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ブレイジングサンディ(キュアサンディからの2段変身)とブリリアントナイト(キュアナイトからの2段変身)が合体して誕生します。 登場するのは最終回のみです。基本的に単独で登場することはありません。 変身することで通常のコスチュームがパワーアップします(衣装案は投下された画像を参照)。 キュアデイズという名称は、サンディ(昼)+ナイト(夜)=デイズ(一日)ということ。 必殺技は、プリキュアスーパーシャイニングノヴァ 合体しているのもちろん機能は×倍になります(×は好きな数字を入れてください)(10.09.03 追加) サンディとナイトの思考は統合されておらず、一瞬で話し合いをして体がシンクロして動く感じ キュアデイズのイメージ ※画像は、投下画像です。イメージの参考にしてください。 キュアデイズの履歴(含、アイデアメモ) 09.11.11 設定 最終話に必殺技アイテムを登場させる案 実際のアニメじゃないので好きに登場させられる。その方が最終回に華を添える派手な演出も出来る ふたりを合体させて一人の戦士にする案 月と太陽が重なって新星の誕生→地球か? 昼と夜が合体して光のプリキュアに→陰陽思想にも通じる シャイミーが星の力を呼び寄せるか何かしてまひかぐ新星モードに合体の流れ エクリプス→分身してるけど独り。サンディ&ナイト→仲間と合体、と対比させる(ハートがふたりぶんだから勝てるんだよ) 最終回限定技を発動させる案 プリキュアスーパーノヴァ。相手は星になる。 星に還すっていうのは、なんか消滅以外の展開でいいかも エクリプスは「食」だから、本来は星の合間の現象に過ぎないんだよね 「導きの星」って、実はエクリプスという報われぬ魂を導く意味だったのかも 合体後の顔についてはモードで切り替える 合体後のコスチュームは? (サンディ+ナイト)÷2 な感じで、髪は濃い青+灰色 で薄青。もしくは、プリンセスパールみたいな色? プリキュア最終回のお約束っぽく金色? 白?(二つ合体させて、白っぽい金?) プラチナ(キラキラ光沢のある銀色) 09.11.13 設定 パワーアップ、合体の二段階変身案 コスチェンジ(第一段階)→合体(第二段階)。コスチェンジが合体形態への準備段階とする 合体パワーアップ案について(続き) 名称は、「キュアデイズ」? それとも他に? 合体する経緯について ズタボロにされて、地球人も仲間の淫獣も殺される(石化)させられてもうダメっぽい 地球上でたった二人になった二人がいろいろ話して、結果諦めてたまるもんか それに反応してランタン最後の力発動 コスチェンジで復活 ラスボス追い詰めるも、ラスト形態に変身されて反撃される 自然にフュージョン、一人のプリキュアになってプリキュアデイズビックバンで消滅 09.11.16 設定 プリキュアのパワーアップの流れについて シャイミーによるパワーアップ(サンディは、フライングシャイミーで。ナイトは、ユニコーンソードシャイミーの力で)した後、合体して「キュアデイズ」になる案になりました。 合体したプリキュアのデザインについては、絵師さん待ちということで(両方の服装をミックスしてはどうか?、という案あり)。顔は長髪のサンディという感じ?(声は二人のユニゾンで) 09.11.20 設定 最終必殺技の名称を決める プリキュアスーパーノヴァ(際の超新星は星の終わりだけど、それが新しい星の材料にもなるし、ビッグバンよりは再生をイメージしてると思う) プリキュアビッグバン エブリデイズユニバース(ちょっと言い辛いかな?) プリキュアデイズノヴァ プリキュアアドベンタルノヴァ プリキュアシャイニングノヴァ 以上のいずれかを次回に選ぶ予定です。 合体したプリキュア「キュアデイズ」について(確認) サンディ(昼)+ナイト(夜)=デイズ(一日)ということで、キュアデイズに決定。また、タイトルと被るので良い! キュアデイズは普通にプリキュアの仲間です。 09.11.23 設定 キュアデイズの使う必殺技の名前について プリキュアスーパーノヴァ(際の超新星は星の終わりだけど、それが新しい星の材料にもなるし、ビッグバンよりは再生をイメージしてると思う) プリキュアビッグバン エブリデイズユニバース(ちょっと言い辛いかな?) プリキュアデイズノヴァ プリキュアアドベンタルノヴァ プリキュアシャイニングノヴァ プリキュアスーパーシャイニングノヴァ シャイニングノヴァストライク プリキュアシャイニングスーパーノヴァ から話し合い(投票)で「プリキュアスーパーシャイニングノヴァ」が選ばれました。 10.09.03 設定 キュアデイズの戦闘スタイルについて やっぱサンディの足技にナイトの流し技が合わさって、とかかな キュアデイズの思考について 声がユニゾンという設定なので思考も両方ある? まひるとかぐやの思考が残っている(仮面ライダーWパターン) 両者の思考が融合して新たな思考が生まれている(ドラゴンボールゴテンクスパターン) 意見のやりとりは心の中で一瞬で終わるから戦闘はシンクロして行えるという 精神内面でサンディとナイトが対話して表に出してる声は一つって感じだなー俺は スーパープリキュアみたいに大人っぽくなるんじゃないか 美人度2倍、パワー4倍、瞬発力8倍、知能○倍とか
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『ひろがるスカイ!春のSS祭り2023~開幕~』/夏希◆JIBDaXNP.g 「おいしーなタウンって言うだけあって、何だか美味しそうな匂いが漂ってきました!」 「ここは洋食屋さんのストリートね。他に和食や中華のストリートもあるんだって」 「あーいー」 ソラの腕の中でエルが両手を振り回す。まるで届かないけれど、お店のオブジェか何かを触ろうとしているらしい。 「ふふっ、エルちゃんもお腹が空いてきたのですか?」 「もうちょっとだけ我慢してね。お話会の会場に着いたらすぐに用意するから」 ましろがエルに微笑みかける。だがソラは急に立ち止まると、険しい顔つきになってエルをましろに手渡した。 「待ってください、ましろさん。あっちで騒ぎが起きてます」 「えっ、何も聞こえないけど……」 「私には聞こえるんです。先に行ってます。ましろさんはエルちゃんを見ていてください!」 人間離れしたダッシュで、ソラの姿はあっという間に見えなくなってしまう。ましろはエルを抱えて、慌てて後を追った。 「ふふーん。ここは美味しい食べ物でいっぱいだから、俺様の力も無限に湧いてくるのねん。カモン! アンダーグ・エナジー!」 カバトンから放たれたエネルギーが、洋食屋の招き猫のオブジェに命中する。それはたちまち巨大化して、モヒカン頭の巨大招き猫型ランボーグに姿を変えた。 「ソイツはプリキュアだ。手加減は無用なのねん。やっちまえ、ランボーグ!」 巨大な招き猫……もといランボーグがソラに襲いかかる。その猫パンチを軽々とかわして、ソラはお店の屋根の上に跳躍した。 「こんな他所の街までやって来て……皆さんに迷惑をかけて――許せません! ヒーローの出番です!」 ビシッと指を突きつけて宣言する。ソラは屋根から飛び降りると、人気のない裏通りに降り立った。 「スカイミラージュ! トーンコネクト! ひろがるチェンジ! スカイ! 無限に広がる青い空――キュアスカイ!」 “ヒーローガール・スカイパーンチ!” 裏通りから飛び出したスカイの決め技がランボーグに炸裂する。しかし、その渾身のパンチをランボーグは肉球の掌で受け止めると、スカイを地面に叩き落とした。 「いったぁ……」 「そんなの効かないのねん。今日の俺様は一味違う。さっきまで食って食って食いまくって力を溜めて作った、特製のランボーグなのねん!」 “ヒーローガール・プリズムショット!” いまだ起き上がれずにいるスカイにトドメを刺そうと、ランボーグが迫る。そこに後から現れたプリズムの決め技が炸裂した。しかし、ランボーグは止まらない。スカイを助け起こして退避しようと跳んだプリズムを、今度は二人まとめて猫パンチで叩き落とす。 「ギャーハハハ! 俺、TUEEE! 今日こそお前たちを倒して、プリンセス・エルを取り戻すのねん!」 倒れて動けない、スカイとプリズムの頭上が真っ暗になる。目前に迫った巨大な猫パンチで、視界が完全に覆われたのだ。二人が観念してぎゅっと目を閉じた、その時だった。 ズン! と大きく地面が揺れたかと思うと、一陣の風が吹き抜ける。直後に差し込む陽の光。そして輝く少女の笑顔――。 見たこともないプリキュアが、たった一人でランボーグの猫パンチを受け止めて、そして跳ね返したのだ。ランボーグは大きくたたらを踏み、地響きを上げて尻餅をつく。 頭には花飾りの付いたリボン。ピンクのドレスに水色と黄色のエプロンを着けた、自分達とは異なるデザインコンセプトの――しかし、それは確かにプリキュアだった。 「な……何なのねん? お前は誰なのねん!?」 「それはこっちのセリフだよ。みんなの美味しいを邪魔したら許さないんだから!」 「何言ってるかわからないのねん。俺様の邪魔をするなら、お前も一緒にお陀仏なのねん!」 起き上がったランボーグが、再び猫パンチを繰り出す。さっきより素早い動きで、しかも今度は鋭い爪が伸びている。 「いけません! どこのどなたか存じませんが、私達に構わず逃げてください」 「大丈夫!」 少女は――キュアプレシャスはブンブンと腕を振り回すと、迫り来る猫パンチを真っ向から迎え撃った。 “5000キロカロリーパーンチ!” プレシャスのパンチはランボーグの猫パンチを弾き返し、そのままの勢いでランボーグの頭部を殴りつける。仰向けに倒れたランボーグから、カバトンが慌てて飛び降りた。 「おのれ……こうなったら俺様自ら相手してやるのねん!」 「あのー、やめた方がいいと思いますよ?」 いきり立つカバトンに向かって、いつの間にか彼の隣に姿を現した少年が、ボソっとつぶやく。 「今度は誰なのねん――って、お前は!」 「僕のことよりも、あっちを見てください」 少年の指差した先には、一斉にこちらに向かってくる70人を超える少女達の姿があった。 「あれは……まさか……あれが全部……」 「はい。僕が呼んで来ちゃいました」 テヘっと可愛く笑う少年を睨みつけてから、カバトンがくるりと回れ右をする。 「覚えているのねーん!」 カバトンは慌てて逃げ出し、躓いて転んでまた走り出してから、ようやく思い出したように「カバトントン!」と叫んで姿を消した。 「ツバサ君、ありがとう!」 「それと――見知らぬプリキュアの方、助けてくださってありがとうございました!」 スカイとプリズムは口々に感謝を伝えると、駆け寄ってくる大勢のプリキュアにも頭を下げた。 「どうせ迎えに来るつもりだったから。さあ、ご馳走いっぱい用意してるよ、楽しいお食事会――じゃなくて、お話会、始めようか!」 「「「はいっ!!!」」」 「オールスタープリキュア!ひろがるスカイ!春のSS祭り2023」 いよいよスタートです!
