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ルルル☆リップ 歌詞:2-659氏 対応曲:615氏type3.mp3 会いたい気持ちと 会えない時間 交差してるの あなたが好きと 叫びたいけど 勇気がでないの 「おはよう」言おう! 背中見つめて 走り出すけど そんな私の 気持ちも知らず あなたは駆け出すの 桃色の頬だけを 置き去りに チャイムが鳴っちゃうから 世界で一番大好き! 今日も心で叫ぶだけ 神様私に 勇気を下さい あなたの隣を歩きたい ほんの数歩だけでいいんです 明日もまたきっと こんな朝になるのかな セツナイよ… 今日は絶対 踏み出すんだと 心に決めた 髪を梳かして リボン結んで 深呼吸をする 「おはよう」言おう! 声をかけよう! 家を飛び出す おまじないだよ 唇なぞる お気に入りのリップ 溜息の出るような 青空の下 あなたを見つけた 世界で一番大好き! あなたへの思いを込めて 精一杯笑って 名前を呼んだの 「おはよう」って小さな声で 少し俯いて言ったら あなたは笑顔で 言い返してくれました 「おはよう。」って 世界で一番大好き! まだ伝えられてないけれど いつか言うからね それまで待ってて? あなたの隣を歩きたい ずっとずっとずっと歩いてたい いつか言うからね 青空の下できっと 「大好き!」って
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ルルル☆リップ 歌詞:2-659氏 対応曲:615氏type3.mp3 会いたい気持ちと 会えない時間 交差してるの あなたが好きと 叫びたいけど 勇気がでないの 「おはよう」言おう! 背中見つめて 走り出すけど そんな私の 気持ちも知らず あなたは駆け出すの 桃色の頬だけを 置き去りに チャイムが鳴っちゃうから 世界で一番大好き! 今日も心で叫ぶだけ 神様私に 勇気を下さい あなたの隣を歩きたい ほんの数歩だけでいいんです 明日もまたきっと こんな朝になるのかな セツナイよ… 今日は絶対 踏み出すんだと 心に決めた 髪を梳かして リボン結んで 深呼吸をする 「おはよう」言おう! 声をかけよう! 家を飛び出す おまじないだよ 唇なぞる お気に入りのリップ 溜息の出るような 青空の下 あなたを見つけた 世界で一番大好き! あなたへの思いを込めて 精一杯笑って 名前を呼んだの 「おはよう」って小さな声で 少し俯いて言ったら あなたは笑顔で 言い返してくれました 「おはよう。」って 世界で一番大好き! まだ伝えられてないけれど いつか言うからね それまで待ってて? あなたの隣を歩きたい ずっとずっとずっと歩いてたい いつか言うからね 青空の下できっと 「大好き!」って
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前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ トリステインの城下町についたキュルケはタバサをつれて、まず駅に走った。 案の定、タバサの使い魔のシルフィードが見つけていた学院の馬がいた。 城下町に入ってからはシルフィードはルイズ達を見失っている。 壁と人混みに紛れてしまった、とタバサが言っていた。 駅の警備の衛兵に、この馬に乗ってきた学院の生徒はどこに行ったかと聞いてみると、大通りの方に歩いて行ったと答えが返ってきた。 というわけで、今は大通りを歩きながらルイズを探している。 大通りには綺麗な店が多い。 値段は高いが学院の生徒が遊ぶにはちょうどいいところだ。 適当な店に入って値切り交渉を楽しむのもいいが、今日はパス。 お上りさんみたいになるが、あちこちきょろきょろしながらルイズを探していた。 前をあまり見ていなかったので時々人にぶつかりそうになったが、その度にタバサが服を引っ張って教えてくれた。 そういえば今日は衛士がやたら目につく。 何かあったのだろうがキュルケには関係ない。 とりあえず無視して探し続ける。 またタバサが服を引っ張ってきた。 人にぶつかりそうになったのだろう。 前を見て確認…… 茶色い壁が目の前にあった。 「だれよ、こんなもの大通りの真ん中に置いたのは」 憤慨しているとタバサが杖でその壁を指し示した。 よく観ろ、ということだ。 見てみると壁ではなかった。 壁に見えるほど大きい木が大通りの真ん中に生えている。 「なによ……これ」 見上げるほど空高くそびえ立っている。 魔法を使っても1年や2年でこんな大木が生えるなんてのはあり得ない。 実際ちょっと前に来たときにはこんな所に木は影も形もなかった。 足下で固い物がぶつかる音がした。 根が生えてきている。 植物の根が石畳を下からめくり上げているのだ。 しかも、目で見てわかるような速さで。 上に伸びきった根が重量に耐えきれずに倒れてくる。 「わぁっ、わっ」 後ろに伸びのくが、その足下でも同じように生えてくる。 今度は大きな音がした。 そちらでは、建物が太い蔓に押しつぶされていた。 その蔓がキュルケとタバサめがけて落ちてくる。 「タバサ!走るわよ!」 返事を聞く前に回れ右をしてダッシュ。 大通りを歩いていた他の人間もキュルケたちと同様に走って逃げている。 キュルケたち少し出遅れてしまったらしい。 下から生える根が足を取ろうとし、上から振る蔓が押しつぶそうとする。 「来た」 タバサがつぶやく。 風を切る音と共にシルフィードが走る2人のそばに降りてきた。 タバサはフライの魔法でシルフィードの背中へ。 キュルケもそれに続く。 タバサの伸ばした手を掴んだキュルケの重みを感じたシルフィードは足と翼を伸ばして空高く飛び立つ。 「どうなってるのよ」 シルフィードは蔓に捕まらない高度で森が広がりつつある城下町を旋回し続けた。 ケーキ屋から飛び出たユーノの目に飛び込んできたのは、遠くに生えている大木だった。 巨大なんて物じゃない。 城と同じくらいの大きさに見えるほどだ。 周囲では急速に生える木や根、うねって跳ねる蔓が石畳や建物をめくりあげて叩き潰している。 人々はそれから逃れるべく通りを走っていた。 