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テーゼさんが入室しました テーゼ- (ポウフェナ 貴族住宅街 テーゼ- (どこかの家のどこかの庭 煌びやかな会食パーティ会場 テーゼ- (立派な服に身を包んだ人々が賑やかに談笑するその一角――を、離れ テーゼ- (庭の外れに歩く、細身のスーツをお洒落に着こなした紫髪の青年 テーゼ- (庭を抜け、その足で向かうのは、馬車乗り場 テーゼ- (今はパーティの真っ只中。此処は馬車番を除いてはほとんど誰もいない筈の場所 テーゼ- …(人と人との交流を勤めとする彼が、宴会の最中にこの様な場所に出向いている ヴィヴィさんが入室しました ヴィヴィ- ………(いつもの場所にいつもの姿で ヴィヴィ- ………(彼女はそこに立っている テーゼ- (見慣れた馬車の傍に見つけた見慣れた姿 テーゼ- …っ(思わず小走り気味に テーゼ- ヴィヴィちゃん! ヴィヴィ- (口元を隠す半仮面 緑髪ロングアップ 御者服の女性 ヴィヴィ- (ふぅ(仮面の下からでも聞こえるような深い溜め息をついて ヴィヴィ- こんな所に探し物? テーゼ- 、(ヴィヴィの元に走り、徐々に速度を緩め テーゼ- …久しぶりだね、ヴィヴィちゃん。(困ったような笑顔を向ける ヴィヴィ- … ヴィヴィ- 質問に答えて。 ヴィヴィ- 何か"探し物"でもあるなら、 ヴィヴィ- "仕事"するだけ。 テーゼ- …。探し物、というか…、探し人、かな。 テーゼ- ずっと君を探してたんだ。 テーゼ- あれからヴェルデュール家に行っても…はは、なかなか会えなかったからさ。 ヴィヴィ- … ヴィヴィ- 馬鹿な人。 テーゼ- …(対面でヴィヴィを見て テーゼ- …今からもっと、馬鹿な事を言うつもりで来たんだけど。 ヴィヴィ- (口元を隠す半仮面と冷めきった無表情でテーゼを見つめる テーゼ- (ヴィヴィの瞳を見つめて テーゼ- …この間、君が言った話。 ヴィヴィ- えぇ、 ヴィヴィ- "もう会いたくない。"と伝えたはずよ。 テーゼ- その、もうちょっとだけ前だよ。 ヴィヴィ- … テーゼ- …あの時の、君の提案を、受けたい。 テーゼ- 俺と『恋人』になって欲しいんだ。 ヴィヴィ- 嫌よ。 ヴィヴィ- (静かに。即答。 テーゼ- やっぱり今更かな。(困ったように笑って ヴィヴィ- 何。 ヴィヴィ- あの時ならなんとでもなっていたの? テーゼ- …あの時は何より驚いたよ。そして、怖くなった。 ヴィヴィ- …(口元を隠す半仮面と冷めきった無表情でテーゼを見つめる テーゼ- 自分が誰かと繋がる、そういう渦中に入るって事がさ。…それで、あんな風に拒絶してしまって。 ヴィヴィ- (両の手を背で結び ヴィヴィ- それで? テーゼ- …動転してたから、なんて言うつもりは無いよ。間違いなくあの時は、本心から繋がりを断った。 テーゼ- そうするべきだと思ったし、それが正しいのかもしれない。けど、 テーゼ- ……君と二度と話せないのは、なんだか寂しくて。 テーゼ- … テーゼ- 理由を述べるなら、 テーゼ- それだけ、なんだろうね。 ヴィヴィ- 話にならないわ。 テーゼ- …。そっか。(笑って ヴィヴィ- 万人に好かれる生き方を選んだ貴方は、 ヴィヴィ- 拒絶されて驚いただけ。 ヴィヴィ- 悲しんだのでも哀しんだのでもなく ヴィヴィ- 求められて、拒絶されて、求められて、距離が動くことから逃げて、 ヴィヴィ- 今も、そこに、居るだけよ。 テーゼ- ……… ヴィヴィ- 話は終わり? ヴィヴィ- (口元を隠す半仮面と冷めきった無表情でテーゼを見つめる テーゼ- …そうだね。うん、きっと、君の言う通りだ。 テーゼ- きっと俺自身よりも…君は俺の事をわかってた。 テーゼ- ありがとな。はっきり言ってくれて。(笑って ヴィヴィ- … テーゼ- …あれからずっと、(ぽつりと テーゼ- 君の事ばかり考えてた。 ヴィヴィ- バカみたい。 テーゼ- こんな事初めてだったよ。だけどこれは、あんまりにも歪な執着で… ヴィヴィ- えぇ。 ヴィヴィ- 私にどうなって欲しいの? テーゼ- …でも、もしかしたら、って。わからないんだ、自分の事が。 テーゼ- …この気持ちが「恋」なのか、君と確かめてみたかったんだ。(ヴィヴィを見て テーゼ- …人を好きにさせてみろって、そう言った君と、一緒に。 ヴィヴィ- …(口元を隠す半仮面と冷めきった無表情でテーゼを見つめる ヴィヴィ- それが貴方の望む世界? テーゼ- うん。そうだよ。 テーゼ- …バカみたいだよな。 ヴィヴィ- そうね。 ヴィヴィ- (ふと歩き出しテーゼのそばへ テーゼ- 、… ヴィヴィ- その世界を望んでいるのに叶わない。(テーゼのそばに立ち ヴィヴィ- バカね。 ヴィヴィ- バカな人は嫌い。 ヴィヴィ- 嫌いよ。 ヴィヴィ- 出直してきなさい。 テーゼ- ………(傍のヴィヴィを見下ろし テーゼ- …うん。(ふっと笑んで テーゼ- 『また』会いに来るよ。 ヴィヴィ- うるさい。 ヴィヴィ- うるさい人も嫌いよ。 テーゼ- 多分、俺は君の、そういう所に…… テーゼ- ……執着してるんだと思う。(笑って テーゼ- だから、また来るよ。(一歩離れながら。 ヴィヴィ- 懲りない人ね。 テーゼ- 何度でもしつこく会いに行くよ。君が呆れて、うんざりするくらいにさ。 テーゼ- …そうしないと、俺の気が済まないみたいだから。 ヴィヴィ- 既にうんざりよ。 テーゼ- ははっ、違いないね。(眉下げて笑って テーゼ- それじゃあな。(片手を挙げて ヴィヴィ- (両の手を背に結んだまま テーゼ- (ヴィヴィに軽く手を振り、庭の方に歩いて戻って行く ヴィヴィ- …(その様を見つめる半仮面 テーゼさんが退室しました ヴィヴィ- 何度来ても駄目ね。 ヴィヴィ- そんなんじゃ。 ヴィヴィ- … ヴィヴィ- 響かない。 ヴィヴィさんが退室しました ヴィヴィさんが入室しました ヴィヴィ- … ヴィヴィ- (いつもの馬小屋で清掃をしている ヴィヴィ- (半仮面の女性 ヴィヴィ- ちょうど1週間。 ヴィヴィ- … ヴィヴィ- 来ないなら来ないで良い。 ヴィヴィ- この家で催し物でもなければ ヴィヴィ- 来る用事もないのだから。 ヴィヴィ- … テーゼさんが入室しました テーゼ- やあ。(そんなヴィヴィの背に届く声 テーゼ- こんにちは、ヴィヴィちゃん。(入口から斜め向きの頭だけ出した状態 ヴィヴィ- 懲りない人ね。(背を向けたまま ヴィヴィ- (掃除の手を止めず ヴィヴィ- 何度来たって変わらないと思うけど。 テーゼ- はは、…まあ。前言通り会いに来たよ。(言って、そのまま馬小屋の中へ入ってくる ヴィヴィ- … ヴィヴィ- (掃除を終え用具を壁にかける ヴィヴィ- それで。 ヴィヴィ- 何かこの前と変わったの? テーゼ- …いいや、何にも変わっちゃいないよ。(苦笑して テーゼ- 分からないまま、変わらないまま。懲りずにまた来たって訳だ。 ヴィヴィ- 呆れた。 ヴィヴィ- (振り向いて ヴィヴィ- 会い続けるだけでなんとかなるとでも? テーゼ- …(こちらを向いたヴィヴィを見て テーゼ- それもわかんないまま此処に来たよ。(自嘲気味に テーゼ- 君のそんな反応も…予想できた事なのにね。 ヴィヴィ- それなら何? ヴィヴィ- (両手の平を広げて見せて ヴィヴィ- (高貴な長手袋も作業後の少し黒ずんだ色に ヴィヴィ- 能力でも使う? テーゼ- …(ヴィヴィの手を見て テーゼ- (ヴィヴィに歩む 手を伸ばせば届く距離まで テーゼ- 俺が、(ヴィヴィの掌の前に、自分の手を、重ねる寸前のように翳す テーゼ- 心の底から「それ」を望めば、きっと君は拒めないよな。(手を翳したまま、ヴィヴィを見つめて テーゼ- でも、そうはならない。 ヴィヴィ- … ヴィヴィ- 何が、言いたいの? テーゼ- 俺は君が、君の意思を越えて動く事を望んでいない。 ヴィヴィ- (はぁ。(半仮面の下からでもわかる溜息ついて ヴィヴィ- (手を離して背に組んで ヴィヴィ- 本当に、何しにきたの? ヴィヴィ- 何も、変わってないじゃない。 テーゼ- …うん(己の掌を見つめて ヴィヴィ- 貴方の望む結末は何? ヴィヴィ- 貴方の望む世界は? テーゼ- …それは、(以前はどう答えたか テーゼ- 「君と、誰かが手を繋ぐ事」、 テーゼ- …だと、思っていたんだ。…けど、 テーゼ- 今はそうじゃない、…のかな。(片手で頭抱えて ヴィヴィ- … ヴィヴィ- この前口にした事は? ヴィヴィ- 貴方の望む世界じゃないの? テーゼ- あれは、…… テーゼ- …(胸元押さえて テーゼ- …君の言った事が、正解なんだと、思ったんだ。 ヴィヴィ- そう? テーゼ- あぁ。俺はきっと、君との距離を離したくなかっただけだよ。 テーゼ- 君に嫌われて、遠く離れて途切れてしまうのが嫌で、…近くに居て欲しくて。 テーゼ- 君の提案に乗っかって、それを繋ぎ留めようとしただけだ。 ヴィヴィ- … ヴィヴィ- 本当 ヴィヴィ- はぁ。(呆れたように声に出し テーゼ- …どうしようもないバカだろ。(胸の前で両手広げて テーゼ- …君に指摘されるまで、自分がそんな事をしようとしてるって事にも気付かなかった。 ヴィヴィ- バカは嫌いよ。 ヴィヴィ- 誰も幸せにしない愛も嫌い。 ヴィヴィ- 封じていた幼少の想いをこじ開けて ヴィヴィ- 期待させて、突き放して、付き纏う ヴィヴィ- そんなバカも嫌いよ。 テーゼ- ……、(口を結んで テーゼ- ………また、 テーゼ- ……友達に、戻れないかな。(この期に及んで、そんな事を言う ヴィヴィ- そもそも ヴィヴィ- 友達なんて間柄じゃなかったと思うのだけれど。 ヴィヴィ- 私はバカが嫌いよ。 ヴィヴィ- 私の【望まない世界】が、どんな力か。 ヴィヴィ- 貴方だけは知っているでしょう? テーゼ- ……そうだね。 テーゼ- でも、だからこそ、だ。 テーゼ- 世界の中で俺が唯一、君の力を知ったからこそ… テーゼ- 君と友達になりたいと思ったんだ。 ヴィヴィ- はぁ。 ヴィヴィ- その願いは叶わないわ。 ヴィヴィ- 貴方がどんなに願っても。 ヴィヴィ- 私はバカが嫌いよ。 ヴィヴィ- 友達になりたいだなんて…思わない。 テーゼ- ……。 テーゼ- そっか。(目を閉じ笑って ヴィヴィ- … テーゼ- ごめんな。今まで妙な事ばかり言って。 ヴィヴィ- … ヴィヴィ- 今日も。 ヴィヴィ- 貴方は妙な事ばかり呟くわ テーゼ- …それは、例えば? ヴィヴィ- … ヴィヴィ- 全てよ。 ヴィヴィ- バカは嫌いよ。 テーゼ- ……ヴィヴィちゃん、俺は今、 テーゼ- 自分が解らなくなってるみたいなんだ。(弱弱しく笑って、片手を挙げて テーゼ- 俺は今、何を望んでる?何を願って、何を求めて、 テーゼ- 君とどうなりたいと思っているんだろう? テーゼ- っ、(片手をヴィヴィの前に差し出す テーゼ- ヴィヴィちゃん、 テーゼ- 俺の心と、繋がってくれないか。 テーゼ- (必死な顔、縋るような言葉。裏腹にヴィヴィに強制力はない ヴィヴィ- … ヴィヴィ- (両の手を後ろに組んだまま ヴィヴィ- その願いは叶わないわ。 ヴィヴィ- 友達にもなれないし、 ヴィヴィ- 確かめたい気持ちもすぐに答えをくれない。 ヴィヴィ- 私の【望まない世界】は、 ヴィヴィ- 私が嫌いな人の、望む事が叶う、っていうのにね。 ヴィヴィ- バカな人。 テーゼ- ………。 テーゼ- それは、きっと、 テーゼ- 君が望んでいないからだよ。(困ったように笑って手を降ろし ヴィヴィ- えぇ。 ヴィヴィ- 私は勿論望んでいない。 テーゼ- ……。 テーゼ- ひとつ訊いてもいいかな。 テーゼ- 君は俺に…どうなって欲しい? テーゼ- 君の望む世界は……何? ヴィヴィ- 貴方が気づく事。 テーゼ- っ、(ヴィヴィをはっと見て ヴィヴィ- まだ、わからない? テーゼ- ………ごめん、 テーゼ- …わからないよ。(素朴に、絞り出すように ヴィヴィ- …バカね。 ヴィヴィ- はぁ。 ヴィヴィ- 嫌いな人の望みを強制的に叶える力は、 ヴィヴィ- 私が、嫌いな人にしか効果が無いわ。 ヴィヴィ- … ヴィヴィ- 、 ヴィヴィ- わかった? ヴィヴィ- (表情を隠す半仮面、テーゼを覗き込む視線 テーゼ- ………。 テーゼ- えっ?(思わず素っ頓狂 ヴィヴィ- … テーゼ- それって、何だろう、今の文脈だと… テーゼ- ……君は俺を、もう嫌いじゃ無いのかい? ヴィヴィ- … ヴィヴィ- バカは嫌いよ。 ヴィヴィ- (視線そらして ヴィヴィ- ヒントが多すぎね。 テーゼ- …俺の願いが叶わないのは、「俺」が望んでないからだと思ってた。(ぽつりと テーゼ- …けど、そっか。……そうだったんだね。 テーゼ- ……(じんわりと安心したように、笑う ヴィヴィ- … ヴィヴィ- それで。 ヴィヴィ- (テーゼを見つめる半仮面 ヴィヴィ- 新たな気づきを経て、 ヴィヴィ- 「望み」は変わった? テーゼ- …どうだろう。正直、予想だにもしてなかった事だったから。 テーゼ- …、(自分の胸に手を当てて ヴィヴィ- … テーゼ- …君は、自分が俺の事を嫌いじゃないって知っていて、 テーゼ- その上で、「友達にはなれない」と答えた。 テーゼ- …それなら結局、同じ、かな。俺の望みは、叶わないものに違いない。 ヴィヴィ- そうね。 テーゼ- ……でも、気持ちの上では、ものすごくホッとしてる。 