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2007年06月06日(水) の記事 『がすてなーに』に行ってみよう☆彡 ガスの科学館 がすてなーに 「ガスってなぁ-に?」「どこにいるの?」緑の丘のような、不思議なかたちをした「がすてなーに ガスの科学館」では、エネルギーのナゾを解いたり、ガスのひみつを探検したり、料理や実験にチャレンジしたり、“暮らしを支えるエネルギー・ガス”の役割や特長を楽しみながらご理解いただけます。 地球の恵みであるガスの世界の「なるほど!」を実感してください。 ららぽーと豊洲(キッザニア東京)から歩いていけます キッザニアに行く前やあとに間に合う方は、行ってみるのもいいですね *名称** がすてなーに ガスの科学館 **住所** 〒135-0061 東京都江東区豊洲6-1-1 **TEL** 03-3534-1111(受付時間 9 30~17 00) **開園時間** 9:30~17:00 (入館は16 30まで) **休館日** 月曜日(祝日の場合は翌日)および年末年始 設備点検日 **入館料** 無料 **見学方法** 個人やご家族など、少人数のお客さまはご自由にご見学いただけます。 団体(20名程度以上)および学校関係のお客さまは事前にお申し込みが必要です **駐車場** 団体用専用大型バス駐車場10台(要予約) 障害者用優先駐車場有り 乗用車用駐車場40台 ※駐車台数に限りがございますので、公共交通機関のご利用に ご協力ください。 **その他** 団体専用ランチスペース(約250席・要予約) ※土・日・祝日・夏休み・春休み期間中は、ワークショップ開催場所として使用する為、ご予約は承っておりません。予めご了承ください。 **地図** マピオン・ガスの科学館地図 はてな なるほど が になる7つのゾーン ガスは、大切な地球の恵み私たちの”暮らしを支えるエネルギー・ガス”の不思議な世界を楽しみながら見て、聴いて、体験して、そして感じてみてください。 発見する 理解する 体験する 学習する 実感する 触れる 楽しむ ☆館内ツアー開催中☆ がすてなーに ガスの科学館では、スタッフと一緒に館内を一周しながら、展示の内容や見どころを楽しくご紹介する、「館内見学ツアー」を毎日開催しています。参加ご希望の方は、ご来館の際、受付までお申し出下さい。 ・毎日開催中:10:30~、13:30~、14:30~、15:30~ ※所要時間は約1時間程度です。 皆様のご参加を心よりお待ちしております♪ お時間がある方は、お子様といってみると楽しめて学習できます。 キッザニアとは、別の日に行ってみると時間に余裕もありそうですね。 夏休みに行ってみるのもいいですね。
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これが私の概要よ! 本名 ルビー・ルーツジェム 学科 基礎魔法科1年 部活動 特撮研究部 ワイワイ魔法部 誕生日 7月12日 私の特徴はこんな感じね 赤い髪をツインテールに纏めている少女、紅玉(ルビー)の宝石魔法を扱う。 ハルバードの刀身に火を灯し舞う演舞が得意。 活発な性格で生真面目。 余談?聞いて面白いものじゃないでしょ 花火になる校舎、歩く校舎を見て失神した事がある。 登校時間を間違ったと思い込み全力で走ったことがある。 レクス・スケイルに好意を寄せられているが全く気付いていない。 奥義(対抗ダイスの出目が90以上で勝った時のみ使用可能) 〔宝石の女王、紅玉の竜。ルビー・ハートは熱く鼓動する〕 〔光来せしは煌めきの竜、飛翔するは真紅の翼〕 《魂麗昇竜》(ソウルライズ) 『紅玉の女王竜』(アントラクス)! 竜の様に飛翔して着地点に爆炎のハリケーンを巻き起こす必殺の一撃。
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【ナチス調査船】 【作品名】BLACK LAGOON 【ジャンル】漫画 【名前】ナチス調査船with対戦車ミサイル+重機関銃 【属性】調査船+軍人100人位 【大きさ】150m位 【攻撃力】対戦車ミサイル(TWO)を3基装備(弾は十数発か)射程4km 重機関銃を1基 ナチス信望者の軍人100人前後による拳銃攻撃。 【防御力】150m級の船舶並み 乗ってる奴等は軍人並 【素早さ】20ノット位(約秒速10m) 乗ってる奴等は軍人並 【長所】対戦車ミサイルの爆撃と機関銃は強い。 【短所】乗り込まれるとまずアウト 【備考】主人公達と絵の盗り合いをして敵対、船内に居る全員が主人公達に殺害される 102スレ目 758格無しさん2019/05/01(水) 21 51 21.71ID MnTWpWJu 763 ナチス調査船再考察 単行本を読み返してみたらほぼ横にしか戦車砲撃ってないので、空から攻撃されたら詰む 作中でレヴィとダッチがやった通り乗りこまれたら何もできやせんのでとにかく乗り込む前に撃つしかない。 ~○ギャンザック 戦車砲でゴリ押しして勝ち ×ハンス 戦車砲なんぞ効かない、追いつかれてパンチで船底ぶち抜かれ轟沈 ×F117 空爆されて轟沈 ○鈴程呼 ギリギリで射程外なので突撃される前に総員で銃砲撃ち込んで勝ち ○ネビリム先生 射程外なので総員で銃砲勝ち ×根津原 全弾回避されて肉薄され乗りこまれてガスばら撒かれるわ機材破壊されるわで全員総統閣下の御許に ○0G2 開始距離が160mもあるので砲撃勝ち ゼミオス 高い! どう見てもこいつハンスの下 ×人型巨大ロボ 耐えられてしまいよじ登られて滅茶苦茶に破壊される ×ガルヴァ・ロア 速すぎて砲撃を当てられず真下からボカスカ ×ジェネシック・ダン 速すぎて攻撃当たらず接近され負け ハンス・エンゲル>ナチス調査船>ギャンザック 5スレ目 577 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 02 47 46 ナチス調査船with対戦車ミサイル+重機関銃 考察 150mが魅力 ×スカラベーダ 吸い込んで勝ち ○六脚移動砲台 対戦車ミサイル勝ち ○鷹月敏江 対戦車ミサイル重機関銃勝ち ○マハ・ガランヒル 数十Mなら対戦車ミサイル勝ち ×ウボォーギン 攻撃通用しない負け ○神咒萬嶽 対戦車ミサイル勝ち ○円城寺勇介 対戦車ミサイル勝ち ○黒ナナ 機関銃勝ち ○ラオウ 対戦車ミサイル勝ち ×リザードイチ メタルスキン負け ×バズ=ガイガン ギロチン負け ○勇次郎 対戦車ミサイル勝ち スカラベーダ以上は連敗 スカラベーダ>ナチス調査船>六脚移動砲台
