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「やあ、古泉君だね。早く乗って」 機関からの召集命令がかかって、僕は古泉一樹を回収しに行った。 かねてより要望のあったあるものの試作、ということで彼…古泉一樹が使われることになっていた。 「ところで、古泉君は犬は好きかい?」 「ええ、まあ…」 「そうか、それはよかった。実はスポンサーの方にえらく君を気に入ってる人がいてね、愛犬をあわせたいそうなんだ」 「そうなんですか?それは楽しみですね」 …本当に楽しみなのは、誰か。彼はそれを身を持って体験する。いち研究者の僕が今すべてを話すわけにもいかない。いっそドナドナでも歌ってしまいたいくらいだ。 機関の施設に到着すると、犬と一緒に妙齢の男性が立っていた。…今回の僕の依頼主でもある。 「一樹君、久しぶりだねぇ」 「はい…」 笑顔を浮かべてはいるものの、表情は硬い。緊張しているわけではなく、過去に起こった恥ずべき記憶を、形は違えど目の前の人物と共有していることが嫌なのだろう。 「見てくれ、自慢の子なんだ」 「すばらしい犬ですね…うらやましいです」 古泉君の前でせわしなく動く大型犬は、人なつこそうな顔を彼に向けている。 役者は、揃った。あとは、狂宴がはじまるのみ。 用意された舞台には先程の雄犬と、鎖が垂れ下がった鉄棒、そして首輪のみを身につけた主役が用意された。 なお、あらかじめ古泉一樹には、一般的に雌犬が発情時に発するものとされるフェロモン―簡単に言えば犬用の媚薬―が振りかけてあり、本人にも同様の効果があるものを投与済みである。 先程まで古泉君に尻尾を振っていた犬は目つきが変わり、口から唾液を垂れ流している。従順さを忘れた純粋な獣に成り下がっていた。 「始めろ」 首輪が鎖につながれ、手首を拘束されて、犬は放たれた。 犬は一目散に古泉君の元へと走っていくと、より匂いの強いところを執拗に刺激し、舐め始める。 「ひああっ!!…っくぅ…あっあァ…!」 「もう一頭、追加しろ」 スペアの犬も放たれた。2頭に全身を舐め回されて、そのたびに淫らに身を捩る古泉君と、床にまき散らされる唾液を見る羽目になった。 鉄棒は左右にはスライドできたが、実質的な逃げ場はない上に、仰向けになれば首が締まるため、繋がれた古泉君はずっと四つん這いになることを強制されているようなものだ。 ある意味拷問だろう、と思う。…そこに、まったくの性的刺激がなければの話だが。 やがて、最初の一頭が古泉君の腰を捕らえて、腰を振り始めた。 「あっ…いた、い!…っ、ぐ」 習性として犬はまず、自らの精液で相手の陰部を濡らしつつ自らを高め、挿入後に射精を行う。が、人間のように位置を確認しながら、という芸当はできないので、腰を振るだけ振って入らない、なんてこともある。 もう一頭はといえば、彼自身から溢れてきたらしい先走りを求めてペニスを舐め続けている。 「ひっ、あ…んんっ!」 彼の背中には犬の荒々しい息と大量の涎が乱れ飛んでいて、白い背中を汚らしく染めていた。 「…っはあ、はあ…んぁぁっ!!」 「どうかね?一樹君…とっても、かわいいだろう?」 「嫌…やぁ!!…っう…ァ、ひぃぅ」 「本当は喜んでいるんだろう?ずっと君と交尾させたいと思っていたんだ…この子をね」 まさか、犬を相手にすることになろうとは。 正直ないだろうと思っていたのに、まったく世の中は広い。 身を包んでいた服はすべて脱がされ、代わりに赤い首輪がつけられた。僕も犬扱いということらしい。 先ほどまで愛らしい表情をしていた犬は、狂犬の如くこちらを見据えて床をガリガリ掻いている。 できれば咬まないで欲しいな…なんて、のんきなことを考えていなければこっちまで気が狂ってしまいそうだ。 「始めろ」 放たれた犬は一目散に僕の元へと駆け寄り、全身をくまなく嗅ぎ回っている。ないと分かっていてもこれだけならいいのに、と思ってしまう。 わき腹を犬の鼻が掠めて、湿気た感触とともにくすぐったいような気持ちいいような感覚に襲われた。 「もう一頭、追加しろ」 犬達は示し合わせたようにお互い違う場所を責める。一頭は背後に、もう一頭は僕の下にもぐって前に。 この犬の尻尾でも噛めば、怖じ気づいて逃げてくれるだろうか…舐められてちょっと気持ちいいやなんて思いたくなくて、自分の身に降りかかることから目を背けたくて、ありもしない可能性ばかりつむぎだしてしまう。 「…ひっ?!」 突然背後の犬が腰にすがり付いて腰を振り始めた。どうやら本格的に犯されてしまうらしい。 背後の恐怖と正面の快楽の間で、理性と本能どちらを取ったらいいのか…もはや分からない。 「どうかね?一樹君…とっても、かわいいだろう?」 先程の飼い主が歪んだ笑顔を浮かべて話しかけてきた。罵ってしまいたいと思うより早く僕が選んだ言葉は。 「嫌…やぁ!!…っう…ァ、ひぃぅ」 「本当は喜んでいるんだろう?ずっと君と交尾させたいと思っていたんだ…この子をね」 冗談じゃない、誰が喜ぶものか。 「あッ…うぅ、いやだ…いやだいやだいやだ…ッいああああ!!」 突然襲い来る激痛と体内に侵入してくる感覚で、一瞬体中がこわばった。そして、唐突に理解した…入ってしまったのだと。 「んうう、はぁっ…くっ…、うぁあ!」 先程までの激痛なんてウソのように消えてしまい、乱暴であるはずの動きでさえ快感に変わっていった。 本能に支配された獣に犯されて、それでも感じているなんて、僕はとんだ変態だ。 「ひゃっ、あっ、ふ…はっぁ、らめぇっ」 背中には犬の唾液が広がり、内股には唾液なのか精液なのかよくわからない液体が伝う。粘性を持っているのか、ゆっくりと垂れていく感覚が気持ち悪い。 ふと、先程まで頬を掠めていた犬の毛がないことに気づいて顔を上げると、いままさに僕に飛び掛ろうとしているではないか。 抵抗する間もなく犬の前足は僕の頭部を捕らえ、程なくして後ろの犬と同じ行為を始めた。振り払おうにも狼爪が顎の後ろに食い込んでうまくいかない。 そんな体勢のためか、僕は極めて近い位置で犬の性器を見ることになってしまった。 犬のそれは人間のものと大きく異なり、内臓的な何かを髣髴とさせる。端的に言ってしまえばグロテスクだ。 「はっ…ぅ、離れ、ろおおっ!」 犬の動きとあわせて熱い液体が顔にかかる。顎に食い込んだ爪が痛くて顔を背けることも出来ない。 そんな屈辱を目の当たりにしても僕の身体は正直に反応し続け、何回かの射精のあと、意識がぷっつりと途絶えた。 気がつくと、僕はベッドの上にいた。 身体のあちこちにある手当ての跡以外は、先程の狂った見世物のかけらもなかった。 「気がついたかい。」 「ええ…」 そこには僕を迎えに来た白衣の男がいた。気弱そうな、だけれど優しい表情だ。 「僕があんなものを精製しなければ…君には本当にすまないことをした、許して欲しいなんていえないが…」 「…いいえ、慣れて、ますから…」 いったいいつまでこんなことが繰り返されるのだろう。僕に人間的なところが残されているうちに終わって欲しいけれど…
