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概要 …結局これは誤訳だらけなのか、元々のドワーフ語が誤字だらけだったのか…? 書店で見たことがないので、固定設置のみ?→帝都商業地区のファースト書店で販売を確認。 遺跡アタタール?の最奥部で発見。 戦士ギルド?のクエスト「アザニ・ブラックハート?」で最奥部まで訪れることになるので、ついでに失敬しよう。 価値 30 重量 1 見た目 本(大) 本文 全3ページ。 ウェイステン・コリデイルの 空中庭園 [この書物はもともとドワーフ語で書かれ、エルフ語に翻訳されたもののようだ。エルフ語は断片的にしか判読できないが、エルフ語を研究する者が他のドワーフ語書物を訳出するには事足りるかも知れない。] ……導き手アルトマー・エストリアルは炎足をもって、四角形の庭が死して横たわる街の中心へと先導した…… ……は礎や鎖や船にその名の由来を尋ねた…… ……大地の骨からの脱出を何故固化した音を利用して数えようとしなかったのか、あるいは凍結した炎を糧としなかったのか…… ……私がかつて書いたのことになった語、我らが下賎なる近縁がその無知ゆえに「芸術」と呼ぶあれを…… ……だが言葉も経験も、我らが祖先たちの移ろいやすい戒律に反する奇妙にして恐ろしき法の粋を浄化することはない。 [翻訳部分の最後には、別の書き手によると思われるドワーフ語の注釈があり、それは以下のように訳すことができる。] 「燃えさかる裁断球を置くがいい、ヌプスルド。おまえのエルフ語は語句は正しけれど、正しく誤読することはできない」 書物 アイテム autolink
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概要 アイレイドの井戸?、ウェルキンド石?、大ウェルキンド石?、ヴァーラ石?について説明した書物。 書店で見たことがないので、固定設置のみ? 遺跡アタタール?の最奥部で発見。 戦士ギルド?のクエスト「アザニ・ブラックハート?」で最奥部まで訪れることになるので、ついでに失敬しよう。 価値 10 重量 1 見た目 本(小) 本文 全7ページ。 天空からの魔法 アーラヴ・ジャロル 著 古のアイレイド?は、ニルン?は地、水、空気、光の四つの基礎要素から構成されていたと考えていた―― その4要素の中でも星の光が最も崇高な要素であると確信していた。星は魔力の源であるアセリウス?の高みへと我らを導く。したがって、あらゆる魔力の中でも星の光はもっとも強力であり高貴な光である。 時折、アセリウス?の破片が天空から降ってくることがある。人々は、これらの破片を「流星」と呼び、時々これらのアセリアル片?がニルン?に付着していることがある。これら欠片の中でも頻繁に見られる種類は"いん鉄"であり、この鉄は鍛冶や付呪師が魔法の武器や防具を鍛造する際に珍重される。また、いん鉄はシロディール?の至るところで見られる古の秘宝、「アイレイドの井戸?]」の主要素でもある。 他にも、さらに希少なアセリアル片?に「流星硝子」と呼ばれるものがある。ウェルキンド石?やヴァーラ石?などの珍しい秘宝はこのような破片から作られる。 アイレイドの井戸?はシロディール?全土に散らばった。アイレイドの井戸?はアイレイド?都市や入植地のどれとも関連していないため、これらの散在は謎である。これらは、何らかの方法で星の光からの魔力を吸収していると推定されている。また、根拠や裏づけは無いものの、これらは古くから受け継がれている魔力の線が交差する地点に点在していると提言する者もいるが、近代アルケイン科学はこのような力の線の存在を裏づけるような証拠を発見していない。 魔法の素質がある者は、アイレイドの井戸?からマジカ?を引き出し、自らの魔力を回復することができる。儀式やアルケイン知識を必要としないことから、これらの井戸は魔術に精通していない人のために作られたことを示唆している。井戸は空になると、魔法の深夜に限ってその魔力を補充する。充填されると空に向けて魔力を放射するように見えることから、これらの井戸は宗教的か魔法儀式的な重要性も兼ね備えていると理論づける者もいる―― ひょっとしたら天空に魔力を返上する手段なのかもしれない。 ウェルキンド石?(「天空石」や「天上石」を指すエルフ語。文字通り「天空の子供」の意)とは、付呪された流星硝子の破片であり、どうやらマジカ?の保管装置としての役目を務めるらしい。魔法の素質がある者はこのような石から自身の魔力を回復することができる。しかし悲しいかな、これらの石に魔力を充填する方法はアイレイド?とともに失われたのかも知れない。現在、これらの石は使用後に崩れ去ってしまう。 大ウェルキンド石?とは付呪された巨大な流星硝子である。学者たちはアイレイド?の都市すべての中心では、この大ウェルキンド石?が入植地における魔法付呪の源であったと考える。これらの大石はより小さな石とつながっていて、その魔力の回復や維持を行っていたとも考えられている。ともかく、今となっては知られているアイレイド?都市の遺跡からすべての大ウェルキンド石?が盗掘によって持ち去られているため、標本は一つも残っておらず、研究は不可能である。 アイレイド遺跡?にて発見されたもう一つの珍しい付呪品はヴァーラ石?である。ヴァーラ石?(「星の石」を指すエルフ語)は非常に強力で、未熟な者による多くの付呪品への魔力回復を可能にする。その大きな価値と実用性から、この品物も極めて希少価値がある。しかしヴァーラ石?は小さく、容易に隠せるため、熱心な探検者であれば今でもアイレイドの遺跡?にて時折見つけ出すことができるかもしれない。 アイレイドの井戸?。ウェルキンド石?。ヴァーラ石?。そこで、驚くべきこれらの魔法付呪品のことをよく考えてみよう。アイレイド?はより優秀な文化と種族であったと結論付けるべきか? 彼らは工芸美術において我らに勝り、我ら第三紀のウィザードの微力をあざ笑うか? 否! アイレイド?は確かに強力で抜け目がなかった、しかし、彼らは善良でもなく賢さがなかった、故に打ち破られたのだ。彼らの功績はニルン?から引き継いだ、希少で眩い宝は大切にしよう。古の都市は暗い空虚で、亡霊や回廊を漂う魂が骨やちり芥に向かって憂うつな祈りをささげている。 書物 アイテム autolink
