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043.山羊鍋 よぉ、♂ローグだ。 他の奴ぁ、どうか知らねぇが、俺は今、とても困っている。 何故かって? 隣を見りゃ、直ぐわかる。 「すぅ……すぅ……むにゃ……」 ……見てのとおりさ。あれから、疲れ切ったアラームとかいうガキは、すぐに俺の偽装毛布に包まって寝やがった。 ああクソ。俺はお守じゃねーんだぞ、この野朗。どうにもヤキが回っちまったもんだ。 思わず、頭を抱え込みそうだ。気を紛らわそうにも、煙草はとっくの昔に全部吸っちまったし。 「お主、起こしてやるなよ? よく眠っておる」 などと、子バフォが、苛々して枯れ葉を蹴っ飛ばしていた俺に、そんな事を言ってくる。 全くその通りだよ。こっちゃの苦労なんざ、何も知りゃしないんだろう。 ふと脇を見ると……子バフォが、胸中で愚痴っていた俺をじっと見ていた。 「何をそんなに苛立っておる?」 そして、心を読んだかのように、んなことを言いやがった。 「……うるせぇ」 「しかし……お主、表情にありありと苛立ちが出ておるぞ」 「当たり前だろうが……っ!!」 今の状況に腹を立てずに、何に立てろというのか。 「すると、主はこのゲームとやらに参加したいのか?」 「そうだよ。俺ゃ、何時だってやる気だ」 今までは、あの♀プリーストの馬鹿が伝染ってただけだ。 第一、そうしなけりゃ、帰れないだろうが。 不機嫌になって、俺は子バフォを睨みつける。 子バフォは……そんな俺を見て、肩を竦め、鼻で笑いやがった。 この山羊がっ……黙って俺は、鍋の材料を作るべく、腰のツルギに手を伸ばした。 「むにゃ……」 そんな時だった。ガキが、寝言でそれを言ったのは。 「……さん……皆、皆……幸せに……なれたらいいのに…… どうして……争ってばかりで……むにゃ……」 なんた→だって、ここに来てからこの手の馬鹿によく出会う? 俺は、思わず脱力してしまいそうだった。 毛布に包まって寝てるガキの目には、涙まで浮かんでいやがる。 ……というか、このタイミングにその寝言は無いだろ。実は起きてやがるんじゃ無ぇか? 俺は、盛大に溜息を吐いた。そして、ツルギに伸ばしかけていた手を引っ込める。 なんか、この場所に来てから、ロクな事が無い気がする。 「……ふふ」 子バフォが、赤い目で俺を見ている。というか……何笑ってやがるんだよゴルァ。 俺は、ツルギの代わりに子バフォに手を伸ばす。 「むぐ……ひゃめぬか(むぐ……止めぬか)」 うるせぇ。俺は、びろーんと子バフォの口に手を突っ込んで、横に伸ばしてやった。 山羊は寸詰まりの手足をジタバタさせているが、だが残念ながら俺の方が圧倒的にリーチか長い。 この戦いは、ハナから勝敗が決まっている。どうだ、人間様の知恵に参ったか、畜生め。 「ひゃめろとひってふぉる!!(止めろと言っておる!!)」 どごんっ!!鈍い音と、鳩尾に走る衝撃。訂正、それは認識不足だったらしい。 奴は、俺の指を支点にし、振り子の様に体を振って俺の鳩尾に蹴りをくれやがった。 「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……!!」 腹を押さえ、激痛に呻き声を上げながらゴロゴロと転がりまわる。 たっぷり一分ほど、そのまま地面をのたうちまわる。クソッタレ。 ……そして、俺が子バフォに対して反撃を開始、奴がその迎撃を始めようとした時。 「……ふにゃ?」 騒音に目を覚ましたらしいガキが、目を擦りながら、こっちを見ていた。 俺達は、二人してそっちを見る。きっと、間抜けな顔をしていた事だろう。 それから。 「……」「……」 俺と子バフォは、二人してガキの前に天津伝来の座り方……正座とかいうらしい……をしていた。 