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登録日:2017/07/24 Mon 23 33 09 更新日:2024/03/03 Sun 07 57 06 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 アマクダリ シックスゲイツ シュリケン スリケン ソウカイヤ ニンジャスレイヤー ネタ要員 ヒュージシュリケン ホモ 代永翼 「ではヒュージシュリケンを放せ」 ヒュージシュリケンは『ニンジャスレイヤー』の登場人物。 他に、ヒュージスリケン、ヒュージ・シュリケンなどと表記された事もある。『シヨン』での声優は代永翼=サン。 ■登場エピソード 『ネオヤクザ・フォー・セール』 『サプライズド・ドージョー』 【概要】 ソウカイ・ニンジャ。 第一部の敵である“ソウカイヤ”の威力担当部門ソウカイ・シックスゲイツに属するニンジャで、その中でも最精鋭となる“六人”の座を預かっていた実力者。 背丈は173cmと小柄な部類。 初登場時の説明によればバンディットによく似たニンジャとされていることから、本来はダイシュリケンやニンジャスレイヤーにあっさり破壊されたらしいチタン製胸当て以外はオーソドックスな装束のニンジャとしてイメージされていたようだが、シヨンでも踏襲された公式イラストでは、後述の歪んだ性格や口調からか、ドレッドヘアーに狂気的な目をした尖った印象の兄ちゃんとして描かれている。 そのイメージに完全にはよらないウキヨエコミックでも、カブキモノのような大胆不敵なイメージに纏められることが多い。 同じく“六人”の座を預かっていたと思われる巨漢ニンジャのアースクエイクとは、互いに「ヒュージ」「アース」と呼び合う仲であり、近接戦闘や一対一の戦いでは難攻不落と呼べるアースと、遠距離攻撃を得意とするヒュージとの相性は実際抜群であった。 移動の時もアースの跨がるハーレーのサイドカーに乗る仲良しさん。 サイドカーには後述の煙幕弾などが装備されており、実際アブナイ。 見た目にもヒュージは小柄、アースは大物、とバランスがいい。 『シヨン』ではビッグ・ニンジャ特有の作画で、アースが更なる大物(物理)として描かれていたためか、余計にスケール差が際立っていた。 コメンタリーによると元々はポンビキ・ヤクザ上がり。 集金トラブルで仲間からリンチを受け、銃で武装した同じクランのヤクザ達に一方的に処刑される寸前でソウル憑依が発生。 路地裏に転がっていた錆びだらけの鉄片カンバンを無意識のうちに掴んで投げることでヤクザを皆殺しにしたのがニンジャとしての初めての殺人だったと語られている。 【人物】 カンバギ=サン、俺は三度の飯より拷問が好きだ。お前が売っているICチップを見ただけで、それを使った拷問方法を百個は思いつく 性格は上記の台詞からも理解できるように、残忍で冷酷。 モータルに対して容赦のない拷問を前提としたインタビューをするのを趣味としており、劇中でも明らかに質問の答えを知らなそうなカンバギ=サンを選び、ネチネチと時間をかけていたぶるなど、如何にもシックスゲイツらしいゲスな性分が滲み出ている。 スリケン投擲に絶対の自信とプライドを持っており、ダイシュリケン投擲によりニュービーニンジャを1人だけ討ち漏らしてしまった際はショックで茫然となっていた。 アース同様にシックスゲイツとしては古株であったと思われ、卑怯な手段で“六人”に入り込んだと疑っている、新参のヘルカイトのことを嫌っていた。 【活躍】 クローンヤクザを始末したすぐ後に、ラオモトの命を受けて拠点が判明したドラゴン・ドージョーの放火に向かう。 途中で、違法ICチップ売人のカンバギ・モトオを見つけて路地裏でネチネチとインタビューするも、アースからの連絡を受けて気を散らした隙に、尾行していたニンジャスレイヤーに入れ替わられて交戦。 狭い裏路地ではダイシュリケンを投げる間合いを満足に取ることも出来ないままに決断的な近接カラテ攻撃を受けてしまい、ニンジャとしてもシャレにならない程のダメージを受けてしまう。 辛くもこれを脱してアースとクローンヤクザ達の下に戻り、尚も追跡してきたニンジャスレイヤーをアースの指示を受けて上空から監視していたいけすかないヘルカイトの助けを借りて撃退には成功したものの、左眼球の致命的な損傷と、敗北によるネガティブ思考に陥り全力を出せなくなったことを見切られ、この時点で信頼を置いていたアースに見限られてしまう。 ドラゴン・ドージョーでは煙幕弾とソニックバクチクの奇襲を仕掛け、更に向かってきた弟子達をダイシュリケンで一掃するも、その精度はラオモトの前でクローンヤクザを始末してからドージョー襲撃までの僅かな時間の間に比べ物にならない程に落ちてしまっており、一人を取りもらす。 これには本人も存在意義を問う程の大きなショックを受けてしまい、更にはこの隙をついて死角となった左から接近してきた、ドラゴン・ゲンドーソーの孫娘ドラゴン・ユカノのアンブッシュを受けて肩の筋肉を切断されてしまう。 ……実は、これはアースの狡猾なまでの知略であり、潜伏していたユカノを捕らえるために今や弱体となったヒュージを撒き餌に利用したのだった。 ……しかし、混乱するイクサ場にヘルカイトのアンブッシュにより、瀕死に追い込まれる窮地の中でニューロンからの誘いに負け、ナラク化したニンジャスレイヤーが出現。 更なる傷を負い、自らが相棒に捨て駒にされたことを悟りつつも、己を捨て駒として使ったアースが自我を取り戻したニンジャスレイヤーとドラゴン・ゲンドーソーのコンビネーションに破れたのを見届けた後に、吹き矢を用いてゲンドーソーにアンタイニンジャウィルス「タケウチ」を打ち込むことに成功している。 “畜生が、スペアも取れなかったか……。だが、最後にドラゴン・ゲンドーソーを道連れにしてやったぜ。最後の切札は使えずじまいだったが……。おい、俺を囮に使いやがったなアースよ。いい気味だぜ……アノヨで逢おう!” この直後にカイシャクされそうになったヒュージだったが、恐らくはヘルカイトの指示で待機したままになっていたソウカイ武装ヘリ集団が到着。 ドージョーへの銃撃を開始したためにニンジャスレイヤーはゲンドーソーを抱えて撤退を余儀なくされる。 更に、確実にニンジャスレイヤーと生き残りを始末するべく戦術核バンザイ・ニュークが発射。 ドージョーのジンジャ・カテドラルとアースの骸と共にヒュージも閃光に呑まれる。 ……結局はニンジャスレイヤーはゲンドーソーに助けられて、この大爆発からも生き延びることになるのだが、その一方でウイルスに冒された師を救うべく奔走する羽目に陥ったあたり(その途中で最大のパートナーとなるナンシー・リーと出会ったのだが)、ヒュージが果たした役目の大きさが解るというものである。 【能力】 投擲術に長ける「フマー・ニンジャクラン」のレッサーニンジャソウル憑依者。 ニンジャネームが示すように、背中に背負った直径2mにも及ぼうかという投擲武器“巨大セラミック・スリケン”「ダイシュリケン」の投擲による雑魚一掃を得意とする。 実際わかりやすいニンジャネームとイメージしやすいワザから、ニュービーだったヘッズの記憶にも強い印象を残したニンジャであり、第一部を代表する敵の一人と言っていい。 そのワザマエは正確無比で、初登場の際には主君ラオモト・カンの号令によりショウジ戸から出現、プレゼンでライオンを歯牙にも掛けず始末してみせた、最新型のクローンヤクザY-12の集団を、チャカを撃たせるまでもなく一投の下に首チョンパして見せるというインパクト重点のエントリーを果たした。 これにより、クローンヤクザの売り込みにやってきたヨロシサンの営業はラオモト=サンのオフィスを失禁で汚してしまい、人食いズワイガニの待つ床下へと落とされることになってしまう。 「ムハハハハハハ! ストライク! ムッハハハハハハ!」 ウキヨエコミックの一つ『ニンジャスレイヤー殺(キルズ)』では、ダイシュリケンのみならず、通常、及び様々なバリエーションのスリケン攻撃に長けたワザマエの持ち主として描かれている。 本編でも解像度を高めると、実際そのようなワザマエの持ち主であったのかもしれない。 装備 ダイシュリケン ヒュージの代名詞とも言える巨大セラミック・スリケン。 背中に背負ったこの武装をカラテシャウトと共に投げつけて、集団の首を一斉に切断してしまう。 そのワザの特徴からかボーリングに準えられており、自身でもストライクやスペアといった表現を好んで用いていた。 そのサイズ故に狭所での運用には不得手。 『キルズ』では、前述のようにスリケン攻撃全般を得意とするワザマエの持ち主として描かれている。 吹き矢 ゲンドーソーにアンタイ・ニンジャ・ウイルス「タケウチ」を打ち込むのに使用。 尤も、その後の独白から本来はニンジャスレイヤーを狙っていたのかもしれないが。 肉体と精神の両方に重症と言えるダメージを負いながらも、狸寝入りをしてタイミングを計っていた公算が高いあたり、如何にヒュージの実力が侮れないものであったかがうかがえる。 【どうだ。答えないと、次はお前の中指を折る】 ニンジャネームが「スリケン(suriken)」ではなく「シュリケン(Shuriken)」であることの理由は謎。……とされている。 ザ・ヴァーティゴ=サンは「h」があるかないかだけで、実際スリケンとシュリケンは同じものだろう、と語っていた。 一方、劇中描写からヘッズからはスリケンはニンジャが自己精製したもの。 シュリケンはそのまま武器として存在する手裏剣ではないか?との説が出されており、Tokyo otaku mode内の『ニンジャスレイヤー』関連用語集でのスリケンの項目でも、“スリケンとは、ニンジャが血と大気中の重金属粒子から生み出すデミ(擬似)シュリケンである”とされている。 尚、ヒュージシュリケンの表記については物理書籍版の発売に際して翻訳チームがあらためての確認をとったが、原作者からの返信はなかったという。 ザ・ヴァーティゴ=サンによると「ゲイ」らしい。ちょっとやめないか。 ……後の解答では「実際噂」とのこと。ちょっとやめないか。 人気者だけあってかエイプリルフールの与太者企画では風魔大手裏剣衛門だのビッグシュリケンなる名前のヒュージを元にしたキャラクターが登場している。 追記修正はサンズリバーを渡ったヒュージシュリケンを思いつつ、お願い致します。 「スミマセン。私のカメラアイ機能がアンブッシュにより破壊されました。