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~夜・帰り道~ 真紅「ほらスグル、キリキリ歩くのだわ!」 キン肉マン「はいはい…まったく、足腰も立たないぐらいダメージを受けているのに態度だけは相変わらずなんだからーっ!」 ミート「…本当に王子とソックリだよなぁ…真紅さんって…」 真紅「何か言ったかしら、ミート?」 ミート「い、いえいえ何でもございませんよ!」 キン肉マン「しかし、次の相手は雛苺ちゃんか…正直、あの娘が戦えるとは思えんのだがのう…」 真紅「雛苺を甘く見てはいけないのだわ。ああ見えて、彼女もまたローゼンメイデン…………あら?」 雛苺「真紅~!お疲れ様なの~!カッコよかったの~!」 真紅「雛苺!」 バッファローマン「よう、キン肉マン!キン肉星王子がお人形さんをおんぶとはいいザマだな!」 キン肉マン「バッファローマン!お前にだけは言われたくないぞ!」 雛苺「真紅よりヒナの方が高いの~!ヒナの方が偉いの~!」 真紅「(ムッ)スグル!肩車して頂戴!ああ、これでも高さが足りないのだわ!ミート!!」 キン肉マン「真紅もまだまだ子供だのう…」 バチィン! キン肉マン「おわっ!」 雛苺「真紅~!お疲れ様なの~!カッコよかったの~!」 真紅「雛苺!」 バッファローマン「よう、キン肉マン!キン肉星王子がお人形さんをおんぶとはいいザマだな!」 キン肉マン「バッファローマン!お前にだけは言われたくないぞ!」 雛苺「真紅よりヒナの方が高いの~!ヒナの方が偉いの~!」 真紅「(ムッ)スグル!肩車して頂戴!ああ、これでも高さが足りないのだわ!ミート!!」 キン肉マン「真紅もまだまだ子供だのう…」 バチィン! キン肉マン「おわっ!」 真紅「ざ…戯言なのだわ!」 キン肉マン「そ、そうじゃそうじゃ!バッファローマン、お前のキン肉バスター返しは超人強度1000万パワーあってこそのもの!!」 ミート「精神的にも肉体的にもローゼンメイデンの中で一番幼い雛苺ちゃんができるわけがないーっ!!」 バッファローマン「フン、信じないなら信じないで構わんぜ。痛い目を見るのは貴様のほうだからな、真紅」 雛苺「真紅には負けないの~!!」 バッファローマン「それじゃ、一週間後を楽しみにしているぜ!あばよ、キン肉マン!そして真紅!」 雛苺「バイバイなの~!」 ハハハハハハハハ…! キン肉マン「ふ…ふん!きっとキン肉バスターを使われたくないからハッタリかましに来たんじゃ!」 真紅「キン肉バスターほどの必殺技を、あの雛苺が破れるはずがないのだわ!」 ミート「……………」 ~同時刻・ロッカールーム~ ロビンマスク「金糸雀のダメージは軽いそうだ。明日一日眠っていればすぐにでも回復するだろう」 蒼星石「そう…良かった…」 ロビンマスク「やはり姉妹として少しやりすぎたと思った所があったか?」 蒼星石「いや、リングの上で手加減をする気は無いよ…。でも、重傷を負わせることも望んではいない」 ロビンマスク「フ…どうやら己を見失うことも、甘くなることもないようだな…。取り越し苦労だったか…」 ロビンマスク「先に駐車場で待っているぞ。着替えたら来い。ホテルに帰ったらミーティングだ」 バタン… 蒼星石「ふう…ちょっと、今日はハリキリすぎちゃったかな…」 蒼星石「ねえ…どう思う、翠星石?」 キィ… 翠星石「やるですね…。翠星石がロッカーに隠れていたことも感づいていたですか…」 蒼星石「うん、モンゴルマンの得意技だとロビンメモに書いてあったからね…そんな気がしてたんだよ…」 翠星石「モンゴルマン…?翠星石の師匠はラーメンマンですぅ!」 蒼星石「あ、知らないのか…。それならそれでいいけど…」 蒼星石「それより、何の用だい?まさか奇襲して僕を一週間後のリングに上げないつもりかな?」 翠星石「へん!そんなセコい真似をしては師匠に絶縁されてしまうですぅ!」 翠星石「翠星石はただ、今日の試合がどういうつもりだったかを聞きに来ただけですぅ!」 翠星石「チビカナ相手にあの容赦の無い戦い方…悪行超人にでもなってしまったですか!?」 蒼星石「ああ…やっぱりそう映っていたのか…。お客さんも怖がらせちゃったかな…?」 翠星石「真面目に答えるですぅ!」 蒼星石「別に金糸雀が憎いわけじゃないし、大怪我を負わせたいわけじゃないよ」 翠星石「じゃあ…」 蒼星石「ただ、僕は負けられないんだ。特に真紅には…。それがマスターであるロビンマスクの願い」 蒼星石「だから一切の甘さを捨て、勝利に向かって邁進する…。相手が誰であろうと関係ない」 翠星石「そうですか…。それはつまり、次の試合でも…」 蒼星石「うん、手加減は絶対にしないよ。翠星石がギブアップしないなら、再起不能にしても決勝へと駒を進める」 翠星石「その覚悟があるですか…。…上等ですぅ!」 ガシィッ! 翠星石「翠星石も全力で蒼星石を倒しに行くですぅ!お互い、悔いの残らない試合にするですよ!」 蒼星石「勿論だとも!」 ~そうして、一週間の時が流れた~ ~金糸雀も水銀燈も試合のダメージから回復し、各々のミーディアムとしばらくの休日を満喫していた~ ~だが…決戦の時間近の蒼星石、翠星石、真紅、そして雛苺には休まる暇など存在しない~ ~勝利を掴むため、一分一秒の時間を惜しんで己の力と技を磨いていたのである~ 蒼星石「ペンデュラムバックブリーカー!」 ロビンマスク「ロビン戦法No.1 獲物は逃がすな!その技からはロビンマスク死のコースに連携できるぞ!」 蒼星石「ハイ!」 翠星石「フライングレッグラリアートですぅ!」 ラーメンマン「ほう、大分空中戦にも慣れてきたな。次っ!」 翠星石「飛刀龍尾脚ですぅ!!」 キン肉マン「♪牛丼一筋三百年~、美味いの早いの安っすいの~」 真紅「横で変な踊りを踊るんじゃないのだわ。せっかくのティータイムが台無しだわ」 ミート「やれやれ、キン肉ハウスが牛丼と紅茶の香りでカオスな匂いだよ」 雛苺「お腹すいたの~!」 バッファローマン「そう慌てるんじゃねえよ。さて、ここにお前の大好きな花丸ハンバーグ(手作り)がある」 雛苺「早く食べたいの~!」 バッファローマン「おっと、そう簡単には食べさせねえ。飯が食いたいなら、このオレを倒してから食うんだ」 雛苺「うにゅ~!そんなの無理なの~!」 バッファローマン「無理なんかじゃないさ。