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『映画ヒーリングっど♥プリキュア Connected World』 <前編>10 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 深夜、ハート展望台のバルコニーの一角で、青く透き通った立方体の群れがフワッとバラけ、小さな虚空の出口を生じさせた。中から出てきたのはツナグ。 昼間の歓迎会を思い出して微笑む。 (楽しかったなぁ、うふふ) 背中からリュックを下ろし、星明りを頼りに中身を取り出して、バルコニーの隅に丁寧に並べていく。 形の綺麗な葉っぱや色々な種類の貝殻、そして今日、日が暮れる前に海岸で拾ってきたツヤツヤした石。どれもツナグが宝物にしたくなるようなものばかり。 素敵な歓迎会を開いてくれたのどかたちへのお礼のつもりだった。 (気付いてくれるかな……。よろこんでくれるといいな) 再びここを訪れたのどかたちが、これらの品を手にして笑顔になってくれているのを想像すると、ツナグの表情にもまた、幸せそうな笑みが広がっていった。 のどか。ちゆ。ひなた。アスミ。ラビリン。ペギタン。ニャトラン。ラテ。そしてミナ。 みんなとの一つ一つの思い出を噛み締めながら、誰もいないバルコニーを見渡した。 自然と両目から涙があふれてきて、視界がぼやける。 「本当に ―― うッ」 一瞬、声を詰まらせてから、感謝の言葉を喉からしぼりだした。 「本当に…ありがとう」 涙をぬぐって立ち去ろうとしたツナグが、一歩だけ踏み出して足をとめた。もっとここにいたいという感情に、どうしても心が引っ張られてしまう。 あともう少しだけ。 万が一を考えて、この街を早めに去ることにしたが、時間的な余裕はまだ十分にある。 (そうだ、せっかくだから掃除していこう) リュックから古布(ふるぎれ)を出して、バルコニーの壁をごしごしこする。 ちょっとでもキレイにして、みんなによろこんでもらいたかった。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ―― 最初は自分のせいだとは気付かなかった。 異国の街の片隅でひっそり暮らし始めたツナグは、大勢の人間がどんどん具合を悪くしていくのを見て、ここは怖い場所なんだと思い、逃げ出した。 しかし、逃げた先でも同じことが起こった。 ツナグは再び逃げ出し、また同様の事態に遭遇した。 そして、気付く。空に妙な霞みがかかってきて『嫌な感じ』が増してくると、人間たちの具合が悪くなることに。 さらにもうひとつ ―― その現象は、ツナグを追うようにして発生することに。 ツナグは、人間たちが使う大きな『フネ』という乗り物に忍び込んで、もっと遠くまで逃げた。大陸を渡った。それでも現象はツナグを追って発生した。 悲しくて、こわくて、ずっと一人で耐えた。 同じ土地にいられるのは、せいぜい二週間から三週間。それぐらいなら『嫌な感じ』も、人間に影響を及ぼすほどの量には達しない。分かっているのはこの程度で、どうしたら現象の発生を防げるのかは見当もつかない。 ( ―― さむい) 閉じたまぶたの裏に思い浮かべる。大きな窓のある家。 ―― そこがどこだか思い出した。かなり前に訪れた国の、ひっそりとした郊外に建てられた白い平屋だ。 老夫婦が静かに暮らしていて、天気のいい日には、おばあさんは必ず大きく窓を開いて、窓際で籐のチェアに座って編み物をしていた。 離れた場所から、それをこっそりと眺めるのが好きだった。穏やかに日々を送っているおばあさんの姿を見ていると、心に暖かさが差した。 おばあさんが自分に気付いて、優しく窓から迎え入れてくれる ―― そんなことを夢見ながら、一人でクスクス笑ったこともある。 ……もし、そのたわいもない夢が叶っていたら、どんなに幸せだっただろうか。 ―― 寒い、と感じてツナグはバッと身を起こした。掃除を終えて軽く休憩するだけのつもりが、完全に眠ってしまっていた。 でも、まだ周りは暗い。夜が明けていないことにホッとして、次の瞬間、はじかれたように空を見上げた。 異界の蒼さに染まった暗い空。透明な内蔵の表面を貼り付けたみたいに、空全体がうっすらと脈動している。 ……『嫌な感じ』が、吐き気を催しそうなほど濃い。 「そんな……、まだ大丈夫なはずなのに……」 愕然とつぶやくツナグ。 この街に来て一週間ほどしか経っていない。早すぎる。 突然、彼の背後で、空間の面が幾つもの青く透き通った立方体となってフワッと舞い上がった。 ツナグの意思とは無関係に開いた虚空から、サーッと風が流れ込んでくる。 冷たくて、『嫌な感じ』をたっぷりと含んだ風。 「えっ?」 振り向こうとしたツナグが、バルコニーの手すりの向こう側、すなわち空中にも虚空が開いているのに気付いて固まってしまった。やはり、そこからも冷たい風が吹き出してきている。 …………何が起こっているのか分からない。ツナグの背筋がゾッと冷える。 異常は止まらなかった。むしろ加速していった。今や近くも遠くも、見渡す限りあちこちで空間が小さな立方体の群れをバラけさせ、虚空を開いている。 「あ…、あっ……」 ツナグが立ちすくむ。 恐怖。後悔。不安。絶望。全部がいっぺんに押し寄せてきて、精神が壊れそうだった。 海と山に囲まれた美しいすこやか市全域を、まがまがしい気配が覆い尽くし、深く沈めてゆく。 暗く蒼い空が、嗤うみたいに何度も揺らめいた。 (後編に続く)
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赤い翼の輪舞曲 第19話――大逆転! グランドフィナーレ!!―― 「フュージョン、あなたは確かに強いよ。でも、どんなにたくさんの人を吸収しても、融合を続ける限り、あなたはずっと独りでしかない。 あたしたちは、一人一人みんな違う。だから、みんなで愛し合えるの。みんなで一緒に生きていく意味があるの。 あたしたちだけじゃない、全ての世界の、全てのハートを一つに重ねて!」 “チェインジ・プリキュア・ビートアップ!!” それぞれの胸にある四つ葉のマークに、新たに白い葉が追加されて五つ葉となる。 ホワイト!――ハートは!――みんなの心! 羽ばたけ!――フレッシュ!―― “キュアエンジェル!!” ピーチの背中に、純白の大きな翼が生える。服の色は薄桃色に変化して、脚には赤いガーターベルトが装着される。 ベリーの背中に、鋭角的な翼が生える。衣装が華麗に伸びて、よりスマートでシャープなフォルムとなる。 パインの背中に、柔らかい翼が生える。頭のリボンは巨大化し、丸みを帯びた衣装に可憐なフリルが付く。 パッションの背中に、ピーチと同じ純白の翼が生える。スカートは大きく開き、黒いリボンとガーターベルトが装着される。 「澄んだ歌声、優しい音色……ホントに素敵な曲だね。この音楽に込められたハートが、あたしたちを目覚めさせたの。もう――これまでのようにはいかないから!」 「やったでぇ! これぞ、伝説にもない奇跡のプリキュアや。まさか異世界で見られるとは思わんかったでぇ!」 「キュアキュア!」 タルトが跳び上がって喜ぶ。シフォンは嬉しそうにクルクルと飛び回る。 「プリキュアを超える、プリキュア……。あれがせつなたちの、本当の姿……」 「せつなが言ってた、奇跡のプリキュアね」 荘厳とも言うべき四人の姿に、メロディとリズムが嘆息する。その美しい外見も然ることながら、全身から迸る、凄まじいまでの――力。 「認めん! 絶対に認めんぞっ! グオォォ――!!」 再びフュージョンは口を開き、先程よりさらに強大な光線を、キュアエンジェル目がけて発射する。 エンジェルピーチは顔色一つ変えず、軽く片手を翳す。 その掌から発生したピンクのハート型バリアーが、フュージョンの攻撃を軽々と受け止めた。 街を一つ完全に消し去るほどの破壊エネルギーが、まるで単なるライトでも当てたかのように、あっけなく四散する。 「ならば――これならどうだっ!」 今度は、高層ビルに匹敵するほどのフュージョンの巨体が分裂し、直径一メートルほどの無数の飛礫に姿を変えた。 放たれた飛礫は唸りを上げて、キュアエンジェル目がけて襲いかかる。 「数が自慢みたいね。ならば、それを超えてみせる!」 エンジェルパッションがそう呟くと、真っ白な姿となったアカルンが嬉しそうに飛び出して、秘密のカギへと姿を変える。 それを差し込んでリンクルンを開き、ホイールを回すと、ディスプレイから光のエネルギーが飛び出してハープを形作った。 そこに、胸の五つ葉から生まれたハートのコアを取り付ける。 “歌え! 幸せのラプソディ! パッションハープ!” ハープの弦を弾く。神秘的な旋律が鳴り響き、周囲に真っ白な羽が出現する! “吹き荒れよ! 幸せの嵐!” 高く掲げたパッションハープ。上昇気流に乗って天使の羽が舞い踊る! “プリキュア・ハピネス・ハリケーン” 両手を広げ、美しく回転する。プリキュア唯一の空間制圧攻撃。 握られたハープからは無数のハート型のエネルギーが生まれ、羽と共にフュージョンの飛礫を余すことなく包み込む。 舞う――踊る――回る―― 横回転から縦回転に、風の渦が十字を切る! 「ぐあぁぁ――。馬鹿な、この私が、究極の生命体である私が、こんなところで滅ぶはずがない!」 飛礫は全てハピネスハリケーンのハートに叩き落とされ、再び一つに融合する。 後には、満身創痍となったフュージョンが残された。 『赤い翼の輪舞曲――大逆転! グランドフィナーレ!!――』 「せつなたち、凄い……」 「あのフュージョンを圧倒するなんて……」 “感心していないで、あなたたちも戦うのです! 今こそ、真の力の封印を解きましょう!” 地上から、クレッシェンドトーンの声が響いてくる。 「えっ、それって……」 「わたしたちも?」 「やろうっ!」 「ええっ!」 四人の胸のキュアモジューレから、眩いばかりの光が放射される。 それぞれの衣装は淡い色となり、頭と肩のリボンが羽の形に変化していく。 より美しく、そして可憐に、華やかに飾り付けられる。 背中からは、鳥を思わせるような金色の羽が生える。腰からは尾羽根も伸びて、力強く輝かしい不死鳥のごとき姿となる。 全身に、溢れんばかりの力が漲ってくる。 クレッシェンドメロディ、クレッシェンドリズム、クレッシェンドビート、クレッシェンドミューズ。再び――奇跡の変身を遂げる! 「クレッシェンドトーン。お前さん、もしかして対抗意識など燃やしてはおらんかの?」 「なっ! ……何を言っているのですか、音吉。私は、響たちの覚悟を受け止めて、解放の刻を待っていたのです」 音吉のからかうような一言に、クレッシェンドトーンは少しムキになったような口調で答えてから、高らかな叫びを上げる。 “さあ、今こそあの技を使う時です!” 「でも……」 確かにせつなを助け出して、最大の懸念事項は無くなった。けれど―― メロディの表情が、苦しそうに歪む。 その一瞬の隙を突いて、フュージョンの巨体が破れかぶれに飛び込んでくる。 「そうは――させんっ!」 その技の恐ろしさを、フュージョンはノイズの記憶から知っていた。何としてでも阻止しようと、メロディに向かって拳を叩きつける。 だが、身体よりも遥かに大きいその拳を、クレッシェンドメロディは軽々と受け止めた。 「こんな――こんなことがっ!」 「ハァァ――!」 「――……」 振りかざした拳を、メロディは途中で止める。 それをチャンスと判断したフュージョンは、今度こそ渾身の力でメロディを殴り付けた。 強大な拳による一撃は、直撃したメロディだけではなく、周囲に居たリズムたちをも巻き込んで、四人をいとも簡単に弾き飛ばした。 「キャアァァ――……えっ?」 「大丈夫だった?」 落下しかけていたメロディを、ピーチが抱き寄せるように支える。 リズムをパッションが、ビートをベリーが、ミューズをパインが、それぞれ柔らかく受け止めた。 「メロディ。どうして今、攻撃を止めたの?」 「パッション……。あなたは知ってるよね? あいつの身体は、そのほとんどがピーちゃんなの。そう思ったら……」 これまでは、簡単には倒せないと思っていたから全力で攻撃もできた。 だけど、今の力で本気で戦えばどうなるか―― 「つまり、パッション以外にも吸収された子がいて、その子を助け出せばいいんだね?」 「無理だよ。ピーちゃんは、せつなとは違うもの……。もう完全に吸収されて、その力まで取り込まれているの」 ピーチの言葉に、メロディが一瞬顔を輝かせる。しかし、すぐにうつむいて、それが不可能であることを伝える。 「フュージョンを倒せば、多分、ピーちゃんは転生できると思う。