奴は……」 「ではバイセクターを放て」 バイセクターは『ニンジャスレイヤー』の登場人物。 ニンジャネームのメカフォーマー“バイセクター”とは「両断するもの」を意味する用語とのこと。 ■登場エピソード 『サツバツ・ナイト・バイ・ナイト』 アマクダリ・ニンジャ。 第三部の敵である“アマクダリ・セクト”に所属する強力なニンジャで、全身の八割が黒漆塗りのサイバネボディに置換されており、喋る声も電子音声となっている。 アマクダリの中ではチバ派に属していた。 ニンジャネームが示すように背に巨大な円形の投擲武器“ギロチン・チャブ”を背負っており、カラテシャウトからの投擲による雑魚一掃を得意とする。 その、どこかで見たようなデジャヴ溢れる姿とシチュエーションから、ヘッズのニューロンを激しく刺激した、濃い展開の続いた第三部でも決して忘れ得ぬ敵の一人である。 そのワザマエは正確無比で、初登場の際には主君ラオモト・チバの号令によりフスマから飛び出し、プレゼンでライオンを歯牙にも掛けず始末してみせた、最新型のクローンヤクザY-14Aの集団チャカ・ガンの一斉掃射を余裕で防いだ後に、一投の下に胴体切断して見せるというインパクト重点のエントリーを果たした。 その力はラオモト・チバは勿論、アガメムノン=サンからの信頼も高い。 これにより、クローンヤクザの売り込みにやってきたヨロシサンの営業はラオモト=サンのオフィスを失禁で汚してしまい、坊っちゃんの八つ当たりの餌食になった後で人食いズワイガニの待つ床下へと落とされることになってしまう。 ムハハハハハハ! ムッハハハハハハハハハ! 【そろそろインタビューが必要だな……奴らのドージョーの位置を】 クローンヤクザを始末したすぐ後に、ラオモトの命を受けて、予定されていたニチョーム・ストリートの締め付けに向かう。 今回の相棒はやっぱり巨漢のディスエイブラー。 かつてネオサイタマを恐怖で支配していた“ソウカイヤ”と、その支配の象徴たる“シックスゲイツ”を伝説と呼び、憧れをもつ巨漢ニンジャは、その途上で己が跨がる武装ハーレーのサイドカーに控えるバイセクターに質問を投げ掛ける。 「バイセクター=サン、あんたはかつて、シックスゲイツだったと聞いた。そして、ニンジャスレイヤーとの戦いで……瀕死の重症を負ったと」 「俺たちは奴のカラテの前に敗北した。相棒は死に、俺は肉体の八割を損傷し、集中治療室で眠り続け……目覚めてからソウカイヤの破滅を知った。恥辱だ」 バイセクター……その正体は、あのドラゴン・ドージョー壊滅のイクサから、核まで打ち込まれたのに生き延びていたヒュージシュリケン本人。 尚、かつての相棒を思わせる異常巨体を誇るディスエイブラーのことは相当に買っていたと思われる。ニチョーム襲撃前に色々と(作戦や連携を)仕込んでるし。ちょっとやめないか。 ウキヨエコミックの一つ『グラマラスキラーズ』では、ヘッズの気になるこの辺の経緯や、ソウカイヤに入る以前の経緯までもが独自に膨らませられている。 ……その頃、仇敵たるニンジャスレイヤーも、マルノウチ・スゴイタカイビルの屋上でニチョームに迫る不穏な空気を感じとり、かつてのドージョー破壊の悪夢の夜を思い出していた。 しかし、アマクダリと完全に敵対する己のような存在が下手に手を出せば独自のルールによりネオサイタマを支配してきた歴代組織と不可侵条約を結んできたニチョームのバランスを崩してしまう……。 そして、ニンジャスレイヤーにとっても知己の存在であるヤモト・コキとザクロことネザークイーンの暮らすニチョーム自治体では、ザクロの関わったゲイマイコを逃がした案件でアマクダリに睨まれたことについて、ピリピリとした空気に包まれていた。 そして、タイミングを見計らったかのように到着したディスエイブラーとバイセクターはヤモトとネザークイーンと対峙する。 リー・アラキの生み出したアンデッド・ニンジャのスペクターを使い、自警団員の命を奪う挑発行為に激昂したザクロとヤモトはアマクダリに突撃し全面抗争が勃発する。 情勢はニチョーム側の圧倒的不利。 そもそも交渉するつもりもなくやってきたアマクダリは、最初から分断攻撃をも視野に入れた綿密な作戦を敷いており、ニンジャの数も上回る。 ジリー・プアーの中、挙げ句にはヤモトがスペクターのカラテドレインを受けて無力化され、ブッダにも見放されたかに見えたが…… 「ドーモ、はじめまして……サツバツナイトです……」 ※このエピソードのラストまでの展開は壮絶過ぎるので、未読の者は自分の目で確かめるがよかろう。 【……ノイズだ。気にするな】 ギロチン・チャブ バイセクターの背中に背負われた円形の巨大な投擲武器。 「チャブ」は卓袱台に由来する呼び名だろうが足は付かない。 ダイシュリケン以上の破壊力があるとは明言されていないが、以前は不可能だった縦投擲が可能となり、狭い裏路地でも問題なく攻撃が可能になっている。 この他、今回は真っ向勝負となったからか、サイバネ化の恩恵か、以前は披露しなかった近接カラテでもサツバツナイトと渡り合い、下半身を360°回転させての回し蹴りを放つなど、凄まじい強さを見せつけた。 サイバネ舌 口元のサイバネメンポに仕込まれた、バイオ毒針射出機構。 何故かサツバツナイトにとっても嫌な記憶を呼び起こす攻撃だったらしく、発射前に破壊されてしまった。 サツバツナイト……一体、誰キドなんだ……? 【ただの電気的デジャヴだ】 この回にて唐突に登場し、ヘッズからの大爆笑とすっとぼけと驚愕を浚ったサツバツナイトは、第三部の終わりあたりで更なる衝撃を与えることになる。 ※どっかの項目で厳かにネタバレしてたような……。 グラマラス・キラーズの該当回では実質的な主役に昇格。回想=ジツの活用とグッドルッキング重点、そしてグラキラならではの敵ニンジャへのやさしみを感じさせるおくゆかしいアレンジは必見である。 「……スクエイク、アースクエイク、それでいい、俺たちの追記修正だ……ミサイルが……全てを……アースクエイク、アース……」 ガシャンと音を立て、彼女が手に持っていた金属塊が変形した。それは巨大なスリケン……ダイシュリケンだ。 「アタシはヒュージシュリケン。アンタは?」 ヒュージシュリケン(第4部)は『ニンジャスレイヤー』の登場人物。 ■登場エピソード 『プラグ・ザ・デモンズ・ハート』 オーストラリアの砂漠を行き交う暗黒メガコーポの積荷を狙うモーターサイクル馬賊“スレイプニル”に所属する女性ニンジャ。 カラフルなドレッドヘアーをした黒人女性で、右目のまわりには殺戮サインじみた黒い斜め四直線のタトゥーが掘られている。 盗賊団に所属するだけあって性格は荒っぽく敵には容赦しないが、仲間想いでもあり、竹を割ったような親しみやすい気質の持ち主。 彼女はヒュージシュリケンを名乗ってはいるが、第1部のソウカイヤのヒュージシュリケンとの関わりは一切なく、特にリスペクトしてるワケでもない。 実際、何の縁もゆかりもない全くの赤の他人なのだが、その身に宿すニンジャソウルは間違いなく彼と同一のモノ。 特殊なソウルのナラク・ニンジャを除けば、かつて倒された人物に憑依していたニンジャソウルの再憑依かつ異性への憑依は作中でも初めて確認された現象であり、ニンジャ研究家であるリー・アラキは調査のためにわざわざオーストラリアまで足を運んでいる。 装備 ダイシュリケン 彼女がソウル憑依時のインスピレーションとメカニックの知識を組み合わせて自作した折り畳み式の巨大なスリケン。 小型ブースターが搭載されており、ドローンのような自立飛行が可能となっている。 「追記・修正だ! テンションあげろよ、Wiki篭り!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ヒュージの項目立った!キルズの彼はマジでカッコよくて好きだった。 -- 名無しさん (2017-07-24 23 50 47) 与太話企画での登場率は100%に近い! -- 名無しさん (2017-07-25 00 06 52) ウォーッ!ヒュージ!ヒュージ! -- 名無しさん (2017-07-25 00 14 01) この勢いでアースも! -- 名無しさん (2017-07-25 03 01 36) グラキラでの活躍スッゴい良かったよなぁ…。 -- 名無しさん (2017-07-25 03 31 28) バンディットのトイを一部流用して作られたヒュージのトイを更に流用することで発売されるバイセクターのトイ。これはプレバン・メソッドと言われる手法だ! -- 名無しさん (2017-07-25 09 39 31) ↑アイエエエ……プレパンメソッドォ……クウガの真骨彫が出る度に複数買いしちゃったよぉぉ。 -- 名無しさん (2017-07-25 17 41 49) 3期のデジャブ感じる展開にまさかと思い、そのまさかの再登場には驚かされた。 -- 名無しさん (2017-07-25 17 47 31) 残忍だけどソウカイヤではかなり仲間思いな部類で好きだわ -- 名無しさん (2017-07-30 00 08 56) 無関係のモータルに理不尽な拷問かけるの見てこの世界のニンジャがどういう存在か理解できた瞬間だったな -- 名無しさん (2017-07-30 00 43 02) フロッグマンは「忍殺には珍しい、忍者らしいニンジャ」と言われるけど、このヒュージシュリケンも結構(性格はともかくデザインは)忍者っぽいね。少なくとも非ヘッズにアゴニィやソニックブーム辺りと並べて見せて「どれが一番忍者っぽいか」と尋ねたら10人が10人ヒュージを選ぶと思う。 -- 名無しさん (2018-06-18 17 18 49) サツバツナイトvsバイセクターはなんともいえぬゼンを感じる -- 名無しさん (2018-07-10 09 30 30) まさかの同名ニンジャが再登場 -- 名無しさん (2019-01-30 07 47 43) なんかナラクめいたシロモノになってきたぞおい -- 名無しさん (2019-05-26 19 02 55) 名前 コメント
