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なのは「あなたはすごいわよ よくがんばったね… たったひとりで… 何度も何度も姿を変えて・・・いい加減嫌になるぐらいにね こんどは・・・こんどはいいヤツに生まれ変わってね… 一対一で修行とかしてみたいから… 待ってるからね… あたしももっともっとウデをあげて… またね!!!」 フェイト「なのは!!」 ユーノ「なのは!」 アルフ「なのは!」 はやて「なのはちゃん!」 シグナム「高町なのは!!」なのはの両親とかその他「なのは!!なのはちゃん!!」 一同「行けーーー!!!」 なのは「ハァァァァァァァァぁ!!!!」 敵消滅 フェイト「ふん、手間取っちゃって・・・」 界王様ナレーション「魔道人ブウは、ついに全人類の思いの詰まった魔道玉で細胞ひとつ残らず消滅した・・・高町なのは・・・やっぱり最強だぞお前は!!」 単発総合目次へ DB系目次へ TOPページへ
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キャラ解放条件 ストーリーモード「SEQUENCE-X」解放条件 シングルモード解放条件 アーカイブ解放条件CG GALLERY一覧 コスチューム解放条件コスチューム一覧 コスチューム解放条件 魔導師カード解放条件 「リリカルポイント」でのランク取得・解放リリカルポイント稼ぎ スキル収集 キャラ解放条件 下記条件クリアで解放される。 (条件を満たさずとも「リリカルポイント」の蓄積でも解放可能) アミタ SEQUENCE1をクリア キリエ 「桃花の花片」を全て収集(3-1A・5-3Cをクリア、9-3Aで勝利) ユーノ SEQUENCE2でユーノを2戦以上使用 アルフ SEQUENCE3でアルフを3戦以上使用 リーゼロッテ/アリア SEQUENCE6-5でリーゼを選択 プレシア SEQUENCE7最終戦でプレシアを選択 リニス SEQUENCE7最終戦でリニスを選択 ヴィヴィオ アーケードモードでヴィヴィオ乱入時に撃破してクリア アインハルト アーケードモードでアインハルト乱入時に撃破してクリア トーマ アーケードモードでトーマ乱入時に撃破してクリア 星光 アーケードモードで星光乱入時に撃破してクリアまたはFINAL SEQUENCEの「2戦目」をクリアした人数が3人 雷刃 アーケードモードで雷刃乱入時に撃破してクリアまたはFINAL SEQUENCEの「2戦目」をクリアした人数が5人 闇王 アーケードモードで闇王乱入時に撃破してクリアまたはFINAL SEQUENCEの「2戦目」を全てクリア U-D SEQUENCE-Xをクリア 「アーケードモード乱入」については、詳しくはアーケードモードの項目を参照。 ユーノ・アルフは累計なので、1周でクリアしなくても良い。ただしクリア済みのバトルを何度もクリアするのは×。未クリアのバトルを埋める事で解放される。 マテリアルズ3人の解放条件はストーリー・アーケードどちらでもできる。 ※2戦目=最終戦。なのは・フェイト・はやて・アミタ・トーマ・ヴィヴィオ・王様の方。 ストーリーモード「SEQUENCE-X」解放条件 1…ストーリーモード内で「魄翼の一羽」を全て集める。 2…FINAL SEQUENCEをクリアする 上記2つの条件を満たす。(順不同) シングルモード解放条件 VS COM 初期解放 アーケード ストーリーFINAL SEQUENCEをクリア タイムアタック アーケードをクリア サバイバル タイムアタックをクリア トレーニング 初期解放 アーカイブ解放条件 RANKING 初期解放 VIEWER アーケードモードクリア(※クリアしたキャラのみ鑑賞可能) GALLERY FINAL SEQUENCEクリア BATTLE RECORDER 初期解放 CG GALLERY一覧 イベントCGの取得場所一覧。 42・43と50・51の4枚以外は分岐・選択は関係なし。 それ以外はすべてスキップせずに全SEQUENCEをクリアすれば必ず見られる&登録される。 差分=同じナンバーの2枚目以降は後のシークエンスで入るものもある(下記参照) SEQUENCE1 1~5 SEQUENCE2 6・7 SEQUENCE3 8・9 SEQUENCE4 10~14 SEQUENCE5 15~20 SEQUENCE6 21~25・18の差分3枚目 SEQUENCE7 26~32 SEQUENCE8 33~36・10の差分4・22の差分5・6 SEQUENCE9 37 SEQUENCE10 38~46(※) FINAL SEQUENCE 47~68(※) SEQUENCE X 69 汎用背景 70~75 ※42・43はそれぞれSEQUENCE10の3戦目終了後。星光を選択していれば42、雷刃を選択していれば43を取得。 ※50はFINAL2戦目はやて選択時の戦闘前イベント ※51はFINAL1戦目をキリエで勝利、2戦目にアミタを選択時の戦闘前イベント ※クリアしてるのに取れてない!バグ!?という人は、コメントで質問する前にまずここを参照。 コスチューム解放条件 コスチュームがあるのは、前作登場の9人+マテリアルズ+ユーノのみで、それ以外の新キャラ組はコスチュームなし。 特典コードコスは条件解放不可。 コスチューム解放条件は服の種類ごとに決まっている。 コスチューム一覧 キャラ名 衣裳1 衣裳2 衣裳3 衣裳4 衣裳5 なのは 普段着 水着 namco(ワルキューレ) The MOVIE1st サンタコス フェイト 普段着 水着 namco(風のクロノア) The MOVIE1st サンタコス はやて 普段着 水着 namco(ワンダーモモ) - - シグナム 普段着 水着 namco(アイマス・響) - - ヴィータ 普段着 水着 namco(塊魂・王子) - - シャマル 普段着 水着 namco(ドルアーガ・カイ) - - リインフォース 普段着 水着 namco(ゼノサーガ・KOS-MOS) - - ザフィーラ - 水着 - - - クロノ - 水着 - - - ユーノ - 水着 - - - 星光 - - - マテリアルズ水着 - 雷刃 - - - マテリアルズ水着 - 闇王 - - - マテリアルズ水着 - コスチューム解放条件 基本は「そのキャラを使用して条件をクリア」で入手。 リリカルポイントでも解放可能 普段着 アーケードモードを無敗で(=一本も負けずに)クリアする namco(なのは・フェイト・はやて) 前作セーブデータ(システムデータの方で、ストーリモードのデータではない)を引き継ぎまたはタイムアタックを300秒以内でクリア namco(それ以外) タイムアタックを300秒以内でクリア 水着 アーケードモードクリア、タイムアタックモードクリア、サバイバル10勝以上(順不同) The MOVIE1st 予約特典のプロダクトコードで解放 サンタ 予約特典のプロダクトコードで解放 マテリアルズ水着 1/18~1/30の期間限定で公式特設サイト上にてプロダクトコードを配信(要アクセスキー)1/31発売の攻略本に同梱されるプロダクトコード ※水着の各モードクリアは順不同。またアーケード・タイムアタックは、成績・敗戦歴問わず、そのキャラで両モードをクリアさえしていれば良い。 このため普段着・ナムコを取らずに水着だけを入手する事も可能。先にサバイバル10勝をクリアしていれば、他の2モードをクリアした際に入手する。 魔導師カード解放条件 基本は「そのキャラが使用可能になってから特定の条件をクリア」で入手。 リリカルポイントでも解放可能 魔導師カード1 各キャラクターのシングルモード解放条件を満たした時点で入手 魔導師カード2 シングルモードのアーケードをクリア 魔導師カード3 各キャラクターのシングルモードでの使用回数が10回以上 「リリカルポイント」でのランク取得・解放 キャラやコスチュームは、前述の条件を満たさずとも「リリカルポイント」の蓄積でも解放可能 条件クリアをできない人、使用キャラ以外をやりこみたくない人向けの救済措置と思われる。 ランク ポイント 解放されるもの E 50000 通り名「ブレイカー」 D 100000 通り名「ライトニング」 C 200000 未解放のシングルモード/通り名「ソニック」/キャラの一部(ユーノ・アルフ・リーゼ・リニス・プレシア・キリエ) B 300000 魔導師カードの背景全て/通り名「サバイバー」/キャラの一部(ヴィヴィオ・トーマ・アインハルト) A 500000 普段着/通り名「イモータル」/キャラの一部(星光・雷刃・闇王) AA 765000 ナムココス/通り名「無敵」/スキル全取得 AAA 1000000 キャラビュアー(ユーリ以外)/水着/通り名「最強」 ポイントでの解放はストーリーをクリアしていないと解放されない←確定。 リリカルポイント稼ぎ ストーリー:各SEQUENCEノーコンテニュークリアで2000(初回は+1000)全SEQUENCEクリアで約50000 VSCOM:2本勝負1戦 難易度易しい…500 普通…1000 難しい…1500 アーケード:2本勝負10戦で5700前後 タイムアタック:1本勝負8戦 成績によって変動。2900~4900。上位ランキング取得時にボーナス有り サバイバル 1本勝負100戦、100勝して60000~75000前後(失敗で激減、99勝だと3万前後) アドホック対戦:勝利で1500、敗北で500 アーケード・サバイバルは成績でポイントが上下する。 タイムアタックは残り秒数である程度変動する 300秒以上で2900、200~300秒秒で3900、200秒以下だと4900 ※ランキング更新時には高いポイントを獲得できる模様 スキル収集 スキルについては「スキル一覧」に詳細まとめあり 「各種解放条件」へのコメント ※情報・報告コメントの前には、必ず現在判明している解放条件(このページ内に書かれている事)を参照してください。 名前 コメント すべてのコメントを見る SEQUENCE10で二つ目の黒羽がゲット出来ません -- (minerin) 2018-11-06 09 55 34 アーケードでリーゼだけ勝てない。勝てんの? -- (名無しさん) 2016-02-21 15 12 51 アーケードでフルドライブバースト当てまくったらだいたい乱入してきました。(マテリアルは特にありました。) -- (リコル) 2013-10-13 13 04 55 ↓FINAL SEQUENCEまでクリアしないと、リニスルートでフェイトorアルフが出ないからコンプ出来ない -- (名無しさん) 2013-01-07 23 21 55 SEQUENCE7で11/11が最高ですが何故かそのSEQUENCE7を全部やってもコンプ出来ません因みにこれは戦った相手です(最後省略) リニスルート なのは シグナム リインフォース フェイト プレシアルート クロノ フェイト ザフィーラBシャマル -- (0志貴) 2012-12-28 23 02 29 ドライブローダーを持ってない時にタイムアタックモードで、765000ポイント達成したらドライブローダーもらえたから、765000ポイントでスキル全開放かもしれない -- (名無しさん) 2012-10-11 11 48 43 TAで1stの記録をユーリ180秒→リイン115秒に塗り替えたけど、獲得ポイント4900のままでした。 -- (名無しさん) 2012-01-30 12 57 33 30万ポイント取ってランクBになった時に背景画像2と3が全キャラしました -- (名無しさん) 2012-01-27 14 33 39 ストーリー完全クリア、アーケードクリア、タイムアタッククリア、サバイバル未クリア(プレイ済み)、他全キャラ解放済みで30万ポイントでトーマ解放しました。 -- (名無しさん) 2012-01-24 01 00 13 ランクC昇格と同時にサバイバル解禁されました アーケードクリア12人目 -- (名無しさん) 2012-01-11 03 08 26 リリカルポイント稼ぎのところ、「VSCOM:2本勝負」と「アーケード:3本勝負」って何か違いありましたっけ? 「2本先取」と「3本勝負」を混同してるだけ? -- (名無しさん) 2012-01-09 20 37 40 やみちゃんのプレシア焼き楽すぎワロタ -- (名無しさん) 2012-01-08 15 14 48 FINALのCOMPLETE数6(2戦目3人目)でシュテル解禁確認 -- (名無しさん) 2012-01-07 14 23 31 アーケード2回やったらどっちも9700点だった 全戦のHPの残量平均によるのか? -- (名無しさん) 2012-01-05 19 22 43 SEQUENCE711/11にしたら54100ポイントもらえたぜ -- (名無しさん) 2012-01-05 13 05 11 765000点で未所持スキルが全解放されたとの報告ありました。 -- (名無しさん) 2012-01-03 22 23 06 ↓2 返答、ありがとうございます。同時解放で確認できました。 -- (名無しさん) 2012-01-03 20 14 10 無敵取得で複数のスキル解放確認。全スキル解放だと思います。 -- (名無しさん) 2012-01-03 18 53 39 初TA トーマ215秒で8900ポイント獲得できました -- (名無しさん) 2012-01-03 18 50 15 ↓5 コスチュームの同時開放はあり得ますよ -- (名無しさん) 2012-01-03 18 48 22 通り名は、20万で「ソニック」、30万で「サバイバー」か? -- (名無しさん) 2012-01-03 17 22 13 タイムアタック初 なのはで177.80秒 19900ポイント貰えました -- (名無しさん) 2012-01-02 02 11 52 まだタイムアタックしてないですが、200000でCになるのと同時にサバイバルが出ました -- (名無しさん) 2012-01-01 23 18 46 ↓5 たぶん関係ない。なのは・フェイト・はやての3人で星光解放したから -- (名無しさん) 2012-01-01 19 05 12 シグナムを使用で、タイムアタック未クリアで、サバイバルを11連勝したんだけど、タイムアタックで300秒切ったら、水着とnamcoって、同時解放出来ますか? -- (名無しさん) 2012-01-01 00 01 20 タイムアタック 6回目 トーマ使用 149秒程でクリア 最速タイム更新 200秒を初めて切る 以上で14900ポイント獲得です。 -- (名無しさん) 2011-12-31 21 51 07 ↓すみません!違いました。20万で「ソニック」です -- (名無しさん) 2011-12-31 20 40 52 リリカルポイント30万で通り名ワード「ソニック」ゲット -- (名無しさん) 2011-12-31 20 40 00 ストーリーでのマテリアルズ開放は、闇王でクリアする出る疑惑あり -- (名無しさん) 2011-12-31 20 38 40 ドライブローダーを持ってない時にタイムアタックモードで、765000ポイント達成したらドライブローダーもらえたから、765000ポイントでスキル全開放かもしれない -- (名無しさん) 2011-12-31 07 47 57
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第一放送までの死者 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器 深夜 岡崎朋也 春原陽平 001 親友 射殺 Sturm Ruger Blackhawk 深夜 宮永咲 杉崎鍵 007 迷いと決断 射殺 IMI デザートイーグル 深夜 三千院ナギ 棗恭介 017 紅く染まれ――愛/哀の傷跡 斬殺 冥加 深夜 棗恭介 直枝理樹 017 紅く染まれ――愛/哀の傷跡 射殺 S W M60 チーフスペシャル 深夜 蟹沢きぬ アイズ・ラザフォード 019 スカーレット・オラトリオ 射殺 コンポジット・ボウ 深夜 結崎ひよの アイズ・ラザフォード 019 スカーレット・オラトリオ 射殺 コンポジット・ボウ 深夜 津村斗貴子 人吉善吉 024 コワレモノ~血飛沫に狂え~ 撲殺 左手用リボルバーナックル 深夜 竹内理緒 人吉善吉 024 コワレモノ~血飛沫に嗤え~ 撲殺 左手用リボルバーナックル 深夜 リシアンサス 高町亮子 026 L enfant de la punition 毒殺 毒薬入りの水 深夜 那波千鶴 三枝葉留佳 028 マガイモノ~Lunatic Girl~ 射殺 SIG Sauer SSG-3000 深夜 原村和 桜庭優 031 この少女に――救いはない 刺殺 ボウイナイフ 深夜 山田妙子 高嶺悠人 032 剣と銃のセレナーデ 斬殺 誓い 深夜 笹塚隆平 高嶺悠人 032 剣と銃のセレナーデ 斬殺 誓い 深夜 朝日奈さみだれ 美樹さやか 052 壊れた少女の選んだ道 刺殺 剣 黎明 クロノ・ハラオウン 春原陽平 038 死神様に最期のお願いを 射殺 Sturm Ruger Blackhawk 早朝 ネギ・スプリングフィールド 高町亮子 041 終ノ少女 刺殺 白楼剣 早朝 高嶺悠人 ユーノ・スクライア 047 泣き叫んだ少年少女――今日ここに、神はいない 絞殺 バインド 最期の言葉 名前 最期の言葉 岡崎朋也 「とりあえず移動しようぜ。早く他の知り合いと合流しねぇと。お前は芽衣ちゃんを探さ……っ!」 宮永咲 ――――お姉ちゃん―――― 三千院ナギ 「ありがとう――――シン」 棗恭介 「り……き……や…………め」 蟹沢きぬ 「おーい、オメーも当然乗ってね――」 結崎ひよの 「――――――」 津村斗貴子 「カズキのために!貴様を殺す!!」 竹内理緒 「まだ、死にた」 リシアンサス 「うん……亮子ちゃ……っ……あ」 那波千鶴 (生きたい。もっと生きていたい、なぁ) 原村和 「ゆっ……う……さ…………」 山田妙子 「無事か……さ、さづか……」 笹塚隆平 「ごめん、修史くん――仇討ち、できなかった」 クロノ・ハラオウン 「貴方のおかげで僕は――――救われた」 ネギ・スプリングフィールド (本当の亮子さんは笑っていないっ!) 高嶺悠人 「がっ…………ォ、………………ィ」 朝日奈さみだれ 「ゆー、くん」 第一回放送までの殺害数 順位 人数 該当者 このキャラに殺された人 生存状況 スタンス 1位 2人 アイズ・ラザフォード 蟹沢きぬ、結崎ひよの 生存 奉仕(鳴海歩) 2人 人吉善吉 津村斗貴子、竹内理緒 生存 ?? 2人 高嶺悠人 山田妙子、笹塚隆平 死亡 優勝狙い 2人 春原陽平 岡崎朋也、クロノ・ハラオウン 生存 奉仕(春原芽衣) 2人 高町亮子 リシアンサス、ネギ・スプリングフィールド 生存 無差別 2位 1人 杉崎鍵 宮永咲 生存 奉仕 1人 棗恭介 三千院ナギ 死亡 奉仕 1人 直枝理樹 棗恭介 生存 優勝狙い 1人 三枝葉留佳 那波千鶴 生存 無差別 1人 桜庭優 原村和 生存 優勝狙い 1人 ユーノ・スクライア 高嶺悠人 生存 ?? 1人 美樹さやか 朝日奈さみだれ 生存 無差別
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ランサー 紅い魔槍を携えた冒険者。真名はクー・フーリンで神の子らしいがどういう経緯で旅をしているのかは不明。 気性は荒く戦闘を好むが根は実直で、口は悪いが己の信念と忠義を重んじる。 因果を逆転し「敵の心臓に命中する」という事実を作った後に攻撃する、"刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)"という技を持っているが未だ使った事はない。 ちなみに本来の使い方は、投擲して攻撃する対軍宝具"刺し穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)"である。 しょっちゅう酒場で酒を飲んでおりいつも決まってウォッカを出される。 所持金に困っているところをユーノにスカウトされ護衛として同行中。 出典:PCゲーム Fate/stay night 【所持金】 不明 【所有アイテム】 無し 【スキル】
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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ┣称号┫愛飢餓 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ┣名前┫ フェイト・テスタロッサ┣年齢┫ 9歳┣性別┫ 女┣属性┫ 秩序/善良 ┣体力┫ 60/60┣精神┫ 60/60 ┣所持品┫ 携帯 魔法少女デバイス【バルディシュ】 ┣職業/立場┫ 小学生/いじめられっ子 ┣技能┫前戯:★★★ 料理:★★★ ┣特殊技能┫ ┣必殺技┫ ┣関係/感情┫ 義兄妹/お兄ちゃん…… ┣性格┫致命的にやさしい 思いつめやすい 依存しやすい ┣身体┫V:0 C:1 A:1 B:1 S:-3 M:3 unknown ┣性癖┫男の人は嫌い(やる夫は除く) ┣備考┫虐待を受けている 学校で虐められている なのはとユーノと友達 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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こういうあんかがでる┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【ぱーてぃ能力】 戦闘力:【2/2+1】 +2d6して戦闘したりする 【ユーノ】 MP :【4/5】 聖術や魔術で消費する 魔術:SL3:MP+SL。MP1消費して、敵の戦闘力を[-SL] 聖術:SL2:MP+SL。MP1消費して、戦闘力を[SL]回復。 【アイテム】 火炎珠 ……敵の戦力を3減らす。【火】属性──────────────────────────────────────────────── 【安価】 1.戦う 使う【スキル】・【アイテム】もしくは【使わない】を選ぶ 【!2d6】】を併記 2.逃げる 【下3くらいまで】 .