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流星の魔法使い、霧雨魔理沙/Marisa, the Blazing Star 流星の魔法使い、霧雨魔理沙/Marisa, the Blazing Star(4)(R)(R) 伝説のクリーチャー - 人間・ウィザード 飛行、速攻 流星の魔法使い、霧雨魔理沙が戦場に出たとき、それは飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれ4点のダメージを与える。 (R):流星の魔法使い、霧雨魔理沙はターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。 4/4 参考 記憶される幻想郷-レア
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偉人/偉大な科学者 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 名前の表記はゲーム内のものを尊重。 アルファベット表記のリンクより、英語版Wikipedia該当ページへ、 日本語表記より、日本語版Wikipediaへ、黒字は現時点で該当ページなし。 以下、アルファベット順 Albert Einstein アルバート・アインシュタインドイツ出身の理論物理学者。「相対性理論」の発見 Alhazen アルハーゼンアラブの科学者。光学の分野で有名な著書「視覚論」 Al-Khwarizmi アル・フワーリズミーアッバース朝時代に活躍したアラビア科学の学者。数学と天文学の分野で貢献 Al-Kindi アル・キンディー中世イスラムの科学者。イスラム哲学の基礎を作る Al-Razi アル・ラジペルシャの錬金術師。「医学集成」を著し医学発展に貢献 Andrei Sakharov アンドレイ・サハロフソビエト連邦の原子物理学者。ソ連水爆の父、ペレストロイカの父と呼ばれる Antoine Laurent Lavoisier アントワーヌ・ローラン・ラヴォアジェフランスの科学者。質量保存の法則を発見 Antony van Leeuwenhoek アントニ・ファン・レーウェンフークオランダ出身。世界で初めて顕微鏡を使って微生物の世界をみた人物であり、微生物学の父 Aristotle アリストテレス 古代ギリシアの哲学者。多岐にわたる自然研究の業績から、「万学の祖」とも呼ばれる。アレクサンドロスの家庭教師 Aryabhata アールヤバタインドの数学者、天文学者。円周率の近似値、三角関数の求め方を発見 Carl Friedrich Gauss カール・フリードリヒ・ガウスドイツの数学者。代数学の基本定理の証明、ガウス相互法則の証明など近代数学のほとんどの分野に影響を与えた Charles Darwin チャールズ・ダーウィンイギリスの自然科学者。現代科学における進化論の方向性を確立したことで知られる Enrico Fermi エンリコ・フェルミイタリアの物理学者。マンハッタン計画では中心的な役割を演じた Ernest Rutherford アーネスト・ラザフォードニュージーランド出身。α線とβ線の発見、ラザフォード散乱による原子核の発見、などの業績により「原子物理学(核物理学)の父」と呼ばれる Euclid エウクレイデス古代ギリシアの数学者、天文学者。「ユークリッド原論」の著者である。 Francis Bacon フランシス・ベーコンイギリスの哲学者。知は力なり」という言葉とともに知られる Galileo Galilei ガリレオ・ガリレイイタリアの物理学者、天文学者。地動説の証明、振り子の等時性、落体の法則を発見 Gottfried Leibniz ゴットフリート・ライプニッツドイツ出身。微分積分法を発見、「モナドロジー(単子論)」「予定調和説」を提唱 Hypatia ヒュパティアエジプトの女性数学者・天文学者。天体観測儀とハイドロスコープの発明 Isaac Newton アイザック・ニュートンイギリスの科学者。万有引力の法則の発見、微分積分法を発見 James Clerk Maxwell ジェームズ・クラーク・マクスウェルイギリスの物理学者。マクスウェルの方程式を導いて古典電磁気学を確立 Johannes Kepler ヨハネス・ケプラードイツの数学者・天体物理学者。ケプラーの法則の発見 John Dalton ジョン・ドルトンイギリスの化学者、物理学者ならびに気象学者。原子説を提唱したことで知られる。 Louis Pasteur ルイ・パストゥールフランスの生化学者、細菌学者。分子の光学異性体を発見、狂犬病ワクチンを開発など Marie Curie マリー・キュリーポーランド出身の物理学者・化学者。キュリー夫人。ラジウムとポロニウムを精製、発見。夫婦でノーベル物理学賞、単独でノーベル化学賞を受賞。 Merit Ptah メリト・プタハ古代エジプトの女性。世界史上最初の医学者であり、最初の女性の科学者 Michael Faraday マイケル・ファラデーイギリスの化学者・物理学者。電磁気学における電気分解の法則や電磁誘導の法則の発見 Mikhail Lomonosov ミハイル・ロモノソフロシアの科学者。金属の燃焼が金属と空気の一成分との結合であることを明らかにする Nabu-rimanni ナブリアヌー古代バビロニアの占星術師。惑星の位置をその東向きに逆行する動きとともに計算 Nicolaus Copernicus ニコラウス・コペルニクス天文学者。天動説を否定し地動説を唱えた Niels Bohr ニールス・ボーアデンマークの理論物理学者。前期量子論の展開を指導、量子力学の確立に貢献 Plato プラトン古代ギリシアの哲学者。イデア論、哲人政治などで有名 Ptolemy プトレマイオス古代ローマ時代のギリシャ人天文学者。北天の48星座(トレミーの48星座)を決定し天動説を唱える Rene Descartes ルネ・デカルトフランス生まれの哲学者。自著「方法序説」の中で「我思う、ゆえに我あり」を提唱 Rosalind Franklin ロザリンド・フランクリンユダヤ系の英国女性。石炭やグラファイト、DNAの化学構造の解明に貢献 Socrates ソクラテス古代ギリシアの哲学者。プラトンの師匠。「無知の知」や「悪法も法なり」で有名 Tycho Brahe ティーコ・ブラーエデンマークの天文学者。修正天動説を提唱 Werner Heisenberg ウェルナー・ハイゼンベルクドイツの理論物理学者。行列力学と不確定性原理によって量子力学に貢献 Xi Ling-Shi ルイソ( #23256;祖)古代中国の伝説上の人物。養蚕を発明したとされる Zu Chongzhi 祖沖之中国南北朝時代の天文学者。円周率の計算や大明暦の編纂で知られる 計40人 間違いやリンクミスなどがあれば、訂正していただけるとありがたいです。 一応、Wikipediaで統一していますので、それ以外へのリンクはその旨明示してください。
