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まったくもって未整理な状態なやつ 回収して放置してたら分類不明になったやつw ライフスタイル オーストラリアにすむ哺乳類で卵を産むものは2種類いますがそれはカモノハシと何? カタカナ5文字で答えなさい ハリモグラ ライフスタイル 自転車協会が、安全基準に適合した自転車に与えるマークは「○○○マーク」? BAA(BAA(BICYCLE ASSOCIATION(JAPAN) APPROVED)) ライフスタイル タマネギを切ったとき. 涙が出る原因となる成分は酸化○○○? 硫化アリル ライフスタイル 湖で目撃された未確認生物でオゴポゴが生息するとされるカナダの湖は○○○○○湖ですが オカナガン湖 ライフスタイル (分岐)マニポゴが生息するとされるカナダの湖は○○○○湖?○を答えなさい マニトバ ライフスタイル インドのカースト制で最上位の身分 バラモン ライフスタイル のぞき見する人を日本語では実在した覗き見犯の名前から「○○○」という? でばがめ(出歯亀) ライフスタイル (分岐)英語では、やはり人名を使って「ピーピング・○○」という? トム ライフスタイル 1929年にサントリーの前身である、壽屋が発売した初の本格的国産ウイスキーの名前は○○? しろふだ(白札) ライフスタイル ジャガイモやナス、挽き肉を重ねベシャメルソースをかけて焼いたギリシャの名物料理は○○○? ムサカ ライフスタイル 園芸植物に見られる病気で葉が白色に大きく膨らんで枯れて落ちるものは○○病? もち(病) ライフスタイル ジャムなどの原料となるラズベリーは○○科? バラ ライフスタイル (分岐)ですがグーズベリーは○○○○○科? ユキノシタ ライフスタイル ご当地ラーメンで有名な喜多方市があるのは?、 福島県 ライフスタイル (分岐)ですが尾道市があるのは○○県? ひろしま ライフスタイル 牛山隆信が命名した、自然の真っ只中にあって利用客が無い駅の通称は「○○駅」? ○の漢字をひらがなで答えなさい ひきょう(秘境駅) ライフスタイル 愛書家、書籍マニアのことを○○○○マニアという? ビブリオ ライフスタイル 絶滅の恐れがある野生生物についての資料集を○○○○○○ブックという? レッドデータ(ブック) ライフスタイル 子供の居る共稼ぎ夫婦をDEWKSというが、 DEWKS (Double Employed With KidS) ライフスタイル (分岐)共働きで子供がいないを意味する英語の頭文字をとった夫婦の形態を指す用語は○○○○○? DINKS(Double Income No Kids) ライフスタイル 和名を「西洋松露」というキノコは○○○○? トリュフ ライフスタイル 他人のした失敗を繰り返すことを意味する、数字を使った表現は「二の○を演じる」? まい ライフスタイル (分岐)続いて打つ次の手立てがない状態を意味する、数字を使った表現は「二の○が継げない」? 二の矢(や)が継げない ライフスタイル 足が長くてすらりとした、粋な女性の姿を形容した言葉は「○○の切れ上がった女」? 小股(こまた) ライフスタイル 「先天的、先験的」を意味するラテン語は「○○○○○」 アプリオリ ライフスタイル (分岐)ですが、「後天的、経験的」を意味するラテン語は「○○○○○○○」? アポステリオリ ライフスタイル 偉大な人物がこの世を去ることを天体にたとえて言った表現は「○○墜つ」? きょせい(巨星) ライフスタイル 『広辞苑』で「クイズ」の直後にある見出し語の動詞は「○○○○○」? くいすぎる ライフスタイル フランス語でバターのことを○○○という? ブール ライフスタイル 「インディアン・パシフィック」 といえば、どこの国を横断する鉄道? オーストラリア ライフスタイル ごはんにエビ・鶏肉・野菜などを入れて炒めて作るインドネシア風のチャーハンは○○ゴレン? ナシ(ゴレン) ライフスタイル 2003年になくなった最後の日本産トキの名前は○○? キン ライフスタイル 新約聖書に由来する、少数派だが批判的精神を持って生きる人々を表す言葉は「地の○」? 塩 ライフスタイル 山口二矢を描き、1979年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した沢木耕太郎の作品は『○○○の決算』? テロル ライフスタイル 吉村萬壱が芥川賞を受賞した作品の名前は『○○○○○○』 ハリガネムシ ライフスタイル 観光コースの一つにもなっている富士山の頂上火口の周壁を巡ることを「お鉢巡り」 ライフスタイル (分岐)といいますが富士山の五合目を一周することを「お○○巡り」という? ちゅうどう(お中道巡り) ライフスタイル 魚の卵で、数の子といえばニシンの卵ですが ライフスタイル (分岐)ブリコってといえば○○○○の卵? ハタハタ ライフスタイル 英語で「ラトル・スネーク」と呼ばれるのは○○○○ヘビ? ガラガラ ライフスタイル 悲劇のことを英語で「○○○○○」という? トラジディ ライフスタイル 「証城寺の狸ばやし」が現代に伝わるのは千葉県の○○○市? 木更津(きさらづ)し ライフスタイル 「日本三大狸伝説」の一つである『八百八狸物語』が現代に伝わるのは愛媛県松山市ですが ライフスタイル 『分福茶釜』が現代に伝わるのは群馬県○○市? 館林(たてばやし) ライフスタイル 第2回日本推理サスペンス大賞を受賞した宮部みゆきの小説は『○○はささやく』? まじゅつ(魔術) 化学・物理 電離層の存在を証明し、1947年にノーベル物理学賞を受賞したイギリスの物理学者はエドワード・○○○○○○ アップルトン 化学・物理 「白ろう指」とも呼ばれる寒さで血流が悪くなり指先が白くなる症状を「○○○○現象」という? レイノー(現象) 化学・物理 ノーベル物理学賞を受賞した2人の科学者の名前がついた,弱い力と電磁気力を統一して扱う理論は「○○○○○○=サラム理論 ワインバーグ(=サラム理論) 化学・物理 刺激を受容・伝達する機能をもつ、神経細胞体や樹状突起からなる神経単位を何という? ニューロン 化学・物理 初めて製作した技術者の名が付けられた、スペクトル研究などに使う真空放電管は? ガイスラー管 化学・物理 1999年の国際度量衡層化において国際単位系に採用された触媒活性の単位は? カタール 化学・物理 異なる種類の導線の両端を繋ぎ、2つの接合部に異なる温度を与えると電圧が発生する現象は○○○○○効果? ゼーベック 化学・物理 化学者の高峰譲吉が最初にアドレナリンを抽出したのはウシの○○という器官から? ふくじん(副腎) 化学・物理 シェルドン・グラショー と共にノーベル物理学賞を受賞したのはスティーブン・○○○○○○? (スティーブン)・ワインバーグ 化学・物理 「応用数学のノーベル賞」とも呼ばれる賞をフィンランドの数学者の名をとり何という? ネバンリンナ賞 化学・物理 放射線に関する単位で記号「Gy」で表わす吸収線量の単位は○○○? グレイ 化学・物理 超伝導の世界では磁力線が超伝導体の内部に侵入しない現象のことを効果という? マイスナー 化学・物理 立体角を表すものは○○○○○○? ステラジアン 化学・物理 電離層の存在を証明し、1947年にノーベル物理学賞を受賞したイギリスの物理学者はエドワード・○○○○○○ アップルトン 化学・物理 「白ろう指」とも呼ばれる寒さで血流が悪くなり指先が白くなる症状を「○○○○現象」という? レイノー(現象) 化学・物理 ノーベル物理学賞を受賞した2人の科学者の名前がついた,弱い力と電磁気力を統一して扱う理論は「○○○○○○=サラム理論 ワインバーグ(=サラム理論) 化学・物理 刺激を受容・伝達する機能をもつ、神経細胞体や樹状突起からなる神経単位を何という? ニューロン 化学・物理 初めて製作した技術者の名が付けられた、スペクトル研究などに使う真空放電管は? ガイスラー管 化学・物理 1999年の国際度量衡層化において国際単位系に採用された触媒活性の単位は? カタール 化学・物理 異なる種類の導線の両端を繋ぎ、2つの接合部に異なる温度を与えると電圧が発生する現象は○○○○○効果? ゼーベック 化学・物理 化学者の高峰譲吉が最初にアドレナリンを抽出したのはウシの○○という器官から? ふくじん(副腎) 化学・物理 シェルドン・グラショー と共にノーベル物理学賞を受賞したのはスティーブン・○○○○○○? (スティーブン)・ワインバーグ 化学・物理 「応用数学のノーベル賞」とも呼ばれる賞をフィンランドの数学者の名をとり何という? ネバンリンナ賞 化学・物理 放射線に関する単位で記号「Gy」で表わす吸収線量の単位は○○○? グレイ 化学・物理 超伝導の世界では磁力線が超伝導体の内部に侵入しない現象のことを効果という? マイスナー 化学・物理 立体角を表すものは○○○○○○? ステラジアン 学問 天皇をうやまう思想と外国勢力を追い払う思想が結びついた反江戸幕府運動は? 尊王攘夷運動 学問 中臣鎌足とともに「大化の改新」を実行した人物で、後に即位して天智天皇となったのは誰? 中大兄皇子 芸能 アメリカのTVドラマ『奥様は魔女』の主人公の名前は? サマンサ 芸能 ジャッキー・チェンが主演した映画で「カンニング・モンキー」という副題がついているのは「○○○」? てんちゅうけん 芸能 ジャッキー・チェンが主演した映画で「スネーキー・モンキー」という副題がついているのは「○○」? 蛇拳(じゃけん) 芸能 1983年放映のTVドラマ「スチュワーデス物語」の主演女優は○○○○? 堀ちえみ 芸能 映画『ソフィーの選択』でアカデミー主演女優賞を受賞した『マディソン郡の橋』などに主演した女優は○○○・ストリープ? メリル 芸能 1988年に『抱きしめてTONIGHT』をヒットさせた男性歌手は○○○○? 田原俊彦 芸能 「下妻物語」や「ミシン」などの少女小説で知られる作家は○○○○? たけもとのばら 芸能 映画『ラストサムライ』で主人公のネイサン大尉を演じたのは? トム・クルーズ 芸能 (分岐)ですがネイサン大尉と恋に落ちる女性たかを演じた女優は○○? 小雪 芸能 音楽用語で「合唱」のことは? コーラス 芸能 (分岐)といいますが「斉唱」のことを○○○○という? ユニゾン 芸能 マット・デイモンが主演した2003年公開の映画は「ボーンアイデンティティー」 芸能 ですがその続編である映画のタイトルは「ボーン○○○○○○」? (ボーン)・スプレマシー 芸能 映画「時をかける少女」「愛情物語」などに主演した女優は原田OO? (原田)知世 はらだともよ 芸能 「演奏する」という意味がある比較的小規模な音楽ライブを表す言葉は○○? ギグ 芸能 映画「仄暗い水の底から」をリメイクしたハリウッド映画の題名は「○○○・ウォーター」 ダーク・(ウォーター) 芸能 映画『エルム街の悪夢』シリーズに登場する殺人鬼の名前は○○○○? フレディ 芸能 2006年にナタリー・ポートマンが主演したSF映画の題名は「○フォー・ヴァンデッタ」?Vフォー Vフォー 芸能 『山猫』『太陽がいっぱい』 などの映画に主演したフランスの俳優はアラン・○○○? (アラン)・ドロン 芸能 『アナーキー・イン・ザ・UK』などのヒット曲があるイギリスのバンドはセックス・ ○○○○○? ピストルズ 芸能 保坂尚輝と松雪泰子が主演した1994年放映のTVドラマは『毎度ゴメンなさぁい』 芸能 (分岐)ですが1995年に放映されたその続編のTVドラマは『毎度お○○○しまぁす』? ジャマ 芸能 楽譜に用いられるト音記号の元になったアルファベットは? G 芸能 1989年にアルバム「カトピリ」でデビューしたボサノバ歌手は小野○○? リサ 芸能 宮沢りえの初主演作となった1989年のTVドラマは『○○○の涙』? スワン 芸能 島田紳助が作詞した演歌「大阪の女」でデビューした女性シンガーは○○○○○? 島谷ひとみ 芸能 2006年12月にリリースされた関ジャニ∞のヒット曲は「〇〇ファイティング」? 関風(かんふう)ファイティング 芸能 ブルース・ウィリス主演の小惑星から地球を救う映画は○○○○○○? アルマゲドン 芸能 1988年にリリースされた南野陽子のヒット曲は『○○でネット』 吐息(といき) 雑学 大根はアブラナ科の植物 雑学 (分岐)ですがニンジンは○○科の植物? セリ(科) 雑学 思いをかけても決して叶わない恋のことを「○惚れ」という? おか 予習 現在、棲息している両生類の生物を大きく3つに分けると有尾類、無尾類と何? 無足目 予習 次の文字列を順に選んでジャイアントパンダの学名にしなさい アイル→ロボダ→メラノ→レウカ 予習 次のノーベル賞受賞者とその出身大学の正しい組み合わせを選びなさい 田中耕一⇔東北大学、白川英樹⇔東京工業大学、湯川秀樹⇔京都大学 予習 遺伝学者モーガンが研究に使った生物 ショウジョウバエ 予習 次の文字列を順に選んでジュラ紀に栄えた恐竜の名前にしなさい (アン→フィコ→エリ→アス)アンフィコエリアス 予習 次のエジソンの発明を発明が早い順に選びなさい (電話機) →白熱電球→(発電機)→キネトスコープ→ヴァイタスコープ→(トースター) 予習 津軽海峡に引かれた動物境界線に名を残すイギリスの動物学者 ブラキストン 予習 シーラカンスはこの仲間です 総鰭類(そうきるい) 予習 ハロゲン化物からなる鉱物の総称 ろせき(鹵石) 予習 膠原(こうげん)質ともいう骨や皮に含まれるタンパク質は? コラーゲン 予習 X線回折を用いてDNAの構造を研究したイギリスの化学者 ウィルキンス 予習 粘膜細胞に炎症が起きて多量の粘液を分泌する状態 カタル(加答児) 予習 1956年にノーベル化学賞を受賞した旧ソ連の化学者 (ニコライ)・セミョーノフ 予習 日本で始めて天気図を作ったドイツの気象学者 (エルゲン)・クニッピング 予習 2005年に発見された冥王星の2つの衛星はニクスと○○○? ヒドラ 予習 日本語では「口吻(こうふん)」という、イヌなどの顔の突き出た部分をという? マズル 予習 2人のフランス人天文学者の名を付けた青色巨星で、「WR星」と略されるのは○○○○・ライエ星 ウォルフ・(ライエ) 予習 現在、棲息している両生類の生物を大きく3つに分けると有尾類、無尾類と何? 無足目 予習 次の文字列を順に選んでジャイアントパンダの学名にしなさい アイル→ロボダ→メラノ→レウカ 予習 次のノーベル賞受賞者とその出身大学の正しい組み合わせを選びなさい 田中耕一⇔東北大学、白川英樹⇔東京工業大学、湯川秀樹⇔京都大学 予習 遺伝学者モーガンが研究に使った生物 ショウジョウバエ 予習 次の文字列を順に選んでジュラ紀に栄えた恐竜の名前にしなさい (アン→フィコ→エリ→アス)アンフィコエリアス 予習 次のエジソンの発明を発明が早い順に選びなさい (電話機) →白熱電球→(発電機)→キネトスコープ→ヴァイタスコープ→(トースター) 予習 津軽海峡に引かれた動物境界線に名を残すイギリスの動物学者 ブラキストン 予習 シーラカンスはこの仲間です 総鰭類(そうきるい) 予習 ハロゲン化物からなる鉱物の総称 ろせき(鹵石) 予習 膠原(こうげん)質ともいう骨や皮に含まれるタンパク質は? コラーゲン 予習 X線回折を用いてDNAの構造を研究したイギリスの化学者 ウィルキンス 予習 粘膜細胞に炎症が起きて多量の粘液を分泌する状態 カタル(加答児) 予習 1956年にノーベル化学賞を受賞した旧ソ連の化学者 (ニコライ)・セミョーノフ 予習 日本で始めて天気図を作ったドイツの気象学者 (エルゲン)・クニッピング 予習 2005年に発見された冥王星の2つの衛星はニクスと○○○? ヒドラ 予習 日本語では「口吻(こうふん)」という、イヌなどの顔の突き出た部分をという? マズル 予習 2人のフランス人天文学者の名を付けた青色巨星で、「WR星」と略されるのは○○○○・ライエ星 ウォルフ・(ライエ) 予習 その名前はドイツ語で「一つの石」という意味がある物理学者といえば? アインシュタイン 文系学問 予習? パネル 北条時頼の帰依を受けて鎌倉に建長寺を開いた中国・宋から渡来した禅僧は? 蘭溪道隆(らんけい どうりゅう) 文系学問 予習 パネル 東京の上野公園にある有名な西郷隆盛像を作った日本の彫刻家は? 高村 光雲(たかむら こううん) 文系学問 予習 パネル 男として育てられた女と女として育てられた男の兄妹の数奇な運命を描いた平安時代成立の物語文学は? とりかへばや物語 文系学問 トーナメント マルチセレクト 次のうち弥生時代の遺跡をすべて選べ ○吉野ヶ里遺跡, 切付遺跡 ×亀ヶ岡遺跡(石器時代) 文系学問 トーナメント マルチセレクト 次の写真を順に選んで1492年までイベリア半島で起こったキリスト教徒による国土回復運動の名前にしなさい レコンキスタ 理系学問 物理 スロット 無線通信の研究により1909年にノーベル物理学賞を受賞したイタリアの発明家はグリエルモ・○○○○○? マルコーニ 理系学問 物理 セレクト アメリカの物理学者→1923年にノーベル物理学賞→電気素量を油滴実験で測定→宇宙線の命名者 ロバート・ミリカン 理系学問 予習 タイピング 「わたしはカモメ」という第一声で知られる女性初の宇宙飛行士 テレシコワ 理系学問 予習 タイピング 関東大震災の危険を予想していた地震学者[今村明恒] いまむらあきつね 理系学問 予習 タイピング パルサーを発見した功績により1974年のノーベル物理学賞をヒューイッシュと共に受賞した人物はマーティン・○○○? (マーティン)・ライル 理系学問 物理 タイピング ベンゼン環やナフタレン環のH原子をヒドロキシル基で置換した化合物は○○○○○類? フェノール類 理系学問 物理 タイピング[エフェ] 1981年にノーベル物理学賞を受賞したスウェーデンの学者 (カイ)・シーグバーン 理系学問 物理 マルチセレクト 次の文字列を組み合わせて有名な科学者の名前にしなさい ルイージ・ガルバーニ 、グリエルモ・マルコーニ 、トマス・ヤング 理系学問 物理 マルチセレクト 次の文字列を組み合わせて植物ホルモンの名前にしなさい ブラ⇒シノライド ,アブ⇒シジン酸 ,ジベレリン 理系学問 物理 マルチセレクト マンハッタン計画に参加→1951年にノーベル化学賞を受賞→アクチノイドを多数発見→原子番号106の元素 シーボーグ 理系学問 物理 マルチセレクト 次の文字列を組み合わせて1946年にノーベル物理学賞を受賞した人物の名前にしなさい? ジェームズ・サムナー , ジョン・ノースロップ ,ウェンデル・スタンリー 理系学問 物理 スロット 硝酸の工業的製法に名前を残すドイツの化学者で、触媒作用や化学平衡の研究により、1909年のノーベル化学賞を受賞したのは? オストワルト 理系学問 物理 スロット 流体力学では流れの性質を調べるために用いられる、慣性力と粘性力との比で定義される無次元数は「○○○○○数」? レイノルズ数 理系学問 生物 タイピング 「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」という学名を持つゴリラは○○ローランドゴリラ? ニシ 理系学問 生物 タイピング 一つのクローン細胞群がつくる一種類の抗体のことを「○○○○○○○抗体」という? モノクローナル抗体 理系学問 トーナメント タイピング SI組立単位の一つ「Gy」と表示される吸収線量は○○○? グレイ | 理系学問| トーナメント| タイピング| (分岐)「Sv」と表示される線量当量は○○○○○?