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置「……む」 虎「おきた? ねえさん、もうお昼前だけど」 置「おはよう。こたつ……あったかい」 虎「こたつで寝てると風引くよ。ご飯なにがいい? まだおせちのこってるけど」 置「黒豆以外ならなんでもいい」 虎「黒豆きらいだっけ?」 置「わたしは甘いのがいい。虎眼の味付けはなんか変」 虎「そう」 置「りもこん……どこ?」 虎「テレビの上」 置「……それリモコンの意味無いじゃない」 虎「そう?」 置「もういいわ。リモコンとって」 虎「自分で取って。ちょっと台所かたしてくる」 置「あー、立つんならとってよー」 虎「あまえない」 数分後 置「……」 虎「なにやってんの?」 置「リモコンを取ろうと……」 虎「こたつからでなよ」 置「さむいもの」 虎「……こたつむり」
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マイクロホンの原理 マイクロホンというのはご存知、音を録音する機械ですね。 マイクロホンには後述するように色々な種類があるんですが、基本的には音がダイアフラムを振動させるところから始まります。 そのダイアフラムの振動をどう電気的な信号に変えるか、ということによって次のような分類になります。 リボン型 リボン型マイクロホンは、リボンと呼ばれる、数μという薄いアルミニウムでできたダイアフラムが使われています。 このダイアフラムが磁界の中を振動することによって電磁誘導がおきて電圧が発生します。 欠点としてはやはりダイアフラムが薄いので耐久性に難ありというところです。 ムービングコイル型 ムービングコイル型はダイアフラムにコイルがくっついていて、そのコイルが磁界中を動くことによって電気信号を発生させるマイクロホンです。 ダイアフラムは丈夫に作られていますが、コイルを直接ダイアフラムにくっつけているので重くなってしまっています。 そのため小さい音にたいしてはダイアフラムが振れず、感度がリボン型と比べてやや落ちるという欠点があります。 コンデンサ型 コンデンサ型のマイクロホンはダイアフラムがコンデンサのかたっぽになっているマイクです。 コンデンサの電気容量は次のような式で表されましたね。 つまり、距離に、極板間の距離に反比例します。 このため、かたっぽの極板を固定して、かたっぽの極板をダイアフラムとして使ってやれば、ダイアフラムの振動が極板間距離の振動になり、電気信号になるというわけです。 ムービングコイル型のようにダイアフラムには余計なものが付いていないため、感度も高く周波数特性もよいです。 ただ前の二つのマイクと違って、コンデンサだけなので別途電源が必要です。(電磁誘導の原理は発電にも利用されているように、それ原理の中で電気を生み出せるので外部電源がいりません。) カーボン型 先ほどのコンデンサ型は静電容量を変化させていましたが、このカーボン型は電気抵抗を圧力によって変化させようというものです。 やっぱり発電機構ではないので外部電源が必要になります。 感度良好で頑丈という長所はあるものの雑音が非常に多いということで今は音質を問わないような音声録音の場のみに使われるようです。 ピエゾ型 最近はあまり聞かなくなりましたがむかし発電床みたいなのがありましたね。踏むと電気が付く床です。 その原理とまったく同じような原理で音をとるのがこのピエゾ型です。(上の応用例でも分かるように、発電機構なので外部電源不要です。) ピエゾ型は圧電素子と呼ばれるものを使っています。圧電素子というのはその名のとおり圧力を加えると電圧が発生するようなものです。 昔は一般的なマイクの用途として使われてたみたいですが、今は楽器に直接取り付けるタイプとして生き残っているとのことです。 このタイプは空気の粗密波ではなくて直接楽器自体の振動を拾うので外部雑音の影響を受けないという利点があります。
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ハルヒ「甘いのがいい? 甘くないのがいい?」 ① ② 前へ 戻る 次へ 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 00 06 29.13 ID ox69Id+m0 キョン「?」 ハルヒ「あの、卵焼き」 キョン「あぁ、うーん。どうだろ……そのときの気分にもよるなぁ」 ハルヒ「そっか」 キョン「ハルヒはどっちが好きなんだ」 ハルヒ「どっちかな……うーん」 キョン「作るときに好みとか出ないのか?」 ハルヒ「気分による、かな」 キョン「そんなもんか」 ハルヒ「キョンと同じだね」 キョン「そうだな」 ハルヒ「うん」 キョン「それじゃ、明日は甘いのがいいかも」 ハルヒ「わかった。じゃあ甘いのにするね」 朝倉「……いいなぁ。可愛いわねぇ、涼宮さん」 国木田「なんかキャラ変わってない? 朝倉さん?」 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 00 13 33.76 ID ox69Id+m0 キョン「でもさ」 ハルヒ「ん?」 キョン「なんか悪いよ。毎日弁当作ってもらうってのも」 ハルヒ「あ、その、えっと……一人分作るのも二人分作るのも、変わらないから、うん!」 キョン「そうか?」 キョン「一応さ、弁当代を親から貰ってるんだけどそれも貯まる一方でさ」 ハルヒ「いいじゃん。貯めておきなよ」 キョン「いや、それハルヒにあげようかと」 ハルヒ「! わ、悪いよ! それこそ遠慮するよっ!」 キョン「だよなぁ。だからさ」 ハルヒ「?」 キョン「なんかプレゼントしてやるから、今度一緒に買い物行こうぜ」 ハルヒ「え、あ、でも」 キョン「これ以上は譲らないぞ。ギブアンドテイクだ」 ハルヒ「……うん。わかった」 キョン「よし」 朝倉「今時毎日男の子の為にお弁当作ってくる子なんて、居るのかしらね?」 国木田「居るよ。目の前に」 朝倉「彼女を対象から外して、よ」 国木田「あはは、どうだろうねぇ」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 00 25 54.54 ID ox69Id+m0 ハルヒ「あと今日はね、ほら」 キョン「? なんだこれ、冷たいな」 ハルヒ「桃があったから切ってきたんだ。保冷パックで包んできた」 キョン「おー」 ハルヒ「どう?」 キョン「んん、甘いな」モムモム ハルヒ「あたしも朝ちょっと食べてきたけど、すっごい美味しかった」 キョン「いい桃だな。俺にはわかる」 ハルヒ「ほんとに?」 キョン「もちろん」 ハルヒ「そっか。よかった」 キョン「うん、美味い」モムモム 朝倉「こう……あ~んって……じれったいわねぇ」 国木田「さすがにそこまでやられると……」 朝倉「だってここまできたら、見せびらかせてくれてもいいと思わない?」 国木田「うーん」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 00 33 11.35 ID Aw0TC85EO この桃マジ宇宙なんですけどw 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 00 51 12.33 ID fdaYxHQtO あのハルヒの続編だと…!? 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 00 59 07.24 ID ox69Id+m0 キョン「そしてこのお茶」クィッ ハルヒ「朝比奈さんから、美味しいお茶の葉を分けてもらったんだよ」 キョン「いいなぁ。落ち着く味だ」 キョン「なんかさ」 ハルヒ「なに?」 キョン「ピクニックみたいだな。お弁当持ってさ、こんな感じ」 ハルヒ「うん、そうだね」 キョン「休日みたい」 ハルヒ「楽しい?」 キョン「もちろん。なんか……幸せだ」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒにさ、話しかけて、仲良くなって……よかったよ。ほんとに」 ハルヒ「あたしも、えと、その……キョンがそうしてくれたから、今も寂しくないよ?」 キョン「そうか。ハルヒがそう思ってくれるんなら、俺も嬉しいよ」 ハルヒ「キョン……うん!」 朝倉「ああっ、これがアレね! 青春ってのね?」 国木田「いつもこんな感じなの?」 朝倉「そうね。もうずっとこうみたいよ」 国木田「凄いなぁ」 朝倉「……おかしいわね。見てて和むけど、なんかむちゃくちゃにしたいって願望もあるわ」 国木田「うん、それは忘れて?」 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 01 08 14.12 ID ox69Id+m0 キョン「次、なんだっけ」 ハルヒ「体育だったかな」 キョン「あぁそうだ。そうだった」 ハルヒ「男子は何するの?」 キョン「バスケだよ。めんどうだな」 ハルヒ「キョンって運動苦手なの?」 キョン「得意ではないかな。ハルヒは上手いよな、なにしても」 ハルヒ「そっ、そうかな」 キョン「走るのだって、女子の中じゃ早い方だろ?」 ハルヒ「うーん」 キョン「こんなちっさい体に、どこにそんなエネルギー隠してるんだか」 ハルヒ「なにそれ」 キョン「…」 朝倉「……胸を見てるわよね」 国木田「原動力があそこに?」 朝倉「それなら私の方が上じゃない?」 国木田「そ、それは僕に聞かれても……は、ははっ」 朝倉「長門さんなんて歩くことさえ困難に思えるわよ」 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 01 10 02.23 ID rWxkWNyE0 ヒドスwww 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 01 21 05.54 ID ox69Id+m0 キョン「よし、そろそろ戻るか」 ハルヒ「うん。あ、教室戻って体操服とってこないと」 キョン「女子はなにするんだ?」 ハルヒ「卓球かなぁ」 キョン「あー」 ハルヒ「あれも苦手?」 キョン「すばしっこさがいるだろ? だから、好きじゃないな」 ハルヒ「キョンはめんどくさがりだね」 キョン「かもな」 朝倉「そうすると朝比奈さんは室伏並みの~」 国木田「あれ、二人共いないよ?」 朝倉「え?」 国木田「いつのまにか消えちゃった」 朝倉「もう、余計な話の所為ね」 国木田「いや、朝倉さんが勝手に……」 朝倉「私達も戻りましょ。まあ、あの二人の昼食ってこんな感じなのよ」 国木田「キョンと朝倉さんが居れば、涼宮さんも大丈夫そうだね」 朝倉「んー、入学当初の彼女と比べるとね? まあ、まだ偏見みたいなのはあるみたいだけどね」 国木田「仕方ない……のかなぁ」 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 01 50 31.92 ID ox69Id+m0 朝倉「ハンドソウの鬼と呼ばれる私の玉を受けられるかしら? いくわよ?」 ハルヒ「よーし」 朝倉「もぅ、ダメかぁ。上手いわねぇ、涼宮さん」 ハルヒ「朝倉さんだって。結局一点差だよ?」 朝倉「結果こそ全てよ。私の負け」 ハルヒ「ふふっ」 朝倉「男子はバスケットかぁ」 ハルヒ「…」 朝倉「キョン君は? あ、いた」 ハルヒ「…」 朝倉「こっち見てるわね。手を振って~」 ハルヒ「んー」ニコニコ 朝倉「~アイコンタクトかぁ……なんだかねぇ」 ハルヒ「?」 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 02 16 01.26 ID ox69Id+m0 朝倉「いいわね、あなた達」 ハルヒ「え?」 朝倉「絵に描いたように仲がいいじゃない?」 ハルヒ「そっ、そうかな」 朝倉「まさに恋人同士って感じね」 ハルヒ「!」 朝倉「んー、でも見せびらかすってのも」 ハルヒ「や、あ、あの!」 朝倉「?」 ハルヒ「べ、別にキョンとは、そういうのじゃ……」 朝倉「えっ?」 ハルヒ「だから、キョンとはその、友達で」 朝倉「……本当に?」 ハルヒ「だって、別に付き合ってるわけじゃ」 朝倉「でもお弁当とか、休日も逢ってるんでしょ?」 ハルヒ「だけどね、あの、えっとね」 朝倉「??」 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 02 27 42.65 ID ox69Id+m0 朝倉「それじゃ、お互いに好きともなんとも言ってないの?」 ハルヒ「……うん」 朝倉「ええっ」 朝倉「おかしいわね。そういうのは伝えるものなんじゃないの?」 ハルヒ「そっ、そんなこと言われても」 朝倉「だって好きなんでしょ?」 ハルヒ「…」コク 朝倉「なら言ったほうがいいわよ。言葉ってのは相手に思いを伝えるのにかなり適したものだわ」 ハルヒ「そうは言われても……」 朝倉「なにが不都合があるのかしら」 ハルヒ「……恥ずかしいし……べ、別にこのままでも」 朝倉「うーん、よくわからないわね。恋人同士になるのは恥ずかしいことなの? うーん」 ハルヒ「…」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 02 31 20.29 ID ox69Id+m0 朝倉「丁度いいわ。今、言っちゃったら?」 ハルヒ「!?」 朝倉「キョンくーん」 ハルヒ「なっ、ダメッ!」 朝倉「……わかったわよ、呼ばない。離して?」 ハルヒ「もぅ」 朝倉「これって、初々しいって言うのかしら」 ハルヒ「そんなこと言われても」 朝倉「キョン君がだらしないのかも知れないわね。私も何人かに好きだとか言われたけど」 ハルヒ「そうなの?」 朝倉「あら、涼宮さんだって昔はそうだって聞いたけど?」 ハルヒ「…」コク 朝倉「これだけあなたに好意的に接しておいて、なんにもなしってのもどうなのかしら」 ハルヒ「でも、あの、あたしは満足だし……」 朝倉「もしかしてあれ? 告白はされてないけどキスとか性――」 ハルヒ「あっ、朝倉さん!」 朝倉「?」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 02 57 40.34 ID ox69Id+m0 朝倉「じゃあ何、あなた達もうずーっとこんな感じでのほほんとしてるの?」 ハルヒ「うん……変かな?」 朝倉「そうね、参考までに言うとあの子」 女子A「マジだるいんだけど。体育とか」 朝倉「どうやらこの3ヶ月で二人の男の子と付き合ったらしいわよ」 ハルヒ「そ、そうなの?」 朝倉「あなたが顔を真っ赤にしちゃうようなこともちらほらと」 ハルヒ「!!」 朝倉「ま、そんなのはどーでもいいけどね」 ハルヒ「うぅ……」 朝倉「なんでなんにもなしなの? キスもしてないとか、長門さんの持ってる本でも書いてないわ」 ハルヒ「本を参考にされても困るよぉ」 朝倉「涼宮さんはねぇ、結構凄い力持ってるんだから……もっと強く出ていいと思うんだけどね?」 ハルヒ「?」 朝倉「んーん、なんでもないわよ」 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 03 02 11.85 ID ox69Id+m0 朝倉「それに早くしないと、他の男子も黙ってないでしょ」 ハルヒ「でもあたし……き、嫌われてるから……」 朝倉「? 外見や性格はかなりいい子だと思うんだけど? あぁ、個人の印象ってやつかしら」 ハルヒ「…」 朝倉「まあ、それはそれで好都合かも。だからこそ、キョン君がヘタレでも安心だものね」 ハルヒ「そっ、そんな言い方」 朝倉「あら、適切じゃなかった? んー、でも他に思いつかないわね」 ハルヒ「キョン君はその、優しいし、別にこのままでも」 朝倉「オススメはしないわね。いつかはちゃんと好きって言わないといけないでしょ?」 ハルヒ「……かも……知れないけど」 朝倉「うん」(それにキョン君だって結構謎の人物だしね……なにがおこるかわからないわねぇ) 朝倉「とりあえず、当面の目標が出来たわね」 ハルヒ「え?」 朝倉「涼宮さんがキョン君に好きって言うこと。彼からはなんか期待できそうにないし」 ハルヒ「!?」 朝倉「あら、いいじゃない。私もサポートするから。ね?」 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 13 00 46.94 ID VXD+4Q+30 朝倉「…」ジィー ハルヒ「え? なになに?」 朝倉「んー……見れば見るほど可愛いわね、涼宮さん」 ハルヒ「そっ、そんなこと」 朝倉「なんで手を出さないのかしらね、キョン君。健全な高校生って健全じゃないと思うのになぁ」 ハルヒ「!」 朝倉「もしかして男の子が好きとか……」チラッ 国木田「あはは、なにそれ」 キョン「いや、これが」 朝倉「……ありえそうね」 ハルヒ「で、でも、あの……」 朝倉「だってあの子、男の子とは思えないぐらい可愛いじゃない?」 ハルヒ「…」 朝倉「負けちゃった?」 ハルヒ「! 勝ち負けとかじゃなくて!」 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 13 26 18.83 ID +Xfbc4gV0 ウホッ 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 13 26 27.51 ID VXD+4Q+30 ハルヒ「…」 キョン「さ、部室行こうハルヒ」 ハルヒ「あ、うん」 朝倉「ねぇキョン君?」 キョン「? なんだ」 朝倉「私もご一緒してもいい? たまにはSOS団の活動を観察してみたいの」 キョン「ん、俺はいいけど」 ハルヒ「え? あ、うん」 朝倉「じゃあ決まりね」 ハルヒ「あの」 朝倉「?」 ハルヒ「その、なんか……企んでる?」 朝倉「ううん、別に」 ハルヒ「そ、そっか。そうだよね」 朝倉「ただまあ、上手く進展させようとは思ってるわね」 ハルヒ「! それを企んでるって言うんじゃ……」 キョン「? なんだよ、二人してコソコソと」 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 13 35 13.63 ID VXD+4Q+30 朝倉「あら、早いのね長門さん」 長門「?」 キョン「長門はいつも最初に来てるんだよ」 朝倉「へぇ」ナデナデ 長門「何?」 朝倉「なんでもないわよ。はい、ガムあげる」スッ 長門「…」モクモク 朝倉「面白いのよ、長門さんにガムあげるとずーっと噛んでるの」 キョン「…」(扱いが慣れてるなぁ……) 長門「…」モクモク 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 20 55 24.29 ID FmKYERHH0 かわえええええええええええ 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22 36 42.78 ID 8LrBTkk50 ハルヒの気弱ぶりが袖口あたりによく出てるな 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 13 42 22.82 ID VXD+4Q+30 朝倉「で、どういう活動をしてるのかしら」 ハルヒ「えーっと」 キョン「特にこれってのはないな。思いつきで行動というか」 朝倉「……よく部活として認められてるわね」 ガチャ みくる「こんにちわー」 ハルヒ「朝比奈さん」 みくる「みくるちゃんでいいですよー、って、あれっ?」 朝倉「こんにちは」 みくる「あらあら、お客さんですね」 朝倉「たまには私も混ぜてもらえたらなぁと、ね?」 みくる「はい。紅茶淹れますね~」 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 14 00 26.50 ID VXD+4Q+30 長門「…」モクモク みくる「…」 朝倉「あ、餌与えてるから触れないでね」 みくる「……可愛い……」 長門「?」モクモク みくる「涼宮さん、この間のお茶どうでした?」 ハルヒ「とっても美味しかったです。ね、キョン?」 キョン「食後に丁度よかったですよ」 みくる「そうですかー。今日の紅茶も一味違いますよー」 朝倉「平和な部活ねぇ。お茶会みたい」 ハルヒ「えへへっ、そうだね」 キョン「ハルヒがもうちょっと行動的になってくれたらなぁ。部活らしくなるかな」 ハルヒ「ごっ、ごめん」 キョン「謝るなって」 朝倉「…」(ほんと平和。昔の私ならすぐ破壊しちゃってそうね) 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 14 05 47.35 ID VXD+4Q+30 ガチャ 古泉「おや、今日はにぎやかですね」 朝倉「あら古泉君。お邪魔してます」 朝倉「これで全員揃ったわけね」 ハルヒ「うん」 朝倉「でも、特にすることはないと」 キョン「おう」 みくる「あ、でも昨日は皆で外に行きましたよ」 キョン「神社行って写真撮ったな。なんか写ってれば面白いんだけど」 ハルヒ「へ、変なのが写ってると嫌だよ?」 朝倉「なんで朝比奈さんはメイド服なの?」 みくる「あぁ、これは涼宮さんがネットで見つけて」 ハルヒ「あの、似合うかなって見せたら、着てくれた」 朝倉「……変装癖があるの?」 みくる「禁則事項です☆」 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 14 29 23.78 ID VXD+4Q+30 長門「…」モグモグ 朝倉「違うの食べる? イチゴ味」 長門「…」コク 朝倉「じゃあ今噛んでるのぺってしなさい」 長門「ぺっ」 ハルヒ「朝倉さんって」 朝倉「ん? なに?」 ハルヒ「長門さんのお姉さんみたいだよね」 朝倉「そうねぇ。先に生まれたのはこの子なのにねぇ」ナデナデ 長門「…」モグモグ ハルヒ「長門さんが先輩?」 キョン「はいはい、気にするなハルヒ」 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 14 35 34.76 ID VXD+4Q+30 古泉「あ、そういえば」 キョン「なんだ」 古泉「こういうのを貰ってきまして」ゴソゴソ キョン「ビデオカメラ?」 古泉「バイト先の上司がですね。新しいのを買ったので、と」 キョン「くれたのか。すごいな」 古泉「おかげさまでとても暇ですから、ボーナス的な」 キョン「……なるほど」 ハルヒ「なになに?」 キョン「でも」いいなこれ、こういうの使ったことないな」 みくる「なにか撮ってみますか?」 キョン「じゃあメイド姿の朝比奈さんでも」 みくる「ふえぇ」 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 15 50 03.19 ID VXD+4Q+30 キョン「ほらハルヒー」ジー ハルヒ「やっ、と、撮らないでよ」 キョン「いいじゃん。