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厄介な事は、どうしてこうも重なるのか セシリアは、今の状況に軽く頭痛を覚えていた 「「教会」の……よりによって、エイブラハム・ヴィシャスと、その部下が、学校町に入り込んできただと……しかも、ここまで堂々と……っ!」 調査課経由で、セシリアの下に回ってきた情報 エイブラハム・ヴィシャスとその部下の「13使徒」が、正体を隠しもせずに、学校町にひりこんできたという事実 ……今までも、エイブラハムの子飼いと思われる下っ端の下っ端な「教会」所属の人間や契約者の存在は、ちらほらと確認されてきてはいたが 「13使徒」クラスとその上司がここまで堂々とやってくるなど、今まで例がない …目的は、何だ? 正体を、隠そうともしていない 何かに、誰かに、自分達の存在をアピールしている? そうだとしたら、何の為に? そもそも、これは「教会」上層部がすべて関わっているのか? それとも、エイブラハムの独断か? どちらにせよ、非常に厄介な事態だ エイブラハムは、かつて積極的に魔女狩りをおこなっていた、強硬派の筆頭だ とうに都市伝説に飲まれた男であり、数百年は生きている しかも、飲まれた直後に「奇跡」を行ったとして、「教会」の救世主候補の一人でもあるのだ そんな男が、学校町に… 「…「教会」からの返答はまだ、か……あぁ、エーテルの奴が、また忙しくなりかねんな。大門 大樹も、確実に胃痛を抱えているだろうな……」 小さく、ため息をつく 本当、どうして……学校町という場所は、ここまで厄介事ばかりを引き寄せるのか 「呪われているのではあるまいな」 独り言のように呟きながら、セシリアは現時点で分かっている情報から、連中の戦力と目的を割り出そうとする そうしていると………ひらり 彼女の視界に、漆黒の蝶が入り込んできて がたん!と、セシリアは思わず立ち上がる 「……っ貴様、どこから入り込んだ!?」 防音が整ったその室内で、叫ぶセシリア 初めは一頭だけだったはずの蝶は、いつの間にやら群れを成していて……それが、一か所に集まっていき、散った時には、そこに人影がある …カラミティ・ルーン セシリアにとって特別な因縁のある、その魔法使いの、いつもの出現パターンだ ……そこまでは、百歩譲ってよいとしよう だが、厳重なセキュリティで囲まれているはずの、「組織」上層部の執務室まで、どうやって入り込んできた!? 「どこから、って、俺様は大魔法使いのカラミティ・ルーン様だぜ?そこがどれだけ厳重に守られていようが、関係ねぇ。俺様の素敵な魔法をもってすれば、鍵も何もかも自由自在なんだからな」 その高い身長よりまだ長い杖を手に、カラミティは笑う ぶかぶかのローブの下では、じゃらじゃらと魔法的価値の高い装飾具が音を立てている……どこで手に入れたやら、また、数を増やしたな カラミティが所有している魔法的都市伝説の数を考え、セシリアは頭痛が強まった錯覚を覚えた いや、実際、強まったのかもしれないが 「……何をしに来た」 警戒を強めながら、セシリアはカラミティをはっきりと睨み付けた 何をしに来たのか、知らないが…どうせ、ロクな事ではあるまい セシリアは、そう考えた だから、こそ 「何って、手伝い」 と カラミティが口にした、その言葉に………あっけにとられる事になる 「………は?」 「だから、手伝い。手間取ってんだろ?エイブラハムと「13使徒」に関する情報について」 手伝ってやる、と カラミティは、当たり前のように言ってきた 手伝う、だと? カラミティが? …なぜ、何の為に? 「何を企んでいる」 「何だよ。俺様、何も企んでないぞ」 心外だ、とでもいうようにカラミティは言ってくるのだが セシリアは、それを信じることができない 相手は、カラミティ・ルーンという魔法使いなのだ その言葉を、鵜呑みにするわけにはいかない 「この混乱に乗じて、何かしでかすつもりか?……それとも、報酬でも要求するか?」 「だから、何も企んでないって。セシリアが大変そうだから、手伝ってやるだけだぞ」 再び、否定の返事 …だが、セシリアは警戒を解かない いつでも、カラミティの動きに対応できるように いつ、カラミティが魔法を使ってきても対応できるように ……いつでも、カラミティを攻撃できるように 最大限の警戒心をあらわにする 「…この状況でお前が動くなら、こちらにも考えがあるぞ?」 「っ何も企んでないって、言ってるだろ!」 警戒を解こうともしないセシリアの態度に、カラミティが声を荒げだした 怒っている…というよりは、癇癪を起こした子供ような、そんな様子 だが、セシリアは、それに気づけない 「信じられるとでも、思っているのか?」 「信じないのかよ!?」 「今まで、お前はこちらに信じてもらえるような事をしてきたか!?」 自然と、セシリアも声を荒げてしまう そんなセシリアの様子に、カラミティはうー、とますます癇癪を強めたような様子を見せるのだが……セシリアは、まだ、気づけない 「お前はいつもいつも!余計な事か厄介な事ばかり起こして!!昨年より、学校町に執着しているようだが……たとえお前が何か企もうとも、あの街はそう簡単に思うようにはならんぞ!!」 感情的に叫ぶセシリア ……その直後に、ようやく気づく カラミティの、癇癪を起こしたような表情に ……カラミティの、傷ついたような、表情に その、表情に かつて、無数の屍の上に立って泣いていた、弟の表情を、思い出して 「…ぁ………すまん、言い過ぎ………」 「っ何だよ!!俺は、ただ、セシリアを手伝ってやりたかっただけなのに!お前達の言うような悪い事なんて、するつもりなかったのに!!」 ひら、と 漆黒の蝶がカラミティの周囲に出現しだす うーうーと、癇癪を起しているカラミティの姿が、蝶の群れで隠されていく 「ッカラミティ、待て……」 「どうして、セシリアはいつも俺の事を信じないんだよ!あの時から、ずっとずっと……っ!!」 『---っ何でだよ、俺は、皆を護ったのに、助けたのに…!…………どうして、そんな事、言うんだよっ!?』 屍の上で泣いていた弟 向けられる悪意の理由がわからず混乱していた泣き顔が………今のカラミティの様子に、重なって ずきり、セシリアは、罪悪感を覚える セシリアが言葉をつづけられずにいる間にも、カラミティの言葉は続く 「……セシリアなんか、嫌いだ。大っ嫌いだ!!!」 『………みんな、嫌いだ。父さんも母さんも、セシリアも…………みんな、大っ嫌いだ!!!』 泣きながら、消えてしまった弟 あの時と、同じように 「……ぁ」 正気に戻って、セシリアが手を伸ばした時には……もう、遅い カラミティの姿は、完全に漆黒の蝶の群れに包まれて……群れが散った時、もう、そこにはカラミティの姿はなかった あの時と同じ 弟が、自分の前から消えてしまった時と………まったく、同じように、消えてしまった 「………私、は」 …なぜ 信じてやれなかったのだろうか カラミティは、彼が言ったように、本当に何も企んでいなかったのかもしれない 本当に、純粋に……ただ、こちらを手伝おうとして着ていただけなのかもしれない なぜ、信じてやれなかったのか もし もし、あの言葉を信じてやっていたならば…… 自分達は……和解、できたのだろうか? 考えても、答えは出ない ただ、自分一人だけが、そこに残されて …ひら、と 最後まで残っていた漆黒の蝶も、結局、幻のように、消え失せてしまって 結局、言葉をかけることすら、できなかった to be … ? 前ページ次ページ連載 - 我が願いに踊れ贄共
