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月明かりの道しるべ◆zrcvXqFgZw (……夢?) それが殺し合いの舞台に強制参加させられた電が最初に思い浮かんだ言葉である。 鎮守府に配属され、他の駆逐艦と共に訓練に励んでいた筈の電が突如として見知らぬ空間にいた。 そんな状況になれば、そう考えるのも何ら不思議ではない。 だがそれは間違いであるとすぐに思い知らされる。 「……ッ!!?」 上から降りてきた老人が放ったミサイルによって、一人の人間が肉片を撒き散らしながら命を落とした。 (ひ……酷すぎるのです……) 惨状を目の当たりにした電は両手で口元を押させながらペタリと地面に座り込んだ。 兵器でありながらも敵の命も救いたいと願うほどの優しさを持つ電にとっては、あまりにもショックは大きい。 悲しみで涙が溢れてくる、そんな電の心情をあざ笑うかのように一人、また一人と命が奪われていく。 (…や、め………やめて……ください……) 老人の行為を止めるべく言葉に発しようとした電だったが心の中で懇願するだけで言えなかった。 老人に目を付けられれば殺されてしまうかもしれない。 そう考えた時の恐怖が電の体を縛りつけて何も行動させずにいた。 この場所から別の場所へとテレポートさせられるまで 電は最後まで反抗の意志を見せる事無く、小動物のように震える事しかできなかった。 深海凄艦を倒す為の兵器であり、経験を積めば提督とケッコンカッコカリも可能と言えでも 艦娘の中では幼い方に入る少女である電には恐怖を振り払い、行動するだけの勇気が持てずにいた。 電がテレポートされた先は暗闇に包まれた街の中だった。 近代的な造りの夜の街とは思えないほど静まり返っており、人の気配が全くない。 目の前にあるゴーストタウンは電の不安を掻き立てるには十分だった。 スマートフォンを手に取り、参加者や現在位置等の情報を収集した電は行動を開始した。 鎮守府へ行けば、雷や響もいるかもしれない。 そんな微かな希望にすがって歩いた。 じわじわと心身へ浸食する恐怖から必死に逃れるように。 一刻も早く鎮守府に行きたかった電は、早歩きで進んでおり前方にいた少年に気付くことなく電はまた衝突事故を起こした。 「きゃっ!?」 それが彼との最初の出会いであった。 少年にぶつかった事に気付いた電は慌てて謝罪をしながら少年を見ると うずくまってガタガタ震えながら命乞いをしていた。 少年は電を殺し合いに乗った人物だと思い込んで恐れていたのだ。 電は少年に優しく話しかけて、自分の誤解を説いた。 幸いにして、少年を落ち着かせる為の対応が結果として、自分自身をも冷静にさせて恐怖心を和らげる事になった。 ◆ ◆ ◆ 「つまり電さんは、ここから北にある鎮守府という場所へ向かっている途中だったんですね!」 「はい、なのです」 現在は、そのぶつかった少年である真月零と行動を共にする事になった。 「それにしてもポーキーという人は許せませんね! 人の命をまるで玩具のように弄ぶなんてゲスの極みですよ! こんな……こんな残酷な事は絶対に止めないと……」 ポーキーの残忍な行為に真月は怒りを露わにしていた。 それだけじゃなく殺された人達に対して悲しみの表情も浮かべている。 「真月さん……」 「電さん、一刻も早く鎮守府に行って他の人達を探しましょう! 仲間を集めて皆で力を合わせれば、どんな困難だって乗り越えられるはずです!」 (真月さんの言う通りなのです。いつまでも怯えていては駄目なのです) 熱意の籠った真月の言葉は、電の心の奥底へと響き渡る。 電は脳裏で過去に行われたキス島撤退作戦を思い出す。 駆逐艦だけで編成された艦隊での出撃は熾烈で過酷を極めた。 それでも諦める事無く戦続けた電達は、負傷しながらも勝利をつかみ取る事に成功したのだ。 「真月さん、電も頑張るのです。他の子達も救助したいのです」 「ありがとう電さん!そうと決まったら…」 真月は人懐っこい表情を浮かべながら電の右腕をぎゅっと握る。 突然のアプローチに電は驚きの声をあげた。 「し、し、し、真月さん!?」 「急ぎましょう!さっきスマホで鎮守府への近道を調べておいたんです!」 「ちょっとまっ」 電の制止の声も聞かずに右腕を掴んだまま真月は駆け出した。 「こっちこっちー!」 「はわわーーーっ!?」 大通りから脇道に入り、路地裏の奥深くへと走り… 「こっちです!」 「はにゃーーーっ!?」 ビルとビルの間を飛び越えて進み… 「こっちです!」 「はわわ…こ、ここは~!!」 男子トイレに入り、窓から抜け出し… 「こっちですこっち!」 「ひゃーーーっ!!」 土管が三つ置いてある空き地を通り過ぎた時、大きな爆発と爆音が鳴り響き 真月は足を止め、爆発のした方角を見つめた。 「なんでしょうね?今の爆発は…って電さん大丈夫ですか?」 「ううっ……ちょっとふらふらするのです…」 真月に連れ回された電は、色んな物と衝突して全身埃まみれになっていた。 「すみません電さん、よかれと思って早く鎮守府に着くようにと近道を通ったんですけど……」 「いえ、真月さんは電の事をとても気遣ってくれて、すごく嬉しいのです」 「電さんがそう言ってくれると僕も助かります!それにしてもあの爆発は鎮守府に近いですね」 「もしかしたら、もう戦闘が始まってるのかも……」 「それは大変です!急いで止めに行きましょう!」 「はい!」 最初は怖かった。怖くて怖くてどうしようもなかった。 そんな恐怖の闇を、月明かりのように照らし光をもたらしたのは真月零だった。 自分以上に臆病な少年が見せてくれた明るい笑顔と、困難に立ち向かう勇気が 電の不安を掻き消して、戦う決意を持つことが出来たのだ。 ここには海路を示す羅針盤は無い。 それでも電は必ず脱出できると信じている。 真月の言う通り、仲間を集めて協力すれば不可能ではないと信じているのだから。 【D-4 市街地 /深夜】 【真月零@遊戯王ZEXAL】 [状態]:疲労(中)、人間態 [装備]:なし [道具]:基本支給品、決闘盤とカード(ベクターのカード)@遊戯王ZEXAL、首輪探知機@LSロワ2014オリジナル、 不明支給品×0~1 [思考・行動] 基本方針:良からぬことを企む 1:真月零の姿で殺し合いに乗っていない者達の中に潜む 2:電が利用できる存在か見極め、用済みならば魂を喰らう 3:遊馬とアストラルは必ずぶっ殺す! 4:主催者を乗っ取りさらなる力を得る ※アニメ130話、メラグとナッシュがバリアン世界に戻る直前からの参戦です ※バリアン体での分身能力、瞬間移動が可能かどうかは不明です ※バリアンズスフィアキューブなしでバリアルフォーゼは可能ですが、体力を消耗します 【電@艦隊これくしょん】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3 [思考・行動] 基本方針:殺し合いには乗らない 1:真月さんと鎮守府に向かう 2:司令官や響、お姉ちゃんに会いたい ※真月零に信頼を寄せています ≪036 夢のENDはいつも目覚し! 時系列順に読む 038 カードキャプターしゃーく≫ ≪036 夢のENDはいつも目覚し! 投下順に読む 038 カードキャプターしゃーく≫ ≪019 忍び寄る闇 真月零の登場SSを読む 0xx [[]]≫ 電の登場SSを読む
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「う~ん、どうして乃亜はあんな事言うんだろぉ?」 いずれ未来における暴君として君臨することになる少女、シャーロット・リンリン。 大地を震わせ進みながらも、先程流れた乃亜の言葉を、彼女なりに考えてはいた。 少なくとも、人死が出ている時点で、リンリンとしてもこの状況下が何なのかであるかは、多少は理解はした。 多少は、ではある。 「みんなと遊びたいだけなら、こんな事しなくてもいいのに……。」 多分、みんなと遊びたかったんだと思う、というのがリンリンの考え。 たった一人でおもちゃ遊びに興じているような、そんな孤独感というか疎外感というか。 「マザーと会えなかったら、おれもああだったのかなぁ?」 自分を時に窘め、時に導いてくれたマザー・カルメル。第二の母親。 少なくとも自分がみんなと仲良くなることが出来たのは彼女あってこそ。 今はどこにもいなくなってしまったが、もしかしたらこの場所にいるかも知れない。 もしかしたら乃亜の所にいるのでは? 等と多少は思い始めていた。 乃亜は、真っ当な親が欲しかったのかもしれない、なんて思った。 正しく導いてくれる人がいなくて、こうなったのかもしれない。 「そうだったら、やっぱり止めないと。」 だったら止めないと、そうリンリンは幼稚な頭ながらに決意した。 こんな事をするぐらいしか満たせない孤独な心。答えはそうなのかは知らないけれど。 どうせなら、乃亜を止めて、お友達になりたいと。 マザーが自分にしてくれたみたいなことを、今度は自分がやるのだと。 そしてみんなで、仲良くテーブルを並んでおやつを食べれればいいな。 「だから、悪い奴はみんなこのおれが懲らしめてやるんだから!」 そうと決まればやることは簡単。考えを共にする他のみんなを集めて協力して。 喧嘩してるなら仲良くさせて、悪いやつは反省させて、元凶の乃亜も反省させて最後にみんなでおやつを食べよう。 幼稚で、世界の真の姿を知らない純真な願いを望む年相応の少女の姿がそこにあった。 「そういえば、この"よじげんらんどせる"ってのに、色々入ってるんだったよね?」 方針を決定した直後に、乃亜によって支給された赤い容れ物、『四次元ランドセル』を思い出して、その中身を手探りに確認する。 そういえば四次元ランドセルの事は説明書以外で全く説明してなかったような気がするが、まあいいやとスルー。 そして取り出してみれば、入っていたのは一枚の紙切れ。 「なにこれぇ?」 紙切れ、というよりは手紙のようなものだとは思った。 説明書には『エリスの置き手紙』と書いているが、気になって広げて見てみることにした。 『今の私とルーデウスでは釣り合いが取れません。旅に出ます』 「……えぇ……。」 一行ほどの、妙に汚い文字。それでも当人なりに心を込めたというのは何となく理解したが。 その後の説明書の記述で、さらなる事実を知り、リンリンは子供らしからぬ呆れた顔で引いた。 エリスという少女が、ルーデウスと言う少年と釣り合いが取れる女になるために一人旅に出る決意の、それを伝えるための手紙だが。 「いや、ダメでしょ、これ。」 簡潔過ぎて誤解を招きやすい内容だった。 せめて『自分を鍛えるため』とか『自分は未熟だから』とかの一文付け加えればよかっただろうに。 リンリンはまだ顔も素性も知らぬルーデウスという少年に同情した。 EDが何なのか知らないけれど病気のようなものだと勝手に解釈した。 