それとも私なんかが残っても、嬉しくもなんとも無いでしょうか?」 咲夜のどこまでも粘り強い優しさに、主は折れた。 「・・・分かったよ。正直に話してやるから」 そしてレミリアは咲夜の胸に抱きついた。 「そりゃ寂しいよ。少しずつ私が私で無くなっていくんだから。 本当は怖くてたまらない。 だから出来る限りお前と一緒にいたい」 そう言いながらレミリアの手は咲夜の頬を優しく這っていく。 「お嬢様がお望みなら、私はいつまでもお供しますよ」 やっと心を開いてくれた主に、咲夜は再び微笑みを返した。 「・・・それは嬉しいけど、やっぱり駄目よ。 今の私の傍に人間のお前がいたらどうなると思う?」 「うグッッ!!?」 レミリアがその親指を咲夜の右眼へ突っ込んだ。 「お嬢・・・様・・・?」 「念の為言うけど、私はお前のこと好きよ? でも人間と私達の関係、忘れてた? 私はずっと意識してたんだけど・・・ ・・・・・・・・・・・・ 実はこう見えても結構前から限界だったのよ?」 そう言いながら指で咲夜の眼球をくりくりと転がす。 その眼からは涙が止め処なく溢れ出し、早くも赤く充血し始めた。 「うぅぅ・・・くぅ・・・」 咲夜の口からは堪え切れなかった呻き声が微かに漏れてくる。 「・・・ああ、それとも壊して遊ぶ玩具になって楽しませてくれるとか? お前はいい子だから、それくらいのことはしてくれるよね?」 「・・・いいえ」 右眼を弄られる異物感に耐えながら咲夜が答える。 「今までみたいにお嬢様にお茶やお食事を出したり、お話したり・・・ 最期までお嬢様を支える為にここに残るので・・・」 ・・・ぶじゅり!!! 嫌な音がして咲夜の右眼が潰れた。 「あっ!! あぁぁぁぁ!!!」 「眼を逸らすな!!」 「は・・・はい」 思わず仰け反った咲夜であったが、残った左目で再び真っ直ぐ主を見つめた。 「・・・そうよ、そのまま私を見てなさい」 ・・・ぐちゃ・・・ぐちゃ・・・ぶちゅ・・・ 「ぁ・・・ぁぁ・・・・」 レミリアは突っ込んだままの親指で眼球の潰れた眼孔をかき回す。 そのまま中の神経まで爪で削ぎ落としていく。 透明なゼリー状が涙や血と混ざり合って零れ落ちていった。 「咲夜、今の私の気持ちを教えて欲しい?」 「あっ・・・くぅ・・・」 咲夜は必死に痛みに耐えながらも相変わらずレミリアの眼を見続けていた。 彼女を抱きしめる両手にも力が入る。 「・・・凄く楽しいよ。 こんなに酷いことしてるのに、楽しくてしょうがない。 もっとお前が苦しむのを見てみたい。 ねぇ、咲夜? こんな私をどう思う?」 「・・・お慕いしてます。 迷うこともありましたが・・・ 例えどんなになってもお嬢様はお嬢様です」 既に空っぽになった右の眼孔と、紅く染まった左目がレミリアを見つめていた。 「その私に酷いことされるんだけど・・・いいの?」 「それは嫌ですけど、恨みませんよ。 お嬢様も望んでこうなったのでないのだから、私も決して恨みません」 「そう・・・馬鹿よ、貴女」 ドンッ!!!!!「うわぁあ!!!」 レミリアは咲夜を投げ飛ばした。 凄まじい勢いで吹き飛ばされた結果、咲夜は頭を本棚にぶつけた。 彼女の意識は一気に遠くなる。 「くぅ・・・」 「・・・言っておくけど、咲夜が悪いのよ? 私は何度も『出て行け』って言ったじゃない? なのにお前はそれを無視して・・・」 そう言ってレミリアはグングニルを手にした。 「全く、私の気も知らないで・・・! だから言ったじゃない!!! 私のことなんてさっさと見捨てればいいのに!! お前が私の言うことさえ聞いていれば!! こんなことには・・・」 「あ・・・」 そこで咲夜の意識は深い闇に包まれた。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 「う・・・ん」 「気が付いたのね」 「え・・・私は・・・?」 実に驚くべきことに、咲夜は再び目を覚ますことが出来た。 「私はまだ・・・死んではいないのですか?」 「かなり危なかったけどね。嬉しいでしょ? 死ななくて」 「パチュリー様が助けてくれたのですか?」 「・・・まさか。私がお前なんかを助けると思う? それも命懸けで」 先程のレミリアと咲夜のやり取りがあった時、パチュリーはどこかへ消えていた。 