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前ページ次ページルイズと夜闇の魔法使い 「諸君、決闘だ!」 ヴェストリの広場にギーシュの声が高らかに響き渡った。 宣言に周囲の生徒達はおざなりな歓声とまばらな拍手を起こす。 ギーシュは日に日に減っていくギャラリーに一抹の寂しさを感じながらも、それでも気を取り直して正面にいる青年を睨みすえた。 しかし青年――柊はギーシュに与えられた剣を肩に担ぎ、面倒くさそうに生あくびをしながらギーシュを見やる。 「やる気あるのかねキミは!? 決闘なんだからもうちょっと真面目に構えたまえよ!」 「んな事言ったってなあ。いくら日曜――じゃねえ、虚無の曜日だっけ。休みだからって朝っぱらからやるこたねえだろ……」 はあと溜息をつきながら柊は剣を軽く振り、自然体――というか気の抜けきった様子で剣を構えた。 一方で気合十分のギーシュは鋭く薔薇を振るい、七体のワルキューレを創造する。 「今日こそ年貢の納め時だ……今まで僕が味わってきた屈辱をまとめて思い知るがいい!」 言うが早いがギーシュは号令のように薔薇を振り下ろし、同時にワルキューレ達が一気呵成に柊に突進してきた。 迫ってくる青銅の戦乙女を眼前に、柊の目が僅かに細まる。 柊は剣を振った。 ギーシュ&ワルキューレ「うわーだめだー」 ギーシュはやられた。 ※ ※ ※ ――ルイズとエリスが契約を交わしてから約一週間が経過した。 あれからルイズに何か変わったことがあったかというと、何もなかった。 魔法を使えるようになった訳でもないし、周囲からのゼロ呼ばわりがなりを潜めた訳でもない。 柊やエリスに関してもただ単に人間という変り種を召喚したというだけで、別段に他のメイジとは違う扱いをされたこともほとんどなかった。 エリスが使い魔になって身の回りの世話をし始めるだのといった細々とした変化はあったものの、劇的な何かなど何一つもない。 結局のところ、普通のメイジが行う通過儀礼を普通にやったというだけだった。 そんな訳で、ルイズは今日もやはり普通にアルヴィーズの食堂で朝食を取り終えた。 授業が休みになる虚無の曜日は王都であるトリスタニアに行く者がいたり昼まで寝ている者がいたりするため、朝食を取りに姿を現す生徒は少ない。 加えていえば明日にはフリッグの舞踏会が催されるとあって生徒達は準備に忙しいらしく、食堂にはいつもより輪をかけて生徒の姿は見られなかった。 ルイズが頬杖をつきながら閑散としている食堂をぼんやりと見つめていると、品行方正たる貴族に相応しくない格好と仕草の青年が食堂に入ってくる。 軽く肩を回しながら歩を進めるその青年――柊の姿を見てルイズの眉が僅かに曲がった。 「うーっす」 目立つピンクブロンドの少女を発見した柊がのんびりとした声を出しながら歩み寄り、隣の席に座る。 彼の行動をじっと見つめた後、ルイズは溜息まじりに口を開いた。 「また決闘?」 「まあな」 「これで何度目よ。よくやるわね、どっちも……」 初めて決闘を行った時、ギーシュは半ば(というか完全に)キュルケに巻き込まれる形で柊と相対する羽目になった。 なので、それに敗北した因縁はあるもののそれ以降彼は柊と関わる縁などないはずだった。 だが、決闘の後のこと。 ギーシュは巻き込まれる要因となったモンモランシーの香水の瓶を取り返そうとしたが、決闘直後のごたごたやキュルケ自身が完璧に忘れていた事もあって中々チャンスが訪れなかったのだ。 そのチャンスは夕食の後に訪れたが、それとなく促したにも関わらずキュルケが(まず間違いなく故意に)周囲に知らしめるようにばらしてしまったため修羅場と化してしまったのだ。 ケティには体が半回転するほど強烈なびんたを叩き込まれ、モンモランシーにはワインを頭から被せられた。 そして散々に罵られた挙句、去り際に彼女は言った。 「平民なんかに負けた根性なしなんて、こっちから願い下げよ!」 ……モンモランシーは興味がなかったので決闘を見ておらず、『ギーシュが平民に負けた』という結果しか知らなかった。 かくしてギーシュ・ド・グラモンは正真正銘自身の名誉のために柊に戦いを挑むことになったのである。 「……まあ、ああいうタイプは嫌いじゃねえからな」 うんざりしながらもどこかまんざらでもない調子で返した柊に、ルイズは溜息をついた。 給仕に並べられた食事を前に、柊が「いたただきます」と手を合わせる。 そしてパンに噛り付いたところで、ルイズははっとして思わず席を立った。 「ってちょっとアンタ、何勝手に食べてるのよ! ここはあんたみたいなのが――」 泡を食って詰め寄りかけたルイズに、しかし柊は全く動じずパンを咥えたまま軽く床を指差した。 謎の行動に訝しみながらもルイズが視線を落とす。 そこには、 「くっ……くくっ、屈辱だ……なぜ僕がこんな臭い飯を……」 床に正座して、どうどうと涙を流しながら硬いパンを齧っているギーシュがいた。 ルイズはしばし二人を交互に見やった後、ジト眼で柊をねめつける。 「……どゆこと?」 「一方的に喧嘩売られるだけってのはワリに合わないんで、色々賭けてんだよ。メシとか、寝床とか」 「最近いないと思ったら……」 呆れた表情で溜息をつき、席に座りなおすルイズに柊はしかめっ面をしてみせる。 「当たり前だろ。あんな生活耐えられっかよ」 ※ ※ ※ 学院長への報告を終えて事態が収まったその日の夜。 夕食を取るために三人はアルヴィーズの食堂に赴いた。 三人並んで席に座ると、ルイズが柊を睨みつけて言った。 「何座ってんの?」 「は? だって食事だろ?」 「ここは貴族が食事と歓談を愉しむ場なの。エリスはわたしの使い魔だから特別。あんたはこっち」 偉そうに胸を張り、ルイズが床を指差した。 そこには見るからに硬そうなパン一つと、スープだけがトレイに乗せられていた。 「…………」 柊はエリスの家で同居し始めた夜、くれはにペット用の缶詰を出されたのを思い出した。 あの時は冗談だったが、今回は冗談ではなかった。 食事の後、三人はルイズの部屋に戻った。 エリスと柊はルイズの預かり、という事で部屋も一緒になったのだ。 ベッドは貴族の部屋らしく相当に大きく三人でも川の字で寝られそうなほどだったが、流石に女の子二人と同衾できるほど柊は無神経ではない。 