約 2,764 件
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/1407.html
伏姫のフレーバー 伏は生きていなかった。少なくとも自分ではそう思っていた。物心ついた時、彼女は人と違い、何も感じることができぬ空匣であった。だから、自分は生きてはいないのだろう――幼くも、そう思っていた。 彼女が数え三つになった頃、八つの珠が与えられた。それには、八つの人の徳なる心が納められていた。空匣であった伏は、かくして仮初めの心を手に入れ、人から見ればとても清く美しい、徳高き姫となった。そして、そんな自分を称える周囲の者達を見るにつけ、自分は生きているのかもしれない――そう思い始めていた。 そんな彼女に恋をした者がふたつ。ひとつは清廉な武者、ひとつは獣。しかし、ふたつの想いは伏を苦しめた。人であろうと、獣であろうと、伏は、どうしてもその想いを受け止めることができなかった。なぜなら、彼女の八つの心に、「愛」の字は無かったのだから。人として正しく優しい心を持った伏は、想いに応えられない自分に苦しんだ。こんなに苦しいのなら――その想いは呪い――姫にはそう思えてしまった。だから、この呪縛からふたつの愛を、自分を、解き放とうと、自らの――腹を裂いた。流れ出す命…広がる赤…赤い、光…。 目を開き、伏は見知らぬ地にて息を吐いた。珠が、死を赦さなかったのだ。珠は語った。 「伏姫神よ 伏姫神よ あなたの御身は特別なもの あなたの御身は里見のもの 我ら八珠は御身の命 お隠れなるは罷りなりませぬぞ 全て里見の御ために」 「やはり…そうなのですね…」 伏は、悲しそうに笑った。 ――紅焔八犬伝 弐 身長 信あらばその目の通り… 体重 仁あらばお赦しを… 出身 異界東方国・南総 欲するもの 真の自身の心 科せられた使命① 里見家の再興 科せられた使命② 八珠の犬士探し 編集よろしくお願いします -- (名無しさん) 2015-04-29 02 38 50 豹子頭林冲フレーバー ボロをまとった“如何にも”な一団が寝そべる男を取り囲む。 「テメェがリンチュウとかいう野郎か ここいらでオレらを狩ってるんだってなぁ ヒョウの頭がどうたらというから どれ程の不細工面かと楽しみにしてきたが ずいぶんと優男じゃぁないか えぇ?」 リンチュウと呼ばれた男は、面倒くさそうに立ち上がると、かかってこいという風に、無言でクイクイと手招いた。 「ほうほう 噂通り 人間ごときが生意気なもんだ」 ボロを脱ぎ捨てる一団――オークだ…!しかし男は笑みを浮かべた。 「へぇ こんどは鬼人かよ なるほどなぁ 人のこたぁ言えねぇが こりゃぁたわけた世界だわ どれ チンピラども 優男とは光栄だがよ この姿を見てもそういえるかね? …蛮身 爪牙 天雄星!!」 たちこめる砂煙、一瞬の閃光、響き渡る叫喚、そして――静寂。 「…ってなわけだ 反省したかチンピラァ」 そこには巨大な爪で根こそぎ薙いだかのような、十五尺はあろうかという爪痕、そして二度と反省すること叶わぬオークの群れ。 「おっ死ぬたびに蘇り 宿星の光に導かれていくつかの異界を渡ってきたがよ こいつぁ飛び切りだぜ――しかし懐かしぃじゃねぇか」 そう言って男が見上げる空には、強く輝くいくつかの“宿星”。 「…九紋竜のガキに一丈青の嬢ちゃんか それに… やっぱ おめぇらも生きてたんだなぁ この世界でこの体がどれ程持つかは分からねぇが また あの頃みてぇによ――こいつぁ 楽しみだ」 ――水滸伝 暁異聞 巻ノ二 身長 2.3[meter] 体重 86[kg] 最高速度 67[km/h] 梁山泊順位 第6位 前職 八十万禁軍槍棒教頭 患い 不知 お願いします -- (名無しさん) 2015-04-29 02 41 22 ヤツフサのデータ載せときますので編集お願いします。 フレーバー いつからそうであったのか。犬は狂おしい程にあの方を欲し、あの方を手に入れるために――首を刈った。 敵の首をとればあの方をくれる、そう犬の主人が約束したからだ。そうしてあの方と夫婦となった犬は、いたく満足であったが、なぜ一介の畜生である自分にそれほどまでの想いが宿り、そのようなことがなし得たのか不可思議ではあった。 その想いは、呪い――悲しい目であの方は言った。そうか、そうかもしれぬなぁ――だがそれよりも、犬には、ただその目が許せず あの方が心から自分のものにならぬのが赦せず、 情動に駆られ――首を刈った。 あの方は、その度に悲しい笑顔をうかべ、最後は犬を呪いから救うため――自らの腹を裂いた。 果たして、犬にかけられた呪いは解け、黒い情動も消えたが 死したあの方への想いだけは、既に犬の血肉と化しており一向に消えなかった。結局、だから犬は――首を刈った。 首を刈れば、またあの方に逢える――いや、それこそがあの方との絆を繋いだ所業――いや、消せぬ想いを晴らすため――いや…これもまた、あの方の優しさがもたらした、呪い、なのか…。そこまで考え、犬はやはり、その見慣れぬ赤い隻眼に、いつものように告げることにした。 「やい 儂の女房を探す手伝いをしろ そのかわり 誰かの首を望むなら この刃と牙で刈り取ってやる」 ――紅焔八犬伝 壱 全長 8.8[meter] 重量 1.2[t] かつての主家 里見家 育ての母 狸 妻 伏姫 恋敵 丶大法師 -- (名無しさん) 2015-04-30 21 54 25 イデアのデータ編集お願いします フレーバー 立って! 男の子でしょ! エタルニア公国近衛師団長イデア・リー! キミを助けに来たよ! 詳しい話は後、 まずはあいつをやっつけるよ!! その人は突然現れた。 恐怖によって心を折られていたオレを 完全に立ち直らせてくれたんだ。 アニエス様救出に、こんなに心強い味方は いないだろう。 なんといってもあの光の戦士の一人なのだから! そして、共に旅に出て数日。 彼女の作る料理に辟易している。 しかし我慢しなければ。 なんといってもあの光の戦士の一人なのだから! クリスタル正教騎士団三銃士 ユウ・ゼネオルシア 身長 1.58[meter](リボン含む) 最高速度 156km/h モットー 白黒つける 好きなラーメン こっさり 流派 シンカゲ流 待ち人 待て。いずれ現れる -- (名無しさん) 2015-04-30 21 55 53 いつもありがとうございます ご助力いたす Cツームンズ No3-017 <先導者>バーバリアン 人獣・ディフェンダー HP400 ATK 30 DEF25 COST30 召喚 サモンマナ デッキを登録した自ユニットが全て同じ種族のとき、自身の召喚時にマナを生み出す。 覚醒 不可 超覚醒 不可 アーツ なし 「将軍 こっち 奴の臭いする」 シャイアンの戦士、ツームーンズ。彼女は、かつて彼女 の部族が戦った敵と行動を共にしている。 だから、彼女は同族からこう呼ばれている。“部族の誇 りを捨てた裏切り者”と。しかし、彼女は戦士の矜持を 捨て去ってなどいない。賢き彼女には見えていたのだ。 徹底抗戦の果てにある、滅亡の未来が。草原の友――ジ ェロニモのような生き方は、破滅を招くだけなのだ。 だから、彼女は選んだ。自身が如何に蔑まれようと、た とえ敵に味方することになろうと、仲間と、家族の未来 を手に入れる方法を。 そして今、かつての敵の命を受け、彼女は戦士としての 誇りをかけて追いかける。全ての「秘密」を知るもの―― 悪魔の左、ビリー・ザ・キッドを。 身長 1.67[meter] 体重 51[kg] 最高速度 狼が如し 出身 シャイアン族 性格 柔軟で聡明 上司 カスター -- (手伝うぞ♂) 2015-05-05 23 19 30 Cニール No3-020 <聖戦士>パラディン 人獣・アタッカー HP400 ATK 30 DEF30 COST30 召喚 なし 覚醒 ストーンアタック アルカナストーン破壊力が上がる。 超覚醒 エネオブジェアップW 周囲に敵軍マナタワー、または敵軍アルカナストーン があると、攻撃力と防御力が上がる。 アーツ なし 大鏡の前で男はつぶやいた。「ヘッ こうなるたぁ な... 『教会』の奴らも誤算ってわけだ ...しっかし 男前が台無しだぜ」 大きくえぐれた胸の傷は、彼に人ならざる命を与えてい た「魔人の左腕」の力と引き換えに塞がれていた。しか し、左目を縦に走る顔傷までは治癒しきれなかったよう だ。だが、彼は口で言うほどその傷を気にしているよう には見えない。なぜなら、その傷は――。 男は周囲を見渡す。朽ち果てた研究施設。絶望に染まっ た彼は、この場所で『教会』により施術を施され“背教 者”となった。「なんでだろうな... 一度は捨てた相棒 だがよ 昔よりビンビン身近に感じるぜ」そう言って男 は大鏡を叩き割る。その向こうにはハコリをかぶった白 銀の鎧と楯、そして真紅の剣が隠されていた。彼は、ま だうまく動かない左腕をぎこちなく通しながら、鎧を身 に着ける。そして、顔の傷――暗い瞳を湛えた弟の刃に よりつけられた――その傷をそっと撫で、剣を手に取っ た。 「ずいぶんと遠回りしたがよ... ちったぁ兄貴らしいと こみせなきゃな」彼は気づいているだろうか...。その剣 には、かつて彼が宿していたものよりも、かつて幼い兄 弟が憧れた、あの聖戦士のものよりも、ずっと強く眩い 聖光が宿っていることを――。 身長 1.80[meter] 体重 75[kg] 失ったもの 魔人の力 取り戻したもの 聖騎士の力 蘇ったもの 在りし日の記憶 目的 弟の救済 -- (手伝うぞ♂) 2015-05-05 23 37 36 ↑誤字 「ハコリ」ってなんだ、「ホコリ」でお願いします -- (手伝うぞ♂) 2015-05-05 23 39 43 更新お疲れさまです! -- (名無しさん) 2015-05-06 18 48 44 ウングラのデータを乗せておきます。 HP 500 ATK 80 DEF90 召喚コスト50 キルマナドレイン(超覚醒) 自身が敵ユニットを撃破するたびに、マナを入手する。さらに、撃破した敵の所有マナを減らす。 フレーバー その部族は花獣の王と戦い続けていた。その戦いは何代にも渡っていたが、歴代の首長たちは怯むことなく挑み続けた。 今もまた、花粉が立ち込める密林の中、部族は戦っていた。おぞましい花獣を目の前にしたとき、若き戦士たちは恐怖に飲まれた。逃げ出したい――誰もがそう思ったとき、戦士を率いる首長は大きく息を吸い込み、怖気づく戦士たちに向かって叫んだ。 「戦士たちよ! 武勇を示せ! 名を上げよ! 立ち向かうのだ! 英雄となるのだ!」 かつて花獣と戦い、生き残った偉大な戦士である首長の一声。戦士たちはその声に応えるように吼え、一斉に駆け出していく―― 次々と花獣の蔓に捕らわれ、みなが食われていく中、ふと、一人の戦士が首長の異変に気づいた。 首長は、焦点の合わない虚ろな目で、口の端から涎を垂らして突っ立っていた。先程までの勇ましい堂々とした雰囲気はまるでない。それどころか、蔦に捕らわれ、食われていく戦士を助けようともしない。彼は、ただ、ひたすら、まるで何かに操られているかのように、ぼそぼそとこう呟いていた。 「行け… あぁ 美味い… もっとたくさん… 立ち向かうのだ…… あぁ 新鮮だ…」 全長 15.4[meter] 重量 22[t] 最高速度 82[km/h] 捕食対象 ここしばらくは人間 花粉の毒 獲物を操る 毒の効果期間 長期間・遺伝もする -- (名無しさん) 2015-05-09 19 41 44 半蔵のテキストを載せます 徳川御庭番衆が頭領、服部半蔵――歴史が動く時、その陰に半蔵ありと謳われる彼の身は、今、異界の地“れむぎあ”にあった。 その目的は、幕府が密命――かつて時の狭間に流されし「二振りの妖刀」の回収。 島原に開かれし“げぇと”の向こうに、その妖刀の気を感知した半蔵は、この地へと降り立ったのである。 そして、さらに「妖刀」の気を辿り至ったが、この 魔界城 の天守。半蔵は、其の城が長、天草四朗時貞の背後に立っていた。 「…来ましたか 徳川の犬が」 半蔵はその言葉に返すことなく、無言で首を刈り切った。しかし、切り落とされた天草の首は、ゆらりと宙に浮くと、不敵な笑みをこぼした。 「残念ながら ここにあの『妖刀』はありませんよ クク… 文字通り足が生えて逃げていきました しかし どうあろうと あれは私のもの 犬になどもったいない あなたも柳生の小倅同様 この世界で朽ち果てるがいい」 刹那、天守を包む魔性の炎。嘲笑を上げながら陽炎のように掻き消える天草の首。 「…面妖な術を使う しかし まさか十兵衛ほどの男が… 『村正』に『村雨』 妖刀の呪いとでもいうのか…」 そう呟くと、一陣の風が吹き、半蔵もまた、燃え盛る天守から消え去った。 ───『赤月剣風帖』 巻の六 身長 1.75[meter] 体重 70[kg] 最高速度 夜風の如く 主家 徳川家 流派 伊賀流忍術 愛刀 朧と斬月 -- (名無しさん) 2015-05-09 19 44 50 ステラのAって90じゃないですか? -- (名無しさん) 2015-05-23 12 06 31 ギーブルのデータを載せます いい?あなたたち。良い女の条件とは、まずは静かで落ち着きがあること。大声を出して騒ぐなんて、はしたないおブスのやることよ。 次に奥ゆかしさよね。素敵な殿方だからといって、女の方からジロジロ見るなんていやらしい真似は、おブスの中のおブスがやることなの。 そして最後に所作が美しいこと。ドタバタとガサツに振る舞うなんてのは絶対にダメ。品が無いのはおブスの典型なのよ。 さ、わかったわね。それじゃ見てなさい。モテないあなた達に、私が殿方との接し方の見本を見せてあげるわ。 ウフフ。 ごきげんよ~う、トリスタンさ~ん。 何をされているのかしら~? …え? これから水浴び? み………みみみみみ………水浴びぃぃぃぃぃぃぃぃ!? …やだ!ふ、服を脱いでるわ! なんで? 今ここで脱ぐの!? きゃーーーー!!! いいカラダし・て・るぅう!!!(ドタドタバタバタ) いやん! いっっっや~~~ん!!! あたし……照れちゃ~~~う!!!!(ドンガラガッシャーーーン) 「ん? パーシ どうしたんだい彼女?」 「さぁな いいから服を着ろ 我らを護る聖杯が穢れる」 全長 小柄な方よ 重量 女性に聞くなんて失礼よ! 生息域 沼地 肩書き 恋愛カウンセラー 大嫌いなもの おブスな女 苦手?なもの 男の裸 -- (名無しさん) 2015-05-26 17 43 53 STリースのデータ載せときますね ひとりの少女が広大な大地を見下ろしている。 「美獣を追ってこんなに遠くまでやってきたけれど、不思議ね…はじめて来た場所なのに、なつかしい気持ちになる。この土地には、豊かなマナがあふれているのね」 少女は槍と旅の荷物をおろすと、はるか彼方にそびえる巨大な塔に目をやった。 「でも…風が、風が泣いている。この地にも、何かが起きようとしているのね。…マナの女神様、どうかお導きを」 身長 1.67[meter] 体重 54[kg] 出身 風の王国ローラント 所属 アマゾネス軍 使命 エリオットを助ける 仇敵 ナバール盗賊団 -- (名無しさん) 2015-09-11 01 09 36 まいったな… いきなり頭の奥に衝撃があって、その日の晩から、 また夜ごとに「あの世界の夢」を見るようになった。 いや、以前見た場所とは、微妙に違うのか…? 少なくとも、あの「巨大な塔」… あんなものは、前は無かった。 現実みたいな生々しさで、まるで本物の異世界に 迷い込んだような気さえする。 また戦えって事なのか? だとすると、厄介だな… 以前より、ずっと怪物の数が多い! でも倒さない限り夢を見続けるというなら、やるしかない。 こんな事で、菜々子や堂島さんに心配はかけられない… 全力でいくぞ! 「ペルソナ!!!」 身長 NO DATA 体重 NO DATA 所属 自称"特別捜査隊" ペルソナ イザナギ アルカナ 愚者 [Fool] 守りたい 菜々子 -- (名無しさん) 2015-09-21 09 16 00
