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ジェームズ・ピュアフォイをお気に入りに追加 ジェームズ・ピュアフォイのリンク #blogsearch2 ジェームズ・ピュアフォイとは ジェームズ・ピュアフォイの85%は保存料で出来ています。ジェームズ・ピュアフォイの14%は魂の炎で出来ています。ジェームズ・ピュアフォイの1%は電力で出来ています。 ジェームズ・ピュアフォイ@ウィキペディア ジェームズ・ピュアフォイ ジェームズ・ピュアフォイの報道 手に汗握るおすすめパニック映画ベスト20を紹介! - マイナビニュース おすすめゾンビ映画トップ20! 怖いけどついハマっちゃう中毒性あり!! - マイナビニュース アクション映画のおすすめ作品ランキング、2位は『ダイ・ハード』 - 1位は? - マイナビニュース 『X-ファイル』スカリー役、番組終了と同時に“ハリウッドを去った”理由を告白 - フロントロウ 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 ジェームズ・ピュアフォイのキャッシュ 使い方 サイト名 URL ジェームズ・ピュアフォイの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ ジェームズ・ピュアフォイ このページについて このページはジェームズ・ピュアフォイのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるジェームズ・ピュアフォイに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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《純粋過ぎる心 アーシア・アルジェント》 キャラクターカード コスト4/緑/CP5000/RANK1 【オカルト研究部】/【悪魔】/【僧侶】 ボーナスアイコン LIFE+1 [コネクト「アーシア・アルジェント」]→このターン中、 「アーシア・アルジェント」をもう1枚登場させることができる。 イッセーさん、頑張って下さい!! ハイスクールD×Dで登場した緑色・【オカルト研究部】・【悪魔】・【僧侶】を持つアーシア・アルジェント。 関連項目 アーシア・アルジェント 収録 ハイスクールD×D 01-044 U
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【元ネタ】史実 【CLASS】アサシン 【マスター】 【真名】ジェームズ・ボウイ 【性別】男性 【身長・体重】178cm・68kg 【属性】中立・中庸 【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具C 【クラス別スキル】 気配遮断:A サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【固有スキル】 カリスマ:D+ 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。 ボウイの名声によって、非正規の志願兵も砦を守るたびに集まった。 騎乗:C 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、 野獣ランクの獣は乗りこなせない。 投擲(短刀):A 短刀を弾丸として放つ能力。 【宝具】 『報復の一振り(ボウイ・ナイフ)』 ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:2人 刃渡り20~30cm強の、鞘付きナイフ。ジム・ボウイがナイフ使いとして名を馳せたために後世でこう呼ばれている。 この宝具よりもレンジが広い宝具と対峙する場合や、それらを対処する時にボウイに有利な補正を与えられる。 また、このナイフによって相手を傷つける度に、ボウイの持つカリスマのスキルランクが非常にゆっくりと上昇する (基準としてサーヴァント1体を倒せば1ランク上昇、Bランクで打ち止め)。 これは、凄腕のナイフ使いとしてボウイの名が広まり、同じナイフを鍛冶屋に造らせる者が続出した逸話から。 【Weapon】 『無銘・小銃』 アラモ砦に配備された守備隊の装備。 【解説】 アラモ砦での戦いに参加した軍人。 若いころは気性の荒い無頼漢として鳴らし、メキシコでの活動や悲恋を経てテキサスには亡命に近い形で移住。 アラモ砦の戦いで、戦局初期の段階では指揮を取っていたが、結核で倒れ砦内の部屋に幽閉されることとなる。 砦の陥落後、降伏を勧告されるもこれを無視。幽閉されている部屋を見つけ出されて射殺された。 アルコール依存症を患っていたとされる。
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ジェームズ・クロコダイル・クック ●アリゲーターと名のつく爬虫類族モンスターを多用したデッキ 戦績 ● VS天上院吹雪 ● VS万丈目・翔(オブライエンとのタッグ戦) ○ VS三沢大地 使用カード The tyrant NEPTUNE スパウン・アリゲーター ダーク・アリゲーター アリ・ソルジャー アリゲーター・ベイビー ライオ・アリゲーター レプティア・エッグ 退化する翼 太古の進撃 カモフラージュ クロコダイル・スケイル スネア 他メディア ジェームズ・クロコダイル・クック(アニメ)