実際、お前はオレを上回るポテンシャルを秘めているんだ」 雛苺「ポテ…?」 バッファローマン「来ないならこっちから行くぜ、雛苺!ハリケーンミキサー!!」 雛苺「キャアアアッ!!」 バッファローマン「(食欲…生命の危険…そして、幼く物心のついていない思考………つまり、獣性!)」 バッファローマン「(雛苺は、オレたち猛獣超人が生まれながらにして備えている獣性を目覚めさせる条件を手にしている!)」 バッファローマン「ウオオオオオ!!」 雛苺「…うにゅ~っ!!」 ヒュンッ! バッファローマン「ハッ…き、消えた…?」 雛苺「後ろなの~っ!!」 バッファローマン「ゲェッ!!フルネルソン!?い…いや、それだけじゃねえ!そのままスープレックスに入れば…!」 雛苺「ドラゴンスープレックスなの~~~っ!!」 ズドォン!! バッファローマン「グオオッ!!」 雛苺「花丸ハンバーグ~っ!!」 ガツガツガツガツ… バッファローマン「(し…信じられねえ…!このオレ様の巨体を、いとも簡単にドラゴンスープレックスで投げ飛ばしやがった…!)」 バッファローマン「(いけるぞ…!最初は諦めていたオレだが、勝利への欲望がムクムクと鎌首をもたげて来やがったぜ~っ!!)」 雛苺「ハンバーグ美味しいの~!」 ~そして、決戦の日はやってきた~ 実況『ここ、田園コロシアムは前回にも増して異様な熱気に包まれています!』 実況『それもそのはず、今日はアリスゲームの準決勝戦!前回壮絶な勝利を勝ち取った蒼星石、真紅の戦いの日なのであります!』 実況『また、それぞれ2000万パワーズの弟子という形になる翠星石、雛苺の戦いぶりにも注目したいところです!』 実況『果たして今日はどんな死闘が繰り広げられるのか…。観客席は赤、青、緑、黄の四色で埋め尽くされています!』 実況『さあ、運命のゴングは今から一時間後!蒼星石vs翠星石の双子対決から開始されます!』 ~赤コーナー・選手控え室~ 蒼星石「…ふぅ…」 ロビンマスク「よし、この辺でウォーミングアップは終わりだ。後はイメージトレーニングに専念しなさい」 蒼星石「了解、マスター」 ロビンマスク「………お前は必ず勝てる実力を身につけている…。敗北があるとするならば…」 蒼星石「………双子の姉という情に流され、攻撃の手を緩めてしまった時だけ…」 ロビンマスク「そうだ。その意識を忘れるな。リングに上がった以上、お前たちは敵同士なのだ」 蒼星石「大丈夫だよ。手加減はしない…そう、約束したからね…」 ~青コーナー・選手控え室~ 翠星石「このお香…嗅いでいると気分が安らいで来たですぅ…」 ラーメンマン「中国四千年に伝わる秘伝の香だ。戦いの前に、荒ぶる心を落ち着けるのに丁度良い」 翠星石「でも、そんなことで良いですか?戦う前から戦意喪失なんて冗談じゃねぇですよ?」 ラーメンマン「蒼星石は今や親兄弟を倒すことも躊躇わない修羅と化している…。それに修羅の心で立ち向かえば、共倒れは必須だ」 ラーメンマン「必要なのは無我の境地。菩薩の心だ。決して憎むことなく、怒ることなく、風や水のごとく相手を制す」 翠星石「わかったですぅ!」 ラーメンマン「では、瞑想を続けよう…。肩の力を抜き、座禅を組むんだ」 実況『さあ、蒼星石と翠星石。似ているようで正反対、正反対のようで似ている二人が今、リングインしました!』 アナウンス『赤コーナー!“冷酷な青き詩人”蒼星石~~~ッッ!!!!』 蒼星石「………」 サッ ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! ロビンマスク「うむ、行ってこい!」 アナウンス『青コーナー!“緑のツンデレ大旋風”翠星石~~~ッッ!!!!』 翠星石「今の翠星石は…無敵ですぅ!」 ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! ラーメンマン「無駄な力が一切抜けている…。上手く行ったようだな…」 実況『両者共にリング中央で握手を交わし…』 蒼星石「手加減は…」 翠星石「お互いになしですよ…!」 カァーン!! 実況『今ゴングが鳴ったぁっ!!』 実況『さぁ…どちらが先に仕掛けるか!今は互いに様子を伺っているというところでしょうか!』 蒼星石「(…何だか翠星石から異様な雰囲気を感じる…。迂闊に攻めるのは危険だ…)」 翠星石「フフ…仕掛けて来ないようですね…。なら、こっちから行くですぅ!」 実況『先に動いたのは翠星石の方だーっ!決して速くはないが、滑らかなフットワークで蒼星石に接近します!』 蒼星石「この動き…!」 ロビンマスク「気をつけろ、蒼星石!既にそこは翠星石の間合いだぞ!」 蒼星石「えっ…?」 翠星石「超人102芸、とくとお見舞いするですよ~っ! 胡蝶の舞!!」 ユラァッ… ラーメンマン「フ…見せてやれ、翠星石!」 蒼星石「クッ…リズムの読めない動きだ…!嫌な予感がする…止めなければ!」 実況『あーっと!ここで蒼星石が動いたーっ!翠星石に向かって果敢にライナータックルを仕掛けます!』 翠星石「無駄ですぅ!胡蝶を捕らえることは…できないですぅ!」 実況『翠星石、空中に舞い上がってこれをひらりと避けるーっ!そして…』 翠星石「心突錐揉脚!」 蒼星石「ぐあっ!!」 実況『蒼星石の胸に回転を加えたドロップキックーーーっ!!たまらず蒼星石はよろめくっ!!』 翠星石「まだまだっ!お次は百戦百勝脚!!」 蒼星石「うぐっ!!」 翠星石「烈火太陽脚!!」 蒼星石「うあああっ!!」 実況『こ、これは空中を縦横無尽に駆け回る跳び蹴りの嵐ーーーっ!!ラーメンマン得意の空中殺法が蒼星石を攻め立てるっ!!』 蒼星石「くぅ…つ、捕まえられさえすれば…!」 ロビンマスク「落ち着け、蒼星石!攻撃されることを拒むな!攻撃を受ける一瞬、相手の動きもまた止まる!」 蒼星石「りょ…了解…!」 翠星石「果たしてそう簡単にできるですかぁ~っ?それっ、飛翔龍尾脚ですぅ!」 蒼星石「あづっ…!ふ、ふふ…でも捕らえたよ…!」 実況『あーっと!今まで自在に飛び回っていた翠星石が捕まってしまったーっ!!ここから蒼星石の反撃が始まるのかーっ!?』 蒼星石「ペンデュラムバックブリーカー!!」 翠星石「ゲホッ…!」 蒼星石「そしてそこから繋げるのはーっ!」 実況『蒼星石!