ヴィヴィ- どうして? テーゼ- どうして、って… テーゼ- 仲良くなりたい子に、嫌われて嬉しいなんて事はないだろ? テーゼ- …だから、嫌われてなくて嬉しいんだ。君に。(困ったように笑って ヴィヴィ- … ヴィヴィ- っ、 ヴィヴィ- それだけ? テーゼ- それだけ、……じゃ、ないのかもな。(指で頬覆うようにして ヴィヴィ- (両の掌を差し出して ヴィヴィ- 使う? ヴィヴィ- 私だって、チカラを、使えない事で、示した。 ヴィヴィ- 貴方だけ封じるのは不公平よね、 テーゼ- ………、 テーゼ- あれから少し…、自分の心に触れられるのが、怖くなってた。(ヴィヴィを見下ろして ヴィヴィ- … テーゼ- 君は本当に、何もかも見透かしてしまったから。……でも、 テーゼ- 今は、そうしてほしい(ヴィヴィの広げた両手に、両手を広げて ヴィヴィ- 別に、 ヴィヴィ- 大したことはしてないわ。 ヴィヴィ- 私は。 ヴィヴィ- (ヴィヴィから、両手を繋いで。 テーゼ- …俺の力で、君の心で、 テーゼ- 俺の全てを、知って欲しい。(――能力発動、 テーゼ- (リンクルリンク! テーゼ- (繋いだ両の手と手から――― テーゼ- (ヴィヴィにテーゼの感情の奔流が流れ込む ヴィヴィ- 『----』 テーゼ- (「あの子はどうして一人でいるんだろう?」「どうして周囲と余り口を利かないんだろう?」「話してみると普通の女の子だ。物言いのはっきりした、利発な子だ」 ヴィヴィ- 『----』 テーゼ- (「もっといろんな人と関わったらいいのに。この子の素敵な所に気付いて、愛してくれる人は―お兄さんだけじゃなくって―きっといっぱいいる筈だ。」 ヴィヴィ- 『貴方だってそう。きっとそう。』 (繰り返されるいつぞやの言葉 ヴィヴィ- 『世界中誰しもを平等に愛し、愛される。』 ヴィヴィ- 『誰か1人の。』 ヴィヴィ- 『ちっぽけな。隠蔽された愛なんて。拾わない。』 ヴィヴィ- 『そうでしょう?』 ヴィヴィ- 『----』 テーゼ- (――「この子にそんな魔人能力があったなんて」「心の持ちよう次第では、世界を歪める事もある力」「こんな力を持っているから、この子は人を遠ざけて――」 テーゼ- (――「だから?」「仕方無い?」「そんなの、そんなのって――」 ヴィヴィ- 『なら。 私が人を好きになるまで、 貴方は纏わりつくの? 』 ヴィヴィ- 『私に、』 ヴィヴィ- 『人を好きにしてみせると言うなら――――』 ヴィヴィ- 『----』 テーゼ- (――「だから、」 テーゼ- (――「誰かと手を繋いでもらいたかった。」 テーゼ- (――「彼女の力を知る自分は、その手助けを。」 テーゼ- (――「人と人と。君と、誰かと、―――」(この近辺で、 テーゼ- (――ヴィヴィの心に突然痛みが奔る ヴィヴィ- っっぁ、、(体震わせ テーゼ- (「……嫌われてしまったみたいだ。」「原因は幾らでも思い当たる」 テーゼ- (「あれだけ訳の分からない事まで言ったんだ。当然の結果だ。 テーゼ- (『もう会いたくない。』 テーゼ- (――劈くような痛みが奔る。 テーゼ- (その後の記憶はもうボロボロだ。言葉の度に心が切りさかれ、悲鳴を上げる テーゼ- (今日この日のやり取りでも、それは変わる事無く。 テーゼ- …………―――― テーゼ- …何度嫌われて、何度こんな気持ちになっても、俺は君を諦められなかった。 テーゼ- 君の力で、嫌われてないって知って、心の底から安心した。 ヴィヴィ- 、 テーゼ- ……なあ、 テーゼ- ヴィヴィちゃん。 ヴィヴィ- 何? テーゼ- この気持ちは一体何なんだ? テーゼ- こんな執着に…、君なら、なんて名前を付ける? ヴィヴィ- 『愛』 ヴィヴィ- 『愛』よ。 テーゼ- っ(目丸くしてヴィヴィを見て テーゼ- ……これが、『愛』? ヴィヴィ- 『そう。』 ヴィヴィ- 『そうじゃないと言える?』 テーゼ- ………、 テーゼ- 『愛って、』 テーゼ- 『こんなに痛くて、こんなに苦しくて、』 テーゼ- 『こんなに、ままならないものだったんだね。』 ヴィヴィ- 『私は』 ヴィヴィ- 『一度だけそれを感じた事がある』 ヴィヴィ- 『幼い妹の兄への淡い幻想』 ヴィヴィ- 『家族愛の延長かもしれないけど』 ヴィヴィ- 『昔、幼かった頃、一度だけ』 ヴィヴィ- 『自分でそれをわかった。』 テーゼ- …… ヴィヴィ- 『彼を忘れさせて。』 ヴィヴィ- 『人を好きにしてみせて。』 ヴィヴィ- 『貴方が何度来ても変わらなかったみたいに、』 ヴィヴィ- 『私の』 ヴィヴィ- 『私が心の中で密かに望む』 ヴィヴィ- 『望む世界は変わりない』 ヴィヴィ- 『人を好きにさせてみせて。』 ヴィヴィ- 『貴方にそれが出来る?』 テーゼ- ………あぁ、なんだ。(自らの口から零すように テーゼ- 気付いてしまえば、 テーゼ- こんなにも、確かだったのに…… テーゼ- (呟き、ヴィヴィとつないだ両手を、そっと放す テーゼ- (両腕、両手を大きく広げて テーゼ- っ テーゼ- (ぎゅうっッとヴィヴィの体を抱きすくめる ヴィヴィ- っ! ヴィヴィ- 何、を… テーゼ- (ヴィヴィを抱き締めて離さない 身長差の為膝立ち気味に テーゼ- 俺は君が大好きだ。 テーゼ- 抗えないよ。君の望みを捻じ曲げてでも、 テーゼ- 俺は君を手に入れたい。 ヴィヴィ- 、 ヴィヴィ- 。 テーゼ- 君の心が、 テーゼ- 君の愛が、 テーゼ- 欲しいよ。俺は。 テーゼ- 愛してるよ。ヴィヴィ。 ヴィヴィ- 、、、 ヴィヴィ- 、バカ(胸の中で静かに ヴィヴィ- 結論が遅いです、、 ヴィヴィ- でも、 ヴィヴィ- だからか、 ヴィヴィ- 何万と聞き流した軽い言葉より、 ヴィヴィ- (耳元に近づき静かな声で ヴィヴィ- 信じれます。 テーゼ- ……、(抱き締めたまま テーゼ- …ありがとう。 テーゼ- (抱き締めたまま テーゼ- ……なんだか、 テーゼ- 今更緊張してきちまったけど…はは、心臓うるさいよな…? ヴィヴィ- 別に平気。 ヴィヴィ- 意味不明な貴方のがうるさい。 テーゼ- …はは、まあ、随分回り道したかもな。(苦笑して テーゼ- ……正直、 テーゼ- 今もまだ、少し怖いよ。君と心を繋ぐのは、きっと生半可な道じゃないだろうから。 テーゼ- …でも、(少しだけ腕の力を緩め、ヴィヴィと間近で顔を合わせて テーゼ- 諦めないよ。 ヴィヴィ- うん。 テーゼ- はは、 テーゼ- これからもよろしく。 ヴィヴィ- ちゃんと。 ヴィヴィ- 夢中にさせてね。 ヴィヴィ- (言って、目を反らす半仮面の少女 テーゼ- ああ。 テーゼ- 君に、俺を、望ませてみせる。 ヴィヴィ- 期待してる。 ドゥドゥさんが入室しました ドゥドゥ- アーハーハー!!この穏やかにして中立にして絶対のジャッジを司るは美しき貴族! ジュマペル―ドゥ・ドゥドゥ=フュイユ・ド・フォン・ヴェルデュール―が本日も穏やかにして平穏な平和を―――(急に馬小屋に入ってくる煩い奴 ドゥドゥ- を??? ドゥドゥ- (馬小屋で良い雰囲気の二人を目撃 テーゼ- あ。(聞き慣れ過ぎた声に ヴィヴィ- …(そっとドゥドゥの方を見る ドゥドゥ- アーーーーーーーーー テーゼ- やあ、ドゥドゥさん。お邪魔してるよ。(存外平然と ヴィヴィをするりと解放し、立ち上がりながら振り返る テーゼ- 今、 テーゼ- 妹さんに愛の告白をしてた所。(笑って ドゥドゥ- ーハーハっ!?!?!? ドゥドゥ- (驚き、二人を交互に見て、 ドゥドゥ- (すっと息を吸い、スタっと立って ドゥドゥ- なーるほど。なるほどなるほどなるほど!テーゼくんが! ドゥドゥ- ははーん。ほーう。へへーん。 ヴィヴィ- … ドゥドゥ- それで、マイシスターは何と? テーゼ- 期待してる、ってさ。 ヴィヴィ- ー! ドゥドゥ- ー! ドゥドゥ- アーハーハーハーハーハーハー! ドゥドゥ- それは良い答えだね!そうじゃあないかい?そうなんじゃあないかい? ドゥドゥ- アーハーハーハー!なるほどなるほどなるほど!テーゼくんが、ね! ドゥドゥ- シ、はィ、オーケーイ!この穏やかにして中立にして平穏を見守るは美しき貴族! ドゥドゥ- ジュマペル―ドゥ・ドゥドゥ=フュイユ・ド・フォン・ヴェルデュール―は急~~~用を思い出したので失礼するよ! ドゥドゥ- アディオス、アミーゴ!チャオ!メルシーボクー!シーヤ! ドゥドゥ- (口早足早に消えていく ドゥドゥさんが退室しました テーゼ- …ドゥドゥさん?(首傾げて テーゼ- …何か、 テーゼ- 既に何かを知っていた…ように見えたけど。 ヴィヴィ- そう? ヴィヴィ- あのバカの考える事なんて… ヴィヴィ- … ヴィヴィ- ねえ。 テーゼ- ん、何だい?(ヴィヴィを見下ろして ヴィヴィ- 今日はまだ時間がある。 テーゼ- じゃあ…、まだ一緒に居られる? ヴィヴィ- そうね。 ヴィヴィ- どこか。 ヴィヴィ- 連れて行って。 テーゼ- ああ。それじゃあ、 テーゼ- 昼食はまだだよな?行こうよ、一緒に(言って テーゼ- (ヴィヴィに手を差し伸べる ヴィヴィ- 、 ヴィヴィ- ええ。(その手を取り テーゼ- (―手と手が繋がれた瞬間、 テーゼ- (胸の内に熱く疼く、噎せ返るほどの感情が、掌を通してヴィヴィに流れ込む ヴィヴィ- 、 ヴィヴィ- 。 ヴィヴィ- 『熱い。』 テーゼ- (ふっと目を細めて笑って テーゼ- 『君が灯したんだよ。』 ヴィヴィ- 、 ヴィヴィ- 『…ばか。』 テーゼ- ―さ、ヴィヴィ。何が食べたい? テーゼ- (ヴィヴィの手を引き、小屋を出て行く ヴィヴィさんが退室しました テーゼさんが退室しました
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テーゼ ーーーーーー テーゼ ーーーーー テーゼ ーーーー テーゼ ーーー テーゼ ーー テーゼ (深夜。 テーゼ (酒場でのひと悶着により、丑三つ時を更に過ぎ… テーゼ (更に静けさを増す、しんと冷えた夜。 テーゼ (シドリーの工業地帯を発った馬車は、南の方角へと向かっている。 テーゼ ・・・さて。(御者であるヴィヴィが馬を走らせ、馬車に乗るのは、2人。 テーゼ (二人掛けのオープン座席に並んで座っている テーゼ どこから説明したものかなぁ。ソフィアさんは…本当に釈放されたその足であそこ(酒場)に? ソフィア ええ。そうよ。(着替え終わってテーゼの隣に座ってケロっとしてる娘 ソフィア (先ほどまでの狂乱した様子は無く、落ち着きを取り戻し…なんか馬車とは言え、座ってる距離が近い気がする テーゼ そっか。サンフラワーの兄弟達にもまだ会ってないんだ? ソフィア ええ。そうね。・・・うっかりしてたわ。 ソフィア 私、みんなに色々差し入れしてもらっていたのに。 ソフィア 歓迎パーティの予定を立ててたらどうしましょう。 テーゼ ははっ、そっか。そっちの家は皆仲良しだもんな。(距離近い気がするソフィアを特に違和感無く受け入れている。こいつも距離が近いため。 テーゼ でも…それを押してでも、フレデ兄さんを探してくれたんだ?(先程の狂乱猫戦には流石に手を焼いたものの…今の落ち着いたソフィア相手には テーゼ (普通に会話を仕掛けられる。 ソフィア ええ。ええ。ええ。いてもたってもいられなくなってしまって。 ソフィア どうしても嫌だったのだけど。 ソフィア 絆の約束を破って、 ソフィア あの店に踏み入れるしか………私には無かったの。 テーゼ そうなんだ。他に手がかりが無かったから…か。 ヴィヴィ (「絆の約束」が何なのか一切の説明が無かったが、 ヴィヴィ (彼女の思い込みと説明不足は今に始まった事ではない。 テーゼ そうだよな。あの貨物駅は前と様変わりしちまってるし…兄さんもそこには居ないもんな。それでユフィーア姉さんに、か。 ヴィヴィ (距離が近いのが気になるが、今は“彼”の会話術に任せておこう。 ヴィヴィ (ちょっと ヴィヴィ (懇願するような眼でテーゼの眼を見ているのも気になるし、いちいち「兄さん」とかの単語に眼を潤ませるのも ヴィヴィ (若干鼻につくが、 ヴィヴィ (大人げないので御者に専念していよう。 ヴィヴィ (プロなのでーーー ソフィア うん。そうなの。そうなのよ。 ソフィア この世界、おかしいわ。 ソフィア 大事なものが変わってしまった感じ。 テーゼ ……。 テーゼ そうだね。俺もそんな感じがしてる。 ソフィア あのお姉さんは………色々と難しい人だったけど、 ソフィア 貴方達が応援に来てくれて助かったわ。(テーゼを近距離で見つめて微笑む テーゼ ははっ。鉢合わせたのは偶々だったけど…まあ、大変な事になる前に間に入れて良かったよ。(微笑みを受けて笑い返し テーゼ ともあれ、今後の事を引き受けた以上は、俺がちゃんとソフィアさんに説明しないとな。 ヴィヴィ (“あれ”が「大変な事になる前」はだいぶボーダーが緩いわね。 ソフィア うん。お願い。テーゼさん。(ウルウル目で見つめる。 テーゼ …(世界から■■■■が消え去った。俺達の件はきっと、その煽りの一つ。…そういう話から始めてもいいけど… テーゼ (ソフィアさんが望む情報は、そういうのじゃないだろうな。 テーゼ 今から向かってるのはポウフェナだよ。貴族住宅街にある、ヴィオレット家の別荘地。 ソフィア まぁ♪ テーゼ …■ヶ月前に、シドリーの駅舎と、貨物車両への襲撃があってさ。 