でも確証はないし、できればそんなことしたくなくて――」 リズムが、努めて平静を保ちながら補足する。ノイズ自身は、何度でも転生する不死身の存在だ。でも、フュージョンと完全に融合してしまった場合はどうなるのか? 転生できたとしても、戻って来るのは、自分たちの知っているあのピーちゃんではないのかもしれないのだ。 何より――もうこれ以上、ピーちゃんを傷付けたくはなかった。 「大丈夫だよ!」 「えっ!?」 「あたしたちが手伝うよ。みんなの想い、ピーちゃんに届けよう!」 「ピーチ、それって!」 パッションの言葉に笑顔で頷いて、ピーチはメロディの肩に、そっと手を置いた。 「ピーちゃんは、あなたたちの大切な友達なんだよね。だったら、ピーちゃんが大好きだって想いを、繋げよう。そして、届けようよ。ねっ?」 呆然とピーチの顔を見つめていたメロディの目に、強い光が宿る。それを見届けてから、ピーチは三人の仲間たちを振り返った。 「ベリー、パイン、パッション、行くよ!!」 「「「ええ!!!」」」 四人の天使は、四色の軌跡を描いて真っ直ぐに上昇していく。 “何か”をする気だと感じ取ったフュージョンは、急いでその後を追う。だが、今の彼女たちとは飛翔速度が違いすぎた。 四人とフュージョンとの距離は、どんどん開いていく。 上空へと遠ざかって行くピーチたちを見送ってから、メロディは三人の仲間たちを見回す。 「ピーちゃんに届けよう。わたしたちの――想いを!」 「そうね! 大好きだって気持ちを!」 「ええ!」 「うんっ!」 「みんな~。こっちからも、行っくニャ~!」 不意に、能天気と言って良いような暢気な声が聞こえてきた。 地上を見下ろすと、ハミィと街の人々が、皆笑顔で手を振っている。アフロディテの力で、今までのやり取りを聞いていたに違いない。 「もっちろん! 任せたわよ、ハミィ!」 ビートが力強く応える。そして、空と地上の二つの場所から、歌声が響き始めた。 ラ~ララララ♪ ラ~ララ~♪ ラ~ララララ♪ ラ~~♪ ビートとハミィの、申し合わせたようにぴたりと揃った二重唱。 メロディ、リズム、ミューズの歌声が、そして街の人々の演奏が、それに加わる。 さらにあたたかさを増した“幸せのスキャット”は、天を震わせ、地を優しく撫でるように響き渡る。 上空高く舞い上がったピーチたちは、両手を翳してハートを形作る。 生まれた四色の光のハートは、ピーチの掛け声で一つに合わさり、大きなハート型のオーラとなる。 光のハートは、四人の心。その心に、ピーちゃんを愛するメロディたちの想いを乗せる。 そして更に、“幸せのスキャット”に込められた、みんなの想いを込めていく。 巨大なハートは、遂には空を埋め尽くすほどに膨れ上がっていく。 「ハァ――ッ!」 ピーチが両手を上空に掲げる。まるで空を掴むかのように――空に浮かんだ心を掴む。 上げた両手を弓のように引き絞り、力強く前方に突き出した。 トリガーを引き、撃鉄を叩き降ろすように、放たれる――キュアエンジェルの究極の技。 “想いよ、届け!!” “プリキュア・ラビング・トゥルーハート!” 迸る光の奔流は、フュージョンの巨体を呑み込んでいく。 それは浄化技ではなかった。魂を抜かれるような、そんな喪失感すらなかった。 何も奪わない。ただ、相手に与えるだけの技。 無償の愛を注ぐだけ。一杯の希望を伝えるだけ。一心に祈りを捧げるだけ。一途に幸せを願うだけの技だった。 「これは……。この――あたたかい心は!」 フュージョンの中に眠る、ノイズの悲しみの心が癒されていく。 悲しみは無くなりはしない。でも、みんなの想いがノイズを満たし、それを乗り越える力となる。そして、喜びへと変えていく。 “フレ――ッシュ!!” 光は膨れ上がり、臨界に到達して爆発する。 フュージョンは、その巨体を見る見るうちに収縮させていく。そして最後に、真っ白な小さな生き物を吐き出した。 パタ、パタ、 小さな羽音が響き渡る。 パタ、パタ、パタ、 光の粒子を掻き分けて、白い小鳥が飛んで来る。 パタ、パタ、パタ、パタ、パタ その小鳥は、歌いながらすぐ近くまで昇って来ていた、クレッシェンドメロディの胸に飛びこんだ。 「ピィ――!」 「お帰り……ピーちゃ……」 メロディの瞳から、とめどなく涙が零れ落ちる。声が震えて、最後は言葉にならなかった。 リズムも、ビートも、ミューズもみんな泣いていた。 「ありがとう。パッション、ピーチ、ベリー、パイン。ピーちゃんを、助けてくれて……」 少ししてから、やっとそれだけを伝える。 「ピィ――!」 「ピーちゃんも、ありがとうって言ってるみたい」 ミューズが、ピーチたちに微笑みながらそう伝えた。 「お礼を言うのは私の方よ。みんなを助けてくれてありがとう。私、あなたに色々なことを教わったわ」 「ピィ――!」 小鳥は、パッションの言葉を素直に受け取ったようだった。 小さな胸を張って、偉そうにふんぞり返る。八人の少女たちから、小さな笑いが起こった。 そして、メロディの表情が引き締まる。 完全に光が収まった後に残った、小さな黒い影。 体長をわずか三メートルにまで縮めた、本来のフュージョンの姿がそこにあった。 「あんた、自力で空を飛べたんだね?」 「無論だ。でなければ、星を渡ることなど出来るものか」 「わたしね、生まれて初めて、本気で怒ってるの。あんただけは絶対に許さない! ――って言いたいけど、もう二度と、誰も吸収したりしないって誓うなら、見逃してあげてもいいと思ってる」 「断る! それは私の存在意義の否定だ。それに、まだ負けたわけではない。今ならお前たちの技も吸収できる。試してみるか?」 メロディの瞳が、悲しみに揺れる。が、その目が一瞬閉じられた後、再び見開かれたその瞳には、強い決意と、穏やかな光だけがあった。 「出でよ、全ての音の源よ!」 ヒーリングチェストが、スーっと音も無く上がって来て、パカリと蓋を開く。ハートを散りばめた、あまりにも愛くるしい魔法陣が出現する。 フェアリートーンからヒーリングチェストへと、宝石のような光が集まる。 メロディが七色の鍵盤をなぞると、この世界の全ての音を生み出した、最高位の精霊――クレッシェンドトーンが姿を現す。 ト音記号型の模様が付いた、鳳凰のような羽根。直視できないほどの輝きを放つ金色の身体。全ての音の精霊の母であり、王である、その神々しい姿。 「届けましょう、希望のシンフォニー!」 メロディたちが、胸元のキュアモジューレに、始まりのト音記号に、祈りを捧げるように両手を合わせる。 そこから生まれた瑠璃色に輝く四つの泡は、ひとつの大きなシャボン玉となり、弾けて光の五線譜となる。 その光り輝くロイヤル・ロードを、四人の天使が翔け抜ける。 “プリキュア・スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンド!” クレッシェンドトーンの体内に飛び込み、一体となって巨大化する。 大きく――大きく――大きく―― 一気に加速して、フュージョンを目指す! 「おのれ……おのれぇ――! ここは脱出して、いつか必ず!!」 それは到底、吸収しきれるようなエネルギーではなかった。 フュージョンは身体の大半を消失しつつも、残りを飛礫に変えて脱出を試みる。 いかにクレッシェンドトーンが巨大でも、いや、巨大だからこそ、小さくなれば追えないはずだと。 「逃がさないよっ! 音は響き――広がって行くものなの!」 “フィナーレ!!” クレッシェンドトーンの強大な力が爆発し、暗い空を明るく照らし出す。光は遥か上空にまで届き、街を覆う黒い雲さえも打ち払う。 空が――加音町に、青い空が蘇っていく。 メロディは空を見上げる。その頬から、一筋の涙が零れ落ちた。 「フュージョンは、滅ぼしたの?」 いつの間にか、パッションが隣りに居た。その問いかけに、メロディは小さく首を振って空の一点を指差した。 キラキラと輝く金色の粒子が、ゆっくり、ゆっくりと空に昇っていく。 「きっと、もう一度やり直すために、空に帰って行くんだと思う。そして、今度は……仲良くなれたらいいな」 「そうね。いつか、どこかでまた会えるわ。お疲れ様――みんな!」 街の方から、大きな歓声が聞こえてくる。 その声に応え、感謝の気持ちを伝えるために、八人のプリキュアは地上へと舞い降りた。 赤い翼の輪舞曲――最終話 帰るべき場所――へ続く
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レス番号 作品名 作者 補足 6-645 『待ちぼうけ』 生駒◆ZU7CldKWo2 私の家。私の町。私、今とっても幸せ。待ち合わせの時間まで余裕があるからちょっと寄り道。 避-102 「マチグヮー」 ◆BVjx9JFTno 修学旅行SS5発目はせつな視点で描くラブとの自由行動。修学旅行の最後に、いい思い出作れました。お土産話もね! 6-721 『勝てないもの>怖いもの』 十和◆tb5qVrAOS. 13日の恐怖は二人にも襲ってくる。負けるなラブ!隣にはせつながいるんだ。イイ事あるかもよ? 6-732 【ラブとせつな。本気のケンカ!?】 6-732 修学旅行から無事に帰宅した二人。楽しかったはず…なのに… 6-785 『家族の夜』 十和◆tb5qVrAOS. 40話からのスピンオフSS。桃園家の株高は落ちる事を知りません。心ぽかぽかしますよ。 6-802 「甘い痛みと独占欲」 ◆lg0Ts41PPY 大作を無事に終えての早速の投下はコレだ!キーワードは〝おかあさん〟 6-819 【せつなとラブ。本気のケンカ!?】 6-819 せつなは何故冷たい態度を取るのか。その理由とその先に待つものとは。 6-837 「幸せ記念日」 ◆BVjx9JFTno あたたかい桃園家でちょっとしたプランが。と、その前にあゆみさん直伝の〝アレ〟を二人で作ろう! 7-32 「仲直り記念日」 ◆BVjx9JFTno お風呂で身も心もリフレッシュ。そんな中、昨日の事が頭をよぎって。何であんな事… 避-141 うたのじかん ◆SLxEq3fFMc うたも振り付けも一生懸命の二人。そんな中、ちょっと体調を崩してしまうせつな。何か変な気分で... 7-126 思いやり記念日 ◆BVjx9JFTno 40話スピンオフ第3弾。まだまだ愛と感動の余韻をあなたに~あゆみ視点で 7-177 あかいまじょ 十和◆tb5qVrAOS. せつなの特権。それは〝アレ〟を自由に使える事。それは時と場所を選ばず。勿論、人も… 避-151 お父さんはつらいよ(前編) ◆SLxEq3fFMc 桃園家の一日を圭太郎視点で描く前編。新たな試みは勤労感謝の日にちなんで、また季節を感じるSSになってます。 避-160 お父さんはつらいよ(後編) ◆SLxEq3fFMc もちろん今回も圭太郎視点でお送りするほのぼのSS。ポイントは〝オルゴール〟と〝お土産〟とお父さんへの〝感謝〟 7-526 『初めての冬、初めての幸せ』 十和◆tb5qVrAOS. Present for you~全てはあなたの喜ぶ顔が見たくて。温まる物はせつなの手とほっぺと心と……あたしかな? 8-83 【ただいま】 恵千果◆EeRc0idolE うがい手洗い忘れずに。それと、恋人同士のお約束も忘れずに。ちょっぴり大人の二人を。 8-119 『Midnight Talk』 生駒◆ZU7CldKWo2 44話のスピンオフSS。誰しも経験する〝緊張〟。深夜に展開された二人の心温まるお話を。 8-272 「決戦前夜」 夏希◆JIBDaXNP.g 遅れてきたルーキー、怒涛の6本目は初めての〝ラブせつ〟。44話のその後は… 8-575 いっしょに年越し ◆BVjx9JFTno 記念すべき2010年一発目はBVさんの家族描写!夫婦が二組登場します。 避-495 「罰当たり?」 ◆BVjx9JFTno これもまた日本の伝統美よ。…ラブ?ちょっとラブ!…ダメだ、完璧に落ちてるわ... 8-686 『彼女の、ナミダ』 十和◆tb5qVrAOS. ラブを後押しするつもりだった。気持ちを押し殺すのがこんなに辛いなんて。止まらないの、ナミダが… 8-702 【眠れない夜】 8-702 この胸のときめきをあなたに伝えられたなら。出来るまで、もう少し。あと少し。 8-709 『その涙のムコウへ』 十和◆tb5qVrAOS. 私の耳に聞こえる声。でも…、もういいの。あ、抱きしめないで…。私… 避-615 「昼下がり」 ◆BVjx9JFTno 桃園家のお正月。四人で過ごす幸せな一時。回想するのは初めて四人で食事したあの時…。 8-752 『フタリで踏み出して』 十和◆tb5qVrAOS. 新たな一歩。