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概要 お爺ちゃんごめんなさい、何が教訓なのかさっぱりわかりません。 帝都神殿地区のローランド・ジェンセリクの家にある。 他では見たことがない…レア本? クエスト「高潔なる血の一団」中に訪れた場合は誰もいないので盗んでも罪にはならないが、盗品になるので裏技かロンダリングで盗品属性を解除しよう。 価値 10 重量 1 見た目 本(小) 本文 全23ページ。 「坊や、そこへ座りなさい。これからお話しをしてあげるからね。この物語は長年語り継がれてきたお話だよ」 「どんなお話なの? お爺ちゃん。英雄と野獣が出てくるお話?」 祖父は孫をじっと見つめた。彼は良い子供に育っていた。すぐにこの物語の価値、つまり幾世代にも語り継がれてきた教訓を理解するであろう。 「よく聞きなさい。この話はお前のその心にしっかりと刻むのだよ」 -- 昔々、スコールがまだ新入りだったころ、この地は平和だった。太陽が照り、作物はよく育ち、全創造主の与えた平和の中で人々は幸せに暮らしていた。しかし、スコールの人々は現状に満足して、全創造主から与えられたこの大地とその恵みを当然のものとみなすようになった。彼らは大事なことを忘れ、思い出そうともしなかった。それは魔王が常に彼らを見張っていること、つまり全創造主と彼に選ばれた人民を苦しめるのを楽しみにしているということを。そしてついに魔王がスコールの前に降り立つときがきた。 魔王はさまざまな姿をしていた。ある時は不浄の獣、またある時は不治の疫病であった。四季の終わる頃には、魔王は世界を貪り食う者、サーターグとして知られることになるが、この時代においては強欲者と呼ばれていた。 強欲者は(我々がこう呼ぶのは彼の真の名前を呼んでしまうと破滅を引き起こすからである)長い年月にわたってスコールの中に紛れ、生活をしていた。おそらくもともとは普通の人間だった男の心に、魔王が入りこんで強欲者と化してしまい、このように語り継がれているのだろう。 とうとうスコールの力が失われるときが来た。戦士は武器を失い、シャーマンは獣たちを呼び寄せる呪術を奪われた。年寄りたちは全創造主の機嫌を損ねてしまったのだと言い、全創造主は永遠に彼らのもとを去ったのだと言う者もいた。そこへ強欲者が現れた。 「お前たちスコールは日々肥え、怠惰な暮らしを送っておる。そんなお前たちから、全創造主からの贈り物を盗んだ。まず海を盗んだ。お前たちはもう二度と喉の渇きを癒せないであろう。次に陸・森・太陽を盗んだ。作物は枯れ、死ぬだろう。そして獣を盗んだ。飢えがこの地を襲うであろう。そして風を盗んだ。お前たちがこの先全創造主の魂を感じることはないであろう」 「もしお前たちの誰かがこの贈り物を取り返しに来なければ、スコールはいつまでも惨めで絶望的な暮らしを送り続けるであろう。ゆえに私は強欲者、これが私の真の本性だ」 強欲者はそう言って消え去った。 スコールの人々は、来る日も来る日も話し合いに明け暮れた。この中の誰かが贈り物を取り返しに行かなければならない。しかし、誰が取り返しに行くかを決められなかった。 「私は行けない」と、長老は言った。「私はスコールを導き、決まり事が何なのかを人々に伝えなければならない」 「私も行けない」と、戦士は言った。「私にはスコールを守る義務がある。強欲者がまた現れれば、私の剣が必要になるだろう」 「私も行けない」と、シャーマンは言った。「人々には私の英知が必要だ。私は前兆を読み解き、知恵を授ける必要がある」 その時アエヴァーと呼ばれる男が声をあげた。彼は腕っぷしの強い、俊足の持ち主であったが、この時はまだスコールの戦士ではなかった。 「僕が行きます」とアエヴァーが言うと、スコールは皆笑った。 「最後まで聞いてください」と彼は続けた。「僕はまだ戦士ではないから、僕の剣はまだ必要とされていない。前兆を読む力もないので、人々は僕に助言を求めに来ない。そして、まだ若いので政治にかかわるほど懸命ではない。僕が強欲者から奪われた全創造主の贈り物を取り返してきます。もしできなかったとしても、僕を失って悲しむ人はいない」 皆は少し考えた結果、アエヴァーを行かせることにした。翌朝、アエヴァーは贈り物を取り返すため村をあとにした。 アエヴァーはまず最初に、水の贈り物を取り返しに行こうと水の岩へ向かった。そこで初めて全創造主がアエヴァーに語りかけた。 「西の海へ行きなさい。泳ぎ人のあとをついて命の水へ向かうのです」 そこでアエヴァーが海岸を歩いていると、全創造主が遣わした泳ぎ人、ブラック・ホーカーに出会った。泳ぎ人は海へ飛び込み、ものすごい速さでどんどんと遠くに行ってしまった。しかし、アエヴァーは強い体の持ち主で、懸命に泳いだ。泳ぎ人について横穴のあいたところまで深く潜り、肺が焼けそうになりながら、体がくたくたになりながらも泳いだ。ようやく海中に空気の溜まり場を見つけ、そしてその暗がりの中に命の水を見つけた。残る力をふりしぼり、命の水を持って、海岸へと泳ぎ戻った。 水の岩へ戻ると、全創造主が語りかけてきた。「あなたはスコールに水の贈り物を取り戻しました。海が再び現れ、皆の喉の渇きを癒すでしょう」 アエヴァーは次に大地の岩へと向かった。そこでまたも全創造主が語りかけてきた。 「秘密の音楽の洞窟へと行き、大地の歌を聴くのです」 そこで今度は北東にある秘密の音楽の洞窟へと向かった。そこは大きな洞窟で、岩が天上から垂れ下がり、地面から伸びていた。耳を澄ますとかすかに大地の歌が聞こえてくる。そこでアエヴァーはメイスを取り出し、リズムに合わせて岩を叩いた。すると音は次第に大きくなり洞窟とアエヴァーの心を満たした。そしてアエヴァーは大地の岩へと戻っていった。 「スコールは再び大地の贈り物を手に入れました」と、全創造主は言った。「大地は再び肥え、そこから新たなる生命が宿るでしょう」 太陽が激しく照りつけ、それをさえぎる木陰も冷たい風もないので、アエヴァーは疲れていた。