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シナリオモード ハード プレイヤーキャラクター スマイルプリキュア スプラッシュスター 推奨ランク6以上 最初の壁 敵プリキュアチーム ☆ふたりは、ハートキャッチ lv10キュアブラック lv10キュアホワイト lv10キュアサンシャイン lv10キュアムーンライト ☆魔法使い、ドキドキ lv11キュアハート lv11キュアダイヤモンド lv11キュアロゼッタ lv11キュアミラクル lv11キュアフェリーチェ ☆フレッシュ、プリンセス lv12キュアフローラ lv12キュアマーメイド lv12キュアトゥインクル lv12キュアピーチ lv12キュアベリー lv12キュアパイン ☆エネミーガールズ lv13イース OVB lv13レジーナ lv13トワイライト lv13ソルシエール 攻略 このシナリオはフレッシュプリンセスチームと戦闘後にスプラッシュスターと別行動をする事になります。 よって、初めからサニー、ピース、マーチ、ビューティでPTを組むと育成が楽。 とはいえ、そこにたどり着くまでの3戦ですらこの4人でクリアするのに相当なPSを要するため、 実際のところは途中までスプラッシュスターとスマイルを混合させたチームが安定する。 コスト合計が520の為、スマイル3人+イーグレットが出来る。 もちろん最終的はスマイルの4人でエネミーガールズに挑まなければならない。 このページではキュアハッピーを除いた、スマイル4人で突撃した際の攻略法を載せていく。 大前提として最低限平均ランクは6くらいに育てておこう。 PT編成 魔法型キュアサニー 追加特性習得 必須スキル "鉄板焼き" "サニーファイヤーバーニング" 魔法力、すばやさ 高めに。 「鉄板焼きをぶちかましCTが終わったらサニーファイヤーバーニングで厄介なキャラクターを1キル」 物理型キュアピース 追加特性習得 必須スキル "サンダーブロー" "ボルトチャージ" 攻撃力、ラッキー、すばやさ 高めに。 「ボルトチャージでST回復しつつブローしたり通常攻撃したり、基本的物理戦闘を。特性で高確率で敵がスタンするためとにかく攻撃。」 物理型キュアマーチ 追加特性習得 必須スキル "ガトリングハイキック" "アクセルレイズ" "ハイスピードランブリング" 攻撃力、耐久高めに。 「ハイスピードランブリング砲台」 物理型キュアビューティ 追加特性習得 必須スキル "一閃" "多重斬り" "アイシクルショット" 攻撃力カンスト必須 「人数の多い相手に一閃、厄介な敵に多重斬り」 1戦目 ふたりはハトキャ戦 ムーンライトのシルバーインパクトでの即死に注意。 ブラックホワイトがかばう壁になるため、早々にブラックホワイトを排除しムーンライトへ攻撃。 偶に死ぬがランク6あれば勝率90%は取れる。 2戦目 ドキドキ魔法使い戦 回復スキルを持つミラクル、フェリーチェから優先的に倒していく。 ビューティのアイシクルショット、マーチのガトリングハイキックで大抵死ぬ。 ドキドキ勢は紙装甲なので適当に高火力ブッパで問題なし。 ピースはハートを優先的に狙おう。ハートは特性で状態異常率がとても高いため簡単にスタンする。 ビューティの多重斬りでドキドキ勢は1キルできる。 3戦目 フレッシュプリンセス戦 ラスボス。 ベリーの火力が異常に高いため、5000ほどダメージは与えておこう(ベリーは特性でHPが下がると火力も下がる) ダメージを与えすぎるとパインに回復されるため、回復されない程度に痛めつけておくのが肝。 マーメイド→パイン→その他→トゥインクルの順番で倒していこう。 パインはマーチのガトリングハイキック。パインが落ちたらハイスピードランブリングでダメージを稼ぐ。 サニーのサニーファイヤーバーニングでフローラを1キル、ビューティの多重斬りでピーチを1キル、この二つを狙おう。 サニーが落ちている場合、多重斬りをフローラに打っても可、ただし追加の援護攻撃も必要(多重斬りで12000ほどダメージが通るが、ギリギリ落ちない) サニーとビューティの攻撃が決まる前に、マーメイドとパインが死んでいれば勝てる可能性大。 ベリーはピースとマーチでパインマーメイドが落ちた後に適当に攻撃すれば落ちる。 これらの情報を頭に入れてがんばれば勝率60%くらいはいけます。 全員のランクが8、または、キュアイーグレットを採用しているのであれば勝率はもっと高くなります。 4戦目 エネミーガールズ戦 フレッシュプリンセスに勝てたのであれば適当にやれば勝てる。 ソルシエールを優先的に狙おう。
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【2月21日】 『クイズ! 祈里の場合』 ラブ 「今日はクイズ! ブッキーの口癖は一体何でしょう! 答えは明日!」 美希 「わたし、完璧! やっぱこれよね」 祈里 「ブルブル。わたしなんて全然!」 せつな「精一杯がんばるわ! よね」 祈里 「そんな熱血キャラじゃないの……」 タルト「わたしなんて……。とちゃうやろか?」 祈里 「確かに言ってたけど……。タルトちゃんひどい!」 美希 「いやぁ! 来ないで~! よね、きっと!」 祈里 「美希ちゃんまでイジワル……。もう知らない!」 ラブ 「まあまあ、今日はいじられる日だよ、ブッキー」 美希 (アタシの番が怖くなってきたわね。せつなが目を輝かせてるし……) 【2月22日】 『信じる心』 ラブ 「ブッキーの口癖は(私、信じてる!)だよね! ブッキーに言われると、すっごく励まされるんだ!」 せつな「私も、ダンスを始める時にブッキーから勇気をもらったわ」 美希 「ブッキーが信じてくれてる。だから、アタシは完璧でありたいの」 祈里 「ありがとう。そして、一番難しいのが自分を信じること。わたしは、それをみんなから教わったの」 【2月23日】 『前を向いて歩こう』 ラブ 「今日はいいことがありそう! 幸せゲットだよっ!」 せつな「絶対にあるわ。ラブはどんな些細な幸せも見逃さないもの」 ラブ 「せつな、どうしたの? 真面目な顔して」 せつな「前に言ったでしょ。いつもいつも馬鹿みたいに笑ってるラブが……」 ラブ 「うらやましいと思ったんだ。だったね、今でもそう思ってる?」 せつな「思わないわ。だって、今は私も一緒に笑えるから」 ラブ 「そうだね。じゃあ、一緒に幸せゲットだね!」 せつな「ええ、精一杯がんばるわ!」 【2月24日】 『頼れる優しいお姉さん』 せつな「シフォン、私とボールで遊ぶ?」 シフォン「キュア~、ボールあそびたのしい~」 祈里 「せつなちゃんは、シフォンちゃんとのトラブルなかったのよね」 ラブ 「美希たんは大変だったんだよね」 美希 「ラブだって、結構なものだったと思うわよ……」 祈里 「でも、凄く仲良しね。うらやましくなっちゃう」 ラブ 「せつなって、小さい子から好かれるんだよね!」 【2月25日】 『嘘はつけないので』 タルト「今日は、ピーチはんのお父さんにカツラをつけてもらったんや~。カッコエエやろ?」 せつな「変身願望ね、フェレットなのに」 タルト「だ~か~ら! わいはフェレットちゃうって言うてるやろ!」 せつな「ごめんなさい。でも本当にカツラがお気に入りなのね。普通動物は嫌がるのに」 タルト「動物でもないっちゅうねん……。絶対わざと言うてるやろ……」 せつな「ラブはどう思う?」 ラブ 「どうって、毛の伸びたフェレットかな?」 タルト「あんさんらなあ……」 せつな「冗談よ、タルトはいつでも可愛いわ!」 ラブ 「うん! タルトは何付けても可愛いよ」 タルト「おおきに!」(でも、似合ってるとは言うてもらえんかったなあ……) 【2月26日】 『いつも笑顔で迎えてくれる人』 カオルちゃん「今日は美味しいドーナツ屋に行くか? それっておじさんの店だ! ぐはっ!」 ラブ 「よっ、カオルちゃん世界一! なんてね」 美希 「でも、本当に美味しいわね。何か秘密でもあるのかしら」 せつな「笑顔で食べるからじゃないかしら」 美希 「そうね。つまらない冗談なのに、つい笑っちゃうのよね」 せつな「ここに来たお客さんは、始めは悲しい顔をしていても、最後は笑顔で席を立つの」 祈里 「本当に、凄い人なのかもしれないね」 【2月27日】 『ダンスの真髄』 せつな「ダンスって細かいステップも大事だけど、楽しんで踊るのが一番よね!」 祈里 「楽しいと、自然と笑顔になるよね。せつなちゃん」 ラブ 「みんなで踊ると、もっと楽しいよ!」 美希 「リズムやステップが美しく決まったら、もっと楽しくなるわ」 ミユキ「そうよ、全ては笑顔のためにあるの。いいところに気がついたわね、みんな」 【2月28日】 『見栄っ張り?』 キュアベリー「悪いの・悪いの・飛んで行け! プリキュア・エスポワール・シャワー!!」 せつな「エスポワールって、希望って意味よね。どうしてそこだけフランス語なの?」 祈里 「英語ならホープね」 ラブ 「プリキュア・ホープ・シャワー……悪くないけど、ホースでシャワーみたいかな?」 せつな「より美しくありたいって、美希の見栄なのね!」 美希 「せめてセンスとか言ってちょうだい……」 避2-635へ
