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やっと2話完成… 第2話がやっと出来ますた(´・ω・`) 散発、テリー、シャミが冒険してくれます。 こんなに時間がかかったのには訳がありましてw オープニングを激しくいじったというか変更しますた。 もはやオープニングではなく第0話ですがw あと、各話の前に次回予告を挟んでみました。 かなりクオリティ低いです\(^o^)/ 某おねえたんには和むと言われましたがw んまぁ、そんな感じで第3話にとりかかります。 次はおねえさまと夏帆ケツのお話ですーw テストプレイはいつでも受付中(`・ω・´)ノ 乙! -- ネオ (2008-11-14 19 30 24) 乙w次もがんばって! -- いっれ (2008-11-14 23 00 13) ネオ さんくす! -- と (2008-11-15 00 26 20) いっれ 頑張りますw -- とーほく (2008-11-15 00 26 49) 乙~ -- 下痢男 (2008-11-15 15 42 57) ゲリ うすwww -- とーほく (2008-11-16 13 56 41) とりあえず乙ww -- ROM (2008-11-17 20 30 17) ROM ROMのRPGも続き期待www -- とうほく (2008-11-18 13 55 30) 板なくなったんやねー…… -- 名無しさん (2009-07-04 23 33 56) ひさしぶりにきたら・・・・・誰もいないのかな。。 -- 下痢男 (2010-11-20 19 39 44) 名前 コメント 「RPG製作日記」へ戻る
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1 2 3 4 5 6 第21話 司書と忍者← →第23話 ヤマトナデシコ、来島
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耳を塞いでいろ。 そういわれたような気がした。 本当に言われたのかそれとも幻聴なのか、よく分からない。 でもソラはとっさに両耳を手で塞いだ。 何故かそうしないといけないような感じがして。 虫の報せ――というのが当たっているのか分からない。 ただその予感は的中した。 ガオォォォンッッッ……!! 重く鋭い発砲音が夜風を切り裂く。 耳を塞いでいても肌を通して、振動音が鈍くビリリとソラの鼓膜にも伝わる。 シンは肩に構えた対戦車ライフルの銃口を、後ろから迫る2機のピースアストレイ、その先頭を走る1機に狙いを定めて引き金を引いた。 銃口というには大き過ぎるその”砲口”。 対戦車ライフルのそれから吐き出された弾丸は、音速を遥かに超える速度でピースアストレイに突き刺さった。 モビルスーツの両目に当たる箇所の一方――メインカメラに。 カメラ本体をカバーする強化ガラスを易々と突き破った弾丸は、たちまちカメラそのものも粉々に粉砕し、さらに内部に食い込いでいく。 そしてついにそれはピースアストレイの頭部奥深くで、破裂――すなわち爆発したのである。 その衝撃波と破片は瞬時に周囲の部品や回線をズタズタに寸断し、センサーや内部コンピュータの一切を機能停止に追い込んだ。 ――引き金を引いてから、ここまで僅かコンマミリ秒しか経っていない。 だが己が片目から脳髄に至る致命的な一打を受けたピースアストレイは、数歩そのまま走ったかと思ったら不意に足をもつれさせ、そのまま大きく前に崩れた。 まるで解体工事で一瞬で崩れ去るビルのように。 そして予想外の僚機の脱落に、少し後ろを走っていたもう1機のピースアストレイも対応が遅れてしまった。 倒れた僚機が自機の進路を塞ぐ――すなわち味方が目の前の進路上に倒れこんだ上に、こちらも走る速度も速すぎたためそのまま突っ込んでしまい、豪快に転んでしまう。 全長18mの二体の巨人は轟音と地響き、砕けたアスファルトの粉煙を上げて道路上に突っ伏してしまい、ついにそのまま動かなくなってしまった。 「嘘ぉ……」 ついさっきまで自分達を追いかけていた二体の鉄巨人の姿は、みるみる内に小さくなっていく。 たちまち遥か遠くの風景だ。 たった一発の銃撃で二体のモビルスーツが打ち倒される。 まるで絵空事の様だ。 「何、ちょっとした魔法さ」 「……」 あっけに取られるソラにシンはライフルを側車に置きながら、フッと小さく笑った。 そんなシンに通信機から、やや冷ややかな声が差し込まれる。 《魔法かどうかはどうでもいいが。シン、一応お前の言った通りにしておいたぞ》 「ありがとう、レイ」 《しかし……ずいぶん無茶な事を考えたな。一歩間違えればオダブツだぞ》 「大丈夫だ。コニール達ならきっとやってくれる」 ソラには意味の分からない会話。 シンもまたそれを理解している。 きょとんとするソラの顔を、少し見つめながら思う。 ――今はまだ知らない方がいい、と。 右手でサングラスのフレームのスイッチを押し調整する――これも一見ただのサングラスに見えるが、カメラアイの機能を持った特殊装備なのだ。 サングラスの内側に映る映像の修正をすると、シンは一気にアクセルを踏み込んだ。 脱出ルート目指して。 その瞳の先には――海があった。 「に……202号機、203号機。機能停止、追撃不能。どうしますか、隊長!?」 「たった一発で……!?なんという……、あやつ人間か……?」 指揮車両内で、エイガーはただただ絶句していた。 ピースアストレイのモニターカメラが映す映像。 それはそのまま指揮車両のモニターにも映っていた。 サイドカーからの銃撃と共にブラックアウトするモニタ-。 そして次の瞬間、追尾していた二機の無人モビルスーツから送られてきた機能停止の信号。 データから事態の推移は分かった。 なぜそういう状況に陥ったのかも。 だがエイガーにとって理性が、感情がそれを受け入れられない。 それは同乗する部下達も同じだった。 たった一発の銃撃で二体のモビルスーツを沈黙させる技など、一体誰が信じられようか。 少なくともエイガーの記憶にはそんな事が出来る人間など全く存在しなかった。 「これからどうしますか、隊長……」 意気の沈む上官に部下のオペレーターが遠慮がちに聞いてくる。 無理もない。 だがその様子に、次の瞬間今の自分は兵士ではなく指揮官であり、動揺を鎮めるのも自分の仕事だという事をエイガーは思い出す。 思わず苦笑いがこみ上げる。 気合を入れ直すように、自分の顔をパンッパンッと二、三回両手で叩く。 再び現れた彼の表情はいつもの厳しいそれだった。 「これからの目標の予測進路は?」 「ハッ!このままですと目標はルート135に到達します」 「……あそこは確か海岸線に沿って通ってある国道だったな」 「はい、両脇を崖と海に挟まれていて風光明媚で有名な観光道路です。海の方も崖なので海に沈む特に夕日が綺麗に見えると、デートスポットになっているぐらいで……」 「詳しいな。お前も彼女を連れて行ったクチか?」 「じ、自分はその様な事は……(モゴモゴ)」 口ごもるウブな部下の様子に、他のオペレーターからクスクスと笑いが漏れてきた。 さっきまで沈んでいた場が和らぐ。 部下達が士気を取り戻した事に安心したエイガーは、即座に地図を確認した。 するとルート135は、一旦そこに入れば出口までずっと脇道は無く、前後を塞げば完全に密室状況なのが分かった。 「至急部隊をルート135の出口に配置するよう本部に連絡しろ!我々もこのまま目標をルート135に追い込む!それから監視用の無人ヘリもな!」 「ハッ!」 いかに相手が超人といえようと、前後から数を持って挟んでしまえば、時間と物量の問題に過ぎない。 兵糧攻めという手もある。 今度こそ、とエイガーは思わざるを得なかった。 同時刻――。 オロファト市街から遠く離れた郊外に、打ち捨てられた小さな港町がある。 ここは以前、小規模ながらもしっかりとした漁港だったのだが、二度に渡る大戦で大きく被災し、廃港となった町なのだ。 今も壊れた住宅や崩れた堤防など各所に破壊の爪あとが生々しく残る。 住人もすでに移住し、誰も見向きもしない無人の集落だ。 その港湾の片隅、海岸に面した所に漁船修理用の倉庫がある。ここは船をそのまま陸揚げ、進水できるようになっているものだが、他の建物と同じように今は廃墟でしかない。 しかしその無人のはずの構内には、幾人もの人の気配があった。 主席暗殺計画に関わった反統一連合のレジスタンス達だった。 「……ああ!もう何やってるのよ!あいつは!」 その中のひとり、コニールは焦っていた。 シンの事だ。 未だに現れる様子が無い。それどころか連絡もつかない。 「そう?何か情報は掴めた?」 「いや、まだハッキリとしたものは何も」 警察無線を傍受しているメンバーも首を横に振る。 コニールをはじめここに集まったメンバーは、主席暗殺の支援に関わった者たちだ。 狙撃グループを送り出したあと、足跡を残さず速やかにここに集合し、脱出の時を息を潜めて待っているのだ。 倉庫内にはそのための船が、準備万端でその時を待っている。 ステルス仕様の特殊工作船。 PS装甲の応用技術によりその外装面の色を変えられるという優れものだ。 なんでも旧サフトの海軍が潜入工作に使っていたらしい。 時計を見ながら、このグループのリーダーを務める壮年の男がいう。 今回の襲撃を立案したオセアニア解放軍の男だ。 「コニール。どういう理由があろうと、予定通り出航するぞ。一人のために全員が犠牲になるわけにはいかん」 「わかってるわよ!」 コニールはただ怒鳴り声で返すしかない。 出自の組織は違えど、任務を達成するためにその命令系統もあらかじめ決まっている。 彼の言うことには逆らえない。 ――何やってるのよ、シン……。 じりじりと、爪を噛む。 腕の時計を見ると、あと20分少々しかない。 リーダー格の男が他のメンバーに指示を出す。 出航準備をしろ、と。 男達は慌しく動き出す。倉庫内に出していた装備や道具を次々と船の中に片付けていく。 「コニール。お前もそろそろ中に入っていろ」 「ちょっと待って!まだあと15分あるから……!」 急かすリーダー格の男にコニールは何とか、まだ留まるよう縋る。 「わかった、だが0時までだ。0時丁度になったら脱出するぞ。いいな」 コニールは無言で頷く。 それが精一杯の譲歩だと分かってるから。 これ以上は無理強いは出来ない。 と、その時、通信を傍受していた男が状況の変化を告げた。 「……!リーダー!シン=アスカから緊急電文です!」 耳障りな音を立ててプリンターが電文を印刷し、紙を排出していく。 「何だと!本当か!?」 「シンから!?何て言ってきたの!?」 「それが……。暗号なのでハッキリとした事は……。ただ……」 どうも歯切れが悪い。 「もう、見せて!」 焦れたコニールは通信士からひったくる様に電文を受け取る。 暗号とはいえ、その内容はすぐに分かった。 内容を聞かされたリーダー格の男は戸惑いを見せる。 「……こんな無茶な。確かに今すぐ出航すれば予定時刻に間に合うが、だが本当にいいのか?一歩間違えばシンは……」 不安そうにコニールを見る。 彼から見れば、その電文に書いてある事は無謀としかいいようが無かった。 だがコニールはしっかりと彼に言う。 強い意志を込めて。 「行きましょう。シンもそれでいいと言ってるんです」 「……よし、分かった」 コニールの言葉に男も決意を固めた。 「出航だ!」 その声に男達が猛然と動き出す。 瞬く間に出航準備が整っていく。 倉庫の扉がゆっくりと開かれる。 吸い込むような暗い海が広がっていた。 船の中でコニールはリーダー格の男に聞く。 「『アレ』は中にありますね」 「ああ、好きなだけ使ってくれ。必要だったら人も貸そう」 「ありがとうございます」 朗らかな笑顔でコニールは答えた。 ゆっくりと船が海へ漕ぎ出していく。 月は出ていない。 夜空に無数の星が瞬く。 水面を滑る様に、そして静かに船は港を出て大洋に踊りだす。 「死ぬんじゃないわよ……シン」 デッキで波音を聞きながら、コニールは口に出さずに呟いた。 (さて、と。もうすぐ”予定時刻”か。時間通り迎えが来てくれるか……) ピースアストレイを撃破した事で、一時的ながらも治安警察の追尾は退けられた。 もっとも直接手を下せないだけで、監視はされているだろうが。 海岸線沿いの長い幹線道路。 左は山に阻まれ、右は海。 落差は10m程だがそれでも他に逃げ場は無い。 高速道路が出口と入り口を押さえてしまえば、どこにも逃げ場が無くなるように、ここも実質密室だ。 なんでもここは沈む夕日が美しいと評判の道路らしいが、闇夜の今は海はただの暗闇だった。 アスファルトを照らす道路照明だけがやけに明るい。 (やれやれ。”奴ら”を撒くのにとんだ手間を取ることになっちまった) シンとソラの乗ったサイドカーはアイドリングをかけたまま、その入り口にいた。 「あの……、これからどうするんですか?」 「待ってな。もうすぐ迎えが来る」 迎えといわれてソラは、え?と見回した。 ご覧の通り船を止められる岸辺は無いし、ヘリを止めるスペースも無い。 ガードレールに囲まれた、岸壁に張り付いた二車線道路があるだけだ。 シンは無言でまたサングラスのふちにある回路を触る。 スイッチをいくつか操作しているようだ。 「来た……。さすがだな、コニール。