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BlackCatの整備に追われながら、オレはずっと妙な頭痛に悩ませられていた。どこか遠くから、呼んでいるような声が聞こえる。そんな感覚なのだ。 「なあ、さっきからなにかおかしくないか?頭が痛いんだが…」 オレと同じく顔をしかめている黒猫を見つけて、そう声をかけた。 「うん。感じる。なんだろう、これ…」 やはり黒猫も何かを感じているようだ。二人してその感覚の正体を確かめようとしていると、MkⅡとLv.57が心配そうな顔をしてやってきた。 「どうしたんだい?躰の具合でも?」 「二人とも顔色よくないですよ?」 口々にそういう二人を見て、黒猫が訳を話す。 「うまく言えないけど…なんか変なんだよ、このコンペイトウの周り。すごく…」 「変…?そりゃ、殺気みたいなものは感じるけどねぇ。」 「僕的には、二人とも医務室で休んでたほうが良いと思いますよ。まだ昨日の戦いの疲れも残ってるでしょ?」 「…そうだな…黒猫、一緒に医務室に行こう。これじゃ作業に集中できないしな。」 「だね。じゃあ整備士長、レベッカ、あとはよろしく。わたしのRXちゃんと直しといてね。」 「まかせな。ダンボールがパーツは届けてくれたし、星一号作戦には間に合わせるよ。」 「修理のことは心配しないでください♪」 そんな訳で、オレと黒猫は医務室へと向かった。途中でハルヒとキョンが話しているのに出くわした。 「どうしてもあの機体を直したいのよ!あれはいいものよ!ジオンのMSをいじれる機会なんてそうないでしょ!」 「だからって無い物ねだりしても始まらないだろ?ジオンMSのパーツなんてダンボールは持ってきてないぞ。」 「だからコンペイトウの中を探してきなさいって言ってるの!使えるパーツは片っ端から集めてきなさい!さもないと死刑!!」 「無茶いうなよ…」 どうやらハルヒがまたよからぬ思いつきをしたみたいだ。キョンの表情がそれを物語っている。 「おいハルヒ、また悪巧みか?」 「楽しそうだね。」 オレと黒猫が声をかけると、二人とも我が意を得たというような顔になった。 「二人とも協力してちょうだい!」 「二人ともこいつを止めてくれ!」 ほぼ同時にそう叫んだハルヒとキョンを見て、オレと黒猫は思わず吹き出した。二人はいがみ合うような視線を互いにぶつけている。 「ちょっと、二人が私をとめる訳ないでしょう!?」 「あのな、軍規違反に大事なパイロットを巻き込むな!」 「あんたはいいって言うわけバカキョン!」 「お前のわがままに振り回されるのは慣れてるよ。」 「二人だってそうよ!」 「お前なぁ…」 いつまでたっても口論が続きそうだ。とりあえず事情を聞いてみる。なんとなく予想はつくが。 「落ち着けハルヒ、キョン。いったい何の話をしてたんだ?ジオンのMSがどうとか言ってたが。」 [削除][編集][コピー] 10/16 02 44 Windows(PC) [401]エルザス 400 「バルディッシュよ、バルディッシュ!」 「バルディッシュって、フェイトの機体?」 黒猫がハルヒに訊いた。ハルヒは腕を組んで自信満々にうなずく。 「そう。ジオンのMS技術をふんだんに取り込んだ傑作よ。あれをこのまま格納庫に放置しとくなんてもったいないわ。なんとか損傷を直して実戦で利用すべきよ。」 「誰が操縦するんだ?」 キョンがもっともな質問をする。ハルヒは無頓着な調子で答える。 「さあね。捕虜のフェイトって娘に操縦させるわけにはいかないし…黒猫中尉、どう?」 「わたしは嫌だよ。RXがいい。」 「いっとくがオレもBlackCatは降りないぞ。」 「じゃあシンかしらね。ディステニーは一番ひどくやられたから、ひょっとしたら作戦に間に合わないかもしれないし。」 「やっぱりそんなにひどいのか?」 「動いてたのが信じられないくらいよ。今はアースラに行っちゃってるからあまり詳しくはわからないけど、見た目だけでも酷いものだったわ。アララギ君とツンデレちゃんが見てるけど、このあとキョンが応援に行くわ。」 ハルヒがヒタギ・センジョウガハラのことを「ツンデレちゃん」と呼んでいたのは意外だったが、とりあえず事情は呑み込めた。 「それでキョンにアースラへ向かう途中でコンペイトウをうろついて、使えるパーツを持ってこいって言ってたんだな?」 「その通りよ。そしたらキョンったら気が進まないなんて言っちゃって。だらしないわね。」 「そういう問題じゃないだろ?勝手に敵の機体を直してどうするって言ってるんだ。」 「ハルヒ、オレもバルディッシュを直すことには反対だ。投降したとはいえ、やはりあれは敵のMSだ。いっそ完全に破壊してやりたいくらいだ。」 語気を強めてそう言った。自分でも熱くなりすぎてるのはわかっていた。だが、あれはジオンのMSなのだ。ジオンは敵だ。憎い敵だ。 「ナガモン中尉、あなたが考えてることはわかるは。あなたはジオンを憎んでる。だからあの機体も憎いのね。」 「当然だ。バルディッシュは黒猫やシンやナノハや、このブラックハウスまでも沈めようとしたんだぞ?」 ますます冷静でなくなっていく。自覚はしている。黒猫が猛るオレの腕にそっと手を触れる。ハルヒはそんなオレに対して硬い表情のまま淡々と言葉を紡ぐ。 「わかってるわ中尉。わかってる。でも中尉だって、それがあの機体やフェイトのせいじゃないってことくらい理解してるでしょ?彼女は責務を果たしただけだもの。」 あぁ、理解はしてるさ。だけど… 「それでもオレの感情は変わらない。ジオンは憎い。フェイトは偉いとは思うよ?たった一人で敵陣に飛び込んで、最後まで戦おうとしたんだ。尊敬もする。だが、それとこれとは別だ。彼女は敵だ。」 「それを、本人の前で言える…?」 一番嫌な質問がきた。そう、オレはそれを一番恐れていたのだ。彼女と面と向かって出会うことを。彼女はシンやナノハと一緒にアースラにいる。オレはまだ直接会ってはいない。ちょっと前まで本気で殺し合ったいた相手とどんな顔をして会えばいいのかまったくわからない。シンとナノハはどうやってフェイトと会話しているのだろう?不思議ですらある。 だけど… 「言ってやるさ。お前はオレの敵だってな。」 そう言った瞬間、ハルヒは急に寂しそうな顔になった。黒猫がオレの腕を掴んでいるところからも、急に悲しみが流れ込んで来るみたいだった。それで、オレは一抹のむなしさをおぼえた。いつまでも憎しみあっていたって、どうしようもないじゃないか。そんな考えが頭をよぎった。 だけどそれは、思い出された屈辱の記憶にかき消された。そうだ、ジオンは汚い。口先だけの正義で汚いことを平気でやってのける。やっぱり憎い敵だ。 「言ってやるとも!フェイトにはっきりと、お前はオレの敵だってな!!」 今度は叫んでいた。そうだ。それがオレの戦う理由なのだから。ジオンの奴らを少しでも苦しめられれば、オレはそれでいい。 「わかったわ。行きましょう、キョン。」 ハルヒは組んでいた腕をほどき、足早に立ち去った。キョンまでもが、オレを憐憫の目で見ているようなきがした。だがオレには関係ない。そう自分に言い聞かせる。 気がつくと、黒猫がオレの腕にほとんど抱きつくようにすがり寄って来ていた。 「…ナガモン、恐い。」 「別に、いつも通りさ。」 言い放って、医務室へ向かって歩き始める。黒猫はオレの腕に掴まったままついてくる。 二人分の足音だけが廊下に響く。無言。 [削除][編集][コピー] 10/16 02 44 Windows(PC) [402]エルザス 401 黙っていると自分がフェイトのことを本当はどう思っているのかを考えてしまう。もし彼女がもっと大人で、あるいはもっと醜い姿をしていたら、こんなことで悩みはしなかったのだ。オレはただ単に彼女を憎めばよかった。だが、彼女は美しかった。その戦う姿は儚くて、それでいて芯があった。自らの身は顧みず、崩れそうになる自分に仲間のためだからと言って鞭をうつ、どこか無茶な、いや無鉄砲な彼女。 そんな彼女がバルディッシュのパイロットだったからこそ、オレはこんなにも惨めな気持ちで廊下を歩いているのだ。自分の言ってしまったことがむなしい。なぜ彼女を受け入れられないのか、自分が恨めしい。 黒猫に目をやる。うつむいて歩く彼女は泣いているのかも知れない。フェイトと直接戦ったのは彼女なのに、黒猫はフェイトを受け入れようとしていた。昨日、宇宙にただようRXをオレと魔理沙が回収したとき、気を失っていたはずの黒猫は確かにつぶやいた。「フェイトを許してあげて」と。 一歩踏み出す時が来ているのかも知れない。 そう思った。過去に別れを告げ、今とそして未来を生きるために、オレは乗り越えなくてはならないのかも知れない。 今までにもそう思ったことは何度かあった。だけどそのたびにオレはあの恥辱を思い出して、ジオンへの復讐の思いを新たにしていた。答えのない毎日が続いた。 それが変わるときなのかも知れない。今度こそオレは自分と向き合わなければいけないのかも知れない。本当の自分がどっちなのか。ジオンが憎いか、本当はそれを忘れたいのか。 答えは自分で探すしかない。自分の中にしか答えは無い。それを探すのがどれほどつらいか、オレはわかっているつもりだ。だから逃げ出したい。だけど… オレはうつむいたままの黒猫に目をやる。彼女をこれ以上悲しませたくない。いや、黒猫だけじゃない。ハルヒやキョンだってオレのことを心配してくれてるだろう。MkⅡやLv.57だってそうだ。 「黒猫。」 呼んでみると、黒猫は涙に濡れた瞳をこちらに向けた。 「フェイトに会ってみる。そのときオレが彼女を許せるように、力を貸して欲しい。」 「ナガモン…?」 「オレは変わらなきゃいけないんだと思う。これ以上お前を悲しませたくないしな。本当はオレがどうしたいのか、フェイトに会ったら確かめられると思う。だから…ついてきて欲しい。」 「うん、わかった!」 黒猫はそう言って、涙を流しながら微笑んだ。 「わたし、ついていくよ。どんなにつらいことがあっても、ナガモンがそれを乗り越えたいと願うなら。そして、わたしがその役にたてるなら。」 「ありがとう。」 「ううん。ごめんね、わたしはナガモンの痛みを分かち合うこともできなかった。」 「そんなことはない!」 「嘘はナガモンらしくないよ。わたし、ずっとナガモンの力になりたかったんだ。だから嬉しいんだ。フェイトと出会うことで、ナガモは運命を変えられるかもね。」 「すべては神様がご存じさ。」 「そうだね、二人に幸あれだね。」 黒猫が言った「二人」が誰をさすのか、オレにはよくわからなかった。オレとフェイトのことか、それともオレと黒猫のことか。どっちだっていい。良い結果になることを祈るのは悪いことじゃない。 [削除][編集][コピー] 10/16 02 44 Windows(PC) [403]エルザス † † † † † 突然、光が瞬いた。その光は一隻のマゼランを貫いて、マゼランは火玉に呑み込まれて爆発した。場所はコンペイトウのすぐ外側だった。 つづいてやはり要塞の表面にいたジムが光に貫かれ、爆発した。爆発はあちこちで起こった。砲台、輸送艦、戦艦、そういったものが次々に光に貫かれていく。 レビル将軍は要塞の中央司令室でその報告を受け取っていた。だが、報告には敵がどこにいるのかわからないと記してあった。