照れるなって」 キョン「いいなぁこれ。映像に目覚めそうだ」 古泉「なら、外に行ってなにか撮ってきてみてはどうですか?」 キョン「それもいいな」 朝倉「ほら、そうと決まったら行ってらっしゃい」 キョン「? 俺一人でか?」 朝倉「涼宮さんと二人で♪」 ハルヒ「えっ?」 朝倉「たまには二人だけで行動してもいいじゃない」 キョン「折角皆いるんだから、皆で行けばいいじゃないか」 朝倉「つべこべ言わずに、ね。どう思う?」 みくる「そうですねぇ。私も今日は寒いので遠慮できれば」 古泉「僕も、このあと集まりがありますので」 長門「…」モグモグ キョン「……まあいいか。そうするか、ハルヒ?」 ハルヒ「あ……うん、キョ、キョンがいいのなら……うん」 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 15 57 32.63 ID VXD+4Q+30 みくる「外は寒いですから……はい、マフラー」 キョン「ありがとうございます」 ハルヒ「…」 キョン「ほらハルヒ、こっち」 ハルヒ「?」 キョン「どこ行く? 駅前とかうろついてみるか」クルクル ハルヒ「う、うん」 キョン「ついでに昨日の神社も行ってみるか。空も晴れてるし、景色がよさそうだ」 ハルヒ「そうだね」 朝倉「…」 みくる「どうかしました?」 朝倉「ううん、なんか……ねぇ?」 古泉「はい、なんとなくわかります」 みくる「可愛いですよね。二人共」 朝倉「あら、もしかして皆も……」 みくる「気がつかないほうがおかしいですよ。あとキョン君も」 朝倉「そうよねぇ」 長門「…」クィクィ 朝倉「?」 長門「なくなった」 朝倉「はいはい。次はメロン味ね」 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 16 00 26.72 ID Aw0TC85EO ええい!ハルヒのキョン君はまだか! 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 16 12 12.54 ID PB+c03vsO 慌てるでない 嫁氏のパターンは焦らして焦らして甘く甘くしながら我らの精神を痛めつけるのだよ 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 16 20 51.55 ID VXD+4Q+30 キョン「それじゃ、行ってきます」 みくる「はいはーい」 ハルヒ「……変なこと、しないでね? 朝倉さん?」 朝倉「大丈夫よぉ」 朝倉「で」 古泉「はい」 朝倉「あの二人は、どういう関係?」 古泉「見たままだと思っていていただければ」 朝倉「じゃあ、本当に付き合ってないの?」 みくる「そうなんですよねぇ」 古泉「僕らが確認できる範囲では、というわけですが」 朝倉「ヘタレよねぇ、キョン君」 みくる「本人達はあれで満足みたいですよ」 朝倉「見てるこっちがキュンキュンしちゃうわよね」 長門「…」モクモク 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 16 26 53.63 ID VXD+4Q+30 朝倉「ここのところ、涼宮さんの力で世界が動いたってのもないし」 古泉「僕もめっきり仕事が」 みくる「可愛いから、なんでもいいですぅ」 古泉「願望実現能力が成果を出したといえば、アレでしょうね」 朝倉「?」 みくる「さっきのキョン君のマフラー。あれは涼宮さんからのプレゼントなんです」 朝倉「あら」 みくる「それをですね、いざ渡すってときに」 古泉「僕ら全員がここに入れなくなった時がありまして」 朝倉「彼女がキョン君以外の存在を、この部屋に立ち入るのを拒否した?」 古泉「えぇ。しかしそれぐらいの現象しか起こらないんですよね」 みきる「もっと振り回されるものだと思ってたんですけど……なんてことのない普通の女の子ですねぇ」 朝倉「そうよね。どっちかっていうとキョン君の方がナゾだわ」 古泉「はは、確かに」 長門「ガム」 朝倉「はいはい。コーヒー味でいい?」 長門「みかん」 朝倉「コーヒー嫌いね。ほら、あーん」 長門「…」モクモク 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 16 34 51.30 ID wtcRRQV6O ハルキョンもいいけど朝長もいいな 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 16 35 24.22 ID VXD+4Q+30 朝倉「それで、今日涼宮さんから色々聞いてね」 みくる「はぁ……なるほど」 朝倉「そんなに好きとか伝えるのは難しいことなのかしら?」 古泉「まあ、人によりけりですが……概ね難しいことかと」 朝倉「私はほら、厳密に言えば人間じゃないからよくわからないのよね」 古泉「なんだか凄い会話ですね」 朝倉「どうなの? あんなに子供っぽいふわふわした関係って、よくあるものなの?」 みくる「うーん、恋人未満友達以上というのが」 朝倉「じゃあ友達じゃない? それ」 みくる「……そ、そうなりますね。ふぇ」 朝倉「曖昧なのはあんまり好きじゃないのよね。はっきりしないと」 みくる「でも、それはそれでキョン君と涼宮さんらしいかなぁ」 古泉「変に彼がアプローチかけて、閉鎖空間が生まれても嫌ですしね」 朝倉「でも桃色空間ばっかり広がるのもどうかしら……」 長門「…」モグモグ 朝倉「わかっててガムあげたけど、長門さんも会話に加わりなさい」 長門「?」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 16 45 44.50 ID VXD+4Q+30 朝倉「このままでもいいかも知れないけど、私一つ思ったことがあるのよ」 古泉「?」 朝倉「涼宮さんが、今の関係のままずーっとそのままで居たいって思うなら」 朝倉「そのまま時間の中に取り残されて、同じ時間軸を延々とさ迷い続けることに」 みくる「……えぇっ」 古泉「絶対にない、とは言い切れないですねそれ」 朝倉「でしょ? だからキョン君には頑張ってもらわないと」 みくる「だっ、大丈夫でしょうか?」 朝倉「それが問題なのよねぇ……男の子が頑張らないといけないと思うんだけどなぁ」 長門「大丈夫」モグモグ 朝倉「えっ?」 長門「少しずつ、だけど確実に彼女達は前に進んでいる」モグモグ 朝倉「……本に書いてること読んだだけでしょ」 長門「違う」モグモグ 朝倉「ほんとのコト言ったらモモ味のガムあげるわよ」 長門「言った」 朝倉「もう、よくわかんないならやっぱり黙ってていいわよ」 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 16 59 23.55 ID VXD+4Q+30 キョン「ほらハルヒ、早く」 ハルヒ「ちょっ、ちょっと待ってよ」 キョン「うーん……丁度いい感じに寒いなぁ」 ハルヒ「丁度いいの?」 キョン「暖かいのに包まれてるのがわかる程度ってことさ」 ハルヒ「へぇ」 キョン「もうちょっとちゃんとマフラー巻けって」クイッ ハルヒ「…」(キョン……私のマフラー、ちゃんと使ってくれてる) キョン「これも、ハルヒが自分で編んだのか ハルヒ「ううん。こっちは買ったやつ」 キョン「そうか……なんか悪いなぁ。ハルヒが折角編んだ方を貰っちゃって」 ハルヒ「そんなことないよ。それは、キョンがSOS団を作ってくれたお礼なの」 キョン「そう言われるとな……ありがとうな」 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 17 07 22.91 ID VXD+4Q+30 キョン「映ってるぞハルヒー。なんか喋れー」 ハルヒ「あっ、あたしを撮らないでよっ!」 キョン「照れることないのに」 ハルヒ「だって恥ずかしいよ」 キョン「高台にあるおかげで、いい町並みが撮れるな」 ハルヒ「よかったね。学校が高いトコで」 キョン「登校するのが億劫なのがアレだけどなぁ」 ハルヒ「キョンずっと言ってるよね」 キョン「だってそうだろ?」 ハルヒ「もう諦めればいいのに」 キョン「いや、いつかはこの坂もなくなると信じてるからな」 ハルヒ「えー? どういうこと?」 キョン「ハルヒがそう思ってくれりゃ、なるかなぁとさ……いあや、なんでもないよ」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 17 38 26.49 ID VXD+4Q+30 ハルヒ「キョン、髪はねてるよ」チョイチョイ キョン「? いつからだろ、体育のときかな」 ハルヒ「手、寒くない?」 キョン「んー、手袋したいけどカメラ持ってるから仕方ないかな」 ハルヒ「手袋……編んでみようかな」 キョン「編めるのか、あれ」 ハルヒ「難しそうだね」 キョン「難しいだろうよ」 ハルヒ「……ヘタクソでも、完成したら着けてくれる?」 キョン「俺にくれるのか? そりゃもちろん、着けるよ」 ハルヒ「じゃあ、頑張る」 キョン「おう、頑張れハルヒ」ジー ハルヒ「! だっ、だからあたしを撮らないでよっ!」 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 17 41 53.50 ID VXD+4Q+30 キョン「カバン持ってくればよかったな。また引き返すのは面倒だ」 ハルヒ「そうだね。置いて帰っちゃおうか」 キョン「それでもいいけどなぁ」 ハルヒ「……あ、ダメだ。お弁当箱洗わなくちゃ」 キョン「そっか。それがあったな」 キョン「俺も弁当とか作ってみようかな」 ハルヒ「キョン、料理できるの?」 キョン「できるよ。妹と二人で留守番とかよくあったからな」 ハルヒ「すごいね」 キョン「ハルヒほど上手にはできないけどさ」 ハルヒ「あたしも食べてみたいかも」 キョン「そうか? じゃあ、今度なにか……俺が弁当作ってみようか」 ハルヒ「いいかも。楽しみ」 キョン「あとで腹痛くなっても恨むなよ?」 ハルヒ「うっ……がっ、頑張ります」 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 17 51 54.97 ID VXD+4Q+30 ハルヒ「わー、猫だ。可愛い」ナデナデ キョン「この辺ネコ多いなぁ」 ハルヒ「ごめんね。食べ物持ってないんだ」フリフリ キョン「朝比奈さんにお茶菓子貰ってくればよかったな」 ハルヒ「なぅー、なうー」ナデナデ キョン「……ネコ、好きか?」 ハルヒ「ん? 好きだよ。動物はね、懐っこいから大好き」 キョン「そうか。だろうなと思ったよ。ハルヒ動物に好かれそうだもんな」 ハルヒ「そうかな?」ナデナデ キョン「ネコとかって、優しい人を見分けられると思うんだよ。だから、ハルヒ大人気かなってさ」 ハルヒ「優しい人? じゃあキョンもだね」 キョン「どーだろうなぁ」ナデナデ ハルヒ「ほらキョン。ネコ撮らなきゃ」 キョン「はいはい」ジー 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 18 18 47.45 ID VXD+4Q+30 キョン「クラスの子とさ、話すのは難しいか?」 ハルヒ「……うん……やっぱりまだ避けられてるし……」 キョン「…」 ハルヒ「でも大丈夫。今はね、朝倉さんもキョンも話しかけてくれるから」 キョン「ハルヒがそう思ってくれるなら俺も嬉しいけど、辛かったら言えよ?」 ハルヒ「二人が居れば、あたしは寂しくないよ。大丈夫」 キョン「……難しいな、イメージを壊すってのは」 ハルヒ「…」 キョン「谷口だって、根っこは悪い奴じゃないんだ。本当に」 ハルヒ「わかってる。中学の頃から一緒だから……なんとなく」 キョン「だけどあいつになにかされたとかなら、すぐに言えよ。殴ってやるから」 ハルヒ「だめだよ。暴力はさ」 キョン「制裁だと思ってもらえれば、な。とにかくハルヒをいじめる奴は俺が許さないからな」 ハルヒ「……うん」 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 18 21 46.50 ID VXD+4Q+30 キョン「あれ、ココのガソリンスタンド閉めちゃったのか。折角だから撮っておこう」 ハルヒ「勝手に入っていいの? 危ないよ?」 キョン「大丈夫、多分。廃墟ってワクワクするじゃないか」 ハルヒ「……暗いね」 キョン「まだ営業してる時は、これでもかってぐらいに明るかったんだけどなぁ」 ハルヒ「いつ閉めちゃったのかな」 キョン「先々月はやってたような……んー」 ハルヒ「潰れたガソリンスタンドのガソリンってどうなっちゃうのかな」 キョン「撒き散らして火ぃ点けるとか?」 ハルヒ「そっ、そんなわけないじゃんか」 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 18 24 33.16 ID VXD+4Q+30 キョン「コンビニ寄って帰ろう。なんか温かいの飲みたい」 ハルヒ「うん」 キョン「なんか変なもんばっか撮った気がするな」 ハルヒ「ふふっ、キョンが自分で撮ったんでしょ?」 キョン「まあ最初はこんなもんだろ。後々綺麗に撮れるようになるさ」 ハルヒ「それだといけどね」 キョン「コーヒーでよかったか? ほら」 ハルヒ「ありがとう」 キョン「はー……暖まるなぁ」 ハルヒ「そうだね」 キョン「ほら、ハルヒもこっち座れって。寒いだろ」 ハルヒ「う、うん」 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22 24 12.10 ID VXD+4Q+30 キョン「何時だ……六時半か。そろそろ学校戻らないと閉まっちゃうな」 ハルヒ「色々歩いたね。ビデオも沢山撮れた」 キョン「ハルヒ、先歩いてみな」 ハルヒ「えっ? やだ、また撮る気でしょ?」 キョン「邦題、坂を上る少女……洋題は知らん」ジー ハルヒ「もー」 キョン「ほら、こっち向けって」 ハルヒ「やだよ」 キョン「はーるにゃーん?」 ハルヒ「もー。先行くよー」タタタッ… キョン「あっ、こら待てっ」 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22 36 39.87 ID VXD+4Q+30 キョン「ぜぇ、ぜぇっ……ほんとに走ってくなよハルヒ」 ハルヒ「だってキョンが」 キョン「あー、疲れた」 ハルヒ「もう撮らない?」 キョン「撮らないよ」 ハルヒ「ほんとに?」 キョン「ほんとのほんと。だからちょっと休ませてくれ……はぁ」 ハルヒ「じゃあビデオ没収ね」パッ キョン「あっ、あーあ。わかったよ」 ハルヒ「マフラーとったら? 暑いよ?」 キョン「んー、どうせまたあとで着けるしなぁ」 ハルヒ「汗かいちゃう」 キョン「それもそっか。ハルヒに貰ったのを汗まみれにさせるのはダメだな」 ハルヒ「えー? なにそれ?」 キョン「の代わりに、ハルヒ巻いとけ」クルクル… ハルヒ「わっ、あたしが暑いよそれじゃ」モゾモゾ キョン「暴れんなー」 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 22 53 41.39 ID VXD+4Q+30 キョン「もう皆帰ってるか……そりゃそうだな」 ハルヒ「真っ暗だね」 キョン「電気点けて」 キョン「……ガムの包み紙がこんなに……どんだけ噛んだんだよ長門」 ハルヒ「すごい……ゴミ箱山盛り……」 キョン「さぁ、さっさと帰ろう。もういい時間だ」ピリリr ハルヒ「あ、待ってメールが」カチカチ キョン「?」 朝倉「うん。これでよし」 古泉「? なにを送ったんですか?」 朝倉「んー、キョン君と手繋いで帰りなさいって」 みくる「ふぇ?」 朝倉「まあこれで実行するかどうかはわかんないけど……背中を押すぐらいの効果にはなるかなぁと」 長門「…」クィクィ 朝倉「もうないわよ? あ、辛いガムならあるけど」 長門「…」フルフル 朝倉「じゃあ我慢してなさい。二人が校門から出てくるまでは、ここに隠れてるわよ」 長門「……難しい」フゥ 朝倉「ううっ、すっごい桃色吐息ね……」 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23 00 05.59 ID VXD+4Q+30 ハルヒ「……そ、そんなのムリだよぉ」 キョン「? どうした?」 ハルヒ「う、ううん。なんでもないよ?」 ハルヒ「…」 キョン「っと、国木田に借りた漫画教室に忘れてきた」 ハルヒ「えっ?」 キョン「置いとくのも悪いな……ちょっととってくるよ。靴箱で待っててくれ」 ハルヒ「あ、うん。部室閉めとくね」 ハルヒ「…」 ハルヒ「手、か……初めて探索に行った時以来だなぁ……」 ハルヒ「今更だから……言いにくいこともあるんだけどな」 ハルヒ「…」キュッ、キュッ… ハルヒ「相合傘……! なっ、なに描いてるのあたしっ」ケシケシ… 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23 18 23.05 ID VXD+4Q+30 キョン「おまたせ。なんか先生にすっごい怒られた」 ハルヒ「あたしも。早く帰りなさいって」 キョン「小学生じゃないってのなぁ」 ハルヒ「ふふ、そうだね」 キョン「あっ」 ハルヒ「ん? まだなにか忘れ物?」 キョン「手袋。部室に置いてきちまった」 ハルヒ「あー……取りに行く?」 キョン「面倒だな、もういいよ」 ハルヒ「そうだ」 キョン「?」 ハルヒ「あたしの……片方貸してあげる」 キョン「悪いよ。ハルヒも寒いだろ?」 ハルヒ「いいよ。お互いにちょっとずつ寒さ共有しよ?」 キョン「……じゃあ甘えようかな」 ハルヒ「はい、どうぞ」ポフッ 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23 37 00.82 ID VXD+4Q+30 キョン「あいつら、いつの間に帰ったんだろうな。連絡ぐらいしてくれればよかったのに」 ハルヒ「でもあたし達も、いつ帰ってくるか言わなかったんだし……お互い様かな」 キョン「どうだろうなぁ」 キョン「誰もいないな。運動部も。俺達が最後か」 ハルヒ「みたいだね」 キョン「早く帰って寝よう……今日は動き回って疲れたよ」 ハルヒ「うん」 キョン「手、寒くないか? 辛かったら言えよ。返すから」 ハルヒ「おおげさだよ。大丈夫」 キョン「ん」 ハルヒ「…」(言ってみようかな……) キョン「よし、行こう」 ハルヒ「あっ……待って?」 キョン「ん?」 ハルヒ「あの……あのね」 キョン「なんだよ? どうした」 ハルヒ「あの、手……えっと……」 キョン「?」 ハルヒ「……ううん。なんでもないよ。帰ろ」(む、無理無理! そんなの言えないよぉ……) 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23 50 15.23 ID VXD+4Q+30 ハルヒ「はぁっ」 キョン「なんだよ。ため息なんかついて」 ハルヒ「あ、ううん。なんでもないよ」(無理だよね……言えないよ。手、繋ごうなんて) キョン「手の大きさ、結構違うと思うんだけど……意外と入るもんだな。手袋」 ハルヒ「暖かい?」 キョン「おう。それになんかいい匂い」クンクン ハルヒ「! にっ、匂わないでよっ」 キョン「甘ーい。なんだこれ、ハルヒの匂い?」クンクン ハルヒ「ちょっ、ちょっとー」 キョン「左手、寒くないか?」 ハルヒ「……うん」 キョン「わー、真っ暗だな。下見てみろ、夜景が凄いぞ」 ハルヒ「わぁっ……」 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/14(金) 23 53 31.32 ID VXD+4Q+30 朝倉「……! 出てきたわ」 みくる「手、繋いでます?」 朝倉「繋いでないわね……まったく」 古泉「ん? でも二人共」 朝倉「あれ?」 朝倉「なにあれ、手袋のペアルック?」 みくる「というか、多分キョン君に涼宮さんが貸してると」 朝倉「片方? なんでかしら」 古泉「恐らく教室にでも忘れてきたんでしょう。今夜は寒いですし、涼宮さんの優しさといいますか」 朝倉「だったら空いてる手を繋ぐぐらいの甲斐性は欲しいわね……にぶいわねぇ、キョン君」 長門「手が寒い」フーフー 朝倉「桃色吐息で暖めないの。甘々で空気がフワフワしちゃうでしょ」 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00 10 12.53 ID i5VXCQ3t0 ハルヒ「ドコまで行ったっけ。あの辺?」 キョン「あっちをぐるーっと廻って、そっちだな」 ハルヒ「結構歩いたんだね」 キョン「凄い行動力だな。俺達」 キョン「週末さ、またどっか行ってみようか。カメラ持って」 ハルヒ「うん。いいね」 キョン「今度はハルヒの好きなところに行こう。ハルヒにカメラを渡すよ」 ハルヒ「なら、キョンをいっぱい撮ってあげる」 キョン「なんだよ仕返しか?」 ハルヒ「かもねー」 キョン「……よく喋るようになったな、ハルヒ」 ハルヒ「えっ?」 キョン「いや、今のハルヒ見てるとさ? 出会った頃に比べて、元気になったなって」 ハルヒ「……うん……それどころじゃないよ。もっと昔から比べても、あたしは変わってる」 キョン「昔?」 ハルヒ「ずっと地味で無口で、一人じゃなんにもできないあたしだったけど」 ハルヒ「キョンと出会ってからは……そんなのが全部忘れられるぐらい、楽しいことばっかりだよ」 キョン「……俺も同じだ。ハルヒと一緒だから、この坂を上るのも苦じゃないって思えるよ」 ハルヒ「…」(全部、全部キョンのおかげ……ありがとう) キョン「うーん、寒いけど星も見えていい感じだなー」 ハルヒ「…」(心の中じゃ大好きって言えるけど……難しいね?) 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00 17 20.48 ID i5VXCQ3t0 キョン「国木田から借りた漫画、ハルヒも読むか?」 ハルヒ「面白い?」 キョン「らしいよ。なんかちょっとだけ未来の宇宙がどうのこうのって」 ハルヒ「うん、読みたい。でもいいのかな」 キョン「もちろん。ハルヒも国木田と仲良くしてみな。あいつはいい奴だからさ」 ハルヒ「……うん」 キョン「さみー」 ハルヒ「…」(手、冷たそうだな……もう一個も貸してあげようかな) キョン「俺さ、もしかして寒がりなのかな」 ハルヒ「うーん、どうだろ?」 キョン「口を開けばずっと寒い寒いって言ってるような」 ハルヒ「あはは。それはそうかも」 キョン「だって寒いのはしょうがないだろ?」 ハルヒ「寒い寒いって思うから、寒いんだよ?」 