約 769 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/34840.html
登録日:2016/07/21 (木) 23 07 00 更新日:2023/10/07 Sat 00 12 07NEW! 所要時間:約 22 分で読めます ▽タグ一覧 FGO Fate GO くっころ どうも息子がお世話になってます カルデアキッチン組 サーヴァント チャリオット バーサーカー ブリテン ブーディカ マイルームの癒し ママ モデル体型 ライダー ローマスレイヤー 人妻 勝利の女王 垂れ乳 女王 巨乳 復讐者 斎藤千和 未亡人 母性 爆乳 童顔 経産婦 膝枕 良妻賢母 赤髪ロング 長身美女 騎士 ブーディカだよ。よろしく 気軽にブーディカさん、と呼んでもいいよ 『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァントの一人。 クラスはライダー。 CV.斎藤千和 ILLUST:蒼月タカオ 身長:174cm 体重:62kg 出典:史実 地域:欧州 属性:中立・善 性別:女 ◆ステータス 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 C B+ C D D B+ ◆スキル クラス別スキル 対魔力:D 魔法に対する抵抗力。ランクDでは、一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 騎乗:A 乗り物を乗りこなす能力。ランクAでは、幻獣・神獣ランク以外を乗りこなす。 保有スキル 女神への誓い:B 古代ブリタニアにおける勝利の女神アンドラスタへの誓い。 勝利すべき仇、と定めた相手への攻撃にプラス補正がかかる。ブーディカの場合、ローマに属する相手に対してのみ補正が働く。ローマ特効。 勝利の女王 A 上記スキルの強化版。後世にそう称賛された由来によるもの。 戦闘続行:A 戦闘を続行する能力。 決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負っても戦闘が可能。 不屈の闘志で強大なローマ帝国軍と戦い続けたブーディカの逸話がスキル化したもの。 戦場の糧:A+ 詳細不明。 アンドラスタの加護:A 勝利の女神アンドラスタによって与えられた加護。 集団戦闘の際、ブーディカとその仲間の全判定にプラス補正がかかる。特に防御のための戦闘で最大の効果を発揮する。 ◆宝具 『約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)』 ランク:B+→B++ 種別:対軍宝具 レンジ:2~40 最大補足:50人 守ってみせる!『約束されざる守護の車輪(チャリオット・オブ・ブディカ)』! 戦車。チャリオット。本来の姿は名馬による二頭立て。 ブリタニア守護の象徴であり、高い耐久力を誇る。 真名解放すると戦車が出現して、ブーディカとその仲間を守る。 ケルトの神々の加護を受ける事で飛行能力こそ得ているものの、突進能力はさほど高くない。仲間を守る「盾」として機能させるのが正しい運用法。 演出としては無数の戦車の車輪がパーティーの周囲を旋回するだけ...だったが、アーケード版では本来の姿で登場し、宙を駆けて加護を振り撒く→従来のモーションの順で展開するように。 2021年2月のモーション変更に伴い宝具演出が同じものに改められた他、EXアタックでも召喚して敵を轢き潰す。 ゲーム的にはArts属性で、パーティに3ターン持続する防御力UP効果と1ターン限定で防御力を大きくUPさせる効果を付与する。相手の宝具などに合わせて使おう。 同系統のマシュの宝具と組み合わせたりするとまさしく鉄壁となる。 『約束されざる勝利の剣(ソード・オブ・ブディカ)』 ランク:B 種別:対人宝具 ソード・オブ・ブディカ。ブーディカ自身と同じ「勝利(Victory)」の名を冠する片手剣。 だが、決して星の聖剣ではなく、勝利も約束されない。完全ならざる願いの剣。 おそらくブーディカがイラストで帯びている剣のことだと思われる。 能力は魔力塊を打ち出す事。一発一発は小ぶりで低威力だが燃費が良く連発も効く。真名解放せずとも使用可能だが真名解放すると大量の魔力塊を連射する。 戦闘モーション改修後は通常Quick攻撃で振るうようになった他、遠距離Buster攻撃では小規模だがビームを発射する。 ◆史実におけるブーディカ 1世紀頃に実在したケルト人イケニ族の女王。生年は不詳で、60年(61年)に死亡。 当時絶大な支配力を有していたローマ帝国に、不満を持つ多くの部族をまとめあげて大規模な反乱を起こした女王として知られている。 腰元まである赤毛と高身長の知性溢れる女性だったが、同時に荒々しい声と鋭い瞳を持つ女性であったと伝わる。 イギリスではビクトリア朝時代、当時の女王であるヴィクトリア女王と同じ意味の名を持つ女王として伝記が広まったことをきっかけに有名となり、 現在ではイギリスの重要な文化的象徴として大きな知名度を誇る。 その名は"勝利"と同一の語根を持つ。 元はイケニ族王プラスタグスの王妃であり、夫が存命中はローマ帝国と同盟を結ぶことで部族も独立しており、当時のローマ長官と小競り合いはあっても安定していた。 王との間には2人の娘も産まれ、ブーディカは王妃として、娘が跡を継いだ後は王の母として一生を終えるはずであった。 しかし、プラスタグス王の死後、ブーディカの人生は一転する。 ローマ帝国は、プラスタグス王の「自身の死後は娘とローマ皇帝が自国を共同統治する」という遺言を逆手に取り、 当時の「女性に財産の継承権はない」とされていた法律を盾に領地と財産の半分を奪った上、 ブーディカの2人の娘に統治権はないと言わんばかりに、強引にローマ帝国の属州(皇帝属州)扱いにして併合してしまう。 プラスタグス王は生前、死後娘たちが皇帝と共同統治できるように根回しをしていたとされるが、無駄に終わってしまう結果になった。 ※ちなみに当時のローマ帝国は「同盟を結んだ王が死去した時点で同盟は破棄する」のが当然と考えており、 イケニ族以外にも同盟した王が死去した後に強引に属州とされてしまった事例が存在した。 また、当時ブーディカたちが住んでいた領土を収めていた総督は豪奢な暮らしの結果莫大な借金を背負っており、 同じく多額の借金を背負う官僚と共謀してイケニ族を陥れたとされる。 イケニ族は貴族であろうともこのローマ帝国の理不尽な決定によって奴隷同然の地位に落とされ、領地も財産も没収された。 ブーディカは元首の地位を継いだはずの娘2人とローマ帝国行政長官カトゥスのもとに抗議に向かうも、カトゥスからは嘲笑を浴びせられ、 見せしめと言わんばかりに鞭打たれ、娘2人共々陵辱される(*1)。 自国を理不尽に奪われ、自身どころか愛する娘まで侮蔑され、穢され、傷付けられたブーディカの怒りは頂点に達し、ローマ帝国への反逆を決意する。 そして西暦60年。ブーディカはイケニ族のみならず近隣のローマ帝国に叛意を持つ部族を集め、ローマ帝国への反乱を開始する。 反乱軍の長を任されたブーディカは、反乱の吉兆を占う儀式を執り行う。吉とする結果が出たことを受け、ブーディカは勝利の女神アンドラスタへと祈りを捧げた。 この儀式により、ブーディカの名前に「勝利」の意味が含まれたという。 占いの結果通り、ブーディカ率いる反乱軍はカムロドゥヌム、ロンディニウム、ウェラニウムの3都市を瞬く間に攻め落とし、蹂躙した。 この戦いで3都市は尽く廃墟と化し、そこの住民や反乱を迎え討った7、8万人ものローマ人は、 わずかな生き残りを除いて全員が絞首刑、火あぶり、磔刑などに掛けられ、虐殺された。 それほどまでに、ブーディカを含めた反乱軍のローマ帝国に抱く憎悪の念は深かったのだ。 事実、ブーディカは自身が率いる反乱軍に向けて、「自分は復讐者としてここにいる」「私には勝利するか、(敗北して)死ぬかしか道はない」と告げている。 しかし、3都市を生贄にして時間を稼ぎ、鎮圧に十分な兵力を蓄えた当時の総督ガイウス・スエトニウス・パウリヌスが反攻を開始する。 スエトニウスは北アフリカ植民地の反乱を鎮圧し、ローマ人としては初めてアトラス山脈を越えた優秀な軍人であった。 彼がドルイド族反乱鎮圧のためブリテン島を不在にしていたことも、ブーディカが反乱を起こしたきっかけの一つである。 スエトニウスはドルイド族との和平を急ぎ取り付けるとブリテン島に戻り、ロンディニウムへ急行するが、 反乱の元凶であったカトゥスの敗北と逃走の報を聞いてロンディニウム救援を断念。 戦力をかき集め、決戦の地としてワトリング街道に陣を張る。(*2) ローマ軍1万に対し、反乱軍は23万であった。 元々属州(実質的な植民地)であったために貧弱な武装しか出来ず、数と緒戦の勝利の勢いで反乱を優位に進めていたに過ぎなかった反乱軍に対し、 敗退したかに見えたローマ帝国軍は最新鋭の装備を身に付けた熟練の兵士を集め、虎視眈々と反撃の機会を狙っていた。 ブーディカより250年前にハンニバル・バルカを苦しめた「全く同じ練度、全く同じ装備の兵士たちが、倒しても倒しても現れる」というローマお得意の総動員体制が此処でも炸裂したのだ。 加えて膨大な人員に膨れ上がった反乱軍は統制が取れず、また戦車を駆使した機動戦も行いづらくなっていった。 ブーディカの才覚では、これほどの大軍を指揮する事はできなかったのだ。 そして迎えた運命の「ワトリング街道の戦い」。 「あの騒がしい蛮人どもなんか恐れるに足らない」 「あいつらは女の尻に敷かれた情けない連中なんだ。奴等は戦士なんかじゃ無い」 「証拠に、あの貧弱な武装を見てみろよ」 「俺たちの武器と気概を見せ付けて、やっつけてしまおうじゃないか」 「一団になるんだ。槍を投げて、前に進め。盾で奴等を撃ち、剣で止めを刺せ」 「略奪は忘れろ。勝って、もっとたくさんの戦利品を得ようじゃないか」(*3) 1:23の戦力比を覆すべくスエトニウスは森に挟まれた狭い街道で反乱軍を迎え撃ち、数の利を奪った上で投槍を駆使して徹底的に攻撃、反乱軍に大損害を与えた。 そして投槍を使いきると後退、街道先の広野へと反乱軍を誘い込み、今度はV字型に隊列を組んで突撃を開始する。 後方に待機させた非戦闘員を満載した馬車群(*4)とローマ軍に挟まれた反乱軍は撤退できず、身動きも取れないまま擦り潰されるようにして壊滅した。 一説によるとローマ軍400人の犠牲に対して8万人もの死者を出した末、二人の娘を失ったブーディカは服毒死したとされる。 しかし、ブーディカ率いる反乱軍はローマに敗北こそしたものの、3都市を壊滅せしめたこの大反乱はローマ帝国に恐怖を与え、 それまでの属州への苛烈な締め付けを見直させるに至った。 勝利こそできなかったが、ブーディカの決意と彼女に付いていった反乱軍は、解放まではできずとも自分たちと同じ境遇に喘ぐ同胞たちを救ったのである。 なお、ブーディカが反旗を翻した頃のローマ皇帝はネロだったりする。 一方スエトニウスは反乱鎮圧後も軍残党へ苛烈な粛清を加えようとしたため、一転して植民地解放政策に取り組んだネロによって任を解かれる憂き目にあっている。 その後ネロの死に伴って勃発したローマ内戦では第二皇帝オト配下の将軍として采配を振るうも、最終的には敗北。 一説にはこの敗北は意図したものであり第三皇帝ウィテッリウスに許されたと言われるが、以後の消息はわかっていない。 彼もまたブーディカともども、史実とFateに共通するネロの気分屋な性格の犠牲となったとも言える…。 但し、ネロとブーディカは史実では結局、一度たりとも面識はなかったとされている。 当時の縦割り社会や領土が広すぎた事が災いし、イケニ族の窮状やブーディカの抗議は何一つ彼(Fateでは彼女)の耳に届くことはなかったとされている。 反乱鎮圧後にブーディカの動機を知ったネロは激怒し、主犯であるカトゥスを含めた将校たちを激しく叱責・罷免したとの事である。 ローマ帝国最高権力者として責任を追求されて然るべきではあるが、ネロ自身には(少なくとも直接的な)落ち度はなかった事を付け加えておく。 歴史に「もしも」はあり得ないが、ネロとブーディカが直接対面できていれば、ブーディカが復讐者に堕ちることはなかったかもしれない…。 そして、ブーディカは死後、中世まで祖国といえるイギリスでもその名前を忘れ去られていたが、ルネサンス期に彼女の伝説を記した歴史書が発見されたことをきっかけに、 様々な芸術家が彼女の鮮烈な生涯を戯曲や詩にしたことで徐々に世間に知られ始め、 上記の通りビクトリア朝時代に、時の女王ヴィクトリアと同じ意味の名前を持つ女王として一気に知名度が上がる。 イギリス海軍の軍隊名に彼女に因んだ「Boadicea」の名前が採用されたり、彼女と愛娘二人を形どった銅像が造られたりし、 イギリス国民の間に「ブーディカ」の名前と伝説は広まることとなった。 死後1800年を経て、「勝利」の名を持つ女王の伝説は祖国に復活したのである。 ◆『Fate/Grand Order』におけるブーディカ きよひーらと同じく、シナリオクリア報酬で確実に入手できるサーヴァントの一人。クラスはライダーで、レアリティは☆3(R)。 襟元や肩、袖、そして足元は服やブーツで隠れているものの、胴体部分はビキニか下着かといった程度の布面積の服しか着ておらず、 へそ出しスタイルで尋常じゃねぇローライズを履き、胸元は谷間が丸見えという、挑発的とかいうレベルじゃない大胆な格好の、剣と盾を持った赤毛の美女。 もう一人の稼動初期ライダーといい勝負の痴女っぷりだが、霊基再臨を重ねることでスカートやコルセットを身に付けていき、最終的にはやや露出が目立つくらいの女性に。 第三段階では腰元まで伸びる長い赤髪になって頭には王冠を被り、女王らしい風格を備えるに至る。最終再臨では草原に腰掛けて優しい笑顔を向けてくれる。 見た目こそ20代後半くらいの女性だが、中身は晩年までの記憶を有しているためか、余裕のある落ち着いた性格で現界している。 好きなものは「空と大地と人の営み(そして美味しいゴハン)」という慈愛に満ちた女性で、サーヴァントとなった今でも夫や娘を愛し続けている。 マスターやマシュにも愛情をもって接しており、絆レベルがまだ上がっていない頃から「あたしでよければなんでもするよ」と言ってくれる。ん? 今なんでもするって その愛情は祖国を同じくする英霊たちにも向けられ、例えばブリテンを治めた騎士王等には、構いたがりの親戚のお姉ちゃんのようになるという。おば↑さん↓だと!? ふざけんじゃねえよお前、お姉さんだろォ!? 一方で、数少ない嫌いなものには「ローマ」を挙げており、「ローマだけは好きになれないな」と苦笑する。その生涯を思えば仕方ないだろう。 また、史実では苛烈な性格と伝わる彼女だが、Fateでは召喚した時から「ブーディカさんと気軽に呼んで」と言うほど気さくな性格の持ち主であり、 経産婦ならではの余裕とノリの良さでピクニックに誘ってきたり、膝枕してくれようとしたり、息を切らしていてもバカ2人の「くっ、殺せ!」小芝居に付き合ってくれる。 一方で「女性」として見られることには慣れていないようで、 バレンタインでは「あはは……困ったな、そーゆーのは予想してなかったかも」と照れ笑いしたり、 マスターからの「優しいお姉さん」という認識に合う振る舞いをしようとして悩んだりと、可愛らしい一面も見せてくれる。 なんとなく会話集めにブーディカをお気に入りにしたら彼女がマイルーム固定サーヴァントになってしまった、というマスターもいることだろう。 「お腹すいた? よーし、何か作ろっか!」 シナリオでは第二章「AD.0060 永続狂気帝国セプテム“薔薇の皇帝”」にて自軍サーヴァントとして登場。 皇帝ネロ率いるローマ帝国の将軍となり、連合ローマ帝国と戦っていた。 人当たりの良さはここでも発揮され、ネロどころか会話は出来ても意思疎通はできない筋肉とも普通に接していた。 年代こそ一緒だが、主人公たちが着いた頃には既にブーディカは死去しており、ネロとは違って死後間もない時代に召喚されたサーヴァントである。 ブーディカは現界当初、ローマやネロに復讐する絶好の機会と考えるも、蹂躙され、破壊されていくローマの都市や住民を目にして、復讐よりも彼らを守りたいという想いを強く持ち、 敵国であり、憎んでしかるべき国であるローマ帝国の民のため、皇帝ネロの側で剣を執ることを選んだという。 まさしく英霊というべき気概だが、当人は「復讐に囚われて蹂躙と虐殺を行ったロンディニウムの罪滅ぼしのつもり」と自己分析している。 ちなみにシナリオでのブーディカは第二段階のスカートやコルセットを身に付けた姿で登場していたため、 クリア報酬でもらった際に初めて第一段階の痴女めいた服装を目にして驚いたマスターも。 ゲーム中の性能はHP寄りのステータスを持ち、宝具も防御タイプという耐久型のサーヴァント。 しかし、スキルが「女神への誓い」(自身に「ローマ」特攻状態を付与)、「戦闘続行」(自身にガッツ状態付与)と、 マシュやレオニダスらと違って自力で無敵やターゲット集中などができないため、 パーティの盾とするには心もとないサーヴァントであり、少し使いにくい。盾になってもらうなら概念礼装などでのフォローは必須。 彼女の特徴ともいえる「女神への誓い」も、正直「ローマ」を持つエネミーやサーヴァントはそこまで多くないため、汎用性は低い。 敵で出てくるとめんどくさいことに定評が有るカリギュラに強い、というのは魅力かもしれないが。 最終再臨後に追加される強化クエストは2022年現在最多の4つ(ただし一つは初期勢によくあるスキル追加)。 まず1つ目のクリアでパーティ全員のArtsカードを強化する「アンドラスタの加護」を習得。 自身の強化はもちろん、ジャンヌなどの耐久型でArts属性の宝具を持つサーヴァントとの相性がさらに良くなり、使い勝手は向上したといえる。 2つ目のクリアで宝具に【3ターン味方全体の攻撃力アップ(OCで効果上昇)】が追加、火力サポートも可能になった。 しかし、ここでもマシュの「いまは遥か理想の城」と効果が被るのが難点。 一応マシュ+ブーディカ+αで低レア低コスト耐久パを作る分には更に相性が良くはなっている。 3つ目のクリアで「女神の誓い B」が「勝利の女王 A」に変更。 ローマ特攻が味方全員にかかるようになり、最大50%のクリティカル威力アップ(3ターン)が追加。 自身が星を吸いやすいというサポーターとしての欠点改善にはなっていないが、全体クリティカルバフは貴重。 特攻も倍率は高いままなので、今後ローマ特性エネミーが増えればあるいは、といった所。ビーストフラグ立ってるネロとか …と思いきや、期間限定で実装された双子座のサガロムルス・クィリヌスの宝具にまさかの「ローマ」特性を付与する効果が与えられ、 彼と組ませることで、誰に対しても「勝利の女王」の特攻を乗せることが可能となった。「汝は竜」とか「おまんも人」並に理不尽な言いがかりである。 クリティカル威力アップも絡むため、スキルひとつで凄まじい火力を生み出す事が可能となった。 怨敵であるロムルス・クィリヌスとの相性が抜群とは皮肉もいいところであるが 4つ目のクリアで「戦闘続行:A」が「戦場の糧:A+」に変更。 最大HPアップ(1000~2000)が追加された上で任意の味方へ付与出来るようになりCTが-1される。 取り回しが良くなっただけでなく、今なお貴重な他人へのガッツ付与という事で相性の良いサーヴァントが増えるようになった。 一時期は所有スキルの全ての使いどころが限定的すぎる上にステータスも貧弱だったため、ライダーどころか全サーヴァント中でも最弱と言わざるを得なかったが、 順当に強化が進んだ現在ではアーツをメインとした耐久パーティーまたはクィリヌスを軸にした編成ならば充分に選択肢に入る性能になったと言える。 ◆関連人物 皇帝ネロ 「あいつのことは……。叶うなら、あんたたちに頼みたいのよ」「行け! この、馬鹿皇帝! いいから、あんたの世界ってのを守ってみせなよ」 シナリオで共闘した因縁のローマ皇帝。 ブーディカの娘たちの領土や財産が狙われた要因の一つは彼女の浪費癖ではないかと囁かれている。(*5) ローマ自体への憎しみは未だ消えておらず、主人公たちに戦う理由を尋ねられた時も「皇帝(ネロ)のためでなく、傷付けられる市民のために戦う」ことを強調している。 が、ネロ個人の性格は嫌いではないため、むしろ彼女を気遣う場面もあるなど、現在では年の離れた友人として接している。(*6) 上記の通り、史実ではこの二人は直接の面識はなかったとされているが、現界してようやく対面が叶った際にネロ本人から謝罪を受けたものと思われる。 この時彼女の人となりを見て、彼女を気に入ったのも共闘した要因なのかもしれない。 余談だが、この二人はパーティーで組ませてもかなりのベストパートナーである。 スパルタクス 「うわあ、珍しいこともあるんだぁ。スパルタクスが誰かを見て喜ぶなんて、滅多にない」「あ、ううん、訂正。他人を見て喜んでるのに襲い掛からないなんて、滅多にないわ」 同じくシナリオで共闘した、自身と同じく権力に抗う反乱を起こしたことで有名な英霊。 コミュ力お化けなブーディカをもってしても意思疎通は出来ていないのだが、なんとなく言いたいことはわかるのか、親しげに接している。 ちなみに彼の没年は紀元前71年のため、ローマ帝国時代とはいえネロ、ブーディカらとは100年以上の差がある。 プラスタグス王 「あたしの旦那は最高の旦那さん。世界がひっくり返っても裏切らないから」 史実におけるブーディカの夫。サーヴァントとしてこの先登場するかは不明だが、ブーディカは彼と愛娘2人に、今でも愛を捧げている。 史実においては雷鳴に驚いた暴れ馬からブーディカを庇って死亡したとされているが、ゲームでのブーディカのセリフによれば「殺された」という事で、どうやら暗殺であったらしい。 娘たち(名前は不明) 「実際のとこ、女王ってのはガラじゃなかったんだよね。でも旦那が王で、殺されて…その後を継ぐ子も居なかったから、ってだけ」 ブーディカの娘たち。 本編中ではあまり語られていないが、ブーディカの性格(空の境界イベントで見せた面も含めて)を考えると、大事にされていたのは疑いの余地が無い。 本来、彼女たちが婿を取って夫に王位を継がせる予定だったのだが、辱めを受けた。未亡人母娘姉妹丼とかレベル高ぇなローマ 注意:近年「エスィルトとネッサンという名前だった。死に方はこうこうだった」とまことしやかに日本のネット上で語られているが、これはサトクリフの小説「闇の女王に捧げる歌」の設定にすぎない。 ブーディカの記述の原典であるタキトゥスもカッシウス・ディオも娘たちの名前については伝えていない。 二次創作などをする時には充分注意されたし。 マシュ・キリエライト 「あたしには、あんたは妹みたいなもんだ。あんたたちは、かな」「こんなに可愛いんだから、花嫁修業はやっておかないとね!」 生真面目で初心なマシュの言動はブーディカの心の琴線に触れるのか、初対面からハグしたり料理を教えたりと親戚のお姉さんのように可愛がっている。 また、マシュと融合している英霊の正体にも心当たりがある模様。 宝具の効果が被っているため役割面で競合する……と思いきや「能力バフは重ねるもの」なゲームシステム上、 むしろ組み合わせることで高レベルの耐久パーティー(どちらも宝具強化済みなら攻撃面も及第点以上)が組めてとても相性が良い。 主人公 「君みたいなコ、嫌いじゃない。…あー、いや、違う違う。こういうことはちゃんと言っとかないと、あとで後悔するもんね」「大好き。君のコト、マスターとしても人間としても、好きだよ。あたし」 マスター。シナリオでは「初心な子」と評しており、マシュ同様心の琴線に触れるものがあったのか、初対面から好意的に接する。 マイルームではこちらの身を気遣ってくれたり、手料理を振舞ってくれようとしたりと、世話好きなお姉さんかお母さんかといった接し方をしてくる。 絆クエストでは彼(彼女)を膝枕していい子いい子したいという望みを邪魔したエネミーに怒りを爆発させた。 円卓の騎士達 「円卓の子たちはね……あたしにとっては弟みたいに見えるんだ。だから甘やかしたくなるんだよね。皆可愛いじゃない?」 ブリテンと縁のある後輩英雄達。自分には出来なかった「ローマからの独立・勝利」を一時とはいえ成し遂げた事もあり、先述の通り何かと構いたがっている。 特にそんな円卓の騎士たちを纏め、ブリテンを守護した騎士王に対しては、 「頑張った、よく戦ってくれたね。わかるよ。諸侯をまとめるの、大変だったでしょう? おいで、よしよししたげる」とその偉業と苦悩に理解を示し、慰めている。お姉さんじゃなくてお母さんだコレ またガレスちゃんには「あー、もう、ウチの子にしたい! ぎゅーっとしたげる! ほら、ぎゅーっ!」と娘にする気満々。 エミヤ、タマモキャット 「あ、エミヤ! いいトコに! 一緒に地下行かない? 今夜の食材、見繕おうと思って」 「キャットだ! あのさぁ、前言ってたケーキなんだけど……ふんふん……なるほどなるほど……オーブンの……あー、そういうことね! ありがとう! ホント、キャットは頼りになるわぁ」 カルデアキッチン仲間。日頃から調理技術やレシピについて情報交換をし合っている模様。 エミヤとは(理由こそ異なれど)騎士王ことアルトリアを放っておけない点で、キャットとは良妻属性でそれぞれ繋がりがある。ついでに言うとキャットとは中の人が同じである ロムルス(ロムルス=クィリヌス) 「あのね、神祖さんだか神様だか知らないけど。あたしの、ことを、ローマって、言うのは、やめて。わかった?」 憎きローマの象徴、最大の怨敵。彼(等)の前では怨念を抑えきれずにいる。 クィリヌスの方からは「その怒りこそ私の罪だ。勝利の女王よ」と評しその怒りも受け入れられており、 幕間では一戦交えた後ブーディカから「異聞帯との戦いが全て終わったら改めてその首を取りに行く(意訳)」と宣言され了承した。 ゲーム的には前述の通り相性抜群 ◆余談 イラストではさほど長身に見えないが、実は身長はあのメデューサをも超える長身で、それでいて出るところは出ているモデル体型。それであの顔、性格で未亡人で経産婦…色々悩ましいお方である。モーション改修に伴いグラフィックが書き直された事で等身が上がり、立ち絵ではより綺麗さが際立つようになった。 絆クエスト「ある日、森で……」では、マスターやマシュとの一時を邪魔したエネミーに「絶対、負けない!」というある意味定番の敗北フラグを見事に立ててしまう。結局勝利はするものの、その見事なフラグ建築に心を奮わされたバカ2人+1匹に「くっ、殺せ!」寸劇に付き合わされる羽目に。 シナリオや絆クエスト等では優しく気の良いお姉さんだが、それだけに、そんな彼女を修羅へと変貌させたローマ帝国への憎しみがどれほどのものかを考えると空恐ろしくなる。実際、小川マンションに囚われた際はその片鱗を覗かせており、バーサーカーやアヴェンジャーといったクラスで復讐に囚われた時の彼女が召喚されるのではと考えるファンも。(ちなみにこのバトルのブーディカはバーサーカークラスである) 地元ではちょくちょく彼女の幽霊が目撃されているらしい。晩年の彼女の戦いの苛烈ぶりは有名なため、日本でいう平将門的な扱いをされることもあるとか。 母親っぽい接し方ということでロリおかんやら好きになった相手のママに強制的になる人やらと一緒に彼女にもバブみを感じるマスターが多い。二人が変人すぎてまともなブーディカさんがむしろ少数派みたいに見えてしまう不思議。 追記・修正っと。ふふ、気にしないでいいよ。項目の編集は割と好きなの。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アヴェンジャーで呼んだらヤバそうだよね -- 名無しさん (2016-07-21 23 18 11) ↑実際、らっきょイベでその片鱗は見せていたしね。イギリスでは日本で言う道真公や将門公みたいな御方でもあるし。オルタ化したら間違い無くおっかない方。 -- 名無しさん (2016-07-21 23 42 44) ライダー版は母性溢れる側面なだけで、より有名な復讐者としたの側面が出れば星5のバサカかアヴェになるんだろうな -- 名無しさん (2016-07-22 00 28 05) 「女性に財産の継承権はない」 型月世界だとよりによってネロちゃまが皇帝なので変な感じに -- 名無しさん (2016-07-22 09 26 06) 緑鬼の全体攻撃でバタバタ倒れていく中でマシュとブーディカだけ残ってたのは最近の驚き。 -- 名無しさん (2016-07-22 09 34 08) 彼女がアヴェになった場合、自分ひとりで暴走するんじゃなく、復讐の同志を募って集結させるスキルを持ちそうだ。 -- 名無しさん (2016-07-22 10 53 52) ↑4別に星は関係ないと思うが… -- 名無しさん (2016-07-22 11 40 43) 頼光とはイラストだと10cmぐらい違いそうなのに実際は1cmしか差がないのか -- 名無しさん (2016-07-22 12 02 51) ↑5 ネロママが一時ほぼ実権握ってたような国だから、結局はやり方次第だったんじゃないかな。「ローマ市民」と「その他」レベルで権利の扱いが違った時代だし -- 名無しさん (2016-07-22 15 51 09) 地味 -- 名無しさん (2016-07-22 16 16 45) 狂か讐で呼んだらローマ特攻串刺し炎上宝具になるのかね… -- 名無しさん (2016-07-22 16 51 41) ライダー版は母親というか素のブーディカなんだろうけど。英霊召喚なら普通は狂、復讐者版がデフォルトの人だよなあ。 -- 名無しさん (2016-07-22 17 14 08) 多分バーサーカー、アヴェンジャーで真価を発揮する人。その時はネロちゃまも悪堕ちしてそうなんだよな… -- 名無しさん (2016-07-22 18 28 13) 土下座して頼めば、情けの筆おろししてくれる可能性がありそうな、そんなことはなさそうな...... -- 名無しさん (2016-07-22 18 32 49) おかーさんに派手さはいらん いつでもいてくれることに感謝するみそ汁のような存在感よ -- 名無しさん (2016-07-22 19 46 49) ↑2ブーディカさんはガチ説教するタイプだろう。旦那一番なんだし -- 名無しさん (2016-07-22 20 15 59) 絶対アヴェンジャー適性あるよな -- 名無しさん (2016-07-23 07 15 17) 個人的にはブーディカさんの別クラスはアヴェンジャーよりもバーサーカーだと思う。具体的には『ローマに関係するものを問答無用で破壊する』事に思考を固定された状態で狂ってる感じ。 -- 名無しさん (2016-07-23 18 21 26) 要はスパさんと似たような状態になる可能性が? -- 名無しさん (2016-07-23 18 34 59) そのタイプだとfakeのバーサーカーエジソン?みたいなタイプね -- 名無しさん (2016-07-23 18 53 30) ネロとは現界するまでお互い面識がなかったんだろうな。それで実際にネロの人となりを知って気に入ったというのも、味方に回った要因の一つなのかもしれない。 -- 名無しさん (2016-07-23 22 28 31) ネロもマザーハーロット版で登場が確定してるし、ローマスレイヤー版のブーディカさんの実装にも期待してる -- 名無しさん (2016-07-24 00 11 19) ブーさんいいよね -- 名無しさん (2016-07-24 15 48 52) ローマスレイヤーVS伝説を再現された狂える皇帝ネロ…うへぇ… -- 名無しさん (2016-07-25 02 42 21) ↑アベンジャーブーディカVSネロオルタか -- 名無しさん (2016-07-25 02 58 18) ブーディカさんにスエトニウスさんについてどう思ってるか聞いてみたい -- 名無しさん (2016-07-26 12 35 55) 本気で命賭けるくらい惚れたぐだ夫が現れたらどうするんだろうか -- 名無しさん (2016-08-14 20 12 31) 史実ではネロはブーディカの事を後に知った際マジギレしてカトゥスやブーディカらの凌辱に関わった将校を厳しく叱責したとの事。本当に生きている間に出会えていれば… -- 名無しさん (2016-08-16 00 33 33) ↑そりゃローマって俗州を懐柔して版図広げて来たから、恨み骨髄まで搾取虐待して崩壊を招くのは愚策中の愚策だしね -- 名無しさん (2016-08-16 01 18 54) リアル嫁に欲しいという声が多い女子鯖。大いに同意。 -- 名無しさん (2016-09-04 20 47 57) 都市3つを滅ぼした反乱軍を召喚する -- 名無しさん (2016-09-04 21 03 00) ↑ツヅキ 召喚する能力や宝具がないのは彼女に国を治めるカリスマ系列のスキルがなかったからだろうか? -- 名無しさん (2016-09-04 21 05 08) 彼女を見ていると、騎乗位が上手そうだな......という、邪な考えが時折頭を過ぎる。 -- 名無しさん (2016-09-07 17 54 53) 身近にこんな頼れるお姉さんいてほしいぜ -- 名無しさん (2016-09-11 22 08 53) マテリアルで、三段階目見たけど良い・・・・・・ -- 名無しさん (2016-09-19 00 42 04) ほんとに強さ的にはバーサーカーやアヴェンジャーで真価を発揮する人なんだろうけど、本人はイヤなんだろうな…。復讐で犯してしまった悪行を反省・後悔しているし…ネロを恨む事はお門違いだとちゃんと認識はしているようだし -- 名無しさん (2016-09-19 07 03 20) ↑5そもそも鯖召喚系宝具自体が相当特殊で超レアで(そしてその割に対して強くない)からなぁ。 ↑そこはまあこの人に限った話じゃない。正当なクラスで召喚されたら復讐者である事を恥じ、そうでないクラスで召喚されたら復讐者である事に生きる、それがサーヴァント。 -- 名無しさん (2016-10-31 19 41 13) 最終章で思ってたことを言い合えてよかったよ… -- 名無しさん (2017-01-11 05 26 02) ↑2ちゃうんや、対して強くないわけやないんや……相手が悪いだけなんや……。無限の剣を持った所で究極の一を持った 相手には対抗出来ないような相性ゲーなんや -- 名無しさん (2017-01-11 08 29 16) 史実でもこの人凌辱されてたっけ。なんか昔きのこがかわいそうかわいそうする為だけに凌辱設定つけてたしその系統か -- 名無しさん (2017-04-16 08 28 23) 普段の気さくさが霞むくらいに重い設定のお姉さん -- 名無しさん (2017-04-16 09 01 14) まさかのがんばれスタンプ… -- 名無しさん (2017-05-30 17 21 41) ↑×2 いやあ、空の境界コラボは強敵でしたね。 -- 名無しさん (2017-05-30 17 41 32) まあどっちかっつうとライダー時のほうがオルタ(反転)で本来は復習に狂った姿が通常の英霊、というか多くの人々の思い描く姿なんだろうな。 -- 名無しさん (2017-07-04 11 47 53) ジェロニモさんとかと似たようなタイプよね 本来は狂か讐のほうがそれらしい -- 名無しさん (2017-07-19 13 31 46) この人とコアトルさんはライダー時だと綺麗なお姉さんって感じだけど別側面で召喚された場合を考えると何とも言えない気持ちになる -- 名無しさん (2017-07-19 14 18 08) 本人わかってないから別にくっ殺に付き合ってくれてるわけではないんだよなあ…まあ意味わかってても付き合ってくれそうではあるけど -- 名無しさん (2017-07-19 15 37 27) 2周年記念の英霊正装最高かよ・・・ -- 名無しさん (2017-08-02 01 16 45) 漫画版でオルタ化したの出てきたなキャスニキに瞬殺されたけど -- 名無しさん (2018-02-14 15 37 35) 1部最終章で言うこと言えてスッキリしたおかげか、ネロ祭り見てわかるけど、アイツ→ネロ公と分かりやすいレベルで軟化してるんだよね -- 名無しさん (2018-02-14 20 01 19) ハンニバル「ローマの属州は勝っても勝ってもこっちについてくれなかったのに、200年も経つと変わるもんですねぇ」 -- 名無しさん (2018-07-07 23 25 59) 敵全体にローマ特性が付与できる鯖が登場したが、それがよりにもよってローマ建国の神祖ロムルスという皮肉よ… -- 名無しさん (2020-04-19 14 43 35) 対国・文化のローマ特効より対個人のアーサー特効の方が対象者が多いFGO -- 名無しさん (2020-09-05 18 35 49) ローマへの憎しみが強くなりすぎちゃったのかローマ特効を他人にも付与できるようになってしまっている現状 -- 名無しさん (2020-09-07 04 23 30) ゼノビアさんと気が合うかもしれない、あっちは生き残ってローマ貴族と再婚したけど。 -- 名無しさん (2021-12-15 08 47 56) ↑今年の塔イベとか見るに実際仲は良いみたい。あと史実はともかく鯖としてのゼノビアは再婚していない(orする前の時期な)模様 -- 名無しさん (2023-10-07 00 12 07) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32716.html
登録日:2015/09/05 Sat 13 06 41 更新日:2024/05/18 Sat 20 53 06NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 15年夏アニメ 16年冬アニメ A-1_Pictures Arcadia Daisuke Izuka web小説 アニメ アルファポリス ゲート コラボポスター パチスロ化 ワーナー・ブラザース 地獄の黙示録 地球なめんなファンタジー 小説 怪獣自衛隊 戦国自衛隊 日本国召喚 柳内たくみ 現代兵器万歳 稀に鬱展開あり 竿尾悟 自衛隊 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 豪華声優陣 魔法少女特殊戦あすか 黒獅子 怪獣映画では負け役の自衛隊も、剣と魔法のファンタジー軍団相手なら負けはしない。 でもドラゴンの相手はちょっときつい。 『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』は、柳内たくみによる日本のファンタジー小説。 イラストはDaisuke Izuka(単行本版)、黒獅子(文庫版)、竿尾悟(コミカライズ版)がそれぞれ担当。 単行本:全10巻(本編5巻+外伝5巻) 文庫本:全20巻(本編10巻+外伝10巻) コミカライズ版:既刊23巻(2023年6月時点) 本編は 1.接触編 2.炎龍編 3.動乱編 4.総撃編 5.冥門編の全5編。 柳内氏が「とどく=たくさん」名義で『自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』として投稿小説サイト「Arcadia」で連載されたのち、アルファポリスから単行本化された。 書籍版ではweb版に比べて政治批判などの要素が抑えられているほか、ストーリーもだいぶ変更されており、web版で悲劇的な結末を迎えたキャラクターの多くが救済されている。 東京の銀座に出現した「門(ゲート)」により日本とつながった中世ヨーロッパ風ファンタジーな異世界「特地」を舞台に、 特地の軍隊や盗賊、あるいはドラゴンなどの怪物を相手にした自衛隊による戦闘シーン、 筋金入りのオタクでぐうたら自衛官、伊丹耀司を主人公に、 テュカ、レレイ、ロゥリィをはじめとした複数の女性キャラと伊丹らが織りなすハーレム系ドタバタ劇、 日本以外の国の思惑と暗躍や、特地の覇権国家で日本侵略に失敗した「帝国」を相手に見返りと引き出そうとする日本と、 和平交渉を少しでも優位に収めようとする帝国との外交劇など、 様々なテーマや要素のもと、技術力や慣習の異なる特地と日本の交流や駆け引きを描いたファンタジー小説。 戦闘シーンもあるが、この物語の一番の主軸となっているのは政治的な駆け引きや文化の異なる特地と日本の異世界交流の要素である。 そういう意味ではまおゆうやログ・ホライズンなんかとも近いものがあるかもしれない。 とはいえ、序盤に展開された「中世レベルの相手を現代の武力で一掃する」というシーンが強烈すぎたためか、 この作品のヒット以降、現代の技術や知識を異世界に持ち込んで無双するというフォロワーが雨後の筍のごとく急増し、「異世界モノ」なるジャンルが築かれるに至っている。 作者の柳内氏は自衛隊に所属していたことがあり、 その時の経験も参考にされているほか、一部の登場人物はその時知り合った人達がモデルになっている。 2011年7月から竿尾悟の作画によるコミカライズがアルファポリス公式Web漫画にて連載開始、現在も毎月末に更新されている。 1~3話と単行本に収録されていない最新話のみ無料で閲覧可能。 作画担当の竿尾悟は代表作の「迷彩君」「コンビニDMZ」で発揮したギャグと緻密なミリタリー描写が融合した漫画を得意とするだけあり、圧巻かつ克明な戦闘描写やミリタリー描写を存分に発揮したコミカライズ版となっている。 2015年7月より『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』のタイトルでアニメ化。 制作はA-1 Pictures。監督は『ラブライブ!』の監督を務めた京極尚彦。 自衛隊が取材協力などしているほか、自衛隊のコラボ企画なども行われている。 分割2クールで全24話。 「炎龍編」(第2クール)は2016年1月より放送されたが、講和派を救出するところ(原作3巻)までで終わっており、 帝国との講和や、つながった世界の謎といった話題は残されたままとなっている。 2017年には海上自衛隊が活躍するSeason2の連載が開始された。1期は海自の出番なかったもんね…。 ◇ストーリー 20××年、白昼の東京銀座に突如「異世界への門(ゲート)」が現れた。 「門」からなだれ込んできた「異世界」の軍勢と怪異達。 日本陸上自衛隊はただちにこれを撃退し、門の向こう側『特地』へと足を踏み入れた。 第三偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、異世界帝国軍の攻勢を交わしながら、地形や政体の調査に尽力する。 しかしあるとき、巨大な炎龍に襲われる村人たちを助けたことで、美少女エルフや天才魔導師、黒ゴス亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになる 一方で、『特地』に眠る資源や未知の遺伝子、そして『特地』そのもの巡りアメリカ・中国・ロシアの暗躍が始まる。 『特地』最大の国家である帝国も、日本との戦いをきっかけに大きな動乱の時を迎えようとしていた。 はたして伊丹は任務を果たし、またのんびりイベント参加ができるようになるのか? かつてないスケールの超エンタメファンタジーが、今、幕を開けた! ◇主要登場人物 ◇自衛隊 ◆伊丹耀司 声 – 諏訪部順一 主人公。 33歳。自衛隊二等陸尉、元第3偵察部隊隊長→現特地資源状況調査担当。 中学時代から筋金入りのオタクで怠け者。 「しゃかりきになって会社巡りをするのが嫌だ」という理由で自衛隊の入隊試験を受け、自衛隊員となった。なっちゃった。 そんな彼の性根を叩き直そうとした上司にレンジャー訓練に放り込まれたり、特殊作戦群に送り込まれたりもしたが、 結局彼はうまいことさぼったり、特殊作戦群にオタク趣味を布教したりしただけで、あまり変わらなかった。 しかし、このおかげで肩書はなかなかすごいことになった。 モットーは「喰う寝る遊ぶ、その合間にほんのちょっと人生」。どこのUMRだ。 一方で、困っている人は助ける等人柄そのものは良い。 銀座事件で非番中ながら(コミケが中止にならないためにという理由で)奮闘し、一般市民を皇居に誘導して避難させるという作戦をとっさに立案、 さらに指揮系統を失って混乱している警官隊に指示を出して立て直し、結果、数千人の命を救った。 その功績から「二重橋の英雄」と呼ばれ、三等陸尉から昇進し二等陸尉となった。なっちゃった。 その後、特別地域派遣部隊・第三偵察隊隊長に任命され、現地住民との友好関係を結ぶという目的で特地へと赴くこととなった。 平時の勤務態度はお世辞にも良いとは言い難いが、 自分を養ってくれている国や自衛隊に対する恩や義理は感じており、特地では真面目に任務に勤めている。 銀座事件での行動のように、とっさの状況判断能力に優れているほか頭の回転も速く、現場指揮官としての能力はかなり高い。 また、怠け気味だったとはいえ厳しい訓練を経ているため戦闘能力も高く、軍人としては優秀な方に入る。 その他の特技として危機察知能力が非常に高く、逃げ足が速い。特戦群の精鋭がガチで探しても見つからない辺り筋金入りである。 実はバツイチだが、結婚した理由と相手がアレなため、童貞捨てているかはかなり怪しい。 ホモ疑惑を掛けられた際に「コンバットプロープン(実戦証明済み)」と自称してはいるが… ちなみに、彼が持ち込んだおそらくコスプレ写真集の本が栗林のミスで流出し、有料閲覧の聖典としてあずかり知らぬところで有名となっている。 結果、帝国ではアニメの格好が流行るようになり、外交官が頭を抱えていた。 万事お気楽な男だが、実はDVに耐えかねた母親が父親を殺害、その後遺症で精神に異常をきたして焼身自殺を試みるも死にきれず、現在も病床にあるというなかなかにハードな家庭環境。 ◆倉田武雄 声 – 石川界人 第3偵察隊所属。21歳→22歳。 伊丹の後輩で三等陸曹。北海道の駐屯地出身で、高い運転技術を買われて特地へと派遣され、高機動車の運転を担当する。 伊丹とはオタク仲間。ケモナー属性持ちで猫耳萌。 フォルマル伯爵家のキャットピープルのメイド・ペルシアに好意を抱いている。 コミカライズ版巻末の四コママンガは必ず倉田とペルシアの「猫あるある」ネタで〆られている。 ◆栗林志乃 声 – 内田真礼 第3偵察隊所属。24歳。女性。二等陸曹。 格闘徽章持ちで戦闘能力が非常に高く、ロゥリィの戦闘に合わせてコンビネーションを発揮したり、 モンスター相手に単身で渡り合ったりしている。本当に人間か?(と言うか彼女が暴れた痕跡がロゥリィのそれと勘違いされたことすらある) 身長が自衛隊合格基準の150cm未満だが、色々誤魔化して入隊した。 胸は、主要な女性キャラ全員から羨ましがられるほど形の良い爆乳だが、上記の理由から本当は筋肉なんじゃないかと疑われている。 高校時代には空手部と新体操部に所属(掛け持ち)。局アナの妹がいる。 伊丹とは仲が悪いわけではないが、学生時代の経験ゆえにオタク嫌いで、彼のオタク趣味には快く思っていない。 そのため、伊丹が自分の憧れであるレンジャー持ちで特戦出身であることを知ったときは絶望した。 結婚願望が強いが、デートの最後に道場での「お突き合い」を所望し相手を尽く叩きのめしてしまったために彼氏無し。 ◆柳田明 声 - 遊佐浩二 特地で幕僚を務める自衛官。二等陸尉。 防衛大出身のエリートで、何かと嫌味な態度が目につく人物。 国益重視の観点からヤオの依頼を受けるよう伊丹に口を挟んだりと自衛隊内の嫌われ役を買って出ている節があり、 行くと決めた伊丹を全力で支援し、立場の悪化を最小限にしようと配慮を重ねるなど決して冷血&嫌味なだけではない。 (相手が貧乏くじを引かないようにした結果、自分が貧乏くじを引くタイプの苦労人ともいえる) 物語の途中で紀子を守るため、テューレの姦計に引っかかったデリラと交戦した末に足に後遺症が生じる重傷を負うが、それと引き換えにデリラに骨盤損傷の重傷を負わせて紀子を守ることに成功した。(そしてデリラと何故か結ばれる) ◇日本政府関係者 ◆菅原浩治 声 – 興津和幸 帝国と交渉するために特地に派遣された外務省の外交官。 帝国の有力貴族に貢物を送りつつも日本の技術の高さを見せるなどのロビー活動を行っている。 外交官としての能力は非常に高いが、たまに熱くなることも。 特地で一緒に仕事をする伊丹とは比較的仲が良く、彼のことを評価している。 外交官として出席したパーティで出会ったシェリーに好意を持たれており、たびたび求愛されているが、本人にはその手の趣味はない。 ……はずだったのだが、ゾルザルのクーデターの際にシェリーのことを見捨てられず、これまでのキャリアを全て捨てる覚悟で彼女を助け、その口実のために彼女との婚約を公言した。 重ねて言うが、元来彼にはその手の趣味はなかった。たぶん、なかった。なかったっつってんだろ!また殴られてえのかー!! ◆北条重則 声 – 秋元羊介 本編開始時の日本国内閣総理大臣。銀座に開いた門の向こうの土地を「日本国のこれまで未発見だった地域」と解釈し、特地を日本領とすることを宣言した。 ◆本位慎三 声 – 樫井笙人 銀座事件後に内閣総理大臣に就任。直面した問題に対して真っ向から対処しない閣僚が悩みのタネで、寝床での口癖が「辞めてやる」という苦労人。 アメリカ政府から閣僚の不祥事を盾に特地からの賓客を引き渡すよう圧力をかけられ密約を結ぶも直後に総辞職してカードを無効化した策士。 ◆森田 声 - 掛川裕彦 本位の後を継いで総理大臣に就任。「自分自身を客観的に見ることが出来る」と自称しているが、周囲からは事なかれ主義で物事を深く考えようとしない姿勢を不安視されている。 特地への自衛隊の派遣の目的を当初から大幅に縮小し、中華人民共和国政府の術中に嵌って門の管理を国連安保理に一任しようとしたが、1人を除く全閣僚の辞職と嘉納の手によって失脚した。 ◆嘉納太郎 声 – 金尾哲夫 防衛大臣兼務特地問題対策大臣。 漫画好きで「閣下」のあだ名があり、伊丹とは古くからの友人。 現場の人間からの信頼も厚く、国益のために尽力。G8からの国連軍派遣要求(訳:「日本だけで特地の権益独占するなゴルァ」)を突っぱねた。 森田の失脚後、内閣総理大臣に就任した。 ◆駒門英世 声 – 桐本琢也 防衛省情報本部所属の職員。警視庁公安部から防衛省への出向組で、伊丹達の活動を縁の下で支えている。 ロゥリィ、テュカ、レレイの初来日時の護衛を務めたが、ロゥリィのハルバードをうっかり持ち上げてしまい腰を負傷。以後杖が手放せなくなっている。 アニメ版での容姿は「刑事コロンボ」を彷彿とさせる。 ◇民間人 ◆葵梨紗 声 - 南條愛乃 伊丹の元妻で同人作家。栗林曰く「伊丹と同類」と言われるほど筋金入りの腐女子。ビスクドールコレクターでもある。 幼馴染の伊丹に酔った勢いで「養って下さい。代わりに結婚してあげます」とプロポーズして成り行きで結婚。それをOKしちゃう伊丹もなかなかだ。 銀座事件をきっかけに自ら離婚を切り出し、以後友人以上の関係で付き合っており、関係は夫婦だった頃よりも良好とのこと。 離婚後はダメ人間化し、趣味に散財して光熱費や食費の支払いがままならなくなってちょくちょく伊丹から借金して凌いでいる。 一時的にピニャ殿下を住み込みのアシスタントに起用したり、米国のCIA工作員をネットの書き込み一つで翻弄させたりと大物。 ◆栗林菜々美 声 - 久保ユリカ 志乃の妹で在京テレビ局勤務のアナウンサー。ドジっ子で、同期にやや遅れを取っている。 だが、伊丹以下特地の御一行様が特地に戻る時にたまたま銀座に仕事で来ていたことから生中継のレポーターを務めることに。この時姉とばったり出くわしたが、志乃の爆弾発言によって華々しい道は閉ざされてしまった。 ◆古村崎哲朗 声 - 佐久田脩 非常に無礼な男性ジャーナリスト。本人曰く自由に報道するため、何事も否定的に報道するとしているが、やっていることはぶっちゃけマスゴミ。 何事も否定的とは言っているが、自社、スポンサー、広告代理店に対しては口を噤むし、政府に対して反抗の意思を示す人達や団体に対しては批判などしていない。 一応栗林菜々美には自身がどうしようもない人間であると自覚した上で助言を与えるなど一定の配慮を示している。 余談だが、声の人は昔三次元で広義の「異世界人」とも言える地球に来た宇宙人のヒーローを演じていた。 ◆望月紀子 声 - 山村響 銀座事件よりも前に帝国へと拉致されていた女性。拉致後はゾルザルの奴隷として働かされており、帝都を襲った大地震の際に伊丹たちに助けられた。 家族は銀座事件の時に死亡、恋人も帝国へ拉致されていたが鉱山の落盤事故で死亡、実家は漏電火災で全焼し天涯孤独の身となり、一度は自殺を考えるほど深く絶望するものの柳田によって助けられた。 ◇外国政府関係者 ◆ディレル 声 - 星野充昭 アメリカ合衆国大統領。支持率発揚を目的に特地の資源や利益を狙って日本へちょっかいを掛ける。ただ面倒事は全部日本に押し付ける傲慢な性格の持ち主。 ◆董徳愁 声 - 楠見尚己 中華人民共和国主席。特地の資源・利益を狙って日本へちょっかいを掛ける。そのやり口はアメリカよりも直接的で、マスコミ首脳へのハニートラップ、間接的内政干渉、レレイの誘拐など手段は選ばない。 フィクションの中でもやってることは現実とほとんど変わらない。 ◆ジェガノフ 声 - なし 原作のみ登場。資源が豊富に埋蔵されていると推定される特地が自国の資源戦略に支障をきたすと考え、特地の存在を疎ましく思っている。 作者が存在を忘れたのか米中露共同の特地御一行誘拐作戦後は不気味なほど沈黙を守っている。 ◇特地民間人・神職 ◆テュカ・ルナ・マルソー 声 – 金元寿子 精霊種エルフ(ハイエルフ)の娘。金髪碧眼の美少女でスタイルの良いモデル体型。 見た目は10代だがハイエルフは永遠に近い寿命を持っており、実年齢は160歳を超えている。 コダ村に近い「コアンの森」の中のエルフの村で父親のホドリューと暮らしていたが、 村は炎龍に滅ぼされ、父親に井戸に放り込まれた彼女だけが生き残って伊丹たちに助けられる。 助けられた際に着替えとして渡された無地の白いTシャツとジーパンを着て以来、その姿がデフォになっている。 種族としての特質として弓が非常に得意なほか、精霊魔法にも長けている。 なお、元来エルフはその寿命に任せた自己努力おばけであり、師事などを含めて他人と関わるということが稀。 基本的に明るい性格だが、実は目の前で父親を炎龍に殺された事で精神を半ば病んでしまっており、父が生きているかのように振る舞い続けていたが、 伊丹達と共に炎龍を倒し、仇を討ったことで正気を取り戻した。 助けられて以来伊丹に好意を持っている(なお性癖そのものは自他共に認めるバイセクシャルで、伊丹が好きなのは確かだが、可愛い女の子も大好きである)。 敵を討って伊丹が父であるという幻想から抜け出しても彼を父と呼ぶのは、精神的ブレーキのため。 ◆ レレイ・ラ・レレーナ 声 – 東山奈央 コダ村に住むカトー老師のもとで魔法を学んでいた15歳の少女。 いわゆる普通のヒト種で、流浪の民「ルルド」の出身。 無表情でしゃべりに抑揚が無く、常に冷静な性格で感情を表出すことは少ないが、感情をむき出しにすることもある。 炎龍が現れたことでコダ村の人々と共に逃げている際に伊丹率いる第三偵察隊と遭遇。 暴走した馬に襲われたところを救われ、暴れ馬を瞬く間に制圧したことから自衛隊に興味を持ち、共に行動することを決めた。 天才的なまでに頭脳明晰で、日本語の読み書きを短期間でマスターして見せたことで通訳として重宝されるようになるなど、多くの方面から一目置かれている。そんな彼女をして、日本人の暗算普及率は特殊能力クラスらしい。 魔法にも非常に秀でており、地球の技術を研究・応用して魔法と組み合わせるような離れ業もやってのけている。 イタリカ防衛戦から三晩同じ寝所で就寝したこと(=「三日夜の習わし」:特地では婚姻したのと同義)により、伊丹に非常に懐くようになり、レレイ自身も自分を「伊丹の配偶者」と称している。そのため、伊丹の女性関係の話題が出ると、集中力を切らしたり凝視したりしている。 アニメではナレーションも担当。 ◆ロゥリィ・マーキュリー 声 – 種田梨沙、川澄綾子(パチスロ版) 死と断罪の神エムロイに仕える亜神(人の肉体を持ったまま、神としての力を得た存在)。エムロイの使徒とも呼ばれている。 見た目は10代前半だが不老不死で実際の年齢は961歳。ゴスロリに似た黒い神官服を常に身にまとっている。喪服ではない。 武器は大の男が持ち上げようとしてぎっくり腰になるほど重いハルバート。随一の戦闘能力を持ち、個人戦闘能力では作中最強クラス。 冥府の神ハーディに求愛されているが、本人は迷惑に思っており、その為ハーディの領分である地下が苦手。 ハーディの求愛を嫌がっているのは、同性(つまりハーディは女神)だから、というのが大きい。 戦と死と狂気を司る神の眷属としての特性か、大勢の人々が殺しあう戦場の近くに居ると、 エクスタシーにも似た血の興奮に駆られ、戦で発散しない限り際限なくその滾りに悶えることになる。 エムロイが望む魂をささげるため、盗賊などを襲撃して虐殺したりすることもある。そのため、敵対者としては非常に恐ろしがられる一方、その容姿からか熱狂的なファンクラブも存在している。 彼女も伊丹に好意を持っており、時折肉体関係を持とうとするも、彼女にかかっている呪いによってことごとく邪魔が入る。 一方、彼を自分の眷属としたことで、自身が神となり、伊丹が死亡すれば自動的に彼の魂が自分のもとに来るようになっているため、彼の女性関係に対しては余裕を見せている。 あと40年ほどで正式に神になる予定。 何を司る神になるかはロゥリィが選べるようで、テュカ達は「死」や「断罪」や「狂気」や「戦」を挙げていたが、本人は「愛」の神になろうと考えている模様。 その理由は、「誰かを愛すると言う精神状態がまともなわけがない」とのこと。 ◆ヤオ・ハー・デュッシ⇒ヤオ・ロゥ・デュッシ 声 – 日笠陽子 外見年齢30歳前後の美人ダークエルフ。ボンキュッボンな肉感的な体を革のボンデージ鎧で包んでいる。315歳。 婚約者を寝取られ、次の結婚相手は挙式直前に急死し、その葬式で言い寄ってきた男が事故死して、 自分が主宰を務めた宴会で一等賞を引き当ててしまうといった不幸キャラ。 ロウリィからもらった5円玉や伊丹からもらった50円玉を幸福のお守りとして大事にしている。 炎龍に居住地を襲われ、炎龍に手傷を負わせたという緑の人(自衛隊のこと)に炎龍退治を依頼しにやってきた。 しかし、居住地のあるシュワルツの森が国境を越えた向こうにあったことから新たな火種を生むことを恐れた自衛隊に断られてしまい、 何とか自衛隊を巻き込むためにテュカに彼女の父親が炎龍に殺されていることを明かし、伊丹達を炎龍退治に引き込んだ。 炎龍を倒した後は、所有物としてダークエルフ族から伊丹に献上された。 日本国憲法が適用されるアルヌスでは当然無効だが、ヤオ自身は伊丹に好意を持っており、性的なアプローチをしかけている。 冥府神ハーディの信徒として「ヤオ・ハー・デュッシ」を名のっていたが、そもそも炎龍を起こしたのがハーディ自身であり、さらに自分たちの犠牲を彼女がなんとも思っていない事を知ると、ハーディに三下り半をつきつけて棄教。 ロゥリィ最初の信徒となり、「ヤオ・ロゥ・デュッシ」に改名した。(特地住民のミドルネームは、現在信仰している神様の名前に由来する) なお、彼女のファンクラブ会員を差し置いて信徒となったため、恨みを買っている。 ◇特地貴族・政治家 ◆ピニャ・コ・ラーダ 声 – 戸松遥 「帝国」の第三皇女。19歳。 赤い髪を持つ美女。皇帝モルトの5番目の子供。 同世代の貴族の子女を集め、自前の騎士団である「薔薇騎士団」を結成している。 軍人・司令官として残酷な命令を出す事もいとわないが、根は年相応。 モルトに命じられてアルヌスへの偵察に行く途上、盗賊団に襲われたイタリカに赴き(ピニャは自衛隊に襲われたと勘違いした)、 紆余曲折を経て自衛隊と共に盗賊団相手に戦うこととなる。 結果的に盗賊団を撃退することには成功したが、それ以上に自国と自衛隊の間のお話にならないほどの戦力差を思い知り、 それ以降自衛隊や日本にガクブルしながらも和平を進める為の調整役を務める。 このように能力面は、権力志向が薄いという権力者としての欠点を十分補えるレベルで優秀である。 しかしその後も部下のボーゼスが伊丹を拉致ったあげくボコってしまったり、 長兄ゾルザルがやらかした大失態のせいで帝都の施設を空爆されたり、 更にモルトが毒を盛られた挙句それに便乗したゾルザルにクーデターを起こされて今までの努力をパーにされたりと苦労が絶えない。 このままだと胃に門(ゲート)が空きそう。 元々素養はあったが、お忍びで東京に行った際に見事に腐った。 ◆ゾルザル・エル・カエサル 声 – 小西克幸 皇帝モルトの第1子で、ピニャの腹違いの兄。帝国一の日本との主戦論者。 傲岸不遜で物事は自分の思い通りになるのが当然と考えており、そうならないと気が済まない傲慢な人物。 他人をいたぶる事に快感を覚えるサディストとしての一面も持っている。 銀座でさらってきた日本人女性(望月紀子)を奴隷にし、酷い扱いをしていたため、伊丹の命令を受けた栗林から半殺しの目に遭わされる。 実の所腕っぷしはともかく、それ以外の能力面に関しては無能もいいところで、「皇帝の反感を買わないように自分はバカな振りをしているだけだと自分に言い聞かせることで自分の失敗を認めず自尊心を保っているバカ」。 実は本人も心のどこかでそのことに気が付いているが、その心の闇をテューレに付け込まれ、自覚のないまま彼女の傀儡と化している。 本当は整った体格とは裏腹に自分に自信を持てない気弱な性格で、それを隠すために傲岸不遜な男を演じていたのをテューレに見透かされ、まんまと操られる格好となった。 一方で、自身に忠実な配下に対しては配慮を見せ、柔和な態度をとることもある。 特にテューレに対しては彼女に言い包められていることもあってか依存同然の状態で信頼しており、古田に対しても料理に妥協しない彼を篤く信頼している。 また、官僚機構の弱点に自力で気づいて部下にも適切かつ手短に説明するなどバカで無能な割に頭は回る方で、悪い部分を諫め補う者が腹心にいればという条件付きではあるが、当の彼に看破されるほどの権力亡者であるモルトと比較すると相当に最高権力者向きな人物でもある。 以前から次代の皇帝の座を狙い続けていたが、モルトが日本との講和を進め始めたことに反発しクーデターを実行する。 クーデターは成功に終わり、講和派を投獄・処刑し元老院を掌握、日本との戦争の道を進み始める。 アニメ版では、その態度や声優の声質が別作品の某AUOに似ていたため、一部視聴者からは「がっかりギル」と呼ばれた。 ◆テューレ 声 – 小清水亜美 ゾルザルの奴隷のヴォーリアバニーだが、ゾルザルの秘書も務めている。 もとはヴォーリアバニーの国の女王で国を滅ぼさない代償としてゾルザルの奴隷となった。 しかし、約束は反故にされ、国は滅亡し、同族からは国を売った裏切り者として恨まれている。 ゾルザルたちはその事実を隠しているつもりだが、当人はすでに気が付いており、帝国への復讐を誓っている。 謀計と人心の掌握術に非常に長けており、奴隷でありながら言葉巧みにゾルザルを陰から操っているほか、裏では複数の配下を従えている。 以前から帝国への復讐の機会をうかがっていたが、「日本」という帝国を滅ぼしてくれる絶好の相手が現れたことで帝国への復讐計画を推し進め始め、帝国と日本を全面戦争に突入させ、つぶし合わせることを企む。 そのために日本側へ刺客を放ったほか、皇帝モルトに毒を盛り、ゾルザルにクーデターを起こさせ、帝国を崩壊に追い込むべく計略を進める。 ゾルザルの奴隷となった経緯から手腕を疑問視する声は作中外から出ているが、奴隷に落ちた身の彼女個人によって帝国は泥沼の争いに誘導されたのは事実であり、上記の様に謀計と人心掌握に関しては間違いなく天才的。 ◆シェリー・テュエリ 声 – 日高里菜 穏健派の貴族・テュエリ家の令嬢。12歳。 パーティの席でネックレスをプレゼントされて以来、菅原に対して好意を抱いており、たびたび彼に求愛している。 ただ、これはテュエリ家を興隆させようと彼女の両親が吹き込んだものでもあった。 しかし、ゾルザルの起こしたクーデターの際に両親を失い、家は焼かれ、事実上の大使館としての役割を担っていた翡翠宮へと命からがら逃げ込み、菅原に助けられる。 12歳とは思えぬほど利発な少女で、知略に富み、もしかしたら魔法で若返ったり前世の記憶を持ったまま転生してきたりしたのではないかと菅原が疑うほど。 後に寝たきりとなったモルト直々の教育でその利発さがパワーアップすることとなった。 ◇用語 ◆『門』 突如出現した異世界への入り口。地球では銀座に、特地ではアルヌスの丘に出現した。 破壊する案も検討されたが、破壊した場合再び『門』が現れた際に、 銀座事件と同じ惨劇が発生してしまう危険性があった為、特地への調査と平和交渉が最優先とされ、残されている。 ……実は既に閉じていなければならない状態であり、『門』が開き続けている事が、後に恐るべき事態へと発展してゆく。 ◆特地 特別地域の略。『門』を介して地球とつながった異世界。 いわゆるヒトの他にエルフなど様々な種族が暮らしているファンタジーのような世界。魔法も存在するが使用できる人間の人数は少ない。 帝国を中心としていくつか国家が存在し、軍も保持しているが、 技術力は現実世界で言うところの中世レベルで、当たり前だが自衛隊に到底太刀打ちできるレベルではない。 「日本国内に出現した『門』で繋がっているから」という半ば強引な解釈の基、日本政府は自国領ということにしている。 地球の世界各国からは資源の眠るフロンティアと目されているが、アメリカの中東における手痛い経験などもあり、諸外国はおおっぴらには手を出していない。 ◆銀座事件 突如出現した『門』からゴブリンなどを含む特地の帝国兵が日本の銀座に攻め込んできた事件。物語の全ての始まり。 あまりにも予期せぬ事態に銀座を始め都市部は大混乱に陥り、多数の犠牲者が出た。 その後自衛隊が本格的に動き始め鎮圧、帝国兵の多くは自衛隊と警察の反撃の前に倒れ、帝国の侵攻は完全な失敗に終わっている。 帝国側の生存者も相当数が逮捕され(日本には捕虜の取り扱いに関する法律がないため、捕虜たちは銀座事件の「犯人一味」として扱われ普通の刑務所に入れられた)、自衛隊によって『門』のある特地のアルヌスの丘が占拠された。 ◆帝国 特地の覇権国家。 国名は持たず、政治体制は現実世界で言うところのローマ帝国に近い。 原作では「火山の噴火に巻き込まれかけた町が『門』によって転移してきた」と説明されており、ポンペイではないかと推測される。 昔から侵略戦争によって版図を広げてきており、『門』が出現した際には真っ先に出兵し、銀座事件を起こした。 混乱に乗じて一時は優位に立ったものの、そもそもの技術力が違いすぎるためあっという間に押し返され、失敗。 逆にアルヌスの丘を占拠され、存亡の危機に陥った。 ちなみに、今回の件における日本への賠償額は(紙幣というものがないため)国中の金を集めても足らないという国家滅亡級のもの。 日本にしても、地球で流通している量の3割に当たる金を出してこられても迷惑極まりないため、代わりに便宜を図ってもらうという形にしている。 ◆アルヌスの丘 特地側の『門』が出現した場所。 銀座事件の際に反撃に出た自衛隊によって駐屯地が築かれている。 その後、炎龍によって村を追われた人々を伊丹たちが救援したのをきっかけに難民キャンプが作られ、町と呼べるまでに発展した。 ちなみに、救出は無断だった(*1)こともあり、必要な書類作成は全部彼の担当に。 なお、難民キャンプから発展した町の運営はアルヌス共同生活組合が担当している。 雇用形態は日本準拠に過ぎないが、特地のそれと比べると異常なまでに良好な待遇であるため、亜人種の勤労者達は天国扱いしている節がある。 法律も日本の物がそのまま適用されるため、日本の法律に引っかかる物品(例:奴隷)などの売買はNG。 その後、銀座事件の賠償の一部として帝国から日本に割譲され、正式に日本領となった。 ◆炎龍 古代龍の一つ。名の通り、炎のブレスを放つ。メス。 龍の中でも上位種で、飛龍や翼龍などの他の龍とは比べ物にならないほどの力を持つ。人や亜人を捕食する。人間からはもはや天災扱いである。 その鱗はタングステン並の硬度を誇り、銃や機関銃では効果がなく、 対戦車ミサイルや砲撃でしかダメージを与えられず、空飛ぶ戦車とまで言われた正真正銘の怪物。しかも、初見のはずのパンツァーファウストを回避する(=未知の力に対して驕らない)という賢さまで持つ。 当然だが特地の既存の戦力、技術力では手がつけられず、対応策としては住処を捨てて逃げることしかない。そのため特地では天災として恐れられている。 テュカの住んでいたコアンの森を壊滅に追い込み、ダークエルフの住むシュワルツの森の集落を重点的に襲撃している。 追記・修正は特地からお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- キャラクターや作品に対しての誹謗中傷等を行った場合、IP規制等の措置がされる可能性がありますのでご了承下さい ▷ コメント欄 [部分編集] アニメのOPカッコよかったなあ -- 名無しさん (2015-11-08 00 44 49) この作品の日本の最大の敵は帝国ではなく地球側の列強。 -- 名無しさん (2016-01-09 18 28 27) おいおい、スガワラはロリコンだったのか・・・(困惑) -- 名無しさん (2016-01-10 00 56 21) 合法ですよ(棒) -- 名無しさん (2016-01-13 19 16 16) 2クール目は動乱編までやることが決定したわけだけど、どこまでやるんだろ? -- 名無しさん (2016-02-09 20 40 05) 続きもアニメ化してくれないかな -- 名無しさん (2016-05-04 15 39 59) 発想はいいけど内容はダメの典型的なヤツな気がする。個人的な意見だけど -- 名無しさん (2016-07-19 00 29 31) 俺はかなり好きだったし面白いと思ったよ。他のちゃんと見た人の評判も悪くなかったし -- 名無しさん (2016-07-19 21 53 51) ゴジラとかウルトラマンとかいった怪獣モノと、これがクロスした二次創作ってないのかな? -- 名無しさん (2016-09-22 22 55 14) ↑もうそれ「自衛隊vs異世界軍」が「ゴジラorウルトラマンvs異世界軍」になっちゃう…冒頭のやられ役発言が現実になっちゃう… -- 名無しさん (2017-04-29 21 18 18) 東宝自衛隊なら…! -- 名無しさん (2017-05-10 03 26 03) こう言う系を待ってたけどガチな内容の作品が読みたいな -- 名無しさん (2017-07-27 01 18 37) 今度は海上自衛隊の新作が始まってる件について -- 名無しさん (2017-09-02 01 09 58) ↑4ゲートの先にもう一つ大日本帝国行のゲートが・・・なら -- 名無しさん (2017-09-02 01 53 12) 警告無視のコメントを削除しました -- 名無しさん (2017-10-07 10 39 54) 主人公のCVが諏訪部さんと聞いてアニメから見てみようと思うんだけど、タイトルとあらすじ見た感じ、異世界版 -- 名無しさん (2017-10-17 16 37 18) ↑失礼途中で送信しちゃった。異世界版戦国自衛隊って感じ? -- 名無しさん (2017-10-17 16 38 11) 戦国と違って行き来ができる。戦力差は戦国と同程度だが戦闘よりも外交・交渉・交流など政治的な物が多い -- 名無しさん (2017-11-30 17 30 34) 総撃編以降はアニメ化しなくて正解かな。自衛隊の苦戦する場面も出てくるし。 -- 名無しさん (2018-07-05 06 51 03) この作品では地球なめんなファンタジー要素は確かにあるが、それはあくまで特地の神々が(おそらく地球の神々と取引して)自分の管理下の世界の成長・発展のためにやらせていただけに過ぎないもの。その裏付けとして、劇中でハーディーと遣り取りした耀司の報告を聞いた嘉納防衛大臣がディレル大統領と遣り取りの際、特地の『神』が直々に動く様な事になった場合自分達は為す術が無いという意味合いの事を話していた。 -- 名無しさん (2021-06-23 14 04 42) 合戦では男女別け隔てなくしっかり死ぬのいいよね…モブだけど -- 名無しさん (2021-06-23 14 08 57) 最後までモルト皇帝の手のひらの上だったレデイ -- 名無しさん (2021-10-24 21 20 43) モルト皇帝って君主にしては銀座事件でリーダーシップとってないとか思ったら -- 名無しさん (2022-03-31 10 42 49) 帝国には副帝と呼ばれる最高指揮権者がいたんだな -- ↑途中で失礼 (2022-03-31 10 45 33) 2期探したら海上自衛隊で萎えたレレイちゃんがみたいんじゃぁ -- 缶詰め (2022-09-17 22 10 36) ヘルム子爵が完全に今作の黒幕ポジで何とも -- 名無しさん (2023-05-27 00 34 00) 二次創作だと序盤の虐殺事態が事前に察知されて返り討ちにするパターンも割とある -- 名無しさん (2023-06-05 02 47 43) 第二都市テルタでの収奪ぶりを見てると、攻められてるゾルザル殿下や主戦派の方がロシア軍と化してテナントも…ヘルムの作戦でパルチザンからリンチされる一般の帝国兵も気の毒に… -- 名無しさん (2023-06-05 07 28 04) 地球なめんなファンタジーというより、日本なめんなファンタジーの側面が強い気がする(むしろ後者が本命?)。 -- 名無しさん (2024-03-18 21 21 29) もう外伝の閉門期の時点で日本と得地や帝国の関係は深化してるからな -- 名無しさん (2024-05-13 22 01 09) キモオタ自衛官が異世界なら美少女にモテモテになる筈なんだ!って必死に自分を慰めているオ⚪︎ニー小説。ここまで気持ち悪い主人公も中々ないよ。 -- 名無しさん (2024-05-18 20 02 32) 荒らし削除よろ -- 名無しさん (2024-05-18 20 28 34) キモオタな部分だけ見て有能な部分一切見てない時点でお察し -- 名無しさん (2024-05-18 20 53 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/textlib/pages/266.html