「……」 俺達の前には、目に涙なんか溜めてるガキ。これまた、正座している。 そして、敵でも見るかの様な目でこっちを睨んでやがる。喧嘩をするな、ということらしかった。 完全な膠着状態。その証拠に、段々足が痺れて来た。 子バフォが鎌の柄で、急かすように俺の脇腹を突く。覚悟を決めた。 「……悪かったよ。だから」 とりあえず、この座り方は勘弁してくれ。 が、ガキは、まだ同じ様な表情でこっちを見ている。 「……握手」 握手。ああ、握手ね。俺は、痺れる足に鞭打って子バフォの方に向き直ると寸詰まりの手を握ってやる。 何となく、手を差し出したお互いが、腹に一物持った様な顔なのは、気のせいと言うことにしておこう。 引きつったような顔、といえばぴったりくるだろうか。 「顔……変」 ……うるせぇ、ほっとけよ。 そんな事をぼやきそうになるが、言葉の変わりに出たのは腹の音だった。 「だぁっ!! んな事より飯だ、飯にするぞ!!」 そうして、俺と子バフォとガキは飯を食う事になったのだが……。 「……ぅぅ」 ガキが、保存食の余りの不味さに顔しかめながら、懸命にそれを咀嚼していた。 ……まぁ、気持ちは判らんでもない。冒険者でも、食ってると悲しくなってくるような味だしな、コレ。 とはいえ、贅沢を言ってられるような状況でもない。 俺は、子バフォに半分分けてやった(因みに、子バフォも食ってる間は何も言わなかった)靴底の様な干し肉のもう半分を口に放る。 それから、水筒を取り出すと口に水を少し含んで、柔らかくしながら噛み砕いた。 ガキは、と言うと唾液でふにゃふにゃにしてから、干し肉をゆっくり口に入れている。 俺は、後ろ頭の辺りで手のひらを組むとその辺の木にもたれる。 「よく噛んで食えよ?」 というか、よく噛まないと食えないんだが。 「……うん」 ガキが、答える。 その答えを聞いてから、俺は立ち上がる。 「?」 食事を終えた子バフォが、不審げな顔を浮かべてこっちを見ていた。 子バフォには何も言わずに、その辺に放っていた鞄を拾う。 「ちょいと、この辺見回りたい」 そして、言った。 途端、ガキは不安そうにこっちを見、子バフォは、呆れた様な目をする。 「お主……アラーム殿は、かなり疲れている様だが」 「だったら、ここで待ってりゃいいさ」 俺のその言葉に、二人の視線が集中する。……考え無しな野朗共だ。 「お主……アラーム殿を襲撃する輩が居たらどうする積もりだ?」 予想通りの反論を言ってきた子バフォに対して、返事をくれてやる事にする。 「隠れてりゃいいだろ。どの道、いつかは回り→周りを調べにゃならん」 言って、俺はアラームの包まってた毛布を持ち上げてみせる。 「……それだけか? なんとも頼りないな」 「人の説明は最後まで聞けっての。少し待ってな」 俺は、腰からツルギを抜くと手近な木の太い枝を切り落とす。 それから、それの先っぽを鋭く削っていく。……良し、出来た。 それから、その作業を見ていたガキと子バフォに、それを示してみせる。 「こいつで、地面を深めに掘りぬいて、穴ぼこを作る。 穴の上は、木の枝なんかで俺が偽装を組む。こいつか……」 俺は、さっきから文句ばかり言いやがる子バフォの頭を拳骨で小突いた。 「ルアフなんかでもない限り、まず見つけられん。 即席の隠れ家だ。俺達が帰ってくるまで、じっとしてろ」 「我も行くのか?」 などと、戯けた→ふざけたことを山羊が言う。俺は、その頭をもう一回小突く。 「痛いぞ」 「お前の目なら、隠れてる奴がいてもすぐ判るだろうがよ」 「……」 俺の言葉に、子バフォは黙り込む。……ざまぁみろ。 と……勝利の余韻に酔っていた俺の服が、ぴょこ、と引かれる。 「……」 見ると……ガキが、俺の服の裾を持ってじーっ、とこっちを見ている。 「どうしたよ?」 怖がって、ダダでもこねるんじゃねーだろうな? まぁ……どうしても言うことを聞かないなら、何かでふん縛って転がしときゃあ、いい。 「……怪我しないで。ちゃんと帰ってきてください」 ……ケッ。 地面に唾を吐き棄てると、俺は作業を再開し始めた。 ◇◇◇ アラームというあの少女は無事やり過ごせているだろうか。 全く、俺とした事が赤の他人の心配をするなんざ、やっぱりあの♀プリーストに毒されちまったに違いねぇ……