だが見回しても寝られそうなソファはなかった。 「俺はどこで寝るんだ?」 「そこ」 ルイズは至って当然のように床を指差した。 貴族の部屋なので隙間風は入らないだろうが、そんな感じの床だった。 「…………」 柊はエリスの家で同居し始めた時、くれはによってベランダに叩き出されたのを思い出した。 エリスの住んでいたマンションは秋葉原の一等地、その最上階だけに空き部屋はありそうなものだったが、何故かずっとそのままベランダ暮らしだった。 あの時も冗談ではなかったが、今回もやっぱり冗談ではなかった。 ※ ※ ※ 「なんで扱いが悪くなってんだよ!?」 柊は怒りと共にテーブルを叩いたが、当のルイズは全く悪びれた風もない。 彼女は柊の声をそよ風のように受け止めて髪を軽くかきあげると、轟然と足を組んで柊を見据えた。 「ここに置いてあげるだけ感謝しなさいよ。ぶっちゃけ、エリスがいるからあんたもういらないし。嫌なら出て行って構わないわよ?」 「お前……っ! 帰る方法が見つかるまで責任持つって言ってただろ!?」 「だから世話してあげてるじゃない。それでも出て行くって言うんなら無理には止めないわ」 「こ、こいつ……!」 恐るべき手のひらの返しっぷりに柊は絶句するしかなかった。 無論ファー・ジ・アースに戻る手段さえ見つかればこんな環境ともこんな世界ともさっさとおさらばしたいところではある。 だが現状でその方法は見つかっておらず、そして手がかりが得られそうな場所はここしかないのだ。 そしてその作業は難航していた。 何しろこの世界では口語ならば召喚のゲートの作用なのか自動的に翻訳がなされるが、文字媒体にはそれが適応されずまったく読めないのだ。 よって、手がかりとなりうる図書室の資料も読むことができない。 そのため今は情報収集の前段階、ハルケギニアの文字を学んでいる所なのである。 習得速度だけは通常の外国語習得よりも早くなっているようだが、それでも状況はよろしくない。 柊は学生時代学校に行きたがってはいたが、別に勉強ができる訳でも好きな訳でもなかったからだ。 ……それはともかく。 強気な態度のルイズに何も言い返す事ができずに柊が歯を噛んでいると、床の方から救いの手が差し伸べられた。 「何を考えてるんだゼロのルイズーッ!」 床に座って貧相な食事を取っていたギーシュが唐突に叫び声を上げたのである。 「なんであんたが怒るのよ!?」 「当たり前だっ!」 ギーシュは正座したままジャンプして飛び上がると、二の足で華麗に着地してから手にしていた硬いパンをルイズへと突きつける。 「ヒイラギの代わりにこんなものを食わされ寝床を奪われる僕の身にもなれ!?」 「そんなの自業自得でしょ!? 嫌なら勝てばいいだけの話じゃない!」 「スクエアの杖を切るような奴に勝てるワケないだろーっ!?」 決闘の後に解散させられてしまったため、ギーシュを初めとしてほとんどの生徒達はその際の顛末を知る事はできなかった。 だが、その日を境に実習好き――というより実習にかこつけて自らの優秀さをひけらかすのが好き――で知られるギトーが全く実習を行わなくなったのだ。 加えてその数日後に杖を新調したとあって生徒達の間ではその因果関係が噂となった。 それとなく聞けばギトーは非常に不機嫌になって口を閉ざし、その場に残っていて顛末を語ってくれそうなキュルケは妖しい笑みを浮かべて否定も肯定もしない。 こうなるとその噂は俄然信憑性を増して生徒達の間で語られているのである。 「……だったらそもそも決闘なんてやらなきゃいいじゃない」 「だってモンモランシーが……」 生暖かい表情で指摘するルイズにギーシュが小さく漏らして顔を背けた。 彼はしばしたそがれた後、気を取り直したようにルイズに向き直って再び手にしたパンを見せ付ける。 「だからせめてこの屈辱的な扱いの改善を要求する!」 「……」 平民である柊ならともかく、ギーシュならば給仕に言えばちゃんとしたものに取り替えてくれるだろうに、あえてそれをしないあたり律儀といえば律儀なのかもしれない。 「大体にして、キミはヒイラギの扱い、引いては代わりにそれを請け負う僕の扱いが酷すぎる! 動物や幻獣ならまだしも人間に対してこの扱いはないだろう!?」 「動機は不純だがいいぞギーシュ! もっと言ってやれ!」 柊の合いの手にギーシュは力強く頷くと、更に調子づいてまくし立てた。 「使い魔はメイジと一心同体、無二のパートナーなんだぞ!? ならばそれに相応しい待遇で迎えるべきだ!」 「……」 しかし意気込んでいるギーシュとは対照的に、言われたルイズはやはり動じた様子もなくむしろ呆れた風な溜息をついた。 彼女は優雅にテーブルに頬杖をつくと、ギーシュに向かって口を開く。 「失礼ね。わたしはちゃんと『使い魔』には相応の待遇を与えてるわ」 ルイズは軽く指を立てて、まるで教師が出来の悪い教え子を諭すようにしてギーシュに言葉を続けた。 「いい? わたしの使い魔はエリスなの。だからあの子にはちゃんと普通に食事を出してるし寝床も与えてる。で、ヒイラギは使い魔じゃなくて――」 そして彼女は立てた指をびしりと柊に突きつけ、断言する。 「ゲボクよ!」 「ゲボク……っ!?」 ギーシュの眼がくわっと開かれ、身体がわなわなと震えた。 そして彼はしばしの沈黙の後、ふっと笑みを浮かべた。 「ゲボクじゃあしょうがないな」 「しょうがなくないだろ!? あっさり折れんなよ!?」 思わず叫んだ柊をよそに、すっかり諦めたのかギーシュは再び床に座り込んでパンとスープをもそもそと食し始める。 「これがゲボクの食卓かぁ……」 「眼ェ覚ませギーシュ! 人間の尊厳を思い出せ!? てか、この世界のゲボクはこんな扱いなのかよ!? 実はエル=ネイシアとかじゃねーのか!!」 悟ったような顔つきのギーシュを柊はがくがくと揺さぶる。 そんな二人の――というより、柊を見ながらルイズは小さく溜息を吐いた。 「……どうしてこんな奴がいいのかしら」 エリスは柊の事をとても信頼している。それは尊敬や憧憬というよりは、敬愛や親愛と言ったほうが正しい。 柊が強いという事に関しては認める。認めざるを得ない。 仮にもメイジであるギーシュを相手にしないし、スクエアのギトーさえも退けるほどだ。 彼に何度も助けてもらった、というのもあながち嘘ではないのだろう。 だが、ルイズには目の前でギーシュと戯れているこの男がそれほど頼りになる人間だとは全く思えなかった。 「……そういえばあんた、決闘の時素手でやってんの?」 「あん? いや、一応剣もってやってるぞ。錬金だっけか、ギーシュの創ったあれでな」 「当然だよ。やるのなら正々堂々やるのが貴族だからね」 「素手の相手にゴーレムけしかけたお前が言うか!」 「じゃあキミも剣を使うと言えばよかったじゃないか」 「くっ……!?」 魔剣を手放していた事をうっかり忘れていた柊は思わず呻いて黙り込んでしまった。 ギーシュは勝ち誇ったように髪を掻き揚げると、いそいそと床に置かれた食事を再開する。 