時間通りだ」 見ているのは暗闇にしか見えない海の向こう。 ソラには何も見えない。 しかしシンにはそこに何があるのか見えているようだった。 シンは再び回路を操作して、海の向こうに”サイン”を送った。 これで準備完了だ。 その時、レイがシンに告げる。 《シン、お客さんだぞ》 遠くからヘリのローター音が聞こえる。 新たに差し向けられた治安警察の無人ヘリだろう。 さすがに手際がいい。 「OK、レイ。いいタイミングだ」 そうつぶやくと、シンは対戦車ライフルを道の脇に放り出した。 ガシャリ、という重い鉄の音がして、それは打ち捨てられた。 そしてシンはサイドカーのハンドルバーを握り締めると、傍らのソラに言う。 「いいか、ちょっと派手な事をやる。黙ってじっとしていろ。じゃないと怪我をするぞ」 よく分からないがこれから大変な事をやるらしい。 うんうん、とソラは無言で首を縦に振った。 何も通らない海岸沿いの二車線道路。 吸い込まれるような深い闇の海。 シンはサイドカーを道路の中央にすえた。 前方は大きなカーブになっていて、そのまままっすぐ行けば海に真っ逆さまだ。 そのカーブまで約200m。 ヴォンッヴォンッとエンジン音はひときしり高く吼える。 「いくぞ!!」 シンが叫んだ。 ギュルルルルッッ!!と、後輪が回転しアスファルトを焦がす。 次の瞬間、サイドカーは一気に加速した。 壁のような強烈なGが体に叩きつけられる。 ソラはヒッと小さく悲鳴を上げた。 アクセル全開。 ヴォォォォォォォォッ! 一気に限界まで加速。 真っ直ぐ、真っ直ぐ、一直線に一気に走抜ける。 カーブの崖ぷっちに張られたガードレール目指して。 「何!?自殺するつもりか!?」 無人ヘリから送られた映像を見て、エイガーは色めきだった。 このまま突き進めば、海に落ちるのは明らかだ。 加速、加速、加速する。 海が迫まってくる。 ガードレールが迫まってくる。 30m……20m……10m……5m……。 「シ、シ、シ……!」 ――シンさん、落ちる。 ソラはそう言おうとした。 でも――声が出ない。 その時、サイドカーが跳んだ。 ガードレールを超え、暗い海に目掛けて。 雄たけびの様な風を切る音が耳のそばで響く。 全てがスローモーションに見える。 吸い込まれる、無限の闇に吸い込まれる。 ――飛ぶぞ!! そんな声を聞いた気がした。 もの凄く強い力がソラを引っ張り上げる。 そしてソラは宙に飛んでいた。 シンに抱かれて。 乗り捨てたサイドカーが、暗闇の底に消えていく。 二人が夜空をバックに宙に舞う。 すると眼下に背を向けた一隻の船が見えた。 その後部デッキには琥珀色の髪の女性、コニールと幾人かの男。 そして数枚のベット用マットが敷かれていた。 「シーーーーーン!」 コニールが叫ぶ。 「おおおおおお!」 シンが暗闇に吼えた。 落ちる。 落ちる。 ソラを抱きかかえたまま、シンは船のデッキ目掛けて落下していった。 猛烈な勢いで二人はクッションとして用意されたマットの上に着地する。 ホコリと派手な音が立つ。 だが落下に勢いがありすぎたため、シンはソラを抱いたまま、デッキから船底に通じる階段を転げ落ちてしまった。 「シン!だ、大丈夫!?」 コニールが悲鳴のような声を上げた。 「痛っ、イテてて……。大丈夫か?ソラ?」 少女の頭は手でしっかりガードしていたので、頭を打つ事は無かった。 しかし他は分からない。 「あ……、はい……。なんとか……」 シンの体がクッションになってくれたせいか、とりあえずソラも体に特に痛みは無かった。 ただ頭がまだ朦朧とするが、なんとか答える。 「……その子、誰?」 階上のデッキから覗き込むコニールが、不思議そうにシンに聞いてきた。 「スマン、巻き込んだ」 その言葉が誰に向けたものなのか、シン自身もよく分からなかった。 投光機が海を照らすが、波の他には何もない。 ようやく目標を追い詰めたと思ったが、すでに現場の海岸線沿い道路にはもう何も残っていなかった。 「……なんという事だ」 指揮車両から降りたエイガーは、現場のを眺めながら半ば呆然と呟いた。 無人ヘリからの映像ではサイドカーはカーブを曲がらず、そのまま海へジャンプして消えた。 自棄になったようにも見えるが、エイガーは確信していた。 これは自殺ではない、と。 恐らく海から仲間の迎えが来ていたのだろう。 船か、潜水艇かどれかは不明だが、これまでの用意周到な手口から、それは容易に推測がついた。 それも考慮してモビルスーツを追跡に使ったのだが、結果はあの通りだ。 「……やってくれる」 やり場の無い怒りを隠さず、エイガーは部下に怒声で命令した。 「至急、沿岸警備隊に捜索させろ!20分以内に現場に来いとな!!」 「ハッ!」 完全な失態だ。 ここまで追い詰めて逃がすとは、犠牲になった部下になんと言えばいいのだ。 今はただエイガーは暗い海を見詰めるしかなかった。 同時刻、治安警察本部の発令所にも現場からの映像は届いていた。 目標を完全に見失って、発令所内は混乱の極みにあった。 だがメイリンはそんな喧騒に見向きもせず、ただ送られた映像をじっと見つめていた。 爆炎に包まれた倉庫からサイドカーを操り逃走した男。 対戦車ライフルの一撃で二機のMSを仕留めた男。 そんな離れ業をやってのけるのは恐らく二人といないだろう。 映像はその男の詳細を映してはいなかったが、メイリンは確信していた。 (――そう。……彼が、シンが帰ってきたのね) メイリンは静かに笑みを浮かべた。 射殺すような冷たい笑みを。 その意味に気づいた者は誰もいない。 無言で傍らに座る上司、ゲルハルト=ライヒを除いては。 「私、なんでこんなところにいるんだろう?」 誰にとも無く呟く。 目を真っ赤に腫らせたソラは、ぐったりとしたままベットに横たわっていた。 暗い部屋の中で上を見上げると冷たい鉄の天井が目に入る。 あてがわれた船室のベットは固く狭く、シーツは洗ってはいるもののしわくちゃだ。 ここは海の上、オーブですらない。 いつもなら、もう寮の暖かいベットの中で夢を見ている頃なのに。 自分の置かれた境遇と友人達を思い出し、ソラの表情が曇る。 明かりを点ける気力すら湧かなかった。 (帰りたいよう……) だがそれは叶わぬ願い。 真面目に生きている自分がこんな目に会わなければいけないのか。 悔しさと心細さから涙が溢れてくる。 髪の毛はパサパサ。 服だって汗まみれ。 おまけに真面目に日々を生きている人達を、理不尽な暴力で傷つけているテロリストの人質。 辛くて、悔しくて、叫びたくなる。 口を大きく開けて、とにかく声にならない言葉が出てきそうになっていた。 その時外から二人が何か言い合っているのが聞こえてきた。 口論しながら、こっちに向かって歩いてくるようだ。 「どういうつもり!ただの子供を巻き込むなんて、あんた何を考えてんのさ!」 「仕方なかったんだ……いや、スマン。完全に俺のミスだ、あの子を巻き込んだのは」 「そんなこと言われなくても分かっているわ。私はこれからどうするつもりなのかを聞いているのよ」 「オーストラリアで下船したら、現地のレジスタンスに頼んで……」 「ハッ、間違いなく断られるわね。こっちのミスを押し付けるなとか言われるのがオチよ」 あまりにお粗末な『計画』にコニールは鼻で笑う。 「じ、じゃあ、何とか金を工面して自分で戻ってもらうとか?」 「ふ・ざ・け・る・な!一度私達の顔を見られた以上、ハイそうですかって返せるわけないじゃない。こっちの上と向こうの上で話し合ってもらって、なんとかしてもらうしかないわよ」 「厄介な事になったなあ。どうしたらいいんだ、コニール」 「私に聞かないでよ……まったく」 とはいうもののコニールとしても罪悪感は残る。 巻き込んだのはこっちなのだから、彼女に罪は無いのだ。 はーっ、とため息をつくとコニールはシンに言った。 「……一応、私の方からオセアニア解放軍のトップに話してみるわ。あまりアテにされても困るけど」 「スマン!助かる」 《デカイ貸しが出来たな、シン》 「あとで利子をたっぷりつけて返してもらうわよ」 ドアからコンコンと小さくノックする音が聞こえた。 あの少女、ソラ=ヒダカを閉じ込めた船室からだ。 思わず二人は顔を見合わせる。 感情的になるあまり、ついうっかりしていたようだ。 しまった、とコニールは頭を抱える。 たぶん聞かれただろう。 コンコン、ともう一度ノックは力なく叩かれる。 (いつか話さないといけないし、仕方ないか。ったくこの馬鹿のせいで!) コニールにギロリと睨まれてシンは思わずたじろいた。 やむを得なく、外から掛けていた鍵を外すと、ドアはほんの少しだけ小さく開く。 そこにはソラが、肩を落として立っていた。 コニールが心配そうに彼女に聞く。 「大丈夫?顔色悪いよ」 「あ……えっと、大丈夫……です」 だがソラの顔は蒼白で、全く大丈夫そうには見えない。 「本当にごめんね」 コニールはただ頭を下げて謝るしかできなかった。 「シンも謝れ!」 スパーンッとコニールの平手がシンの後頭部に炸裂。 するとシンも不器用に頭を下げた。 「す、すまない。巻き込んで……俺が悪かった」 一方、ソラは平身低頭の二人に思わず戸惑う。 カガリを暗殺しようとする位だからもっと恐ろしい集団だと思っていたのだが、外見こそ怖いものの彼女を含め皆紳士(淑女?)的に接してくるからだ。 とはいえ、まだ信用できる相手でもないのも十分分かっていた。 「どこかで降ろしてあげられると良いんだけど、今は無理なの。もう少しだけ我慢してね」 「……もういいですよ」 小さな声でそう呟くと、ソラは自らドアを閉めた。 また誰もいない暗い船室の中。 ふと視線を向けた船室の窓からは星空が見えていた。 しかし、今ソラがいるのは海の上。 まったく違う場所。 見知らぬ世界。 しかし、見上げた空はいつも学生寮の窓から見ていたものと変わらなかった。 あまりに色んなことがありすぎて、何が起こっているのか自分でも理解できていない。 ただ一つ分かっているのは、とても疲れているという事だけ。 「お風呂入りたいな……」 そう呟くとソラは深い眠りについた。 「無理に決まってるだろうが!」 狭い応接室の中で歳は四十前後、髪は短く顔は厳つい男が、目の前で怒鳴り声を張り上げる。 色々な意味で耳が痛い。 翌日、豪州に着いたシン達は、友好関係にある現地のレジスタンス、『オセアニア解放軍』のアジトに訪れていた。 そこで例の少女を引き取ってもらおうとオセアニア解放軍のリーダーに接触したのだが、結局返答がこれだ。 伸ばした髭を弄りながら男は再び口を開いた。 「犬や猫じゃないんだ!人間一人匿うのがどれだけ大変か解っているのか?オーブに返すにしても、先日の騒ぎでセキュリティが強化されている現状では不可能だ。大体お前らの厄介事を俺たちに押し付けるのは筋違いというものだろうが!」 そう言い終えると、男はもう話すことはないと応接間を後にした。 バタンと扉が閉まる音。 必要以上に大きく聞こえたそれを聞き終えると、部屋に残されたシン達はそれに負けじと大きく溜め息を吐いた。 いつまでも座っているわけにもいかず、お世辞にも座り心地がいいとは言えない椅子から重い腰をゆっくりと上げる。 「あー!やっぱり駄目だったか!」 コニールが突然両手で頭を掻きながら叫ぶ。 気持ちは解らなくもない。 が、恥ずかしいのでやめて欲しいと隣に座るシンは思った。 別に誰かに見られているわけではないのだが。 「最悪ダンボールに入れて街中に放置するか。幸い若い女だ、その手の趣味の奴なら迷わず拾ってくれるだろう」 「冗談でもそういうことを言うんじゃない、よっ!」 よっ、のタイミングで無防備な脇腹に肘を撃ち込まれる。 コニールが痛みで身悶えするシンを見下した顔つきで見つめ、溜め息を一つ吐く。 「やっぱり一度私たちのアジトに連れて行くしかないみたいね」 仕方ないとコニールは呟く。あの夜偶然巻き込んでしまったソラという少女。 蒼い瞳が印象的で、非常に温厚な性格なのだろう。 好かれたいわけではないが、そんな少女の平穏を奪ったのは他ならぬシンである。 顔には出さないがなんとかしたいと二人とも本気で思っていた。 (もしマユが生きていたらあんな感じになっていたのかな) 妹の名をひっそりと心の中で呟く。 一瞬、少女と妹の姿が重なる。 ――彼女は彼女だ。マユとは違う。シンは感傷を振り払うように、そう自分に言い聞かせた。 「ガルナハンか、飛行機をチャーターする必要があるな」 「そうと決まったら早速行きますか。……あの子はどうするのさ?」 部屋の扉を半分ほど開けた状態でこちらを振り向くコニール。 「置いて行く、相棒を置いてきたから大丈夫だろう」 ふと少女の元に置いてきた相棒を想う。 (少なくとも俺より人付き合いが上手いアイツの事だ。今頃きっとあの子と上手く打ち解けているだろう) 相棒の”姿”に驚く少女を想像すると自然と頬が緩む。 そんな愉快な事を考えながら、シンは応接間を後にした。 丁度その頃、ソラは暇を持て余していた。 オセアニア解放軍から個室を与えられていたが、そこにはTVもない、ラジオもない、本すらなかったのだ。 これで充実した生活が送れるほどソラは人間ができていない。 「こんな腕時計ひとつで、暇を潰していろと言われても…… 」 外に出ることも出来ない。 ソラはシンに渡された腕時計を手で弄びつつ、ブツブツと文句を言う。 その腕時計は普通のものより二回りは大きい、奇妙な金属製のものだった。 