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未確認生物 プーニャ ✜ 水 7 クリーチャー:15000 ■このクリーチャーは新たに種族を追加されず新たに能力も得ない。また、このクリーチャーのパワーももともとのパワーからかわらない。 ■このクリーチャーは攻撃することができない。 ■ブロッカー ■このクリーチャーがブロックしてバトルを行う時、バトルゾーンにあるすべてのクリーチャーを手札に戻す。その後、各プレイヤーは持ち主の手札にある同じ名前のクリーチャーをすべてバトルゾーンに出す。 作者:雁行彩 フレーバーテキスト 荒げるな。すぐ楽になる。 ―海神ブルー・ポセイドン 収録 CDMC-エキサイト・ウォー7th 評価 名前 コメント
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StrikeWitches IF Chapter 1 ――――― 私の名前はオリーブ・クエイル。リベリオン空軍爆撃部隊のウィッチです。 でも現在は、安全なノイエカールスラントにて毎日物資の運搬作業をしています。 給料はいいし就労時間も日が出てるうちだけなので特に文句はなかったのですが ある日突然、リベリオン統合参謀本部の直令で第501統合戦闘航空団への 重要物資の輸送と異動が命じられました。 私は中身もわからない重要物資を航空機に詰め込み、 技術者のウルスラ・ハルトマンさんと共にロマーニャへの長い航路に出ました。 ――――― 輸送機内- ウルスラ「オリーブさん、どうされました? ……落ち着かないように見えますけど」 オリーブ「えっ、いや特に……。ただ、私みたいな純粋な実力階級は二等兵のウィッチに 突然世界中の優秀なウィッチの集まる501に異動だなんて。 それに統合参謀本部員が直接私の宿まで異動を知らせに来たのよ?」 ウルスラ「それは確かに、驚かれるかもしれませんね」 オリーブ「実戦経験なんて、カールスラント本土で虫の息のネウロイを爆撃しただけ。 今度はノイエに飛ばされて運搬作業……とても最前線に送る柄じゃないわ」 ウルスラ「オリーブさんの思われる所は解ります。でも、ちゃんと理由あって 501に異動になったのですから、どうか杞憂はなされないで下さい」 オリーブ「……?」 ――――― 輸送機は何度か補給地点を次ぎ遂にロマーニャ空軍基地へと到着する。 重要物資と私の荷物は作業員に運搬してもらい、ウルスラさんと私は単身で 伝説とまで言われたウィッチたちが待つ司令室まで向かいました。 ――――― ミーナ「はい、みんな注目して。今日から我が501に新しく配属された隊員を紹介します」 ゲルト「(新人入隊か。来るロマーニャ決戦に備えてキチンと教育しなければな)」 エーリカ「(また人増えるんだー……)」 ペリーヌ「(騒がしい人じゃなければいいんですけどね……)」 宮藤「(どんな大きさと形だろう……)」 ミーナ中佐が直接扉を開く。ウルスラさんより気持ち一歩下がり目に 恐れ多いと思いながらおずおずと室内に入ると、着席しているのは年相応と見える 普通の女の子たちだった。 ミーナ「それではオリーブさん、自己紹介をどうぞ」 オリーブ「こっ、こんにちは! リベリオン空軍より来ましたオリーブ・クエイル軍曹です! この度はいどっ、……異動ということで、あの」 シャーリー「おいおいそんなに畏まらなくてもいいぞー」 ルッキーニ「いつもの通りでいいからねー」 オリーブ「そ、そうですか。わかりました」 シャーリー「……あれ? オリーブ、ちょっと先に聞いていいか?」 オリーブ「はい、なんでしょう」 シャーリー「そのズボン……ブラックスパッツァー部隊の隊員なのか?」 オリーブ「はい……そうですけど」 リーネ「(へぇーあれがもしかしてスパッツって言うのかな……?」 エイラ「(ヘリコプターみたいな部隊名ダナ)」 サーニャ「(Zzz...)」 シャーリー「おいミーナ、ブラックスパッツァーはリベルのB-29爆撃部隊のニックネームだぞ? 部隊そのものがうちの作戦に追随するならまだしも……」 ミーナ「その通り。オリーブさんはB-29戦略爆撃飛行脚を使うウィッチです それと、ちゃんとした作戦参加としてこの部隊に異動になったの。心配いらないわシャーリー」 シャーリー「そっか、なら良いんだ。悪かったオリーブ! 続けてくれ!」 オリーブ「あはい! えっと……どこからでしたっけ」 …… リーネ「(悪い人には見えなさそうだけど……)」 ペリーヌ「"あの人"に変になびかないように」 エイラ「(先手を打っておく必要があるみたいダナ)」 ザザザッ リーネ「オリーブさん! よかったら今から案内でもどうですか!」 ペリーヌ「そうですわ! 少佐に案内されたらあの子何の気を起こすかわかりませんわ……」 坂本「呼んだか?ペリーヌ」 ペリーヌ「さっさささ坂本少佐! いつの間に!?」 坂本「ちょっと前だ。すまん、遅れた」 ペリーヌ「いいえいえ、お気になさらず……あれ? オリーブさんはどこに」 宮藤「案内私も行きたいー!」 ペリーヌ「えっ (でも芳佳ちゃん一人をつけているよりは安心ね) う、うん! 一緒に行こ!」 エイラ「サーニャは部屋で休んでナ」 サーニャ「うん……」 ミーナ「ちょっとあなた達! 会議はまだ終わってませんよ!」 ルッキーニ「私もいくー!」 ガヤガヤ バタン エーリカ「あーあ、ホントに行っちゃった」 坂本「まったく……しょうがない奴らだな」 シャーリー「それで、リベリオンの爆撃隊員がなぜここに?」 ミーナ「触りだけは聞いたけど本腰の説明は私からは出来ないわ。 そのために、ウルスラさんに着てもらったのよ」 エーリカ「おぉ、ウルスラ久しぶり」 ウルスラ「姉さま……ちょっと遅いです」 エーリカ「あれ? えへへ、ごめんね」 ウルスラは基地員に指示すると、司令室に彼女と同じほどの丈がある荷物が運び込まれた。 エーリカ「もしかしてイモ?」 ゲルト「いや、イモだったらこんなところにまで持ってこないだろ……」 ウルスラ「いえ、イモではありません。これはノイエカールスラントにて開発された 対ネウロイ用の最新兵器です」 ミーナ「それではウルスラさん。その説明をお願いするわ」 ウルスラ「はい」 金属の厳重な容器を開けると、中には従来の銃器には似ても似つかないような 威圧的なフォルムをした銃があった。 ウルスラ「RG-45。魔導銃と呼ばれ開発されたものです」 シャーリー「んー、でも見た目はリーネのスナイパーライフルをゴツくしただけにしか見えないんだけど」 エーリカ「すっごーい。これウルスラが作ったの?」 ウルスラ「いえ、開発したのはリベリオンとカールスラントの共同研究技師で、私は説明に来ただけです。 ゲルト「具体的にはこれまでの銃器と何が違うんだ?」 ウルスラ「みなさんの使用している銃器は、魔法力で強化されてますが 基本的な構造は火薬によるガス圧なので威力に限界があります。 魔導銃はこの中に完成された術式が存在し、射撃手がそれに則り使用することで 最大秒速60キロで弾丸を発射できるとされています」 シャーリー「60キロぉ? そんなのその辺の車より……秒速!? えーっと1分が60秒だから」 ミーナ「時速21万6000キロ。マッハ5ってことね……私たちの銃の初速は秒速10キロが限界だから 単純に速さだけ考えれば6倍、恐ろしいほどの威力は想像つくわ」 エーリカ「でもさーウルスラ、そんなすごい兵器なら何かめんどくさい事があるんじゃないの?」 ウルスラ「面倒くさいと言いますか……姉さまの通り、簡単な使用は出来ません。 兵器の詳しい説明は別にしますが、コレを使用していただくのが今日紹介したオリーブさんです」 ゲルト「ほぉ……ま、ネウロイに対して強力な対抗手段が出来たのなら良い事だ。 それにしてもあいつら、新人連れてどこに行っちゃったんだ?」 ――――― 宮藤「基地内は一通り紹介したかな?」 リーネ「ちょうど食堂まで戻ってきたし、お茶にしましょうか」 エイラ「そうダナ、ちょっと歩きつかれちまった」 ペリーヌ「オリーブさん、こちらにいらして」 オリーブ「はい、ありがとうございます」 ルッキーニ「ふぃー、ちかれたー」 宮藤、エイラ、ルッキーニ、オリーブが席に着くと、ペリーヌとリーネが 手際よくお茶の準備を始めた。 宮藤「ノイエカールスラントって南リベリオン大陸なんだよね? そんな遠くからなんでここに配属されたの?」 オリーブ「それが私もよく解らないの……特別な能力もなければ固有魔法もないし 戦闘能力も反応が良くないし……けど魔法力が平均よりちょっとタフだから 重い爆弾を持つ爆撃部隊に居たってだけ。実際私が一番不思議に思ってるよ」 エイラ「へー。私たちは基本撃ちに行くか迎えて撃つだから、毛色は確かに違うナ」 ルッキーニ「いいじゃんいいじゃんそんなこと。 それよりオリーブ、南リベリオンの美味しいご飯とか作れる?」 オリーブ「あ、私おじいちゃんがロマーニャ人だから基本的にロマーニャ料理だけど……」 ルッキーニ「うそー! じゃーねじゃーね!今晩はニョッキがいい!」 オリーブ「また地味に家庭なメニューだね……もし作れる機会があれば」 ルッキーニ「やたー!」 リーネ「セイロンティーです。お口に合うといいんですが」 オリーブ「んーおいしい! 付け合せのスコーンも軽くておいしいよ」 ペリーヌ「ほほほ、ほめるならもっとほめても宜しくてよ」 宮藤「そっかぁ。とにかく、よろしくね!」 オリーブ「はい!よろしくお願いします!」 ウゥゥゥゥゥ…… エイラ「サイレンだ」 警報と慌しい足音が近づいてきたと思った瞬間、食堂の扉が勢いよく開いた。 ゲルト「何やってるんだお前たち! 出撃だ!」 5人「はっはい!!」 オリーブ「あの! 私も行ったほうが良いですか?」 ゲルト「そうだな……ミーナはどう思う?」 ミーナ「そうね、これから実戦に参加するなら間近に居たほうが良いとは思うわ オリーブさんは後続で、なるべく実戦距離から離れる感じについてきて」 オリーブ「(ゴクリ……)はい、わかりました」 初めての実戦ではないけれども、これから活動中のネウロイに攻撃しに行くと考えると 前線の緊張感と現実感が、自然とユニットに伸ばす足先を震えさせる。 宮藤「これがB-29? なんか私達のよりも大きいねー」 坂本「爆撃用だからな。私達のストライカーと同じに、用途における相応の作りと術式がある」 ルッキーニ「銀色でぴっかぴか!!」 ミーナ「敵は北11キロの地点に突然出現したわ。まだ破壊活動は行ってないけど 行動を起こされるのも時間の問題だわ。戦闘領域に入り次第即交戦、陣形は崩さないで!」 全員「了解!」 サーニャ(睡眠中)を除くウィッチーズとオリーブが基地より出撃する。 オリーブは4発のプロペラを捲くし立て一気に高高度まで上がり続ける ※インカム 坂本『どうしたオリーブ、あんまり隊列を離れるなよ。ネウロイが見えるか?』 オリーブ『いいえ……私は特別なことは出来ないので。でも視力は2ありますよ? 最近は運動量の高い飛行をしてなかったので、念のために……』 エーリカ「あれ、通信が途絶えた」 リーネ「太陽がまぶしくて見えない……」 ゲルト「作戦中に迷子探しは勘弁だな……『オリーブ軍曹! そろそろ戻れないか?』」 プロペラ音のストロークが背後に聞こえたと思うと、銀色の機体が隊列目掛けて急速に降りて そして最後尾に着きなおす。 オリーブ「ごめんなさい、多分感はニブってないみたいです」 シャーリー「ここから通信が途絶える高高度まで行って、まるで散歩に行ってきたみたいな顔色だな」 坂本「そういう状況も想定して作られたんだろう。いざとなったら上昇して撒けるなら良い手段だ」 ミーナ「そろそろ迎撃地点だわ。みんな武装を確認、射程に入ったら交戦開始!」 その指令から間もなくけたたましい銃声が鳴り響く。オリーブは手ぶらで少し高度をとり見守る。 ネウロイは土偶のような形をしている。コレまでにオリーブが聞いた機械系のネウロイとは 何か違うものが見えてる気がした。 エーリカ「何こいつー! 再生どころか装甲が破れないよ!」 リーネ「私が撃ちます!」 エイラ「おイ……全然利いてないじゃないか」 宮藤「でもこのネウロイ、全然攻撃してこないよ?」 坂本「防御特化か。縦横無尽に撃ってくるよりかは良いが、逆にタチが悪いとも言える。 コアは不動で瘴気もだしていないが、これ以上撃ち続けても飛行だけで魔法力を消費するだけだぞ」 ミーナ「そうね……みんな、攻撃中止。少し見切ってから一旦戻りましょう」 ゲルト「……くっそおおおおおおおお!!!」 ミーナ「ちょっとトゥルーデ!」 土偶ネウロイの数メートル前まで迫るバルクホルン。眉間に銃をつきたてるようにしてトリガーを引く。 銃弾は耳に響く金属音を返し、空に散る。 ゲルト「ずおおおりゃああああああ!!!!!」 バキンッ!! ゲルト「――ッ!!」 結局ネウロイは一撃のビームすら返してこなかった。 バルクホルン得意の銃槌もネウロイに傷一つつけることは出来なかった。 更には反動で、両手には裂傷のない痛みまで負ってしまった。 宮藤「バルクホルンさん……痛みは取れましたか?」 ゲルト「気分と腕の痛みは良くなったが……相変わらず痺れてろくに指が動かない すまんな宮藤」 宮藤「ごめんなさい……私がもう少し上手く治癒魔法が使えたら」 ミーナ「軍医の診断では、2,3日も寝ていれば取れる痺れだそうよ。