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040.足元注意 「そうか、そのような事態になっておったのか……」 首都西部に広がるオークの森と飛ばれるエリアを北へ抜け、子バフォと♂ローグは歩いていく。 「ああ、薄気味の悪ぃ白服につれてこられてこのザマだ」 一通りの説明を終わらせ、ローグは満足そうに久方ぶりの紫煙を吐き出した。 「しかしなんなんだここは? 太陽はねえしモンスターもほとんど見当たらねえ」 先ほどの→先ほど通った・先ほど抜けてきた森の中にも、いつもならハァハァと煩いオークが一匹も見当たらなかった。 そのせいでオークの森だということが全く判らなかったのだ。 「そうだな、恐らくここは何者かが作り出した仮初の世界であろう。親父殿ならこういった空間についても詳しいのだろうが」 何しろ現在の神が世界に降臨する前からの住人だからな、とバフォJr→子バフォはさも自分のことのように胸を張る。 「まあ小難しいことは俺にはわかんねえが、」 そんな姿に苦笑しながらローグが言葉を紡ぎかけたとき 「……! 止まれ!」 びゅおん 重く鋭い何かが鼻先を掠め、ローグが咥えていたタバコを切り落としていった。 「!?!?!?」 すかさず何者かのニ撃目。間一髪で身を引いた♂ローグの目の前を血に濡れた斧が横凪ぎに通り過ぎる。 「なんだってんだ畜生っ!!」 「…………」 ゆらり、と亡者のように……不気味なオーラを纏った男が一人と一匹の前に立ち塞がった。 その男……♂ブラックスミスは一切の感情を顔に表さず、斧を振り上げた。 先刻血を吸ったばかりの禍々しい斧が、更なる血を求めてありもしない太陽の光→?? 太陽の下、なら通じる?で妖しく輝く。 (ブラッドアックス……しかもオーラ付きだと!?) 三度振り下ろされる死の斧を今度もギリギリでかわす♂ローグだが、髪が数本斬り飛んだ。 ♂ローグは身のこなしには自信があった。だが♂ブラックスミスの攻撃はまるで機械のような正確さで♂ローグを追い詰めていく。 「冗談じゃねえ!」 四度目、かすめた斧の刃が浅く♂ローグのジャケットを切り裂いた。 かわし様に足元に居たバフォJr→子バフォを抱えると、♂ローグは大きく跳び退り♂ブラックスミスとの間合いを開ける。 それを見ても機械のような無感情さで斧を構え突撃する♂♂ブラックスミス。 「しっかり捕まってろ、子バフォ!SPが尽きるまでやるぜ!」 「何をするつもりだ!」 「……逃げるんだよォォォォ!!」 ♂ローグはそう叫ぶと鬼のような速度でバックステップを連打した。 当然それを追う♂ブラックスミス。だがバックステップのほうが遥かに早い! (よし、このまま逃げ切れば) 「愚か者!前を……ではない後ろを見ろ!」 バフォJr→子バフォの切羽詰った声。 だがそれに♂ローグが気づいた時には、 すかっ 「へ?」 足場が 「へ?」 無かった。 「おわぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!!」 「だから言ったであろうが愚か者ぉぉぉぉぉぉ!!!」 絶叫を上げながら、重力に引かれて♂ローグとバフォJr→子バフォは海の中へと没した。 メモ 子バフォに統一でいいかなぁ