それでもなおアエヴァーは獣の岩へ赴いた。そこでまた全創造主が語りかけた。 「善の獣を探し出し、その獣を苦しみから解き放つのです」 アエヴァーがアイジンフィアの森を何時間もかけて通り抜けていると、丘の向こうから熊の叫び声が聞こえてきた。丘に登ると、首に雪エルフの矢が刺さって叫び声をあげている熊を見つけた。アエヴァーは周りに雪エルフが潜んでいないかどうか(異論を唱える者もいるが、敵は雪エルフであった)を見渡し、誰もいないことを確認してからその獣に近づいていった。アエヴァーは熊をなだめながらゆっくりと近づき、「善の獣よ、僕は君に危害を加えたりはしない。全創造主から君の苦しみを癒すように言われ、ここへやってきた」と言った。 この言葉を聞いた熊は暴れるのをやめ、頭をアエヴァーの足元に横たえた。アエヴァーは矢をぐっとつかんで首から引き抜いた。自分が知るちょっとした自然魔法を使ってその傷口を治したが、これでアエヴァーは最後の力を使い果たしてしまった。熊の傷が治るとアエヴァーは眠りへと落ちた。 目が覚めると、熊はアエヴァーの前に立ちはだかるようにしていた。周りにはいくつもの雪エルフの死体が転がっていた。善の獣は一晩中、アエヴァーを守っていたのであった。アエヴァーが熊と一緒に獣の岩へ戻ると全創造主が語りかけてきた。 「獣の贈り物を無事取り戻しましたね。善の獣は再びスコールの空腹を満たし、寒さには着物を与え、必要なときには彼らが守ります」 アエヴァーの体力も回復したので、彼は樹の岩へと向かった。ここで善の獣とは別れた。彼が到着すると万物の父が語りかけてきた。 「始まりの樹々が枯れてしまったので急いで植え替えねばなりません。始まりの樹々の種を探し出してください」 アエヴァーは再びハースタングの森へと向かい、始まりの樹々の種を探したが、一向に見つからない。そこでアエヴァーは生ける樹の精霊たちに問いかけた。精霊たちが言うには、ある雪エルフ(雪エルフは魔王の手下だ)が種を持ち去り、森の奥深くに隠してしまって、誰も見つけられないのだ。 アエヴァーは森の奥深くへとすすみ、下位の樹の精霊たちに囲まれる邪の雪エルフの姿を見つけた。精霊たちは雪エルフの奴隷状態にあり、種の魔法を使い、秘密の名前を言わされていた。アエヴァーはそのような力には対抗できないと分かっていたので、こっそりと種を盗み取らなければならなかった。 アエヴァーは自分の小袋に手を伸ばし、火打石を取り出した。葉を集め、邪の雪エルフと魔法にかけられた精霊たちの周りの空き地に小さな火をおこし始めた。スコールはみな、精霊たちが火を恐れていることを知っていた。火は精霊が仕える樹を燃やしかねないからだ。すぐに、精霊の本能は取り戻され、彼らは急いで火を消そうと駆けていった。混乱の巻き起こる中、アエヴァーはそっと雪エルフの背後に回り、種の入った小袋を盗み取り、邪の雪エルフが気付く前に逃げ去った。 アエヴァーは樹の岩に戻り、地面に種をまいた。すると、全創造主が話しかけてきた。 「樹の贈り物も取り戻しましたね。樹々や草花が再び生え、人々に滋養と日陰を与えることでしょう」 依然として太陽は暑く照りつけ、涼しい風が吹かなかったのでアエヴァーはひどく疲れていたが、木陰で少しの間休むことができた。アエヴァーの足は棒のようになり、目もひどく重たかったが、それでも旅を続けた。次は太陽の岩へと向かった。そこでまた全創造主が語りかけてきた。 「太陽の穏やかな日差しが盗まれてしまいました。今や激しく照りつけるばかりです。太陽を日食の館から解き放つのです」 そこでアエヴァーは西へと歩き、凍り付いた陸地を越え、日食の館へと到着した。中に漂う空気は厚く重く、自分の腕から先はまったく見えない状況であった。自分の足音が響く中、壁を頼りに歩くも、この館の中には肉を引き裂き、骨までしゃぶりつくす不浄の獣が潜んでいることを知っていた。何時間かそうして歩くと、広間の向こうに微かな光を見つけた。 そこには一枚板のような氷の後ろからまばゆい光が差し込んでいて、アエヴァーは目を開けてはいられなかった。視力を失ってしまうのではないかと思うほどであった。燃えさかる不浄の獣の目を引き抜き、力の限り氷の板に向かって投げ捨てた。氷に小さなヒビが走ったかと思うと、次の瞬間には大きなヒビが入った。ヒビの間からゆっくりと光がもれだし、全体へと広がり氷を粉々に砕いた。轟音とともに壁は崩れ落ち、光がアエヴァーと廊下を包み込んだ。視力を失い、体が燃えさかる不浄の獣の叫びが聞こえた。アエヴァーは光に導かれるように広間を飛び出し、外の地面に倒れ込んだ。 アエヴァーが立ち上がったときには太陽が再び彼を暖かく包み込んだ。アエヴァーはそのことに感謝した。アエヴァーが太陽の岩に戻ると、全創造主が語りかけた。 「太陽の贈り物を再び手に入れましたね。太陽は人々を温め、光を与えます」 アエヴァーが取り戻すべき贈り物は残すはただ1つ。風の贈り物である。アエヴァーは島のはるか西の海岸の、風の岩へと向かった。全創造主はアエヴァーに最後の課題を言い渡した。 「強欲者を見つけ、その呪縛から風を解き放ちなさい」 アエヴァーは強欲者を探して陸地をさまよい歩いた。樹の中も探してみたが強欲者の姿はなかった。海のそばにも、洞窟の奥にも姿は見えず、獣たちも森で強欲者の姿は見てないと答えた。しかし、ついにアエヴァーは一軒のねじれた家を発見し、そこに強欲者がいるようだと分かった。 「誰だ?」と強欲者は叫んだ。「私の家を訪れる者は誰だ?」 「僕はスコールのアエヴァーだ」と、アエヴァーは答えた。「僕は戦士でもなければ、シャーマンでも長老でもない。もし僕が村へ生きて帰れなくても誰も悲しまない。だがしかし僕は海、大地、樹、獣そして太陽を取り戻した。あと風も取り戻すことができればスコールの人々に全創造主の魂が再び宿るであろう」 そうしてアエヴァーは強欲者の袋をぐっとつかんで引き裂いた。風が勢いよく飛び出し、強欲者をも巻き上げ、島から遠く離れた場所へと吹き飛ばした。アエヴァーはすっと風を吸い込み、喜んだ。風の岩のところへ戻ったアエヴァーに全創造主は最後にこう語りかけた。 「よくやりとげました、アエヴァー。スコールでもっとも若きものよ。私の贈り物すべてを取り返しましたね。強欲者は今やはるか遠くへと飛ばされ、二度と村の生活を脅かすことはないでしょう。実に喜ばしいことです。さあ、お行きなさい。己の本能に従い生きるのです」 アエヴァーはスコールへと帰っていった。 -- 「それからどうなったの? お爺ちゃん」 「どういう意味だ? アエヴァーは無事家に帰っていったのだよ」 「村に帰ったあとの話だよ。アエヴァーはその後戦士になったの? それともシャーマン? スコールの街を戦いへと導いたの?」 「それはどうだろうね。ここでこの物語はおしまいさ」と祖父は答えた。 「こんな終わり方なんてないよ! 物語らしくない」 老人は笑って、椅子から立ち上がった。 「そうかい?」 書物 アイテム autolink
