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「う~~~♪ ここはれみりゃのおへやにするどぉ~~~♪」 「ばぁ~か♪」 「うっう~♪ うあうあ~♪」 「ぎゃ~をた~べちゃ~うぞ~♪」 「れみりゃはつよいんだどぉ~~♪」 「ざぐやにいいつげるどぉ~♪」 「う~♪ ぷぅっでぃ~ん♪ ぷぅっでぃ~んもっでぎで~~♪」 「ちがうの!! ぷりんじゃなぐでぷぅっでぃ~んなの~!!!」 「いりゃにゃい!!! おやさいにがいからきらい!!!」 「おさかなもおにくもくしゃいからきらい!!!」 「ぽいするの♪ ぽいっ♪」 「れみ☆りゃ☆う~♪ にぱ~♪」 「う~~♪」 これは全てゆっくりれみりゃの言葉である。 更に詳しく言うと、紅魔館に住んでいる ザ・メタボリックれみりゃ の言葉である。 このれみりゃは、普通の俊敏な動きのできる四肢無しれみりゃに少し劣るが運動性能が高いれみりゃよりも遥かに劣る種類?だ。 だからこそ、普段は食料として出荷されている。 人間が侵入するのは難しいが、良く訓練された同系のれみりゃで友釣りするのだ。 そこで、俺は思った。 他にもれみりゃができる仕事があるんじゃないだろうか、と。 ゆっくりとはいえ四肢もある個体だ、可能性はある。 俺はその可能性を探求するために、イジメ、じゃ無くて研究を始める事にした。 「……」 そうして、紅魔館が見える所で張り込む事一週間。 「うっう~~♪ れみりゃう~♪」 きた!! ゆっくりれみりゃだ。 「みゃみゃ~~♪」 しかも四匹の子供連れだった。 「大丈夫ですかれみりゃ様? 家族だけでお出かけなんて?」 「う~~♪ れみりゃはこ~まかんのおぜうさまだど~~♪ だいじょうぶだど~♪」 「「「「う~う~♪」」」」 ……ふむ。 どうやら今回は勝手に抜け出したんじゃなくて、きちんと伝えてから出て行くらしい。 これはひょっとしたら不味いかもしれない。 「うっう~いっでぐるどぉ~~♪」 「いってらっしゃいませれみりゃ様」 手を振っているメイド長は、ずっとれみりゃ一家を見続けている。 「うっう~~♪」 おそらく、特製であろう日傘を片手で持ち、もう片方の手をブンブンと振りながら先頭を切って歩いてくるお母さんれみりゃ。 「う~ごっじにいくど~♪」 角を曲がってメイド長から見えなくなると、やはりメイド長がコソッと追いかけてきた。 仕方ない、これは諦めよう。 そう思い仮眠を取ろうとしたら、メイド長の動きが止まった。 「……どうしたの?」 「はい、レミリア様が至急お話があるそうです」 「そう。……分かったわ」 これはラッキー、屋敷の中へ戻って行った。 この機を逃す手は無い。 「おーいおまえたちー!!!」 「う~~~♪ うっう~れみりゃはこ~まk」 「よこせ!!!」 先手必勝、れみりゃの手から日傘を、そして帽子を奪い取る。 「うあああーーーー!!!!! れみりゃのぼーじかえぜーーーー!!!!!」 おお酷い酷い。 頼むからそんな顔でこっちを向かないでくれ。 「んー。こんなきったないものは処分しないとなー!」 「だめーーー!!!! それはゆいじょだだじーこーまがんのれみりゃのものなのーーーー!!!!」 「じゃあやっぱりごみだね!!! ごみがこはこっちだったね!!!」 「までーーー!!! までーーー!!!!」 俺の後ろを必死になって走ってくるれみりゃ。 必死になって走っているが、俺は唯歩いているだけなんだがな。 「まぁまぁ~~まっで~~~♪」 「う~~~♪」 その後ろからは、赤ちゃんれみりゃが追いかけてくる。 これは面白い事になりそうだ。 「うーーーー!!! がえじてねーー!!!!」 「はいはい。この帽子だったかな?」 漸く、目的の場所に到着した俺は、れみりゃに帽子を返さなかった。 「ほれ、ここにすでじゃう~♪ ぽいするど~♪」 そこの側溝に何時もれみりゃがやるように捨ててやった。 「あああーーー!!! れいむのぷりでーなおぼーじがぁー!!!!!」 躊躇なく側溝に飛び込んでいくれみりゃ。 そのまま、帽子と同時に側溝に落ちる。 「うっう~♪ うーーー!!! きだないーーー!!!!」 帽子を被り、漸く周りの状態を理解したれみりゃが勢い良くその場から上がってこようとする。 「セイヤ!!!」 「うぎゃ!!!」 上がってくるれみりゃをけり落とす。 そのままお尻を打って尻餅をつくれみりゃ。 「うーーー!!! ぎたないどーー!!! こーまかんのおじょーざまのごーじゃすなおよーふぐがよごれじゃったどぉーーー!!!!」 「そのほうが似合ってる。お前は今からそこを綺麗にするんだよ!!」 「うっう~♪ いやだぁ~~♪ ざぐやにやってもだう~~♪」 仕方がないなぁ。 「うっぎゃー!!! まぁまぁーーー!!!!」 取ったままだったれみりゃの日傘で一匹の赤ちゃんれみりゃを串刺しにする。 「あああ!! あがじゃん。れみりゃのぷりでーーなあがじゃんがーーーー!!!」 その言葉を無視し、その子供を放り投げると相違していたスコップでどぶをさらいれみりゃの頭にかけてあげる。 「うあーーー!! ぎだないーーー!! こーまgん!!!」 「ちがうだろ? お前は紅魔館のお嬢様じゃないんだよ?」 余りにも紅魔館紅魔館煩いので、スコップでガンガン叩く。 「うあーーー!! うあーーー!!!」 「分かったか? お前は紅魔館のお嬢様じゃないんだよ?」 「わがったーー!! わがったからゆるじてーー!!!」 よーし。 これで漸く計画どおりに事が運べる。 「よし、それじゃあさっさとココを綺麗にするんだ」 「うーーわがったーーー!!!」 少し小さめのスコップを投げてやる。 小さくても鉄製なのでずっしりと重い。 「うーーおもい!! ざぐやーーーれみりゃのかわりにやっでーー!!! んびゃあ!!」 「お前が一人でやるんだよ」 「はいーーー!!!」 全く。 れみりゃは、よろよろと立ち上がり必死になってスコップを持った。 「う~~?」 そうか、どうして良いか分からないのか。 「こうやって、すくってこっちに捨てるんだ」 身振り手振りを交えて、れみりゃに教えてやる。 「うーー!! うーー!!!」 単純な作業なので、ゆっくりにしては簡単に覚えた。 そして、今れみりゃは必死になってどぶをさらっている。 「うあーーー!! づがれだーー!! もうおわり~~♪」 「……」 「あぎゃああ!! まぁまぁーー!!!!」 もう一匹、赤ちゃんれみりゃの四肢を引きちぎってみた。 その後スコップで本人を殴打。 「さっさとやれ」 「はいーー!!! はいーーー!!!!」 何度も何度も、重いスコップを持ってかき出していくれみりゃ。 最後の方になると、疲れて何度も転びながら、何とか100Mのどぶさらいを終える事ができた。 「うーーー!!! うーーーー!!!」 「おい! 最後の仕事だ」 未だ側溝で荒い息をしているれみりゃに、最後の仕事を言いつける。 「うーー? ざいご?」 「そうだ。これで最後だ」 「う~~♪ れみ☆りゃ☆う~♪ にぱ~♪」 コンだけ元気があれば大丈夫だろ。 「ほい」 「うっぎゃーーー!!!」 「ほいほい」 「まぁまぁーー!!!!」 「ほーい」 「ぎゃーーー!!!」 「ラスト」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーー!!!!」 四匹の子肉まんをバラバラびしてそこに放り込む。 「あああ!!! れみりゃのぷりでぃーなあがじゃんがーーー!!! んびゃ!!」 「違う! それはどぶだよ。さっさとそれをすくってココに入れろ」 大きなバケツをれみりゃの前に落とす。 「ちがうのーー!! これはrぎゃーー!!!!」 「はやくしろっていってるんだよ?」 「はいいーーーー!!! いれまずーーーー!!!」 おお早い早い。 随分と速いペースでバケツの中に入れ終えたれみりゃに、それを上にもってこいと命令する。 「ううーー!!! うーーー!!!」 律儀にスコップを持ったまま、バケツを上にあげたれみりゃ。 「ご苦労さん。それじゃあ、これ持って」 「う?」 「こうやって摺ってみて」 「うーー」 「あ、折れちゃったね。もっと早くやってみてね。折れたのはバケツの中に捨ててね」 「うー。う~~~!! う~~~♪」 「火がついたね。それもバケツの中に入れてね」 「う~~~♪ ぽい♪ うあああ゛あ゛ーーーー!!!!!」 うん、予め灯油を入れていただけあって良く燃える。 「まぁまぁーー!!!」 「あずいーーー!! あずいーーー!!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛!!! あがじゃんがーーー!! あがじゃんがーーー!!!」 物凄い炎を上げるバケツの前で、唯呆然と立ち尽くすれみりゃ。 ここは一つ言葉をかけてやらねば。 「おまえがころしたの」 「!!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーー!!!!」 おっと、馬鹿なれみりゃにも分かりやすく言ったのに、意味が分からないから泣き叫んだのかな。 まあいいや、もう焼け終わったみたいだし。 「ご苦労さん。これはごほ-びだよ」 「あああ!! う♪ ぷぅっでぃ~~ん♪」 「そうだよ。食べて良いよ」 「う~~♪ ぷぅっでぃ~~ん♪ うまうま!!!」 やっぱり働いた後のプリンは最高だよね。 「赤ちゃんは?」 「うあああーーー!!!」 「プリンは?」 「うっう~♪」 わースイッチみたい。 「それじゃあね…………」 俺は、二・三れみりゃと言葉を交わした後に紅魔館に返した。 俺も、先回りして張り込み現場に戻る。 ……。 待つ事数時間。 漸くれみりゃが帰ってきた。 「れみりゃさまーー!!! おそかったですねーー!! 咲夜心配しま……した……よ?」 「う~~~ざぐや~~~♪ れみ☆りゃ☆う~♪ にぱ~♪」 メイド長さんが驚くのも無理はない。 全身どぶまみれで差している日傘には、一つの赤ちゃんれみりゃの帽子が中身をべた付かせて同道と刺さっているのだから。 「あの? その格好は?」 「う~~~!! ざぐやはばぁかだ~~~♪ こ~まかんのおぜうさまのれみりゃのえれがんどながっごだどぉ~~~♪」 「それじゃあ、その傘は?」 「うっう~♪ れみりゃのかさはかっこいいどぉ~♪ たたぐとつよいんだど~~♪」 「……それじゃあ、子供達は?」 「う~~~?」 予想通り、混ざりまくった記憶から必死に子供の事を探し出すれみりゃ。 「う~~♪ こどもおいじかっだどぉ~~♪ うごいでつがれだがら、おながいっぱいだべたどぉ~~~♪」 呆気に取られたメイド長。 俺は、その結果を必死にメモに取った。 その為、屋敷の中で、数人の笑い声が聞こえた事など知る由も無かった。 このSSに感想を付ける