副官の一人が要塞表面の監視棟と連絡を取り合っていた。 「現場なら敵が見えるだろう!?こっちはまだ電気系統の整備が終わっちゃいないんだ!見えるわけがないだろう!…おい、どうした?38エリア?38エリア?…将軍…」 副官がレビルを振り向き、連絡が途絶えたことを伝える。レビルは各部隊へ状況を連絡し、見えない敵に対して警戒態勢をとるよう指示した。 ブラックハウスからは魔理沙、アリス、パチュリーの三人が緊急発進して要塞周辺の索敵にあたることとなった。ブラックハウス隊の中では、この三人のMSがいちばん無傷に近かったのである。とはいえ、アリスのストロードールは先の戦闘でAI制御のボール「シャンハイ」を失っていたし、他の二機もジークフリートとの戦闘で弱冠の損傷を負ってはいた。それでも彼女たちが出撃したのは、それだけ他の機体の受けた傷が大きかったことを表していた。 「ミノフスキー粒子がえらく濃いから、レーダーは役に立たないわね。自分の目だけが頼りよ。魔理沙、アリス、周囲の警戒を怠らないで。」 リトルデーモンに乗るパチュリーがすばやく状況を確認する。 「あそこ!マゼランがまた一隻やられたぜ!」 マスパを操る魔理沙は光に包まれてゆくマゼラン級から目をそらさない。 「魔理沙!周囲を警戒してっていってるでしょ!ちゃんとやってよ!」 アリスがすかさず注意する。魔理沙は「わかってるって」などとぼやきながら辺りに異常がないか目を光らせる。だが、なにもおかしなところはない。敵の姿が全然見えないのだ。 「おかしいわね。ほんとに敵影が見えないわ。いったいどこから…?」 パチュリーがつぶやいた途端、さらに一隻のサラミスが艦橋から火を噴いた。 「何隻やられてるんだ!?」 あきれたような口調で魔理沙が叫ぶ。そのとき、アリスが一機のMSを発見した。 「後方斜め下、白いMSよ!パチュリー、確認して!」 「了解!」 パチュリーが素早い手つきでパネルを操作し、捉えたMSのデータを照合する。 「あら、ガンダムね。アムロ・レイのガンダムだわ。」 そう、彼女達が発見したのは敵機ではなくガンダムだった。アムロ・レイの操縦するガンダムは、一度立ち止まって何かを感じ取っているかのようにじっとしていた。かと思うと、今度は何かを見つけたかのように一気に加速し、コンペイトウから離れていった。 「なにか見つけたのかな?」 アリスがガンダムを見ながら言った。 「あとを追いましょう。敵機かも知れないわ。」 パチュリーがそう宣言し、三機は並んでガンダムを追っていく。パチュリーは念のために機体に搭載されているカメラで撮影を始めていた。肉眼で確認できなくても、なにかが映りこむかも知れないと考えたのだ。レンズは最大望遠に設定してある。 ガンダムはしばらく進んだかと思うと、おもむろに停止してしまった。 [削除][編集][コピー] 10/16 02 48 Windows(PC) [404]エルザス 403 「あらら、止まっちゃったぜ?」 「見失ったみたいね。どうする?パチュリー?」 「もう少しだけ進んでみましょう。レーダーに少しだけ反応が現れたわ。たぶん、ゲルググって機体だと思う。」 パチュリーの言葉通り、リトルデーモンのレーダーは小惑星の上にたたずむゲルググを捕捉していた。しかし、小惑星にしては反応がおかしい。 「11時の方向に何か見えない?」 正体を確かめるべく、パチュリーが具体的な方角を指示する。魔理沙とアリスが必死に目をこらし、二人は同時に赤い点のようなものを発見した。 「ひょっとしてあれがMSか?」 「ずいぶん遠くだけど、そのようね。その横に緑色の大きなものが見えない?」 「確かに。コムサイ…じゃないし、MAかな?パチュリー、確認できたか?」 「そう簡単にはいかないわ。まだ遠すぎる。あっ、引き返していくわ!」 「あとを追うか?」 「…ダメ、もうレーダーの外に出たわ。すばしっこいわね。」 「私たちも戻りましょう。ソロモン…じゃなくて、コンペイトウからだいぶ離れたわよ。」 「そうね。どうやらカメラには写ったみたいだし。どうやらあの緑色のは、小惑星なんかじゃなくて新兵器らしいわね。」 「お手柄だな、パチュリー!見えない敵の写真を撮るなんて。」 「まだこれが見えない敵の正体と決まった訳じゃないわ。だいたい問題は見えないところからの攻撃をどう避けるか、よ。写真だけでは意味がないわ。」 「ほめてやったのに。」 「ありがとう。協力してくれて感謝してるわ。」 「へへっ、どういたしまして。」 「二人とも、そろそろ無線封止しなさい。無駄話しは後回し。」 「「了解。」」 アリスのつっこみに魔理沙とパチュリーがおとなしく従い、三人はコンペイトウへの帰途についた。 この時パチュリーが写真に納めた敵機こそ、ララァ・スンの駆るMA「エルメス」だったのである。そしてエルメスに付き添っていた赤いゲルググがシャア・アズナブルの乗機であったのは言うまでもない。 [削除][編集][コピー] 10/16 02 49 Windows(PC) [405]エルザス † † † † † オレは黒猫とともに、アースラのフェイトを尋ねていた。フェイトは黒いパイロットスーツのまま独房に入れられていた。相変わらず沈んだ表情でいる彼女は、オレが憎んでいた卑しいジオン兵の姿とは似ても似つかないものだった。庇護が必要だと思った。彼女はまだほんの子供だ。 「シン・ナガモン、こっちは黒猫。サイド6で会ってるよな。」 独房の中に入ってにそう声をかけた。黒猫も入ってきたが、監視役のクロノは外から扉を閉め、鍵をかけた。まだフェイトを警戒している様子だ。 「はい。お久しぶりです。ナガモンさん。黒猫さん。」 「わたしは昨日話したけどね。戦いながら。」 黒猫が言った。驚くことにこいつは笑顔だ。 「フェイト、強いんだね。わたしMS戦であそこまでやられたの初めてだよ。」 黒猫はなおも明るい口調で話し続ける。緊張しながらも、フェイトはすこし照れたような様子でそれに答えた。 「そんな…私はあの時必死だったから、無我夢中で…」 「ほんとに大したもんだよ。たった一人で仲間のために時間稼ぎなんて。わたしには真似できないなぁ。」 「大切な人がいるから…みんなを守りたかったから…」 「うんうん、わかるよその気持ちは。でも、その気持ちをきちんと行動にうつせるところが偉い。」 「…だけど、そのせいでみなさんを危ない目に遭わせてしまいました。一度は一緒に食事もしたのに…」 「気にすることないよ。たまたまわたし達とフェイトが違う陣営にいただけ。運命ってときどき残酷ないたずらするから。わたしだってフェイトと本気で戦おうとしてた。フェイトに罪があるとしたらわたしも同罪だよ。ね、ナガモン?」 突然オレのほうに話しを振ってきた。オレはすこしびっくりして言葉に詰まる。 「う、あぁ…そうだな。同罪というか…まぁお互いに軍隊にいるから仕方ないってことかな…」 「じゃあ…ナガモンさんは、私を許してくれますか…?」 核心の問題をフェイト自らが持ち出してきた。オレはますます言葉を失う。そうだ、オレは彼女を許すためにここへ来た。だけどこれじゃあんまり急だ。まだ心の準備ができていなかった。自分と向き合わなければいけない時がこんなにはやく訪れるとは思ってもみなかった。だが、彼女を前にして、「許さない」とはとても言えない。そこにいる少女はあまりに可憐で、儚くて、美しいからだ。 だけど、言葉が口をついて出てこない。頭では彼女を許しているのに、彼女を憎んだって仕方ないとわかっているのに、言葉にできない。まるで自分の口がオレの意志に反乱をおこしたみたいだ。プライドとかメンツの問題じゃなかった。そこでまた蘇る屈辱の記憶。 忘れられない恥辱。なんども悪夢で繰り返し見た汚い男達の卑しい笑い。手足を押さえれれ、服をはぎ取られ、躰中に何本もの手が伸びてきて、それが肌を這い、オレをおもちゃのようにさんざんに犯して、オレが泣きわめいてもまだ犯して、気を失うまで犯して、オレは最後には理性すら失いかけて、それでも犯すのをやめない男達。そういったことが頭の中でグルグル回って、オレはいま自分がどこにいるのかすらわからなくなる。 [削除][編集][コピー] 10/18 23 13 Windows(PC) [406]エルザス 405 目の前には捕虜になったジオンの少女。同じ女の捕虜なのに、なぜこいつはオレのような目に遭わない?不公平だ。お前も同じ苦しみを味わえばいい。 オレをじっと見ている少女の顔に恐怖が浮かぶ。そうだ、もっと怖がれ。オレを恐れろ。泣きわめけ。理性を失うまで。 オレは少女に腕を伸ばす。乱暴に髪を掴み、ぐいと引き寄せる。少女は痛みと恐怖で声もでない。片手で少女の首を絞めながら、真っ黒なパイロットスーツをナイフで切り裂く。ナイフの切っ先は時々少女の肌をも傷つける。破れた黒のスーツから透けるような白い肌がのぞき、そこをしたたる鮮血が綺麗なコントラストを描く。スーツの裂け目に手を突っ込み、乱暴に引き裂いていく。あらわになる少女の躰。いやがる彼女を押し倒し、馬乗りになる。すべて壊してしまいたい。この少女のなにもかも、すべてを。 「ナガモン!!」 黒猫に呼ばれて、オレは我にかえった。頭を抱えて下を向いていた。手にはナイフなんて握っていない。顔を上げれば、心配そうにこちらを見る黒猫とフェイト。フェイトのパイロットスーツは傷一つ無く彼女の素肌を包んでいる。 幻覚、あるいは妄想だった。 「よかった…」 心からそう思った。オレはまだ彼女に手をかけていなかった。どっと疲れを感じた。同時にほっとしたような気持ちになる。まだ大丈夫、彼女とは仲直りできる。それがうれしかった。 「ナガモンさん、大丈夫ですか?」 フェイトは真剣な眼差しでこっちを見ていた。オレはその瞳をまっすぐに見返し、彼女の手を取った。 「すまなかった。オレが間違っていた。君に罪はない。悪かったのはオレのほうだ。君にはなんの罪もなかったんだ。ほんとうにすまなかった。」 一気にまくし立てた。彼女はあっけにとられて、なんのことかわからないという表情をしていた。それはそうだ。 「オレは…君のことを憎んでいた。ただ、君がジオンだっていうそれだけの理由で。だけど、それは間違ってた。君は君だ。ジオンだとか連邦だとか、関係ないんだ。君は君なんだ。かけがえのない存在なんだ。」 思うがまますべてを口にしていた。さっき言葉に詰まったのが嘘みたいだった。まとまりはなくても、思いが次から次に言葉になって、口をついて出てくる。 「君はもっと自分を大事にしなきゃいけない。君はみんなを守るって言ったけど、みんなに守ってもらって良いくらいだ。だけど君は強いから、そういう不器用な生き方しかできないんだよな…」 そういって、オレは彼女を抱きしめていた。ぎゅっと強く、抱きしめていた。彼女は誰かに似ていると思っていた。今ようやくわかった。 オレ自身だ。 守りたいけど守って欲しくて、けどそれは絶対に表には出せないで、不器用に、それはもう不器用に生きている。そうだ、彼女はオレに似ていたんだ。 だからオレは彼女を許そう。そうすれば、オレは自分さえも許すことができる。汚されて、たくさんの人を殺して、仲間を守れなかったオレだけど、オレはこれからそんな自分を許してやれると思う。それはとてつもない救いで、その救いを運んでくれたフェイトに、オレは精一杯の感謝の気持ちを伝えた。 そして、それを黒猫が見守っていた。そうだ。