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概要 一覧 詳細廃れた採掘坑/概要/保管できる容器/メリット/デメリット ヴィンダセル/概要/保管できる容器/メリット/デメリット 概要 アイテムの保管ができるダンジョンを、勝手に自宅のように使ってしまおう! 山賊プレイには必須かも? 全体的に暗いので、たいまつや発光暗視などがあったほうがいい。 寝具で寝ると病気になることがあるので、起きたときに確認するクセをつけておこう(病気にかかったと表示されないことがある)。 一覧 オススメ度 ダンジョン名 寝具 保管できる容器 家具等 メリット デメリット ★★★★★ 廃れた採掘坑 × 3~ 机、いす、たき火 街近、戦闘不要、無限ニンニク 仲間不可 ★★☆☆☆ ヴィンダセル ○ 2 机、いす、たき火 ダンジョン内敵弱、強力ボディーガード ダンジョン外敵強、罠あり 詳細 廃れた採掘坑 概要 スキングラード東にある、鋭歯族のゴブリンが棲む洞窟。 ここの台所(シャープトゥースのコックがいる部屋)が、入り口からも近く家具もあり、リスポンしない容器もあって便利。 また、いつかはスキングラードの自宅(ローズソーン邸)を買いたいという人は要注意! スキングラード付近に常駐することになるので、家を売ってくれるシャム・グロ=ヤラクの死亡率が跳ね上がります。 保管できる容器 台所にある4つの容器(食べ物袋、袋、敗れた穀物袋(誤字ママ)、ネズミの丸焼き)のうち、食べ物袋以外の3つがリスポンしない。 台所以外は入り口から遠くて不便なので未確認だが、宝箱、銀鉱脈はリスポンするので使えない。 メリット 街が近い スキングラードのすぐ側なので、色々なにかと便利。 途中の道に追い剥ぎ出現ポイントがあるので、逆に剥いで装備をゲットしよう。 帝都兵も頻繁に行き来しているので、不安なら帝都兵が側にいるときに。 戦闘がない ゴブリンシャーマンを倒すと、鋭歯族のゴブリンが襲ってこなくなる。 全てのゴブリンを無視して洞窟奥まで駆け抜けてゴブリンシャーマンを倒して、さくっと鎮圧しよう(罠に注意)。 会話はできないものの、リーダーのもとで集会が行われていたり、コックさんがいたりで、ゴブリンとの同居もなかなか面白い。 無限ニンニク 台所の食料品棚にあるニンニク(2)は、ロード画面を1回挟んだだけで再配置される、超高速リスポンニンニク(その他の食材は通常リスポン)。 このダンジョンを根城にするだけで、あっという間にニンニクが大量にゲットできる。 重さも0なので何個あっても困らない、超優秀な錬金素材なので、積極的に集めておこう。 どこでもアイテムボックス 入り口の外にあるスケルトンの胴体をここに残しておき、頭や腕を好きな場所に持ち運べば、どこでもアイテムボックス状態でとっても便利。 頭は小さくてすぐ転がるので無くなりやすいが、もし無くなっても入れたアイテムは胴体から取り出せるので、最悪の事態は避けられる。 どのパーツがペアなのかを事前に確認して、わかりやすいように並べておこう。 デメリット 寝具がない 付近の野営地かスキングラードの宿屋を利用しよう。 仲間は攻撃される 攻撃されないのは自分だけで、仲間やその他のNPCは攻撃されてしまう。 タマネギなどの仲間をつれ歩いている場合は、スキングラード前などの安全な場所に待機させておこう。 ヴィンダセル 概要 帝都南西(波止場地区の対岸)にある、女騎士ウンブラが住んでいる遺跡。 保管できる容器 最奥部にある容器4つ(宝箱、樽、木箱、袋)のうち樽、木箱がリスポンしない。 メリット ダンジョン内の敵が弱い ダンジョン内の敵は通常どおりリスポンしてしまうものの、高レベルになってもカニとネズミなのでたかが知れている。 強力ボディーガード付き ウンブラを倒していなければ、強力なボディーガードとして頑張ってくれる。 立ち去れ的な声をかけてくるが、別にいきなり襲われたりはしないので大丈夫。 デメリット ダンジョン外の敵が強い 他の遺跡よりもワンランク上の敵が出やすい気がする。 他ではまだあまり見かけない時期に、クランフィアやデイドロス、各種精霊にズィヴィライなども出てくる。 高速移動で移動して来るといきなりデイドロス複数匹に囲まれていたりするので注意。 もしウンブラが生きているなら、遺跡の最奥まで逃げてウンブラに始末してもらえばいい。 罠がある 床が落ちる罠と、毒ガス部屋の罠がある。 床が落ちる罠は穴の開いていない部分にいればダメージを受けない。 毒ガス部屋は壁際を移動すればガスが出ない。 ダンジョン 自宅 autolink