恐らくはどこか安全なところへ退避したか、防御用の結界を張っていたのだろう。 「この眼はもう駄目ね。神経からやられてるから義眼付けてもどうしようもない」 パチュリーが咲夜の抉られた右眼の穴を覗き込む。 それはかなり念入りに破壊されていて、レミリアの強い悪意が伺えた。 「もう眼のことは諦めます・・・ですがパチュリー様・・・? お嬢様に何があったのか、詳しく教えて頂けますか?」 「・・・聞いて後悔してもいいなら教えてあげるけど・・・」 今から500年前、ある年老いた吸血鬼の夫婦に念願の子供が出来た。 長らく子宝に恵まれなかった夫婦は大いに喜んだが、それもつかの間。 子供は決して夫婦に心を開きはしなかった。 母親が優しく抱きしめれば牙で噛み付く。 父親が話しかけようとすれば獣のような唸り声を挙げ威嚇する。 そして目に付くものは全て攻撃する。 揺り篭も、授乳瓶も、人形も、夫婦が我が子の為に買い与えたものは全て破壊された。 夫婦が待ち侘び、渇望していた筈の子供は狂っていた。 勿論そんな状況で子育てなど出来る筈が無い。 両親も館の従者も、誰もその子を落ち着かせることは出来ないのだ。 やがてその子は地下室に閉じ込められ、食事だけ与えられるようになった。 一人ぼっちで愛も言葉も教わることなく、誰にも世話されず、汚物にまみれ、眼だけをぎらつかせて。 毎晩の様に聞こえてくる獣の咆哮とも断末魔の叫びとも分からぬ声に、館の誰もが心を痛めた。 もうどうすればいいのか分からぬ両親だったが、しかし希望は捨ててなかった。 長女の誕生からわずか5年、妻は再び妊娠していた。 今度産まれて来る子こそは、自分達が望んでいたものであるはず・・・ 夫婦が欲していたのは、我が子との愛のある生活だけ。 悪魔でも親子の愛が欲しい。 だが第二子まで狂っていたので、母親は悲しみで死んだ。 そして残された父親は希望を失った。 しかし、彼は親であると同時に館の当主である。 今この館にいる全ての者と、これまで館を支えて来た者への責任がある。 彼自身の望みは絶たれても館は存続させなければならなかった。 つまりこの理性のない姉妹を何とかして次期当主にしなければならない。 そこで彼は相当な無理をすることにした。 まずは姉妹のどちらが、より改善の可能性が高いかを調べた。 その結果、姉の方には僅かながら望みがあることが分かった。 それは姉の方が症状が軽かったという訳ではない。 姉が生まれながらにして持っていた、運命を操る程度の能力・・・これが大きかった。 もしもこの子が自分の運命まで操れれば、 そして自分から当主になることを選べば、 呪われた未来を強引に変えることが出来るのではないか? 洗脳、調教、記憶操作、父親はあらゆる手を尽くした。 それこそ、他者と全く関わりを持とうとしない魔女の一族にすら頼み込んで。 親の愛と言うには反吐が出るような幾多の行為を経て、果たして彼の願いは成った。 姉の方は自分を保つ為の最低限の理性を得ることが出来たのだ。 まだ少し性格に難はあるものの、周りが支えてくれさえすれば当主は務まらない訳ではない。 更には妹の方も生まれたばかりの頃よりは大分良くなっていた。 これならきっと紅魔館も存続させることが出来るだろう。 ・・・ただ一つ気掛かりなのは、彼女の理性は所詮は仮のものであること。 彼女が彼女であることを支える柱は、実はやわで、心許なく、か細い。 父親がやってきたことは、結局は彼女に当主でありたいと思わせただけのこと。 そして彼女が成りたいと思う自分に成っただけのこと。 もしもこの次期当主が再び狂気を望めば、それは容易く崩壊するだろう。 その奇跡的なバランスが崩れないことだけを願って、父親は逝った。 「・・・もう運命は変えられないのですか?」 「変わったわよ。あなたが死んでない。 普通にやって、あの状況でレミィが思い留めれると思う? 殺してしまう運命を無理やり捻じ曲げたのよ」 話に夢中で気が付かなかったが、図書館は酷い有様だった。 幾つもの本棚が吹き飛び、ぶちまけられた本が山を築いている。 レミリアが行き場の無い衝動をそれらにぶつけたのだろう。 「全く、こっちはいい迷惑よ。レミィもあっさり殺せば良かったのに」 パチュリーは悪態をついたが、咲夜はそんなことは気にも留めなかった。 