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「…参りました」 青年は敗北を認めた。 青年の前には、ボロボロになったゆっくりまりさがのびており、それに相対するように勝ち誇った表情のゆっくりめーりんと、その飼い主の紅美鈴がいた。 吸血鬼の館・紅魔館の門番である美鈴は武術の達人でもあるので、彼女に試合を申し込む人間がしょっちゅうやってくる。門番中に相手をするわけにはいかないので、美鈴は休日の度に人里まで向かい、挑戦者の相手をしている。今のところ、彼女に試合を申し込んで勝った人間はいない。 その美鈴が最近ゆっくりを飼い始めたという噂が上がり、彼女が飼っているならゆっくりも強いはずだ、という考えから、自分のゆっくりを育てて美鈴のゆっくりに挑戦したいという者が現れるようになった。 実際、彼女の飼っているめーりんは強かった。元々、美鈴は門番を手伝わせるためにめーりんを鍛え始めたのだが、噂を聞いた飼い主達がやってくるようになってからは、美鈴は人里へ向かう時にはめーりんを連れて行き、めーりんへの挑戦者の相手もしていた。美鈴の教育の賜物か、こちらも未だ負け知らずだった。 「いやあ、相変わらずお強いですね」 先ほどのまりさの飼い主が美鈴に話しかける。美鈴は、そのまりさを彼女の"気を使う程度の能力"で回復させているところだった。 「いえいえ。貴方のまりさもだいぶ強くなってますよ」 美鈴は回復を続けながら笑顔で答える。 その後も世間話などを挟みつつまりさの回復は続けられた。美鈴は基本的に穏やかな性格で、どこか親しみやすさを感じさせる。それも挑戦者が多い理由の1つかもしれない。 まりさがすっかり元気になると、 「もっと強くしてまた挑戦しますね!」 と言い、青年は美鈴と別れた。この日の挑戦者は彼で最後だった。 「さてと、私たちも帰ろっか、めーりん」 「じゃお!ゆっくりかえるよ!」 日が暮れ始めた帰り道を美鈴とめーりんが歓談しながら歩いていると、前方に人影が見えた。 「やぁやぁご両人。初めまして、かな?」 「はぁ、初めまして。え~と…失礼ですがどちら様で?」 「ああ、私は勇儀っていうんだ。宜しく」 星熊勇儀…伊吹萃香の古い友で、萃香同様四天王の1人だった鬼だ。今は、地上に嫌気のさした他の鬼達と共に地底に住んでいるという。 「…あ!萃香さんのお知り合いの」 「お?あんたも萃香知ってんのか」 「ええ…」 美鈴も萃香の強さを身をもって知る1人である。 「…で、一体何の用でこちらまで?」 「単刀直入に言おう。勝負がしたい」 「…ええ!?」 紅魔館の図書館の主、パチュリー・ノーレッジ…先日地底に向かった霧雨魔理沙と交信していた…の話によれば、勇儀は勝負事の際に、片手に酒を満たした杯を持ち、酒を零さないようにするというルールを自らに課して戦うとのことだった。そのルールがなければ相当な実力者に違いない。普通の人間相手なら強い美鈴も、相手が妖怪や鬼…しかも元四天王ともなれば話は別だ。勝ち目がないのはともかく、無事でいられなくなるのは避けたい。 「いや、あの、それはちょっと…」 美鈴は丁重に断ろうとした。 「ん?…ああ、悪い悪い。言い方が悪かったみたいね」 「…へ?」 「別に私があんたとやり合おうってんじゃないんだ。…ほら」 と言って勇儀は、自分の足下を指す。そこには勇儀と同じ顔の饅頭…ゆっくりゆーぎがいた。 「あんたも飼ってるんだろ?あんたのゆっくりと、私のゆーぎで、勝負。いいかい?」 「ゆっくりしょうぶしてね!」 ゆーぎが続けて言う。 美鈴はしゃがみ込んでめーりんに聞く。 「どうする、めーりん?」 「じゃお!めーりんしょうぶしたい!」 「大丈夫?疲れてない?」 「だいじょうぶだよめいりん!」 「そっか。…それなら」 美鈴は立ち上がった。 「いいですよ。その勝負、受けて立ちます!」 「じゃおおおおおん!」 2人と2匹の表情は自信に満ちあふれていた。 2匹の戦いは引き分けに終わった。実力はほぼ互角で、相打ちで勝負が決まった。 「あんたのめーりん強いなぁ」 「貴方のゆーぎもなかなか」 美鈴は2匹を回復させながら勇儀と談笑していた。地上の妖怪の話…特に風見幽香の話に、勇儀は大いに興味を示した。勇儀はどこからか酒を取り出し、自分で呑みつつ美鈴にも勧めたが、回復が終わってないので、と美鈴は断った。気を使っているときに酒などの外部刺激が入ると気が乱れてうまくいかなくなるのだ。 2匹の回復が終わると、空が黒くなり始めていた。 「あんたが気に入ったよ。今度ゆっくり酒でも呑もう。あと地底も案内してあげる」 勇儀は美鈴の肩を掴み笑いながら言った。めーりんとゆーぎはすっかり仲良くなったようで、しきりにじゃれ合っている。 「ええ、その時はこの子も連れて」 「ああ、待ってるよ」 そうして、2人はそれぞれ自分のゆっくりを連れて帰路についたのだった。 以下作者の言い訳など 最近のチル裏のやりとりを見て思い切って投下することにしました。実は発端になった(?)コメント(めーりんとこまちネタで~)を投下したのは自分です。たぶん書きます。 シリーズものっぽいタイトルですが、今のところあと1本しか考えてません。 美鈴の使う気=気功とかそれ的な何か…という解釈です、一応。 戦闘描写は…勘弁してくださいorz 感想、質問、誤字報告等あれば下のコメント欄へ。閲覧ありがとうございました。 尻尾の人 「ゆっくり酒を飲もう」を ゆっくりを漬けて発酵させた酒か何かだと思ってしまった。 -- α (2009-02-03 03 59 09) ↑ そういうのもあるのか…! 表現変えた方がいいですかね? -- 作者 (2009-02-03 22 58 30) 名前 コメント
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アルシャードセイヴァーRPG~キャラクターシート~ 名前 森河なみ PL 西博士 年齢 10 性別 女 種族 人間 職業 小学生 瞳の色 桃色 髪の色 紫色 肌の色 白色 身長 ちまい 体重 かるい 使用経験点 938/1125(レベルアップ885/汎用特技0/常備化53) ◆シャード 色彩 透明 形状 十二面体 場所 衣服 ◆ライフパス 出自 超病弱 特技 耐える心 境遇 悩み多き人生 特技 情報:ウェブ 経験 記憶 クエスト 記憶を取り戻す 邂逅 同行者 コネクション トキノ・R・ケイ クエスターレベル 13 加護 C1 キャスター 1 オーディン C2 アルケミスト 9 ヘル C3 リターナー 3 ブラギ C4 C5 ◆能力値 体力 反射 知覚 理知 意志 幸運 基本値 9 9 13 15 14 13 ボーナス +3 +3 +4 +5 +4 +4 ◆戦闘値 基本 クラス修正 未装備 武器右 武器左 魔法右 魔法左 防具 装飾 特技 その他 現在値 C1 C2 C3 C4 C5 命中値 3 0 3 2 8 -2 6 回避値 3 0 4 1 8 8 魔導値 4 2 6 2 14 -1 +1 14 抗魔値 4 1 5 1 11 +1 12 行動値 8 1 7 3 19 19 耐久力 9 6 49 18 82 -2 80 精神力 14 7 62 21 104 +6 110 攻撃力 ---- 0 2 2 4 <殴>+10 --------- --------- <殴>+14 --------- --------- 魔法攻撃力 ---- 1 7 2 10 --------- <氷>+10 --------- +1D <氷>+1D+20 --------- --------- 防御修正 斬 2 5 3 10 刺 2 5 3 10 殴 1 5 3 9 炎 2 3 5 3 13 氷 2 3 5 3 13 雷 2 3 5 3 13 光 5 2 7 闇 5 2 7 射程 視界 20m 視界/20m 代償 10MP -/10MP 戦闘移動 13 1 7 3 20 20 全力移動 26 2 14 6 48 48 部位 装備名 命中 回避 魔導 抗魔 行動 耐久 精神 攻撃力 魔法攻撃力 防御修正 備考 斬 刺 殴 炎 氷 雷 光 闇 武器右 時空波動砲 -2 <殴>+10 対象:範囲(選択)。1ラウンド1回 武器左 魔法右 アイスケイジ -1 <氷>+10 魔法左 マナガード 2 2 2 防具 チャンバーコート +1 2 2 1 3 3 3 アルケミスト特技の代償-1発(最低1発、計算済) 装飾 ハーディフィールド 5 5 5 5 5 5 5 5 装飾 アブソリュートプラス 氷と神属性ダメージ+1D 乗物 その他 チャンバーシステム 時空波動砲を種別:錬金化 その他 アドバンスドスタッフ 種別:錬金のアクセサリーを追加で一つ装備出来る その他 時空障壁 3 3 3 3 3 3 2 2 アイテム名 種別 所持数 効果 未来食料 使い捨て(未来装備) 3 HPとMP7D回復、シーンの間ダメージ+1D 未来結界 使い捨て(未来装備) 1 結界を構築する。結界内でのあらゆる判定+2 魔法抑制薬 使い捨て(未来装備) 3 シーンの間抗魔値+2、魔法攻撃からのダメージ-1D 当たり券 使い捨て(未来装備) 1 財産点を10点入手 魔法弾 使い捨て(錬金) 32 アルケミスト特技の代償を払える 貧乏 ライフスタイル 0 財産点0 廃屋 住宅 0 ダンボールハウス暮らしを堪能できる 時空鞘 その他 1 武器を隠せる 時空マント その他 1 防具を隠せる 兎の足 使い捨て 1 中途半端な常備化点合計を埋め合わせ出来る。