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「なー、桜ー、桜ー」 「何かな・・・響」 人としての記憶を失った桜は、兄である響の事を教えられるや 「お兄ちゃん」 と呼ぶべきと考えたが、元々双子であったこともあり、互いに名前を呼び捨てにしていたかつての慣習に従う事にした。 「俺もそのスーツ、作ってもらっていーか?」 タイトスカートの多い女性黒服としては異色な、たっぷりした円形に広がる黒いスカートと、襟元を飾るジャボと呼ばれる、響いわく 「ゴシックに詳しくない奴曰く、中世風のヒラヒラのネクタイ」 という少し時代がかったスタイルは、桜だけでなく響も気に入っていた。 「俺もそれ欲しいー。次の任務はそれでホントの双子スタイルしよーぜー!」 クッションを抱えて足をばたばたさせる、自分と体格の変わらない小柄な響は 桜には兄と言うより、ボーイッシュな姉のようで、苦笑いをしながらもついつい頷いてしまった。 「うん。じゃあ次の任務の時までには作ってもらうよ」 「やったー!・・・そうだ、今日の夕飯、ナスの生姜焼き作ったぜ!」 「作ったのはオレだろう!お前はナスと手を切っただけだ」 とは、「小さいおっさん」 「うるせぇよ!」 「あはは、おっさんはなんでも出来るんだねー。じゃあたし、ご飯の前に着替えてくるね」 「そーいや、次の任務って何」 「うん、なんかね・・・車がらみの野良都市伝説退治なんだって」 桜が首を傾げると栗色のおかっぱ頭がさらりと揺れ、 呑気そうにナスをぱくついていた響の瞳に、にわかに剣呑な光が宿った。 「白いソアラ」という自動車の都市伝説を両親の仇として追っている彼らの事情を汲み、 「組織」ο(オウ)-Noの長である桐生院蘇芳は、可能な限り「関連性が高いと思われる」都市伝説がらみの事件の際には彼等に任務を振り向けてくれた。 「えっと・・・対象都市伝説は、恐らく『車の時速1228kmが現在最速らしい。時速1600kmを超える車を製作中とのこと。ドライバーはなぜか空軍のパイロットらしい』だって」 「・・・わかった。今日は早く寝とこうぜ。おっさんもな」 「オレもか!?」 「たりめーだ!その為にてめーと契約してんだろ!」 やり取りだけ聞けば単なる男同士の会話なのだが響の姿はと言えば、 生成色の地にピンクの水玉模様、裾にはトリコロールのリボンがプリントされたサマードレスというなかなか可愛らしい服装で、 同じデザインで黒一色に白いフリルがあしらわれたワンピースをを着た桜と、さながら雰囲気だけが違う一対の人形のように似通っていた。 「・・・そういえばさ、響は男の子なのに、なんでいつも女の子の服・・・あたしと同じの着たがるの?」 「カワイイのが好きだからだ!男がスカート穿いて、ヘアメイクして、どうですかー!」 「さ、サイコーでーす!」 答えたのは桜で、小さいおっさんはやや引き気味に姉妹に見える兄妹を見守っていた。 (・・・お前は覚えてねーけどよ、幼稚園に入るとき、お前『ひびきちゃんとおなじじゃなきゃやだー!』って泣いたんだぜ) 桜が泣くから、同じにするために桜の洗い替えだった幼稚園のブラウスとスカートを着て鏡の前に立った。 スカートを摘まんでにっこりすると、余所のどんな子よりも自分と桜が可愛かった。 それが響の、今のカワイイ物好きの原点であるとは、原因を作った本人は記憶を失う前は遂に気づかず、今も知る由もない。 (桜は可愛い。俺もカワイイ。二人で可愛くすれば、この世に敵なんざない!) 彼の辞書に「引き算の美学」という単語は、おそらくこの世の終わりまで、ない。 翌朝。学校町某所。 「ねみぃ・・・」 「響、しっかりして」 比較的広い車道の脇に座り込んで「それ」が現れるのを待つ。「組織」が封鎖したのか、一般人の自動車が現れる様子はない。 響が欲しがっていた「桜の黒服と同じ衣装」は当然ながら一晩では間に合わず、 響は先日修羅場を共にした、さらりとした生地の白地に廃墟の教会がぐるりとプリントされたワンピース。 桜は全く同じデザインで、黒地に青い柄のワンピースと文字通りの双子併せだった。 「まだ来ねぇの?」 「情報だと、この時間なんだけど・・・」 手元の端末を繰った桜が通りの先を見渡す。人間だった頃に病んでいた心臓も、既に人ではない彼女には過去の事となっていた。 ぎゃりっ、という音を聞いたような気がする。 「何だ?今の音」 おっさんが響の肩の上で跳ねながら一生懸命遠くを見ようとした。 「まるで、車が急にターンするような・・・」 次の瞬間。 「響!」 桜に手を引っ張られてその場から飛び退いた、その位置を。 「きゃ!」 「だぁっ!!」 「うひぃっ!!!」 まず衝撃波が駆け抜け、3人がものの見事に吹っ飛ばされた、次の瞬間。 周囲の家屋のガラスが割れる音がかき消されるほどのどおぉぉぉん、という騒音が轟いた。 ―物体が超音速で移動するとき、その周囲には衝撃波が発生し、それは急速に減衰した音波―ソニックブームとなる。 間違いなく、今何か、途轍もない速度で通り過ぎたモノがあったのだ。 「いたた・・・」 「桜!大丈夫かっ」 「オレのコトも心配せんかい!」 3人がようやく身を起こした時には、当然ながら何も見えず― 「間違いない、『車の時速1228kmが現在最速らしい。時速1600kmを(以下略)』明日こそ、リベンジねっ!」 「明日もかよ!」 「とーぜん!響は?」 「やるに決まってんだろ!?」
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欲望が渦巻く、日本を代表する繁華街。 その一角に断つ雑居ビルの屋上から、下方の混沌を覗く四人の影があった。 一人は30歳前後の女性、そこから数歩下がったところにいるのは10代半ばの少女たち。 「本当に、いいんだな?」 全身黒ずくめ、体のありとあらゆる場所をプロテクターで防護したその女性は、念を押すように少女たちに語りかける。 顔を覆い尽くす仮面からはその表情は窺えなかった。 「もちろんですよ」 三人の中でも年長と思しき少女が、目を三日月にして答える。 年よりやや幼さを残す顔つきではあるが、瞳の奥に底知れない悪意を映していた。 「しかし。まさか『あなた』と一緒に仕事ができるとは思いませんでしたよ。『天使』や『悪魔』たちと一時代を築いたかの、英雄」 「英雄ねえ。最期はクソガキどもに虚を突かれてこれだ」 いかにも真面目そうな、堅い表情の少女の賞賛に女は自らの首を掻き切る真似をする。 「とにかく見せてくださいよ。神話の時代の英雄の、そのスゴさを」 「ふん…言われるまでもない」 最年少の少女の言葉を最後まで聞くことなく、女は手のひらを闇夜に向かって差し出した。 空の闇が、渦を巻く。惹かれるように、誘われるように、女のもとへと集まっていった。 何千、何万の羽音が織りなす不協和音に、三人の少女は一斉に耳を塞ぐ。 闇に紛れ、闇に溶け込んでいたのは。 空を埋め尽くすほどの、蟲の大群だった。 遡ること数日前。 ダークネスの科学統括部門の長であるDr.マルシェこと紺野あさ美は助手からある一つの報告を受けていた。 「ほう。第三研究所に保存されていた『あの』死体が盗まれた、と」 助手の男は顔を青くし、脂汗を額に滲ませていた。 あの死体、と紺野が呼ぶものが盗まれた、いやそれ以前にそのようなものを保存していることを知られたら。 「大変なことになりましたね。第一、同期の『永遠殺し』さんが黙ってない」 「そ、それは…」 「まあいいでしょう。彼女には逆に協力を乞わなければいけないかもしれませんね」 そう言いかけたところで紺野はあることを思いつく。 永遠殺しさんには適当に報告するとして、「別ルート」にも情報を流しておきますか。 田中れいなが去った後の彼女たちがどう立ち向かうのか、見ておきたいところでもありますし。 助手を「永遠殺し」のもとへ向かわせた後。 紺野は自らの携帯を取り、慣れた手つきで番号を押した。 「もしもし。久しぶりだね―」 街全体が、肉食性の蟲に覆われた。 叩き落としても、踏み潰しても。次から次へと襲い掛かる漆黒の捕食者たち。 抗えずに体を埋め尽くされたものは、瞬く間に白い骨に姿を変えていった。 蟲を操り、街を地獄に堕としたのは。地獄から甦ったダークネスの元幹部、「蠱惑」。 とある情報源からそのことを知った道重さゆみ率いるリゾナンターたち。 紆余曲折の末、「蠱惑」が根城とする建物を突き止めて突入する。 その後を、「永遠殺し」が追う。離反者を余所の人間、しかもリゾナンターに仕留められるなど彼女には受け入れがたい話だった。 だが、そんな彼女をあざ笑うかのように三人の少女たちが立ち塞がる。 アトス、ポルトス、アラミスと名乗った少女たちもまた、能力者であった。 「デュマの三銃士気取り?にしてはダルタニアンがいないみたいじゃない」 「ダルタニアンは生憎ゾンビ退治で忙しいんでね」 三人の連携攻撃に手を焼きつつも、「永遠殺し」の視線は常に「蠱惑」の鎮座する建物に向けられていた。 爆発的に繁殖し増えてゆく漆黒の捕食者たち。このまま捨て置けば街ひとつどころの話では済まないだろう。 もはやそれを止めるのはあの10人を置いて他にいないのか。 ★ 「あたしの目的はシンプル。『復讐』だけなんだよ。あんたたち如き、相手にしてない」 飛来する毒虫の被害を辛うじて避けた里保に、蟲たちの女王はそう嘯く。 「けど…こんな程度でもたつくようじゃ『先生』はあたしを認めてくれないからねえ。悪いけど、死んでもらうよ」 部屋を覆い尽くす蟲の絨毯。 まともに踏み込めば毒針の餌食になるのは明らかだった。 闇を形作る蟲たちを次々に斬り裂き、水に沈める。だが、絶命時に体液とともに毒液をまき散らされ、いかに強固な防御壁と して作用している里保の水のヴェールでも、徐々に昏き毒に侵されつつあった。 「あなたの、あなたの目的は本当に組織への復讐だけなんですか」 「それ以外にあるわけないだろう。あいつらを、見返してやるのさ」 「悲しい人だ」 里保の心からの言葉。 復讐鬼と化した過去の亡霊に、憐憫の情を込めた刃が向けられる。 劇場版 瑞珠剣士・鞘師 「黒き鎮魂歌」 我が闘争を止めるのは、誰だ。 ++クリックで作者のコメント表示 たかが予告編なのに4レスも使ってしまったw 時系列で言うとЯの後、爻の前の話になります 投稿日:2014/07/09(水) 22 39 01.59 0
