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最終更新日時2009年10月08日 (木) 23時10分22秒 Spellcaster #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Spellcasters.jpg) Ancestral Mage、Runemage、Void Seerの3クラスに進化する。 Ancestral Mage #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (AncestralMage.jpg) 古代の霊を呼び出し使役する召喚士。唯一のペットクラス。 Primary attribute - Mind Secondary attribute - Mind Body Slot - Sprit Pet Runemage #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Runemage.jpg) 地面に紋章を描き攻撃や補助を行う紋章使い。 Primary attribute - Body Secondary attribute - Mind Body Slot - Tattoo Void Seer #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (VoidSeer.jpg) 攻撃の反射や敵を弱体化を行う呪術師。 Primary attribute - Focus Secondary attribute - Mind Body Slot - Sphere
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【表記】 【俗称】 【種族】サーヴァント 【備考】 【設定】 【ステータス】 筋力E 耐久E 敏捷C 魔力A 幸運B 宝具B 【スキル】 陣地作成:B 道具作成:A [[]]:EX [[]]:A+ [[]]:BC [[]]:DE 【宝具】 『()』 ランク: 種別:対宝具 レンジ:~ 最大捕捉:人 『()』 ランク: 種別:対宝具 レンジ:~ 最大捕捉:人 【戦闘描写】 【能力概要】 【以上を踏まえた戦闘能力】
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┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:キャスター┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━┓ 【真名】:西園寺寧子 【レベル】:20 【アライメント】:中立/善 【性別】:女性┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋力】:- 【耐久】:- 【敏捷】:- 【魔力】:E+ 【幸運】:C 【宝具】:E~A+++┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ __ゝ / / / ∨ / ヽ / ,' / / .へ ∨ , ‐-、 γ´` / γ´ヽ/ / / / ``゙゙゙''''マ , γ ∨ ∨ { / ,' _ _ _/ ./ iマ , { ∨ l } l / { / `{ヽ | マ i , ∧ ∨ | l ./ ∨ .l,ィ行云ミ -‐/.‐|- ,. ∧ ∨ , ' l l / ; |ヽヒ互 ィ芹㍉ ∧ , ∧ ∨ / / |. | i. ヒ互,' ,' | .|. ∧ ∨ / ', { / | | | ,' ' | .| ∧ 〈 /} ∨ヽ | |Ⅵ ,イ ,' | .| ヽ へ/.ハ ∨ ヽ | | V ( ) / / / / ヽ ヽ〈/ _} ∨ ヽ∨ ト、 / / / / `゙< __ -‐ ヽ `¨¨ ∨ ヽ‐-==_ l ‘ , イ / / / `゙< > ∨ { ハ≧ュ、 ヽ < { ./ / / `¨¨´ ヽ / ハ rヽト、 { / /イ`゙< ヽ { .ハ / / | | { /__ `゙< ` ‐- -‐==  ̄ `ヽ .,' ∨ フ } ノ .{__∨ >´ >´∨ ト、 }ゝ、 >´ ┌――‐ ´ヽノ .∨ | ヽ .{ ヽ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【クラススキル】○陣地作成:D魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。”結界”の形成が可能。○道具作成:E魔術的な道具を作成する技能仏教的な道具を作れる。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【固有スキル】○皇帝特権:A+++本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる―――のではなく上位権限者による命令によって相手のスキル・宝具の発動を防いだり、遅らせたりする。特に、日本出身の者はその程度の違いはあれスキル・宝具の発動を妨げることができるほど。このランクであれば例え異国の人間であっても、一瞬の隙ができるほどの命令を下すことができる。○大女王令旨:A皇太子・三后の命令を伝えるために出した文書。これ単体ではあまり意味がないが、日本出身の鯖に向かって命令を出すとそれなりに意味があるというか令呪1画相当の命令である。○法術:E-神仏の教えに、己の力を上乗せして成立させる仏教系の魔術。その特性上、霊的・魔的なモノに対しては絶大な威力を持つ。一応出家しているので…もっている。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【宝具】○治天下大女王(アメノシロシタシメスオオキミ)ランク:E~A+++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-日本の歴史上、女性かつ非皇族かつ天皇未経験者でありながら日本の君主として君臨した彼女の力。その内容は多岐にわたるが…もっとも使用可能なのは天皇家の宝物を使用できるという点である。元来のランクから1~4ランク下げる代わりに天皇家の宝物などを真名解放で使用できる。ただし、この宝具による効果は過去・未来の正当なる天皇には効果がない。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【触媒】○広義門院の令旨かつて彼女が、治天の君として君臨した際の本当の文書。ミッキーが日本から博物館から盗み取ったもの。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【願い】本編どおりだがあとそれに加えて受肉して今の日本が見たいとの事。【性格など】非常に思慮深く、戦闘のことは分からないものの政治には秀でておりその気になれば策謀を行うこともできる。昔の経歴からか武士(=騎士など)のことはあまり好きではないが、それとこれは別問題として受け取れる。ようは自身の感情と利の区別をちゃんと付けれるという事である【サーヴァントとして】完全な宝具と皇帝特権特化のサーヴァント。その特性上、日本の鯖(ただし天皇系は除く)には絶大な力が誇るが、それ以外となると単独では厳しい。優秀な宝具を生かすためにはマスターのサポートが必須なサーヴァントである。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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アーケインキャスターがやること アーケインキャスターがやること1.アーケインキャスターが出来ること1-1.バフ(Buff)・デバフ(DeBuff) 1-2.クラウドコントロール(CCer CrowdControler) 1-3.ダメージディーラー(DDer) 2.ウィザードとソーサラーの違い2-1.ウィザードの立ち回り 2-2.ソーサラーの立ち回り 3.キャスターに求められるモノ3-1.バフ…そしてヘイスト 3-2.CCerとして 3-3.DDerとして 4.おまけ・参考4-1.ギルマスのソーサラー「シグルド」スペル一覧 1.アーケインキャスターが出来ること ウィザード/ソーサラーのアーケインキャスターは、主に3種類のやることがあります。 それはバフ、クラウドコントロール、ダメージディーラーとして分類されます。 1-1.バフ(Buff)・デバフ(DeBuff) バフは味方に対して有利になる呪文を掛けることです。緩衝という意味からBuffと呼ばれています。 バフ用スペルははクレリック・バードにもあります。 被弾を減らす、ブラー、ディスプレイスメント 被ダメージを減らす、レジスト・エナジー、プロテクション・フロム・エナジー、ストーンスキン スキルや攻撃判定を増幅させる、ヒロイズム、グレーター・ヒロイズム 攻撃速度、移動速度を上げる、ヘイスト等々…。 バフは基本的にクエストスタート時・神殿使用前後に全員に掛けます。クエストによって必要・不必要な物もあるので、SP節約の為にも必要なバフだけ掛けることが望ましいです。 デバフは逆に、敵を弱体化させるバフの逆意から来ています。 レイ・オブ・エンフィーブルメント イグゾースチョンのようにSTRを下げたりするものや、グリッターダストのような盲目効果のあるものから、速度減を起こさせるスロー、その他多くの物があります。 1-2.クラウドコントロール(CCer CrowdControler) 敵の「集団=Crowd」を制御する事です。 D Dに限らず「物量>質」の法則がある限り、自分たちのGrpが常に劣勢に立たされやすいです。その為、集団で襲いかかる敵に対して一時的に敵の数を減らしたりする事で、戦闘を有利に進めるのがクラウドコントロール、略してCCと呼ばれる行動です。 クレリックやバードにもコレに属する呪文がありますが、数は少ないです。 基本はLv1スペルのヒプノティズム(恍惚状態にしてダメージを受けるか時間切れになるまで止まる)、Lv2のウェブ(クモの糸で相手を絡め取る)があり、この2つのスペルは序盤から高Lvに至るまで常用する呪文になります。 他にも敵一体を麻痺させるホールドモンスター、人型のみを麻痺させるホールド・パースンとその範囲型のマス・ホールド・パースン、強制的に踊らせるオットーズ・イレジスティブル・ダンスやダンスホールと呼ばれる複数型用のオットーズ・スフィアー・オヴ・ダンシング等々、様々な物が用意されています。 1-3.