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都市祭一日目が終わった夜、暴徒治安の為に単独で行動していたタカマチ講師が、 刃よりも鋭利な傷で幾重にも切り裂かれた重体で徒士に発見。 犯行に至った人物が教会裏の開かずの蔵に居るという情報を頼りに、 周囲の指示も仰がないまま、幾つかの徒士達が乗り込んでしまう。 相変わらず相手の情報がつかめない事、蔵の地下へ落とされた者の抗戦、 事態は悪戯に膠着していたが、突然蔵が竜巻で崩壊。 現れたのは、ニジューラ学園の元生徒であり、過去、ユーノを重症に追い込んだゼッカであった。 竜巻、カマイタチ、真空、等の、強大な魔法を使いニジューラ側の勢力を圧倒。 捕獲に乗り出すもそれすら幻であり、最後まで掌の上で踊らされた形で逃亡される。 被害はタカマチ講師を始め大きかったが、事件自体は、情報規制が敷かれる見込み。 だが、事が事なだけに露見は免れないと思われる。少なくとも学園の一部では。
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プロモーションカードの略。 BOXやブースター、大会やイベント等の参加賞、あるいは賞品として配られたカード。 通常版のイラストとは別に書き下ろされたイラストを使用される。 再販、再録されないものが多く、エラッタが加えられたものは修正されたものもある。 プロモカードリスト 第1弾PR.001 赤 《魔法少女“高町なのは”》イラストレーター:松乃かねる PR.002 黄 《時空管理局嘱託魔導師“フェイト・テスタロッサ”》イラストレーター:松乃かねる PR.003 黄 《ジェットザンパー》イラストレーター:松乃かねる 第2弾PR.004 黄 《時空管理局嘱託魔導師“フェイト・テスタロッサ”》イラストレーター:息吹ポン PR.005 緑 《時空管理局提督“リンディ・ハラオウン”》イラストレーター:息吹ポン PR.006 黄 《貴婦人の戦斧“バルディッシュ・ノーブル”》イラストレーター:塗夢(TOM) 第2.5弾PR.007 青 《鋼の走者“スバル・ナカジマ”》イラストレーター:塗夢(TOM) PR.008 黄 《流星の射手“ティアナ・ランスター”》イラストレーター:塗夢(TOM) PR.009 黄 《竜騎の召士“キャロ・ル・ルシエ”》イラストレーター:塗夢(TOM) PR.010 青 《二代目祝福の風“リインフォースⅡ”》イラストレーター:塗夢(TOM) 第3弾PR.011 黒 《夜天の王“八神はやて”》イラストレーター:松乃かねる PR.012 緑 《湖の騎士“シャマル”》イラストレーター:若林まこと PR.013 赤 《鉄鎚の騎士“ヴィータ”》イラストレーター:EXCEL PR.014 黄 《流星の射手“ティアナ・ランスター”》イラストレーター:榊蒼十郎 PR.015 青 《無限書庫司書“ユーノ・スクライア”》イラストレーター:つかもとたかし PR.016 赤 《スターズ分隊隊長“高町なのは”》イラストレーター:藤枝雅//コミケ購入限定(現在では入手困難 PR.017 黄 《温もりを求める少女“ヴィヴィオ”》イラストレーター:藤枝雅//メロンブックス購入(現在でも入手可能 PR.018 青 《二代目祝福の風“リインフォースⅡ”》イラストレーター:塗夢(TOM)//両方で封入(現在でも入手可能 大会プロモ(過去、頒布されたものもあります)PR.010 青 《二代目祝福の風“リインフォースⅡ”》イラストレーター:塗夢(TOM) PR.011 黒 《夜天の王“八神はやて”》イラストレーター:松乃かねる PR.012 緑 《湖の騎士“シャマル”》イラストレーター:若林まこと PR.013 赤 《鉄鎚の騎士“ヴィータ”》イラストレーター:EXCEL PR.014 黄 《流星の射手“ティアナ・ランスター”》イラストレーター:榊蒼十郎 PR.015 青 《無限書庫司書“ユーノ・スクライア”》イラストレーター:つかもとたかし 画集「Bankett!! Collection +α」PR.019 黄 《アンチ・マギリング・フィールド》イラストレーター:塗夢(TOM) PR.020 黄 《プラズマザンバー》イラストレーター:キチロク 関連ページ 第1弾 - 「Drive lgnition!」 第2弾 - 「Cartridge Load!!」 第2.5弾- 「All right buddy!!」 第3弾 - 「ACE」 大会関連情報
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ユーノ「ぼくがやるより、いいみたい…でも、ちょっと…うぐっ、乱暴すぎないっ?…くはあっ」 クロノ「ち、直接触るやつがあるかっ、もっと、手順が…ふっ、うああっ…」 ザフィーラ「…おまえにまかせる。 早く、やれ…」 エリオ「い、痛いです…痛いですけど、我慢できますから…!」 グレアム「老体にムチを打つとはね…いや、私もまだ現役のつもりだよ。 続けたまえ」 ジョルノ「フーッ 終わった…」 ティアナ「ナニよ、そのさわやかな笑顔は」 ジョルノ「ぼくのゴールド・エクスペリエンス。 まだまだ何か生まれそうな気がするんだ…!!」 ティアナ「生まなくていいから! つか、ぶっ殺す! あんたの頭、ムショーに穴だらけにしてやりたいわッ」 ジョルノ「…なんでです?」 ティアナ「真顔で聞き返すなぁ―――ッ あたしの乙女を返せェェェ―――ッ!!」 ジョルノ「なんなんですか、あなたは?」 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
