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エリア別 木材
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失恋とリストラのダブルパンチを喰らった俺は、社会からドロップアウト して自然の中に暮らすことを決心した。 社会不適応者と笑わば笑え。そも、今の日本社会自体が非人間的な論理で できているのだ。そのような世界から抜け出したのは、決して逃げではなく むしろ進歩である。ところで俺は、誰に向かって言い訳をしているんだろうね? というわけで俺はいま、新しい住処となる山奥のあばら家の前に立っている。 正直、ここに暮らすのは人間として以前に動物としてどうなの? といいた くなるような荒れ具合なのだが、俺のつつましい貯金で買えたのはこれが精 一杯だったのだ。何か、この世のものならぬ存在がいてもおかしくないよう な雰囲気がバリバリなのだが、気にしたら負けである。 これまた貯金をはたいて買った軽トラ(中古・事故歴アリ)から荷物をお ろし、荷ほどきを始める。家を直したり掃除したりする必要もあるが、それ はまた明日以降に回す。今日はとりあえず寝られるだけの用意をしなければならない。幸い、時間だけはたっぷりある。ぎっくり腰にならない程度に頑張るとしよう。 中に入ってみれば、そこにあるのは外観と甲乙つけがたい惨状だった。一 度買う前に写真を見て覚悟していたとはいえ、畳から雑草やらキノコやらが 生えている家というのはインパクトがある。とりあえず寝室だけでもきれい にしなければならないので、ダンボールから掃除用具を引っ張り出す。 草をざくざく刈って、ゴミを掃き出して、さて雑巾であちこち拭こうかと 思った時、この家に水道が無いことを思い出した。たしか、かわりに井戸が あるという話だったな。 庭に出てみると、苔生した石組みがあった。上に蓋がしてあるが、間違い なくこれが井戸だろう。それが証拠に、そこには滑車が設置してあって釣瓶 バケツもついている。 実は俺は、本物の井戸を見るのはこれが初めてだったりする。もの凄く古 そう、というか、年期がどうこうというのを越えてほとんど遺跡のごとき風格 すら感じられる。この場合、それは良いことなのか悪いことなのか。 おそらく年単位で誰も開けていないであろう井戸の蓋を開けてみる。これで 枯れていたりしたらシャレにならない。中を覗き込んでみると、ずっと下の方 できらりと光る水面が見えた。どうやら、まだ水はしっかりと湧き出ているよ うだ。とりあえず一安心。 早速釣瓶を落として水を汲んでみる。カラカラカラという滑車の音とともに、 かなりの速さでロープが滑り落ちていく。一体何メートルの深さまであるのか 知らないが、相当深い井戸だというのはわかった。ぼちゃん、という水音がす るまで、五秒くらいかかったんじゃないだろうか? ロープを引いて汲み上げようとしてみたが、上がりきるころにはだいぶ中身 がこぼれてしまった。これも使いながら慣れるしかないのかね? 幸い、量は減ったとはいえバケツには澄み切ったきれいな水が入っていた。 泥水だったらどうしようかとも思ったが、それは杞憂だったらしい。 というわけで、早速だが井戸水の味とやらを試してみるとするかね。くぼま せた両手で水を口に入れてみると……。なんだこれ、メチャクチャ美味いぞ。 例えて言うなら、究極のメニュー作りをしている新聞記者が白い飯の上にこの 水だけかけて茶漬けを作り、それを食ったグルメ産業を牛耳る白髭の老人が目 と口からビームを出しながら「うまいぞー!」と叫ぶくらい美味い。 なんというか、これが街で飲んできた水道水やミネラルウォーターと同じ水 とはとても思えない。口に含んだ瞬間、頭蓋の中を冷風が駆け抜けたような爽快感 があり、飲み込めば食道から消化器までの全細胞が潤い、最後には豊かな森の生命力 を感じさせる芳香が鼻腔を抜ける。なんというか、水でありながら芳醇という形容が 似合いそうな、一口飲んだだけで疲れも悩みも吹き飛んでしまうような、そんなエネルギー を感じさせる水だった。 掃除をしてのどが渇いていたこともあり、思わずバケツの中の水を全部飲み 干してしまった。さらについついもう一杯汲んで飲んでしまい、さすがに水っ腹 になった。それでも決して苦しくないところがまた凄い。もはやアルプスや六甲 なんか目じゃないね、ここの井戸水は。 掃除に使うためにバケツに三杯目の水を汲むはめにもなったのだが、リフレッシュ したおかげか今度はかなり上手く汲み上げることができたようだ。滑車をきいきいと いわせながら、重い釣瓶バケツを引き上げる。 ところが、今度は水以外にバケツの中に入っているものがあった。バケツの底にへ ばりついている黒い影。これは―― 「イモリ?」 そう、そこにいたのはあの両生類のイモリであった。黒い背中に赤い腹が毒々 しいアレである。だがそれ以前に、この異常な大きさは何なんだろうね? 一瞬、 特別天然記念物オオサンショウウオの子どもかと思った。とにかく、イモリとい うものからイメージされる大きさをはるかに超えている。 なるほど、「井守」と書いて「イモリ」と読むだけに、本当に井戸の中に住ん でいるものなのか。それに名水のおかげか、たいそう育ちもよろしいようで。 「むう……、しかしこいつをどうしようか?」 確かイモリって毒を持ってたような気がする。そうでなくとも、こんな大き な両生類が住んでいる井戸の水を飲むのは、少し気味が悪い。いっそ、ひねり潰し てしまうべきか? そんなことを考えていると、バケツの中のイモリと眼があった。以外とつぶら な瞳が、何かを訴えるようにこっちを見つめて―― あ、だめだ、もう殺せない。というか、不覚にもかわいいと思ってしまった。 俺は両生類やらはそんなに好きじゃないんだが……。 しかたがないので、この子には井戸の底にお帰りいただくことにした。ま、 向こうの方が先に住んでいたんだし、しょうがないよね? よくわからないが、 「井守」というくらいだから、井戸にいても害はないだろうと思う。 「じゃあ、これからよろしくな」 俺はささやかな同居人にそう別れを告げ、井戸の縁に下ろしてやる。そいつ はちらりと俺の方に流し眼をくれた後、ぽちゃんと水の中に戻って行った。や けに人間臭い仕草に見えたのが気にかかったが……。 汲み上げた水で掃除を済ませ、なんとか一部屋だけは人が住めそうな状態に なった。割と体力は残っているが、今日はこれくらいにしておこう。なにしろ、 この後はかまどで飯を炊かなくてはならん。経験がないことばかりなので、体力 には余裕を持っておきたいのだ。 乏しい食材からなんとか夕食を作ることにして、またも井戸から水を汲む。 今度はイモリの姿を見かけることもなかったので、心おきなく飯が炊ける。 その後は薪を探したり、火をつけたり火がついたり(自分に)、無洗米だと 思ったら普通の米だったりと様々な紆余曲折を経て、ようやく白い飯と味噌汁 と野菜炒めの夕食が完成。というか、食べられる状態まで行く間にとっぷりと 日が暮れてしまった。この調子で明日から大丈夫か、俺。 なにはともあれ、腹が減っては戦は出来ぬ。早速食べるとしよう。……おお、 ここでも井戸水がいい仕事をしているではないか。ご飯粒がピンと立っている 上に、炊き立てご飯特有の香りと輝きがいつもより強い。薪で炊いたからかも しれないが、俺の手際からいってむしろ井戸水の力だろう。 ここでも思わずご飯だけ三杯もおかわりしてしまった。何しろ美味いのだ、 これがまた。しかし、こうしてみると欠点ばかり目立つ我が家だが、この井戸 だけは素晴らしい。土地屋敷の値段から考えれば、むしろお買い得とすら思える。 ひょっとすると、この水を売ればそれだけで生活できるんじゃないだろうか。 ミネラルウォーターが売れに売れている世の中だから、この水を世に出せば飛ぶ ように売れるに違いない。 おっと、俺はすでに金にまみれた世の中を捨て去ったんだった。いかんいかん。 ついリーマンだったころの癖が……。 というわけで、煩悩を振り払うためにも今日はもう寝ることにした。前住んで いたアパートから持ってきたせんべい布団を敷き、寝る支度を整える。明かり を消して見れば、障子の穴から差し込む月明かり。草ぼうぼうの庭からは虫の鳴 が流れる。これもまた風情があって良いではないか。 こうしてそこそこ満ち足りた気分で布団にもぐりこむ。腹の皮が張っている せいか、それとも今日一日の労働のせいか、すぐに眠気が来る。 ああ、明日は風呂に入れるようにしたいなあ。でも、そのためには何回釣瓶 を使えばいいのやら。 そんなことを考えていると、いよいよ眠気が耐え難くなってきた。それでは お休みなさい。そして、さようなら薄汚れた社会。 ついに意識が途切れそうになったとき、ふと違和感を覚えた。 庭から、虫の声が聞こえない。ついさっきまではうるさいほどに鳴いていたのに。 そのことがいやに気になったので、眠気は脇に置いて一度起きあがった。そ してぼろぼろの障子を開けて庭に下りる。外に出てみると、足元が楽に見えて しまうほど明るい月明かり。ほの蒼く冴えわたる月の光に照らされた庭は、ちょっと 意外なほど神秘的だ。 そしてその庭の片隅から、ひたり、という湿ったものが動く音が聞こえた。 そちらを見てみると、そこにあったのは例の井戸。また音がしたかと思うと、 その井戸の中から、にゅうっ、と白い手が生えてきた。 その手はゆっくりと動いて井戸のへりをつかむ。そして、その脇からはさら にもう一本。そして明らかに井戸から出ようとして、何かが―― 瞬間、俺は猛ダッシュで部屋にあがり、布団を頭からひっかぶって目を閉じ た。頭の中では、呪いのビデオだとか播州皿屋敷とかいう単語が乱舞している。 ちょっと待て、俺には井戸だけが映っている変なビデオを見た記憶も、皿を割った 女中を斬った覚えもないぞ。というか、最近のあれはテレビから出てくるんじゃ なかったのか? そうさ、今のは夢だ、幻覚だ、蜃気楼だ。いくらなんでも、井戸から手が生 えてくるわけないじゃないか。常識的に考えろ。この科学の時代に幽霊などいるわけ……。 ところが、嗚呼何ということか。必死の自己暗示もむなしく、ひたひたとい う何者かが歩く音が聞こえてきた。というか、明らかにこっちに近付いてきている。 おいおい、これは本気でシャレにならんぞ。確かに何か出るんじゃないだろ うかという雰囲気だったことは認めるが、本当に「出る」と思う奴がいるか? マジで勘弁してください。念仏ならいくらでも唱えてやるから! そういうことをぐるぐると考えている間に、すでにその足音は家に上がり込んで、 部屋の中にすでに入ってきていた。なんてことだ、いつの間にか「逃げる」コマンド も使えなくなってるよ……。やっぱり人生ってクソゲーね。 そしていよいよすぐそばまで来た何者かは、俺が包まってガタガタ震えてい る布団に手を掛けた。そして、一気に引き剥がす。 ――ひゃあぁっ! 「今晩は……。まあ、そんなに震えて、どうかなされたのですか?」 頭を抱えて震えている俺にかけられた声は、どう聞いても優しげな女性の声 だった。少なくとも「うらめしや~」ではないわけで、むしろ鈴を転がすよう な実に美しい声なわけで。俺は指の隙間からそっと声の主の姿をうかがった。 そこにいたのは、目の醒めるような極上の美女だった。 顔の輪郭はきれいな卵型で、その上にはなんとも秀麗な眉目が乗っている。 切れ長で大きめの目は潤みをたたえ、黒目の中では月の光がきらきらと揺れている。 鼻筋はすっきりと通り、その下の唇はぽってりと紅く艶やかだ。そしてその顔を、 闇の色をした長い髪が縁取っている。 その身にまとっているのは黒の和服で、銀糸で流水の紋が入っている。その 裾からは緋色の腰巻が覗いていた。体の線が見えにくい和服を着ていてもなお、 安産型の臀部からふとももへの優美で豊かなラインが見てとれる。 しかし何より目を引くのは、その胸だ。隠されるどころか、あまりに大きす ぎて服の中に収まりきっておらず、緩んだ襟元から深い深い谷間が丸見えになって いる。インパクト抜群。これぞまさに爆乳である。 結論、今目の前にいるのは、まさに完璧な美女。それも、妖艶という言葉を 体現したかのような、匂い立つような良い女である。 「うふ、いやですわ。そんなに見つめないでくださいまし」 思わず凝視してしまった俺に向かって恥じらったようにうつむく彼女。ちょっと 顔をそらして口元に手を当てるしぐさが実に色っぽい。 「い、いや、突然目の前にとんでもない美人がいたので驚いちゃって」 いってから気づいたが、本心が口をついて出てきただけなのに、どことなく 口説いてるっぽいな。 「まあ! ありがとうございます。貴方のような殿方にそういっていただけると、 嬉しいですわ」 「はは、喜んでいただければ何よりです。ところで、あなたは一体誰ですか? たぶん初めて会ったと思うのですが」 「あら、初めてではありませんわ。前に一回会っていますもの」 「え?」 そういわれても、全く見覚えが無い。第一、こんな美人、一度見たら忘れる はずがないと思う。 「ふふ、おわかりにならないかしら?」 「ええ、残念ながら……」 「そうですか……。まあ、人の身ならば無理からぬことですわね」 彼女はそういうと悪戯っぽい笑みを浮かべる。 「わたくし、この家の井戸の守り神をしております。ほら、貴方が井戸から 引き揚げたあのイモリの化身、といえばおわかりかしら?」 「は、イモリ?」 ひょっとして、いやひょっとしなくてもあのイモリのことか? 他に心当たり はないしな。 だけど、いきなり井戸の神様だのイモリの化身だのいわれても理解に苦しむぞ。正直。 「お疑いかしら?」 「ええ、まあ正直ちょっとまだうまく飲み込めないといいますか」 「うふふ、では、少し証拠を見せましょうか」 そういった彼女の背後で、何か黒い影のようなものがずろり、と動いた。 それはよく見ると彼女自身の腰から生えているようで、ちょっと扁平で 水中で動きやすそうな……。それはまさに、まごうかたなきイモリのしっぽ だった。大きさは明らかに異常だが。 「さ、どうぞ触って確かめてください」 衣擦れの音とともにそのしっぽが俺に向けて差し伸べられる。おそるおそる 触ってみると、やはりそれは偽物ではありえない、実に生々しい両生類の質感 を持っていた。 「うわあ……」 「ふふ、納得していただけました?」 「え、ええ十分に」 ここまできたら納得するほかない。目の前にいるのは人外のものなのだ。 それも、精霊とか土地神とか、そういうのに近いような。 「ええと……。それで、その井戸の守り神様がなんでわざわざ出てこられたんです?」 「それは、ご恩返しのためですわ。よくある話ではありますけれど」 「恩返し?」 はて、俺が彼女にしたことといえば、井戸から引き揚げてまた井戸に返し ただけだと思うのだが? それがどう恩返しに通じているのか、さっぱりわからん。 「貴方は今日、井戸の蓋を開けて、水をくみ上げましたでしょう」 「ええ、確かにそうですが」 「あの井戸はこの付近の山の精気が流れ込む、そういう特別な井戸になって いるのです。だからこそ私はそこの井戸で精気を吸って生きていられたので すけれど。でも、ここ数十年というもの誰も井戸の蓋を開けてくれなかった ので、あの井戸は死にかけていたのです」 「はあ……」 「井戸というのは生き物のようなもので、ちゃんと蓋を開けて水をくみ上げ てやらないと息ができなくなってしまいます。そうなれば水脈も精気も枯れ、 私も死んでしまうところでした。そこに貴方があらわれ、水をくみ上げてく れたおかげで、わたくしもあの井戸も生きながらえたのです。ですから、 そのご恩返しをしたいと思いまして」 「ははあ、なるほどねえ」 そういえば、どこかで似たような話を聞いたことがある。放置していた井戸 が息ができなくなり、井戸の霊が人に助けを求める話だ。しかしまあ、山の精気 が入った水とは、あれだけ美味いのも納得だわ。 「ところで、恩返しというと、どういったようなことを?」 「それはね……」 そういって、彼女は突然俺の顔を両手で固定すると、おもむろに顔を近づけて、 そして俺の唇に自分のそれを押し付けた! 俺に覆いかぶさるようにして情熱的に口付ける彼女。俺はたまらず体勢を 崩して布団の上に倒れかけたが、それでも少しも離れようとはしない。さらに、 倒れた拍子にわずかに空いた隙間から、口の中に舌を滑り込ませてきやがった。 そして、舌を伝って流し込まれる甘ぁい唾液……。うは、なんというおいしい ディープキス。あまりの甘美さに気が遠くなりそうだ。 俺がすっかり頭が真っ白になったころ、ようやくちゅぽっという音を立てて 唇同士が離れた。俺の方は酸欠で息も絶え絶えだが、どういうわけか彼女の 方は平気な顔をしている。流石は神様というべきか。 「これでおわかりになりましたでしょう? 私のこの体で、貴方にご奉仕い たしますわ」 そして、しゅるりと音を立て帯を解く彼女。左右の合わせが開いて、纏って いた着物がはだける。そこからのぞく白くきめ細かそうな肌と、半分以上顕わ になった胸の稜線。男なら誰しもが魅了されるであろう艶美がそこにあった。 だが、 「ちょ、ちょっと待ってください。そういうのはちょっと……」 俺はしなだれかかろうとする彼女を押しとどめた。 「あら、どうかしましたか?」 彼女は意外そうな顔を見せる。 「ひょっとして、私は貴方の好みではないのかしら?」 「いや、あなたは凄い美人だと思いますよ、私も。だけど、やはり女性はも う少し自分を大事にするべきだと思いまして。それに……気分が乗りませんので」 そう、俺はこの美味しすぎる状況にあってさえ、いやだからこそか、彼女 のいいなりになることに抵抗を覚えていた。あの手痛い失恋の記憶が、俺の 精神に女性への不信感と警戒を植え付けていたのだ。誰だって、さんざん貢が された挙句、金持ちのボンボンと二股かけられたらそうなるだろうさ。嗚呼、 そういやあいつもけっこう胸がでかかったなぁ、などと思い起こせば、 目の前の爆乳の魅力も半減というものである。 一応いっておくが、別に不能じゃないぞ。ただ俺は学習しただけだ。きっと そうに違いない。うん。 というわけで、俺はこの状況を妙に冷めた目線で見ていた。せっかく誘って くれたのに悪いが、彼女にはこのまま井戸の中にお帰りいただくとしよう。 井戸を守ってくれていればそれで十分さ。 そういうことをそれとなく伝えてみたが、彼女は納得してくれなかった。 「それでは、恩返しになりませんわ」 「いえ、ですから恩返しなんて考えていただかなくても結構ですって」 「でも……」 「いやほんとにお気持ちだけで十分です。さあ、もう遅い時間ですから、ま 明日お話ししましょうよ、ね?」 不満げな顔な彼女だったが、俺のせりふに少し考えるようなそぶりを見せ た。納得してくれたのだろうか? 「ええ、そうね。もう夜も更けてまいりましたし……」 おっ、わかってくれたか。 「問答無用でいただくことにしますわっ!」 ――な、なにぃ! あっという間の出来事だ。俺は彼女に完全に押し倒された。 後編へ