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シナリオモード フェアリー プレイヤーキャラクター YES!プリキュア5 スイートプリキュア 敵プリキュアチーム ☆ハピネスチャージ、スカイハイ lv1キュアシエル lv1キュアソラーレ lv1キュアハニー lv1キュアフォーチュン ☆中ボス lv2サミダレ ☆エネミーガールズ lv3イース lv3レジーナ lv3トワイライト lv3ソルシエール ☆フレッシュ、プリンセス lv4キュアピーチ lv4キュアベリー lv4キュアマーメイド lv4キュアトゥインクル 攻略 このシナリオは初見殺し要素が強いです。 初戦以降イエスプリキュア5は使用できなくなるので、 イエスをメインで強化していると 2戦目以降で死にます。 ただ、序盤攻略にある通り、まずはシナリオよりもネクサスモードでレベル上げなので ゲーム開始早々シナリオに突撃しないかぎり犬死することはない。 また、スイートプリキュアをメインで育てていれば何も怖くない。 1戦目 スカイハピネス戦 キュアビートをメインにリズムで補助をすれば難なく勝てる。 使用するスキルはビートソニック メロディとミューズは見てるだけでおk 2戦目 サミダレ戦 キュアメロディをメインにリズムで補助をすれば難なく勝てる。 使用するスキルはラウンデル 難易度もフェアリーなだけあり、拍子抜けするほど弱い。 3戦目 エネミーガールズ戦 実質このシナリオのボス キュアビートをメインにリズムで補助、 メロディのラウンデルでソルシエールを優先して落としましょう。 ミューズが暇であればアルティメットディーバ乱射 4戦目 フレッシュプリンセス戦 難易度がグンと上がる。 すばやさ160以上あると非常に楽。 マーメイドとベリーを優先して落としましょう。 ベリーは非常に高火力ですがHPの残量で攻撃力が下がります。 ベリーにはメロディのラウンデル、マーメイドにはミューズのメガトンパンチ。 リズムの補助が行き届いていればメガトンパンチでマーメイドは即死。 すばやさが160以上ある場合はトゥインクルはかかしなので最後に倒しましょう。
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One Step Beyond ―キュアエコーの方法― (6) 「すごいね! すごいよ、エコー!」 「でも、本当に私だったんでしょうか。みなさんの――あっ」 キュアビューティの体が傾く。今のビューティ・ブリザードで力を使ってしまったせいだった。その手をキュアエコーが掴んで支える。 暖かい。いや、それだけではない。体の中の力が蘇ってくる。軽いめまいと、力の入らなかった足が嘘のようだった。体中にみなぎる力に、かすかに頬が染まる。 「これも、あなたの」 「私が?」 キュアエコーは自分の技のことをまったく知らないようだった。それはそうだろう。変身したのはこれで二度目。戦いに参加するのは初めてなのだ。 「エコー、すごい!」 キュアハッピーは同じ言葉を繰り返した。感激してかキュアエコーをハグして喜んでいる。 「私、みなさんのお手伝いができるんですね」 「そうみたい。 私たち、あの技は一度しか使えないんだけど、ひょっとしたら」 キュアビューティは自分の手を握りなおした。痛みも疲れも感じない。おそらくもう一度、ビューティ・ブリザードを使えるだろう。 「じゃあ」 キュアエコーはキュアマーチのもとに駆け出した。 その後姿を見送るキュアハッピー。 「あれ?」 「どうしました」 「エコー…あんな色だったっけ」 走るキュアエコーの背中で、ぶどう色の飾りが風になびいている。記憶が定かでないのだが、あれは淡いピンク色だったような気がした。 キュアエコーはひざまづくとキュアマーチの手を握った。 「え」 キュアマーチも目を見開いた。キュアエコーが握った掌がぼんやりと光り、それと同時に疲労感が消えていく。 「これ…」 「大丈夫ですか?」 「うん…ありがとう」 キュアエコーは、困惑しているキュアマーチをよそに、キュアピースに駆け寄り、同じく手を握った。 「あ、暖かい」 キュアピースの頬に赤みがさす。 しかし、キュアハッピーとキュアビューティはキュアエコーの変化に言葉を失った。 「エコー、ちょっと待って」 遅かった。 ふたりは、エコーの髪を結んだピンクのリボンが輝きを失いぶどう色に変わるのを見た。 「エコー!」 当のキュアエコーは、ふたりは一体何を騒いでいるのだ、という表情で顔を上げた。 「エコー、そのリボン」 キュアピースがかすれた声で言った。胸元の宝石を囲むリボンが、艶をなくして草色に変わってしまった。 「え」 そして顔が青ざめる。 「これ…―体」 「なにをゴチャゴチャやってるオニ!」 「お手々つないだくらいでなんとかなると思ったら大間違いだわさ!」 アカンベーたちが唸り声を上げる。 バッドエナジーの黒い波動は細く薄くなり始めていた。あるいは、人々が発するエナジーの大半が吸い上げられてしまったのかもしれない。そうだとすれば時間の余裕はない。 「マーチ、大丈夫ですか?」 「もちろん!」 キュアビューティの声に答えたキュアマーチが腕をふり、自分の回復を確かめるように力を込めた。その動作が風を巻き起こす。 「プリキュア ビューティ・ブリザード!」 その風にキュアビューティの雪が吸い込まれていき吹雪となった。ハンセンアカンベーはその猛烈な吹雪にこらえきれず後退して行った。 「なにやってるオニ! 逃げるんじゃないオニ!」 だが帆を張っている限り、その風には抗しきれない。ハンセンアカンベーは帆を巻き上げた。 「今です!」 「プリキュア マーチ・シュート!」 これで狙いは確定する。光球がハンセンアカンベーの胴に命中した。 〈アッカンベー!〉 「ピース、行ける?!」 「はいっ。 プリキュア!」 雷鳴が響き渡る。キュアピースはまた小さな悲鳴を上げていた。 「プリキュア サニー・ファイヤー!」 キュアサニーの火の玉が電気を帯びてムーンアカンベーの顔面に襲い掛かる。 「三日月になりな!」 マジョリーナの命令の通り、顔を三日月にしようとするムーンアカンベー。 「ピース・サンダー!」 激しい雷撃を受けたムーンアカンベーは、そのショックで顔面を満月に戻してしまった。 「もらったで!」 そこに火の玉が炸裂する。 二体のアカンベーは赤い鼻だけを残して消滅、その赤い鼻もガラス球のように破裂してしまった。 「なさけねぇな、どいつもこいつも」 「あの人が」 キュアエコーはウルフルンを見つけて前に進もうとしたが、何かに躓いたかのように膝をついてしまった。 「エコー!」 「大丈夫です。 私は、みなさんの力を蘇らせることができるんです。だから、きっと」 「やめるでござる」 ポップはキュアエコーの前に立った。厳しい顔で腕を組んでいる。 「でも」 「みんなを見るでござる」 キュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティ。みなさっきと同じように肩で息をし、立っているのがやっとという状態であった。 「先ほどと同じではござらん。 いつもより疲れている様子でござる」 キュアサニーは、そんなことない、と言ったが、腹に力が入らずかすれた声しか出なかった。 「拙者の見たところ、キュアエコー殿は、皆の衆に力を与えたのではなく、皆の衆の中に残っている力を掘り起こしたのでござろう。 つまり、残っている力も使ったということ。いつもより疲れるのは道理でござる」 「掘り起こした…?」 「そして、エコー殿も同じように疲れている」 「そんなこと」 「そのリボンが明るさを失っているのが何よりの証拠。 胸の宝石がまだ輝いているのが奇跡に思えるほどでござる」 キュアエコーは自分のドレスを見た。リボンだけではない。ドレスの黄色もくすみ、白い部分は透明感を失っている。 「エコー殿は、スマイルパクトを使って変身したのではござらん。 だから、キュアデコルの持つ力がきちんと制御できていない。 それはものすごい無理がかかることなのでござるよ」 「…」 「もちろん、それを可能にしたエコー殿の意思の力には敬意を表する。それはもう並大抵のことでないのでござるから」 「でも、私は」 「気持ちはご立派。 だが、ここまででござる。 このままでは、エコー殿がキュアデコルの力に負けてしまう。 そうなったとき、何が起こるかは拙者も知らされておらぬが…エコー殿にとって良い事は何もないと思う」 「そんな…」 キュアエコーの困惑と絶望の声を破る笑い声が響いた。 「ウルッフッフ! 早い話が、そいつは役立たずってことなんだろう? そんなのなら何十人増えてもなんの意昧もねぇなぁ」 「そんなことないもん!」 キュアハッピーが叫んだ。 「エコーは頑張ったんだよ。 こんなことしないで済む方法はないかって、一生懸命、あなたと話をしようとして、頑張ったの!」 「悪いが、俺はそんな相談に乗る気はねぇ」 「当たり前オニ」 「だから無駄だって言ってるだわさ」 エコーが顔を上げた。青ざめた顔のままで訴える。 「無駄なことなんかありません! 話さないと、伝えて、話を聞いてみないとわからないことはあるんです!」 「まだ言ってるぜ」 「エコーは。 エコーは、あなたたちと争わなくて済む方法を探してがんばったんだよ。 話を聞いてくれたっていいじゃない! エコーの努力を無駄にしないで!」 「そんな努力してくれって、誰が頼んだんだよ。 片付けちまえ、ア力――」 地面が揺れた。いや、地面だけではない。世界全体が揺れた様な気がした。 「ウルフルン、何をしたオニ!」 「マジョリーナじゃねぇのか」 「あたしは知らないだわさ」 〈あゆみ…。 あゆみ…〉 空から声が降りてきた。 〈あゆみはどこ?〉 「フーちゃん…。 フーちゃん!」 〈あゆみ、声が小さい。 あゆみの街がとても遠いのはどうして?〉 キュアエコーが立ち上がった。空に向かって叫ぶ。 「フーちゃん、私はここ。ここにいるわ」 〈あゆみ…〉 「心配しないで。 私は大丈夫だから」 〈誰かがあゆみを隠してしまった。 でも、もう見つけた。フーちゃんには、あゆみの心が震えているのがわかる〉 「フーちゃん…?」 〈あゆみ!〉 「見て!」 キュアピースが空を指さした。 薄暗く塗りつぶされていた空にひびが入った。そこから光が差し込んでくる。 「なんだ!」 「まずいオニ」 「自分のバッドエンド空間くらい、ちゃんとしときよ!」 危険を察知したアカオーニとマジョリーナは素早く姿を消した。 「あ、お前ら。 逃げるんじゃねぇ!」 〈あゆみをいじめたのは誰?〉 空の割れ目から金色の光が潜み出す。それはおそらくフーちゃんの光である。 その光を浴びたキュアエコーに輝きが戻った。ドレスとリボンがもとの鮮やかさを取り戻す。 「狼さん、お願い! みんなのエナジーを返して。 この街を平和で楽しい街に戻して!」 「う、うるせぇ!」 「こんなに言ってるのに!」 キュアハッピーが顔を真っ赤にして叫んだ。 〈あゆみをいじめたのは誰? フーちゃんが許さない〉 「アカンベー!」 プリキュアたちは―斉に構えた。しかし、技を使う力が残っているのはキュアハッピーだけ。そして、今回のア力ンベーは一人の技では浄化できなかった。 「フーちゃん、私に力を貸して!」 キュアハッピーが叫ぶ。 「この街を元に戻したいの。 あゆみちゃんが大好きなこの街の人たちにハッピーを返してあげたいの」 〈フーちゃんも手伝う〉 金色の光の粒が舞い降りてくる。それはキュアハッピーの周りで揺れ、キュアハッピーの体を包んだ。 「プリキュア!」 キュアハッピーが両腕で大きなハートを描く。その軌跡が金色に輝いた。 「ハッピー・シャワー!」 黄金のハートがツーロアカンベーを包み込む。ツーロアカンベーは抵抗する様子もなく一瞬で消えてしまった。赤い鼻は浄化され、キュアデコルが現れた。 波動は、バッドエンド空間の隙間からこぼれる光に黒さを失い、「バッドエナジー」ではなくなった。それは見えなくなってしまったが、人々は少しずつ意識を取り戻し始める。 「あ…みんなが」 それに気づいたキュアエコーに笑みが戻る。 その時、キュアエコーの胸の宝石からキュアデコルが零れ落ちたが、地面に落ちる前に消えてしまった。それには誰も気づかなかった。 One Step Beyond ―キュアエコーの方法― (終)へ