「ゲームなんて贅沢は言わないけど、せめてラジオでも聞ければ暇潰しになるのに。時間なんかわかっても意味無いじゃない……役立たず」 ところが。 《役に立たなくてすまないな》 「え?え?え?」 突然どこからか声を掛けられ、ソラは慌てて周りを見渡す。 当たり前だが誰もいない。 (今のは何?空耳?まさか、さっきの食事に怪しいクスリが入っていたんじゃ) 《おい》 (もしかして私もクスリ漬けにされて、何処かに売り飛ばされるんじゃ) 《おい、どうした?》 (この間読んだ小説の主人公の少女が確かそうなって……) 《おい、聞いているのか》 (それで私は、ご主人様と言えと強制されたりして……) 《おい!》 「……はっ!?」 《何処を見ている。ここだ。》 怪しい妄想……もとい、考え事にふけっていたソラが、声のする方向をおそるおそる見ると。 腕があった……ソラ=ヒダカの左腕。 いつも通りの色白の細い腕。 おかしな所など何もない。 いつもと違うのは無骨な腕時計をしているくらい。 「あ、そういえば昔借りたニホンの漫画で気が付いたら、右手が化物になって語りかけてきてさあ大変って話があったんですよ。面白かったけど実際にあったら怖いですよねー」 《現実逃避は時に必要な事かも知れん。だが、今は現実を認める事が大事だ、ソラ=ヒダカ》 いい加減ソラも気付かない振りを続ける事はできなかった。 左手から声が聞こえてくる、これは事実である。 空耳ではない。 「わ、わわわた、私の左手が右手にーーーーーー!!」 パニックを起こしたソラはわけのわからない悲鳴を上げて左手を振り回す。 《なにを言っているのかわからんが、残念ながら俺はお前の腕ではない。よく見てみろ》 ソラを宥める右手になった左手(仮名)。 落ち着きのある言葉に、正気を取り戻したソラはもう一度腕を確かめてみる。 よく見ると腕ではなく時計から声が出ていることに気付いた。 「……もしかして、腕時計の人ですか?」 喋ってから気がついた。 (何で私は腕時計に敬語で喋っているんだろ。それ以前に傍から見たら、怪しい少女そのものじゃない) 軽く自己嫌悪にひたっていると、腕時計が自己紹介してきた。 《そうだ。もっとも腕時計ではなくAIだがな。俺の事はレイと呼んでくれればいい。》 「レイさんですか。私はソラって言います。」 何故か頭を下げつつ、腕時計に挨拶をするソラ。 「それで、レイさんは私に何か御用だったんですか?」 《あまりにも暇だったようなので話かけてみた》 (ああ、そういえばさっきまで自分で暇だ暇だとかブツブツ独り言を呟いて……独り言をずーーっと聞いていたの?……は、恥ずかしすぎる) 自分の醜態を見られていた事に気付きソラの顔が見る見る紅潮してゆく。 「お、女の子の独り言を聞いているなんて、性格悪いですね!」 ソラは恥ずかしさを誤魔化すように言う。 《……気にするな。俺は気にしない》 「私が気にするんです!!」 部屋中にソラの叫びが木霊した。 それから3日経ったある日。 旅立ちの朝は晴天とは行かず、少し雲のある日だった。 車で何時間も揺られて、着いた先は平原が広がる土地。 一本の滑走路があることからかろうじて空港と分かるが、ほかには倉庫のような古い建物があるだけだ。 管制塔のようなものはない。それどころか飛行機すら一機も見当たらない。 滑走路もひび割れが多く、雑草がいたる場所で芽吹いている。 路肩の荒れようや草の伸びようと比較して、かろうじて人の手が入っていることは分かるのだが。 「ここって空港、ですよね?」 《レジスタンスをはじめとした、表向きの航路を使えない連中用。言うなれば闇空港だ。土地の持ち主の飛行機だけが離発着する私有空港扱いになっている。整備が行き届かないのはそのためだ》 「私、これからどうなるんですか?」 《今はオーブの警備が厳しい。そのまま戻ればソラもテロリストの疑惑を持たれる恐れがある。一度ガルナハンにある俺達の組織の所に来て、ほとぼりが冷めたら帰国する手はずになっている。俺達のリーダーも了承済みだ》 「ガルナハンてどこですか?」 《東ユーラシア共和国コーカサス州の街だ。地球を半周しての帰国だな》 「地球を半周……」 生まれてから一度もオーブの外に出たことも無い自分が、地球を半周して見知らぬ国へ。 なんだが急に途方も無い話に思えてきた。 あの日からずっとレイはソラの左手首に巻かれたままだった。 一時、ソラはシンにレイを返そうとした。 だがしばらくの間そのままでいいと、シンが言ってくれたのでソラは素直に喜んだ。 せっかくできた話し相手から離れるのはさびしかったのだろう。 監視役も兼ねているのかな、と後でソラは思ったが、自分でオーブまで戻る方法も思いつかない以上、何もできないのだから同じこと。 奇妙な縁でできた、奇妙な姿の友人関係だった。 車のそばで待っていた彼らのもとに、倉庫からコニールが駆け寄ってくる。 手を振りながら大声でソラたちを呼んだ。 「飛行機はすぐに出せるってさ、早く荷物を持って来てよ!」 移動する三人とひとつの腕時計。 荷物持ちはシンの役目だった。 大荷物を持たされたシンが「何でお前の荷物まで俺が運ぶんだ?」とコニールに質問する。 「レディーに荷物を持たせる奴なんて、男の風上にも置けないわよ。そうでしょう?」 「どこの誰がレディーだ……痛い痛い痛い!」 両手のふさがったシンの耳を思い切り捻り上げるコニール。にっこりと微笑みながら 「あら大丈夫? 荷物は落とさないように気をつけてね」 と白々しく言い捨てて。ソラを引っ張っていった。 三人が向かう倉庫の扉が徐々に開いていく。 その中からゆっくりと今回の搭乗機が出てくる。 流線型の機体に響くジェットの入排気音がブロブロブロブロと重々しい音を……何かが違う。 知識は無いが飛行機はこんな音しない。ソラは嫌な予感がしていた。 ソラの予想通り、彼ら四人の前に現れたのはジェット機などという高級なものではなかった。 コズミックイラの世界においてはもはや骨董に近い存在、レシプロのプロペラ機。 せいぜい10数人程度が限界の中型飛行機だった。 「な、何ですか?これ」 ソラが呆気に取られた顔をして聞いてくる。 無理も無い。こんな飛行機は今や航空ショーか博物館か、はたまたTVの歴史ドキュメンタリーでしか見ることのできない代物である。 コニールが申し訳なさそうに言う。 「ここじゃこれをチャーターするのが限界でね。まあ事故ったことは一度もないそうだから。あ、でも飛行機が事故ったときは墜落してスクラップだから、当たり前だね。あははははは」 コニールに同調してシンとレイも笑うが非常にわざとらしい。 この場を和ませようとする三人の涙ぐましい努力だったが、まったくの逆効果だった。 「だ、大体ガルナハンまで行くんですよね。ここからガルナハンまで、何千kmもあるって聞きましたよ? 本当にこんなオンボロで飛べるんですか?」 その言葉を聞いて、「オンボロとは何事だ!」とパイロットが怒るが、シンは必死に彼を宥める。 レイが代わりに冷静に解説した。 《途中で中継着陸が三箇所、給油時間もあわせて合計60時間のフライトだ。まあめったにない機会と思えばいい。人類が宇宙にすら進出にしているこの時代にあって、プロペラ機に搭乗経験があるとは、末代までの語り草になるだろうな》 「他に手が無いんだから仕方が無い。俺は別に構わない」 ……冷静な口調だけど、いつの間にか論点がずれている。 ソラはそう思った。 屁理屈をこねるレイに、責任を放棄してあさっての方向を見るシン。 コニールはパイロットから、プロペラ機の持つ抗いがたい魅力とそれにかける男のロマン、レシプロの奏でる魅惑のエンジン音について滔々と聞かされている。 三者三様ソラを蚊帳の外において。 ついにソラは爆発した。 「……も、もう信じない、あなたたちなんか信じない!みんな嫌いよ!」 しかしソラに選択肢があるはずもなく、結局は彼女も泣く泣く飛行機に乗る。 フライト中、四人の会話がまったく弾まなかったのは、言うまでもない。 同日、夜。 オーブ内閣府直轄の治安警察省。 名の通り治安警察の総本部である。 単なる刑事犯罪だけでなく、思想犯、および政治犯まで取り締まる部局だ。 テロリスト対策も重要な任務の一つで、治安維持用のMSも多数配備され、ちょっとした軍隊並の武力も持っている。 組織のトップは治安警察省長官ゲルハルト=ライヒ。 これは誰しも異論がない。 しかし№2が誰かとなると、意見が分かれる。 役職だけ見れば副長官だろう。 しかし彼は有能ではあるが良くも悪くも事務屋に過ぎず、治安警察省の凄みを感じさせない。 実働部隊であるMS隊のトップは、有能なパイロットで敵にも容赦ない。 ただ言動に粗暴さが目立ち、小物の印象が強い。 他にも色々と実力者はいるが、ライヒに比べると今ひとつ見劣りするのが現状だ。 そんな中、最近になって、治安警察省で存在感を増している人物がいる。 役職から言えば、トップには遥かに及ばない。 しかしテロリストに対する弾圧の苛烈さ、決して揺らがぬ冷徹な意志、 それに見事な化粧のほどこされた美貌、さらにはキラ=ヤマト、ラクス=クライン、カガリ=ユラ=アスハと並ぶ英雄のうちの一人、アスラン=ザラの妻。 しかも彼女はラクスや、カガリの友人とくれば、組織の中で控えめに振る舞う方が難しいと云うものだろう。 彼女の名はメイリン=ザラ。 誰が名づけたか『治安警察省の魔女』の異名を持つ女性である。 「テロリストの目的地はガルナハン方面?確か東ユーラシア共和国のコーカサス州にある街ね」 メイリンは治安警察省の一室で、部下からの報告を受けていた。 モニター越しにもかかわらず、彼女の持つ凄みに気圧された部下は、しどろもどろにならぬよう必死に報告を続ける。 「はい。豪州方面で不審な飛行機の目撃があったと、軍より情報提供がありました。テロリストだとの 決定的な証拠は無いものの、豪州に高速艇で逃亡後、飛行機でガルナハン方面に逃げた。こういう流れが想定されます」 「なるほど。まあガルナハン方面は最近テロリストが騒がしいわね。今回のテロの犯人が逃げ込んだかどうかはともかく、楔を打ち込んでおくに越したことはないでしょう。東ユーラシア共和国政府に通達なさい。治安当局責任者は明日の朝一番で私に連絡を入れるように、と」 「了解しました」 モニターが消え、部下の視線がなくなると、ほんの一瞬だけ彼女は疲れたような表情を見せた。しかし、すぐに頭を振ると、もとの冷厳な表情に戻り、席を立った。 テロリストにオーブの永世首長であるカガリが暗殺されかけた。 彼女が無傷であったのは幸いだったが、 正規軍の不手際とは言えテロ実行を許した治安警察省の面目は丸つぶれだ。 不埒なテロリストに、己の愚行を心から悔やませるため、治安警察省は総力を挙げている。 オーブの永世首長の命を狙った代償がどれだけのものか、奴らに思い知らせてやるのだ。 そこまで考えて、メイリンは苦笑した。 いつから私は仕事人間になったのだろう、と。 今日も泊り込みになるであろうメイリンは、シャワーを浴びた後仮眠室で休息を取ろうとしていた。 だが、不意の来客に眠りを邪魔される。 取次ぎはしないように言ったのに、と受付の者を叱咤しようとしたメイリンは、相手を知って矛先を納めた。 アスラン=ザラがそこにいた。 受付も夫が妻の身を案じて来たにも関わらず、追い返すわけにはいかなかったのだろう。 「こんな時間にすまないなメイリン」 「貴方に比べれば大したことは無いわ。テロに巻き込まれたって聞いたけど無事でよかった」 アスランは、いたわるような視線を妻に向けた。 「仕事だから仕方ないけど、あまり無理はするなよ。身体を壊したら元も子もない」 「ええ、わかってる……」 夫の労わる気持ちを嬉しいと思う反面、それが自分だけに向けられていないと感じ素直に喜べない。 「仮眠中だったんだろ? 邪魔したら悪いからすぐに帰るけど、何かできることがあったら連絡してくれ」 「ありがとう、でも大丈夫。貴方こそ怪我をしているのだから休まないと」 額の包帯に手を伸ばすメイリンにアスランは苦笑いして答える。 「はは、この位大丈夫さ。ああ、それと……」 「何? アスラン」 「……いや、なんでもない。そのうちに話すよ。じゃあ、用があればいつでも電話してくれ」 軽く口付けを交わし去っていく夫の車に向かってメイリンは手り見送る。 表面的には美男美女の理想的な夫妻に見える。 しかし彼女が誰にも聞こえぬようにつぶやく独言を聞いた人間がいれば、その言葉に愛情と同じくらいの憎しみと悲しみがこもっている事に気付いたかもしれない。 「ほんとうに誰にでも優しいのね。私に優しくした後は、今度はカガリさんに愛をささやきに行くのかしら?蝙蝠さん?」 このSSは原案文高速艇にて、止まらぬ涙、言い合う二人、捨て猫、ソラとレイ、魔女と蝙蝠、飛行機でGo!を元に加筆・再編集したものです。