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/16704.html
登録日:2010/12/29 Wed 19 49 51 更新日:2024/05/13 Mon 00 15 19 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 SAMURAI_DEEPER_KYO アホ毛 スケベ 主人公 剣聖 壬生京四郎 大甲子園 ←とは別 小西克幸 序盤は弱い 終盤は最強クラス 愛と平和の薬売り 薬売り どうしても… 守りたい女(ひと)がいる… SAMURAI DEEPER KYOに登場する超序盤の主人公 自称「愛と平和の薬売り」であり、頼りない優男。 外見的年齢は20歳くらい。短めでアホ毛が生えた黒髪と背中に背負った薬箱が特徴。 けっこうなスケベであり女湯を覗いたりエロい妄想をよくしている。 普段はおちゃらけた言動で頼り無いが時折凄まじい殺気を放つなど底知れない印象を与える。また、寂しげで儚い笑顔を浮かべることもある。 彼の売る薬はよく効く物もあるが稀に爆発したりもするちょっと危険な代物。 五尺の大太刀を持っているがボロ布で封印されており抜くことできない。京四郎的には「長い方がかっこいい」「秋には柿が採れて便利」らしく気に入っているようである。 実は過去に鬼眼の狂を倒し、狂の体を氷の中に、魂を自身の体に封印した張本人。 序盤で鬼眼の狂の人格が完全に表に出てきたために、出番が一気になくなる。 以下ネタバレ 神の一族とも言われる究極の種族であり、日本の歴史を操り操作してきた『壬生一族』の一員。 その中でも宇宙の理とも呼ばれる先代『紅の王』が自分の後継者候補として作った『紅十字の四守護士(レッドクロス・ナイツ)』の一人。背中に『聖なる紅十字』がある。 先代曰く「最高傑作」 剣聖と呼ばれる境地に達した『無明神風流』の使い手であり、『鬼眼の狂』の名を借り、千人斬りを成し得た男。 妖刀村正の一つ『紫微垣』の刀身を黒く染め上げた人物でもある。 相手を力任せになぎ払う狂の神風流とは異なり周囲の大気を穏やかに支配し相手に斬られたことすら気付かせない優しさと冷酷さを併せた『真の神風流』を使う。 狂と同じく『みずち』を始め四大奥義等の神風流の技は全て習得している。ただし、『黄龍』は使えない。 また、相手の力をいなして無効化する『陰の太刀』を使うため狂の四大奥義さえ通用しない。 『紅十字の守護士』であるため『紅き眼』や短時間なら『真の紅き眼』を使うことが可能。 ▼作中の活躍 序盤は鬼眼の狂に体を乗っ取られていたのでこれでもかというほど出番がない。 樹海編では、狂がピンチに(対織田信長等)なると狂を押しのけて出現しその剣で信長を追い詰めた。しかし、トラウマからトドメを刺せず再び狂に主導権を奪われる。 辰怜戦ではゆやの命を守るため肉体をシンクロさせ狂を助けたりした。 終盤には、鬼眼の狂の体に魂を移し、『紅の王』になることを決意する。 以下、衝撃のネタバレ ゆやの兄を殺した「背中にキズのある男」は京四郎である。 だが、これには訳がある。 元々、京四郎は偶然出会った朔夜や当代“紅の王”と一緒に遊んだりするようなごく普通の優しい少年だった。 しかし、『紅十字の四守護士』として先代の命令に従い、数え切れない命を奪っていく内にその優しさも影を潜め、青年になる頃には冷酷な殺人者と化していた。 そんな折、成長した朔夜と再会するが先代の打倒を目指した当代“紅の王”が脱走。 捕縛の為に再会した当代から彼も『紅十字の四守護士』の一人であることを聞かされ、望み通り刃に掛けるが京四郎は自分でも気付かない内に涙を流していた。 そしてそれを見た朔夜に連れられて壬生を抜け出すことになる。 ちなみに、京四郎によって斬られた当代はまだ死んでおらずその後現場に現れた先代にその血肉を吸収されて絶命していた。 壬生の外に出た京四郎は当初、格差によって苦しむ人々が居る人間の世界に対して否定的だった。 しかし、桜並木の下で出会った狂に興味を持ち交流を重ねる内に友情が芽生え、かつての無邪気で優しい性格を取り戻していった。薬屋の仕事を始めたのもこの頃であり街の人々にも慕われるようになっていた。 しかし、それも長くは続かなかった。 京四郎の前に唐突に現れたチンメイが「朔夜を殺そうとしている者がいる」と告げたのである。 朔夜を守りたかった京四郎は再び血を流すことを覚悟し朔夜を呼び出した相手を斬り捨てた。 だが、その相手は「壬生一族最大の秘密」を知ってしまった朔夜の実兄にしてゆやの義兄、椎名望だった。 全ては先代が「秘密」を守るための計画だったのである。 騙され利用されたと気付いた京四郎はチンメイに戦いを挑むが逃げられ、「“真の”壬生一族である狂の躯を奪い覚醒させれば先代を倒せる」と教えられる。 友情を育んだ狂にそんなことは出来ないと京四郎はその方法を拒否した。だが、朔夜と先代の心臓が同調していると知った狂が例え朔夜を救えないかもしれなくとも先代を倒すと言ったため対立する。 『死の病』に冒されながらもかつての殺人者として関ヶ原で狂と対決。紅き眼まで使い狂を倒したが命を奪うことは出来ず、狂の躯を樹海に魂を自身の中に押さえ込み封印。 紫微垣を村正に託して薬売りとして放浪を始める。 つまりここから本編に繋がった。 狂と信長の戦いにおいてゆやを救う代わりに先代と交わした約束通り狂の躯を奪って次代の紅の王になると発言した。だが、これは狂の敵になることで彼の力を引き出そうとしてのこと。 そして再び刃を交え“真の”紅き眼すら越え『黄龍』を会得した狂に希望を託し、土壇場で肉体を取り替えわざと敗北する。 本来の躯に戻り『死の病』によって肉体が崩壊し始めるが真の壬生一族として覚醒した狂の力で一命を取り留める。 全ての真相を知った狂に殴られ「血に汚れた自分は朔夜の傍に居ることは出来ない」と発言したが朔夜に「一緒にいて欲しい」と告げられ涙を流した。 そして、先代に捕まったゆやを救うため狂達と共に最終決戦に臨む。 『紅十字の四守護士』であるため先代の呪縛によって攻撃が出来ず、真の壬生一族の血肉を吸収され先代に取り込まれてしまう。 しかし先代の中に居た当代紅の王と、一緒に吸収され昔の記憶を取り戻したチンメイ達の助力によって先代から分離することに成功。自身の肉体に戻り間一髪狂に天狼を渡し勝利を呼んだ。 その後は朔夜と共に薬屋を始め、戻って来た狂やゆや達のよき友人としての道を歩んでいった。 ○余談 色々と設定が付け足された為か終盤は最強クラスでありながら序盤は普通の人間相手にもボコボコにされている。手加減していたにしてもさすがに弱過ぎる。 追記・修正をお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ちんくしゃー -- 名無しさん (2015-10-09 13 19 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kensin/pages/27.html
緋村 剣心(ひむら けんしん) 生年月日:嘉永2年6月20日 身長:158cm(人斬り時:155cm・心太:125㎝) 体重:48kg(人斬り時:42㎏・心太:19㎏) 血液型:AB 星座:双子座 出身地:不明(関西?) 特技:口八丁 苦手なもの:薫の料理 人物像 短身痩躯で赤い髪の優男、左頬に大きな十字傷がある。元長州派維新志士だが、鳥羽・伏見の戦い後は全国を放浪する剣客「流浪人(るろうに)」として悠々と暮らしていた。明治11年、神谷活心流道場を訪れる。その後、黒笠事件・志々雄真実の乱など様々な事件を解決し、日本を影から護り続ける。後に神谷薫と結婚(再婚)し、息子の剣路をもうける。また、OVA星霜編ではその十数年後が描かれており、明治27年に日清戦争が勃発すると、陸軍卿・山縣有朋(史実ではこの当時既に無い職名であり、山縣は元老である)の依頼で中国に渡る。戦争終結後、日本に帰国する。この時の剣心は、飛天御剣流の反動から生じた不治の病(病状はペストや梅毒に似ている)に侵され、帰国の際は既に瀕死状態となって薫と再会するが、そのまま死亡したのかどうかは定かではない。 生来より争いごとを好まないが、戦国時代に端を発する古流剣術「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)」の使い手で、ひとたび戦いとなれば「逆刃刀」という、峰と刃が逆転した刀で人智を越えた剣技を繰り出す。また原作終盤でいずれ自分が飛天御剣流を撃てなくなると知った際は、その前に幕末時代の宿敵である斎藤一との決着だけは果たしたいと呼び出した事がある。 流浪人になってからは自分のことを「拙者」と言い、語尾に「ござる」をつける口調をしているが、感情的になり我を忘れた時は普通に自分のことを「俺」と言う等、幕末時のしゃべり方に戻る(基本的に抜刀斎に立ち戻った時に使うが、京都編終盤以降は抜刀斎に立ち戻ってなくても激怒した時等に使う事があった。また、比古清十郎との再修業中は素で使っていた)。口癖は「おろ」で主に「え?」や「うわ!」などのかわりに使う。(使い方によって「おろろ~」などに変化する)意外にも(作者同様に)字が下手。 基本的に、女性には「~殿」と尊称で呼んでいる。唯一の例外は亡き妻である巴だが、薫の事も一度だけ呼び捨てで呼んだ事がある(ただし、薫はそれを聞いていない)。ちなみに抜刀斎時代は女性にさん付けする事もあった。 年齢は満年齢で28歳→(京都編で誕生日を迎えているので)29歳(数え年では30歳。本編終了時は誕生日の計算も入れて満年齢で33歳)だが、そうとは思えないほど若々しい。女性的な体格(身長158cm・体重48kg)もその要因の一つと思われる(作者が親しみやすさと、戦う時とのギャップをつけるためにそうしたと述べている)。尚、本作では基本的に登場人物の年齢は数え年で表記されているが、剣心だけは満年齢で歳を数えている。これは「少年誌の主人公の年齢が30代なのはマズイ」という作者の考えによるものである(但し、ドラゴンボールの孫悟空やこちら葛飾区亀有公園前派出所の両津勘吉といった前例は存在する)。尤も、後に作者は剣心について、「標準的な少年誌の主人公像とはかけ離れすぎ」と述べてる。 人斬りという明治維新の暗部(活動の後半は志々雄が暗殺家業を引き受けていたが)を良く知る人間でありながら、その人柄からか山縣有朋ら長州派維新志士の多くから(大久保利通のような薩摩派の維新志士からも)未だに強い信頼を寄せられており、剣心がその気になれば陸軍の将軍になる事や、財政界の長州派権力を動かす事すら出来る事が蒼紫や谷十三郎の口から語られている(剣心自身もそれを自覚しているようである)。また、その戦闘力は軍の一個大隊をもしのぐ。 また、山縣有朋から実際に帝国陸軍の大幹部に誘われた事もある。尤も、彼を「人斬り」と蔑む維新志士も多く、また彼の口から維新の暗部が漏れる事を恐れた一部の維新志士(本編中は明かされていないが剣心秘伝にて井上馨説が挙げられ、作者も否定していない)により、暗殺組織に命を狙われた事がある。 完全版の再筆では後ろ髪が短くなり(明治15年の後ろ髪を切った剣心に近い)、細めの2本に束ねている。十字傷は巴に付けられた横傷が長くなり、『武装錬金』の津村斗貴子の一文字傷に近いデザインになった。服装は多少洋風。 過去(幼少期~人斬り抜刀斎) 幼名は心太(しんた)。巴と共に夫婦として暮らしていた頃は検心(追憶編には『剣心』という名前は出てこない)という偽名で、薬屋を営んでいた。緋村の姓はいつ名付けられたのかは不明だが、維新志士としての活動中は既にその姓を名乗っていた。 幼少期に山賊に襲われたところを比古清十郎に助けてもらい、身寄りが無くなったところを彼に引き取られた。そのときに剣客に相応しい名ということでつけられたのが剣心である。彼の下で飛天御剣流を習うも途中で袂を分かち、動乱の京都へ向かう。なお、彼の小柄な体躯がこの幼少期からの修行によるものなのかは不明(比古曰く、餓えの余りワライタケを食べた事があるらしいので、あまり良い食べ物を食べられなかったとも考えられる)。14歳の頃、奇兵隊の試験において、桂小五郎・高杉晋作の前で丸太を一刀両断させた実力を買われ、桂の命令で「人斬り」となる。以降幕末の京都で暗躍、その強さと冷徹さから「人斬り抜刀斎」と恐れられるようになる。しかし、段々「人々を守りたい」という理想と「人斬り」という現実の自分の姿に激しい落差を感じ始め、精神が不安定になっていくが、雪代巴との出会いと交流で次第に心の平安を得るようになる。そして、行きがかり上とはいえ彼女と結婚をし、共に生活をする事で自分が守りたかったものが何なのかをはっきり掴む。しかし、誤って巴を斬殺してしまったこと、自分が巴の許婚を殺して彼女の運命を狂わせた事を知り、心に深い傷を負う。その後は桂の命令で「遊撃剣士」として働くようになるが、この時『新時代がきたら二度と人を殺めない』と誓う。鳥羽伏見の戦い後は、流浪人となり、「緋村剣心」として、放浪の旅をしながら人々を守る為に剣を振るう。明治に入り、十年後、神谷薫と出会い、神谷活心流道場で暮らし始める。それまでの彼の足取りは会津戦争に遭遇した事、西南戦争は近くで見守っていた事、明治10年に一度東京に訪れていた事が剣心秘伝や読切版で明かされている。 完全版15巻にて「緋村剣心」とは別に、維新志士「人斬り抜刀斎」として再び表紙を飾っている。再筆では人斬り時代は髪を黒く染め(地毛で活動するようになったのは遊撃剣士になってから)、新井赤空作初期型殺人奇剣「全刃刀」(峰と鍔にも刃がある)を使うとされている。なお、再筆版の剣心同様、後ろ髪は二本でまとめている(束ね方は異なる)。また目つきが相当に悪くなっている。