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「もうだめぇ…」 あれからさらにホラー映画が好きになってしまったせつな。 思えばあたしの下心が災いしちゃったんだけどさ。 何だかんだでここまで良く耐えたと思うもん..... それにしてもこの娘は変な物に興味を持つんだよね。 「ラブ?ちょっとラブってば!今度の映画、「過去最大のホラー」だって!」 ほらね。すっかり流行先取りしてるよ。宿題もそっちのけ。 (とほほ…) あたしの心が嘆いてる。せつなの好奇心がまた、あたしを襲ってきた。 相変わらず目をウルウルさせちゃってさ。そんなに好きなの? あ・た・し・のこ・と 夕焼け綺麗だな..... 妙な孤独感がラブを包んだ一瞬だった。 いっそ、プリキュアに変身してから見に行けば怖くないかも。 大丈夫?せつな。ううん、パッション!あたしがいるからもう怖くないよ!!! リアルな話ね。やっぱりせつなは女の子なんだよ。怖くない訳ないんだ。 こんな物に興味を持ったのも実は。 実は! …アピールだ。 我ながら冴えてる。 今日のラブちゃん完璧。 いや―――幸せゲットしたね 夕暮れに負けず劣らず輝く愛戦士レジェンド。 燃える炎、心の決意、ホラー映画なんてぶっ飛ばせ。 人間はそうも単純に変われません。 そもそも、そんな理由で変身しちゃダメですね。 せつな、チラシ見てニヤニヤしないでおくれ…。 「新しい凶器……今までにない発想を期待したいわ……」 あなたはノーザですか!あたしのせつなはどこ行っちゃったんだよぉ~ 「3Dをフルに使って撮影。緊張かつ怒涛の恐怖があなたを襲う」 声に出して読むもんじゃなーい!!! 焦るな。焦るなラブ! ……。 飲まれた。完璧に。信じてたのに。精一杯頑張ったのに。 なっ!リンクルン取り出したよ。 あっ!…予約してる。2押した。 2枚だ......... お腹痛くなれ当日!違う、もう完売してて!あ、それじゃ後日行く事になるじゃん!!! 〝トントン〟 ……っな、ぎゃあぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい..... 「どしたのラブ?」 不思議そうに汗だく顔面蒼白のラブを見つめるせつな。 純粋無垢。 見慣れた顔が、恐怖におののく少女を覗き込む。 3Dより遥かにリアルで、それはそれは画面アップでも大歓迎な笑顔がそこに。 ……気が付いたら、あたしはまたせつなを抱きしめていた。 もう何度目なんだろ?時や場所なんてお構いなしでさ。 はあぁ……あたしはいつまでたっても子供だよ。 すっかり腰が引けちゃって、映画館でもないのにこの有様。 おまけに...半べそ せつなをぎゅっと抱きしめたまま離れられない。 離したくない。 離したくないんだ。 せつな。 せつなせつなせつな……… 「ふふ。私が傍にいてあげるから。ね?」 優しい声。 あたしの心に響いてくる。 ―――落ち着く――― ようやく我に帰った時。 抱きしめていた手をゆっくり離して。 「ごめんなさい。怖い思いをさせてしまって」 輝いていた顔はどこか寂しげな表情に変わっていた。 「うぅん。あたしこそいっつも…ゴメン」 恥ずかしいな。また涙声だ。もう何度目だろう。 「私、ラブと一緒にデートがしたいだけなのよ?」 そうだよね。 せつなはまだまだこっちの事を知らない。 たまたま、好きになってしまったのが〝ホラー映画〟だったんだ。 それなのに。 せつなはあたしを心配してくれた。 傍にいてくれるって言ってくれた。 嬉しいな。 ―――――ありがとう あたたかい何かが、あたしの中を駆け巡る。 胸をぎゅっと締め付けられるこの―――思いと。 ……もーちょっとだけ、根性出しますか。 変な決意だなーと思いながらも、せつなに感謝。 大感謝かな。 が、しかし。 あたしはせつなに当日抱きついちゃうのは目に見えていた。 始まりから終わりまでずっと。 間違いないね………うん。 凛々しいせつながそこにはいるの。 あたしにはにこっと微笑んで。 でも。 スクリーンを見つめる眼光は鋭いんだな。 終始、握り続けてくれた手。 あたしはやる事ないからポップコーンばっかり食べちゃうんだ。 はたから見ればラブラブなカップルにも見える。 それはそれで.....アリでしょ。 んまぁ、せつなはあたしの王子様な訳ですし。 なーんにも問題無い訳ですよ。 ああ!!!でもやっぱホラー映画はやですよ、せつなさぁぁぁん! あ。 いいの?これで。本当に。毎度毎度同じパターンじゃないか。 「今回の映画、最高の技術力だったね。せつなは楽しめた? 学園祭の出し物の参考になったよ。だから、一緒の担当になろうね!」 わはー! 完 璧 だ ね 。 せつなは頬を赤く染めてさ、「お願い。一緒にやらせて…」そう呟くんだよ。 どうしたあたし。 いつも以上に冴えてるじゃん。 基本、あたしのお願いは何でも聞いちゃう節のあるせつな。 とってもかわいい子。 何を今更状態ですがね。 妄想ノンストップ超特急。 今のあたしに終着駅はないんだなー。 「映画館では私を安心させてね?」 せつなが確かめるようにあたしに微笑む。 寒気がした。 これが理想と現実。 裏を返せば期待されてる証拠なんだけどね。 ……。 プレッシャーなんですけど? 恋人検定ですか?試されてますか?あたし。 「もっ、もっちろんですよぉぉぉ…」 2オクターブあがっちゃったよ。カッコわるい..... あたし。 桃園ラブ。 キュアピーチ。 満場一致で自信無いです。 何とかなりませんかね。 なりませんよね。 〝デート〟なんですから。 「なんて冗談よ。私だって怖いんだから。」 …。 ……。 ………。 あたしで遊ばないでよっ! ちょっとふくれっ面。ぶぅー でも何か楽しくて。 こうやってじゃれあうのもカップルの特権だし。 飴とムチだっけ、こーゆーの。 飴だらけじゃお腹いっぱいだもんね。 むはー、せつなとデートは奥が深いのだ! あ…。 律儀にカレンダーに赤丸付けてるよこの子..... もーちょっと余韻を楽しみましょうよぉ~ どうせ当日は赤っ恥な訳だし、ラブちゃんは………。 映画終わった頃には疲労困憊。絶対衰弱。赤目だよ。間違いない。 でもさ、遠足と一緒なんだろうな、今のせつなは。 一日一日のカウントダウンが楽しみで楽しみでしょうがないんだ。 その気持ち、あたしにはわかるよ。 せつなの思い出はあたしの思い出。 せつなが楽しければあたしも楽しい。 せつなが笑顔ならあたしも笑顔。 恐怖なんてどこ吹く風さ。 愛ある印でねじ伏せちゃうぞーーー!!! 足しびれちった。あはっ ~END~
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トン トン トン トン 階段を下りてくる足音に気付いて、ラブは顔を上げた。 ここが夢の世界だからだろうか、眠くなったりもせず、隣であゆみが寝入った後もずっと彼女は、どうすればせつなを助けられるかを考えていた。 だがいいアイディアが思いつかず、ううん、と悩ましげに頭をひねったところに、その足音が聞こえてきたのだ。 誰か、などと考えるまでもなかった。時計を見れば、まだ朝の六時。圭太郎は一階の寝室で眠っている。だとすれば、降りてきたのは。 「せつな……」 ラブの漏らす呟きは、相変わらず誰の耳にも届かない。 彼女は、音を立てぬようにそっとリビングのドアを少し開けて、覗き込んでくる。そして、ソファの上で眠っているあゆみの姿を見て、小さく。 微笑んだ。 「――――」 声にならない声を、彼女は発する。その唇の形を、ラブは読み取って、眉を顰める。どうして、そんなことを言うのだろう。 ――――まさか!! 息を飲むラブ。せつなはドアを閉めて、そのまま廊下を玄関へと向かい、靴を履いた。 追いかけた彼女の前で、せつなは扉を開け、外に出て鍵をかけた。 そして、その鍵を、家のポストに放り込んだ。ラブと一緒に選んで買った、沖縄土産のキーホルダーを付けたまま。 「せつな――――」 それがどういう意味を持つか、ラブにもわかる。 どうしよう。迷う暇もなく、歩き出すせつな。一度だけ、振り向いて、 「ありがとう――――さよなら」 そう告げたのを聞いて、確信する。 せつなはもう、戻らないつもりなんだ。この家に。 ゆっくりと遠ざかるせつなの背中を見つめながら、必死に考えをめぐらせていたラブは、一つの可能性に気付いて、空に向けて呼び掛ける。 「長老!! 聞こえる!? 長老!!」 『――――なんや?』 かすれるような小さな声。それでも、彼女の声が彼に届いていたことに、ラブはほっとする。そして、問い尋ねた。 「長老、教えて欲しいことがあるの!!」 そうして聞いた答えに満足そうに頷いた後、ラブはせつなの後を追う。