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アサシン・オブ・アンタイ・オバケ・ニンジャ ◆ggowmuNyP2 野原しんのすけは子供である。 頭は悪い訳ではない。むしろ幼稚園児らしからぬ多くの語彙を持ち、コミュニケーション能力は非常に高い。 しかし思考回路が単純で、それでいてあちこち繋がりも悪いものだから、本人は真面目なつもりでも傍から見れば完全に理解不能な行動に走る事も珍しくなく、実際に無意味な事も多い。 しんのすけの性格を十分に知る相手ならばさておき、そうでない場合は自分の意思を自分で正確に伝達する事は不得手だと言える。 それでもこの聖杯戦争に於いて、しんのすけが全くの無力な存在だとは言えない。 否、単純な身体能力だけを見るならば、マスターの中でも上位に位置している。 至近距離から発射された銃弾を回避した事もある。 竹刀の回転によって突風を起こす程の剣道の達人と互角に戦った事もある。 武装した巨大ロボットに対し、道具も武器も用いずただその身だけで挑み、傷一つ負わず、息を乱す事もなく勝利した事すらある。 とはいえ――その能力は常に発揮される訳ではない。 例えば、母親である野原みさえと対峙した場合は、まず間違いなく、確実に勝てない。 身も蓋も無い言い方をするならば、しんのすけのスペックは本人のテンションとその場のノリに依るところが非常に大きいのである。 少なくとも現段階では、全力を出す事は叶わぬだろう。 人生経験は――その年齢からは不釣り合いなほどに――豊富である。 何物にも変えがたいような、常人ならば決して体験できぬような出来事を何度となく体験している。 それらがしんのすけに与えた影響は、勿論ある。 だが。 家族や友人達と過ごす日常もまた、しんのすけにとっては掛け替えの無い体験なのだ。 面白いし楽しいし、時には辛いし悲しい。 それらは当たり前に存在するものであって特別視するような事ではないし、何が特別なのかという判断も中々できない。 宇宙へ飛び出したり。 平行世界に渡ったり。 強大な悪と戦ったり。 そうした非日常は、家に帰るというプロセスを経て、数多存在する日常の一部へと還元される。 しんのすけは無知である。 世界とは、世間とは如何なるものか、という事と、自らが持つ知識や経験を結びつける事ができない。 それ以前に、そもそもそのような事を考えない。 故に――しんのすけはおバカな子供だ。 しんのすけ本人もそれを自覚しているし、周囲もそう認識している。 近頃は下品な遊びをする事が少なくなってきたり、妹である野原ひまわりの誕生当初は彼女に振り回される事が多くなったりと、 そういった時期による多少の〈ぶれ〉はあっても、そこは揺るがない部分なのである。 それは、この再現された冬木の地でも変わらない。 そして。 長所にも短所にもなり得るそれは、今この時点では――しんのすけの行動を制限する短所として機能していた。 「ねーねーおねいさーん、タマネギ食べれる~? 納豆にはネギ入れるタイプ~?」 「えーっとお……君、迷子?」 「んーん、オラ、人探ししてるの!」 「探されてるのは君の方じゃないのかナ――――――」 幼稚園から抜けだしたしんのすけは、早速調査を始めていた。 とは言っても、明確な方向性も何もなく、手当たり次第に聞き込みを行っているだけで、成果は殆どない。 単なる子供の戯言として無視されるのが大半である。 運良く会話に付き合う人物を見つけても、頻繁に話題が横道に逸れるおかげで、まともに聞き込みが出来ているかは怪しいところである。 先程しんのすけが話しかけた人物――豊満な胸をした金髪の婦警は困惑と苦笑を顔に浮かべながらも根気よく対話を続けている。 先日までの多くの行方不明者に加え、今日になって同時多発的に事件が発生している異様な状況下である。 加えて、しんのすけの与り知らぬところではあるが、早朝にも一人で行動していた少女が発見されている。 既に日が昇り、多くの人々が街中にいるこの時間帯であっても、婦警がしんのすけを保護しようとするのは当然と言えば当然であった。 「君、どこの子? ママは?」 「ママはいないゾ」 「え――?」 「でも母ちゃんなら家でお昼寝してるか、ワイドショー見てるか、ひまの面倒見てるんじゃないかなー」 「あーソウデスカー」 しんのすけは全身を軟体動物のようにくねらせた。 「んもう、どーしてオラの質問に答えないのにおねーさんはオラに質問するの~? アダッチーもやる気がないし、最近のおまわりさんはいけませんなあ」 「はいはい、幼稚園かお家か、近くなら送ってあげるから。分かんないなら――とりあえず交番かなあ」 「えー? オラ、魔法使いのお姉さんを探さなきゃいけないのにぃー! ……はっ、もしかしてオラのカラダが目当てなの!?」 「人聞きの悪い事言うなあー!」 本来の目的を半ば見失ったまま、漫才のような会話は続いてゆく。 ――虎視眈々と機会を伺う、監視者の存在に気付かぬままに。 ● 赤黒のアサシンのマスター、野原しんのすけの抹殺。 その指令を受けた悪魔の目玉は、しかし未だその命令を実行できずにいた。 理由は一つ。 周囲に人間が多すぎるのだ。 無論――下級の使い魔と言えども、一般人などに悪魔の目玉の行動を妨害できるはずがない。 だが、この人の群れの中にマスターやサーヴァントが紛れ込んでいた場合は話が別だ。 己が消滅させられる事など問題にはならぬ。 だが、それでアサシンのマスターを警戒させるのは上手くない。 ――大魔王の言葉は全てに優先する。 逸る必要はない。既に手は打たれている。 深く、そして静かに。 悪魔の目玉は時を待つ――。 ● 「ところてんおねーさーん」 「ところで、でしょーが。ん――」 婦警の表情に、警戒心が浮かぶ。 「お?」 しんのすけが首を傾げた、その時――ぽん、と、頭を優しく叩かれた。 「やあ、見つけましたよ、しんのすけ君。皆さん心配していましたよ」 「おおっ、組長!」 「園長です!」 現れた人物――自らが通う幼稚園の園長にしんのすけは物怖じせず、いつもの様にネタを振る。 外見的特徴を論うようにも聞こえるしんのすけの言動は教育的観点から見ればそれは好ましいとは言えないのだが、悪意は無いのだ。 それを理解している為か、最早諦めきっているのか、園長は深く話そうとせず、婦警に頭を下げた。 「どうも、しんのすけ君がお世話になりました。さ、しんのすけ君、帰りま――」 「あ、あのう」 「はい?」 「いや、あの、ホントのホントに組長じゃないんですか? 藤村組の組長は子供好きって噂も……」 「違います! 大体、私の苗字は高倉ですから!」 「うーん、オラ、それ初めて聞いた気がするー」 「あのねえ、しんのすけ君――」 ● 「ヒッヒッヒ……!」 ――幼稚園のごく近くに存在する個人用倉庫。 その内部の暗がりに、不気味な笑い声を上げる何者かの姿がある。 老人のそれにも似た顔面に、人の手足を生やす異形。 名を鬼面道士。 大魔王のキャスターの魔力によって造られた魔物である。 キャスターが初期に行っていた魔物作成スキルのテスト中に生み出されたこの魔物は、キャスターがアサシンとの不可侵条約を組んだ後に此処に送られていた。 悪魔の目玉によるアサシンのマスターの監視に加えた保険として、である。 そして案の定、アサシンは早々に条約を破棄した。 そこで――悪魔の目玉と同時に、鬼面道士もまた行動を開始した。 錯乱呪文《メダパニ》の重ねがけによって『調教』したNPCによってアサシンのマスターを人気の無い場所へと誘導し――然る後に悪魔の目玉がマスターを抹殺する。 どういう訳かマスターは幼稚園の外へと出て行ったようだが、こちらに気付いた様子は皆無だ。 所詮は子供であり、その行動範囲も知れたもの。 多少遅れは出るだろうが、計画に支障はない。 仮にマスターが令呪を使ってアサシンを呼び寄せたとしても――変身呪文《モシャス》によって化けた偽物ではない、本物のNPCなのだ。 それを攻撃して不都合が出るのはアサシンの方である。 仮にそれが看破されたとしても、マネマネを操られたNPCだと思い込めば今度はそちらを攻撃する事ができなくなるだろう。 更に、操ったと言っても一人だけ。マンションの魂喰いならばともかく、これが暴露されたところでペナルティなど課せられまい。 どう転んだとしても、キャスターが損を被る事はないのだ。 「キャスター様、もう少しだけお待ちくだされ……フィーヒヒヒ!」 最早アサシンのマスター、野原しんのすけに逃れる術は無い。 そう、NPCを操る鬼面道士が発見され、倒されぬ限り――。 【NINJASLAYER】 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「フィーヒヒヒ! フィーヒヒヒ……!」 ブキミめいた笑い声を上げ続ける鬼面道士。 ナムサン! しんのすけはこのまま悪魔の目玉の餌食となってしまうのであろうか……!? その時である! 「イヤーッ!」 KRAAAAAAAAASH! 鬼面道士の頭上から突如破壊音! ガラス片が落下! 「アイエエエエエエエ!?」 窓を蹴り破って飛び込んできたのは……ニンジャ! ニンジャの……サーヴァント! 「ドーモ、はじめまして。アサシンです」 地面に降りて即座に行ったオジギからコンマ数秒後、アサシンは鬼面道士へと無慈悲な言葉を浴びせた。 「貴様を殺す」 「ナンデ!?」 「キャスター=サンの手の者か。あるいは、他のマスターの使い魔か。何であれ生かしておく理由はない。ニンジャ殺すべし」 片手に持っていた悪魔の目玉を握り潰す! 「このゴミクズとなった記録機器のように、オヌシもサンズ・リバーという名の廃棄場へと送られるのだ」 ……時は数分前に遡る。 幼稚園へと向かう最中、突如として悪魔の目玉から送られる映像が途絶えた。 その瞬間、アサシンは自らの行動をキャスターに察知された事を悟った。 しかし……映像が途切れるその寸前、映像の視界が一瞬しんのすけから外れ、この倉庫へと向いた事を見逃してはいなかったのだ! 生前のアサシンは僅かな手掛かりからニンジャの痕跡を見つけてきた。 その経験とニンジャ感知力を持ってすれば何者かの存在を探知するのは実際容易な事であった。 幼稚園にしんのすけの気配はない。 未だ魔力供給は途絶えておらず、令呪も使用されていない。それでも決して安心はできぬ。 即刻この使い魔をスレイし、再び捜索に向かうべし! ニンジャ判断力によって決断的に思考を完了させたアサシンの行動は素早かった。 「イヤーッ!」 ポン・パンチ! 鬼面道士の顔面へボディブローだ! 「アバーッ!?」 吹き飛んだ鬼面道士は受け身を取る事も出来ず壁に激突! 「ハイクを詠め。カイシャクしてやる」 ヒクヒクと痙攣する鬼面道士へとアサシンは足を進める。 「フィ、フィーヒヒヒ……!」 だが、鬼面道士はなおも笑いを浮かべている! コワイ! 「ヌゥーッ!」 アサシンがその歩みを止める。臆したか!? いや、そうではない! 