はっきり言ってルーデウス視点で見捨てられた、ということなのだ。リンリンからすればなんかよくわからないうちにマザーや他の子供たちに見捨てられたとかそういう事だ。自分だったら明らかに心が壊れそうになる。 「これは、もし出会えたら、ちょっと説教、かなぁ?」 兎も角、このエリスという少女が、何というか頭足りないっていうか、「ルーデウスって人滅茶苦茶ショック受けてるよ」的なこと伝えないと後々大変になりそう感があった。 まず、そもそもエリスという少女がいるのかどうか全くわからないわけであるが。 まあその時はその時だし、エリスという少女にはちょっと説教しないといけない。マザーもよく自分が変なことしたら色々言ってただろうから。 後はルーデウス、この少年ももしいるかどうか分からないが、万が一出会えたならばちゃんとエリスの真意を伝えてあげなければならない。少なくとも悪意はなさそうだからちゃんと伝えればルーデウスという少年も安心するだろう。 「他にも何か……んん?」 まあエリス、ルーデウスの件は一旦置いといて他にも中身を探る。 今度は、丸い機械のようなもの。球状のガラスらしき表面には、今の位置の自分らしき赤い点。 名称は『首輪探知機』。どうやら首輪をつけている参加者を探すことの出来るアイテムらしい。 「すごい! これがあれば、みんなを見つけられるかも!」 仲間(ともだちになれるひと)を探していたリンリンにとっては正に天からの授かりもののようにも思えた。 これを使えば、他のみんなを見つける事ができる。もしも悪い奴だったら反省させればいいだけだし、それ以上のことは深く考える必要もない。 「さぁて、何処に行こうかなぁ?」 探知機には自分以外の反応はない。どうやらこのエリアには他の参加者はいないらしい。 だが、それはそれとして、何れ暴君となりうる少女は高らかに足取りを進めるのであった。 【一日目/深夜/D-5】 【シャーロット・リンリン(幼少期)@ONE PIECE】 [状態]健康、腹八分目 [装備]なし、 [道具]基本支給品ランダム支給品1、ニンフの羽@そらのおとしもの(現地調達)、エリスの置き手紙@無職転生、首輪探知機@オリジナル [思考・状況]基本方針:喧嘩(殺し合い)を止める。 1:喧嘩をしてる人を見付けたら仲良くさせる。悪い奴は反省させる 2:他の人を探して仲間(ともだち)にする。 3:出来れば乃亜とも友だちになりたいなぁ。 4:この手紙を書いたエリスって娘にはお説教が必要かなぁ? いるかどうかわからないけど。 5:もしルーデウスって子にあったらちゃんと伝えておかないと、じゃないとちょっと可哀想。こっちもいるかどうかわからないけど。 [備考] 原作86巻でマザー達が消えた直後からの参戦です。 ソルソルの能力は何故か使えます。 【支給品紹介】 『エリスの置き手紙@無職転生』 シャーロット・リンリンに支給。エリスが自らの未熟を悟り、ルーデウスと肩を並べられるようになるために旅に出た際、ルーデウスに対して残しておいた手紙。 ただし、内容が内容だったためにルーデウスはエリスに見捨てられたと勘違いしEDとなった。説明書にはエリスの手紙の真意及びその後のルーデウスの状況も明記されている。 『首輪探知機@オリジナル』 シャーロット・リンリンに支給。自分がいるエリア内にいる生存参加者の首輪を探知することが出来る。 ただしそのエリア内にいるというぐらいしか分からず、死者の首輪には反応しない。 023 レース開始ィィィ 投下順に読む 025 命を守るための戦い 時系列順に読む 161(候補作採用話) 絶対強者 シャーロット・リンリン(幼少期) 038 バケモンにはバケモンをぶつけるのよ
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「クソッ、いったいどうなってやがるんだ……!」 獄寺隼人は苛立っていた。 いきなり知らない場所に拉致されたと思いきや、マフィアなのに中学生にもなってランドセル背負わされて。挙句の果てに殺し合いをしろだのと、キャベツ頭のガキに言われた。 殺し合い。 その行為自体はマフィアであり、ボンゴレファミリー嵐の守護者である獄寺隼人という少年には巻き込まれる理由が十分にある。 だがこのランドセルがなんだかマヌケな感じがするし、よりによってあんな傲慢なガキ一人の言いなりになるというのが気に入らない。 それに獄寺はマフィアだが――こんな殺し合いを肯定するほど、魂が腐敗しているわけでもない。……というより昔なら喜んで参加したかもしれないが、ボンゴレファミリーの十代目ボス――沢田綱吉の影響でこんなふざけたことは許容出来ない性格になっている。 ルフィとエースがあんなふうに殺処分された光景を見ただけで――怒りという感情がわいてくる程度には、天才・獄寺隼人(スモーキンボム)はボンゴレ十代目(ツナ)に近付きすぎた。 ――だがそれでいい。 獄寺はツナと仲良くなったことを恥も後悔もしていない。むしろ彼のおかげで色々と大切なものを知ることが出来た。 すごく重要な場面なのに勝利よりも友達の命を優先するような――そんな甘くて、優しい少年だから獄寺はツナを慕う。 学校では周りからダメツナなんて呼ばれてるけど、ここぞという時は自分の意見や覚悟を貫く覚悟を持つ、ナヨナヨしているようで実は芯の強い男。――獄寺隼人のヒーロー。 「こんなランドセル(モン)、アホ牛にでも――なんて言うのはこの状況じゃ演技でもねぇか」 中学生を小馬鹿にするかのように用意されたランドセルに文句を垂れながら、獄寺は慎重に中身を漁る。 友達――というか腐れ縁? 同じボンゴレファミリーという意味では仲間だが――色々とアホな牛のガキを獄寺は想像した。 まあランドセルを背負わせるにしてはまだ幼すぎる気もするが、中学生の自分よりはマシだろうと思う。 もっとも中学生なんてつい数年前までランドセルを背負ってた年頃なのだが、そんなこと本人は特に自覚していない。よりガキであるランボの存在もあって、中学生でランドセルというコンボに妙な違和感を覚えざるを得ない。 (――それにしても乃亜のやつ、どこから監視してんだ……?) 支給品を確認すると同時に、周りをキョロキョロと視線だけで見回す。 こんな小細工しても乃亜にはすぐ見破られる可能性が高いだろうが、それでも堂々と見回すよりまだ精神的に安心出来る。それに相手は何者かわからないが、まだガキ。これくらいのガキ騙しが通じる可能性も捨て切れない。 まあ彼の世界ではアルコバレーノという凄まじい才能を秘めた赤子もいるので、油断は微塵もしていないのだが。なんなら乃亜のことはそっち側であるとすら考えている。 姿形だけで物事は判別出来ない。アルコバレーノが赤子であるように。雲雀恭弥という最強の守護者が表向きはただの風紀委員長であるように。――そもそもあの六道骸だって中学生だったじゃないか。 (やっぱり一番怪しいのは首輪か?でも下手に刺激すると……。嫌な予感がするぜ) 不死の能力者でも殺せる爆弾。 ルフィやエースのことを知らない獄寺からしたら『不死の能力者』という部分に現実味はないが、あの自信に満ちた演説を見るに嘘はついてないのだろうと推測出来る。 そんな機能を搭載しているほどの首輪だ。他にも色々と仕掛けがあるかもしれない。 (……最終的にはどうにかしてこの首輪は外さねーとな) 乃亜に抗うためには首輪解除が必須だ。 これがある限り彼に命を握られているに等しいのだから。いざ乃亜に辿り着いて、首輪爆破で殺されましたなんてオチは御免だ。 そして獄寺は頭が回る。専門的に機械を弄っているとかじゃないが、手先は器用。なにより元よりダイナマイトを使いこなす男だ。こういう時に多少は力になれると自負している。 それに今回の首輪のように不思議な能力・仕掛けを施された道具なんて散々見てきた。当然、理解もある。 文房具一式がランドセルの中に入っているのもありがたい。やはり紙とペンは大事だ。 (……参加者にランドセルを配ってそこに色々と詰め込むのも、この殺し合いに何か関係がありそうだぜ) 自分は中学生。 それなのにどういうわけか、ランドセルを背負わせて参加させてきた、 ランドセルとは本来、小学生のものだ。中学生達は何年も前に卒業している。 わざわざ荷物を詰め込む容器としてこんなものを選ぶという理由は、必ず何かあるはずだ。きっとそれが判明した時、殺し合いの真実に一歩近づける。 参加者をどういう基準で選んだのか。雑多にランダムという可能性もあるが、何らかの法則性があるかもしれない。 演説で殺害した相手も子供だったし……そういう年齢層を狙った殺し合い、とか。 (――でも小学生ばかり集めたなら、俺がここにいる時点でおかしい。てことはこの説はナシ――か?) 獄寺はペンを持つと「小学生くらいの年齢がターゲットの可能性」ということを紙に書いたが、それをシャッシャと斜線で消す。自分が小学生より上と思うがゆえに未だ彼はこの殺し合いのコンセプトを見破るに至らず。 (早くこの首輪をなんとかして、十代目の元へ帰らなきゃならねえのに……。そもそも十代目もこの殺し合いに巻き込まれてる可能性は――否定出来ねえけど) 何らかの法則性で参加者を選んでいるのなら。 それこそボンゴレファミリーを恨んでいるだとか。そういう理由ならツナも招かれている可能性が高い。 そもそも右腕である自分がこうして巻き込まれた時点で――ツナもターゲットにされている可能性を獄寺は視野に入れていた。 (もしも十代目が参加してるなら……。首輪は俺がなんとかするんで、それまで持ち堪えてください……!) ボンゴレファミリー嵐の守護者はそのポジションに反して、まずは首輪解除を優先する。 そのために情報や人材を集める必要があるだろう。乃亜に対する嵐のような怒涛の攻めは、首輪を外した後だ。 (アホ牛のやつは……もし巻き込まれたら、俺が保護してやるしかねぇか) そしてランドセルを見て脳裏に過った牛ガキ、ランボ。もしも彼が居たら、探して守ってやりたい。 そこら辺の方針が本格的に決まるのは、参加者名簿を閲覧してからになるだろうが――。 【獄寺隼人@家庭教師ヒットマンREBORN!】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況]基本方針:首輪を外して乃亜をぶっ倒す 1:まずは首輪解除に必要な情報や人材、道具を集めるぜ。ダイナマイトの知識が活かせりゃいいな 2:首輪以外にもこの殺し合いについて考察するか 3:あのアホ牛(ランボ)、参加してなきゃいいんだけどな…… [備考] 少なくとも未来編以降からの参戦です