今、ユーノとルイズが出てきたケーキ屋にいた人たちもそれに気づいたらしい。 我先にと店から飛び出て来た。 「ユーノ……こういうときはどうしたらいいの?」 ユーノはルイズに振り返る。 「ルイズ……!?」 ルイズはすでにバリアジャケットを着ていた。 起動済みのレイジングハートが輝き、ルイズの体は細かく震えている。 それが後ろ姿でもよくわかった。 ルイズは怒りで震えているのだ。 「ユーノ!」 「あ……うん。封印するには、接近しないとだめだ。まずは元となっている部分を見つけないと。でも、これだけ広い範囲に広がっちゃっているとどうやって探したらいいか……」 「元を見つければいいのね」 ゆらり。 魔力を溢れさせたままルイズはレイジングハートを構える。 「Area Search」 レイジングハートはルイズの意志に応じて使うべき魔法を選び出す。 ルイズがレイジングハートを振ると、立ち上る魔力が地面に魔法陣を描き出した。 「リリカル、マジカル!災悪の根源を探しなさい!」 魔法陣は光の玉となって四方へ散り、八方へ飛ぶ。 その全てが魔法で作られたルイズの目となる。 魔力の強い場所の光景がルイズの頭に浮かんできた。 節くれ立った木。 不気味なまでに茂る枝葉。 うごめく蔓。 そして…… 「見つけたわ!」 「ほんと?」 ルイズは見つめる。 ジュエルシードが隠された巨木を。 「すぐ封印するわ」 「ここからじゃ無理だよ。近くに行かなきゃ」 「できるわ!」 リズは空にレイジングハートを掲げた。 「できるわよね!レイジングハート」 「Shooting Mode.Set up」 レイジングハートが形を変える。 魔力をより遠くに届けるための形。 ギーシュのワルキューレが変貌したゴーレムをを打ち抜いた形にだ。 ルイズはレイジングハートを構える。 その先は、ピタリとジュエルシードが隠された巨木へと向けられている。 「リリカル、マジカル……」 途端、ルイズの足下が持ち上がる。 「え?」 地面を割って蔓が溢れでる。 その一本はルイズの足にからみつき、たちまちのうちに天高く小さい体を持ち上げた。 「きゃーーーーーーー」 「ルイズ!!」 蔓は空中のルイズの手に、足に、体に、巻き付く。 「きゃあああっ。ゆ、ユーノ、ユーノ、助けてっ。キャアアーーー」 「ルイズ!すぐ行くよ」 ユーノはマントを翻し飛びたつ。 ルイズを振り回す蔓に取りついた。 引っ張り、引きちぎろうとするが取れない。 「く……固くて……とれない」 「ユーノ!後ろ!」 別の蔓がユーノを背中から襲う。 「うわぁあっ」 シールドを展開して直撃を防だが空中に体を固定できない。 「わーーーーっ」 蔓の威力はユーノをはじき飛ばした。 「ユーーーーノーーー!」 吹き飛ぶユーノは煙を挙げる瓦礫の中に消えた。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
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とぅるるるるるる 「な、なんだどこから電話がかかってきてるんだ?」 とぅるるるるるる 「あの箱から聞こえてくるぞ!携帯電話はこないだ壊れたはずだが」 カパッ 「もしもし」 ”メリークリスマス、ドッピオ” 「ボ、ボス!」 ”私からのクリスマスプレゼントはどうだ?” 「これは新しい携帯電話!」 ”どうだ?新しい携帯電話の使い心地は” 「最高です!なんだかぷにぷにモチモチしててとっても気持ちいいです」 ”そうか” 「しかもなんだか甘い香りまでします。最近の携帯電話はファンシーなんですね」 ”私がクリスマスプレゼントを贈るのはお前だけだ。いいな、お前が一番なのだ” 「ありがとうございますボス。ぼくもそれが生きがいです」 ドッピオはその”携帯電話”を置いた。 「ゆっくり話していってね!」 セルフプレゼントもディアボロとドッピオなら全然ぼっち感がなくていいなあw 名前 コメント すべてのコメントを見る
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前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ 空にとどまるユーノの眼の前に、木の枝で編まれた壁はもう無い。 その代わり地面には線を引いたように地面を掘り返した跡があった。 線に沿って倒壊した建物が痛々しくも見える。 「出てこねえな」 「きっと、ハエトリグサと同じだと思う」 ハエトリグサは感覚毛に獲物がさわると二枚の葉が閉じ、獲物を捕らえた後は再び葉を広げて次の獲物を待つ。 木の壁が何に反応しているのかはわからないが、もっと近づかなければ出てこないのだろう。 「迂回するか?」 ユーノは首を横に振る。 壁はかなり大きいし、他に壁があるかもしれない。 隠れた壁の場所はどこかもわからない。 それなら、すでに壁があると解っている場所を突破した方がやりやすい。 ――それに 「ルイズが保たないと思う」 視線の先には全身をくまなく蔓で覆われたルイズがいる。 上を向いて口を開いたり閉じたりしているのは呼吸が難しくなっているのだろう。 「ルイズ……」 左手のルーンがわずかに輝きを増した。 「じゃあ、坊主。どうするんだ?」 ユーノはデルフリンガーを握り直す。 切っ先を背中に隠し、脇に構えた。 緊張は感じない。気負いもない。汗もでない。 代わりにこれからどう体を動かして、どう剣を振り抜くか。それが具体的な感覚と一緒に頭に浮かんでくる。 剣を振るったことのないユーノはそんなことを思いつくはずがない。 それでも浮かんでは消える戦いの思考に、自分以外の何かが頭の中にいて考えているような違和感を感じたりもするが、今はそれに頼ることにした。 「このまま行くよ」 「おう!」 空中を蹴る。魔力を走らせる。体が風を切る。ルイズの姿が大きくなる。 その度に左手のルーンはより強く輝き、ユーノの体に力を与えた。 ユーノは先程と同じ軌道で、しかしより速く飛ぶ。 木の枝で編まれた壁が瓦礫と土を巻き上げながら、空を覆いそうな高さまで伸びた。 ユーノはさらに速度を上げる。 ――さっきと同じだ。 