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日時 2015年4月3日(金) 場所 横浜駅近郊のとある居酒屋 参加人数 11人 課題書 「暗いブティック通り」パトリック・モディアノ/平岡篤頼訳 白水社 レポート +クリックで表示 読書会参加者のレポートを紹介します。未読の方はご注意ください。 ・Spenthさんのレポート →スピンオフ読書会#27「ミステリークッキング2」 ←スピンオフ読書会#25「シンプル・プラン」
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エリア別 木材
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【検索用 きゅうくらりん 登録タグ 2021年 CHUNITHM CeVIO MEIKO YouTubeテンミリオン達成曲 YouTubeミリオン達成曲 maimai いよわ き プロジェクトセカイ カラフルステージ! ミリオン達成曲 人間 可不 太鼓の達人 曲 曲か 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 関連動画 コメント 作詞:いよわ 作曲:いよわ 編曲:いよわ イラスト・動画:いよわ 唄:可不(KAFU)(CeVIO AI) 曲紹介 曲名:『きゅうくらりん』 いよわ氏初の可不オリジナル曲。 可不オリジナル曲で現在殿堂入りを達成している一曲。 2022年2月10日、自身初のミリオン達成。現在ボカロオリジナル曲でミリオンを達成している曲の一つ。 2022年6月19日、YouTubeで1000万再生を達成した。可不オリジナル曲としては3曲目。 一説によるとドキドキ文芸部というゲームのサヨリという少女目線の歌ではないかと言われている。 歌詞 (動画より書き起こし) うるさく鳴いた 文字盤を見てた きっときっと鏡越し 8時過ぎのにおい しらけた顔 変わってなくてよかった ピンクの植木鉢のぐちょぐちょした心のそばに 大きく育ったもの 結ばれたつぼみが こんなにも愚かしい ああ 化石になっちまうよ ああ 取り繕っていたいな ちゃんと笑えなきゃね 大した取り柄も無いから 空っぽが埋まらないこと 全部ばれてたらどうしよう ああ あなたの右どなり わたし きゅうくらりん 例えば今夜眠って 目覚めたときに 起きる理由が ひとつも見つからない 朝が来たら わたしはどうする? うるさく鳴いた 文字盤を見てた 一歩一歩あとずさり 「また明日ね」とぽつり 喜びより 安堵が先に来ちゃった 思い出 西日越し うつるこまかなヒビが こんなにも恐ろしい ああ あなたが知ってしまう ああ 取り繕っていたいな ちゃんと笑えなきゃね 大切が壊れちゃうから 幸せな明日を願うけど 底なしの孤独をどうしよう もう うめき声しか出ない わたし ぎゅうぐらりん ああ 虹がかかっている空 きれいと思いたくて 焦がれては逃げられないこと みんなにはくだらないこと もう どうしようもないの わたし きゅうくらりん そばにたぐりよせた末路 枯れ落ちたつぼみが こんなにも汚らわしくて いじらしい ああ 呪いになっちまうよ ああ 「あきらめた」って言わなくちゃ 頭の中で ノイズが鳴りやまないから 空っぽが埋まらないこと 全部ばれてたらどうしよう ああ あの子の言うとおり 終わりなんだ ああ 幸せになっちまうよ ああ 失うのがつらいな 全部ムダになったら 愛した罰を受けるから ひどく優しいあなたの 胸で泣けたならどうしよう 最後 見たのはそんな夢 わたし ちゅうぶらりん 関連動画 月裏氏のリミックス もちうつね氏のリミックス セカイver.(プロジェクトセカイによるカバー) 唄:MEIKO・花里みのり(CV.小倉唯)・桐谷遥(CV.吉岡茉祐)・桃井愛莉(CV.降幡愛)・日野森雫(CV.本泉莉奈) コメント + コメント2021、2022 1番最初に聴いたいよわさんの曲です。好きです。文学ですね。 -- 名無しさん (2021-12-22 00 36 56) いよわさんだいすし -- 名無しさん (2022-01-27 19 24 36) 可愛らしいけど何だか切ない曲だなぁ…好きです -- 名無しさん (2022-01-28 13 12 06) 最高です。垢BANしないでください -- 名無しさん (2022-02-02 16 50 55) 推しが好きと言っていたので聞いてみたのですが…いつのまにか鬼リピして聞いていましたw -- 名無しさん (2022-03-04 16 33 23) 1日に何回も聞いてる…辛いことがあったらこの曲聴いてます! -- ふう (2022-03-04 16 34 52) なんとも言えない中毒性と予想の斜め上の感じがくるのと可愛い感じの曲なのになんか悲しい鬱とか失恋みたいな感じが大好きです -- ふゆ。 (2022-04-12 18 58 40) 忘れかけてたサヨリの気持ちを全部思い出してつらい -- 名無しさん (2022-04-26 18 55 49) これ、考察するともっと楽しめるのがいいんですよね。大好きです。 -- 名無しさん (2022-05-06 09 26 14) きゅうくらりんが好きな人はとりあえず終わっちゃうが繰り返すも聞いてみてほしい -- 名無しさん (2022-05-17 16 57 26) この曲神! -- 名無しさん (2022-06-08 22 40 19) DDLC知ってる人いるかなーサヨリちゃんにピッタリの曲だよなこれ -- 名無しさん (2022-06-25 10 51 20) 考察するとちょっと怖いけど、可愛い曲でハマる!いよわさんの独特のリズム感ほんとに好き。 -- いちごあめ (2022-08-02 20 32 56) 次どの音がわかんない不安定さが逆に心地いいんだよなあ -- 名無しさん (2022-08-03 18 55 40) ちょいこわくてかわいい -- 如月雲母 (2022-09-09 09 04 10) こんなにもおろかしい が好き -- 流光 (2022-09-09 09 14 19) 可愛すぎるーーー -- 名無しさん (2022-09-15 14 23 50) めちゃくちゃかわいいのにどこか不気味さのあるメロディーが最高。ところどころ不協和音な感じ、バグかと思うような音の飛び方、いいです、歌詞もかわいいけど切ない感じ。最高です -- hiyo (2022-10-15 15 25 37) ドキドキ文芸部だけどさ、このこうつ病のキャラで自〇しちゃうんだよな -- 名無しさん (2022-11-10 16 55 37) 可愛らしいけど少し切ない?色んな感情が出てる?そんな感じがします。大好きです。 -- ユウウツ霜 (2022-11-12 23 45 01) 不思議な感覚だけど聴いていて心地良い。 -- 今日マジで冬眠しそうになった人。 (2022-12-09 16 37 51) 追加お疲れ様です!この曲キュートで可愛いと思ってたらドキドキ文芸部でまさかのって感じです。いよわさんぷらいまりといい神曲すぎます。 -- 莉愛 (2022-12-12 11 17 28) ドキドキ文芸部wikiであらすじ見たら結構怖くて「ああ、繋がってるかも…」ってなった -- 心-KOKORO.のリア友(マジ) (2022-12-16 19 01 04) これってわたしちゅうぶらりん -- 名無しさん (2023-01-09 19 21 10) のところで首吊ってるってこと? -- 名無しさん (2023-01-09 19 21 35) ↑一応DDLCモチーフだとそういうことになると思われます! -- なぁな (2023-01-12 17 38 27) ありがとうございます! -- 名無しさん (2023-01-12 18 15 00) 最初の所がすごく好き! -- 伊万 (2023-01-14 01 36 33) 意味がわかった時怖かった。でもいい歌だね -- 名無しさん (2023-01-15 12 17 49) でもmvラストでまた目覚まし時計止めてるから死んでない…? -- 名無しさん (2023-01-18 09 11 34) 追加お疲れ様です!↑そのあと自殺したってことじゃないかな?朝見つけたんだし。怖いしぞわってするけれど切ない恋の歌みたいで好きです。 -- 莉愛 (2023-01-24 13 42 33) 最後の一言でひっくり返すスタイルだいすき -- しょうげん (2023-01-26 17 47 55) わたし ちゅうぶらりんがまじ怖すぎる -- いつよ (2023-02-09 12 29 21) ↑ちゅうぶらりんまでが1週目、最後の目覚ましから4週目って自分は解釈してる -- Doki Doki (2023-02-09 12 31 15) リズムがいいよね -- 名無しさん (2023-02-20 10 19 46) 最後の一言で全ての理解と考察の幅が広がるの美しい -- 名無しさん (2023-03-13 11 39 22) 私ちゃんと聞いたこともないにわかなんだけどさ、時計を見て“鏡越し”って思って、結局最終的には匂いで時間を判断してるのはなんで?鏡越しなせいで時計がきちんと読めなくて、本当は八時なのに四時にみえたってこと? -- 名無しさん (2023-04-20 10 25 42) ↑ホントにな -- キング (2023-04-20 11 05 54) 絵が最高だし、曲のテンポなどが好き -- ラタカルト (2023-04-22 18 44 27) 可愛い曲!! -- ここ (2023-05-03 08 57 27) 可愛らしく優しい、そんな曲 -- てる。 (2023-05-18 23 35 13) この曲すきでも少し不思議なんだよね'うるさく鳴いたの'ところ小鳥じゃなくて自分が泣いたと思える泣いた理由は、今日は自分で死ぬ日失うのが辛いみんなの、記憶生まれ変わってしまうんだだと思う -- かな (2023-05-26 17 51 35) この曲でいよわさんを知った -- 名無しさん (2023-05-27 08 44 18) 直球なものよりよほど怖いてこれ、ヤンデル人は危険なきがする -- 名無しさん (2023-05-30 06 09 11) いくら不穏だからって言ったってちゅうぶらりん自○説は早いって思う人、DDLCwo -- ちくわ (2023-05-30 16 04 30) すこ -- あめ (2023-06-06 16 18 49) ちゅうぶらりんってそうゆうこと。。❓❗️🥲 -- 2ゃん (2023-06-11 14 12 27) この曲のinstの最後の方の「そんな夢」のあたりなんかすごく胸が締め付けられる -- 名無しさん (2023-06-19 22 51 57) きゅうくらりんのハッピーエンド考察的なものがあった。サヨリもそうだったらよかったのに -- すまない先生のファン (2023-06-29 16 12 06) 最後見たのはそんな夢 って所、ほんとにこれで終わりって感じがして切なくて好き -- 名無しさん (2023-07-01 15 32 56) 「ああ化石になっちまうよ」が「ばーか好きになっちまうよ」に聞こえる、、 -- ゞ (2023-07-06 13 37 00) この音楽、ぎりぎり気持ち悪くないようにうまい具合に組わせてるんだよな、すげ -- 名無しさん (2023-07-18 17 14 08) 思い出にしてほしい→思い出西日越し? -- 名無しさん (2023-07-21 01 19 23) 誰かが修正してくれた -- 名無しさん (2023-07-23 17 49 08) ああ、ちゅうぶらりんになっちゃったのか -- 透明度 (2023-07-24 12 15 56) この曲サヨリちゃんな気がする -- 名無し (2023-07-25 13 58 40) サヨリにすごく似てる 自殺した? -- 名無しさん (2023-07-27 07 06 22) 全体的に明るい曲調なのに歌詞は絶望レベルに重くて、間奏の不協和音が正に地獄を象徴してる。本当にセンスの塊 -- 名無しさん (2023-07-27 16 13 57) 友達が好きって言ってたから、聞いてみたけどすごくいい曲。明るいような暗いような感じがいい。 -- rin (2023-07-29 13 30 36) 神。うん。すごい好き(語彙力低下)たまにすごい聞きたくなる。 -- #umika*♪☆ (2023-07-29 17 40 05) 最 高 -- 匿名 (2023-08-04 18 00 13) 最後 見たのはそんな夢で泣いた -- 名無しさん (2023-08-06 11 56 58) こんな最高の曲作れるの羨ましいな -- LeKa (2023-08-09 16 35 45) きゅうくらりん最高だと思う人✋ -- lame (2023-08-09 16 37 51) ↑はーい✋ -- LeKa (2023-08-09 16 38 58) ↑はーい🙌🏻 -- 名無しさん (2023-08-09 20 38 09) ひどく優しいあなたの~からもう号泣、虹がかかっている空のところもサヨリちゃん感じるしんどい😭 -- 名無しさん (2023-08-09 20 40 21) ちゅうぶらりんが自殺って思われてるの?不安定ってことなのでは、、、 -- しぐれ (2023-08-12 17 58 37) ほんと好き。なんか同性恋愛系な気がする、! -- しぐれ (2023-08-12 17 59 03) 最高 -- umi (2023-08-15 21 29 45) 基本サヨリイメソンだと思うけど同性→異性とかけして叶わない恋と自己完結してしまっている臆病な存在の曲でもあるなって -- 名無しさん (2023-08-24 00 09 56) ああ 中毒になっちまうよ -- ナギサ (2023-08-26 09 01 32) この曲は最高なのだ -- ずんだもん (2023-09-01 12 25 41) リズムと声がマッチしてるし、可愛い曲だなぁと思いました~❤作作詞した人天才過ぎる -- 名無しさん (2023-09-02 22 22 23) 「幸せになっちまうよ」で救われたかなと思ったら最後の最後に全部ひっくり返されるの辛すぎる -- 名無しさん (2023-09-04 20 50 47) ゆゆうたから来ました。最高 -- オッキー85 (2023-09-05 09 51 09) 最高 -- g (2023-09-08 17 28 43) 呪いになっちまうよ〜が主人公にフラれたルートで幸せになっちまうよ〜が主人公と両思いになったルートってことなんかな? -- 名無しさん (2023-09-13 00 48 01) かわいい!! -- 名無しさん (2023-09-13 11 17 34) 歌詞がおじさん構文みたいになっていたので絵文字全部消しました。 -- 名無しさん (2023-09-13 11 50 23) 歌詞しっかり読んだらめっちゃ闇あってびっくりした… -- ヤギ (2023-09-17 17 01 49) 特に後半ピアノが多いの、モニカちゃんがどんどんプログラム改変してるってことなのかな…みたいに色々考察できてホント好き -- DDLCさいこー (2023-09-17 17 43 41) ↑モニカの「ピアノを弾く」っていうのは「キーボードを打ってゲームを改変する」ってことらしい -- DDLCさいこー (2023-09-17 20 40 40) 二回目の「うるさく鳴いた」のところで、何で二番目の絵だけ下に出てるんだろうってずっと不思議に思ってるんだけど、一つだけ真顔=取り繕ってない顔を隠してるみたいな解釈もできるな…… -- 名無しさん (2023-09-18 20 56 20) あなたの右隣私きゅうくらりん →あなたの右隣にいる=恋人という妄想をしながらキュウと首を絞めている(くらりんは意識がもうろうとしている) もううめき声しか出ない私ぎゅうくらりん →首を絞めすぎてうめき声しか出ないもっともっとギュウと首を絞める意識がもうろうフラフラくらりん 最後見たのはそんな夢私宙ぶらりん →自殺する前に見た夢=最後に見た夢 自ら首を絞めるのは勇気がいるもう手っ取り早くタヒにたい宙ぶらりん=首吊り? 宙ぶらりんの後のメロリィーが流れないということは意識が途切れたということかな?(私の勝手な考察です。) -- もちもちぷろぐらむ (2023-09-22 18 56 01) 考察見る前…ちゅうぶらりん→どこにもつけなくて不安定とか、手をのばしたけど届かなかったって意味かな? 考察見た後…oh... -- みるみる (2023-09-24 17 12 59) なんか……この曲今の自分と似てる気がする。 -- ルア (2023-10-02 19 02 35) 途中からピアノがどんどん外れてくのが不安定で不安みたいな感じがむっちゃすき -- 名無しさん (2023-10-10 13 37 29) サヨリ、 -- 名無しさん (2023-10-12 07 30 46) 投降された時から好き。いよわさん神過ぎる。サヨリちゃん…… -- 30°← (2023-10-14 23 33 11) ああもう最高泣けてきた -- 霧雨フラン (2023-10-15 21 09 23) 最後の最後で背筋ゾワってした...誰かこれみたいないい曲教えて欲しい -- やまてぃ (2023-10-17 14 13 21) 関係ないかもだしたまたまかも知れないけどmvの右端にピンク、左端に水色のラインが見えた -- 名無しさん (2023-10-18 13 52 20) 最後見たのはそんな夢っていう歌詞から最後=最期ということなんじゃないんでしょうか?僕の勝手な考察です! -- 推ししか勝たん 🍓👑 (2023-10-26 20 43 28) 誰もいない建物に響くような歪んだメロディーのイントロが不穏でいい -- 名無しさん (2023-10-28 11 59 23) いよわーるどしんどい。(語彙力)途中女の子が -- 通りすがりの名無し (2023-10-29 10 03 28) ああ 失うのがつらいな ←死んだら全てを失うからそれが辛い(怖い)ってことかなって思います! -- 子犬 (2023-11-01 20 31 28) うるさくないた文字盤をみてたって歌詞、寝れなくてずっと起きてたってことじゃないか...?眠れなくて見続けてた、みたいな... -- ちょい。 (2023-11-05 21 47 01) この曲って妻帯者の教師と女生徒の不倫関係を描いた歌なんじゃないかな? -- きくった (2023-11-08 14 38 14) 不協和音と可不ちゃんの声が中毒性あって好き!ボカロのなかで一番好きかも -- 匿名R (2023-11-11 16 23 51) 二回目のうるさく鳴いたの歌詞の絵、2番目だけ下に出てるの火曜日は遅刻し -- るふ (2023-11-14 19 31 59) てないという表現?なのか?(語彙力) -- るふ (2023-11-14 19 34 33) 結ばれた蕾がこんなにも愚かしいという歌詞、字幕にすると結ばれた二人はこんなにも愚かしいになるの、サヨリがモニカルートを進む主人公を見て、思ってたことなのか?(深読みし過ぎ) -- モナ (2023-11-14 19 41 00) ちゅうぶらりん怖い怖い -- まふ (2023-11-23 15 29 53) ↑同じだぁ -- 奈々 (2023-11-23 15 31 02) ちゅう→宙に浮いてる くらりん→意識が朦朧としている状況 -- ナイニ〜☆ (2023-11-23 20 13 23) 首○り以外を想像している人は間違いなくDDLCをやっていない人 -- (2023-12-07 19 37 40) mvでちゅうぶらりん言った後また目覚まし止めてるってことはタヒんでない?でもサヨリっぽいしな… -- デミ (2023-12-08 08 41 25) 「幸せになっちまう」のは、ユリちゃんとかと親密になっていく主人公のことなのか、「幸せになる資格のない自分」のことなのか -- 名無しさん (2023-12-08 14 18 23) 私は後者の方が好きなんですけどね。「いつも通り」が彼女の望みだから、「失う」の -- 名無しさん (2023-12-08 14 19 52) 対象は「彼」じゃなく「今までの日々」の方がサヨちゃんらしい -- 名無しさん (2023-12-08 14 20 51) レイ -- 可愛い感じが好き (2023-12-13 22 19 13) 「幸せになっちまうよ」は「自分には幸せになる価値はないから幸せになりたくない」みたいな感じ...? -- 子犬 (2023-12-24 10 49 46) 「私ちゅうぶらりん」意味が分かると凄い怖い。でもいい曲。 -- 名無しさん (2023-12-26 17 27 36) これ、ドキドキ文芸部見た後に聞くと色々くるものがある…。あー -- ま (2023-12-26 17 56 08) ドキドキ文芸 -- 子犬 (2023-12-28 16 43 06) ドキドキ文芸部ってどういうゲームなの? -- 子犬 (2023-12-28 16 43 50) ↑恋愛ゲーの皮を被ったホラゲー(言っちゃだめならごめんなさい、) -- うる (2024-01-10 18 48 15) これイラストもいよわさんなんだ…すご -- 名無しさん (2024-01-12 11 36 24) この曲聴いてると頭がほわわわわわぁぁぁってなったり息がしずらくなっちゃう、いよわわーるどって感じがして好き -- 名無しさん (2024-01-14 06 32 01) 極限にまで可愛くなったもぺもぺ -- 名無しさん (2024-01-30 12 28 56) 多分時計止めてるのは比喩で、「主人公の中の時計が止まった→死んだ(主人公の中で時間は進まない)」ということかと。自分で止めているのは「自殺→自ら自分の時計を止めた」ということを強調しているんだと思います。 -- やくさじ (2024-02-03 13 49 04) 可愛い、けれど可愛いだけじゃなくてどこか仄暗い、雰囲気歌詞旋律全部好き -- ホタテ人 (2024-02-03 20 12 37) みんなめちゃくちゃ考察しててどれも納得できるなぁ〜って思いながら見てたらこういうの見ないと全然理解できてなかった私は「いい曲\( 'ω')/」ってなってたことを思い出した -- コメント長っ (2024-02-03 21 12 05) 最初走ってるのってサヨリがMC追いかけてるとこか -- ののの (2024-02-04 13 34 54) あと最初目覚ましが七時五分なの七時に設定して起きれなくてスヌーズしてスヌーズしまくって八時過ぎてたんだと思った -- ののの (2024-02-04 13 38 40) コメント見た感じ、DDLCってゲームが前提の曲なの?MVの女の子がゲームのキャラだったり、作者がそう言ってるのかな -- 名無しさん (2024-02-08 10 53 31) 恨み、自分は頑張ってるのに。 -- 名無しさん (2024-02-09 17 32 01) 幸せにならないと、もう知らん!まじ。 -- 名無しさん (2024-02-09 17 33 30) いろんな考察あっておもろい -- yn (2024-02-17 15 58 00) この曲大好き! -- FNF大好きっ子 (2024-03-14 14 34 00) ↑5 いよわさん本人がddlc のサヨリを基にきゅうくらりんを作ったと発言したことはありません。ただ、「サヨリが好き」や「アルバムに三曲推しについて書いた曲を入れてる」等の発言をしたり、ddlcのファンアートを描いたりしているため、きゅうくらりんがサヨリの曲説は100%ではないですが可能性は非常に高いです。 -- 名無しさん (2024-03-23 11 40 01) 上の人の補足。きゅうくらりんを出す前からDDLCが元ネタと思われる楽曲(くろうばあないと?、たぶん終わり)は出ていたので、きゅうくらりんもそれに当てはまると思います。 -- 結論、きゅうくらりんは (2024-03-30 22 12 34) 名前のところ途切れてしまいました。すみません。 -- 結論、きゅうくらりんはいい曲 (2024-03-30 22 13 48) 一度もボカロにハマったことなかったけどきゅうくらりんにドハマリした。DDLCも未プレイだったから前後で2回好きになった -- 名無しさん (2024-04-11 01 45 01) めっちゃ大好きな先生が異動しちゃって悲しくてなんかそれが全部無駄になったら、愛した罰を受けるからにすごくかぶってるなーって思った -- 名無しさん (2024-04-14 22 58 04) 確かこの曲、ドキドキ文芸部のキャラを表現してるって聞いたことあります...あってるのかなこれ -- それってあなたの間奏ですよね (2024-04-25 14 38 57) プロセカMV、自分の立ち絵が出てきたときに絶対歌ってるの好き(1番) -- やみうさ (2024-05-06 13 48 31) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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戦闘/地下水路/暗い地下水路 ドロップにてドリームウォーカーボウ、ドリームウォーカーロングソードが出ました -- はぴらぴ ムービー中に動けなくなってる -- 最近安置場所が分からない人が増えてきたみたいなので、安置場所の目安画像を追加しました。 -- 安置というか安置の初期位置だな。トールの安置はトールを中心にしたリング状。水場を挟んだ向こう岸とかも安置。舌の直線上にある安置場所に移動すれば槍を投げて当たるタイミングが一番長くなって顎にミスヒットすることもない。 --
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機械仕掛けの巨人の大剣がブリキの玩具を切り裂いていく。 熱したナイフでバターを切るように。 紙細工を鋏で裂くように。 機械仕掛けの巨人は剣舞でも披露するかのようにブリキの玩具、出来損ないの悪魔を次々と切って捨てる。 それは明暗がはっきりと別れているが故に忘れさせる。 それが一方的な殺戮と化している事を。 ◇ 「あ~あ~、ヤりも殺ったりって感じね~」 色白の肌を日の下に曝しながら口笛でも吹きかねないからりとした声の軽さで辺りを見渡すのはルナマリア・ホーク。 その口調には感心と呆れが同時に内在している。 彼女が異常者なのではない。 ただ、余りにも呆れざるを得ない程に辺りはブリキのガレキで埋もれていたからである。 辺りを漂う硝煙の匂いに嫌悪感を抱くには既に戦場に慣れ親しみ過ぎていた。 けれども肉の焦げる匂いを悦ぶ程には彼女は未だに堕ちてはいなかった。 だから彼女は呆れるしかない。 それ意外に何か反応を示す事が出来ないでいた。 ついっと視線をそらすと、其処には黒いパイロットスーツに身を包み、ヘルメットを脱ぎ去り、汗に濡れた髪を生温かい風が弄ぶままにしている青年。 紅い瞳はどこか遠くを見つめ、口元には達成感からくる笑みも、優越感に照らされた歪みも無い。 ただ、無感情に真一文字に引き結び、何も無くなってしまった辺りを見渡すだけである。 周辺では彼らの部下達が後始末に追われている。 「いくら何でもやり過ぎじゃない?」 ルナマリアが呆れたように、溜息混じりに語りかける。 何か返事を期待しての言葉ではない。 けれども、青年は意外にも、少なくともルナマリアにとっては意外にも、言葉を聞き及んでいたのか振り返る。 「ザフトから下った命は『クーデターの援助』でも『反乱の鎮圧』でもない。『紛争の早期終結』だろ?」 「ま、どっちもどっちっていうのは否定しないけれどね」 政府軍のGMやストライクダガーの残骸、反政府組織のザクやグフの残骸。 それらは平等に横たわっていた。 「鉄屑になっちゃえば政府も反政府も無いわね」 それを見てルナマリアは深く息を吐く。 足元に転がる鉄の、もはや何のパーツだかわからない残骸を蹴飛ばす。 「でもこれを見たらヤマト隊長なんて大泣きするんじゃないの?」 「泣きたいなら泣かせておけばいいさ。もっとも俺には達磨にして戦場に放置する方がエグイと思うけどな」 「あはははは……ヤマト隊長やアスランが聞いたら怒るわよ?シン」 そう言われてシン・アスカはフンと短く息を吐く。 小馬鹿にするでも嘲るでもなく、ただ馬鹿馬鹿しいと切り捨てるように。 「怒りたいだけ怒らせておけばいいさ。世界は自分の思い通りになんてならない。そろそろそれを学べばいいさ」 「毒づかないの」 「毒づいてねぇよ。ただ本心を言ってるだけだよ」 「ふふふ、まぁ否定はしないけどね」 シンの包み隠す事のない言葉に、思わず苦笑を漏らすルナマリア。 当のシンはどうでも良さ気に再び周囲に視線をやる。 その瞳に空しさと孤独、渇きが浮かぶ。 何を求めているのか、それを聞こうとは思わなかった。 きっとシンの渇きを自分は埋められないのだろう。 埋められる筈の人はこの世界にいない。 女々しい男だと、そう冷徹に切り捨てる自分がいる。 メソメソと喪った女性をずっと胸に抱いている。 けれども一方では一途な男だと、愛しく思っている自分もいる。 この世界から消失して尚、そこまで思われている『彼女』に対して、女としての羨望と嫉妬が渦巻く。 くしゃりと汗に濡れた髪をかき上げるシンは、その時何かを耳にした。 それはルナマリアも同様であったらしく、二人は素早く周りを見渡す。 ガラッと、微かにガレキが崩れる音と共に振り返ると、そこには一人の男が立っていた。 男は傷を負っているのか、腹部から夥しい出血をしている。 もう助からないな、コイツは。 シンは即座に男の傷を見てとると、短くそう結論付けた。 現に男の顔色は真っ白と言っても過言ではないほどに血の気を失っており、既に彼が長くない事を如実に知らせていた。 ルナマリアは男の手に拳銃の類が握られていない事、男の傷が深い事を見て取った上で、尚警戒するように拳銃を抜く。 手負いの人間は何をするのかわからないからだ。 手負いの男は血で真っ赤に染まった腹部を押さえながら、瓦礫にもたれかかる。 荒い息と、滲み出る脂汗、蒼白な顔。 全てから男に刻一刻と死が迫っている事を如実に示していた。 男はしかし、その瞳だけは強い光が宿っていた。 強い光の灯った瞳は真っ直ぐにシンを睨み付ける。 シンはその、気の弱い者であれば卒倒してしまいそうな瞳に当てられて、尚何処吹く風といった風である。 「貴様等が……貴様等が来なければ?」 「………」 「貴様等が来なければ……我々の理想を満天に知らしめる事が出来たものを……貴様等は一体何なのだ!! 突然土足で入ってきて破壊を繰り返すその所業に一体どんな理想があるというのだ!!! どうして、何の権利があって我々の理想を阻む権利を有するのだ!!!」 それは魂を切り分けたような、悲痛とも言える叫びである。 しかし、激した男の剣幕に対するシンの表情は醒め切ったものであった。 否、醒め切ったものではない、寧ろ白けきったものであった。 その炎のように紅い瞳は、ルビーのように無機質で冷たい輝きを放つ。 シンは軽く首を回すと、心の底から煩わしいとでも言うように吐き捨てる。 「アンタ等さぁ、人質取ったろう?」 「人質……?」 「この街の人達を。そんで殺したろ?」 シンは言うべきことは言い終えたとでも言うように、言葉を区切る。 その言葉に唖然としたような表情を浮かべたのは男であった。 「それだけか……?それだけで」 わなわなと唇を震わせるのは、血を失いすぎて寒気が走っているだけが原因ではないだろう。 余りにも簡単に、端的に言われたその言葉を男が理解するのには暫しの時間が必要であった。 「貴様は、愚にも付かない民衆の為に、それだけの為に我らの理想実現を阻んだというのか!!!この悪魔の所業を!!!」 「アンタ等にどんな崇高でお利口な理想があるのかは知らねぇよ。