ただ一つ、想っていたのは己の主のことだけ。 「お嬢様が・・・私を・・・救ってくれた・・・?」 「・・・何を感謝しているのよ? 馬鹿みたい」 咲夜はハッとした。 人が見れば滑稽に思えるだろうが、主が自分を殺さなかったことに感謝していた。 そればかりか、自分を守ってくれたとさえ感じていた。 「言っておくけど・・・」 そんな咲夜に、パチュリーが心底呆れた表情で話し出した。 「あなたは勘違いしているみたいだけどね、レミィは望んでああなったのよ」 「・・・そんな訳がありません」 その意外な言葉を、咲夜は殆ど条件反射で否定した。 「そうよ。 別にあいつの運命操作が効かなくなったとかじゃない。 あの能力は問題なく働いている ただ、さっき言ったバランスが崩れたのよ」 「バランス・・・?」 「ある日、あいつがちょっとだけ狂ったのよ。 もう、それで全てが終わり。 あいつの心の中の狂った部分が、更に狂うことを望んで・・・ 知らぬ間に運命を自分が狂ってしまう方へ曲げてしまう。 どうしようもない悪循環よね」 それを聞いた咲夜の顔が見る見る内に青ざめて行く。 最早レミリアには手の施しようが無いことを理解したのだろう。 「まあ、言うならあれがあいつの本性ってところね。 分かったらこんな館からはとっとと出て行きなさいよ」 「・・・いえ、私は残ります」 「あなた、私の話聞いてた?」 パチュリーの顔が引きつった。 「確かに、さっき私を殺そうとしていたのが本当のお嬢様かも知れません。 でも、同時に私を傷つけないことも望んでいたのではないでしょうか? そうで無かったら私は既に死んでます」 「あんなことは今回で最後。次は無いわよ。」 「それは承知しています。 それでも、お嬢様に少しでも心が残っているのなら・・・ 私にはお嬢様を見捨てられません」 この数ヶ月間、忠誠心と猜疑心の間を彷徨っていた咲夜の心はもう揺るがない。 非情な現実が主を想う気持ちを以前よりも更に強いものにしていた。 しかし、迷わないからこそ恐ろしい。 その愛情が、彼女を暴挙に駆り立てようとしている。 咲夜は勢い余って破滅すら恐れなくなってしまった。 「・・・馬鹿ね」 「馬鹿でいいです。 それに、そう言うパチュリー様だって同じことをしようとしてるではないですか?」 「あなたには無理ってことよ。 悪いけど、あいつの最後を診てやれるのは私だけよ」 「何故ですか!? 私にだって出来ることはあります」 「生意気言わないでよ・・・メイド如きが」 相変わらず物静かな口調であったが、明らかに苛立ちが感じられていた。 よく見れば、パチュリーの眉間には皺が寄っていた。 「いえ、私は従者であるからこそ、ここに残ります。 きっと私の運命はお嬢様と道連れなんです」 パァァッッッン!!! 図書館に乾いた音が響き渡る。 パチュリーが咲夜の頬を打ったのだ。 「・・・いい加減にしなさい」 「パチュリー様・・・?」 「格好いいこと言っても、結局お前がレミィと一緒にいたいだけじゃない!?」 遂にパチュリーはこみ上げてくる怒りを隠せなくなっていた。 「あいつも言ってたでしょ? 今のあいつが人間と一緒にいたらどうなるか分かる? お前の存在がどれだけあいつの心を乱すと思ってるの?」 「私が・・・? ですか?」 「あいつに残された短い時間、せめて穏やかに過ごさせたいとは思わないの?」 「ですが・・・私は・・・」 「レミィがお前を殺した後、どんな気持ちになるか分かる? いい? お前がいない方があいつにとっては幸せなのよ! それも分からないでメイドだなんて、笑わせるわね!!」 そう言い放った後、パチュリーは怒りに任せてどこかへ消えてしまった。 一人残された咲夜は、ただ迷い、泣くしかなかった。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- それから数日後の話ではあるが、フランが狂った。 いや、元々狂ってはいたのだが・・・ どうやら理性や知性と言った類のものを完全に無くしてしまったらしい。 「うわぁぁぁぁ!!! がぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!」 