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殺し合いの会場の中を、青みがかった黒髪のショートカットをした小柄の少女が必死に逃げ惑う。 ランドセルを背負った状態で必死に逃げる少女の名は"条河麻耶"。元気いっぱいでサッパリとした性格の少女であり、下手をすれば小学生と間違われかねないほどに小さな身体をした中学2年生である。 そんな彼女がなぜこのような場所で必死に逃げているのかというと、それは彼女がこの殺し合いに飛ばされて間もなく出逢った一人の男が関係していた。 それは東洋の龍を思わせる紅い軽装鎧をまとい、また騎士風の鉄仮面状のマスクをかぶった男だった。 マヤは最初、どことなくヒーロー然としたその男に話しかけようとした。しかしそれを見た男は仮面越しにでもわかるほどの邪悪な笑みを浮かべた後、こぶしを握り締めて彼女に殴りかかろうとしてきたのだ。 その突然の出来事に思わず呆気に取られてしまったマヤだったがすぐに我を取り戻してその場から逃げ出し、そして現在に至るという訳だ。 「わはは――!!くらえ、ライダーキーック!!」 だがそうやってしばらく彼女が逃げ続けていると、男のその叫びと共に彼女の膝から下の部分に灼熱感が襲い、彼女は走っていた時の勢いのままに地面へと転がっていってしまった。 「…いっ…あがあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁっっっ!!?!?」 そしてうつぶせの状態で倒れ込んでしまった彼女は自らの足を確認すると、そこには不自然な方向に曲がっている上に折れて鋭く尖った骨が筋肉と皮膚を突き破って露出している光景があった。 当然ながら彼女は泣き叫んだ。これ以上ないというくらいに声を張り上げ、喉が張り裂けんばかりに絶叫を上げたのだ。 「ライダァ~~……、キーック!!キーック!!うわはははははーっ!!!」 しかし男はそれでも容赦せず、そう叫びながら彼は足をへし折られて地面に倒れ込んだ彼女の背中を何度も踏みつけていったのだ。 「がっ!ぎっ!いっいぎぃぃぃぃぃっっっ!!!」 当然そんなことをされて痛がらないはずもなくマヤは彼に踏みつけられるたびに何度もうめき声をあげ、時には絶叫したがそれでも仮面の男は彼女の背中を強く踏みつけていった。 「わははは!!とどめだオラー!!」 そうやってしばらくすると男はなんと、その言葉と共にまるでサッカーするかの如く彼女の顔めがけて蹴りを入れ、吹き飛ばしたのだ。 「ぐあぁあああっ!?」 それにより彼女はゴロゴロと地面の上を転がっていくとそのまま壁に激突し仰向けの状態でようやく止まったが、その蹴りによって鼻の骨が砕かれたのかそこがつぶれてしまい大量の鼻血を噴き出した状態になってしまった。 「く……そぉ…………」 だがそれでもまだ意識があったようでマヤはなんとか立ち上がろうとしたのだがそこで仮面の男からさらに追い打ちをかけられてしまう。 「よっしゃー!!じゃあそろそろ死ねやオラァア!!」 そう言うとその男はマヤの身体に馬乗りになった状態で、彼女の顔を両の拳で幾度となく殴打してきた。 「ぶっ!げほっ!ごぼぉおっ!」 それにより口の中を切り歯も何本か折れてしまった彼女は口から赤い泡を吹き出し始め、愛らしい顔は無残に腫れあがっていきその面影を無くし始めていった。 「な゛…な゛んでぇぇ…ごんなごどぉぉぉ……ずんだよぉぉぉ……!わだじがぁ…何じだっで…言う゛んだよぉお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……!!」 そんな状態で彼女は叫んだ。何故こんな酷い事をするんだと、涙と鼻水と血にまみれた顔でそう叫んだ。 「楽しいからだよ!こうやって圧倒的な力で他人を甚振っていくのがよ!!」 しかしそれに男はとても残酷な言葉で答えた。ただ楽しいから、人をいたぶるのが楽しいからだと、殴る手を一切止めることなくそう答えたのだ。 「ざけんな゛ぁあ゛あ゛……!ぜっだいゆるざねぇえぞぉぉぉ……!!」 それを聞いた瞬間マヤはほとんど見えていないその瞳に殺意を込めて目の前の男を見つめるとそう叫び散らした。だが、それも無駄に終わることになる。 「うるせぇ!黙れクソアマが!!」 そう言って男はまた彼女を殴りつけたからだ。そしてそれが何度も繰り返されるうちに次第に彼女の反応が無くなっていき、やがて完全に動かなくなったところでやっと男は彼女の上から降りた。 「うーわ、ブッサイクなツラ!」 そうして幾度となく殴打されたことでマヤの顔は無残にもボロ雑巾のようにズタボロになって変わり果てたものとなり、それを見た男は彼女の死体に向かってそう吐き捨てるのだった。 【条河麻耶@ご注文はうさぎですか? 死亡】 「よーし、まずは一人目だ!本日もオレさま絶好調ー!!わはははは!!」 そして彼女が完全に死亡したことを確認した男は両腕を天高く上げた状態でピースをし、悪辣とした笑みを浮かべながら下種な悪党としか言いようのない笑い声をあげていた。 この邪悪としか言いようのない男の名は"仮面ライダー龍騎"。仮面ライダーしかおらず、ライダー同士が戦う異世界において非道の限りを尽くした戦い方で勝利を重ね、契約モンスターにすらその命を狙われるほどに人望の無い腐れ外道である。 そんな彼が何故このようなことをしているのかと言うとそれは至極単純な理由であった。 「この調子で全員ぶっ殺して、その後にあのいけ好かねぇキャベツ頭のクソガキぶっ殺してヤツの力を全部奪って、全ての異世界をオレのものにしてやるぜー!!」 それは今までのライダーたちとの戦いとは違い、今度の戦いでは最後に生き残った者の願いが叶うというものだったからだ。 彼はそれを使って自らの夢である『すべての異世界を我がものにして好き勝手やる』という身勝手な願いを叶えるつもりだったのだ。 そして彼の欲望を満たすためだけに何人もの命を奪い、これからもまた同じように誰かを犠牲にしていく『最低、最悪、最凶の仮面ライダー』がこの殺し合いの会場に放たれるのだった……。 【竜生(仮面ライダー龍騎)@駈斗戦士仮面ライダーズ 超変身ギャグ外伝!!】 [状態]:健康、返り血まみれ [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品2~6(条河麻耶の分もあり) [思考・状況]基本行動方針:優勝してあの気に食わないキャベツ頭のクソガキ(乃亜)をぶっ殺した後、ありとあらゆる世界をこの手で征服する。 1:手当たり次第に戦い、全員ぶっ殺す。 2:卑怯?汚い?ライダー失格?知るか!勝負は勝てばいいんだよ!! 3:あー、早くだれかぶっ殺してぇー。 [備考] 参戦時期は最終回、真のライダーNo.1決定戦が始まった後。 制限により、サバイブ龍騎からノーマルの龍騎に戻されています。またドラグレッダーがいないため超変身(ライドアップ)できなくなっています。 路上に条河麻耶の惨殺死体と空のランドセルが放置されています。
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260 :1/12:2009/03/13(金) 23 23 10 ID +zMMaYdE ガタンッ!!! いきなり玄関から物凄い音がした。驚いてポケットに薬を突っ込み、壁に立て掛けてあるモップを手にとる。 強盗か?モップを構えながらテーブルの下に隠れ、恐る恐るこちらに近付く足音に集中する。ゴト、ゴト、と いう音は遂にキッチンまでやって来た。緊張がピークに達したとき、覚悟を決めてそっと向こうを伺う。 「ハ…ハーマン?!」 足音の主はハーマンだった。久しぶりに見るハーマンはコートの襟を立て、帽子を深く被り、ゆらゆらと歩いている。 「ああ…ロイドか…」 ハーマンは帽子を取るとどかっとソファーに座り込む。だるそうに瞬きをして、はあっと息を吐く。 「ハーマン、血が…」 ハーマンの頬には赤茶色の飛沫がついていた。乾いているものの、かなりの量だ。 ハーマンがケンカをして帰ってくるのは珍しくない。でもこんな血だらけになるなんて今までなかった。 頭痛や吐き気は一気に吹き飛び、何とかしなきゃと考える。まずは傷を見つけないと。俺はさっきまで 自分の頭に乗っていたタオルを持ってくると傷に触らないよう気を付けながら拭く。ところが不思議なことに、 ハーマンはどこにも怪我をしていないようだった。洗面所に行って汚れたタオルを洗い、またハーマンの元へ戻る。 ああ、その前に薬箱を持っていかないと。踵を返したその時だった。 「ロイド。」 ハーマンの呼び掛けに答えて振り返る。 「土産だ。」 そう投げ渡されたのは一週間前マーがハーマンに渡したピーナッツバターサンドの紙袋だった。ぐしゃぐしゃになっていて、所々 変な染みがある。鼻をつくような臭いも少しした。混乱しながらその乱暴に閉じられた口を開ける。 「―――!!!」 「コナー・フィッツサイモンズ……ユルギス・アウグスト・マジュリス……二人は見つけた。ただ、アレックス……… “アレクサンダー・ストーン”だけが見つからない……」 ハーマンはぶつぶつ呟きながら額に手をあてた。 261 :/12:2009/03/13(金) 23 25 34 ID +zMMaYdE 紙袋の底には、二本の指が入っていた。 一つは既に色が変わりかけていたけれど、もう一つはまだ“新鮮”そうだ。どちらも傷口はぐちゃぐちゃで、“普通に切り取られた” ものじゃないと分かる。それらは黒く変色した血と、プディングというか何というか、妙なもの――そう、“ディップ”がたっぷり こびりついていた。声も出ずその場に立ち尽くす。 コナー。 ユルギス。 ハーマンがあの二人に会った?じゃあこの“ディップ”がついた指はやっぱり? 「ロイド、来い。」 ハーマンが項垂れたまま言う。俺は混乱していた物の、言われるがままそちらへと歩いて行き、ハーマンの目の前に立つ。 「おいで。」 手を広げ、促すハーマンに逆らうことなくその腕の中に身体を置く。そうすればハーマンは温かい手で俺を包んでくれた。 少しだけ錆と生々しい嫌な臭いがする。 「ロイド。お前、アイツラからアーサーを守ってやったんだな。」 思わぬ言葉に目を見開いた。やっぱりもうハーマンは知ってるんだ。俺が、アーサーがあそこでどんな目にあったか。アーサーから 聞いたのか、それとも他の誰かからかは分からない。 ただ、ハーマンが知ってることだけは確かだ。 ハーマンは俺を断罪するんだろうか。 役立たずだ、“アレ”そっくりだと俺を罵って、家族じゃないと最後通告するんだろうか。 もうここにはいられないのか。 怯えながら続く言葉を待つ。 「―――ありがとう。ロイド。」 それは予想外の言葉だった。 ありがとう? ハーマンはそう言った? 「お前がいたから、アーサーは無事だった。お前のお陰だ。ありがとう。」 熱い、熱いものが胸の奥から込み上げる。それは身体中に広がって、皮膚の表面を沸騰させる。次から次に溢れ出てくるそれは 遂には身体から零れていった。 目が、熱い。 262 :3/12:2009/03/13(金) 23 27 41 ID +zMMaYdE で…でも…俺っ、全然役になんか…立ってない……だって…だって俺…アイツラにっ…散々……」 「ああ、知ってる。」 