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043.山羊鍋 よぉ、ローグだ。 他の奴ぁ、どうか知らねぇが、俺は今、とても困っている。 何故かって?隣を見りゃ、直ぐわかる。 「すぅ…すぅ…むにゃ…」 …見てのとおりさ。あれから、疲れ切ったアラームとかいうガキは、すぐに俺の偽装毛布に包まって寝やがった。 ああクソ。俺はお守じゃねーんだぞ、この野朗。どうにもヤキが回っちまったもんだ。 思わず、頭を抱え込みそうだ。気を紛らわそうにも、煙草はとっくの昔に全部吸っちまったし。 「お主、起こしてやるなよ?よく眠っておる」 などと、子バフォが、苛々して枯れ葉を蹴っ飛ばしていた俺に、そんな事を言ってくる。 全くその通りだよ。こっちの苦労なんざ、何も知りゃしないんだろう。 ふと脇を見ると…子バフォが、胸中で愚痴っていた俺をじっと見ていた。 「何をそんなに苛立っておる?」 そして、心を読んだかのように、んなことを言いやがった。 「…うるせぇ」 「しかし…お主、表情にありありと苛立ちが出ておるぞ」 「当たり前だろうが…っ!!」 今の状況に腹を立てずに、何に立てろというのか。 「すると、主はこのゲームとやらに参加したいのか?」 「そうだよ。俺ゃ、何時だってやる気だ」 今までは、あのプリーストの馬鹿が伝染ってただけだ。 第一、そうしなけりゃ、帰れないだろうが。 不機嫌になって、俺は子バフォを睨みつける。 子バフォは…そんな俺を見て、肩を竦め、鼻で笑いやがった。 この山羊がっ…黙って俺は、鍋の材料を作るべく、腰のツルギに手を伸ばした。 「むにゃ…」 そんな時だった。ガキが、寝言でそれを言ったのは。 「…さん…皆、皆…幸せに…なれたらいいのに… どうして…争ってばかりで…むにゃ…」 なんたって、ここに来てからこの手の馬鹿によく出会う? 俺は、思わず脱力してしまいそうだった。 毛布に包まって寝てるガキの目には、涙まで浮かんでいやがる。 …というか、このタイミングにその寝言は無いだろ。実は起きてやがるんじゃ無ぇか? 俺は、盛大に溜息を吐いた。そして、ツルギに伸ばしかけていた手を引っ込める。 なんか、この場所に来てから、ロクな事が無い気がする。 「……ふふ」 子バフォが、赤い目で俺を見ている。というか…何笑ってやがるんだよゴルァ。 俺は、ツルギの代わりに子バフォに手を伸ばす。 「むぐ…ひゃめぬか(むぐ…止めぬか)」 うるせぇ。俺は、びろーんと子バフォの口に手を突っ込んで、横に伸ばしてやった。 山羊は寸詰まりの手足をジタバタさせているが、だが残念ながら俺の方が圧倒的にリーチか長い。 この戦いは、ハナから勝敗が決まっている。どうだ、人間様の知恵に参ったか、畜生め。 「ひゃめろとひってふぉる!!(止めろと言っておる!!)」 どごんっ!!鈍い音と、鳩尾に走る衝撃。訂正、それは認識不足だったらしい。 奴は、俺の指を支点にし、振り子の様に体を振って俺の鳩尾に蹴りをくれやがった。 「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……!!」 腹を押さえ、激痛に呻き声を上げながらゴロゴロと転がりまわる。 たっぷり一分ほど、そのまま地面をのたうちまわる。クソッタレ。 …そして、俺が子バフォに対して反撃を開始、奴がその迎撃を始めようとした時。 「…ふにゃ?」 騒音に目を覚ましたらしいガキが、目を擦りながら、こっちを見ていた。 俺達は、二人してそっちを見る。きっと、間抜けな顔をしていた事だろう。 それから。 「……」「……」 俺と子バフォは、二人してガキの前に天津伝来の座り方…正座とかいうらしい…をしていた。 「……」 俺達の前には、目に涙なんか溜めてるガキ。