https://w.atwiki.jp/taigamonogatari/pages/1189.html
突発第319回「ガセネタをかき集めた日」 日時 2012年2月24日(金) 22 00~翌3 30 使用ルール 装備ルール+隊列三列 概要 実は最近見つかった遺跡がありまして、古代の魔術師の隠れ家かもしれないんです!探索してください!※ランダムダンジョンです みどころ ・カオス メンバー GM みふね◆mlFisQKqR. 参加者 フェルナンド かもの セドウ peta ◆7pC5Lxy.C2 コーエン HKS ◆2/9FifD5Tc ロイファー Joss ◆D04V/hGKfE ローズ u ログ 表ログ (1) 名簿 フェルナンド +設定 名前 フェルナンド Fernando PL かもの 年齢 19 性別 男 職業 神官 人種 エルフ 能力値 武勇 機敏 精神 備考 基本値 2 2 5 攻撃力 2 2 6 魔法属性 風・地 防御力 3 3 6 防御/打+2・射+1 HP 20 スキル 常備 自己犠牲 消費 不屈 治癒魔法 経験点 0 参加回 無し 装備品 武器 賢者の子杖 (15000) *知識判定:達成値+2 *弱点看破 盾 獣の盾 (10000) *防御/打+2・射+1 鎧 神官のローブ (7500) *治癒魔法+1 装飾品 技能書 アルソンの自叙伝 (10000) 所持品 非消費 兄の形見 消耗品 ロープ(10/10) マトック(10/10) フック フレーバー 無し 記念品 無し 所持金 6000 NPC利用 可 むしろ使ってください(笑) 二次創作 可 外見 中肉中背で耳は尖っている。撫で肩のせいで優男に見えるのを気にして、スポーツ刈りのような短い髪型をしているがあまり似合っていない。 口調 一人称 俺 三人称 ~さんが基本 備考 二人称はアンタ、など 性格 明るく人懐っこいがお調子者。楽天的で考える前に行動する。楽しい事が大好きで神官見習いなのによく遊び、よく食べる。仲間想いの面があり、仲間が傷つくのを見るのが嫌い。鹿が大好き。鹿を見るとテンションが上がる。 セドウ +設定 名前:セドウ 性別:男 年齢:27 職業:闘士(自由振り分け) 人種:東夷 能力値:武機精 備考 基本値: 7 1 1 攻撃力: 9 1 1 / 総合攻撃判定+3 鉄腕含む 防御力: 9 1 1 / 総合防御判定-2 スキル: 常備 鉄腕 消費 必殺技 カウンター 急所狙い 不屈 波動拳 徹し カウンター強化 装備品 赤い前掛け(ユニーク) 鎧 2/0/0 ※売れない 総合攻撃判定+3 総合防御判定-2。素肌にこれを着るのが礼儀。 技能書 「肉体言語学」 「練気法」 「柳の秘術」 消耗品 ●@オローリオの札(2/2) 防御/火+2 怪しい果物 美味しい料理に使用可能 使用した料理を食べると直後の戦闘時3 ターンの間のみ全攻撃値に+1全防御値-1 売れない 持ち物 世界怪物図鑑 第二版 褌@日輪国の服 所持金20225G 経験点0点 15点+GM5点 英雄点8点 外見 黒髪、色黒、白 ↓ 白が赤になりました 設定 自分の拳がどこまで通用するか日輪国をさすらっていたが 道に迷ってホームにたどり着いた 居心地がよかったためにそのまま居座っている コーエン +設定 名前:コーエン 性別/年齢:男/16 職業:騎士(自称) 人種:シバ人 能力値:武勇3 機敏3 精神3 攻撃値:武勇3 機敏3 精神3(属性:切、精神:火・聖) 防御値:武勇3 機敏3 精神3 HP:20 スキル(常備): スキル(消費):魔力盾、商談、人徳 技能:〈死者払い〉〈聖雨〉〈神意の降臨〉〈聖絶の剣〉 所持金:1000G 経験点:1 英雄点:1 装備品: ●使い込まれた古い剣(フレーバー) ●傷だらけの盾(フレーバー) ●オンボロの甲冑(フレーバー) ●「おれの太陽探索日誌」(火・聖の魔道書) ●太陽のマント(フレーバー、自作) 技能書: ●「神罰の書 上」(10000G*0.4)(〈死者払い〉を習得。) ●「神罰の書 中」(20000G)(〈聖雨〉を習得。) ●「神罰の書 下」(40000G*0.4)(〈神意の降臨〉を習得。) 設定: とある没落騎士の末弟。 デッカイ太陽に憧れ、家の倉庫に眠ってたオンボロの甲冑を身に纏い、”太陽”を求め探索の旅に出た。 外見: 相当使い込まれた甲冑とか剣とか盾をつけてる。 素顔は割りと幼い感じの青年だとか。 背中からたなびかせてるデッカイ太陽マークは、家にあった古いマントの上に絵の具で描いたもの。洗うと落ちる。 ロイファー +設定 名前 ロイファー(Laufer) 年令/性別 14歳/男性 職業 戦士 人種 竜人? 能力値 武勇:3 機敏:5 精神:1 HP 20 スキル 自己犠牲 不屈 ニ刀流 軽業 経験点(累計) 12(22) 装備品 1対の短剣「右利きロー」と「左回りのモッチ」 うごきやすいふく(本家ルール) 1対の短剣「右利きロー」と「左回りのモッチ」(カタール×2 うごきやすいふく アルソンの自叙伝 ガードリング(武器ルールVol.4 所持品 冒険者手帳(自作)とペン 所持金 13200G (累計67700G) 7000C 商品券500G*4 備考 武器防具追加ルールVol.4 適用時の装備。 攻撃 3/9/1 防御 3/7/1 技能書スキル<盾かざし> NPC使用 可 二次創作 可 外見 童顔の少年。薄い赤髪はやんちゃすぎてまとまりがない。 いかにも人懐っこくて明るく、好奇心旺盛な感じ。 口調 設定 ネス公国の辺境に捨てられていた赤子が、小さな孤児院に引き取られた。それが彼である 幼少の頃憧れた冒険者に貰った一対の短剣を手に、冒険者に憧れ密かに特訓などしつつすくすくと育つ。 そんな彼が14歳になった頃、転機が訪れる。手の甲の辺りが、蜥蜴の鱗のように緑色に変色し始めたのだ。 自分は竜人だったのかという驚きとともに、「院の皆が恐がる」と考えた彼は、兼ねてよりの夢を叶える事も兼ね、置手紙一つ飛び出した。 立派な冒険者になろうと、先輩冒険者から話を聞いてはメモを取ったりしているが、今は持ち前のすばしっこさと空回り気味な情熱だけで頑張る少年。 備考 自分が竜人だと思っている。自分以外の竜人に会った事が無い ローズ +設定 名前 ローズ PL u 年齢 16 性別 女 職業 剣士(元サーカス団員) 人種 シバ人 能力値 武勇 機敏 精神 備考 基本値 5 3 1 攻撃力 9 3 1 (両手/10 3 1)切 防御力 6 4 3 切・斬+2・射+1 火+2(両手)633防御/火+2 HP 20(25) スキル 常備 鉄腕 消費 急所狙い、必殺技 経験点 経験点4、英雄点3 装備品 武器 バスタードソード(片手) 25000G 2 0 0 切 バスタードソード(両手) 3 0 0 切 「なぎ払い」使用:達成値+1 盾 匠の円楯 5000G 0 1 0 防御/切・斬+2・射+1 鎧 緋色の長衣 15000G 1 0 2 防御/火+2 所持品 所持金 9670G 累計所持金 54670G NPC利用 可 二次創作 可 外見 背中まで伸ばした、柔らかい髪栗色の髪 白の詰め襟の服は腰から下がドレープになっている 見た目はアレだけども動き易い王子スタイル 行動や言動が少々仰々しい こんなですが一目で女性とは解るかんじです 口調 一人称 ボク 三人称 キミ、名前、?さん 備考 少年のような口調 設定 二人兄弟の姉、サーカス育ち 妹はまだサーカスで活動している 姉妹共々サーカスの環境で育っているからか少々世間ズレしている 世の中をみてこようと一旦サーカスから出て旅に出た次第
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1646.html
「見事に10連敗か」 「アンタのせいだ!! アンタのセッティングが悪いからだ!!」 とある神姫センターでの光景、俺の前で悪魔型が吼えている。 バトルを始めて一月、未だ一勝も出来ずにいる。ドローもなしの全敗でだ。 「なら聞くが」 「何よ?」 「短剣も駄目、剣も駄目、槍も駄目、斧も駄目、ナックルも駄目、大剣も駄目、ランチャーも駄目、機関銃も駄目、小銃も駄目、投刃も駄目、投擲も駄目、素手での格闘も話にならない。一番マシな短銃でも駄目。力に定評のある素体なのに力も弱い、命中は悪い、機動は低い、防御も紙、回避は0点でも勿体無い程度。どないせー言うねん」 「それを考えるのがオーナーの仕事でしょう!ボクのせいにするな!」 更に言うなら指示にも従わない上にトレーニングもしないでよく言うものだ。正にお手上げ。 話す気にもならなくなったので取敢えず帰るとしよう。 自宅にて鞄を放り出しデスクトップに向かう。 「お、新作出てんやん」 ゲーム関係のHPでシューティングの新作を発見し、再度出掛ける準備を始める。 「どこ行くのよ?」 「ゲーセン」 不機嫌そうな顔で何やらボソボソ言っているが知らん。今はシューティングの方が大事である。 放ったまま家を出た。 何考えてだアイツは! ずっと勝てないのは間違いなくアイツのせいだ。 対策を考えるとか何かするべきなのに何遊びに行ってるんだ! 「くそっ」 腹が立つ。そんなだから指示もカスなんだ。大体装備も沢山有るくせにいつも似たようなのしか使わないじゃないか。そのくせボクの性能にケチを付けやがる。何様のつもりなんだってんだ! あんなのがボクのオーナーなんて世の中間違ってる! 「よぉ。今日はバトロンしねーのか?」 「あれよりケ○ブの新作の方が重要じゃ。ってかあいつでは勝てん。それに指示聞く気がない奴に戦わせても面白くねー」 「成る程な」 くわえ煙草でボタンを叩く俺に話しかけて来たのは友人、こいつも神姫をやっている。 「リセットして初めからやり直せば?」 「性格が変わるわけでもなし、意味ないと思うで」 性格はメーカーで出庫される時には決まっている。リセットしたところで記憶がなくなるだけで性格は変わらない。 「クジ運悪かったな」 「言うな。ってかもうちょいスコア伸びそうやな」 今はアイツよりクリア後の数値の方が大事だ。 「流石。初でクリアかよ」 「任せろ」 事シューティングは得意なんでな。その俺の指示を無視して好き勝手やってるアイツでは勝てないのは当たり前だ。 「リセットしないならこんな手があるぞ?」 休憩に立ち上がった俺に友人が何か手渡す。 「ほう、こんなんあんねんや」 それは神姫の里親を探すって触れ込みのリサイクルショップのチラシだった。 宵の口に帰宅した俺は早速そのHPにて詳細を調べ始めた。アイツは装備を纏めてある棚で何かやっている。 (一応買い取りしてるんな) そりゃそーか、高い代物なんだ誰もタダでは出さんわな。 (明後日休みやし行ってみるかね) 相談として行けば当人(神姫)は無くてもOKらしいし。リセットせずに出す為の処置なんだろう。犬猫と同じだな。それに本人の意思よりもオーナーの意向が優先なのは当たり前か、なんせ「玩具」なんだから。 その後も一言交わす事なく眠りに付いた。 翌々日、バイト明けに例の店に出向く。 「いらっしゃいませ」 「HP見てきたんですけど・・・」 カウンターの奥にある部屋に通され説明と手順を聞く。 「それでは確認しますが、宜しいんですね?」 「はい」 再三の確認を経て書類を。何でも家で書けとの話、回りくどいと思う。 「では受け取りの期日ですけど、今日の20時から可能ですけどいつになさいますか?」 「今晩で」 即決である。そうでもなきゃ来ねーって。実にくどいと思う。 「判りました。では20時頃にお伺いさせて貰いますので」 店を後に自宅へと向かった。帰りに装備一式を入れる為100均でアクリルボックスを買って。 自宅では相変わらずアイツはゴロゴロと好き勝手にTVを見ていた。 「遅かったね」 「まぁな」 気のないやり取りはいつもの事と買ってきたボックスに悪魔型の装備一式を収めていく。剣やナイフは樹脂で出来たスリーブで覆い傷が付かないようにしておく。誰の所に行くか知らんがそれくらいはしてやろう。 「何してるのよ?」 「もう直ぐ引き取りが来るから準備。お前もいるものあるなら纏めろ」 言葉に俺を見上げてた顔は驚きがあった。 「引き取りって何よ!?」 「お前を里子に出す。その引取り」 驚きを怒りが覆っていく。 「何でよ!そんなの聞いてない!」 「言ってないし必要もないやろ。それにここよりゃマシな所にいけるんちゃうか?」 「必要ないって・・・捨てるの?」 「そやな」 怒りの表情が悔しそうになる。初めて見た顔だった。 時刻通り来た店員に書き上げた書類とアイツを渡す。 面倒なので無理やりスリープしておいたアイツの顔に表情はなかった。 目を覚ますとそこは知らない場所だった。 オーナーだったアイツは既にいないし正直どうでも良かった。 ボクは捨てられたんだから。 玩具が捨てられるのなんて当たり前だ。なのにどうしてこんな暗くなるんだろうか。 「くそっ」 感情なんてものいらないじゃないか。誰もがこうなるとは限らないけどならないとも限らないじゃないか。どうせならリセットして何もかも忘れてしまいたい。里子なんて言葉はいいオブラートでしかないのに。 神姫にとって「捨てられる」って事がどれ程のものか判ってないんだ。どんなに嫌な場所でも「逃げてくる」と「捨てられる」のとでは全く違うんだ。自身の為の「逃げ」るのはどんな結果でも納得できる。でも「捨て」では要らないと刻印されたも同じ。存在を否定されたのを喜ぶ奴なんてそうそういないだろう。 「・・・・くそっ」 アイツは言っていた。「必要ない」と。 勝てないしアイツの言う事を聞いた覚えもない。確かにアイツがオーナーなのは間違っているとも思った。だけど・・・だからって・・・・ 見知らぬ場所のクレイドルの上、ボクは初めて泣いた。 どのくらい時間がたったのかは知らない。 何とはなしに見回してみれば其処彼処に神姫の姿があった。 