「そ…それに…俺っ…お、お、俺…アーサーっ……アーサーを……アーサーに、酷、い、ことっ……!」 「知ってる。」 ハーマンは静かに俺の“告白”を聞いてくれた。 問い詰めることもなく、責めることもなく、ずっと話を聞いてくれた。 俺は今まで胸につかえてたものを全部吐き出した。 アイツラにレイプされたこと。 身体がおかしくなってしまったこと。 アーサーを犯して、傷つけてしまったこと。 そして、アーサーを好きになってしまったこと。 全部、全部吐き出した。 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。許して貰えないのわかってるんだ。…でも、でも、俺どうして いいか…本当にごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」 「許されない?何でそう思う?」 「だって、だって、俺は“アレ”と一緒だからっ…アーサー、アーサーは嫌がるって、わかって…でも、俺、 アーサーに酷いこと…アーサー傷つけてっ……俺は“アレ”と一緒だっ……」 「アーサーがそう言ったのか?」 俺は首を横に振る。鼻水を啜りながら一生懸命話をする。 「だってハーマンもわかるだろ……?今の俺、“アレ”そっくりで…誰も“アレ”と同じ俺を許してなんか くれない……ハーマンだってそう思って……」 「それは違う。」 ハーマンは俺の頬に手を添え顔を上げさせた。ハーマンの、その真っ直ぐで強い目が俺を見ている。 「お前は“アレ”なんかじゃない。お前と“アレ”には致命的に違う所がある。わかるか?」 俺はまた首を横に振る。 違うところなんてあるわけないんだから。 それなのにハーマンは確信に満ちていて、俺の心を絡めとる。 「俺達はお前を愛してるってことだ。」 263 :4/12:2009/03/13(金) 23 29 38 ID +zMMaYdE 不思議なことが起きた。 嵐がおさまった。 俺をめちゃくちゃにしていた嵐が。 心を揺らした風も、目から溢れる雨もピタリとやんで、一瞬で全てが晴れ上がる。そしてそこにはハーマンがいた。 「アーサーと話せ。一人でそう決めつけないで、その口で聞け。その耳で、目で確かめろ。アーサーがどう 思ってるか、ちゃんと話せ。それでアーサーがそう言ったならまた俺のところに来ればいい。」 ハーマンの言葉が静かになった心に染み渡る。 兄ちゃんの言うことは絶対だ。兄ちゃんの言うことには逆らえない。兄ちゃんの言うことに間違いなんてない。 それが俺達兄弟の約束だ。俺に、選択肢なんてない。 それでもやっぱりアーサーと話すことはとても怖い。 また曇りだした表情から俺の不安を読んだのか、ハーマンはまた力強く言った。 「大丈夫だ。お前は俺の弟なんだから。絶対お前を見棄てたりなんかしない。 ずっと一緒にいてやる。だから怖がるな。」 畜生、また涙が出てきた。あのブタ箱に入って以来、俺は多分それまで流してきた涙を合わせてもまだ 足りないくらい泣いてきた。 どれも情けなかったり、悔しかったり、悲しかったり、辛かったりで録な涙じゃなかった。 でも、今俺の頬を濡らしてるものは違う。 すっごくすっごくあったかくて、すっごくすっごくやさしいものだ。 ハーマンは俺を許してくれた。 ハーマンは俺を受け入れてくれた。 ああ、なんて俺は幸いなんだろう。 「クソ、眠くなってきた……」 ぐらりとハーマンの身体がソファーへと仰向けに倒れ込んだ。抱き抱えられたままの俺も一緒に倒れる。 ハーマンの胸からとく、とく、と心地いい音が聞こえる。 「このまま寝る。」 「……うん。」 一分と経たないうちに寝息が聞こえてきた。規則正しく上下する胸は、ボートを揺らす波のようだ。その揺れは 俺の張りつめたものを全て拐い、眠りの海に連れ去った。 264 :5/12:2009/03/13(金) 23 32 12 ID +zMMaYdE コンコンとドアがノックされる。ドアを開ければそこには枕を抱えたフレッドがいた。 「どうした?」 フレッドは眉間に皺を寄せてぷぅっと頬をふくらませてる。正直とても不細工だ。 「今日僕ハーマンと寝る。」 そう言ってフレッドはハーマンが寝転ぶベッドにジャンプした。ハーマンは寝惚けたまま寝返りを打つと、 突然の来客の頭をぽふぽふと叩く。 「急にどうしたんだよ。」 フレッドはぷりぷりと怒りながら俺を睨む。 「だってだってズルいもん!今日ロイド、ハーマンとお昼寝してたもん。僕もハーマンと一緒に寝たい!」 マー達が夕方に帰って来るまで俺とハーマンはソファーで眠りこけていた。結局フレッドの フライング・ボディ.プレスで起きる羽目になったけど、三日ぶりの眠りは頭をはっきりさせてくれた。 そして同時に心をすっきりさせてくれた。 ちゃんとアーサーと話そう。 そう決めた。 マー達にバレないよう、紙袋を隠すと久しぶりにマトモに夕飯を食べ、タイミングを待った。 そこに突然ヘソを曲げたフレッドが来たんだ。少し調子が狂う。 「いいよね?ハーマン。一緒に寝よーよ。ね~え~。」 駄々をこねるフレッド。ハーマンはフレッドに甘いからっていつもこうだ。 「んー…そうだな…じゃあロイド、お前フレッドの部屋で寝てこい…」 「え…」 ハーマンはちらりとこっちを見た。フレッドはハーマンと同じベッドで寝るわけだから、別のベッドで 寝る俺が部屋を出ていく必要なんてないはずだ。それでも俺にそう言う理由。 つまり、もう行けということだ。 行って、アーサーと話せと。 遂にアーサーと向き合う時がきた。俺は黙って頷いて、部屋を出た。 265 :6/12:2009/03/13(金) 23 34 33 ID +zMMaYdE 「ねえねえハーマン。」 「ん…?」 「大丈夫だよね?ロイドとアーサーまたいっぱい笑ってくれるよね?」 「……お前、知ってたのか。」 「僕ね、僕ね、みんなみんな大好きだよ。だからね、泣いてるロイドとアーサー嫌。にこにこ スマイルマークがいいもん。」 「そうだな、フレッド。」 「………でもね、でもね、一回壊れちゃったら壊れちゃった物は直んないんだって。ロンドン橋が言ってた。」 「ロンドン橋?…ああ、あの歌か。だったら大丈夫さ。“丈夫な石”があれば“もう大丈夫”だから。」 「うきゅ?何それ何それ。僕しらない!」 「またそのうち教えてやるさ。それにあいつらは俺の弟だからな。心配なんかしなくていい。……お前も いい子だから、ゆっくり眠れ。ほら。ダストマンが来たぞ。ダストマンが来たら、ガキは寝るもんだ……」 266 :7/12:2009/03/13(金) 23 37 23 ID +zMMaYdE コンコン。木の音が響く。ワンテンポ遅れて扉の向こうから足音が聞こえた。 「フレッド!夜更かしすんなって言ったろ」 勢い良くドアが開いた。それは予想通りアーサーだった。俺を見た途端、一瞬にしてアーサーの顔が青ざめた。 そして沈黙の中、俺達は見つめあう。 「…………中、入っていいか?」 それを先に破ったのは俺だ。アーサーは黙って身体を横にずらして、中への道を開いてくれる。そのまま横を すり抜けて部屋へと入った。とりあえずフレッドのベッドに腰掛けて、様子を伺う。アーサーはドアの方を 向きながら黙ったままだ。 さすがに空気が重い。重圧に押し潰されそうになる。 それでも俺は話さなければならない。 アーサーと話そうと決めたからだ。 俺は意を決して沈黙を破った。 「……この前のこと謝りに来た。」 その一言で背中を向けていてもあからさまに判る程アーサーは動揺した。小刻みに震えだし、息も荒くなる。 今、小さなアーサーの中をどんな嵐が荒れ狂っているのかわからない。今アーサーの頭には何が浮かんで いるんだろう。 身体に無理矢理ペニスを押し込まれた痛みか。 女の様に男に辱しめられた屈辱か。 それとも自分に歪んだ欲望を向ける兄貴の顔か。 アーサーは身体をドアに凭れ掛からせながらズルズルと崩れ落ちていく。それから小さく嗚咽を漏らし出した。 「アーサー……」 拒まれるかも知れない。 そうしたら俺はきっと辛くて悲しくて死にたくなるだろう。 その時こそ、本当にカロンに有り金全部叩いてステュクスを渡る気になると確信が持てる。 『絶対お前を見棄てたりなんかしない。ずっと一緒にいてやる。だから怖がるな。』 今はその言葉だけが俺の心の支えだった。覚悟を決めて立ち上がり、アーサーのところまで歩いていく。 そして、思いきってアーサーを後ろから抱き締めた。 267 :8/12:2009/03/13(金) 23 41 00 ID +zMMaYdE 「……ごめん。アーサー…」 「…あ…ああぁ…あ、ロイ…ロイドっ…違う、違うんだ……ロイド……」 腕の中でアーサーがこっちに向き直り、俺にしがみつく。そしてぼろぼろと大粒の涙を流して泣いた。 アーサーは吸い込まれてしまいそうな青い目で俺を見た。その目からは次から次に綺麗な雫が零れ落ち、頬を伝う。 あの時以来初めて見るその涙を俺は拭ってやりながら、俺は告解をした。 「…アーサー、ずっと傷つけてきてごめんな。お前に怖い思いさせた。」 アーサーは俺の胸に置いた手をぎゅうっと握りしめた。俺を押し退けようとしているのかもしれない。だけど俺は 本当にはっきりと拒絶されるまではと、アーサーを抱き締めるのをやめない。嗚咽とも囁きともとれない妙な音を 喉から発しながら、俺を見上げている。 「俺全然弱くて、役に立たなくて、アーサーに辛い思いさせた。それに………無理矢理、お前のこと犯して…」 言葉に詰まりそうになる。だけどきっと一度でも黙り込んでしまえば二度と話せなくなるかも知れない。息を 振り絞って一気に話す。 「それに…それにな……俺………あの時お前を欲しいって思ったんだよ。お前を好きだって…」 遂に。遂に言った。言ってしまった。 最大の禁忌。 最悪の罪。 もう逃げられない。 「………本当にごめん。」 最後の審判を待つ。審判者であるアーサーを俺は見た。閉じることを忘れたように、その純粋で無垢な瞳は ひたすら俺を見詰めていた。信じられないと言うように、何かを訴えようとするように僅かに唇を開いている。 俺はただ待った。アーサーが俺を断ずるのを。また沈黙が部屋を支配した。 「……………………お、れ…」 続く言葉を待つ。眼を閉じて、深呼吸した。 「ロイド……………」 天を仰ぐ。恐怖や後悔の涙が零れないように。 「………す、き……」 「え……?」 268 :9/12:2009/03/13(金) 23 43 09 ID +zMMaYdE 「お、俺……あの時…凄く嬉しくて、幸せでっ…だ、だってロイド、俺のこと、愛してるって……」 アーサーの口から出た言葉はあまりに意外で、にわかには信じられなかった。 「…嬉しくて…涙…出て…俺も…ロイド、好きだから………で、でも…だって、ロイドっ……ずっと口聞いて くれなくてっ…俺っ…俺は…ロイドに嫌われたって…思って……ロイドのこと…好き、なのにっ…!」 