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日も落ちかけた紅魔館近くの森で新たな生命が誕生しようとしていた。 「う~♪」 と声を上げて誕生したのはゆっくりれみりゃの赤ちゃん。 「うっう~♪ れみりゃのあがじゃんだどぉ~♪」 隣にはお母さんれみりゃ。 まだ上手く力の入らない手足をプルプルさせながら何とか立ち上がろうとしている。 決してお母さんれみりゃは手をかさない。 一人で大自然を生き抜く力をつけて欲しい訳ではない、単純に無知なのだ。 しかし、立ち上がれないまでも、うつ伏せのまま大きく目を見開いて初めて見る世界を眺める。 「う~♪」 目の前には、始めてみる木々、地面、そしてその奥に見える大きなお屋敷。 「う~♪」 赤ちゃん特有の大きな目が細くなる、笑顔を作っているのだ。 「う~♪ れみりゃのお屋敷♪」 どうやら始めてみる、ある程度大きな家を自分のお屋敷だと思ってしまうらしい。 「う~れみりゃたちのおやしきだどぉ~♪ あどでおがあさんといっしょいくの~♪」 「う~♪ まぁまぁといぐ~♪ おやしきいぐ~♪」 赤ちゃんれみりゃは大興奮だ。 一人で立ち上がって、もう一度自分のお屋敷を見る。 それは随分大きく、まさしく紅魔館の主である自分にはぴったりの屋敷だ、言わんばかりの表情だ。 「まぁま~♪ れみりゃおうじいぎだぁい~♪ れみりゃのお~じいきだい~♪」 「う~♪ おかあざんもいぎだぁいどぉ~♪ これからいぐどぅ~♪」 パタパタと紅魔館に向かって飛んでいく。 赤ちゃんにとっては始めての飛行。 と言っても、母子ともども一メートル前後しか浮いていないのだが二匹はご機嫌で自分たちのお屋敷へ歩を進めていった。 「うっう~♪」 お母さんれみりゃはご機嫌だ。 ここのところ毎日あのお屋敷で過ごしていた、お庭にはたくさんのれみりゃ達がいる。 他の人間は皆れみりゃ達の言うことを聞いてくれる。 だってれみりゃは紅魔館のお嬢様だから。 「う~♪ ぷっでぃんたべどぅの~♪」 「う~?まぁま~ぷっでぃんってなぁに~?」 赤ちゃんれみりゃが大きな目をくりくりさせて聞いてくる。 「ぷっでぃ~んは、あま~くてぷるっどしでうっう~なの~♪」 「う~♪ れみりゃもぷっでぃ~んたべたい!!」 語彙の少ないれみりゃの答えでしっかりと理解する赤ちゃんも凄い。 あま~い、の一言に反応しただけかもしれないが……。 「う~♪ れみりゃのお~じについだどぉ~♪」 「う~!! れみりゃのおうち~♪」 あかちゃんれみりゃはその目で、改めて自分のお屋敷を見る。 なかなか大きな建物、門もしっかりしてる、なによりお庭は広くて美味しそうで綺麗な花もいっぱいだ。 「う~♪ れみりゃのおやしき~♪」 バンザイして喜ぶ赤ちゃんれみりゃ。 さぁ、二人仲良く自分のお家にご帰宅だ。 「う~♪ うっう~♪」 お母さんれみりゃが門番に手を振る。 いつもさくやに苛められている門番、れみりゃの中では一番下の階級に位置していた。 「こらこら、ダメよここはあんた達のお家じゃないんだから!」 そういって一番下の階級のものに回れ右される。 プッディン脳みそで数歩、歩いた後下膨れの顔を更に腫らせて慌てて戻ってくる。 この間あかちゃんれみりゃはメイド長が一瞬の内に回収した。 「う~! ここはれみりゃのおうちだどぉ~!!!!」 「あ~はいはいじゃあこっちに来なさい。お友達も皆こっちに居るわ」 「う~♪」 裏庭に案内されるれみりゃ。 そこにはたくさんの自分のお友達であり、紅魔館のお嬢様でもあるゆっくりれみりゃが大量に一人の少女と遊んでいた。 「はい、あの女の人が心行くまで遊んでもらいなさい」 門番がそういう前に既にれみりゃはその少女の前に走っていた。 女の人は他のれみりゃと遊んでいるそうだが、日も完全に落ちかかっている今ではもっと近寄らないと確認できない。 いや、今はそんな事はどうでもいい。 さっき自分の赤ちゃんと約束したことがあった。 赤ちゃんはどこかに行ってしまったが、きっと大丈夫泣けば直ぐ誰かが駆け寄ってくれるから。 「う~♪」 漸く少女の前に到着したれみりゃ。 遊んでいた友達も見ないで少女に駆け寄りご自慢の笑顔で呟く。 「うっう~♪ れみりゃぷっでぃ~んだべたいの♪ あかちゃんのぶんど、ぷっでぃ~んふたづもっでぎで~♪」 ……。 ……、また体が千切れた。 今度は足だ、さっきまで泣き叫んでいたお友達はみんな動かなくなっている。 何が起こっているかなんてプッディン脳では理解できない。 取り合えず、痛い事と、咲夜助けて、それだけだ。 「あはは、お姉さまの顔を、服を、風評を無様に汚した罰だよ。そのお姉さまには似つかない無様な顔で生まれた事をせいぜい後悔しなさい。あっはっはっはっは~~~」 ここは紅魔館内の図書館。 先ほど、ドサクサにまぎれてつれて来られた赤ちゃんれみりゃは、初めて長距離を移動したこともあり、 生まれたときのようにうつ伏せのまま、その大きなクリクリした目で辺りを見渡していた。 「う~♪」 その目だけを見ると純粋そのものだが、その奥には成長したれみりゃ同様悪戯心が潜んでいる。 「う~♪ とどきゃない♪ だれがー!! どっでーーー!!!」 立って取ればいいモノを、それもしない。 理由はこう言えば誰かが取ってくれるから。 これもゆっくりれみりゃ(四肢有)が本能的に備えているものだ。 「はいは~い♪ 小悪魔がお取りしますよ~♪」 予想通り直ぐに誰か来た。 「う~♪ ぞのふぉんどっで~♪」 親同様にふてぶてしい笑顔を振りまいて伝える。 目がパッチリとしているだけこちらの方が純粋さはあるが。 ゴッツン。 「んじゃん!!!」 「あ~すいまえん~間違って落としちゃいました~♪」 そんなのはお構いなし、見事に大きな辞書の角に頭をぶつけたれみりゃ。 腫らした額に両手を当てて、アワアワと声にならない声を上げて涙を流すれみりゃ。 ゆっくりとはいえ、クリクリ目を持つ子供がそんな格好で泣いているのは良心が痛む? そんな事は無い、彼女は小悪魔だから。 「……!! ……!! しゃくやーー!! ここにこわいひとがいるよーーー!!!」 漸く、それだけ言葉に出す赤ちゃんれみりゃ。 「は~い♪ 怖い人ですよ~♪ じゃあこっちで一生怖い思いしてもらいましょうね~♪」 「いやーーー!!! さくや!!? さくやどこー!!!」 「どうしたの咲夜、ボーっとしちゃって」 「いえ、誰かに呼ばれた気がして……」 「気のせいよ、それよりパチェ、どうしてあの子供一匹だけ残したの?」 テラスのカフェで起き上がりのティータイムを楽しんでいたレミリアはふと疑問に思ったことを友人に聞いてみた。 「最近観察の為に飼い始めたゆっくりの餌よレミィ。子供のうちから餌にしておいたら、色々なことを知らずに暮らせるでしょ。せめてもの情けよ。 ……しかも、なぜかものすごく食い意地が張ってるのよ、あれ」 「まるで本人みたいですね♪」 いつの間にかこの場所にいた小悪魔が、パチュリーの肩に手を載せながら呟く。 「……小悪魔。仕事は済んだの?」 背中から紙を剥がしながら尋ねるパチュリー。 「はい、きちんとゆっくりさんの所に持って行きましたよ。ものすごい勢いで食べ初めて、でも、ちゃんと頭だけ 残すように言っておきましたから」 「私は何処でも良いって言ったんだけど、顔を残しておいたら煩いじゃない」 「大丈夫ですよぉ~、魔法で防音処理されてるじゃないですか~」 「それは良いとして、飼っているゆっくりはどの位生きるのかしら、体が弱いって聞くけど」 ここまで二人の濃厚なボディータッチを見せられながら、レミリアが呟く。 隣の従者の目が真っ赤になってこちらを向いていたけど気にしない。 「それを調べるための観察でもあるわ。ブリーダーの記録によると、七年くらい生きた例もあるそうよ」 「そんなに生きるの?」 「そうよ」 七年、それは自分たちにとってはあっという間の年数だ。 しかし、ゆっくり達にとっては長いのだろう、現に七年といえば霊夢種や魔理沙種の限界とほぼ同じだ。 本当にそこまで生きるだろうか? 「大丈夫。そこまで生きる確信がなかったら、ゆっくりれみりゃを餌にだなんて思ってないわよ」 「そうですね♪」 小悪魔も賛同する。 それにしてもこの二人、ノリノリでイチャイチャである。 ただ、誤算だったのはれみりゃの本能が予想より我侭だったこと。 そしてぷっでぃんの言葉を知っていたこと。 対象が予想に近い年齢を全うして、れみりゃが夕食に並ぶまで、ぷっでぃんと暴れ、おうちかえるーと騒ぎ、紅 魔館のお嬢様なのにーと泣きながら訴え続けた。 勿論えさにプリンをくれることもしないが、その誤算は図書館の司書と屋敷の主には良い誤算になったようだ。