キョン「ぬ……じゃあ暑いって思ってみるか」 ハルヒ「うん、頑張って」 キョン「ぬぬっ」 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00 20 33.83 ID i5VXCQ3t0 キョン「…」 ハルヒ「…」(袖……掴んでみようかな?) キョン「ここの信号長いよな……」 ハルヒ「う、うん」(でもそんなの、キョンがびっくりしちゃいそう……) キョン「あ、なんかパトカー来てる。事故か?」 ハルヒ「…」(……このままでもいいけど……あたしはもう少し、前にも進みたいかも) キョン「…」 ハルヒ「…」(こ、こういうのは一気にするべきね! ……それっ) キョン「よし、青だ」スタスタ ハルヒ「あっ」 キョン「? なにしてんだよハルヒ」 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00 31 32.22 ID i5VXCQ3t0 ハルヒ「……ううん。なんでもない」 キョン「?」 ハルヒ「あの、キョン」 キョン「うん」 ハルヒ「あたしね……あの、キョンに」 キョン「?」 ハルヒ「あ……ううん」 キョン「なんだよ」 ハルヒ「前髪、なんか付いてるよ」 キョン「ん? ドコ」 ハルヒ「ここ」チョイ キョン「サンキュ」 ハルヒ「…」(嘘だけどね) キョン「ほら、行くぞ」 ハルヒ「……待って」 キュッ 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00 35 33.72 ID i5VXCQ3t0 朝倉「あーもー、じれったいわねぇ。並んで歩いてるんだから、手ぐらい繋げばいいのに」 みくる「若いっていいですねぇ」 朝倉「……そういえばあなた、本当は何歳なの?」 みくる「禁則事項です☆」 古泉「おや、止まりましたよ」 朝倉「あら、涼宮さん……キョン君の頭?」 みくる「ベタにごみ付いてるーってやつでしょうか?」 長門「…」 朝倉「そうそう、そこから自然に……あーあ」 みくる「んー、あと一歩なのに」 朝倉「キョン君もいい加減ムカついてきたわね」 長門「彼はそういうもの」 朝倉「ま、鈍感なのは仕方ないけど……あっ」 みくる「!」 古泉「おお、繋ぎまし……いや、袖ですか?」 朝倉「あらあら、進んだ! やっと少しだけ進んだわね!」 みくる「……でも止まっちゃってますよ? 二人共」 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 00 42 15.98 ID i5VXCQ3t0 キョン「……ん?」 ハルヒ「あ……」 キョン「やっぱり寒いか? 手」 ハルヒ「う、ううん。そうじゃないんだけど……えっと」 キョン「?」 ハルヒ「……ごめん。なんでもないよ、帰ろう」 キョン「ほら、手を貸してみ」キュッ ハルヒ「あっ」 キョン「うお、冷たっ……冷えてるじゃないか」 ハルヒ「え、あ、えと」 キョン「片方さ、借りたままってのも悪いから……途中まで、このまま帰ろう」 ハルヒ「…」 キョン「嫌か?」 ハルヒ「……そんなわけないよ……キョン君」 キョン「こら、また呼び方戻ってるぞ」 ハルヒ「今日だけ。帰るまで、キョン君って呼ばせて?」 キョン「……いいよ。ほら、行こう」 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 01 35 10.38 ID i5VXCQ3t0 キョン「家まで送ろうか?」 ハルヒ「え? わ、悪いよ」 キョン「そっか。じゃあまあ、近くまでな」 ハルヒ「……キョン君」 キョン「?」 ハルヒ「あっ、ごめんね。やっぱり、君付けやめるね」 キョン「いいよ。ハルヒがそうしたいならそうすればいいさ」 ハルヒ「でもっ」 キョン「ちょっとだけさ、嫌だったんだ」 ハルヒ「……嫌?」 キョン「君付けで呼ばれると、なんか遠慮されてるみたいでさ」 ハルヒ「そうかな……でも、そんなことないよ?」 キョン「わかってる。だけど、ハルヒが呼びたい方で呼んでくれればそれでいいよ」 ハルヒ「…」 キョン「だけどさ、なんか恥ずかしいから……二人っきりの時だけ、君付けで呼んでくれると嬉しいかな」 ハルヒ「うん……そうする。そうするねキョン君」 キョン「あいよ。よろしくな」 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 01 59 30.57 ID +pWhJY4/O 今更だけど…眉毛が嫌いじゃなくなってきた 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 02 02 31.64 ID V6osNZKzO いいものですよ、朝倉は 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 02 32 08.82 ID i5VXCQ3t0 長門「……と、ここまで受信した」 朝倉「あらあらぁ、中々いい展開じゃないの」 みくる「?」 朝倉「長門さんにキョン君と涼宮さんの会話、盗聴してもらったのよ」 みくる「ひゃああ」 古泉「これは……特別な呼び方というやつですね」 朝倉「進展があったとしていいのよね?」 みくる「涼宮さん、頑張ったんですねぇ」 朝倉「こんなの頑張ったうちにう入らないわ。ずーっと前に通過しててもおかしくないでしょ?」 長門「あの」 朝倉「何?」 長門「約束」 朝倉「はい、わかってるわよ? ご褒美のマスカット味。あーん」 長門「はむ」モクモク 朝倉「これ以上盗み聞きするのは野暮ね。帰りましょうか」 みくる「そうですねぇ」 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 03 05 44.47 ID i5VXCQ3t0 キョン「ほら、もう着いた」 ハルヒ「あ……ほんとだ」 キョン「それじゃ、また明日な」 ハルヒ「うん。送ってくれてありがとう」 キョン「まあいいさ。たまにはこういうのもさ」 ハルヒ「明日も、美味しいお弁当作るからね」 キョン「楽しみにしておくよ」 ハルヒ「…」 キョン「……放してくれないと帰れないんだけど」 ハルヒ「! ご、ごめん!」パッ キョン「ほら、手袋返す」 ハルヒ「ううん。いいよ、キョン君に貸してあげる。明日返して?」 キョン「いいか? じゃあ借りるよ」 ハルヒ「……キョン君」 キョン「ん?」 ハルヒ「ううん、なんでもない」 キョン「君付けの方が、呼びやすいか?」 ハルヒ「んー……うん!」 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 03 11 07.86 ID i5VXCQ3t0 キョン「じゃあそれでいいけど、皆がいるときは呼び捨てにしてくれよ」 ハルヒ「わかった」 キョン「今更君付けで呼ばれるのも……なんか恥ずかしいな」 ハルヒ「後で、メールしてもいい?」 キョン「もちろん」 ハルヒ「……電話もしていい?」 キョン「別にいいけど、あんま遅かったら寝ちゃうぞ」 ハルヒ「うん。寝る前にちょっとだけ掛けるかも」 キョン「……なぁハルヒ」 ハルヒ「なに?」 キョン「その、なんだ、改まって言うのもなんだけどさ」 ハルヒ「……ん?」 キョン「えーっと」 ハルヒ「…」(もしかして……キョン君?) キョン「……いや、ううん。なんでもない」 ハルヒ「あっ、う、うん」 キョン「なんだ、その……電話、もしかしたら俺が掛けるかも。じゃあな!」 ハルヒ「! ばっ、バイバイ!」 キョン「……はぁ……なんだあいつ、急に可愛くなりやがって……あー」 ハルヒ「びっくりした……キョ、キョン君に……こくはっ……るのかと思っちゃった」 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 03 17 18.89 ID i5VXCQ3t0 キョン妹「キョンくーん。電話鳴ってるー」 キョン「? 誰だー?」 キョン妹「えっとねー、ハルにゃーん」 キョン「!」 キョン「っと」 キョン妹「キョン君、髪ぬれてるよー」 キョン「ほら、電話返しなさい」 キョン妹「リンゴのアイス食べてもいい?」 キョン「いいけど、ちゃんと歯磨いて寝るんだぞ」 キョン妹「はぁーい」 ピッ キョン「……もしもし? ハルヒ?」 ハルヒ「あっ、キョン君?」 キョン「ごめん。風呂入ってたよ」 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 03 29 02.78 ID i5VXCQ3t0 ハルヒ「ごめんね、あたしもさっきお風呂入ってたから」 キョン「だろうなと思ってさ。俺もその間に入っとこうと思ったんだけどな」 ハルヒ「さっきの妹ちゃんだよね? キョン君お風呂ーって言われたよ」 キョン「……あいつ電話とったのか」 ハルヒ「もう寒くないでしょ?」 キョン「あぁ、もう寒くない。布団にも潜ったからぬくぬくだ」 ハルヒ「あ、もう寝ちゃう?」 キョン「いや、もう少し起きてるよ。電話してるうちはずっと起きてる」 ハルヒ「明日ね、ちょっと作ったことないおかず作ろうと思ってるんだけど……」 キョン「ん? なに?」 キョン「いいじゃん。頑張ってみろって」 ハルヒ「美味しくなかったら言ってね」 キョン「大丈夫だと思うよ。ハルヒの作ったのでマズいって思ったのなかったし」 ハルヒ「そう? キョン君、嫌いな食べ物とかないの?」 キョン「んー、そうだなぁ」 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 04 18 47.86 ID i5VXCQ3t0 キョン「朝は、何時に起きてるんだ?」 ハルヒ「朝? 六時には起きてるよ」 キョン「……早いな」 ハルヒ「そうかな?」 キョン「俺なんて、七時半までは寝てるよ」 ハルヒ「ギリギリじゃない?」 キョン「ギリギリだな。寝るのが遅いからなのかなぁ」 ハルヒ「何時?」 キョン「んー、決まった時間に寝てるというか……気がつけば寝てる。一時までには」 ハルヒ「もうちょっと早く寝たら?」 キョン「そうは言ってもだな。夜はなんか、楽しいじゃないか」 ハルヒ「ふふっ、変なの」 キョン「でもさ、俺ももう少し早く起きるように努力するよ」 ハルヒ「うん。頑張って」 キョン「俺も早く起きないと……わざわざ弁当作ってくれるハルヒに悪い気がしてさ」 ハルヒ「……そんなことないよ、キョン君」 キョン「はは、改まって言われるとむずむずするな」 ハルヒ「キョン君」 キョン「うるさい」 ハルヒ「……ほんとにいいの? キョン君って呼んでも」 キョン「いいよ。俺も、ハルヒがそう呼びたくて呼んでるなら嬉しいからさ」 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 04 22 58.05 ID i5VXCQ3t0 ハルヒ「なにか聴いてる? 声が聴こえる」 キョン「ん、谷口に借りたCD。しして国木田に借りた漫画を読んでるよ」 ハルヒ「漫画読みながら音楽聴きながら電話してるの?」 キョン「そうだとも。俺は同時になんでもできるんだ」 ハルヒ「どんな曲?」 キョン「んー……んーんーんんーるるーみたいな」 ハルヒ「わかんないよ。全然わかんない」 キョン「なんかなぁ、洋楽だな。有名な人らしいけど、よく知らない」 ハルヒ「いい歌?」 キョン「まあ、中々に」 ハルヒ「そっか」 キョン「……あぁ、ダメだ」 ハルヒ「?」 キョン「やっぱ漫画は後。内容が頭に入ってこないや」 ハルヒ「あっ、もう電話切ろうか?」 キョン「いいや。電話してるほうが楽しいさ」 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 04 37 12.17 ID i5VXCQ3t0 キョン「手袋、どうしようか。明日朝寒くないか」 ハルヒ「大丈夫だよ」 キョン「そうだ、朝迎えに行くよ。そんとき手袋渡す」 ハルヒ「え? いや、でも」 キョン「ハルヒが嫌なら、行かないけど?」 ハルヒ「……来てくれる?」 キョン「わかった」 ハルヒ「なんか……今日は、キョン君にすっごく近づいた気がする」 キョン「そうかな?」 ハルヒ「あのね」 キョン「ん?」 ハルヒ「あの……変なこと、聞いてもいい?」 キョン「……いいよ」 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 04 39 58.09 ID i5VXCQ3t0 ハルヒ「キョン君がね……今日、別れ際に言おうとしてたことって」 キョン「…」 ハルヒ「あれって……あの、今、聞いても……」 キョン「聞きたいか?」 ハルヒ「……うん」 キョン「どうしても?」 ハルヒ「…」 キョン「……ハルヒが聞きたいなら、しょうがないかな」 ハルヒ「あのっ」 キョン「でも、俺も譲りたくないとこはあるんだ」 ハルヒ「えっ?」 キョン「なんていうか……そうだな」 292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 04 58 58.03 ID i5VXCQ3t0 キョン「急に風景がガラっと変わるのって、あんまり好きじゃないんだ」 ハルヒ「?」 キョン「部屋を模様替えしようと思ってもさ? 少しずつ変えていくのが好きでさ」 キョン「少しずつ少しずつ、ゆっくりと空気を換えていくのもいいもんだと思うんだよ」 ハルヒ「…」 キョン「そりゃさ、一気にガラっと変えないといけないことも、はっきりしなきゃいけないこともあるけど」 ハルヒ「……うん」 キョン「俺は……なんていうか、俺はだけどさ?」 キョン「今日から、ハルヒが俺のことを君付けで呼ぶようになった」 ハルヒ「…」 キョン「だから、今日はそこまでにしておきたいんだ」 ハルヒ「……そっか」 キョン「俺のわがままで、よくわかんないかも知れないけどさ……今日はここまででもいいかな?」 ハルヒ「……うん……あたしも、やっぱり聞きたくない。もう少し……もう少し、時間が経ってから」 キョン「俺もさ、ハルヒがそう思ってるとしたら俺も同じこと考えてるから」 ハルヒ「同じコト……ん」 キョン「だから、ゆっくりさ? ハルヒとはゆっくり歩いてみたいなって。自分勝手かな」 ハルヒ「ううん。あたしも……キョン君となら、ずっと一緒に、ゆっくり歩いていきたいよ」 キョン「……俺だって、なにもしないダメな男じゃないからな? ちゃんと、ハルヒのことわかってるつもりだから」 ハルヒ「……キョン君」 294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 05 02 40.28 ID pywWrOGU0 あああああああああああなんで俺男子校だったんだろ・・・ 295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 05 02 45.84 ID V6osNZKzO 告白以外の何物でもねーwwwww 299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 05 10 42.34 ID vITdgYUXP もう言っちゃったようなもんだろ畜生ちくしょう! 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 05 16 58.11 ID i5VXCQ3t0 キョン「そろそろ寝ないと、明日起きれないんじゃないか?」 ハルヒ「何時? あ、ほんとだ」 キョン「ほら、もう寝な」 ハルヒ「あのね」 キョン「ん?」 ハルヒ「眠るまで……通話したままにしててもいいかな」 キョン「いいよ」 ハルヒ「……ありがと」 キョン「おやすみ」 ハルヒ「おやすみなさい」 キョン「ハルヒ?」 ハルヒ「……起きてるよ」 キョン「ふふっ、寝ろって」 ハルヒ「……キョン君」 キョン「…」 ハルヒ「キョン君と話してると……あたしも一人じゃないんだって思える」 キョン「ハルヒは一人じゃないさ。誰がどう思っても……俺はずっとハルヒの傍にいるから」 ハルヒ「………………スキ」 キョン「なんだって?」 ハルヒ「んーん……キョン君……」 キョン「…」 306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 05 21 36.50 ID i5VXCQ3t0 朝倉「私、一つ気がついたことがあるんだけど」 長門「?」 朝倉「涼宮さんの、願望実現能力ってさ。あれはキョン君が居るから起こってるんじゃないかなって」 長門「…」 朝倉「キョン君は人間のはずなんだけど、いつもいつも想像以上の行動をするでしょ?」 長門「かもしれない」 朝倉「だからねぇ、キョン君は涼宮さんの鍵じゃなくて……彼自信もまた、涼宮さんと同等の存在かなと」 長門「……難しいところ」 朝倉「ね。その辺は情報統合思念体ってどう考えてるのかしら?」 長門「…」 朝倉「作られた私達が疑問に思うのはおかしいのかしらね。もしかすると、それも考慮して作られてるのかもね」 長門「ガムを美味しいと感じるのもその所為?」 朝倉「それはバグかも」 長門「寝る前にもう一個」 朝倉「だめ。歯、磨いたでしょ」 長門「…」 朝倉「ほらほら、もう寝るわよ。明日はどんな一日になるかしらね」 長門「楽しみ」 354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 14 14 28.28 ID 6wAbXHbs0 朝倉「それで、進展はあったのかしら?」 ハルヒ「んー……別に。今までと変わらないよ?」 朝倉「……ふぅん」 朝倉「なにかあったんじゃないの?」 ハルヒ「べっ、別になにもないって」 朝倉「本当に?」 ハルヒ「本当だよ」 朝倉「…」 ハルヒ「あ、キョンく……キョン!」 キョン「おぅ、ここに居たかハルヒ。今日は天気がいいから別館の屋上行こうぜ」 ハルヒ「うん。それじゃ、また後でね朝倉さん」 朝倉「あー……うん。後でね」 朝倉「……どう思う?」 長門「どう、とは?」ヒョコ 朝倉「なーんか、あったわよね。あれ」 長門「……かも」 朝倉「うーん、もうちょっと観察してみないといけないわね」 長門「それより」 朝倉「なによ?」 長門「おなかすいた」クゥ 朝倉「……はいはい、お弁当食べましょうね」 362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 14 59 57.13 ID 6wAbXHbs0 ハルヒ「どうかな……?」 キョン「…」 キョン「うん。美味いよこれ」 ハルヒ「! ほんとに?」 キョン「初めて作ったにしては上出来すぎるぐらいだと思うぞ」 ハルヒ「よかった。ちょっと自信なかったんだけどね」 キョン「食ってみ。ほら」ヒョイ ハルヒ「あ……」 キョン「ほーら」 ハルヒ「……あむっ」 キョン「美味いだろー?」 朝倉「あらまー、あーんしちゃってる。進んだのねぇ」 長門「…」モグモグ 朝倉「どう? 美味しいでしょ、そのトマト」 長門「みずみずしい」ジュルー 朝倉「あぁほら、零してる零してる」 364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 15 09 54.30 ID 6wAbXHbs0 ハルヒ「今日はちゃんと起きれたんだね。早かった」 キョン「自分から迎えに行くって言った手前、寝坊はできないだろ?」 ハルヒ「眠くない?」 キョン「そうだな、少しだけ眠いかも」 ハルヒ「何時に寝たの?」 キョン「電話切って、すぐに寝たよ。十一時半ぐらいかな」 ハルヒ「あたし、気がついたら寝ちゃってた」 キョン「あぁ、すっごいいびきかいてたよ」 ハルヒ「!」 キョン「あはは、嘘だよ。すやすや眠ってたっぽい」 朝倉「……会話からすると、寝るまで電話してたみたいね」 長門「?」 朝倉「それはね、爪楊枝でプスッて刺してみて?」 長門「…」プスッ 長門「!」プルルン 朝倉「可愛いでしょ。柔らかいゴム材でプリン包んでみたの」 長門「……ユニーク」 朝倉「目が輝いてるわね……」 371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 16 18 23.51 ID 6wAbXHbs0 ハルヒ「天気いいね」 キョン「だよなぁ、最後に雨を見たのっていつだったっけな」 ハルヒ「先週の水曜日にちょっとだけ降ってたよ」 キョン「そうだっけ?」 ハルヒ「夕方に、ちょっとだけ降った気がする」 キョン「よく覚えてるな、ハルヒ」 ハルヒ「キョン君が忘れっぽいんだよ」 キョン「そうかなぁ」 朝倉「! キョン君だって!」 長門「…」モクモク 朝倉「聞いてる?」 長門「美味しい」 朝倉「……なんで今更呼び方が元に戻ったのかしら?」 長門「…」モクモク 朝倉「呼び捨てと君付けの違いねぇ……うーん」 長門「けふっ」 朝倉「あ、全部食べちゃったの?」 372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 16 24 36.29 ID 6wAbXHbs0 キョン「んー……暖かいし、いい天気だし……眠くなってきた」 ハルヒ「食べてすぐ横になっちゃダメだよ」 キョン「もうちょいそっち寄って、そうそう」 ハルヒ「?」ススッ キョン「よっと」ポフッ ハルヒ「あ……」 キョン「重い?」 ハルヒ「……ううん。大丈夫」 キョン「ほら、いつだっけ? そうだ、始めて不思議探索に行ったときだ」 ハルヒ「…」 キョン「あの時の膝枕、ちょっとだけ返してもらうな」 ハルヒ「うん。首、痛くない?」 キョン「全然。寝心地がいいぐらいだよ」 ハルヒ「……キョン君」 朝倉「あららら、まぁ……ラブラブじゃないの」 長門「…」 朝倉「絶対なにかあったわよね。明らかに昨日までの二人じゃないわ」 長門「…」 朝倉「もうこれは恋人どうしと呼んでもいいわよね?」 長門「恐らく」 朝倉「ねー」 378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 16 39 05.75 ID 6wAbXHbs0 キョン「そのうちさ……SOS団でなにかでっかいことやってみたいな」 ハルヒ「でっかいこと?」 キョン「なんだっていい。SOS団だからこんなの出来たんだ! みたいなさ」 ハルヒ「うーん。なにかあるかな」 キョン「文化祭でなにかやってみるか」 ハルヒ「文化祭?」 キョン「そうだな……折角ビデオカメラもあるんだし、映画とか」 ハルヒ「映画……できるかな」 キョン「できるさ。朝比奈さんを主役にすれば、ほとんどの男子生徒が釣れるはずだ」 ハルヒ「わっ、悪いよそんなの」 キョン「ん? ならハルヒが主役するか?」 ハルヒ「! 無理無理っ!」 朝倉「こんな感じで、SOS団の活動目的は決められていくわけ?」 長門「恐らく」 朝倉「人事ねぇ。もしかすると、あなたも撮られるかもよ?」 