アーサーは言った。 俺を好きだと。 そう、確かに言った。 あんなに傷つけたのに。あんなに酷いことをしたのに。こんなに醜い想いを押し付けているのに。 そんな、そんなことって。 「で、でも俺っ…お前をレイプしたんだぞ?酷いことしてっ…お前をファックしたいって思ったんだぞ?お前の 兄ちゃんなのに、お前のことそんな風に…!お前おかしいと思わないのか?俺を憎くないのか?嫌いだ、 気持ち悪いって……!」 俺の問いかけにアーサーはブンブンと首を横に振り思い切り否定した。 「っ…ロイドは……ずっと、ずっと守ってくれて…ずっとずっと、俺の側にいてくれて……役立たずで、卑怯な 俺を………許してくれてた………」 途切れ途切れの呼吸の中、アーサーはあの医務室のベッドでの時のように俺に語りつづける。俺が考えも しなかったアーサー自身の想いを必死に伝えようとしてくれていた。 「だけど、あれ以来っ…ロイドは俺を、嫌いになったんだって…思ったら………お願い……ロイド、嫌いに ならないで……嫌わないで……」 「そ……そんなこと…あるわけないっ…アーサー、アーサーっ…!」 俺はアーサーの頬を両手で挟んだ。そして真っ直ぐアーサーを見つめた。 込み上げる想いを押さえきれない。 「アーサー…俺…!」 「ロ…イ…ド……」 269 :10/12:2009/03/13(金) 23 46 16 ID +zMMaYdE 生地の薄いカーテンからは月明かりが漏れていた。その光の中に、アーサーの白い身体が浮かび上がっている。 パジャマも下着も全部剥ぎ取られ、生まれたままの姿はとても綺麗だ。 「………本当にいいか?」 「ん……大丈夫。」 「本当に?後悔しないか?」 アーサーはくしゃりと笑った。 「大丈夫だよ。もー…心配しすぎだってば。」 馬鹿にしたような言い方に少しムッとする。 「さっきまでビービー泣いてたくせに。生意気だぞ。」 「そんなのロイドだって一緒じゃねーか。本当チキンだよな。下らないことで悩んでずーっと死にかけの病人 みたいだったクセに。」 「あーもーうるせえっ!」 アーサーの首筋に軽く噛みつく。アーサーは鼻にかかったような声をあげて抗議にもならない文句を言った。 暫くそうやって裸のままじゃれあう。アーサーと最後に触れ合ってから半月も経っていないのに、今の俺には アーサーの温もりは何十年ぶりのものに感じた。 アーサーを求めてキスをした。身体中キスをしてないところが無くなる位キスをした。始めはくすぐったそうに 笑っていた声が段々艶やかになる。少しすると腹の辺りに熱く堅いものがあたりだした。 「はぁっ…はぁあっ……ロイド…ロイドっ…!」 アーサーが俺を呼ぶ。それに応えてアーサーの口元に耳を寄せる。 「ロイドっ、俺もしたい…ロイドのこと、気持ちよくしたいっ…!」 俺の耳にキスをしながらアーサーは訴える。健気な哀願する姿が酷く卑猥に見えた。 「ん…じゃ、こうしよ…」 俺はアーサーの顔を跨ぐとシックスナインの形をとる。そしてアーサーのペニスをくわえ、唾液で濡らした 指先でアナルを優しく揉んでやる。 「ああぁぁっ!ロ、ロイドっ!」 「馬鹿、マー達にバレるだろ。声出すな。」 厳しめに言ってやると、アーサーは声を誤魔化すように俺のペニスにむしゃぶりついた。メチャクチャに吸い 上げて、舌を動かすだけの拙いフェラ。一生懸命口を動かしてるものの上手く自分をコントロールできないのか、 涎や俺のカウパーで口元はもうべちゃべちゃになっている。テクニックはまるでないけれど、俺にとっては 最高の快感を引き出してくれるフェラチオだった。 俺もお礼するように出来るだけアーサーが気持ち良くなれるよう、裏筋や袋を舐めていってやる。 「んんンっ…ぢゅぽっ、ぢゅぽっ、ぢゅぽっ…ピチャッ…はぁんっ!ロ、ロイ…やめ!…何かっ…何か来ちゃうっ……!!」 突然アーサーがペニスを離し、切羽詰まった声をあげる。 「静かにしろって!本当にマー達に聞こえるっ…!」 「で、でも、本当に何か変っ…!やだっ、こんなの知らなっ…!んぶっ!くちゅっ、ぐぽっ、くちゅぅ! もごっ、ちゅるっ、んんん――――!」 アーサーの口を塞ぐように、ペニスを無理にしゃぶらせる。 アーサーはでたらめに口を蠢かせて、くぐもった声で叫んだ。アーサーを追い込むように、思い切りペニスを吸い上げてやる。 その瞬間アーサーが仰け反り、一際高い声をあげた。口に熱いものが放たれ、それに合わせて俺もアーサーの口に射精する。 270 :11/12:2009/03/13(金) 23 49 36 ID +zMMaYdE 「………?」 違和感を覚えて、口のものを掌に出す。するとそこには白く濁った液体がとろりと滴った。それは紛れもなく精液だった。 初めてのときはまだ射精なんてできない身体だったのに。アーサーの方に向き直ると、アーサーは初めて味わう射精の快感の せいで完全に蕩けきっていた。口からは白い糸が一筋顎にかけて垂れていて、いやらしいその姿が俺の中の意地の悪い 部分をくすぐる。 「アーサー、やっとお前もイケるようになったぞ。ほら、お前の精子、凄くおいしい。」 手に出したものをもう一度口に含むと、そのままアーサーに口移しした。口の中でお互いの唾液や精液を混ぜて、じっくりと味わう。 「やぁ…っ…ちゅ…くちゅ……ダメだっ…んくっ……」 アーサーは身を捩って逃げようとしたものの、それも束の間。すぐに舌を絡めて唇を貪ってきた。息が出来なくなる程長く、激しい キスをする。同時にアーサーのアナルもかき混ぜる。 部屋にぐちゃぐちゃという水音と、微かな声が響く。それが俺を更に興奮させた。アーサーはもう訳が分からなくなっているようで とにかく俺にしがみついて腰をくねらせ、キスを求めてくる。 本当にアーサーはかわいい。 アーサーが俺を許してくれて本当に良かった。 アーサーが俺を選んでくれて本当に良かった。 胸がどんどん熱くなる。唇を離し、アーサーに囁く。 「アーサー…もう挿れたい……」 アーサーの股に、また硬く反り返ったモノをグリグリと押しつけた。それを敏感に感じ取ったアーサーは潤んだ瞳を俺に向ける。 アーサーは僅かに躊躇うように眉を歪めたけれど、俺は瞼にキスをしてその緊張を解した。元々アーサーの身体は発情しきっていて、 それ以上我慢できなかったこともあり、アーサーは促されるままおずおずと脚を開いた。 「力抜け。最初はゆっくりするから、慣れたら気持ちよくなれる。」 「う、ん…」 耳まで真っ赤にして、きゅっと眼を瞑るアーサー。恥ずかしいんだろうか。脚が少し内股気味になって、その奥にある小さな孔も ぴくぴくしている。仰向けになっているアーサーに覆い被さり、俺は窄まりに勃起したペニスを宛がう。そして少しずつ奥へと 進んで行った。 「あぐっ!!んうぅぅっ……!!」 唇を噛み、アーサーが唸った。また切れてしまうと可哀想だと思い、キスをして口を塞ぎ、歯列を割って舌を絡める。柔らかい 口内を蹂躙して、甘い悲鳴を味わう。こりこりとした前立腺をペニスで押し潰し、時々アーサー自身にも触れてやりながら快感を 高めてやる。アーサーのソコはキスをする度、愛撫する度きゅうきゅうと俺を締め付ける。奥に勃起を突き立てる時は欲しがる ように強引に俺の性器をくわえこみ、逆に引きずり出す時は離すまいと噛みつくように締め上げた。最後には自分からも腰を振り 出して、俺のペニスは爆発寸前までおいやるまでになった。 「アーサっ…出すっ……!」 「だ、出してっ…!俺ん中っ…ロイドのでいっぱいにして、いっぱい気持ちよくしてっっ…!好き、好き、好きっ…!」 アーサーが一番感じる場所を壊れるくらい強く抉り、自分のペニスを根本まで捩じ込んだ。 その瞬間、アーサーの孔はひきつりながら俺を締め上げた。 「あ、あ、いっ…アーサーっ!気持ちいっ…!」 「ロイドっ…ロイドっ…!すご…!イっちゃう、イっちゃ…!俺っ、ロイドっ,一緒にっ…!!」 精液をアーサーの腹に注ぎ込む。お互いをこれ以上ないくらい抱き締め、上り詰めた。痙攣が止まらない。 絶頂がずうっと続いて、頭がおかしくなると思ったくらいだ。 「ロイド…大好き…愛してる……」 快感だけじゃなく、幸福感で身体が満たされていく。この前とは桁違いのユーフォリア。 いや、根拠ならある。 アーサーが俺を許してくれている。 アーサーが俺を受け入れてくれている。 そして、アーサーは俺を愛してくれている。 こんなに嬉しいことはない。 「俺も愛してるよ…アーサー……」 俺達はまた、キスをした。 271 :12/12:2009/03/13(金) 23 50 10 ID +zMMaYdE 「…歩けるか?」 「うん。へーき。」 少しよろけながらアーサーは言った。二人とももうパジャマは着ているけれど、僅かに覗く、うっすらと染まった肌はまだ さっきまでの名残を留めている。 俺達は手を繋いで歩いていた。空いた手にはあの紙袋を持って。 トイレの前に来ると、アーサーが扉を開ける。そのまま中に進んで、俺は紙袋を目の前に持ち上げた。それを合図とばかりに アーサーは手をほどき、代わりに俺のパジャマの裾を握る。 「……これでいいのか?ロイド。」 「犬にでも喰わせるか?それじゃあ犬が可哀想すぎる。これが一番いいんだよ。」 ガサガサと袋を開けるとそのままひっくり返して、“中身”を全部便器へと放り込む。ボチャンという、間抜けな音を立てて それは落ちた。便器を覗けばゆらゆら揺れる水の底に、二本の指があった。どちらも薄汚れていて気持ち悪かった。 紙袋を丸めて床に投げる。それからまたアーサーは俺の手を握ってくれた。 「……大丈夫だよ。アーサー。」 「うん…」 フラッシュバルブに手をかける。その時、ふとあることに気付いた。少し考えてから、ポケットの中身を全部掴んだ。 アーサーは不思議そうにその動作を見ていた。中身を握った拳を前に出して、そっと開く。 カラカラという陶器を叩く音と、ちゃぽちゃぽという水の音がした。 二本の指の回りにいくつもタブレットが積もっていく。 「ロイド、それ……」 アーサーの顔から血の気が引いたのが分かる。俺は笑いかけた。少しでもアーサーの気持ちを落ち着かせるために。 「大丈夫。もうこんなの必要ないから。もっと強くなって、お前のこと守ってやるから。」 それに答えるようにアーサーは俺の手を握る手にぎゅうっと力を込めた。 「俺…俺も…ロイドのこと守れるように…強くなるから……」 「…ああ。だからこれで、全部“さよなら”だ。情けない泣き虫にも、“クローゼットの中の役立たず”にも。」 フラッシュバルブを捻る。 耳障りな轟音とともに、全部消えていく。 汚ならしい指も。 情けない程小さな薬も。 全部全部消えていく。 外から鳥の声がする。もう夜が明けたんだとわかった。そろそろマー達が起きてくる。 「アーサー、行こう。」 「うん。」 俺達はもう一度手を繋ぎ直して、部屋に戻った。 THE END...