それは待ち焦がれていた〝恋人〟としてのスタートで。いつまでも変わらぬ愛を――― 避-765 「おうちでゆうごはん」 ◆BVjx9JFTno 心がぽかぽかする作品をあなたの食卓にもお届け。もちろん〝感動の〟調味料も忘れずにね! 8-904 『LOVE SOMEBODY』 生駒◆ZU7CldKWo2 49話、もう一つの情景を。感謝の言葉。それはお互いの素直な気持ち。心から―――ありがとう 避-797 永遠にともに 夏希◆JIBDaXNP.g 二人にさよならなんて言葉は似合わない。今こそ素直な気持ちを。羽ばたこう、夢を掴むために。 8-984 『願望』 8-984 黒ブキさんが書かれた2-60『欲望』の三次創作となります。せつな視点で 避-833 鬼は外 福は内♪ 夏希◆JIBDaXNP.g 桃園家の節分は福だらけ。そして頑張るおとうさん。素敵な娘を持ちました。少し泣いちゃったけど… 9-99 『Happiness Alive 6 ――――せつなの旅立ち前夜――――』 生駒◆ZU7CldKWo2 ラブとせつな、せつなとラブ。いつだって二人は一緒。それはこれからも変わらずに。声、届くかな? 9-116 『ハッピーエンドはこれからだから』 十和◆tb5qVrAOS. 頑張った君に僕たちはお礼をしなくちゃね。背中を押して、彼女の元へと送り出す。物語はまだ――― 避-873 数年後のあたし達 避-873 最終回を経て、それぞれの道を歩むクローバー。ラブメインで描く世界は幸せ色に輝いて。 避-885 「いつか来る、その日まで」 ◆lg0Ts41PPY 職人オールスターズの投下はまだまだ続くぞ!いつまでもしょぼけてちゃダメだよラブちゃん! 9-355 『You, and...』 生駒◆ZU7CldKWo2 暑い夏の日。それは、家族にとって大切な記念日の出来事。せつながいなくなってから… 避-922 「当たり前の日々に」 ◆lg0Ts41PPY そりゃもう大騒ぎ。みんなが待ち焦がれていていた人からの連絡だもの。喜び、泣いて、笑って、また、歩き始める。 避-937 「前略 桃園ラブ様」 ◆SLxEq3fFMc 離れていても四人は一緒。せつなもまた、夢に向かって頑張ってる。でも、見慣れた姿とはちょっと違う所が… 9-519 「My First ....」 ◆BVjx9JFTno あの時とは違う二人。互いを想う気持ちが、一つの行動となって現れる。照れる二人の可愛らしさを貴方へ 9-721 『息吹』 生駒◆ZU7CldKWo2 いつも一緒にいた二人の姿。わたしは思う。これは永遠の別れじゃないのだと。陰ながら支え、応援する祈里の気持ち。―――親友として 9-844 「frozen」 ◆BVjx9JFTno 母として。変わらぬ毎日を送っている、四人いた時と。それは家族だから。ラブもまた少し、成長していて。あなたは今、どうしていますか?
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キュアエコー(Cure Echo) 商品画像 item_0000011086_8FdYa7Rn_05_m.jpg 情報 登場作品:プリキュアオールスターズ 定価:4,860円 受注開始:2015年07月24日(金) 16 00 受注締切:2015年09月24日(木) 23 00 発送開始:2015年12月15日(火) 商品全高:約140mm クロスオーバー映画初のオリジナルプリキュアがS.H.Figuartsとなって登場! 付属品 手首:×7(右×3、左×4) 表情:×3 その他:フーちゃん、グレル、エンエン、専用スタンド キュアエコー 坂上あゆみが変身するプリキュア。 フーちゃん フュージョンの欠片の一つ。 グレル あゆみのパートナー妖精。 エンエン あゆみのもう一匹のパートナー妖精。 関連商品 キュアメロディ キュアハッピー キュアハート キュアフローラ コメント 名前 コメント
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「じゃあ、そろそろ帰ろうか」 「そうね、ちょっと出てきますって言って来たのに、随分時間経っちゃたし」 ピーチが切り出した一言に、ベリーが同意する。 「随分暗くなっちゃったし、そろそろお父さん達も来る頃じゃないかな」 パインもピーチの言葉に頷く。 クローバーボックスの反応を見て慌てて出てきた為、対した理由付けもしないで 家を出てきてしまったのだ。 あゆみは勿論の事、そろそろ家に来ていると思われる美希や祈里の家族達も 心配にしているかもしれない。 「そうね、帰らなきゃ。あ、でも……」 三人の言葉に同意しながらも、一人パッションは言葉を濁らせる。 彼女の心の中にあるのは、この公園に来た時に巡らせていた一つの想い。 ラビリンスの襲撃で頭の片隅に追いやられていたそれが、再び大きくなっていく。 「私……まだパッションのままだし」 その想いの一部を口にする。 全てを吐き出してしまわなかったのは、今日一日何かにつけフォローしてくれた 仲間達の想いを否定してしまう気がしたから。 でも、そんな余計な気遣いを背負わせる事も、誰かに嘘をつく事も 全部含めてもう終わりにしたい。 何よりも、本当の自分に―東せつなに戻りたいという気持ちは止められなくて。 「……このまま、戻れないのかな」 本心とは逆の、でも、半ば諦めの混じったそれを 両手を握り締めて、俯きながら呟く。 そんなパッションの手が取られ、上から握り締められる。 「ラブ……?」 「……ね、せつな。あたしね、一つだけ試してみたい事があるんだ」 「何を?」 「うーん……失敗したら恥ずかしいから、今はナイショ。 でもね、もし上手くいったらみんなで幸せゲット出来る筈だから。 だから、試させて」 もったいぶったピーチの言葉にきょとんとした顔のパッションだったが、 「うん、いいよ」 笑顔で頷いてみせる。 目の前にあるピーチ―ラブの顔が、自信と強い想いに溢れていたから。 この顔をしている時の彼女は、どんなに難しい事でもその想いで成し遂げてしまうから。 それをパッション―せつなは、誰よりも良く知っているから。 「じゃあ、美希タン、ブッキー、さっき話した通りに、お願いね」 「オッケー、わかってるわ……ラブに任せるから、やってみなさい」 「これで上手くいくといいね……ううん、きっと上手くいくよ」 ピーチの言葉に、笑顔で応じるベリー、パイン。 二人の手が、パッションの手を握るピーチの手に次々に重ねられる。 そしてもう一方の手に握られるのは、彼女達のリンクルン。 「さ、せつなも」 ピーチ自身もリンクルンを取り出すと、パッションにも同じ事を促す。 「あ、うん……これでいいの?」 言われた通りにパッションもリンクルンを構える。 そして4人は、一方の手にリンクルンを握りつつ、 もう一方を手を重ね合わせて向き合う形となる。 「それじゃあいくよ、せーの!」 ピーチの掛け声。 まずそれと同時に彼女自身がローラーを回す。 プリキュアに変身する時の逆向きに回すことで行われるのは、変身解除時の操作。 「とうっ!」 「やっ!」 続けてベリー、そしてパインが、それぞれのリンクルンをピーチと同じように操作する。 それによって、彼女達が身に纏うプリキュアのコスチュームが光に包まる。 ピーチはピンク色、ベリーは青、パインは黄色の光。 「さ、せつなも続いて!」 「え、ええ……」 ピーチに促されて、ローラーに指を添えるパッション。 だが、それが今日何度も試したけど駄目だった行為である事を分っている為、 ためらいがちに、ぎこちなく指を動かす。 「……」 そして、彼女の予想していた通りにリンクルンにも、パッション自身にも何も変化は無い。 (……やっぱり) 予期していた事とは言え、それで改めて元に戻れない、という 事実を突きつけられた用に思えてしまい、目を伏せてしまう。 「大丈夫だよ!」 掛けられる声。 それにつられて顔を上げると、そこにあるのは満面の笑みで パッションを見ているピーチの顔。 「大丈夫!あたし達がいるから!」 もう一度繰り返される言葉。 それと同時に、重ねられた手が強く握られる。 「そう、アタシ達はいつでも、四人一緒の完璧な仲間だから」 ベリーもまた、パッションの手を握る。 その希望に溢れた凛々しい笑顔と共に。 「みんなが同じ事を願うなら、この思いはきっと叶うって信じてるから」 最後にパインが、三人の手を上から優しく包み込む。 目を閉じ、祈りを込めた願いをその笑みに込めながら。 「だから願って、せつな!みんなのハートを一つにした想いを! 幸せをゲット出来る貴方の願いを!」 そしてピーチが、パッションに向けて、叫ぶ。 慈愛の笑みと共に、三人の想いを代表するように。 (みんな……) パッションは理解する。 ピーチ達は、ハートを一つにすることで想いを形にしようとしているのだと。 想い。 それこそは彼女達、プリキュアの最大の力。 その力によって、プリキュアとして目覚め、新しい力を手にして強敵を打ち破り、 そして―闇の中に消え行く一人の少女の命までをも救い出した―奇跡を起こす力。 ピーチ達は今一度、パッションの為にそれを成そうとしているのだと。 だったら、それに応えなければならない。 何故なら、想いを叶える幸せの四つ葉は、4つのハートを揃えることで完成するのだから。 それに何よりも、その想いは自分に向けられているものなのだ。 「……………………うんっ!」 だからパッションは力強く頷く事で、彼女達の想いに応える事を誓う。 先程までの弱い想いも、力無い顔も必要ないとばかりに 強く、意思の篭った視線で仲間達の顔を見据え、口を開く。 「みんな、ありがとう……私、精一杯頑張って願うわ! ラブと、美希と、祈里と……お父さんと、お母さんと……みんなと一緒のクリスマスを! 幸せの証になるクリスマスになることを!」 4つ目のハートが揃い、四つ葉の想いが形になる。 そして起こされる、ささやかな奇跡。 「リンクルンが……!」 これまで全く反応のなかったパッションのリンクルンが赤く光り始める。 それと共鳴するように、光に包まれるピーチ、ベリー、パインのリンクルン。 いまだ弱々しい光のパッションのリンクルンを鼓舞するように 力強い輝きを放つ3つのそれが、一際明るい光を放つ。 すると、次の瞬間に、ピーチ達3人の全身を包んでいたピンク、青、黄の光が 重ねられた手から、パッションの腕へと伝わりそして全身を包み込んでいく。 その過程で混ざり合った光は、彼女を象徴する色―赤の光へと変わり、 その中でプリキュアのコスチュームは形を失い、輪郭を変えていく。 戦士の衣装から、少女の普段着へと。 (ああ……やっと、これで) 全身を包み込む赤い光。 想いによって生まれたそれの暖かさに委ねながら、パッションは思う。 (これで……戻れるんだ) 昨日の夜からずっと、変わり続けていたプリキュアとしての自分の姿。 やっとそこから解放されて、いつもの自分の姿に戻る。 その事を思いながら、パッションの姿が消え、そこに現れたのは、 彼女の本来の姿、東せつな。 光が消え、元に戻った自分の姿を確かめようとしたせつなは、 「……あ」 大事な事を忘れていた事に気付いた。 今の格好は、昨日の深夜にラビリンスと戦う為に公園に駆けつけた時のまま。 つまり、赤いパジャマにコートを羽織っただけといういでたち。 おまけにその時はアカルンを使った為、履いているのもサンダルである。 (わ、私だけこの格好……) 4人でパジャマパーティーをしている時にならともかく、 同じく元に戻ったラブ、美希、祈里の着ているものは勿論普段着である。 流石に一人だけパジャマ姿で外にいるというのは、どう考えても浮きまくりだ。 しかも、外出しているとあゆみに言っていた手前、 玄関から帰らなければならないわけだが、今の格好は言い訳をするにもいろいろと厳しい。 (アカルンで部屋に戻って着替えてこようかしら……) 二度手間になるけどそれも仕方ないかと考えていたせつなだったが、 「せつなぁーーーーーーーーーーーーーっ!」 「きゃっ!」 勢い込んで抱き付いてたラブによって思考を遮られる。 「よーーーーーーーしっ、昨日から一日ぶりのせつなゲットだよ! パッションも良いけど、やっぱり生のせつなが一番だよね~。 せつな分一気に補充出来てあたしちょーーー嬉しーーーーっ!」 あまり意味が通ってない勢いだけの言葉を一気にまくし立てると せつなの顔に自分の顔を近づけて、そのまま頬擦りを開始するラブ。 「ちょ、ちょっと、ラブったら、もうっ!」 元に戻った途端のいつも通りなラブの行動に呆れてみせながらも 顔を朱に染めて嬉しそうな表情をみせるせつな。 