心配は要らないわ」 シャーリー「でも、心配なのはネウロイもだなぁ。居はするけど行動しないし、こっちから撃滅できなきゃ 正直八方塞も同じだしなー」 ルッキーニ「それよりご飯たべたいー!」 ウルスラ「ずいぶんおあつらい向けなネウロイですね」 坂本「そうかもしれないな」 ルッキーニ「ごーはーんー!」 シャーリー「ちょっと静かにしてろー、今は落ち着くまで我慢だ」 ルッキーニ「うじゅー……」 バルクホルンが横たわる病室、寝ていたサーニャも起きてきてオリーブを含むウィッチ全員が揃う。 その場で坂本とウルスラが並び、全員の注意を向けた。 坂本「ここで説明するのも微妙だが良い機会だ。ウルスラに、オリーブに着てもらった理由と そのための武器の説明を今ちゃんとしてもらおう」 オリーブ「私が……来た理由」 ウルスラ「少し長く複雑になりますが、これから大事になる事と思うのでご容赦ください。 まず、みなさんにはこれを見ていただきます」 今度は、ウルスラが直接容器から魔導銃を取り出し、病室に居るウィッチ全員にそのフォルムを見せる。 オリーブはここに来た理由もあの運搬物の中身を知ったのも初めてだ。 ウルスラ「繰り返しになりますが、これは魔導銃と言います。銃自体が魔法の術とそれを封入するモノになっています。 魔導銃に特製の銃弾を込めてトリガーを引くと、射撃手の魔法力を銃身に満たして それを消費しながら誘導力を持つ2つの力を作ります。この二つを反応させて推進力を生み 加速させて発射するという仕組みです。この理論自体は古く1844年より存在し……」 エーリカ「あーんまた始まったよ……」 シャーリー「また淡々とした表情で話すなぁ」 オリーブ「あのーウルスラさん」 ウルスラ「問題点が数多くあり実現はしなかったものの、現在の戦……はいなんでしょうオリーブさん」 オリーブ「それって、やっぱり……」 ウルスラ「感が良いですね。オリーブさん、あなたが射撃手になるんです」 オリーブ「うぁぁ……やっぱりそう来ますよね」 ミーナ「先ほど、話しそびれた部分聞かせてもらえるかしら」 ウルスラ「そうですね。オリーブさんもいることですし。 この銃は純粋な魔法力のみ使用することを実現し、銃器の限界と取っ払い、強烈な破壊力を生みます。 しかし射撃手には3つの条件が、射撃に際しては1つの条件が必要なのです。 射撃手の条件は『タフな魔法力の容量がある事』と『固有たる魔術を持っていない事』、そして 『銃器をほぼ取り扱ったことのない事』です 坂本「固有魔法か……私は元来この眼だし、宮藤は最初は下手でも才はあった。 てっきりウィッチひとりひとりが持った業のようなものだと思っていたんだが……」 ウルスラ「世界各国にウィッチは点在しますが、活動の性質上ほとんどが度重なる射撃経験があり さらに2つの条件を重ねた際には、適合するウィッチがオリーブさんしか居なくなったんです」 オリーブ「…………」 ウルスラ「……オリーブさん、もしかしてこの言われで怒ってますか?」 オリーブ「違うんです、なんだか急に自分の中で話しが大きくなって…… 実感がわかないというかなんと言うか」 ゲルト「……無理もない。だが、オリーブ。世界のためにその強力な武器が使えるというんだ。 それはとても重要で、有意義なことなんだ。自信を持って良いんだぞ」 オリーブ「バルクホルンさん、本当にケガは大丈夫ですか?」 ゲルト「私はこのザマだ、冷静さを失ってな。力の限界を目の当たりにするほど 戦う人間にとって恐ろしいことはないよ。オリーブはその限界を超えれるんだ」 ウルスラ「あの、もう一つ『射撃に際する条件』があるんですが」 ミーナ「続けて頂戴」 ウルスラ「この魔導銃は、魔導理論を銃器として形にしたものです。ジェットストライカーとは また色々定義の違うものにはなりますが……。ただやはり技術的な限界もありました。 魔導銃は射撃した瞬間、発生したエネルギーがすぐ魔法力に戻って体内に逆流するんです。 そうなると魔力の過飽和状態になって様々な面で不安定な状態に陥ります。 この副作用を取り除く仕組みはついに完成できなかったので、別方法を使用する事になりました」 リーネ「それは?」 ペリーヌ「その方法はなんですの?」 ウルスラ「それが……その」 エーリカ「あ、ちょっと赤くなった」 ミーナ「珍しいわね……」 宮藤「なんなんですかー!」 ウルスラ「……コホン、単刀直入に言います。射撃手にキスしてください」 全員「」 オリーブ「あの……うる、ウルスラさん?」 ウルスラ「これはれっきとした契約術式です。魔力共有と言って、互いの魔力を必要に応じて 共有する術を完成させるための儀にすぎません。 先ほども申した通り、魔導銃の問題は魔法力逆流による過飽和状態。 しかし射撃手は射撃時にほとんどの魔力を消費してしまいます。 飽和限界より溢れた魔力は、魔力共有によって契約者に流せば問題はないということです」 シャーリー「理屈はわかったようでわからんが……とにかく、オリーブにその、キスしないと 魔導銃が使えないってことであってるんだよな」 ウルスラ「正確に言えば、使えないことはないですが、命の保証が出来なくなります」 坂本「そうか……ならば仕方ない、私が」 ウルスラ「ちなみに、ファースト限定です」 「!」 エーリカ「これは……」 ゲルト「えと……」 ミーナ「…………」 ウゥゥゥゥ ミーナ「! どうしたの!?」 職員「先刻確認されたネウロイが、時速20キロのスピードで南下を開始しました!」 エイラ「タダの土偶も待っていられないノナ」 宮藤「でで、でもあのネウロイの装甲がこのままだと破れないんじゃ……」 リーネ「移動を始めたのなら、もしかしたら弱点を見せてるかもしれません」 ミーナ「そうね……そうでなくとも進撃は阻まなくてはいけないわ。 オリーブさんはここに居て。あとのみんなは再出撃よ!」 一度目の出撃までは天に昇っていた太陽も、次第に傾き始めていた頃だった。 オリーブ「行っちゃった……」 ゲルト「今はとにかく、戦況を聞きまもるしかないか」 先程より使用していたインカムに耳を傾ける。豪烈なエンジン音が先ず飛び込み 次に聞こえたのはミーナの交戦指令の声だった。 ルッキーニ『なんなのこいつー! また硬いまんまだよ!』 シャーリー『これでも歯が立たないなんてたまんないなぁ!』 エイラ『サーニャ、ぶちかませ!』 サーニャ『行きます!』 ミーナ『……ほんの僅かに傷が出来たわ。一瞬のうちに再生されたけどね』 病室、バルクホルンは向けるに向けられない怒りをこぶしに込めようとするが 痺れる手は未だに力が入らず、更にもどかしい気持ちに入り込む。 ゲルト「くそっ! 大規模な進撃でなくとも、一つ一つの拠点を瘴気に侵されればいずれ我々は負ける それを止める手段が無いなんて……」 ウルスラ「……決して押し付けるわけではありませんが、方法は今ここにあります」 ゲルト「魔導銃……か?」 ウルスラ「照準を合わせてトリガーさえ押せば後は確実です。 威力は見ていただけたほうが早いでしょう」 ゲルト「…………」 オリーブ「…………」 ゲルト「オリーブ、……わかってると思うが、ちょっと来てくれ」 オリーブ「は、はい」 ベッドで上半身を起こしているバルクホルンの元へ、ベッドに腰をかけるようにして自然と近づくオリーブ ゲルト「その、なんだ。私はネウロイが倒せるなら……戦争を終わらせられるなら こんな方法もやぶさかでない。だがこれはその、一人の意思とかじゃなく」 オリーブ「……いいですよ」 オリーブ「むしろ、私がお願いしなきゃいけない立場だと思うんです。 あっその個人的な意味じゃなくて! こんな事になるとは思ってなかったですが 願いは、歴戦のウィッチたるあなたと変わりません」 ゲルト「…………」 ルッキーニ『ああっ! 村が瘴気に飲まれちゃうよ!!』 ゲルト「くっ……っ!」 ガバッ 腰を起こしたバルクホルンは、思いを振り切るように間髪なくオリーブの顔を捉える。 しかし痺れた腕が思うように動かず、勢い余ると両腕は彼女の肩を抱えるようにして唇が一瞬重なった。 オリーブ「(ポー)」 ゲルト「……こっ、これでいいんだなウルスラ」 ウルスラ「はい。ダメです」 オリーブ・ゲルト「うぇっ!?」 ウルスラ「ダメというわけではありませんが、魔力共有は契約術において相当上位のものです。 なのでそれ相応の儀式が必要になります。 具体的には舌を絡めさせれば完璧なのですが」 「!」 ゲルト「とりあえず大丈夫なんだろう! とにかく出撃だ! ウルスラ、オリーブに魔導銃を渡して撃てる様にしてくれ。私はついて行けばいいんだよな」 ウルスラ「……とにかく私もストライカーでついていきましょう。オリーブさん。これをもってください。 今ここで初期化を行います」 オリーブ「(ポー)」 ゲルト「いつまで呆けてるんだ! 早くしないと侵攻を止められないぞ!」 オリーブ「はっはいい!」 ウルスラ「銃を持ちましたね? それでは両方の持ち手を持つようにし魔法陣を展開してください。 現在装填されているのは、オリーブさんを魔導銃の射撃手にするための弾です。 安全装置を解除し、存分に魔法力を込めたらトリガーを引けば完了です」 言われたままに、オリーブの身長に迫らんとする銃を構えて魔法陣を展開する。 漠然と魔法力を引き出そうとすると、自然に銃身に吸い込まれていくような感覚に陥った。 その吸い込まれる速さがだんだんと遅くなり、止まった瞬間をその時と思い思い切りトリガーを引く。 オリーブ「うわっ!!」 オリーブを取り囲む風。でも周りのものは一切揺れていない。猛烈な魔力の風にもまれながら 僅かに視界から見えたのは、空中を飛び舞う術式だった。 ゲルト「これは……」 ウルスラ「…………」 ゲルト「……ウルスラ、私もお前もカールスラント人だ。 このカールスラント術式が読めないわけじゃないよな」 ウルスラ「はい。当たり前です」 ゲルト「それにしては趣味の良くない式ばかり見える。まるでアレイスター・クロウリーの 儀式を見ているようだ。呪いの儀式にしか見えない」 ウルスラ「これは魔導銃という術をウィッチに付与する、バルクホルンさんの言うとおり形式的には 呪いとそれ同等のものです。しかし臨床実験では問題なく、解呪も可能です」 ゲルト「…………」 オリーブ「と、止まった」 ウルスラ「終わりましたか。あとは敵を討ちにいくだけです。出ましょう」 ゲルト「よし、行こうオリーブ」 オリーブ「……はい!」 ―基地上空― ウルスラ「あごを引いて銃身を眼前に構えてみてください。 そこにはスコープが搭載されています。コアに反応して照準を自動調整するため 視界に敵が入ったら先ほどの儀式の通り銃身に魔法力を込めて撃ってください」 ゲルト「私は後ろに付いて、オリーブから出る魔法力を受け止めれば良いんだな」 ウルスラ「背中に添えばバルクホルンさんは魔力のパッシブ状態になります。 それと、射撃後数秒は絶対に離れないでください」 ゲルト「わかった。準備はいいかオリーブ」 オリーブ「弾丸装填しました。スコープは……ここだ。 あっ、みなさんとあのネウロイがまだ交戦しているのが見えます!」 ゲルト「よし。『みんな、これから魔導銃を使用する。念のため数キロネウロイから離れてくれ』」 ミーナ『大尉? ……わかったわ。みんな少し離れるわよ』 ゲルト「……よし、全員ネウロイから3キロ離れたようだ。しっかり狙うんだ」 オリーブ「はい……あれ? なんだかスコープがぼやけて」 ウルスラ「まだ安定してないようですね。ゆっくり、深呼吸してください」 オリーブ「すぅーっ、はー……。よし。ネウロイ捉えました。撃ちます!」 トリガーを引いた瞬間、景色が暗暖色に変わる。銃口が青い炎を噴くと ……30ミリの弾は出た瞬間勢いを失い、ひゅるひゅると海上に落ちていく。 オリーブ「―っ!! うくっ!!」 ゲルト「大丈夫か!? おい!」 ウルスラ「安全のため出力リミッターを下げておいて正解でした……やはり、魔力共有が 完璧ではないと安定性安全性に欠けます。……バルクホルンさん」 オリーブ「はーっ、はー……」 ゲルト「……、どうにでもなれ!!!!」 意識混濁のオリーブの顔を腕を使って必死に上げると、噛み付くようにまた唇と重ねた。 オリーブ「うぶっ!」 ゲルト「んふぅっ……ふぅっ!」 ヤケに長ったらしい数秒が過ぎる。 ウルスラ「……けっこう激しいですね」 ゲルト「……うるさい。 オリーブ、私がわかるか」 オリーブ「は……はい。なんとか気が戻ってきました」 ウルスラ「一度魔力を全て使い果たしていますが、射撃後に反動で魔法力自体は充填されてます。 今度こそリミッターを0.5まで解除します。次失敗したら……」 ゲルト「次などない! これで決めるんだオリーブ!」 オリーブ「はい! ネウロイ捉えました! ……今度は鮮明に捉えられる。撃ちますよ!」 ゲルト「行けー!!」 再び視界が暗暖色に変わり、次に見えたのは銃口から吹き出る青い炎。 そして、弾は発射されたかと思った瞬間、はるか前方の空中で大爆発が起きた。 オリーブ「当たった……」 ゲルト「大丈夫か!? さっきみたいなのは」 オリーブ「いえ、ちょっと驚いただけで……体は全然大丈夫です」 銃弾の軌道は、空中に青い線となって残り続けている。鮮やかな青色のレーザーのようだ。 ゲルト「ウルスラ、この青い線は……」 ウルスラ「今の射出初速は、秒速20キロと出ています。それでも、通常の銃弾なら 大気摩擦で擦り切れてしまいますが、魔導銃弾はジャケットをエーテルと反応させることで 弾を冷やして形状を維持、そして着弾するという仕組みになっています。 この青い線も、銃口から噴出した青い炎もエーテルが変質した結果によるものです」 ゲルト「なるほどな……とにかくネウロイの撃滅には成功したようだ」 ミーナ『バルクホルン大尉、こちらでネウロイの撃滅を確認しました。私達もすぐ戻るわ』 ―空軍基地内― エーリカ「いやーホント一時はどうなるかと思ったよ」 リーネ「あの硬いネウロイを一撃で粉砕するなんて、すごいですね」 シャーリー「オリーブが魔導銃を使えたってことは……そうなんだよな」 ゲルト「聞くな! ……まったく、とにかくこれで、ネウロイに対する強大な対抗策ができた。 改めてお礼と、501に来たことを歓迎しよう」 オリーブ「そんなお礼だなんて、私も、そのバルクホルンさんに……」 ゲルト「んぁあもう一々赤くなるな! 今日はあのネウロイのせいで昼飯も食べれなかったんだ。 さっさと夕食にしよう!」 ――――― 翌日、魔導銃の存在とこのネウロイ撃滅はアンオフィシャルながらも地元新聞 そして世界中にたった一つの戦果が報じられた。 一部では過剰な軍備増強を懸念する声もあるが、ウィッチたちは強い希望を抱いていた。 オリーブ「あれ? この写真は……」 ロマーニャの地元新聞社員が、許可無く掲載したウィッチの作戦写真。 その中の一枚が、軍の回収措置も空しく世界中に広まってしまっていた。 ?「こっ……ここ、これは……どどどっどど」 次⇒StrikeWitches IF Chapter2