けどアンタ等は何もしていない、ただ毎日を一生懸命に生きてた人達を人質に取った。 そんでもって取引の材料にならないからっていう理由で殺した………理由はそれだけで十分だろ?」 言いたいこと、言うべきこと、それらを言い終えたと言うようにシンは男に背を向ける。 最早男の存在そのものに興味を無くしたかのように、男の語る理想に欠片も用が無いかのように。 男の表情が見る見る間に歪む。 驚愕、憤慨、憤怒、憎悪。 男は腰から拳銃を引き抜くとシンの背に銃口を向ける。 耳に痛い程の破裂音が瓦礫の海に響いた。 重たいものが倒れる音が鈍く響く。 硝煙を立ち昇らせた拳銃をルナマリアはホルスターに収める。 崩れ落ちた男のこめかみからは鮮やかな血がどくどくどくと絶え間なく流れ、どす黒いシミを大地に作っていく。 それを振り返りながら見下ろすと、シンは微かに唇を歪める。 「サンキュ、ルナ」 「アンタね、私が撃たなかったらどうするのよ!!」 腰に手を当ててお姉さん風を吹かせ、もうっ!と叱るように眉を顰める。 シンはくくっと喉を震わせて笑い声を上げずに笑う。 それを見て、ルナマリアは眉をさらに逆立てる。 「シン!!」 「悪い悪い。でもさ、ルナ撃ったじゃん」 「もう、そういう問題じゃないでしょ!!」 「じゃあ何が問題なんだよ?」 「アンタね、最近特に酷いわよ?」 「酷い?」 「命を簡単に放り出そうとし過ぎ!!」 「そんな事ないけどなぁ……」 吹き付ける風に舞い上げられた髪を抑えながら、シンははてと思い巡らせる。 本当に心当たりが無いその表情にルナマリアは深々と溜息を吐く。 「でも、この手の理想主義者がどういう言い方をすれば怒るかなんてわかってたでしょう?」 「それは勿論。わざと言ったし」 イタズラが成功した子供のように笑うシン。 ルナマリアは子供を叱り付けるように声を荒げる。 「だからぁ、それが命を粗末にしてるって言うの!!」 「そんなつもりが無いのはマジだって。たださぁ、言ってやりたかったんだよ、自分達が何で殺されるのか、そのワケを」 「ワケ?」 「御大層な理想を持ってる奴等はさぁ、スッゲー上から世界を見下ろしてるような気持ちになってるんだよ。 そこに住む一人一人の人間なんて眼中に無いっていう感じにさぁ……… まるで崇高な理想に身を捧げてる自分達もいつの間にか神だとか天使だとかと混同してるんだよ」 シンはぞくりと怖気の走るような笑みを浮かべる。 「思い知らせてやりたいじゃん?そんな奴らに………自分達が見下してた連中のせいで破滅するんだって」 「性格悪いわね~」 「そりゃあどうも。どうもついでに今日相手してくれよ」 「最っ低……商売女相手にしてるつもりだったら撃つわよ。弾丸はまだあるんだから」 軽蔑というよりも呆れたようなルナマリア。 シンは甘えるように、意識的に微かに首を傾げて覗きこむようにルナマリアを見つめる。 その頬が朱に染まるのを確認してから、取って置きの言葉を選ぶ。 「ルナにしか言わないって」 「………ハァ……もう、わかったわよ。騙されてあげる」 「やった、ルナ大好き。じゃあ帰るか」 シンの瞳には依然変わらぬ渇きがあると見て取って、それでもあえてルナマリアは見ないフリをする。 女としての矜持と性が綯い交ぜになって彼女から思考を奪い、心を本能に従わせた。 視線をふとそらせると、そこには深々とコックピットを大剣で貫かれた残骸と化したMSと、それを見下ろす翼を閉じた機神の姿があった。 それはまるで、度し難い存在を睥睨する悪魔のようであった。 その瞳からは血の涙のように赤いラインが走っている。 まるで泣くことを忘れた主の代弁者のように。 「アスカァ!!」 耳を劈くような甲高い声にシンは顔を顰め、振り返る。 視線の先には顔を真っ赤に怒らせたイザーク・ジュールが鼻息荒く近付いてくる。 シンは一つ溜息を漏らす。 それが更に火に油を注ぐ事となったのか、イザークは顔を一層赤くする。 色白な肌であるだけに、それは酷く鮮やかなものであった。 「イザーク……何か用ですか」 先任隊長であるだけに、また年上であるだけに、シンは体裁だけの敬語を使う。 それは正に体裁だけといった態度であった。 意図してのことであった、それがイザークの神経を逆撫でする事を知って。 シンの間近にまで歩み寄ると、イザークはその胸倉を掴み上げる。 「貴様……どうして命令に従わなかった!!」 「はぁ?命令になら従いましたよ。ちゃんと」 「ならば何故政府軍まで手にかけた」 息も触れる程の距離で目を血走らせながら吠えるイザークを煩わしげに見遣ると、胸倉を掴む手を振りほどく。 尚も睨み付けるイザークの視線をものともせずに、シンは面倒だと言わんばかりの表情を浮かべる。 「紛争の早期終結……たしか命令はそうだった筈ですが?」 「あれが貴様なりの早期終結だというのか?」 「そうであります」 「虐殺が貴様の紛争終結か!!ふざけているのか!!!」 「ふざけてませんよ。それに虐殺じゃありません」 「政府軍を手にかけたことはどう説明する」 「政府軍は近隣の町に基地を設置していました。それも無抵抗の住民を弾圧してまで無理矢理に。 だから住民を早く解放させる為には両方叩きのめすしかないと判断したんですよ。案の定政府軍は首都にまで軍を引っ込めたじゃないですか」 イザークのこめかみが引き攣る。 「随分と薄っぺらい正義感だな。その代償が両軍の命か?随分と大層な身分だな」 「そうですか?」 嫌味まじりのイザークの言葉に、シンは小馬鹿にしたように笑う事で応える。 その言葉は、嘗てのシンであれば何らかの反応をしていたであろう。 しかし、シンは一向に気にするでもなく、歪んだ笑みを称える。 「少なくともコックピットを外せ、なんていう寝言よりはマシなつもりですよ」 その言葉に思うところがあったのか、イザークは小さく舌打ちをする。 「議長に感謝するんだな」 「議長?」 「貴様の懲罰を不問にするよう議会に掛け合って下さったのだからな」 ◇ 「ええ、わかりましたわ。ありがとうカガリさん」 オーブの代表との通信を切ると、ラクスは深い息を吐きながらシートに背をもたれかかる。 シンの起した問題に関する情報操作を終え、ラクスは普段の彼女らしくもない疲労を覚える。 政府軍の住民の強奪。 施設の接収。 そして公にしていない虐殺。 痛い腹を探られたくないが故の不問。 それもあるであろうが、ごねてプラントを敵に回せる程の国力は、最早反政府組織の武力蜂起で疲弊した政府には無い。 それを見越した上でのラクスの根回しは地球圏有数の強国オーブの協力もあってスムーズに進んだ。 それでも政府軍に弓引いたシン・アスカの行為は容認し難く、それ故の情報操作であった。 しかし、本音を言えばラクスはこうなる事を予想していた。 敢てアバウトとも取れる指令を出したと言った方が正しい。 ラクスは正直なところ、シンがどのような行動を取るのか見てみたかった。 批難を覚悟で言ってしまえば、ちょっとした問いかけであった。 シン・アスカという人間への。 素直に受け止めればクーデターの鎮圧に他ならない指令を鵜呑みにしてしまうのか。 それとも彼なりの正義があってそれをわざと穿った見方で解釈するか。 シン・アスカ ――――― 現アスカ隊隊長の命令違反は今に始まったことではない。 ザフト・レッド時代、ブレイク・ザ・ワールドに端を発する大戦の折にも幾度も見られたものである。 報告書をディスプレイに幾つかのウィンドウに分けて表示するとラクスはぼんやりと見つめる。 そこに映っているのはまだ今から4年以上前の少年であったシン・アスカ。 ラクスの知らないシンの姿があった。 今のように髪は長くなく、背も高くない。 顔立ちもどこか幼く、拗ねたような顔をしているのが可愛らしく思えた。 何より違うのはその瞳。 意思の強さ、負けん気の強さ、そして純粋さと苛烈さを秘めた紅い瞳。 炎のようなその瞳が何よりも違うとラクスは感じた。 「大切な人の喪失………いえ、それだけじゃないのですわ。世界の冷たさに絶望したような……」 キィッと椅子が微かに軋む音を立てる。 「純粋なのですねきっと……割り切れない程に……折り合いを付けられないからこその破壊衝動……でしょうか?」 そう呟いてラクスは溜息を吐く。 いくら考えてみても、自分には所詮憶測しか立てられない。 シンが痛みを受けた、まさにその時、自分は彼の傍らにいなかったのだから。 そして、最も彼の痛みを分かち合う事が出来ていた女性は既にこの世にいない。 彼を、喪失の連続で罅割れ、砕けそうなシン・アスカの心を掬い上げていたその女性はもういないのだ。 彼の心を、魂を、想いを、全てをその身に引き受け、かけがえのない存在となっていた女性。 でも同時に彼に決定的な喪失の痛みを与えた女性。 不意に、議長のテーブルにある通信が鳴る。 ボタンを押して、それをオンにすると受付の衛兵からの通信が入る。 『議長。アスカ隊長が面会を求めておられますが』 アスカ隊長、という言葉にラクスの胸が高鳴る。 ラクスは努めて冷静な声で答える。 「構いません、通してくださいな」 声が裏返っていなかっただろうか、ラクスは少し心配になるが、気にするまいと思った。 どうせ、此処での事は外部に漏れることは無いのだ。 暫らくしてから議長室のドアの開く音と共に、普段は着崩しているザフトの白服を襟まで止めたシンが現れる。 ◇ シンは議長室に入るなり敬礼をする。 「シン、ようこそいらしてくださいました。今日はどのような御用で?」 努めて浮ついた内心を悟られまいとするようにラクスは自身に言い聞かせながら言葉を紡ぐ。 シンは何処と無く拗ねたように憮然とした表情のままだ。 「お忙しいところ申し訳ございません議長閣下」 他人行儀。 その言葉が一瞬ラクスの胸によぎる。 けれどもそれは当然の態度なのだと、ラクスは公私の境を見失い始めた自身の心を叱り付ける。 自分はプランと最高評議会の議長であり、シンはザフトのアスカ隊隊長。 上司と部下の関係であるのだ。 彼の態度が当然なのだ。 「いいえ、構いません。丁度一段落着きましたし」 「俺の懲罰を無くす為の根回しですか?」 嘲るように囀るシンの声に、ラクスはハッとなる。 シンの瞳に何かに挑むような光が仄暗い炎のように揺らめいている。 「そうなる事を予想していたとでも言いたいのですね」 「ならなきゃおかしいでしょう?」 「ならば逆に問いますわ。何故あのような真似を?」 「散々聞かれた事ですよ。報告書にも書いた筈ですが?」 慇懃無礼とも取れるシンの言葉である。 しかし、それを受け流すと、ラクスは静かな、けれども強い瞳で見つめ返す。 「貴方の口からもう一度聞きたいのです」 はっきりとしたラクスの口調に、今度はシンがハッとなる番であった。 逡巡の後、シンは憮然とした口調で口を開く。 「自分は力のある奴らが無い人達を巻き込むのが紛争だと思っています。だからその元を断ったまでです」 端的な言葉であった。 争い、人々を傷付けるものを平等に許さぬ、そう言っているも同然である。 「ですが、その為に貴方が奪った命は数知れません。貴方は彼らの命はどうでも良いと?」 アスランであれば口籠るであるだろう。 キラであれば違うと言うであるだろう。 「ハイ」 しかし、シンは淀み無く、躊躇無くはっきりと答えた。 余りにもあっさりと言ってのけたその言葉と、その有り様に、一瞬ラクスは言葉を失った。 「命は平等ではありません。ヤマト隊長なら平等であると答えたかもしれませんが、俺はそう思わないですね。 戦場に身を置いてる人間……命を奪われる事を覚悟した人間の命と、普通に毎日を生きている人の命が同じ重さなんて絶対に」 当然俺の命も平等じゃありません。 そう言ってシンは口を噤む。 まるで最早言うべき言葉は言ったと言わんばかりである。 一瞬、シンの瞳に灯る強い光にラクスは自分の何かが貫かれたような錯覚に陥る。 余りにも彼女の周りにいる人間とは異なるその価値観に ―――――― それだけではない。 一切の綺麗事も、保身も挟まない清々しく、愚かしいまでの一途な有り様に痺れたと言っても良い。 シン・アスカは乙女なのだ。 ラクスは不意にそう思い至る。 潔癖で、思い込みが激しく、融通が利かず、それ故に純粋で壊れやすい乙女のような気性を持っている。 キラやアスランの方が命を大切にする、一見すればそう思える。 シンは力の有る無しで命を選ぶ。 もっと言ってしまえば力を行使するか否かで選別する。 それは傲慢であるかのように思える一方で、力なき者を守ろうとする強迫観念にも似た想いと背中合わせの傲慢さである。 故に、シンという人間は酷くアンバランスなのだ。 命の喪失に怯える一方で、それを害する者から病的な執念でもって命を刈り取る。 自分の力の及ぶ範囲で命を奪うかどうかを判断するキラやアスランの方がいっそ割り切っているだろう。 「そうですか……ならば私から聞くことは何もありません」 「随分とお優しいので。手っきりコックピットを外せと言われるのかと思いました」 ラクスはその言葉に子供染みた感情が滲んでいると感じ取った。 もっと言うならばキラ・ヤマトへのあてつけ、自分へのあてつけ。 その瞳に宿る微かな炎の揺らぎ。 痛みにも似た甘い痺れがラクスの背筋を這いずる。 ラクスは下腹部が熱くなり、太腿の間を甘い蜜が伝うのを感じた。 愉悦にも似た思いが身体中を侵食し、そして脳髄を蕩けさせる。 ラクスは緩む口元を押さえ込みながら、怪訝な顔をしたシンに辛うじて向き直る。 「アナタはそのままで宜しいのだと私は思いますわ」 それだけ言うと、言うべきことを告げ終えたと言わんばかりにラクスはシンに背を向ける。 背後でシンが出て行くのを確認してからラクスはシンの表情を反芻する。 シンがキラを偽善と蔑んでいる事は知っていた。 いや、キラだけではなく、アスランやカガリ、そして自分をシンは軽蔑している。 そして一方で自分の力だけでは及ばぬ現実に、世界にもどかしさ、歯がゆさを覚えている。 自分の道に確信を抱きつつも自分の力に疑問を持っている。 様々な要素が絡み合い、幾つもの矛盾と軋轢とに、心が磨耗している。 拠るべき者を求めて彷徨っている脆さにシンは気付いていない。 気付いているのは拠るべき者がいないという事。 何処までも純粋で潔癖な心。 ラクスは唇をそうっと歪める。 ならば自分が彼の拠るべき者になろう。 『アナタはそのままで宜しいのだと私は思いますわ』 シンに放った言葉。 その言葉に偽りは無い。 ただ、ラクスは寸でのところで続く言葉を飲み込んだ。 『 ―――――――――― そのまま傷付いて、疲れ果てて、私の中にまで堕ちて来て下さい ―――――――――― 』 タピオカ丼氏の単発-03 タピオカ丼氏の単発-02 一覧へ