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概要 シロディールに点在する道路の説明。 主要な道路は地図上に記載されているが、割にしっかりした道ながら記載のない道もある。 徒歩での所要時間については一般庶民であるタマネギ氏の歩調に合わせて計測したが、タマネギ氏はボズマーであるために歩幅が狭い上に、一般NPCは道をショートカットすることがあるため、実際に一般NPCが各街間を徒歩で旅した場合は計測結果よりも速く到着すると思われる。 道中、道路に隣接する宿泊可能施設も合わせて記載したので、徒歩で旅するRPの参考にどうぞ。 各主要道路 レッドリングロード ルマーレ湖を囲むようにぐるりと一周している環状道路。 各街への主要道路はすべてこの道に通じている。 所要時間徒歩黒道 ~ 2時間 ~ 黄金街道 黒道(ブラックロード) レッドリングロード~コロールを結ぶ道。 頻繁に帝都兵が行き来しているためか、敵の出現はごく稀。 所要時間徒歩4.5時間レッドリングロード ~ 4.5時間 ~ コロール 敵出現ポイント帝都寄り急カーブ手前に、まれに山賊 中間地点のアッシュ砦に、まれにモンスター 同地点にリスポンなしの追い剥ぎ 黄金街道(ゴールドロード) レッドリングロード~スキングラード~クヴァッチ~アンヴィルを結ぶ、長い道。 道に面した洞窟や野営地が多いために比較的敵が多く、不慮の事故も起こりやすい。 所要時間徒歩19時間レッドリングロード ~ 6.5時間 ~ スキングラード正門 ~ 0.5時間 ~ スキングラード西門 (計7時間)スキングラード西門 ~ 1時間 ~ ファットランプ野営地 ~ 2時間 ~ ラサヴァ野営地 ~ 1時間 ~ モータル野営地 ~ 3時間 ~ クヴァッチ別れ (計7時間)クヴァッチ別れ ~ 1時間 ~ 宿屋「ガットショー」 ~ 2時間 ~ 宿屋「ブリナ・クロス」 ~ 2時間 ~ アンヴィル (計5時間) グリーンロード レッドリングロード~ブラヴィル~レヤウィンを結ぶ、長い道。 ニベン川を挟んで西がグリーンロード、東がイエローロードである。 ウィル・オ・ウィスプやミノタウロスが多数発生する危険な道。 イエローロード レッドリングロード~レヤウィンを結ぶ、長い道。 ニベン川を挟んで西がグリーンロード、東がイエローロードである。 道路沿いに街も宿屋もないために通る機会は少ない。 オレンジロード コロール~ブルーマを結ぶ道。 山岳地帯を進むためにアップダウンが激しく、曲がりくねっている。 クマを倒すとどこまでも転がっていく。 ブルーロード レッドリングロード~シェイディンハルを結ぶ道。 短いながらも敵がそこそこに多い。 autolink
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概要 全3巻からなる、モーンホールド?女王バレンジアの生涯を帝都書記官が記した書物。 第1巻では、帝都?で育てられたバレンジアがリフトンという町へ逃げ出すまでが書かれている。 価値 1 重量 1 見た目 本(小) 本文 全6ページ。 バレンジア女王伝 第1巻 スターン・ガンボーグ帝都書記官 著 第二紀の後期、バレンジアはモーンホールド?王国(現在の帝都州モーンホールド?)の王女として生まれた。バレンジアは5歳まで、ダークエルフ?の王女にふさわしい贅沢と保護の下で育った。その頃、タムリエル?の初代皇帝、タイバー・セプティム?1世閣下はモロウウィンド?の堕落した王たちに対し、彼の帝都?支配下に加わるよう要請したのだった。自らの魔力を過信したダークエルフ?たちはその要請を拒み続けたため、ついにタイバー・セプティム?の軍は国境まで迫ってきたのであった。結果としてダークエルフ?は停戦に合意したが、そこに至るまでにはいくつかの戦があった。その一つは、モーンホールド?王国のがれきの山と化していた、現在のアルマレクシア?にて繰り広げられた。 幼い王女バレンジアと乳母は、戦のがれきの中で発見された。ダークエルフ?でもあった帝都将軍シムマチャスは、その幼き子を生かしておけば後に役立つかもしれないと皇帝に進言した。こうして、バレンジアは元帝都軍兵に預けられることになった。 元帝都軍兵であるその人物、スヴェン・アドヴェンセンは、引退した際に伯爵の位を授かっていた。彼の領地、ダークムーアはスカイリム?中心部にある小さな町だった。スヴェン伯爵とその妻は、自らの子供のように王女を養育し、なによりも帝都の一員としての美徳、すなわち遵法、分別、忠誠、信仰などを教えこんだ。その結果、彼女はすぐにモロウウィンド?の新しい支配者の緒一人としてふさわしい資質を身に付けた。 バレンジアは美しく、気品と知性にあふれた少女に育った。彼女は優しく、また養父母の誇りでもあり、養父母の5人の息子たちもみな彼女を姉として慕った。彼女には、見た目以外にも他の少女にはない特質を持っていた。森や野原と心を通わせ、ときどき家を抜け出しては自然の中を歩き回るくせがあったのだ。 16歳までバレンジアは、とても幸せな毎日を送っていた。そんなある日、仲良くしていた厩番の孤児の不良少年から、スヴェン伯爵と客のレッドガード?との間で行われた話を聞かされたのであった。どうやら妾として彼女をリハドへ売り飛ばすことを企んでいるらしいことを。ノルド?やブレトン?は肌が黒い彼女と結婚したがるはずもなく、ダークエルフ?でさえも異人種に育てられた彼女を嫌がるに違いないという考えを伯爵は持っているというのである。 「どうすればいいのかしら?」と、バレンジアはふるえながら涙声で言った。まっすぐに育った彼女は、友達である厩番の少年が嘘をついているなんて思いもしなかったのである。 そのストロウという名の不良少年は、彼女の護衛を買って出て、貞節を守るべく一緒に逃げることを勧めてきた。悲しげにバレンジアはその計画を受け入れた。 そしてその夜、目立たぬよう男装をしたバレンジアとストロウは、ホワイトランの町へ逃げたのだった。 ホワイトランに着いてから数日後、彼らはある隊商を護衛するという仕事に就いた。このいかがわしい隊商は帝都の街道を通ると通行税がかかるため、脇道を通って東へ向かおうとしていたのである。そして、隊商とともに彼らは追っ手に見つかることなくリフトンの町へ辿り着き、しばらくその地に身を置くことにしたのだった。彼らはダークエルフ?が珍しくないこのモロウウィンド?との境界に近い町に、束の間の安らぎを感じたのであった。 バレンジア女王伝第2巻に続く... 書物 アイテム autolink
