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・未知の物品の答え合わせ ギヤマンの板=ガラス窓 本台=椅子 物入れ=机 学術書=教科書(小学生用) 黒光りする笛=リコーダー 白い布地=体操着 赤い布地=赤ブルマ 横断幕=カーテン 足台=洋式便器(フタ付き) 陶器製の容器=貯水タンク 雑巾の突いた棒=モップ 鉄の手桶=ブリキのバケツ 奇妙な色の縄=ホース 白骨=骨格標本 人形=人体模型 大きな台=理科室の大机 拷問具=実験道具の何か
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発売日 2014年9月26日 ブランド まどそふと タグ 2014年9月ゲーム 2014年ゲーム まどそふと キャスト 桃山いおん(霧島沙那),藤咲ウサ(ターニャ・ヘルベリン),くすはらゆい(伊吹恋羽),一色ヒカル(雪倉睦月),手塚りょうこ(高尾雛),みる(浅間花梨),夏野虹花(霧島しずく),秋本ねりね(笹山一馬) 八幡七味,八重崎愁,野畑繋大,柴田茜秋,原田悠丞,おーひ スタッフ キャラクターデザイン・原画:Syroh SD原画:ななてる シナリオ:椿また,もじゃすぴい グラフィックチーフ:萩野小唄 グラフィック:秋芳,チ豆,アサシロ,鏑木かんら,卯月,翠燕,矢作しんと,みやびひろ(株式会社アルトワークス),つゑふ(株式会社アルトワークス),もんぢ(株式会社アルトワークス),友音(株式会社アルトワークス),hira(株式会社アルトワークス),トシ(株式会社アルトワークス),朝衹もみじ,(みるくそふと),raiou(SherbetSoft),夏木トモスケ(とらいあんぐる!),おとぎ遊戯,株式会社ウィンディール 背景ビジュアル:干支神一夜 背景グラフィック:920-K,背景サークル YOTSUBA,胡太郎,安田悠一 グラフィック補助:えいちゃん,なえなえ,MAR 音声制作:emo,Inc. スタジオ:MARINE STUDIO BGM:まつむー,しろー BGM演奏:しろー,惇夫 グラフィックディレクション:cao.(*PetitBrain) デザイン:cao.(*PetitBrain),UC オープニングムービー制作:gram6design カットインイラスト:えいちゃん,なえなえ ウェブ四コマまんが:ななてる,白須遙一,えいちゃん システムスクリプト:Biscrat シナリオスクリプト:楯宮悠,飛田翔,しお,茂吉,田中,iMel株式会社,sakano デバッグ:遠斗あいす,若林水輝,yutaka,葵よつば,さくっち,実槻,桐山マチ,こゆ,瀬名鈴子,iMel株式会社,もじゃすぴい,ゆめ WEBシステム協力:ミルト 音響制作:UC 制作協力:Mikage シナリオディレクション:もじゃすぴい シナリオ協力:中村浩二 ディレクター:UC,taichi サブディレクター:ゆめ 営業・広報:taichi プロデューサー:アルケ 企画・制作:まどそふと 主題歌 「ヤキモチ☆ストリーム」 歌・作詞:大島はるな(Sound Drive) 作曲:まつむー 編曲:斎藤悠弥(Sound Drive) 挿入歌 「ア・イ・ツにFall in love!!」 歌・作詞:大島はるな(Sound Drive) 作曲・編曲:斎藤悠弥(Sound Drive)
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26 :本編「ドクオの答え」:2008/12/22(月) 02 57 40 ID gNIpqFAJ0 誰もいないようなので、コッソリのんびり投下します。 (‘A`)「まずはメインアタッカーになるこいつ。」 (‘A`)「で、そのサポートにこれとこれで・・・。」 (‘A`)「攻城役はやっぱこいつで決まりだな。」 (‘A`)「あとはこいつに援護役をさせて。」 (‘A`)「そして昨日手に入れたこいつで完成っと!」 (‘A`)「総武力26、総知力は・・・12・・・まあ知力なんて所詮飾りってことで。」 (‘A`)「ブーンも大尉昇格戦までたどり着いてることだし、俺も負けてられねえ。あいつにだけは置いてかれるわけには行かないからな。」 そう、ドクオは今回のバージョンに苦戦していた。 得意の藁系のデッキに対してきついカードも増え、苦楽等の舞系のデッキにもRカンネイや遠弓陣などのデッキも増えている。 環境的には逆風である。 いろんなデッキを試してみるもなかなか巧くいかないのが歯痒かった。 一方ブーンは求心が安定した強さを持ち、またブーンもそのデッキを使い込んでることもあり順調に位を上げていっている。 しかし、ドクオはブーンのライバルとして置いてけぼりにされるわけにはいかなかった。 そして昨日排出されたカードを見て一つの答えを見つけた。 俺にはこれしかない。 (‘A`)「おっと、軍師を忘れるところだった。」 (‘A`)「とりあえずこれかな。」 ( ^ω^)が三国志大戦をするようです。「ドクオの答え」 27 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 00 25 ID gNIpqFAJ0 ここはバーボンハウス。 ブーンやドクオといった三国志大戦好きが集まり、日々賑わいを見せる気さくな店長(´・ω・`)が経営するゲームセンター。 最近は全盛期程では無いにしても、(´・ω・`)の人柄のおかげか他のゲームセンターと比べ活気と賑わいを見せている。 (´・ω・`)「やあバーボンハウスへよry」 (‘A`)「こんちはっす。」 (´・ω・`)「・・・。」 (´;ω;`) (‘A`)「ちょwwwwいきなりなんすかwwwww」 (´・ω・`)「いや、スマナイ。最近涙腺が弱くてね。僕も年かな・・・。」 (‘A`)「今日はブーンたち来てます?」 (´・ω・`)「ああ、ブーン君ならさっきまで大尉昇格戦をやりに来てたよ。」 (‘A`)「まじっすか?で、結果は?」 (´・ω・`)「荒巻さんと当たって、流石に経験の差で負けてたみたいだよ。」 (‘A`)「そうっすか。そりゃ残念。相手も悪かったな。」 言葉とは裏腹に少しほっとしたような表情になる。 ブーンにはがんばって大尉昇格戦を勝ち上がって欲しい。 しかしそうなると置いてけぼりにされてしまう。 ドクオは今回のブーンの昇格戦に対してはすごく複雑な気分だった。 その理由の一つが、自分が伸び悩んでブーンとは少し位が離され過ぎているからだ。 (‘A`)「よし。今日のうちに大尉昇格戦とは行かなくても、一つでも品を上げてブーンに近づいてやるぞ。」 (´・ω・`)「いい意気込みだね。とりあえず僕も仕事はあらかた片付いたし、ドクオ君のプレイを見させてもらおうかな。」 (‘A`)「何か気がついた指摘してください。」 そういいつつ二人は三国志大戦の筐体に向かった。 28 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 01 59 ID gNIpqFAJ0 (´・ω・`)「で、今日はどんなデッキでやるんだい?」 (‘A`)「この前手に入れたこいつでデッキを組んでみたんです。」 (´・ω・`)「うほwこれはマジでウザそうなデッキだね。僕はあまり相手したくないな。」 (‘A`)「それが狙いの一つなんで。相手がウザがってくれたらこっちの思う壺です。」 (´・ω・`)「まあドクオ君向きのデッキかもね。ではウザイ戦い方、しっかり見せてもらうよ。」 (‘A`)「ちょwwwなんか言葉が引っかかるけど、褒め言葉として取っておきますw」 ドクオはデッキを筐体に並べ、コインを投入する。 ジョイーン、ジョイーン、ジョイーン 全国大戦を選択し、漏れなくしっかりとカードを登録。 