民主党ですが信じるものは救われます http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1247820836/ 444 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 25 57 ID ??? インド洋給油、当面は継続=米との信頼重視、激変緩和-民主 ttp //www.jiji.com/jc/c?g=pol_30 k=2009071700898 >民主党の鳩山由紀夫代表は17日、都内で記者団に対し、海上自衛隊による >インド洋での米艦船などへの給油活動について >「政権を取った場合、外交の継続性も必要だ。一気にすぐに止めるというのも >かなり無謀な議論だ」 >と述べ、政権交代を実現した場合でも、当面は継続する考えを示した。 一安心と言いたいが!#! シーファー大使を晒し者にしたり、関係国が説明会をしたり、お前らの過去の抵抗は なんだったのかと!#!123 452 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 27 28 ID ??? 444 全てはその場のポーズと空気への適合です、日本的かつ友愛的ではありませんか? 453 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 27 29 ID ??? 444 社会党が与党になった時のことを思い出しますなぁw 457 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 29 48 ID ??? 455 そうなると今は内部の統制の必要が無いってことなんだろうねぇ・・・ 458 名前:_。⊿゚)_ ◆Gir.lev.vI [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 30 07 ID ??? 452 その場合に日本的と表 現されると酷く侮蔑されたような気になるから、選挙事務所を置いてある地名にしてほしい…… _。⊿゚)_ 461 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 30 53 ID ??? 455 追い詰められた、あるいは不定見な権力集団が、 外圧と外敵で内部を纏めるのは、古今東西共通しているような・・・ マジで秘書もどうなったんでしょうね。このまま「行方不明」で曖昧に済ませるつもりなのか・・・ この政党では奴等(情勢変化)に勝てない 463 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 31 02 ID ??? 日本で普通に手に入る食材でのグリーンカレー モロヘイヤかホウレンソウを茹でてミキサーにかけておく 青唐辛子をペーストにしておく(辛いやつ なければ赤唐辛子粉で代用するしかない) 豚肉とピーマン、茄子その他で夏野菜と肉の炒めもの作る しょっつる、ナムプラー、塩辛があれば入れる なんか味が足りなければ鰹節粉でも放り込んでおく 牛乳で煮て、あらかじめ作っておいた唐辛子ペースト、塩こしょうで味付け(コーレーグースも使える) 危険な味でないことを確認★重要★ モロヘイヤかホウレンソウのピューレ放り込んで仕上がり 良く作るなら青唐辛子の塩漬けを作っとくと良い 465 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 31 54 ID ??? 457 今は政権交代でまとまっていますから もちろん交代し終えたらすさまじい内ゲバが始まる(ry 469 名前:模作 ◆Q4/.XdIy5g [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 32 27 ID ??? そしてふと。 444をみて。 もしかしたら民主党首脳部に、どこかからエアメールが届いたのかも知れませんね。 ランなんとかとかいう辺りのそんなちょっと物騒な地名の。 482 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 34 27 ID ??? 444 | | | |∧ むう、激変緩和、ですかー・・・ |_|・*) 次の衆院選で民主党が過半数を確保すれば、衆参両院を制し、何者の掣肘も受けなくなる訳ですが・・・ |軍|.o 後々尾を引くような変な談話とか、自衛隊の削減とか、外国人参政権とか、「強行採決」されないかしら・・・ | ̄| """""""""" 【心配】 485 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 35 45 ID ??? 我が党は最近、連合政権を組む予定の社民の神経を逆なでするような安全 保障関連の発言をしているけど、総選挙で単独過半数を取れる目処でも付い たのかな? でも、参院は単独だと少数与党だぜ。 489 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 36 14 ID ??? 461 穏当に考えれば選挙が終わるまで雲隠れでしょう しかし、本気で友愛されていたらちょっとシャレになりませんな 異邦警察の「友達」に頼んで云々、が冗談じゃなくなるのがなあ 493 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 37 52 ID ??? 自民から旧さきがけが割れると見て、連立組む気なんじゃないですか?<民主 民主=国民=旧さきがけ=公明 小沢がお縄にならなければありうる 党内左派をどうするかが問題ですが 494 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 38 03 ID ??? 489 秘書に全責任を押しつけるという事自体、 胡散臭さ爆発なのに、今の段階で表に出てこない、というのが・・・・ 本当に友愛していたら、行動原理が暴力団と大差ないですな。 519 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 44 46 ID ??? 494 しかしまんま旧自民党な行動をとってもマスゴミは叩かないお気楽さ なんと楽な商売なんだろう。マジで羨ましい 506 気合いが入っていますな 522 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 46 14 ID ??? 519 でも、週刊誌は民主党政権のこき下ろし準備に入っているニダ。 吊り広告の見出しが酷いニダ。 535 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 47 52 ID ??? 519 週刊誌の中吊りを見ましたが、 内実はお笑い民主党と、予防線を張る準備に入っております。 自己保身と防御に関しては、流石に敏感でぬかりないようです。 517 だって貴方のレスからは、ヴォルケンクラッツァー級のノイズがビンビンと・・・ 564 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 53 24 ID ??? 522,535 本当にマスゴミは風見鶏 我が党は紙売りの苛めに耐えられるのか?(棒 576 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 57 01 ID ??? 564 多大なる損害を日本国に与えつつ、短期間で内紛分裂にCB400氏500人分(謎 587 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 20 58 49 ID ??? 576 そこでチェンジとか叫ぶファシスト党モドキな青年が出てくるとやばいわけですが オバマンなんであんなに支持されたんだろーね 594 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 00 57 ID ??? 522 | | | |∧ むう・・・ |_|・*) 今からでは多少のネガキャンでは政権交代の「流れ」は変わらないと見積もって、 |軍|.o 「不偏不党」という表看板を維持するための、「アリバイ作り」を始めたのかも・・・ | ̄| """""""""" 596 名前:_。⊿゚)_ ◆Gir.lev.vI [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 01 10 ID ??? 576 ほっといても瓦解するんだろうから、トップ陣逮捕で早めに崩壊する方が皆のためナのになー _。⊿゚)_ 597 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 01 10 ID ??? 587 米国に住んでいる友人に聞いたのですが、 かなりの数の米国人が子藪を「戦争大統領」と認識し、 厭戦気分に陥っており、何らかの変化をくれるならば誰でも。 そんな空気には陥っていたようです。 そして我が党が批判、追求から身を守るために、ファシズム化へのステップを、 一段早めるのが先か。その後に続くものが暴走するのが先か- 600 名前:・・・・・・ ◆OVNYPzgZN2 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 01 37 ID ??? 593 州レベルなら愉快なファシストが何人かいますじゃないか・・・。 680 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 22 51 ID ??? 550 名前:TFR ◆IBMOSAtBIg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 05 22 ID YaUbb5760 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / _______ \ 548 | /―-y " ~"゙´ |\ | 549 郵政選挙で示された圧倒的な支持を、 | | ヽ; ´ ∀`ミ,| | 安倍政権時代に自ら捨ててしまったことを | | ミ ヾ ミ;.,| | 振り返る意見が出てこないことが、ちょっと寂しいもさね。 , ⌒ ヽ_,\ミ_____/, |、 ヽ ̄もさふさ ̄\_(O oooo\(O 政権交代するとしたら責任や原因はメディアのネガティブキャンペーン / ̄o ̄ ̄o ̄◎) 三) //// ) 三) ではないはずで、2005年にはそれを多くの人が認めたはず ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ノ三ノ───ノ三ノ だったもさが。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 681 名前: 【army 1556】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 22 47 神 ID ??? 640 伍長たん ごきげんよう。税金って、そういう風に少しづつ国民にばらまかれている事が多いのですよん(w 645 福岡オフ会さん アーチャー鹿ですか。個人的には指揮能力が高いというより、とにかくしぶとく粘り強い というイメージがあるので、福岡オフ会さんが、どういう風に料理なさるのか、非常に楽しみです。何気に大友も 人材は豊富ですし。兵隊は、今ひとつぱっとしませんが(w いえ、九州兵ですから、強いはずなんですけれどもね(w 647 エロ要員さん ごきげんよう。ああ、ありますねい、そういうのって。 648 歯ミングバードさん ごきげんよう。まったくです エアコン 656 まこたんさん ごきげんよう。お仕事お疲れ様ですた。 657 事務員さん ごきげんよう。ありがとうございます。 691 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 24 44 ID ??? 556 名前:最低人類0号[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 17 01 ID Z0EXzfOm0 551みたいなのは「隔離」でそれを言ってくればいいのにねー 557 名前:最低人類0号[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 17 24 ID IiQn7T9K0 民主党がいいとは思わないが、まるで政権交代すれば日本のせいで世界が破滅するかのごとき妄想を 真剣に語ってる様はキモすぎる 558 名前:最低人類0号[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 18 04 ID BSxzTHfA0 そも、小泉氏の政策は正しかったのかと 彼は郵政民営化がやりたかっただけで、その余のことはすべてその方便 だったとしか思えないんだよね 695 名前:TFR ◆IBMOSAtBIg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 25 34 ID ??? /^l ,―-y " ~"~"~゙´ | 587 ヽ ; すでに指摘されているもさが、マケイン氏の ミ ´-――- ` ミ 示した方針が嫌われたとモサは考えるもさ。 ゙, づE三ヨと ミ 彡. ミ もっとも、昨年の選挙よりずっと前から ; (⌒) ⌒) 米軍の世界展開の縮小は静かに進んでいたもさ。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ オバマ政権下ではそれが加速するのかもしれないもさね。 703 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 26 58 ID ??? 695 それだけアメリカの有権者の民度が低かったという証拠でしょう 本邦もそれに倣おうとしてますが 704 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 27 00 ID ??? 695 すでに指摘されているもさが、マケイン氏の 示した方針が嫌われたとモサは考えるもさ なるほど、その辺を読みきれなかったから 蟹様は予想を大はずれさせたわけですね 710 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 28 05 ID ??? 560 名前:最低人類0号[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 25 36 ID WjyLdHvN0 アレな人達が愚民と言ってることを指摘したら、自分は愚かじゃないと言ってることになるそうですお 720 名前:ミーくん ◆3Y7FF0oA1A [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 31 20 ID ??? 695 ワンフレーズポリティクスを見事に継承したのは民主党でしたね。 自民党は何のプライドがあるんだか継承しませんでしたが。 729 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 34 23 ID ??? 自己責任だよなあ。 わが党への投票も。 746 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 40 25 ID ??? 680 | | | | とはいえ・・・ | | マスコミの世論誘導技術も、郵政選挙当時から、格段に向上しているのではないかと・・・ | | 言動の端々を戯画化して「哂い者にする」というのは、非常に強力な手法だと思うのです。 | |∧ 本来ならば他人を哂うなど些かなりと後ろめたい気持ちになるものですが、 |_|・*) それをマスコミが、識者の談話などで尤もらしく権威付けし、正当化する・・・ |軍|.o そして、何を哂うか ―哂っていいか― は、マスコミの専断事項である、と・・・ | ̄| """""""""" 761 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 44 37 ID ??? 746 韓国が「恨の文化」なら、日本は「嫉妬の文化」だと言った人がいまして。 まず有名人とかを持ち上げるだけ持ち上げて、大衆の心の中に嫉妬が芽生える ようにして、それからこき下ろすと、大衆は喜んで新聞や雑誌を買うのです。 政治家や官僚を叩くのも同じ事ですね。 彼らは既に嫉妬の対象なので、持ち上げる手間が省けてマスコミにとっても楽 なのです。 762 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 45 06 ID ??? 746 ・政策よりも漢字の読み間違いの方が有権者にとっては重要である ・ピンクのシャツ、胸ポケットには薔薇というのが庶民の好むファッションである ・事務所費、政治資金の疑惑は秘書のせいにすればよい こういうことを理解できなかった自民党が自分から国民の支持を捨てたんだと思うよ。 あくまでも自民党に責任がある。 764 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 45 30 ID ??? しかし、有権者の責任はどこまでも軽くなり 政権担当者に求められる能力ばかりが絵空事のようにインフレしていきますなあ 765 名前:_。⊿゚)_ ◆Gir.lev.vI [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 45 31 ID ??? 755 さすがにやり過ぎなのか、自民大嫌いなウチの母親も、今のミンス党とマスゴミはおかしい、と言い始めました。 _。⊿゚)/ 773 名前:本好き猫 ◆hoCa1I7DQA [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 47 47 ID ??? 739 万単位の戦毎年やってるのが異常ですからw 欧州とかよっぽどでかいの以外それぐらいの規模が普通だったしなあ(偏見 775 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 49 00 ID ??? 771 地震の予言自体はもう誰かが言い出しそうだし、 軽歩兵だけでテロリストを始末しろは既に実行済みだし、 減り続ける戦闘機で制空権を維持しろも、達成済みじゃないですか? 780 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 50 18 ID ??? 775 逆に考えるんだ 政治家にそれを求めるほどには落ちぶれちゃいないと 781 名前: 【army 1556】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 50 38 神 ID ??? 773 本好き猫さん 一方パルティアは(ry 一方ローマは(ry 782 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 51 20 ID ??? 780 ・・・時間の問題では? 納税はしたくないけど給付が欲しいという、根底原理は一緒ですし。 783 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 51 24 ID ??? 取りあえず病人を治す所からだな。 で、天災が起これば生け贄にされるの。 784 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 51 34 ID ??? 764 責任という言葉の意味は極限まで軽くなるけど、その結果として降りかかってくる現実は 冷徹なまでに現実だったりするけどな。 788 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 52 39 ID ??? 784 現実見えちゃいないんだもん 幸せなもんだよ 795 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 54 28 ID ??? 789 ま、そこまで行って欲しくないのは同感です。 普通に仕事して、生活してる人間ならば、 何処かで「あるぇー?」と気づくでしょうし。 786 そういえばウェルキンの名前の由来って、その人だったなあ・・・ 804 名前:TFR ◆IBMOSAtBIg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 55 41 ID ??? /^l ,―-y " ~"~"~゙´ | 746 ヽ ; 郵政選挙後、「2005年体制が始まる」とした記事や ミ ´-――- ` ミ 書籍が多数見られたもさ。 ゙, づE三ヨと ミ 彡. ミ 小選挙区制度に対応した、総選挙ごとに争点を ; (⌒) ⌒) 明確に設定して2大政党が争う形態になると言う予測だったもさね。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 安倍政権下での、郵政造反者の復党 前原民主党代表(当時)の自滅 この二つが、今日まで大きな影響を与えていると思うもさ。 総選挙は8月30日と言うこともさが、「なんとなく政権交代」ではなく「今度の選挙ではどっちに進むのか」 を問う形を示すのは2大政党それぞれの責任もさ。 そしてそれに答えて判断する責任が有権者にあるもさ。 764氏と 784氏が示されたように、この責任から 逃れることは出来ないもさ。 メディアのネガティブキャンペーンは言い訳にならないもさ。 8月30日の選挙後、郵政選挙後の民主党支持者みたいな発言が多発されるようだと寂しいもさね。 おやすみもさい。 812 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 57 40 ID ??? | | | | 郵政選挙以降、マスコミがメインに据えた世論の誘導技術は、 | | 「哂いと叩きの正当化」だと思うのですが、どんなものでしょうか・・・ | | 解る人だけ、或いは解ろうと努める人だけが興味を示す政策云々よりも、 | | 言動の端々を茶化して哂ってみせ、「こいつは哂ってもいい対象だ」と、 | | 識者やコメンテーターが、尤もらしくお墨付きを与えてあげるのです・・・ | | ライバル党を持ち上げている訳ではなく、自民党を「共通の敵」として、 | | 有害な、しかも叩いても恐くない滑稽で無力な存在として描いてみせる・・・ | |∧ 「共通の敵」を叩くことにより世論が一本化して「流れ」が生じやすくなる・・・ |_|・*) 不景気で社会が不安定化しつつある(と執拗に煽られている)昨今など、 |軍|.o 鬱憤晴らしを欲する心理が生じるという、まさに「好機」だったのだろうと・・・ | ̄| """""""""" 819 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 59 26 ID ??? 812 エロ要員の周囲の社会人達は「それに騙されるバカ」ばっかりかい? 違うだろ? 820 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 59 39 ID ??? 804 愚民論で染まってる現状スレでは無駄な抵抗だと思われ 822 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 21 59 57 ID ??? 812 >「哂いと叩きの正当化」 郵政選挙より随分前からやってましたがな。 小渕総理のことを汚物総理といったり、結構聞くに堪えないこと言ってる奴らがおりましたよ。 826 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 00 40 ID ??? 804 前回の参院選の第一の争点は年金問題だったと思うのですが、それと 安倍政権下での、郵政造反者の復党 前原民主党代表(当時)の自滅 この二点はどのように関係しているのでしょう? 828 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 00 55 ID ??? 812 あらゆる人間の営みは先鋭化していくって事なんでしょうね 本邦マスコミがここまで自律出来ない集団だというのも悲劇ですが こうなるまでにベチコンしなかった自民にも責任はあるのか、と考えてしまいます 830 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 01 19 ID ??? マスコミが急に世論操作したり政権叩きし始めたと思ってるんだろうか 55年体制からこっち、マスコミの論調など大して変わっていないというのに 831 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 01 35 ID ??? 755 | | | | そういった意味で、自民党に対する不満は、エロ要員にもあるのです・・・ | |∧ 誠実に淡々と・・・だけでは、マスコミに対抗するのは不可能でありましょう・・・ |_|・*) そしてマスコミに対抗できなければ、与党の座から引き摺り下ろされ、 |軍|.o 結局は肝心の政策を実現することも出来なくなってしまうのですから・・・ | ̄| """""""""" 835 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 02 04 ID ??? 832 いや、愚民論と聞いたら脊髄がですねry 836 名前:ゴールデンネイキッド ◆d8Xqc/vVP2 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 02 11 ID ??? \ | / / ,イ  ̄ -- = _ / | -- ,,, ,r‐、λノ ゙i、_,、ノゝ -  ̄ ゙l ゙、_ .j´ . .ハ_, ,_ハ (. ─ _ ─ { (゚ω゚ ) /─ _ ─ ). c/ ,つ ,l~ ´y { ,、 { ゝ lノ ヽ,) , 次 に 備 え ま せ う 837 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 02 21 ID ??? 831 言論統制しろってか? たいした民主国家だな 838 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 04 58 ID ??? 831 ・・・・エロ要員は脅迫的な言葉を使わずに、 たまに物凄く怖いことを言うんだよなあ。 841 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 05 06 ID ??? 831 まともな政策をたんたんと実現していたら評価してもらえるというのは嘘ですからね。愚民にとっては 政策なんてどうでもいいんですよ。それを考慮せずにメディア戦略を軽視した自民のミスですよ。 842 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 05 10 ID ??? 831 >そしてマスコミに対抗できなければ、 それは難しいんですねぇ。 ・検閲するわけにもいかない。 ・政府系新聞や政府系TVを受け入れる土壌が無い ・ネットでは窓口が限られる。 「報道の自由」を得た代償と見るしか無いでしょう。 843 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 05 36 ID ??? 831 民主党政権になったとして、それがメディアのコントロールに乗り出したらそれを支持できる? 845 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 06 29 ID ??? 761 | | | | むう・・・ | | 芸能人でもスポーツ選手でも、そういったことは良くある構図なのでしょうけれど・・・ | |∧ それを政治の分野でもやってしまうとは、本当にマスコミって、ただの私企業なんですねー・・・ |_|-) それでも民主主義は、そのマスコミに頼らなければ成り立たないという・・・ |軍|.o 冗談抜きで、マスコミの中枢を最高裁裁判官のように、国民審査にかけたくなるです・・・ | ̄| """""""""" 850 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 07 04 ID ??? 841 ま、手っ取り早く支持率を上げるんだったら、北朝鮮を屈服させる事でしょうね。 出来るかどうかは知りませんよ。 851 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 07 09 ID ??? 828 そらあるわいな。 マスコミこそ敵、という認識はあったにせよ、それに対する的確な手はついにうてずじまい。 結局のところ、記者クラブに甘えてたんじゃないか。 852 名前:まこたん ◆XqO.D6uhjQ [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 07 16 ID ??? 812 その民衆の性向を利用したのが郵政選挙なのですよ、エロたん(´・ω・`) 造反組を「共通の敵」に仕立ててましたよね ある意味、小泉氏が異常なのですよ(´・ω・`) 853 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 07 27 ID ??? 842 良くも悪くも御用メディアの一つくらいあってもいいと思うんですがねぇ・・・ 854 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 07 56 ID ??? 842 だから不偏不党を求めている条項を削る放送法の改正をすれば良かったんですよ。それをしなかった 安倍のミスですよ。 855 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 08 15 ID ??? 自前の報道ネットワークの構築………は無理か いっそ総理がブログでもかいちまえばいいんじゃなかろうか 858 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 09 04 ID ??? とりあえず、各省庁TV(on Web)をつくって1次ソースはすべて掲載&アーカイブですね<報道 切り張りで誤魔化されにくくなる 各政党も公式発言はすべて全文掲載 記者クラブがグゲゲゴ と抗議があるかもしれませんが 国民の「知る権利」を保障するためには必要なコストでしょう 860 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 09 21 ID ??? 855 今でも首相メルマガはあるよ? 安倍ちゃん以降すっかり存在感が無くなったけど 861 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 09 29 ID ??? 837 メディアとは別ルートで情報発信すりゃしまいなんだけどね。 なんでか誰もやってない 862 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 09 58 ID ??? そもそも二階、与謝野、小沢、鳩 いずれの献金問題も頑張って調べようとするのが赤旗だけってのはねぇ・・・ 863 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 10 17 ID ??? 853 欧米のオピニオン紙は、もともと政党の準公報誌・アジビラから発展した物ですが、 日本の新聞は瓦版から発展した物ですので。 864 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 10 35 ID ??? 831 そもそも、個別の政策(年金問題とか)を精査して投票するには有権者は忙しすぎるし、 それを可能とするようなマスコミを持っている国なんぞ存在したことが無い。 だからこそ間接民主制でやってるんだ。 866 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 10 47 ID ??? >ノーカット 一体誰がそれを精査して要点をまとめるんだ 一般人がいちいちそんなことできるわけもないだろうに 868 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 10 59 ID ??? 別ルートでの情報発信をしたとしても余程うまくやらんと逆効果な気がする。 870 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 11 54 ID ??? 864 有権者が情報を精査したしないに関わらず、投票に関して責任を負わないうちは愚民だよね。 871 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 11 56 ID ??? マスコミを大いに利用した小泉の後の総理が マスコミにやられまくるって随分皮肉だな 873 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 12 06 ID ??? 854 小泉内閣のときに、 「もっと自由な活動を可能にするために、不偏不党という制約をはずしましょうか?」 という提案をしたんだが、 なぜか 全力で反対されましたw 実はあの瞬間、やつらは自らが不偏不党とは遠い存在であることを、公に認めちゃったわけなんだけどもw 875 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 12 18 ID ??? 自称ネットの「情報強者」の皆さんがやってるのが「自分の見たい願望」の切り張りでしかない現状は? 877 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 12 33 ID ??? 858 政府インターネットTVがあるし、yutubeで各省庁チャンネルがありますよ。農水省チャンネルでは毎日の ように更新されてますよ。でも民主党の支持率の高い高齢者はそんなもの見ないですからね。地上波で やらないと意味がない。 878 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 12 49 ID ??? 871 揺り戻しってやつかね、これも 882 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 14 27 ID ??? 863 欧米のオピニオン紙は、もともと政党の準公報誌・アジビラから発展した物ですが、 日本の新聞は瓦版から発展した物ですので。 明治維新後に出来た新聞は政府に入り込めなかった非主流派が反政府運動行うために 立ち上げたようなものだとかいう話を聞いたような。 884 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 14 43 ID ??? 1次ソースは無料 だれでも見れるけど膨大すぎて見にくい それを解りやすく編集することで金を取るのが報道解説です 元は無料の政府系1次ソースへのアクセスを容易にするだけ 無償で編集解説したければ誰でも出来ますが、それを金にするのは難しいでしょう 886 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 15 12 ID ??? 郵政造反組みの復党が本当に理解できなかった。 あれ、一種の裏切りに見えたって人が結構いるでしょ。 彼らと対立したからこそ自民党に入れたのに、ってのが。 889 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 15 24 ID ??? 報道の自由って、すっかり報道しない事の自由になってるからなぁ… 890 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 15 41 ID ??? 882 民権運動の後にガタガタになりましたねぇ。 結局は商売なんですよ。ええ。 891 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 15 41 ID ??? 830 90年以前はね~それでも良かったんだ。 共産党やら社会党やらが政権取る事は考えられなかったからさ。 893 名前:CB400変態紳士営業部長 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 16 28 ID ??? 886 復帰させるにしても早すぎましたな 正直舌の根乾かないうち感はあった 898 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 17 21 ID ??? 850 ゴキブリがパンパンに詰まった風船をわざわざ割りに行くほど無能かつ物知らずでは無いと信じたいが>わが国為政者 901 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 18 01 ID ??? 804 >安倍政権下での、郵政造反者の復党 >前原民主党代表(当時)の自滅 | | | |∧ その2件の出来事は、本当に本当に痛恨事でしたね・・・ |_|・`) 実はエロ要員、前原党首率いる民主党ならば、能力ではなく方向性により、 |軍|.o 政権を窺える野党として、育てる価値はあると思っておりました・・・ | ̄| """""""""" 【その為に一票を投じても、と・・・】 902 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 18 03 ID ??? 有権者は非改革派=郵政造反組の血を見たかったのにね 905 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 19 02 ID ??? 901 前原民主党代表(当時)の自滅 そのことはながったことにしてくれ。 908 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 19 14 ID ??? 845 持ち上げてよし、そこから叩き落としてよし、さらに這い上がってくるようなら再度それを持ち上げて三度美味しいですよ? 909 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 19 20 ID ??? 819 | | | |∧ いあ・・・ |_|・;) 普通に多いのですよー? |軍|.o 全てとは申しませんが・・・ | ̄| """""""""" 911 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 20 01 ID ??? 902 そうだとすると民営化反対を掲げる民主党を支持するはずがない。 912 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 20 10 ID ??? 903 いっそ国営放送化したNHKを経由して、 現状の重装備と人員の減退した状況では、 これだけの着上陸の可能性と、斬り捨てる地域が出かねません。 と政府自ら公表してみるとか(ぉぃ 917 名前:CB400変態紳士営業部長 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 21 00 ID ??? 901 前テカさんは与党と協調も取れる代表だっただけに、ねえ その後がオジャーさんとぽっぽとくりゃ 前うんたらさんの路線を引き継げる人もいなかったんだろうけどさ 918 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 21 02 ID ??? マスコミ自体を風通しのいい機関にしないと・・・ もっと競い合って報道を行う機関であって欲しいものだ。 904 2位のEUってなによ。 919 名前:CB400変態紳士営業部長 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 21 12 ID ??? 905 920 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 21 18 ID ??? 912 「着上陸の可能性」なんて、それこそこのスレでしか通用しないことじゃないか 921 名前:名無し第三皇女 ◆1LxEVEeIgU [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 21 31 ID ??? _ _ / ,. -、`r― 、`ヽ、 ごきげんよう諸君 _,イ ヤ┴┴- 、\ ヒー 、_ r / / | ヽ. ヽ∨ ノYi、 856 日本のマスコミは被写体全てをタレント化する事で { | | イ / / ヽ イ ソ i_∨ !(从し ー- ヽ{ソ ソ 代議士も官僚もメディア露出せざるを得ない状況を現出させ `Kゝ{ ● ● ! ゝ-イ || リ⊃ 、_,、_, ⊂⊃イイ∥| マスコミによる情報寡占、あるいは視聴者の囲い込みが /⌒ヽ|| |ヘ ゝ._) イ/⌒i∥l \l Y`||yー>、_ イァ/ _ ./ | | タレントたる全ての人物の生殺与奪を握っているのです (~ ||//(@)\_/Y /フ i |/ `ハ | l___ __ソ 、__イ |l | その唐繰りの存在を衆知する事こそが、ジャーナリズムなのです。 / ,l|ミl ∀ `l, { | |ミ|\ 922 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 21 32 ID ??? 911 いや郵政にはもう秋田みたいで関心無いから 923 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 21 54 ID ??? 898 別に平壌に日章旗を立てる必要はないですよ。 映画好きの金さんに土下座させて、核とミサイルの開発を止めさせて、 拉致被害者を残らず奪還し、竹島の日本領有を認めさせ、プエブロ号を アメリカへ返還させれば良いだけです。 925 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 22 03 ID ??? 912 「なんでそんなになるまでちゃんと説明しようとしなかったんだ!」と言われるだけでしょう 民度云々は関係無しに、興味を持てない分野に対する態度なんてそんなもんだ 929 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 23 07 ID ??? 887 PC持って無いと議事動画のアーカイブ見に行けない程度には、かな。 930 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 23 14 ID ??? 民主党ですが信じる者は得をする 信じられないこの値段!エークセレント! 932 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 24 44 ID ??? 民主党ですが政権とったらインフレ起します インフレなのに景気がよくならないのは自民党政権の負の遺産です(σ゚∀゚)σエークセレント! 933 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 24 49 ID ??? 875 誰の目から見ても中道な意見、というものは現実世界には存在しえない、からじゃないかな。 人には神の目は持てないよ? 934 名前:・・・・・・ ◆OVNYPzgZN2 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 24 57 ID ??? 811 あぁ、今日も失敗して悔しがる淑女可愛いよ。 くらわんかか、淀川の日に花火を見て金魚すくいをするオフを 思いついたがやる気は無い。 935 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 25 00 ID ??? 904 相変わらず不出来な兄は可愛いなあ 937 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 25 07 ID ??? しかしまあ大勝すると後に禄な事が無いな・・・ 938 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 25 13 ID ??? 918 本人達が弱肉強食のガチ競争を嫌っているんだからしょうがないです。 943 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 26 18 ID ??? 938 だって30代で年収1000万行くのになんでガチ競争しなくちゃいけないの? 945 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 27 01 ID ??? 郵政民営化もなあ、特にかんぽとかアメリカから国内金融まで反対押し切ってよくやったもんだわ。 962 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 32 25 ID ??? 925 945 確か、アメリカで同じ事があって、ホワイトハウスの報道官が切れて 「じゃあ、あなた方が我々政府を攻撃するのに使った記事数(単語数)と、 この政策について解説する記事数(単語数)、どっちが多かったか、 言ってあげましょうか!」 と怒ったことが。 ホワイトハウスの番記者、全員グゥの音も出なかったとか。 968 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 34 08 ID ??? 962 本邦で同じ事があったら官邸逆切れと臆面もなく見出しにするんでしょうなぁ 972 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 35 17 ID ??? 953 あれって我が党左派の策略じゃねーの?その裏に宗主国様。 少なくとも黙認したのはあると思う。 973 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 35 36 ID ??? 945 小泉はやることを絞ったからねえ。橋龍みたいな全方位攻撃だとあまり進まないんだよな。 974 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 36 13 ID ??? 「なにぶん初めての政権ですので」 977 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 36 36 ID ??? 970 「いままで軍事に関して関心を持たなかったのはあなた方の責任です」とぶっちゃける首相がいたら尊敬する 982 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 37 38 ID ??? 970 今時何処が攻めてくるんだが常套文句のあなた方が、それを仰るのですか? とか・・・ 止めよう、何か暗黒面に墜ちそうだ 984 名前:鳥坂 ◆ItZu8OLJOg [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 38 08 ID ??? 982 「なにぶん初めてのことですので」 985 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 38 15 ID ??? 976 まあ当時の詳細がわからん事にはねぇ 987 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 38 45 ID ??? 976 本邦メディアにネズミ捕り以外の何を期待しているの? 988 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 38 59 ID ??? 984 センパイ「何せ台風のしでかしたことですから」みたいな言い方やめましょうよ 989 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 38 59 ID ??? 912 | | | | 正直エロ要員は、なぜ与党がそれをしないのか疑問です・・・ | | 緩衝地帯に指定された地方の、「増税してでも国防力強化」の要請と、 | |∧ 西日本や日本海沿岸を緩衝地帯にしても直接の被害を被りにくい地域の、 |_|・*) 「増税無しで現状維持」という要請から生じる地域対立的な軋轢を |軍|.o 懸念してのことでしょうか・・・? | ̄| """""""""" 993 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 40 12 ID ??? 989 ぶっちゃけ公表した場合のパニックを考慮してでしょ 日本国民は外敵から攻められるなんてこれっぽっちも思っていませんから 995 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/17(金) 22 40 32 ID ??? 973 橋本さんのときは景気の動向を読み違えたってのもある。 さて、我らが代表は景気が悪いのにも関わらず、公務員粛清だとか公共事業取り止めだとか 時給1000円、だが企業に対してどういう風に補助を与えるのか? というのを全く無視したりだとかしてるわけだが どうなることやら。
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/435.html
0/1(いちぶんのぜろ) ◆.WX8NmkbZ6 「0/1(いちぶんのぜろ)」。 超えられない横線、解の無い公式。 0と1――死と生。無と有。 隣り合っているはずの両者の距離は、遠い。 ▽ 「もう、いいよ。……ありがとう」 ディアラハンを唱え続ける狭間偉出夫に声を掛けたのは、セーラー服に身を包んだ少女だった。 狭間より少し年下に見えるその少女は涙を落としながら、それでも笑顔を作る。 震える唇が引き攣って、無理をしているのは明らかで、それでも笑おうとしていた。 「詩ぃちゃんも、五ェ門さんも……蒼嶋さんも……死んじゃったんだよ」 「……ッ!!」 その言葉に、狭間は少女の襟を掴み上げた。 わなわなと手が震え、反論しようとしても何も言えず、ただその姿勢のまま少女を睨み付ける。 どんな事でも、この頭脳で叶えてきたはずだった。 狭間を軽んじて蔑んだ者達は学校ごと魔界に叩き落とし、強力な悪魔達を屈服させて従えた。 今更――『人の死』程度を超えられないはずがなく、覆せないはずがない。 魔神皇に、不可能があってはならないのに。 有能である事を、万能である事を、それらを誇示する事でしか人に関わる事すら出来ないのに。 「蒼嶋さんと……友達だった?」 「!! ……ち、がう……ふざけるな、違う! 違う、わ、私は……私は、私が殺すはずだった……!! 殺す為に、私は……ッ!!」 取り乱した姿は見苦しい。 それでも喚く事しか出来なかった。 見当違いな事を言う無礼な少女にメギドをぶつけようとしても、魔力は形を成さない。 掴んでいた襟を手放し、少女に背を向ける。 蒼嶋駿朔を殺す――それだけを目的にしていた。 倒されたはずの自分がこうしてこの殺し合いに呼び出されたのはその為だと、それ以外何も見えていなかった。 その目的を奪われた狭間は、空っぽになった。 胸に空いた穴は塞がらない。 これから何をするのか、何をしたいのかさえ分からなかった。 虚無感と混乱が渦巻いている。 この少女と向き合っているとそれらが破裂してしまいそうで、逃げ出したくなった。 「でも、悲しんでくれた……よね。 レナは蒼嶋さんとちょっとしか一緒にいられなかったけど、蒼嶋さんの為に必死になって貰えて凄く嬉しかった。 だからレナは、お礼を言いたいの」 自分の事をレナと呼んだ少女は、狭間の背に向かってもう一度言う。 「ありがとうね……狭間さん」 名を呼ばれ、狭間は振り返る。 蒼嶋から容姿について聞いていたのか、制服のワッペンを見て同じ高校の者と判断したのか、レナは狭間の事をすぐに認識出来ていたらしい。 だが蒼嶋から話を聞いているなら、狭間と蒼嶋の関係も知っているはずだ。 知った上で『友達』などと宣った――虚仮にしているのかと、少女に対する腹立たしさが膨らむ。 「蒼嶋さんが言う程、悪い人じゃないみたいで良かった」 「何だと……?」 「お願いしても……いいかな、かな」 狭間が言い返すよりも早く、レナが言葉を繋げる。 勝手な解釈と物言いにより苛立ちを募らせるが、それはその後のレナの言葉と行動で驚愕に変わった。 「助けて下さい」 深々と頭を下げられた。 横でやり取りを見ていた男に対しても「ほら、北岡さんも」と言って頭を下げさせている。 「凄く強いって、聞きました。 レナ達だけじゃ戦えないから……お願いします」 狭間は今まで、誰かに感謝される事も頼られる事も経験した事がなかった。 正面から礼を言われ、丁寧に願い事をされた、その後にどうしていいのかを狭間は知らない。 困惑しながら視線を泳がせてしまう。 しかし、思い当たる――「ありがとう」は、ご機嫌取りなのだと。 助けて欲しくて、自分達が助かりたくて、魔神皇である自分に世辞を言っている。 そうに違いない、この二人も今まで出会った人間達と同類だ。 「我が身がそんなにも可愛いか、愚かな人間共」 「違います」 狭間の嘲りを迷わず断ち切って、頭を下げていたレナが顔を上げる。 背筋を伸ばし、狭間の目を見据えてくる。 魔法も使えない、ただの人間のはずなのに、狭間は身を固くした。 「この会場に、強い人がいっぱいいるんです。 このままじゃ、みんな死んじゃうから……だから」 凛としたその目は、青く燃えるようだった。 「一緒に戦って下さい。 みんなを、助けて下さい」 ▽ 柊つかさはジェレミア・ゴットバルトと共に総合病院を出た。 リフュールポットが完成し、アイゼル・ワイマールの遺体を霊安室に運び終え、改めて黙祷を捧げ。 病院ですべき事はなくなった。 恐らくこの先、何か用が無ければこの場所にはもう訪れないだろう。 訪れたとしても霊安室へは行かない――そんな時間があるなら錬金術に打ち込んだ方がいい。 だから妹とも師とも、これでお別れだ。 「さよなら」と、隣にいるジェレミアにさえ聞こえない声量で言う。 ジェレミアとの間に会話は殆ど無かった。 彼の主であるルルーシュ・ランページを殺害し、アイゼルの死の原因になった――つかさから話し掛ける事は出来ない。 けれどポットで回復して動くようになった彼の右腕と、つかさの歩調に合わせて進んでくれる背に僅かな安堵を抱く。 許して貰えなくても歩み寄れているはずだと、信じて前に進む。 しかし病院を出てすぐにつかさもジェレミアも足を止めてしまった 北岡秀一や石川五ェ門と待ち合わせた南の民家までは一本道。 故に迷う事はないだろうと思っていたのだが――つかさは空を見詰める。 病院から見て北東、教会方面で上がっている黒煙は、数時間前にここで見たものと良く似ていた。 北岡達が巻き込まれたのかも知れないと、そう思った途端に全身に震えが走る。 北岡達は南の民家でつかさを待っていたはずだが、別れてから三時間以上が経過していた。 つかさの帰りが遅くなれば病院まで迎えに来てくれると、約束していたにも関わらず来ていない。 それは、来られない事情があるからではないか。 つかさは自分の身を抱き締めるようにして震えを押さえながら、ジェレミアの様子を窺う。 北東を見据える彼に、意を決して声を掛ける。 「あの、……」 「待ち合わせ場所から離れれば、入れ違いになる確率も上がる。 そのリスクは分かっているのか」 北岡達が巻き込まれた可能性も、つかさがそれを危惧している事も、ジェレミアは察していたようだった。 突き放すような口調に気圧され、それでもつかさは頷いた。 「分かって、ます。 でも……心配で」 俯いて地面を身詰める。 北岡や五ェ門が今無事でいるのか、考える程に胸が張り裂けそうになった。 立ち止まったままでいたつかさを余所に、ジェレミアが歩き出す。 向かっているのは北東だ。 「ジェレミアさん……?」 「様子を見に行くだけだ。 北岡達の姿が無ければ予定通り南に向かう」 つかさは思わず顔を上げるが、ジェレミアは既につかさの方を見ていなかった。 僅かに歩調を早めたジェレミアを、つかさは小走りで追い掛ける。 そうして無事でいて欲しい一心で進んでいたつかさだったが、道の途中で唐突に止まったジェレミアの背にぶつかった。 謝ろうとするものの、当のジェレミアは特に気にしていない。 正確には正面に気を取られ、つかさが当たった事にも気付いていないようだった。 「枢木スザク……!」 そう言ったジェレミアの声には微かに喜色が滲んでいる。 彼と二人で進んでいた道の中央に佇むのは、栗色の髪の少年だった。 情報交換の中で「殺し合いに乗っている可能性はない」とされていた、ジェレミアの知り合いだ。 「どうやら無事で――」 しかしジェレミアが言い掛けてから口を噤む。 スザクは全く笑わず、警戒も解いていなかった。 「ジェレミア卿、自分は――」 苦々しく苦しげな表情を浮かべ、スザクが腰に挿していた銃を抜く。 真っ直ぐにジェレミアと向かい合った目は濁り切っていた。 「もう、後戻り出来ないんです」 ▽ スザクに銃口を向けられ、ジェレミアはつかさの制服の襟を掴んで持ち上げた。 小さい悲鳴が上がったのも構わずにそのまま小脇に抱え、跳躍して弾を躱す。 ジェレミア自身は銃弾を跳ね返す事が出来るが、下手に跳弾すればつかさに当たりかねないので回避を選んだ。 とは言え、困惑は拭えない。 「君は、正しさを求めているものと思っていた」 「……僕は……間違っていません」 スザクの強い否定に、ジェレミアは違和感を覚える。 殺し合いを肯定しているようにさえ聴こえるその言葉は、ジェレミアが知る彼の人物像から大きく乖離していた。 ジェレミアとスザクの縁は、第三皇子クロヴィス・ラ・ブリタニア暗殺事件に端を発している。 当時純血派を率いていたジェレミアが犯人として捕らえたのがスザクだった。 それはジェレミアの人生の転機、枢木スザク奪還事件――オレンジ事件へ繋がる。 ジェレミアがスザクの人となりを知ったのは、その後の事だ。 『ゼロ』に救出されたスザクは、わざわざ軍事法廷に戻って来た。 結果的に特派がその後ろ盾の力で無罪にしたから良かったものの、それがなければどうなっていたか分からない。 しかもそれから数日後、彼は純血派内の粛正で殺されようとしていたジェレミアを助けている。 自分を陥れた相手を救おうとした彼の行為と考えは、まさしく『異常』――『異常』なまでに、正しかった。 「……我が君の命令でない限り、君とは戦いたくなかったのだがな」 出会った時は純血派と名誉ブリタニア人として。 これから起こるはずだった第二次東京決戦では黒の騎士団員とナイトオブラウンズとして。 同じ陣営でも違う陣営でも、不思議と敵対する事になる少年。 しかしジェレミアは、スザクとこの場でまで敵対するとは考えていなかった。 ブリタニア軍、純血派、黒の騎士団、そうした組織のしがらみさえ無ければ戦う理由はないと、そう思っていたのだ。 「彼女の為に……僕は、戦うしかないんです」 「彼女?」 ジェレミアの訝しむ声には反応せず、スザクが引き金を引く。 抱えていたつかさを手近な民家の庭先に放り込み、ジェレミアは胸や腕に当たった弾丸を全て弾いた。 スザクはその様子に目を見開いて驚愕していたが、なおも怯む事なく距離を詰めてくる。 無駄弾の使用を嫌ったのか銃は腰に挿し直し、代わりに蹴りを繰り出した。 地面を跳ね、体を浮かせた状態で放つ回し蹴り。 それをジェレミアは右腕で受け止める。 しかし蹴りを防がれた体勢からスザクは空中で体を捻らせ、ジェレミアの顔を狙って逆の足で蹴りを入れる。 ジェレミアはその足首を左手で掴み、大きく振るってスザクを投げ飛ばした。 宙を舞ったスザクは回転しながら体の向きを変え、ジェレミアから数メートル離れた地点に綺麗に着地する。 改造されたジェレミアに引けを取らないスザクの身体能力を前に、汗が頬を伝う。 ジェレミアは荷物を減らす為、移動中は刀も剣もデイパックの中に入れたままにしていた。 リフュールポットに疲労回復の効果は無く、これ以上の体力の消耗を抑える為にはそうせざるを得なかったのだ。 しかしスザクは徒手空剣で楽に勝てる相手とは言えず、デイパックから刀を抜く機会を窺いながら彼の真意を確かめようとする。 可能なら説得、或いは戦闘不能を目指す――それらが無理なら、殺すしかない。 「『彼女』とは……ユーフェミア皇女殿下の事か?」 その問いは、ジェレミアにしてみればほんの確認に過ぎなかった。 だがスザクの変化は劇的だった。 「ゆ……ふぇ、み……あ?」 スザクの手がガタガタと震える。 顔色は血の気が引いたように真っ青になり、頭を抱えて指で掻き毟る。 「ち、がう……僕は……水銀燈……水銀燈の、……ちが……ゆ、……の為……に……?」 ジェレミアとて、スザクと親しかった訳でも彼個人の情報を集めていた訳でもない。 ただ嚮団で『ゼロ』がルルーシュであると聞かされてから、ルルーシュの真意を確かめる為に動いていた。 ジェレミアが社会と隔絶されている間に起きたブラックリベリオンについても、当然調べている。 ギアスの犠牲となったユーフェミア。 そして彼女の騎士こそがスザクであり――スザクが『彼女』と言えばユーフェミアの事だろうと、単純に考えたのだ。 その名が今のスザクにどれ程の混乱をもたらすのか、ジェレミアが知るはずがない。 「ああぁぁあああああぁぁあぁあぁぁぁああぁあぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 眼にただ凶気と殺意を漲らせ、スザクがジェレミアに向かって駆け出した。 スザクが洗脳されたのは偶然で、そうならない可能性は幾らでもあった。 洗脳されるのがスザクである必然性もなかった。 だがこうしてジェレミアとスザクが敵対した事は、恐らく偶然ではない。 ――奇妙な関係だな、私と君は。 それは第二次東京決戦の後、ジェレミアがスザクに告げるはずだった言葉の通り―― ――結局敵となる運命なのかも知れない。 ▽ 真っ直ぐに歩く事さえ覚束ない状態で、スザクは目的地も無く彷徨っていた。 ただ闇雲に他の参加者を探し、その中で偶然再会したのがジェレミアだった。 昔の自分を知る相手を前にして、スザクは僅かに冷静さを取り戻す。 ナリタ攻防戦で死亡したとされていた彼の生存に純粋な喜びさえあった。 だが同時に、彼の姿を見て思う――「殺すなら今だ」と。 カードデッキの制限はまだ解除されていないものの、ジェレミアは疲労を隠せていない上に非戦闘員を連れている。 『彼女』の為に、ここで殺すべきだ。 ――好きな人を生き返らせようと思うのは当然のことなんですから。 しかし一時的に得た冷静さは、ジェレミアの一言で簡単に消し飛んだ。 「『彼女』とは……ユーフェミア皇女殿下の事か?」 ――ユーフェミア皇女殿下 「ゆ……ふぇ、み……あ?」 大切な名前――だった、気がする。 思い出すべきだ、思い出したい、思い出してはいけない。 「ち、がう……僕は……水銀燈……水銀燈の、……ちが……ゆ、……の為……に……?」 違う違う違う違う違う違う違う。 水銀燈の為に、水銀燈を生き返らせる為に戦っている。 水銀燈の為なら、水銀燈を生き返らせる為ならどんなものでも犠牲に出来る。 (でも……水銀燈といつ。 どうやって出会った……?) 裁判で無罪になった後、ゲットーを歩いている時に空から降って来た『彼女』。 虐げられたイレブンの為に憤り、KMF同士の戦闘の最中にその身一つで仲裁に入った。 『お飾りの総督』と呼ばれてもなお、日本の為に心を痛めていた彼女は―― ――■ー■ェミ■・リ・■リ■ニア ――ユーフェミア・リ・ブリタニア ――ユフィ 忘れるはずがない、忘れていいはずがない、大切な人。 水銀燈が、好きだ。 好きで、愛しくて、恋しくて、幾ら言葉を尽くしても足りない。 足りないのに――何故水銀燈が好きなのか分からない。 桃色の髪の『彼女』を好きになる理由は、幾つでも挙げられるのに。 それなのに『彼女』の桃色の髪が、黒い羽根に埋もれて見えなくなっていく。 漆黒のドレスに身を包んだ、薄紫の瞳の彼女しか見えなくなっていく。 ユーフェミア――水銀燈。 ユー水フ銀ェミ燈ア。 水ユ銀フェ燈ミ。 ユ水銀フ燈。 水銀燈。 水銀燈水銀燈水銀燈水銀燈水銀燈水銀燈水銀燈水銀燈水銀燈水銀燈水銀燈―― 「ああぁぁあああああぁぁあぁあぁぁぁああぁあぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 それは、比較してはならない事だった。 水銀燈を無条件で愛し、焦がれなければならないのに、矛盾が生まれてしまう。 だから脳がその矛盾を否定して掻き消すように、再び『彼女』の名と姿が打ち消される。 記憶は混濁し、水銀燈と『彼女』に関する思い出が融け合い、水銀燈への思慕だけが残った。 ▽ 『彼女』の為に人を殺す。 スザクの過ちを責める資格はジェレミアに無い。 主の為、守りたいものの為であれば人を殺す事に抵抗は無く、既に一人殺害している。 だからジェレミアもまた、スザクが相手であっても彼が障害となるなら殺せるのだ。 ――だがそれはスザクの行動が「彼自身の意志によるもの」であったなら、の話である。 スザクの精神が正常な状態にない事は明らかだった。 もしも自らの意志に反して戦っているのなら、止めてやりたい。 スザクに対してそう思うだけの借りがあり、情もあり、引け目もある。 故にジェレミアは刀を抜く事を諦め、極力攻撃しないようにしながら呼び掛ける。 「枢木、一体何が――」 「うるさい!!」 スザクの蹴りがジェレミアの鼻先を掠めた。 何を言ってもまともな応答はなく、ただ加減を知らない拳と蹴りを躱し続ける。 (ギアスか……!?) 記憶の操作、特定の対象への人工的な感情――ギアスが掛かっているのなら、スザクの置かれている状況に説明がつく。 避け切れなかったスザクの拳が頬に当たり、ジェレミアがよろめく。 しかし追い打ちを狙って踏み込んで来たスザクに対して右足を振り上げ、スザク自身の勢いを逆手に取って胸に蹴りを入れた。 肺を圧迫して強制的に後退させ、距離が出来たところでジェレミアは仮面を開く。 緑色の義眼が青白く輝き、逆さのギアスの紋が浮かび上がった。 そしてその眼を中心に、辺りを青い光が包む。 「これで……――!?」 しかし突然ぐら、とジェレミアの視界が歪んだ。 強烈な吐き気と全身の倦怠感に襲われ、平衡感覚が失われる。 倒れそうになったところで目に入ったのは、変わらず殺意を帯びて乗り込んでくるスザクだった。 ジェレミアの鳩尾に蹴りが食い込み、コンクリートの地面に叩き付けられる。 