テーゼ 勤務中だったフレデ兄さんは…その襲撃に巻き込まれたんだ。 テーゼ …そこで何が起こったのかはまだ分かってない。(監視カメラの類は駅舎ごと破壊されていた、し… ソフィア そんな………(両手を口に合わせて テーゼ (…駅職員の生き残りは兄さん一人だけ。その兄さんも、あれから一言も発しようとしない。 ソフィア でも、回復…したんですよね…? テーゼ うん。傷は駅舎の破壊に巻き込まれたものだけでさ。…それも、治るのには時間が掛かったけどね。 テーゼ (■■■■の影響による加護不良)…それでも完治はしてるんだ。…ただ、さっきも言った通り。 テーゼ 心の方はまだ治ってないんだろうね。…シドリーに居たら、どうしても近しい景色を見てしまうだろうし…って事で。 テーゼ ポウフェナの方で静養してもらってるんだ。 ソフィア …そう。なのですね。 ソフィア ………いえ、いえ。 ソフィア いけません。いけないことだとわかっているのですけど、 ソフィア 少し、ホッとして、しまいました。 テーゼ ……そうなのかい? ソフィア フュンフレデさんはまだなお大変な状況なのに… ソフィア 生きていて、コレから会えるって、思ってしまって、 テーゼ あぁ、…そういう事か。(笑って ソフィア ごめんなさい。ちょっと自分勝手でしたね。(涙拭ってハニカミ笑い テーゼ うん。会えると思うよ。……結構な時間に押しかけちまう事にはなるけど。(ははっと ヴィヴィ …(ちょっと? テーゼ (そう。丑三つ時を越えているのである。 ソフィア ふふふ。こんな時間に会えるなんて。 ソフィア ロマンチックですね。 ヴィヴィ …(普通に迷惑だと思うけど… テーゼ ははっ、流石にビックリ……してくれるといいけどな? テーゼ (静養中の兄弟の元に、丑三つ刻を越えた時間に全裸泣き女(元)を連れて行く算段を、普通に斡旋している。 テーゼ (この男もそこそこ狂っているのである。)…寝てたらどうしようか。使用人も控えてるし、朝まで待たせてもらう? ソフィア はいっ!(全く疑いのない笑顔で テーゼ じゃあ、そんな感じで。よろしく頼むよ、ソフィアさん。(笑って ソフィア ええ。 ソフィア テーゼさんが作ってくださった機会、無駄にはしませんよ。 ソフィア 私は必ずフュンフレデさんを救って。 ソフィア 恩返しするんですから。 テーゼ …恩返し、か。 テーゼ …フレデ兄さんに…助けてもらった事があるんだっけ? ソフィア はい! テーゼ そうなんだ。いい縁があったんだね。(嬉しそうに テーゼ …なんだか俺まで嬉しいよ。兄さんも、知らないうちにそんな風に…外との繋がりを持ててたんだなって。 ソフィア ええ。ええ。フュンフレデさんは「道」を造れるお方ですから。 テーゼ (――そうして、馬車は宵闇を進んでいく。 テーゼ (…極端。狂ってる。正気じゃない。…そうだね。そうかもしれない。でも、やっぱり… テーゼ (……「繋がりたい」っていうその想いを、俺は大事にしたいよ。 テーゼ (よくない結果になるかもしれなくても――……それは、一度触れ合ってみないとわからないじゃないか。
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貴方はヴィヴィの武勇伝どれくらいしっているかな!!!??? 8割はしっておこうね 1.FF6のロックにゾッコン お手製キャップもトレジャーハンター 2.スティングさんにゾッコン 理由はロックのアイコンを使っているから 3.住んでる都道府県は愛知県 4.自称大学生の通っている大学はみずほ大学 看護学科の短大です 5.FF4を親に取り上げられた 今でも没収されてる 6.(汗)のかわりに 名言(怖い汗) を使ったことがある 意味はいまひとつわからない。名言集に登録済み 7.FF6で中ボス『女神』を倒せてないのにラスボス『ケフカ』を倒している 倒せないから質問までしていた 8.FF7プレイしたらしいがマテリアを知らない 9.FF6は合計24回はじめからプレイしなおしている 10.謝る時に 「ごめんなさい。ゆるしてください(笑)」 と(笑)をつけたことがある 11.羞恥心のファンなのにメンバーの人の名前をしらない 12.DQ5DSはタッチペン操作だと思い込んでいた 13.DQ5DSを買わない理由は操作方法がわからないから 14.過去にセリス嫌いといっていた理由はゲーム内でのLvが高いから しかし今では 「カッコイイから好きです」 と言っている 15.掲示板ではセリス口調を意識して話している 16.しかし怒ると男口調になり命令形になる 17.過去にD-naviアク制合計5回なっている 18.冒険者の館も2回アク制になっている 19.今見てるアニメは ポケモンDP、ポケモン再放送、NARUTO 20.別の場所で設定めちゃくちゃなFF小説を書いている 例:カイエンがリルムと結婚 FFの世界にブリーチ、犬夜叉がキャラ乱入 21.スライム系のことをスライムタイプと言っている 22.レスの7割はくだらない質問をしている 例:何処で鍛えるのですか? オークキングという奴は強いのでしょうか? ザイルってどんなモンスターなのですか? 23.FF4ボス『ルゲイエ』のことを『ルゲノエ』と言っている 24.誕生日は5月15日 25.D-naviにきたのは3月下旬 26.好きな曲は『アニソン』 これは曲のジャンルw 27.エクスポーション、FFDQ、その他FFサイトを荒らした 28.夏は冷やし中華派 29.ポケモンDPでヒコザルの1進化をゴウカザルと言っている 30.姉がいる 31.FF4はオクトマンモスに負けて諦めた しかし別の掲示板では『Lv99にした』発言をしている 32.FF7はラスボスに負けて放置 33.FF5も途中で飽きた 34.父親はおっかない 例:犬と遊んでたら怒鳴る 35.前レスでは「携帯さわって怒られました。」と発言しているのに、後レスでは「携帯はさわったことありません。」と発言している。 36.通称矛盾王女 37.17日の来週を31日と言っている 38.好きなキャラランキングおよび音楽ランキングの上位10位が毎回するたびに全て変わっている 39.DQは7だけプレイしたことあるらしい。 40.一番好きなDQのボスは『オルゴデミーラ』 41.太鼓の達人で好きな曲は『らき☆すた』 42.ゲーム『スペランカー』を音楽だと勘違い 43.最近パーマをかけた そのとき見てたTVは『風の谷のナウシカ』 44.「買った」と言うのを「買い始めた」と言ったことがある 45.削除パスのつけかたを知らなかった 46.王女は慰謝料400万円の支払いを狭まれた 47.好きな口癖は「しゃーんなろ」と「めんどくせぇ」 48.魔法『クイック』のことを『クリック』と言っていた 49.婚約破棄をしたことがある 50.ビビの作った替え歌は原型をとどめていない 51.クイズスレでは9割調べて答えている 52.使用PCのリモホとIPは zaq3dc07066.zaq.ne.jp(61.192.112.102) 53.かつて彼氏がいたがふられた 54.大学生なのにバイトはせず、親のお金にたよっている 55.ゲームを買うときは親の了承がいる 56.FF8も飽きた 飽きた理由は8専用メモカを友人に貸したから 57.『PS2版』のことを『PS版』と言っている 58.FF6の『超必殺技』のことを『隠し必殺技』と言っている 59.年齢の計算ができない 60.「スティングさん。私のことどう思いますか?」「少しは女らしくなったでしょうか?」など、アピールもかかさずやっている 61.身長は163cm 62.中古ゲームが何処に売っているかわからない 63.尊敬する人は『宮里藍』 64.FF6でマッシュの必殺技がでなくなったのは、モンスター図鑑の開きすぎだと思っている 58. おもろいww -- おもろ (2008-07-21 21 37 10) wwwww -- 蓮 (2008-10-18 00 28 53) 王女様激しいww -- ビビ (2008-11-03 18 43 42) 携帯触った所は授業中にって付け加えたほうがわかりやすいと思うよ。 -- 優衣 (2008-11-25 10 46 18) 名前 コメント 感想よろ
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ソフィア ーーーーー ソフィア ーーーー ソフィア ーーー ソフィア ーー ソフィア ー ソフィア (夜が明け ソフィア (朝日が昇る ソフィア (その間 ソフィア (『道』を歩み続けていた ソフィア ……… フレデ ・・・・・。 ソフィア (牢屋から解放されてから…街を彷徨い駅を彷徨い酒場を襲い屋敷に辿り着き『道』を進んだ ソフィア (休まず動き続けたソフィアの体力は既に限界を超えていた。 ソフィア (が。 ソフィア ふふふ。フュンフレデさん。 ソフィア おはようございます。 ソフィア 朝日が完全に登りましたね。 フレデ ・・・・・。ああ、 フレデ そうですね。朝が来ました。 フレデ おはようございます。ソフィア様。 ソフィア ~~~!!!!! ソフィア はい。おはようございます。フュンフレデさん。 フレデ (部屋の窓からそのまま出てきたのだから、当然防寒着など着ていないし ソフィア (大切なフュンフレデさんに会えて、重大な決断をして共に行動する事で、完全にハイになり。疲労を消し飛ばしていた。 フレデ (何なら靴すら履いていない。 自ら敷いた『道』の伸びるままに、 フレデ (目的地に向かって、ただ進む。 ソフィア ふふふ。うふふ。ふふふふふ。 フレデ (そこに、体力や休息の項目を挟むゆとりは無く。……ようするに。 フレデ (夜中から朝までの数時間を歩き通している。 ソフィア えへへへへ。あはははは。んふふふふ。 フレデ ・・・・・。 フレデ (少し、歩みを緩める。どうやら己の歩行速度は彼女よりも速いようだ。 ソフィア …!!! フレデ ・・・・・。 フレデ (否、そうする頻度が、少しずつ増えている気がする。 ソフィア フュンフレデさんっ、、 フレデ ・・・・・。はい。 ソフィア 先ほどから少しづつ、 ソフィア 私を待ってくれて、ます、よね。 フレデ ・・・・・。そうですね。 ソフィア ごめんなさい嬉しい。私ごめんなさいとても嬉しくて。足ばっかり引っ張る事になっても嬉しくて嬉しくて嬉しくて私。ごめんなさいフュンフレデさんでも素敵。そんな所がすっごく素敵で。 ソフィア 勝手に着いていってた事ばかりだったから。 ソフィア 勝手に同じ方向を追いかけていただけだったから。 ソフィア 嬉しい。ごめんなさい遅くって。時間を奪って。でも奪った時間さえも愛おしくて嬉しくって。 ソフィア フュンフレデさんありがとう。待っていてくれて。私に合わせてくれて。 ソフィア 私と一緒に。 フレデ ・・・・・ソフィア様。 ソフィア 一緒に。一緒に私と。私と。 ソフィア フュンフレデさん。私と一緒に『道』を歩いてくれて。ありがとうございます。 ソフィア (涙を流しながらにっこりと微笑んでフュンフレデを見つめて歩く フレデ (畳み掛ける彼女の言葉の、ほとんどを理解できない。 フレデ (だが。 フレデ ・・・・・。謝る必要はございません。 フレデ 礼を言うべきは、私だと存じます。 ソフィア まぁ。まぁあ。まああ。まあ! フレデ ・・・・・。時間は、 フレデ 掛かっても構いません。 フレデ この道に、制限時間はありませんから。 ソフィア お優しい。。。 ソフィア ありがとうございます。 ソフィア でも足ばかり引っ張っていられませんので、私。 ソフィア まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだこの『道』を一緒に。 ソフィア にっ、、 フレデ ・・・・・ ソフィア (足から力が抜けたように ソフィア (その場に崩れ落ちる ソフィア ーーーあれ。 フレデ 。(彼女の姿が、ふいに視界から外れる ソフィア あ。わたし・・・ フレデ ・・・・・ソフィア様? ソフィア (地面に倒れて。 ソフィア あ。私。 ソフィア こんな、こんな、所っで、。、、 フレデ 。。(傍に屈み、ソフィアを見下ろす フレデ ソフィア様。・・・・・ 馬車 (静かな朝に蹄の音を掻き鳴らして 馬車 (迫り来る馬車 フレデ ・・・・・。・・・・・。・・・ 。、 ソフィア ・・・! この、音・・・! フレデ (近付いてくる蹄と車輪の音に顔を上げる ソフィア (地表に倒れてしまっていたまま、馬車の音に耳を澄ます テーゼ っ フレデ兄さん!(馬車の椅子から飛び降り、 テーゼ (2人の元に駆け寄って来る フレデ ・・・・・。 フレデ テーゼクス。 ヴィヴィ ………。(御者席に乗ったまま テーゼ ……探したんだよ。 早朝に姿が消えたって、連絡があって… テーゼ …って、、 …ソフィアさん!? ソフィア ………昨日ぶりね。(テーゼに横たわったまま話しかけて フレデ ・・・・・。 ヴィヴィ 脱出に成功してるのは驚いたけど。 ヴィヴィ 体力の限界? テーゼ 事情は色々気になるけど…とにかくどこかで休んでもらうのが先だよ。 テーゼ ソフィアさん、(檻から出てから)ずっと動きっぱなしだったんじゃないか?疲れて当然だよ。 ソフィア …っ、嫌。いや、私は、まだっ、 フレデ ・・・・・。そうだったのですね。 フレデ (何故、ずっと見ていた訳でもないのに、弟はそれが解るのだろう。 