「はいはい、そこまで、お約束のいちゃつきはいいからさっさと帰るわよ」 そこをラブの首根っこを捕まえた美希が、一気に引き剥がす。 「えー、何するのよ美希タン。あたしの大事なせつなで癒されタイムを」 「あのね……さっきも言ったでしょ、家出てきてから結構時間経ってるって」 「そうそう、みんな私達の帰りを待ってると思うの。 後で好きなだけしてもいいから、今はまず帰ろうよ。ね?」 「ブッキー……その説得はちょっとだけ間違ってる」 言われてラブは、まだ物足りないという表情をしつつも、せつなから離れる。 「うーん、それもそうだよね。 あたし達が戻らないとパーティー、始められないもんね。 じゃあそろそろ戻ろっか……と、その前に。せつな、ちょっとここに座って」 「……ここ?」 ラブが指差したのは、ステージの観客席となるベンチの一つ。 よくわからないながらも、その言葉に従ってせつなは腰掛ける。 「うん、これでオッケー、じゃあちょっと失礼して……よいしょっと」 「え?」 ラブはせつなの隣にしゃがみ込むと、彼女の膝裏と背中に手を回し、 そのまま持ち上げる。 「はい、これでまたお姫様抱っこ、完成っと。 ……あ、せつな、ちゃんと手を回しといてね」 「え?え?ラブ、どして!?」 「ほら、さっき約束したじゃん。終わったらまた抱っこしてあげるって」 「それ約束じゃなくて、ラブが一方的に言ってただけ……」 「まあまあ、細かい事はいいから、その格好で家まで帰るわけにもいかないでしょ?」 「この格好の方が恥ずかしいわよっ!」 「そこら辺はあたしの愛情パワーでなんとかするからさ、行こ!」 そしてラブは、せつなの返事を待たずして走り出す。 「ラブ、それ答えになって無い……というかまず降ろして!」 「だーめ、このまま家まで行くよ~」 「ちょっと、ラブ……もう、ラブの馬鹿~」 せつなを抱えたまま、走っていくラブの姿。 それの後姿を見ていた美希に、祈里が話掛ける。 「美希ちゃん、止めないの?」 「ん?んー、いやもうあの二人は好きにさせておけばいいかなって、 だって、ほら」 美希が指差す先。そこにあるのは、怒った顔で抗議しつつも ラブの肩に回した手を決して離そうとしないせつなの姿。 「せつなちゃんも、なんだかんだで嬉しいんだね」 「そういう事。下手に手を出すとまたあの二人のノロケにあてられるわよ」 「ふふ。そうだね。じゃあ私達は後からゆっくり行こうか」 「ええ」 そして美希と祈里も、ラブ達の後を追うようにゆっくりと歩き出す。 「……あのさ、ブッキー」 「何?」 「……」 「……美希ちゃん?」 「………………あ、いやあ、ブッキーはいいのかなって」 「何を?」 「あれ」 目の前を行くラブと、その腕の中のせつなの姿を美希は指差す。 「あれって……ラブちゃんみたいにしたいって事?」 「いや、えーと、アタシがしたいんじゃないわよ。 そう、ブッキーが!貴方がして欲しいんじゃないかってそう思ったのよ、うん」 言いながらもその顔は祈里の方を見ようとせず、明後日の方向へ向けられている。 そしてそこに、わずかに混じっている赤い色。 「ふふ」 「……何よ?」 それを見て取った祈里が笑ったのに対して、咎めるような視線を向けてくる美希。 「……ううん、何でもない。 じゃあ美希ちゃん、私もせつなちゃんみたいにしてほしいな」 「え、本当?!」 「でも、今は嫌かな。後で二人きりになってからね」 「……あ、そう。ま、まあそうよね。 ラブ達みたいに人目を憚らずってのは、流石にどうかと思うしね!」 ぱあっと喜色を浮かべたと思ったら、次の瞬間には落胆、 そして本心を隠しての照れ隠しと目まぐるしく変わる美希の顔。 いろいろな表情を自分の前では隠す事無く見せてくれる彼女を 愛おしいと思うのと同時に、そんな彼女に自分が愛されているという事 それを嬉しく思った、祈里の口から笑みがこぼれる。 「うふふ」 「だから何よ?」 「何でもなーい、さ、私達も帰ろ?」 言いながら、美希の手に自分の手を伸ばし、絡める。 「あ……」 その事に一瞬驚きの表情を見せ、隣の少女に顔を向ける美希。 しかし目を合わせた彼女の顔に笑顔が浮かんでいるのを見て取ると、 それに応えるように笑顔を作る。 「……」 絡まれた手に力を込め、握り返す。 そして無言で歩む二人。 街灯に照らされ、後ろに伸びたその影がいつのまにか寄り添っていたのは、 二人だけの、秘密。 「ねえ、せつな」 「……」 先を行くラブ。 その腕の中の少女に話しかけるも、相手は無言。 「あれれ……やっぱり、怒ってる?」 「当たり前でしょ、だって……」 公園から出ての家への帰り道。 クリスマスイブのこの日に道行く人と言えば、家族の待つ家路を急ぐ者か、 思い人と二人だけの時間を過ごそうとする者と相場が決まっているわけで、 そこに紛れ込む少女達の姿など、どちらかと言えば目には留めない方が多数ではあるが。 「すれ違った人の中にクラスの子とかいたし……バッチリこっちの事見てたもの!」 流石に顔見知り同士ともなると話は別なわけで、 しっかり見られた上に、携帯まで構えられてたような気もする。 「あはは……そっか、冬休み終わったらどうしよっかね」 「間違いなくからかわれるわね……」 最低でも質問攻めくらいは覚悟しておいた方がよさそうだと、 その時の事を思い、頭を抱えるせつな。 ちなみに両手はラブの肩に回されていて動かせないので 気持ちだけでそうしたことにしてたりする。 「いやー、参ったねえ。あたしっってばまたせつなと一緒に 家に帰れるのが嬉しくて、つい浮かれちゃって」 「また?またって……どして?」 ふと口から漏らしたラブの言葉。 その中に引っかかりを感じたせつなが問い掛ける。 「あ……あたしったら」 ラブが見せるのは、しまったと言う顔。 余計な事を言ってしまったという後悔が心をよぎるが それでも一度口にした以上、せつなに対して誤魔化ような態度は取りたくないと 言葉を続ける事にする。 「あのね、実はあたし、さっきまでずっと不安になっててさ」 言いながら彼女が見せるのは、力無く眉が下げられた弱気の顔。 「せつながパッションから元に戻れなくなった時から、実は思ってたんだ。 このまま元に戻れなくなったら、せつなはあたしと一緒に いられなくなっちゃうんじゃないかって。 タルトの時みたいにTV局が押しかけたり、ラビリンスがしょっちゅう襲ってきたり、 学校にも行けなくなって、ダンスも出来なくなって……」 プリキュアは、この四つ葉町の守護者であり、有名人と同列の存在。 その姿から戻れなくなるという事は、普段の日常が失われるという事。 そうなると、彼女達が望むと望まざるとに関わらず、一緒にいられなくなる。 それがラブが漠然と感じていた、不安。 「だからね、さっきだって本当は上手くいくかどうか、あたしが一番不安だったんだ。 ……でも!」 そこで言葉を区切ると、一転して笑顔に戻る。 「こうやって元に戻れたからもうそんなの関係ない。 何も心配ないんだ、また一緒にいれるんだってわかったから、 今はあたし、とっても嬉しい!」 えへへ、と笑いながら向けられる顔には溢れるばかりの喜び。 同時に、腕の中にいる少女の感触を確かめるかのように、力が込められる。 その暖かい腕の感触が体に伝わってくるのを感じると、 せつなはその心地よさに身を委ねて、目を閉じる。 そしてふっと息を吐き、ラブに向けて言葉を紡ぐ。 「そうね……私も嬉しいわ」 言い終えたその口元に浮かぶ形は、穏やかな笑み。 自分だけじゃない、ラブも同じ事―桃園家の中に戻れなくなる事―を恐れてくれた事、 でも、それだけで終わらずに、なんとかしようと必死に頑張ってくれた事。 その事を嬉しさとして受け止めたせつなの胸の内が、暖かいもので満たされる。 そして受け止めた想いを返したいと、彼女の口から紡がれた言葉。 「だから、帰りましょ、ラブ……私達の家に」 優しさと、嬉しさと、そして幸せな気持ちを込めた言葉と、それに付いてくる笑顔。 せつなから送られたそれらをラブもしっかりと受け止め、大きく頷く。 「うん、帰ろう!……じゃあせつな、しっかり掴まってて!」 そしてラブは、返事を待たずして走る足とに力を込める。 せつなを抱く腕を離してしまわない様に、同時に力を込めることも忘れずに。 「きゃっ……ラブッたら急過ぎるわよ」 そう言いながらも、ラブの肩に回した腕にしっかりと力を込め、 その体から絶対に離れまいとするせつな。 二人の少女は、街中を駆けていく。 彼女達の家―帰るべき場所へと向かって。 やがて見えてくる、街の中心にある桃園家の姿。 それを目にして、そこに帰れる事を嬉しく思うと同時に、もう一つ、 せつなの心に湧いた思いがあった。 それは今日、ここまでずっと、自分の代わりに精一杯頑張ってきた もう一人の自分への感謝の気持ち。 それを彼女は心の中で、そっと口にする。 (ありがとう、お疲れ様……キュアパッション) <終わり>
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***プロローグ*** ―――あなたは、サンタクロースを信じますか? 「パッション、準備は出来た?」 「ええ…後は服だけだけど……けどピーチ、本当にするの?何かちょっと恥ずかしいような……」 「ダメダメ。こーゆーのは気分から作ってかないと……そーしないと余計恥ずかしいよ?さあ脱いで脱いで!」 「ちょ、ちょっと!ひ、一人で脱げるから!……取りあえずそういうものなのね……せ、精一杯頑張るわ……」 「……と、いいみたいだね。じゃあパッション、こっちに来て……」 「あ、あんまり見ないで……や、やっぱり少しまだ……」 「へへ、可愛いよ。隠さないで全部見せて……」 「あ、ぴ、ピーチ……だ、駄目……」 「―――うん!どこからどう見ても立派なサンタさんだよ!よーし!じゃあ皆に幸せゲットしてもらいにしゅっぱーつ!!」 ***1*** 部屋を満たす赤い光で千香は目を覚ました。 内容は覚えていないものの、それまで見ていた楽しい夢の続きに戻りたくて、薄く開きかけた瞼をもう一度閉じる。 「……えーと、靴下靴下……あ、あったあった」 「千香ちゃんは何が欲しいのかしら?」 「んーとねぇ…『サンタさんへ。プリキュアになりたいです』……だって」 再び夢に落ちかけた千香の耳に、小声で話す会話が入り込んでくる。 それによって今度こそ千香は完全に目を覚ました。 「誰!?ど、どろぼーさん!?」 ベッドからガバっと上体を起こした千香。 その目に映る、カーテンの隙間から差し込んだ月の光に浮かぶシルエットは―――。 「!あ、キュアピーチとキュアパッション!!」 「わ!!ち、千香ちゃん!しー!しー!」 「ち、違うわ!わ、私達はピーチとパッションじゃなくてそ、その……さ、サン……」 「サン?……キュアサンシャインには見えないけど……」 「それも違うよ!ほら、よく見て!」 ドアの横にある照明のスイッチがパチン、と音を立てて、部屋がいきなり明るくなる。 眩しさに細められた千香の目飛び込んできた二人の姿、それは……。 「―――キュアピーチとキュアパッション!」 「だから違うってば!ホラホラ!」 「ぴ、ピーチとパッションとは明らかに違うところが何箇所かあるでしょ!?ね!?」 「え~?間違い探し~?」 千香は面倒そうにそう言うと、目の前に立つ二人の少女をまじまじと見つめた。 ……えーと、二人ともよく見ると赤くて白いふわふわの付いた帽子とジャケット、それにミニスカートで……。 もしかして、と閃いた千香はおずおずと尋ねる。 「サンタ……クロース……?」 「そ、そうよね!そう見えるでしょ?!」 「ピンポーン!千香ちゃん大せいか~い!!」 千香の言葉に、我が意を得たり、とばかりに喜ぶ二人の少女。 まあどう見ても千香からしたらサンタのコスプレをしているだけのピーチとパッションでしかないのだったが――― 「そ、それでね、あたし達、いつも良い子にしてる千香ちゃんにプレゼント持ってきたんだよ~。ね?パ……さ、サンタ二号?」 「に、二ご……そ、そうね、い、一号。ち、千香ちゃんはぷ、プリキュアになりたいんだったかしら?」 「え!お願い叶えてくれるの!?ありがとう、サンタさん!!千香サンタさんだ~い好き!!」 ―――現金なもので、プレゼントがもらえるとなった途端に二人をサンタクロース扱いしだす。 「ちょっと待ってね~…えーとプリキュアプリキュア……」 「確か用意してたわよね……」 揃って互いの持った白い大きな袋をゴソゴソと探り出す二人の少女。と、同時に目的のものを探し当てたらしく、サッと千香の前にそれが出される。 「はい!キュアピーチ変身セットだよ~!」 「キュアパッション変身セットよ!」 