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創造右神 アルジェ・ハンズ VR 零文明 (6) クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/クリエイター 7000+ ■右G・リンク ■W・ブレイカー ■このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚、シールド化する。 ■このクリーチャーは、リンクしている時、パワーが+4000され、シールドをさらに1つブレイクする。 作者:UNKNOWN 追記:4つ目の能力を上方修正しました さらに追記:パワーと能力を強化しました さらにさらに追記:能力を少し変更しました 概要 右G・リンクを持つクリーチャー。 攻撃時にシールド追加ができ、さらにリンク中はパワーが+4000され、T・ブレイカーを得る。 元ネタは某大乱闘ゲームに登場する右手。 評価 名前 コメント
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ジェームズ・スチュアートをお気に入りに追加 ジェームズ・スチュアートのリンク #blogsearch2 ジェームズ・スチュアートとは ジェームズ・スチュアートの90%は砂糖で出来ています。ジェームズ・スチュアートの6%は愛で出来ています。ジェームズ・スチュアートの2%は雪の結晶で出来ています。ジェームズ・スチュアートの1%は欲望で出来ています。ジェームズ・スチュアートの1%は世の無常さで出来ています。 ジェームズ・スチュアート@ウィキペディア ジェームズ・スチュアート ジェームズ・スチュアートの報道 マンCがエヴァートンに3発完勝…スターリングとロドリが美弾、逸材のリーグデビューも実現(SOCCER KING) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース アイザイア・スチュワートが流血、レブロン・ジェームズがキャリア2度目の退場 - Sporting News JP 行動遺伝学とリベラルな進歩主義者との闘い(第4部):社会の平等とDNAの関係 - WIRED.jp 映画や音楽、若い感性 和田誠さん、青春期の日記刊行 - 毎日新聞 ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドが歴代最高と評される理由 - マイナビニュース 時に演技派、時にアクションスター! 名優ハリソン・フォードの魅力 - GQ JAPAN フランク・キャプラ監督作品に観る「ヒューマニズムの夢」。【人生を豊かにしてくれる、夢を叶える映画とドラマ】 - VOGUE JAPAN 古橋亨梧の同僚5名! ロバートソンやティアニーらスコットランド代表メンバー26名が発表《カタールW杯欧州予選》(超WORLDサッカー!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 世代を超えた名作がズラリ!dTVが人々の胸を打つ「ハートウォーミング映画ランキング」を発表 - WEBザテレビジョン 映画ファン、情熱の系譜 創刊75周年・雑誌「SCREEN」記念展 - 中日新聞 (108) 向かいの窓に現れた気になる男性 永瀬正敏が撮ったニューヨーク - 朝日新聞デジタル いくつ知ってる? 不朽の名作『タイタニック』に関する10の驚くべきトピックス。 - VOGUE JAPAN 『愛すれど心さびしく』他、ワーナーブラザーズの名作が復刻シネマライブラリーから発売 - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE 【国立映画アーカイブ】展覧会「創刊75周年記念 SCREENを飾ったハリウッド・スターたち」開催のお知らせ - PR TIMES 東京国際映画祭、復活狙い新人事 ディレクターに市山氏 - 朝日新聞デジタル 【映画コラム】80歳を過ぎてイーストウッドが手にしたユーモアと余裕『運び屋』 - テレビファン・ウェブ 5月20日は俳優ジェームズ・ステュアートの誕生日です | ART&CULTURE | FASHION HEADLINE - Fashion Headline 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 ジェームズ・スチュアートのキャッシュ 使い方 サイト名 URL ジェームズ・スチュアートの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ ジェームズ・スチュアート このページについて このページはジェームズ・スチュアートのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるジェームズ・スチュアートに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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『ジェーン・ドゥと神在月(ハロウィン)2』 トップ > SS置き場 ■ジェーンさん:白いゴスロリの魔法使い。 見た目は小学生。 女難の相あり。←自業自得。 通称:ジェーン・ドゥ 今生名 瑠璃堂院月子 イラストは、( 「ケモ魔女メーカー」 )にて作成 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ■セブンさん:【運命の方翼】の1人。 