ダメージディーラー(DDer) 敵に強烈なダメージを与える呪文を使うことです。DDにつかう呪文はDD呪文やDDスペルと呼ばれています。とどめに使うもヨシ、削るにもヨシ。 ただし、SP消費が激しいため、ここぞというときに撃ち込むのがベターでしょう。敵のヘイトも取りやすいため、ディスプレイスメントやジャンプ、ストーンスキンなどで自身の防御策をとるのが必須になってきます。 代表的なのが、マジックミサイルです。耐性付きの敵は割りと少なく、ダメージは程々しかありませんがSP効率も良く、連射が効くのが強みです。 また、スコーチング・レイ、ナイアック・コールド・レイなどは序盤で度々使うようになります。 中盤から使えるウォール・オヴ・ファイアーは終盤でも使える設置型の火の壁で、弱体化はしましたがそれでも強力なDD呪文です。 ディスインテグレイトは無属性な分解光線で、マジックミサイルや他のエナジー系DD呪文が通用しない敵(主にコンストラクト系やブラックボーンスケルトンなど)に非常に良く作用します。 また、シャウトやグレーター・シャウト等、ダメージと共にCC効果を引き起こす呪文もあります。 2.ウィザードとソーサラーの違い ウィザードは全てのスペルを使えます。また使える種類も豊富です。 神殿や酒場などでその時その時に応じてスペルを入れ替えて赴くクエストに最適なスペル構成で臨む事が出来ますが、SPが少ないのが難点です。 ソーサラーはウィザードに比べて使えるスペルが少なく、またスペル入れ替えも3日に1つしか出来ません。 ほぼ固定のスペル構成でクエストに臨む事になりますが、その豊富なSP量でその弱点を補えます。 2-1.ウィザードの立ち回り SP量が少ないので、要所要所で必要な分だけ、必要なスペルを的確に使う事が求められます。 呪文もCCスペルをメインに使い、雑魚戦では直接ダメージなどは前衛にほぼお任せしてしまう事が多いです。 2-2.ソーサラーの立ち回り 豊富なSP量ですが、呪文数が少ないので、ウィザードよりDD呪文を使う事が多くなります。ただし、基本的なCCは求められるので、ヒプノとウェブは必ず使います。 ウィザードよりヘイトも取りやすいですが、元々高CHAなのでUMDを振っていればキュアワンドが使えるので、自己回復もしやすいのも強みと言えます。 3.キャスターに求められるモノ とは、なんでしょうか? 実際に何をするかは己の判断によりますが、Grpを組んでいる以上、Grpに貢献しなくてはなりません。 どのようなスペルでGrpに貢献するかがキモだと思います。 3-1.バフ…そしてヘイスト バフの基本として、キャスターはブラーorディスプレイスメント、レジスト・エナジー、場合によってはその他の呪文を味方に掛けてあげます。 バフをする事で、Grp全体の被ダメージ総量を減らして、回復にかかるコスト(ヒーラーのSPや回復ポーション)を軽減したり、全滅してしまうことを予防します。 ブラーとディスプレイスメントについてですが、ソーサラーはブラーを外している人もいます。ただし、ディスプレイスメントが入っているはずです。逆に言えば、ディスプレイスメントは必須とも言えます。後半のクエストになる度にその必要性は増してきます。 人にもよりますが、ブラーの無いソーサラーはちゃんとディスプレまで更新してくれる人、ブラーをワンドで入れてくれる人等います。 どっちもしないソーサラーさんも中にはいますが、その時は覚悟して臨む事ですw バフの中でも特筆するべきなのがヘイストです。ヘイストは攻撃速度を上げて速く移動したり、速く敵を倒して回復コストを減らしたり、時間の浪費を減らす効果があります。ただし、効果時間が極端に短いため、エクステンド・スペルを使って効果時間を伸ばす事が求められます。覚えたての頃はSP的に余裕が無いので、要所要所(例えばドアの前)でヘイストをGrp全体に掛けるようにするといいです。後半になると殆どヘイストを切らさないように掛けておく様になります。この辺りは使っていく内に慣れていくと思います。 3-2.CCerとして ウィザード・ソーサラーに関わらず、基本的なCCをするのはGrpに貢献する第一歩と思って下さい。 中には出逢った瞬間DD放つ超攻撃的なソーサラーさんもいますが、もともと打たれ弱いクラス=死亡頻度(コスト増)が高いのに、死にまくる様な場合、貢献どころがお荷物でしか無いことを肝に銘じておきましょう。 中にはヒーラーのせいにする人もいますが、ヒーラーは主に前線(前衛)を見ています。いきなり後衛のゲージが下がっても対処するのに間が開いたりする確率が高いものであると思っていましょう。 Grpでの行動中のアーケインキャスターは、まず「敵と出逢ったらCC」を優先して考えるのが基本です。 あとは、そこから漏れてこちらに向かってくる敵に再度ヒプノなりウェブで足止めしたり、前衛が倒すのを見てるだけですw 必要に応じてヘイストなど更新したり…になります。また敵集団中の厄介な敵に対して、特別に即死効果のあるスペルや無力化するスペルを与えて倒すか倒しやすくしたりもするといいでしょう。 3-3.DDerとして DD呪文は弱い敵をまとめて焼き払ったり、とどめを刺したりしますが…。Grpでの行動中、実際にDD呪文が必要なときは限られてきますし、調子に乗ってじゃんじゃんぶっ放すと例えソーサラーでもSPはすぐ枯渇していくものです。 弱い敵が沢山出てきた場合にファイアーボールやウォール・オヴ・ファイアー等で焼き払う。 HPの高いエレメンタルやボスに対して、即死呪文やDD呪文を放つ。 厄介な雑魚に即死呪文や無力化呪文。無力化後に即死やDD呪文ガツーンとか。 注意点は、ヘイトを取った時の対処です。上手くジャンプして攻撃を回避したり、自己バフや自己回復するのは当然だと思って下さい。特に回復についてはヒーラーさん任せにしてると呆気なく殺されます。 4.おまけ・参考 4-1.ギルマスのソーサラー「シグルド」スペル一覧 基本的にはマルチロール型を目指した構成ですが、高Lv呪文にDD呪文が余りないのが特徴です。 Lv1 ジャンプ ヒプノティズム ナイトシールド マジック・ミサイル Lv2 ウェブ ブラー レジスト・エナジー スコーチング・レイ Lv3 ヘイスト ディスプレイスメント プロテクション・フロム・エナジー サジェスチョン Lv4 ウォール・オヴ・ファイアー エナヴェイション ソリッド・フォッグ ディメンション・ドア Lv5 ホールド・モンスター コーン・オヴ・コールド クラウドキル ブレイク・エンチャントメント Lv6 マス・サジェスチョン ディスインテグレイト グレーター・ヒロイズム Lv7 フィンガー・オヴ・デス オットーズ・スフィアー・オヴ・ダンシング Lv8 グレーター・シャウト
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高速神言 キャスター/メディア キャラクター EX:月 1 コスト:月月月月 タイプ:サーヴァント A P : 0 D P : 3 S P : 2 DMG : 4 オーダーステップ [月] [宣言] [0] このキャラのバトル中に使用する。対戦キャラは次の相手のウェイクアップで未行動に戻らない。 エキスパンション:Fate/Grand Order 1.0 レアリティ:【R】 ILLUSTRATION ふらすこ:LO-0033 考察 収録エキスパンション Fate/Grand Order 1.0【R】 Q A類 その他 フレーバーテキスト:「でも、残念です。やっと望みが、みつかったのに。」 名前
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E-HERO マリシャス・エッジ 効果モンスター 星7/地属性/悪魔族/攻2600/守1800 相手フィールド上にモンスターが存在する場合、 このカードは生け贄1体で召喚することができる。 このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、 その守備力を攻撃力が越えていれば、 その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。 単純なアタッカー。 高い攻撃力と、貫通ダメージで相手を圧倒する。 冥府の使者ゴーズの2700に届かないのは惜しいが、 生贄1体の2400ラインは越えているので十分である。 召喚ルール効果によって、サイバー・ドラゴンやヘル・ブラットとの相性は抜群である。 また、E-HEROマリシャス・デビルの融合素材にもなる。
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月夜の晩。 彼の持つ宝具が──父のヴァイオリンの音色が、また、彼を呼んだ。 敵がいるのは其処だ、と。 その音色が、彼に「戦え」と。 ……あるいは、闘争により、誰かを「守れ」と。 そう、伝えてくれた。 耳鳴りのようで、それは優しい音色でもあった。 父と母が二人で作りあげた、『戦いを喚ぶ紅薔薇の戦慄(ブラッディ・ローズ)』の音。 そして、彼の本能は、その音色に応えた。 この先で暴れる敵と相対せよ、と。 本能が、彼にそう叫んだ。 敵は、かつて自分が戦った敵たちのように、今、誰かを喰らっている。 人を喰らい、それを己の力として蓄えようとしている。 おそらくは、己と同じ、『サーヴァント』の一体に過ぎない。 相手が如何なる力を持つかは知らないが、彼は、マスターの指示もないまま、ただ其処に向かって駆けた。 一刻も早く、この呼び声に答えなければならない。 それが、従者である以前の、自分の本能なのだから。 そして──自分は、従者である以前に、王でもあるのだから。 ──寒空の下を駆ける。 ──暗い路地裏を通り抜け、公園に急ぐ。 ──敵は、夜の小さな公園を根城にしているのだ。 「──」 ────そして、彼の寝泊まりしているマスターの邸より、少し離れたところで、彼には、ようやく、"視えた"。 「──」 小さな公園──それは、団地の為に作られたごく小さな公園だった。 高層の共同住宅に隠れて、ひっそりとそこにいた彼らの姿は、他のサーヴァントには感知できなかったかもしれない。 「ひぃ……ぅぐ……」 うめき声。 既に丑の刻を過ぎた真夜中に、一風変わった景色が見えた。 眼前には、『キャスター』のクラスのサーヴァントが、己の儀式を始めている姿があった。 「ぁ……ぁぅ……」 洗脳によって集められた、団地の住民たちであった──。 丑の刻を過ぎた真夜中に、彼らが歩み出し、自発的に集合するわけがない。 その証拠に、人々は皆、寝間着のまま、眠気を伴う虚ろな瞳で現れていた。 一時、彼はそれが何なのかわからなかった。 「ぇひ……ぅ……」 もっと近づいて見た。 すると、そこでは笑いながら、──『キャスター』がNPCを順に喰らっている姿があった。 