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404 名前: ◆kaGYBvZifE[saga] 投稿日:2013/07/18(木) 21 31 05.92 ID UrDXlaAQ0 [4/19] ―――――――――― 「地上の都市がカースに乗っ取られただと?」 思わずおうむ返しにしてから、オーバーロードは報告書を一瞥した。 「例の財閥経由の情報です。首謀者は不明ですが、都市全体がカースによって封鎖されていると」 情報部所属の士官が応え、オーバーロードは報告書をつまむ指に力を込めた。 この公邸の執務室で受け取る報告に、よい報告があった試しはない。 櫻井財閥経由でもたらされた情報の発信源は、日本政府やGDFに潜むアンダーワールドシンパの議員か、 それとも散発的な紛争と緊張関係を望む軍需産業のロビイストか。 どちらにせよ、断片的ではあるが情報の精度は悪くない。アンダーワールド政府が地上に放っている 諜報員からの情報と照らし合わせても大きく異なっていたことは今のところない。 しかし、今回の一件は寝耳に水の事態だ。 地上人の犠牲者が何人出ようとそれ自体はどうでもいいことだが、問題はカースの肉体を構成する呪詛の 泥による土壌汚染と、それによる地底への影響だ。 最新の研究報告によって、カースの泥による汚染が土壌や地下水にも及ぶことがわかっている。 特に水資源への影響は、アンダーワールドでは死活問題と言ってよかった。 「アンダーワールドへの影響は?」 「我が方のテクノロジストらに試算させていますが、ただちに影響があるとは……」 「これほどの大量発生は過去に類を見ない。例のGC爆弾とやらが投下された際の発生数をすら超えている。 前例がないということは、何が起こるか読めないということだ。用心にしくはない」 「はっ、失礼いたしました」 テクノロジストの研究の完了を待ち、結果を浄化施設の各種機材に反映させるには時間もコストもかかる。 しかし、今期予算の赤字と十数億のアンダーワールド人の安全を天秤にはかけられない。 三十秒ほどで試算を終え結論を導き出したオーバーロードは、太い首をわずかに傾けて言う。 「研究所のテクノロジスト達に連絡を取り、状況を督促しろ。対策は急がねばならん。 それから、状況によっては次の中央議会で特別予算の編成を提案することになる。資料作成を頼む」 ともすれば眉をひそめたくなる心持ちではあったが、オーバーロードは努めて無表情を装った。 どうせもっともらしい渋面を作るのであれば、議会の場で対立政党の議員や、御身大事の利権亡者どもを 相手取るときにすればいい。 指示を受けた士官が「はっ!」と短い声で応じて執務室を辞した後、オーバーロードは執務机の端末の 横に置かれたフォトフレームを手に取った。 観葉植物の鉢が置いてある以外は何も飾られていない殺風景な執務室の中で、愛娘のナターリアと 撮った一葉の写真が彼の心の慰めだった。 あまり身体の強くなかった妻は、娘を出産してすぐに死んだ。ナターリアは母親を知らずに育ち、 自分は妻の死後間もなく行われた選挙に当選し史上最年少のオーバーロードに選出された。 以降は四度の再選を繰り返し、現在に至るまで長い任期をこなしている。 オーバーロードとして多忙を極める生活の中でも、なんとか娘との時間を作るよう心がけた。 それは娘のためでもあったし、何より自分のためでもあったのだろう。愛する娘との語らいの時間は、 自分の背負っているもの、守るべきものを再確認するための儀式でもあったのだから。 (ナターリアは優しい子に育ってくれた。この父に似ず、まっすぐに育ってな……) ふと、オーバーロードの強い髭面に愛嬌のある笑みが浮かぶ。 アンダーワールドの子供達が幸せに、豊かに暮らせる未来。そのための礎になることこそ大人の役目だ。 だが、地上人とアンダーワールド人すべてを受け入れるには、地球はどうやら狭すぎる。 だからこそ、近い将来地上人を排除し、地上を奪還しなくてはならないのだ。 どれだけ多くの血が流れることになっても、成し遂げなければならない。 いつか子供達が歩く地上の道が、大人達の血と屍で舗装されることになるのだとしても、その罪は 自分達の世代で終わらせなければならない。 (……救われんな) 笑った瞳の奥の仄暗い光がフォトフレームのガラスに映り込んでいるのが見え、オーバーロードは 顔の表皮を機械的に苦笑させた。 ―――――――――― アンダーワールド首都のアップタウンにある、私立のジュニアハイスクール。 広い教室に扇状に配置された長机の一角に、ナターリアは座っていた。 教壇に立つ壮年の教師が、眼鏡の位置を直しながら朗々と声を上げている。 課題の易しさからそれなりに人気のある教師だったが、それと比例するかのように授業は退屈だった。 「――であるからして、今年から人工太陽の照明ユニット改修のための工事が始まりました。 改修と言っても、実質的には造り替えに近い大規模計画で、工事完了までに10年を予定しています。 まずは最も老朽化の激しい第四ユニットから着手して、それから第一、第二と続く予定ですね」 個人用ノートパッドのバーチャル・ディスプレイに、教師用端末から配布されている資料画像が ずらずらと表示されていく。ノートパッドは机に備え付けられた差し込み口とケーブルで接続され、 学校の内部ネットワークに接続されているのだ。 アンダーワールドでは、電話やネットは有線での使用が基本になっている。 その背景には、先人達が地底という過酷な環境を整備していくにつれて、人の住む地域が精密機械の 集積体と化していった事情がある。浄化施設などの生命維持に直結するシステムは勿論、建物の中の 空調や発電設備などの誤動作を防ぐために、電波の取り扱いが制限された結果だった。 デジタルデータの破損に備えて、重要なデータはプリントアウトしておくのも習わしである。 テクノロジーが高度化し複雑になっていく一方、どこかをアナログ化しておいた方が都合のいい場合もある。 数百年前の時代を復古する懐古趣味的なムーブメントが数十年周期で起こり、現在もアナログ志向の人間が 一定数存在するのも、そうした歴史の必然なのかもしれない。 「この計画は現オーバーロードが発案し、7年に及ぶ議論の末、ようやく始動したものです。 同様の人工太陽改修計画は600年前にもありましたが、その時は予算の関係と野党の反対から 小規模な補修工事に留まっており、その結果、電力系統のトラブルから第二~第五ユニットが 一ヶ月近く機能を停止したという事故が起こってしまったわけです」 無味乾燥な年表の羅列と、当時の事故の模様を物語る映像資料がディスプレイに浮かんだ。 一ヶ月も太陽が動かず光がないというのは、どれほど不便なのかとナターリアは考える。 空のないアンダーワールドの夜はあまりにも暗く、そもそも人工太陽がなければ昼夜が存在しないのだ。 きっと不安で、寂しくて、心細くて、何よりあるべきものがなくなってしまったような喪失感があるのだろう。 ナターリアがそうであるように、600年前の人々もそうだったはずだ。 四角くて細長い太陽が天蓋に設置されていて、毎朝6時になると唸り声のような振動音を上げながら 照明ユニットに電力が通い、光り輝く太陽がアンダーワールドを照らし始めるというのが当たり前の 日常だったはずなのだ。 (……パパのやるコトは、全部ナターリア達のためなんだナ) そして、今年から始まる人工太陽改修のための10ヶ年計画は、父がその当たり前の日常を守るために、 アンダーワールドに住まうすべての人のために始めたことなのだという認識が、ナターリアの心を暖かくした。 ナターリアは社会科や数学のような暗記科目は苦手だったが、父の為したことにはやはり興味を禁じ得ない。 物心ついたときには父は既にオーバーロードの座についていたし、自分が生まれてからの14年間ずっと オーバーロードとしての任を全うしていたというが、ナターリアは父の口から直接仕事の話を聞いたことは ほとんどなかった。 週に一度か二度あるかないかという父との語らいの時間では、父は聴き手に回ることが多かった。 ナターリアの話す色々なことを、ただ優しく微笑みながら聞いてくれる。 ナターリアの抱える迷いや不安を、正面から受け止めて一緒に悩んでくれる。 そんな父の姿に誠実さを感じる一方、仕事のことを話したがらないのだと見て取れたのも覚えている。 確かに難しいことはよくわからないが、父のしている仕事をよく知りたいと思うのも子供心だ。 人伝に色々聞いたりすることはあっても、いつか父の口から直接話を聞きたいとナターリアは思っていた。 「ここ数年、人工太陽の照明ユニットの不具合や誤作動はたびたび報じられてきましたが、 だからといってアンダーワールドを捨てて地上へ逃れようなんてことは許されませんよ。 シビリアン以下の労働者は勿論、ジェントルマンでさえも、地上へ渡ることは許されていませんからね」 教室の窓の外は、昼過ぎのうららかな陽気だった。 中庭には綺麗に手入れされた芝生が広がり、背の低い樹が何本か植樹されている。中庭の向こうにある グラウンドでは、トレーニングウェアに身を包んだ生徒達が球技に興じていた。 遠い昔に戦争で犠牲になった人達がいて、この地底を照らす太陽を造るのに人生を捧げた人達がいて、 地底世界を人の住めるように整備した人達がいて、彼らの遺産によって自分達は生かされている。 そして父は、現在を生きている自分達と、さらに未来の人達を生かすために仕事をしている。 その中で生きている自分は所謂『戦争を知らない子供達』で、今日と同じ明日が訪れることに疑いを 持つことはない。人工太陽の明りが消えても、すぐに復旧されて次の日からは問題なく動くと思い、 よほど運が悪かったのだと思えば他人事と呑み込むことができる。 それがいいことなのか悪いことなのか、今のナターリアには判断がつかなかった。 ―――――――――― 「知ってる? 地上で今、カースってのが暴れてるんだって」 昼休み、クラスメイトの女子が、ノートパッドにニュース画面を表示させながら言った。 どうやら社会科の講義の際、外部サイトからダウンロードしていたらしい。 カースという怪物が黒い泥の身体を震わせながら、人間を襲っている様子が映っている。 画像の不鮮明さが不気味さを際立たせており、本文には現在アンダーワールドでカースが出現したという 報告は今のところないとも書かれている。 それを見たクラスメイト達は口々に感想を漏らし、論を交わし合っていた。 「それ、俺も知ってるぜ。ヒーローとかいう奴らがカースを狩ってるってさ」 「うわ……これがカース? キモーイ」 「……地上ってやっぱり危険なところなのかなぁ。先生もさ、地上は大気汚染がひどいって言ってたろ」 「そんなの、私達を地上に行かせたくなくてわざと大袈裟に言ってるのよ。地上がそれほど危険なら、 どうして地上人が生きていけるわけ?」 「そりゃあ、地上人は地上人で変な進化をしてるのかもしれないだろ?」 「でも実際にこんな化け物が出るんだし……危ないことには変わりないわ」 「なあ、ナターリアはどう思う?」 急に話を振られ、ナターリアはドキッとしながら振り向いた。 「エート、なに?」 「聞いてなかったのかよ? これだよこれ、カースってやつ」 「お父さんから何か聞いたりしてないの?」 「ウゥン。パパ、ナターリアにはお仕事の話しないヨ」 ナターリア個人としては、父のオーバーロードとしての仕事ぶりはニュース配信や議会中継などで 見られる範囲内のことしか知らない。だから地上で『カース』なる怪物が暴れているらしいことは ほとんど初めて知ったし、それについて父がどう考えているのかもまるで知らない。 父が普段から仕事の話をしたがらないのだから、仕方のないことではあったが。 「地上のコトもそんなに……アッ、でもスシは食べたことあるヨ! スシ!」 「スシ……? 何それ?」 「地上の料理だヨ! ニギったコメの上にサカナが乗ってるんダ」 「米の上に魚って……ライスボールかカナッペみたいなもの?」 「なんか想像つかなーい。それって美味しいの?」 「ウン! 細長くテ、ノリ巻いてあるのもあるヨ!」 ナターリアのクラスメイトは皆、アンダーワールドの貴族であるジェントルマンの子弟ばかりだが、 さすがに地上の料理を食べたことのある者は少ない。アンダーワールドは公には地上との交流はなく、 レシピや調理技術が伝わってこないからだ。 「スシはとってもおいしくて、お口がとろけテ、ほっぺた落ちちゃいそうだったヨ♪ それからスシ職人もすっごくカッコよかったナ! イタマエっていうノ!」 「職人? 職人っていうと、テクノロジストみたいな……」 「スシって作るのにすごい技術が要るのか?」 クラスメイト達がナターリアから聞いた断片的な情報から想像したのは、レストランの厨房で、白衣を着て 防護マスクをつけたスシ職人が、植物工場で生産された米を炊いて四角く成形したものに、地底湖で養殖 されている脂の乗った地底魚のソテーを乗せているというおかしな光景だった。 「う~ん……」 「地上人はヘンテコなものを食べてるんだなぁ。母さんの作るモグラウサギのパイの方が美味そうだよ」 「ナターリアも最初は驚いたヨ。でもすっごくおいしいんダ! ミンナも食べてみたらわかるヨ!」 「へぇ……ナターリアさんがそういうなら、私も食べてみたいかな?」 「どちらにせよ、そうそう食べられるものじゃないわよ。私達が地上に行くことなんてないんだし」 「でも何ヶ月か前、どこかの名家の娘が地上に行ったって噂になってただろ」 「アッ、ナターリア知ってるヨ。イブキっていう名前の、カレッジの学生だっテ」 「噂は噂でしょ?」 「火のないところに煙は立たないし、人の口に戸は立てられない。まったくデタラメな話でもないと思うな」 「……しかし、わざわざアンダーワールドを出てどこに行こうってのかな」 「ああ、理解に苦しむよ。僕はアップタウン以外に住みたいなんて思わないね」 男子の一人が切って捨てる声音で言う。 実際、この場にいるほとんどの人間が同じ思いを共有していただろう。 アンダーワールド人の常識として、自分達が地上の追放者の末裔であることは誰もが知っていることだが、 2000年前の怨恨を連綿と受け継いでいる者もいれば、先人達の努力によって開拓され整備された世界を 故郷と想い慕う者も同じだけいるのだ。 ジェントルマンという特権階級に属する少年少女達は、そういった意味では愛郷心豊かな存在だった。 確かにアンダーワールドは楽園と呼ぶにはあまりに不十分な世界だ。 だがその中で不自由なく暮らすことができ、大切な家族や友人がいるのならば、それで十分ではないか。 どうして今の暮らしを壊してまで住み慣れない地上に出る必要があろうか。 「土地とか食糧とか、色々なものが足りなくなるかもしれないって言われてるけど、今までだって 技術を進歩させて乗り越えてきたんだしさ。増えすぎた人口もなんとかできるさ」 こうした彼らの感性は自分達が「増えすぎた人口」のうちに含まれないという無根拠な確信に基づいて いるものではあったが、ミドルタウンやダウンタウンに住むシビリアンにしたところで、実体のない理念や 理想や信条よりも、現実の生活を優先するはずだ。 だが逆に言えば、政府がまっとうな仕事と生活を保障してくれるのであれば、彼らは間違いなく地上への 移住を支持するだろう。大衆とは常に、ごく短期的な視座においては誰よりも利口な者達なのだから。 「地上になんて行きたがるのは、食い詰めたアウトレイジやスカベンジャーばっかりじゃないか? そうでなけりゃよっぽどの物好きか」 「どこかのバカなテクノロジストが、地上人に、『ジェントルマンみたいな暮らしをさせてやるから アンダーワールドの技術を寄越せ』って言われたのかもよ」 「でも、地上に行くような奴がいたとして、もうアンダーワールドに帰ってこられなくなるってのは わかってるのかな」 地上への渡航が全面禁止され、公的に鎖国状態にあるアンダーワールドにおいて、無許可で地上へ行くのは れっきとした犯罪だ。違法出国者がノコノコと戻ってきたところで当局が黙っていまい。 アンダーワールドでの身分も暮らしも捨ててしまえるほど地上が素晴らしい場所なのか、確証はない。 それだけの知識も情報も子供達は持ち合わせておらず、そうしたいとも今のところは思っていない。 畢竟、パンドラの箱の蓋を開ける勇気も力もないと言えばそれまでだが、それはそれでひとつの見識だ。 今までの日常を躊躇いなく投げ捨ててしまえるのは果たして正常な神経の持ち主と言えるだろうか。 「そうだナ……ナターリアもスシは食べに行きたいケド、帰ってくるのはアンダーワールド以外にないヨ」 ナターリアの認識もまた明瞭だった。 生まれ育った故郷を去ることの恐れと悲哀は、多分、地上から追放された始祖達も同様だったに違いない。 ―――――――――― 天頂に横たわる太陽の基部では、青いジャンプスーツを着た作業員や白衣を着たテクノロジストが慌ただしく 動き回り、第四照明ユニットの改修工事に従事していた。 膨大な熱と光でアンダーワールドに朝をもたらす人工太陽のひとつは、工事が終わるまで稼働することはない。 当然、この第四ユニット直下にある区画には工事終了まで太陽光が一切届かなくなるため、該当する区画に 住む者達には代わりの住居があてがわれ、ひと月前にはすべての住人が引越しを終えていた。 休憩時間に喫煙室で紫煙をくゆらせる技師長も、二ヶ月ほど前に家族総出で余所の地区に引っ越した ばかりだった。 妻も息子もすぐに引っ越しを承知してくれたのはよかったし、地上車の共同駐車場が近い物件だったのも もっけの幸いだったが、息子の転校や住所登録の変更など、煩雑な手続きに追われてとても忙しかったと 妻が愚痴を漏らしていたものだ。 「第四ユニットの工事が終わるまで半年か一年か……こんな大計画には付き物の弊害かもしれんがね」 慨嘆と共にタバコを吹かし、技師長は寝癖のついた頭を掻きむしった。 もう一週間以上アパートに帰っておらず、技師宿舎のベッドを第二の家と決め込んでいるのは彼に限った ことではない。向こう何年こんな生活を送る羽目になるやらと考えると、実に憂鬱だった。 「大変ですね、技師長。俺は独り暮らしだからその辺はスムーズに行きましたけど……」 工専を卒業して間もない新米のテクノロジストが、新しいタバコをケースから取り出して言う。 「でも、研究所や現場からも遠くて大変ですよ。こんなことなら元のアパートに留まりたいです」 「朝も昼もない暮らしでもか? あの区画は電力供給が制限されるから街灯もつかないぞ」 「それはそうなんですけどね……」 各々のくゆらせる紫煙が束の間たゆたい、喫煙室に備え付けられた空気清浄機に吸い込まれていく。 タバコはアンダーワールドの歴史の中で一度は絶滅しかけたが、今日に至るまで生き延びていた。 人体や精密機械への影響を最小限に留める低タール低ニコチン化や、化学剤と遺伝子組み換えによる 低温度燃焼葉の発明、空気清浄機の不断の改良などによってなんとか生存し、シビリアン以下の階級に ある者達の様々なストレスを軽減する慰めとなっている。 政権が代わるごとに酒やタバコやドラッグに関する規制案が議会の俎上に上がり、タバコも全面禁煙を 呼びかける団体は多いのだが、彼らが人類の歴史から抹消される日は遠いらしかった。 現に、彼ら現場の人間の楽しみとして受け入れられているのだから。 「考えてみりゃあ、太陽を修理するってとんでもない話ですよね。壮大っていうか」 「おいおい。それなら、その太陽を造ったご先祖はもっと壮大だろう」 「なけりゃあ不便なものだってのはよく理解してるし、俺もこのプロジェクトに参加できてよかったですけど、 思ってたよりずっと大変でしたよ」 「まだプロジェクトは始まったばかりなんだぞ。気持ちはわかるがな」 歴史的な大事業に臨む誇らしさはあるが、生活の不便はまた別の話だ。 技師長も新米テクノロジストも、突き合わせた顔に偽らざる本音が書いてあった。 「さて、そろそろ休憩時間も終わりだ。お前もワーク・ロボットの整備に戻るんだな」 「了解。あーあ、俺も技師長みたいに新型核融合炉のテストに参加してみてぇなぁ」 「お前にはまだ早い。さ、行くぞ」 灰皿にタバコを押しつけ、灰と吸殻が自動で吸引されるのを確認してから、二人は喫煙室を辞した。 そして戸口をくぐる際、技師長は喫煙室の戸口で新米の背中を大きな掌で叩いた。 「お互い環境の不便はあるけどな。それでもこのプロジェクトは大きな意義がある。わかるよな?」 「は、はい。勿論」 新米は軽く咳き込みながら応えた。 「世界には常に改善の余地があるが、同時に適材適所って言葉もある。そうだろ?」 「ええ。俺らみたいなのがアンダーワールドを支えて、将来のことはお偉いさんやガキどもが考えるんでしょ。 技師長、いつもその話するじゃないですか」 「大事なことだからさ。そのうちお前にもわかるよ」 ニッと笑った技師長につられて、新米もまた口元を緩ませて笑った。 それ以上交わすべき言葉もなく、二人のテクノロジストはそれぞれの持ち場に戻っていった。 ―――――――――― その頃。 穢れと呪いに満ちた街に降り注ぐ清浄な雨が、徐々に、だが確実に、街を浄化しつつあった。 だが地表に溶け出した澱みと歪みは、厚い地層を通り抜け、固い岩盤をもすり抜けて、今、地底深くへ 到達しようとしていた。 数百数千体に及ぶカースの残滓――おぞましい呪詛を湛えた泥が、地球そのものを汚染し始めていたのだ。 そして―― 地底世界アンダーワールドに、未曾有の異変が起きようとしていた。 イベント情報 ・アンダーワールドでは憤怒の街の情報が100%伝わっていません ・アンダーワールドでは現在、人工太陽改修計画が進行中です ・カースの泥による汚染が地底へと到達しようとしている……? ジェントルマンの子供はおおむね現状に満足してるけど、アウトレイジやスカベンジャーはその限りではないよねという話