| シーベルト 理系学問 物理化学 タイピング 陰極線に関する研究で1905年のノーベル物理学賞を受賞したドイツの学者はフィリップ・○○○○○? レーナルト 理系学問 予習 タイピング(エフェ) オシロイバナ科の植物です ブーゲンビリア 理系学問 生物 パネル 水草に絡みつく役割をもつメダカの卵の表面に付いた長い毛を何という? 付着毛 理系学問 生物 パネル 生物の体表にある細胞からの分泌物でできた硬い層を何という? クチクラ 理系学問 生物 パネル 花の形が、ある動物の前足に似ていることからその名がついた別名を「アニゴザントス」という植物は何? カンガルーポー 理系学問 生物 パネル サメの頭に存在するわずかな電流をも感じとる器官のことを何という? ロレンチーニ器官 理系学問 物理 パネル 二つの超伝導体を薄い絶縁膜を挟んで接合すると、電気抵抗を全く受けない電流が流れる現象は「○○○○○○効果」? ジェセフソン効果 理系学問 物理 パネル 「恐竜(dinousaur)」という言葉を初めて用いたイギリスの比較解剖学者はリチャード・○○○○○? オーウェン 理系学問 物理化学 パネル 陰極線に関する研究で1905年のノーベル物理学賞を受賞したドイツの学者はフィリップ・○○○○○? レーナルト 理系学問 物理 パネル 第2回ノーベル物理学賞をローレンツと共に受賞したオランダの物理学者はピーター・○○○○? (ピーター)・ゼーマン 理系学問 生物 マルチセレクト 次のうち血液型の分類方式として実際にあるものを全て選びなさい ○MN型,P型 不明 Q型 理系学問 物理化学 連想 イギリスの科学者→グルタチオンを発見→トリプトファンを発見→ビタミンの先駆的研究 ポプキンス 理系学問 物理 セレクト 1932年に中性子を発見しその3年後にノーベル物理学賞を受賞したイギリスの科学者は? (ジェームズ)・チャドウィック
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Will in the Darkness 坊ちゃんは「なんで」と言いました。 私にはあの時何を指して何故を問うたのか見当が付きませんでしたよ。 どちらかというと見当がありすぎてどれなのか分からない、が正しいんでしょうがね。 掌から流れ込んでくる坊ちゃんの感情自体は理解できました。 それがソーディアンですし、なにより私は坊ちゃんとの付き合いが長いですから。 ですから、私は坊ちゃんよりほんの少し早く目の前の現実を 理解しました。坊ちゃんも理解はとっくにしていたのだとは思いますが、 それを了承はしていなかったんですね。坊ちゃんらしいと言うか何と言うか。 繊細なくせに融通が利かない、本当に損な性情だと思いますよ。 多分、限りなく確信に近い多分ですが、あの時目の前にいた人物もまた そんな坊ちゃんの心情を察していたのでしょうねえ、私以上に。 そして、こう‘なる’ことを、決めたのだと思います。 鏡の中の坊ちゃん、ジューダスは。最初から、答えは明確だったんですよ。 遠くの山から音が鳴って、その後耳の傍で爆音がなった。 少し早いが、鎮魂の音。弔いの鐘。 鳴っているのに、でも、もう、何も聞こえない。 その状況を一番最初に理解したのはシャルティエで、 その彼が一番最初に知ったのは、彼のマスターの右腕が死んだという事実。 肘までが見事に吹き飛んで真っ赤な花が咲いた。 咲いた真っ赤な肉の華、咲いた真っ赤な彼女の頭。 唯唯「あ」とか「ああ」と喉から洩らすばかりのリオンは 既に地面の養分になった彼女のことを思い返すばかりで、 時間さえあれば狂うのに手間もコストもそれほど要らなかっただろうに。 ジューダスは地面に着いた肩膝に力を込めて立ち上がり 目の前の自分を凝視した。戦鬼の如き眼光は、リオンに狂う自由さえ与えない。 「まだだ…ここからだ、これでようやく五分だ」 滅多にヘの字から上がらない唇を鈍角の逆三角形にしてジューダスは剣を握り直す。 聞きたいことなど最初から無い。僕が僕から何を聞く? こうすることから眼を背けたかっただけだ。 安全ピンが抜ける音から手榴弾を察知して飛び退くまで1秒。 耳は辛うじて生きていたが、景色がやけに白い。 閃光により瞳孔が一気に縮小したからか、目の前が白に霞んでいる。 何にせよ一時的なものであろうが見えないという事実に変わりは無い。 それでもなおジューダス自信に満ちたような微笑は揺るがない。 「貴様の手の内にあるのは何だ?天地戦争の切札、最強の携行兵器だぞ?」 リオンはほんの少しだけシャルティエに意識を移した後、 すぐさまジューダスに神経を注ぐ。覚悟、決意、もしくは諦観。 「僕一人殺すだけなら釣りが来る代物だ。 貴様それでもソーディアン・マスターか?」 シャルティエだけが感じ取った微かな‘揺らぎ’を機に すぐさまマントを裂き、右上腕に固く結んで止血を施す。 片手と口で15秒、リオンが器用を褒めるべきか、 15秒待っていたジューダスを糾弾するべきか。 何らかの確信に基づく傲慢か、本当に五分の地平に立つことが望みなのか。 余裕とも取れるその行為に従来のリオン=マグナスならば自尊心故に逆上していただろう。 しかし、そのような不純物を一切捨て去った上で、構えを取った彼の眼光に濁りは無い。 刀を持っていないほうの足を前に出して半身になる、自分の剣を射線 から覆い隠す。最短距離で相手を仕留めるリオン=マグナスの必勝型。 「そうだ…もう眼を逸らすなよ?」 微笑を止め、左の剣を水平に、右の刀を垂直に、 十字を形作りスタンスを若干広げて待ち構える。ジューダスの守備後先の型。 沈黙の中で、10cm、1cm、1㎜と両者の間合いが近づいてゆく。 互いの間合いが全て重なったとき、超接近戦の中で戦争が始まった。 始まったのは、乱撃戦。 斬撃、刺突、柄打、考えうる全ての単撃が彼らの前で赤く撥ねる。 眼が見えないことを言い訳にするほどジューダスは甘くは無い。 眼が機能せずとも草を踏む音、血の匂い、目の前の自分が放つ凛とした殺気、 そして何より当人達しか共感できないだろうその剣の鼓動を読みきれば、 眼など不要。寧ろこの勝負は眼で追い切れるレベルの話ではない。 リオンもまたこの乱撃戦に‘必死’になっていた。 この島に来て初めて、必死になった。余裕が無くなったとか全力を尽くすとか そういう意味合いではない。それは即ち目的と手段の逆転。 目の前にいるのは誰で、自分は何のために戦って、今何をしたいのか? それらがこの瞬間に限って無意味になる。 こういう暑苦しいのはディムロスの領分だと、 通常の二倍の労働をしていたシャルティエは火花を発しながら思った。 火花散ること三桁を越えた所で剣に十分な加速を得る為、 二人は互いに半歩退く。先に動いたのはジューダス。 若干体を屈めて加速、地面の際で走らせた刃を一気に切り上げる。 第三の月「月閃光」、振り上げた右の月刃に手応えは無く、 しかし未だ見えざる敵の離れたる気配も無く。 伸びた右の手首に力を込めて月の軌道を逆さに返す。 虚ろなる月「月閃虚崩」は、浮かび上がらなかった。 振り下ろす筈の右の手首を穿っていたのは、リオン=マグナスの上段足刀。 月を紙一重で捌き、虚月の出掛かりのこの一撃。 伸びきった手首を更に伸ばせば、折れるのは至極当然。 ジューダスに苦悶の表情が浮かべ、前屈になり頭を下げる。 その無防備な様にここぞとばかりにリオンが飛ぶ。 中空での蹴足の連撃からの一閃「飛燕連脚」。その無様に突き出た頭ごと 頚椎をへし折った上で刺し殺す心算のリオンであった。 頼りなさ気に掲げられた左手を第一蹴で打ち払う。 第二蹴が頭に掛かろうとしたとき、ジューダスが一歩前に出た。 一歩は一歩であるが、幻影刃の際の歩法の一歩。 実に妖しげな速さで中空に未だ滞空しているリオンに繰り出したのは、 「…!ッッ!!」 ほんの少し自分の顎を持ち上げて一気に引いた。 位置的な関係上頭蓋がリオンにめり込む。詰まる所の頭突き(バッティング)だ。 唯のバッティングをするだけでもロニならばともかく、 撃ったのがジューダスであるならば一大事である。 (どういう観点から見て一大事なのかは棚上げしておいたほうが精神上の健康にいいと思う) リオンが声にならない声と共に転げ落ちる。 なにより狙った場所が場所で、睾丸、まあ、人体急所で言う所の、金的だ。 卑怯でも何でもない。敵の都合のいい位置で空中蹴りをするほうが悪い。 リオンが蹴技を使い、ジューダスが頭突で返す。 ジューダスとリオンの人格を一般論よりほんの少し踏み込んで知っていれば、 魔科学なりレンズ製品なり晶霊機械なりあらすじに書くなり ありとあらゆる手段を尽くし記憶と記録を模索するに値する 価値をこの一戦に見出せるであろう。 それほど2人のやり取りは戦いとか死闘というよりもっと野蛮な何かである。 少なくともセインガルド客員剣士の剣でも歴史の亡霊の剣でもない。 彼らだけが知っているエミリオ=カトレットの剣は、とても幼稚で、とても強い。 リオンがようやくのた打ち回るのをやめて、息を整え始める。 ジューダスもまた損傷を馬鹿に出来ない手首を引き釣り ようやく霞が晴れてきた目で吹き飛んだ剣を回収に向かう。 折れては無いもののその右手首は真っ赤になっている。 若干の休息を置いて二人が再び立ち上がる。 リオンが、大地を蹴って斬撃と共に突進。 土が盛り返るほどの踏み込みから生まれる爪竜連牙斬は、 先ほどの物とは比較にならない。 舞い上がった土が剣風に消し飛んでゆく、悪鬼羅刹の行進。 口を動かすのを止めたジューダスはスタンスを大きく広げ腰を落とす。 絶対に退かぬという意思を両の足に込めて、真っ向から迎え撃つ。 ジューダスの手が、消えた。正確には凄まじい速度で斬撃の弾幕、 双連撃から千裂虚光閃への連携が展開された。 リオンの一撃に対してジューダスの五撃で勘定が合ったのだから、 ジューダスが撃ち負けるのも勘定通りといえる。 差し引きで残った最後の一刀を打ち下ろさんとしたリオンは 突然踏み込みを過剰に鋭くし、勢いを自ら殺して退いた。 天才の嗅覚とも呼べる曖昧な何かを信じ、敵との距離を空ける。 誰にも気づかれない程微小に、ジューダスが眼を細める。 振り終えた腕を強引に前に突き出す。 突如地面より湧く黒い波形。先ほどのリオンがいたところに重力震。 中級晶術「エアプレッシャー」が奥義に連携して発動する。 ジューダスとリオンの間に立ち込める重力震の余波による砂煙。 砂煙の中にリオンは一歩踏み出す。 流石に裏の裏を読みきれなかったのは、不可抗力と言えるだろう。 再びぶつかる二人の剣。立ち込める煙。 ジューダスが一足飛びで後退し、剣を払う。 リオンの足元に魔陣「魔人滅殺闇」が広がり、 そこから浮かぶ闇の炎が砂煙、粉塵の中で引火する。 ジューダスの目の前で、リオンを中心に大規模な粉塵爆破が辺りを包む。 目の前で起こる燃焼の連鎖を前にして、ジューダスは敵の恐ろしさを 再確認した。確かに戦いが始まった当初はこちらが優勢だったといえる。 しかし所詮それは向こうが知らないことを知っているというだけ のアドバンテェジでしか無く、実際徐々にこちらの動きに追いついて来ている。 もはやこちらの太刀筋も全て読まれたといって良い。 「闇の炎に抱かれて…」 ジューダスは風に煽られるマントを靡かせて後ろを振り向く。 脳裏をよぎるのは敗北、中断、例えばデモンズランス。 紙一重でその真槍を避ける。頬に滲む血液、完全な回避。 ソーサラーリングの遣い方も、イクシフォスラーの操縦法も、 悪魔の槍は生殖器に例えられることも、リオン=マグナスが生きていることも、 次に立ち会えば負けることも、ジューダスは全て知っていた。 「…消えるほど、僕は甘く無い、か」 魔人でも出てきそうな煙の中から、影。 出てきたのは紛れも無く自分。些か顔を泥で汚している以外には 先ほどまでと変哲は無い。掘った穴の分だけ、唯でさえ小柄な体が ますます小さく見えていたが。 「晶術まで使うのか、多芸だな」 穴の中から現れたリオンは、久方ぶりに声を発した。 その手に握られているシャルティエは今しがた発動した晶術の余韻を残している。 土系晶術をインプットされたシャルティエを使いこなすリオンにとって 地面に穴を掘り炎を避けることなど造作も無い話だ。 自分が何故ソーディアン無しで晶術を使えるのか? そんなことを論ずる気はリオンには無い。もう奇策は通用しないのだから。 「今までの技も剣も置いてきたんでな。多芸にもなるさ」 半歩下って、皮肉を投げつける。 その手をほんの一瞬サックの方へ運び、握り拳を作って選択という誘惑を堪えた。 大気の熱は冷ややかな月達に奪われ、 今しがたのやり取りなどさも無かったように、戦場は静寂に帰依する。 「…お前は、本当に奴に勝てると思っているのか」 リオンが、自問自答する。 奴の言った運命の邂逅がこのことを指しているのならば、 全てが奴の掌の上にあると言っても過言ではない。 例え自身が認めたあの生涯の友であろうとも、覆せぬものもある。 「さあな…少なくとも僕には、無理だ。」 ジューダスは頭を掻き揚げ、自分に言い聞かせる。 奴との、正確には奴の依代との付き合いも長い。 精神論に縋るほど、ロマンチシズムがある訳でもない。 「だが、やるとしたらあいつらだ」 ジューダスは微笑む。酔っているのかも知れない。 それだけ、その言葉には甘美な響きがあった。 「5人も馬鹿がいるんだ、道理の外の何かをしでかすに決まっている」 18年前言えなかった信頼の言葉。 「何一つ諦めない、あいつらは強い」 それを見届けられないのは仕方が無い、やるべきことがあるのだから。 「それでも、運命は、変えられない。僕の罪も、変わらない」 決着の意思を悟り、リオンは型を取る。 先ほどの半身より更に相手に背中を見せて、横目で自分を見据える。 愛するものの名を冠した終の札。 「…そうだな。僕ならそう言うだろうな。だから、こうするんだ」 左の剣を鞘に収め、右半身より更に背中を自分に見せ、自分の剣を射線から覆い隠す。 もう二度と使うことは無いと思っていた、18年前の型。 互いの手の内などもう割れている。だからこそ奥の手。 右半身と左半身、不愉快なほど素敵な素敵なシンメトリィ。 さようなら、エミリオ=カトレット。 「魔人闇!!」 月明かりの中、2人いるのに声量は、1人分。 彼の剣と心臓の間にあったのは、突き出た肘、 その手は刺突の型であったが剣が握られてはいなかった。 盾代わりに捧げられた殺意無き右腕は吹き飛んで、 剣は心臓を逸れ、彼の脇腹に刺さる。 彼の背中から覗くシャルティエは、血涙を流していた。 静寂の中、残された左の腕が短剣を抜く。 剣を掴んだまま、ほんの一瞬、彼は動かない。 「心臓だ。この攻撃はガードし切れん。過去を断ち切り、お前は生きろ。‘ジューダス’」 するりと音も無く、青い短剣が肋骨を片道通行した。 心筋に一筋、彼の服を紅く汚していく。 血液と共に崩れ落ちる意識の中、彼は自分に聞く。 僕という存在が運命に縛られているなら、 僕は、誰で、どこから来て、どこに行くのか。 その答えを聞く前に、彼の意識は仄暗い穴の底に沈む。 彼は一言も漏らさぬまま、毅然とした態度で自分の腕を拾う。 腸が抜け落ちないだけマシとは言えるが、 もう幾許の余裕も無い出血量であるはずの体を騙し 意識の無いもう1人の自分の腕に「ねじ込んだ」。 唯でさえ青白いその顔を蒼白にして、彼はサックから小瓶を取り出す。 長寿の霊薬・エリクシール。少しだけ眼を閉じて逡巡。 彼はこの島で出逢った仲間達に1つだけ嘘を付いていた。 彼がこの薬の使用を躊躇っていたのは戦略上の理由ではない。 放り投げた小瓶は弧を描いて眠る彼の上へ。 仲間達に出会う前から考えていたこと、この島に自分が2人いることの意味。 出逢った時、どうするのか、どうなるのか。 残った左手が、自分の下に収まった剣に添えられる。 生きたい。生きて幸せを掴み、戦友と共に歩めたら、でも。 答えを決めたのは3人目の仲間に出会った時。 彼は姉を殺した男を赦した、憎むのではなく罪を償う機会を 与えてやれば良いと。それが答えだった。 自分を赦すことなど出来はしない。だが、この目の前の自分にならば。 汝跪きて罪を捧げよ。浄罪の刃を経て、我は汝の全てを赦す。 僕がここにいる意味、それは僕が僕を赦す為。 最後から二番目の一刀を縦一文字に薙ぐ。 小瓶は割れ、霊薬が、眠る僕へ。 僕の顔へ、口へ、右腕へ、左足へ、降り注ぐ。 私がジューダスに刺さった時、彼の感情が流れ込んできたんです。 ミクトランに刺さったベルセリオスもこんな感覚だったんですかね。 柄から坊ちゃんの感情が、刀身からはジューダスの感情が流れ込んできて 大変でしたよ。でも、それほど辛くは無かったのですね。 実際根本的なものは同じですから。 私はジューダスと色んな話をしました。 戦いの最中苦しんでいたんですよ、彼も。 実力が均衡しているならエリクシールを使えば勝利は揺るがない。 坊ちゃんを殺してミクトランの駒を消す。そして仲間達と共に ミクトランを倒してハッピーエンド。その誘惑とずうっと戦っていたんです。 それでも、ハロルドにフォルスという鍵を託した以上、残された全てを 切り捨てた過去の為に使うことにしたんです。 わざわざ相手に技を見せて、晶術を公開し、奥義を披露した。 一人で戦う為の技を実戦で教授したんです。一人で戦えるように。 種明かしを、一つ。 坊ちゃんの行動は、全て「見られて」いました。 教会で坊ちゃんがジューダスの顔を知ったときも、見られていました。 私が、見ていました。全部、見ていました。 ミクトランは私を坊ちゃんに渡すときこう言いました。 「私からのほんのプレゼントだ。おまえがこの舞台で運命の邂逅を 果たした時に、それがないと楽しみが一つ減るのでな」 坊ちゃんの戦力として、2人が出逢うまで坊ちゃんを守り、 もし出逢えたなら、僕の眼を通じてそれを観戦する。 それが、私がここに存在する意義、あるいは、機能なんです。 