こいつもオレに救いを運んでくれた。こいつがオレを呼んで目覚めさせてくれなかったら、オレは本当にフェイトに酷いことをしていたかも知れない。思えば、オレがくじけそうな時、黒猫はいつもそばにいてくれた。自分だって悲しいだろうに、黒猫はオレを励ましてくれた。 なんで今まで気づかなかったんだろう。こいつのことが好きなのはとっくにわかってたのに。オレはこいつのことはちっともわかってなかった。とにかく確かなのは、オレにはこいつが必要不可欠ってこと。こいつなしの未来なんてオレは嫌だ。 一番守りたいもの、それってつまり一番愛してるものなんだろう。黒猫。オレはお前を守りたい。だからお前を愛してる。 † † † † † ナガモンの胸に顔をうずめながら、フェイトは眠りの底へ落ちていった。極度の緊張から解き放たれ、たまっていた疲れがどっと押し寄せてきたからだ。ナガモンが自分を許してくれたらしいこともなんとなくわかった。ナガモンに抱き寄せられて安心できたのはそのせいに違いない。 気がつくとフェイトは幻想を見ていた。幻想の中ではやさしい母がフェイトと、フェイトの姉のアリシアとを抱き寄せていた。 アリシア――――フェイトの母プレシア・テスタロッサの最愛の娘にして、5歳にしてプレシアの実験に巻き込まれて命を落とした悲劇の少女。彼女を失ったプレシアは狂的なまでに嘆き、ついにはアリシアのクローンを生み出した。そのクローンこそが、フェイト・テスタロッサであった。フェイトはプレシアからガンダムの捕獲を命じられ、ツィマッド社特務隊に同行していたのだ。以来、プレシアは精神の均衡を失ったかのようにフェイトを虐げ続けてきた。フェイトが危険に身を晒しながらもガンダムの打倒に全力を挙げていたのは、ガンダムを倒せばプレシアからやさしい愛をうけられるかもしれない、という儚い希望があったからだ。だが、プレシアのフェイトに対する冷たい仕打ちは変わることはなかった。 いまフェイトが幻想に見ているプレシアは、そんな冷酷な人間とはまったく違う、優しく暖かい母の姿であった。その母の胸に抱き寄せられて、そばには本来生きているはずのないアリシアもいて、フェイトは幸せだった。だが、彼女は気づいていた。これが幻想にすぎないことに。それから冷めてしまえば、また冷たい現実が彼女に襲いかかってくることに。それでも、フェイトはその現実に立ち向かわなければならないと思っていた。 幻想の中のアリシアが、フェイトの顔をまっすぐに見た。二人を抱き留めていたプレシアの姿が消え失せて、二人は太い幹の大きな木の下に座っていた。雨が降っている。二人の容姿は当然よく似ていた。だが、わずか5歳で命を落としたアリシアの姿は幼い。フェイトはアリシアに話しかける。 「ねぇ、アリシア。これは、夢…なんだよね?」 「……」 「私とあなたは、同じ世界にはいない。あなたが生きてたら、私は生まれなかった。」 「そう…だね…」 「母さんも、私にはあんなに優しくは…」 「優しい人だったんだよ。優しかったから、壊れたんだ。死んじゃった私を、生き返らせるために。」 「…うん。」 「ねぇ、フェイト。夢でも良いじゃない。ここにいよう?ずっと一緒に……私、ここでなら生きていられる。フェイトのお姉さんでいられる。皆で一緒にいられるんだよ?フェイトが欲しかった幸せ、みんなあげるよ?」 フェイトの表情は晴れない。雨は降り続ける。 「ごめんね…アリシア。だけど、私は行かなくちゃ。もう…」 アリシアの表情に悲しみが広がる。寂しそうな、でもどこかその答えを待っていたかのようなアリシアは、黙ってフェイトに抱きつくと、そっと目を閉じた。それだけでフェイトはアリシアが自分を理解してくれたとわかった。 「ありがとう…ごめんね、アリシア…」 震える声でフェイトは絞り出す。 「いいよ。私は、フェイトのお姉さんだもん。待ってるんでしょ?優しくて強い子達が。」 「うん…」 「じゃあ、いってらっしゃい、フェイト。」 「うん…」 二人はほんの一瞬、互いに見つめ合う。 「現実でも、こんな風にいたかったなぁ…」 アリシアの躰が消えていく。フェイトは手から、幼いアリシアの感触が消えていく。その最後の光が消えたとき、フェイトは現実へと帰って行った。 [削除][編集][コピー] 10/18 23 14 Windows(PC) [408]エルザス † † † † † わたしは、感情の流れを感じていた。ナガモンとフェイト、二人の思いが流れ込んでくる。二人とも、自分の迷いに一つの答えを見出したみたいだった。わたしはこの時初めて、自分がニュータイプかも知れないと考えていた。他人の幸せを感じ取れる存在、それがニュータイプなのだとしたら、それはどんなに素敵なんだろう。 だけどそれと同時に、わたしは二人の悲しい気持ちも感じ取っていた。二人とも悲しい過去を背負ってここまで来たんだ。似たもの同士抱き合って、涙なんか流してる。独房の外のクロノは、そっぽを向いて見て見ぬふりを決め込んでいた。だからわたしも二人を抱きしめてみる。ますます思いが伝わってきた。これがニュータイプ。そうなのだ。 わたしは、この力をみんなが幸せになるために使おうと思った。一人でも多くの人が悲しい過去を乗り越え、新しい自分になるために一歩を踏み出す、そのために役立てようと思った。それがニュータイプの力だ。 [削除][編集][コピー] 10/18 23 14 Windows(PC) [409]エルザス † † † † † コンペイトウ要塞の一画にある倉庫で、ユーノ・スクライアがナノハとたたずんでいた。彼の目の前には山積みにされたジオン製MSの部品があった。 「これを、使えないかな?」 ユーノはナノハにそう切り出した。彼はハルヒと同様、フェイトの愛機であるプロトタイプケンプファー「バルディッシュ」の再建を目論んでいたのである。 「使えるんじゃないかなぁ。でも勝手に持って行っちゃっていいの?」 「戦術アドバイザーの権限なら、敵のMSを回収して研究するくらいのことはできるよ。問題はバルディッシュがブラックハウスにあることなんだ。」 ユーノもナノハも、アースラの一員であった。しかし、バルディッシュが保管されているのはブラックハウスの左舷格納庫なのである。バルディッシュを直すには当然ブラックハウスの整備士の力を借りることになる。しかし、この部隊に配属されてまだ日の浅いユーノは、ブラックハウスのクルーとはほとんど面識を持っていなかったのだ。 「ん、おまえらなにしてるんだそこで?」 不意に背後から声をかけられて、ユーノとナノハは飛び上がって驚いた。振り向くと、ぶっきらぼうな顔をした男が一人、ユーノとナノハを交互に見ていた。 「キョンくん!」 ナノハが男の顔をみて声をあげた。彼女は宇宙にあがるまで、短い間ではあるがブラックハウスで勤務していた。そしてSOS団の整備士キョンもまた、一時的にアースラで勤務していたのである。だから二人が顔見知りであることは不自然ではなかった。 「ナノハか。こちらは戦術アドバイザーのユーノさん、だったな。」 「ユーノ・スクライアです。どうぞユーノと呼んでください。」 「じゃあ、ユーノ、それにナノハ、ここで何してたんだ?パイロットは艦内待機じゃないのか?」 二人とも一瞬返答に詰まった。正直に答えて良いか迷ったからだ。そのまま黙っていると、キョンが深くため息をついた。 「はぁ~。まぁだいたいわかっちゃいるがな。どうせバルディッシュを直すためのパーツ集めだろ?」 図星だったので、二人は互いに顔を見合わせた。どうやらここにも同じ考えの者がいたらしい。 「じゃあ、じゃあ、キョンくんもバルディッシュを直すつもりなんだね!?」 ナノハが嬉々としてキョンに訊いた。バルディッシュは今まさにSOS団の管理下にあるのだ。 「俺の意志じゃない、ハルヒが直そうとしてるんだ。まったく、こっちはそのわがままにつきあって倉庫あさりだ。」 キョンがぼやくと、彼の背後から一台の小型トラックが倉庫に入ってきた。運転台には笑顔を絶やさない優男が座っている。 「おぅ、来たか、コイズミ。こっちだ。」 キョンがコイズミを迎え、山積みのパーツのそばに駆けていく。ユーノとナノハもそれを追った。コイズミはトラックから降りるとうずたかく積み上げられたパートを隅々まで観察していた。 「大変な量ですね。この中からバルディッシュにあうパーツを選ぶのは、かなり骨が折れそうです。」 顎に手を当て、いかにも思案中といった仕草でコイズミが言った。 「だいたいの見当はつけてある。問題は見つかったときどう言い訳するかだ。勝手に倉庫に入っただけでもやばいってのに…」 言いながらキョンは、黙々とお目当てのパーツ類を探し当てていた。倉庫内は半無重力だから、重い装甲板でも軽々と運ぶことができた。ユーノはどんどんパーツを選ぶキョンを見ながら、案外彼も乗り気なのではないかと考えていた。協力できそうだった。 「あの、それなら問題ないです。僕の研究材料と言えば、たいていの器材は持ち出せるはずです。」 キョンとコイズミがさっとこちらを向き、ユーノはおもわず一歩後ずさった。なにかまずいことを言ったか…? キョンはコイズミとアイコンタクトを交わすと、互いに頷き合った。 「ひとつそれで頼む。こっちはハルヒの命令だから達成できないと厄介だ。」 キョンがユーノに言った。あっさりと協力者が見つかって、ユーノは拍子抜けしたような感覚だった。ハルヒがそこまで執心というのなら、バルディッシュも修理はSOS団主導でやって貰えるだろう。自分は解析したバルディッシュのデータをもとに、その方法を指導すればよい。 「喜んで協力させてもらいます!」 ユーノは嬉しくて、キョンに頭まで下げて見せた。
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我輩は眼鏡である 我輩は眼鏡である。名前はまだ無い。というか、ご主人は眼鏡に名前をつける趣味など持ってないから当然なのだがな。……本当は名前をつけてほしいと思っているのは秘密だ。 それはともかく、ご主人は現在、三人の女性と談笑している。 彼女たちの名前は、左から高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやて。彼女たちはご主人の幼馴染である。 仕事が一段落し、食堂にやって来たご主人は、たまたま三人そろって食事していた彼女たちとバッタリ出会い、久しぶりに会ったということで話が弾み、今に至る。 この三人が一緒に食事が取れるというのもかなりの確立だというのに、さらにご主人とここで出会えるというのは、正に天文学的な確立になるのだが、まぁそのあたりはどうでも良い。 ご主人も彼女たちも、本当に楽しそうに話をしている。が、我輩は彼女たちの気持ちに気付いていたりする。 彼女たちがご主人と一緒に居るとき、心拍数が急激に高まり、顔中に血液が集り、それで居ながら不快指数は全く無く、むしろ快感指数が爆発的に高まっていく。 まぁぶっちゃけ、彼女たちはご主人に惚れているワケなのだが、鈍感を通り越してゴブリンバット(意味不明)な我がご主人は、そのことに全くといって良いほど気付いていない。 さて、突然だがここで我輩の得意技を紹介しよう。 こう見えて我輩、相手が我輩を掛けた人、つまりご主人をどう思っているのか知ることが出来るのだ。それをご主人に伝えることは出来ないがな。正直、自分が見て楽しむだけだ。