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筆頭園芸師フフチャ 依頼主 :園芸師ギルド受付 レオンソ(グリダニア:旧市街 X6-Y8) 受注条件:最初に選んだバトルクラスのレベル10クラスクエストを完了する 概要 :園芸師ギルドの一員となるためには、所定の手続きが必要らしい。園芸師ギルド受付のレオンソに、園芸師ギルド入門の意志を伝えよう。 園芸師ギルド受付 レオンソ 「ようこそ、園芸師ギルドへ。 本日はいかなる用件だろうか。 ・・・・・・ほう、園芸師になりたいというのか? 園芸師を目指すのなら ここ「園芸師ギルド」に入門し、学ぶとよいだろう。 ギルドマスター、フフチャ様をはじめ、よい指導者が揃っている。 どうだ、園芸師ギルドへの入門を希望するか?」 (園芸について学びたい?) (はい、条件未達成) 園芸師ギルド受付 レオンソ 「では早速・・・・・・と言いたいところだが・・・・・・ふむ。 お前の溢れんばかりの意欲はとても喜ばしいが、 残念ながら、冒険者としてはまだまだ未熟のようだ。 今学んでいる術を十分に学び、 冒険者としての実力を蓄えてからもう一度来てくれ。 あせることはない。こちらはお前の成長を待っているぞ。」 (いいえ) 園芸師ギルド受付 レオンソ 「そうか・・・・・・残念だな。 園芸師はグリダニアでは歴史も古く、 特にやりがいのあるいい仕事だと思うのだがな。 また気が向いたら来てくれ。 うちはいつでも新たな仲間を歓迎しよう。」 (はい) 園芸師ギルド受付 レオンソ 「そうか、ではそんな意欲あふれるお前に、 私から園芸師ギルドの歴史について 簡単に説明することとしよう。 園芸師ギルドの歴史は古いぞ。 記録によると、約500年前の建国の時代から 既にギルドの原型となる組織があったという。 これは、園芸の根本思想である 「黒衣森からの恵みを得る」ことが、 「精霊」との対話と深く結びついていることに関係し・・・・・・ おっと、余所者に「森」や「精霊」と言っても 少々伝わりにくいかもしれんな。 簡単に言えば・・・・・・ 黒衣森は、我ら人のものではなく、精霊のもの。 500年の昔から、園芸師が森の恵みを得るためにはまず、 精霊に許可を得ねばならなかったということだ。 精霊と、まともに対話できるのは「道士様」だけだ。 精霊の言葉を効率的に園芸師に伝えるため、いつしか 組合が生まれ、これが園芸師ギルドの原型となったそうだ。 現在の園芸師ギルドにも、この役目は残るが、 冒険者や新人園芸師に正しく安全な採集方法を 共有するという目的も重視されつつあるのだ。 ・・・・・・どうだ、少し難しかったかもしれないが、 歴史ある我が園芸師ギルドについて、 少しはわかってもらえただろうか? さて、ここからはお前の話だ。 森だ精霊だと小難しく話してしまったが、 我ら園芸師にとって最も重要なのは、自然を敬う気持ちだ。 もしも我が園芸師ギルドに入門し、園芸について 学びたいというのなら、その気持ちを 「ある方」に確かめてもらわねばならん。 私がしかるべき手続きを紹介しよう。 気持ちが固まったならば、あらためて私に声をかけるといい。」 園芸師ギルド受付 レオンソ 「私に話しかけたということは、 園芸師ギルドに入門する心の準備ができた、ということだな?」 (いいえ) 園芸師ギルド受付 レオンソ 「そうか、 決心がつかないならそれもいい。 園芸師ギルドの門はいつでも開いている。 お前の心が固まったなら、また声をかけてくれ。」 (はい) 園芸師ギルド受付 レオンソ 「うむ、実に喜ばしいことだ! ではさっそく、我が園芸師ギルドのマスター、 フフチャ様を紹介しよう。 彼女は誰よりも自然を慈しむ、愛情深いお方だ。 最もよい木材を探し当てる目利きの確かさから 皆、尊敬の念をこめて「筆頭園芸師」と呼んでいる。 フフチャ様は、この建物の外にいらっしゃる。 彼女に声をかけ、お前の意思を伝えてくるんだ。」 フフチャと話す フフチャ 「こんにちは、はじめまして。 園芸師ギルドへの入門希望者ですね。 私はフフチャ、園芸師ギルドのギルドマスターです。 レオンソから簡単に説明は受けていると思いますが、 私からも、あらためて確認させてください。 草木を育み、その恵みを授かる園芸師は 森の都と称されるこのグリダニアの中でも 最も自然に近い存在であると言えましょう。 しかし自然は、私たちを優しく包み込む存在であると同時に 時に、命を脅かす恐ろしさも併せ持っています。 園芸師ギルドに入門し、園芸師となるということは、 恵みばかりを求めず、自然の在り様と向き合うということ。 さあ、あなたにはその覚悟があるのでしょうか?」 (園芸師ギルドに入門しますか?) (いいえ) フフチャ 「そうですか・・・・・・。 私も無理にとは言いません。 生半可な心では園芸師は務まらないのですから。 また、ご縁がありましたら、 園芸師ギルドの門を叩いてください。お待ちしておりますよ。」 (はい) フフチャ 「・・・・・・よい返事です。 わかりました。園芸師ギルドへ、あなたをお迎えしましょう。 我がギルドの一員となったあなたに、 この「ウェザードハチェット」を授けます。 まずはこれを装備してみてください。 ハチェットを装備し、園芸師となりましたら、 園芸師の仕事についてご説明しましょう。 装備できたら、また声をかけてくださいね。」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/299.html
前 どうやら私は紐と杭で貼り付けになってるらしい。 その周りを私が守ってきたゆっくりが囲んでいる。 「ゆ!なんで!なんでこんなことをするの!? 私は悪いことして無いよ!みんなの為に頑張ってるよ!」 そこへ以前助けたまりさ2人組が私の前にやってくる。 「うるさいよ!お前がいなきゃあのあの美味しいくさとおさかなはみんなの物だったんだよ!」 「そうだよ!お前さえ居なければ今まで人にあげてた分のお食事をみんなで食べれたんだよ!」 何を言っている?この子達はそのおかげで生還できたのに?それを無駄だと? 「なにいうの!そんなことしt・・・・ふもっ!ふもっ!」 「いいよ!ちぇん!そのまま黙らせておいてあげてね!」 「わかる、わかるよー!」 そのまま私はふごふご言うしか出来ず、貼り付けになったままだった。 「ふふ、ドスまりさ!良いもの見せてあげるよ!」 そういって私の目の前に連れて来られたのは縛られた食料庫の番のぱちゅりーとありすである。 「ふふふんふんふも゛ー!(ふだりに何じだの゛ー!) 私が声にならない声を上げるのを同胞だったゆっくり達がにやにや見ている。 「いまだよっ!ゆっくりアリスたちをすっきりさせてあげてね!」 そう命令が下り、二人に向って発情したアリスが放たれる 「ぱぁぁぁちゅぅぅぅりぃぃぃいい!!!!」 「だいずぎだよぉぉぉおおおおお!!!わだじのごどもをうんでぇー!!!」 「むきゅ!やめてね!ゆっくりやめていってね!」 「こっちのありずもがわいいよぉおおおおお!!」 「ごのありずずでぎぃぃいいいいい!!!」 「やめてね!都会派はこんなことしないんだからね!」 二人がアリスの群れに飲み込まれていく。 「ふも゛も゛ー!!!!(やめ゛でぇー!!!)」 私の発言を周りのゆっくりが嘲笑う。 「ゆっくりしね!食料庫でいっぱい食べてたふたりはゆっくりしね!」 「あのでかいまりさのかおが面白いよー!」 「うんうん、ばかだねばかだねー!」 「ドスまりさだって(笑)おお、ドスドス(笑)」 なんで?私みんなの為に人に頭を下げてゆるしてもらったんだよ? そもそも私がとった食料なんだよ?それをあなた達を助けるために使ったんだよ? 私、悪いことした?あなた達ずっと私のいいつけを守らずに里に行ってたよね? なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで? 私の混乱を余所にアリスたちの狂宴は終わる。 「ふもも!ふもふー!(ありす!パチュリー!)」 アリスたちの去っていった場所を見る。 残されたのは二人の帽子。 身体はどこにも見当たらない。 「すっきりしたぁー!」 「久々にはっするしちゃったね!」 「死体も掃除するなんて私達えころじすとね!」 「ごみはなくすのがとかいはね!」 何て? 今なんて? ぱちゅりーは私が困った時にいつでも助言してくれた。 ありすはいつも理性的で私を補佐し、仲間のゆっくりのことを一番気にかけていた。 それをごみだ?掃除した? 「まりさぁー!このドス(笑)動かないしみんなでたべよぉー!」 「そうだね!これでふゆもこせるね!」 コレが私が守ってたもの? こんな同族と呼ぶことすら汚らわしいものが? どうみても薄汚い饅頭じゃないか。 私は紐を力任せに引きちぎる。 「ゆっ!ちょっとまり・・・」 どうやら一匹潰れたらしい。 知ったことか、私はこの害獣を駆除するだけだ。 「いや゛ぁ゛ぁああああああ!こないでこないでこない」 「おがぁーざーん!たぢゅげてぇえええ!くわれ」 「食べな゛い゛でー!だべる゛な゛ら゛れいむがらたべ」 「ちゅぶさr」 「わだじのあがぢゃーん!どごいっだの゛ぉー!!」 「だずげでー!どずま゛り゛ざぁー!」 「ごん゛な゛の゛どずま゛り゛ざじゃな゛い゛ー!!」 ふぅ。丁度全部終わったかな? 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛・・・・」 おや、一匹残ってるのはリーダー格のまりさじゃない。 「お゛ね゛がい゛だがらだずげでね゛ぇー!!!」 ふふふ、ほっぺに穴あけて可愛いんだから。 あなた、たかいたかいだ好きだったわよね。たしか。 「ゆ゛!な゛に゛ずるの゛ー!!!」 私は帽子に載せてあげる。 せぇーの! 「たかいたかーい!」 まりさが上に吹っ飛ぶ! 「ゆ!?これなら大丈夫だよ!ばかだね!ドス(笑)まりさ!」 そういって空気を吸って膨らませようと 「ゆ!?ゆ!?ゆ!!!!?」 膨らまない。 そりゃほっぺに穴があるから膨らまないよね。 ドスまりさの前にしわしわの饅頭がぐちゃっと落ちる。 「これがゆっくりした結果だね!!」 私はこれからどうしようか考えた。 人間の里を襲う? NOだ。そんな死にかたをしても只の間抜けである。 ゆっくりとまた暮らす? NOだ。あんな害獣、存在する意味が無い。見ゆ必殺だ。 一人で暮らす? それが妥当かなぁ。 そうして、ドスまりさは一人、森の中へ消えていった。 以降、この近辺ではドスまりさと呼ばれる種類の個体と各ゆっくり種は確認されていない。 ごめんなさい。gdgdで。 このSSに感想を付ける