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閉鎖空間の雰囲気は嫌いではない。 だが音が無さ過ぎて、長時間入ると気が変になりそうだと仲間が言っていた。 古泉は灰色に染まった世界に入るとすぐ、力を放出する。 感覚を体内に集中し、光をイメージする事によって自らを赤い光の塊に変える。 そのまま歩道から空へと浮かび上がり、旋回する。戦いと破壊の音を頼りに戦闘現場に向かった。 すぐに灰色の空を飛び交う仲間を発見する。 「遅れて申し訳ありませ…?」 だがそこにいつもの神人の姿は無かった。 仲間の一つが古泉の方に旋回し、真上で停止する。 「古泉か?」 「ええ…戦闘対象が見当たりませんが…?」 「非常事態だ、先程、神人の姿が変化した。今までの戦闘ケースに無いパターンだ。 相手の声は緊迫していた。もちろん彼(彼女かもしれない)も赤玉と変化しており、 顔はわからない。元より戦闘仲間を顔を全て知らされている訳でもなく、 実質個人情報は名前だけだった。それは機関によるクーデター対処だと古泉は予想している。 だが、4年間の戦闘によるチームワークは伊達ではない。 「…ではすぐに本部に連絡を。」 「無駄だ。」 「何故です?」 ここから出て連絡するだけの事、何ら難しい事ではない。 「出られないからだ。」 「…なっ?!」 流石に古泉は絶句した。出られない、それは非常事態どころではない。 慌てて古泉は旋回し、閉鎖空間の狭間へと身体をぶつけた。 「くっ…!そ、そんな…?」 見えない壁はまるでシリコン素材のように古泉を跳ね返し、道路に身体を打ちつけた。 その反動で人型に戻った古泉は呆然と壁を見上げる。 「どういう…事ですか…?」 追って来た赤玉を振り返る。 「そういう事だ、全員失敗している。君も例外ではないようだな。」 ふと遠くの空で、一つの赤玉が高速で無限の形を飛行しているのが見える。 「…集合の合図だ、急げ。」 「…!」 古泉はすぐに身体を変化させ、赤い光の線となった。 「点呼!」 「1!」「2!」「3!」…と空中で点呼が終わり、全員集まった事を確認する。 「状況を整理する。」 そこで集まった情報を全て聞き、古泉は愕然となった。 閉鎖空間から出られない、すなわち存在の危機、情報連絡の不通を意味する。 また、神人の変化についても聞いた。 「神人はほぼ20分程前、人型を放棄している。理由は不明。」 「しかし神人を倒せば元の世界に戻れるのでは?」 「先程攻撃を皆で加えたのですが…あれでは攻撃も意味を成しません。」 「神人の形態はゼリー状態だ。しかも攻撃出来る隙も無く 無数の手が攻撃して来る…お手上げだ。」 「まるで無数の蛇の塊みたいな…。」 そんなまさか、と古泉が小さく声を上げる。 神人がそんな姿になった事など今まで一度もない。 「今まで…『彼女』の中の常識が潜在意識で働き、人型を保っていたハズです。」 「そう、しかし何かが『彼女』に影響したと思われる。」 覚えが無いか?と聞かれ、古泉は小さくいいえと答えた。本当に覚えが無い。 今日のSOS団に何の変化も無かったはずなのだが。 話し合いも前に進まないまま、情報交換が進む。 「きゃあああ!!」 突然、遥か下の地面から無数の腕が獲物を狙うタコの様に広がった。 「散れ!」 「うわああ!」 各々が叫びながら一瞬混乱を極めた。 古泉は必死でその包囲網の隙を見つけ、無数の腕の包囲網を逃れる。 旋回飛行は得意だ、仲間にも褒められた事がある。 「きゃああああ!」 「ひぃぃぃぃ!!」 安全と確認出来る場所まで飛び、振り向けば、二つの赤玉が捕らえられて 地面に吸い込まれた。 「しまった!捕まったのは誰だ?!」 「あの声は――さんと――だと思われます。」 裏返った声に、古泉は緊迫した声で、しかし冷静を保ちながら答えた。 難を逃れた仲間が警戒しながら戦闘態勢のフォーメーションを組む。 「救出しなければ…戦闘形態C-2!作戦TXで応戦する!」 「波状攻撃ですね。」 「チームABとCは弾丸になるのではなくナイフだ、神人の手を出来るだけ 切り裂く事に集中。波状攻撃を仕掛ける。」 「チームDは二人の救出。そのスピードをいかしてくれ。」 「「了解。」」 古泉はチームDだった。と言っても二人だけ。 スピードと高い飛行技術を得意とするタッグだ。 「GO!」の合図で、全部隊が地上へと急降下した。 その神人の全貌が見えるにつれ、古泉に恐怖の意識が少しずつ芽生える。 まるでカエルの卵の様に、半透明に光る腕、腕、腕…絡み合い蠢く。 その一本一本の先は手の様に5本の指があった。 本体は見えない、否もしかしたら本体など無いのかもしれない。 それは一本一本が別の生き物の様に蠢いていた。 信号に絡まり、撫で回し、自販機を締め上げ、大きな十字路の交差点を埋め尽くす。 「二人はどこに…?」 すでに攻撃が始まっている。大抵の腕は攻撃をして来る赤玉を意識し、 古泉達には攻撃は手薄だ。 「お、おい…あそこだ古泉…!電柱の…!」 動揺している仲間の声を聞いて慌てて確認する。 「…っ?!な、なんて事を…!!」 捕らえられた二人は人型に戻っており、その肢体に腕が絡みつき、服は破かれ、 ほぼ裸体をさらしていた。 一人は20代後半と思われる、女性。もう一人は古泉より幼いかもしれない…少年だ。 古泉は身体がカッと熱くなるのを感じた。 何故なら女性はその足を大きく広げられ、空に向かって女性器をさらけ出している。 そしてその無数の腕が女性に容赦無く性的な攻撃を加えていたのだ。 少年はうつ伏せにされながら、同じく腕に固定され、そのアナルに 何か蠢くものが突き刺さっていた。 「な…なっ…。」 流石に古泉は思考回路が真っ白になるのを感じた。 これは何だ。先程まで居た学校の日常とあまりにかけ離れている。 ダンテのように地獄に来てしまったのか。 「ぼうっとするな古泉っ!」 仲間の声に我に帰る。迫り来る蛇の様な腕を何とかかわした。 向こうの方で悲鳴がする。ああ、誰か捕らえられたようだ。 ふと見れば腕では無い、生殖器の様な形をした長いモノが、女性の中に入っていく所だった。 「駄目…駄目です!」 止めなければ。 女性にあんな惨い仕打ちをしてはいけない。いけないんだ…涼宮さん。 貴方はそんな人じゃない。古泉はその女性に向かって急降下した。 「無茶だ古泉!」その声は遠くに聞こえた。 そのまま急降下し、襲って来る腕を螺旋旋回で避け、彼女の元へつく瞬間に 光りを鋭くさせ、彼女に纏わりつく神人を切り捨てた。 自由になった女性はどうやら放心しているらしい、どうやら 「嫌」とか「助けて」と呟いているようだ。 古泉は瞬時に人型に戻り、女性を抱きしめ、また赤玉に変化しようと 身体を光らせ空中に飛び立ったその時。 「ぐっ!」 背後から首に腕がからみついた。 「古泉っ!」 渾身の力で女性を赤玉に変化させ、仲間の声の方に飛ばす。 その直後、古泉を襲ったのは神人の手によるこめかみへの張り手。 「…っ…!」 脳震盪を起こし、身体の力が抜ける。古泉は無数の腕に絡め取られた。 神人の腕のようなものはひんやりと冷たく、ヌルヌルと粘膜に覆われている。 「っ…!」 古泉が慌てて力を発動し、力を集中させようとするがその前に細い蛇の様な腕が頬を叩いた。 手足を拘束し、空中でもがく古泉に何度も打撃をくらわせる。 「ぐっ…くぅっ…!」 何度か往復でビンタをくらい、古泉はぐったりと力を落とした。 そのままゆっくりと蠢く蛇の大群の様な神人の上に降ろされる。 古泉はぼうっと灰色の空を見上げた。空に無数の腕が伸びる様はある意味とても神秘的だった。 「ひっ…?」 制服の中に襟首から入り込む、筆記用具くらいの細い手に意識が戻された。 何本も入り込み、肌の上を蠢いている。瞬時に先程の捉えられた二人を思い出す。 「い、嫌だ…嫌だっ!」 あんな風にされるのかと思うと底知れぬ恐怖がわきあがってきた。 初めて神人と戦ったあの時から、もう怖いと思う事などあるまいと思っていたのに、 この異質な恐怖は止まらない。もう超能力を使おうという余裕も無く、ただ力をこめて暴れた。 しかし自分の腕より少し太い神人の腕が…否、触手が古泉の手を絡め取り、 万歳をさせるように固定させている。 