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「……妙だな」 「は? 如何なされましたか?」 副官の問いにも答えず、老士官は眼下の戦況に思いを巡らせる。 大砲を迂回し側面から奇襲しようとした鉄砲隊は敵の妨害を受け、これと交戦中。 敵の規模から見るに、用心の為に配した部隊ではないだろう。 そもそも数で劣っているトリステイン軍が戦力を割く筈がない。 なら、こちらの動きが分かっているとしか考えられない。 しかしアルビオン軍が誇る竜騎士を相手にして、 竜やグリフォンを偵察に回す余裕が彼等にあるとは思えない。 それに艦船にしてもトリステイン艦隊は壊滅状態だ。 他の所から船を引っ張ってくる時間も無い。 だが、起こり得ない事も起きるのが戦争の常だと彼は知っていた。 「念の為、竜騎士隊を周辺の空域の捜索に当たらせろ」 「はっ!」 老士官の指示を受け、副官が靴を鳴らして敬礼を取る。 それを眺めながら、やはり堅苦しい挨拶は慣れないものだなと彼は苦笑いを浮かべた。 「怯むな! 進め!」 塹壕に隠れたモット伯が上げる勇ましい声も砲声に掻き消される。 トリステイン側の砲が沈黙すると、今度はアルビオン軍が一斉に反攻に打って出た。 塹壕諸共に兵士を吹き飛ばす砲撃と、その生き残りを狩りたてる鉄砲隊の突撃は、 見る間に拮抗していた戦況を覆し、その天秤をアルビオン側へと傾けていく。 否、そもそもがこれが本来の戦力差なのだ。 いかに魔法が精神力で発動する力だとしても、 人の意思が傷付いた肉体を奮い立たせようとも、 実際の物量差を埋めるには至らない。 アニエスは悔しげに唇を噛み締めながら剣を抜いた。 銃も大砲も使えないのなら、これで戦うより他にない。 果たして傷付いた脚でどれだけ戦えるのか、 それでも指揮官が戦って見せねば兵士は動かないだろう。 「突撃ィィーー!!」 雄叫びを上げて敵陣に斬りかかるアニエスに、兵士達も剣を手にし後に続く。 一直線に突撃してくる敵軍を前に、アルビオン軍に僅かな動揺が生まれる。 しかし、それは容易く嘲笑に取って代わられた。 まるで鴨撃ちも同然。向こうから出てきてくれるなら好都合。 そう言わんばかりにアニエス達へと銃口が向けられる。 その刹那。砲声が鳴り響く戦場に、犬の遠吠えが響き渡った。 心臓を鷲掴みされたような恐怖がアルビオンの兵士達の間を駆け抜ける。 狙いを定めようとした手は雪山に放り出されたかの如く震え、 眩暈にも似た感覚が彼等の視界を著しく乱す。 平常を失ったまま放たれた弾丸は、アニエス達を避けるかのように彼方に消えた。 慌てて弾を込めなおそうとするも火薬や弾を取りこぼす有様。 戦意は瞬く間に潰え、その悉くがアニエス達の剣の露となって散り逝く。 彼等はアニエス達に負けたのではない、心の奥底に眠る“バオー”の恐怖に負けたのだ。 敵の銃と弾薬を奪い、アニエスは更に攻勢を続ける。 既に彼女は気付いていた。これは彼の声ではない。 ただ命じられるがままに吼えるだけの鳴き声。 そこには胸を締め付けるような悲しみも怒りも感じられない。 恐らく被害が出なければ敵も気付き始めるだろう。 ……その前に可能な限り敵を叩く。 あるかどうかも分からない活路だが彼女はそれに賭けたのだ。 アルビオン軍の地上部隊に混乱が広がっていく。 さながら小石を投げ入れた水面に浮かぶ波紋にも似た光景。 “ニューカッスル城の怪物”が現れたのだと、 口々に悲鳴にも似た声を上げて兵士達の統制は崩壊した。 その場から逃げ出す者、蹲る者、僅かな物音にさえ恐怖を感じる者。 反応こそ様々だが、そこにあるのは純粋な“バオー”への恐怖。 もはやこうなってしまえば歴戦の指揮官だろうと収拾は付けられない。 楔の如く左翼に打ち込まれたアルビオン軍の先鋒が、 亀裂が走ったかのように次々と打ち砕かれていく。 「ワルド子爵! ワルド子爵はどこに居られるか!?」 慌てた様子で船員が『レキシントン』艦内を駆けずり回る。 こんな時だけは異常とも言えるこの艦の図体の大きさが癇に障る。 まだアルビオン軍が優勢にあるとはいえ、余裕ぶっていられる状況ではない。 嘘か誠か“ニューカッスル城の怪物”は一匹で一軍に匹敵するとも言われている。 話半分だとしても、それが脅威である事に違いはない。 そこに兵士たちの恐慌が加わればアルビオン軍とて壊滅しかねない。 だからこそ一刻も早くワルド子爵を探し出し、 “ニューカッスル城の怪物”を仕留めてもらわねば……。 ワルド子爵の姿を彼が見つけたのは『レキシントン』の甲板上だった。 自身の風竜に背を預け、未だに飛び立つ気配さえ見せぬ彼に船員は苛立ちを隠せない。 先程のは臆病風に吹かれたのを誤魔化す為の虚言か。 当の怪物が出たというのに平然としている彼の態度に船員は落胆した。 所詮はトリステインの裏切り者。信用に足るような人物ではなかったという事か。 ギシリと歯を噛み鳴らしながら、彼はワルド子爵に手を伸ばそうとした。 「おい、さっさと出撃しろと……」 見れば、突き出した腕はワルド子爵ではなく地面へと向かっていた。 体勢が崩れるのにも似た違和感に気付いた時には、 彼の半身は肩口から滑り落ちて血溜まりを形成していた。 「黙っていろと言ったはずだがな」 聞き遂げる者もない言葉を口にしながらワルドは再び戦場に意識を傾ける。 この咆哮は決して奴の物ではない。 世界を揺るがせるような奴の恐怖を微塵も感じ取れない。 ならば、これはアルビオン軍を混乱させるだけの偽り。 だが何故そのような手段を取る? 実際に奴を戦線に投入すれば済む話だ。 それとも此処に奴がいないとでも言うのか? 有り得ないとワルドは頭を振った。 あれだけの戦力をトリステインが手放す筈がない。 負けられぬ一戦ならばこそ確実に使ってくる。 ……それに、ここにはルイズがいる。 奴は必ずルイズを守る。 たとえ自分の命がどれほどの危機に晒されようとも、 自身の命を捨てる事さえも厭わない。 その光景を嫌というほど、この目に焼き付けた。 だからこそ奴は必ずここにいると確信できる。 ルイズと奴は忌々しいほどに繋がっている。 それは断ち切れぬ運命にも等しい。 だが、それをここで終焉とする為に彼はここにいる。 自らの手で“バオー”を討ち取る事で…。 高らかに吼え続ける数頭の犬。 その隣を伝令達が吉報を手に駆け抜けていく。 「上手くいきましたな」 「ですが二度、三度とはいかないでしょう」 齎された情報に耳を傾けながらマザリーニとアンリエッタは言葉を交わす。 やはり“彼”の残した爪痕は今もアルビオン兵達の胸に深々と刻まれていた。 