話している娘、眠っている娘、呆けている娘、笑っている娘、泣いている娘、様々だ。 この部屋には見ただけでも十前後の神姫が居た。机に置かれたクレイドルが人数分宛がわれていて自由にしていられる。そんな場所だ。でも窓は無く倉庫を弄っただけの部屋らしい。 「君もオーナーと別れたの?」 後ろからの声に振り向けば犬型が座っていた。さっき笑っていた娘だ。 「・・・いや」 「そう。私はさ前のオーナーと相談してここに来たんだ。仕事の関係で構ってやれないからって。寂しいけどね、オーナーは気にしてくれていたから里子に出る事にしたんだ」 何とも恵まれた事。正直ムカつく。 「次の人にも好かれるよう・・・」 「うるさい。話しかけるな!」 驚く顔を視界から外すように部屋の隅へと移動した。 それから数日でその犬型は貰われていった。彼女を選んだのは人の良さそうな女性だ。きっと可愛がられるのだろう。羨ましいというよりもその運の良さが妬ましかった。ツイている奴はツイている。こちらにも少しくらい分けて欲しいものだ。 そのまま日数をおう毎に増減していく部屋の住人、ボクはまだここに居る。 「最近バトルしてないんだな?」 「ん~、止めた。こないだ教えて貰ったリサイクルに出したしな」 「そうなのか。次は?」 「要らね。俺にはこっちの方が合ってるわ」 大型筺体でのゲーム中、友人と話す会話は神姫関係。アイツは貰われただろうか? 「おーい、そっち一機行ったぞー」 「おっと」 今はゲーム中だったな。 部屋の中ではなるべく目立たないようにしていた。 何故かは判らない。ただ何と無く。 「彼女ですね?」 「はい」 店員と客の声が聞こえる。不意に差した影に見上げればそこにはボクを見下ろす声の主がいた。 どうやらボクは売れたらしい。 優男。その言葉がこれ程似合う奴も少ないだろうと思う。そんな男に。 見知らぬ場所で装備一切を剥がれたボクの目の前には沢山の神姫達が居た。 ガラス張りの大きな水槽の様なそこからはPCに向かい合う男が見える。その傍には重厚な鎧の騎士と朱色の鎧の侍が居た。 (・・・) 何か嫌な予感がする。だってそいつらはこちらをニヤニヤしながら見ているんだから。宛ら獲物を選ぶかのような視線。 二人が男に何か言うと水槽の上からアームが降りて来て一人の天使型を掴み上げる。余程のパワーなのかもがいてもビクともしない。そのまま水槽から出され蓋がされる。向こう側に降り立った天使型、彼女の前に装備が渡され慌ててそれを付ける彼女。あぁ、成る程。何をするのか判った。 案の定その後彼女はバラされ物言わぬ姿になった。 辺りの神姫達が悲鳴を上げる。 神姫を餌に狩りをさせて楽しむとは何とも・・・ その後も数人を破壊した奴等は満足そうに部屋から消えた。 泣き崩れる皆の中ボクは天井を見上げている。 ツイていない。あぁ、何て短い生だったんだろう。あんな実力の奴になんて勝てない。普通のバトルですら勝てないボクに抗う術はなかった。 『君達にチャンスだよ』 そんな音声に反応する。天井の角にあるスピーカーから聞こえるのは優男の声。 『ただ壊すだけじゃ面白くない。だから君達には装備を返してあげるよ。それでこの建物から逃げ切れば君達は自由だ』 開いた天井から次々と装備が投入される。ご丁寧に店に渡された時のままで。 数人が開いた天上に逃げた。投入するアームに振り飛ばされた運のない娘は落とされたコンテナの下敷きになった。ある娘はアームと天井に挟まれて潰れた。またある娘は待ち構えていた奴等に刻まれた。 『焦らない事だよ。まだ始まっていない』 嘲笑う声が効いたのか大人しくなる。 人数分の装備が投入されるとまた声。 『開始は1時間後だ。精々楽しませてくれ』 既にリタイアした分の装備は取り合いになっていた。 ボクはボックスを開けて中を漁るも他の連中が殆ど持って行った為に何もなかった。 終った。何もなしでは手はない。最早絶望もなかった。 (ん?) 座り込んだアクリルボックスの中で違和感を感じその底を見てみる。 「!」 底には小さな窪みがあった。丁度取っ手の様なそれを引っ張ってみれば一部が開き中に装備が見えた。 (これって・・) いつもバトルに使っていたものばかりだ。 時刻は午後0時、水槽の壁面が落ちるように開き皆走り出した。 ボクはボックスの中でそれを見送ると例の装備を付ける。兎型のそれを一式装備する。持っていかれた武器のかわりに底の奥の装備を持った。それはサバーカの爪先から外したんだろうナイフと見た事もない大型のハンドガンだ。オートマチックのそれは重かった。 (反動も強いだろうな) 無いよりはマシとコッキングして専用だろうホルスターにしまう。共にあったハンドガンの付属品もベルトに固定した。 「これ・・・」 出ようとした時に一枚の紙切れがボックスの側面に貼ってあるのに気付く。 ”ワンオフの品を作ってみた。いつか使うかもと思ったものだったから同封しておく” 簡単な説明とアイツの言葉に少し笑った。 「ふんっ」 何となく。何となくだけどアイツの指示を思い出していた。 随分と出遅れたが外は不気味なくらい静かだった。 もう全員狩られてしまったのか、逃げ往せたのか。今は他の連中に気を回している場合じゃないのにそれが気になった。 薄く開かれたドアを潜り長い廊下を直走る。リアユニットは出来るだけ温存しておきたい。 『ただ進むだけやったら足使え』 アイツはそう言っていたっけ。ここに来てその指示に従うなんてね。自分でも不思議に思う。 角を曲がる際、ナイフを使って壁を攀じ登り上から様子を伺う。何もないのを確認してそのまま天井の装飾を伝って先へと。えらく豪奢な装飾をしている建物だったおかげで進行は簡単に行えた。 幾つかの部屋を経て大広間にらしき開けた空間に出る。 (あれは・・・) 白いパーツと金色の髪が散乱した中で天使型が半壊していた。その横では黒髪の首が転がっている。見渡せばいくつものパーツと頭が散らばっていた。皆絶望した表情のまま機能を停止している。 ここで半数は狩り取られたらしい。 既に騎士と侍が居ない。全滅を確認して終わりと思っていてくれれば楽なんだけど。 天井と壁の際を移動して開かれたドアを出る。廊下には誰も居ない。 柱を滑って音を立てずに着地するとまた走る。出口が何処かは判らないが留まるのは危険だ。 階段の踊り場で何かが光った。 慌てて身を潜め額に上げていたモナーテゴーグルを下ろす。 「プチマスィーンズ」 通常の物より大きな銃口が付いたそれが3体巡回していた。近くには腰に穴の開いた花型が息絶えている。成る程ガードシステムらしい。 天井付近に一機、床面を一機、中空を一機、それぞれマチマチの速度で回っている。階段は壁に囲まれ身を隠す場所は少ない。一箇所は角の柱の陰、一箇所は手摺の脚と壁の隙間、一箇所は天井の明かりの傘。あの巡回が視界判断のシステムだった場合ならそこに隠れつつ動けば済む。問題はセンサー系だった場合だがこれは今の状況ではおかしい。センサー系であったとしてもその範囲が狭いのだろうと推測できる。ならばその範囲の隙間を縫って動けばいいんだ。 『センサーってのは万全やない。隙はあるもんなんや』 その隙は造るのが人である以上消しようがなく如何にして気付かれないようにするかが腕の見せ所。確かそんな事だったな。 アイツの言葉が正しいとすればその隙は3体を頂点とした三角の各辺中間だろう。そうでもなければ回る意味が少ない。 その動きを慎重に見てタイミングを計る。 (ここだ) 外側を向くマスィーンズの動きに合わせて進み降り口にて走る。反応して射撃してくる弾を壁で遮って落ちるような速度で駆け下りた。 下の階は先程よりも薄暗く視界が悪い。 サァ・・・・サァァァァ・・・・ 何か流体の流れる音に近くの壁に寄り壁を調べて攀じ登る。警戒を強めて先を進めばそこは水溜りだった。 (蛇口が壊れているのか) 上っている壁の下には捻りが取れて外れかかった蛇口が水を噴出していた。見えないけどここでも戦闘があったんだろう。 壁を登り続けてバッテリーを消費するのは得策ではない。でも水面に壊れた神姫が居れば帯電している恐れがある。仕方なく温存しておいたリアを噴かせて所々に突き出ている何かを渡る事にした。 (これって・・) 暗くてハッキリとは判らないけど多分彼女達の遺体だろう。ブーツの底以外が濡れてしまうまでに飛ばなければならない以上確認はできない。けど間違いないだろう。 少しの申し訳なさを持って歪んだその体を足場に部屋を出る。 先程の部屋から見れば既にかなりの数が狩られている。 おかしいと思う。 いくら強いと言ってもたった二人であれ程の数を相手に出来るだろうか?バッテリー面から見ても不可能だ。違法改造なら可能かもしれないがそれにしては目の前で行われた時のそれに異常な高性能さは見れなかったし。ならば相手が二人ではないと考える。さっきのガードシステムも考慮すればトラップや伏兵がいると思っておこう。 暫く進むと窓が見える。 割れて風が吹いているそこ、一見チャンスに思えるがボクにはどう見てもトラップにしか思えなかった。 『要塞とかやとな、隙を見せてそこに罠を仕掛けるのが常なんや』 監獄の様なここでもそれは適応されるだろうと無視して進む事にする。 窓の在った角を曲がろうとして反対の廊下からの足音に気付く。急いで壁を登り天井の装飾に潜む。 駆けて来たのは猫型、装備はボロボロで左肩はスパークすら起こしていた。 彼女は窓を見るなり喜びの表情で飛び込む。瞬間炸裂音とばら撒かれる散弾、クレイモアだ。言うまでもなく猫型はズタズタになって外に落ちて行った。 防犯とかではなく確実に狩取る為の物だ。やはり敵の数は多い。 確信しつつ彼女の犠牲に黙祷を。 外が近いのか雨の音が聞こえる廊下を走る。 もう大分進んだ筈なのにゴールは見えて来ない。所々窓は見えたが全て無視する。先程の物が仕掛けられているか或いは強化ガラスだろうし。 タンッ!タタンッ! バスッ!!! キャァァァァァ!! 奥の部屋から悲鳴と音、誰か戦っているらしい。進める場所はそこともう一つの部屋のみ。 『戦闘してる場合は敢てそこに飛び込むのも手やで』 奇襲で決めれれば良いのだけれど・・・ 半分開かれたドアの上から中の様子を見るとサンタ型が赤黒い装備の種型と戦っていた。劣勢はサンタ型、ホーンスナイパーライフルを乱射していた。 『横殴りする時は取敢えず優勢なのに気配って隙を狙え。劣勢な方は優勢の奴が油断した時にいくらでも狙える』 バトルロイヤルでは常に敵を見極める。アイツの言葉が聞こえた気がした。 ホルスターから抜いた例の銃、片手で構えてみたけど両手でのカップ ソーサーに構え直す。 『新装備は未知数、常に基本で使え』 サプレッサーを取り付けドアの隙間から慎重に狙いを付ける。動きはサンタ型が遅くなっているせいか種型もゆったりとしていた。まるで遊んでいるかのようだ。 (気に入らない) 余裕の笑顔が癪に障る。 『常に冷静でないとアカンで』 (くっ) 一旦トリガーから指を離し静かに息を吐く。そして指先に意識を集中する。 (今っ!) カシュッ! 炭酸のペットボトルを開けたような音を残して打ち出された弾丸は一直線に種型の腰を砕き両断した。ボクは反動で尻餅をつく。くそっ、なんて反動なんだ。声を出さなかったのはただの偶然だ。 「なっ、何なの!?」 声を上げるサンタ型、まだ発見されていないらしい。もう一度銃を構えて走り反対を向いていた彼女のライフルを素手で叩き落す。 「きゃっ!」 ライフルを落としたと同時にその場を走り去った。 彼女がどうなったのかは判らない。 次の階は窓が多かった。 天井まで上って外を見れば視界は低く恐らく一階にまで来たのだろうと思う。最も景色が本物とは限らないが。 豪奢な大広間へと続くドアの影でボクは身を屈める。天井の明かりには動く赤い点が見えた。多分カメラも仕掛けられているのだろう。更には床の少し上を数機のプチマスィーンズが巡回している。 (ここまできて・・・くそっ) おそらく先にはエントランスに繋がっているだろうに。 『周りを見てみりゃ結構役立つ物があったりするもんやで』 状況を把握しろってか?思い出したアイツの言葉に苛付く。そんなのもうやって・・・ (あれって!) もう一度見上げた天井の端に小さな何かが見えた。ゴーグルを下ろして最大望遠で見てみればそれは天井に巧く隠したスプリンクラーだ! (これだ!) ベルトに装備した付属品から円柱の物を取り出しハンドガンのサプレッサー同様に銃口に装備する。 (確か通常の弾だよね) マガジンを確認してみればご丁寧に〔通〕と書かれた弾が確認できた。判り易いなぁと思う。 (感謝してあげるよ) 赤い点の動きに見付からないよう、マスィーンズに発見されないように場所取りを考えた結果ドアの蝶番の部分、壁との隙間から狙う事にした。幅的にギリギリだけどやるしかない。 タンッ! 思ったより軽い音と大きな反動、放たれた弾頭は着弾と同時に爆発した。空かさずボクは走る。 作動したスプリンクラーの雨の中反応したマスィーンズが発砲するも電気的な攻撃のそれは自滅しか生まなかった。次々に潰れるマスィーンズを後ろに何とかドアを潜った。 問題はこれからだ。間違いなくボクは確認されただろう。武器もバレた。 ここからが正念場だ。 エントランスまで来たボクの前には死屍累々と横たわる夥しい神姫達だった。 その中にはトラップに掛かった猫型の姿も見える。回収してここに集めたのだろう。トコトン悪趣味だ。 「やるじゃないか」 その山となった遺体の上で剣を突き立てているのはあの騎士だ。 「ここまで来たのは二人目ですね」 山の横からは侍が現れる。手には為虎添翼が握られている。 「次は君の番だったな」 「ええ。楽しませて下さいよ?」 上品に口元を手で隠す仕種で見下してくる。 ハッキリ言って勝ち目は低い。寧ろマイナスくらいだろう。借りに侍を出し抜けたとしても騎士がいる。更には奴等で終わりとは限らない。正に絶望的状況ってやつだ。でも何故だかボクは冷静になっていた。 『余裕かます奴程出し抜き易いもんやで』 アイツの言葉を思い出しただけで少し希望が持てた。今更になってこんな事思うなんてね。 演舞を舞う侍と嘲る様な笑みを向ける騎士、奴等を出し抜くには今の装備だけじゃ無理。でもこの建物にはトラップが沢山ある。奴等はそれを熟知しているだろう。それこそが狙い目に他ならない。早速ボクは銃を構える。態と震えるようにして。 「あらあら、怖がらなくとも一瞬で終りますよ?」 クスクスと侍。大丈夫、奴等は格下と侮っている。その慢心はバトル時の自分を見せられたような気になった。 (こんなだったんだね、ボクは) 無性に可笑しくなるが表情は崩さない。隙を突くには一瞬を見極めねばならないんだから。 