足は先程の女性のようにカエルの様に曲げられ、強引に開かされていた。 「やめっ…」 布のちぎれる嫌な音を立てて制服が内側から引き裂かれる。身につけていた全ての衣服が 一瞬にしてただのボロ布と化し、下へと落ちていった。 空には誰も仲間が居ない。あの女性はどうなっただろうか、仲間は皆捕まったのだろうか? 聞こえるのは破壊の音とズルズルという触手の蠢く音、そして仲間の快楽と恐怖に染まった悲鳴。 助けて、助けて下さい。と叫ぼうにも誰も相手が居ない。絵に描いたような地獄だった。 「…っ…ふっ…」 細い触手が脇腹をなぞり、胸をかすめ、背筋をなぞる。足の付け根にそろそろと這っていく。 「やっ…あぁっ!」 何の前触れもなく、素早い動きで細い触手がペニスに絡みつき、尿道に丸い指の様な先を押し付けた。 それを合図にしたかのように胸のあたりを這っていた触手が乳首をぐりぐりと押しつぶす。 さらに尿道に当てられた触手がぐりぐりと鈴口をなでまわし始めた。 「あ‘ぁっ!ひゃっ…あ‘っ!」 びくびくと勝手に身体が跳ねる。あまりの刺激に生理的な涙があふれ、 ヨダレが伝うのも気付かずに嬌声とは程遠い悲鳴を上げ続けた。 触手は開いた口腔内にも潜り込み、歯列をなぞる。 「やっ…けてっ…ひぃやっ…いらいっ…!」 尿道への刺激は強すぎて痛みを感じる。 必死で助けを求めるが、誰に対して助けを求めているのか全くわからなかった。 だって誰も自分を助けてくれる者など居ないのだ。機関もSOS団の誰も、 古泉がこのような事態に陥っている事を知らない。 細い触手がアナルをつつくのを感じる。そのまま、ずるりと入り込んで来た。 「ひっ…ひぃっ…」 中がきついのか、触手は魚のように体を捻じ曲げながら入って来る。 恐怖で涙がぼろぼろと零れたが、それが誰かに訴えかける事もない。 助けて助けて助けて助けて!だれか!ダレカ! 頭の中での悲鳴は誰にも届かない。目の前に広がるのはただ灰色の空だけだった。 「ひっ…あっ…」 今頃みんなどうしているかな?彼はもう帰宅して妹さんと夕食の準備をしてるんでしょう。 彼女は未来に報告に行っているかな?長門さんは本を読んで過ごすのでしょうか。 涼宮さんは…。 「うっあ…っ!」 中で蠢いていた触手がある箇所をなぞった。そのとたんに身体が大きく跳ねる。 気がつけば古泉のペニスは立ち上がり、硬くなっていた。 「やっやだっ…ぅあああ!」 触手がそこを何度も擦る。身体をよじるが、全く意味を成さなかった。 身体を這い回る触手は今や意図して古泉を強制的に追い詰める。尿道をつつく触手、 乳首を遊ぶように震わせる触手、脇を撫でる触手…。 「あっあっ…っ!」 古泉はあっけなくイッてしまった。だが触手はお構いなしに暴行を続ける。 達して余計に敏感になった身体にさらに攻撃を加えてきた。 睾丸に細い触手を絡め、揉みし抱く。アナルにはさらに触手が増やされた。 「っ…ひっ…く…」 ひきつけを起こした様な声が出て、身体が痙攣する。 「…け、て…た…けぇ…」 さらに細い触手が目の前を通った気がした。 イキ続ける尿道に、ソレはつぷり、と差し込まれた。 「 !!」 助けて。助けてください。このままこの閉鎖空間は広がり、世界が終わる。再構築される。 そんなの酷すぎる。まだやりたい事がいっぱいある。 普通の女の子とデートとかしてみたい。友達と殴り合ってケンカとかしてみたい。 徹夜でツーリングとか、皆でバーベキューとか、プロレス見に行きたいし、 明日のサッカーの試合見たい。もうすぐ出来るラーメン屋、彼と行くって約束した。 皆のマフラー編んでくれるって朝比奈さんが言ってた。 長門さんが喜びそうな本見つけたんだ、買おうと思って忘れてた。 涼宮さん…たくさんの楽しい事、彼女にありがとうって言ってない。 突然、空が大きくひび割れた。 「おい古泉、お前顔色悪いぞ。」 「そうですか?」 「別に構わんが、突然倒れたりするなよ、迷惑だ。」 部室は夕日が入り込み、オレンジに染まっていた。ハルヒ達はどうやら使っている化粧水とやらの話で盛り上がっている。主にハルヒだけだったが。古泉は俺にこっそりと彼に耳打ちする。 「実はここの所閉鎖空間と共に、僕達に敵対心を持つ組織が絡みましてね…。」 近寄るな、耳元で話すな、セクハラする変態上司かお前は。 「で?やっぱりあの胸糞悪い場所でドンパチやってたのか?」 思い出すのも嫌なあの世界で、どうせこいつはあの変態臭い能力で飛び回っていたんだろう。楽しそうだ。目の前のにやけ面がさらに歯を見せて笑いやがった。 「そうだったら面白いかもしれませんが、残念ながら。」 もっと複雑なんですよ、と意味深に窓を見やがった。何と様になる姿だろうか吐き気がする。 「そう言えば、昨日ハルヒに電話したんだがな。」 こういう時はヤツが独壇場の演説を始める前に別の話題をふるに限る。と、にやけ面が一瞬真面目な顔になった気がした。 「いつです?」 「は?」 「いつですか?電話したのは。」 「えっと…8時ごろだったか。」 「その時涼宮さんに妙な変化はありませんでしたか?」 こいつは何を言い出すんだ。まったく一体どの藪をつついたら蛇が出てこないのかね。 「えっと…ああ、確か変な事言ってたな。」 『ちょっとキョン!聞いてよ!何か私宛に妙な荷物が届いててね!中身何だと思う?!』 『あ?つかそんなもの中身を確認せず開けるなよ…。』 『バカキョン!どこから不思議なものが出るかわからないじゃない!』 『で?何だったんだ?不幸の手紙か?』 『それが、エロ本なの!エロ本!しかも触手?っての?マニアックな感じの。』 『はぁ?誰からだようらやま…や、何でも無い。で、読んだのか?』 『よ、読んでないわよ!!読んでないからねっ!!あんっな恥ずかしいもの!捨ててやるんだから!はいっ捨てた!!聞こえた?!ゴミバコの音聞こえた?!』 『はいはい聞こえた、聞こえました。』 その会話を古泉に話してやると、ハンサム少年は笑顔のまま思慮深げにするという芸当をお返しに見せてくれた。 「なるほど…。」 「は?」 「それは多分僕達に敵対する組織の仕業です。」 「はぁっ?何の為に?」 「…ちょっとした嫌がらせですよ。困ったものです…。」 古泉の話によれば、ハルヒが羞恥心を覚えながらそれを読んだ為閉鎖空間が生まれ、さらにその誰にも知られたくないという羞恥心が閉鎖空間の中に古泉達を閉じ込めたそうだ。 中の神人はすぐに倒せたが、出られなくて困っていると、ちょうど8時ごろ、勝手に閉鎖空間が消滅したらしい。俺が電話をした時間だ。 「いやあ、流石にひやっとしましたよ。助かりました。」 「一生閉じ込められてろ。」 酷いですよ、と笑うハンサム野郎を無視して、俺は朝比奈さんに笑顔を向けた。
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「ほら、ここが気持ちいいんでしょう?」 古泉の指先がつつ、と裏筋をなぞる。 「今、びくんってしましたよ。ふふっ、やらしいですね」 今目下に広がっているこの状況を説明出来る奴がいるなら俺の前に来なさい。以上! まあ代わってはやらんがな。 そしておそらく説明出きるのは俺か古泉しか居ないと思うので俺が説明するが なぜか古泉がおもむろに俺のズボンのチャックを下ろし、 俺の息子さんに指を這わせている。 説明、終わり。 古泉はといえばいつもきっちり上まで止めたYシャツのボタンを4番目まで解放し、 ネクタイを緩め俺の足元に膝をついている。 普段露出の少ない奴が着崩すってのはなかなかにエロく、 更に動く度にチラチラと見え隠れする白い肌と赤く主張する乳首にクラクラする。 エロい。なんだってこんなにこいつはエロいんだ!