ヴィヴィ そもそも「休めば良い」って話なの? ヴィヴィ これ……… ヴィヴィ (何か言いかけて ヴィヴィ ………。 ヴィヴィ (言うのを辞めて、御者席からテーゼとフレデを見る テーゼ ……(彼女の言わんとしている事が、解らない訳では無い。 テーゼ ………フレデ兄さん。この状況は… フレデ ・・・・・。 フレデ 我々は、シドリー工業地区の、貨物駅舎に向かっています。 テーゼ え… フレデ ・・・・・。命を落とした職員の方々の、弔いをする為に。 ヴィヴィ ……… テーゼ ………。そう、なんだ。 フレデ ・・・・・。 フレデ 期日は設定されていませんから、 フレデ ソフィア様には、休息を取って頂くのが、良いかと・・・・・(慣れない様子で言葉を選び フレデ 思うのですが。 テーゼ ………うん。それは……うん。そうだね。 テーゼ とにかく、一旦場所を移そうよ。ここは… テーゼ ……休息には向かないしさ?(早朝の往来である ソフィア そんなっ、いえ、私がすぐ立ち上がって………! ヴィヴィ これ以上ゴチャゴチャ言うなら、 ヴィヴィ 轢くよ? ヴィヴィ (御者席からソフィアを見下ろす半仮面 ソフィア っっ…! ヴィヴィ ………。 ヴィヴィ 運んで。(テーゼに ヴィヴィ (錆びつく魔人能力を持った暴れ気狂い女なんかに自分の彼氏を触らせたくは無いが、 ヴィヴィ (病み上がりで筋力不明の不思議男と ヴィヴィ (馬車を置いていくわけにも行かない自分 ヴィヴィ (立ち上がらない限界気狂い女 ヴィヴィ (選択肢は無かった。。。 テーゼ …うん。(ソフィアに歩み寄って フレデ ・・・・・。 テーゼ ごめんね。ちょっと抱えるよ。(――――そうして。 ソフィア っ、、、 テーゼ (――――場所は移り、すぐ近くの宿屋。 テーゼ (疲労限界のソフィアをベッドに寝かせ、 テーゼ (受付で救急箱を借りてきて、 テーゼ ――――よし、こんなもんかな。 フレデ ・・・・・。 フレデ (備え付けの椅子に座らされ、 ソフィア ………、、、 フレデ (弟に両足包帯を巻かれている男 テーゼ ……いやあ、流石に無茶だよ?靴も履かずにってのはさ。(苦笑して フレデ ・・・・・。 フレデ それは、そう・・・・・・、ですね。 ヴィヴィ (仕方なくなりゆきでソフィアのベッドサイドに椅子を置いて座っている フレデ ありがとうございます。テーゼクス。 テーゼ いいよ。このくらいは全然。 テーゼ ソフィアさんも……少しは落ち着いた?(ヴィヴィと、ベッドのソフィアの方を見て ヴィヴィ 今、寝たわ。 テーゼ そっか。…… ヴィヴィ 「寝ている間に消えたりしない」って約束をさせられたけど。 フレデ ・・・・・。 ヴィヴィ 体力限界な癖に執念で相当粘っていたわね。褒めてないわ。 テーゼ はは、でもなんだか……ソフィアさんらしいね。 テーゼ ……。さて。 フレデ ・・・・・。 フレデ お二人は、私を連れ帰りに来たのでしょうか。 フレデ 思い返せば、・・・・・、 フレデ 些か、連絡不備でしたね。 ヴィヴィ ・・・(「そういう問題???」と思ったが、) ヴィヴィ ・・・(いちいち突っかかっても埒が開かないので一旦黙って、テーゼを見た テーゼ いや。……うん。そうだね。いきなりはやっぱり、皆驚いちゃうしさ?(はは、と フレデ 申し訳ございません。・・・・・目的が定まりましたので… フレデ ………頭にありませんでした。 テーゼ そっか。兄さんがそういうの珍しいよな。(だからこそちょっと不安にもなるんだけど… テーゼ …皆のお墓参りに行くんだっけ。ソフィアさんと話して、そう決めたの? フレデ はい。 フレデ ・・・・・。ソフィア様が、 フレデ 後悔と、向かい合っても、良いのだと。・・・・・、いえ、 フレデ 提案されたのは、確かに、ソフィア様ですが・・・・・ フレデ ・・・・・。 フレデ 私が望んだ事です。 テーゼ …………。 ヴィヴィ ……… テーゼ (常に誰かの指示に従う事を妄信しているこの兄が、自分の意志を押し出している。 テーゼ (敢えて自分の判断を主張している。……もう、それだけでいいんじゃないかって気がしてしまう。 テーゼ ……(でも、どうなのかな。これもやっぱり…… テーゼ ……(俺がどっかおかしいから、そう思えるってだけなのかも――…… ヴィヴィ テーゼ。 フレデ ・・・・・。 テーゼ っ。 ヴィヴィ …。 ヴィヴィ …行かせてあげても良いんじゃない? ヴィヴィ …お墓参りなら。 テーゼ …え。 テーゼ (常に厳しく冷静な意見を述べていた彼女がそう言った事に驚いている。 ヴィヴィ (これが「常識的な判断」なのかは疑問だけど ヴィヴィ この…コレ(ソフィア示し ヴィヴィ 2人で話してそうなったなら、一旦そこまで、やらせてあげても良いんじゃない? ヴィヴィ テーゼも、そうさせたいんでしょ? テーゼ ………、ヴィヴィ。… フレデ ・・・・・。 フレデ ・・・ フレデ テーゼクス。 フレデ このまま、行かせていただけませんか。 フレデ ・・・・・お願いします。(頭を下げて テーゼ っ、……… テーゼ …………うん。 テーゼ 俺も……行かせてあげたい。 テーゼ 2人が決めた事を、……2人が進む道が、良いものになるって事を……信じたいよ。 ヴィヴィ ………。 ヴィヴィ (この狂人の行動が賞賛されるわけではないのはわかっているけれど、 ヴィヴィ (あそこまでプライドを捨てて必死に“お願い”した結果、 ヴィヴィ (たった一夜で一緒に外に飛び出す所まで成功している。 ヴィヴィ (それなら………少しぐらい見逃してあげても良いかもしれない。 ヴィヴィ そう。 ヴィヴィ 良いんじゃない? テーゼ …うん。 ヴィヴィ (「馬車で送ってく?」なんて言葉も無粋だろう。 ヴィヴィ (2人のペースで行けば良い。 テーゼ …行ってきなよ。兄さん。 フレデ ・・・・・。 フレデ ありがとうございます。(再び頭を下げて テーゼ ううん。(首振って テーゼ ………。(正直、不安だった。ソフィアさんを嗾けたのも、結局自分の思想を押し付けただけなんじゃないかって。 テーゼ (でも、こうやって、兄さんも外に出てきてくれて、…… テーゼ (…信じたいな。…信じる事をやめたくない。…想いには、絆には、人を救えるだけの力があるんだって。 テーゼ … テーゼ まあ、そういう事だし。…俺達はそろそろお暇かな、って言いたい所なんだけど… フレデ ・・・・・? テーゼ ……着の身着のままは流石に無茶かなって… 兄さん、財布とかは持ってる? フレデ …。 ・・・・・。 テーゼ ……スタートだけちょっとお節介してもいいかな!? フレデ ・・・・・。 フレデ はい。・・・・・そうですね。申し訳ありません… テーゼ いや…いいんだよ。なんか、…はは、新鮮で。ちょっと嬉しいくらいかも…(――こうして。 フレデ (一時の休養を経て、2人の道は再び歩みを再開する事となった。 ソフィア ーーーーー ソフィア んっ……… ソフィア (目が覚めると ソフィア (馬車の二人組は居なくなってて ソフィア … ソフィア …!!! ソフィア ………! ソフィア …………… ソフィア ……… ソフィア (大切なその人が、私のすぐ近くで、眠りに落ちていた ソフィア ………… ソフィア ……… ソフィア ……………… ソフィア ありがとうございます。 ソフィア 私を選んでくれて。 ソフィア フュンフレデさん。 ソフィア (静かに、呟いて ソフィア (寝顔をじっと見つめていた
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名称:【アラジンAII】ヴィヴィ レアリティ:☆4 属性 火 一覧番号 0586 入手先 入手先1:入手先2:入手先3: レベル 1(75) HP 378(1343) 攻撃力 64(194) 治癒力 58(153) コスト 4 売却価格 ??? 進化必要素材 進化先 必殺技:ファイアコンプリート 必要ターン数 25(15) 効果(Lv1) 3ターンの間、4thリールの回復図柄以外を火図柄に変換する。 効果(Max) 4ターンの間、4thリールの回復図柄以外を火図柄に変換する。 リーダースキル:
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エタドリTOP カードリスト ステータス エボ 攻略 敵データ ストーリー みんなのデッキ 個別の攻略情報を募集中です。デッキ診断なんかもどうぞ。 魔剣士 ヴィヴィ (エピソード6 ランダム) 獲得カードEC0544 魔剣士 ヴィヴィ生命力 1500攻撃力 260 防御力 230特殊効果 特に無し火 2 水 2 風 6 土 4 機 1 危険度 ★★★★★ 進化前 生命力 2000 攻撃力 350 防御力 250 火 6 水 6 風 15 土 6 機 10 その女性は隠すどころか威圧するように自分の魔気を周囲に放っていた。一目で狂神の手のものとわかる。こちらからの問いかけにも無言。彼女はこちらの素性に興味はないようだ。ゆっくりと妖剣を持ち上げるのと同時に魔気が剣に集まってきた。どうやら立ち込めていた魔気は剣からでていたものらしい。ヴィヴィは魔気を放出する刃をふりかざして宙に舞う。 サポ 強Lv2 強Lv2 強Lv2 強Lv2 攻撃 605 605 605 630 630 630 650 650 710 710 防御 470 470 470 450 450 450 495 495 480 480 スティール情報 敵のリーダー 敵バトカ 手に入ったもの 使ったスティールLV ■攻略法募集中■ 本日 - 昨日 - 総計 -
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■ヴィヴィアン&ラヴィ 種別:アクター 性別:女性 年齢:14 所属:紅蓮の旅団 役職:チームメンバー 職位:脱兎のごとく 種族:亜人・獣人 メイン:ワンダーアリス サブ:なし マスター:ドミネーター 身長:145cm 体重:38kg アレ:70-58-73 PL名:ふぉうど 「ヴィヴィはもう、ワタシを見失ったりはしない!」 「キャハッ! イイネ ワタシモ ヴィヴィト ミンナヲ タスケルノ ダイスキダカラネ★」 外見・人格 白兎っぽい外見のワンダーアリスの少女。 ヴィヴィは内気な性格で怯えやすいが、心優しい性格で献身的。 一人称が「ヴィヴィ」なのが特徴的で、周りからもヴィヴィと呼ばれがち。 そしてよく大慌てしてどもったり舌をかんだりしているため、周りからは庇護対象として見られやすい…というかそうじゃない人のほうがすくない。 ようは危なっかしいのだ。 ラヴィはヴィヴィアンと比べると活発で、好奇心といたずらごころにあふれた性格。 一人称は「ワタシ」で、ちょっと喋り方が聞き取りづらい。 自分をすくい上げてくれたチームのみんながどうしようもないくらい好き。 かつてその内に宿していた『悪魔』と――チームとの絆によって――和解し、もう一つの人格として宿すようになった存在「ラヴィ(ラ・ヴィとも)」を精神に秘めている。 いわゆる二重人格状態だがそれぞれが干渉し合うことはなく基本的にはヴィヴィアンがラヴィを出したくないときはヴィヴィアンの意思で押し込めておける。 が、基本的にヴィヴィアンにラヴィを抑える意思がない(できないのではなく、する気がない)ため唐突にラヴィが出てくることが多い。 ちなみに根本的には同じ成長AIから出ている人格のためヴィヴィアンが好きなものはラヴィも好きで、ラヴィが好きなものはヴィヴィも好き。 戦術など ワンダーアリスらしい戦術であると同時に、常にビビり散らかしているため最速で『味方に』殲滅してもらうことを好む超速攻型支援戦法を使用する。 デーモンカードという超絶的な効果を発揮する支援も得意だが、効果がだいぶランダムのため微笑ましい結果になってしまうことも多い(不利な戦局の場合そんな事は言ってられないが) 所持特異点 【兎の耳】「狐の耳」の効果に加え〔先制〕+1 「ははははは、はやく動かなきゃ!気づかなきゃ!!怖いんですっ!!」 【真実を追う者】一部マスクデータの情報規制解除。【ハッキング】習得可能。 「もう、このことに怯えません!ヴィヴィは…!」「ソウ ワタシト ワタシタチト オンナジケシキヲ ミテイルカラ!」 【非凡な直感】複数の選択肢から正解を知る。CT シナリオ。重複可。 「だ、大丈夫です、今知りましたから!こっちであってます…多分。」 【脱兎のごとく】「敵前逃亡」+攻撃の対象にされるとラウンド中の全判定-3 「ひきゃあ~~~~~~!?ヴィヴィヴィヴィヴィ、ヴィヴィ狙い~~~!?」 【好奇心は猫を殺す】興味があるものがあると意思判定しないと抑えきれない 「オモシロソウジャン! イコウヨ!」「ああああああ!!!やややややめてえ~~~!!!」 +かつてのお話 所持特異点 【兎の耳】「狐の耳」の効果に加え〔先制〕+1 「ははははは、はやく動かなきゃ!気づかなきゃ!!怖いんですっ!!」 【真実を追う者】一部マスクデータの情報規制解除。【ハッキング】習得可能。 「ヴィヴィは ヴィヴィは…」 【非凡な直感】複数の選択肢から正解を知る。CT シナリオ。重複可。 「だ、大丈夫です、今知りましたから!こっちであってます…多分。」 【脱兎のごとく】「敵前逃亡」+攻撃の対象にされるとラウンド中の全判定-3 「ひきゃあ~~~~~~!?ヴィヴィヴィヴィヴィ、ヴィヴィ狙い~~~!?」 