並んだNPCたちを頭から順に喰らい、そのNPCが持っていた魔力を自らの餌にしている。 もしかすると、この『キャスター』は、英霊となる前は怪物であったのかもしれない。 子供の血しぶきが、『キャスター』の前に並ぶ人々の前に、飛沫として降りかかっていた。 食いつくすと、次に並んでいた成人女性が洗脳で前に出て、頭から喰われた。 並ぶ人々に、またも、血液の雨が降り注いだ。 辛うじて、彼らに幸福なのは、その人間たちの意思も半分眠らされているという事だろう。 「……」 ──彼は、それを見て、息を呑んだ。 これが、宝具が自分を此処に促した理由なのだと。 そう悟った。 確かに辛い光景だが、今、人々の奏でる心の音楽が絶やされそうとしている。 それを止めなければならないのが、彼の使命だった。 「くっ……」 ──そして、同時に大きな怒りが湧きあがって来た。 目の前のサーヴァントに対しての、使命とは無関係の──もっと根源的な、底知れぬ怒りが……。 「……どうして、こんな事を──ッ!」 彼がそう叫んだ時、『キャスター』は、NPCを喰らう手を止め、彼を見た。 当然ながら、『キャスター』も彼の来訪には、気づいたようであった。 夢中になりすぎて、他のサーヴァントの気配を探知し損ねたのか。 派手にやりすぎ、結果として他のサーヴァントに目をつけられた事には、少々の後悔もあったようだが、彼の姿を見た『キャスター』は些か冷静だった。 彼の魔力が、決して高くなく、その運用もあまり上手でないのに気づいたのかもしれない。 「おや。他のサーヴァントに感づかれましたか」 冷徹な瞳で、『キャスター』は言った。 怪物じみた醜い容姿でありながら、それの口調は紳士にも近かった。 「どうやら、その傍らの使い魔をお見受けした所、貴方も私と同じ『キャスター』のクラスのようですね」 「……」 「……如何でしょう? 貴方にも何体か、NPCを分けて差し上げましょう。 今は力を蓄える為、お互いを見逃し、お互いにNPCから魔力を吸収して、魔力を高める。 それが、『キャスター』である我々の間では、お互いにとって最も有効な策と思いますが──」 目の前のキャスターは、NPCの魔力を吸いつくし、自身の道具作成や陣地作成に役立てようとしているのだろう。 つまりは、彼自身は、ここにいるNPCたちをただの道具と扱っているわけだ。 ──いや、仮にそれが人間だったとしても同様に彼は、道具として喰らいつくすに相違ない。 人間を自分の餌にする──それが、彼のやり方のようだった。 「……」 それに対する「彼」も、確かに、目の前の『キャスター』と同じ性質を持つ存在だった。 人間を喰らい、魔力を得る──それが戦術において重大であるのは、彼の持つ宝具と照らし合わせて考えれば、間違ってはいない。 それどころか、彼の同種は、人間の生命力を喰らって生きながらえている程なのだ。 しかし──やはり、違う。 彼と、『キャスター』とは違っていた。 それ故、彼の「解」は『キャスター』とは、異なっていた。 彼の使い魔が、彼より先に怒りを露わにする。 『ふざけんな! こんなに酷え事しやがって!』 「──ああ。僕も、お前には……従わない!」 ちらりと、視えたのは、これからキャスターたちに喰われる為だけに、意思を殺して並ぶ人々の群れである。 洗脳されながらも虚ろなまま手を取り合う母と子、兄と妹、姉と弟。 キャスターの目の前には、母を食われて、虚ろな瞳のまま──ただ、血液を浴びながら立ちすくむ少年の姿。 だが、その本能は、そのNPCの子供を涙させていた。母を失った悲しみは、電脳存在や洗脳の意思を越えて、彼の瞳に一筋涙を光らせているのだろう。 疎らに並ぶ中でも、同じ家族が一塊に集まっているのは、もはや動物的本能と呼べる物に違いない。 互いが血脈で反応し合い、お互いを庇い合う。 それが、彼らに根付いている感情だと理解し──彼は、理解する。 結局のところ、NPCとは、利用に値する物とは限らない、普通に生活する人間の意思には違いないのだと。 それが、家族。 「データ存在でも……この人たちには、家族の愛があるんだ……」 ──何故、宝具は……あのヴァイオリンの音は、自分を呼んだのか。 それは、このデータ存在たちが奏でる、美しい音楽を守る為ではないか。 何より、あの宝具は、彼の父と母の祈りが込められた名器なのだから。 「何を言っているんですか? 彼らは生命を持たないNPCですよ?」 生命があるか否かは、彼には関係がなかった。 「お前のような奴には、聞こえないんだ……。 この人たちが奏でている、美しい音楽が──」 ──刹那。 彼の使い魔が、彼の意思より先に動いた。 彼の呼び声を一早く感知したのかもしれない。 「──そして、それを止める事が、どんなに醜い事なのか」 それは、これまで闇に隠れて見えなかったが、金色の蝙蝠の姿をしていた。 ──その名は、『キバットバットⅢ世』。 使い魔であると同時に、彼の持つ宝具の一つだった。 「──行くよ、キバット」 『おっしゃあッ……! キバっていくぜッ……!』 ガブッ──! 牙を立てて、『キバットバットⅢ世』は、彼の手に噛みついた。 瞬間、彼の美しい容貌に、ステンドグラス色の血が紋章として通っているのが見えた。 彼の腰に、血の色の鎖がベルトのように現出しており、彼は、『キバットバットⅢ世』を掴み取って、鎖ベルトのバックルに逆さに貼り付けた。 そして、彼は、怜悧な瞳で告げた。 「──変身」 ──瞬間。 彼の外形を、パンプキン色の鎧が包んでいく。 まるで、ジャック・オ・ランタンのような異形は、彼の全身を余す事なく包み込み、その魔力を格段に上げた。 しかし、──驚くべきは、それでもまた、彼の魔力は封印された状態であるという事だ。 キバフォーム。 これは、まだ鎖に身を包み、真の力を解放しない姿であった。 これが、彼の"王族"たる証。 「──ッ!?」 そして、『キャスター』は、その様相に、何を敵に回したのかを悟った。 蝙蝠の使い魔はポピュラーだが、その使い方と、鎖に繋がれたその姿。 それは、まぎれもなく、ある有名な伝説に似通っていた。 恐れおののく『キャスター』は、言う。 「まさか……それが貴方の姿──よもや、貴方の真名は、『吸血鬼(ヴァンパイア)』──!」 吸血鬼族の皇帝(キング・オブ・ヴァンパイア)──通称、キバ。 それが、彼の纏う鎧の正体であった。 彼もまた、『キャスター』の明察した通り、同じ『魔術師』のクラスのサーヴァントであり、その正体は吸血鬼族の王だ。 そして、それと同時に人間との混血である「ダンピール」でもある。 しかしながら、厳密には彼ら"ファンガイア族"は、吸血鬼に近い存在でありながら、吸血鬼とは少しばかり呼び名が異なり、長い歴史の中にも人間との混血例は珍しかった故に、「ダンピール」のような呼称が無い。 あくまで、人間ともファンガイアとも呼べない何かが、彼だった。 この二つの種の混血は、確認されている限り、彼と、その後の「紅」の血族だけである。 餌と狩人の二つの種族の間で揺れ動き、その共存を目指した最初の青年──それこそが、彼の真名『紅渡』であった。 かつて、この鎧を纏い、『仮面ライダーキバ』として、共存の為に戦った者である。 「────はああああッッ!!!」 疾駆したキバは、右の拳で、『キャスター』の胸を突いた。 キバと化した彼の拳が、『キャスター』の胸板の上で跳ぜた。 ──想像以上のダメージ。 もはや、条件反射のように『キャスター』の口から、魔力を伴った血液が漏れ、飛び散った。 「ぐッ……!!」 無抵抗な『キャスター』に向けて、それが何度か続けられるに従い、魔力の影響を逃れたNPCたちがバタバタと倒れ始めた。 死んだのではなく、キャスターによる洗脳が解けた結果として、一時的に脳の構成機能が麻痺したのだろう。 それが彼らの身体のバランスを覆し、一度、眠りの中に陥らせた。 お陰で、彼や『キャスター』の戦いは、誰にも見られず、夜の闇に溶け込む事が出来る事になる。 洗脳が解けた以上、それを人質にされる事もない。 敵方の『キャスター』の戦闘能力は、クラスのステレオタイプに漏れず、決して強くは無かった。 彼は、遂に両脚で立つ事も困難となり、キバのパンチを受けて倒れる。 「貴方も、『吸血鬼』ならば、何故にッ! 何故に、人を喰らうこの私を、許さないのですか……!」 後は、自分の提示した契約を裂いた理由を訊くだけが、『キャスター』にに出来る唯一の反抗だった。 そもそも、キバの力が現状で『キャスター』を上回っている時点で、彼の提示した案は無意味である。 が、『キャスター』がそれに気づく事はないし、キバの持つ怒りが伝う事もなかった。 「──それが、王の判決だ」 彼の手には、次の瞬間──『吸血鬼族の魔皇剣(ザンバッドソード)』が発現していた。 この宝具は、彼の吸血鬼族の皇帝(キング・オブ・ヴァンパイア)たる証でもある。 現在変身しているキバフォームでは、本来的な力を発揮できないものの、その刀身は『キャスター』の半身を引き裂くには充分効果的な硬度と魔皇力を持っていた。 彼は、それを力いっぱい、振るいあげた。 ────結果。 「ぐああああああああああああああああーーーーーーーッッッ!!!!!」 まだ何か言いたげな『キャスター』の身体が真っ二つに引き裂かれ、遂に、その姿は爆発四散した。 無銘の霊となった『キャスター』の魔力は、空を惑い、不規則に泳ぎがら天上に昇ろうとする。 それは、通常、可視化されない物であったかもしれないが、キバだけには見えた。 すると、ある者を呼び出そうとした。 「来い……──」 キバは──渡は、多くの家族を引き裂いた『キャスター』を許さなかった。 たとえ、意思な魔力になったとしても。 そして、彼の耳に聞こえる、「音楽」を止めた『キャスター』には、王の判決が下されなければならなかった。 「──『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』!!」 キバが呼ぶ──。 そして、キバットが茶色の笛を鳴らす。 夜の乾いた空気に、笛の音が響き、それを竜は訊き届けた。 ……すると、どこからか、巨大な竜の羽音が鳴り響いた。 夜の街の上空で、誰も感知できない一体の竜が飛んでいる──。 名は、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』。 キバが従える宝具の一つであり、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』は、彼が滅したサーヴァントの魂を喰らうのである。 直後には、空中を浮遊していた『キャスター』の魔力は、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』の口の中に納まり、その姿を消した。 あの『キャスター』は、これまでに多くの人間の魔力を吸っている。