地味に登場判定も振り直せる ◆特技データ 特技名 LV 種別 タイミング 対象 射程 代償 効果 ◆キャスター アブソリュートアーツ 1 常時 自身 なし なし 氷属性を装備してると魔道値+1 ブーストマジック 1 マイナー 自身 なし 3MP 魔法攻撃のダメージ+1D ◆アルケミスト 錬金の業 1 自 常時 自身 なし なし アルケミスト装備常備化可能 スフィアマジック 1 オート 自身 なし 1発 魔法の対象を範囲(選択)に拡大 チャージショット 1 ムーブ 自身 なし 1発 ダメージ+1D マジックバースト 2 セットアップ 自身 なし 2発 武器のダメージ修正を魔法攻撃に載らせる リミットコード 3 ダメージ直前 自身 なし なし 3発以下の魔法弾を消費してダメージに+[消費数]D マナインターセプション 4 リアクション 自身 なし 4発 回避値の代わりに魔道値を使用 シンクロコード 5 セットアップ 自身 なし 1発 シーンの間魔道判定のクリティカル値-1 ゾーンバースト 6 常時 自身 なし なし 範囲または場面攻撃のダメージ+CL(9) クリスタルサポート 7 常時 自身 なし なし プリプレイでCL+2(11)個の魔法弾所持 チャージショットII 7 常時 自身 なし なし チャージショットの効果+2D(合計ダメージ+3D) マナリチャージ 8 マイナー 自身 なし 20MP 消費した魔法弾をCL(9)個まで再使用可能にする ◆リターナー マインドロック 1 判定直後 単体 15m 5MP 1シナリオに2回対象のダイス目に+1、これによってクリティカル化は可能 情報端末 1 判定直前 自身 なし 1MP 1シナリオに2回情報収集判定+3 未来装備 1 常時 自身 なし なし 未来装備常備化可能 クロックシステム 2 判定直後 単体 視界 3MP 1ラウンドに1回判定を振り直させる 未来技術 3 メジャー 単体 至近 なし 1シナリオに3回対象の武器または魔法装備を未来装備に改造し、ダメージ+3 ◆汎用特技 シールエリア 1 魔 メジャー 自身 なし 1MP シーンに結界を張る リードマジック 1 魔 常時 自身 なし なし アルケミストCL(9)レベルまでの魔法を所得出来る 耐える心 1 常時 自身 なし なし 耐久力-2、精神力+6 情報:ウェブ 1 常時 自身 なし なし ウェブ関係の情報収集判定+2 ◆常備化計算 アイテム名 常備化 時空波動砲 25 チャンバーシステム 20 チャンバーコート 20 アドバンスドスタッフ 30 ハーディフィールド 100 アブソリュートプラス 50 アイスケイジ 100 マナガード 20 時空障壁 30 未来食料 40 未来結界 10 魔法抑制薬 20 当たり券 10 魔法弾x32 96 時空鞘 2 時空マント 2 兎の足 5 合計 580 設定 ・まさかの小4の時間逆行者。時間跳躍の事故により時間管理局の記憶だけじゃなく過去に飛んだ理由まで喪失してる。 ・超内気の恥ずかしがり屋。おまけに時間跳躍以前から身体が弱くて何故選ばれたのは謎。もちろん本人にも。 ・しかし頭は非常にいい。余裕で天才と名乗れるレベル。 ・顔を殆ど埋め尽くす分厚い眼鏡を普段から掛けてる。外すとかなり可愛いだけど素顔を見られるのが苦手らしい。 ・年齢と出自のせいで収入源は未来の知識を利用した裏技しかない。小学生の身分でアパートを取れる事も出来ず現役のホームレス少女。 ・一応は住所を誤魔化して学校を通ってる。 ・未来知識を置いても機械いじりが得意。 ・髪型は三つ編み。普段から可愛らしい子供服を着て、シャードはボタンに埋めてる。時空鞘とマントもアクセサリー型で、多少のおしゃれの心得は見られる。 ・しかし愛用武器は身長を遥かに超えてるチャンバーシステム搭載型の大砲と来た。
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《公開済》SNM000689 シナリオガイド 公式掲示板 平穏な一日、あなたは何をしていましたか? 担当マスター 篠崎砂美 主たる舞台 (無し) ジャンル 学園生活 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2010-07-09 2010-07-11 2010-07-15 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2010-07-28 2010-08-11 2010-07-30 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) LC同士、学校の喫茶店で会話をする +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 特訓する +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 **さんとデート +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 双拳事件のレポートを書く +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 ぼーっとする +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM 不特定の場所 学園生活 正常公開済 篠崎砂美】
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シド・レスポールの記憶スキル。 「自身の「楽しみ」に関する記憶の一部 」から取得。 自動発動スキル。 「技術_操縦(50)」、「制作_料理(30)」、「技術_アイドル(30)」を自動取得できる。 SPを使用して上乗せすることも可能。 趣味はカラオケとバイクと料理。
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《公開済》SNM000371 シナリオガイド 公式掲示板 別の平穏な一日、あなたは何をしていましたか? 担当マスター 篠崎砂美 主たる舞台 (無し) ジャンル 学園生活 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 リアクション公開予定日 2009-12-09 2009-12-11 2009-12-15 2009-12-28 リアクション公開日 2009-12-27 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 学校の喫茶店で会話をする +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 特訓する +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 **さんとデート +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 過去の事件のレポートを書く +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 ぼーっとする +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM 不特定の場所 学園生活 正常公開済 篠崎砂美】
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第四話 『俺さんなんて嫌いです』~ローマで嫉妬の休日~ ~1950年 とある前線基地 芳佳自室~ しかし、恋というものは本当にままならない物だと思う 特に相手が普段何を考えているかもわからない朴念仁ならなおさらだ もうかれこれ5年以上ず――――っと一緒にいるのに・・・ 意識的に無防備な姿だって晒してるのに・・・(昨晩だって毛布をかけてくれただけだったし) 私、そんなに魅力無いかな・・・? 芳佳「やっぱり胸なのかな?」 あまり成長していない胸を触る・・・むなしくなった もし5年前に戻れるなら、自分に忠告してやりたい 芳佳「俺さんを好きになるなら覚悟しておけよって」 そう、彼氏無し=年齢で20歳を迎える覚悟がお前にあるのか?と ちゃんと恋心を自覚したのって確か・・・あぁローマで一緒に遊んだ日か 芳佳「あ!あとイソフラボン摂っとけも忘れちゃダメだ!」 無駄な努力では無いと信じたい ~1945年 第501統合戦闘航空団基地~ みなさんこんにちは、どうも俺です、これでも忍者やってます 今日は悩みがあって、相談室まで出向いてきました エイラ「ふむふむ、なるほどネ」 エイラ「最近宮藤が冷たいと、お前の御飯だけ無くて、出撃する時もキスしてくれないと」 ちなみにエイラとは、大切な人に対して想っている事が似ているようで妙な連帯感があり、結構仲がいい 俺「キ、キスじゃない!魔力供給だ!!」 エイラ「周りから見れば、単なるキスにしか見えないゾ」 エイラ(大方、宮藤が大尉と俺がキスしたので嫉妬してるだけダロ、チッ見せつけやがって) エイラ「占いで解決方法出たゾ、うん、明日お前ら非番ダロ?二人でローマ行って私の頼んだ物買ってきてくれヨ」 俺「え、それなんか意味あんのか?」 エイラ「いいから宮藤と行ってコイ!!あと、このメモに書いてあるとこ行って、その通りに行動すれば、宮藤も機嫌直すカラ」 俺「これ大丈夫か?大体、お前自体がサーニャとそう上手くいってないのに・・・」 エイラ「うるさいヨ!いいからお前はお姫様のご機嫌取ってコイ!!!」 本当に効果あるんだろうか?占いも適当だったし、この相談室も効果無いって評判だし・・・ ~食堂 調理場~ コツコツ グツグツ おはようございます、宮藤芳佳です、今日も私はリーネちゃんと一緒にみなさんの朝食を作っています、朝御飯は一日の力の源、手は抜けません え?