ルイズは半眼になってそんな二人を見届けた後、僅かに考えた後席を立った。 「ヒイラギ、出かけるわよ」 「出かける? 何処に?」 「トリスタニア。色々買物があるし……ついでにあんたの剣も買ってあげる」 「トリスタニアっつーとこの国の首都だか王都だったっか……?」 自分の剣が手に入る、と聞いて柊の表情が僅かに明るくなるが、しかし唐突といえば唐突な台詞に彼は怪訝そうにルイズを覗き込んだ。 「どうした、突然?」 「あんたはゲボクなんだから、わたしとエリスの護衛も仕事でしょ! 剣が使えるってことはわかったから、買ってあげるって言ってるの!」 「……まあ別にいいけどよ」 切った張ったとは縁のない、今の平穏な学院生活からいけば剣よりもむしろ人並みの待遇が欲しい所ではある。 が、それを言えばまたルイズがなんやかやと言い出してこじれてしまうのは明白だった。 それなら大人しく剣を買ってもらったほうがいいし、それはそれで魔剣使いとしてはアイデンティティを取り戻せて嬉しくはある。 柊は頷いてパンの最後の一切れを口の中に放り込んだ後、ふと思い出しだしたように顔をルイズに向けた。 「そういや、エリスはどうした?」 「……もう食事を終えて仕事に行ってるわ。たぶん洗濯」 「そっか。相変わらず真面目だなあ」 「毎日ギーシュと遊んでるあんたと違ってね。あの子を使い魔にして正解だったわ」 ぴしゃりと言い放ったルイズに柊はぐっと言葉を詰まらせた。 しかしエリスと違って特に何かをしているという訳ではない柊には、彼女の言葉はまったくの正論であるため言い返す事ができない。 ついでにエリスの方が余分な仕事をしているにも関わらず、ハルケギニアに関する勉強は彼女の方が覚えがよかった。 繰り返して言うが、柊は学校を卒業をしたかったのであって学校で勉強するのが得意でも好きでもなかったのである。 「ま、まあそれはともかく。出かけるってんならエリスにも言っとかねえとな」 「……」 誤魔化すように立ち上がってから柊が言うと、ルイズの表情が唐突に曇った。 不機嫌……とは違うようだったが、どこか気まずいような雰囲気を漂わせている。 「どうした?」 「……なんでもない」 覗きこむ柊から逃げるようにルイズはそう言って、足早に歩き出した。 ルイズの態度に小さく首を傾げながらも、柊は彼女を追って食堂を後にした。 ※ ※ ※ ルイズに先んじて朝食を取り終えたエリスは、本当の傍にある水汲み場で洗濯をしていた。 本来の使い魔としての役割を何一つこなせそうにないために彼女の身の回りの世話をおおせつかった訳だが、その事に関してエリスは特に不満を感じることはなかった。 孤児院にいた頃は年長組として子供達の世話を率先してやっていたのでルイズ一人の世話などさほど大変ではなかったし、食事も給仕達が用意するのでむしろ楽……少々物足りなさを感じてさえいる。 今やっている洗濯にしろルイズ一人分なので全く手間ではない。 洗濯機などという文明の利器があるはずもないこの世界では当然ながら総て手洗いで、流石にそれは初めての経験だったがこれはこれで新鮮で楽しかったしすぐに慣れてしまった。 (……そういえば) 明らかに上物だろう、肌触りのいいルイズの服を洗いながらエリスは少し前に柊やくれは等と同居していた時の事を思い出した。 あの時も洗濯はほとんど自分の分だけだった。 柊は自宅が同じ秋葉原なので着替えを取りに何度か帰っていたし、くれはも同様な上に普段着ているのが巫女服なだけに洗濯する機会はなかった。 灯に至っては着替えの必要性すら見出しておらず着の身着のままだったのである。 流石に肌着などは洗濯もしたが、四人が同居している状態からすれば洗濯物は圧倒的に少なかった。 エリスはそんな事を思い出しながら小さく笑みを浮かべ、次いで今の事を考える。 出掛けにこのハルケギニアに召喚されてしまったため、当然ながらエリスと柊は着替えなど持っていようはずもない。 その点に関しては二人が落ち着いて少し経った後エリスの分に関してはルイズが『解決』してくれた。 今彼女が身に纏っているのは召喚されていたときに来ていた洋服ではなく、給仕たちが纏っているお仕着せである。 とりあえずの間に合わせで彼女はそれを着ていたが、一方で柊は召喚された時の服のままだった。 彼は特に気にしているようなことはなかったが、やっぱり洗濯くらいはした方がいいとエリスは思う。 ああ見えて柊は家事全般に関しては人並み程度にはこなせるのだが、分担してやるよりは自分が柊の分もまとめてやってしまった方が効率的だろう。 そんな事を考えながらも洗濯するエリスの手は淀みなく動き続け、次の洗濯物を手にとって思わず動きを止めた。 眼を見開いてそれを凝視する。それはルイズの下着だった。 「……」 僅かな逡巡の後、エリスはルイズの下着を手洗いし始めた。 別にルイズの下着そのものがエリスの動きを止めた訳ではない。それを見てある事に思い至ったのだ。 男物と一緒に洗濯するのは別にいい。それは全然問題ない。 ただ、洗濯するというのならそれは上着や肌着だけではない。当然のことながら、下着だって洗わなければならない。 柊が下着を履いていないという恐るべき事実があるならともかく、普通は下着を履いているだろう。 なら、それを洗うのも当たり前だ。しかも手洗いで。 「……………………」 エリスの顔がみるみる紅潮し、頭の中であらぬ妄想が駆け巡った。 それを振り払うようにして彼女は手にした下着をがしがしと力強く洗い続ける。 一心不乱に下着を泡塗れにしていると、横合いから悲鳴が上がった。 「エリスさん、そんな乱暴に扱ったら!?」 「!? あぁーっ!?」 「うぅ……」 「そんな気を落とさないで下さい。その……フォローはできませんけど……」 洗い終えた洗濯物を干しながら、黒髪のメイド――シエスタが申し訳なさそうにエリスに声をかけた。 エリスが勢いに任せて無茶苦茶に洗った下着は、結局ダメになってしまった。 とはいえそれで気落ちする程度で許されるのはエリスがルイズの使い魔だからである。 もしシエスタ達のような平民が生徒たちの――つまりは貴族の服を傷つけてしまったとしたら、それこそ身の破滅にも等しい失態となってしまうのだ。 なので気の毒には思っていても、シエスタにはそれを執り成すことなどできようもなかった。 「いえ、悪いのは私ですから……ありがとうございます」 召喚されて日が浅いとはいえその辺りの事は諒解しているエリスは気持ちだけ受け取って小さく頭を垂れた。 エリスとシエスタ――というか彼女を始めとしたこの学院で働く人達との馴れ初めは、ルイズの世話をするあたって諸々の仕事を教わるために彼女等の下へ案内された事だった。 貴族の使い魔……という事で当初は貴族同様に恭しく扱われていたが、同じ平民であることとその性格もあいまってエリスはすぐに彼女等に受け入れられた。 