木の壁が、枝で作った鞭をからみつこうとする蛇のようにうねらせながら伸ばし、ユーノを打ちのめそうと呻りを上げる。 その数は10、20、もっと多い。とても数えられない。 ――だけど、見える! 前は見えなかった枝の通る道が見える。死角の枝が気配となって感じられる。 全ての鞭が決して通ることのない隙間が解る。 だから速度を落とさない。 今までは怖くて出せなかったくらい速く飛ぶ。 でもルイズを見ていると怖さなんて全然感じない。 下から枝が来た。体を少しひねっただけで枝は宙を切る。 速度を落とす必要もない。動く枝の隙間に体を滑り込ませるだけでいい。 次は右。片手を突き出す。 回る魔法陣がシールドになって、枝が弾ける。 以前のようにシールドを出しっぱなしにはしない。同じ方向からは鞭が来ないことが分かるから。 もう壁は目の前。 壁が伸ばした枝を引き戻す。 上下、左右、後ろ。全ての方向からユーノを包み込むように迫ってきた。 ――そうか、こうすればいいんだ。 ユーノは頭に浮かんだとおりに剣を動かす。 「やあぁぁぁぁああああ!!」 デルフリンガーを横に振り抜く。 重みも衝撃を感じない。 素振りをしたように、だが素振りにはない手応えを見せて剣は走る。 途端、壁は裂け目を生じる。 軋身を挙げる裂け目は瞬時に広がり、自重を支えきれなくなった壁は悲鳴と木くずを飛ばしまがら枝の鞭もろとも倒れた。 ユーノの阻む壁はもうない。 壁の切り口からは小さな枝が生える。 枝同士が自身を編み上げ、壁を作り直そうとするがユーノの速さには追いつかない。 「ルイズっ」 ルイズはもう目の前にいる。 そのルイズは酸素を求めて金魚のように口を開いている。 胸を押さえつけられて息ができないのだ。 苦しさに歪むルイズの顔が目に飛び込んで来たとき、ユーノの体にカッと熱のようなものがルーンの輝きと共に走った。 「今助けるよ!ルイズ」 今のユーノにはどう剣を振れば蔓だけを切れるかがはっきりと見えていた。 その感覚に逆らうことなく剣を走らせるだけで、蔓はバラバラに飛び散る。 戒めを解かれたルイズはバリアジャケット姿を見せる。 支えを失い遙か下の地面に倒れようとするルイズをユーノは両手で抱きしめた。小さい体が落ちてしまわないように。 耳元でルイズが息をする音が聞こえた。 あらく、せわしない音がゆっくり、静かに落ち着いていく。 「ルイズ、大丈夫?」 「はぁ、はぁ。ユーノ、遅いわよ!」 「ご、ごめん」 「あの蔓、巻き付いてきて、締め付けてきて……それに、それに、服の中まで入ってきて!!気持ち悪かったんだからぁっ!!!」 ルイズは腕を振り上げ、ユーノの背中をこれでもかと叩く。 「わぁっ、ルイズ。危ない、危ないよ」 元気なのは嬉しいが魔法を使っていてもこんなに叩かれたらルイズを落としてしまう。 バランスを戻し、空中に体を固定しようとするユーノの耳にいつもなら聞こえないような風を裂く音が届いた。 「危ないっ!」 ルイズを片手で支えたまま長剣を振る。 片手だけであってもデルフリンガーを振るうのに問題はない。 ルイズを再び捕らえようとする蔓をユーノは熟練した剣士のような動きで3つに分断した。 「早くジュエルシードを封印しないと。町にどんどん広がっているみたいなんだ」 「そうみたいね」 ルイズは足下に3対の光の羽を作り出す。 光の羽に支えられたルイズはユーノの手を離れて空を飛んだ。 「やるわよ。ユーノ。ちゃんと守ってよね」 「うん」 返事をするユーノにデルフリンガーが横やりを入れる。 「おいおい。こんな娘っ子が何ができるんだよ」 「なによ。そのインテリジェンスソード。どこで拾ってきたのよ。そんなの捨てちゃいなさい」 デルフリンガーは瞬時に悟った。この娘っ子は本気だ。 本気で俺をこの高さから叩き落とそうとしている。 固定化はかかっているが限度と言う物がある。 この高さから落とされては無事で済む保証は全くない。それどころか曲がってしまっては大変だ。 デルフリンガーは刀身から汗でも噴き出しそうなほど慌てた。 「お、俺は小僧とおめぇを助けに来てやったんだぜ。いきなり捨てるってこたぁないだろ」 「ユーノ、ほんと?」 「本当。それにこの剣、すごく使いやすいんだ」 ユーノはルイズの横に感じた気配に向けて、軽く剣を振る。 「ほら、ね」 ルイズに巻き付こうとしていた色鮮やかな生えたばかりの蔓が分断され、樹液を散らせながら落ちていく。 「後でその剣のことも説明よ。いいわね」 「いいよ」 ルイズは両手でレイジングハートを構える。 その先はジュエルシードが隠されている節くれ立った巨木に向けられる。 「リリカル、マジカル」 力ある言葉が魔力をくみ上げる。 その魔力は足下で広がり新しい魔法のために大きな魔法陣を描き出す。 「リリカル、マジカル」 魔法の完成まではルイズは動けない。 そんなルイズを捕らえるのは、簡単なことだ。 だが、ルイズは慌てない。 今ルイズを守るのは誰よりも防御魔法に長けた魔道師・ユーノだからだ。 「はぁあっ!」 水平にデルフリンガーを払う。 ルイズを絡め取ろうとした蔓をあっという間に剪定されてしまう。 正面からも蔓が来た。 今度はバラバラに動く捕らえようとする蔓ではない。 互いを寄り合わせて、引き締め、固まった無数の蔓がそれこそ1つの槌となって轟音を立てる。 「おい、いくら何でもありゃ切れねえぞ」 「だったら、これで!」 デルフリンガーを持ったまま突き出す両手の前に描き出された光る魔法陣が蔓とぶつかる。 強い衝撃がユーノを襲うが、デルフリンガーを握ったときに生まれた力がそれと拮抗した。 「リリカル、マジカル」 レイジングハートの周りにも新たな魔法陣が生まれる。 帯のような魔法陣はレイジングハートの中心に回転を始める。 魔法の準備は完成した。 「私の体を這い回った上に締め付けてくれるなんて……植物の分際でよくもやってくれたわね」 捕まっていた感触を思い出して歯を食いしばる。 奥歯が斬りと音を立てた。 「受けなさい!私の全力を!」 ルイズは魔法の反動で飛ばされないように足を少し広げる。 この魔法はそれほど強い。 「ユーノ、どいて!」 ルイズの合図に合わせてユーノは下に加速。 マントと髪が風になびいて持ち上がった。 