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「う~~♪ た~べちゃ~うぞ~♪」 空の低い森の中を、ボヨンボヨンと飛んでいるのはゆっくりれみりゃ。 俊敏でなければならないはずの捕食種なのだが、この四肢の有るれみりゃは違う。 太っているわけでは無いが、丸々とした体型に低い運動能力、そしてゆっくり随一の低い知能。 「う~~!! まで~~~~♪」 しかも、狩りも、遊びの一環としてしか考えていないのだろう。 その顔に、真剣の文字はなくヘラヘラと笑いながら獲物を追いかけている。 「はぁはぁ!! ゆっくりにげるよ!!」 「ゆっくり~~~!!」 逃げていたのは、ゆっくり霊夢親子だった。 お散歩中に襲われ、必死でにげている最中。 そして、親子は上手くれみりゃを誘導し、その差を少しずつ広げていく。 「う~~まつんだどぉ~~♪」 「まじゃ~~~♪」 この日、このれみりゃは二匹で狩りに出かけていた。 お母さんれみりゃと子供れみりゃ。 二匹とも四肢をだらんと下げ、大きな目で獲物を捕らえて追いかけてくる。 「うつう~~~♪ れみりゃはかりのてんさいだど~~~~♪」 「う~~♪ まぁまぁすごいどぉ~~♪」 差が広がっている事に気付かないようで、お互いの顔を見つめあいながら森の中を飛んでいく。 「う~~♪ ぶじゃ!!!」 当然れみりゃにそんな器用な事ができる筈もなく、お母さんれみりゃは木の枝に正面衝突。 「うあああーーー!!! れみりゃのびゅーてふーーーーなぼでーーーがーーー!!!」 地面に落ちたれみりゃは自身の首から下が目の前に落ちているのを認め、大声で泣き散らす。 「う~~~? う~~♪」 そこにやってくる赤ちゃんれみりゃ。 「う~~~♪ まぁまぁはがりのてんさいだどぉ~~~♪」 おかあさんれみりゃの体と頭を交互に眺め、一言話し、満面の笑みでその体にむしゃぶりつく赤ちゃんれみりゃ。 「あああーーー!! それはまぁまぁのからだだどぉーー!! たべものじゃないどぉーー!!!」 「うまうま♪」 「ちがうどーー!! れみりゃのがらだだべないでーーーー!!!!!」 赤ちゃんれみりゃは、母親の必死の叫びに耳も貸さず、自分の体よりも遥かに大きな獲物を進める。 「おいし~~どぉ~~~♪」 「うーー!! ざぐやーーー!! ざぐやーー!! だずけでーーー!!!」 「う~~~♪ ぶさいくなにくまんだどぉ~~~♪」 「う?」 今だ首だけのれみりゃが、自分を見ている赤ちゃんれみりゃに気付いた。 その顔は、何か宝物を発見したような、そんな顔だった。 「う~~~♪ あがじゃ~~~ん!! まぁまぁをだすげてねぇ~~~♪」 「う~~♪ おいしそ~だどぉ~~~♪」 「う? うああーーー!!! あああーーーー!!!」 衝撃で帽子が吹き飛び、おまけに体もない。 れみりゃの赤ちゃんにその状態が自分の母親であるとは到底思えなかった。 「う~~~♪ ぶしゃいくなまんじゅ~~もおいし~~ど~~~♪」 「まぁまぁはぶさいくじゃないどーーー!!!! いたいどぉーーー!!! だずけでーーー!!!!」 母親を食い終えた赤ちゃんれみりゃは、見えぬ母親を探し、水面に映った自分の姿を母親だと思い込み湖に散った。 ―― 「ゆゆ!! みんな!! もうだいじょうぶだよ!!」 「よかったねおかーさん!!」 「ゆっくりできりゅね!!」 「そうだね!! ゆゆ!! ここにおみずがいっぱいあるよ!!」 「ほんとだ!!」 「すごいね!!」 「これはながれていないから、にんげんがくんだんだよ!!」 「だったらあまいね!!」 「おれんじぎゅーすだね!!」 「れいむたちがみつけたから、みんなれーむたちのものだね!!!」 「「「「ゆっくりいたあだきまーーす♪」」」」 そうして霊夢一家も湖に消えた。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1311.html
「うっう~~♪ れ~みりゃ~だどぉ~~♪」 最高級の不協和音が聞こえた俺は、何の気なしに後ろを振り向いた。 「うっう~~♪」 「うあうあ~~♪」 そこには、やはりれみりゃが居た。 しかも二匹。 二匹とも紅魔館のれみりゃなのだろう、日傘をエッチラオッチラ運びながら、その顔は何かやり遂げたような、そんな顔をしている。 どうせ帰ったら八つ裂きだろう。 以前近くで野苺を摘んでいたらそんな声が聞こえてきたから。 なら、俺が一思いに実験してやろう。 「二人とも、ぷっでぃ~~んたべる?」 一瞬、驚いたような顔をした二匹だったが、互いに顔を見合わせて大声で叫んだ。 「「う~~♪ れみりゃはぷでぃ~~んたべるど~~~♪」」 近頃は、霊夢達もワンクッションおかないと付いてこないというのに、こいつらはホイホイ付いてくる。 まさに、ゆっくりらしいゆっくりだ。 「さぁ、ここがおにーさんのお家だよ」 「う~~♪ ちいさいど~~~♪」 「こ~まかんのほうがおおきいどぉ~~♪」 家に上がりこむなり、好き勝手に言い放ちながら中を蹂躙する二匹。 「う~~~♪ ごっほぉんだどぉ~~」 「う~~♪ らぁんぷ~だど~~♪」 まな板と玉子を手にとってなにやら嬉しそうにはしゃぎ回っているが、これ以上モノが壊されないうちに仕掛けようと思う。 「お~い!! お前達は紅魔館のお嬢様なのか?」 「「う~~♪ れみりゃはこ~まがんのおぜうざまだどぉ~~~♪」」 さも当然のように答える二匹だが、俺はこれっぽっちも信じていない。 この二匹の紅魔館は、一体どこに有るのだろう。 それでも、この言葉は好都合だ。 「そうだろ。だったら髪も綺麗だと思ったんだよ」 「「う~~♪ れみりゃのかみはしるぐのよぉ~にきれいだどぉ~♪」」 「それじゃあ、専用のスタイリストが居るのかな?」 「う? じゅだだいずと?」 「う~。 ずだーじど?」 聞いた事ないのも当然か、こいつ等髪伸びないし。 「髪の毛を綺麗にしてくれる人の事だよ。君達も、由緒正しい紅魔館のおぜうさまならその人に切って貰って居るんだろ?」 「う~♪ おぜうさまじゃないどぉ~♪ おぜうさまだどぉ~~♪」 「れみりゃのかみはきれいだどぉ~♪」 「そうだね!! でもおじさんがもっとかっこよくしてあげるよ!!」 「「う?」」 そういって、一枚のカタログを二匹に見せる。 そこには、髪をカットしていく様子が事細かに書かれている。 「「うーーーーーー!!!!!」」 大きく目を見開いて、その写真を眺める二匹。 どうやら、動機付けは成功したらしい。 「どうだい? おにーさんがかみを切ってあげようか?」 「うっう~~~~はやぐきっで~~~♪」 「う~~♪ かわいくきゅ~どにするんだどぉ~~~♪」 うん、それ無理だから。 「それじゃあ、最初はお前から。ここに座って」 「う~~~♪」 無造作に一匹を選んで椅子に座らせる。 鏡を前において、スキバサミを入れていく。 「う~~~♪ きれでないどぉ~~~♪」 ハサミが入ったのに見た目には変わらないので不思議がっているらしい。 「これはね、少しずつ切っていくんだよ。ほら、髪の毛は切れてるだろ?」 「う~~♪ れみりゃはきゅ~~どになるど~~~♪」 その後、数回はさみを入れて終了。 「どうだい?」 「う~~~♪ きゆ~どだどぉ~~~♪ うっう~~~うあうあ~~~♪」 見た目にはぜんぜん変わっていない髪形を見せられたれみりゃは大喜びでダンスなぞを踊っている。 「それは良かった。それじゃあ、君がもう一人の髪を切ってみたらどうだい?」 「う~~♪ れみりゃはてんさいだからかっごよくきれるど~~~♪」 「う~~♪ はやくきるんだどぉ~~♪」 帽子を外し手早く椅子に座らせ、一匹にはさみを持たせる。 「う~~~♪ じょっきん♪」 根元から思いっきり行ったが、スキバサミなので見た目は殆ど変わらない。 「「う~~~♪ かっこよくなったど~~~♪」」 鏡を見ている本人と、切っているヤツ。 二匹ともビックリするようなほど上機嫌になっている。 お目出度い頭だなァ。 「おっと、こっちのはさみを使ったほうが、紅魔館のお嬢様として最高だよ!!」 「う~~♪ はやくよこすんだどぉ~~~♪」 手早く俺の手からはさみを奪い取ったれみりゃは、丁寧に髪にはさみを入れ……きった。「「あああああああ!!!!」」 前髪が綺麗になくなったのを見て、絶叫する二匹。 予想通り。 「あああーーー!!! れみりゃのきゅーどなかみがーーー!!!」 「ああああ!!! どうしでーーーー!!!!」 うんうん、俺も初めの頃にやったよ、スキバサミとカットバサミを間違えるのは。 「あーあ。天才なのに失敗しちゃったんだ~」 「!! うーーー!! ちがうぞーー!! もうずごしでうまぐいぐんだぞーーー!!」 チョッキンチョッキン♪ 「あああーーー!!! やめでーーー!! やめでーーーー!!!」 「うーー!! なんでかっごよぐならないのーー!!」 見る見る間に、一方のれみりゃの髪の毛がドンドン減っていく。 「うーーー!! なんでふえないのーーーー!!!」 「うあーーー!! やめでーーーちょっぎんしないでぇーーー!!!!!」 もはや両方涙目。 見ているほうとしては楽しくて仕方が無いと言った状況だ。 「うーーー!!! どーーじでーーー!!!!」 「うう!! うあーーーーーーーー!!!!!!!!」 とうとうハサミでは切れないくらいまでにバッサリと切られた一方のれみりゃの髪の毛。 まさに本人たちからすれば、かなり衝撃的なのだろうが、見ているこっちはとても楽しい。 「うわ!! ひどいなぁこれは。こっちのれみりゃは可哀相に……」 おそらく十回くらい転生しても使わないであろう言葉を使って、坊主頭のれみりゃを慰める。 「うーーー!!! れみりゃのきゅーーどでぷりでーーなざらざらへあーがーーー!!!」 「うーーごめんだどぉーーー!!! ごめんだどぉーーー!!!」 必死で謝っている所を見ると、仲間意識はあるのかもしれない。 「こんな酷い事をするれみりゃにはお仕置きだな!!」 「う? いやだどぉーー!! はなすんだどぉーーー!!!」 「だまれ!!」 「うぎゃ!!!」 暴れるれみりゃを捕まえて、髪を切っていく。 使う道具はバリカン、長く不快な髪の毛がドンドン地面に落ちていく。 「あああーーー!!! れみりゃのかみのけがーー!!!」 もう一匹のれみりゃと瓜二つにした所で、剃刀を取り出して仕上げをする。 「うああーー!! やめるんだどぉーーー!! やめるんだどぉーー!!!」 お前達はもうちょっとボキャブラリーを多くしたほうが良いよ。 その方が面白いから。 「はい出来上がり。見てごらん。すっごくに有ってるよ」 「う~~? !!!! うあーー!! ざぐやーーー!! ざぐやーーーー!!!」 自分の姿を見たれみりゃは大興奮で叫び出した。 ツルツルな頭がとっても気に入ったようだ。 