ペンデュラムバックブリーカーで怯んだ翠星石を抱え上げるーっ!そしてこの体勢はーーーっ!!』 蒼星石「タワーブリッジ!!」 グワッキィッ!! 実況『極まったぁーっ!!タワーブリッジ!!“リングの詩人”と異名されるロビンマスクの美技を完全再現しています!!』 翠星石「うぐぁっ!!た…確かにこいつはかなりキツイ…ですぅ…!」 蒼星石「さぁ!ギブアップするんだよ、翠星石!タワーブリッジから逃れることはできない!!」 翠星石「…お…お断り…ですぅ…」 メキメキメキメキ… 蒼星石「これでもまだ強がる気かい!?」 翠星石「ぐぅぅ…!…こ、こんなもん…屁のツッパリにもならんですぅ…!」 メキメキメキメキ… 蒼星石「これ以上やったら翠星石の体は真っ二つになってしまうんだよ!それでもいいのかい!?」 翠星石「た…試してみたら…どうですか…?…まさか、やれねーことはないはずですよね…?」 蒼星石「…クッ…!」 ロビンマスク「何をボーッとしている、蒼星石!!早くやってしまえ!!相手はどんな打開策を考えてくるか分からんぞ!!」 ラーメンマン「フハハハ!残念だったな、ロビン。既に翠星石は脱出のための布石を揃えている」 ロビンマスク「何!?」 翠星石「それでは、奇跡の脱出劇をお見せするですぅ!」 蒼星石「そ…そんなバカな!タワーブリッジは完璧に決まっているハズ………ハッ!翠星石の長い髪の毛が…!」 サワサワサワ… 実況『こ…これはーっ!翠星石の髪がロックしている蒼星石の腕の間に入り込み、潤滑油代わりとなっているーっ!!そしてーっ!』 翠星石「闘龍極意・ネコジャラシですぅ!」 実況『脱出不可能のはずのタワーブリッジから脱出ーーーっ!!まさに中国四千年の神秘!信じられない脱出方法です!!』 蒼星石「タ…タワーブリッジが…!」 ロビンマスク「いかん!スペシャルホールドが破られ、茫然自失状態となってしまっている!!」 翠星石「では今度はこっちのスペシャルホールドを見せてやるですぅ!いくですよーっ!!」 グワッキィッ!! 翠星石「美来斗利偉割腹折り!!またの名を機矢滅留・苦落血(キャメル・クラッチ)ですぅ!!」 実況『あ、あーっと!出たーーーっ!!ラーメンマンの代名詞、キャメル・クラッチ!!これこそ脱出不可能だーーーっ!!』 翠星石「真っ二つにしたり、ラーメンにしたりする気はねぇですぅ…。ただ、このまま落とさせて貰うですよ!」 ラーメンマン「蒼星石の性格だとギブアップはしないだろう…。少々強引だが、こうする他はあるまい…」 ロビンマスク「……………」 ラーメンマン「(しかし何故、ロビンマスクは黙っている…?まさか、まだ手があるのか…?)」 蒼星石「………っ…!」 翠星石「…ハッ…!こ、声が…極められていて喋れない蒼星石の声が聞こえるですぅ…」 蒼星石「(く…苦しい…。いっそのこと…一思いに大技で気絶させてくれ…)」 翠星石「く…苦しみが伝わってくる…!こ、これ以上キャメル・クラッチを続けるのは…可哀想ですぅ…」 ラーメンマン「い、いかん、翠星石!その声に耳を傾けてはーーーっ!」 実況『おーっとぉ、これはどうしたことだーっ!?翠星石、キャメルクラッチを解除したぞーーーっ!!』 翠星石「フィニッシュホールドは九龍城落地(ガウロンセンドロップ)ですぅ!」 実況『翠星石、蒼星石を肩車した状態で天高く舞い上がり…反転!これはプリズマンを撃破した九龍城落地だーっ!!』 ラーメンマン「い、いかーん!今すぐその技を解除して脱出するんだーっ!!」 翠星石「へ…?は、はいですぅ!」 蒼星石「おっと、逃がさないよ」 ガチィッ! 翠星石「ぐえっ!…く、首が四の字固めにロックされて…!」 蒼星石「敵の技の勉強不足…そしてリングの上でも捨てきれない優しさが、翠星石…君の敗因だよ」 実況『あーっと!ほとんど体勢が変わっていないのに、攻守が逆転するーーーっ!!この技はーーーっ!!』 蒼星石「ロビン・スペシャル!!」 ゴキィッ! 翠星石「ガハッ…!」 ズン… カンカンカァン!! 実況『あーっと、ここでゴングが鳴ったーーーっ!!蒼星石、またも策略を使った逆転勝利です!!』 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! ロビンマスク「フ…、よくやったぞ、蒼星石」 蒼星石「ありがとう…。でも、今回ばかりは…少し疲れたよ…」 ロビンマスク「だろうな。相手はラーメンマンの技を会得した翠星石だ…。楽には勝てまい…」 ラーメンマン「翠星石!」 翠星石「…し…ししょ…う…」 ラーメンマン「喋るな!今、医務室に連れて行ってやる!」 実況『1ブロック準決勝は蒼星石の勝利!続く2ブロック準決勝は真紅vs雛苺!開始は一時間後となります!』 ~青コーナー・選手控え室~ 実況『蒼星石、またも策略を使った逆転勝利です!!』 真紅「…決勝まで難なく駒を進めたのだわ…、恐ろしい相手…」 キン肉マン「相手の隙や油断を見逃さない計算され尽くしたファイト…この私でも勝てるかどうか…」 真紅「決勝では苦戦することになりそうね…」 ミート「二人とも!今から準決勝ですよ!まずはそのことを考えてください!」 ~赤コーナー・選手控え室~ 雛苺「お…お腹すいたの~…昨日からちょっとしか食べてないの~」 バッファローマン「何、心配いらねえ。真紅を倒したらたんまり食べさせてやるさ」 雛苺「ホント!?ヒナ、がんばるの~!」 バッファローマン「おお、期待してるぜ。何なら瞬殺でも構わんぞ!」 ~一時間後~ 実況『いよいよ準決勝第二試合、ゴング間近です!』 実況『先の試合は目にも留まらぬ攻防の嵐!決着は蒼星石の勝利という形でつきました!』 実況『美しい技と策略の数々でこれまでの対戦相手を圧倒してきた蒼星石!まさしくロビンマスクの生き写しと言ってよいでしょう!』 実況『しかし、第二試合はこれとは対照的に白熱した試合展開が予想されます!』 実況『歴史は繰り返すのか、塗り替えられるのか!田園コロシアムにてキン肉マンvsバッファローマンの伝説の戦いの再現が今!』 実況『可憐なドール二体の形をとって行われようとしています!』 アナウンス『赤コーナー!“無邪気な頭蓋割り人形”雛苺~~~ッッ!!!!』 雛苺「がんばるの~っ!」 ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! バッファローマン「負けるんじゃねーぜえ、雛苺!!」 