俺さんの分?ミーナさんかハルトマンさんに作ってもらえばいいと思います リーネ「芳佳ちゃん、実はね、お願いがあるんだ」 芳佳「なに?リーネちゃん」 リーネ「実はね、お紅茶の葉っぱが切れちゃって、明日芳佳ちゃん非番だから買ってきてもらえたらなーって」 芳佳「え、外出許可が出るならいいけど・・・非番なのって私と・・・」 リーネ「俺さんだね」 ニッコリ リーネちゃんは、きっと私達が仲直りできるようなきっかけを作ってくれているんだとなんとなく解かる 芳佳「でも・・・」 今まで散々意地悪してきたのに、今更「一緒にローマでお買いものしよう」なんて口が裂けても言えない リーネ「俺さんとケンカしちゃってからの芳佳ちゃん、なんか寂しそうだったから」 芳佳「でも私、俺さんに嫌な所たくさん見せちゃったよ」 リーネ「それでも芳佳ちゃんは、本当は仲直りしたいんでしょ?」 そう、本当は解かっているバルクホルンさんから魔力供給を受けたのも、私を助けてくれるためだったって事は、でもこの胸のモヤモヤが自分でも理解できない どうして俺さんとバルクホルンさんがキスして私が嫌な気分になるのかも理解できない それでも・・・私は俺さんと仲直りしたい 芳佳「・・・うん」 リーネ「だったら、ちゃん『姫――――ッ!!』 芳佳「うわっ!」 リーネ「ひっ!!」 いきなり天井から俺さんが現れて、私もリーネちゃんも驚いてひっくり返ってしまう 俺「姫!明日!俺とローマ行きましょう!!」 芳佳「う、うん」 私の悩みがアホらしくなる程、あっさり決まってしまった ~翌日 ローマへ向かう道中~ 俺さんの運転するベスパで、私達はローマへと続く道を走っています 芳佳「なんでいつもこんなに簡単に許可降りるんだろう?」 本当に不思議に思う ちなみに何故ベスパかと言うと ルッキーニ『カップルでローマ行くならやっぱりベスパだよね~』 という意見があったからです カ、カップルじゃありませんから!!//// でも、こうしてバイクを運転する俺さんにしがみついてる私っていう光景は、周りから見たらカップルに見えたりするのだろうか? 少し、気になります そんな私の揺れる?想いを乗せて、俺さんはただひたすらに安全運転 その表情は無表情、自分で誘ったくせに楽しくなさそう やっぱり私とじゃ楽しくないのかな? ~ローマ市街地~ 芳佳「うっわー!すっごい綺麗な街だね~!!!」 さっきまでの不安やイライラという物が全てふき飛んでしまうくらいローマの街は美しかった、こんな綺麗な街見たらさすがの俺さんも・・・ 俺「そうですね、正直驚きました・・・さて、ではエイラから頼まれた用事を行いましょう」 あんまり感動していませんでした 芳佳「え!?もうちょっとこう、雰囲気というか・・・」 俺「時間がありません、急ぎましょう」 まさか俺さんが私を誘ったのはただ単に今日私が非番だったから? 俺「えーと、まずはスペイン広場に行って『じぇらーど』なる物を一緒に食べるそうです」 ――――――――――――――――――― ~スペイン広場~ 沢山の仲睦まじいカップルに混ざって私と俺さんは隣合ってジェラードを食べています 俺「おいしい・・・」 ふふっ、私の作った卵焼き食べてる時とおんなじ顔してる 卵焼きといい、意外と甘党なんだよね あれ?私普通に笑えてる・・・最近、全然素直に笑えてなかったのに・・・ 俺「姫のやつは何味ですか?」 芳佳「レモンだよ」 俺「す、少しいただいても・・・」 芳佳「いいけど・・・あ、そうだ!」 いい事を思いついた、今日がとても楽しい1日になりそうな、そんな素敵なアイディア 芳佳「今日だけ、私を主君じゃなくて普通の女の子として扱ってくれるならいいよ」 芳佳「敬語もダメ!私の事も・・・よ、よ、芳佳・・・って呼んで」//// 自分で言ってなぜか恥ずかしくなってしまう 悩んでいます!俺さんはとても悩んでいます! 芳佳「うーん!レモン味はとっても美味しいよ!」 わざと俺さんに見せつけるようにして食べてみる、これでダメ押しになるはずです!! 俺「わ、わかった・・・よ、よ、よし、芳佳!」//// 決意を固めた俺さんが初めて私の名前を呼んでくれました 俺さんの顔が真っ赤です、ちゃんと呼んでくれたご褒美に残っていたジェラードを全部俺さんにあげて、私達はようやく今日という休日を楽しみ始めました 俺「じゃあ、次いこうか芳佳」 芳佳「うん♪」 俺さんが目を合わしてくれません、でも全然嫌な感じじゃなくて・・・ なんか可愛くて、微笑ましくなってしまう感じで・・・ それから私と俺さんは色々な場所を巡りました ~トレビの泉~ トレビの泉では、その意味も理解せずにエイラさんの指示通りにコインを2枚二人で投げ込みました そうしたら ローマ市民「ヒュー!嬢ちゃん達は若いのにもう理想の相手見つかったんだね!」 と、要領を得ない声をかけられ、その行為の意味を聞かされました 芳佳「////」 俺「////」 お互いに恥ずかしすぎて・・・ 俺「な、なに・・・別に恥ずかしい事じゃない!俺は姫の影“一緒にいる事”に違いは無い!!」 芳佳「で、でも!今日の私は俺さんの主君じゃないよ!!」 なんで私はこんなに必死なんだろうか? 俺「そ、それは・・・」 芳佳「忍者じゃない俺さんは私とは一緒にいてくれないの!?」 俺「な、内緒だ!!今日のお前が俺の主君じゃないなら答える義理も無い!!!」//// うまく誤魔化されました ~真実の口~ これは私でも知っています!この石でできた、顔をかたどった彫刻に手を入れた時に、偽りの心がある者は手首を切り落とされるそうです・・・ 芳佳「じゃあ俺さんからどうぞ!!」 俺「よし・・・」 どうせこんな物は迷信・・・・ 俺「うわぁぁぁぁあああああーーー!!!!」 はいはい、服に手を突っ込んで『手が無くなったー』ですよね、ベタなんだから ブシャ――――!!! 芳佳「・・・・」 俺さんの手からもの凄い勢いで血が噴き出しています・・・ 芳佳「治癒魔法―――――!!!」 ―――――――――――― 汚いです・・・忍者は汚いです・・・幻術とか・・・ エイラさんのメモに『本気で騙せ』って書いてあったからっていくらなんでも酷いです 本気で心配したのに・・・ ~ローマの街が一望できる建造物~ 俺「まだ怒ってんのかよ?」 芳佳「怒ってない」 俺「怒ってんじゃん」 芳佳「俺さんがしつこいからだよ」 ローマの綺麗な街並みを見ながら、私達はこんなどうしようもない話をしています でも、なんだか幸せです・・・ そうだ・・・ずっと聞きたかった事、聞いてみよう・・・ これを聞かないと、私はきっと前に進めないから 芳佳「ねぇ、俺さん」 俺「ん?」 芳佳「もし、私が他の男の人とキスしたら俺さんはどう思う?」 俺「嫌だ!!!・・・・あ・・・いや・・・その」//// 芳佳「えへへ」 これだけで、私は満足してしまいました ~帰り道~ 頼まれていたお買いものも全て終え、私達は今帰路についています 行きと一緒、俺さんとベスパに二人乗り、違うのは私の気持ち 俺「ひ、姫!強くしがみつきすぎです!!」 芳佳「そんな事ないよー普通だよー」(棒) 嘘です、思いっきり抱きついています、勿論私の心臓はバクバクです で、なぜこんな事しているかと言うと、私気付いちゃいました 俺さんの事が好きで好きで、もうどうしようも無い事に でも、私から告白なんてしません、してあげません だって私は扶桑の撫子、いつか戦争が終わって『姫と忍者』じゃなくて 『宮藤芳佳と俺さん』になる時までに、俺さんの事をメロメロにしてやろうと思います 芳佳「俺さん、覚悟してね!」 俺「は?どういった覚悟でしょうか?」 芳佳「さーねー、なんだろうね♪」 俺「?」 ~その日の夜 エイラ・サーニャ自室~ エイラ「うん、俺と宮藤は上手く仲直りできたっぽいナ!」 何度占っても悪い結果は見えてこない エイラ「よかったよかった」 俺「エイラ!!」 ブラン エイラ「ウワァァァアア!!」 俺がいきなり天井からぶらさがってきた・・・し、心臓が止まるかと思った 俺「頼まれていた枕だ、注文多くて探すの大変だったぞ」 エイラ「ん、サンキュ」 俺「あと、ありがとな・・・お前のおかげで姫と仲直りできた」 エイラ「私はなんにもしてないヨ、お前と・・・宮藤が頑張ったんダロ?」 俺「それでも、俺はお前に感謝する、もし・・・お前が困った時は、必ず俺がお前を助けるよ」 エイラ「そっか、んじゃ期待せずに待ってるヨ」 ~1950年 とある前線基地 宮藤少佐自室~ そうだった、あの頃の私はとっくに覚悟を決めていたじゃないか、戦争が終わるその時まで待つと メロメロにできていない気がする・・・ ま、まだ慌てるような時間じゃない・・・大丈夫・・・大丈夫・・・ それでも、やっぱりここまで効果無いと落ち込むなぁー コンコン部屋をノックする音でふと我に返る 「宮藤少佐!お手紙です!!」 芳佳「誰からだろう?」 芳佳「エイラさんと、サーニャちゃんからだ!!」 芳佳「懐かしいなぁ~」 《次回予告》 ~1950年 とある前線基地 宮藤少佐 自室~ 手紙の内容によると今、二人は一緒に暮らしているそうです 同封された写真には二人で寄り添いあって微笑んでいるエイラさんとサーニャちゃんが写っています 芳佳「幸せそうだなぁ~いいなぁ~」 そういえば、エイラさんからの手紙に懐かしい事が書いてありました 【今更だけど、あの時俺が後押しして、宮藤が手を差し伸べてくれなかったら、私は一生ウジウジ悩んだままだったと思う、ありがとう】 芳佳「・・・」 あの日、エイラさんが大切な人のために己の限界を飛び越えた日 『人が人を思う』という事の美しさを、改めて知った日 うん!何を弱気になっているんだ!私も俺さんの事諦めないぞー!!