「チャネリング」…ピピピな電波は自動的に、受動的に、四肢を侵しめる。 でも、操られている側が操られている事実に気付かなければ そこに疑問の余地は無いのですよ。それが運命という物のシステムですから。 実際、ジューダスが気付かなければ私も一生気付かなかったでしょう。 私が伝えていることは知っていましたが具体的な仕組みには無知でした。 コアクリスタルに仕込まれていたんですもの、分かるはずもないでしょう? マリアンを殺し、ジューダスの存在を伝えてまでこの戦いをお膳立て するミクトランにとってこの戦いだけはその眼で見たかったのでしょうね。 それだけの為に、坊ちゃんは再度ミクトランに運命を翻弄されたのです。 私がこう言うのもなんですが、ミクトランにとって、坊ちゃんがここにいる意味は それだけだったんでしょうね。マリアンの死すら、機能的な意味しか持っていなかった。 現に、奴はマリアンを殺したときも、坊ちゃんが狂ったときも、画像に興味を持たなかったんです。 あるいは、ヒューゴ=ジルクリフトの感傷、とでも言うべき何かが存在していたのか、 そう考えるよりは、自然だと私は思いました。 議論の余地はまだ在るのですが。時間も無いので、最後に、問題を一つ。 私はいつミクトランに操作を受けたのでしょうか? 私はどうやって操作を受けたのでしょうか? 私は実はよく出来た贋物なんじゃないでしょうか? 私は本当にソーディアン・シャルティエなのでしょうか? 私は、誰なのでしょうか? 私がシャルティエであるという証明も、反証ももう出来ません。 ずっと考えていた疑問を、私は最後に彼に聞きました。 彼は何も答えません。 答えに意味は無く、唯それを問うことに意味があるのですから。 シャルティエかもしれない私は、唯坊ちゃんが日の光を再び歩むことを願うばかりです。 結果が出る前に彼は手ごろな岩の上に腰を落ち着け、体を岩に預ける 落ち着けた途端に一気に血が吹き出、腸が洩れた。 力無く縋るように月を見上げたジューダスの鼓膜が、規則的に震える。 冷えた空気に澄み渡る教会の鐘の音。幻聴かもしれないがそれは問題ではない。 聞こえていたほうがロマンチックだからそれでいいのだ。 空に月、祝福の鐘、残した希望。自害するにはもってこいの夜。 過去を断ち切るのではなく、過去を変える。 その為の代価はあまりに大きい。 シャルティエ、マリアン、リオン=マグナスという名前、他の全てを引き換えとする。 彼は一言ぼそりと呟いて最後の一刀を振り下ろした。首輪への衝撃。 破壊力が首の周りに収束し、首の周りにあるもの全てを破壊する 頭蓋も、脳も、眼球も、舌も、鼻も、そしてコアクリスタルも、全部。 少し遅いが、鎮魂の音。弔いの鐘。 鳴っていないのに、でも、何かが聞こえた。 「これで、おそろいだ」 その行為は実に問題無く行われました。 この戦いが終わった以上、ミクトランにとって 坊ちゃんも私も存在価値が無くなったのでしょう、多分。 ああ、でも、もう一つ問題が残っていましたね。 この勝負、結局どっちが勝ったんでしょう? 勝ち逃げか、生き残ったほうが勝ちか、解釈は様々なんですが 模範解答は一つしかないんですよ。 「坊ちゃん」が勝ったんです。 【リオン=マグナス 生存確認】 状態:意識不明 心臓損傷 出血多 エリクシール回復中(右腕接続?) 基本行動方針:??? 所持品:無し(袋散乱の為) 現在地:E5東 E5東にあるもの…アイスコフィン 忍刀桔梗 首輪 簡易レーダー ジューダスのサック、竜骨の仮面(ひび割れ)、コアクリスタルの欠片 チャネリング 【ジューダス 死亡】 【残り22人】 前 次
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絶頂。 今になって分からなくなる。 絶頂とは何なのだろう? 全てが満たされたと思いこんだ、裸の王者の陶酔か。 築かれた死体の山に足をかけ、一人恍惚と戯れる白昼の夢の事を言うのだろうか。 そこまで考え、俺の口から小さな笑いが漏れる。 今、身を潜めている場所はE-4の端に位置する民家。 日本の一般家庭のリビングは薄暗い影に満たされ、橙色の夕陽がその影を切り取るように差し込んでいる。 乾いた唇から洩れた自嘲は、夕闇に吸い込まれた。 辺りに意識を向ければ、ソファに腰掛けた俺の周りを寂寞が包んでいて。 空笑いの次に漏れたのは、重いため息だった。 目下、事態は切迫している。 少年に書置きを残した後、俺は北へと歩みを進めていた。 道すがら、第三回目になる放送を落ち着いて聞くため適当な家屋に潜り込んだ。 この家の中に、家人はおろかネズミ一匹いない事は確認済みではあるが、悠々と休んでなどいられない。 ポルナレフを追って、すぐにでも北上しなくてはならない。 それなのに俺は追想を止められず、ひじ掛けに付いた右腕に寄り掛かる。 折れた肋骨が痛み、顔がゆがむのが自分でもわかった。 かつての自分は絶えず身辺に死と闇を纏わせ、ただひたすらに盲目で。 組織の拡大、対外勢力の排除、内部構成の整備。 日々思い煩うのは、己が絶頂の保持だった。 片割れと共に俺は頂点にあり、我々以外は全て信ずべからざる敵だと考えていた。 だが今思えば何の事はない、俺の敵は俺だったのだ。 その憎むべき本質を理解できなかったが故、私のドッピオは消えた。 そう、だから今やらねばならぬ事がある。 『忌むべき過去』を『大切な思い出』に変容させたい。 ジョセフの様に後悔を力に変え、未練をも抱きしめて先に進みたい。 失うことから始まるものもあるはずだ。 取りとめのない思考を弄びながら、手元に広げた参加者名簿に視線を走らせる。 先刻、放送は聞き終えた。 禁止エリアと死者の把握、いずれも問題なく終了している。 ジョセフと共に殺害したチョコラータの名前には、しっかりと線を引いた。 直属の親衛隊であったティッツァーノが死に、ブチャラティチームのグィード・ミスタも死んだようだ。 彼らの名にも、死を意味する二重の線を引く。 ブローノ・ブチャラティとジョルノ・ジョバァーナ、パンナコッタ・フーゴは生きているらしい。 暗殺チームはリゾット・ネエロとペッシ、ホルマジオが生存している。 音石明もしぶとく残っているとは驚きだ。 さらに驚く事に、参加者が一人増えるという。 どのような理由でかは知る由もないが、このタイミングで参加するという事は荒木の息がかかった者なのかもしれない。 『ダービー』という姓は名簿内で見た。すでに死亡しているダニエル・J・ダービーの家族か、たまたま同じであっただけか。 考えつつも、名簿の一番下にある余白に『テレンス・T・ダービー』の名を書き添える。 何にせよ今は大きな懸念事項ではない。 乗り越えるべき障害となって俺の前に立ち現われるのであれば、打ち砕くだけだ。 参加者が半分以下になった今、組織の人間達とどこかで出会う確率も跳ね上がるだろう。 特にジョルノ・ジョバァーナ、鎮魂歌の使用者に出会ったなら、俺はどのように立ち向かうべきなのか。 ちらついた恐怖を抑え込むように組んでいた足を組み替え、参加者名簿を脇のテーブルに置いた。 ジョセフの名に線は引かない。 あの男は、この鉄球の中に生きているから。 戦闘の最中、痛みと悼みの焔でその身を焦がしたあの男の名を、俺は消さない。 下らないこだわりであることは理解している。 だが俺は、決してあいつの名を消すことはしない。 禁止エリアと発動時刻を書き込んだ地図に目を移す。 北にある主要施設は『DIOの館』。 ポルナレフがどこを目指して進んでいるにせよ、この目立つ館にはほぼ必ず、立ち寄ることだろう。 奴や、先程特別懲罰房へ運んだ青年、更に突然攻撃してきた乱暴な女が忌々しげに口にした、DIOという名も気になる。 生存者や仲間がここに集っている可能性がある上、『館』と銘打っている以上水や食料の存在が期待できる。 必ず奴を見つけ出し、協力を。 「行かなくては」 立ち上がり、荷物を担ぐ。 疲労と怪我で悲鳴を上げる身体に鞭打つように無理やり背筋を伸ばし、ふと前を見た。 紅瑠璃の夕空を映した仄暗い室内。そのガラス窓に、俺の姿が映っている。 橙の空気の色は、先刻見た夢の中、燃え盛る我が故郷を思い起こさせた。 あの時の、狂おしいほどに弱い俺はもういない。 母の口唇を縫い合わせ、生きたまま埋めた。 穴を掘り起こした時に詰まった土の感触が、爪先に蘇っても。 俺は窓に映し出された自身を睨み、踵を返す。 開け放しだったリビングの入り口をくぐり、真直ぐに玄関へと向かう。 安っぽい素材で作られた門戸は、表面をなぞらっただけのアール・ヌーヴォー調。 その扉を押しあけ、外へと踏み出でた。 相も変わらず、俺の心はざわめいている。 だが、迷っているわけではない。 恐怖を乗り越える、この一点が現在の俺の全て。 それは今の自分には乗り越える事能わざる壁として、目前にある。 だというのに、この満たされた気分は何なのだろう。 目指すべき場所が確かに存在するという認識が、俺の魂を満たしているようだ。 「『魂は、苦悩と悲哀とによって鍛錬されねばならない』」 誰が言った言葉だったか。俺は歩み出しながら、小さくつぶやく。 刹那、進行方向から小さく足音が聞こえ、稲妻のごとき緊張が俺を襲った。 道の脇に飛び退き、身構える。 耳をそばだて、その足音がまだ遠い事、だが確実に、小走りでこちらへ向かって来ている事を確認する。 俺はゆっくりと近くにあった民家、その門の陰へと身体を滑り込ませた。 大きくなる足音。 近付くにつれ、心の臓腑が鼓動を早める。 唇を噛み締め、門の装飾の隙間から様子を伺う。 西日の中その影は、俺の潜む家のある通りとは反対側を横切った。 俺は眼を見開く。 それは、探していた人物の影だったからだ。 「ポルナレフッ」 思わず小さく声を漏らす。 呼び止めようと身を乗り出しかけた、それなのに。 ここにきて、ここまできて俺は迷った。 どう説得する? 奴は俺を、俺なんかを信じるのか? 何と声をかけるべきか? 攻撃されたらどうかわす? 気が遠くなりそうだ。 こうしている間にも俺と彼の距離は広がっていく。 突然、周りの風景が理解できないオブジェの様になり、収縮したかと思えば拡散し、足に根が生えたように動けなくなる。 まただ。 また、恐怖が俺の耳元で囁く。 うまくいかないさと。 彼は俺を信じないだろうと。 声をかけるなどと、まどろっこしいまねはするなと。 後ろから殴り倒して従わせろと。 「黙れ」 かぶりを振り、纏わりついた声を振り払い。 俺は額に手を当て、厭わしい思考を断絶させようともがいた。 足音が小さくなっていく。 余程火急の用があるのか、彼は高い足音を立てて遠ざかっていく。 俺は民家の門を掴み、植物をかたどった鉄の装飾に手をかけながら、ふらつく足取りで歩道へと出た。 追いつけないかもしれない。もう視認できる範囲に影は無い。 だが俺は追う。 追わなくてはならない。 足音はまだ聞こえている。まだ、間に合う。 俺は間違って無い。そうだろう、ジョセフ。 ※ ※ ※ 走った距離は大したものではない。だが俺は上がりかけた息を殺す事に苦心している。 音を頼りに直線の道を追っていると、突然ポルナレフの足音が消えた。 遠のき過ぎて聞こえなくなった訳では無い。立ち止まったようだ。 適度な間隔でエピタフを用いて警戒するも、髪の裏側には同じ風景が続く未来しか映し出されない。 昼間の一件で、エピタフが完全に信用できないかもしれない、という懸念はあった。 しかし俺は焦っていた。 はやる心を控えつつ、駆け足をやめ、大股で早く歩く。 ポルナレフが足を止めたのだとすれば、追いついて説得するチャンスではある。 だが、どうやら事はそう簡単には運ばない様だ。 俺は歩幅を狭める。 道の脇に佇む建物の壁伝いに、影の間を縫う様に進む。 かすかに話し声が聞こえていた。 それは未だ不明瞭ながら、語調のニュアンスは穏やかでは無い。 話し声が近づいた。ここからならばポルナレフと、相対する人物を視認できるだろう。 俺は警戒心を最大限に高め、歩みを止める。 冷えた壁を背に、気取られぬよう顔を覗かせ様子を伺った。 そこにいた人物は2人。 今まで追いかけていたポルナレフと、ブチャラティ配下のパッショーネ構成員、パンナコッタ・フーゴだった。 唾を飲み込む。 フーゴは、俺が何者か知って居るのだろうか。 情報ではブチャラティ達がパッショーネを裏切ると決めた時、単身でチームを抜けたと聞く。 だが、その後も組織内では碌な扱いを受けなかったはずだ。 裏切り者の元部下、俺の組織が優遇などするはずも無い。 恨まれているだろうか。 考えかけて首を振る。 恨まれて当然だ。 和解や、許しなどという甘い考えは捨てなくてはならない。 過去を未熟と忌み嫌い、目を逸らし続けたことこそ俺の最大の弱さ。 向かってくるのならば立ち向かう。 これだけは、依然変わりなく。 だが、奴が脱出を目指していたとしたら。 俺の取るべき行動は協力、なのだろうか。 心臓がせり上がる様な感覚に一瞬だけ目を閉じ、胸に刻んだ数々の事柄、大切な物を思い起こす。 怯むな。 茫漠たる過去を越えたなら。 未来は、俺が選んで掴み取れる道。 自らを叱責し、瞼を上げる。 フーゴに対してどう出るか決めるのは、奴がどういう考えの下行動しているのか把握してからだ。 俺は再び視線の先へと注意を向ける。 ポルナレフは、スタンドヴィジョンを発現させていた。 対するフーゴは、両腕の力をだらりと抜き顔をうつ向かせており、その表情は伺えない。 「てめえ、準備はできてっか? 死ぬ準備はよォ……」 ポルナレフが噛みしめた歯の奥からくぐもった声で唸る。 この一言に対して、俺の思考は反射する光の様に駆け巡った。 二人は初対面ではなく、且つポルナレフとフーゴは敵対している。 「何があってもてめえみてえなやつは許さねえ。ジョースターさんまで死んじまった……。 トニオさんは止めるだろう。だが俺はすでに、てめえを殺すと決めている! 」 そしてポルナレフの言葉の内容から、フーゴがポルナレフ乃至彼の仲間に危害を加えたのであろうということ。 フーゴは変わらず無反応だったが、ポルナレフのスタンドはレイピアを唸らせ、フーゴに切りかかる。 「待て! 」 俺はポルナレフの前へと躍り出た。 彼は驚き、スタンドを制止させる。 同時にフーゴは、驚愕した様な表情をし呟いた。 「デスマスクの男……ッ」 この言葉が何を意味するのかは、俺には分からなかった。 しかし、フーゴのスタンドにポルナレフのスタンドでは相性が悪すぎる。 フーゴが俺をどのように知っていようとも、咄嗟に飛び出た事を後悔していない。 組織内部の情報に記載されていた彼のスタンド、「パープル・ヘイズ」。 手の甲に仕込まれた細菌入りのカプセルを、ポルナレフが突き破ってしまう可能性は甚大だろう。 ポルナレフを死なせる訳にはいかない。 場合によっては、フーゴを始末しなくてはならない。 フーゴは悔しそうな表情で俺とポルナレフを交互に睨んでいたが、一歩、後ろへと足を引きつつ言った。 「早くけじめをつけたかった。だから地図の中央部に向かって歩いていたんだけれど……どうも分が悪すぎるようですね。一対二は、避けるべき状況」 「邪魔だ! どけ! 」 ポルナレフが俺を押しのけ前に立ちつつ怒鳴る。 俺は彼のデイバックをつかみ、制止をかけて言い放った。 「俺は、こいつのスタンド能力を知っている。お前では危険だ。能力不明の相手に不用意に切りかかるな」 俺の言葉をポルナレフが完全に信じたかどうかは分からない。 しかし会話をすることで頭に昇った血が降りてきたのか、歯ぎしりをしながらも黙り込んだ。 フーゴは眉をひそめていた。 当然だろう、初対面の人間が自分の能力を知ることなどほとんどあり得ない。 ある程度は俺の立場を推測されてしまうかもしれない。 いや、『以前の立場』か。最早そう重大な事実ではないな。 腹の内で苦笑いをする。 ますます悪手を打つ事になると思ったのだろう、フーゴはじりと後ずさると、背を向けて走り出した。 諦めた様子のポルナレフはフーゴに背を向け、後ろに立っていた俺と目を合わせる。そして何か話しかけようと口を開いた。 俺は奴に何と説明しようか考えあぐね、口を閉ざしていた。 時間にすれば二秒ほどだろうか。 次の瞬間――時の過ぎ去る、ほんの一瞬だった。 甲高い音が夕闇をつんざく。つんざく、つんざく。 俺がその三発の銃声を認識するのと、ポルナレフが地面に倒れ伏すのは同時だった。 全身が、総毛立つ。 衝撃で白みかける思考を奮い起し、揺れる視線をフーゴへと移す。 意外にも、奴も驚いた顔をしていた。 フーゴの額に浮かんだ汗が、暮れかけた弱々しい夕日に光りながら、こめかみを伝い落ちている。 見れば、奴が肩に持ったデイバックから小さな紙片が一枚、はみ出していて。 紙? いや違う。あれは、写真だ。 写真紙から立体映像の様に老人が飛び出し、硝煙を上げる拳銃をこちらに向けて構えている。 俺は混乱した頭でどう動く事も出来ず、何故か震えているフーゴの手を見ていた。 「吉廣さん貴方……何を」 「けじめってのはな、青っちょろい坊主。先送りにはできないんじゃよ。いい加減しびれを切らしたわい。わしが実践してやったんだ」 写真から飛び出した老人は、俺に銃口を向けながら喋った。 奴は誰なのか、一体何のスタンドなのか、フーゴとの関係は何なのか、俺には考えが及ばない。 老人は照準を俺に合わせ、引き金に力を込めかけた。 「キング・クリムゾン」 その瞬間に、時を飛ばして。 俺だけが移動できる時の狭間でフーゴに駆け寄り、スタンドを解除。 彼のデイバックに入った写真を奪い取る。 いつの間にか近付いた俺に、何が起こったかわからない、といった様子の写真の老人。 俺はその一瞬のすきを突き、手から拳銃を奪うと素早く自分のスラックスのポケットへとねじ込む。 同時に、拳銃が自動式の物である事に気付く。装弾数も多い。 動作を見ればわかる、銃の扱いにおいては素人であろう老人。 そんな人間が、グリップの太い自動式拳銃で正確に撃ち込んで来た事が忌々しかった。 持ち手部分が太ければ重量も増え操作性が低下し、照準も定めにくいはずなのに。 どうして三発すべて命中するのだ。なぜ、外れてくれなかった。 これを、こんな事を『運命』と、納得しろというのか。 消し飛ばした時の先で、自分の視界から写真が消え、俺が接近していた事に驚いたのだろう。 瞳を見開き、フーゴが俺をその瞳の中に映して。 覚束ない足取りで後ずさり、俺から距離を取った。 写真の老人は悲鳴じみたわめき声を上げている。 ヨシカゲ、皆死ね、と断片的な言葉が耳に残る。 ヨシカゲ――名簿にあった『吉良吉影』か。 この老人が何を知っているのだとしても、今、粛清することに変わりはない。 情報を聞き出すこともできるかもしれない。 だが今殺すタイミングを失えば、またいつ今の様に不意打たれるかわからない。 この老人が人間なのかスタンドなのかよくわからないが、方法は実に単純だ。 キング・クリムゾンで握りつぶす。 次に、ばらばらに破く。 