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概要 アイレイドの井戸?、ウェルキンド石?、大ウェルキンド石?、ヴァーラ石?について説明した書物。 書店で見たことがないので、固定設置のみ? 遺跡アタタール?の最奥部で発見。 戦士ギルド?のクエスト「アザニ・ブラックハート?」で最奥部まで訪れることになるので、ついでに失敬しよう。 価値 10 重量 1 見た目 本(小) 本文 全7ページ。 天空からの魔法 アーラヴ・ジャロル 著 古のアイレイド?は、ニルン?は地、水、空気、光の四つの基礎要素から構成されていたと考えていた―― その4要素の中でも星の光が最も崇高な要素であると確信していた。星は魔力の源であるアセリウス?の高みへと我らを導く。したがって、あらゆる魔力の中でも星の光はもっとも強力であり高貴な光である。 時折、アセリウス?の破片が天空から降ってくることがある。人々は、これらの破片を「流星」と呼び、時々これらのアセリアル片?がニルン?に付着していることがある。これら欠片の中でも頻繁に見られる種類は"いん鉄"であり、この鉄は鍛冶や付呪師が魔法の武器や防具を鍛造する際に珍重される。また、いん鉄はシロディール?の至るところで見られる古の秘宝、「アイレイドの井戸?]」の主要素でもある。 他にも、さらに希少なアセリアル片?に「流星硝子」と呼ばれるものがある。ウェルキンド石?やヴァーラ石?などの珍しい秘宝はこのような破片から作られる。 アイレイドの井戸?はシロディール?全土に散らばった。アイレイドの井戸?はアイレイド?都市や入植地のどれとも関連していないため、これらの散在は謎である。これらは、何らかの方法で星の光からの魔力を吸収していると推定されている。また、根拠や裏づけは無いものの、これらは古くから受け継がれている魔力の線が交差する地点に点在していると提言する者もいるが、近代アルケイン科学はこのような力の線の存在を裏づけるような証拠を発見していない。 魔法の素質がある者は、アイレイドの井戸?からマジカ?を引き出し、自らの魔力を回復することができる。儀式やアルケイン知識を必要としないことから、これらの井戸は魔術に精通していない人のために作られたことを示唆している。井戸は空になると、魔法の深夜に限ってその魔力を補充する。充填されると空に向けて魔力を放射するように見えることから、これらの井戸は宗教的か魔法儀式的な重要性も兼ね備えていると理論づける者もいる―― ひょっとしたら天空に魔力を返上する手段なのかもしれない。 ウェルキンド石?(「天空石」や「天上石」を指すエルフ語。文字通り「天空の子供」の意)とは、付呪された流星硝子の破片であり、どうやらマジカ?の保管装置としての役目を務めるらしい。魔法の素質がある者はこのような石から自身の魔力を回復することができる。しかし悲しいかな、これらの石に魔力を充填する方法はアイレイド?とともに失われたのかも知れない。現在、これらの石は使用後に崩れ去ってしまう。 大ウェルキンド石?とは付呪された巨大な流星硝子である。学者たちはアイレイド?の都市すべての中心では、この大ウェルキンド石?が入植地における魔法付呪の源であったと考える。これらの大石はより小さな石とつながっていて、その魔力の回復や維持を行っていたとも考えられている。ともかく、今となっては知られているアイレイド?都市の遺跡からすべての大ウェルキンド石?が盗掘によって持ち去られているため、標本は一つも残っておらず、研究は不可能である。 アイレイド遺跡?にて発見されたもう一つの珍しい付呪品はヴァーラ石?である。ヴァーラ石?(「星の石」を指すエルフ語)は非常に強力で、未熟な者による多くの付呪品への魔力回復を可能にする。その大きな価値と実用性から、この品物も極めて希少価値がある。しかしヴァーラ石?は小さく、容易に隠せるため、熱心な探検者であれば今でもアイレイドの遺跡?にて時折見つけ出すことができるかもしれない。 アイレイドの井戸?。ウェルキンド石?。ヴァーラ石?。そこで、驚くべきこれらの魔法付呪品のことをよく考えてみよう。アイレイド?はより優秀な文化と種族であったと結論付けるべきか? 彼らは工芸美術において我らに勝り、我ら第三紀のウィザードの微力をあざ笑うか? 否! アイレイド?は確かに強力で抜け目がなかった、しかし、彼らは善良でもなく賢さがなかった、故に打ち破られたのだ。彼らの功績はニルン?から引き継いだ、希少で眩い宝は大切にしよう。古の都市は暗い空虚で、亡霊や回廊を漂う魂が骨やちり芥に向かって憂うつな祈りをささげている。 書物 アイテム autolink
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概要 お爺ちゃんごめんなさい、何が教訓なのかさっぱりわかりません。 帝都神殿地区のローランド・ジェンセリクの家にある。 他では見たことがない…レア本? クエスト「高潔なる血の一団」中に訪れた場合は誰もいないので盗んでも罪にはならないが、盗品になるので裏技かロンダリングで盗品属性を解除しよう。 価値 10 重量 1 見た目 本(小) 本文 全23ページ。 「坊や、そこへ座りなさい。これからお話しをしてあげるからね。この物語は長年語り継がれてきたお話だよ」 「どんなお話なの? お爺ちゃん。英雄と野獣が出てくるお話?」 祖父は孫をじっと見つめた。彼は良い子供に育っていた。すぐにこの物語の価値、つまり幾世代にも語り継がれてきた教訓を理解するであろう。 「よく聞きなさい。この話はお前のその心にしっかりと刻むのだよ」 -- 昔々、スコールがまだ新入りだったころ、この地は平和だった。太陽が照り、作物はよく育ち、全創造主の与えた平和の中で人々は幸せに暮らしていた。しかし、スコールの人々は現状に満足して、全創造主から与えられたこの大地とその恵みを当然のものとみなすようになった。彼らは大事なことを忘れ、思い出そうともしなかった。それは魔王が常に彼らを見張っていること、つまり全創造主と彼に選ばれた人民を苦しめるのを楽しみにしているということを。そしてついに魔王がスコールの前に降り立つときがきた。 魔王はさまざまな姿をしていた。ある時は不浄の獣、またある時は不治の疫病であった。四季の終わる頃には、魔王は世界を貪り食う者、サーターグとして知られることになるが、この時代においては強欲者と呼ばれていた。 強欲者は(我々がこう呼ぶのは彼の真の名前を呼んでしまうと破滅を引き起こすからである)長い年月にわたってスコールの中に紛れ、生活をしていた。おそらくもともとは普通の人間だった男の心に、魔王が入りこんで強欲者と化してしまい、このように語り継がれているのだろう。 とうとうスコールの力が失われるときが来た。戦士は武器を失い、シャーマンは獣たちを呼び寄せる呪術を奪われた。年寄りたちは全創造主の機嫌を損ねてしまったのだと言い、全創造主は永遠に彼らのもとを去ったのだと言う者もいた。そこへ強欲者が現れた。 「お前たちスコールは日々肥え、怠惰な暮らしを送っておる。そんなお前たちから、全創造主からの贈り物を盗んだ。まず海を盗んだ。お前たちはもう二度と喉の渇きを癒せないであろう。次に陸・森・太陽を盗んだ。作物は枯れ、死ぬだろう。そして獣を盗んだ。飢えがこの地を襲うであろう。そして風を盗んだ。お前たちがこの先全創造主の魂を感じることはないであろう」 「もしお前たちの誰かがこの贈り物を取り返しに来なければ、スコールはいつまでも惨めで絶望的な暮らしを送り続けるであろう。ゆえに私は強欲者、これが私の真の本性だ」 強欲者はそう言って消え去った。 スコールの人々は、来る日も来る日も話し合いに明け暮れた。この中の誰かが贈り物を取り返しに行かなければならない。しかし、誰が取り返しに行くかを決められなかった。 「私は行けない」と、長老は言った。「私はスコールを導き、決まり事が何なのかを人々に伝えなければならない」 「私も行けない」と、戦士は言った。「私にはスコールを守る義務がある。強欲者がまた現れれば、私の剣が必要になるだろう」 「私も行けない」と、シャーマンは言った。「人々には私の英知が必要だ。私は前兆を読み解き、知恵を授ける必要がある」 その時アエヴァーと呼ばれる男が声をあげた。彼は腕っぷしの強い、俊足の持ち主であったが、この時はまだスコールの戦士ではなかった。 「僕が行きます」とアエヴァーが言うと、スコールは皆笑った。 「最後まで聞いてください」と彼は続けた。「僕はまだ戦士ではないから、僕の剣はまだ必要とされていない。前兆を読む力もないので、人々は僕に助言を求めに来ない。そして、まだ若いので政治にかかわるほど懸命ではない。僕が強欲者から奪われた全創造主の贈り物を取り返してきます。もしできなかったとしても、僕を失って悲しむ人はいない」 皆は少し考えた結果、アエヴァーを行かせることにした。翌朝、アエヴァーは贈り物を取り返すため村をあとにした。 アエヴァーはまず最初に、水の贈り物を取り返しに行こうと水の岩へ向かった。そこで初めて全創造主がアエヴァーに語りかけた。 「西の海へ行きなさい。泳ぎ人のあとをついて命の水へ向かうのです」 そこでアエヴァーが海岸を歩いていると、全創造主が遣わした泳ぎ人、ブラック・ホーカーに出会った。泳ぎ人は海へ飛び込み、ものすごい速さでどんどんと遠くに行ってしまった。しかし、アエヴァーは強い体の持ち主で、懸命に泳いだ。泳ぎ人について横穴のあいたところまで深く潜り、肺が焼けそうになりながら、体がくたくたになりながらも泳いだ。ようやく海中に空気の溜まり場を見つけ、そしてその暗がりの中に命の水を見つけた。残る力をふりしぼり、命の水を持って、海岸へと泳ぎ戻った。 水の岩へ戻ると、全創造主が語りかけてきた。「あなたはスコールに水の贈り物を取り戻しました。海が再び現れ、皆の喉の渇きを癒すでしょう」 アエヴァーは次に大地の岩へと向かった。そこでまたも全創造主が語りかけてきた。 「秘密の音楽の洞窟へと行き、大地の歌を聴くのです」 そこで今度は北東にある秘密の音楽の洞窟へと向かった。そこは大きな洞窟で、岩が天上から垂れ下がり、地面から伸びていた。耳を澄ますとかすかに大地の歌が聞こえてくる。そこでアエヴァーはメイスを取り出し、リズムに合わせて岩を叩いた。すると音は次第に大きくなり洞窟とアエヴァーの心を満たした。そしてアエヴァーは大地の岩へと戻っていった。 「スコールは再び大地の贈り物を手に入れました」と、全創造主は言った。「大地は再び肥え、そこから新たなる生命が宿るでしょう」 太陽が激しく照りつけ、それをさえぎる木陰も冷たい風もないので、アエヴァーは疲れていた。それでもなおアエヴァーは獣の岩へ赴いた。そこでまた全創造主が語りかけた。 