これまた、正座している。 そして、敵でも見るかの様な目でこっちを睨んでやがる。喧嘩をするな、ということらしかった。 完全な膠着状態。その証拠に、段々足が痺れて来た。 子バフォが鎌の柄で、急かすように俺の脇腹を突く。覚悟を決めた。 「…悪かったよ。だから」 とりあえず、この座り方は勘弁してくれ。 が、ガキは、まだ同じ様な表情でこっちを見ている。 「…握手」 握手。ああ、握手ね。俺は、痺れる足に鞭打って子バフォの方に向き直ると寸詰まりの手を握ってやる。 何となく、手を差し出したお互いが、腹に一物持った様な顔なのは、気のせいと言うことにしておこう。 引きつったような顔、といえばぴったりくるだろうか。 「顔…変」 …うるせぇ、ほっとけよ。 そんな事をぼやきそうになるが、言葉の変わりに出たのは腹の音だった。 「だぁっ!! んな事より飯だ、飯にするぞ!!」 そうして、俺と子バフォとガキは飯を食う事になったのだが… 「……ぅぅ」 ガキが、保存食の余りの不味さに顔しかめながら、懸命にそれを咀嚼していた。 …まぁ、気持ちは判らんでもない。冒険者でも、食ってると悲しくなってくるような味だしな、コレ。 とはいえ、贅沢を言ってられるような状況でもない。 俺は、子バフォに半分分けてやった(因みに、子バフォも食ってる間は何も言わなかった)靴底の様な干し肉のもう半分を口に放る。 それから、水筒を取り出すと口に水を少し含んで、柔らかくしながら噛み砕いた。 ガキは、と言うと唾液でふにゃふにゃにしてから、干し肉をゆっくり口に入れている。 俺は、後ろ頭の辺りで手のひらを組むとその辺の木にもたれる。 「よく噛んで食えよ?」 というか、よく噛まないと食えないんだが。 「…うん」 ガキが、答える。 その答えを聞いてから、俺は立ち上がる。 「?」 食事を終えた子バフォが、不審げな顔を浮かべてこっちを見ていた。 子バフォには何も言わずに、その辺に放っていた鞄を拾う。 「ちょいと、この辺見回りたい」 そして、言った。 途端、ガキは不安そうにこっちを見、子バフォは、呆れた様な目をする。 「お主…アラーム殿は、かなり疲れている様だが」 「だったら、ここで待ってりゃいいさ」 俺のその言葉に、二人の視線が集中する。…考え無しな野朗共だ。 「主…アラーム殿を襲撃する輩が居たらどうする積りだ?」 予想通りの反論を言ってきた子バフォに対して、返事をくれてやる事にする。 「隠れてりゃいいだろ。どの道、いつかは回りを調べにゃならん」 言って、俺はアラームの包まってた毛布を持ち上げてみせる。 「…それだけか? なんとも頼りないな」 「人の説明は最後まで聞けっての。少し待ってな」 俺は、腰からツルギを抜くと手近な木の太い枝を切り落とす。 それから、それの先っぽを鋭く削っていく。…良し、出来た。 それから、その作業を見ていたガキと子バフォに、それを示してみせる。 「こいつで、地面を深めに掘りぬいて、穴ぼこを作る。 穴の上は、木の枝なんかで俺が偽装を組む。こいつか…」 俺は、さっきから文句ばかり言いやがる子バフォの頭を拳骨で小突いた。 「ルアフなんかでもない限り、まず見つけられん。 即席の隠れ家だ。俺達が帰ってくるまで、じっとしてろ」 「我も行くのか?」 などと、戯けたことを山羊が言う。俺は、その頭をもう一回小突く。 「痛いぞ」 「お前の目なら、隠れてる奴がいてもすぐ判るだろうがよ」 「…」 俺の言葉に、子バフォは黙り込む。…ざまぁみろ。 と…勝利の余韻に酔っていた俺の服が、ぴょこ、と引かれる。 「……」 見ると…ガキが、俺の服の裾を持ってじーっ、とこっちを見ている。 「どうしたよ?」 怖がって、ダダでもこねるんじゃねーだろうな? まぁ…どうしても言うことを聞かないなら、何かでふん縛って転がしときゃあ、いい。 「…怪我しないで。ちゃんと帰ってきてください」 ……ケッ。 地面に唾を吐き棄てると、俺は作業を再開し始めた。 アラームというあの少女は無事やり過ごせているだろうか。 全く、俺とした事が赤の他人の心配をするなんざ、やっぱりあの♀プリーストに毒されちまったに違いねぇ・・・ 戻る 目次 進む 042 目次 044