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キー 攻略 クエスト名 種別 指定地 環境 報奨金 契約金 時間 主なモンスター GP 確定報酬 基本報酬 追加報酬 時間(乱入) 乱入モンスター 備考 クリア条件・補足など 渓流の採取ツアー 採取 渓流<夜> 12z 0z 50分 アオアシラ ジャギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ネコタクチケットの納品 砂原の採取ツアー 採取 砂原<夜> 12z 0z 50分 ボルボロス デルクス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ネコタクチケットの納品 水没林の採取ツアー 採取 水没林<夜> 12z 0z 50分 ドスファンゴ ズワロポス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ネコタクチケットの納品 孤島素材ツアー 採取 孤島<夜> 不安定 12z 0z 50分 ドスジャギィ ルドロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ネコタクチケットの納品 ○ アオアシラが大変です×2 狩猟 渓流<昼> ? 6480z 540z 50分 アオアシラ ジャギィ 0 100% 50% 1% 堅牢な骨*1 青熊獣の剛毛*2 青熊獣の堅殻*1 青熊獣の堅腕甲*1 備考 アオアシラ2頭の狩猟 その突進は伊達じゃない 狩猟 渓流<夜> ? 6480z 540z 50分 ドスファンゴ ブルファンゴ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ドスファンゴ2頭の狩猟 渓流のジャギィ討伐作戦 討伐 渓流<夜> ? 4800z 400z 50分 ドスジャギィ ジャギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ジャギィ20頭の討伐 ブナハブラ掃討作戦 討伐 渓流<昼> ? 4800z 400z 50分 ブナハブラ オルタロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ブナハブラ50匹の討伐 ○ 喧嘩両成敗! 狩猟 砂原<夜> ? 6480z 540z 50分 ドスジャギィ ジャギィ ジャギノス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ドスジャギィ2頭の狩猟 ○ 土砂竜ボルボロス! 狩猟 砂原<昼> 安定 6600z 550z 50分 ボルボロス ドスジャギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ボルボロス1頭の狩猟 泥沼の双生児 狩猟 砂原<昼> 安定 7800z 650z 50分 ボルボロス ジャギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ボルボロス2頭の狩猟 疾走する猛き大猪! 狩猟 水没林<夜> 安定 5400z 450z 50分 ドスファンゴ ロアルドロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ドスファンゴ1頭の狩猟 牙獣の行水 狩猟 水没林<昼> 安定 5400z 450z 50分 アオアシラ ドスフロギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 アオアシラ1頭の狩猟 水没林の紫の霧 狩猟 水没林<夜> 安定 6480z 540z 50分 ドスフロギィ フロギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ドスフロギィ2頭の狩猟 集え!水没林の紫水獣戦 狩猟 水没林<昼> 不安定有 7200z 600z 50分 ロアルドロス亜種 ドスフロギィ ルドロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 強襲する孤島の水流!をクリア後に出現 ロアルドロス亜種1頭の狩猟 水没林へ向かう我が主のために 狩猟 水没林<夜> ? 7800z 650z 50分 ロアルドロス ロアルドロス亜種 ルドロス フロギィ 1400 100% 50% 1% 大水袋*1 海綿質の上皮*1 水獣の上鱗*2 水獣の鋭爪*1 高級なトサカ*1 紫水獣の鋭爪*1 備考 強襲する孤島の水流!をクリア後に出現 ロアルドロス1頭とロアルドロス亜種1頭の狩猟 アオキノコ+げどく草=? 討伐 水没林<昼> ? 4800z 400z 50分 ドスフロギィ フロギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 フロギィ20頭の討伐 牙むく群れの長を狩れ! 狩猟 孤島<昼> ? 5400z 450z 50分 ドスジャギィ ロアルドロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ドスジャギィ1頭の狩猟 △ 強襲する孤島の水流! 狩猟 孤島<昼> 不安定有 6600z 550z 50分 ロアルドロス アオアシラ ルドロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ロアルドロス1頭の狩猟 ○ 紫水の毒 狩猟 孤島<夜> ? 7200z 600z 50分 ロアルドロス亜種 ルドロス ジャギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 強襲する孤島の水流!をクリア後に出現。 ロアルドロス亜種1頭の狩猟 ルドロスを討伐せよ! 討伐 孤島<夜> ? 4800z 400z 50分 ロアルドロス ルドロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ルドロス15頭の討伐 ○ 彩鳥クルペッコの狩猟! 狩猟 孤島<夜> ? 6000z 500z 50分 クルペッコ ジャギィ ジャギノス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 クルペッコ1頭の狩猟 盤上の狂騒曲 討伐 小闘技場? ? 4800z 400z 50分 リノプロス ブルファンゴ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 リノプロス20頭の討伐 上位☆7 HR5~ キー 攻略 クエスト名 種別 指定地 環境 報奨金 契約金 時間 主なモンスター GP 確定報酬 基本報酬 追加報酬 時間(乱入) 乱入モンスター 備考 クリア条件・補足など 凍土の採取ツアー 採集 凍土<夜> ? 12z 0z 50分 ギギネブラ バギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ネコタクチケットの納品 火山の採取ツアー 採集 火山<夜> ? 12z 0z 50分 ウラガンキン ウロコトル 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ネコタクチケットの納品、炭鉱夫たちの聖地 ◎ 暗夜のナルガクルガ 狩猟 渓流<夜> ? 9000z 750z 50分 ナルガクルガ ドスファンゴ ブルファンゴ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ☆5の緊急クエスト。 ナルガクルガ1頭の狩猟 リオレイア、現る 狩猟 渓流<昼> 不安定有 8400z 700z 50分 リオレイア ジャギィ ガーグァ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 50分 ナルガクルガ 備考 リオレイア1頭の狩猟 落石注意!? 狩猟 砂原<夜> ? 7200z 600z 50分 ラングロトラ ボルボロス オルタロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ラングロトラ1頭の狩猟 砂上のテーブルマナー 狩猟 砂原<夜> 不安定有 7800z 650z 50分 ハプルボッカ リノブロス デルクス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ハプルボッカ1頭の狩猟 ○ 大口に挟まれて 狩猟 砂原<昼> ? 11700z 975z 50分 ハプルボッカ リノプロス デルクス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ハプルボッカ2頭の狩猟 ○ 砂原で発生、風牙竜巻 狩猟 砂原<昼> ? 9600z 800z 50分 ベリオロス亜種 ドスジャギィ リノプロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ベリオロス亜種1頭の狩猟 氷牙竜ベリオロスクリアで出現 トリックスターを追え! 狩猟 砂原<昼> ? 6000z 500z 50分 クルペッコ リノプロス ジャギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 クルペッコ1頭の狩猟 ○ 暗中・迅速・太刀打ちの影 狩猟 水没林<夜> 不安定有 9600z 800z 50分 ナルガクルガ亜種 ドスフロギィ フロギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ナルガクルガ亜種1頭の狩猟 暗夜のナルガクルガクリアで出現 水没林に咲く 狩猟 水没林<昼> 不安定有 7200z 600z 50分 クルペッコ亜種 ルドロス フロギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 50分 イビルジョー 備考 クルペッコ亜種1頭の狩猟 女王リオレイアの狩猟 狩猟 孤島<夜> ? 8400z 700z 50分 リオレイア ? ? 1180 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 リオレイア1頭の狩猟 空の王者を狩猟せよ! 狩猟 孤島<昼> ? 9600z 800z 50分 リオレウス モンスター2 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 リオレウス1頭の狩猟 疾風に緑迅を知る 狩猟 孤島<昼> ? 9600z 800z 50分 ナルガクルガ亜種 モンスター2 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ナルガクルガ亜種1頭の狩猟 ジャギィノス掃討作戦 狩猟 孤島<夜> ? 6000z 500z 50分 [[]] モンスター2 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 青と白の挽歌 狩猟 凍土<昼> ? 9360z 780z 50分 ドスバギィ ウルクスス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 暗闇にうごめく猛毒! 狩猟 凍土<昼> 不安定有 7800z 650z 50分 ギギネブラ モンスター2 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ギギネブラ1頭の狩猟 ○ ビリビリするらしいです 狩猟 凍土<昼> ? 8400z 700z 50分 ギギネブラ亜種 ブルファンゴ ギィギ 1080 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ギギネブラ亜種1頭の狩猟 暗闇にうごめく猛毒!クリアで出現 ドクターの猛毒毒研究 狩猟 凍土<夜> ? 8400z 700z 50分 ギギネブラ ギギネブラ亜種 ギィギ ガウシカ 1550 100% 50% 1% 尖竜骨*2 竜玉*1 電撃袋*1 アルビノエキス*4 毒怪竜の上皮*1 不気味な上皮*1 毒怪竜の鋭爪*2 不気味な藻毒腺*1 古びたお守り*2 備考 ギギネブラ1頭とギギネブラ亜種1頭の狩猟 氷牙竜ベリオロス! 狩猟 凍土<昼> ? 9000z 750z 50分 ベリオロス ドスバギィ バギィ 1180 100% 50% 1% 尖竜骨*1 冷結袋*1 氷牙竜の堅殻*1 氷牙竜の上毛皮*1 氷牙竜の棘*2 備考 ベリオロス1頭の狩猟 雪原のスノーダンパー 狩猟 凍土<昼> ? 7200z 600z 50分 ボルボロス亜種 バギィ ブナハバラ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ボルボロス亜種1頭の狩猟 脅威! 火山の鉄槌! 狩猟 ? 9600z 800z 50分 ウラガンキン ドスフロギィ フロギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ウラガンキン1頭の狩猟 ○ 空の王者リオレウス! 狩猟 火山<昼> ? 9600z 800z 50分 リオレウス ウロコトル リノプロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 リオレウス1頭の狩猟 ○ 仄暗い火口の中から 狩猟 火山<夜> ? 10200z 850z 50分 ウラガンキン亜種 ラングロトラ フロギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 脅威! 火山の鉄槌!クリアで出現 ウラガンキン亜種1頭の狩猟 火砕の轍 狩猟 火山<昼> ? 14400z 1200z 50分 ウラガンキン ウラガンキン亜種 ウロコトル オルタロス 1500 100% 50% 1% 溶岩塊*8 尖竜骨*2 竜玉*1 爆鎚竜の上鱗*1 爆鎚竜の耐熱殻*2 鋼鎚竜の上鱗*1 鋼鎚竜の堅殻*1 鋼鎚竜の耐熱殻*1 古びたお守り*2 備考 ウラガンキン1頭とウラガンキン亜種1頭の狩猟 クローベリング・タイム! 狩猟 火山<夜> 不安定無 14900z 1325z 50分 ウラガンキン亜種 ドスフロギィ リオレウス 1600 100% 50% 1% 鳥竜玉*1 爆炎袋*1 毒狗竜の堅腕甲*4 火竜の堅殻*3 鋼鎚竜の上鱗*3 鋼鎚竜の剛顎*1 鋼鎚竜の耐熱殻*1 勇気の証*1 備考 すべての大型モンスターの狩猟 上位☆8 HR6~ キー 攻略 クエスト名 種別 指定地 環境 報奨金 契約金 時間 主なモンスター GP 確定報酬 基本報酬 追加報酬 時間(乱入) 乱入モンスター 備考 クリア条件・補足など ◎ 月下の渓流に、双雷は轟く 狩猟 渓流<夜> ? 