長門「従える範囲で、従う」 朝倉「毎日ガムだけを一ヶ月食べ続けるとどうなるか。とか」 長門「進んで従う」 朝倉「……一ヶ月も桃色吐息を浴びせられるのは勘弁してほしいわね」 384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 16 46 44.58 ID 6wAbXHbs0 キョン「あぁ、そうだ。忘れてた」 ハルヒ「?」 キョン「俺さ、もうちょっとしたらバイトするから」 ハルヒ「アルバイト?」 キョン「おう。欲しいものがあってさ? だから少しだけ部活に顔出せる日が少なくなるかも」 ハルヒ「……なにするの?」 キョン「んー、なんでもいいな。家の近くのコンビニが募集してたから、そこにするかも」 ハルヒ「凄いね。アルバイトなんてしたことないよ」 キョン「そんなの俺もだよ。まあ、仕方ないさ」 ハルヒ「何買うの?」 キョン「さぁ、まだ決めてないよ」 ハルヒ「?」 キョン「ああいや、欲しいものが沢山あってさ……資金と相談して決める」 ハルヒ「そっか」 朝倉「折角ラブラブになれたのに、逢える時間を少なくしちゃう?」 長門「…」 朝倉「まあ、仕方ないわね。人間って時間と同じぐらいお金を大切にするものね」 長門「作る?」 朝倉「物騒なことを言うわね……そこは自分で稼いでもらいましょ」 長門「…」コク 391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 17 06 32.79 ID 6wAbXHbs0 キョン「そろそろ戻ろうか。よっと」 ハルヒ「うん」 キョン「ハルヒの膝枕、心地よすぎて本気で寝そうだったよ」 ハルヒ「寝ててもよかったのに」 キョン「うーん……次からそうする」 ハルヒ「ふふっ、うん」 朝倉「今日の昼休み観測終了ね。至ってラブラブって報告しましょ」 長門「…」コク 朝倉「神格的能力を持ってたとしても、使わなければ普通の女の子よねぇ」 長門「使っていた」 朝倉「え?」 長門「彼女達が居た屋上は、彼女によって作られた居空間。現実世界とは切り離されていた」 朝倉「……自然と閉鎖空間が生まれてたってわけ?」 長門「外から干渉することはできないけど、特に害があるわけでもない」 朝倉「でもなんで私達が覗けたの?」 長門「頑張った」キリッ 朝倉「……偉いわね。モモ味のガム五枚あげるわ」 長門「ユニーク」 393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 17 28 56.26 ID 6wAbXHbs0 朝倉「一つだけ疑問があるわ」 長門「?」 朝倉「あれだけ仲良くしてても、双方的にはまだ手を繋ぐ段階なのよね」 長門「観測か結果を見ると、そうなっている」 朝倉「変だと思わない?」 長門「そう?」 朝倉「私が独断で、他のカップルを観測した結果だと……」 長門「…」 朝倉「食事を作って、呼び方が変わって、二人きりの時間を作る状況なら」 長門「なら?」 朝倉「百パーセントのカップルが、接吻どころか性行為を済ましているの」 長門「…」 朝倉「一切ないでしょ。あの二人」 長門「かもしれない」 朝倉「それも閉鎖空間で隠してるとか?」 長門「ありえるかもしれないけど、ありえないと思う」 朝倉「そうよねぇ……人間の恋愛ってこんなに個人差が出るものなのかしら?」 長門「適切な言葉を選ぶと、純粋、清楚、そういう類なのかも」 朝倉「……そういう言葉が似合うカップルなんて、まだ見たことないわね」 長門「とすると、あの二人が最初なのかもしれない」 朝倉「まだまだ観測することが必要ね。あ、これは個人的な意見じゃないわよ? あくまで情報統合思念体の……」 395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 17 35 25.70 ID 6wAbXHbs0 ハルヒ「ここをこうやって……」 みくる「あー、だから私失敗してたんですねぇ」 長門「…」パタン 古泉「そろそろお開きにしますか」 キョン「ん? あぁ、もうそんな時間か」 ハルヒ「皆、お疲れ様です」 みくる「明日は新しい紅茶が届くと思いますから、楽しみにしててくださいね」 キョン「……さ、帰るか」 ハルヒ「あ、ごめん。ちょっと調べ物があるから、先に帰ってていいよ」 キョン「ん? 待ってようか? どうせ暇だし」 ハルヒ「……いい?」 キョン「ん」 438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 23 08 46.96 ID 6wAbXHbs0 ハルヒ「…」カタカタ… キョン「なにしてるんだ?」 ハルヒ「手袋のね、編み方勉強しようと思って」 キョン「……あぁ」 ハルヒ「…」カタカタ… キョン「プリンター使うか? コンピ部から借りてくるよ」 ハルヒ「あ、ううん。大丈夫。データだけ保存しとく」 キョン「中々使い慣れてきたな、ハルヒ」 ハルヒ「そうかな?」 キョン「言ってみるもんだったな。パソコン貸してくれって」 ハルヒ「使ってないの、譲ってくれるとは思わなかったね」 キョン「そうだよな」 440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 23 14 07.29 ID 6wAbXHbs0 キョン「ちょっと飲み物買ってくるよ」 ハルヒ「うん」 ガチャ ハルヒ「…」カタカタ… ハルヒ「かぎ針かぁ……五本指なんて編めるかなぁ」 ハルヒ「…」カチッ ガシャーン!!! ハルヒ「きゃっ!?」 ハルヒ「なっ、なに!?」 キョン「どうしたハルヒ!? なんかでっかい音が……!」 ハルヒ「キョ、キョン君……なんかボールが」 キョン「ガラス割れてるじゃないか! 野球部か!?」 441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 23 17 37.32 ID 6wAbXHbs0 キョン「気をつけろよ! もうちょっとで怪我するとこだったじゃないか!」 野球部員「はぁ……すいません」 顧問「申し訳ない。まさかここまで飛んでいくとは……すまん」 キョン「頼みますよ本当に……大丈夫か、ハルヒ」 ハルヒ「う、うん」 キョン「とりあえず窓は明日直してくれるって。今日はもう帰ろう」 ハルヒ「……びっくりした……」 キョン「俺もだよ。どんだけスラッガーなんだって……ん?」 ハルヒ「…」 キョン「指、切ったのか?」 ハルヒ「あ、う、うん……ちょっとだけ」 キョン「血出てるじゃないか! ほら、保健室行くぞ」キュッ ハルヒ「…」 443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 23 26 57.94 ID 6Ym8rBjK0 思わず指を舐めてしまったってハプニングはナシかw 前へ 戻る 次へ
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登録日:2012/05/01 Tue 03 18 30 更新日:2023/05/17 Wed 12 47 36NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 DTM カラオケ ジャイアン マイク マイクロフォン マイクロホン 星のカービィ 電化製品 音楽 音響機器 もしかして:マイク・バイソン ●<ドリャアァァァア!!! ●<マイクロホンとはあぁぁぁ!!! ●<音をぉぉぉぉぉ!!! 電気信号に変える音響機器。 これを略すると「マイク」となる。 マイクという小将を知らない人は流石にいないであろう。==○←こんな形のやつである。 【マイクの種類】 ==○はアーティストのライブ映像やカラオケ、スピーチなどでお馴染みであるが、実は全てのマイクがあんな形をしているわけではなく、あれはダイナミックマイクという種類のものである。なんて強そうな響き。 「俺のダイナミックマイクを「言わせねえよ!?」 しかし、このダイナミックマイクは、こと音楽制作の用途においては、そこまで使われない。 CD音源で聴ける楽器の音は、実はコンデンサーマイクで録音したものが大半を占めるのだ。 ここで、両者について簡単に解説する。 ダイナミックマイク 用途は先述の通り、ライブ等。 構造がシンプルで頑丈なのが特徴であり、値段も安価。SHUREのSMシリーズという圧倒的な普及率を誇るブランドがあるが、それにしたって8000円前後で手に入り、音楽関係者御用達の某通販サイトでは数百円程度で買えるような機種さえ売られている。品質はお察しだが。 音質をそんなに気にしないでいい場合や、ライブのような過酷な環境で信頼性を要求される場合に用いられる。 反面、感度には限界があり、鮮明に音を録音するのには向かない。特に高周波が感知されにくく、楽器の録音にはコンデンサーマイク程には使われない。 ただし、打楽器やエレキギターの録音にはよく使われる。 あえて繊細さを切った音を狙う場合にも。 原理を述べると、マイク内部において、磁界中で無数のコイル等を空気の振動(音)で動かすことで、誘導起電力を生じさせ、電気信号に変える。 実はヘッドホンと真逆のことをしているだけ、というトリビアは詳しい人には有名。 コンデンサーマイク 歌や楽器の録音はこちらが主。 感度が非常に良く、外の猫の鳴き声とかまで録音される。音質も良い。 反面、湿気や衝撃に弱く、些細なことで一気に壊れたりする。値段が高価(¥50k〜¥500k程度)なので、凡ミスで壊したりなんかした日には目も当てられなくなるだろう。そうそうカラオケ用などで気軽に置くわけにはいかない。 また、性能が良すぎることは弱点でもあり、万全の態勢で録音しようとすると相応の設備や環境が必要になるほか、ミキシングも一気に誤魔化しが効かなくなり、アマチュアレベルだと技術的に手に負えなくなる可能性もありうる。 ¥15k程度の比較的安価なものもあるにはあるが、やはり性能は値段相応。とはいえ自宅録音には十分な音質は確保できる。 また、歌って踊るアイドルや、小鳥さんや初音ミクといったヘッドホン娘が装着しているハンズフリータイプのものも、コンデンサー型が殆ど。 スマホのマイクや、パソコン用のミニジャックで接続するタイプの簡易マイクも、性能的にはそんなに大したものではないがコンデンサー型ということになる。 原理を述べると、マイク内のコンデンサーの極板間の距離が空気の振動で変わることで、静電容量が変化することによる電荷の移動(=電流)を音声信号とする。 コンデンサーに電荷を貯めておかなければならないため、ファンタム電源という電源の供給を兼ねるオーディオ端子に繋ぐ必要がある。電池で供給することも。 また、常に帯電している「エレクトレット」という物質を用いることで、ファンタム電源を不要とした「エレクトレットコンデンサーマイク/ECM」というタイプもある。 他にも色々種類はあるが割愛。 【マイクの指向性】 マイクはそれぞれ音を拾いやすい方向が決まっており、例えば一般的なダイナミックマイクは、 →==○← マイクの根本への向きの音はあまり拾わず、 先端への向きの音をよく拾う。 これを単一指向性という。 初めてのカラオケで口に対してマイクを直角に構えたらあんまり音拾わなくて恥かいた人もいるのではないだろうか。 また、どの方向からも拾う無指向性というものもあり、満遍なく環境音を拾いたい時等に使われる。楽器の録音に使うのは稀。 【私生活でのマイク】 先生が壇上で話すときに使ってたり、ミュージシャンがライブで使ってたり、目にすることは多いが実際に手にすることは少ない。 だがよくカラオケに行く人にとっては当然よく触る身近なものである。 まあカラオケなんてリア充の遊びだし俺らには無縁なので俺らがマイクに触るような機会は普段ほぼないだろう。 せいぜい股間のマイク握って一人カラオケに興じるのが関の山である。 ちなみに、70年代~80年代の名物コント番組『8時だョ!全員集合』等昭和期の公開収録番組では、「インカム等手持ち音声器具の未発達」等から、 出演者は胸ポケットにワイアレスマイクを装着してステージに立ち、マイクが見えると興覚めになる様な画面では体にマイクを括りつけて本番に臨んでいた。 【アニヲタにとってのマイク】 強いて言うなら ● ↑この子のコピー能力の一つに「マイク」という能力がある。 いつものポヨポヨぶりはどこへやら、マイクを構えてその素晴らしすぎる歌声で画面内の敵を全てラグナロクしてくれる素敵能力である。 【アメリカでのマイク】 マイク「僕は海を見てるといつも君のことを思い出すよ」 ジェーン「あら、それは私が母性に溢れロマンチックだということ?」 マイク「いや、気持ちが悪くなるのさ」HAHAHA… マイク「僕は項目を追記・修正しているといつも君のことを思い出すよ」 ジェーン「あら、それは私が思わず自分色に染めたくなるほどキュートだということ?」 マイク「いや、項目みたいに君のひん曲がった性格も直せないかと考えるのさ」HAHAHA… △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 真面目なのか、おふざけなのか -- 名無しさん (2020-09-04 15 54 26) 滑ってないですかね -- 名無しさん (2020-09-04 17 28 47) 名前 コメント
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マイクロフォン(マイクロホン) 音を拾う機材。マイク。種類がたくさんあり、構造も難しい。 意味と呼称 マイクロフォンは英語のMicrophoneの頭3文字を取ってMic(マイク)とよばれたりする。英語の原義は、音(Phone)を拡大するもの(Micro)である。またマイクロフォンの正式表記は『マイクロホン』であるが一般的にはマイクロフォンの方が認識されているので以下、マイクロフォンと呼ぶ。 マイクロフォンが果たす役割 マイクロフォンは狙った部分からの発生する音を電気信号に変換する機材である。マイクロフォンと言っても変換する音の種類によっていろんなマイクロフォンがある。出力レベルはマイク信号といって非常に微弱な電気信号であるため、オーディオミキサーかプリアンプで信号を増幅しなければならない。種類によっては内部に信号を増幅する機能をもつものもあり、増幅の必要が無いものもある。 マイクロフォンの種類とその構造 マイクロフォンの種類は数が多いが放送研究部で使われるものを中心に説明する。 ・ダイナミックマイク この方式のマイクロフォンはコイルを永久磁石のそばで振動させ、コイル内の磁束を変化させるとコイルに起電力が発生する電磁誘導の原理を利用したマイクロフォンである。構造が簡単で電源が必要なく、丈夫で湿度にも強く、大音量にも歪みが少ない。しかし、コイルを含み振動系の質量が大きいため、高い音には応答しにくく、また歌手が手に持って歌うときに、マイクを握る時に発生する摩擦音や手の筋肉が発する音などの振動を拾いやすい。アメリカのブッシュ大統領の演説でよく使われるのはこの手のマイクロフォンである。 音声や和楽器、弦楽器などの集音に使われる。 ・コンデンサマイク この方式のマイクロフォンは発した音の振動で2枚の板が移動してコンデンサの静電容量が変化することを利用したマイクロフォンである。音をクリアーな状態で拾う事が出来るが大音量で歪んでしまったり、温度や湿度の影響で雑音が発生しやすいなどデリケートな部分もある。 音楽を高品位で収録する場合に使用されることが多い。スタジオなどではボーカル、弦楽器、金管楽器にしばしば利用される。 他にも圧電効果を利用したクリスタルマイクなどが存在するがあまり一般的でなく、構造上複雑なのでここでは割愛させていただく。 指向性について マイクロフォンはどちらの方向からの音を拾うのが得意だという癖がある。これをマイクロフォンの指向性という。 ・全指向性/無指向性 360度全ての方向に対して感度が同等にあるものをいうが、全ての音を同じに拾う事は出来ない。測定用マイクなどに使われる。 ・双指向性(両指向性) 正面とその反対側に対して感度がよいものをいう。対談記録などマイクを挟んで向かい合った2人の声の録音などに使われる。 ・単一指向性 正面からの音の感度がよいものをいう。特定の方向以外の音を拾いにくいためハウリングやかぶりに強い。そのため舞台でのスピーチや楽器の拡声などに多く使われる。 ・超指向性 ある一箇所の遠く離れた音などを拾う際に使われる。野球中継放送のボールを打つ音を拾っているのもこのマイクロフォンである。SENNHEISERのMKH416が有名である。 接続端子の種類 民生品など比較的安価なマイクロフォンはモノラルのフォーンプラグを使う事があるが、マイクロフォンはXLRキャノンプラグを使って接続する。これは、マイクロフォンという特性上、一旦マイクロフォンを配置した場所から移動させて使うということも十分考えられるため、ノイズに強いバランス伝送を使用している。 マイクロフォンの取り扱い 高温多湿から守るのが鉄則。付属のマイクケースに収納する。特に、コンデンサ型マイクロフォンは湿気により音質が変化する為保管には注意が必要。放送業界ではマイク用に設計されたキャリングケースを用いているようだ。 音響機器の取り扱いを知らない人がしばしば行う「テスト」と称して、マイクロフォンを叩いたり、息を吹きかけたりすることがあるが、これらは振動板に衝撃を与えるとともに、アンプで増幅された衝撃音がスピーカーを破損させることがあるので、絶対に行ってはならない。また、それを行っている人がいれば注意しなければならない。 マイクテスト マイクテストとは、マイクロフォンがきちんと機能しているかチェックする事である。また、ミキサー側でのバランス調整や音質調整もこのマイクテストに含まれる。以下はその例文であるが、別に決められているわけではない。 「チッチッチッ(舌打ち)」(高音域のチェック) 「チェック、チェック」「テスト」「ワン、ツー、スリー、フォー」(中高音域のチェック) 「ロウ、ロウ」(低音域のチェック) 「ハッハッハッハッ」(ハウリングを起こしていないかのチェック) マイクスタンド マイクスタンドはマイクロフォンを支える為のスタンドである。これがしっかりしていないとマイクロフォンが落ちてしまいマイクロフォンを損傷してしまうだけでなく、落ちたときの落下音が伝わってしまうのでしっかりと固定すべきである。また、ブームといって支柱のほかに横に伸びてマイクロフォンの位置を調整できるものもある。支柱の高さ調整は支柱の周りについている回る部分を緩めて調整するか調整つまみを握って調整するものが多い。 主なマイクロフォンのメーカー AKG DPA NEUMANN SHURE(マイクロフォンのトップ企業。SM58が有名) SONY SENNHEISER 放送研究部での使われ方 ブース内で使われるマイクロフォンはダイナミックマイクロフォンである。このため外部電源などを必要とせず、管理も楽であるが、マイクロフォンは壊れやすい構造なので取り扱いには注意が必要である。 増幅の際はプリアンプを使用せずオーディオミキサーのゲインで増幅する。 無線マイクロフォンを借用してきて使用する場合がある。この場合出力された信号を増幅する必要は無い。 他にも遠くの音を拾う集音マイク(ダイナミックマイク)がある。
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アクセス - 今日 - 昨日 - 携帯電話の過渡期ということもあって、色々とツボにはまってしまいました。 ガラケーというように、ガラパゴス携帯の略ですが、分離してめざましい進化を遂げた日本の携帯電話。 mova→FOMA→スマホ、アンドロイドへと移行してきました。 大切な個人情報であるその中身のデータを買い替え時に移行したいのは利用者としての当然な欲求です。 さらには情報化社会において有線から無線へと通信手段も変遷しつつあり、インターネットの普及に一役も二役も買っています。 そこでクラウド化してパソコンからネット経由でウェブ上の一括集中管理が便利であるという認識も生まれました。 アプリやオンラインストレージによるデータ保存方法はメモリを消費せずに済むため、重宝されています。 しかし、問題はここからなのですが、movaやFOMAなどのパカパカ携帯をガラケーと言いますが、これとスマホやアンドロイドでは データ形式が全く異なっており、互換性が無いため素直に移行できないというのです。 さらには、パソコンに保存できるかどうかですが、movaは古すぎてもちろんのこと対応していませんし、FOMAについてもドコモより ネット配布の機種対応各USBドライバーをパソコンにインストールする必要があるところ、ウインドウズXPまたはウインドウズ7止まり で、現在のOSであるウインドウズ8に対応していないというのです。これではケーブルでつないでもパソコン側が携帯データを認識 できませんので、データのやりとり自体できないことになります。 ここで電気店員やネット情報により工夫しました。ウインドウズ8に対応しているデータ転送ソフトを4,000円で購入して試してみたので すが、やはりドライバーが対応していない以上、パソコン側で携帯データを認識できませんでした。確認してもらって返品しました。 USBケーブルで直接ガラケーとつなぐのも不可でしたし、テザリングやブルートゥース、IC転送も試しましたが反応なし。 FOMAではドコモお預かりサービスを利用額支払って保存していましたので、 そもそもの発端は一般的な利用方法であるSDカードを利用せずに、USBフラッシュメモリーやパソコン上で保存しようとしたことから 問題となっています。そこで基本に立ち返って、一旦携帯からSDカードへデータ保存し、それからパソコンへ認識させる方法をとるこ とにしました。この方法であれば、SDカードとSDカードリーダー機器とパソコンで利用することができます。 なお、ガラケー機種では16GBのSDカードを2,500円で、SDカードリーダーは900円で購入できました。 SDカードの注意点としては、16GB携帯にはそれ以上の32GB等のSDカードを利用できません。 逆に、32GBのアンドロイド携帯に16GBのSDカードを利用することはできます。 もし16GBガラケーデータを32GBのSDカードへ保存したいというのであれば、渋々ですがドコモショップで出来るということです。 ここで、ドコモショップでデータ転送してもらえるし、備え付けの機械でも簡単に出来るよ、と言われることが多いのですが、 それは一定の携帯データに限られます。電話番号情報が中心です。 やはり、送受信メール、メモ帳、スケジュール表、ブックマーク、も保存して、次の利用携帯へと移行したい。 ドコモのUSBドライバーが配布されていれば、対応ソフトで出来るでしょうし、そうでなければSDカードへ移行する。 movaはドコモデータリンク(無料)に対応していませんので、マイクロSDカードの道しか無いと思います。 それをFOMAやスマホに認識させるのはさらに難儀で、不可能かもしれません。 ハッキリ言って、規格統一されているご時勢になぜこんな些細なことで穴にハマらなければならないのか甚だ疑問です。 USBドライバーを今後も配布する予定なし、というのも薄い対応となりました。 以上が苦慮して得た結論です。とにかくSDカードが必需品のようですね。 SDカードを挿入してバックアップし、microSDモードにしてPCに接続する方法があるそうです。 わざわざリーダーライターを購入しなくても携帯自体に接続メニューが設けられているわけですね。 補足 よくよく考えればUSBドライバーの対応したOSパソコンがあればいいわけで、購入しなくてもインターネットカフェで利用できる かと思います。今多いのはウインドウズXPやウインドウズ7ですので。 http //www.ideaxidea.com/archives/2010/06/microsd_and_cable.html