その表情は険しいものだ。 何故なら、さっき、せつながリビングを覗いてあゆみを見た時に言った――――いや、囁いた言葉に、嫌な予感を覚えたからだった。 せつな―――― 悲しみに、ラブは唇を噛みしめる。声が届かないことが、とてももどかしい。 彼女は――――せつなは、あゆみを見て、こう言ったのだ。 今までありがとう、お母さん――――と。 ただひとたびの 奇跡 ――――Power of Love―――― せつなは、ただ歩く。あてもなく。 トボトボと歩くその様は、捨てられた犬か、猫のようで。寂寥と影を背負い、弱々しくフラフラと揺れている。 まるで、その体を支える大切な軸を失ったかのように。 憔悴し、摩耗しきった心を現すかのように、その顔はやつれている。それは一見すると、幽鬼のようにも感じられる程。 彼女は歩く。誰もいない、商店街。静けさを破るのは、ただ鳥の声ばかり。その小鳥達も、せつなに気付くと飛び去っていく。それがまるで、自分を忌み嫌っているかのように思えて、彼女は目を伏せた。 そして、思う。 もう私には――――居場所がない。 私に居場所を与えてくれたのは、ラブだった。 行き場所を失っていた彼女を、家族として迎え入れてくれたのは、お父さんとお母さんだった。 そんな三人に、私はすごく感謝していた。 大切に思っていた。 愛してた。 本当に、素敵なひと時だった。 家族がいて。皆でお喋りをして。ご飯を食べて。 すごく幸せな時間だった。 それを――――それを奪う権利なんて、誰にもないわ。 そう言ったのは、自分。 なのに、私はその幸せを守れなかった。 ううん。 私が、奪ってしまった。 ラブはいなくなった。お父さんもお母さんも、笑顔を失った。 家族から、一人が欠け。皆でお喋りをすることも、ご飯を食べることもなく。 幸せな時間は、もう来ない。 かつての罪を償おうと、贖おうと生きてきたのに。 大切なものを守りたいと、そう思っていたのに。 何も出来なかった。 ただ罪を重ねただけだった。 やっぱり。 私は幸せになってはいけなかったんだ。 大切な人を、愛する家族を、こんなにも不幸にしてしまうのだから。 居場所なんか、求めちゃいけなかったんだ。 与えられたそれに、甘えてちゃいけなかったんだ!! やり直すことを、許された。 許されたと、思ってた。 けれど。 けれど、やっぱり――――罪には、罰があった。 それでも――――こんなのってない!! こんなのってひどいわ!! 心の中で叫びながら、せつなは足を止めることなく進む。まるでそれは、自動人形のように、ただ、ただ前へと。 プリキュアになんて、ならなきゃ良かった!! 生き返らなければ良かった!! イースとして、死んだままでいれば良かった!! そうすれば、ラブは死ななかった。 お父さんもお母さんも、幸せなままだった。 ――――私がいたせいで。 皆が、不幸になる。 きっと、これからも。 私のせいで、皆が。 ふと、せつなは歩き続ける。フラフラ、フラフラと。時折、人とすれ違ったり、早起きの商店街の人に声をかけられても、顔を上げることすらしないまま、ただ歩き続ける。 私のせいだ。 私のせいだ。私のせいだ。 私のせいだ。私のせいだ。私のせいだ。私のせいだ。 私のせいだ。 何が幸せのプリキュアだ。 生きている限り、私は人を不幸にする。 こんな私に。 居場所なんてない。 生きる価値さえ。 歩く、せつな。 時折、立ち止まる。 美希の家、美容院の前で。 祈里の家、動物病院の前で。 立ち止り、そっと見上げる。 公園にも、行った。 ダンスのレッスンをした広場を、眺めた。 カオルちゃんがドーナツ屋を開く場所に、立った。 歩いて、歩いて。 街を歩き続ける。 その全てで、せつなはラブと出会った。 ここでラブと一緒に、お買い物をした。 この段差に引っかかって、ラブが勝ったばかりのアイスを落としちゃってた。 あっちの店で、お気に入りのものを見つけたと言っては喜んでた。 そこのベンチで、日が暮れるまでお喋りしてたっけ。あの時はまだ、私はイースだった。騙そうとしていた私を、最後まで信じてくれたのよね、ラブは。 浮かび上がっては消える幻想。 そのたびに、胸が痛む。心臓が張り裂けそうになる。 ハートから血が流れる。 真っ赤な、ハート。それは、鮮血に染まった―――― それでもせつなは、止めようとしない。 思い出すことを、目を背けることを、止めようとはしない。 どんなに苦しくても、痛くても、決して。 そして、謝るのだ。彼女は。 幻のラブに。 ごめんね。ラブ。ごめん。 貴方の望むように、いられなくて。 ごめんなさい。 最後に。 彼女は、クローバータウンを一望出来る、丘の上に来た。 かつて、生まれ変わったばかりの彼女が、あゆみに声をかけられた場所。 あの頃は緑のクローバーに包まれていた丘は、今は枯れ果て、茶色に染まっている。ひどく、寒々しい光景。 せつなは、腰を下ろす。 目に、焼き付けようと思っていた。これが、きっと、最後だから。 膝を抱えて座りながら、街と空を見る。相変わらずの、どんよりと湿った曇り空。 せつなは、考える。 どこに行こう。 いや。 どこで逝こう。 見つからない場所がいい。私のことを、誰も知らない場所で。 すぐには、思いつかない。 まぁいい、と彼女は思う。 時間は、たっぷりある。 考える時間なら、たっぷりと。 それまでは、この街を見つめていよう。 ラブが暮らした、幸せに溢れていた街を。 過去形になってしまったことは、自分の罪。 その形を、心に刻みつけよう。 やがて。 彼女は立ち上がる。 行く先が決まったわけではなかった。 それでも、もうここにはいられないと思った。 せつなの目に、光は無い。 それは、心が死んだから。 後は――――体だけ。 ゆっくりと歩き出す、せつな。その背中に。 「せっちゃん!!」 呼び止める声が、かけられて。 振り返る、せつなの視線の先には。 髪は乱れ、服も部屋着のまま。走ってきた為だろう、肩で息をしながら、彼女を見つめる女性―――― あゆみの、姿があった。 間に合った――――!! ラブは、ホッと一息を付く。 せつなの、彼女の様子から、何を考えているのかがわかっているのに、何も出来ないことにやきもきしていたけれど、でも――――間に合って、良かった。 そう。 あゆみを、ここに呼んだのは、彼女だった。 長老に託された二つの力、その内の一つを使って。 それはとても、危うい賭けだったけれど、ラブは信じていた。 お母さんなら、必ず来てくれると。 願いは、かなった。あゆみは、ここにいる。 後は、最後の仕上げだけ。 思いながら、ラブは。 あゆみを前にして、立ちすくむせつなの背後から。 残されたもう一つの力を使い。 万感の思いを込めて。 トン 彼女の、背中を押した。 強く。けれど、優しく。 不意に後ろから押され、バランスを崩したせつなが、あゆみの胸に倒れ込む。 すぐにその背中に、彼女の腕が回された。 そして、せつなは抱きしめられる。あゆみに、きつく、きつく、抱きしめられる。 「せっちゃん――――!!」 何があったのか、わからない。 どうしてこうなったのか、わからない。 けれど―――― 首筋に、雫が落ちたのがわかる。次々に、落ちてくる。 「泣いて――――るの?」 答えは無かった。ただ、肯定するかのように、またきつく抱きしめられた。 ギュッと。強く。 「私のことで、泣いてくれてるの――――?」 「当り前でしょうっ!!」 叫び声に、ビクッと体を震わせる。その彼女の肩を掴んだまま、あゆみは体を離し、 「心配したのよ――――急にいなくなって――――鍵まで置いていって!!」 涙で頬を濡らしながら、せつなを真正面から見つめる。その目から、彼女は、逃げることが出来ずにいて。 「せっちゃんが――――いなくなったのかと思って――――どこかにいっちゃっうのかと思って――――本当に――――本当に、怖かったんだから――――!!」 そう言って、三度、せつなは抱きしめられる。今度は、頭をかきいだくように。 壊れ物を扱うように、優しく。 「私がいなくなることが――――怖いの?」 「当り前でしょう!! 大切な、家族なんですもの!!」 「でも――――ラブは、もう、いないわ」 ラブがいないあの家に、私の居場所なんて―――― 「せっちゃんは――――」 そんなせつなの髪を、あゆみはゆっくり梳る。 「せっちゃんは、せっちゃんでしょう――――? 私の大事な娘よ」 あ―――― 息を飲む、せつな。 けれど―――― 「私が――――私がいたから、ラブは――――ラブは死んじゃった!! もう、戻らない!!」 逃げようと、せつなはもがく。 けれど、それを許すまいと、あゆみはきつく抱きしめ。 決して、離さず。 「私は!! 皆を不幸にする!! やっぱり私は、幸せになっちゃいけなか――――」 「せっちゃん!!」 せつなの叫びは、より強い声で塗りつぶされる。 その一声は、たくさんの――――とてもたくさんの、想いが込められていて。 動けなくなる彼女の瞳を、あゆみは間近から覗き込む。 「どうして――――そういうこと、言うの」 「――――あ」 涙を湛えたその瞳に、せつなは言葉を失う。 「せっちゃんはね、人を不幸になんか、してないわ――――だって」 私に、幸せをくれたんですもの。 「――――――――!!」 いつか、を、せつなは思い出す。 同じように、幸せになってはいけない気がすると言った彼女を、あゆみは、一つ一つやり直せばいいと、そう言った。 けれど、やり直しても、無駄だった――――そう、思っていたけれど。 「――――幸せ、だったの?」 「だった、じゃないわ。今でも、幸せよ」 「ラブが、いないのに――――?」 「それはもちろん、悲しいわ――――けれど、せっちゃんがいることは、幸せよ」 「ラブが、いなくても――――?」 「ええ。ラブがいなくても」 「私――――必要とされてる――――?」 「せっちゃんがいない方が、よっぽど不幸よ」 「私――――私、ここにいていいの?」 「当り前でしょう? 貴方は、私の大切な、娘なんだから」 「――――お母さん!!」 せつなは再び、あゆみの胸に飛び込む。 今度は、誰かに背中を押されることなく、自分から。 心が溶ける、音がした。 