そして程なく、「挑戦者現る!」の言葉と共に対戦相手が決まった。 (‘A`)軍 4品 UCホウ徳、SR猛穫、C張梁、C馬元義、C 裴元紹、C程遠志 最後に勝負!軍 2品 SRシュシュン、SRコウホスウ、SR献帝、R劉備、Rチョウセン (‘A`)「うお、まぶしひ。」 (´・ω・`)「シュシュン入りの決起号令デッキだね。」 (‘A`)「高そうなデッキだなぁ、しかしうちにもSR猛穫がる!」 (´・ω・`)「争うとこはそこじゃねえwwww」 軍師の奥義を決定しすべての配置を済ませると決戦の扉が開く。 ばさばさばさ、ぎぎぎぎぎぃ、ワーーーー。 29 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 04 01 ID gNIpqFAJ0 戦場の中心に川が流れる。 ドクオは最前線中央にホウ徳、右側最前線に猛穫、その少し後ろに程遠志、馬元義、張梁を配置し、逆サイドに裴元紹の構え。 対する敵は、城門前に献帝を配置し柵をその手前、その両脇をドクオから見て右側にコウホスウ、そして左側に劉備で固め、柵の少し前にシュシュンを配置するオーソドックスな配置だ。 そして開戦の銅鑼がなる。 (‘A`)「さて開幕はとりあえず伏兵探しかな。できれば猛穫で踏みたいところだな。」 (´・ω・`)「なるべくホウ徳、張梁で踏まないようにはしたいね。まあ復活もちも多いしぶっちゃけどれで踏んでも大差は無いと思うよ。」 ドクオはホウトクを右側の部隊に合流させ、猛穫を先頭に右端攻め上げ、左側からは裴元紹で端攻めの構え。 それを受け相手は全部隊をドクオの右側の部隊に集中させる。 (‘A`)「伏兵は左側かな?まあ裴元紹ガンガレ。」 (´・ω・`)「これだけ復活部隊が多いと開幕の伏兵が余り意味をなさないね。」 (‘A`)「一応伏兵が出てきた後の端攻城のことも頭に入れておかないとな。」 ドクオはそのまま軍を進め左端に裴元紹を到達させる。 ジャーンジャーンジャーン 「伏兵」 「こんにちは(*^-゚)ノ」 ボキリ 「撤退」 「おぼえてやがれ( ̄m ̄* )」 裴元紹が予定通りチョウセンを踏み撤退。 ホウトクを左側のチョウセンを牽制するように向かわせ、右側は張梁を攻城ゾーンに刺し、その後ろで馬元義が援護射撃、猛穫は中央の柵を壊すために柵へ、その後ろで程遠志がシュシュンの突撃を牽制する。 相手はそれを受けチョウセンを一旦城に戻し、コウホスウを張梁に乱戦、献帝で程遠志を撃ち劉備でホウトクに向かわせ、シュシュンで猛穫に突撃を敢行しようとする。 31 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 22 58 ID XjPLBsYB0 (‘A`)「お、シュシュンを迎撃できそうだな。」 バシュバシュ 「迎撃」「迎撃」 シュシュンを迎撃したのはいいが、そこに集中してホウトクも劉備に迎撃されてしまう。 (´・ω・`)「まあ、痛みわけだね。」 迎撃されたホウ徳を一旦下げ、猛穫で柵を破壊したところで献帝に撃たれていた程遠志が撤退する。 そして迎撃されたシュシュンで張梁に対して突撃、そして程なくして ボキリ 「撤退」 「うおぁあぁ。」 ホウ徳を迎撃した劉備はそのまままっすぐ攻城に、一旦下がったチョウセンも出城し攻城に向かう。 猛穫はそのまま献帝の横で攻城を始める。 相手は馬元義に撃たれ続け張梁と乱戦し続け兵力の減ったコウホスウを一旦城に帰らせ兵力が迎撃を受け三割になっているシュシュンをそのまま馬元義に突撃させようと追いかけてくる。 ドクオは馬元義の弓サーチをシュシュンに変え、できる限り相手の兵力を減らしつつ走射を駆使しながら城に引かせる。 相手のチョウセンと劉備が張り付いたところで一旦下げたホウ徳を出場させ攻城阻止に、馬元義はシュシュンに突撃されながらもシュシュンを撃破。 相手はここで欲張ったのか劉備を城門に寄せるがこれに対して馬元義で横弓。 装甲している間に、「いっちょ行くかぁ」開幕で伏兵を踏んで撤退していた裴元紹が復活する。 (´・ω・`)「これが活持ちのウザイ所だね。」 (‘A`)「回転力が命です。」 相手は猛穫を撃破した献帝でシュシュンを生き返らせ、国力を溜める。 残り85c (‘A`)城ゲージMAX 士気6 相手城ゲージMAX 士気? 32 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 26 22 ID XjPLBsYB0 程なくして「肉持ってこぉぉぉい!」「チャンスをくれぇ」少し後に「人よ」撤退していた猛穫、程遠志、張梁が復活して全部隊が揃う。 それに対し相手はホウ徳と乱戦していたチョウセン、裴元紹に乱戦、馬元義に打たれていた劉備が撤退。 (´・ω・`)「ちょww肉はえぇぇぇwww」 (‘A`)「これでも前より遅くなってるってのは驚きですよね。」 相手は復活させたシュシュンと兵力が満タンになったコウホスウそして献帝で攻めあがってくる。 (´・ω・`)「相手は献帝で国力稼ぎが目的かな?」 (‘A`)「国力を溜められるのは辛いけど献帝一本でやってくほうがこちらはありがたいっすね。」 シュシュンが城門の左側、コウホスウは少し遅れて右側に、シュシュンが城にたどり着くと程遠志、裴元紹、ホウ徳を一斉に出城、コウホスウ側には馬元義で横弓、猛穫で乱戦させに出城。 (‘A`)「とりあえず、こいつで。つΩポチ」 「強化」「人馬一体」武力と速度が上がり迎撃ダメージを受けなくなる。 速度の上がったホウ徳で献帝に突撃を浴びせる。 コウホスウはホウ徳の突撃を阻止するために献帝のほうに向かうが、そこを猛穫が空気を読まずコウホスウを弾きながら前進していく。ホウ徳は献帝に一度突撃を浴びせた後、相手が献帝を城門に突っ込ませコウホスウを変わりにホウ徳に向かわせてきたのでそのままホウ徳を乱戦させる。 シュシュンは一旦攻城をあきらめ攻城ゾーンからはずし、ホウ徳に突撃を仕様とするがそこは程遠志でカバー、相手はシュシュンを一旦城に戻らせる。 右端から出場させた張梁と、裴元紹はそのまま右側の端攻城へ。 シュシュンの突撃を牽制していた程遠志はコウホスウに寄り過ぎていたためそのまま乱戦され撤退。 程なく武力の上がっていたホウ徳と乱戦していたためコウホスウも撤退する。 城門に果敢に攻城を行っていた献帝も馬元義の横弓で撤退しそうになるとたまらず2回目の漢王朝の希望を打つ。 33 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 28 35 ID XjPLBsYB0 (‘A`)「ここまでは思惑通りだ。」 (´・ω・`)「程遠志はもう少し丁寧に扱ったほうがいいと思うけど、まあ展開的にはいい感じだね。」 (‘A`)「槍は一本しかいないからなるべく戦場長くいないと、藁を使うなら活持ちといえどもう少し一枚一枚を丁寧に動かさないとな。」 (´・ω・`)「槍のある無しでは相手の騎馬の働きも変わって来るからね。」 残り67c (‘A`)城ゲージMAX 士気3.5 相手城ゲージMAX 士気? 国力2 猛穫が相手の城門左脇に張り付き、右端に張梁が張り付く、相手のシュシュンは張梁に突撃しようとするもそれを裴元紹で阻止。 裴元紹はシュシュンから離れ城門に、張梁と乱戦に入ったシュシュンにホウ徳が突撃する。 猛穫の所には復活していたチョウセンが乱戦に出城し、城門に漢王朝の希望を受け兵力が130%になった劉備が乱戦を仕掛けに出城してくる。 シャキン「撃破」「皇帝失格だな」 ボキリ「撤退」「おぼえてやれ」 シャキン「撃破」「ちぃ、これからだってのに・・・」 ほぼ同時に馬元義に乱戦を仕掛けられた献帝、劉備と乱戦していた裴元紹、張梁と乱戦し城に帰ろうとしていたシュシュンが撤退する。 