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autolink FT/SE10-39 カード名:幼き日のウェンディ カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2000 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《竜》? 【起】[①] あなたは自分の《竜》?のキャラを1枚選び、次の相手のターンの終わりまで、パワーを+1000。 N:いないの・・・・いなくなっちゃたの・・・・ H:ウェンディ「本当!?」 ローバウル「なぶら外に出てみなさい。仲間たちが待ってるよ」 レアリティ:C illust. スクライアの子 ユーノが特徴縛りになった代わりに、コストが続く限り連発出来るようになった1枚。 自身も《竜》?であるため、パンプの対象に出来るのが強み。1コストだけで相手ターンまでの強化は大きい。 序盤にストックに行ったクライマックスを掘ることにも役立つ。 なお《竜》?のキャラはこのエキスパンションでかなり増加したため、構築によっては使えるだろう。
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入手カードレベル:3 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 5-1 藤丘町エリアマッチ1戦目 4 6~15 200~230 ユーノ[高町家のフェレット] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] キリエ・フローリアン[現役高校1年生] 5-2 藤丘町エリアマッチ2戦目 アリシア・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神シャマル[研修中医大生] アミティエ・フローリアン[現役高校2年生] 5-3 藤丘町エリアマッチ3戦目 リニス2世[テスタロッサ家の愛猫] 八神シャマル[研修中医大生] ディアーチェ・K・クローディア[成績№1中学生] フレイムアイズ A-C 5-4 藤丘町エリアマッチ4戦目 高町なのは[海聖小学校生徒] 八神ヴィータ[学校帰り小学生] ユーリ・エーベルヴァイン[優しい末っ子] フレイムアイズ D-F 5-5 藤丘町エリアマッチ5戦目 アリシア・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] ユーリ・エーベルヴァイン[優しい末っ子] 5-6 VS ヴィータ 報酬 レアチケットピース 1枚 マイDPキャンディ 1個 (1400スタンプ) +2013/05/11変更 EX 6~11 → 6~15
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アインスさんのバレンタイン前日 作者:ZvO9kijl 新暦71年2月13日 ある区画に在る資料が必要になったので無限書庫内を移動していると、 数人の司書がなにやら明日について話していた。 業務中の私語は慎むべきなのだが、マルチタスクで仕事を進めているので特に問題はないだろう。 そんなことはさておき、会話の内容が少しばかり気になったので訊ねてみた。 『あぁ、明日はバレンタインなんですよ。』 『惑星の磁場に捕らえられた陽子、電子からなる放射線帯がどうしたのですか?』 『いやいやいや、ヴァン・アレン帯ではなくバレンタインっすよ。』 『それは一体何ですか?』 『第97管理外世界の風習らしくて、なんでも女性が好意を抱いている男性に”チョコラータ”を贈る日だそうで。』 それはどこぞのスタンド使いか?と思ったが、ふと主はやての家で紅の鉄騎が食べていたものを思い出した。 確かあの茶色の物体がそのような名称だったはず。 『それでうちの司書長がどのくらい貰えるのかって話をしてたんすよ。』 『何故自身ではなくファータなのです?』 ピシッ 5秒ほど無限書庫内の時が止まった。 時が止まっているのに5秒と数えるのはおかしいが、とにかく5秒ほどだ。 ふと疑問に思った事を聞いてみたのだが、どうやら地雷だったらしい。 『あっ、申し訳ないです。』 『いや・・・いいんすけどね。』 『どうせ俺らは貰えない組だしなぁ。』 『大体誰がこんな風習をミッドに持ち込んだんだよ。』 『それなんだが、噂によるとあの高町二等空尉と八神一等陸尉らしいぞ。』 『あの二人って第97管理外世界出身だっけ。』 バレンタインについて色々と話している司書達をよそに彼女は一つの決心をした。 まぁ、決心と言うほど大それたものではないのだが。 『ふむ、ならば私も贈ってみますか。』 『アインスさん誰かにあげるんですか。』 