「善の獣を探し出し、その獣を苦しみから解き放つのです」 アエヴァーがアイジンフィアの森を何時間もかけて通り抜けていると、丘の向こうから熊の叫び声が聞こえてきた。丘に登ると、首に雪エルフの矢が刺さって叫び声をあげている熊を見つけた。アエヴァーは周りに雪エルフが潜んでいないかどうか(異論を唱える者もいるが、敵は雪エルフであった)を見渡し、誰もいないことを確認してからその獣に近づいていった。アエヴァーは熊をなだめながらゆっくりと近づき、「善の獣よ、僕は君に危害を加えたりはしない。全創造主から君の苦しみを癒すように言われ、ここへやってきた」と言った。 この言葉を聞いた熊は暴れるのをやめ、頭をアエヴァーの足元に横たえた。アエヴァーは矢をぐっとつかんで首から引き抜いた。自分が知るちょっとした自然魔法を使ってその傷口を治したが、これでアエヴァーは最後の力を使い果たしてしまった。熊の傷が治るとアエヴァーは眠りへと落ちた。 目が覚めると、熊はアエヴァーの前に立ちはだかるようにしていた。周りにはいくつもの雪エルフの死体が転がっていた。善の獣は一晩中、アエヴァーを守っていたのであった。アエヴァーが熊と一緒に獣の岩へ戻ると全創造主が語りかけてきた。 「獣の贈り物を無事取り戻しましたね。善の獣は再びスコールの空腹を満たし、寒さには着物を与え、必要なときには彼らが守ります」 アエヴァーの体力も回復したので、彼は樹の岩へと向かった。ここで善の獣とは別れた。彼が到着すると万物の父が語りかけてきた。 「始まりの樹々が枯れてしまったので急いで植え替えねばなりません。始まりの樹々の種を探し出してください」 アエヴァーは再びハースタングの森へと向かい、始まりの樹々の種を探したが、一向に見つからない。そこでアエヴァーは生ける樹の精霊たちに問いかけた。精霊たちが言うには、ある雪エルフ(雪エルフは魔王の手下だ)が種を持ち去り、森の奥深くに隠してしまって、誰も見つけられないのだ。 アエヴァーは森の奥深くへとすすみ、下位の樹の精霊たちに囲まれる邪の雪エルフの姿を見つけた。精霊たちは雪エルフの奴隷状態にあり、種の魔法を使い、秘密の名前を言わされていた。アエヴァーはそのような力には対抗できないと分かっていたので、こっそりと種を盗み取らなければならなかった。 アエヴァーは自分の小袋に手を伸ばし、火打石を取り出した。葉を集め、邪の雪エルフと魔法にかけられた精霊たちの周りの空き地に小さな火をおこし始めた。スコールはみな、精霊たちが火を恐れていることを知っていた。火は精霊が仕える樹を燃やしかねないからだ。すぐに、精霊の本能は取り戻され、彼らは急いで火を消そうと駆けていった。混乱の巻き起こる中、アエヴァーはそっと雪エルフの背後に回り、種の入った小袋を盗み取り、邪の雪エルフが気付く前に逃げ去った。 アエヴァーは樹の岩に戻り、地面に種をまいた。すると、全創造主が話しかけてきた。 「樹の贈り物も取り戻しましたね。樹々や草花が再び生え、人々に滋養と日陰を与えることでしょう」 依然として太陽は暑く照りつけ、涼しい風が吹かなかったのでアエヴァーはひどく疲れていたが、木陰で少しの間休むことができた。アエヴァーの足は棒のようになり、目もひどく重たかったが、それでも旅を続けた。次は太陽の岩へと向かった。そこでまた全創造主が語りかけてきた。 「太陽の穏やかな日差しが盗まれてしまいました。今や激しく照りつけるばかりです。太陽を日食の館から解き放つのです」 そこでアエヴァーは西へと歩き、凍り付いた陸地を越え、日食の館へと到着した。中に漂う空気は厚く重く、自分の腕から先はまったく見えない状況であった。自分の足音が響く中、壁を頼りに歩くも、この館の中には肉を引き裂き、骨までしゃぶりつくす不浄の獣が潜んでいることを知っていた。何時間かそうして歩くと、広間の向こうに微かな光を見つけた。 そこには一枚板のような氷の後ろからまばゆい光が差し込んでいて、アエヴァーは目を開けてはいられなかった。視力を失ってしまうのではないかと思うほどであった。燃えさかる不浄の獣の目を引き抜き、力の限り氷の板に向かって投げ捨てた。氷に小さなヒビが走ったかと思うと、次の瞬間には大きなヒビが入った。ヒビの間からゆっくりと光がもれだし、全体へと広がり氷を粉々に砕いた。轟音とともに壁は崩れ落ち、光がアエヴァーと廊下を包み込んだ。視力を失い、体が燃えさかる不浄の獣の叫びが聞こえた。アエヴァーは光に導かれるように広間を飛び出し、外の地面に倒れ込んだ。 アエヴァーが立ち上がったときには太陽が再び彼を暖かく包み込んだ。アエヴァーはそのことに感謝した。アエヴァーが太陽の岩に戻ると、全創造主が語りかけた。 「太陽の贈り物を再び手に入れましたね。太陽は人々を温め、光を与えます」 アエヴァーが取り戻すべき贈り物は残すはただ1つ。風の贈り物である。アエヴァーは島のはるか西の海岸の、風の岩へと向かった。全創造主はアエヴァーに最後の課題を言い渡した。 「強欲者を見つけ、その呪縛から風を解き放ちなさい」 アエヴァーは強欲者を探して陸地をさまよい歩いた。樹の中も探してみたが強欲者の姿はなかった。海のそばにも、洞窟の奥にも姿は見えず、獣たちも森で強欲者の姿は見てないと答えた。しかし、ついにアエヴァーは一軒のねじれた家を発見し、そこに強欲者がいるようだと分かった。 「誰だ?」と強欲者は叫んだ。「私の家を訪れる者は誰だ?」 「僕はスコールのアエヴァーだ」と、アエヴァーは答えた。「僕は戦士でもなければ、シャーマンでも長老でもない。もし僕が村へ生きて帰れなくても誰も悲しまない。だがしかし僕は海、大地、樹、獣そして太陽を取り戻した。あと風も取り戻すことができればスコールの人々に全創造主の魂が再び宿るであろう」 そうしてアエヴァーは強欲者の袋をぐっとつかんで引き裂いた。風が勢いよく飛び出し、強欲者をも巻き上げ、島から遠く離れた場所へと吹き飛ばした。アエヴァーはすっと風を吸い込み、喜んだ。風の岩のところへ戻ったアエヴァーに全創造主は最後にこう語りかけた。 「よくやりとげました、アエヴァー。スコールでもっとも若きものよ。私の贈り物すべてを取り返しましたね。強欲者は今やはるか遠くへと飛ばされ、二度と村の生活を脅かすことはないでしょう。実に喜ばしいことです。さあ、お行きなさい。己の本能に従い生きるのです」 アエヴァーはスコールへと帰っていった。 -- 「それからどうなったの? お爺ちゃん」 「どういう意味だ? アエヴァーは無事家に帰っていったのだよ」 「村に帰ったあとの話だよ。アエヴァーはその後戦士になったの? それともシャーマン? スコールの街を戦いへと導いたの?」 「それはどうだろうね。ここでこの物語はおしまいさ」と祖父は答えた。 「こんな終わり方なんてないよ! 物語らしくない」 老人は笑って、椅子から立ち上がった。 「そうかい?」 書物 アイテム autolink
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概要 一覧 詳細廃れた採掘坑/概要/保管できる容器/メリット/デメリット ヴィンダセル/概要/保管できる容器/メリット/デメリット 概要 アイテムの保管ができるダンジョンを、勝手に自宅のように使ってしまおう! 山賊プレイには必須かも? 全体的に暗いので、たいまつや発光暗視などがあったほうがいい。 寝具で寝ると病気になることがあるので、起きたときに確認するクセをつけておこう(病気にかかったと表示されないことがある)。 一覧 オススメ度 ダンジョン名 寝具 保管できる容器 家具等 メリット デメリット ★★★★★ 廃れた採掘坑 × 3~ 机、いす、たき火 街近、戦闘不要、無限ニンニク 仲間不可 ★★☆☆☆ ヴィンダセル ○ 2 机、いす、たき火 ダンジョン内敵弱、強力ボディーガード ダンジョン外敵強、罠あり 詳細 廃れた採掘坑 概要 スキングラード東にある、鋭歯族のゴブリンが棲む洞窟。 ここの台所(シャープトゥースのコックがいる部屋)が、入り口からも近く家具もあり、リスポンしない容器もあって便利。 また、いつかはスキングラードの自宅(ローズソーン邸)を買いたいという人は要注意! スキングラード付近に常駐することになるので、家を売ってくれるシャム・グロ=ヤラクの死亡率が跳ね上がります。 保管できる容器 台所にある4つの容器(食べ物袋、袋、敗れた穀物袋(誤字ママ)、ネズミの丸焼き)のうち、食べ物袋以外の3つがリスポンしない。 台所以外は入り口から遠くて不便なので未確認だが、宝箱、銀鉱脈はリスポンするので使えない。 メリット 街が近い スキングラードのすぐ側なので、色々なにかと便利。 途中の道に追い剥ぎ出現ポイントがあるので、逆に剥いで装備をゲットしよう。 帝都兵も頻繁に行き来しているので、不安なら帝都兵が側にいるときに。 戦闘がない ゴブリンシャーマンを倒すと、鋭歯族のゴブリンが襲ってこなくなる。 全てのゴブリンを無視して洞窟奥まで駆け抜けてゴブリンシャーマンを倒して、さくっと鎮圧しよう(罠に注意)。 会話はできないものの、リーダーのもとで集会が行われていたり、コックさんがいたりで、ゴブリンとの同居もなかなか面白い。 無限ニンニク 台所の食料品棚にあるニンニク(2)は、ロード画面を1回挟んだだけで再配置される、超高速リスポンニンニク(その他の食材は通常リスポン)。 このダンジョンを根城にするだけで、あっという間にニンニクが大量にゲットできる。 重さも0なので何個あっても困らない、超優秀な錬金素材なので、積極的に集めておこう。 どこでもアイテムボックス 入り口の外にあるスケルトンの胴体をここに残しておき、頭や腕を好きな場所に持ち運べば、どこでもアイテムボックス状態でとっても便利。 頭は小さくてすぐ転がるので無くなりやすいが、もし無くなっても入れたアイテムは胴体から取り出せるので、最悪の事態は避けられる。 どのパーツがペアなのかを事前に確認して、わかりやすいように並べておこう。 デメリット 寝具がない 付近の野営地かスキングラードの宿屋を利用しよう。 仲間は攻撃される 攻撃されないのは自分だけで、仲間やその他のNPCは攻撃されてしまう。 タマネギなどの仲間をつれ歩いている場合は、スキングラード前などの安全な場所に待機させておこう。 ヴィンダセル 概要 帝都南西(波止場地区の対岸)にある、女騎士ウンブラが住んでいる遺跡。 保管できる容器 最奥部にある容器4つ(宝箱、樽、木箱、袋)のうち樽、木箱がリスポンしない。 メリット ダンジョン内の敵が弱い ダンジョン内の敵は通常どおりリスポンしてしまうものの、高レベルになってもカニとネズミなのでたかが知れている。 強力ボディーガード付き ウンブラを倒していなければ、強力なボディーガードとして頑張ってくれる。 立ち去れ的な声をかけてくるが、別にいきなり襲われたりはしないので大丈夫。 デメリット ダンジョン外の敵が強い 他の遺跡よりもワンランク上の敵が出やすい気がする。 他ではまだあまり見かけない時期に、クランフィアやデイドロス、各種精霊にズィヴィライなども出てくる。 高速移動で移動して来るといきなりデイドロス複数匹に囲まれていたりするので注意。 もしウンブラが生きているなら、遺跡の最奥まで逃げてウンブラに始末してもらえばいい。 罠がある 床が落ちる罠と、毒ガス部屋の罠がある。 床が落ちる罠は穴の開いていない部分にいればダメージを受けない。 毒ガス部屋は壁際を移動すればガスが出ない。 ダンジョン 自宅 autolink