劉備に突撃をしようとしていたホウ徳は間一髪劉備に槍激を受けるも迎撃は貰わずそのまま少し乱戦し劉備が張梁のほうに乱戦しに行くのを見て猛穫の援護に向かう。 献帝を倒した馬元義も猛穫側に援護に向かうのを見てチョウセンは一旦城に帰る。 チョウセンに突撃しようとして猛穫を動かした際に猛穫が攻城ゾーンを出てしまうミスがあったものの「攻城」「この程度の守り、通じぬわ!」何とか張梁の攻城が入る。 (‘A`)「あちゃー、一発損した。」 (´・ω・`)「どうせチョウセンには突撃できそうに無かったから、猛穫を動かさないほうが良かったね。」 34 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 29 27 ID XjPLBsYB0 「撤退」「うおぁあぁ」 相手の劉備が攻城を決めた張梁を撃破するが馬元義の援護とホウ徳の騎馬マウントを恐れ、出城が遅れ猛穫の攻城も決まる。 残り58c (‘A`)城ゲージMAX 士気6 相手城ゲージ76.5 士気? 国力2 馬元義は猛穫に寄せてくる劉備を狙い撃ちにし猛穫の所までたどり着くまでにその兵力を半分まで減らす。 チョウセンは城内乱戦を駆使し、ホウ徳の突撃は食らわなかったものの、猛穫との乱戦で兵力をどんどん削られていく。 「チャンスをくれ」「いっちょ行くか」 程遠志が復活し、その少し後に裴元紹も復活する。 程遠志は復活してすぐに猛穫とは逆サイドの右端攻城に向かい、そのあとに裴元紹が続く。 (‘A`)「ここからが活藁の真骨頂ですよ。」 (´・ω・`)「いい感じにウザイね。」 猛穫の2発目の攻城が決まる寸前に復活してきたコウホスウが立ちはだかり、間一髪で攻城を阻止、劉備はその横でホウ徳の突撃を牽制する。 (‘A`)「もう少し足並み崩されてね。つΩポチ」 (´・ω・`)「うん、いい判断だね。」 「強化」「人馬一体」武力と速度が上がり、槍の迎撃ダメージを受けなくなる。 35 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 33 02 ID XjPLBsYB0 結局突撃はできず、猛穫は攻城できずに撤退されてしまったが、そのまま乱戦で劉備を撃破、攻城阻止に出た献帝は裴元紹の突撃、馬元義の射撃で兵力を削られたまらず3回目の漢王朝の希望を打つ。 「人よ」 そしてホウ徳はこちらの部隊の間を縫って出てきたチョウセンと献帝を突撃で沈める。 「肉もってこ~い!」 (´・ω・`)「ちょww肉自重wwww」 (‘A`)「肉、肉うるせぇwww」 武力と兵力の上がった劉備で程遠志を、端攻城していた裴元紹をシュシュンでおとされたため馬元義でできるだけ劉備の兵力を削りつつ一旦ホウ徳も城に戻す。 残り34c (‘A`)城ゲージMAX 士気8 相手城ゲージ76.5 士気? 国力3 (´・ω・`)「さあ、相手も国力もたまって体制が整ったら最後の攻勢に出てくるね。」 (‘A`)「ここを凌げば勝ちか。でも張梁と猛穫が兵力MAXなんでそう簡単には体制は整えさせませんよ。」 そういいつつドクオは右端から張梁、左端からは猛穫を出城させ、兵力半分程の馬元義は猛穫を援護するため城に帰さずまっすぐ敵城に進軍させた。 (´・ω・`)「まじウザイねw」 37 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 49 24 ID xADZzH0J0 相手はシュシュンを兵力の減った馬元義に向かわせるが馬元義はこれを受け城に帰るそぶりを見せ、兵力の回復したホウ徳を出撃させる。 シュシュンは攻城に向かった猛穫を倒すために馬首を巡らし、猛穫に対して突撃を行う。 相手は猛穫サイドにはシュシュンとコウホスウ、張梁サイドには劉備を出しこれを迎え撃つ姿勢。 (‘A`)「ここはもう一押し。つΩポチ」 「強化」「人馬一体」武力と速度が上がり、槍の迎撃ダメージを受けなくなる。 「チャンスをくれ」「いっちょいくか」 それと同時に程遠志、少し遅れて裴元紹が復活したので相手の城門に向けすぐに出城させる。 ボキリ「撤退」「腹が減ってただけだ!」 相手はホウ徳の突撃をコウホスウの槍で消し何とか猛穫を撤退させる。 ホウ徳が右側の張梁を援護するそぶりを見せたので相手は馬元義にシュシュンを突撃させようとする。 そこでホウ徳は方向を変えシュシュンにまっしぐら、突撃を決め馬元義を守る。 中央を進軍してくる程遠志、裴元紹に対し城門付近に劉備を配し、チョウセンを出城させ突撃を受けたシュシュンを帰したので、ホウ徳で帰す刀でチョウセンに突撃、その後に裴元紹の突撃も決まりあっと言う間にチョウセンは撤退。 劉備を馬元義の弓から逃すため城に戻したのでそのまま城門に裴元紹を突っ込ませる。 その後ろで程遠志と馬元義、ホウ徳の三人でマウントを取る。 ボキリ「撤退」「うおぁあぁ」 「肉もってこ~い!」 張梁が撤退すると同時に猛穫が肉、肉と騒ぎ出す。 (´・ω・`)「・・・・・・猛穫ってホントうるさいね。」 (‘A`)「この台詞トラウマになりそうだ。」 38 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 50 00 ID xADZzH0J0 残り19c (‘A`)城ゲージMAX 士気7 相手城ゲージ76.5 士気? 国力3 相手は城門に献帝、その脇でホウ徳をあわよくば迎撃するためにコウホスウ、その逆サイドにシュシュンを出し、出城と同時に計略を放つ。 「決起」「決起の大号令」漢の味方の武力が上がる、国力の上昇によりさらに武力が上がる。 (´・ω・`)「相手は我慢しきれず撃ってきたね。」 (‘A`)「ここで撃たせればあとは引きながら巧く凌ぐだけです。」 ドクオは裴元紹だけを城門に残し他の部隊を引かせる。 相手は武力の上がった献帝だけ裴元紹と乱戦させ部隊を押し上げてくる。 そして相手の部隊のラインが中央まで上がったとき。 「貴様の血が欲しい」 画面が暗転し、その中から真っ白い顔の軍師が敵の血を渇望し浮かび上がる。 「奥義」「兵軍連環」敵の移動速度を下げる。 相手の部隊は中央付近で頓挫し動きが亀のように遅くなる。 裴元紹を撤退させた献帝も急いでラインを上げるが、復活し出城してきた猛穫が相手の劉備、コウホスウに近寄りその計略を発動する。 「うおぉぉあぁぁぁぁ!」「超絶強化」「強奪戦法」範囲内の敵の武力合計値を自身に追加する。 なんとその武力34! これにはたまらず相手は奥義を発動する。 「もはやこれまでよ・・・」 軍師田豊の台詞はそのまま相手の心情を映し出したものだったかも知れない。 転進再起で城に戻った相手はもはや戦場に出てくることは無かった。 39 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 03 52 14 ID xADZzH0J0 その次戦、入れ替え戦にて大水計入り機略にわらわらのしつこい攻城とホウ徳の人馬での足並み崩しで、残り8cで落城させ3品に上がるも、騎馬単求心に辛くも負け、4品の降格ゾーンに落とされ3戦を終える。 (‘A`)「あ~あ、せっかく3品に上がったのにこれじゃ機を抜いていたらすぐに4品に逆戻りだ。」 (´・ω・`)「まあ大丈夫さ。降格ゾーンに入っても入れ替え戦に負けなければいいだけだしね。それに勝てばすぐに降格ゾーンから抜けれるしね。」 店長は今日のドクオの戦いを見て、ドクオがすぐに降格ゾーンなんかは抜けるであろうことは確信していた。 そして、ブーンのいる位置にもそれほど時間をかけずにたどり着くことも。 ブーン君の頑張りがドクオ君の力も引き上げている。 ライバルがいるってのはすばらしいことだな。 そう店長は心の中で自分も兄を、グラサンを、そしてまだ自分の上にいるランカー達を越えるため自分もがんばらねばと思いドクオのほうに向き直った。 (´・ω・`)「今日はいいものを見せてもらったよ。これは僕の気持ちだから受け取って欲しい。」 (‘A`)「ちょwwwそれ今排出されたカードwwwww」 今回はこれで終わりです。 最近ブーンの活躍が多かったのでそのライバルのドクオも輝かせるために、少し作品を上げたかったのと、あんまり作品が投稿されなかったのでドクオの資産が3.1をほぼやってないような感じになっていたのでこのような苦肉の策を取らせて頂きました。 勝手に資産増やすんじゃねーよボケが!って方が多いようでしたらこの作品は没にしてくさい。 もし大目に見ていただけるなら排出は 40 41 42でお願いします。 ではまた作品が上がりましたら上げさせていただくかもしれません。 駄文失礼しました。 40 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 04 24 40 ID frSC7HnQ0 乙 安価なら決起車輪で決起藁に 41 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 04 28 53 ID MnE8tCjCO 39乙です。 個人的にはモウカクくらいいいと思います。 安価なら紫なUC張ジンで 42 :ゲームセンター名無し:2008/12/22(月) 07 16 16 ID AQ/WrFdHO 乙です。 排出はケイロクで。
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前ページ次ページゼロの答え 「うぅ、腰が痛い……」 そう呟きながらルイズは街を歩いていた。 なにせ馬に乗ったことはあるものの、あんな速度で走り続けた経験はない。 なのに初めて馬に乗った上にルイズ以上の速度で駆っていたデュフォーは平然としていた。 恨めしげに横目で睨むものの、文句は言えない、馬で行こうと言ったのは自分である。 まさか初めて乗る馬ですら、あんな完璧に扱うとは思っていなかった。 そのデュフォーはというと、初めて街にきたはずなのにルイズの先を歩いていた。しかも迷いなく。 「ちょっと待ちなさいよ。あんた武器屋の場所わかってるの?」 「お前、頭が悪いな。武器屋はどこだ?の答えも出せるからアンサー・トーカーだろ」 ルイズはその場で深呼吸をして怒りを静めた。街中でキレるわけにはいかない。 「ふぅ……ま、まあそれはいいとしてスリには気をつけ」 ギロリ。そう言いかけた所でデュフォーが横を睨んだ。 「きゃっ!な、なによ急に?」 デュフォーが睨んだ方を見ると一人の男が恐れをなした表情でこそこそと退散するところだった。 「……もしかして今の」 「スリだ」 「……あっそ」 その後、数回同じことがあり、デュフォーに対してスられる心配は杞憂だったとよくわかった。 そうこうしている内に武器屋にたどり着いた。本当に場所がわかっていたことに今更ながらルイズは驚いた。心底得体の知れない使い魔だと思う。 武器屋に入るとルイズはまず店の主人のところに向かった。一方デュフォーはちらりともそちらを見ず、乱雑に積み上げられた剣のところに行った。 そして主人とルイズが話している間にその中から一本の大剣を掴み出した。 「おでれーた!いの一番に俺を選ぶなんていい目をしてるじゃねーか坊主」 デュフォーが掴み出すと同時に剣が叫んだ。が、デュフォーはまったく動じず、まだ話をしている最中のルイズと主人のところへ持ち込んだ。 「おいおい無視すんなよ。てかその体で俺を扱えんのか?悪いことは言わねぇからもっと体に合った武器にしろよ。いくら俺が名剣でもよー」 「ルイズ。この剣でいい」 「へ?ってあんた何勝手に決めてるのよ!それになによその剣は!錆が浮いてボロボロじゃない!みっともない!」 「若奥さまの言うとおりですぜ。そんな剣よりもっと良い剣がうちには」 「この剣以上の物はないだろう?」 「へへっ、その通りだぜ。だけど坊主、お前の体じゃ俺を扱うのはちーとばかし……」 そう剣が喋ったところでデュフォーが左手を見せた。 「これなら問題はないだろ」 「おでれーた!おま『使い手』か!流石俺を一目で選ぶだけのことはあるぜ!俺の名前はデルフリンガーだ。これからよろしくな、相棒!」 何かに引っかかったのかぴくりとデュフォーの眉が動いた。だがデュフォーが口を開くより早くルイズが怒鳴った。 「だーかーらー、勝手に話を決めるなって言ってるでしょうが!何よ、その変なインテリジェンスソードは!」 しかしデュフォーと変な喋る剣は一向に話を聞こうとしない。疲れた溜息を吐くとルイズは主人に告げた。 「……あの剣はいくら?」 「へぇ、あれなら百で十分でさ」 デュフォーはルイズの財布を懐から出すと、その中からきっちり百枚をカウンターに置いた。 「毎度」 鞘に入れられたデルフリンガーをデュフォーは受け取った。肩から提げるようにして身に着ける。 そんなデュフォーを横目に主人とルイズが話をしていた。 「若奥さま。俺がこういうのもなんですが下僕の躾はちゃんとしたほうがいいですぜ」 「……できるならとっくにやってるわよ」 こうして無事(?)目的の剣を購入し、店から出て、学院へと戻るデュフォーとルイズ。 その様子をキュルケたちが見ていた。 「ふふっ、これはチャンスね。あんな剣よりもっと良い剣を買ってあげれば一気に好感度アップよ」 「それはないと思う」 「む、何でよタバサ」 「彼、まったく迷いもせずにあの剣を選んでた。きっとよっぽど気に入ったんだと思う。他の剣をプレゼントしてもあれ以上に気に入られる可能性は低い」 「う、そう言われると。……うーん、確かにあなたが言うとおりね、他の剣を贈っても気に入られなきゃ意味がないわ」 そう言うとキュルケは大きく溜息をついた。せっかく親友に無理やり付き合ってもらってまで街にきたのに収穫は何もないのだ。 タバサごめん、と謝るとキュルケは学院に帰ることにした。勝負は夜だと考えて。 寮に帰るとすぐにルイズはベッドの上でうつ伏せになって枕に突っ伏した。帰りも行きと同様に馬に乗ってきたため、更に腰を痛めたらしい。 患部に水でぬらしたタオルを置いて冷やしてながら恨みがましい目でデュフォーを睨みつけていた。 だがデュフォーはそんなルイズを無視して、さっそく鞘からデルフリンガーを抜いて話しかけた。 「おい」 「なんだ相棒?」 「いつまでその姿でいる気だ」 「は?何言ってんだあいぼぐっ!」 デュフォーは問答無用でデルフリンガーを石造りの壁に叩き付けた。 「思い出したか?」 「いきなり何しや―――」 再び壁に叩きつける。 「思い出したな?」 「は……はい。思い出しました……」 「そうか、なら次だ。ガンダールヴという名前に聞き覚えは?」 「ん、あー……なーんか頭の隅に引っかかる名前だな」 それを聞くとデュフォーは呆れた表情になった。 「……忘れていることが多すぎるな。仕方がない、思い出させてやる」 「お、おい、ちょっと待てよ、相棒。ら、乱暴はよ……」 「この角度で強い衝撃を与えると思い出しやすい」 しばらくの間、金属を石に叩きつける音とデルフリンガーの悲鳴が響いた。 ―――そして小一時間後。 「思い出したな?」 「あ、ああ。ばっちりだぜ相棒……だからもう石に叩きつけるのはよして……お願い……」 ボロボロになったデルフリンガーがそう懇願するのを聞いてデュフォーはこう告げた。 「なら早く元の姿に戻ったらどうだ?」 「わ、わかった。今すぐ戻るぜ!だ、だから岩に叩きつけるのはもう勘弁して……」 デルフリンガーがそう叫ぶと、突然その刀身が光り出した。 そして光が収まるとそこには錆の浮いた大剣ではなく、まるでたった今、研がれたばかりのように光り輝く大剣があった。 「これがほんとの俺の姿さ。ど、どうだい相棒、おでれーたか?」 多少びくびくしながらデュフォーの反応を見るデルフリンガー。