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耳を塞いでいろ。 そういわれたような気がした。 本当に言われたのかそれとも幻聴なのか、よく分からない。 でもソラはとっさに両耳を手で塞いだ。 何故かそうしないといけないような感じがして。 虫の報せ――というのが当たっているのか分からない。 ただその予感は的中した。 ガオォォォンッッッ……!! 重く鋭い発砲音が夜風を切り裂く。 耳を塞いでいても肌を通して、振動音が鈍くビリリとソラの鼓膜にも伝わる。 シンは肩に構えた対戦車ライフルの銃口を、後ろから迫る2機のピースアストレイ、その先頭を走る1機に狙いを定めて引き金を引いた。 銃口というには大き過ぎるその”砲口”。 対戦車ライフルのそれから吐き出された弾丸は、音速を遥かに超える速度でピースアストレイに突き刺さった。 モビルスーツの両目に当たる箇所の一方――メインカメラに。 カメラ本体をカバーする強化ガラスを易々と突き破った弾丸は、たちまちカメラそのものも粉々に粉砕し、さらに内部に食い込いでいく。 そしてついにそれはピースアストレイの頭部奥深くで、破裂――すなわち爆発したのである。 その衝撃波と破片は瞬時に周囲の部品や回線をズタズタに寸断し、センサーや内部コンピュータの一切を機能停止に追い込んだ。 ――引き金を引いてから、ここまで僅かコンマミリ秒しか経っていない。 だが己が片目から脳髄に至る致命的な一打を受けたピースアストレイは、数歩そのまま走ったかと思ったら不意に足をもつれさせ、そのまま大きく前に崩れた。 まるで解体工事で一瞬で崩れ去るビルのように。 そして予想外の僚機の脱落に、少し後ろを走っていたもう1機のピースアストレイも対応が遅れてしまった。 倒れた僚機が自機の進路を塞ぐ――すなわち味方が目の前の進路上に倒れこんだ上に、こちらも走る速度も速すぎたためそのまま突っ込んでしまい、豪快に転んでしまう。 全長18mの二体の巨人は轟音と地響き、砕けたアスファルトの粉煙を上げて道路上に突っ伏してしまい、ついにそのまま動かなくなってしまった。 「嘘ぉ……」 ついさっきまで自分達を追いかけていた二体の鉄巨人の姿は、みるみる内に小さくなっていく。 たちまち遥か遠くの風景だ。 たった一発の銃撃で二体のモビルスーツが打ち倒される。 まるで絵空事の様だ。 「何、ちょっとした魔法さ」 「……」 あっけに取られるソラにシンはライフルを側車に置きながら、フッと小さく笑った。 そんなシンに通信機から、やや冷ややかな声が差し込まれる。 《魔法かどうかはどうでもいいが。シン、一応お前の言った通りにしておいたぞ》 「ありがとう、レイ」 《しかし……ずいぶん無茶な事を考えたな。一歩間違えればオダブツだぞ》 「大丈夫だ。コニール達ならきっとやってくれる」 ソラには意味の分からない会話。 シンもまたそれを理解している。 きょとんとするソラの顔を、少し見つめながら思う。 ――今はまだ知らない方がいい、と。 右手でサングラスのフレームのスイッチを押し調整する――これも一見ただのサングラスに見えるが、カメラアイの機能を持った特殊装備なのだ。 サングラスの内側に映る映像の修正をすると、シンは一気にアクセルを踏み込んだ。 脱出ルート目指して。 その瞳の先には――海があった。 「に……202号機、203号機。機能停止、追撃不能。どうしますか、隊長!?」 「たった一発で……!?なんという……、あやつ人間か……?」 指揮車両内で、エイガーはただただ絶句していた。 ピースアストレイのモニターカメラが映す映像。 それはそのまま指揮車両のモニターにも映っていた。 サイドカーからの銃撃と共にブラックアウトするモニタ-。 そして次の瞬間、追尾していた二機の無人モビルスーツから送られてきた機能停止の信号。 データから事態の推移は分かった。 なぜそういう状況に陥ったのかも。 だがエイガーにとって理性が、感情がそれを受け入れられない。 それは同乗する部下達も同じだった。 たった一発の銃撃で二体のモビルスーツを沈黙させる技など、一体誰が信じられようか。 少なくともエイガーの記憶にはそんな事が出来る人間など全く存在しなかった。 「これからどうしますか、隊長……」 意気の沈む上官に部下のオペレーターが遠慮がちに聞いてくる。 無理もない。 だがその様子に、次の瞬間今の自分は兵士ではなく指揮官であり、動揺を鎮めるのも自分の仕事だという事をエイガーは思い出す。 思わず苦笑いがこみ上げる。 気合を入れ直すように、自分の顔をパンッパンッと二、三回両手で叩く。 再び現れた彼の表情はいつもの厳しいそれだった。 「これからの目標の予測進路は?」 「ハッ!このままですと目標はルート135に到達します」 「……あそこは確か海岸線に沿って通ってある国道だったな」 「はい、両脇を崖と海に挟まれていて風光明媚で有名な観光道路です。海の方も崖なので海に沈む特に夕日が綺麗に見えると、デートスポットになっているぐらいで……」 「詳しいな。お前も彼女を連れて行ったクチか?」 「じ、自分はその様な事は……(モゴモゴ)」 口ごもるウブな部下の様子に、他のオペレーターからクスクスと笑いが漏れてきた。 さっきまで沈んでいた場が和らぐ。 部下達が士気を取り戻した事に安心したエイガーは、即座に地図を確認した。 するとルート135は、一旦そこに入れば出口までずっと脇道は無く、前後を塞げば完全に密室状況なのが分かった。 「至急部隊をルート135の出口に配置するよう本部に連絡しろ!我々もこのまま目標をルート135に追い込む!それから監視用の無人ヘリもな!」 「ハッ!」 いかに相手が超人といえようと、前後から数を持って挟んでしまえば、時間と物量の問題に過ぎない。 兵糧攻めという手もある。 今度こそ、とエイガーは思わざるを得なかった。 同時刻――。 オロファト市街から遠く離れた郊外に、打ち捨てられた小さな港町がある。 ここは以前、小規模ながらもしっかりとした漁港だったのだが、二度に渡る大戦で大きく被災し、廃港となった町なのだ。 今も壊れた住宅や崩れた堤防など各所に破壊の爪あとが生々しく残る。 住人もすでに移住し、誰も見向きもしない無人の集落だ。 その港湾の片隅、海岸に面した所に漁船修理用の倉庫がある。ここは船をそのまま陸揚げ、進水できるようになっているものだが、他の建物と同じように今は廃墟でしかない。 しかしその無人のはずの構内には、幾人もの人の気配があった。 主席暗殺計画に関わった反統一連合のレジスタンス達だった。 「……ああ!もう何やってるのよ!あいつは!」 その中のひとり、コニールは焦っていた。 シンの事だ。 未だに現れる様子が無い。それどころか連絡もつかない。 「そう?何か情報は掴めた?」 「いや、まだハッキリとしたものは何も」 警察無線を傍受しているメンバーも首を横に振る。 コニールをはじめここに集まったメンバーは、主席暗殺の支援に関わった者たちだ。 狙撃グループを送り出したあと、足跡を残さず速やかにここに集合し、脱出の時を息を潜めて待っているのだ。 倉庫内にはそのための船が、準備万端でその時を待っている。 ステルス仕様の特殊工作船。 PS装甲の応用技術によりその外装面の色を変えられるという優れものだ。 なんでも旧サフトの海軍が潜入工作に使っていたらしい。 時計を見ながら、このグループのリーダーを務める壮年の男がいう。 今回の襲撃を立案したオセアニア解放軍の男だ。 「コニール。どういう理由があろうと、予定通り出航するぞ。一人のために全員が犠牲になるわけにはいかん」 「わかってるわよ!」 コニールはただ怒鳴り声で返すしかない。 出自の組織は違えど、任務を達成するためにその命令系統もあらかじめ決まっている。 彼の言うことには逆らえない。 ――何やってるのよ、シン……。 じりじりと、爪を噛む。 腕の時計を見ると、あと20分少々しかない。 リーダー格の男が他のメンバーに指示を出す。 出航準備をしろ、と。 男達は慌しく動き出す。倉庫内に出していた装備や道具を次々と船の中に片付けていく。 「コニール。お前もそろそろ中に入っていろ」 「ちょっと待って!まだあと15分あるから……!」 急かすリーダー格の男にコニールは何とか、まだ留まるよう縋る。 「わかった、だが0時までだ。0時丁度になったら脱出するぞ。いいな」 コニールは無言で頷く。 それが精一杯の譲歩だと分かってるから。 これ以上は無理強いは出来ない。 と、その時、通信を傍受していた男が状況の変化を告げた。 「……!リーダー!シン=アスカから緊急電文です!」 耳障りな音を立ててプリンターが電文を印刷し、紙を排出していく。 「何だと!本当か!?」 「シンから!?何て言ってきたの!?」 「それが……。暗号なのでハッキリとした事は……。ただ……」 どうも歯切れが悪い。 「もう、見せて!」 焦れたコニールは通信士からひったくる様に電文を受け取る。 暗号とはいえ、その内容はすぐに分かった。 内容を聞かされたリーダー格の男は戸惑いを見せる。 「……こんな無茶な。確かに今すぐ出航すれば予定時刻に間に合うが、だが本当にいいのか?一歩間違えばシンは……」 不安そうにコニールを見る。 彼から見れば、その電文に書いてある事は無謀としかいいようが無かった。 だがコニールはしっかりと彼に言う。 強い意志を込めて。 「行きましょう。シンもそれでいいと言ってるんです」 「……よし、分かった」 コニールの言葉に男も決意を固めた。 「出航だ!」 その声に男達が猛然と動き出す。 瞬く間に出航準備が整っていく。 倉庫の扉がゆっくりと開かれる。 吸い込むような暗い海が広がっていた。 船の中でコニールはリーダー格の男に聞く。 「『アレ』は中にありますね」 「ああ、好きなだけ使ってくれ。必要だったら人も貸そう」 「ありがとうございます」 朗らかな笑顔でコニールは答えた。 ゆっくりと船が海へ漕ぎ出していく。 月は出ていない。 夜空に無数の星が瞬く。 水面を滑る様に、そして静かに船は港を出て大洋に踊りだす。 「死ぬんじゃないわよ……シン」 デッキで波音を聞きながら、コニールは口に出さずに呟いた。 (さて、と。もうすぐ”予定時刻”か。時間通り迎えが来てくれるか……) ピースアストレイを撃破した事で、一時的ながらも治安警察の追尾は退けられた。 もっとも直接手を下せないだけで、監視はされているだろうが。 海岸線沿いの長い幹線道路。 左は山に阻まれ、右は海。 落差は10m程だがそれでも他に逃げ場は無い。 高速道路が出口と入り口を押さえてしまえば、どこにも逃げ場が無くなるように、ここも実質密室だ。 なんでもここは沈む夕日が美しいと評判の道路らしいが、闇夜の今は海はただの暗闇だった。 アスファルトを照らす道路照明だけがやけに明るい。 (やれやれ。”奴ら”を撒くのにとんだ手間を取ることになっちまった) シンとソラの乗ったサイドカーはアイドリングをかけたまま、その入り口にいた。 「あの……、これからどうするんですか?」 「待ってな。もうすぐ迎えが来る」 迎えといわれてソラは、え?と見回した。 ご覧の通り船を止められる岸辺は無いし、ヘリを止めるスペースも無い。 ガードレールに囲まれた、岸壁に張り付いた二車線道路があるだけだ。 シンは無言でまたサングラスのふちにある回路を触る。 スイッチをいくつか操作しているようだ。 「来た……。さすがだな、コニール。時間通りだ」 見ているのは暗闇にしか見えない海の向こう。 ソラには何も見えない。 しかしシンにはそこに何があるのか見えているようだった。 シンは再び回路を操作して、海の向こうに”サイン”を送った。 これで準備完了だ。 その時、レイがシンに告げる。 《シン、お客さんだぞ》 遠くからヘリのローター音が聞こえる。 新たに差し向けられた治安警察の無人ヘリだろう。 さすがに手際がいい。 「OK、レイ。いいタイミングだ」 そうつぶやくと、シンは対戦車ライフルを道の脇に放り出した。 ガシャリ、という重い鉄の音がして、それは打ち捨てられた。 そしてシンはサイドカーのハンドルバーを握り締めると、傍らのソラに言う。 「いいか、ちょっと派手な事をやる。黙ってじっとしていろ。じゃないと怪我をするぞ」 よく分からないがこれから大変な事をやるらしい。 うんうん、とソラは無言で首を縦に振った。 何も通らない海岸沿いの二車線道路。 吸い込まれるような深い闇の海。 シンはサイドカーを道路の中央にすえた。 前方は大きなカーブになっていて、そのまままっすぐ行けば海に真っ逆さまだ。 そのカーブまで約200m。 ヴォンッヴォンッとエンジン音はひときしり高く吼える。 「いくぞ!!」 シンが叫んだ。 ギュルルルルッッ!!と、後輪が回転しアスファルトを焦がす。 次の瞬間、サイドカーは一気に加速した。 壁のような強烈なGが体に叩きつけられる。 ソラはヒッと小さく悲鳴を上げた。 アクセル全開。 ヴォォォォォォォォッ! 一気に限界まで加速。 真っ直ぐ、真っ直ぐ、一直線に一気に走抜ける。 カーブの崖ぷっちに張られたガードレール目指して。 「何!?自殺するつもりか!?」 無人ヘリから送られた映像を見て、エイガーは色めきだった。 このまま突き進めば、海に落ちるのは明らかだ。 加速、加速、加速する。 海が迫まってくる。 ガードレールが迫まってくる。 30m……20m……10m……5m……。 「シ、シ、シ……!」 ――シンさん、落ちる。 ソラはそう言おうとした。 でも――声が出ない。 その時、サイドカーが跳んだ。 ガードレールを超え、暗い海に目掛けて。 雄たけびの様な風を切る音が耳のそばで響く。 全てがスローモーションに見える。 吸い込まれる、無限の闇に吸い込まれる。 ――飛ぶぞ!! そんな声を聞いた気がした。 もの凄く強い力がソラを引っ張り上げる。 そしてソラは宙に飛んでいた。 シンに抱かれて。 乗り捨てたサイドカーが、暗闇の底に消えていく。 二人が夜空をバックに宙に舞う。 