仰向けになったジェレミアの上にスザクが馬乗りになり、ジェレミアの首に手を掛けた。 「か、は……っ」 呼吸しようと喘いでも息が出来ない。 スザクの手首を掴んで剥がそうとするがその力は緩まなかった。 苦痛の中で、ジェレミアはスザクの顔を見る。 「水……銀燈……水銀燈、水銀燈、」 譫言のように一つの名を呟きながら、スザクは泣いていた。 子供のようにポロポロと涙を零し、それがジェレミアの頬に落ちる。 首を絞められている最中のジェレミアよりもなお、苦しみが深く見えた。 気道を塞がれて視野が狭まり、指先が痺れ、感覚が消えていく。 それでもジェレミアは手を突き出し、スザクの首を掴んだ。 ここで自分が死ねばスザクを止められず、更に犠牲者が出る。 しかも次はつかさの番だ。 アイゼル、それにストレイト・クーガーから託されたものが「守れない」。 これ以上手にしたものを取り零すまいと、この時だけは手加減を止めて首を締め上げた。 スザクの口から呻きが漏れる。 「……ッ」 互いに首を絞め合い、肉を千切らんばかりに指を食い込ませる。 そして下敷きにされた不利な状況から、ジェレミアはスザクごと横倒しになった。 同時にスザクの頭を地面に叩き付け、彼の握力が弱まった瞬間に彼の手首を掴んで首から引き剥がす。 咳き込みながらもその手を掴んだまま体を起こし、今度はジェレミアがスザクの上に馬乗りになった。 両腕を押さえ付けられて藻掻くスザクに、それを押し留めようとするジェレミア。 しかしこのままでは、消耗しているジェレミアが先に力尽きる。 「枢木……これが、君の本心だと言うのか……!!」 ギアスのせいでないのなら、本当に自らの意志なのか。 自分から狂気に走り、殺し合いに加わったのか。 自分を有罪にしようとする裁判に自ら赴き、のみならず敵を窮地から救った枢木スザクの選択なのか。 ジェレミアが息を切らしたまま責めるように叫んでも――スザクには届かない。 「好きな人を生き返らせようと思って……何が悪いッ!!!」 訪れていたはずの未来で、スザクは神聖ブリタニア帝国第九十九代皇帝のナイトオブゼロの席に。 ジェレミアはナイトオブワンの席に着いた。 そして、二人は他の協力者達と共にゼロ・レクイエムを成すはずだった。 悪逆皇帝に鉄槌を下す仮面の英雄『ゼロ』として――悪逆皇帝を守る騎士ナイトオブワンとして。 だが今は、スザクとジェレミアは共犯者ではなく敵対者に過ぎない。 0と1の名ををそれぞれに冠するはずだった二人の距離は、余りに遠かった。 泣きながら咆えるスザクを前に、ジェレミアは言葉を失った。 生き返らせたい人はいる、果たしたい忠義もある。 だが生き返らせられる可能性を捨てて他の参加者を守ろうとし、その人の仇と行動を共にしている自分の忠義はどこにあるのか。 散々迷い、葛藤し、諦めがついたはずだった。 だがスザクの叫びに、己の支えとしていた芯が僅かに揺らぐ。 アイゼルの死を看取っても涙一つ流せなかった自分よりも、泣き叫ぶスザクの方が余程人間的で――腕に籠めた力が抜けてしまった。 スザクが上半身のバネの力だけで起き上がり、押し退けられたジェレミアが倒れる。 立ち上がったスザクに対し、ジェレミアも片膝を着いて体を起こすがそれ以上は動けなかった。 スザクの手がジェレミアの襟に伸びる。 「やめてええええええええええええ!!!」 戦う事も出来ない、有用な支給品も持たない、無力な少女の声。 狂気と殺意が渦巻いた場が時を止めたような静寂に包まれるが、それも数秒の事だった。 今のスザクには、つかさの声も届かない。 しかし彼女の声は、信頼する仲間には届いていた。 スザクがジェレミアから視線を外し、ジェレミアもその音を聞いた。 数人が地面を蹴って走る足音に、男女の話す声が混じる。 「つかさちゃんッ!!!」 駆け付けたのは北岡と見知らぬ少女だった。 スザクはその姿を見て多勢に無勢と判断したらしく、道路脇の塀を足場にして跳躍。 民家を乗り越えるようにして逃走する。 「待て、枢木……!!」 ジェレミアが呼ぶ声も届かないまま、スザクはその視界から消えた。 ▽ 部活メンバーも、真紅も、千草貴子も、蒼嶋も、皆死んでしまった。 思い出すと涙が出そうになるが、レナは制服の袖で目元を拭う。 これ以上犠牲になる人を出してはいけない。 レナの身代わりのような形で死んでいった真紅や蒼嶋に誇れるように生きようと、強く思う。 だが狭間へ向けた要請は断られた。 「何故この私が、貴様らに協力しなければならない?」 もっともな言い分に、それでもレナは何とか説得しようとする。 しかし後ろにいた北岡は我関せずといった調子で、狭間が地面に投げ出していた機械を拾い上げた。 「これ何?」 「……参加者の位置を知る為のデバイスだ。 私には最早無用な品だ、貴様らにくれてやる」 北岡は「それは都合がいい」と言って機械を操作する。 狭間を前にしても緊張感の薄い北岡にレナは戸惑うが、北岡が何も考えずにそうしている訳ではない事に気付いた。 気楽そうに話しながら、目は真剣そのものだ。 やがて北岡は一通りの操作を終えると機械の電源を落とし、狭間に差し出した。 「返すよ。必要な事は分かったから」 「……」 くれてやる、と言った傍から返されたのでは狭間の機嫌を害しかねない。 事実狭間が眉を顰めたのだが、北岡は構わずに言う。 「俺達は柊つかさって子と合流する。 俺達に協力する気になったら、このデバイスで追って来てくれ」 狭間が目を丸くして絶句する中、北岡は五ェ門と蒼嶋、それに園崎詩音の遺体を教会の敷地内に移動させた。 既に教会は原型を留めていなかったが、道端に置き去りにするよりはとレナもそれを手伝う。 その途中で北岡がデルフリンガーの残骸を、レナはブラフマーストラを回収する。 そうして北岡とレナが動き回っている間も、狭間は立ち尽くしていた。 「じゃあ、待ってるよ」 そう言って北岡は狭間に背を向け、レナもそれに続く。 「待、……」 狭間は何か言い掛けたが、その先が発される事はなかった。 「来ると思う? あいつ」 「分かりませんけど、あれで良かったと思います」 不安そうに尋ねる北岡に、レナは力強く頷く。 尊大な態度と話し方の狭間ではあったが、レナにはそれが背伸びしているだけのように見えた。 蒼嶋に死なれた衝撃を含めたとしても、そもそも人と話をするだけで精一杯に思えたのだ。 狭間の言動や振る舞いを短い時間ながら観察し、レナは彼について悪い感情を抱かなかった。 蒼嶋による狭間の評は決して良いものではなく、狭間自身も蒼嶋を殺すつもりだったと言っている。 実際に会っていれば間違いなく喧嘩になっただろうし、殺し合いになっていたかも知れない。 けれどその後は、友達になっていたかも知れない。 可能性の一つでしかないけれど、レナにはその光景が想像出来た。 蒼嶋が下らない事を言って、狭間が呆れて。 狭間が人を小馬鹿にしたような事を言って、蒼嶋が言い返して。 そんな関係も、あり得たのだと思う。 「狭間さんには考える時間が必要なんだと思います。 素直に来てくれるかはちょっと分かりませんけど、あのまま無理強いするよりずっといいです」 「……ま、こっちも誠意は見せたからね。 今は早くつかさちゃんに会おう」 つかさとH-8の民家で待ち合わせた――しかし北岡が機械で確認した彼女の位置はG-9だったという。 エンドオブワールドの派手な爆発もあり、心配してこちらに向かっているのかも知れない。 G-9なら今いるエリアの隣で、すぐに合流出来るはずだ。 だがそう遠くない距離から聞こえてきた悲鳴で、二人の間に緊張が走る。 「こっちだ!!」 「はい!」 北岡がその方角に向かって走り出し、レナもそれを追い掛けた。 ▽ 北岡がつかさとの再会を喜ぶ暇もなく、すぐに移動する事になった。 自力では立ち上がれない程に疲弊したジェレミアに肩を貸し、付近の民家に身を隠す。 リビングに置かれた四人掛けのテーブルにそれぞれが着席して向かい合うと、北岡を中心にしてすぐに情報交換を始めた。 北岡とつかさ、つかさとジェレミアで同行している時間が長いので、数十分もあれば終わる。 コードやギアスについても知らなかったのは北岡のみで、その説明もすぐに済んだ。 その中で五ェ門とデルフリンガーの最期についても触れたが、つかさは泣かなかった。 この場にいないという時点で既に察していたのだろう――北岡がアイゼルについて気付いていたように。 唇を噛んで下を向き、震えていたつかさはやがて顔を上げる。 無理に笑顔を作ったその顔は、蒼嶋を失くした直後のレナの表情に似ていた。 「その、少し……意外でした。C.C.さんから聞いた印象と違ってて」 それぞれが話を終えてから、レナはそう口にする。 視線の先にいるのは、それまで沈黙していたジェレミアだった。 新たに使ったポットで殆どの怪我が治癒したものの疲労は深刻で、話はつかさに任せていたのだ。 暫く休んだお陰か先程よりも顔色は少し良くなっており、レナもそれを見越して声を掛けたのだろう。 「私が何か?」 「支離滅裂な言葉遣いで追い掛け回されて、海底に無理心中する羽目になったって」 数秒の気まずい静けさの後、ジェレミアはレナから目を背けた。 「改造されたばかりの頃は脳内活動電位とニューロフィラメントが」等と専門用語を並べているが、事実ではあるらしい。 「しかし、それは一年前の事だ。 嚮団殲滅戦では同じ部隊に属し、何度も顔を合わせているというのに何故その話になる?」 気を取り直すように問うジェレミアに対し、レナは困ったように言う。 「C.C.さんはその殲滅戦の話もしていませんでした。 嚮団が健在なのを前提にして話していたと思います」 話の食い違いは激しく、北岡も首を傾げずにはいられなかった。 ジェレミアもC.C.も嘘を吐いているとは思えない。 C.C.に直接会った訳ではないが、この二人の話の多くが共通しており矛盾もないからだ。 加えて、どちらにも互いの関係を偽るメリットがない。 これからV.V.や嚮団を相手にしようという時に、殲滅したかどうかという重要な情報を操作する意味もない。 「ま、そこはC.C.と直接会って話し合わないと結論は出ないでしょ」 これ以上続けても無駄と判断し、北岡が切り上げる。 狭間のデバイスをやはり受け取っておくべきだったかと若干の後悔はあるものの、今は言っても仕方がなかった。 「で、それはギアスキャンセラー……ってのが原因なのか?」 話題に区切れがついたところで、北岡はかねてからの疑問を口にする。 ジェレミアが身動きを取れなくなる程の、極度の疲労。 元々連戦で疲弊していたせいもあるだろうが、スザクを説得している最中に突然この状態になったのだという。 「恐らくは……しかし、本来はこうはならん。 C.C.の回復の遅れ、ロロのギアスの変調……V.V.にそんな力があるかは疑問だが、何か手を加えられた事は確かだろう」 「でもスザクが正気に戻らなかったんなら、そもそもキャンセラーが発動しなかった可能性だって――」 「あの、」 北岡が言い掛けたところへ、つかさが口を挟む。 「キャンセラー……ちゃんと発動、してたと思います。 私……思い出しました」 ジェレミアがキャンセラーを発動させた時、すぐ傍にいたつかさも巻き込まれたという。 そして‘忘れさせられていた記憶を取り戻した’。 ▽ いつも通りの、電車での帰宅。 それなりに混んだ車内で座席に座り、姉の柊かがみと何気ない雑談を楽しんでいた。 だが気付くと、車両から人がいなくなっていた。 「あれ……?」 おかしいな、ぐらいの軽い気持ちで顔を上げ――そして、出会った。 無人の車内で姉妹の他に唯一残った、くすんだ銀色の髪に驚く程整った顔立ちをした少年。 (うわあ、かっこいいなぁ……幻の美形、って感じ) 今になって思い返せば、ルルーシュとどこか似た雰囲気を纏っていたように思う。 けれどその時のつかさは何の警戒心も抱かずにぼんやりとしていた。 そして少年は言葉を発した――その眼に赤い鳥の紋を浮かべながら。 「柊かがみ、そして柊つかさに命じる。 私に大人しくついて来い。 そして会場に着いたら、私の事は忘れろ」 ▽ その後、小早川ゆたかの首が爆破された場まで記憶は途切れているらしい。 「忘れさせられた」記憶はキャンセラーで戻っても、ギアスに掛かっている間「忘れてしまった」記憶は戻らないようだ。 この銀の髪の少年についてはジェレミアも知らないという。 北岡も興味があったのでキャンセラーを掛けて貰いたかったのだが、ジェレミアが疲労している今は避ける事にする。 「キャンセラーは発動してた、と。 スザクについては水銀燈ってのに聞いた方が早いかもね」 スザクが口走った名前であり、真紅も警戒していた水銀燈。 彼女がギアス以外の方法でスザクを洗脳した、と考えるのが自然だ。 「何にせよ、今は休もう」 情報が増え、混乱してきた部分もある。 今は休憩し、その後は――この会場にいる危険人物を、排除する。 浅倉威。 北岡の宿敵であり、ジェレミアにとっても縁の深い相手。 五ェ門とも、浅倉との決着をつけると約束した。 (随分長い付き合いになっちゃったけど……そろそろきっちり、決めようか) 浅倉が今教会の傍にいる事はデバイスで確認している。 浅倉も、北岡との最後の戦いを望んでいるはずだ。 再び手にしたデッキを見詰め、北岡はその時を待つ。 【一日目 夕方/Gー9 民家】 【北岡秀一@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]:レイの靴@ガン×ソード [所持品]:ゾルダのデッキ@仮面ライダー龍騎@二時間変身不可、レミントン・デリンジャー(0/2)@バトルロワイアル、デルフリンガーの残骸@ゼロの使い魔、 支給品一式(水を消費)、確認済み支給品(0~2)(剣・刀では無い) [状態]疲労(大)、軽症 [思考・行動] 1:浅倉と決着をつける。 2:ギアスキャンセラーに興味。 ※龍騎勢が、それぞれのカードデッキを持っていると確信。 ※一部の支給品に制限が掛けられていることに気付きました。 ※病院にて情報交換をしました。 ※レナと情報交換をしました。 【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に(ゲーム)】 [装備]:鉈@ひぐらしのなく頃に [所持品]:支給品一式、インスタントカメラ(数枚消費)@現実、空飛ぶホウキ@ヴィオラートのアトリエ、真紅の下半身@ローゼンメイデン、 Kフロストマント@真・女神転生if…、ブラフマーストラ@真・女神転生if…、庭師の鋏@ローゼンメイデン [状態]:疲労(大)、悲しみ [思考・行動] 1:C.C.、ヴァンと合流する。 2:翠星石と蒼星石も探す。 3:水銀燈、後藤、シャドームーン、白髪の男(縁)、浅倉、スザク、ロロを警戒。 [備考] ※ギアス、コードについて一定の理解を得ました。 ※北岡達と情報交換をしました。 【柊つかさ@らき☆すた】 [装備]なし [支給品]支給品一式×2(水のみ三つ)、確認済み支給品(0~2) 、レシピ『錬金術メモ』、陵桜学園の制服、かがみの下着、リフュールポット×4 [状態]疲労(中) [思考・行動] 1:錬金術でみんなに協力したい。 2:もっと錬金術で色々できるようになりたい。 3:みなみに会いたい、こなたは…… [備考] ※錬金術の基本を習得しました。他にも発想と素材次第で何か作れるかもしれません。 ※アイゼルがレシピに何か書き足しました。内容は後続の書き手氏にお任せします。 ※会場に連れ去られた際の記憶が戻りました。 【ジェレミア・ゴットバルト@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [装備]無限刃@るろうに剣心 [所持品]支給品一式×2(鉛筆一本と食糧の1/3を消費)、咲世子の煙球×2@コードギアス 反逆のルルーシュ、こなたのスク水@らき☆すた、 ミニクーパー@ルパン三世、不明支給品(0~2)、琥珀湯×1、フラム×1、薬材料(買い物袋一つ分程度)、メタルゲラスの角と爪、 エンドオブワールドの不発弾(小型ミサイル数個分)、メタルゲラスの装甲板、ヴァンの蛮刀@ガン×ソード [状態]右半身に小ダメージ、疲労(特大)、精神磨耗、両腕の剣が折れたため使用不能 [思考・行動] 1:浅倉とV.V.を殺す。 2:他の参加者に協力する。クーガーとの約束は守る。 3:全て終えてからルルーシュの後を追う。 4:スザクを止めたい。水銀燈を特に警戒。 [備考] ※病院にて情報交換をしました。 ※制限により、ギアスキャンセラーを使用すると疲労が増大します。他にも制限があるかも知れません。 ※ロロ殺害について、この場にいる三人には伏せています。 ※ジェレミアとC.C.以外の参加者は、銀髪の少年のギアスによって会場に集められたようです。他にも例外はあるかも知れません。 ▽ 誰も追って来ない事を確認してスザクは走る速度を緩めた。 度重なる記憶の混乱で脳に負荷が掛かり、心臓が脈打つ度に頭を殴られるような痛みが走る。 「水銀、燈……」 ジェレミアのキャンセラーで、スザクに掛けられた二つのギアスが解除された。 ルルーシュによる「生きろ」というギアスと、会場に連れて来られる際に掛けられたギアス。 しかし連れ去られた時の記憶が戻っても、行動が変わる訳ではない。 ただスザクも知らない間に、彼の親友の『願い』は消された――皮肉にもその親友の家臣であるジェレミアの手で。 スザクが己の意志に反して生き残る事はなくなり、水銀燈の為に命を捨てる事も可能になった。 望んだ通りの、結果を得た。 ルルーシュを撃った。 ルルーシュのギアスが消えた。 真に親友との繋がりが断ち切られ、スザクは独りになった。 偽りの愛情の対象が生存している事すら知らないまま、スザクは舞台の上で孤独に踊り続ける。 【一日目夕方/G-8 市街地】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】 [装備]:ゼロの銃(弾丸を六発消費)@コードギアス 反逆のルルーシュ、ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎 [所持品]:支給品一式×2(食料は一つ多め)、ワルサーP-38(3/9)@ルパン三世、ワルサーP-38の弾薬(11/20)@ルパン三世、 日輪の鎧@真・女神転生if...、Kフロストヅーラ@真・女神転生if...、確認済み支給品0~1(武器はない) [状態]:ダメージ(中)、惚れ薬の効果継続中、記憶と精神の一部に混乱、疲労(大)、強い頭痛。 [思考・行動] 1:参加者を全員殺し、水銀燈を生き返らせる。 2:狭間偉出夫は絶対に許さない、見付け出して殺す。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡だと思っていましたが、違う可能性に気付きました。 ※水銀燈は死亡したと思っており、ユーフェミアの事を思い出せなくなっています。 ※第二回放送を聞きませんでした。 ※会場に連れ去られた際の記憶が戻りました。 ▽ 北岡とレナが立ち去って数十分経っても、狭間は一歩も動けずにいた。 今はV.V.への憎悪すら虚しい。 北岡達の所に行くのか、行かないのか。 残された選択肢を前に、狭間は何も出来なかった。 「ふざけるな……下賤な人間風情が、私に何を……」 DS型探知機を握り締めた拳が震える。 探知機が用済みなら、このまま握り潰してしまえばいい。 ――ありがとうね……狭間さん。 何を言われようと、所詮人間如きの言葉なのだから聞き流せばいい。 ――じゃあ、待ってるよ。 「何故、私が……!!」 北岡達の提案を下らないと思う一方で、怯えていた。 矢野暁子に恋文を贈った時のように、保健医の香山に体を求めた時のように。 狭間が動いたところで否定され、拒絶され、嘲笑されるのではないかと――怖かった。 探知機を壊す事が出来ない癖に、素直になる事も出来ない。 言葉が出ない、理解出来ない、動き出せない。 出来ない事、知らない事ばかりが目の前に並べたてられる。 これでは魔神皇になる前と、変わらない。 「何故、死んだ……」 お前さえ死ななければこうはならなかったのにと、狭間は蒼嶋の遺体の前に跪く。 体は隣り合っていても、0(死)と1(生)の間にある距離は余りに遠い。 爆発が起きたばかりの地面は煤だらけで、膝を着いただけで真っ白だった制服が灰に汚れた。 握っていた探知機が手から落ちても、拾えない。 握り締めた拳を地面に叩き付ける。 地面に這い蹲って、何度も、何度も、叩き付ける。 「うっ……うぅっ、うぅううう……ッ!!」 何に憤っているのか、何に戸惑っているのか、何に悲しんでいるのか、我が事でありながら何も分からない。 声を押し殺しながら、自分の流した涙で濡れた地面を何度も叩く。 ただ癇癪を起こした子供のように、それだけを繰り返した。 「わぁぁああああああぁあぁぁあああああああああああ!!!!!」 狭間の慟哭は続く。 狭間偉出夫が立ち上がるには、まだ暫しの時間が要る。 【一日目夕方/F-9教会跡地】 【狭間偉出夫@真・女神転生if…】 [装備]:斬鉄剣@ルパン三世 [所持品]:支給品一式、ニンテンドーDS型探知機 [状態]:疲労(小)、精神疲労(中)、人間形態 [思考・行動] 1:北岡達に協力する……? [備考] ※参加時期はレイコ編ラストバトル中。 時系列順で読む Back It was end of world(後編) Next 寄り添い生きる獣たち 投下順で読む Back 寄生獣 Next 寄り添い生きる獣たち 127 死せる者達の物語――I continue to fight ジェレミア・ゴットバルト 147 FINAL VENT - 戦わなければ生き残れない 柊つかさ 138 It was end of world(後編) 北岡秀一 竜宮レナ 狭間偉出夫 149 真・女神転生if...{break;} 枢木スザク 152 SAMURAI X
https://w.atwiki.jp/textlib/pages/261.html
丶`∀´ <みんす党ですが徳政令です http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1248091409/ 37 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 21 49 39 ID ??? | | | |∧ |_|・*) 民主党政権、けっこう続くかも・・・ |軍|.o | ̄| """""""""" 【4年持つかも】 44 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 21 51 29 ID ??? 37 その可能性は高いなぁ、代表が責任とっても代表のままな政党だし 問題は日本が4年持つかだよねー 51 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 21 54 57 ID ??? 37 せめて放送法改正通してれば国民の目が醒めるのが早まったかもしれないのに…… 最近、自民は本当に政局レベルの小手先の対策しかしてないんじゃないかと思いだしました 69 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 02 10 ID ??? 37 むしろ「ダメならまた変えたらいい」「民主党政権なんか長続きしない」という人間が、具体的な 解散フラグを説明してくれることのほうが珍しい件。 71 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 02 35 ID ??? みんす・・・ 財源どーするんだwww あんな答え方じゃ余計訝しむだろw 72 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 02 36 ID ??? 65 象牙の塔で高みの見物ができる人はいいなぁ(ぼそ 74 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 03 10 ID ??? 72 でも、独立行政法人は廃止だしー 76 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 03 20 ID ??? 59 麻生さんも「日本の国債の利率分かってる? 外国と比べたことある?」ってぶら下がりで言ってたお。 ニュースで報道されたのは見たことないけどなw 81 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 05 06 ID ??? 69 何あっても居座ると思うんだけどなぁ。 連中も「次はない」って事は理解してるでしょうし。 みんす「そうだ!次を無くしてずっと今にすれば良いんじゃないか?」 82 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 05 23 ID ??? 62 ええ、三権の対等な分立を維持するために、日本国憲法はあります。 我が党がそれを理解しているかは、別問題かもしれませんが。 72 他人事ですもんねえ。 75 何故か何処でもメシマズ認定されるヴァルキュリア哀れw 86 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 07 19 ID ??? 82 菅さんは「三権分立なんて憲法には書いてない。間違いだ」と言ってますよ。 87 名前: ◆2Ys/AQ6eG2 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 07 50 ID ??? 81 みんす政権になったら国会を全く開かずに 確かな野党化した自民の追求を阻止するのではないかという毒電波を受信しましたwww ・・・・・・やりかねん 88 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 08 48 ID ??? 86 _.. -‐…‐- 、 / / }lト、 l{/ _/{ _ノ」_ }く|ハ. 八 /・ ・ノ ノ/^} }ヽ ここ数十年の社会科の教育 ノ 从 △ イ{{_,ノ {ゝ}- 、 全否定ですか… ( _..> ⌒ヽ¬フ __ } `メ、 } ( o∞8し _,ノ Y´ ` ー }ノノ `Y⌒´_oっ_,人.っo∞%ノ ゙^゚° 92 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 09 47 ID ??? 88 _.. -‐…‐- 、 / / }lト、 l{/ _/{ _ノ」_ }く|ハ. 八 /・ ・ノ ノ/^} }ヽ まる一年、国会開かないとか… ノ 从 ワ イ{{_,ノ {ゝ}- 、 ( _..> ⌒ヽ¬フ __ } `メ、 } ( o∞8し _,ノ Y´ ` ー }ノノ `Y⌒´_oっ_,人.っo∞%ノ ゙^゚° 93 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 09 50 ID ??? 81 自民党が「小泉改革の後継者」のイメージがないと選挙通れないように、民主党は民主党で「自民党の ライバル」のイメージがないと選挙通れなくなると思うのよ。 自民党員だって選挙通るために反麻生のイメージをほしがったりするのに、選挙互助会たる民主党が 政策的に似通えば自民党と協力なんてしないと思うのよねー。 マスコミの論調次第ではあるが。 民主政権になって半年もすれば、自民党時代の景気対策がいかにすばらしいものであったか、それに 比べて民主党の政策はどうよって形になってると思うんだが、そうすると民主右派が自民党にすりよる 可能性もないではない… 94 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 10 17 ID ??? 87 野党でも議院の議席1/4以上の要求で、臨時会開催を要求することができるよ 96 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 10 55 ID ??? 民主党はたかだか1万2千円、しかも一回だけの定額給付で強硬に「所得制限」を訴えていたはずです。 ところが毎月2万6千円を15年間も支給する恒久的な政策に、何の「所得制限」も設けないのですか? 配偶者控除と扶養控除の廃止で、所得の低い人に対しても一律増税と同様の扱いとしておきながら、 一方では子供さえ居れば、どんな大金持ちでも子供一人当たり毎月2万6千円を貰えるのですか? このやり方は、「税の効率性(財源の確保)」の点では優れているかもしれませんが、 「税の公平性(所得の再分配)」については、公平さの欠けらも無い、杜撰なバラマキです。 「所得制限」を設けなさい。 97 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 11 11 ID ??? んで、馬鹿が「雪、東京に雪さえ降れば」とか泣き叫ぶだろうが自営業に そんな義理は無いしなぁw うまく行っても失敗しても家族ごと破滅するボランティアに励むほどの恩を 受けた覚えは無いだろうし。 99 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 11 38 ID ??? 85 というか各分隊の曹士なしで艦が動くとか、 馬鹿なの?なめてるの?死ぬの?後は電機や蒸気が通ってる艦内で撃つんじゃねえ。 という意見を、何処かで聞いたような聞かないような・・・・w 86 ・・・高校、中学の教育でさえ三権分立を教えるのに。 我が国の基本理念さえ否定するつもりですか。 107 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 14 23 ID ??? 良くも悪くもみんす党に党を割るほどのバイタリティのある人居ないのよね。 自民は何かあるたんびに俺様アピールする人間には事欠かないんだけどさ つまり一度多数を得ればそのままなんだかんだで安定政権になる可能性高し。 108 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 14 29 ID ??? _.. -‐…‐- 、 / / }lト、 l{/ _/{ _ノ」_ }く|ハ. 八 /・ ・ノ ノ/^} }ヽ しかし、税制が代わると ノ 从 △ イ{{_,ノ {ゝ}- 、 年末調整が柄っと代わるとプログラム ( _..> ⌒ヽ¬フ __ } `メ、 } 更新せんとなぁ。改正が年末までずれると、 ( o∞8し _,ノ Y´ ` ー }ノノ 再年調が必要となるなぁ `Y⌒´_oっ_,人.っo∞%ノ ゙^゚° 112 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 15 02 ID ??? 101 あぁ、こいつらなら追い詰められると憲法の停止まで考えかねんぞw 背景の武力はどこから調達するのか見物ふぁが。 113 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 15 18 ID ??? | | | |∧ 根拠は特に無いのですが・・・ |_|・*) 政権交代後、政府与党(民主党)の政策立案・遂行能力の欠如を、自民・官僚の抵抗のせいにすることで2年、 |軍|.o 民主党政権の無力と有害性に気付いた国民が、一旦は支持した考えを改めるのに2年くらいの時間は稼げるかも・・・ | ̄| """""""""" 【マスコミの支援があれば】 115 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 15 25 ID ??? 62 悪人は自分達を法を超越した存在と思うのが普通です 70 シンドラー的な人? 工場労働者を駆り集める為にユダヤ人に優しい振りをしていた人も居た希ガス 116 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 16 03 ID ??? 113 そのせいにするまえに、党首の献金問題がクローズアップされると思いますが… 118 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 16 32 ID ??? 107 っ【小沢さん】 121 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 18 41 ID ??? >質疑ができないから、自民党は手も足も出ない。鳩山“首相”の政治資金問題も、追及の場がない ・・・いや、あの、これって、 つまり自分たちに疑問を差し挟む機会を与えないって、公言してると? あれだけ説明責任って騒いだ政党が? 123 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 19 31 ID ??? 112 それ以前に、野党の要求によってでも臨時国会が開けることを失念している大馬鹿野郎 せめて自分の業界関連の法律ぐらいは知っとけよwという感じ それでも立法府の一員か?と言いたい 125 名前:SCARFACE1@携帯 ◆gYyfYSE0Gg [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 20 04 ID ??? さて、いま思ったことだけど 第二東名の建設が、みんぬ党のせいで 中止されて、無料化という愚行が実施された場合、 事故渋滞の発生件数が、今の何乗になるのだろうか? 127 名前:名無しウナギゼリー ◆MG151KK39k [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 20 37 ID ??? 101 ____ | | ・・・日本の国会って委員会主義だったと思うんですが | | 委員会が動かないと、予算も法案も何もかもが動かない気がするんですけど・・・ _|___|_ 〈( ・ω・ )〉 〈 |∞| 〉 ノ イ-‐==ー-、 (___三__)))) 128 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 20 42 ID ??? 125 国民の選択なんだから仕方ないです。 129 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 21 06 ID ??? 121 慣例破りを繰り返したあの党にそんな理屈が通用するとでも? 131 名前:名無しブラックハンド総帥 ◆2DsqzAs0eo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 21 28 ID ??? 128 当の国民の大半は、そう思ってない可能性。 132 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 21 30 ID ??? 121 蟹様のみんすデストピアを超えそうですなw 頭の良い人は想像を超えた愚か者の事が理解しきれなかったって所かな?w 133 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 22 05 ID ??? ファンダメンタルスを悪化させるのに貢献してどうするw 134 名前:名無し第三皇女 ◆1LxEVEeIgU [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 22 09 ID ??? _ _ / ,. -、`r― 、`ヽ、 113 _,イ ヤ┴┴- 、\ ヒー 、_ 民主党議員のそれぞれの支持母体の利益と r / / | ヽ. ヽ∨ ノYi、 { | | イ / / ヽ イ ソ 民主党の主張する政策等が矛盾している辺りを i_∨ !(从し ー- ヽ{ソ ソ `Kゝ{ ● ● ! ゝ-イ 口コミで衆知する事が大変効果的 || リ⊃ 、_,、_, ⊂⊃イイ∥| /⌒ヽ|| |ヘ ゝ._) イ/⌒i∥l と言う事でわかっています \l Y`||yー>、_ イァ/ _ ./ | | (~ ||//(@)\_/Y /フ i |/ `ハ | l___ __ソ 、__イ |l | 年金、教育問題で得票しておいて自治労や日教組代表が比例名簿の上位だなんてw / ,l|ミl ∀ `l, { | |ミ|\ 136 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 22 15 ID ??? 131 マスコミがスケープゴート探しに奔走するんですかねw 139 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 22 58 ID ??? ゚ 。 .. | |l ̄| 。 .. | |l島| エロ要員はしまむらくんに ゜ .. | |l村| 監視されています ゜ .. | |l_| ゚ .. |; ; .... | ゚ .. |; ; .... | (~) ゜ .. |; ; .... |´⌒`ヽ 。 ゚ .. |; ; .... | i i i i i i } .. |; ; .... |・ω・`) ゚ 。 .. |; ; .... | ⊂ノ .. |; ; .... |-u ,,.,、-‐ "´~ `ー-‐ 141 名前:名無しブラックハンド総帥 ◆2DsqzAs0eo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 23 33 ID ??? 136 △ マスコミがスケープゴート探しに奔走するんですかねw ○当のマスコミがスケープゴート探しに奔走するんですかねw 142 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 24 19 ID ??? 116 | | | |∧ 誰しも自説には固執するものです・・・ |_|・*) 「それでも政権交代は必要だったんだ・・・」と。 |軍|.o 改めるには相応の時間が必要でありましょう・・・ | ̄| """""""""" 146 名前:名無しブラックハンド総帥 ◆2DsqzAs0eo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 25 08 ID ??? 142 その発想の中に、新政権の顔ぶれや主張は一切含まれていないあたり、にんともかんとも。 148 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 26 05 ID ??? 142 ただ、都議選でも見られるような なにがなんでも政権交代って勢いでも無いんですよねぇ…… 郵政の時ほど熱くないと言う気がします。 150 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 26 19 ID ??? 121 | | | |∧ エロ要員は・・・ |_|・;) 民主党のマスコミに対する、一種の「信頼」を感じるのです・・・ |軍|.o 与党自民党が公の場で追及してこない限り、何の問題も無い、と・・・ | ̄| """""""""" 152 名前:TFR ◆IBMOSAtBIg [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 27 30 ID ??? /^l ,―-y " ~"゛´ | 「オワタ」「オワタ」するのも楽しいもさが、明日の国会解散後に ヽ ´ ∀ ` どんなニュースが出るかがもっと楽しみもさね。 ミ . O ゛; づ⌒ ヽ_ モサには想像も出来ないもさ。でも、出来るだけ覚えておきたいもさね。 __ミ ソ ヽ / ゛ー―(____/ いつか報告するときのために。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __,,、、、 ヽ γ^ー--、_ ; / ヽ // { ノ おやすみもさい。みなさんに素敵な悪夢がありもさように。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 153 名前:名無しブラックハンド総帥 ◆2DsqzAs0eo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 27 33 ID ??? 143 そういう方々は「1+1=2です」と答える常識人ではなく、 「1+1をいくつにしてほしいんですか?」と訊いてくれる 税理士を求めているわけですね。 147 そういう意味合いで、「戦後日本は確かに自民一党独裁。 日本人の中では」というお話になるわけです。 155 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 27 43 ID ??? 129 頭が痛くなってきた・・・・ これって暗に自分たちの不正を認めた上で、 お前らに追求する余地は与えんと言ってるようなもので。何てこった・・・ 132 ぶっちゃけポルナレフ状態ですよ、本当に。 国会制度への無理解もさることながら、余りにも・・・・ 駄目だ、言葉が見つからない。 156 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 28 46 ID ??? 139 | | | |∧ しまくらくんはエロ要員に |_|・*) 監視されています |軍|.o | ̄| """""""""" 【相互監視】 157 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 28 54 ID ??? 117 _.. -‐…‐- 、 / / }lト、 l{/ _/{ _ノ」_ }く|ハ. 八 /・ ・ノ ノ/^} }ヽ 下手して、年を遡ってとかに ノ 从 △ イ{{_,ノ {ゝ}- 、 なったら各自治体、企業の給与 ( _..> ⌒ヽ¬フ __ } `メ、 } 関係者が頭を抱えることに ( o∞8し _,ノ Y´ ` ー }ノノ `Y⌒´_oっ_,人.っo∞%ノ ゙^゚° 158 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 29 01 ID ??? 来年の参院選でみんすが過半数失ったらどうするかはちょっと楽しみである。 161 名前:ミーくん ◆3Y7FF0oA1A [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 29 26 ID ??? 153 さっさと完全独裁してくんないかなぁw 153 オマケに「お前なら分かりやすく説明してくれると思ったのに!思ったのに!」ではどうにもこうにも・・・ 163 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 30 00 ID ??? 101 ノ´⌒ヽ,, γ⌒´ ヽ, // ""⌒⌒\ ) i / _ノ ヽ、_ヽ ) 本当はライバル党と一緒に審議したいんだお・・・ / o゚⌒ ⌒゚o \ | (__人__) | \ ` ⌒´ ,/ ノ´⌒ヽ,, γ⌒´ ヽ, // ""⌒⌒\ ) i / _ノ ヽ、_ヽ ) でもライバル党は献金の話を解決しないと相手してくれないんだお・・・ / o゚⌒ ⌒゚o \ | (__人__) | \ ` ⌒´ ,/ ノ´⌒ヽ,, γ⌒´ ヽ, // ""⌒⌒\ ) i / ─ ─ ヽ ) だから国会開くのはやめるお。 / (・ ) ( ・) \ | (__人__) | \ ` ⌒´ ,/ 165 名前:名無しブラックハンド総帥 ◆2DsqzAs0eo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 30 05 ID ??? 158 現時点でも、「単独過半数」は確保できてなかったような。 それとも、民主系無所属議員を含めて届いてるのかな? 170 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 31 35 ID ??? 148 | | | |∧ 確かに熱くはないですねー |_|・*) 郵政選挙とは違って、有権者にとっても、ものすごく消極的な選択ですし・・・ |軍|.o それでも「流れ」に乗ったら行き着くところまで止まらないのが我々日本人・・・ | ̄| """""""""" 179 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 33 43 ID ??? 161 落語にもそう言う人が出てくる 「十円札を九円で仕入れて十一円で売ったら二円儲かります」 「十円と書いて有るのに十一円で買う馬鹿が居るか!」 「十円で売っても一枚一円儲かります」 「で、その十円札をどうやって九円で仕入れるんだ?」 「それをアンタに聞きに来た」 「知るか!」 「アンタを頼りにしていたのに裏切られた!無責任だ!」 181 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 34 32 ID ??? 146 | | | |∧ 自民党からの「政権交代」という「流れ」であって、 |_|・*) 「民主党政権」を歓迎する「流れ」ではないのです・・・ |軍|.o 重心というか回転軸は、あくまでも自民党なのです・・・ | ̄| """""""""" 192 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 36 44 ID ??? 170 その流れが今回は明確じゃないって所がポイントかなと… 政権交代と郵政民営化だとどちらが何に絞っているかが解りやすかったけど、 今回、民主党のテーゼでは戦えないと思いますよ。 それよりも、青森で津島さんが選挙に出ないで若者を立てるとした奴の方が 賢いと思います。 都議選でも年寄りは落ちて若者が受かったケースが多かったと見受けられますしね。 194 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 37 28 ID ??? 175 そうでないでも毎日ボコられてる気がw 最近じゃ自分のアレさを棚に上げ「麻生太郎という政治家はあまり教養のある人物ではない」と言って炎上し、 反論する度に炎上するというボイラーメーカーと化してましたなw 195 名前:名無しブラックハンド総帥 ◆2DsqzAs0eo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 37 33 ID ??? 181 その辺の流れが93年政権交代に、その後で予想される流れが自社さ政権時代にかぶるから、 「困ったなあ」ということになるわけでして。「どうせ政治なんか変わらない」という 誤認識からの政治無関心は、政権交代以上に厄介な問題につながりそうで。 だからこそ「取って代わる新与党」の質が問われるというのに、この有り様……orz モサ師匠のおっしゃることはごもっともですが、その辺は実際に明日になってからしか 反応しようがないということで。 197 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 37 40 ID ??? 152 | | | |∧ おやすみなさい、モサ師匠・・・ |_|・*) エロ要員は一期や二期の「民主党政権」ごときで日本が終るとは思いませんです |軍|.o 「民主党政権舐めてるだろw」という人には、「日本を舐てますね」とお答えするです | ̄| """""""""" 465 名前:日出づる処の名無し 投稿日:2009/07/20(月) 22 31 54 ID mB9AV23y 広告から分かる分のみで、週刊誌の議席予測(笑)をまとめてみた。 週刊ゲンダイ 民主332 自民*78 週刊朝日 民主280 (未記載) 週刊ポスト 民主261 自民160 サンデー毎日 (未記載) 自民189 現在 民主112 自民303 その他65 208 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 40 40 ID ??? 197 日本は終わらないでしょうね。失われた10年をもう一度やるだけですよ。 209 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 40 41 ID ??? 「絶対に儲かる方法教えます一回千円です」 「本当に千円でいいのか?」 「はい」 「よし千円だ。で絶対に儲かる方法とはなんだ?」 「これと同じことをやってください」 210 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 40 50 ID ??? 204 カラカラから始まってグッワッシャングッワッシャンと鳴り続ける…… それよりも、あの気分が悪くなったらとか書いている説明文を 見る方が気分が悪くなる(ヲイ 211 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 41 29 ID ??? ところで、外国人参政権に共産党は賛成するのだろうか。 まぁ民主党が過半数をとればそれで通ってしまうのだが。 218 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 43 59 ID ??? 207 前回の衆議院選挙のマスコミ事前予想と較べることが出来たらなぁと思ったりw 223 名前:土日に部屋を片付けた人 ◆5GS873Dm2o [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 45 24 ID ??? 197 突っ走るときはどこまでも突っ走るのが日本人だからなぁ。 日本はなめていないが、日本人も「良くも悪くも」なめていなかったり。 235 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 48 50 ID ??? 229 もうかなり用意できてるって話が鳩研であったやうな 236 名前:食道楽 ◆EXhyPq5tSo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 49 05 ID ??? Λ,,Λ 各省庁が提案して自民党が止めていた案件が次々と法案化されるでしょうね<民主党政権 ( ´・ω)。 長く見て良いことか悪いことかはわかりませんが、短期の景気回復という点では良くない ( .. つニフ 暫定処置で逃げていたのが、すべてなくなるとかなり厳しい  ̄ ̄と とノ ̄ ̄ ̄ 240 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 50 10 ID ??? 234 もっとチンケな理由だと思いますけどね。 帰りの飛行機チケットが団体予約だから日時変更が効かないとかさ……… 241 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 50 40 ID ??? 「民主党は都議選で、全員当選しても過半数を取れない58人しか立てられなかった」ってのは、 選挙区数を無視した的外れな指摘なので、それだけをもって民主党の台所事情は推し量れないと 思うの。 候補者一人あたりにかけられる宣伝費は知らんけど。 242 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 50 51 ID ??? 229 今なら誰でも自民に勝てるって余裕で揃うと思いますよ 団塊出馬ローンとか又やらかすだろうし 243 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 51 12 ID ??? 221 明日辺り何か起こるんじゃないかな~、と少しだけ期待してる自分が居る 各所のチラシの裏を纏めると、「麻生が何か企んでいる」というものばかりだったりw まあ所詮は根拠を確かめようの無いモノばかりなんだけど、蟹様や運スレの易者さんなど、 最近緘口令を敷かれた人達が多いみたいだし… それに我々一般庶民としては、所詮できることは自分の一票に思いを託す以外には無いんだし 嘆いても欝になっても仕方ないんだから、せめて前向きな気持ちで投票するぐらいには 開き直っても良いんじゃないかな? 244 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 52 13 ID ??? 228 実際はガイドの判断ミスのようだが。 出発中止や救助要請の遅れ。 会社自体に果たして、救助要請に関する対応方法などの、 「基準」がしっかり設けられていたのかどうか、が問題だと思う。 「現場のガイドの判断で」 というのはあまりにも酷だと思うの。 245 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 52 18 ID ??? 192 | | | | 政権交代で自民党を政権から遠ざけると、長年の政財官トライアングルが崩れて、 | | 国民の国民による国民のための政治を実現できます。 | | さらに自民党は一定期間下野することで、利権構造が崩壊し、「浄化」されます。 | | 今回のマスコミの世論誘導の巧さは、従来の「薄い自民党支持者」、つまり我が国の | |∧ サイレントマジョリティたる無自覚な保守層に対しても、 |_|・*) 政権交代の「利益」と、なによりも「低リスクな気軽さ」を提示し得たことかもしれないと・・・ |軍|.o これに対抗できるだけの何かが、自民党には無かったということなのでありましょう・・・ | ̄| """""""""" 247 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 53 05 ID ??? 代用の5万以下の献金総額が一気に増えてたりして…… 254 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 54 31 ID ??? 244 その辺は、いろんな業界規制と同じじゃね? 潜在的な危険がありえる業態。 安全性を軽視した営業 実際の被害(ないしは問題視化がはじまる) 業界団体による自主規制 実効的でなければ、法規制を含めてry 255 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 54 53 ID ??? 245 単に国民が自民党に飽きちゃっただけでしょ。 そんな小難しいことじゃなくてさ。 ムード、印象が大きいのは確かにあるだろうけれども。 256 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 55 06 ID ??? 241 民主都議側はもっと少ないタマしか用意したなかったのを党側が数をねじ込んだらしいけど? 257 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 55 53 ID ??? 256 それが本当なら、衆院選に投入すべき弾と資金を、都議会に投入してしまった、という批判が成立しえる 259 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 56 08 ID ??? 207 | | | |∧ エロ要員は民主党が2/3を獲ることすら有り得るかもと・・・ |_|・*) で、今回の場合は、むしろその方が良いのではないかとも・・・ |軍|.o 小選挙区制の「極端な結果が出やすい」という利点からして・・・ | ̄| """""""""" 260 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 56 25 ID ??? 245 というか、都議選のデータをみていると 民主党でも年寄りは落ちていたりするので 何を持って利益となるか解らないような気がしますよ。 自民が年寄りを根こそぎ退かせて選挙を戦うのも良いかもねと思ったりw 262 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 56 42 ID ??? 208 | | | |∧ |_|・*) そう、それだけのことです |軍|.o | ̄| """""""""" 263 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 57 35 ID ??? お前ら!天下のグーグル様がいよいよ動き出してくれた! http //www.yomiuri.co.jp/net/news/cnet/20090713-OYT8T00662.htm http //itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090713/333707/ http //internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090713_301997.html マスコミが隠蔽する安全保障の問題や国民主権の問題、 民主の鳩山の献金疑惑などもきちんと質問できるし提議 できるから、どんどん参加しよう!政治家との対話形式だから チョンの工作もほとんどできない! 2ちゃんやコピペブログだと他人にプッシュしにくいかもしれんが、 グーグルならブランド力もあるしイメージ信用度高いから効果的! みんなにこちらのグーグル政治特設サイトで政治参加を訴えよう! あと政治家にカードで個人献金できるサイトを楽天が作った! http //www.j-cast.com/2009/07/08044895.html http //itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090707/333384/ http //seiji.rakuten.co.jp/ まともな政治家を支援してまともな国に! 金儲け主義のミンスパチンコマスコミに牛耳られる政治は終わりにしよう! 264 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 57 45 ID ??? もともと自民党は嫌われ者なんだ、小泉が異常だっただけです、 それを理解できなかったから安倍総理は負けた。 265 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 58 12 ID ??? 262 次が10年で済むと思う人も居るんだ.... 267 名前:名無しブラックハンド総帥 ◆2DsqzAs0eo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 58 19 ID ??? 243 箝口令増えてますねー。まあ、その事実だけから何事かを判断するわけにもいかないでしょうけど。 とにかく、日々勉学や仕事に励みながら、投票日には自分の1票を行使するのみですね。 恐らく、王道はない。 ちなみに221の種明かし。お暇な時限定で「名古屋 ケネディ」でぐぐってくださいませw 269 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 58 35 ID ??? 254 保険業界関係の人達がガチで動きそうな気がしますけどね… 270 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 58 39 ID ??? 239 鳥坂のおいちゃんは物事を端的に語る天才だと思ってる 271 名前:フィーメイルドレス ◆HHnm1kjdqY [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 59 09 ID ??? 256,257 逆に、民主党の懐事情には思ってる以上の余裕があるのでは?という予想も成り立ったり。 都議選の候補者数だけから民主党の予算割当てを類推するのは無理でござる。 259 民主2/3って単独2/3? 320議席? さすがにそれは無理じゃないかしら… 民主290+社民・公明30で2/3くらいにしといたほうが… 272 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 59 21 ID ??? 244 海の遭難と違って山の遭難は巨額の救助経費が請求されるんだっけ? ヘリなんか呼んだらそれだけで百万単位の請求書が来そうだな 274 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 22 59 24 ID ??? 262 それだけとはいっても、今回は前回とちがって、 社民党党首総理大臣で自民と連立じゃなくて、 民主党党首総理大臣で社民国新と連立でそ。 同じような「失われた十年」になるかどうかは、簡単には言えないし、 国際情勢も大きくちがう。 276 名前:土日に部屋を片付けた人 ◆5GS873Dm2o [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 00 21 ID ??? 264 自民が嫌われ者というより、良くも悪くもお空の上の出来事だった政治を、地上に降ろしたのが小泉さんだと思っている。 で、小泉さんがいなくなった後も、政治は地上に下りたまま。 だから、今までのやりかたでは、ことごとく結果に裏切られていると。 277 名前:_。⊿゚)_ ◆Gir.lev.vI [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 00 28 ID ??? 259 今回のような負ける原因が良く判らない上に、党首が連続して犯罪を犯している点を考えると、一〇〇年の禍根を残しそうで、勝たせてはイカンと思うのですが _。⊿゚)_ 284 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 02 18 ID ??? 「美しい国」とか理念は立派だけどそんなもん20年くらい早いテーマだわな。 そんな事より所得が上がらないのをナントカしろって勢いですよ、前の参院選は。 286 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 02 26 ID ??? 229 | | | |∧ この「流れ」ならば、選挙運動に大金をかける必要は無いかも・・・ |_|・*) 当選した後も、正規の議員収入で暮らし(それでもかなりの高収入) |軍|.o 党執行部の言う通りに投票する、それだけの議員で十分ですし・・・ | ̄| """""""""" 【ただの数】 287 名前:食道楽 ◆EXhyPq5tSo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 02 31 ID ??? Λ,,Λ とりあえず、現在大学に在学中の人の就職はないかと<民主党政権 ( ´・ω)。 今まで言ってることのままだと、失われた世代再び ( .. つニフ 最低賃金上げたら企業は機械化進めるか海外に逃げちゃうよ  ̄ ̄と とノ ̄ ̄ ̄暫定税率も切ったら、海外に移転する以外の方法がない 官僚がそんな無茶はさせないとは思いますけど 289 名前:|日0TK@おっぱいマイスター ◆Y2ynCgeGhk [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 02 56 ID ??? 各省庁が提案した法案の制定? 高機動特務自衛隊の設立とか(ry 主たる正面装備は空挺型TKXとかガンシップAC2とか アドバンスドチヌークとか強襲型LCACとか STOLなSE改とかひゅうが改 (155㎜砲とタクトム運用能力付加)級と(ry 291 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 03 21 ID ??? 大体、ただでさえ少子化なのに十年失うだけとか言ってる場合じゃないでしょ どーすんだよこれ以上世代ごとロストして 292 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 03 25 ID ??? 277 _.. -‐…‐- 、 / / }lト、 l{/ _/{ _ノ」_ }く|ハ. 八 /・ ・ノ ノ/^} }ヽ 検察無双になったり… ノ 从 ~ イ{{_,ノ {ゝ}- 、 >総理が交代するたび秘書逮捕 ( _..> ⌒ヽ¬フ __ } `メ、 } ( o∞8し _,ノ Y´ ` ー }ノノ `Y⌒´_oっ_,人.っo∞%ノ ゙^゚° 293 名前:名無しブラックハンド総帥 ◆2DsqzAs0eo [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 03 30 ID ??? 284 永遠に「20年早い」テーマですよ。 「まだ早い」を理由に退けられるなら、長期的な問題はどれもこれも解決できません。 296 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 05 20 ID ??? 286 _.. -‐…‐- 、 / / }lト、 l{/ _/{ _ノ」_ }く|ハ. 八 /・ ・ノ ノ/^} }ヽ 元議員て肩書きで一生食っていける ノ 从 ワ イ{{_,ノ {ゝ}- 、 なら、かけてもいいかも>立候補 ( _..> ⌒ヽ¬フ __ } `メ、 } ( o∞8し _,ノ Y´ ` ー }ノノ `Y⌒´_oっ_,人.っo∞%ノ ゙^゚° 297 名前:名無しウナギゼリー ◆MG151KK39k [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 05 38 ID ??? 287 ____ | | だから、官僚の人事権まで欲してるんではないかと>民主党 | | 本気で何でも自分で決めたいみたいですし _|___|_ 〈( ・ω・ )〉 〈 |∞| 〉 ノ イ-‐==ー-、 (___三__)))) 301 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 06 56 ID ??? 265 | | | |∧ |_|・*) 10年が20年、30年でも同じことです |軍|.o | ̄| """""""""" 302 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 06 57 ID ??? 293 いやいやwww 政治的理想は終わり無く追求されるものです。 今のところ、スローガン以上の現実的目標となりえる理想は「(政治的)自由と(政治的)平等」くらいなものです。 それ以外は理想ではなく、単なる思い付きです。今のところ。 294 それが、保険、かかってたのかなあ、とry 295 学生ヨットが遭難して、兄弟全滅、一人残された母親が全財産をはたいても遺体だけでも見つけてくれry たか号以前にもかなりの事件がありました。 309 名前:ミーくん ◆3Y7FF0oA1A [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 08 47 ID ??? 301 それは派遣労働してたりこれから就職したりっていう若者にとっちゃあまりにきついよ。 311 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 09 09 ID ??? 外国から尊敬する国になんてならんでええんですよ、米国なんか嫌われ度合いで言えばトップだろ、 でも自国さえよければそれでええんじゃい。 312 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 09 12 ID ??? 306 結果として、二度の作業で習熟できてよかったねえ。 307 さすがに、真剣にレジャー船舶の購入を検討したことがないから、わかりません♪ 319 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 10 52 ID ??? _.. -‐…‐- 、 / / }lト、 l{/ _/{ _ノ」_ }く|ハ. 八 /・ ・ノ ノ/^} }ヽ 嫌われていいから ノ 从 ~ イ{{_,ノ {ゝ}- 、 あいつらだけは怒らしちゃなんね ( _..> ⌒ヽ¬フ __ } `メ、 } っていう国になりたいです ( o∞8し _,ノ Y´ ` ー }ノノ `Y⌒´_oっ_,人.っo∞%ノ ゙^゚° 323 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 12 10 ID ??? 308 | | | |∧ あんまりもなにも・・・ |_|・*) それが現実であり、我々の選択であり、 |軍|.o 我ら日本民族の「身の程」というものでありましょう・・・ | ̄| """""""""" 334 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 14 11 ID ??? 309 | | | |∧ むう、確かに・・・ |_|・*) しかし具体的にどうするというのでしょうか・・・? |軍|.o 我々には「流れの誘導」に対する対抗手段が在りません | ̄| """""""""" 335 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 14 20 ID ??? 301 「永遠の10年」ですねわかりたくありまっせん!!11! 305 甘やかしお姉ちゃんと山百合会幹部の皆様がお話聞かせてほしいそうですが… 313 「お言葉ですがぼくはふもとで遭難したことがあるんですよ」 344 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 15 40 ID ??? 323 まだ選挙結果が出たわけじゃないから、 選択の結果がどうなるのか、淡々と見守るしかできない。 俺もほとんど諦めているけど、「20年、30年」とか、 そこまではとてもじゃないけど予想できない。 390 名前:エロ要員 ◆EROTICQQQ. [sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 24 47 ID ??? 361 | | | |∧ 納得しろなどとは申しません・・・ |_|・*) ただ、納得しようがしまいが、私たちはそれを現実として生きる以外に無いのです・・・ |軍|.o それが嫌なら変えれば良いのですが、どうやって変えるのか、その手段が判らない・・・ | ̄| """""""""" 407 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 23 27 28 ID ??? 390 自民党の政策パンフレットを地道に配布するとか、 周囲の人にさりげなく伝えていくとか、 まずはそういう行為からでは? なんだかエロ氏、やたらと大上段に構えていないかい?