赤いライオンヘアでトゲトゲアクセサリーのパンクな女。 実は世界有数の大財閥の令嬢。 独占欲が強く、ジェーンさんを独り占めしたがる。 本名:葉車奈菜(はくるまなな) イラストは、( 「女メーカー」 )にて作成 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ■幸男(ユキ)さん:ジェーン大好き。女装男子→女。 中国拳法と東洋医術を修めている。 推しの幸せは...私の幸せ! 【運命の方翼】武力担当 通称:ユキ 本名:那須幸男(なすゆきお) イラストは、( 「ひよこ男子」 )にて作成 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ■千穂ちゃん:お嬢様言葉を使う月子様大好き少女。 【運命の方翼】記憶担当、魔法使い(弱)、何気に高い行動力。 4人の中ではお母さん的存在。 本名:朋田千穂(ともだちほ) イラストは、( 「柊祈式女子メーカー」 )にて作成 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (download20221002001349.png) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ■ジェニー ジェーンさんの因子から組み上げられた、ナノマシンで構成された機械生命体。 生きたコンピューター。 設備なしでインターネットにつながることができる。 ジェーンさんが「魔術師(ウィザード)」であるのに対して彼女は「超級ハッカー(ウィザード)」…になるかもしれない。 通称:ジェニー・ドゥ 本名:瑠璃堂院穂子(るりどういんみのりこ) イラストは、( 「ケモ魔女メーカー」 )にて作成 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (download20221005164646.png) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ハロウィン。 言わずと知れた仮装と馬鹿騒ぎのお祭りである。 少なくとも、ここ蓬莱学園では。 委員会センタービルの1階、裏口横のジェーンの診療所(ほけんしつ)。 医療施設ではあるものの、ここの関係者達も仮装でお祭りの雰囲気を楽しんでいた。 「前回も前々回も座敷童じゃったし、セブンはメジェド様じゃったな」 「で、気に入ったのか?」 そう、ジェーンは今年も座敷童の仮装をしていた。 かたやセブンはと言えばやはり昨年と同じくメジェド様の仮装をする予定であった。 「お主とて気に入っておるんじゃろ?」 「楽なんだよ」そう言って笑う2人を横目に、幸男(ユキ)は仙女の仮装、千穂は血の滲んだ包帯を巻いたバニーガール姿で、ジェニーに羽を背負わせていた。 それは修験者の格好と合わせられていて……。 「さぁ!出来ましたわ!」 「小天狗ジェニーの出来上がりよぉ」 「可愛いではないか!さすが儂の妹じゃ!」 妹という言葉に眉根を寄せるセブンだが、以前の『娘』のように文句を言うことはなくなっていた。 「我は天狗なのか」一見無愛想に見えるが、この場にいる4人には彼女が喜んでくれている事がわかっていた。 この後5人は新町へ繰り出しお祭り騒ぎを楽しんだ後、いつもと同じように九重の邸で鍋パーティーをする予定だった。 以前との違いは、人数が増えたことだ。 ジェーンとセブンの仲はセブンの親公認である。 しかし、娘のパートナーが他にも恋人が増えたとなったら……? 今までのような友好的な関係でいられるだろうか? ジェーンの表情は自然と暗くなっていた。 「なんだよ、まだ気にしてんのか?」 ジェーンの顔を覗き込んでセブンがそう聞いた。 「ん……顔にでとったか」 「そりゃぁもう、ありありとな!」 大袈裟に、オーバーアクションで、小さな恋人の気分を少しでも明るくしようとおどけてみせた。 「……」 「……ちぇ!柄にもないことするんじゃなかったぜ!」 普段は赤いライオンヘアでトゲトゲのアクセサリー、シルバーチェーンをつけたパンクな格好で『己の道を行く』彼女は、自身の言う通り柄にもないことだった。 けれど、そんな彼女の振る舞いをジェーンは嬉しく思い、幸男(ユキ)や千穂は微笑ましく思うのだった。 診療所(ほけんしつ)を締めてさぁ出発と言ったところだったが、運命の女神はそれを許してはくれない。 ※※※※ この場に居合わせたセブン・千穂・ジェニーは、診療所(ほけんしつ)の人間ではない。 そんな彼女たちを含めて一様に、ベッドに横たわる患者を見て怪訝な顔をする。 しかしジェーンは医者である。 幸男(ユキ)は看護師である。 この2人が患者を前に怪訝な顔をするのはプロとしていかがなものか。 この場でいつもと変わらないのはジェーンの因子を素に作られた機械生命体のジェニーだけだった。 ベットに横たわる患者は自己診断で【骨折】との事だ。 通常であればレントゲン撮影を、ジェーンなら透視の魔法で診察するところだが、彼には必要ないと判断された。 「こんな患者は初めてじゃ」 「私もです」 患者の前で医療従事者2人が口々に患者の不安を煽っていく。 勿論ワザとではないのだが、目の前の患者の状態を見て思わず口に出たのっであった。 患者が不安いっぱいの声色でその心境を吐露する。 「先生!俺ってもしかして骨折以外にもヤバい状態ですか!?」 「いや……う〜む……」と腕を組んで煮え切らない様子の医者に、さらに不安を加速させる患者。 患者はその場に居合わせた女達にも視線を移す。 