「う~~♪ れみりゃのかみのけをめじゃくじゃにしたばつだどぉ~~♪」 「じゃあ今度は君の番ね」 「いやだどぉーーー!!! やめるんだどぉーーーー!!!!」 いやいやながら涙を上げて喜んでいるもう一匹の失敗れみりゃの髪も、キチンをツルツルにして上げた。 「よく似合ってるよ!!」 「「れみりゃのかみのげがーーーーー!!!!」」 仲良く頭に手を当てて、目を真ん丸くして泣き叫ぶれみりゃを眺めるのは良いことがだ。 主に心が癒される。 「「うーーー!! れみりょのぷりっでぃーーなぼーじかえじでーーー!!!」」 「これのこと?」 「「う~~~♪」」 どうしてここまでシンクロするんだろう? やっぱり馬鹿で単純だからか? 「そんなに生かす髪型なんだから、もういらないよね? ポイするよ!! ポイッとな」 「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!! れみりゃのおぼーじがーーーー!!!!」」 ビリビリに引き裂いて、薪代わりに囲炉裏の中へ入れる。 数刻のうちに灰に変わり果てた帽子をみて、二匹はこれ以上ないほどに泣き出した。 「うああーー!! れみりゃのぼうじーーー!!!」 「れみりゃのかみのげーーー!!!!」 やれやれ、煩い煩い。 「その方がかっこいいよ。きっとその格好で街に行ったら、いっぱいプリンをもらえるんだろーなー」 ……やっぱり切り替えが早いようだ。 「う~~~ぷりんじゃなくで、ぷっでぃ~~んだどぉ~~~♪」 「う~~~♪ まちにいくどぉ~~~~♪」 仲良く玄関から出て行く二匹に向かって、俺は最後の言葉を投げかけた。 「あっちの方向に、れみりゃ大歓迎のお店があるよ!!」 二匹は仲良く踊りながら、食品街へと向かっていった。 このSSに感想を付ける
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れみりゃにアドバイス 虐待ほぼ無し。虐待のダシにはなるかと 「うぅ~☆とどかないんだど~」 れみりゃが岩の隙間の穴に手を突っ込んでいる。どうやら奥にゆっくりが居るようだ。 「あまあまでてくるんだど~☆れみりゃがちゅ~ちゅ~してあげるんだど~☆」 「なにいってるの?ばかなの?さっさとあきらめてどっかいってね!」 穴の奥は思いのほか深く、れみりゃの手が絶対に届くことは無かった。 「ここはれみりゃもはいってこれないゆっくりプレイスだよ!れみりゃはゆっくりりかいしてね!」 安全なのが分かっているのか、ゆっくり達はれみりゃを罵倒している。 「ば~きゃ!ば~きゃ!」 「ゆっくりできないれみりゃはさっさとしんでね!」 「うぅ~、あまあまのくせになまいきだど~☆」 「おぉ、こわいこわい!」 ゆっくり達が捕まえられないのと罵倒されているのとで、れみりゃはイライラしていた。 それを見かねたお兄さんがれみりゃに声を掛ける。 「やぁれみりゃ!どうしたんだい?」 「おくにいるあまあまがとれないんだど☆あまあまたべたいんだど!」 「なら良い方法があるよ。教えてあげようか?」 「おしえてほしいんだど~!」 「それはね・・・」 ゆっくり達は人間とれみりゃのやり取りを穴の奥から見ていた。 話の内容は聞き取れないが、どうやら人間がれみりゃを追い払ってくれる。そう思っていた。 しかし現実は甘くない。れみりゃはまた穴の所まで戻ってきたのである。 「あまあまつかまえるど~☆」 「むだだってわからないの?ばかなの?ばかなれみりゃはさっさとしね!!」 「うっう~☆」 れみりゃはゆっくり達の罵倒も気にせず、穴に尻を押し付けた。そして 「うっう~☆れみりゃ~ぶーーーー☆」 屁をかました。 「ゆぎゃぁああぁぁぁ!!ぐざいぃぃぃぃぃいいい!!」 「ゆげぇええぇぇぇえぇ!!エレエレエレエレ・・・・」 「ゆぎゃぁぁあああああああ!!おめめがいだいぃぃぃぃい!!」 屁の強烈な臭いにゆっくり達は悶絶した。小ゆっくり達はあまりの臭さにショック死したものもいる。 ゆっくり達は堪らず穴から飛び出した。それを捕らえるれみりゃ。 「つかまえたど~☆いただきますだど~☆」 「ゆぎゃぁぁぁぁああ!!」 飛び出たゆっくりは全て捕まり、全てれみりゃに食われた。 ゆっくりを完食したれみりゃはとても満足してお兄さんにお礼を言った。 「あまあまのつかまえかだおしえてくれてありがとーだど~☆うっう~☆」 「ははは。どういたしまして!」 「うっう~☆」 「どうせならこの捕まえ方を友達に教えてあげたらどうだい?きっとみんなも喜ぶよ」 「うう~、れみりゃのともだちのれみりゃにもおしえてあげるんだど!そしたらあまあまいっぱいだど~☆」 きょうはありがとだど!ばいばいだど~☆」 そう言ってれみりゃは山へ飛んでいった。 その日の夜中 「「「「「うっう~☆れみりゃ~ぶーーーー☆」」」」 「「「「ゆぎゃぁああああああ!ぐざいぃぃぃぃいぃぃ!!」」」」 ゆっくり達の叫び声が山のあちこちで響いた。 終
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「うっう~~♪ きょうはぴぐにっくなんだどぉ~~♪」 人間が寄り付かない屋敷、紅魔館。 その中の、草木が生い茂った庭に一組のゆっくり家族が整列していた。 「うっう~~♪ きょうはぴぐにっぐだどぉ~~~♪」 「う~~~♪」 一家の今日の予定はピクニック。 お母さんれみりゃが、自分のポーチからガさゴソと取り出したメモ帳には、ゆっくりがのたくった様な線で幾何学模様が書かれていた。 「う~~♪ きょうのすけずーるだどぉ~~♪ かえっでぎだらおいしいぷっでぃ~~んがまってるどぉ~~♪」 「「「う~~♪ ぷっでぃ~~ん♪」」」 ゆっくり一馬鹿な頭で、幾何学模様の暗号を解読したれみりゃは、この日の同伴者の姿を求めて一声あげる。 「う~~~!! おそいどぉ~~~!! おそいどた~べちゃ~うぞ~♪」 「すみませんね~~♪ 遅れちゃいました♪」 「う~~♪」 何時も通り自分が呼ぶと、直ぐに人が来ることを確認したれみりゃは満足そうに頷く。 「それでは、楽しい楽しいピクニックに出発しましょうか」 「うっう~~♪」 れみりゃ五匹を後ろに引き連れての大行進。 「ば~~か♪」 「う~~~♪」 「う~~~!!」 門番に悪態をついて屋敷を出た後に、綺麗な湖を過ぎ、緑の森を過ぎ。 そして、漸く今日の目的地、人里へとやってきた。 「う~~!! ここはちがうどぉ~~♪ ぴくにっぐをしにきたんだどぉ~~♪」 そう言って、お母さんれみりゃはスカートをグイグイと引っ張ってくる。 「……。プリン食べたくないですか?」 「うっう~~♪ ぷっでぃ~~んだべる~~♪」 街の男達の視線が一斉に此方に向いたが、気にせずにれみりゃに提案する。 勿論、反論も起こる筈も無く本来の目的も忘れてぷっでぃ~んコールを始める親子。 「ふふふ。こっちですよ」 微笑を浮かべ、一つの店へと案内する。 「「「「「う~~♪」」」」」」 そして、何の疑いも無くゾロゾロと中に入ってくる一家。 傍目には、そこはどう考えても洋菓子屋には見えない。 「いらっしゃいませ~~~!!」 「いらっじゃいませ~~!!」 「う? う~~~~♪」 中に入ると、一匹のれみりゃと一人の男が一行を出迎えてくれた。 そのれみりゃは、何時ものババァ臭い紫の衣装の上に夏らしい金魚のアクセントが涼しげな、水色のエプロンをつけている。 「依頼されていたれみりゃ、親1、子4です」 「どうも、有難うございます。やはり今日は忙しいですから一家族だと足りないんですよ」 男が、れみりゃを引率してきた者と喋っている間に、れみりゃ家族は店員れみりゃに近寄っていく。 「うっう~~♪ おどるんだどぉ~~♪」 「「「うっう~~♪ れみ☆りゃ☆う~~♪ にぱ~♪」」」 仲良くれみりゃダンスを踊ろうと近づいていったようだが、肝心の店員れみりゃはうんともすんとも答えない。 「うーー!! うーーー!!!」 せっせと、ひたすら何かを作っているだけだ。 「う~~?うーーー!!!!」 それが何なのか、ニコニコと覗き込んだお母さんれみりゃの顔が一気に驚愕の表情となる。 そこでは、店員れみりゃが、自分の子供と思われるれみりゃ達から、ドンドンドンドン肉まんを作っていたからだ。 「うーー!!! うーー!! わるいやつだどぉーーーー!! やっつけるどーーー!!!」 子供殺し、というよりかわいいかわいい自分達の子供をこんな風にする事が許せなかったお母さんれみりゃは、その店員れみりゃに攻撃しようと近づいていった。 しかし、寸での所で男に抱え上げられる。 「うーー!! はなぜーー!! れみりゃはこーまかんのおぜーさまだどーー!!」 「今回は、余り時間が無いので、少し強めにやります」 そう言うと、抱え上げたれみりゃに、なにやら話し始めた。 「さて、今からお前も自分の赤ちゃんで肉まんを作ってもらうぞ」 「うーー!! ばぁ~~がぁ~!! れみちゃはそんなごとしないどぉ~~♪ !! ぎゃーーーー!!!!」 「どうだい? 作る気になったかな?」 時間が無い、と言っていたとおり男は持っていた包丁でれみりゃの頬をくり貫くと、そこに熱々の油を流し込んだ。 「あああーーー!!! あづいどぉーーー!! ざぐやーー!! ざぐやーーー!! だずげでーー!!」 目に大粒の涙を浮かべ必死に今まで世話をしてくれたものの名前を呼ぶ。 が、しかし、生憎とその従者はここには居ない。 博麗神社で行われる宴会の準備に借り出されているのだ。 「ほらほら、作るのかい? 作らないのかい?」 男は手を休めない。 既に両頬、背中、そして今は片目にナイフが迫ろうとしていた。 「うーーー!! つぐるーーー!!! つぐるーーーー!!!!!」 その勢いに負けたのか、はたまた自分が助かるためのおべっかか。 ともかく、このお母さんれみりゃは肉まん作りを納得したようだ。 「それじゃあ、これ着て」 「コッチ来て」 「良くこのれみりゃを見て」 「ちょっとやってみて」 「下手だね。美味くできなかったら、油を流すよ」 とは、男の声。 「う~~♪ れみりゃにないすににあってるどぉ~~♪」 「うっう~~♪」 「うーー!! いやじゃーー!! うぐぐ!! みだぐないーー!!!」 