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819 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/06/04(木) 23 00 45 ID EmYurpAE 私には好きな人がいる。 今、目の前にいる彼女。 ついついじっと見てしまう。 「?なに、原村さん…?」 「あ、いえ…別に何でもないです」 こんなにも彼女のことが私は好きなんだと、改めて実感した。 今は宮永さんの家に遊びに来ている。 彼女の部屋で、麻雀の話をしたり、お菓子を食べたりしていた。 ああ、幸せだな…。 「あ、ジュースが終わっちゃったね…とってくるよ」 「私はもういいですよ?」 「そう?でも私が飲みたいから…とってくるね」 そう言って彼女は部屋から出ていった。 彼女がいなくなってしまったこのわずかな一時でさえ寂しく感じてしまう。 ふと、自分の小指を見る。 あの日、一緒に全国行こうと誘ってくれた彼女。 彼女の可愛らしい小指が、私のこの小指に触れたんだ…。 そう思うとたまらなく切なくなってしまって。 その小指を、自分の下腹部へ、陰部へとのばしてゆく。 今自分が何をしようとしているかわかるし、それがしてはいけないことだともわかる。彼女の部屋でなんて尚更なのに、理性とは別にしてしまっている自分がいた。 「あぁ……んっ…」 小指でいやらしい場所を刺激する。 その小指が、宮永さんが触れたものだと思うと更に興奮してしまって。 なんて淫らなんだろう、私は。 「あぁ…ん、い…ぃ…はぁ、ぅんっ…」 下着はかなり湿ってしまっていて、小指も塗れていた。 もう、止めることができない…! 「あぁん…、宮永…さぁん…!」 自然と愛しい彼女の名前を呼んでいた。 「…ふぁぁっ、き、きもちぃ…宮永さん、宮永さん…!!」 ドアが開くのが聞こえた。 「!?…は、原村さん?」 声がする方をすぐさまに向く。 ジュースが入ったペットボトルを持ったまま立ち尽くす宮永さんがいた。 見られてしまった。 宮永さんを見て、自分が一体何をしていたのか気付いた。 …最低だ。 彼女にとってはただの友達でしかない私が、自分の部屋で自慰していたのだ。気持ち悪いに決まっている。 絶対、宮永さんに嫌われた。 「…あの、原村さん…」 「ごめんなさい!!」 私は謝ることしかできなかった。 謝ってどうなるわけでもないのに。 私は座りこんだまま、謝った。 「ごめんなさい…私、私…宮永さんを不快な気分にさせてしまって……!」 彼女の顔が見られない。 嫌われたと思うと、泣きたくなってしまって。 嫌だ…私を嫌いにならないで。 勝手に淫らなことをした報いなのに、なんて自分勝手なんだろうか。 すると、彼女は。 私に近づいてきて…抱きしめた。 「み、宮永さん…!?」 「別に、不快になんてならないよ…」 彼女の両腕が私を優しく包む。 「不快もなにも…私を想ってしてくれるなんて…私、嬉しいよ」 「宮永…さん」 なんてあなたは優しいのだろう…。 宮永さんは私を受け入れてくれた。 「原村さん、私のこと…好きなんだよね?」 「…はい、大好き…です」 彼女の瞳を真っ直ぐ見て、告白した。 「…よかった。私も、大好きだよ」 そう言って、また彼女は私を抱きしめた。強すぎず、弱すぎず。 暫くそうして抱きしめあっていた。 「…宮永さん」 「…何?原村さん」 「…付き合って、もらえますか…?」 友達から、恋人になるために…。私は言った。 「…何を今更。私はもうそのつもりだよ?」 伝わった。 嬉しかった。 ◇◇◇ その後、私たちはまたさっきまでの続きの時間を過ごしていた。 「ねぇ、原村さん…私のどこが好きなの?」 「…全部、です…」 少し違うのは、彼女が恋人になったこと。 「み、宮永さんは…私のどこがいいんですか?」 少し不安だ。私には特に取り柄もないから。 「私がいないちょっとした間にでも、私を想ってくれるところ♪」 「あぅ…もう、言わないでください…」 死ぬほど恥ずかしい。 いやらしい娘だと思われちゃいました。 それも事実だから仕方ないけれど。 「嘘、冗談。私も…原村さんの全てが大好きだよ」 …幸せ。顔が多分真っ赤。 そう言う宮永さんの顔も、赤かった。 「…ねぇ、原村さん」 「…なんですか?」 「続き、私がしてあげよっか…?」 「?…あの、言ってることの意味が?」 「こういうこと…」 そういうと宮永さんは私のに触れた。 「み、みみ宮永さん!!」 「…やだ?」 そんな目で見られたら、断れません。 …断わる気は毛頭ないけれども。 「……お願い、します…」 私は彼女のベッドに落ちていった。 宮永さんと一緒に。
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ハルヒ「甘いのがいい? 甘くないのがいい?」 ① ② 前へ 戻る 次へ 449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/15(土) 23 44 43.45 ID 6wAbXHbs0 キョン「消毒液……あった」 ハルヒ「…」 キョン「ちょっと染みるぞ」 キョン「大丈夫か? 包帯も巻いておこうな」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒ?」 ハルヒ「あ、ううん……びっくりしちゃって……」 キョン「怪我がこれぐらいでよかったよ。いや、よくはないけどさ」 ハルヒ「動けなかった……なにかと思って」 キョン「ごめんな。俺が居りゃまだこう……んー、なにもできなかったな」クルクル… ハルヒ「っ!」 キョン「! ごめっ、強く巻きすぎたか!?」 ハルヒ「ううん、大丈夫」 キョン「戻ってたら急にガラス割れる音がしたから……俺も慌てて走ったよ」 ハルヒ「こんなことも、あるんだね」 キョン「まったく、気をつけてもらわないとな。あそこまで飛ばすのは凄いかもしれないけどさ」 456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 00 57 50.15 ID FqgwpbN50 キョン「かばん取ってくるよ。ちょっとここで休んでろ」 ハルヒ「うん……」 キョン「ほんとに大丈夫か? ほら、横になってな」ポンポン ハルヒ「……そうする」 ハルヒ「はぁ……びっくりした」 ハルヒ「…」 ガラッ 女子A「せんせー、怪我したんで消毒液……って、あれ」 女子B「おっ、誰もいないじゃん!」 女子A「超ついてる! 今のうちにアルコール貰っちゃお!」 ハルヒ「あの声……」 458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 02 56.59 ID FqgwpbN50 女子A「ライター持ってる?」 女子B「あるけどさー。あんたピアサー使わないの?」 女子A「マジめんどいし。ってかピンで十分じゃん?」 女子A「中々広がらないんだよねー……痛っ」 女子B「ウチの彼氏さぁ、軟骨んトコに開けてんだよー。超ムリなんだけど」 女子A「マジで!? 血とかでまくりじゃね!?」 女子B「部屋行ったら血のついたティッシュ超あるの! マジウケる!」 ハルヒ「…」(ピアス? ……痛そう) 女子A「なんか変なティッシュも混ざってんでしょそれ」 女子B「生臭いやつ? ありえねー」ギャハハ ハルヒ「…」 460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 12 44.14 ID FqgwpbN50 女子A「Aの彼氏ってアレだよね。童貞だったんだよね」 女子B「そうそう! だから一回ヤらせたらすげー動物みたいでさ」ギャハハ 女子B「すげーバカなんだよね。あたしが演技してても全然気がつかないの」 女子A「そんなん男なんてみんなじゃね?」 女子B「部屋入ったらさぁ、超体なすりつけてくんの!」 女子A「なにそれー」 女子B「マジヤバイの! 毎回毎回さぁ、ヤらせてくれってうっせーの」 女子A「えー? でも好きなんっしょ?」 女子B「んー、もー微妙。家が金持ってるからアレだけどさー」 女子A「なにそれ、超鬼畜なんすけど!」ケラケラ ハルヒ「……うぅ」 女子A「そーいえばさぁ、涼宮とキョン君も怪しいよね」 ハルヒ「!」 女子B「あー、なんか昨日手繋いでるの見たってCが言ってた」 女子A「マジで?」 女子B「ってかアレじゃん。あいつさぁ、ちょっと優しくすればすぐヤらせてそうだし」 女子A「あー、みんな言ってるよねそれ」 ハルヒ「えっ……」 467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 28 48.91 ID FqgwpbN50 女子A「あいつさあ、顔はムカつくけどいいからさぁ」 女子B「でもアレじゃん? 性格が酷いじゃん、キモいし」 女子A「だからさぁ、ちょっと優しくされて勘違いしてんじゃない?」 女子B「キョン君いい人っぽいしなぁ」 女子A「アレだろうね、簡単に色々させてくれるから付き合ってるんだろうね」 女子B「わかるー。男子ってそんなもんだよね」 女子A「多分そのうち飽きられて捨てられんだろうね」 女子B「それってもう涼宮終わりじゃない? あ、でも二年になってクラス変わればありえそう」 女子A「そうなったらキョン君誘ってみようかなぁ」 女子B「いいじゃん! そんときは協力するよ!」 女子A「マジでー!?」ギャハハ ハルヒ「…」 女子A「ま、どうせそんぐらいしかアイツに話しかける目的ないよね」 女子B「中学んときとか、結構コクられてたみたいだし」 女子A「マジで!? だったら相当ヤりこんでんじゃね!?」 女子B「ヤりすぎで頭おかしくなってあんなこと言ったとか!? ありえるー」ケラケラッ ハルヒ「……そんなの……そんなんじゃ」 468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 30 51.22 ID aR2XSQlb0 まさかの鬱展開wktk 469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 31 52.94 ID FqgwpbN50 女子A「もー帰ろー。C誘ってカラオケ行こうよ」 女子B「あームリ。あたし彼氏んとこ行かないと」 女子A「今日もっすか!」 ハルヒ「…」 ハルヒ「あたし……そんな風に見られてるの?」 ハルヒ「キョン君は……そんなの目的であたしに優しくしてくれるんじゃ……」 ハルヒ「…」 ハルヒ「んっ……ちっ、違うもん」ポロポロ ガラッ キョン「ハルヒー? ごめん、おまたせー」 ハルヒ「!」 キョン「……あれ、寝てるのか?」 ハルヒ「…」 470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 32 30.07 ID nDzyTH9jO こんなビッチJK今なかなかいねぇぞwwwwwwwwwwww 472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 35 03.83 ID FqgwpbN50 キョン「ハルヒ?」 ハルヒ「……ん」 キョン「寝てたか?」 ハルヒ「……ううん」 キョン「?」 キョン「部室行ったらさ、先生に呼び止められてさ」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒのこと心配してたよ。大丈夫か? って」 ハルヒ「…」 キョン「一応大丈夫とは言っといたけど……ん?」 キョン「ハルヒ? 聞いてるか?」 ハルヒ「あ……うん」 キョン「どうした、やっぱり指痛いのか?」 ハルヒ「う、ううん。大丈夫」 キョン「……ちょっとビックリしちゃったもんな。落ち着いてから帰ろう。うん」ナデナデ ハルヒ「キョン君……」 キョン「ん?」 475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 37 56.56 ID FqgwpbN50 ハルヒ「キョン君はさ……なんであたしに優しくしてくれるの?」 キョン「なんでって……んー」 ハルヒ「その、キョン君も男の子だから……」 キョン「あ?」 ハルヒ「もっと、明るくてさ……元気な子の方が」 キョン「…」 ハルヒ「あたしと一緒じゃ、変な目で」 キョン「なに言ってるんだよ」 ハルヒ「…」 キョン「俺がハルヒに優しくすることに、意味なんてないぞ」 ハルヒ「えっ?」 キョン「ハルヒだからそうする。それだけ。逆に言えば、ハルヒ以外の人には優しくする理由がないかな」 ハルヒ「…」 477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 42 33.27 ID FqgwpbN50 キョン「そんなこと今更聞くなよ。言わないとわかんないか?」 ハルヒ「…」 キョン「……どうしたハルヒ。なにかあったのか」 ハルヒ「ううん」 キョン「…」 ハルヒ「……キョン君だって……ちゃんとした恋愛したいでしょ?」 キョン「なっ」 ハルヒ「あたしなんか、一人じゃなにもできなくて、キョン君に頼ってばっかりで……」 キョン「…」 ハルヒ「ムリにあたしの傍に居てくれなくても、大丈夫だよ?」 キョン「いい加減にしろよ」 ハルヒ「!」 キョン「…」 ギュウ 483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 01 48 49.95 ID FqgwpbN50 キョン「俺がいつ、お前と居ることを嫌がったんだよ」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒのことを拒否したことがあったか? ハルヒの前で嫌な顔したことあるか?」 ハルヒ「……キョン君」 キョン「同情や安い感情なんかで、お前の傍に居るわけじゃないんだよ」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒのこと、守ってやりたいから……ずっと傍に居てほしいって思ってるから、だからそうしてるんだ」 ハルヒ「でも」 キョン「昨日電話で言ったじゃないか。俺の思ってることは、ハルヒの考えてることと一緒だって」 キョン「ちゃんとした恋愛ってなんだよ? そんなの……俺は興味ない」 キョン「俺はハルヒの隣で、ハルヒが笑ってるのをずっと見ていたい」 キョン「……俺が一方的にお前に近づいてるんじゃないんだぞ? 俺は、お前に傍に居てほしいんだ」 ハルヒ「…」 キョン「……それに、その……好きでもない奴、こうやって抱きしめるわけないだろ。気がつけバカ」 ハルヒ「キョン君……うん……んっ、ごめんっ……キョン君」 キョン「…」ポンポン 492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 02 22 57.10 ID FqgwpbN50 キョン「……久しぶりに泣いたな。ハルヒ」 ハルヒ「んっ、ごめん……ごめんね?」 キョン「いいよ。すっきりするまで泣けばいいさ」 ハルヒ「ひっく……んっ」 キョン「…」ナデナデ ハルヒ「キョン君……」 キョン「もう大丈夫か?」 ハルヒ「……うん」 キョン「よし、じゃあ帰ろう」 ハルヒ「……手、繋いでいい?」 キョン「坂、降りてからな」 ハルヒ「うん」 キョン「歩けるか?」 ハルヒ「大丈夫」 キョン「カバンは持っててやるよ。さ、帰ろう」 501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 03 11 39.19 ID FqgwpbN50 キョン「指、痛くないか?」 ハルヒ「うん、もう血も止まったみたい」 キョン「そうか」 ハルヒ「……バイトって、いつからするの?」 キョン「んー……来月からかなぁ」 ハルヒ「いつまで?」 キョン「さあね、多分二ヶ月ぐらい」 ハルヒ「そしたら、今年中はずっとバイトだね」 キョン「いや、年末までには辞めるよ」 ハルヒ「…」 キョン「だからさ、ちょっとだけSOS団に顔出すのは少なくなるかも」 ハルヒ「……あのね」 キョン「ん?」 ハルヒ「あの……あたしって、団長だよね」 キョン「そうだな それが?」 ハルヒ「…」 502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 03 14 11.98 ID FqgwpbN50 ハルヒ「団長命令って、使ってもいい?」 キョン「団長命令? あぁ、いいじゃないか。いいと思うぞ」 ハルヒ「…」 キョン「だけど、無理なお願いは勘弁だな」 ハルヒ「あ……うん」 キョン「というか、ハルヒ中心の部活ってわけなんだから。そういうのどんどん使っていいと思うぞ」 ハルヒ「……わかった」 キョン「?」 ハルヒ「じゃあ、団長命令使います」 キョン「俺に?」 ハルヒ「うん」 キョン「……なんだよ」 ハルヒ「あ、でも無理なら」 キョン「まあいいさ。言ってみ」 ハルヒ「うん。あのね?」 508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 03 42 52.98 ID FqgwpbN50 ハルヒ「バイトするまでの間でいいからさ……あたしとこうやって、一緒に下校してください」 キョン「……ハルヒ」 ハルヒ「団長としては、団員が部活を抜けるのは……少しだけだとしても、寂しいからさ」 ハルヒ「だから、それまでのちょっとの間でもいいから。あたしと一緒に居て?」 キョン「…」 ハルヒ「あたし、キョン君に遠慮してた。優しくしてくれるのに甘えてて……」 ハルヒ「オロオロしてれば、キョン君は傍に居てくれるんだって。心のどこかで思ってたのかも」 ハルヒ「だけど、もう甘えない。ちゃんとキョン君に、傍に居てほしいって……おねがいするね」 ハルヒ「あたしは、キョン君が一緒に居てくれることを願います」 キョン「……わかった。そのお願い、ちゃんと守るよ」 ハルヒ「……手、繋いで?」 キョン「あいよ」 キュッ ハルヒ「……もう少し、わがままも言えるように頑張る」 キョン「遠慮なんかするなよ。俺は、ハルヒの為ならなんでもしてやるから……な?」 ハルヒ「…」グッ 515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 03 50 07.38 ID FqgwpbN50 朝倉「一つの答えが出たわ。キョン君と涼宮さんの関係について」 長門「?」 朝倉「キョン君と涼宮さんは、やはり二人で一つの存在なの」 長門「同一体?」 朝倉「少し違うわね。要は涼宮さんが存在する為にはキョン君が必要で、その逆も然りってわけ」 長門「……理解」 朝倉「まるで磁石みたいにね。ほっておいても、気がつけば引っ付いちゃうの」 長門「それは涼宮ハルヒの力?」 朝倉「そこまではわからないのよね……だけど、それは一般的な恋愛感情と言われるそれとは段違いのモノみたい」 長門「愛情で動いていない?」 朝倉「そういう簡単な話じゃないってこと。いや、もしかしたら物凄く簡単なコトなのかしら?」 長門「??」 朝倉「難しいわね。人間の感情を持っても難しい問題かもしれないわ」 長門「互いを求める理由は、本人達にしかわからない?」 朝倉「えぇ。その上、それは誰にも邪魔できない。私達と同じ次元に居ても、それは閉鎖空間のように」 長門「……興味深い」 朝倉「このミックスフルーツ味のガムより?」チョイ 長門「それはそれで」 朝倉「はい、あーん」 長門「…」モクモク 516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 03 57 59.71 ID FqgwpbN50 古泉「バイトですか?」 キョン「あぁ、来週から。だから少しここに来るのも減るな」 古泉「そうですか。頑張ってください」 キョン「だからさ、閉鎖空間とか……そういうのが出来るかもしれない」 古泉「やっと僕の出番ですね」 みくる「んー、大丈夫じゃないですか?」 キョン「朝比奈さん。 でも、なんで?」 みくる「その話、涼宮さんにも伝えてるんですよね」 キョン「まあ」 みくる「じゃあ大丈夫です。納得してくれているなら、閉鎖空間なんて生まれませんよ」 キョン「そうですかね」 古泉「今のところ、彼女がストレスを感じているというのはないですね」 長門「…」コク 古泉「それどころか……なんでしょう。僕にはボーナスばかり支給されるといいますか」 キョン「?」 古泉「彼女の機嫌がいいと、喜ぶ人も多いんですよ」 キョン「……盗撮とかしてないだろうな?」 古泉「まあ、プライバシーの侵害になるようなことは……」 長門「自重している」 キョン「って、じゃあやろうと思えばできるのか」 みくる「禁則事項です☆」 キョン「あ、朝比奈さんまでっ?」 596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 12 57 51.72 ID M50I17x90 みくる「あれ? 今日はキョン君お休みですか?」 ハルヒ「うん。バイトがあるって」 みくる「あ、そうですかぁ。そういえば古泉君もでしょうかね?」 ハルヒ「…」 みくる「寂しいですか?」 ハルヒ「!」 みくる「ん?」 ハルヒ「……えっと」 みくる「女の子だけですから、正直に言っても大丈夫ですよ?」 長門「…」コク ハルヒ「……ちょっとだけね?」 みくる「ふふっ」 長門「見に行く?」 ハルヒ「えっ? や、邪魔しちゃうのはダメだよね……」 みくる「でもキョン君も、涼宮さんが来てくれると喜ぶと思いますよ?」 ハルヒ「そ、そうかな? ……ううん、でも大丈夫」 みくる「そうですか」 ハルヒ「……明日、部活休みにしてもいいかな?」 