……そこ、意味ねーじゃんとか言うな。傷つくから。 とにかく、彼女たちがご主人に惚れているということを知っているのは、この能力のおかげなのだ。 とは言え、まだ彼女たちにはほんの少ししか能力を使ってない。なのでこのいい機会を利用して、彼女たちのご主人に対するさまざまなデータを取ってみようと思う。 まずは好感度スカウターだ。某戦闘民族が戦闘力を測るかのごとく、我輩は相手の好感度を測ることが出来る。 0~100までは、いわゆる見知らぬ他人~お友達レベル。 101~1000までが親友(心友)レベル。 それ以上が恋愛感情となる。ちなみに、世間一般でいうバカップルはおおよそ五千から一万ほどだ。 さてさて、まずは狸娘のはやて嬢から逝ってみようか。 計測開始……百……三千……六千……一万……馬鹿なっ!? まだ上がる!? 十万……五十万………どんどん上がるぞ!! ……計測終了。まさかの……八十六万!! なんという好感度。ここまでご主人にベタ惚れなはやて嬢に驚けばいいのか、彼女をここまで惚れさせたご主人に驚けばいいのか分からん。 次はフェイト嬢だ。 計測開始……三百……六千……一万五千……三十万……フェイト嬢も順調に上がっていくなぁ(現実逃避)。 計測終了。結果は……七十三万!! う~む、もうちょっと逝きそうな感じはあるのだが……。 「……で、ユーノくんはいまだに童貞?」 「ブーーーッ!!」 「うわっ! ユーノ汚い……」 「あ、ご、ごめんフェイト!」 「あ、ううん。気にしないで」 どういう流れからか、話題はY談に進んで言っているようだ。はやて嬢の突然のセリフにコーヒーを飲んでいたご主人は、それを目の前にいるフェイト嬢にぶっ掛けてしまった。ふむ、あの程度の話題で慌てるとは、ご主人もまだまだだね。……むっ? 突然、好感度スカウターに変化が現れた。 フェイト嬢の好感度……八十五万!? なぜこうも一気に高まったのだ? ……まさか、先ほどご主人がコーヒーを噴出したからか? だが、普通なら好感度は下がるはずなのだが……まぁいい。上がったのならそうなのだろう。我輩、自分の能力を信用してますから。 さて、トリにしてメインであるなのは嬢に逝こうか。 計測開始……十……百……八千……うむ、順調に高まっていくな。……三十万……五十万……七十万……むっ? まだ上がるか。……八十五万……九十万!?……なんと、まだ上がる!? ええい! 管理局のエース・オブ・エースは化け物か!? 『私が化け物? ……違う、私は悪魔なの!』 どこからか某伝説の戦闘民族なセリフが聞こえてきたが無視する。 で、計測終了。結果は……な、なんと!! ジャスト百万!! 「あ、なのは。頬にクリーム付いてるよ」 「あ、ありがとうユーノ君」 ご主人が、なのは嬢のホッペからクリームを拭う。で、スカウターにまたしても変化が。 ……百五十万!? たかがあの程度でここまで上がるか普通は? やばい、彼女たちの誰かがご主人と付き合うことになった日には、糖尿病患者が大量発生してしまう。……主に無限書庫で。 どうにかしてそれを防げないかと思案する中で、スカウターは順調に彼女たちの好感度の変化を計測していく。 やがて時間となり、ご主人と彼女たちはそれぞれの職場に戻った。 好感度スカウターの最終計測結果は以下の通り。 八神はやて……二百三十万 フェイト・T・ハラオウン……二百五十三万 高町なのは……二百九十九万 一体、彼女たちとご主人の間に、ナニがあったからこんなに高くなったのだろうか。 うん。とりあえずご主人の冥福を祈りつつ、ご主人のために守護者召喚の呪文を唱える我輩なのでした。 ふんぐるい・むぐるうなふ……いあいあ…………(フェードアウト) 60スレ SS なのは はやて フェイト
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It is not the end. To be continued to 『Heaven s feel』 and 『Strikers』. ◆2kGkudiwr6 [Now -Will the scar on the mind remain forever?-] 「……帰ってきたんだ」 自分の家の扉の前。 最初に私が言った言葉が、それだった。 でも、言葉に感慨なんてない。気持ちはそれこそ曇天のように沈んでいた。 「どう説明すればいいのかしらね……」 歯を噛み締める。 あの子はきっと泣くだろう。 下手すれば藤村先生やイリヤまで泣くかも……いや、確実に泣く。 その覚悟ができていないから……私は、逃げている。 最初は衛宮邸に行くつもりだったのに、いつの間にか足は自分の家に向いていた。 ほんと、私は弱い。イヤになる。 いっそ無理を言ってでも連れてくればよかった。 話相手がいれば、少しは気分が紛れただろうに。 「Abzug Bedienung Mittelstand……」 陰鬱な気分に浸りながら鍵開けの呪文を口に出した。 すぐに靴を脱ぎ捨てて、寝室を目指す。できれば当分休んで気持ちを落ち着けたい。 けれど、それはなぜか……家の中から聞こえた足音に、止められた。 「え……?」 いったいどういうことか、考える時間さえない。 誰もいないはずの、その家に。 「もう、どこ行ってたんですか! 心配しましたよ」 エプロンをつけた桜が、本当に心配そうな表情で住んでいた。 「さ、桜……!? あんたなんでここにいるのよ!」 「? 何を言ってるんですか? 聖杯戦争が終わってから、姉さんが家で住まないかって誘ったんじゃないですか」 「あ……え、え!?」 思考が更に混乱する。 姉さん。そう呼んでくれたら、どれほど嬉しいと思っただろう。 けど、日常的に呼んでくれるほどまでには……仲良くなんてなっていない。 そんな私の混乱を少しも気遣わないで、桜はのんびりと首を傾げていた。 「時計塔から推薦状が来てましたけど、何か関係有るんですか?」 「推薦状……?」 「ええ。姉さんは聖杯戦争を優勝したんですから、当然だと思いますけど」 「なっ……!?」 「……どうしたんですか? 姉さん、本当に何かおかしいですよ……?」 本当に心配そうな顔で、桜は私の顔を覗き込んでいる。そこに、嘘とか遊びとか冗談とかはなかった。 けれど。私はそれに背中を向けて、入ってきた扉へ走り出していた。 「姉さん!? いったいどこに――」 「ちょっと……忘れ物……」 苦しい言い訳を告げて、靴を履いて走り出す。 強化魔術さえ使った自分の全速力で、広い庭を数秒も掛けずに突っ切った。 そのまま背中を確信めいた強迫観念に押されて、私はひたすら走り続ける。 流れていく風景にも気を止めず、息が上がるのも魔力が消耗するのも気にせずに。 優等生ぶるなんてことは少しもせず、一秒も休まないで私は走り続けた。 向かう先は、衛宮邸。 [Truth -Move the future -] そうして、やっと私は立ち止まった。 目の前には、もう見慣れた門と塀がしっかりと聳え立っている。 感慨も感じる余裕も無く、息を切らせながら武家屋敷の門を開け、中へと足を踏み出した。 手入れが行き届いていたはずの衛宮邸は、所々に雑草が生え始めていた。 かと言って廃墟というわけでもない。せいぜい二ヶ月程度放置されたくらいだろう。 ……二ヶ月。聖杯戦争が終わってから、ちょうど二ヶ月だ。 「来たのね、リン」 「……!? イリヤ!」 声が発せられたのは縁側から。 そこには白い少女が、のんびりと優雅に座っていた。 「だいぶ混乱してるみたいね。 何があったのかは知らないけど」 「ねえ、聞きたいことがあるんだけど。えっと……」 そう言ってみたはいいけれど、何を言えばいいのか分からない。 あまりにも分からないことが多すぎる。 そんな私を見て、イリヤはくすりと笑って…… 「……シロウとリンに何があったのかは知らないわ。 けれど、この世界に起きたことは知ってる」 真剣な口調で、話し始めた。 「ある事件が起きたわ。シロウとリンが、消えてしまう事件。そして帰ってきたのはリンだけ。 けれどシロウが消えたのは、バーサーカーが死んだ後。そしてリンが消えたのは、聖杯戦争が終わった後なの。 当然、矛盾が生じるわ。 シロウがあのタイミングでいなくなったのに、シロウが最後までいた聖杯戦争の終わりを体験したリンは存在する。 だから、世界からの矛盾の矯正が行われた。 世界だって生きてるもの。矛盾は世界にとって傷みたいなもの。だから、傷を治そうと世界から力が働いたの。 シロウ抜きで、かつ私達が行った聖杯戦争にもっとも近いような形に抑止力が歴史を作り変えた。 だからリンはサクラを一人で助けて、仲良くなったことになって…… 家主が死んだこの家にはもう、誰も来なくなった。タイガさえ」 イリヤの最後の言葉は、少しだけ暗くて……私も知らず知らずのうちに、歯を噛み締めていた。 納得がいかない。いくはずがない。 私がやったことじゃない。私が頑張ったことじゃない。 けれど世界は何の変わりもなく流れ、それどころか私は士郎の代わりに色んな物を得てしまっている―― それでも。イリヤは顔を下げずに、明るい顔で続けていく。 「でも、安心したら? 貴女はちゃんとセイバーに答えを教えられた。シロウと同じようにね。 世界からのプレゼントだもの、いわば天からの贈り物。 貰っておいた方がいいわ」 「…………」 答えはない。漏らした吐息は、少しだけ吹いた風にかき消された。 分かってる。返したって士郎が帰ってくるわけじゃない。 けれど……理解はできたって、納得できないことは、ある。 「……でも、だとしたらおかしいわよ。 なんであんたは、両方の記憶をしっかりと持ってるわけ?」 だから、答えを受け入れなくて、そんな言葉を出した。 それが――より陰惨な答えを紡ぐものだとは知らず。 「……単純よ。矛盾を矯正するために、大聖杯が溜め込んでる魔力が少しだけ使われたの。 だから当事者の貴女と清純な聖杯である私だけが、前の世界の記憶を保持することができた。 あんな聖杯でも、少しは力になれたみたいね」 愕然とした。 イリヤの言っていることは、つまり。 「じゃ、つまり……あの聖杯、まだ残ってるって事!?」 「貴女の取った戦法は最善よ、リン……ま、世界が矛盾を矯正するために「取らせた」行動なんだから当たり前か。 セイバーは私と契約させて貴女はランサーと組む。 さすがの英雄王だって、二人がかりじゃ流石に負けの目も出てくる。 鞘無しでセイバーが勝つには、それしかなかったでしょう。 けれど世界が矯正したのは『あなたがいなくなるまでの』世界。 つまり、未来のことを考慮に入れていない矯正だった」 「…………」 「記憶を探れば、思い出す……いえ、世界が思い出させるはずよ、リン」 イリヤの言葉を聞くまでもなく、脳裏に黒い光景が浮かんでくる。 薄暗い地下聖堂。そこにあったのは、聖杯の真実。 セイバーは遠い過去をおぼろげに思い出したかのような仕草の後、黒い聖杯を否定した。 凛とセイバーを片付けるように命じた言峰に、彼のサーヴァントの一人・ランサーが反旗を翻す。 自害しろという言峰の令呪。ランサー自身の槍がランサーを貫く瞬間、イリヤがセイバーに令呪を使いそれを阻止させる。 素早く凛と再契約したランサーに舌打ちし、言峰は英雄王にその場を任せて離脱した……イリヤという手土産を持ち出して。 撃ち出される宝具の雨と乖離剣。