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第三話 火星軍ベルゼリーン地球侵攻部隊副隊長ビーク・トライバには故郷に待つ恋人がいる。地球に来て早五年。一度たりとも忘れた事はない。 「エリーゼ…」 銀色のロケットペンダントにはブロンドの綺麗な女性が写っていた。年齢は自分より一つ年下である。軍学校で知り合い恋人となったが、すぐ地球へと行くことになってしまった。だが彼女はそれでも待つ、と言ってくれたのだ。 『トライバ』 隊長の声だ。 「はい!?何でありますか」 『また見てたのか?今は作戦中だ、山にぶつかってもしらんぞ』 現在、我々は編隊を組みガードナー隊を追い西へ山岳地帯を移動中。下方を見ると荒れた岩肌がこちらを覗いているようだった。 「…すまない」 『副隊長だろうが、いつもの調子はどうした?』 いかん、つい感傷にひたってしまった。顔をはたき気合い入れる。 「私はいつもの調子だ。隊長殿こそ突撃癖を直さないと早死にしますぜ?」 『その意気だ。我々は火星の独立の為なんとしても地球軍に勝たなければならない。それもあと少しだ気を引き締めていけ』 隊長の激が飛ぶ。そうだ、何の為に遙々こんな所にやって来たと思ってるんだ。すべては、 「烈火なる母星の為に」 久しぶりに乗った01に違和感はなかった。整備はちゃんとなされてる。一年前に演習で乗ったきり以来だった。 <誰かがピンチなら助けなくちゃ> ふと、兄の言葉がよぎった。何故? 自分は何から逃げているのだろう。 小さい頃のビジョンが見える。 「兄ちゃん…眼が痛いようぅ」 兄と同じ眼の手術を受けた。軍が開発した義眼。それが何かは幼い自分には分からなかったが、すんなりと手術を受けさせてくれた。何でも兄と一緒がよかったのだ。 そしてあの日、見えてしまった。兄が死ぬビジョンを。 夢なんかじゃない。警告するように何度も繰り返し映し出される。 兄にもこの事を伝えた。しかし泣きじゃくる自分をなだめるだけ。父にも伝えた。怪訝な顔をされた。 そして、起こってしまった。 兄の葬儀に父は出席しなかった。それからあってない。 だからだろうか、兄を助けなかった父に、なにより予言していた自分に苛立っている。 「…痛ゥ」 ビジョンが見える。あの日以来、先に起こる事が分かるようになった。それで逃げ延びてきた。 「四機のマシン…火星の侵攻軍か?」 レーダーに機影は無い。だが分かる。必ず来る。 「…来た!」 「量産のギルガが三機に指揮官用のドライドか…クッ」 敵機のライフルから放たれる弾丸が01に向かう。 「逃げられないか、ならッ!」 反撃に出ようとする01。だが手持ちの武器は無い。手近にいるギルガに殴りかかる。 「こいつもくらぇーッ!」 頭が吹っ飛ぶ。右腕の装甲が開き銃身が現れた。次に胸部を殴打しつつ射撃する。ギルガは煙を上げて谷底に墜落した。 次にもう一機のギルガが01を襲う。光の槍の矛先が肩装甲をかすめた。 01は下降してギルガの股間接を殴り上げる。 「まだ終わりじゃない!」 腰からレーザーブレードを取り出す。蹴りを入れてよろけさせ、光の束をコックピットに向け振り下ろす。爆散。 『よくも部下達を、ゆるさん!』 指揮官機のドライドが突貫する。 『隊長、うかつ過ぎます!此処は一旦引いた方が』 副隊長ビークを無視して01へと向かう。相手は後ろを向いていた。 『もらったぁ!』 大型の剣が襲う。だが、空間が湾曲し剣を弾いた。 『な、バリアだと?!』 隙が出きた。全体を覆っていたバリアが左手に収束していく。そして、 『イリュージョンウォール・パァァァンチッ!』 01の拳が隊長のドライドを貫いた。 大破したドライドを持ち帰り残ったギルガは退いていった。危機は去ったのだ。 「エネルギーが少ない…バリアにパワーを使いすぎたな」 乗り捨てるにしてもこんな山奥じゃ飢え死にしてしまう。元より帰る場所など無いのだが。 『…0…1…01、応答して下さい』 そんな時、ガードナー隊の戦艦エホバ・バイシクルからの通信だ。朱に染る空を白銀の巨城が飛行する。 「俺の帰る場所は…」 -ここなのだろうか そう思うにはまだシュートは決心が付かなかった。 少ない残量でカタパルトに飛び込む。すぐさま整備員達が機体に群がる。 コクピットから出る。もうどこでもいい寝たい、フラフラとした足取りで格納庫を出ようとした時、衝撃が襲う。視線には天井と馬乗りしている少女が見えた。 「重い…ルーナ、太ったか?」 「失礼!寧ろ痩せました…お帰り」 「あぁ…しばらく厄介になる」 しばらくの沈黙。 「艦長が格納庫でやる事じゃねぇな?」 ライド・デンサーが作業しながら茶々を入れる。ルーナは慌ててシュートから降りる。立ち上がり改めて、 「ようこそXガードナーへ」 互いに笑い会う。 そんな二人を余所に、青色の機体は冷たい目で見つめていた。 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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199 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/24(火) 00 45 13.48 ID n7G7gAYi0 [1/3] 換気がてらプチ報告して寝る。フェイクあり。 「自分は自分の思いついた自分的格好良いキャラを演じられれば後はシナリオがどうなろうとかまわない!むしろキャラの設定や性格によってはグッドエンドじゃなくバッドエンドを目指す事も当然!」 と言う主張をサークルでしていてそれに賛同するよう調教した他PL達とでバッドエンドにしていたりした奴が twitterで「また今日もバッドエンドになってしまった。最近あのGMのセッションでバッドエンド多過ぎる」 なんて愚痴なのか自慢なのか分からん事をつぶやいてて そいつのフォロワーには実名こそ出てないけど俺のハンドルはそいつが出してるから 俺のハンドル=バッドエンド大好きGM として認識されている。 毎回そいつのツイート鵜呑みにしてレスが付いているのを見てしまった。 別に俺の人生に直接関わって来そうな相手ではないので誤解解くとかも不要とは思う。 そいつもあえて誤解を解くレスもせず「最近そのGMバッドエンド多いんですよ~」 などと話を振る始末。 確かに一部合ってるよ。沈黙による嘘って言う事の一部な行為だとは思う。 俺に教えてるアカウントじゃない別垢でのツイートなんで突っ込むのは野暮なんだけど こういう行為って困行為の範疇に入るのかねぇ… なんかこれで余計そいつと卓囲むの嫌になったんだが今のキャンペ投げたら サークルでの信頼失う事になりそうだしそいつにネタ与えかねないのが嫌だわ 201 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/24(火) 00 55 25.44 ID qnJpHr4Z0 [1/3] 陰口を見ちまったのをツッコミ入れると野暮っていうのも変な話だが サークル内の信頼出来る奴に愚痴混じりで相談してみれば良いんじゃね? サークル内に信頼出来る奴が居ないならもうキャンぺ投げて余所に新天地探せ 202 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/24(火) 01 08 29.74 ID cNH/f2fX0 [2/5] 199 困と言い切れるかは俺にはわからないが不快な話だな、乙 不幸()自慢で注目集めたい構ってちゃんか、 「バッドエンドばかりで飽きたからグッドエンドでちやほやされたい!