彼の足元を見よ! そこには泥で造られた魔物の手、マドハンドがタケノコめいて地面から生えてアサシンの足首を握りしめているではないか! なんたるズンビー・パニック・ムービーめいた光景か! 「マヌケめ! ここにいるのがワシ一人だと思うたかーっ!」 鬼面道士が杖を振りかざす。 それに呼応するように魔物の群れが暗闇から出現! 魔物はイノシシめいた姿をした獣人で、その手にはヤリを持った……オークである! オークの筋力はバイオスモトリに匹敵し、その脚力は常人の三倍にもなるであろう。 まともに攻撃を受ければサーヴァントといえどもネギトロめいた惨殺体となるのは免れぬ! 「やれーっ!」 鬼面道士が号令する! 「ハイヨロコンデー!」 オークの群れはヤリを構えてアサシンに突撃! マスターだけでなくサーヴァントをも仕留めたとなれば実際キンボシ・オオキイだ! アサシンは未だマドハンドに拘束されている。 「スゥーッ! ハァーッ!」 チャドー呼吸と共にその場でジュー・ジツを構えるが、おお、それはヤバレカバレではないのか!? ……否! 「イイイイヤアアアアーッ!」 力強いシャウトと共にアサシンが跳躍! 抑え切る事が出来なかったマドハンドはアワレにも全ての指が千切れ飛んで即死! 「なっ、グワーッ!?」 驚愕し停止したオークの額にスリケンが突き刺さり死亡! 高く跳び上がったアサシンは空中でキリモミ回転、そこから全方位にスリケンを投擲したのだ! ヘルタツマキ! 「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」 突進してきたオーク達にスリケンが命中し全員死亡! 「グワーッ!」 硬直していた鬼面道士にも命中し重傷! 怯んだ鬼面道士の眼前にアサシンが降り立ち、そのままの勢いでケリ・キックを放つ! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 たまらず倒れ伏す鬼面道士。赤黒の処刑人は冷酷にそれを見下ろした。 「バ、バカめ! ワシを倒したところで」 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アサシンが右腕を踏み潰す! 「あ、あの小僧が狙われている事には変わりは」 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アサシンが左腕を踏み潰す! 「キ……キャスター様に勝てると思」 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アサシンが右足を踏み潰す! 「アバッ……」 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アサシンが左足を踏み潰す! 「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」 ……数分後、倉庫の中に存在しているものはただの屍と化した魔物達だけであった。 時が経てば屍も消滅し、残るのはただ魔力の残滓だけとなろう。 ショッギョ・ムッジョ。アサシンも、そのマスターも、一歩間違えれば同じ道を辿るであろう。 だが、それはこの聖杯戦争ではチャメシ・インシデントでしかないのだ。 おお、ナムアミダブツ! ナムアミダブツ……! ……。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「さ、しんのすけ君、そろそろいい加減に――」 園長が何事かを言いかけた、その瞬間――園長は突然白目を剥き、ふらりとふらついたかと思うと、その場に倒れ伏した。 「お? どしたの組長、こんなところで死体ごっこなんてしてたら怒られるゾ」 しんのすけが身体を揺すっても、反応はない。 「ねえ~ん、組長ったらあ~ん」 言いながら、しんのすけがズボンと下着を脱いで臀部を園長の顔に乗せようとした時――呆然としていた婦警が我に返った。 「って、何してんの! じゃなくって、組長さーん大丈夫ですかー!? うわーっ、近くに大学病院はあるけど、動かしていいのかわかんないし……ああ、君もそこで待っててね!?」 「おおー……」 婦警はしんのすけから目を離し、携帯端末を取り出して連絡を始める。 「ワッザ!?」 「一体何が起こったんです?」 「ドシタンス!」 「ちょっとやめないか」 騒々とした声。周囲に徐々に人が集まり出している。 ここに至って漸くしんのすけは当初の目的を思い出した。 それと同時に、これもまた自身の周囲で起こっている事件に関係があるのではないか――という考えが脳裏によぎる。 根拠は無い。 無いのだが、そういった事には意識が及ばない。 その代わりに、好奇心は益々強くなっていく。 園長の事も気にならないでもないのだが、しんのすけに出来る事もない。 出来る事がなくても勝手に救急車に同乗したり、病人の見舞いに行って逆に症状を悪化させた事もあるのだが。 ともあれ――人込みを抜け出し、再び捜索を始めようとした、その時。 ((しんのすけよ)) 「オワーッ!」 突如として聞こえてきた声――ニンジャの声に、慌てて周りを見渡すが、声の主は見当たらない。 ニンジャとはそういうものなのだという今朝の言葉も思い出し、しんのすけは一人納得した。 「ねーねーおじさーん、これニンポー? ニンポーなの~?」 ((……そうだ、ニンポだ)) 「おお、凄いゾ! オラにもできる?」 ((オヌシの声はニンジャに聞こえている。そう、いつもだ)) ややあってから――まるで躊躇っていたかのように――ニンジャの声は続いた。 ((しんのすけよ。これから先、オヌシの前にはオバケが現れるかもしれぬ)) 「それは嫌だゾ……フランス人形とかガチャガチャとか、そーいうのはあんまりいい思い出が……」 ((だが、決してニンジャは負けぬ。ニンポによってオバケは滅されるであろう。アブナイを感じた時にはニンジャを呼ぶのだ。『困っている人を助けないのは腰抜け』。ミヤモト・マサシもそう言っている)) 「おお、おじさん、ヒーローみたいでカッコいいゾ! ワーッハッハッハ!」 ((…………私は、ヒーローではない)) 「お?」 それきり、ニンジャの声は途絶えた。 暫くの間しんのすけは首を捻っていたが、自分はこれからお姉さんに会わねばならない、という事を再度思い出し、ひとまずニンジャについて考えるのをやめる。 「よーし、お姉さん探しにレッツらゴー!」 未だ自分の置かれた状況を知らず。 その背には監視者が置かれたまま。 轟々とした嵐を呼ぶ幼稚園児は、ただひたすらに我を貫く。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ブンブブブンブーン、ブンブブブンブンブーン、ブンブブブンブーン、ブンブブブンブンブーン……。 湿ったベース音が路地裏に響く。 ニンジャが跋扈せず、サイバネ技術もなく、違法薬物の横行もないこの冬木の街。それでも陽の当たらぬ場所はある。 人気のない、廃墟めいたアトモスフィアを感じさせるその場所で、自らのマスターを見守りながらアサシンはスシを食していた。 スシは優れたエネルギー補給食であり、ニンジャの持つニンジャ回復力を最大限に引き出す。 これまでに二体のサーヴァントと戦闘し、更に今回。 激しい消耗ではないと言えども、短期間に戦闘を繰り返してはマスターにもその累が及ぶ可能性はある。 こちらは常に監視を受けている以上、ザゼンを組み、落ち着いて回復力を高める事は実際難しいと見るべきであろう。 そう判断したアサシンは、マスターの元へと向かう最中に発見したスシ専門店から、スシ・パックをハイシャクしていたのだ。 そのスシはアサシンの存在していた時代ではオーガニック・スシと呼ばれる高級スシであったが、アサシンはそれに何ら感ずるものはない。 ただ無表情にスシを補給するアサシンの、その右目がギョロリと蠢いた。 ((グググ……何たるブザマなイクサ。魔力さえ十分ならば、オヌシの実際情けないカラテであってもあのような弱敵など一瞬で爆発四散させていたろうに!)) 自らの内に秘める宝具にして邪悪なるニンジャソウル、ナラク・ニンジャの声がアサシンのニューロン内に響く。 ((フジキドよ、このままではジリー・プアー(徐々に不利)。オヌシが子守りにかまけている間にもあのキャスターは自らのカラテを更に高めていよう。惰弱なマスターなど捨て置け! 殺せ! 殺すのだ!)) ((故に身体の支配権を渡せという訳か。聞く気はない。黙っているがいい )) ((バカめが! 幾らあのマスターに入れ込んだとて、オヌシは所詮……)) ((黙れ)) アサシンは拳を握り締める。 そう、この身は何があってもあのマスター、野原しんのすけとは相容れまい。 サーヴァントだから? いや違う、アサシンは殺戮者だからだ。 あの、マルノウチ・スゴイタカイビルで妻子を失い、ニンジャとなった時から、フジキド・ケンジは……。 『ニンジャだぞー! ニンジャだぞー!』 『やれやれ、トチノキはニンジャが大好きだな。一体どこで、ニンジャなんて覚えたんだ?』 『あなたが買ってきたヌンチャクじゃない』 『スリケン! スリケン!』 『グワーッ! ヤラレター!』 『あなた、やめてください、恥ずかしい』 ……ソーマト・リコールめいた、最早二度と帰らぬ情景。 その上に、自らがスレイした者達の最期が重なってゆく。 『アバッ……こんな事! 俺はニンジャなのに……ニンジャなのに!』 『嫌だ。死にたくない。こんなの間違いだ』 『寂しい秋な……実際安い……インガオホー』 『おれは罪深い亡霊だ。おれのような人間は、こうなるサダメ……カイシャクしてくれるか、ニンジャスレイヤー=サン』 『アイエエエ……助けて、兄ちゃん……』 『ま、今までクソの役にも立たなんだインチキ腐れボンズが、最期に現世利益をもたらして、万々歳ってことだ』 『俺のスシはがらんどうのからッポだ。ヨロシサンのクローンアナゴで恥を晒せてか。勝負ありだ、ワザ・スシ=サン。勝利の美酒に酔いしれるがいい。笑うがいい!』 『お前が俺を助けて、それでこんなにしたのに……お前が放っておいて……』 ……アサシンは、己の在り方を決して変える事はないであろう。 この狂気を、復讐心を、消すことは誰にもできぬ。 英霊としての彼が登場する逸話……エピソードの多様性はスゴイ級である。 サツバツとしたマッポーの世、そこで逞しく生きるモータル達、隠された恐るべきニンジャ真実……。 だが、どうあっても変わらぬものもある。 『ニンジャが出て殺す』。 見よ、そのメンポの禍々しき文字を。より恐ろしく。ニンジャが恐れるように刻まれた、二文字の漢字を。 