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240 :秘密の帰り道 2009/09/06(日) 00 47 33 ID 56zanU1+ いつの間にか、こんなことをしている・・・ 学校の帰り道に、いつもの裏山の秘密基地で、まだ皮を冠ったままのちんちんをくっつけている・・・ 「どっちが大きいかな?」 はじめは、いつもの遊びのつもりだった・・・ 可愛い女の子みたいな薫とぼくは、いつも一緒だった。 ときどき薫がエッチなことをしようとして・・・でもぼくは薫が好きだったから、 薫のなすがままに・・・初めてのキスも・・・ 薫は、ぼくのちんちんと薫のちんちんをぴったり合わせて、握っている。 「薫・・・」 「なあに?」 「・・・」 「ふふん・・・ねえ・・・気持ちいいんでしょ?ねえ、気持ちいいって言って!」 薫がぼくの耳元で囁く。 春の日の穏やかな野外で、小学5年生のぼくと薫は、全裸でエッチな遊びに没頭していた。 続きは書く気になるかどうか・・・ 243 :秘密の帰り道(2) 2009/09/06(日) 02 42 07 ID 56zanU1+ 「・・・き・・・」 「き・・・なに?ねえ、はっきり言ってよ」 薫がぼくに頬ずりしながら言う。もう、ぼくは我慢できない。 クラスのどの女の子よりも可愛い薫がエッチなことを囁くなんて・・・ 「気持ち・・・いい・・・」 そう言うと、薫は眼を輝かせて、重ね合わせたちんちんを握る力を強めた。 「…ふぅ…ぁあっ」 薫が顔を真っ赤にさせながら悶えている。もちろん、ぼくも、薫が白くて細い指でしごく 二人のちんちんの熱さに我を忘れて、ぼく自身の指を薫の指に重ねた。 「いいよぅ、一緒に、気持ちよくなろうよぅ…」 薫は、熱に浮かされたかのように言い続けた。 そして急に体を離したかと思うと、姿勢を入れ替えて、ぼくのちんちんを咥えて、 薫のちんちんをぼくの顔に押し付けた。 目の前に、薫の勃起した白いちんちんがある。 ちっちゃなときから一緒だった薫。 エッチなことは小学校の前からしていたけど、ほんとうにエッチ過ぎる格好をお互いに晒すなんて・・・ でも、薫だから、いいと思った。 だから、薫の白い、でも充血した感じの細いちんちんを、ぼくは躊躇なく咥えた。 薫がぼくのちんちんを必死にしゃぶっている。 ぼくも薫を気持ちよくさせてあげたくて、懸命にしゃぶって、舐めて、口で揉みほぐした。 どれくらいしゃぶったろう?もう、永久にしゃぶりあい続けたかった。 でも、エッチな感じは、二人同時に最高に達した。 「・・・」 口の中に、薫が出した液が流れ込んでくる。 ぼくのちんちんも、薫の口の中に、液体を流し込んだ。 精液、という言葉だけは知っていたけど、まさか一番好きな男の子の口に出す形で精通するなんて・・・ 一気に力が抜けたけれど、お互いに相手の口にちんちんを突っ込んだ姿勢を動かすことは出来なくて、 ぐちゅぐちゅした口でちんちんを咥え続けた。 もちろん、いつまでもそうしていたいと思っていた。 愛おしいちんちんを惜しむように口から離し、体勢を再び入れ替えて精液 まみれの唇を合わせたぼくと薫は、唾液と精液に浸ったちんちんをくっつけるように、 腰を抱きよせた。 「薫・・・」 「ぁん」 薫の、とても男の子とは思えない表情は、ぼくがもう一度薫の股間に顔を埋めるのを誘うには充分だった。 246 :秘密の帰り道(3) 2009/09/06(日) 03 17 49 ID 56zanU1+ そうしてお互いのちんちんをしゃぶって、何回も射精した。 初めての射精が、こんなに気持ちいいなんて、嬉しかった。 「ねえ、見たいな」 「なに?」 「ちんちんから、せいしが出るところ」 薫が、舌舐めずりをして言ったけど、ぼくも同じ気持ちだった。 向かい合って座って、ちんちんを握った。 「ぁぅん」 ぼくは薫と、目の前でオナニーしている。 もちろん、ちんちんの触りっこくらい、ずっとまえからしていたけど、 精液でぐちゅぐちゅの勃起したちんちんを触るのを見せ合うなんて、すごくやらしくて、いい・・・ 「…ねえ・・・二人で一緒に出せたら、いい…ねっ」 薫が声を裏返らせながら言った。 「…ぅんっ・・・」 ぼくも同じ気持ちだった。 いつの間にか、見せあえるように距離があったのが、縮まってきた。 自然に、ぼくと薫は脚を大きく開いて、交差させてちんちんを密着させて両手で包んだ。 「ぁぁ…ああっ」 「あーはぅんっ」 重ね合わせたぼくのちんちんと薫のちんちんから、白いどろっとした精液が飛び出る。 止まらないっ! 「せいしが、いっしょになったねっ」 薫が嬉しそうに二人の精液を手ですくって、勃起が収まらないちんちんに塗りたくった。 ぼくも、ぼくと薫の精液を、同じように重ね合わせた二人のちんちんに塗った。 精液まみれの体を抱くキス。そして混ざった二人の精液を味わった。
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183 :SDS904:04/10/20 05 00 27 ID tl430amq 僕が正座して、もうじき一時間になろうとし ている。 僕の名前は友幸。僕と友達の勝くんはテレビ ゲームのF1レースで勝負した。それで僕が 勝ったから罰ゲームで勝くんに姉のお古のワ ンピースを着せて遊んだ。フルチンで着ても らってスカートめくりしたり、逆立ちさせた りしたんだけど、調子にのってちんちん揉ん だり、お尻の穴に体温計入れたりしたら勝く んはプッツンして僕のちんちんを力一杯握っ てきた。 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ」 僕はあまりの痛さに絶叫して、なんとか振り ほどこうと腰を振ったり勝くんをぽかぽか叩 いたりしたんだけど、勝くんは全然放してく れない。僕は次第に苦しみで気持ち悪くなっ てきたので、 「もう勘弁してー。放してー。なんでも言う こと聞くからー」 と、頼み込んだ。そしたら勝くんは、 「やりすぎた罰を受けたら放してやる」 と、言ってきた。 「受ける。受けます。だからもう許してー」 それでやっと放してもらった。で、勝くんは 1.裸になって1時間正座する 2.1の後に射精するまで電気あんま受ける 3.2の最中におしっこを漏らしたらお尻百 叩きを受ける と言う罰を出してきた。 そう言う訳で、僕は裸で正座していたのであ る。勝くんは僕が正座している間、僕に見向 きもせず、ずっとゲームをしていた。ちなみ 184 :SDS904:04/10/20 05 01 37 ID tl430amq にまだワンピース姿だ。一時間たったので勝 くんはゲームを止めて僕の前に立ち、にやり と笑って僕の体を押し倒した。倒れる時、足 が痺れて痛かったので 「う~」 と声を上げた。その後、勝くんは僕の机の上 に置いてあったセロテープで僕のちんちんを 金玉にぺたりと貼り付けた。そして、勝くん は僕の足首を掴んでぐいっと持ち上げた。や っぱり痛くて苦しくて 「あひゃー」 とかそんな感じの声を上げた。勝くんはさら に、にぎにぎしたり、ぎゅっと握ったり、僕 の足を刺激した。勝くんが足を刺激するたび に僕は、 「ぎゃー」 「おひょー」 「やーめーてー」 と叫びまくった。しばらく悶絶する僕の姿を 楽しんだ勝くんは 「これから友幸くんを処刑を開始します」 と言って僕のちんちんを踏みつけてきた。勝 くんがちんちんと金玉を固定したので、なん と言うか、三つ並んだ玉に真正面から当るよ うな感じになった。それから、テープで皮が ひっぱられて少し剥けていた。 「うっひょぉぉぉぉぉぉ」 と言うよな感じの変な声を僕は上げた。勝く んは吃驚して一瞬足を止めたけど、お構いな しとばかりに電気あんまを再開する。ちんち んの中身を攻撃される痛み、金玉に直撃する 185 :SDS904:04/10/20 05 02 28 ID tl430amq 痛み、そして足の痺れの痛みと3つの痛みで 僕は滅茶苦茶になった。じっとしてる方が楽 なのに僕は激しく体を捩った。勝くんは僕を 逃がさないように上手に僕の足を操作する。 そして電気あんまするのも忘れない。 「くぅぅぅぅっ…」 僕は5分と経たずにおしっこを漏らした。勝 くんはおしっこが出たので驚いて僕の足を落 として横へ移動しておしっこを避けた。テー プでちんちんが止められていたのでおしっこ は上のほうには飛ばず、僕の足のかかとの辺 り落ちた。 「うっうっうっ…」 僕は泣いた。あんまり痛かったので泣いた。 勝くんは泣いている僕をじっと見ている。し ばらくして足の痺れが消えたので僕はちんち んのテープを剥がして体を起こして座った。 早くおしっこ拭かなくちゃとか、これからお 尻百叩きされるんだなぁとか考えていた。勝 くんは机に立てかけてある布団たたきを取っ た。僕は先におしっこ拭かせてと、頼もうと 口を開こうとしたら勝くんは布団叩きを僕に 放った。勝くんは椅子の上に手をついてワン ピースをめくりお尻丸出しにした。僕がきょ とんとしてると、勝くんは、 「おしおきして!」 と言った。続いて、 「今度は僕がやり過ぎちゃった。だから、僕 にお尻百叩きして!」 と言った。僕は正直困ったけど、直ぐに勝く んもやり過ぎだよな。と考えてを改め、勝く んのお尻を叩くことにした。 186 :SDS904:04/10/20 05 02 50 ID tl430amq 「じゃぁ、いくよ!」 僕はおしっこのことは忘れて力一杯勝くんの お尻を叩いた。勝くんは声を上げず、体をぴ んと起こした後、その場に膝をつき、椅子に 倒れ込んで両手でお尻を押さえた。またやり 過ぎちゃったかな?と僕はちょっと怖くなっ た。また仕返しがくるかもしれないから。勝 くんは立ち上がって、再び椅子に手をついて 「続けて」 と小さい声で言った。僕はあれで良いんだ。 ホッとして続けざまに十発お尻を叩いた。 「うっ」 勝くんは叩かれるたびに小さな呻き声を出し た。十発叩いたら手が疲れたので僕はちょっ と休憩した。そしたら勝くんはその場にゆっ くりと腰を落として、椅子の上に突っ伏して 「やっぱりもう無理…」 と言った。勝くんの顔は見えないけど、僕は 勝くんが泣いているような気がした。 「今度は僕がやり過ぎちゃったね…」 僕は思ったことがそのまま口から出た。