アナウンス『青コーナー!“奇跡を起こす幸せ人形”真紅~~~ッッ!!!!』 真紅「負けないのだわ!!」 ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! キン肉マン「真紅~!相手は雛苺ちゃんじゃ!やりすぎないようにな~!」 ミート「王子!油断は大敵ですよ!真紅さんも!」 実況『両者共にリング中央で握手を交わします。』 雛苺「ごめんなさい、真紅。瞬殺させてもらうの~」 真紅「えっ…?」 カァーン!! 実況『今ゴングが鳴ったぁっ!!』 雛苺「ハリケーンミキサーなの~っ!」 バキィッ!! 真紅「うぐあっ!!」 実況『あーっと!開始早々雛苺のハリケーンミキサーが真紅を高々と打ち上げたーーーっ!!』 実況『な、なんと!雛苺の可愛らしい縦ロールが逆巻き、いつのまにかロングホーンと化しているーーーっ!!』 実況『そして重力に従い落下してくる真紅目掛けて…』 雛苺「二発!!」 バキィッ!! 雛苺「三発!!」 バキィッ!! 雛苺「トドメはバッファロー雪岩落としなの~っ!!」 実況『雪崩式フロントスープレックスでマットに叩きつけるーーーっ!!』 キン肉マン「し…真紅!!」 真紅「あ…うあ…、す…凄まじい威力なのだわ…」 実況『マットに沈んだ真紅、何とか立ち上がるが早くも足元がふらついているぞーっ!!』 バッファローマン「ドォ~ドッドッド!!まずは挨拶代わりだ!!」 キン肉マン「た…戦えないなんて思っていたが、とんでもねえ!あの小さな体に秘められたパワー…バッファローマン並だ!」 雛苺「真紅~!大人しく寝ていて欲しいの~!!」 ガキィッ! 実況『再び雛苺、真紅へと向かって襲いかかり頭部を両脚で挟み込むーーーっ!!そのまま反り返ってーーーっ!!』 雛苺「フランケンシュタイナー!!」 真紅「うぐぅっ!!」 実況『フランケンシュタイナーでコーナーポストの鉄柱に叩きつけたーーーっ!!これは痛い!!』 ミート「パ…パワーだけじゃない!こんなテクニック、バッファローマンにはない…まさか天性のものなのかーーーっ!?」 バッファローマン「そうだ!その調子だぜ雛苺!!休ませる暇を与えるなよーっ!!」 キン肉マン「真紅!受けてばかりじゃ駄目だ!攻めるんじゃい!」 真紅「わ…わかっているのだわ!」 実況『真紅!反撃とばかりに高く跳躍し…』 真紅「肉弾エルボードロップ!!」 雛苺「うにゅっ!?」 実況『雛苺の頭にエルボードロップを叩きつけるーーーっ!!これは効いたかーーーっ!?』 雛苺「痛いの~!も…もう怒ったのよ~!」 バッファローマン「おっと、下手に猛獣に手を出せば手痛い反撃を食らっちまうぜ~っ!!」 実況『あーっと!雛苺、空中の真紅の体を抱え上げ…再び反り返る!!これはーーーっ!!』 雛苺「超人十字架落としなの~っ!!」 ズドム!! 真紅「ゲホッ…!」 実況『超人十字架落としが炸裂ーーーっ!!再び真紅、マットに沈むーーーっ!!』 実況『つ…強い!強すぎるぞ雛苺!かつての悪魔超人時代のバッファローマンを思わせる強さであります!!』 真紅「う…うう…」 キン肉マン「い、いかん…!このままでは…!」 バッファローマン「さあ、雛苺!一思いにトドメを刺してやれい!!」 雛苺「わかったの~!ハリケーンミキサーなの~~~っ!!」 実況『もはや猛牛と化した雛苺が再び真紅に襲いかかるーーーっ!!ハリケーンミキサーだーーーっ!!』 真紅「こ…こうなったら使うしかないのだわ…!幸い、ハリケーンミキサーは頭を前に突き出す技…!」 ガシィッ! 真紅「こうやって捕まえてしまえば、簡単にキン肉バスターの体勢に入れる…!!」 実況『あーっと真紅、雛苺の体を抱えあげて天高く舞い上がったーーーっ!!この体勢はーーーっ!!』 キン肉マン「ダメじゃ、真紅ーーーっ!!バッファローマンの忠告はハッタリではなかったのじゃーーーっ!!」 バッファローマン「ドォ~ッドッドッド!!もう遅いわーーーっ!!」 雛苺「真紅に算数を教えてあげるの~!」 真紅「さ、算数…?」 雛苺「こうやって~、6を引っくり返すと…」 グルゥッ! 雛苺「9になるのよ~!!」 実況『なんとーーーっ!!真紅がかけていたキン肉バスターが引っくり返され、雛苺がかけている形となるーーーっ!!』 実況『これはバッファローマンのキン肉バスター返し!!相手の十倍のパワーが無ければ不可能とされる技だーーーっ!!』 真紅「あ、ああ…っ!!」 雛苺「キン肉バスター…破れたりなの~っ!!」 ズドォォォン!! 真紅「ガハッ…!」 実況『真紅、再びマットに沈むーーーっ!!今度は立ち上がれるのかーーーっ!?』 真紅「(…い…意識が遠のいていく…)」 真紅「(キン肉バスターの威力もさながら…自分の技を返されるというのは酷い絶望感なのだわ…)」 ???「…! …!」 真紅「(…誰かの声が聞こえるけど…もう無理なのだわ…)」 真紅「(もう立ち上がることは…できない…)」 水銀燈「何やってんのよぉ、真紅ぅ!早く立ち上がりなさぁい!」 真紅「(す…水銀燈…!?)」 キン肉マン「水銀燈!ウォーズマン!!」 ウォーズマン「…フ…どうしても来るといって聞かなかったものでな…」 水銀燈「私に勝った貴女がこんな所で倒れるなんて許さないわよぉ!立ちなさい、真紅!!」 真紅「(…不思議…)」 真紅「(絶望感が消え…まだまだやれる気がしてきたのだわ…!)」 実況『な…なんとーーーっ!!真紅、まだ立ち上がるーーーっ!!一体何が彼女の体を突き動かすのかーーーっ!!』 真紅「耳元で騒がれちゃ…オチオチ寝てもいられないのだわ…!」 水銀燈「真紅ぅっ!!」 バッファローマン「ドォ~ッドッドッド!!立ち上がりやがったか!!そうこなくちゃ面白くねえよな!!」 雛苺「ヒナも、なんだか体の奥がカッカカッカしてきたの~!さすが真紅なのよ~!」 バッファローマン「よおし、雛苺!ハリケーンミキサーだ!!もう殺すつもりで、やっちまえ!!」 雛苺「了解なの~!!」 実況『あーっと!雛苺のハリケーンミキサーが再び真紅へと襲いかかるぞーーーっ!!対抗策はあるのかーーーっ!?』 真紅「くっ…!」 キン肉マン「恐れるな、真紅!相手が攻撃してくる時こそ、最大の隙はあるのだ!!足を狙えっ!!」 真紅「足…!?