ただの犬の鳴き声は数百の砲門に匹敵する戦果を上げていた。 浮き足立つアルビオン軍を叩くのなら今をおいて他にない。 それが分かっている筈なのに右翼の主力は動く気配を見せない。 敵の侵攻を左翼が防ぎ、右翼がその側面を突けばアルビオン地上軍を駆逐できるだろう。 だが彼等は王女の護衛を最優先とし、その場を離れようとはしない。 それが自己弁護じみた物だと理解して、アンリエッタは苛立たしげに呟いた。 「これでは何の為に義勇兵は戦っているのですか! 彼等を見殺しにして…それで勝利だと言い張るのですか!?」 「人は誰かの思うように動かせる物ではありません。 それは王家の威光がどれほどの物であろうと、それは変わりません」 まるで彼等を肯定するかのような言い草に、アンリエッタがキッと視線を向ける。 睨みつけるかのような眼差しを受けてもマザリーニは動じない。 彼女とて子供ではない。人は奇麗事だけでは生きていけない。 アンリエッタの意向を汲み取ったとしても、わざわざ危険に飛び込もうとはしない。 ……何故だろう? 私とルイズ、どこにそれほどの違いがあるのだろうか。 一度として私は王女として生まれた事を恵まれていると感じた事はない。 窮屈で形式にばかり拘り、愛する者に想いを告げる事さえ許されず、 信じられる者など宮廷のどこにも存在しなかった。 誰かが私を讃えようとも心が満たされる事もない。 それに比べてルイズはどれほど恵まれている事か。 魔法が使えない? その程度の事がどうしたというのか。 彼女には命を懸けて戦ってくれる使い魔が、親友達がいる。 命令されたのではなく自分の意思で彼女を守ろうとしてくれる。 時には盾に、時には暖かい温もりとなって彼女を包む。 周りを冷たい城壁に覆われた私には眩しく映る光景。 分かってる。私は……ルイズに嫉妬している。 王女の座なんて欲しくなかった。 私はただ一人の少女として幸せになりたかっただけ。 友人に囲まれて、平凡な日々を当たり前のように過ごしたかった。 そんな些細な願いさえも始祖は聞き届けてはくれなかったのだ。 「どうしたんだ? 連中、急に手を休めて……ティータイムって訳じゃなさそうですがね」 「見当は付くけどね。今の内に脱出しないと次はない」 不思議そうに首を傾げるニコラに、ギーシュが深刻そうな面持ちで答える。 今のは犬の鳴き声だったけど彼のじゃない。 そもそも彼はコルベール先生の所で眠り続けている。 恐らくは姫殿下が用意した策なのだろう。 だが、この混乱もしばらくすれば収まってしまう。 彼がいないと気付かれれば同じ手は二度と通用しない。 弾痕だらけの木に凭れ掛かっていた背を起こし、 ギーシュは錬金した鏡で敵の様子を窺う。 見れば相手の数は五人程度。 不意を打てば勝てない数ではないが、 相手は自分達の位置を完全に把握している。 言うなれば完全にギーシュ達は追い込まれていた。 奇襲にこそ成功したものの一発撃てば三倍の弾丸が返ってくる戦力差に、 落とした皿が割れるかのようにギーシュの率いる別働隊は分断された。 気付けばニコラと二人、本隊から引き離され森の木々を盾にしながら戦っていた。 「囮としてワルキューレを二体出す。 それに銃撃が集中したら続けて僕達も飛び出す。 再装填が終わる前に、連中を片付けるんだ」 「……ヤバイ橋を渡る事になりますぜ」 「橋があるだけまだマシさ」 ギーシュが造花の杖を振るう。 舞い落ちた花弁が地面に吸い込まれ、その場に二体の青銅の戦乙女が出現した。 再びギーシュが杖を振るうとワルキューレは敵の前へと躍り出た。 アルビオン兵の口から漏れた小さな悲鳴を銃声が塗り潰していく。 雨粒のように降り注いだ弾丸が青銅の身体を次々と穿つ。 続いてギーシュ達も遮蔽物から飛び出す。 だが、そこに待っていたのは側面から迫り来る、別のアルビオン兵達だった。 正面にばかり気を配っていたせいか、反応が遅れたギーシュ達に向けられる銃口。 豪雨にも似た弾丸が押し寄せてくる様を想像し、不意にギーシュは瞳を閉じた。 願わくば痛みを感じる間もなく終わってくれる事を願いながら、彼はその瞬間を待った。 しかし、銃声の代わりに響き渡ったのは兵士達の断末魔だった。 咄嗟に目を見開いた彼の前でアルビオン兵達が倒されていく。 彼等に襲い掛かっているのは、手に剣や槍などの雑多な武器を持った平民だった。 その統一性のない服装は、それだけで彼等が軍人ではない事を伝える。 銃を持った兵達も平民達の数の前に容易く押し潰され、次々と槍に貫かれていく。 何が起きたのか分からないまま呆然とする彼等の上を、一隻の船が通り抜けた。 「船影を確認! 現在、船籍の確認中です!」 「バカな! トリステイン艦隊は壊滅した筈だぞ!」 慌てて駆け込む伝令にジョンストンは困惑の声を上げた。 艦隊司令が取り乱すなどあってはならないが、 それも致し方ない事なのかも知れないとボーウッドは思う。 自分達の手で確実に潰した筈の敵が出てきたのだ。 生き残りがいたとは思えないが余所から来たとも思えない。 同時に左翼で敵の増援が出現したという情報が艦橋を揺るがす。 まさかゲルマニア…いや、ガリアやロマリアという可能性も否定できない。 ボーウッドが固唾を呑んで戦況を見守る中、伝令が艦橋に新たな情報を齎した。 「船籍確認できました! トリステイン王国所属……交易船『マリー・ガラント』号です!」 突如、真上に現れた船影にトリステイン軍全体に動揺が走った。 よもや交易船が戦争に参加するなどと判る筈も無い。 あれは一体何処の所属の船だ?と騒ぎ立てる最中、『マリー・ガラント』は旗を掲げた。 だが、それはトリステイン王国の旗ではない。 「伯爵! 敵船が頭上に!」 「落ち着け。あれは確かにアルビオンの旗だが敵ではない」 詰め寄る兵に、モット伯は落ち着いた様子で答えた。 掲げられた紋章は赤地に横たわる三匹の竜。 それが示すのは『神聖アルビオン共和国』ではない。 既に失われた『アルビオン王国』の国旗。 「彼等は……友軍だ」 船に掲げられた旗の意味を余す所なく理解してモット伯は告げた。 「……どうしても行くんですか?」 「ええ。私には最期まで見届ける義務がありますから」 シエスタの問い変えに振り返りもせずコルベールは答えた。 彼が去ってしばらく後、コルベールは再び立ち上がった。 ……成すべき事は判っている。 この世界を愛した彼だからこそ破滅の引き金を引かせる訳にはいかない。 彼の行動を見届け、そして自分の手で幕を引こう。 犯した罪は決して償われる事はない。 人々を焼殺した呪わしい力も失われない。 ……その全てを含めて今の自分なのだ。 だからこそ背負っていこう。 彼がその身に宿した“力”と同じ様に。 過去に縛られるのではなく受け入れていこう。 そして踏み出そう、あの時から止まってしまった時間をもう一度。 「でもここからタルブなんて…」 「いえ、問題ありません」 コルベールが小屋の扉に手を掛けて両側に開く。 それを目にした瞬間、シエスタの両目が大きく見開かれた。 そこにあったのは彼女の実家で眠っていた『竜の羽衣』。 長い時を経て、戦場を駆け抜けた“竜”が目覚めようとしていた…。