四度ほど破った頃だろうか。絶叫が消えた。 フーゴが息をのむ気配がする。 只の破れた紙切れとなった小さな破片を夕風に散らし、俺は彼を見た。 その瞳に恐怖は無かった。焦りだけが彼の顔色を青くさせているらしい。 汗が彼の顎先から落ちた。 俺と目を合わせたまま少しずつ後退し、俺が手を出さないとわかると背を向けて駆けだす。 俺は黙って見ていた。 今ここでフーゴを殺すのは、間違ったことの様な気がする。 優先事項はポルナレフの治療だ。フーゴと事を構えていては、彼が死んでしまう。 足音が完全に遠ざかった事を確認し、俺は地面に伏したままのポルナレフを見た。 酷い出血だった。すさまじい流血だった。 撃ち込まれた弾丸は皮膚を裂き肉を吹き飛ばし、彼の身体に赤黒い穴を作り出している。 銃創の位置を確認すると、背の中央付近に二発、首筋に一発。 俺はポルナレフの服を破り取り、包帯代わりに首の傷口へと押しつける。 「止血をする。動くんじゃない」 「……お前、誰、なんだよ……? 」 俺は答えに窮し、だまったまま布を持つ手に力を込めた。 この処置にほとんど意味のない事を悟りながら。 「……あいつ、あの野郎……トニオさんを殺しやがった。こんなゲームに乗りやがって、くそったれが……」 なんだこれは、この有り様はなんだ。 こいつをこのまま死なせることしかできないのか。 俺は、一体なんだ。何もできないまま終わるのか。 傷口に当てた布の端から血液が滴る。 もう血を吸い過ぎて、この布の量では間に合わない。 「なあ、頼む。殺してくれ、J・ガイルを……俺の、仇だ。頼む……」 民家のカーテンを使おうと離れかけた俺の腕を、ポルナレフが掴む。 本当に死にかけているのかと思うほどの強い力で。 「あと、花京院が……もし、わかんねーけど、もしほんとの花京院だったら謝らねえと……『ごめん』って……」 「喋るな、死ぬぞ。おい、離せ! 」 俺が言うと、こいつは笑った。 死を前に笑った。 「……ふ、はは……いいぜ。女の子一人、助けられたんだ。フランス男、冥利に尽きるって、もん、――」 さっきまで痛いほど俺の腕を掴んでいた手が、血だまりの中に落ちた。 「おい。ジャン・ピエール・ポルナレフ。……死ぬな」 こぼれた言葉は、無意味な音となって血溜まりの中へ消えていく。 ※ ※ ※ 「俺は夢を見た。愛した女と、燃やした故郷の赤く染め抜かれた空の夢を。過去は恐怖そのものであり、それは今、絶対に乗り越えなくてはならない」 死んで、死んで、死に続けた。 今また死に向かいつつあるとしても、俺に後悔は無い。 だが、やり遂げるべき事はやり遂げなければ。 ジョセフの鉄球が言っている。 前へ進めと言っている。 「『J・ガイルを殺す』、『花京院に謝る』どちらもやらなくてはならないのが、真の絶頂を目指す俺の辛いところだな」 俺は口の端を上げる。 弱い俺が、何をするべきなのか。 ああ、やっとわかった。 足りないのは小手先の策略や思想ではない。 地に足を着けて悠然と先へ進む意志だ。 生きて帰りたい、故郷に。彼女に花を供えたい。 同時に、ジョセフに続いてポルナレフの遺志を継ぐ。 「俺に目的をくれたな。感謝するぞポルナレフ。そしてパンナコッタ・フーゴ……曲がりなりにも俺の部下だった者。 お前がゲームに乗った以上、再び出会ったなら必ず、引導を渡してやる」 目指す場所はDIOの館。 『DIO』とは何者なのか、それを調べる。 情報収集も出来るだろう。 館に居る者にJ・ガイルや花京院を知る人間がいるかもしれない。 ポルナレフの死体は、民家の中に安置した。 だが、死者に敬意を表し、弔うには早い。 まだ俺には足りない物がたくさんある。 「我々は皆、運命に選ばれた兵士。ドナテラ、ジョセフ、ポルナレフ……ドッピオ。俺が、帝王になるまで待て。」 今はただ、先へ行く。 【吉良吉廣 消滅】 【J・P・ポルナレフ 死亡】 【残り31人】 【E-4/1日目 夜】 【ディアボロ】 [時間軸]:レクイエムジョルノに殺された後 [状態]:右手に負傷(小)。肋骨二本骨折。身体疲労(中)。精神疲労(中)。鼻にダメージ(中)。強い決意。強い恐怖 [装備]:なし [道具]:支給品一式(水は全消費)、ジャイロの鉄球 、ミスタがパくった銃【オートマチック式】(11/15) ポルナレフのディバック(中身は未確認):空条承太郎の記憶DISC、携帯電話 [思考・状況] 基本行動方針:ジョセフの遺志を継ぎ、恐怖を乗り越え荒木を倒す。 1.DIOの館へ 2.ジョルノには絶対殺されたくない。来るなら立ち向かう。 フーゴも同様。 3.恐怖を自分のものとしたい。 4・ 『J・ガイルを殺す、花京院に謝る』。2つのポルナレフの遺志を継ぐ。 4.自分の顔と過去の二つを知っている人物は立ち向かってくるだろうから始末する。 5.電車内の謎の攻撃、謎の男(カーズ)、早人怖いよ。だが乗り越えたい 6.駅にあるデイパックを回収したい [備考] ※音石明の本名とスタンドを知りました。 ※参加者が時を越えて集められたという説を聞きました ※『恐怖を自分のものとして乗り越える』ために生きるのが自分の生きる意味だと確信しました。 ※アレッシーとの戦闘により、『エピタフ』への信頼感が下がっています。 ※キング・クリムゾンになんらかの制限がかかってます。内容は次の書き手さんにお任せします。 ※サンドマンのメッセージを聞きました。 ※ポルナレフのデイバックは、ディアボロが持って行きました。 【パンナコッタ・フーゴ】 [時間軸]:ブチャラティチームとの離別後(56巻) [状態]:苦悩と不安、傷心、重度の鬱状態、極度の人間不信、精神消耗(極大)、額に瘤、右腕に中程度のダメージ、服が血まみれ [装備]:拳銃【リボルバー式】(4/6) [道具]:支給品一式、ディアボロのデスマスク、予備弾薬42発(リボルバー弾12発、オートマチック30発)閃光弾×?、不明支給品×? [思考・状況] 基本行動方針:死にたくない 0.僕は僕自身の意志で生きたい 1.誰かを『殺す』ことでけじめをつけ、誰にもとらわれない生き方をする。 取り敢えず地図中央部付近の主要施設を回る。 2.デスマスクの男……一体何者? [備考] ※荒木の能力は「空間を操る(作る)」、もしくは「物体コピー」ではないかと考えました(決定打がないので、あくまで憶測) ※空条承太郎、東方仗助、虹村億泰、山岸由花子、岸辺露伴、トニオ・トラサルディー、ジョセフ・ジョースターの能力と容姿に関する大まかな説明を聞きました ※吉良吉影の能力(爆弾化のみ)を把握しました。しかし、一つしか爆弾化できないことや接触弾、点火弾に関しては聞いていません。 また、容姿についても髑髏のネクタイ以外には聞いていません ※吉良吉廣のことを鋼田一吉廣だと思い込んでいます。 ※荒木がほかになにか支給品をフーゴに与えたかは次の書き手さんにお任せします。また閃光弾が残りいくつか残ってるかもお任せします。 ※花京院とその仲間(ジョセフ・ジョースター、J・P・ポルナレフ、イギー、空条承太郎)の風貌、スタンド能力をすべて把握しました。 ※アヴドゥルとフェルディナンドの考察から時代を超えて参加者が集められていることも知りました(納得済み)。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 172 誰かの傷ついた心が孤独な空で燃え上がる ディアボロ 192 迷える奴隷 その① 178 ひとりぼっちのあいつ - Nowhere Man パンナコッタ・フーゴ 192 迷える奴隷 その① 173 For no one - 誰がために?(前編) J・P・ポルナレフ GAMEOVER
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【LYRICAL PSYCHIC FORCE StrikerS】 ♯EPISODE:1-2 □■□■□ (━━たった二人の為に廃棄都市区画の大部分を使っての 魔導師ランク試験、か……何とも贅沢だな) その魔導師ランク昇級試験の会場たる廃棄都市区画の地下水路に 息を潜めるその青年は、思考の内で明ら様な侮蔑と嫉妬を込めて そんな台詞を吐き捨てる。 今、彼は六十人近い“同志”と共に薄暗い 地下水路の奥深い一画に潜み待機している。 彼等の目的を初めに言ってしまえば、 上で行なわれている魔導師ランク昇級試験の試験官を務める 高町なのは一等空尉とリィン・ツヴァイ空曹長及び 視察に来る八神はやて二等陸佐への襲撃、後に彼女達の拉致または殺害で有る。 (管理局側が用意したサーチャーへのハッキングは巧く行ってるみたいだな) 彼は、自身の左眼やや斜め上の空間に展開させた葉書大の小さな空間ディスプレイに 映し出される試験会場の様子に時折視線を向け、これから彼等が巻き起こす争乱に 巻き込まれる運命に在るとも知らない受験者たる二人の少女の気を引き締めつつも 何処か初々しい様子に軽く微苦笑を浮かべる。 (まぁ、「通信映像を脇から盗み見られる浅い程度までしかアクセスしていないから」とは これ遣ってる奴は言ってたが、それでも普通ならあっさり察知されるぜ? しかも、相手は 管理局でも曰く付きのインテリジェントデバイス、レイジングハートだ。それでも察知される事無く 此処まで見事にハッキングしてるってのは……噂じゃあ『意識だか精神だかを直接電脳空間に投影して アクセスしてるから、速度も影響力も普通のハッキングの比じゃあ無い』っつうらしいが、そんな事は 普通は魔導師にだって出来無いぜ? サイキッカーってのは、やっぱ化け物だな) 彼は意識して表情を引き締め直すと、思考の内で今回の作戦に協力参加している “新生ノア”率いるサイキッカー達に思いを馳せると同時に、今回の作戦を軽く御浚いする。 ━━元々は、旧ベルカ派の幹部の一人から持ち上げられた時空管理局地上本部要人の 暗殺テロ計画が本来の作戦で有った。 しかしこの幹部、その実は先祖から受け継がれた今や有名無実な爵位と 先祖の遺産を食い潰しての財力しか誇れない、魔導師では在るがその魔力は 極々弱いと云う“戦”と付く事柄に関してはとことん無能な男で在る。 そんな男が、旧ベルカ派の指導者たる“大公”が用事で遠方の次元世界に赴いて不在な内に 手柄を挙げようと立案したのが事の発端で有る。 その作戦概要も、大雑把に言ってしまえば単なる無謀な特攻作戦で終わっていたが、 戦力補強の為の協力要請を受けた新生ノアの参謀で在るカルロ・ベルフロンドが 自身の情報網から入手していた情報を元にして、同日ほぼ同時刻に行なわれる この魔導師ランク昇級試験も同時に襲撃して陽動色の強い二方面作戦としての 組み直しを提言したので有る。 普通に考えれば単なる魔導師ランク昇級試験を襲撃目標にするなど 一笑に伏されるところで有るが、この試験の試験官を務めるのが 聖王教会の重鎮・カリムの息の掛かった時空管理局本局要人で在る 八神はやて一派に属する者達だと知った、より上級な別の旧ベルカ派幹部からの 推奨の後ろ楯も得られた結果として、現状の二方面同時作戦として組み直されたので有る。 (━━尤も、この作戦組み直しを考えたのはカルロって奴じゃ無く、 新生ノア総帥のキース・エヴァンスって奴だったけどな) 彼はそう内心で独り言ちながらも思考を続ける。 (まぁ、より上の幹部を引っ張り出せたカルロとやらの人脈作りや情報収集の才覚も 凄いけれど、そいつが心酔して遣えて且つ今回の作戦の先まで見通してるキースって奴は どんだけの化け物だってんだよ?!) ━━キースはこの魔導師ランク昇級試験襲撃に関して、 旧ベルカ派幹部達を納得させる為の幾つかの要因を先読みして挙げている。 第一に、別動隊が離れた別の場所に居る時空管理局地上本部の要人を襲撃するのと ほぼ同時刻に此方が作戦を開始する事に因って、必然として時空管理局からの 救援戦力は分けて展開せざるを得なくなると云う事。 しかし、時空管理局内に潜む協力者から齎されている情報に拠れば 標的自体には警護も付いてはいないとは云え、襲撃を仕掛ける予定の場所は 仮にも時空管理局仕切りの試験の会場内で有るのだから、いざ争乱が起これば それを察知した時空管理局の地上部隊本部や本局航空魔導師隊からかなりな数の 魔導師が救援として直ぐに駆け付けて来るだろうと云う意見も多数出たが、 これに関して更にキースは救援派遣はかなり遅くなるだろうとも見ている。 要因のひとつとして、次元航行部隊を主体とする時空管理局の本局と 各次元世界への駐屯任務を帯びた陸戦魔導師部隊を主体とした地上部隊及び その統轄を為す地上本部との管理局内部での確執が挙げられている。 標的には本局所属の魔導師ばかりが揃っている故に、此方には地上本部からの救援は 出し渋られて到着が大幅に遅れるか、さも無ければ事が終わるまでは様子見を決め込むか 地上本部要人への救援の方を優先して、事態の最中には全く救援を動かさない展開も 有り得ると言う。 また、本局航空魔導師隊は高ランクな空戦魔導師が多く所属する 精鋭揃いで在るが、その機動性に反して事態に対する初動が軒並み遅い。 これには、地上部隊との管轄問題が大きく作用していると言う。 どちらにしても、作戦に擁せる時間は充分に有ると言える。 (……まぁ、それでも作戦自体は短時間で済ませるべきなんだけどな) 地上に居る標的に気取られない様に出力を抑えて広範囲に発された 移動準備を促す念話を受けて、彼は黙したまましゃがんでいた体勢から 立ち上がり、今の念話を発した少し先の前方に立つ男の姿を視界に収める。 (カルロ・ベルフロンド……確か、魔導師に喩えればオーバーSランクに 匹敵する力を持ったサイキッカーらしいけれど、参謀って名乗る位だから 後方で指揮出してるだけかと思いきや、俺達と一緒に実働に参加してくれるとは、な) カルロ・ベルフロンド━━ 紺を基調としたスラックスを穿き、紺蒼白のストライプ柄のYシャツの上から ブラウンとベージュのツートンカラーのビジネスベストを重ね着て、首回りは 鮮やかな紅いスカーフをネクタイ風に巻いてアクセントに蒼いブローチでそれを 留めていると云う、シルエットとしては地味だがカラーは派手な衣服に身を包み、 端正な顔立ちに掛けられた武骨な黒縁眼鏡と後ろに撫で付けられてきっちりと セットされた紺紫色の髪型とも合間って、一見するとアパレル系メーカーのマネージャーみたい にしか見えないが、その実は新生ノアの総帥・キースを骨身を惜しまず補佐し、 キース不在の間は総帥代理を務め、そして実戦に置いてはたった独りで本局航空魔導師隊の 一個中隊を全滅撃墜させた戦歴を持つ、AAA級サイキッカーなので在る。 先程から思考を続けている彼と同じく各人の顔脇に光量を抑えた小さめの空間ディスプレイを 展開させて、そこに映した地下水路までを含めた試験会場の立体ワイアフレーム・マップを 交えてこれからの行動計画を手早く皆に再確認させて行くカルロを彼は視界の端に収めつつ、 ちらっと自身の周囲にも視線を巡らせて皆の様子や武装を視認しながら今回の戦力を 念話受信とは別に脳内で換算する。 ━━手勢は六十名弱。 内、魔導師が十五人。 ノアから派遣されたサイキッカーがカルロ含め十人。 更にサイキッカー側は、実働の他にもバックアップ要員としての サイキッカーを数人投入して来ている。 そして、魔導師/サイキッカー含めて空戦可能な者は内の十人。 また、旧ベルカ派の陣容の常としてその構成人員には 非魔導師な者達が多く、今回も残りの三十人弱はそう云う者達で在るが、 そう云う者達には組織が極秘裏に密造や密売している銃器等の質量兵器が 支給されており、今回はアサルトライフルを主武装として支給されている。 中には支給品以外の個人所有での銃器や武具を持ち込んでいる者も散見される。 他にも、各種手榴弾やロケット・ランチャー等も揃えられているのが心強い。 更には、別に隠し玉も有る事も通達はされている。 装備の点に付いては、あの爵位と財産だけが自慢のぼんくら幹部に感謝しなければな、 と彼は心中で嘲り気味に苦笑する。 ━━旧ベルカ派の思想特徴として 『時空管理局が提唱する法を遵守しなければならない謂われは 我々には無い。言わんや、管理局システムを支えている魔導師至上主義を 助長している質量兵器廃絶など愚の骨頂で有る。道具とは道具その物に 非は無く、あくまで使用者の意思に善悪を左右される物でしかない。 それよりも、利便性を逆に危険視して力無き人々から身を守る術を取り上げ、 資質を持つ一部の者達に力を独占させている事こそ“悪”で有り“罪”と言える。 我々は、時空管理局及びミッドチルダに拠る管理世界支配体制を打破する為には、 使えるものは何でも使う』 と云うものが有り、組織としては質量兵器への禁忌が薄いどころか戦力増強に 有効且つ効率的な手段として積極的に取り入れている。 しかし、技術力の未熟故か次元大戦時代に猛威を奮った戦略級質量兵器の 再現開発にまでは到る事は出来ていないのが現状で有る。 そうした彼の思考の切れ良いタイミングで カルロからの作戦再確認はものの1分も経たずに完了する。 尤も、作戦概要は皆事前に頭の中にきっちりと叩き込んで来ているので、 本当に再確認程度の意味しか無い━━否、敢えてそうする事で皆の意識を 切り換えさせ易くさせるのがカルロの狙いか。 本来ならこう云う指揮をしなければならない筈のぼんくら幹部の側近は、 カルロの行動を出過ぎた事と勝手な理屈で叱責しつつも側近自身の代弁として 摩り替え様としながら、カルロに指揮の面倒な部分を押し付けてしまっている。 (……あれで腹立てないってのは、カルロってのはよっぽど人が出来てるのか、 さも無きゃかなりな苦労人だな、こりゃあ) そんなカルロに僅かに同情の念を重ねる、彼。 と、皆を見回していたカルロの右腕が垂直に差し上げられる。 顔脇のディスプレイに視線を遣ると、地上の受験者二人が今にもスタートする場面で有り、 彼は自身の得物で有る片手鋼棍(メイス)型アームド・デバイスを握り締め直し、作戦開始の合図に備える。 そして、地上での受験者達のスタートと同時に カルロの右腕が振り下ろされて作戦開始が告げられ、 襲撃者達は当初の予定通りに約十人単位の小集団に素早く纏まり 別々の水路へと散開した。 □■□■□ 作戦の仕掛け時を確認する為に自身の顔脇に座標固定した空間ディスプレイに 時折視線を走らせながら、彼は自分に加速魔法を掛けてくれた魔導師も含む 同班の同志達と共に非常灯以外の明かりの無い仄暗い地下水路の側道を疾走して行く。 此方の作戦概要は、試験のゴール地点に此方が先回りして、受験者達がゴールした後に 現れるで在ろう高町なのは一等空尉とリィン・ツヴァイ空曹長の二人が受験者達に 直接声を掛けようと充分に近付くのを待ち伏せし、周囲及び上空を包囲して高町一等空尉達を 受験者達ごと一斉攻撃に晒すと云うもので有る。 その為に、散開した各班は地下水路の抜け道を利用して 最短経路で試験のゴール地点周辺の各ポジションへと向かっている。 