患者からすれば、彼女たちがナースかどうかなんてわかるはずもなく、その場に居合わせたのだからきっと関係者=看護師だろうと判断したのだ。 「ねぇ……俺って……どうなってるんですかぁ!」 届くはずもない手を伸ばして、1番目立つ大柄な看護師=セブンへ仮装のシーツを取ったセブンへそう問いかけた。 届くはずもない手が自分を求めるように伸ばされた事に恐怖を覚えたセブンは小さく悲鳴を上げ後ずさる。 その仕草をどう思ったのか……患者は診察台から起き上がり一歩、また一歩とセブンに迫っていく。 涙を浮かべながら部屋の隅で小さくなるセブンに、決して触れることなく彼女を怖がらせ続ける患者。 「いひひひひ」 「いやぁ!ジェーン!ジェーン!」 「センセェ?そろそろ止めたほうがいいんじゃ?」 「あんなセブンを見れるのはまれじゃからなぁ……もう少し見てみたいのぉ」 「センセェ、時々 意地悪ですよね……そんなセンセェも素敵です」 幸男(ユキ)は頬を赤めながら愛しの女を後ろから抱き寄せた。 普段はトゲトゲパンクに髑髏マークをアクセサリーにしている彼女(セブン)でも、本物の動く骸骨(・・)には悲鳴を上げてしまうのだった。 そう、患者とは本物の【骸骨】だ。 生徒が骸骨のコスプレ衣装を身にまとってきたのではない。 【骸骨】そのものが折れた骨を持ってジェーンの診療所(ほけんしつ)に運ばれてきたのだ。 「あー……そろそろ、勘弁してやってくれんかの?」 しかし【骸骨】は興が乗ったのかセブンを怖がらすのに夢中でジェーンの制止の声が聞こえていない様子。 「センセェ?どうします?殴って止めますか?」 「骨折が増えそうじゃから、それはなしじゃな……とはいえ、どうしたものか」 「主……じゃなかった、お姉ちゃんなら魔法で対処できるだろ?」 「儂がやれば灰にしてしまうじゃろぅ……千穂、【聖火】の魔法を覚えておるか?」 「はい月子様。ですが、私(わたくし)ので大丈夫でしょうか?」 「何事も経験じゃろ」 セブンが悲鳴を上げている傍らでほかのメンツは冷静だった。 「かけまくもかしこき ばびろにあにまします いしゅたるのおおかみ……」 (なんじゃ?神道ちっくじゃな)と、呪文などに拘らないのは、ジェーンの師匠から続く魔法道であった。 「……聖火!」 千穂が呪文改め祝詞を唱え終わると、セブンの頭の上に小さな青白い火の玉が浮かび上がる。 「ぎゃぁ!眩しい!」 出現した火の玉は決して明るいものではなかったが【骸骨】からすれば相当に眩しいようで、目元を隠しながら後ずさっていく。 「めっちゃ、効いてますねぇ」と幸男(ユキ)が笑い「初めて見る……やはり我の目では解析できぬな」とジェニーが難しい顔をして「やりました!うまくいきましたよ月子様!」と千穂が手を叩いて喜んだ。 ※※※※ 「すいませんでした!なんかすごく楽しくなっちゃって……すいません」 「いえいえ、なんて言うか……良いものが見れました」そう言って笑うのは仙女姿の幸男(ユキ)。 「なんでかわかんないんですけど、怖がられて凄く気分が良くなって……骨折の事も忘れてしまうくらいに……」 椅子に座って申し訳なさそうに身を縮める骸骨。 「まぁ多分……そう言う事もあるんでしょう」(この時期に本物の動く骸骨……センセェの周りだけなのか、それとも学園全体で起こってる異変なのか……) 嫌な予感を覚えながらも、己の恋人と己の魂を分けた存在が喧嘩する様を見て「むしろ楽しくなりそう」と感じる幸男(ユキ)であった。 「なんですぐ助けてくれなかったんだよ!」 「痛った!すぐそうやって暴力!暴力反対!」 「痛った!脛をキックしながら何が『暴力反対』だ!このチビヤブ医者!」 「普段からドクロのアクセ付けておきながら、骸骨相手にビビりおって!次から助けてやらんぞ!」 「ふざっけんな!それとこれとは別だろうが!」 「お主以外誰も怖がって無いじゃろう!このビビリパンクめ!」 「俺がビビリなんじゃねぇ!ビビらないお前らがおかしいんだよ!ユキは医者だしそれにジェーンと一緒に戦ってきて慣れてるだろうし、ジェーンは論外だし千穂はその弟子だし!俺だけが一般人なんだよ!」 「我は?」 「お前もジェーンみたいなもんだろうが!」 「……『ジェーンみたいなもん』って……」 同じ部屋に動く骸骨が居てチラチラとセブンを見てくる状況に、彼女は恐怖から半泣きになりながら声を荒げた。 「ヨシヨシ……怖いんじゃな?」 そう言ってセブンと骸骨の間に入り「これ、お主の視線にはどうやら人の恐怖を駆り立てる力がある様じゃ、耐性の無い者をあんまりみるで無い……言うこと聞かぬとさっきの【聖火】の万倍のやつをお見舞いするぞ?」 「……嘘でしょう?」 「試しても良いが?」 「……わかりましたよ!……ていうか僕患者なんですよ!もっと大事に扱ってくださいよ!」 「理性があるなら周りに迷惑をかけるな。『患者』以前の問題じゃ」 こうしておとなしくなった骸骨の骨折を治療する事になったのだが……。 「これ、くっつくと思うか?」 「……生きてるならくっつくんじゃ無いでしょうか?」 「ええ!?俺生きてますよね!?」 「「……」」 「ちょちょちょ!嘘でしょう!?」 「だってお主……ユキ、鏡持ってきてやれ」 「はぁいセンセェ」 こうして持ってきたのは更衣室に置いてある手鏡。 それを受け取って覗き込んだ骸骨は「うわぁ!」と声をあげて鏡を撮り落としそうになり、慌てて幸男(ユキ)がキャッチして割れずに済んだ。 「ががが骸骨が!……ははーん……ハロウィンだからってドッキリですね!?」 骸骨はどうやら自覚がない様だった。 「お主……自分の手足を見ても何にも思わんのか?」 「手足?