溶けた心は、瞳から涙となって溢れて行く。 どれだけ泣いただろう。 ラブが死んでから、どれだけの涙を流しただろう。 泣いて。泣いて。もう泣きつくしたと思ってた。 でも、涙はまた溢れる。頬を伝う。 違うのは。 『一つ一つ、やり直していけばいいのよ』 あゆみに、そう言われた時と同じように。 その涙は、あったかくて。 「せっちゃん」 大声をあげて泣きじゃくるせつなの背中を、あゆみはポンポンと、あやすように叩きながら抱きしめる。 「貴方はね、幸せになっていいの。私も、お父さんも――――ラブも。皆、貴方に会えて、幸せなんだから」 「……幸せ……」 「ええ、そう。だからね、私達も願ってる。せっちゃんの幸せをね」 でも、とせつなは目を伏せる。 「ラブは、私の為に――――」 「ラブだって、せっちゃんの幸せを願ってるわ」 「けど――――!!」 「証拠があるの」 言いながら、あゆみはポケットから自分の携帯を取り出す。 そして彼女が見せた携帯のメールには、 『お母さん!! せつなを探して!! 家を出てっちゃった!! 今、クローバータウンの外れの丘の上にいるから、すぐに来て!! そして、せつなに伝えて欲しいんだ。アタシ、せつなと会えて幸せだったよ、って。せつなに、幸せになって欲しい、って。それから――――大好きだよ、って』 「これ――――!!」 顔を上げるせつな。あゆみは、泣きながら笑う。 「ラブからのメールよ。ほら、送信者のところ、見て?」 「でも、ラブは――――ラブの携帯は――――」 ラブは死んだ。その携帯も、解約してしまった筈だ。 けれど、確かに送信者は、ラブの名前で。メールアドレスも、ラブのもので。 「そうね。うん、そう。何かの間違いかもしれない。けれど――――私ね、思うの。これは、本当に、ラブからのメールだって。天国から送られてきた、ラブからの想いを伝えるメールなんだ、って。だって、このメールの通り、せっちゃんはここにいたんですもの」 「天国からの――――」 「きっと、ラブは今も見守ってくれてるのよ。せっちゃんのことを」 携帯の、画面がにじむ。 ラブからの想いが、伝わってくる。 「ラブ……」 誰かを不幸にすることしか出来ない、そう思っていた。 けれど。 「お母さん――――私、本当に、幸せになっていいの?」 「もちろん。今、もしもせっちゃんが不幸なら――――私が、幸せを返してあげる」 「返す?」 「ええ。貴方が私の娘になってくれたことで、私がもらった幸せを」 繋がっているのだと、知る。 「私――――これからも……ラブがいなくても。お母さんって、呼んでいいの?」 「そりゃ、お母さんですもの」 幸せという名の、絆で。 私がここにいることで、お母さんが幸せになれる。 私がいなくなれば、お母さんは不幸になる。 それは、ラブがいなくても、変わらない。 私とお母さんの、絆。 私だけの、絆。 生きていて、いいんだ。 私は、この場所で。 お父さん、お母さんの家族として。 贖うべき罪は、まだあるのかもしれない。 けれど、私を受け入れてくれる居場所がある。 この場所で。 私は、生きていこう。 大切な人を失ったけれど。 まだ、大切な絆があるから。 「せっちゃん」 「――――お母さん」 「幸せに、なってちょうだい」 「――――うん。たくさん、幸せになるわ。そして、お母さんに、お父さんに、幸せを返すの。私を受け入れてくれて、ありがとうって」 そして、母と娘は。 抱きしめ合う。 かつて、彼女が初めて、お母さんという言葉を口にした時。 そこにはもう一人の娘がいた。 今は、二人。そこに寂しさを、感じないわけではない。 それでも。 互いを大切に思う気持ちは、変わらない。 だから。 抱きしめ合う。強く。 それは、幸せへの、初めの一歩だから。 「良かった」 二人の抱擁を見ながら、ラブは小さく呟いた。聞こえないだろうとは思いながらも、こっそりと。 本当は少し、自分もその中に入りたかったけれど、我慢する。 今は、せつなとお母さん、二人だけにしておきたかった。 「ホントに、良かったね、せつな」 そう言うラブの手の中には、リンクルンがあった。 ここから彼女は、メールを飛ばしたのだ。母、あゆみへと。 長老との会話を、ラブは思い出す。 「長老、教えて欲しいことがあるの!!」 『教えて欲しいこと? なんや?』 「長老の力って、メールにも使える!?」 『メール? そら、使えへんことはあらへんやろうが――――』 「だったら、あの力の一つ目で、アタシのメールが、ちゃんとこの世界でも届くようにして欲しいの!! 一通で、構わない!! せつなを助ける為に、どうしても必要なの!!」 危険な賭け、だった。 届いたメールに、あゆみが気付かなかったら。 気付いても、偽物だと思ったら。 信じてもらえなかったら。 けれど、あゆみは信じてくれた。 やっぱり、お母さんはお母さんだ。 大好き。 改めてあゆみの恰好を見て、ラブは思わず噴き出してしまった。 お母さん、靴の左右、違ってるよ。 それに気付かないぐらい、慌てて出てきたんだ? せつなのこと、そんなに大事に思ってくれてるんだね。 アタシからも、言うよ。ありがとう。 さぁ。 悪い夢は終わり。 せつな。 後は目を覚ますだけだよ。 「ぬぅぉぉぉぉぉおっ」 ウエスターの拳を、パッションは腕を交差させて受け止める。 が、勢いを殺しきれず、浮かび上がる体。そこに、 「おおおおおおっ!!」 彼の左足の蹴りが跳んだ。 「うっ!!」 直撃に、吹き飛ぶ彼女。ずざざざざ、と地面を転がり、そのまま倒れ伏す。 強い――――!! 改めて、美希は思う。さすがに幹部だけあって、一筋縄ではいかない。 けれど、これは時間稼ぎなのだ。ラブ達が戻ってくるまでの。それまでは、ここに引き留めておかないと―――― 「違うな」 ボソリ、とウエスターが呟く。 「貴様っ!! イースではないなっ!!」 「――――!?」 彼の一言に、彼らの戦いを見つめていたノーザが、目を見開いた。それに気付かぬまま、美希は動揺を必死に押し殺す。 「そ、そうよ。ようやくわかったの。私はキュアパッション――――」 「そういう意味じゃないっ!! ええい、姿を現せ、この偽物め!!」 叫び声と共に、一気に近付いてきたウエスターが、パッションの服をつかみ、彼女の体を強引に壁に向かって投げつける。 「きゃぁぁぁぁぁぁっ!!」 「パッション!?」 「よそ見をしてていいのかい?」 パッションに気を取られたピーチ――――祈里。その一瞬の隙を、サウラーに突かれる。はっと気付くが、時はすでに遅く。 「ふんっ!!」 腹にぶつけられた掌底に、彼女もまた、吹き飛ばされる。 「きゃっ!?」 ドン、と壁にぶつかり、落ちる二人。その瞬間に、彼女達が腰に付けている、リンクルンを入れたポーチが外れて、落ちて。 少女達は、元の姿に戻る。 パッションからベリー、そして美希へ。 ピーチからパイン、そして祈里へ。 「うぅ……」 「くっ……」 立ち上がろうともがく二人を、ウエスターとサウラーが見下す。 「やはり、偽物だったか」 「よくわかったね、ウエスター」 「戦い方が違ったからな。それにしても、どうしてイースに化けたりなど」 「なるほど。そういうことね」 頷きながら二人の前に現れたのは、ノーザだった。変身が解け、それでも立ち上がろうとする少女達を見て、彼女は嘲笑する。 「イースが目覚める為の時間稼ぎ、といったところかしら。インフィニティを渡さない為に、知恵を振り絞ったわけね?」 くっ、と歯を食いしばる美希と祈里の顔に、愉悦の笑みを浮かべながら、ノーザは続けた。 「惜しかったわね。すっかり、騙されてしまっていたわ。この私ともあろうものが」 くすくすと声を上げて笑ってから、ノーザは一瞬にして冷たい表情を取り戻す。 「けれど、もう終わり。残念だったわね――――もう、イースは目覚めない」 「待ちなさい!!」 拾い上げたリンクルンを構え、もう一度、変身しようとする美希だったが、ソレワターセがしならせた鞭のような腕に弾き飛ばされる。 「美希ちゃん!!」 「貴方達が悪いのよ。貴方達が、約束を守らなかったから。だから、イースは苦しみ続ける。そして――――永遠に眠る彼女を見て、永遠に苦しみ続けなさい」 そう言うやいなや、ノーザは。 ソレワターセの体に、自らを同化させ始める。 その行先は―――― 「――――え?」 戸惑いの声を、ラブはあげる。 せつな。せつなと抱き合っていたあゆみ。 二人の体から、急に色が無くなったから。 凍りついたように、彼女達の体が動かなくなる。 次の瞬きの後。 世界からも、色が無くなる。全ての色が。 せつなの赤の服。あゆみの栗色の髪。北風に揺れる木々の茶色。空の青。 全ての色が、無くなる。 セピアの世界。凍った世界。 「な、なに――――?」 せつなの元に駆け寄ったラブが、その体に触れようとする。 そして――――触れることが、出来た。夢の中の世界の筈なのに。 けれどその体は、氷のように冷たくて。 「何が起きてるの――――?」 フフフフフフフフフ―――― ラブが思わず漏らした言葉に返ってきたのは、女の含み笑い。 はっと振り返る彼女の前に、茶色の地面から姿を現す、二つの影。 そのうちの一つが、ラブの姿に気付き、その顔に浮かんでいた笑みを深くする。 「あら。こんなところにいたなんてね、キュアピーチ」 「……ノーザ!!」 8-233へ