それは今の処上手く行っており、受験者達よりも僅かに早くポジションに 到着出来ると云う、標的に気取られ難く且つ襲撃体勢を整える時間も きちんと取れる絶妙のタイミングで配置に着ける事は確定的で有る。 とは言え、管理局魔導師の中でも高い防御力を誇る高町なのは一等空尉の事。 そう簡単には撃墜は出来無いで有ろう事は予測の範疇内で有る。 その為に、包囲攻撃は高町なのは一等空尉をその場に足止めする事が主目的で有り、 それに因ってヘリ上に居る八神はやて二等陸佐をも引き擦り出す囮としても活用する算段で有る。 また、これには高町なのは一等空尉に飛ばれない様にし、 彼女の高い空戦能力を封じる意味も含まれている。 この際、彼女等の傍に魔導師ランク昇級試験受験者二人が居る事が重要で有る。 普通ならばCランク魔導師と言えばそれなりに戦力として数えて良いだろうが、 今回の此方の布陣に対するならば高町一等空尉達よりも遥かにランクの低い 受験者二人は、高町なのは一等空尉に取っては庇護対象にしかならずに 良い足手纏いになるで有ろうと云うのが、作戦改訂を考えたキースの見解で有る。 (……確かに、その読みは良い処を突いているだろうし、キースの側近で在るカルロが 俺達と一緒に実働に交じってるのも、作戦成功確率をより高める為だろうな。 けど……) 彼は、自身の顔脇に浮かぶ空間ディスプレイに映し出される 受験者達の様子を見ながら僅かに考えを巡らす。 そこに見える受験者の少女二人は、見事なコンビネーションを 見せて障害を手早く次々にクリアして行く。 考察するに、片方は手甲型アームド・デバイスを主武器とした典型的な 近代ベルカ式の近接陸戦魔導師で中距離射撃魔法も持ち、もう片方は カートリッジ式の拳銃型デバイスを主武器とするミッドチルダ式の射撃型魔導師で デバイスに仕込んでいる射出式アンカーでの絡め手や幻影魔法の使い手で在り、 どうやらコンビネーションのイニシアティブは此方の少女が取っていて、 手甲型デバイスの少女が前線で動き回り易く出来る為の下地作りをしている様だと見える。 問題は、その手際の良さで有る。 これは、この受験者二人の存在は足手纏いよりも もう少しましに計算に組み込み直すべきか?とも見てしまう。 それ程に見応えが有った。 当初の予定には無かった要素と言えば、フェイト・T・ハラオウン執務官の 試験視察への同席も有るが、それに対応出来る戦力は充分に用意出来ていると 彼は断言出来る。 (そう言えば……) と、彼はキースが旧ベルカ派幹部達への説得に考えた 今回の魔導師ランク昇級試験襲撃へのもうひとつの効果の説明を思い出していた。 高町なのは一等空尉、フェイト・T・ハラオウン執務官、八神はやて二等陸佐━━ この通称“三人娘”は、その容姿の可憐さとそれ以上に強力な膨大な魔力と 数々の大事件を解決に導いた輝かしい実績を時空管理局本局の幹部達に注目されて、 時空管理局本局のプロパガンダを担うアイドル兼英雄としても持ち上げられている。 管理局内にファンクラブが存在する他にも、時空管理局本局全面バックアップの下に ニュースやワイドショーにも良くゲスト出演し、それに拠って管理局外にも三人娘それぞれの 私設ファンクラブが急増し、確かな情報筋からは近々三人娘それぞれのソング・シングルと ファッション画像データ集が時空管理局本局謹製として発売されるらしい。 (……そうするとこの襲撃が成功すれば、それ等が彼女達の遺作になる訳だなぁ…… い、いや、別に俺が欲しい訳じゃ無いぞ!? あ、そうだ、フェイトのシングル位は レクイエム代わりに買って聴いてやっても良いな! 画像データ集は遺影として ハードディスクの奥深くに永久保存して━━) 何やら内心で自己弁護を始める、彼。 どうやらフェイトの隠れファンの一人で有るらしい。 とまぁ、そんな風に時空管理局本局の正義と強さの象徴としての 広告塔としても重宝されている三人娘を撃墜拉致または殺害出来れば、 時空管理局のイメージアップ戦略を大きく頓挫させる事も可能で、 彼女達の安否に関わらず「彼女達を標的としたテロの実行を許した」と云う 事実に因って、本局と地上本部との溝は更に深まる事は確定的と言えるだろう。 しかし、作戦前の集合時にカルロにその事を尋ねていた彼は、 カルロがぽつりと溢したこの台詞の方が強く印象に残っていた。 ━━「……戦争に決定打を打てるのは膨大な物量か ━━運命に選ばれた少数の規格外な異端分子(イレギュラー)だけです。 そして、我々ノアは異端分子の強大さと恐ろしさを厭と云う程に知っている。 そして、キース様はあの三人娘のデータを見て彼女達に戦局を左右し得る 異端分子的なものを見出しています。 数値を超えた、それこそ運命に選ばれた感じなものを……。 旧ベルカ派の幹部連中はこの意見だけは一笑に伏しましたが、 僕としてはあの三人娘を早々に潰したいのです。 それがキース様の意志なのですから』 (……まぁ、この班にはカルロも居るし、何より旧ベルカ派の中でも 最強と名高い“三頂騎士(ドライエクスリッター)”の内の二人までもが 参加してる主力班だからな。そう簡単にはやられはしないぜ) そう考えながら彼が再び前方に視線を向けようとした瞬間、 手甲型デバイスの少女の不意を突き掛けた小型オートスフィアを 拳銃型デバイスの少女が手甲型デバイスの少女を突き飛ばし庇いつつ 迎撃した映像を最後に、唐突に空間ディスプレイの画像が一面砂嵐に染まる。 最初は受信トラブルかとも思い、彼を始め周囲の同志数名はディスプレイの 調整に挑もうとしたが、2秒も経たずに画像は復旧する。 サーチャーからの映像回線にハッキングを仕掛けていたサイキッカーから 齎される画面端に表示される補足情報に拠ると、先程の拳銃型デバイスの少女からの 流れ弾に因ってサーチャーが破壊されてしまったらしい。 しかし、こう云う事態も想定していたカルロの事前指示に拠って、 映像遮断と同時に即座に此方の別班が独自に持ち込んでいたサーチャーを 射出する事で直ぐに映像情報を復活させたので有る。 管理局側のサーチャーがトラブルに因って使用不能になった際には、 試験官で在る高町なのは一等空尉やリィン・ツヴァイ空曹長は現状把握の為に 直接会場に現れざるを得なくなり、その場合には彼女達の注意は受験者二人に 主に向かうで有ろうから此方のサーチャーは発見され難くなるだろう、と云う 見込みでの備えで有ったが実際に使う事になるとは、彼に取っては 少し意表を突かれた感を覚える。 復活した空間ディスプレイには、受験者二人が先程の崩れ掛かった高架道路の中段で 何やら熱い言い合いをしている姿が映し出された。 (……見てる此方が恥ずかしいぜ。青いな、コイツ等… …若いって事は、やっぱ良いもんだよなぁ) 自身も未だ二十代前半な癖に妙にオジサン臭い事を思ってしまう、彼。 しかし、得られた追加情報はかなり有益なもので有る。 どうやら拳銃型デバイスの少女の方は片足を酷く捻挫し、 手甲型デバイスの少女と何や彼やで言い合った末に 消費魔力の大きい大技を二人して仕掛けるつもりらしい。 これで、消耗し怪我を抱えた受験者二人の足手纏い率は格段に上昇する。 もし受験者二人が最後の賭けに破れてリタイアしたとしても、 試験官の二人が回収の為に受験者二人の許に現れる事は変わらないし、 その場合にも直ぐに対応して他班集結まで足止め出来る様に 一番近くの自分達の班が受験者達を地下水路から随時追跡している。 (大丈夫、だ。彼等さえ居れば━━) そう思い直した彼の眼は、カルロと列び最前線を疾る バリアジャケットを纏った二人のベルカの騎士を見遣ろうとして━━ 視界の端に入った空間ディスプレイの映像を見て驚きの表情を浮かべる。 (……おいおい、コイツ等本当にBランク昇級を目指す Cランク魔導師かよっ!? こりゃあ、この受験者二人の力量評価は 実際のランクよりも上方修正して作戦に組み込み直した方が良いんじゃないのか?!) その動揺は彼だけでは無く、周囲の同志数人からも 程度の差こそ有れ見て取れる。 丁度その時、今までずっと黙っていた三頂騎士の二人から、 皆に向けて念話と肉声絡みで声が掛けられる。 「……問題無い。此方を圧倒するには奴等は未だ足りない」 「御前達は援護に徹しててくれれば良い。それよりも、 囮の受験者共はゴールに向かった。我々も急ぐ」 自信と落ち着きに溢れた二人のベルカ騎士の台詞を耳にして、 同志達に拡まろうとしていた動揺が直ぐ様に収まる。 そうして気を取り直した彼等は、直ぐに移動を再開して 受験者達がゴールする30秒程前に全員が所定の配置に着き、 息を潜めて物陰から襲撃開始のタイミングを窺う。 受験者達も程無く加速してゴールに飛び込み、それを出迎えていた リィン・ツヴァイ空曹長の他にも、受験者達の様子を見に来て 彼女達の無茶なゴールのフォローの為にゼリーに似た性質の柱状障壁を 乱立させる《アクティブガード》と網状の柔らかい魔力障壁を張る 《ホールディングネット》を掛けた高町なのは一等空尉も読み通りに 受験者達の前に現れて二人+1の許へと近寄って行く。 八神はやて二等陸佐とフェイト・T・ハラオウン執務官の乗る 幹部輸送用ヘリも、都合良くかなり高度を落として受験者達を窺っている。 身を潜める襲撃者達が固唾を呑んで襲撃開始の合図を待つ中、 リィン・ツヴァイ空曹長が拳銃型デバイスの少女━━ティアナの 挫いた左足首に向けて治癒魔法を掛けようとした頃合いを見計らって、 ぼんくら幹部の側近のそれなりに堂々とした合図の念話が響き渡る。 (作戦、開始ぃっ!!) その合図と同時にはやて達の乗るヘリとなのは達が集まっている地点に ロケット・ランチャーの砲火が放たれ、着弾爆裂に因って生じた火炎の華が 激戦開始の真の合図となり、なのは達を包囲する様に潜んでいた襲撃者達からは 一斉に鉛弾と魔力弾と超能力弾の集中砲火をなのは達が居る辺りに浴びせ掛け始め、 ビルの各所からは空戦可能な魔導師達やサイキッカー達が飛翔して はやて達が乗るヘリに向けて殺到する。 こうして、これから一年間に渡る永い戦いの 最初の激戦の火蓋は切って落とされた……━━。 戻る 目次へ 次へ
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前ページ次ページ村企画 冷たい校舎村 2014/02/23 wikiページ作成。諸々追記/変更の可能性有り 2014/02/23 開始日、キャラセットアンケート設置 2014/02/24 満員御礼。襲撃処刑設定、時間設定に加筆変更。参加枠を2枠拡張 2014/02/24 参加枠埋まりました。ありがとうございます。アンケート撤去、開催時期、使用チップを決定。 2014/02/28 『チップ・委員役職予約について』『アンケート:和名使用について』追記。 2014/03/01 チップ・委員役職予約欄を追加、受付開始 2014/03/07 『文化祭の出し物について』追記、アンケート設置 2014/03/11 第一次予約期間終了。文化祭の出し物、委員役職予約について追記。 2014/04/02 村建て日、開始日について、襲撃処刑について追記 2014/04/03 村が建ちました 2014/04/04 開始予定としていた4/5までに予定参加者数が集まらなかった場合、飛び入り参加者を募集します。参加COをして下さった方は、気付き次第、入村お願いします。何かあれば村建てまでご連絡下さい。 2014/04/05 無事フルメンとなりました。ありがとうございます。 目次 冷たい校舎村 [#m63aa791] 目次 [#t454a8bb] 概要 [#ua62c6af] はじめに [#ie09571a] あらすじ [#oc5c422b] 村の目的 [#o508e19b] 世界観 [#b4e2fc04] 設定 [#i000ed2a] PC設定 [#vfd946ac] 役職設定 [#rbfa6938] 施設設定 [#qf2aee39] 処刑襲撃設定および指針 [#re851042] 墓下設定 [#ecaefcd7] 時間設定 [#z1b569ea] 進行 [#n960763f] プロローグ [#ua5efb14] 一日目 [#ge4308c6] 二日目 [#lf4212d4] 三日目以降 [#z5075c46] 最終日 [#sb884cb7] エピローグ [#n14eaea0] ルールなど [#jd22df6b] 発言ルール [#f1a1cb4b] 禁止事項 [#v9538c52] 推奨事項 [#f1ca8f5f] アンケート類 [#jb57ddcc] キャラセットについて [#q6789cb8] 和名使用について [#scb6c441] 文化祭出し物について [#a9b9902f] 参加募集(匿名CO可) [#x6fe0ef6] チップ・委員役職予約 [#cb0aa818] 飛び入り参加者募集 [#s36c72ae] コメント [#f420f9b5] 概要 村名 冷たい校舎村 開催国 瓜科国or議事国予定 種別 完全RP/R15 更新間隔 基本48h 投票方法 無記名投票 キャラセット アンケート参照 募集人数 10人前後 更新時刻 24 00 開催時期 4月上旬 役職希望 有 村建て人 nabe はじめに この村はR15レーティングであり、死亡描写、自傷描写、流血描写などが含まれる可能性があります。 15歳未満の方、そのような描写、展開が苦手な方は参加・閲覧をお控えください。 あらすじ 2月も半ば。大学受験を目前に控えたあなたたちは、近年稀に見る大雪の日に、校舎に閉じ込められる。 メンバーは、高校3年のクラスの文化祭実行委員。全員が、悩みを抱えている。それはもう、真剣に悩んでいる。 どうやら、校舎内にあなたたち以外の人の気配はない。扉も開かず、連絡も通じない状況に、誰かが仮説を立てた。 「人間が人間の中に『閉じ込められる』ことがあるらしい」 「誰かが、自分の中の『理想の世界』に、皆を――」 ここは、この中の誰かの脳内なのか?一体、誰の?いや、そんなことが現実に起こるって? 信じる者も、そうでない者も、疑心暗鬼に陥る中、チャイムが鳴った。 あなたたちは、血だまりの中に倒れる、制服を着たマネキンを見つける。××の姿が見当たらない。 逃げ場のない状況の中、チャイムが鳴る度、誰かが消えていく。 村の目的 この村は、辻村深月著『冷たい校舎の時は止まる』をコンセプトとしたRP村です。 が、必ずしも原作を読んでいる必要はありません。 目前に迫った大学受験と何らかの悩みに、息苦しい青春を楽しみませんか。 隔離された不思議な空間で、世界の主を探したり探さなかったり、脱出を目指したり目指さなかったりしながら、自分の抱える悩みと向き合ってください。 世界観 現代日本、受験目前。2月の大雪の日。公立の進学高校。 ……の形を模した、誰かの脳内。現実世界から逃げたかった誰かの、望み通りの世界。 通い慣れた校舎と、相違点がある?人間関係に違和感?そんなこともあるかもしれません。なんせ、誰かの作り上げた世界ですから。 設定 PC設定 大学受験を目前に控えた、公立進学校に通う高校3年生。高校生活最後の文化祭実行委員。 何か悩みを抱えている。はたから見れば些細なことかもしれないし、人生における重大なことかもしれない。とにかく何か思い悩んでいる。 ※注意事項:狼を引いた方は、強制的に「自殺未遂者」となります。狼になる可能性が0ではないことに留意してPC設定を練って下さい。(詳しくは役職設定にて) ※PL視点は狼を把握した上で進行しますが、PC視点では誰が『世界の主』なのかを考えるのも展開の一部です。 全員適度に悩み、そして自らが狼である可能性を残すよう心がけて下さい。 役職設定 村人 狼の理想の世界に必要とされた、悩みを抱える至って普通の高校3年生。 この不思議な空間に馴染むも良し、脱出方法を探るも良し。場合によっては、あなたの悩みを彷彿させるような出来事に遭遇するかもしれない。 最終的に、村人は全員現実世界へと無事帰還する(=校舎を去る描写をする)ことになります。脱出方法は、各々お好きに設定してください。(詳細は処刑襲撃設定へ) PC行動目的 世界の真相を探る/脱出方法を探す/若しくは、受験日のやって来ないらしい不思議な世界に浸っても構わない PL行動目的 PCの悩みの消化、もしくは進展。あなたのPCの悩みが具現化して、何らかのイベントを引き起こすかもしれない。そして、脱出。 狼 この世界の主。自覚はない。現実世界のあなたは、とある悩みが原因で自殺未遂を起こし、意識不明の重体だ。 PC行動目的 村人に同じく。 PL行動目的 最終日、多くの仲間たちが既に現実世界へと戻った頃、この世界に残るか、現実世界へ戻るかの決断をする。残留は現実世界での死を意味する。 ※村開始後、確認次第、メモにて狼COをして下さい。 自覚がないため、白ログでは露骨に匂わす必要はありませんが、あなたの世界であるという要素は散りばめてもokです。 ダミー:委員会の仲間の1人。最初に失踪する。「人の中に人を閉じ込める」という知識を持つPCがいない場合(事前調査予定)、村建てが多少動かす予定。 施設設定 最近建て直された校舎には、購買、シャワー室、食堂などがあり、幸い食料も充分すぎるほどにあるようです。 人数分のベッドはありませんが、電気や暖房にも問題はなく、生きることには困りません。 PC室などもありますが、ネットは通じません。特殊教室など、描写した者勝ちです。 体育館へは渡り廊下を通じて、外に出ることなく移動することができます。 PCらは校舎外へは出られないため、行動範囲は校舎と体育館に限られています。必要があるなら、部室棟なども繋げて下さい。 処刑襲撃設定および指針 墓落ち、回想、悩みに関する描写を大きな要素とした村であるため、更新後できるだけ速やかに処刑襲撃先を決定します。 基本的に、噛み合わせで1死体進行です。 2/23変更:48h1死体進行だと村がかなり長引くので、2死体進行に変更します。 更新後、時間が取れ次第、灰にてランダム(fortune)を振り、出た値をメモに貼り付けて下さい。狼は免除となります。最大値を出した方と最小値を出した方がその日の『現実世界への帰還者』です。 前もってある程度の墓落ちタイミングを把握し、ロルを回しやすくするため、プロにて(fortune)を振って頂き、数字が大きい方から襲撃、数字が小さい方から処刑という方法を取ります。 (つまり、プロ時点で自分の墓落ちタイミングが大まかに分かるようになります) 尚、PL視点や展開などを優先した「墓落ち立候補」を受け付けます。立候補する方は、更新後メモにてCOしてください。 墓落ち=「校舎から出て行く」ことを指し、現実世界に戻ります。何か、悩み事に関する欠片を見ること/回想を推奨します。レッツソロル。 