侍を狙っているように見せ掛け狙うのは遺体の山、あわよくば騎士に当たればとも思う。 発射と同時に大げさに悲鳴を上げて尻餅を付く。勿論侍は避けたし騎士にも当たらなかった。 「あははっ、そぉんな大きな銃は貴方には不釣合いでしたね」 笑っている。がそれはボクも同じ。 「何が可笑しいのですか?ご自分の不様さですか?」 「アンタの馬鹿さだよ!」 ボクの言葉と同時に着弾した部分から炎が上がる。良し!計算通り! 「「なっ!?」」 唖然とした二人にもう一発お見舞いして開かれたままの玄関を飛び出した。 さっきのは巧く行った。 簡単な話だ。撃ったのは通常弾ではなく発火弾、ファイアフライっていう弾頭自体を発火させる特殊な弾だ。それを遺体の山に撃ち込んだけ。威力がある銃だ弾丸は表面では留まらず減り込む。更には装備をしたままの遺体だったのが有難い。リアユニットの燃料に引火したらしく轟々と燃え上がった。それに銃の反動の殺し方が判ってきたし。 (でもまだ倒せてはいないだろうなぁ・・・) 止まる事なくその広い庭を走る。見渡す辺りは洋風の庭園だった。ここにもトラップは仕掛けられているだろう。それにエントランスで奴は言っていた。来たのは二人だと。なら外に出たのはボクだけって事だ。どこにどんなトラップがあるのかは全く判らない。慎重にならざるおえない上に奴等は血眼で捜しているに違いない。あんな余裕を見せておいてアッサリ出し抜かれたんだ相当お冠だろうさ。 ゴーグルで辺りの赤外線を見据える。エントランスから少し離れた場所は其処彼処に赤外線が張り巡らされていた。 実に拙い。ここは飛ぶしかないか・・・ (いや、駄目だ) 上には例のプチマスィーンズが飛び交っている。おそらくはボクが外にまで出たのに対応したのだろう。しかも半端じゃない数が飛んでいる。 (くそっ、なんで止んでるんだよ) さっきまで振っていただろう雨が止んでいた。ここにきてツキに見放されたとでも言うのか! (時間ないし・・・) 少しずつ移動はしているけど発見は時間の問題だろう。 『地べたのトラップってな結構潰し易いもんなんや。特にセンサー系はな』 そんな事を言ってたけど、どうしろってんだ? アイツの言葉に頼り始めているのは自覚してる。でも今はそうでもしないと無理だ。ボク自身の知識だけじゃ脱出できない。 必死にアイツの言葉を思い出す。 『簡単やん。反応させればええねん』 居場所がバレるだろうけど何かも判らないトラップより奴等の方がまだ対応し易い。 ゴーグルで赤外線の束に成っている場所を探す。その中心にを確認してから飛び交っているマスィーンズを見据える。 (あれだね) センサー網の手前の木に登る、勿論見付からないように慎重に。枝で獲物が周回してくるのを捕まえ斬り付ける。 ピー!!!!!! 途端に辺りから多数のマスィーンズが飛来する。そのまま捕まえたものをさっき見付けた場所に投げ付ける。追いかける残りのマスィーンズ諸共四方からのマシンガンで破壊された。 「向こうか!!」 「逃がさない!!」 射撃音の向こうから奴等の声が聞こえたけどもう遅い。空の警戒がなくなった今の間にボクは飛翔しセンサー網の向こう側に降り立った。 最初のトラップ地帯は何とかなった。 次は大きな門と塀。でもそこには何もない。 (おかしい。絶対に何かある筈) 手近の木の枝を切り取り投げ付ける。 バシッ! 叩き落されたような音と電光。どうやら壁には電流が流されているらしい。流石にこれは手が出せない。壁の厚みは相当だろうし何よりボク達神姫にとって電流は最悪の相性だ。触れないにしても磁界だけで前後不覚になりかねない。 塀からの脱出を諦め別を探す事にする。 次に出てきたのはプールだった。 水は無く乾いた底が見える。 『潜入とかあんま関係ないけど聞いとく?』 興味がなかったから聞かなかったのが悔やまれる。 どうしよう?何か使える物はと探すけどなにもない。更には身を隠せるような場所もない。八方塞だった。 「ここまできてこれかよ・・・・」 悔しさに膝を折る。 (・・・・・えっ?) その時どこからか何か聞こえた。 必死に探して見付けたのは、 (排水溝・・そうか!) 水を抜いた今はそこは竪穴になっている筈。それに奴等の装備と体系ではここを抜ける事はできないだろう。早速その蓋を取ろうとしたけどとてもじゃなかった。逃げた場所は判ってしまうけど吹っ飛ばすしかない。 スプリンクラーの時に使ったライフリンググレネードを撃ち込む。たちまち吹き上がる爆炎と粉塵そして。 拉げた蓋だった。 中は光源がなく一切の闇だった。その中を壁にナイフを当てつつ落ちていく。時折リアを噴かして速度を調節しているがかなり速い。 (でも下手に燃料は使えないしね) あまり消費してしまうとタッチダウンで脚がやられてしまう。その為にも何とかナイフで減速しないとね。 しかし巧く行ったものだと思う。 今まで聞かなかったアイツの指示、それに従ってみればこの結果だ。少しだけ見直した。 (礼くらいは言ってやろうかな) ここから出られたらアイツの所に行ってみようと思った。 そういえばオーナー権限はどうなっているのだろう?もしかしてあの野郎(優男)になったままなのだろうか。もしそうなら全てを公表してやる。逮捕されればいい。そうすればボクは・・・ (・・・今は逃げる事優先) その先を考えるのは止めた。 どのくらい降りただろうか、下から水音が聞こえてきた。 やっと下水道に付いたらしい。 「えっ?」 その大きな地下に降りようとした時上から轟音が近付いて来た。良く見えないけど間違いなくそれは大量の水、追えないと判って強行にでたのか!? 速度を上げて無理に降りようとする。 「くっそぉぉぉ!!」 水の速度は速くボクは飲み込まれて落下、意識を持っていかれた。 「首尾は?」 「死んだものと思われます」 「思う?」 「実は・・・」 …… 「・・・まぁ、それなら死んだだろう。今回は不問にしてやる」 「「はい」」 「次は無いと思えよ」 ココハドコダロウ? カラダハボロボロデ、でも動ける! 少しずつ覚醒していく意識にボクは身を起こす。 「イタっ・・・」 痛みに傷を見れば左腕が砕けて内部機構が見えていた。何とか立ち上がるも足はフラフラだ。壁に凭れ掛かって場所を把握する。 「・・・あっ」 右の方から光が見える。どうやら外は近いらしい。壁を擦るようにして進めば川辺に出た。眩しい外の光、自然とボクは笑う。 「何とかなったか」 ゆっくりとでも確実に道を歩く。 脱出の終わりの方でツキに見放されたかと思ったけど真逆だった。だって今歩いている道は見知っていたから。 「ふんっ、結局ここが居場所なんじゃないか・・・」 ボクが起動してから過ごした風景に見間違いなんかない。 そして一時間を要し辿り着く。 「居ろよ?」 縋る様な思いをしてノック・・・出来ずにボクは倒れこんだ。 何やら物音がした。 気になって玄関を開けるとそこにはアイツが居た。 「何やってん・・・何やこれっ」 全身ボロボロで倒れていた。 近所の神姫センターに駆け込み修理を依頼する。本来ならオーナー権限のない人の修理依頼は面倒な手続きがいる。けど何故かコイツにの権限は俺になったままだった。おかげで助かったとも言える。そいつの状態は最悪だったそうだ。各部の間接はガタガタ、フレームは歪み罅割れからの浸水でショート寸前だったそうだ。助かったのすら奇跡とまで言われた。 大格闘の修理の間俺は例のリサイクルショップに連絡を入れていた。 「・・・そうですか。判りました」 なんでもアイツを買った客は権利書(オーナー権限)を受け取らずに帰ったそうだ。厳密には店員が渡し忘れていたんだけどな。 「今からそちらに向かいますので。はい、では続きはお店で」 センターの人間に話を入れ、電話で呼び出した友人に事を話し俺はリサイクルショップへと向かった。途中銀行でなけなしの貯金を下ろして。 「お手数お掛けしました」 「いえいえ」 下取りの金額をそのまま返金し契約書を破棄、権利書を返してもらう。大手のリサイクルメーカーで良かった。小規模の店じゃこうは行かなかっただろうし。それとアイツを買った客は問題があるかもしれないとセンターに連絡を入れるそうだ。なんでもこのメーカーの社長が神姫オーナーでその手の情報は即連絡するようになっているそうだ。何とも神姫に甘い存在らしい。 権利書を鞄に修理を依頼したセンターでは友人が待ち侘びていた。 「どうなった?」 「権利書買取って来た。今月厳しいんやけどなぁ」 言葉に友人は笑う。照れ隠しなのは自分でも気付いているから見逃せと思う。 「アイツは?」 「奥で待ってる。まだ起きてないけどな」 修理は終ったらしい。 部屋に入るとセンターの職員から説明受け驚いた。 先ず話し初めに事後承諾になるがと言われた。 修理の際もしもの時のバックアップとしてアイツのログを見たそうだ。そこにはとんでもない映像記録が残されていた。それは犯罪の可能性が高くこのログを証拠としてあげたと言う。俺には何のデメリットは無いしアイツをボロボロにした奴に少なからず怒りを覚えていたのもあるしでその件は黙認した。やれやれ一度は手放したのにと思う。・・・・まぁ良いか。 説明を終えた職員は既に連絡を入れていた警察と話しながら奥へと。俺は別の職員と修理の終ったアイツを起動させた。 「フロントライン製MMS・・・・起動します」 初期起動の時の台詞に少し驚いた。リセット状態かもしれないと説明されていたし。 だがそれは早合点だった。 「・・・久しぶり」 「・・・よう」 完全に起ち上がるとそこには「アイツ」がいた。どうやらシステム、記憶共に消えてないらしい。 家路を歩く俺とアイツ、会話は少ない。 友人は何やら含み笑いを残して帰りやがった。飯ぐらいは奢ってやろうかと思ったんだけどな。 そんなわけで二人帰宅の途中なんだ。 「難儀したみたいやな」 「まね。アンタの所の方がマシってのも少ないと思うけど」 相変わらず口は減らない。でも表情は穏やかだった。 「ありがと」 不意に言うその言葉、驚く。 「藪から棒になんや?」 「生き残れたのはアンタの指示のおかげだったから。それと装備」 …センターで少しだけ見たログ、そこでは必死になる姿があった。 「結構イケてたよ」 「さよか」 短い言葉での会話。それだけで何だか充実感があった。 ボクがここに戻って数日後、ニュースにあの優男が映っていた。 何でもあの神姫達は殆どが盗難品だったそうだ。それを立件する為の別件逮捕、それにボクのログを使ったらしい。アイツに聞いた話だ。 「捕まったんな」 「・・・うん」 あそこで壊された神姫達はどうなったんだろう? 「さぁ?でもこれ以上は増えんしあれこれ考えてもしゃーないで」 「・・うん」 慰めてくれているらしい。照れているのか顔は向こうを向いている。 「んじゃ、出掛けるわ」 「どこに?」 「どこってかお前も来る。来な話にならん」 神姫センター、バトル筺体のある場所の隅にあるテーブルにいた。 「勝ったな。やっと」 「やっとね」 指示に従ってみればアッサリと勝利した。簡単な事だった。コイツの指示は効果的で相手は碌な反撃も出来なかった。 「結構やるやんか」 「アンタもね見直した」 ここに来てボク達はやっと絆ってやつを創れたらしい。 「さて、行くか深影(みかげ)」 「うん。裕(ひろし)」 数日後、どこかのセンターで「拳銃使いの悪魔」が話題になったそうだ。
https://w.atwiki.jp/negirowa2/pages/65.html
黒き福音 「待って…」 先頭を行く高溝八輔が珠瀬壬姫を制するように片手を広げ、 それから探知機のモニターを見るように彼女に促す。 「誰かいる…様子を見てくるからここで待っていてくれ」 「わかりましたぁ」 「へ」 引き止めてくれることを期待していた八輔は壬姫の素っ気無い態度に思わず仰け反ってしまう。 「あの…さ…その」 「様子見てきてくれるんですよね」 「いや…その…」 (普通ならここで貴方一人にそんなことはさせられないとか何とか言ってくれるんじゃないのか! というか少しくらい心配してくれてもいいじゃないか!) 八輔のシナリオとしては引き止める壬姫を振り切って先へと進み、そして無事正解生還、 これでますます彼女は俺に夢中、という筈だった、だが…。 「どうしたんですか?行かないんですか」 「あ…はい、それじゃ…行きます」 (だめだ、天然には勝てないよ) がっくりと肩を落として歩き出す八輔だった…それでも肝心な一言だけは忘れない。 「いいかい、戻るまでここを動かないでくれよ」 それが17時55分のことだった。 そして18時10分、案の定珠瀬壬姫は夕闇の中一人浜辺をとぼとぼと歩いていた。 級友の死を聞いていてもたってもいられなくなり、感情の赴くままに泣き叫び、そして走った、で。 「ううう…迷っちゃった…」 ああ…八輔が、彼が妙な色気を出さなければきっとこれからの惨劇は起こらずに、 済んでいたかもしれなかったのに。 「よかった…」 加藤乙女は放送を聞き終わり安堵の溜息をつく。 伊藤誠はまだ死んではいない、だが次の放送まで彼が生きている保障はどこにもないわけで、 とにかく急がねばならない、何としても早く彼を探し出すか、あるいは… 乙女は自分の足元に転がる小泉夏美の死体に目をやってから、 そして自分の傍らに控える黒騎士へと視線を移す。 「覚悟を決めたようですね、オトメ」 黄金の瞳を禍々しく輝かせ、ことさら慇懃な態度を取るアルトリア。 「うん、結局勝ち残るしか道はなさそうだしね…それにもう、戻れないしね」 その言葉に頷くアルトリア、これでいい…主が覚悟を定めねば騎士は動けない、とはいえ、 (背中を押したのは私自身なのですが…これでは騎士ではなく奸臣そのものですね) 喉を鳴らして含み笑うアルトリアをちらりと見る乙女、 その禍々しさには未だ馴染めないものを感じずにはいられない、だがもうそれについても考えない。 割り切ろう。彼女は自分にとっての「武器」に過ぎないのだと。 「これからどうしよう」 乙女は武器に意見を求める。 「やはり戦うしかありません、先手必勝ですよ…しかし私としては あえて休息を取ることを進言したい…体力に自信があるとはいえどオトメはまだ戦になれてはいない 心の高揚が収まればその疲れはたちまち体を蝕む、だからここは今後のために小休止です」 「え、でもそれじゃ」 「心配は無論理解できます、ですが聞くところによると殆どの者が戦を知らぬ者たちとのこと ゆえに夜の動きはおそらく少なくなる筈、だからこそ今、休息を取るべきなのです」 アルトリアは乙女に地図を示す、このまま海岸沿いに出れば街につく。 「別に野営でもこちらは構いませんが」 「うーん、野宿は嫌ね…なら行きましょ」 「早くしなさい、日が暮れるわ」 小日向音羽は小日向すももの手を引いて街への帰りを急いでいた。 