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概要 シロディールに点在する道路の説明。 主要な道路は地図上に記載されているが、割にしっかりした道ながら記載のない道もある。 徒歩での所要時間については一般庶民であるタマネギ氏の歩調に合わせて計測したが、タマネギ氏はボズマーであるために歩幅が狭い上に、一般NPCは道をショートカットすることがあるため、実際に一般NPCが各街間を徒歩で旅した場合は計測結果よりも速く到着すると思われる。 道中、道路に隣接する宿泊可能施設も合わせて記載したので、徒歩で旅するRPの参考にどうぞ。 各主要道路 レッドリングロード ルマーレ湖を囲むようにぐるりと一周している環状道路。 各街への主要道路はすべてこの道に通じている。 所要時間徒歩黒道 ~ 2時間 ~ 黄金街道 黒道(ブラックロード) レッドリングロード~コロールを結ぶ道。 頻繁に帝都兵が行き来しているためか、敵の出現はごく稀。 所要時間徒歩4.5時間レッドリングロード ~ 4.5時間 ~ コロール 敵出現ポイント帝都寄り急カーブ手前に、まれに山賊 中間地点のアッシュ砦に、まれにモンスター 同地点にリスポンなしの追い剥ぎ 黄金街道(ゴールドロード) レッドリングロード~スキングラード~クヴァッチ~アンヴィルを結ぶ、長い道。 道に面した洞窟や野営地が多いために比較的敵が多く、不慮の事故も起こりやすい。 所要時間徒歩19時間レッドリングロード ~ 6.5時間 ~ スキングラード正門 ~ 0.5時間 ~ スキングラード西門 (計7時間)スキングラード西門 ~ 1時間 ~ ファットランプ野営地 ~ 2時間 ~ ラサヴァ野営地 ~ 1時間 ~ モータル野営地 ~ 3時間 ~ クヴァッチ別れ (計7時間)クヴァッチ別れ ~ 1時間 ~ 宿屋「ガットショー」 ~ 2時間 ~ 宿屋「ブリナ・クロス」 ~ 2時間 ~ アンヴィル (計5時間) グリーンロード レッドリングロード~ブラヴィル~レヤウィンを結ぶ、長い道。 ニベン川を挟んで西がグリーンロード、東がイエローロードである。 ウィル・オ・ウィスプやミノタウロスが多数発生する危険な道。 イエローロード レッドリングロード~レヤウィンを結ぶ、長い道。 ニベン川を挟んで西がグリーンロード、東がイエローロードである。 道路沿いに街も宿屋もないために通る機会は少ない。 オレンジロード コロール~ブルーマを結ぶ道。 山岳地帯を進むためにアップダウンが激しく、曲がりくねっている。 クマを倒すとどこまでも転がっていく。 ブルーロード レッドリングロード~シェイディンハルを結ぶ道。 短いながらも敵がそこそこに多い。 autolink
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概要 全3巻からなる、モーンホールド?女王バレンジアの生涯を帝都書記官が記した書物。 第1巻では、帝都?で育てられたバレンジアがリフトンという町へ逃げ出すまでが書かれている。 価値 1 重量 1 見た目 本(小) 本文 全6ページ。 バレンジア女王伝 第1巻 スターン・ガンボーグ帝都書記官 著 第二紀の後期、バレンジアはモーンホールド?王国(現在の帝都州モーンホールド?)の王女として生まれた。バレンジアは5歳まで、ダークエルフ?の王女にふさわしい贅沢と保護の下で育った。その頃、タムリエル?の初代皇帝、タイバー・セプティム?1世閣下はモロウウィンド?の堕落した王たちに対し、彼の帝都?支配下に加わるよう要請したのだった。自らの魔力を過信したダークエルフ?たちはその要請を拒み続けたため、ついにタイバー・セプティム?の軍は国境まで迫ってきたのであった。結果としてダークエルフ?は停戦に合意したが、そこに至るまでにはいくつかの戦があった。その一つは、モーンホールド?王国のがれきの山と化していた、現在のアルマレクシア?にて繰り広げられた。 幼い王女バレンジアと乳母は、戦のがれきの中で発見された。ダークエルフ?でもあった帝都将軍シムマチャスは、その幼き子を生かしておけば後に役立つかもしれないと皇帝に進言した。こうして、バレンジアは元帝都軍兵に預けられることになった。 元帝都軍兵であるその人物、スヴェン・アドヴェンセンは、引退した際に伯爵の位を授かっていた。彼の領地、ダークムーアはスカイリム?中心部にある小さな町だった。スヴェン伯爵とその妻は、自らの子供のように王女を養育し、なによりも帝都の一員としての美徳、すなわち遵法、分別、忠誠、信仰などを教えこんだ。その結果、彼女はすぐにモロウウィンド?の新しい支配者の緒一人としてふさわしい資質を身に付けた。 バレンジアは美しく、気品と知性にあふれた少女に育った。彼女は優しく、また養父母の誇りでもあり、養父母の5人の息子たちもみな彼女を姉として慕った。彼女には、見た目以外にも他の少女にはない特質を持っていた。森や野原と心を通わせ、ときどき家を抜け出しては自然の中を歩き回るくせがあったのだ。 16歳までバレンジアは、とても幸せな毎日を送っていた。そんなある日、仲良くしていた厩番の孤児の不良少年から、スヴェン伯爵と客のレッドガード?との間で行われた話を聞かされたのであった。どうやら妾として彼女をリハドへ売り飛ばすことを企んでいるらしいことを。ノルド?やブレトン?は肌が黒い彼女と結婚したがるはずもなく、ダークエルフ?でさえも異人種に育てられた彼女を嫌がるに違いないという考えを伯爵は持っているというのである。 「どうすればいいのかしら?」と、バレンジアはふるえながら涙声で言った。まっすぐに育った彼女は、友達である厩番の少年が嘘をついているなんて思いもしなかったのである。 そのストロウという名の不良少年は、彼女の護衛を買って出て、貞節を守るべく一緒に逃げることを勧めてきた。悲しげにバレンジアはその計画を受け入れた。 そしてその夜、目立たぬよう男装をしたバレンジアとストロウは、ホワイトランの町へ逃げたのだった。 ホワイトランに着いてから数日後、彼らはある隊商を護衛するという仕事に就いた。このいかがわしい隊商は帝都の街道を通ると通行税がかかるため、脇道を通って東へ向かおうとしていたのである。そして、隊商とともに彼らは追っ手に見つかることなくリフトンの町へ辿り着き、しばらくその地に身を置くことにしたのだった。彼らはダークエルフ?が珍しくないこのモロウウィンド?との境界に近い町に、束の間の安らぎを感じたのであった。 バレンジア女王伝第2巻に続く... 書物 アイテム autolink
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「ちわーっす……って、うおっ!」 ひよりの部屋に遊びにやってきたこなたが見たもの。それは、部屋中に散乱された原稿 用紙とその中に倒れ伏しているひよりだった。そのひよりは左手にペンを持って何かを書 こうとしていた。その前に力尽きてしまったようだが。 「ペロ……これは麻薬!!」 「そのネタは使うべき場面と違うっス……」 顔だけ起き上がったひよりをみると、目の下にクマができており、髪もボサボサのまま で、衣服も同様。見るからに生気がない。かろうじてボケに突っ込む気力はある。 「いやー、締め切り前の漫画家がここまで修羅場だとはねー」 こなたは軽い気持ちで漫画の製作現場を見てみたいと言い出し、ひよりは軽く了承して くれた。しかしこの惨状を見るとひよりが同人作家でありながらプロ意識を持っているこ とを実感するのと同時に、邪魔をしてしまったという罪悪感が湧いてくる。 「こんなところを見せてしまって、お恥ずかしい限りっス」 漫画の内容はもっと恥ずかしいのだが。 「こんなこともあろうかと」 某宇宙戦艦の技師長のような台詞とともに、こなたはドリンク剤を取り出し、ひよりは それを受け取って一気に飲み干した。 「ぷはー……おかげで生き返ったっス」 その言葉とは裏腹に、ひよりは相変わらずゾンビのように弱々しかった。こなたはドリ ンク剤ではなくポーションを持ってこようとしていたのだが、やめておいてよかったと思 った。今のひよりがあれを飲んだら間違いなくダメージを受けてしまう。 「でもまだ足りないっス」 「大量に飲んだら毒だよ。それより休まないと」 先にドリンク剤を飲ませたのは失敗かもしれないと思った。 「休んでられないっスよ。締め切りが」 それならもっと余裕をもってスケジュールを、と言ってやりたかったが自身を省みると とても言えなかった。 「でもねぇ、これはマジでやばいよ。後で私も手伝うからまずは休んだほうが」 とりあえず手伝いをと思って、部屋に散らばった原稿を回収する。それを順番どおりに 並べようと思って内容を確認すると。 「これ……私とひよりん?」 こなたとひよりがまぐわう百合エロ漫画。 「まだ、こなた分が足りないっス」 有名な栄養分の応用例を出したせいで、こなたはひよりがこの先言わんとしていること がなんとなくわかってしまった。 「いや、それは……」 「やらないか」 こなた分は当然、こなたから摂取できるわけで。 ゾンビのようにゆっくり這って来るひよりから逃げられずに、こなたはひよりに組みつかれた。 もがいたせいで、こなたの持っていた原稿用紙が再び舞い散る。 「変態! 変態! 変態! 変態!」 貞操の危機だというのについネタに走ってしまった。 少しは抵抗すれば逃れられただろうに、そんなことをやっていたせいでひよりのなすが ままに上着を脱がされ、下着をずり下ろされ、全裸にされてしまう。 「私は友達でもかまわないで漫画のネタにしちまう女なんだぜ」 ひよりの鬼気迫る様相に、本気でホラー映画のゾンビを連想した。ホラー映画でセックスをしたカップルは、大抵その最中に殺されてしまうものだが。 「ひよりん、ちょっと待とうよ……ほら、私たち高校生だし」 18歳になる前からエロゲーをやっていたこなたが言っても説得力ゼロである。 「童貞は小学生までしか許されないっスよ」 目をぎらつかせてこなたに迫るひよりに、もはや説得は通じなかった。ひよりは立った まま全裸にされたこなたの腰にしがみつき、あそこに顔を寄せた。 「実は結構余裕あるんじゃ……うひゃっ!」 