だがデュフォーは無反応。 「くぅ~。相棒、そんなんじゃガンダールヴとしちゃ役立たずだぜ!良く聞け!ガンダールヴの力はな」 「心の震えで決まるんだろう」 「なっ!?知ってるのか、相棒。だったら俺の言いたいことも」 「問題はない。心の力を込めることなら慣れている」 「へ?慣れてるってどういうこった」 「他に言いたいことはあるか?」 「いやだからちっとは俺の話を……」 「ねえ、デュフォー。さっきからあんたがこの剣と喋ってるガンダールヴって何?」 デルフリンガーの言葉をさえぎるようにしてベッドの上からルイズがデュフォーに話しかけた。 「名前なら聞いたことがあるはずだが?頭が悪いから忘れてたのか?」 「っの!始祖ブリミルが使役していた伝説の使い魔の一人でしょ!それくらい知ってるわよ!わたしが聞きたいのは何であんたが『ガンダールヴ』とか言ってるのかってこと!」 「お前、頭が悪いな。俺が『ガンダールヴ』だからに決まっているだろ。この使い魔のルーン。これが『ガンダールヴ』の証だ」 そういうとデュフォーはルイズに左手のルーンを見せる。 そしてルイズに対してガンダールヴについての説明を始めた。 デュフォーの説明に対し、最初はうさんくさげな顔をしていたルイズだったが、話が進むにつれ、徐々に顔色が変わってきた。 「理解できたか?」 一通り説明を終えると、デュフォーがそう訊ねる。 「……証拠」 「お前、頭が悪いな。証拠なら」 「違う。ルーンじゃなくて、実際にそんな力を持ってるって証拠を見せて!でないと信じられないわ!」 強張った表情でそう叫ぶルイズ。 仕方ないなと言ってデュフォーはデルフリンガーを持って立ち上がった。 「ついてきて、中庭に行くわよ」 そういうとルイズはドアを開け、部屋の外に出た。 「きゃっ!?」 ちょうどデュフォーに会うためにルイズの部屋の前に来ていたキュルケが、目の前でいきなりドアが開いたことに驚いて悲鳴を上げた。 「ちょっとルイズ!急にドアを開けないでよ、びっくりするじゃない!」 キュルケがルイズに対して文句を言うが、ルイズはそちらを向こうともせず表情を強張らせていた。 それに訝しげな表情を浮かべるキュルケ。だがルイズに続いてデュフォーが出てきたのを見ると相好を崩し、ルイズのことは頭から消え去った。 「あら、ダーリンじゃない。こんな時間に部屋から出るなんて……ひょっとして私の部屋に来る気だったとか?」 デュフォーは違うと一言でキュルケを切って捨てるとルイズの後を追った。 前ページ次ページゼロの答え
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前ページ次ページゼロの答え 決闘騒動があった日から一週間が過ぎた。 デュフォーがいる日常にも随分慣れてきたなぁとルイズは思った。 朝。どちらが早く起きるかはその日次第である。 使い魔のほうが遅く起きることに対して最初のうちは腹が立ったものの、すぐにどうでもよくなった。 そのくらい些細なことだと感じるようになったからである。悪い意味で。 ルイズが先に起きたとき場合はすぐにデュフォーをゆすって起こす。 最初は蹴ったりして起こしていたが、自分が遅く起きたときにきっちりお返しをされたので止めた。 使い魔とその主人という関係に見えないのは、もう諦めた。 いつかは自分が主人であると認めさせてやるとは思っているけど、現状ではできそうにない。 デュフォーを起こすと着替えさせるよう命令する。やたら手際がいいため、文句が付けられない。 着替えだけでなく、その他の準備に関して恐ろしく手際がいい。 そして授業。実のところルイズはこれが一番憂鬱だった。 教師に指名されて答えられないもしくは間違うと。 『お前、頭が悪いな』との前置きのあと、デュフォーが正解を教えるからである。 一度や二度ではなく、間違えるたびに『お前、頭が悪いな』と前置きがつく。 しかも教えられる解答は一度も間違っていたことはなく、常に正しいのが更に腹立たしい。 そのこともあり、ルイズは必死で予習や復習をするようになった。 ただそれでも時々間違える。そしてそのたびに『お前、頭が悪いな』と言われた。 最近では教師も同情したのかルイズが指名されることはめっきり減った。 昼休み。 一応デュフォーはルイズと一緒に食堂に行くものの、ルイズから与えられるパンとスープを食べると、直接厨房に行って食事をもらっていた。 ルイズはそれを知ってはいるものの何も言わなかった。理由は簡単。言っても無駄だからである。 一度そのことであの日からデュフォーに話しかけてる姿をよく見かけるシエスタに聞いてみると、どうやらコック長に気に入られたらしい。 それを聞いたとき、思わず耳を疑った。 ―――まさかあいつを気に入る人間がいるなんて。 世界は広いと実感した瞬間だった。 食後、水のみ場にいくとデュフォーが洗濯をしていた。なんとなく物陰に隠れて様子を見る。 恐ろしく手際が良い。次々に洗濯物が片付いていく。 その様子を何とはなしに見つめるルイズ。とその時、デュフォーに誰かが近づいてきた。 (え?) よく見ると、それはキュルケだった。 (何でキュルケがデュフォーに?) 頭の中が疑問で一杯になる。いくら色ボケのツェルプストーだからと言ってデュフォーを口説こうとするほど趣味は悪くないだろう。 だがそんなルイズの考えとは裏腹に、当に今、キュルケはデュフォーを口説こうとしていた。 「ねえ、あなた今、暇かしら?」 「お前、頭が悪いな。洗濯をしている最中だと見ればわかるだろう」 最初の一言でデュフォーはキュルケの誘いを切り捨てた。 まさかそんな言葉が返されるとは思わなかったのかキュルケが硬直する。 キュルケが硬直から復活する前に、デュフォーは洗濯を終えると洗濯物を畳んでどこかに行ってしまった。 恐らく洗濯物を干しに行ったのだろう。後には呆然と立ち尽くすキュルケの姿だけがあった。 不覚にもルイズはその姿に同情してしまった。 (いくら何でも相手が悪すぎるわよ、キュルケ……) その後も何度かデュフォーを口説こうとしているキュルケを見かけたが、取り付く暇も無く一言で切って捨てられていた。 でも『クールで素敵。だけどきっと堕として見せるわ』とかほざいていたからきっとまだ懲りてないのだろう。 その日の夜。ルイズは床でスースーと寝息を立てているデュフォーを睨みつけた。 「もう少し態度を改めろ……って言ってもこいつが聞くわけないわよね」 ギーシュに勝利したあの時、広場では歓声も上がっていたが、何人かは面白くないという表情で輪から離れてデュフォーを睨んでいたのを思い出す。 平民がメイジに圧勝したという事を面白く思っていないのだろう。 ましてやこいつの態度はそれに対して火に油を注いでいるようなものに違いない。 なにせこいつときたら、メイジに勝ったことなど、どうでもいいことと言わんばかりの態度なのだ。 実際に聞いても間違いなくそう答えるだろう。 (……これなら、まだ調子に乗ってくれたほうがマシだったかも) さっき聞いたら既に何度か襲われたらしい。全て返り討ちにしたらしいが。 教室に入ったときデュフォーを畏怖の目で見ている人間が何人かいたから、恐らくそいつらだろう。教師の中にも何人かいた。 ルイズが急にこんなことを考えたのには訳がある。キュルケに目を付けられたのを見たからだ。 デュフォーがキュルケの恋人になるとは思えないが、事実ではなくとも噂として流れてしまうかもしれない。万が一、そうなったら一大事である。 正直こいつが死んだら悲しいよりすっきりするような気がしなくもないが、それでも自分の使い魔だ。見捨てるわけには行かない。 態度を改めて敵をなくすなんてことはしないだろうから、せめて自分で火の粉を払えるようにしないと。 (今度の虚無の曜日にでも何か武器を買ってあげるかな……) これまでの手際を見る限り、素手でも問題なさそうだが、それでも何か得物があったほうが楽に火の粉を払えるだろう。 