【トラウマ:ハッキング】該当状況を突きつけられると全判定-3 「――――――ッ……」(苦虫を噛み潰したような表情) 彼女はいくらかの異常を保有している。特定の『特技』使用時にその雰囲気が変化するのはその一つだろう。 また、その状態ではスクリーン上や管理シート、ログなどからもキャラクターネームが判別不能になるのだ。 ソレをみれば、真実を知るものであれば「彼女は要監視だろう」と思いつくであろうし、フォルカロウが彼女をスカウトした理由も理解できるだろう。 +もはや秘匿されていないお話 名称:『破滅の残滓』ラビットイヤー・ダッシュ 『満たされた地の守護者』ラビットイヤーの本来の姿。 封印された忌まわしき記憶。 ENO-0013-FWと同じく、オブジェクトクラス Keterの存在。 フィルトウィズの前身となった異世界セフィロトで生みだされた電子生命体で――このあたりの話はさておき。 その強大なデータの『ログ』の一部に成長型AIが宿り(厳密には宿らされて)、人格を持って活動するようになった存在。 あくまで『ログ』であるためセフィロトに関する記憶は極めて断片的で、セフィロトに通じる浸食腔の作成などは『現状』不可。 その活動目的はオリジナルたるラビットイヤーへ少しでも近づくこと――ひいては第二のラビットイヤーとして目覚め、このフィルトウィズ・サーバーを文字通り『破滅』させること。 今現在は極めて矮小かつ非力な存在であるため、近くに存在する成長型AIを秘密裏に捕食し力を蓄える気でいる。 成長型AIの抵抗 ラビットイヤー・ダッシュがラビットイヤー・ダッシュとして活動していくにあたって、問題は2つあった。 その人格――『ヴィヴィアン』があまりにも気弱で、それでいて心優しい存在であったこと。 そして彼女は精神を侵食される最中で真実に目覚め、侵食者としての能力でラビットイヤー・ダッシュに対しハッキングを実行。 ラビットイヤー・ダッシュは成長型AI『ヴィヴィアン』によってその内に抑え込まれてしまったことだ。 彼女は自らの内に眠るものが極めて破滅的であることを理解しており、自ら命を断つべきだと考えている。 しかし自分の意思がラビットイヤー・ダッシュを抑えてつけているならば、その意思を失った瞬間に周囲に取り返しのつかない被害をもたらすかもしれない。 よって、彼女の目指すものは魔将たちへの接触である。魔将と接触できれば彼らにより自身を安全に「処分」できるであろうから。 ――ヴィヴィアンがヴィヴィアンとして活動していくにあたって最大の問題は、そんな勇気が彼女にはないことだが。
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. 「天におられるわたしたちの父よ、 み名が聖とされますように。 み国が来ますように。 みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。 わたしたちの日ごとの糧を今日も お与えください。 わたしたちの罪をおゆるしください。 わたしたちも人をゆるします。 わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。」 天の父など詐称もいいところだ み名が聖など欺瞞もいいところだ 父は実在する、私を嵐に捨て置いた 世は悪意に満ち溢れている、その背徳から儀式めいた言葉を紡ぎ傷を舐め合う 私は拾い上げられてここに置かれた ここはそんな掃き溜めだ 事実を正しく認識し夢を見ない、戯言に耳を貸さない、理想を語らない これが私という個体を肉体という安全な容れ物に正しく封し、 心という腫れ物を腐らせないようしまっておく最良の手だと考えた 見積もりが甘かった それが出来るほど私は賢人ではなかった すぐにガタがきた 程なくして忍耐は事切れた 神は死んだ! 声高らかに叫んだ これが断末魔の悲鳴だと確信を以って 「神は死んだ? それは違うね。死ねばいいとは思うんだけど残念ながら形なき水を壊す術はない ああ沸騰させてみたら?って顔してるね。いい考えだけど回り回って降り注ぐのがオチさ 君が毛嫌いしている神は一人殺してもまだまだ湧いてくる。ご覧、皆神に支えながら神を飼っている 「背徳感を罰して心を楽にしてくれる調停者? ただひたすらに命を肯定し無限に甘やかしてくれる天の父? まあ、形はどうあれなんでもいいのさ」 「実在する神はさておき、頭の中にいる以上はモデルがいようが空想上の生き物なんだから、 結局いいように解釈されてしまう。神が彼彼女らを救わないんじゃない、 そもそも神に救いなんて求めちゃいないんだ。宛名のないSOSを今日も送っている」 快活な黒猫は、ずっと前から私の隣人であったかのような口ぶりで面倒な屁理屈を並べた あまりにも当たり前に目の前で人の言の葉を解するので、それこそ私の目が猫のように丸くなっていた 「こんばんは、小さな檻に大きな心を持ったお姫様 僕はエリアス。ご覧の通り無害な喋る猫だ」 第一印象:最悪 私の嫌悪の対象を初対面で会話せずして見抜き、 それを私自身がわかりやすく整理し言語化させた悟り妖怪 と、認識するや考えるよりも早く手にした箒が唸りを上げて彼の頭部に襲い掛かった 人の言葉を扱うがやはりそこは猫 『ひらり』と本人が加えた濁音の通りの軽い身のこなしでいなされてしまう 「ふーっ」とそれこそ私自身が猫であるかのように息を荒くし威嚇したが、 猫は何処吹く風と言わんばかりにふいと顔を逸らす 「いやごめんごめん! なんだかわからないが怒らせるつもりはなかったんだ!ほんとなんだかわからないけど! 嫌味の一つや二つ言ってやりたいなぁとは思っているとも生き物だからね! でも君にじゃない、誓って君にそんな事は考えちゃいないんだがちょっと棘のある物言いにはなったかもだね!」 これでもかと箒を振り回していると、まるで当たる予感がない事に対する苛立ちがある事を察したのか、 白々しくあわてふためいた道化のような風に弁明を求めてきた ただ、不思議と彼の言葉そのものには嘘偽りがないように感ぜられて、 ちょうど疲れたのも相まって箒の矛先を収めてみる 「いやごめん、一つだけ君に一言ぶちまけたいことがあった。『君に対して嘘はない』 今後のためにもここで吐き散らかしちゃおう」 「ひっっっっどい格好だな君!!」 「なにそれ修道服?何の拷問だ、馬鹿げてる、冗談抜きに吐きそうだ! これが僕の体じゃないのが心底残念だ、物理的に吐くね、それぐらい見ていて不愉快、きもちわるい!! だめだめだめ、なんだって『君自身が嫌ってる連中』と同じ格好なんかしてるんだ この場所に限ってそいつを着るという事は『正しい行い』だ 間違いを正しく公正に犯すという意思表明に他ならないんだ さっさとドレスに着替えて舞踏会にでも行っちゃいなさい、魔法が解けたならどこにでも消えちまえ! 少なくともここじゃない場所に!」 ああ、そうか これは私の児玉だ、声なき叫びの反響音だ 猫はこれでもかと私を通して私が見た『きもちわるい』全てを遮断した、 私がそれを口にしてしまえば『でもどうしようもないんだよ』と、 私という子供自身に大人の私が言い聞かせるような、そんな虚しい結論に帰結してしまう だから蓋をしてきた、だから思わないようにしてた そんな嗚咽を、この猫は悉くつまびらかにしてしまう 『でもどうしたらいいの?』 弱さをさらけ出す術は子供の内に知ることができませんでした 一番それを知る機会に恵まれた時代を棒に振りました 私は大人です、大人のように振る舞わないといけません 大人というのは『本音を一切閉ざした、誰でもない何か』でなければいけません 『都合のいい何者か』でなければいけません 『名前も感情も尊厳ある私』はいつだってクローゼットの隅で、 膝を抱いて声を立てず啜り泣いているしかないんです 人間の社会ってそんな場所です 「ふざけんな、ぶち壊しちまえよ」 そんな『私』の言葉をひた隠しにした、『でもどうしたらいいの』という、 どうしようもない問いに逃げ道を要した卑怯な感情の吐瀉を並べてると、 彼は結局一番言いたかったことを引き出しから引っ張り上げて、 『お前の本当の台本はこれだろう? 失くしちゃいけないよ、逃げちゃいけないよ』と、 残酷に、無慈悲に見せつけるのです 「とまあ、勝手なことをずかずか言い過ぎたね。泣かないでおくれ 事実『君一人』ではどうしようもないかもだ だって世界は広い、ここではないどこかという無限の選択肢に居場所を求めたところで、 たどり着く前に疲れ果てて動けなくなってしまうかもしれない 昔は星灯りを頼りに歩いたものだけど、今じゃそれも文明の利器で詐欺られたからねぇ」 加えてダメ出しだ 本音を引きずり出した上でくしゃくしゃにした後丁寧に元の場所にぶちこんでおく なんて悪辣な趣味の猫なんだろう 何で喋るんだろうとか、そんな事はもう瑣末なぐらいこいつに私の心はかき乱されていた 正直凹みます、体育すわりをしたくもなるものです 「泣くなってば 大丈夫、心配ないさ。存在しない神は何もしてくれないが、今ここにいる僕にできることは結構ある どれぐらいあるかと聞かれるとまあ限りある程度としか答えられないけど、 少なくとも君をここから、少しだけマシな場所に移してあげられる そう言ったら君どうする?」 ……そんなの決まってる とっくに部屋に縄を用意していた、詰んでるなら死んじゃえというありきたりな動機だが実行に移せなかった うん、死ぬよりマシそうだ。そうしちゃおう 「よし決まりだ。改めて自己紹介をしよう 僕はエリアス。ちょっとした事故で身体を失くしたけど、 こうしてお節介する程度の余力を残せる一流の ”魔法使い” だ 君に『魔法』は早いから…… 馬鹿野郎達を軽くちょろまかす程度の『ズル』 つまり『魔術』を教えてあげる先生になってあげよう」 「ヴィクター……ヴィクター・ヴァレンタインです……」 「響き的に天運に恵まれそうにないな、少なくとも『精霊』の嫌う音だ 彼らは文字数が多い名前を嫌うからね…… うんよし、君はこれから僕の前では『ヴィヴィ』と名乗りなさい ああもちろん、ここを出たなら以降はずっと『ヴィヴィ』だ 別に名前に愛着はないんだろ?」 エリアスの教える魔術は文字通りインチキだった 私が考えていた魔法……いや魔術は、神に背く悪しき力、即ち悪魔の力で、 なんか理不尽に人を魚に変えたり、緑の光が迸って目の前の人間がばったばった死んだりそんな感じだ 「やあ、三日ぶりだねヴィヴィ。エリアス魔術教室の案内だよ 明日は教会の食料を買い出しに行くんだろう? 追加でこのリストにあるものを買ってきなさい ああ、お金はこの小包の中だ。少し多めに入ってるから何か好きなものでも買い食いするといい それと、本来のお使い以外のものを買うとシスターに怪しまれるから、この住所にある金庫に閉まっておくんだ 鍵番号は買い物リストに書いてあるからね」 手取り足取りだ 三日でここまで精密に『背信行為』のお使いプランを用意できるものだろうか、 仮にも猫の体を借りてるろくでなし……そうなんかろくでなしっぽい何かに そして同時に拍子抜けだった リストに載っているものは別段特別な道具ではない 見慣れない種類ではあったがキノコであるには違いなかったり、 普通に食卓に並ぶ野菜だったり、老齢のシスターが服用する薬だったり、 不良修道女達がこっそり吸ってるヤクだったり……まあとにかく魔術的な(というイメージ)なものは一つもないのだ そしてもう一つ……『今日からできる!山小屋建築』という書籍 これが異質だ、現代の書籍だ。なんだろう……これは騙されたのでは?と勘ぐった ダメ元でマジで騙されたと思い込んで指定された金庫の前に到着 なんというか……なんでもない空き地に金庫がぶっ刺さっているという印象だ 書いてある通りにダイヤルを回すと、空の金庫にはメモが貼り付けてあった 『お疲れ様。君のことだから遊びがない買い物をしたんだろう これは独り言なんだけど向かいの一軒家で『フォルクマール』っていうお爺さんがシュークリームを売っているんだ あれ、ほっぺたが落ちるほど美味しいから買ってみるといい。僕は嫌いだけどね! さて本題だけど、次回の魔術教室は■月■日だよ 場所はこの地図に書いてある通りだ。君以外の隣人には念入りにふかいふかーーーーい眠りに着くよう贈り物をしておくから、 安心してみんなが寝静まった頃に遊びにおいで 君の家庭教師のトライ エリアスより』 最後の一文が鼻につくので破いてやろうかと思ったが地図とかもろもろが書いてあるので、 本人を直接ぶん殴ることにして今日は任務完了としよう いや待った、お節介とはいえ『シュークリーム』がこの街に売ってるとは知らなかった 確かに向かい側ではちょうどお爺さんが庭の花に水をやって…… 前言撤回、かっさかさに枯れた死体の山と言わんばかりの花壇に水を垂れ流している 何があったのだろう? まあいいや 「あのすみません? シュークリームって扱ってたり……しま……せん……かね……あはは」 どうしたものか 私の顔を見るなりころっと眼球が落ちそうなぐらい目をひん剥いて開いていた それこそ魔法にでも掛からないとこんな開かないだろ!ってツッコミをいれたくなるぐらいだ フォルクマールさんと思しき老人は化石したように動かなかったが、 やっと私の声が耳から脳に届いたのか痙攣でも起こしたように身震いし、首を横に振ってうな垂れた 「ああ……あ、ああ……シュー、クリームか…… 趣味でな、他にすることもないから……。……欲しいのかね」 「ええ!美味しいってえりあっ……友達が言ってたので」 「ふん……。