いきなり割れ目に舌をねじ込まれ、その衝撃に耐え切れずに思わず腰が引けた。 「手伝ってくるんスよね? このチビオタドリンクを飲ませてくれれば原稿が……」 本気でそう思っているのか、必死にしがみついてくる腕から逃れることができない。 「いや、無理! 無理だから!」 「……知らなかったのか……? 漫画家からは逃げられない……!!」 普段のひよりからは考えられない力でこなたの腰を引き寄せ、再びそこに口付けた。 「はぁ……ふぁっ……ちょっ、ひよりんっ」 ひよりは一心不乱に舐め続ける。こなたがいくらその頭を引き離そうとしてもびくともしない。 「ああっ! ほ、本当にやばいって!」 今のひよりはチロシン、エンケファリン、バリン、リジン、ロイシン、イソロイシン、 β-エンドルフィンだとかいう脳内物質が駆け巡っていた。こなたの話など聞こえるはずもない。 やっと口を離してくれたと思ったら行為をやめてくれるわけではなく、指で割れ目を開いて、その上部についている豆を探り当てた。 「ドリンクが出やすくするためっス」 「ふあああっ! く、くやしい……!」 真紅に色づいた突起を舐められて、悔しいけれど感じてしまう。悲しいかなこんな場面でも本能には逆らえなかった。 「んえれいえうっスよ」 『濡れてきてるっスよ』と言ってるのだと、こなたにはわかった。事実、自分のそこが濡れてきたのを感じていたから。 それをきっかけに、ひよりは舌を再びこなたの奥へとねじ込んだ。もはや舐めるというよりむしゃぶりつくという勢いでこなたのそこに迫る。 「うぁっ! ひよりん、もう飲んだんなら……ふあっ……いいでしょっ」 「まだまだだね」 「これ以上すると、もう……!」 「これからっスよ」 こなたはようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠い絶頂をよ… 「ひよりん……ああっ……なんでそんなに……巧いのっ……」 ここでやめてくれるわけもなく、こなたはひよりの舌に晒され続ける。今まで経験したことのない技巧に、こなたの理性が少しずつ溶かされていった。 「き、気持ちいいよ……感じちゃうっ……」 初めて、こなたの口から抵抗ではない言葉が出てきた。 「あっ、あんっ……ちょっと、腰が……」 痺れるような快感が間断なく襲ってくる。足腰に力が入らなくなり、思わずひよりの頭 にしがみついた。さっきまではひよりを引き離すため、今はひよりを離さないため。 「ひよりん、ひよりんっ!」 ひよりが懸命に愛液を啜っているのがわかる。仮にこなた分を十分に摂取できたとした ら、途中でやめてしまうのだろうか。 それはイヤだと思っている自分に気づき、こなたはまたひよりの名を呼ぶ。 「ひよりん、ひよりん……!」 多分あとちょっとだから、やめないで。そう言ってしまうのが恥ずかしいはずなのに。 「たぶん、あとちょっと……」 ひよりの舌が更に攻め立ててくる。 「あとちょっとで……はあぁっ」 こなたは自分の絶頂が近いことを意識していた。下半身からやってくる感覚が、自分を未知の世界に押しやってくれることを感じていた。 「あ、あっ、あんっ、ひよりんっ、もう、わたし、あああああっ!」 頭の中で何かが弾けて、一瞬、世界が真っ白になった。 完全に足腰に力が入らなくなり、膝立ちになって目の前のひよりにしがみついた。 「ひよりん……はあっ……はあっ……」 白んでいた視界が正常に戻り、呼吸の荒いまま、ひよりを見る。 思えば、さっきまでのひよりは何かに憑かれたかのように、あるいは何かのスイッチが入ったかのように、危険な形相をしていた。では、今のひよりはどうか。 「ひよりん、どう――」 スイッチは切れていなかった。その形相を見る限り。 「あの……」 さすがに表情が引きつった。 「私×泉先輩の同人誌を描いてたんスよ」 聞かれてもいないのに突然語りだすひより。 「こなた分が足りなくなったと思った矢先に泉先輩が来てくれたってワケです」 だからこれはカモがネギを背負ってやってきたようなものなわけで。行為の前と変わらず鬼気迫る様相でひよりが再び迫ってきた。 「いや、もう十分じゃないかな……」 「私の漫画は百八ページまであるぞ」 そんな分厚い同人誌があるか、と突っ込みたかったが、ひよりならやりかねない。 「ふたなりは邪道! 指と舌! 指と舌!」 依然、何かにとり憑かれたかのように呪文を叫びながらこなたを押し倒した。 「ひよりん、まさか漫画のネタが詰まるたびにこんなことしてるんじゃ――」 結局、こなたは全く抵抗できないまま、しっかり百八ページ分のこなた分をとられましたとさ。 -このSSは妄想屋(仮名)氏の提供でお送りしました- コメントフォーム 名前 コメント 次は是非ひより×こう先輩 もしくは ひよりパティで -- 名無しさん (2011-04-20 04 00 36) クリとクリムゾンww -- 名無しさん (2009-07-30 10 03 56) わ、わちしは十本欲しいある!! -- 中国人 (2009-07-29 18 51 31) あ、私も同じのを…じゃあ…五本下さい。 -- 無垢無垢 (2008-09-01 07 48 34) すんませーん、チビオタドリンク1本……1人くださぁーい!! -- 名無しさん (2008-02-20 23 07 04) (妄想に)憑かれたカラダに、欲情一本 チビオタドリンク -- 名無しさん (2008-02-20 21 29 54) 阿部ひよりん自重www -- 名無しさん (2008-02-20 14 42 57)
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キンバライド基地 マップ一覧へ マップ詳細 種類 地上 作戦名 キンバライド基地制圧作戦 出現 デラーズ紛争編のみ 解説 ダイヤモンド鉱山跡を利用したジオン残党軍の基地。HLVで奪取したガンダム試作2号機を宇宙へ上げようとするジオン軍に対し、アルビオンは特攻を掛ける。時間を稼ぐ為、基地司令ノイエン・ビッターはザクを駆りアルビオンを強襲する。 地形 備考 マップ 宇宙 0% ・塹壕×2・高台×2 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (map_kimberlit.gif) 地上 100% 砂漠 0% 森林 0% 冷地 0% 水中 0% 曲 優勢 強襲揚陸波 通常 THE WINNER 劣勢 ソロモンの悪夢 特殊部隊 連邦軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 アルファ・A・ベイト(Ver.2) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) 2番機 ベルナルド・モンシア(Ver.2) ジム・カスタム ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) 高度格闘プログラム 3番機 チャップ・アデル(Ver.2) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) 4番機 コウ・ウラキ(R,Ver.1) ガンダム試作1号機 ビーム・ライフル(ガンダム試作1号機) シールド(ガンダム試作1号機) 5番機 チャック・キース(C) ジム・キャノンII ジム・ライフル シールド(ジム・コマンド) 定置迎撃 艦長 エイパー・シナプス アルビオン 部隊名 アルビオン隊 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY(第4話 熱砂の攻防戦) ジオン軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 ノイエン・ビッター ザクII後期型/NB MMP-78マシンガン なし 対艦戦装備 2番機 一般兵 ドムT/キンバライド シュツルム・ファウスト シュツルム・ファウスト ダブルロックオン 3番機 一般兵 ザクII後期型/キンバライド(排出版) MMP-80マシンガン ハンド・グレネイド 強化炸裂弾 4番機 一般兵 ザクII後期型/キンバライド(クロニクル版) MMP-80マシンガン ハンド・グレネイド 強化炸裂弾 5番機 一般兵 ザクII後期型/キンバライド(プロモーション版) MMP-78マシンガン(対空砲弾仕様) ハンド・グレネイド 艦長 一般兵 ギャロップ 部隊名 キンバライド基地残党軍 出展 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY(第4話 熱砂の攻防戦) CPU部隊 連邦軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 2番機 3番機 4番機 5番機 艦長 部隊名 出展 ジオン軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 2番機 3番機 4番機 5番機 艦長 部隊名 出展
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back/ 薔薇乙女も使い魔menu /next 薔薇戦争は終結した。 トリステイン国内にいたアルビオン残存兵は艦隊ごと投降、まとめて捕虜となった。 思いっきりふんぞり返って『シャルル・オルレアン』号を降りてきた王女イザベラは、 トリステイン高官達の非常に複雑極まりない作り笑いと、事情を知らされない一般兵達の 歓呼の声で王宮へ迎えられた。 彼女は、大后マリアンヌを差し置き、一番にルイズ達との会見を要求した。 謁見の間に通されたイザベラの前に、ヒクヒクと頬を引きつらせ、額に血管を浮かべた ルイズが跪く。 (ちょっと、ルイズ…落ち着きなさい) (わっ分かってるわよ!) 後ろで同じく跪いていた真紅の囁きに、やけくそ混じりに答えるルイズ。だが、やっぱ り声が震えている。 「お、王女イザベラ様・・・こ、ここ、此度の援軍、かか、感謝の言葉もございません」 「おほほほほほっ!!いーのよいーのよぉ!!この前はぁ、あんたの使い魔とぉ、ちょっ とした誤解があったのよねぇ~。そぉれぇでぇ、お詫びでもしようかと思って、来てあげ たのよーっ!」 「お、心遣い。痛み、入ります。 え~・・・私といたしましても、ガリアの首都リュティスを潤す恵み豊かなシレ河のご とき王女の髪が、かように美しいままであることを知り、安堵して胸をなでおろしており ます」 「・・・ガリアは魔法大国だからねぇ。あんた等が、黒こげにしてくれた、あたしの髪を 元に戻すくらい、オチャノコサイサイってやつさ!」 イザベラの流れるような長い髪は、以前と変わらぬ艶やかな青をたたえている。でも、 ルイズの皮肉に引きつった頬は艶やかとは言い難かった。 