(ただし自分は好き勝手したい)」とでも思ってんのかね 次の回でラスボスまで全部出して大団円ハッピーエンドで終わらせて 文句を言われたらそいつの発言印刷したものを提示し「ご不満があったようなので」と言ってやる、というのを思いついたが サークルでの信頼は多分失うかな… 203 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/24(火) 01 13 42.79 ID uvlxgXd40 他PLがどの程度染まってるか確認して正気に戻らないなら投げるしかないよな 他PLが正気に戻るならそいつを蹴りだす 性根に問題があるから今後ずっと同じこと繰り返すだけ、そういう類は絶対反省しねぇし 204 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/24(火) 01 49 03.56 ID 20+hmgivO というか他人の別垢をわざわざ見るのって、夫の携帯をチェックするのと同じぐらい不毛な行為だと思うの… 205 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/24(火) 02 03 16.38 ID bmzOkLk/0 名前を伏せて遠回しに言ってる人に対してわざわざ指摘するのは野暮だけど 名指しで言ってることに対して本人が反論するのは別に野暮じゃないよね お前誰だよ、って突っ込んだ時点で逃げると思うけど 206 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/24(火) 02 22 13.66 ID cNH/f2fX0 [3/5] 204 知らないままでもどうせ不幸だが、知ってよりよくわかったという点では不毛じゃないさ 「お前がパートに出たらご近所に家が貧乏だと思われるから家から出るな」と言ってくる夫の携帯みたら 同僚や店のオネエちゃんに「ウチの妻は働きもせず家でダラダラしててホント呆れちゃうよ~TT」と言ってたようなもんだ 即離婚とまではいけないが、理由の一つには十分なる 207 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/24(火) 02 28 25.00 ID 86cbeHml0 [1/2] そいつはなんというか 今日もバッドエンドだったわー このGMバッドエンド好きすぎるわー みたいなただの自己主張的なモノじゃね 955 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/09/30(月) 12 59 44.62 ID /n+tujlM0 虚淵大好きな自称頭の回転早い子ちゃんが、他人に絡まずシナリオゲストを 散々罵倒or他人のモチベ無視して俺(E)しまくっておきながら 「GMにもシナリオにも力がなかったので自己満に浸って時間潰した。 開幕から事故ってたので、一日棒に振りそうで危なかったがギリ回避できたぜ」って グループの内外に吹聴してたのを思い出したので、私怨投票 199 スレ361
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862 名前:ゲーム好き名無しさん (アウアウエーT Sae3-YuB3)[sage] 投稿日:2017/10/16(月) 22 52 34.82 ID rIFREEN5a [2/2] ロングキャンペーンで平和にした国を、今度は敵国として扱うキャンペーンをやろうと言いだされた 「魔物の脅威が去って堕落した元PCを相手取るとか良いよね」 とか言いだして、当のGMが強行しようとして大もめ。 「やる前から食わず嫌いするなよ」 「やってみれば面白さが分かるから」 「過去のPCはもはや変わってしまったんだし今度の君らは別のキャラをやるんだから切り替えて頑張ろう」 などなど言われて、それでも嫌だと言ったら 「上げて落とすのはこういうシナリオやるのの基本なんだが」 「そもそもこれをやりたくて前のキャンペで平和にしたのに」 「英雄は堕落するか死ぬかなんだから、ただ平和になっただけじゃつまらなくない?」 などなど言われて 前のキャンペで良かった思い出を全て壊すのは嫌だと全員で強硬に主張したんだけど 「積み上げたものを崩す時が一番楽しいのに」 みたいな事を言われて、最終的にはそのGMと遊ぶことはご破算になったんだけど 俺らとの関係性も崩すことを選択されて、何だかなあというか… 楽しかった思い出はあるし今でも最初のキャンペは良かったんだけど そのGMの楽しみ方が分からず今でも混乱しているって言う。 863 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ e924-ECK6)[sage] 投稿日:2017/10/16(月) 23 35 41.32 ID YH5+wPFo0 >俺らとの関係性も崩すことを選択されて、何だかなあというか… いや、 >「積み上げたものを崩す時が一番楽しいのに」 という、GMの確固たる理想は達成されておるではないかw 864 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 19a8-uMAx)[sage] 投稿日:2017/10/17(火) 00 33 34.24 ID UkpdcgAW0 乙 困は過去の楽しかった思い出まで破壊するというのか 865 名前:ゲーム好き名無しさん (アウアウカー Sad5-mdZf)[sage] 投稿日:2017/10/17(火) 00 59 05.16 ID AxJFcd7ea PLをおもちゃにしたかっただけだろそのGM まあPLの中に「説得」されるやつがいなくて良かったと思うしか 866 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 13ed-B6a6)[sage] 投稿日:2017/10/17(火) 07 14 03.27 ID of9ua2/W0 連絡手段をきちんと絶っておかないと 他の面子としたセッションで君たちのPCはこうこうこうなったとか 嬉々として報告してきそうだな 867 名前:ゲーム好き名無しさん (ガラプー KK8b-J5/O)[sage] 投稿日:2017/10/17(火) 09 42 56.83 ID c1FLnv6XK [1/2] セッションをしなくてもGM作のオナニー小説で辱められていそうな予感。 投稿サイトなどをチェックすると既に存在していたりして・・・ 投稿サイトではなくGMが作っていたサイトでそれをやられた人間が通ります。 868 名前:ゲーム好き名無しさん (オッペケ Sr45-/SJr)[sage] 投稿日:2017/10/17(火) 10 18 54.77 ID 1iweKChbr 異なる正義がーとかってんならまだ分からなくもないんだが、他人様の著作物を勝手にネガティブ改変して、挙げ句それを強引に公認させようとする事がどれ程危ないか分からんのかと こういうGMは、小説なりなんなり一人で完成させる作品を作った方がいい 作品世界の完成にいかにPLが寄与してくれたか知る為にも、単純に汚毒を余所に撒き散らさない為にも 869 名前:ゲーム好き名無しさん (オイコラミネオ MM8b-qY8G)[sage] 投稿日:2017/10/17(火) 10 54 56.41 ID hVmr0IeHM コレがやりたいんだ面白いんだ、だからやろうぜってなら 二部構成で一部のPCが二部の敵役って感じのキャンペーンやりたいんだがどうよ?って最初にぶっちゃけときゃいいのに それができないのはPC無断でボロクソにして自分はPLより上位存在だって思いたいってんだろうね 870 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイWW 1102-Xf6/)[sage] 投稿日:2017/10/17(火) 11 10 50.94 ID XLFdhpgd0 前に報告したけど「(卓に参加してないPLの)PCが指名手配になった、捕まえろ!」ってのを、 PLに断りもせずにやらかした馬鹿GMがいたなあ…… 872 名前:ゲーム好き名無しさん (スッップ Sd33-OMvO)[sage] 投稿日:2017/10/17(火) 12 20 13.06 ID ct49fKIrd ハッピーエンドで終わった後でキャラが道を踏み外したり死んだりして続編始まるのはたまにあるけどさ… この手の話は小説でも、TRPGならGMが作ったNPCでやってもいい顔されないことあるのに、他人が作ったPCでやったらそりゃ反発されるわ 前もって言っておいてPCと合意の上ならまだ面白くなる可能性ないわけじゃないけど スレ451
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前 どうやら私は紐と杭で貼り付けになってるらしい。 その周りを私が守ってきたゆっくりが囲んでいる。 「ゆ!なんで!なんでこんなことをするの!? 私は悪いことして無いよ!みんなの為に頑張ってるよ!」 そこへ以前助けたまりさ2人組が私の前にやってくる。 「うるさいよ!お前がいなきゃあのあの美味しいくさとおさかなはみんなの物だったんだよ!」 「そうだよ!お前さえ居なければ今まで人にあげてた分のお食事をみんなで食べれたんだよ!」 何を言っている?この子達はそのおかげで生還できたのに?それを無駄だと? 「なにいうの!そんなことしt・・・・ふもっ!ふもっ!」 「いいよ!ちぇん!そのまま黙らせておいてあげてね!」 「わかる、わかるよー!」 そのまま私はふごふご言うしか出来ず、貼り付けになったままだった。 「ふふ、ドスまりさ!良いもの見せてあげるよ!」 そういって私の目の前に連れて来られたのは縛られた食料庫の番のぱちゅりーとありすである。 「ふふふんふんふも゛ー!(ふだりに何じだの゛ー!) 私が声にならない声を上げるのを同胞だったゆっくり達がにやにや見ている。 「いまだよっ!ゆっくりアリスたちをすっきりさせてあげてね!」 そう命令が下り、二人に向って発情したアリスが放たれる 「ぱぁぁぁちゅぅぅぅりぃぃぃいい!!!!」 「だいずぎだよぉぉぉおおおおお!!!わだじのごどもをうんでぇー!!!」 「むきゅ!やめてね!ゆっくりやめていってね!」 「こっちのありずもがわいいよぉおおおおお!!」 「ごのありずずでぎぃぃいいいいい!!!」 「やめてね!