「う~~♪ れみりゃにかかればかんたんだど~~♪」 「うーー!! れみりゃはへたぶそじゃないどぉーーー!! ぎゃはーー!! あづいーーー!!!」 此方は、れみりゃの声。 その後、十回油を流された所で漸く人様に出せるほどの肉まんを作ることが可能になった。 「まぁ、良いだろ」 「うっう~~♪ れみりゃはてんさいだどぉ~~~♪」 自分の作ったモノが褒められて嬉しいようで、満面の笑みで男にアピールするれみりゃ。 「う~~♪ あがじゃんたじもみてだぁ~~? ?」 振り向いた先に、自分の赤ちゃんは居なかった。 「う~~? あがじゃんどご~?」 「ここだよ」 男が見せてくれたのは、大きなサウナだった。 「うーー!!」 「あじゅいどーー!!」 「まぁまぁーー!!」 「うあーー!!」 中では、余りの高温で赤ちゃん達が泣き叫んでいる。 「あああーーー!!! れみりゃのあがじゃんーーー!! あがじゃんーーー!!!」 お母さんれみりゃの声も、中に居る子供達には届かない。 「おいれみりゃ。どの子供が一番かわいい?」 「う~~? !! あにょこ!!」 中で、泣き叫んでいる内の、一番不細工な赤ちゃんを指差しながら答えるお母さんれみりゃ。 「そうか」 と、男はそのれみりゃを中から取り出し、店の表へと引き返していく。 「うーーー!! れみりゃのぷろで~なあがじゃんをぞんなふうにもっじゃだめーー!!!」 お母さんれみりゃが懸命に講義するが、そんな事は男の知った事ではない。 そそくさと、カウンターに戻ると、店員れみりゃはキチンと肉まん作りに精を出していたようだ。 「ほら、お前も作るんだよ」 「う~~? !! にぐまんつくるどぉ~~!! あがじゃ~~ん!! まぁまぁはつくるのがうまいんだどぉ~~♪」 「びぎゃーーーー!!!!」 「うわーーー!!! なにするんだどぉーーー!!!!」 「何って、さっきもやっただろ? ほら、さっさと作れ、それともお仕置きが良いか?」 自分の赤ちゃんの腕を目の前に置かれ、泣き叫ぶお母さんれみりゃだが、お仕置きは嫌らしく渋々と肉まん作りを始めていく。 「遅い!! 60秒に一個作らなかったらお仕置きだぞ!!」 「うーー!!! はいーーー!!! はいーーー!!」 そこからは、二匹の親が次々と肉まんを作っていった。 途中から開店時間になり、店員れみりゃはオーダーの肉まん作りに回り、普通の肉まん作りはお母さんれみりゃ任された。 「はいーー!! れみりゃのこどもたじがらつぐったおいしーーにぐまんですーー!!」 「ありがどーーございましだーー!! まだおいしいれみりゃのにぐまんをかいにぎでくださいーー!!!」 「遅いよ!! れみりゃは肉まん作るのが天才なんだろ?」 「はいーー!!! いそぎまずーーー!!!」 どちらのれみりゃも大忙し、あっちでもこっちでも泣き声が聞こえてくる。 それでも人波が途切れないのは、この味と、この声の所為かもしれない。 「れ! れみりゃのぷりでぃーーな!! ……れみりゃのあがじゃんのおいじーにぐまんでずーー!! こーまがんのれみりゃたじのにくまんはおいしーでずーー!!!」 午後になると、予約販売分の肉まんを求めて、またまた長蛇の列ができた。 それの相手はお母さんれみりゃが任せられた。 「本当においしそうね! さすがれみりゃのあかちゃんね!!」 「はいーー!! れみりゃのあがじゃんはおいじーですーー!!!」 「さすが紅魔館の肉まんだ。とっても美味しく育てたんだね!」 「ぞうでずーー!! れみりゃがおいじぐなるよーにあがじゃんをさだでたんですーー!!!」 ずらっと並んだお客が、次々とれみりゃを褒めて店を出て行く。 もし文句を言ったら、その場でお仕置き。 そして、永遠に続くかと思われた列も途切れ、漸く今日の営業は終了した。 「おし! 二匹ともお疲れさん!!」 「おずがれざまでじたーー!!!」 「うーー!! うーーー!!!!」 激務から開放された二匹は、思い思いの言葉で男に答える。 「それじゃあ、君の赤ちゃんを返すよ」 「う~~~!! あがじゃんをがえすんだどぉ~~!!」 今もってくるから、そう言って奥に引っ込んでいった男を尻目に、お母さんれみりゃは店員れみりゃに話しかける。 「う~~~♪ れみりゃだどぉ~~♪」 「う~~♪ そっちもれみりゃだどぉ~~♪」 「うっう~~♪ あうあう♪」 「う~~~~♪ うっうう~~~~♪」 ここで肉まんを作り始めてから、仲間に有った事の無い店員れみりゃもご機嫌な様子でお母さんれみりゃに答える。 「おーい!! つれてきたぞーー」 「「れみ☆りゃ☆う~~~♪ にぱ~~~♪」」 男が戻ってきた所で、二人のダンスも終わりを迎えた。 「う~~♪ はやくかえるんだど~~♪」 「「う~~♪」」 「「まぁまぁだ~~♪」」 久しぶりの親子再開で、何時もの調子を取り戻した一家は、さっさとこの家を出ようと今日一緒に来ていたモノの名前を呼ぶ。 「う~~♪ かえるど~~~♪ さぐやにいっていじめでもらうど~~♪」 「うーー!!」 「うーー!!」 「ごぁぐま~~♪ どこだどぉ~~♪ はやくでてくるんだどぉ~~♪」 「うーー!! でてごーーい!!」 「ででごーーい!!!」 「遅れてすいませんでした!!」 呼ばれた小悪魔は、店の奥ではなく、入り口から現れた。 「う~~♪ はやぐかえるんだどぉ~~♪ ぷっでぃ~~んのよ~いをするんだどぉ~~♪」 「この五匹で何個の肉まんができますか?」 「まぁ、百五十個位かな?」 「それじゃあ、お願いできますか?」 「いいよ、今日はこっちが卸して貰ったから、肉まん代は只でいいよ!!」 「有難うございます。では、できたら頃にまた寄らせてもらいますね」 れみりゃと全く視線を合わせずに、また店から出て行ってしまう小悪魔。 「うーー!! まつんだどーー!! れみりゃをおいってちゃだめだどぉーーー!!!」 「お前はこっち!」 「うぎゃ!!」 一緒に外に出て行こうとするれみりゃを捕まえて中に引き戻す。 「ほら、良く見てろよ」 「うーーー!! はなすんだどぉーー!! こーまかんのれでーにこんなことしちゃだめなんだどーー!!」 「おい!! しごとだ!!」 「「「「ぶぎゃ!!」」」」 店員れみりゃの前に四匹の赤ちゃんれみりゃを蹴り出す、勿論それはお母さんれみりゃの赤ちゃんだ。 「あああーー!! あがじゃんをげっじゃだめーーーーー!!!!」 「それ、全部使って肉まん作れ!! 今すぐ!!!」 「!! はいーー!!」 言われて、直ぐに一匹を捕まえ調理していく店員れみりゃ。 「お前もだ」 そして、男の腕の中で泣き叫んでいるれみりゃにも伝える。 「うーー!! いやだーーー!! はなぜーーー!!!」 しかし、お仕置き、というと素直に従った。 「うーー!! おやしぎにかえりだいどーー!!!」 黙々と作業をするれみりゃ達。 二匹とも、一匹目の調理が終わり二匹目に取り掛かろうとする。 しかし、お母さんれみりゃの方は、頭を残している。 自分達が再生することを知っているからの処置だろう。 当然、だからこそ今までもそこまで激しく抵抗しなかったのだから。 「おい! コイツの頭の変わりにやってやれ」 「はいーー!!」 しかし、今回は違った。 男は、残った頭を店員れみりゃへ渡すと、調理を支持したのだ。 「やめでーーー!!! それはれみりゃのあかじゃんだどーーーー!!!」 「ちがうよー! これは美味しい最高級の肉まんだよ」 「やめでーー!! ざぐやにいいつけでやるそーー!! れみりゃもやめでーー!!!」 これ以上このれみりゃは調理不可と結論付けた男は、また腕の中にれみりゃを抱き店員れみりゃの流れるような作業を見学させた。 「あああーーー!!! なんでーー!! なんでそんなことするんだどぉーー!!!」 「うーー!! ごめんだどーー!! ごめんだどーー!!!」 一匹が非難し、もう一匹が謝罪する。 その間にも、ドンドンと材料が肉まんの形になっていく。 「まぁまぁーーー!!! びひゃ!! ……」 そして、最後の一匹が肉まんになった。 同時に、男の他が緩む。 「うああーーー!! れみりゃがやっつけでやるどーーー!!!!」 お母さんれみりゃが、店員れみりゃに殴りかかろうとしたが、今だ男の手の中に居るのでそれは叶わない。 「!! うぎゃーー!!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 それどころか、両腕に激痛が走った。 慌てて自分の両腕を見ると、既に男の手から店員れみりゃの目の前に置かれていた。 そして、肉まんが生まれていく。 「ああーー!! それはれみりゃのおててだどぉーー!!! たべものじゃないどーーー!!」 そんな事で作業の手が止まるはずも無く、足、胴体と来て最後に頭部だけとなった。 「うーー!! どーじでーーー!!!」 「うああーーー!!!」 さっきまで、仲良く踊っていた二匹の目が合う。 同時に、二匹はこの日一番の声で泣き叫ぶ。 「ほら、さっさとやれよ!! 時間が無いんだ」 「はいーー!! やりまずーー!!」 男の声は絶対だ。 「それに、今日以降はまた一家族で事たりるしな」 お母さんれみりゃの目に最後に映ったのは、台の上に置いてあった自分のポーチだった。 ―― 「おまたせしましたーー!! 紅魔館特製肉まんですよーー!! 土用丑の日にはぴったりですよーー!!!」 日が落ち始め、宴会が始まった直ぐに小悪魔が沢山の肉まんの入った箱を抱えてやってきた。 「良く転ばなかったわね」 魔理沙と、珍しく来ていたアリスと一緒の茣蓙に座っていたパチュリーが、物珍しいモノを見たように話しかけてきた。 「はい!! 来る間にゆっくりの子供を二三潰しちゃいましたけど」 「意外と少ないわね」 「いえ、単位は家族分ですよ。流石に大きいお母さんは踏まなかったですけど」 「レミィ達も肉まんをまっているはわ、そっちにも持って行ってね」 「はい♪」 近くの茣蓙を探すと、霊夢と一緒にお酒を飲んでいるレミリアを直ぐに見つけることができた。 「レミリア様。肉まんをお持ちしましたよ」 「ありがとう小悪魔。さぁ、れいむ!! これが巷で評判の紅魔館肉まんよ!!」 「ふーん、これがねー。……どうでも良いけど。あんた前に、もう絶対屋敷に入れないって言ってなかったけ?」 一口食べて、思い出したようにレミリア尋ねる。 「そう思ったけど、パチュリーや小悪魔が、ここで育った肉まんはとっても美味しいからって言ったから、屋敷の中で飼うことを許可したのよ。結構な高値で売れるしね」 「それは、あのメイド長が喜びそうね」 「そうねぇ。でも、養殖という事を咲夜は知っていないし。私や小悪魔が色々と悪戯して、大体半数の肉まんはそのまま死んでしまう。勝手に外へ行っても、やっぱり人間の手にかかるし。それにね、突然居なくなった肉まんを、咲夜が一生懸命探す様子は見ものよ!! 最高よ!! 今度一緒に見てみる?」 嬉々として語るレミリア。 「そうね、私のれいむにもちょっかい出すし。良い暇つぶしになりそうだわ」 「ふふふ。それじゃあ今度招待するわ。小悪魔を使いに出すから」 「それよりも」 「何?」 「そんなに儲けてるなら賽銭くらい入れてきなさいよ」 このSSに感想を付ける