ルイズは、おのれ~ヌケヌケと~、という内心の怒りに、肩が小刻みに震えていた。そ れはジュンの左右に控える真紅と翠星石も同じ。いや、謁見の間にいる全てのトリステイ ン高官達が『全部ガリアの自作自演だろーが!』という突っ込みを入れたいのを必死で耐 えている。 何しろ彼等の頭上には、今度はガリア艦隊がいるのだ。おまけにガリアとレコン・キス タの関係を示す物的証拠も証言もない。内心、ルイズ達に同情しつつも、これで納得して 帰ってくれるなら、と考えていた。それに、思いっきり好意的に解釈するなら『トリステ インの力を認めて侵攻を諦め、和平を申し出に来た』と言えなくもない。 トリステインの人々の祈りを知ってか知らずか、ガリア艦隊はさっさと帰って行った。 ガリア王ジョゼフ一世とマリアンヌとの会見の日取りだけ決めて。 ちなみにジュンは、イザベラの前に跪いたまま、力尽きて気絶。そのまま丸一日こんこ んと眠り続けた。 後日、未だあちこちに焼け跡を残すトリステイン城に、両用艦隊を率いる『シャルル・ オルレアン』号からジョゼフ一世が降り立った。 大后マリアンヌ始め、マザリーニなどが総出で出迎えたガリア王は、マリアンヌに駆け 寄っていきなり抱きつき頬にキスをして、一気にまくしたてた。 「おおっ!麗しき女王陛下よっ!!トリステインの友人達よ!ご無事で何よりだ!かの恐 るべき戦乱を乗り越え、今日無事に会う事が出来たのも、始祖ブリミルのご加護に違いな いっ! いや先日の、我が娘の失言については申し訳なく思っているのだよ。まったく、娘は年 若く世間を知らぬゆえ、恐れ多くも女王陛下とトリステインに対する暴言の数々!父とし て顔から火が出る思いだ!かの少年剣士の申し出を取り次いでくれれば、すぐにトリステ インへ援軍を送ったものを!娘へは私から、きつく叱っておいた!どうか無礼の数々は平 にお許し願いたいっ! ともかく、遅くなりはしたが、僅かな弱兵ながらも援軍は送りましたぞ!もちろん礼な どいらぬ!共に始祖ブリミルより連なりし王家の血を引く兄弟ではないか!王家に弓引く 不逞の輩を成敗するに、何の見返りを求めようかっ! さぁ宴だ!諸君等の武功と勝利を、共に杯をくみかわして祝おうではないかっ!!」 出迎えた人々はガリア王のあまりの厚顔さと勢いに、のっけからあっけにとられ何も言 えなかった。 次いでアルビオンからも大使達が降り立った。仲介役だオブザーバーだの何のかんのと お題目を付けて、ゲルマニアの大使や、ロマリアの神官達やらもやって来る。 こうして、薔薇戦争講和会議は戦勝祝賀会と共に開かれた。 アルビオンへの捕虜返還交渉は滞りなく終了。賠償金という名の身代金として、ハヴィ ランド宮殿の宝物庫が丸々支払われることになった。事実上はトリステインの勝利とはい え、上々の収穫である。財務卿であるデムリは「これで街も艦隊も再建出来る!」と涙し た。 うち半分を、マリアンヌはジョゼフに支払おうとした。だがジョゼフは受け取ろうとし ない。再三の申し出にようやく「それなら後日、トリステインに送られてきた宝物の中か ら一つ、私自ら一つ選んで持ち帰ろう」ということになった。 トリステイン王宮の人々は正直「こいつ、また来る気なのか・・・」と、うんざりして しまった。 2/3が焼失したトリスタニアは、都市設計に従った新市街再建が決まった。 空海軍が戦争の主力となった現在では、城壁だの道路の迷宮化だのは防衛上の意味をな さない。なので、城を中心として大通りを放射状に延ばした、壮麗優美かつ経済活動に都 合の良い街が設計される予定である。 トリステイン軍は、生き残った艦船と没収したアルビオン戦艦を元に再編成中。近衛隊 や竜騎士隊も、同時に没収した火竜を使って再建する予定ではある。ただし航海士官も騎 乗する騎士も著しく不足しており、実現には大きな困難が予想されている。 ウェールズは、『イーグル』号と共に無事帰還。『イーグル』号はトリステインで唯一 大きな損害の無い戦艦であったため、暫定ながらトリステイン艦隊の旗艦とされた。また、 正式にトリステインへの亡命受け入れが宣言された。 ワルドは、ジュン達が秘密を守ったため、無事にトリステインへ戻る事が出来た。所領 を増やし、爵位も伯爵に上がった。ただし魔法衛士隊が壊滅しているため、正式な役職に ついては現時点では宙に浮いている。 アンリエッタとウェールズの婚儀は、当人達が 「艦隊が半壊しトリスタニアが灰になった今、我々のためになど金や人を割くなど、とん でもない!第一、既にルイズを巫女として結婚式を済ませました」 と、頑なに拒否。さすがにそれは王家として示しがつかぬとマザリーニが、そして会議 において少しでも存在意義を示したいロマリアの神官達が翻意を促し、結局王宮内の焼け 残った教会で結婚式のみ上げる事になった。 神官として式を取り仕切るのは、左が鳶色で右は碧眼の「月目」が特徴的な、線の細い 中性的美少年。新郎新婦と同じくらい注目を集めつつ、各国の貴人重鎮が居並ぶ割りには 簡素で素っ気ない式を、無事に執り行った。 アルビオンに対しては、トリステイン・ゲルマニア・ロマリア、そしてガリアも含めて のハルケギニア大陸封鎖令が宣言された。これはアルビオンとの交易を禁じ、アルビオン を大陸から孤立させることで経済的打撃を与え、レコン・キスタの弱体化を待つ、という ものだ。 と言っても、アルビオンはそんな宣言を待つまでもなく、地理的に最初から孤立してい る。交易が出来なくなって経済的打撃を受けるのは他の国も同じだ。おまけに、裏でアル ビオンと通じていた事が公然の秘密となっているガリアまで一緒になって出した宣言なの で、実効性は疑わしいと見られている。 市井では、『大陸でのレコン・キスタの活動を王家一丸となって封じる』と言う意味の 共同宣言、と評されている。 当の神聖アルビオン共和国はというと、表面上は落ち着いていた。主であるガリアに裏 切られたという形ではあるのだが、別に何かガリアから表立っての支援を受けていたわけ ではないのだから。 だが、アルビオン艦隊は全滅し、天下無双と呼ばれた竜騎士を100騎も失った事にか わりはない。おまけに、身代金として宝物庫の中身を全部トリステインに支払わされてし まった。内戦で国家財政は困窮していたというのに。 オリヴァー・クロムウェルの権威失墜は隠しようもない。遠からず内紛を起こす、と目 されている。 ルイズやギーシュをはじめ、多くの生徒が学院に帰還した。無論、戦死した者も多い。 数を減らした男子生徒達は、女生徒達と警護の女性騎士達に拍手と涙と熱い抱擁、そして 未だ癒えていなかった傷を治す『治癒』魔法で迎えられた。 特に、『たった一騎でアルビオン艦隊と渡り合い、壊滅させた』ルイズ達は、歓喜の渦 の中に放り込まれた。真紅も翠星石も、すっかり仲良くなったメイド達に囲まれ抱きしめ られ、もみくちゃにされてしまった。 当然ジュンもその中で、特に一番に駆け寄ってきたシエスタに、熱いキスと力の限りの 抱擁を受ける、はずだった。 だがシエスタを追い抜いて駆け寄ってきたスカロンに、 「きゃあーーっ!!凄いわすんごいわあーー!!こんな可愛いのに強いわ救国の英雄だわ なんて~!!もう我慢出来ないわ!お願い抱かせてキスさせてえー!!」 んぎゅーぶちゅうぅ~~「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁ」 ヘロヘロだったジュンは抱きしめられ唇を奪われた。 そのまま気絶し、さらに一昼夜うなされ続けるのであった。 それからしばらくして、ようやく戦後の混乱も収まった頃 ―――トリステイン魔法学院、ダエグの曜日の朝。 今日も生徒達がアルヴィーズの食堂へ向かう。 ルイズも食堂へ行こうと部屋を出ると、丁度隣の部屋のドアが開いた。 「おはよう、ルイズ」 「おはよう、イザベラ」 隣の部屋から丁度出てきたイザベラに、イヤそうに挨拶した。イザベラは王冠もドレス も着ず、ルイズと同じ制服に身を包んでいる。 「なんだい、その不景気なツラは。毎度毎度、いい加減にしなよねぇ」 「あーら、ごめんあそばせ!美しき王女様の輝けるオデコに、ついつい目がくらんじゃい ましたわ!」 「そ、それは申し訳ございませんねぇ!今度から、あんたの胸のように控えめにしてあげ ますわ!」 「ちょっとあんた達ねぇ・・・毎朝毎朝、人の部屋の前でケンカしてんじゃないわよぉ」 向かいの部屋から出てきたキュルケは、もはや朝の恒例となりつつある二人のにらみ合 いに、いい加減呆れていた。キュルケの仲裁すらも、いつものこととなりつつある。 ガリア王は、アルビオンから送られてきた品々から自らの取り分を選びに来た折、マリ アンヌとマザリーニに一つの提案をした。 「我が娘は世間を知らなさすぎる。それが原因で、かの少年剣士と諍いを起こしてしまっ た。ここは一つ留学でもさせて、見聞を広めさせようと思うのだ」 ただし「イザベラの部屋はルイズの隣」という条件を、怨恨の解消だの将来を担う人材 同士の深い交流だのと、もっともらしい理由と共に示された時は、二人とも露骨な下心に 呆れた。 ちなみにジョゼフが光り輝く財宝の山の中から自ら選んだのは、古ぼけたボロボロのオ ルゴール一個のみ。茶色くくすみ、ニスも完全にはげ、ところどころ傷がある。どうみて も骨董品。 これだけ欲の無さを見せつけられた以上、ジョゼフの申し出を断る事は出来なかった。 トリステインとしても、留学生の受け入れを拒む理由はないし、ガリア王家との友好も深 められる。なので、イザベラのトリステイン魔法学院への留学を快く受け入れた。イザベ ラの部屋の場所くらいの譲歩もせざるを得なかった。 そんなわけで、ルイズとイザベラは晴れてめでたくお隣様。もちろん二人には「仲良く しなさい」との勅命が下された。ジョゼフは去り際に、「時々娘の顔を見によらせてもら いますぞ。ああもちろん!出迎えなんて不要ですからな!」と再訪を約束する事を忘れな かった。 「ちょいとルイズさん、ケンカはだめですぅ」「まったく、毎回よく飽きないものだわ」 そういってルイズの部屋から出てきたのは、真紅と翠星石だ。その後ろからジュンも出 てくる。 「まったく、女ってのは朝っぱらからやかましいわな」 「そうだよ、二人とも。とにかくご飯に行こう」 ジュンは相変わらず小姓の服を着て、デルフリンガーを背負っている。ただし、服の上 にマントを羽織っていた。 彼は薔薇戦争での武勲を認められ、シュヴァリエに叙された。だが今着ているのはシュ ヴァリエの、黒地にビロードで銀色の五芒星が躍るマントではない。白地で、長袖がつい た、何の飾りも素っ気もないマントに袖を通している。 白衣だ。 イザベラもキュルケも、白衣から立ち上る刺激臭に顔をしかめて鼻をつまむ。ルイズも 腰に手をあてプリプリと怒り出す。 「ちょっとお、ジュンったら。いい加減そのマント脱ぎなさいよ!