僅か二分の間に地下聖堂は崩壊し、戦場は地上へと移る。 そして、その後決着がつくまでに所要した時間は五分。 跡形も残していない言峰教会の前に膝を付くランサーとセイバー。それを英雄王が嘲笑い、慢心した瞬間。 凛の令呪が光り、ランサーにその宝具を通常以上の力で以って使わせた。 素早く英雄王は蔵に手をかけ、それに応えた鎖がランサーを束縛する。しかし、因果を逆転する槍は止まらない。 それでも自らの幸運により魔槍を回避した英雄王が見たものは……自らの鎧を斬り砕く『約束された勝利の剣』。 英雄王は最期まで愉悦の笑みを浮かべたまま消え、消耗しきったセイバーとランサーもまた凛に後を任せて消えた。 『大丈夫ですよリン。 私もこれから、頑張っていきますから』 そう言うセイバーの笑顔が、頭に浮かんでくる。 ……そして、言峰は聖杯を起動させて。そこから。 「リンはサクラの力を借りて、コトミネを倒した……圧巻だったわ。 二人とも凄い息が合ってて、あいつを相手にさえしなかったんだもん。 けどサクラと二人がかりでも、貴方達は聖杯を破壊できなかった……仕方ないけどね。 だから、私を助けただけで聖杯は放置された。蓄えられた魔力を使うことなく。 十年経てば、起こらなかったはずの第六回聖杯戦争が始まるでしょうね。いえ、もっと早いかもしれない」 イリヤの言葉に、私は俯いた。 どこまで私は間抜けなんだろう。 結局、世界だとか抑止力だとかそんな神様じみたモノに後押しされても、私は士郎のように出来なかったんだ。 しばらくして、私はゆっくりとイリヤに背を向けた。 「どうするの、リン?」 「決まってるわ。準備するの。 きっちり優勝した後、あの聖杯を今度こそぶっ壊す。 士郎が出来なくなっちゃったことは、私が必ず……」 風に髪をなびかせて、私はそう断言した。 だって、そうするしかない。 聖杯戦争を頑張って勝ち抜いたのはアイツだ。 私に優勝者としての栄誉なんて受け取る資格はない。私が努力して手に入れたものじゃ、ないから。 だけど、返すことなんてできない。返しようがない。 こんな方法でこんな栄誉をアイツから奪ったって、ただ腹立たしいだけなのに。 そもそも、今こうやって桜と話せているのも、私が頑張っているからじゃない。 アイツが死んで矛盾が生じた結果、それこそ棚からボタ餅のようにこんな結果が手に入っただけ。 貰える物は確かに貰う主義だけど。こんな貰い方なんて、しても嬉しくなんかない だから――貰ったぶん、ちゃんと違うものを私の手で返さないと―― 「イリヤはどうするの? なんなら私の家に……」 「……家族は一緒にいるものよ、リン。貴女とサクラが一緒になれたように」 そのか細い、どこか悟ったような声で、やっと私は気付けた。 どうして、今まで気がつかなかったんだろうとさえ思う。 彼女の様子は、まるで死期を悟った動物のようだと。 「私は、長くない。 だからせめて……家族が過ごしてた家で最期を迎えたいかな……」 イリヤの声は、私じゃなく遠くに向けられていた。 私の喉まで上がってきた声は、言葉にならずに息として漏れる。 もし世界の矛盾矯正のために聖杯の力が使われたと言うなら。 その聖杯の器であるイリヤの体は……もう限界なんだ。 「……っ」 また、失うものが増える。 けれど、私はイリヤに挨拶をして、しっかりと歩き出した。 支えてくれる、人達がいる。支えてくれた、人達がいる。 それなのに立ち止まってしまうのは……きっと彼らに、失礼だ。 「エミヤくん、私ね――」 ちょうど衛宮邸の敷地を出たところで、またひとしきり風が吹いて。 それに釣られるように空を見上げ――彼の名を呼んで、誓いを立てた。 [Battle -The decisive-] 最後の、戦いだった。 闇の書内部空間。薄暗いそこで行われていた戦いは、 衛宮士郎と言峰綺礼の戦い、アルトリアとギルガメッシュの戦いと酷似していた。 紅の鉄騎の動きは、どこまでも機械的。 故に……彼女が撃ち出した鉄の燕には容赦も油断も傲慢もない。 同時に凛が返したのはディバインシューター。まるで贋物のような拙い魔弾は、たった一つさえ撃ち落とせない。 まるで出来損ない。精度が違う。技術は未熟。威力は劣化。魔力は遠く及ばない。 それでも――それでも、膝は折らなかった。 回避し、防ぎ、受け続け。それはいったい何度目の攻防か。 ついに十羽ほどの燕が直撃した。いや、直撃ではない。砕かれたのは夫婦剣。 体勢を崩さえ、吹き飛ばされながら、それでも赤色の防御壁に覆われた凛に傷はない。 それを飲み込もうとするかのように、三十羽にまで増えた鉄の燕が飛翔する。 刹那――燕の目前に比類なく美麗な黄金剣が立ちふさがり、爆発した。 幻想はより強い幻想の前に敗北する。壊れた幻想は燕を一つ残らず砕き、天井までも、空間までも砕きゆく。 凛は破壊の痕を見ない。天井も見ない。 爆破に続いて撃ち出され、地に突き刺さって輝く幻想だけを見た。 素早く駆け寄った凛が鞘から剣を抜き放つ。 逃すまいと、紅の鉄騎の武器が巨大化する。振り下ろされたそれを、鞘が輝きながら阻む。 否、輝くのは鞘だけではない。 魔術刻印に刻まれた「魔法」。その業を以って、凛は聖剣に魔力を集束させる。 黄金剣の名を、カリバーン。失われた騎士王の剣。 鞘の名を、アヴァロン。全て遥か遠き理想郷。 魔法の名を、スターライトブレイカー。星の名を冠する魔法。 聖剣の名を、エクスカリバー。星に鍛え上げられた神造兵器。 まばゆい星の光が、あたりを包み込む。 その光を見てやっと、凛はあの英霊の真名を知ったのだ。 [6 years after -Fate/stay night-] 「あー、肩こった」 腕を回しながら、私はそれなりに立派な感じの建物を後にする。 あれから、私はたまにミッドチルダとの間を往復しながら時計塔を卒業、一人前の魔術師として認められた。 その後は時計塔に自分の研究室を構えながら、たまにミッドチルダで研究者としての仕事をこなしている。 ミッドチルダでは私の世界の資料はそれほどないらしい。まあ、こっちの魔術師の基本は神秘を隠匿することだから当然か。 おかげで、第二魔法と異世界の転移を絡めれば研究することなんて腐るほどあった。 そして今日もまた、ちょっと色々と発表してきたところというわけだ。 「あんまり遅れるとリイン達が文句言うしね……」 風景はもうとっくに夜の闇に染まっている。 あくびをしながら、外で待っているだろう彼女達のところへ歩き出した。 だけど、待っていたのはリイン達だけじゃない。そこに、同業者がいた。 「あら、ユーノじゃない? どうしたの?」 「やあ、凛。たまたま僕も出席したからね。ついでだから一緒に帰ろうと思って」 車の前でリイン達と一緒にいたのは、女の子みたいな顔の美少年。 彼はユーノ・スクライア。無限書庫の司書長だ。 研究者として私の同業者であり、様々な本を貸してくれる協力者であり、私の世界の内容を記した本を売る商売相手でもある。 手を上げて挨拶した私に、横からリインが口を出した。 「遅かったな」 「あ、リイン。待ってた?」 「それなりに。それより凛、周囲の反応はどうだった?」 リインは未だに私をマイスターと呼ばずに凛と呼ぶ。 いつかマイスターと呼ばせてやる、というのが私のささやかな野望だったりする。 「そこそこってとこかしら。 ま、第二魔法を絡めればなんでもウケるってわけでもないわね、当たり前だけど。 根本的に違う部分も多いから、結構現実離れしてるところも多いし」 「謙遜するなあ。 君の発表した理論のおかげで管理局の仕事がすごいスムーズになるって話じゃないか」 「そうなんだけどね……」 とりあえず車に乗りましょ、と告げて私は車の鍵を開けた。 皆が乗り込んだのを確認して、エンジンを掛けて走り出す。 周囲はもう夜。夜景を視界に捉えながら、私はアクセルを踏みつつ会話を続けた。 「あれは第二魔法の理論のほんの一部だけをミッドチルダの魔法に転用したものに過ぎないわ。 私ができたのはあくまで異世界の管理だけ。まだ並行世界の管理の手前なのよ。 ミッドチルダの技術じゃ完全に違う世界には行けても、 この世界ととてもよく似通った、けれど少しだけ違う世界には行くことはできないでしょう? そういう点では私の研究はまだまだ終わってないの。大師父が私の前に現れてないのがその証拠。 ……ま、異世界に行ける時点でじゅうぶん「魔法使い」なんだけどね。 それより、そっちの研究はどう? 確か、ロストロギアの研究って聞いたけど」 「まずまず、ってとこかな。 君の教えてくれた宝具って存在は非常に参考になったよ」 ユーノは魔法ではなくそういった古い遺跡とか物の研究をしているらしい。 宝具とかそういったものは、彼にとってそれこそ宝物のようだ。 とある執行者に現存する宝具を見せてもらったときは、彼はそれこそ子供みたいに大喜びだった……いや、子供だけど。 だからなんだろうか。 ここまでやたら学術的な方向だった会話は、急に日常的な方向に変わり始める。 「その時はリインフォースにも手伝ってもらったっけど、まだあの頃は小さくはなかったなぁ」 「そういえばそうねぇ」 「…………」 過去を懐かしむように笑顔で言ったユーノに釣られるようにして、思わず私も笑い出す。 フロントミラーを見れば、後ろでリインが頬を膨らませている。そのサイズは私よりずっと小さい。 そう、リインフォースは最近小さくなった。 まるで妖精みたいなサイズで周囲を飛び回るし、容姿も幼い。無愛想だけど。 その理由は魔力消費を抑えるために普段は体を小さくするようにした、とか。 なんだかんだ言って私を気遣ってくれてるみたいだ。 まあ、当然と言えば当然か。ことあるごとに彼女は、私があんまり情けなくて放っておけないから残ったのだ、とか言うんだから。 「アルフだって魔力消費を抑えるために姿を変えただろう。 私もそれに倣っただけだ」 「でも、小さいリインとそっくりなのはどうかなぁ……」 むくれたリインに、ユーノは顔を後ろに向けながら言葉を返した。 後部座席にいた女の子は二人。 リインの脇にいるのは、小さくなったリインとそっくりで大きさの女の子。彼女もまた、デバイスだ。 リインフォースは、暴走プログラムと共に失われた魔法を時間と共に少しずつ確実に使えるようになってきた。 それはミッドチルダ式だったりベルカ式だったり守護騎士プログラムだったりバラバラだけど、着実に回復したものは増えてきてる。 けど、修復のめどが立ってないものもまた多い。融合機能もその一つ。 小さいリインことリインフォース・ツヴァイは、それを補うために作り出されたユニゾン・デバイスだ。 逆に言えば初代の方はデバイスとしてはそれほど機能できていないため、実質的には使い魔のような状態だということも意味している。 魔力消費を抑えるようにしたのは、実は本人がそれを気にしているからだったりする。 「私からすれば双子みたいで嬉しいのですよ~、お姉さま」 「お、お姉さまと言うのはやめろと言っただろう!」 「じゃあお姉ちゃん」 「なぜそうなる!?」 車の後部座席から聞こえてくるほほえましい言い争いに、思わず私もユーノも笑っていた。 二人はほとんど同じ容姿なのに性格はぜんぜん違う。 初代リインの方はぶっきらぼうなのに、リインⅡはとても素直で可愛らしい。 ……まあ、感情が豊かなのはどっちも同じだ。 その証拠に、初代の方は言葉とは裏腹に頬を真っ赤に染めている始末。 