ドスッ!!! ゴスッ!!! ガシィッ!!!! 「・・・酷いですね。本当にあの結界は大丈夫なんですか?」 フランのなりの果てを見た小悪魔が心配そうに言った。 「安心しなさい。絶対に壊れないように魔法で強化しているから」 フランは絶叫しながら、ただひたすら壁を殴りつけている。 だが、パチュリーの言う通り壁はビクともしない。 かわりにその拳は打ち付ける度に皮膚は破れ、肉が削げ、骨が砕けていった。 両方が使い物にならなくなったあたりでフランはじっと手を見る。 拳側の皮膚と肉と中手骨を失い、皮一枚で繋がった指がぶらりと垂れ下がっている。 しかしそれも暫くすると再生され、完全な姿を取り戻す。 それを確認したフランは再び全力で壁を殴り始めた。 こうなってしまった以上、彼女はもう元には戻らない。 「・・・折角、最近は良くなってきたのにね。 数百年の苦労がわずか数日でパァよ」 パチュリーは実に残念そうだった。 「でも、どうしていきなりあんなになったんでしょうか?」 「この前、レミィにやられたことがよっぽどショックだったんでしょ? それもこの先、何度も同じことされる訳なんだから・・・ さっさと狂った方が楽だって本人も分かっていたのよ」 「パチュリー様、この事はお嬢様には・・・」 「ええ、内緒よ。言う必要なんて微塵も無い」 「それにしても・・・ レミィもああなるのね・・・」 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 「最悪・・・」 言うまでもなく、レミリアはあの日から部屋から出ていないし誰にも会っていない。 自分に残された僅かな時間は惜しかったが、こうするより他に無いことを彼女は知っていた。 ほぼ完全に狂人となった彼女だが、こうして一人きりで過ごしていると不思議と心が落ち着くのだ。 じっと天井だけを見つめていれば、気持ちが穏やかになっていく。 彼女を支配していた制御不可能な黒い感情は嘘の様に消え去っていた。 そうしていると美鈴、フラン、咲夜達のことが心に浮かんでくる。 そして彼女達にやってしまった取り返しの付かないことについて考えた。 「ごめん・・・ごめん・・・」 本人の目の前で言ってやれないのが悔しい。 今となっては彼女達といた日常が愛おしい。 レミリアがこれほどまでに誰かを求めることは未だかつて無かった。 今、この瞬間に限って言えば、間違いなくこの悪魔は優しい。 しかし今頃反省したところで、全ては自分が望んでやった事。 それにあの時は露ほどの罪悪感さえ無かった。 そしてこともあろうに、非常に愉快だった。 美鈴の骨を折るのも、フランの体を引き千切るのも、咲夜の眼を抉り取るのだって。 悲鳴、涙、絶望、命乞い、その全てが感動的。 こんな自分が、彼女達に何て謝ればいいのか? そもそも、顔を見た瞬間にあの衝動が襲ってくるだろう。 謝るつもりが、再び彼女達を傷つけかねない。 これは悪魔にとっては大いに恥である。 本来、悪魔は人を狂わせる者。欲望に負け、苦悩する人間を嘲笑うのが性だ。 それが理性を失う様ではお話にならない。 なのに、レミリアは心の芯まで暴力に魅了されていた。 「う・・・ん?」 ふと、暖かで優しい匂いがレミリアの鼻腔を突いた。 机の上に目をやれば、そこには美味しそうな食事が置かれている。 勿論、そんなものはついさっきまで無かった。 でもこんな手品には驚かない。 こんなことが出来るのは一人しかいないし、こんなことをするのも一人しかいない。 一瞬で犯人を見破ったレミリアは、ベッドから身を起こして机に近寄った。 よく見ると食事の乗ったトレイの横に一枚のメモ書きが残されていた。 ”お嬢様へ。いくら食欲が無いからって、何も食べないのは体に毒ですよ” ・・・そう言えば、もう何日も水一滴さえ口にしていない。 自分が今、酷く空腹であることに気が付いた。 「・・・いただきます」 取り合えず全てを忘れ、貪るようにして夕飯をかきこんだ。 「美味しかったー。」 お腹が空いている時に美味しい料理、殆ど強制的に幸せな気持ちにしてくれる。 体も心もポカポカと温かくなっていく。 「本当に・・・私のこと、まだ嫌いになってないんだな・・・」 ―嘘では無かった。 あいつは何があっても自分の味方だ。 