https://w.atwiki.jp/weedgundam/pages/37.html
異説機動新戦記ガンダムウィード 第七話 ガンダムアレス 所変わって、そこは皇城の旧MS格納庫。 城の敷地内に在るものの、城自体からは少し離れた所にある、その建物はその在所ゆえ、 未だに城内を制圧した武装集団の侵入を受けていなかった。 格納庫の中では、数十人の人々が、城が制圧されたという事を知りながらも、自分たちの作業に没頭していた。 彼らは城がどうなろうと興味はない。 平時ならば少しは気にしたかもしれないが、今の彼らには心底どうでも良いことだった。 彼らの興味の矛先はただ一つのMS。彼等が寝食を忘れて作り上げた、愛しい我が子のような機体にあった。 ここはある意味、人外魔境。人の世の理から若干外れた人々が集う場所だ。 城内に設けられた新MS格納庫の完成により用済みとなったこの場所に集うのは、技術者達。 それも、巷では異端の天才や奇才などという、聞こえは良いが実際は鼻つまみ者に過ぎない人々が、 ダルタイル帝国第三皇子の肝煎りで集められていた。 普段は一部のインペリアルガードの機体の整備や設計に携わる彼等も、この日は格納庫の中央に陣取る一体のMSの完成に向けて余念が無かった。 完成まで後は各部の最終調整を残すのみ。 と言っても、この機体はまだテスト仕様なので、本当の意味での完成はまだ遠いのだが、そんな無粋な事を言い出す者は一人も居ない。 技術者達は皆、自分達の手掛けた機体を誇らしげに見上げ、完成の喜びを分かち合っている――ように見えた。 機体の周りに集う人々の喧騒から、独り離れる少女がいた。 格納庫の片隅に逃げるように移動し、そこから中央に座す機体を見つめる白衣を着た少女。 煌めく銀髪に透き通るように白い肌、そして、目の覚めるような蒼い瞳。まるで、氷の花のように美しい少女だった。 少女は美貌を悲痛な面持ちで曇らせながら機体を見つめる。その瞳に宿っているのは嫌悪の色だった。 唇を噛み締める少女、そうでもしなければ、叫びだしていただろう。 少女は肩を震わせ、心の奥底から湧き上がる感情に堪えていた。 実際の時間にして数十秒。しかし、少女の感覚からすれば、永遠とも思える時間。 険しい表情で機体を見つめる少女の耳に、不意に携帯電話の着信音が届いた。 先程までの姿を人に見られた。そう思い、少女は驚いた様子で辺りを見回すが、近くに人影は無く、すぐに自分の電話だと気づいた。 機体を見つめる自分の姿を誰にも見られていないと判ると、少女はどこか安心した様子で白衣の懐に手を伸ばし、電話を取り出した。 生体端末による通話が主流となった現在、一般ではあまり見かけなくなった携帯電話だが、技術者達の間では、そう珍しい物でもない。 仕事柄、未加工のエーテリウムに触れることの多い彼らは、未加工のエーテリウムの干渉によって生体端末が機能不全に陥るため、端末を移植しない者が多い。少女もその一人だ。 そんな技術者達は、端末を用いた通話が出来ないため、連絡をとる際は携帯電話を用いる必要がある。 少女は手に取った携帯電話のディスプレイを見て、誰からの着信なのかを確認する。 今は、あまり人と話す気分になれない少女は相手によっては居留守を使おうと決め込んでいた。 が、ディスプレイに表示されたのは、ミカドという名前だった。 少女はそれを見て、苦笑するように口許を歪めると、沈んだ気持ちを心の奥底にしまい込み、数少ない同年代の友人からの電話に応えた。 「もしもし?」 そう言おうとした少女だったが、それよりも速く、ミカドの言葉が届いた。 『大丈夫か!?シエラ!』 唐突な呼び掛けに、名前を呼ばれた氷の美貌を持つ白衣の少女、シエラ・レオーネは困惑した表情を浮かべる。大丈夫かと訊ねられても何についてのことなのかわからない以上、答えようがない。 シエラは仕方なく、ミカドの問いに自らも問いで返した。 「…それは、何についてのことでしょうか…?」 『だから、そっちは大丈夫かって聞いてんだよ!』 切羽詰まったように声を荒げるミカドからは要領を得た答えは返ってこない。 それでもシエラは落ち着いた様子で根気強く、相手をなだめるように訊ねた。 「申し訳ないのですが、もう少し具体的に話していただけないでしょうか…?」 ともすれば、イヤミにも聴こえそうな台詞だったが、涼やかな声と柔らかな物腰が不思議とそう感じさせない。 『………悪い…』 シエラの声を聴いて、少し冷静になったのか、ミカドは謝り、そのまま言葉を続けた。 『悪い…ちょっと色々あってアツくなってた…怒鳴ったりしてすまん…』 「いえ…気にしないで下さい。それよりも、どのような要件で電話をかけて来たんですか?」 さほど、気にした様子もなくシエラはミカドに続きを促す。 『今、俺は格納庫に向かっている最中なんだが、そっちにテロリストが来てないか聞いておこうと思ってな……』 「テロリスト…?」 疑問気に口にしたシエラだったが、直ぐにそんなことも起きていたなぁ…と些か他人事に近い気持ちで思い出した。普通に考えれば忘れそうに無いことだが、そこはやはり旧格納庫の住人、シエラもまた、常人とは若干違う感覚の持ち主だった。 『で…そっちは無事か?』 シエラの呟きを気にも留めずに言葉を続けたミカド。 言われて、シエラは一応、格納庫の中を見回してみて、 「問題ありません。大丈夫です――」 そう言おうとした。その時、突然轟音と揺れがシエラを襲った。 「――っ!?」 揺れに耐えかね、声も出せずにその場に倒れ込むシエラ。 電話からは『どうしたっ!?』とミカドがしきりに声をかけてくる。 シエラは身を起こし、辺りを見回すと、自分以外の技術者達が慌ただしく走り回っている姿が見えた。 「敵襲だ!!さっさと地下に非難しろっ!!」 開発主任のガジール・ヘイドが声を張り上げ、技術者達を急かしている。 それを見ながら、シエラは電話を取りミカドに話しかける。 「すみません…こちらはあまり、大丈夫とは言えそうにありません。だから――」 こちらには来ないで下さい。そう結ぼうとしたシエラだったが、それよりも速くミカドの言葉が届いた。 『大丈夫じゃないんだな?』 ゆっくりと念を押すような口調だった。 『だったら、今すぐそっちに行く』 「えっ?」 シエラが声をあげた時には既に、第一声と同じような唐突さで電話は切れていた。 「って、もっといい会話の締め方あっただろ。俺は馬鹿かっ!?」 それまで、走っていたミカドは立ち止まり、頭を抱えて叫んだ。 かなりの大声を出した筈なのだが、敵が近づく気配は感じない。その代わりに 「美少女が、美少女がぁぁぁぁぁ!」 「エプロンをつけてないメイドもどきに殺されるぅぅぅ!!」 というような悲鳴が城のあちこちから聴こえてくる。何が起きてるのかはわからないが、敵の注意がそちらに向かっている以上、好機には違いなかった。 ミカドは立ち直ると、再び旧格納庫に向かって走り始めた。 モチベーションは最高だ。そのせいか、体も軽い。 カガミに頼みとか、そんな理由よりも、ピンチの女の子を救うという目的の方が、俄然やる気が出る。 今も考えるのはシエラを助けた後のことばかり、そこは、いくらかっこつけても所詮、ミカドも思春期真っ盛りの男子、女性に関しては色々と思うところがある。 いかんいかんと思いながらも、頭に浮かぶのは口に出すのを些か躊躇うような妄想ばかり。自然と口の端がにやけてくる。 だがまぁ、動機やら何やらは別にしても、ミカドのシエラを助けたいという気持ちは真実の物だった。 色々と考えている内に、ミカドは城内を飛び出し、屋外の旧格納庫に向けて走り出していた。 旧格納庫が在る方角からは煙りが立ち上っている。 (MSがいるな……) 旧格納庫は既に瓦礫の山だろうとミカドは予想する。シエラと他の技術者達は地下に避難しているだろうから無事に違いないとは思うが、敵のMSに地下の存在がバレたらそれで最後だ。 (何にしても、さっさとシエラ達と合流した方がいいな。カガミの頼みも果たさなけりゃいけないわけだし…) とりあえず、ミカドはもっと目的地に近づくことにした。 ミカドはMSに見つからないように注意しながら移動する。と言っても、城から格納庫までの道のりは、遮蔽物のない庭園の中なので、見つからないようにと言っても、どうしようもないのだが…… それでも、ミカドは幸運に恵まれ、敵に見つかることなく、格納庫にたどり着いた。 そこは、ミカドの予想した通り瓦礫の山だった。数発のビームに耐えられる頑強な建物である格納庫だったが、現在は無惨な姿を晒している。 廃墟となった建物の近くにはMSがいる。確か連邦のシビレーだったとミカドは思い出す。 おそらく、消えた技術者達の行方を探しているのだろう、シビレーは辺りを見回していた。 物陰に伏せ、その様子を眺めていたミカドは長居は出来ないと悟ると、速やかにシエラ達と合流しようと思い立ち上がり、移動しようとして、固まった。 「あっ」 頓狂な声をあげたミカドの視線の先には、廃墟の中にスクラップとして横たわる一体のMSがあった。 それは、ミカドのMSだった。 それも両親から餞別として受け取った大切な機体だ。 置いておく所が無いという理由で、無理を言って旧格納庫の中に駐機させてもらっていたのに、まさかこんな事になるとは…… 両親になんと言い訳をすればいいのかと、うなだれるミカドだったが、今やることは見失ってはいない。 ミカドは格納庫の地下に入るための隠し通路へと移動する。 格納庫から少し離れた茂みの中にあるそれはマンホールのような入り口だった。ミカドは蓋を開けると、ハシゴをつたい中に降りる。 なぜ、一介の雑用係にすぎないミカドがこのような場所を知っているかというと、それは雑用係であるが故だった。 以前、不審な物音がするからその原因を調査して欲しいと、雑用係の仕事で言い渡されたミカドは調査の過程で偶然、皇城のありとあらゆる場所に張り巡らされた隠し通路を発見したのだった。 不審な物音の原因は結局、遺伝子操作で2mもの大きさに成長したネズミの化け物だったのだが、別にそれはどうでも良く、何よりの収穫はこの通路を発見したことだった。 第一発見者であるミカドはこの隠し通路において誰よりも詳しい。 ミカドは、ゆっくりと薄暗い通路の中を歩き出す。行き先は勿論、シエラ達のいる旧格納庫の地下だ。 隠し通路を通り抜け、格納庫の地下へと姿を現したミカドが見たのは、平時と全く変わらずに作業を続ける技術者達の姿だった。 その中の一人が、急に現れたミカドに目を留め、声をかける。 「おう、どうした。何か用か?」 どうした?……って、何やってんだよあんた達は…… 間違い無く非常事態の筈なのに、いつもと変わらぬ様子で過ごす彼等に呆れたような思いを抱くミカド。 そんなミカドの心情を知ってか知らずか、その技術者は世間話を続ける。 雑用係りとして、色々と城内の面倒を片付けているミカドは多くの人々と面識があった。特に、旧格納庫の技術者連中は自力で出来ることの範囲があまりに狭く、ミカドもよく仕事を頼まれる。 その結果、ミカドと技術者達とはそれなりに親交があった。 「なあ、シエラはどこにいるんだ?」 取り留めのない話を続ける技術者の言葉を遮り、ミカドは訊ねる。 「なんだ、またシエラか? いい加減に諦めろって。おまえじゃ釣り合いとれないって」 そう言いながらも技術者はミカドを案内する。 何かもっと大事な用事があったような気がするが思い出せない。 思い出せないということは、さして重要なことでも無いのではないかとミカドは思うことにした。 何も言わずに後をついて行くミカド。やがて、案内されたのは地下の中でも一際、広い空間だった。 「ドタバタしてたせいで散らかってるけど、我慢してくれよ」 技術者が言葉を発するが、今のミカドには届いていない。惚けたような表情で、広間の中央に陣取る物を見上げるミカド。その視線の先には一体のMSがあった。 黒を基調に赤のラインが目を引く、必要以上に鋭角的なシルエットを持つ細身の機体だった。腰には実体剣を収めた鞘が見える。そして、何より特徴的なのはその機体の頭部。 二つ目にV字型の角を持つ、太陽系連邦とダルタイル帝国のどちらのMSにも見られない形状の頭部だった。 それに何か心惹かれようなものを感じたミカドは、食い入るように機体を見つめる。 この瞬間、ミカドは城を襲う敵もカガミからの頼みも、シエラのことでさえ、きれいさっぱりと頭の中から消えていた。 「ガンダムアレス――」 不意に、この場に似つかわしくない、やわらかな声が聞こえた。 「それが、この機体の名前です」 ミカドは声の方に振り向く。そこに立っていたのは煌めく銀髪を持った、氷の花のような少女だった。 その姿を見て、ミカドは少女の名を呼ぶ。 「シエラ…」 シエラは思い詰めた様子でミカドと同じように、ガンダムと自身が呼んだ機体を見上げている。 その横顔は宇宙港で初めて出会った時と同じ、知的な雰囲気を帯びながらも、以前とは異なり、どこか疲れたような顔色だった。 「大丈夫か?」 ミカドが訊ねると、シエラは向き直り、憂いを帯びた表情でクスリと微笑む。 その表情を見た瞬間、ミカドは冷や水を浴びせかけられたような気がした。 先程まで、心を占めていたガンダムと呼ばれるMSのことなどきれいさっぱり消え失せ、今のミカドの心中にあるのは、疲れた様子のシエラを心配する気持ちだけだった。 「大丈夫ですよ」 どちらかといえば、抑揚の無い声。だが、その中には確かに、穏やかでやわらかな響きがあった。 「ここでは、話しづらいので、ついてきていただけますか?」 そう言うと、シエラはミカドを促した。 その様子は、この場にて自分達を見下ろす、ガンダムと呼ばれるMSから少しでも遠ざかろうとしてるようにミカドには見えた。 ミカドはシエラについて行く前に、ここまで案内してくれた技術者に適当に礼を言う。すると、技術者は「頑張れよ」とでも言うような、生暖かい視線をミカドに送ってきた。 それに対し、ミカドは曖昧な笑みを浮かべながら、技術者と別れ、シエラの後に続いて歩き出した。 シエラは何も言わずにミカドの前を歩く。 その様子に、自分が来たことでシエラの機嫌を損ねたのではと、心配になったミカドだったが、やがてシエラがまんざらでも無いようだとミカドはそれだけでに先客がいた。ミカドも知っている人影、それはガジール・ヘイドだった。 2mを優に越える筋骨隆々の体躯は一見すると技術者には見えないが、これでも、名実ともに旧格納庫の技術者達のトップに立つ男。 ガジールは、椅子に座り、書類に目を通していたが、急な来訪者に顔を上げてドアの方を見る。 「なんだ、おまえか」 一瞥をくれるとガジールは興味を失ったように、手元の書類に目を落とした。 何故に、この人がここにいるんだ? てっきり、シエラが2人っきりで話しをするために自分を連れてきたと思い込んでいた、ミカドはこの状況に戸惑った。 そんなミカドをシエラは肘で小突き、 「何か用事があると言ってませんでしたか?」 小声で呟き、ミカドを促す。 用事…… そう言われて、ミカドはああ…!と、頓狂な声をあげかねない様子で思い出した。 そういえば、自分はシエラを助けに来たのではなく、カガミの頼みを果たしに来たのだった。 思い出したミカドは、単刀直入に言った。 「MSを貸して欲しい」 ピクリと、ガジールの動きが止まった。 「ああん?」 巨漢の開発主任は目を細めてミカドを睨む。 「俺に頼まなくても自分のMSがあるだろうが」 「そのMSは上でスクラップになってた」 ガジールは思い当たることがあったのか、顎に手を当て、何かに悩むような姿勢をとる。 「俺のせいではないぞ」 数秒の間を開け、ガジールが発したのはそんな言葉だった。 「あれは事故だ。重ねて言うが、俺のせいではないぞ」 「別に何でもいいさ、後で修理さえしてくれたらな」 数秒の間を開け、ガジールが発したのはそんな言葉だった。 「あれは事故だ。重ねて言うが、俺のせいではないぞ」 「別に何でもいいさ、後で修理さえしてくれたらな」 本当は恨み言の一つでも言ってやりたいのだが、それも男らしくないし、何より、借りということにしておけば、この後も色々とやりやすくなるだろうという打算もあってミカドは寛容な態度でガジールに相対した。 「とにかく、少しでも悪いと思っているなら、MSを貸してくれないか?」 うーむ、と唸りながら、ガジールは椅子の背もたれに体を預けた。2mを超える巨体の重量により椅子が軋む。 「俺の心情としては貸してやってもいいと思うんだがな…状況的にそれは無理だ。ここに使えるMSは無いからな」 本当かどうか確かめるため、ミカドはシエラの方も見る。 「本当です」 頷くシエラ。 「でも、さっき俺はMSが有るのを見たぞ。確か、ガンダムアレスとか言う機体だ」 「あれは、試作機だ。おまえには渡せねえよ」 それでも食い下がろうとするミカドにガジールは言う。 「諦めろって。何でMSを貸して欲しいのかは知らねえが、所詮おまえは素人。争い事は本職に任せておきゃあいいんだよ」 そうは言うものの、そういう訳にもいかない事情がミカドにもある。MSを借りてこいというカガミの頼みには続きがある。 借りたMSに乗り、ある作戦を行うようにカガミからミカドは命令されていた。 言い訳は聞かない。 失敗したならば、それ相応の罰を与えるというあの男のセリフをミカドはまざまざと思い出していた。 正直な所、今のミカドにとっては敵よりも身内の方が遥かに恐ろしい。 敵からは逃げられるが、カガミからは逃げられない。 「そういう訳にもいかないだろ。本職の奴らはなんだかしらんけど、動きがないし、この場合は動ける奴が動くべきだろ?」 本音を隠し、ミカドは建て前で物を言う。 一応、城内の人々を守りたいという正義感もミカドは持ち合わせてはいたが、それをハッキリと口にするのは些か、気恥ずかしかった。 真剣なミカドの眼差しを受け止めて、まいったな…と、ガジールは心の中で呟き、ミカドの後ろに立つ、シエラに視線を送る。 シエラの瞳には、断固としてミカドの要求を拒否するべきだと言いたげな光りが宿っていた。 戦いに巻き込みたくないのか、いや違う、ガンダムに近づけたくないのだとガジールはシエラの心情を理解する。 だが、ガジール自身はシエラの心情を理解しつつも、別の意見を持っていた。 「どうしたもんか…」 誰にも聞こえないような小声で呟いた。 ぶっちゃけて言えば、ガジールはミカドをガンダムに乗せてもいいと思っていた。 試作機とはいえ、ガンダムアレスは既に実戦を行える程度には出来上がっている。 どのみち、何度か戦わせて、データを取り、より実戦的な仕様に改良していかなければならない。その途中で破損するのも折り込み済み、別に大破しようが構わない。 最終的に機体の核となる部分さえ無事ならいいのだから、別に戦わせることは何でもない。 それを除いても、ミカドの技量にもガジールはある程度、信頼している。 MS所有許可証をこの年齢で取得できるのだから、並の才能ではないし、以前に見た、ミカドの操縦はアレスの機体コンセプトに適した動きだった。 ガジールとしてはミカドは間に合わせのパイロットとしては充分過ぎると判断している。 もう一度ガジールはシエラの方を見る。だが、やはりシエラはミカドをガンダムに乗せる事に拒否反応を示している。 エーテリウムジェネレーター、そしてガンダムの核となる部分の調整を行える唯一の存在であるシエラの機嫌を損ねるのはこれからのコトを考えても良くない。 ミカドの要求を受けて、ガンダムに乗せれば、シエラの不興を買うのは間違いない。そのため、ミカドの要求には二つ返事で答えられないのがガジールの現状であった。 「長老がいれば、こんなに悩む必要はねえんだがな……」 ここには居ない者のことを思い、再び聞こえないような小声でガジールは呟いた。 それきり、場は沈黙。誰も口を開こうとはしなくなった。 元々、喋りがそれ程好きではない者が集まっている為、沈黙は永遠に続くかと思われた。が、それは唐突に破られた。 沈黙を破ったのは声ではなく、音。それも轟音と形容される物だった。 「ガジさん! 敵襲だ!!」 一人の技術者が、叫びながら部屋に飛び込んできた。 「ヤツらここに気づいた!上から攻撃してくる!!」 「どれくらい保つ?」 ガジールは冷静な声で訊ね、立ち上がった。 「わからねえ…けど、そんなに長くは保たねえ」 「チッ、おもしろくねえ状況だな」 苛立たしげに頭をかきむしると、ガジールは技術者に細かい指示を伝える。指示を受け取った技術者はすぐさま、部屋を出た。 その様子を見たミカドはガジールに詰め寄る。 「俺をガンダムに乗せろ」 突き刺すような視線、それを受け止めるガジールはミカドの提案を悪くない考えだと受け取っていた。。指示を受け取った技術者はすぐさま、部屋を出た。 その様子を見たミカドはガジールに詰め寄る。 「俺をガンダムに乗せろ」 突き刺すような視線、それを受け止めるガジールはミカドの提案を悪くない考えだと受け取っていた。ミカドがガンダムに乗って、敵を倒せれば万々歳。もしも、負けたとしても、自分を含む、技術者達が逃げる時間くらいは稼げるだろう。 ガジールとしては、また作り出せるMSよりも、それを作り出せる技術者達の方が遥かに大事だ。 既に、ガジールの中では結論は出ている。 もったいつけるように顎を撫で、「いいだろう」そう口にしようとしたガジールだったが、 「だめです!!」 という、シエラの叫びに遮られた。 切実な表情を浮かべるシエラを見て、気まずさを覚えるミカドは同時に、何故そこまで、感情的になるのだろうと不思議に感じていた。 面倒だな…… ガジールは二人を交互に見ながら、つくづく、そう思った。 今も、依然として地上からは攻撃が続けられており、その音が地下に響いている。 さっさと、片付けなければな… そう思い、ガジールは口を開いた。 「なぁ、シエラよ。今がどんな状況か、わかってるか? わがまま言うのも程ほどにしようや。な?」 ガジールは「でも…」と、食い下がるシエラからミカドに向き直る。 ミカドはシエラに反対されたせいか、気まずそうな表情を浮かべ、気落ちしているようにも見えた。 女にちょっと、反対されたくらいで、そのザマは何だ!! と、怒鳴ってやりたい気分になったが、ここは、ぐっとこらえ、手元にある書類を渡す。 「マニュアルだ。読んどけ。あと、ノーマルスーツも着とけ。それだけで大分、生存率が変わる」 マニュアルを受け取ったものの、ミカドはすぐには動き出さない。躊躇うような仕草で、シエラの方をチラチラと窺う。 俯いていたシエラだったが、ミカドの視線に気づいたのか、やがて、顔を上げた。その表情は切実なものから、ある種の覚悟を決めた顔へと変わっていた。 「がんばってください」 シエラが言った。 それを受けて、ミカドが「おう!」と、答え。 それから、笑みを見せながら、部屋から走り去っていった。 単純な男だ… と、ガジールは思いながら、そんな男を送り出した女を見る。 頭のいい女だ… つくづく、そう思う。感情を理性と状況で制し、現実との折り合いをつける。簡単なようで、なかなか出来るものではない。 こんな女だったら、俺も今のような生活を送らずに済んだのだろうな……と、ガジールは別れた妻のことを思い出しながら、自分も自分の仕事を果たすべく、部屋を後にした。 しばらくして、着替えを終えたミカドがどこか面白くない様子でシエラ達の前に現れた。 「コレしか無かったのか?」 ノーマルスーツの襟元を正すミカド。ミカドが身に纏ったノーマルスーツはインペリアルガード用の物だった。 野暮ったさなど微塵も感じさせないスマートな黒いスーツに金糸の細やかな刺繍が施された豪奢な逸品だ。小脇に抱えたヘルメットも黒地に金の彫刻が施され、芸術品のような輝きを放っている。 着心地こそ悪くないものの、派手な外見にミカドは居心地の悪いものを感じる。 「似合ってますよ」 シエラは本心からそう言った。が、ミカドはそれを世辞と受け取り、渋面を作る。 「それしかねえんだから我慢しろよ」 「わかってるよ」 ガジールの言葉にぶっきらぼうに返答しながら、ミカドはアレスのコックピットに向かう。 その後をシエラがついて行く。 「今なら、まだ、間に合います」 ミカドの背中を追いながら、シエラは言う。 「間に合うって、何が?」 訊ねながら、ミカドは速度を緩め、シエラの隣を並んで歩く。 「ガンダムに乗ることです。――気づいていますか? ヘイドさんはあなたを捨て駒にしようとしてます」 「知ってる。だけど、別におかしなことじゃないだろ。あの人はここの責任者だし、部下の命を守る義務がある。その為に何かの…誰かの犠牲を強いることはある意味仕方ないことさ」 まるで、他人事のような調子のミカドに対して、シエラはまるで、自分の事のように悲痛な表情を浮かべている。 そんなシエラを好ましく思いながら、ミカドは言葉を続ける。 「もしかして、勘違いしてるのかもしれないから、言っとくけど、俺は自分で望んで、乗るんだぜ」 普段を知る者ならば、驚くに違いないほどにミカドは饒舌だった。 「俺はさ…この城も、その中にいる奴らも結構好きなんだよ。好きなものを守りたいと思うのは当然だろ?」 シエラはミカドの言葉を聞き、そして、その横顔を見て、息をのむ。 ミカドは笑っていた。 笑うミカドの瞳の奥に狂気のようなものを感じ、シエラの肌が粟立つ。 (戦いに酔っている……) 「守る」という言葉を口にしながらも、ミカドの瞳の奥にあるのは闘争への欲求だけに見えた。 (こんな人ではなかった筈だ……) シエラは初めて会った時からのミカドを思い返す。シエラの記憶の中には、戦っているミカドの姿は、一瞬たりとも無かった。 その点だけで言えば、シエラはミカドに関して、全く理解していなかったのかもしれない。 シエラは気づいた、きっとあれのせいだと。 あのMS、ガンダムのせいだとシエラは思った。 あれには魔力に似た何かがある。そうシエラは感じていた。それが、何かは解らない。だが、、それは人を戦いに誘う、おぞましい何かだとシエラは確信していた。 (乗せてはいけない…) シエラは強く思った。 この機体とミカドの組み合わせはあまりに不吉だ。 戦闘時の狂乱を神格化したとされるアレス。 その名を冠する機体に戦いに狂った者が乗る。 なにか取り返しのつかない事が起きる。そんな予感をシエラは覚えた。 「ミカ――」 言いかけたシエラを、それまでよりも強い揺れと音が襲った。 おもわず倒れそうになるシエラをミカドが抱き止める。 「そろそろ、逃げた方がいい」 そう言うと、ミカドはシエラから手を離し、自分はさっさと、コックピットに乗り込んだ。 一人残されたシエラだったが、唇を噛み締めると、やがて、アレスから遠ざかるように走り出した。 悪くない…… コックピットの中のミカドは操縦どころか、起動さえしてないうちから、感慨に浸っていた。 ガンダムアレス―― ある特殊なMSである「ガンダム」タイプの2号機。 マニュアルには目を通したが、その特殊なシステムとやらには何一つ、記載が無かった。 ミカドがそれについて、ガジールに質問すると、「リミッターがかかっているから起動する事はない。気にするな」と言われた。 言われた通り、ミカドは気にしなくなった。アレスに乗る前こそ、気にはなっていたが、乗った瞬間、どうでもよくなった。 というよりも、この機体に乗った瞬間、頭に思い浮かぶのは戦いのことばかりで、他の事に気が回らない。 機体に呑まれてる…? ふと、そう思ったが、不快感は感じない。むしろ、心地良いとさえ感じる。 これは危険だな…… どうして、シエラが乗ることに難色を示したか、ミカドはよくわかった。 どうして、こんなことが起きるのか、ミカドには想像もつかないが。 とにかく、このままだと、意識をいいように操られる。 そう思ったミカドは、とりあえず、別の事だけをひたすらに考えることにした。 その時、役に立ったのが、自分の手だった。 実は、シエラを抱き止めた時にその手はシエラの胸を触っていた。 状況が状況だっただけにシエラは気づいていないが、それは偶然ではない。全て計算した上での行動だった。 普段はそんな面をおくびにも出さないミカドだったが、実のところ、その本性は典型的なむっつりスケベという人種だった。 ウィリアムのような男性の友人の大半はこの事を知ってはいるが、ミカドの知り合いの女性ではセレアでさえこの事を知らない。勿論、シエラもだ。 思春期相応、いや、それ以上のリビドーをその身に抱えながらも、しれっとしている、ミカドは、興味なしという表情で油断させておいて、常にチャンスを狙う、生粋のハンターだった。 ――とまぁ、そんなことは置いといて、とにかくミカドはじっと自分の手を眺め、シエラの胸の感触を思い出すことで、機体に意識を呑まれることを防いでいた。 ミカドにとっては、ささやかな幸福の時間であったが、そんな時間も長くは続かない。 とうとう、敵の攻撃が地下へと届いた。 「来たか…」 呟くと、ミカドは手を眺めるのを止め、ノーマルスーツのヘルメットをかぶった。 凄まじい変わり身の速さであった。 ミカドは真面目な表情で機体を起動させる。 マニュアルを読んで、スペックに関しては大体、理解しているし、武装に関してもそうだ。機体操作に関しては帝国のMSの共通規格とさして変わらないため、問題ない。 これなら、充分戦える。ミカドは確信し、敵の地下への侵入に備える。 地上からはだめ押しの一撃が放たれ、地下の天井が爆発。MSすら通り抜けられる巨大な穴が、地上と地下を結んだ。 その直後、地上から一体のMSが地下へと侵入してきた。それは連邦軍の量産型MS、シビレーだった。 地下へと侵入したシビレーの最初の行動は、これ見よがしに地下の中心に陣取る一体のMSの破壊だった。 シビレーがアレスにライフルを向ける。いくら最新鋭機といえどもビームライフルの直撃を受けて、無事で済む訳がない。 爆発の余波で降ってきた瓦礫を避けながら、ガジールは叫ぶ。 「狙われてるぞ!ミカド!!」 「わかってるっ!!」 集音機を通して来た声に対して、叫び返す。 「ガンダムアレス、出るぞっ!!」 ミカドは機体を急発進。アレスは一直線にシビレーに突進する。 驚いたのは、シビレーのパイロットだった。 見たこともないタイプの二つ目、角付きのMSが、いきなり自機に突進、つかみかかり、そのままの勢いで、苦もなく地下から地上へと押し出した。その間、シビレーはスラスターを全開にしていたのに関わらずだ。 なんて、出力だ… そうシビレーのパイロットが思った瞬間、アレスの手が、シビレーの頭部を掴んでいた。 「だぁりゃあぁぁぁぁあぁぁぁ!!」 ミカドは叫び、アレスの手に力を込め、シビレーの頭部を握り潰そうとする。 普通のMSならば、不可能な事だったが、ガンダムは普通のMSではない。 握り潰すとまではいかないものの、シビレーの頭部は明らかに変形し、その頭部の機能が完全に死んでいる事は明白だった。 何が起きたかわからずに、呆然としているのだろう、シビレーの動きは止まっていた。 アレスは、頭部から手を離し、今度は腕を掴む。 その時になって、ようやくシビレーのパイロットは我に返ったが、既に遅い。 次の瞬間、そのパイロットが感じたのは、今までに味わったこともない衝撃だった。 アレスは、片手で軽々とシビレーを振り回すと、力任せに地面に叩きつけた。 「すごいな…」 コックピットから、モニター越しにシビレーを見下ろしながら、ミカドはまるで、他人事のような口振りで感心するように呟いた。 無茶ができる機体と事前に知ってはいたが、まさかこれほどとはな…… 叩きつけた機体は動き出す様子はない。おそらく、パイロットが失神か何かしているのだろう。 「もしかしたら、死んでるかもな……」 深刻そうな様子もなく、軽々しく呟くミカド。 その直後、立ち尽くすアレスの脇をビームが駆け抜けた。 振り向くと、別のシビレーが居た。 ミカドはニヤリと口許を歪めると、アレスのスラスターを噴射、新たな敵に向かって、機体を加速させる。 アレスは機体を左右に振りながら突進する。全身のアポジモーターを使った、左右への反復運動は尋常の機動ではなく。 その動きに翻弄され、シビレーはライフルの狙いがつけられない。 その間にも、アレスは前進を続け、見る見るうちにシビレーとの距離を詰める。 「なめるなっ!!」 射撃は当たらない。そう判断したシビレーのパイロットはライフルを捨ててビームサーベルを抜き、アレスに対して構える。 それを見ても、ミカドは速度を緩めない。それどころか、ビームサーベルを抜く様子も見せず、全くの無手でアレスを突進させる。 「もらったっ!!」 パイロットは声をあげ、シビレーは接近するアレスに対して、サーベルを振り下ろす。 勝った!この間合いでは避けられない! そう思った瞬間にシビレーのパイロットが見たのは、あろうことかビームサーベルに拳を叩きつけようとする敵機の姿だった。 「馬鹿が!ビームだぞ!!」 嘲りの声をあげるパイロット。 直後、ビームサーベルと拳がぶつかり、盛大なスパークを生じさせた。 結果としてサーベルは切り裂け無い。その光刃はアレスの拳と接触した状態のまま、全く動かない。 「ビームコーティングか!?」 パイロットは叫ぶ。が、すぐに自分の考えを否定した。 ビームサーベルをここまで無力化できるビームコーティングなど有るわけがない。だとしたらこれは―― その刹那、シビレーのパイロットは大きな衝撃を感じ、意識は途切れた。 「二つ……!!」 ミカドの目に映るのは、自分の操るガンダムの拳にコックピットを貫かれたシビレーの姿だった。 MSの拳でMSの装甲を貫くという、一般的には有り得ない現象を引き起こしたミカドは、コックピットの中で笑いを堪えていた。 ヤバいな、愉しいぞ 嬉々とした表情で、ミカドは倒したシビレーから視線を外す。 「次っ!!」 ミカドが叫ぶと同時にアレスはシビレーに突き刺した腕を引き抜き、残った一機に向けて、またもや突進する。 「よくもっ!!」 仲間を殺された怒りのままにトリガーを引く、最後に残ったシビレーのパイロット。 シビレーのライフルから放たれたビームが一直線に突進するアレスに向かう。左右に機体を振らずに真っ直ぐ進むアレスには避けられない。 だが、ミカドは 「俺に飛び道具は効かねえ!!」 叫ぶと同時に振り回したアレスの拳がビームを掻き消す。拳は青白い燐光を纏い、振り回した軌道に青白い光の軌跡が残っている。 「何なんだよ!何なんだよ! それは!?」 攻撃が完全に無力化されたことにより、一種の恐慌状態に陥りながらも、最後のシビレーのパイロットはトリガーを引くことを止めない。 放たれたビームをその都度、青白い燐光を纏った拳でかき消しながら、アレスは進む。 フィールドナックル。 それが、光る拳の名称だった。 アレスに搭載された超高出力のエーテリウムジェネレーター。そこから発生した粒子を物理制御などで固定し、拳にフィールドとして纏わせる。現状ではアレスにのみ搭載された最新鋭技術。 その効果は簡潔に言えば、ビームサーベルの性質を持った拳。 ミカドの操るアレスはビームを叩き落としながら、ゆっくりと進む。 半狂乱の様相でライフルを乱射するシビレーを見るミカドの口許は酷薄な微笑に歪んでいる。 ミカドは愉しかった、MSを操縦するのがこんなに愉しいと感じるのは初めてだった。ここまで自分の思い通りに動き、更には自分の闘争本能を受け止め、加速させてくれる機体には出会ったことがない。 ミカドは満足感を覚えながら、機体を前進させる。 変わらずに前方からは、シビレーがビームを撃ち掛けてくる。 集中さえしていれば、ミカドの眼はビームを視る。 直感と予感と予測と計算を視覚で認識し確信に変える。 何故できるのか解らない。 ただそういう生き物(ミュータント)なのだとミカドは漠然と認識している。 今もミカドの眼はビームを捉えている。現実ではなく、予測の範囲内だが、確信はある。 ミカドは確信に従い、アレスの拳を振る。 拳は光を放ちながら、飛来する光弾を打ち消す。と、同時に急加速。 「終いだ」 一瞬で間合いを詰めたアレスはえぐり込むように、下方から、シビレーの胴体腹部に拳を叩き込む。 勿論、フィールドナックルを展開している以上、ただの打撃では済まない。 振るわれた拳はのコックピットを巻き込みながらシビレーの装甲を貫いた。 「コイツで、終わり――」 ミカドが途中で言葉を止めると、アレスは即座にシビレーから拳を引き抜き、その場から飛び退く。 一瞬前まで、アレスが立っていた場所をビームがなぎ払う。 「――っ!?」 ミカドはビームを撃った敵を捜す。だが、その姿は見つけられない―ー 「ワケねえだろっ!!」 アレスは後ろを振り向くと同時にビームサーベルを抜き、背後から迫る刃を受け止めた。 敵の機体はシビレーの指揮官型。だが、若干通常機とはディテールが違う。 「シビレー・エーテリウムジェネレーター装備型…」 シビレーからアレスへの通信だった。 「この機体で部下達の仇をとらせてもらうぞ!!ガンダムのパイロット!!」
https://w.atwiki.jp/textlib/pages/324.html
みんす党ですが馬鹿田大学 http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1258962859/622 622 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 34 07 ID ??? 同和のほうが根は深いはなぁ 永年の伝統があるから 623 名前:扶桑萌萌委員会 ◆7gIjaxK1Ow [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 34 49 ID ??? 612 , -‐――- 、 + + /イ# /⌒ ~⌒^ヾ、 + | ∇イノノハヽ) ソ レ (| | ,.= =、|リ N从ゝ ワ ノハ 当委員会は被差別問題についてはよくしらんけど、 ⊂li|(.゚w゚)|i . . アイヌや琉球人は、明治政府の強力な中央政権に とく_-、___」. . . よって、強制的に服属させられていたのが大きいかと。 lヲ . . . 一応名目上は日本人と同格だったし。 で、維新から第二次世界大戦にかけて大和民族と事実上同化。 だけど、被差別部落は明治維新後も残り続けて、昭和になって初めて その身分が解体されたし、在日朝鮮人もまた戦後生まれた概念だから。 部落については、同和を強制的に解体すればいずれは消えてなくなるかと。 まぁそれが難しいんだけど。 626 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 35 12 ID ??? 622 えたひにんっていうやつか? 630 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 36 51 ID ??? 623 同和問題なんて北日本(茨城以北だったかな?)には無いしね。 637 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 38 29 ID ??? 623 被差別利権を持ってると根強く残り 利権がないと同化しやすいって理解で良い? 642 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 39 04 ID ??? 626 それこそ1000年以上の歴史があるからねえ 平安だか奈良時代から存在してるっしょ、アレ 643 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 39 08 ID ??? 小学校の同和授業で 「黙ってればみんな忘れるのになんで寝た子を起こすの」 ってガチ質問した同級生が怒られてたわ 647 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 40 00 ID ??? 朝鮮人差別とか部落差別とかリアルであったことないからよくわからん 650 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 40 37 ID ??? 647 今ココでリアルにやってるじゃん>差別 651 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 40 57 ID ??? 637 被差別が既得権になれば、その解決を望まんのはある意味当然だしね 653 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 41 35 ID ??? 643 同和教育ねぇ 「おかあさん えたひにん って なに?」 「○○ちゃんと 口を効いては駄目よ 部落なんだから」 翌日 「やーい ぶらく ぶらく」 ですね 654 名前:ゆうか ◆u8WC078ef5ch [] 投稿日:2009/11/23(月) 20 41 37 ID yZxJG/zL 643 黙ってて忘れられる問題じゃないからねえ 未だに、近所付き合いのさなか、とんでもないところで顔を出すって話はちょくちょく聞く 田舎だと特に 656 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 42 00 ID ??? 642 マジっすか? そんなに歴史のある制度だったとは驚きますた 660 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 43 07 ID ??? 特権階級視するのも差別が形を変えただけのことだし 662 名前:扶桑萌萌委員会 ◆7gIjaxK1Ow [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 43 38 ID ??? 637 , -‐――- 、 + + /イ# /⌒ ~⌒^ヾ、 + | ∇イノノハヽ) ソ レ (| | ,.= =、|リ N从ゝ ワ ノハ ⊂li|(.゚w゚)|i . . 例えば、利権がなくても不当な差別があれば とく_-、___」. . . 根強く残るだろうね。 lヲ . . . 要は、団結させる理由があるとその集団が残りやすいんじゃないかなぁと 当委員会は思います。 644 同和とか解放同盟は関西の団体が根強く残ってる印象がある当委員会。 調べた訳じゃないので適当ですが! 663 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 43 40 ID ??? 629 動いてくれる大物がいないってこと 使えないお花畑がいくらいても利権は守れないのよ(信用もならないし 664 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 44 08 ID ??? 仕事でお客さんとかが、関東やら九州の離島出身の人が関西に来ると 中には、大声で無神経に童話のこととかを話しだす人が居て、結構びびる 現場とかの職人さんが多い場所だと余計に 665 名前:|日0TK@寧々さんのおっぱいマイスター ◆2YgTsmnLHVH8 [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 44 21 ID ??? 基本的に裸足、履き物は大雨とかに限り粗末な栗の下駄、 服は粗末なの一枚、とかだっけか。 わりかし詳しく習ったような。 なしてや? 666 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 44 33 ID ??? 文化が違えば摩擦が生まれるし、衝突だって当然おきる。 どこの国だって同化しようとしない外国人は嫌われるよ。 669 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 45 14 ID ??? 「川向こうは怖い人達がいるからいっちゃダメよ」って言うのは時代が変わっても同じ 671 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 46 14 ID ??? 平成の大合併のドサクサ紛れに部落村(今は町)を混ぜて合併構想の住民投票やったけど 結果は大否決 第一段階は部落は入らない計画なんだったが 656 鴨川で処刑された人の死体をアレしたり ターヘルアナトミア翻訳で中身を日本人医師に見せてたのは誰やと思ってるんよ? 江戸でも獄門台に載せるための加工をしていたのは? 672 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 46 44 ID ??? 664 九州じゃ部落って童話部落以外の意味でも使うから… 673 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 46 56 ID ??? 647 オイラの住む町には朝鮮人部落があったし、近くの別の町には皮革業者の 固まって住む場所があって、けっこう見聞きしたこともあったり。 10年ほど前に区画整理されてもうなくなったが、当時あった朝鮮人部落には 上水道が通ってなかったんだぜ……。 674 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 47 00 ID ??? 「怖い人たち」ってのが「利権を貪るけしからん連中」に摩り替わっただけで、根底に流れる感情は大して変わっていない 675 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 47 11 ID ??? 非人の起源は平安京らしい 「ケガレ」の処理を担当する役割で、一種の聖職者のように扱われていた時期もあったとか なので部落差別は京都に近づくほど激化するとか 676 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 47 11 ID ??? とりあえず、今日の問答を見ると、自分の親が2ch見て 子供の進路決めるようなアホでなかったことは感謝しようと思った。 677 名前:SCARFACE1 ◆gYyfYSE0Gg [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 47 23 ID ??? 644 まあ、学校で配られる冊子の一つには、 そういった問題関係の奴もあったけど、 約800年近く、血生臭い歴史がある相州には 関係ないしなぁ。 678 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 47 50 ID ??? 656 身分としては江戸からだけど、存在としては平安ごろからあったみたい 死体処理や牛馬の解体、その他諸々のね 元々は神社の下仕事だったかな? だから大規模な神社とかの近所には必ずある 679 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 48 00 ID ??? 671 そんなグロいことしてたのか 680 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 48 28 ID ??? -――- 、 / ,;z====s; ヽ , N i´ i , l l | 人 /ヽ | 部落の話はBLACKっと . ,rー| 瓜イ 0 0 l 人_ノ) ノY/ / l ゝ ワ/ ̄ ̄ ̄ ̄/ ⌒ヒ ゚/ l o / ⌒ / ういん7 /⌒> ヽ | ゚!_゚ 。ゝ゚。(/____/ ⌒" . V ヽノ ⌒ 681 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 48 43 ID ??? 「えた」と「ひにん」は歴史も背景もまるで別だしね 682 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 49 04 ID ??? 674 675 日本人(いや、日本じゃなくても)は、やっぱそういう存在を 必要としてるってことかな? 単なる優越感の為とか、汚れ仕事をさせる為じゃなくても 683 名前:名無し第三皇女 ◆1LxEVEeIgU [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 49 06 ID ??? _ _ / ,. -、`r― 、`ヽ、 _,イ ヤ┴┴- 、\ ヒー 、_ 集落や村落を部落と呼ぶ事もあります r / / | ヽ. ヽ∨ ノYi、 { | | イ / / ヽ イ ソ むしろそのような混同した用語を普及させたほうが i_∨ !(从し ー- ヽ{ソ ソ `Kゝ{ ● ● ! ゝ-イ 逆差別も含めた差別的な概念も風化するでしょう || リ⊃ 、_,、_, ⊂⊃イイ∥| /⌒ヽ|| |ヘ ゝ._) イ/⌒i∥l 河原者と旅芸人のようなものです \l Y`||yー>、_ イァ/ _ ./ | | (~ ||//(@)\_/Y /フ i |/ `ハ | l___ __ソ 、__イ |l | / ,l|ミl ∀ `l, { | |ミ|\ 685 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 49 30 ID ??? 幻想郷にも被差別部落はあるのかしら 686 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 49 36 ID ??? 669 今だって他所の人間が迂闊に近づくと実際にヤバイ地域というのは確実に存在しますしね。 688 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 49 51 ID ??? 678 戦国武将化した神社はそんなに差別強くないってよ 690 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 50 05 ID ??? 祇園祭りの稚児も昔は生け贄だったって説を聞いたこともあったなぁ 691 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 50 17 ID ??? 世の中しらないほうがいいってこともあるんですね 692 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 50 28 ID ??? 682 「逆差別論」ってのは自分が正義の立場に立って堂々と差別を正当化できるから 693 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 50 42 ID ??? 686 それ、ここで良く聞くけどようわからん 童話地域とか、外国人密集地域とかの事じゃなくて? 694 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 51 19 ID ??? 693 今日も上のほうでそれっぽい話がなかった? 695 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 51 49 ID ??? いわゆる「同和地区」って昔は水道すらなかったりバラックだったりしたけど、対策法で見た目はほとんど分からなくなってる 696 名前:|日0TK@寧々さんのおっぱいマイスター ◆2YgTsmnLHVH8 [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 51 52 ID ??? ああ、内地だと山間部で二十戸くらい 全部玄関の表札が佐々木さんだとか。 そんなかんじの。 てゆかアイヌは帰化名(大和名)を貰ってからは ガンガン嫁婿に出され(ry 旧家に住み込みの仲居さんとか(ry そもそも大爺さまとかが喋りたがらな(ry 699 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 52 16 ID ??? 693 食肉解体場近辺とかは(穏便な表現)もろにその地域に含まれるかしら IMで「とさつ」が出ないくらいだからね 701 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 52 44 ID ??? 672 東北でも普通に集落とか地区といった意味で普通に使われていましたよ。 同和差別の存在そのものを知らない人だって少なくないですから。 どちらかというと差別される側になりガチだったせいもあるとは思うけど。 702 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 52 50 ID ??? 686 うちのマンションの近所に飲み屋ビルができる際、色々揉めたんだけど、議論が頂点に達した際に向こうの代理人が 「俺は○○の出やぞ!」 が、うちは他府県民が集まってる新築マンションだったので、鼻で笑われて終わった 706 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 53 52 ID ??? ていうか、集落って意味で部落って普通に言うから、 部落って言葉にびびる人たちがいまいちわからんかったり 710 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 55 35 ID ??? 当家のパパンも「食肉解体場」に「肉安く売ってもらえるんかなぁ?」をやらかして追っ払われた経験を持つ 711 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 55 51 ID ??? 692 そのへんは「差別論」をはって正義の味方気取ってるやつと一緒だな。 自称正義ほどタチ悪いもんはない。 712 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 56 54 ID ??? 695 それが行き過ぎて逆に行政による庇護が異常に手厚くなってしまったとところもあるのよ。 713 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 57 03 ID ??? 橋下知事は現世代以降の童話への助成金を廃止表明したけど やばいのかな? 715 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 57 21 ID ??? 「○○は差別されてるかわいそうな人達」と 「○○は差別を盾にいい目を見てる連中」は 結局同じ穴の狢だし 717 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 57 44 ID ??? 706 本来はその用法が正しい 647 まあ2chで「俺在日だけど」「俺部落民だけど」っていう奴はほぼ皆無、という点から推して知れる 720 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 58 17 ID ??? いわゆる穢多非人の集落はさまざまな特権を持ってて 一般人集落より豊かだったりすることも良くあったらしい 726 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 20 59 37 ID ??? 647 西日本に未だに残る野蛮な風習だもん ミチノクスク、ドサンコノクスクでそんな事やると馬鹿にされる 732 名前:ゆうか ◆u8WC078ef5ch [] 投稿日:2009/11/23(月) 21 00 30 ID yZxJG/zL ヨーロッパなんかで 死刑執行人が代々世襲を義務付けられるかわりに 給金がやたら良かったのと根が同じ・・・なのかもね。 734 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 00 44 ID ??? 720 今でも火葬場の遺灰から貴金属払い下げとか色々 735 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 01 43 ID ??? 720 江戸時代からそうね 非人頭や穢多頭は豪邸に住んでたらしい それ故に余計白い目で見られたのかもしれないけど 屋敷は周辺ごと壁に囲まれて、各種施設や部下の家も含めて閉鎖空間化してたみたいだし 736 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 01 44 ID ??? おくりびとの主人公がまんま非人扱いされてたなあ 737 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 01 45 ID ??? なんで、北海道、東北は被差別部落を必要としないで 西日本は必要としたんだろう? 744 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 03 00 ID ??? 732 その辺は社会秩序の維持のために自然とバランスが取られていたんでしょうね。 745 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 03 09 ID ??? 737 それを専業とする人がいなかったんじゃね?よくわからんが。 746 名前:大艦巨砲主義 ◆YSWpxW/KVk [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 03 15 ID ??? 737 蝦夷とかの頃 からの差別ならわんさと・・・ 747 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 03 22 ID ??? 737 都と言うか、都市が無いでしょ?その辺りは 748 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 03 44 ID ??? 737 戊辰戦争のドサクサであぼーんした所が多いらしい 749 名前:白衣の技師 ◆UezPTKVtTU [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 03 46 ID ??? 739 ありがとうございます 部落民ですか・・・あったこと無いのでよく分かりませんが、 どういったところを差別しているんでしょう? 750 名前:|日0TK@寧々さんのおっぱいマイスター ◆2YgTsmnLHVH8 [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 03 52 ID ??? そもそも神社も場所によっては土地神の生贄祭壇だったりとか 辻巫女だとかハレがどうのとかケがどうのだとかケガレだの陰の気だの(ry 751 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 04 10 ID ??? まあ皮職人なんかは、欧州でも隔離されてたって話しだしね すんげー臭いから 752 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 04 39 ID ??? >>749 結婚できないとか就職できないとか 753 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 04 57 ID ??? 737 会津は東日本最大の集中地帯だぉ 明治以降の融和路線のおかげやね 754 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 05 02 ID ??? 巫女さんの毛が陰部に、とな 755 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 05 11 ID ??? -――- 、 / ,;z====s; ヽ , N i´ i , 関東育ちだと部落言われても l l | 人 /ヽ | ピンとこないなぁ . ,rー| 瓜イ 0 0 l 人_ノ) 部落VS朝鮮愚連隊の抗争とかあったのだろうか ノY/ / l ゝ ワ/ ̄ ̄ ̄ ̄/ ⌒ヒ ゚/ l o / ⌒ / ういん7 /⌒> ヽ | ゚!_゚ 。ゝ゚。(/____/ ⌒" . V ヽノ ⌒ 756 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 05 23 ID ??? 737 穢れ思想は主に平安貴族に中で広まっていた思想だからですよ。 なので上方に近ければ近いほどその影響も強いと。 758 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 05 33 ID ??? 752 関西だと、子供の結婚相手をその点で調べたりするね、今でも 759 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 05 52 ID ??? 751 欧州人自体、十分臭いのに… 761 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 06 45 ID ??? こういうろくでもない伝統に限ってやたら長続きするから困る 763 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 06 59 ID ??? 759 だって糞尿で動物の皮煮込むんだもん 765 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 07 46 ID ??? 763 なんでわざわざ そんな臭いことを? 766 名前:白衣の技師 ◆UezPTKVtTU [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 07 51 ID ??? 752 それは差別の内容で、 私はどういった経緯で差別になってるのかな?と 黒人みたいに肌が・・・って 部落民なのが差別の理由なんですかね? 769 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 09 20 ID ??? 765 硬いから、実用レベルにするためになめす過程で使うんだって 770 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 09 41 ID ??? 765 皮をナメス工程でアンモニアが必要なんだったかな なめす」もでねーや 771 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 09 43 ID ??? 768 それは昭和の前の話だろ 今はミチノクスクからの棄民に占領されましたよ 772 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 09 47 ID ??? 766 死体や汚物を扱う仕事に就いてたから。 773 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 09 51 ID ??? 768 -――- 、 / ,;z====s; ヽ , N i´ i , 東京、神奈川は? l l | 人 /ヽ | . ,rー| 瓜イ 0 0 l 人_ノ) ノY/ / l ゝ ワ/ ̄ ̄ ̄ ̄/ ⌒ヒ ゚/ l o / ⌒ / ういん7 /⌒> ヽ | ゚!_゚ 。ゝ゚。(/____/ ⌒" . V ヽノ ⌒ 774 名前:|日0TK@寧々さんのおっぱいマイスター ◆2YgTsmnLHVH8 [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 10 18 ID ??? まあ元から戦争しようと接触してはなかったが 単純に考えて文字が無くて歌が記録手段な民族と 戦国時代を経た幕府では力関係は明らかでそ。 商取引してはいたけど、 藩を取り込むノリで吸収されてったんよ。 で、過激派はデストロイしていらんこと考えるなよーと。 776 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 11 21 ID ??? 761 欧州なんかも似たようなもんですから。 ロマ(ジプシーと言った移動民族)は今でもタブー視されているのが現実だったり。 777 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 12 14 ID ??? 656 エタは穢多と書き、鷹狩りのための餌取りと、副業として皮革加工を行っていたとされる餌取(エトリ)が原点の一つである、と言われている。 一時期、日本先住民族(イエッタ人)を源流とする、という説があった。 この流れとは別に、戦争で捕虜となった蝦夷などを源流にもつ流れも存在する。 非人(ヒニン)とエタはまとめて扱われる事もあるが、別々の存在。 穢多頭の弾左衛門なんかは、歌舞伎のモチーフになってたりするね。 778 名前:|日0TK@寧々さんのおっぱいマイスター ◆2YgTsmnLHVH8 [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 12 53 ID ??? アンモニアの工業的生産っていつ確立されたっけか? 779 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 13 11 ID ??? 776 イタリア海岸でロマの子が2人ほど溺れ死んで その死体ほっといてみんな日光浴してる写真が流れて問題になったり 781 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 13 18 ID ??? 775 そんなアレな内容か? 無知すぎるだろ(関西で同和教育受けた身としては)、って書き込みはあるが 783 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 14 27 ID ??? で、穢多より身分が下の非人は被差別階級から抜けることも(条件を満たせば)可能 穢多は出来ない と被差別階級内でも更に差があって争わせていたりね 784 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 14 44 ID ??? 781 知識が深まるのはどちらの陣営にとっても都合の悪いことだからね 785 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 14 50 ID ??? あれぇ? 革をなめすのって六価クロムじゃなかったっけ? そんな公害源だから隔離されてても不思議じゃないと思ってたよ 786 名前:白衣の技師 ◆UezPTKVtTU [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 14 50 ID ??? 772 それは・・いい気はしないですよねぇ・・・ 遺族とかの感情は理解できますし、 仕方がないと言えばそれまでなのかもしれないですけど・・・ 787 名前:|日0TK@寧々さんのおっぱいマイスター ◆2YgTsmnLHVH8 [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 15 06 ID ??? まあどいつもこいつもイスラエルみたいに強い民族じゃないよね、と。 776 ハリネズミって美味しいのかなあ? 790 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 15 56 ID ??? 783 非人ってのは単なる犯罪歴を持つ人たちの事だろ? 791 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 16 38 ID ??? 778 ハーバー・ボッシュ法からだったかと 792 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 16 40 ID ??? 779 どうも現在では存在しない者として扱われているみたいですね。 誰もその者達については一切関わりを持ちたくない、話題にすらしたくないといった感じだそうです。 795 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 17 09 ID ??? 777 穢多ってわざと悪い意味の漢字を当て字したって聞いたことがあるお ソースは忘れた 802 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 18 08 ID ??? 791 ドイツは空気から爆薬を作っている!!! 803 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 18 10 ID ??? コシャマインの時に37564成功してたらどうなったかな シャクシャインの時はもうヤポンスキーとの間にテクノロジー差が開きすぎてたし 807 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 18 48 ID ??? 786 上のほうに言及されてるが、起源は古い。非人のほうは平安時代からいる 808 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 18 49 ID ??? 778 ググったら、ハーバーボッシュ法は1912年みたいね。 それ以前はどうやってたっけ? 815 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 20 25 ID ??? 