彼に喰われた者たちの魂もまた、そこに込められているのだろう。 それを含めて、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』が喰らいつくした事には、些かの抵抗もある。 しかし、それが彼のこれからの戦いには必要だった。 すぐに、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』は去って行き、そんな怪獣がここにいた事を誰からも忘れさせた。 キバは、それからすぐに、近くを見た。 「……」 ──母を、目の前で喰われた少年。 夜風の下で眠りにつく彼の母たる女も、今、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』が食ったエネルギーの一部を作り上げている。 それが後ろめたくもあった。 「──ごめん」 キバは、彼に寄り、血に穢れた額を撫ぜながら、そう謝罪した。 その声は、眠りに陥る少年には届かないであろうし、もし目覚めていたとしても彼が何を謝罪しているのかさえ解さないだろう。 しかし、謝らずにはいられなかった。 目の前に現れた『キャスター』なる怪物にむざむざと彼の家族を殺させてしまった事も。 渡自身が、彼の母の魔力を餌にする形になってしまった事も。 「でも、君の父さんの力は、無駄にはしない……」 キバは彼の額から、翳すように、手を突き放した。 今、彼が『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』を通して得る事が出来た僅かな魔力で、彼らの記憶を消し、そこに流れた血を浄化しようとしているのだ。 魔力の運用は、彼には出来ない。キャスターのクラスを持ちながら、それは従者たちに任せているからだ。 だが、彼のスキル『皇帝特権』のランクは、この時、一時的に上昇し、それが魔力を行使させた。 すると、彼らが浴びた血は一斉に穢れを落とし、ただここで集まって「何故か」眠っていた事実だけが、彼らには残る結果になった。 結果、『キャスター』を倒す事で貯蓄した魔力は、その殆どを使い果たし、元の渡の魔力とさして変わらない状態にまで戻してしまう。 あの『キャスター』が持っていた力は弱すぎたのだろう。 変身が自動的に解けた。 『おい、急ぐぞ、……渡! マスターに大目玉喰らっちまう!』 「ああ……!」 そこにあったのは、やはり、紅渡というふつうの美男の姿だった。 彼は、それから、また急いで、自らのマスターの下に帰っていった。 何度か振り返りながら、倒れるNPCたちに心で囁く。 ──がんばれ、と。 ◆ 「随分と遅いお帰りですわね、キャスター」 マスターの邸宅。 薄い生地の寝間着を纏った、長い髪の女性。 ──彼女も普段は、目立つゴシック・ロリータ服を着ているが、流石に寝る時までは着ないのだろう。 『げげっ、マスター……!』 彼女こそが、キャスター──紅渡のマスターである、≪ローゼンクロイツ≫であった。 年齢は、◆◆歳。職業は◆◆であり、その収入だけで暮らしている。 彼女の住まうこの薔薇十字館なる豪邸は、彼女の父が遺した物らしかった。 まるでホテルのように無数の部屋があり、彼女一人で住まうには広すぎる気がするが、それには些か事情がある。 元々、彼女の父は、彼女が幼い頃から姿をくらましており、各地に残る奇妙な館だけがその痕跡となっているのだ。 この薔薇十字館もその一つに過ぎず、自然と彼女の相続する土地の一つとなっていたらしい。彼女も相続するまでこんな土地は知らなかった。 第一、気味が悪い場所であった。 この薔薇十字館で暮らすのは、彼女にとってもこの聖杯戦争が初めてである。 そして、彼女には、行方不明の父と、亡くなった母と、指名手配犯の兄以外に家族がなく、結果的にこんなに広々とした空間で過ごす事になっているのだ。 彼女の願いは、二年前に理不尽に奪われた母の命を取り戻す事であり、キャスターにもその悲願は充分に理解できる物だった。 故に、彼女と契約を結ぶ事にも躊躇はなかった。 ……少々、性格が手厳しく、また、奇妙な痛々しさがあるというのが、欠点だが。 「一体全体、こんな時間にどうしたのですか? キャスター」 「……起きてたんだ、マスター」 「ええ。貴方が出かける音を聞いて」 そう言う≪ローゼンクロイツ≫の言葉には、茨のような棘が感じられた。 心なしか、些か不機嫌な顔付にも見える。 それを察して、『キバットバットⅢ世』が横槍を入れた。 『おい、ちょっと待ってくれよ、渡は──』 キャスターの事を庇おうというのだろう。 彼も、実のところ、キャスターの従者の一人と分類されて良い存在である。 サーヴァントという立場を通り越し、元が一人の王であった紅渡は、使い魔たちの信頼も既に勝ち取っていたのである。 それこそ、渡と≪ローゼンクロイツ≫という初対面の二人の比ではない。 初めはお互い、疑心を持ち合うのがマスターとサーヴァントの関係の常だ。時代や思想の違いが生じ、息の合う者の方が少ないのだ。 が、『キバットバットⅢ世』の心配とは裏腹に、≪ローゼンクロイツ≫は言う程、サーヴァントを責めたてはしなかった。 「──キバット、囀らなくとも結構。別に、キャスターを咎める気はありませんわ。 ……それより、この夜に相応しい、美しい詩が完成しましたから、聞いてください」 そう言うと、≪ローゼンクロイツ≫は、唐突に、詩を詠み始める。 「ああ、紅の血よ! 紅の血を分けた吸血鬼よ! 今宵も、薔薇のような美しい棘と、その身を守る固い鎧で、主に迫る悪魔たちを倒しておくれ……。 聖杯の齎す美酒で、私の心の亡母に、冥府に囚われた私の姫に、ひと肌のぬくもりを取り戻しておくれ……!!」 ……。 呆然とするキャスターと『キバットバットⅢ世』であった。 本職の◆◆であるとはいえ、彼女の紡ぐ言葉は、独特の世界観に包まれている。 なんだかむず痒いというか、見てて痛々しい気分に攫われる。 何度かこうした事があったが、その度に彼らは呆然と立ちすくんだ。 そんな空気を察する事もなく、≪ローゼンクロイツ≫は言う。 「──あなたへの詩です、キャスター」 キャスターは、≪ローゼンクロイツ≫の目を見た。 彼女は、怜悧な瞳で言う。 「確かに勝手な行動ではあるようですが、私たちにとって厄介な敵を未然に殲滅した事には変わりません」 「見てたんですか……マスター」 「いいえ。私は何も。しかし、貴方がこうして無傷で帰って来たのが何よりの証拠です」 確かに、夜一人で駆けだすように抜け出し、無傷で帰還したという事から、キャスターが戦いに出て、勝利したのだという事が伺えた。 それというのも、薔薇十字館のキャスターの部屋に設置されたヴァイオリン型の宝具『戦いを喚ぶ紅薔薇の戦慄(ブラッディ・ローズ)』の特性と照らし合わせれば簡単である。 それは、キャスターの奥底に眠る魔皇力が感知する、「魔力を伴った敵」の存在を感知する。 彼らが暴れ出した時、キャスターはそれに反応して、いつも、鳴りやまぬ音を消し去るようにして駆けだしていく。 今夜もそうだったのだ。 だから、それが彼の戦闘の合図で、敵を殲滅した事まで≪ローゼンクロイツ≫は予測した。 ただ、詳細な経過はわからないし、こんな時間に寝起きで彼を追う気にはなれなかったのだろう。 「……簡単に事情を説明してもらえるかしら?」 ≪ローゼンクロイツ≫が言うと、キャスターは応えた。 「──敵のクラスは僕と同じキャスターでした。真名はわからないままです。 ただ、マスターの言う通り、もう殲滅しました」 「では、もう一つ。敵は、一体、何故こんな時間に暴れるつもりだったの……?」 そう言うと、キャスターはどもった。 気弱な彼は、その経過を口にするのを憚ったのだ。 代わりに、『キバットバットⅢ世』がそれを≪ローゼンクロイツ≫に伝えた。 『──奴は、洗脳した人間の魔力を肉ごと喰って、自分の力にしてたのさ! 半分楽しみながらな──! まったく、とんでもない野郎だぜ!』 怒張の混じった『キバットバットⅢ世』の言葉を聞き、≪ローゼンクロイツ≫の中で何かが震えた。 聖杯戦争のマスターは、NPC以上に、そうしてマスターたちに狙われるリスクが高い。 それも覚悟の上だが、それを痛烈に実感するのは、いつも被害者が出た時だった。 今日、彼らが見て来た光景を想像し、≪ローゼンクロイツ≫は確かに実感した。 それから、キャスターも、弱弱しい唇が、震わしたまま、続きを≪ローゼンクロイツ≫に告げた。 「ええ……。小さな子供や、家族を遺して食べられた人もいました……」 「……」 ≪ローゼンクロイツ≫は、その言葉を聞いた時、何かを思ったように、言葉を飲み込んだ。 彼女もまた、家族という言葉には敏感に反応する。 彼女が戦う理由であり、二年前、彼女から全てを奪ったもの。──その時の心の傷がまだ残っている証だった。 キャスターが、報告を続けた。 「……それが、今日僕が戦った敵の全てです。 あとは、いつも通り、キバの力で倒して、彼の魔力は『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』が喰らいました」 「巻き込まれた人間の記憶は?」 「大丈夫、消しました。……代わりに、食らった魔力がなくなりましたけど」 それが全てだった。 他に報告すべき事はない。 それに、敵の殲滅まで報告した以上、もはやこれより訊く必要はなかった。 情報としては無意味で、あくまでキャスターが夜中にマスターを離れて、一時単独行動をした事情として訊き届けたかったのだろう。 「──わかりました」 「……」 「次からは、たとえ夜でも私を起こしてください。 貴方は、私を守る騎士でもあるのだから……私を一人にすべきではありません」 「……はい。……わかりました」 それだけ聞くと、ジゼルはつんとした表情で立ち去ろうとした。 が、突如、足を止め、キャスターたちの方を見ないまま、一言告げた。 「──そうだ、キャスター。薔薇風呂を沸かして入りなさい。 貴方も、薔薇のアロマで今夜の戦いの疲れを癒し、次の一日に備えると良いわ」 そう言って、また彼女は部屋に戻ろうとする。 一瞬、彼女が何を言っているのかわからなかった。 今日の夜入った薔薇風呂。 キャスターと『キバットバットⅢ世』は、風呂で疲れを癒すのがとにかく好きだった。 この館には、大きな風呂があり、今日も休む前にそれで疲れを取っていたくらいである。 しかして、マスターがわざわざ、こんな時間に風呂を沸かすのを許すような労いを見せたのは、主従関係を結んでから、今日が初めてだった。 彼女も少しずつキャスターの性格を理解し始めているという事なのだろうか。 キャスターは、少しきょとんとしてから、再び眠りに就こうとする≪ローゼンクロイツ≫の後ろ姿を見ながら、小さな声で言った。 「……ありがとう、マスター」 『よっしゃ~♪ 渡~! 