…わかったのだわ!!」 実況『真っ向から立ち向かったーーーっ!!雛苺の足元目掛けてタックルを繰り出し…抱え上げるーーーっ!!』 真紅「キン肉バスターに次ぐ第二の必殺技…!!」 実況『雛苺を抱え上げたまま空中に跳躍ーーーっ!!そして空中で雛苺の体を反転させれば…』 バッファローマン「ゲェーッ!あの体勢はーーーっ!!」 ウォーズマン「おお、あれこそキン肉マンオリジナルの至高のスペシャルホールド!!」 真紅「キン肉…ドライバーーーーーッ!!」 ドォォォンッ!! 雛苺「う…うにゅ~…」 雛苺「…ゲホォッ…!」 ズン… カンカンカァン!! 実況『あーっと、ここでゴングーーーっ!!雛苺KO!!真紅、逆境にも負けずに奇跡の逆転勝利ーーーっ!!』 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! 水銀燈「やったわね!真紅!」 真紅「水銀燈の応援があってこそなのだわ」 ウォーズマン「…フ…いつの間にか仲良くなってるな…」 キン肉マン「これが友情パワーというものじゃい!ローゼンメイデンにもしっかり芽生えとるぞ!」 水銀燈「ハッ…!…そ、そんなわけないじゃなぁい!…か、帰るわよぉ、ウォーズマン!くんくんの再放送が始まっちゃうわぁ!」 ウォーズマン「…やれやれ、素直じゃないな…。じゃ…あばよ、真紅、キン肉マン…おめでとう」 雛苺「…う、うにゅ~…残念なの~…」 バッファローマン「ドハハハ!まぁ、いいじゃねえか!久々にオレも楽しめたぜ!そら、立ちな!」 雛苺「次は真紅には負けないの~!」 真紅「その時はもっと強くなってお相手するのだわ」 キン肉マン「さあさあ、何をやっとるんじゃ二人とも!観客の皆様がお待ちかねだぞ!」 バッファローマン「手でも振ってやりな」 雛苺「応援してくれてありがとうなの~!」 真紅「決勝戦でも頑張るのだわ!」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! 実況『さあ、いよいよアリスゲームも大詰め!決勝戦を残すだけになりました!』 実況『決勝戦はなんと蒼星石vs真紅!かつて第20回超人オリンピック決勝のロビンマスクvsキン肉マンが脳裏を過ぎります!』 実況『かつてはキン肉マンが下馬評を覆して勝利を手にしましたが、今回はどちらも実力伯仲!まったく予想もつきません!』 実況『勝利するのは蒼星石か、それとも真紅か!決勝戦は一週間後!因縁の地、東京国立競技場で予定されています!』 実況『それでは皆様、また来週お会いしましょう!!』 その3へ⇒
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金糸雀「ふ~、なんとか新入生歓迎会に間に合ったのかしら~。みんなお疲れ様かしら~」 部員全員「お疲れ様~」 金糸雀「これでインパクト十分で、楽してズルして新入部員をいただきかしら~」 部員A「全然楽してませんけどね」 部員B「ズルもしてませんしね」 金糸雀「あうぅ~」 部員C「先生、今年は何かやらないんですか?去年は私達と一緒に歌いましたけど」 金糸雀「今年は外部の人に指揮の代わりを頼めなかったのかしら~。だから今年はお休みかしら~」 部員全員「え~~、楽しみにしてたのに」 金糸雀「ご、ごめんなさいかしら~・・・」 ローゼン「つまり、指揮できる人間がいればいいわけだね」 金糸雀「それだけじゃないかしら~、合わせないといけないかしら~。って!!!校長なにしてるのかしら~~~!?」 ローゼン「ん、もちろんラプラス君から逃げているんだよ。それはそうと、当日の予定を少し変えて空きを作らなくては」 金糸雀「へ?」 ローゼン「あ、金糸雀君。今日から放課後残ってて練習だ。もう何日もないからね」 金糸雀「ちょ、ちょっと待つのかしら~~。こんな短い時間じゃ、難しいのかしら~」 ローゼン「その時はその時、適当に別のことをするよ。何事も挑戦だ。久々で私も腕がなるよ。そういえば伴奏はいいのかね?」 金糸雀「う~・・・・・・伴奏は問題ないのかし、ってぇ!?校長が指揮するのかしら~?!」 ローゼン「何を当たり前のことを」 金糸雀「不安なのかしら~~・・・・」 当日 ローゼンは素人目にも超絶的な腕を発揮し、場を驚かせ 金糸雀は普段の子供のような雰囲気とはかけ離れた金糸雀を見せ 新入生だけでなくその場にいた他の学年の生徒も魅了した 了
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超機動戦記ローゼンガンダム 第五話 バトルインヨコハマ 「まもなく作戦開始時刻です。各機、準備をしてください。」 巴の声が響く。続いてJUMの声がする。 「いいな、みんな・・・作戦は伝えてあるとおりだ。この戦いは金糸雀が鍵を握っている・・・」 「うふふ、カナに任せるかしらー!」 ヨコハマ攻略に対するメイデンの作戦。それはカナリアを中心とした作戦であった。 内容はこうだ。ヨコハマ基地にはあまり重要視されてないと言えどもかなりの兵力が用意されているのが 予想される。しかし・・・だ。その兵力の大半が人工知能機なのだ。 そして、こういう基地の場合得てして基地のどこかに命令電波を送る場所がある。 その電波をカナリアの電波キャッチ機能を使い発見。そこにサクラダの主砲を撃ち込み一気に人口知能機を 無力化しようと、こういうことだ。 「ま、無難な作戦よねぇ。正面突破じゃあこっちも簡単にはいかないでしょうしねぇ。」 「そうだね。ただ・・・その・・・一つ心配事が・・・ね。」 「ズバリ、金糸雀のドジっぷりですぅ!」 蒼星石の不安をズバッと言い切る翠星石。そう・・・唯一の不安はここ一番でヘマをしかねない金糸雀だった。 「し、失礼かしらー!?カナは任務のときはドジしたことないかしらー!?」 と、金糸雀は弁解するものの、普段の彼女のドジっぷりを知っているとどうにも不安だ。 「まぁ・・・どのみち私たちはするべき事をする・・・そうでしょう?」 「うん、みんな頑張ろう。」 雪華綺晶と薔薇水晶が気合を入れる。 「よし・・・作戦開始時刻だ。いくぞ、みんな!!」 サクラダから8機のガンダムが出撃する。カナリアを中心に陣形が組まれている。 「いいこと、金糸雀。あなたは電波を探る事に専念して頂戴。見つければこっちの勝ちよ。」 