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パーソナルデータ PL名 九葉音 PC名 りる 種族 魔法人形 クラス FC/FM クラスレベル 10 使用経験点 年齢 16 性別 女 身長 160cm 体重 48g ライフパス 目的 大切な人を護る 職業 一般学生 宝物 姉妹 基本能力値 肉体 集中 反射 知識 幸運 基本値 16 21 14 25 19 装備武器 部位 装備名 武器 エクリプスデイ 防具 フェアリーローブ アクセA ディバインピース アクセB 禁断の栞 アクセC 高等魔術書 ステータス表1 命中C値 18 命中F値 5 回避C値 18 回避F値 5 調査C値 18 調査F値 5 移動コスト 3/8 ステータス表2 種族特典 「種別 魔」の被ダメ-28 準備期間を-1してコストを+1 クラス特典A 氷水雷風土耐性+12 「BS 凍結」無効 クラス特典B 耐久力-70 感情強度合計値-2 ↑ その他スキルや装備などの効果を記載する。 ステータス表3 戦闘能力値 種族 クラスA クラスB 武器 防具 アクセA アクセB アクセC その他修正 合計値 近接 18 射撃 14 回避 18 魔術 31 抵抗 27 敏捷 29 耐久力 105 精神力 119 物攻 38 魔攻 112 〈近〉耐性 25 〈遠〉耐性 22 〈炎〉耐性 55 〈氷〉耐性 71 〈水〉耐性 78 〈雷〉耐性 82 〈風〉耐性 65 〈土〉耐性 34 〈光〉耐性 24 〈闇〉耐性 24 取得スキル一覧 スキル名 SL 種別 タイミング 対象 射程 判定値 代償 コスト 概要 自 エナジーバースト ★ 1 フリーズフォース 20 1 禁じられた魔術 15 1 アブソルートゼロ 0 1 詠唱準備 10 1 セカンドチャンス 3 1 シャドウオーラ 0 2 BS耐性(封印/麻痺/眠り) 3 3 延長化魔術 0 4 寵愛を受けし存在 1 5 クイックフォース 3 7 高速禁術詠唱 5 9 マジックフォース 5 所持アイテム欄 アイテム名 個数 ブレスウォーター 5 キャラクター設定 黎明学園高等部1年。部活はTRPG部。所属委員会は文化祭実行委員会。 長い黒髪に、穏やかな物腰。成績は学年順位1桁台をキープし、スポーツもそこそこできる。 彼女に初めて会った人は、大抵どこかのご令嬢か何かなのかとあたりをつけるが…。それは違う。 彼女の家庭はそこそこ裕福だが、妹の治療費によって余裕がある状況とはいえない。 そのため、音はアルバイトを3つ掛け持ちしている。平日の朝はカフェ、夜は高めのレストラン、休日は単発のイベント関係(音楽発表会の受付とかが多い)と出来る限り働いている。TRPG部には時間の隙間を縫って頻繁に顔を出しているが、セッションにきちんと参加するのは月に1回程度。友人関係は広くもなく、深くもなく、校外学習の班決めで余らないくらいを保っている。クラスに特別仲の良い子が1人、仲良しな子が3、4人いて、1つのグループとして行動することが多い。また、バイトをしているという共通点で仲良くなった数人の友達がいる。 彼女の両親は海外にいるため、今は親戚の家にお世話になっている。母は写真家、父はパイロットで日本にいることの方が少ない。加えて、病弱な自分の妹を直視することができず逃げるように仕事に勤しんでいる。(自分たちは病院知らずだった。)小さい頃から親戚の家を転々としてきた。今は黎明学園に近い祖母の家に住んでいる。しかし、祖母はお茶の先生で大抵は京都の学校にいるので実質妹と二人暮らし。その妹も入院していることが多いので、実質1人ぐらしかもしれない。 妹が生まれる前から、親戚の家に預けられることが多く、実家(一応ある)で過ごした記憶はほとんどない。ただ、両親が日本に帰ってくる頻度が今よりも多く、帰国のたびにレジャー施設に連れて行ってもらったり、旅行に行ったり、円満な家庭を築いていた。状況が変わるのは妹が生まれてからである。妹は生まれた時から病弱で、保育器からもなかなか出れなかった。奏の出産と父親の出世、母親の地名度が上がった時期が物の見事にバッティングし、両親は仕事を選んだ。奏が1歳になるまでは母親が日本にいたが、誕生日の次の日には出国。2人は叔母の家に預けられた。そこから、1年長くて3年のペースで違う親戚に預けられるようになる。姉妹を預かると、養育費として多めでお金を貰えるため、親戚たちは受け入れを拒みはしなかったが自分たちの状況が変わるところっと他の家に投げてしまう。彼女は多くの親戚トラブルに巻き込まれたがその中でも、酷かったのが彼女が中学生1年生の時に預けられた矢作家でのことである。矢作家は、父親がリストラされたばかりだった。そのことを隠して2人を預かり、振り込まれる養育費で生計を賄っていた。その時、妹が長期入院せざるを得ない容体になる。かかりつけの病院はグレードが高く、治療費も高い。養育費により入院費は全て賄えるものの、それでは家計が成り立たない。まだハローワークに通ってすらいなかった矢作家の父親(音の叔父)は奏を小さなオンボロ病院に移させて入院費を抑えることにしたのだった。もちろん、音には隠してだ。音はお見舞いに行きたいというたびに(かかりつけの病院までは距離があり。いつも車で行っていた)断られることを不審に思い、すぐにいつもの病院に連絡。妹がいないことを確認した上で、矢作家の現状を調べて詰め寄った。それでも、叔父と叔母はしらばっくれるし、両親には連絡がつかない。彼女は、なんとかオンボロ病院を突き止め、そこから妹を連行。荷物を全てまとめた上で妹をかかりつけの病院に預けて自分は実家に帰った。ここまでの時間、妹の入院から3日間である。ちなみに、貴重品(実家の鍵や彼女名義の口座)は預けられた時に全て取られていた。それを隠してある金庫を見つけ出し、ロックを解除するのが最も大変だったらしい。彼女が実家に引きこもってから3日後に両親と連絡がつき、無事に別の親戚に預けられることが決まった。小・中学時代はゴタゴタが多く、転校を繰り返したため関係が高校まで続く友人なども特にできなかった。 高校に入学と同時に、祖母の家に居候を始め今に至る。早朝にはアルバイト、学校の授業中に内職で課題とテスト対策を済ませて、夜のバイトまでの時間に部活に顔出す。バイトが終わったら帰宅し、家事洗濯と料理をすませて寝る。ショートスリパーであり大体3時間ぐらいしか寝ていない。休日は派遣のアルバイトに出るが、夜には帰宅。妹に勉強を教えたり、一緒に夕飯を作ったりしている。 音は親戚をたらい回しにされてきたため、常に気を使って生活することを余儀なくされた。彼女が常時敬語で話すのもこのためであり、人の顔色を伺うこと、ないし自分が何を期待されているかを読み取るスキルが抜群である。また、矢作家での一件から、奏に対し過保護になった。そして、貴重品を管理すると言って奪ったり、養育費がまだ振り込まれてないから電話して欲しいと頼まれたり、自分たちを金づるだと思う家にも多く滞在したため、彼女が常時警戒心MAX、人間不信気味である。人の顔色を読むことには長けているが、人の感情の機微には疎い。一見矛盾しているが、つまりは人から自分が求められていることはわかるが、なぜ求められているのかはわからないというタイプである。人を慰めるのは上手だが、その人の気持ちは全くわかっていない。TRPG部の面々は薄々そのことに気が付いており、彼女が時折行う突拍子も無いロールはこのせいかぁと面白がっている。友人は必要最低限確保していて、グループの違う友人を持っているのも保険のためである。TRPG部に入ってのも、クラスが違う友人がいると何かと便利だろうと探した結果であり、日常の癒しになる程ハマるとは思っていなかった。基本的になんでも打算的で、必要だから動く、不必要だからやらない。その必要不必要の基準は日常を過ごすのに不便がなく、社会的に悪目立ちせず、妹が求めるかどうか。である。あとは、お金がもらえるかどうか、と将来お金につながるかどうかには少し判断が鈍るらしく、ブラックアルバイトでも給料未払い以外では文句ひとつ言わず働く。 TRPGをプレイする時のロールは、幅が広く敬語が唯一取れる時でもある。しかし、彼女のPCは総じて正義感と倫理観がぶっ飛んでいる。無いわけでもなく、変な方向に固執していたり、貫きすぎて頑固になっていたりどちらしろ部員をヒヤヒヤさせる時がしばしば。動画の迷惑スレスレプレイヤーなどはあまり好まないし、自分の技量でできる気もしないのでクライマックスまでには落ち着くのだが、序盤はかっ飛ばして行く。ちなみに、GM修行中。 バイトの他に、収入源としてW大学に自生するあるものを売る仕事に関わっている。