「忍」「殺」。 ニンジャを。殺す。 ニンジャスレイヤー。 それがこの英霊の真名であり、物語であり、宿命であった。 ……おお、だが! だが、しかし! 彼の人間性は完全に失われてしまったのだろうか? 一片の感傷も持ちあわせていないのだろうか? アサシンは実際防性のサーヴァントではない。 ただ敵を殺し尽くし、それによって自らのマスターを守るしかないのだ。 敵サーヴァントもあのキャスターとランサーだけではない。 いずれはマスターも聖杯戦争の意味を知るであろう。 だが、それまでは。 僅かな時間の間だけは……マスターにとってのアサシンは、オバケを倒す正義のニンジャなのだ。 しかし、果たしてそれが救いと呼べるのだろうか? 彼の右目は、際限なく血の涙を流していた。 ……アサシンがスシを食べ終わる。 そして彼は奥ゆかしく霊体化し、しめやかにその場から姿を消した。 【B-4/街中/一日目 午前】 【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】 [状態]健康 [令呪]残り三画(腹部に刻まれている) [装備]なし [道具]なし [所持金]無一文、NPCの親に養われている [思考・状況] 基本行動方針:普通の生活を送る。 1.ニンジャは呼べば来る…… 2.魔法使いのおねいさん(ルーラー)を探す [備考] ※聖杯戦争のシステムを理解していません。 ※一日目・未明に発生した事件を把握しました。 ※ルーラーについては旗を持った女性と認識しています。 ※映像によりアーカードの姿を把握しましたが共にいたジョンス、れんげについては不明です。 ※悪魔の目玉による監視、及び殺害命令は継続中です。 【アサシン(ニンジャスレイヤー)@ニンジャスレイヤー】 [状態]魔力消耗(中) [装備]なし [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:マスターを生存させる。 1.今はマスターを守る。 2.キャスター=サン(大魔王バーン)を優先して殺すべし。 3.キャスター=サン(大魔王バーン)は一端ランサー=サン(クー・フーリン)に任せる。 4.全サーヴァントをスレイする。 [備考] ※足立透&大魔王バーンとの休戦協定を破棄しました。 BACK NEXT 076 衛宮とエミヤ 投下順 078-a aeriality 076 衛宮とエミヤ 時系列順 078-a aeriality BACK 登場キャラ NEXT 054 伝説を呼ぶマジカル聖杯戦争! 野原しんのすけ 088 ヒーローズ・オン・ザ・マッポー・ワールド 049 シンデレランサー アサシン(ニンジャスレイヤー)
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中野人名 厨二 名前 エイデン 性別 男 年齢 27 身長と体重 174/63 容姿 茶髪が肩に掛かる程度の長い髪に黒い手袋を着けている。 派手なTシャツに緑色の上着羽織り、青のジーパンを履いている。服は強奪した盗品。 性格 一見は人当たり良く紳士的な性格であり、自身の能力を鼻にかけることもなく、常に笑顔で接している。だがそれは表面的な「演技」に過ぎずない、本当は自己中心的で話術に長け嘘が大好きで、かつ好戦的な態度の持ち主である。 自分に好意を示す者と有益な者には猫を被るが、彼の「演技」では無く本当の顔をすなわち「快楽殺人犯」の事を知った者とは容赦なく襲い掛かる極悪非道の最低な人物だ!! 能力 【輝爆装置】 掌に起爆性の光を纏う能力。光は触れた物の表面を駆けることができる。 起爆のタイミングは任意で設定できる。 掌を纏う光はエネルギー体として存在する為爆発で自身の手がダメージを受ける事は無い。 概要 産まれて間もない頃に母親に育児を放棄をされ孤児院に育てられる。沢山の友人に囲まれ仲良く暮らし育っていく 、、、満5歳の頃に孤児院にいる身寄りの無いかっての友人を爆殺していき最後に自分を育てくれた親代わりの大人を頭を爆発させ殺害し孤児院ごと爆破させた孤児院を後にする。 この事件は当日話題になり最悪の事件と語り継がれる 後に【連続少年爆弾魔事件】と名付けられる。 孤児院を出た後は感情の赴くままに多くの人間言葉巧みに騙して理由なく爆殺していき、殺害と言う快楽に溺れていくが…多人数の能力者によって某拘置所に拘留される。 しかし数日後いとも簡単に脱獄を果たし闘争心と深い憎悪に溺れ自分を捕まえた能力者達を無差別級爆殺する。 常に標的を探して襲撃、相手を逃がせば執念深くつけ狙うまるで蛇のような危険人物 愛情に餓えており優しい人物は襲わないと決めてるが時々情緒が不安定になり所構わず爆破していく。 現在 脱獄囚なので、特定の家は持たず野宿をしている。
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キバレンジャー 種類:Sユニット カテゴリ:ミスティックアームズ BP:4000 SP:- 必要パワー:4 追加条件:なし CN:なし 特徴:ホワイト/男 テキスト: 【吼新星・乱れやまびこ】 これをラッシュしたとき、追加条件を持たない敵軍Sユニットを1体選び、持ち主の山札の下に戻してもよい。 その後、カード名に「ウォンタイガー」を含む自軍ユニットがあれば、自分は1枚ドローする。 フレーバー: なんだなんだ、アキバに続いて今度はキバの勇者だってェ? 解説 ▼仮面ライダーアクセルよりは必要パワーが重くSPも持たないが、優秀なCIP除去効果を持つユニット ウォンタイガーとのシナジーを持たせる事で総合的な汎用性はやや控えめとなっている ▼ラッシュ後に手札に戻して効果を使い回す事を考える場合、公式ホウオウレンジャーとのシナジーを有する形になる ▼効果名は公式のものと同じだが、こちらは原作の表記に基づいて「やまびこ」を平仮名表記とした
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ジャガーノート(Juggernaut) / ケイン・マルコ(Cain Marko) (キャラクター、マーベル) 初登場:X-Men #12(1965年7月) 種族:後天的に能力を得た人間 能力 魔神サイトラックの宝石により能力を得ている。X-MENと係わりが深いがミュータントではない。 魔石は、悪の心からパワーを引き出すため、ヒーロー側に傾くとジャガーノートの力が弱くなる。 「アンストッパブル」との異名をもつ、あらゆるものを破壊、突破する単純ながら最強の能力 魔石により得たその腕力はハルクに匹敵するほど 不死身に近いタフネス&回復力はあのオンスロートでさえ「殺すことは難しい」と言わしめる。 また特徴的なアーマーはテレパシーなど精神攻撃から身を守る 概要 プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの義兄、ケイン・マルコ。 ケインの実父カート・マルコと、チャールズの実母シャロンが子連れ同士で再婚した。 幼い頃から勉強もスポーツもできる義弟に嫉妬し、いじめていた。 朝鮮戦争で魔神サイトラックの赤い宝石を手に入れ、能力を得た。 この時、洞窟が崩れ生き埋めになったため、チャールズには死亡したと思われていた。 しかしX-MENを結成したチャールズの前に現れ、復讐を果たそうとする。 チャールズに対する嫉妬と復讐心に突き動かされる一方で、心には孤独を抱えており、相棒のヴィラン、ブラック・トム・キャシディを唯一の親友と呼んだ。 X-MEN入り その後、ブラック・トム・キャシディが能力を暴走させ、殺されかけたためX-MENに助けを求め、和解。 X-MENの一員となった。 Fear It Self クロスオーバー"Fear It Self"では邪神サーペントが召喚した8人の僕の1人、クルースとなった。 サンダーボルツ その後、一時的に能力を復活させ、サンダーボルツに加わる。 チームの解散に際して、メンバーはどこでも好きな場所に送られることになった。ケイン・マルコは誰もいない荒野に送られ能力が完全に消失する前に走れるだけ走ることを選んだ。 実写映画 X-MEN:ファイナル ディシジョンに登場。 ただし、こちらではプロフェッサーXとの因縁はなく、単なるミュータントとなっている。 トリビア ジャガーノートがシーハルクとセックスしたとされる、有名なシーン(ジャガーノートとシーハルクが一つのベッドで寝ており、周りの家具やベッドが壊れているコマ)があるが、このシーハルクは偽物である。 オンスロートとは序盤でぶつかり、止められずに放り出された。この時、X-MENに出会ったものを教えようと、頭の中を読むことさえ許可した。 一時、ミュータントの学校にいた生徒と心を通わせるという展開があったりした。 「ジャガーノート」とは、ヒンズー教の祭りで、ジャガンナート(神)像を乗せた山車の下に、狂信的なヒンズー教徒が身を投げ出して轢かれる様を報告したことから、「止めることのできない巨大な力」「圧倒的破壊力」の意味。 あまりにも負けがこんだため、ついにサイトラックにも見放されるという展開があった。 アメコミ@wiki