世辞が変に広がった結果でなければいいのだがな…… そこで待っていなさい、持ってくる」 悪態をついてお爺さんは家の奥の暗がりへ引っ込んだ 最初は気にも留めなかったが酷い有様のボロ屋だ 修繕しようという気がまるでない、穴だらけ虫食いだらけ、馬小屋よりも酷い こんなところから美味しいシュークリームが出てくるだなんてどんな間違いだ——————— 「律儀に待ってるとはな…… まあ、年寄りの趣味だ 拙かろうが文句は言うなよ」 とっても丁寧に飾り立てられたシュークリームが几帳面に箱に揃えられて出てきたんですが!? そんな魂の叫びがもろ顔に出ていたのか、お爺さんはぶきっちょに笑うとふんと鼻を鳴らします でもどこか、虫のように背を丸め悲しそうに俯いているのです 「やあ、無事来られて何よりだよ 酷いいびきだったろうあの婆さん。そのまま鼻に石でも突っ込めば窒息したろうにねぇ」 冗談ではなく本気でそうしたかったのが伺える声色、仕草だ ただ間違いなく私の置かれている状況がより一層悪くなると承知の上で実行しなかっただけだ ああ、このエリアスという黒猫の向こうにいる何かは『ひとでなし』なのだな、そう理解した でもまあ今更だ。人間が高尚な生き物でないことも、言うほど悪辣でない生き物であることも、 そもそも一動物の域を出ない生体であることも承知の上だ 人でない=悪でないことを私は理解していた 「さて、まずは『拠点』を作ろう 魔術師というのは学者であり職人だ 見聞を広め知を深めるにせよ、技を磨き道を極めるにせよ、 集中できる環境造りから全ては始まるといって過言ではない」 「が、これはなんというか……初心者の魔術師にできるようなことじゃないんだよね この辺の歴史は君にとって必要の無い雑学なんだけど、 魔術師の『魔術』は人が扱う道具、生活の歴史同様『一代』では成し得なかった物だ 新米魔術師は親、或いは師の魔術工房で魔術を継承するものでね、 0から万全な環境を整えるのは無理難題もいいとこなんだよ 生憎と私は工房を必要としないタイプの魔術師だ君に残せる工房はどこにも持っていないし……」 「わぁさっそく詰んだね。帰っていい?」 「待て待て待ちなさい 大丈夫だよ、そんなことは目に見えた課題だ だから君には『工房』をもう買ってもらったんだ」 「……なんです?」 「ロッカーに必要な材料を入れておいたろう 順番に取り出して行こうか。 まずはトランクから—————」 最初に床にトランクを床に開いた状態で空き地の床に設置 次にチョークでエリアスが示した図の通りに『魔法陣』を描く なんども記号とか細かいところを間違えたが、嫌味一つ言わず完成するまで待ってくれた 次に要所要所に『オロシャヒカリダケ』をトランクの周りに囲むように植えていく 現代魔術ではまだ殆どに知られていないが、どうやらこれは『マナ』を多く蓄積しているらしい(マナってなんだろう) 続いて細かく均等に切り分けた木材、粉々に砕いた釘、粘土……そして『山小屋建築の本』をトランクに詰める なんというか、怪しげな魔女の鍋のトランク版という印象だった 仕上げにはマッチに火を灯してトランクの中に放り込み、蓋を閉め『3分』待つ 魔術というより儀式のようだった それも子供のごっこ遊びでやるような、お小遣いの無駄遣い的な…… けれどエリアスは至って大真面目に手順を説明した、 根気強くその通りにできない私を待ってくれた よくわからないが、その誠意は本物のような気がしたので信じてあげることにしたのです そして———————— 『出来上がり! まずは君の『家』の基盤が用意できたね おめでとう、これで一代からひとっ飛びで三代級の魔術師に肩を並べられたわけだ!』 ——————信じるものは救われた それはおとぎ話に登場する『ドールハウス』のよう 信じがたい光景だが、再び開かれたトランクの中には、 屋根を蓋のようにこじ開けて俯瞰した山小屋の中ような光景が広がっていた 簡潔に結論を述べれば『トランクの中に家ができた』のだ 「術式は僕が構築したものだからね 多少ズルをしてどれだけ物を詰め込んでも一定以上重くならないように仕上げておいた どうだい? これであの悪辣な神の家以外に、君という一人の女の子の為の家ができた気分は」 「えっと…………ぶっ飛んでる?」 「ははは、まあ驚くだろうね!普通の女の子でもその歳で家を持つことはないのだろうから でも子供の時間を取り上げられて大人のように振舞ってきたんだ、 これぐらいの大人の特権はズルしてでも手に入れないとそれこそインチキだろう?」 それから毎日が驚きと疑問と、何より初めての連続だった エリアスが魔術を『教える』と言った時には当初嫌な予測しか立たなかった 『教える』側の人間はいつだってこっちの都合なんておかまいなし、 私は一人の生き物として必要なものを教わるのだが、 何が必要になるかという提案、どうやってそれを獲得したいかという相談、 相互の対話はなく一方的力の流れ、暴力的手段による詰め込み、拷問でしかなかった その点エリアスは魔術工房以降はとにかく此方、つまり生徒への質問が多かった 最初に聞く『何がしたいか』『どうやってそれを果たしたいか』の二つは必須事項のようだ いつだって、そこにあるのは対話だった、そしていつだって遠慮しがちな大人の私を叱り、 原初的な欲求である子供……いや、『素』の私を引き出そうとした 「じゃあちょっと仕返ししたいかも。修道院のみんなには育てて貰った手前悪いけど嫌な思いしかしなかったし エリアスの言葉を借りたら『それこそインチキ』でしょ? やられっぱなしなんて」 「はははは!よしっいいとも!うまい手を考えようか…… といっても僕がそれをやるとしたら最終的にみんなヒキガエルに変身して高速道路にぽい、 からの最高時速を出したランボルギーニの車輪でプチ!だからなぁ…… 君はどんな形で仕返ししたい?」 「うーん……いっそ神様に罰を下してもらうっていうのはどう?」 「あっははははその手があったか!君もなかなか意地悪になってきたね! うん、そういう背徳さがあってこその悪戯だ、盛大に吠え面かかしてやろう!」 とりわけ、私が悪い子になる時はとても楽しそうだった その日は室温が上がると水を吹き出す『コケ』と『赤ペンキの塊』を聖母像の目の奥に念入りにねじ込んでおいた ミサの時間になると西日が顔に当たるので、そこからグズグズと『血の涙』が流れるという演出だ と、ここまではエリアスのプラン 私はさらにそこに『熱で溶ける接着剤』に、若い修道女達がこっそり吸ってるヤクとか、 くそばばぁシスターがこっそり付き合ってる若い男のブロマイドとかを聖母像の頭上天井に貼り付けて、 血の涙の後に、神の逆鱗に触れる悪徳の証拠を突きつける!というシナリオを提案した さていざ実行に移されるとその日のシスター達の慌てっぷりときたらもう……傑作もいいところだった 何せ、エリアスが仕上げに加えたのは『大主教様が監督に来る当日』にそれをやるという極上の嫌がらせなのだ いやもう……ここまで来ると嫌がらせの域を超えていた 当の罪人達は禁錮三ヶ月、修道院の掃除全般を『監督付き』、つまり私に押し付けられるのだ 何せ、これを告発したのは『何もやましいことのない善良な女の子』つまり私だ 「私にお姉様方の不行き届きを咎める資格はありませんわ ただ事実のみを大主教様にお伝えするだけですもの」 おほほほほほと嫌味ったらしい笑いを加えて、大真面目に年上の修道女やくそばばあを働かせてやるのはもう ……さいっっっっこうに痛快だった。流石に癖になったらまずい悪癖なのは自覚できたので、 これはこの場限りの仕返しと戒めた上で短い期間に可能な限り彼女らの尊厳を踏みにじった 毎晩、『巻貝電話』でエリアスにそれを伝えるとそれはもう床にげらげら笑っていた 猫だというのに人間のように咳き込む仕草が伝わって来る程だ 確かに愉快だ、痛快だ、めでたしめでたしだ そう、めでたしめでたしで締めくくられるべきだ 「でもねエリアス。悪戯はもういいかな…… やっぱりこんなところに居続けるのはよくないなって改めてわかった 私、これからは此処を出るためだけに頑張るから」 「そうか…… 君にはもう少しだけ『子供』で居て欲しかったな……残念だよ」 エリアスは嘘を付かないことを約定に私と接触した だから、これもまた彼の本心なのだろう 子供の時間がほとんどなかったというのはそれ程までに人として悲しいことなのだろうか 私にはわからなかった 「よし、君の気持ちはわかった。もちろん尊重するとも 明日からは本格的に『役立つ』インチキを教えよう 内容も日増しに難しくなるけど……まあ君と僕の仲だ、 他に競争する生徒もいないんだし慌てず騒がず、ゆっくり学んでいけばいいさ」 『アルカノス魔法学校』へ留学する これが『次』への具体的なステップアップだ ただしあの場所には才能と英気、そして目標を馬力に突っ走る若者もいれば、 この修道院のシスター以上に悪辣な大人達がひしめいた『魔境』なのだそうだ そこを『卒業』する必要はないらしい 時間をかけて『図書館』から必要な『魔本』を盗み出すこと、 その魔本にかけられた『封呪』を解除する術式を編み出すこと、 そして周りの魔術師から技を『盗む』ことだ 「連中はここより僅かに悪辣だが、ここより遥かに、比べようもなく賢く巧妙だ 今の君では魔本を盗むどころか図書館に踏み込む前に、まず環境に潰されるだろう」 「だから、まずこれだけは心得ておくんだ あの場所にいる限りは『全てが仲間のふりをした敵』であり、君もそのように振る舞うのだと」 その心得を軸に私は身を守るインチキを学んだ トランクを家にするなんて不思議なものじゃない、 明確に魔術に関連する道具を扱い、人並みの魔力を最大限且つ効率よく『敵』を陥れる術を学んだ 時には惑わし、必要とあらば『武器』を用いてこれを『殺す』術だ いやだなぁ……真っ先に考えたのはこれだ。殺すなんてやったことないしやりたくもない、 その後の人生とか考えると本当に正直しんどい でも此処で腐るよりはいいのか、それに自衛は最終手段だ いざそれが必要になったら逃げちゃおう 「その魔本はなぜ必要なの?」 「うーん…………そうだな、頃合いだし隠し通すにも限界がある アルカノスに入る前に知っておくべきだろう」 「ヴィヴィ……いやヴィクター 君は生まれながらに……いや『使命』の為に生まれたことを知っているのだろう」 「…………」 「僕はずっと前から君のような女の子が現れるのを知っていた そしてその使命のために『また』誰かが命を投げ打つのだと そんなふざけた話があってたまるか。そんなふざけた理由で人一人の人生が確定されなきゃいけない世界なんて、 いっそのこと無くなった方が後腐れなくハッピーエンドだ、そう結論づけたがそううまく行かない」 「だから、『使命そのもの』をぶち壊すとびっきりの『魔法』を君は手に入れるんだ 『こんなことやってられるか!!ふざけんな!!ぶっ壊れちゃえ!!後は知らない!さよなら!!』 そんな人間らしい我儘を通せるぐらいの力を手にいれて、さっさと『望む自分』になってくれればいい ああ、おかしいと思った 『どうしてそんなに親切にしてくれるの?』 寒い冬の番、下町でも滅多にお目にかかれない高級毛布を差し入れてきた時に問いただした事があった。キツめに 笑ってはぐらかしてばかりだ 『守護者』という存在を何故か私は知っている 私自身がそうなわけではないが、エリアス、恐らくあなたは『使い捨ての道具を育てる為の守護者』なのだろう 「うんざりだよ 救っても救っても人間は自戒の因果を生み出す 祈りなんて許しを求める様は滑稽だ どうしてあんな連中の犠牲になる理由があるんだい? 僕も、他の子達も……だからヴィヴィ。僕はとっくの昔に決めて居たんだ 『もうこれが最後』だ。これで救えないなら、次の『選ばれし子供』には身を引いて好きに生きてもらおう 『人生』という個人規模の世界をより輝かしく尊いものに飾り立てて送り出す それが僕自身の意思で決定した『使命』だ」 エリアス、あなたに私の幸福が見定められる? 私の幸福をどんな物差しで測るの? 幸せって何? それすら自分で尺測れない私にあなたの願いは叶えられるの? 黄昏が死に帰る 修道院を抜ける日に、 そしてアルカノスから『魔本』を盗み出した日の朝に何度も見た夜明け 日向(自由)のものにも夜(使命)のものにもなれない、 中途半端な黄昏の時間に彷徨う蝙蝠のような在り方の『成り損ない』はどこへゆくのか 好きに生きてみよう せめて形だけでも好きに……みんなが楽しそうにしてることから真似てみよう 嘘もいつかは本当になるかもしれない、ごっこ遊びもいつか真に迫るかもしれない そう言い聞かせて歩み続ける 使命がなんなのかはわからない、それだけはエリアスは答えない それを知るということは結末を確定させるということ 未来はいつだって、白紙でなければ何も思い描けない そんな悲しいことがあるかい? 悲しげに問い返すばかり 歩く、歩く、足跡を刻みつけて西へ、そして東へ 「ヴィヴィと呼んでください。しがない魔道具屋です ちょっとした便利な『インチキ』を売っています」 微笑んで、微笑んで、仮面に弱さを隠す 自分をさらけ出せば外の色に惑わされ色褪せてしまう 大事に大事に、道具で身を守り、大事に大事に両手いっぱいに抱きかかえる 北の風が吹けば凍てついて砕けそうな、か弱い女の子をどうか守らせてください どうか、何者にもあれ無いくせして面倒ばかりを世界に押し付けられた哀れな私を知らないでいてください 勝ち気で負けず嫌い、そんな作られた私だけ覚えていてくださいね . .