『と言うかあげる宛があることにちょっとビックリっす。』 『私も一応女ですからね。』 『もしかして俺とk(殴。』 『バーカ、そんなわけないだろ。』 『やっぱり司書長にあげるんですよね?』 『えぇ、今の私があるのはファータのおかげですから。』 主はやてのために消滅の道を選んだ私は無限書庫の自律蒐集機能によってここの蔵書の一つになった。 本来ならばそのまま無限に連なる書の一つとして埋もれる運命であり、私自身それで良いと思っていた。 かつて闇の書と呼ばれ、多くの不幸を生み出してしまったのだから。 そんな私を光の下へ誘ってくれたのがファータことユーノ・スクライアだった。 とはいえ、私は無限書庫から出られない身。 どうやって材料を調達したらよいものか、 と考えているとちょうど女性司書の1人が休憩時間に入る旨を伝えに来たので彼女に頼む事にした。 もちろん材料のメモを用意する事も忘れない。 『すみませんがチョコラータ用の材料を買って来てくれませんか?』 『それでしたら私も作ろうと思っていましたし、ついでに買ってきますよ。』 『ではよろしく頼みます。』 さて、今夜は忙しくなりそうですね。 当日に続く? 28スレ SS アインス オリキャラ ユーノ リインフォース・アインス
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50音順です 元ネタを書いて貰えると感情移入しやすくなります ア行 アクマクン 『悪魔くん』悪魔くん。主人公の通称。仲間の悪魔を呼び出す際は、魔法陣を使う。 アルハイム 『隣り合わせの灰と青春』プリースト。不死族を封印し浄化する力は随一。 ウォート 『ロードス島戦記』魔神たちが出現した「最も深き迷宮」を封印し、その出入口の番人をしている大魔術師。 オウテンクン 『封神演義』王天君。十天君の一人。陣地に入った者を強酸性の紅い霧で溶かす「紅水陣」を敷く。 『封神演義(漫画)』王天君。十天君の首領。強酸性の血の雨を降らす空間宝貝「紅水陣」の使い手。 カ行 コウメイ 諸葛亮 孔明。三国時代の蜀の政治家。兵法を応用して八陣の図を作成したという。 コラード 『クリスタニア』シリーズ。封印の民の戦士。世を混乱させる混沌を封印することを使命としている。 サ行 ザザ 『風よ、龍に届いているか』アンデッドやデーモンを封印し退散させる力に長けている。 サトゥルヌス サトゥルヌス魔方陣(土星魔方陣)から。 ジオ 『BASTARD!!』ジオ・ノート・ソート。悪の魔術師ダーク・シュナイダーを子どもの身体に封印し、無力化した。 シュブ 『水滸伝』朱武。百八星の一人。宿星は地魁星で、陣形の知識に長ける。 スタニスラス 『(新約)オオカミが来る!』スタニスラス・ストゥップス。超常現象から一般人を守る零細組織「K.I.R.C.H.E.」の主任。組織を作る時に本名は捨て、現在は「シュタインボック」または単に「主任」と呼ばれる。肉体的には貧弱だが、「ちからあることば(テトラグラマトン)」という技術で結界を張ったり敵をあぶり出したり、あるいは幽霊を実体化させて物理攻撃が届くようにすることができる。 セイメイ 安倍晴明。平安時代の陰陽師。「安倍晴明判紋」という、五芒星と同じ形をした魔除けが伝わる。 ソウレン 『空の境界』荒耶 宗蓮。結界の分野に突出した魔術師。 ソロモン ソロモン王。魔法陣で72柱の悪魔を使役し、そして封印したとされる。 タ行 ナ行 ハ行 ハッチ 『BLEACH』有昭田鉢玄。仮面の軍勢(ヴァイザード)の一人。結界や回復系の鬼道を得意とする。 ピタゴラス 古代ギリシアの数学者。「数秘術の父」とされる。数秘術によればピラミッドは「世界」を示し、死した王を封印するものとされる。 フリー 『ソウルイーター』魔眼の狼男。強大な氷の魔法と空間魔法を操る。 ボールガード 『モンスターメーカー』魔法使い。異界よりの人外なる力を封印する役割を負っている。 マ行 ミナミモト 『すばらしきこのせかい』南師猩(みなみもと しょう)。数学に関連する台詞回しや行動が特徴的。 ヤ行 ユーノ 『魔法少女リリカルなのはシリーズ』ユーノ・スクライア。結界魔導師。 ユピテル ユピテル魔方陣(木星魔方陣)から。 ヨシモリ 『結界師』墨村 良守。主人公。墨村家22代目(予定)の結界師。 ラ行 ワ行 Wikiを編集する際の意見や要望等はwiki編集・要望を活用して下さい。----
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フェイト・テスタロッサ 好感度 +17 大切なパートナー 射命丸文 友情度 +10 大切な仲間。 イカ娘 友情度 +6 共に戦う仲間。 チンク 友情度 +5 共に戦う仲間。 フェイト・アーウェルンクス 友情度 +4 新しい仲間。 ナル 信頼度 +7 移動時、いつも世話になってる。 やらない子 友情度 +10 共に戦う仲間。 長門有希 友情度 +5 教会のシスター。待っている方。 朝倉涼子 友情度 +7 教会のシスター。裏の顔がありそうな方。 霧雨魔理沙 友情度 +7 幾度か同行してる奴。今度、やる夫と一緒に出かけるらしい。 ジャギ 友情度 +7 『ジャッカ・・・ジャギィだったか。』 巴マミ 友情度 +6 幾度か同行している奴。 ドーラ・コイ・ホワイトドラゴン 友情度 +6 幾度か同行している奴。 カレン・オルテンシア 好感度 +17 色々あって恋人になった クラース・F・レスター 信頼度 +8 恩師 高嶺なのは 信頼度 +10 オフクロ。 高嶺ユーノ 信頼度 +10 親父。(が、無性に張り合いたくなる。)