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始めに ~あるリポーターの述懐~ トンネルを抜けるとそこは雪国だった。 有名な小説のそんな一節にも似て、私の目の前には今、深い青の世界が広がっています。 敷設されたリンクゲートを抜け、海底トンネルに列車が飛び込んだ途端、一面の青が世界を包んでいたのです。 南洋のエメラルドグリーンとも違う、ディープ・ブルー。海面からくゆる光の重層的なきらめきが、私に新しい出会いを鮮烈に予感させているのでしょうか。 観光地として知られるレンジャー連邦の、母なる大洋に抱かれて、列車は駅へと滑り込みます。 レンジャー連邦駅(詳細設定) 駅施設 構内には、旅の疲れを労う飲食店や、こまごまとした雑貨を扱う売店、みやげ物屋などのほかにも、行き交う乗客の整理や警備に励む猫士さんたちの姿がありました。 正式な配属が決定したわけではありませんが、優秀な治安維持能力を持つ彼らの活動により、共和国とそこに住む私達への悪意の芽を摘むことが期待出来るでしょう。 駅ビル構造 エレベーターを使って地上に出ると、そこにはもうレンジャー連邦の暑い匂いが漂っています。真新しい案内板には、既に多くのテナントの名前が見られました。 目立つ特徴は、やはり真ん中にそびえるハート型のタワーでしょうか。 特にタワー部分の1F~4Fまでは中央が吹き抜けとなっており、左右を結ぶ連絡通路がハートの外周に沿ってつなげられています。 また、同じタワー部分のフロアでも、イベント用に作られた5F、6Fはそれぞれ天井が他のフロアの1.5倍に設計されてあり、空間を多彩に使うことが可能です。 テナントについて ホテルグループ『Rangers』を中心に、観光客向けのレンジャー連邦らしい店舗だけでなく、イベントホールのような、新しい文化的中心地ともなる施設を集めているようです。また、特産品を一手に集め続けるバザールは、国内の客足も集めることでしょう。 (刺繍入りの布、それを使用したバッグ/連邦名物愛のおたすけグッズ、恋のお守り、占いコーナーのタロットカード/オレンジ!ビール、ピンク色の岩塩(ローズソルト)) 幹線道路『ニャーロード』からの利用客のために、バスターミナルや駐車場も敷設、また、近隣にはより連邦色の濃い、慣れた人向けの繁華街が建つ都市計画が進められているとの話です。 おっと、表には大勢の人が集まっています。お祭り好きの猫らしく、記念式典に駆けつけた人たちのようです。これからスピーチが始まる模様なので、私もそちらへ向かおうと思います。 共和国環状線・開通記念式典 オープニングセレモニー 「本日は誠に良き日となりました」 公募した中から抽選された、国民の代表がにこやかに語る。 バスターミナルとなっている駅ビルの正面玄関には、大勢の人たちが押しかけていた。だが、奇妙なことに、こうしたイベントにつきものの報道陣の姿がない。カメラ1つないのだ。 その不思議を考えることもなく、わくわくと次の言葉を待つ人々の前に、さっと手がかざされる。 「みなさん」 代表の浮かべるにこやかさが、耐え切れないまでになり、この瞬間を待っていたのだとばかり、とうとう歯を剥いて笑いながら、その手が何かの合図をするように、勢い良く振り下ろされる。 「それではゲーム開始ぃ!!」 【レンジャー連邦駅落成記念・お宝争奪ゲーム!】 そんな垂れ幕が、ビルの上から一斉に広がった。 サプライズコーナー イントロダクション 駅ビル内では一斉に、あちこちで密かに待機していたカメラマンが動き出していた。抽選で選ばれた代表以外、一般客には誰も事前に知らされていなかったのだろう、一躍早いもの勝ちの争奪戦ゲームのスタート会場と化し、騒然となっているバスターミナルにも、しかし一体どこに潜んでいたのやら、カメラが何台も出現している。リポーターも威勢良く 参加費は10にゃんにゃん、ワンコインならぬお札一枚で様々な商品がゲット出来るチャンスとあって、元がお祭り好きの猫のことだから、有料にも関わらず、結構な人数が参加している。 ゲーム内容はいたって簡単、四つのフロアを巡って隠されたカードをなるべく早くゲットすること。 ゲーム自体の難易度はそう高くないらしいが、なにぶん初めて入る建物のことである。エレベーターやエスカレーターの乗り入れやら、どこがどうなっているのかわからない。どうやら建物の構造や、入っているお店の特徴を、さっそく体で覚えてもらおう、なじんでもらおうという企画のようだ。 わあきゃあと、大真面目でみんな駆けずり回るその姿は、心なしか弾んでいるようにも見えた。 フロア紹介イベント ホテルフロア会場:2Fホテル・大ホール ホテルと提携している店舗『愛の殿堂』のエステティシャンたちの手になる、うれしはずかし西国式マッサージ風くすぐり迷路の魔の手をくぐりぬけると、参加者には『L』のカードが手渡されていた。気がつけば、顔が嘘のようにつやつやだ。体もすこぶる軽い。なるほど、これは悪くない。料理やマナー教室などもあるという話だから、まさに愛を勝ち取るための総合学習施設といった感じか。 テナントフロア会場:2Fレストラン街 出てきたものは山盛りのカキ氷。う、うまい!しかし、量が量だけになかなか厳しい。正式なメニューには提携先の有名店舗・『バタフライアイス』のアイスも自由にトッピング可能だとか。これよりさらにうまくなるというのか。頭痛と驚嘆に戦慄しながらもどうにか食べきると、底から出てきたのは『O』のカード。 イベントホールフロア一番手強かったのはここだろう。どうやらレストラン街以外のテナントが協力しているようで、扱っている様々な商品に関連した、レンジャー連邦の文化に関するクイズコーナーが設けられており、自国のことでも意外に知らなかったことなどに膝を打つ者達が続出した。どうにか合格点を挙げたものが手にしたのは、『V』のカードだった。 展望台フロア屋上展望台 景観の良さにしばし見とれる。遠い水平線の向こうで白い雲と海原が融け合っていた。が、手がかりらしいものはそちらにはない。内陸の方を見ると、すぐに最後のキーワードのありかはわかった。なんとも豪快な話だ。砂漠には、大きな大きな『E』の砂文字が記されていた。問題なのは、まだ景色を見ていたいと、足の奴がなかなか動いてくれないことだろう。まったくここは、気持ちのいい絶景だ。 エンディング ~始まりの終わる風景に~ レストラン街では、開店記念価格に設定された料理の数々が、なごやかなムードの中、お祭り気分でかきこまれている。残念ながら商品をゲット出来なかった参加者たちも、或いは見事にスピードクリアした成功者も、みな、ほくほく顔だ。 また、夜にはTVでイベントの一部始終が放送され、大いに参加者の家族や友人、恋人たちの話題のタネとなった。 こうしてレンジャー連邦の共和国環状線・駅ビルは、落成初日を無事に飾ったのであった。 製作Staff 施設原案・特産品イラスト:豊国 ミロ 海底トンネル・ホーム・カキ氷イラスト:むつき・萩野・ドラケン 猫士イラスト:矢神サク 構成・総文章:城華一郎 アイデア協力:砂浜ミサゴ
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メニュー・・・携帯だとメニュ探すの面倒なので、トップ読む必要のない人はこちらからどうぞ藩国の要点:藩国公式サイトマップです 左:にゃんにゃん共和国国旗 右:レンジャー連邦イグニシア(作:小奴) 連邦ニュース 政庁よりのお知らせです。 http //www23.atwiki.jp/ty0k0/pages/250.html #トップページに並べていく形式だと追跡参照が難しくなるので、専用ページへ移行しました。 ※連邦ニュースバックナンバーはこちら ※連絡事項は連邦回覧版にて通達中 国民のみなさんは各自チェックをお願いします&何かあったらお気軽にどうぞ。 *国名:レンジャー連邦(蝶子藩国) 藩王:蝶子(PL:蝶子) 王猫:ハニー 国民総数:27名+藩王=28名 現保有猫士:12匹+王猫=13匹 所持マジックアイテム:小笠原ペアチケット×1 *藩王よりひとことふたこと 愛は!愛は正義の妻にして勇気の友! 愛なき正義は飾り物の剣、正義なき愛は水中の鎧! 愛は眠る勇気の朝日、勇気は迷う愛の灯火! 愛こそは!そう、愛こそは!! と言うわけで、我が藩国は何よりも愛を重んじます。 恋とか萌えとかはもちろん友情とか人類愛とかも愛に含まれます。 でも、愛は個人のもの。個人によって形の違うもの。 それ故に、我が藩国では国民=州と定義し、連邦を名乗っています。 各州(国民)は各々の州法(愛)に従ってその正義と勇気とを行使して下さい。 また、他の州法を否定することのないよう、強くお願いいたします。 藩王は、各州の州法と発言を重んじ、それぞれのゲームを侵さず、 連邦国民みんながゲームを楽しめるよう尽力することをここに誓います。 藩王 蝶子、及び中の人 I play all over the love because of the love. *国民申請について 当国は随時国民を募集しております。 ・「謎とかよくわからないんですけど参加していいの?」→大丈夫です。ぶっちゃけ藩王もそんなによくわかりません。・「リアルの関係で参加する時間がほとんどない・・・状況を追うだけでも精一杯。」→大丈夫です。事前にゲームの遊び方の方針を教えていただければ、 それに沿うようにできるだけ調整します。時間がなくたってできることは絶対ある。 そこに愛があるのなら。全力で協力させていただきます。・「キャラ萌えのみのライトファンです。でも好きなキャラのために何かしたい!!」→大丈夫です。むしろ藩王がそんな感じです。レンジャー連邦は萌えを全面的に肯定します。 もちろん、ガッツリどっぷり楽しむぜ!という方も歓迎しております。 と言うわけで、どなた様も申請は国民申請所の方にお気軽にどうぞ。
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Blu-ray 映画 クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 プリッと!こんぷりーと クレヨンしんちゃん30周年記念テーマソング集 発売日:11月1日 ”しんのすけ”は野原家じゃなくて…忍者の子だった!? 記念すべき映画30作目は、 忍法で地球を救う超忍者アクション! ここを編集 2022年4月公開。~謎メキ!花の天カス学園に続く第30作。 https //www.shinchan-app.jp/anime/detail/movie-030/ 監督 橋本昌和 原作 臼井儀人 脚本 うえのきみこ、橋本昌和 絵コンテ 橋本昌和、久野遥子、三原三千夫、三浦陽 演出 三浦陽、鈴木大司、平向智子、佐々木忍、久野遥子 キャラクターデザイン 久野遥子、末吉裕一郎 作画監督 針金屋英郎、原勝徳、大森孝敏、末吉裕一郎 ねんどアニメ 石田卓也 動画検査 小原健二、秋吉育子、逆井淳美、甲斐順子、柚木美那、石橋佳奈 美術監督 皆谷透、三原伸明 美術設定 塩澤良憲 色彩設計 山﨑大輔 撮影監督 梅田俊之 特殊効果 佐藤香織 CGI つつみのりゆき、飯塚智香 2Dワークス 飯塚智香 筆文字協力 岩岡夢子 編集 村井秀明 編集助手 山田健太郎 音響監督 大熊昭 音響効果 庄司雅弘、岩切慶太 監修 松田昭彦 ミキサー 田口信孝 アシスタントミキサー 山岸克章 音響監督助手 相磯大貴 音楽 荒川敏行、宮崎慎二 予告編演出 生駒朱里 予告編制作 加藤悦子 制作ライン管理 赤木あい、加賀山悠 テレビアニメーションプロデューサー 國安真一 アニメーション制作 シンエイ動画 ☆インタビュー ▽『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』DVD&ブルーレイ発売記念 橋本昌和(監督)×小林由美子(野原しんのすけ役)スペシャルインタビュー ▽つまり私はしんちゃんに憧れている。