直接売人をしているわけではなく、顧客リストの作成と管理、在庫や種類の把握と分配など、流通の手助けをしている。そこで稼いだお金は妹のためはもちろん、自分のためにも一切使わずに、全てためている。その理由は…?色々考えてるけど、多分いつかわかる。 最近痩せた。 とりあえず、こんな感じで…。随時修正する、かもしれない。思ったより書くのに苦戦した…。 ただとなりにいてくれる。 それだけで、嬉しかったんだ。 奏には不思議な力があった。 それは音だけが知っているし、音以外にも意味のない力だ。 奏は、音が苦しいとき、悲しいとき、つらいとき、まるでそれがわかるかのように傍にいてくれたのだ。一人で自室にこもっていても、いつの間にか部屋に入ってきて、膝の上にちょこんと座ってくる。押し入れに隠れて泣いていても、必ず見つけてくれる。加えて、奏は全然泣かない子だが、たまに大泣きして手がつけられないときがあった。そんなときは、だいたい音に限界が来てるときだった。音以外には大泣きをどうすることもできないので、病院へ呼び出される。そこで、奏を抱っこして穏やかな気持ちになるときに初めて、自分の精神も体も頑張りすぎ、ぎりぎりの状態だったことに気づかされるのだ。奏は音の分までないて、音を呼んで、休ませてくれるのだと、彼女は思っている。そのときに共通しているのは、奏がお姉ちゃん、ではなく「音」と名前で呼ぶことだ。まるで、存在を認めるように。彼女をあやすように。ちなみに、奏が小さい頃のおっとっー。という舌ったらずな言い方は音のお気に入りで動画に残っている。奏は音がいわば、負のオーラを発しているとすぐに気がつく。それが彼女の不思議な力なのだ。 音は奏が傍にいてくれること、自分を見ていてくれること。そのことに感謝してるし、だからこそ奏を溺愛している。 でも、音自身は奏が苦しいときになにもしてあげられない。体が熱で蝕まれてるときも、目眩で酔いと気持ち悪さと戦っているときも、変わってあげられない。せいぜい、手を握って声をかけるだけ。自分は自由に生活できるのに、こんなにも優しい彼女は不自由ばかり。 だから、音はお金も稼ぐし、目まぐるしい日々を送る。彼女の分まで。奏の体質を治す方法を見つけるために。そして、よくなった彼女が、好きなことをできるように。本家やら分家やら遺産相続やらなんて巻き込ませないために。 音の基本方針は、こんな感じかな。 名前 コメント
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1289713269/675-679 ふと時計を見ると3時を少し過ぎたところだった。 さっきから俺達は、とある店の前で順番待ちをしている。 落ち着いた佇まいの外観と、お嬢様然とした内装。そして外にいても微かに匂ってくる甘い香り―――。 忘れるはずもない。前回の偽装デートの時にも行った、あのスイーツショップだ。 別に来る予定は無かったんだが、少しばかり小腹が空いちゃってさ。そん時にたまたま近くにあったから寄ったって訳だぜ。 なにも桐乃が行きたそうにしてたからだとか、そんな理由では断じてない。 まあそんな事はさて置いて、まだ呼ばれるまで時間がかかりそうなので、俺は改めて周囲へと意識を向けてみる。 この前とは少し違い、今日は大勢のカップル達で賑わっている。確かあの時はカップルなんかほとんど居なかったんだが、 何かのイベントでもやってるのだろうか? ともあれ、そんなカップル達は仲睦まじく言葉を交わし、またはお互いにじゃれあったりして、あまーい空気が場に充満している。 もっとも、俺達も傍目には同じように見えているんだろうけどな。へへ。 そんなくすぐったい思いで桐乃を見ると、向こうも俺を見ていて、がっつりと目があった。 「な、なに?」 桐乃の顔が見る間に赤く染まっていく。と、 「もっとこっち来いよ」 「は?」 「いいから」 ぐいっと強引に桐乃の体を引き寄せる。 「あ、あんた…?」 「嫌か?」 「別にそういうんじゃないケド…」 少し俯きながら桐乃が身を寄せてくる。 甘い空気にあてられたのか、それとも何か別の事なのか…。ともかく桐乃の顔を見た瞬間、こうすること以外の選択肢は消えていた。 どうしてだかは自分でも良く分からねーんだ。まるでバカップルみたいだが、それでもいいさ。 むしろ、そう見ろってなもんだぜ。ただし、誰でもって言うわけにはいかないが。 「…ところで今回は大丈夫だろうな?」 「なにが?」 「この前の加奈子みたいに、俺達の事知ってる奴に会っちまわないかって事だよ。あいつはアホだったから良かったけどよ」 これだよ。こんな状況を知り合いに見られるのは非常にまずい。 一応は、この関係ってのは極一握りを除いては秘密のままなのである。 だけど 「あーそれなら平気」 俺の心配をよそに、ひらひらと手を振って桐乃が即答する。 「加奈子以外であんたの事知ってるのなんてあやせとランちんくらいだから。あやせは仕事だし、ランちんは予定があるって 言ってたし、だから大丈夫」 と言う事だった。 なるほど。確かにそれなら「そこら辺」はそんなに警戒する必要もないのかもしれない。 俺の方にしても、桐乃の事を知っているのなんて麻奈実やゲー研の連中以外にゃいないし、こっちも特に問題は無いはずだ。 麻奈実が一人でこんな店にくるとも思えないし、野郎どもならなおさらだしな。 まあ、部長ならラブタッチの「彼女」と一緒に来たりする可能性も無きにしも非ずだが、いくらなんでもさすがに無いだろう。…と信じたい。 「だけどさあ」 だが俺は、それでも一抹の不安を言葉にする。 そこまでの知り合いじゃなくても、学校の奴らや近所の誰かに見られたりしたらどうする? 前回だってそういうのでかなりビビってたよな、お前。 もし誰かに見られて、そっから話が広がって、それでバレたりでもしたら―――。 「別にいいよ」 俺の心をあたかも見抜いたかように制して、桐乃が言った。 「そりゃ見つからないに越した事はないけど、もしバレたらそれはそん時だから。そんなの最初から覚悟してる事だし」 「お前…」 その言葉に胸が熱くなった。 まったく、お前って奴は本当に凄いよ。それに引き換え、いつまでたっても俺は情けねえ。 後悔はしないとか言っておきながら、実のところは俺が一番ビビってたんだ。 くそったれ。本当に馬鹿だよ。いいぜ、今改めて言ってやる。例えこの先どんな――― 「それに、どうせ誰も信じないだろうしね。あんたみたいな地味面があたしの彼氏だなんてさ~。最悪、イザとなったら あんたに無理やり連れてこられたって事にすれば良いしぃ」 おいコラ!俺の感動を返せ! てかそれ言う?普通言わないよね!?今までやったどのエロゲーにだって、こんな場面でそんな落とし方するシーンなかったけど! あーいかん。やる気が一気に無くなってきた。どっかのとある主人公並みに臭い台詞吐こうと思ってた矢先だし、余計にダメージがでかいわ。 「ねえねえ、それよりもさ」 「あん?」 なに?お前まだ俺になんか言ってくんの?いっとくけど今の俺のライフはゼロよ。 「あれ、もう一回見せてよ?」 期待に満ちた桐乃の瞳だった。 はあ…仕方ねえな。 「ほらよ」 渋々手を差し出す俺。何の変哲もない手である。ただ一点、その指先を除いては。 「へへっ。おそろおそろ」 嬉しそうに桐乃が自らの手を重ねてくる。 その指先には、俺のと同じ指輪が光っていた。 ペアリング、というヤツらしい。 ここに来る前に寄ったアクセサリーショップで桐乃が選んだ物だ。 プレゼントしてやるつもりではいたにも関わらず、内心はどんな高い物買わされるかとドキドキだったんだが、 意外にも桐乃が選んだのはそう高くもないこれで随分とホッとしたもんだ。 その代わりにその場ではめる事を強制されたけどね。 はっきり言っておくが、恥ずかしいったらないんだぜ。 普段アクセサリーなんて着けない俺にしてみたら、まずこういうのを着けるって事自体になんか抵抗がある。 しかもいきなりお揃いで、さらにそれを見せっこだしな。恥ずかしいってレベルじゃねえぞ! まあ、だからって別に嫌だって訳じゃねーけどな。 俺と桐乃の関係をこれ以上ないくらいに表してる物だし、恥ずかしいけど嬉しいよ。 それに、さっきから周りの野郎どもが俺達(主に俺)を、驚きと若干の嫉妬が混じった視線で見てくるので、それが少しばかり心地良いしね。 へっ、どうだ。俺の桐乃は可愛いだろ。はっきり言って世界一だぜ。 でも変な目で見たらブッ飛ばすかんね。ペッペッ。 と、なんだかんだで復活してきた俺であったが 「イブの時もピアス買ってもらったけどあれは半分取材だったし、だからこれって初プレゼントじゃん? 超嬉しいし、ずっと大切にするから。