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トイマジンの本拠地“魔人城”。その最上階にある大きな鏡が、異なる四つの空間を映し出す。 かつて、おもちゃの城の秘宝の一つであった“映しの鏡”。空間を超えて、あらゆる映像を持ち主に見せる物。 これを強奪したことによって、トイマジンはプリキュアの情報も事前に入手することができた。その上で準備を進めていたはずだった―――― プリキュアを分断し、精鋭をぶつけて各個撃破する。四つ葉に例えられる彼女たちは、揃うと大きな力を発揮する。その対策としては、最善と思われた戦略だった。 しかし、戦況はどれも思わしくなかった。外見に見合わぬ幼い声で、忌々しそうに悪態をつく。 「どいつもこいつも、何をやっている! 使えない奴らだ」 「トイマジン様、ただ今戻りました」 恭しく頭を下げて男が入室する。ここは謁見の間ではなく、トイマジンの私室。怖れずに足を踏み入れる様子からして、側近の一人と見て間違いない。 シルクハットに紺のタキシード。左目には片眼鏡がかけられている。尖ったヒゲにとぼけた表情。 胴体は、一から六の数字が描かれたルーレットになっており、大きなレバーが付いていた。 「ルーレット伯爵か、ウサピョンは連れてきたんだろうな?」 「はい、ここに」 「ちょっと、離して! あたしをどうするつもりなの?」 「黙れ! 質問するのはボクだ。どうしてボクたちを裏切った? ウサピョン」 ルーレット伯爵に胴体を掴れてもがいていたウサピョンは、突然トイマジンに名前を呼ばれて身体を硬直させる。 どうして、この強大な敵が自分を知っているのか? いや、そもそも気にかけようなどと思うのか? いずれにしても、馴れ馴れしく名前を呼ばれるのは、同類になった気がして嫌だった。 「裏切ったですって? あたしは始めから仲間じゃないわ」 「なら、どうしてこの国に入ることができた? お前も捨てられたおもちゃなんだぞ」 「あたしは……捨てられてないわ……」 「その小さな声が肯定の証ですな。ではトイマジン様、ワタクシはこれにて」 「そうだな、ルーレット伯爵。もうお前に用はない」 「また、御用があれば何なりとお申し付け……一体、何をなさるのですか!」 「言ったはずだ、もう用はないとな。お前もボクの一部になれ。何も壊れたりするわけじゃない」 “運命を操る者”ルーレット伯爵の顔から初めて笑みが消える。なんとか逃げようとするが、トイマジンの紅い瞳に射竦められると身体が全く動かなくなった。 トイマジンの右手が伯爵の頭を掴む。そのまま左肩口に押し付け、ズブズブと自身の体内に押し込んでいく。 「おっ、お待ち下さい、トイマジン様……うわぁぁ!!」 「次はお前の番だ。ウサピョン!」 ルーレット伯爵を呑み込み、トイマジンは一回り大きくなった身体でウサピョンに迫る。 その歩みが、鏡から聞こえてくる大きな轟音で止まる。 「ラブよ! ラブたちが勝ったんだわ!」 「いいだろう! だったら今度は、ボクが直接相手をしてやる」 トイマジンは、体の中を探ってルーレットを回す。たった今、手に入れたばかりの能力。 巨体がグラリと揺らぎ、青白い光に包まれて輪郭がボヤける。一瞬だけ形を歪めると、大きく縮んで四体に分裂した。 その内の一体が、呆気にとられているウサピョンを拘束する。残りの三体は、それぞれ伯爵が出現したスゴロクのマスに飛び込んだ。 『幸せの赤い翼――――おもちゃの国は秘密がいっぱい!?(トイマジン急襲)――――』 カンフー人形を退けたキュアピーチは、直後に元居た場所に戻される。 そこはスゴロクの森のマスの上。すぐ側でタルトとシフォンが寝ているのを見つけて、急いで駆け寄る。 「タルト、シフォン、大丈夫? 起きて!」 「んっ、あぁ~よう寝たわ」 「キュア~」 タルトの身体を乱暴に揺らし、シフォンはさするようにして起こす。二人は同時に目を覚ました。 ピーチは、両手で抱き寄せるようにして無事を喜んだ。 「ねえ、タルト。ウサピョンはどこ? 一緒じゃないの?」 「しもたっ! あの怪人に捕まったままや……。恐らくは――――」 「トイマジンの元に連れて行かれたんだね。わかった。タルトとシフォンはここで待ってて! もうじきみんなも戻るから」 「合流してから、一緒に行った方がええんとちゃうか?」 「うん……。でも、きっと怖い思いしてるから。早く行ってあげないとね」 タルトの言う通りだろう。それに、みんなのことも気になる。確実に勝つためには、少しくらい遅れても合流を優先させるべきだった。 だけど、今回の戦いで見せなきゃいけないのは力じゃない。団結力でもない。愛情と勇気だった。 「ワイらもすぐに追いつくから、無理せんようにな~」 「キュア~」 「わかってる!」 とてもわかってるとは思えないような速度で、ピーチは一気に駆け去った。 「もうっ! どうやったら出られるのよ? 勝ったら戻れるのがお約束でしょ!」 カッコよく勝利したのはいいものの、出口がどこにあるかもわからない。キュアベリーはひたすら月面のような場所を走り回っていた。 こんなところでモタモタして、シフォンたちの身に何かあったらと思うと……。ただ、焦りばかりが募る。 ふざけた空間を当てもなしに走る。そんな不恰好な自分が情けなくて泣きたくなる。 「出口なんてないよ。ボクが閉じているからね」 「なるほど、ボスを倒さないと出られないわけね。わかりやすいじゃない」 背後から敵に声をかけられる。その声質には嘲りの意思も感じ取れた。 恐怖を怒りが凌駕する。余った分だけ勇気に変わる。ベリーは振り返って不敵に笑った。 “トイマジン“声だけならば先ほど聞いている。体長はベリーの倍程度で、堅固な鎧を着たクマのようなフォルム。 大きさならナケワメーケの方が遥かに上だろう。しかし、強靭そうな肉体から迸る威圧感は、それより遥かに上位の存在であることを感じさせた。 しかし―――― 戦いになるのは始めから覚悟の上。一番怖れるべきは、徒労に終わる時間を消費すること。 一人で対峙するのは少々キツイが、こちらに現れてくれたなら他の三人は安全なはずだと思った。 ならば、先手必勝ッ! “プリキュア・キック“ 「ぐああっ! お前、いきなり攻撃するなんてズルいぞ!」 「どうせ話し合いなんてする気ないんでしょ? まずはあなたの想い、確かめさせてもらうわ!」 「すぐに後悔させてやる!」 「残念でした。完璧なアタシにはそんな感傷はないのよ」 唸りを上げて振り回されるトイマジンの豪腕。合間を縫って叩き込まれるベリーのキック。 逃げ場のない荒地で、一対一の激闘が繰り広げられた。 広大な密林を、一匹の恐竜が徘徊する。白亜紀の北アメリカで猛威を振るった最強の竜、ティラノサウルス。 その模型だった。まるで獲物でも探すかのように、上を見上げたり、地面を引っかいたりする。 「見つからないね。どこかにマスのようなものあるの知らない?」 「グルルル」 「いいの、謝らないで。あなたが悪いんじゃないから」 「グルルル――――」 「何か見つかった? って……ミサイル!? 危ない、伏せて!!」 恐竜が上空を仰ぎ見る。この世界には、あまりにも似つかわしくないものが多数飛来して来た。 正確にはミサイル弾(推進装置付の誘導弾)ではなく、ロケット弾(推進装置付きの無誘導弾)であったが、キュアパインもこの方面の知識には疎かった。 とっさに恐竜をしゃがませ、自身は数発のロケット弾を打ち落とす。 しかし、恐竜は身を縮めたところで、元の身体があまりにも大きすぎた。何発かの直撃を受けて倒れこむ。 「ティラノちゃん? しっかり!」 「的が大きいと当てやすいね。裏切り者には罰が必要だよ」 「あなた、トイマジンね! こんなことして、許さないから!」 「許さない? それは、ボクたちが使うべきセリフだ――ッ!」 トイマジンの咆哮で、周囲の生き物たちが一斉に飛び立ち、あるいは走って逃げ去った。まるで、密林全体が脅えているようにも感じられる。 向かい合っただけで伝わってくる、圧倒的な力の差。正面から戦っては勝ち目がないと判断したパインは、密林の中に戦場を移した。 トイマジンの豪力も、数々の飛び道具も、文字通り密度の高い林の中では本来の威力を発揮しない。 パインは奇襲に近い戦法で戦いを有利に運ぶ。しかし、表情にはまるで余裕がなかった。 トイマジンの腕の一振りで何本もの木がなぎ倒される。ミサイルの着弾で数十本の木々が消滅する。 全てを平地に変えられるのも、時間の問題であった。 舞い上がった土煙が晴れていく。 チェスの城の城壁の上に、薄紅色の長い髪がなびく。 キュアパッションは空間に動きがないのを確認すると、アカルンを呼び出した。 いつまでも、ここでこうしてはいられない。森には無力なタルトやシフォン、そしてウサピョンが残されている。 それに、ラブたちのことも心配だった。 「アカルン、ここを脱出しましょう。スゴロクの森まででいいわ、跳べるわね?」 「キィ――!」 「そうはいかないよ、危ないところだった。お前は要注意だな」 「トイマジンね! ちょうどいいわ、私はあなたに会いに来たのだから」 「生憎だけど、ボクはお前にお別れを言いにきたんだ。お前は、危険だ!」 トイマジンの全身から、数十発のロケット弾が発射される。パッションが立っていた城壁を跡形もなく粉砕する。 再び巻き起こる爆煙。瓦礫の一つになったかのように、身体を丸めたパッションが空を翔ける。 ロケットの爆風で加速すると、そのままトイマジンに飛び蹴りを放った。 トイマジンは垂直に飛んでパッションの攻撃を回避する。跳んだのではなく、飛んだのだ。内蔵されたジェット噴射機が火を噴く。 瞬発力と跳躍力。そして高い反射神経を生かして、華麗に宙を舞いながら戦うパッション。無数の推進装置で自在に空を飛び、砲撃を繰り出すトイマジン。 主を失ったチェスの城を廃墟と変えつつ、華麗な空中バトルが繰り広げられた。 「無人の城って、なんか気持ち悪い」 スゴロクの森を抜けた先には、乱雑な文字でゴールと書かれているゲートがあった。 一体、何のためのゴールなのだろうと思う。少なくとも、その先に待ち構える光景に、辿り着いた者を歓迎する意図などないのは明らかだった。 ただ大きいだけの、禍々しい暗黒の城。それは、お城というより監獄のように見えた。 その先には何もない。ただ、見渡す限り荒野が広がっているだけだった。 消去法で、そこがトイマジンの居場所と判断したピーチは、閉ざされた城門を蹴破って、上へ、上へと駆け昇る。 途中、予測された罠もなければ、兵士との遭遇すらなかった。 「一人で住んでるなら、お城なんて必要ないのに」 たくさんの家臣を召抱えるためのお城ではないのか? 守りたい領地があるからこそのお城ではないのか? 何も無い土地。誰も居ないお城。そんな所に住んでいる、トイマジンの歪さが不気味だった。 (城内で迎え撃つつもりなら、きっとここ!) 印象が全然違うので気付くのが遅れたが、お城の構造はおもちゃの城によく似ていた。ピーチは真っ直ぐに謁見の間を目指す。 