それに武器を買ってあげれば感激して、少しはご主人様に対する態度を改めるかもしれない。その可能性は自分でも無いと思うが。 そんなことを考えながらルイズは眠りについた。 そして次の虚無の曜日。ルイズは前を走るデュフォーに離されないよう必死で馬を駆っていた。 「ま……さい……よ!」 待つように必死でデュフォーに叫んだが、前を走るデュフォーはまったくスピードを落とさない。それどころか振り向きすらしない。 聞こえていないのかと思ったが、ルイズは思いなおした。 (……きっと聞こえてても待たないわね、こいつ) とそんなことを考えたとき、突然デュフォーが後ろを振り返った。 (え?) ひょっとして聞こえたのだろうか、とルイズは思ったが特にスピードを緩める様子はなくデュフォーは前に向き直っていた。 そのままルイズが離されないで距離を保つのがやっとというギリギリの速度で走り続けた。 そのころルイズたちの後方では、ルイズとデュフォーが街に出かけたことに気づいたキュルケが、親友であるタバサの使い魔のウィンドドラゴンに乗ってルイズたちを追いかけていた。 「きゅいきゅい!?」 「きゃっ!どうしたのいきなり?」 「今、彼がこっちを睨んだって言ってる。多分追いかけているのに気づいてる」 「え、この距離で?」 「……(こくん)」 「流石ダーリン!こんなに離れてても私の気配に気がつくなんて。これはもう愛の力ね」 「違うと思う」 「きゅいきゅい」 前ページ次ページゼロの答え
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数学たんbotで配信しているもんだいの答えだよ 別の解き方や証明があったら教えてね No1
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前ページ次ページゼロの答え ギーシュとの決闘に決着がついた後、ルイズはデュフォーに駆け寄ろうとしたが、出来なかった。ルイズが駆け寄るよりも早く、観戦していた生徒たちがデュフォーに押し寄せたからだ。 人波によって外に追い出されて、ルイズは離れたところからデュフォーを見ていた。 自分の使い魔が浮かべている表情はメイジに勝った喜びや信じられないことが起きた驚きでもなく、いつもと変わらない表情。 それだけであの使い魔にとって、メイジに勝ったことは奇跡でもなんでもないとわかった。わかってしまった。 歓声が広場を揺らしていた。あの平民すげー!とか、平民に負けるなんてギーシュ情けねー!とか、色々な声が怒涛のように響く。 午後の授業が始まっても、そこら中でヒソヒソと決闘のことが話されていた。そしてその話題の中心になっていたのはデュフォーについてだった。 ついさっきまであの平民は魔法の使えないただの平民というだけだったのに。 だけど今は違う。魔法は使えないけどギーシュに勝った平民。それが今のあいつの評価だ。 魔法の使えないメイジと、魔法は使えないけど『ドット』メイジよりも遥かに強い使い魔。 見返そうとして失敗した自分と、自らの有能さを周囲に見せ付けたデュフォー。 どれだけ努力しても魔法を使えない自分と、魔法が使えなくてもメイジであるギーシュにあっさり勝ったデュフォー。 ……デュフォーと比べてみて、自分が勝っているところが何も見つけられなかった。 そんなことを考えていたら、ふとあることに気がついた。 (あれ?でもアンサー・トーカーってあいつが言うには『答え』を出す能力よね。もしかしてその能力なら……) 結局、その日の午後の授業は何も手につかなかった。 授業が終わるとルイズはデュフォーと一緒に自室に戻った。 今から夕食までは部屋で二人きり。聞くなら今しかない。 「ねえ、デュフォー……」 「何だ?」 深呼吸を一度する。緊張で胸が高鳴った。 本命の質問をする前に、まずはこいつの能力の確認からだ。 「昼の決闘ってアンサー・トーカーとかいう能力によるものなの?」 「お前、頭が悪いな。意味がないかどうかは見ていればわかると言っただろう」 ビキッと顔が強張るのを感じた。緊張は一瞬で消えた。沈んでいた気持ちも怒りで浮上する。 「そそそ、そうだったわね。ででででで、でもどうやったらその能力であんな芸当が出来るの?」 「お前、本当に頭が悪いな。どうすれば躱せるかの『答え』も出せるから、アンサー・トーカーだろ」 怒りが全てを凌駕した。少し前までデュフォーに対して感じていた劣等感とか色々な感情が全て頭から吹き飛ぶ。 ―――もしかして、どうすればわたしが魔法を使えるようになるのかに対しても『答え』を出せるの? そんなことをデュフォーに聞こうなんて考えていた自分を頭の中で叩きのめした。 (ぜっっっっっっっっっっっっっっっったい!こいつの力なんか借りないで魔法を使えるようになってやる!!) 同じ頃。学院長室で二人の男が頭を突き詰め合わせて悩んでいた。片方は学院長である老人、もう片方は頭がさびしいことになっている中年の男性教師である。 二人が悩んでいたのは昼に行われた決闘の件に関してであった。 昼ごろ、中年の男―――コルベールがデュフォーの左手に刻まれていた使い魔のルーンが伝説の使い魔『ガンダールヴ』のものと同じであると学院長に報告しに来たのだ。 ちなみにその時、学院長であるオスマンは秘書であるロングビルという女性にセクハラしていた。 その後、ロングビルを退室させ、オスマンとコルベールがガンダールヴのことについて話し合っていると、退室していたロングビルから、ギーシュと件の使い魔が決闘するという報告が届いた。 その報告を聞いた瞬間、オスマンとコルベールは顔を見合わせてアイコンタクトを取った。 (これは……まさにグッドタイミングじゃ) (その通りです、オールド・オスマン。彼が本当に『ガンダールヴ』なのかどうか確認する、またとない機会です) オスマンとコルベールは一瞬でお互いの意思疎通をこなすと、『眠りの鐘』の使用許可を即座に却下し、『遠見の鏡』でヴィストリの広場を映し出した。 そして彼らは見ることになる。ギーシュが呼び出したゴーレムが『ガンダールヴ』と思われる平民の使い魔に触れることすらできなかったのを。 ギーシュが降参し、決闘が終わるまで彼らはその光景から目を離せなくなっていた。 あまりにも決着までの流れが自然だった。襲い掛かる七体のゴーレムなど障害にすらなっていない。 全てが終わったところでやっと二人の硬直は解けた。 「……あの平民、勝ちましたね」 「……うむ」 そう呟いたところで、コルベールとオスマンはお互い魂を抜かれたような表情になっていることに気がついた。それくらい衝撃的な光景だった。 頭を振り、気を取り直すとコルベールはオスマンへと話しかけた。 「あれは、一体なんだったんでしょう?伝承では『ガンダールヴ』はあらゆる『武器』を使いこなし、敵と対峙したとあります。ですが彼は……」 「……素手じゃったな」 「はい。それに、あれは、あの戦い方はなんというか『ガンダールヴ』とはまったく別物のように思えて仕方がありません」 彼がただの人間であることは既に『ディテクト・マジック』で確かめてある。確かめた結果、彼は正真正銘の平民であった。 だから彼に何か特別な力があるとすれば『ガンダールヴ』であるからとしか考えられない。それでもあれが『ガンダールヴ』の力だとは思えなかった。 「そう、じゃな……あれはまるでチェックメイトまでの道筋が確定したチェスを見ているかのようじゃった」 昼の決闘を思い返してオスマンは軽く身震いをした。 確かにギーシュは一番レベルの低い『ドット』メイジである。だがあの戦いは相手が『ドット』だったこととは無関係に思えた。 単純な力の差ではない別の何か。それがあの戦いにあったように思えてならなかったのだ。 「それでオールド・オスマン。彼のことは王都に報告して指示を仰ぎますか?」 「それには及ばん」 オスマンは重々しく頷いて、そうコルベールに告げるとこう続けた。 「第一、何を報告する気かね?彼が本当に『ガンダールヴ』なのかどうかですらまだ確証を得られていないのに」 「で、ですがあれを見れば」 「―――確かに彼のやったことを考えればただの平民の使い魔とは思えん。だが現状で彼が伝承にある『ガンダールヴ』と共通しているのは左手のルーンの形だけじゃ。それだけでそう決め付けるのは早計かもしれん」 それにとオスマンは付け加えた。 「王都のボンクラどもに『ガンダールヴ』などを引き渡したらまたぞろ戦を引き起こしかねん。例え彼が本物の『ガンダールヴ』でなくとも伝説の使い魔との肩書きをつけることができれば十分じゃからの。だからこの件は私が預かっておく。他言は無用じゃ」 前ページ次ページゼロの答え