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RPキャラ紹介 アラーニャ 名前 アラーニャ・プレット 種族 ヒューマン 性別 女 年齢 18 所属 リトルウィング 身長 161 Rp 体重 --- Kv タイプ 前衛 レベル 175↑ 一人称 俺 二人称 基本は呼び捨て 三人称 基本は呼び捨て 趣味 --- 好きなもの Amigo,Amiga 嫌いなもの --- その他、紹介。 モトゥブのド田舎(本人曰く、どこぞの原始時代みたいな村)出身の、ラテン系ヒュマ子。 「初対面からアミーゴ(アミーガ)と呼び合い、二度目からはハグをする」、のが当たり前の村で育ったため、誰が相手でも非常に馴れ馴れしい。 名前は、故郷の言葉で「黒い(Preto)蜘蛛(Aranha)」の意。 服飾系には非常に疎かったものの、複数の友人の甲斐あり幾分脱却。 いくらかは女性らしさを身につけ、さらには時々「らしくない」表情を見せることも。 某日、人生初のイベントが発生するも、それにより予想だにしなかった事態を招いてしまう。 予想外の出来事に道を見失ったが、もう一人の当事者と友人に諭され、何とか自分を取り戻した。 某日。 自分自身の勘違いから生じたすれ違いで、友人を失いかけるも仲直りをすることができた。 そのいざこざのおかげで幾分素直になることができ、大きな目標を持つこともできた。 ―* 近況 *―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*― とある目的のため、本業の傍らニューデイズの僻地にある温泉街で仲居のバイトを始める。 本業の関係で時折乱入する原生生物の駆除を任されることから、着慣れなかったミクナスにも徐々に身体が慣れてきたようだ。 中の人より一言。 フレンドリー……というより他人に干渉せずにはいられないくせに理性よりも本能が優先されがちな「歩く非常識」であるため、方々にご迷惑をおかけしております。 もしご不快に思われる方がいらっしゃいましたら、ご一報を。 RPキャラ紹介 バージョン1.02 名前 コメント
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ニャオハお前←ドンクリック詐欺などなど、進化前が結構話題だったからどうなるものかと思ったけど、案外マスカーニャもイイね -- 名無しさん (2022-11-26 17 48 03) ニャビー系列の進化パターンを危惧されていたが、実際はフォッコ系列の進化パターンで来たか -- 名無しさん (2022-11-26 18 02 51) そもそも完全四足歩行貫いた御三家の方が珍しいからまぁ立つのは必然だったと言うか… -- 名無しさん (2022-11-26 18 08 22) 「ニャオハが立った結果多くのトレーナーがたった」は申し訳ないけど草テラスタル生えた、マスカーニャのあのデザインは特性メロメロボディでも違和感ないのよ・・・ -- 名無しさん (2022-11-26 18 14 26) ニャオハ系列はどいつもこいつもプリコネのキャルとか言われてるの草ですわ。 -- 名無しさん (2022-11-26 18 18 54) トリックフラワーは言わずもがな、早い段階でタネばくだん覚えるからけっこう頼りになった。 -- 名無しさん (2022-11-26 18 43 00) サブウェポンが微妙すぎて新緑でもいいような気がしてきた -- 名無しさん (2022-11-26 18 43 10) イカつい雰囲気だとガオガエンと被るからこういうスタイルなんだろうけど個人的に良い立ち方をしてくれてよかった -- 名無しさん (2022-11-26 18 45 53) ジム戦だと虫と氷に弱いから推奨準的に一番最初と最後で苦戦するけどそれ以外では技マシン抜きで覚える多種多様な技で翻弄できるのよね。 -- 名無しさん (2022-11-26 19 05 25) ベネツィアの予想がいい線いってたという -- 名無しさん (2022-11-26 19 12 48) 進化後見てメス選んだけど、オスでもありだったかもしれない -- 名無しさん (2022-11-26 19 45 33) 何気にここまでメスが似合う草御三家って初めて…あっ、メガニウムがいたか -- 名無しさん (2022-11-26 19 50 23) 一部でドロンジョ様言われるポケモン -- 名無しさん (2022-11-26 19 51 18) まともなサブ技がじゃれつくけたぐりとんぼ返りくらいと少なめ、メイン技が優秀すぎる上にほぼ3枠取るから多分変幻自在が一番いらないポケモン -- 名無しさん (2022-11-26 19 57 12) 今作のライバルに似合ってたから俺はホゲゲを選んだ -- 名無しさん (2022-11-26 21 25 08) 変幻自在でフェアリーになって、テラスでゴーストになったら1.5はフェアリー、2倍はゴーストってなって、草悪は1.5倍じゃなくなるのか -- 名無しさん (2022-11-26 21 38 39) そういう趣味はないけどこの子に進化した瞬間ドキッとしてしまった。あとスキンシップがキスっぽくてやられた -- 名無しさん (2022-11-26 21 47 47) 寝る時に丸まって寝るのが好き -- 名無しさん (2022-11-26 22 13 23) 忍者とかマジシャンが変幻自在なのは分かるが、メンツ的にサッカー兎が余計に浮くな -- 名無しさん (2022-11-26 22 31 48) いかりのつぼ炎ケンタロス「トリックフラワーおいしいです」 -- 名無しさん (2022-11-27 01 42 22) 一回しか変われないしこだわるのもありかもな -- 名無しさん (2022-11-27 01 54 30) ニャオハがプリコネのキャルを連想させるって言われてたけど、マスカーニャでも闇落ちキャルを連想させるとは思わなんだ。 -- 名無しさん (2022-11-27 05 43 36) そのテの人気が高かったせいで「よりによって海外フライング勢のR-18絵で最終進化形バレ食らった」なんて声もあったとか。あと「御三家ほのおタイプ枠の最終進化形は二足歩行になる」ジンクスも脱したのか…… -- 名無しさん (2022-11-27 08 19 32) 隙を見て相手に爆弾取り付けるとかハンターのボマーかよ -- 名無しさん (2022-11-27 13 16 58) トリックフラワーが強いのは初代の急所技が壊れていたことを考えれば割とピンとくる -- 名無しさん (2022-11-27 14 27 04) 某シャチ系Vtuberにも似てるという話があったが想像以上に似ててワロタ -- 名無しさん (2022-11-27 14 31 22) 立て!立つんだ!ニャオハ! ニャオハ大地に立つ 立った!ニャオハが立った! -- 名無しさん (2022-11-27 15 24 12) 今作唯一と言える良デザだけど「ポケモンが人間風になるの許さないマン」がまた反応してるんだろうな -- 名無しさん (2022-11-27 17 08 03) ↑pixiv大百科の記事によると「(人型っぽくなったけど)脚の関節に猫らしさが残ってるのでその手の意見を持つプレイヤーにも意外と受入れられている」との事 -- 名無しさん (2022-11-27 17 14 36) トレーナーのポケットモンスターも立ってしまったんやなw -- 名無しさん (2022-11-27 19 43 14) マスカーニャ、マフォクシー、アシレーヌで女獣人な御三家がそろったな。♂もいるけど -- 名無しさん (2022-11-27 21 57 00) かっこよくてかわいい -- 名無しさん (2022-11-28 10 26 54) ↑×16、主人公と同じくらいの身長にしたのってそういう... -- 名無しさん (2022-11-28 12 07 26) ケモナーじゃなかったはずなんだけど、後ろから見ると確かに沸き立つものはある -- 名無しさん (2022-11-28 12 43 49) ↑6急にどうした。今作唯一の良デザとか言う奴の方がめんどくさいよ -- 名無しさん (2022-11-28 13 30 34) I Pマスカレーナのあざとかわいさもモデルにされてる気がする -- 名無しさん (2022-11-28 17 59 41) 一部界隈ではマスカカーニャなどと言われており -- 名無しさん (2022-11-28 23 46 07) マスカーニャ太陽と歌を求めて -- 名無しさん (2022-11-29 00 03 57) マリファニャにはならんかったか -- 名無しさん (2022-11-29 12 48 10) ヴェネツィア~ -- 名無しさん (2022-11-29 14 00 46) リージョンだからか悪複合御三家に含まれてないヒスイダイケンキくんェ… -- 名無しさん (2022-11-29 20 23 30) デザイン不評だったら即捨て猫扱いだったろうな -- 名無しさん (2022-11-30 00 25 53) 草御三家は基本的に最初から四足だとそのまま最終進化まで四足だったからドダイトス以来の四足で来るかな〜と思ってた、猫系ポケモンは四足も二足も結構居るから何となく差別化するの難しそうね -- 名無しさん (2022-11-30 01 12 57) 確かにえちちなんだけど、猫獣人界隈にはゼラオラくんという偉大すぎる先輩がいるのと、ドロンジョ様の影がちらつくのがどうにも -- 名無しさん (2022-11-30 02 38 07) スマブラ参戦出来そうな子、この場合性別♀設定で初の草御三家単体(フシギソウは除外)というポジションもできるし -- 名無しさん (2022-11-30 07 57 01) ぶかぶかセーターと黒タイツに見えるのもまたあざとい -- 名無しさん (2022-11-30 08 07 28) 「ニャオハで勃つな」って言われてたな…… -- 名無しさん (2022-11-30 08 17 24) ニャオハは立つな、ホゲータは立たないのかよ、マフィティフが立った、メノクラゲも立った(メノクラゲじゃない) -- 名無しさん (2022-11-30 13 05 57) 某マジシャン兄弟の決め台詞を連想させそうなネーミング・・・ -- 名無しさん (2022-11-30 17 55 55) ↑なんでや!ドロンジョ様エロいやろ! -- 名無しさん (2022-11-30 18 03 11) ニャオハが立った!俺たちも勃った! -- 名無しさん (2022-11-30 21 18 52) アニメではおまけコーナーに登場していたが、本編には出られるのだろうか?もっとも、今後のアニメがどうなるかも不明な状況だが。 -- 名無しさん (2022-11-30 21 56 04) どうも息子がお世話になってます -- 名無しさん (2022-12-02 11 53 21) 渋ではお祭りです。エロいっていいことですねぇ。 -- 名無しさん (2022-12-04 03 42 56) 変幻自在は型は不遇気味だが、しんりょく型は高い素早さとタスキトリフラなどなどで活躍してるぞ!確定急所って偉いボルね〜 -- 名無しさん (2022-12-04 09 53 25) マスカーニャは♀にしています。他意はありません。 -- 名無しさん (2022-12-05 14 28 03) トラックフラワーって通りが悪い草タイプ技だからこそ許されたような超オーバースペックな技だよね -- 名無しさん (2022-12-08 22 19 17) ちなみにあのパワージェムも覚えてくれたり。 -- 名無しさん (2022-12-09 21 04 03) むしが4倍弱点である点が寧ろ可愛い。頭の中で「いやー!虫は嫌だー!」て変顔で再生されるし。 -- 名無しさん (2022-12-11 20 39 29) ステや覚える技 環境ポケに刺さることが多いので結局環境トップクラスになった猫 -- 名無しさん (2022-12-14 12 56 02) むしろ♂だからいいんだよなぁ…… -- 名無しさん (2022-12-14 13 40 29) シェルアーマー持ちは全員草弱点と記載があるけど一応コータスは隠れ特性シェルアーマーでは まぁひでりじゃないコータスは滅多に見ないけど… -- 名無しさん (2022-12-16 10 12 09) ドロンジョさまみたいにじばくを受けると派手にポロリするマスカーニャ -- 名無しさん (2022-12-16 13 32 17) アニメの新シリーズが -- 名無しさん (2022-12-19 11 00 09) ↑途中送信失礼。 確定したからマスカーニャが動く姿が見れる日が楽しみだ。 -- 名無しさん (2022-12-19 11 01 36) 次のスマブラ枠かな -- 名無しさん (2022-12-29 11 43 03) オスだからというかオスで十分かっこええと思ったワイは多分少数派なんやろなぁ マスカーニャ(オス)のハーレム絵はよ -- 名無しさん (2023-01-05 20 27 07) キス魔でオスが多い上にマスクで素顔隠してるとか最高じゃないですか -- 名無しさん (2023-01-07 03 22 48) 公式でヤンデレ属性も追加された模様 -- 名無しさん (2023-01-15 23 15 34) 今まで1番エロいポケモンはラランテスだと思ってたけど更新しました -- 名無しさん (2023-01-17 02 43 26) オスのマスカーニャは執着心と奇術要素でトレ●アや奇術師パン●ラみたいになりそう -- 名無しさん (2023-01-19 01 23 50) マジシャンって特性がまだ無かったらリベロみたいにマジシャンって名前でへんげんじざい特性になってそう -- 名無しさん (2023-01-19 11 31 02) コメント欄のログ化を提案します -- 名無しさん (2023-01-23 09 03 11) 手品を見せてくれる特別アクションがある、かわいい。 -- 名無しさん (2023-02-04 13 26 05) 今のところはゴリランダーで上がった草御三家ハードルを見事に乗り越えたな。 -- 名無しさん (2023-02-04 16 21 50) VAN様のインタビューにこの子のタグがあって何かと思った。そういう事か。 -- 名無しさん (2023-02-05 13 39 18) ログ化しました -- (名無しさん) 2023-02-06 11 23 59 N似という発想はなかった -- (名無しさん) 2023-02-27 23 16 57 可愛いけど普通にかっこよくもあって個人的に好きなデザイン -- (名無しさん) 2023-03-01 21 06 48 トリックフラワー配って欲しいが流石に無理だろうなコレ… -- (名無しさん) 2023-07-10 20 01 58 ナーフ前に変幻で使ってみたかった -- (名無しさん) 2023-07-26 08 52 15 ↑2 ラフレシアやキレイハナ、原種ドレディアなんかは似合ってそう>トリックフラワー。草御三家つながりでフシギバナやメガニウムが覚えてもおかしくないかも。 -- (名無しさん) 2023-08-28 17 08 03 ↑フシギバナやメガニウムにドダイトスの様に四足歩行のポケモンはハードプラントで二足歩行のはトリックフラワーな感じがする。特にジュナイパーにZわざのシャドーアローズストライクのかわりに欲しい。 -- (名無しさん) 2023-11-10 22 50 23 隠れ特性が効果だけじゃなくて名前まで被っちゃった初事例か -- (名無しさん) 2024-01-22 19 49 06 ェルアーマー・カブトアーマー持ちポケモン増えたし、更新したほうがいいかね -- (名無しさん) 2024-02-03 11 05 10 弱点が多すぎて貧弱なのはへんげんじざいが元の効果のままなら気にならなかったんだがなぁ -- (名無しさん) 2024-04-25 14 47 04
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ノイエ・カールスラント とある基地 春の陽気が満ちる中、輸送機の前で一人の男と少女が言葉を交わす。 隣でその様子を見ながら初老の医師が微笑んでいる。 何も事情を知らなければいい場面だ。 だが、男の着ている服はカールスラントの軍服。そして冷えるのか両手に白の手袋を嵌め、右腕を吊っていた。 ウルスラ「リハビリ、お疲れさまでした」 俺「ああ、ウーシュには感謝してもしきれないよ」 ウルスラ「私はやれる事をやったまでです」 医師「我々も同じです。どうか大尉、自分を殺し続けた7年を取り戻してきて下さい」 俺「ありがとうドクトル……ウーシュ」 医師に礼を言い、少女の手を握る。右腕が動く度、きしりと金属の擦れる音が鳴る。 ウルスラ「はい。俺さん」 俺「君のおかげで俺は腐らずに済んだ。ありがとう」 ウルスラ「いいんです…最後に、見せてくれませんか?」 俺「ああ」 そう言って両手を合わる。ぱちりと電流の様なものが手の隙間からこぼれだす。 それを見る少女―ウルスラは眼鏡の奥の瞳を輝かせ、ほんの少しの笑みをのぞかせた。 俺「…ファーゼンヴバガン」 電流を散らし、ぐっと力を込める。頭の中で式を展開、証明、終了。 俺「ウーシュ、目つぶって」 ウルスラ「はい」 目を閉じた事を確認してからウルスラの首に先程作ったものをかける。 紐の長さもばっちり。上出来、と心に思いながら位置を整え、目を開けるようにと囁く。 ウルスラ「…何の形ですか?月?」 俺「鮫の歯。研究室で要らないって言うから教授に頼んで貰ってきた…どうだい?」 ウルスラがついついと鮫の歯にガラスが絡み付いたペンダントを人差し指でなぞる。 その様子を見て少しドギマギするが、ふにゃっと笑うのが見えてほっと胸をなでおろした。 俺「君が無事でありますように」 ウルスラ「技術省は安全ですよ?」 俺「よく爆発するからね」 ウルスラ「俺さんもよく爆発させていたじゃないですか」 俺「しばらく実験は出来ないからいいんだよ」 医師「大尉、そろそろお時間ですよ」 笑いながら言い合う二人に、初老の医師が懐中時計を閉じながら告げる。 俺「今行く。じゃあまたなウーシュ」 ウルスラ「はい、姉さまによろしくお願いします」 俺「魔法力接合の考案者だからな。必ず」 ウルスラ「俺さんお元気で」 俺「ああ、またなウーシュ!」 俺が輸送機に駆け寄り、タラップを上る。 もう一度離れたウルスラに目をやり、その光景を目に焼き付ける。 ―奪われた祖国カールスラントとは違う温暖な気候、でも…俺は…… 操縦士「大尉?どうなさいましたか?」 俺「ああ…今行く!」 この一歩が、祖国奪還に繋がるのなら何だってしよう。 機内で発進を待ちながら軋む右腕を見詰める。 あの日失った希望。あの日死別した右腕。だが今、全ては還って来た。 たった一人の少女が全て取り戻してくれた。 俺「奇跡は起こすものなんだ…そうだろ?ウーシュ」 最後のつぶやきはエンジンの轟音に掻き消され、機はロマーニャへと動き出した。 医師「行きましたか」 ウルスラ「はい。皇帝陛下直々の推薦を頂いて501統合戦闘航空団へ…」 医師「彼はよく耐えました。そして貴方も」 ウルスラ「私は手を差し出しただけです」 医師「頑なに手を払ってきた彼に貴方は希望を掴ませました…我々には誰一人として出来なかった」 ウルスラ「買いぶり過ぎ…です、よ」 段々と拙くなる言葉と共に、ウルスラが倒れる。 そんな彼女を、さほど慌てもせずに医師はささえ、溜息をついた。 医師「大丈夫ですか?…この一年程働き詰めでしたからね。少し休みましょう」 ウルスラ「いえ、ジェットストライカーの調整をしなければいけませんので…」 医師「駄目です。せめて一日だけでも寝ていただかないと」 ウルスラ「大丈夫です」 医師「目が閉じてますよ……あ、もう」 幸せそうに眠る天使を抱きかかえ、春に霞む大尉の輸送機を眺める。 かつての英雄が7年を飛び越え、再び戦場に帰った。揺るがぬ鋼の意思を携えて。 医師「まったく、大尉の周りは頑固者ばかりだ」 ロマーニャ基地 執務室 かりかりとペンが書類の上を走る。先程から広い室内を支配するのはペンの音だけ。 しかし粗方作業は終わっているようで先刻よりペンの音は繊細だった。 一枚が終わりまた一枚。と捲った下にはカールスラント王族の封蝋が押された封筒と書類がぽんと乱雑に置かれていた。 ミーナ(…嘘でしょう) 頭を抱えながら封筒を開け、内容を読みまた溜息。 ミーナ(補給人員…それも皇帝陛下のサイン入り) 坂本「ほう、また誰か来るのか?」 ミーナ「きゃっ…美緒、驚かさないで頂戴」 坂本「はっはっは。気付かないミーナもミーナだ」 ミーナ「書類手続きを手伝ってもらいますよ?少佐」 坂本「なーにバルクホルンにでも手伝ってもらえばいいさ」 軽口を叩きながら坂本が手紙の内容を読み、片手で付属の書類を探る。 すかさずミーナが書類を取り内容を読み上げた。 ミーナ「カールスラント空軍所属の俺大尉。元技術省所属ね。 主にロケット兵器などの開発に尽力。大学院に通っていて正確には客員大尉……滅茶苦茶よ」 坂本「男のウィッチとは珍しいな。撃墜数137…ほう、スーパーエースじゃないか」 ミーナ「大戦初期のオストマルク戦線のみの戦果よ。それ以降の作戦には不参加……正直、あまりいい噂は無いわ」 坂本「…まあ、聞いた事はあるが」 眉間にしわを寄せ、坂本が言い淀む。 大戦初期、最強とまで謳われたカールスラント最高のウィッチ。 ミーナ「有名よね『赤鼻』。錬金術師と呼ばれたウィッチ。 オストマルクでの負傷後、上層部に取り入って一人安全な技術省に逃げた…ダイナモ作戦すら参加しなかった裏切り者」 怒気が見え隠れするミーナの声に、坂本は苦笑すると、かつての教官の言葉を思い出しながら言う。 坂本「戦果の持ち逃げ、臆病者、扶桑でもよくコイツみたいになるなと言われていたよ」 ミーナ「私も言われたわ…でも、そんな人には見えなかったけどね」 坂本「ミーナはあった事があるのか?」 ミーナ「ええ、技術省に行ったときに。なんとなくよ?」 それでも許せないけれど。 そう言うと、ミーナは書類を処理済みの箱へと置いた。 坂本「まあ、見ない事には分からないな…」 ミーナ「でも来る事に変わりはないわ。一応エースだったし、それに皇帝陛下からの御命令はさすがに断れないし」 坂本「…再結成したばかりだと言うのにまた忙しくなるな」 ミーナ「使い物にならなければ本国に送り返すまでよ。他の子達と何もなければいいんだけれど…」 坂本「はっはっは!どんな奴が来るか楽しみにしようじゃないか!」 ページ先頭へ
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特色 大陸有数の穀倉地帯・カシナンティー平原のある地域。 気候は温暖で、様々な作物が収穫され、「東の食料庫」とも呼ばれる。 この平原には大陸最大の河川・フーリントルク河が流れており、そこから分岐した河川が、いくつもの三角州を形成している。 支配勢力 ケイハーム王国軍(スペクトラルフォース、スペクトラルフォース2、スペクトラルフォース~愛しき邪悪~、純情で可憐メイマイ騎士団 スペクトラルフォース聖少女外伝)君主 ジェノバ 東方四天同盟(ジェネレーションオブカオス)君主 鈴魚姫 ムロマチ・拳聖軍ラコルム・ケイハーム王国軍・騎兵トゥイングー(ジェネレーションオブカオスネクスト~失われし絆~)君主 左から順に鈴魚姫・龍健・ジュノバ・カン・ヨン・ハン ドライーナ砦・カシナンティー平原・エスタリア=ムロマチ、ロフカ山=拳聖軍ラコルム、ドンドビ=ケイハーム王国軍、ラジル高原=騎兵トゥイングー 聖騎軍コスダリオ(スペクトラルフォースジェネシス)君主 ゼルディ 主な出身者 イヌオウ ジェノバ ジュノバ クンドリー レイリア