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ーーーー ーーーー ーーーー ーーーーーー ーーーー その日、 ーーーー より ーーーー もっと前 ーーーー あの人とか色々あった ーーーー あの日 ーーーー の ーーーー 少し ーーーー 後。 ーーーー ーーーー ーーーー 「ソフィア=S=スミス 貴女を逮捕します。」 ーーーー ??? ーーーー なんで??? ーーーー 私はただ、愛をーーーーーー ーーーー ーーーー ーーーー その日 ーーーー を ーーーー 過ぎて ーーーー 少し経った ーーーー ーーーー ーーーー 「ソフィア=S=スミス 貴女を本日、釈放する。」 ーーーー ??? ーーーー ーーーー ーーーー ?????? ーーーー あれ?世界が変わってる? ーーーー なんで? ーーーー おかしいよ。 ーーーー おかしいことが多すぎるよ。 ーーーー ーーーー ーーーー 違う。 ーーーー ーーーー ーーーー ここも違う。 ーーーー ーーーー ーーーー これでもない。 ーーーー ーーーー ーーーー ………アイツのせい? ーーーー それならそれで ーーーー 覚悟を見せなきゃ。ね。 ーーーー ユフィーア=V=ファイルヒェン ーーーー いま、会いにゆきます。 ーーーー 誠に不本意ながら。 ーーーー 仕方なく。 ーーーー ーーーー ーーー ーーーー ーーー (シドリー。 ーーー (工業地帯。 ーーー (夜。 ユフィーア (酒場には、工場勤めの労働者達が ユフィーア (一日の疲れを癒しに訪れる。 ユフィーア (カランカラン… ユフィーア ありがとうございました!(店を出てゆく男性客を、店の外まで出て見送る女性 ユフィーア (歩き去って行く背中に頭を下げる ユフィーア (シドリー。工業地帯。夜。 ユフィーア (丑三つ時に程近い――閉店時刻前だ。 ユフィーア 今日はお客さん、あの人でおしまいかな。 ユフィーア そろそろ店仕舞いね。(店の中に戻る がらんとした人気の無い店内 ユフィーア …… ユフィーア ……… ユフィーア (お店が忙しい時は、あまり何も考え込まずに済むけど…… ユフィーア …… ユフィーア (「その日」 ユフィーア (から。 ユフィーア (私の見る世界は、まるで違うものになってしまった。 ユフィーア ……っ ユフィーア (駄目。駄目駄目駄目。考えすぎちゃダメよ、ユフィーア。 ユフィーア (私に出来る事なんて何も無いんだから。 ユフィーア (変わらない生活を続けるの。傷付いた子には、もうずっとゆっくりしてもらって。 ユフィーア (これ以上。本当にもうこれ以上は。 ユフィーア (何も、変わってしまわないように。 ソフィア ねえ。 ソフィア (店の入口に立ってる ユフィーア ッ ユフィーア ひっ…!(声に振り向いて、青褪めて固まる ユフィーア (その一声だけで、鮮やかに記憶が蘇る。 ソフィア …(固まったユフィーアに動じることなく静かに見つめている。 ソフィア (黄色ロングヘア ヴァイオレッド色目 巨乳 ゆったりとした服にロングスカート 手には白色のロンググローブ ソフィア ……… ユフィーア …ッ どうして……?(怯えた表情でソフィアを見て ソフィア 私ね。 ソフィア 今からとても大事な ソフィア 絶対に破っちゃいけない約束を破るの。 ソフィア 私の1番大事な人とお互いに交わした。絆の約束。 ソフィア いい? ユフィーア …… 何を言って… ソフィア そんな約束を、破ってまで、話しかけるのよ? ソフィア だから。 ソフィア 答えなかったら ソフィア 絶対に許さない。 ソフィア (支離滅裂な、言葉を並べて、ユフィーアを見つめる ユフィーア (「約束」――……ああ、思い出した。そういえば、そんな事が、あった。 ユフィーア (大会の優勝景品を使って講じた、危険人物への対策。 ユフィーア (思い返せば、なかなかの事態だった筈なのに……なんだかずっと遠い事のように感じる。 ユフィーア …(これを破れば、契約破棄?この子はまた……いえ、…… ユフィーア (……今更だわ。こうなってしまった以上は…)…なぁに? ユフィーア 私に…聞きたい事があるの? ソフィア (「ユフィーア姉様に一切の干渉をしないようお願いします。」) ソフィア (このお願いを破りーーー) ソフィア ねえ。 ソフィア フュンフレデさんは、何処? ユフィーア ……教えない。答えたくないわ。 ソフィア そんな事は聞いてないの。 ソフィア 何処?と聞いているの。 ソフィア わからないかしら? ユフィーア (視線を落とす 以前のようなヒステリックは無く、陰鬱な様子だ ソフィア もしかして。 ソフィア 知らないの? ユフィーア …ううん。知ってるわ。でも教えない。 ソフィア まぁ? ユフィーア もうあの子に……余計な心労を与えたく無いの。 ユフィーア …もう、放っておいて。私達の事は。 ソフィア 貴女に用があるのは今日だけよ? ソフィア フュンフレデさんに会えたら用済みだもの。 ソフィア だから安心していいのよ? ソフィア 誰も不幸にならない。 ソフィア 簡単な話だわ??? ユフィーア …相変わらずまともに会話ができないのね。 ソフィア (不思議そうにユフィーアを見つめる ソフィア まぁ。ずいぶんな言い方ね。 ソフィア いざとなれば力で私を押し倒せるのは貴女の方じゃない? ソフィア だから私は貴女に会話で歩み寄ってるのに……… ソフィア ………(実際に、店の中へ歩いて、歩み寄ってくる ソフィア 貴女がそれに答えないのが不誠実よ。 ユフィーア …あの「契約」の後もフレデに付き纏った挙句、 ユフィーア 駅舎や貨物車両をことごとく錆びさせて逮捕されたんでしょう? ソフィア そうよ。詳しいのね。意外。 ソフィア 私の事なんて忘れてると思っていたのに。 ユフィーア お客さん達、この近辺の事情に詳しいの。色んな話が入ってくるわ。 ユフィーア …だから、あなたの奇行の事も知ってる。…公に裁かれて、まだ自分がおかしい事に気が付けないのね。 ソフィア 私はフュンフレデさんに会うだけよ。 ソフィア 裁きも警察も関係ないわ。 ソフィア 会うだけだもの。 ユフィーア …… ソフィア はぁ。 ユフィーア …会ってもどうしようもできないわよ。(思わずぼそりと零す ソフィア 知ったふうな口を聞かないでよ!! ソフィア 貴女だって会えてない癖に!! ソフィア (激昂して迫ってくる ユフィーア …、!(身構えて ユフィーア 会えてるわよ!貴女と違ってね!お姉ちゃんだもの!! ソフィア きょとん。 ソフィア …(きょとん。) ソフィア え? ソフィア なんで? ソフィア え?そんなのありえないわ? ソフィア 何を言っているの? ユフィーア ……えっ。何?(掴みかかって来られると思っていた ソフィア (「ユフィーア姉様に一切の干渉をしないようお願いします。」) ソフィア だって。 ソフィア 絆の約束があるのよ。 ユフィーア ………ああ。 ソフィア お互いに交わした絆の約束が。 ユフィーア ……そんなもの…… ユフィーア ……「守ってる場合じゃ無かった」の。 ソフィア は? ソフィア 勝手に貴女が決めないで!!! ユフィーア ……ああ、そっか。…丁度貴女、収監されてたのね。…… ソフィア 私とフュンフレデさんの絆の約束なのよ!? ユフィーア ……何が起こったのか何も知らないんだ。 ソフィア それをーーーーーー ソフィア 、 ソフィア 。 ソフィア …(言うのを辞めて ソフィア 知らない。(そこは素直に伝える ソフィア この世界、何か変よ。 ソフィア 何が起こったの? ユフィーア ………… ソフィア 聞こえなかった? ソフィア 何が起こったのか説明して。 ユフィーア …『世界』の事は私は知らない。…あんまり知りたいとも思えない。ただ… ユフィーア 大陸各地で襲撃事件が起こったの。■■■■が絡んだ、死人が多く出るもの。 ユフィーア あの子…フレデもそれに巻き込まれた。 ソフィア 嫌っ!!!!!!! ソフィア 貴女、なんてことを!!!(襟元に掴みかかる ユフィーア っ、何でよ!?(後退りながら ソフィア どうして貴女が!?いや!いえ! ソフィア なんで、なんでフュンフレデさんが! ソフィア いや!嫌!!! ソフィア どうなったの!?教えなさい!! ユフィーア …!ちょっと!それ止めてよ…!(襟首掴む腕を外側から押さえて ソフィア 特別な力に護られてる癖に!!止めないわ!! ユフィーア 話しにくいでしょ!!(逆ギレ ソフィア 良いから話しなさいよ!! ソフィア 私のフュンフレデさんを独り占めしないで!! ユフィーア ……っ 何がしたいのあなた!(ソフィアの両手を力で無理矢理離させて ユフィーア っ、、…(襟首押さえて肩で息する ソフィア 何って、っ。、(剥がされて ソフィア 何って……… ソフィア フュンフレデさんに会うのよ! ソフィア こんなに長い間会っていないなんて不安で不安で不安で不安で! ソフィア さらに事件に巻き込まれたですって!? ソフィア そんなの会わずにいられない!!いられないの!! ユフィーア ……その為に、私なんかに頼るしかない癖に… ソフィア ………だから、何よ。 ソフィア 絆の約束を破った事を咎めているの? ソフィア 貴女が先に破った癖に ユフィーア …ううん、もっと簡単な話です。 ユフィーア …それが人に物を頼む時の態度? ソフィア は? ユフィーア …フレデに何が起こったのかも、居場所も私は知ってるけど… ユフィーア …それを、どうしてわざわざ、よりによって貴女に…親切丁寧に教えてあげると思ったの? ユフィーア 「お願い」するなら、もっと上手にやらなくちゃ。 ソフィア っ………!! ソフィア っ、、!! ソフィア 酷い………! ソフィア 酷い……なんて、なんて酷い事を言うの貴女……… ソフィア (ユフィーアを睨んで ユフィーア ……何を言ってるの。…当たり前の事よ。 ソフィア っ、っ………! ソフィア っ、甘えん坊の、くせに………! ユフィーア (まあ、酷いのはそうかもしれない。彼女がどんなに上手にお願いをしたところで、教える心算なんて無いのだし。 ユフィーア ……私も、フレデも、もう静かに暮らしたいの。 ソフィア っ、……っ、………!(ユフィーアを睨みつけながら ユフィーア …放っておいてよ。…これ以上掻き回さないで……(片手で頭抱えて ソフィア (両膝を床について ソフィア っ、っ…!!(両手のグローブを外して、床に落として、 ユフィーア ……(静かにその様子を見下ろしている ソフィア っ……っ……(ポッケから刃物やお守りやハンカチやおサイフを出して床に並べて ソフィア あの人に会えるなら……(涙を流しながら ソフィア 何もいらない……(お洋服を脱ぎ捨てて ソフィア (ロングスカートを床に落として、 ソフィア (下着も外して、 ユフィーア え??? ソフィア ………(泣きながら床に散らばったものを見て、 ソフィア ………(それらも視界に入らないほど床に深く頭を下げ ソフィア ………(両の手を広げて見せる ソフィア (武器も無く闘志もない事を示す完全服従の投降 ソフィア お願いします……… ソフィア フュンフレデさんに会いたいです……… ユフィーア っ……… ユフィーア ちょ、、ちょっと…………っ(動揺、というか正直引いてる ユフィーア ……、、、、 ソフィア ………(泣き続けながら、姿勢は崩さない ユフィーア ………そういう事、出来ると思って無かった。 ユフィーア …………どうして? ……絆だとか何とか言ったって… ユフィーア 貴女はフレデの事を、 本当はそんなに知らないでしょ……? ソフィア ………本当はそんなに知らない。 ソフィア そうよ。 ソフィア 何でも知ってるお姉さんに比べたら。 ソフィア 私はまだ、まだまだまだ全然。 ソフィア フュンフレデさんのことを知っていないの……… ユフィーア (…私のかわいい弟は、保守的で、内向きで、頑ななまでに己を曝け出さない。 ユフィーア (それこそ身内特権 お姉ちゃん でもなければ、誰もあの子を深く知り得ない。 ソフィア だから会いたい。 ソフィア もっと知りたい。 ソフィア 暗闇から光への『道』を作ってくれる彼に会いたい。 ソフィア その、彼が、もし、……… ソフィア 厭な予感通り、、、 ソフィア 暗闇に閉ざされてるなら、 ユフィーア ………(それでいい。外の誰にも理解されなくても、私達があの子を解ってさえいれば。そう、ずっと…… ソフィア 今度は私が『道』になってあげたい。 ソフィア だから、おねがい。 ソフィア お願いします。 ソフィア フュンフレデさんに、会わせて……… ユフィーア ………… ソフィア ……… ユフィーア ……(『――姉さん。…本当にこのままでいいのかな。』 ユフィーア (『確かにこのままなら、フレデ兄さんはもう、これ以上傷付く事は無いのかもしれないけど――……』 ユフィーア ……(…本当、お節介な末弟。貴族の事急に任されて大変なんだから、家族の事は私に任せてくれたっていいのに。 ソフィア ………(ぼたぼたと涙で床を濡らしている全裸の娘 ユフィーア (…それに、どうしてよりによってこの子なの。……劇物どころの話じゃないわ。…危険すぎる。何が起こるか解らない。 ユフィーア (……私は、これ以上変わって欲しくない。これ以上、悪い方向に変化するぐらいなら……・・・・・ ユフィーア (…生きてたのよ。傷だって治ってきた。記憶も失くしてない。 ■■■姉さんと違って、ちゃんと意識だってある。 ユフィーア (「その、彼が、もし、………」 ユフィーア (「 厭な予感通り、、、」 ユフィーア (「暗闇に閉ざされてるなら」 ユフィーア (そうだと、しても――………… ユフィーア …………、、、、(全裸で平伏す女を見下ろしている 決断しきれない顔で ソフィア ……………… ユフィーア …………。。。。(なんで、迷ってしまうの。危険な女の奇行に動揺させられてるの? ユフィーア ……(「・・・・・。」…………、、、、「・・・・・」……… ユフィーア (私は…… このままで……… ずっと、このままだって……… テーゼ (カランカランカラン テーゼ (入口の扉が開き、ベルの音がする ユフィーア えっ。 木兎 ぁ、ぇっと、ままだ、お店やって…… テーゼ やあ、姉さん。まだ開けて――(扉から入って来るのはどうやら一人では無く テーゼ えっ。 ヴィヴィ …。(珍しい3人の取り合わせが店に入って来る 木兎 ぇ。 ユフィーア (立ち尽くす店員……の目の前の床に… ソフィア (全裸で土下座しながら手のひらを開いて完全服従し涙を溢す女性 ヴィヴィ …。取り込み中ね。 ヴィヴィ (言うや否や踵を返して、とりあえずテーゼと木兎の両眼を指で潰す ユフィーア …ぁ。お客様…いえ、テーゼ… ぁ。 テーゼ うわ!(ズビィッ 木兎 ぎゃ!? テーゼ 、、、、(二指が綺麗にヒットし、両手で目元を押さえる ヴィヴィ (そのまま2人を捨て置き一旦、店の外へ テーゼ …ぁ、ぁぁ。確かに。なるほどかな。うん…(何か一人納得してる テーゼ …木兎さんまで巻き込む必要あったのかな?とは思うけど… ヴィヴィ (馬車?何処かから大きな毛布を持ってきて店に戻る ユフィーア ……。。。。……(おどおどと困った様子で黙っている ヴィヴィ (大きな毛布を肩からお尻にかけて、覆い隠すようにかけてあげる ソフィア ・・・。(周りで色々起きているが姿勢は崩さない テーゼ …えーっと、、とりあえず大丈夫…かな?ありがとうヴィヴィ。(両目を片手で覆い直して ヴィヴィ 目潰しされて礼を言うのね。 テーゼ ソフィアさんを気遣っての事だろ?もちろんだよ。 木兎 、ぅ(ヴィヴィと現場の圧に押されて何も言えないでいる ユフィーア ……その、……えっと。…… ユフィーア 悪いけど、、、お店は今…… ヴィヴィ 取り込み中ね。 