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◆LuuKRM2PEg 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 003 不幸のバトルロワイヤル! 幸せを取り戻せ!! 桃園ラブ、蒼乃美希、巴マミ、孤門一輝 011 男と少女とオカマ 珍道中 東せつな、相羽タカヤ、泉京水 024 現れた魔女! その名はノーザ!! ノーザ、本郷猛、鹿目まどか、スバル・ナカジマ、シャンプー 039 彼らは知らない 左翔太郎、ユーノ・スクライア、佐倉杏子、フェイト・テスタロッサ 047 魔獣 沖一也、一文字隼人、三影英介、バラゴ、速水克彦、園咲冴子 052 ラブとマミ 終わらない約束!(前編)ラブとマミ 終わらない約束!(中編)ラブとマミ 終わらない約束!(後編) 桃園ラブ、巴マミ、モロトフ 053 願い 蒼乃美希、孤門一輝、相羽シンヤ、月影ゆり 056 変身超人大戦・開幕変身超人大戦・危機変身超人大戦・襲来変身超人大戦・イナクナリナサイ変身超人大戦・最後の乱入者変身超人大戦・そして―――― 本郷猛、沖一也、明堂院いつき、ノーザ、高町なのは、スバル・ナカジマ、アインハルト・ストラトス、鹿目まどか、ズ・ゴオマ・グ、池波流ノ介、筋殻アクマロ 059 答えが、まったくわからない答えが、まったくわからない(後編) 左翔太郎、ユーノ・スクライア、佐倉杏子、フェイト・テスタロッサ、ゴ・ガドル・バ 068 悪魔は笑う 溝呂木眞也、西条凪、五代雄介、美樹さやか 071 Kは吠える/永遠という名の悪魔 大道克己、腑破十臓、梅盛源太、天道あかね 072 優しさを思い出して 東せつな、佐倉杏子、相羽タカヤ、左翔太郎、泉京水 074 第一回放送 加頭順、サラマンダー男爵、ニードル 075 新たなる戦い! 思いは駆け巡る!! 桃園ラブ、黒岩省吾、井坂深紅郎、ティアナ・ランスター 077 外道【ドーパント】 志葉丈瑠、パンスト太郎 080 上を向いて歩け 早乙女乱馬、園咲霧彦、山吹祈里、高町ヴィヴィオ 090 青き地獄の姉妹 溝呂木眞也、美樹さやか、スバル・ナカジマ 098 希望 蒼乃美希、孤門一輝、沖一也、明堂院いつき、アインハルト・ストラトス 101 この想いを…(前編)この想いを…(後編) 佐倉杏子、東せつな、モロトフ、姫矢准、血祭ドウコク 103 ピーチと二号! 生まれる救世の光!!(前編)ピーチと二号! 生まれる救世の光!!(後編) 桃園ラブ、涼村暁、黒岩省吾、石堀光彦、西条凪、一文字隼人、バラゴ 106 解放(1)解放(2)解放(3)解放(4) 溝呂木眞也、冴島鋼牙、一条薫、村雨良、響良牙、花咲つぼみ、志葉丈瑠、スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター、井坂深紅郎、大道克己、筋殻アクマロ 107 果てしなき望み ダークプリキュア 110 あざ笑う闇 石堀光彦、西条凪、涼村暁、黒岩省吾、涼邑零、結城丈二 111 せめて 輝きと ともに 山吹祈里、ン・ダグバ・ゼバ 115 三つの凶星 血祭ドウコク、ゴ・ガドル・バ、ン・ダグバ・ゼバ 147 終わらない戦い。その名は仮面舞踏会(マスカレード) 冴島鋼牙、花咲つぼみ、一条薫、響良牙、相羽タカヤ、泉京水、バラゴ 150 暁とラブ 胸に抱く誓い! 桃園ラブ、涼村暁 159 覚醒(前編)覚醒(後編) 花咲つぼみ、一条薫、響良牙、血祭ドウコク 161 ラブと祈里 さよならの言葉! 涼村暁、桃園ラブ、石堀光彦 162 解─unlock─ 涼邑零、結城丈二 166 なのはの決意! プリキュアとして、戦います!! 花咲つぼみ、響良牙、ダークプリキュア 168 壊れゆく常識 蒼乃美希、高町ヴィヴィオ、孤門一輝、冴島鋼牙、沖一也、佐倉杏子、ニードル、美国織莉子 171 ラブのラブレター! 驚きの正体!? 涼村暁、桃園ラブ、石堀光彦 174 挑戦 ゴ・ガドル・バ、ラ・バルバ・デ 176 歪み 花咲つぼみ、響良牙、ダークプリキュア、天道あかね、ン・ガミオ・ゼダ 190 みんなの言葉! 思い出は未来のなかに!! 涼村暁、石堀光彦、桃園ラブ、涼邑零 192 あなたが遺してくれたもの 天道あかね 登場させたキャラ 8回 桃園ラブ 6回 涼村暁 5回 佐倉杏子、花咲つぼみ、響良牙、石堀光彦 4回 スバル・ナカジマ、沖一也 3回 蒼乃美希、孤門一輝、左翔太郎、東せつな、溝呂木眞也、黒岩省吾、西条凪、相場タカヤ、泉京水、バラゴ、一条薫、血祭ドウコク、冴島鋼牙、ゴ・ガドル・バ、ダークプリキュア、涼邑零、天道あかね 2回 巴マミ、ノーザ、本郷猛、鹿目まどか、ユーノ・スクライア、フェイト・テスタロッサ、美樹さやか、明堂院いつき、アインハルト・ストラトス、モロトフ、一文字隼人、筋殻アクマロ、大道克己、井坂深紅郎、ティアナ・ランスター、志葉丈瑠、山吹祈里、ン・ダグバ・ゼバ、結城丈二、高町ヴィヴィオ、ニードル 1回 シャンプー、三影英介、速水克彦、園咲冴子、相羽シンヤ、月影ゆり、高町なのは、ズ・ゴオマ・グ、池波流ノ介、五代雄介、腑破十臓、梅盛源太、加頭順、サラマンダー男爵、パンスト太郎、早乙女乱馬、園咲霧彦、姫矢准、村雨良、美国織莉子、ラ・バルバ・デ、ン・ガミオ・ゼダ 2013年の書き手紹介 ◆LuuKRM2PEg氏……投下数25 異名【殺戮のスバリズム】 現時点での死亡者33人の内20人がこの人の手によるもの! その圧倒的な殺しっぷりで開始当初なかなか参加者が死なないと言われていた本ロワに風穴を開けてくれた! しかもその死亡SSに、5人殺しが2作あるというのが驚きだ! 