すると眼下に背を向けた一隻の船が見えた。 その後部デッキには琥珀色の髪の女性、コニールと幾人かの男。 そして数枚のベット用マットが敷かれていた。 「シーーーーーン!」 コニールが叫ぶ。 「おおおおおお!」 シンが暗闇に吼えた。 落ちる。 落ちる。 ソラを抱きかかえたまま、シンは船のデッキ目掛けて落下していった。 猛烈な勢いで二人はクッションとして用意されたマットの上に着地する。 ホコリと派手な音が立つ。 だが落下に勢いがありすぎたため、シンはソラを抱いたまま、デッキから船底に通じる階段を転げ落ちてしまった。 「シン!だ、大丈夫!?」 コニールが悲鳴のような声を上げた。 「痛っ、イテてて……。大丈夫か?ソラ?」 少女の頭は手でしっかりガードしていたので、頭を打つ事は無かった。 しかし他は分からない。 「あ……、はい……。なんとか……」 シンの体がクッションになってくれたせいか、とりあえずソラも体に特に痛みは無かった。 ただ頭がまだ朦朧とするが、なんとか答える。 「……その子、誰?」 階上のデッキから覗き込むコニールが、不思議そうにシンに聞いてきた。 「スマン、巻き込んだ」 その言葉が誰に向けたものなのか、シン自身もよく分からなかった。 投光機が海を照らすが、波の他には何もない。 ようやく目標を追い詰めたと思ったが、すでに現場の海岸線沿い道路にはもう何も残っていなかった。 「……なんという事だ」 指揮車両から降りたエイガーは、現場のを眺めながら半ば呆然と呟いた。 無人ヘリからの映像ではサイドカーはカーブを曲がらず、そのまま海へジャンプして消えた。 自棄になったようにも見えるが、エイガーは確信していた。 これは自殺ではない、と。 恐らく海から仲間の迎えが来ていたのだろう。 船か、潜水艇かどれかは不明だが、これまでの用意周到な手口から、それは容易に推測がついた。 それも考慮してモビルスーツを追跡に使ったのだが、結果はあの通りだ。 「……やってくれる」 やり場の無い怒りを隠さず、エイガーは部下に怒声で命令した。 「至急、沿岸警備隊に捜索させろ!20分以内に現場に来いとな!!」 「ハッ!」 完全な失態だ。 ここまで追い詰めて逃がすとは、犠牲になった部下になんと言えばいいのだ。 今はただエイガーは暗い海を見詰めるしかなかった。 同時刻、治安警察本部の発令所にも現場からの映像は届いていた。 目標を完全に見失って、発令所内は混乱の極みにあった。 だがメイリンはそんな喧騒に見向きもせず、ただ送られた映像をじっと見つめていた。 爆炎に包まれた倉庫からサイドカーを操り逃走した男。 対戦車ライフルの一撃で二機のMSを仕留めた男。 そんな離れ業をやってのけるのは恐らく二人といないだろう。 映像はその男の詳細を映してはいなかったが、メイリンは確信していた。 (――そう。……彼が、シンが帰ってきたのね) メイリンは静かに笑みを浮かべた。 射殺すような冷たい笑みを。 その意味に気づいた者は誰もいない。 無言で傍らに座る上司、ゲルハルト=ライヒを除いては。 「私、なんでこんなところにいるんだろう?」 誰にとも無く呟く。 目を真っ赤に腫らせたソラは、ぐったりとしたままベットに横たわっていた。 暗い部屋の中で上を見上げると冷たい鉄の天井が目に入る。 あてがわれた船室のベットは固く狭く、シーツは洗ってはいるもののしわくちゃだ。 ここは海の上、オーブですらない。 いつもなら、もう寮の暖かいベットの中で夢を見ている頃なのに。 自分の置かれた境遇と友人達を思い出し、ソラの表情が曇る。 明かりを点ける気力すら湧かなかった。 (帰りたいよう……) だがそれは叶わぬ願い。 真面目に生きている自分がこんな目に会わなければいけないのか。 悔しさと心細さから涙が溢れてくる。 髪の毛はパサパサ。 服だって汗まみれ。 おまけに真面目に日々を生きている人達を、理不尽な暴力で傷つけているテロリストの人質。 辛くて、悔しくて、叫びたくなる。 口を大きく開けて、とにかく声にならない言葉が出てきそうになっていた。 その時外から二人が何か言い合っているのが聞こえてきた。 口論しながら、こっちに向かって歩いてくるようだ。 「どういうつもり!ただの子供を巻き込むなんて、あんた何を考えてんのさ!」 「仕方なかったんだ……いや、スマン。完全に俺のミスだ、あの子を巻き込んだのは」 「そんなこと言われなくても分かっているわ。私はこれからどうするつもりなのかを聞いているのよ」 「オーストラリアで下船したら、現地のレジスタンスに頼んで……」 「ハッ、間違いなく断られるわね。こっちのミスを押し付けるなとか言われるのがオチよ」 あまりにお粗末な『計画』にコニールは鼻で笑う。 「じ、じゃあ、何とか金を工面して自分で戻ってもらうとか?」 「ふ・ざ・け・る・な!一度私達の顔を見られた以上、ハイそうですかって返せるわけないじゃない。こっちの上と向こうの上で話し合ってもらって、なんとかしてもらうしかないわよ」 「厄介な事になったなあ。どうしたらいいんだ、コニール」 「私に聞かないでよ……まったく」 とはいうもののコニールとしても罪悪感は残る。 巻き込んだのはこっちなのだから、彼女に罪は無いのだ。 はーっ、とため息をつくとコニールはシンに言った。 「……一応、私の方からオセアニア解放軍のトップに話してみるわ。あまりアテにされても困るけど」 「スマン!助かる」 《デカイ貸しが出来たな、シン》 「あとで利子をたっぷりつけて返してもらうわよ」 ドアからコンコンと小さくノックする音が聞こえた。 あの少女、ソラ=ヒダカを閉じ込めた船室からだ。 思わず二人は顔を見合わせる。 感情的になるあまり、ついうっかりしていたようだ。 しまった、とコニールは頭を抱える。 たぶん聞かれただろう。 コンコン、ともう一度ノックは力なく叩かれる。 (いつか話さないといけないし、仕方ないか。ったくこの馬鹿のせいで!) コニールにギロリと睨まれてシンは思わずたじろいた。 やむを得なく、外から掛けていた鍵を外すと、ドアはほんの少しだけ小さく開く。 そこにはソラが、肩を落として立っていた。 コニールが心配そうに彼女に聞く。 「大丈夫?顔色悪いよ」 「あ……えっと、大丈夫……です」 だがソラの顔は蒼白で、全く大丈夫そうには見えない。 「本当にごめんね」 コニールはただ頭を下げて謝るしかできなかった。 「シンも謝れ!」 スパーンッとコニールの平手がシンの後頭部に炸裂。 するとシンも不器用に頭を下げた。 「す、すまない。巻き込んで……俺が悪かった」 一方、ソラは平身低頭の二人に思わず戸惑う。 カガリを暗殺しようとする位だからもっと恐ろしい集団だと思っていたのだが、外見こそ怖いものの彼女を含め皆紳士(淑女?)的に接してくるからだ。 とはいえ、まだ信用できる相手でもないのも十分分かっていた。 「どこかで降ろしてあげられると良いんだけど、今は無理なの。もう少しだけ我慢してね」 「……もういいですよ」 小さな声でそう呟くと、ソラは自らドアを閉めた。 また誰もいない暗い船室の中。 ふと視線を向けた船室の窓からは星空が見えていた。 しかし、今ソラがいるのは海の上。 まったく違う場所。 見知らぬ世界。 しかし、見上げた空はいつも学生寮の窓から見ていたものと変わらなかった。 あまりに色んなことがありすぎて、何が起こっているのか自分でも理解できていない。 ただ一つ分かっているのは、とても疲れているという事だけ。 「お風呂入りたいな……」 そう呟くとソラは深い眠りについた。 「無理に決まってるだろうが!」 狭い応接室の中で歳は四十前後、髪は短く顔は厳つい男が、目の前で怒鳴り声を張り上げる。 色々な意味で耳が痛い。 翌日、豪州に着いたシン達は、友好関係にある現地のレジスタンス、『オセアニア解放軍』のアジトに訪れていた。 そこで例の少女を引き取ってもらおうとオセアニア解放軍のリーダーに接触したのだが、結局返答がこれだ。 伸ばした髭を弄りながら男は再び口を開いた。 「犬や猫じゃないんだ!人間一人匿うのがどれだけ大変か解っているのか?オーブに返すにしても、先日の騒ぎでセキュリティが強化されている現状では不可能だ。大体お前らの厄介事を俺たちに押し付けるのは筋違いというものだろうが!」 そう言い終えると、男はもう話すことはないと応接間を後にした。 バタンと扉が閉まる音。 必要以上に大きく聞こえたそれを聞き終えると、部屋に残されたシン達はそれに負けじと大きく溜め息を吐いた。 いつまでも座っているわけにもいかず、お世辞にも座り心地がいいとは言えない椅子から重い腰をゆっくりと上げる。 「あー!やっぱり駄目だったか!」 コニールが突然両手で頭を掻きながら叫ぶ。 気持ちは解らなくもない。 が、恥ずかしいのでやめて欲しいと隣に座るシンは思った。 別に誰かに見られているわけではないのだが。 「最悪ダンボールに入れて街中に放置するか。幸い若い女だ、その手の趣味の奴なら迷わず拾ってくれるだろう」 「冗談でもそういうことを言うんじゃない、よっ!」 よっ、のタイミングで無防備な脇腹に肘を撃ち込まれる。 コニールが痛みで身悶えするシンを見下した顔つきで見つめ、溜め息を一つ吐く。 「やっぱり一度私たちのアジトに連れて行くしかないみたいね」 仕方ないとコニールは呟く。あの夜偶然巻き込んでしまったソラという少女。 蒼い瞳が印象的で、非常に温厚な性格なのだろう。 好かれたいわけではないが、そんな少女の平穏を奪ったのは他ならぬシンである。 顔には出さないがなんとかしたいと二人とも本気で思っていた。 (もしマユが生きていたらあんな感じになっていたのかな) 妹の名をひっそりと心の中で呟く。 一瞬、少女と妹の姿が重なる。 ――彼女は彼女だ。マユとは違う。シンは感傷を振り払うように、そう自分に言い聞かせた。 「ガルナハンか、飛行機をチャーターする必要があるな」 「そうと決まったら早速行きますか。……あの子はどうするのさ?」 部屋の扉を半分ほど開けた状態でこちらを振り向くコニール。 「置いて行く、相棒を置いてきたから大丈夫だろう」 ふと少女の元に置いてきた相棒を想う。 (少なくとも俺より人付き合いが上手いアイツの事だ。今頃きっとあの子と上手く打ち解けているだろう) 相棒の”姿”に驚く少女を想像すると自然と頬が緩む。 そんな愉快な事を考えながら、シンは応接間を後にした。 丁度その頃、ソラは暇を持て余していた。 オセアニア解放軍から個室を与えられていたが、そこにはTVもない、ラジオもない、本すらなかったのだ。 これで充実した生活が送れるほどソラは人間ができていない。 「こんな腕時計ひとつで、暇を潰していろと言われても…… 」 外に出ることも出来ない。 ソラはシンに渡された腕時計を手で弄びつつ、ブツブツと文句を言う。 その腕時計は普通のものより二回りは大きい、奇妙な金属製のものだった。 「ゲームなんて贅沢は言わないけど、せめてラジオでも聞ければ暇潰しになるのに。時間なんかわかっても意味無いじゃない……役立たず」 ところが。 《役に立たなくてすまないな》 「え?え?え?」 突然どこからか声を掛けられ、ソラは慌てて周りを見渡す。 当たり前だが誰もいない。 (今のは何?空耳?まさか、さっきの食事に怪しいクスリが入っていたんじゃ) 《おい》 (もしかして私もクスリ漬けにされて、何処かに売り飛ばされるんじゃ) 《おい、どうした?》 (この間読んだ小説の主人公の少女が確かそうなって……) 《おい、聞いているのか》 (それで私は、ご主人様と言えと強制されたりして……) 《おい!》 「……はっ!?」 《何処を見ている。ここだ。》 怪しい妄想……もとい、考え事にふけっていたソラが、声のする方向をおそるおそる見ると。 腕があった……ソラ=ヒダカの左腕。 いつも通りの色白の細い腕。 おかしな所など何もない。 いつもと違うのは無骨な腕時計をしているくらい。 「あ、そういえば昔借りたニホンの漫画で気が付いたら、右手が化物になって語りかけてきてさあ大変って話があったんですよ。面白かったけど実際にあったら怖いですよねー」 《現実逃避は時に必要な事かも知れん。だが、今は現実を認める事が大事だ、ソラ=ヒダカ》 いい加減ソラも気付かない振りを続ける事はできなかった。 左手から声が聞こえてくる、これは事実である。 空耳ではない。 「わ、わわわた、私の左手が右手にーーーーーー!!」 パニックを起こしたソラはわけのわからない悲鳴を上げて左手を振り回す。 《なにを言っているのかわからんが、残念ながら俺はお前の腕ではない。よく見てみろ》 ソラを宥める右手になった左手(仮名)。 落ち着きのある言葉に、正気を取り戻したソラはもう一度腕を確かめてみる。 よく見ると腕ではなく時計から声が出ていることに気付いた。 「……もしかして、腕時計の人ですか?」 喋ってから気がついた。 (何で私は腕時計に敬語で喋っているんだろ。それ以前に傍から見たら、怪しい少女そのものじゃない) 軽く自己嫌悪にひたっていると、腕時計が自己紹介してきた。 《そうだ。もっとも腕時計ではなくAIだがな。俺の事はレイと呼んでくれればいい。》 「レイさんですか。私はソラって言います。」 何故か頭を下げつつ、腕時計に挨拶をするソラ。 「それで、レイさんは私に何か御用だったんですか?」 《あまりにも暇だったようなので話かけてみた》 (ああ、そういえばさっきまで自分で暇だ暇だとかブツブツ独り言を呟いて……独り言をずーーっと聞いていたの?