十日ほどが経った今ではエリスはルイズの世話だけでなく、彼女等の仕事も幾分かは請け負ったりもしている(勿論ルイズの世話が最優先ではあるが)。 そんな訳でエリスは、ある意味ではギーシュとの決闘しかしていない柊よりも遥かにこの世界に適応していたのだった。 「でも、どうしたんですか? 今までそんなミスなんてしなかったのに」 洗濯物を干し終えた後、籠を抱えたシエスタは首を捻ってエリスを覗き込んだ。 しかしエリスとしてはその理由を語るわけにもいかず、僅かに頬を染めて苦笑をもらす事しか出来ない。 「いえ、その。ちょっとぼうっとしてただけなんです」 「そういえば最近寝不足とか言ってましたけど……それですか?」 「そうじゃなくってですね、ええと……」 返答に窮してエリスは視線を彷徨わせた。 最近寝不足、というのは確かにある。 ルイズと契約を果たしてから三日ほど、仕事をそれなりに覚えて順調に行きだした頃から前後して、エリスは満足に睡眠を取ることができなくなってきていた。 厳密に言うなら寝不足ではなく、恐らくは夢見か何かが悪いのだ。 恐らくというのはその夢の内容を覚えていないからである。 それが夢かどうかでさえ定かではない。ただ起きた時に気分が優れないのだ。 意識が完全に覚醒するとすぐに消えてしまう些細なものではあったが、毎日続くとそれなりに気にはなってしまう。 ……とはいえ、それは今シエスタが心配している事とは全く関係のないであるのは確かだった。 「柊先輩の事でちょっと考え事をしてただけ、です……」 結局上手い誤魔化し方が思い浮かばず、エリスは頬を薄く染めながら囁くように漏らした。 具体的な内容は勿論言う事はできなかった。 「ヒイラギ先輩……」 それを聞いたシエスタの表情が僅かに曇り、彼女もまた黙り込んでしまう。 彼女のそんな仕草にエリスが僅かに顔を上げて覗き込むと、シエスタは窺うようにエリスを見返し、おずおずと尋ねた。 「あの……ヒイラギさん、は……どんな方なんですか?」 「……」 問われてエリスは咄嗟に答える事が出来なかった。 だがそれは答え難くて言葉に窮したのではなく、幾度となく聞かれて少々辟易していたためだった。 平民がメイジを倒すというのは柊達が考えている以上に大変な事であるらしく、それを成し遂げた柊は使用人たち――つまりは平民達にとっては注目の的になったのだ。 彼等との関係が良好になり始めてから幾度となく柊のことについて聞かれたし、メイド達からも連れてきて欲しいと何度も言われた。 なので――エリスは努めて柊を使用人宿舎には近づけないようにしていた。 決して含むところはないが、断固としてそれは阻止しなければならないような気がしたのだ。 ただ、そんな風に騒いでいる使用人達の中で唯一、比較的話題に乗ってこなかったのが目の前にいるシエスタだった。 メイドたちの間でそういう話になると、彼女は決まって遠巻きに様子を窺ってくるだけなのだ。 そんな彼女が珍しく直接尋ねてきたので、エリスは小さく首を傾げながらも彼女に向かって口を開く。 「柊先輩は学校の先輩で、色々とお世話になった人です」 「あ、いえ、それはもう知ってるんですけど、そうじゃなくて……」 「……?」 定型の答えを返すとシエスタは苦笑を漏らし、僅かに顔を傾けて再び黙り込んでしまった。 要領を得ないシエスタの態度にどう反応すべきかわからず、エリスは彼女の行動を見守ることしかできない。 シエスタは口を開きかけて何事かを言おうとして思い止まり、そんな事を何度か繰り返した後――大きく深呼吸をして意を決したように顔をエリスへと向けた。 「あの……エリスさんは『サロウォン』ってご存知ですか?」 「さろうぉん?」 謎の単語にエリスは思わず首を捻ってしまった。 最近ハルケギニアのことに関する勉強をしているがこれまでにそんな言葉を聞いた覚えはない。 どこかで聞いたか見たかしたような気がするのだが、上手く思い出せなかった。 「そのサロウォンって……」 「あ、知らないならいいんです!」 エリスが疑問を出そうとすると、それを遮るようにシエスタが声高に叫んだ。 そして彼女は抱いていた籠を抱えなおすと、どこか誤魔化すようにしてエリスに向かって言葉を継ぐ。 「もう洗濯も終わりましたから掃除に行きましょう。虚無の曜日は部屋でお休みになられている方がいますから、時間がかかるんです」 「はあ……わかりました」 疑問を投げっぱなしにされた格好になるエリスとしては少しばかりわだかまりが残ったが、とりあえず頷いて脇においてあった籠を手に取った。 と、 「お、いたいた」 ルイズを伴った柊が声を上げて歩いてきた。 「あ、柊先輩」 「……!」 声に釣られてエリスが振り返り、シエスタは何故か雷に撃たれたように固まってしまった。 そんなシエスタの態度を見て柊は僅かに眉を潜め――そして半瞬の後はっとして声を上げた。 「あ、あんた――!」 「エ、エリスさん! 私、先に行ってますね! 失礼します!!」 「え?」 エリスが反応するよりも速くシエスタはルイズと柊に向かって深々と頭を垂れると、踵を返して脱兎のごとく駆け出した。 「お、おい、ちょっと待てよ! なあ!!」 慌てて柊が止めようとするが、シエスタは見向きもせず一目散に走り去ってしまう。 あっという間に消えていったメイドの姿を三人はしばし呆然と見送り、やがて柊が苛立たしげに頭を掻いて唸った。 「くっそ、何なんだよ一体……!?」 「あんた……あのメイドに何したの?」 「俺が聞きたいわ! 初めて会った時もそうだが、人の顔見るなり今みたいに速攻で逃げ出してよ……!」 ジト眼で口を出すルイズにそう返してから、柊は未だぽかんとしているエリスに向かい直って口を開く。 「エリス、今の子一体何なんだ?」 「え、と……ここで働いてる人で、シエスタさんです」 「そりゃここにいるしお仕着せだからそれはわかってっけど……」 「あと、タルブ村って所の出身だそうです」 「いや、出身とかそういうんじゃなくて……」 困って頭をかく柊だったが、問われたエリスとしてもどう反応していいかわからないのだ。 エリスとは普通に接しているので人見知りが激しいという訳ではないだろうし、学院には男子生徒も多いので男の人がダメ、という事もないだろう。 なので彼女は柊個人を避けている、というのが妥当な線なのだがどうやら初めて会った時もそうであったらしい。 しかめっ面して腕を組む柊に、ルイズが嘆息交じりに声を出した。 「知らないうちに何かしたとかじゃないの?」 「初めて会ったのが召喚された次の日だぞ。来た事もねえ異世界で因縁つけられるいわれなんざ――」 ――あった。 かつて異世界ミッドガルドに召喚された時、いきなり世界の敵認定されて狙われた経験がある。 急に不安に押し寄せてきて柊は顎に手を当ててぶつぶつと呟き始めた。 「……この世界の古文書とかに俺の名前があったりすんのか? いやでも名前は名乗ってねえし……」 「メイドなんてどうでもいいわよ。それより早く行くわよ」 「っと、そうだった」 見かねたルイズが言うと柊は埒のない思考を中断し、エリスに向き直る。 