臭いんだから」 「あ、ゴメン。まだ実験の途中なんだ。ご飯終わったら、すぐ戻らないと」 実験、と言う言葉を聞いて、イザベラがキラーンと目を、そしてオデコを輝かす。 「なになに!?また新型の溶鉱炉とか作ってたのかい!?この王女が聞いてやろうッてん だから、さっさと話しな!」 「いや、その・・・」 額を光らせて詰め寄られ、ジュンはちょっとタジタジ。 「きー!ガリアなんかに教える技術は何にも無いわよ!さぁ、朝食にするわよ!!」 「ほらほらぁ、イザベラも早く来ないと、おいてくわよぉ」 「ちょっちょっとお待ちよ!このイザベラ様を置いていくんじゃないわよ」 キュルケに促され、一行は食堂へ歩き出した。いつのまにやら、タバサも後ろをついて きていた。 ジュンは日々、コルベールに師事して勉強に励んでいる。 公爵家で執事としての修行をするよう勧めるヴァリエール公爵夫妻、新たに結成される 近衛隊の一員に勧誘するアニエス、等の様々な申し出が彼に送られた。もちろん彼は全て 拒絶し、学院で勉強に励むことにした。 そして、勉強とは魔法に限らなかった。日本の学校ではほとんどやらせてもらえない、 数々の危険で費用のかかる化学実験も、学院でならコルベールの協力を得て行う事が出来 るのだから。そして同時にコルベールも、ジュンから地球の自然科学を学び取り続けてい た。コルベールにとっては、ジュンが軽く描いた元素周期表ですら、目から鱗が落ちる勢 いだ。 二人が最初に手がけたのは、墜落したゼロ戦の破片をかき集めての材料解析。例えば機 体を構成する、50年以上前の技術で作られたジュラルミン合金。それだけでもハルケギ ニアでは新技術新素材だ。ジュンも化学などを、受験用の公式でなく実践として身につけ る事が出来る 雛苺と蒼星石の復活を目指し、今日も彼は勉強と実験に励む。 ルイズ達が寮塔を出ると、数名の騎士達が入り口に立っていた。彼等はイザベラの姿を 見るや、彼女の前にザッと整列した。 「おはようございます、イザベラ様」 「カステルモールは、どうしたい?」 イザベラがキョロキョロと不機嫌そうに、そして不安そうに周囲を見渡す。 「はっ!ただ今団長は、学院長の下へ」 「お待ちをぉ!・・・カステルモール!ただ今参上致しました!」 遠くから一人の騎士が駆けてきた。ピンとはった髭が凛々しい、二十歳過ぎの美男子。 東薔薇騎士団団長バッソ・カステルモールだ。 留学生とはいえ、イザベラは王女。というわけで警護として東薔薇騎士団員もついて来 ていた。彼等は学院の外の草原に天幕を張って駐屯している。 走ってくるカステルモールを見たとたんにイザベラの顔はパッと明るくなり、そして即 座に怒ったような表情でプイと顔を背けた。 「遅い!団長としての心構えがなっていないね!」 「も、申し訳ありません」 肩で息をつきながら頭を下げる騎士を、イザベラはチラリと横目で見る。 「まったく、あんたはあたしを守るのが仕事なんだ!あたしから片時も離れちゃならない ということを忘れンじゃないよ!? ところで、学院長になんの用だい?」 「は、はぁ。その、先日イザベラ様が申していた、私の寮塔への出入り許可の件なのです が」 「ああ!それかい!それで、どうだったね!?当然ながら、立ち入り許可は下りたんだろ うねぇ!?」 まさにワクワクという感じな顔を寄せてくるイザベラに、カステルモールは頭を下げた まま、すまなそうに答えた。 「いえ・・・。やはり、婦女子のみが住まう寮塔に、警護といえど男性が立ち入る事は許 されない、と」 聞いたとたんにイザベラは激怒して地団駄を踏み出した。 「なんだよ何だよそれはっ!?このイザベラ様の言う事が聞けないってのかい!? 第一、あのギーシュとかいうやつとか、みんな入ってきてるじゃないか!というかジュ ンはどうなんだよ!?その平民なんか、ルイズの部屋でイチャイチャしながら暮らしてる じゃないか!」 そういって指を指されるジュンは、イチャイチャだなんて人聞きの悪い~、と呟きつつ も頬を赤くして俯いてしまう。 壁に八つ当たりで蹴りを入れだしたイザベラをなだめるのは、やっぱりキュルケ。 「まぁまぁイザベラ、落ち着いてよねぇ。ジュンちゃんは『使い魔』ていう特殊な立場な んだしぃ。ギーシュだってバレないようにコッソリとモンモランシーの部屋へ入ってきて るんだから。 つまりぃ、そこの騎士さんもコッソリ忍び込めばいいのよぉ♪」 その言葉を聞くや、イザベラは即座にカステルモールに詰め寄った。 「それだよっ!カステルモール、あんた今夜から、毎晩あたしの部屋に忍び込みな!」 イザベラ以外の全員が、引いた。 カステルモールは、真面目に答えようかどうしようかと、困った。 脂汗をダラダラ流した末に、ようやく騎士は言葉を絞り出す。 「あ、あの、イザベラ様、それは、その・・・無理、です」 「なんでだよ!?」 「いや、その、なんでと言われても」 「なんでも何もないよ。あんた、護衛の騎士のクセに、このあたしの夜間警護をしないつ もりかい!?」 「いえ、そういう事では、なくて、ですね・・・」 ずっと黙って聞いていたタバサが、ようやく一言を口にした。 「夜這い」 聞いた瞬間、イザベラは我に返った。 真っ赤になったり真っ青になったりと繰り返し、周囲からの冷たくも暖かい視線に気付 き、オタオタオロオロと狼狽したあげく右手を振り上げ バッチーン! と大きな音が響いた。カステルモールに平手打ちを喰らわし、ダッシュでどこかへ走っ ていった。 騎士達は慌ててイザベラを追いかけていったが、頬を真っ赤に腫らした団長は、涙目の まま立ちつくしている。 ジュンは何故か、彼が他人に思えなかった。 放課後、ルイズ達とキュルケ・タバサは学院の門に集合。シルフィードに乗って再建中 のトリスタニアへ飛んだ。 といっても彼等は別に街に用は無い。半ば焼け落ちて放棄された貴族の邸宅に降り立っ て、その一室にある大きな鏡の前に薔薇乙女達が立つ。 波打つ光を放ちだした鏡に全員入っていく。 薔薇乙女達はルイズ・キュルケ・タバサ・デルフリンガーのおかげで、ルイズの鏡台以 外の出入り口も沢山発見出来た。おかげで、イザベラと東薔薇騎士団の目が光る学院を離 れ、毎回入り口を変えながら地球へ向かえるようになった。 今や彼等に、ハルケギニアに行けない場所はない、と言っても過言ではない。 ―――日本、深夜。有栖川大学病院の一室。 赤い非常灯が照らす病棟。ほの暗い個室にピッピッピ・・・と機械音が響いている。 懐中電灯を持った巡回の年配看護師がモニターをみつめ、心電図の波形やSpO2と書か れた数字をチェックしている。ベッドで眠る少女の酸素マスクをつけ直し、携帯端末に表 示させたドクターの指示と見比べながら、ダイヤルを回して酸素流量を微調整する。 最後に室内をクルリと懐中電灯で照らし、病室を出て行こうとした。 「・・・?」 ふと看護師は振り返る。そこには洗面台があるだけで、モニターからの規則的な音が聞 こえるのみ。 看護師は、ちょっと首を傾げながら出て行った。 看護師が出て行って少しすると、洗面台の鏡から光と共に人影が二つ出てきた。羽を生 やした少女と、メガネをかけたショートヘアの少女だ。二人はベッドサイドに立ち、ベッ ドに眠る少女を見下ろす。 メガネの少女が『治癒』のルーンを唱え、手をかざす。 からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ その日の朝、同じ病室では何人もの医者と看護師が、モニターの心電図や血液やらの検 査結果の束をペラペラめくりながら、頭を寄せていた。 ベッド上の少女は、いつものように開け放たれた窓の外を見つめて歌っている。 「・・・やはり、どう考えてもこれは、回復に向かっているとしか」 「しかしね、どうしてリエントリーが、こんな急に自然回復していくというんだ?薬は変 えてないぞ」 「それは・・・分かりません。でもとにかく、これでアブレーションをせずに済んだこと だけは確かかと」 「まぁ、な。波形はPからTまで全て改善か。Qなんか先月まで反転してたのに。どう なってるんだ? 君、最近何か患者に変わった事は無かったかね?」 尋ねられた看護師は、慌てて首を横に振る。 「ふむ・・・どういう事か分からんが、不整脈の頻度は下がり続けている。WBCは正常 値でCRPは減少、免疫も回復。TPだって上昇傾向だ。 根本的治癒にはなってないけど、ともかく、この患者の場合カテーテルアブレーション は時間稼ぎでしかなかったんだ。姑息的手段を取らずに済んだのは幸いだな。 なぁ、柿崎さん。一体何があったんだい?何でも分かる事があれば教えてくれないか な?」 柿崎めぐは、医師の問いかけには何も答えなかった。 からたちの棘は痛いよ 青い青い・・・ 「バカじゃないのぉ?いつまで歌っているつもりかしら?」 医師も看護師も出て行った病室の窓に、水銀燈が降り立った。 「黒い天使が舞い降りるまで」 めぐは水銀燈にニッコリ微笑んだ。 「ふん、言ってなさぁい」 水銀燈はめぐに背を向けて、窓際に腰をおろす。 「ねぇ、最近夢を見るの。同じ夢を何度も」 「ふぅん、どんな夢かしらぁ?」 人形は気のない感じで尋ねる。 「貴方が鏡から出てくるの、メガネの女の子を連れて。その子が私に手をかざすと、発作 が収まって、楽になるの」 「ハッ!バカバカしい、童話じゃあるまいし。ただの夢ね」 「ええ、これは夢。ただの夢。でも、その夢を見始めてから、私の発作は減り始め、熱も あんまり出なくなったの」 「そう?ま、ただの偶然でしょ」 水銀燈は相変わらず素っ気なく背を向け続けている。 「ねぇ、これ食べる?」 チラッと水銀燈が視線を後ろに向けると、めぐが皿にのせたシュークリームを差し出し ていた。 「あら、珍しい物があるわね。どうしたのぉ?」 「親達がお見舞いに置いていったの。美味しいわよ」 「そう・・・」 視線を戻した水銀燈だが、ふとある事に気がついて振り返った。 「美味しいって、あなた、それを食べたの?」 「ええ」 水銀燈は、目を見開いた。『点滴だけでいい。食べ物なんかいらない』と言っていた以 前の彼女なら、シュークリームも食べる事はないだろうから。 「最近ね、食べ物を美味しいと感じるようになったの。病院食がゲロみたいなのは相変わ らずだけどね」 「そう、なの・・・それホントに、美味しいのぉ?」 「ええ、とっても」 そう言ってめぐは、シュークリームのはじっこをかじって微笑む。 「・・・一つ、頂こうかしらぁ」 二人は一緒にシュークリームを頬張った。水銀燈の羽はパタパタと羽ばたいている。 とある公立中学校の職員室、放課後。 担任の前にジュンが立っている。 「いや~、さすがだな桜田。学校に復帰して即、学年トップとはなぁ。もしかして、ずっ と家で勉強してたのか?」 「ん~、この夏はずっと勉強してたのは、本当です。今も、その、塾みたいなのに通って ますから」 「そーかそーかっ!