ん?と、お互いの差し出したものとその顔を見比べるサンタ少女達。 その顔には笑みを浮かべてはいるものの、どこかぎこちない雰囲気で。 「ちょ、ちょっと二号……ここはやっぱり主人公のピーチ変身セットでしょ~!?」 「い、一号こそよく考えて見たら……?クリスマスなんだし、赤い服のパッションの方がそれらしいでしょう?」 何やらバチバチと視線をぶつけ合いながら、二人ともお互いのプレゼントを押しのけるようにして千香へと差し出してくる。 「ね!?千香ちゃんはピーチの方がいいでしょ!?なんたってカッコイイもん!」 「ぱ、パッションだって素敵よね?頭に付いた羽飾りもお洒落だし!」 「え~?でもピーチの方が千香ちゃんには似合ってるって!スカートも短くて動きやすいしさー!」 「ふ、冬なのにピーチの格好なんてしてたら風邪引いちゃうでしょ!パッションならスカートも長いし、ストッキングだって―――」 必死にお互いのプレゼントをアピールする二人に対して、千香は少しガッカリしたような表情を浮かべると、言いにくそうに口を開いた。 「あの…サンタさん……あたし『キュアミューズ変身セット』が欲しいんだけど……ホラ、小学生プリキュアだから千香にはピッタリかなって……」 その言葉に途端に凍りつく二人の少女。 「あ……あはは……そ、そうだよね。ち、千香ちゃん小学生だもんね」 「あ、で、でもそれはよ、用意してないから……そ、その……」 サンタ一号と二号はそっとお互いのプレゼントを千香の枕元に置き、そそくさとベッドから離れた。 「ぱ、パッションもいいよ~、千香ちゃん!あたしは好きだな~、は、ハハ……」 「ぴ、ピーチも可愛いと思うわ!わ、私も大好きよ!」 カッ、と再び赤い光が部屋を染め始めると、少女達は千香に慌て気味に手を振り出す。 「じゃ、じゃあね!メリー・クリスマス!!」 「よ、良い子にしててね、千香ちゃん!」 一瞬にして姿を消した二人を、ポカンとした表情で見送ると、千香は小さく呟いた。 「……何がしたかったんだろう……キュアピーチとキュアパッション……」 ***2*** 「はあ…疲れた……」 自室のベッドに倒れこむと、知念ミユキは枕に顔を埋め、ため息をついた。 クリスマス、そして年末という事でテレビ番組の企画や収録が12月は目白押し。 師走、とはよく言ったもので、クローバーのダンスの師匠であるミユキも働きづくめで身体を休める暇もない。 「…せっかくの聖夜だっていうのにね……」 世間では今頃恋人達がイチャイチャしてるっていうのに……あたしは……。 その己の想像に、ミユキはもう一度大きく溜息をつく。 その刹那、突然部屋が赤い光で埋められる。 「き、きゃッ!!な、何?!」 驚きに見開かれたミユキの目の前に現れたのは勿論……。 「……あれ?ミユキさんもう帰ってたんだー。メリー・クリスマス」 「こんばんわ、ミユキさん」 「あなた達……どうしたの?」 サンタ少女一号はコホン、と一つ咳払いすると。 「んっと、先に言っておきますけど、あたし達はサンタクロースです」 「み、ミユキさんはよ、良い子にしてたかしら?」 「良い子って……二号、そこはあたし達より年上なんだし、良い大人って言わなきゃ!」 「あ、そ、そうなの?えーと、いい大人が何してるのかしら?」 「ち、違う違う!」 二人の掛け合いに突っ込む事もせず、ミユキはフッと自嘲気味な笑みを浮かべる。 「ホント……いい大人が何をしてるのかしらね……」 「あれ?み、ミユキさん?」 「ど、どうかしました?」 いつもとは違うミユキの疲れたような様子に、サンタ少女達は心配そうな声を掛けた。 「どうしたも何もないわ……サンタなら今日が何の日か勿論知ってるわよね……」 「は、はあ…」 「クリスマス……ですよね?」 「……そう……聖夜よ、聖夜……」 ムクリ、とベッドから身を起こすと、ミユキは俯きがちにボソッと漏らす。 その手は固く握り締められ、何かをこらえるかのようにワナワナと震えていた。 「聖夜ってどんな物か知ってる……?世の中では恋人同士で甘い甘い甘い甘いあま~~い夜を過ごすのよ……。現にナナとレイカは収録が終わった後、浮かれた様子で二人仲良く夜の街に消えていったわ……」 口惜しげにトリニティの残り二人の名前を口にすると、ミユキは勢いよく顔を上げる。 「なのにあたしは一人、部屋でグッタリしてるだけ!!何なの?!大輔や父さん達だって『今日はクリスマスイブだから』って仕事のあるあたしを置いて皆で食事行っちゃうし!」 「え、えーと……」 「た、大変ですね……」 大声で愚痴るミユキに対して、どう反応していいか分らないサンタ少女達は、適当に相槌を打つだけしか出来ない。 そんなこともお構いなく、ミユキの声は更に大きくなっていく。 「あたしは『愛』が欲しいのよ!この疲れきった体も気持ちも癒してくれるような『愛情』が!!あなた達に分かる!?いつも仲良くイチャイチャと―――」 矛先が自分達に向きそうになって、事情も掴めないままにさすがに慌てた一号が、ミユキを落ち着けようと彼女の肩に手を置いた。 「ま、まあまあ……そ、その……ミユキさんはとりあえず『愛』が欲しいんですね?」 「『愛』って…ど、どうするの?一号……流石にそんな物用意してないし……」 「んーと……パッショ…じゃない、二号、ちょっと耳貸して」 コソコソと耳打ちをすると、サンタ少女二号が顔を真っ赤に染めた。 「ちょっ……そ、そんな事……」 「しょーがないじゃん……ミユキさんのリクエストだし……それじゃ行くよ?」 す、とサンタ少女二号の首筋に手を回すと、一号はゆっくりと顔を近づけていく。 ギュッと目を閉じ、口元を閉ざした二号に、ニコッと笑いかけると、一号はその唇をもう片方の手で優しく撫でる。 「……力、抜いて……大丈夫、恥ずかしくなんてないよ……ホラ……いつもみたいに……」 「で、でも……ひ、人前でこ、こんな……」 「たまにはいいじゃない、こういうのも……案外癖になっちゃうかも……」 「な、何言って―――!」 照れた否定の言葉に開かれたその口に、一号は唇を被せた。 ちゅ、くちゅ…と唾液と舌を絡める音を、殊更大きく響かせようとするかのような大胆なディープキス。 強ばっていたサンタ少女二号の身体から、だんだんと力が抜けていくのが見て取れる。 「ん……どう?気分出てきた?」 「……ばかぁ……」 力のない陶酔したかのような悪態をつく二号。 それを楽しむように淫靡に微笑むと、一号は更に――― 「……ちょっと待って」 ミユキの不機嫌そうな声がサンタ少女達の行為を押し留めた。 「は?ここからがいい所なんですけど……?」 「あ……な、何かお気に障りました……?」 キョトンとした様子の二人の少女に、ミユキは感情を押し殺したかのような低い声で問い掛ける。 「……一応聞いておくけど、それはどういうつもりなのかしら?」 「え…?だってミユキさんが『愛』が欲しい、って言ったので……恥ずかしいのも我慢して……」 「そうそう!で、どうですかあ、ミユキさん。あたし達の『愛』で癒されました~?」 「そう……そうね。でも、あたしが言ったのはそういう意味じゃないのよ?」 こめかみに青筋を浮かべながらも、ニッコリと満面の笑みで、ミユキはドアを指差した。 「出てけ―――――――――!!!!!!!!」 ***3*** 「――――二人っきり、だね。美希ちゃん……」 そう言って、山吹祈里は隣に座る蒼乃美希の肩に軽く頭を預けた。 美希の部屋―――彼女の母親のレミは美容師のクリスマスパーティに出かけて、明日まで帰って来ない。 祈里の方はといえば、明日のクリスマスパーティの準備があるから、と外泊許可を得てここにやって来ている。 聖夜―――しかも二人で過ごす初めての夜、というのも重なって、ロマンチックこの上ない―――のだが。 「そそそ、そうね……ふ、二人っきりなんて初めてだから、そ、その……な、なんていうか……」 肝心の美希の方はといえばずっとこんな調子。 その緊張と狼狽ぶりが肩から伝わってくるようで、祈里は軽く溜息をついた。 「もう……いつも通りにしてていいのよ?変に強ばったりしないで……」 「あ、あたしはべ、別にいいい、いつもと変わらないわよ?ぶ、ブッキーこそ……その……」 普段ならおしとやかで清楚なイメージの服装の多い祈里だったが、今日は何故かミニのスカート。そこから伸びた黒いストッキングを穿いた脚が艶かしい。 上半身も大きめで襟口が緩やかなセーターを着て、肩まで露出してしまいそうだった。 らしくもなく化粧もぴっちりとキメているようで、果実のように瑞々しく唇が濡れ光っている。 これでは美希ならずとも、その色香に狼狽えてしまっても仕方がないとも言えるだろう。 「ブッキーこそ……何?」 「あのその……そ、そんな格好だと……その……」 「ふふ……目のやり場に困っちゃう?」 幼い顔に不釣合な、小悪魔的ともいえる笑みを浮かべると、祈里は美希の頬に両手を添えた。 「ね、見て?美希ちゃんの為に今日はお洒落してきたんだから……目を逸らさないで……」 「ぶ、ブッキー……」 「美希ちゃん……」 二人の視線が絡み合うと、その顔が距離を縮め、そして――――…… 「やっほー!メリー・クリスマース!!!」 「メリー・クリスマス!」 赤い光が部屋に溢れ、場にそぐわない明るい声が響いた。 途端に美希と祈里はバッと身体を離す。 「あれ?ブッキーもいるんだ。手間が省けて良かった」 「?どうしたの?二人とも?顔が真っ赤だけど………」 「う、うるさいわね!!そ、それより何よ、二人してその格好は!?」 「何って……見れば分かるでしょ?サンタだよ、サ・ン・タ。かーいーでしょー?」 美希の前でくるり、とスカートを翻し一回転してみせるサンタ一号。 その様子には目もくれずに、美希は不機嫌さを隠そうともせず、サンタ二号に問い掛けた。 「……パッション……なんでアンタがいてピーチのこういう行動止められなかったの?しかも一緒になってその格好……」 「あ…そ、その……あんまり見ないで美希……恥ずかしいから……」 モジモジするサンタ少女二号に、今度は一号が声を掛けた。 「もー!成りきらなきゃダメでしょ?パ……じゃなくて二号!あたし達はサンタクロースなんだから!」 「サンタクロース……ねえ……。で、サンタって事は何かあたし達にくれるワケ?」 「もっちろん!サンタさんは良い子にプレゼントを配ってあげるんだよー!」 「……プレゼントじゃなくてピーチには少しは気を配って欲しいわね……」 呆れたようにこめかみに指を当て首を振ると、美希はサンタ一号に向き直った。 どうやらこの茶番に付き合わない限りピーチ…もとい、一号が満足しないという事は、長年の経験で熟知しているらしい。 「それで、何をプレゼントしてくれるのかしら?」 「んーとねえ、リクエストは?って言いたい所だけど、美希たんの欲しいものはちゃんと用意してきたんだ~。ちょっと待っててね」 ガサゴソと手にした袋を漁るサンタ一号。 やがて一冊のミニアルバムを手に取ると、美希へと差し出した。 「あったあった、コレコレ。ハイ、ブッキーの隠し撮り生写真集だよ~!」 ゴン!と音高く美希のゲンコツがサンタ一号の頭を直撃する。 「いった~!!な、何で殴るの?!」 「だ、誰がいつそれ欲しがったっていうのよ!!」 チラチラと祈里の様子を気にしながらも美希はサンタ少女一号を叱りつける。 「ちぇ~、美希たんなら絶対欲しがると思ったのにな~」 「と、時と場所考えて出しなさいよね!!……そ、その……い、いらないとは言ってないけど……」 「フン、だ。いいよ、他にもあるから。えーと……」 痛たたた…と頭を摩りながら、一号は再び袋に手を突っ込んだ。 「ハイこれ!ブッキーの生下着~!」 再びゴン!!と美希の拳がサンタ一号の頭を襲った。 「最近ブッキーが下着なくなるって言ってたのはピーチの仕業だったの!?」 「イタタ……あ、あたしはただ美希たんの笑顔が見たくてつい……」 「誰がそういうのプレゼントされて喜ぶって!?」 「じゃあいいよ、他にもあるし……」 「あ、ちょ、ちょっと待ちなさいよ、その……い、いらないとは……まだ……、と、というかブッキーに返してあげなさい!!」 と、止めかけた美希の手が宙で止まる。 生写真に生下着……これ以上のものがあるとは思えないけど……もし止めなかったら次はピーチ、何を出すつもりかしら……。 ゴクリ、と生唾を飲み込む美希。 ―――もしかしてブッキーの××××とか……ううん、それとも×××××……ま、まさか××××××××―――――!!! 悶々と脳内に妄想を溢れさせる美希の前に、サンタ少女一号が頬を赤く染め、伏し目がちに『それ』を差し出す。 「これ……あたしの恥ずかしい生写真と生下着……へ、変な事に使わないでよね!」 