1万円の旦那がアンモニア製造実験したってのを読んだ記憶があるが ありゃどういう方式だったんかいの 816 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 20 30 ID ??? 788 うるせえぞ道民の分際で 817 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 20 48 ID ??? 796 だって「存在しない者」ですから。 818 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 20 58 ID ??? 796 あっちも色々ダス。 歴史だけでなく、宗教なども絡むので、非常に根深いダス。 820 名前:紀州みかん ◆TvoeupTjvyRB [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 21 29 ID ??? 部落差別の本場、泉州からウリが颯爽と登場ニダ。 同和教育を受けて差別意識が出来ましたが何か? 822 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 21 47 ID ??? 八瀬衆みたいな存在も居たしなぁ… 826 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 22 15 ID ??? 779 中国の街中の道路で赤ん坊だか子供の死体が放置してあって 通行人や車も多いのに誰も関心がなくて警察も呼ばれなくて 観光客らしき身なりのいいアジア人(日本人?)の女性が 泣きそうな顔で成す術もなく腰が抜けたみたいに座り込んでる写真見たことある 真贋は定かでない 827 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 22 20 ID ??? 820 どぼちて同和教育失敗したの? 828 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 22 27 ID ??? 815 化学の実験でやったけど、たしか何かを火で熱すると気体のアンモニアが出てくる それで気絶するほど臭い 829 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 22 27 ID ??? 786 そういう現在の我々の窺い知得る感情でなくて、死穢に関わるだけで穢れが 伝染するとガチで信じられていた時代の発想が原点だったかと。 832 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 23 15 ID ??? 811 いあ元は漢字が振られてなくて単に「エタ」だったって 834 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 23 23 ID ??? 817 じゃあしかたないね 「痩せ行く男」とかいう映画で邪悪な魔法使いとして描かれてたイメージしかないや>ロマ あとディレイニーのノヴァとか どっちにしろロマンとエキゾチズム全開の虚像だろうが 835 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 23 24 ID ??? 827 解決するメリットがないからじゃね? 836 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 23 47 ID ??? 819 ああ、いやヤポンスキーを37564してたらってイフ 840 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 24 42 ID ??? 829 医者も賤職っすね 842 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 24 45 ID ??? 兵庫県明石市はタコグラードか 843 名前:名無し整備兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 24 48 ID ??? 768 >グンタマ人 ガリア人とゲルマン人を一緒にするの、イクナイ! 844 名前:紀州みかん ◆TvoeupTjvyRB [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 25 12 ID ??? 827 え、だって共産趣味の先生方が真面目に教えるわけないやん。 846 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 25 33 ID ??? 827 そりゃ何も知らない人間に差別が存在する事を繰り返し繰り返し刷り込めばねぇ。 何も知らせず風化させれば良いものを。 847 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 26 01 ID ??? 844 共産党の人は、結構まじめで親切な人も多いけどな 同じく、南大阪地域だけど 848 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 26 08 ID ??? 829 呪術的な土俗信仰の尻尾か・・・ 乗り越えて行きたいもんだなあ、現状の同和利権とかはひとまず置いといて 851 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 27 35 ID ??? 小学生がよくやるエンガチョも穢れ思想の現れなんだろうな 852 名前:歯ミングバード@タコ仕様 ◆Bco2dRx9Vs [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 27 37 ID ??? -――- 、 / ,;z====s; ヽ , N i´ i , l l | 人 /ヽ | ついなの鬼なんつーのもあったなぁ . ,rー| 瓜イ 0 0 l 人_ノ) ノY/ / l ゝ ~/ ̄ ̄ ̄ ̄/ ⌒ヒ ゚/ l o / ⌒ / ういん7 /⌒> ヽ | ゚!_゚ 。ゝ゚。(/____/ ⌒" . V ヽノ ⌒ 855 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 28 36 ID ??? 848 利権関係を放置したら絶対に無くなりませんよ。 857 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 28 47 ID ??? 848 でもコレ日本人の精神の最深部に組み込まれてるんだよね 858 名前:紀州みかん ◆TvoeupTjvyRB [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 28 58 ID ??? 846 解放同盟だかの作った教材アニメが酷いもんで、「ああ、こいつら頭おかしいから差別されんだ。」的な空気が漂ったり… 859 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 29 04 ID ??? 「差別の心」が人間が本質的に持つ闇ならば、風化して消えるということはない だから教育が必要、という考えに基づいて行われてるんだよね 860 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 29 20 ID ??? 849 中国の場合自分の血族以外は皆・・・じゃね? 861 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 29 28 ID ??? 857 なら、東日本でほぼ根絶されてる理由が成り立たないが・・・ 862 名前:外野からみてたんだけど ◆WBRXcNtpf. [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 30 38 ID ??? 711 >自称正義ほどタチ悪いもんはない うん、都合のいいときだけふりまわす正義なんてろくなもんじゃない 863 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 30 42 ID ??? 欧州でロマが差別されているのは、言葉は悪いけど同和や在日がマフィア化したみたいに おっかないものと認識されてたりするからなの? 864 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 30 49 ID ??? 855 ああいや、同和問題そのものじゃなくて、その根っこにある穢れ思想みたいなもんだよ これを越えれないと、同和問題が解決しても、また別の穢れを見つけてしまうと思うんよ 865 名前:紀州みかん ◆TvoeupTjvyRB [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 31 16 ID ??? 861 ほんとに根絶されてるの? 867 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 31 39 ID ??? 864 そこは「犯罪被害者の名誉回復についてのレスの応酬」あたりを思い出してくれるとうれしい。 868 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 31 46 ID ??? どうも全ての日本人に同様の差別意識があると誘導したい奴が居るようだな。 870 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 33 01 ID ??? 868 むしろ差別意識のない人間、なんているのか? どんな底辺でも頂上でも、下を見つけて精神の安定を図るのは自然な感情だと思うが 871 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 33 15 ID ??? 863 ユダヤ人と同類扱いされたりもしてたというけど・・・ まあ放浪する移動民族って時点で、いい目はしてもらえないんじゃないかね。どこに行っても「余所者」だし 872 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 33 59 ID ??? 868 日本人だけじゃなく、全ての人間に差別意識というものは存在してると思うよ。 そして、それは別に悪いことじゃないと思ってる。 873 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 34 05 ID ??? 871 日本にもサンカと呼ばれる移動民がいたね 874 名前:名無し整備兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 34 11 ID ??? 856 うぬぬ・・・現代のタキトゥスが「グンマーニア」でも書いてくれないものか。 文明人が参考とすべき部分が無いからダメか・・・ 875 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 34 17 ID ??? 861 部落だけじゃなくて、いわゆる「ケガレ思想」全般の話ね 876 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 34 34 ID ??? 863 ロマ族には、あっちでは昔から賤業とされてきた医療や金融の従事者が多くて、 時代が変わって医療や金融の重要性が増して、結果的に財を成した者が多いんよ 根っこは差別意識+嫉妬心だわな 877 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 34 39 ID ??? 871 どうやって食い扶持稼いでるん? 878 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 35 19 ID ??? ロマ=旅芸人ってイメージがあるな 879 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 35 22 ID ??? 872 固定階層を作り出すってのはどうだろ? 874 >グンマーニア 新しい、被差別階層か 880 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 35 48 ID ??? 867 ごめん、新参者で過去のトピックを追えないんだ まとめページにある? 881 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 36 31 ID ??? 868 あるに決まってるじゃないか そしてそれは日本人に限らない人類の闇だ 882 名前:CB400ドリクラ会員みど凛子は俺の彼女 ◆Kb19MD/h8Y [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 36 32 ID ??? 877 鍛冶屋・薬屋・踊り子・工芸品・占い師とか、ふぁんたずぃー小説で出てくる放浪民族とかと一緒やね 今は中古車の斡旋業とかもやってるらし 883 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 36 32 ID ??? 879 それが合理的手段なら、むしろ評価されるべきだと思うね。 必要がなくなれば解体すればよろし。 884 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 36 34 ID ??? 現代の部落民=キャリア官僚 叩こうが人格否定しようが、その他もろもろ何しても批判されません! 885 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 36 39 ID ??? 863 胡散臭い異邦人だから。 886 名前:名無しモスボーラー ◆MothB.a5TA [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 36 47 ID ??? ちょっとお買い物行って戻ってきてお試し●でどっかのあの人の恥ずかしいレスを取得して見てたら 面白そうな話題逃すわお断りし損ねるわ…神はどこまで僕らを試す 887 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 37 03 ID ??? 876 移動生活してるのに金融とか成り立つのか? ところで蟲師ってどう考えても差別対象だよね 日本人のメンタリティだと 858 うちでも見たが あまりの酷さに皆爆笑、それでおしまいだったな 888 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 37 09 ID ??? 876 それユダヤなんじゃ? 889 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 37 14 ID ??? 865 東日本だと長野県は有名だね 890 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 37 22 ID ??? 彼らロマはナチ政権に対してどのような感情を抱いているのだろうか? 891 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 38 12 ID ??? 890 ロマはユダヤと同様に絶滅政策とられてたから同じじゃね? 892 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 38 15 ID ??? 887-888 すまんガチでロマとユダヤ間違えてたorz 893 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 38 21 ID ??? 890 伍長閣下の先祖はチェコ人だろ 898 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 39 08 ID ??? 892 ユダヤの金融って言えばシャイロックが有名だな 899 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 39 18 ID ??? というか極論すれば貴方と私は違うで差別完成なわけで。 差別か否かの区別なんて時代による倫理観と、個人による独断と偏見、 後はせいぜい利権争いの道具でしかない。 差別をなくすなら人類をスタートレックのボーグとかに改造するしかない。 900 名前:紀州みかん ◆TvoeupTjvyRB [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 40 03 ID ??? 887 いったいあのビデオ一本いくらなんでしょうね…。 901 名前:|日0TK@寧々さんのおっぱいマイスター ◆2YgTsmnLHVH8 [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 40 08 ID ??? 外敵が無い状況でのスケーブゴートによる集団意識の 攻撃性や不安不満等の内圧フローは生物のメカニズムな面もあるかも。 戦争してる方が健全とな?(むしろ違ってくれ 902 名前:白衣の技師 ◆UezPTKVtTU [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 40 20 ID ??? そういえば今日は801争奪戦やってないですね・・・ ところで 900次スレよろしくお願いします 903 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 40 46 ID ??? 890 キートン先生にあったねそんな話 ロマの占い師が不吉な予言して根絶対象認定とか 904 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 40 46 ID ??? 383 名前:日出づる処の名無し 本日のレス 投稿日:2009/11/23(月) 21 32 49 GFoacCsJ レンホーが陸自の練馬の広報館にきて入場料取れ、陸海空の広報館を ひとつに統合しろと言っていたけれど、施設維持のために寄付を求める ならともかく、税金で運営されている自衛隊の活動を国民に報告する施設 で国民から金を請求するのはまずいのではないか? 統合するにしてもレンホーたちが土地と費用を提供してくれるのだろうか? 912 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 42 56 ID ??? 875 穢れ思想は差別思想では無いけど、それが元での結果的に差別が生じる可能性はあるわな。 個人的にはそれが固定化したり明らかに不利益をもたらすようなものなければ、下手に問題視 するのは逆に危険だと思う。 918 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 44 20 ID ??? 760 戸出4丁目付近だろ。金払って立ち退かせて、土手の脇のマンションに 引っ越した。土手自体は多摩川大橋(国道1号)からラジオ日本の 送信所あたりにかけて、スーパー堤防化工事やってる。 920 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 44 47 ID ??? まあ日本人にとっちゃマーニャとミネアは萌え対象なんですよ 923 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 45 13 ID ??? というか話の発端はスターリンのオルガン氏の書き込みでしょ? 924 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 45 20 ID ??? 915 つまり世界が一つになるために差別のスケープゴートを必要としていると・・・ 926 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 45 47 ID ??? 920 欧米では「ないわーwwwww」なのか? 930 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 46 34 ID ??? 924 まとまるには共通の敵が必要なんですよ 934 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 46 55 ID ??? 924 要は「アヴェンジャー」と同じなのさ 人間の善性は外に悪が無いといけないのさ 937 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 47 53 ID ??? 930 泣いた赤鬼ですね 938 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 48 04 ID ??? 923 日本社会の暗部というと、どうしてもこの手の話題になってしまいますな。 942 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 48 33 ID ??? オルガン氏が指摘してたのはナマポ集中地帯であって 952 名前:|日0TK@寧々さんのおっぱいマイスター ◆2YgTsmnLHVH8 [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 50 34 ID ??? 927 人類に必要なのはJAMだ って書き込もうとしたのにorz まあそれも失礼な話だよな。 統合に外敵が必要とかどんだけ自己中よw でも雪風の世界設定だとJAMがいても統合ならずとな? ううむ、The invaderよみたい。 955 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 51 22 ID ??? 952 ドイツだって外敵利用して統合したじゃない 966 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 53 31 ID ??? 954 っていうか、RPGの主人公自体放浪民じゃね? 食い扶持は他人の家のタンス漁りと屠殺したモンスターによってるわけだし。 967 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 53 36 ID ??? 952 一致団結しないと負けるほどの強大な敵が必要なのですよ。 枢軸国の負けが決まったら連合国の首脳は戦争中なのに冷戦モードになりましたし。 ならば人類が自ら敵を作るしかない。人ではなくドロイドで。 970 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 55 00 ID ??? 差別とか階級とかー そういう合理主義の敵を切り捨てていけたのが ローマでありアメリカでありソ連だったなんて話をしてたのはここだっけ 973 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 55 40 ID ??? 970 ソ連でもアメリカでもえごい差別はあった(ある)はずだが 976 名前:名無し三等兵[sage ] 投稿日:2009/11/23(月) 21 56 29 ID ??? 966 金貨何枚も出さなきゃ宿泊まれないんだモンな 978 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 57 13 ID ??? 947 歓迎される勇者一行の中であの二人だけ扱いが微妙で その訳を知った勇者が怒るエピソードなんか有ったらよかったかもね 979 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 57 16 ID ??? 「ダイの大冒険」でも、ダイが自分が人間じゃないことに悩む場面があったな。 981 名前:扶桑萌萌委員会 ◆7gIjaxK1Ow [sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 57 31 ID ??? 959 , -‐――- 、 + + /イ# /⌒ ~⌒^ヾ、 + | ∇イノノハヽ) ソ レ (| | ,.= =、|リ N从ゝ ワ ノハ ⊂li|(.゚w゚)|i . . ペド過ぎです、当委員会はペドではありません11!! とく_-、___」. . . lヲ . . . 943 何言ってるんですか、友愛するんですよ友愛。 敵を許すことと放置することは違うのですよ。 966 なんかどっかで読んだけど、貴族の次男坊三男坊は 放浪して各地の騎槍試合に出て賞金稼いだり、腕を 磨いたりしてどこかの貴族に仕官されようとがんばるのが 普通だったらしい。 勇者一行もそのノリなのではと適当言ってみる。 983 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 58 06 ID ??? 976 宿だけじゃなく、薬草とか武器とかもかなりふっかけられてそうな気がする。 985 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 59 24 ID ??? 普通の人は幾らくらいで買えるんだろう・・・ 薬草金貨6枚とか・・・ 986 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 59 26 ID ??? 973 アメリカは差別がひど過ぎた(ひど過ぎる)社会なんで、逆にあそこまで神経質になっているわけで。 987 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 21 59 32 ID ??? 973 うむう 確かあくまで比較論として、周囲に比べてより合理的にふるまえたとかなんかそんな話 で、時間とともに少しずつダメになってくけど十分自浄できるうちは大丈夫という 991 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 22 00 05 ID ??? 985 あの世界におけるゴールドは通貨単位であって金貨の意味じゃないぞ 992 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 22 00 09 ID ??? 981 あれ? 友愛=医者を派遣する≒お話聞かせて? じゃないの? 995 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 22 01 59 ID ??? 983 「王子サマなんだし金持ってるだろうし世間知らずだろうから多めにもらっとけ」とか… む、この王家に対する薄情さはまさに中世ヨーロッパ 999 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/23(月) 22 04 03 ID ??? 武器を扱う技術、武器を所持・維持しているという事実だけで戦士階級だな>勇者さま 騎士物語にゃ「盗賊退治したらいくら出す?」とか「敵を倒したので馬ゲットおいしいです」とかフツーにあるし RPG的生計でも問題ない
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/40686.html
登録日:2018/10/18 Thu 12 32 57 更新日:2024/03/10 Sun 23 27 28NEW! 所要時間:約 25 分で読めます ▽タグ一覧 empire たまに主役 クライシス帝国 ドイツ ロシア ローマ 大日本帝国 始皇帝 帝国 帝国主義 悪役 王朝 皇帝 秦 第三帝国 銀河帝国 帝国とは、empireの訳語。 主に2種類の意味がある。 【概要】 【フィクションにおける帝国】<創作と帝国> <帝国の統治> <帝国と共和国> 【代表的な帝国】<実在した帝国> <フィクションの帝国例> 【概要】 単にその国の元首が皇帝を名乗っているだけの場合、その国の元首が皇帝という意味で、この場合は「王国」「公国」「大公国」などと意味合い的には何も変わりはない。 一方、「国の形態」として「帝国」を名乗る/呼称される場合、その国が「共和国」や「民主国」などと名乗り、政治システム上もそうであっても、「本来の国の領域を遥かに超えたところまでその影響力を発揮し覇権を唱える強大国」として複数の従属国があったりすると「帝国」と呼ばれることがある。 特に色々な人種や民族が混ざっている地域では、地域間の揉め事を調停し、上から押さえつける支配者があったほうが安定したりする。 要は「複数の地域を、主に武力で支配する広大な征服国家」というのが大まかな定義だが、具体的にどこからどこまでが帝国になるのかは研究者によっても意見が分かれるため、ハッキリとした定義はない。 なお、中国の歴史上の王朝の多くは皇帝を戴いているが、基本的に前者の意味で「帝国」と呼ばれることはない。 【フィクションにおける帝国】 フィクション上の帝国は大きな意味を持つ存在である。 主に世界征服を企む悪役として登場し、「王国」「共和国」「同盟」なんかと対立することになる。「悪の帝国」「悪の帝王」はあちこちで目にするが、「悪の共和国」はそうでもないだろう。 というのも、基本的に悪役には「帝国」と名乗らせておけば大体の人は納得してくれる大変便利な記号だからである。 大抵はドイツ式帝国であることが多く、キャラクターの名前もドイツ風であることが大多数。日本式帝国は「サクラ大戦」などのようにそれそのものを強調する世界観でないとあまり登場しない。 <創作と帝国> というわけで、創作の観点において帝国はそれ単体で勝手にイメージを持たせる事ができ、多くの説明を省ける利点がある。 「強大な権力が一人の支配者に集中する」 皇帝は大抵なんらかの野望を抱いている事が普通なので、それを阻止するという形を作りやすい。 責任所在が分かりやすく、悪の皇帝の打倒で事態が解決しやすい。 政治劇を主眼に置いた作品はともかく、そうでないテーマの場合は区切りとして重要で、その点、帝国があれば「とりあえずこいつが悪い」という事で政治劇を省略できる。 後述するが、この観点では皇帝以外も利用しやすい。 「武力で周囲を併合する巨大軍事国家である」 物語開始前から既にいくつもの国を侵略した…というバックボーンを持たせる等もできるし、現在進行形の戦争中であっても詳しい理由の説明を省く事ができる。 前述した巨悪のイメージを補強し、一個人や一国家ではとても対抗できない事を示唆できる。逆に帝国を劇中で破滅させたり掌握したりする事でより巨大な力を印象付ける手法もある。 必然的に長期戦や苦戦が予想されるのでじっくりと腰を据えた描写がしやすい。 「抵抗勢力を生みやすい」 帝国は支配域の巨大化し区切りがついた段階で、元首が皇帝を名乗り、上から抑えつける統治がイメージしやすく、侵略、奴隷、圧政、暴政などの設定を組み込みやすい。 ………という事はそれに反発する抵抗勢力の筋書きが作りやすく、他国の同盟による協調、奴隷解放、独立運動、異種族の反乱などなど、様々な思惑を絡ませられる。 こうした材料から、帝国はフィクションの悪役にうってつけなのだ。 <帝国の統治> 帝国のイメージといえば恐怖政治がつきもの。 しかし上記の通り、「帝国」という単語そのものには統治の状態は含まれない。 極端な話、言葉尻だけなら民主主義帝国だって存在しうる。 実権を他人が握っていたり、皇帝が選挙で選ばれたりしても帝国は帝国なのだ。むしろ現実の方が権力に乏しい名ばかり皇帝がいたり、一個人に権力集中してるくせに共和国名乗ってたりしてややこしい。 そんな帝国の統治の状態については、主に悪政と善政で分ける事ができる。 善政 帝国臣民は文化レベルの高い生活を送り、皇帝への忠誠心も篤い豊かな超大国といった趣きで、国体維持を皇帝のカリスマに頼っているケースも多い。 配下は皇帝に心酔したり、こっそり反乱の野望を抱いていたりと悪政より個性豊かになりやすいが、一方で平穏な統治状態であるほど作中で皇帝が暗殺されたりクーデターが起こるのがさだめ。 このタイプは周辺国より民衆の生活の質が高く、技術水準も高い事が多いので一見平穏だが、帝国が武力併合によって成立する点では変わらず、乱世や外部の脅威の名目で侵略する事もあるし、臣民には手厚い保護を行う反面、新たに併合した国の民を奴隷として扱っているケースもある。 悪政 民衆には重税を課す一方で国のお偉いさんは優雅な生活を送っているという定番タイプ。 「力こそ全ての実力主義」「優雅な貴族制度」などのプラスの側面が強調された場合、主人公サイドとして描かれる事もある。 しばしば味方サイドにレジスタンスが登場するのも特徴。 味方のレジスタンスは大抵貧弱で帝国に追い詰められる役どころが多いが、主人公が体制側の場合は妙に厄介な敵になる事もある。 恐怖政治と一体であり、帝国臣民も裏では不満を募らせていたり、キャラクターが現状を憂慮していたりする。 良きにせよ悪しきにせよ、個性の強いキャラクターなので印象には残りやすい。 それはさておき 帝国に「議会」や「元老院」がよく出てくるが、帝国がその巨体を維持するにはこれらは必要不可欠である。 フィクションならばフィクションらしく強大な皇帝でいてもらいたいものであるが、中にはサイボーグ化やクローン化であまねく統治する例もなくはないが人外の手腕を持っていたとしても、皇帝一人で巨大な国を治めるのは不可能である。 よって、親類や配下に領土を与えて間接的に統治し、地方行政官を赴任させ、さらに上位や下位に偉い人たちが集う組織を置いたりなどで集権をはかる必要があるためだ。 ここでピンときた人は多いだろう。 そう、帝国は「黒幕が別にいる」という設定もほとんど説明なく可能である。 皇帝より配下がやたらと粛清や圧政が大好きだったり、元老院が策謀を巡らしている…なんて設定もメジャーで、統治の実権をどのように描いても、帝国というイメージに揺るぎないのだ。これも創作における大きな利点である。 <帝国と共和国> 帝国と対を成す存在としてしばしば描かれるのが共和国。 帝国が侵略し、共和国は抵抗する存在であり、相対的に小国で同盟を組んだりする。 しかし共和国ってそもそも何さ…? となると、これがまた極めて広範かつ曖昧である。 専制政治や元首個人に権力が集中する形から乗り換えた形態を標榜する事が多いのだが、 実際のところ議会や間接民主制など名目を掲げつつ中身は支配形態が継続されていたりすることもあって、 帝国と同じくフィクションの共和国は自ら名乗っていれば共和国というような感じな事が多い。(現実もさほど変わらないが) そんなわけでフィクションの共和国は作者・読者間で共有できそうなイメージが少なく、 分かりやすい帝国と違って設定難易度が高い存在となっている。 悪役の国が打倒されて共和制になる事で、統治にテコ入れせずとも平和な国になった事を示せる利点があるのだが、 劇中の最初から共和国だった場合は…。 実際、帝国が「悪」でイメージされる事は多かろうと、共和国が「善」とイメージされる事はあまりない。 大抵は正義の一側面として描かれ、場合によってはスターウォーズに見られるようにあくまで当時の被害国に過ぎず、平和になると腐敗することもままある。 その意味では正しく帝国の対となる存在かもしれない。 【代表的な帝国】 以下に代表的な帝国の例を挙げる。 また「世界征服」の項で例示されている組織の中にも「帝国」が幾つか含まれている。そちらも併せて参照のこと。 <実在した帝国> ヒッタイト帝国 かつてアナトリア半島(*1)の大部分を支配下に置いていたアナトリア人の古代帝国。 最盛期にはアナトリア半島のみならず、メソポタミアの一部やレバント(*2)にまで覇権を轟かせ、ファラオの治めるエジプト古代王朝とは領土を巡って幾度となく対立を繰り返していた。 特にシリアのオロンテス川一帯で起きたヒッタイト・エジプト間の戦争「カデシュの戦い」において、記録に残る中では世界最古となる講和条約が締結されたことで有名。 その後、滅亡に至るまでの過程については諸説あるが、内紛や周辺諸国からの攻撃に晒されて徐々に国力を消耗していき、歴史の表舞台から消えていったと考えられている。 覇権時代のヒッタイトの強さの秘密が、まだまだ青銅器が全盛を極めていた時期に優れた金属精錬技術により逸早く鉄製の武具の普及に成功したから(*3)というわかりやすい理由。 さらに最盛期が、かのツタンカーメンやラムセス2世といった世界史上でも著名なファラオの在位期間と重なることもあり、当時の中東を舞台とした作品では無視できぬ脅威として存在感を示すことも多い帝国である。 一方で、篠原千絵氏による大河少女漫画『天は赤い河のほとり』では、現代日本から古代オリエントへとタイムスリップしてしまった主人公が深く関わっていく国として描かれている。 ローマ帝国 ユリウス・カエサルに端を発し、アウグストゥスが成立させた巨大帝国。 共和制の時代から軍事国家であり、地中海周辺地域を全て傘下に収め「我らが海」と誇ったほど。 多くの文化圏を吸収しただけでなく、それら全てを道路で結びつけて1つにしたことで「全ての道はローマに通ず」ということわざの由来にもなった。 この通り「古代ローマ共和国」の頃から覇権国家であり、後者の意味での「帝国」であった。 その後帝政が始まり事実上前者の意味でも「帝国」となり、後に名実ともに「帝国」となった。 なお少なくとも帝政終盤までは、建前としては皇帝はあくまで代表に過ぎず、国の形態としては共和制であり第一の意味での「帝国」には厳密な意味では該当しない。 学者の中にもこの時期の政体を「元首政」と呼ぶ者がいることがいるくらい。 あくまで 元老院の第一人者「プリンケプス」 ローマ軍の最高司令官「インペラトール」 首都ローマ含む本国イタリア及び属州の行政長官「コンスル命令権」及び「プロコンスル命令権」の所持者 身体の不可侵権、民会の開催権、及び全ての決定に対する拒否権(*4)「護民官特権」の所持者 全てのローマ神の神官の長「最高神祇官」 といった役職及び権利を兼務しているだけである。 これらは全て共和制でも認められており、それらが全て1人の元に集中しているだけなのだ。 これだけの「正当な権利」が集中した人間をなんと呼ぶかは別にして。 ローマ帝国も末期になると帝国はボロボロになっていく。 そして建前としての元首政すら掲げることができなくなったローマ帝国は「専制君主制」へと移行する。 いわゆる「帝国」のイメージとしてはこちらのほうが近い。 歴史上「古代ローマ帝国」「西ローマ帝国」「東ローマ帝国(いわゆるビザンツ帝国)」がある(いずれも「ローマ帝国」と称した)。 東ローマ帝国 古代ローマ帝国はあまりにも広大だったため統治不可能となり、紆余曲折を経て組織を東西に分裂させた(*5)。 そのうち、西ローマ帝国は百年と持たずに滅亡したが、コンスタンティノポリスを首都とする東半分、 すなわち東ローマ帝国は395年の分裂から1453年の滅亡まで、千年以上存続した。古代ローマ時代を含めると二千年を超える。 その東ローマ帝国だが、地中海圏の覇者という古代ローマ帝国の意識こそ持ってはいたものの、一時期を除いてギリシャの地方政権にすぎず、 古代ローマ帝国のような「世界帝国」とはいいがたい。 しかし、同時に「古代から連綿と続くローマ帝国」であることは紛れもない事実であり、東欧世界の中枢として、 そして全ヨーロッパ世界の一つの軸として、常に存在感を保ち続けた。 千年以上の治世は常に順風ではなく、幾度となく起きる政争や混乱といった内憂と、ペルシャ帝国、イスラム勢力、モンゴルなどの外患に悩まされ、 何度も衰退を繰り返し、首都だけが残ったことも何度もある。 しかしこの国は、そのたびに復興と発展を繰り返した。千年の間に「全盛期」や「黄金期」と呼ばれる時代が何度もあり、 それは最後の王朝であるパレオロゴス朝でも発生し(パレオロゴス朝ルネサンス)、15世紀にコンスタンティノープルが攻め落とされたあともイタリアに伝えられた程である。 それほどの寿命を保てたのはいくつもの要因があるが、「ローマの精神」に代表される不動の軸と、 様々な内憂外患に当たってもその都度政治システムを改革させていた柔軟さに帰せられる。 例えば、皇帝の座は「軍と元老院と市民の推戴」という儀式を経る必要があり、そのため、誰でも機会さえあれば皇帝になれた。 これは一面では帝位の簒奪を容易にさせ政情不安を引き起こしたものの、同時に政治改革や権力の新陳代謝を容易とし、 東ローマ帝国が衰退するたびに再興させる原動力ともなった。ユスティニアヌス一世やバシレイオス二世は農民出身の皇帝である。 一方、「古代から続くローマ帝国」という意識、大宗派「キリスト教正教会」の精神的な支柱、「テオドシウスの城壁」の物質的な守護は、 国内の意識を束ねる強固な軸となった。 さらに、帝都コンスタンティノープルが世界貿易の中枢の一つだったこと、学問や文化の研鑽と発展が続けられたことなどは、 東ローマ帝国が全ヨーロッパに影響力を及ぼし続ける要因となった。 滅亡後も帝国の文化は学者の亡命を経て西欧世界やイスラム世界に多大な影響を及ぼした。例えば、「ローマ法大全」は西欧法体系の礎となり、 間接的に日本の法体系にまで大きな影響を与えている。 領土こそ小さかったものの、その影響力は確かに「帝国」と評されるべきものであり、 強固なイデオロギーがあったという意味ではまさに「ローマ帝国」であった。 なお「ビザンツ帝国」とも呼ばれるが、これは十九世紀になって便宜上呼ばれたもの。 古代ローマ帝国とは違いすぎるという理由 だが、西欧は「神聖ローマ帝国」をわざわざ作るぐらいには東ローマ帝国のことを嫌っていたので、「フランク・ローマ皇帝がローマ皇帝位と帝国の継承者で、あれをローマと認めたくない」という思いが見え隠れしないこともない。 神聖ローマ帝国 東ローマ帝国の政情不安(*6)から「正統な皇帝の不在」という認識にあり、 なおかつ以前から東ローマ帝国と不和が続いていたローマ法王が、躍進著しく西ヨーロッパの支配者となったフランク王国のカール(独語読み)/シャルルマーニュ(仏語読み)大帝を「ローマ皇帝」に戴冠(*7)して成立した帝国。 形式的には「ローマ帝国の復興」という形をとるが、この時点でも実際には一部の支配地域が重なるだけの全く別の国である。 ただ「フランク・ローマ皇帝」とか呼称されるこの皇帝位はフランク王国が領土の分割相続で分裂し、一旦空位・断絶状態となる。 これを東フランク王(ドイツ王)兼イタリア王のオットー一世が復興する形でローマ皇帝に戴冠したのを、日本では「神聖ローマ帝国」の成立とする。 ちなみにこの「教皇による戴冠」という儀式はローマ帝国時代には無かったもの。 後の時代の教皇と皇帝の対立は、この辺の儀礼から来る上下関係も原因の一つに挙げられる。 オットー一世の支配地域や称号に西フランク王国、即ち今のフランスの大部分が無いあたりからも察せられるように、 神聖ローマ帝国はドイツ王の支配する領域で、カール大帝時代のフランク王国よりも狭かった。 しかし皇帝の称号には「ローマ帝国の後継者」「全キリスト教の守護者」という意味合いが重ねられ、唯一の称号とされていた。 ……が、その地位の権力は徐々に弱体化してゆく。 そもそもいくら水路で結ばれていても東フランクの王がイタリアを支配するのは距離的に無理のある話。 名目上はローマ皇帝かつイタリア王でもイタリアに居ることが稀な皇帝の支配は有名無実化してゆく。 ここに「聖職者と教会の統率者は教皇と皇帝のどちらか」を巡る叙任権闘争を始めとする対教皇政策が絡み、皇帝に反感を持つ諸侯は教皇に味方して皇帝追い落としを図る。 そんなこんなで「ローマ皇帝であるからにはイタリアを支配しなければならない」と何度も遠征するものの果たせず、むしろこのイタリア政策は皇帝の力を浪費させた。 フリードリヒ2世(*8)「逆に考えるんだ。イタリアの有力者、そう例えばシチリア王を兼ねた皇帝がずっとイタリアにいればいい。……そう思っていた頃が自分にもありました」 その開明さから「世界の驚異」と称されたフリードリヒ2世もイタリアを抑える事が出来ず、しかも彼の死の数年後に王朝は断絶、海外の貴族が名目上の皇帝となり帝国国内にはほとんどいない「皇帝不在も同然」な大空位時代に突入。 この空白状態は諸侯の勃興と皇帝のさらなる弱体化を呼び、次第に北部のほんの一部を除いてイタリア支配はされなくなる。 トドメとして自国が戦場となった三十年戦争でドイツは荒れ果てるわ皇帝の権威は地に落ちるわ散々な目にあう。 この戦争の講和条約であるウェストファリア/ヴェストファーレン条約は「帝国の死亡証明書」とまで言われた。 北部でプロイセンが勢いを増す後期・末期には『いかなる点においても神聖でもなければローマ的でもなくそもそも帝国ですらなかった』と酷評された。 そして「皇帝」を名乗るナポレオンの脅威の前に神聖ローマ帝国は「解散」、オーストリア帝国が成立する。 神聖ローマ帝国は皇帝という存在を頂く国ではあるものの寄り合い所帯的であった。 そして中央集権化が出来なかった神聖ローマ帝国=ドイツは近代化に大きく遅れを取ることとなる。 マケドニア王国 アレクサンダー大王(アレクサンドロス3世)が支配した大帝国。 ユーラシア大陸のほとんどを支配するほどの支配力を持っていたが、アレクサンダー大王がマラリアに倒れて崩壊した。 ほぼ大王個人の能力とカリスマで維持されていたと言え、大王の死後、彼の後継者であった部下たちにはこの広大な版図を1つにまとめる力はなかった。 「最強の者が帝国を継承せよ」とかいう大王のはた迷惑な遺言もあり、ディアドコイ(*9)戦争を経て領土はマケドニア(アンティゴノス朝)、シリア(セレウコス朝)、エジプト(プトレマイオス朝)に分裂する。 秦 中国史で初めて「皇帝」を擁立し、後の中華帝国の基礎を築いた王朝。詳細は始皇帝を参照。 皇帝という称号もさることながら、西周までの「諸侯に地方統治を一任する封建制」から、 「官僚を派遣して、遠隔地まで含めた全土を中央政府が直接的に統治する郡県制」に移行したという意味での本格的な帝国。 このシステムは、続く漢王朝以降の中国統治の基礎モデルにして理想モデルとなった。 文字や度量衡の統一、長城という国境線の設定などにより、中国文化圏を確立したという意味でも、後世の影響は絶大。 比較する意味は薄いが、始皇帝の登場はローマ最初の皇帝オクタウィアヌス(アウグストゥス)よりも二百年ほど先んじており、 「中央集権」「官僚組織」「法治組織」を整えた帝国を出現させたという意味では、中国史のみならず世界史上最初の帝国と言っても決して過言ではない。 勘違いされがちだが、秦という国そのものはBC886年(周の孝王年間)までには既に存在しており、その歴史は数百年ある。王位を名乗ったのは二十六代の恵文王から。 また「帝国」という言葉が出来るのは隋王朝の時代のことで、秦王朝自身やその後の王朝も当然ながら「帝国」とは一度も名乗ってはいない。 イスラーム帝国 イスラム教の誕生から拡大を支えた帝国。狭義には正統カリフ時代からアッバース朝までのイスラーム世界の正統王朝による国家のことを指す。 国土はそのままイスラーム世界の広さに直結しており、最盛期は中東・北アフリカに加えてイベリア半島の大部分までが支配下にあった。 皇帝にあたる「カリフ」はイスラーム教の最高指導者という側面も兼ね備えその影響力は絶大だったが、 地方の自立とアッバース朝の衰退にともない徐々に力が衰えていき、最終的にはオスマン朝時代に「スルタン」に統合されてしまっている。 しかしそれでもイスラーム世界の象徴であることに変わりはなく、近年ではISILが指導者をカリフとして擁立したと宣言している。 その時ISILが自国の領土だと示した範囲は歴代全てのイスラーム帝国の領土をひっくるめたものであり、歴史オタを爆笑震撼させた。 モンゴル帝国 元王朝の支配域。史上最大の面積を支配した帝国。一応大英帝国が上回ってはいるが、時代や方法が違いすぎるのでこっちが1位とされる。 「色々な時代・場所で猛威を奮っては史書に災害だのと残される遊牧民族が、支配する側に回ったらどうなるの?」という疑問に答えた例。 中国も朝鮮も中東も中央アジアもロシアもヨーロッパもイスラームも他の遊牧民族もほぼ全ての国がボコボコにされている。 勝ったと言えるのは、海上輸送で得意の騎馬戦力が使えなかった上台風まで来た日本(鎌倉幕府)、 高温多湿の地でゲリラ戦をしたり国土の要塞化などで撃退し、結局形だけの従属にとどまったベトナム(陳王朝)、 名将バイバルスの活躍が光るエジプト(マムルーク朝)くらい。 ロシア帝国 モンゴルから自立を果たしたモスクワ大公イヴァン三世が「ツァーリ」と名乗り出したのが帝国化の始まりである。 イヴァン三世が東ローマ帝国最後の皇帝の姪と結婚したことでその後継者という立ち位置を固めモスクワを統一。 イヴァン四世の時代には「ツァーリ」は事実上の「皇帝」と同義になり、事実上の「ロシア帝国」が誕生した。 その後は「大動乱」などを経てピョートル一世が現れロマノフ朝を創始したことで帝国としての地位は揺るぎないものとなった。 もっとも「皇帝」の称号をヨーロッパ諸国が認めるのはさらに後のことになる。 大英帝国 イングランド王国に端を発し、ウェールズ・スコットランド・アイルランドの吸収による連合王国化と同時に世界各地に進出し植民地・根拠地を築く。 ついには巨大なインド帝国(ムガル帝国)を解体し、連合王国の国王がインド皇帝の玉座に就いたことから名実共に「帝国」となった。 第二次世界大戦直後のインド独立に伴いインド皇帝の座を失った時点で正式な帝国ではなくなり、さらに植民地の独立が相次いで元の連合王国へと戻っていった。 世界史を学ぶと嫌いになる国として有名。 中央アフリカ帝国 2019年現在、世界史上で最後に「帝国」を正式に名乗った国家。つまり今のところの「最後の帝国」。 1966年に同国参謀総長であったジャン=ベデル・ボカサ 通称袁術 は経済の不安定さに乗じてクーデターで政権を奪取し、1972年には終身大統領となる。ここまでアフリカとかではよくある展開。 そして1976年に帝政を宣言しボカサ1世となり、翌年には2000万ドルとも2500万ドルとも言われる大金をつぎ込みナポレオンを真似た豪勢な戴冠式を挙行、と並の独裁者とも一線を画す行動に出る。 これに並行して旧宗主国であるフランスのデスタン政権に贈賄工作を行い、帝政承認と経済援助を引き出す……までは良かったのだが、 親族への利益誘導や身内も含めた反対派粛清などの典型的な独裁政治を行ったせいで、ただでさえ脆弱だった中央アフリカの衰退は加速。 これにより発生した学生デモを武力鎮圧し、年少者を含む400人が犠牲になったことと、狂犬ことリビアのカダフィ政権へ接近したのが運の尽き。 1979年9月20日、ボカサ自身がリビア訪問で不在という状況に乗じてフランスはクーデターを決行(バラクーダ作戦)。 ボカサの夢と野望は水泡に帰し、後に残ったのは不安定なままの中央アフリカと、腹いせとしてボカサに贈収賄をバラされたデスタンの支持率悪化くらいであった。 大日本帝國 大日本帝國憲法下の日本の国号。 大日本帝國憲法、とあるように明治期から名乗っていたような印象があるが、公式にこう名乗るようになったのは昭和10年以降だったりする。 それ以前には日本海海戦でのZ旗の檄文のように、帝国とほぼ同義の言葉として「皇国」を使うことも多かった。 日本列島の他、台湾や朝鮮半島、南沙諸島の外地をはじめ、租借地として大連・旅順および満鉄附属地、赤道以北のミクロネシアを国際連盟委任統治領として統治した。 また、WWⅡ中には一時的とはいえ、満州全域や華北、インドシナ半島、インドネシアなどの東南アジアまで支配した(厳密には満州は愛新覚羅「満州帝国」統治)。 現在でも天皇がいるためある意味帝国なのだが、太平洋戦争に敗北したため国号としては破棄されており もちろん天皇や皇族に実態として統治する権力は持たされていない。 国家元首が「天皇」ならば「帝」国というのはちょっとおかしいと思うかもしれないが、天皇の英訳は「emperor」なので間違ってはいない。 第三帝国 ナチスドイツ支配下のドイツの俗称。あくまで俗称であり、国号そのものはドイツ統一から一貫して「ドイツ国」である。 古代ローマとかは関係なく、神聖ローマ帝国を「第一帝国」、 ビスマルクが作ったプロイセン王家の帝政ドイツを「第二帝国」としてそれに次ぐものという考えである。 要は「ドイツ人(ゲルマン人)による帝国」の3番目ということ。 <フィクションの帝国例> 銀河帝国(スターウォーズ) 典型的な「悪役帝国」。テンプレすぎてコメントにこまるほど正当な悪役帝国である。 銀河共和国を簒奪したベネディクト16世パルパティーンを帝位に戴いた帝国で、デス・スターなどの強大な兵器を用いて宇宙全体を支配することを目論んでいた。 第二デススター崩壊後は権力の弱体化が著しく、近年の作品ではあまり目立って登場しない悲しい帝国。 ただし設定の再編の結果、「(深刻な腐敗・堕落にその場しのぎの対策しかできない旧共和国に対して)必要不可欠な改革を断固として行い、銀河に秩序と道理をもたらす存在であった」という別の一面も語られるようになった。その象徴がウィルハフ・ターキンである。 銀河帝国(銀河英雄伝説) 超光速飛行が可能になった時代にあえて時代錯誤な大帝国を持ってくる皮肉。 かつて銀河連邦軍人→議員→首相兼国家元首→終身執政官という絵にかいたような独裁者ルートを辿って帝位についたルドルフ・フォン・ゴールデンバウムを始祖とする、ゴールデンバウム家が支配する帝国。 公用語はドイツ語。ドイツ語はFeuerをファイエルって読んだりしない?うるせぇ黙れ 敵国である自由惑星同盟を圧倒する250億の人口を擁し、国力こそ上回っていたものの、物語開始時には500年に渡る支配でシステムが老朽化し、貴族・官僚層の腐敗も加わって国家が疲弊、同盟との戦争も膠着状態になっていた。 そこに現れた若き英雄、ラインハルト・フォン・ローエングラムの活躍が帝国側のメインであり、やがて彼は帝位を簒奪、ゴールデンバウム朝銀河帝国は「ローエングラム朝銀河帝国」へと生まれ変わることになる。 一方、それに対する自由惑星同盟側は民主制であるものの「選挙のために出兵を決議する」 「政敵になり得る人物を恣意的に査問にかける」など、決して清廉潔白な国家ではないように描写されている。 むしろストーリー中盤以降は「高潔な帝国主義VS腐敗した民主主義」の構図も意識されるようになった。 アーヴによる人類帝国(星界シリーズ) 宇宙に適応するべく遺伝子改良を施されたヒトである「アーヴ」族による銀河帝国。アーヴ語でいうとフリューバル・グレール・ゴル・バーリ。 作品内の人類社会における最大の星間国家(複数の惑星から構成される国)で、9000億もの人口を支配する超巨大帝国。 全ての有人惑星は、アーヴが持つ人類社会最大最強を誇る「星界軍」の圧倒的軍事力によって、帝室アブリアル家を含めたアーヴ貴族の支配下に置かれている。 有人惑星に住む「領民」は大気圏外での軍事力を持つことを許されず、他星系との通商は勿論、星間船の建造自体が禁じられている。また自星系においても、有人惑星以外の資源利用は領主に優先的に利用されてしまう…… ……と書くと完全に「悪の銀河帝国」そのものに思えるが、実は主人公ペアも所属する主役サイドの帝国であったりする。 男主人公は伯爵家の嫡男→父が処刑されたことに伴い伯爵就任、女主人公は祖母が現役の皇帝だがあくまで皇族の一人→帝国の存亡にかかわる非常事態につき皇太女に指名と、波乱万丈ながらどんどん地位も上がってきている。 軍事力に支えられた帝政を敷き、領民が大気圏外に出てこられないようにしているのは事実であり、 男主人公の出身惑星こそ「外星との初接触が帝国」・「帝国側が偉そうな態度」・「男主人公の父(統治者)が自治権のため国の防衛武装と引き換えに自ら帝国貴族入り」のコンボで数年後反乱軍が主人公の父を処刑する程反帝国感情が高まったが、 星自体の統治は完全に領民任せで、領主は基本的に干渉を許されない 領主や帝国に対する納税、あるいは労役などの義務は一切存在しない 帝国は帰属意識や忠誠心を領民に一切求めておらず、言論統制や文化的侵略などもやらない その気があれば、軍人や官僚に志願することでアーヴ身分にも割と簡単に(*10)なれる など、「大気圏外のことは全部帝国がやるけど、あとはどうでもいいよ」といった感じの大雑把ソフトな統治をしているため、大抵の支配下の惑星からの評判はそこまで悪くない。 敵側である「民主国家」たちが、反帝国のスローガンに取りつかれるあまり思想統制や極端な全体主義に走っているのと対照的であり、 「同じ支配されるなら、内政干渉してくる連中より、地上のことは放っといてくれる帝国の方がマシ」 という理由で帝国の支配下に入った惑星も存在するほど。 ゾイドシリーズの帝国 シリーズ通して色々な帝国が登場しているが、「基本帝国は敵役」は一貫している。 ただ、子供向けの「世界征服を狙う悪の帝国」として描写される場合と 「あくまで主義主張の対立により共和国と袂を分かった本質的には同じ国」と描写される場合がある。 ゼネバス帝国、ネオゼネバス帝国、ガイロス帝国などが存在。 イメージカラーは赤もしくは黒で、青をイメージカラーにする共和国とは対照的。 ファイアーエムブレムシリーズの帝国 長年にわたって戦記ものファンタジーを描き続ける同シリーズには悪役帝国もつきもの。 元祖のドルーア帝国やリゲル帝国に始まり、真っ当な王国が帝国を名乗り始めることで露骨に悪となる神聖アカネイア帝国やグランベル帝国と、FC~SFCシリーズはどいつもこいつも悪役帝国である。 反面、GBAシリーズ以降では、帝国不在のエレブ大陸や『if』の2王国、敵味方双方の宗主国であり味方寄り中立の立場をとるベグニオン帝国、振る舞いは悪役帝国だがルートによっては自軍になるアドラステア帝国など、総じて変化がつけられている。 グラド帝国・ヴァルム帝国といったスタンダードな悪役帝国もたまに登場する。 しかし、帝国が「主人公の国」となったことは(アドラステア帝国のケースを除くと)今のところ一度もない。 スクウェア・エニックス作品の帝国 メーカーの送り出した様々なRPGに存在する。 FINAL FANTASY Ⅵのガストラ帝国、聖剣伝説2のヴァンドール帝国などは悪の帝国に違わぬ役を演じる。 一方、ロマンシング サ・ガ2のバレンヌ帝国は主人公が歴代の皇帝となる、非常に珍しいタイプとなっている。 七英雄の打倒が物語の中心であるが、同時に各地域の問題を解決して同盟を結び(進め方によっては力づくで制圧する展開もあり)、帝国の版図を拡大していくのも目的の一つである。 サガシリーズの癖の強いシナリオや自由な選択肢もあり、主人公の行動次第ではかなり外道な帝国になる場合もある。 エンディングでは帝国制をやめ、共和国となる。 スペルビア帝国(ゼノブレイド2) 近年の悪そうで悪くない帝国の筆頭。 治めるグーラ領で非常にやかましいスペルビア兵と一戦交えてからは主人公のレックス達とは緊張状態が続くが、スペルビア帝国に乗り込んでから少しすると意外な形で緩和される。 ネフェル皇帝も幼いながら真っ当な皇帝で支持も厚い。 というか、中盤以降ネフェル皇帝の義姉で帝国の重鎮である特別執権官メレフが加入するため、悪役に不向きとも言える。 ただし元老院は腐ってるような話はあるし絶対善とは言えない。これはゼノブレイド2の世界全体に言えるが。 また反帝国組織が2つもあるため、双方を潰すクエストもある。 スーパー戦隊シリーズの帝国 「帝国」を名乗る組織は登場頻度が高いが、その全てが悪役である。非常にわかりやすい。 フラッシュマンに登場する「改造実験帝国メス」、バイオマンに登場する「新帝国ギア」、オーレンジャーの「マシン帝国バラノイア」など。 いずれも科学を信奉するタイプの敵組織であり、ファンタジー系では意外とあまり登場しないのが面白い。 クライシス帝国(仮面ライダーBLACK RX) 地球とは違う世界「怪魔界」に存在する帝国。 皇帝主導の開発による文明の発展の代償として星の環境がズタズタになったため新天地を求めて地球を侵略しに来た。 正直地球人からしたら傍迷惑な話である。 恐竜帝国(ゲッターロボ) 滅んだと思われた恐竜たちが地下で進化して築き上げた帝国。 後に滅ぼされて百鬼帝国に乗っ取られる。 ガミラス帝国(宇宙戦艦ヤマト/同2199) ガミラス星の帝国。 「ヤマト」に登場する悪役はやたらと帝国を名乗っている。「ガルマン・ガミラス帝国」「白色彗星帝国」「暗黒星団帝国」「ディンギル帝国」など。 特に統治状態は言及されず軍事国家としての側面が描かれ、ある意味テンプレに忠実。 ただリメイクや友好関係になった後のガミラス等では設定が掘り下げられ、民間の描写が増えた事で少々複雑になっている。 神聖ブリタニア帝国(コードギアス) 世界制服を目論む悪役帝国。 支配領域は「ナンバーズ」という植民地にし、文化の強制などを行っており、力押しが大半なフィクションの帝国の中では珍しく「文化的な支配」が明確に描かれた帝国である…が、「優しい侵略」に見えて武力をもって思想強制する点ではやはり悪役帝国である。 支配領域内でも格差の広がりや差別が酷く、それらを是正するどころかナンバーズ内で不満と矛先を完結させるような形も目立ち、 治安維持の名目で一般人を裁判なし・宣告なしの銃殺がまかり通るような状態。 その上行政官はどいつもこいつも頼りなく、徴税や反乱鎮圧が思うように進まず要所では虐殺と反乱のいたちごっこになっている。 弱腰でどっちつかずの統治にコーネリア等がたびたび愚痴を漏らしたり…。 R2最終話のスザクとカレンの互いの主張の激論はまさに帝国統治の歪みの体現である。 カキン帝国(HUNTER×HUNTER) ハンター世界における大陸の1つ「アイジエン大陸」の中央に位置する国。 この国の王族は先祖代々「王位継承戦」という名目の王子同士で行うバトルロイヤルを行い生き残った一人が帝位に就く伝統があり、暗黒大陸編ではこれが焦点となっている。 プロセアン帝国(Mass Effectシリーズ) 作中世界で遥か昔に銀河を支配していた種族・プロセアンを主軸とする帝国。 後述するリーパー戦争によって、本編の時代ではすでに滅亡している。 当時の彼らは他種族を支配下に置き、その種族は彼らに隷属するか滅ぼされるかの二択しか与えられなかったという。 これだけ聞くと典型的な悪の帝国のようだが、一応立場は今現在リーパーに抗う主人公たちと同じ。 現代の人々にも全容が解明できないほど非常に高度な技術を持っており、彼らの不可思議な遺跡が銀河中に残っている。 本編の時代から約5万年前、つまり前回のリーパーの収穫対象となり、数世紀に亘って抵抗し続けたが最終的に帝国は壊滅。 コールドスリープで奇跡的に現代まで生き延びた最後のプロセアンを除き、プロセアン帝国の人々は一人残らず根絶やしにされた。 エンパイア(ウォーハンマーFB) ウォーハンマーシリーズ最初の作品である「ウォーハンマーファンタジーバトル」の主役国家。 オールドワールドと呼ばれる地方で最大級の国家として知られており、他の勢力と比べれば比較的まともな国家である。あくまでもウォーハンマーFBの世界の中の基準ではあるが オールドワールドはかつて、人間の小さな部族が各地に点在し、獣人やゴブリンといった種族から身を守るために苦しい戦いを強いられていた。 そんな中、ウンベローゲン族長の長子として産まれた戦士 「シグマー」 は、オークに襲われていたドワーフの至高王を助け出し、その返礼品として強力なルーンハンマーである「ガールマラッツ」を授かる。 その日以降、彼は戦に赴きガールマラッツを振るって勝利に次ぐ勝利を収めて軍勢を率いるようになっていった。 彼はオークや渾沌の軍勢に立ち向かうため、様々な諸部族をまとめ上げて「黒火峠の戦い」の後に「エンパイア」を建国する。 そして、皇帝シグマーが初代皇帝となって国を統治し、エンパイアの臣民たちに平和な時代が訪れたのだ。 しかし、エンパイアの平和もいつまでも続かず、苦難の時代が訪れる。 権力欲と野心におぼれた撰帝侯(皇帝の候補者)の子孫らは、やがてあい争うようになり、ネズミ人間である「スケイヴン」の軍団や伝染病によって大きく衰退してしまう。 さらに長きにわたる内戦や三皇帝の時代といった苦難を乗り越え、皇帝「マグナス」の時代に勝利を収めた「渾沌大戦」を機にエンパイアは少しづつ立ち直っていった。 そして現在は稀代の指導者である皇帝「カール・フランツ」の世となり、エンパイアの諸侯たちをまとめ上げて北から攻めてくる渾沌勢力との戦いに身を投じている。 エンパイアの命運はカール・フランツにかかっていると言っても過言ではない…。 〈人類の帝国〉(ウォーハンマー40K) ウォーハンマーシリーズの一つである宇宙を舞台にしたSF作品、「ウォーハンマー40K」の主役国家。 西暦24000年頃、宇宙に進出した人類は銀河系の様々な星々に進出する程にまで発展したが、様々な厄災によって星々は孤立し、異種族の信仰によって人類は大きく衰退した。 その後、文明の暗黒時代が5000年ほど続き、人類を滅亡の危機から救おうと謎の超能力者である 「皇帝」(エンペラー・オヴ・マンカインド) が立ち上がる。 西暦29000年末、彼は〈人類の帝国〉を地球に建国して 銀河系を人類の名の下に統一するための戦争〈大征戦〉(グレードクルセイド)を敢行。 肉体改造を施した超人兵士「スペースマリーン」の兵団を率いて銀河系のほとんどを征服し、人類に第二の黄金時代をもたらした。 しかし、自らの右腕として〈帝国〉軍を率いていた「ホルス」によって戦力の半分が反皇帝派として反旗を翻し、〈帝国〉の内部で内戦が勃発。 後に 〈ホルスの大逆〉 と呼ばれる内戦によって皇帝派は首都がある地球へと追い込まれるが、ホルスと皇帝の一騎打ちによって〈帝国〉は滅亡を回避し、〈ホルスの大逆〉は皇帝派が勝利を収めた。 しかし、皇帝はあまりにも大きなダメージを受け、生命維持装置に繋がれて一切しゃべる事ができない植物人間となってしまい、皇帝の代理として12人の至高卿が〈帝国〉の統治を行う事となった。 まだここまでは〈人類の帝国〉はまともで良かった…。ここからが本番。 その後は皇帝を崇拝するカルト教団が国教化されて〈帝国〉内の臣民たちの思想の管理や洗脳が本格的に行われる。 逆らったものや異端の疑いのあるものは徹底的に拷問、処刑され、その家族や周辺の人間たちも連帯的に処罰を受けた。 さらに、〈ホルスの大逆〉の後も様々な異種族や大逆軍の残党による戦争が度重なって勃発し、一般臣民は戦争を下支えするための過酷な労働や兵務に駆り出される。 巨大な工場寺院をはじめとした職場では秒刻みでわずかな時間しか休憩が与えられず、帝国防衛軍として戦えば兵士の命は容易に使い捨てされる。 西暦40000年代の〈帝国〉は、人類が生存するために臣民の命を戦争という炎にくべる薪のように扱うディストピアと化してしまったのだ…。 ライン三重帝国(TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す~ヘンダーソン氏の福音を~) なろう系ライトノベル作品の舞台となる、主人公の故郷でもある帝国。言語や地名はドイツ風。 かつて「人間種」の英雄が「人狼種」と「吸血種」、二つの異なる種族の協力を得て築いた国家であり、現在でも三つの種族からなる皇族家群から皇帝が選ばれているため「三重」の名がついた。 ちなみに吸血種だけ長寿種族のため、途中で元皇帝の一人が再戴冠する羽目になっている。 広大なため辺境地域等治安の悪い地域はあるものの大体は平和な情勢であり、魔法技術の発達等も合わさり高い軍事力をも持つ世界有数の強国である。 また建国経緯から多種族国家でもあり、人口比率は普通の人間種が比較的多めなものの、大体「獣人系」の種族なら蜘蛛人に始まりケンタウロスやミノタウロス、鳥人や人魚に「人間種の派生亜種」まで各種取り揃えている。 追記・修正は皇帝の名の下にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 記事の神聖ローマが本物のローマ帝国を乗っ取ってるんだがw -- 名無しさん (2018-10-18 12 51 38) 特にファンタジーだととりあえず帝国を敵に回しておけばいいという風潮、どこから来たんだろう… -- 名無しさん (2018-10-18 13 07 34) コンパイルハートの某ゲームでは味方側が帝国で悪側が共和国だったな。自分達が帝国だから民衆からなんとなく悪い奴だと思われる的なネタがあった -- 名無しさん (2018-10-18 13 14 03) ↑2 魔王役としてラスボス位置に皇帝を置きやすい。 悪役の独裁政権を描きやすい。 ナチの悪役の出番の多さとかで、帝国って単語自体に悪役のイメージが付きやすい。 他にも理由はあるだろうけど、ここら辺の理由じゃないかな。 -- 名無しさん (2018-10-18 13 16 18) 最大版図を誇ったのはモンゴル帝国ですね。マケドニア王国はモンゴルの版図に比べれば半分以下です。 -- 名無しさん (2018-10-18 13 19 15) 大英帝国とフランス帝国とか植民地支配などを指して言う帝国主義とか取り扱わないかな? -- 名無しさん (2018-10-18 14 14 21) Qシュタイン帝国はマイナー………だよね…。 -- 名無しさん (2018-10-18 15 40 45) ↑4、2「帝国主義=侵略=悪」とか「第三帝国=ナチス=悪」とか「皇帝=なんか偉そうな偉い人=悪」みたいなイメージが大きいのかな? -- 名無しさん (2018-10-18 15 54 24) スペルビア帝国とかいう悪くない帝国 -- 名無しさん (2018-10-18 15 58 52) 編集しました。ローマ帝国が多くなりすぎちゃったかな? -- 名無しさん (2018-10-18 16 19 27) ロマサガ2はバレンヌ帝国です。あと、この皇帝は結構悪いことをやりますw -- 名無しさん (2018-10-18 18 22 17) どこかで、世界史の授業で「我らが海」を「俺らの海」って書いた奴がいたとかいう話があったなあ -- 名無しさん (2018-10-18 19 57 59) アーヴによる人類帝国は? -- 名無しさん (2018-10-18 23 50 02) バレンヌ帝国って国レベルで人助けと称してその国に恩を売ってそのまま併合してしまう強引な支配方法が目立ってるよね。ある国では内政干渉までやらかしてるし。 -- 名無しさん (2018-10-19 09 37 32) 何か見た目思いっきり変になってね? -- 名無しさん (2018-10-19 11 05 47) 編集後に編集ミスしたんで直しました -- 名無しさん (2018-10-19 11 12 59) 小見出し消したせいで見づらくなってるな -- 名無しさん (2018-10-19 11 16 12) 日本て帝国じゃないのか? -- 名無しさん (2018-10-19 11 23 11) 神聖ローマ帝国の項、最初の2行がダブってない? -- 名無しさん (2018-10-19 11 32 14) ちょっと再修正するんで書き込み控えてください -- 名無しさん (2018-10-19 11 37 46) 再修正終わりました -- 名無しさん (2018-10-19 11 41 51) 帝国とは名ばかりの地下強制労働施設は・・・ちと普通の帝国とは概念が違いすぎるか -- 名無しさん (2018-10-19 11 47 28) ↑「誰かが支配する場所」を帝国と称することもあるね -- 名無しさん (2018-10-19 11 59 34) フィクションの帝国と言えばベルセルクのクシャーン帝国もあるね。 -- 名無しさん (2018-10-19 20 09 58) 皇帝が「創作で帝国が悪役ばかりさせられる」事を気にして国中を奔走するSSがあったが、あれは面白かった。「有名」とは言えないかもしれないので項目には書かなかったが、載せて良いなら載せたいな -- 名無しさん (2018-10-19 20 36 19) ↑SS?小説じゃないのなら駄目。 -- 名無しさん (2018-10-19 20 39 43) ↑2 なんか面白そう。今でも読めるかな? -- 名無しさん (2018-10-19 21 00 17) ラスボスが皇帝のFF2の影響も大きいかもね。国号はパラメキア帝国 -- 名無しさん (2018-10-19 22 41 35) FFは6と12も帝国が敵だったね -- 名無しさん (2018-10-19 23 04 26) ↑3 皇帝「帝国=悪という風潮をどうにかしたい」で検索すると良い。 ↑4 ブーンスレは良いのにSSはイカンのか? 一応オリジナル創作ではあるんだが -- 名無しさん (2018-10-20 12 31 33) ドイツとスターウォーズの影響がホント大きいな -- 名無しさん (2018-10-20 12 36 57) のばら -- 名無しさん (2018-10-20 12 51 50) 木星帝国だから皇帝かと思ったら総統でした -- 名無しさん (2018-10-20 14 44 33) ↑11 おとな帝国もそれでしょうか -- 名無しさん (2018-10-20 15 09 41) jフェニックスは主人公サイドが帝国だよな。 -- 名無しさん (2018-10-20 19 33 40) グラブルの第一部の敵であるエルステ帝国は最後(帝国の歴史的意味で)の方になるとむしろなんでこれが国家として存続できていたか疑問に思うほど上部が腐りきってて笑えてくる -- 名無しさん (2018-10-23 14 57 37) 創作だと「帝国」だと巨大国家だけど「エンパイア」だとなんかしょっぱい規模の組織が多くなるイメージ -- 名無しさん (2020-06-13 23 28 33) オスマンとかペルシアは? -- 名無しさん (2021-06-17 17 14 08) アニヲタWikiの中でも特に内容が充実しているであろうWH40Kの帝国… -- 名無しさん (2021-10-23 20 14 38) ビザンツの領土が狭いつってもマケドニア朝だとバルカン・アナトリア両半島を支配してたわけだし -- 名無しさん (2021-11-16 23 54 14) 見えざる帝国は入らないの? -- 名無しさん (2021-12-22 00 07 41) FFの帝国は完全にスター・ウォーズの帝国だからね…(スターウォーズ好きすぎ! -- 名無しさん (2021-12-26 17 10 49) パラガスが作ろうとしたのも帝国。あと建前であるベジータを王にした国さえも帝国 -- 名無しさん (2023-05-18 14 10 02) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/45408.html