その……ありがとね、きょうすけ」 重ねた指を絡ませながら桐乃が呟いた。 一瞬、魂が抜けてしまったかと思った。 今のそれ、お前反則だろ。場所が場所じゃなけりゃ、今すぐに抱きしめてやりたかったよ。 「あ、ほら。あたし達の番じゃない?」 名前を呼ばれたのにも気付かなかった俺を、桐乃が店内へと引っ張って行く。 落とされたり持ち上げられたり、本当にいつもいつもこいつには振り回されてばっかりだ。 でもいいさ。いつまでだって振り回されてやんよ。 * * 「結局食べきれなかったかあ」 「てかありゃ無理だろ」 店を出てプラプラと歩きながら、俺達はさっきの感想を口にする。 頼んだのはカップルセットとかいう、やたら馬鹿でかいパフェとドリンクのセットメニューだった。 どうやらカップルしか頼めないらしく、お陰さまでストローやスプーンが二本刺さってたりして、量以外にも相当な代物だったよ。 実際いろいろとあったんだが……まあ今それを話すのは止めておこう。 「完食したら記念品もらえたのにさ。なんでもっと頑張んなかったの?」 「俺を殺す気かよ」 「今日は仕方ないけど、次、次は完食だかんね?」 「…へいへい」 口の中に残る甘ったるさにウンザリしながら、俺は相槌を打つ。 でもお前、残念がってる割には随分と笑顔じゃんかよ。 相変わらず意味わかんねえけど、それなりに頑張った甲斐もあったのかもな。 「さて」 一つ背伸びをして気持ちを切り替える。 「それじゃあ最終目的地にいくか」 と――― 「…桐乃?お兄さん?」 あ、俺死んだな。
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1291723688/99-106 「デート…なんですね」 「あ、あやせ。これはだな…」 なんとか説明しようと思ったが出来なかった。 前回から知り合いに会いまくる上に、しかもよりにもよってあやせだ。マジで俺って呪われてるんじゃなかろうか? 「お兄さん、桐乃に手を出したらぶち殺しますよって言ったの覚えてます?」 光彩の消えた瞳であやせがにじり寄って来る。 もちろん忘れるはずもない。どんだけ俺がこいつを恐れていると思ってるんだ。 今だって近づいてくるあやせから離れることも出来ず、俺は「あ…ああ…」と声にならない声を上げているだけだ。 いや、俺だけじゃない。桐乃もこの迫力に言葉を失っているようだった。 キレイな顔…してるだろ?うそみたいだろ?殺そうとしてるんだぜ…こいつ…。 それに錯覚だろうか?何も持っていないはずなのに、あやせの手に何か光る物が見える気がする。マジ怖え。 「で、でもお前さあ、俺たちの事認めてくれたんじゃなかったの?」 だが恐怖で動かぬ体にムチを打って、俺はとある事実を口にした。 そう。こいつは知らない訳ではないのだ。というか当事者の一人であるのだが、そんなの説明してる余裕ないよね。 「う…それは」 ともあれ今の俺の言葉で、あやせの表情に光が戻ったようである。 やれやれ、助かった。どうやら今回も死ななくて済みそうだ。 そしてやや脱力した俺にあやせが言う。 「も、もちろん認めましたよ?桐乃の為ですし…。でも、こういう事まで認めた訳ではありませんから」 「こういう事って…。ただのデートだよ。お前が思ってるような事なんかないって」 「ええ分かってます。今はただのデートですよね。だけど実際にこうやってデートしてるって事は、手を出すのも 時間の問題って事じゃないですか?お兄さんの変態っぷりからして我慢できるとも思えませんし。だから言ってるんです」 へーなるほどね、だからかあ。 ……いやその理屈はおかしい。俺って奴はどんだけ信用がないんだよ。 確かに俺は、あやせの前で少しだけハメを外し過ぎたかも知れない。だけどさ、誰が見たってあんなのただのスキンシップの延長でしょ? それなのにたったそれだけの事でこうも変態に思われるだなんて、甚だ心外もいいところである。 ていうか俺も言いたいんだが、どこの世界に親友の兄貴を手錠で縛り付けるような女子中学生がいるんだっての。 むしろお前の方が変態じゃねーかと思うぜ。桐乃だって最近のあやせは頭がおかしいなんて言ってたしな。 まあでも、 「そういう事かよ」 そう不安に思っているならば、それを取り除いてやらなきゃいけないのは間違いない。 フッと微笑みながら、俺は改めてあやせへと向き直る。 「大丈夫だ、安心しろあやせ。誓ったっていい。桐乃にはそんな事しないよ。何故なら」 そして、これ以上ないくらいに真っ直ぐに見つめ、 「俺が手を出すのは、お前だけと決めているからだ!!」 言ってやった。どーだ今の俺の真摯な言葉は。 これであやせも桐乃には手を出さないって信用してくれるだろうぜ。 現にホラ、今までとはうって変わった目で俺を見て……ん? 「あ…あんた…」 「なっ…なっ…」 あれ~?何かな、この反応は? なんか思ってたのと違うけど、これってひょっとして。 「この、変態があああああ!!」 「やっぱり死ねエエェェェエェェ!!」 ・ ・ ・ 「お前ら少しは加減てもんをだなあ…」 「うっさい、バカ」 「ほんっとに最低ですね。お兄さんは」 痛む体をさする俺に、二人の辛辣な言葉が突き刺さった。 おかしいな?かなり正解を言ったと思ったんだが、どこでどう間違ってしまったんだろうか? ま、結果としてはあやせの不安を解消できたようなので良かったんだが…いまいち釈然としねえな。 「―――て事だから、桐乃も注意してよ」 「うん。分かった」 複雑な俺の視線の先では二人が会話を続けている。 もちろんこっちには一瞥すらくれない。別にいいけどな、ふん。 「…ところで桐乃。あのお店の方から来たような気がしたんだけど、まさか行ったの?」 「え、うん」 「ふーん…」 と相槌を打つあやせだが、何事かを考えているようだった。 そして、すぐに軽いジト目を桐乃へと向ける。 「アレ、頼んだの?」 「えーと、それは…」 「き・り・の?」 「た、頼んだ…」 怯えるように桐乃が答えた。 表情こそ笑顔だったが今のあやせの声はマジだったと言っておこう。 しかし今のやりとり、何かが引っかかる…。 「なああやせ、あれってなんだよ?俺たちが頼んだのってカップルセットとか言うヤツだけど、違うのか?」 「ええ。それですよ」 「そうか。けど、なんか気になる言い方だったが、ひょっとして頼んじゃまずかったとか?」 質問を重ねてみる。それが違和感の理由だと思ったからだ。 だが返って来たのは、相変わらずの冷たい視線と、更に俺を混乱させる一言だった。 「お兄さん。お店ではどんなお客さんが目につきましたか?」 「どんな?ああ、カップルがやたら多かったよ。前行った時は女の子ばっかりだったけど、今日はどうしてだか違ってたな」 「どうしてだと思います?」 「ちょ、あやせ!?」 「桐乃。正直に言わなきゃ。じゃないと私、また反対しちゃうよ」 「う…」 毅然としたあやせの口調に桐乃が口をすぼめた。 正直にって、いったいあやせの奴はさっきから何を言いたいのだろうか? 困惑する俺に、表情を変えずにあやせが繰り返す。 「改めて聞きますけど、どうしてだと思います?」 「カップルしか頼めないし、完食したら記念品がもらえるから。だと思ったけど」 「当たりじゃないですね。ハズレでもないですけど」 そして、一拍置くようにふぅと呼吸をした。 「雑誌で特集されたからなんです」 「雑誌?」 「はい。実は前からあったらしいんですけど、記念品を貰ってそれに二人の名前を書くと、お互いにそれを持っている限り その二人はずっと幸せでいられるっていう噂。それが最近特集されたんです」 なんだそりゃ?そんな理由でカップルが多かったってのか? 明らかに何の根拠も信憑性も無い噂だし、さっぱり理解できんぞ。 「不思議そうな顔してますね。でも、そういうもんなんですよ」 そういうもん…なのか? いまいち分からない俺は、思わず桐乃を見る。 「し、知らないっつーの」 フンッとそっぽを向かれてしまった。 なるほどな。どうやらそういうもんらしい。どうりで行きたがってたし、完食にこだわってたって訳だ。 記念品に執着するなんて、なんかおかしいと思ってたんだよ。ったく、正直に言えっての。 とは言え、そんな素直なのそれこそ桐乃らしくないか。今だって態度の割にはそこはかとなく顔赤いしさ。 まー、そこが可愛いところなん――― 「お、お兄さん!い、今絶対に破廉恥な事考えてましたね!?」 「え?は?…してねーよ!」 「いーえ、嘘です!今の顔は間違いなく考えてた変態の顔でした!まったく、どうしてそうなんですか!? 一瞬でもお兄さんを信じた私がバカでした。だいたい、お兄さんは今まで私に散々セクハラしてきましたよね? 私がお兄さんと付き合う事なんてありません、て言った時はあんなにがっくり来てましたよね?