風呂だ風呂だ~♪』 【CLASS】 キャスター 【真名】 紅渡@仮面ライダーキバ 【パラメーター】 基本 筋力E+ 耐久E 敏捷D 魔力D 幸運D 宝具EX キバフォーム 筋力B 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運B 宝具EX 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 陣地作成:- 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げるスキル。 紅渡は、このスキルが失わてている代わりに、王が引き継ぐ『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』の宝具を持つ。 道具作成:D 魔力を帯びた器具を作成する為のスキル。 紅渡は、魔皇力を込めたヴァイオリンを作る事のみに長けている。 製作工程は一般的な高級ヴァイオリンと相違ないが、その最終工程で彼の魔皇力が無意識に込められる。 これ以外に必要な道具の多くは、基本的には父や先代の王が集めた物であり、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』に保管されている。 【保有スキル】 魔皇力:B/2(ハーフB) 魔術に代えて紅渡が持つ、"ファンガイア"の力。 常時は人間の血を交えている為に、通常のファンガイアよりもその影響が希薄である。 キャスターでありながら魔術の式を介さず、ただ魔皇力を内に秘めているだけの渡には、戦闘力としてしか認識されない。 尚、このスキルは、宝具『キバットバットⅢ世』の力で一時的にランクを高める事が出来る。 ファンガイア族:A/2(ハーフA) 吸血鬼に近い性質を持つ、彼の出身種族。 その種の王の資格を持ち、彼らを裁く権利を有するが、父親が人間である為、ファンガイアとしての第二の姿を有さない。 彼の場合、このスキルの恩恵として、ファンガイアの血が無ければ出来ないような行動(『キバットバットⅢ世』のノーリスクでの運用など)が可能である。 皇帝特権:E 本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できるというもの。 ただし、渡の性格上、特殊な状況下で精神に変化が起こらない限り、このスキルは発動できない。 仮に渡がこのスキルを自覚した場合、そのランクは、B~EX相当まで飛躍的に上昇し、あらゆるスキルの使用を許す事になるだろう。 主に、「騎乗」、「剣技」などのスキルがこれによって付加され、生前もそうした技能を駆使している。 【宝具】 『キバットバットⅢ世』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1 人間の腕を噛む事で、魔皇力を高める『キバの鎧』を対象の外形に纏わせる力を持つ使い魔。 キバット族の名門・キバットバット家の三代目であり、ファンガイアの王が選ぶと同時に彼らも王を選び、契約と共に使役される。 とはいえ、普段は感情豊かで口うるさく喋り、渡とは主従を越えた友人関係にある。 彼もキャスターと共にこの世に現出し、便宜上は使い魔と同様の扱いを受けているが、実際には紅渡以上の魔力を持ち合わせており、キャスター適性の低い渡の魔力を補佐する役割を持つ宝具である。 渡以外の人間も同様に、『キバットバットⅢ世』が"噛む"事によって『キバの鎧』を纏う事が出来るが、素質のない者では『キバットバットⅢ世』の放つ魔力エナジーに耐える事が出来ず、大抵の人間は数回変身すれば死んでしまう。 更に、仮に適正があったとしても、「エンペラーフォーム」と呼ばれる鎧の真の力を発揮した場合、エネルギーに耐えられる者の方が希少というレベルで、一度変身しただけで多くは死亡する。 この宝具を奪って変身するのは容易いが、高い資質が無ければ、リスクにしかならないのである。 『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』 ランク:EX 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1~99 紅渡たちファンガイアの王の有する"生きた城"。 その正体は、かつての王がドラン族の最強個体である"グレートワイバーン"を捕獲して、城として改造した物である。 普段は薔薇十字館(マスターの所有地)の一部に擬態している為、常人に視る事は出来ない。しかし、キャスターが召喚した"月"の光の下でその真の姿を現す。 内部には幾つかの道具・宝具を保管しており、この聖杯戦争における『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』の役割は、実質的にはギルガメッシュ伝説の『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』と同様の宝物庫である。 尚、これに保管されている宝具の中には、渡に従属し、運命を共にした四体の幽閉されしモンスター(ガルル、バッシャー、ドッガ、タツロット)が含まれている。 渡の有事には、魔力と引き換えに『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』から宝具を呼び出す事が出来るのである。 ただし、よりランクの高い宝具を呼び起こす際には、多くの魔力や生命力がこの宝具に貯蔵されていなければならないという欠点がある。 その為、他の主従との戦闘行為に勝利する、もしくは、NPCの魔力を吸収する等の方法で、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』の力を高めなければ上位宝具タツロットなどは呼び出す事すら出来ない。 『吸血鬼族の魔皇剣(ザンバッドソード)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1~50 多くの宝具を有し、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』に保管したとされる紅渡の最も代表的な武具。 この世に存在する最も強力な剣だと言われる。これこそが彼の皇帝たる証であり、巨大な魔皇石の結晶から削りとったという逸話も残されている。 元々がライフエナジーを持つものに対して過剰に反応し、それを「喰いにいく」性質を持つ「命吸う妖剣」である。 その為、使用者の意志が足りなければこの剣に乗っ取られ、無差別に敵を見つけ出し、命を吸い取ろうと暴走するリスクを負う事となる。 このリスクは、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』に幽閉されたモンスターたちの生み出す幻影生物"ザンバットバット"により軽減する事が出来る。 また、この剣は、彼の「王の証」として、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』を介さず、渡の意思だけで発現できる事が可能である。 ファンガイア戦争時の伝説では、真の姿たる「エンペラーフォーム」を解放しなければ扱えない武器であったが、その戦争の後には、エンペラーフォームを解放する事なく使用したという記録もある。 その逸話に基づき、現在の渡も、少なくとも『キバットバットⅢ世』によって『キバの鎧』を纏ってさえいれば、この剣を暴走する事なく扱う事が可能。それさえ纏わなければ、まともに扱う事は困難である。 また、その真の力を解放し、多くの敵を葬った美技を発動するには、「エンペラーフォーム」の解放が必須条件となる。 『闘争を喚ぶ紅薔薇の戦慄(ブラッディ・ローズ)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:その音の届く限り 最大捕捉:その音の届く限り 渡の父・紅音也と渡の母・真夜が共同して作り上げたバイオリン。 微弱の魔力と祈りが込められており、この音は、渡に使命を伝え、強い魔力を持った敵の発生に呼応する。 渡の魔皇力で感知できる場所で、高い魔力を持つ者が魔術を行使して大規模に暴れ出したとするのなら、この宝具が必ず渡に敵の発生を伝えるだろう。 この宝具も、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』を介さず、渡の意思だけで発現できる事が可能である。 【weapon】 『キバットバットⅢ世』 『戦いを喚ぶ紅薔薇の戦慄(ブラッディ・ローズ)』 【人物背景】 仮面ライダーキバに変身する青年。職業はヴァイオリン職人である。 父も同じくヴァイオリン職人。人間の父・紅音也と、ファンガイア族のクイーン・真夜とのハーフであり、両種の特性を持つ。 ファンガイアの特性としては、美男美女であり、ある時から外見の成長が止まり、若さを保ち続ける事が挙げられ、彼もその例外ではない。 ただし、ファンガイアとしての体を持たず、外見は誰が見ても普通の人間の若者である。 性格は、内向的で口下手。純粋で優しい子供のような性格で、それ故、後ろ向きでもあり、度々悩み事をする。 だが、それも仲間たちとの戦いの中で克服し、後には異父兄の登太牙と共に、王の資格を持つ者としてキバの鎧で最後まで戦い続けた。 伝説では、ファンガイア、ネガタロス軍団(仮)、ネオファンガイア、レジェンドルガ、世界の破壊者など、あらゆる存在と戦った記録があらゆる世界で残っている。 しかし、現世に英霊として顕現した際に、ファンガイア以外との戦闘は彼の中で忘却されており、実質的に今の彼に残るのはファンガイアやそれに近い種との戦いのみとなった。 【サーヴァントとしての願い】 かつての戦いで死んだ人間とファンガイアの魂を救済する事。 それと同時に、この聖杯戦争の中においても、誰かの奏でる音楽を守り続ける事が彼の願いである。 【基本戦術、方針、運用法】 強力な宝具を幾つも持ち、戦闘能力も格段に高いが、その反面、彼はキャスターの絶対条件である魔力に乏しい。 また、生身での戦闘力もこれまたせいぜいアスリート並で、キバの鎧を纏って白兵戦を行う事が能力の前提にある。 他と比べて低いパラメータの代替として幾つもの宝具を持っており、これが彼の能力を補っている。効率よく戦闘にするにはこれを駆使するのが良いだろう。 ただし、これは、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』に貯蓄された魔力に応じて運用が可能になる為、キバに変身して戦闘を続ける必要がある。 キャスター自身は、罪のない相手はNPCを含め積極的に喰うつもりはない為、その方法は「サーヴァントを倒す」事に限られる。 出来る限り、強い敵と交戦して勝利し、真の力を発揮できるまで魔力を貯蓄していくのがベストな戦法だが、方法そのものがリスクが高い面がある。 