僕は 床に寝転んで両足を高く上げてお尻の穴まで 見えるようなポーズをして、 「今度は僕におしおきして」 と言った。おしおきとして電気あんまして。 と言う意味だ。勝くんは僕の方を見た。やっ ぱり泣いていた。勝くんはしばらく僕の方を 見て涙を拭いて立ち上がった。そして僕の方 へ近づき足を持った。勝くんは僕を見下ろし た。僕はこの瞬間は怖いなぁとか思った。す ると何を思ったのか勝くんは僕の足を手前に ひっぱった。上がっていた足が床に下りた。 187 :SDS904:04/10/20 05 03 09 ID tl430amq 勝くんはその後、僕の両手を掴んで僕の上半 身を起こした。そして僕の前に座り膝を立て て勝くんのちんちんが良く見えるようにポー ズを取った。スカートの中からちんちんが見 えるのでなんだか変な感じだ。 「一緒におしおきしよう」 と言った。一緒に電気あんましようと言うこ とかな?と思ったら、勝くんのちんちんが消 えた。勝くんが足を伸ばしたからスカートの 位置がずれてちんちんが見えなくなった。勝 くんの伸ばした足は僕のちんちんに当った。 「あっ」 ちんちんが刺激されて、気持ち良くて声が出 た。僕はなんか照れくさくて 「そっちがその気ならー」 と叫んでスカートの中に足を突っ込んだ。 「おっ」 勝くんも声を上げた。けど、もしかして痛か ったのかな?と思う声だった。 「やったなー」 と勝くんは本格的に電気あんましてきた。僕 もやられっぱなしじゃ悔しいので勝くんに電 気あんました。 「あはははははは」 二人とも大笑いで電気あんました。僕は気持 ち良くなってちんちんが起った。勝くんもち んちんが起った。でも、僕は裸で丸見えで勝 くんはスカートに隠れて見えない。不公平だ なぁ。などと思ってたら僕は絶頂を迎え射精 した。飛び出した精液が勝くんの顔にかかっ た。このことでまた後で何かされたらたまら ないので、 188 :SDS904:04/10/20 05 03 31 ID tl430amq 「僕はフルチンで勝くんは服きてるんだから これで公平だよね」 と言ってごまかしてみた。 「そうだね」 勝くんはにっこり笑って答えた。 -終わり :その2へ
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256 :名無しさん@ピンキー:05/01/06 01 36 28 ID 0qt3pCVh 正月も三日も過ぎると退屈だ。僕は友達の有紀くんとコタツでウトウトしていた。 僕はふぁ~と大きくあくびをした後、有紀くんに話しかけた。 「有紀くん、どっか遊び行かない?」 僕が話しかけても有紀くんは返事をしない。完全に眠っているようだ。 僕は有紀くんの寝顔をじっと見た。有紀くんは結構、可愛い顔をしていた。 僕は見ているうちになんだか胸がドキドキしてきた。 僕は悪戯心が起きて有紀くんの口にキスをした。 ちょん、と唇をあてると僕はビックリしてすぐに自分の唇を離した。 (やわらかい…) 僕はますます胸がドキドキした。僕は今度は有紀くんのちんちんに興味が沸いた。 僕はコタツをどかして有紀くんのズボンとパンツを脱がした。 「かわいいー」 と僕は大きな声で喋ってしまった。僕は慌てて口を押さえた。有紀くんが起きたら大変だ。 幸い、有紀くんは起きなかった。 僕は有紀くんが良く寝ているのを確認すると、有紀くんのちんちんに見入った。 有紀くんのちんちんは花のつぼみように小さくて可愛かった。 僕は見ているだけでは満足出来ず、有紀くんのちんちんの先に軽く唇を当ててた。 当てるだけでは満足できず、先端を軽く咥えた。そして嘗めた。 それでも満足できずに僕は根元まで咥え込んで嘗めまわした。 有紀くんのちんちんがぐんと大きくなった。 (流石に起きたかな?) 僕はちらりと有紀くんの顔を見た。有紀くんはまだ寝ていた。 僕は安心して有紀くんのちんちんを嘗めた。 先っぽをぺろぺろ嘗めたり、掃除機のように吸い込んだり楽しんだ。 もう有紀くんが目を覚ますなんて考えなかった。 突然、びゅっと僕の口の中に有紀くんのちんちんから何か飛び出した。 僕は最初おしっこかと思った。おしっこを撒き散らされてはたまらない。 ここは我慢して飲むしか無いと思った。 でも、それはおしっこのように沢山でないで、おしっことは違う凄い臭いを僕の口の中に広げた。 257 :名無しさん@ピンキー:05/01/06 01 36 38 ID 0qt3pCVh 僕は臭いを我慢して有紀くんのおしっこから出たものを飲み込んだ。 飲み込んでから精液だと思い出した。学校で習った。 ちんちんを膣の穴に入れて精液を放つと赤ちゃんが出来る。 男の子は膣の穴が無いからお尻の穴にいれる。どこで覚えたか忘れたけど、思い出した。 僕はズボンを脱ぐと有紀くんの足を開いて持ち上げた。 「お尻は嫌!」 有紀くんが目を覚ました。僕はまずいと思った。 僕は何を思ったのか有紀くんに圧し掛かり強引に有紀くんのお尻の穴に自分のちんちんを入れた。 「いたい!いたいよ!」 有紀くんは泣き出した。僕は有紀の口を自分の口で塞いでから腰を動かした。 「うー、うううう…」 有紀くんは苦しそうに唸っている。僕は有紀くんの唸り声を吸い込むように、有紀くんの口を吸った。 (有紀くん、苦しい思いをさせてごめんね) 僕はそう思いながらも必死で腰を動かした。そうしなければならないと思った。 そうしないと有紀くんとの友情が壊れてしまうような気がした。 「気持ち良いよ!有紀くん!大好きー!」 僕は一瞬だけ唇を離すとそう叫んだ。 そして、再び有紀くんの口を吸って塞ぎ、有紀くんをしっかり抱きしめた。 (言わない方が良かったかな?) 一瞬、後悔したけど、直ぐに後悔の念は消えた。有紀くんが僕の口を吸って、僕を抱きしめたから。 僕は有紀くんと心が通じ合ったような気がして嬉しかった。僕は激しく腰を動かした。 (出る!) 僕は射精しそうになったのでちんちんを有紀くんの中に押し込んだ。一番奥に出したかった。 僕は有紀くんと同時に射精した。有紀くんのちんちんから飛び出した精液は僕の胸の辺りまで飛んできた。 二人とも力尽きたようにぐったりして息緒を切らせた。しばらくして有紀くんが喋った。 「ひっかけてごめんね」 (謝らないといけないのは僕の方だよ) と僕は思ったけど、ここは強気で押し通した方が良いかな?と考え直した。 「ひっかるなんて酷いよ。罰としてもう一回、お尻にするからね」 僕がそう言うと有紀くんはにっこり笑って 「うん!」 と答えた。
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476 なんか浮かんだ妄想 2010/11/15(月) 21 39 07 ID TESUpiW6 ある私立男子中学校1年教室、初春、 入試を潜り抜けクラスメイトとなった少年たちは徐々に打ち解け、間近に迫った連休にどこへ遊びに行こうかと計画し始めたそんな時期にそれは起こった。 休み時間に窓からひらひらと舞い降りて床に落ちるとパリンとその姿に似合わない音を立てて砕けちる白い羽。 その瞬間、教室全体に一瞬甘い香りが広がるのをその場にいた全員が感じた。 仙道修一はまだ無垢な少年だ、 Hなことに興味はあってもそういった話題に入る勇気はまだなく 参加できても知識が薄く、話していることの半分も理解できないそんな少年だ。 彼は今戸惑っていた、あの香りをかいだ途端に肌と服が擦れ合うだけでそこからくすぐったいような気持ちよいような不思議な感覚がしだした。 なにより最近なぜか急に言うことをききにくなったちんちんがHなことを考えたときのように大きく突っ張り 先端がパンツと擦れ合うたびに感じたことのない甘い感覚を与えてくる。 こんなところで大きくなってしまったことがばれる前に教室を出るべきか それとも席にでも着いて治まるのを待つべきか逡巡している間に後ろから忍び寄ってきた手が修一の股間をそっと撫でた。 477 なんか浮かんだ妄想 2010/11/15(月) 21 39 34 ID TESUpiW6 「ひぁっ」と小さく驚きの声を上げる彼を意に介さず、その手の持ち主は後ろから彼を抱き寄せ股間をなで上げてくる。 「仙道、ここきつそうだな」 「か、加藤」 加藤健輔、一番見つかりたくなかった悪戯好きの友達に見つかってしまい観念した彼に 悪友はいつも悪戯を思いついたときのようにやりと笑い 「どうせどうしたらいいか分からないんだろ、俺がやってやるよ」 と続けた。 股間を撫でる手はそのままに前へ回り込み、ベルトをはずし学ランズボンを引き下げようとしてくる健輔に修一はズボンの裾を掴み抵抗するがその手に力はない、 心のどこかでこれからされるのであろうHなことに期待しているのだ。 健輔はひざ立ちになりブリーフごとズボンを引き下げると、 まだおちんちんといった風情の無毛のものがゴムに引っかかりぷるんと震える。 健輔は最大まで膨張してもまだ先端を包む皮を引き下げ先端を露出させるとちろちろと舐めあげ、そのままパクリと一気に飲み込んでしまう。 「ぁぁっ…、ぁぅぁん、しゅごい…よぉぉぉ、ちん…ち…とけちゃ…」 「ひゃぁんっ、ぁぁ、だめっ、はなしっ…はなしてっ、なんかなんかでるぅっ」 腰を支える友人の手がなければそのまま崩れ落ちてしまいそうな初めての快感に包まれ修一は初めての射精を迎えた。 「射精気持ちいいだろ?今度は俺のやってもらっていいか?」 見上げる健輔に頷くしか出来ない修一に健輔は手早く服を脱ぎ捨て腰を突き出す。 「大きい…」 先ほどとは逆の位置関係になり修一が握った健輔のそれは まだ少年のものといったサイズで発毛は根元に僅かに翳りがある程度でしかなく 先端も3分の1をのぞかせる程度で亀頭のふくらみもまだ小さく大人から見れば子どものものといって差し支えのないものだった。 それでも修一から見れば自分のものより大きく、確実に大人への道の先を行っており男の匂いを感じさせた。 それを修一は意を決して一気に咥えこむ。 「これすげ…、ぅぁっ、ぁぁぁ」 達するまでの時間はほんの一瞬だった、修一に知識があれば『早いよ』と笑ったかもしれないが 早漏なんていう単語を知るよしもない少年にはそれは友達が気持ちよくなってくれた証であり 修一は健輔がそうしてくれたように勢いよく飛び出すそれをなんとか飲み込むことに成功した。 