……うわぁ!!」 「な?お主が「服着てない!」」 「「「「「そこかよ!」」」」」 こうしてよくわからない患者を受け入れた診療所(ほけんしつ)はハロウィンどころではなくなった。 なぜなら、その後奇妙な患者が続々とやってきたのだから。 ※※※※ 「最近眠れなくて……仕事で疲れているので、いつもならすぐ寝れそうなんですが……」天秤を持った若い女性がそう言うと 「俺も昔はそうだったな……暖かいアイマスクしたら寝れる様になったよ」と、セブンが返す。 全身打撲の痩せた男が「強くなりたい!けれどいくら修練しても体格差を埋めれないんだ!」と打撲の理由を述べると 「【柔は能く剛を制し、弱は能く強を制す】」 「……つまり……こうしたら!?」 痩せた男が幸男(ユキ)に殴りかかったかと見えた瞬間、男の体はふわりと宙を舞い幸男(ユキ)によってその場に組み敷かれていた。 「そう、こういうこと」 「なんか隣が物騒ですね」 「いつもはこんな混んだりしないんですけどね」 まるで小学校の身体測定のように列をなす患者とそれを捌くジェーン達を見ながら、バニー姿の上から白衣を羽織った千穂が順番待ちの筋骨隆々のイケメンと雑談を交わしていた。 「しかし、こんな所に我々を診れる医者がいて良かったです」 「(どこから来ての台詞でしょう?気になりますが月子様からその辺の話しには触れない様に言われてますし……)ところで、今日はどうされたんです?」 「ああ、私は引率みたいなもんでして……ただ、可能でしたら身体測定をお願いできないですかね?私だけ何もしてないのは寂しくて」と、その言葉通り先生のようなスーツ姿の男ははにかみながらそう言った。 「……それぐらいなら」 ジェーンにアイコンタクトでOKをもらって測っていく。 「身長は204センチ!おっきいですね!」 「はっはっは!いやぁ私なんかは普通ですよ」 「次は体重ですね……153キロ……すごい筋肉ですもんね!」 「鍛えてますから!」 千穂は一見おっとり系美少女である。 そんな千穂に自慢の筋肉を褒められて悪い気がしない男がいるだろうか? 「次は胸囲を測りますね」 そう言って抱きつく様な形で男の後ろへ手を回す。 男からすれば突然の至近距離であるし、腕を広げた千穂は羽織った白衣が大きく開き、バニーガールの際どい胸元など丸見えだった。 さらには千穂から香る甘くしびれる様な女の匂いに、先ほどまでの爽やかな笑顔を苦悶の表情に変えて唸り声を上げ始めた。 「え?え?どうしました!?」 「う……う”う“……」 「大丈夫ですか!?」 男の身体は筋肉が盛り上がり口は裂け牙が伸びてきていた。 「月子様!」 千穂がジェーンを呼び振り返るよりも早く、男と千穂の間に飛んで入るジェーン。 彼女たちの目の前で金属同士が衝突したような音を立てながら幾条もの火花が咲き乱れた。 「アオーーーン!!!」それはまるでオオカミのような遠吠え。 先ほどまで好青年だった彼はさらに筋肉が膨れ上がり着ていたスーツは内側からはじけ飛ぶように破れてしまっている。 「カカカカ!千穂の色気に当てられて変身してしもうたか!未熟者め!」 診療所(ほけんしつ)は混乱の坩堝となっていた。 千穂を求めて暴れ回る狼男と、その狼男から他の患者や身内を守るために張られるジェーンの結界が、花火の如き火花を散らし、逃げ惑う患者達の頭上に降り注いだ。 「ジェーン!さっさとなんとかしやがれ!」 信頼の表れか、セブンが小さな魔法使いを急かす。 「センセェ!結界を解いて下さい!私が取り押さえます!」 幸男(ユキ)が学園屈指の拳士の自負からそう申し出た。 「カカ!千穂の成長を見守ってやれぃ!」 「え!?」まさかこの状況で自身にお鉢が回ってくるとは思っていなかった千穂はビクッっとしてメジャーを取り落とす。 「カカカ!経験じゃ!思う最善をやってみよ!」 「……えぇ……(むかーしの修行から変わってないなぁ)わかりました!」 診療所(ほけんしつ)の人や物には結界が張られていて被害は出ないが、無尽蔵かと思われるほどのスタミナを持つ狼男は、千穂を求めてその結界を破ろうと何度も何度もその爪を突き立てた。 騒音があたりを支配している中、それははっきりと鮮烈に皆の耳を打った。 それは千穂による柏手。 次にあらかじめ裸足になった足を大きく上げ、力強く地面を踏みしめるように下す。 相撲の四股のような所作。 バニーガール姿でそんなことをしたものだから、狼男の興奮度はさらに増し火花は一層激しく咲き乱れている。 周囲の視線に気が付かないほどの集中を持って狼男を正視し、祝詞を口にする。 「掛かけまくも畏かしこき伊邪那岐大神、筑紫の日向の橘の小戸の――」 祝詞を口にするたび、地面を踏みしめる度、空気が張り詰め清められていく。 「――祓え給い、清め給え、 神 ながら守り給い、 荒御魂を鎮め給い……百首縛縄!」 狼男を取り囲む様に現れた小さな鳥居からしめ縄が飛び出し、自由を奪うために首や手足に巻きついていく。 「おおお!」 目の前で起こる不思議現象に周囲から歓声が上がった。 しかし、セブンは少し思うところがあるようだ。 「不思議現象続きでイマイチ感動が薄いな」 「言いたいことはわかるけど、魔法よ?魔法!いいなぁ!千穂ちゃんも魔法使いかぁ!」 (ユキはその拳で、千穂は魔法でジェーン(あいつ)の隣に立ってる……それなのに俺は……) セブンは幸男(ユキ)同様に愛する女と共に戦える様になりたいと願っている。 なのに千穂までもその実力を示して(ジェーンからして見れば千穂の魔法などまだまだ未熟ではあるものの)彼女の隣に立ったという事がセブンには堪らなく羨ましかった。 そして……1人だけ置いてけぼりになった様な、そんな寂しさも感じていた。 