また、更なる欠点として、『キバットバットⅢ世』を奪われた場合、彼の戦力が格段に落ちてしまう事も挙げられる。 無理矢理捕まえて変身すれば、誰でも変身できてしまう性質を利用されれば、勝率は著しく下がってしまうだろう(常人ならば不可能であるが、相手がサーヴァントならばリスクが充分に有りうる)。 【マスター】 ≪ローゼンクロイツ≫@金田一少年の事件簿 薔薇十字館殺人事件 【マスターとしての願い】 ホテル火災により喪われた母の生命の蘇生。 【weapon】 なし 【能力・技能】 ◆◆として活躍する優れた◆◆◆の才能。 人間の体を杭で撃ちつけ、貫通して床まで叩きつける女性離れした腕力(その後、その◆を◆にして部屋の◆◆◆◆◆を◆で◆◆◆◆て◆◆させているので、超人的な筋力の持ち主と思われる)。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆や毒薔薇を調達する行動力。 薔薇や◆◆◆◆◆◆などに詳しい博識ぶりは高遠に評価された。 また、今回の登場人物ほぼ全員が有名な指名手配犯の顔を見ても気づかないのに対し、彼女だけは一目見て高遠だと気づいたので、ニュースや時事も人並みにわかるはず。 【人物背景】 「金田一少年の事件簿」の「薔薇十字館殺人事件」の犯人・ローゼンクロイツの正体。 ◆◆歳。職業は◆◆。巨乳。「◆◆◆◆◆」は本名ではなく◆◆◆◆◆らしく、本名は美咲◆◆◆。 どんな状況下でも◆◆◆を言う、所謂「◆◆◆」で、通常はこの手の推理漫画においてはミスリードに使われそうなヘンテコ人間である。 彼女は、2年前、ローズグランドホテルの火災で母親・美咲蓮花を喪った。 しかし、実はそのローズグランドホテル火災は、母の開発した「青い薔薇」を盗む為に五人の人間が母を殺し、証拠を隠滅する為に火を放った凶悪事件による物だった。 彼女は、母が最期に遺した五つの薔薇を手がかりにして、「薔薇の名前を持つ人間」をホテルの宿泊客の中からピックアップ。 五つの薔薇の内、四つは燃えてしまったが、彼女は唯一遺った「皇翔」の薔薇の名を持つ、皇翔(すめらぎ しょう)を殺害した。 その後、ビル火災に巻き込まれた「薔薇の名前を持つ人間」たちを集め、母の仇を特定して殺そうと試みる。 そして、彼女がこの聖杯戦争に呼ばれたのはその直後の話である。 また、実は彼女には、生き別れた異父兄がいる。 その名は、高遠遙一。「地獄の傀儡師」を名乗って連続殺人事件を演じ、多くの殺人事件を考案し教唆した指名手配犯であると言う。彼女がそれに気づいたのは、ごく最近。 当初は、皇を殺した事に強い嫌悪感や罪悪感に苛まれたが、「地獄の傀儡師」が自分の兄だと知ったジゼルは、その血脈を信じて、「殺人への自信」を得た。 とはいえ、やはり快楽的に殺人を行う兄とは性格が根本的に異なり、彼女のターゲットは、母の仇に限られている。殺人に対してはむしろ嫌悪を抱く心の方が大きいようだ。 【方針】 他のサーヴァントたちを撃退し、聖杯を手にする。今の彼女は復讐ではなく、母を取り戻す事を優先に考えている。 その上で無関係な人間を倒す事もやむを得ないが、出来得る限り無意味な犠牲を出すつもりはない。
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「ふぁ~」 ジリリリとけたたましい目覚ましの音で、少女は目を覚ます。 強制的に起こされたせいか、不機嫌そうな顔しながらベッドから降りた。 眠い目を擦り、フラフラとした足取りで、寝室を出てリビングに向かう。 「おはよう、チャモ」 「おはよう」 扉を開けて、出迎えていたのは両親の朝のあいさつと、優しい笑顔だった。 その笑顔につられてか、チャモも自然と笑顔で両親にあいさつをする。 正確に言えば、チャモの両親という『ロール』を演じている、NPCにあいさつをした。 ここはチャモ・ロッソが居た世界では無い。 ここは聖杯戦争の舞台として作られた偽物の街。 聖杯戦争の参加者の一人として、この地に呼ばれた。 そしてチャモに与えられたロールは「ごく普通の両親のもとで暮らす、女子中学生」 最初は自分の両親に酷似しているが、別人であるということに違和感はあったが、そういうものだと思えばすぐに慣れた。 チャモは食卓につき、母親が朝食を作るのを待ちながら、何気なくテレビから流れるニュース映像を眺めていた。 この地に呼ばれてまず驚いたのが、文化水準の高さである。 テレビというもので遠くの出来事を、まるで自分の目で見たことのように見ることができる。 電話というもので、自分の声を遠方にいる相手に伝えられ、相手の声も聞けて、意志疎通ができる。 冷凍庫というもので、液体を短時間で凍らせることができる。 このような芸当は自分が住んでいる世界では、聖者と呼ばれる異能の力を持つ者しかできないものだ。 聖者にしかできないことを、簡単にやってのける道具がある。 そして、これらの道具は、どうやら科学と呼ばれる技術によって作られたそうだ。 仲間のアドレットが、科学が凄いとか言っていたのは思い出したが、これほどまでとは思ってもいなかった。 そんな科学の力によって、自分の世界とは比べ物にならないほどに発達した、この街の生活に適応するのに、チャモは相当苦労していた。 今では充分とは言えないが、最低限はこの科学が発達した世界に適応できている。 もし自分がこの街に呼ばれたのが、聖杯戦争開始直前なら、この世界に適応できずにいただろう。 それはこれからの戦いのうえで、致命的な弱点になりうるかもしれない。 そういった意味ではチャモは幸運と言える。 そんなことを考えているうちに、朝食を作り終えた母親が料理を食卓に置き始める。 チャモの目の前に出されたのはホットケーキだ。 チャモの身体は普通の人のように、定期的な食事を必要としない。 この朝食どころか二三日食事をとらなくても平気である。 しかし、この聖杯戦争において食事をすることで、微弱ながら魔力の回復することができる。 そして、科学の力か知らないが、この世界の食べ物は自分のいた世界の食べ物より美味い。 母親が作る料理はこの世界ではごく普通の味である。 だが、チャモにとっては、どの料理もとても美味かった。 食事をそこまで必要としないといえ、美味しいものを食べたいという欲求は、チャモにも存在する。 なので、チャモは、この世界に来てからは、一日三食を積極的にとるようになっていた。 この料理はどれだけ美味しいのだろう。 そんな期待に少し胸ふくらませながら、ホットケーキにフォークを伸ばす。 しかしホットケーキは、チャモの口に運ばれることはなかった。 ホットケーキはフォークに刺さる前に、何者かの手で奪い取られていた。 チャモは手が伸びた方向に目を向けると、そこには女性が座っており、チャモが食べる筈だったホットケーキを美味しそうに食べている。 その女性の頭には、つばが異様に大きい黒の帽子。まるで童話の魔女が被っているような三角帽子を被っていた。 髪は金髪で、三つ編みにしても膝裏まで届く長さが目をひく。 チャモはこの女性に見覚えが有った。 「チョモのご飯勝手に食べないでくれる。キャスター」 怒りの表情を浮かべ、明らかに機嫌が悪そうな声色でキャスターの行為を咎める。 しかしチャモの敵意が籠った目線を受けるが、キャスターはそれがどうしたと、言わんばかりに、ホットケーキを食べ続けていた。 「キヒヒ、人が食べるものは美味そうにみえるからな、食べたくなるんだよ。むしろ、ご主人様のために、自ら献上するぐらいの心がけを見せたらどうだ。お、これ中々イケるな」 「何でチャモがキャスターにご飯をあげなきゃいけいのさ。それに人の物を勝手に食べるなんて、育ちが悪いね。チャモでもそんなことしないよ」 「ゲロガキがこの食べ物を見た時、目を輝かせていたから奪いたくなった。魔女はいじわるをするのが仕事だからな」 「相変わらず性格悪いね。それにチャモはチャモだよ。ゲロガキじゃない」 キャスターはチャモを小バカにした態度を見せながら、ホットケーキをたいらげ、NPCの母親におかわりを要求する。 チャモはキャスターのことをサーヴァントと知っているので、突如現れたのは霊体化した身体を実体化しただけと分かっている。 だがNPCの両親はどうだろう。 文字通り突然現れた人物の言うことを、はいそうですかと、聞くだろうか むしろ、人が突然現れた恐怖と困惑で、まともに行動することもできないだろう。 だが、NPCの母親は困惑の表情を見せながらも、メタリカの要求に応える為に、台所へ向かった。 キャスターのスキルに「魔女制圧」というものがある。 それは人の住居に無理矢理押し入り、その住人に絶対服従させる。 キャスターはチャモの家に押し入り、魔女制圧のスキルでNPCの両親を服従させていた。 これにより、キャスターのことがいかに怪しかろうが、憎かろうが命令に従わなければならなくなっていた。 チャモはキャスターの方に目をやると、テレビのリモコンを手に取り、オモシロい映像がないかとザッピングしている。 するとお菓子特集の番組にチャンネルを固定し、番組を食い入るように見始めた。 テレビにかじりついている様子を見ると、とても英霊とは思えない。 だがその力はまさに英霊と呼ぶに相応しいものだった。 ◆ ◇ ◆ ◇ 「あれ?」 チャモが目を覚まし、視界に飛び込んできたのは湖だった。 辺りには明かりがなく、月明かりだけが光源なので断言はできないが、おそらくそうだろう。 奇妙だった。 自分は洞窟で寝ていたのに、何故湖の近くにいる? 誰かに運ばれたのか?そう思ったチャモは辺りを見渡すとあることに気付く。 「誰もいない?」 チャモ・ロッソは六花の勇者である。 六花の勇者とは、人間を滅ぼそうとする魔神の復活を阻止するために、選ばれた六人のことである。 チャモは魔神復活を阻止するために、同じ六花の勇者である仲間と旅をしていた。 だが今は誰もいない。 「猫さ~ん。おばちゃ~ん。どこに居るの?からかっているなら、チャモ怒るよ」 居る筈である仲間に呼びかけるが、その声に応じることなく空しくチャモの声が湖畔に響き渡る。 チャモの胸中には不安が渦巻いていた。 自分には想像もできない、何かが起こっているのではないかと。 「キヒヒヒ、いくら叫ぼうが、その猫さんやおばちゃんは現われないぞ」 突如聞こえてくる声に、チャモは反応する。 声は後ろからも、横からも、前からも聞こえてこなかった。 となると上。 見上げてみると、空に浮かぶ箒に腰を掛け、自分を見下ろす女性がいた。 月明かりを背に映るその姿は妙に神秘的で、まるで魔女のようだ。 空飛ぶ箒に腰かけ、宙に浮く女性。 こんな芸当をできるのは聖者ぐらいだ。ということは聖者か? だが聖者といえど、六花の紋章がない者は魔哭領の瘴気に耐えることができず、死んでしまうはず。 