登録日:2020/06/29 Mon 13 36 35 更新日:2024/05/09 Thu 19 56 23NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 どこにでもあるような町 ならサ店に行くぜ! はじまりの町 ディストピア ネオ童実野シティ バトルシティ 企業城下町 修羅の町 割と充実 危険地帯 東京都 架空の地名 武藤遊戯 無法地帯 町 童実野町 聖地 街 遊戯王 遊戯王ではよくあること どこにでもあるような町、童実野町(小説版遊戯王より) 童実野(どみの)町とは、漫画・アニメ「遊戯王」シリーズに登場する架空の町である。 この項目では、続編「遊戯王5D s」で登場したネオ童美野シティについても取り上げる。 【概要(連載初期)】 主人公武藤遊戯らが住まう町。 小説版の冒頭では「どこにでもあるような町」と言われているが… 治安は最悪、新型スニーカーを履いているだけでタイヤを嵌められ仲間と共にボコられた。 美術館の館長が不審死したり、大量殺人鬼が出没したり、そいつが脱走したりする。 日曜日なのに登校している小学生。 別の小学生だがスタンガンやナイフを常備、更に「お前の家に火をつける」などと脅してくる。 ゲームセンターで格闘ゲームで勝ってたらリアルで殴られる。 行方不明者や不審な死が異様に多い。 そこまでいかずとも、突如として気が狂ったとしか思えない人が頻繁に出没(理由があるとはいえ主人公の仕業) 繁華街がどう見てもスラム街。 廃工場や建設現場は不良の溜まり場 急に戦場(バトルシティ)になる。 等々書いているだけでひどい有様である。こんな町がどこにでもあってたまるか。 右を見ても左を見ても人相の悪い奴らばかり。 一応善良な市民もいないわけではないが、大抵は不良の金づるにされてしまう。 ただし女性や子供が独り歩きできないほど酷い町ではなく、日常シーンでは善良な通行人の姿もそれなりに見られる。 その子供も「ナメてんとお前んち全焼させるぞ!」等とのたまったりするが。強くなければ生きていけない! 住民のことばかり語れば最悪の町にしか思えないが、実は非常に発展している。 中心地には高層ビルが林立するビジネス街が広がり、美術館や水族館と言った娯楽施設も多く、海岸沿いには豪華客船が着岸できる大規模な埠頭まである。 なんで市になっていないのか不自然極まりない(*1)。多分作者が描きたい施設を作っているうちにどんどん街が巨大化してしまった彼岸島や米花町パターン。 埠頭を始め駅や(町の中にあるかは不透明だが)国際空港もあるため、交通網は異常に充実している。 ただし自然や緑は意外と少ない。 ちなみに前述の通り日曜日にランドセルを背負って登校している小学生の姿が見られる。遊戯と杏子がデートする回をよく見よう。 なお、遊戯王作品で度々見られる「民度の低いモブ」は恐らく連載初期のこの時期がルーツ。 【概要(連載後期)】 そんな日本のヨハネスブルグと言っても過言ではない童実野町だったが、その治安は徐々に好転しつつある。 この町に本社を置く「海馬コーポレーション」が兵器産業から撤退しゲーム産業を開始。 海馬ランド計画を発足させ子供たちのカリスマを得た辺りから急速に業績を伸ばし続ける。 一時期社長が行方不明になったりしたものの、その社長が戻ってきてからは更に成長をし続ける。 その影響力は愛知県におけるトヨタ自動車以上。 …というかほぼ「海馬コーポレーションの城下町」という扱いであり、鶴の一声で町中がデュエル会場になったり、街頭モニター全てで生放送したりやりたい放題。 ちなみにバトルシティ時には参加者が不用意に近づいた通行人に「どいてたほうがいいぜー!」と忠告するくらいには民度は改善した。それでも低いとか言わない。(*2) 【概要(原作の後)】 原作終了から1年後には更に城下町化が進み、海馬コーポレーションによる町政への干渉は重篤化。 「マジック ウィザースのデッキを登録しないと住民登録できない」というデュエル脳丸出しの独裁都市となっている。 また海馬コーポレーション関連企業が食品や建設も担っている描写もある。つまり海馬コーポレーションの業績が悪化したらかつての無法都市に後戻りする可能性も高い。 なお住民の忠誠度もかなり高く、海馬瀬人が道路にいれば全ての車が止まる。社長がいなくなったら容赦なく動き出す為放置された遊戯が死にかけた。 ちなみに車をよく見るとナンバープレートの地名に「童実野」と書いてある。 ただし町としての治安は格別に良くなっており、少なくとも住民からの不満は作中からは見受けられない。 女性や子供、仲の良さそうな親子連れも穏やかな顔をして町を歩き、高層ビル街は更に高さと数を増している。 しかしそうした開発の影で打ち捨てられたような場所もあり、元々いた不良軍団はそこに追いやられている。 【概要(アニメ版:数年後)】 伝説的デュエリストを3人も輩出したことから、DM終了後数年後の遊戯王GXの時代では一種の聖地となっている。 デュエルアカデミアの修学旅行先に選ばれただけで生徒たちは大喜びするほどであった。 なお上述のDSODに比べて明らかに発展途上であるが、こちらは「ペガサスが生きて、海馬瀬人がアテムの別れと立ち会った」別世界の為矛盾はしていない。 海馬瀬人も世界海馬ランド計画の為世界中を飛び回っている為かこちらでは過度の城下町化はおきておらず、街並みもさほど変化していない。 【概要(アニメ版:数十年後)】 原作から数十年後を描いた遊戯王5D sの時代では「ネオ童実野シティ」と改名され、主人公・不動遊星の住まう都市として登場。 17年前に発生した大災害「ゼロ・リバース」により巨大な地割れが発生、多くの住人が地割れや瓦礫により犠牲となり、街も原型を残さないほど真っ二つに裂けてしまった。 被害を免れた中心部「シティ」は無限エネルギー機関「モーメント」の恩恵にあずかりさらなる発展を遂げる一方、 孤島となった「サテライト」はスラム街と化し、原作初期と同等かそれ以上の無法地帯と化している。 更に住民も明らかに海外からの人間が増えており、色んな意味で日本とは思えない場所となっている。 ただしこんな状況でも通貨は「円」である。 この時代では、バイクで走りながら行うデュエル(!?)「ライディング・デュエル」が流行しているが、 町の君臨者である海馬コーポレーションが悪いのかデュエル脳なのは変わらず。 ダイダロスブリッジ完成後はライディング・デュエルが始まると道路が封鎖され一般車両が排除されるという意味☆不明な交通法規が施行されている。童実野町の輸送はボロボロ! とはいえ不動遊星を始め町を気に入っている人物はとても多い。 彼らによってネオ童実野シティはこれからも発展を続けていくだろう。 一方漫画版5D'sでは「ネオ・ドミノシティ」とカタカナ表記になっている。 作中の主な舞台がサテライトなので全容は不明だが、どうやら原作漫画軸らしく、ライディングデュエル用のシステムはなし。 一周20kmという海馬コーポレーション記念公園や治安維持局の存在が語られている他、「遊星vsムクロ」戦の前に一コマだけ描かれた全景を見る限り、街の構造自体はアニメ版とさほど変わらない模様。 【主な施設・場所】 ・海馬コーポレーション本社 ある意味童実野町の全て。従業員に死者が数人出ている。 最新技術で作られた「海馬ランド」や、死のテーマパーク・DEATH-Tなど様々な施設を持っている。 兵器産業時代はオフィス街に佇む普通のビルだったが当時の社長が最上階から飛び降り自殺し、ゲーム産業に切り替えてからは新たに本社ビルが立てられた。 …しかし社長の強引な経営のせいで同社は各方面から恨みを買いまくっており、本社ビルはコンピューターウイルスにより暴走したり何度も爆破されたりしている。 ちなみにGXの時代は正面看板の簡略化とブルーアイズ像が撤去され、5D'sの時代では本社爆破による影響か、まるっきり異なる外観に建て替わっている。 ・童実野高校 町の名前を冠しているここも、悪徳教師と暴力とセクハラとその報復が毎日のように発生するバイオレンスな場所である。詳細は個別項目にて。 ちなみに街の治安を乱してるのは基本この学校の関係者である。 ただし孤立していたクラスメイトをバスケで誘ったり不良が出た際に忠告する生徒も存在しており、悪い人間ばかりではない。 遊戯もそんなクラスメイトの事はかなり気に入ってたようだ。 余談だが遊戯は連載当初はバスに乗りここに通っていたが「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」では徒歩になっていた。 ちなみに「童実野町をどこにでもあるような町」等と書いた小説版は、この学校も「どこにでもあるような高校」と説明している。 ・隣玉高校 そんな童実野高校以上に不良のたまり場となっているである学校。在校生が普通に「殺れ!」とか言い出す。 地下の店を乗っ取り普通にタバコを吸ってつるんでいる時点でこの学校がどんな場所なのか想像付くだろう。 童実野高校も素行の悪い生徒は多いがここまでひどくはない。…と思いたい。 ・ジェイス 隣玉高校の連中が屯している店。 看板によると純喫茶…だが「不」という落書きが付け加えられ不純喫茶となっている。 挙げ句入り口には「入ってくんな」「ヤリマン」「バカ」と頭の悪い文字が書かれており明らかに経営していない。 ヤクザや半グレが借金のカタに取り上げた店をたまり場にするというのは良く聞く話だが、それを高校生がやっているというのがなかなか異常である。 ちなみに制服を着た連中に「海外のタバコ」を売る店が徒歩圏内(*3)にあることも確認できている。 ・童実野会館 この施設自体が出てきたわけではないが童実野高校へ行くバスの停留所がある。 ちなみにアニメでは体育館のような場所でデュエル町内大会が行われていたがここかどうかは不明。 ・ジャンキースコーピオン 明らかに日本とは思えないスラム街に位置するシューズショップ屋。 非常にレアなシューズを多数揃えているが、オーナーが死にかけた。 というか高級な靴を奪う「シューズハンター」を子飼いにしているヤバすぎる店である。 例に漏れず色々問題のある店だが売っている靴に限っては本物であり、城之内はここで購入した靴をずっと履き続けていた。 ・ゲームセンター 不良軍団が大声を上げながら格闘ゲームをしたり、その格闘ゲームで連勝したら対戦相手にリアルで殴られたりする。 ゲームセンターといえば現在でこそ家族連れも多く見られる娯楽施設だが、連載していた90年代後半はまだ不良のたまり場というイメージが強く、この町のそれも例外ではない。 ただゲーム自体は最新作ばかりであり、全国オンラインシステムを導入するだけの回線も備えている。利用客に子供も多く、当時から考えるとかなり未来を見据えている。 恐らく海馬瀬人がホームにしているゲーセンだが、律儀にもほとんどのゲームでハイスコア、全国1位となっている。暇だったのかな。 ちなみにバトルシティ編直前に杏子がステップジョニーとダンスバトルしたゲーセンがあるが一緒の場所かは不明である。 5D'sにも同様の施設が登場。そちらはなんと治安維持局のデータベースにアクセスする端末が隠されている。 イェーガー曰く「サボってゲームをしていても、任務だと言えば問題なしですしねぇ」との事。 ・亀のゲーム屋 町中にある小さなゲームショップ。店長の老人が頻繁に拉致される。 武藤一家の自宅も兼ねており、入り口上の赤い窓が遊戯の部屋である。 こじんまりとした店であるが町では有名らしく、双六の知識やレアなゲーム目当てに割と人が訪ねてくる。 連載初期の瀬人曰く「へー、このゲーム屋 遊戯ん家だったのか…」 ・ブラッククラウン その亀のゲーム屋の通りの向かいに建った新しいゲーム屋。オープン初日に全焼した。 御伽龍児とその父が経営する店で他では手に入らないレアなゲームが魅力だったらしく、オープン当日から大盛況だった。 全焼後は再建された様子がなく、改心した御伽親子はその後ショッピングモールなどで移動式カフェを営んでいる。 ・童実野デパート 大都市の象徴であるデパートだが童実野町にも存在している。爆弾で8人の死傷者が出た。 新聞に載っていた写真によるとかなり大きいが、作中では訪れていないので詳細は不明。 ・童実野大学 武藤双六の親友が教授を勤めている大学。 部外者でも気軽に入れる場所である。 童実野と名のつく施設では数少ない人死にの出ていない場所であるが、教授の歯は欠けた。 ・童実野美術館 「エジプト発掘展」などを開催している美術館。館長が変死した。 しかしその後も懲りずに闇遊戯と海馬のそっくりさんが描かれた石版など古代エジプト関係の物を展示し続けている。 獏良了の父親(*4)が所有しており、「記憶編」の舞台となる等、割と重要な施設。 ・遊園地 プール付きの遊園地。爆弾魔に観覧車を爆破され、危うく死者が出るところであった。 最新技術の海馬ランドと違い、ジェットコースターや観覧車など古典的な施設が多かった。 5D'sで登場した廃墟となった遊園地は恐らくここと思われる。後の話では営業中である別の遊園地が登場するので移転したと考えるのが妥当だろう。 ・童実野埠頭 恐らく童実野町の経済の中心を担っていると思われる港。爆破された。 決闘者の王国に向かう豪華客船が着港したり、遊戯がマリクに操られた城之内克也とデスマッチを行ったりした場所である。 ちなみにGXの時代では遊戯と城之内が立った足場は撤去されている。5D'sでD・ホイール窃盗団がアジトである貨物船を泊めていた場所も恐らくここと思われる。 ・湖のほとり 童実野町のボーイスカウトがキャンプをしていたら殺人鬼に惨殺された。 その殺人鬼は城之内に焼却処分されたものの、貴重な自然豊かな場所ですら血に染まっている辺りやっぱりおかしい。 ちなみに話に語られるだけで実際はどんな場所かは不明である。 ・童実野刑務所 刑務所が町中にあると治安が悪くなる…等とよく言われているが、童実野町においてはそれは事実。 しかも凶悪死刑囚に脱獄された挙げ句少なくとも刑務官が1人死んでいるというザル警備。 その死刑囚は近くのバーガーショップで女子高生を人質に逃げ出そうとするも、そこにいた遊戯のお陰で事なきを得た。 ちなみに未来の5D'sでも収容所が登場するが、やっぱり収監者に脱走されかける。というか彼が事情により脱走を断念しなければ普通に成功していた。 ・バーガーワールド その死刑囚が燃やされた場所。ちなみに開店直後でそんな災難にあった。 繁華街の先にある、ドライブスルーも完備した大型店舗らしい。杏子がアルバイトをしていた。 美味いと評判で比較的繁盛しており上記の事件後も客足は途絶えなかったようだ。…が、ファーストフード店なのにロシア製のアルコール度数90のウォッカを置いてある等メニューにはちょっと疑問点が残る。高級志向だったのかな? 杏子は事件後も働いていたが、セクハラをした不届き者を蹴り飛ばして結局解雇されたとか。 東映アニメ版では別の脱獄犯が常連客な上店長が件の凶悪犯だった。 なお駅前にはカロリーバーガーという店もあるらしい。 ・団地 城之内が住む、恐らく公営団地。 彼の家には飲んだくれの親父がおり、そのせいで城之内は余り家に友人を招きたがらない。 比較的高校からは遠いらしく、後に城之内は自転車通学をしていた。 ・カードショップ「RPG HOBBY トレーディングカード」 遊戯「へー、こんなところにカード屋があったのか」 と遊戯が言うくらい僻地にあるカードショップ。 公認ショップであり、遊戯や城之内にバトルシティ参加のためのデュエルディスクをプレゼントした。 しかし裏ではグールズとつながっており、レアハンターやパンドラと密かに連絡を取り合っている ・牛丼屋 現実の日本でも町のそこらで見かけることができそうな、チェーン店っぽい牛丼屋。 店員の気分一つで客にお新香をサービスできるらしく、接客マニュアルでガチガチという訳では無さそうだ。 少なくとも「この子の牛丼は汁だくで頼むぜ!」くらいのサービスなら普通に提供してくれる事だろう。 意外なことにいくらデュエリストであっても、他の客に迷惑を掛けると普通に注意される。 ・水族館 家族連れをはじめ多数の客がイルカ、シャチのショーを楽しみにしている施設。 ただアニメ版においては人手不足らしく、スタッフが一人風邪を引いただけで偶然その場にいた梶木漁太に助けを求めるレベルであった。 そして城之内と出会いそのままデュエルフィールドとなった。 ちなみに急にデュエルが始まった事には賛否両論。 楽しんでいる者もいれば「早くシャチのショーをしろ!」と文句を言う客もいた。この世界の住民だからといって全員がデュエル脳ではない証拠と言える。 ・童実野病院 遊戯が入院していた病院。 高校生が大声で騒いでても怒らない温和な看護婦と入院患者がいる。 でかい施設ばかりの童実野には珍しく小ぢんまりとした施設である。 遊戯はここでフライング退院を試みたが成功したかは不明。 5D'sでも病院が登場しているが、建物が妙にだだっ広くなっておりやたら殺風景だったり改築したのかそれとも別の病院なのかは不明。 ・並木通り、商店街 「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」に登場した、貴重な平和スポット。 温和な八百屋「サンペイじいさん」や、城之内の顔見知りであるコワモテの警察官がいる。 城之内が自転車で疾走する通学路であるが、同時に彼が童実野町といえば真っ先に思い浮かぶ場所であった。 実は東映アニメ版にも登場しているのだが、蛭谷が他校の生徒をヨーヨーで攻撃した場がここだったりとやはり完全な平和の場所とはいかないようだ。他にも童見野町商店街と誤記されてたりするし。 5D's第114話「イェーガー捕獲作戦II!」の冒頭で映るR.Aマーケットが位置する通りと同一の場所と考えられるが実際の所は不明。 ・ショッピングモール こちらも「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」にて海馬コーポレーションの支配が進んだ頃に登場したやっぱり貴重な平和スポット。 前述の御伽のカフェは遊戯達の新しいたまり場になっている他、親子連れや少女の姿が多数見られる。 またアイドルのライブ等が映し出された大型モニターがあるが急に海馬瀬人がそのモニターでCMをすることがある。 5D'sでも同様の施設があり、主にイェーガー捕獲作戦の舞台となった。 ・童実野町駅 見た限り割と大きな漢字の駅。 前述のカロリーバーガーの際触れられた後は名前すら出てこなかったが、バトルシティ編直前に遊戯と杏子が待ち合わせに利用した。 よく見るとJRっぽいロゴが書かれている。 5D'sでジャックが利用しようとしていた駅も恐らく(見た目は変わっているが)ここと思われる。 ・サ店喫茶店 遊戯と杏子が気まずくなった店。 とはいえ杏子がアクセサリーを褒めてから若干哲学的な話になったもののなんとかテンションを持ち直した。 この店自体は普通なのだが「闇遊戯がサ店という言葉を使う」というシュールな光景を生み出したことは称賛に値するだろう。 ・童実野スタジアム バトルシティの隠された目的地となっていた場所。 しかし原作ではまだ「建設予定地」となっており、実際の決勝は飛行船「決闘挺」で行われた。 その後「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」では完成し、周りには超高層ビルや観覧車が立ち並んでいる。 そして新型デュエルディスク発表と、最強のデュエリストを決める大会が繰り広げられ、一時的に観客、スタッフの数人が消失、残った者も昏睡状態になった。 なお、この前の海馬の指示では「海馬ランドにて発表会とデュエル大会を行う」ことになっていたので、ここも分類的には海馬ランドになっているのかもしれない。 明言されていないが5D'sで行われた「デュエル・オブ・フォーチュンカップ」も恐らくこの場所で繰り広げられた。 ・工場 本田の実家。将来は彼が後を継ぐらしい。 何を作っている工場かは不明だが本田が機械系に強いことから恐らくそれ系の工場なのだろう。 本田という名前からしてバイク工場かもしれない。 ※ZTV放送局 原作の遊闘2に登場したTV局(童実野町の施設かは厳密にいえば不明ではあるが、闇遊戯が闇のゲームのために直接訪れていた)。 やらせ上等、ADを脅す、等々問題行為だらけのディレクター、それに付き従うスタッフたち(入って半年のADの藤田はさすがに躊躇もしていた)が童実野高校に撮影に訪れていた。 一度だけの登場かと思いきや、城之内がクイズ番組に出演する話で再登場した …が、生放送中に社長が欲望丸出しで暴走、そのまま倒産した。 後の5D'sではTV DOMINOという別の局が主にテレビメディアの一端を担っている。 ※空港 アニメ版ではイシズが到着したりドーマ編でペガサスがチャーターした飛行機でアメリカに向かう時などに登場した。 この事から分かる通り国際空港でかなりでかい。 童実野町にあるかは不明だが双六が見送りに来れるくらいの距離である。 原作軸のDSODでも、ラストシーンアメリカに旅立つ杏子を見送るシーンで登場。 そして遊戯達の物語はこの場所で完結するのであった。 5D'sでチームニューワールドが取材に応じた空港の場所もここと思われる。 【主な施設・場所(未来)】 ・サテライト 町の中心部に住むことができない貧民層が生活をしている、いわゆるスラム街。 ゼロ・リバースによって発生した貧富の差の「貧」を象徴する場所である。 ゼロ・リバースの際に生じた地割れでシティ本体から分断された半島状の地区だった場所で、ダークシグナー編終了時まで孤島と化していた。 ネオ童実野シティを事実上支配する治安維持局により差別政策が敷かれており、サテライト住人はサテライト外に出る事が許されていない。(*5) 満足な教育も得られず、読み書き計算はデュエルを通じて覚える子供も多いようだ。 声変わり前の少年ですら盗みを働かなければ生きていけない劣悪な場所であるが、 「デュエル」という一筋の希望ゆえかサテライトの住民は案外絶望することなく、前向きに今を一生懸命生きている。 DSゲームの描写ではデュエルが強ければ少年が多数のならず者を従えたり、女の子を拉致して何を要求するかと思えば「カード」だったりと良くも悪くもデュエル第一主義である。 またバイタリティと技術力がぶっ壊れているのもここの住民の特徴で、再開発が始まってからわずか半年でシティ並みの大都市に変貌した。 アウトローな場所に慣れ親しんだ人も多いのかそのまま残された地域も存在している他、ビルの半分ほどはスラム当時の荒れたものが残されている。 ただしD・ホイールの普及率は低く、チームサティスファクションの現役時代は主にスタンディングデュエルが主流だった。 また、アーククレイドルは「破滅の未来」におけるこの地区を改造したZ-ONEの城にして霊廟である。 確認できるものとしては機能していない地下鉄駅とその線路、ジャンク部品を扱う工場、キングごっこにうってつけな玉座がある堂的施設、屑山鉄蔵の住居、ピアスンの工場がある。 ・シティ 市街地。DMワールドの系譜を組む「民度の低い連中」はだいたいここにいる。 遊星たちが主にサテライトで行動しているためあまり詳しくは描写されていないが、こちらは立ち並ぶビル街に加え空中に浮かぶモニターやハイウェイなど、かなり技術が発展した未来都市として描かれている。 龍亜&龍可の双子が住んでいるのはこの区域の上流階級に当たる「トップス」という区域で、こちらはセキュリティですら許可なしでは立ち入れない一種の治外法権に近い場所。 こちらにはキング時代のジャックが住まう斜め型の高層マンション、それぞれ別のバーを構える繁華街と人気のない通り、セキュリティの保管庫、雑賀の元住居マンション、「ロード・オブ・ザ・キング」の制作発表会パーティ会場、カーリーの住居、カーリーが働く出版社、展望台、高級ビジネスホテル、ミスティの豪邸、コーヒーショップであるデュエリストコーヒー、ガロメの金融業者、デュエル地蔵、ミシェルのお屋敷、D・ホイールの教習所、スケート場などシティだけあってかなり充実している。 ・治安維持局 トップスに存在する行政機構。本来は名前の通りの治安維持部署なのだが、事実上ここのトップである長官が町の最高責任者となっている。 WRGP編では新しく長官になったイリアステルの三皇帝の隠れ蓑に使われていた。 アーククレイドル事件の後には普通の市役所として再編された。 ・セキュリティ 治安維持局直下の公安組織。牛尾さんや御影さんはここの職員。 ダークシグナー編序盤での敵組織ポジションだが、この時期の遊星たちは結構なアウトローなので、社会ルール的に見ればやってること自体は正しかったりする。 ただしこの当時は内部の腐敗が激しく、サテライトに対しては差別が半ば公認されているのをいいことに強奪まがいの横暴を行ったこともある。 また、当時の条例ではセキュリティへの反抗は第一級犯罪と位置付けられており、収監後も執拗な暴行を受け、所持財産も全て没収されるなど理不尽な扱いがまかり通っていた。 ちなみにここの職員も例に漏れずデュエル脳で、「ヤツをデュエルで拘束せよ!」という迷言が飛び出している。 ダークシグナー事件を通じてサテライトが復興するにつれて、内部の綱紀粛正が徹底されこの辺りの意識改革が行われている。 アーククレイドル事件の後には「ハイウェイパトロール」として再編されている。 ・ネオダイダロスブリッジ シティとサテライトを結ぶ巨大な橋。というより高速道路。 中央にそびえ立つ巨大な指輪のようなモニュメントが特徴的。 作中の描写を見る限りこの橋完成以降からサテライトの生活水準は大きく改善した事から、インフラや輸送に大いに役立ったのは予測できる。 …がライディングデュエルが始まると一般車両が退避させられるというある意味遊戯王らしい問題点も存在している。 しかも完成当初から事故が多発している。事故起こしてるの大体ライディングデュエルの関係者だけど。 ちなみにこの橋の上でデュエルが行われるわけではなく、海中に敷設されたデュエルレーンがせり出し、そこへD・ホイールを誘導する間一般車両が退避させられるという仕組み。 なぜ「ネオ」なのかというと……。 ・ダイダロスブリッジ 旧サテライト側にこれが存在するからである。かつて伝説のD・ホイーラーがシティとサテライトを繋ぐために単身で作り始め、当時のセキュリティの妨害で未完成に終わった。 これはサテライトの住民にとって自由の象徴であり、ネオダイダロスブリッジの完成後もシンボルとして残されている。また、未来のネオ童美野シティをそのまま改造したアーククレイドルにも存在している。 クロウの隠れ家はここの近くに位置している。 ・マーサハウス マーサという中年の女性が切り盛りしている孤児院。 無法と暴力とデュエルが支配するサテライトであるが、それでも善良な心を失わぬ人も居るのだ。 遊星達も幼い頃はここの世話になっていた。 やはり経営は厳しいらしく、幼い遊星たちには「カップラーメンがごちそう」だったとか。 成長した遊星達はここを離れて久しいが、マーサやここで出会った人たちとの絆は今も続いている。 ネオダイダロスブリッジ完成後の頃には厳しい経営状況が解消されたのか、行き場のない子供達やおっさんを新しく受け入れている。 ・アルカディア・ムーブメント デュエルのモンスターや魔法を具現化・物理力としてしまうサイコデュエリストに対し、その研究と保護を目的に結成された組織。 創始者のディヴァインが行方不明。それ以前にも人体実験等で死者を多数出している。 また生き残ったサイコデュエリスト達もディヴァインの駒にされ、その能力を使い各地で暴れまわっていた。 そもそも真の設立の目的は「サイコデュエリスト兵士による世界征服」という、まごうこと無きテロリスト集団である。 非常に危険な組織ではあるが、海外版では彼らがラスボスの野望を阻止していたという衝撃の展開となっている。それが本当に最良の結果だったかはともかく。 ・KURUMIZAWA 情報屋でもある胡桃沢が経営するホビーショップ。 店内は女性型モンスターのフィギュアが飾られ、奥にはブラック・マジシャン・ガールのポスターがいくつか貼られている。 ここでカーリーはブラマジガールの限定フィギュアを出すことでアルカディア・ムーブメントの情報を入手することができた。 ・噴水広場 5D's後期より遊星たちの主な拠点となる場所。 噴水を中心に囲む形でゾラが経営する時計屋ポッポタイムと遊星たちのガレージ、ジャック御用達のカフェ・ラ・ジーンがここに位置している。 ジャックがクビになった弁当屋、本屋、クリーニング屋も恐らくこの辺りの店。 ・デュエルアカデミア童実野校 ネオ童実野シティに作られたデュエルアカデミア。 初等部から高等部があり、龍亞と龍可、十六夜アキと言ったレギュラーキャラも通っている。なお全ての学部で同じ制服である。 かつてあった童実野高校に比べ民度は格別に良い。 問題休学を起こし復学したアキに対しても偏見なしで気さくに話しかける女子がいたりと生徒たちは善良な者がほとんど。 また、他のシリーズの学校に比べて制服が割と普通なのも特徴である。 タッグフォースモブキャラの学生メンバーが通っているのもここで、アニメではナオミとゆまが客演した。 ・ボルガー カンパニー社 D・ホイールを製作している会社。社長のボルガーが殺人罪で自首し逮捕された。 ただしボルガーは会社経営は真摯に行っており、作り上げるD・ホイールの性能は非常に高い。 更に社員のモチベーションも高く、社長が逮捕されたことで信用が落ちたと言及はされるものの、WRGP協賛企業に引き続き名を連ねるなど会社として崩壊するほどに業績が悪化したような描写はない。 遊星達のD・ホイールをパワーアップさせてくれたのもここであり、これは逮捕後にボルガーの指示を受けて残された社員が行ったものだが、その際に「誰も社長を恨んでない」「社長の役員解任も考えていない」と語るなど、結束力とボルガーへの社員の信頼も非常に強かった。 社長個人の罪を除けば、暗黒メガコーポに支配されているネオ童実野シティにあって数少ない善良な企業と言えるだろう。 「ボルガーと会社 社」という意味不明な会社名には目をつぶろう ・モーメント・エクスプレス開発機構 D・ホイール関連企業にモーメントをコンパクトにし供給している会社。 宇宙開発にも手を出しているらしく多数のシャトルを保持している。 なお社内食堂には「Lucky Burger」という店が出店しており、エヴァはそこのハンバーガーを食べていた。 しかし裏では謎の組織と手を組み、物質転送装置を使い歴史の改竄や修正の手助けをしていた その方法はシャトルに人を閉じ込めて異空間に消し飛ばすというストロングスタイル。 しかしあまりにも独断で動きすぎた為か、組んでいた組織の逆鱗に触れ歴史から消滅してしまった。 跡地には何も残らず広大な更地が広がっており、改めて敵の強大さを知ることとなった。 ・サティスファクションタウン 地平線まで広がる広大な荒野の真ん中に立つ、ものすごく西部劇臭い街。現在は鬼柳京介が代表を務めている。旧名「クラッシュタウン」。 鉱山地帯の近くにあり、ここから産出されるD・ホイール生産に必要な鉱石「ダイン」の採掘権を巡って二つの勢力が争っており、強制労働の末果てたデュエリストが100人以上墓に埋まっている。 そのムチャクチャな設定とマカロニウェスタンすぎる展開で視聴者に数々の感動と腹筋破壊を引き起こした。 どこからどう見ても日本ではないのだがD・ホイールで移動できるくらいの距離だったり、ネオ童実野シティ治安維持局の牛尾さんが住民を逮捕している描写があるため、ネオ童実野シティの一部である模様。 事実タッグフォースではこの地域は「ドミノシティ未開発区域」となっており、この荒野自体が町の北西端に位置している模様。(*6) 未来の日本はどうなっているんだ。 ・ドミノマート ネオ童美野シティ内では貴重な商業施設の一つ。 見た目は現代のコンビニと何ら変わらない店構えをしている。 龍亞はチーム太陽と接触する前にここでデュエルマガジンの立ち読みを行っていた。 ・ホテル・ニュードミノ チーム太陽が宿泊目的で利用及び龍亞を手当てするために入ったホテル。 人気のなさとボロボロの外観から営業してないように見えるが、チーム太陽の様子などから一応営業中の模様。 ・緑地公園 遠くにビルが建ち並ぶほど広く緑が目立つ平和なスポット。歩道整備やベンチもしっかり完備されている。 遊星とブルーノがチーム太陽のD・ホイールを修理した場所であり、作中の描写からチーム太陽がテスト走行として選んだ場所の可能性が高い。 カーリーが幼少期に遊んだ公園もここの一部と思われる。 【主な施設・場所(未来・漫画版)】 ・サテライト 主な舞台となる。環境こそシティに比べて劣悪なもののスラムというほどではなく、また「D・ホイール発祥の地」という背景もあってアニメほど格差は酷くない。 その代わりなのか確認できる住人の9割以上がデュエル脳。ある意味平和……なのか? ちなみに漫画版で「サテライトのクズ」という蔑称を使ったのはジャックただ一人である。 ・デュエル・アカデミア・クイーンズ 漫画版のアキが通っている学校。 デュエル・アカデミアの分校と思しき女子高のようだが、詳細は不明。 校内のトップは「クイーン・オブ・クイーン」の称号で呼ばれ、アキがこの称号を持つ。 ちなみに劇中用語として、攻撃力が同じモンスターを用意してフィールの強さを競う「一撃疾走(ワン・ショット・ラン)」という競技があるが、ここが発祥の模様。 ・決闘聖域学園(デュエル・アカデミア・サンクチュアリ) アキのかつての母校で、漫画版のシェリーはこちらに在学。 アニメ版のアルカディアムーブメントに相当する機関のようで、サイコデュエリストをエリートとして育成している。 生徒たちの意識も高いが、エリート意識が過ぎて傲慢になるケースもあるようで、アキはこれを嫌って転校を決意している。 ・KC記念公園 漫画版5D'sのシティにある公園。ブルーアイズの石像が目印。 一周20kmという広さを持ち、作中では実際にライディングデュエルのコースに使われた。 ・最古島 漫画版5D'sのサテライトにある島。5000年前の儀式の痕跡が多く残っており、究極神を封じる「天空城セイバル」はここの上空にある。 フィールに関する研究やD・ホイールのプロトタイプの開発が行われたのもここ。時代背景を考えると、元々あった国からサテライトごとゴドウィンが移動させた可能性も高い。 【余談】 東映版含めたアニメによると童実野町は東京にあるらしい。 名前の由来は牌を倒して揃えて遊ぶゲーム「ドミノ」。子供を意味する「童」や花になる前の「実」という字が当てられている事から、主人公たち同様まだまだ未熟な町ということだろうか? なお道路看板によると、西側は「上童」東側は「実方」という地区に繋がっている。 童実野ウォーカー、童実野ピュアといういわゆるタウン情報誌も出版しているが、前者はともかく後者はアロハシャツを来た宇宙人が腕組している謎の表紙である。内容に関しては一切不明。 追記・修正は、デッキにて住民登録をした方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] こんな街が何処にでもあってたまるか! -- 名無しさん (2020-06-29 14 05 41) カードゲームではよくあること -- 名無しさん (2020-06-29 14 23 44) ビル群がドミノのように倒れるからドミノ町 -- 名無しさん (2020-06-29 14 27 48) サスペンス作品か何かだと思うでしょう?カードゲーム販促作品なんですよ -- 名無しさん (2020-06-29 15 05 31) 米花町とどっちがヒドいのか。 -- 名無しさん (2020-06-29 15 17 24) 完全にカードゲームに支配されているのマジでディストピアだよ -- 名無しさん (2020-06-29 15 36 25) 言うほどどこにでもある町か? -- 名無しさん (2020-06-29 16 13 26) 伝説的デュエリストが3人って遊戯と海馬ともう一人誰だ…? -- 名無しさん (2020-06-29 16 17 23) ↑城之内君でしょ。GX時代には普通にレジェンド扱いされてたし -- 名無しさん (2020-06-29 16 29 28) 高校生どころか小学生ですら集団で拉致やエンコ詰めやろうとする謎の不良たちの組織力よ -- 名無しさん (2020-06-29 16 37 06) 一部の不良はどこかホモじみているという噂も… -- 名無しさん (2020-06-29 17 04 28) 海馬コーポレーションやモーメントといった超技術の最先端なので割りとマジで世界の中心である -- 名無しさん (2020-06-29 17 49 01) デッキがないと住民じゃないって… -- 名無しさん (2020-06-29 18 30 06) ↑逆に言えばデッキさえあれば住民登録出来る。1000円の構築済みデッキで戸籍が得られるとしたらクソ安い……だから治安がヤバくなんだよ!とは言わないお約束 -- 名無しさん (2020-06-29 18 37 52) ↑海馬コーポレーションに全行動把握されてるから…その上で百済木さんが放置されていたけど -- 名無しさん (2020-06-29 18 52 16) 米花町は被害者のせいで善人がやむなく犯罪犯す人多いけど、こっちは誰でも襲うヒャッハーが多いからな・・・ -- 名無しさん (2020-06-29 19 02 27) 記事で読むと確かに治安悪すぎるww -- 名無しさん (2020-06-29 19 22 19) ハートランドがいかに平和な街かわかるでしょう? いや、まあ、多分マイアミやデンシティとかも一部を除けば治安は悪くはないかもだけど -- 名無しさん (2020-06-29 19 38 58) 治安の悪さはネタ的に言われ続けてたけど、文字に起こしてみるとイメージ以上だな……こんな町絶対住みたくない。 -- 名無しさん (2020-06-29 19 49 36) あの海馬社長が目を光らせてる中で様々な仕掛け施してたグールズ凄い -- 名無しさん (2020-06-29 19 51 55) ↑3 マイアミは兎も角、デンシティはサイバーテロリストが大量にアクセスしてきてるからな……怖すぎてネット端末が使えない -- 名無しさん (2020-06-29 20 08 25) ゴーハも企業城下町っぽいけど、ここより規則厳しそうだしな・・・ -- 名無しさん (2020-06-29 20 38 56) ここは堕天奈落か何なのか? -- 名無しさん (2020-06-29 20 56 49) 不動高校を町クラスまで発展させたらこうなる(不動は不動でも遊星は関係ないよ?) -- 名無しさん (2020-06-29 21 13 57) ↑5 まだあの頃はそこまで権力は無かったんだろ… -- 名無しさん (2020-06-29 21 49 38) ↑でもバトルシティ開催宣言数日でディスクに対応した装置そこかしこに設置してるんだよな・・・ -- 名無しさん (2020-06-29 21 52 33) ↑5規制は厳しそうだが、そのおかげで治安は良さそう。 -- 名無しさん (2020-06-29 22 01 23) あまりの治安の悪さゆえにファンから、住民票にデッキ登録システムも世紀末を直すためにはやむを得ないって言われてるの草 -- 名無しさん (2020-06-29 22 07 13) そもそも一企業が街を実質的に支配してるのがおかしい…って今さらか。 -- 名無しさん (2020-06-29 22 34 07) ↑斬月「そうだな」 オーブダーク「全く」 -- 名無しさん (2020-06-29 22 36 57) ここと米花町と冬木市は危険すぎる -- 名無しさん (2020-06-29 23 02 04) ↑冬木なんてこの街に比べたらどれだけマシか… -- 名無しさん (2020-06-30 01 06 42) 軌道エレベータ持ってる世界線はそんくらい影響力あっても不思議じゃないと思うわ、その開発で生み出された技術だけでも相当な価値と知的財産権は得られるだろうし -- 名無しさん (2020-06-30 09 08 43) 政界財界カードゲーム界の世界だし、殿方に求められる資質にカードゲームが強いがある世界だからこそ存在する街だぞ -- 名無しさん (2020-06-30 09 42 57) こうして緻密に見ていくと間違いなくネオ童実野シティって童実野町と連続してるんだなぁってのが実感できる……そして意味不明なアウトローどものバイタリティ的に満足街も多分原型になる無法地帯はあったんだろうなぁという恐怖が湧いてくる -- 名無しさん (2020-06-30 10 38 37) 遊戯が徒歩通学に切り替えたのは、少しでも長く杏子と過ごすためかも -- 名無しさん (2020-06-30 11 55 32) やっぱりデュエルやってると不良になるんだな……失望しました息子には絶対ラッシュデュエルやらせません -- 名無しさん (2020-06-30 14 52 14) ↑37歳合法ロリ!? -- 名無しさん (2020-06-30 23 59 38) ↑2 むしろデュエルやり始める前の方がやばいやつらが多い。 -- 名無しさん (2020-07-04 23 00 59) 無印以降は読んでないが、この項目読んだだけでも凄まじくカオス化してるのが伝わってきて茶ぁふいた。カードデッキ登録しないと住民登録できねえってなんなんだよw -- 名無しさん (2020-09-15 11 38 27) ↑声優陣もドン引きだったからな……w 見よう、劇場版遊☆戯☆王! -- 名無しさん (2020-09-15 17 30 06) 杜王町や米花町が引き合いに出されるけど、米花町は重犯罪の発生件数が異常なだけで公共の場で平然と暴力行為等を行うのがまかり通る場所じゃない(むしろ探偵と警察が機能している分、治安は良いと言える)し、杜王町はごく一部の超能力者が引き起こす怪現象がヤバいだけでそれに触れなければ一般人は穏やかに暮らせていると考えると、不良の暴力行為はおろか凶悪犯を一般人が焼却処分するのがまかり通るこの町はやっぱ飛び抜けてヤバいことないか -- 名無しさん (2020-09-26 12 30 15) ↑いやぁ、どんぐりの背比べというか、目クソ鼻クソというか…… -- 名無しさん (2020-09-26 12 47 42) ↑一番怖いのはいつだれが狂気にかられるかわからない雛見沢 -- 名無しさん (2020-11-14 17 59 47) ↑奇病抜きでもあの村、土地の有力者がヤ×ザとつるんで実権握ってるからね…怖い怖い -- 名無しさん (2020-11-22 10 54 01) この記事の「主な施設・場所」の項目、「店長が頻繁に拉致される」「オープン初日に全焼した」「爆弾で8人の死傷者が出た」「館長が変死した」と物騒な太字がずらずら並んでるのが腹筋に悪すぎる。当事者にとっては笑い事じゃないと思うが -- 名無しさん (2020-11-22 11 00 40) これというのもゲーム屋の老人が千年アイテムなんて物騒なもん持ち込んでくるから・・・もし王様が遊戯に宿らなかったらどうなってたんだこの町 -- 名無しさん (2020-11-22 11 22 34) ↑2 大学の「童実野と名のつく施設では数少ない人死にの出ていない場所」って書き方が根本的に何かおかしすぎる -- 名無しさん (2021-04-03 16 35 00) ヒャッホホォォォ!!!!キイイイイ!!!! -- 名無しさん (2021-08-24 15 22 19) 一々強調されてる部分が悉く異常事態極まりなくて笑うw -- 名無しさん (2023-02-27 22 43 28) 改めて見ると初代の時点で「町」とは到底言えない規模の都市で笑うしかない。下手な都道府県より設備整ってるだろこれw -- 名無しさん (2023-08-27 12 43 34) DMでも童実野町は東京だとわかるシーンがあったり(Gちゃんが救急車で搬送されるシーン) -- 名無しさん (2024-01-24 16 05 11) 「遊戯王版米花町」、それとも「遊戯王版ゴッサムシティ」果たしてどちらが適当か… -- 名無しさん (2024-02-15 09 59 26) 一応現実でも大都市の隣のベッドタウンは「町」でありながらも施設が多く栄えている…大体数年後「市」になってるんですけどね -- 名無しさん (2024-02-19 03 42 11) 記事読んでたら最初は「なんだこの町www」って笑って見てたが、施設紹介のあたりから段々真顔になってきたw怖すぎる…絶対どこにでもあるような町じゃねえww -- 名無しさん (2024-05-09 19 56 23) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/city_blues/pages/276.html
ないない尽くしとは、まさにこの事か、と、警官達は実感する。 人手もない、キャパシティもない、そして何より、希望がない。まるで、大海の水をコップ一つで全て掻き出す作業に従事させられているような。 そんな、終わりの知れぬ作業を、彼らは行わざるを得なかった。 事此処まで及んでしまっては、彼らの様な現場で一番下っ端の警官達。いや、聖杯戦争の参加者からNPCと呼ばれている彼らですら、認識する他ない。 此処 新宿 が、最早異常な街に成り果ててしまっている事を。余りにも立て続けに、異常な事件が頻発する。 黒礼服の殺人鬼の引き起こした大量虐殺や、度々発見される原形を留めぬ程破壊された人間の死体、 新宿 のみに起こる異常な降雨、 歌舞伎町で見られた謎の大鬼、所々で見られる黄金の光とそれの発生地で起る大破壊。そして、新国立競技場で起こった、未だ原因の知れぬ大量殺人etcetc……。 結論から言えば、連続して起こるこれらの大事件、それらの事後処理及び事情聴衆で、 新宿 警察署のキャパシティがオーバー。 事態解決の為に、 新宿 警察署が擁する、現場レベルから指揮官レベルに至る全ての人員を動員してはみるも、圧倒的なまでに人手が足りない。 故に、支援要請を他区の警察署にも出し、支援を得てはみても、それでもなお人が足りていないのだ。それ程までに、大事件が起こり過ぎている。 そもそも、上に上げた事件の中で、時系列がかなり早い方に位置する、歌舞伎町に現れたという鬼の大暴れ、それによって生まれたスクラップの自動車の、 撤去作業ですらまだ終わっていないと言う始末だ。勿論、この後の時系列で起こった事件の進捗など、語るまでもない、と言う奴であった。 数百人規模の警察官及び、優れた技術職の警官を本来ならば必要とする事件が起っていると言うのに、 事態を解決に導く為に必要な最低限の基準人数を満たす人頭ですらが、全く集まらない。 単純な話で、余りにも重大な事件が連続して一つの区内で発生する為、その人員を起こった事件の現場及びそれぞれの当該事件の調査に割いて振り分けねばならないのだ。 つまりは、分散だ。ただでさえ貴重な人員を、 新宿 で起こった多くの事件に適材適所、と言った風に配置していれば、足りる物も足りなくなる。 とは言え、これは間違った判断ではない。区内で今も、市民を怯えさせている事件の多くは、時間が解決してくれる類のものでは勿論なく、 寧ろその逆、早急の解決が要求されるものなのである。一つとして、他の事件が解決するまで保留、と言う選択肢が選べぬ大事件なのだ。 並行して、タスクを進めねばならない。しかしそれをやればやる程、解決までに掛かる時間が指数関数的に増えて行く。 現場の人間は終わらぬ作業に疲弊し、ブレーン役を務める人間は婦って湧いてくるような新しい難題に知恵熱を引き起こしそうになる、など。 およそ今回の 新宿 で起った事件、それに携わる警察関係者の中で、誰一人として楽を出来ている者など、いないのであった。 場所は、施設の質や大学自体が社会に広げている根、そして生徒の質。 どれをとっても、日本の私学の中でも最高峰の一つに数えられる、早稲田大学の戸山キャンパス。その近辺の交差点であった。 あの恐るべき殺人鬼が現れた訳ではないし、超常の力を操る魔人の類が姿を現した訳でも、全てを破壊するあの黄金色の爆光が降り注いだ訳でもなし。 では何故この場所に人だかりが出来ているばかりか、喧騒と混乱が今も渦を巻き、警察官達が、濡らして絞らないままの雑巾の如く、 制服を汗で滲ませながら忙しなく動き回っているのか。それは、一時間と数十分程前に起こった、不可解な出来事の故であった。 何の前触れもなく、幾つもの車両が突如として衝突・追突事故を引き起こし、更に、全く面識も関わりもない無関係の人間同士が突如として殴り合いの喧嘩を始めたり、 と言った、まるで突発的に発生する躁病めいて、奇怪な乱闘や車両事故が発生したのである。 喧嘩が乱闘に発展し、事故が事故を呼び、ヒステリーがヒステリーを招く。その様子は、人間の有する心理と理性のタガが外れ、封じられている獣性の解放・発露のようであった。 現在、この戸山キャンパス前で起こった集団ヒステリーは、猛暑の中で必死の思いで警官達が行っていた必死の尽力もあって、一応収束に向かいつつあった。 単純な話、騒動を起こしていた人間及び、現在進行形で喧嘩や乱闘をしていた者を現行犯逮捕及び隔離すると言う、病巣の切除めいたやり方をしていたからだ。 先ずは、事態をややこしくし、そして深刻な物にしようとする者のパージ。これが重要と言う訳だ。 一先ずは、血気盛んな人間達は粗方片付け終えたが、問題は、その者達が作り上げた産物の後始末である。 そう、殴られたりして気絶したり虫の息であったりしている人々や、事故車両の片付けは、遅々として進んでいない状態なのだ。 事故車両は牽引車が必要である為即自的な撤去は不可能であるし、軽重問わぬ傷を負った人間は、負った手傷の度合いや手傷の箇所・種別によって、 処置を一々変えねばならない。そして何よりも、負傷者を受け入れる為の病院が区の内外を問わず、パンク寸前ばかりか、病院への輸送手段ですら、 立て続けに起こる事件の影響で限界に達していると言う有様だ。そして何よりも、死体だ。不幸で哀れな話だが、警察が此処に介入した頃には、 決して少なくない死者が既に転がっていた状態だったのだ。打ち所が悪くて、と言う者もいれば、銃殺されている死体まであった。 これもまだ回収出来ておらず、この炎天下に放置状態。鼻をつく、吐き気を催すような死臭は既に当たりに充満。若手の警部や警官が、吐き気を堪えきれず吐瀉していたのが、随分昔の事のようにすら警察達には思えていた。 まさに、ないない尽くしである。 人もいない、キャパシティもない、そして何より、事態を解決へと導く為のヴィジョンも未来も展望もない。 賽の河原にいるかのような錯覚すら、この場にいる警官達は憶えていた。この上、茹だるような暑さが、彼らの思考も身体の動きも、緩慢なものにしていた。 警察官と言う職務上、事件の解決は優先されるべき事柄なのは、無論この場にいる誰もが理解している所ではあるが、此処まで手段がない状態であると、さしもの彼らもお手上げの状態になる。 せめて。せめて、怪我人だけは何とか病院にまで送るか、隔離させたかった。 車の撤去までは無理でも、まだ息のある怪我人や負傷者だけは、何とかして助けてやりたかった。 そして今は、それすら困難であると言う状態。自分達の組織力の限界を、こんな所で知らされ、己らの無力に打ちひしがれかけていた、その時であった。 現場に立ち入らせない為に展開させていた、黄色のバリケードテープの前に、一台の車が停まっていた。 黒塗りの、リムジンであった。マメな拭き上げや、コーティング処理を行っているのだろう。 宇宙空間を思わせるような、吸い込まれそうな程に黒いその車体は、ギラギラと光る太陽の光を全て吸収、どの角度から見ても、太陽の光を反射している様子はなかった。 サイドウィンドウ。勿論こちらも非常にクリアで、汚れも水垢も一切付着していない。大変綺麗なガラスであるので、このリムジンは購入したばかりの新品である、 と言うイメージを見る者に与えるのだ。だが、外からでは全く車内を窺う事が出来ない。フロントガラスからならある程度は窺えようが、 見えるのは運転席と助手席側のみ。後部席の方は、白いレースのカーテンで仕切られてフロントからでは見る事は出来ない。 此処にいる警官の中には、要人警護を担当した事のある者もいる。現与党の首相及び、各大臣の乗った要人警護車を白バイや警察車両で護衛した回数も、 十や二十では利かない程である。そう言った経験から抱く、当然の疑問。あの車には、何処の何様が乗っているのか、と言う事。 まさか今の 新宿 の現状で、リムジンに乗れる程の要人が物見遊山に来る筈がない。だが、万が一、と言う事もある。 現場の責任者である、中年の警部補が直々にリムジンまで駆け寄り、迂回して別ルートから目的地へと移動する様にと注意しようとする。 大方、カーナビの案内ルートと此処が被ってしまったのだろう。警部補の男はそう考えたし、そう思ったのも何の間違いもないだろう。 ――だが、男は知らなかった。 自分の予想の半分は正しく、もう半分。このリムジンに乗る主が、己の意思で此処まで近づいた、と言う事実を。 リムジンの後部ドアが開き、その何様が、炎天の下に姿を現す。 皆の動きが、静止した。 怪我人に声掛けや簡易的な治療を施している警官達。事情聴衆を行う警官及びされている被害者。現場検証を行っている鑑識。 バリケードテープ越しに警察達を眺めていた野次馬。そして、リムジンに近付いていた警部補。 いやそれどころか、この場に在る全ての自然現象が、停止した様な錯覚すら、この場にいる全ての人間は憶えていた。 ありとあらゆる音が遠い。蝉の鳴き声、スマートフォンから流れるメロディ、己の心臓の拍動すら、彼らには聞こえていなかった。 全ての意識が、目線の先に佇む、美麗な白闇に注がれていた。自分達と同じ、人に似た形をしていながら、その実、自分達と同じ人間である、と定義する事を絶対的に憚ってしまう程、美しいその何者かに、だ。 「治療を欲するかね」 この男を再度、神が作ろうと志しても、最早その試みは二度と叶うべくもないだろう。 疫病に当てられ熱に魘されていたか、浴びる程飲んだ酒が齎す酔気の魔力を借りていたか、或いは、狂気に当てられていたか。 どちらにしても、神であろうとこの男を再び創造する事は、最早不可能なのであろう。一時の気分の高揚、軒昂。それらが最高頂度に達した状態で、かつ、 技の冴えも合わせて最高度に達していた状態で作られたような、自身を生み出した美の神よりもなお美しい男。ドクター・メフィストは、人・神・魔、その誰であろうとも、その美声を再現する事は出来ないのであろう。 その言葉の意味を理解するまで、どれ程の時間が経過したであろうか。 メフィストは、何も大声を上げた訳ではない。尤も、この男が声を張り上げる様な事など、世界が終焉を迎え、 地球が真っ二つにならんばかりに深い裂け目が大地に刻まれようと先ずあり得ないだろうが。ただ男は、平素と変わらぬ大きさで言葉を紡いだに過ぎない。 それなのに彼の声は、この場にいる文字通り『全員』に、距離的な問題を一切無視して均質に響き渡った。 言外不能の美しさの持ち主のあらゆる仕草は、物理の法則すらも超越するようであった。大気と風を司る精霊は、義務感に満ちていたのかも知れない。 この男の美しい声は、世界の遍く所にまで送り届けねばならぬと。故に、声が均質に響いたと説明されても、誰も彼もが文句を言う事はないであろう。 しかし……メフィストの言葉の意味を理解している者は、今の所誰一人としていなかった。あまりにも簡単な話だ。今もメフィストの美しさに、圧倒され過ぎていて身体の全てがフリーズしているのだ。故に、理解も出来ない、言葉すら発せられない。唐突にメフィストの姿を見てしまったせいで、この場にいる百人を優に超す人間達は、一切の例外なく、白痴の状態に陥ってしまったのだった。 「……あ」 三十秒程は、経過したろうか。最初に意識を取り戻したのは、メフィストから最も近い位置にいた、現場の責任者。中年の警部補であった。 三十秒と言うと、余人にとっては短い時間であろうが、それは正常の時空を生きる者の感覚だ。魔界医師の美に当てられた者にとっての一秒は、 それこそ一時間、いや、一日、一年にも匹敵しようかと言う程の、永遠のそれにまで延長される。意識の戻った警部補は先ず、驚愕した。 体感していた筈の時間と、実際に過ぎ去っていた本来の時間。その差異が、余りにもかけ離れていた事に、だ。昼夜が幾度も幾度も繰り返されたような感覚を味わっていたのに、実際には、一分程も経過していなかったのだ。 「今一度、訊ねても宜しいか」 メフィストが再度問う。目線と身体の向きを、警部補から外している。真正面から直視すれば、再び先程の状態に陥るだろうからだ。 メフィストが無礼なのではない。寧ろこれは、メフィストのみが行って許される、最大限の配慮なのだ。美そのものたる男が凡人と相対する時、このような迂遠な手順を踏まねばならない。美し過ぎるのは、ある意味で面倒でもあるのだ。 「治療を、欲するかね」 「ち、治療……?」 メフィストの口にした言葉を、間抜けの様に鸚鵡返しする警部補。 「見た所、怪我人の治療に相当難儀しているもの、とお見受けしたのでね。私の拙い治療で宜しければ、事態解決の手伝いをしてさしあげたい、と思った次第だ」 メフィストの言葉を朧げに理解した警部補。掠れるような声で、「は、はい……」と口にしたのを、メフィストは聞いた。 「我が治療の門戸を叩く者に生を」 そう口にするや、スッ、と警部補の横を通り過ぎるメフィスト。 バッと、警部補が振り向くと、既にメフィストは怪我人の一人の下に足を運んでいた。顔を殴られ続け、顔面の形が変形してしまったばかりか、歯の何本かが折れ、 鼻の骨も頬の骨も滅茶苦茶に砕かれてしまったOLが其処にいた。そんな状態の彼女ですら、メフィストの姿に痛みを忘れて茫乎としているではないか。恐るべき、美の魔力よ。 メフィストは、滅茶苦茶にされたそのOLの顔を、右手で撫でるように触れて見せた。 ――果たして、誰が信じようか。その動作一つだけで、その女性の変形した顔がテレビの逆再生の如く巻き戻って行き、元通りの顔になったなど!! その場で応急処置にあたっていた警官は勿論、治された当のOL本人ですら、信じられないと言うような、愕然とした態度を隠せていない。 礼など要らぬ、と言わんばかりに、メフィストは彼女らに背を向ける。完治させた患者や怪我人には、メフィストは一切の興味関心を払わないのである。 次にメフィストが向かったのは、電柱に正面から激突し、バンパー部分を電柱にめり込ませたセルシオの所であった。 一応内部がサイドウィンドウから確認出来るが、エアバッグがしっかりと作動していた為、命に別状はない。だが、正面衝突のせいでドアの形が変形して、 運転手が出られないばかりか、激突の際の衝撃で足を何処かにぶつけたか。アクセルを踏んでいた右足が、曲がっては行けない方向に折れている事に、 メフィストは気付いていた。兎にも角にも、先ずは運転手を外に出さねば話にならない。だが、ドアが歪んでいる為に、普通の手段では開けられない。 それこそ専用の器具を持ちいて、力付くにでも抉じ開ける位しか、この場合方策はない。 それなのにメフィストはドアに手を掛け――歪んでいるとか変形しているとかそんな事は一切お構いなしに、ドアを開けた。 誰が信じられようか、普通ならば動かす事すら不可能な状態に歪んだ扉を、解き慣れた簡単な知恵の輪でも分解する様に、メフィストは普通に開けて見せたのだ。 エアバッグとシートに挟まれた状態の運転手を外に出させてやるメフィスト。その時には既に、運転手の脚は元通りになっていた。 「え、あれ……!?」と、混乱を隠せないでいる。それはそうだ、地に足をつけても痛みを感じず、姿勢も崩れず。平然と直立出来ているのだから、つい数秒前まで脚の骨が折れていた当人からすれば、不思議としか思えないだろう。 確固たる足取りでメフィストは、怪我人の下へと足を運び続ける。 肋骨が折れた者の胴体を服の上から撫でる。骨が独りでに動きだし、元の所に収まり、完全回復する。 勢いよく殴られたせいで目が飛び出している人間の目を摘まみ、押してやる。目が綺麗に収まったばかりか、低下気味であった視力が両目共に復活する。 頭蓋骨が陥没してグッタリしている子供に近付き、羽織っている白いケープでふわりと頭を撫でる。パチ、と子供は目を開けて立ち上がり、自分の身体の変化に戸惑っている。 そんな事を繰り返す事、十回程。 特に命に深刻な影響を与えかねない怪我を負っているNPC達を粗方治し終えたメフィストは、用は済んだと言わんばかりに、降りて来たリムジンの方へと戻って行く。 「さしあたって、命に関わる傷を負っていた者は治療した。時間さえあれば、他の怪我人も見たい所ではあるが……私はこれから人に会わねばならない。この辺りで、此処を去らせて貰おう」 「あ、あの――」 「御心配は不要だ。君が私に助けを求めた瞬間に、当院の救急センターにTELを送っている。当院に属する救急救命士は頗る優秀だ。じきにこの場に着くであろう」 独りでに、リムジンのドアが開く。リムジンの運転手が操作しているらしかった。 車内に入ろうとするメフィストを、警部補が引きとめる。「待って下さい!!」、その言葉を絞り出すのに、男は、四十年以上生きてきた中で、一番の勇気と度胸が必要となった。凶悪犯の立て籠もりの事件を指揮した事もあるし、逆上してナイフを取り出した犯人を取り押さえた事すらある、この男がだ。 「あ、貴方は一体……」 「怪物を見るような目をされるのは、心外だ。医者以上の何者でもないよ」 そう言ってメフィストは己のケープの裏地から、一枚の長方形の白紙を取り出す。名刺であった。 これを、白磁に万倍する白さと艶やかさを保有する指で挟み、警部補の方に差し渡した。それを恐る恐ると言った様子で彼は受け取る。 メフィストの名前と、彼が管理運営しているメフィスト病院の院長の肩書、そして、病院内の救急相談センターと、救急センターの電話番号が、其処には記載されていた。 「お困りならば此処に電話を掛けたまえ。当院は、病める者、傷付く者の聖域であるが故に」 其処でメフィストは、リムジンの後部席へと入り込み、それを運転手が確認するや、ドアが閉まって行く。 メフィストから貰った名刺を眺めていた警部補は、エンジンが音もなく掛かり始め、スッと来た道を戻り始めたリムジンに、漸く気付いた。 「待って下さい!!」、と引き留めている事が、メフィストにも解る。核が轟いてもその爆音をシャットアウトしきる、完全防音の性質を付与した金属であるが、 メフィストのみは何故か、外部の声を聞く事が出来るのである。しかし、それを異常だと思う者はかの魔界都市には誰もいない。誰もがそれを、当然だと思うのだ。何故ならば彼は、ドクターメフィストであるが故に。 それに、止まれと言われて、最早止まれないのだ。 メフィストが先程言ったように、彼はこれから人に会わねばならない。いや、厳密に言えば、人に制裁を加えねばならない、か。 怜悧な表情からは想像も出来ないだろうが、今のメフィストは、嘗てない程の怒りに燃えている。 それを表情や挙措に億尾にも出さぬのは、そう言う次元を越えて、今のメフィストは怒っていると言う事なのである。 向う先は、百人町の高級ホテル。そして其処にいる、ロザリタ・チスネロスと、彼女を保護する何者かの下。 メフィストの双眸は、超高高度の山峰の頂点に、数万年以上もその形を保ち続ける、一粒の氷の如くに冷たく、無慈悲に煌めいているのであった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 人が思う以上に、キャスター・タイタス一世の仕事は多かった。寧ろ、多忙を極ると言っても良いのかも知れない。 タイタスは基本的に、百人町はムスカが宿泊している高級ホテルの地下、其処を異界化させた空間に鎮座し、諸々の作業を行っている。 暗所に引き籠っている訳ではない。そもそもキャスターは籠城戦を旨とするクラスだ。キャスタークラスに有るまじき近接戦闘能力を誇るタイタスと言えど、 赤コートのセイバーや黒軍服のバーサーカーであるクリストファー・ヴァルゼライド、などと言った恐るべき戦士達を相手取れるかと言えば、それは難しい。 王は運命を左右する程の決断を幾度となく迫られる存在であるが、今彼らと雌雄を決するのは時期が早い。