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次の体育の為に着替えて体育館に移動する途中で古泉と会った。珍しいじゃないか、この曜日のこの時間に会うなんて。 「前の授業が映画鑑賞だったんです、よ…?」 なるほど、視聴覚室からの戻りなのか。しかし古泉はセリフの途中で固まり、何故か俺を、特に胸付近を凝視してやがる。 なんだ? どうした? そんなに見つめてもこれ以上急激に膨らんだりはしないぞ。…やっぱりお前もおっぱい星人なのか? 無言で睨みつけると、 「…あの、」 「ん?」 「…上を、着た方がよろしいのでは?」 顔をそらして申し上げにくそうにもじもじしながら──頬を染めるな、キモイ。 朝比奈さんがしたならば大変可愛らしいその仕草でも男のお前がやっても可愛くもなんともない。 「その…透けて、ますから、」 「ああ、ブラか」 それはとっくに気付いてた、着替えてるときに。でも派手に目立つ色でもないし、どうせ他の女子も似たり寄ったりだ。 大体このクソじめじめした梅雨真っ盛りに長袖ジャージなんぞ着てられるか。 「…っ!? そ、そんなあっさり言わないで下さいっ」 何でか俺より恥ずかしがって焦ってる古泉は、その勢いのまま俺の手を取り傍の階段の影に連れ込んだ。 「ちょ、古泉っ」 近い近い顔が近い! 狭いから仕方ないが真顔で詰め寄るな暑苦しい! 「貴女、自覚してるんでしたら自衛しませんか?」 「お前…これくらいでいちいち騒ぐなよ。透けてるっつったって軽くだし、平気だって」 「ですが…これから体育ですよね?」 「ああ」 「汗掻いたら益々透けるじゃないですかっ」 「その思考が変態だとお前が自覚しろ」 冷たい視線を送っても古泉は怯むことなく視線は俺の胸に固定。時折目をそらしてはまたささやかな二つの膨らみに御帰還。 うん、お前ムッツリ決定。 「なぁ、なんでお前がそんなに気にするんだ?」 なんとなく意地悪な気分になって質問を投げると、 「…他の男が喜びそうなことは出来るだけさせたくありません。…恋人、としては、」 まだちょっと頬が染まったままだが、まっすぐに俺の目を見て答えただけで上出来だ。気障なセリフにも突っ込まないでやるよ。 よしよし、随分と可愛らしいヤキモチですねー。頭なでなでしてやろう。 「あの、子供扱いしないでくれますか?」 「や、だって子供みたいだもんお前」 「地味に傷つくんですが…」 「だったらもっと堂々と妬けよ。まぁ、そうなったらウザいが。つか、俺の透けブラに赤面する物好きはお前くらいだ、安心しろ」 「安心出来ないから心配してるんですよ」 即答した古泉は苦笑しながらため息を吐いた。俺もため息が出てしまう。何だっけこういうの、アバタもエクボ、だったか。 古泉の悪趣味フィルターにかかると俺は嬉しいことに男子人気が結構あるらしい。だから彼氏としては心配性になるのも当然、らしい。 とはいえ、ついこないだまで彼氏いない歴=年齢だった俺としては信じられる訳なかろう。告白だってお前からのしかないんだぞ。 何度その過ちを正そうと説得しても折れやしない。変なところで頑固だよな、コイツ。 このまま続けてもまた不毛な会話の繰り返しになるのは学習済なので俺から早々に切り上げることにする。 「とにかく、今日は上は持ってきてないんだから諦めろ」 「ですが、」 「くどい。しつこい」 我ながら冷たいとは思いつつもきっぱり言い切る。甘やかしたらつけ上がるだけだしな。躾はしっかりしないとコイツの為にならん。 「それ以上言うなら別れるぞ?」 相手が自分にベタ惚れだからこそ言えるこのセリフ! くぅ、悪女って感じでちょっと気分がいいね。ぞくぞくするぜ。 いや、実際別れる気なんて全くないけど。全然ないけどな! 「…分かりました」 でも、まさかそれを本気に取ったりはしてないだろうが、明らかに落ち込んだ表情になった古泉は渋々俺から離れた。 いつもの爽やかさをどこに無くしたのやら、この時期の湿度みたいな陰鬱なそのツラに、俺はもう一度ため息を吐く。 なんつーかなぁ、素直なのは可愛いし、妬いてくれるのも可愛いんだが、もっとこう、どーんと構えてりゃいいのに、と思っちまう。 告ってきたのは古泉の方だが、俺だってちゃんとコイツのことが好きだから彼氏彼女の関係になった、てのを分かってるんだろうか。 …あんまり俺の方から好きとか言わないのがいけないのか? あー、でもなぁ、恥ずかしいしなぁ、そんなの態度で分かれ…てのは我侭か。 だが改めて言うのも嫌だ。ガラじゃないし。 しょげてても見目はよろしいその顔を見ながら考えること数秒。古泉も、俺の為を思って煩く言ってくれてるのはちゃんと理解してる。 だから仕方ない、お詫びとお礼を込めてサービスしてやるよ。 「古泉」 「え?」 人目がないことを再確認してから、おもむろに古泉の手を取り、手のひらを俺のささやかーな胸に押し当ててやる。 朝比奈さんにもハルヒにも負ける大きさだが、一応は有るからな、膨らみは。古泉の手には確実に余るサイズだがな! 「なっ!!!!」 逆セクハラに真っ赤になって固まる古泉をまたも可愛いなぁと思いながら、 「透けブラぐらいでガタガタ言うな。こうして直に触れるのはお前だけなんだから」 「ちょ、あの、その、ええええええ」 「分かったら返事!」 「は、はははははい! 分かりました!!」 よーしよし。頭を撫でる代わりに押し当ててる手をぐるり一周…してる途中で力づくで手を離してそのまま後ろに後ずさる。 このやろ、逃げやがった。何もそんな反応しなくてもいいだろうが。やはりこの大きさじゃ触り心地が悪いってか? ムカツく。 ちょっとばかし不機嫌になる俺と、耳どころか指先まで赤くして何やら意味不明なことをブツブツ呟いている古泉。その言語は宇宙語か? 長門なら翻訳してくれるだろうかと考えたところで予鈴のチャイムが鳴った。ああいかん、遅刻する! 「じゃ、俺行くわ。お前も早く教室行けよ!」 慌ててその場から抜け出し、体育館へと急ぐ俺。途中で振り向いたが、元々影になっている場所にいる古泉の様子は伺えなかった。 うーん…自分でやっといて何だが、あそこまで取り乱すとは予想外だ。ちょっと失礼だぞアイツ。だが、悪いことをしたとは欠片も思ってない。 むしろあれは良いことだ。付き合ってるってーのに手を繋ぐことしかしてこない相手だぞ? それだけ大事にされてるということなんだろうが、 俺としてはもう少し先に進みたいなぁと思わない訳ではなく…だって、まるで俺のカラダに魅力がないみたいじゃないか、それって。 高校生だってーのに未だにキスのひとつもないなんて絶対おかしい。よって、俺は大いに不満であり、もうこうなったら俺からアプローチすべきかと思っていたところにあの状況。で、あの行動に至ったのである。端から見たら痴女と思われそうだが、そこまで追い詰めたのは古泉の馬鹿野郎だと主張させていただこう。 俺は全然悪くなーい。奥手な古泉が全部悪いんだ! …まぁ、そういうある意味誠実なところも好きなんだけどな、結局は。やれやれ。