最初は新都で息を潜めて待っているつもりだったのだが、 「お母さん、やっぱり私たちだけ待ってることなんてできないよ」 ホテルの一室でその言葉を聞いたとき、音羽は正直迷った。 無論、娘を危険にさらすような真似はできない、だがこの状況においてなお人を案じる、 娘の優しさを無為にしたくないのもまた事実だった。 「だめですか、お母さん…」 すももの肩が小刻みに震えている、彼女とて怖いのだ…だがそれでも精一杯の優しさと勇気を持って、 立ち上がろうとしている、音羽は笑顔で俯き加減の娘の肩を抱えるとすももの震えは止まる。 「いい、すももちゃん…あなたが助けたいのは雄真くんや春姫ちゃんたちだけ?それとも…」 「違うよお母さん、私が助けたいのは…」 「もういいわ、今ので分かったから」 音羽の言葉に抗議しようとしたすももを笑顔で制する音羽、 もし娘が自分の知り合いだけを優先するようなことを言えば決して許さないつもりだった。 だが…結果は違った、それもうれしい方向に。 (喜んでください、私たちの娘はこんなに優しく、強く育ちましたよ) 音羽は遠い空の下にいるであろう自分の夫に心の中で語りかけ、 娘に悟られることなくそっと涙を流すのだった。 そして今2人は夕闇の仲を走っていた。 やはり放送を聴いてからのすももの落胆ぶりはかなりのものだ、まして死んだのは彼女の親友だ。 だがそれでも音羽はあえてすももを叱咤する。 「立ち止まる暇はないわ、泣くなら後で泣きなさい!」 強く強く娘の手を引き走る母、海岸が見える…このまま浜辺沿いに歩けば街に入れる。 「もう少しよさぁ、がんばって」 「まだ安心するのは早い」 「え!」 音羽が振り向く間もなく横なぎの何かが体を打ち、音羽はすももごと浜辺へとふっ飛ばされる。 口の中の砂を吐き出し視線を上げた先にいる者を見て音羽の全身が総毛立つ。 色褪せた髪、狂気に彩られた瞳、そして闇のごとき黒き鎧を纏った少女、 自分の娘と同じかもしかすると年下かもしれないにも関わらず、まるで死神に近い印象に思える。 「殺すのね…」 「ええ」 アルトリアの言葉を聞いた瞬間、音羽は即座に彼女の足元に跪いていた。 「私は死んでも構いません!でも娘は…すももだけはどうか何卒!」 「お母さん駄目!そんなこと言ったら!」 「いいのよすももちゃん!お願いします何でもいたします!だからどうか」 「何でもする…ですか、なるほどなるほど」 音羽の言葉を反芻し、楽し気に笑うアルトリア、 「何時の時に置いても肉親の情は変わらない、というわけですね…いいでしょう、ならば」 彼女の目にとぼとぼと浜辺を歩く少女が入る、ピンクの髪は夕闇の中でもよく目立った。 「見えますかあの娘が…」 頷く音羽。 「殺してきてください、さすれば娘共々解放しましょう」 「はにゃ?」 海風に気を取られている間だった、壬姫の目の前にいつの間か誰かが…小日向音羽が立っていた。 沈みかけの太陽に照らされたその姿はまるで幽鬼のように憔悴していた。 「ごめんね…ごめんね…ごめんね…」 音羽はまるで呪文のように謝罪の言葉を口ずさみながら壬姫へと襲い掛かった、その手には日本刀、 俗に古青江と分類される逸品が握られていた。 だがまかりなりにも武術の心得がある壬姫はそれを辛くも避ける。 「あああああっ、お願い逃げないでぇ!」 哀願の叫びを上げて刀を振り回す音羽、今の自分の行為が正しかろうが間違っていようがもはや関係ない。 子を守るのが親の定めだ、たとえ殺人という禁忌に手を染めたとしても。 「そんなこといってもあたったら殺されちゃいますぅ~」 口調こそのんびりとしているが壬姫の動きはかなり素早く、それが音羽の焦りを余計に誘う。 涙で曇った視界の中、必死で出鱈目に刀を振るうその姿はコントのようにも思えた。 それをまるで興味なさ気に見るアルトリア、 むしろ興味は音羽よりも自分の主である乙女の方に向いている。 「許さない…絶対に許しません!この悪魔!」 唐突にすももが叫ぶ、ちなみにその首筋にはアルトリアの魔剣が突きつけられている。 「ブリテンの守護者にして絶対かつ永遠の王たるこの私を悪魔呼ばわりとは…許しがたき所業ですね」 アルトリアのつま先がゆっくりとすももの腹に食い込んで行く。 「私に言わせれば弱さこそが悪ですよ…そして弱者を蹂躙することは強者の特権にして愉悦なのです ね、オトメ」 主に同意を求める騎士、が主はガクガクと体を震わせただ事の成り行きを見守るだけだった。 (こんなの…こんなのって…) この黒き鎧の少女はまさに悪魔以外の何者でもない、そして一時とは言えどそれに賛同した自分も…。 「うぷ」 不意にこみ上げる吐き気に口を押さえる乙女、少しだけ眉を潜めるアルトリア、その時だった。 わずかに剣の切っ先が緩んだのを見、そのまま駆け出すすもも、 無論それに対処できないアルトリアではない、薄ら笑いすら浮かべてすももの背中に手を伸ばしたとき、 顔に何かがかかった、それがすももの投げた砂と知った瞬間、 アルトリアの表情はまさに悪鬼のごとき形相へと変貌する。 「舐めるなぁ!小娘があぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「だめぇ!!」 叫びと共に乙女の左手の令呪が光を放ち、アルトリアの動きが止まる。 その間にすももは荷物をひったくると母親たちを止めるべく浜辺を駆けていった。 ちなみにまるでコントのような戦いも終焉に近づいていた。 逃げ回っていた壬姫だったが、ついにぬかるんだ浜辺に足を取られ転んでしまったのだ。 「これで…これで…」 はぁはぁと呼吸を荒くしながら汗だくで刀を振り上げる音羽、もう足元に注意を向ける余裕はない。 だから気がつかなかった、自分が壬姫のリュックを踏んでいたことも、そしてそのリュックの中から、 影のような何かが溢れ出していたことも…。 (あれは…そういえば) ぼんやりとその光景を眺める壬姫。 「これヤバそうっス!知り合いの魔法使いに見てもらったほうがいいっスよ」 と八輔に言われて封を解かなかった支給品、黒い泥のようなものが入った杯…。 (そっかぁ…あれか…って!) いち早く正気に戻った壬姫が音羽を捨て置いて一目散に逃げ出す。 追いかけようとした音羽だが、何かに背中を突き飛ばされて海中へと投げ出される。 水面に顔を出した彼女が見たものは、自分の代わりに影に飲み込まれる娘の姿と、 「クククク、アーッハッハッハッ、コトミネも味な真似を…さぁ祝いなさい、貴方の娘は私と同じく」 狂ったように笑う騎士の姿、そしてその声が止まぬ間に影の中からすももが…、 いや、かつて小日向すももであった少女が姿を現した。 その栗色の髪は色褪せた褐色に、緑の瞳は濁った鳶色に…そして肌は死者のごとく白く、 首筋から頬にかけ、まるでかの黒騎士のように赤い痣が走り… 「闇に己の心を捧げ、新たに生まれ変わったのです」 「うそ…うそよ…すももちゃん…」 身も心も変わり果てた己の娘に呼びかける音羽、ふりむいたすももの表情を見て息を呑む音羽。 嗚呼…何もかも変わり果てたはずなのに、笑顔だけは以前とまるで変わらず、 いや以前よりもはるかに愛らしく輝いているではないか。 だが、その笑顔こそまさに堕落の証なのだ。 笑顔を浮かべたまま銃を構えるすもも、万が一に備え強力な武器を娘に渡したことが災いした。 「あのねお母さん…私、兄さんが好きなの知ってるよね…でもみんな死んじゃうんだよね、 私わかったんです、もう兄さん以外私いらないから、だからお母さん…死んでください」 「やめて!やめて!すももちゃん…お願いだから…」 だが無常にも母の体を娘の放った銃弾が貫く、 「おねが…せめて…こんなのって…あんまり…」 「うるさいですお母さん、何でもしてくれるって言ったじゃないですか、だったら 私と兄さんのために早く死んでくださいよ」 何度も何度も音羽の体に、実の母の体に弾丸を撃ち込むすもも、それは音羽が動かなくなるまで続いた。 親殺しはいかなる時代、いかなる世界においても最低かつ最悪の禁忌である、 それをこうしてこの少女はためらうことなく笑顔で行ったのだった。 「ね、わたし兄さんのためにお母さん殺したんだからきっと兄さん喜んでくれますよね」 アルトリアへと色褪せた瞳を向けて笑うすもも、共に闇に魂を捧げた者同士、通じるものがあるのかもしれない。 「勿論ですよ、それが人の道ではありませんか、失った分だけ報いられるのは当然です」 聞くに絶えないような陰惨な会話はまだ続く。 「で、その衛宮士郎って人と伊藤誠って人は殺したらいけないんですね」 「ええ、そのかわりこちらも小日向雄真という男には手をだしませんよ」 勿論これは仮初の約束に過ぎない、ただ堕落した頭では互いがそう考えていることまでは理解できない。 ともかくすももはアルトリアらに頭を下げるとそのまま新都へと向かう、 その足取りはあくまでも軽かった。 (オトワとやら、貴女の気持ちはよく理解できますよ…ですがこれもあなたが弱いからいけない) 神妙な表情で音羽の死体を眺めるアルトリア、彼女自身も実の息子に裏切られ無残な最期を遂げているからだろうか? だが感傷はそれほど長くは続かない、次の瞬間にはもう乙女へと向きなおっていた。 「さて、オトメ…せっかくですがやはり野宿をしていただく他はありませんね、これから夜にかけて あの街は血の地獄と化すでしょうから…」 「お願い…お願いだから」 「何でしょう?」 大仰に耳を傾けるアルトリア。 「もう人を殺すの…やめようよ…」 「これは異な事を、ですがマスターの仰られることならば致し方ありませんね、さぁ令呪を」 左手を差し出そうとした乙女だったが…そこにはもう令呪はなかった。 「どうしたのですか?早く令呪をもって命じて下さい、さぁ!」 にやにやと乙女の顔を眺めてことさらに煽るアルトリア…ここにきてようやく乙女は悟った、 自分は嵌められたのだ、この狡猾な悪魔に。 「お願い!殺さないで!」 泣きながらアルトリアにすがりつく乙女、その脳裏には生きたまま干乾び塵と化した沙耶、頭を砕かれた夏美、 そして実の娘に鉛弾を撃ち込まれた音羽の姿が浮かぶ…そう、加藤乙女は死にたくなかったのだ。 生きるために悪魔の奴隷となる道を選ばざるを得なくとも。 「何を言ってるのですかオトメ、私が貴方を殺すなどと…例え令呪がなくとも今の主は貴方だ」 「ホントに…ホントだよね」 だらだらと汗を流しながらアルトリアに何度も確認を取る乙女、もう彼女には信じることしか許されない。 「勿論ですよ…騎士に二言はありませんから」 そして、もう何も刻まれていない乙女の左手を見て目を細めるアルトリア。 (ああ、もうすぐもうすぐです私のシロウ…貴方のアルトリアがそちらへたどり着くまでどうかどうかご無事で) 【時間:1日目・午後5時55分】 【場所:新都付近?】 高溝八輔 【装備:探知機】 【所持品:支給品一式】 【状態:健康】 【思考・行動】 1壬姫に一目惚れ。必ず俺がお護りいたします!…って待っててって言ったのに 2新都に行ってすももや知り合いを探す 【時間:1日目・午後6時30分】 【場所:新都付近の浜辺】 珠瀬壬姫 【装備:なし】 【所持品:なし(ランダムアイテムはアンリマユの残滓)】 【状態:健康】 【思考・行動】 1とにかく逃げる 2武たちと合流したい 加藤乙女 【装備:黒セイバー(アルトリア)】 【所持品:支給品一式】 【状態:磨耗(アルトリアに完全依存)。令呪なし】 【思考】 1:死にたくない 黒セイバー(アルトリア) 【装備:エクスカリバー】 【所持品:カップラーメン1ダース】 【状態:通常】 【思考】 1:表面上乙女に従う 2:間桐桜に復讐 、シロウに会いたい 小日向すもも 【装備:古青江(日本刀)、H K MP7】 【所持品:支給品一式、】 【状態:黒化】 【思考】 1:新都へ行く、雄真以外全員を殺す 【小日向音羽:死亡 残り51人】 時系列順で読む 前話 オレと彼女は主従なカンケイ 次話 誰かのために出来ること 御剣冥夜編 投下順で読む 前話 禍福は巡る 次話 吊り橋の果てに 薄暮の惨劇 加藤乙女 ティンクル☆くるせいだーす/仄かに視える絶望のMemento? 薄暮の惨劇 黒セイバー(アルトリア) ティンクル☆くるせいだーす/仄かに視える絶望のMemento? 殺戮者の誕生 小日向すもも 光を求めて 元暗殺者とたまと優男 高溝八輔 光を求めて 元暗殺者とたまと優男 珠瀬壬姫 イタミノウミ? 殺戮者の誕生 小日向音羽 GameOver
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/950.html