それなのに何でこうも しれっと桐乃と付き合っていられるんですか?おかしいじゃないですか!?あれだけ本気だ本気だって言っておいて やっぱり嘘だったんじゃないですか!まったくもう!どうせさっきの『お前だけだ』なんていうのも冗談なんでしょ?ふんっだ」 「ちょっと待ってくれよ。どうしたんだよ急に!?」 いきなり洪水のように押し寄せたあやせの言葉に抗うように、俺は必死に声を大きくする。 「なに、ひょっとしてヤキモチ焼いてる…とか?」 「だからそれは絶対に有り得ません」 OK。瞬殺されたぜ。 おまけに桐乃が物凄い恐ろしい目で睨んできてるんだけど、これって俺が悪いんですかね? 「とにかく、今後も桐乃に手を出すのは一切許しませんからね」 「分かってるよ」 「でも―――」 少しだけあやせの表情が変わった。 「桐乃を悲しませるのはもっと許しませんから」 依然として厳しい顔だったけど、それはどこか優しい声だった。 「…分かってるよ」 そして俺たちはあやせと別れ、やがて時間となった。 * * 「やれやれ。それにしても門限ギリギリだったな」 「まったくさあ、Suicaのチャージくらい事前にしとけっての。あと一本後の電車だったらマジでアウトだったんですケド」 髪をかきあげながら、ぶーたれた表情で桐乃が文句を言ってくる。 家に戻ってきた俺達は今、夕飯の後で桐乃の部屋でだべりながら、風呂までの時間を待っているところだ。 ちなみに、親父達には俺たちが出かけていた事はもちろんバレているのだが、あらかじめ今日は沙織達と遊ぶという事にしてあるので 特に何も言われていない。 知られたら半殺しだなんて最初に言ったけど、実は凌げるように手は打ってあったんだよ。 もし誰か経由で知られても、そういう罰ゲームだったで切り抜けられるしね。どうだい、ちゃんと考えてるでしょ? まあそれは置いといて。 「仕方ねえだろ。てか俺は行きにやろうと思ったのに、お前がそんなの後回しにしろって言ったんじゃねえかよ」 「ハァ?なにそれ。あたしのせいだっつーの?」 ガタンと椅子を鳴らして、桐乃が目を吊り上げる。 その通りじゃん。と言ってやりたいが、ここで我慢できるのが大人な京介さんだ。 「ちっ。だいたいあんたがマジバカで要領悪いから親切で言ってあげたってのにさぁ。逆にあたしに感謝するところなんじゃないの? あ、バカだからそれも理解できないか。ならしょうがないよね」 ぐおおおおおっ!ムカツク! だいたいお前、なに携帯いじくりながら言っちゃってくれんのよ!? せめてこっちを見て言え、コラ! 「なに一人でぷるぷる震えてんの?嬉しいの?マゾなの?」 「そう見えるのかよこれが!耐えてんの!」 「ふーん。それよりもさ、ねー見て見て、この写真」 俺の怒りをあっさりスルーして、桐乃が携帯の画面を見せてくる。 そこには腕を組んで笑顔な俺達の姿があった。ポートタワーで係の人に撮ってもらった物だった。 「お、おう。良く撮れてるな」 「でしょ~。あたしってほんとカワユイよね」 そっちかよ。 「でもお前気を付けろよ。こんなラブラブな写真を誰かに見られたら色々と面倒だからな。特にあやせはもっての外だぞ。殺される」 「分かってるって。あたしがそんなヘマすると思ってんの?」 いや~、ぶっちゃけ思ってますから。だってお前、エロゲー2回も落としてバレてるしさ。まあ一応信じるけど。 「あーそうそう。あとさ、次の予定決めといてよね。スケジュールちゃんと空けとくから。でもあんまり先だと分かんないからダメ。 だから今月中にすること。いい、絶対だからね!」 「はいはい、分かったよ」 一方的な通達に、苦笑しながら言葉を返す。 「ところで、一つ聞いていいか?」 「は?何?」 「今日の事だよ」 ここで、俺は唐突に話題を変えた。 実は家に帰って来てからずっと気になってる事があったからだ。桐乃にとっては今日はどうだったんだろうか、という事だ。 俺としてはまあ楽しかったし、良かったよ。だけどそれはあくまで俺の意見であって桐乃の意見じゃない。もしかしたら、こいつは そうは感じて無いかもしれない。 情けねえ事にそれが気になっちまって、結構ビクビクしてたんだぜ。 「…お前的にはどうだったんだ?」 「んー……ま、70点てとこかな。取り敢えずギリ合格」 「それってスゲー微妙なんだけど、喜んでいいのか?」 「んな訳ないでしょ。これから精進しろって事に決まってんじゃん」 そりゃそうだろうな。こっちだってそんな簡単に高得点取れるとは思ってないし。 ただ、この点数って事は。 「…つまらなかった、とか?」 「……バカ。楽しかったに決まってるし…」 「そっか」 なら、良かったよ。これ以上は何も言わねえ。ホッと安堵すると同時に、口元が緩むのが分かった。 と突然、桐乃が勢い良く椅子から立ち上がってこう言った。 「だからさ、点数はあれだけどまあ楽しかったし、あたしの為にちゃんと頑張ってくれたってのは分かったから、ご褒美あげる」 「ご褒美?」 いきなり過ぎて冗談かと思ってしまった。だが桐乃の表情を見ると、どうやらそうでもないらしい。 新作のエロゲーでもくれるっていうのだろうか?しかし頑張ったご褒美だなんて、それこそゲームのクリア特典みたいだな。 などと考えていると 「んと…その…」 何を口ごもってるんだ?いや、そのもじもじしてる姿は可愛いけどさ。 「ちょっとこっちに来てよ……」 「お、おう」 俺も腰を上げ、言われた通りに桐乃へと歩み寄る。 「準備するから目閉じてて」 なんだろう、準備が必要って事はやっぱ物だろうか? ひょっとして、いつか押入れの中でみたスカトロ*シスターズじゃないだろうな? ……ありえる。だから言いづらそうにしてたってのか? まさか次はそっち方面へと俺を誘おうとするんじゃあるまいな!?どうなんだ、おい。 なあ桐、の―――!? 甘い桐乃の香りと共に、柔らかく温かな何かが、俺の唇に触れた。 慌てて目を開けるがそこには何もなく、残り香だけがふわふわと漂っている。 「な、なっ!?」 「だから、ご褒美」 「いや、そうじゃなくて…!」 未だ唇に残る感触に、高鳴りっぱなしの胸の鼓動が収まる気配は無い。 「初回限定の特典だから…。だから今日はこれだけだからね」 耳まで真っ赤に染めた顔で桐乃が言う。 「もし別のご褒美が欲しかったら……もっと頑張ること。分かった?」 「…別の…?」 …… ……!? 「お前、それはダメだよ!?」 浮かんだ答えに自分自身でも驚く程に動転してしまった。 そんな俺の様子に初めはキョトンとしていた桐乃だったが、ハッと気がつくとこちらもまた慌てたように言い返す。 「ちょ、ちょっとあんた、なにやらしい事考えてんの!?このバカッ!」 「だ、だってお前が…!」 「ち、違う!」 ベッドにあったクッションが俺に飛んできた。 「そういうんじゃないっつーの!どうしてそんな直結型な変態なワケ!?キモッ!!だいたいあんたあやせに言われてるでしょ!? あんたがあたしに…その…変なことすんのはダメだってさぁ!」 「そ、そうだよ!俺がお前にそんな事出来る訳ないだろ!?」 「分かってんじゃん!“あんた”が“あたし”に出来るワケないもんね!あ・ん・た・が!」 「何度も言うなよ、しつけーな!そんなの分かってるって言って…」 「だからぁ―――!」 ヒートアップした桐乃の顔がグワッと近づいてくる。 殴られる―――そう思った俺だったが、直ぐにそれが間違っていた事を思い知らされた。 今度はハッキリと分かったからだ。 俺が桐乃とキスをしたって事に。 「…んっ……はぁ…」 熱を帯びた息を俺の顔に当てながら、桐乃の顔が遠ざかっていく。 どれくらいだっただろうか?一瞬にも思えたし、数分とも思えた。 ただどっちにしろ、時間なんて分からなかった。 離れて行くお互いの唇の間に、名残惜しそうに引かれた糸が光っている。 そしてそれを人差し指でそっと拭って、桐乃が呟く。 「だから、あたしからするから……」 「あ、ああ…」 真っ白な頭で俺はただ音を発する。 「でもさっきも言ったけど、だからって“そういう事”はしないからね。………まだ…」 「ああ……」 …ああ? 一瞬何を言われたのか理解できなかった。だが次第に、水に垂らした絵の具のように、その意味が全身にゆっくりと広がっていく。 「…お、お前…今なんて?」 「…っ!?」 後から思えば、どうやらそれは桐乃にとっても無自覚だったらしい。 一気にテンションが変化していくのが見えた。 「う、うるさい。なんでも無いっ!てかもういいから!ほら、早く自分の部屋に戻れっ!」 狼狽えながら目を><←こんなにして、ドアの方へ俺をぐいぐいと押していく。 もちろん今の俺に抵抗なんてできるはずがない。ただされるがままだ。 そして桐乃はトドメとばかりに廊下へと俺を蹴り出すと、んべっと舌を出して、バタン!とドアを閉じた。 「……」 身じろぎもせず、呆然と立ち尽くす俺。 睨んだり、笑ったり、怒ったり、照れたり、そして最後にケツを蹴ってきたり…様々な桐乃が脳裏に浮かんでは消えていく。 「…ぷっ」 と、なにやら急に可笑しさが込み上げてきた。 「そうだよなあ」 そして独りごちだ。 だってそうだろ?俺はいまだに桐乃の事が全然分からない。いや、多分これからも分かることは無いだろう。 あいつはいつだって素直じゃなくて我侭で、俺の都合なんかこれっぽちも考えてくれやしない。 だけど、それでもそんな可愛く無い妹が、俺は何よりも大切で大好きなんだ。 だからさ、部屋に戻る前にあいつにはっきり言ってやるんだぜ。 「おい桐乃、次だけど―――」 そして俺は、わざとらしく一つ咳払いをして、ドアの向こうに居る桐乃に向かい 「また明日、な」 おしまい