許して貰えた、ような気がした。 今なら全てやり直せる、そんな気さえした。 ・・・そうだ、この部屋を出よう。 咲夜やフラン、パチェ、迷惑掛けた全ての人に謝ろう。 そして最後にまた、あの暮らしを。 少しの間でいい。戻ろう、幸せだった紅魔館に。 咲夜が淹れた紅茶を、パチェやフランと一緒に飲む。 みんなとの何気ない会話が延々と続く。 晴れか雨の日は、図書館にでも行って暇を潰す。 曇りの日なら咲夜を引き連れて人里に行ったり、神社に行ったり。 月の綺麗な夜には中庭で月見したい。 咲夜と一緒なら、見頃の花でも見に行くのもいいかも知れない。 花は綺麗なものなら何だっていい。 二人でその下を歩けば、どんな色だって素敵な筈だ。 この際、雨でも晴れでも構わない。 咲夜が傘を差して付いて来てくれる。 出来れば酒も持って行きたい。 酒があれば肴になるものもあるに越したことは無い。 酔って眠くなってしまっても、それはそれでいい。 咲夜の膝でも借りて寝ればいい。 そしたら、あの太股に思い切り噛み付こう。 柔らかい肉を口いっぱいに頬張って、顎にしっかりと力を込めて食いちぎろう。 そうすれば咲夜の暖かい血が噴水の様に飛び出す筈だ。 それを思いっきり飲み干したい。 咲夜は叫ぶかな? 出来れば泣いて欲しい。 そしてもし逃げるようなら、わざとゆっくりと追い回す。 足を庇いつつ必死に逃げまとう咲夜の顔は、きっと恐怖に引き攣っているに違いない。 そして遂に追い詰め・・・捕まえた後は、咲夜が滅茶苦茶になるまで引き裂いてやる。 人の原形など留めないくらいまで。 さぞかし可愛らしい断末魔を挙げてくれることだろう。 最後にそれを肴にもう一杯、花見ならぬ咲夜見だ。 きっと花の中に散らばる咲夜は間違いなく美し― 「私・・・何考えているのよ・・・?」 ・・・レミリアは自分の頭の中が黒い妄想で埋め尽くされているのに気が付いた。 この部屋から出てはいけない。 ドアノブから手を離すと、ベッドに潜り込み布団を頭から被った。 そのまま気絶するように眠ってしまうまで、何千もの呪いの言葉を自分へ投げ掛けた。 もう、あの紅魔館の日々には戻れない。彼女はあらためてそれを自覚した。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 紅魔館、最後の日。 それはレミリアが咲夜の眼を潰してからちょうど2週間後のことだった。 「今までお世話になりました。これからもどうかお元気で」 「ええ。今まで有難うね」 今日、この館の玄関先には使用人達による長蛇の列が出来ていた。 先頭のメイドがパチュリーへ別れの挨拶をしている。 今主人とこの館に何が起きているのか、咲夜以外の使用人達にも説明してある。 レミリアには言うなと釘を刺されていたが。 誰もが混乱し、狼狽していたが、最早ここで働けないことは理解してくれたらしい。 あれだけ反対していた全従業員解雇にも納得してくれた。 「これ・・・持って行きなさい」 「あ・・・ありがとうございます」 パチュリーが手渡したもの、それは金貨や宝石類が幾つも入った皮袋だった。 勿論、一介のメイドの退職金としては余りに破格のものである。 更にこのメイドに限ったことではない。 玄関ホールに集まった幾多のメイド達全員が多額の金を受け取ることになっていた。 これらは館の、つまりレミリアの財産から来ている。 紅魔館の莫大な資産、それらはもうすぐ主にとって必要が無い物になる。 廃墟で朽ち果てるよりはマシ、ということで使用人達に配ってしまうことにしたのだ。 「あなたで最後ね」 「はい。私で最後です」 ついに列の最後尾、最も館に尽くしていたメイドの番が来た。 最近になって付け始めた眼帯の似合わない彼女だ。 そして互いの疲労に満ちた顔を確認しあった。 この2週間、二人は紅魔館閉鎖の準備を進めていた。 咲夜は館の資産を計上し、可能な限り換金した。 パチュリーは倉庫でスカーレット家に関する記録をかき集めていた。 紅魔館数千年の歴史の幕をたった2週間で降ろさなければならないのは幸運だった。 気の狂いそうな忙しさのおかげで、悲しんでいる暇もあまり無かった。 そうでもなければ作業は少しも進められなかったに違いない。 しかし、そんな忙しさもこれで終わりだ。 