例:自分の性質に悩んでいた人物が、自分と同じ姿形をした何かと遭遇するなどのイベント/特別な出来事は起こらないにしても、現在の状況や仲間たちから、自らの悩みについて思案する/など ※備考:校舎から去る方法は、飛び降り、首吊りなどの自殺行為、何故か自然とドアが開いた、"何か"に殺されるなど、お好みでどうぞ。 墓下設定 元どおりの現実世界。理想の世界での死は、元の世界への帰還となる。 平和的に脱出しても、理想の世界にはあなたの死の痕跡が残る。 例え、自然と開いたドアからあなたが出て行ったのだとしても、残留者が目にするのは、校舎を出た所に倒れるマネキンの姿だ。 現実世界に戻ったあなたには、不思議な体験の記憶がそのまま残っている。 とある人の連絡から、こんな事実を知ることができるはずだ。仲間の1人が、自殺未遂を起こして病院に搬送されたらしい。 ※帰還した際、目を覚ます/気がつく場所は、ご自由にどうぞ。時間帯は夜〜深夜を想定してください。時間進行については後述。 ※現実世界から異世界に干渉することも、その逆もできません。異世界に関するあなたの記憶は、「あなたが立ち去るまで」の記憶。その後、残してきた仲間がどうなったか、帰還した彼ら本人から聞く以外の術はありません。 時間設定 地上(狼の脳内世界)における1dは半日(始業時間であったAM8時50分と、12時間後のPM8時50分にチャイムが鳴ります) 登校後、最初に消えるダミーのタイミングがPM8 50の予定。 進行状況により、中盤以降のコミット進行もあり得ます。 墓下(現実世界)における1dは30分〜1時間程度とします。 進行 プロローグ 学校に登校するまで。大雪の影響で、交通機関には遅延が出ているかもしれない。視界も危うい。様々な原因から、あなたたちは始業時間ギリギリに校舎に滑り込む。 ※全員が一緒に登校する必要はありません。 ※同じ学校の生徒が見当たらない、何やら校舎が静かだ、などの違和感を覚えるのはok 一日目 学校に着いたあなたたちは、奇妙なことに気付く。誰もいない。そりゃあ悪天候だけど、始業直前に滑り込んだ校舎はがらんどう。職員室ももぬけの殻。 「休校になったのかも」誰かの問いに、委員長は首を振った。「それはない。それなら真っ先に連絡を受けるはずの自分にも連絡は来ていないから」 そして、校舎内に人影を探していたあなたたちは気付いた。扉も窓も、もう開かない。電話も通じないってことに。 推奨行動:校舎内探索。校舎内に誰もいないこと、すべての扉、2階以下の階のの窓が開かないこと、電話及び携帯電話が通じないこと、この場にいるのが、クラスの文化祭実行委員であることに1d内で気付き、情報を共有することを推奨します。 食料は、食堂の厨房及び購買にあり、水道や電気は生きています。 その後、どう過ごすかは貴方の自由です。ダミーの姿が見当たりません。 二日目 突如鳴り響くチャイム(更新時) どこかに集まったあなた達は、ダミーがいないことに気付く。捜索の結果見つかったのは、血だまりと、その中に倒れる、制服を来たマネキンだった。 推奨行動:校舎内捜索。マネキンを発見して下さい。全員がマネキンを目撃する必要はありません。 「マネキンが現れたこと」「同時期から、仲間のひとりの姿が見当たらないこと」の2点の情報共有は推奨しますが、 混乱状態で状況把握力が低下している、メンタルの脆さから周りが気遣って教えなかった、などの例外は認めます。 三日目以降 チャイムがなる度、誰かが消える。その法則にあなた達が気付くのは、いつ頃だろうか。現実離れした状況に、パニックを起こす人もいるかもしれない。 推奨行動:適度な別行動。帰還者は更新時、単独行動必須(数分の離脱でも可) 最終日 多くの仲間が消えてしまった。残ったのはほんの数人。 漸く、世界の主であるあなたは気付く。ここは、あなたの世界だ。 残った他の数名?気付いているかもしれないし、気付いてないかもしれない。気にしてさえいない可能性もある。ただ、彼らはもう、ここを去る決心をしている。 去ると決めた者を引き止める力は、あなたにはない。 選択の時が来た。悩みはない、けれど誰もいない世界にひとり留まるか、悩みと仲間の待つ現実世界に帰るか。 あなたには選択しなければならない。充分に悩み、決断すると良い。 ※狼の選択により、勝利陣営を変更します。 閉ざされた世界に残留する:村人×2処刑吊りで狼1生存勝ち 現実世界へ帰還する:狼吊り村人勝ち エピローグ 現実世界に戻ったあなたたちは、それぞれ現実世界で仲間のひとりが自殺未遂を起こしたことを知る。 深夜〜朝方のことだ。病院に駆けつける者も、そうはできない者もいるだろう。どちらにせよ、当人以外には待つことしかできない。 お互い連絡を取ったり、会うことがあれば、不思議な記憶の共有ができるかもしれない。 そうして、しばらくが経った頃、手術は終了した。 以降は、参加者の皆様で、その後、受験周辺を描くなり、大学生活を描くなり、もっと未来の話を展開させても、お好きにどうぞ。 ルールなど 発言ルール ・白ログ(表発言)における、PL発言の禁止。 ・メモでの相談は禁止しませんが、節度ある利用を。 ・独り言(灰)での中身発言に制限はしませんが、過度な中身推理などはご遠慮下さい。 ・メモ議題にて、NG記入項目を設けます。確定などRP系統、同性愛などの嗜好系統、どちらも明記してください。 村のレーティング、禁止事項に該当せず、NG明記のないものはokとみなします。 禁止事項 ・国、村の禁止事項に抵触する行為 ・15歳未満の方の参加、及びR15レーティングに抵触する恐れのある描写 (危ない?と感じ次第暗転を) ・無理のある掛け持ち(掛け持ち自体は禁止はしませんが、推奨もしません) ・村外部での、中身が特定される可能性のある言動 推奨事項 ・仄暗い/息苦しい青春 ・葛藤/悩み ・疑心暗鬼/信頼関係 ・回想やソロール アンケート類 【決定】 回答ありがとうございました。 このまま何事もなければ、4月3日村建て、4月5日前後開始を予定します。 キャラセットについて 現代日本、高校生RPに違和感のないキャラセット1つの予定。 【決定】 議事国をお借りし、議事セット(ちゃんぷる)を使用 和名使用について 元ネタに基づき、「現代日本の高校」を舞台としています。 【決定】 村内では和名を設定、そちらの名前で呼び合って下さい。 文化祭出し物について PCたちが1グループとして親しくなるきっかけとなった、クラスの出し物です。 前提として、準備期間も当日も、問題が起こったにしろ、結果的には成功し、PCたちはそれを楽しんだという認識をお持ち下さい。 細かい設定は言ったものがちルールで村内にて決めていければと思います。 【決定】 演劇系に決定します。それにつき、委員役職予約に追記あり。 参加募集(匿名CO可) 2/24:参加枠満員ありがとうございます。チップ予約、委員役職予約を近々開始します。 NO ID 備考/一言 入村済 00 ダミー 01 Dawndea よろしくお願いします! ○ 02 匿名 よろしくお願いします ○ 03 Maki_hinata よろしくお願いします…! ○ 04 mayam お邪魔します。 ○ 05 匿名 見切り気味に、よろしくです 06 はねねこ よろしくお願いします ○ 07 rento24ss とりあえず席取りに ○ 08 rei0x0 宜しくお願いしますー! ○ 09 とくめい お邪魔します 10 Arianrhod よろしくお願いします ○ 11 nabe むらたてです ○ 12 ふゆのひと よろしくお願いします。 ○ 13 hatum よろしくお願いします〜 ○ チップ・委員役職予約 使用チップ:人狼議事ちゃんぷる/使用チップ条件:高校生に見えること 委員会役職内訳:委員長/副委員長/会計×2/書記/庶務/外部担当及び広報×2/委員×2/制作リーダー/制作班×3 (※大規模になってしまいましたが、あくまでクラスの出し物に関するクラス内委員です) これ以外に追加してほしい役職があればコメント欄より受け付けております。調整致します。 構成に意見/アドバイスなどがある場合もコメント欄からお願いします。 3/11追記:第一次予約期間が終了しました。下記第一希望予約チップ・役職は、予約完了とし、予約者以外の使用は不可とします。 予約解除、変更、新規予約はいつでもして頂けますが、これ以降の予約は強制力は持たないと認識して下さい。 また、出し物を『演劇系』で決定とします。よって、委員役職『脚本』『演出』『衣装』などを希望する方の予約変更、追加、新規予約を受け付けます。 段取りが悪く申し訳御座いませんが、新規予約の場合は、既に第一希望に予約が入っているチップ以外での予約をお願い致します。 チップ第一希望 委員役第一希望 チップ第二希望 委員役第二希望 備考 A 櫻子 広報 ジリヤ 書記 B クラリッサ 制作班 サミュエル 会計 C クシャミ 演出 メアリー 衣装 大道具小道具がありならそちらでも可 D パティ 副委員長 トレイル 広報 E ベネット 書記 沙耶 会計 F チアキ 広報 オスカー 衣装 G ホリー 制作班 ケイト 庶務 H ラルフ 制作班 ハルカ 会計 I イアン 委員長 未定 副委員長 J トレイル 庶務 辰次 会計 K レティーシャ 衣装 ヤニク 未定 L 明之進 脚本 亀吉 演出 M 飛び入り参加者募集 現在、この村では3名の飛び入り参加者さんを募集しております。 必読箇所は、こちらのwiki、村の情報欄と、村内の村建てメモです。 完全に予約の入っていない委員役職が【会計(2)、委員(2)、製作リーダー(1)】、予約はあったけれど、未入村の委員役職が【委員長(1)】です。また、ここにない委員役職でも、実在し得る役割ならば、参加可能です。 予約が入っているけれど、未入村の委員役職も使用可能とします。 プロ+1dで登校→校舎内探索、情報共有を済ませて頂けましたら進行上問題はありません。 村開始日が4/6と、募集期間が1日のみとなっておりますが、皆様のご参加をお待ちしております。 追記:飛び入り参加の方は、参加COなどを記入する必要はありません。必読箇所をお読みになった上で、そのままご入村頂いて結構です。 疑問などあれば、ページコメント欄/人狼SNS nabe/twitter nabe_kamoneまで。 コメント 質問です。秘話って、どのような扱いでしょうか?耳打ちとか、そういう感じですか? -- 申し訳ありません。秘話機能のことを失念しておりました。後ほど村にて方針を出しますが、耳打ち、内緒話扱い、中身発言は禁止、表が疎かにならないよう、アクセント程度の使用に留めて頂く予定です。 -- 村建て 村建て様>ご回答ありがとうございました。メモも見ました。了解です。 -- 匿名 すみません。最初に無残なマネキンが発見されるダミーがパルックなのですが、同じ学校の生徒や先生ですか?それとも、外部の人ですか? -- パルックは皆さんと同じ生徒です。同じ委員の仲間(で余った役職をあてがうつもり)です。できるだけ早めに名前と役職の告知を致します。 -- 村建て 村建て様>お早いご回答ありがとうございます。了解です。 -- 秘話に関してですが、actや表で「囁いた」「メールを送った」「メモを見せた」みたいに合図的なト書き入れる形での使用でいいのでしょうか? -- それが分かりやすいかと思いますが、『そうしないと表に影響/不都合を与える』場合以外、強制はしません。お好みでどうぞ。 -- 村建て レティーシャ、衣装で第一希望出してましたが、入村時に第二のヤニクに変更した際、第一衣装予約が私以外にいなかったので、委員役職衣装で入村してます。このまま柚木さんと二人で衣装係で進めていいでしょうか?とお伺いをば。紛らわしい事をしてしまい申し訳ないです…。 -- ヤニクの中の人 すみませんレティーシャ→ヤニクの変更と役職に気付かず首を傾げておりました……!申し訳ありませんがお二人で衣装担当ということでお願いします。 -- 村建て 神崎>現実世界で自殺した神崎はどこにいる?もう発見されて病院にいる? -- 現実世界の人 あと、村建てさん> -- 現実世界の人 ミスった。村建てさん>「とある人の連絡から〜」とあるけれど、それって村建てさんが回してくれる感じですか?それとも、現実に帰った人で回しても大丈夫? -- 村建てです。ホストは既に病院に搬送されているつもりでした。(墓設定、最終日項がそのつもりでしたわかりづらくて申し訳ありません)神崎さんに想定があれば変更してください。 -- 村建て 連絡については、担任or副担任or委員長想定でした。記述漏れ申し訳ございません。現実世界にいるNPC起点でお好きに描写して頂ければと思います。 -- 村建て すみません、病院に居る、ということで大丈夫です。 -- 神崎の中の人 了解です。村建てさん、神崎の人、ご回答ありがとうございました。 -- 現実世界の人 名前 コメント 前ページ次ページ村企画
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流血少女エピソード-裸繰埜病咲風花- 病院特有の清潔感溢れる白く明るい廊下の突き当たりには、 1つの個室が設えられている。 クリーム色の引き戸には【騒音厳禁につきノック不要】と几帳面に書かれた コピー用紙が貼り付けてあった。 ドアノブにそっと手をかけ、ぐっと体重を外側に預けると、 ドアは音も無く滑り、室内から微かな黴の臭いが漂って来た。 全ての窓が暗幕で覆われた仄暗い病室には、バイタルを示す無機質な電子音と、 蛇を思わせる人工呼吸器のシュウシュウという駆動音だけが満ちていた。 風花は外部の光が入らぬよう慎重にドアを閉め、 極力足音を立てずゆっくりと患者台に近付く。 狂犬病と破傷風を足して2を掛けたような病状を呈すこの患者は、 僅かな音や光にも敏感に反応し、重篤な発作を引き起こす。 恐水症対策として、点滴の容器にさえ黒いカバーが掛けられていた。 風花は手足と胴体を頑丈な布で拘束され、人工呼吸器を装着させられた患者―― 美咲 花(みさき はな)の虚ろな瞳を覗き込み、にっこりと微笑んだ。 「おはよう、花ちゃん。眠っていたのかな?起こしてしまったのなら済まないね」 刺激を与えないよう、極小さな声で囁くように喋りかける。 名を呼ばれた少女は弱弱しく風花に目を遣り、己の覚醒を示した。 10日に及ぶ過酷な闘病生活を経た結果、14歳の身体は痛々しいまでに痩せ細り、 落ち窪んだ眼窩の底は深い闇に覆われていた。 資料に添付されていた、名前通りの花のような笑顔は最早見る影も無い。 花の意識を確認した風花は、ベッドの脇に吊られた折鶴を1つ手に取った。 白い羽にはたどたどしい筆致で『はやくよくなってね』 と、可愛らしい文字が躍っている。 「良く出来た弟さんだね。あのぐらいの齢の子供が、毎日これだけの鶴を折るのは さぞ大変だろうに。花ちゃんが慕われている何よりの証拠だ」 その文字が見えるよう、羽を広げてみせる。少女は何の反応も示さない。 何かに感動を覚えるような心の余裕は、無慈悲な病魔が一片残らず奪い去ってしまった。 今少女の心を支配しているのは、汚泥のように重々しく絡み付く疲弊と絶望である。 ほんの2週間前まで健康体であった花の身体は突然未知のウイルスに侵された。 感染経路は不明、治療法も不明。症例から病名を特定する事も不可能だった。 日夜不規則に襲い来る激烈な発作が花の顎部を硬直させて舌を傷つけ、 強直性痙攣によって緊張した筋肉が背骨を軋ませても、 医師達はただ悪夢のように変化する病状の対応に追われる事しか出来なかった。 発作の激痛に絶叫する少女の声は3日と経たぬ内に嗄れ果て、 以降は全身を痙攣させながら声ならぬ声を上げて喘ぐだけだった。 発作による自傷を防ぐ為に体を拘束し、顎と咽頭の痙攣による呼吸困難を防ぐ為 合金でカバーした呼吸器を取り付けた今でも、その苦しみは恐らく変わらない筈だ。 破傷風に見られる意識レベルの高さが顕著な上、観測されている体内物質の関係上 モルヒネを始めとする鎮痛剤の殆どが投与出来ないのだ。 発症以来付きっ切りで看病し、娘の惨状と向き合って来た母親は5日目に倒れ、 父親も7日目には病室のドアを開ける事が出来なくなった。 彼は重度のストレス障害と診断された。 唯一彼女の弟だけは毎日病室に通い、折鶴を届けている。 その思いが果たして姉に届いているのかどうかは、風花にも解らない。 「花ちゃん、私は今から残念なお話をしなくてはならない。 辛いだろうが聞いてくれないか。とても大事な事なんだ」 折鶴を元の場所に戻してながら風花が言った。 その言葉が聞こえているのか否か、少女は虚ろな視線を宙に彷徨わせるばかりである。 唯一効果的な鎮痛剤である麻酔を投与されている影響で、 ここ数日の花の意識は眠っているか、起きていても常に霧がかったように朧げだった。 彼女が完全に覚醒するのは、薬品の抵抗性を弱める為に麻酔を切る数時間だけである。 現在、花が曲がりなりにも意識を取り戻しているという事は、 完全なる目覚めが近いという事実を示唆していた。麻酔の切れる、地獄の数時間が。 「本当に心苦しいし、医者として情けなく思うよ。しかし、やはり言わねばならない。 私の見立てでは、貴方は後24時間以内に、極めて高い確率で死ぬ」 朦朧とした花の脳裏に先ず浮かんだのは、死という単語。 次に、その言葉が自分を指し示している事を理解した。 最後に、ああ、やっと死ねるのかという安堵が心に去来した。少女は疲れ果てていた。 花は風花の目を見つめた。その視線に、精一杯の謝意を込めて。 同時に、とうに枯れ果てた筈の少女の心に何かが産み落とされた。 カラカラのスポンジが水を吸うように、それは一瞬にして心の隅々まで行き渡り、 深々と根を張って雁字搦めに縛りつけた。獲物を襲う蛇のような速度だった。 花を見つめる風花の目。凍りつくような悍ましさを湛えた、静かで冷たい視線。 それはまるで、昆虫学者が毒ガスを注入したガラス瓶の中でもがく 1匹の小虫を無感情に眺めるような。 少女は悟った。 この女医は、美咲花という人間そのものには欠片の興味も抱いていない事を。 その焦点は、彼女の内側を蝕む、正体不明の病毒にしか合っていない事を。 そして、己が心に沸いた感情の名を。 未だかつて経験した事の無い、戦慄と恐怖と、どうしようも無い嫌悪感。 「―――ッぁ、~~~ぁあ、うぅ」 「……怯えさせてしまったかな」 心拍数を示す電子音の間隔が狭まる。縛り付けられた手足が、空しくベッドを揺らした。 気管内に挿管された人工呼吸器が花の発声を阻み、まともに声を出す事もままならない。 少女はただ虫ピンで留められた蝶のように弱弱しくもがき、 擦れた呻き声をあげるだけだった。 風花は柔らかく微笑み、少女の額に優しく掌を置いた。氷のように冷たい手だった。 