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それは、ある日のことだった。 「……一緒にお酒ですか?」 俺は何気なく『一緒に酒を飲まないか』と古泉を誘ってみる。 『何気なく』という部分は色々と想像してもらえると有り難いが、そんな俺の思惑を 知ってか知らないでかズバリ指摘した。 「それは構いませんが、確か貴方は禁酒されていたのでは?」 「禁酒は一日にして成らず、と言うだろ」 確かに孤島での一件以来、二十歳未満だというのに禁酒の誓いを立ててしまって いたが、ハルヒが居ない分には酒量も自制出来るだろう、きっと。 「それに、まあ、その、なんだ」 俺は何かいい誘いの言葉はないかと思案したが、 「男同士、腹を割って話そうじゃないか」 適当な言葉は思い浮かばず、苦し紛れに言ってみた。 「ほほう、腹を割って――ですか」 どうやらこの台詞が奴の琴線に引っ掛かったらしく、含み笑いを一つ浮かべて承諾する。 「それなら構いませんが……後悔しても知りませんよ?」 ――気になる一言を残して。 それから――俺と古泉は、当然の如く俺の家で酒を呑み交わせる訳がないから、奴の 家で呑んでいた。 奴は意外と言うべきなのか妥当と言うべきなのか表現に迷うが、どう言い繕おうと酒豪 と言っていいレベルの呑みっぷりだった。少なくても俺の五倍以上は呑んでいるだろう。 そのせいか、多少は酒に酔っているらしく、頬を少し染めて悩ましげな目で俺を見ている。 「はぁ……」 ここまではいい。ここまでは俺の目論見通りだった。 だが、しかし―― 「ほんっとうに、貴方と涼宮さんは進展がないですねえ……」 これは大誤算だった。 「大体ですね、貴方はご自分の立場というものがお解りになっていない」 呑み始めて十分もしない内から奴はこの調子で、俺とハルヒに関して延々と語り始めている。 今までの不満が爆発したのかは知らないが、いつもに比べてかなり言いたい放題だ。 「いいですか? 貴方は涼宮さんの『鍵』なんですよ。無理に付き合えとかは言いませんが、 ご自覚を持たれるとかもう少し歩み寄るとかですね……」 自覚ならこれ以上にないぐらい持っているし、十二分に歩み寄っていると思うが。 「いいえ、涼宮さんは貴方の態度に不満を持っている筈です、絶対に」 何でお前にそんなことが解るんだよ。 「解ってしまうものは仕方がないですよ。それにですね、貴方もあっちフラフラ、こっちフラフラ ではなくてですね、涼宮さん一本に絞ったらどうです?」 別にフラフラしてねえし、ハルヒに絞るとかもねえよ。 「貴方がそんな調子だからですね……」 全く、人の気も知らないで言いたい放題だ。 一々言い返すのも面倒になったので、奴の小言は右から左に受け流すことにし、もっぱら 奴の色っぽい顔を眺めながら酒を飲むことにした。 うん、怒った顔もいいが、ここから是非泣かせてみたいものだ。 「あ? 何、人の顔見てニヤニヤしているんです? ちゃんと人の話を聞いていますか?」 聞くだけならな。 「腹を割って話そう、と言ったのは貴方ですよ? こうなったらとことん語り合いますからね」 ……こんな一方的なマシンガントークのどこが語り合いなんだろうか。 俺は『後悔しても知りませんよ?』という台詞を痛いほど実感しながら、奴の話という名を 借りた小言を延々と聞き続けていた。 あれから――二時間程経過した今、流石に古泉の酒量も落ちてきていたが、それでも奴の 話は止む所を知らない状態だ。 しかも、普通の会話ならともかく、 「僕だって、我が身可愛さで言っているわけじゃないですよ。そりゃあ、ないと言えば嘘になり ますが、涼宮さんのことを考えるとですね……」 さっきからずっとこの調子ではたまったものじゃない。 「……トイレ借りるぞ」 俺は尿意を催したのもあるが、この会話の流れを一旦断ち切る意味で席を立つと、トイレへ 入って用を足した。 「では、僕も行ってきますね」 俺が戻るや否や、奴はその場を立ち上がろうとするが、 「うひゃっ!?」 すかさず膝立ちして奴の両脇に手を当てる。 「……えっと、一人で立ち上がれますから大丈夫ですよ?」 うん、まあ、大丈夫だとは思うが、俺の目的はそれじゃない。 「あの、脇から腕を離してもらえませんか?」 「何でだ?」 「……そうやって固定されるとうまく立ち上がれないんですが」 そうだろうな。酔っぱらった足腰だけで立ち上がるのは厳しそうだ。 ましてや俺が両脇を押さえ付けている状態だ。 「あひゃっ!?」 まあ、この様子なら大丈夫だろうと思い、 「や、やめてくだ……ひゃひゃひゃ」 そのままの体勢で両脇をくすぐる。 もう少し色っぽく笑えないものかと思うが、酔っぱらっているしこんなものだろう。 一旦、くすぐるのを辞めると、 「あ、あのですね……いい加減、お手洗いに行きたいのですが……」 古泉は少し頬を染めた状態のまま、潤んだ目で俺を睨み付ける。 「ほーそうかい」 嗜虐心を煽るその目つきに、俺は再度脇をくすぐった。 「あひゃひゃひゃ……だ、だからですね……」 奴は俺の手を脇から剥がそうと体を動かすが、到底そのくらいで離れるわけがない。 「あ、貴方は……っ」 涙目状態のまま尿意を堪えるのに精一杯で、何か言葉を発するのも苦しそうだ。 「いっ、いい加減にして、くだ……ひゃんっ!」 そこで、俺は両脇をくすぐると同時に奴の耳たぶの裏へ舌を這わせる。 不意に襲った別方面からの刺激に気が緩んだのだろう。 「あ……」 その声と同時に尿が放出される音が鳴り始め、 「や、やだ……」 徐々にではあるが、奴のズボンの股間部分にシミを作っていく。 「と、止まって……お願いだから……」 奴の願いも空しく、勢いは止まる所を知らず、シミは拡大の一途を辿っていった。 「やだ……どうして……」 やがて勢いは止まるも、古泉は羞恥で顔を真っ赤に染め上げて涙をボロボロと落としている。 俺が両脇を抑えている状態でなければ、間違いなく両手で顔を隠していただろう。 「お、お願いです……」 奴は俺の視線に気付いたのだろう。 「見ないで……見ないで下さい……」 自分の股間に出来た大きなシミを前に、目を瞑り涙声で懇願するのが精一杯だった。
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「あ~、なんか暇ねえ…」 ネットサーフィンもそこそこに飽きただろうハルヒがぽつり、とつぶやいた。 俺はオセロの石をひっくり返しながら古泉に目配せした。お前の役目だろ。 するとどうだろう、古泉は両手を上げていつもの『参りましたね』ポーズだ。 長期休暇しか役に立たないのか、お前は。 「今日はみくるちゃんもいないし…そうだわ!」 ハルヒは何かを思いついたらしく、イスが後ろに滑っていくくらい勢いよく立つと、古泉の近くへやって来た。 「今日は古泉君で遊びましょう!」 「えぇっ?!」 ハルヒの忠実なるイエスマンが驚くのも無理はない。 「なんでしょう…何を着たらいいのですか?」 「なーんにも着ないわ。」 じゃあ何を、と聞くよりも早く古泉の頭の上に手を置くとハルヒは、 「古泉君を開発するのよ!」 「か…?!」 さすがに俺も驚かざるを得なかったね。開発って…そりゃ高校生が発するような言葉じゃないぞ。 「あ、あの…涼宮さん?意味がよくわからないのですが」 「と言っても思いつきだから何も用意してないのよね…ああもう」 俺は長門を見た。すると、いつも古泉がガサガサしているゲーム置き場を指差している。 まさか用意したとか言うんじゃないだろうな。 ゲームを掻き分けてみると、案の定とんでもないブツが姿を現した。やたら長くて赤い紐に、なんだかよく分からない液体に、バ…これは言葉にはしたくないな。 「おいハルヒ、丁度いいものが見つかったぞ」 「やだ、誰が持ち込んだの?…まあ、いいわ。」 真夏の太陽のような超笑顔をうかべてハルヒは古泉を見た。明らかに笑顔が引きつっている。 先に言っておくが俺は解説役に徹するからな。 「アンタにせっかくの楽しみは渡さないわよ。」 そうかい。 「ただ開発するのもつまらないからあたしなりにルールを設けたわ。引っかかったらランクアップしていくからね!」 逃げるなよ、古泉。逃亡罪は閉鎖空間3日間分だぞ…多分。 「その、何といいますか…できればそういうのは遠慮したいんですが…」 いきなりハルヒが危機感を覚えさせるような不敵な笑みを浮かべた。 「ちちち…引っかかったわね古泉君!」 ルールその一。抵抗・否定的な態度および言動…禁止! 「まずは脱いでもらうわ、着てるもの全部よ!」 さすがのイエスマンも完全に固まってしまった。オイ、ハルヒがぐずらないうちに動いとけ。 「言っとくけど、これ以上逆らったらもっとひどいことするわよ…有希に脱がせてもらいたいの?」 「わ…わかりました」 頬を染めながら俯いて一枚、また一枚と脱ぐ姿は…なんというか、アレだな。 女の子だったら壮絶にエロイ展開なのだが、野郎となると…なぁ。顔赤くすんな、夢に出る。悪夢的な意味で。 古泉は最後の一枚で数分ためらっていたが、覚悟を決めたように脱ぎ捨ててそのまま目をつぶってしまった。 自分が全裸だということを忘れる作戦のようだが…それもひっかかるんじゃないのか? 「さぁて、最初は何にしようかしらね…やっぱりベース作りかしら。」 