都会派はこんなことしないんだからね!」 二人がアリスの群れに飲み込まれていく。 「ふも゛も゛ー!!!!(やめ゛でぇー!!!)」 私の発言を周りのゆっくりが嘲笑う。 「ゆっくりしね!食料庫でいっぱい食べてたふたりはゆっくりしね!」 「あのでかいまりさのかおが面白いよー!」 「うんうん、ばかだねばかだねー!」 「ドスまりさだって(笑)おお、ドスドス(笑)」 なんで?私みんなの為に人に頭を下げてゆるしてもらったんだよ? そもそも私がとった食料なんだよ?それをあなた達を助けるために使ったんだよ? 私、悪いことした?あなた達ずっと私のいいつけを守らずに里に行ってたよね? なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで? 私の混乱を余所にアリスたちの狂宴は終わる。 「ふもも!ふもふー!(ありす!パチュリー!)」 アリスたちの去っていった場所を見る。 残されたのは二人の帽子。 身体はどこにも見当たらない。 「すっきりしたぁー!」 「久々にはっするしちゃったね!」 「死体も掃除するなんて私達えころじすとね!」 「ごみはなくすのがとかいはね!」 何て? 今なんて? ぱちゅりーは私が困った時にいつでも助言してくれた。 ありすはいつも理性的で私を補佐し、仲間のゆっくりのことを一番気にかけていた。 それをごみだ?掃除した? 「まりさぁー!このドス(笑)動かないしみんなでたべよぉー!」 「そうだね!これでふゆもこせるね!」 コレが私が守ってたもの? こんな同族と呼ぶことすら汚らわしいものが? どうみても薄汚い饅頭じゃないか。 私は紐を力任せに引きちぎる。 「ゆっ!ちょっとまり・・・」 どうやら一匹潰れたらしい。 知ったことか、私はこの害獣を駆除するだけだ。 「いや゛ぁ゛ぁああああああ!こないでこないでこない」 「おがぁーざーん!たぢゅげてぇえええ!くわれ」 「食べな゛い゛でー!だべる゛な゛ら゛れいむがらたべ」 「ちゅぶさr」 「わだじのあがぢゃーん!どごいっだの゛ぉー!!」 「だずげでー!どずま゛り゛ざぁー!」 「ごん゛な゛の゛どずま゛り゛ざじゃな゛い゛ー!!」 ふぅ。丁度全部終わったかな? 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛・・・・」 おや、一匹残ってるのはリーダー格のまりさじゃない。 「お゛ね゛がい゛だがらだずげでね゛ぇー!!!」 ふふふ、ほっぺに穴あけて可愛いんだから。 あなた、たかいたかいだ好きだったわよね。たしか。 「ゆ゛!な゛に゛ずるの゛ー!!!」 私は帽子に載せてあげる。 せぇーの! 「たかいたかーい!」 まりさが上に吹っ飛ぶ! 「ゆ!?これなら大丈夫だよ!ばかだね!ドス(笑)まりさ!」 そういって空気を吸って膨らませようと 「ゆ!?ゆ!?ゆ!!!!?」 膨らまない。 そりゃほっぺに穴があるから膨らまないよね。 ドスまりさの前にしわしわの饅頭がぐちゃっと落ちる。 「これがゆっくりした結果だね!!」 私はこれからどうしようか考えた。 人間の里を襲う? NOだ。そんな死にかたをしても只の間抜けである。 ゆっくりとまた暮らす? NOだ。あんな害獣、存在する意味が無い。見ゆ必殺だ。 一人で暮らす? それが妥当かなぁ。 そうして、ドスまりさは一人、森の中へ消えていった。 以降、この近辺ではドスまりさと呼ばれる種類の個体と各ゆっくり種は確認されていない。 ごめんなさい。gdgdで。 このSSに感想を付ける
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哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!! ◆7pf62HiyTE PART.1 捕捉 「戦闘中に音楽をかける機能……ったく、あの連中何考えてんだ? 俺達の戦いをショーみたいに見て楽しんでやがるのか? なぁ、まさかこれサラマンダー男爵の趣味じゃないよな?」 「いくら何でもサラマンダー男爵がこんな事考えるわけが……多分」 「……だよな、どっちかっていうと俺達側の誰かだろーが……う゛ーん……」 「え、そうなんですか?」 「つぼみ達の所じゃどうかは知らんが格闘新体操や格闘フィギュアがあるからな、格闘の最中に音楽をかけるぐらいの事は普通にあるだろう」 「そんな格闘が常識な世界が恐ろしいですよ」 「もしかしたら歌いながら格闘する奴等だっているかもな」 「歌いながら敵を倒す……そんな世界あったら怖いです」 そう話す響良牙と花咲つぼみことキュアブロッサムを余所に、 「私から見れば最早理解出来ない世界の話だ……」 未確認生命体による殺人ゲーム以外は至極普通の世界に住む一条薫ことクウガはそう呟いた。 「そういうものか……俺はそこまでおかしいと思ってはいないが……」 そう言いながら良牙はi-podを操作する。 事のいきさつはこういう事だ。 3人はC-7にある呪泉郷からある目的の為にE-6方向へと移動していた。 その目的はその地で散った仲間の一人村雨良に彼の記憶が収められているメモリーキューブを収める為だ。 彼はBADANに改造された折りに記憶も奪われた、その記憶を取り戻す事は彼の目的の1つであったのだ。 それ故に彼等、特にこの地で何かと付き合いのあった良牙はそれを望みそこへの移動を進めたのだ。 ちなみにその後は街に向かい18時頃に一文字隼人及び沖一也、一時的に別行動を取っている冴島鋼牙そして彼等の仲間達との合流を目指す手筈になっている。 若干回り道にはなるもののE-6の経由自体はそこまで遠回りではない。鋼牙とバラゴが戦闘しているD-7は避ける必要があったし、D-8方面の経由は既に禁止エリアとなっているD-9、あるいはF-7へと不用意に近づく可能性もある。 勿論、隣接エリアに入るだけならそこまで恐れる必要などないわけだが、不測の事態は避けるべきではあるし、致命的な方向音痴である良牙がいる以上、下手な事はさせられない。 気が付いたらはぐれていてそのまま……という事態すらあり得るのが恐ろしいのだ。それは良牙自身も自覚しているのだ。それに、 「もし、あの時俺の方向音痴が無ければ五代の奴も……」 自覚していたとはいえ良牙の方向音痴はあまりにも酷すぎる。 それ故に自身が目的地に辿り着けないだけならばまだ良かった。しかし、今回はそれでは済まなかった。 数時間前、溝呂木眞也の襲撃の際、自身の方向音痴の所為で逃走した彼の追跡に失敗し、更に方向音痴のお陰で途中で五代雄介とはぐれ、合流した時には彼は命を落としていたのだ。 今更IFの話に意味など無いだろう。だが、もしそれがなければ溝呂木の追撃も上手くいっていただろうし、それ自体が失敗してもみすみす五代を死なせる事も避けられただろう。 その場に居合わせることすら出来なかったのだ、それは明らかな良牙の失策である。 「あんまり自分を責めないで下さい、私だってあの場に居合わせたのに何も出来なかったですから」 「……響君、五代の死に責任を感じるなとは言わない。だがあまり思い詰めないでくれないか。五代はその事で悩み苦しむ姿なんて望んでいない。君の所為で溝呂木の追跡に失敗した時、五代は君を責めたか?」 「いや……ケセラ……何とかって言って励まして……」 「ケ・セラセラ、スペイン語で『なるようになるさ』って意味ですね」 「そうだ、きっと今の君を見ても同じ事を言うだろう……とはいえ、流石にそこまでとなると直した方が良いだろうな……」 勿論、常識的なレベルならば何かしらのアドバイスも出来るだろう。しかし良牙のレベルとなれば下手なアドバイスは逆効果、それ故、言葉に詰まる一条だった。 ともかく、禁止エリアを避けるという意味でもE-6を経由で街に向かうルートも悪くはない。 プリキュアあるいはクウガに変身さえしていれば数十キロ程度の道筋もそこまで時間はかからない。 流石に18時までに街へと到着する事は不可能だろうが、このペースならば放送までに村雨の死地への到着は十分可能だろう。 但し、ここで唯一変身能力を持たない良牙の存在がネックとなる。 常人より身体能力があるとはいえそれはあくまでも比較対象が一般人との場合、プリキュアや仮面ライダー、あるいは怪人相手では大人と子供ぐらい能力差がある。 手持ちにガイアメモリなど変身用の道具は幾つかあったが汚染等リスクを考えると不用意に使うわけにもいかない。 それ故にキュアブロッサムに抱きかかえられて移動するという男としては非常に情けない体勢で移動する事となった。 余談だが、先の戦闘で良牙自身もガイアメモリを使用はしているが、 メモリとの相性の悪さやその戦いの際に仮面ライダーエターナル大道克己へと放たれたプリキュアピンクフォルテウェイブの余波を受けた影響で幸い汚染は無くなっている事を付記しておく。 さて、実質ある程度フリーとなったが故に良牙はつぼみからi-podを借り、その中の音楽を確認していたのだ。 というのも、その収録曲の中には自分達と関係のありそうな曲が幾つかあったからだ。 つぼみと一条は呪泉郷である程度確認していたが、事情がありその場を一時離れていた良牙はその場にいなかった為、良牙はこのタイミングで確認しているのだ。 「しかしカセットテープいらずのカセットテーププレイヤーとはな……これも連中の技術か?」 「いえ、私の世界には普通にあります。というかカセットテーププレイヤーって……お母さんの時代ですよね……」 「住む世界が違う……いや、時代にも若干の違いがあるのかも知れないな……」 「言われてみれば……私から見ればガイアメモリはパソコンのUSBメモリみたいなものに見えますけど」 「私の世界のパソコンにはそこまで使われてはいなかったと思うが……」 「何言っているのか俺にはわからん……」 i-podが現実に誕生したのは2000年代に入ってからであり、普及したのはそれから数年かけてである。 