みくる「ん? いいと思いますよ」 ハルヒ「そっか……うん。じゃあ休み」 長門「…」コク 607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 13 36 29.11 ID M50I17x90 キョン「閉鎖空間、生まれたのか」 古泉「えぇ。まあ、大した規模じゃなかったですけどね」 キョン「そうか……俺の所為?」 古泉「十中八九、あなたです」 キョン「…」 古泉「このところ、一週間は部室に来られてないんじゃないですか?」 キョン「バイトと家の用事が重なってたからな」 古泉「そうですか」 キョン「しかしだな……ハルヒとは教室でほぼ毎日顔をあわせてるんだぞ?」 古泉「そうは言われても、彼女はそれだけでは満足していないようですよ」 キョン「うーん……」 古泉「まあ、今はお互いにずっと一緒に居たい。って時期なんじゃないですか?」 キョン「お互いって言うな」 古泉「はは、これは失礼」 キョン「明日はバイトも休みだから、部室に顔出すよ」 古泉「えぇ、できればお願いします。それじゃ、仕事の邪魔になるといけないのでこれで」 キョン「あいよ」 610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 13 40 29.78 ID M50I17x90 ハルヒ「それじゃ、今日は終わりにしましょう」 みくる「はい」 長門「…」パタン ハルヒ「…」 みくる「手袋、間に合いそうですか?」 ハルヒ「うん。なんとか……もしかしたら、もう一つぐらい何か作れるかも」 みくる「そうですか。じゃあ帽子なんかどうでしょう?」 ハルヒ「うーん、でも手編みばっかりだと鬱陶しくないかな?」 みくる「涼宮さん、編み物上手ですから大丈夫だと思いますよ」 ハルヒ「そ、そうかな」 長門「…」コク みくる「それじゃ。また明日」 ハルヒ「はい、さようなら」 長門「…」フリフリ 611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 13 45 10.25 ID M50I17x90 ハルヒ「それじゃ、また明日」 長門「帰宅?」 ハルヒ「ううん。毛糸足りなくなったから、ちょっと買い物して帰る」 長門「付き合う」 ハルヒ「えっ?」 ハルヒ「でも、帰るの遅くなるよ?」 長門「たまには」 ハルヒ「いいの?」 長門「問題ない」 ハルヒ「……うん。じゃあ、行こう」 長門「…」コク 615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 13 51 08.20 ID M50I17x90 ハルヒ「あ、この色可愛い……ほら、色んな色が混ざってる」 長門「ユニーク」 ハルヒ「…」 長門「こっち」 ハルヒ「そっちがいいかな……両方買っちゃおう」 長門「…」コク ハルヒ「沢山あっても、そんなに困らないしね」 長門「柔らかい」フモフモ ハルヒ「結構買っちゃった。紙袋こんもりしてる」 長門「持つ」 ハルヒ「ううん、大丈夫だよ」 長門「気にしないで」 ハルヒ「……じゃあ片方お願い」 長門「…」コク ハルヒ「ちょっと疲れたね。喫茶店で休憩しよっか」 長門「なら、あっち」 ハルヒ「?」 長門「美味しいブリュレがある」 ハルヒ「あ、じゃあそこ行こっか」 620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 13 58 10.45 ID M50I17x90 カランコロン ハルヒ「わあ……暖かいね」 長門「あそこの席」スッ ハルヒ「もしかして有希ちゃん、常連?」 ハルヒ「あたしロシアンティー飲もうっと」 長門「?」 ハルヒ「知らない?」 長門「頼んだことはない」 長門「……ジャム」 ハルヒ「うん。これをね、中に入れて飲むってことらしいんだけど」 長門「?」 ハルヒ「本当は舐めながら、紅茶は別に飲むみたい」 長門「どっち?」 ハルヒ「んー、あたしは別々に飲むかな」 長門「…」コク 623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 14 02 24.84 ID M50I17x90 長門「ココア」 ハルヒ「美味しい?」 長門「甘い。好き」コクッ ハルヒ「……うん、ほんとだ。美味しいねこれ」 長門「オススメ」 ハルヒ「雰囲気もいいし、いいトコ知ってるね。有希ちゃん」 長門「彼女が見つけた」 ハルヒ「彼女?」 長門「…」スッ ハルヒ「?」チラッ 朝倉「あら、見つかっちゃった」 ハルヒ「朝倉さん?」 朝倉「珍しく長門さんと涼宮さんがデートしてるから、尾行してたんだけどなぁ」 長門「…」 朝倉「私もご一緒していい?」 ハルヒ「うん、もちろん」 朝倉「じゃあ失礼。すいませーん、シナモンロールとチャイ一つー」 624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 14 07 00.82 ID M50I17x90 朝倉「ほら長門さん、あーん」 長門「…」フルフル ハルヒ「?」 朝倉「もー。この子、シナモンだめみたいなのよね」 長門「…」 朝倉「ちょっとだけ。あーん」 長門「…」フルフル 朝倉「今日はキョン君はいないの?」 ハルヒ「うん。バイトだって」 朝倉「あぁ、なんかしてるって言ってたわね」 ハルヒ「最近ずっとバイトで……中々部活に来てくれないんだ」 朝倉「ふふっ、幸せな悩みねぇ」 ハルヒ「そ、そうかな?」 長門「…」 朝倉「もうココア飲んじゃったの?」 長門「甘いのは好き」 朝倉「じゃあほら、あーん」 長門「…」フルフル 朝倉「もー。好き嫌いはダメよ?」 628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 14 13 45.64 ID M50I17x90 朝倉「でも大変ね。そんなにぎゅうぎゅうに働くなんて」 ハルヒ「うん……なんか欲しい物が沢山あるって」 朝倉「ふぅん」 長門「?」クンクン 朝倉「あ、こら。勝手にカバン開けないでよ」 長門「クッキー」 朝倉「あーあ、見つかっちゃった。家帰ってから食べなさい」 長門「…」 朝倉「ダメ」 ハルヒ「……なにが欲しいのかな」 長門「クッキー」 朝倉「あなたじゃないわよ。なにかしらね?」 ハルヒ「部活よりも、興味があるものなのかな……わかんないけど」 朝倉「あら、嫉妬?」 ハルヒ「! そ、そんなんじゃないけど」 朝倉「いいじゃない。教室で会えるし、メールや電話もしてるんでしょ?」 ハルヒ「……メールとかは……キョン君帰ってすぐ寝ちゃうみたいだからあんまり……」 朝倉「あらら」 637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 14 25 19.19 ID M50I17x90 長門「ココア」 朝倉「ちょっとは違うもの飲みなさいよ。せめてミルクティとか」 長門「……甘めで」 朝倉「砂糖で構成されてるのかしらね。この子」 朝倉「でも大丈夫でしょ。ずっとバイトするってわけじゃないんでしょ?」 ハルヒ「そうかな……」 朝倉「逢えないって言っても、二人共が好きあってることに変わりはないんでしょ?」 ハルヒ「!」 朝倉「なら問題ないんじゃない? 嫌いになったわけでもないんだし」 ハルヒ「…」 朝倉「あら、もしかしてまだそういう意思の疎通はできてない?」 ハルヒ「……ううん。多分だけど……気持ちは繋がってると、思う」 朝倉「なら、何も心配することはないわよ。ただ少し逢えないだけ」 ハルヒ「…」 長門「クッキー」 朝倉「諦めなさい」 638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 14 29 41.42 ID M50I17x90 長門「…」コク、コク… 朝倉「もう、好きなだけ飲んで食べて……満足したらねむねむ?」 長門「寝てない」 朝倉「眠そうじゃないの」 朝倉「そろそろ帰りましょうか」 ハルヒ「うん」 朝倉「ほら、しゅんとしないの。あなたにはそういうの似合わないわよ?」 ハルヒ「…」 朝倉「そういう幸せなコトで悩めるなんて、相当キョン君のコト好きなのね?」 ハルヒ「……かなぁ」 朝倉「えぇ。間違いないわ」 ハルヒ「…」 朝倉「とにかく、俯いたってキョン君は落ちてないわよ。ほら、元気だしてー」コチョコチョ ハルヒ「! く、くすぐったいよ朝倉さん」 641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 14 37 12.42 ID M50I17x90 朝倉「あの様子じゃ、ちょっとだけ世界が歪んじゃってそうね」 長門「…」 朝倉「ベタベタすぎると、こうやってちょっと逢えないだけで不安になっちゃうのねぇ」 長門「問題ない」 朝倉「あら、なんでそう思うの?」 長門「二十分後、あの二人は接触する。確立で言うと九十パーセント」 朝倉「あ、もしかして観察中?」 長門「行動パターンから推測した」 朝倉「このタイミングで出会うなら、どうにかなるかもね」 長門「加えて明日は部活は休み」 朝倉「なら……そうね。心配することはないわ」 長門「なので、クッキーを」 朝倉「どう繋がるのよそれ」 長門「…」 朝倉「はいはい、一枚だけね。歩きながら食べるのは行儀悪いんだけどねえ」スッ 長門「!」 645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 14 55 07.10 ID M50I17x90 ハルヒ「遅くなっちゃった……真っ暗だ」 ハルヒ「…」 ハルヒ「寒いなぁ……雪でも降りそう」 ハルヒ「…」 ハルヒ「キョン君、また寒い寒いって言ってるんだろうな」 ハルヒ「……はぁ」 ハルヒ「…」(ココの信号、長いんだよね) ハルヒ「…」(電灯も少ないし、静か……ちょっと怖いな) ファサッ ハルヒ「!!!!」 キョン「! っと、びっくりした」 ハルヒ「……あっ」 キョン「何してんだハルヒ。帰りか?」 ハルヒ「キョン君……」 キョン「こんな寒いのにマフラー巻かずに……風邪ひくぞ?」クルクル… 652 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15 06 55.35 ID M50I17x90 ハルヒ「バイトは?」 キョン「今日はもう終わったよ。で、帰ってたらハルヒを見つけた」 ハルヒ「……そっか」 キョン「こんな時間まで部活だったのか?」 ハルヒ「ううん。これ買いに行ってたの」 キョン「毛糸? また沢山買ったな」 ハルヒ「えへへ」 キョン「明日さ、バイト休みだから部活行くよ」 ハルヒ「あ……」 キョン「ん?」 ハルヒ「ごめん、明日は休みにしちゃった」 キョン「そうなのか? なんだ、そうか」 ハルヒ「…」 657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15 10 21.20 ID M50I17x90 ハルヒ「バイト楽しい?」 キョン「んー、それなりに」 ハルヒ「そっか……お金、貯まってる?」 キョン「そうだな。割と順調だ」 キョン「結構沢山働いてるからなぁ。年末までには辞められそうだ」 ハルヒ「辞めるの?」 キョン「辞めないほうがいいか?」 ハルヒ「……ううん」 キョン「また金がなくなったら働くかな。もしくはしばらく働いて貯めてもいいな」 ハルヒ「……楽しそうだね」 キョン「そうでもないよ」 ハルヒ「?」 キョン「バイトするのが一番楽しいなら、こうやってハルヒに逢って嬉しくはならないさ」 ハルヒ「……キョン君」 664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15 14 24.71 ID M50I17x90 キョン「ごめんな、先週全然顔出せなかったもんな」 ハルヒ「ううん。平気だよ」 キョン「ほんとに? じゃあ来週もそんな感じ」 ハルヒ「……うん」 キョン「嘘だって。もうちょっと日数減らすよ」 ハルヒ「あ、えっと、気にしないで?」 キョン「何を?」 ハルヒ「あの……」 キョン「今日はもう暗いから、家まで送るよ」 ハルヒ「…」 キョン「俯くなって。どしたー?」 ハルヒ「手、繋いでいい?」 キョン「聞かないでいいよ。好きにすればいい」キュッ 666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15 20 39.97 ID M50I17x90 キョン「寒くないか? ってかマフラーどうしたんだ?」 ハルヒ「あ、喫茶店に忘れてきた」 キョン「喫茶?」 ハルヒ「有希ちゃんと朝倉さんとね、行ったの」 キョン「そっか。なんか面白い組み合わせだな」 ハルヒ「とってもいいトコでね」 キョン「明日行ってみるか?」 ハルヒ「明日?」 キョン「忘れたんだろ? とりに行こう。ついでにお茶飲みにさ」 ハルヒ「いいの?」 キョン「俺も休みで、部活も休みなんだろ? 久しぶりに、二人で出かけよう」 ハルヒ「……うん」 キョン「ちょっとハルヒのこと、ほっときすぎたかな?」 ハルヒ「そ、そんなことないよ」 キョン「嘘つけ。寂しそうな顔しやがって」 ハルヒ「……してないもん」 キョン「誰もいないかな?」 ハルヒ「?」 キョン「いないな……ほら、こっちおいで」 ハルヒ「…」トトッ ギュゥ 668 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15 26 40.81 ID M50I17x90 キョン「少し顔出さないだけで、寂しそうな顔しやがって」 ハルヒ「…」 キョン「俺はハルヒの考えてることなら、なんだってわかるぞ?」ナデナデ ハルヒ「キョン君……ごめんね?」 キョン「謝らないでいいよ」 ハルヒ「授業中や休み時間、ちゃんとキョン君のこと見てるのに……放課後会えないだけで、ちょっと寂しかった」 キョン「授業中は黒板見てろよ? バカ」 ハルヒ「だって……早く昼休みこないかなって、昼休み終わらなきゃいいなって」 キョン「…」(なんか昼休み長く感じたのは、こういうことか) ハルヒ「……もうちょっと、このままでいい?」 キョン「あぁ、俺も抱きしめてるほうが暖かいからさ」 ハルヒ「…」ギュゥ 670 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15 33 52.97 ID M50I17x90 キョン「喫茶店の香りか? なんか甘い匂いする」クンクン ハルヒ「んー」 キョン「…」ナデナデ キョン「明日は、また迎えに来るよ」 ハルヒ「いいの?」 キョン「朝からずっと一緒に居よう。先週の埋め合わせだ」 ハルヒ「……うん」 キョン「明後日からまたバイトで行けなくなるけど、俺はハルヒのことちゃんと想ってるからな」 ハルヒ「あたしも……キョン君」 キョン「おやすみ」 ハルヒ「おやすみなさい」 キョン「……可愛いなぁ」テクテク… 775 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY :2008/11/17(月) 01 44 05.56 ID OKJEjsli0 長門「…」 キョン「…」 長門「買い物」 キョン「それ……全部買うのか」 長門「…」コク キョン「その為にわざわざここまで?」 長門「このガムは、ここにしか置いてない」 キョン「そうなのか」 長門「ジューシー」 キョン「いや、知らんけど」 長門「…」モクモク キョン「駐車場で食うなよ。せめて帰りながら食え」 長門「待ってる」モクモク キョン「何を?」 長門「…」プクー キョン「答えろ」 長門「…」モクモク 朝倉「あ、居た。こら、またそんなに買って……三つまでって言ったでしょ?」 長門「つい」 キョン「……仕事の邪魔だ。引き取ってくれ」 朝倉「私もついでになにか買ってかえるわ。あ、そうだ牛乳ある?」 キョン「そりゃもちろん」 780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 02 07 22.34 ID OKJEjsli0 朝倉「涼宮さんとは上手くいってるの?」 キョン「なんだよ、上手くって」ピッ 朝倉「んー、言葉通りよ」 キョン「……別に普通だよ。いつも通り」ピッ 朝倉「この間ね、ちょっと前かな。一緒に喫茶店に行ったんだけど」 キョン「あぁ。駅前のビルの二階のトコだろ? ハルヒと行ったよ」ピッ 朝倉「そう? あそこいいトコでしょ」 キョン「そうだな。はい、五百六十三円です」ガサガサ 朝倉「あのときねぇ、涼宮さんキョン君のこと君付けで呼んでたんだけど」 キョン「……前から呼んでるじゃないか」 朝倉「そうね。だけどしばらくは呼ばなくなってたわ」 キョン「気のせいだろ」 朝倉「嘘だ」 キョン「……なんにせよ気にすんな。ほら、これ持って帰れって」 朝倉「ふふっ、ちゃんと進展してる癖に。知ってるわよ?」 キョン「まさかお前達、覗き見してんじゃないだろうな!?」 朝倉「さぁねー」トコトコ キョン「あ、こら」 朝倉「うふふ、テレちゃってる。さあ帰りましょ」 長門「…」モクモク 朝倉「もうこんなに食べたの? ちゃんとぺってしてるんでしょうね? まさか飲んでない?」 長門「…」モクモク 783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 02 25 20.62 ID OKJEjsli0 古泉「どうやら順調なようですね」 キョン「……お前まで言うか」 古泉「いいじゃないですか」 キョン「で、今日はなんの用だよ」 古泉「特にこれといった目的はありませんよ。ただ買い物しに来ただけです」 キョン「そう言ってさっきまで外でずっとガム噛んでたのが居たな」 古泉「……駐車場に甘い匂いが漂ってたのはその所為ですか」 キョン「恐らくな」 古泉「それで、バイトはいつまで続けられるんですか?」 キョン「あと二週間だ。それでひとまず終了」 古泉「では、大体買うものの目星もついたと?」 キョン「まあ、なんとなくは」 古泉「そうですか」 キョン「……いや、本当になんとなくだけどな」 古泉「いいじゃないですか。なんとなくでも」 キョン「そうかなぁ」 古泉「はい。じゃ、これください」 キョン「はいよ」ピッ 790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 02 48 06.69 ID OKJEjsli0 みくる「大変ですねぇ。こんな時間まで」 キョン「いえ、まあもう少しで終わりますし」 みくる「あ、このクッキー売ってるんだ」 キョン「?」 みくる「これ美味しいけど、あんまり見かけないんですよ」 キョン「そうなんですか」 みくる「コンビニに売ってるとは思わなかったなぁ」 みくる「もう今年も終わりですね」 キョン「なんだか、色々あった年でしたよ」 みくる「そうでしょうね。キョン君にとっても、涼宮さんにとっても」 キョン「はい」 みくる「でもまあ……まだイベントは残ってますよね?」 キョン「え?」 みくる「ふふっ、その為にバイトしてるんでしょ?」 キョン「……どうでしょうね」 みくる「何買うのかは決めたんですか?」 キョン「うーん、まだ少し悩んでて……二つあるやつにしようかと」 みくる「?」 794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 02 53 17.71 ID OKJEjsli0 キョン「はぁ……疲れた」 キョン「にしても、今日は色んな人が来たな……ん?」 ウィーン ハルヒ「あ……」 キョン「ハルヒ」 ハルヒ「キョ、キョン君」 キョン「どうしたんだ? こんな時間に」 ハルヒ「あの、暇だったからちょっと散歩に」 キョン「そっか」(こんな時間に散歩? まったく……素直に言えばいいのに) ハルヒ「ごめんね? お仕事の邪魔しちゃだめだよね」 キョン「いや、もう終わるからさ。立ち読みでもして待ってろって」 ハルヒ「……うん」 キョン「…」 ハルヒ「…」 キョン「…」(なに読んでるんだ?)チラッ ハルヒ「…」(キョン君、ちゃんと働いてる……すごいなぁ)チラッ 797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 03 12 18.75 ID OKJEjsli0 キョン「ハルヒ、おまたせ」 ハルヒ「うん」 キョン「髪、マフラーに巻き込んでるじゃないか」クィクィ ハルヒ「んー」 キョン「んー、つかれた」 ハルヒ「おつかれさま」 キョン「さて……どうする?」 ハルヒ「?」 キョン「散歩なんて、嘘つきやがって」 ハルヒ「! うっ、嘘じゃないよ?」 キョン「そっか。じゃあ俺帰るから、ハルヒも気をつけて帰れよ」 ハルヒ「あ……キョ、キョン君」 キョン「なんだよ」 ハルヒ「……いじわる」 キョン「ははっ、うん。ごめんな。その辺ちょっと歩こうな」 ハルヒ「うん」 キョン「その前に……長門ー、あまーいガムがあるぞー」スッ 長門「!」ヒョコ 朝倉「あっ、こら長門さん!」 キョン「帰れ」 798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 03 20 58.45 ID OKJEjsli0 キョン「まったく、油断も隙もないな」 ハルヒ「よくわかったね。二人が隠れてるの」 キョン「どうも見張られてる気がしたんでな……」 ハルヒ「?」 ハルヒ「キョン君ほら、息」ハァーッ キョン「真っ白だな。もう完全に冬だ」 ハルヒ「そろそろキョン君、冬眠しないといけないんじゃない?」 キョン「するわけないだろ。あーでも、寒さ感じないのならそれもいいかもな」 ハルヒ「春ぐらいになったら、起こしてあげるね」 キョン「その前に何度も起こされそうだけどな。寂しい寂しいって」 ハルヒ「そ、そんなことないよ」 キョン「どーだかなぁ」 803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 03 33 02.67 ID OKJEjsli0 キョン「時間は大丈夫か?」 ハルヒ「うん。家族皆、十二時までは出掛けてて戻らないって言ってたから」 キョン「…」(これもハルヒの力? まさかなぁ) キョン「河川敷まで歩こうか」 ハルヒ「河川敷?」 キョン「天気もいいし、緩い階段あるだろ? あそこに座るといい夜空が見れそうだ」 ハルヒ「うん、行く」 キョン「コーヒー飲みながら行こう。甘いの、好きだったよな」ピッ ガコン キョン「……ふぅ。ほら」スッ ハルヒ「んっ……暖かいね」 キョン「そうだな。あと全部飲んでいいよ」 817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 04 05 22.16 ID OKJEjsli0 キョン「ほら、ここ座りな」ポンポン ハルヒ「よいしょ……っと」 キョン「地面、冷たくないか?」 