いかせのごれの町はずれ、そこにひっそりとたたずむ工場がある そこは一般人にとってはなんの変哲もない製鉄系の工場のように思える しかしそこは、知る人ぞ知る武器工場 常識から外れた従業員と、噂を聞きつけた契約者達が出入りしている そんなこの場所に、今日も来訪者がまたひとり 「工場長!面会希望のお客さんですよー」 女性の声が作業室に響く 呼ばれた男、タクミは工場長と呼ばれるにはまだ若いが、白髪と糸目のせいで老けて見えた そんな彼は今机に向かい、機械のパーツに夢中になっている 「ちょっと待ってね、今いい所だから」 こちらに見向きもしないその返事に、彼女はため息を吐いた 彼は一度作業に入ると、ひたすら熱中してしまう それゆえに、彼の言う「ちょっと」は下手をすれば2,3時間にまで及ぶことも珍しくないのだ 「もう、出雲寺組の参謀さんを待たせるなんて」 「え?」 彼女の呟きに、作業の手が止まった 「構いませんよ、何せ唐突にお邪魔してしまったものですから」 タクミが振り向けば、彼女の横には緑色の髪の好青年が恭しく微笑んでいるところが見えた それは、彼も良く知っている人だ 「ヨシヒトさん!」 「こんにちは、タクミさん」 タクミが笑顔で歓迎すると、ヨシヒトと呼ばれた青年も笑顔で返す ヨシヒトは極道一家である出雲寺組の参謀で、武器工場の契約者でもある 武器の扱いに長け、手入れが趣味ということもあり、タクミからはかなり気に入られている 作業に区切りを付けると、タクミは駆け足で2人の元に駆け寄った 「よく来たね、元気してた?」 「ええ、あなたも相変わらずなようで何よりです」 「元気じゃないと工場長は務まらないからね」 「仰る通りで」 「まあ立ち話もなんだし、お茶でも出すよ」 「ありがとうございます」 「というわけでヒトミさん、応接室使うから用意お願いしていい?」 「はーい」 彼女が給湯室へと駆けていったであろう所を見送ってから、彼らも別室に向かった 彼女が入れたお茶を一口飲んで一息つくと、タクミはいやあ、と言葉を発した 「それにしても久しぶりだね、いつ以来だっけ」 「確か、あの日の後処理が最後だったかと」 「となると、ずいぶんと長くなるなあ」 しみじみと、呑気に思いだす素振りをする 「アキトを定期的に向かわせていますが、迷惑はかけていませんでしたか?」 「迷惑だなんてとんでもない!彼には学ぶことが多くて嬉しい限りだよ」 「それはよかった。彼もあなたに会うのを楽しみにしている節がありますので」 「出雲寺組さんならいつでも大歓迎だよ」 「恐れ入ります」 「それで、今日はどうしてここに?参謀さんが来ると言う事は雑談しに来たわけでもなさそうだけど」 「実は、とある情報を仕入れましてね」 「ということは、商談か何かかな?」 「いえ、情報量は要りません。あなたに伝えなければならないと判断しましたので」 「へえ?」 「単刀直入に申し上げます」 「先日『白き闇』に動きがあったようです」 「!!」 その言葉に思わず目を見開き身を乗り出すタクミ ヨシヒトは冷静にその反応を見ている 「あいつ、今回は何を」 「いかせのごれ高校の生徒が数人、狙われたようです。しかし全員無事でした」 「つまり誰も壊れていないって事?」 「はい、詳しい事はわかっていませんけどね」 「…そうか」 そう言うとタクミは俯いた 冷静を装っているものの、明らかに怒りの色が見てとれる 「報復、したいのでしょう?」 「したいさ。でもね、それじゃあ何も守れない。あの日と同じだよ」 「本当にいいんですか?」 「工場長としての責任もあるし、よっぽどのことがない限りは大丈夫」 「そうですか」 「でもね、僕の他に誰かがあいつを倒してくれるなら協力は惜しまないからさ」 「それなら、情報が入り次第また伺いますよ」 「ありがとう」 タクミは頭を上げて、笑顔を見せた 「それと白き闇が動いているということは、ここもまた危険にさらされる可能性があります」 「あいつはもうこの場所に興味が無いみたいだから、大丈夫だよ」 「しかし、万が一があります。何かあれば連絡して下さい、今度こそ守り切りますから」 「わかった。でもいざとなれば優秀な用心棒もいるからさ」 「用心棒、ですか」 “用心棒”というキーワードに、あからさまに苦虫を噛み潰したような顔をする 「ヨシヒトさんバレッタの事好きじゃないんだもんね」 「はい、アレだけはどうしても生理的に受け付けないんですよね」 ヨシヒトは犬が大の苦手らしい そして、バレッタはワーウルフ、同一視しているのだろうけど 「オオカミと犬は別物だって聞いてるけど、それでもダメなの?」 「タクミさん、どちらも犬科なんですよ?生物学的に同じようなものです」 「どっちでもいいんだけど、やっぱり仲良くできないものなのかな」 「アレと仲良く?はは、出来る訳もないししたくもない」 笑顔を見せてはいるのだが、それはひきつっていて眉間にはしわも寄っている いつも落ち着いていて大人なヨシヒトが、バレッタの話題になるといつもこうだ 「バレッタもヨシヒトさんの事好きじゃないし、どうしようもないなあ」 「ええ、タクミさんが飼い主じゃなければ、半殺しにもでしてやりたいですよ」 「あー、それ彼が聞いたらどうなることやら…」 不意に、部屋のドアがガチャリと音を立てた 入ってきたのは、ふさふさとした人狼で 「タクミ、お茶新しいのもってき…あ」 「あ」 「…あーあ」 そう、噂のバレッタだった なんてタイミングだと、タクミは盛大にため息を漏らした ヨシヒトとバレッタはお互いの存在に気づくと、そのまま睨み合っている バレッタは手にもっていたお盆を机に置いて、ヨシヒトに近づいていった 「おいスーツ男、なんでてめえがここにいるんだ?」 「それはこっちの台詞ですよ、部屋に入る時はノックしてから。お母さんに習いませんでした?」 「屁理屈ばっかり言いやがって、大体その優男顔が気に入らねえんだよ!」 「気に入らない?人間様に嫉妬でもしてるのですか犬人間」 「だから犬じゃねえ!ワーウルフだと何回言えば気が済むんだ!」 「どっちも同じですよ犬野郎」 「あんなのと一緒にすんな!!」 お互い今にも殴りかかりそうな勢いで、口論はエスカレートしていく 取り残された工場長は、ただ傍観を決め込んだ そうしていると、ヒトミがこっそりと開け放しのドアから部屋に入り、彼の傍らに来た 「ごめんなさい、バレッタさんに来訪者がヨシヒトさんだってこと伝え忘れてて、それで」 「もはや日常茶飯事でしょ、お茶でも飲もうよ」 ヒトミはタクミの隣に座ると、バレッタの持ってきたお茶を手に持つ それにしても、と声を投げた 「2人とも、顔合わせたらいつもケンカ初めちゃうんですものね」 「よく飽きないよねえ、そこだけは尊敬するよ」 「尊敬と言うか、呆れると言うか…」 タクミは、目の前の光景を眺めながら思いを辿った 己の無力さにただただ後悔したあの日 しかし今この工場は平和そのもので、あの日がまるで悪夢のように感じられるほどだ こうやって日常が続くのなら、報復はまだ必要ない どこか遠くでそう考えながら、彼女が煎れたであろうお茶をすすった ―――ああ、今日もお茶は美味しいな 白き爪痕と平和なひととき 「ああもう!だからてめえは気に食わねえんだよ!なあ、タクミもそう思うだろ?」 「全く、救いようがないですね。タクミさんからも何か言ってやってくださいよ」 「いやいや、いきなり話振られても答えようないって」 「まだ続くのかな、これ…」
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/381.html
クイズ迷探偵ネオ&ジオ クイズ大捜査線パート2 part459-461 459 クイズ迷探偵ネオ&ジオ クイズ大捜査線パート2 2018/06/19(火) 09 39 00.28 ID tdAvAYmV0 昔のネオジオのアーケードのクイズゲーム 『クイズ迷探偵ネオ&ジオ クイズ大捜査線パート2』行きます。 いつも通り適当で曖昧な上に、 ネットで調べると各シナリオに4つのエンディングがあるようですが 自分が実際にたどり着いたエンディングしか紹介できませんので ご了承ください。 『二人の迷探偵』 (ネオ:マクドナルド) 主人公の一人。もう一人の主人公ジオと共に、 クイズで全てが解決する町『クイズシティー』で探偵業を営んでいる。 熱血な直情型。 家賃を何ヶ月も滞納する程、生活には困ってるようだ。 (ジオ:ケンタッキー) もう一人の主人公。ネオと好対照な知的な優男だが ゲームシステム上ではネオとの能力的な違いは一切無い。 『シナリオ1:時を越えた愛』 ネオとジオは年老いた博士に 「私が作ったタイムマシンで過去に戻り、 麗子との駆け落ちを成功させてくれ」 というとんでもない依頼を受け、タイムマシンで50年前へ。 過去へ戻ると、早速憲兵に見つかり、怪しまれてしまう。 「なんだお前たちは、変な機械をこんな所に置いておくなんて!」 「困ったなあ、クイズで勘弁してくださいよ」 「クイズか。まあいいだろう」 「クイズで解決できるとは、過去でもやはりクイズシティーなんだな」 そんなわけでクイズをクリアして憲兵をやり過ごしたネオとジオは 麗子の元へ向かう途中に立ちはだかる者たちをクイズで乗り越え、 とうとう麗子の元へたどり着き、連れ出す事に成功する。 だが、過去の博士の元へ向かう途中、加納という男が道を阻んでくる。 加納は、親が決めた麗子の婚約者で、麗子は加納を嫌っているようだ。 加納をクイズで撃退したがこのまま博士の元へ行くのは難しいと考え、 やり過ごすために一旦タイムマシンで1年後へ行く予定だったが、 間違って100年後へ行ってしまった。 100年後、つまり現代から50年後、町は立派な近未来都市となっていた。 そして早速、現地の警察に見つかり駐車違反で取り締まられそうになる。 「まったく、道の真ん中にこんな機械を置くなんて駐車違反よ!」 「困ったなあ、クイズで勘弁してくださいよ」 「クイズね、まあいいでしょう」 「クイズで解決できるとは、未来でもやはりクイズシティーなんだな」 460 クイズ迷探偵ネオ&ジオ クイズ大捜査線パート2 2018/06/19(火) 09 39 45.71 ID tdAvAYmV0 クイズを終えると、婦警さんは 「まあいいわ、これで見逃してあげる。今日は加納様の誕生日だものね」 と言って去っていった。 「ありがとうございまーす。…え、加納、だって?」 そのまま未来の町をさまよっていると、二人の老人が悪人に襲われているので クイズで撃退すると、老人たちに一緒について来るように言われ、ついていく。 たどり着いた先は、50年後のネオとジオの探偵事務所のあるビルだ。 それも、周囲の近未来的ビルと違い、現代のままのレンガ造りでボロボロではないか。 中に入ると、二人の老人は未来のネオとジオ自身だと言う。 「君たちが100年前の過去に行った際に使ったタイムマシンを見て、 加納はタイムマシンという物を知り、作り上げて世界征服のために使ったのだ。 頼む、もう一度100年前に行き、加納を止めてくれ。 これがタイムマシンを修理するための部品だ。持って行ってくれ」 外に出ると加納の部下に襲われて捕まってしまったが。 クイズに答えて脱出し動力付きの未来のスケボーに乗って脱出し タイムマシンを修理し再び100年前へ。 とうとう過去の博士の元にたどり着き、麗子と引き合わせた二人は タイムマシンに乗ろうとするが、離れている間に加納に持ち去られてしまった。 加納の本拠地に向かい、加納をクイズで退ける事に成功したが、 なんと加納は戦艦に乗って出撃し、博士と麗子が乗る客船を沈めようとする。 「まずいぞ、あのままだと博士と麗子さんと他の客船の乗員が死ぬだけじゃない、 博士が死んだらタイムマシンも無かった事になり消滅し、俺たちは戻れなくなる!」 「そうだ、未来から持ってきたスケボーに爆弾を乗せて戦艦にぶつけようよ!」 「そのためには時間内にクイズに正解してロックオンしないとな、やるしかない!」 ロックオンに成功すると、爆弾を乗せたスケボーは戦艦に衝突し、戦艦は見事撃沈。 博士と麗子さんは無事に、客船に乗って新天地へと向かうのだった。 それを見届けたネオとジオは、タイムマシンで現代に戻った。 (エンディング1) 現代に戻ると博士と、年老いた麗子さんがお礼を言ってきた。 あの後、大変な事もあったかもしれないが、幸せにすごしているようだ。 (エンディング2) 現代に戻ると、博士は困ったような顔をしていた。 そしてなぜか白衣の上にエプロンをつけて、フライパンを持っている。 「あなた、ごはんはまだなの!」と年老いた麗子さんの怒鳴り声が聞こえる。 「実は私は麗子に頭があがらないんだ…なあ、君たちに再び依頼をしたい。 タイムマシンで過去に行き、私たちの駆け落ちを失敗させてきてくれ!」 「「ええ~!」」 461 クイズ迷探偵ネオ&ジオ クイズ大捜査線パート2 2018/06/19(火) 09 40 07.62 ID tdAvAYmV0 『シナリオ2:宇宙からの依頼人』 金髪の美女からの依頼は、なんと宇宙人退治。 彼女も遠い宇宙からきた宇宙人で、人に取り付く宇宙人を追ってきたとのこと。 半信半疑だったが、彼女の持つレーダーを頼りに怪しい相手にクイズ勝負に勝つと 相手の口から変な虫が出てきて、消滅した。 本腰を入れて次々と宇宙人を倒していき、本拠地を発見し進んでいくと、 途中でネオが宇宙人に憑依されるというアクシデントが発生し、 依頼人とジオの二人でネオをクイズで負かして開放した。 そして最後に宇宙人の親玉と対決するのだが、その際に依頼人を捕らえられてしまう。 「地球人ども、クイズで勝負だ。ただしお手つきは3回まで。 4回目のミスをする前に8問正解してみろ!」 見事親玉を倒し、地球の平和を取り戻したネオとジオ。そして… (エンディング1) 戦いに疲れて倒れたネオとジオが目を覚ますと、宇宙船の中だった。依頼人は 「宇宙を助けてくれた英雄たちに私の星へ来て欲しいのです。」 という。慌てて降ろしてくれと言う二人だったが、既に宇宙を航海している最中。 二人が悲鳴を上げる中、宇宙船は宇宙を突き進んでいくのだった。 (エンディング2) ネオとジオは骨折とかしてボロボロになりつつも、依頼人を見送った。 「二人とも、本当にありがとう」 そう言い残し、依頼人は宇宙船に乗り、空へと飛んでいった。 その光景を、少しの寂しさを感じつつ眺める二人だったが、 ふとネオはある事に気づき、ジオに聞いた。 「なあジオ、依頼料もらったか?」 「え、ネオが受け取ったんじゃないの?」 「…」 「…」 「「おーい、依頼料ー!」」 そんな二人の叫びも、遥か彼方へ飛び去った宇宙船に届くはずもなかった。 以上です。登場人物の大多数が有名人のそっくりさんな事、 格闘ゲームで有名なネオジオでは珍しいクイズゲームな事もあり、 それなりに注目を集めたゲームです。 お付き合いいただき、ありがとうございました。
https://w.atwiki.jp/kdpfrontier/pages/40.html