「分かってるかしらー。真紅こそ、しっかりカナを守って欲しいかしら。」 「おしゃべりはそこまで・・・来るよ・・・」 バラスイショウがサーベルを抜き腕に装備されているビームマシンガンを向ける。 バーズが目視できるだけで20機ほどいるだろうか。恐らくまだ後ろにも控えているはずだ。 「ホーリエのエネルギーチャージ。いつでも発射できるようにしておくんだ。それまではスィドリームと レンピカで前線を援護する。」 JUMがクルーに伝令を言い渡す。それと同時にバーズが一斉にライフルを構え砲撃してきた。 数発がサクラダに当たるが、対ビームコーティングを施されているサクラダには大した被害はない。 「問題ない。実弾だけに注意しろ!スィドリーム!レンピカ!てええーーーーー!!」 サクラダの右舷と左舷に搭載してある2連装の副砲が放たれる。 「さ、こっちもいくわよぉ~。今回は攻めだから遠慮なくいけるわぁ。」 スイギントウが漆黒の翼を展開し、実体剣をかざし手近なバーズに切りかかる。 「ういー!雛も頑張るなのよー!」 雛苺が特殊兵装、有線制御式ビーム砲を4つのうち2つを起動させる。雛苺の癖が染み付いた ビーム砲は不可解な動きをしながらバーズに襲い掛かり撃墜させる。 「翠星石に跪くですぅ!ガンガンいくですよ~。」 緑の機体はその巨大な砲身のエネルギーを絞り、固定砲台のようにビームを連射している。 ガーデナースプリンクラー(以下GS)は通常のビームライフル程度の威力ならば瞬時にチャージが完了する。 「翠星石、あまり無駄使いはいけないよ?戦場は何が起こるかわからないんだから。」 そんな姉を諌めながら巨大な二つの刃を持ちながら舞う蒼い影。 数こそアリス軍が優勢だが、いかんせん性能差が違いすぎる。MSの性能の違いが戦力の 決定的違いになっていたりする。 第一陣がほとんど撃墜しかけると再び20機ほどのバーズが基地から出撃してくる。 (!ここかしら!出撃したての機体に必ず命令電波が飛ぶはずかしら!) 金糸雀がコクピットに搭載されている機器を目を皿にして凝視する。 「金糸雀!危ない!」 棒立ち状態のカナリアに砲撃するバーズ。そんな金糸雀の危機を瞬時に察したバラスイショウが カナリアの手を引っつかみ無理矢理回避させる。 「あいた!オデコ打ったかしらー!」 「撃墜よりオデコの方がいいでしょう?」 金糸雀をロックしていた機体に向けてライフルを放つのは雪華綺晶。 多勢を相手もメイデンは有利に進めているものの、未だに命令ポイントの発見には至っていない。 「面倒ねぇ・・・JUM?全部砲撃しちゃえばぁ~?」 「お馬鹿ね水銀燈。基地は占領後レジスタンスが使用するから最小限の被害にしたいってアレほど 説明していたのだわ。」 不満げな水銀燈に説教を始める真紅。 「うゆ・・・かなりあー!まだなのー!?」 ヒナイチゴが敵機に向けてライフルを放つ。が、微妙に外れてしまう。 「カナだって頑張って探ってるかしらー!・・・・見つけたかしら!JUM。ポイント送信するかしら!」 そしてカナリアから命令発信場と思われるポイントがサクラダに送られてくる。 「くっ・・・微妙に射程距離に届いていないか・・・すまないみんな!射程距離まで艦の防衛をしてくれ!」 JUMが叫ぶ。それと同時に金糸雀を守っていた機体が今度はサクラダの防衛に入る。 「作戦成功は目前ね。敵の攻撃に注意しないと。」 「分かってるわよぉ、真紅ぅ~。ホーリエの射線軸に巻き込まれたらダメよぉ~?」 スイギントウが迫り来るバーズをライフルで狙い撃ちにする。 「ここらで一発ブチかましてやるですぅ~!」 スイセイセキがGSの出力を最大に上げ、ビームの雨を降らせる。 サクラダの進行方向の敵機は壊滅状態だ。 「ホーリエ、射程距離に入りました。射線軸に味方機ありません。」 巴の声がする。そして間髪いれずにJUMが叫んだ。 「よぉし!ホーリエ!ってええええええええ!!!!」 サクラダの中央に装備されている主砲、ホーリエ。すでに最大までエネルギーをチャージされた砲身は 待ちかねたように超高エネルギーを放出した。 砲撃に巻き込まれたバーズの数機はあっという間に閃光となり、司令部と思われる箇所はすでに廃墟となって いた。同時に、まだ戦闘可能だったバーズの動きが停止する。 「敵機の動きが止まった・・・司令部が潰せたということね。」 雪華綺晶が呟く。しかし、彼女は気づいていなかった。砲撃の少し前・・・一つの奇妙なフォルムの機体が 脱出し、メイデン撃破に目を光らせている事を・・・ 「やったかしらー!カナの調べは完璧かしらー!」 一番の功労者の金糸雀が歓喜の声をあげる。他の面々も安心感を見せている。 「よし、これでヨコハマは制圧だ・・・お?SAIYAもオオサカを制圧したらしい。 蒼星石、ベジータからメッセージが来てるが?」 「・・・間違えて消去した事にしておいてほしいな・・・ダメ?」 「あ、いっけねー。操作間違えちゃったよ、あはは・・・ってなわけで各機帰還してくれ。」 そんなのどかな雰囲気でいたときだった。カナリアのコクピットが電波をキャッチする。 「!?み、みんなまだかしら!敵がー」 金糸雀が叫んだときだった。胴体部は黒、頭部や手の部分が白とだけ分かる機体はヒナイチゴに襲い掛かる。 雛苺が反応して回避しようとするものの、簡単に左腕と頭部を持っていかれる。 「うや!・・・カメラがやられたの!」 「おや・・・思ったより反応しましたね・・・殺れたと思ったんですが・・・」 その機体に乗っている男・・・メガネをかけ、鋭い目付きをした男が言う。 「雛苺!?金糸雀!ヒナイチゴを回収するんだ!このままじゃまずい!」 「わ、分かったかしら!」 カナリアが中破したヒナイチゴを掴みサクラダに向かう。 「な、何なのよぉ。あれは・・・」 水銀燈が息を呑む。胴体部の黒はまるでタキシードを着ているよう。そして頭部はまるでウサギと 全くふざけた機体である。そんなファンシーな外見に関わらず恐怖を与えるのはその赤い目のせいか。 「!?ラ・・・プラス・・・?お姉ちゃん・・・!」 「・・・白崎・・・・」 一方、このウサギに反応したのは雪華綺晶と薔薇水晶だけじゃなかった。 「蒼星石・・・あの・・・あのふざけた機体は・・・・」 「・・・間違いないよ・・・あいつだ・・・あいつが・・・・」 翠星石と蒼星石の顔つきが変わる。