ハルヒ「大丈夫だよ」 キョン「ほらハルヒ、空見てみな」 ハルヒ「……わぁ」 キョン「ここに座ると、向かいの土手と線路のおかげでさ。全然街の灯りが見えないんだ」 ハルヒ「すごい……こんなに星が沢山」 キョン「だろ? 小さい頃よくここで遊んでたんだよ」 ハルヒ「綺麗だね」 818 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 04 17 20.11 ID OKJEjsli0 キョン「今日はSOS団全員がバイト先に来たんだよ」 ハルヒ「そうなの?」 キョン「まったく。どいつもこいつも暇人みたいでさ」 ハルヒ「ふふっ、あたしもそうだよ?」 キョン「団長がそんなこと言ってちゃダメだろ?」 ハルヒ「だって……やっぱりSOS団は、キョン君がいないとダメだもん」 キョン「そうだ、思い出した」 ハルヒ「?」 キョン「朝倉達の前で、キョン君って使っただろ?」 ハルヒ「……あっ」 キョン「こら、人前じゃ君付けしないって約束だったろ」 ハルヒ「ごっ、ごめんなさい。なんか……つい」 821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 04 39 37.76 ID OKJEjsli0 キョン「ハルヒはなんで、そんなに俺を君付けで呼びたがるんだ?」 ハルヒ「……怒らない?」 キョン「? 言ってくれないと、怒る気も起きないって」 ハルヒ「えっとね」 ハルヒ「キョンって呼ぶより、キョン君って呼ぶほうが……安心するの」 キョン「安心?」 ハルヒ「あたし……キョン君に甘えちゃってるから」 キョン「…」 ハルヒ「キョン君はあたしの隣に居るよって言ってくれるけど……本当は少しだけ前に居て欲しいの」 キョン「前に?」 ハルヒ「あたしの手をひいて、あたし一人じゃ行けないトコ、できないことに導いてくれて」 ハルヒ「だから、卑怯で臆病かもしれないけど……キョン君に甘えてると安心するの」 キョン「でも呼び方なんて一緒じゃないか?」 ハルヒ「ううん。最初に出会ったときから、あたしの中じゃキョン君はキョン君だから……」 キョン「……よくわかんないな」 ハルヒ「だ、だよね? ごめんね、変なこと言って」 キョン「だけど俺に甘えてくれるなら、それはそれで俺は大歓迎だ」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒが頼りにしてくれるなら、俺は嬉しいよ。当たり前だろ?」 ハルヒ「キョン君……うん」 キョン「やっぱ時間が時間だから寒いな……ほら、もっとこっち寄れって」ススッ 823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 04 47 57.17 ID OKJEjsli0 キョン「去年の今頃ってさ、俺達互いに受験生だったんだよな」 ハルヒ「うん。この時間は、ずっと部屋で勉強してたよ」 キョン「そこそこ勉強頑張ってさ。それで、なんとか第一志望に受かったんだ」 ハルヒ「あたしも第一志望だった」 キョン「理由は?」 ハルキョン「「なんとなく」」 キョン「……やっぱりな」 ハルヒ「キョン君も?」 キョン「なんか理由が思い出せないんだ。気がついたら、あの高校になってた」 ハルヒ「あたしも。もう……あれから一年経つんだね」 キョン「ハルヒを知ってから、まだ一年経ってないんだ。そうも考えられるぞ」 ハルヒ「早いんだか、遅いんだかわかんないね」 キョン「そうだな。でもできれば、時間はゆっくり流れてくれるほうがいいな」 ハルヒ「うん。できれば、ずっと高校生でいいかも」 キョン「……それでもいいけど、ちゃんと三年間で卒業しような。そう願っててくれよ?」 ハルヒ「?」 826 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 05 05 14.69 ID OKJEjsli0 キョン「ハルヒはなんの教科が得意だったんだ?」 ハルヒ「んー……なんだろ? 別に苦手なのも得意なのもなかったかな」 キョン「うわっ、優等生だなぁ」 ハルヒ「そ、そんなことないよ」 ハルヒ「あ、でも地理とか好きだったかも」 キョン「? なんでまた」 ハルヒ「地図とか見るの好きだったんだ。ううん、今も好き」 キョン「地図か……なんかワクワクするよな」 ハルヒ「世界から見れば日本なんてちっさいけど、あたしから見ればその日本でもすっごく大きいの」 キョン「そうだな。あれ? ここまでこんなにあるのかよ? ってなる」 ハルヒ「こんなに大きなところで、なんであたしはココに住んでるんだろうとか」 キョン「ここに住んでたら、どんな人と出会えたとか。なにがあってどう生きてるか、とかな」 ハルヒ「うん。そういうの想像するの好きだった。なんか……あんまり現実的なことは、つまらないって思ってたから」 キョン「……そうだな。俺もハルヒも、考えてたことは本当に一緒なんだな」 ハルヒ「色々考えたけどやっぱりキョン君に出会えたから、あたしはここで生まれ育って正解だったと思うよ」 829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 05 10 35.14 ID OKJEjsli0 キョン「折角だからさ、冬休みにどこか行ってみようか?」 ハルヒ「ドコ?」 キョン「どこでもいいさ。半日掛けて行って、半日掛けて戻ってこよう」 ハルヒ「楽しそうだね」 キョン「あぁ。たとえ何もなかったとしても、満足できそうな旅だろ?」 ハルヒ「キョン君、よくそういうこと思いつくね」 キョン「日々の退屈を吹き飛ばすことなら、幾らでも思いつくさ」 ハルヒ「……あたしも昔はそうだったなぁ」 キョン「なんだよ、子供っぽいって言いたいのか?」 ハルヒ「ち、違うよ。毎日毎日つまらなくて……でもどうせずっとこんな日々なんだなって」 キョン「ん……」 ハルヒ「だけど、キョン君に出会ってからね? つまらない日なんてないんだ」 キョン「そっか」 ハルヒ「最初こそもうダメだって思ったけど……それからはずっと、キョン君があたしの中心」 キョン「…」 ハルヒ「……キョン君……あたし、キョン君にいっぱいありがとう言わないといけないね」 キョン「まだまだ。まだこんなもんじゃない。もっと、もーっとハルヒには楽しい想いをしてもらうからな」ナデナデ 843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 05 47 27.11 ID OKJEjsli0 ハルヒ「もう少ししたら、二学期終わっちゃうね」 キョン「終わるギリギリに、なんとかバイトも終われそうだよ」 ハルヒ「なら、三学期はまた部活に?」 キョン「あぁ、三学期の間はずっとSOS団に顔出すよ」 キョン「二学期も終わってさ、年も越して三学期。それでようやく一年なんだなぁ」 ハルヒ「……あの」 キョン「ん?」 ハルヒ「その、年越しの前にね?」 キョン「前に?」 ハルヒ「あの……ほら」 キョン「わかんないなあ」 ハルヒ「…」 キョン「俺さ、仏教だからさ」 ハルヒ「えぇ」 キョン「……不安そうな顔すんなって」 ハルヒ「だって……」 キョン「あの喫茶店、二十四日も営業してるんだって」 ハルヒ「えっ?」 キョン「まあ他にも……っと、今日はここまで」 ハルヒ「え? え?」 キョン「なんでもないよ」 ハルヒ「キョン君……ふふっ、なーに?」 キョン「なんでもないって」 ハルヒ「教えてよー」 キョン「やだね」 847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 05 56 49.94 ID OKJEjsli0 ハルヒ「はぁーっ」 キョン「ほんと息真っ白だな。色素抜けてるんじゃないか?」 ハルヒ「えぇっ、なにそれ」 キョン「でもさ、ふーってすると白くならないんだよな」 ハルヒ「?」 キョン「やってみ」 ハルヒ「ふーっ……あれ? ほんとだ」 キョン「な?」 ハルヒ「はぁーっ。ふーっ」 キョン「…」 ハルヒ「くすくす……変なの」 キョン「なぁハルヒ。もっかいやってみ? ふーって」 ハルヒ「? ふーっ……」 キョン「ん」 ハルヒ「!」 キョン「……乾燥してるから、カサカサだったかな」 ハルヒ「…」 キョン「なんか喋れって」 ハルヒ「あ……あの」 キョン「中々する機会なかったから……ダメだった?」 ハルヒ「今の……初めて……あの、キョン君……」 キョン「…」 ハルヒ「……バカ。びっくりした……キョン君のバカ」ギュゥ キョン「うん、俺もびっくりしたよ。……ハルヒ」ポンポン ハルヒ「…」 849 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 06 00 42.05 ID OKJEjsli0 長門「!?」 朝倉「ん? どうしたの?」 長門「……今、なにか……起こった」 朝倉「? あぁ、ゼリー零してる」 長門「もったいない」パクパク 朝倉「なになに、なんだったの?」 長門「……不明」 朝倉「うーん、なにか受信したのかな。私はそういうの弱いのよねぇ」 長門「色で喩えると……桃色」 朝倉「……なにしたのかしらキョン君」 長門「アクセスを拒否している。外部からの進入は不可能」 朝倉「あらら、閉鎖空間も生まれちゃってるの? あらあら」 長門「……プリンも食べていい?」 朝倉「だーめ」 856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 06 30 15.69 ID OKJEjsli0 ハルヒ「…」 キョン「……もう少し、こうしてような」 ハルヒ「…」コク ハルヒ「…」 キョン「…」 ハルヒ「……こういうとき、何喋ったらいいのかな」 キョン「いつも通りでいいさ」 ハルヒ「でも……なんにも思いつかない」 キョン「……急すぎた?」 ハルヒ「うん。だけど、ずっと待ってた……かも」 キョン「どちらにしろ、ちょっとタイミングが違ったかな」 ハルヒ「そんなことないよ。だって、あたしこんなにキョン君のこと……」ギュゥ キョン「…」 ハルヒ「星、綺麗だね」 キョン「そうだな」 858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 06 37 49.93 ID OKJEjsli0 キョン「そうだ、ハルヒ。立ってみな」 ハルヒ「…」 キョン「? どうした?」 ハルヒ「なんかふわふわして……手、貸して?」 キョン「ほら、よっと」 キョン「ハルヒにいいこと教えてやる」 ハルヒ「なに?」 キョン「実は今日は、特別な日なんだよ」 ハルヒ「え?」 キョン「何年か一度、多分この後は数千年って間隔が空くらしいんだけど」 キョン「この空の上をさ、目に見える範囲一杯に流れ星が降るんだってさ」 ハルヒ「ほんとに?」 キョン「本当だ。少し前からニュースで言ってたけど、やっぱり知らなかったか」 ハルヒ「……知らない。そうなんだ」 キョン「でもなんか見えないな」 ハルヒ「そうだね。綺麗だけど、流れ星じゃない」 キョン「ちょっとさ、お願いしてみるか」 ハルヒ「?」 キョン「星に願いを……って、俺が言うのは気持ち悪いな。だけどそんな感じ」 ハルヒ「星に?」 キョン「流れ星が見れますように。沢山の星が自分の頭上を舞いますようにってさ」 ハルヒ「……うん。祈ってみようか」 キョン「あぁ、ハルヒが祈れば……っと! うん。まあやってみよう」 859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 06 47 15.48 ID OKJEjsli0 ハルヒ「…」 キョン「ぐーっと、心の底から祈ってみるんだ」 ハルヒ「……無理だよ」 キョン「? なんでさ?」 ハルヒ「あたし一人が祈ったって、流れ星なんて降るわけないよ」 キョン「なんでハルヒ一人なんだ?」 ハルヒ「えっ?」 キョン「今、ハルヒの前に居るのは誰だ? 俺とハルヒが居れば……不可能なんてあり得ないさ」 ハルヒ「…」 キョン「手貸してみ。額も合わせて」ピトッ ハルヒ「んっ、冷たい。キョン冷えてる」 キョン「んー。中はそうでもないよ。ぬくぬくだ」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒはなんでも疑いすぎだよ。大丈夫、世界はハルヒが想ってるほど残酷じゃない」 ハルヒ「……あたし、臆病だから……ダメな方にダメな方に考えちゃって」 キョン「俺がいる。俺と一緒なら、起きない奇跡なんてないよ」 ハルヒ「……うん」 キョン「…」 860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 06 55 25.88 ID OKJEjsli0 朝倉「……? あれ、おかしいわね」 長門「…」 朝倉「何? なんかTVの映りが悪くなったわ」 長門「?」 朝倉「なんか変な電波出してるんじゃない? 長門さん」 長門「出してない」フルフル 朝倉「……!」 長門「!」 朝倉「今の、聞こえた?」 長門「……聞こえた」 朝倉「なにか、世界が動くような……そういう前触れよね」 長門「情報統合思念体に、アクセスしてみる?」 朝倉「ううん。とりあえずベランダに」トコトコ 朝倉「……!! なに、なにこれ!」 長門「?」 朝倉「ちょっと、ほら、見て見て!」 長門「!」 朝倉「流れ星……おかしいわ。この時間にこの惑星から観測できる流星なんて」 長門「太陽系の惑星全てから、観測できるはずがない」 朝倉「これは……」 長門「間違いなく、彼女の力」 朝倉「んー、一体なにをしてるのよあの二人は!」 861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 07 00 41.59 ID OKJEjsli0 キョン「……そろそろかな」 ハルヒ「顔、上げてもいいかな?」 キョン「ちょっと待てよ……!」 ハルヒ「! わっ……ええっ」 キョン「なっ、なんだこれ」 ハルヒ「すごい……こんなに沢山!?」 キョン「次から次へと……」 ハルヒ「すごい! すごいよキョン君! 嘘じゃなかった!」 キョン「あ、あぁ。当たり前だろ? 俺がハルヒに嘘なんて」(ここまで出来るとは……信じられんな) ハルヒ「わぁ……これ、まるで本当に祈りが通じたみたいだね」 キョン「通じたんだよ。これは、ハルヒが起こした奇跡だ」 ハルヒ「? でもニュースで」 キョン「言ってみただけだよ。でも、もしかすると本当かもな」 ハルヒ「……あたしとキョン君の、二人の力だね」 キョン「そうだ。俺とハルヒの、二人の想いが重なったんだ」 ハルヒ「…」 キョン「もう一度、さっきのしてみようか?」 ハルヒ「今度はびっくりさせないでね?」 キョン「こっちおいで」 ハルヒ「……キョン君!」 865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 07 10 28.74 ID OKJEjsli0 古泉「……それで、その日は涼宮さんと帰ったと」 キョン「あぁ、そうだ」 古泉「そうでしたか。いきなりの超現象でしたから、何事かと」 キョン「何事もなにも、普通に流れ星が見たいなぁと思っただけだよ」 古泉「しかし、なんでそんな時間にそんな場所で?」 キョン「なんだっていいだろ」 古泉「っと。はい、そうですね」 キョン「なにをにやついてんだよ」 長門「怪しい」 キョン「うるさいな」 みくる「はいはい、紅茶入りましたよー」 ガチャ ハルヒ「ごめんみんな。遅れちゃった」 キョン「遅いぞ? 掃除するのにどれだけ時間掛かってるんだよ」 ハルヒ「だ、だって……キョン君も手伝ってくれればよかったのに」 キョン「嫌だね。今日は俺当番じゃなかったしな」 ハルヒ「もー」 みくる「…」(キョン君? キョン君って呼んでる……それに涼宮さん、なんか明るくなったなぁ) 古泉「…」(これは確実になにかりましたね。ただ星を眺めるだけで閉鎖空間が出来るはずもないですし) 長門「…」モクモク 870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 07 29 42.30 ID OKJEjsli0 ハルヒ「これで、年内のSOS団の活動は終了です」 キョン「おぉー、お疲れ様。なんか大したコトしてない気がするけど」 ハルヒ「い、言わないでよっ」 ハルヒ「皆、来年もSOS団のことよろしくお願いします」ペコ みくる「いえいえ。こちらこそ」 古泉「なんだかんだで楽しい部活ですしね」 長門「…」コク キョン「だってさ。よかったなハルヒ」 ハルヒ「……うん」 キョン「さ、帰るか」 ハルヒ「鍵返してくるから、靴箱で待ってて?」 キョン「ん? あぁ、わかったよ」 ハルヒ「……行った」 みくる「あれ、完成したんですか?」 ハルヒ「うん。だからね、みくるちゃんに見てもらおうと思って……」ゴソゴソ みくる「……わぁ……す、凄いです涼宮さん!」 ハルヒ「そっ、そうかな?」 873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 07 40 29.85 ID OKJEjsli0 みくる「それ、いつ渡すんですか?」 ハルヒ「あのね、二十四日にキョン君と逢うから……」 みくる「んー、ラブラブですねぇ」 みくる「じゃあ、その喫茶店で?」 ハルヒ「多分そうなると思うよ」 みくる「実は……私、準備してたことがありまして」 ハルヒ「?」 みくる「もちろん学校は休みでしょ? だから……」 ハルヒ「……えっ? で、でも入れないんじゃ」 ガラッ 鶴屋「やっほー!!」 ハルヒ「!」 鶴屋「やっと登場できたっさ! ほいこれ、合鍵作るのに時間掛かっちゃったんだよ~」 ハルヒ「鶴屋さん……これは?」 鶴屋「私とみくるから、ハルにゃんへのちょっと早いクリスマスプレゼントさ!」 ハルヒ「……二人共……」 みくる「ですから、その日は是非……ね?」 ハルヒ「うん。ありがとう……うん」 875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 07 46 52.54 ID OKJEjsli0 キョン「遅いな、ハルヒ」 朝倉「あら、どうしたのキョン君?」 キョン「朝倉」 キョン「ハルヒを待ってるんだよ」 朝倉「そんなとこだと思ったわ」 キョン「なんだよ」 朝倉「長門さん見なかった?」 キョン「? 見てないな」 朝倉「おかしいわねぇ……あ、ガム持ってない? もうなくなっちゃって」 キョン「あるけど?」 朝倉「じゃあ貸して? ほーら、ガムあるわよー」 長門「食べる」ヒョコ 朝倉「ほら見つけた」 キョン「……飼いなれてるな」 朝倉「まあね~」ナデナデ 長門「?」 877 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 07 49 59.44 ID OKJEjsli0 朝倉「この間のはビックリしちゃったわ」 キョン「朝倉達にも見えたのか」 朝倉「それどころか、街中の至る所で流れ星が観測されてたわね」 キョン「!?」 キョン「そ、それは……大丈夫だったのか?」 朝倉「なにが? あぁ、他の人?」 キョン「なんというか、パニックになったりとか」 朝倉「大丈夫。この子がいるもの」 長門「頑張った」 キョン「……どんだけ優秀なんだよ」 朝倉「そうでもないわよ。私が飴をあげないと、一人でぼーっとしてるだけだし」 長門「ガム」 朝倉「そうじゃなくて、モノの喩えよ。ね? こんな感じ」 キョン「凄いんだか凄くないんだか……まあ、助かったよ」 878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 07 55 16.46 ID OKJEjsli0 ハルヒ「キョン君、おまたせ」 キョン「おっ、やっと来た」 朝倉「キョン君寂しそうだったわよ?」 キョン「おい」 ハルヒ「ご、ごめんね?」 キョン「ほら、行こう」 朝倉「あー、ちょっと待って」 キョン「?」 朝倉「あのさぁ、なんだろ。私達そういうのよくわかんないんだけど」 ハルヒ「?」 朝倉「クリスマスってイベント、あるじゃない?」 キョン「……それがどうかしたのか?」 朝倉「アレってね。大人数で祝う方が楽しいのよね」 キョン「まあ、そうかもな」 朝倉「だからさ、よかったらその日うちに来ない? この子と二人っきりってのも寂しくてね」 長門「…」コク キョン「あー……でもその日は」チラッ ハルヒ「…」 朝倉「ううん。無理に、とは言わないんだけど」 キョン「……どうする?」 ハルヒ「あ、あたしは……いいよ。その代わり、昼間は……」ゴニョゴニョ キョン「そうするか? まあ、夕方には喫茶も出る予定だし」 朝倉「あら、もしかしてあれ? 夜通し一緒にいるとか? そっかー、そういうのでもあるのよね」 キョン「!」 ハルヒ「!! ち、違っ!」 879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 07 59 46.19 ID OKJEjsli0 キョン「よかったのか?」 ハルヒ「?」 キョン「だから、朝倉とのさ」 ハルヒ「うん……ダメだった?」 キョン「ダメじゃないけどさ。まあ、楽しいとは思うけど」 ハルヒ「……あの」 キョン「?」 ハルヒ「キョン君は……どうしたかった?」 キョン「俺? 俺は、そうだな……」 ハルヒ「…」 キョン「ハルヒが楽しい思いをしてくれるなら、どうだって大丈夫だよ」 ハルヒ「……ふふっ、ありがとう」 キョン「全く、ああいうのはちょっと気を使ってくれてもいいと思うけどなぁ」 ハルヒ「朝倉さん、たまにビックリするようなこと言うよね」 キョン「思いつきで行動したりしてるからな」 ハルヒ「……夜通し、一緒か……」 キョン「?」 ハルヒ「! なっ、なんでもないよ! なんでもない!」 881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 03 45.93 ID OKJEjsli0 キョン「それじゃ、二十四日の朝迎えに行くよ」 ハルヒ「あ……えと、それまでは?」 キョン「ちょっとだけ考えたんだけどさ」 ハルヒ「うん?」 キョン「あえて、逢わない日を作るってのもいいかと思ってな」 ハルヒ「?」 キョン「いやほら、ここんとこ学校も含め毎日ハルヒと逢ってただろ?」 ハルヒ「う、うん。そうだね」 キョン「だからさ? クリスマスイヴまでは、ちょっと逢わない日を作ろうと思って」 ハルヒ「…」 キョン「寂しいか?」 ハルヒ「……うん」 キョン「大丈夫。逢える日になったら、逢えなかった日のおかげでますます嬉しくなるから」 ハルヒ「本当に?」 キョン「でないと、こんなこと思いつかないだろ?」 ハルヒ「……そっか」 キョン「だから、少しだけ我慢できるか? もちろん、メールとかはしようと思うけど」 ハルヒ「うん。