狼男は捕縛され千穂の魔法によって強制的に人へと戻されていた。 「……お恥ずかしいところを……本当に申し訳ない」 「幸か不幸か、相手が千穂で良かったのぉ」 「……どういう意味ですか?」 「一般生徒相手なら被害はもっと大きかったろうと思ってな。別に千穂ちゃんが被害にあって良かったというわけじゃないぞ?」 「当然です!」 「そう怒るな、怒った顔も可愛いがそれでまた変身されたら困るじゃろ?」 「今度は月子様が狙われてみたら良いんじゃないですかね!」 「いや、ロリには興味ないんで」 キッパリと狼男は口にした。 ※※※※ ジェーン(ウル)が魔法の修行をしていた時代。 北海の辺りにある【妖精の住む島】 【冬が生まれる山】の頂近く。 千里眼の修行をしている最中のこと。 「なんじゃ?お化けも見たことないんか?」 ジェーンの魔法の師匠である、ヤクサイカツチはそう言って弟子を煽っていた。 「ええ!ありませんとも!私には女神の寵愛を頂いていますからね!お化けとか寄って来ないんですよ!」 師匠の煽りに頬を膨らませる。 銀髪金眼の美女、戦と王権・愛と美・豊穣の女神=イシュタルの巫女、司祭長まで務め当時は故郷に4mほどの石像が建てられたほどの人物である。 それが今、お化けを見たことある無しで煽られてぷりぷりとお怒りであった。 そして師匠のヤクサイカツチと言えばいつもの様にふかふかの長椅子に寝そべって弟子の修行を見守りながら、邪魔をするというスタイルだった。 「わしら不老転生体とは違って人間は寿命が短い故、未練を残しやすい。つまりお化けになりやすいということじゃ」 「村長が畑仕事してる……のが見える」 師匠を振り向かずこう続ける。 「だとしたら私の周りには未練を残さず人生を謳歌した人ばかりなのでしょう」 「そんなわけあるものか。人というのは欲深く浅慮で嫉妬深く、そして不自由じゃ。お主にだって心当たりがあろう?」 「……」 確かに思い当たる節はありすぎた。 彼女がここに居るのも故郷での事があってだ。 「でも……お化けは見たことないですよ」 「お前に力がないだけじゃ未熟者め」 「じゃぁ見方を教えて下さいよ!」 「その前に千里眼を覚えんか。因みに村長は畑仕事などしておらん。彼奴は3日前から腰痛で寝込んでおる」 「……」 「畑仕事……プププ」 「……見舞いに行ってきます!」 「腰痛の薬はそこじゃ、持っていけ」 ジェーン(ウル)は肩を怒らせながら薬を手に取って『妖精回廊』の魔法に失敗し、悪態をつきながら『瞬間移動』で出て行った。 「魔法の才能ないんかのぉ……このままではいつまで経っても……まぁ良い、すでに3万年も生きたんじゃ、数十年位付き合ってやろうか」 数十年……この時はまだそう思っていたヤクサイカツチであった。 ※※※※ 平野が森に変わる頃。 「だいたい【星の声を聞く】とか【星を読む】ってなんなんですか!しかも毎日同じなのに日によって内容が違うとかあり得ないでしょう!」 「はぁ!?バッカ!お前!バッカ!何を非常識な事を言うとるんじゃ!」 「星が神々の化身なのは知っていますが、ヤックの言うそれらはさっぱり分かりませんよ!」 「かぁー!これだから未熟者は!もうお前は雛鳥でもなんでもない!卵じゃ!卵!魔法使いの必須技能ぞ!星を読めんで魔法が織れるものか!」 「ヤックのいう魔法が使えないだけで、私の魔法は使えますぅ!」 確かにジェーン(ウル)は昔から超常を起せたし、今は以前よりも強いそれを起せる様になっていた。 しかし、ヤクサイカツチの教える魔法は今のところさっぱりであった。 「まさか星の詠み方を知らんのか?」 そんなはずがないと半ば冗談でそう言った師匠に対してそに弟子は正直に答えた。 「ええ!教わってませんからね!」 「教わっておらんって……読めるじゃろ、普通は」 「……は?」 「え?」 ジェーン(ウル)が弟子入りしておおよそ数百年、ようやく認識の違いに気がついた2人であった。 結局2人の魔法に対する基準が違いすぎてヤクサイカツチの基準で魔法を伝授してもジェーン(ウル)には使えないのは当たり前であった。 現代的に言えば、2人の魔法はOSが違うから……と言ったところか。 ※※※※ 「先先先……だいぶん前の村長じゃないですか!」 (……) 「ええ!みんな元気にしてますよ!孫の孫の……元気な双子でしたよ!」 「ええい!やめんか!鬱陶しい!」 「痛い!叩くことないでしょう!」 「魔法が織れる様になったからって調子に乗って、村の守護霊をポンポンと呼び出すな!」 山の中のいつもの修行場を月明かりが照らす中、とある作業の休憩中に覚えたての魔法を使って村の守護霊を遊びで30柱目を呼び出た弟子と、それを怒る師匠であった。 しぶしぶ彼らを黄泉へと送り返したジェーン(ウル)は、作業の為に師の対面へ胡座を描いた。 「しかし……この作業めんどくさいですね」 「しょうがあるまい、わしとお主では依って立つ所が……基準が違うんじゃから」 作業に戻った二人であったが、ジェーン(ウル)がすぐに弱音を吐いた。 「全く根性のない……しかしまぁ月も三度満ちたことじゃし……あと1回登ったら寝るとするか」 「ヤックはもっと人間的感覚を持った方が良いですよ!」 「わしとて昔は人間基準だったんだがの……長生きしとるとズレてしまうんじゃな」 月明かりの中、ヤクサイカツチの両掌から半透明な蔓が空へ向かって、いく条も伸びていく。 葉をつけ枝を伸ばし、白い花を咲かせたそれは複雑に絡み合う。 「……綺麗」 感嘆のため息を吐きながら、見上げるジェーン(ウル)に 「これをお主用に書き換えねばならんのが惜しまれるの」と残念がった。 