「俺達、これからトリスタニアってとこに行くからさ」 「えっ……」 「えっと、買物……でよかったよな?」 問いかける柊にルイズは僅かにエリスから顔を逸らして頷く。 そして言われたエリスは何故か驚愕の表情を浮かべ、二人をまじまじと凝視した後慌てた様子で口を開いた。 「か、買物……じゃ、じゃあ私も……!」 「ダメ」 「っ!? な、なんで……!」 「まだ仕事残ってるでしょ? あんたがやると言ったんだからちゃんとやりなさい」 「すぐ終わらせますから!」 「トリスタニアまで馬で三時間かかるんだから、待ってたら夜までに帰って来られなくなっちゃうわ」 「でも、でも……っ!」 エリスは必死になって懇願するが、ルイズは頑として譲らなかった。 にべもない彼女の態度にエリスは縋るように柊を見やる。 柊は雨にぬれた子犬のような視線を向けてくるエリスに困ったような微妙な表情を浮かべた。 別に買物ぐらい連れて行ってもいいような気もするし、なんでルイズがそこまで頑ななのかはわからない。 だが、彼女の言葉自体は正論なので反論ができないのだ。 柊は申し訳なそうに頭をかくとエリスに言った。 「あー、まあすぐ帰ってくるからさ」 「そんな……っ」 途端、エリスが何故か絶望的な表情を浮かべた。 彼女はふるふると体を震わせ、僅かに後ずさりながら小さく呻く。 「柊先輩……一緒に買物に行ってくれるって……」 そういえばハルケギニアに召喚される直前、そんな事を言っていたような気がする。 しかし柊 蓮司にとってそれは所詮『そんな事』でしなかった。 「じゃあ今度、時間空いた時に三人で行こうぜ。今回は悪いけど――」 「……っひ、」 柊の台詞を遮るようにエリスがくぐもった声を上げた。 そして彼女は―― 「ひーらぎ先輩のダブルクロスぅぅ~~!!」 「ダブルクロス!?」 謎の台詞を叫びながら脱兎のごとく駆け出してしまった。 シエスタと同じようにして視界から消え去っていくエリスの後姿を、二人はぽかんと見送る事しかできなかった。 ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉。 前ページ次ページルイズと夜闇の魔法使い
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炎の魔法使い レベル ダメージ 攻撃間隔(x秒/1回) エリアダメージ 士気 レベル1 8 1 レベル2 7.9 1.3 レベル3 7.8 1.6 レベル4 36 7.7 27 1.9 レベル5 40 7.6 30 2.2 レベル6 44 7.5 33 2.5 レベル7 48 7.4 37 2.8 レベル8 53 7.3 41 3.1 レベル9 58 7.2 48 3.4 レベル10 64 7.1 51 3.7 レベル11 71 7 56 4 レベル12 78 6.9 62 4.3 レベル13 86 6.8 69 4.6 レベル14 94 6.7 77 4.9 レベル15 104 6.6 86 5.2
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その身に宿した魔力は、低い防御力を補っても余りあるほど。他職とは一線を画するその戦闘方法で敵を翻弄し、戦闘を有利に進めることができるだろう。しかし防御力が低いので、前列での戦いはお勧めできない。仲間の行動をフォローしながら、戦略的な戦いを得意とする職業である。 名前 スキル ランクアップ条件 ノービスメイジ ファイヤーボール - メイジ ブリザード [Lv.10]成長する装備 クエストクリア ハイメイジ ブリザードS [Lv.30] マジシャン サンダーボルト [Lv.50] ハイマジジャン サンダーボルトS ウィザード グラビトン ハイウィザード グラビトンS
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687 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/10/02(木) 01 05 58 ID ??? なんかろくでもない方向になってるのでぷち報告。まあライアン振ったの俺なんだが。 システムはダイスで能力が決まるファンタジー。パーティは4人(戦・盗・僧・魔)。 俺は能力値的に頭の悪いキャラになってしまったので、脳筋戦士をロールしてた。 パーティ一同に事あるごとにバカにされていたが、そのうちパワーが必要な場面で見返してやればいいやと思ってた。 仕事は奪われたアイテムの回収。話が進んで、山賊がアジトにしている山小屋を発見。 俺は「3人が正面で敵を引き付ける。盗賊だけ裏口に回って頃合を見てブツを確保。念のため回復アイテムは全部盗賊に持たせる」と提案。 盗賊、僧侶からは「それでいいんじゃない?」程度に支持を得られた。 ところが、魔法使いが猛反対。「バカが考えた作戦なんかバレるに決まってる」だそうで。考えたのはPLなんだがなぁ… この時点から急に「バカのくせに方針に口を出すな」「バカは言われた事だけやればいい」とバカ連呼。 他に案があるのか、と聞くと「小細工不要、正面から殴りこんで範囲攻撃魔法一発で片を着ける」とのこと。どっちが脳筋なんだか。 それに回収対象は美術品で、簡単に壊れるから取り扱い注意って再三念を押されてるんだが… 揉めているうちに結構な時間が経ってしまいだれてきたせいか、GMが「話し声に気付いた山賊が出てきた」と宣言。済し崩しに戦闘開始。 その最中、結局山小屋内に魔法をぶち込む魔法使い。敵2体とブツが黒焦げに。 GMを含めた全員が回収失敗だと思っているところ、魔法使い一人だけは問題ないと主張。 「原因は抵抗した山賊達にあるので自分に一切責任はない」だって。 もちろんそんな理屈が通用するはずがなく、PC一同怒られて終わりましたとさ。 …セッション中ひたすらバカ呼ばわりされてたんでかなり腹が立ったんだが、普通に事故だな。 688 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/10/02(木) 01 24 34 ID ??? 鳥取かコンベかどっち? 鳥取なら追い出せそんなやつ コンベなら回状まわした方がいいかもな 689 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/10/02(木) 01 25 58 ID ??? 687 それって「俺頭いいんだから俺リーダーな」という発想とどこが違うんだと小一j(ry クレバー王子は、NW2ndリプレイで、脳みそスライムのライフパス取って 脳筋ディフェンダーをやってたが、戦闘はガチで頭使って戦略組み立ててたと言ってやれ そのシステムは多分アレだから、FEARゲーを喩えに使って通じるかは分からんが スレ201