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HPR-15 MPR-15 STR-1 DEX-1 CON-1 WIS-1 CHA-1 INT-1 全装備可能 バフォメットアーマー
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163.進入 (…やれやれ我もローグ殿を運が無いと笑えぬな) 迷いの森を抜け無人の台地を駆け抜けた、だがその足はアルデバランで一時止める羽目になった その原因は街を歩き回るソルジャーガーディアンの存在である (禁止区域には己の傀儡を放つ、か……GM秋菜とやらおそろしく念の入った真似をするな……) 子バフォも♂ローグも少なからず『禁止区域だからこそGM秋菜の盲点である』と思っていた いやそれ自体は間違いではない、禁止区域に侵入できる子バフォの存在はまぎれもなくGM秋菜の盲点である だが一度感知されれば盲点でもなんでも無くなるであろう、ソルジャーガーディアンに見つかったとして子バフォの存在がGM秋菜の知ることになるか否かは定かではない けれども、その可能性がある以上は容易に動くことは出来なかった (しかし……ここに来てまでダンボール箱の世話になるとは…) 奇しくも身を隠した物が平時の住処と同じダンボール箱だということに子バフォは苦笑いするしかなかった <子バフォ 現在地:アルデバラン(MAPの南側あたり) 所持品:クレセントサイダー(jrサイズ)小青箱 備 考:ダンボール箱で隠密中 可視範囲にソルジャーガーディアン一体> 戻る 目次 進む | 162 | 目次 | 164
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ハーディン攻略法 PT参加人数5~8 話せる島のNPCユリエより入場 (後衛はモンス暴走防止のため入場前にリスタ必須) 1.普通コース PTLは別行動で、オーク系と戦いながら幼女ケレニスと会話。 PTの仲間が、ささやきパネルを踏むと タリスマンのヒントが出るのでメモをする。 PTメンツは過去のTIC2Fのスタート位置から 魔法陣パネルとささやきパネルを踏んで進みながらバフォ部屋まで行き、PTLと合流し バフォ部屋にて、12ラウンドのモンスターと戦い勝利を収め脱出する。 脱出後に最終パネルを踏むことで 成功報酬のタリスマンが手にはいる。 2.調整コース(火力がないとき) バフォ部屋までは普通コースと同じ。 1~4Rまで、各Rのモンスターを4体残し、次のラウンドのメッセージまで待って倒す。 以降、普通コースと同じ。 3.BWコース殴り(火力が強いメンバー+NB1+他)) PTLは別行動で、オーク系と戦いながら幼女ケレニスと会話。 会話の内容に左右されず、ケレニスの話を怒りだすまでスルーし、 「オリムの癖に生意気!」と言われたらALT+2を押す。 PTの仲間が、ささやきパネルを踏むと タリスマンのヒントが出るのでメモをする。 PTメンバーは、魔法陣パネルを踏むときに3名が踏んで待機 4人目はパネル横で待機し、ケレニスの「まだ?」という緑のテロップの直後に踏む。 3ヶ所の魔法陣を同じ要領で踏み、ささやきパネルも踏んで進み、バフォ部屋まで行きPTLと合流。 