もう館が無くなってしまうのだから。 「あなたの分はこれよ。取っといて」 「こんなに・・・いいのですか?」 彼女の取り分は他の者と比べて一回りも二回りも多かった。 「『人間如きに勿体無い』って私も反対したけど、レミィがどうしてもって」 「・・・有難うございますと・・・お嬢様に伝えてください」 そして咲夜はレミリアへの短い託を頼んだ。 自分はこの館で働けて、確かに幸せであったこと。 いつまでも主のことは忘れないことを。 「それで、最後に何か言いたいことあるかしら?」 「はい。パチュリー様・・・どうかお嬢様を宜しくお願いします。 せめて最後だけはお嬢様を幸せにして下さい」 この一言に至るまで、彼女の心はどれだけ長い距離を彷徨ってきたのだろう? 一度はここに残ることを決心した身だ。 どこかに自分に出来ることがあるのではないかと、ずっと模索し続けていた。 もう何も出来ないとは知りつつも、諦めきれず考え、結局妙案など思いつかず。 それでもレミリアを諦められず、迷い、無謀なことも思い付いたが、それも止めた。 しかし咲夜はまだまだ考え続ける。決して諦めない。 そんな彼女に、天は幾つもの非現実的で実現不可能なアイデアを授けてくれた。 そして最後まで諦めず粘った果てに、彼女は決断した。 もう、諦めるしかない。 自らの心を断ち切った。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 「パチェ・・・ここにいると危ないよ?」 レミリアはテラスにいた。 館の最後の日を遠巻きに眺めていたのだ。 「私は大丈夫。いざとなったら魔法で逃げられる。 小悪魔にも暇を出しておいたから」 「・・・あまり無理しないでよ」 そう言ってレミリアは中庭へと視線を落とす。 そこはたった今、解雇されたばかりのメイド達で溢れかえっていた。 名残惜しそうに去っていく者もいれば、逆に清々しい様子で飛び出していく者もいる。 ただ彼女達に共通して言えることは、二度と会うことは無いであろうこと。 そして一言も言葉を交わすこともなく、レミリアにとっては実に寂しい別れであったことだ。 「私さえしっかりしていれば・・・あいつ等もずっとここで働けたのになぁ」 かつてのレミリアなら絶対に口にしないような言葉が飛び出した。 それも消え入りそうな弱い口調で、あの強気で傲慢な態度が消えている。 日に当たらず元から青白かった肌は、まるで凍死体のようになった。 幼い顔立ちはそのままでも、眼だけは未来を憂う老人のそれである。 今の彼女は見るのが可哀想なくらい弱りきっていた。 メイド達があらかた出て行った頃、とりわけ足取りに力の無い者が現れた。 咲夜である。 彼女は中庭の真ん中あたりで振り向くと、館に向かって一礼した。 レミリアの胸が刺すように痛くなった。 「結局、あいつに謝れなかったね・・・」 「ねぇ、レミィ。この際だから言うけど・・・ ・・・・・・・・・・・・私はあいつが許せない」 「パチェ・・・」 「何が『お嬢様を宜しくお願いします』よ? 散々格好いいこと言って、やっぱり何も出来ないじゃない。 絶対に許せない・・・ レミィをこんなにしておいて・・・」 そう、一致する。 咲夜が紅魔館にとって無くてはならない存在になった時期と、 それまで巧みにコントロールされていたレミリアの心のバランスが崩れだした時期が。 レミリアと紅魔館の運命を大きく狂わせた犯人が咲夜であることに、疑いの余地は無い。 勿論、そんなことはとても咲夜本人に言えることでは無いが。 元々、主がレミリアでなくても二人は人間と吸血鬼。 実に危うい関係だ。 そんなアンバランスなものがいつまでも継続できる訳が無い。 やがて崩壊してしまうのは明らかだった。 だがレミリアは、そんな運命など容易く避けられると高を括っていた。 そして嵌った。 想像以上に巧妙に仕組まれた、悪魔さえ欺く運命の罠に。 「全く、大したものよね、人間の癖にスカーレット家を断絶させるなんて。 どっちが悪魔よ? どっちが魔女よ?」 最大級の皮肉を込め、パチュリーが言った。 「ねぇ・・・そんなにあいつを責めないで」 「だけどね・・・」 「悪いのは全部、私。 吸血鬼なのに人間を愛した私のせいよ」 「・・・」 咲夜さえ来なければ、レミリアはいつまでも幸せだったのに。 