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カンデラ・ペーニャをお気に入りに追加 カンデラ・ペーニャのリンク #blogsearch2 カンデラ・ペーニャとは カンデラ・ペーニャの41%は魔法で出来ています。カンデラ・ペーニャの29%は夢で出来ています。カンデラ・ペーニャの19%は信念で出来ています。カンデラ・ペーニャの7%は濃硫酸で出来ています。カンデラ・ペーニャの2%は赤い何かで出来ています。カンデラ・ペーニャの1%は柳の樹皮で出来ています。カンデラ・ペーニャの1%は血で出来ています。 カンデラ・ペーニャ@ウィキペディア カンデラ・ペーニャ カンデラ・ペーニャの報道 gnewプラグインエラー「カンデラ・ペーニャ」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 カンデラ・ペーニャのキャッシュ 使い方 サイト名 URL カンデラ・ペーニャの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ カンデラ・ペーニャ このページについて このページはカンデラ・ペーニャのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるカンデラ・ペーニャに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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1 GK エミリアーノ・ヴィヴィアーノ Emiliano Viviano 3 DF ラファエウ Rafael 5 MF マッシモ・ムタレッリ Massimo Mutarelli 6 DF ミゲル・アンヘル・ブリトス Miguel Britos 7 MF フランチェスコ・ヴァリアーニ Francesco Valiani 8 MF ニコラ・ミンガッツィーニ Nicola Mingazzini 9 FW マルコ・ディ・ヴァイオ Marco Di Vaio 10 MF ダヴィデ・ボンバルディーニ Davide Bombardini 11 MF ルカ・ヴィジャーニ Luca Vigiani 13 DF ダニエレ・ポルタノーヴァ Daniele Portanova 14 MF ロベルト・グアナ Roberto Guana 15 GK ロベルト・コロンボ Roberto Colombo 18 DF ヴァンゲリス・モラス Vangelis Moras 19 MF ジャコモ・テデスコ Giacomo Tedesco 20 FW ダミアン・ヒメネス Henry Damián Giménez 21 DF クリスティアン・ゼノーニ Cristian Zenoni 22 FW パブロ・オズヴァルド Pablo Daniel Osvaldo 23 DF サルヴァトーレ・ランナ Salvatore Lanna 25 FW マルセロ・サラジェタ Marcelo Zalayeta 26 MF ガビ・ムディンガイ Gaby Mudingayi 28 GK フィリッポ・スピトーニ Filippo Spitoni 32 MF フェデリコ・カザリーニ Federico Casarini 33 GK ジャコモ・ヴェントゥリ Giacomo Venturi 41 FW マッシモ・マラッツィーナ Massimo Marazzina 50 DF アレッサンドロ・バッソリ Alessandro Bassoli 51 MF ヤコポ・マントヴァーニ Jacopo Mantovani 74 MF ルイジ・ラヴェッキア Luigi Lavecchia 84 DF アンドレア・ラッジ Andrea Raggi 85 FW アダイウトン Adaílton 90 MF リッカルド・パジ Riccardo Pasi
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ブリタニア海軍地中海艦隊抽出機動部隊-通称「K」部隊。 その旗艦たる戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」の、装甲司令塔は緊張に包まれていた。 既に281型対空レーダー、271型方位測定レーダーは、その脅威をしかと捕捉している。 「目標進路0-4-0、高度1000、距離30マイル、速度100マイル、反応大きい」 「了解。司令、ここは私があずかります。CICに退避なさってください」 「有難う、艦長。しかし、艦橋でも情報は十分に得られる。KG5の戦訓で、装甲も施された。 何より相手が相手だ、ここでもCICでも変わりはしないさ」 「ですが…」 「何より」 中将の階級章が、年季を帯びた鈍い光を放っている小柄な司令長官は、 紅茶の注文でもするような声で応じた。 「私は親指ほどの大きさしか無い、そうそう簡単に敵弾が当たるようには出来ていない。 艦長、君こそこの戦艦に責任を負うものだ。CICに入りたまえ」 「司令を置き去りにして、私だけがのうのうとCICに入れば」 艦長も何かを諦めたかのように、口調を合わせた。 この司令官は小柄な体躯、穏やかな態度に似合わず、こうと決めれば絶対に意見を変えない。 ならば、参謀とは違う形で。 旗艦艦長ならではの態度で、合わせてゆくしか無い。 「あのお転婆共が、空母ではなく本艦を襲撃してきますよ。 娘以外の女の子に、反抗期を起こされるのは慣れちゃおりません」 「なら、見届けよう。そして助けよう」 イラストリアス級装甲空母3隻、キングジョージⅤ級高速戦艦2隻。 そして巡洋艦、駆逐艦13隻からなるK部隊。 それを委ねられた男。サー・トーマス・フィリップス海軍中将は、諧謔を忘れず。 されど戦意に満ちた表情で令達した。 「各艦、所定通り対空戦闘、始め。良いか諸君? 我々には東洋のサムライが残してくれた教科書がある。 そして上空では、娘や孫ほどの少女が、我々の射撃の後の突入を待っている」 フィリップスはそこで言葉を区切り、それまでのややとぼけた声音を切り替え、力強い発音で命じた。 「軍人以前に紳士として、東洋の友人と我らの孫娘を裏切るな。 そして諸官のこれまでの猛訓練で培った技量を、私は尊敬し、期待する。以上だ」 既に総員が、偵察型ネウロイをレーダーで探知した段階で、対空戦闘配置についているため、 改めて何か、目立った変化が訪れるわけではない。 しかしサー・トーマス・フィリップスという、頑固でやや独断専行の傾向が強い。 されど部下を見捨てることはなく、勇気と諧謔に不足のない指揮官の言葉は、彼らに確かに伝わった。 『ファイアービー0-1よりビッグガン、目標ネウロイ、進路、速度、変更なし。 座標8-2-4から8-3-1へ移動中』 「了解、戦闘機隊及びウィッチ部隊は、確実な距離を取れ。盛大なファイアーワークスだ。 国王陛下の生誕祭でもお目にかかれないものを見られる」 『ビッグガン、確かに聞きましたよ?ファイアービー0-1より各位、旗艦艦長自らのお達しだ。 もしも戦艦が射撃をヘマしたらラム、ウィスキー、酒が駄目な奴はジンジャーエール。 何でも艦長のポケットマネーで、好きなだけ飲める。その代わりに作戦を絶対に失敗させるな?』 些か以上に威勢のよい、シーファイアとヘルキャット混成の、 ウィッチ飛行隊指揮官の返答に、艦長は苦笑しつつ 「ああ、畜生。海軍大佐の俸給なんぞ、さほどじゃないんだぞ」と、ぼやいた。 だがその頭脳は、しかと事前の対空戦闘計画。そして事前の脅威へ向けられていた。 「CICブリッジ!目標、主砲射撃圏内侵入、射撃管制レーダー、方位盤追尾よし!」 「各砲塔、目標追尾照準。事前指定弾種装填、よし!」 「砲撃、初め!」 「撃ち方、初め!!」 宵闇の中を進む艨艟を、20箇所の閃光がくっきりと一瞬、浮かび上がらせた。 リベリオン製50口径14インチ主砲10門を装備した、 戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」「アンソン」の2隻の城郭のような姿は、特に目立った。 それぞれ「アンソン」は高初速榴弾、「プリンス・オブ・ウェールズ」は高速徹甲弾を放っている。 何れも初速は800m/sを軽々と越えている。元々が航空ネウロイを「狙撃」するための高初速砲だ。 そして火蓋を切ったのは戦艦2隻だけではない。 砲塔をやや拡大し、機械的信頼性を改善し、仰角を拡大する改修を受けた、 大型軽巡「エディンバラ」「ベルファスト」「グロスター」も、 各艦の12門の50口径6インチ砲より徹甲弾と榴弾を混成で放つ。 そう。彼らは再生能力が異常に発達したネウロイ。 それへ何の対策も用意せずに、陽動を買って出たではない。 彼らは榴弾で強固な新型ネウロイの表皮を剥がし、そこへ榴弾と同時に徹甲弾を叩き込む。 それを数度繰り返し、ネウロイが再生に専念している間、ウィッチ部隊と戦闘機隊をとりつかせる。 これまで榴弾と徹甲弾の射撃を微妙にずらし、戦果を上げてきた人類に対応したネウロイへ、 彼らは彼らで、同時に表皮を引き剥がし、内部を食い荒らす異なる種類の砲弾を、 レーダーとアナログ電子方位盤管制で同時に放り込むという、手荒い手段で対抗しようとしていた。 「第一斉射弾着、10、9、8、7、6…マークインターセプト!」 「さあ来いネウロイとやら。 ロイヤルネイヴィを追い込めば、どのような反撃が来るか。しかと教育してやろう」 「アフリカの星との奇妙な邂逅・南号作戦一部始末・中編」 「相当に手酷くやったようですな」 通信参謀を務めている、海軍予備士官から不本意にも、現役通信将校に出世さられてしまった。 菅原卓造中佐が難しい顔で、電文の束を読み上げていた。 「白水中尉の協力を得て、極力彼らの通信を拾いました。空母一隻中破、一隻小破。 戦艦一隻大破、こりゃ旗艦です。他にも巡洋艦、駆逐艦が最低四隻脱落」 代わりに新種のネウロイは、粉微塵に撃砕したようですが…と菅原は言葉を濁した。 これ以上は彼の職掌ではない上に、内心で複雑なものも感じていた。 ブリタニア海軍K部隊は、事実上、地中艦隊の主力そのものとも言える。 それがこの輸送艦隊を援護するため、新種とは言え一体の新型ネウロイと刺し違えになった。 これは割に合うのか。もっと犠牲の少ない手段はなかったのか。 嘗てブリタニア文学に憧れた学徒としての一面が、未だに残っている通信将校は、 損害不明なブリタニア航空部隊も含め、内心で彼らの安否を案じた。 「電測参謀、その後のネウロイの動向は何か掴めたか」 「K部隊に大型種を撃破されて以降は、沈黙を守っています。但し、ブリタニアとロマーニャ。 双方の潜水偵察部隊によりますと、ネスト自体は健在とのことです」 「分かった、有難う。航海参謀」 「はい」 「現在の巡航22ノット、これを編隊航行を維持しつつ、目的地へ辿りつける公算は?」 「不可能ではありません。天候や海面条件も概ね大きな荒れ模様はありませんから。 しかし…ああ、これは砲術参謀と作戦参謀に」 「いいよ後藤君、君の頭の切れ具合は軍令部時代から、よく知っている」 「ここで役所仕事をしても仕方ありません、カミソリ後藤の意見を伺わせてください」 カミソリは物騒だなあと、後頭部を軽く掻きつつ航海参謀。 後藤大佐は目配せで礼をしつつ、松田航空戦隊司令に応じた。 「敵はブリタニア海軍の強硬な抵抗に合い、新種を失っています。 そしてネウロイの学習速度は早い。叩きやすい目標へ、 質か数か。何れかに特化した攻撃手段を差し向ける。その可能性は…」 「ああ、私がネウロイでもそうするな。 彼らは優勢なだけに、戦の常道を稚拙ながらも墨守している。 こちらへ来る公算は高い…か。砲術参謀、作戦参謀、どう見るかな?」 砲術参謀たる高柳大佐。そして草加作戦参謀は、態度こそ違えど、概ね類似の。 そして自分達の職掌に見合った的確な応答を寄越した。 「我々も彼らに範をとり、徹甲及び榴弾同時射撃。その準備を為すしかないでしょう。 幸い、通常弾と徹甲弾は同じ飛翔経路を描きますし、『夕張』の案件で、 ウィッチ達も戦艦の砲撃を背に飛ぶことには、かなり慣れてくれています」 「砲術参謀のおっしゃられた、対空戦闘用意を為した後、逆探と航空ウィッチ。見張員。 兎に角、電波を出さない手段へ哨戒手段を、切り替えてしまうべきかもしれません。 K部隊が盛大な電波で、ネウロイをおびき寄せたのと逆に」 そうだなと応じると、松田は一瞬黙考した。 最近では高角砲にも徹甲弾が準備されるようになった。 ブリタニア海軍、そして砲術参謀の戦術を行えば、新種相手に有効な先手を打てる可能性はある。 そして同時に、見つからないに越したことはない。 「伊勢」「日向」。そして「秋月」型駆逐艦四隻には、現地部隊が喫緊に必要としている物資。 糧食、弾薬、被服、医薬品、航空機材などが、戦闘を阻害しない範疇で満載されている。 仮に新種と遭遇してしまい、戦闘に勝利したとしても、何らかの重大な損傷を負い。 彼女ら六隻が中途引き返す。あるいは戦闘で補充物資を、大きく焼失する。 そのような事態に至れば、戦果の多寡にかかわらず、全てが本末転倒となり- ブリタニア海軍の奮闘と犠牲は、全て無駄となる。 そしてこの艦隊は、天候落差の激しいアフリカでは助かりそうになり、重度の傷病者。 あるいは北洋護衛作戦の時と同様、元マルタ島在住者の中の高齢者。子女など。 彼らをロマーニャへ連れ帰り、治療を受けさせる責務も負っているのだ。 「電測参謀」 「はい」 「不本意かもしれんが、逆探知機のみで警戒を行ってくれ。見張員配置も増やす。 対抗手段が見つかったとは言え、不要な戦闘は回避したい」 「了解しました。今、部隊の艦艇は何れもE-43型を積んでいます。 二六号を回せないのは痛いですが、かなり詳細な波を拾うことは、不可能ではありません」 「宜しく頼む」 空技廠で機載電探開発に携わったこともあるという、やや神経質そうな電測参謀。 彼のいう通り、六隻の扶桑皇国海軍艦艇には、マイクロ波レベルを拾える新型の逆探。 その分、操作に慎重を要し、機嫌を損ねることも多いが、高精度な電機仕掛けの耳が搭載されていた。 ネウロイがレーダーのような手段を用い、目標を捜査しているかは不確かである。 