……は、恥ずかしすぎる) 自分の醜態を見られていた事に気付きソラの顔が見る見る紅潮してゆく。 「お、女の子の独り言を聞いているなんて、性格悪いですね!」 ソラは恥ずかしさを誤魔化すように言う。 《……気にするな。俺は気にしない》 「私が気にするんです!!」 部屋中にソラの叫びが木霊した。 それから3日経ったある日。 旅立ちの朝は晴天とは行かず、少し雲のある日だった。 車で何時間も揺られて、着いた先は平原が広がる土地。 一本の滑走路があることからかろうじて空港と分かるが、ほかには倉庫のような古い建物があるだけだ。 管制塔のようなものはない。それどころか飛行機すら一機も見当たらない。 滑走路もひび割れが多く、雑草がいたる場所で芽吹いている。 路肩の荒れようや草の伸びようと比較して、かろうじて人の手が入っていることは分かるのだが。 「ここって空港、ですよね?」 《レジスタンスをはじめとした、表向きの航路を使えない連中用。言うなれば闇空港だ。土地の持ち主の飛行機だけが離発着する私有空港扱いになっている。整備が行き届かないのはそのためだ》 「私、これからどうなるんですか?」 《今はオーブの警備が厳しい。そのまま戻ればソラもテロリストの疑惑を持たれる恐れがある。一度ガルナハンにある俺達の組織の所に来て、ほとぼりが冷めたら帰国する手はずになっている。俺達のリーダーも了承済みだ》 「ガルナハンてどこですか?」 《東ユーラシア共和国コーカサス州の街だ。地球を半周しての帰国だな》 「地球を半周……」 生まれてから一度もオーブの外に出たことも無い自分が、地球を半周して見知らぬ国へ。 なんだが急に途方も無い話に思えてきた。 あの日からずっとレイはソラの左手首に巻かれたままだった。 一時、ソラはシンにレイを返そうとした。 だがしばらくの間そのままでいいと、シンが言ってくれたのでソラは素直に喜んだ。 せっかくできた話し相手から離れるのはさびしかったのだろう。 監視役も兼ねているのかな、と後でソラは思ったが、自分でオーブまで戻る方法も思いつかない以上、何もできないのだから同じこと。 奇妙な縁でできた、奇妙な姿の友人関係だった。 車のそばで待っていた彼らのもとに、倉庫からコニールが駆け寄ってくる。 手を振りながら大声でソラたちを呼んだ。 「飛行機はすぐに出せるってさ、早く荷物を持って来てよ!」 移動する三人とひとつの腕時計。 荷物持ちはシンの役目だった。 大荷物を持たされたシンが「何でお前の荷物まで俺が運ぶんだ?」とコニールに質問する。 「レディーに荷物を持たせる奴なんて、男の風上にも置けないわよ。そうでしょう?」 「どこの誰がレディーだ……痛い痛い痛い!」 両手のふさがったシンの耳を思い切り捻り上げるコニール。にっこりと微笑みながら 「あら大丈夫? 荷物は落とさないように気をつけてね」 と白々しく言い捨てて。ソラを引っ張っていった。 三人が向かう倉庫の扉が徐々に開いていく。 その中からゆっくりと今回の搭乗機が出てくる。 流線型の機体に響くジェットの入排気音がブロブロブロブロと重々しい音を……何かが違う。 知識は無いが飛行機はこんな音しない。ソラは嫌な予感がしていた。 ソラの予想通り、彼ら四人の前に現れたのはジェット機などという高級なものではなかった。 コズミックイラの世界においてはもはや骨董に近い存在、レシプロのプロペラ機。 せいぜい10数人程度が限界の中型飛行機だった。 「な、何ですか?これ」 ソラが呆気に取られた顔をして聞いてくる。 無理も無い。こんな飛行機は今や航空ショーか博物館か、はたまたTVの歴史ドキュメンタリーでしか見ることのできない代物である。 コニールが申し訳なさそうに言う。 「ここじゃこれをチャーターするのが限界でね。まあ事故ったことは一度もないそうだから。あ、でも飛行機が事故ったときは墜落してスクラップだから、当たり前だね。あははははは」 コニールに同調してシンとレイも笑うが非常にわざとらしい。 この場を和ませようとする三人の涙ぐましい努力だったが、まったくの逆効果だった。 「だ、大体ガルナハンまで行くんですよね。ここからガルナハンまで、何千kmもあるって聞きましたよ? 本当にこんなオンボロで飛べるんですか?」 その言葉を聞いて、「オンボロとは何事だ!」とパイロットが怒るが、シンは必死に彼を宥める。 レイが代わりに冷静に解説した。 《途中で中継着陸が三箇所、給油時間もあわせて合計60時間のフライトだ。まあめったにない機会と思えばいい。人類が宇宙にすら進出にしているこの時代にあって、プロペラ機に搭乗経験があるとは、末代までの語り草になるだろうな》 「他に手が無いんだから仕方が無い。俺は別に構わない」 ……冷静な口調だけど、いつの間にか論点がずれている。 ソラはそう思った。 屁理屈をこねるレイに、責任を放棄してあさっての方向を見るシン。 コニールはパイロットから、プロペラ機の持つ抗いがたい魅力とそれにかける男のロマン、レシプロの奏でる魅惑のエンジン音について滔々と聞かされている。 三者三様ソラを蚊帳の外において。 ついにソラは爆発した。 「……も、もう信じない、あなたたちなんか信じない!みんな嫌いよ!」 しかしソラに選択肢があるはずもなく、結局は彼女も泣く泣く飛行機に乗る。 フライト中、四人の会話がまったく弾まなかったのは、言うまでもない。 同日、夜。 オーブ内閣府直轄の治安警察省。 名の通り治安警察の総本部である。 単なる刑事犯罪だけでなく、思想犯、および政治犯まで取り締まる部局だ。 テロリスト対策も重要な任務の一つで、治安維持用のMSも多数配備され、ちょっとした軍隊並の武力も持っている。 組織のトップは治安警察省長官ゲルハルト=ライヒ。 これは誰しも異論がない。 しかし№2が誰かとなると、意見が分かれる。 役職だけ見れば副長官だろう。 しかし彼は有能ではあるが良くも悪くも事務屋に過ぎず、治安警察省の凄みを感じさせない。 実働部隊であるMS隊のトップは、有能なパイロットで敵にも容赦ない。 ただ言動に粗暴さが目立ち、小物の印象が強い。 他にも色々と実力者はいるが、ライヒに比べると今ひとつ見劣りするのが現状だ。 そんな中、最近になって、治安警察省で存在感を増している人物がいる。 役職から言えば、トップには遥かに及ばない。 しかしテロリストに対する弾圧の苛烈さ、決して揺らがぬ冷徹な意志、 それに見事な化粧のほどこされた美貌、さらにはキラ=ヤマト、ラクス=クライン、カガリ=ユラ=アスハと並ぶ英雄のうちの一人、アスラン=ザラの妻。 しかも彼女はラクスや、カガリの友人とくれば、組織の中で控えめに振る舞う方が難しいと云うものだろう。 彼女の名はメイリン=ザラ。 誰が名づけたか『治安警察省の魔女』の異名を持つ女性である。 「テロリストの目的地はガルナハン方面?確か東ユーラシア共和国のコーカサス州にある街ね」 メイリンは治安警察省の一室で、部下からの報告を受けていた。 モニター越しにもかかわらず、彼女の持つ凄みに気圧された部下は、しどろもどろにならぬよう必死に報告を続ける。 「はい。豪州方面で不審な飛行機の目撃があったと、軍より情報提供がありました。テロリストだとの 決定的な証拠は無いものの、豪州に高速艇で逃亡後、飛行機でガルナハン方面に逃げた。こういう流れが想定されます」 「なるほど。まあガルナハン方面は最近テロリストが騒がしいわね。今回のテロの犯人が逃げ込んだかどうかはともかく、楔を打ち込んでおくに越したことはないでしょう。東ユーラシア共和国政府に通達なさい。治安当局責任者は明日の朝一番で私に連絡を入れるように、と」 「了解しました」 モニターが消え、部下の視線がなくなると、ほんの一瞬だけ彼女は疲れたような表情を見せた。しかし、すぐに頭を振ると、もとの冷厳な表情に戻り、席を立った。 テロリストにオーブの永世首長であるカガリが暗殺されかけた。 彼女が無傷であったのは幸いだったが、 正規軍の不手際とは言えテロ実行を許した治安警察省の面目は丸つぶれだ。 不埒なテロリストに、己の愚行を心から悔やませるため、治安警察省は総力を挙げている。 オーブの永世首長の命を狙った代償がどれだけのものか、奴らに思い知らせてやるのだ。 そこまで考えて、メイリンは苦笑した。 いつから私は仕事人間になったのだろう、と。 今日も泊り込みになるであろうメイリンは、シャワーを浴びた後仮眠室で休息を取ろうとしていた。 だが、不意の来客に眠りを邪魔される。 取次ぎはしないように言ったのに、と受付の者を叱咤しようとしたメイリンは、相手を知って矛先を納めた。 アスラン=ザラがそこにいた。 受付も夫が妻の身を案じて来たにも関わらず、追い返すわけにはいかなかったのだろう。 「こんな時間にすまないなメイリン」 「貴方に比べれば大したことは無いわ。テロに巻き込まれたって聞いたけど無事でよかった」 アスランは、いたわるような視線を妻に向けた。 「仕事だから仕方ないけど、あまり無理はするなよ。身体を壊したら元も子もない」 「ええ、わかってる……」 夫の労わる気持ちを嬉しいと思う反面、それが自分だけに向けられていないと感じ素直に喜べない。 「仮眠中だったんだろ? 邪魔したら悪いからすぐに帰るけど、何かできることがあったら連絡してくれ」 「ありがとう、でも大丈夫。貴方こそ怪我をしているのだから休まないと」 額の包帯に手を伸ばすメイリンにアスランは苦笑いして答える。 「はは、この位大丈夫さ。ああ、それと……」 「何? アスラン」 「……いや、なんでもない。そのうちに話すよ。じゃあ、用があればいつでも電話してくれ」 軽く口付けを交わし去っていく夫の車に向かってメイリンは手り見送る。 表面的には美男美女の理想的な夫妻に見える。 しかし彼女が誰にも聞こえぬようにつぶやく独言を聞いた人間がいれば、その言葉に愛情と同じくらいの憎しみと悲しみがこもっている事に気付いたかもしれない。 「ほんとうに誰にでも優しいのね。私に優しくした後は、今度はカガリさんに愛をささやきに行くのかしら?蝙蝠さん?」 このSSは原案文高速艇にて、止まらぬ涙、言い合う二人、捨て猫、ソラとレイ、魔女と蝙蝠、飛行機でGo!を元に加筆・再編集したものです。
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3の塔 ヒョウ 体力:20 アイテム:猛獣の牙 / 豹柄の毛皮 行動パターン:飛翔(1) 前方攻撃(1) 防御 攻略法:強暴だが、攻撃力は低く、体力もそれほどないので速く倒せば問題ない。 ただ、飛ばれると何度もダメージを受けることになる。 黒ヒョウ 体力:20 アイテム:猛獣の牙 / 黒の毛皮 行動パターン:飛翔(1) 前方攻撃(1) 防御 攻略法:ヒョウと同じ アリゲーター 体力:50 アイテム:猛獣の牙 / ワニの毛皮 行動パターン:噛み付き(2) 尻尾(1) 防御 攻略法:体力、攻撃力共に高いうえに強暴だが、動きが遅い。一方的に攻撃できるが、口をあけてきたらしっかり防御すること。あせらずに倒せば問題ない。 黄金のグリフォン 復活時間 = 3分 体力:375 アイテム:黄金の羽根 黄金の鉤爪 行動パターン:前方攻撃(1) 踏み潰す(1) 飛翔(2) 風(1) 行動パターン(毒):前方攻撃(1) 踏み潰す(1) 風(1) 攻略法:動きが非常に速く、魔法を使わないと攻略は難しい。ターゲットにされたプレイヤーが防御で攻撃を受け止め、その隙に攻撃する。風の範囲攻撃は素早く防御すればぎりぎり間に合う。 トップページへ戻る
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古泉「ふう・・・やりましたね。 キョン君とハルヒさんは消えてしまいましたか・・・。 ・・・逃走、ですね。私が守りました・・・。」 屍人「ハァ・・・ウァア!!!!」 小泉「しつこい人ですね・・・。」 ハルヒ「こうなるとは思ってなかったのよ!!」 キョン「・・・そんな事いえばすむのか・・・ こうなったのはお前のせいだぞ!!!」 ハルヒ「じゃぁ、どうしろっていうのよ!」 キョン「・・・・今すぐみくるさんや長門・小泉を 集めて車のところにいくぞ・・・・!!」 ハルヒ「ねえ、キョン・・・ここから出られるのかしら・・。」 キョン「・・・・さぁな。俺にはわからな。 だが少なくとも、あの死体野郎を倒す武器さえ入手 出来れば生き残れるさ。」 古泉「病院ですか・・・悪趣味ですね・・・・。にしても これは実に不利だ・・・。ライトがありませんね。 これじゃ暗くて何も見えません。どこかに 非常用ライトでもないのでしょうか・・・・。」 「ズドッ・・・・ズドッ・・・ズドッ・・・・・。」 古泉「携帯のライトで我慢するしかなさそうですね。・・・・?」 頭脳屍人「ギィヤァッァア!!!(飛びつき)」 古泉「フッ!!」 バギッ 軽く殴った音と同時に頭脳屍人は壁にたたき飛ばされ 出血と同時に死亡した。 古泉「楽勝ですよ。・・・・生存者、いませんね。 まあここもここ。私もゆっくりと楽しみましょうか・・・。 しかし楽園の邪魔者は涼宮ハルヒ・・・そのほかの者。 1人ずつ、殺していきますか・・・・?ハハハハッハハハ・・・」 古泉がその言葉そ喋る前、・・・・サイレンが鳴り響いていた─── Contenew To Next Loop...