ゴヅン!!!!!!!!! 「絶対にいらないわよ、そんなもの!!!!」 立ち上がって本気の拳を少女の頭に叩き込み、ハアハアと肩で息をする美希。 一号はう~……と呻きながら頭を押さえて、彼女の足元にうずくまっている。 「~~~ッ!!全力で殴ったでしょ、美希たん!!人が恥ずかしいの我慢して用意して来たのに!!」 「本当に恥ずかしいなら最初からそんな物用意して来ないで!大体、あたしがなんでピーチの写真やパンツ欲しがると思ったのよ!!」 「は!?お宝物だよ!?ホラホラ!あたしだって涙を飲んで美希たんの為に、お気に入りのを何枚かチョイスして―――――」 「!!人の顔にパンツを押し付けないで!!!」 呆れながらも、ギャーギャーと騒々しい二人のやり取りを見つめるサンタ少女二号。 その目がふ、と無言で傍らに佇む祈里へと向けられる。 「……そういえばまだブッキーの欲しいもの聞いてなかったわね?色々用意してきたから言ってみて」 「!!そだ!何でも言って!プレゼントするから!!」 美希から逃げるようにして、一号も祈里の傍に座りこんだ。 「……わたしの欲しいもの……?」 祈里がボソッっと呟く。 普段と声のトーンもさして変わっていないというのに、湧き上がる『黒い何か』を押さえ込んでいるようなその雰囲気に、一号と二号の全身が一気に総毛立つ。 「…………わたしはただ、美希ちゃんと二人きりの静かな聖夜が欲しいわ……」 その台詞が終わるやいなや、慌てたように美希の部屋が再び赤く光った。 ***エピローグ*** 「ふ~、怖かった……何されるかと思ったよ……」 「その人が欲しがるものをプレゼントするのってなかなか大変なのね……」 「ん~…結局一つも成功しなかったもんね~……」 「サンタさんって偉大なのね……勉強になったわ……」 「ん?何これ?あたしの枕元に何か……プレゼント?」 「え?――――ラブ!あたしの部屋の枕元にも置いてあったわ!」 「わ!これあたしが前から欲しかったダンスシューズ!!」 「私のは暖かそうな赤いセーターが入ってるわ……デザインが私の好みの……」 「ね!これって……」 「まさか……」 「「本当のサンタさん!?」」 桃園家の二階を見上げる一人の人物―――その身体には赤い衣装に帽子を被り、大きな袋を担いでいる。 「良い子、とは言い切れないけど、まあ皆に何かしてあげたいって心構えは認めてあげないとね」 ラブの部屋から聞こえる喜びの声に、その男―――サンタクロースは満足そうに笑って袋を担ぎ直した。 そしてくるりと向きを変えると、月の光に浮かぶ家並みを手を庇にして眺める。 「さて、お次はどこにプレゼント持ってけば良かったかな……まったくサンタは忙しいや。クローバータウンには良い子が多いからねえ」 誰ともなしに呟いて、その場を立ち去ろうとするサンタクロース。 ―――と、その足を止め、再び彼はラブの部屋を見上げた。 「……おっと、忘れてた。メリー・クリスマス、お嬢ちゃん達」 ニカッと笑って、夜だというのにかけているサングラスの位置を直すと、サンタは今度こそ聖夜の中にと歩み去って行った。 ―――あなたは、サンタクロースを信じますか? 了
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バザーの日の夜ラブ達は今度こそパジャマパーティーのリベンジをした。 その日の夜、ラブの部屋に4人で雑魚寝をした。 「ラブ、起きてる?」 パジャマパーティーが終わって、他のメンバーが寝静まった後せつながラブに声をかける。 「ううん、まだ起きてるよ。なんだか眠れなくて。」 えへへと笑ってラブが少し身を起して答える。 「トイマジン、きっと幸せになれるよね。」 「あったり前だよ、これからトイマジンは幸せになって行くんだから。」 「そうね、そしてトイマジン以外の呼び方で呼べるようになりたいわね。私がイースじゃなくてパッションになったように。」 「せつな…」 少し物思いにふけるような少し悲しそうな口調で言うせつなを心配そうに見つめるラブ 「本当はね、ラブがうさぴょんを見て攻撃をためらった時、本当は私も攻撃しようか迷ってたの」 「せつなも?」 「そう、トイマジンが本当は攻撃したいんじゃなくて、助けを求めてるように見えて、昔の自分と重なったから……」 「せつな…」 昔の自分というのはイースだったころ、やみくもに身を削ってまでこの世界の人間と戦おうとしてきた時の事だ 「本当は人間の事を愛しているのに、自分への選択肢がそれしかないような気になって無理して悪事を働いてるように見えた。」 「だからラブがトイマジンを攻撃出来ないって言って座り込んだ時、不謹慎だけど少し嬉しく感じたの。」 「でもせつなは他の2人に続いてすぐ攻撃したよね?」 「ええ、昔の自分とかぶってたからこそ戦う事を選んだの。」 少し真剣な口調でせつなは続ける。 「あの頃の自分とかぶったからこそ、甘えないで!あなたのやってる事は間違ってるわって戒めたかった。」 「ははは、せつなはスパルタだねー。」 「もう一つはやっぱり戦う事で彼を助けたかった。ラブが私にしてくれたみたいに…」 「せつな…」 「そして、ラブは彼を救ってくれた」 そう……ラブは苦しんでる人や辛い人を見るとほっとけない子だ。 たとえそれがボロボロになって捨てられた人形であっても…… そう、自分はボロボロになって捨てられた人形と同じなのかな…… そんな事を考えてるせつなの心を見透かしたのかラブが答える。 「言っておくけど、せつなもうさぴょんもトイマジンもみんな大切な友達なんだからね。」 「ラブ……そうねごめんなさい、うさぴょん達に失礼な事考えてたわ…」 「うさぴょん達だけじゃなくて自分にもだよ。」 本当にラブは色々な人の事を考えてくれる。 自分はプリキュアになって日が浅いけど、ラブみたいにみんなを救えるプリキュアになりたい。 「それにー、えいっ」 不意を突いたかのようにラブはせつなに抱きつく。 「ちょっとラブ…」 「うーんこの抱き心地はやっぱりうさぴょんに匹敵するものがあるよー。」 「も、もうそんな所で褒められても嬉しくないわよ。」 そういいながらも安らいだ表情をするせつな。 この温もりを味わったトイマジンならこの後の引き取り先でも幸せになれる気がする。 そんな気がした。 「私もラブみたいにキュアエンジェルになれるといいな…。」 「なれるよ、みんな。もちろんブッキーも美希たんも」 「でも美希の翼だけメカみたいな翼だったりして。」 「まっさかー。」 その日はそんなたわいもない話をしながら夜が更けていった。
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ドキドキ猫キュアの140文字SS【1】 1.最強の敵/ドキドキ猫キュア 今、彼女達は苦戦を強いられていた。たちはだかる大量の敵に。 もうだめ~ 諦めたらアカン!みゆき!! 私達はまた同じ過ちを繰り返してしまうの? まさか油断するなんて! みなさん、頑張ってください 四人は夏休みの宿題に追われていた。 2.ドキドキ&ハピネスチャージ「顔パス」/ドキドキ猫キュア 真琴「おはようございます」 ご苦労様です ごきげんよう ご苦労様です! 大森ご飯で~す♪ ご苦労様です キューティマダムよ♪ ご苦労様です キュアハートです! ご苦労様です! ジョナサン・クロンダイクです 通報しました 3.ふたりはプリキュアを簡単に説明してみた的な(笑)/ドキドキ猫キュア 日常を守る為、変質者と戦い、妖精の介護に追われるちょっと変わった中学生日記的な話。 普通の女の子に戻れたと思ったらそんな事はなかった。 主人公は代わるけど、変質者と戦うとかやってる事は大体同じ。自然がテーマ。 4.簡単に説明してみた 5~スイート編/ドキドキ猫キュア 未来ある少女達と会社に絶望した大人達の戦い 今度の敵は博物館職員。 謎の変質者達の嫌がらせから町の平和を守る話 悩みと向き合いながら地球外生命体と戦う話 音楽性とかの違いによる対立的な感じの話 5.簡単に説明してみた スマイル~ハピネス編/ドキドキ猫キュア 騙されてるとも知らず女王の為に笑顔で頑張ってた少女達の話 無限ループって怖くない? 幸せの王子系生徒会長と 頼れる仲間達の愛の物語 神様のせいで世界が大変な事になってしまった話 6.四葉財閥からの請求書/ドキドキ猫キュア ?なんだこれは?? 僕達も散々暴れていたからねぇ・・・ (四葉町・・・まさかありすのものだったなんて。) あ、私マナとデートだったわ♪ 僕も急用が・・・ ちょっと待て!俺に押し付けるきか!? 一番働いたのはウエスター君だからねぇ(笑) 不幸だー(泣) 7.ドキドキ&ハピネスチャージ「新しい仲間」/ドキドキ猫キュア 最近めぐみがマナと行動している。 人助け好き同士気があうんだろうと六花が言ってたけど、めぐみがマナにとられたらどうしよう~! あ、めぐみ!!もうどこ行・・・うわあ 大丈夫? う、うん・・・マナに助けられドキドキするひめ。 六花「また一人仲間が増えたわね」 8.ごはんの歌(攻撃)/ドキドキ猫キュア 大貝町を襲うサイアークにちょっと苦戦してるハート達。 いただきますとごちそうさま~♪ キュンキュンする歌声だよ~体が勝手に動き出す♪ ダイヤ「ヤメテー!!」 勝ったけど悲惨な事になりました。 ハート「あれ?みんなどうしたの?」 9.ハピネスチャージ&スマイル「りぼん達ってどう見ても アレだよね」/ドキドキ猫キュア みゆき「本物のお姫様だなんてすごーい☆」 ひめ「そんな事、あるけど♪」 りぼん「まったくひめは(呆れ)」 なお「天道虫~><」 れいか「すいません、なおは昔から虫が苦手で」 りぼん「はあ・・・」 何も言えないりぼんだった。 10.スイート&S☆S「動物の勘」/ドキドキ猫キュア その時、俺は感じた。身の危険を・・・ パンパカパンに遊びに来てた奏「猫・・・」ウズウズ ハミィ・エレン「コロネさんの肉球が!!」 響「ちょ!?人様の猫は駄目だって~」 奏「><ハア~」 咲「何事!?」 アコ「禁断症状よ」
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カテゴリー名【長編&連作シリーズ】 想いシリーズ(フレッシュ 全9話・完結 R18あり) 黒ブキシリーズ(フレッシュ 第2期・継続中 R18あり) カテゴリー名【フレッシュ:ラブとせつな】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 ラせ1-32 『欲望』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY せつなに近付けば近付くほど、もっと近くに寄りたくなる。せつなの世界が広がれば広がるほど、二人きりの世界に閉じ込めてしまいたくなる。このぐつぐつと煮詰まった思いを、一体どうすればいいの? 心の中に凍らせて閉じ込めても、せつなの顔を見れば一瞬で溶けて、流れ出してしまうのに。 ラせ1-33 『声』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 「ラブ」「好きよ」「大好き」 柔らかな黒髪に顔をうずめ、少し低くてあたたかな声を聴くのが大好き。耳をくすぐるその声は全身に染み込んで、泣きたいくらい幸せにしてくれる。だからあたしは、夜の闇の中で繰り返し囁く。「せつなぁ……もう一度言って?」 ラせ1-34 「夕焼けの帰り道」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 学校から二人きりの帰り道は、この時間をラブと半分こしているみたい。寒さも半分こ。他愛もないおしゃべりも半分こ。真っ赤な夕焼けも半分こ。寄り道して買ったコロッケも、ポケットの中で繋ぎ合った手の温もりも、みんなみんな半分こ。 ラせ1-35 「甘い痛みと独占欲」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 今日初めて知った。口にすると何だかくすぐったくて、胸の中が温かくなる言葉があるんだってこと。ううん、ちょっと違うけど、全く初めてってわけじゃないわね。だってあなたの名前を呼ぶ時、私は……。第40話『せつなとラブ お母さんが危ない!』の、その夜のお話。 ラせ1-36 「いつか来る、その日まで」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY せつながラビリンスに帰って数か月。会いたくて会いたくて、勉強もダンスも手に付かない。学校もちっとも面白くない……。