「本当に残念で仕方無いよ……こんな事を告げるのも、 貴方が生きる望みを手放してしまった事も」 実際、風花は失望の色を露わにしていた。 「花ちゃんなら、最後まで希望を失わずに居てくれると思っていたのに。 貴方なら、この試練に打ち勝ち、次のステージに進んでくれると思っていたのに。 ……正直言って、貴方の話を耳にした時は嬉しくて嬉しくて、泣きそうになったよ。 ずっと昔に撒いた種が、今になって芽を出してくれたのだから。 それだけに、こんな結末を迎えてしまったのは本当に残念だ」 少女の瞳が俄かに見開かれた。 どんどん激しくなる電子音は、そのまま花の感情を現していた。 魔人能力『ブレイクアウト』の効果で、風花は花の心理状況も 微に入り細に入り把握する事が出来る。 脈拍、心拍、体温、脳波――ありとあらゆるバイタルを常に知覚するという事は、 即ちガラスを透かすように心を読めるという事と同義である。 ・・・・・・・・・・・ 「うん、貴方が今想像しているのが正解だよ。貴方の病気は私が創った。 花ちゃんの資料を見せて貰ったけれど、貴方のように前向きで明るい性格の子は 病気に対する免疫が強いんだ。そういう意味で貴方は理想的な被験者だったよ。 話は変わるが、花ちゃんはミケランジェロという芸術家を知っているかな? 彼は石材の中に、既に完成された像の姿を見る事が出来たそうだ。 理想に近付けるように彫るのでは無く、理想それ自体を掘り出すのだと…… 実に興味深い話だと思わないかい? 言わばそれは、石の中に埋まった運命だ。私も、貴方の中に運命を見出したのだが ……やはりまだまだミケランジェロには遠く及ばないようだね。 ああ、これは失礼な話だった……まだ花ちゃんが死ぬと決まった訳では無いのに。 申し訳無い、この通りだ。どうか許してくれ給え」 風花は胸に手を当て、慇懃に謝罪した。 花は流し尽くした筈の涙を瞳に溜め、声にならぬ悲鳴を上げていた。 身を捩っても喉を絞っても、拘束具は無情に少女の体をベッドに縫い止め続ける。 必死にもがく少女を一顧だにもせず、風花は腕時計に目を落とした。 「……それはそうと、そろそろ麻酔が切れる時間だね。注射をしなければ」 そう呟くと、風花は白衣のポケットから金属製のケースを取り出した。 中身は筋弛緩剤入りの注射器である。 麻酔が切れる前にこの注射を打たねば、発作により無用な体力を消耗する事になる。 ぼろぼろと涙を零しながら、花が小さく呻いた。 「何、怯える事は無い。いつもの注射だよ。チクッとするだけだ 良いかい、よく聞いて……この後、貴方は麻酔が切れて激痛に襲われ、 数時間後にはまた麻酔がかけられる。 それから更に数時間後……今から大体半日後、 これまでで一番激しい発作が来るだろう。 それを耐え抜けばもう安心だ、ウソみたいに良くなって行くよ。 無事快復したら、素敵なケーキ屋さんに連れて行ってあげよう。何でも奢ってあげる。 それとも、私なんかと一緒にケーキを食べるのはお断りかな?それでも構わないよ。 花ちゃんが生き延びてくれるのなら、私はこの命でも差し出せる。 貴方の命にはそれだけの価値があるんだ。だから、もう少しだけ頑張るんだよ」 注射器を爪先で弾いて細く鋭い針先の雫を飛ばしすと、 風花は少女の枯木のように痩せ細った腕を取り、皮膚に浮き出た血管に針を挿入した。 注射は3秒程で終わった。薬の効果は劇的で、少女は瞬く間に全身の力を奪われた。 針を抜き取った風花は、静かに泣き続ける少女に笑顔で話しかけた。 「さぁ、もう済んだよ。麻酔が切れた時に発作が来ると辛いだろうが、 何とか耐えてくれ給え。それじゃあ、また来るからね」 風花は花の目元を流れる涙をハンカチで拭い、その頭を優しく撫でた。 そのまま踵を返して病室を出ようとしたが、ふと少女の弟が持ち寄った千羽鶴が 目に入り、足を止めた。手で掬うと、確かな重みが伝わってきた。 「そういえば……結局最後まで現実に向き合っていたのは、弟さんだけだったね」 おもむろに振り返り、何の反応も返せなくなった少女の目を見て、風花が言った。 「とても強い子だね。それに利発そうな眼をしていた。将来は素敵な男性になりそうだ。 羨ましい限りだね……本当に。もし病気に罹ったのが彼だったとしたら、 一体どうなっていたのかな?」 風花の言わんとする事を少女は十分に理解出来なかったが、 その言葉がとても嫌な雰囲気を孕んでいる事だけは本能的に解った。 しかし仮に全てを見抜いたとして、彼女にはもう告発する為の声も 風花を止める為の力も残ってはいない。 少女の全ては奪い尽くされた。 「花ちゃん、またお話出来る事を祈っているよ」 薄暗闇の中の風花は輪郭さえ曖昧で、その表情を読み取る事は終に叶わなかった。 風花は個室を出ると同時に盛大に咳き込んだ。 患者の手前ずっと我慢していたのだ。顎の引っ掛けていたマスクで口元を隠す。 微熱と咳はあるが気分はむしろ良い。これから始まる事を思えば尚更だ。 花の体内にあるウイルスは約半日後に急激な変異を起こし、先程注射した 筋弛緩剤の成分と反応して強烈な毒素を作り出す。 その結果が具体的にどうなるのかは風花にも解らないが、ただ確実に言える事は、 宝くじの1等が当たるような奇跡でも起こらない限り、少女が助かる事は無い。 恐らく劇毒にもがき苦しみながら世を恨み運命を呪って無残に死んで行く事だろう。 その事実を知る者は、ウイルスの創り手である風花以外には誰一人として存在しない。 午前10時17分、患者のバイタルに異常発生。 個室に向かうと既に痙攣発作が始まっていた。 急ぎ鎮静剤と筋弛緩剤を投与するも効果無し。心拍数は200超。 男性医師3人で押さえ込むが、 その内木田先生が右腕の拘束を破った患者の右腕を受け鼻骨と頬骨を骨折。 後に判明した事だが、患者の右手首は脱臼し、基節骨及び中手骨が骨折していた。 14歳の少女がこのような膂力を発揮した事は実に驚くべき事実だが、 これはウイルスと筋弛緩剤の反応によって産み出された毒性の副作用により 大脳基底核が発する抑制シグナルの不活化が促された為と予想される。 それから患者は医師の制止を振り切って呼吸器を外し、舌を噛み千切った。 舌圧子で歯をこじ開けようとするも抵抗甚だしく失敗、 止む無く前歯を砕いて咽頭に溜まった血液をを吸入し呼吸確保。 今度は左手の拘束が留め具ごと外れ、村井先生が喉を掴まれ甲状軟骨及び気道を損傷。 直後、心拍数が240を越えた辺りで突如心停止。 AED及び強心剤によるCPR(心配蘇生法)を試みるも効果無く、 午前10時24分死亡を確認。_ キーを打ち終えた風香はオフィスチェアの背もたれによりかかり、 天井を仰いで目元を押さえた。そのまま首を左右に振って凝りを解す。 今日は急死した花とその遺族、死亡後の手続き等に追われて碌に休む暇も無かった。 花の死は残念だが、彼女は様々な興味深いデータを残してくれた。 ウイルス研究の発展に貢献したという一点で、 彼女の生にはかけがえの無い価値があったと言えよう。 一方で、娘の死を告げられた花の両親は、その事実を無感動に受け入れた。 2人の目元には真っ黒な隈が刻まれていて、頬は餓鬼のように痩せこけ、 瞳はガラス玉のように生気の無い光をギラギラと反射するだけだった。 まるで呼吸をする人形のよう。あれでは素体にもならない。 ただ1人、花の弟――友という名前だった――は目に涙を溜めて拳を握り締めながら、 しっかりと前を見据えていた。彼は夕方、1人で風花の元を訪ねて来た。 「先生、あの……お姉……あっ、姉が、お世話になりました。その…… マ、母と父が何も言わずに帰っちゃったから、それで、気になって」 姉とは対照的に大人しい性格であるらしい少年は、 少し震えた声でおずおずと礼を述べた。 まだ小学校の高学年にもなっていないと言うのに、本当に立派な子だ。 風花は膝を付き、目線を友に合わせてから優しく微笑んだ。 「友くんだったね。ありがとう、わざわざお礼を言いに来てくれたんだ」 「いえ、そんな……」 少年は少し頬を赤らめてもじもじと視線を逸らした。 その仕草がまた微笑ましくて、風花は友の頭に手を置いた。 「ごめんね、お姉ちゃんを助けてあげられなくて……友くんも辛いでしょう。 泣かない事は立派だけれど、ずっと我慢をしていたら心にも体にも良くないよ」 「いえ、……僕、本当は泣き虫で……いつも姉に怒られてましたから。 泣いちゃダメだって、辛い時こそ笑って、周りを明るくするのが男なんだって……」 訥々と呟く少年の瞳は既に潤んでいて、零れ落ちる寸前に慌てて袖で目元を擦った。 同時に鼻を啜る音。風花は思わず小さく吹き出し、恥ずかしげに俯く友に語りかける。 「偉いね、お姉ちゃんの言い付けをちゃんと守ってるんだ。 それに友くんぐらいの齢の子供が身近な人間の死を受け入れるという事は、 貴方が思っている以上に難しいんだよ。友くんは本当に強い心を持っているね。 でも、先生はやっぱり心配だな。人間、我慢ばかりがそう長く続くものじゃない。 ……そうだな、特別にこれをあげよう。私の宝物だが、友くんになら任せられるよ」 風花は懐から金色の古めかしいロケットを取り出し、友の小さな掌に握らせた。 鈍く光るロケットの表面には精緻な十字架の装飾が施されており、 よく目を凝らすとその十字架の最下部を横切るように1本の線が走っている。 友は顔を上げて風花に戸惑いの視線を向けた。 「これ……こんな綺麗な物、良いんですか?」 「勿論だとも。こんな物で罪滅ぼしが出来るとは思っていないが、 せめてもの気持ちと思って受け取って欲しいんだ。私が昔から持っているお守りだよ。 これにはある魔法がかかっているんだ」 「魔法?」 友が首を傾げる。 「そう、魔法だ。貴方がこれから先の人生で、もしも辛くて辛くて、 どうしても耐えられないような出来事が起こったら、この十字架の下の部分…… 解るね?ここを押す。良いかい、どうしても駄目だと思ったら押すんだよ。 このロケットには誤魔化しが効かないんだ。本当に心から願わないと開かない。 その代わり、開けば君に力を与えてくれる。生きる力をね」 「生きる力……」 友は不思議な物を見る目付きで楕円形のロケットを繁々と眺めながら反芻した。 「そう、生き延びる為の力。それは開けた時に解るよ。 勿論、友くんがそんな辛い目に合わないならそれに越した事はないけれどね。 現実がそう上手く行くとは限らない。その時の為のお守りだ。 大切にしてくれると嬉しいな」 「はい、ありがとうございます。きっと大切にします!」 「うん、良い返事だ」 風花は直角に頭を下げた少年の頭をもう一度撫でた。 くすぐったそうに目を細める友。彼の悲しみを紛らわせる事ぐらいは出来たようだ。 その時ふと何かを思い出したように表情を変えた風花は、友の目を見据えて言った。 「おっと、そうだ、1つ言い忘れていた。 友くん、そのロケットは極力誰にも見せないでおいてくれ。 魔法の効力が薄れてしまう。それに、こんな事を言うのも何だがそのロケットは それなりに高価な物だ。万が一誰かに盗まれてしまっては大変だからね。 約束してくれるかい?」 「はい、約束です」 「良し、じゃあ指切りだ」 友は風花の差し出した、すらりとした小指に自分の小指を絡め、2、3度上下に振った。 そして「指切った」の声と同時に、絡み合った指が外れる。 風花が微笑むと、友もはにかんだように歯を見せた。 「これでロケットは君の物だ。さぁ、もうすぐ日が暮れるよ。 ご両親を心配させてはいけない」 「あ、はい。つい長居をしてしまって……」 「ふふふ、君は難しい言葉を知ってるんだねぇ。将来が楽しみだね」 「いえ、そんな……」 「ふふっ、そればっかり」 「あぅ……」 風花は一頻り赤面する少年をからかうと、病院の外まで送り出した。 友はずっと魔法のロケットを握り締めていた。それは心細さの表れのようにも思えた。 家に帰っても慕っていた姉はもう居ない。 人形のように生気を失った両親だけが、友の帰りを待っているのだ。 「先生」 病院の玄関口で風花に話しかけた友の声は、どこか縋るような響きを帯びていた。 「また、会いに来ても良いですか?」 風花はおもむろに友の体を抱き、その背中に手を当てて答えた。 「勿論だとも、いつでも会いに来てくれ給え。歓迎するよ」 「……ありがとう、ございます……」 白衣の袖をきゅっと握り返し、少年はやっとの事でその言葉を振り絞った。 震える喉は、嗚咽を漏らさないようにするのが精一杯だった。 友は歯を噛み締め、静かに泣いた。 文章を保存してパソコンの電源を落とすと、風花は大儀そうに立ち上がって伸びをした。 背骨から小気味良い音が鳴り、筋肉が解れていくのが解る。 しょぼつく目をパチパチと瞬かせ、腰を拳で叩きながら当直部屋を出た。 2、3度咳をした所でふと己の年寄りくささに気付き、苦笑する。 元来体が凝りやすい体質の上、自身をウイルスの実験台としているツケが回っているのだ。 それでも、風花の気が沈む事は無い。彼女の機嫌は過去に例を見ない程良好だった。 まるで毎夜夢に見ていた運命の人と巡り合ったかのような。 「(いや、『まるで』では無いな)」 風花は無人の廊下をゆっくりと歩きながら黙考する。 美咲友と巡り合ったのは、正に運命のような僥倖であった。 あの少年は、風花の求める全ての条件を満たしていた。 強い意志力、辛い現実を受け止める精神力、言葉の端に浮かぶ聡明さ。 間違いなくあのロケットを渡すに足る価値を持つ子供だった 「(あのロケットを開けたら……あの子はどう思うだろう)」 風花が渡したロケットには仕掛けが施されている。 開閉のスイッチを押しても2度までは開かない。3回押す事で初めて開くのだ。 そしてその3回目で、スイッチ部分に仕込まれた極小の針が友の指に打ち込まれる。 その針にこそ、風花の人生を集約した、『取って置き』が塗布されている。 試算によれば友の感染後、2ヶ月もすればウイルスは世界中を巡り、 人類の約半数が罹患し、その内の70%以上が死に至る。 但し、最初に感染した友自身が死ぬ事は無い。彼は特に自覚症状も無いまま、 生きた殺戮兵器としてその後の人生を歩む事になるだろう。 しかし、その確立は決して大きいものでは無い。 まず友があのロケットを使う事が無いかもしれない。 使ったとして、3度もボタンを押す事は無いかもしれない。 あるいは長年放置され、成長した友がふと押してみようという気になったとして、 その時には塗布したウイルスが死滅している可能性もある。 誰かに見つかり、盗まれるかもしれない。その可能性が最も高いのは友の両親だ。 自分の娘の病気に対し何も出来なかったに等しい風花がプレゼントした物を、 果たして放って置いて貰えるだろうか? 上手く針が刺さったとしても感染しない可能性も考えられる。 針を抜き、適切な処置を施せば感染確立は極端に落ちるのだ。 これほどの不確定要素を、風花はしかし意図的に受け入れていた。 彼女の持つ確固たる思想がそうさせていた。 全ては運命に従って動いている。 風花は美咲友という素材の中に、掘り出すべき運命を見出していた。 そう、彼ならばきっと、ロケットの裏側に掘られた『Survive』の意味を 真に理解してくれるだろうと確信していた。 彼の歩む道の途上に、どのような困難が待ち構えていようとも。 「フフッ……運命は……石の中で掘り出されるのを待っている」 裸繰埜病咲風花は薄暗い廊下で誰にとも無く呟き、 「ああ―――楽しみだなぁ」 うっとりと、微笑んだ。 了
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392 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/30(土) 18 51 18 [ 5qLMsbNk ] ややハードな妄想注意。 薄暗い部屋で、椅子に縛り付けられた映姫様。 部屋の中には見るからに痛そうな拷問具や刃物の数々。挽き肉製造機みたいな機械がギュンギュン回ってる。 そんな圧倒的優位な状況で映姫様と善悪論を語り合いたい。勿論話しながらちょこちょこと映姫様に道具使って痛めつけたり。 映姫様って、どんなに痛い事されても心は折れない気がするんだよな。そこがまたそそるんだけど。 「卑怯者!」とか叫んでキッとこっちを睨む映姫様を考えるだけでご飯3杯いける。 ああ、映姫様といく所までいきたい。勿論、猟奇的な意味で。 そしたら地獄落ちても良いや。いや、こんなん考えてる段階で多分地獄行くけど。