だとしたら飛行能力を持ち、変身能力を持つ凶魔か? チャモはいつでも攻撃できるように、手元にあるネコじゃらしを口元に近づかせながら、に宙に浮かぶ女性を睨む。 箒に乗った女性はゆっくりと地面に降りはじめ、チャモの目の前に立った。 「お前がワタシのマスターか……まあ、魔力は中々に有りそうだな」 女性は値踏みをするように、チャモの隅々を観察する。 「誰?チャモに何の用?」 このよく分からない状況で、知らない人間に値踏みされるように見られたのが癪に障ったのか、声に苛立ちの様子が見られる。 「どうやら何も知らないようだから教えてやろう。キャスターのクラスで召喚されし、この大魔女!メタリカが!」 キッヒヒヒとキャスターの高笑いが辺り一面に響き渡たる。 その後チャモは現状や聖杯戦争のことをメタリカに掻い摘んで説明される。 「つまり、聖杯戦争ってのに参加している人間をぶっ殺せばいいんでしょ」 「まあ、そういうことだ。キヒヒヒ」 聖杯戦争に勝ち抜けば願いが叶う。 メタリカにそう説明されたが、チャモは聖杯については懐疑的に見ていた。 願うとするならば、自分たちの世界の人間を滅ぼす存在である、魔神復活を阻止、いや、魔神の存在自体を消滅することだ。 だが、どこの誰かがやるか知らないが、魔神をそんな簡単に消せたら苦労はしない。 となると、この世界から自分の世界に脱出したいところだ。 自分が居ない六花の勇者では魔神復活を阻止できない。 しかし、元の世界に帰る方法はメタリカも知らず、自分も方法がまるで皆目見当がつかない。 仲間のアドレットなら考えることは得意なので、もしかしたら脱出する方法を考え付くかもしれない。 だが、自分は小難しいことを考えるのは苦手だし、する気もない。 それならば有るかわからない脱出方法を探すより、自分が戦ってさっさと聖杯戦争を終わらせたほうが良い。 誰が自分を呼んだか知らないが、勝者になれば元の世界に帰してくれるだろう。 それに、万が一に願いを叶えてくれるかもしれない。 「なあ、魔力を持っているということは魔女か何か?どんな魔法を使えるんだ?」 別の世界の人間がどのような魔術を使うのか?メタリカは興味があった。 そして、有用で強力な能力なら、今後の戦いでチャモに頼るかもしれないと思案していた。 自分は魔女として、非常に秀でているという自負がある。 だが聖杯戦争において、三騎士のクラスは対魔力を持っており、忌々しいが魔法が通じず、自分単体では倒せない可能性が高い。 そうなると自分がサーヴァントを引き付けて、チャモに他のマスターを倒してもらうという戦術も使うことも充分に有り得る。 生前の昔の自分なら、人をあてにするなんて、これっぽっちも考えなかっただろうなと内心で自嘲する。 しかし、自分一人の力では限界がある。 それを友人や、仲間と言える存在と共に行動したことで、それを理解していた。 「チャモは魔女じゃなくて、聖者だよ」 聖者、メタリカはその言葉を聞いた瞬間、思わず吹き出してしまった。 「ギャハハハハ!お前が聖者?どこが聖者なんだ?お前が聖者なら、ワタシは天使か何かか?」 腹を手で押さえ、大声で笑う。その笑い声は湖畔に響き渡り、音に驚いたのか、木の上にいた鳥たちが一斉に飛び立つほどだ。 自分から聖者を名乗る時点で滑稽だった。 百歩譲って、聖者と名乗るのに相応しい外見や性格ならいい。 しかし、チャモの姿はあまりもメタリカが、想像する聖者とはかけ離れていた。 聖者とは、チャモの世界では異能の力を使う女性の総称であり、けしてメタリカが考える慈悲深さや、心の清らかさを持っているという、意味で言ったわけではない。 なので、チャモには、何故自分が笑われているのは分からなかった。 ただ、バカにされているということはわかる。 「口答えとかされたことはあったけど、ここまでバカにされたのは生まれて初めてだよ」 チャモはメタリカに敵意、いや殺意の視線を向ける。 幼い容姿からは、想像できないほどの殺気を漲らせていた チャモは強大な力を持ってしまったせいか、生死についての倫理観が乏しい。 まるで遊び感覚で、人間を拷問しようと提案し、即座に殺そうと発言する。 そのたびに仲間に止められていたが、止められていなければ躊躇なく殺していただろう。 幼子だけが、持っているという純粋な殺意。 その殺意をそのまま宿し、常人の何十倍の力を持ってしまった少女。 それがチャモ・ロッソである。 そしてチャモを止める仲間はどこにもいない。 「ん?何だ。聖者様はそんな目で人を見るのか?まさかワタシとやろうって言うのか?」 殺気を孕んだ目線を向けられながら、平然と受け流す。それどこらか、チャモをさらに煽り立てる。 メタリカは意識的に煽るつもりはなかったが、結果的にチャモの意志を固めることになる。 こいつを殺す。 自分のサーヴァントが死に、新たなサーヴァントと契約を結ばなければ、この世界から消滅してしまうことは聞いている。 だが、怒りでそのことは頭の片隅にも残っていない。 「何の能力があるかって聞いたよね?いいよ、見せてあげる!沼の聖者の力を!死んで後悔しろ!」 チャモが臨戦態勢を取ったのを見て、歯を見せ笑いながらメタリカも臨戦態勢を取る。 「キヒヒヒ、いいだろう。ここらへんで力の差を刻み込ませてやろう」 温厚なサーヴァントなら、自分の非を詫びて、チャモを宥めるだろう。 しかし、メタリカは自分が悪いとも思っていないし、ここまで反抗的な態度を取られてはプライドが許さない。 力関係を示すのにはいい機会だ。 そして、“沼の聖者”という単語に興味を惹かれた。 メタリカは生前、沼の魔女と呼ばれていた。 その自分の目の前に沼の名を冠する異能者が現われる。 恐らく沼に関係する力なのだろう。 チャモがどのような沼の力を使うか、楽しみでもある。 チャモは手に持っていた猫じゃらしを口に入れ、喉に押し込み、ぐうえ、と派手にえずいた。 次の瞬間、チャモは大きな声をあげて嘔吐した。黒と茶色と薄汚い緑が混じった吐瀉物がまき散らされた。 それは異常な量であり、小さな体の数十倍はあった。 すると吐瀉物が、形を取っていく、巨大なヒル、ナメクジ、蛙、蛇やトカゲの凶魔の形に変わっていく。 その数は50近くにもなる チャモの世界には凶魔と呼ばれる巨大な力を持ち、人間に敵対する異形の存在がいた。 チャモは凶魔を食べることにより、食べたものを従魔として使役することができる。 「教えてあげる。チャモのお腹の中には“沼”があるんだよ。沼にはチャモが食べた生き物が、仲良く暮らしているんだ」 メタリカは顔を引き攣らせながら、その様子をただ見ていた。 「それで沼か……“沼”というより、“ゲロ”の能力だな」 正直予想していたものとは大きく違っていた。 自分の宝具のように沼でも生成するかと思ったが、まさか沼の中の生物を使役する術とは。 吐瀉物をまき散らす様は、中々に衝撃的な絵図であり、少しだけヒイていた。 「何かを使役して戦う術か。それならワタシも同じ舞台で戦ってやろう。 キヒヒヒ、喜べ、特別に宝具を見せてやる!こい!百騎兵!」 メタリカが地面に手をかざすと、地面に円形の黒いコールタールのようなものが現われる。 そこから人型の何かが勢いよく飛び出してきた。 それは小人と言ってよいほどに小柄だった。 肌は全身黒色、頭に兜のようなものを被り、てっぺんには青い炎が燃えている。 「何それ?」 「これはワタシの宝具の百騎兵。お前の相手はこの百騎兵だ」 「そのチンチクリンが相手?チャモのこと舐めてるの?」 チャモは怒気を孕んだ声でメタリカに問いかける。 最初は地面から何かが飛び出したので警戒したが、出てきたのが百騎兵である。 その締まりのない表情、マスコット人形みたいな造形。 とても自分のペットに太刀打ちできると思えなかった。 「キヒヒヒ、お前こそ百騎兵を舐めるなよ。百騎兵、あの化け物たちを薙ぎ払え 」 生前と同じようにメタリカは百騎兵に指示を与える。 その声と百騎兵に向ける視線は、どこか嬉しげで懐かしむようだ。 「ワッキュ!」 その掛け声は肯定ということなのか、首を縦に振る。 百騎兵は従魔の方へ悠然と歩を進める。 その手にはいつも間にか、身の丈と同じ長さの剣が握られていた。 そこに蛇の従魔が襲い掛かる。その口が今にも百騎兵の身体に噛みつかんとする。 だがそれより先に、百騎兵の剣が蛇の従魔を切り裂いた。 それを皮切りに、チャモの従魔が次々と襲い掛かる。 その物量は驚異的だった。 チャモの従魔は再生能力を持っている。 トカゲの首を切り落としても、ナメクジの胴体を真っ二つにしても、即座に再生し、百騎兵に立ち向かう。 それは何百体の従魔を相手にしていると同じこと。 その従魔を薙ぎ払い、チャモに近づくのは困難を極める、 今までに個人で従魔の守りを突破し、チャモに攻撃できたものはいない。 だが、百騎兵は従魔の集中攻撃を受けながら、傷一つつけることなく、チャモに近づいてくる。 これにはチャモも驚愕の表情を浮かべていた。 これほどの従魔が攻撃しているのに、倒すどころか、傷一つ負わすことができないことは今までになかった。 するとチャモの目の前に突然百騎兵が現われる。 従魔の攻撃の隙をついて、チャモに向かって突っ込んできたのだ。 恐るべきはその速度。十数メートルを一瞬でゼロにした。 チャモにも相手が接近してきた用の対策は有ったが、それを実行する暇すら与えられない。 百騎兵がチャモの目の前に近づきに袈裟切りの要領で剣を振り上げようtする。 チャモにはその様子がスローモーションのように見えていた。 これは避けられない。剣に切り裂かれる痛みに少しでも耐えられるように、目をつぶり、身体を硬直させた。 しかし、いくら待っても、痛みはこない。 恐る恐る目を開けると百騎兵の姿はどこにも無い。 目の前には百騎兵ではなく、悪戯っぽい笑みを浮かべるメタリカがいた。 「キヒヒヒ、これが百騎兵の力だ。いかんともしがたい力の差を理解したか?」 その笑顔は、どうだ!うちの百騎兵はすごいだろ。そう言いたげだった。 「クソ!クソ!クソ!」 チャモは涙を流しながら、地面を殴りつける。 今までこの力でわがままを通してきた。 現代最強の聖者と謳われ、自分こそ最強だと信じていた。 ところがどうだ、自分が全力を出して戦ったが、百騎兵相手にはかすり傷すら与えられなかった。 ぐうの音も出ないほどの完敗。 チャモのプライドは粉々に砕けた.. ◆ ◇ ◆ ◇ 朝食を食べ終わったチャモは、自室に向い学校へ行くための準備をはじめる。 ロールに従う気はなかったが、メタリカがロールに従い、NPCとして振る舞えという助言があった。 言っていることは筋が通っていたので一応は従うことにする。 「おいゲロガキ、ちゃんと怪しまれないようにしているか?」 「うるさいな、ちゃんとしてるよ。チャモは賢いから、おばちゃんみたいに騙されたり、怪しまれたりしないよ」 チャモはメタリカのことは、そんなに好きではない。 自分本位で傍若無人。名前をちゃんと言わないし、やたら主人面してくる。 ここに来る前のチャモなら、間違いなくキレていただろう。 