やっぱりなぁ。いやはや、さすがの秀才だなぁ・・・これで、遅刻早 退とか欠席が減ってくれればなぁ」 「世の中、上手く行きませんね」 ぬけぬけと答えるジュンに、担任の梅岡先生も何も言えない。 何しろ彼は、どんな不良生徒よりも出席率が悪いのに、どんな模範生徒よりも成績がい い。そして内申書なんて気にもとめてない。教師にとっては最悪の、最も頭の痛い問題児 と言えた。 彼にとって、大学受験のためだけにペーパーテストを繰り返すだけの高校進学は、無意 味だ。薔薇乙女達のため、伝説上の錬金術を独学で現代に蘇らせようとする彼にとり、日 本での学歴や社会的地位など役に立たないのだから。第一、ハルケギニアだけで十分生活 出来る。 その事をひがんだ他の生徒が、何度もジュンを挑発した。だが彼は全く相手にしなかっ た。実力行使に出る、いわゆる熱血系の教師もいた。が、ポケットに手を突っ込んだまま でヒラヒラと避ける彼に触れる事も出来なかった。 そんな彼が何故いまだに日本の公立中学校に来るのかと言えば、文系知識はハルケギニ アでは手に入らないから。そして、やはり家でPCに向かってるだけでは、最新の地球の 情報は不十分だから。 ガラリと職員室の戸が開いて、女生徒が中を覗いた。 「すいません、桜田くんはいますか?」 「はーい、ここだよーっ・・・て、巴か。どうしたの?」 「お客様よ。近くまで来たから、是非会いたいって」 と言って柏葉巴は、後ろにいた人物に声をかけようと振り向いた。だが彼女が振り向く より早く、その人物はジュンの所へ飛んで来て彼に飛びついた。 職員室の教師達も生徒も、目が点になった。 ジュンがいきなり、白いワンピースをひるがえして飛び込んで来た長いピンク色の髪の 少女に、抱きつかれて熱烈な口づけをされていたから。 たっぷり10秒くらい、小さな体を妖しく愛おしげに絡ませ合った後、ようやくルイズ は唇を離した。 『へっへー、来ちゃった♪』 『おい、ルイズ。なんて事すんだよ。みんな驚いてるじゃねーか』 『あらー?これがこの世界の挨拶じゃなかったっけ?』 『知ってて言ってるだろ?これは日本の挨拶じゃないって』 『もっちろん!だってぇ~、こういう場所でないと真紅と翠星石が邪魔するんだもん』 なんて話しをしつつも、二人は抱き合ったまま離れない。 周りの人々は、さらに目を白黒させた。ジュンが外人の美少女と抱き合いながら、聞い た事もない外国語で突然流ちょうに話し始めたのだから当然だ。 梅岡先生が、近くにいた英語教師に尋ねる。 「先生、あれって英語・・・じゃないですよね?」 「えと、あれは・・・ああ、どうやらオランダ語のようですね。かなりなまってるけど」 「凄すぎだぞ、桜田。・・・というか、お前、何者だ?」 もはや呆れかえった教員達の前に、さらに二人の女性が入ってきた。ブランド物の黒い スーツに、はち切れそうな豊満な胸を収めた赤毛褐色女性、キュルケ。そしてジーンズの 上下を着た青いショートヘアの少女、タバサ。 二人とも、両手に大荷物を抱えている。 『ジュンちゃーん、買い物帰りにちょっと寄らせてもらったのよぉ』 タバサがコクリと肯く。 『ああ、分かったよキュルケさん。それじゃ先生、そろそろ帰りま・・・おっと』 ジュンは軽く咳払いして、喉を押さえる。 「それじゃ先生、そろそろ帰ります」 日本語でそう言うと、ジュンは軽くルイズの背を押す。ルイズは梅岡先生に、ピンクの 髪をペコリと下げた。 「オジャマシマシマ、サヨナラデス」 怪しい日本語で挨拶をして、ルイズはジュン達と共に職員室を去っていった。 後には、呆然とした教師と生徒が残された。 一行はワイワイおしゃべりしながら桜田家に到着。 ルイズとジュンが、彼の部屋に入るのを、窓の向こうの空から見つめる目があった。 次の瞬間、ジュンの部屋の窓に向かって急降下! ガッシャーーーンッ!! ジュンの部屋の窓ガラスをぶち破ったトランクが、二人に向かって突っ込んだ。 だが、トランクは二人を素通りしてしまった。二人の姿は揺らめき、消えてしまう。 『ふっふーん♪残念でした、『イリュージョン』でーっす』 部屋の扉を開けて改めて入ってきたのは、杖を持った本物のルイズ。 「うぬぬぅ、やられたですぅ!」 室内をふよふよと舞うトランクから出てきたのは、翠星石。 「新魔法を、バカな事に使わすなよなぁ」 ヤレヤレと入ってきたジュンは、ポケットからメリケンサックを取り出しルーンを発動 させ、 ガッシャーーーンッ!! もう一枚の窓ガラスをぶち破って突っ込んできたトランクを、ヒョイと身をかがめてか わした。 「いい加減、もう喰らわねーよ」 と言ってジュンが体を起こし、二つめのトランクを白い目で見ると、 どごっ! 後頭部に、さらに飛んできた三つ目のトランクが直撃した。 「やったかしらーっ!上手く引っかかったのかしら!?」 二つめのトランクをパカッと開けて出てきたのは、金糸雀。 「いい気味だわ!公衆の面前で、破廉恥な行為に及ぶ不届き者への罰よっ!」 三つ目のトランクから出てきたのは、真紅。 『ちょっとカナリアッ!あんた関係ないじゃないの!なんであんたまで突っ込んでくるの よぉ!』 ぎゅにぃ~~ 「ひたひ!痛ひぃ~!ゴメンかしら~真紅達悪党にそそのかされたのかしらぁ~!」 詰め寄るルイズに両の頬をつねられて、金糸雀は半泣きだ。 「あっつつつつ、・・・全く毎度毎度ぉ~」 床につっぷしたジュンが、後頭部をさすりながら体を起こす。 その両横に、頬をふくらませてプンプン怒る真紅と翠星石が立つ。 「な、何だよぉ~。・・・悪かったよ、お前等に隠れてあんな」 チュッ ボソボソと謝るジュンの両頬に、真紅と翠星石がキスをした。 キョトンとする彼を無視して、二人はルイズを睨み付ける。 「これで、おあいこなのだわっ!」「ちょーしに乗るなですぅっ!」 『あー!ふんだ、何よそれくらい!だったらこうよっ!』 今度はルイズがジュンに飛びつき抱きしめる。 「お!お前等いい加減にしろぉーーーっ!!」 3人にもみくちゃにされるジュンの叫びは、当然のように無視されるのであった。ワク ワクと眺めている金糸雀にも。 ドタバタとうるさい音が響いてくる1階では、キッチンでキュルケ、タバサ、巴、のり がエプロン姿で夕食を作っていた。 『上の連中は、相変わらず派手にやってるようだわな』 そう呟いたのは、壁に立てかけられたデルフリンガー。 『そのようねぇ。全く仲良いわねぇ・・・あ、タバサ。お塩取って』 タマネギをみじん切りにしているキュルケは、テーブルでジャガイモをむくタバサに声 をかける。 「はい、お塩ですよ」 でも、塩の瓶を手渡したのは、のり。 瓶を先に取られたタバサはキョトンとした。 『ハルケギニア語、分かる?』 「うん、ちょっとだけだけどね。大分、聞き取れるようになったわ」 ボールに入れた牛ミンチ肉をこねてる巴が、それを聞いて尊敬の目でのりを見る。 「驚きました、もう会話も出来るようになったんですね」 『大したものねぇ。こんなに早く聞き取れるようになるなんて、驚いちゃったわぁ』 同じく感心しているキュルケも、のりの日本語を聞き取っていた。 少々の言葉と、いくらかの身振り手振りと、そして大半を占める『なんとなく』によっ て、キッチンの4人は一緒に夕食の花丸ハンバーグを作っていた。 ―――同時刻。ハルケギニア、ガリア領アーハンブラ城。 ガリアとエルフの領土の境界線上に位置する、砂漠の丘の上にある城。その城壁は細か い幾何学模様に彩られている。 現在は廃城となっており、軍事拠点としては機能していない。だが丘の麓にオアシスが 存在するため、城下町は交易地として栄えている。 その無人であるはずの城の上に、数名の人物が立っていた。 「――・・・大丈夫だ。精霊は我らの他に誰もいない、と言っている」 長身で痩せた男が、丘から周囲を見渡して語った。薄茶色のローブに羽付き帽子を被っ た男は、金髪の隙間から長い耳をのぞかせている。 エルフだ。 「くくく、精霊の言葉すらあてにならん。かの者達、まさに風。どこにでも現れるのに、 掴む事も見る事もかなわぬ」 そう言ってさらにくぐもった笑いを響かせるのは、ガリア王ジョゼフ。共も連れずに一 人でエルフとの会見に臨んでいた。 「まぁまぁ、お二人とも。彼等をあまり恐れていては、戦う前から敗北を認めるようなも のですよ」 二人に言葉をかけたのは、エルフの後ろにいる男。細身で長身、薄茶色のローブをまと い、頭はすっぽりとフードで隠している。フードの隙間からのぞく黒髪と短い耳が、人間 である事を示していた。 恐れる、という言葉を聞いて、エルフの男は眉をひそめた。 「我々はあいにく、お前達蛮人とは立場を異にしている。別に魔法人形達と対立していな いのだ。ゆえに恐れる必要もない」 「だが、興味はあるようだな。ビダーシャルとやら」 ジョゼフの一言に、ビダーシャルと呼ばれたエルフは素直に頷いた。 「うむ。あれほどの人形は、我らでも作れぬ。お前のもたらした情報が正しいなら、それ がこの世に7体も存在するというのだ。気にならぬはずがない。 しかも、お前達が『虚無』と呼ぶシャイターン(悪魔)の復活と同時に出現したのだ。 『シャイターンの門』の、ここ数十年の活発化と合わせて、ネフテスの老評議会でも懸念 が広がっている」 「くっくっく・・・そうだろうな。あんなガーゴイルがハルケギニアに7体そろえば、お 前達エルフも太刀打ちできないだろうからな」 黒髪の男は、飄々と口を挟む。 「揃えば、の話しだねぇ。残念ながら残り5体は未発見、というか、本当に7体なのかど うかも怪しいね。それとこちらの情報では、例の虚無の少女と使い魔の少年、エルフと事 を構える気はないようだよ? 虚無だって、4つのうちの一つが確認出来ただけ。残り三つはやっぱり、いるのかいな いのかも分からないままなんだから」 男の口調は、あくまで呑気なものだ。だがその釣り上がった視線は、ジョゼフに不審を 抱かせ続けていた。 ビダーシャルが、意を決したように口を開いた。 「だからこそ、テュリューク頭領は私を派遣したのだ。お前達蛮族の王と交渉するために な」 「ふむ、して要求は?」 「虚無が揃うのを阻止して欲しい。それと、かの虚無と人形達の定期的な情報提供」 「見返りは」 「向こう百年間の『サハラ』における風石採掘権、それと各種技術提供」 「気前がいいな」 「お前達蛮人にとっての光を踏みにじれ、というに等しいのだからな。なにより人形達の 秘密は、お前と同じく喉から手が出るほど欲しいのだ」 ジョゼフは、わかったというように頷いた。 「だが、後もう一つだ。エルフの部下が欲しい」 「分かった。私とこの者が仕えよう」 あっさり即答したビダーシャルに、ジョゼフは拍子抜けした。 当のエルフと後ろの男は、満足げに頷いていた。 「正直、お前から申し出てくれて助かった。お前の下にいれば、かの人形達を直接目にす る機会も得られよう。