14400z 1200z 50分 ジンオウガ ブルファンゴ ガーグァ 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ジンオウガ2体の狩猟 ○ 動くこと、山の如し! 狩猟 渓流<夜> ? 10200z 850z 50分 ドボルベルク アオアシラ ジャギィ 1300 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ドボルベルク1頭の狩猟 増援要請 狩猟 渓流<昼> ? 14400z 1200z 50分 ナルガクルガ ドボルベルク ジャギィ ケルビ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ナルガクルガ1頭とドボルベルク1頭の狩猟 黄金の月輪 狩猟 渓流<昼> 不安定有 9600z 800z 50分 リオレイア希少種 ジャギィ ガーグァ 1500 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 リオレイア希少種1頭の狩猟 白銀の火輪 狩猟 渓流<昼> 不安定有 10800z 900z 50分 リオレウス希少種 ジャギィ ガーグァ 1500 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 リオレウス希少種1頭の狩猟 砂原の角竜を狩れ! 狩猟 砂原<昼> ? 10800z 900z 50分 ディアブロス ラングロトラ リノプロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ディアブロス1頭の狩猟 ○ 黒き怒りは夜陰を照らす 狩猟 ? 11400z 950z 50分 ディアブロス亜種 モンスター2 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 暴君の時代 狩猟 砂原<昼> ? 16200z 1350z 50分 ディアブロス ディアブロス亜種 リノプロス デルクス 2000 100% 50% 1% 堅竜骨*2 角竜の堅甲*2 角竜の尾甲*2 上質なねじれた角*1 角竜の延髄*1 黒角竜の堅殻*2 黒角竜の堅甲*2 上質な黒巻き角*1 古びたお守り*1 備考 ディアブロス1頭とディアブロス亜種1頭の狩猟 砂原戦線・轟きあり! 狩猟 砂原<夜> ? 16200z 1350z 50分 ティガレックス ティガレックス亜種 ジャギィ アプトノス 2000 100% 50% 1% 轟竜の上鱗*1 轟竜の堅殻*1 轟竜の鋭牙*2 轟竜のアギト*1 黒轟竜の上鱗*1 黒轟竜の堅殻*1 黒轟竜の尖爪*2 備考 ティガレックス1頭とティガレックス亜種1頭の狩猟 砂塵の牙、地殻の角 狩猟 砂原<夜> ? 15600z 1300z 50分 ベリオロス亜種 ディアブロス亜種 ジャギィ リノプロス 1900 100% 50% 1% 竜玉*1 風牙竜の堅殻*1 角竜の延髄*1 黒角竜の堅殻 備考 ベリオロス亜種1頭とディアブロス亜種1頭の狩猟 雨に煙る、双子の山 狩猟 水没林<昼> ? 15300z 1275z 50分 ドボルベルク フロギィ オルタロス 2000 100% 50% 1% カラ骨*20 堅竜骨*2 尾槌竜の堅殻*2 尾槌竜の堅苔甲*2 尾槌竜のコブ*2 尾槌竜の堅尾甲*1 古びたお守り*1 備考 ドボルベルク2体の狩猟 闇の中に影ふたつ 狩猟 水没林<夜> ? 13800z 1150z 50分 ナルガクルガ ナルガクルガ亜種 フロギィ ケルビ 1750 100% 50% 1% 堅竜骨*2 迅竜の上黒毛*1 迅竜の鋭刃翼*2 迅竜の鋭牙*2 迅竜の延髄*1 緑迅竜の上斑毛*1 緑迅竜の鋭牙*2 備考 ナルガクルガ1頭とナルガクルガ亜種1頭の狩猟 フラッシュフラッド 狩猟 水没林<昼> ? 12600z 1050z 50分 ナルガクルガ亜種 ロアルドロス亜種 ルドロス ケルビ 1600 100% 50% 1% 竜玉*1 紫水獣の鋭爪*1 緑迅竜の上鱗*1 緑迅竜の上斑毛*1 緑迅竜の鋭刃翼*2 備考 ナルガクルガ亜種1頭とロアルドロス亜種1頭の狩猟 ○ 天と地の領域! 狩猟 孤島<夜> ? 15000z 1250z 50分 リオレウス リオレイア 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 リオレウス1頭とリオレイア1頭の狩猟 貧色の恐王 狩猟 孤島<夜> ? 12000z 1000z 50分 イビルジョー ブルファンゴ ジャギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 イビルジョー1頭の狩猟 縄張りに進入するべからず 狩猟 孤島<昼> ? 9600z 800z 50分 ジンオウガ アオアシラ ルドロス 1200 100% 50% 1% 堅竜骨*1 竜玉*1 雷狼竜の堅殻*1 雷狼竜の高電毛*1 雷狼竜の尖爪*1 堅武具玉*2 備考 ジンオウガ1頭の狩猟 凍土に轟く咆哮 狩猟 凍土<昼> ? 10800z 900z 50分 ティガレックス ウルクスス ポポ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ティガレックス1頭の狩猟 ○ 恐暴竜の根城 狩猟 凍土<夜> ? 12000z 1000z 50分 イビルジョー ブルファンゴ バギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 イビルジョー1頭の狩猟 ○ 氷の楔 狩猟 凍土<昼> 不安定有 10800z 900z 50分 アグナコトル亜種 ドスバギィ バギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 火の海に潜む竜!をクリア後に出現。 アグナコトル亜種1頭の狩猟 ハンターからの依頼 狩猟 凍土<夜> ? 14400z 1200z 50分 ギギネブラ亜種 アグナコトル亜種 ブルファンゴ ガウシカ 1750 100% 50% 1% 竜玉*1 電撃袋*1 凍戈竜の上皮*1 潤った堅胸殻*1 備考 ギギネブラ亜種1頭とアグナコトル亜種1頭の狩猟 ○ 火の海に潜む竜! 狩猟 火山<昼> ? 10200z 850z 50分 アグナコトル ウロコトル リノプロス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 アグナコトル1頭の狩猟 炎火繚乱! 狩猟 火山<夜> ? 15300z 1275z 50分 アグナコトル ウロコトル リノプロス 0 100% 50% 1% 獄炎石*2 堅竜骨*2 竜玉*1 炎戈竜の堅殻*1 炎戈竜の上皮*2 炎戈竜の上ヒレ*1 赤熱した堅胸殻*2 備考 アグナコトル2頭の狩猟 ○ 黒虎咆哮 狩猟 火山<昼> 不安定有 11400z 950z 50分 ティガレックス亜種 ウロコトル フロギィ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 凍土に轟く咆哮 クリア後に出現 火山の熱帯地より 狩猟 火山<夜> ? 16200z 1350z 50分 ウラガンキン亜種 ティガレックス亜種 1900 堅竜骨*2 竜玉*1 鋼鎚竜の上鱗*1 鋼鎚竜の堅殻*1 鋼鎚竜の耐熱殻*1 黒轟竜の上鱗*1 黒轟竜の堅殻*1 黒轟竜の尖爪*2 備考 ウラガンキン亜種1頭とティガレックス亜種1頭の狩猟 嵐をよぶ! 紅彩鳥 狩猟 火山<昼> ? 7200z 600z 50分 クルペッコ亜種 ウロコトル リノプロス 1000 100% 50% 1% 尖竜骨*1 鳴き袋*2 極彩色の羽根*1 紅彩鳥の上鱗*1 紅彩鳥の翼*1 電気石*1 備考 クルペッコ亜種1頭の狩猟 謳う! 渓流のクルペッコ! 狩猟 渓流<夜> ? 7200z 600z 50分 クルペッコ ジャギィ ブルファンゴ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 タイムアップもしくは、ネコタクチケットの納品 緊迫した渓流の中で 狩猟 渓流<夜> ? 14400z 1200z 50分 ドスジャギィ リオレイア ジンオウガ 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 すべての大型モンスターの狩猟 凍土に放り込まれたものたち 狩猟 凍土<昼> ? 15600z 1300z 50分 ドスバギィ ボルボロス亜種 アグナコトル亜種 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 すべての大型モンスターの狩猟 戦慄の進軍 狩猟 砂原<昼> ? 18000z 1500z 50分 ハプルボッカ ディアブロス ティガレックス亜種 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 すべての大型モンスターの狩猟 集え! 水没林の大連続戦 狩猟 水没林<夜> ? 16800z 1400z 50分 ナルガクルガ ロアルドロス亜種 ドボルベルク 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 すべての大型モンスターの狩猟 決戦の火山 狩猟 火山<昼> ? 18000z 1500z 50分 ウラガンキン イビルジョー 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 すべての大型モンスターの狩猟 狩人舞闘曲 狩猟 闘技場? 不安定無 19200z 1600z 50分 ギギネブラ ティガレックス ドボルベルク 2300 アルビノエキス*2 毒怪竜の上皮*3 不気味な猛毒腺*1 尾槌竜の堅殻*3 尾槌竜の堅苔甲*1 尾槌竜の尖角*1 轟竜の堅殻*3 轟竜の尻尾*1 轟竜の鋭牙*2 轟竜のアギト*1 勇気の証G*1 備考 すべての大型モンスターの狩猟 選ばれし者とは 狩猟 闘技場? ? 20400z 1700z 50分 ロアルドロス亜種 ギギネブラ亜種 アグナコトル ボルボロス亜種 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 すべての大型モンスターの狩猟 獄炎に座す、覇たる者 特殊 溶岩峡谷? ? 38400z 3200z 50分 アカムトルム? モンスター2 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 極天より来たる、崩せし神 特殊 極圏? ? 38400z 3200z 50分 ウカムルバス? モンスター2 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 煌黒龍アルバトリオン 特殊 神域? ? 38400z 3200z 50分 アルバトリオン? モンスター2 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 ◎ 大砂漠の宴!! 特殊 大砂漠? 24000z 2000z 30分 ジエン・モーラン デルクス 0 100% 50% 1% アイテム1*1 アイテム2*2 アイテム3*3 備考 集会浴場緊急クエスト ◎ 舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ 特殊 霊峰? ? 36000z 3000z 50分 アマツマガツチ 2500 100% 50% 1% 古竜の血*2 嵐龍の堅殻*1 嵐龍の飛膜*1 嵐龍の角*1 嵐龍の胸殻*1 備考 大砂漠の宴!!クリア後出現 集会浴場ラスト緊急クエスト
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俺の受難と生命の意味と こつり。 足の下敷きになった石ころが、剥き出しの岩肌に擦れ小さな音をたてる。 こつり。こつり。 手にした道標が、夜明けを知らない暗がりを頼り無く照らす。 背後には、未成熟な丈を幾倍にも引き延ばしたかのように細く長く、影が弱々しく揺れている。 こつり。こつり。こつり。 腰に差した長剣の切っ先が地肌に触れる。 その剣にとって元来有り得なかった事象。所有者の変更という重大な事実を感覚を以てして知らされる感慨。 主にとっては些細な事象。背を押す焦燥が歩を進め、それがいまの彼のすべて。 こつ、こつこつこつこつ…… 約束の場所は目と鼻の先。一向に現れない待ち人の気配。 冷や汗が頬を伝う。鼓動が激しさを増す。吐息が……白く色付く。 思わず息を呑む。目の前、ほんの数歩先から、景色が凍り付いていた。 緊張はピークを迎え、足取りはいよいよ駆け足。 踏み締める融解間際の氷の表面が、不快な感触を伝えた。 ザッザッザッザッザッ…… 頼む、頼むから無事でいてくれ。 少年は盲目的に祈り続ける。神を否定した彼が何に祈りを捧げるのか。それは定かでない。 その願いは、もっと純粋で根本的な、無意識下の感覚というそれだったのかもしれない。 グシャ―――――― 氷を形作る分子構造が、強か加えられる圧迫にその体積を縮める。 少年の歩みが、はたと停まった。 「ちょ……そ………あ…」 人為的拘束を脱したランタンが束の間自由を味わう暇もなく重力の支配下に置かれ、湿っぽい洞窟の床へ転げる。 ちらちらと照らされる、ひと揃いの真っ赤な靴。すらりと伸びた脚を覆うハイソックスとのコントラストが美しい。 ピンクのワンピースの裾しおらしく腿を包み隠し、その両脇シンメトリに投げ出された細長の腕もただそれだけで愛らしい。 人の気配は無い。 「……アラ……嘘……そ…な」 色取り豊かなトッピングに少年の眼は、心は奪われていった。 紅、白、橙、山吹、黄緑。艶やかな装飾が、清楚な印象をもつダークブラウンの髪によく映えた。 乳白色の肌はワインレッドの模様に染められ、なんといっても胸元のワン・ポイントが彼の視線を独占した。 ひとの気配はない。 胸部でさんざ自己主張を続けている立派なアクセサリ。 ここまで大胆な装いはかつて見たことが無い。身に余る程巨大なそれは最早オブジェと呼ぶに相応しい。 しかしそれは装着者に吸い付くようにフィットし、さらには取り巻く背景にすら溶け込む一体感を醸しだしていた。 ひとのけはいはない。 りあらは しんでいた 脚が、指先が、肩が震える。顔からは血の気が引き、末端から徐々に身体が痺れて動かなくなる。 眼は血走り、歯がガタガタと音を立て、やがて全身が痙攣を引き起こした。 「な……りあら、りあ……うっ」 ただ嗚咽混じりの片言を吐くことが、唯一動く喉にできるすべてだった。 少女の変わり果てた姿に、傷塗れの少年の心は張り裂けんばかりの悲鳴を上げ 「ぅあっ………っっっあ゛ああぁああああぁぁああああぁぁぁあああああぁぁぁぁ!!!!!」 間も無く絶叫をともない勢いよく張り裂けた。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 『こんな形で君と再会することになろうとは。運命とは皮肉なものだな』 仄暗い穴倉のどん底に、彼は居た。 時刻はもう明けで、見上げれば朝日の片鱗が覗く。すべては、もう終わっていた。 『しかし、君が無事でなによりだ。この高さから墜ちた衝撃をまともに受けていたら、流石に徒事では済まなかっただろう。 ……あの馬鹿も無茶をする。仲間を護る為とはいえ、私を投げつけて難を逃れるとは』 短刀を拾い上げながら、カイルはにわかに顔を顰めた。 沈んだ少年の気を紛らそうという気遣いの意図で弁舌を揮ったつもりだったが、失言だった。 思い直せば、自分はもともと口達者なほうでは無かったではないかと今更自嘲する。 そんなものは、シャルティエとかイクティノスなんていうインテリ優男どもに任せておけばよかったからだ。 だが現状そうもいってはいられず、気分を変えて当たり障りの無い話題をと思考を巡らせるが、 『あの少年……ロイドといったか、彼は』 「……誤解して斬りかかってきたんです」 自分から安易に話し掛けるのは止そうと考えを改める結果に終わった。 結果的には和解したんですけど。カイルの補足は黴臭い石壁に消える。 押し黙るディムロスの気苦労を後目に、カイルは薄暗い床を探っていた。 間もなく立ち上がった彼の手には、仰々しい黄金の蝙蝠が握られている。 『……意外だな。君は他人の亡骸に手を触れるなど気が進まない性と思っていたのだが』 またも失言だが、カイルは別段気に掛ける素振りも見せずさらに少し歩を進め、おもむろに屈み込んだ。 「母さんにいつも言い聞かせられてたんです。綺麗事は二の次。生き残るには、そのとき必要なものを見極める細やかさと、 神をも畏れない図太さが不可欠なんだ、って。