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前 冬のれみりゃ2 ※短いです。 ※前回で追われていたのは、子まりさということでお願いします。申し訳ありません。 ※虐待成分ほぼありません。次回以降ということで。 気絶したれみりゃをほったらかしにして、私は山小屋へ取って返した。ゆっくりゃの屁 をもろに嗅がされた子まりさが気に掛かっていたからだ。当然重傷を負ったと思われたし、 案の定、子まりさは戸口の辺りでひっくり返っていた。 「おい、生きてるか?」 声をかけたが返事はない。子まりさは自ら吐き出した餡子にまみれて、寒天質の血走っ た目玉をひんむき、まばたきさえしない。羊羹で出来た思いのほか大きな舌は、だらりと 飛び出している。小刻みに痙攣している所を見ると、これは危篤状態であるにちがいなか った。私は脱力しきってズッシリと重たい子まりさを抱え上げ、ロッジの一室へ運び込ん だ。けがをしたゆっくりに、応急処置を施すための、医務室といった所のものだ。はや、 まりさは冷たくなりはじめ、痙攣もおさまりつつある。私はためらわず、「手術」にとり かかった。 重傷を負ったゆっくりには、必要に応じて手術を施すことが認められている。具体的な 手順を記したマニュアルも出版されており、不慣れな私はそれに従って施術をすることに した。 まず必要なのは、ゆっくりの生命そのものと言える、餡子の補給である。最も効果的な のは、餡子を直接食わせることだが、今はそれが不可能なので、何とかして、ゆっくりの 体に注入してやる必要があるのだ。そこで、いくつかある輸血ならぬ「輸餡」法のうち、 後頭部に穴を開け、そこへ餡を流し込む方法を選択した。弱った体に鞭打つことになるが、 即効性があるようなのだ。 手始めに、施術の邪魔になるものを除かねばならない。魔女っぽい黒い帽子を脱がせ、 傍らのバスケットへ放り込む。そして、後頭部に生えた金髪の一部を、輸餡用チューブの 直径より大きめの円形に刈ってやる。人間で言うところの、10円ハゲ程度のサイズであろ うか。 次は麻酔をかける。クロロホルムなど、本式の薬品を用いると、単純な生命体であるゆ っくりが死にかねない為、代用としてアルコールを注射する。いわば、酒饅頭をでっち上 げたようなものだ。 いよいよ執刀。メスなどは無いので、十徳ナイフで代用する。まりさの後頭部に、青の マッキーでキュッキュと丸を描き、目印にする。左手で頭部を掴んで固定し、右手のナイ フをずぶり、とまりさに突き立てる。「ゆ゛っ」と低くうめく子まりさ。後は缶切りの要 領であって、あまり切れ味の良くないナイフではあったが、綺麗な円形に、まりさの皮膚 だけを切除することを得た。 最後に餡を注入する。なるほど、嘔吐した分だけ餡子は減っていて、底の方にわずかな 餡が溜まっているだけで、ほぼ空洞になってしまっている。助かるかどうか、はっきり言 って危うい所だと思われたが、施術を続行する。輸餡用餡パック(お徳用)を1袋取り出す。 ウイダーINゼリーのパックを想像してみて欲しい。所定の位置にチューブを取り付けて、 まりさの頭蓋にそれを差し込み、餡パックを絞って生命を注ぎ込んでやる。するとどうだ。 青ざめていた子まりさが徐々に生気を取り戻してゆくではないか。こんなに単純な生き物 が存在してよいのだろうか。3袋分の餡を注ぎ終えると、まりさはすっかり回復していた。 「おじさん、たすけてくれてありがとう!!とくべつに、まりさのおうちでゆっくりさせ てあげるね!!!」 手術台の上でふんぞり返る子まりさ。私は取り合わずに、バスケットから帽子をつまみ 上げ、子まりさに深々とかぶせてやる。ふごふご言うのを抱え上げて、部屋を後にし、玄 関を経て、野原に辿り着く。わめき散らす子まりさ。 「これだけ痛い目を見たんだ、まっすぐ家に帰るんだぞ」 腕の中で言い募る子まりさを、草原に放逐する。観測員の義務は助命することであり、 愛護することではないのだ。私はゆっくりが嫌いではないが、むろん好きでもないのであ る。 「おじざんのばが!!!!!ばりざをゆっぐじざぜでよ!!!!!」 罵詈雑言を背に受け、私はロッジに戻ろうとした。その時、遠くに倒れていたれみりゃ が、むくっと起き上がったのだ。飛び跳ねて罵倒を繰り返していた子まりさも、これを見 た途端、目玉を眼窩から突出させ、ちーちーと呼ばれる液体を振りまきながら、森の方へ すっ飛んで行った。 起き上がったれみりゃはむず痒そうに、しきりに顔をこすっている。ケガを負った時に 破けた、趣味の悪いおべべはぼろぼろのままだが、張り裂けた胸部は既に塞がっているよ うだ。しきりに放屁し、立ち上がろうとしている。しかし奇妙なことに、れみりゃは上体 を反らす格好になるばかりなのだ。立ち上がる力をなくしてしまったかのようである。 「うー!うーっ!すっごくいたかったんだどぉ!かえってさくやにみてもらうんだどぉお ぉぉぉぉぉ!!!」 鼻息を荒くして、懸命に立ち上がろうとするゆっくりゃ。しかし一向にその試みを果た し得ず、その有様は、まな板の上で跳ねる雑魚のようである。 「う゛ーーーーーーっっ!!!!!なんでだでないんだど!!!!ざぐやーーーーーー ーー!!!!!」 ぶーぶーと屁をこき、じたじたと暴れ、泣き叫びはじめた!ゆっくりゃの必勝型である。 しかし、庇護者が望み通りにやって来ることなど、あり得ない。ここは最果ての、ゆっく り観測所なのである。たまりかねて、私は小屋に戻ろうとした。すると私に気付いたゆっ くりゃが、助けを求めてきたのだ。 「う゛ーーーーーーっ!!!!!まっで!!!!!」 「何だね。何を待つんだね」 「でみっでゃのごど、おいでぐなんでひどいどぉぉぉぉぉおぉーーーーー!!!!!でみ でゃ、おっぎでぎないんだどぅーーーーー!!!!!」 「お前は悪いゆっくりなんだから、私が面倒見るわけないだろう。そこで、ゆっくり干か らびていってね」 「う゛がーーーーーっっ!!!!!だずげで!!!だずっ、でみっ、でみでゃ、だずげで どぅーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 なまぐさい肉汁をまき散らし、絶叫するゆっくりゃ。小屋の窓ガラスにひびが入った。 たまらず、私はゆっくりゃに駆け寄り、口をふさいだ。泣くゆっくりゃの顔面は脂じみて、 ギトギトしている。 「わかったわかった。診てやるから、わめかないでくれ」 もがもがと言い募るゆっくりゃ。外傷はないようだが、よくよく見れば、翼がねじ曲が って、奇妙に折りたたまれている。蹴られて吹っ飛び、あお向けに着地した時の衝撃で、 形が変わってしまったものらしく、これでは多分、一生このゆっくりゃは、飛翔すること が出来ないだろう。それだけではない。ためしにゆっくりゃの右足を持って、ぐにぐにと 動かしてみると、れみりゃが叫び声を上げたのだ。思わず拳骨をつくって、卑しい大きな 口に無理矢理ねじ込む。がき、とアゴのはずれる音。 「お前、どうやら両足とも骨折してるようだね。これじゃ多分、二度とは歩けまいよ」 茫然自失のゆっくりゃ。翼を失い、両足を骨折し、移動手段を完全に失ったわけである。 知能程度の低いゆっくりゃも、この事実は飲み込めたようであり、じわっと涙を浮かべて、 静かに泣き始めた。 「これから厳しい冬だというのに、お前はどうするんだろうね。この分だと、ねぐらへ這 って行っても、着くまでには吹雪になってるだろうな。カチンコチンの冷凍肉饅が、今年 も製造開始と言うわけだね。国産・無添加の、ゆっくりゃ饅だね」 「う゛ーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」 顔を真っ赤にして、うなるれみりゃ。ぶーぶー屁をこいているが、私は防毒マスクを装 着している。それでも、言葉が明瞭に伝わるのは、ひとえに日頃の訓練によるものなので ある。段々飽きてきた私は、れみりゃを見捨てて歩き出そうとした。しかしである。意外 なことに、ゆっくりゃが、命乞いをはじめたのだ。 ──────────────────────────────────────── 毎回おふざけですいません。 byハチの人 このSSに感想を付ける