「ディバインバスター!」 杖の先にはルイズの身長ほどもある光球が輝く。 そこに満ちる力を解き放つのは今しかない。 「シューーーーーート!」 光球は瞬時に光の奔流となる。 目の前まで迫っていた蔓の槌は光の壁に飲み込まれ、形をなくす。 光の滝はさらに突き進みルイズが定めた巨木を貫く。 まず、幹に穴が開いた。 光は穴を押し広げ、内側から巨木を崩壊させていく。 幹の半分が塵となったとき、光の中には青い宝石が浮かび上がってきた。 「捕らえた!レイジングハート」 「Sealing form, set up」 青い宝石はジュエルシード。 捕らえてしまえばもう離さない。 レイジングハートはそのための形に姿を変える。 「リリカル、マジカル。ジュエルシードシリアル2 封印!!」 ジュエルシードは青い軌跡を描き、流星となってレイジグハートに吸い込まれる。 「Sealing.Receipt Number Ⅱ」 レイジングハートから放たれる光は力を弱め細くなる。糸のように細くなった光が消えるのにあまり時間はかからなかった。 ジュエルシードの力を失った木々は町を覆い尽くすのを止め、光となってはじけ飛ぶ。 傘のように町を覆っていた枝葉は消え、大通りが姿を現していく。 その先には美しいトリステイン城が見えた。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
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《超天妖精ルルル》 超天妖精ルルル R 自然文明 (4) クリーチャー:スノーフェアリー 1000+ 自分のマナゾーンに光のカードが1枚でもあれば、このクリーチャーは「ブロッカー」を得る。 自分のマナゾーンに水のカードが1枚でもあれば、このクリーチャーはブロックされない。 自分のマナゾーンに闇のカードが1枚でもあれば、このクリーチャーは「スレイヤー」を得る。 自分のマナゾーンに火のカードが1枚でもあれば、このクリーチャーのパワーは+4000される。 作成者:牛乳 《ガルベリアス・ドラゴン》を彷彿とさせるカード。 フレーバーテキスト DMO-25 「輪廻編(ブラフマー・ループ)第1弾」私、参上!---超天妖精ルルル 収録セット DMO-25 「輪廻編(ブラフマー・ループ)第1弾」 参考 [[]]
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ミッドチルダに突如として正体不明の青い球状物体が飛来していた。たまたま付近を飛行訓練中だったなのはが それの追跡を行っていたのだが、その時彼女の背後から赤い球状物体が飛来、そのまま飲み込まれてしまったのである。 赤い球状物体に飲み込まれてしまったなのはは、そこで不思議な体験をしていた。 「ねえ、誰なの? そこにいるのは…。」 なのはがそう訪ねると、銀色の肌に赤い模様、そして胸部にクリスタル状の物を持った不思議な何者かが現れた。 その姿と佇まいは余りにも異様であり、とても人間とは思えなかった。 「貴方は一体何者なの?」 『君達がM78次元世界と呼ぶ世界の次元人だ。』 「M78次元世界の次元人?」 『そうだ。遠い次元の彼方からベムラーを次元の墓場へ運ぶ途中、ベムラーに逃げ出されて、それを追ってミッドチルダに来た。』 「ベムラー?」 『様々な次元の平和を乱す、悪魔の様な怪獣だ。』 なのはの目の前に現れた何者かは、M78次元世界と呼ばれる世界からやって来た次元人だと言う事が分かった。 M78次元世界と言えば、現在時空管理局が持ち得る最速次元船を持ってしても辿り着くのに約300万年以上の 時間が必要と言うとてつもない遠くに存在する次元である。無論そこに何があるのか、どんな種族が住んでいるのかに 関しては分かり様も無い。しかし、そんな未知の世界から来た次元人と言うのならば、その異様な姿と 佇まいもむしろ違和感は無かった。そして次元人はベムラーなる怪獣を追って、このミッドチルダに やって来てしまったと言うのである。すると、そこで次元人はなのはに対し頭を下げていた。 『申し訳ない事をした高町一等空尉。ベムラーを追ってミッドチルダにやって来た際に誤って 君を巻き込み死なせてしまった。その代わり、私の命を君にあげよう。』 「貴方の命を? 貴方はどうなってしまうの?」 『君と一心同体になるのだ。そしてミッドチルダの平和の為に働きたい。』 やはり赤い球状物体に飲み込まれてしまった時点でなのはは死んでしまっていたのだ。 しかしそれに次元人は責任を感じ、自分自身の命を持ってなのはを蘇生させると言う。 管理世界においてどんな魔法を使っても死者を蘇らせるのは不可能とされるが、 彼…次元人にはその常識を超越した力があると言うのだろうか? すると、そこで彼はなのはに対し小型懐中電灯の様な物を渡していた。 「これは何なの?」 『ベーターカプセル。』 「ベーターカプセル?」 『困った時にこれを使うのだ。そうすると…。』 「そうすると一体どうなってしまうの?」 『ハッハッハッハッハッハッ! 心配する事は無い…。』 こうしてM78次元世界の次元人の力によって死んだと思われたなのはは蘇った。 次元人がなのはと一心同体になる事によってなのはを蘇生させたと言うのは分かるが、 じゃあ次元人がなのはの身体の何処にいるのかに関してはなのはもさっぱりだった。 とは言え、この状況においては次元人に代わってミッドチルダに飛来した青い球状物体=ベムラーを 対処せねばならない。管理世界における生物の常識を超越した怪物…ベムラーは強敵だ。 自身のディバインバスターを連続で当ててもなお決定打に至らない耐久力と、ヴォルテールのそれすら 上回りかねないベムラーの火力は凄まじい。もうダメだと思われたその時、なのはは次元人から 言われた言葉を思い出し、次元人に貰ったベーターカプセルを天に翳し、そのスイッチを押した。 その瞬間であった。ベーターカプセルから放たれた眩い光がなのはの全身を包み込み、 その姿を身長40メートル、体重3万5千トンの次元人のそれへと変えていたのである。 