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マルクス・ケイロニウス・レオニダスの休日。 思いつき。というか、明らかにメモ。 こういうのをがっつり書けるようになりたい。 なんつーか、まともな家族を与えたのがこいつだけだとはいえ、妙に家族が似合う。 赤子には赤子のにおいがする。 長椅子に横になり、片肘をついて半身を起こしたマルクスの胸の前にその子はすわり、何が楽しいのかぱたぱた両手を振ったり、マルクスの本を引き破ろうとする。 「待て待て待て」 よだれのついた手でくちゃくちゃにされたらたまらない。マルクスは高く差し上げて、赤子の手から引き離すのだが、赤子は手を伸ばしてそれを追いかけようとする。本を体の後ろに隠して見えなくすると、消えてしまったと思うのか、不思議そうにマルクスのほうへと振り返る。少しおもしろくなって、マルクスは赤子の頬を指でなでる。赤子が手を伸ばして、その指をつかもうとする。思わず、すい、と指を逃がす。 赤子は手を伸ばし、腰をにじらせ、指を追いかける。手の中に握りこめば見失い、まるで無くなってしまったように思うらしい。あたりを探そうとする。だからマルクスは逆の手から指を伸ばして、赤子の肩をつつく。すると驚いたように振り返り、その指を追いかけて手を伸ばす。 その手をかわして頬をつつけば、きゃっきゃと声を上げて頬の周りで闇雲に宙をつかもうとする。 掴ませてやれば、赤子は小さな手指でマルクスの手をいじりまわし、握った手を開いて見せれば、己もぎこちなくそうしてみせる。ふと、マルクスがじっと見ている事に気づいたらしく、顔を上げてマルクスを見る。 マルクスが笑みを見せると、赤子も笑うのだ。無垢に。そして四つに這ってマルクスへとにじりより、小さな手伸ばして、マルクスの顔に触れ、また笑う。 「すまんなあ。いつもいなくて」 赤子は言葉も知らず、マルクスの顔に触れ、あるいは叩いて喜んでいる。 「あのヒゲ将軍を恨んでくれよな」 赤子は小首をかしげ、マルクスもそうしてみせる。赤子は笑い、マルクスも笑い、赤子は手を打って喜ぶのだ。 何を語ってもわからぬだろう。ひと時先には忘れてしまうだろう。無心に喜び、無心に触れたがる赤子に触れさせ、またくすぐってすごした。赤子は疲れきるまで遊びたがり、疲れきるとこんどは何の疑いも無くマルクスの胸に寄りかかる。小さくて柔らかくて、温かくそして重い。 ぐずりかける赤子を横たえ、寄り添って、マルクスも横になる。読んでおこうと思った本も、まとめておこうと思った覚書も、しばらくは放っておこう。軍人稼業から足抜けはもうできまいが、軍人でだけいなければならないこともない。今は己が父親になった証が胸に抱かれている。同時に、静かな何かも満ちてくる。赤子はすでに眠っていた。マルクスはそっと撫で、このいとおしさは母性なのだろうかと思い、けれど悩むのをやめた。マルクスにとってはわけることなどできぬ何かだ。 それは抱くものにとっても心地よく、満たされて安らぎをもあたえる何かだった。 透かし編みの日よけ幕がゆれて、風が吹き寄せる。 夢とうつつのはざまをいつの間にか漂っていた。 気づくと人の気配があり、何かしらの言葉も聞こえる。目をこすり、身を起こしかけ、そのときに胸にしがみつく何かに気づいた。 いけないとほとんど反射的に思い、揺らさぬように抱えて身を起こす。 なぜか笑い声も聞こえた。 「何?」 目をこすり、見上げる。ノイナと、乳母と女たちだ。いつの間にか部屋に集まり、皆がマルクスを見て、笑いさざめく。おかしいというより、ほほえましいというように。 「何だよ?そろって・・・・・・」 「おっぱいがほしいって」 「なに?」 そして気づいた。胸元に濡れた服が着く感触がある。 「うわ!」 マルクスの服をよだれでくちゃくちゃに濡らしながら、赤子は胸元に吸い付いている。 「ちょっと待て!」 女たちが笑いさざめく。ノイナもくすくすわらいながら、マルクスの隣に座る。 「お母さんになってみたかったのね」 「・・・・・・あのなあ」 「吸わせてみたら?出るかもしれないし」 「出るか!」 「しー」 ノイナが指を立てる。胸に抱かれた赤子がぐずりはじめる。ノイナは赤子を覗き込んで言うのだ。 「お父さんが急に騒ぐからびっくりしたよね」 それからこう付け加える。 「お母さんにもなってくれるって」 「ますます父親としての存在感が無くなる」 ノイナはくすくす笑う。 「ごめんね」 「いないのは事実だものなあ」 「落ち込まない」 ノイナは笑みとともにマルクスに寄り添う。 「あなたは、このうちのお父さんなんだから」 当時の貴族となると、乳母が子育てしかねないとは思うんだが、家族に対する愛着が非常に強くなっている旦那と嫁からすると、子供はできるだけ近いところ、手元においておきたいと望むのだろう。 というわけで、乳母も乳兄弟もちゃんといるし、一個連隊の育成役がいるんだけど、マル子が「今日は相手をさせて」と言い出すと、育成役はそっと身を引くんだろうと考えている。乳母もねいやさんもはらはらしながら陰から見ているのは間違いないんだが、普段あまりいないはずのマル子に妙になついて、ぐずらないことに安心もするんだろう。 ノインさんが当主の公爵家の育児チームって、百合ん百合んな気がする。 ちなみに、この日のノインカズマは昼まで寝ているw 理由は問うなw 彼女もいつもは、赤ちゃんを見える範囲においておきたがるんだろう。長男が大きくなって、長女が生まれて、次女が生まれて、次男が生まれて、しばらくはにぎやかな一家になると思うとほのぼのする。 マル子のおっぱいは、たぶん、一度はやってみるんだと思う。やつの性格からして。 でも「いででででで」ということになって、好奇心は身を滅ぼすのだと納得するんだろう。一応、やつのニップルも「そのときには機能を果たしうる」ようなシロモノだろうとは思っている。男性のニップルと違って。 今思い出した、長男の名前は理一さんにちなんでリティウスにしようと思っていたんだ。 家族の喪失を描くつもりは無かったんだが、結果としてそうなっている。 難しいから保留。 いっそだれだれのまともな家族シリーズを書いたら面白いかもしれない。 むしろ切ないかもしれない。 「ただいま」 「お帰りなさい」 「父さんは?」「裏の畑」って劇中ではありえないルキとルキママンのお話とか。一卵性母子ってやつ。 「お嬢様、お館様がお呼びです」って言われて、「何?」ってアレ子が行くと、アレ子ママンが待っていて、切られた果物が運び込まれてくる。「付け届けが来たのだけれど、私だけでは多すぎるから、あなた、食べなさい」ってツンデレ母。そんなことをしているから情愛と支配の区別がつかなくなるんだけどね。劇中モードだと、アレ子がいらっと来て、今は食べたくない、と言い出して以後そういうの一切無しになるのw でもここだと、あのねえ、こういうことはまず食べたいかどうか聞いてからにしてよ、って言うだけで済むw そんなことを考えたりする。 過去ではなく、架空未来もありかもしれない。 「ただいま」「あら、ママが帰ってきてくれましたよー」「まーまー」「いい子にしてた?」とか 覚醒ルキアニスを描くとしたら、普通に戦士にしてちょっと変わった女性に落ち着いてしまって意外とネタが無い事に気づく。 やっぱりこいつは公的には、ずーっとおとなしくて扱いやすいと記録され続け、後世の人が記録を調べたら、あっちの戦場、こっちの戦場に名前があることに気づくくらいなんだろうw そして、帝國SSに対する僕の立ち位置としては、それがいいんだとも思う。 なんかそう思うと、ヒュドももっとちゃんと掘り下げて書いてやらないといけない気がする。 彼女もまた、記憶に残るけれど、記録には残らない戦士なのだと思う。 あるいは、彼女らのような無数の人たちを、多分書きたいんだと思う。