そう、これこそがヤクサイカツチの織りなす魔法の設計図、つまり魔法陣と呼ばれるモノであった。 「……ごめんなさい」 「かまわん。3万年も経てば色々変わるんじゃろ……いずれ、記号や図形のみの美しさのかけらもないのが出てくるやもしれんしな!」 そう言って笑う師匠の横顔に寂しさを見た。 「……」 師の生きた時間を想像する事しか出来ずにいる弟子には、なんと声をかければ良いか分からなかった。 彼女達にとって魔法とは手足を動かす様なものであるため、いまさらそこに違いがあるとは思っていなかったのが、発覚が遅くなった原因である。 そして今、互いに知る魔法を相手に合わせて調律する作業をしているのだった。 「のう、不祥の弟子よ」 「なんですか?無能の師よ」 「ようし、実践訓練をお望みという事じゃな?」 「なんでございましょう、偉大なる師よ」 「……そろそろ収穫祭じゃが、今年はお主が実行せよ」 「……は?」 収穫祭。 今年最後の収穫物である、蕪の収穫を待って行われる感謝祭である。 麓の村で開かれるそれは長年ヤクサイカツチを祭主として行われていた。 ヤクサイカツチはこの役をジェーン(ウル)にやれと言っているのだ。 「いやいやいや!私は神に使える巫女ですよ!?そんな他所のお祭りを主催するなんて出来ませんよ!」 「これも修行の一環じゃて!」笑いながらそう言ってジェーン(ウル)の抗議に取り合わないのは、決して面倒だからという理由では無かった。 そう面倒だからではなかったのである。 準備に忙殺され、当日は近隣の村との折衝を含めて予想内外のトラブルの対応に神経をすり減らしたジェーン(ウル)最終日にブチ切れたことは言うまでもなく、せめて祖国の祭り同様に先祖に感謝すべく...させるべく村の祖霊を呼び出したのだった。 当然、村はパニックとなった。 お化けが目の前に現れれば当然ではあったが、その正体が自分たちの祖霊であることに気が付いてからは一転して歓迎ムードであった。 こうして、ただでさえ大変な主催としての仕事に加えて、祭祀としての仕事を追加することになったジェーン(ウル)は翌年以降も任されることになったのでした。 「代わってくださいよ!」 「無理、だってわし巫女じゃないもん」 ※※※※ ジェーンの診療所(ほけんしつ) ジェーンとその彼女達は疲れ果てていた。 骨折した骸骨を皮切りに上は女神、下は悪魔まで来室して、その対応に追われていたからだ。 「ところどころ、記憶が飛んでおるが……それだけ大変じゃったということかの」 「一角獣(ユニコーン)つったか?あれが連れてこられた時には、何が何だか……」 「まぁセンセェは名医ですから」 「しかし、ものすごく暴れて大変でしたわね」 「ニ角獣(バイコーン)はなついていたじゃないか」 「あれはあれで……目が怖かったぜ」 「トラウマになりそうよぉ」 「狼男さんに通じるものがありましたわ」 (馬だけにトラウマ……いや、やめておこう)とジェーンが密かに飲み込んだギャグだったが…… 「馬だけトラウマ」とジェーンそっくりのモノマネでジェニーが言った。 「ジェニーちゃんの方から聞こえましたわ」 「なんだよジェニー!冗談が言えるのかよ!悪くなかったぜ!」 「ふふっふふふっ私もすきよぉ」 意外と好評の様子に 「儂も同じ事言おうとしたんじゃ」 セブンがジェーンの肩を叩いて「便乗はカッコ悪いぜ?」 「えぇ!?」 視線を逸らす幸男(ユキ)と千穂。 ドヤ顔のジェニー。 「……お主ら……」 こうして、彼女達のハロウィンは今年も神話級だったとさ。 ※※※※ 終わり
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【作品名】異世界ひろゆき 【ジャンル】ひろゆきが異世界に召喚される漫画 【名前】死皇帝ハヴェール 【属性】不老不死 【年齢】4000歳 【長所】不老不死 【短所】ひろゆきなんかに論破されて負けた vol.9
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Märchen Veil 機種:PC88, PC98, MSX, MSX2, X1, FM7, MZ, NS 作曲者:佐藤浩一 開発元:システムサコム 発売元:システムサコム 発売年:1985年 概要 システムサコム発アクションRPG。 アクションシーンにパズル要素を含めたシューティングタイプのゲーム。 システムサコム提唱のノヴェルウェアの流れを汲み、童話風の世界観と切なさを内包したシナリオ、それらを表現するやわらかく可愛いキャラクター・グラフィックが特徴とし、章の合間ごとに文章による描写も含んだビジュアルシーンが挟まれ、それが次のステージでなすべきことのヒントにも繋がっているという、当時としては画期的な構成のゲームだった。 反面、難易度が非常に高く、万人受けするものとはいいがたかったのと、後続の続編が1機種のみのリリースだったため多くの人が結末を知ることができなかったのが惜しいところ。 当時のマイコンにはひと通り移植された他、ファミコン版も存在(→ファミコン版) サンソフトが移植し、オリジナルとは全くの別物。 BGMは著名なクラシック曲のアレンジがメインだが、どれも作品の世界観にマッチしたアレンジとなっており評価が高い。 収録曲 曲名 補足 順位 ファンファーレ PC-8801版 タイトル ヴィジュアルシーン ゲームBGM 1 ガスパル・サンズ作曲「カナリオス」より『マイナーレトロ33位 ゲームBGM 2 ゲームBGM 3 天国 ゲームオーバー ファンファーレ PC-9801版AMD-98版 タイトル ヴィジュアルシーン ゲームBGM 1 ゲームBGM 2 ゲームBGM 3 天国 ゲームオーバー ファンファーレ JUKEBOX版(PC-8801) メルヘン・ヴェールのテーマ ヴィジュアルステージのテーマ バトル 森の国のテーマ ゾーン 暗闇のテーマ 城のテーマ ヘル イリュージョンのテーマ 魔法使いのテーマ Y・Hのテーマ エンディング ゲームオーバー ヴィジュアル・ミュージック サウンドトラック メルヘンヴェール メモリアルコレクション Egg Musicでの限定販売。 PV(MSX)