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「よぅ、書き散らし」 病室に、おあ氏の元気の良い声が響く。 「お、おあ氏か。どうだぁ? その後のS氏とは?」 晴れやかな笑みを浮かべてそう言う書き散らし。 そんな書き散らしを見て、おあ氏はどういったものかと悩むが 「ちゃーんと、真面目な交際してるさ」 「それなら良い。S氏をちゃぁんと幸せにしろよぉ? じゃねぇと私、殴るぞぉ?」 と、ふざけた口調で言う書き散らしに勘弁してくれよ。とおあ氏は苦笑する。 「なぁ書き散らし」 「なんだよ?」 「俺、本当にS氏と付き合ってて良いのか?」 「は?」 「だってよ。俺はお前の答えを聞く為にS氏に間違って告白染みた事いっちまったじゃないか」 な? と、おあ氏は困ったような笑みを浮かべる。 「んー……これは、真紅先生にも言ったんだけどなぁ?」 真紅先生が、見舞えに来てたのかとおあ氏は少し驚くが、書き散らしの次の言葉を待つ。 「階段なんだよ。私は」 「なんだよそれ」 「だから、階段。よく言うこの人とこの人をフッつけるってヤツだなぁ。私は、昔からそうなんだ」 なーにか、不思議な力でもあるのかね? と、書き散らしは笑う。 「本当に良いのかよ? なぁ?」 「あのなぁ。当事者の私が良いって言ってるんだ。良いんだよ」 書き散らしは、笑みを浮かべてそう言う。だけどよぉ。とおあ氏は俯く。 「えぇーい! お前は男だろうがぁ! しゃきっとすれぇ! どーせ、この後S氏とデートだろぅ?」 ニヤニヤと笑みを浮かべながらそう言う書き散らし。なんで知ってるんだよ? と、言う表情になるおあ氏。 「私には私なりの情報網があるんだぜぇ?(もっぱら先生達の話だけど)」 「そ、そうか」 「S氏を待たせるんじゃない。さっさと言って来いよ」 「また来る」 「おう」 書き散らしにそう言った後。おあ氏は病室を後にした。 「願わくばー。二人に幸せあれーってか? あー柄じゃない実に柄じゃない! 新しい恋みつけるかなぁ……」 病室から見える外の風景を見ながら書き散らしはそう言った。 だが、物語は、より複雑に絡み合うのであった。
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コトノハ 第9話『初の答え』 「久しいの、音羽 初。」 「化け猫さん........!」 黒い猫耳に赤いマフラー、前にも夢で会った化け猫さんが、塀の上に佇んでいた。 「夢じゃ.....なかったんだ........」 「あれはワシが見せた妖術じゃよ、まあただの気紛れじゃ。.....それよりもお主、また何か悩んでおるようじゃな。」 「............うん。実は.......」 私は、今まであったことや直面している問題を全て化け猫さんに話した。その中で、自分の過去についても初めて打ち明けた。 「..........なるほど、確かにお主の話通りなら、如何なる方法で恐れを克服しようとどの道修羅に成りかねんじゃろうな。」 「.................」 化け猫さんは塀の上から飛び降り、私の周りをゆっくりと歩き回りながら質問を投げかけてきた。 「お主は、『克服する』という言葉をどう捉える?」 「えっと.....自分の欠点を潰していく、っていうことかな..........」 「.........なるほど、それも確かに一理ある。じゃが今回、その理論でいくとお主の欠点そのものである奴を倒す以外に道はないな。他には?」 「えぇっ?.....えっと.........」 他に..........何かあるかな。 .......そうだ。 「努力する、とか。もう一人の私を倒して、恐れを捨てたら.....私は、確かにあいつみたいになるかもしれないけど、自分の努力次第では、もしかしたら力を制御出来るかもしれない.....どうかな?」 私の答えに、化け猫さんは少し考え込むように黙っていた。けれど、すぐに首を横に振って「駄目じゃな」と答えた。 「何で.....何でそう言い切れるのさ!」 「人間というものは、強大な力を手に入れればすぐに調子に乗りおる。ワシはこの目で何度も見てきた......勿論、お主とて例外ではない。」 「で、でも!そんなの、やってみなきゃ分からないよ!私は絶対に」 「ならばその根拠は何処にある?」 「っ!」 「口先だけなら誰でもそう言える。だが未来は不確定なものじゃ。そんな不確定なものを、根拠のない自信だけで絶対大丈夫だとお主は言い張れるのか?」 「..................それは............」 改めてそう聞かれると、一気に自信を失っていく。確かに未来は未確定だ。でも、恐れを捨てた私が力に溺れることは確実だって分かりきっている。もう一人の私.....恐れを捨てた音羽 初の存在がその証拠だ。私もきっとああなってしまうのだろう。 「図星じゃな。お主の自信には根拠などない、ただこの状況を脱する為に出任せを言っているだけじゃ。」 「........じゃあ.....じゃあ、どうすれば.......!どうすれば良いって言うのさ!!」 私は余計に答えが分からなくなって、思わず声を荒げてしまう。化け猫さんは小さく溜め息を吐き、じっと此方を見つめながら答えた。 「ワシから言える事は一つだけじゃ。『克服する』、この言葉の意味をもう一度考えるが良い。克服するということは、果たして欠点をなくす事や努力する事だけか?他にも意味はあるじゃろう、克服という言葉には。」 「................っ」 「考えろ、此処から先はお主自身の力だけでな。答えが出るまで、この場を離れてはならぬぞ。」 「.........分かった.................」 私は考えた。今まで生きてきた中で、一番と言っても良いくらい脳の全神経を働かせた。身体中から汗が滲み出て、頭が痛くなるくらい、必死に、何度も、答えを導き出そうとした。 「......................」 何時間経っただろう。やっぱり、そう簡単に答えは出ない。私は考え続ける。 「.............................................」 一瞬だけ、良い答えを思いつくことはあった。だけど、すぐに落とし穴に気付いて、結局一から解き直す羽目になる。それを何十回、何百回も繰り返す。時間だけが、無情にも刻一刻と過ぎ去っていく。 「....................................................................................................」 夜が明け、朝が来て、空は次第に白みがかる。それだけ長い時間私かけて考えても、答えはどうしても見つからない。考えれば考える程、どんどん分からなくなっていく。 そして。 「............かはッ........」 