自分一人でこの聖杯戦争を勝ち抜けるなら、メタリカなんて殺している。 だがサーヴァントとの実力差を思い知らされた。 当代最強の聖者と謳われたチャモだが、負けたことはある。 理由としては、数の力で押し切られた、自分の能力の対策を取られていた。 だが、今回の敗戦は今までの負けとは違う。 たった一体の相手に力でねじ伏せられた。 言い訳のしようが無い敗北。 そんな化け物がゴロゴロいるのが、この聖杯戦争という戦い。 悔しいが、メタリカと協力しなければ生き残ることはできない。 生き残るために怒りを堪え、チャモはメタリカと折り合うことにする。 「学校って処は友達が居ないと怪しまれるらしいぞ、ちゃんと友達いるか? お前の性格じゃ、友達いなそうだけどな。キヒヒヒ」 「キャスターだけに言われたくないよ。キャスターこそ、そんな性格じゃ友達いなかったでしょ」 チャモは二ヒヒと笑いながら、言い返す。 メタリカの次の反応はむきになって言い返すと思ったが、予想とは違った。 「友達はいたよ……」 悲しげな顔をし、ふと窓から見える空を見つめていた。 メタリカには一人の友人がいた。 最初は友人とは思わず、ただのうっとおしい存在だった。 友人は自分が嘆き悲しんでいる時、自分の為に怒ってくれた。 それが嬉しかった。 友人と居ると自分をさらけ出せる。 友人は自分を沼の魔女ではなくメタリカとして接してくれる。 それが心地よかった。 メタリカは友人を傷つけた。 友人の為にやったことが、結果的に傷つけてしまった。 そのことを謝ることができず、友人は死んだ。 二度とそいつと一緒に共に過ごすことができなくなった。 それがツラかった。 だから生き返らせることにした。 そして自分の命と引き換えに生き返った。 自分の行動に一切の後悔はない。 だがもっと遊びたかった。二人で色々なことをしたかった。 そして、傷つけたことを謝りたかった。 メタリカの願いそれは。 ―――生き返ってビスコに会いたい、ビスコと一緒に遊びたい、そして謝りたい――――― 【クラス】 キャスター 【真名】 メタリカ@魔女と百騎兵 【パラメーター】 筋力E 耐久E 敏捷C 魔力A 幸運C 宝具B 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 沼地作成 B 陣地作成が変化したもの。 宝具『愛しき我が故郷』を用いて自分に有利な沼地を広げていく 道具作成 A 魔力を消費してマジックアイテムを作成できる。 生前は奇跡の霊薬エリクシールを作り上げることができた 【保有スキル】 不死:C メタリカはエリクシールを飲んだことにより不死の身体になる。 ただ復活の際には膨大な魔力を消費することになるので魔力が尽きれば復活できない。 沼の呪縛:― バッドスキル。 沼が近くになければ一時間程度しか現体化できず、スタータスも全て2ランク下がる。 魔女制圧:C 人が住む住居に無理矢理侵入し住民に絶対服従を強要させるスキル。 服従させた人物が提供される食事をメタリカ及びそのマスターが摂取すると通常の食事摂取より多くの魔力回復が望める 【宝具】 『愛しき我が故郷(ニブルヘンネの沼)』 ランク:C 種別:対陣地宝具 レンジ:1~1000 最大補足:1~1000 メタリカが住んでいたニブルヘンネの沼を再現する宝具。 魔力を消費して沼を作成する。 この沼は耐性が無いものが触れば体が溶ける。 また匂いを嗅いだだけでも体調不良をおこす危険な毒性を持っている。 なおメタリカが魔力を消費すればその分だけ沼は干上がる。 魔術を使用しても、自分の魔力ではなく沼を消費させることで, 魔力の消費を肩代わりできる 『愛しき我が相棒(百騎兵)』 ランクB 種別対人宝具 レンジ1~10 最大補足 1 生前沼を世界中に広げるという目的の為。大帝召喚の儀で召喚した魔法生物「百騎兵」 その百騎兵を宝具として呼び出すことができる 言葉はしゃべれないが身振り手振りで意思表示できる知能は持っている。 剣、槍、鈍槌、槍鎌、燭台の五種類の武器を駆使して闘う。 《保有スキル》 体力回復:B 傷を受けてもメタリカの魔力を使って傷を修復することができる。 カオスリバレーション: 幸福以外のステータスを一段階上げることが可能。 しかしメタリカの魔力が多大に消費し長時間使うことは難しい。 戦術トーチカ:C 以下の戦術トーチカを使用できる 8系チクボム 爆弾型のトーチカで同時召喚1基まで。 10系ディアロ― 弓矢型のトーチカ、同時召喚3基。 斬撃属性の遠距離攻撃、ロックオンすることで対象に向かって誘導できる。 16系デコイモ 囮型のトーチカ、同時召喚2基まで。近くにいる敵をひきつける効果。ダメージをある程度受けるか、時間経過で消滅 26系キャプテル 捕縛消滅型のトーチカ、同時召喚1基。弱った敵を捕獲する 42系プロテム 支援型トーチカ。百騎兵のステータスを上げる。同時召喚2基による効果重複可能。 1系チビヘイ 自立戦闘型のトーチカ、同時召喚8基。 召喚後、自動的に戦闘を行う自立型の戦闘トーチカ。百騎兵の移動に追従してくる。 72系ウィクック 偵察斥候型のトーチカ、同時召喚1基。 百騎兵の目となり、偵察を行うことが可能。ただし、百騎兵本体は召喚した場所に残るので注意が必要。 42系キャセリオ 戦闘砦型のトーチカ、同時召喚2基。 自動で遠距離攻撃を行う大型固定砲台。攻撃属性は魔撃。 捕食:C 生物を捕食する。 捕食した生物に応じて魔力が回復する。 相手が弱っていないと捕食不可能 【Weapon】 箒(移動用) 【人物背景】 ニブルヘンネの沼に住む沼の魔女。 百騎兵を召喚し世界を沼で満たしそうと邁進する。 性格は傍若無人。自分に敵対する者は容赦しない。 名前を間違われるのは大嫌い 魔力の源であるマナを操る術に長けており、強大な魔力を自在に操る能力は他の魔女の追随を許さない。 外見こそ少女だが年齢は113歳以上。 だがその実、沼に籠りきりで外の世界の知識は本から得た為見た目や言動に反して性格は幼い。 甘いものは好きだが、辛いものや苦いものを嫌う 【サーヴァントとしての願い】 聖杯の力で生き返りビスコと遊びたい、傷つけたことを謝りたい。 【マスター】 チャモ・ロッソ@六花の勇者 【マスターとしての願い】 魔神の消滅(願いを叶えることはそこまで期待していない) 【weapon】 無し 【能力・技能】 『沼の聖者』 聖者と呼ばれる、異能能力者。 体内に沼があり、その従魔と呼ばれるモンスターのようなものを飼っている。 従魔を使役することができる 【人物背景】 六花の勇者の一人、14歳 沼の聖者であり、現代最強との呼び声が高い。 性格は傲慢で、協調性がない子供そのもの。加えて子供特有の残酷さを持ち、破壊と殺戮に対して何の躊躇いも持っていない。 【方針】 聖杯戦争を勝ち抜く。 とりあえず学校に行く。
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【作品名】鋳薔薇 【ジャンル】シューティングゲーム 【先鋒】クローネンブルク 【次鋒】オレンジ・メイアンディナ 【中堅】マウント・シャスタ 【副将】シリスター・シミリス 【大将】ディオ・スピロッシ 【先鋒】 【属性】空中戦艦 【大きさ】20m程の空中戦艦 【攻撃力】機体の全方位(360度)に隙間無く弾をばら撒く事が可能 威力は戦車砲並みで弾速はその2倍程 放つ砲弾の密度は40m先の人間大の大きさに2発当たるぐらい 【防御力】副将、大将のショットに千発以上耐えて戦闘続行可能 【素早さ】戦車の砲弾の2倍ほどの速度で飛行可能 戦車の砲弾の4倍程の速さで動く戦闘ヘリを狙える精度 反応は軍人並み 【次鋒】 【属性】巨大戦艦 【大きさ】20m程の空中戦艦 【攻撃力】機体の全方位(360度)に隙間無く弾をばら撒く事が可能 威力は戦車砲並みで弾速はその2倍程 放つ砲弾の密度は40m先の人間大の大きさに2発当たるぐらい 【防御力】副将、大将のショットに五千発以上耐えて戦闘続行可能 【素早さ】戦車の砲弾の2倍ほどの速度で飛行可能 戦車の砲弾の4倍程の速さで動く戦闘ヘリを狙える精度 反応は軍人並み 【中堅】 【属性】巨大戦艦 【大きさ】20m程の空中戦艦 【攻撃力】機体の全方位(360度)に隙間無く弾をばら撒く事が可能 威力は戦車砲並みで弾速はその2倍程 放つ砲弾の密度は40m先の人間大の大きさに2発当たるぐらい 【防御力】副将、大将のショットに五千発以上耐えて戦闘続行可能 【素早さ】戦車の砲弾の2倍ほどの速度で飛行可能 戦車の砲弾の4倍程の速さで動く戦闘ヘリを狙える精度 反応は軍人並み 【副将】 【大将】 【属性】戦闘機 【大きさ】戦闘機並み 【攻撃力】ショット:戦車を一撃で木っ端微塵に破壊可能、射程40m程、無限に連射可能、戦車砲の6倍の弾速 ボム:ショットに数発耐える敵を一撃で爆砕可能、射程40m程、3回まで使用可能、戦車砲の6倍の弾速 使用してから、副将、大将の主観で数秒の間、戦車砲で無傷のバリアが張られる 【防御力】戦車砲や5,6mのミサイルを何発くらっても無傷で戦闘可能 【素早さ】2m程先から戦車砲の4倍程の弾速の弾を発射された後に回避可能 前後左右から上記の弾速で放たれても回避可能 戦車砲の4倍ぐらいの速度で飛行可能 【備考】無敵モードで参戦 参戦 vol.64 63 vol.85 739 格無しさん sage 2009/06/22(月) 11 01 09 鋳薔薇適当考察 大して個性がないのでSTGエリアは越えられない ○1942 【先鋒】~【中堅】先手は取られるが耐えて絨毯爆撃勝ち 【副将】【大将】スペック勝ち ×ガレッガ 【先鋒】~【中堅】速さの分不利 【副将】【大将】こっちが速い勝ち 光速の赤い要塞は無理なので ガレッガ>鋳薔薇>1942 ケツイ適当考察 個性がないので(ry ○1942 【先鋒】【次鋒】耐えて絨毯爆撃勝ち 【中堅】~【大将】速さ勝ち ×鋳薔薇 【先鋒】【次鋒】スペック同じ分け 【中堅】速さ有利 【副将】【大将】スペック負け ○ガレッガ 【先鋒】【次鋒】速さ不利 【中堅】速さ有利 【副将】【大将】速さ勝ち ガレッガ=鋳薔薇=ケツイ>1942 ぐわんげ適当考察 ○1942 【先鋒】【次鋒】速さ負け 【中堅】~【大将】削り勝ち これ以上は攻撃力不足 ぐわんげ>1942 ストライカーズシリーズ適当考察 1942の速さだけ上位互換 ぐわんげの速さには勝てないので、 ぐわんげ>ストライカーズ>1942 アクウギャレット適当考察 鋳薔薇あたりの完全下位互換 ×ケツイ 【先鋒】~【大将】速さ負け ×ぐわんげ 【先鋒】【次鋒】絨毯爆撃勝ち 【中堅】~【大将】速さ負け ストライカーズには耐えて絨毯爆撃で勝てる ぐわんげ>アクウギャレット>ストライカーズ まとめ ガレッガ=鋳薔薇=ケツイ>ぐわんげ>アクウギャレット>ストライカーズ>1942