どうやら縛りたいらしく、赤い紐を引っつかんで何か考え込んでいる。 「どうするんだ?」 「最近縛り方の本を読んだのよね…でも男の子なら菱縄しかないかなと思って」 オイオイ、なんつーもん読んでんだ。花も恥らう女子高生が高度な本読むんじゃありません。 「さ、手を後ろに回して」 「ま、待ってください!…もう少し」 目をつぶりながら両手を前に突き出した古泉は、また地雷を踏んだようだ。運の悪いやつだな。 ルールその二。自分からハルヒに触ること…禁止!! 「ひぃ…っ!!」 「目もちゃんと開けなさい。ああ、もう少し足開いて。」 あっと言う間に縛り上げられてしまった古泉は、足を開いた状態で床に座らされた。 「次はやっぱりコレよね!」 どうでもいいがなんでそんなにノリノリなんだ、ハルヒ。 「だって楽しいじゃない!いつもニコニコ笑ってる古泉君の表情が苦痛に歪むのよ?!ゾクゾクするわ!!」 団長様はよく分からない液体と、男性器を模した物体を握り締めながら満面の笑みを浮かべている。 「滑りを良くしなくちゃ入らないわよね、男の子だもん。」 ハルヒは古泉の股間に正体不明の液体を全部ぶっかけると、後孔に手をかけた。 「そこは…っ!だ…」 「だめ、じゃないでしょ?」 「だ…めじゃ…ない、です…っ」 「否定語を2回重ねたわね…こーしちゃおうっと。」 今のはいささか卑怯すぎないか?ハルヒよ。 持っていたバイブを頭の部分だけ滑り込ませると、スイッチを入れて後ろに少し下がった。 「あああああっ…ふぅ、ん…!!」 「ちゃんと口あけて声出しなさいよ、いい声してるんだから。…ちなみに、あたしの命令は絶対だからね!」 それはいつものことだろ。 「ちゃんと締めないと出てきちゃうわよ、イヤでしょ?」 「はぁ…いっ……うぁあっ…ん!」 古泉的には閉鎖空間とこの状況とどっちがイヤなんだろうか…こっちだな。 「ねえ、使った感想、聞かせてくれない?」 「変なっ…気分に、ぃッ!…なり、ま……すぅッ!!…はァん!」 「よろしい。正直でいい子な古泉君にはご褒美をあげちゃうわ!」 そう言い放つとハルヒは、古泉の中に入っていやらしい動きを続けるブツを一気に押し込んだ。 「ひゃああああっ!!!…そん、なぁッ!おく、までぇぇッ!!」 「なーんにもしてないのに、ココから溢れてる…感じてるのね?」 既に十分勃ったペニスを眺めて終始ニヤニヤしている。こういう職業に向いてるんじゃないか?ハルヒ。 「も、もふぅ…ぁっ!……イ…イっちゃうぅ…ん!!」 「だぁめ。…そだ、出ないように縛っておきましょう、いいわよね?」 ハルヒはあたりをきょろきょろした挙句、傍らに放り出されていたネクタイに目をつけると、ぐるぐるとペニスに巻きつけやがった! 古泉はと言えば、口から涎を垂れ流しながら息をするのも辛そうなほど喘いでいる。言っとくが、うちにはお隣さんがいることを忘れるなよ。 「ハァ…す、ずみやァッ…さん…許し、てぇええっ!」 「キョン、デジカメ。…早く!」 撮るのかよ、コレを…こんなのネットに流出でもしたら確実に自殺するぞ、こいつ。 「大丈夫よ、あたしの家に保管するから。」 余計ダメだろ、と思いつつもフル充電のデジカメを渡してしまう俺はなんなんだろうな。 一枚一枚注文をつけたり口に指を突っ込んだりして撮影していくハルヒに、余裕がないなりに答えている古泉を見ていると…なんだか健気過ぎて泣けてくるね。 あとでジュースの一本でもおごってやるか。間違いなく今日のMVPだよ、お前は。 「さて、と。そろそろかしらね。」 てっきりネクタイを解いてやるのかと思ったら、解きかけたまま指でバイブをさらに深くまで押したではないか。鬼畜め。 「触らッ……ひゃううッ!!」 衝撃が強すぎたのか、精液を腹にネクタイに床にと、派手に撒き散らして古泉はイッてしまった。 「あ~あ、ネクタイにかかっちゃったわね…だから言ったじゃないの、出しちゃだめだって。」 それから服を着てハルヒが帰った後も古泉は泣き続けていた。 「も…もう、ヒッ、お嫁に、いけない…ヒック、ですぅ…!」 何言ってる、ハルヒに貰ってもらえばいいだろ。毎日楽しいと思うぜ?
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「っ何するつもりだよ、こんな所で!」 放課後、今日はバックギャモンでもやるかと用意をして古泉を待つ事10分。 なかなか部室に来ない古泉を探すという命を団長様から下され、仕方が無いのでメールをしたら、化学室で後片付けをしていてそれが終わらないから手伝って下さいと返ってきた。それで化学室にわざわざ出向いてやったんだ。 さっさと片づけを終わらせ古泉を部室に引きずっていくつもりだったのに、こいつのどこに何のスイッチが入ったんだか、俺は古泉に机の上にうつぶせに押し付けられて、全く身動きが取れないという状況に陥っている。説明終わり。 「少々思いついたことがありまして」 耳元で囁かれ、ニーソックスと太ももの間に指を入れてずり下げられる。そのまま内腿の際どいところを撫でられた。おおおお前、こんな所でナニするつもりでいやがる! 足をばたばたと動かし抑えつけている古泉を蹴ろうとするが、その寸前でセーラー服の上着の裾から侵入された手に背中をなぞられ、ぞわりとした感覚が走る。 「これ以上は冗談じゃすまねえぞ。離せ!」 「鍵は掛けましたから、誰も入ってきませんよ。ご安心下さい。ここはガラス戸からも死角ですし」 そういう問題じゃない!後ろからカチャカチャと金属音がして、次いでしゅるっと衣擦れの音。あっという間に両腕が手首のあたりで拘束された。 「暴れますとベルトの痕が付いてしまいます。大人しくして下さい」 野郎…!完璧調子に乗ってやがる。 いつの間にやらスカートがめくり上げられていて、指がつっと下着の上から大事なところに触れられ、反射的にびくりとした。 「もう湿ってますけど、机に押し倒された時点でこういった展開を期待してました?」 しーてーまーせーんー!もう嫌だ、なんなんだこの変態! 横目で睨むと、古泉はむかつくくらい爽やかな笑顔で、ご安心下さい、ここでは最後までしませんからと抜かしやがった。そのまま暫くの間、布地越しに執拗に弄くられて、やがてくちくちとした粘着性のある音がするようになった。 「ぁ、やめ、ろ ば」 何度言っても聞く耳持ちゃしねぇ。まぁやめろと言う俺の声も弱弱しくて、かつ硬くなってきた尖りに指が掠めるたびに喘いでいるようじゃ古泉が止まるわけが無い。 「んんっ」 入り口をぐいっと押され、体から力が抜ける。くそ、結局ろくに抵抗できないまま流されてしまっているじゃないか。もうちょっと何とかならんものか俺の体は。 女の武器を使えばこのアホ泉は止まるかもしれんが、泣いて懇願するのは俺のプライドに反する。それにひょっとしたら、ますます行為がエスカレートする危険さえある。ああ面倒くさい男だ。どうしてこんな奴を好きになってしまったんだろう。 「こいっずみ、も う」 うつぶせのままなので、そんなにあるわけでもない胸が圧迫されて苦しい。やめてくれ。 あとこれ以上弄くるな。下着がぬるぬるして気持ち悪い。これ穿いて帰らなくちゃいけないのに。どうせなら直接さ……いやいやいや! 「もうよろしいのですか?」 軽々とひっくり返されて、机の上に仰向けにされる。 こいつさっきの「もう」の意味を勘違いしてやがる。は、早く挿れてだの、そういう意味じゃないんだぞ!文句を言ってやろうと古泉の顔を見たら、なんだか気が削がれた。古泉の奴め、多分今の俺と同じような表情をしてやがった。目を潤ませ、吐く息は速くて熱い。端的に言えば、欲情している。俺のどこがそんなにいいんだよ…馬鹿。 下着を抜き取ろうとする古泉に抵抗する気はもはや無い。されるがままに脱がされた。足を大きく開かされ、その間に古泉が割って入る。 「そう言えば明るいところで見るのは初めてですね」 途端、顔が紅潮する。何度か体を重ねているものの、それなりにムードを大事にしてくれていたから、いつも部屋は暗くしてくれたし、ましてやこんな風に学校でキス以上の事はしてこなかったのに。 片足を古泉の肩に乗せられ、古泉の顔が俺のその……うん、あれだ……にぐっと近くなる。太ももにふわふわとした髪が当たりくすぐったい。 