自我を失うことも無く、当主としての一生を全う出来たのに。 そうすれば紅魔館だって解体されずに済んだのに。 咲夜さえ来なければ・・・ パチュリーは変わってしまった彼女の運命を、ただただ悲しく思った。 その咲夜は今、門の前にいる。 そこで咲夜はもう一度振り返り、再び深々と頭を下げた。 そのせいで、また悪魔の胸がチクリと痛んだ。 最高だな -- 名無しさん (2009-08-26 01 45 32) これは良作! -- 名無しさん (2009-08-26 02 58 23) 素晴らしい。 誰も幸せになってないところが -- 名無しさん (2009-08-26 21 24 10) 美鈴に渡ったメモの話がないな。 結構重要な伏線そうだったのに。 -- 名無しさん (2009-08-26 23 20 29) 素晴らしい! ただ案の定レミリアいじめになったわけだが -- 名無しさん (2009-08-27 00 19 43) めーりんに渡ったメモはパチュリーが咲夜に説明した内容が書かれているだけじゃないのか? -- 名無しさん (2009-08-27 02 00 36) オンドゥルルラギッタンディスカー!? -- 名無しさん (2009-08-28 14 43 42) そしてこのあとパチュリーが紅魔館ごとスカーレット姉妹をぶっ潰して一件落着といくわけですね、わかります。 -- 名無しさん (2009-10-06 05 03 28) なんかもう、涙が異常ー いじめダケドさ でも怖面白かったな。 咲夜さんは頑張った!パチュリーがキレ気味で恐怖を感じたぞ!紅魔館崩壊したけどなんとかなるといいな。 -- 壊れかけてる生き物 (2010-03-09 21 16 14) 結局パチュリー「あなたレミィの幸せを願ってるの?」てきなこといってたけど最後「あいつのせいでレミィが」て言っている。で、咲夜を屋敷に迎えたのはレミリア本人つまり咲夜を迎えたのは間違いだったと言ってる様なことになって結局レミリアの運命操作は間違っていた、レミリアの人生はbestではなかったと言ってるのと同じようなものでパチェ自身そんなにレミリアを幸せのまま死なせてやれないよ -- 名無しさん (2010-03-10 03 02 02) ↑ごめん何語だよ文法ぐちゃぐちゃですまそ 最後にやれないにてを加えてあとは頑張って読んでくれ -- 名無しさん (2010-03-10 03 04 52) きっちりいじめになっているのに感動作。最高すぎる! -- 名無しさん (2012-08-03 12 28 29) 子供の私には 難しいかな……… -- 名無しさん (2012-08-07 11 08 27) パチェが咲夜に終始冷たいのはこのためだったのね・・・。仕方ないとはいえむかつく。 -- 名無しさん (2013-10-29 04 23 50) 眼帯つけた咲夜さん可愛いよハァハァ -- 名無しさん (2014-08-24 23 11 26) はっきり言って咲夜は要らないもんだし 咲夜自信も馬鹿だったなて事だ -- 名無しさん (2016-06-25 22 10 36) ↑ざけんなクズ。 咲夜は紅魔館にとってかなり重要な人材だろうが。 -- キング クズ (2016-06-26 01 52 45) 素晴らしい良作 -- 斬美 (2016-12-23 15 51 34) うへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ こう言うの欲しかったw貴方は神か!? -- カッスやなw (2016-12-26 00 48 55) 東方はゴミだし東方厨とかもキモ過ぎぃwwwwwwww -- 名無しさん (2020-06-20 20 31 25) 続きないかな ぉ -- ななし (2020-07-25 15 46 25) 本当に名作だ!!感動しました!! あと↑2の人は何でココに来たんだろう?wwwゴミだと思うなら来なければいいのにw -- 名無しさん (2021-02-25 20 29 38) 感動した。素晴らしいです! -- 名無しさん (2021-07-27 20 17 05) 名前 コメント