ぼる塾・きりやはるか「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」で面白さ再認識 ▽4/22公開『映画クレヨンしんちゃんもののけニンジャ珍風伝』にて、本人役で出演した【ハライチ】のお二人にインタビュー♡「二次元の世界で漫才をするのは夢のようでした」 ▽野原しんのすけ役・小林由美子インタビュー(1)「ハライチさんの新ネタが楽しみでした」『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』 ▽川栄李奈が『クレしん』参戦の感動を語る!『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』が描く“家族の絆” ▽お笑い芸人・ハライチ岩井勇気&澤部佑インタビュー前編/映画『クレヨンしんちゃん』夢の出演に想いを馳せる ▽【独占取材】花江夏樹がクレヨンしんちゃんを語る!『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』インタビュー(1) ■関連タイトル Blu-ray 映画 クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 プリッと!こんぷりーと クレヨンしんちゃん30周年記念テーマソング集 映画 クレヨンしんちゃん DVD-BOX 1993-2016 双葉社ジュニア文庫 映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 完全コミック 映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 クレヨンしんちゃん主題歌CD~きかなきゃソン、ソン、そんぐfor you~ クレヨンしんちゃん ぶりぶりざえもん ほぼこんぷりーと 映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!サウンドトラック大全集 Kindle版原作コミック 臼井儀人/クレヨンしんちゃん 1 フィギュア・ホビー:クレヨンしんちゃん 原作コミック 臼井儀人/クレヨンしんちゃん 1 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
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ファバロ・レオーネ&ニンジャ ◆tHX1a.clL. 図書館。 揺れるアフロがひとつ。 知識の山の中にアフロがひとつ。 軍記、伝記、日常生活のマナーハウツー本、雑誌、ゴシップ誌、地図、新聞。 絵本、小説、漫画、エッセイ、コラム。 その他「現代の基礎知識」の本の数々。 それらによって築かれた山の中心にアフロの主は身を埋め、それぞれの本に目を走らせていた。 「ファバロ、ファバロ」 そんなボンバーヘッドのそばに、艶やかな女性が一人。 「つまんないでござる」 浅黒い肌にかなり官能的に着崩した紺色の着物。豊満な胸の上には金色の鈴。 流れるような青髪に、ぴんと跳ねた犬耳を思わせるくせ毛。 特徴的なござる口調を除けば、文句なしの美女だった。 「待て、待て。今いいとこなんだよ。成程、それで兵器が更に進化してるってんだな。おっかねえなあ。 ……げっ、なんだこりゃ、こんなもんぶっ放されたらクロスボウ程度じゃ太刀打ちできねぇぞ……」 しかしファバロと呼ばれた青年はなあなあな返事をして読書を続ける。 今しがた読んでいたマンガには、ファバロの知る『銃器』をはるかに上回った兵器が登場していた。 近代科学の粋、これを使われれば流石のファバロも勝ち目なしだ。 「こんなのにも警戒しなきゃなんねえのか……ヤベぇな、この世界」 「種子島でござるか。それなら鈴女でも避けられるでござるよ」 「タネガシマぁ? ……ああ、さっき見たな。火縄銃ってやつか。バッカ、おめえ、こいつぁなあ! 2km先の相手を撃ち殺せんだぞ!!」 「むむ、それはヤベぇでござるな」 わざとらしく言い回しを真似てみせ、それでもまだ暗雲晴れずというふうに顔を曇らせる。 当然出てくる言葉はひとつ。 「ファバロ、つまんないでござる」 ファバロは少しだけ溜め息を吐いて、自分のことを鈴女と呼ぶ美女の暇つぶしに付き合った。 いくつかの話を交える。 鈴女の世界の話。 ファバロの世界の話。 美味しい物の話。 危険な動物の話。 そして鈴女の話。 「……そういやお前、願いあんのか?」 「んー……特にないでござるなぁ。ぶっちゃけ、ファバロが騒いでるのが面白そうだったからつい降りてきちゃっただけでござるし」 下らない理由で召喚に応える英霊も居るもんだ、とファバロが笑う。 鈴女は特に気にした様子もなく彼に対してこう聞き返した。 「ファバロは何をお願いするつもりでござるか?」 「俺か? 俺ぁ……あー、なに願ったんだったかな」 ファバロ自身、願いに関する記憶は何もない。 きっと酔っ払って判断能力が下がった時に月を見上げて願いを叫んだのだろう。 それを裏付けるように、ファバロの元の世界での記憶は酒をしこたま飲んだあとでぷっつり切れている。そして目が覚めたら、この世界に居た。 酔いつぶれた時に願ったのだ。どうせ「大金持ちになりたい」とか「美女を侍らせたい」とかそんな感じのはずだ。 まあそれも実際捨てがたい。というより願いが叶うならだいたいどちらか。 だが、この場において、この場を知ってもう一つ願いが増えた。 「そーだなー……実物の東京に住みたい、とか」 メシが美味い、酒も美味い、女は綺麗。露出度も高い。 命を狙われる心配もないし、金を稼ぐのも簡単。娯楽も多い。 殺風景だがこの街はこの街で味がある。 常識はずれなことも多々あるが、それでも面白おかしく過ごせそうだ。 ここの元になった場所に行く、というのもありかもしれない。 「ま、そんなもんかな」 そしてファバロは思い出す。 この世界との出会い、自身のサーヴァントとの出会いを。 * 賞金首を一人誅し、金をいただき、その金で勝利の美酒に酔った帰り道。 ファバロは真紅の月になんらかの願いを捧げ、月はそれに応じて彼を夢に誘った。 そして、NPCとしてファバロが行動を始める日々が始まる。 彼に与えられた役割は『飛び込み営業の社員』。 午前七時、今日も会社員としての日常が始まる……はずだった。 「ええええええええええええええええええええええ!?」 この柔らかいベッドはなんだ。 このけたたましく鳴き声を上げている時計のようなものはなんだ。 このよくわからない柔らかい布で出来た服はなんだ。 というより、ここはどこだ。 慌てて自身の無事を確認する。 服以外特に変わった部分はない。自由が効いているので誘拐もない。 だが、その身を包むのは余りにも壮絶な違和感。 「おっ、おぉっ!? お、えええええええええええええええええええええ!!?」 勢いそのままに部屋の外に飛び出し、その景色に再び驚愕する。 見たこともない建物の山、山、山。 舗装された大地にちょぼちょぼと生えているだけの緑。 「ぬ、ぬわぁんじゃこりゃあああああああああああああああ!!!!」 全てが彼の許容量をはるかに上回っていた。 頭を抱え、身を震わせる。 夢ではない。地面に触れている素足の感触はまさに 呑み過ぎや記憶喪失では説明が付かない。これは最早別世界じゃないか。 そしてファバロは、NPC生活一日目の起床時に一発で記憶を取り戻した。 次いで右手に熱が走り、痣が浮かび上がる。 「あだ、あだだだだだだ!? 今度はなんだぁ!?」 「令呪でござるよ。鈴女との契約が成立したしょーこでござるな」 そして、誰も居ないことを確認したはずの部屋から、目が覚めるほどの美女が現れた。 「だ、誰だテメェ……って、ニンジャ? なんだこれ」 彼女の体に浮かび上がるのはクラス名とパラメータ。 そして思い出す。知らないはずの情報を思い出す。 聖杯戦争についてのいくつかのことと、サーヴァントについてのこと。 「ニンジャ鈴女。定刻通りに只今参上でござる、ににんにん!」 可愛らしく指を立ててびしっとポーズを決める。 唐突にやって来て、唐突にぶち壊され。唐突に巻き込まれた。 それが、ファバロ・レオーネの聖杯戦争の始まりだった。 * そうこうあって記憶を取り戻し。 まずはなによりも情報と図書館に向かい始めたのがついこの間。 それから何日も通いつめ、知らないことを片っ端から調べあげた。 そしてまた、知識の貯蔵で一日の半分が終わり昼が来る。 小腹も空いたことだし、ファバロは人目につかない道を選んでぶらぶら呑気に歩きながら、馴染みになった定食屋に向かった。 幸い、目覚めた時既に貯金が幾らかはあったので聖杯戦争中に豪遊でもしない限り資金が尽きることはないだろう。 「今日も色々分かったでござるか?」 「んー、まあ、色々なぁ」 知識を蓄える前は目につく物全てが輝いて見えたものだが、今となっては別段驚きもしない。 ビル、マンション、アスファルト、ブロック塀、ライト、信号、横断歩道。あれもこれも概要は理解した。 自動車、バス、救急車、新幹線、電車、バイク、自転車、移動手段も押さえた。 自動ドアにはまだ少しビビるが、それもあと何度かだけだ。 必要そうな情報はかたっぱしから飲み込んで、蓄える。 全ては聖杯戦争に勝つために。「文明レベルが大幅に劣る世界から来た」という巨大なハンデを埋めるために。 「よし、今日まででだいたい知識も揃ったし、そろそろ俺たちの話でもするか」 「鈴女たちの話、でござるか」 「簡単な現状確認さぁ。まず一ぉつ、俺たちは弱い。直接戦闘だとたぶんすぐ負けて終わりだ」 鈴女が頷く。 「だが二ぁつ、お前の能力を全力で使えれば、全く勝ちの目がないってわけでもねえ。 と、いうよりも。建物やその辺歩いてる奴らを上手く利用すればどんな状況からでも勝ちが拾えるだろう。 あとは俺の頭とお前の使い方次第って感じだが……このよく分かんねー『東京』に関する基本的なことはだいたいは覚えた。これでちょっとはマシな指示が出せるはずだ」 鈴女が再び頷く。 「そして三ぃっつ、今から令呪を一画使わせてもらう」 鈴女が問うより先に令呪を放つ。 「令呪を持って命じる。『マスター・サーヴァントの情報を手に入れた場合、ファバロ・レオーネに隠さず伝えろ』」 右手に宿った令呪が一画空に消え、執行される。 