478 なんか浮かんだ妄想 2010/11/15(月) 21 40 00 ID TESUpiW6 教室では似たような光景が数多く繰り広げられていた。 性知識がある者がない者に新たな快感を教え込む、 ない者同士が初めての快感におののきあう、 ある者同士が先輩や本から得た知識を試しあう。 教室にはもはや甘い匂いはなくクリの花の香りが充満していた。 小松功治の背の高さはクラスで二番目、この事実は意外と知られていない。 縦にひょろひょろと長いだけでなく肩幅も大きく大柄な彼をクラス一の長身だと思っているクラスメイトは多い。 その彼は今、机へ寝かされその周りを囲うクラスメイトたちに執拗な愛撫を受けている。 「ひやぁぁぁっ…んんっ…あっああぁぁんっ、またでちまう、ぁぁあ…で…る」 「へへへ、たくさんでた、もっともっと出してね」 身体と同じく大人サイズのものから自身の腹へ大量の精液を撒き散らすと周りを囲んでいた少年たちはおいしそうにそれを舐めとっていった。 彼は知識のある者だった、修一と同じように近くで初めての感覚に戸惑っていたクラスメイトを初めての射精に導き これまた同じように口で奉仕させ自身の精を流し込んだ。 「俺の飲んだらお前のも大きくなるかもな」 そして放った一言、これにより彼は無毛や生えかけのクラスメイトたちに囲まれ 執拗な攻めをうけることとなったのだった。 「ひゃぅ、ぁぁあっ…、ぅぁ、ぁぁ…」 乳首、わき、わき腹、へそ、四方から伸ばされる手にいじられて感じないところはなく その度に功治を囲う少年たちの憧れの的である大きなペニスからは先走りがほとばしる。 「僕たち頑張るからどんどん出してね」 責め苦はまだまだ終わりそうにない。 479 なんか浮かんだ妄想 2010/11/15(月) 21 40 21 ID TESUpiW6 突如始まった饗宴に変化が訪れたのは始まってしばらくしてからだった。 クラス一の仲良し、茂野武と田村慎平は寝そべりながらついばむようなキスを繰り返し 半剥けの先端と僅かに中身を見せる先端をキスさせるようにくちゅくちゅとこすり合わせていた。 すでに何度か絶頂を迎えているのだろう、間には白いものが点々としている。 武のものがビクビクと震え何度目かの絶頂が近づくのを感じた慎平は唇を離し囁く。 「武、俺とセックスしようぜ」 「男同士じゃできないだろ…」 心底悲しい様子で返す武を尻目に慎平は大きく股を広げると見せ付けるように自身の手でお尻を割り広げ秘所を親友に晒した。 「できるよ、ここでするんだ」 「でも…そんなところに入れて大丈夫なのか?っていうか、俺で…いいのか…?」 「俺は武にいれてほしいんだ」 どんな言葉が返ってくるのかは分かっていたといわんばかりに即答する慎平。 こうなればもう二人の間に言葉は要らなかった、 武が慎平の秘所に腰をあてがうと慎平は入れやすいように位置を調整する。 そして一瞬眼をあわして互いにうなずくと一気に挿入していった。 「すげぇ、おまえの…なか…、すげぇよ…」 「んっ、ぁぁぁ…、ひゃんっ…、たけしのもすご…いよ、ぁぁっ、おれの…なかっ…、なかいっぱ…になってるっ…」 「俺、もうっでるよ、中でだしていい?もう…もう」 「いい・・・よ、ひゃぅんっ…、おれも…いくっ、たけしのでいっちゃ、ぁぁあぁあ、いっちゃう」 武が慎平の最奥に熱い迸りを注ぎ込むと慎平もまたそれに応えるように二人の腹へ熱い精液を撒き散らす。 「今度は俺が武の中に入れていい?」 武が黙って頷くと二人の影は再び一つなっていった。 480 なんか浮かんだ妄想 2010/11/15(月) 21 41 06 ID TESUpiW6 この二人の行為は今まで手と口を使った拙い行為しかなかった教室へ新たな波を引き起し、 二人の営みを見ていた隣の少年たち、そのまた隣へと次々と伝播していき教室全てへ広がるのにそう時間はかからなかった。 功治は相変わらず囲まれながら責めたてられている、 先ほどと違うのはそのアナルにマジックペンが挿入されていることだ。 「ひゃめてっ、…もうっ、ペンうごかさないでぇぇ…、けつへっんに、だめぇぇぇ…」 「すごいや、どんどん溢れてくる、お尻ってそんなに気持ちいいんだ」 「ペン入るんだから僕たちの入れても大丈夫だよね」 マジックペンをピストンするたびに上がる嬌声に少年たちは気をよくし新たなステップへ進もうとしていた。 「んぁっ、ぁぁん、でるっ…、……、…、ごめん、俺また一人で…」 修一のアナルから健輔の出したばかりの精液が溢れ出し、 健輔はこれで何回出したろうかと思い返してみるが自分の早撃ちぶりが情けなくなるので辞めた。 修一が1回達するまでに2回か3回は出してしまっている。 「いいよ、いちいち謝らなくて。加藤が気持ちよくなってくれてるんだって分かって嬉しいし」 「今度は一緒にいこうな」 熱い口付けを交わしながら健輔は再び修一の中に挿入すると激しくピストンをし始めるのだった。 どうしてこうなったかは分からない、ただここから抜け出したいと思うものは誰もいなかった。 っていうか俺も混ざりたいぞこんちくしょう。
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565 :名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 02 17 36 ID NkDUnaRF 01/02 やっほー、お兄ちゃん居る? ん…?お兄ちゃん、何慌ててんの? 今、何かうしろに隠したでしょ?見せてよ! うわっ!何これ?ボクくらいの年の男の子ばっかり… 何を想像していたの…? へー、そんな事を考えてたの お兄ちゃんって”変態”なんだね! ほら~早く立ってよ! 早く! うわっ!お兄ちゃん、”変態”のくせに結構大きいんだね ははっ、でも皮は被ったまんまなんだ。ボク知ってるよこれって『包茎』って言うんだよね! なーに、泣きそうな顔して? ボクみたいな小さい男の子に、こんな事されて悔しいの? でもホントは嬉しいんでしょ…もうビンビンになってるよ。 はむっ、ペロ… あはっ、オチンチンが、ビクッてなったよ!もっと舐めてあげるね! ん、チュ、ちゅグんチュパ、ちゅ~・・・レロレロ、ちゅるちゅる・・・ んんっ、お兄ちゃん毎日お風呂はいってる~?ちゅぱっ、ん、お兄ちゃんの『包茎』オチンチンの中 くっさ~い、オチンチンカスでいっぱいだよ?フフフ、ボクが、おそうじしてアゲル。 ん、ん、ん、にゅちゅ、にゅちゅ、にゅちゅ、じゅるるるるるる……! んはっ、先っちょから透明なお汁が出てきた!ん、チュプッ、お兄ちゃん、気持ちいいの? んっんペロ、あれ?お返事は? そっか、お兄ちゃんは”変態”なんだからもっと激しい方がイイんだよね? ジュパッ…!ジュルジュルジュル~~!ジュボッ!ジュボッ!ジュボッ! ほら~気持ちいいんでしょ? ちゅぱっちゅぱっ、ぷはッ、お返事してよ!じゃ・な・い・と止めちゃうよ。 アハハッ、お兄ちゃんは男の子に舐められて気持ちいいなんて、やっぱり”変態”じゃないか! ”変態”って言われるたびに、オチンチンのお肉がびくびくって脈打ってるよ! …え?出る?…いいよ、そのままボクのお口に出しちゃっても ん、ジュル…オチンチンの先から、ぴゅっぴゅ~ってお兄ちゃんの変態精液出して見せてよ! ドピュっ!どぴゅッ!ん、ング、ゴんグん・・・ ぷはッ…、いっぱい出たね。もうボクのお口の中ベトベトだよ。 あれ~気持ち良すぎて、腰ぬけちゃったの? でも、まだお兄ちゃんの変態オチンチンは、元気みたいだね! もしかして、この本な書いてるみたいに、ボクのオシリにオチンチン入れたいの…? ボクの小さなオシリで、お兄ちゃんの変態オチンチン、ジュポジュポさせたいの? ん~…でも、ダ~メ! 566 :名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 02 17 54 ID NkDUnaRF 02/02 あれあれ?なんで残念そうな顔してるの? イヤなんでしょ?こういう事されるの…だってお兄ちゃんは”変態”じゃないんだから… アハハ、そんな泣きながら「”変態”です」なんて、言わなくてもいいのに。 そんなに気持ち良くなりたいんだ… でも、そんな”変態”のお兄ちゃんには、オシオキしなきゃね! じゃーん!へへっ、ボクのオチンチンもおっきいでしょ?クラスで一番大きいんだよ! お兄ちゃんみたいに『包茎』オチンチンじゃないし、これじゃお兄ちゃんの方が子供みたいだね! これを今からお兄ちゃんのオシリに入れてア・ゲ・ル。 どうしたのそんなに怯えて?大丈夫だよ。お兄ちゃんは”変態”なんだから… 「そんなに大きいの入らない」って?ふふ、そうしないとオシオキにならないじゃないか。 ん~、でも”変態”のお兄ちゃんには、ご褒美かもね? ほら…暴れないで…ほら、だんだんお兄ちゃんの中に入っていくよ… ずぶずぶ……ぐっ、ぐにゅ、ズニュウウゥゥ~~ あは、お兄ちゃんの中…こんなにせまいのに…ん、あったかい… にゅるにゅるって…ボクのオチンチンを捕まえて離さないよ。これって『名器』ていうんだよね? お兄ちゃんも気持ちいいんでしょ?もっと動いてあげるからっ。 ズリュウゥゥ~ズッズッズッ、ずちゅちゅちゅちゅ…… ん?「早く抜いてくれ」って? ホントは、こんな風にされたかったんでしょ?ほらっ…ほらっ! にゅちゅ、にゅちゅ、にゅちゅ、じゅるるるるるる……! 触ってないのにお兄ちゃんのオチンチン、ビクンッビクンッてなってるよ。 ボクみたいな小さい男の子に、後ろから責められて…そうか!お兄ちゃんは”変態”だもんね! ほら、何とか言ってみてよ!”変態”お兄ちゃん? あれ?もう自分から動いてるの? ふふ、そんなに気持ちいいんだ…。お口からヨダレが出てるよ え?もうイキそうなの?じゃあ、いいよ…ボクも、そのまま…出してアゲル… んっ…あっ…で、出る…! ドピュウゥ~~、ピュッピュ、どく、どく、どく…… はぁ…はぁ…ふぅ 久しぶりに、こんなにたくさん出ちゃったよ。お兄ちゃんのお尻からボクの精液があふれてきてる… お兄ちゃんも、二回目なのに、まだ ぴゅっぴゅって出てるよ! 床の上が、おもらししたみたいに、ぐしょぐしょだね!ん?お兄ちゃん?お~い… ハハハッ、射精しながら、気絶しちゃたんだ! じゃあ、残念だけど今日はここでお終い。 今度からしたくなったら…ちゃんとボクに言ってよ? いっ~ぱい、”変態”お兄ちゃんを、イカせてあ・げ・る・か・ら☆