M78次元世界の次元人からその命を託された高町一等空尉はベーターカプセルで次元人に変身した。 マッハ5のスピードで空を飛び、強力なエネルギーであらゆる敵を粉砕する不死身の身体を手に入れたのである。 次元人の力ならばベムラーと互角に戦える。ベムラーも強力であったが、次元人もまたそのベムラーを 掴み投げ飛ばす程の怪力を見せ、最後は腕を十字に組んだ状態から放たれる光線によってトドメを刺した。 この光線はスペシウムなる物質を含んだ強力な光線であり、50万馬力・50万度の出力を誇る。 しかしそれさえミッドチルダそのものにダメージを与えない様にパワーを抑えた状態であり、 その気になれば惑星を破壊してしまう事も容易らしい。 そんな凄まじい力を持った次元人であるが、弱点もあった。何故かミッドチルダと言う環境条件下においては エネルギーの消耗が激しく、本来のそれよりも大きく力が制限されてしまう上に活動時間も数分が限度。 次元人が胸部に持つクリスタル状の物体はカラータイマーと言う名称であり、エネルギーや活動時間に 限界が来ると青から赤に変わって点滅を始める。そしてもしカラータイマーから光が消えた時、 次元人は立ち上がる力を失ってしまうのである。ミッドチルダにおいて致命的なリスクを抱える次元人だが、 それを差し引いても凄まじい力を持ち得る次元人の力は脅威的とも言えるのかもしれない。 次元人に変身している間、なのはは不思議な感覚を感じていた。今の自分が高町なのはであるのか、 この次元人であるのかが自分でも不明瞭で分からない。次元人がなのはと一心同体になっており、 彼の記憶や人格が反映されているのかもしれないが、少なくとも次元人に変身している間においてだけは 自分が高町なのはと言う人間であったと言う事を忘れ、あたかも最初から次元人であった様に感じてしまう。 それがなのはにとって自分でも不思議な事だった。 何はともあれ次元人に変身したなのははベムラーを倒し、そのまま天高く飛び去った様に見せかけて 元の姿に戻り、現場に駆けつけて来ていたフェイト達と何食わぬ顔で合流していた。 「なのは…本当になのはなんだね?」 「当たり前じゃない。私は私だよ。それはそうとフェイトちゃん、あの怪獣はどうなったの?」 「それが私も良く分からなくて、突然銀色の巨人が現れて怪獣を倒してそのまま飛び去ってしまったよ。 それにしてもあの巨人は一体何者だったのだろう。」 フェイトや他の局員も次元人とベムラーの戦いを目の当たりにしていた様だが、余りにも 突拍子も無い事に状況が掴めず誰もが首を傾げていた。しかし、そこでなのははニッコリと微笑んでいた。 「やっぱりあの人が出て来てくれたんだね。」 「あの人? なのは知ってるの?」 「うん。私もあの人に危ない所を助けられたんだよ。」 流石に次元人がなのはと一心同体になったと言う話は出来ない為、とりあえず皆に対しては 次元人に助けられたと言う方向で説明と報告を行っていた。しかし、ここで新たな疑問が浮かぶ。 「じゃあなのはを助けてくれた人の名前は何て言うの?」 「名前なんて無いよ。」 「え? 名無しのゴンベエなんて困るよ。」 「それならリリカルマンって呼ぶのはどうかな?」 「リリカルマン?」 ただ単に『魔法少女リリカルなのは』から『リリカル』を持って来て『マン』を付けて『リリカルマン』とする その場で何となく浮かんだ安直なネーミングであったが、暗黙の内に誰もが大して突っ込みを入れず、 誰もが次元人を『リリカルマン』と呼ぶ様になった。 「でもそのリリカルマンって言うのは何処かに行ってしまったんじゃないかな?」 「何処にも行かないよ。あの赤い玉は彼の次元船だったんだけど、それも爆発しちゃって故郷に 帰れなくなっちゃったんだって。でもその代わりこの世界に留まって平和の為に戦ってくれるって 言ってたんだよ。」 「何にせよなのはが無事で良かったよ。」 こうして何食わぬ顔で今まで通りに普通の人間としての生活に戻って行くなのはであったが、 これが彼女とM78次元世界の次元人=リリカルマンの戦いの日々の始まりでもあった。 ベムラーのミッド襲来を皮切りとして、ミッドやその他管理世界の彼方此方で発生する 『怪獣』と呼ばれる特殊生物群。ヴォルテールや白天王の立場が無くなってしまう程の 凄まじい能力を持った怪獣達は各地で猛威を振るった。ベムラーの襲来が引き金となって 眠っていた彼等を目覚めさせたのか、はたまたミッドや各管理世界において潜み眠っていた 怪獣達に惹かれてベムラーがミッドに襲来したのかは分からない。いずれにしても 怪獣を好き勝手に暴れさせていては、世界そのものの存亡に関わると言う事である。 怪獣の力は凄まじく、現場の局員ではどうにもならず、本来前線に出るべきでは無い 教導隊のなのはですらも前線に出て怪獣と戦わなければならないと言う状況が当たり前になる程にまで 管理局は怪獣の猛威に苦戦を強いられていた。なのは自身もディバインバスターを連続で撃ち当てても 怪獣には効果が薄いケースが多かった。 もうこれ以上はダメだとなのはが判断した時、こっそり物陰に隠れ、隠し持っていたベーターカプセルを点火する。 そうする事によって普段なのはの中で彼女の生命維持を行っている次元人=リリカルマンが姿を現し、 リリカルマンとなったなのはと怪獣の対決に移行すると言うのもまた恒例となっていた。 ちなみになのはは女性であるのだから、リリカルマンでは無くリリカルウーマンと呼称すべきなのかもしれないが、 次元人の姿の方はどう見ても男性である為、結局リリカルマンになってしまう。M78次元世界の次元人に 男女の概念があるのかどうかは不明であるが、彼が本当に男性もしくはそれに準じた存在であったと考えると なのはもちょっと恥ずかしくなってしまっていた。 リリカルマン・様々な戦い