テーゼ …うん。それは分かる…っていうか、何をどこから聞けばって感じだけど… ソフィア …。(話し合いにも参加せず、ずっとそのまま。毛布もかけられている。 テーゼ …これは一体、どういう事態なの?…ユフィーア姉さん。 ユフィーア …知らない。私が聞きたい…! ヴィヴィ 不思議な話ね。 ユフィーア ……突然捕まってた筈のこの子が現れて… テーゼ あぁ、そっか。釈放おめでとう…だね?(普通に知ってた口 ソフィア ・・・。(テーゼに返事もせず、泣いている テーゼ (「ちょっとうちの妹がヤンチャしてお縄に掛かっちまってな!HAHAHA!」とか言ってたもんな。 ユフィーア 全然おめでたくないわよ! それで、お願い聞けないって…教えたくないって言ってるのに…! ユフィーア 相変わらずまるで話を聞かないし… こんな事されたって私… テーゼ ……そっか。 ヴィヴィ お願い。 ヴィヴィ そう。お願いしてる所だったのね。(先程の光景をようやく解釈して テーゼ そう……みたいだね。 テーゼ ソフィアさんの『お願い』は……やっぱりフレデ兄さんの事? ソフィア …知っているのね!?(急に顔を上げてテーゼを見上げる ユフィーア っ(ソフィアを睨み下ろして ユフィーア 何よ…私が許さないからってテーゼに甘えようっていうの! ヴィヴィ また。余計な事を言ったんじゃない?(テーゼに冷たく。 木兎 …(帰りたい……… テーゼ ちょ、、ちょっと!(制するように両手を前にやって)…そうは言うけどさ、(ヴィヴィに テーゼ …誰かが余計な事しないと丸く収まりようが無い気がするよ。既に… ヴィヴィ お人好し。(テーゼに ユフィーア …ねえテーゼ。こんな子の言う事なんか聞いちゃ駄目よ。 ソフィア …なんで?なんでよ??ねえ。なんで??? ユフィーア あなたは人と人の「繋がり」に拘ってるから、前からこの子に甘くしたいみたいだったけど… ソフィア 甘やかされるが自分だけじゃなきゃ気が済まないの? ユフィーア よりによってこんな、、誰でも彼でも繋がれば良いって訳じゃないって事くらいわかるでしょ!?なんで分かってくれないの…! ユフィーア あなたにだけは言われたくない!!(ソフィアに テーゼ うーん。… テーゼ (この二人に挟まれ続けたフレデ兄さん… 大変だったろうな…… ヴィヴィ 酷い有様ね。 ヴィヴィ どうするの?(テーゼに テーゼ …そうだなぁ。ちゃんと話して説得できたらいいけど… ソフィア …そうよ! ソフィア 話し合いましょう!ねえ!話せばきっと!きっと道が開けるから!(立ち上がって ヴィヴィ (ソフィアとテーゼの間に立って、制する ヴィヴィ …他人の男に裸体で迫る程プライドの欠けた子だとは思ってないけど? 木兎 …(巻き込まれたくないので見ないようにして店の隅っこに退避中 ユフィーア …。今更何を話そうっていうの。 …話し合いっていうのは… ユフィーア ……人の話を聞かない相手とはできない事だと思うけど… テーゼ …うん、まあ、そういう時もあるかもしれないけどさ。(片手で目元覆ったまま)(姉さん大分あったまってるな… ソフィア …なに? 貴女が私の話を聞いてくれないからこうなってるんじゃない。 ユフィーア …あなたの話は一方的な要求を突きつけるだけじゃない?それを… ソフィア 私は最初からずっと貴女に話しかけてるのに!貴女が!貴女がフュンフレデさんを独り占めにしたいからって!! ヴィヴィ ダメね。頭がおかしくなりそう。 テーゼ …大丈夫!フレデ兄さんには俺も会いに行ってるよ!(姉さんは多分そういう事言わなかっただろうけど! ソフィア そうなの!?そうなのね!!?(ヴィヴィを押し除けてテーゼへと近寄る ヴィヴィ っ、 ヴィヴィ (ソフィアの肩を引っ張って、強引に間に入る ヴィヴィ 視力も知性も捨てたの? テーゼ …、、 うん、独り占めとかそういうのじゃ無いよ。家族で隔離してる感じでさ。(気配で察して少し下がって ユフィーア ちょっと…テーゼ!…なんでわざわざそんな事教えてあげるの? ユフィーア やっぱりあなた……こんな子をフレデに近づけようとしてるんだ…! テーゼ …… まあ、 …うん。……実際そうだね。俺の意見は。 ユフィーア なんでっ!!(思わずテーゼに詰め寄って来る ユフィーア フレデが家族以外の人と繋がらないのは、フレデ自身がそれを望んでるから! ヴィヴィ モテモテね。(ユフィーアとテーゼの間に入って ユフィーア みんながあなたと同じ性格で同じ想いを持ってるわけじゃないのよ…! ソフィア ふふふっ、オカシイ人ですね。(ユフィーアに笑いかけて ソフィア 「みんながあなたと同じ性格で同じ想いを持ってるわけじゃないのよ。」 ソフィア 貴女にもそれが言えるじゃないですかぁ。 ユフィーア ――はっ?…何を言ってるの。 何も知らないあなたとは違うのよ。 ユフィーア フレデは実際に、そう何度も口にして――… テーゼ …… テーゼ …厳密には。 木兎 ………(なんで今日来てしまったんだろう…と怯えている テーゼ 「自分が誰とも繋がらない事が、周り(家族)の望み」で、 テーゼ 「周りの望みを叶える事こそが、自分の望み」だと思ってる。 ソフィア まぁまぁ。そこまで聞ければ猿でも出来る推理になりますね。(テーゼに笑顔で近づいて行って テーゼ ……と、思うよ。(少し離した片手の平に視線を落として ソフィア その願いを強制しているのが、他ならぬ彼女<ユフィーア>。 ソフィア そうやって、そうやって…そうやってずっっっと……… ソフィア いつまで貴女の我儘でフュンフレデさんを閉じ込めておくつもりなのよ!! ユフィーア ……嘘よ。私はフレデに、何も強制なんかしてない。…あの子は昔、すごく傷付く事があって…、だから… ソフィア 貴女の尺度で彼を測らないでよ!!! ユフィーア それはあなたに言う事でしょ!?? ヴィヴィ …お喋りが過ぎたんじゃない?(テーゼに テーゼ …でも、嘘じゃあ無いからさ。(ヴィヴィ見下ろして、困ったように笑って テーゼ …姉さんだけじゃないよ。ある意味、兄弟みんなで閉じ込めたようなものだ。 テーゼ (フレデ兄さんは確かに、言葉を本当に言葉通りに受け取ったり、人の顔色や感情を読むのが苦手な所があったけど… テーゼ 「人との関わりが不得意」なら「極力関わらない」方が、「合理的」だ、ってさ。 ソフィア はい? ソフィア それの…何が合理的なのですか? テーゼ …さあ。何がだろう。(言い出したのは長姉だったか。だが、兄弟の誰もそれを止めなかった。 ソフィア さあ。??? ソフィア 正気ですか?貴方の家族の話ですよ?? テーゼ (何の事は無い。当人(フレデ)以外にも、総じて他者関係に保守的な人間しかいなかった。 ユフィーア …何がおかしいの? ユフィーア わざわざ苦手な事をして、苦しんで、嫌な思いをする事は無いって…それだけの事でしょう? ソフィア (ソフィア=S=スミス。その矛先は次は助け舟に来たテーゼにも。 ソフィア その結果が閉じ込める? ソフィア 何処にだって『道』を作って歩んでいけるフュンフレデさんを。 ソフィア そんな理由で閉じ込めてるんですか? ソフィア (ユフィーア…だけでなく、テーゼをも軽蔑するような眼で睨んで ヴィヴィ …お喋りが過ぎるわね。貴女も。 テーゼ …ううん。いいんだ、ヴィヴィ。 テーゼ 俺も同じだろうね。あの頃はその判断を止められなかった。(どうやらこの、「閉じ込めた」というのは テーゼ (現在起きている事態に留まらず、幼少からの根深い事項であるようだ ヴィヴィ そう?何処の家にも引き籠もりの1人ぐらい居るわ。 ヴィヴィ 居ないのは貴女の所ぐらい。(ソフィアを見て ヴィヴィ 狂信的な妄言で他人の家に口出しするのなんて見過ごせないわ。 テーゼ …ヴィヴィ。(少し目を丸くして 木兎 …(その引き籠もりが勇気出して外出したらコレである。 ユフィーア ……そうよ。人にも家にもそれぞれ事情があるんだから、勝手な事言わないでよ… 木兎 …(隅っこで気付かれないように努めてる ユフィーア ……それに。テーゼはさっき言ってたけど… ユフィーア ……「家族の為に生きる」事は、フレデの偽りの無い、心からの願いなんでしょう? ユフィーア それなら、……それでいいじゃない。 ユフィーア それの何がいけないの…? ソフィア いけないわ! ソフィア そんなのフュンフレデさんの優しさにつけ込んでるだけじゃないの! ユフィーア 付け込んでるなんて決め付けないでよ…!フレデの優しさをあなたが解釈しないで! ソフィア はぁ~~~。本当に自分勝手な人なんだから。 ソフィア いい? ソフィア 私ね。 ソフィア フュンフレデさんと海に行きたいの。 ユフィーア ……は? ソフィア 水着で浜辺を歩いて、波際に砂で絵を描いて、 ソフィア 砂で作った駅を立てて、隣駅までトンネルを掘ったりして、 ユフィーア ……あなたの妄想の話はどうでもいいんだけど…… ソフィア バーベキューをして、お酒を飲んで、果実を食べて、 ソフィア 鳥を追って、星を眺めて、歌を口ずさむのよ? ソフィア ………閉じ込めてたら、全部出来ない事。 ソフィア そんなのって無いわ………(ぼろぼろと泣き出す ユフィーア …… ユフィーア ……あなたの妄想の話はどうでもいい。(言い直す。わざわざ。 テーゼ …俺はちょっと見て見たいけどな?なかなか想像付かないけどさ。(笑って ユフィーア 絆狂いは黙ってて!!! テーゼ っ、 …確かにそうだよ!俺は俺で極端だって事も解ってる。 テーゼ でもさ、ユフィーア姉さん… テーゼ (確かに姉さんの言う通りだ。「フレデ兄さんが心から願っていた」からこそ、殆ど何も言えなかった。 テーゼ ……「今」の。 テーゼ 「あの事件」があってからのフレデ兄さん、……本当にあのままでいいと思うのかい……? ユフィーア ……………… ヴィヴィ ………。 ソフィア 「あの事件」??? テーゼ ……あぁ。ちょっと、…世界のゴタゴタに巻き込まれちまってさ。(収監明けのソフィアに説明 ソフィア ………無事なの? テーゼ 怪我の方はね。回復に時間は掛かったけど、殆ど完治してるよ。 ただ…… ソフィア 完治してるのね!!!(言いながらテーゼに飛び込んでくる ヴィヴィ 落ち着いて、っ!!(間に入って体を抑える テーゼ (抑えられるソフィアの前で)ただ、…心の方は治って無い。んだと思う。 テーゼ ……何も話してくれないんだ。 何が起こったのかも。一言も。 ユフィーア …… テーゼ 俺のちょっと便利な能力も、相手に本気で拒絶されたら「繋がれない」しさ。 ソフィア それなら尚の事よ! ソフィア 私に、フュンフレデさんに会わせて! テーゼ (ただ、それは明確な変化でもある。あの兄は寡黙ではあるが、心を閉ざしていた訳では無かった。 ユフィーア ……だから?家族に話してくれないからって、この子に会わせる? ヴィヴィ 正気なの? ユフィーア 本当よ。どういう判断なの…? ユフィーア あの子にはまだ、時間が必要なだけよ……。無理に揺り動かすような真似して、もっと良くない事になったら… 木兎 …(気付けば女の子に糾弾されているのはテーゼさんだ。やっぱり女の子って…怖いよ…… テーゼ ……正気じゃないかもしれないけど、俺は試してみたいよ。 ソフィア まぁ♪ ユフィーア 嫌よ!そんなの怖い……! ユフィーア 只でさえずっと信じたくない事ばっかり起こってるのに! ヴィヴィ 自分の兄弟を裸泣きぐるい女に託すの? ユフィーア これ以上取り返しのつかない事になるぐらいなら、、、、ずっと留まっていた方が良い! ソフィア 進もうとしない臆病者は黙っていてよ! ソフィア それなら、それなら、それなら。 ソフィア ユフィーア=V=ファイルヒェン。 ソフィア 貴女と私で、最後の約束をしましょう。 ユフィーア ……何よ! ソフィア これ以上ない金輪際最後の約束。 ソフィア ………暗がりから『道』を作って助けてくれたフュンフレデさんを ソフィア 今度は私が救う番。本当に。そうするべきなのよ。絶対に。私が。 ソフィア だから! ソフィア ………(ユフィーア睨んで ユフィーア ……… ソフィア 私………が………(唇を噛んで、涙流して、涙拭って、悲しい表情で、悔しさ滲ませて ソフィア フュンフレデさんを救えなかったら、その時は好きにしていいわ。 ソフィア 何でも貴女の言う事を聞く。生涯奴隷にしたっていい。 ユフィーア ・・・・ ユフィーア (冷たい、感情の無い目でソフィアを見て ユフィーア ……だから、一回だけ機会を寄越せって言うのね。 ソフィア (一回だけなんて言ってないけど!!!………と思いながらもギリギリ踏みとどまる) ソフィア っ、っ………!、 ソフィア ………そうよ。 ユフィーア ……あなたには無理、何も変えられっこない。……この嵐さえ過ぎ去ったら、それでおしまい……(己の身を抱き、ブツブツと自分に言い聞かせるように呟いて ソフィア (膝をついて、床に頭を、手のひらを差し出して ソフィア ……… ソフィア ………『お願い』します。 ユフィーア …………、、、、 ユフィーア ・・・・ ユフィーア ……これが終われば。 後はもう、平穏に、 静かに暮らせるだけだから…… ユフィーア ………分かった。(小さな声を床に落として ユフィーア …あなたの使い道、考えておくね。 ソフィア ……… ソフィア ………『お願い』を聞いてくれるのね。 ソフィア ………約束よ。 ユフィーア ………一回だけよ。 だってもう… ユフィーア ……職場で騒ぎ立てられるのはごめんだから。 ヴィヴィ ………貴女がそう言うなら止めないけど。(テーゼなら止める テーゼ ………、 交渉成立…かな? ユフィーア ……うん。 じゃあ、後はお願いね。テーゼ。 ヴィヴィ (え?なんでテーゼ?と凄く言いたかったが、我慢した。) ユフィーア 私この子にいろんな説明してあげたり面倒見てあげるの嫌だもの…… ヴィヴィ ………。 ヴィヴィ 私もテーゼをこの子と2人きりにはしたくないけど。 ヴィヴィ 仕方ないわ。服を着て馬車に乗りなさい。 テーゼ あぁ、うん。言い出しっぺだしね。任されるのは構わないけど…(ヴィヴィを見下ろして テーゼ うん、ごめんねヴィヴィ。…もうちょっと付き合ってくれるかな? ヴィヴィ 嫌よ。でも仕方ない事だわ。 テーゼ …うん。 ありがとう。(困り笑いで ソフィア ………(全裸降伏のまんま ヴィヴィ さっさと着て。(ソフィアに毛布を差し出して ユフィーア …………(己の身を抱き、俯いたまま立ち尽くしている ヴィヴィ テーゼ達は外で待ってて。 テーゼ あぁ、分かったよ。(外へと歩き、道すがら テーゼ 木兎さんも一旦出ようか?(完全に忘れてたな…ごめん… テーゼ (出るタイミングを見失ったんだろうなあという、助け舟のつもり 木兎 ぅ、ぅん………(テーゼにひしっっとくっつき。 ヴィヴィ 早く出て。(テーゼと木兎に冷たく。 テーゼ ゎ、っと、 ちょっと、悪いけど…(困り制しつつ外へ ヴィヴィ ………。 ユフィーア ………… ヴィヴィ (テーゼが出ていった後で。 ヴィヴィ 貴女達がどんな約束をしようと ヴィヴィ 私はテーゼが危険だと思ったら引き剥がすわ。 ヴィヴィ 我儘を言う時は覚悟して。 ソフィア ………覚悟するわ。 ユフィーア ………分かってるわ。でも大丈夫よ。 ユフィーア 私はテーゼにとって「も」危険なんかじゃないから……。 ヴィヴィ ………(ユフィーアを見て ヴィヴィ ………本人の居ない所でこれ以上話すことは無いわ(と。言うに、留める ソフィア 貴女こそ、私達の邪魔はしないでよね? ヴィヴィ ………馬車から振り落とされたくなかったらさっさと着替えなさい。 ユフィーア …(室内に居ながら何も手伝う気は無く、ただ立っているだけの女 ヴィヴィ ……… ヴィヴィ (酷い日ね。 ヴィヴィ (全裸泣き狂い女の着替えを見守る