リンクルンを握りしめ、せつなのベッドに入ったラブに、思いがけない深夜の贈り物が――! ラせ1-37 「当たり前の日々に」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY ラせ1-36続き。せつなの声が、あたしに大きなエネルギーをくれた。せつなのメールで、何もかも元通りになった。お父さんとお母さんも、美希たんとブッキーも。せつな、あたし頑張るよ。寂しくないって言えば嘘になるけど、また、せつなに会える日が来るんだから。 ラせ1-38 「不確かな未来・前編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 会いたくて会いたくてたまらない、愛しい人の寝顔を思い浮かべて眠った翌朝。目が覚めると見覚えのない部屋に居て、知らない人と同じベッドに寝ている、というとんでもない事態に。でも、その人の顔をひと目見たとき、あたしは……。 ラせ1-39 「不確かな未来・後編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY ラせ1-38続き。遠い世界に離れ、お互いを想いながら何とか頑張ってるあたしたちに、神様が小さな魔法をかけてくれたのかもしれないね。いつか、泣いている少女のあなたに会ったら伝えるよ。繋がる未来はきっとあるって、クローバーのお土産と一緒に。 ラせ1-40 「君を待つ春は」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 君が居なくなった冬、世界の全ては色あせた。でも今――君を待つ春は、世界の全てが鮮やかによみがえる。花の香も、空の色も、四季の温度も。そして何より、瞼に浮かぶ、キラキラと輝く赤い瞳も。もうすぐ会える。せつな! 早く……早く帰っておいで。 ラせ1-42 「現(うつつ)は夢よりも甘し」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY かつて悪夢は囁いた。現実とは、乾いた砂漠を独り進むようなものだと。でも今の甘やかな現実の前では、悪夢だって只の夢。そう、あなたが傍に居てくれるから。 ラせ1-43 「心の居場所」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 今日はバレンタイン。家族や仲間と楽しく過ごした後は、二人だけの濃密な時を過ごそう。もうすぐしばしの別れ。その前に、お互いの心の居場所をもう一度刻み付けたいから。 ラせ1-44 「心の居場所」アフター 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ラ1-43後日談。さらさらと流れる時間は、何だか粉砂糖に似てる気がする。辛かった思い出にも、優しい甘さを感じさせてくれるから。 ラせ1-45 『氷解』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 この胸の中に詰まった重く苦しい塊の名前は、一体なんて言うのかな。どうにかなりそうなくらい熱い火のような塊なのに、誰にも知られたくなくて我慢している間にひび割れて、氷みたいに冷たくなって。そしてとうとう我慢できずにその塊を思い切りぶつけてしまったあたしに、せつなは……。 ラせ1-46 『氷解~again』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY ラせ1-45おまけ。溶けた氷が、あたしの胸をあたたかく満たす。そうだよね、あんなにヒドいことしたまんま、終わることなんて出来ない。よぉし、それなら! やっぱりラブはこうでなくっちゃ(!?) ラせ1-47 『雨音』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 雨は嫌い。あの日のことを思い出すから。あたたかくて幸せな毎日が、冷たい雨に洗い流され、もう一度あの頃の空っぽの私に戻ってしまいそうな気がするから。だからラブ、お願い。今夜は私を……。 ラせ1-48 「プレゼント」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 プレゼントっていうのは、大好きな人に手渡す贈り物のこと。貰った人もあげた人も喜べる、幸せの交換。ならば、私があげられるものなんてこれしかないし、これならラブも、そして……私も、確実に喜べるから。だ、だから……。鼻血・卒倒注意報発令です。 ラせ1-49 「女神達の黄昏」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 戦いの後の高揚感に追い打ちをかける、真っ赤な夕陽。それをビルの屋上から二人だけで眺めてしまったものだから……。ラブとせつなではない、ピーチとパッションならではの、愛と情熱の黄昏を。 ラせ1-50 「月光の幻」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 夜の学校に忘れ物を取りに行った大輔。ほんの少し前、転校してきた東せつなのことを皮肉ってしまったことを少し後悔。しかしその時、教室に意外な人物が入って来て……!? ラせ2-18 「彼女はそれを我慢できない」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 もしも……もしも、ね。ひょんなことから窮屈な場所で、大好きな彼女と身体を密着させたまま息を殺して隠れることになったら……。あなたなら、大人しくしていられますか? ラせ2-19 「ひめはじめ」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 生まれて初めてのお正月。ラブは、何でも頭に「初」か、語尾に「始め」を付けるとお正月っぽい言葉になるって言うんだけど……こ、こういうことにも、お正月っぽさってあるの? お互いの全てを、言葉じゃなくその身体で感じ合って、高まり合って、今年もまた、こんなにも愛し合って。 ラせ2-20 「幸せを重ねて」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 もうどこにも行かないから――そう幾ら言葉を重ねても、あなたの不安を拭い去ることは出来ない。だったらあなたの不安が巣食うその胸に、その身体に、重ねていこう。二人の身体と心が重なり合って生まれる、この一夜一夜の幸せを。 ラせ2-21 「夜は短く、二人は永久(とわ)に」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ベッドの下で、美希と祈里が寝息を立てていようが関係ない。せつなが泣きながら抵抗しようとしても、全く関係ない。どうしてこうなっちゃったんだろう? そんなの決まってる。せつなと愛し合いたい、溶け合いたい――その熱に浮かされたような衝動は、こんな短い一夜じゃとても治まらないから。 ラせ2-22 「あなたのために 前編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY せつなが帰ってくる。会いたくて会いたくて堪らなかった日々がやっと報われる。でもクリスマスは家族で過ごすと決めたから……。二人の切な過ぎる、ラブストーリー。 ラせ2-23 「あなたのために 後編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 家族四人の時を過ごした翌日は、クローバー四人の時間。美希と祈里に導かれて、ラブとせつなが辿り着いた場所とは……。愛と友情のフィナーレは、新たな幕開けへと。 ラせ2-24 「あなただけに我が儘を 前編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ラせ2-23続き。火花のようないつもの逢瀬とは違う二人の時間。埋み火に焙られ続けた情欲は、野性となってラブの瞳に宿り……。 ラせ2-25 「あなただけに我が儘を 後編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18。せつなの全てを、味わい尽くしたい。ラブの全てを、この体に刻みたい。激しい求め合いの後、せつなが遠慮がちに切り出した、可愛くも切ない、ラブへのお願いとは。 全68 コトダマ(前編) 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ラせ1-42続き。熱を出したせつなの、無防備な寝顔が好き。いつもより舌足らずで甘えた声も大好き。だからもっと無防備で甘えたせつなが見たくなって、あたしは……。 全75 コトダマ(後編) 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 繰り返される行為は事魂となり、紡がれる想いは言霊となって二人を結ぶ。胸を焦がす熱と、甘美な痛みと、歓びに満ちた愛という魂をもって。 カテゴリー名【フレッシュ:美希と祈里】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 美祈6 「熱く短く静かな夜」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ラせ2-21の美希・祈里サイド。すぐ上のベッドでラブとせつなが寝てるっていうのに、祈里ったら何考えてるの!? え……でも今の声は、せつな……え、ええっ!? いつもと違うとんでもないこの状況に、何だか変な風に高鳴る二人の心は……。 美祈7 「一番欲しかったモノ(前編)」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 今年のクリスマスは二人で過ごしたい――その簡単な一言が、どうしても言えない美希。燻り続けるその心に、祈里の些細な言動が、あっけなく火を付けて……。 美祈8 「一番欲しかったモノ(後編)」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 美祈7続き。来る。来ない。来る。来ない。来ない。――来た。美希に言われるままに、その体を美希に委ねる祈里。が、美希の短い一言に、彼女は……。 カテゴリー名【フレッシュ:その他カップリング(サブキャラ含む)】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 他CP9 『初恋の終わり方』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 祈里&せつな。初めて好きになった人は、親友の恋人で、同い年の女の子だった――。叶わないって分かってる恋なのに、彼女から目が離せなくて、親友の嫉妬に無性に腹が立って。このままじゃ、わたしの心が壊れちゃう。そう思ったわたしは、ある日、意を決して彼女を呼び出して……! 他CP10 『太陽と水と…?』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 他CP9のおまけ作品。美希&せつな。ブッキーから話は聞いたわよ? あの話に唯一出てこなかった、アタシは一体何なの? 詰め寄る美希に対する、せつなの答えは? 他CP11 「もう一度初恋を」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY ラブ&美希。「あたし昔、美希たんの事好きだったんだよね」過去形の告白が罪だなんて、相手がアタシじゃ夢にも思わないわよね。だからあなたに気付かれないまま、踏ん切りをつけてあげる。カッコつけたふりの、一度きりの儀式でね。うん……アタシ、完璧! カテゴリー名【フレッシュ:複数キャラクター】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 複数11 「天然」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 夏祭りの帰り道。浴衣姿の4人が川縁を通りかかった時、ひょんなことから、せつながとんでもない行動に。それを見守る3人は……!?第27話『夏だ!祭りだ!オードリー!!』スピンオフ。 複数12 「くらべっこ」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY やっぱり見るだけじゃ分からないことってあると思うの。