「や、だ馬鹿、腕ほどけ!もうやめろ!」 「まだまだ下準備の段階ですよ?止めるわけないじゃないですか」 「んんっ!?」 あろうことか古泉はそのまま顔を寄せ、先程から溢れてくる愛液を舐めやがった。 「ひゃ、ゃ、舐めるな変態!」 「あまり大きな声は出さないで下さいね。他の人間に聞かせるのは嫌ですから」 硬く芯を持った突起に軽く歯を立てられ、大きな嬌声を上げてしまう。 「お静かに」 くすくすと笑いながらやさしく上下に舌を動かす。ぬるついた舌で内部を浅く探られて、体が知っている快楽への期待が抑えきれない。 「ふふ、僕の口から糸を引いてますよ」 自分の唇をてらてらと光らせて微笑まれ、思わず顔を背けた。いちいち言うな。自分の体がどうなっているかなんて俺が一番良く分かるっての。 とろりと液体が尻の方まで伝っていく。その感触さえにぞくぞくした。 「さて、もういいでしょうか」 愛撫が止み、潤んだ目で古泉を見やると手に透明な太さ2センチくらいのものを持っていた。指でつまんで見せびらかすように左右に振ってみせる。 「僕のより小さいので楽に入ると思いますよ」 入り口の周囲を硬くて冷たいものがなぞる。 「ひ、なっんだよそれ!」 「試験管ですが」 んなことは見りゃ分かる。どうしてそれを俺の中に入れようとするんだよ! 「そこに棒状のものがあるからでしょうか」 お前はどこぞの登山家か!いや登山家と一緒にしては失礼だな。この変態大魔王! 「こういう機会でもないと、あなたの乱れた姿をゆっくり見る機会が無いでしょう?最中は僕もあなたを見る 余裕があまり無いものでして。……それにあなた、随分ともの欲しそうな顔をしていらっしゃいますよ」 どんな顔だよアホ!先程散々と舐められたそこから溢れた愛液を絡めとり、それを潤滑剤にしてゆっくりと俺の中へ入れていく。柔らかくとろけた肉はさしたる抵抗もせずにその異物を受け入れてしまう。硬いものがぬぷりと肉を押し開く感触が嫌だ。 「ぁあっ、は…や、抜けっよ」 「駄目です。……ああ、ほらきちんと入りましたよ。こんなところまで」 身体の奥深くで壁にぶつかった気がする。なんでこんなもんを突っ込まれなくてはならないんだ。ひくりと体が震えるたび、入れられた試験管も小さく動く。 「ぅ、抜けって、ば」 足りない。こんなのじゃなくてお前のがいい。 「お願いでしたらそれなりの仕方があると思いますが?」 「ゃあっ」 ぐりっと円を描くように動かされ、体が跳ねる。角度を変えて何度も出し入れされ、甘えるような高音が幾度も口をついて出る。ぐぷぐぷと液体が泡立つ音が部屋中に響いている気がして恥ずかしい。 「さあ、どうして欲しいですか」 こっちがねだらない限り、俺をいかせてはくれないつもりか。言わないと、でもそれを言うのは憚れる。逡巡している間も抽挿は止まらず、ゆるい快楽だけを与えられて身体が昂ぶっていく。 プライドか快楽かを秤にかけて、俺はとうとう屈服した。決定打が欲しい。 「お前の、がいい。挿れ、てくれ」 息も絶え絶えにそう言うと、古泉は一瞬目を瞠ったあと、リンゴのごとく顔を真赤に染めて下を向き前屈みになってしまった。 「……すみません。ゴムの持ち合わせが無いものですから、ご期待に添えることが出来ません」 そんな。一生分の勇気を使ってしまったと言うのに。空気読めねえやつだな。持っとけよアホ! 文句を言ってやろうと息を吸い込んだ拍子に下腹に力を篭めてしまい、ずるりと試験管が抜け出る感触がした。 「や、こいずみ、抜けちゃ」 慌てて声を上げると、すんでのところで古泉の手が間に合った。再び勢いよく中へ押し戻される。 「んんんッー!?」 一気に奥まで貫かれ、、強烈な快感が走りぬける。加減しろばか。 「す、すみません!」 試験管を割ってしまうんじゃないかというほどの強さでぎゅうぎゅうに締め付けてしまう。衝撃の余韻に震える身体に合わせ、俺から生える透明なガラスの管が切なげに揺れる。そのガラスを見つめる古泉の瞳は、無体を強いた恋人を案ずる男から獲物を前にした肉食獣のようにゆっくりと変わっていった。 なんだ、したいなら遠慮するなよ。許可が無きゃ出来ないか?唇を舐め、浅く速い息を少しだけ整えて、こいつの欲しいだろう台詞をくれてやる。 「…は、やく、いかせろ」 「かしこまりました」 古泉の手によって再び試験管が肉壁を擦りあげ掻き混ぜながら激しく出し入れされる。 「や、ぁ!?はや、はやいッ!て」 確かに早くいかせろとは言ったが、俺の状況もちゃんと見ろ! いささか乱暴に中を荒らされ、同時にぷくりと赤くなった突起を押し潰され、神経がショートしそうになる。最初冷たかったはずのそれはすっかり俺の体温と同じ熱さになって、体が溶けてしまうと錯覚するほどに気持ちいい。 「ら、めっ、ぁッ!ら、め」 止めろといって止まるような奴じゃない。その前にちゃんと言えてない。酒が入っているわけではないのに呂律が回らなくなってきた。頭がおかしくなりそうだ。 「こんな顔、しているんですね。今まで見る余裕が無くて、とても勿体無い事をしました」 少し上擦った古泉の声が随分遠くから聞こえてくる。頭の中が段々と白く染められて、目の前に火花が散っているような感覚。終わりが近い。 「もッ、いか」 最後まで言い切らぬうちに古泉は俺の考えを酌んでくれた。試験管をぎりぎりまで引き抜かれたかと思うと、今までで一番深く突き入れられた。 「や、あああぁあ、ぁ…………ッ!!」 苦しいほどの快感が身体を貫き、大きく背を反らす。その衝撃は足の先から頭のてっぺんまでを何度も行き来して、びくびくと小刻みに身体を震わせ俺は果てた。 達したばかりの気だるさで身体をくたりと弛緩させていると、まだ試験管を銜えている俺のそこに古泉の視線を感じる。 早く抜いてくれないと、また熱が戻ってきそうだ。現に今も、視線を感じてはしたなくもひくついている。 「も、いいだろ。抜けよ。あとほどけ、腕」 終わってみれば、散々嫌だと言ったもののそう悪くなかったというか……まぁこういうのも、たまになら。こいつには言わないけど。 でも学校ではできるだけ止してもらいたい。見ているはずは無いと思うが、閉めたカーテンの隙間から向かいの部室棟が見える。あの位置はコンピ研かSOS団の部室の辺りじゃないか。もし一連の行為を誰かに見られていたら、俺は石像を抱いて海にダイビングするね。 「…古泉?」 声に咎める響きを持たせてもう一度呼んでみた。すると顎に手を当てて俺を見ていた古泉は、いいことを考えついたと言わんばかりに顔を輝かせ、とびきりアホなことをのたまった。 「……ライトを当てたら中まで見えますかね?」 言葉の意味を理解するのにたっぷり30秒は掛かった。 はあ?何を言っているんだねこいつは。 「探してきますからじっとしていて下さい。それ、締め付けて落とさないようにしてくださいね。危ないですから」 はああああああ!?どれだけ変態なんだ!フロイト先生もドン引きだっつの! 「単なる学術的欲求ですよ。女体の神秘に興味があるだけです」 古泉はいつもの微笑を浮かべにこやかに言い切った。ここは化学室であり、保健体育の授業をするところじゃあーりーまーせーんー!! いそいそと棚を漁り始める古泉の背中を視界の端に捕らえながら、俺は肺活量いっぱいに吸い込んだ空気を溜息に変換した。