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勇次郎「俺に、てめえと組めってのか……?」 ラオウ「我と組む資格のあるものなど、そう多くはないからな」 勇次郎「……」 ラオウ「不服か?」 勇次郎「いや、いいだろう。組んでやるぜ。クク……生まれて二度目のチームプレーだぜ……!」 9組目 範馬勇次郎&ラオウ 【拳鬼】 ◇ ◇ ◇ エース「よう、お姉さま。蟹座氏と組んでタッグ出るんだって?」 お姉さま「え?」 地球破壊爆弾「私とかはチート過ぎるから自重したんだけど、お姉さまぐらいなら大丈夫だよね。頑張ってね」 お姉さま「え、いや、ちょっと……。そんな話、知らないんだけど……」 最速の人「計画通り……!」(←勝手にエントリーした人) 10組目 お姉さま&蟹座氏 【GR萌えキャラコンビ】 ◇ ◇ ◇ 富竹「目指せ!」 タケシ「死にキャラ脱出!」 11組目 富竹ジロウ&タケシ 【岩の機関車】 ◇ ◇ ◇ ニコハルヒ「神の名の下に命令するわ! あなた、私のパートナーになりなさい!」 荒木「別にかまわないけど……。あとで後悔しても知らないよ?」 12組目 ニコハルヒ&荒木飛呂彦 【トップオブザワールド】 ◇ ◇ ◇ あやの「あの、先生……。ロワ的にもクロススレ的にも微妙な位置にいる私たちが出場するなんて、本当にいいんでしょうか?」 ななこ「微妙な位置にいるからこそ、や。ここでうちらの存在を世間にアピールするんや! 峰岸、お前はええんか! 同じ背景やったはずの日下部が遠くに行くのを黙って見てるだけで!」 あやの「!!」 ななこ「カオスロワ四期序盤の、輝いてたお前を思い出せ! 冷徹・冷血・冷酷の氷の精神や!」 あやの「氷の精神……!」 ぴきーん!(デコが輝く音) あやの「私より目立つやつは殺す……!」 ななこ「そうや、それでええ……!」 13組目 黒井ななこ&峰岸あやの 【陵桜師弟コンビ】 ◇ ◇ ◇ ユーゼス「ハクオロと組んでタッグトーナメントに出場するのも私だ」 ハクオロ「私はいいんだが……。あんた、生身で戦えるのか?」 ユーゼス「この日のために通信空手を学んだのも私だ」 14組目 ユーゼス・ゴッツォ&ハクオロ 【ザ・マスクメン】 全出場チーム決定。クロススレタッグトーナメント、次回開始(予定)。
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ぜんめつバトルショー/ステーションQ9 Vコミックにより記憶を取り戻したクォーク。だがまだリハビリが必要なようだ。 ラチェット達はその間にティラノイドに変身できるという「ティログラマー」をゲットするため、 ぜんめつバトルショーの「デスコース」に挑戦することに。 概略 探索要素はほとんどなく、仕掛け満載の道を進む「ガントレットチャレンジ」、出てくる敵をひたすら倒す「アリーナバトル」の2種類のチャレンジをクリアしていくステージ。ストーリーに直結するのはごくわずかだが、賞金や経験値が稼げるのでどんどん挑戦しよう。 攻略チャート 到着後イベント、「デスコースチャレンジ」へ 一応ポーズから「チャレンジをぬける」でやめることも可能。新しい武器を買い忘れたりした場合は戻ろう。 ゴールまでたどり着くとVコミック第2巻「Qとアメーバのしんりゃく」をゲット、その後アリーナバトルへ ここは全10ラウンド。ボスも制限も特になし。仕掛けもあるが大したものでもなく、注意するのは弾切れぐらい。 アリーナバトルクリア後、ガラメカ:ティログラマーをゲット 他のチャレンジについてはステージ攻略/ぜんめつバトルショー全チャレンジへ →フェニックス号(3回目)へ
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Death Note imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 最新のスクリプトは新まとめwikiにあります。そちらを参照してください 第1話「新生」 第2話「対決」 第3話「取引」 第4話「追跡」 第5話「駆引」 第6話「綻び」 第7話「曇天」 このサイトは移転しました。新しいサイトにスクリプトを置いてあります。
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Lv11-1「円香との再会」:推奨「撃」 1-2「アトリエでの戦い」:推奨「絆」「針」 Lv22-1「黒の貴婦人 一」:推奨「撃」「貫」 2-2「助手の診察」:推奨「捉」「滅」 Lv33-1「女たちの宴」 3-2「月読崎灯台にて」:推奨「捉」「滅」 Lv44-1「帰来迎」:推奨「撃」 4-2「首現ノ祠にて」:推奨「捉」「滅」 4-3「黄泉からの帰還」:推奨「爆」 Lv55-1「黒の貴婦人 二」:推奨「滅」 5-2「天井を歩く女たち」:推奨「針」 Lv66-1「神楽の中断」:推奨「針」 Lv77-1「亞夜子がいる夜」:推奨「刻」「撃」 7-2「一期一会」:推奨「撃」or「零」 Lv88-1「神楽の中断 二」:推奨「撃」 Lv99-1「朧月神楽の調べ」:推奨「滅」「捉」 9-2「祭りの始まり」:推奨「針」 9-3「月蝕の共鳴」:推奨「撃」 Lv1010-1「灯台頂上決戦」:推奨「捉」「滅」 10-2「洞窟からの脱出」:推奨「撃」「遅」 ※ポイント ミッションで使う射影機や霊石灯の性能のうち、強化レンズ、装備機能(「無」を除く)、基本性能、強化レベル、蓄積霊子はセーブ時のものがそのまま使われます。(フィルムや回復アイテムはミッションごとに指定) Sランクを取ることを目標にしている場合、威力系改造をMAXにし、装備機能「得」を装備しないときついと思います。 本編で霊子を最大まで溜めてセーブしたデータを使って始めると良い(どのミッションでもその霊子数でスタートする)。 また得点によるミッションの場合、撮影する距離に応じて得点が変わるのでなるべく近づいて撮影する必要があります(特に1-1の円香は掲載されている方法でも遠くからの撮影だと達成できません)。 (あくまで編者の主観です。もっと効率いい方法がいくらでも存在すると思います。) ※略語 FF:フェイタルフレーム FC:フェイタルフレームコンボ SC:シャッターチャンス Lv1 1-1「円香との再会」:推奨「撃」 敵は月森円香。操作キャラは流歌。 攻略法1 07式で3HITのFCを2回。3回目のFCの3HIT目に「撃」を打ち込めばSランクに届くはず。 FC2回目に「貫」を仕込み、3HIT目に「撃」でSまで届くかもしれない。お好みで。 攻略法2 フル改造状態、14式で3HITのFCを1回。2回目のFCに「貫」を仕込み、2HIT目に「撃」(14式使い切る)。 攻略法3 使用レンズ「撃」(射影機は最大強化、「得」装備、霊子5個)いきなり14式でFC(3Hit目に「撃」)でSランク 1-2「アトリエでの戦い」:推奨「絆」「針」 敵は曲木遊光。操作キャラは長四郎。 攻略法1 「得」装備は必須。 ”這い”と”立ち”の交互パターン。 這い状態での攻撃は意外にリーチがあるので注意。攻撃モーションを誘ってから下がるとよけられるはず。 曲木が出現したら下がりながらパワーを溜めずに連続撮影でチェイン数を稼ぐ。 Sランクの条件は15万ポイント以上なので、10~15チェインほど削った段階で10~12万点ほど取れていたら、最後に密着状態から「針」で撮影すると5万点ほど入るのでSランクに届く。 攻略法2 「得」装備は必須。 霊石灯は最大値と深度を最高まで強化しておく。 最大値、深度が最高ならば、最大まで溜めて密着して撃てば3300ダメージ与えられるので、これを常に狙っていく。 曲木のHPは13200なので4回の攻撃でちょうど倒せることになるが、4回の攻撃でギリギリ曲木を倒してしまわないようにするのが重要。 (とは言え、4回の内、大抵1回くらいは3300未満のダメージになることが多いのでそんなに気にすることはない) 4回攻撃の時点で12万点は取れているはずなので、最後も同様に密着してMaxShotや「針」でトドメ。 とにかく常に溜めておき、出現したら近寄ってぶっ放すのを繰り返すだけ。5回しか攻撃しないので月霊力を気にする必要も無い。 Lv2 2-1「黒の貴婦人 一」:推奨「撃」「貫」 敵はカクカク動く人形"わたし"と本体千堂翳の2体。操作キャラは流歌。 "わたし"を倒してからじゃないと本体にダメージが入らない? 攻略法1 本体のほうはあえて接近しなければあまり問題がないので、強いフィルムを使って"わたし"を先に倒す。 "わたし"はFFはないのでSCを狙う。強いフィルムを使うもよし、霊子に余裕があるならレンズを使うもよし。 倒したあとにある程度時間が経過すると"わたし"が復活するので、それまでに本体をFCの3HIT目に「撃」でSランクに届くはず。 FFの無い”わたし”には「貫」が有効。ダメージUPするので簡単に倒せて点数も跳ね上がる。 上記の方法でもSに届かないことがほとんどなので、そういう時は人形を倒した後に、本体千堂翳を攻撃して殺さずに瀕死にしておくと、その内人形が復活するので得点を伸ばしやすい。 2-2「助手の診察」:推奨「捉」「滅」 敵は片桐省二。操作キャラは海咲。 攻略法1 突進、接近して消えるだけ、目くらましの3パターン。「捉」で捕捉しつつFCを叩き込むだけ。 「捉」は霊が出現しているときにCボタンを押すとそちらに自動的に向いてくれるので、Zを押しながらCを押せば自動的に捕捉してくれる。しかも霊子の消費は無い。 ある程度けずったらFC3HIT目を「滅」にすればSランク。 目くらましのときのFCはシグナルが出てからではほぼ不可能なタイミングなので、目くらましだとわかったら、ライトを向けようとしたらすぐにシャッターを押すくらいのタイミングで狙う必要がある。 突進のパターンはFCのシグナルが出るのがかなり遅いのでタイミングをずらされないように注意。 Lv3 3-1「女たちの宴」 敵は相庭伊織、緋月浅葱、月ヶ瀬舳の3体。(オリジナルで記載ミスがある。リマスター版では修正済み。) 操作キャラは円香のため、ミッション内では最難関。 Sランクの目安は5分程度だが、どうしても5分以内に倒せない場合は・・・(反転表示)クリア時間を30分以上かければSランクを取れるという救済措置が用意されているが、できれば一度は5分切りに挑戦していただきたい。時間の無駄だけど。 救済措置にあたって 最難関というかやるだけ時間の無駄と感じた方はすぐに救済措置を使うことをお勧めします。 救済措置を行う際には、リモコンの通信が切れるとタイマーも止まるという親切仕様なので、諦めて時間とともにリモコンの電池も無駄にしましょう。 救済措置は時間だけでクリアー自体は自力でしなければならないので、 時間を使ってクリアーできない事も多く非常にストレスがたまるので、 攻略動画は見ておかないと危険です。十分に注意してください。 動画1、動画2 攻略その1 レンズを装備できないのでせめて強化だけはMAXにしておきたい。 ただし基本性能強化をMAXにしても霊力がたまるスピードがめまいがするほど遅いので、 基本は霊力をためて攻撃という戦略ではなく、 FCだけを狙ってシャッターを切る感じになります。 敵のパターンを把握しつつ、FCで複数の敵をまとめて倒していく。 強いフィルムをケチる必要はないので、巻き込める状況では遠慮なく叩き込もう。 Sランクの目安は5分程度。多分に運が絡むと思う。 3人の霊をほぼ10体ずつ倒さなければならないため 普通にやると消えやすい相庭伊織などが残ってしまい、後半一騎打ちでタイムロスになる。 相庭伊織のFFを直接誘発するか、他の霊のFCで巻き込むと良い。 また、被弾すると(回避しても)リズムが狂い、大きなタイムロスとなる。 霊は向かい側に沸くため、方向転換や前進・後退で沸きポイントを調整し、1箇所にまとめよう。 クリアを目指すだけなら、MAPが広いので敵を引き離しつつ各個撃破を心がけ、気長にやれば問題ない。 :正攻法S獲得手順 最初直進→幕あたりターン→後退しながら3体をうまく真ん中に誘導して→20~25秒あたり零式でMAXSHOTで3体を全滅→ すぐ霊が死んだ場所まで進み、また射影機を構えて、後退しなが零式MAXSHOTで3体を全滅x4回 (1 10~30あたり15体確定、ここで失敗したら自殺なりリセットなり再チャレンジ)→ 前へ進み、霊力を貯めずに14式(重要。14式FFで伊織3combo、その他2combo、60式だと伊織2combo。)で一番近いところの霊をFFx2で倒す (運よく巻き込めれば3分あたり25体倒せる)→ 14式切れたら、大体抱き技の2体が残るので、60式で2combo狙う→4分30秒あたりで終了。(ご参考にどうぞ、ちなみに筆者は4 10でした) 攻略その2 まずこのミッションの情報など 開始後移動すると怨霊が出現(移動しなければ出現しないので、30分超え狙いの場合はこれを利用すると楽) 倒した怨霊は次はほぼ確実に円香の正面に出現 消えた怨霊は前方、左、右のいずれかに出現 FC2Hit目のダメージは(最大値を強化してあれば)07式が1105、14式が2210、61式が2762 怨霊のHPは伊織、舳が1800、浅葱が2500(つまり61式の2Hit目さえ当たればよい) 各怨霊は最大11体目まで出現する(11体目を倒すとその怨霊は以後出現しない) 開始したら前に走り怨霊を出現させ、舳にFC(14式→61式)。2Hit目で後ろにいる浅葱を巻き込み2体撃破 (伊織は左の仮面が並んでる方の奥に出現している) 倒したらまたすぐ前に少し走ってから振り向く(振り向いた後に舳、浅葱が正面に出現するようにする) ロックオンせずに後ろに下がりながらゲージを溜めつつ零式に変更 溜まったら舳、浅葱(可能なら伊織も)を零式MaxShot(2500ダメージ)で同時に倒す 直後に下がった分だけ前に走り、また正面に出現する怨霊3体を同様に下がりながら零式MaxShotで倒す (ここで伊織を含む3体を同時に倒せなかったらやり直した方がよい) 以後零式がなくなるまでこれを繰り返す (途中で浅葱が突然突っ込んできてパターンが崩れてしまう場合もあるが、その時もやり直した方がよい) その後は怨霊を14式→61式の2Hitコンボで倒していく メインは61式の2Hit目なので、1Hit目は溜めはまったく考えず、FFを逃がさないことのみに集中する 理想は、Aを倒す→Bの撮影にかかる(Aが復活し正面に出現)→Bへの2Hit目でAも巻き込む、のルーチンを繰り返すこと とは言ってもこのまま最後まで上手く行くわけはないので、いつか怨霊はバラける バラけてしまった場合の行動(優先順) 1.浅葱を探す(死角からのタックルが超強力。見えている場合でも突然のタックルは常に警戒) 後ろに下がったら消える合図なので次の相手を探す 2.伊織を探す(掴みは射程、誘導性能ともに強力。