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【ゆっくりれみりゃの最期】 「うー♪うー♪うあうあ♪」 幻想郷の中でも一、ニを争う豪邸、紅魔館の庭先で幼児型のゆっくりれみりゃが上 機嫌に踊っている。 「うー♪うー♪うあうあ♪」 下膨れの顔に満面の笑みを浮かべるその様子は、まさに幸せいっぱいという感じだ。 しかし… 「おながずいだあああー!おがじだべだいぃぃぃーっ!」 突然グズりだすゆっくりれみりゃ。そこに、慌てて妖精メイド達が駆けつけ、丁寧 にクッキーが入った器を差し出した。 「やだー!!プリンじゃなきゃやだぁぁー!!!」 ブンと手を振ってクッキーの入った器を振り払うゆっくりれみりゃ。器が叩き落と され、高価そうなクッキーが辺りに散らばる。ゆっくりれみりゃの傍若無人ぶりに、 メイド妖精もヤレヤレと言った表情だ。 結局、メイド妖精が厨房に戻り、冷蔵庫の中のプリンを差し出すことで、その場は 収まった。 その一部始終をメイド長である十六夜咲夜から聞いた紅魔館の主、レミリア・スカ ーレットは、 「またか。」 と呆れた。そして、ある決断を下した。 その決断とは、ゆっくりれみりゃの処刑である。度重なる我が侭でメイド妖精達に 迷惑をかけるだけではなく、自身のイメージダウン及びカリスマ失墜にも繋がるこの 珍妙な生き物は、消し去ってしまうのが得策との結論に達したのである。 「咲夜、いいわね。」 自身の片腕とも言える咲夜に、処刑の確認をとるレミリア。 「ええ、私は構いません。」 ゆっくりれみりゃが紅魔館に連れられて来た当初は、敬愛する主人、レミリアに外 見が似ていることもあって可愛がっていた咲夜だが、本物の魅力には遠く及ばず、こ こ最近はゆっくりれみりゃのことはただの肉の塊の妖怪ぐらいにしか思っていなかっ た。それゆえ、世話もメイド妖精にまかせっきりで、ここ一週間はゆっくりれみりゃ と会ってもいなかった。 処刑の日は翌日の夜と決められた。 「うー!うー!」 ゆっくりれみりゃは、自分が知らぬ間にそんなことが話し合われていることに気づ くはずもなく、書庫の中で、病弱なパチュリーの追いかける足から逃げながら、貴重 な本をビリビリに破いて遊んでいた。 そして、翌日の夜が来た。 レミリアは、処刑の場所を紅魔館近くの広い空き地にすることにした。わざわざ広 い空き地を選んだのは、スペルカードでゆっくりれみりゃを一瞬で跡形もなく消滅さ せるためだ。せめて苦しませることなく殺してやろうというレミリアの情けの心であ る。 レミリアと咲夜は、ゆっくりれみりゃを連れて、紅魔館の側の森の奥にある空き地 へと向かった。 「さくやー!さくやー!うー♪うー♪」 処刑場へと向かう途中、ゆっくりれみりゃは久し振りに会う咲夜に何度も声をかけ たが、その咲夜は一向に構ってくれる気配は無い。 そうこうしている内に二人と一匹は、処刑の場である森の中の広く開けた場所へと 着いた。 「おながずいだあああー!おがじじゃなぎゃやだあ゛あ゛あ゛ー!!」 歩いているうちに、すっかり空腹となってしまったゆっくりれみりゃが、お決まり の我がままを言い出した。 だが、レミリアが右手を上げて合図をすると、咲夜はスッとレミリアにガラスの器 に乗っかったプリンを手渡した。 プリンを受け取ったレミリアは、泣きじゃくるゆっくりれみりゃにプリンを渡しな がら、 「フフっ、最後くらい、好きなものが食べたいわよね、ほら、あなたがいつも食べ ていたプリンよ。」 これから死んでいくゆっくりれみりゃに対する、レミリアの心遣いだ。 もっとも、ゆっくりれみりゃは自分がこれから殺される等、微塵にも思っていない が。 プリンが乗った器を受け取るゆっくりれみりゃ。だが…。 「いやだー!!グッギーがだべだいぃぃぃっ!!!」 そう大声をあげると、ゆっくりれみりゃは、プリンを器ごとレミリアの顔面に投げ つけた。 突然のしかも至近距離からのゆっくりれみりゃの全力投球に、レミリアは避けるこ とができず、まともに顔に当たってしまう。 「うっ…」 鼻血を出すレミリア。 その顔が面白かったのか、ゆっくりれみりゃはレミリアの顔を指差しながら笑い出 した。 「うー♪うー♪」 「大丈夫ですか!?お嬢様!!!」 心配して慌ててかけよる咲夜。 「大丈夫よ…咲夜…。」 顔を上げるレミリア。その顔からは、先ほどまでの笑顔は消えていた。 「でも咲夜…私は間違っていたわ…。言うことを聞かないから殺すなんて……。ち ゃんと良い子になるように、躾けてあげないといけなかったのだわ…。」 レミリアの冷たい表情に、咲夜はかつてない旋律を覚えた。 「咲夜、処刑は中止よ。館に戻って、この肉まんにお仕置きしましょう。」 館に戻ったレミリア達は、フランを監禁している部屋とは別の地下室へと入った。 その部屋の扉には、“拷問室”と札がされていた。 薄暗いその部屋には、様々な拷問器具が並んでいた。鞭やノコギリ、釘のような分 かりやすいものから、一見したら何に使うのか分からないものまであった。もっとも、 それらは使い方等考えたくも無いものばかりであったが…。 その中で、レミリアがゆっくりれみりゃの“躾け”のために選んだのは、わりと有 名な拷問器具、“アイアンメイデン“であった。 (参照 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E3%81%AE%E5%87%A6%E5%A5%B3 ) 「これがいいわね。」 同じものが複数ある中から、ゆっくりれみりゃにピッタリなサイズを見定めると、 アイアンメイデのン扉を開けて、ゆっくりれみりゃを中に立たせた。 「うー?」 目の前に物騒な太い鉄の針があるというのに、ゆっくりれみりゃはこれから何をさ れるのか理解できないようだ。 「あなた、お腹が空いているのよね?今から、お腹いっぱい、いえ、体いっぱいに してあげるわ………。こいつでなあっ!!」 レミリアは声を荒げると、アイアンメイデンの胴体部分の扉を思いっきり閉めた。 バァンッ!!! ゆっくりれみりゃの全身に、直径3センチ程の鉄の針が、ブスリブスリと突き刺さる。 「う…うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 すぐさま、扉に錠をかけるレミリア。 「うあ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!いだいっ!いだいよーっ!!!」 全身を襲う痛みに、ゆっくりれみりゃは首から上を激しく前後左右に降りながら泣 き叫ぶ。 「ざぐやー!!ざくやー!!」 ゆっくりれみりゃは咲夜に救いを求めるが、畜生の鳴き声に応えてやるほど瀟洒な メイドはお人好しではない。 「咲夜。」 「はい、お嬢様。」 レミリアが咲夜に呼びかけると、その場に一瞬のうちに椅子とテーブルが出現した。 時間を止めて、用意したのだろう。また、テーブルの上には、クッキーやプリンを始 めとしたお菓子と紅茶が乗っている。 「今日はここでおやつにしましょう」 「だじでーっ!!!だじでーっ!!!」 助けを乞うゆっくりれみりゃを意に介さず、レミリアと咲夜は、お茶会を始めた。 ゆっくりれみりゃのもがき苦しむ様というアートを鑑賞し、悲鳴のサウンドを聞きな がら、レミリアの夜のティータイムはゆっくりと時を刻んでいった。 小一時間程過ぎたところで、レミリアはお茶会を切り上げることにした。 ゆっくりれみりゃはというと、その無駄な生命力ゆえか、今だに首をジタバタさせ ながら許しを乞いている。 「だすげでーっ!!だずげでえぇーっ!!!」 レミリアは、ゆっくりれみりゃに近づくと、一言。 「出たい?」 「だだだじでえええっ!!!」 「いい子になる?」 「なるぅぅっ!!!なるがらだじでえええっ!!!」 「出して下さいでしょう?何で命令形なの?まるで反省の色がないわね。あなたは 今日一日、この中で過ごしなさい。」 そう言うと、レミリアはアイアンメイデンの顔の部分の扉を勢いよく閉めた。その 内側の針二本は、ちょうどゆっくりれみりゃの両の眼球に突き刺さる位置にあった。 「ぎにゃあああああああっ!!!」 ゆっくりれみりゃの絶叫が室内に響く中、レミリアと咲夜は拷問室を後にした。 二週間後、レミリアは紅魔館のリビングで紅茶を飲みながら寛いでいた。 「そう言えば咲夜、あの肉まんはどうしたのかしら?」 「あ、えー…どうしたんでしたっけ?」 二人はアイアンメイデンに突っ込んでおいたゆっくりれみりゃのことなどすっかり 忘れていた。 「あ!思い出しましたよ、お嬢様。地下の処刑器具の中に置きっぱなしにしたまま です。」 「あ、あ~…そうだったわね。」 とりあえずアイアンメイデンから出してやることにしたレミリアは、咲夜とともに 拷問室に行き、まずはアイアンメイデンの顔部分の扉を開けようとした。だが、針が ゆっくりれみりゃの眼球部分と癒着しているようで、レミリアと咲夜の二人がかりで 引っ張ることで、やっと開くことができた。 「う゛う゛っ!!!」 扉を開けると、両目の部分にキレイな穴が開いてしまったゆっくりれみりゃの顔が 現れた。 「う゛っ!う゛っ!う゛っ!」 まだ生きている。だが、体が千切れても再生するゆっくりれみりゃとは言え、二週 間も全身に極太の針を刺されていれば、相当な体力を消耗するようで、頭をビクンビ クンと痙攣させていた。 続いて、胴体部分の扉を開けようとする二人だが、ゆっくりれみりゃの胴体を貫い ている針がかなりくい込んでいるいるようで、なかなか開くことができない。 「しょうがないわ、咲夜。中国を呼んできて。」 咲夜は、紅魔館の門番であり拳法家である中国を拷問室に連れてくると、今度は三 人がかりで扉を開けることを試みた。 「う゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 勢いよく針が抜け、ゆっくりれみりゃの肉片が散らばりながらではあるが、レミリ ア達はアイアンメイデンの扉を開くことに成功した。 そのまま前のめりに倒れるゆっくりれみりゃ。 「う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!」 全身を痙攣させながらも、よく見ると、傷口がゆっくりと再生しかかっている。 「う~ん、お嬢様、これからこいつをどうしましょうか?」 「いい事を思いついたわ咲夜、この肉まんは妹のおもちゃにしましょう。」 三日後、紅魔館の地下監禁室の中には、新しい“おもちゃ”で遊ぶフランドール・ スカーレットの姿があった。「気がふれている」との理由で地下に閉じ込められてい る彼女だが、ここ最近はますます危険な状態にあるようだ。 「キャハハハハハハッ!!!すごーいっ!!!本当にこいつ壊れてもすぐに元通り ねぇぇっ!!!おもしろおおおいッ!!!」 フランドールは、自身の能力でゆっくりれみりゃの体を破裂させたり、四肢や首を もいだりして楽しんだ。もちろん、ゆっくりれみりゃの命乞い等気にもならない。ゆ っくりれみりゃがお腹が空いた等と言えば、もいだ腕や足を食べさせた。フランドー ルは、半永久的に遊べるおもちゃを手に入れたのである。監禁室には、毎日、ゆっく りれみりゃの泣き声が響きわたった。 HAPPY END! --------------------------------------- 挨拶(自己主張してすいません!) 読んで下さった方々、本当にありがとうございました。 これでゆっくり虐めssは4作目(ゆっくり脱出、永琳とゆっくり、ゆっくりフラン)で すが、しばらくゆっくり虐めからは離れます。 とは言ってもゆっくり共が嫌いなことには変わりありません。スレの人達が仲良くゆ っくりをゆっくりさせないでくれることを祈ります。 それではさようなら。