じゃあ、あたしも一個お願いしていい?」 キョン「? いいよ」 883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 09 29.86 ID OKJEjsli0 ハルヒ「我慢するから……ぎゅーって」 キョン「?」 ハルヒ「キョン君」パタパタ キョン「…」 ムギュウ ハルヒ「んー……ふぃ、苦しいよ」 キョン「数日分。ハルヒは寂しがりで甘えんぼだからさ」 ハルヒ「……そんなことないもん」 キョン「そんなことあるから、こんなこと言うんだろ?」 ハルヒ「ふふっ、違うよ」 キョン「違わないって」 ハルヒ「……キョン君……あたし、誰かとクリスマス祝うなんて、考えたこともなかった」 キョン「俺もだ。それが、まさかあのハルヒだなんて」 ハルヒ「なにそれ?」 キョン「自己紹介したすぐ後の俺ならさ。そう思ってる」 ハルヒ「…」 キョン「でもあの自己紹介がなければ、こんなにハルヒが可愛いってのも気がつかなかったかもな」 ハルヒ「……うん……あたしも。バカなことだったけど……今、全然後悔してないよ」 キョン「…」ナデナデ 889 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 16 20.08 ID OKJEjsli0 キョン妹「キョンくーん。電話鳴ってるー」ドンドン! キョン「あーもー、置いててくれ。キョン君はトイレ中だ」 キョン妹「キョン君トイレー。ごめんねハルにゃん?」 キョン「!」 キョン「……ったく、なんであいつは電話に出るんだ」 ハルヒ「結構妹ちゃんとお話するようになったよ」 キョン「そりゃどうも」 ハルヒ「……やっと明日逢えるね」 キョン「あぁ、寂しかったか?」 ハルヒ「ちょっとね。でも楽しみ」 キョン「過ぎてみると、結構早かったな」 ハルヒ「んー。そうでもなかった。とにかく早く逢いたいよ」 キョン「まあ焦るなって。あとほら、二十四時間もないぞ?」 ハルヒ「……キョン君」 キョン「ん?」 ハルヒ「んーん。呼んだだけ」 キョン「なんだよそれ」 893 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 20 12.45 ID OKJEjsli0 ピンポーン ハルヒ「!」タタタ… ガチャ ハルヒ「……キョン君!」 キョン「おはよう。ハルヒ」 ハルヒ「うん、おはよう」トトッ キョン「こら、スリッパで出てきちゃだめだろ?」 ハルヒ「あ……ご、ごめん。ちょっと待ってね?」 キョン「あいよ」 ハルヒ「おまたせ」 キョン「久しぶり」 ハルヒ「うん、久しぶり。キョン君……キョン君だ」 キョン「?」 ハルヒ「ほんとだ。逢えなかったからすっごい嬉しい。キョン君」ギュー キョン「あーもー。歩けないってば」 898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 26 59.85 ID OKJEjsli0 キョン「あー、暖まるなぁ。コーヒーも美味いし、ほんといいトコだ」 ハルヒ「さすがに人が多いね」 キョン「そうだな。なんだか皆桃色だ」 ハルヒ「ふふっ、よくわかんないよ」 キョン「わりと常連になったよな。俺達」 ハルヒ「そうだね。朝倉さん達に負けないかも」 キョン「あ、そういえば朝倉達は」 ハルヒ「うん。夕方に行くって言っといた。昨日も一緒に遊んだんだよ」 キョン「電話で言ってたな」 ハルヒ「……朝倉さんとも、仲よくなれてよかった」 キョン「最初は、ちょっと拒否っちゃったもんな」 ハルヒ「でも、あたしと仲良くしてる所為で……」 キョン「気にすんなって。友達は数じゃない、想いの量さ」 ハルヒ「そうかな。うん、そうかも」 キョン「あ、そうだ」 ハルヒ「?」 900 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 33 23.90 ID OKJEjsli0 キョン「昨日、やっと最後の給料貰えたんだよ」 ハルヒ「あ、昨日が給料日だったの?」 キョン「うん。だからやっと欲しいのが買えたんだ」 ハルヒ「……なに?」 キョン「これ」スッ ハルヒ「これ……ゲーム?」 キョン「そう。これ欲しかったんだよ、国木田が面白いって自慢してきてさぁ」 ハルヒ「…」 キョン「凄いよなぁ。こんな小さいのにこの画質……って、おーい」 ハルヒ「なに?」 キョン「怒ってるのか?」 ハルヒ「ううん」 キョン「あー、ごめん。これも忘れてた」 ハルヒ「!」 キョン「ほら、首……よっと」カチャ ハルヒ「……これ……ネックレス」 キョン「ハートとリング。なんかまあ、意味はよくわかんないけどさ」 ハルヒ「…」 キョン「そういうのさ、初めて買ったからセンスとかないかも知れないけど……」 ハルヒ「キョン君……んっ、ありがと」 キョン「可愛い。似合ってるよ、ハルヒ」 ハルヒ「……うん」 キョン「さ、そろそろ行こうか」 901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 36 50.13 ID OKJEjsli0 長門「…」 キョン「…」 長門「トナカイ」 キョン「なんでそっちのコスプレ?」 長門「雰囲気」 朝倉「あら、待ってたわよ。いらっしゃい」 ハルヒ「おじゃましまーす」 朝倉「早かったのね。もうちょっと遅くなるかと思ったわよ?」 キョン「外寒くてさ……」 朝倉「あら、なぁにそれ。涼宮さん」 ハルヒ「? あ、これ……あの、キョン君が」 朝倉「まぁ、プレゼント? ふーん、以外と可愛いことするのねキョン君」 キョン「うるさいな」 長門「…」チリン キョン「なんで長門はトナカイなんだよ。サンタはどこだ」 朝倉「だってそっちの方が可愛いでしょ。ほら、もう着替えてきていいわよ」 長門「メェ」 キョン「違う」 903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 40 57.41 ID OKJEjsli0 朝倉「ほーら。どうこれ?」 キョン「! なんだそのケーキ、でかっ」 ハルヒ「昨日ね、三人で作ったんだ」 長門「…」コク キョン「凄いな……食べ切れるのかこれ」 長門「頑張る」 キョン「だろうな」 朝倉「こら。独り占めしないの。ちゃんと他の子も呼んでるから」 キョン「?」 ピンポーン 朝倉「ほら来た。はいはーい」トトト… みくる「あら、もう来てたんですね」 古泉「おじゃまします」 鶴屋「ほっほー! メリークリスマスだにょー!」 キョン「……騒がしいなぁ」 ハルヒ「ふふっ、SOS団勢ぞろいだね」 朝倉「あら、私もいいの?」 ハルヒ「もちろん!」 905 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 44 43.36 ID OKJEjsli0 朝倉「ほら、涼宮さんはキョン君の隣に座らないと」 ハルヒ「う、うん」ススッ キョン「もっと詰めろって。人数多いんだから」 ハルヒ「……わかった」ピトッ 朝倉「うーん。この人数集まるのは初めてね」 鶴屋「そうだねー! 有希んこの部屋に来るのは初めてさ!」 朝倉「……あ、初対面ね。朝倉涼子です」 鶴屋「鶴屋さんだよ! よろしくっさ!」 キョン「おいおい、このタイミングで挨拶か」 みくる「ふふっ」 長門「ガム」 キョン「お前は色々と間違えすぎだ」 古泉「なんだかアレですね。僕ら、とても恵まれた環境ですよね」 キョン「……そうだな」 ハルヒ「キョン君?」 キョン「ああいや、すいません」 907 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 51 51.13 ID OKJEjsli0 鶴屋「これめがっさ美味しいさ! ハルにゃんが作ったのかい?」 ハルヒ「はい、何度かお弁当に入れたりしてたら、得意料理になりました」 みくる「わー。綺麗ですねぇ」 古泉「今日は丁度予定がなかったので、呼んでもらえてよかったです」 キョン「本当か? お前が一番予定が埋まってそうだったんだが」 古泉「いえ、全く」 鶴屋「んー、みくるもそうだよねぇ」 みくる「わ、私も暇でしたよ?」 鶴屋「ならこの二人くっついちまえばいいさ!」ググッ みくる「はわわっ」 キョン「あー。絵になるなぁそれ」 鶴屋「ハルにゃんはキョン君と一緒でー」 朝倉「この子は私のー」ギュウウ 長門「……くるしい」 鶴屋「ほらこれで……あれ? 私余りモノ?」 909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 08 57 29.62 ID OKJEjsli0 キョン「zzz……はっ」 ハルヒ「ん……くぅ」 キョン「……なんだ、皆寝てる」 キョン「もうこんな時間か……なんだかんだで結構遊んだな」 ハルヒ「んー……キョン君」 キョン「寝言?」ナデナデ 長門「……糖分が……襲ってくる……かゆ……あま」 キョン「…」(聞いてない聞いてない) キョン「…」 ハルヒ「んっ……あれ、寝ちゃってた」 キョン「あ、おはようハルヒ」 ハルヒ「おはよーキョンく……!」 キョン「?」 ハルヒ「い、今何時?」 キョン「ん? もう十一時だな」 ハルヒ「あ……キョン君! あの、ちょっと一緒に」 キョン「?」 ハルヒ「どうしよう、電車……間に合わないかも」 キョン「?? どうしたんだよ」 古泉「大丈夫です」 キョン「!? い、いつのまに!?」 古泉「外にタクシーが止まってますよ。行き先も、料金もすでに僕の機関が……zzz」 キョン「……寝言ばっかりだな」 ハルヒ「ごめん、キョン君? 一緒に来てほしいトコがあるの」 キョン「今から? まあ……うん、わかったよ」 911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 02 41.20 ID OKJEjsli0 キョン「本当にタクシーが止まってるとは……」 ハルヒ「こ、古泉君のおかげ?」 キョン「多分な。まあ、気持ち悪いけど男からのクリスマスプレゼントってやつか」 ハルヒ「あのね」 キョン「うん」 ハルヒ「あたしのクリスマスプレゼント……今から行くトコに置いてあるんだ」 キョン「?」 ハルヒ「折角だから、そこで渡せばって、みくるちゃん達が」 キョン「……ドコ?」 キョン「ここは……学校?」 ハルヒ「うん」 キョン「でも、こんな時間だし開いてないんじゃ」 ハルヒ「鍵、貰ってるんだ。なんか防犯も切ってるって鶴屋さんが」チャラ キョン「あの人もナゾだな……で、この中なんだな」 ハルヒ「うん。こっち」 913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 07 27.79 ID OKJEjsli0 キョン「部室?」 ハルヒ「…」 ガチャ ハルヒ「あった」 キョン「…」 ハルヒ「……キョン君」 キョン「うん」 ハルヒ「あの……ここはあたしとキョン君の関係の、始まりの場所」 キョン「……そっか。SOS団の部室だもんな」 ハルヒ「ここからあたしはキョン君に、色んなモノを貰ったの」 キョン「…」 ハルヒ「形があるものや、ないもの。全部あたしが欲しくて、手に出来なかったモノ」 ハルヒ「ずっと憧れた。こうやって、誰かと心が通じ合うってことに」 ハルヒ「だけど……それも、全部キョン君がくれて、あたしはなにも努力しなかった」 キョン「そんなことない。ハルヒはちゃんと」 ハルヒ「ううん。どんなときでも、全部誰かに助けてもらって……自分から勇気を出したことなんてなかったんだよ?」 キョン「…」 ハルヒ「だから、今……あたしは初めて、自分の力でキョン君に告白します」 キョン「!」 917 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 10 47.21 ID OKJEjsli0 ハルヒ「……キョン君」 キョン「…」 ハルヒ「言うのが怖くて、だけど言わなくても満足で……」 ハルヒ「ちょっとだけ、ズルして忘れたフリしてた」 ハルヒ「だけど、ちゃんと言うね。だから……受け取ってください」 ハルヒ「あたしは、キョン君のことが好きです」 キョン「……ハルヒ」 ハルヒ「キョン君のこと……好きだから……これからも、あたしの傍にいてください」スッ キョン「……手袋と……帽子」 919 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 13 52.10 ID OKJEjsli0 ハルヒ「あたしもセンスないから……そんなのしか、あげられないけど」 キョン「なに言ってるんだ。凄い嬉しいよ。今まで貰ったどんなモノよりも嬉しい」 キョン「だけどハルヒ」 ハルヒ「えっ?」 キョン「その……ちょっと待ってほしい」 ハルヒ「なっ、なに?」 キョン「……俺は、ハルヒの思ってることがわかるって言ったよな」 キョン「ハルヒの考えてることと、同じこと考えてるって」 ハルヒ「……うん」 キョン「だから、俺も。俺もハルヒに言うことがあったんだよ」 ハルヒ「!」 キョン「ネックレス。外してみて」 ハルヒ「これ? う、うん」 923 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 19 38.14 ID OKJEjsli0 キョン「それさ。ハートのトップとリングって言ったけど……別物なんだよ」 ハルヒ「えっ? ど、どういうこと?」 キョン「実はさ」スッ ハルヒ「あ……それ……えっ?」 キョン「リングはリングで、違うアクセサリーなんだ。これと、ペアリング」 ハルヒ「…」 キョン「授業中とか、着けてられないだろ? だから、こうすればさ……隠せるかなって」 キョン「これをな、ハルヒに渡して……そっちのを俺が貰う」 ハルヒ「キョン君……んっ」 キョン「本当は俺から言いたかったんだけどな。まあ、うん。聞いてくれ」 キョン「ハルヒ、大好きだよ。俺は……ハルヒのこと、愛してる」 ハルヒ「キョン君、んっ、キョン……君っ」 キョン「もう曖昧な関係は終わりだ。これからは……ずっと、俺の好きな人として、俺の傍にいてください」 ハルヒ「……はいっ……あたしも、ひっく……大好き!」 925 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 24 53.68 ID OKJEjsli0 キョン「おいおい、なんだよ? そんなに泣かなくてもいいじゃんか」 ハルヒ「むっ、無理だよ。だって、だってこんなのっ」ポロポロ キョン「うん……ずっと言わないままだったもんな。ごめんな」 キョン「いつから好きになってたかなんてわかんないけどさ? だけど、今確かにハルヒが好きだ」 ハルヒ「あたしも……キョン君のこと、大好き」 キョン「ただの団員が、SOS団の団長にこんなこと言うのはおかしいかもしれないけどな?」 ハルヒ「そんなことないよ。だって、キョン君がいないとSOS団も存在しなかったもん」 キョン「……そうだな。俺とハルヒが居たから、ここにSOS団ができたんだ」 キョン「なぁハルヒ。もう一つさ、プレゼントがあるよ」 ハルヒ「? なに?」 キョン「ハルヒだけじゃなくさ……できれば、大勢の人にあげたい」 ハルヒ「……?」 キョン「また二人で、祈ってみよう。今度は雪が降るようにってさ」 ハルヒ「雪……うん。やってみる」 キョン「こっちおいで」 928 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 28 00.22 ID OKJEjsli0 朝倉「なんなのこれ。なんで星空が桃色なの?」 長門「……過去最大級の閉鎖空間」 朝倉「これ大丈夫なのかしら」 古泉「うーん……どうなんでしょうねぇ」 朝倉「ちょっと、なんとかできないの?」 古泉「これが、組織とも連絡が取れませんで」 みくる「わ、私も無理ですぅ……」 長門「……ダメ。通信も遮断される」 朝倉「おっかしいわねぇ。これ、ゲームオーバーなの……あれっ?」 長門「……冷たい」 朝倉「これは……雪?」 みくる「もっ、桃色の雪ですね」 古泉「なんと……もしやこれも」 932 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 32 39.25 ID OKJEjsli0 キョン「! おぉ、ハルヒ。窓の外」 ハルヒ「……なにこれ? 桃色……綺麗」 キョン「すごいな。なんだこの雪」 ハルヒ「本当に雪?」 キョン「触ってみればいい。ほら」スッ ハルヒ「……冷たい」 キョン「雪だな。はは、なんかよくわかんないけど凄い現象だな」(これは……大丈夫なのか?) ハルヒ「冷たいけど……暖かい。柔らかくて、なんだか安心する」 キョン「…」 ハルヒ「ふふっ。あたしとキョン、まるで変な神様になったみたいだね」 キョン「変じゃないさ」 ハルヒ「?」 キョン「とっても可愛い……寂しがりで臆病で、甘えんぼな神様だ」 ハルヒ「…」 キョン「唇に雪、ついてるぞ」 ハルヒ「……とって」 キョン「…」クッ ハルヒ「……大好きだよ」 キョン「あぁ、わかってる……これからもずっと一緒だ、ハルヒ」 934 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 36 16.41 ID OKJEjsli0 鶴屋「……にょろっ!」 鶴屋「? 夢? あれ、ここは……」 鶴屋「おーい、皆起きておくれー」 古泉「んn」 みくる「ふぇ……朝ですかぁ」 朝倉「んー。何時今?」 長門「……靴下にガムが……」 鶴屋「んー、なんか変な夢を見たよ?」 みくる「夢?」 鶴屋「空が桃色になって、ピンク色の雪が降ってたのさ!」 古泉「……なんですかそれ?」 朝倉「夢ね。それは間違いなく夢だわ」 長門「……一人消し忘れた」 朝倉「ガム没収するわよ」 長門「なんでもない」 みくる「? あ、涼宮さん達まだ寝てる」 936 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 39 37.28 ID OKJEjsli0 朝倉「あらあら、ひっついちゃってまあ……」 みくる「手まで繋いじゃってますね」 鶴屋「なんかとってもいい寝顔っさ!」 古泉「……ん?」 長門「?」 みくる「二人共……こんな指輪してましたっけ?」 ハルヒ「キョン君……好き」 キョン「……ハルヒ……んー」 940 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 43 22.48 ID OKJEjsli0 朝倉「観察終了。結局のところ、この二人を引っ付けてたのは」 長門「甘味」 朝倉「そうとも言える……って、違うでしょ」 長門「?」 朝倉「涼宮さんに不思議な力があったとしても、やっぱりそれは一人じゃ使えないのよね」 長門「それには、彼が対の存在となって必要」 朝倉「そう。どこまでいっても、好きあった存在同士を動かせるのは一つの感情だけ」 長門「…」 朝倉「もしかすると、涼宮さんの存在はそれを全生命体に教える為にあるのかもね」 長門「難しい問題」 朝倉「かもね。ま、とにかく幸せそうなら……私も満足だわ」 長門「ハッピーエンド?」 朝倉「いいえ。ここからが、この二人のスタートライン。やっと恋人だもの」 長門「……理解」 942 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 09 44 46.74 ID OKJEjsli0 朝倉「うん、優秀ね。じゃあ最後に……とっておきのシナモンガムをあげる!」 長門「!!」フルフル!フルフル!! 朝倉「うん、それ無理♪」 終。 947 名前:ハルヒはキョンの嫁 ◆UBgxfb/oXY :2008/11/17(月) 09 47 22.23 ID OKJEjsli0 ギリギリ。あぁ、そうこれで終わりだよ。 時間を気にしたおかげで、少し急ぎ足になったかとは思いますが…… 二人が幸せなら、俺はそれで満足だよ!ハルヒ可愛い! もう大人しいハルヒは封印……かな……? こんだけ書くといつものハルヒを書きたくてしょうがないや。 まあ、そうなったらまた見てもらえると嬉しいね。 そんじゃ寝るよ。 ありがとうございました。 ハルヒはキョンの嫁。間違いない。 ノシ 前へ 戻る 次へ
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Wii対応SDカード攻略 項目 レポート 1 WiiではSDカードに対応しているのは聞いたことがありますね 2 最近そのSDカードの値段がすごく安くなっています 3 どれだけ安くなっているかというと1個500円未満で買えるぐらい値段が下がっています 4 今までSDカード欲しかったけど高いからいいや!って思ってた人チャンスですよ 5 私も今まで買わなかったのですが値段を見て4つほど買い込みました。送料が無料にもなるので 6 80倍速2GB 専用アダプタ付きSDカード SDカード専用アダプタ付き 2GB 値段:475円! 値段:480円! (専用アダプタが付いてるのでSDカードにも使える) (こちらもアタブタ付きでSDカード対応になる) 7 ↑安っ!!もちろん買ったままの状態ですぐ使えます。Wii対応です。DSiでも使えます 8 他にもデジタル音楽プレーヤー、携帯電話、モバイルPC、デジタルカメラ、デジタルビデオレコーダー 9 スマートフォン、カーナビゲーションシステム、電子書籍対応 10 Wii対応ですからスマブラや他のWiiソフトでも使えますよ。読み書きもWiiと一緒ぐらいの早さらしいです 11 違反級の安さですね。いつからSDカードがこんなに安くなったのか私も疑問です(調べると円高の影響らしいです) 12 今後もずっと安いかどうかはわからないので迷っている方は押さえてしまった方がいいと思いますよ よくある質問と答え 質問 答え Q.SDカードに保存できない A.SDカードにはLOCK機能があります。 カード脇についているスライドが「LOCK」に動いていると、 カードに記録できませんので注意してください Q.miniSDカード・microSDカード使える? A.アダプタを使用すればどちらもWiiで認識します Q.2GBってどれぐらい保存できる? A.携帯画面上に表示される保存枚数,時間 フォト 2592x1944 スーパーファイン:999枚以上 ムービー 640x 480 スーパーファイン:02 01 44 Q.SDカードってパソコンでも見える? A.はい、パソコンでも見えます Q.SDカード買ってきたのに使えない A.それはSDカードではなくSDHCカードである可能性があります。 WiiはSDHCカードには対応していません(DSiはSDHCにも対応) 大きさと形状がSDカードと同じなので、間違える人が多くなっています。 SDHCカードは全て容量が4GB以上で、SDカードは2GB以下です。 買う前に確認しましょう