大きさ? 形? それもあるけど、それだけじゃなくて……。女の子同士にしか出来ない、極めて「本気の」くらべっこ。って、ええ~! あなたたち、本気で……何をゲットしてるのぉ!? 複数13 「クリスマスに雪は降るの?」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY この町の人たちのお蔭で、幸せになれた。だったらここで過ごす初めてのクリスマスには、私にしかできない、みんなに喜んでもらえるプレゼントがしたい……。せつなの生真面目で優しい想いが生んだ、四つ葉町に起こった小さな奇跡とは? 複数14 「特別な夜だから」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 美祈25とのコラボSS。あーあ、せつなったら行っちゃった。今夜はあたしたちだけじゃなくて、あの二人にとっても特別な夜なのに。きっと今日の衣装みたいな、真っ赤でなまめかしい顔で帰って来るだろうな。ふふっ……ちょっと楽しみ。 カテゴリー名【ハートキャッチプリキュア!】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 ハト1 月下美人 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ももか&ゆり。月光が彼女の美しい姿を照らしても、淡い光はその心までもは映せない。だってそれは、夜目にも白くほっそりとした花弁の一番奥にあるんだもの。でも見えなくても、あたしには芳醇な香りで分かる。その場所が、無垢な愛と言う名の蜜を湛えていることを。 ハト2 嫉妬の種 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ももか&ゆり。年下の男の子に貰った手紙に嫉妬だなんて、馬鹿馬鹿しいって分かってる。だけど黙って飲み込んでしまったら、嫉妬の種はやがて芽を出し茨を伸ばして、あたしの心をがんじがらめにしてしまうから。もしそうなったら、彼女はきっと……。 ハト3 可愛い人 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ももか&ゆり。あなたにこの魔法を使えるのは、あたしだけでいい。その効き目を知っているのも、あたしだけでいい。温かくて少しくすぐったい命の水を、溢れるほど注いであげる。これからも、ずっとずっと。 カテゴリー名【スイートプリキュア♪】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 スイ1 新しい扉へ 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 それは、ケーキなんて比べ物にならないくらい、甘く、熱く、柔らかく。一度味わってしまったら、もう後には戻れない――。ねぇ、響。ホントに一緒に来てくれる? 新しい扉を開けて、その先の――二人だけの世界へ。 カテゴリー名【ドキドキ!プリキュア】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 現37 「出会いと未来と約束と」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 「友人は、大事にしなさい」あの日のお祖父様との約束は、固い決意となって私の中にある。どんな出会いも、運命も、きっと私の宝物――大切に楽しみますわ。それが、四葉ありすという生き方ですもの。 現76 「いつか、広い海のように」 黒ブキ ◆lg0Ts41PPY マナとの絆を信じながらも、晴れない六花の心。その黒雲を真っ直ぐに吹き飛ばす、小さなつむじ風とは? カテゴリー名【黒ブキ◆lg0Ts41PPYの140文字SS】 カテゴリー名【オールスタープリキュア!ドキドキきゅんきゅん!冬のSS祭り2014】 「まなびのじかん」(フレッシュ 継続中)
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メンバー 美墨なぎさ/キュアブラック CV:本名陽子 日向咲/キュアブルーム/キュアブライト CV:樹元オリエ 夢原のぞみ/キュアドリーム CV:三瓶由布子 桃園ラブ/キュアピーチ CV:沖佳苗 花咲つぼみ/キュアブロッサム CV:水樹奈々 北条響/キュアメロディ CV:小清水亜美 星空みゆき/キュアハッピー CV:福圓美里 相田マナ/キュアハート CV:生天目仁美 愛乃めぐみ/キュアラブリー CV:中島愛 春野はるか/キュアフローラ CV:嶋村侑 朝日奈みらい/キュアミラクル CV:高橋李依 宇佐美いちか/キュアホイップ CV:美山加恋 野乃はな/キュアエール CV:引坂理絵 星奈ひかる/キュアスター CV:成瀬瑛美 スペック ランクはS(極めて高い)→A(高い)→B(やや高い)→C(普通)→D(やや低い)→E(低い)→F(極端に低い) ?(不明) -(無し) 名前 性格 パートナー妖精 学年 学力 運動神経 弱点・短所 家族・関係者 実家・家族の職業 部活動及び校外活動 将来の夢 なぎさ 男勝り メップル 中2(無印)→中3(MH以降) E A ウィンタースポーツ、タマネギ、お化けが苦手、カナヅチ 父・母・弟 一般家庭 ラクロス部 ラクロス選手※1 咲 朗らか フラッピとムープ 中2→中3(S☆S最終話) E※2 A なし 父・母・妹(みのり)・猫(コロネ) パン屋 ソフトボール部 パン屋※1 のぞみ 前向き − 中2 F→E※3 F 何やらせても失敗 父(勉)・母(恵美) 父は作家、母は美容院経営 なし 教師※4 ラブ 人懐っこい ピルン※4 中2 E※5 C ニンジンが苦手 父・母※6 一般家庭※7 ダンスの個人レッスン ダンサー→教師※8 つぼみ 内気・引っ込み思案 シプレ 中2 A F 朝に弱い、お化けが苦手※9 祖母(薫子)・父(陽一)・母(みずき)・妹(ふたば)※10 花屋 ファッション部・園芸部 植物学者兼宇宙飛行士 響 活発 ドリーとミリー※11 中2 D A なし 父(団)・母(まりあ) 父は音楽教師、母はヴァイオリニスト 運動部の助っ人 ピアニスト みゆき 純真 − 中2 F C お化けが苦手※12 父(博司)・母(育代)・祖母(タエ) 一般家庭※13 ※14 絵本作家※15 マナ 自信家 シャルル 中2 A S 乗り物酔いしやすい、音痴、絵が下手 父(健太郎)・母(あゆみ)・祖父(源吉)※16 洋食屋 生徒会長、運動部の助っ人 総理大臣 めぐみ お節介焼き リボン※17 中2 F※18 C なし 父(勝)・母(かおり) 父はカメラマン、母は専業主婦 なし なし はるか 努力家 − 中1 A※19 C なし 父(いぶき)・母(もえ)・妹(ももか) 和菓子屋 プリンセスレッスン 花のプリンセス※20 みらい 好奇心旺盛 モフルン 中1プリ第11話まで)→中2(まほプリ第12話以降) B※21 B 興味が無い事にはやる気が出ない 父(大吉)・母(今日子)・祖母(かの子) 父は電気会社勤務、母はアクセサリーショップ経営 魔法学校の特別生徒 ※22 いちか お調子者 − 中2 C※23 A なし 父(源一郎)・母(さとみ) 父は空手道場師範、母は医者 スイーツショップ店長 エリシオとの約束を果たす※24 はな 元気 − 中2 D? C グリンピースが苦手 父(森太郎)・母(すみれ)・妹(ことり)・祖母(たんぽぽ)※25 父はホームセンター経営、母はタウン誌記者兼主婦、祖母は和菓子屋経営 育児・お仕事体験 超イケてる大人のお姉さん※26 ひかる 好奇心旺盛・想像力豊か − 中2 C※27 B なし 父(陽一)・母(輝美)・祖父(春吉)・祖母(陽子)・犬(イエティ) 父はUMA研究者、母は漫画家 なし 宇宙飛行士 脚注 ※1…NS2で判明 ※2… ※3…教師になると言う夢を持ってからは少しずつではあるが学力の向上が見られる。 ※4…『キボウノチカラ〜オトナプリキュア23`〜』にて実際に叶った。プレジール学園で教師を務めている。 ※5…キュアピーチへの変身時のみ。 ※5…公式サイトで勉強が苦手と言う事が紹介されていたが本編ではその様な描写は殆ど無かった。 ※6…祖父の源吉もいたが作中の時系列では既に故人で回想のみ登場。 ※7…祖父が存命中は畳屋を営んでいたが没後の現在は既に廃業している。 ※8…ダンサーの夢はNS2で描かれているが小説版では教師になる事に改められた。 ※9…お化け嫌いに関してはアニメ本編での描写はえりかが怪談話をしようと聞いて震えていた程度だったが、スマホゲーム『プリキュアつながるぱずるん』のハロウィンイベントで「お化け怖いです!」と言っていた事で明らかになった。 ※10…祖父の空もいたが作中の時系列では既に故人で回想のみ登場。妹のふたばは最終話で誕生した。 ※11…ドリーはキュアメロディへの変身時、ミリーは浄化技使用時のみ。 ※12…但し妖怪の類に対しては平気。むしろ興味津々である。 ※13…小説版では父親が雑誌編集者である事が判明。 ※14…初期にチアリーディング部所属の設定があったが、本編でその描写や言及がなかった。 ※15…本編からの10年後を描いた小説版では書店で働いている事が明かされているが…… ※16…映画版では祖母のいすずと愛犬のマシュマロがいた事が判明する。どちらも既に故人。 ※17…ひめ/キュアプリンセス、ゆうこ/キュアハニーも兼任。 ※18…元々はそれなりに良かったのだが、プリキュア活動に専念し過ぎたお陰で勉強を怠り、テストで学年最下位になるほど酷く落ちてしまった。 ※19…最初は名門校であるノーブル学園の勉強に苦戦している様子が描写されていた(しかも赤点を取ったこともあった)が次第にその性格が実を結び、教師からノーブル学園の生徒らしくなってきたような発言をされた。名門校であるノーブル学園の勉強についていけるようになった辺り、同年齢の子より学力は高いと言える(ノーブル学園の他の生徒と比べたら多少劣る部分もあるかもしれないが、そもそも難関校の入試を受けるという苦心の末に合格したことを考えると素養は十分にあるだろう)。 ※20…実際の進路はどうなったかは本編では描かれなかったが、小説版『花とレフィの冒険』では大学を卒業し実家の和菓子屋を手伝っている事が明かされている。 ※21…第1話で母親の今日子が「勉強にもそれくらいワクワクしてくれるといいんだけどねぇ~」と言っていたが第14話にて数学が苦手(本人曰く興味が湧かないから)である事が判明、そのテストで26点取ってしまっていた。しかしナシマホウ界の言葉を覚えるのに頑張るリコに感化され、やる気を出して猛勉強しお陰で追試で85点取りリベンジを果たした。その後は夏休み・冬休みの宿題も自力で終えるなど更なる向上が見られる。なお、他の教科は興味が湧く為楽々とこなしている。 ※22…第49話終盤にて「自分の知らない場所やそこに住む人のことを知っていきたい」という動機で大学で世界の様々な国々について学び、母親の仕事のため海外まで随行したりしていることが描かれている。具体的な進路は決まっていないようだが、自立した国際人を目指しているとは思われる。 ※23…いちかは「勉強は得意じゃない」と自認しているものの、設定上は「実は地頭はいい」「ドジはするけどおバカじゃない」とされており、学力の低さが強調された描写はない。自宅で予習復習を人並みにはちゃんとやっている描写はある。 ※24…「世界の人々の心を”大好き”の笑顔で繋ぐ」というもの。最終回では自分も母親のように世界中を飛び回る生活をしてみたいという気持ちが芽生えており、数年後を描いた最終話終盤では成長したいちかが妖精たちから譲り受けたキラキラパティスリーを携えて世界各地に赴き、現地の人々にスイーツを振る舞って笑顔にしている姿が描かれている。 ※25…祖父の草介は本編では既に故人で回想と写真のみ登場。最終話では娘のはぐみを出産し、顔は映されていないが夫らしき人物も登場している。 ※26…最終回のBパート(2030年の出来事)において「アカルイアス社」を創業し、その社長の座に就いている描写があり、この夢を具体的な形で実現したと言える。 ※27…夏休みの宿題を2学期までに終わらせられなかった失態を犯したものの、第4話・第13話で真面目に授業に取り組んでいる描写があることと苦手科目が特に言及されなかったことから学力は平均的であることが窺える。 名前 コメント