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キンバライド基地 マップ一覧へ マップ詳細 種類 地上 作戦名 キンバライド基地制圧作戦 出現 デラーズ紛争編のみ 解説 ダイヤモンド鉱山跡を利用したジオン残党軍の基地。HLVで奪取したガンダム試作2号機を宇宙へ上げようとするジオン軍に対し、アルビオンは特攻を掛ける。時間を稼ぐ為、基地司令ノイエン・ビッターはザクを駆りアルビオンを強襲する。 地形 備考 マップ 宇宙 0% ・塹壕×2・高台×2 地上 100% 砂漠 0% 森林 0% 冷地 0% 水中 0% 曲 優勢 強襲揚陸波 通常 THE WINNER 劣勢 ソロモンの悪夢 特殊部隊 連邦軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 アルファ・A・ベイト(ver.2) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド仕様) 不明 2番機 ベルナルド・モンシア(ver.2) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド仕様) 高度格闘プログラム 3番機 チャップ・アデル(ver.2) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド仕様) 4番機 コウ・ウラキ(R,ver.1) ガンダム試作1号機 ビーム・ライフル(ガンダム試作1号機仕様) シールド(ガンダム試作1号機仕様) 5番機 チャック・キース(C) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド仕様) 定置迎撃 艦長 エイパー・シナプス アルビオン 部隊名 アルビオン隊 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY(第4話 熱砂の攻防戦) ジオン軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 ノイエン・ビッター ザクII後期型/NB MMP-78マシンガン なし 対艦戦装備 2番機 一般兵 ドムT/キンバライド シュツルム・ファウスト シュツルム・ファウスト ダブルロックオン 3番機 一般兵 ザクII後期型/キンバライド(排出版) MMP-80マシンガン ハンド・グレネイド 強化炸裂弾 4番機 一般兵 ザクII後期型/キンバライド(クロニクル版) MMP-80マシンガン ハンド・グレネイド 強化炸裂弾 5番機 一般兵 ザクII後期型/キンバライド(プロモーション版) MMP-78マシンガン(対空砲弾仕様) ハンド・グレネイド 艦長 一般兵 ギャロップ 部隊名 キンバライド基地残党軍 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY(第4話 熱砂の攻防戦) CPU部隊 連邦軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 2番機 3番機 4番機 5番機 艦長 ジオン軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 2番機 3番機 4番機 5番機 艦長
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【ファビオラ オドリナ】 ※名前:ファビオラ・オドリナ(Fabiola Odorina) ※読み:ふぁびおら・おどりな 身長:181cm 体重:非公開 3サイズor体型:グラマー寄り。 ※髪型:ロングヘア(肩と腰の間くらいの長さ) 髪色:黒髪 ※一人称:うち ※性格:大人しくて温厚。音楽が聞こえてくると踊りだして止まらない。 誕生日:4月4日 血液型:B型 ※所属クラス:高等部1年1組 ※部活動:茶道部 ※通学手段:菊花寮から通学 ※入学時期:今年度の7月 好きなもの:ティータイム 嫌いなもの:ダンス お気に入りのシャンプー:日本のメーカーのもの。特に天寿製品を愛用している。 家族構成:なし。 イメージCV:丹下桜さん 備考: スペインからの交換留学生。日本には一年間の滞在予定。彼女と入れ替わりで星花生が一人、スペインへ渡西している。 出生について。赤ん坊の頃、スペインのとある教会の前に箱に入れられた状態で捨てられていた。箱の中には、彼女と一緒に「この子に神の加護があらんことを」と書かれた手紙と薄汚れた赤いヒールが入っていた。拾ってくれた教会の神父を実の父親のように慕っている。 天才型の文武両道気質で、日本語もペラペラ話せる。 母親のお腹にいた頃に幾度となく音楽が聞こえていた記憶があり、一度音楽が鳴り出すと狂ったように踊りだし、鳴り止むか疲れ果てるまで止まらない。踊りのジャンルはタンゴ。 台詞例: 「ごきげんよう、みなさん」 「いやっ! 止まって! 止まってよおっ! 誰かっ、その音楽止めてぇっ!」 登場作品 メイン登場作品 【作品名と作品へのリンク】 サブ登場作品 【作品名と作品へのリンク】 【作品名と作品へのリンク】 【作品名と作品へのリンク】