しかし、彼らが接近する際に、特定周波数の電波を出すことは確かめられており、 センチ波からマイクロ波まで多種多様だが、うまくすれば電探より長い距離で拾えることも多い。 「通信長、各艦に通達。爾後、逆探及び光学、そして航空哨戒のみにより警戒を行う。 無線封鎖実施。この連絡も発光信号で送ってくれ」 「了解」 「正面から右90度、おかしなものなし…と。龍華さん、そっちはどうです?」 「大丈夫だ。今のところ、妙なものは見つかっていない」 旗艦「日向」からの発光信号により、徹底した無線封鎖と電波発信停止を伝えられ、 私たち航空ウィッチも、対空見張りをこれまで以上に厳と為すよう、通達があった。 元々、航空ウィッチや戦闘機パイロットの大半は、見張りを非常に重視する。 それは私も一応心得ているが、困った欠点が我が身には存在する。 「やっぱり30ミリ機関砲を片腕保持って、重たいですよー…九九式二号13ミリ。 借りてくれば良かったかなあ。あれなら五式の半分未満だし」 「そういうな、状況が状況だ。しかし近眼の航空ウィッチというのも、随分と珍しい話だな?」 「先天性なんですよ。あの501にも近眼のエースが…確かガリアの人だったかな?いるそうですが」 そう。私は生まれついて近視気味であり、現在の裸眼視力は0.3である。 勿論眼鏡を使えば十分、通常の任務や日常生活には事足りる。そのレベルまで矯正はできる。 只、こういう長距離哨戒を行う場合。1.5以上の視力も多いウィッチの中では、 視力で足を引っ張りかねないため、私は扶桑光学の販売している、航空双眼鏡を買い込んでいた。 カールスラントのツァイスにも負けないとの売り文句で、値段はそれなりに張ったけれど、 確かに軽いしよく見える。アルミと真鍮を多用し、薄型レンズを多用した高級品らしい。 しかし双眼鏡を構えるには、当然片腕を空けねばならず、さほど膂力に自信のない私は、 苦労しながら双眼鏡と五式30ミリ双方を、片腕でそれぞれ保持しているわけだ。 「『伊勢』からの定時発光信号の時間だな…来たか。 現在、逆探知ニ異常反応ヲ認メズ、ソノママ哨戒ヲ続行サレタシ…か」 「トリポリまでうまくいって後一日。来ないで欲しいですね」 艦隊は22ノットまで巡航速度を増しただけに、更に目標到達時間は短縮されつつある。 眼下で長いウェーキを水面に刻みつつ、緩い転舵を行っている戦艦2隻と駆逐艦4隻。 真上からでも良く見える。例えば駆逐艦などは魚雷発射管を緊急で降ろし、 誘爆危険性を減らし、そこにさえ荷物を積み込んだ艦隊が無事に届くまで、何もなければ… 「妾よ、心配性なのは仕方ないが、度を越すと胃に穴が開くぞ?」 「妾?へーえ。晴美さんに『龍華さんがまた浮気してましたよー』って、帰ったら打電しちゃおうかなあ」 「全力で阻止してくれるわ。というより、ロマーニャをネウロイより先に焼き払いかねんから止せ!」 半分は冗談で、私の様子をやはり見かねたのだろう。龍華さんが何時も通りの冗談を飛ばしてきた。 この人は豪快で強引なところもあり、多少スキンシップが過剰な人ではあるが-無神経ではない。 寧ろ逆だ。 半分は推測だけれど、この態度や男言葉も、相当に演技が入っている可能性が高い。 昔は私と同じくウラル方面で、中隊長クラスかそれ以上を務めていたという。 前線で人心掌握に関して、勇音とは違う形で何かを得た。そういう人なんだろう。 「打電の件はさておくとして…90度から120度、異常なし」 「今でも航空便で、何度釘を刺されたことか…270度から300度、異常なし」 「うちらも心配ですけど、残った本隊も無事だといいですね」 「取り越し苦労だ。あの隊長が指揮を執っていて、501やロマーニャ空軍も迎撃に出られる。 艦隊主力やロマーニャ海軍だって、気合を入れて哨戒してる。あそこは最早針鼠だぞ?」 それもそうでしたと、私は肩を竦めた。 遠目にしか見えなかったが、私もあの501JFWが橋梁守備のため、 防空戦闘を行っているのを、哨戒中に目にしたことがある。 私たちよりも火力で劣れど、最新のストライカーを手足のように操り、見事な編隊空戦。 そして固有魔法の使い分けの組み合わせにより、新種の大型ネウロイを数分で叩き落としていた。 それは手品でも見せられているようであり、 「ウルトラエースって…ほんとうにいるんだ」と、間の抜けた言葉が口から漏れたほどだ。 確かにうちの飛行隊にも、隊長を始めとする「エース」と呼ばれてしかるべき、 腕利きやベテランは多いが、それとはまたレベルが一段以上、余りにも違いすぎた。 それに「女性にだらしない」と揶揄されがちなロマーニャ陸海空軍も、技量は高い。 リーチェ、リッピさん、リョーコさんの祖国の軍隊なのだから、当然といえば当然だが、 空軍はきちんとレーダーと連携した、カールスラントばりの迎撃系統を構築しているし、 陸軍高射砲兵や海軍艦艇の技量も、「伊勢」や「日向」に負けていない。 確かに先の戦闘を気に病みすぎていたのかもしれない。本当に臆病だなあ、私は… 「120度から150度、異常なぁーし。 綺麗な青空ですねえ、これが双眼鏡じゃなくてカメラだったらなあ」 「物見遊山で、また来ればいいさ。ネウロイがいなくなった後に。300度から330度、異常なし」 それから三時間後。勇音とティーのペアが上がってくるまで。 更に御影が指揮をとる夜戦隊が上空に貼りつくまで、大きな異常がなかったのは幸いだった。 もっとも、私たちが無事であったのは、きちんと相応の理由があったのだけれど。 近年、従来の高速化ケファラスから急速に主力となりつつある、中小型種。 正六面体の、ビームを四方八方へ放つネウロイが、ウィッチ二人に追い込まれ、 12.7mm機銃弾十数発に射ぬかれ、四散した。 それはウルトラエースといえるほどではないが、手堅く無駄のない、 2機編隊の特徴を確実に活かした、シザーズ機動により捕まったネウロイの最期であった。 「共同撃墜、4機目!」 「さて今回は鰯の大量…かきいれ時ですね」 「烈風」二二型を装備した土井環中尉と高野皐月飛曹長。 二人の扶桑皇国海軍ウィッチは、戯言を交えつつも、直後に散開。 自らに数倍する、タイプ「スクウェア」-まさに形状そのまま-と呼称される、 欧州戦線の主力となった小型ネウロイ、その牽制に掛かり始めた。 その近隣では、アーディことアーデルハイト・ハンマーシュミット大尉が、Fw190K2。 それに搭載されたBMW805/R2800K魔導エンジンの咆哮を響かせ、 ショーコ・リトマネン飛行長とエレオノール・ベネックス中尉による臨時のケッテ(3機編隊)を率い、 やはり数倍する群れに急降下による一撃を加えた後、大直径旋回戦闘に移行していた。 「今回は艦隊に近づけなければ十分、無理に撃墜に拘る必要はない。 その代わり、絶対にここを通さないこと」 「機動防御ってわけかい、アーディ!それならこっちの十八番だ。竜騎兵の本職さ!」 「うんうん、こういう頑丈で思い切っ切り振り回せるのが、一番良いんですよ!」 血の気の多い部下二人に一瞬苦笑すると、アーディは両目を皿のようにして、 上下左右、前後の視界を手短に確認。同時に開きっ放しになっている、空中無線も忘れない。 (右下方30度、スクウェア12機、緩降下、 同数では叶わないと勘づいて、突破を図るつもりね) 「0-3-0、エンジェル2500、レンジ6000、バスター」 欧州戦線へ派兵されるにあたり、使える範疇でいいので、 国際航空公用語のブリタニア語を使用すること。 そのような通達を得て以来、リベリオン暮らしの経験も長い彼女は、 流暢なリベリアンイングリッシュで話すようになった。 今や飛行時間が短いエリーも、すっかり要撃戦闘のエキスパートに成長しており、 最初は射撃技量や猪突猛進ぶりに不安のあったショーコも、今は押さえどころを掴んでいる。 そして彼女たちのストライカーユニットは、奇しくも同じR2800系列を搭載していた。 2機のFw190-K2と試製「雷電」改-通称ヘヴィージャック-は、2000馬力の魔導出力。 そして強制冷却ファンの甲高い音を響かせつつ、艦隊に最も近いネウロイへ、 今度は向こうが牽制にかかった敵ネウロイを高速で振り切り、12.7mmの射程へ収めようとしたとき- 彼女たちも聴きなれた50口径機銃や、それよりも低く重い対物ライフルの銃声が響き、 その過半がコアを射ぬかれ、あるいは二十発以上の被弾を浴び、砕け散った。 「助けてもらってばかりじゃ、悪いからねえ!」 「隊長、お願いですからボーイズの射撃が収まるまで、突撃は待ってくださいよ…」 「ンな悠長なこと言ってられないさ、大尉さん。残り、追撃一緒にお願い」 「了解、続いて!」 2機のFw190K2と1機のヘヴィージャックに加え、3機のシーファイア。 そして2機のF6F-5ヘルキャットが加わったウィッチ達により、艦隊に近接しようとした、 残存のネウロイが蹴散らされるのは、5分も時間を要さなかった。 「何とか間に合ったようだね」 「発端はあちらさんですが、七航戦をボロボロになってまで援護してくれたのも確かです。 ぎりぎりで合流できてよかったですよ」 第一戦隊所属、戦艦「武蔵」戦闘指揮所で、戦隊司令猪口少将は、 やはり旗艦艦長を務める藤堂大佐と、安堵した表情で会話を交わしていた。 ブリタニア海軍K部隊が、水中偵察部隊を辛うじて回収。 更なる損害を追いつつも撤退中との報告を受け、今度は扶桑皇国海軍が動いたのだ。 幾ら過去の経緯がどうであれ、自国軍の作戦行動を支援してくれた友軍。 それもこの方面の有力な機動部隊の一翼を、むざと見殺しにしたとあっては、 今後の共同作戦歩調に、大きな支障をきたしかねない。戦力喪失も大きすぎる。 幸い、K部隊は行き足は健在であり、マルタ島から確実に距離をとりつつあった。 この事が功を奏し、ジェノヴァに分散停泊していた第一戦隊と第九航空戦隊。 そこから即応可能であった戦艦「武蔵」と空母「天城」。 彼女ら二隻に扶桑、そしてリベリオン海軍が幾らかの護衛艦を付け、巡航24ノットオーバーで急行。 彼我距離200海里の段階で、六六六空残置部隊を全力出撃させたのであった。 一連の援号作戦により、501JFWだけではなく、504JFWも再建が急速に進み、 やはりエース部隊と称して差し支えのない彼女たちが、徐々に戦列復帰を果たしたことも、 戦艦、空母を含む救援艦隊と、六六六空残置全力の出撃を可能としたのだ。 「とはいえロイヤルネイヴィもやる。あれだけ深手を追いながらも、 上空の防空戦闘隊は、艦隊へネウロイが取り付くのを確実に防いでいる」 「出来れば本艦の主砲を使うまでもない-とあって欲しいですが」 そう。今、地中海方面で稼動可能な「大和」型戦艦は、「武蔵」だけなのだ。 「大和」は先日の戦闘で、右舷高射火器を軒並み破壊され、ジブラルタルへ急遽回航。 応急修理作業を、突貫工事で受けている状態である。 他の欧州諸国海軍の援護も頼りにはなるが、この方面で最強とみなされる大和型。 その貴重な一隻を大きく傷つけず、尚且つ、ブリタニア機動部隊を無事に連れ帰らねばならない。 猪口たちの戦いも、けして短いものにはなりそうになかった。 そして、それより概ね半日後- 『こちらロマーニャ海軍駆逐艦「アンブロージオ」。 接近中の航空ウィッチに告ぐ。至急、所属及び官姓名を申告せよ』 「これって…」 「ロマーニャ語ですよ、喜美佳さん。着いたんです!」 「良かった…こちら、扶桑皇国海軍第七航空戦隊。所属、戦闘六六六空。 輸送要請に従い、現在トリポリまで100海里の地点です」 一瞬の空電が無線を満たした後、未だに信じ難いような。しかし喜悦を含んだ声音が返ってきた。 「まさか…本当に、来てくれたのか?マルタを迂回しての輸送なんぞ、誰もやらないかと」 「航空戦艦二隻と駆逐艦四隻ですから、何もかもとはいきませんが…もう少しです。 それまでの間、どうか耐えてください」 「有難う…本当に有難う。今、こちらからも上空援護を寄越す。警戒を怠らず、無事に着いてくれ」 了解致しましたと喜美佳は無線交信を終えると、さて、ここからが本番ですねと、 アフリカに近づくにつれ、マルタとは異なるネウロイ反応を逆探で捉えることが増え、 臨時に3機編隊に強化された哨戒隊-リョーコとティーに頷いた。 「来るとすれば、恐らくは『彼女』でしょう。艦隊への通信は、私がやります」 「ティーはそれまで、例のカンペをしっかり覚えて、だんまりを通すこと。 今、ここでカールスラント語を流暢に話せるの。そっちだけだからね」 「うわあ、あの人を驚かすなんて…なんて、出来るかなあ」 敢えて空中無線を数分切り、密集して肉声とハンドサインで遣り取りをした三人は、 再度、散開して三機編隊を組み直す。その表情は緊張もあったが、何処か悪戯じみていた。 さてはて、どう出ますかね? 「『日向』よりレコン0-1(喜美佳)、通信はこちらでも受け取った… それと、おいでなすったようだぞ?」 「報告遅れ、申し訳ありません。高度、速度、方位、進路」 「高度5500、緩降下、君達から見て0-8-0、太陽を背にしてる、距離…相対20マイル」 どうやら「伊勢」「日向」や駆逐隊の側でも、無線傍受はしっかりと行っていたらしい。 そして、このタイミングを見越し、彼らは敢えて危険を犯し、二六号対空電探を作動させていた。 どの道ここまで来てしまえば、マルタ島は不明にしても、大陸側のネウロイは確実にこちらを捕捉する。 