≫全ての本を表示 降順(最近追加されたものから100本まで表示) ヴァーチャル世界の彼方で2 月の精アリサと七つの夜の物語 桜とキャラメル 狂気じゃ世界は救えない 気象精霊記 File-2 爆弾気分の低気圧 新約幻想ラボラトリー ミノルの未来地図 ダイヤの交差点 光のバトン 桔梗つくし小説集 第六排便魔王のイラスト40選 第2集 第六排便魔王のイラスト40選 第3集 第六排便魔王のイラスト40選 KDPをビジネスにつなげる60の方法 封神演義英語手帳 転職のクリーチャーの恩返し 竜と銀行 Delete(後悔なんてしなくていい。存在全て消してくれ) 気象精霊記 File-1.5 先は嵐のシケン模様 月を抱く、星を走る アドアの情景 KRIS -Keynote Real Imaging System- キーノートを仰ぐ勇者様 ホワイト・リリィ ~ a prelude to Someya Chiduru~ ミリオン・クレイン 染谷千鶴の果てしなく続く物語 テルミネ・ターミナ ―私が遅いんじゃない、時間が流れるのが速いのよ 犯罪交渉人 峰岸英太郎 5 犯罪交渉人 峰岸英太郎 4 犯罪交渉人 峰岸英太郎 3 犯罪交渉人 峰岸英太郎 2 犯罪交渉人 峰岸英太郎 1 戦え! 武藤さん ~僭越の確定者~ 病弱ロリ魔王の復帰第一歩は院内学級の制覇から? ~とかいうのはいろいろ間違っていてまじチラ裏~ なぜ人は影武者を必要とするのか 気象精霊記 File-1 正しい台風の起こし方 BLOOD ALONE 11 孤独という名の楽園 《杯》は満ちているか タロット 小アルカナの物語【1】 カップの物語 月刊群雛 (GunSu) 2014年 09月号 ~ インディーズ作家を応援するマガジン ~ 死ぬまで殺す 吾輩は王である 黒田官兵衛(一) 白梅 アンドロイドのいたずら 伝単これくしょん 砂のライヲン The Art of Eve Biotech Laboratory 月の案山子 王さまと三人の賢者 AiR 4 KDP (電子書籍AiR) 優男司くんは優柔不断がすぎます(七) (佐々木家は順調に病み続けます) モラル無き世界の人生セキュリティーを考えるクラブ サツジンパンプキンヘッド マッキータウンぶっく1 ~東京近郊自転車コースガイド~ ツーリング&ポタリング編 葬送最前線1 死について 年間20万円の副業術-消費増税に屈しない! The BODYGUARD 20XX -BODYGUARD×ASSASSIN- 1巻 止まない霧 スマホで光恵ちゃん 2014年7月11日 第12号 水晶玉 うみくんとそらくんのおはなし ひろわれた猫 おそロシ庵 第1号 ロシア人に聞いた日本の印象 来日前と来日後 さよならのレイン 狐巫女のかぐら1 カラー版 人工呼吸器をしている筋ジス患者のエッセイ 隣に丑子さん SSS 宇宙海賊討伐課 アドラメレクの聖域 ワールドテイル うづまき管だより 夏の初恋 ダイヤモンドの戦士 SAAつめあわせ 星の残像 化粧坂女学館の禁忌 研究室の舞台裏 インテグラル 白黒猫まんが(フルカラー) 1 西域探行絵巻1 天使の街~ハルカ~ 神様と6月の雨 ヒトとキ (ヒトトキ) ハーバード合格基準 ありのままの自分を伝える力 マイアと銀の翼 シルバー・ウィング(改) 狐の与太話 ESCOAD±02 vol.3 (ESCOAD02) NORA ーノラー 月天 03 - [2/2] 月天 03 - [1/2] 未女愛子ちゃんは正論の言いすぎです(六) (佐々木家は順調に病み続けます) 佐々木家一同はいろいろとやりすぎです(五) (佐々木家は順調に病み続けます) 逆女舞子さんは反則が多すぎます(四) (佐々木家は順調に病み続けます) 忍女幸子さんはお口のクセが悪すぎます(三) (佐々木家は順調に病み続けます) 寂女小町さんは食事が偏りすぎです(二) (佐々木家は順調に病み続けます) 暴女桜子さんはラノベの読みすぎです(一) (佐々木家は順調に病み続けます) 俺のクソゴミスクールライフ ~風林火山~ 大宇宙 写真集 探査機と宇宙望遠鏡の画像でたどる太陽から宇宙の果てまで (宇宙画像ebook) 魔法少女!? キューティエアリィ 1 大海丸の冒険 歌唱人形はかく歌いき からだの国のありす 少女義眼工学士・青のベルベット 昇順(最初に追加されたものから100本まで表示) 限界集落(ギリギリ)温泉第一巻 Gene Mapper -core- (ジーン・マッパー コア) 犬のためのWPF (Technical writing for dogs) 限界集落(ギリギリ)温泉第二巻 限界集落(ギリギリ)温泉第三巻 よもやまクラブと140文字の嘘つき金魚 (よもクラシリーズ) 新宿シェパード 白く汚れて冷たく綺麗な とわとわの三角 さんざんなロスタティクル メイディン・メイデン アニウッド大通り 1 (アニメ監督一家物語) アニウッド大通り 2 (アニメ監督一家物語) アニウッド大通り 3 (アニメ監督一家物語) アニウッド大通り 4 (アニメ監督一家物語) アニウッド大通り 5 (アニメ監督一家物語) じゃんけんしようよ 未来少女ミウ Pの刺激 - Punk is UnknowN Kicks - エンジェル あまのじゃくの飼い方 限界集落(ギリギリ)温泉第四巻 ゴースト≠ノイズ(リダクション) 上 ゴースト≠ノイズ(リダクション) 下 黎明の笛 KDP版 るどるふ くじらのましゅう 440Hz それゆけ!ライターズ Vol.02 【演出編】 クリオネの灯り 金魚ガールズ あにめたまえ!天声の巫女 0.75巻 歴史を食べよう!英雄のおもてなし おばあちゃんのあじごはん (KDPシリーズ) 彼女のための幽霊 (藤元杏シリーズ) ジャンヌ・ガレッジ! 照星に女神は嗤う 来たるべき日曜日 他6編 猫の料簡 ノワールの旋律 三毛猫の女房 1 雑司が谷の試練の巻 ダウンタイムまで批評を。[1] (名刺電庫-002) 惑星系女子 自炊ノ全テ 怪異の花子さん エンドフォールズの手紙 黒猫のぼうけん ライトニングレオ 上 ゲームちゃん 真夜中ラーメン同盟 原爆に遭った少女の話 EIN GLANZ anniversary novel 旅人、《愚者》 タロット 大アルカナの物語 サメのこどもたち 暖かい樹の奇談集 ひとりぼっちのグルメ そのうそ、ほんと? 天体観測Always1 きっと世界でいちばんやさしい組織論 だれにでもわかる、組織行動とリーダーシップ 緑眼魔女の事件簿 テロリズム・イン・チベット 【統合版】追憶のシャーロック・ホームズ-ワトスン博士最後の告白 崖の上に住む女 はらったまきよったま未収録漫画+α 君のいない午後 (GIFT BOX) 歌集 鎌倉の日 電子書籍でセルフパブリッシングを始めよう──で、何をどう書くのか? シルバーブラスト フィールド&パーティゲームベスト100 (フィールド&パーティゲームシリーズ) 超絶簡単にどういう風にパソコンにお金をかければ良いか教えるぞよ。 ~90%の人が4万円のパソコンで満足してしまう9の理由~ 男なんていらないし 虚無的アンダーグラウンド(001) 「サム」 ~ 不思議な声といのちの旅 ~ 沙耶の場合 (上) 河童之国探偵物語--クヮヌノットの醜聞 和猫~Japanese Bob Tail アロイのやさしい神さま ぬくもりバナナ ショートショート サッカー教本-ドリブル編 ネイビークライシス 海上自衛隊物語 ぼくシャラえもん~ぼくのかんがえたアイデアノート~ 架空の歴史ノート-1 帝国史 分裂大戦編 非実在少女しずむちゃん The Art book Zero - Mobile Photography 漫画に描く後悔と感謝。あの日おきたこと。【東日本大震災体験漫画】 砂塵 東京トイボックス 新装版 1 東京トイボックス 新装版 2 ずんだ SweetBrown 花百景1 花百景2 夏とロボット 僕と日本が震えた日 アジアを喰う お気軽テニスマンガ「エガリテ」 Proper Ways to Detect and Measure the Amount of Radiation ホームセンターてんこEx(Kindle版32p) ホームセンターてんこ増刷への道+(36p) DANDANだんく!Ex(Kindle46p) I am an alien. I have a question 01(Graphic Novel) 産後☆ツーリスト vol.1 妊娠・出産編(サンゴ☆ツーリスト外伝) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/buastbuast/pages/211.html
[部分編集] PL:[端島司] 名前:間桐慎二 種族:エスパー 年齢:18歳 性別:男性 種族特性:M+1 WJをJPとして使用できる。アイテムの固有特技をコピーして修得できる。 [部分編集] ■能力値 B(ボディ) M(メンタル) T(テクニック) 8 8 8 [部分編集] 名称 HP WP JP LP 行動値 初期値 172 23 23 9 11 成長 0 0 0 装備 0 0 0 合計 172 23 23 9 11 技術点 0 0 0 [部分編集] 名称 物理防御 術法防御 物理防御 23 24 [部分編集] ■特徴 名称 能力値 対象 その他 追加修得 -2 エスパー・メカ・モンスター・獣人専用。コピー技の枠を一つ追加する。 弱点BS +1 暗闇 指定したバッドステータスに抵抗できなくなる 弱点属性 +1 光 指定した属性が弱点となる 弱点属性 +1 火 指定した属性が弱点となる 苦手武器 +1 槍 武器技能を一つ選び、貴方はその武器技能の習得ができなくなり、技能0でも装備と使用ができなくなる 苦手武器 +1 斧 武器技能を一つ選び、貴方はその武器技能の習得ができなくなり、技能0でも装備と使用ができなくなる 資質無し +1 秘術と印術 術法を閃く種族用、対になる術法技能を一種類選ぶ、その術法技能一対は閃かなくなる 種族嫌悪 +1 モンスター あなたはモンスターと連携できない 常時泥酔 +1 常時判定値に-1。LPを1消費することでその効果をシーン中解除できる。また術酒でWPも回復可能。自分に酔っているヘタレ 痛覚過敏 +1 ダメージを受けたとき、WPかLPも-1する [部分編集] ■技能 一般技能 LV 成長 装備 合計値 技術点 腕力(B) 0 1 0 1 5 体力(B) 0 1 0 1 5 知力(M) 0 1 0 1 5 精神(M) 0 1 0 2 15 愛 (M) 0 1 0 1 5 魅力(M) 0 1 0 1 5 素早さ(T) 2 1 0 3 15 器用(T) 0 1 0 1 5 武器技能 LV 成長 装備 合計値 棍棒(B) 2 4 0 6 180 術法技能 LV 成長 装備 合計値 陰術(M) 2 2 0 4 70 蒼龍術(M) 0 3 0 3 60 [部分編集] ■必殺技 名称 ランク 威力 対象 属性 WP ジャストミート 1 2D 自身 打 2 回避判定の際に宣言し自分の棍棒技能LV以下のランク技を含む近接攻撃を棍棒技能で回避してカウンターする。 大震撃 5 5D 敵全 土 6 遠距離攻撃、スタン、飛行には無効 かめごうら割り 6 7D 敵単 打 11 対象のB-1 削岩撃 6 6D 敵単 打 7 土属性持ちには7D グランドスラム 6 6D 敵単 打 9 遠距離攻撃、回避不可、飛行には無効 シャッタースタッフ コピー 4D+武器 味全 - 1 威力「4D+武器威力」でHP回復、使用後武器消失。 ファイナルストライク コピー 4D+武器 敵全 - 10 威力「4D+武器威力」で無属性ダメージ。使用後武器消失。 パワーヒール - 1D+M 味単 - 0 HP回復 ウェアバスター - 2D 敵単 打 1 獣系には3D ■術法 名称 ランク 威力 対象 属性 JP ダークスフィア 陰 5 3D 敵単 闇 4 対象にかかってる強化を全て解除する。 シャドウネット 陰 4 麻痺 敵全 闇 3 抵抗に失敗し、1D6で偶数を出した対象をマヒ状態にする。 店売り:300Cr ポイゾナスブロウ 陰 3 2D 敵単 闇水 2 闇・水属性魔法攻撃、1D6偶数で毒を与える。 ナップ 蒼龍2 睡眠 敵全 風 3 抵抗に失敗した対象を睡眠状態にする。 店売り:300Cr ダークウェブ 陰 5 5D 敵全 闇 9 闇属性魔法攻撃 ミサイルガード 蒼龍4 - 味全 風 6 次ターン終了時まで、味方全員に対する術法以外の遠距離攻撃と風属性攻撃を無効化。 店売り:1500Cr [部分編集] ■装備 種類 名称 威力 価格 固有技 効果 武器 シルバーハンマー 28 1600 ウェアバスター 武器 生命の杖 10 2000 シャッタースタッフ パワーヒール 武器 バトルハンマー 15 110 武器 バトルハンマー 15 110 服 強化服 10 350 体 防弾ベスト 18 860 なし 銃ダメージ半減 頭 ミラーグラス 8 300 暗闇無効 腕 サイバーグラブ 9 300 脚 ジェットブーツ 7 250 なし 飛行状態 装飾 紅炎石 1 1500 なし 火耐性。火属性攻撃を受けた場合、攻撃者に1d6の実ダメージ 合計 53 7380 風銃弾耐性 暗闇無効 [部分編集] ●道具 名称 個数 価格 合計 備考 ラッキーコイン 4 30 30 自分の判定後に割り込んで使用、判定ダイスの目を一つ選び+1または-1する。1シーンにつき、一人一つまで使用できる。 フィーンドロッド [部分編集] ■その他 所持Cr 600Cr 取得技術点 445 使用技術点 440 [部分編集] ■設定・備考 アバロンの裏方や汚い仕事を担ってきた名門貴族・間桐家の嫡男。ワカメな髪型と高飛車かつヘタレな態度が目立つ優男。 その実、七英雄騎兵(ライダー)ロックブーケと弓兵(アーチャー)ノエルの兄妹の間に生まれた子供。 元々の人間だった要素を強く受け継いだのか、魔物でもなく妖魔でもなくエスパーとして生まれてきた。 その淫乱な母や妹に囲まれ、幼い頃から近親相姦を繰り返し、子供も作っている。 敏感かつ泥酔といえるくらい自分に酔いぎみで弱点いっぱいという、どうしようもない男だが、七英雄同士の子という血筋からか、 そのコピー技所持数が並のエスパーの2倍という許容量を持つ。 無駄に余裕のあるコピー許容量を駆使して、ファイナルストライクやシャッタースタッフを安い武器を弾薬のごとく消費して乱打するのを得意とする。 ■セッション履歴 セカンド作成 300技術点 5000Cr ■命中 名称 結果 計算式 棍棒 3D6+8+6+1 【3D6のうち任意の2D6の出目+B+体術技能LV】 蒼龍術 3D6+8+3 【3D6のうち任意の2D6の出目+M+陽術技能LV】 陰術 3D6+8+2 【3D6のうち任意の2D6の出目+M+陽術技能LV】 ■回避 名称 結果 計算式 物理 3D6+8+3 【3D6のうち任意の2D6の出目+T+素早さ技能LV】 術法 3D6+8+1 【3D6のうち任意の2D6の出目+M+精神技能LV】 ■ダメージ 名称 結果 計算式 シルバーハンマー (1D6+8)*7+28+1 【(技威力+B)×(体術技能LV+1)+武器威力+腕力技能】 ジャストミート (2D6+8)*7+28+1 【(技威力+B)×(体術技能LV+1)+武器威力+腕力技能】 大震撃 (5D6+8)*7+28+1 【(技威力+B)×(体術技能LV+1)+武器威力+腕力技能】 かめごうら割り (7D6+8)*7+28+1 【(技威力+B)×(体術技能LV+1)+武器威力+腕力技能】 シャッタースタッフ (4D6+23)*7+15+1 【(技威力+B)×(体術技能LV+1)+武器威力+腕力技能】 パワーヒール (1D6+16)*7+28+1 【(技威力+B)×(体術技能LV+1)+武器威力+腕力技能】 ウェアバスター (2D6+8)*7+28+1 【(技威力+B)×(体術技能LV+1)+武器威力+腕力技能】 (4+1+8)*5+4+8 【(術威力+M)×(術技能LV+1)+術合計LV+M】