そもそもⅡは妹みたいな感じで作って欲しい、なんてことを言い出したのは初代本人だったし。 私が笑っているのに気付いたのか、初代リインは私の方に矛先を向けた。 「よそ見するな、こちらを見るな! 運転中に危険だ!」 「いやあ、僕だったら運転しててもこんな光景は見逃さないよ」 「あ、やっぱりユーノもそう思う?」 「……ぐ」 「お姉ちゃん、落ち込んじゃ駄目なのですよ。そんなお姉さまもかわいいです」 「……せめて統一してくれ」 「ほんとちびリインには弱いわよね~、リインって」 「…………」 あくまめ、などと初代リインが呟いた……その瞬間だった。 突如爆音が響き、炎が舞い上がる。 思わず反応して振り向いた先にあったのは、真っ赤に炎上している空港だ。 そして鳴り響く警報と、何かの魔力反応。そして慌てて飛んでくる管理局員。 私はすぐに事態を把握した。すぐに車を停止させて、外に出る。 「ちびリイン、貴女は皆を呼んで。そっちの指揮は貴女に任せる。 リインは単独で行動、現場の隊長の許可を取った後消火に務めて頂戴。私は中の要救助者を救出するから!」 「はいです、凛ちゃん!」 「了解した!」 命令を出しながら、素早く私は赤い宝石を取り出してバリアジャケットを纏った。 同時にリインが本来の姿……私と同じくらいの女性の姿に戻る。 二人が飛び立ったのに遅れて私も行こうとした矢先。 ユーノの声が、私を止めた。 「二人に任せて君は休んだほうがいい。さっき色々と仕事してきたばっかりじゃないか」 「これでも管理局の予備役やってるのよ、私。行かないわけにはいかないでしょう」 「……よく体が持つなあ」 「だからリインやヴォルケンリッターがいるのよ。冬木の管理は桜に任せてるしね」 「でも、君は並行世界の管理って魔法を目指してるんだろ? 予備役は関係無いと思うんだけど……」 思わず、立ち止まる。 ユーノの言葉はもっともだろう。 二兎を追うものは一兎をも得ず。遠坂家の宿願は、寄り道をしながら得られるほど容易くはない。 ……けれど。それでも、私はもう一つの方も追い求めたいんだ。 父さんから受け継いだものと同じくらい、大切なものだから。 「本当の目的はね。 けど、死んじゃった人達から、モノを色々と貰うはめになっちゃったから」 それは、その人が頑張った結果とか。 その子が大切にしていた杖とか。 彼らが頑張って作り出した、魔法とか。 「……ムカつくのよ、そういうの。等価交換じゃないもの。 そんな理不尽な貰い方して貰ったモノの分は、ちゃんと返さないと。 だから……望んでいた夢も、叶えてやってもいいって思った」 自分の――遠坂家の宿願を捨てたわけじゃない。 けれど彼が求めた夢も彼女が持っていた意志も、魔法使いになるのと同じくらいに簡単に手に入るものじゃない。 それは自分の力を人を守るために使うという、強い心だったり。 ――正義の味方という、夢物語だったり。 「それに、もうしばらくすれば私の街が大変なことになるから。 次の聖杯戦争に備えて間桐の蟲爺が何かやってるみたいだし、 桜がふわふわ浮いてる変な機械を見かけたって言ってたし。 それまでにできるだけ実力を付けておかないと、アイツを召還した時に笑われちゃう」 あの中で気付いたのだ。聖杯戦争で私の呼べる英霊は一人しかないことに。 遠坂凛が呼ぶのは、あの赤い英霊以外に在り得ない。だって、あいつはアイツだから。 だから、今度はミスをしないでしっかりと呼んでやる。そうして……伝えたい。 ユーノは以前私から聖杯戦争について聞いているからか、私の言葉に疑問を挟む事はしなかった。 代わりに。いつの間にか、スーツからバリアジャケットに着替えていた。 「ユーノ?」 「僕も手伝うよ。 これでもヴィータから逃げ切れた身だからね、戦力にはなれると思う。 僕の役割は背中を守ることだって、なのはと一緒にいて分かったからね」 「……うん、頼むわ。ちびリイン達の援護、お願い」 二人の後を追うようにユーノが飛んでいくのと、。私が愛用のデバイスに魔力を逃しこんだのは、ほぼ同時。 すぐに、赤い宝石は桜色の魔杖に形を変えた。 黄金に光る先端が、周囲に煌く星の光を反射する。 「久しぶりの実戦、いけるわよね?」 『All right, my second master』 「よし――飛ばすわよ!!!」 愛杖の答えに笑みを浮かべて、私は夜空へと飛び立った。 空港で起こった事件を、解決するために。 これから私の知りうる範囲で起こっていく事件を――解決していくために。 いくら手を伸ばしても、掴めないものはある。 ……それでも、届かなくても胸に残るものがある。 同じ時間にいて、同じものを見上げた。だからこそ、覚えているものがある。 今は走り続けようと思う。一人じゃなくて、みんなと一緒に。 そうすれば、彼らが目指していたものも、きっと―― [an epilogue -Starlight-] これは、世界のほんの片隅のお話。 人間が短い生の間に紡いだ、星から見れば塵のようなお話。 ――Withstood pain to create weapons. waiting for one s arrival. 数人が欠けたところで、世界には何の矛盾も起こらない。 正義の味方も魔術師も、星の少女も消えはしない。ただ一人の少女が兼任することになっただけ。 だから世界にとって、それはただその程度のお話だったけれど。 ――I have no regrets.This is the only path. 少女にとっては、とても、冷たくて、大きくて――忘れても変えてもいけない、お話で。 ―――My whole life was “unlimited blade works”. だからその体はきっと……無限の思いを継いでいた。 Fin 投下順に読む Back 答えはいつも私の胸にNext After2 -夢の続き- 時系列順に読む Back 答えはいつも私の胸にNext After2 -夢の続き- 298 GAMEOVER(5) 遠坂凛
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無限書庫にはさまざまな本がある。 見なくなってしまった本、記憶の中で忘れられてしまった本…。 そんな本がここにはあある。 そしてその中には、人が触れてはいけない禁固の本というものもある。 例えば、闇の書みたいなものだ。 それ以外にも危険な本は山のようにある。例えば…。 一匹の退屈な死神(ユーノ・スクライア)が地上に、一冊のノートを落とした。 私立聖祥大附属小学校 自称平凡な小学生である、少女、高町なのはは、退屈な授業から視線をそらして、窓の外を眺めていた。 変わらない日常、退屈な毎日… これから自分はきっとあのレストランをつがなければいけないのかと、そんなぼんやりとしたことを考えていた。 「あっ…」 そこで目に入るもの…一冊の黒いノートが自分の視界にへと入ってきた。 そのノートはまるで天から落ちてきたノートかのように、宙を落ちていく。 授業終了後…。 私は、先ほどのノートが落ちた場所にいってみた。 そこには確かのノートが落ちている。 なのははそれを恐る恐る手にとって見る。 「なにこれ?えーっと…英語じゃん。これじゃーなんて書いてあるかわからないよ」 私は、そのままノートを置いて帰路に… 「ちょっと!!話が始まらないじゃないか!これじゃー!!読めればいいんだから、英語ぐらい関係ないよ!!」 やり直し…。 「なにこれ?えーっと…これに名前を書かれたものは死ぬ?アハハ、なにこれ。そんな簡単に人が死んだら苦労しないってば」 私はそういって笑いながら、ノートを地面に置く。 しかし、なぜか気になってしまい、結局、家に持ってかえることにしてしまう。 帰り道、クラスメイトの友達であるアリサちゃんとすずかちゃんと話をしながら、帰っていると…。 道路の反対側で数人の不良が一人の男性を囲んでいる。 「うわぁー…かわいそう」 アリサちゃんは他人事のように話しをしながらそのまま、すずかちゃんと一緒に通り過ぎていく。 私はその人たちを見て、ふとさっきのノートが頭に浮かんだ。 あの人たちは男性を食い物にする極悪非道の鬼畜、人間なんていう風上にも置けないゲス野郎。 試してみてもいいや。そうおもったのだ。 「この男、どうしましょうか?クアットロ姐さん」 「そうね。ぶつかっておいてお金が出せないなら、このまま消してしまいましょうか」 小柄な女子校生にイジメられている、この男性は情けない。 私はノートをひらいて、早速名前を書き始めた。 ノートには、その人物の名前、時間、死因を書くことが出来る。 「クアットロ、死因は破壊的な隕石(スターライトブレイカー)」 私は名前を書き終え、どうなるか様子を見る。 すると、突然、隕石が彼女の頭上から落ちてくる。 そのまま彼女の姿は吹き飛ばされて見えなくなった。 「このノート、本物だ!」 私は世界にいるたくさんの悪者を駆除し始めた。 娘を虐げる母親。 人間の身体を乗っ取ろうとする化け物。 変な顔をしたロリコン科学者。 そして半月後…。 「…今日もいっぱいかけた♪」 自分の部屋の中で、ノートを見ながら私はうっとりとつぶやく。 「随分と楽しそうだね」 私が振り返った先には、小さなネズミ…ではなくイタチのような淫獣がそこにはいた。 「そのノートの使い方はわかっているようだね」 私はそこにいる淫獣を見て、声を震わす。 「淫獣が喋った」 「だから淫獣じゃない!!」 淫獣もといユーノ君は死神をしているそうだ。 そこで退屈しのぎにこのノートを落としたのである。 それを私が偶然ひろった。 「たくさん書いたね」 「私に仇名すものや、人間のクズの名前をたくさん書いたから」 ノートには世界中さまざまな人の名前が書かれている。 今まで、事故などでデスノートがこっちの世界にきたことがあるらしいが、ここまで書いた人はそういない。 「怖くなかったのかい?」 「なんで?」 「いや、人を殺してるから」 「ぜーんぜん。だって私を捕まえられる人なんかいないんだもん。私は神様になるの。誰も逆らうことが出来ない、真の支配者に…」 「あ、悪魔…」 「悪魔でもいいよ…」 ここでユーノは、はじめてこのなのはの存在に恐怖した。 だが…ここでもう一人の悪魔が動き出したことを、まだこのときのなのはは知らない。 ICPQ(世界警察機構) 相次ぐ、連続怪死事件に先立ち、世界警察機構では緊急役会を招集し時代の打開にあたることとなっていた。 日本警察庁の代表として、八神はやてと、部下であるヴィータが出席することとなった。 だが会議は踊るが、されど進まず…意見が出しつくされた後に、一人のコートを着た女が姿を現す。 「静粛に!この事件は、Fが担当します」 「Fだと!?」 ざわめく会場内。 「誰?Fって」 ヴィータがはやてに聞く。 「世界警察機構で数々の難事件を解決していった、正体不明の探偵さ」 ヴィータは胡散臭いなとおもいつつ、前を見る。 「ただいまから、我が主、Fの声をおきかせしまーす!」 帽子をかぶりコートを着ているが、その爆乳と長いピンクの髪の毛が隠れきれていない。 Fとの唯一、交渉できえる存在…アルフ。 『みなさん、私がFです』 こうしてなのはとFの戦いの幕が開く。 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