それに、接近してくるウィッチが「彼女」ならば- 「来た、来た、来た…エリーから竜騎兵用防眩ゴーグル、借りておいて良かったですよ。 大尉、ティー、右上空、ウィッチ単機、太陽を背にして突っ込んできます」 「はぁー…セオリー通りですね、それも涼ちん以上に無駄がない。さて!」 濃い赤色の防眩眼鏡で、今だけは陽光直視を無視して上空を見張っていたリョーコ。 その言葉を受け、喜美佳はかすかに楽しそうな笑いを浮かべた。 彼女は意外なようであるが、飄々とした態度と裏腹に、その実、 相当なブラックジョークとちょっとした悪戯を好む。意外な一面を持ち合わせていた。 涼をして「あいつは実はブリタニア人じゃないのか?」と、 肩を竦めさせた諧謔心は、今、この状況でこそ、生きるものであった。 「ティー、やっちゃってください。お出迎えです!」 「マルセイユ大尉、宅配便です!サインじゃ駄目ですから印鑑をお願いします!!」 『うぇッ!?』 それまで一撃離脱のセオリーを忠実に、そして全く隙のない洗練された挙動で、 こちらを脅かそうと、やはり悪戯を企んでいたらしいアフリカのエース。 彼女の飛行挙動が一瞬だけだが、大きく崩れた。 そして、それを見逃すリョーコと喜美佳ではなく、即座に彼女。 ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ大尉の元へ、紫電改の上昇力をフル活用し、一挙に接近した。 「申し訳ありません。脅かすつもりはなかったんですが、そちらが余りに本気で怖くて怖くて」 「ちょっとした冗談なら、こっちが味方だって分かってくれるかなあって…駄目でしたか?」 「-あー、今回は先手を取られた!お見事だよ、完敗だ。しかしよく知っていたな?」 薄い緋色にも見える赤毛を、腰の近くまで綺麗に伸ばし、170cm以上の端正な容姿。 そして「凛々しい」というのが相応しい顔立ちを、苦笑でいっぱいにしたアフリカのエースは、 まだ、名前も訪ねていない、扶桑のウィッチへ質問してみた。 「いえね。ロマーニャや扶桑でも大尉のブロマイドは大人気なんですが、何故かサインがなくて。 一回サインすれば、複写すれば済んでしまうのに、何故かと思って聞いてみたんですよ」 「で。前に大尉にサインを頼んで、肘鉄砲を食ったうちの海軍士官が、延々愚痴りながら、 サインをするのが嫌いっていうのを教えてくれまして…しかし、扶桑語。随分堪能ですね?」 そう。マルセイユ大尉の方から合わせてきたので、ついつい扶桑語で会話してしまっていたが、 ティーのカールスラント語で驚かそうという目論見は、半分外れたことになる。 様子を遠目に見守っていたティーも「あれ、僕じゃなくても良かったんじゃ…」と、 二人をジト目で睨みつけていた。 「扶桑陸軍とウチの空軍が、成り行きで作ったのが31でね。扶桑人との会話は慣れっこだよ」 「ああ、そういうことで」 「たーいーいー…リョーコさーん…」 「「あ”」」 遠目から、紫電改以上の大馬力で一挙に近接してきたティーが、珍しいふくれっ面で、 二人を不機嫌そうに睨んでいた。まあ、無理のないことではあるのだが… 「僕だって『アフリカの星』相手に悪戯なんて、怖かったんですよ? 大尉達がやってくれれば良かったじゃないですかー」 「いや、そう言わないでください。彼女がここまでマルチリンガルなんて、そこまでは…」 「ごめん!今度、好きなロマーニャ料理。何でもつくるから勘弁!」 「えーと、じゃあですねえ…」 「料理上手、多いのか…?」 マルセイユ大尉の真剣な。しかし内容と随分と乖離した声音に、三人は意外そうな顔をした。 確かに六六六空には、今回連れてきた9人の中にも、料理の腕が立つものは多い。 リョーコ、リーチェ、リッピはそれぞれ、家庭料理以上のレベルに達している。 勇音と御影、龍華も、良家の子女だけに扶桑料理は一通りこなせ、材料と工夫次第では何とでも。 喜美佳本人も、洋食中心で人並み以上にはこなせるつもりだ。 ティーとクララはさほでもないが、 ティーはよく食べるということもあり、短時間の大量調理に慣れており、 クララは酒好きの例にもれず、何かと酒の肴だけはそこそこ作れる。 「まあ一応…それに『伊勢』『日向』の烹炊分隊も、なかなかの腕ですよ」 「やった!ここのところ、リベリオンのSPAMとブリタニア料理の連続で、死ぬかと思ってた!!」 歓喜の余り、こんな時まで無駄のない宙返りを演じ、喜悦を体で表すアフリカの星。 この戦線の守護神の意外な姿に、 三人は毒気を抜かれたような。しかしやがて、くすくすと笑い始めた。 ああ、こういう顔をたくさん見たいから、私たちは必死に。 時にはブリタニア海軍さえ盾にして、突っ走ってきたのだと。 「無事、あちらさんともうまく、邂逅できそうですね」 「そうでなくては、恐らく数百の犠牲を重ねて、突破した意味が無い…主計参謀」 「はい」 事あるを見越し、主計室から戦闘指揮所に召集されていた、主計経理参謀。 清水予備中佐は、こればかりは予備士官課程でも無駄がないと賞賛された、 有能な士業の人間の雰囲気そのままで、松田の問に応じた。 「今から内務長共々、先方の港湾管理部門との交渉を任せる。 全通信機器の優先使用を許可する。娑婆の裁判で培った手腕、また見せてもらうぞ」 「私の外語専門はブリタニア語なのですが…了解致しました。 何とかうまく、調停してみましょう」 清水主計参謀、そして各艦の内務長達が、トリポリ港湾管理部と頻繁な通信を重ね。 事前の舟艇、車輌準備。集積所設定などを、度々書き換えられ、今は宛になるか定かではない、 現地の地図と照合しつつ、何を優先しておろし、逆に運びこむか。 その交渉を、カタコトのカールスラント語で。 途中から先方が女性将校-陸軍のエクスウィッチ、加藤少佐と名乗った-が代わってくれて、 大分、順調に進み始めた頃には、既に水平線にはトリポリの港湾。 マルタから住民を護衛し、共々ここへ腰を据えて警備に当たっている。 ロマーニャ海軍のナヴィガトーリ級とおぼしき駆逐艦や、雑多な商船複数。 そして物資が欠乏気味な中でも、人の営みを示す。 戦火で些か傷つきつつも、夕闇の中で灯を絶やさない、市街地の姿があった。 「オーライ、オーライ…よーし、起重機止めろ!航海士、小発じゃこんなもんですかね?」 「もう少し本来なら行けますが、気温の変化で風と波が出ています。今が、ちょうどかと」 「了解しました。第三陣出すぞー、係留網解除。スクリューに絡まないように警戒!」 トリポリ沖合2海里で停泊した、17駆逐隊旗艦である駆逐艦「霜月」では、 撤去した魚雷発射管区画に物資ともども詰め込まれた、小型発動艇。 通称「小発」に、商船学校出身の。つまりは他の予備士官や江田島出身の将校より、 ある意味では余程、フネの扱いに慣れている航海士を艇長として。 現地でまずは必要とされている真水、医薬品、糧食、被服などを、 波の出てきた夜の海で、無事に往復できる範疇で積みこみ、ディーゼルを響かせ出発し始めた。 無論、士官としてはまだまだのため、古参の上等兵曹がお守りに付いているが- 「うまいな。郵船さんは怒るかもしれんが、GFでも商船学校出身予備士官。 もう少し、増やしてもらいたいほどだ」 「ええ。軍艦だけでなく『船舶』という総体でフネを扱うのは、彼らのほうが上手ですよ。 時代が時代なら、夜間魚雷戦の舵を任せても大丈夫なほどです」 そして危険を犯し、小発や港湾側の準備した舟艇。 その視界を確保するべく、探照灯を煌々と照らした「霜月」の艦橋では、駆逐隊司令新谷大佐。 駆逐艦「霜月」艦長、畑野少佐が、感心したようにその様子を見守っていた。 事実、先刻航海士が舵を握って出発した小発だけではなく、トリポリ側が準備した、 ゴムボートや大発(どうやって持ち込んだのだろう?)が、しきりに各艦に接舷している。 「艦長」 「おぅ」 背後を見れば薬液や、若干ではあるが血の匂いをさせた看護兵曹が、 何らかのリストを抱えて、二人の会話の区切りを待っていた。 「本艦便乗傷病者、35名。現在士官室にて療養中です… 無理を言って軍医を回してもらったので、幸い、容態は落ち着いています」 「苦労だったな、兵曹。だが、場合によっちゃこれより増えるかもしれん。 すまんが、一通り終わるまでは頼む。主計には優先的に、色々回すように行っておくよ」 「有難う御座います」 そして二隻の航空戦艦と四隻の大型駆逐艦は、只、荷物を放り出して逃げ帰ればいいわけではない。 この戦線で重傷を負い、寒暖の差が極端なアフリカでは、治療に耐えない者。 あるいはアフリカに不慣れな、マルタ島からの避難民の中で、高齢者や傷病者。児童や妊娠女性。 そういった人々を、比較的安全なロマーニャ中部へ、何としてでも連れ帰る任務もあった。 それを承知していた新谷と畑野は、本来駆逐艦には寄越されない軍医士官の手配を、 この際、国籍を問わずに三顧の礼で頼み、更には医薬品や甘味類を、多めに手配したのだ。 そんな折、上空を魔導エンジンと思しき、低いレシプロの音が響いた。 新谷が夜間双眼鏡を構えると、ストライカーの航空灯に火を入れたウィッチと思しき人影が、 低高度を、何かを背負って飛んでいく。 「今の俺達に出来るのは、輜重品の安全確保と傷病者の看護だけだ。 艦長。この際、もう電波封鎖は解除されている。しっかりと上空監視を頼む」 「はい。ある程度の物資引き下ろしに目処が付き次第、航海長に引き継ぎ、指揮所へ戻ります」 「ああ。それと、だ。君も含め疲労の目立つ将校、士官、下士官兵は、無理に床でもいいから寝かせろ。 いざという時に寝不足でふらつかれちゃかなわん。良いな?」 「心得ております」 「ここの飛行場は、定期便の爆撃であちこちプレス鉄板で塞いでます。 一応、輸送機でも降りられるようになってる…という触れ込みですが、視界が暗くなってます。 なるべく慎重に降りてください」 「了解です、このナリですからね」 「上はそちらの制空隊と大尉が押さえてますから、まず大丈夫ですが… ここも、戦闘より事故で機材損失が多いのは、一緒ですから」 マルセイユ大尉の二番機を務めるという、ライーサ・ペットゲン少尉の先導で、 私たちは、トリポリ郊外の野戦飛行場を目指していた。 皐月に少し似た印象をあたえる、育ちの良さそうな。ボーイッシュな感じの子だが、 あの大尉の僚機を務めているだけに、飛び方に無駄がない上、 雑多な機種の「輸送飛行隊」に無理をかけないよう、きちんと合わせてくれている。 「あれ…ですか。野戦飛行場と聞いて、もっと手荒いものを想像していましたが、 かなり綺麗に手直しされてますね。高射陣地もしっかりしてる」 後ろから聞こえる声に振り向くと、クララがいつも通り、 あの野暮ったいがよく見える(一度借りた)、大振りな双眼鏡を構えていた。 私は今にして思うと、随分と後方の。整った飛行場からの要撃任務が多かったけれど、 彼女や他のメンバーの大多数は、もっと厳しい環境だったのかもしれない。 最近、昔の発言を思い起こすと、かなり恥ずかしいというか何と言うか… リーチェを怒らせた理由も、今ならば少し分かる。 「リベリオンの工兵とうちの高射砲兵が1個大隊ずつ、来てくれていますから。 重油を優先してもらったのは、戦車や装甲車より、土木重機を動かすためだったんです」 「この炎天下に人力じゃ、確かに地獄ですもんねえ」 「クララはそれ位運動したほうが、酒精が抜けていいんじゃないかしら?」 「先任、最近じゃ随分と控えてるんです。勘弁して下さいよ」 私たちのやりとりに、ライーサはくすりと微笑を漏らすと、 ティナ(マルセイユ大尉の愛称らしい)も、大のお酒好きなんですよと教えてくれた。 (お陰で苦労したのよ…注文が細かいから、うちの実家経由でも集めるのが大変で。 その分、値段が張るものが多かったから、きちんと商売にはなったんだけれど) ベルギカのランビック、ガリアのコニャック、カールスラントのアイスヴァイン。その他諸々。 何れも疎開先のリベリオン、ノイエ・カールスラント、ブリタニアで作られた復刻品。 あるいは在庫を何とか持ち出せた希少品だ。 当然、お値段もとんでもないものになったが、そこはカールスラント空軍も、 彼ら随一のエースの一人のためか、軍票ではなく即金で振り込まれたのは、助かった。 「じゃあタッチアンドゴーで、安全な経路を示しますので、それに従って降りてください。 以降は僕も、上空警戒に入りますので」 「了解です」 そう言い残すと少尉は、私のメルスより一世代前のG型。 嘗ての愛機と同型機種を、扶桑の零式と見まごうような低速で着陸させ、 その後、速度を殺すことなく、無理のない上昇に入った。 あれは…本当にメルスを知り尽くしている挙動だ。 このストライカーは一撃離脱に最適化されている割に、離着陸強度が少し足りない。 そして水冷魔導エンジンを搭載しているだけに、低高度低速度では無理な上昇は厳禁だ。 そういったセオリーは勿論、基礎教育の段階から叩き込まれるのだけれど、 見事にやってのけられるかどうかは、ウィッチ個々人次第だ。 流石は「アフリカの星」の背後を守るだけはある、か- 「そうなりますと、最初の着陸は誰からにします?」 P-47Nの大馬力を見込まれ、背中の輸送ラックにカンバスに包まれた、 補充用ストライカーを背負ったティーが、皆の顔を見渡して尋ねた。 今、ここにいる「輸送飛行隊」は、飛行場に降りてから輸送調整を行う私とクララ。 念動力・膂力強化で大物を運べる南坂大尉と陣流寺中尉。 