とうとう脳が限界を迎え、思考回路がパンクした私は、その場にばたりと倒れ込んだ。化け猫さんは、そんな私を叩き起こすことも手を差し伸べることもなく、ただ静かに見下ろしているだけだった。 目蓋が重くなる。 意識が遠のいていく。 もう、何も考えられない。 答えが出ないまま、私は此処で終わるのかな。 そう思った時だった。 「初........初ちゃん............」 女の人の声。私は、この声の主を知っている。優しくて、あったかくて........何度も私を助けてくれた人の声だ。 「..........お母さん...............」 .................... .......... 「うぇぇん......おかぁさぁん..............」 「あらあら、初ちゃんどうしたの?」 今よりもっと小さい頃の私と、お母さんが話している。これは....いつの記憶だっけ。 「きょうのかけっこ.....ういがびりっこだったの.......そしたら、みんながびり、びりって.....」 ああ、これは多分、幼稚園に通っていた頃の記憶だ。そういえば私、走るの苦手だったっけ。それでよくからかわれたっけな。 「まぁ、そうだったの.......」 「おかあさん....うい、もっとはやくはしれるようになりたいよ.....じゃないと、みんなにだめなこっておもわれちゃう.......」 駄目な子......か。この頃から、私は自分が駄目だって思い込んでたんだな。 「そんなことないわ、初ちゃんはとっても良い子よ。」 お母さんは小さい頃の私を撫でながら、静かな声でそう告げる。 「お母さん、初ちゃんの良いところいっぱい知ってるの。お絵描きが好きで、ひらがなが読めて、そしてとっても優しくて.....どんなにかけっこが苦手でも、初ちゃんには他に良いところがいっぱいある。それを大事に大事にすれば、きっと皆は初ちゃんの良いところに気がついて、困った時に助けてくれるわ。」 「ほんと.....?」 「ええ、本当よ。初ちゃんの良いところも、苦手なことがあるところも、お母さんはぜーんぶ大好きだもの。」 ....................! 「わぁ.....!うん!ういも、おこったらこわいけど、いつもやさしくてあったかいおかあさんがだいすきだよ!」 「まぁ、うふふ。ありがとう初ちゃん。....さぁ、もうすぐ夕方だからそろそろ帰ってらっしゃい。美味しい晩ご飯作ってあげるから。」 「うんっ!」 ...........そうだ。 思い出した。お母さんに言われたこと。 私には、駄目なところが沢山ある。だけど、皆より得意なことだってある。 あれから、私の駄目なところは、いつだって友達が補ってくれた。そして、友達が困っている時には自分の得意なことで助けてあげた。 欠点のない人間なんて居ないんだ。欠点があるから、人間はお互いを補い合い、助け合うことが出来るんだ。駄目なところがあったって良い。自分が一番得意なこと、自分にしか出来ないこと。それを大切にして、皆の為に役立てれば、駄目なところも受け入れて貰えるんだ。 私の駄目なところは、自分の力を怖がっているところ。私の良いところは、その力で大切な友達を助けることが出来るところ。 この力を使うには、少し臆病なくらいが丁度良いのかもしれない。だけど、怖がってばかりで何もしなかったら、その力の良さすらも活かせない。自分の力を恐れている私だからこそ、私にしか出来ない力の使い方がある。それこそが私の望み、自分が本当にやりたいと思っていたことなんだ。 ようやく分かった。『克服する』って言葉の意味が。 .................. .................................... 「...........私.....は.................」 すっかり硬直した身体に鞭打ち、震える足で地面を踏み締め、ゆっくりと立ち上がる。 「............自分の“恐れ”を......受け入れる.........!皆を救うことも、傷つけることも出来るこの力.....凄く怖いけど、私にしか使えないこの力を..........!」 顔を上げ、握り固めた拳を空に向かって突き上げて、私は声を振り絞って叫んだ。 「『言刃』を、使いこなしてみせる!!私の大切な人達を、助ける為に!!!それが........私の答えだ!!!!!!」 その時、突き上げた拳の隙間から白い光が放たれた。ゆっくりと手を開くと、その光は次第に何かを形作っていく。 「これは...........」 やがて光が収まると、私の手には銀色に光り輝くヴィンテージマイクが握られていた。 「見つけたようじゃな、恐れを克服するという言葉の意味.....その答えを。」 ずっと黙っていた化け猫さんが、ようやく口を開く。 「さっきの夢は、もしかして........」 「夢?何の話じゃ、ワシはただお主が答えを出すのを待っておっただけじゃぞ?」 「......じゃあ.........本当に私の力で、答えを導き出せたんだ............」 マイクを再び握りしめ、私は笑みを零す。もう、迷うことは何もない。 「.......行くが良い、人の子よ。今のお主なら出来るはずじゃ、お主が本当に望んでいたことをな。」 「うん。ありがとう、化け猫さん。私行ってくる!」 私は化け猫さんに頭を下げ、青空小学校に向かった。 「........やれやれ、これで本当に一皮向けたようじゃな。後は、彼奴次第じゃ。」 太陽が登り、明るく照らされる通学路。今頃学校は、もう一人の私に襲われている筈だ。 「待ってて.........皆......!今助けるから!」 私は走った。自分が出した答えを忘れないうちに、一秒でも早く皆の居場所に駆けつけたい......その一心で。 .............................. ............ 「!旭ちゃん、来たよ!!」 「もう一人の初ちゃん.......ううん、違う。あれは初ちゃんじゃない!あたし達の敵だ!!」 「.......遊びは終わりだ.............全員死ね!!!!!!!!!!!!!!」 続く
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タクシー問題の答え ここで求めるのは、目撃者が「青のタクシーが轢いた」と証言した条件があるときの青のタクシーが真犯人である確率です。 P(青のタクシーが真犯人|「青のタクシー」と証言)=P(青のタクシーが真犯人でかつ、「青のタクシー」と証言)/P(「青のタクシー」と証言) を求めることになります。 タクシーによるひき逃げ事件なので、目撃証言の得られる前の緑のタクシーが真犯人である確率は0.85、青のタクシーが真犯人である確率は0.15です。一方目撃者は、青のタクシーが真犯人の時に「青のタクシー」と証言する確率は0.8、緑のタクシーが真犯人の時に「青のタクシー」と証言する確率は0.2です。 よって、P(青のタクシーが真犯人でかつ、「青のタクシー」と証言)=0.15×0.8 となります。 一方、「青のタクシー」と証言するのは、証言が正しい場合もありますが、緑のタクシーが真犯人なのに誤って「青のタクシー」と証言する場合もあります。したがって、P(「青のタクシー」と証言)=0.15×0.8+0.85×0.2 となります。 という訳で答えは、P(青のタクシーが真犯人|「青のタクシー」と証言)=0.15×0.8/(0.15×0.8+0.85×0.2)=0.41… 目撃者の証言の信頼度は十分に高いとの予想を裏切って、思いのほか低い確率になると感じませんか? 警察や検察、弁護士、裁判官など、司法にたずさわる人はすべて、こういった条件付確率の勉強を学生時代にしておいて欲しいと、真剣に願わずにはおれません。