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ひんやりとした夜気のかわりに、彼女の体温が肌の温感を支配する。俺の 胸板で、彼女の豊か過ぎる胸がむにゅう、と押しつぶされる。そして、さっき よりなお激しく唇を奪われた。首にしがみつかれて抵抗することもできず、 俺はその容赦のない口付けを受けざるを得ない。 舌に唇が割られるとともに、またも大量に流し込まれる彼女の唾液。だが、 どうもおかしい。さっきとは違って甘くない。むしろ苦い? そして、飲み 込むとともに胸や胃を焼かれるような感覚。 「ふ、ふ、ふ……」 俺から口を離した彼女は妖しく笑う。 「イモリといえば、古来より惚れ薬の原料として知られてきましたわ。さっき の口付けのとき、その媚薬の成分も唾液と一緒に流し込まさせていただきました」 俺の目の前で、完全に服を脱ぎ去る彼女。差し込む月明かりに、その裸身 が照らし出された。 それはとてつもなく蠱惑的な光景だった。裸になってみると、そのプロポーション の見事さがさらに良くわかった。柔らかく骨格を覆うような感じで肉付きは良く、 それでいて下品でもたるんでもいない。野性的しなやかさを含んだ脚線美から、 細い腰回りへと続くライン。その上では、あの類まれなる胸が衣類の束縛か ら解放され、淫猥に揺れていた。そこに神秘的な美しさを添えるように、あ きれるほど長い黒髪が、月光を受けて流水のようにさざめいていた。 その姿を見た瞬間、俺の心は完全に彼女に囚われていた。圧倒的な美に脳内 を侵食され、警戒も思考も何もかもかき消され、ただそこにある美しさを貪る ように見つめることしかできなかった。惚れ薬だの媚薬だのといったことも、 全く気にならなくなった。 そしてそれとともに、枷が外れたせいか急速に成長を始める俺の股間。 その様子を見て、彼女は満足そうに微笑んだ。そしてへたり込む俺の足元 に膝をつくと、なんのためらいもなく俺の服をはぎ取った。ひんやりとした 夜気を裸の股間に感じる。 「ああぁ……、美味しそう。この雄の臭い、たまりませんわぁ……」 うっとりと呟く彼女。元から潤んでいた瞳が、ますます淫蕩に濡れた。 朱に染まった頬と合わせ、まるで熱病にうかされているかのようにも見える。 「ごめんなさいねぇ。私、もう我慢できません。こんな美味しそうな雄の精気 のにおいを嗅がされたら、もう体が疼いて」 「た、食べられちゃうんですか、俺?」 正直、今のおれは彼女に喰われるんなら、それもいいかと思えるほど彼女 に惚れていた。もっとも、それは多少いきすぎた考えだったようだ。 「別に貴方のお肉を食べたりはしませんわ。いただくのは貴方の精気。私は 山や自然の精気があれば生きて行けますけど、あれは味気ないもの。本当に 美味しいのは動物の精気。特に雄の精は大好物ですわ。それを何十年も我慢 してきたんですもの。多少の失礼は許してくださいますよね?」 そういった彼女は、そそり立つ俺の男性をその白魚のごとき指で包む。た だそれだけで特に動かしてもいないのに、俺の腰は快感に融けそうになった。 彼女のしっとりとした指先の吸いつくような感触は、それほどまでに素晴ら しいものだったのだ。 俺はいつしか、完全に逆らう気もなくして、ただ首を縦に振っていた。必死 に彼女の誘いを断っていたさっきまでの自分が、単なる阿呆にしか思えない。 だってそうだろ? この俺の女神さまと、あのクソ女を一緒にするなんてで きるはずがないじゃないか。 そしてそんな俺を、彼女はとても嬉しそうに見ていた。 「ありがとうございます。では、早速いただきまぁす……」 彼女はおあずけを解かれた犬のように、口を開けて一気呵成に俺のモノを 飲み込んだ。あまりに深く咥えすぎて、俺の股間と彼女の口が密着してしまう。 見ているこっちの方が心配になるほど深く突き刺さる俺の欲棒。呼吸とか、 本当に大丈夫なのだろうか? だが、彼女の方は全く苦しげな様子も見せず、 むしろうっとりと陶酔したような表情だ。 だが、俺は俺で人の心配をしていられるような状況では全くなかった。彼女 の口内は、それ自体が粘液でできているかのような錯覚を覚える、卑猥な肉袋だった。 どんなオナホールよりも密着度の高いそれの中では、舌と唾液が容赦なく俺 を責め立てる。そしてその唾液の中には、今もあの媚薬が分泌されているは ずだ。俺は、自分が人外の存在に囚われたことを否応なく認識させられる。 彼女がこくり、と唾を飲み込むように僅かに喉を動かすと、その動きが恐ろしい ほどの快感となって流れ込んできた。その刺激に、思わずびくりと体が反応 する。彼女はそれを見てとると、獰猛な笑みを浮かべて顔を上下に動かし、 咽喉と口腔と、唇の全てを使って俺のサオを扱き始めた。 これまでに感じたことのない、危険なほどの快感。それは、今まさに捕食 され飲み下される生き物が、最期に感じる恍惚のようなものだったのかもし れない。俺は、哀れな小動物のように手足を痙攣させ、その快楽に耐えるしかなかった。 「うあぁっ、で、出るっ!」 あっという間に射精させられてしまった。それは精を吸い出されているこ とがはっきりとわかるような、奇妙な感覚を伴っていた。びゅるびゅると引き ずり出されるように尿道をかけのぼる精液。それは発射されるそばから、全て 彼女に飲み下されていった。彼女ののどがこくり、と動くたびに、俺の一部 が溶けだしていった。 「はあ、はあ……」 荒く息をつく。まるで濁流にのまれる木の葉のように、快感に翻弄されて しまったせいだろう。強烈な快楽は、強い反動をともなっていた。 「んぐっ、うあっ、あ……」 ようやく俺の股間から顔を離した彼女は、陶酔しきった顔で口内に残った 味を堪能していた。口の中でいやらしく動く舌が、彼女がこれまでどれだけ 飢えていたのかを伝えていた。 「ふあぁ、凄いです。貴方の精、すっごく濃くって、匂いも強くて、美味し くて……。こんなの今まで食べたことないです。もう、もう私、夢中になって しまいます……」 最後の一滴まで逃すまいと、俺の棒をしゃぶる彼女。気に入ってもらえた ようで何よりだ。ここしばらく女性不信のせいでオナニーもしていなかった のが、かえってよかったのかもしれない。 「ん、次は胸でご奉仕させてもらいますわ。また濃くって美味しいのたっぷり 出してください」 そういって彼女は、唾液でべたべたになった棒をその爆乳で包み込んでし まう。豊か過ぎる谷間にてらてらと光る赤黒いサオが飲み込まれていく様や、 彼女の手の動きに合わせてぐにぐにと卑猥に変形する乳肉のあり様は、とて つもなく淫らで刺激的な光景だった。 だがそれよりやばいのはその触感だ。なにしろ、胸で挟んでいるだけなの に、肉同士が完全に隙間なく密着しているのだ。そんなことはありえないと 思うのだが、俺にはそのようにしか感じられない。どうして彼女の皮膚は、 どこもこんな吸いつくような感触を持つことができるのだろうか? そしてその肉同士が擦りあわされると、俺はまたも瀬戸際まで追い詰めら れてしまった。萎える暇なんかありはしない、彼女の強烈な快楽責め。舌が ないだけ口よりは刺激少ないかと思ったが、それは甘い予想にすぎず、実際 には視覚的刺激も合わさって甲乙つけがたい責め技になっていた。 「ああっ、またびくびくしてますっ。早く出してぇ!」 俺が暴発寸前になると、彼女も切羽詰まったような声で射精をねだった。そ して谷間から僅かに顔を出す先端に、彼女の人より若干長い真っ赤な舌 が這わせられる。 それが最後の刺激となって、俺の下半身は再び決壊した。白い濁流が、彼女 の舌に、顔に、谷間に盛大にまき散らされた。自分でも驚くほどの量のそれ を、彼女は歓喜の笑顔で迎えた。 「はああぁっ! いっぱい出てるうぅ……熱くて濃いのがいっぱい、んぐっ、ちゅぶ……」 彼女はうわごとのように呟きながら、己を汚す白濁した粘液を舐め取って いった。鈴口から吐き出されている分はもとより、顔に付着した分まで舌の 届く範囲のものはすべて彼女の口の中に消えてしまった。 その間にも手は決して休めず、俺に刺激を与えるのをやめようとはしない。 俺はまさに胸で搾り取られるといった感じで、長々と精液を吐き出させられた。 ようやく射精が終わって谷間から解放される。その瞬間、俺は布団に倒れ 込んだ。それは立て続けに精を搾り取られたことによる疲労と、 「ちゅる、くちゅ……んくっ」 俺の出した精液を、必死に口に運び、口内で攪拌し、味わい続ける彼女の姿。 俺が倒れたのは、そのあまりに淫靡な姿に圧倒されたからだった。 その胸に付着したべっとりした粘液を、指ですくい上げ、そして指ごと舐め しゃぶる。一心不乱に繰り返されるその仕草からは、いかに彼女がそれを待ち 望んでいたのかがありありとわかった。 そして不思議なことに、一口ずつ口に含み嚥下するたびに、彼女の肌は輝き を増していった、特に彼女の唾液と俺の精液が塗りたくられた胸は、ひょっと したらその肌自体が精を吸収したのではないかと思われるくらい、艶やかに、 かつ淫猥に輝いていた。 それは一見下品でありながら、しかし同時にとてつもなく神々しい不思議 な光景だった。彼女は全身で悦びを表現し、そしてさらに俺を求めていた。 俺もまた、その淫気に当てられて、一度力を失った股間にまた力をみなぎ らせる。お互いがお互いを求めていることを、俺達は何もいわずとも分かって いた。彼女は俺のことを取り込みたがっていた。そして俺は、そんな彼女の 中に溶け込んでしまいたかった。 「ちゅるっ……ぷはっ、はあ、はぁ」 最後の一滴を舐め尽くすと、彼女は顔を上げた。そして、二人の視線が互い の眼を捕らえた。 彼女の瞳は、どろどろに蕩けていた。そして俺のも全く同様であろうこと は、容易に想像がついた。 「……しますわ」 何を、とは訊かなかった。俺は何もいわず、ただ静かに頷いた。 俺の腰の上に、彼女がまたがった。脚が開かれると、彼女の秘所もあきら かとなる。間近に見るそこは、すでに滝のように蜜液をしたたらせていた。 二人のそこが触れ合い、吸いつくような感触。そして、 「ひ、ひゃああんっ……あ、ああっ……」 「うぐ、あ……」 彼女の腰が落とされ、俺のものはあっという間に彼女の中に飲み込まれて いった。最奥まで一気に侵入したそれが、行き止まりの壁をこつんとつつく。 彼女の膣内は、まさに極上というべき感触だった。豊潤な液の絡んだ襞が 俺のサオに絡まり、さらにその外側からはきゅうきゅうという締め付けがある。 全体に包み込まれるような優しさがありながら、所々のおうとつや強い吸い つくような感触は、彼女の強い欲情を感じさせた。 「ああ……久し振りに、こんな熱くて……」 彼女を見れば挿入と同時にのけぞり、僅かに震えていた。どうやら、軽く いってしまったらしい。 「はあ、う、動きますわ」 そう宣言すると、彼女はゆっくりと腰を動かし始めた。スライドし、時に 扱きあげるように上下に。彼女の体が妖艶にくねるたびに、ぐちゅ、ちゅぶ、 という水音が下半身から漏れ聞こえた。 最初はゆっくりしていたその動きも、だんだんと激しさを増していく。それ とともに、彼女の上げる嬌声も切羽詰まったものになっていく。 「あっあっ、んあぁっ、もうだめぇっ! こんなの……美味しすぎて、気持 ち良すぎてぇっ!」 涙を流さんばかりに感極まった声をあげてよがり狂う彼女。貪るように腰 を振りたくるその様は、神代の祭りの舞踊のようにも見え、また水中の捕食者 が獲物を捕らえる刹那の動きのようでもあった。 そして俺はといえば、自分の体の上で行われるその舞踊に見入るような余裕 のあるはずもなく、ただ与えられる快楽を受け止めるのに必死にならざるを 得なかった。一瞬たりとも気を抜けば、そのまま悦楽の果てに狂死してしま いそうな快楽の奔流。それに押し流されまいと、俺はいつしか懸命に布団を 手に握りしめていた。 「ひいん……、あっ、感じてくださいっ、私のカラダっ、貴方の精を吸って、 壊れそうなくらい感じちゃってる私のっ……ひぃん」 彼女が腰を躍らせるたびに、その後ろから生えている黒いしっぽも一緒に なって揺れていた。 「もう、こんなのっ、久しぶりだから、感じすぎちゃうのっ……。貴方の逞しい の、もっとくださいぃっ!」 後ろで揺れていたしっぽが、急に向きを変えると俺の体に絡みついてきた。 それは俺と彼女の体をもろともに絡め取り、二人をより密着させる。ひんや りとしたしっぽの感触を感じて、背筋にはぞっとするような快感の電流が走った。 彼女の体は、どこも気持ちが良すぎる。俺は全く逃げ場のないまま、彼女に 絡め取られていった。 「も、もう来ちゃうっ。来る、くるのっ! いっちゃうぅぅ!」 どちらからともなく限界が近付いてきたころ、俺たちの体はいつしかどち らがどちらだかわからないほど絡み合っていた。彼女の腕や脚やしっぽが俺 の四肢に胴体に絡み、俺もまた彼女の体を抱きしめかえしていた。どうしよ うもなくお互いを求める本能が、その痴態を作り上げていた。 一分の隙もなく密着する二人の間で、発生した熱は逃げることなく溜まり 続け、二人の欲情をどんどんと高めていった。彼女の胸や腹やしっぽと、俺 の胸板や腹や背中が擦りあわされ、汗と熱とを交換し、どこまでも果てしな い高みへと昇っていく。 そして、ついにその熱量が限界まで達したとき、 「ああっ、もう持ちませんっ! 私、いきますっ、貴方もっ、あなたもきてっ! 私の膣内を貴方の精で染めてくださいぃっ!」 「お、俺ももう出るっ! だすぞっ!」 俺たちはついに絶頂を迎えた。 「ひあああぁっ、いっくぅぅぅっ!」 「ぐあぁぁっ!」 まるで爆発するようにまっ白い絶頂だった。俺はびゅぐびゅぐと音を立て、 栓が壊れたように激しく彼女の狭い膣内に白濁液を流し込んでいた。 彼女は彼女で、俺が脈動するのに合わせて、びくびくと体を震わせ、俺の 精をその胎内に迎え入れていた。 「…………あつぅい」 至福の表情でそういった彼女が、力を抜いて俺にその体重を預けてくる。 俺はその幸せな重みを感じながら、ついに意識を手放した――。 …… ………… ……………… 俺が目を覚ますと、太陽ははすっかり昇り切っていた。どうやら、かなり 寝坊してしまったようだ。 むぅ、本来なら夜は日没とともに寝て、朝は日の出とともに起きる生活を したかったのだが、どうやら俺の体はそう都合よくできてはいないらしい。 まあ、まだ初日であるからしょうがない面もあるだろう。 そういえば、夜はいつごろ寝たのだったか。何か恐ろしい夢を見てしまっ たせいではっきりとしない。それにしても、やけに生々しい夢だった。あん な夢を見るとは、実は溜まっていたのだろうか? しかし、その割には布団も濡れていないしなあ。シーツもぱりっと糊がき いてるし、寝巻きだって……。あれ? 俺って、寝る前に寝間着に着換えた っけ? それにシーツを洗濯するとき、糊なんて使っただろうか。 何か嫌な予感がする。と、とにかく、朝食(昼食?)の用意をしよう。何 しろここでの生活では、自分で何とかしないと飯は食えないからな! たっぷり寝たはずなのになぜかやけに体はだるかったが、とりあえず気を 取り直して、土間へと降り……ようと? ……ちょっと待て、なぜ用意もしていないのにちゃぶ台の上に美味しそう に炊けた銀シャリとよく漬かった糠づけと、焼海苔と味噌汁と川魚の塩焼き がおいてあるんだぁっ! そして狼狽する俺の後ろから、 「あら、お目覚めになりました? おはようございます、旦那様」 そちらの方を振り向くと、割烹着姿で三つ指ついて俺に頭を下げる女の姿 。そして、その後ろには、隠しようがない黒くて幅のある立派なしっぽがてろり と顔を出していて。 「わぎゃぁっ!」 そう、そこにいたのはまさに昨日の夜の彼女だった! 我ながらよく出せるもんだと感心するような素っ頓狂な声を上げ、俺は土間 の方へと転がり落ちた。 「だ、大丈夫ですか? 旦那様」 心配そうに俺を見つめる彼女。そして、一段低い土間から怯えながらそれ を見上げる俺。朝からなんて情けないシチュエーションだろう。親が見たら 泣くぞ。もっとも、今の俺はその親に抱きついてすがりつきたいような気持で もあるわけだが。あ~なさけね~……。 「え? おまっ、なんで? え?」 「うふ、ですから、恩返しの続きですわ」 「ほえっ?」 「一昨日の晩は本当に失礼しました。恩返しをするはずが、あんなことになって しまって……」 「ど、どゆこと?」 「それがその、私はあの夜夢中になりすぎてしまって……。貴方の精を頂きす ぎてしまったのです。そのせいで、貴方は一時死にかけて……」 ふらあっ、と意識が遠くなりかける。確かにいろいろ吸われていたような 気はしたが、まさかそんな生命の危機にあっていたとは。 というか、一昨日ってどういうことだ? 俺の感覚によれば、あれは昨晩 のことだったような気がするのですが? 「口移しで私の精をお渡しした結果、なんとか一命は取り留めました。ただ、 それでも丸一日は寝たままでしたわ。私はその間、貴方の看病とこの家の掃除 と家事をしておりました」 なるほど、だからシーツがぱりぱりで、しかも荒れ果てていた家がやけに 小奇麗になっているのね……。って問題はそこじゃないでしょ。 「……それはわかったんですが、その格好はなんですか? あと、旦那様と いうのはどういうこと?」 「ええ、ですからこの上は貴方のお世話をしてご恩返しと罪滅ぼしとさせて いただきたいと思いまして。この格好はそのために都合が良いようにあつら えました。あと、井戸を含むこの家の主は貴方ですから、貴方のことは旦那様 と呼ばせていただくのが適当かと」 「いや、あの、正直いうと、人外のお方と一緒に暮らすのはいま一つ気が乗ら ないというか……え?」 俺がやんわりと断ろうとすると、彼女は俺の前で床に手を付き、頭を下げ てきた。 「惚れ薬の効果が切れた今、貴方が私のことを好いていないことは十分承知 しています。あなたが私のことを恐れていることも……。けれど、私はもう、 貴方なしには生きられないのです」 「え? ちょっと、そんな」 「貴方の精を頂いた時、私は天にも昇るような心地でした。何十年かぶりに 味わう人の精気は、私にえもいわれぬような幸せを送ってくれたのです。そ れに、久方ぶりに感じた人肌の温もりも。そして、私はそれを失うのが怖く なりました。もう、今までのような暗く寂しい生活には戻りたくない、と」 「あ……」 その言葉を聞いて俺は、彼女が一昨日あれほどまでに乱れた理由を悟った。 なるほど、確かにいかに井戸の守り神といえど、息もできないままに暗い井戸 に一人押し込められていれば、寂しくなったり不安になったりもするだろう。 だからこそ、久方ぶりに外に出て出会った俺にあれほどまでに溺れていたん だ。それこそ、理性も何もかも無くしてしまうほどに。 決して媚びるような口調ではない。だが、あの夜に見せたような余裕をた たえた態度でもなかった。そしてそれゆえに、彼女のいっていることは嘘で はないことが見て取れた。 「私を貴方のおそばに置いてくださいまし。そして、できるならば、貴方の ことを旦那様と呼ばせていただきたいのです」 綺麗な姿勢で頭を下げ続ける彼女。その姿は凛として美しかったが、しか し裏にある不安を隠しきれてはいなかった。俺はその姿に、優越感よりもむ しろ痛々しさを感じていた。 確かに彼女は人ではない。俺を一度は殺しかけたし、媚薬なんぞを使って 俺を半ば犯しさえした。 しかし、それがなんだというのだろう? 彼女のこれまで感じてきた辛さ を考えれば、それぐらい赦されて良いと思える。後は、俺が彼女のことをど う思うかということだけ。そして俺には、こんな美人を泣かせる趣味はこれっ ぽっちもないのだった。 「顔をあげて」 「はい……」 顔を上げた彼女の眼元には、僅かに光るものがあったような気がした。 「ちょいとお腹が空いてるんだ。だから、朝食を冷める前に頂きたいな。あ と、それを食べ終わったら庭と井戸の手入れをしよう……二人で」 「……はいっ」 こうして俺は、家と一緒に素晴らしい井戸と、そして最高の同居人を手に入れた。 この後、俺はまた彼女に精を吸われたり、種の違いからくるいろいろ問題 が起きたりもするのだが、それも含めて楽しい生活を送っている。 あの井戸は彼女と一緒に暮らすようになってみると、ますます美味しい水 を出すようになった。なんでも、「旦那様のため」に気合を入れて手入れを したそうだ。ここの水を飲んでいれば、多少彼女に精を吸われ過ぎても、 大自然の精気でおぎなうことができるらしい。おかげで、少しは無理をして 彼女の相手ができるようになった。 ちなみに、その「旦那様」についてであるが、どうにもこそばゆい呼ばれ 方なので変えてもらった。結局もとのように、「貴方」と呼んでもらってい る。ただ、妙にツボにはまってしまったのか、助平なことをするときは「旦那様」 と呼ぶのが彼女のお気に入りである。もちろん、俺もそういうのは嫌いでは ない。「旦那様……、今日もお情けをください」などといわれて誘われれば、 一も二もなく襲いかかっちゃう俺であった。 結局、俺は社会からドロップアウトしたつもりが、人の道も同時に踏み外し てしまったらしい。だが、決して後悔はしない。少なくとも、それによって 救われた者が、ここに一人と一匹いるのは間違いのないことなのだ。
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