それ故、良牙や一条にとってはガイアメモリ等、未知の技術が使わている道具と判断するのは仕方が無い話だ。 またPCなどに使われるUSBメモリが爆発的に普及したのは2004年前後、故にこれについても良牙と一条が詳しく知らないのも無理からぬ話だ。そもそも良牙のいた年代はまだそこまでPCすら普及していないのだ。 「しかし本当に色々入っているな……」 曲名を確認していくと『THEME OF GARO』、『牙狼(GARO)~僕が愛を伝えてゆく~』といった明らかに鋼牙の変身した黄金騎士牙狼を意識した曲が幾つかあった。 また『仮面ライダースーパー1』、『Let s!フレッシュプリキュア!』といった仮面ライダーやプリキュアを意識した曲も数多く見られる。 「となると、『侍戦隊シンケンジャー』や『シャンゼリオン~光りの未来』という曲があるっつーことはシンケンジャーやシャンゼリオンって奴がいるってか」 「そういえばあのアヒルさんシンケンレッドと呼ばれていた様な……」 「じゃあソイツがシンケンジャーって事になるな……しかしなんでムースみたいなアヒルになってたんだ? 手が潰されていたって事は戦いに負けて呪泉郷にでも落とされたのか……」 何にせよi-podの収録曲は参加者、つまり自分達に何かしらの関係のある曲という事は理解出来た。 しかし曲名だけではわからないものも多い。 例えば収録されている曲に『英雄』、『コネクト』、『REASON』等々があったがそれが何の曲かなど参加者にはわからないだろう。 実際聞けば――いや歌詞の中にウルトラマンとか魔法少女とかテッカマンとか入っているならともかく、そうでないならば推測すら難しいだろう。 「(だが、恐らく主催側はその曲が何を示しているのか把握しているのは間違い無い……だとすればこれは恐ろしい事だ……)」 一条は仮面の下で思案する。 収録曲が全て参加者に関係するものならば、当然それを支給した主催側はそれを理解しているという事だ。 参加者の個別情報、無論それは言うに及ばず――参加者の世界の全てを把握しているといっても良い。 とはいえ、打倒すべき相手の強大さは今更考えるまでもない。それに仮に強大であったとしても自分達のすべきことに変わりは無いのだ。故にこれは現状さしたる問題では無い。 「(そうなると連中は知っていたという事になる……クウガが『仮面ライダー』の1人だという事を…)」 確かに一条はこの場で自身の変身したクウガを仮面ライダークウガと自称はしている。 しかしそれはこの地で散った五代が仮面ライダーと名乗ったのを受け継いだからであり、その五代が仮面ライダーと名乗ったのはこの地で耳にしたそのフレーズを気に入ったからだ。 そう、本来ならばクウガが仮面ライダーと呼ばれる事はまずない事なのだ。 「(……まさか、我々の世界にも実は仮面ライダーが存在していたとでもいうのか? 遠い昔か、あるいは遠い未来か……そのタイミングで現れるというのか? それを連中は知っていたのか……?)」 しかし、今それを思案しても仕方ないだろう。だが1つだけ安堵出来る事がある。 「(だが、これだけは間違い無い……クウガが仮面ライダーと認識されていたという事は……クウガは人々の笑顔を守る戦士だった……それだけは確実だ……)」 仮面ライダー、その名を冠しているという事は、間違い無く人々を守る戦士だという事を意味している。 そう、未確認生命体に近い躰の構造をしていても、一歩間違えれば未確認あるいはそれ以上の脅威ともいえる凄まじき戦士となりうる危険を孕んでいても、その本質はあくまでも人々を守る為の戦士なのだ。 ならば――一体誰がその曲を作ったのかは知らないがその想いは決して裏切ってはならない。 「(そうだろう……五代……)」 遠い地にいる盟友へと想いを馳せる中、良牙はi-podの中から幾つか視聴していた。 「ん……こいつは……つぼみ、これお前が歌った曲か?」 「え?」 そう言って良牙はイヤホンを渡しつぼみに聞かせる。 「『innocent starter』……確かに何処かで聞いた声な気もしますけど……」 「いや、確かにつぼみに似ている。低い声で歌えばこんな感じじゃないか?」 「実際にやったことはないですし……そもそも自分の声であっても、こうやって聞くと違う風に聞こえる気が……でもこの曲全く見覚え無いです」 「じゃあコレは……」 「『MASSIVE WONDERS』……確かにさっきの曲と同じ人が歌っているみたいですけどこれも私じゃないですよ」 ちなみに他にも何曲か同じ人、つぼみに声が似ている(正確にはその声を若干低くした様な)女性が歌っていると推測される曲があった事を付記しておく。 「何故……あれだけの曲の中から都合良く同じ歌手の曲を見つけられたんだ……?」 そう口にする一条を余所に良牙はi-podの操作を続ける。 「!!」 と、操作している手が止まる。 「ちょっと待ちやがれ……何の冗談だコレは……」 i-podに示された曲名は……『乱馬とあかねのバラード』、曲名の時点で予想出来たが少し聞いただけでそれが当たっている事を確認した。 「何故乱馬の野郎とあかねさんが仲良くデュエットしているんだ!!」 確かに早乙女乱馬と天道あかねは許嫁同士だ。だがこの2人が素直にデュエットするとは思えないのだ。 「許嫁という事は恋人同士だから別におかしくない様な……」 「そういう単純な話というわけでも無いと思うが……」 そう呆れ気味にツッコむ2人を余所に 「ええいこんな曲聞いていられるか、次だ次!」 そう思って選んだ曲名が『僕たちはこれから』である。 「ん……なんだこの曲……あかねさんと乱馬、それにシャンプー……」 「え、でも男の声なんて……」 「ああ、女になっている時の乱馬だな、それにかすみさんと……」 歌っている人の声からあかね、らんま(女らんま)、シャンプー、あかねの姉の天道かすみ(と似た声の人?)が歌っているのは確認出来た、そして、 「!? この声……」 「つぼみ、何かわかったのか?」 「気のせいかダークプリキュアに声が似ている気が……いや、まさかそんな筈は……」 「どの声だ?」 「えーっと……今の辺りの声が……」 「ん……これどう聞いてもなびきじゃねぇか……?」 「似た声……ですか……」 あかねの姉でかすみの妹のなびき(と似た声の人?)が歌っているのを確認した2人であった。 「聞くのは良いが移動中だという事を忘れないでくれ……近くに危険人物が潜んでいる可能性もあるんだぞ……」 半ば呆れ気味にツッコム一条だった。 「ああ悪い」 「すみません、一条さん」 確かに足早に移動しているとはいえ、奇襲が来ないとは限らない。周辺の警戒は怠るべきでは無い。 「そうだ一条、五代から聞いたんだが緑になれば周囲の様子がもっとわかるんじゃないか?」 「!! そうか」 そう言ってレミントンを出して構える。 「超変身……」 次の瞬間、青のクウガの色が緑となった。そしてレミントンも緑のクウガ専用武器ともいうべきボウガンへと変化した。 緑のクウガの最大の特徴、それは他の形態を遙かに凌駕する感覚の鋭さである。 それを利用する事で周囲の索敵を行うのだ。ちなみに超変身自体には道具を必要としないが、何かの時、すぐに仕掛けられるようにボウガンも構えたという事である(とはいえ、その方が意識を集中しやすいという理由もある)。 「……」 しかし、弱点も無いわけではない。 大幅に五感が強化されたという事は一度に得られる情報量も大幅に増加する事を意味している。 その膨大な情報を処理するための負担が非常に大きくごく短時間、五代の力をもってしても50秒しか変身できないのだ。 経験の足りない一条ならば変身可能時間はそれよりも短いと考えて良いだろう。 3秒……6秒……膨大な情報が流れ込む。 「(ぐっ……これを五代は……)」 人の少ないこの地でも甚大な情報量、人口の密集している都内で未確認生命体と戦う時に緑となったならばその数倍の情報が流れ込む。 それを五代は何てことの無い顔で使いこなしていたという事実、驚愕せずにはいられない。 10秒、 「!!」 何かを感じた瞬間、青に戻る。消耗はしたが変身が解ける程ではない。 「すまない、少し寄り道をさせてくれないか?」 「ん? 何か聞こえたのか?」 「ああ……声が聞こえた……」 「鋼牙さんですか、それとも……」 「いや、少なくとも冴島ではない……正直、何て言っていたのかもよくわからない……そうだな……」 一条にしては妙に歯切れが悪い、 「何処か泣いている……そう聞こえた」 PART.2 宝石 「おい、これは……」 「BTCS……ビートチェイサー、我々の世界のバイクだ」 程なく3人はD-7のとある場所に辿り着いた。 「それにこの場所……もしかして」 そう、目的地は彼等がバラゴと遭遇した場所、そこから数十メートル離れた場所だった。 元々戦いを避けるためにその場所を離れたのだから、当初の予定ではそこを避けるつもりだった。 しかし、一条の『泣いている声』がどうしても引っかかり敢えて突入を選択したのだ。 幾ら戦地といえども人々の保護をおろそかにするわけにはいかない、それはつぼみ及び良牙も同じ考えだった。 これにより放送までに村雨の所に到着するのは難しくなったが、その辺りは向かうと決めた時点で3人とも覚悟はしていた。 「となるとコイツを持っていたのは……」 「バラゴ、奴と考えて良いだろう」 つまり流れとしてはこういう事だ、ビートチェイサーで移動していたバラゴは近くに一条達の存在があるのを察知、 先手を打って奇襲を仕掛けるべく向かう際に、荷物となるビートチェイサーと多くの道具を置いていったという事だ。 「でも確かそれって何時間も前の話ですよね? それがそのまま残っているという事は……」 繰り返すがバラゴへの対処はその場に残った相羽タカヤ、及び鋼牙が引き受けている。 