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前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ 食事の間、ルイズは心配になってきた。 ユーノはちゃんと食べているだろうか。 出された物が本当はフェレットに食べられない物じゃないだろうか。 心配になったので確認することにした。 (ユーノ、ユーノ。ご飯、食べてる?) 念話で話しかける。 (あ、ルイズ。うん、食べてるよ。おいしいよ) ほっとする。 (だったら、食べ終わったら教室に来てね) (うん、わかったよ) どうやら心配はなかったようだ。 食事に戻ったルイズは、弟ができたらこんなのかも知れない、そんなことを考えていた。 厨房の片付けをしていたシエスタは小さい何かを叩く音を聞いた。 トントントントン音がする。 耳を澄ませるとやっと音の方向がわかった。 入り口のドアが叩かれている。 だけど少しおかしい。 扉は普通、胸の高さで叩く物だが、この音は膝の高さくらいを叩いているように聞こえる。 それでも扉が叩かれているのには変わりない。 「はーい、待ってください」 小走りで扉まで行って、開ける。 「あら……?」 誰もいない。 左右を見回すが人影もない。 もう一回見回しているうちに足下から小さい動物の鳴き声が聞こえた。 「きゃっ!?」 予想外の物を見つけて声を上げてしまう。 「どうした?……こ、こいつは」 聞きつけたマルトーも来て目を丸くしてしまう。 二人の足下にはミス・ヴァリエールの使い魔のフェレットが皿を持って待っていたのだ。 渡したいように前に皿を出しているのでマルトーが皿の端をつまんだ。 「これでいいのか?」 マルトーが皿をしっかり持つとフェレットは前足を放し、1回お辞儀をしてどこかへ走って行ってしまった。 「随分丁寧な使い魔さんでしたね」 「ああ、いけすかねえ貴族どもの使い魔とは思えねえくらい丁寧なヤツだ」 二人はしばらく扉の前に立っていた。 ミス・シュヴルーズが教壇で話を始めたとき、ルイズは酷く落ち着かなかった。 「このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に様々な使い魔達を見るのがとても楽しみなのですよ」 さらにあわてる。無意味にきょろきょろする。 ユーノがまだ来てないのだ。 教室に来て、とだけ言って教室の場所を教えていなかったのであたりまえと言えばあたりまえである。 念話を使うとユーノがかなり近くに来ていたことがわかった。 「おや、ミス・ヴァリール。あなたの使い魔はどうしたのですか?」 「い、今ここに来てます」(早く来て、ユーノ) 声が少し裏返ってしまった。 「ホントは召喚に失敗したんじゃないのか。ゼロのルイズ。」 「なによ!あんただって見てたじゃない。私が召喚するとこ」 「じゃあ、使い魔に逃げられたんだぜ」 「逃げられてないわよ!すぐに来るんだから!!」 扉が少し動く。 少し開いた扉の隙間から入ってきたユーノは、ルイズの足下まで走ってくる。 (何してたのよ。おそいじゃない) (ご、ごめん) (いいわ。でも今度はもっと早く来てね) ユーノに手を走らせ、机の上に上げてからルイズはマリコルヌを睨んだ。 「ほら見なさい。ちゃんと来たじゃない」 マリコルヌは憮然として席に着いた。 「では、ミス・ヴァリエールの使い魔も見せていただいたところで授業を始めましょう」 生徒達がシュヴルーズに注目したのと同じようにユーノも注目する。 「なにか生徒が1人増えたような気がしますね」 シュヴルーズは杖を振りながら授業を始めた。 授業は今までの復習から始まった。 4つの系統の話から始まりドット、トライアングル、スクエアと言ったメイジのレベルの話をおさらいしていく。 生徒達は次第に集中力を失っていったが、ルイズの隣でユーノはシュヴルーズを熱心に聞いていた。 (ねえ、ユーノ。面白いの?) ルイズにしてみれば何度も聞いた話だ。 重要な部分であるのはわかるが、とうに聞き飽きている。 (うん、面白いよ。4系統は他の文明でもよく出てくるけど、ドットやトライアングルって言うのは珍しいね。どうなってるんだろう) そういえばユーノは遺跡発掘の仕事をしていたと言ってたから他の文明には詳しいのだろう。 といってもルイズにはフェレットが遺跡発掘をしている姿がどうにも想像できなかった。 ──世界ってもしかしたら私が思っているのよりずっと広いのかも知れない。 ルイズが世界の広さに思いを馳せている間も授業は進んでいく。 「では、この石を真鍮に変えてもらいましょう。誰にやってもらいましょうか」 シュヴルーズは生徒達を見回す。 「先生、僕が……」 ギーシュが立ち上がって薔薇をキザに振ったところでルイズは決心した。 先に立ったギーシュを押し切る声を上げる。 「先生!私がやります。やらせてください!!!」 あまり大きなの声だったで、みんながルイズを見る。 キュルケが顔を青ざめさせていた。 「ちょっと、ルイズ。本気?」 「もちろん本気よ」 「止めなさい!あなたなにをしようとしているかわかってるの?だいたい、あなたは……」 「ミス・ツェルプスト。それは言いすぎでしょう」 シュヴルーズが二人の間に入る。 「ミス・ヴァリエール。やってご覧なさい」 「はい!」 教壇の前に走っていく。 「見てなさい、キュルケ。絶対成功させてやるんだから」 ──そうよ、絶対成功するんだから。 ──自信があるんだから。 昨日の夜だってあんなにすごい魔法を使えた。 ユーノと念話だってできる。 そう、この数時間使う魔法は全部成功させている。 ──それに私にはこれがある。 「レイジングハート、手伝ってね」 「Yes.My master」 こっそりたのんでおく。 教壇に立つとキュルケはもう逃げる準備をしていた。 それに比べてユーノはしっかりこっちを見ている。 (ルイズ、がんばって) (あたりまえよ) まずはレイジングハートを起動……は止めておく。 変身した後の服のバリアジャケットはすごく素敵だがあまりによすぎて今みんなにお披露目するのは恥ずかしい。 なので杖を持つ反対の手でレイジングハートを握った。 ルイズは目をつむり、ルーンを唱える。 ふと思う。 ──もしかして力をもっと集中させたらすごい成功になるかも知れない。 力を集中させるには、あの言葉。 (リリカル、マジカル) レイジングハートに力が貯まっていくのがわかった。 起動させているときほどではないが魔力が少しずつ貯まっていく。 (リリカル、マジカル) また少し。 (リリカル、マジカル) ──いける! レイジングハートと体に貯まっている力が自信を呼び起こす。 ルイズは杖を振り下ろした。 「Error.」 庭を掃除しているシエスタの後ろで爆音がした。 爆発自体はよくあることなので普段なら気にしないが、今のはとても気になる。 いつもの3倍くらい大きな音だったからだ。 音の元を見ると教室から煙がもうもうと噴き上がっていた。 さらに窓から誰かが──シエスタは知らないがマリコルヌが──魔法も使わずに飛んでいくのが見えた。 シエスタは放物線を描いて飛んでいくマリコルヌを目で追った。 とりあえずどうしていいかわからなかったからだ。 マリコルヌが学園の塀の手前まで飛んだところで、ようやく頭が働き始めた。 「大変!!」 シエスタは塀の向こうに飛んでいくマリコルヌを追って走り出した。 煙の晴れた教室は惨憺たる物だった。 無事な家具は1つもない。 机の下に隠れた生徒もひっくり返っている。 シュヴルーズについては言うまでもない。 顔を炭で真っ黒にして気絶中だ。 ギーシュは何故か指で床に落ちた灰に「ルイズ」と書いていてから倒れている。 「な、なんで失敗したのよ」 ルイズは涙目でつぶやいた。 「なんで……じゃないわよ」 キュルケはそれだけ言うと口から煙を噴いて力尽きた。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
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前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ 空から落ちる爆音にさらされながらコルベールも会場に残っていた。 アンリエッタ王女から避難命令は出ていたが、そこには彼の目を奪うものがあった。 それは魔法の鎖と盾を操る空から降りてきた少年の左手に光るルーン。 「あれは、確かガンダールヴのルーン?」 少し遠目だが間違いない。 「しかしガンダールヴのルーンを持つのはミス・ヴァリエールの使い魔のはずでは?」 コルベールの思索は息とともに止められた。 「ぐえ」 ヒキガエルのような声を出す。 後ろ襟が誰かに引かれて服が喉に食い込んだ。 「なにやってるんですか。危ないですよ!」 「ちょ、ちょっとまって。ぐぇええ」 どこかの女性がコルベールを引っ張っている。 誰かと思い首を回そうとしたが。 「え?」 髪を捕まれた。 「ま、ま、ま、待ちなさい。ぐえええ」 首も回せないし息が詰まる。 そのうち頭から何か引きちぎれるような音が響いてきた。 「あ……」 コルベールの中で何か大切なものがぷっつり切れた。 シエスタは男を引きずり、走っていた。 男は杖とマントのえらい貴族様だが、あんなところに立ちっぱなしにさせておくなんてことはできない。 後でどんなお叱りを受けるかと思ったが、どうやらその貴族様も納得してくれたようだ。 しばらくばたばたしていた後で今はおとなしく引きずられるままになってくれている。 「ユーノさん。がんばってください」 会場では、まだユーノが砲弾を防ぎ続けているはず。 シエスタは祈った。 ──ユーノさんが怪我をしませんように 前で鎧を着た衛士が手を振っていた。 安全な場所まであと少し。 シエスタは足を少しはやめた。 「ああああああああ」 シルフィードの背中でリリカルイズを支えるキュルケは叫んでしまった。 後ろを見ているキュルケにはシルフィードを追う火矢がよく見えている。 その数は1本、2本、3本……とにかくたくさん。 10や20ではない数がシルフィードを追って距離を詰めてくる。 タバサが何度かエアハンマーでシルフィードを加速させているが、もう追いつかれそうになっている。 そのタバサが長い杖をのばしてキュルケの肩を叩いた。 「な、なに?」 「追いつかれそう。あれを少し落として」 「どうやって!」 「フレイム・ボールをたくさんとばして」 「そんなにたくさん撃てないわ。精神力が持たないわよ」 「小さいフレイム・ボールでいい。当たればおちる」 「あー、もうっ」 キュルケは杖を手に取る。 このままでは火矢がシルフィードに当たって大爆発するのは間違いない。 だったら何か言っている場合ではない。タバサの言うとおりにしてみる。 「どうなっても知らないわよ」 キュルケはルーンを唱える。杖を振る動きにあわせ頭上に火球がいくつも姿を現していく。 「行きなさい!フレイム・ボール」 放たれた幾多もの火球は、火矢の行く手を遮るために空中を縦横に飛ぶ。 地上から見上げる者はその炎の航跡により、シルフィードの羽が4枚になったように見えた。 意志を持たぬ火矢はその速度にものを言わせて、火球の守りの中に突き進む。 だが火球は自らの敵を追う力を持っている。 火球に食らいつかれた火矢は爆発の中へ消えていった。 キュルケのフレイムボールが火矢を爆発に変える。 その爆音が響いてもルイズはとぎれることなく集中し続けた。 魔力をくみ上げ、溜めていく。 使う魔法はディバインバスター。 ──だけど…… ゴーレムは以前より強くなっている。 以前と同じのディバインバスターでは通用しないかもしれない。 タバサの策が成功しても、もっと強力な魔法攻撃が必要になるかもしれない。 前と同じでは ──足りない。まだ足りない。もっと、もっと。 ルイズはさらに魔力を込めていく。 限界まで。限界を超えて。 「はじめる」 タバサはキュルケの返事もルイズの返事も聞かずにエアハンマーを打つ。 きゅいい どん、という音と共にシルフィードが見えない天井を蹴って突如急降下を始めた。 火矢の群れもまた急降下を始める。 地面すれすれで再びエアハンマー。 きゅきゅきゅいっ 今度は学院を囲む森の木の高さで水平に飛ぶ。 再び突然向きを変えるシルフィードの軌道変化に火矢は追いつけない。 いくつもの火矢が雨のように降り注ぎ、地面をえぐり、木を吹き飛ばす。 それでも、まだ全ての火矢が炎の中に消えたわけではない。 数え切れない火矢がシルフィードに迫る。 ルイズはシルフィードの背中から離れた。 形成されたディバインスフィアがシルフィードの背中まで焼いてしまうかもしれないからだ。 