よく消えるので最後まで残りやすい) 顔を覆ってしゃがんだら消える合図なので次の相手を探す 3.1に戻る 舳の攻撃は動いていればほとんど食らわないため基本的には後回しにし、2Hit目に巻き込まれてくれることを期待する (浅葱、伊織がほぼ同時に消えた時や、浅葱、伊織を同時に倒した時などにのみ舳の相手をする) 撮影中は常に下がり続けること(撮影範囲を拡げ、2Hit目に他の怨霊を巻き込む確率を上げるため) またこの移動によって舳の攻撃を避けることもできる 以上のことを実践しつつ、運がよければ5分切れる…かも。→幸運例 おまけ(1分40秒台の例) 3-2「月読崎灯台にて」:推奨「捉」「滅」 敵は四方月宗也。操作キャラは海咲。 攻略法 スタートしたら階段を下りて行き、中央部との連絡橋があるあたりで戦うとやりやすい。 「捉」で位置を補足しつつFCで削っていき、最後はFC3HIT目に「滅」でSランク。 Lv4 4-1「帰来迎」:推奨「撃」 敵は黒朔夜。操作キャラは流歌。 攻略法1 開幕から多少距離があるので構えずに詰めておく。カメラを構えながら接近すると、掴みかかるかフェイントかの二パターン。 07式のFCで削っていき、最後はFCの3Hit目に「撃」で終了。 攻略法2 フル改造状態、61式で3HITのFCを1回。 2回目のFCの2HIT目で「撃」(全て61式)。但し霊子がない状態ではSに届かないかも知れない。 カメラを構えたら距離をつめるために常にヌンチャクスティックは前に入れるのを忘れないように。 4-2「首現ノ祠にて」:推奨「捉」「滅」 敵は上月隆久。操作キャラは海咲。 攻略法 カメラを構えた状態だと弟子はワープを繰り返すが、「捉」の前では無力。 落ち着いて「捉」で相手を捕捉しつつ、FCで削っていき、最後に「滅」を組み込む。 つまりFC決めつつ「捉」を上下ボタンで「滅」に切替えて打ち込む必要があるというミッションで、かなりの高等スキルが必要になる。 4-3「黄泉からの帰還」:推奨「爆」 敵は淵木正信、生島道彦、瑞ノ江サトの3体。操作キャラは長四郎。 3分間敵を倒し続けるミッション。 攻略法 普通にやると月霊力の強化をしてないと息切れしてしまう可能性がある。 開幕と同時に「爆」で遠くの3体を倒す。(なければダッシュしつつ、遠くにいる敵をなるべく早く倒す) あとは近距離に出現するようになるので、できるだけまとめて倒すように心掛ける。 女性型と男性型とで復活までのサイクルが違うので、うまく合間を見計らって月霊力を回復していく。 簡単なやり方は以下のとおり。 1.開幕と同時に「爆」で遠くに居る霊を全て倒す 2.メニューを開いて閉じる(これにより霊の出現をそろえることができる) 3.目の前に出現するのでBボタンで構えて待ち、出現した瞬間にAボタン(霊の体力が無いのでためる必要なし) 4.以降2と3を繰り返し続ける(月霊力の回復力がMAXならそうそう無くなる事は発生しないはず)。 参考動画 Lv5 5-1「黒の貴婦人 二」:推奨「滅」 敵は千堂翳。操作キャラは海咲。 "わたし"はいないので、クリアするだけならFCを繰り返すだけでなにも問題はないはず。 攻略法 Sを狙う場合、FC3HIT目に「滅」が使えるように霊子を調整しておかないとややつらい。(「零」でも倒せるかもしれないが編者は試したことがない) 最初から61式にセットしておき、FC1回で畳み掛ければSランクに届くはず。 倒したあとの消える時間中メニューを開けば、ミッション時間に加算させないことができる。 ⇒FC3HIT目に「零」でもSランクに届くことを確認。(確認時、射影機は全能力MAX) (霊子に余裕があれば)61式「零」→「零」のFC2発で倒せる。または滅があれば61式MAX+FF「滅」で一発。(ともに射影機、レンズ最大強化) ※開始時正面に出てきていきなりFFなら15秒程度の記録が出るのを確認。 これも救済措置がある。(以下反転)1 20以上時間をかけて倒すことでもSランクを取ることができる。本当は29秒以下でSランク。 5-2「天井を歩く女たち」:推奨「針」 敵は北爪匡子。操作キャラは長四郎。 攻略法 霊石灯と「針」を最高まで強化してあると、ちゃんと溜めつつ引き付ければ、通常攻撃と「針」による攻撃の1回ずつで倒せるので楽。 天井に張り付いてる時は攻撃が当たりにくいので、垂れ下がるのを待った方がいいかもしれない。 Sランクの条件は6体以上撃破。強化さえしてあれば難しくはない。撮影の合間に月霊力の回復を忘れずに。 MAXに力をためて打てなかったとしてもひるまずにAボタンを連打して削っていこう。月霊力の回復力がMAXならそれで一回のぶら下がりで倒すことができる。 Lv6 6-1「神楽の中断」:推奨「針」 敵は淵木正信、生島道彦、瑞ノ江サトの3体。(オリジナル版の冒頭の説明は間違い。リマスター版では修正済み。) 操作キャラは長四郎。 攻略法 10分間ひたすら敵を倒しまくる。通常撮影はできるだけまとめて攻撃することを心掛ける。 かこまれた場合はダッシュで逃げた方が良い(「爆」を使っても良いが、霊子がもったいない) 「針」を使うときはなるべく多くのダメージを与えられるよう2秒くらいは溜めて撃つようにする。 (溜めすぎると意味がなくなるので溜めすぎに注意) Lv7 7-1「亞夜子がいる夜」:推奨「刻」「撃」 敵は亞夜子。操作キャラは流歌。 時間経過を抑えるために、亞夜子を倒したらメニューを開いて消えていく時間がカウントされないようにし続けることを忘れないようにしてください。 12体撃破がSランク、全然出現しないこともあるのでほぼ運です。 攻略法1 使用レンズ「刻」、「撃」(射影機、レンズはすべて最大強化。霊子最低1個、できれば4個) 開始と同時に射影機を構え61式にセットしつつリモコンを振って亞夜子をかわす。 回避したら素早く構えてFC(2、3Hit目は「刻」使用。霊子が4個あれば2Hit目に「撃」) 以降、出現したら接近してFC+「刻」(1Hit目から「刻」を2連発)、少し下がる、これを繰り返す。 「刻」を連発しても、霊子吸収がMAXなら霊子は増えてゆくので、5個溜まったらSCに直接「撃」で瞬殺する。 (「撃」は地上に出現した亞夜子に使うようにすると良い。使用後は「刻」連発モードに戻る) 攻略法2 使用レンズ「貫」、「滅」(射影機、レンズはすべて最大強化。霊子5個。レンズは「貫」にセット) 開始と同時に射影機を構え61式にセットしつつリモコンを振って亞夜子をかわし、即座に構えなおして「貫」→FC (かわした後、連続でつかまれたら放置して自殺) 一体目を倒したら自分がやりやすい位置に移動し、射影機を下に構えて待つ。 亞夜子が地面から沸いてくるのでSC(滅)。以後は空中と地上から交互に出現する。 空中に出現した場合(奇数体目): FFの直前に「貫」→FC 地上に出現した場合(偶数体目): 「貫」が効いているので、霊子4個以上ならSC(滅)、4個未満ならFC 空中の亞夜子は早くFF状態に出来るので「貫」を効かせつつFC(2Hit)で倒し霊子を溜めるようにする。 地上の亞夜子は出現からFFまでの時間が長いのでなるべくSC(貫+滅)でFFを待たずに倒してしまうのがポイント。 地上で出現後すぐバンザイしてFFに来たらラッキー。溜め途中でもFFに「滅」を撃ち込む(半分位溜まってれば倒せる) ただしFCで倒す場合は、FC中に亞夜子が壁にめり込んで倒しきれなくなる場合もある。こうなったらやり直し。 出現したらロックオンしつつ近づいてFFを誘う。倒したら下がって良い位置をキープする等の基本は忘れないように。 完璧にこなしつつ、さらに運が良ければギリギリ14体倒せます。→ギリギリ例 14体撃破時のパターン 亞夜子 1体目 2体目 3体目 4体目 5体目 6体目 7体目 8体目 9体目 10体目 11体目 12体目 13体目 14体目 行動 貫→FC SC(滅) 貫→FC SC(滅) 貫→FC FC※ 貫→FC SC(滅) 貫→FC FC※ 貫→FC SC(滅) 貫→FC SC(滅) ※ここで「出現即バンザイパターン」が来ると、溜めが不十分の場合に3Hit目が当たらず逃げられることがある。 攻略法3 攻略法2の「貫」の使うタイミングが難しいという人用の13体↑簡単バージョン 使用レンズ「刻」、「零」、「月」、最初から霊子MAX状態、「月」を装備しておく。 ほぼ全て特殊撮影なので大体霊力が2/3以上溜まってればなんとかなる。ランダムの万歳ターンも楽勝。 基本は「零→FCで倒した場合霊子が2個増える」と「「月」で倒した場合霊子2個減る」を利用する。また、刻→刻で倒した場合霊子が1個増えることも1回のみ利用する。 また、コツとして、撮影時に、早めにFFを出せるように霊力貯めながら近づくこと。 ただし、その二と同様、14体狙う場合は、万歳ターン2回以上来ないと間に合わないのはご愛嬌。大体の場合は楽に13体いけるはず(万歳ターン1回)。 ちなみに筆者は万歳ターン3回着てかなりギリギリ15体まで倒した。 亞夜子 1体目 2体目 3体目 4体目 5体目 6体目 7体目 8体目 9体目 10体目 11体目 12体目 13体目 14体目 (15体目) 行動 FF→月 月 刻x2 零→FC 月 零→FC 月 零→FC 月 零→FC 月 零→FC 月 零→FC (月) ↑書いた人だが、さらに効率のいい方法見つけたので少し修正。 12体まで到達した場合の平均1体倒すのにフィルムの使用効率は以下の通り その一は1.83枚、その二は1.67枚、その三は1.5枚 とにかく12体撃破さえ出来ればいいという方は → のんびりS動画 7-2「一期一会」:推奨「撃」or「零」 敵は雨木一人、緋月浅葱、園崎しえの3体。操作キャラは流歌。 攻略法 開幕の雨木の掴みかかりはコントローラーを振りつつスタートすることで回避可能。 逆に言うとこれができなければやり直したほうがいい。 狭いステージで3体同時に相手にすることになるが、落ち着いてFCで削っていく。「遅」や「封」を使って各個撃破していくのもいい。 Sランクを目指す場合はFC3HIT目に零式フィルム+「撃」を組み込む。 または07式でFC1発目を決めてから2発目以降のFCを「零」「零」で決める。 Lv8 8-1「神楽の中断 二」:推奨「撃」 敵は灰原重人、淵木正信、生島道彦の3体。操作キャラは流歌。 攻略法 開幕したらまずカーテンをくぐって広い部屋にでること。 まず院長とタイマンになるが、FFがないのでSCでどんどんダメージを与えていく。強いフィルムやレンズも併用して一気に倒してしまうほうがいい。 倒すと同時に銛を持った霊2体が出現する。硬直中に出現していきなり攻撃される可能性があるのでHP管理を忘れずに。 こちらはSCやFCで削りつつ霊子を溜め、FC3Hit目に90式+「撃」を組み込んでいけばSランクに届く。 ただし、まれにバグ?で3人同時に出現することがある。この場合は銛を持った霊のFFに院長を巻き込めば、簡単に倒せる。 リマスター版ではスタートが扉付近&最初から3体同時で出てくるため、割と楽に倒せるだろう。 Lv9 9-1「朧月神楽の調べ」:推奨「滅」「捉」 敵は器、奏が5体の計6体。操作キャラは海咲。 攻略法 障害物の都合で若干戦いにくいが、「捉」でカバーしていく。「捉」で近寄ってきた巫女達を順番にFCで削っていく。 もしくは自分の足元やや前方に照準をあわせておけば、足元に沸く巫女と突進してくる巫女の両方のFFに対応可能。 FCにできるだけ強いフィルムや「滅」を併用し、確実に倒していくことが重要。 FCに「滅」を併用していれば、Sランクにはほぼ自動的に到達するはずなので、立ち回りにだけ注意する。 9-2「祭りの始まり」:推奨「針」 敵は淵木正信、瑞ノ江サト、相庭伊織の3体。操作キャラは長四郎。 攻略法 長さんのシナリオは1-2以外はスコアがランクに関係しない。このミッションも同様。 敵のHPが高めだが「針」をちゃんと溜めて当てれば一撃で倒せるので、合間に通常撮影(霊子補給)をうまく絡めて攻撃する。 通常撮影の場合は、溜めすぎないようにして敵が怯まないようにしつつ、連続で攻撃して一気に倒してしまうようにする。 Sランクの条件は1分9秒以下または2分50秒以上。速度も必要だが、月霊力が枯渇しないようにだけ注意しておこう。 9-3「月蝕の共鳴」:推奨「撃」 敵は黒朔夜、赤朔夜の2体。操作キャラは流歌。 攻略法 事前に霊子を3~5個用意しておくとスムーズにすすむ。 開幕と同時にフィルムを61式にセットして前に進むと赤朔夜がFFになる。 FC3HIT目に「撃」を併用、または2、3発目に「零」を打ち込んで、邪魔が入る前に一気に倒す。 モタモタしていると黒朔夜にFCを妨害される。そうなると非常に苦しいので、いっそリトライするほうが楽かもしれない。 赤朔夜を倒せたら、落ち着いて黒朔夜にFCをきめていく。 どちらかにFC「撃」、または2、3発目に「零」を組み込めば、Sランクには自動的に届くはず。 Lv10 10-1「灯台頂上決戦」:推奨「捉」「滅」 敵は亞夜子、赤朔夜、黒朔夜の3体。操作キャラは海咲。 攻略法1 ここまで到達できる人なら逆にクリアできないほうが理解できないほど簡単なミッション。 「滅」を使えるだけの霊子を貯めたら、躊躇なくFCに90式と「滅」を併用して倒していく。 亞夜子、赤朔夜、黒朔夜の順に出てくるが、07式で霊子を貯めつつ、90式と「滅」を併用したFCで倒していく。 特に削ったりで敵のHPを調節する必要もなく、上記のコンボを繰り返せばSランクに到達する。 攻略法2 使用レンズ「零」のみ (「滅」も「得」も持ってない人向け) まず、最初の亞夜子の攻撃でわざとダメージを受けて、HPを半分以下にする。(FC5コンボを可能とするため) そして、亞夜子、赤朔夜、黒朔夜をそれぞれ07式→07式→90式→90式→90式+「零」のFC5コンボで倒す。 ミッション開始時に霊子が1つも溜まっていない場合は、亞夜子への5コンボ目を撃つタイミングでギリギリ霊子が3つ溜まるので、Cボタン連射気味にすると「零」を撃てる。 (成功すれば、亞夜子を倒した段階で25万点超えてるはず) これで70万超えるのでSランクに届く。 10-2「洞窟からの脱出」:推奨「撃」「遅」 敵は淵木正信、生島道彦、瑞ノ江サト、月ヶ瀬舳、上月隆久、四方月宗也の6体。操作キャラは流歌。 攻略法 ここも量の割にはそこまで難しくない。 HP的に強力な敵がいないので、FCの2HIT目以降はどんどん強いフィルムにしてポイントを稼いでいく。 霊子の状況次第でどんどん「撃」を混ぜ込んでいって問題ない。 唯一弟子のワープがやっかい。「遅」を使えばFCできる可能性があるが霊子の無駄になることが多い。 わざと掴まれてリモコン振りで回避してすぐ射影機を構える方がまだ可能性がある。 もしくは弟子が真正面に現れて攻撃モーションに入るパターンを狙う。 真正面からの攻撃はそのまま後ずさるとワープせずに攻撃をすかしてくれるので、 攻撃をすかした瞬間にすぐに構えればFF状態、そこからFCにつなげて倒そう。 Sランクはスコア基準(120万)、FCに強いフィルムやレンズを組み合わせて対応しよう。