もし戦いを終えたバラゴが無事ならばこの場所に戻ってなければおかしい。 数時間経った今も戦いは終わっていない? その可能性は低いだろう。その理由は戦闘可能時間にある。 通常、鋼牙達魔戒騎士は99.9秒しかその鎧を纏う事が出来ない、それを超えれば鎧に魂を喰われてしまうのだ。 つまり、戦闘可能時間がそれだけしかないという解釈で構わない(とはいえ鎧を纏わずとも素の戦闘技術も常人離れしている為、並の怪人クラスならば別に鎧を纏わなくても別段問題は無い)。 但し、既に自身の魂を鎧に喰わせている暗黒騎士呀(キバ)はその制限を持たない。つまり、その時点で牙狼は圧倒的不利な立場にいることになる。 鎧を解除し一呼吸置いてから再び纏ったとしても、トータルした上での戦闘時間は1時間もかからない。 勿論、あの場にはタカヤのテックセットしたテッカマンブレードもいた(此方も時間制限はあるが一条達はそれを知らない)為、それだけで断定は出来ない。 しかしそれを省みても既に数時間、ずっと戦闘が継続しているとは到底思えなかった。 「勝ったのか……鋼牙達は?」 真っ先に考えられるのは戻るべき人物が既に戻れない状態、つまり撃破された可能性だ。いうなればバラゴが敗れ去ったという事だ。 「……無事に撃退している事を願いたいところだ」 とはいえ3人とも今更楽観視出来るほどおめでたい頭はしていない。『バラゴの撃退=鋼牙達の無事』という意味にはなり得ないのだ。相打ちだってあり得るし、鋼牙達が敗北し、何かしらの理由でバラゴが戻って来ていないだけという可能性もあるのだ。 「とはいえ、これをこのままにする理由はないな」 しかし、貴重な道具を捨て置く理由は無い。ビートチェイサーといった有用な道具を危険人物の手に渡すぐらいなら自分達の手に置いておく、あるいは破壊するべきなのだ。 「それにしても誰もいないな……本当にこの辺りなのか?」 「だと思ったが……」 「……もしかしたら参加者とは限らないのでは?」 声の主が判らず途方に暮れる2人を余所につぼみがそう口にした。 「例えばシプレやシフォンが支給品扱いで誰かに与えられたとか……」 「確かに鯖も支給されている以上、あり得なくはないが……」 「なる程な、もしかするとムースの野郎が支給されていることも……」 「いや、幾らなんでもアヒルさんに変身するとはいっても人間を支給するなんて……」 「言ってなかったがお湯をかけても戻れなくする方法はある。その状態なら出来るだろ」 「何でもありですね……」 そう話す中、 「声の主は支給品の可能性もある……そうか、そういう事か」 一条は何かに気付き一点を注視し今一度緑となる。その時間僅か1秒、すぐさま赤に戻る。 「……そこか」 だが、それだけで十分。その時間だけで見つける事が出来た。明らかに違和感を覚える『音』、緑のクウガならば見つけられる。 「……!」 無言でデイパックの1つからそれを取り出す。 「一条……そいつは……」 それは青い宝石を模したアクセサリーだった。何処か破損の見られる―― 「なんでしょうか……?」 それをクウガから受け取るキュアブロッサム、 「あの、貴方は何者……ですか……?」 「おいおい、いくら何でも宝石が喋るわけは……」 だが、 「Fate... !? No , it is impossible , she is already dead. But , this voice is hers ... (フェイト!? いや、それはあり得ない、彼女は既に死んでいる。しかし、その声は彼女の……)」 「どーいう事だ? 誰か俺に判るように説明してくれ!?」 「……恐らく花咲君の声が彼(?)の知り合い……フェイト・テスタロッサに似ていたのだろう」 突然声を発する宝石、その台詞が意外なものだった故に理解が追いつかない良牙に一条が解説をする。 「!? Are you Kuuga !?(!? 貴方はクウガか!?)」 「!? クウガを知っている……どういう事だ? まさか……」 「ちょっと待て、もしかするとこの宝石野郎……何か色々知っているんじゃねぇのか?」 「!! Are you ...(!! 貴方は……)」 良牙を見て言葉を詰まらせる青い宝石、それを余所に、 「そうです。冴島さん達の事も気がかりですが、この宝石さんからも話を聞いてみないと……」 そう口にしたキュアブロッサム、その言葉を聞き、 「!? The name of Kouga which killed Ms.Fate why comes out ?(!? なぜ、フェイトを殺した鋼牙の名前が出てくる?)」 「は!? 何言ってやがる、鋼牙がフェイトを殺したってどういう事だ?」 「そうです、そんなことあり得ません」 「それは間違い無い。冴島とはこの地に来てから数分の段階で私が出会った。それから彼女の名前が呼ばれた最初の放送までは殆ど一緒だったその彼に彼女を殺す事は不可能だ」 正確に言えば冴島邸を訪れた時のみ、一条を外で待たせ、鋼牙だけが中に入っていった事があった。 だが、その時間も十数分程度しかなく、何事も無かった様に戻って来ていた。 その時に何かがあったならば外で警戒に当たっていた一条が気付かないわけもなく、最低でも何かしらの疑心を抱く。 人知れずフェイトを殺したとしても、こういう証言が出るならば目撃者がいる筈。だが、鋼牙にも一条にも気付かれず冴島邸から抜け出す事など至難の業だ。 故に、そのタイミングでもフェイトを殺したという事はあり得ないという事になる。 「大体宝石野郎、鋼牙がフェイトを殺した所を見たっていうのか?」 「No...Mr.Karune said that(いいえ……駆音さんが言っていました)」 「カルネ、誰だそりゃ」 「いや、冴島から聞いている……バラゴの偽名らしい。その龍崎駆音の本名はバラゴではないのか?」 「Yes...(はい……)」 「一条さん、ということは……」 「ああ、恐らくバラゴはこの青い宝石に偽の情報を伝えたのだろう。冴島が殺し合いに乗っている危険人物である事と……」 「ちっ……汚ねぇマネしやがって……おい、宝石野郎、テメェの知っている事を全部話せ、時間が惜しい、今すぐにだ」 そう迫る良牙である。何しろ仲間をいきなり凶悪な危険人物されたのだ、その元凶が凶悪な危険人物である以上穏やかでいられるわけもなかろう。 「落ち着いて下さい、良牙さん。それよりも私からもお願いします、まず……貴方の名前から教えて下さい。何時までも宝石さんと呼ぶわけにもいきませんし」 「……宝石にまで『さん』付けする方もどうかと思うが……」 「Yes...I m Mach Calibur(はい……私はマッハキャリバーです)」 PART.3 呪詛 良牙達がマッハキャリバーから事のいきさつを聞いている間に読者諸兄にも説明をしておこう。 今更語るまでもないがマッハキャリバーはスバル・ナカジマのインテリジェントデバイス、分かり易く言えば相棒だ。 無論、この地においてもスバルはこの殺し合いを止める事を目指していた。 だが、邪悪な存在にその純粋な願いは歪められた―― そう、魔女の傀儡人形とされたのだ。その魔女の思うままに、彼女の意志とは一切関係なく陰惨な殺戮を強いられた。 それどころか、最初に遭遇した少女を始めとし、ズ・ゴオマ・グ、鹿目まどか、本郷猛、池波流ノ介、そして、スバル自身の最も尊敬する高町なのは、彼等を傷つけ、殺し、その屍をその自らの血肉として取り込んだのだ。 言うまでも無いがマッハキャリバーも彼女と共にその血塗られた道を進んだ。 問題はこの後だ。この後、ある出来事により、マッハキャリバーは破損し無用の長物と判断され廃棄された。 結果的にマッハキャリバーは支配から抜け出した形となる。 その際に、高町なのはのインテリジェントデバイス、つまり相棒であるレイジングハートも廃棄された事を付記しておく。 その後、破損を免れたレイジングハートは2度目の放送後、ある参加者と接触を果たす、その参加者こそバラゴ、あるいは龍崎駆音である。 その際にレイジングハートはバラゴに自身が把握している範囲(吸収後~解放間以外)の状況を説明、それを聞いた上でバラゴは幾つかの嘘を伝えた。 フェイト・テスタロッサは冴島鋼牙に殺された。 ティアナ・ランスターは涼邑零に殺された。 一方で相棒達を惨殺した元凶2人は今だ健在。 これらは嘘ではあるが、レイジングハートにそれを判断する材料は無い。それ故、レイジングハートはそれを全面的に信じバラゴこと駆音に協力したのである。 そしてその際にマッハキャリバーも回収された。もっとも、バラゴもレイジングハートも機能停止したと判断しただろうが―― そう、最強クラスの未確認生命体ゴ・ガドル・バの攻撃で武器としては破損しても最低限の機能は生きていたバルディッシュ、 同じ事がマッハキャリバーに起こらないとどうして言い切れる? 多少の破損はあったがマッハキャリバーは健在、万全とまではいかないものの十分使用は可能だ。 勿論解放された段階ではそれすらも停止していたかも知れない。だがバラゴの接触まで6時間以上、自己修復機能のお陰である程度は回復している。 そう、バラゴもレイジングハートも気付く事無く、マッハキャリバーは両名の対話を聞いていたのだ。 さて、ここまでの話を聞けばわかるが、マッハキャリバーはバラゴの発言の一部に嘘がある事に気付いていた。 そう、前述の元凶2人の内の1人は既にこの舞台から退場済み、それを行ったのは自身なのだからわからないわけがないのだ。 つまり、マッハキャリバーは気付いていたのだ。目の前のバラゴは味方ではない、レイジングハートを自身の目的、恐らく冴島鋼牙、涼邑零の抹殺に利用しようとしている事に。 では、何故それをレイジングハートに伝えなかったのか? このままではレイジングハートが血塗られた道を歩む事になるのは十分予測できる筈だ、警告ぐらいはできただろう。 