投下数2位書き手として、これからもがんばってほしい 代表作:【変身超人大戦】【解放】 コメント 名前 コメント
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シショチョウガタリ ゆーのフェレット 快晴。 無限に澄み渡る空のことを指すのなら、間違いなく今日の空は快晴なのだろう。 落ちる日差しは穏やかで、眼下の海がきらきらとはね返す。 海鳴の海が一望できる丘の上。 弟子であり友人であり幼馴染でもある彼女が幼いころ、毎日魔法の練習をしていた公園だ。 ここは、変わらない。 なら他に変わったものがあるのか、と問われれば、ある、と答えざるをえないけど。 ――そこへ、子どもたちの笑い声。 横目で確認すると一組の家族が僕が座るベンチの後方を歩いて行く途中だった。 こちらの世界には曜日というものがあり、日曜日は休日という属性を含んでいる。 僕、ユーノ・スクライアはこの世界――第97管理外世界の人間というわけではないが、 幼少のころのある期間をこちらで過ごしていたため、その辺の知識は最低限持ち合わせている。 『そんなんだから――』 まただ。 また彼女の言葉が脳裏で再生された。 弟子である彼女じゃなくて、もう一人の、幼馴染である彼女の言葉だ。 金色の髪を持つ、おせっかいな彼女の言葉は僕がここに来てから――ここに来る前からも不意に再生され、気を滅入らせていた。 「……確かに言い過ぎだったかもしれないけどさ」 思わず漏れた言葉は若干の後悔だ。ただ僕は僕に全面的に非があるとは思わない。 それでも――それでもだ。 「そうは思えないんだから仕方がないじゃないか……」 不満はこの青い空と蒼い海が吸収してくれることを願いつつ、僕はベンチを立った。 今日はもう帰ろう。 友人である彼女には悪いが、この埋め合わせはどこか違う形で行うことにしよう。 ――と振り返り、公園の出口の方へ踵を返したときだ。 円形のゴミ箱の横に立てられた海鳴観光マップを一人の少女が眺めていることに気付いた。 少女は髪を頭の左右で二つに分け、大きな――ぱんぱんに膨れた大きなリュックサックを背負い、 ブラウスにスカートという格好。 髪型が幼馴染の昔の髪型に似ている気がしないでもない。 それだけなら特別気にすることもない光景なのだが、その少女は僕がここを訪れたときも そのマップを食い入るようにして見ていた。 それですぐにどこかに行ってしまったのだが、またここに来て見ているということは。 「……迷子、かな」 だとすれば、放っておくわけにはいかないだろう。 僕は息を吐いて、小さな笑みを造る。 そして少女に近づき、彼女の肩を叩いた。 「ねえ、君、もしかして、迷子?」 「うっうわぁあ、たったすけてぇえ、おまわりさーん」 おまわりさん――警察を呼ばれてしまった。 僕ってそんなに不審者にみえるのだろうか。 「って、君、落ち着いて。怪しいものじゃないから」 おや? といった表情で少女は振り返る。 僕の顔を確認するや頭を下げた。 「あ、ごめんなさい。てっきり知り合いの男子高校生かと思いまして」 どんな知り合いなのだろう。 肩を叩かれただけで警察を呼ぶほどの知り合いとは。 「会うたびに抱き締められ、頬ずりされ、スカートの中をまさぐってくる普通の知り合いですよ」 「それ普通じゃないよ! ただの変態だから!」 海鳴の街はいつからそんな変態が現れるようになったのだろうか。 それも時代の流れ、という奴だろうか。 ……嫌な流れだ。 「それで、今度はこちらから攻めていこうと思いまして、おまわりさんを呼んであせらせようと思ったんです」 ……なかなか知能犯だな、この少女も。 僕が変なところに関心したのに気付いたのか、少女は胸を張って、 「この街の今月の標語は『ロリコンどもに社会的な死を!』ですからね」 社会的抹殺。 末恐ろしいことである。 海鳴も変わったなぁ……と遠い目でこの街のことを想う。 前髪をくしゃっとつかみ、 「この場合は迷子だから、というより、別件で警察に行ったほうがいいのかな……」 それこそ、その知り合いに社会的な死を与えるべくだ。 「あっいえ、大丈夫ですよ」 それなのに被害者である少女は健気にも笑ってみせた。 「あれも、あの人とのコミュニケーションの一環ですから」 嫌なコミュニケーションの取り方である。 「そんなことより」 少女はささいなことだとでも言うようにその話題を切り捨て、大きな瞳をこちらに向けた。 「お兄さん、もしかして家に帰りたくなかったり、します?」 ★ ☆ ★ 先ほどまで座っていたベンチに再び腰をかける。 