「ありがとう。キュルケ。行くわ」 まだ不安はある。 あるが、ここで出ないわけにはいかない。 足下に作ったフライアーフィンに魔力を乗せ、ルイズはシルフィードの背中から飛ぶ。 かなり早く飛んだつもりだったが、火矢が何本かがルイズを追ってきた。 ほとんどシルフィードを追っているが、一発でも当たればルイズはやられてしまう。 ──どうしよう 避けながら魔法を使うための集中はできない。 何か方法を考えようとしたときに、ルイズを追っていた火矢が全て爆発した。 下ではシルフィードの背中でキュルケが杖を振っている。 小さなフレイムボールが火矢を打ち落としていた。 「しっかりやりなさいよ!ルイズー」 「リリカルイズ」 「そうそう、リリカルイズ!」 二人の声を受けてルイズはさらに高度をとった。 見かけ通り鈍重なゴーレムはシルフィードが突進しても、なお動かなかった。 体中に生えた小型の大砲から火矢を撃つ気配もない。 シルフィードは速度をゆるめない。 ゴーレムにぶつからんばかりのスピードで飛ぶ。 どん きゅうううううっ タバサのエアハンマーで強制的に上昇させられる。 小さく悲鳴を上げたシルフィードはゴーレムの体を翼だけでなく爪の生えた手と足も使って駆け上る。 きゅいっきゅいっきゅいっ 小さいとはいえ、大砲の前を走っているのだ。 怖いことこの上ない。 夢中で手と足と翼を動かし、やっとゴーレムの頭の上に飛び出した。 直後、爆発が連続して聞こえる。 きゅいっ 尻尾の先がちりちり熱くなった。 後ろは怖くて振り向けない。 シルフィードは必死に翼を振って逃げた。 ゴーレムに火矢がぶつかっていく。 その間にもルイズは力ある言葉を唱えることで、魔法をより強くしようとしていた。 ──まだ、まだ。もっとたくさんの精神力を。魔力を。 そんな物はもうない。 ルイズが使えるだけの精神力はすでにディバインスフィアの中で魔力となっている。 もうどこにも魔力はない。あるはずがない。 ──まだ、まだ あるはずがない。 しかし魔力はあった。 ルイズのすぐ近くに。 それを知覚した時、レイジングハートの中で新たなプログラムが動き出す。 今、この空域の魔力はとても濃くなっている。 ディバインバスター、ジュエルシードの力、タバサのエアハンマー、キュルケのフレイムボール。 ゴーレムが撃ち出した火矢も魔力で作られたものだ。 爆発したときには魔力をまき散らす。 それらの残滓が、空間に満ちている。 集束魔法。 それが新たなプログラムが紡ぐ魔法の名前。 「リリカル・マジカル」 周囲に残る魔力を集めることで術者の精神力を超えた魔法を完成させる。 ルイズの呪文と共に小さな星が無数にうまれ、スフィアに吸い込まれていく。 星を吸収したスフィアは少しずつ力と大きさを増していく。 「リリカル・マジカル」 また小さな星が生まれ、吸い込まれていく。 小さな光を魔力を、大きな魔力に束ねていく。 「Master.Please name new magic」 「新しい魔法……名前?」 新しい魔法には新しい名前が必要だ。イメージを魔法と成し、確たる物にするために。 ──集まる。星の光。光の力。 ──そう、これなら空の星だって! そしてルイズは叫び、唱える。 「スターライト!」 今できたばかりの新しい魔法の名前を。 「ブレイカー……シューーーーートッ」 それはまさしく星をも砕く光の槌。 ルイズがレイジングハートを振り下ろしたスフィアから落ちる魔力光は、すでに自分の火矢で半分ほどに削れたゴーレムをさらに叩き、砕いていく。 さらに半分に削れたゴーレムを青い光が包んだ 青い光は槌を止めるがそれもわずか一瞬のこと。 スターライトブレイカーの光は何もなかったかのようにゴーレムを叩きつぶしていく。 「捕まえた!」 ルイズは確かな手応えを感じる。 ジュエルシードの手応えを。 「Sealing form, set up」 形を変えたレイジングハートにルイズは命じた。 「リリカル、マジカル。ジュエルシードシリアル5 封印!!」 青く流れるジュエルシードがレイジングハートに飛び、その中に静かに消えていく。 「あ……っ」 ルイズの視界がぼやけた。 焦点が定まらない。レイジングハートが重さなって見える。 揺れ出した意識はルイズの思うようにならない。 「Sealing.Receipt Number Ⅴ」 レイジングハートの声を聞いたルイズは、渦の中に落ちていくような感覚と共に意識を途絶えさせてしまった。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
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未来「メメント?」まつり「モメント♪」美也「ルルルルル☆」 執筆開始日時 2017/11/26 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511681574 概要 未来「あの~」 美也「どうかしましたか~?」 まつり「どうしたのです?未来ちゃん」 未来「私達『タウラス』の『メメント?モメント♪ルルルルル☆』って歌ありますよね?」 美也「ありますね~。とっても速くて素敵な歌です~」 まつり「美也ちゃん的には速ければ素敵なのです?!」 美也「ゆっくりも素敵ですよ~」 未来「美也ちゃんはマイペースですね~」 まつり「それで、姫たちの歌がどうしたのです?」 未来「……なんだっけ?」 美也「未来ちゃんもマイペースですね~」 未来「でへへ~」 まつり「ふふっ、とっても可愛いのです!」 静香(……なんだったのよ!気になるじゃない!!) タグ ^宮尾美也 ^春日未来 ^徳川まつり ^最上静香 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P あやめ2nd えすえすゲー速報 えすえすログ エレファント速報 おかしくねーしSSまとめ だる速 ポチッとSS!! SSまとめ SSでレッツゴー SSびより SSまとめプラス wiki内他頁検索用 コメディ ミリオンライブ 作者◆TDuorh6/aM氏 宮尾美也 徳川まつり 春日未来