そして、次の瞬間にウサギ・・・雪華綺晶曰くラプラスに向かっていく。 「おめぇです!おめぇが・・・翠星石たちの日常を奪ったです!!!」 スイセイセキがたった一機に向かってフルパワーのGSを放射する。 「す、翠星石?落ち着きなさい!蒼星石、止めて頂戴!」 暴走する翠星石を諌めるように真紅がストッパーの蒼星石に言う。しかし・・・ 「お前が・・・お前が・・・お前がーーーーー!!!!!」 広範囲に広がるGSの砲撃をかわしたラプラスに向かっていくのは対艦刀を振りかざしたソウセイセキ。 みんなのストッパーとなっている蒼星石だが、その実、彼女がキレれば止めれるものはいない。 「はは、威勢のいいお嬢さん方だ・・・ほら、君らも起きるんだ。」 ガーデナーシザーと切り結んで回避すると、ラプラスは命令電波を放出。眠っていたバーズが目覚める。 「!?あいつが起こしたの?ちょっと・・・マズイわよねぇ・・・」 ヒナイチゴとカナリアはすでに艦の中。蒼と翠はラプラスに気を取られバーズを相手にできるのは4機だった・・・ 次回予告 思いも寄らぬ形でピンチを迎えるメイデン。翠星石と蒼星石、そしてあの機体の関係とは。 そして彼を知っている様な雪華綺晶と薔薇水晶は。そして、戦いの行方は・・・ 次回超機動戦記ローゼンガンダム 双子の過去 美しき旋律 奏でろ金糸雀!
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マスターメイデン スレインメイデンが経験を積み、 高位巫女として認められる上級スキル。 処女しか使えないデメリットは相変わらずであるものの、 それを差し引いて余りある各種能力を誇る。 下級スキルにスレインメイデンがある。
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女子A「そういえば、先生って何で先生になろうって思ったんですか?」 とある日の昼休み。 女子生徒が、屋上でぽやぽやと日向ぼっこしていた薔薇水晶にそう尋ねた。 女子A「いっつも気になってたんですよねぇ~水銀燈先生も、何で先生してるのかが不思議なくらいな人ですし」 薔薇水晶「えっとね……」 どう、話したらいいかな。と、薔薇水晶はそう思う。 そういえば、なんで自分は教師になろうとしたのだっけ? と、昔の自分を思い出す。 『私……先生の様な……先生目指します……』 『おう、嬉しい事言ってくれるな! 薔薇水晶君!』 薔薇水晶「憧れ……」 女子A「憧れですか?」 薔薇水晶「んと……私が……アナタと同じ頃に……お世話になった先生がいるの……」 女子A「ははぁ~ん。なるほど!」 薔薇水晶「憧れ……私は、あの時の先生と……同じように……皆の頼れる先生に……なりたかったの」 『おう! お前ら! 今日は自習と言う名のサボリだ! 俺についてこーい!』 『なんすかーそれー!』『今日はなにするんだろう?』『またロケット飛ばすのかな?』 薔薇水晶「皆から……慕われる……楽しい先生に……憧れたの」 女子A「ちょっと待った。先生」 薔薇水晶「?」 女子A「今の言葉きいてると、まるで私たちが先生を慕ってないみたいじゃないですか」 女子生徒の言葉に、ごめんなさい。と、謝る薔薇水晶。 女子A「それに、先生は大丈夫ですよ! その先生がどんな先生かしらないですけど、先生は十分先生です」 女子Aは、なに言ってるのかわかりませんね。と、頬を軽く掻きながら照れた。 薔薇水晶「……ありがとう」 ふんわりと笑みを浮かべる薔薇水晶。 『一人で、何も悩む必要はねぇぞ? 薔薇水晶。俺が力になってやるからな』 薔薇水晶は、空を見上げた。つられて女子Aも空を見上げる。空は、青く綺麗だった。 薔薇水晶は、あの先生は今何をしてるのだろう? いまも、何処かの学校で楽しくやってるのかな? そう思った。 ローゼン「なぁ、ラプラス君。この山なに?」 ラプラス「もちろん今日中に済ませてほしい書類です」 ローゼン「げっ。俺やだよこんなにやるの」 ラプラス「やだよじゃないです。やれ」 ローゼン「なんか、ラプラス君段々俺に対して容赦なくない?」 ラプラス「サボり魔が何を言うんですか」 へいへい、とローゼンは書類整理をする事にした。 ローゼンの机には、一つの写真立てがある。 写真立ての中にある写真には、多くの生徒が笑顔で写っていた。 ちょうど真ん中に、笑顔のローゼンと同じく笑顔の薔薇水晶が居た。 ローゼン「ラプラスくーん! お茶ー!」
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ローゼン「中庭が寂しいな・・・俺の銅像でも置こうかなwwww」 ラプラス「誰も拝みませんよ。」 ローゼン「orz」 ガタガタガタ・・・ ラプラス「地震か?!」 ガタガタガタガタ・・・ ラプラス「こ、これは??!!」 キュラキュラキュラキュラキュラ 雪「中庭に何か置きたいと聞いて飛んで参りました。」 ローゼン「うはwwwwこれはwwwwwww」 ラプラス「一体こんな物を何処から・・・・なんですかこれは?」 雪「ドイツ軍の超重ハイブリッド戦車のマウスですよ。学術的にも非常に価値が高いので展示したらどうですか?」 ラプラス「何処から持ってきたんですか・・・」 雪「自宅です」 ローゼン「ここらへんに置こうかな」 ラプラス「校長!!!!!!!!(^ω^#)ビキビキ」 以降、私立有栖学園の中庭にはマウスが飾られる事になったとさ
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生徒T「そういやなんでこの学園って校長と教頭を除いて女性教師しかいないんだろ?」 生徒S「ん?そういやそうだな。教頭はウサギだし…」 そこへ突然現われる校長 ローゼン「聞きたいかね?諸君?」 生徒S「うわ校長!?」 生徒T「(一体どこからでてくるんだ?)」 いかにも聞いて欲しそうな校長の顔を見ていたら二人は哀れみに近い感情が生まれていた。 生徒S「で、どうして女性教師ばかりなn」 ローゼン「女性教師とか好きだから!!」 ラプラス「そこにいやがったか馬鹿校長!!」 声の方にはものすごい速さで走ってくるラプラス教頭の姿 ローゼン「うお!もう見つかってしまったか。じゃあ諸君さらばだ!!」 あっというまに二人の姿が見えなくなり瞬時取り残される生徒二人。我に返り 生徒T「校長の趣味か…」 生徒S「ああ、間違いなく…(それにどこかで聞いたような理由だったな)」 生徒T「俺なんだか涙出てきた」 生徒S「それきっと嬉し涙だぜ。真紅先生達に会えたのあの校長のおかげだからな」 昼休み終了のチャイムがなり教室にもどる生徒二人。 そんなある日の昼下がり 生徒Sは、見てしまった。校長が真紅先生にセクハラをしているところを・・・ ローゼン「今日もカワイイねぇ~♪」 (さっ 真紅「・・・!? 子供じゃあるまいしパンチラするなだわ!!」 ローゼン「フッ照れちゃって」 真紅「こ…校長!」