今度は一人ではなく二人でだ。 「えー、私の名前は八九寺真宵と言います」 「どうも。ユーノ・スクライアです」 「外国の方なんですか?」 「外国、といえば外国だね」 正確には異世界なのだが。 「それで、スクライアさんはどうして家に帰りたくないんですか?」 あれから、真宵ちゃんはいきなり「私が人生相談に乗ってあげますよ、ふっふー」と 僕の了解承諾その他もろもろを得ずに、僕の手を引っ張って先のベンチに無理やり座らせたのだった。 僕としても意気揚々とした彼女の好意をむげにするのは、子どもの善意を否定する後ろめたさがあったので、 こうして人生相談に乗ってもらったという形を取ったわけである。 子どもの遊び。 人生相談ごっこ。 時間が許す限りは、乗ってあげるのが大人というものだ。 「うーん、ちょっと人と口論してね」 本当は口論と呼べるほどのものではなく、一方的に言われっぱなしだったけど。 「ふむふむ。口論ですか」 相槌を入れる真宵ちゃん。気合いの表れだろうか、と思いつつ口を開く。 「僕には幼馴染の女の子が三人いてね」 「日本男児の敵ですね」 ……どうして三人の幼馴染がいるだけでこの国の敵になるのだろう。 「この国では、幼馴染の女の子という存在は希少ですべての男子の憧れですからね。 毎朝起こしに来てもらったり、一緒に通学したり、お風呂に入ったり、いったいどれだけの 男子が渇望していることか! それを三人もだなんて……あなたは今この国の男性すべてを 敵に回しました」 「そっそうなんだ……」 それをなぜ女の子である真宵ちゃんが憤るのかは謎であるが。 この分だとお風呂の件については黙っていたほうがいいのかもしれない。 進んで言うようなことでもないし、そもそもあのときの僕は人間じゃなくてフェレットだったし。 「で、その中でも特に大切な幼馴染がいるんだけど、他の幼馴染が どうも僕と彼女をくっつけようとしているらしいんだ」 「男女の仲に、ということですか?」 「そうらしいね」 とある悪友の奥さんも会うたびに彼女との仲を聞いてくるわけだけど、 「僕としては本当に、大切な、大切な幼馴染なんだ。それなのに……」 彼女は言う。 『そんなんだからユーノは――』 「顔を合わせるたびに『好きなんでしょ?』とか『付き合わないの?』とか聞かれてね――」 彼女は言う。 『そんなんだからユーノはいつまでたっても――』 「今日もちょっとしたパーティーでこちらに来たんだけど、そこでも彼女に言われて――」 JS事件も終結し、高町家で行われたパーティー、というより宴から。 「いい加減うんざりしてしまって、――逃げてきたんだ」 逃亡者。 脱落者。 どちらでも同じことだ。 僕は間違いなく、逃げてきたのだから。 どこから? 執務官である彼女のもとから。 そして、教導官である彼女のもとからも。 「ここに来たのも心を落ち着かせるためなんだ。少し一人になりたかった、というか。 結局、自分の心の狭さが嫌になっただけなんだけど」 笑って言えばよかったんだ。 君の言う通り――だね、と。 それなのに、どうして僕は――。 吐息し、先ほどから黙っている真宵ちゃんをうかがう。 「こんな感じの悩みなんだけど、何かいい方法はあるかな?」 「思った以上に深刻な悩みで小学生な私はドン引きです」 引かれてしまった。 それもドンを冠するぐらいに。 小学生に相談するにしては内容が複雑すぎたと思い、すぐに否と考え直す。 問題は至ってシンプルで、あくまでもロジカル、どこまでもリアルだ。 答えは出ているわけで、僕がそれに対し、盲目的なだけなのだ。 「要するに、好きなんでしょ好きなんでしょ言ってくる幼馴染がうざくて、 逆ギレしてしまったと」 遠からずとも近からずだ。 逆ギレ、と捉えれても仕方がない。 「――うん、だいたいそんな感じだね」 真宵ちゃんは顎に指をあて、目を閉じ、 「私の経験から言わせてもらえば――」 目を開けた。 「その好きなんでしょ好きなんでしょと言ってくる幼馴染の方も スクライアさんのことが好きだったりしますね」 「……いやいや、それはないよ」 彼女が僕のことを好きって? ありえない――それこそありえない。 仮にそうだとしても、僕にとって彼女もまた大切な幼馴染だ。 そういう――仲になることはない。 「どうです? いっそのこと、三人目の幼馴染の方も含めて全キャラ同時攻略というのは?」 「あははは、僕はそこまで器用な男じゃないよ」 社会的にも物理的にも殺されそうだ。 僕だって命は惜しい――まだ死にたくない。 「ですが、中には本命の彼女さんがいるのに、他のキャラに手を出している人もいますよ。 彼女の後輩とか、クラスの委員長さんとか、妹の友達とか、妹とか――」 「最後の何? 倫理的にまずい気がするよ?」 「ぼん、きゅっ、ぼんの小学生とか――」 言って、なぜか真宵ちゃんは両頬をおさえ、ぼんきゅっぼんだなんて……と身悶えていた。 と、僕の視線に気づいたらしく、こほんと咳をして姿勢を正し、 「失礼。ちょっと浮かれすぎました」 「沈んでくれて嬉しいよ」 「嬉しいといえば」 真宵ちゃんは僕の言葉尻を捉え、一度うなずく。 「女が喜ぶと書いて嬉しい。――これってなかなか意味深だと思いません?」 「そうなの? 僕にはよくわからないなぁ」 「あっそうでした。スクライアさんは外国の方でしたね」 やや不満げに真宵ちゃんが腕を組む。