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本編(未完) ゆっくりいじめ系808 ティガれみりゃ ゆっくりいじめ系817 ティガれみりゃ2 ゆっくりいじめ系821 ティガれみりゃ3 ゆっくりいじめ系842 ティガれみりゃ4
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ゆっくりれみりゃ系いじめ1? 虐料 ゆっくりれみりゃ系いじめ2 いないいないうー?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ3 ドライアイス?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ4 燃やせ燃やせ?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ5 紅魔館の大掃除?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ6 ゆっくりれみりゃの最期?虐制機 ゆっくりれみりゃ系いじめ7 運命?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ8 ウルトラれみりゃ?そ ゆっくりれみりゃ系いじめ9 れみりゃとぷりん?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ10 ゆっくりれみりゃを山に放す2制家性料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ11 新たな命、れみりゃ?制家 ゆっくりれみりゃ系いじめ12 ゆっくりゃたまねぎ責め?虐制 ゆっくりれみりゃ系いじめ13 「プリン」が好きな二匹? ゆっくりれみりゃ系いじめ14 れみりゃと広告?虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ15 パラサイト?虐性捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ16 ゆっくりゆかりんとゆっくりれみりゃ?虐家捕性 ゆっくりれみりゃ系いじめ17 れみりゃうーー!!?制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ18 プール?虐捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ19 れみりゃと亀さん?虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ20 れみりゃのボランティア?虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ21 ゆっくりれみりゃいぢめ~おめぇに食わせるぷっでぃんはねぇ!~?制そ ゆっくりれみりゃ系いじめ22削除 ゆっくりれみりゃ系いじめ23 魅惑の透明なケース2?虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ24 土用丑の日れみりゃの日?虐家料 ゆっくりれみりゃ系いじめ25 ゆっくりれみりゃの日常?そ家共 ゆっくりれみりゃ系いじめ26 れみりゃ 幸福の資格? ゆっくりれみりゃ系いじめ27 ゆっくりれみりゃの調教(基盤)?そ薬捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ28 ゆっくりれみりゃの調教(応用)?そ捕家性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ29 ゆっくりれみりゃの調教(試験)?そ捕家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ30 れみりゃのヘアカット?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ31 ぷっでぃ~ん天国?虐捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ32 俺はれみりゃが嫌いです?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ33 妊娠ゆっくりゃいじめ?虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ34 睡眠薬?虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ35 ゆっくりゃを狩る者?制捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ36 ゆっくりぼーる5虐家道 ゆっくりれみりゃ系いじめ37 ゆっくりゃと俺?そ ゆっくりれみりゃ系いじめ38 ゆっくりゃ拷問室・前編?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ39 VSれみりゃ?制 ゆっくりれみりゃ系いじめ40 くろひげ?虐機無 ゆっくりれみりゃ系いじめ41 ゆっくりゃ拷問室・後編?虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ42 ゆっくりみだら8?虐性家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ43 ゆっくりみだら9?虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ44 にくまんだどぉ♪? ゆっくりれみりゃ系いじめ45 幻想郷味巡り・にくまん編? ゆっくりれみりゃ系いじめ46 咲夜さんの気遣い? ゆっくりれみりゃ系いじめ47 でびりゃまん (その1)? ゆっくりれみりゃ系いじめ48 ゆっくりゃタイフーン? ゆっくりれみりゃ系いじめ49 冬のれみりゃ1? ゆっくりれみりゃ系いじめ50 れみりゃ拘束虐待?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ51 ゆっくりゃへのおしおき? ゆっくりれみりゃ系いじめ52 おぜうさま(笑)? ゆっくりれみりゃ系いじめ53 ゆっくり眠れない夜? ゆっくりれみりゃ系いじめ54 かりしゅま対決? ゆっくりれみりゃ系いじめ55 うーせんおじさん?そ ゆっくりれみりゃ系いじめ56 れみりゃにアドバイス? ゆっくりれみりゃ系いじめ57 ぶーぶー!ってやつかわいい? ゆっくりれみりゃ系いじめ58 だんす? ゆっくりれみりゃ系いじめ59 冬のれみりゃ2? ゆっくりれみりゃ系いじめ60 ブログの女王? ゆっくりれみりゃ系いじめ61 れみ☆りゃ☆ぎゅー☆?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ62 れみりゃをむーしゃむしゃー?そ ゆっくりれみりゃ系いじめ63 帽子のないれみりゃ?虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ64 サンタクロース? ゆっくりれみりゃ系いじめ65 どろっ☆わーずぅ? ゆっくりれみりゃ系いじめ66 かんばんむすめ? ゆっくりれみりゃ系いじめ67 れみりゃの子育て? ゆっくりれみりゃ系いじめ68 れみりゃの弱肉強食物語? ゆっくりれみりゃ系いじめ69 おぜうさまのこーまかん?虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ70 れみりゃはメイド長?虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ71 しまわないで!?虐巨強希ゆ幻 ゆっくりれみりゃ系いじめ72 れいむとれみりゃ親子いじめ?虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ73 おお、かゆいかゆい?滅他無 ゆっくりれみりゃ系いじめ74 れみりゃ牧場虐家料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ75 おぜうさまのこーまかん?虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ76 れみりゃはメイド長?虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ77 れいむとれみりゃ親子いじめ?虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ78 れみりゃ農法?制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ79 都市の一角で?虐環家無現]]