老評議会の認可も既に受けてある」 ジョゼフは、つまらなそうに肩をすくめた。 ふと王は、エルフの後ろに控える男に目を移した。その男はジョゼフに見つめられて、 彼にニッコリと微笑み返した。 「ところで、その者は誰だ?エルフではなかろう」 問われてビダーシャルは、ようやく後ろの男を紹介した。 「数ヶ月前、我らの集落に迷い込んだ男だ。蛮人とは思えぬ知恵と力を有していてな。我 らネフテスの客人として、様々に力を貸してくれている。 お前との交渉の件を聞き、是非私と共にハルケギニアに行きたいというので、連れてき たのだ」 ビダーシャルに促された男は一歩進み、フードを外してジョゼフに深々と一礼した。 「お初にお目にかかります。僕はロジャー・ラビットと言います。以後お見知りおきを」 男の小さな丸メガネがキラリと光った。 夜のアーハンブラ城。 城から遠く離れた砂漠の中に、ロジャー・ラビット名乗った男は一人立っていた。 ――どうやら、上手くいったようだね―― どこからか、少年のような声が男に話しかけてくる。 男はポケットに手を入れ、大きな赤い宝石を取り出した。その宝石は自ら赤い光を放っ ていて、リング状の光をいくつも周囲にまとっている。しかも、ふわふわと勝手に宙を舞 い始めた。 ――もーっ!ヒナは早く会いたいのぉ!真紅や翠星石や金糸雀やジュンやのりや!みん なと早く会いたいのぉー!!―― もう一つの、こんどは小さな女の子の声が響いてきた。 男のもう一つのポケットから、もう一つ赤い宝石が取り出され、同じく宙を舞う。 「ふふふ、ダメですよ薔薇乙女達。役者が舞台に立つ時を誤れば、どんな劇もくだらぬ喜 劇へと墜ち果てます」 ――ふん。相変わらずだな、ラプラスの魔。雪華綺晶(きらきしょう)から僕らを守っ て逃げてくれたのは感謝するけどね。でも、僕らはお前の暇つぶしに付き合う気はな いよ―― ――そーなのそーなの!ヒナも蒼星石も、真紅達に会ったらすぐ一緒に遊ぶのっ!―― 「ふふふ、分かってますよ。まぁそう焦らないで。アリスゲームは、まだまだ終わらない のですからね。第七ドール雪華綺晶も、この地に遠からず舞い降りる事でしょう。 そして地球とハルケギニアを結ぶ物語も、始まったばかりなのですから。 破滅への序曲か、新世界の幕開けか。そうでなくては観客が退屈してしまいすよ」 そういう男の頭は、徐々に形を変えていく。 シルクハットを被ったウサギの頭へと。 二つの月が照らす砂漠。 ラプラスの魔は、二つのローザミスティカを手にして楽しげに笑っていた。 ―――ルイズとジュンの名は、後の世に様々に語られ続けた。 中でも有名な物語は、無能王と呼ばれたジョゼフとの、長きにわたる抗争だ。第一幕で ある薔薇戦争から始まり、その全てが虚実織り交ぜて人々を興奮させ続けた。 時にはハルケギニアの王家全てを巻き込んだ政治劇。 あるいはエルフ達との命がけの和平交渉。 はたまたイザベラとタバサの確執の仲裁役。 多くはジョゼフとジュンの知略戦として。 その裏では虚無対虚無の魔法戦を。 たまにはジョゼフがジュンの背中にこっそり「チビ」と張り紙したり。 お返しにジョゼフが履こうとしたスリッパを床に接着剤で貼り付けておいたり。 時々お互いを深読みしすぎて動けなくなったり自滅する喜劇ともなった。 そして何より、薔薇乙女達のアリスゲームと、『究極の少女』争奪戦。 ルイズとジュンが、ジョゼフやエルフと紡いだ物語は、あらゆる舞台・歌劇・小説・お とぎ話の題材となる。冒険物語・ラブストーリー・少年の成長物語・戦記物としても、人 類の歴史と共に語られ続けた。 そして彼等が地球とハルケギニアを結び、両世界の架け橋となるのは、それほど遠くな い未来――― エピローグ END back/ 薔薇乙女も使い魔menu /next
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いかりやビオランテ "Hで目がビジネスマン" パンツレスリングでの実力者、またはビジネスマンとして知られる。強敵を前に怖気づいたり、逆境にぶつかった際にすぐ音を上げたりするなど精神的にだらしねぇ面を持つ。しかしそれでも、弱音を吐きながらも一度決めたことはやり遂げるなど、心の奥底での芯の強さを持ち、強敵との戦いを経て実力の面でも成長していることから、兄貴からは次代のレスリング族を担う者として期待されている。 台詞 雇用時:「ワープロもできるレスリングもできる! ビキビキビキニ! 1・2・3!」 死亡時:「負け、負けたー!!」 必殺スキル使用時 武の極み:「ダブルゆきぽ!」 超スピード:「超スピード!?」 戦闘ボイス +前進時 「いい目してんねサボテンね~。」 「思い知らせてあ~げるっ!」 「悔い改めなさい? 悔い改めなさいね?」 「う~、やっぱり怖ぇよぉ!」 +互角、優勢時 「いい目してんねサボテンね~。」 「へへっ……どうじゃ!?」 「離さんぴょん!」 「思い知らせてあ~げるっ!」 「初音ミクもイケるな!」 「へっ、痛くないね!」 「愛してるぇー!!」 「悔い改めなさい? 悔い改めなさいね?」 +劣勢時 「しっかりしとき! 腐ってもいいのか!?」 「チルノー! 来るなー!!」 「あの時やっつけただろー!!」 「ああもう最悪……!」 「アカンもう勘弁して……。」 「う~、やっぱり怖ぇよぉ!」 「あーぱぴぷぺぽぉ~!!」 「ゆきぽ姫~!!」 タイプ ステータス(個人・部隊スキル込み) レベル クラス名 HP MP 攻撃 防御 魔力 素早さ 技術 HP回復 MP回復 移動タイプ 移動力 召喚数 ノック耐性 財政値 種族 性別 1 パンツレスラー 1320 100 63 40 50 60 50 5 15 森林 200 0 歩兵 0 レスリング族 男性 15 強いレスラー 2244 100 107 72 96 60 64 21 15 森林 200 0 歩兵 0 レスリング族 男性 25 全裸騎士団 2904 100 140 96 129 60 74 33 15 森林 200 0 歩兵 0 レスリング族 男性 耐性(個人・部隊スキル込み) 近接 弓矢 火 光 幻覚 混乱 長柄 銃撃 水 土 麻痺 石化 能力低下 突撃 風 雷 毒 恐慌 闇 魔力 沈黙 即死 汎用系 0 +1 0 0 0 0 迎撃系 +2 +2 +2 +2 +2 +2 +3 衝突系 -1 0 -2 -2 -2 その他 0 0 0 0 一般ユニットより高い・低い耐性は強調表示 戦闘スキル スキル名 LS 習得LV 攻撃力 射程 属性 減速 消費MP 備考 スパンキング 攻撃×100%(2回)(範囲大)魔力×20%(範囲大) 接敵 近接 80% 80 ノックバック(歩兵にも効く)ゆっくりとノックバックさせて敵の動きを封じる。ノックバック方向はランダムで引き寄せる事もある。 近接攻撃(接近攻撃) 攻撃×100%(2回)魔力×20% 接敵 近接 80% 近接攻撃(遠距離攻撃) 攻撃×100%(2回)魔力×20% 80 近接 80% 超スピード (800) 300% 必殺技使用後ダッシュ系スキル使用不能(1回分) 武の極み 20 攻撃×100%(17回)(範囲中)魔力×20%(17回)(範囲中) 400 近接 0% 必殺技 整列 固定値20(移動力アップ) 自分のみ 移動力アップ 100% 移動力アップ 部隊スキル スキル名 上昇値 HPアップ HP+10% 攻撃力アップ 攻撃+10% 魔力UP 魔力+10% 移動UP 移動力+60 耐性UP 矢耐性+1 個人スキル スキル名 習得LV 上昇値 基礎強化(防御) 15~24 防御+4 基礎強化(HP回復) 15~24 HP回復+2 基礎強化(防御) 25 防御+8 基礎強化(HP回復) 25 HP回復+4 雇用 雇用可能兵科 帝国歩兵系 帝国槍兵系 MUR肉騎兵系 帝国弓兵系 帝国銃兵系 パンツレスラー系 キャノン♂砲系 CRN役クッキー☆声優系 人材雇用 雇用元:*ビリー・ヘリントン 雇用先:*YMN姉貴(CRN) ランシナ勢力名 ビジネスマンの集い 雇用費 ランダムシナリオ 1000 ひとくちランシナ 1500 考察 レスリング帝国に所属する人材。 高い攻撃と魔力を有するパンツレスラー。HPも同様だが、防御力は並の前衛兵科と同じ程度であるため無理は禁物。 特殊な必殺スキル「超スピード」は一瞬だけ移動力を超アップさせるスキルで、使用すると瞬間移動と見紛う程の超高速移動を行う。敵の遠距離攻撃ユニットを排除する際、敵本隊に対し大回りで迂回するといった必要がなくなり、一瞬で後衛に張り付く事が出来るので遊撃に向いた人材と言えるだろう。 レベルアップで習得するダブルゆきぽ、もとい「武の極み」の攻撃範囲はあまり広くないが、超スピード直後であれば敵の後衛が散開する前に放てるので、合わせて使うことで後衛の殲滅も狙える。 部隊スキルは前衛系の兵科であればどれでも問題なく活かす事が出来る。 変わったところでは、高確率で麻痺させる強スキルを持つCRN役クッキー☆声優が雇用できるので、前衛が溢れているレスリング帝国の場合はこちらを採用するのもありかもしれない。攻・魔UPがあるので部隊スキル的にも相性は悪くない。 キャラ解説 レスリング帝国の第二の主役。シナリオ開始時のイベントでは木吉カズヤに言い包められ、「あーうー!!」とビジネスマンらしからぬ台詞で狼狽していたが、VAN様との決闘を経て大きく成長する。 元ネタ コメント レスリングに不足しがちな迎撃ユニットのCRNにするか、超スピードレスラーで迎撃ユニット狩りをするか… -- 名無しさん (2020-07-22 17 23 51) ビオグラビティは無いんですか! -- 名無しさん (2020-09-20 22 24 04) 強い(確信)ゲーム特徴として人材が一般ユニットと比較できないくらい強いから人材をありったけ投入していけば高速で相手の後衛をすり潰して帰還してくれる。おかげでビオ部隊人員は珍しく35lvまで成長してた -- 名無しさん (2021-09-04 04 06 40) 名前 コメント
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ヘタレですが叩き台程度のつもりで書いてみました。 上級の方、添削よろです。 -- (名無しさん) 2009-05-05 23 29 55 アルビオンはシールド持ち -- (アンヘル狂) 2009-05-05 23 31 58 ご指摘ありがとうございました。 -- (名無しさん) 2009-05-06 00 34 29 トリトンの項 唯一の全体強化号令持ち テメーはシーパンサーを怒らせた -- (名無しさん) 2009-05-06 02 55 21 こちらも全体修正。主に窮屈なところ。 以前の文はコメントアウト。 -- (名無しさん) 2009-05-15 08 58 15