会心のネタを袖にされたのが不満なのだろう。 「――話を戻しますけど」 脱線した車輪がようやくレールに戻る。 「スクライアさんはその幼馴染の方々をただの、と言ってはなんですが、 大切な存在として認識しているわけですよね?」 「うん、そうだよ」 それだけは臆面もなく照れもなく言える。 「ですが、脳科学的にみれば男女間に永遠の友情なんてものは存在しないそうですよ」 「いずれは恋愛感情が芽生えると?」 「ええ。まっとうな思春期を迎えてなくてもです」 なぜだろう。その一言はピンポイントで僕に向けられている気がした。 「ですから、今は友達以上恋人未満、友情以上恋愛未満だとしても、その幼馴染の方々を 女性として認識――恋愛感情を抱くときが来るはずですよ」 恋愛感情、か。 そんなふうに彼女を思える日が来るのだろうか。 だが、来たとしても。 「……僕は、彼女をそんな風に思っていいのかな?」 「――と、言いますと?」 いい相槌を打ってくれる子だな、と思い、どうせ冗談として処理されるだろう、と予測。 これぐらい許容範囲だろう、と自分の正体を告げた。 「実は、僕――魔法使いなんだ」 「とても三十代には見えません!」 えっ何、そのリアクション……? 「まだ十九です」 「ならもうすぐ妖精さんですね」 これもこの世界独特の言い回しなのだろう、とメガネの位置を直して、 僕はその意味を追求せずに話を進める。 「僕が彼女に出会ったのもそれゆえなんだけど、そのせいで彼女は――」 雪景色に染まる赤色。 包帯を多重に巻かれた彼女。 難航したリハビリ。 「――重傷を負ってしまってね。それもまだ……そうだね、君と同じぐらいの歳だった」 台無しになった11歳時の半年間。 僕と出会わなかったら、と会わなかった可能性を考えた。 「僕と出会わなかったら彼女は大けがを負うことはなかった」 僕と出会わなかったら、彼女は普通の人間としていられた。 今でこそ彼女には青い空が似合う。空こそが彼女の居場所だとはっきりと言えるわけだけど。 「出会いがもたらした負の可能性を考えると、自分には、彼女を大切な幼馴染以上に 思う資格がない気がするんだ」 守りたいがゆえに、それ以上の感情を抱いてはいけない。 それがあの子の目には――。 彼女にとっては。 彼女を。 「……いらいらさせるんだろうね」 「……複雑ですねぇ」 真宵ちゃんと二人、しみじみと空を見上げる。 あの青い空のように、広い心を持ちたいな、と半ば現実逃避。 真宵ちゃんはぽつりと言う。 「代替性理論、バックノズル……」 その呟きに視線を横に向けると、真宵ちゃんが少し真剣な瞳をこちらに返していた。 「いえ、京都で会った狐のお面を被った男の人が言ってたことなんですけど……」 ここは突っ込みどころ、なのかな? 「スクライアさんは、代替性理論、バックノズルという言葉をご存じですか?」 「いや、初耳だよ。どんな理論なの?」 「代替性理論というのは、別名ジェイルオルタナティブといって――」 真宵ちゃんはわかりやすい解説を述べた。 「全ての事物には代わりがあるという理論ですよ」 「代わり?」 もしくは替わり、か。 「例えば、ここでスクライアさんが私と出会わなかったとしても、違うとき、違う場所で、違う誰かと 同じような会話をしたことでしょう。というのが代替性理論、代用可能――ジェイルオルタナティブです」 「代用可能……ジェイルオルタナティブ」 「そしてバックノズル。私たちはこうして出会ったわけですけど、しかし、もしここで 出会わなかったとしても、違う場所で出会っていた。時間の前後はどうあれ、 出会っていたことでしょう。つまり、起きることはいずれ起きる、ということです」 起きることは、いずれ起きる。 彼女のけがも? 「スクライアさんの場合でみれば」 真宵ちゃんは言う。 「その幼馴染の方と、そのとき、その場所で出会わなくても、いずれ違う場所で出会っていたはずです。 また幼馴染の方も、スクライアさんと出会わなかったことによって、その大けがを負わなかったとしても、 違う誰かと出会ったことによって、同じような大けがを負ったかもしれません」 それは――その可能性は、ありえる話だった。 もともと高い魔力値を持っていた彼女のことだ。 PT事件に遭遇しなかったとしても、闇の書事件には巻き込まれていたかもしれない。 そこから魔導士としての道を歩み始めた可能性もある。 そして、蓄積した無理と疲労によって……。 「…………」 それが彼女の運命だったとでも言うのだろうか。 「とまあ、結局は――」 眉間のしわを深くした僕をよそに、真宵ちゃんは悪戯めいた笑みを見せた。 「――戯言なんですけどね」 ★ ☆ ★ 拍子抜けした僕に真宵ちゃんは続ける。 「所詮は可能性の問題ですよ。それに起こったことは起こったことして揺るがないじゃないですか。 今さら気にしても仕方がないです」 「……ポジティブだね」 「そうかもしれませんね……」 言って、顔を俯かせる真宵ちゃん。 どことなくシリアスな雰囲気に僕は首をわずかに傾ける。 「さきほど、全キャラ同時攻略を身をもって実行している人がいると言いましたよね?」 「うん、言ってたね」 「実はその人、冒頭でお伝えした知り合いの高校生なんです」 「…………」 思わず絶句してしまった。 