……正直、破綻してるとは思いますけどね」 踵を返した彼は、裾の解れた布やらなにやら拾い上げ、どんな物も呑み込む化物サックにそれらを丁寧に仕舞い込んだ。 黙々と作業をすすめる少年の瞳は、些か曇って見えた。 『……上策だな。君の母君は聡明な方らしい』 確かに、この決断は今後少なからず彼に利益をもたらすであろう。 特にこの首輪、解除法の模索に確実に役立つものの、死人が出なければ手に入らない貴重な代物。 手札にあるとないとでは情報量に天地の差が出る。 智のある者、できればハロルドとの合流が叶えば、これを利用して状況の挽回を図ることが出来るやもしれない。 「ホントは……恩人の遺体を漁るなんて罰当たりだし、止しておきたかったんですけど、ね……」 しかし、代償として有り余る背徳感の重圧、そしてなによりこの年端もいかぬ少年の自らを嘲う乾いた表情に憤りを憶えた。 マスターであるスタン亡き今、この抑え切れぬ憤怒を憎き天上王に返上する時がはたしてくるのだろうか。 この少年に、いつか安息はおとずれるのであろうか。 思考に暮れながら、また少しばかりのセンチ・メンタルに鬱々と焦らされながら、ディムロスは少年と共に廃墟を後にした。 カイルに悲しみを噛み締める猶予は無かった。立ち止まる時間は生命を削ると彼は知っていた。 横たわる父の亡骸を前に、何か奇異な違和感を憶えた。しかしその正体を探るにはいまは相応しくはない。 彼はただ黙々と、南を指し地面を蹴った。 そして、悲劇は加速の一途を辿ることとなる。 ―――――――――――――――――――――――――――――― あれから、どれだけの時間が過ぎたであろうか。 少年は少女の亡骸の傍らに跪き、彼女の砂糖塗れに汚れた髪を梳き解すように撫で続けた。 その寝顔のような自然な表情からは、凄惨な死に様を彷彿させる苦痛は感じられなかった。 彼にとってそれが気休めだとか救いであったかは定かでないが。 「ごめん……護ってあげられなくて、ごめん……ごめん……」 ディムロスはその脇で、彼の空虚な懺悔を聞き続けるほか無かった。 悲惨としか、表しようもない。 少年の目は虚ろに泳いで焦点が覚束ず、かつて見た若い活力に溢れる眼差しが嘘のようにさえ思える。 可能ならば、目を逸らしてしまいたい。それが率直な感想だった。 ディムロスの気を滅入らせる要因はそれだけではない。 場を覆う冷気からひしひしと伝わる、無表情の嘆き。 ふと、グリッドらと共に出会った金の髪の少年の姿が脳裏をよぎる。 『やはり……彼女は、奴の傀儡とされていたようだ』 アトワイトが会話を拒んだ理由がはっきりした。少年になんらかの弱味を掌握され、沈黙を余儀無くされているのであろう。 彼自身の能力は未知数、しかし素面の身でソーディアンの最大級の力を引き出すことができるならばそれだけでも充分な脅威である。 一刻も早く彼の暴走を止めねばならない。次なる被害者を出さないために。彼女の手を、これ以上穢さないために。 喪失感にすべてを奪われるという経験を、貴方はしたことがあるだろうか。 少年はいま、壱拾五の幼心にそれを噛み締めている。不憫、などといってはむしろ不謹慎か。 正確に云えば、彼はまだ現状‘すべて’を失ったわけではない。あくまで現状の話ではあるが。 しかし少女の存在は、彼にとってその比重を占め過ぎていた。 盲目的な愛情はときに至高の悦びを彼ないし彼女に与えるであろう。 同時に、理性の伴わない愛情の弊害なりリスクは、計り知れない危険性を潜めている。 貴方が健全なる第二の人生を送りたいと願うならば、その喪失なり精神の歪みに備えが必要不可欠となる。 しかしながら、彼は幼かった。その重みを受け止めるには、機が熟し切らなかった。ただ、それだけのこと。 『―――くん、おい、カ……』 剣は持ち主に訴え掛ける。否、延々訴え続けている。手応えはない。 カイルには既に五感が無かったのだろうか。‘そこ’へ至る以前から。 「ごめんね……痛かったよね。苦しかったよね。淋しかったよね……」 重い腰を唐突に上げると、彼はふらつく足取りで来た道を引き返してゆく。 『……カイル君、何処へ行くつもりだ?』 訝しむディムロス。しかしやはり彼は応えなかった。ただひたすらに、のらりくらり凍った床を蹴る。 行き着いた先には、リアラを発見し慌てて駆け出した際取り落とした彼の鞄が横たえられていた。 「……でも、もう寂しい想いはさせないよ……」 鞄に手を差し込み、掻き回すように乱雑に中を探る。さらに痺れを切らしたか、ついには中身を湿気た床へぶちまけてしまった。 コンパスやら、食べさしのパンやら、穴の開いた篭手やらが辺りに散乱し、思い思いの音響を奏でた。 『おい……まさか……!』 目当てのものを拾い上げ、微かに覗く灯りを映し込んだそれを愛おしむように撫でる。 「待ってて……いま、そっちへ逝くから……!!」 カイルは短刀を逆手に握り締め、ゆっくりと頭上高く掲げた。 『血迷ったか……ふざけた真似は止せ!!』 ディムロスが低位置から突き上げるように吼える。 『いま此処で命を絶って、何になるというのだ。それこそ、ミクトランの思う壺ではないのか』 「俺は、あなたのように立派なヒトとは違う……俺は、一人じゃなんにもできないんです。 こんなことになってしまって……もう、俺、終りなんです、なにもかも」 支離滅裂吐き捨てるカイルの声は、弱々しく震えていた。虚ろな瞳に、生への渇望が映し出されてはいなかった。 『弱音を吐くな。まだ終わってなどいない。君にはまだ、できることがあるだろう』 「俺にできること……? そんなもの、なにもありませんよ。 俺は、誰ひとり守ることができなかった。みんな……みんな死なせてしまった!!」 『それでも、君は生きている。生ある限り、人には為すべきことがある。 無念の死を遂げた人々の為にも、君には生き延びる義務があるはずではないか』 「そんなの関係ない! 父さんも、母さんも、ロニも、リアラも。誰もいない世界で、生きてたってしかたない。 俺にはもう……生きてる意味が無いんだ!!」 『この馬鹿者ッ!! そのような台詞、軽々しく口にするな!!』 ディムロスは怒鳴りつけつつも少年に同情の目を向けた。 両親をもたない彼がさらに二人の友をも喪った事実は、その身にあまる衝撃であろう、と。 彼はまだ知らなかった。カイルの両親が、この地で最期を迎えたことを。 『それに、いつか君は言っただろう。自分は、英雄になるのだと。その英雄が、かように容易く命を投げ出してしまおうというのか』 「違う……俺、リアラと出逢って、一緒に過ごして、やっと気付いたんです。 俺は、世界を救う英雄になんてなれない。俺は、世界に選ばれた人間なんかじゃないんだって」 カイルは歯噛みした。そして大きな溜息を吐き、瞳を閉じる。 「俺は、ちっぽけな人間なんだ。だから、俺には、リアラが必要なんだ……リアラがいなくちゃ、俺は、ダメなんだ!」 『……甘ったれるなッ!!』 ディムロスの声は、微かに上擦っていた。取り繕いもせず怒鳴り散らす自分に内心どこか懐かしさを感じていたがそれはまた別の話。 『君はここまで、そうやって、多くの人々に支えられて生きてきたんだろうが。 いまこうして生き長らえているのも、誰かと支えあった絆が齎した因果だろうが。 それを理解していながら、なぜ、自ら命を絶つなどという愚かなことを口走るのだ!!』 カイルは閉口した。悪戯を戒められた、萎縮するばかりの幼子のように。 そんなことは、解ってる。自分がこうして生き残ることができたのは、命を懸けて守ってくれた多くの人々の御陰なんだ。 あのとき、リアラが危険を報せてくれなければ、瞬時に消炭になっていただろう。 あのとき、ミントさんの慰めがなければ、自棄に走っていただろう。 あのとき、クラトスさんがリアラたちを救ってくれていなければ、早々に生きる希望を失っていただろう。 そしてあのとき、父さんが……――― ―――違う。そんなの、なんの意味もない。 みんな、みんな死んでしまった。いまある事実は、それだけだ。 だれの力にもなれず、だれの命も護れず、みんなを楯にして、俺は、生きている。 ここには、誰もいない。 俺は……ひとりぼっちだ。 「……うわあああぁぁぁぁっっ!!」 振り上げたカイルの諸手に力が込められる。 『まだ理解出来ないか。皆の死を無駄にするのか。数多の閉ざされた生への願いを、踏み躙ろうというのか!!』 「うるさい、うるさいうるさい!! 俺は、リアラたちのところへ逝くんだッ!!」 小刀を握る手の震えが激しさを増す。汗がカイルの身体を流れ落ち、ディムロスの身を伝った。 彼の生を繋いでいるのは、痛覚への潜在的躊躇ただそれだけだった。 それも、もう終わる。 『よせ、やめろ、やめるんだっ!!』 大きく息吐くカイル。彼の耳に、もうディムロスの声は届かない。 緊張の糸が徐々に解けていく。すべてを悟ったような表情の少年に、最早躊躇いは無くなった。 「やっと、やっと逢える……いま逝くからね……リアラッッ!!!」 迷いの無い一閃が、少年自身に振り下ろされる。 ―――イル、カイル…… 「なっ!?」 刃が勢いを緩め、その切先がカイルの腹の皮一枚を突いてぴたりと止まった。 咄嗟に出口方向を振り返る。 索敵行動。それは生存への本能的反射。自ら死を望んだ者とて、それは発動されるらしい。生のある限りは。 視線の先には何人の姿も認められなかった。 ―――カイル。私の声が、聞こえるか。カイル…… 『……背後だ、カイル君!』 すかさず振り返り、辺りを探る。そこには、自ら撒き散らした道具類が転がるのみ。 薄汚れたマント。正体不明のカード。水の少し残ったボトル。忌々しい金の首輪。 その真ん中で、小さな石ころが光を放っていた。 「あなたが……なぜ……」 声の主は、剣士の形見である透き通る蒼をした宝玉だった。 『無機生命体エクスフィア、か……我々ソーディアンと似た原理なのかも知れんが……』 しかし自分には時間が無い。エクスフィアなる存在は淡々と述べた。 もともと彼は人間としての肉体をもっていた。それはカイルのよく知るところである。 ところが彼、クラトス=アウリオンは、この地に措いて肉体の滅びを迎えた。早い話が、彼は死んだのである。 数千年の時を生きた物質としての歴史に終止符が打たれ、彼の意識はたかだか百年足らずの寿命しか持ち合わせない「人間」を 「天使」としてここまで生き長らえさせた高度無機生命体「クルシスの輝石」に取り込まれたのだという。 そして今、その意識までもが石に呑まれつつあり、彼は完全な最期を遂げようとしている。 気不味そうに視線を逸らせるカイル。自殺未遂の現場で命を救われた恩人に遭ってしまったのだから無理からぬ話か。 顔を顰めつつも、彼は唇を噛み締めた。それでも、溢れ出る感情を抑えられそうもない。 死を望んだ自分が、なぜ内心彼との再会を喜ばしく感じているのか。この出逢いが泡沫のものと知り、なぜ心を傷めるのか。 自分の感情が、理解できなかった。 『……カイル。真なる最期を迎える前に、お前に云っておきたいことがある』 彼の低い声色と相俟ってか、石の紡ぐ振動は水の底から響くように曇っていたが、それを逃すまいとカイルは耳を欹てていた。 『ユグドラシル……ミトスは、過ちを繰り返そうとしている。姉のマーテルを喪い、周囲がなにも見えなくなっているのだ。 恐らく、ミトスはすべての参加者を殺戮し、マーテルを蘇らせようとしているのだろう』 正確には魂胆は少し違っているが、クラトスの言葉に大きな間違いは無かった。 ミトスの言い分は、本当だった。姉の為に、我を失っていただけなのだ。 だからといって同情の余地は微塵も有りはしないことに変わりは無いが。 『解ってやってくれとは云わない。ミトスの犯した罪、そしてこれから起こす過ちは、到底赦されるべき所業では無い。 また、ミトスを止めてくれと頼む心算も無い。お前にとって、彼は憎むべき加害者に過ぎないのだから。 だが、せめて知っておいて欲しい。ミトスは姉想いの、どこまでも純粋で、哀れな少年なのだ。 しかしながら彼は幼かった。盲目過ぎた。力を持て余し過ぎた……ただ、それだけのこと。 ミトスもまた……このゲームの被害者でもあるのだ』 カイルの心は揺れた。ミトスは、大切な人の死に耐えることが出来なかった。滾る感情を、処理することが出来なかった。 行為の方向性はまったく違っている。しかし、リアラの死に直面した自分の取った行動は、彼と同じではないのか。 なら、彼を否とする自分はどうすべきなのか。彼が答えを出す前に、クラトスは続けた。 『彼を止めることが、私の為すべき責務だった。彼を残して死ぬことは、赦されない筈の身であった。 リアラの命を奪ったミトスや、志半ばにして果てた無力な私を、幾らでも謗り、恨むがいい』 恩人であるあなたを恨むなんて。カイルの呟きは、クラトスの言葉に掻き消され彼に届くことはなかった。 『だから……死ぬな、カイル。命を粗末にしようなどと、愚かしいことを考えるな。 私だけではない。偶々、私は死して尚お前に伝えることが出来たが、死んでいったお前の仲間は誰しもが同じ想いでいた筈だ。 多くの人々に紡がれたお前の命が失われることを、誰が望む。否、何人たりとも望みはしないだろう』 クラトスの脳裏に、ロイドの、神子コレットの、そしてリアラの姿が浮かぶ。人の云う、走馬灯という代物か。 『……来るべき時が来たようだ。間も無くして、私の意識は無に帰すだろう……』 カイルは目を見開く。エクスフィア、もとい、クラトスの姿を初めてまじまじと見詰めた。 胸に、締め付けられるような、鬱蒼とした感覚を憶えた。 『だが、迷うな、カイル。お前は、お前の道を歩め。後ろを振り返るな。躊躇いは、災いしか齎さん。 この身滅びようとも、私はお前達を見続けよう。輝石の力が、お前を導いてくれるだろう』 カイルは無意識のうちに、小さく頷いていた。クラトスの遺言を、胸に深く刻み込んだ。 そして朧に気付く。その後ろ姿を初めて見たとき、なぜ彼を父と間違えたのか。 最後にひとつだけ頼みがある。消え入りつつあるクラトスの囁きに、カイルは神妙な面持ちで彼を見返す。 『我が息子……ロイドに逢うことがあれば、伝えて欲しい。不甲斐無い父ですまなかった、と……』 「不甲斐無いだなんて……そんなことはありません! あなたは……」 ようやく口にすることができた、クラトスへの敬いの気持ち。しかし、またしても声は届かなかった。 すべてが、遅すぎた。 「クラトスさん、待って、クラトスさん……!」 ―――生きろ、カイル……さらばだ…………――― 「あなたは……俺の、英雄だ……」 石の放つ光は徐々に力を弱め、やがて消えた。 『クラトス=アウリオン……大した男だ。死の淵にありながら、最期まで残された者を憂い続けようとは』 ディムロスは知っていた。正確には、彼は世間一般に云われる死を迎えた訳ではない。 彼は無機生命体の中で意識体として生き続ける。母体である石が失われるその時まで。 だがそれは、死を遥かに超越する苦痛を意味する。 何も見えず、聞こえず、感じない。すべての感覚を奪われ、完全な闇の中で半永久的にただ「生き」続ける。 しかし、彼が少年にそれを告げることはない。 永遠の「無」を知りながら少年の行く末を想う彼の尋常ならざる決意を無為にすることは、誰にも赦されはしないのだから。 「俺は……馬鹿だ。大馬鹿野郎だ……」 カイルは膝を衝き、地面を強か殴りつけた。岩を覆う氷が、徐々に体温に溶かされていった。 あの人は、命懸けでリアラを護ってくれて、死んでしまったっていうのに、まだ、俺を気遣ってくれていた…… それなのに、俺のしたことは、なんだ。 宛てもなく島をうろついて、行き当たりばったりで人助けの真似事なんかして、仲間が死んでいくたびただ泣いていて、 父さんとリアラを天秤に掛けることばっか考えて、でもなんにもできなくて、挙げ句の果てに…… 「畜生……畜生、ちくしょおおおおおぉぉぉぉぉっっっ!!!」 カイルは、泣いた。泣いて、泣いて、泣きとおした。 「父さん、母さん、リアラ、ロニ、みんな……ごめん。俺、取り返しのつかない間違いをしようとしてた……」 辛い。悲しい。苦しい。怖い。情けない。すべての憂いを吐き出すように、喚き散らした。 「クラトスさん、俺、生きるから……あなたのくれたこの命で、生きる。 俺自身の為にも。みんなの為にも。きっと、生き続けてみせるから……!!」 涙に溺れた彼の瞼は、赤く腫れ上がっていた。鼻垂れたその顔は、到底見られたものではない。 しかしその瞳の奥には、なにかを乗り越えた意志の灯が確かに宿っていた。 洞窟の最奥部、求める人も無く虚しい輝きを放つランタンの灯りは、少女の亡骸を微かに照らし出し続けた。 少年の感情入り混じった叫びが、光届かぬ洞窟に木霊する。 陽が高くなり、凍り付いた壁が溶け出していることを指摘してはナンセンスだろうか。 少女の顔は、いつしか健やかな笑みを湛えていた。 光を失った小さな宝玉は、少年の手の中で静かに眠る。 時刻はそろそろ、耳障りさが取り柄のモーニング・コールが聞こえる頃。 【カイル=デュナミス 生存確認】 状態:HP45%、TP70%、深い悲しみ、湿り気味 所持品:鍋の蓋、フォースリング、ウィス、S・ディムロス、忍刀血桜、クラトスのエクスフィア 蝙蝠の首輪、レアガントレット(左手甲に穴)、セレスティマント 基本行動方針:生きる 現在位置:G3洞窟 ※放送直前 前 次