戦うにも十分な広さがあり、同時に君主としての威厳も見せられる場所。 ピーチは謁見の間の巨大な扉を、さすがに丁寧に開いた。 シンと静まり返る広間の奥に、禍々しい気が立ち込める。薄暗い室内において、そこだけは僅かな光も差さないようだった。 その気の主は、何かを話そうと口を開く。それより早く、右手に握られた白くて小さな者が叫んだ。 「ラブ! 来ちゃダメッ! これはラブを孤立させる罠よっ!」 「…………」 「やっぱり居たね、トイマジン。ウサピョンを返して! 馬鹿な真似もやめてもらうから!」 「馬鹿な……真似だって? お前も、玩具で遊んだ子どものクセに! お前も、玩具を捨てた子供のクセに! ボクを馬鹿だって言うのかあ――ッ!」 玉座から立ち上がったトイマジンが、ウサピョンを放り投げて突進する。 距離を一気に縮めてピーチに襲いかかる。圧殺せんとばかりに怒りの拳を振り上げる。 しかし――――! 「はぁぁああ!」 「ぐああッ!」 “プリキュア・パンチ“ トイマジンの攻撃をかいくぐり、キュアピーチは渾身の力で拳を叩き込む。 敵の攻撃とて遅くはない。しかし、先ほど戦ったカンフー人形の動きに比べれば、スローモーションに等しかった。 プリキュア中、最強の拳がカウンターで突き刺さる。そのままピーチはトイマジンの脇を駆け抜け、ウサピョンと合流して背中に隠すように構える。 「ウサピョンはなるべく離れてて。出てきちゃダメだよ」 「ラブ、気をつけて。トイマジンは――――いけない、後ろっ!」 体制を立て直したトイマジンが襲いかかる。ウサピョンの警告に頷いたピーチは、戦いに巻き込まないように自らも敵に突撃する。 「たああッ――――!」 「うおおッ――――!」 圧倒的なパワーで繰り出される、トイマジンの打撃がピーチを襲う。直後に、耳をつんざくような破砕音が響き渡る。豪華な謁見の間を、たちまち廃墟へと変えていく。 しかし、当たらない。紙一重で回避して、ピーチも力強い反撃を返す。 どれほど威力があろうとも、当たらなければ隙を生むだけだ。攻撃を予知して、先に反撃を当てる。攻防の流れそのものを制圧する。 それは、先ほどとは逆の立場での戦いだった。小さな体で強大な敵に立ち向かう。それこそが本来の彼女の戦い方だった。 「お願い、もうこんなことは止めて! 悲しい気持ちはわかるけど、復讐なんて間違ってるよ!」 「そうやって、ボクも壊すのか? そこのウサピョンを壊したみたいに!」 「あたしは、ウサピョンを壊してなんて……」 「じゃあ、誰が壊したんだ! 破れた生地は、はみ出たワタは誰のせいだ! 全部お前がやったんだ」 「あたしが、ウサピョンを壊した……。ごぼっ!」 トイマジンの言葉でピーチの動きが止まる。その隙を狙われて、初めて直撃を受けてしまう。 人の頭ほどもある拳がピーチの腹部に突き刺さる。呼吸が止まり、吐き気が襲う。しかし、そんな苦痛すら気にならないほどに、心が動揺していた。 「もうやめてっ! ラブはあたしを大切にしてくれたわ。壊れたのは、それだけたくさん遊んでくれたからよ」 「壊れたまま、クローゼットの奥に押し込んで忘れてたんだ。だから、ウサピョンは捨てられたおもちゃと同じように、この国に出入りできたんだ」 「それは……。だけど、ラブはあたしを最後まで捨てなかった。捨てられようとした時だって庇ってくれたわ」 「なら、前に遊んでもらったのはいつだ? お前はもう、いらなくなったんだ!」 「そっか……。あたし、ウサピョンを捨てたんだ。ごめんね、友達だってみんなに紹介したクセに」 「ラブ、ダメッ!」 ピーチはヨロヨロと立ち上がった。 自分はもう、トイマジンを止める資格なんてないと思った。 それでも、やっぱり彼のやろうとしてることを認めることもできなくて……。 トイマジンの怒りの全てを受け止めようと決意する。まるで、十字架に張り付けられた罪人のように両手を広げて立ちはだかった。 「止めてっ! トイマジン、あたしはラブを恨んでなんかいないわ」 「ボクは、ボクたちは許さないぞ。みんなの怨みを思い知れ!」 トイマジンの身体のあちこちが開く。数十の発射口から、数百のロケット弾が発射される。 狙いを過たず、その全てがピーチを包み込んだ。 着弾、誘爆、そして、激震。暴君の手によって、魔人城が崩れ落ちる。 崩落の轟音に、トイマジンの嗤い声と、ウサピョンの絶叫を呑み込みながら―――― 新-846へ
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志田 直俊 【しだ なおとし】■ふたりはプリキュア 原画 08話: ・ザケンナーの攻撃をカバンでガードし後退りするほのか(推測) ・戦闘シーン全部(推測) 15話:鎧武者ザケンナーとの戦闘全般〜ホワイトが木に足を挟まれるまで(推測) 24話:イルクーボから逃げるシーン、木が爆裂するところ2カット(推測) 28話: 42話:■ふたりはプリキュア Max Heart 原画 01話: 06話: 15話:ブラック&ホワイト対サーキュラス(推測) 23話: 47話:■劇場版 ふたりはプリキュア Max Heart 原画 ・VSカエル(推測) ・船の中での魔女戦 ■劇場版 ふたりはプリキュア Max Heart2 雪空のともだち 原画 ・雪だるまザケンナーとの戦闘全般(推測)■ふたりはプリキュア Splash Star 原画 OP:アクダイカーン(推測) 01話:変身バンク後半。「ふたりはプリキュア!」(推測) 03話:カレハーンとの戦闘。ボールに吹っ飛ばされてから必殺技前まで(推測) 16話:戦闘シーン全般。(推測) 21話:ダブル掌底(推測) 30話:新スパイラルリング装着から戦闘終了まで(新必殺技は山田起生) 35話:変身から空中戦まで(推測) 48話:反撃からキュアブライトの元気玉(本人のHPより) ■劇場版ふたりはプリキュア Splash★Star チクタク危機一髪! 原画 ・馬越の次。サーロイン変身~戦闘終了(キャラの掛け合い含。BANK以外全部)(推測)■YES!プリキュア5絵コンテ 19話 原画 03話:キュアレモネード変身バンク/レモネードフラッシュバンク 19話: 24話: 30話: 33話:後半の戦闘シーン 39話:デスパライアの手がしなびる前後? 46話:戦闘シーン全般 48話:連続ノーバンク必殺技■Yes!プリキュア5GoGo! 絵コンテ 24話 47話 原画 OP話:「大胆不敵フルスロットル」~走るプリキュア5まで(推測) 13話:ホシイナーとのバトル全般(推測) 24話: ・ネバタコスの攻撃を喰らい地面を転がるプリキュア(推測) ・キュアフルーレBANK(推測) 42話:シビレッタの変形~戦闘終了(推測) 47話:ドリームの肘打ちからの必殺技メドレー(推測)■プリキュアオールスターズ GOGOドリームライブ! 原画 ・中盤のエフェクト~プリキュア「絶対に邪魔はさせない!」辺り■フレッシュプリキュア! 絵コンテ 48話 原画 OP:ラビリンスロボの攻撃をかわすプリキュア 08話:終盤のバンクに入る前の回り込み~キュアピーチの必殺BANK 12話:変身後のアクション9カット 20話:ナキサケーベ戦後半 24話:キュアパッションの変身バンク 36話:必殺技発射後のエフェクト 39話:戦闘開始7カット 48話:グランドフィナーレに入る前のスーパーアクション■ 映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合! 原画 ・クライマックスの対かめはめ波■ハートキャッチプリキュア! 原画 OP:歌詞の「その笑顔は枯れない Alright」のあとにキュアブロッサムが敵を蹴散らして走るカット(推測) 23話:キュアサンシャイン変身BANK(推測) 41話 ムーンライト合流後のバトル。必殺技BANKまで(推測) ■映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ! 原画 ・闇の遊園地になる強烈な回り込み(37秒)やノーザたちの恐ろしい形相で画面いっぱいに迫るカット(アニメージュ10年5月号大塚隆史氏インタビュー)■映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!? 原画 ・プリキュア応援~浄化(憶測) ■スイートプリキュア♪ 原画 OP:二人でミュージックロンド(推測) 22話:キュアビート変身BANK(推測) 24話:三人変身BANK(推測)■映画 プリキュアオールスターズDX3 未来に届け!世界をつなぐ☆虹色の花 原画■映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪ 絵コンテ(地岡公俊、小川孝治、池田洋子と共同) 原画 ・メイジャー3とのバトル後半戦、必殺技BANKまで(推測)■スマイルプリキュア! 絵コンテ 32話 47話 原画 23話: ・プリンセスフォーム変身BANK(キャラクターデザイナー川村敏江氏のTwitter上での発言より) ・レインボーバーストBANK(本人twitterより/BANK作監は川村敏江) 47話:ウルトラフォームのアクション(推測)■映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ! 原画 ・ウルトラキュアハッピーの変身シーン(アニメージュインタビューの黒田監督の発言より)■ドキドキ!プリキュア 原画 11話: ・ラブハートアロー4人共通BANK/ラビーズをセットしスライドタッチするところ(推測) ・ハートシュートBANK(推測) 23話: ・キュアエース変身BANK(絵コンテは古賀豪による/アニメージュ記事より) ・エースショットBANK(絵コンテも志田氏が務めた/アニメージュ記事より) 27話:OP追加カット(本人twitterより) 31話:ラブリーストレートフラッシュBANK 38話:スーパーベール〜戦闘終了まで 48話:クライマックス、ハートとジコチュー細胞のやりとり〜ソードに切られて消滅するジコチュー細胞(推測)