世の中というのは、こう、……よくできているよなぁ。 「私は迷子だったところをその方に助けられたわけなんですが、助けてくれたのが……」 真宵ちゃんは照れを含んだ笑みを造り、 「その方でよかったと思います。あのとき、声をかけて、助けてくれたのがあの人で良かったと、 そう思っています」 都の条例に引っ掛かりそうな好意や行為は勘弁ですが、と続く言葉には苦笑を浮かべるしかない。 「ですから、そのけがをした幼馴染の方もスクライアさんに出会えて――スクライアさんで良かった、 と思っているはずですよ。スクライアさんは、その好きなんでしょと言ってくる幼馴染の方がくっつけようと するぐらいの人なんですから」 根拠としては希薄なのだが、説得力は抜群にあるような気がした。 「起こったことは起こったことして割り切ることも必要ですよ。それとも、スクライアさんは その幼馴染の方に出会ったのが別の男の人でも良かったとでも?」 なぜ男の人に限定しているのか不思議に思ったが、彼女の横に僕じゃない別の男性が 立つところを想像してみる。 「……」 それは――それは、なんかくやしいや。 「……そうだね」 彼女に出会えたのが、彼女を魔法の世界に導いたのが。 「僕で、良かったよ」 僕じゃないとダメ、とまでは言わないけど。 彼女に出会ったのが僕で、本当によかった。 「――本当に」 目を細め、風を感じる。 海からの穏やかな風が頬をやさしくなで、山々へと突き抜けていく。 そこへ。 「はぁーちぃーくぅーじぃー」 風とともに届いた声に真宵ちゃんが身を震わせた。 姿は見えないが、声の主はどうやら真宵ちゃんを探しているようだ。 「もしかして……例の人?」 「ええ、そのようです」 「警察、呼ぼうか?」 「いえ、さすがにそれは本気で傷つくと思うので、またの機会に」 真宵ちゃんは再度響いた彼の声に困ったような笑みを浮かべた。 「今日はちょっとした観光でこの街を訪れたんですけど、あの人、いつの間にか 迷子になってしまって、あの観光マップであの人がいきそうなところを探してたんです」 それは自分が迷子になったのではないという主張そのものだった。 そういうことにしておこう。 「あんまり焦らすと後が怖いですから、もう行きますね」 「そう、色々とありがとう」 「いえ、私は何もしてませんよ。……スクライアさんが、一人で勝手に助かっただけです」 どこか突き放した言い方だったが、僕にはそれが好ましく感じられた。 笑みを造り、笑みを見せ、笑みを送る。 「それでも、話せたのが君で良かったよ」 「そっそうですかぁ」 真宵ちゃんは顔を赤くしてベンチから降りると、満面の笑顔を咲かせた。 「それでは、友愛と息災と再会を」 ★ ☆ ★ 公園を出て高町家に戻ると、門のところに人影が見えた。 そこにいたのは上背のある女性――幼馴染の一人であるフェイトだった。 何か言いたそうな顔をして、目線を下げたり、上げたりしている。 「ユーノ……」 そう呼びかけ、一度躊躇い、それでも意を決したらしく彼女は言葉を紡いだ。 「さっきはごめんね」 さっき。 『そんなんだからユーノはいつまでたっても――』 「……別に、気にしてないよ」 わずかに間があったのも、彼女の言葉がリフレインしただけで深い意味はない。 「私、ユーノがあんなに傷つくとは思ってなかった」 まさか、と彼女は言い、脳内でも彼女の言葉がリピートされた。 「――ヘタレと言われるだけで、あんなに傷つくなんて」 『そんなんだからユーノはいつまでたっても――ヘタレって言われるんだよ』 「…………」 「あっ、ごめん、また言っちゃった」 フェイトのことだから悪気がないとは思う。 思うが――そう思わないとやっていけないのが本音だ。 「もういいよ、ヘタレでもなんでも……」 若干あきらめ口調で言い、気持ちを切り替えてフェイトに尋ねる。 「なのはは、どこ?」 「たぶん、台所、かな」 「わかった。ありがとう」 礼を述べ、高町家の敷地に入る。 なぜかフェイトは嬉色の笑みを見せ、 「えっ、もしかして――」 「もしかして?」 「んん、なんでもないよ」 そう、と納得し、ふと思い立ってフェイトの方に半身を向けた。 「フェイト」 「うん、なに?」 「なのはの友達になってくれて、ありがとう」 えっいきなり何言ってんだこいつ、といった目になるフェイトに構うことなく玄関に入る。 ちょうど彼女がいた。 高町なのはがいた。 エプロンを着た彼女は僕に気づくと首を傾けて自然な笑みを造り、 「お帰り、ユーノくん。どこ行ってたの? 散歩?」 「うん、ちょっとした異文化交流をね。ただいま。……あれ、ヴィヴィオは?」 「中庭でアリサちゃんやすずかちゃんたちと遊んでる。アリサちゃんもあれで子ども好きだから」 そうは見えないけどねー、と笑い合う。 望むは本人が聞いていないことばかりだ。 笑いを止め、彼女の目を見て口を開く。 「ねえなのは」 僕は想う。 「もしよかったら、今度一緒に食事でも――」 ユーノスクライアが出会ったのが高町なのはで本当に良かったと。 《hesitation wound》is THE END. おまけIF 「フェイト。もしよかったら今度一緒に食事にでも行かない?」 「……は?」 何言ってんだこいつ、といった目になるフェイト。 「あっ、はやて。もしよかったら今度一緒に――」 「ええで。どこ行こか?」 ハーレムエンド