そして、やはり私たちと同じく着陸して、荷物を下ろした後は「日向」に戻り、 対地制圧哨戒を行うリーチェだ。 樫城大尉、リョーコさん、白水中尉の三人は、マルセイユ大尉らと上空警戒に当たっている。 夜戦の専門家を含む、エースを含む中堅以上五人の哨戒なら、まず間違いはない。 「私がやりましょう。紫電改はそこそこ、着陸速度も低いですし。 整備用精密部品背負ってますから、どの道、慎重に降りなきゃいけません」 これでも指揮官ですからね。 そう言って笑うと、結局南坂大尉を先頭に、建制順に降りることになった。 …うまいなあ、やっぱり。 元々、海軍の母艦航空隊にいたらしいけれど、下の飛行場大隊がカンデラを付けてくれたとは言え。 この暗い中で大尉の紫電改は、300kg以上の整備機材の入った大型ラックで、 随分と空力特性が悪化している筈なのに、普段とそれほど変わらない様子で、着陸を決めていた。 「では次は我が輩か。まさか84を履いて61を背負って着陸とは、 変わった仕事を仰せつかったものだ」 ここにも扶桑のウィッチがいるらしく、タイプ3にDB605を搭載したストライカーを、 ティーと同じく背負った陣流寺中尉が、こちらは着陸速度こそ早いものの、 タイプ4の頑丈さを見極め、その上で障害物を拾わず、きちんと降りている。 さて、そうなると… 「じゃあ、次は私ね。クララ、後からきちんと降りてきて」 「了解。気をつけてくださいよ?それ割っちゃったら、メルス1機分くらいしますし」 「そっちも大尉専用のMGやメルスの予備部品、くれぐれもブッ壊すんじゃないわよ?」 軽口をたたきながら、こちらも着陸態勢に入る。 クーアフェルストは高速性能、上昇力、航続距離の大きい、いいユニットだけれど、一つ難儀な所がある。 G型以上に着陸速度が早いのだ。 新型DBエンジンに合わせて機体が重たくなっている上、下手に速度を落としすぎると失速する。 機種転換を行ったばかりの頃、後部艦橋に衝突しそうになったこともあった、が… 「野戦滑走路とは言え、直線距離が長いって幸せね…」 ユニットの脚部、そこから出たタイヤが大地を踏みしめ、魔導エンジンの回転数を落とし、 150km/h近くで左右がすれ違ってゆく情景を目にしつつも、私はそんなことを思った。 少尉はいろいろ警告してくれたけど、ここは狭苦しい航空戦艦の飛行甲板じゃない。 確かに凹凸はそれなりだが、それでも直線1000m以上の着陸距離が取れる。 原隊に久方ぶりに戻ったとき同様、私は改めて、陸の飛行場の有難味を知った。 さて、滑走路を何時までも塞ぐわけにもいかない。 誘導路に赤色信号で案内され、半地下式のベトンの格納庫に入ると、ふっと息が抜けた。 後ろを見ると、クララやリーチェ、ティーも無事に降りて。 あるいは待ち構えていた輜重に輸送品を渡し、離陸体制に入り。 あるいはこっちへ-といってもクララしかいないが-誘導されている。 「ティナの物資を運んできてくれたのは、貴方達ですか?」 意外と流暢なロマーニャ語に振り返ると、そこには防暑衣の上から、 土漠特有の急激な気温低下に備え、野戦服を羽織った、筋骨逞しい女性がいた。 肌の色は褐色、ここの現地の人だろうか? 「はい。マルセイユ大尉の補充品を運んでまいりました、 軍艦『伊勢』飛行隊所属のティリアナ・リッピ中尉です。 失礼ですが、あなたは?」 「私はティナの個人従卒を務めている者です。お連れの方も、来られたようですね」 「ああ、先任ご無事で…ん?こちらの方は?」 「マルセイユ大尉の個人従卒の方、綾さんみたいな人だと思えば」 「おぉう…」 マティルダと自己紹介を行った、現地出身の軍属にして、マルセイユ大尉の個人従卒。 彼女の先導に従い、私たちはユニットや予備部品、防塵MG34機銃。 そして一本一本チェックして、破損がないことを確認した希少なアルコールを輜重に手渡すと、 ストライカーユニットとの結合を解除し、この飛行隊の本部へ案内された。 「ああ、如何にもリベリオン式ですねえ」と、クララがしきりに感心するように、 簡易とは言えしっかりベトンで固められた、半地下構造の格納庫。 そこから地上へ出ることなく、恐らくは同じく半地下か地下式の指揮所へ、私たちは誘われた。 確かにこれほど、しっかりと地下構造化された設備は、本国でもそう多くはない。 アフリカ戦線の頭脳、要というのは伊達ではないのだろう。 …わが祖国も、ネウロイをたたき出した後は、早く工業化を進めてくれないかなあ。 「遠路はるばる、本当に有難う」 そういって先任と私に、階級では二つも上で。 二十代半ばほどの、エクスウィッチらしい扶桑陸軍将校は、丁寧に頭を下げてくれた。 加藤圭子少佐、第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」指揮官。 後々に勇音や龍華さんに訪ねてみると、何でもオラーシャでもそれなりの記事になった、 扶桑海事変以来のベテランで、見越し射撃の達人のエースだとか。 そして見る限り、人員掌握と部隊管理の手腕も、並大抵ではなさそうだ。 「いえ、こちらこそ丁寧な事前準備、有難う御座います」 「久々にせまい母艦じゃなくて、ちゃんとした滑走路に降りられて寧ろホッとしました」 「噂には聞いていたし、こっちに来たとも情報はあったけど、 まさかあの二隻を輸送艦に使うとはねえ…」 少佐の話だと、未だに当時、歴とした超弩級戦艦であった「伊勢」「日向」も、 扶桑海事変に参戦していたのだという。だけに変わり果てた姿を直に見て、相当驚いたらしい。 「最初はどういう意図で、ああいう作りかえを行ったか掴みかねたけれど、 貴方達を見たら納得がいったわ。それに沖合にビッグガンがいてくれるだけでも、心強いし」 「いやもう最初は、離着艦訓練でひどい目に-あ痛ッ!」 「雑談が長引くと、先方にご迷惑でしょ…少佐。宜しければ、今後の輸送計画について」 先方が人当たりが良いので、ついつい話し込もうとして、先任に肘をつつかれた私は、 慌てて輸送計画書、物品リスト、そして「伊勢」「日向」に残るものと、ここに臨時に入るもの。 そういった諸々の関連書式を。リッピさんは、彼女は彼女で、周辺地形図。 そしてクルト式小型計算機を取り出していた。 「今、クララが少佐にお渡ししたリストが、今回、私たちが背負って飛んでくる物品です。 航空用ストライカーやMG、予備部品や整備部品に限られますが- 輸送飛行による疲労を考えても、半日あれば、運び込めるとは思えます」 「メルスに61が2機ずつ、防塵MG34/42、DB605の予備…うんうん、これだけあれば、 十分、マルタを何とかするまで持ち堪えられるかしらね」 「あー、只、ぬか喜びのようで恐縮ですが…」 私は先任に目配せで許可を得ると、物品リストとは別の。 当初31飛行隊より回ってきた要請書を取り出した。 「確か…稲垣曹長、で良かったですよね?彼女が用いるとされている、ボヨールドとFLAK。 あれは空輸は難しい状態です。弾薬、信管ともども分解梱包して運んできましたので。 こればかりは、車輌か何かを手配していただかないと」 「そういうことであれば、もう既にこちらの輜重隊がトラックを回しているよ」 「え?」 若々しいカールスラント語に振り向いてみると、 そこには草加参謀と同年代ほどの、日焼けした精悍そうな顔立ちの。 しかし陸軍中将の階級章が、仕立ての良さそうな野戦軍衣に光っている将帥が、 壁に背を預け、こちらを見て笑っていた…が、加藤少佐の機嫌は、一気に急降下したようだ。 「あら、将軍閣下。今は兵站管理でお忙しいはずでは?」 「私も学ばねばならないと思い、実務に参加しようとしたが、補給参謀に追い出されてしまった。 そして何より」 「…なにより?」 「急に新しいウィッチが来たと聞いて、ティンときて飛んできてしまってね、うぉッ!?」 私たちは冷や汗を流しながら敬礼する前で、加藤少佐は実に清々しい笑顔で。 しかし額とこめかみに青筋を浮かばせて、若々しい、如何にも実戦派という雰囲気の、 カールスラント陸軍中将の顔面に、強烈なアイアンクローをかましていた。 あ、あれ痛いんだわ…一回隊長の秋刀魚を、間違えて食べちゃったときに…うわあ。 「仕事してください、将軍閣下?」 「ま、待つんだ。ケイ少佐!私は何も遊びに来た『だけ』ではない!!」 「その『だけ』が随分と気になるんですけれど…」 「え…と、こちらの中将閣下は、その?」 大概の兵站関係の示談では、物怖じしないリッピさんが、流石に腰が引けた様子で、 恐る恐る尋ねてみると、加藤少佐はぽいっと投げ捨てる要領で、件の中将閣下を解放し、 今度は若干、気まずそうな顔で応じた。 「あー、ごめんなさい。こっちのロリコンで兵站サボタージュで変態紳士のカメラフェチが、 『一応』、連合軍アフリカ方面軍の一線部隊指揮官。エルヴィン・ロンメル中将よ」 「随分と紹介が酷くないかね!?」 「私は事実を述べただけですよ。只、弁護すると機動防御と奇襲戦術の達人で、 この人のお陰で、陸上戦線が維持できているという、実に困った人でもあるのよ」 「もういい、諦めたよ…ああ、君達。こんなにスれてしまっては駄目だよ?」 「だ・れ・の・せ・い・で・す・か?」 「え、ええと…恐らくですが、今後の対地襲撃部隊の再編か何か。そういったご用件で?」 本来なら、よその部隊の中尉風情が、先任を差し置いて口を挟んで良いものではないのだが。 これ以上、このバイオレンスな状態が続くと、大変に健康に宜しくないので。 私は一応、戦闘爆撃ウィッチとして、陸軍将帥が飛行部隊に来訪する理由について、 それなりの推測を口にした。この際、外れても一旦は空気が変わる…という変わって、お願い。 だが。 私が窮余の一策として放った言葉を耳にすると、それまで「人のよいオジサン」といった風情だった、 ロンメル中将の顔が、完全に野戦部隊指揮官のそれに切り替わった。 雰囲気の変化を悟ったのか。中将の手招きに応じ、加藤少佐も真面目な雰囲気に変わり、 こちらへ足早にやってくる。 (クララ、今回ばっかりは感謝するわ…) (一旦帰って、軍医長から胃薬を貰いたいです…) 「うん。そちらの…君はオラーシャ陸軍航空隊か、そう。そこの彼女の言うとおりだ。 先ほど、ブリタニアの夜間偵察機が、ボロボロになりながら帰ってきた。 カメラはお釈迦だが、概略情報は掴めたよ。予想以上に厄介な状況だった」 ロンメル中将が、私たちの持ってきたトリポリ近隣地図。 それへ一気に、仔細な野戦情報を書きこんでいく。途中、加藤少佐と短い会話をかわしながら。 そこへ記された書式はカールスラント式だが、矢印やネウロイの規模。 一番、誰にでも分からねばならない情報は、すぐに見て取れ、私は顔から血の気が引いた。 「高速偵察機のパイロット、偵察手の証言だが… 敵はこちらの重砲射撃、陸戦ウィッチによる阻止。 それで痛手を幾度も負ったのを、学習したのだろうね。戦線を高高度ネウロイで迂回し、 陸戦型ネウロイ、中隊複数規模を空挺降下させる手段に出たようだ」 「七航戦司令部は、何と?」 「そっちに戦闘爆撃の経験が多いのを回したので、存分に使ってくれ、と」 「あ、ああ…リーチェのことですね。今、周辺制圧に飛び回ってますが、 リベリオンのストライカーで活躍してる、若手の-」 「いや、私が聞いた情報ではオラーシャ陸軍の中尉と…多分、君のことじゃないかと思うが」 「松田司令…喜美佳さぁん、何ですかそりゃ」 あーあと苦笑している加藤少佐とリッピ中尉。 二人を尻目に私は頭を抱えた。ここに赴任したのは、空輸業務の円滑化と管理のためで、 経験の割に、それほど技量が高いかは疑わしい、戦闘爆撃をやるためでは… こういうのはベルタとかベアール中尉が本業で、 私はどっちつかずの、何でも屋で、頼られてもそんな。 「ま、観念しなさいな」 「上空はティナ、ライーサがしっかり守るし、うちにも対地攻撃の腕利きはいるから、大丈夫よ」 「聞いたが君は、ウラルの方で相当に苦労したらしいね。その時の経験と技量、期待している」 かくして私の、人生数度目の「最悪の数日間」は、およそオラーシャ人ならば普通は考えない。 地の果てとも言える、北アフリカの土地でも始まってしまったのだ。 (後編のはずが中編になったでござる orz)
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特色 大陸有数の穀倉地帯・カシナンティー平原のある地域。 気候は温暖で、様々な作物が収穫され、「東の食料庫」とも呼ばれる。 この平原には大陸最大の河川・フーリントルク河が流れており、そこから分岐した河川が、いくつもの三角州を形成している。 支配勢力 ケイハーム王国軍(スペクトラルフォース、スペクトラルフォース2、スペクトラルフォース~愛しき邪悪~、純情で可憐メイマイ騎士団 スペクトラルフォース聖少女外伝)君主 ジェノバ 東方四天同盟(ジェネレーションオブカオス)君主 鈴魚姫 ムロマチ・拳聖軍ラコルム・ケイハーム王国軍・騎兵トゥイングー(ジェネレーションオブカオスネクスト~失われし絆~)君主 左から順に鈴魚姫・龍健・ジュノバ・カン・ヨン・ハン ドライーナ砦・カシナンティー平原・エスタリア=ムロマチ、ロフカ山=拳聖軍ラコルム、ドンドビ=ケイハーム王国軍、ラジル高原=騎兵トゥイングー 聖騎軍コスダリオ(スペクトラルフォースジェネシス)君主 ゼルディ 主な出身者 イヌオウ ジェノバ ジュノバ クンドリー レイリア