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「コッチで食うチョコの味はどうだ、古泉?」 「やぁっ…!気持ち、悪い…から…や、めて…下さ…ッ」 「まぁそう言うな。もっとじっくり味わってみろって」 暫くすると最初は思うように動かなかったチョコレートの表面が 古泉の中の熱でヌルヌルに溶け始め、 キョンは人指し指と中指で挟んだそれを滑らかに動かし始める。 「やめっ……はぁ…ん…ぁはっ…」 「ホラ、やっぱり気持ち良くなってきたんじゃないか。このムッツリめ」 激しく出し入れされるチョコレートに何度も熟れた内壁を擦られ、 何とも言えない心地よさに古泉の濡れた唇から甘い声が洩れてしまう。 調子に乗ったキョンは更に次々とトリュフチョコを 古泉の中に埋め込んでいく。 「食欲旺盛だなお前のココは。もう四粒入っちまったぞ」 「や、めっ…ん……アッ…あぁぁッ!!」 キョンが蕾に三本の指を突き立てると、 四つのトリュフに奥の奥まで犯される。 転がったトリュフが前立腺を掠めると 体がビクビクッと厭らしく痙攣し、 古泉の先端からはトロリと透明な粘液が伝り落ちた。 「チョコに犯されんのがそんなにイイか?」 「ち、違……あっ…ん、ふぅッ……はぁっ…」 トリュフを奥に押しやったまま、三本の指がバラバラに 動いたり出たり入ったりと古泉の中を掻き回し始める。 キュッと収縮して指の動きを止めようとすると 四つのトリュフを柔壁に食い込ませてしまい、 弛めると溶けたチョコでぬめったキョンの指が縦横無尽に動き回る。 二重の快楽の責め苦に古泉は身を捩って耐え続けるしかなかった。 「ん…はぁ…っ…あぁぁ…」 「随分溶けてきたみたいだな…」 キョンが指を動かす度に、溶けたチョコがくぷくぷと卑猥な音を立てて 古泉の羞恥を煽る。 そんな古泉の心理とは相反し、敏感な身体は 否応無しにいやらしいものへと変化していく。 「…っぁ…ん、あぁっ…」 激しく蠢くキョンの指をもっと感じたいと言わんばかりに、 古泉の腰は大胆にくねり始める。 「やらしいな…そんなに気持ちいいか?」 「ん…ゃ、あああぁっ!」 三本の指で古泉の前立腺をグリッとえぐるように刺激すると、 古泉は震える腕をキョンの背に回して縋り付いて来た。 ジンジンととろけそうな甘い刺激が全身を駆け巡り、 雄芯はふるふると切な気に揺れ、透明な粘液を零す。 完全にトリュフが溶けきった頃、キョンは古泉の中から指を引き抜いた。 「ぁんっ…」 ぬぷんとしたその感触にさえ、古泉はビクッと腰を震わせる。 古泉に覆いかぶさっていたキョンは一旦後退すると、 今度はその白い脚を掴んで大きく割り開いた。 「……ッ」 M字に開脚させられ、先程まで掻き回されていた後孔を 至近距離で凝視され古泉はカァッと赤面する。 栓を失ったソコからは液状になったトリュフがとろりと流れ出していた。 白い双丘の谷間を通って流れ落ちた一筋のそれはベッドをも汚していく。 「あーあ、食べ零しちまって…行儀の悪い口だな」 「ひぁっ!」 キョンの濡れた舌が双丘の谷間から後孔までを一気に舐め上げ、 零れたチョコを拭い取る。 「だ、めっ…そ、なの…舐めっ……あ、んッ…あぁ…」 そんな所から出てきたものを舐めるなんて、 古泉にしてみれば羞恥の限界というものである。 キュッと後孔を固く閉じて抵抗するが、 ピチャピチャと窄まりの表面を往復する舌の刺激に 堪らず収縮して甘い蜜を零してしまう。 後孔に唇を寄せて出てきた蜜をジュルッと啜られ、 古泉は羞恥のあまり泣きだしてしまいそうになる。 そんなことはお構いなしにキョンの行為は更にエスカレートし、 尖らせた舌を古泉の後孔に潜り込ませて来た。 「うぁ…ッ」 生暖かい感触に細い腰がピクッと跳ねて逃げようとするが、 脚をがっちり捕まれ固定されている為に不可能に終わる。 浅い所でくちゅくちゅ蠢く舌に、頭の中が真っ白になっていく。 入り口付近が軟らいだ所でキョンは舌を更に奥へと滑り込ませ、 溶けたチョコを絡め取るように貪欲に古泉の中を掻き回し始める。
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「ちょ…も、入らないですって!」 「大丈夫だ、溶ける。」 もう一つ、とぐっと押し込んでみる。 両手を家庭科で使った布で縛られ床に転がされている古泉は、足をばたつかせた。 「ぅあっ…と、溶ける訳ないでしょう!唾液じゃないんですよ!」 まぁ確かに、古泉の中の液体はただのローションなわけだが。 わけなのだが、やっぱりそこは男子の健全たるお約束妄想なわけでそれくらいは許して欲しい。 「ぁあぅ…な、中で…動く…ってあなたは妄想を実行に移してる時点で健全じゃありません!」 「もう一個欲しいのか、そうか。卑しい奴め。」 「ひっ…も、無理です…!」 もうそろそろ、初めに入れた飴が体温とかローションとかもろもろの液体で溶けると思うんだが。 なかなか溶けないな…はやり妄想なんだろうか?もっとかき混ぜるべきか? 「やぁっ…あぁん…!」 ぐりぐりと中をかき混ぜてやる。古泉が身をよじって暴れるが、知るか。 これは男のロマンとの戦いなのだ。 「あ…え?…ひゃっ?…あぁああぁ!」 突然古泉がビクビクと背筋をそらせて泣き出した。 「やっと溶けたか?」 「なっ…ぁぁっ!」 「なぁ、パチパチするか?どんな感じだ?おい、聞かせろ。」 「ひゃぁうううっ!」 駄目だ、もう完全に言葉になってない。 美味しいのに残念だ。この飴。 サイダー味だぜ?中にパチパチするやつ入ってるんだよな。 舐めたら舌の上でシュワーってしていい感じにパチパチする、この飴。 「あ、そうか…俺がこのまま入れたらいいんだ。」 「やっ…やめ…ああああー!」
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先刻酒場でパーティーを組んだばかりの吟遊詩人は 当初場にそぐわぬ程に上品な笑みを湛えていたが やはり状況が状況だと判断したのだろう。 「おい、古泉!お前も何とかしろ!」 「言われなくとも解っていますよ」 俺の怒声に詩人は表情を改める。しかしその唇に浮かぶのはやはり微笑だ。 辺りには毒を持った不定形の軟質モンスターが犇いている。 日はまだ高く、草原を流れる風は爽やかだと言うのに この一帯だけ空気が淀んでいるような気さえした。 古泉が手にしているハープを奏で始めた。やがて旋律に歌声が乗る。 低く落ち着いた、しかし勇ましいその声は、俺の耳に染み入り士気を鼓舞する。 これは戦意を高揚させる歌だ。 俺は古泉の曲に誘われるまま、手にした剣を振り上げモンスターへと斬り付けた。 数は少なくは無い。だが負ける気はしなかった。 魔法使いや僧侶とは違い、吟遊詩人は歌声を武器とする。 時に仲間の戦力を増進させ、時に美しい歌声で傷を癒すその職と組むのは 今回が初めてだったが、前衛である俺との相性は悪くないようだった。 モンスターは着実に数を減らしていく。あと少しで終わる。 それが油断となったのかも知れない。 古泉の歌が乱れた。 「古泉!?」 吟遊詩人は後衛職だ。そう解っていたつもりではあった。 でも同じ男ではあるし、細身ではあるが背も高くやたらと落ち着いていた為 自分の身は自分で守れるだろうと思っていた。 慌てて後ろを振り向けば、古泉は曲奏でるのを止め 短剣を手に一匹のモンスターを相手取っている。 「大丈夫です!まず先にそちらの敵を!」 一匹ならまだ大丈夫だろう。俺は出来るだけ急ぎながら 自分の目の前のモンスターを片付けていった。 「悪かったな。大丈夫か?」 無事戦闘を終え、俺と古泉は草原の一角で休憩を取っていた。 鎧で身を包んだ俺とは違い、古泉は防御力の低い布製の衣服しか纏っていない。 「大丈夫ですよ」 古泉はそう笑うが、見れば足に小さな傷を負っていた。 「毒性モンスターだったからな。大事になる前に処置はしておいた方が良い。 ほら、足をこっちに寄越せ」 「え……いや、平気ですから」 「お前傷は癒せても毒は無理だろ?」 問答無用で白いひらひらしたマントを捲くり、古泉の脚を掴んで引き寄せた。 まずブーツを外す。脱がせ難い事この上ない服装だ。 まぁ俺も人の事は言えないが。 茶色のズボンを足首から捲り上げていけば 長い事日に当たっていないのだろう、随分と生白い脚が現れた。 俺はその脚に浮かぶ傷口へと唇を寄せる。 「あ、あの、ちょっと……っつ!」 傷口から血を吸い出せば、痛むのか古泉が口を噤んだ。 俺は黙々と血を吸っては吐き出し。 既に毒が回っていたとしたら、こんな処置では済まないが そうでな無いのならこの程度でも充分だろう。 「ほら、終わったぞ」 「……有難う御座いました」 脚から唇を離して顔を見上げれば 古泉は僅かに頬を染めて潤んだ目で俺を見ていた。 単に痛みから来る物だろうと解ってはいたが その表情は見る者の道を踏み外させそうな程の色気を感じさせて。 ……ちょっとまずい奴とパーティーを組んでしまったかも知れない。 今後を思い若干気が沈む。俺の自制心が試されそうな予感がした。