つまり今の時期は、必然的に雌伏の時と言う事になる。 こんな地下に閉じ籠っていてもなお、やるべき事は山ほどある。 行うべき事の一つ目は、自身の配下である夜種の創造である。極めて低級な子鬼や獣鬼の類であるのなら、簡単な知能を搭載した低級夜種を働かせて作らせる、 と言う事も可能であるが、少し上等な夜種――つまり、魔将及びそれに準ずる格の者を作ろうとするとなると、これはタイタスの領分になる。 とは言え魔将は同じ存在はこの世に二体同時に活動させられない上に、一度葬られた魔将を再度想像するとなると、かなりの時間と魔力が入用になる。 中~上級の夜種となると、同じ個体を現世に同時活動させる事は可能になるが、これもまた魔将程ではないが、時間と魔力が必要となる。 つまり、低ランクの夜種と比較して人並の知能とそれなりの強さを兼ね備えた夜種となると、その数は少ないのである。食物連鎖の下位と上位の関係に似ている。 生前タイタスが練っていた計画の為に運用していた数に比べれば余りにも微々たるもの。だから、中~上級の夜種は、外に放つよりも寧ろ、 このホテルの地下から上部に至るまで放って置き、此処を警備させると言う方法で活用していた。そしてこれらの夜種は、タイタスの片腕である魔将・アイビアと並行して、タイタスは創造を続けていた。 次にタイタスが行うべき仕事は、道具の創造である。 つまり、武器や防具や礼装の類及び、アルケア帝国の史書や詩集、戯曲に戦記に小説、果ては骨董品などと言った類である。 武器や防具を作る理由は単純で、タイタス自身及び、魔将の面々や武器の扱いに長ける夜種の強化や、他ならぬ運命共同体であるムスカの保護と言う大事な面がある。 次に史書や詩集に骨董品と言う、文化面の側面が極めて強い道具を作る理由は、自身の宝具である『廃都物語』の効果をより高める為である。 廃都物語の魔力収集の効率を高める事は、目下最大の目的である。そもそもムスカが表社会で暗躍を続けていたのは、正しくこの目的達成の為であった。 勿論タイタスも、この任務を遂行する為に腐心している。自身の居場所が特定されないよう、しかしそれでいて、自身の名である『タイタス』の名は広めさせるような工夫を凝らし、現在は 新宿 を中心としてあらゆる所にアルケアの伝説を流布していた。 そして最後の仕事とは他でもない、聖杯戦争の戦局の注視である。 サーヴァントである以上タイタスが、聖杯戦争の推移を注意深く見守る事は、当然の義務である。況して、他クラスよりも戦局の見極めが重要となるキャスタークラス。 舞台の何処で、何が起こったのかの把握は、特に肝要となる。だからタイタスは 新宿 の至る所に、己の視界とリンクさせた、不可視の使い魔を哨戒させていた。 その数は決して多くない。何せ彼らに施した術式は極めて特殊なそれ、優れた魔術師であるのなら、この術式から逆に、タイタスの位地を逆探知しかねない。 さりとて、 新宿 の状況を監視しない訳には行かない。だから、哨戒や監視を担当する使い魔は、その任の重要さに反して少ない。少数精鋭で臨んでいた。 場所は、タイタスが異界化させたホテル地下。その地下の更に地下の、そのまた最奥。 つまり、夜種や歴代皇帝、そして魔将達が『地下玄室』と呼ぶ空間の最深部、タイタス一世のみが入室出来る、始祖帝の間であった。 現在彼はそこで、戯曲の編纂に精を出していた。無二の友にして、彼が認める討竜の勇者、万夫不当の大英雄であるク・ルームの活躍がテーマであった。 タイタスはこの戯曲を、アルケア帝国で用いられた言語は勿論、彼が生きた世界の言語でもなく、この世界の言語で執筆しているのだ。 日本語、英語、中国語……主要だった言語は凡そ、タイタスは極めている。語学の極意を極めたタイタスにとって、新たな言語を学ぶ事など赤子の手を捻るが如き。 今ではムスカ以上に、この世界の言語に精通し、当世風の表現を用いて多くの作品を世に流通させているのだ。 纏めると、タイタスの仕事と言うのは、以下のようになる。 『聖杯戦争の推移を注視しこれについての戦略や作戦・計画・サーヴァント達の対策を立てつつ』、『下級~上級までの夜種を常に生み出し続け』、 『一時間~二時間の間に原稿用紙百~三百枚分もの量に相当する史書や詩集、戯曲等を新たに執筆・推敲、完成させ』、『これらの合間を縫って彼自らが武器や防具・骨董品を自作せねばならない』、と言う事だ。 凡そ殺人的なスケジュール、と言う言葉ですらなお形容と修飾が足りないであろう。人間にはどだい、並列して行える作業と業量ではなかった。 しかし、これを実際に人の身でやれてしまうと言うのであるから、史書に記される偉大なる王としての逸話が箔付けのそれではなく、真実の物であったのだ、 と言う事が伝わって来よう。そう、王が偉大である為には、その気風やカリスマのみではない。知恵や肉体に至るまで。 凡夫の百倍、いや、千倍の質を誇っていなければならない。その事をタイタスは、この働きぶりで如実に証明しているのである。 この世界に足を運んでから、二十と六作目の新作を書き上げ終えたタイタスは、手にしていたクイルズ(羽ペン)をテーブルの上に置いた。 御影石や大理石とはまた違う、しかし、見ただけで『値の着けようがない』程の価値であるのが解る石材を削ったテーブルである。 机には金や宝玉、種々様々な宝石が埋め込まれており、それが、タイタスの圧倒的な権威と偉大さで作らせた物である事が伝わってくる。 本来この部屋に置いてあったのは机ではなく棺であったが、今はそれは験が悪い。タイタスは棺の代わりに円卓を用意させ、これを執務机として利用していた。 席に腰を下ろし、頬杖を付きながら物思いに耽るタイタス。 ムスカがこのホテルに五体無事で帰って来てから、始祖帝の心を掻き乱すのは、虚無の黒海に堕ちた新国立競技場での一件であった。 サーヴァントとしての実力を最高峰のそれに連ねているタイタスは、如何な強者に相対したとて、その心を焦燥させる事はない。 赤い外套を纏い、己の背丈に近しい大剣を苦も無く振う剣士も。青い外套に腕を通し、神の速度と悪魔の技量を乗せて細身の剣を操る剣士も。 黒い軍服に身に着けて、黄金色に光り輝く剣を操る狂戦士も、四枚の黒羽を操る恐るべき魔女も、破魔の弓術を憶えた銀色の髪の美女も、少年の姿をした悪魔の王も、、 天候を操り裁きの稲妻を叩き落とす隻眼の女戦士も、黒い礼服を羽織った恐るべき殺人鬼も、夢を操る不思議の青年も、虹の刃を振う少女も、悪意の鎧を纏う長躯の鬼も。 警戒するべき存在ではあったが、新国立競技場を監視していた使い魔の存在に気付けなかったと言う点では、まだ安心が出来る。 タイタスが真に注目していたのは、『那珂ちゃん』と自分を呼ばわっていた、可憐な少女であった。 強さに関して言えば、あの場に集っていた面子の中では下の方であろう。美しさにしても、分があるとは言い難い。 そんな女性がどうして、タイタスの興味関心を引けたのか。それは実に簡単な話で、『タイタスの使い魔を無力化させていた』からである。 あの競技場の顛末を見届けていた使い魔は、一体だけではない。あれだけ大規模で、今後の聖杯戦争の行く末をも決めかねない戦闘が起っていたのだ。 タイタスは四体の使い魔をあそこに派遣させ、多角的にサーヴァント同士の戦いを監視させていたのである。 その内の、四体。競技場内部に侵入させ、至近距離で事の様相を監視させる為の二体と、元々フレデリカライブを見届ける為に派遣させた一体。 透明化させていたこれら三体を、那珂を名乗る少女は、自分の歌で透明状態を引っぺがさせ、その姿を白日の下に露にさせ、使い魔達をその場から動けなくさせていたのである。 それだけなら、まだ良かった。 本当に命の危機を感じたのは、使い魔の見た物をリアルタイムでその視界にリンクさせていたタイタスである。 那珂の歌で身動きの取れなくなっていたサーヴァント達からは、絶妙に見え難い位置で実体化してしまっていた使い魔達。 彼らを通じてタイタスも勿論、那珂の歌唱の様子を見ていた。――結論から言う。『タイタス自身も、那珂の歌う謎の歌唱の影響で、身動きが取れなくなっていた』。 時間にして四分三十一秒。その間タイタスは、金縛りにでもあった様に、座ったままの状態から一歩も身動きが取れなくなってしまっていたのだ。 正に、無力な状態その物。この間にサーヴァントの襲撃にあっていたのなら、たちどころにタイタスはその命を散らしていただろう。 悲痛な声を上げタイタスを救助しようとアイビアがあの手この手を尽くすも、全くタイタスの金縛りは解けない。那珂の歌が関係している事は間違いなかった。 指一本動かす事は勿論、タイタスは言葉すら発する事が出来ず、魔術を組み上げる事も不可能な状態の為、その身を縛る不可視の縄を解く事も出来ない。 つまりタイタスは、那珂が歌い終えるまでの四分三十一秒もの間、ずっと行動不能の状態に陥っていたのである。 この後、タイタスを間接的に動けなくさせていた使い魔達は、どうなったのか? ……『消滅した』。 夜の神・ミルドラの化身を想起させる、恐るべき少年の悪魔が生み出した、黒い泥。使い魔が動き出し、退避しようと動き出したその時、泥は彼らを呑み込み、一切の抵抗すら許させずその三匹は虚無に堕ちていったのである。 己の虎の子である監視用の使い魔を滅ぼされたのは、痛手も痛手。 だがそれでも、新国立競技場の様相を最後まで見届けられたので、差し引きプラスと言う所だ。 高度数百m上空を飛行させていた、競技場を監視していた最後の使い魔一匹。結局これが、あの場所の顛末を見届けるのに一役買っていた。 この個体だけは那珂の影響を受けなかったと言う事は、あの歌は一定の距離を離すと呪(まじな)いとしての効果が消え失せる可能性が高い。 距離的に数㎞も離れていたタイタスが行動不能に陥っていたのは、視界をリンクさせていた使い魔が、那珂の歌の効果範囲内にいたから、と言う可能性が高い。 距離を離していたとて、『実際歌っている姿を見ている見かけ上の位置が効果範囲内のそれであるのなら、那珂の歌は問答無用で効果を発揮』するらしかった。 ――那珂とやら……恐るべし―― よもや魔術を極めたタイタスを、遥か遠くから金縛りにさせるとは、並の事ではない。 あの特徴的な装備や、歌唱或いは祝詞(のりと)を以って不可思議を成すと言う技術。それらから考えるに、那珂なる少女は、さぞや名のある巫女であったに相違ない。 恐らくは生前、彼女は数多の神殿に求められ、あらゆる礼を尽くされていたのだろう。世が世であるのなら、諸侯を超える権勢を誇っていた事は間違いない。 アルケア帝国でも、彼女の程の力ある巫女であったなら、始祖帝は相応の地位と財を約束していただろう。それ程までに、那珂は優れた巫女であった。 あの少女は特別警戒しておく必要があろう。そしてもしかしたら、なら。アーガの都を天に結ぶ為の、キーになるかも知れない。利用価値は、多分にあった。 聖杯戦争の前途は、タイタスであろうとも決して明るい物ではない。 その事を認識しながら彼は、一息吐き出した。まだまだ、仕事を続けねばならない。そう思い立ち、再び羽ペンを手に取ろうとした――その時であった。 ――タイタスのいる部屋が、揺れた。 いや、この部屋だけではない。ホテルの地下全体に広がる、異界化した墓所全体が、揺れているではないか。 錯覚では、ない。何事かと思い、タイタスは急いで部屋から飛び出す。揺れの強さから考えるに、震源は此処から近い位置である事を確信したタイタス。 始祖帝の間へと繋がる、渦巻き状の螺旋階段を一度の跳躍で登り切る。高度にして六十~七十m近い高さを、タイタスはジャンプの一回で登頂し終えた。 恐るべき鬼気が、タイタスの身体に烈風の如くに叩き付けられてゆく。 後階段を十段上がると、震源となった場所に赴く事が出来る。其処は、大河の国から湧き出た水によって形作られた泉へと繋がる、鍾乳窟であった。 尤も、今現在 新宿 に産み出したこの墓所の異界に存在する泉の水は、女神アークフィアの霊力の満ちた正真正銘本物の神水ではない。 あくまでも、普通の水より澄んでいるだけの麗水に過ぎない。そんな物を態々タイタスが墓所に配置したのは、言ってしまえば彼なりの懐古の念であった。 その泉の方向から、タイタスが――いや、正真正銘本物の始祖帝ですら、感じた事などなきや、と思わせる程の妖気が噴出しているのである。 何者か。タイタスはまずそう思った。そして、これだけの妖気を醸す存在でありながら、墓所の最奥に等しいこの空間まで、夜種一匹にも気付かれずやって来れたのか。 急いでタイタスは階段を駆け上がり、ドーム状の広大な鍾乳洞へと躍り出る。全く同じタイミングで、タイタスが出て来た階段とは正反対の位置にある、 タイタス二世を幽閉している石室からク・ルームが飛び出して来た。『来るな!!』、と彼を目で制止させた一世。 驚愕の表情を浮かべながらも、その意を受けてク・ルームが立ち止まった。始祖帝は一人で、泉へと繋がる漏斗状の階段を駆け下りて行った。 水晶を思わせる透明度の水の上に、果たして、水面に浮かぶには全く矛盾はなくしかし、この場で浮かんでいるには余りに不適当なものが遊弋していた。 船である。タイタスの時代によく見られた櫂船であるが、その船体の色は夜の闇を煮溶かして塗料にしたように黒く、船首は竜か蛇の如くに逆立っている。 マストが二本ついている所から、帆船である事は疑いようもないが、何故だろう。この船は、風の頼りなどなくとも、自律的に動ける、 と言うような根拠のない確信がタイタスにはあった。この船は、魔船だ。悪魔の行軍を地上へと送り込む為に、地獄の底で生み出されたナグルファルだと、 言われてもタイタスには信じる事が出来た。この船が、勢いよくこの場所に漂着した事が原因で、揺れが起こったのだろうと言うのはタイタスも既に知っている。 では、この船は一体何なのか。そして、この船を操る悪魔とは――? その事だけが、今はタイタスにとって気がかりであった。 「……誰じゃ」 ――いや。この声は、悪魔、か? 妖美かつ妖艶な、女の声が、船の方から聞こえてきた。この声の主は、姿を見るまでもなく美しい。 そんな確信が、タイタスにはあった。斯様な美声を授かって生まれておいて、その外見が醜女のそれであるなど、人界に生きる人間にとっての裏切りである。 姿を見せぬが故に、その声の持ち主とは? と言う事を想起せずにはいられない。この声の主は間違いなく、女神に例えられるべき美女であり――悪魔に例えられるべき、悪女である。タイタスは優れた直感能力で、船の主と思しき存在の事をこう認識した。 「余の墓所の深部にまで、船を引き連れ、誰に気付かれる事なく入り込めたその手腕。見事な腕だと称賛しよう。姿を見せよ。褒めて遣わす」 常ならば、己の卓越した魔術の腕で、目の前の船など木端微塵にしていた所である。 だが、今はそうではない。この船の女主人を、己の目でタイタスは見て見たかったのだ。一体、何処の誰が、自分の墓所に入り込んだのか。 その勇敢な女傑の姿を、その目に焼き付けておきたかったのである。人類が宿す、根源的感情の一つ、知的好奇心。タイタス程の男であっても、その根源は消せなかった。 ――そして女性が甲板に姿を露し、船首まで足を運んだその時。 タイタスは、己の身体が稲妻で貫かれるような衝撃を、憶えてしまった。零れんばかりに見開かれた両目に映る、船首から此方を見下ろす女性の姿。 仄暗い泉の間が、月輪が放つ高貴な光に満ちたと言う錯覚を、この白貌帝は憶えた。月が、この間に堕ちて来たという錯覚を覚える程、部屋の光度が上がった。 そしてその月とは、船首に佇む女性の事であった。まともな者なら、直視出来まい。白子(アルビノ)のタイタスよりもなお白く、白雪が汚泥にしか見えぬ程純白の肌を持った、あの美女は、一体――。 「貴様が、私を褒めるじゃと?」 後ろ髪を伸ばした、全裸で黒髪の女性。言葉だけで大雑把に外見を語るのであれば、これに尽きる。 だが――余りにも、美し過ぎた。俗世の塵埃から遠くかけ離れた山の頂にのみ降り注ぐ澄んだ月光。これのみを集めて人の形にすれば、この女性に……いや、なるまい。 この女性は人為的にも、そして神の意思によっても生まれる事はない。神や悪魔ですら振る事の許されない賽子、それを幾千幾万個も振い、 その全てが同じ目を出す確率よりも、目の前の女性が生まれる可能性は低いだろう。天文学的可能性、と言う言葉ですらまだ温い。ゼロだ。彼女が生まれる可能性は。 しかし、もしもそのゼロが覆されるとしたら? それをこそ、もしかしたら奇跡と呼ぶのかも知れない。そして、その奇跡の末に生まれたのが、この女性なのだろう。 が、その奇跡は人類にとって間違いなく、正しい意味ではない事は確かだ。タイタスもまた、それを肌身で実感していた。 この女性は、生まれて来てはならなかった。美の到達点、誰もが夢想するも成就する事も生まれる事もない、美のイデアとして人心を惑わすに終わらせておけば良かったのだ。だが、彼女は現れてしまった。人界に混乱を齎す為に。神『無き』世界を、神『亡き』世界へと変えんが為に。 そう……姫と呼ばれるこの女吸血鬼は、存在自体が罪であり、悪なのだ。 その美の故に、男を惑わし、女ですら破滅させる。そして、内に燻る邪悪な性根の故に、国と世界とを破滅させる。 極点に達した美貌を以って此方を見下ろす女は、疑いようもない、混沌の化身である事を。タイタスはその神域の叡智を以って理解したのであった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「貴様が、私を褒めるじゃと?」 その声音には、果てぬ嘲りと侮蔑の念が込められている。 この声だけで、マゾヒズムの気がある男は意識を失うだろう。同じ女性であっても、永劫の隷従を思わず誓ってしまいかねない程の、カリスマ性がその声には秘められていた。 「読み違いも甚だしいぞ、白子の賤夫よ。王や帝王と言うのは常に思い上がる。この私に褒美を与えるのだ、と、誰も彼もが口にする。違う。『貴様らが褒美を献上するのを私が許し、褒美を与える事を私が私自身に許す』のじゃ。貴様ら如きが私に褒美を与える等、思い上がるな下郎め」 何と言う、唯我独尊ぶり。 この女性にとって褒美とは、賜る物ではない。献上される物であり、そして、献上する事にも許可がいるのである。 そして、気が向いた時に彼女自身が与える物でもあるのだ。世界の中心に自身がいる、そんな強烈な自負心と倨傲がなければ、こんな言葉は口に出来まい。 だが、その思い上がりが、全く間違っていないとタイタスにですら理解させてしまうのは、姫が発散する、地上の人類には醸し出しようもない『高貴』の気風の故なのであろう。この自信は、何処から来るのか? その美か? それとも――タイタスですら戦慄を覚える程の、その強さからか? 「……成程。世の言の葉がそなたの不興を買ったと言うのなら、このタイタス一世。その非礼に詫びよう。そして、あるがままに余はそなたと接しよう。尤も、悪魔の王と接した過去は、ないが故。多少の無礼には目を瞑って欲しいが」 「ほう、私を指して悪魔の王、か。愉快な感性を持っておるの、白面の者よ。それに、纏う運命も良い。暴君にして名君となるべき星と相を背負っておるな、貴様」 様々な諸侯、様々な王は勿論、『神』すら目の当たりにした事もある姫は、始祖タイタスの霊性をその炯眼で見抜いていた。 姫が嘗て見て来た、王や皇帝、帝王を自称するあらゆる男達の中でも、目の前のタイタスは、『王』としての資質を特に高いレベルで備えている。 時代が時代なら、この星全土を全ていただろう。王は神よりその支配権を神授された、地上における神の現身に等しいと言う。 勿論現代においてそれは絵空事に等しい考え方であるのだが、タイタスの場合は、この絵空事が事実だったのでは、と思わせるに足る気風があるのだ。 姫ですら認める、王としての器の持ち主。白子の王・タイタス一世が、並ではない事を如実に示すエピソードではあるまいか。 「幾度か、問い掛けの機会を設けさせて欲しい」 「赦す。心と頭に渦巻く謎、言葉の閃きを以って祓って見よ」 姫は船首から降りない。タイタスは、姫を見上げる形で言葉を交わす事になる。 地上を我が物顔で闊歩していたあらゆる種族を討伐し、支配・幽閉させた偉大なる王を、下に立たせて話させるのだ。 正に、人界の王など自身の悦楽を満たす為だけに存在する玩具としか思わぬ姫だからこそ出来る事であった。そしてタイタスは、その事について憤らない。 何せ『この』タイタスには、自身が嘗て王ではなく、王となる以前、誰かの付き人として活動していた時期があったと言う記憶が備わっている。 誰かを立てる、と言う事についてはタイタスと言う男は実は慣れているのだ。だから今更、姫に大上段に構えられても、怒りはしないのである。……とは言え、姫程の存在にこんな振る舞いをされて、怒れる王が存在するのか、と言う疑問の方が、寧ろ尽きぬが。 「一つ。そなたは、何者か」 「好きに呼べ。そして、好きに思え。それが、私になる」 事実、姫には名前はない。姫・妖姫・妲己・マーラ・サロメ……過去にこの女が名乗った事のある名は、この他にもまだまだある。 そしてそれらの名前のいづれもが、尊崇と憧憬、そして、畏怖と恐怖を以って歴史の表裏に刻まれて来た。 だが、これらの名前ですら便宜上の名に過ぎない。それもその筈、姫は、己を定義する名を授からずに生まれて来た。 名とは、入れ物である。水を溜める瓶であり、桶である。姫の美とは、定義されない――出来ない――美だからこそ、美しいのだ。 姫は、己の存在は定義されてはならず、言語される物でもないと思っていた。自分自身の在り方を固定化させる『名付け』と言う行為は正に、 何かを縛ると言う上で最も重要な行為の一つ。だから姫は、名を持たないし、持とうとも思わない。 しかし、名前がないとコミュニケーションを取る上で不便に陥るのもまた事実。だから彼女は、誰かに名前を認識させるのだ。 これが私の名であると、思わせるのである。その行為自体に、なんの意味もない。何かの呪いですらない。自分を見てそう思い、そう名乗ってみたいのならばそうすればよい。それが、自分になる。姫はそう考えているのである。 「では、『ミルドラ』と、余はそなたを呼称する。その名は、我が世における夜の女神の事を指す」 「ほほ、夜を司る神に女が多いのは、貴様の世界でも同じ事か。ならば、その名で私を呼ぶと良い」 不興を示した様子も、姫には無い。冷たい、ともすれば酷薄とも嗜虐的とも取れる笑みを、浮かべるだけだった。 「二つ目の問を投げ掛けても構わぬか」 「良いぞ」 「ミルドラよ、そなたは何処からこの空間に彷徨いこんだ。まさか、招かれた訳ではなかろう」 「斯様な場所、招かれても来るものかえ」 陰性の笑みを浮かべ、姫が即座に否定した。 「この“船”に任せるがまま流れていたら、偶然此処に辿り着いた。それだけよ」 タイタスに姫の言葉の真贋を精確に図る術はないが、彼女の言っている事は紛れもない事実であった。 姫の宝具である船は、この世のものではない空間、つまり、現世と他の世界、並行世界や異世界を隔絶するように流れる時空の河や壁を潜り、遊弋する事が出来る。 聖杯戦争の舞台となっているこの 新宿 の時空は、やけに強固の上、姫自身もサーヴァント化した弊害か、弱体化が著しいので、その河や壁を突破する事は出来ない。 だが、誰にも認知されずに、その時空に潜航する事は可能であり、彼女は夜になるまで時空の川流れの上で、 新宿 での事象を眺めていたのである。 ――そんな折に、姫は此処に衝突した。 タイタスの創造した墓所、即ち異界もまた、現世とはまた違う座標に存在する別時空の空間。 そこに、姫の宝具である船の移動ルートと重なった瞬間、無理やり船が、タイタスの陣地の空間に引きずり出される結果となってしまったのだ。 そしてそのまま、泉に向かって船が勢いよく着水。これが、タイタス達が感知した揺れの真相であった。姫自身、意図して此処に来た訳ではないのだ。 移動ルートの偶然によって、此処に招かれたに過ぎない。その事を必要最小限の言葉で姫は説明し、タイタスも得心したらしい。 「次が、最後の問だ」 「はよせい」 欠伸をし始める姫。 「ミルドラよ。そなたは、本当にサーヴァントか?」 「貴様にはどう見える?」 「……解らんな」 「ほほほ」 その答えに、姫は満足が行ったらしい。 解らない、と言う答えは実は正解であった。タイタスの言葉は実は、正しかったのである。姫の正体は、解らない。これが答えであった。 分類上は、吸血鬼、と言う事に姫はなるのだろう。だが、それすらも、精確ではない。 姫は、吸血鬼と呼ぶには余りにも吸血鬼の性質からかけ離れている。流れ水のタブーも、十字架のタブーも、姫には通用しない。 彼女が中国産の吸血鬼の性質を引き継いでいるからだ。だが、逆に中国産の吸血鬼が弱点とする桃の種や、吸血鬼全般が弱点とする白樺の杭を心臓に打つと言う行為も、 日光と言う最大の弱点ですら姫は克服しているのだ。吸血鬼にですら、滅びは来る。だが、姫は滅びない。『死』と言う事象が存在しないのである。 ひょっとしたら姫は、吸血鬼としての最大の特徴である、吸血と言う特徴だけを備え付けた、超高次元の生命体である可能性ですらある。 そもそも彼女は、多くの吸血鬼が生存を続ける為に必要な、自身の名の由来ともなっている吸血と言う行為すら必要としていない。 血を吸わずとも、姫は存在出来るのだ。余りにも、吸血鬼離れをし過ぎている。 だから、タイタスの疑問も尤もだった。 この吸血鬼『もどき』については、謎が余りにも多い。多いが、確かな事が一つある。姫は間違いなく、順当な方法ではサーヴァントとして呼ばれ得ない。 サーヴァントとして呼ぶには、余りにも姫の存在はイレギュラー性が強すぎる。と言うより、斯様な存在を召喚出来るのであれば、聖杯など元より不要の長物。 この姫自身がある種、聖杯以上の奇跡で以ってしか召喚出来ない、神霊に半ば以上足を踏み入れている、恐るべき『何か』であるが故に。 どちらにしても、タイタスですら、姫の正体については理解が及んでいない。そして、姫自身もこの謎については答えるつもりもないらしい。 いや違う――姫自身も、自身が何者であるのかよく解っていないのだ。四千年以上前に生まれた吸血鬼……と自分は嘯いているが、実際はそれ以上前から活動している。 それこそ、まだ地上の支配権を神々が握っていた時代から、だ。自身ですら、何年生き永らえて来たのか解らぬ時間を生きて来た『何か』。それが、姫であった。 「貴様の思う通りよ。私はこの聖杯戦争とやらに正式に呼ばれた者ではない。いわば、数合わせの為に呼び出されたようでの? 此処とは違う時空で、時の流れの上で微睡んでおったが、粗忽者の儀式で目を覚まさせられて、此処におるのだ」 「正式に……だと? サーヴァントがサーヴァントを呼び出す術を、誰かが会得しているとでも?」 「そんな事、造作もなかろうよ」 如何やら、タイタス自身が知らぬだけで、サーヴァントを召喚出来るサーヴァントと言う者が、此処 新宿 には存在するようだ。 勿論、理屈上はそれが可能である事はタイタスも勿論知っている。但しそれは、莫大な魔力と言うリソースがあって初めて可能となる芸当だ。 この 新宿 で、其処までの魔力をプールしている所など自身の墓所以外に――いや。待て。あった筈だ。信濃町と呼ばれる一角に、姫を呼び出し得る施設。 タイタス自身が怪しいと睨み、あらゆる魔術の技を駆使して幾度となく監視を行おうにも、一向にその内部の様相を確認出来なかった、白亜の宮殿が!! 「メフィスト病院……か」 「流石に知っておったか。貴様も 新宿 に生きる者であれば、その名を肝に銘じておけ。事と次第によりては、奴と魔道の技を競い合うかも知れぬからの」 「尤も、そのような段になる頃には貴様の命もなかろうがの」、と、悪辣な高笑いを浮かべる姫。 確かに、サーヴァントでありながらサーヴァントを呼び寄せる術を持った存在は、尋常の事ではない。 召喚に必要な莫大な魔力を貯蔵できると言う技量から、恐らくはキャスタークラスかそれに準ずるスキルや宝具の持ち主だろう。 魔力を溜め置くと言う行為は、魔術師にとって初歩にして極意。民草が稼いだ日銭を貯金するのと同じだ。 魔術師は平時、何か魔術的な儀式や実験、鍛錬を行うのに魔力を消費する。そして、余剰の魔力を何処かにプールしておかなくてはならない。 まるで勤め人が、稼いだ給金を預金するが如く。だから如何に大量の魔力を供給し、これを上手くやりくりするか、と言う技術は優れた魔術師を指し示す指標となるのだ。 如何に世に稀なる魔術師達が多く名を連ねるキャスタークラスのサーヴァントとは言え、その身の上に宿る実力は生前のそれより遥かに落ちる。 魔力などその最たるものだ。そもそもサーヴァントは活動するのに魔力を常に消費し続けねばならないのに、 この厳しい条件の下で魔力を増やすような運用をせねばならないのだ。タイタスやムスカが諸処の行為に尽瘁するのを見れば解る通り、これは大変な事柄である。 現にタイタスですら、虎の子である魔将を召喚するのにかなりの魔力を消費してしまった。これが正真正銘、宝具すら保有する本物のサーヴァントを召喚するとなると、 宝具・廃都物語でかき集めた魔力が根こそぎなくなってしまう。それを考えるにメフィスト病院の主は、魔力にかなりの余裕があったから、サーヴァントを召喚したのだろう。並の技量ではない。 姫の言う通り、何時の日かは魔術の腕を競って殺し合う可能性もゼロではない。 と言うのも、魔術師と言うのは根本的に、他の魔術師と反りが合わない事が多いのである。 信奉する神や思想で諍いが起きるのは只人でも同じ事であるが、魔術師の辿った人生と言うのは概ね特殊な物が多い。捻くれた人生、とも言うべきか。 だから魔術師同士がコミュニケーションを取る場合、相手か自分が譲歩して接するか、波長が合うか、とかでもない限りは大抵の場合不和に終わる。 況して、その道を極めた魔術師ともなれば、その人間性は特殊を極める。少なくとも、一般人よりもズレた感性の持ち主である事は確かである。 ……とは言え、魔術師が何よりも重視するのは、『利害』である。これは、魔術師のみならず、世間に生きる俗人、聖職の道を歩み僧籍を獲得している人間とて同じ事。 これらを侵害されぬ限りは、魔術師と魔術師は、気に入らない間柄であっても手を組むのもまた事実。 逆に言えこれらを侵害されると、真理の地平を開き叡智の何たるかを見聞する為の手段が、恐るべき殺生の手段へと変転するのであるが。 兎に角、今のタイタスは待ちに徹せねばならない。無駄な争いはなるべく避け、勝てる戦にだけ時と次第によって駆けつける。これが、現状のモアベターなのである。 「事は済ませたか? ならば、此処から去ね。私は暫し微睡む」 「去ね、とは此方の言葉ぞ。ミルドラよ」 「私の船の進む道に、斯様な賢しい異界を作る方が悪いのだ。嵐に見舞われた、と思って諦めるのだな、白面の王よ」 其処で姫は、タイタスから顔を背け、船内へと入って行こうとする。 迎撃するか、と彼も思ったが、姫は別格に強い。世界の裏側に隠れた本体……その彼が、イーテリオの星を手にして漸く、勝ちの目が? と言うべき存在である。 腹の立つ話だが、此処は姫を受け入れるか――そう思い立った、その瞬間である。 「――ほう。奇異な縁もあったものよな、貴様。いや、不運な運命、と言うべきかの?」 船内に入ろうとした姫が足を止め、タイタスの方を見下ろしてくる。 何を言っているのか、と一瞬だけタイタスは思った。……それは、本当に一刹那の事だった。 カッ、と、タイタスは瞠若する。拠点としているホテルの回りを巡回させている、不可視の使い魔。 それが、一人の男性の姿を捉えた。その使い魔の見ている物と、己の視界を同期させているタイタス。当然、それが何を見ているのかを理解していた。 姫に勝るとも劣らぬ、美貌の持ち主。 白いケープを羽織り、黒メノウを煮溶かして線状にして見せた様な、艶やかに煌めく黒い長髪を持った、美しい男。 人界に生まれる事は先ずあり得ない、神界・天界の美。いやあれは、悪魔の美ではあるまいか? タイタスは男を見た瞬間、恐怖と無慈悲さを、その麗姿から感じ取る事が出来た。親しみやすさが、姫同様にその男の美には無いのである。 美の純度が高すぎて、寧ろ『死』を想起してしまうのだ。隔絶した美の故に、頬を赤らめるとか見惚れるとか言う反応すらが、最早起きる事がない。 不興を買えば、死ぬ。見てしまえば、醜い自分に耐え切れず死を選ぶ。そんな剣呑さを、タイタスは感じ取ってしまったのである。 「あれがメフィスト。病院とは名ばかりの、自己満足の城を管理する自惚れ者よ」 大層愉快そうに、姫が行った。 泉へと下る為の階段の頭上から、船の揺れを察知した夜種達が、今になって大挙して来る音を聞きながら。 タイタスは、急いで……しかし冷静に、メフィストと、ついでに姫のもてなし方を、考えているのであった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ つくづく、ドリー・カドモンを依代に召喚したサーヴァントの人選が、おかし過ぎるとメフィストは思う。 チトセとパムは、まだ良い。どちらも多少血の気が多いが、まだ分別のつく性格であるからだ。 残り二名は、駄目だ。 新宿 の情勢を混乱させる為に、わざと選んだとしか思えない。 姫はそもそも論外であるし、ベルク・カッツェも、相当性質が悪いサーヴァントだ。仮にもしマスターが、サーヴァントをどれか一体好きなのを選んで、 それで聖杯戦争を勝ち抜けと言われたら、この二名は共に間違いなく選ばれる事はないであろう。それ程までに、悪質なサーヴァント達であるからだ。 そして、これを知っててわざと、彼らの情報をドリー・カドモンに固着させたルイ・サイファーもルイ・サイファーだ。 アカシア記録制御装置(コントローラー)は、アカシア記録と言う高次空間に接続する都合上、接続した者に知りたい事柄を完璧に教えてくれる。 隠された歴史、これからの未来、根源への到達方法、そして……未知なる異世界の秘密。アカシアへの接続とは、有体に言えば、全知になれると言う事に等しい。 アカシア記録に接続してサーヴァントを召喚すると言う方法を用いると言う事はつまり、呼び出すサーヴァントがどう言う存在なのか、 初めから解っているに等しいのだ。解らない上で、姫やカッツェを召喚すると言うのならばいざ知らず、解っててあれらを召喚するのは、愚の骨頂である。 ……いや。ルイは、愚者の行いだと解った上で、あの二名を召喚したのだろう。わざと、姫とカッツェを 新宿 に招いたのだ。 何の為に? 実を言うとメフィストですら、その真意は図りかねる。だが、およそまともな理由ではあるまい。最悪、面白そうだったから、と言う線すらあり得るのだ。考えるだけ無駄、なのかも知れない。 どちらにしても言える事は一つ。 メフィストは、ルイ・サイファーの求めに従い 新宿 に招き入れた、四騎の内の一騎。赤のアサシン、ベルク・カッツェの尻拭いをやらされたと言う事である。 リムジンから降りて治療した者達は皆、あの悪鬼の跳梁の犠牲者だと言う事をメフィストは見抜いていた。 自分の患者に危害を加えなければ、極端な話世界が滅ぼうがメフィストは瑣末な事なのであるが、それでも、手を煩わされ、時間を潰されたとなると、 苦い顔を浮かべざるを得ない。カッツェよりも寧ろ、文句の一つをルイに対して言いたくもなろうと言うものであった。 「到着致しました」 運転手の言葉に呼応し、シートに深く背を預けながら不満げに瞼を閉じさせていたメフィストが、ゆっくりと開眼。 見事な運転技術であった。ブレーキを掛けた事すら余人は認識する事が出来ない、プロのそれである。 「地下の駐車場で待機していろ」 「御意に」 短いやり取りの後、運転手は扉を開け、其処からメフィストは外へと出て行く。 間違いなく、この場所である。メフィストが生み出した、彼自身を模したホムンクルス、その道具作成担当が生み出した『猟犬』と呼ばれるカーナビシステム。 その場所は明確に、百人町に建てられたこの超高級ホテルを指していた。猟犬、と言う物騒な名が指し示す通り、このカーナビゲーションはただのカーナビではない。 全体で十cm程の大きさしかない超小型人工衛星。秘密裏に宇宙へと打ち上げていたこれを利用する事でメフィストは、今や 新宿 の全貌を監視する事が出来る。 この人工衛星はいわゆるGPSの機能も兼ね備えており、これが発する特殊な電波を使用する事で、上記のカーナビシステムを用いる事が出来るのである。 何故、そして何時? こんな物を用意していたのか? 簡単だ、メフィスト病院を襲撃したジャバウォック達を抹殺する為に、彼らが去ってからメフィストは急ピッチで、このカーナビシステムと人工衛星を構築したのである。 このカーナビシステムには特徴がもう一つあり、対象の体組織が少しでも残っていれば、カーナビそのものを管理するサーバーにその『情報』を登録。 こうする事で、宇宙空間に存在する人工衛星が情報を解析し、その場所を一瞬で探り当てるのだ。地下に潜ろうが無駄だ。 この人工衛星は宇宙空間から人間の顔を完璧に識別出来る程の分解能を持った超望遠カメラと、地下数㎞までの空間であれば透視する事が出来る霊鏡レンズを搭載している。 超魔術と超科学によって構成され、相手が何処に逃げようが監視し続け、恐るべき狩人であるメフィストにその位置を送り続ける。成程、猟犬の名は伊達ではない。 ではメフィストは、ジャバウォックの何を情報源として、この場所を発見したのか? 体組織がなければ、猟犬は臭いを探り当てられないと言うのに。 実は体組織に類する部位を、あのジャバウォックは明白に放置させていた。魔界医師と魔獣が戦った場所に放置された、ジャバウォック自身の『黄金化された腕』。 これを情報源としてサーバーに登録。彼らの居場所を探り当て、そして現在メフィストは、カーナビが指示した位置である、この百人町の高級ホテルへと足を運んだのである。 実を言うとメフィストは、来る前まで訝しく思っていた。彼が自身の発明品の一抹の疑念を抱く事など、天が雲や星辰ごと地球に落ちてくる事象よりもあり得ない。 それなのに何故、魔界医師は猟犬の検索結果を疑問に思っていたのか。と言うのも、正しい位置を確実に捉える猟犬の検索結果が、不確定要素で揺らめいていたのである。 此処にいるかも知れない、しかし、いないかも知れない。そんな曖昧な状態の時に、猟犬の検索システムは、此処に対象がいる可能性はフィフティ・フィフティ、とする。 そして、こう言う検索結果が弾き出される時と言うのは、相手がこの世の時空ではない異界や、異なる位相や座標の別空間・別次元にいる時が殆どだ。 こうなると厄介である。異界や別時空の法則と言うのは、メフィストも今いる三次元空間の法則に囚われない。 ある場所に発生した、別時空に繋がる裂け目に呑み込まれ、その別時空から脱出しようと内部の出口から脱出したら、イタリアのベニスだったと言う事が平然と起きる。 衛星システムの検索結果上 新宿 の何処かにいても、ちょっとした契機で全く別の場所に移動される可能性が高いのだ。 メフィストとて暇ではない。手早くジャバウォックと、その主であるロザリタ・チスネロスを粛清したいのである。 それなのに、折角この場所まで足を運んだのに、また別の場所に逃げられたとあれば二度手間も良い所である。だからメフィストは内心では、この場所に来るまでジャバウォックに逃げられるのでは、と考えていたし、そしてこの百人町のホテルに発生している時空間異常は、サーヴァント同士の戦闘の余波によって生まれたか。或いは―― 新宿 が、メフィストの知る『魔界都市』のそれへといよいよ変貌を始めたか、と当初は思っていた。 だが、違った。メフィストの推理は良い意味で裏切られた。 魔道を極めたメフィストだから解る。このホテルに発生している時空間異常は、自然発生したのではない。人為的に『施された』のだ。 それも、ただの魔術師にではない。あの魔界医師が、顔を見ずとも白眉の才能の持ち主だ、と確信させる程の技量の魔術師が、である。 それに、メフィストも既に気付いている。自身を監視している、透明化の迷彩を行っている使い魔の目線に、である。 その方向に目線を送るメフィスト。それを受けた瞬間、メフィストの目線をモロに受けた使い魔が、一瞬。半透明の馬体としての本体を露にし、そのまま大気に還っていった。 メフィストが特別な力を送った訳ではない。メフィストの美しい姿を真正面から目視する形となったその使い魔は、精霊でありながら人に縛られた状態の奴隷の身の上の己を恥じ、あの男に見られ続け恥を認識される位なら、と死を選んだのである。 如何やら、ジャバウォック達の主従は誰かの魔術師の差し金か、或いは、その魔術師に匿われたかのどちらかであろう。 だから猟犬は、こんな場所を指し示しているのである。このホテルは高い確率で、メフィストの知らぬサーヴァントの拠点。それも、並のサーヴァントでは此処に拠点がある事すら気付けない程、高度な隠匿処理がなされている程の、だ。こうなると、メフィストの振る舞い方は一つ。サーヴァントと交渉し、ジャバウォックを譲って貰うか、その魔術師を相手に少し過激な手段を取るかのどちらかである。 「話の通じる相手なら良いが」 いつの間にか、メフィストをこの場所に送っていたリムジンは、音もなくホテルが有する地下駐車場に消えている。 自分も、何処ぞのサーヴァントが生み出した、ホテルと言う名の内臓へと入り込むべきであろうと、ホテル内部へと消えて行く。 ……メフィストが持つ、人界に出て来る事自体がタブーとも言える禁断の魔貌に当てられ、フリーズした様に動けないでいる 新宿 のNPC達に。ホテルに消え行くこの魔界医師は、注意関心を払っていたのかどうか。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 魔術師とは元来、神秘を秘匿する物である。これは当然の理屈である。 魔術師とはその言葉が表すように、魔術を生業とする者であり、その魔術とは神秘によって成り立つ物である。 そして神秘とは何か、と問われた場合、人間が『不思議だ』とか『超常の力だ』とか思われるような力の事を指す。 つまりは、一般に流布されていない、魔や神の世界の常識、と換言出来る。 結局魔術師が何故魔術を振う事が出来るのかと言えば、この神秘と呼ばれる概念があるからに等しいのである。神秘とは彼らにしてみれば、卑近な言葉で言えば飯の種だ。 では、神秘が白日の下に詳らかになってしまえば、どうなるのか。露見された神秘は一瞬にして一般化、大衆化され、途端に神秘ではなくなるのだ。 誰もが知らないから、隠されていたから。神秘は神秘の魅魔を帯びると言うのに、誰もが知る常識に変貌してしまえば、途端にその価値は下落する。 これが究極的な段階にまで進んでしまうと、魔術師は魔術を使えなくなる。根源・真理・神座。これらに至れる研究を続けられなくなるばかりか、 今日の飯にすら有りつけなくなる。勿論死活問題である事は言うまでもない。アクもクセも強く、人間的にもズレている魔術師達が、例外なく守っている、黄金律とも呼べる程に絶対的な了解。それがこの、神秘の隠匿なのである。 神秘の隠匿と言う都合上、魔術師はその拠点を人間の目につかない場所に設置する事が多い。 地下、山中、森林の中の洞窟。腕の立つ魔術師は異なる時空を生みだし、其処を拠点とする者もいる。神秘を隠そうとした場合、これらの場所は道理とすら言える。 だが、真に腕に覚えのある魔術師達は、市井の真っ只中に堂々と拠点を築く物だと、メフィストは考えている。と言うより、メフィスト自身がそうであるからだ。 しかしメフィストの場合は、神秘を隠匿するまでもなく、神秘と言う概念が世界中を覆い尽くしたに等しい世界の生まれであったからこそ、斯様な考えなのである。 そうでない人物が、都会の真ん中に魔術的な拠点を設営する等、これは並の心臓ではない。余程の狂人か、自惚れ者か。 そしてメフィストは、百人町のホテルに陣地を作成したサーヴァントを、恐るべき手練だと認識していた。自惚れ家であろうとも、これだけの実力なら文句はない。 何せ見かけは本当に、地方からやって来たエリートサラリーマンや、金のある外国人達が宿泊の為に使う、典型的な高級ホテル。 そしてホテルの回りは明白に、日に千台は優に超す程の交通量を誇る道路に囲まれ、ちょっと歩けばチェーンの食事処や、コンビニエンスストアが見られる、 呆れる程に東京の風景なのである。そんな場所に、異界化させた陣地と言う大規模な拠点を構える等、尋常の精神では考えられない。 何よりも、それだけ大規模な陣地であるにも拘らず、NPCは勿論サーヴァントですらその存在に気付けないと言う事実が、この陣地を作成した者の腕前を証明している。 高田馬場の魔法街を拠点としていた、あの大魔法使いに匹敵する存在が、世にいたとは。そう思いながらメフィストは、ホテルのロビーに踏み入れていた。 ロビーもまた、呆れる程普通の、グレードの高いホテルのそれである。 塵一つ落ちていない、清潔でピカピカの床。染み一つない壁紙。高い天井。そして、乱雑と見る者に思わせないよう考えられて設置された、ソファやテレビ等の配置。 メフィストにって全く見るべき所もない、普通のロビーだ。此処に、魔術師の拠点がある、と言われても果たして誰が信じられよう。 新宿 で起こった諸々の事故のせいで人が少ないとは言え、今も疎らに人が行き交いしているこのホテルの何処に、そんな物があると言うのか。 ――地下か―― 時空を弄って拠点とすると言う方法論の最大のメリットは、何処にでも拠点が作れると言う事である。 見かけ上の広さに左右されないのである。十畳程の狭さのない空間の中に異界を作ったとして、その空間の大きさは最早十畳のそれではない。 何故ならば魔力さえ潤沢であるのならば、数平方mしかない空間の内部に、東京ドーム一億個分もの広さの空間を収めさせる事だって可能なのだ。 時空の謎を理解してしまえば、その程度の真似事は造作もない。現にメフィストも病院でジャバウォックを迎え撃った際、このロジックを応用して見せた。 当初メフィストは、このホテルを虱潰しに探し回らねばなるまいかと覚悟していたが、意外や意外。直に拠点の位置を探り当てる事が出来た。 ――否。拠点の位置を探り当てたとか、暴き立てたと言う言い方だと語弊がある。 精確な言い方は、『向こうの方が此方を誘っている』と言うべきだ。メフィストレベルの術者であるのならば、探知出来るレベルの妖気。これを、地下から此方に向かって相手は発散し続けている。 「私を試すか」 それもまた良い。この拠点の主にとって自分は招かれざる客、或いは、歓待を受くるに値する存在なのか疑問な存在。そう思われているのだろう。 ホストがあちらにあるのなら、ゲストは今の待遇に文句を言ってはならない。試されていると言うのであれば、それに応えるまでだ。 白日の具現のようなメフィストの美貌を見て、呆然とした状態の従業員達に関心を払う事もなく、メフィストは、廊下へと繋がる所へと歩いて行き、 レストランやバーにビリヤードルームなどと言った憩いの場へと足を運べる所を抜け、従業員達の雑務雑居の場所。 即ち、彼らの休憩室や、ボイラー室などへと繋がる、関係者以外立ち入り禁止の場所へとメフィストは到達。 この間、メフィストの姿を従業員達に見られたが、特に何も咎められなかった。メフィストは気付いたが、この陣地の主に軽い洗脳めいた物を掛けられている。 迷い込んだ者は大抵追い返されるのであろうが、メフィストに限ってはそれがなかった。向こうがメフィストを追い返さないようにと命令したか、それとも、メフィストの美しさに下された命令を忘れてしまったか。そのどちらかなのだろう。 メフィストはボイラー室へと繋がるドアを開ける。 何の変哲もないボイラー室だ。駆動する音も、設備自体にも、何も異常な所はない。 だが、メフィストの優れた感覚は既に捉えている。此処が、敵の腹中に繋がる口腔である事を。何かの契機一つで、自分は敵の胃の中に潜り込めるのだと言う事を。 ケープをはためかせ、誰の目から見ても平等に『其処には何もない』と言う事実が確認可能な、何もない空間を打擲するメフィスト。 何もない。そう、メフィスト以外の者からすれば、そうなるであろうと、皆は思うだろう。しかし、実際にはメフィスト自身も、何かを叩いた訳ではない。 真実、ケープが虚空に美しい白波を打った場所は、メフィストの目から見ても何もないのだ。――何処を打とうが、結果は同じだからである。 特別なアクションを、メフィストレベルの位階の魔導の技の持ち主は、最早起こす事すら必要がない。何気ない一動作で、異界への入り口を手繰り寄せる。 それはまるで、異界や魔界、常世と言うこの世ならざる空間が、メフィストの誘蛾灯の如き美貌に当てられて魅了され、一人で勝手にやってくるように。 そして真実――姿を世界に隠していた、異界がその姿を現した。 異なる世界だから、異界と言うのか。はたまた、異形と化した世界の故に、異界と言うのか。 恐らくは、その両方の意味合いもあるのであろう。メフィストが今現在いる空間は、正しくそんな世界だった。 嫌な冷たさの空間だ。雪山の身を切るように厳しい寒さとも、氷の海の上の清冽な冷たさとも違う。 この世界はまるで、薄暗く湿った洞窟の中の様な、ジメッとした冷たさを誇っていた。否、まるで、ではない。そこは真実洞窟であったのだ。 厳密に言えば、洞窟の内部を削って作り上げた神殿、または遺跡とでも言うべきなのだろうか。 地球が生まれた時からずっと、天変地異や地殻移動、大地震や噴火を免れ、原初の暗黒をそのまま最奥に宿し続ける洞穴の中にいる様な暗黒。 一筋の光すらも拒み続けた黒闇の中にあって、メフィストは確かに、人為的に削って作り上げた痕跡をその目に見た。メフィストの炯眼は、闇さえ暴く。或いは、闇の方から、情報を教えるのかも知れない。此処がいかなる場所なのか、闇と語らう術を魔界医師は知って居たとて、誰も異な事とは思わないだろう。 この空間には、自然独特の無秩序(カオス)がない。人間が手を込めて作り上げた秩序(コスモス)が確かに存在する。 壁に刻まれた、メフィストですら知らぬ言語体系から成る文字の数々もそうだが、自然界ではあり得ぬ程、壁が磨かれていた。凹凸一つ、存在しない。 何よりも、床だ。床と言う概念は、自然界には存在しない。自然に存在するのは『地面』である。 今メフィストが立っている所は、磨かれ、象徴的なモチーフの刻み込まれた『床』だ。竜や獅子、侏儒の軍勢や鉄の武器を纏った軍隊を打ち払う、 たった一人の人間の意匠が其処には在った。シチュエーションを考えるに、この男は英雄と呼ばれる存在と見て間違いはないのだろう。 恐ろしく力強い印象を見る者に与えるレリーフだ。戦士を象徴しているに違いない。となれば、この異空間の主は、戦士或いはそれを束ねる者――。 詰まる所、『王』である可能性が極めて高い。王であるのならば、メフィストの周囲を取り巻く強権的な床や壁の事が説明出来る。 王が、己の権勢を以って生み出した空間であるのだろう。これだけの物を作り上げる王権である。 さぞや、歴史と人理に名を刻み、神の玉座にも王手を指しかけた者に相違あるまい。メフィストはそんな、己が名すら知らぬ覇王の存在に思いを馳せながら、一歩。 敵の腹中と断じても全くの間違いのない空間の中を、確かな足取りで歩いて行く。すると、不思議な事が起こった。 『闇自体が、真っ二つに分かれ、両端の壁にわだかまって行くのだ』。闇と言う概念自体が一か所に凝集され、白日に晒されたかのように、メフィストの歩く空間が明るく照らされ始める。闇は、人の心を掻き乱し、不安にさせ、絶望させる力を持つ。その力が、メフィスト相手には一切通用しない。この男を絶望させる事を無理だと悟った闇の方が逆に絶望し、諦観を起こしたのかも知れなかった。 一歩、また一歩と進んで行く毎に、メフィストは、己が敵の内臓の奥深くを進んで行っていると言う実感を得る。 そして同時に、悟る。奥に奥にと進む度に、相手が己を進ませたくないと言う事を。身を以ってメフィストは、思い知らされる。 十m続く、下り階段をメフィストは音も立てずに降りて行くが、ある一段に足を付けた瞬間、階段が無数に分岐を始めた。 あり得ないのは、踊り場まで一直線のその階段の下り先が、数多に生まれ始めたと言う事もそうである。だがそれ以上に、その分岐の数である。 その数は優に、数千を超え、一万とんで二五〇にまで達している。しかもその別れ方たるや、一種のフラクタル構造を描いており、 分岐の先に無数の分岐があり、その分岐の先にこれまた分岐が無数にある、と言った風に、空間の連続性を一切無視しているのだ。しかもその分岐の全てに、踊り場がある。 ウィンチェスター・ミステリーハウスですらが足元にも及ばぬ程、狂的な構造である。理路整然を好む所とする人間が今の光景を見ようものなら、発狂は免れまい。 メフィストが、眼前に現れた怪異に足を止めていた時間はしかし、一秒にも満たない。 目の前の分岐を玲瓏たる瞳で一瞥した後、メフィストは、分岐の一つに向かって歩いて行く。 そのルートを選んで歩いた事が誰の目にも明らかな段数、下がったその瞬間だった。魔界医師を惑わす為に生み出された全ての階段が、幻のように消え失せた。 残った一つは、言うまでもない。今この美貌の医師が歩く階段一つに他ならなかった。間違った階段を歩いていれば、どうなっていたか? メフィストは知っている。誤ったルートを選んでいたら、その人物は死ぬまで階段を下り続ける定めを強いられる。 其処を選んだ瞬間に、上る為の段が消えるのだ。その者に残されているのは、今自分が立っている一段と下に降りる為の一段。 一段下れば、新しい一段が与えられ、また一段下れば、新しい一段が与えられる。しかし、それ以上は絶対与えられない。上への段がない為上れないし、来た道を戻れない。 だからその人物は一生、階段を下り続けるしかなくなる。しかも、一足飛びは許されない。一段一段、丹念に、永久に下り続けねばならないと言う、恐るべき運命を背負う事になるのだ。悪夢のような、トラップであった。 この異界の構造を、メフィストは見抜いている。よく知っている、と言っても良い。 異界の主は、己の意のまま、子供が積み木を組み立て直すように、この異界の構造を千変万化させる事が出来るのだ。 今の階段の一件など、その一環。此処に来てから既にメフィストは、十三の妨害に出会っている。 『一歩、また一歩進んでいく毎に』と言ったが、その一歩とは、正解のルートと言う意味での一歩であった。 歩いていたら突如分厚い壁が現れた事もあった。無視して進むと、壁が霧散する。幻影の壁だった。 足元が脈絡もなく、槍の穂先が敷き詰められた剣山に変わった事もあった。真実本物であったが、メフィストは槍の上に立っているにも拘らず、足に槍が突き刺さらなかった。 全ての床や壁が消滅し、何もない暗黒空間に投げ出された事もあった。前に進むのではなく、『上に向かって重力を無視して歩いた瞬間』、道が現れた。 こんな調子の妨害を、ずっとメフィストは受け続けている。これもまた、このおぞましい異界迷宮を生み出した主の試練なのであろう。 この程度の事をクリア出来ぬようであれば、謁見は許されない。そんな声なき声を、メフィストは聞いているかのようであった。 並の魔術師であれば、この迷宮に惑わされ、無惨な死を晒してしまうのがオチであるが、メフィストには斯様な目晦ましは通用しない。 この仕掛けが、子供騙しだからと言う訳ではない。実際には、極めて高度な魔術的技術を以って仕掛けられた物である。 メフィストにこの迷宮が通用しないのは、単純明快。メフィストもまたこのような、突如空間を迷宮化させる技術をよく使うからだ。 メフィスト病院など、まさにそうであろう。魔界医師の意思一つで、如何なる者の侵入を許さぬ白亜の大迷宮と化すあの病院。勿論、様々な罠もおまけで付随する。 蛇の道は蛇、だ。空間を自由自在にカスタマイズ出来る程の魔術の才を持つ者が、この局面でどう動くか、どんなトラップを仕掛けるか。 メフィストはそれを重々承知している。何せ、自分も良く同じ事をするからである。だから、相手の技は通用しない。鏡に映る我を騙す事が不可能な事に、その理屈はよく似ていた。 階段を下り続けると、岩壁が出て来た。此処だけ、全く人の手が加えられていない。 本物の、自然石。ゴツゴツした岩肌、雫が伝う湿った岩肌。どれもこれも、人の握る彫刻刀やノミ、槌の手が及んでいない事の証であった。 その岩肌を、メフィストは左の人差し指で触れた。触れた所から、岩がその指を離さじと、融解を引き起こし、メフィストの指と岩とが永久の融合を果たそうとするのではあるまいか。それ程までにメフィストの指は、蠱惑的だった。 だが、現実は違った。触れた所から、岩壁に縦方向に亀裂が生じ始め、其処から、ゴゴ、と言う音を立てて真っ二つに分かれて行った。 襖や障子が開かれる様子にそれは似ている。まるで、アリババの『ひらけゴマ』のようになった岩壁を見たメフィストが、壁の先に存在する、 大理石に似た石を削って作った螺旋階段を下りて行く。左の人差し指以外の箇所で、あの岩肌に触れれば、その生命は岩壁に吸収、融合され、己の意思を保ったまま岩の一部となってしまう。あれは、そう言うトラップであった。 カツン、カツン。と、わざとらしく音を立て、メフィストが螺旋階段を下って行く。 此処まで、侵入者を迎え撃つガーディアンが見受けられない。仮にメフィストが試す側に回ったのなら、相手の力量も試そうとするものだが、 全くその傾向が空間の主には感じられない。まるで、メフィストの実力は既に知っており、量るだけ無駄だと言わん風であった。 己の実力を、病院以外で示した覚えはないが、と思うのはメフィスト。美貌には、一抹の疑問も浮かばない。謎に思いを巡らせても、それを億尾にも出さないのは、メフィストに培われたある種の癖であった。 三分程の時間をかけ、螺旋階段を下りきるメフィスト。 透明感のある桜色の鉱石で出来た、巨大な扉が、白衣の男の前に立ちふさがっている。横幅十m、高さ十五m。単純に開扉するだけで、ヘラクレスの膂力が求められよう。 扉を眺める魔界医師。現世に渦巻く欲望の塵埃を超克した仙界の住民にですら、美しい物は手元に集めたいと言う人間誰しもが有する普遍的な欲を思い出させる、その男の美。 それに真正面から見据えられた瞬間、扉は、さくかに震えた……ような気がした。メフィストよ、お前の美は、命は勿論、心すら宿らぬ木石にですら、情欲を宿して見せるのか。 扉の材質は、塩化ナトリウム。言ってしまえば、この扉は塩……つまり、岩塩で構成されている。 だがそれよりも重要なのは、この扉の先に、この領域の主が存在すると言う事実。岩塩の扉から漏れ出る気風は、緩やかにメフィストに自分の存在を知らせしめて来る。 凡百の存在でない事は、既にメフィストとて理解している事柄ではあったが、事此処に来て、その理解を更に強めさせる。 相応しい対応をせねばならないな、と心を新たにし、メフィストは扉に向かって歩いて行く。 だが、どうやって扉に入るのか? 何故ならこの岩塩の扉は、見た目上扉である事が窺えると言う形をしているだけで、閂も鍵穴も、ドアノブも取っ手もない。 来た者に、それが仕切っている先の空間を開放させる為の機構を持たないのである。だがメフィストは何て事はない。 その扉に向かって迷う事無く歩いて行き――塩の扉をすり抜けて行き、その先の空間に足を踏み入れた。 そして、ほう、と。メフィストには珍しい、嘆息の声を、塩の扉が護っていた先の空間は漏らさせたのである。 若草と華花の香りが、濃いスープのように大気と溶け合った草原だった。 空気を構成する、窒素や酸素、その他の雑多な要素と、草木の匂いが深く結びつきあっている、と思う程、青の香りが心地良い。 踏みしめる青い草は、土の状態がとても良いのか、生命力の強さが靴の上からでも伝わってくる程、生き生きとしている。 華の香り。薔薇や百合、金木犀に銀木犀、杏子に水仙などの花々の香りが、微風と交ぐわいながら、メフィストの身体を包み込む。 さぞ、花も幸福に相違なかろう。己の香りで、宇宙の意思が現世に遣わせた、美のヘラルドとしか思えないこの男を喜ばせているんだ、と思っているであろうから。 だが、香りに反してメフィストの顔は、元々の表情から微動だにしていない。花や草木を司る妖精(ニンフ)の落胆が、此処まで伝わってくるようであった。 医師が患部を探り当てるかの如き、非情かつ冷徹な目線で、周りを見渡すメフィスト。 花の蜜を吸う為に薔薇や杏子の花に群れ集い、黄色や黒、薄青色などと言った色彩を乱舞させる無数の蝶。 遥か彼方に広がり、自然の雄大さと億万年とかけて築き上げた地球の芸術性の高さを見る者に伝えさせる、山々の稜線。 仲睦まじく湖の水を口にする馬のつがい、象のつがい、鹿のつがい。湖底まで見える程の透明さの湖には、数十どころか数百に至る程の雑多な種類の魚が、海の広さを知る事もなく泳いでいる。 嘗てアダムとイヴが知恵の果実を齧った事で追放された楽園(エデン)。 審判者ラダマンティスが管理しているとされる、世界の西端に存在すると言う死後の楽土(エリュシオン)。 不老不死の果実や尽きない肉で満ち満ちた、女神西王母が管理する神聖なる山崑崙。 其処とは宛ら、此処の事だったのではないかと、この世の誰もが思うだろう。此処は正しく、人にとっての理想郷であった。 人の世の社会が軋み合い、衝突しあう事で生まれる様々な諍い、欲望、恐怖と、罪。それらとはこの世界は、全く無縁の場所であった。 それがつまらぬとばかりに、メフィストは言いたそうな雰囲気であった。 最早見るものはないと言わんばかりに、彼は歩を進めさせて行き、此方を誘う気を放つ者達の方へと向かって行く。 小高い丘の頂上に生えた、密集した枝と葉々が傘のように広がった、一本の巨大な樹木。俗に、アメリカネムノキと呼ばれる大木の、その木陰。目的地を、メフィストは此処に定めていた。 やがて、メフィストが丘の上に到着する。 ネムノキの木陰には、白い石のような物を削って作り上げた円卓があった。メフィストから見て真正面、対面の方向に、一人の男がいた。 灰色のトーガを纏った、アルビノの男である。肌の色も、後ろを長く伸ばした髪の色も、全て白い。しかし、老いと不健康、ストレスからくる白ではない。 初めからそうと定められた者のみが有する、生まれつきの『白』。だからこそ、墨を垂らせばその痕が永久に残るだろうと思わせるその白さが、力強いのだ。 そして、その双眸の紅きの、何と強壮たる事か。王の宿星を背負った男である事を、メフィストは一瞬で看破し、そしてその才覚の全てを、 頬杖を付きながらメフィストの事を眺めるトーガの覇王に認めた。それに、顔付きの方も、険が無意味に強い事を除けば、好みのタイプであった。 白の似合う、整った顔立ちの男。それが、メフィストの相手する者であったのならば、どれだけよかったか。 メフィストの眉が、不快に釣りあがっている。当たり前だ。メフィストから見て円卓の右端に座る、『姫』の魔貌を見てしまえば。 一瞬でその心証が、最悪の閾値を振り切ると言う物であった。 「厄介な者に憑かれているようだ」 姫の方に一瞥をくれてから、覇王……いや、始祖帝・タイタス一世に目線を向け、メフィストはそう言った。病人に、医者が病状を告げる時のような声音だった。 「在る者に憑き纏いたる、厄介な霊に厄介な魔。これらを退散させる、この世で最も良い方法。……白麗の卿よ。貴殿は知っているか」 「簡単な事。憑依されている依代よりも、『憑依し心地の良い依代』を用意すれば良いだけだ」 「卿よ、見事な解なり。余の知る賢者と称された者ですら、卿の前では浅学をひけらかす蒙昧な輩であった事を、今この瞬間に認めよう」 凡そ、乱暴極まりない理論を口にするメフィスト。要するに、今までその幽霊や悪魔が憑いていた人間よりも、更に憑き心地の良い人間を用意する。 言っている事はこう言う事である。だが、このメソッドは実は、狐憑きや犬神憑き、悪魔憑きなどと言った、この世のありとあらゆる霊障の特効薬なのである。 現にメフィストのいた魔界都市 新宿 においては、このような霊障に悩まされる人間の為に存在する、『憑かれ屋』と言う職業が成立していた程である。 この仕事の最上位に君臨する者の肉体は、幽霊や悪魔にとってスィート・ルームと言える程の極上の憑き心地であるらしく、 上位層の稼ぎは年収にして数億円とすら睨まれる程であったが、その分憑かれている霊や魔の数も凄まじい。一つの肉体に十の霊や魔に取り憑かれて、初めて一端と言われる程である。何れにしても、霊を退散させるのに、より良い憑依体質の依代を連れて来る事は、メフィストのレベルであっても認める有効な治療手段なのである。 「しかし残念だが、王よ。そこの疫病神を引き受けるだけの度量は私には無い。人からケチ、と言った評価をよく賜る男なのだよ」 「私を指して疫病神などと口にする男など、貴様以外にはおるまいの」 美の精髄たる姫の姿を見て、疫病神などと言う最低以外の言葉が見つからない程の評価を下せるのは、遍く世界を探し回ったとて、 この魔界医師か、 新宿 の煎餅屋位しかあるまい。下々の者に疫病神扱いされれば、姫も立腹するが、言っている相手がこのメフィストだ。いつもの事だと、軽く流した。 「卿とて、ミルドラの女神は手に余るか、卿よ」 ふっ、と笑みを零してタイタスが言った。 「ミルドラ、とは」 メフィストですら、その神格の名は初耳であった。 「余の世界にて崇拝される、夜を司る神。即ち、夜に跋扈す全ての化外の者共、黒く暗き夜に煌めく星辰と月輪、この世に息づく全ての生命の安息たる眠りを司る、偉大なる大霊なり」 「其処の女性がそんな存在であったとは、驚きを通り越してどう反応して良いのか解らん。私の世界では、其処の女は『女顔のサタン』と呼ぶ。女神などと言う大層な物ではないとは、断言しておこう」 「揃いも揃って愉快な者共よ」 口元を嗜虐的に吊り上げ、姫が言った。メフィストやタイタスの顔にも、微かながらの笑みが浮かぶ。 この会話の内容で、朗らかな空気を彼らは発散させている。何かを違えれば、一触即発の雰囲気に即座に変転する。そんな懸念から来る震えが、クスノキの葉を揺らす。 この場にいる者達は、メフィスト、タイタス、姫の三人だけに非ず。タイタスの従者として、彼の背後には、フードを目深にかぶった妙齢の美女……魔将・アイビア。 及び、彼女の配下である夜種が二十体程控えていた。凡百のサーヴァントならいざ知らず、メフィストと姫が乱心を起こした際には、 これらは何の役にも立たないとは、タイタスの考えだ。『御傍に』、と言うアイビアの意思を汲んでタイタスはこの場に侍らせる事を許しはしたが、戦力所か、彼女も彼女の抱える夜種も、肉の盾とすら彼は数えていない。この場に於いて、アイビアも夜種も、空気も同然の存在であった。 「遠方の客は、もてなすのが王の務め。卿よ。試練の疲れもあろう。かけるが良い」 そう言ってメフィストは、円卓に備えられた、これを構成する材質の素材と同じ物で作られた椅子に目を向ける。 それをメフィストは、手でどかし、ケープの裏側から、野球ボール程の大きさの球体を取り出し、それを地面に落とした。 するとそれは、自由落下の際にあちこちに亀裂を生じさせて行くばかりか、己の真の形を思い出したかの如く、亀裂から内部がグワッ、と展開。 一秒と言う瞬間的な速度で、球は、事務用のキャリー付きの椅子へと変貌した。フリーマーケットやバザーで投げ売りされているような安物ではない。 然るべき通販サイトや店舗で買えば、十数万円は下らない、大会社の役職付きの社員が腰を下ろすような、ハイ・グレードの椅子である。 メフィストが開発した、携帯用の折りたたみ椅子である。メフィスト病院の外で、大量の患者を診察する時、メフィストはこの椅子に患者を座らせ触診するのである。 だが果たして、直径二十~三十cm程の球体の内部の何処に、球の体積よりも大きな椅子が内包されているのか。それは、メフィストのみが知る秘密の技術が織りなす一種の奇跡であった。 「私はこの椅子で良い」 と言ってメフィストは、その椅子に腰を下ろす。ククッ、と姫の方から忍び笑いが零れる。 それと同時に、凄まじい怒気が、タイタスの背後から発散され始めたではないか。だが、同時にある矛盾も両立している。 その怒りに、恐怖の感も混じっているのだ。怒りを発散させている主は、タイタスの妻でもある魔将・アイビアであった。 一世が用意した、竜骨を削って作った椅子に座る事を拒否し、自身が持っていた粗末な椅子に腰を下ろすと言う行為。 それは、タイタスの好意を無碍にするばかりか、『お前の用意した椅子に座る事は我が沽券が許さぬ』と暗に主張しているのも同然の事。 メフィストが、自分のしている行為が何を意味するのか、どう受け取られるのか、知らない訳ではあるまい。知っていて、やったのだ。 それを理解した瞬間アイビアは、嘗てない怒気を目の前の魔界医師に覚えるのと同時に、タイタスを此処まで虚仮にするメフィストの恐るべき度胸に、心胆を寒からしめる程の恐怖を覚えた。タイタスをよく知るアイビアだからこそ、解るのだ。魔界医師よ、お前の心には、生命ならば誰しもが抱く感情である恐怖がないのか? と。 「素晴らしい側近をお持ちのようだな、王よ」 「我が愚妻に卿がかけるには、余りにも過ぎた言葉。出来の悪い女よ、誰に怒気を放っているのか、理解すらしていない」 言ってタイタスが、頬杖をつかせていた右腕を離し、その状態を解き、パチン、とフィンガースナップを効かせる。 その動作を受け、アイビアが背後の夜種に命令を飛ばす。すると、小柄な体躯を持った、何とも醜い子鬼が、銀の盆を持って竜の骨を削って作った円卓へとやってくる。 直視に堪えぬその子鬼がもつには、人の持てる手技術の精髄を尽くした銀盆の意匠の美しさも、その上に乗せられた薄焼き菓子の甘く蕩ける様な香りも、余りにもミスマッチしている。 それを竜骨の円卓に置いた瞬間、子鬼は、驚愕の表情を浮かべるや、即座に塵に還り、草の上に汚れた灰を堆積させる。 慄然の表情を浮かべるアイビア。今の子鬼は、視力をアイビアによって強制的に奪われていた。メフィスト、タイタス、姫。 この三人の会合の為だけに、アイビアが作った特製の夜種。戦闘能力など持たない。ただ、この三人の会合を彩る菓子に茶。 そして、それを乗せる銀盆を運ぶ為だけに生み出された哀れな生命。目が見えずとも、この円卓に菓子と茶を運べさせるようアイビアは教育を施していた。 何故、視力を奪ったのか? 簡単な話だ、メフィストと姫の美貌を見て、粗相を犯させぬようにする為だ。タイタスですら気を強く持たねば心を揺さぶられる、両名の美。 夜種如きが耐えられる筈もない。だからこそ夜種から光を奪っていたのだ。だが、菓子を運び終えたその瞬間、塵に還れなどと言う命令を埋め込んだ覚えは、アイビアにはない。