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【元ネタ】:史実、『女騎兵の手記』 【クラス】:ライダー 【性別】女性 【身長・体重】172cm・65kg 【属性】混沌・善 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力E 幸運A- 宝具C+ 【クラス別スキル】 対魔力:E 魔術に対する守り。 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。 騎乗:C+ 騎乗の才能。幻想種や野獣を除き、大抵の乗り物を人並み以上に乗りこなせる。 更に『女騎兵の軌跡(アレクサンデル・アレクサンドロフ)』が発動している間、有利な補正が掛かる。 【固有スキル】 頑固一徹:B+ 束縛や差別を嫌い、自由を掴み取ったライダーの信念と行動力。 固有結界や結界宝具等といった、自身を束縛し脱出・離脱を不可能とする効果に 囚われたとしても、一縷の望みを生み出すことを可能にする。 Bランクの反骨の相と単独行動の複合スキルでもあり、 ライダーの場合は特に男尊女卑の思想や行動を束縛されることを嫌っている。 麗しの風貌:D 服装と相まって、性別をどちらかに特定し難い美しさを(姿形としてではなく)雰囲気で有している。 女性として認識されにくくなり、同性から好意を向けられやすくなる。 また、特定の性別を対象としたあらゆる効果を無視する。 【宝具】 『女騎兵の軌跡(アレクサンデル・アレクサンドロフ)』 ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:??? 最大捕捉:1人 軍を退役するまで、様々な戦場を無傷で切り抜けたライダーの悪運。 ライダーが危機的状況に陥った時に自動で発動、幸運を規格外のランクまで上昇する他、 発動時のライダーの全行動は、戦闘及び戦場からの離脱へと帰結される。 場合によっては第三者をも巻き込み、外的要因すら手繰り寄せる。 離脱までの過程にライダーの意志は関係無く、本人が戦闘続行を意識した行動であっても例外ではない。 ライダー本人は宝具の内容を自覚しておらず、故にステータス欄と本人の意識から完全に隠蔽される。 『女騎兵の功績(トリコ・オドゥナ・クリーツァ)』 ランク:C- 種別:対人宝具 レンジ:??? 最大捕捉:2人 兵士の命を救った事で得た、ライダーの数少ない軍人としての功績。 『女騎兵の軌跡(アレクサンデル・アレクサンドロフ)』の効果を、 ライダー以外の味方と共有することが出来る。 また、ライダーが救出対象と決めた相手を戦場から逃がすと決意した際、 戦闘終了時まで『女騎兵の軌跡』の起点を、自身から救出対象に移すことが可能になる。 ただし、この宝具は味方の救出や共に逃走する時にしか適用されず、 味方に継戦の意思がある場合には発動しない。 そして、最大補足を越える人数を対象に取った場合には、 救出対象を逆に『女騎兵の軌跡』の対象と取ってしまう。 『女神の栄光を冠せし相棒(アルキード)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 ライダーが幼少時代より共に過ごし、戦場を駆け抜けた愛馬。 元々、軍人であるライダーの父親の馬であるため、戦闘経験や戦場での立ち回りに 関してはライダーより優れていると思われる。 また、『女騎兵の功績(トリコ・オドゥナ・クリーツァ)』発動時、 ライダーを戦場から離脱させる場合に限り、離脱能力をさらに強化する。 【Weapon】 『無銘・ランス サーベル』 一般的な槍騎兵の武装。 【解説】 別名アレクサンデル・アレクサンドロフ。 ロシアで活躍した女性将校。 ナジェージダは軍人の娘として生まれるも、赤ん坊の時、男の子を望んでいた母親から馬車から放り出されケガを負う。 この件に対して父親は、ナジェージダを軍の部下に預けるようになり、 これが影響で、ナジェージダは軍人に憧れるようになった。 成長したナジェージダは、愛馬アルキードと共に家出し、男装して「アレクサンデル」と名乗り、 ロシア軍槍騎兵隊に入隊し、ナポレオン戦争に参加することとなる。 だが彼女は、負傷者の救助・寒さによる居眠り・仲間に愛馬アルキードを貸しそのまま売り飛ばされ、 買い戻しに行くなど、様々な理由で軍隊からはぐれ置いてかれたが、結果的には戦場を無傷で乗りきる事となった。 ナジェージダは、負傷した将校を救助しゲオルギー勲章を授かるが、親の手紙が原因で、 軍に男装している事がバレてしまう。 自宅に連れ戻されるも、ナジェージダは皇帝アレクサンドル1世に直訴し軍に復帰、 ボルジノの戦いで負傷し退役するまで軍人として活躍した。 男装した姿は、同僚達から女とバレる事もなく、逗留先で人妻から求愛された。 軍人を辞めても男装は止めず、署名も「アレクサンドロフ」とし、周りから旦那と呼ばれ親しまれた。 彼女は作家として自伝「女騎兵の手記」を出版し、享年83歳、軍隊葬でもって葬られた。 【出演SS】