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槐とは ▲アニメ公式画 ▲アニメキャプ画 ▲niboshi画 【解説】 エンジュ・ドールズの「お父様」。2メートル近い長身を誇る。 アニメ第2期 に登場。 白崎と共にドールショップを営む金髪、ライムグリーンアイを持つ人形師の青年。 寡黙でいつも工房で人形を製作している。 ローゼンメイデンと同じような、螺子で動く人形を作っている。(※) 正体は自称:ローゼンの弟子で、彼を超える作品を作る為に薔薇水晶を作り、 真紅達には「お父様」ことローゼンを騙り、擬似アリスゲームに誘導した元凶の1人である。(※) 人形師としての腕前はローゼンに挑戦するだけのことはあり、 彼の作った薔薇水晶は真紅達との戦いに勝ったが、 結局、ローザミスティカの力が抑えきれなくなり、崩壊してゆく薔薇水晶と共に光に包まれて消えた。(※) ※ ja.wikipedia.org 《 ローゼンメイデンの登場人物一覧.アニメ版のみの登場人物 》ページより引用(2011年6月時点) アニメ のその後の世界観が舞台であるエンジュメイデンにおいても、現在失踪中であり、 娘であるエンジュ・ドールズが人形店~エンジュ・ドール~を切り盛りしているということになっている。 ▲ ページ先頭へ
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Story 酔いman 氏 Illust ID InTE7MHI0 氏 6月のカレンダーも残す日付が少なくなる頃、人気ロックバンド ローゼンメイデンは1ヶ月ぶりのオフを取り、久しぶりに訪れた ゆるやかな時間を過ごしていた。 生まれたままの姿でシーツにくるまり眠っている真紅。 寝返りをうつと、長くつややかな足と、細く小さい肩、 小ぶりながら形のいい右胸が、寝返りで乱れたシーツから覗く。 大きい瞳がゆっくりと開き、ベッドの上で軽く両手を伸ばして目覚める。 どうやら連日のハードスケジュールに疲れた真紅は、シャワーを浴びた 後、そのままの姿でベッドに入ったようだ。 下着を探し、ベッドの周りを見渡す真紅、だが見当たらない。 「しかたないわね」 ベッドからシーツを取ると、ローブのように体にまとって寝室から リビングへと向かう。 シーツが落ちないように押さえているためか、真紅の小さいながらも 形のいいバストを浮かび上がらせ、ピンク色の小さいつぼみが薄い シーツ越しに透けて見えている。 Illust ID InTE7MHI0 氏 「梅雨だからしかたないけど、ジメッとしてるわ」 エアコンの調子がよくないのか真紅の部屋は蒸し暑さが感じられる。 後ろまで隠していない真紅の姿は、ゆるやかな曲線を描いたような 背中のライン、歩くたびに小さく左右に揺れる柔らかく弾力がある グミキャンディーのようなヒップ、そこからスラリと続くふくらはぎも プルンっとはじけて揺れ、素足がフローリングの冷たさを伝え、少し 気持ちよく感じられる。 真紅はそのままの姿でリビングの椅子に座ると、もう一度おおきく 背伸びをする。 「あっ、うぅ~ん」 背中を反らして伸びる真紅からシーツは音もなく滑り、椅子に座る 真紅の膝の付近で止る。 腕を天井に向けて上げ、胸を前に突き出す形で大きな背伸びをすると、 その姿勢に小さいバストは少し形を変え、おしりだけで座る椅子から 水平に伸びる細い足、柔らかいふともも、そしてキュートなつまさきに 力が入る。 背伸びが終わると、小さく吐息をもらす真紅。 「あっ、あぁ~」 小さな雨音が聞こえる。 ブラインド越しに見える空は灰色。 雨に煙る高層ビルの群れ。 窓を伝い落ちていく雨粒。 「せっかくのオフなのに、雨ね・・・」 テーブルに置かれた電話が鳴る。 真紅は椅子から立ち上がると、シーツは床に落ちていく。 「真紅ですかぁ? 翠星石でっすぅ~」 「どうしたの、翠星石?」 電話のコードを指でクルクルと巻きながら話す真紅。 「せっかくのオフなのに、雨でヒマヒマなので遊びにきやがれですぅ」 「そうね、私も予定はないから」 指に巻きつけていたコードが突然パッと解けて真紅の胸の先にある 小さなつぼみを撫でるように触れていく。 「やんっ」 「ど、ど、どうしたです真紅?いきなり色っぽい声を出して?」 「な、なんでも無いのだわ!シャワーを浴びてから行くわ」 頬がうっすらと赤くなった真紅は電話を切ると、バスルームで 熱めのシャワーを浴び、お腹が見える短いシャツにビンテージ ジーンズ姿でマンションを出ると、いきなり大きな 水溜りに足を踏み入れる。 「もう最悪だわ、靴がビショ濡れよ。梅雨なんて嫌いだわ」 そう独り言をいいながら灰色の空を見上げ、傘をパッと開いた。 そして同じように傘をさした人込みに紛れていく真紅。 雨、降りしきる憂鬱な雨。 タイヤがはじく水溜りの音。 街の通りに咲く色鮮やかな傘の花。 紫陽花にカタツムリ。 夏の匂いを運んでくる6月の雨。 そんな何でもないオフの日の真紅であった。 コラボ作品保管庫へ
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アイアンメイデン・ジャンヌ 5/2/1 3:0 × ○ ×× ○ ×○ ○ ○ アタッカー アグレッシブ (自分ダメージ判定 資源0:1)自分デッキの上のカード1枚を表にする。表にしたカードが配置可能なユニットだった場合、そのユニットをコストを無視して空きエリアにリリース状態で配置する。表にしたカードが配置不可のユニットまたはイベントカードだった場合、そのカードを捨て札に置く。