果たして、如何なる現象が、あの刹那の間に起こったと言うのか。 「悪女だな」 「その言葉は最早褒め言葉よ」 メフィストの言葉にそう返す姫。メフィストも、そしてタイタスも。姫の行いを見抜いていた。 そして、アイビアは永久に知る事はあるまい。あの夜種が盲目である事を見抜いた姫が、戯れと言わんばかりに、己の姿を夜種の精神に投射したと言う事実を。 生まれてから盲目を宿命づけられた存在が初めて、心の瞳で目の当たりにした存在が、星辰の王たる日輪と星辰の女王たる月輪よりも美しく気高い姫の存在であった。 その事実に、夜種は己の存在を保てなくなった。美意識と言う観念が植え付けられていなかった存在にですら、美しいと認識させる程の姫の美貌。その衝撃を受け、夜種は塵に還ったのだ。 「ほう。妖精の世界にも通じるか、白面の王よ。私の目に狂いがなければ、妖精共のみにその製法が伝わると言う、薄焼き菓子ではないか。二五〇〇年前のブリテンで、それと同じ物を齧るエルフの戦士共を、見た事があるぞ」 「正直な所、ミルドラよ。余は驚いている。そなたもまた、深遠たる智の持ち主であったとは」 世事でも何でもなく、タイタスは驚いていたらしい。メフィストではなく、よもや姫に、この茶会で振る舞う菓子の正体を当てられるとは。 この世の全ての事柄を知り付くし、その知を以って世界を支配したタイタスですら、この事は予測出来なかったらしい。 ――伝説に曰く。 妖精達の王或いは貴族として君臨する、長耳の美青年と美女で構成される一種族・エルフ。 そのエルフの中の特にハイ・クラスの戦士階級の者が、有事の際に携行すると言う幻の保存食と言う物が存在する。 妖精の言語で『レムバス』とも呼ばれるこの携行食は、一説には乾パンであるとも、ビスケットであるとも伝えられており、細やかな姿は伝わっていない。 確かなのは、その携行食は、ある種のレーションでありながらも大変甘く大変美味である上に、一枚口にするだけで一日分のカロリーと、 一日に必要な全ての必須栄養素を全て賄えると言う、完全食なのだと言う。その製法は、エルフの最上位階級である王や姫の間にしか伝わっていない。 下々のエルフや、エルフ以外の妖精はその製法は勿論、存在自体すら知らない事もあるのだと言う。当然、ただの人間がその薄焼き菓子の事を知る筈もない。 だが、そんな幻の一品は、何かの偶然で外の世界に流出してしまったらしく、そのレシピが一時、西欧に伝わってしまった事がある。 一説によると、ヘンゼルとグレーテルを誑かす為に魔女が生み出した『お菓子の家』の屋根や床には、この妖精の薄焼き菓子が使われていたとも言う。 だが現在、このレムバスに纏わる伝説もそのレシピも、初めから存在しなかったと言うレベルにまで抹消されている。――何故か? 己の特権を侵害されると考えたエルフの王族達が、虱潰しにこの存在を知る人間達を探して行き、その全てを己の魔法で、樹木や小石に変えて制裁したからだと言う。 それを何故、タイタスは当たり前のように振る舞えるのか? そしてどうして、姫はその知識を当たり前の様に知っているのか? 謎は何処までも、尽きない。 「治療しか能のない男に振る舞うには、余りにも勿体ない品。謹んで、その味を堪能させて貰おう」 言ってメフィストは、指先に魔力を収束、薄焼き菓子の一枚を浮遊させる。 そしてそれを指下まで近づけさせ、それを手に取る。軽い事は勿論の事だが、意外としっかりとしている。 見た目はビスケットだが、頑丈さは厚い煎餅を思わせる。元来は戦士の携行食であったと言うが、その特徴は堅さに現れているらしい。 そしてこれを、メフィストは齧った。一瞬だけ見えた白い歯が、ダイヤのように眩しく輝く。メフィストの歯など、数百億円の価値があるどころか、 新宿 中の住民の命を全て差し出したとて、等価ではなかろう。 「成程。音に聞こえた物だけはある。香りからは連想させるようなくどい甘さではなく、スッキリとした甘さだ。それに、舌の上に甘さを筆で塗ったように、上品に後を引く。私好みの味だ、当院の茶請け菓子として参考にさせて貰おう」 メフィストだから、自制が効く。 これがもし、他の人間であったのならば、何枚でも平らげられるような、手の止まらない甘さと味だ。 菓子好きにこのセットを与えてしまえば、一週間分どころか、一ヶ月分のカロリーを一日で蓄えてしまうだろう。それ程までに、中毒性のある味であった。 尤も、姫の方は満足する味ではなかったらしい。一枚齧るや、それを後ろ手に放り捨てた。余りにも、行儀が悪い態度だったが、この場に姫の行いを咎める者はいない。咎められる実力を持つ者がいない、と言うのが正しいのかも知れないが。 一枚だけ、レムバスを口にし終えた後、メフィストは、対面に座るタイタスと向き直る。もう、レムバスは良いらしい。銀盆の上には、あと十数枚も残りがあった。 さて、タイタスと言う男は、見れば見る程、生まれながらの帝王だなと、メフィストは感じ入る。アレクサンドロス大王も、カエサルも、始皇帝も、ヒトラーも。 この男の威風堂々さと比してしまえば、褪せて見えてしまうであろう。そんな確信を思わせる程のカリスマ性を、タイタス一世は確かに醸していた。 本物は、一目見ただけで如何なる人間にも本物と思わせる力を有する。その絶対則を、改めてメフィストは認識するのであった。 「この世界は、お気に召さなかったかな、白麗の卿よ」 「そう、思う訳は」 「貴殿の感情の動きが余りにも小さいからだ。賢者が、日銭を稼ぐ為に薬を錬成する時ですら、もう少しまともな目をするものだ。余の生み出せしこの空間は、貴殿にとってはつまらぬものだったか」 「私の無表情は生まれつきの物だ、気にする事はない。それが誤解を生んだのなら訂正をするが、王の生んだこの世界は、素晴らしいものだと思っている。完璧なアルカディアだとも換言出来る」 言ってメフィストは、小高い丘から一瞥出来る、アルカディアの光景を眺めながら、その所感を口にする。 「この世界には、争いもなく、死もない。平穏と生命に満ちた世界だ。遍く人類が理想とするアルカディア。イデアの中にしか存在し得ない、天上楽土であろう」 「だがしかし――」 「王よ。貴方の作った世界には欠点が一つ存在する。そして、その瑕疵こそが、この世界の価値を損なわせる最大最悪の欠点だと思っている」 「それは、何か」 「『この世界には、人がいない』」 メフィストは即答する。姫も、そしてタイタスも。やはりそこを突くか、と言う顔をした。 「人がいない事でよってのみ、この世界は理想郷として成立している。人がいない世界で理想郷を作り上げる。何と容易な試みであろうか。誰にでも出来る事だよ、決して難しい事じゃない」 更にメフィストは言葉を紡いで行く。 「人がいない事で生まれる、完璧な世界(パーフェクトワールド)。私はその歪んだ世界を個人的に、完璧とは認めたくない。理想郷だとも、個人的には思わない」 「問う。人のいない世界を、不完全だとする訳を」 「私が医者だからだ」 「医者だから、とは」 「患者のいない世界は、私にとって酷く退屈でつまらない、拷問の様な世界だからだよ」 顔を抑え、姫は笑いを上げ始めた。「やはりそう答えるか、この阿呆は!!」、堪らず姫は叫んだ。 「白面の王よ。貴様が其処の愚か者に何を見たのかは解らぬが、メフィストはそう言う男ぞ。聖人君子に見えるのは、見た目だけよ。その本質は、医者であると言う己の本質に依拠していなければ、生きる意味すら見いだせぬ弱者。それがこの男、魔界医師よ」 「だから言った筈だ。『個人的に』、このような世界はつまらないのだ、と」 「……人のいない世界だからこそ、この世界は完璧に程遠い……」 姿勢を正しながら、タイタスは更に言葉を口にして行く。 「卿よ。その言葉は、何処までも正しい」 その言葉に反応を示す、メフィスト。 「余は、人の本質は陰であり邪であると肯定している。争い、傷つけ合い、欲を遵守し、肉欲に耽り、欺瞞で身体を鎧い、己の財と地位とで増上慢を気取る。哀れで救いようのない生物だ」 「だが……」 「それが元で、滅んでも良いと言う理屈にはならない」 深紅の双眸が、メフィストと姫の双方を睨めつけた。 王の赤目、その奥底で光り輝く、鋭い剣の先端を思わせるような眼光は、只人を威圧させるだけの圧倒的な力があった。 邪眼(イーヴィル・アイ)と言う特異な力とは元来、人には持ちえぬ凄まじきカリスマを持った者の眼光であったのではないか。そうと余人に確信出来るだけの、タイタスの瞳の底光りを見て、人のカテゴリの遥かな外に君臨する、二人の『美しき者』達は、眉一つ動かさず、タイタスの瞳を見据えた。 「人の持つ宿命と魂。それらの根源の属性が罪であると言うのなら、それを認め、それに従い、それを利用する事こそが、王たる者の務め」 「性悪説を支持するのか、王よ」 「然り。人の心に善は匙の一掬いより少なく、人の心に悪は海より広く。その事実を先ず認め、その上で動く事が肝要なのだと、余は古の昔に悟ったり」 更に、タイタスは言葉を続ける。 「国が、階級が、宗教が、民族が。それらが互いにいがみ合い、争い合う状況は、人がいる限り避けられぬ定め。人の歴史とは結局は、平和を堅固した時代よりも、争いを収束させようとした時期の方が長かった事が、これを証明している」 「愚かな者共よの」 「然り。人とは斯様に愚かな者。その愚かしさが故に、一度は神の涙と怒りの発露たる、荒れ狂う洪水で流されたが……この世に息づく人間の殆どが愚かで、その人類を神が見限ろうとも、余は人を見棄てない。余が、遥かなる未来世までに君臨するべき定めを負った王であるが為に」 「貴方が王だからか?」 「人の上に君臨するのが王であり、王とは、余以外の人間がいなければ成立しない。この世の何処に、たった一人で星に君臨する孤独を標榜する王がいようか? 世界の破滅を希う者……それは最早王に非ず。狂気の精霊に魅入られた、哀れなる者である」 タイタスは確かに、己の目的の為に世界に戦火を望んだ者である。 だが、全ての人間の絶滅を願った男ではなかった。今彼が口にした事は、嘘偽りのない事実そのもの。 王とは、その王権や威光を認める他者、即ち、自分以外の人間がいてこそ初めて成立する。この点に於いて王とは、商売相手がいる事で成立する商人や、 主がいてこそ成立する奴隷、戦う相手がいてこそ成立する軍人や戦士達と、何の違いもない。結局タイタスも、患者に依拠する医者であるメフィスト同様、人に依拠する王であったのだ。故に、タイタスは世界の滅亡を望んではいない。いないからこそ――である。 「この世界には虫唾が走る」 語気を荒げて、タイタスが言った。 「人の本質が悪であると言う現実に耐え切れず、人がいなくなれば世界が平和になると言う空想に逃げるしかなかった、哀れなる童(わらし)の夢の世界。知識はあるが、世故に疎い。知識はあるが、経験がない。幼稚な秀才が考え付きそうな、つまらぬ世界よ。人がいる上で、理想郷を作り上げようとすると言う気概を、この童子からは感じる事も出来ぬ」 この世界は、どのようにして作られたのか? 口ぶりからも解る通り、この世界はタイタス自身が練り上げたイメージを元に産み出した世界、と言う訳ではない。 今現在タイタスが匿う、ロベルタの従えるサーヴァント、高槻涼の中に閉じ込められていた、ある一人の少女の残滓。 その存在を見抜いた始祖が、彼女が何者なのかを探るべく、己の魔術でその全てを知悉しようとした時に見つけた、彼女の精神世界。 それが、この歪んだ理想郷であった。メフィスト同様、タイタスはこの世界には強く否定的であったが、同時にこれは、相手を試す為にも使えると思った。 メフィストは知っているのか知らないのか解らないが、実はこの、高槻涼の中にいる黒いアリスの精神世界は、タイタスが設定した最後の試練であった。 最終的にメフィストは、タイタス同様この世界はつまらないと言ったが、この答えこそがタイタスの設定していた正解の解答である。 もしもこの世界に対して肯定的な様子を見せていたら、タイタスはこの世界からメフィストを弾いていた――無論、出来るかどうかは別としてだが――。 何から何まで、メフィストは、タイタス好みの男だった。……これがもし、互いに陣営を異にする陣営でなければ、三顧の礼を尽くして味方に迎え入れたものであるのだが。 「――その童について、協力を仰ぎたいが為に、私は今日此処にやって来た」 来たな、とタイタスは構えた。メフィストが本題を切り出しにやってきた、と言う事が一瞬で伝わってくる。 他愛ない世間話の場が、権謀術数と腹の探り合いが交錯し、少しでも自分に有利な条件を引き出そうと言う駆け引きが表と裏とで行われる伏魔殿へと変貌した。 メフィストの方も、此処が本題だぞ、と言う事を隠しもしない。水晶がガラス球にしか見えぬ、美しい瞳の奥底で、鋭い光が煌めいていた。 「ロザリタ・チスネロス。私はその女性の行方を追っていたのだが、懸命な追跡の結果、王よ。彼女はこの場所にいるのではと私は睨んだ」 「卿が口にした名の女は、確かに余の庇護下にある」 ロベルタを手に入れてからタイタスは、己の魔術で彼女の来歴を暴いていた。名前を彼が知っているのも、その為である。 そして、メフィストの言葉に対してタイタスがシラを切らなかったのには、訳がある。この事柄だけは、騙せないし隠せないと踏んだからだ。 この魔界医師は何処で、始祖帝がロベルタの身柄を手に入れたと知ったのか、と言う疑問は敢えて訊ねない。知っていてもおかしくない、と言う奇妙な確信と信頼が、タイタスの間に芽生えていたからだ。どちらにしても、此処で下手な嘘をつき、心証を損ねるのは悪手だとタイタスは考えている。だからこそ、彼は真実を開帳したのであった。 「彼女の身柄を、私に引き渡して貰いたい」 「卿よ。かの女に貴殿が其処まで心を掻き乱される所以とは、何か」 「酷い癇癪と、ヒステリーをお持ちのようでね。それを発散させてしまった為に、当院が大変な迷惑を蒙った」 此処で姫が、メフィストの言うロザリタ・チスネロスが何者であるのか気付いた。 姫は、ジャバウォックの姿形こそ理解してはいるが、ジャバウォックの真の名と、あのバーサーカーを操るマスターの存在は全く知らなかった。 今の今まで、メフィストがタイタスの領地にやって来た理由を理解しなかったのには、此処に原因がある。 「……あの醜い鉄の怪物が、此処におるのか」 冷気を、姫は放出し続けている。否、大気より遥かに冷たい物が放出する、白い色をした帯或いは霞状をした、真実本物の冷気ではない。 人は、この仮初の冷気をこう呼ぶのであろう。殺意、と。姫の殺意は、凍て付くように冷たい。それに当てられた人間は、 裸でブリザードの中に放り出されたように震え出し、その場から身動きが取れなくなる。人によってはそのまま、殺意の放射で全身の細胞が凍結して死んでしまう。 姫の繊手によって与えられる、とてつもなく恐ろしく、そして、美しい死。それに絶望した細胞が、主の脳や魂に反逆し、自殺を選ぶのである。 そんな殺意を、姫はタイタスに叩き付けている。鷹揚とした様子でそれを受け止めるタイタス。主君の危機に何時でも対応出来るよう、鎌を構えるアイビア。 だが、アイビアの手は酷く震えている。姫に対する恐れである事は言うまでもない。だが、こんな反応をアイビアが取れただけでも、まだ上出来であった。 彼女の配下である夜種など、蜘蛛の子散らして逃げ惑おうとするも、この世界が、タイタスの許可なく入る事も出る事も出来ない閉鎖空間であると、出口に類する物が何処にもない事を悟るや、ついに発狂を起こしてしまった。俺達は此処で終わりだ、と言う悲鳴が上がる。 「語る必要もなかったのでな、ミルドラよ」 「道理だな、姫よ」 「……成程。私にすら獲物の気配を悟らせぬ、高度な結界を張り巡らせておるか。斯様な真似、黄帝(ファンディ)の奴めにしか出来ぬと思っておったわ」 殺意を霧散させ、姫は、ほう、と一息ついた。 吐く息にすら、桜色の香気と色気がつきそうな、扇情的な動作。人の女には真似したくても永劫出来ぬ、無限大の色気が其処にはあった 黄帝……それは中国の神話に輝く、三皇五帝の帝王・皇帝の内、最も偉大とされる王である。 彼の治世で、医薬、服装、住居、貨幣、測量、道徳、楽器、文字等の文化が興って栄え、彼の治世で中国を脅かす蛮族や悪鬼共の群れが平定されたと言う。 正に偉大な王である。姫すらが認める程に。姫が、その黄帝と同一視する、と言うのは、無上の評価であると言っても差支えがないのであった。 「卿よ。余は、卿程に聡明と言う言葉が相応しい者を相手に、小賢しい者共の生きる術たる権謀術数や腹芸など、無意味かつ時間の空費であると考えている」 「私も、王と同じ考えだが」 「余は、ロザリタなる女性が此処にいる事をしかと認めた。なれば、貴殿も認めるべきであろう」 瞳から放たれる威圧の視線が、メフィストの麗しい貌を射抜いた。 「ロザリタ・チスネロスを狩りに来たと」 「強い言葉を用いれば、そう言う事になるな」 あっさりと、メフィストは認める。要するに、ロベルタを殺しに来たのだ、と言う事を彼は明言した。 「卿には悪いが、あれは最早余の所有物だ。欲しいと言われても、所持者である余が認めぬ限りには――」 タイタスが全てを言い切るよりも前に、メフィストは懐から皮袋を取り出し、それを竜骨のテーブルの上に置いた。 ズン、と微かに円卓が揺れる。相当重い物が、中に入っているようだ。皮袋の口を縛る麻の紐をほどき、メフィストはその中身を机の上に広げさせ―― カッと、タイタスは目を見開かせた。誰の目から見ても明らかな、驚きの反応。 「ただで譲れとは、私も言わん」 竜骨の円卓の上では、様々な色の宝石が乱舞していた。 ルビー、サファイア、エメラルド。アクアマリンにトパーズ、オパール、メノウにヒスイにガーネット。 宝石の王たるダイアモンドから、有機物由来の珊瑚や真珠や鼈甲まである。どれもこれもが、宝石の輝きを最大限際立たせるカットが施されているばかりか、 ビワの果実のように大きいと来ている。オークションにこんな物が出品されようものなら、その値段は天井を突き抜け、空の天蓋にまで達し宇宙にまで到達する程の額になるだろう。 テーブルの上に、宇宙の星々を縮小させ撒いてみたように、宝石はキラキラと輝いている。 誰もがその光景に人は目を奪われ、こっそり失敬、と言って黙って持って行く盗人ですら、この宝石の輝きの前には数分と忘我の境地に立たされるだろう。 だが、タイタスが真に驚愕しているのは、この宝石に内包された、圧倒的なまでの魔力量!! ムスカやタイタスの努力とは、果たして何だったのか? そうと自問自答せずにはいられぬ程大量の魔力を、これらの宝石は有しているのだ!! 「敵に塩を送る、と言うのじゃろう。こう言う時は」 「敵と断定するには、まだ早いよ」 姫の言葉を否定するメフィストであるが、それが本心からの言葉でないのは、タイタスも姫も理解している事であろう。 聖杯戦争に参加するサーヴァントが二人出会い、しかも、その二名ともが人理と歴史に名を刻む希代の魔術師であったのであれば。 行き着く先は、高い確率での反目なのである。それが解らぬメフィストでもあるまい。解った上で、メフィストよ。お前は、タイタスにそれを送ると言うのか? 全ての粒を使えば、宝具・廃都物語が完全に成就してなお、余りが残る程の魔力総量の宝石の数々を。お前は、譲ると言うのか? その選択が、聖杯戦争の全ての決着を今この瞬間に着けてしまう事を、知っているのか!? 「キャスターのサーヴァントに対し、魔力のプールがどれ程重要であるのかは、説明するべくもなかろう。ロザリタ・チスネロスの身柄とこれらの宝石は引き換えだ。悪い取引ではないと思っているが……いかがかね」 否。悪い取引なものか。 寧ろ、破格と言う言葉ですらが生温い程、圧倒的にタイタスに有利な交換であった。 ロベルタ一人を諦めれば、即日の内に、思わぬ妨害で成就出来なかった、帝都アルケアを 新宿 の上空に結び出す事が出来るのだ。 それだけじゃない。前述の通り、この宝石の魔力量は、アルケアを浮上させてなお、御釣が来る程潤沢なのだ。 それも、大魔術や儀式魔術を一・二回行う程度、と言うケチな量じゃない。複数名のサーヴァントを召喚、それを維持出来るだけの量である。 これだけの魔力があるのなら、間違いなくタイタスは、今この瞬間に聖杯を獲得する事が出来る。今までムスカやタイタスが肺肝を砕いて来た努力、 それらが一瞬で過去の物となるのだ。それを考えたら、メフィストの提示したこのビジネスは、正に破格。最高の取引であった。 メフィストの言葉に、裏はない。 本気で、ロベルタの身柄とこれらの宝石が対等だと思っている。それは、メフィストが物の価値が解らぬ程愚昧な者、と言う考えとイコールにならない。 それだけの対価を支払ってでも、ロベルタを殺したいと言う事の証明である。メフィストもまたキャスターであり、魔力が重要な要素である事は理解している筈。 そしてその魔力を、敵サーヴァントであるタイタスに送ってでも、メフィストはロベルタを葬り去りたいのだ。 敵が強くなっても、構わない。敵が聖杯を手にしたとて、知った事か。メフィストは、始祖帝が優勝すると言う結果を確固たるものにしてでも、 死に掛けのサーヴァントを御する死に掛けのマスターをこの手で葬ると言う結果を選んだのである。何たる、執念深さか!! タイタスは、初めてこのサーヴァントが、まともじゃないと本気で確信した。 姫の言った通りであった。この男がまともなのは、見た目だけである。いや、見た目がなまじ美しいからこそ、誤認する。 この男の価値観は根っこから、タイタスと相いれるそれではなかった。メフィストの本質は、徹底したエゴイスト。男性原理の結晶であった。 患者の治療と言う目的の為なら何でもする。そして、己の利害を害する者については、万策を尽くしてそれを滅ぼそうとする。 これらの目的の達成の為なら、恐らくメフィストは、己がどれ程不利になる条件でも呑むであろう。今回の件は正しく、メフィストのそんな歪みを象徴していた。 己の目的の為にメフィストは、タイタス以外の全てのサーヴァントを犠牲にする心算なのだ。その犠牲に、メフィスト自身も含まれている事を、彼は重々承知している。 これを、気狂いと呼ばずして何と呼ぼう。放っておいても死ぬのが定めのマスターを、自分の手で殺す為に。聖杯への到達や、 新宿 の命運をも擲とうとするこの男を。狂気の精霊の魅入られた男じゃないんだと、誰が否定出来ようか!! 「返答や如何に、王よ」 「否、である」 タイタスは、メフィストの再度の問いに、即答した。 メフィストの表情は動かない。姫の方は、タイタスの解が心底から面白かったらしい。喜悦の表情を浮かべていた。 「余の本心を告げよう。貴殿の提示した宝石。余は、心の内が渇き、余裕と言う名の泉が枯れ果てる程に欲しい。ロザリタを手中に収めたまま、この宝石を手に入れる策はないかと、今も思案を巡らせている程にだ」 そんな方法はないのだ、と言う事は、タイタスとて理解していた。 「宝石と、ロザリタ。そのどちらかを選べと、厳正と公平を司る大いなる天秤の皿にかけられれば、余は、ロザリタの方を選ぶ」 「王よ。彼女を選ぶ理由とは」 「一つ。あの女は余が美しいと認める、黒く燃え上がる闘争の性根と魂を持つ者であるから。その魂を包む焔と、貴殿の持つ宝石とでは、失礼だが、比べるべくもない」 「然りだ。如何に私の宝石であろうとも、魂と等価には流石にならん」 「もう一つ」 これが肝要だ、と言う事を強調する、タイタスの語気の強さ。 「あの女は、余に助けを求めた」 「――ほう」 メフィストの瞳に、好奇心の光が瞬く。 「ロザリタも、奴が従えるサーヴァントも、放っておけば消滅を免れぬ程の傷を負っていた」 それは、メフィストとしても初耳であった。 サーヴァントの方、高槻涼が大ダメージを負って消滅寸前と言うのなら話は分かる。其処まであのバーサーカーを追い詰めたのが、他ならぬメフィストと姫だからだ。 だが、そのマスターの方まで死ぬ寸前であった、と言うのは、本当に初めて聞く事柄であった。あの時メフィストは、院内及びその敷地内に、 高槻のマスターの存在を感知出来なかった。あの場にはいなかったのだろう。考えられる可能性としては、ロザリタ・チスネロスは高槻と別個に行動していた。 そしてその折に、他の主従に叩かれたが、その主従はロベルタを殺し損ねてしまったのだろう。其処でロベルタはバーサーカーを令呪で無理やり召喚し、 高槻の力を借りてその場から逃走。その際に、タイタスに見つかってしまった。これが、事のあらすじになるのだろうかとメフィストは予想し――そしてそれは、何処までも正しい推論なのであった。 「息も絶え絶えの状態で、彼奴は言った。余に、『救って欲しい』と」 これは、嘘だった。 タイタスはロベルタや高槻など意思などお構いなく、二名を己の庇護下に於き、自身の都合の良い手駒にしようとしていた。 二人を消滅から救おうとしていると言うのは事実だ。だが其処に、二人の意思も自我もない。タイタスの恣意と独善によって、二名は生かされようとしているのだった。 その事実を、メフィストは理解しているのか否か。黙って、タイタスの瞳を見据えながら、彼の言葉に聞き入るのみ。 「卿よ。余は、貴殿の不興を買うような不穏な因子を、何時までも我が領地に留め置きたくない。ロザリタ・チスネロスが卿と斯様な因縁にあるのなら、余はあの女を手放そう」 「――但し」 「それは今ではない。余が、彼奴の治療を終えたのなら、余は自身の魂に誓って、ロザリタもそのサーヴァントも貴殿に返還しよう。それで、手を打ってくれまいか」 そして、性質の悪い事には、この言葉は本心だった。 ロベルタの、彼女自身をも焼き尽くさん闘争の焔にタイタスが魅入られた、と言うのは紛れもない事実。 そしてそんな彼女を救ってやりたいと思ったのも、またタイタス自身の偽らざる意思なのだ。 道具としては利用する、だが、ロベルタを救い、彼女に魅力を感じたと言うのも、真実。 確かにメフィストの持つ宝石は欲しい。だが、目前の魔力に目が眩み、自信の観念と美意識に合致する『物』であるロベルタを手放す、と言う事は、 タイタス自身の矜持にも反するのである。始祖は、この瞬間、魔力と言う確かな利よりも、プライドと自尊心を取ったのである。愚かな決断であるとはタイタス自身も理解しているが、自身の根幹を、彼は偽れなかった。 「良いだろう」 驚くべき事に、タイタスの条件をメフィストは呑んだ。 馬鹿な、と誰もが思うだろう。彼の魔界都市 新宿 の住民であれば、メフィストのこの決断を耳にすれば、自分自身が何を聞いたのか、信じる事すら出来はすまい。 メフィスト病院に仇名す者は、メフィストの手による絶対の死が待ち受ける。区民の常識である。だからこそメフィストは、腹の中に妖物を飼っていたり、 時速数百㎞の速度での恒常的な移動を可能とするサイボーグ手術を施していたり、マッコウクジラですら即死させる『拳銃』を平然と所持する住民が跋扈する、 あの 新宿 の街に於いて畏怖の神話として語られ続けてきたのである。そんなメフィストが、自らの病院に明白な害を成したロベルタを、今この瞬間は見逃すと言ったのだ。これが果たして、どれ程アンビリーバブルな選択なのか、タイタスは知らないのである。 だがしかしこの選択は、メフィスト当人からすれば何処も矛盾はない物なのである。 メフィストの怒りの要点の一つに、自身あるいは彼の運営する病院が治療中の患者を横取りされるか、殺されると言う物がある。 これを犯して、メフィストの手から逃れた存在は、姫を除いて一人もいない。それ程までにメフィストは、自身の患者に害を成され、奪われる事を嫌う。 だがもしも、彼の怒りの要訣を抉った存在が、怪我人或いは病人となり、他の医者に治療されていると言うケースの場合、メフィストはどう出るのか? 答えは、単純。『治るまで待つ』のである。しかしこの出方には、何処も矛盾はないのだ。 簡単だ、メフィストが結局如何して怒るのかと言えば、病院に害を成され、患者を奪われ殺されたから、と言うのが大きいのである。 そんな彼が、下手人とは言え他の医者に治療されている最中であると言うのに、そんな事などお構いなしにその人物を殺せば、どうなるか。 勝手に一人で考えている事とやっている事に矛盾を起こしているのと同じではないか。 自分の患者を奪われるのは堪え難いが、『相手の患者を奪う事には何の躊躇いもない』。他人の医者の患者を殺すと言うのは、とどのつまりはそう言う事。 つまりは、信義則に違反しているのである。自分がやられるのは許さないが、自分がやるのは肯定される。それは、通らないだろうとメフィストは考えている。 プライドの高い医者であるからこそ、同じ医者の治療が終わるまで待つ。それは、魔界『医師』であるメフィストが己に課しているルールなのだ。 「だが、失礼な事をお伺いするが、王よ。貴殿に医術の心得はあるのか?」 「卿には及ばぬだろうが、多少の治癒術は心得ている」 多少、どころではない。 タイタスのいた世界において、現存するあらゆる医術及び今日使われている殆どの回復の魔術は全て、このタイタス一世に端を発する。 即ち、元居た世界においてタイタスは全ての医術の産みの親と言っても過言ではないのだ。 神官の使う呪祓いや病祓いも、戦場において戦士の傷を癒す治癒の術も治癒力場の発生の魔術も彼が産みだし発展させた術である。 また、帝政を運営しながら、地上に咲き乱れる遍く薬草の薬効や毒草の効能を解析し、この世界で言う所の漢方を発展させたばかりか、 麻酔を利用した手術のメソッドをも最初に考案し、魔術を利用したレントゲン治療やCTスキャンの類似治療、果ては様々な医療器具をも生み出したのも、このタイタスであった。多少の治癒術、など過小評価も甚だしい。タイタスは片手間に、かつたった一人で、世界の医術を著しく発展させ、死に行く多くの命を救った文化英雄なのである。 「交渉は成立したな。だが、私は何処で、ロザリタ・チスネロスの身柄を受けとれば良い?」 「――『今日の、夜の八時』。20 00、と言った方が解りやすいか」 提案するタイタス。 「約束しよう。その時刻に、貴殿らが『市ヶ谷駐屯地』と呼ばれる地にて、遅滞なく、治療をし終えたロザリタと、そのバーサーカーを引き渡すと」 「承った」 メフィストは、タイタスの提案を呑んだ。 ……嗚呼、何と不穏な取引か。誰もがきっと、疑問に思おう。何故、普通にタイタスは渡さぬのだと。 引き渡し場所を、タイタス自身が領地とするこのホテルでもなく、メフィスト病院でもなく。行政及び防衛の要となる施設、市ヶ谷駐屯地に。 何故、タイタスは設定したのかと。この場に於いて、そのタイタスの提案を指摘するような、常識と良識あるような者は、いないのだ!! 「姫よ。お前にとっては業腹だろうが、暫し耐えるが良い。そちらとて、死に掛けを殺すのはつまらなかろう」 「そうよな……。癪に障るが、貴様の助言、有り難く受け取っておこう。あの鉄の怪物を殺すのは、白面の王の治療が終えた時としよう」 ジャバウォックの反物質砲に貫かれた左脇腹が、疼く。 姫に備わる埒外の回復力で、快方には向かっている。だが、完治しない。数億度の炎に焼かれようが、秒で復活する姫が、完治に難航する程の威力。 貫かれた痕を埋めるように、姫の白い柔肉が隙間にパテの如く補填されては来ているが、やはりこの状態を、回復したとは言い難い。 残り数時間程の時間を、完治に有するであろう。それだけの傷を、この自分に負わせるとは。つくづくも、腹ただしいサーヴァント。 だが、そんなサーヴァントを、何の反応も下手すれば寄越さぬ状態で殺しても、姫の溜飲は下がらない。殺すなら、反応を如実に示してくれる状態で、殺したいのだ。 その瞬間が来るまでなら、姫も待つ。姫の時間のスケールからすれば、数時間程度の時間など、瞬きも同然の一瞬であるのだから。 「私が、貴方の下を訪れた目的はこれで終わってしまったな。少々早いが、この場で私も失礼しよう」 「暫し、待つが良い。魔界医師。白を魅入らせ、白を従える、美界の君主よ」 席から立ち上がろうとするメフィストを、タイタスは制止する。言葉を受け、メフィストは座ったままの姿勢を維持。 心なしか、世界がほっと安堵したようなようであった。そう、まるで。まだこの空間に、この美しい人がもう少しだけいてくれる事を喜んでいるかのように。 大気が、空が、山が、大地が、草木が、花が。そして、其処に宿る精霊と妖精が。タイタスの判断と、メフィストの寛容さを、祝福しているかのようであった。 「余の悪い癖でな。相手が魔術に堪能だと知っていると、ついつい、ある遊びを提案したくなる。それに少しだけ、つきあってはくれまいか」 「喜んで」 「すまぬな。この退屈な穴倉では、無聊を慰める術を探すのにも難儀する。愚妻では、余の遊びには全く不敵でな。仕事も遊びも二流では、つくづく面白くない」 「仕事も遊びもこなす事を望む伴侶に、女を選ぶからだよ」 一瞬だけメフィストの言葉の意味の理解が、タイタスもアイビアも遅れたが、この男がそう言う趣向の持ち主だと理解したのは、タイタスの方が速かった。 女を使った色仕掛けや誘惑など無意味か、と機械的に判断したタイタスは、直にその『遊び』の準備を始める。 「術比べか。ふん、何処の世界の魔術師も変わらぬの」 姫は、これから二人が何をするのかを理解していた。 これは古の昔から、それこそ人類が王政或いは帝政、それに類するシステムの下多数の人間を支配していた時代から行われていた風習。 国王或いはそれが召し抱える魔術師と、遠方からやって来た他国の使者や使節が抱える腕利きの魔術師の、術比べであった。 この風習は、王族達の娯楽としての側面を有しているのと同時に、自国と他国の力関係を当国一流の魔術師の力量で図ると言う意味をも持つ、極めて重要な側面もあった。 姫は知っている。 歴史書は巧妙にひた隠すが、数千年もの時を生きる姫は、歴史に記されぬこの秘密の儀式。歴史の裏で綺羅星の様に輝いていた、一瞬の出来事を数多く見て来た。 紀元前十三年頃の、エジプトは第十九王朝の偉大なりし王、ラムセス二世ことオジマンディアスは、出エジプトの主人公であるモーセと術比べを行ったのを知っている。 己が魔術を用いて、エジプトの砂漠に直径百㎞以上の小型太陽を創造したオジマンディアスに対し、モーセは異界の海を招聘し、太陽を鎮火させた。 この勝負においてモーセは見事、エジプトから同胞である奴隷を解放させると言う約束を勝ち取ったのだが、負けたのが余程悔しかったのか。 奴隷は解放させてやるからもう一度勝負をしてくれとせがむオジマンディアスに、付き合ってられぬとモーセと奴隷達は逃走。 それをオジマンディアスは軍を率いて追い立てるが、モーセは紅海を割り、迫るファラオの軍勢から見事逃れた。この世の誰もが信じられぬが、旧約聖書において燦然と輝くこのエピソード、俗に出エジプトと呼ばれるこの物語の真実は、これであった。 また、同じく旧約聖書に語られる、シバの女王とソロモンの逸話の真実も姫は知っている。 と言うより、そのシバの女王と姫は、同一の存在であった。使節団と言うの名の、己の吸血鬼の配下を率いて、ソロモン統治下のエルサレムにやって来た姫は、 その王国を乗っ取り我が物にし、ソロモンを腑抜けにしてエルサレムをこの世の地獄に変貌させんと画策していた。 しかし、流石に彼の賢王だった。シバの女王を名乗る姫の正体に気付いた彼は、術比べで負けた方は潔く、宝を置いてこの国を去ると言う条件を提示。 それを呑んだ姫は、彼と互いの術を比べ合った。聖書に語られる、壮麗さたるやこの世に比類ないソロモンの王宮は姫の術一つで、 この世のありとあらゆる不浄かつ醜怪な怪物や食屍鬼、悪霊に妖怪が蔓延る万魔殿と化し、大臣に近衛兵、侍女にハレムの美女達を忽ち狂乱に陥れた。 これをソロモンは、術を口にし天に祈ると、国中に立ち込める血色の暗雲を切り裂いて、巨大な光の柱が国中に降り注いだのだ。 全ての悪しき魔物達は、その光で灰すらも残らず消え失せたばかりか、存在の在り方を改竄され、地に咲く香草と花々に変換されてしまった。 一方人間の方は全くの無傷。肌にも服にも、傷一つない状態。そしてそれは、姫にしても同じ。ソロモンの実力を認め、この男とは争っても無為と知った彼女は、 潔く船に乗ってエルサレムの国を去った。これが、聖書に語られる、シバの女王とソロモン王の謁見のエピソードの真実。 シバの女王とは何処の国の女王で、そして、これだけの大悪事を行ったにも拘らず、女王の誹謗も中傷もない理由は、単純明快。歴史を記す書記官が、死の間際まで、姫の恐るべき美貌に魅入られ、彼女についての否定的な文章が書けなかったからであった。 古代と違って、魔術師の生息域が著しく制限されたこの現代で。 今再び、古の大魔術師達が繰り広げた、術比べと言う輝かしく、そして煌めく様な一時が行われようとしていた。 況して当代でそれを行う魔術師が、美を司る女神であるヴィーナスですら嫉妬を禁じ得ぬ美貌を誇る魔界医師・メフィスト。 そして、現代に蘇った魔術の祖にして神の叡智をその手で盗んだ、人類の中から生まれた白子のプロメテウス、タイタス一世だ。 どちらも時代ばかりか、生まれた世界すら異なる大魔術師。その祈りだけで、世界をも動かさんばかりの力を誇る者達。 それらが今、この世界で術を比べ合おうと言うのだ。これを聞き、誰が、胸を躍らせぬと言うのか。これだけの演目で、聴衆の数が百にも満たぬなど、最早一種の罪であった。 「先手は王に譲ろう」 「痛み入るぞ、魔界医師よ。それでは、その言葉に甘えるとしよう」 言ってタイタスがそう言った瞬間、アイビアから、五感の全てが失われた。 「始祖!?」と叫ぶや、地面に彼女は不様に倒れ伏す。視覚や聴覚ばかりか、地面に足を付けていると言う触覚すら奪われた彼女は、 自分が直立していると言う実感すら得られず、そのまま倒れてしまったのである。このままでは最早、自力で起き上がる事すら彼女には出来はすまい。 そんな事などお構いなしと言わんばかりにタイタスは、手元に寄せてあった、先程姫が美を叩き込んで塵に還した夜種が持ってきていたカップに指を通す。 白磁で出来たそのカップの中には、我々が言う所の紅茶――に似た茶が満たされていた。此処に来た時は湯気が立つ程の熱を持っていたが、 メフィストとタイタスの会話が長丁場であったせいで、すっかり冷めてしまっていた。それでもなお、タイタスにまで香って来るその芳しい香気には、嗅ぐ者に蕩けるように甘い菓子を食べたくなる欲求を喚起させる魔力が顕在だ。妖精の薄焼き菓子は、きっと良く合うであろう。 タイタスは、カップを傾け、その紅茶の中身を竜骨の円卓の上に注いだ。 如雨露のように、カップから琥珀色の液体が零れて行く。正味一〇〇デシリットル程の紅茶を、カップは吐き出し終えた――筈だった。 紅茶はまだ零れ続ける。――否!! カップが吐き出しているのは紅茶に非ず。それは、透明な液体であった。 一見して水に見えるそれは、一秒が経過する毎に、カップから吐き出し続ける勢いと量が指数関数的に強くなって行く。 テーブルに零した紅茶は一瞬で洗い流され、メフィストが先程散らばらせた宝石も、カップから迸る水の奔流で、何処ぞへと消えて行く。 透明な水が零れてから数秒後、比喩抜きで、カップからは水が、瀑布の如き勢いで流れ続けている。 そしてその水に、アイビアが従えていた、姫の殺意に恐れて発狂していた夜種の全てを呑み込んだ。所々で上がる悲鳴。ぎゃあぎゃあと、不愉快な声が響き続ける。 タイタスが傾けるカップから、水が流れ続けて三十秒後程経過した。恐るべき風景だった。高槻涼の中に眠る、とある少女の心象風景を元にした、この閉鎖空間。 その殆どを、タイタスのカップから迸る水が満たしていた。水は直に、メフィスト、タイタス、姫の三名が茶会を楽しむ丘まで侵食。 そして遂に――三名を呑み込んだ。三名の頭の高さにまで水が侵食する。この世界の全てを、水が包み込む。 アメリカネムノキの梢まで水の高さは達し、その数秒後には、遂にこの世界を満たす水の高さは高度数千mのそれにまで達した。 そんな、この世の終わり、聖書に語られる所のノアの洪水のエピソード宛らの光景にあって、タイタスも、メフィストも、そして姫も全く動じない。 目を見開いたまま、メフィストも姫も、タイタスを眺め続けている。三人の髪が、水中にあって広がりもしないのは、如何なる魔術があっての事なのか。 退屈そうに、姫が欠伸をする。口内に水が入ってくる。真水ではない。海水だった。タイタスは、カップから海水を放出していたのだ。 周囲を一瞥するメフィスト。タイタスが放ち続ける海水で、この世界で平和を謳歌していた様々な野生生物が溺死し、苦しみ抜いた後に死んだ事が窺える姿で、 ゆっくりと、何処にあるのかとも知れぬ水面に向かって浮かぼうとしているのを認めた。夜種に至っては、元が汚泥や塵の集まりだ。すっかり水に溶け、跡形もなく消え去っていた。 ――私の番だな―― メフィストが呟く。水中なので言葉も発せない。故に、タイタスにも姫にも、メフィストの言葉など届かぬ筈だった。 しかし、二名は確かに、この医師の言葉を理解していた。それは、二人が読唇術を理解していたからなのか、それとも、水の中にあってもこの美魔の言葉は問題なく届くからなのか。それは、この場に於いてまともに生き残っている三名と言う当事者でなければ、解らないのであった。 肯じたタイタスの姿を認めたメフィストは、懐から一本のメスを取り出し、それを空中に向かって弾いた。 果たして、メフィストの透き通るような白い肌に包まれた細指の何処に、そんな力があったのか。 音速の九倍の速度で急浮上して行ったそれは、現在の海面の高さである高度十㎞以上の高さまで、水面を貫いて浮上。 外気に触れた瞬間それは、激しく赤熱し始めた。秘めたる温度は、摂氏数百万度。海水など一溜りもなく、水蒸気爆発を引き起こさせ、大量の水蒸気となって行く。 温度が更に強くなる、メスが内包する温度は今や摂氏二千と五六七万度にまで達し、海面がせり上がる速度よりも、海を蒸発させて行く速度の方が勝る。 一分と半秒程の後、世界に満ちていた海水が遂に、完全に蒸発。後は、地上に染み込んだ海水をも余さず蒸発させるだけだった。 周囲に満ちる、大量の白靄は全て水蒸気。三人の身体に堆積する大量の白い粉は、タイタスが呼び寄せた海水が蒸発した事による塩分だった。 ――これだけに終わらなかった。メスは凄まじい勢いで地上へと急降下して行く。 それは即ち、摂氏数千万度の熱源が、大地に迫るのと同義。ある高度に達した瞬間、水分を全て失い尽くした地上の全ての物が、灼熱と化した 大地に生える草木が、山脈の木々が、橙色の炎の海と変貌する。勿論それは、アメリカクスノキの大樹にしても同様。 更にメスが迫る。竜骨の円卓が、融解を始め、ガス蒸発を始めた。それにすら、タイタスもメフィストも、姫も動じない。 寧ろ姫に至っては、『まだ終わらぬのか』とでも言うような表情を隠してすらいなかった。 やがてメスが、地面に突き刺さった。異世界の大地全体が、一秒でマグマ化したばかりか、岩石蒸気となって空中を漂い始める。 メフィストらが鎮座する丘まで蒸発するのに、一秒も要らなかった。丘が完全に蒸発し消えてなくなるが……果たしてこれは、如何なる夢魔の光景か。 三人は、落ちない。丘が今まで存在し、三人が茶会を開いていた高さをそのままに、三人は、座ったままの姿勢を維持したままであった。客観的に見れば三人は、空に浮かんで空気椅子をしているようにしか見えなかった。 フッ、とタイタスが右手で仰ぐような動作を行う。 その瞬間、凄まじいまでの突風が、世界を薙いだ。風速は、時速数百億㎞。 忽ち三名は、その風に流されるがまま、数秒で、大気圏外にまで放り出された。いやそれ以前に、これだけの風に叩き付けられて、何故この者達は、五体無事なのか。 普通であれば、身体が粉々所か、ナノレベルよりも細かい粒子となって、即死していると言うのに。 暗黒の大海に放り出された三名は、なおも座ったままの姿勢を維持したまま。此処は確かに宇宙だった。 燃え盛る橙色の星となった、岩石の塊。嘗て母なる星と呼ばれていた地球の惨状は、遠く離れて宇宙から見れば酷く破滅的な美に彩られていた。 そして、その風景を眺める地球の伴侶たる月は。隣の惑星である、金星と火星は。星辰の王たる太陽の如き有様となった地球を見て、何を思うのか? 虚黒の海に放り出された三人。その内のメフィストが、取り出したメスを横に一閃させる。 刹那、空間に裂け目が生じ出し、それが、秒速数十億光年の速度で無限長の宇宙の端から端にまで延長して行った。 宇宙の端から端まで到達した切れ目が、音もなく開いて行き、其処から、白色の奔流と、宇宙の根源的破滅エネルギーを放出し始めた。 光に数億倍する速度で、破滅の力が流れ出す。嘗て地球が内包されていた太陽系のみならず、それすらも含有させていた銀河系が、 白い波濤に呑み込まれ、そこに存在していた全ての星々を砕いて塵にしながら消滅して行き、ものの数秒で更に隣の銀河を併呑し、破壊して行きそして―― 「下らん」 姫のその一言がピシャリと響いた瞬間――夢が、醒めた。 全てが、元通りになっていた。果たしてあれは、一口齧った妖精の薄焼き菓子を食べたいと言う願望が見せた、一抹の夢幻であったのだろうか。 メフィストのメスによってマグマ化させられていた地表も全て無事。地面に萌える草や花、生命の力強さの何たるかを示す木々の数々。 地球と言う惑星の雄大な時の重みを示す山脈も、全ては元のまま。「悪い夢を見ていたのは、お前達の方だよ」。世界の全てが、そうと諭しているかのようだった。 身体の何処も、海水で濡れていない。竜骨のテーブルもその上に散らばる宝石も、元のまま。勿論、三人の周囲には、宇宙の暗黒など広がってすらいない。 ――決定的な違いと言えば、この世界の偽りの平和を謳歌していた様々な生物及び、アイビアを除いた全ての夜種が、この地上から消滅していた、と言う事であろうが。 「いつまで茶番を続けるつもりじゃ、退屈過ぎて思わず眠り落ちてしまいそうだったぞ」 苛立ちを隠しもしない姫。心底下らない物で時間を取られたと、本気で憤っている様であった。 メフィストとタイタスが繰り広げていたのは、所謂幻術の出し合いであった。 インドに於いては、これらの技術はマーヤーと呼ばれ、ゴータマが現在の時代においては、このマーヤーで生計を立てていた幻術士は、西はインド、 東は春秋時代の中国に至るまで、珍しい存在ではなかった。彼らの使う幻術とは、人間の心に訴えかけて作用させるものだった。 幻術には一種の催眠状態に陥らせる効果のあるものも珍しくなく、掛けた術者の技量と掛けられた物の感受性次第では、実際に火を当てていないのに火傷を起こさせる、 と言った芸当も当然のように可能であった。しかし、無条件でこんな事が出来ると言う訳ではない。肝心なのは、術者の腕前もそうだが、真に肝要なのが、かける相手。 例えば、親に我が子を殺せと幻術を掛けたり、近衛兵に王を刺し殺せと言う幻術を掛けたとしても、これは通常成立しない。 何故ならば、幻術を掛けた事で予期出来る結果が極めて破滅的で、かつ、掛けられた当人からすればその幻術によって行う事が突拍子もない物だからだ。 結果、何が起こるかと言うと、掛けられた当人は幻術による命令と当人が有する自意識や良識・常識の間で苦しみ、遂には、幻術から覚醒してしまうのだ。 そう、幻術とは掛けられた当人の精神力と、有しているモラルや常識に極めて強く左右されてしまうのだ。それに、幻術は感受性がない相手には通用しない。 つまりは、心の総量が余りにも少なすぎる虫や寄生虫、ウィルスと言った存在を催眠に掛ける事は不可能であり、無機物に至ってはそもそも催眠に掛けられない。 高位の幻術士とは正に、どんな人間にも、どんな突拍子もない幻術を掛けられる者の事を指し示すのであり、史上それが出来た幻術士など、数える程しかいない。我国で言えば、多くの大名を一杯喰わせた、あの果心居士がそれに当たろうか。 そして二人は正に、この高位の幻術士……いや。魔術の歴史にその名を残す、高名な幻術士でもあった。 二人がどんな幻術を引き起こさせたのかは、先程の通り。彼らは己の有する魔術の才能、そして幻術への理解で以って、 あのようなこの世の物とは思えぬ大破壊を繰り広げさせたのである。しかし、所詮は刹那の幻に過ぎぬ幻術であるのに、何故夜種も動物も消え失せたのか。 その答えはシンプル。幻術に巻き込まれた者は、それが一度『本当に己の身体に起っている事だ』と思い込んでしまったら、最後。 真実、今自分に叩き込まれている幻術と同じ様な結果がその身に舞い込んでしまうのである。動物らも夜種も、あの幻術を本物だと思い込んでしまったせいで死んだのだ。 メフィスト、タイタス、姫が全く無事である理由は、単純明快。最初から幻術だと看破し、自分の身体に何が起ころうとも、現実の世界では全く問題がない、 と強く心の内で思っていたからに他ならない。幻術への対策は、初めからこの光景や結果は幻だと思い込む事と言う簡単な物であるが、これが恐ろしく難しい。 何せ今回の幻術の仕掛け役は、メフィストとタイタスと言う、恐るべき魔術の冴えの持ち主である。 『この二名なら、こんな事が出来ても仕方がない』。『この二名なら、出来るだろう』。そう思わせるだけの凄味と実力が、二名には確かにある。 おまけに如何に幻の現象とは言え、水の感触や熱の感覚、風の当たりも二名は限りなく本物に近づけさせている。そんな現象に直面する内に、大半の者はこう思う。 もしかしてこの現象は夢ではなく、現実の……。そう思えば最後、待っているのは、重さ数兆を超えて数京tの大海水の奔流に、摂氏数千万度の超高熱、風速は時速数億㎞超の台風に、宇宙をも滅ぼす根源から流れ出る破滅エネルギーだ。幻術とは、掛ける相手によっては最強の魔術にもなるし、その反対。全く役にも立たない魔術にもなるのだ。今回、タイタスが仕掛けた幻術は、後者に終わってしまったと言う訳だ。 「素晴らしい幻術を御見せ頂いてしまったな、王よ」 「とんでもない。卿の見せた反撃の幻術……とても幻想的で、示唆に富む」 全く本心から言っているとは思えぬ、社交辞令的な言葉のやり取り。 これが終わると同時に、アイビアの身体から、五感が取り戻される。「タイタス様!!」と言う叫びが上がる。一際煩い声だった。 何故、他の夜種や、動物達が死んで、アイビアが無事だったのか? それは、タイタスが彼女から五感を奪っていたからに他ならない。 幻術にそもそも掛からなくするには、無機物であるか、視覚や嗅覚、聴覚に触覚に味覚を封じていれば良い。 つまりは、何も感じなくさせれば良いのだ。あのまま行けばアイビアは、確実に幻術を本物と理解し死んでしまう。 それを懸念したタイタスは、彼女から五感を奪って無力化させていた、と言う訳だ。彼は、確かにこの魔将を救っていたのである。 「今の幻術が、余が勝負する手札。卿よ、貴殿は何を以って余に挑む」 「そう大それた術は使えん。所詮、患者を直す事しか出来ぬ男だよ。大した期待は、しないで欲しい」 言ってメフィストは、その手に透明なメスをアポートさせる。 水晶で出来ているようなクリアーさのそれはしかし、握られている手が悪すぎた。これでは、全く余人に美しいと見られぬではないか。 手に握ってしまえば、どんな宝石の輝きをも褪せさせてしまう、メフィストの魔性の手。それによって握られたメスは果たして、喜んでいるのかどうか。 これを以てメフィストは、空間に切れ目を刻み、其処に、空いた左手を突き入れる。その状態のまま、一秒程。これで良いと言わんばかりに彼は手を引き抜き、一言。 「私からの魔術はこれで終わりだ。そうだな……三分後程に、効果は現れる。その間、此処で待っている時間も惜しい。今も、我が病院に新しい患者がやって来て、私が必要だと呻いていると思うと、気が気でならないからな」 「心得た。三分、余はこの場で待てば良いのだな」 「勿論。勝敗がどちらに上がるのかは、其処のサタンが、貴方の奥方様の判断に任せて構わん。それを以って、今回の術比べは終了としようではないか」 最後の最後まで軽口を叩くの、と言うような顔の姫。 「相解った。白麗の卿よ、帰り道の案内は必要か」 「其方の手を煩わせるまでもない。一人で帰れる」 その言葉を聞いて、本気か、と思ったのはアイビアだ。 タイタスの許可がなければ、永久に此処から出られぬばかりか、施された様々な罠、放流されている様々な夜種や怪物達に無惨に殺される、この恐るべき魔迷宮から、どのようにしてこの男は、退散すると言うのか? 「何から何まで、貴殿には迷惑を掛けてしまったな」 「気にする程の事ではない。今回は表敬訪問だ、多少の事は気にしない」 皮袋に、竜骨の円卓の上の宝石をしまいながらそう口にするメフィスト。 その言葉の裏に、凄まじい意思が内包されていると気付けたのは、流石にタイタスと、姫だった。 「今後は、別の付き合い方をするかも知れない。その時は、また宜しく頼もう。タイタス一世……古帝国アルケアの始祖帝にして、彼の世界の遍く文化の発端となった男よ」 「お手柔らかに頼もうか。魔界医師」 「――ではな。この空間に、戻る事はないだろう」 言ってメフィストは、メスを縦に一閃させる。 空間に生じた切れ目が、横に開いて行く。空間の先には、タイタスの領地にしている高級ホテルの、地下駐車場の風景が広がっているではないか。 其処にメフィストは歩いて行き、主がこの世界から消え失せるや、彼が作った切れ目は閉じて行き、ピッタリと癒着。 そして遂に、切れ目は透明さを増させて行き、この世界から消え失せて行く。麗しい魔と、恐ろしい王の、神話の一説の如き邂逅は、斯様な風にして終わったのだった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「おかえりなさいませ、ドクター」 リムジンのドアを開け、帽子を被った細面の運転手が、外に出て深々と一礼した。角度は、三十度キッカリ。 「変わった様子はなかったか」 メフィスト。 「全く以って何事もない、三十分で御座いました」 「結構だ。早速、病院に戻るとしよう。患者達が私を待っている」 「畏まりました」 言って運転手は、己の指定席へと入って行き、ボタンを押して、後部席のドアを開ける。 其処にメフィストはスルリと入って行き、シートに深く腰を下ろし、一息吐く。 「鹿は、狩れましたかな?」 リムジンのパワースイッチを押しながら、運転手は訊ねて来た。主が、狩り損ねる筈がないだろう、と言う絶大の信頼感が、声音にはあった。 「夜に持越しだ」 「!! ……それは、それは」 それ以上は、運転手は聞かなかった。狩り損ねた事に驚いたが、もっと深い考えがあっての事だったのだろう、と思い直す事にしたのだ。 それに、後の自分の責務は、安全にメフィストを目的地に送り届けるだけ。これ以上の質問は野暮と言う物。 音もなくリムジンが動き出す。革製のシートの下にエクトプラズムを充填させたシートから伝わる、至福の感覚も、揺れも何も一切ないリムジンの運転手の抜群の運転スキルが約束する至上の乗り心地も、今のメフィストの憂鬱さを吹き飛ばすには、到底至らない。 「覚悟を決めるのは、白子の王か。それとも……」 「私か」。 その呟きは、狭い車内の中で、蚊の羽音のようにさくかに響いたのだった。 決戦の時間は、想像以上に残されてない事を、リムジンのカーラジオに取り付けられた電波時計から、メフィストは知ったのであった。 【高田馬場、百人町方面/1日目 午後4:00分】 【キャスター(メフィスト)@魔界都市ブルースシリーズ】 [状態]健康、実体化、殺意(極大) [装備]白いケープ [道具]種々様々 [所持金]宝石や黄金を生み出せるので∞に等しい [思考・状況] 基本行動方針:患者の治療 1.求めて来た患者を治す 2.邪魔者には死を 3.高槻涼を治療し、その後に殺す 4.ロベルタを確実に殺す 5.姫を確実に殺す [備考] この世界でも、患者は治すと言う決意を表明しました。それについては、一切嘘偽りはありません ランサー(ファウスト)と、そのマスターの不律については認識しているようです ドリー・カドモンの作成を終え、現在ルイ・サイファーの存在情報を基にしたマガタマを制作しました そのついでに、ルイ・サイファーの小指も作りました。 人を昏睡させ、夢を以て何かを成そうとするキャスター(タイタス1世(影))が存在する事を認識しました アーチャー(八意永琳)とそのマスターを臨時の専属医として雇いました ジョナサン・ジョースター&アーチャー(ジョニィ・ジョースター)、北上&モデルマン(アレックス)の存在を認識しました 番場真昼/真夜&バーサーカー(シャドウラビリス)の存在を認識しました 浪蘭幻十の存在を確認しました 浪蘭幻十のクラスについて確信に近い推察をしました ライダー(大杉栄光)の存在を認知しました。 ライダー(大杉栄光)の記憶の問題を認知、治療しようとしました。後から再び治療するようになるかは、後続の書き手様にお任せします。 マスターであるルイ・サイファーが解き放った四体のサーヴァントについて認識しました メフィスト病院が襲撃に会いました。が、何が起こったのかは、戦闘の余波はロビーだけで、院内の他の患者には何が起こったのか全く伝わっていません ロベルタ&バーサーカー(高槻涼)の存在を認識、彼らの抹殺を誓いました 上記の抹殺について、キャスター(タイタス1世から)、1日目の午後8時に、市ヶ谷駐屯地でロベルタとバーサーカー(高槻涼)の身柄を貰い受けると約束しました 蒼のライダー(姫)の抹殺を誓いました ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今でもタイタスは、あの魔界医師との逢瀬は、真夏の昼が見せた幻であったのではないかと考えずにはいられなかった。 あれだけ美しい男が、この世にいても良いのか? 神界に通じる魔力と魔術を有するタイタスではあるが、あれ程美しい存在は、天と神との世界にも見た事がない。 果たしてメフィストと言う男は、神の手から成る最高傑作なのか。それとも、神の意思をも超越する何らかの大いなる意思の気まぐれによりて生み出された、 この世全ての美の基準を嘲笑う悪魔なのではないのかとも、思っていた。どちらも正しく、どちらも間違っている。 酷く曖昧な結論を下さざるを得ない程に、メフィストの美は、謎めいていた。解る事は一つ。あの男との邂逅は確かに、タイタスの精神力と体力を削ったと言う事だ。 タイタス自身は平然としていた様子だったが、実際には、あの美貌に射竦められると、鋼に鎧われたその心ですら、亀裂が入って行くのを彼は感じる。 内臓どころか、魂、前世すら見通していると言われても、お前ならしょうがないと納得してしまう程のあの目には、当惑を超えて、恐怖しか感じられない。 あんな存在が、自分と同じキャスタークラスで召喚されている。その事実に、総毛立つ戦慄を覚えてしまう。 あれと事を争う……その本当の意味を知らないタイタスは幸福だった。彼がもしも魔界都市の住民であったのなら……事を争う前に、区民なら皆、区外へと一目散に逃走する事を、選んでいたであろうから。 もうすぐ、メフィストが口にした三分が経過しようとしている。 既にメフィストは、大仰な黒塗りのリムジンに乗ってホテルから出発しているのは確認済み。これ以上はタイタスも追跡しない。 するだけ無駄であろうと思っていたからだ。その判断を姫は、悪い物ではないと礼賛していた。 果たしてメフィストは、術比べに於いて何を仕掛けていたのか。それが非常に気になるタイタス。そして遂に、その運命の瞬間が、訪れた。 「……? 始祖よ、これは……?」 アイビアが、疑問気な声を投げ掛ける。何が起こっているのか、解らないらしい。 だが、タイタスは何が起っているのかを瞬時に理解したらしい。見開かれた瞳が、その証拠。 姫は愉快そうな表情を上げ、ふわっ、と宙に浮かんだと見るや、纏う衣服ごと大気に溶けて行き、遂には完全な透明な姿となり、この世界から消え失せる。 タイタスは、自身とアイビアの間に隔たる空間を睨む。するとそこに、彼ら二人なら並んで通れる程の大きさの虫食い穴が空間に穿たれ、其処に 「入れ!!」 とタイタスが一喝。すると、驚いた顔をしたアイビアが、反射的に穴の中に入って行き、遅れて始祖も、その中に駆け出す。 出た先は、ホテルの地下に作った墓所に、新しく作った広大なスペース。広さにして、三キロ平方mはあろうかと言うこの空間に、 タイタスはあの、高槻涼の中に住まうアリスが望んでいたアルカディアへと続く、異次元を創造していたのである。 異次元を創造と言っても、今現在タイタスがいる時空から見れば、何処にも、あのアルカディアへと続く入口は見つからない。 当然だ、然るべき手段がなければ、其処には干渉出来ない。何せ、異なる位相の空間に在るからこそ異次元なのである。三次元空間から其処に侵入するには、特別な才能と手順が必要、と言う訳だ。 ――そう、其処には何もない、筈だったのだ。 アルカディアでも感じた揺れが、異次元を通じて、この墓所全体にも生じて行く。 立っていられない程の、震度五以上を想起させる直下型の地震。タイタスが、何もない空間を睨みつける事、二秒。変化が訪れた。 メフィストとの会合の為に誂えたこの広大なスペースの空間全体が、鶏卵の殻を剥くように、ボロボロと剥がれ落ちて行く。 その様はまるで、黒雲母の表面がポロポロと地面に落ちて行くようなそれに似ている。空間が剥がれた先には――地獄があった。 其処が、メフィストと姫が会話をしていたアルカディアであると理解したのは、一瞬。青空の風景をそのまま収めた、巨大な破片が地に落ちる。 それは、さっきタイタスが見た様な、空間の剥離のスケールを極大にした物だった。青空の破片の大きさは、優に数十~数百㎞にまで達している。 それが地面に衝突すると、大地には深い亀裂が生じて行き、地割れが巻き起こって行く。 山にぶつかった青空の破片は、腹に響く様な轟音と、空にまで達する程の朦々とした砂煙を立てさせる。 剥がれた青空の先には、其処に身体を投げ入れれば二度と元の所には戻って来れないと言う、絶対的な確証を抱かせる、光すら逃さぬ黒色の空間が広がっていた。 本当に、其処には何もない。眼球や人間の口、鼻が浮かび上がり、それらが笑いの声を上げ相を浮かべる、と言う不気味の風景を演出してくれた方が、まだ安心感がある。不安感しか、その黒の空には抱けない。 そして、その黒が、閉じた世界を侵食する。黒い空が、タイタスの生んだ世界の果てまで伸びて行き、それ以上広がりようがないと思ったのか、 墨が壁を流れるが如く、黒が何もない世界の果てを伝って行き、遂に大地にまで到達。そしてその状態から物凄い速度で、嘗てタイタスらがメフィストと話をした、 あの小高い丘目掛けて収束する。山を呑み込む。黒いタール状の物が覆われたと思うのは、ほんの一瞬。直にストンと凹凸が消えてなくなり、大地と言う平面と一体化した。 黒が呑み込む。草木を、泉を、丘を、山々を。凄まじいとしか言いようがない速度で、世界の全てを黒が侵食して行き、そして最後に、あの丘を呑み込んだ時。真実世界の全てが黒に染まった。 「こ、これは……」 震えた様子で、アイビアが訊ねて来る。 手元に一枚残していた、妖精の薄焼き菓子を、タイタスは、剥がれた空間の先に広がる黒い闇の中に放った。 その空間の中で、薄焼き菓子が、菓子としての形を保てたのは、ほんの二秒程。ある一定の深さ、いや、距離を進んだ瞬間、 それは蒼白い粒子となって分解され、跡形もなく消え去った。この空間に入ったが最後。タイタスであろうとも、その魂ごと先程のように分解され、消滅してしまうだろう。 メフィストが去り際に行った、タイタスの術比べに対抗するべく行った技。 それは医者として彼が出来る、ごく当たり前の技術。『手術』。誰を、手術したのか? 答えは、誰に言っても信じて貰えまい。タイタスがメフィストとの話し合いの為に創造した、あの閉鎖空間であった。 メフィストが行ったのは、簡易的な自我を無機物に埋め込むと言うもの。心を持たぬ器物に、自意識を覚醒させると言う神業。 勿論これは、彼の魔界都市においても神憑り的な技術であった事は言うまでもないが、メフィストの行うそれは、更にその先を往く。 平時であれば、人の質問に対してYESかNOと答えられ、極々簡単な会話をこなせる程度の自我しか埋め込まないが、メフィストが行った技術は更に高度。 手術した無機物に、『美意識』を抱かせるそれをおこなったのだ。では、これを行って何故、空間が崩壊を始めたのか? それは、極めて簡単かつ合理的、そして――誰に言っても馬鹿げているとしか返答のしようがないもの。 生まれて初めて意識を持った空間が、最初に見た男があの『メフィスト』であった。それが、全ての始まりでもあり、終わりでもあった。 月の光を吸って生きる、夜にのみ咲く花。その花びらに浮かぶ雫を丹念に集めて作り上げた様な、美の結晶たる男を初めて空間が見た時、空間が『惚れた』のだ。 もっとこの男の姿を見ていたい。空間の抱いた純粋な思いに、誰が「馬鹿め」と口に出来ようか。メフィストの姿をこの目で一生眺め続けたいと思うのは、 魔界都市の住民であったのならば誰もが心に抱く、普遍的な感情であったからである。たかが空間の戯言、と誰も馬鹿に出来ない。 ……だが、メフィストは去り際にこう言ったのだ。 ――ではな。この空間に、戻る事はないだろう―― そう、この一言は、何の考えもなくメフィストは口にした訳ではない。 もう、自分と言う空間には何があっても足を運ばない。そうと理解した瞬間、空間は、酷い絶望とショックを憶えた。 あのアルカディアを模した空間にとって、メフィストとは産みの親であり、初めて見た美しいもの。彼に産み出されたとなるや、その誇りたるや並ならぬ物だったろう。 そのメフィストに、捨てられた。そうと理解した瞬間――空間は、『自殺』を選んだ。二度と、あの男に会えぬのなら、自分が形を留め続ける意味など何もない。 そう逸った空間は、空に亀裂を生じさせ、空間の先に存在する、数学的に完全な『無』である事が証明されている虚無に、自身の存在を塗り潰させ、嘗て存在した、 と言う事実をそのまま消し去ろうとした。これこそが、メフィストがタイタス一世に見せた、王の幻術に対抗する手術。 魔界医師は、空間の自殺によって生じた虚無に、タイタスを呑み込ませ、本当に此方を殺そうとしたのである。 「……魔界医師、か」 そうと呟き、タイタスは、一呼吸を置いた後、再び口を開いた。 「その字(あざな)、一切の偽りなし」 身体が、震えた。 恐れからではない。肉の身体を持つ自分が、あの神の美貌を持つ悪魔に対して仕掛けられると言うその事実に対する武者震いであり――喜びでもあった。 そしてその様子を、この世の全ての悪をかき集めて女の形にした様な、骨が震える様な美貌の持ち主である姫が、笑って眺めている事に。 タイタスは、果たして気付いているのであろうか。 【高田馬場、百人町方面(百人町三丁目・高級ホテル地下・墓所)/1日目 午後4:00分】 【キャスター(タイタス一世(影))@Ruina -廃都の物語-】 [状態]健康 [装備]ルーンの剣 [道具]墓所に眠る宝の数々 [所持金]極めて多いが現貨への換金が難しい [思考・状況] 基本行動方針:全ての並行世界に、タイタスという存在を刻む。 1.魔力を集め、アーガデウムを完成させる。(75%ほど収集が完了している) 2.肉体を破壊された時の為に、憑依する相手(憑巫)を用意しておく。(最有力候補はマスターであるムスカ) 3.人界の否定者(ジェナ・エンジェル)を敵視。最優先で殺害する。 4.メフィスト……魔界医師……恐るべし [備考] 新宿全域に夜種(作成した魔物)を放って人間を墓所に連れ去り、魂喰いをしています。 また夜種の他に、召喚術で呼び出した精霊も哨戒に当たらせており、何らかの情報を得ている可能性が高いです 『我が呪わし我が血脈(カース・オブ・タイタス)』で召喚したタイタス十世を新宿に派遣していますが、令呪のバックアップと自力で実体化していたタイタス十世の特殊な例外によるものであり、アーガデウムが完成してキャスターが真の姿を取り戻すまでは他のタイタスを同じように運用する事は難しいようです キャスター(ジェナ・エンジェル)が街に大量に作り出したチューナー(喰奴)たちの魂などが変質し、彼らが抱くアルケアへの想念も何らかの変化を起こした事で『廃都物語』による魔力回収の際に詳細不明の異常が発生し、魔力収集効率が落ちています 現在作成している魔将は、ク・ルーム、アイビア、ナムリス(故)です ロベルタ&バーサーカー(高槻涼)を支配下に置きました 現在ロベルタの為の義肢を作っています 葛葉ライドウ&セイバー(ダンテ)の存在を認知しました キャスター(メフィスト)の存在を認知しました キャスター(メフィスト)に、ロベルタ&バーサーカー(高槻涼)の身柄を、1日目の午後8時に引き渡す約束を交わしました 【ライダー(美姫)@魔界都市ブルース夜叉姫伝】 [状態]左脇腹の損傷(中。時間経過で回復)、実体化、せつらのマスターに対する激しい怒り、 [装備]全裸 [道具] [所持金]不要 [思考・状況] 基本行動方針:せつらのマスター(アイギス)を殺す 1.アイギスを殺す、ふがいない様ならせつらも殺す 2.ついでに見かけ次第ジャバウォックを葬る(近くにいるのは解ってるけど先送り)。 3.セイバー(ダンテ)、アーチャー(バージル)バーサーカー(クリストファー・ヴァルぜライド)に強い関心。彼らを力づくで捩じ伏せたいと思っています 4.血を飲むなり紅湯に浸かるなりして傷を癒したい [備考] 宝具である船に乗り、 新宿 の何処かに消えました(現在タイタス1世(影)の拠点にいます) 一ノ瀬志希&アーチャー(八意永琳)、不律&ランサー(ファウスト)の存在を認識しました セイバー(ダンテ)、アーチャー(バージル)バーサーカー(クリストファー・ヴァルぜライド)を認識しました 人間を悪魔化させる者がいる事を知りました 高田馬場・百人町方面に向かって移動中です アナスタシア・鷺沢文香・橘ありすの三人を妖眼で支配しました 部下としてあるサーヴァントに目を付けました 時系列順 Back 流星 影を切り裂いて Next 第一回<新宿>殺人鬼王決定戦 投下順 Back えーりんのぱーふぇくと交渉教室 Next The proof of the pudding is in the eating ←Back Character name Next→ 46 It`s your dream or my dream or somebody`s dream キャスター(メフィスト) [[]] 46 It`s your dream or my dream or somebody`s dream キャスター(タイタス1世(影)) [[]] 54 お気に召すまま 蒼のライダー(美姫) [[]]