バラゴに悟られ破壊されるのを恐れた? そうだろうか? しかし悪意による殺戮に利用されるぐらいならばまだ破壊された方がマシだろう。 さて、移動の最中、バラゴは自身の身の上話をレイジングハートにしていた。それをデイパックの中からマッハキャリバーも一応聞いていた。 その内容は要するにホラーと呼ばれる怪物に両親を殺され魔戒騎士となったという話だ。 その真偽は重要では無い。そう、利用するつもりの嘘であっても、利用するつもりで敢えて真実を語ったとしても、そういう打算関係無しに真実を語ったとしても、真実は意味を成さないのだ。 重要なのはその話を聞き、レイジングハートは彼に対する信頼を強め、鋼牙達に対する憎悪を増大させた結果だ。 『Kouga, I will never forgive you.(鋼牙。私はあなたを許さない)』 その言葉だけはマッハキャリバーに深く刻み込まれた。決して消える事の無い記録(メモリー)に――楔が打ち込まれたと言っても良い。 それは機械の発言とは思えない――憎悪の篭もった言葉に感じたのだ。 以前、相棒とこんなやり取りをした事がある。 『Because I was made to make you run stronger and faster(私はあなたをより強く、より速く走らせるために作り出されましたから)』 『うん。でもマッハキャリバーはAIとはいえ心があるんでしょ、だったらちょっと言い換えよう。お前はね私と一緒に走る為に生まれてきたんだよ』 そう、相棒は確かに言った、AIにも心はあると。 生まれてから間もない自分にはそれがまだよくわからな『かった』が、年単位でなのはの相棒であるレイジングハートには間違い無くある筈なのだ。 そう、明らかにレイジングハートはフェイトを惨殺した鋼牙に憎悪を抱いている。決して許しはしないだろう。 同時にそれは――自分に向けられた言葉だと感じた。 考えてもみれば当然だ――どんな事情があるにせよ、自分はレイジングハートの相棒を嬉々として奪いそれに何の疑問も抱かなかったのだ。 レイジングハートがそれを許す道理があるだろうか、いや断じて無い。 魔女によってその意志をねじ曲げられた? 事情があったから仕方が無い? 違う、そんな事は最早レイジングハートには関係が無い。 そうだろう、レイジングハートはバラゴの話だけで鋼牙の事情を一切把握していない。 恐らくなのはならば鋼牙の話を聞いた上で判断したのは想像に難くない。平時のレイジングハートならばバラゴの話はバラゴの話として受け止め、鋼牙の事情も少しは気に掛けるだろう。 つまり、それすら行わない程の強い憎悪だったのだ。もし鋼牙が何か言ったとしても、 『Cold head !!(頭を冷やせ!!)』 と言って一切考慮しないだろう。 それはそのまま自分にも当て嵌まる。いや、それ以上の憎悪と考えて良い。何しろレイジングハートにとってフェイト以上の存在を惨殺したのだからだ。 操られていたから仕方ないなんて言えるわけも無い。身内だから甘く許してもらえるわけも無い。 そう、レイジングハートに真実を伝えなかったのではない。 伝える資格が無かったから伝えられなかったのだ。 大体、伝えるといっても元凶の片方の生死だけだ、それだけ伝えて何になる? それだけで今更許されるわけないだろう? そしてバラゴはレイジングハートと共に戦いに向かった。自身はそれにどうする事も出来なかった。 正直、最早どうして良いのか判らない―― 唯々、レイジングハートの言葉だけがリフレインした―― 『Kouga, I will never forgive you.』 『Kouga, I will never forgive you.』 『Kouga, I will never forgive you.』 『Kouga, I will never forgive you.』 それは何時しかバグが何か変質し―― 『Mach Calibur, I will never forgive you.(マッハキャリバー、私は貴方を許さない)』 自身に向けられた言葉となっていた―― 『Mach Calibur, I will never forgive you.』 『Mach Calibur, I will never forgive you.』 『Mach Calibur, I will never forgive you.』 『Mach Calibur, I will never forgive you.』 それは決して解ける事の無い呪詛の言葉―― 『Mach Calibur, I will never forgive you.』 時系列順で読む Back 暁の決意!決着は俺がつける!!Next 悲しい叫び声、明かされる真実です!! 投下順で読む Back 騎士Next 悲しい叫び声、明かされる真実です!! 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(side.N) 恥ずかしい。恥ずかしすぎる。 おしおきだから仕方ないんだけど。 二人に胸を揉まれた揚句、チョコレイトプレイって…。 今まで生きてきた中で、一番恥ずかしい。もうお嫁に行けないよ…っ! 体に塗られたチョコレイトを二人に舐められながら、またしょうもない事を考えていた。 今すぐにでも逃げ出してしまいたいけれど、これはのっちに対するおしおきだから。 二人に隠し事をした報いをちゃんと受けなきゃいけない。だけど… (…やっぱり恥ずかしいよぅ…っ!) 舌が這うたびにピクンッと反応してしまう自分の体。 二人を抱くことはあっても、抱かれるのは初めてで。 今まで感じたことのない刺激に、少し戸惑ってしまう。 (で、も…ちょっと気持ちいい、かも…。……ん…?) 「はぁ…ん…どう、したの?…あ〜、ちゃん…」 あ〜ちゃんがふと顔を上げて、何かを考え込んでいる。何だろう…? あ〜ちゃんは答えてくれない。ただ物欲しそうな顔で、あたしの唇をじっと見つめている。 相変わらずゆかちゃんの舌は動いているから、体は反応してしまって。 少し頭の中をポワッとさせながらも、あ〜ちゃんを見つめ返した。 そんなにじっと見つめられたら恥ずかしいな…と思っていたら。 あ〜ちゃんの顔が近づいてきて唇を重ねられた。 (…甘っ!) すごく甘い。あ〜ちゃん自身の甘さに、チョコレイトの甘さがプラスされている。 胸焼けしそうな程甘いけど…あ〜ちゃんの唇の柔らかさに虜になってしまう。 「ん…のっち…」 可愛すぎるよ、あ〜ちゃん…。 「んふ…あ〜ちゃん、甘い…ね」 「…はぁ…のっちだって…甘い、よ」 もっとあ〜ちゃんの唇に触れたくて、また唇を重ねる。 舌を絡ませて、歯列をなぞって、吸ったり、唾液を交換したり…。 つい夢中になって、あ〜ちゃんの気持ちいいところばかり責めてしまった。 あたしが気づいた時には、あ〜ちゃんはもうイく一歩手前で。 (あっ!) 一つの考えが浮かぶ。 あ〜ちゃんがイったらそう簡単には戻らないし…あ〜ちゃんに責められるのは防げるかも! そう思って。あ〜ちゃんをイかせるために舌を駆使する。 (よし、もうすぐ!) もうあ〜ちゃんが落ちるのは時間の問題だった。なのに。 「んあっ!?」 体がビクンッと反応する。思いもよらないところからの刺激。 びっくりして目を向けると。そこには……閻魔様がいた。 …ヤバイ。これはかなりヤバイ。 ジーンズ越しに、ゆかちゃんの手があたしの大事なところに触れているのもヤバイけど。 何よりもゆかちゃんの顔が、オーラが…ヤバイっ!! 「のっち…?」 「っは、はいぃぃ」 怒ってるっ!かなり怒ってる! 「何あ〜ちゃんをイかせちゃおうとしてるのかな?」 「い、いや、あの…」 バレてる!?あたしの計画バレてるよ!! 「ちゃんとおしおきだってわかってる…?」 「わかってる!いや、わかってます!」 それはもうっ、身に染みて理解してますっ! 「まったく…」 …ゆかちゃん怖いよ〜…。 あたしを叱っていたかと思うと、今度は矛先があ〜ちゃんに向かった。 「あ〜ちゃんもだめじゃない。おしおきしてるのはゆか達なんだから」 「あう…ごめん…」 あ〜ちゃん謝らせてごめんね。原因を作ったのはあたしなのに…。 「もう…。あ〜ちゃんにもおしおき!」 え…?あ〜ちゃんに?と思った時には、遅かった。 あ〜ちゃんの唇はすでにゆかちゃんに奪われていて。 「ああぁぁっ!!」 あああ…あ〜ちゃんの唇がぁっ!唇がぁっ!! 口をポカーンと開けたまま呆然としてしまう。 あ〜ちゃんの唇…あたしのあ〜ちゃんの唇が…。 呆けているあたしを余所に、ゆかちゃんはどんどんキスを深くしていく。 「ん…ふ…んう」 「…はぁ…んんっ」 うわ…これは…エロいっ…。 自分の目の前で、自分の愛しい美少女達が、深くキスをして、舌を絡ませている…。 めったに見られるものじゃない。 (これは呆けてる場合じゃないよねっ!) じっくりと美少女二人のキスを目に焼き付ける。 (…二人とも、すごくエロいよ…。…ゆかちゃん、深すぎ…) ゆかちゃんの強引で激しい、深いキスは、あ〜ちゃんの意識をすぐに奪ってしまう。 (もう持たないだろうな…あ〜ちゃんの顔、とろけちゃってるもん…) そしてゆかちゃんがとどめとばかりに舌を強く吸い上げると。 あ〜ちゃんはビクンッと大きく体を震わせて、荒い息を吐きながらゆかちゃんに凭れかかった。 (あ〜ちゃん、イっちゃたんだ…。…でも…かなり良いもの見たかも…) 一生に一度見れるか見れないか、なものを見れてあたしはかなりドキドキしていた。 (役得役得…ん?) いつの間にか、ゆかちゃんがあたしを笑顔で見つめている。 「のっち…?かなり良いものみれたでしょ?」 「う、うん!」 正直に認めてしまった。だって…ドキドキだもん。 「ふふ…じゃあ、のっち…」 「?」 女神様と淫魔が合わさったような美しく妖艶な笑みで。 「次は…のっちの番、よ…」 ゆかちゃんはあたしに、そう告げた…。