特に見た目に変わりはないが、これで間違いなく『鈴女がサーヴァントの情報を手に入れた場合、ファバロに伝えられる』ようになった。 「その程度でいいでござるか?」 「その程度、が重要なんだよ。一画失うのは惜しいが、それでも連絡ミスで下手打つよりゃましだ」 へらへら笑って手を振ってみせる。 あくまで自然に、令呪の裏に隠した意図には気取られないように。 ファバロは抜け目ない。 勿論、鈴女に言ったことも真実だ。 パラメータの低い鈴女と共に戦うならば、情報を共有して戦略を立てやすくしておく必要はある。 鈴女は戦略によって1にも100にもなる性能をしている。 生き延びたいなら100にどれだけ近づけるかが重要になってくる。そのカギを握るのはファバロ自身だ。 情報を収集し、的確な判断を下すことこそがこの聖杯戦争でのファバロに求められる役割だろう。 ならば当然、伝えられる情報を100にしておく必要がある。 どんな些細な事でもいいから、取りこぼさないように注意しておく必要がある。 鈴女自体がかなりちゃらんぽらんな性格をしているため、重要な事実を入手してても「そういえばそうだったでござる」「忘れてたでござる」と言い出しかねない。 それをなくすため、というのも理由の一つ。 しかしもう一つ理由がある。 それはずばり不確定要素を潰すため。 不確定要素とは即ち、彼女自身は無いと言った『鈴女の願い』。それに対応するため。 記憶が戻ってまず、彼は図書館に向かって自分の知らない常識の数々と『鈴女の逸話』を調べた。 彼女の宝具やスキルの全容も理解した。 そして彼女が『ランス』という人物をとても慕っていたのも知った。 普通ならこの点に特に問題はない。 ただ、色々と条件が整ってしまえばかなり面倒になる。 例えば『ランス』が参加者としてこの東京の地に居た場合。 ちゃらんぽらんな彼女が自分を裏切ってランス側に寝返らないとは言い切れない。 可能性としては低い。が、手を打てるなら打っておくべきだ。 先ほどの令呪によって、もし鈴女が『ランス』に出会った場合。その情報はファバロに包み隠さず伝えられる。 (もし居たらまあ、同盟を持ちだして……んで、テキトーなとこで英霊の交換でも申し出るかな) 殺せない相手が居るサーヴァントと組むなんて、崖の縁でタップダンスを踊るようなものだ。 自身を殺せないように上手いこと令呪を使った上で『ランス』に渡せばそれで十分だ。 (上手く令呪が働いてくれれば情報も得られるし厄介払いもできる、万々歳ってな!) そう、ファバロは先ほど令呪を持って『情報をファバロに伝える』ことを命令した。 令呪の強制力がどの程度働くかは分からないが、もし契約終了後にも続くようなら。 鈴女は新たな情報を得たらファバロのところに来て、そしてその場で退場となる。 (……まだ誰にも会ってねーってのに、考えすぎかぁ? ……ま、なんも考えないよりはマシか) 令呪の数が多いに越したことはない。鈴女の宝具である『暗殺2』は令呪がないと発動できないのだから。 だが、不測の事態で足元を救われて死ぬ、なんてマヌケを見せるくらいなら警戒するほうがマシだ。 必要があると判断すれば、その時に迷わず使う。 惜しんで命を手放すくらいならその方がマシと割りきらなければならない。 今回の令呪も必要なもの。悔いる必要はない。そう割り切って前を向くと、ちょうどファバロの顔を覗きこんでいた鈴女と目があった。 「……ファバロ、なにやらよからぬことを考えてるでござるな」 「なぁ!? んなわけねーだろ!! なんでそうなンだよ!!」 一瞬令呪に関する思惑を感付かれたか、と思ったがそうでもないらしい。 逸話から察するに勘がいいようだから、それでなんとなく言っただけだろう。 ファバロはあからさまに大げさに驚いて見せ、騒ぎ立てる。 鈴女がふんふむ言いながらそれ以上追求しないのを確認して、ファバロは胸をなでおろした。 どうやら黙りこくっているのが気になっただけで、令呪自体に警戒は抱かれてないようだ。 すかさず畳み掛けるようにおどけてみせる。 「俺の目を見ろ!! この目が良からぬことを考える目に見えるか!?」 しばし見つめ合う二人。 そしてファバロは、おもむろに目を閉じると唇をつきだした。 まるで熱いベーゼを求めるように。 近づく口と口、触れるかと思ったところでファバロのでこに衝撃が走った。 デコピン、と呼ぶには威力が高過ぎる一撃。 ファバロがでこを擦りながら目を開くと、そこには人差し指を突き出して笑う鈴女の姿があった。 「いってぇ!! なにすんだ!」 「むほほ、てんちゅーでござるよ」 楽しそうな笑い声と楽しそうな怒鳴り声が東京の街角で上がった。 【クラス】 ニンジャ 【真名】 鈴女@戦国ランス 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運A 宝具E 【属性】 中立・中庸 【クラススキル】 気配遮断(忍):A+ 気配を遮断することが出来るというスキルが創作忍者用に改変されたスキル。 ニンジャは通常状態では目立つし一発でサーヴァントだと感付かれるが、相手に目視されない限りその存在を気づかれることはない。 Aランクともなればたとえ天井裏だろうが床下だろうが標的の背後だろうが存在が認知されてなければ魔力・気配ともに完璧に遮断し、一切気づかれない。 更にスキル『稀代の天才忍者』によって変装中もこのスキルは発動され、変装が見抜かれない限りはその気配遮断が解けることはない。 ただし、このスキルを持つものは真名秘匿ができず、それどころかクラス名と一緒に真名を名乗ってしまうことがある。 【保有スキル】 稀代の天才忍者:A 基本的な忍術(分身・変装・変わり身など)ならば全てを高練度で使用することが可能である。 特に変装は高度であり、老若男女問わず体格・顔つき・声色まで全てトレースが可能。返送中は同ランク以上の看破スキル持ちでなければ彼女の正体を見ぬくことは不可能である。 また、他者がニンジャの知らない忍術を使用した場合、その忍術をトレースすることが出来る。 ちなみに、彼女の分身はわりと常識的な分身であるため分身を変装させることや分身だけを偵察させることは不可能である。 JAPAN一のくのいち:- 彼女の居た世界では、世界中探しても彼女と同等以上のくのいちは存在しない。 ニンジャは敵対者が「女性」かつ「アサシン」、もしくは「くのいちの逸話持ち」の場合、敵対者に有利な判定を下すスキル・宝具を全て打ち消す。 更に上記敵対者のパラメータが自身より高い場合、自身のパラメータをその戦闘中のみ彼女らよりも高くすることが出来る。 気配察知:A--- マスターに危害を加えようとしている人物の存在を的確に把握できる。 生まれついての素質と教育の賜物であり、その察知能力は最早未来予知の域である。 ただしこのスキルはマスターのそばにいる時にのみ発動し、少なくとも10m離れていると発動しない。 諜報:A 敵情を探ることに特に優れている。 彼女がサーヴァントを視認した場合、そのパラメータと彼女が見ている間に発動されたスキル・宝具情報を見ることが出来る。 ただし相手が秘匿系の能力を持っていた場合はその限りではない。 気まぐれ:C 気に入っている人物には忠誠を誓うが、それ以外の人物のいうことは例え師匠でも聞かない。 聖杯戦争中マスターの命令も「それなりに守る」程度であり、興味関心次第で寄り道や道草を挟む可能性は高い。 このスキルはマスターがランス@ランスシリーズの場合のみ外れる。 【宝具】 『鈴女スペシャル』 ランク:E 種別:対雄 レンジ:1 最大補足:10 必殺の房中術。 相手が雄であり、鈴女に対して性的興奮を覚えている場合にのみ発動が可能。 この宝具が発動された場合、その対象は為す術無く文字通り絞り殺される。もしくは毒殺される。 この宝具によって絞り取った精液を魔力に還元して鈴女の魔力を回復することが出来る。 そしてこの宝具は相手を選ばない。必要とあればNPCに対しても発動が可能である。 『ちゅんちゅん手裏剣』 ランク:E 種別:対魔術 レンジ:1~30 最大補足:2 鈴女お手製ちゅんちゅん手裏剣を投げる。 この手裏剣があたった場合、当たったものに対して発動中の魔術を全てキャンセルする。 対象は人物・物体を問わず、人物の場合詠唱もキャンセル出来る。 敵がキャスターかつ陣地作成済みだった場合陣地は消滅する。陣地自体が形を持っている場合、陣地に当てても陣地を消滅させられる。 『暗殺2』 ランク:E 種別:対弱者 レンジ:1 最大補足:1 暗殺を行う。 パラメータの総数値が自分以下のサーヴァント、もしくはサーヴァントと別行動をとっているマスターを確実に殺すことが出来る。 敵が不死であっても、特殊攻撃以外で死なないとしても、仮にAランク以上の攻撃で十二回殺さなければならないとしても、条件が整った場合その因果を覆し確実に一撃で殺し、聖杯戦争から退場させることができる。 ただし条件として気配を察知されず至近距離まで近づくことと一回につき令呪を一画使用することが必須。 ちなみにパラメータの総数値が自分より上のサーヴァントを相手にこの宝具を発動する場合、令呪は三画必要になる。 【weapon】 手裏剣、短刀、毒物など忍者の標準装備。 女性器にはそれぞれ一発で雄を殺す毒が仕込んである。 さくーっとやっちゃうでござる。 【人物背景】 ににんにん! 成仏したと思ったら英霊の座に取り込まれていたでござるの巻 【願い】 なし。全力で叫ぶ赤アフロという絵面が面白かったから見に来た。ランスにもう一回会いたい……? 【マスター】 ファバロ・レオーネ@神撃のバハムートGENESIS 【参加方法】 酒を飲んだ帰り道で紅い月に何かを叫んだ……はず。 【マスターとしての願い】 大金持ちか、ハーレムか。東京暮らしも憧れる。 【weapon】 いつものクロスボウ、いつもの短剣、調剤器具他本編で使った装備一式 【能力・技能】 観察能力と判断能力。 特に地の利や環境を用いた奇襲奇策に優れている。 下調べの入念さにも長けており、出来る限りの対策を打って最高の勝算を確保してから勝負に臨むタイプ。 また、武器の扱いにも慣れておりボウガンの腕はなかなかのもの。作中では十数m先の紐を狙い違わず射抜くような精度を見せる。 そしてなにより悪知恵が働く。 だがお人好し。 【人物背景】 やるときはやるボンバーヘッド。 作中一話、酔っ払った帰り道から登場。 なので尻尾は生えていないしカイザル以外とは面識がない。 【方針】 「異世界の常識」と「敵」の情報収集。 必要とあらば令呪の使用も躊躇しない。