以降、バフォ部屋は普通コースと同じ。 4.BWコース燃やし(引き+WIZ2-3人+NB1+他) バフォ部屋まではBWコースと同じ。 右上、または中央右の位置にWIZとNBが待機して、 引き役が外周を周りモンスを全部引き連れてくる。WIZが中央右の位置にて一斉に焼き尽くす。 12Rまで繰り返す。 ☆4RでDK、8Rでフェニ、12Rでケレニス+バフォ(まはたリーパー)が登場する。 ☆バフォ部屋の前の骨部屋で待機して、テロップが出てから倒すとモンスレベルが上がる。 成功報酬タリスマン 組み合わせ MR・ヘイスト SP・追加+弓打撃 MPR・HPR 命中・弓命中 ささやきヒントパネルを踏んだ順番に(北→西↑南←東↓)PTLに表示される 北→ ささやきメモ 北← ゝ 西↑ ゝ 西↓ ゝ 南← ゝ 南→ ゝ 東↓ ゝ 東↑ ゝ 最終パネルを選んで踏むことで、好みのタリスマンが手にはいる。 タリスマンは装着することで効果が持続する。 四つ星・入手後5時間で消滅 五つ星・入手後4時間で消滅 六つ星・入手後3時間で消滅 七つ星・入手後2時間で消滅 重さ10、一度拾うとゴミ箱に捨てることが出来ない。 、
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【作品名】Self-Reference ENGINE 【ジャンル】小説 【世界観・共通設定】 ユグドラシル参照 【名前】バフォメット 【属性】超超超超越知性体 【大きさ】5次多元宇宙×2.4×10^-52並。悪魔を模した石造の姿。 【長所】文庫版になって登場することができた。 【短所】この姿が気に入っていない。
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バフォメット キリスト教の悪魔で黒ミサを司る。 山羊の頭をもった姿であらわされる。 ムハンマドの移入と考えられる。
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進化前フレーバーテキスト バフォメット クラス:ヴァンパイア コスト:2 レア :シルバー 進化前 2/1 ファンファーレ 攻撃力5以上のヴァンパイア・フォロワーをランダムに1体、 自分のデッキから手札に加える。 エンハンス5:その後、そのコストを-3する。 進化後 4/3 概要 性能や運用法、イラストについて語ろう! 進化後フレーバーテキスト 名前 コメント
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#blognavi 最近仕事でGvでれません(´・ω ;. (´ ;.... ;. . ;.. ..... 時間ぎりぎりの時は速攻で入りたいと思います_|\○_ ヒャッ ε= \_○ノ ホーウ!!! ところで。。。 剣士に廃になりつつある弦。 ひとまず目標にしていた150歳です^^^^^^^ ここからが楽しくなりそうですw バフォクエまでノンストップ!!!!!!!+.(´∀`*).+゚. カテゴリ [ブログ] - trackback- 2006年10月09日 01 50 26 150おめっとさーん!バフォクエはバフォPT卒業してからがいいかもね -- リベ子 (2006-10-09 02 48 47) 150オメ^^ バフォ部屋ウマー(゜Д゜)らしいっすねー -- ルプ (2006-10-09 14 46 20) バフォPtには火力枠がないという噂が・・・・(´・ω ;. -- 弦 (2006-10-09 15 57 16) バフォPT 沸いた瞬間に死臭⇒暗殺でクエできないらしいよー -- でー (2006-10-10 00 05 08) #blognavi